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(,,゚Д゚)は転職がしたいようです
255
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:21:12 ID:doo2FjAM0
支援
256
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:21:24 ID:41sRHH8w0
(*゚ー゚)「……そういえば、猫山さんはどこに?」
(,,゚Д゚)「ここに」
(;*゚皿゚)「ぎょんわあぁわっ!?」
(,,゚Д゚)「うわっ……本当に悲鳴汚いですね、練習しといた方がいいですよ」
(;*゚ー゚)「悲鳴の練習なんかあるか!! ビックリさせないでくださいよ!」
(,,゚Д゚)「おあいこだと思いますけど」
(゚、゚;トソン「ヘリカル! よかった無事で!」タタッ
*(‘‘)*「縺頑ッ阪&繧薙?∵ッ堺ク翫!」
(*゚ー゚)「とうとう文字化けしてしまった」
(,,゚Д゚)「相当複雑なバックボーンがあるっぽいですね」
(゚、゚*トソン「ええそうですね、今夜はヘリカルの大好きなシチューにしましょう!」
(*゚ー゚)「まぁ伝わってるっぽいし大丈夫か……」
(,,゚Д゚)「親子の絆だ」
257
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:25:27 ID:41sRHH8w0
(,,゚Д゚)「……さて、じゃあ俺たちも帰りましょうか」
(*゚ー゚)「いや、多分まだ帰れませんよ。私たちも事情聴取とかされるだろうし」
(,,゚Д゚)「え〜もう定時なんで帰りたいんですけど」
(*- -)「定時なんてもう気にする必要ないでしょ。どうせしばらく運営停止だし」
(,,゚Д゚)「……え?」
(*゚ぺ)「そりゃそうでしょ。こんな事件起きたんだし、社長の黒い噂も出てきたし……。
数ヶ月は閉園でしょうね。もう、私だって色々乗りたかったのに!」
(,,゚Д゚)「……ということは、俺のバイトは」
(*゚ー゚)「当然無くなりますね」
(,,゚Д゚)
258
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:26:25 ID:41sRHH8w0
(*゚ー゚)「まぁいいじゃないですか、元々怪しいお仕事でしたし。
それに以前『バイトは不安定なところがある』って言ったでしょう? 意外と多いんですよね〜こういう終わり方」
(*^ー^)「明日からまた頑張りましょう! 私も引き続き、サポートさせてもらいますから!」
(,,゚Д゚)「……」
(*゚ー゚)「さて、そろそろ私たちも警察のところに行きますよ!」
(,,゚Д゚)「……いえ、俺ちょっと用事思い出したんで、ここで失礼を……」
(゚ー゚*)っ(,,゚Д゚)「いよいよ過程すら省かれるようになったか」ズルズル
259
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:27:20 ID:41sRHH8w0
深夜、USJ内
(;^Д^)「はぁはぁ……よし、なんとか警察署から抜け出せたな」
(;=゚ω゚)ノ「プギャーにそっくりだったあの警官、ビックリするくらい簡単に騙せたよう」
(;’e’)「ちょろ〜」
(=゚ω゚)ノ「しかしプギャー、なんで遊園地に戻ってきたんだよう? もっと遠い所に逃げた方が……」
(#^Д^)「馬鹿野郎! 何が何でも、ここに隠してたアレは回収しなきゃなんねぇだろうが!」
(;’e’)「あんなの回収したって意味ないと思うけど〜」
(;^Д^)「少しでもあの人に繋がるもんは消しとかねぇと、消されるのは俺らだ!
サツに捕まるのはそれからじゃねぇと……って」
( ^Д^)っy=ー「あったぜ……隠してた、『本物の銃』!」
260
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:28:54 ID:41sRHH8w0
( ^Д^)「念のためにって貰ったはいいが……こんなことになるなら素直にこっちを持っときゃよかったな」
(;=゚ω゚)ノ「あのモデルガン、まさか一目でバレるなんて思わなかったよう」
(;’e’)「ほんとにね〜」
(#^Д^)「全くだぜ、あの着ぐるみ野郎……。
声が籠っててあん時は気付けなかったが、おそらく怪獣役のヘルプで呼ばれてたヤツだ」
(#^Д^)┌┛「アイツさえいなけりゃ今頃は……! クソッ!!」ゲシッ
<ガシャン!!
(’e’)「あれ? これって……」
261
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:29:35 ID:41sRHH8w0
.,、
(i,)
|_|
(=゚ω゚)ノ「ショーで使った発火演出装置だよう。なんでこんなトコに……」
( ^Д^)「……そうだ、いいこと思いついたぜ」
( ^Д^)「コイツの設定を弄って、遊園地全体を燃やしてやるんだ!
そうすりゃ関ケ原の野郎に大損害を与えられる!」
(;=゚ω゚)ノ「そ、それはやりすぎじゃあ……」
(#^Д^)「もうとっくに俺らは終わってんだ!! 今更罪の1つや2つ増えたって変わんねぇよ!!」
(;=゚ω゚)ノ「……っ」
(’e’)「やっちゃえ〜」
(#^Д^)「くくく……ざまあみろ関ケ原、これが俺たちの復讐だ……!!」
トントンっ( ^Д^)
( ^Д^)「あぁ?」
( ∵)っ
262
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:30:53 ID:41sRHH8w0
(;^Д^)「……うわぁ!? なななんだお前……って、お前は!?」
(;=゚ω゚)ノ「ビコーズくん!? どうしてこんな時間に!?」
(;’e’)「暗闇で見るとなおさら怖〜」
(#^Д^)っy=ー「お前っ……!! 今日はよくもやってくれたなぁ!!」
( ∵)
(#^Д^)っy=ー「すかしやがって……言っとくがな、コイツは本物だぞ。
死にたくなかったら、さっさとそのふざけた着ぐるみを脱ぐんだな!」
( ∵)
(#^Д^)っy=ー「……おいサッサとしろよ! マジで撃つぞ!! アァ!?」
((( ∵)テクテク
(;^Д^)っy=ー「な、なんだよ……来るなよ、近づくなよ!!」
((( ∵)テクテク
(;=゚ω゚)ノっ「……プギャー、コイツ、もしかして、中身ちが……」
っ(;^Д^)っy=ー「うおうッ!?」ビクッ
<パァン!!
263
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:31:32 ID:41sRHH8w0
(;=゚ω゚)ノ「な、なな……なにマジで撃ってるんだよう!?」
(;^Д^)「おお、お前が急に肩叩くから……!?
し、しらねぇ、知らねぇ!! 俺の、おれのせいじゃな……」
(;’e’)「………あれ?」
(メ∵)
(;=゚ω゚)ノ「……血、出て、ない………?」
(メ∵)
(((メ∵)テクテク
(;’e’)「ひぃっ!?」
264
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:32:19 ID:S9pUpLiE0
しえん
265
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:32:38 ID:41sRHH8w0
(;^Д^)っy=ー「う、うわああぁぁあ!?!?!?」
バン!! バンバン!!
(メ∵)グシュ バシュッ
(メ∵)
(((メ∵)テクテク
(;^Д^)っy=ー「あ、ああぁ………」
(^Д^;)三「うわああああぁぁああ!?!?!?」ピュー
(;=゚ω゚)ノ「プギャー!?」
(;’e’)「ちょっ自分だけ逃げるなんてっ……!?」
(メ∵)っ(;=゚ω゚)ノ「ひぃっ!?」ガシッ
(メ∵)っ(;’e’)「うわぁ〜!?」ガシッ
<ギャアアァアアアァ!!!!
<ウワアアァァ!?!?
266
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:33:31 ID:41sRHH8w0
(;^Д^)「はぁっ、はぁっ……な、なんだ!? なんだよあのバケモノ!?」
(;^Д^)「ここで働いてた時は、いつも中身はただの人間だったはず……!? なんだよアレ!?」
ドカッ
(;-Д-)「うわあっ!?」コロビッ
(;-Д^)「痛ってて……ば、馬鹿野郎!! どけっ………」
(;^Д^)「…………え」
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
.
267
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:34:26 ID:41sRHH8w0
(;^Д^)「アっ……あ、アァ、ああァ…………」
<ザッザッ
(;^Д^)「ひィッ!?」ビクッ
(メ∵)
(メ∵)っ三ポイッ
ゴロゴロ…
三( ∵)( ∴)
(;^Д^)「は、はァっ、はあ……?」
(;^Д^)(着ぐるみ、きせられ、頭、だけ……?)
(;^Д^)( ふた、つ)
(= ω )ノ ( e )
.
268
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:35:13 ID:41sRHH8w0
(;^Д^)っy=ー「う、うわああぁぁあっあああ!?!?」バンバンバン!!
(メ∵)ピスッパスッ
(((メ∵)テク テク
(;^Д^)っy=ー「あぁ、く、来るな!! くるなよ、やめろ!!!」カチカチ
(((メ∵)テクテク
( ;Д;)「いや、いやだ、しにた いや やめ、やめ……!!!」
(メ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
「くるなあああぁぁァアアぁぁあああ!!!!!」
.
269
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:35:33 ID:41sRHH8w0
.
270
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:36:02 ID:41sRHH8w0
<ブチッ
<ゴソゴソ
<ギュッ
<ゴロン
<コロコロ…
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)
( ∵)( ∵)( ∵)
(メ∵)「………」
271
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:36:38 ID:41sRHH8w0
(((メ∵)テクテク
(((メ∵)テクテク
(((メ∵)テクテク
(メ∵)ピタッ
.,、
(i,)
|_|
272
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:38:34 ID:41sRHH8w0
(メ∵)「…」
(メ∵)「……」
(メ∵)「………」
273
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:39:42 ID:41sRHH8w0
(
)
i フッ
|_|
第4話『アクター』 おわり
274
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 23:42:35 ID:S9pUpLiE0
乙乙締め方良いね〜
毎話面白くて天才だし、焼けコール治安悪すぎて好き
四大四天王懐かしすぎて涙出た…ずっと待ってる
275
:
名無しさん
:2025/04/26(土) 00:03:04 ID:ubjmOiXU0
乙乙
この街きな臭過ぎるしゴンドラいいやつ乗ってるのもワロス
遊園地にやってきてしまった( ∵)読み返したいなー
276
:
名無しさん
:2025/04/26(土) 00:35:12 ID:uq6CsCos0
おつ
277
:
名無しさん
:2025/04/27(日) 16:57:58 ID:Sd5dJgZc0
ギャグも面白くてメタネタも絶妙でホラーはしっかり怖い、最高
278
:
名無しさん
:2025/04/27(日) 19:45:52 ID:hiE.ktSc0
おつ、観覧車駆け上がるギコ凄すぎて草
四大四天王ネタってことはブラコンの人でもないのか…もうわっかんねえや…
279
:
名無しさん
:2025/06/10(火) 15:40:43 ID:yLkmJJyo0
読み返したら気づくこと意外とあるな
1回目は気が急って拾えてなかった
何回読んでもおもしろい、続き待ってる!
280
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:02:55 ID:1/bcXkHo0
(((,,゚Д゚)テクテク
(,,゚Д゚)「連休中はハロワやってないなんて知らなかった。まさか日曜だけじゃなく、祝日も閉まってるとは」
(,,゚Д゚)「合鍵作って中に入っても真っ暗だった時に気付くべきだった。なんかおかしいと思ったんだよな」
(,,゚Д゚)「最近は散々だなぁ。全然exポケモン引けないし、switch2は外れるし……」
(,,゚Д゚)「さて、今日こそ転職活動終わらせて最終回迎えるか。目指せ1スレ内完結」
(((,,゚Д゚)テクテク
<ガチャ
281
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:04:28 ID:1/bcXkHo0
三(;*゚ー゚)「おはようございます!! 助けてください!!」ダダッ
(,,゚Д゚)「これが逆になるパターンあるんだ」
.
282
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:05:15 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)は転職がしたいようです
第5話『メイド』
.
283
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:06:39 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「どうしたんですか、そんなに嵐の活動休止がショックなんですか?」
(;*゚ー゚)「今はTOKIOの方が新鮮なネタでしょ! いやそれでも遅いですけど……今はそっちじゃなくて!」
((;´∀`)っ「あっいた! 四宮さーん! 逃げないで話を聞いて欲しいモナー!」ダダッ
(;*゚皿゚)「ぎぃよんわあぁぁあ!! もう来やがった!!」
(,,゚Д゚)「本当に悲鳴汚いなこの人」
(;*゚ー゚)「何度もなんども断ってるのに! 猫山さん、マシンガンか何か持ってませんか!?」
(,,゚Д゚)「仮にあったとして何をするつもりですか?」
(;´∀`)人「お願いモナ! もう四宮さんにしか頼める人がいなくて……!」
(;*゚ー゚)「だから嫌だって何度も言ってるじゃないですか!
いい加減にしないと課長の個人用メールアドレスで出会い系サイト登録しまくりますよ!?」
(,,゚Д゚)「陰湿すぎる」
284
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:07:25 ID:1/bcXkHo0
(;*>ー<)人「お願いします猫山さん、助けてください!
お礼に貴方の転職活動のサポート頑張りますから!」
(,,゚Д゚)「それは今まで通りだと思うんですけど」
(;´∀`)「くぅっ、こうなったら最終手段モナ! 四宮さんがイエスと言ってくれるまで、床で転がりながら泣き叫ぶモナよ!」
(;*゚ー゚)「嘘でしょなんて卑劣な……! 常識というものがないんですか課長!」
(,,゚Д゚)「人のメアド使ってとんでもない脅迫企んでた人よりマシでは」
(;*>ー<)「もうっ! 今日も仕事山積みなのに……このままじゃ猫山さんの転職相談も出来ないじゃない!」
(,,゚Д゚)「……えっ、それは困る」
285
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:08:49 ID:1/bcXkHo0
スッ(,,゚Д゚)(;´∀`)「さぁ四宮さん選ぶモナ! 大人しく僕のお願いを聞くか、いい年した成人男性の本気ギャン泣きを見るか……!」
(,,゚Д゚)(´∀` ))「ん?」ムックルッ
(,,゚Д゚)っパァン!!Σ(゚∀゚;)ビクッ!!
⊂(×∀× )⊂バタンキュー
(;*゚ー゚)「ちょっ……猫山さん!? 今なにを……!?」
(,,゚Д゚)「猫だましで麻痺させただけですよ。名付けて『クラップスタナー』」
(;*- -)「パロネタはブーン系だけに留めなさいよ……」
(,,゚Д゚)「安心してください。ただの麻痺なんで、次のターンになれば治ります」
(*゚ー゚)「あなたが今なんのゲームにハマってるのか大体想像つきました」
286
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:09:50 ID:1/bcXkHo0
ハロワ、別室
(;*- -)「……さて。ひとまず、ありがとうございました。これでやっと自分の仕事が出来る……」
(,,゚Д゚)「一体なにをそんなにお願いされてたんですか?」
(*゚ー゚)「秘密です。プライバシーなんで」
(,,゚Д゚)「結構根に持たれてたっぽいな」
(*゚ー゚)「さて、それじゃあいつも通りの転職相談ですけど……今回はその前にお話があります」
(,,゚Д゚)っロ「なんですか?」シャッ!
(#゚ー゚)「なに相談中に堂々とパック引いてんだ」
(,,゚Д゚)っロ「昨日引くの忘れてて……うわっ、またオドリドリだ。いらなっ」
(*゚ー゚)「トレーナーならどんなポケモンでも愛しなさいよ」
(,,゚Д゚)「このゲーム、同じカードは2枚以上要らないんで。ダブったポケモン売るシステムとか早く追加されないかな」
(*゚ー゚)「発想がもうロケット団だ……」
287
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:10:56 ID:1/bcXkHo0
(#゚ー゚)「それで、話というのは先週のことです。猫山さん、遊園地での事情聴取受けずに帰ったでしょ!
あなたの分まで私が答える羽目になったんですよ!? なんで帰っちゃったんですか!」
(,,゚Д゚)っロ「帰りたかったんで」ポチポチ
(#゚皿゚)っロ「ゆとりかアンタはっ……おいゲームやめろ!」バッ
(;,゚Д゚)「ああっ、まだデイリーミッション終わってないのに!」
(#゚ー゚)「5分もせず終わるでしょうが! ていうか家でやれ!」
(;,゚Д゚):∩:「パックまだ引けるんですよ! 引かせて下さい、シャッってさせてください!! あれを、あれをやらないと手が震えて……!!」ワナワナ
(;*゚ー゚)「もう完全に依存症じゃん……」
288
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:12:52 ID:1/bcXkHo0
(*゚ー゚)っ□「で、あの遊園地は当分閉園になっちゃいましたけど、着ぐるみバイトの特別報酬がうちに来まして……。
今日はそれの受け渡しがしたかったんです。どうぞ」
(,,゚Д゚)「……なんですか、そのちょっと分厚い封筒」
(*゚ー゚)「ボーナスだそうです。なんとちょうど、100万円もあるそうですよ!」
(,,゚Д゚)「100万……? 本来のお給料より多いと思うんですけど」
(*゚ー゚)「先方曰く、『守ってくれたから』だそうです。私もよく分からなかったんですが、お金とメールが今朝送られてきたんですよ」
(;*゚ワ゚)「というか、もっと喜んだりしたらどうですか? 100万円ですよ! ちょ〜大金じゃないですか!」
(,,゚Д゚)「はぁ」
(;*゚ー゚)「反応うすっ……ポケポケに感情吸い取られてる……?」
(#゚皿゚)(くぅ〜!! なんでこんな非常識な無職人間にボーナスが出て、私には何もないのよ!
他の人のフォローもしてるし、今日なんてとんでもない無理難題吹っ掛けられたのに! 世の中理不尽過ぎでしょボケが!!)
(*- -)(いいなぁ100万円……それだけあったら私も旅行したり、美味しいもの食べたり、それに、もしかしたら……)
(*゚ー゚)「まぁ流石に額が多すぎるので、今回は別室に移って支給させていただきました。
手渡しで申し訳ありませんが慎重に持ち帰ってくださいね」
(,,゚Д゚)「いや、要らないです」
(;*゚ー゚)「………はい?」
289
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:15:12 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「元々の日給分は既にいただいてますからね。そのボーナスはしぃさんがどうぞ」
(;*゚Д゚)「ななな、なに言ってるんですか!? 100万ですよ100万!
ルピアでもペソでもジンバブエドルでもなく、円で100万ですよ! 分かってます!?」
(,,゚Д゚)「分かってますが、前の仕事の貯金もありますし。別に要りません」
(;*゚ー゚)「……はぁ? しょ、正気ですか? 頭に花でも咲いてるんじゃないですか?」
(,,゚Д゚)「前回からやっぱ俺のことピクミンだと勘違いしてますよね」
(,,゚Д゚)「……というか、俺的にはボーナス貰うより、あのまま仕事続けさせてもらえる方が嬉しいんですけど」
(*゚ー゚)「いえ、そちらはちょっと無理そうで……先方曰く、再開園後に働いてもらう予定のキャストも埋まっちゃったそうなんですよ。
一気に3人ほど新入りが増えたそうで」
(,,゚Д゚)「はぁ……じゃあ、今日は他に何か俺に合いそうな仕事はありますか?」
(;*゚ー゚)「そ、それが……一つ、飲食系のお仕事があったんですが、さっき別の女性の方に決まっちゃって」
(,,゚Д゚)っロ「あ、そうすか」シャッ!
(#゚ー゚)「だからゲームやめろっつってんでしょ! てかさっきスマホ取り上げたのにいつ取り返したの!?」
290
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:16:45 ID:1/bcXkHo0
(#- -)「とにかく! 良さげなお仕事が見つかったらすぐ連絡しますから……このお金はしっかり受け取ってください!
そうじゃないとウチが困るんですよ!」
(,,゚Д゚)「……それ、ちゃんと洗い終わってるんですか?」
(*゚ぺ)「洗うって……お札なんて洗っちゃったら使えなくなるじゃないですか」
(*゚ー゚)っ□「全く、また変なこと言って! とにかく、はいどうぞっ! 確かに渡しましたからね、ほら受け取って!」テワタシッ
(,,゚Д゚)っ□「…………了解」ウケトリッ
(*゚ー゚)「あ、それと、初めてうちに来た日にご提出いただいた猫山さんの履歴書なんですけど、生年月日が見せてもらった免許証と合致してなくてですね。
書類不備なので、もし今日お時間あるならここで訂正願えますか?」
(,,゚Д゚)「……今日は紹介してもらえるお仕事、ないんですよね?」
(*゚ー゚)「へ? えぇまぁ……もし何かあったら、すぐ電話とかでお伝えすることも出来ますけど」
(,,゚Д゚)「じゃあ、それでお願いします。失礼しました」ガタッ
(;*゚ー゚)「ちょ、ちょっと! 帰る前に書類の訂正を……!」
(,,゚Д゚)「用事思い出したんで。それでは」
(゚Д゚,,)三シュッ
(;*゚ー゚)「いや足はやっ!」
291
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:19:01 ID:1/bcXkHo0
(#゚ー゚)「……なによ、素直に受け取ればいいのに! お金の価値分かってないんじゃないかしら、あの変人!」
(*゚ー゚)「というか、あの遊園地の社長も猫山さんの口座に直接入金してくれれば……って、あれ?」
(*゚ー゚)「そういえばあそこの社長って、過去の行為が問題視されて、まだ警察の取り調べ中じゃ……」
(;*゚ー゚)「………」
(;*゚ー゚)っロ「……い、一応、送られてきたメールはチェックして……ん?」カタカタ
(;*゚ー゚)「な、ない! どうして!? 消してないし、ゴミ箱ファイルにもない!? 今朝は確かに……!」
(;*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「………」
(;*- -)「……も、もうこの件は考えないようにしよう。怖いから……」
292
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:21:38 ID:1/bcXkHo0
数時間後、夜
<テクテク
(;*- -)「…はぁ〜〜……」
(#- -)(またこんな時間になっちゃった……今日こそは定時で帰りたかったのに!)
(#゚皿゚)(課長からの無理難題も結局押し付けられたし、新人の子たちのフォローもしなきゃだったし……。
も〜ホントありえない!! 次から課長に出すお茶は4回目のティーバッグ使ってやる!!)
(*- -)(……あぁ、でもホントにやだなぁ。まさか明日から、あんな仕事しなきゃいけないだなんて。
これなら猫山さんの転職相談した方がマシ……いや流石にそこまでじゃないか。あれよりひどい仕事なんてこの世にないわ)
(;*゚ー゚)(てゆーか、それなら猫山さんにもしばらく担当変わるかもって言っとかないとじゃない!
あーもう、家帰ってから仕事関係の連絡とかしたくないのに〜!!)
<キィー!!!
(*゚ー゚)「……ん?」
「あぶない!!」
293
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:23:47 ID:1/bcXkHo0
<ブロロン……
o川*゚ー゚)oっ(;*゚ー゚)ギュッ
o川;゚ー゚)o「あっぶな……お姉さん、大丈夫ですか?」
キューo川*゚ー゚)oーート!!
(;*゚ー゚)「え……?だ、だだ、大丈夫です……」
(;*゚ー゚)(な、なんだかデジャヴな感じがする…けど……)ドキドキ
o川*゚ー゚)o「間に合ってよかった〜! お姉さん、ずっと下見ながら横断歩道渡ってるから心配で……!」
o川*゚ぺ)o「でも、明らかに車道は赤信号だったのに突っ込んでくるなんて、ひどいバイク!
お姉さん、怪我とかなかった?」
(;*゚ー゚)「な、ないですないです! あの、助けてくれてありがとうございました……!」
o川*゚ー゚)o「いえいえ! お怪我がなかったなら良かったです!」
ビショージョo川*^ー^)oスマイル!!!!
(;*゚ー゚)(わ、わわわ!! なんて顔面偏差値なの!? 美少女すぎるっ……!!)
o川*゚ー゚)oノシ「それじゃあ、もうすっかり夜で暗いですから、お姉さんもお気をつけて!」
o(゚ー゚*川oスタスタ
(;*゚ー゚)「は、はい! 本当にありがとうございましたー!」
294
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:27:10 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「…」
(;*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「……すんごい美少女だったな……」ドキドキ
(;*゚ー゚)(びっくりするくらい可愛い子だった……私が男だったら間違いなくさっき告白してた……)
(*゚ー゚)(てか、この前の戌井さんといい、顔が良い人いすぎでしょこの町、なに? 惨めになるから引っ越そうかな……)
(*゚ー゚)「にしてもまた轢かれかけるなんて注意散漫すぎる私……いい加減気を付けないと」
(;*- -)=3「でもなぁ、明日から憂鬱だなぁ。
さっきの女の子くらい可愛ければ余裕なんだろうけど……なんで私が行かなきゃいけないのよ」ハァ
(;*- -)「………メイドカフェ、なんて」
.
295
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:28:01 ID:1/bcXkHo0
翌日 メイドカフェ『VIPⅡ』
(;*゚ー゚)「めちゃくちゃ沈みそうな名前してる店ね……」
(#- -)(はぁ〜ホント憂鬱すぎる……『いつもの業務は代わりにやっておくモナ』じゃないのよ!
今度ハロワに出社したら、課長のボールペンの芯全部空のヤツに変えといてやる!)
(*>ー<)人(とにかく、お願いだからホールじゃなくて、調理だけの裏方でありますように……!)
<カランコローン
(*゚ー゚)「すいませーん……」
296
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:29:06 ID:1/bcXkHo0
|゚ノ ^∀^)「いらっしゃいませ……って、あ! もしかして、あなたが四宮さん?」
(*゚ー゚)「はい! 初めまして。創作駅前支店のハロワから派遣されてきました、四宮しぃです!」
|゚ノ* ^∀^)「店長の元永レモナです! わ〜こんな可愛い子が来てくれるなんて、夫に感謝しなきゃ!」
(*^ー^)「い、いやぁ、可愛いだなんてそんな……!」テレテレ
(*゚ー゚)「……ん? 夫?」
|゚ノ ^∀^)「私、元永モナーの妻なんです。ここの店長をしてるんですけど、常勤の子がしばらく病欠で来れなくなっちゃって……。
どうしても代わりの子が見つからなくて、夫に相談したんです」
|゚ノ* ^∀^)「本当に助かります! 1週間だけですけど、よろしくお願いしますね!」
(*゚ワ゚)「そういうことだったんですね……はい! 短い間ですが、こちらこそよろしくお願いします!」
(*゚ー゚)(あんなモナ野郎にこんな綺麗な奧さんが……世の中って本当に理不尽ね)
297
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:30:40 ID:1/bcXkHo0
約10分後
(;*- -)(案の定、みんなメイド服着てた……しかも若くて綺麗な子ばっかり……)
|゚ノ ^∀^)「……さて、大体これで店内のことは分かってもらえたかな?」
(*゚ー゚)「はい! メモも取ったし、ある程度は大丈夫です! 予想より厨房が本格的でビックリしましたけど……!」
|゚ノ ^∀^)「ふふ、うちは料理にも力を入れてるからね。
まぁ、四宮さんには基本的にホールをお願いしようと思ってるから関係ないかもしれないけど……」
(;*゚ー゚)「そ、それなんですけど……私なんかがホールで大丈夫なんですか? その、自信ないっていうか……」
(;*> <)(学生の子たちに囲まれてメイド服なんて着たくないです!! 私もう24なんです!!)
|゚ノ ^∀^)「どうして? 四宮さんなら絶対似合うし、大丈夫よ! 自信持って!」
(;*^ー^)「は、はは……そうですかね……」
(*;ー;)(嫌ぁ!!!)
|゚ノ ^∀^)「あ、そうだ! 店のことは粗方説明したから、次は四宮さんの教育係の子を紹介するね!
すっごい可愛い子だからビックリするよ! ちょっと待ってて!」
(^∀^ ノ゚|三ピュー
298
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:32:10 ID:1/bcXkHo0
/(:*゚ー゚)\(やばいやばいやばい! このままじゃホントにホール担当になっちゃう! 嫌すぎるわよ!!)
(;*゚ー゚)(働いてる子たちみんな可愛いし若いし……なによりメイド服が嫌! 肌出し過ぎでしょ!
あの子たち恥ずかしくないの!? 家族を人質にでも取られてるの!?)
(;*゚ー゚)(せめて他の、露出少ないタイプのメイド服がないか聞かないと……! そうじゃなきゃとても働けないわ!)
「四宮さん、お待たせ〜!」
(;*゚ー゚)(はっ、レモナさん帰ってきた! とにかく、肌は出せないってきちんと説明しなきゃ……!)
|゚ノ ^∀^)「紹介するね。この子がアナタの教育係で、看板娘!」
o川*゚ー゚)o「はじめまして! 教育係の……って、あれ?」
(;*゚ー゚)「……え? あ、あなた、昨日の……!」
o川*゚ワ゚)o「わぁ! 昨日の夜、轢かれかけてたお姉さん! 昨日ぶりだね〜ビックリ!」
299
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:33:21 ID:1/bcXkHo0
|゚ノ ^∀^)「あれ? もしかして二人とも知り合い?」
(;*゚ー゚)「し、知り合いというほどでは……昨日、危ない所を彼女に助けてもらったんです」
o川*゚ー゚)o「そんな大したことしてないですよぉ。疲れてたっぽいですけど、あの後は大丈夫でした?」
(;*゚ー゚)「えぇ、なんとか……昨日は本当にありがとうございました」
o川*゚ワ゚)o「もーう、お礼なんていいですから!
それより、まさかお姉さんが助っ人の方だったなんて!」
o川*^ー^)o「私、ここで働いてるバイトの卯月キュートです! よろしくね!」
(*゚ー゚)「四宮しぃです……一週間だけですけど、こちらこそよろしくお願いします!」
o川*゚ワ゚)o「四宮……お洒落な名字! じゃあ、しぃさんって呼ぶね! 私のことは気軽に名前で呼んでくれると嬉しいな!」
o川*^ー^)o「にしても、まさか昨日の今日でまた会えるなんて……なんだか運命みたいだねっ。一緒に働けるなんて楽しみ!」
キューチャンo川*^ワ^)oスマイル!!
(;*>ー<)∩(可愛すぎて眩しい……! 妹にしたい……!)
300
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:34:58 ID:1/bcXkHo0
|゚ノ ^∀^)「あ、もうこんな時間……! 私は表開けてくるからキュートちゃん、後はよろしくね!」
o川*^ー^)o「了解です店長! お任せください!」
(^∀^ ノ゚|三ピュー
o川*゚ー゚)o「じゃあえっと、粗方の説明は終わっただろうし……そうだ! 制服渡さなきゃ!
うち、色んなメイド服あってどれも可愛いんですよ! オススメはやっぱり私が今着てるミニスカタイプで〜」
(;*゚ー゚)「そ、そのことなんだけど!」
o川*゚ぺ)o「?」クビカシゲ
(;*゚ー゚)(わわ、首こてんって傾げてるだけで貢ぎたくなる…可愛い……じゃなくて!)
(;*゚ー゚)「もうちょっとこう、露出が少ないタイプの服ってないかな?
キュートちゃんくらい肌出すのはその、結構抵抗あるっていうか……」
o川*゚ー゚)o「え? しぃさんスラっとしてるし、出すとこ出さなきゃ勿体ないと思うけど……」
(;*゚ー゚)「……」ドキドキ
o川*^ー^)o「……了解! じゃあ、クラシカルタイプのやつ持ってくるね! それなら腕も足も隠れるし、メイド感もあって可愛いから!」
(*゚ワ゚)「あ、ありがとう……!」ホッ
301
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:35:51 ID:1/bcXkHo0
また約10分後
o川*゚ワ゚)o「……わぁ〜!! 思った通り! すっごく似合ってて可愛いよ、しぃさん!」
(;*^ー^)∩「そ、そうかな……」テレテレ←※AAだけでは分からないかもしれませんが、メイド服を着ています
<カランコローン
o川*゚ー゚)o「あ、もう開店時間になっちゃった! それじゃあ、後ろから私の接客見ててね!」
( ,'3 )「なんだよアサピー、連れていきたい店ってメイドカフェかよ。俺こういうの興味ないんだけど」
(-@∀@)「いやいや中嶋なら絶対気に入るって!特に今日は、僕のイチオシの子がいるはずだから!」
( ,'3 )「メイドっつったって、そこら辺の女子大生がペラッペラのコス衣装着てるだけだろ?
わざわざこんな所来て金払わなくても、今時ツイッターとかでいくらでも可愛いレイヤー見れるっつーのに……」
(*゚ー゚)(うわぁ、最初から面倒そうな人来た……コンカフェに無理やり連れてこられたお客さんは落とすの結構難しいって聞くのよね。
キュートちゃん、どうするんだろ……?)
(-@∀@)「そう言わずに、なっ! 今日は僕の奢りだから! 騙されたと思って!」
( ,'3 )「はぁ……めんどくせぇ。ちょっと飯食ったらすぐ出るから……」
o川*゚ー゚)o「おかえりなさいませ! ご主人さまっ!」
メイドノo川*^ー^)oキューチャン!!
(* ,'3 )ドキーン
(*-@∀@)ドキーン
(*゚ー゚)(あ、もう落ちたなアレ)
302
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:37:48 ID:1/bcXkHo0
(*-@∀@)「ほほほほら、このコだよ! この店ナンバーワンのキュートちゃん!」
(* ,'3 )「ふ、ふふ、ふーん? まままぁ? 確かに……可愛いとは言えなくもなくもなくないけど?」
o川;*゚ー゚)o「か、可愛いなんてそんな……!」
o川*^ー^)o「そんなにストレートに褒めてくれる人、あんまりいないから……なんだか照れちゃうな、えへへ」
(* ,'3 )ドドキーン
(*-@∀@)トサキーン
(*゚ー゚)(男慣れしてない&思わず素を出しちゃったっぽい女の子の演出うますぎ……。
それをあの顔でやるんだもん、私でも落ちるわ)
o川*゚ー゚)o「それでは、オムライスとメロンソーダフロート、お二つずつですね! 少々お待ちください、ご主人様!」
o川*゚ー゚)o「良かったらお料理が来るまでに、他の女の子ともお話してみてくださいね!
みんなすっごく可愛くて、楽しい子ばかりですから!」
o川*゚ー゚)o「あ、でも……」
o川*゚ー゚)o「……」
o川* ー )o「私にも、あとでたくさん構ってくださいね?」ササヤキ
っ(* ,'3 )
o川*゚ー<)o⌒☆キラッ!
(* ,'3 )グチャビチャッ←心臓が破裂した音
(*-@∀@)バギゴギグギャッ←色んな臓器と骨が破裂した音
o川*^ー^)o「すぐ戻ってきますね! ご主人様っ!」
(;*゚ー゚)(男心を分かりすぎてる……でも可愛い……貢ぎたい……)
303
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:40:08 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ー゚)o「ふぅ〜新しい固定客ゲット……ただいましぃさん! あんな感じだけど、参考になった?」
(*゚ー゚)「口座番号教えてください」
o川;゚ー゚)o「え? し、しぃさん?」
(;*゚ー゚)「はっ……ご、ごめんなさい。私まで堕ちかけてました」
o川*^ー^)o「えっと……まぁ、あそこまで露骨にやらなくても大丈夫だから!
試しに、次にお一人様が来たらしぃさん、やってみて!」
<カランコローン
o川*゚ワ゚)o「あ、次のご主人様が来たっぽい! じゃあしぃさん、向こうはお願いしますね!
私はさっきの金ヅ……ご主人様たちの相手するから!」
(;*゚ー゚)「は、はい!」
(;*゚ー゚)(えっと、笑顔で挨拶して、空いてる席に案内して……うん、言葉にさえ気を付ければ他は普通の飲食店と変わらないわ!)
(;*- -)(学生の頃、色んなバイトをしてきた私ならやれるはず! 腹を括りなさい、しぃ。完璧にやり遂げてみせるんだから!)
(*^ー^)「お、おかえりなさいませ! ご主人さ――」
(,,゚Д゚)
(*^ー^)
(*゚ー゚)←※AAだけでは分からないかもしれませんが、メイド服を着ています
304
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:41:03 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)
(;゚ー゚)
(,,゚Д゚)「うわっ……」ヒキッ
(;#゚皿゚)っ三三□「お還りくださいませご主人様ァ!!」ブンッ
三(,,゚Д゚)「あぶなっ」サッ
(;-@∀□三三「ぎゃああぁ!!」メキャ
(; ,'3 )「ア、アサピーー!?」
o川;゚ー゚)o「えっ? な、なに? なんかメニュー表飛んできた?」
<チガ、チガァ!! ダレカキュウキュウシャヲ!!
<イタイ…イタイヨゥ、オカァサン…
<アサピー!!
305
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:42:05 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「な、ななな、なんで猫山さんが!? 何しに来たんですか!?」
(,,゚Д゚)「何しにって、昼ご飯食べに適当な店に入っただけですけど……沈みそうな店名してますねココ」
(*゚ー゚)「いやそれもう私が言った」
(,,゚Д゚)「俺のことよりも、しぃさんこそ何してるんですか。そんな恰好で」
(;*゚ー゚)「ななな、なにって、いやあの、その、これは……」
(,,゚Д゚)「別に人の趣味にとやかく言いたくはないですけど、仕事中もその恰好ってのは常識的にどうかと」
(;#゚ぺ)「あなたに常識云々言われたくない! てか、これが制服だし! これ着るのが仕事なんですよ!」
(,,゚Д゚)「というか、来年アラサーになる成人女性がそういうのは……流石に卒業すべきっていうか」
(#゚ー゚)「お前を人生から卒業させてやろうか?」
(,,゚Д゚)「あ、そうだ。ちょっと待ってください」
(*゚ー゚)←※AAだけでは分からないかもしれませんが、メイド服を着ています⊂(゚Д゚,,)「よいしょっと」
(#゚皿゚)「余計な注釈付け直すんじゃねぇ!!」
(,,゚Д゚)「大事なことは2回言わなきゃいけないんで」
(#゚ー゚)「もう3回目なんだよ!!」
306
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:43:57 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「それで本当に何してるんです? ハロワ、クビになったんですか?」
(;*゚ー゚)「ち、違いますよ! 片っ端からクビになりまくってる猫山さんと一緒にしないでください!」
(,,゚Д゚)「俺だって好きでクビになりまくってる訳じゃないんですけどね」
(*- -)「うち、職員自身が短期間だけ別の職場に出向させられるっていうパターンもありまして……。
今回もそれです。1週間だけ、このお店のお手伝いをしてるんですよ」
(,,゚Д゚)「なるほど、そんな制度が……これで第2話の時の言い訳が出来ますね」
(*゚ー゚)「余計なこと言わないと死ぬ病気なんか?」
(;*- -)「とにかく、出向は特別ボーナスも出るし、今回は課長直々のお願いだったので仕方なく引き受けたんです。
好きでこんな服着てるんじゃないですからね!? 仕方なくです!! 仕方なく!!」
(,,゚Д゚)「そんな堂々と仕方なくって連呼していいんですか?」
307
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:44:53 ID:1/bcXkHo0
╱(*;ー;)╲「ま、まさか知り合いにこんな格好見られるなんて……! もうほんっとにイヤ! 最悪過ぎる〜!!」
(,,゚Д゚)「落ち込まないでください。読者にはいつもと変わらないAAしか見えてませんから」
(*∩ー;)「いつもなら腹立つメタ発言なのに、今日だけは何故か安心する……」
(,,゚Д゚)「いやぁしかし今回のタイトル見た時は焦りましたけど、しぃさんメインの回だったんですね。よかったー」
(#゚ー゚)「なんっにも良くないですよ! なんでヒロインの私にスポットライト当たるんですか! そもそも私は定職就いてるのに!」
(,,゚Д゚)「マンネリ防止ってやつじゃないですか? ほら、そろそろこの作品も折り返しですし」
(*゚ー゚)「サラッとネタバレ発言をするな」
(,,゚Д゚)「さて、じゃあ早速ですが注文してもいいですかね」チャクセキ
(;*゚ー゚)「勝手に広いソファー席に座ってる……ホント非常識だな……」
(,,゚Д゚)「あれ、そういえばメニュー表って何処に?」
(*゚ー゚)「……あ、少々お待ちくださいね」
(゚ー゚*)))テクテク
308
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:46:07 ID:1/bcXkHo0
っ(;-@∀✗)っア、タスケガキタ… □⊂(゚ー゚*)アッタ
っ(;-@∀✗)っエッ?ア、アノ…? ((*゚ー゚)っ□トコトコ
(*^ワ^)「お待たせいたしました! こちら、メニュー表です。どうぞ!」
(,,゚Д゚)「なんか角っこの所が真っ赤なんですけど」
(*^ー^)「ケチャップです!」
(,,゚Д゚)「本当にそうだったとしても別にセーフではないですからね」
(,,゚Д゚)っ□「へぇ、どの料理も可愛い見た目ですね」ペラペラ
(*゚ー゚)「見た目だけじゃなくて、味も保障しますよ! うちは料理にも拘ったメイドカフェですから!」
(,,゚Д゚)「それじゃあハッピーセットにしようかな。今のおもちゃってなんです?」
(#゚ー゚)「ハッピーなのはテメェの頭だけにしとけ」
309
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:47:15 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「この『メイドのオムライス・日替わりセリフ付き』ってなんですか?」
(*゚ー゚)「うちの看板メニューらしいですよ。オムライスにケチャップをかける時、メイドの子が何か言いながらやるんですけど……。
曜日によって、メイドさんに言ってもらえるセリフのジャンルが変わるんです」
(,,゚Д゚)「ジャンル?」
(*゚ー゚)「ヤンデレ系だったり、クール系だったり、不思議ちゃん系だったりと色々です。
好きなジャンル目当てで、特定の曜日にしか来ない常連さんもいるそうですよ」
(,,゚Д゚)「へぇ。ちなみに今日は?」
(*゚ー゚)「今日は月曜日なので一番オーソドックスなやつですね。ちなみに明日ならツンデレ系です」
(,,゚Д゚)「じゃあ、それでお願いします」
(*^ー^)「はい、かしこまりましたご主人さま! 少々お待ちくださ――」
(;*゚ー゚)「………って、え? 私?」
(,,゚Д゚)「はい。しぃさんでお願いします」
(*゚ー゚)「えっと……他に可愛くて若い子いますよ? 例えばキュートちゃんっていう、すっごく可愛い子とか……」
(,,゚Д゚)「しぃさんで」
(;*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「………」
(;*゚ー゚)「………………どうしても?」
(,,゚Д゚)「どうしても」
310
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:48:52 ID:1/bcXkHo0
30分後
(* ー )ゲンナリ
(,,゚Д゚)「落ち込まないでくださいしぃさん。ちゃんと面白かったですよ」
(* ー )「別に面白いと思われたくてやったわけじゃないし……」
(,,゚Д゚)「いやぁ、まさかあの真面目なしぃさんがメイド服着て、あんなこと言うなんてなぁ」
(,,-Д-)ホワンホワンホワーン
(;*゚ー゚)「ちょっ……回想入らないで! カメラ止めて!!」
311
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:50:35 ID:1/bcXkHo0
―――――――――――――――――――
(;*- -)「……そ、それではオムライスの仕上げをさせていただきます」
(,,゚Д゚)「お願いします」
(;*゚ー゚)「……あのぅ、これって、ホントにやらなきゃ……」
(,,゚Д゚)「あれ? 職務放棄ですか? いつも俺には『真面目に働け』って言ってるしぃさんが?」
(;#゚皿゚)「うぐっ……くそっ、ボケカス無職野郎の分際で……!」
(,,゚Д゚)「今はご主人様なんで。ちゃんと設定守ってくださいね」
(;*゚ー゚)「わ、わかってますよ! やればいいんでしょ! やれば……!」
(;* ー )スゥーハァー
(* ー )
(*^ー^)っ♡「美味しくな〜れ! 萌え萌えキュン!」
(*^ー^)っ♡「それではご主人様! しぃの愛が冷めちゃう前に、お召し上がりくださいねっ!」
(,,゚Д゚)「……」
(;*^ー^)っ♡「……」←※24歳の独身成人女性がメイド服を着ながら手でハートマークを作っています
(,,゚Д゚)ブフォ
(#゚皿゚)っ三三□「くたばれっっ!!!!!」ブンッ
三(,,゚Д゚)「あぶなっ」サッ
(;-@∀□三三「またぎゃああぁ!!」グチャァ
(; ,'3 )「ア、アサピーー!?」
o川;゚ー゚)o「次はトレイ飛んできた!? な、なに!?」
―――――――――――――――――――
312
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:52:20 ID:1/bcXkHo0
(,,-Д-)ホワンホワンホワーン
(#゚ー゚)「しっかり全部回想やりやがったコイツ……」
(,,゚Д゚)「色々とごちそうさまでした。美味しかったですよ、オムライス」
(;*>ー<)「べ、別に褒められたって嬉しくないんですからね!」
(,,゚Д゚)「やだなぁ、ツンデレ系は明日ですよ」
(;*゚ー゚)「ちゃんと把握してやがる……怖……」
(,,゚Д゚)「そういえば、しぃさん以外の働いてる子たち皆若そうですね。しぃさん以外の」
(#゚ー゚)「次に余計なコト言ったら鼻にケチャップ突っ込みますからね」
(*゚ー゚)「まぁ……基本的には大学生の子が多いですけど、高校生の子もいますよ。
私が一番仲良くさせてもらってる子も高校生らしいですし」
(*゚ワ゚)「あ、よかったら呼びましょうか? キュートちゃんって子なんですけど本当に可愛くて……ここのナンバーワンなんですよ!」
(,,゚Д゚)「いえ大丈夫です。興味ないんで」
(;*゚ー゚)「え!? な、なんでですか!? あのキュートちゃんですよ!?」
(,,゚Д゚)「いや知らんし……誰……」
(;*>ー<)人「ホント可愛いんですって! 一目だけ! マジ一瞬でメロメロにする自信あるんで! ねっ!?」
(,,゚Д゚)「悪質なキャッチ?」
313
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:53:17 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「マジで興味ないし、いいです。しぃさんが見られればそれでいいんで」
(;*゚ー゚)「そんなぁ……あんなに可愛い子なのに……」
(,,゚Д゚)「お客さんじゃなくてしぃさんが虜になっちゃダメだと思うんですけど」
(,,゚Д゚)「ではそろそろ俺は帰ります。しぃさんの他のジャンルも楽しみにしてますね。それでは」
(゚Д゚,,)))テクテク
(;*゚ー゚)「あっ……えぇっと、い、いってらっしゃいませ、ご主人様!」
<カランコローン
(;*゚ー゚)「……あっさり帰っちゃった。いや、別に居て欲しかった訳じゃないけど……」
314
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:55:15 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ワ゚)o「しぃさん、お疲れさま! 最初の接客どうだった?」
(*゚ー゚)「えっと……まぁ、なんとかなったよ。キュートちゃんが色々教えてくれたおかげ」
o川*゚ー゚)o「ホント!? 良かった〜! すぐヘルプ行けなくてごめんね、新しいATM……ご主人様たちとのお話が盛り上がっちゃって」
o川*゚ー゚)o「それで、どんなお客さんだったの? 固定の人になってくれそう?」
(#゚ー゚)「固定なんて絶対嫌ですよ! 出禁にしたいくらいです!」
o川;゚ー゚)o「いきなり出禁って……そんなこと言わずに!
もし気に入ってもらえたならチェキ撮ってもらえたり、差し入れ貰えたりするかもですよ!」
(*- -)「そんなちょっとしたボーナスなんかより、平穏の方がずっと欲しい……」
(;*゚ー゚)「……あ!」ハッ
o川*゚ー゚)o「しぃさん? どうかした?」
(;*゚ー゚)(……そういえば猫山さん、『他のジャンルも』とかなんとか言ってたような気が……)
(;*゚ー゚)(ま、まさか明日も来るつもり? 嘘でしょ? デリカシーも職歴も無い分際でまた来るの?)
(;*- -)「………」
(*゚ー゚)「……キュートちゃん」
o川*゚ー゚)o「なに?」
(*゚ー゚)「この店ってトラバサミとかある?」
o川;゚ー゚)o「ないよっ!?」
315
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:57:35 ID:1/bcXkHo0
1週間後
o川*^ー^)o「おはようございまーす! しぃさん、今日がラストだね! 最後までガンバろ……」
(* q )チーン
o川;゚ー゚)o「し、死んでる……」
(* ー )「あ……おはよう、キュートちゃん……今までありがとうね……」
o川;゚ー゚)o「いやその表情で言われても遺言にしか聞こえないですから! どうしたんですか!?」
(#゚ー゚)「どうしたもこうしたもないわよ! 猫山さんめ……まさかホントに毎日来るなんて!」
(*;皿;)「仕事とはいえ、知り合いの男の人にあんなことやこんなこと言わされて……うぐぅ〜!!」
o川*゚ー゚)o「猫山さんって……あ、例の常連になってくれた人? 元々お友達さんなんでしたっけ?」
(#゚ー゚)「あんな非常識人間、友達なんかじゃないわ! 知り合いすら辞めたいレベルなのに!」
o川;゚ー゚)o「相当嫌いっぽい……一体何されたんだ……」
316
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:01:32 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ー゚)o「私、タイミング合わなくて一度もお顔拝見できてないんですよね。今日こそお会いしたいな〜」
(*゚ー゚)「そっかキュートちゃんはまだ会ってないんだ……幸せだね……」
o川*゚ー゚)o「キングボンビーみたいな扱いじゃん」
(;*- -)「あ〜今日も来るんだあの人……もう会いたくない、接客したくない、ケチャップ眼球にぶちまけたい〜!!」
o川;゚ー゚)o「あの、今日で終わりだからって無敵の人にはならないでね……」
<カランコローン
<キュートチャーン!!
o川*^ワ^)o「ほら、ご主人様たちが来たよ! 開店時間だし切り替えて頑張ろっ!」
(*゚ー゚)「うん……ありがとねキュートちゃん、わたし頑張る……」
<シィサーン、イマスカー
(#゚皿゚)っニニフ「おかえりくださいませぇぇ!!!」
o川;゚ー゚)o「いやどこからナイフ出したの!? あっしまった今日ヤンデレの日か!」
<アブナッ
<グサッ
<ギャアアア!! アサピーー!!
o川*゚ー゚)o「あの背が高い人が猫山さんって人かな? ここからじゃよく顔見れないなぁ」
o川*゚ー゚)o「……そうだ! どうせしぃさん目当ての人なら、明日からはボクが貰ってもいいよね!」
o川*^∩^)o「むふふ、臨時収入ゲットのチャンスかも! よ〜し、超絶可愛いキュートちゃんのファン、また増やしちゃうぞ〜!」
ピュー三o川*゚ー゚)o
317
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:03:22 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「何回見ても慣れませんね。しぃさんのメイド服姿」
(#゚ー゚)「絶対次の転職相談の時に闇バイトとか紹介してやる……」
(,,゚Д゚)「嘘であって欲しいけど嘘じゃないんだろうな」
<シィサーン!
(*゚ワ゚)「あ、来た! 猫山さん、今から来る子が私の推しのキュートちゃんですよ! 今すぐ寄附の準備をして!」
(,,゚Д゚)「推しというかもう宗教に引っかかった人では……って、ん?」
o川*^ワ^)o「はじめまして! 私、しぃさんの同僚の卯月キュートで……」
(,,゚Д゚)
o川*゚ワ゚)o
(,,゚Д゚)「……あれ、兎?」
o川*゚ー゚)o「……………」
o川;゚Д゚)o「猫!?!?!?」
318
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:04:34 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「えっ……? あれ、もしかしてキュートちゃん、猫山さんと知り合い?」
o川;゚ー゚)o「猫山さんって……コイツが!? ししし、知り合いっていうか……」
o川;^ー^)o「かかかか勘違いされてるのかな〜? 私は全然知らない人――」
(,,゚Д゚)「前の仕事の同僚です」
o川;゚Д゚)o「うわああなに馬鹿正直に言ってんのさ!?」
(,,゚Д゚)「なるほど、キュートってお前のことか。また安直な名前にしたんだな」
o川#゚皿゚)o「猫山なんて名前にしてるアンタに言われたくない……てかボクが考えたんじゃないし!」
(;*゚ー゚)「どうしたのキュートちゃん……?」
o川;゚ー゚)o「え、えっと……しぃさんちょっと表お願い! 猫は一旦こっち来て! 早く!!」
(,,゚Д゚)「え〜俺オムライス食いに来たんだけど」
壁|o(゚ー゚#川oっ(,,゚Д゚)「今回はちょっと例外多いな」ズルズル
319
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:05:53 ID:1/bcXkHo0
バックヤード
(,,゚Д゚)「おい兎、こんな所まで引きずって何を……」
シュッo川# ー )oっニニフ⊂(゚Д゚,,)「あぶなっ」ピタッ
o川#゚皿゚)o「クソッ!! 指二本でナイフ止めんなよ!! ムカつく!!」
(,,゚Д゚)「馬鹿言うな。止めなかったら怪我するだろ」
o川#゚ー゚)o「先に馬鹿なこと言ったのそっちでしょうが!
犬から聞いたよ! ノリと勢いで辞めたって……馬鹿じゃないの!?」
o川#゚ぺ)o「そもそもなんでこんな所にいんのよ!? なにしてんのさ!?」
(,,゚Д゚)「こっちのセリフなんだが……何だお前その恰好、しぃさんとは違うベクトルでキツイぞ」
o川#゚皿゚)o「どこがキツイんじゃこちとらまだ10代やぞ! それに地球上のどの生物より似合ってて可愛いでしょうが!?」
(,,゚Д゚)「いや似合ってるとか年齢とかじゃなくて、そもそもお前……」
o川#゚ー゚)o「あぁもううるさいなぁ! ボクのことはいいから、アンタの話をしてよ!」
320
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:06:35 ID:1/bcXkHo0
o川;゚ー゚)o「なんで猫が日本なんかに……ま、まさか辞めたってのは嘘で、こっちで仕事?
ボクの手伝いでもしろってボスに言われたの?」
(,,゚Д゚)「違う。仕事はマジで辞めたし、ボスからは何も言われてない。
お前がこっちにいることも知らなかった」
o川#゚ぺ)o「……はぁ? じゃあ何、こんな平和ボケした国でのんびり隠居ってコト?
いいご身分じゃん、猫のクセに」
o川#゚ー゚)o「アンタが消えてからマジでちょ〜大変なんだからね! 仕事は増えるし、犬は不機嫌そうだし、ボスは寂しそうだし!
お姉ちゃんだって何も言わないけど、明らかに呑むお酒の量増えたしさぁ!」
(,,゚Д゚)「知らん。もう俺には関係ないし、ちゃんとボスの許可を取って辞めたんだ。
お前らにごちゃごちゃ言われる筋合いはない」
o川#゚ー゚)o「………ふ〜〜ん? へーえ、そんな態度取るんだ。
でも、この動画を見てまだそんな薄情なこと言える?」
o川*゚ー゚)oっロ テテーン!
321
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:07:21 ID:1/bcXkHo0
―――――――――――――――――――
( ´ω `)ションボリ
( ´ω `)『また猫の分のご飯も作ってしまったお……』
( ´ω `)『犬と蛇は仕事でいないし……捨てるのも勿体ないから、僕が食べるお』
( ´ω `))っ○モグモグ
( ⊃ω ;)『…ちょっとしょっぱいお……』グスッ
―――――――――――――――――――
o川#゚ー゚)oっロ「猫が居なくなってから一人寂しく夜ご飯のかつ丼食べてるボスの隠し撮り!
この日も間違ってアンタの分も作っちゃって、それを一人で食べてたんだからね!」
(,,゚Д゚)「説得材料にしては弱すぎるだろ。てか別にいいじゃん、ボス日本食好きだし」
o川#゚ぺ)o「うわっほんとマジ人でなし! この日は犬もお姉ちゃんもいなかったのに! サイテー!」
(,,゚Д゚)「お前はいたんなら一緒に食べろよ」
o川*゚ー゚)o「いや夜中にかつ丼なんて食べたら太るじゃん……」
(,,゚Д゚)「よく俺に薄情とか言えたな」
322
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:08:45 ID:1/bcXkHo0
(,,-Д-)「とにかく、俺はもうお前らとは関係ないし、お前の今の仕事も知らん。
しぃさんがココで働くのも今日で最後なら俺だってもう来ないし、別にお前の邪魔をする気も……」
o川*゚ー゚)oっニニフ「――そういう問題じゃないんだよ」スッ
(,,-Д゚)=3「……」ハァ
o川*゚ー゚)oっニニフ「関係ない? はぁ? 今更アンタが普通の生活なんて送れる訳ないじゃん。
自分が今まで何をやってきたのか……いや、自分が何者だったのか忘れたの?」
o川* ー )oっニニフ「ボスの許可とかそんなの関係ない。アンタはただ存在してるかもってだけで脅威になるんだ。
悪いけど……ボクたちの迷惑になる前に消えて」
(,,-Д-)「……タダ働きはやめとけよ。それに、どうせ無理だ」
o川*゚ー゚)oっニニフ「なに、まさか日本の警察なんか気にしてんの? 大丈夫だよ。このバックヤードには監視カメラもないし……」
(,,-Д-)「いや、そういう意味じゃなくて」
(,,-Д゚)「お前じゃ俺は無理だよ。せめて犬と蛇も呼んでこい」
o川#゚ー゚)oっニニフ「……っ、舐めんな……!!」
323
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:10:09 ID:1/bcXkHo0
<トテテテ
三(;*゚ー゚)「ごめんキュートちゃん! ちょっとトラブルが!」ピュー
o川*゚ー゚)o彡サッ
o川*^ー^)o「あ、しぃさん! どうしたの? 何かあった?」
(;*゚ー゚)「あ、あれ……? 今、ナイフ……」
o川*^ー^)o「ナイフ? きっと見間違いだよっ!」
ウインクo川*゚ー<)o⌒☆バチューン!!
(,,゚Д゚)「前々回の俺と犬を見逃さなかったしぃさんには効かないだろ」
(*゚ワ゚)「見間違いかぁ、な〜んだ!」ホッ
(,,゚Д゚)「不平等すぎる」
324
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:12:23 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ー゚)o「それでしぃさん、何かあったんですか?」
(;*゚ー゚)「レモナさんと他のキッチンスタッフの子たちが遅れるって……このままじゃ、調理スタッフが足りないかもなんです!」
Σo川;゚ー゚)o「えぇっ!? そんな、今日はホールの子たちも少ないのに……参ったなぁ」
(;*゚ー゚)「どうしよう……私、今日はキッチンにも入ろうか?」
o川;゚ー゚)o「そうしてくれると助かるけど、それでもやっぱり調理の手が足りなさそうだなぁ。どうしたら……」
o川;- -)oウーン
(;*- -)ウーン
(,,゚Д゚)「大変そうですね。じゃあ、俺は席でオムライス待つことにします」
(*゚ー゚)「最悪のタイミングで客に戻りやがったコイツ」
o川*゚ー゚)o「……ん? 待てよ?」
o川*゚ー゚)o(……キッチンに専念するだけなら、料理のスキルさえあればいいんだよね)
o川*゚ワ゚)o「………そうだ! 」ピカントキタゼ
o川*^ー^)o「文字通り借りられるじゃん! 猫の手!」
(*゚ー゚)「え?」
(,,゚Д゚)「え?」
(,,゚Д゚)「………え?」
325
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:13:56 ID:1/bcXkHo0
10分後、 キッチン
(,,゚Д゚)「まさかいきなり調理を任されることになるとは……」
(*゚ー゚)「臨時のお給料も出るみたいだし良いじゃないですか」
(,,゚Д゚)「すいませんねしぃさん。今回はヒロインがメインの回なのに」
(;*- -)「いや別にそこ言及しなくていいですから……」
(;*゚ぺ)「それより猫山さん、あなたホントに料理なんて出来るんですか? この前のケーキ作りとは全然違うんですよ?」
(,,゚Д゚)+「大丈夫です。前の仕事で料理をすることもありましたし、超有名な料理指導を受けたこともありますから」ドヤァ
(;*゚ー゚)「めちゃくちゃ自信に満ち溢れた表情してる……ま、まさか三ツ星レストランのシェフから料理を学んだことがあるとか!?」
(,,゚Д゚)「いえ、『しゃべる! DSお料理ナビ』ですけど」
(*゚ー゚)「あなたの前職もしかしてニンテンドー社員?」
(,,゚Д゚)「だとしたらもうswitch2手に入れてますよ」
326
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:15:23 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「うーん……やっぱり私がやりましょうか? 猫山さんに任せるの、正直めちゃくちゃ不安なんですけど」
(,,゚Д゚)っ○「まぁ実際に食べてから判断してくださいよ。
試しにサッと一品作ってみたんで、味見してみてください」
(;*゚ー゚)「えっ!? は、早い……一体どんな料理を作ったんですか?」
(,,゚Д゚)っ○「どうぞ、『きゅうりの塩こんぶ和え』です」
(*゚ー゚)「いやメイド喫茶で出す料理にしては渋すぎるでしょ」
(,,゚Д゚)「失礼な。次の100選間違いなしとの呼び声も高いあの伝説的料理作品、美味いおのラストを飾った至高の一品なのに」
(;*゚ー゚)っロ「えっ本当にこれがラストだったの……? うわマジだ……」ファイナルポチポチ
(,, Д );∩;「なんで……なんで100品までやってくれなかったんだッ……!!」ワナワナ
(*゚ー゚)「支援じゃなくて私怨を喚くの厄介ファンすぎるな」
(,,゚Д゚)「これがダメなら仕方ない。次は鶏むね肉のケチャップ炒めでも作りますね」
(*゚ー゚)「それはアンタが好きな美味いおのメニューだろ」
327
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:18:10 ID:1/bcXkHo0
(*゚∩゚)「……あ、でもめっちゃ美味しい! ちゃんと美味しいですよコレ!」モグモグ
(,,゚Д゚)「いやそこは『美味いお!』って言ってもらわないと……空気読んでくださいよ……」
(#゚ー゚)「うっさいわね! こちとらどこまでパロっていいのか分かんないままやってんのよ!」
(,,゚Д゚)「改めて考えるとホント問題作ですねコレ」
(*゚ぺ)「てゆーか、ちゃんとメニュー表にあるヤツ作ってくださいよ! オムライスとか!」
(,,゚Д゚)っロ「どれどれ……あれ、10種類くらいありますけど、どれ作ればいいですか?」
(;*゚ー゚)「それブーン系オムライスの右上にあったヤツ……って何このネタ!? 今の系民には伝わんないでしょ!!」
(,,゚Д゚)「気になった方はアーカイブをご覧くださいね。個人的には『オイスムラ』がオススメです」
(#゚ー゚)「読者に余計な負担をかけるな! いいからこの店のオムライス作ってくださいって!」
(,,゚Д゚)っ『
https://web.archive.org/web/20171029130858/http://vipmain.sakura.ne.jp/small/20090401/index.html
』
(#゚皿゚)「リンク置くなっ!!」
328
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:20:45 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)っ○「そう言われると思って。既に出来上がったものがコチラにあります」コトン
(;*゚ー゚)「えっ……オムライス出来てるじゃないですか! どうやってこんな短時間で……!?」
(,,゚Д゚)「オーブンでブンしました」
(*゚ー゚)「じゃあコレ冷凍食品じゃねぇかよ」
(,,゚Д゚)「冗談ですって。第2話で使い忘れたネタ消費したかっただけです」
(*゚ー゚)「冗談で済むかどうか決める権利は私たちにはないんですよ」
(;*゚〜゚)っ○「まぁ一応味見……うげっ、これもめっちゃ美味しい……半熟トロトロだ……うげぇ……」モグモグ
(,,゚Д゚)「味見の時にうげぇってあんまり言わないと思うんですけど」
329
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:22:09 ID:1/bcXkHo0
<オーイ!
三o川*゚ワ゚)o「二人ともどんな感じ……って、ちゃんと料理作れてるじゃん! さっすが〜!」
(,,゚Д゚)「お前も料理のスキルは持ってるだろ。こっち手伝えよ」
o川*゚ー゚)o「アンタがいるんだから必要ないでしょ。それにボクはホールを沸かせないといけないからね」
o川*^ー^)oノシ「そうだ、お客さん予想より多いから、やっぱりしぃさんも表来て! じゃ、猫はキッチンよろしく〜!」
o(゚ー゚*川o三ピュー
(*゚ー゚)「ただ走ってるだけで可愛いなぁ……妹になってくれないかなぁ」
(,,゚Д゚)「あいつが妹になるのは無理ですよ。何言ってるんですか?」
(*゚ぺ)「分かってますよそんなこと! ちょっと言ってみただけです! それより、私もそろそろ表行かなきゃ!」
(,,゚Д゚)「たまこ姫以外はさっさと帰していいですからね」
(;*゚ー゚)「ゲームと現実の区別ついてないヤツに調理任せるの怖すぎる……やっぱもうちょい残ろ……」
330
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:24:35 ID:1/bcXkHo0
数時間後
|゚ノ ^∀^)「いや〜四宮さんほんっとうにお疲れ様! この一週間すっごく助かったよ!」
(*^ー^)「いえいえ! こちらこそ働けてとっても楽しかったです!」
(;*- -)(ただもう二度とやりたくないけど……マジで恥ずかしかったなメイド服……)
o川*゚ー゚)o「辞めちゃうの寂しいなぁ。今度は是非お客さんとして来てね! お嬢様って呼んであげるから!」
(*゚ー゚)っロ「ありがとう! いくら払えばいいかな?」ガサゴソ
o川;゚ー゚)o「相当疲れてるっぽいな……」
331
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:25:30 ID:1/bcXkHo0
(*゚ー゚)「あれ……そういえば猫山さんは?」
|゚ノ ^∀^)「臨時でキッチンやってくれた人? さっき私も挨拶したんだけど、その後すぐ出てっちゃったわよ」
o川#- -)o(また何も言わずどっか行ったなバカ猫……)
|゚ノ ^∀^)「あ、そうだ! あの人って四宮さん固定のお客さんだったんだよね? 一週間ずっと来てくれたって聞いたけど」
(*゚ー゚)「来てくれたっていうか多分嫌がらせですけどねアレ」
o川*゚ー゚)o「心底嫌だったのが分かる声色だ」
|゚ノ ^∀^)っ□「帰り際に臨時のお給料渡そうと思ったんだけど、断られて……あと、『これをしぃさんに』って封筒渡されたの」
o川*゚ー゚)o「あ、差し入れだ! 一週間しかいなかったのにしぃさん凄い!」
(*゚ー゚)「えぇ……猫山さんからってのが不安すぎるんですけど……」
o川*゚ー゚)o「……まぁ開けてみたら? アイツ、人に嫌がらせとかするタイプじゃないし」
(*゚ー゚)っ□「え〜なんか怖いなぁ……って、あれ? この封筒、見覚えが……」ゴソゴソ
<ガサッ
(*゚ー゚)っ○←100万円
332
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:25:59 ID:1/bcXkHo0
|゚ノ ^∀^)
o川*゚ー゚)o
(*゚ー゚)っ○
|゚ノ; ^∀^)「……」
o川;゚ー゚)o「……」
(;*゚ー゚)っ○「……」
「「「……………えっ???」」」
333
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:28:48 ID:1/bcXkHo0
(゚Д゚,,)))テクテク
「猫山さーーん! 待ってーー!!」
((,,゚Д゚)「ん?」クルッ
(((;*゚ー゚)「や、やっと追いついた……! 何ですかあの札束!」ゼェゼェ
(,,゚Д゚)「何って差し入れですけど……気に入ったメイドさんに客がプレゼントしていい制度なんですよね?」
(*゚ー゚)「いや現金渡すなんて常識的にありえないでしょ! こんなの渡されても困りますよ!」
(,,゚Д゚)「え〜しぃさんだって俺に渡してきたじゃないですか」
(*゚ー゚)っ□「あれは業務の一環です! とにかくコレは返します! 絶対受け取りませんからねっ!」テワタシッ
(,,゚Д゚)っ□「………はぁ。了解」ウケトリッ
334
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:36:04 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「そういえば、あの店で働くのってどうでした? なんかトラブルとかありましたか?」
(*゚ー゚)「しつこい非常識野郎が毎日来やがったのは困りましたね」
(,,゚Д゚)「聞かなきゃよかったかもしれない」
(*゚ー゚)「でも特にトラブルとかなかったですよ。一緒に働いてた子たちもレモナさんも、皆優しかったし……」
(*゚ワ゚)「特に、キュートちゃんにはすっごく助けてもらいました!私なんかよりあの子の方がずっとヒロイン向いてますよ!」
(,,゚Д゚)「……? いや、あいつがヒロインは無理ですよ」
(*゚ぺ)「いや、あんなに可愛い子なら余裕でしょ? 目ぇ腐ってるんですか?」
(,,゚Д゚)「回を追うごとに辛辣になってる気がするなぁ」
(*^ー^)「……ま、なんだかんだ良い経験にはなりましたね。キュートちゃんとも仲良くなれたし!」
(*゚ー゚)「そういえば、キュートちゃんも戌井さんと同じで元同僚さんなんですよね?
前のお仕事って一体何なんです?」
(゚Д゚,,)
(*゚ー゚)「そっぽ向くのやめろ」
335
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:38:17 ID:1/bcXkHo0
(*゚ぺ)「てゆーか猫山さん、私がキュートちゃんの名前出した時に無反応だったのはどうしてです?
あの時に知り合いだって教えてくれても良かったのに!」
(,,゚Д゚)「いや、今のアイツの名前とか知らないんで」
(;*゚ー゚)「え……? キュートちゃんの名前知らなかったんですか? 元同僚さんなのに?」
(,,゚Д゚)「他の呼び方があったので仕事に支障はなかったし……そもそも一緒に同じ仕事とかほぼしませんでしたから。それに……」
(,,゚Д゚)「しぃさん、『女の子』って言ったじゃないですか。そりゃ俺も気付けませんよ」
(*゚ー゚)「……? え、それってどういう……」
336
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:39:07 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「……あ、もしかして気付いてなかったんですか?」
(*゚ー゚)「……へ?」
(,,゚Д゚)「まぁ、よく紛らわしい服着てますからね。分かんなくても仕方ないですよ」
(*゚ー゚)「いや、あの………え?」
(*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「………!」ハッ
337
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:48:21 ID:1/bcXkHo0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(;*゚ー゚)(男心を分かりすぎてる……でも可愛い……貢ぎたい……)
o川#゚皿゚)o『猫山なんて名前にしてるアンタに言われたくない……てか"ボク"が考えたんじゃないし!』
(,,゚Д゚)『あいつが妹になるのは無理ですよ。何言ってるんですか?』
(,,゚Д゚)『……? いや、あいつがヒロインは無理ですよ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(;*゚ー゚)「……う、嘘ですよね? だって、私より断然可愛いし、髪も綺麗だったし……」
(,,゚Д゚)「多分、あの店にも黙って入ってんだろうな……いつもの手です」
(;*゚ワ゚)「いやいやいや……ね? 腕も足もちょ〜白くて細かったですよ? 声も高いし、そんな訳ないですよね?」
(;*゚ー゚)「おめめパッチリでしたよ? 良い匂いしましたよ? 小柄だし小顔だし……ありえないでしょ!」
(゚Д゚,,))スタスタ
(;*゚ー゚)「ちょ、ちょっと猫山さん!? なんとか言ってくださいよ! ねぇってば!」
338
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:49:44 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「………」
(;*゚ー゚)「…………」
(;*゚ー゚)「……………」
(;*゚ー゚)「……………え、おとこのこ?」
.
339
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:54:03 ID:1/bcXkHo0
同時刻、メイドカフェ『VIPⅡ』
o川;- -)o(はぁ〜……あのバカ猫、余計なこと言ってないよね)
o川#- -)o(いや絶対言ってそうだなぁ……あ〜もう! さっさと中東辺りに出ていってもらわないと、絶対仕事の邪魔になるじゃん!)
o川;゚ー゚)o(……そういえば犬が休暇貰ったらしいけど、まさかアイツもこっちにいるんじゃないよね?
だとしたら結構めんどくさいな、やっぱり一旦ボスと連絡取った方がいいかなぁ……)
<カランコローン
|゚ノ; ^∀^)「キュートちゃーん! ごめん、表お願いできるー?」
o川*^ー^)o「あ、はーい! 了解です!」
o川*゚ー゚)o(……ま、とにかくボクはボクの仕事をすればいっか)
340
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:56:06 ID:1/bcXkHo0
( ゚∀゚)「それで、次のカットの予約なんですけど……」
「あ、ちょっと待ってください。店員さん来たんで」
三o川*^ー^)o「すいませーん! お待たせしました! おかえりなさいませ、ごしゅじ……」
( ・∀・)「すいませんオムライス2つと……」
( ・∀・)「……」
(;・∀・)「…………って、え、兎?」
o川*^ー^)o
o川*゚ー゚)o
o川;゚ー゚)o
341
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 02:00:50 ID:1/bcXkHo0
( ・∀・)「君、なんでこっちに……」
o川;#゚皿゚)o三三□「お還りくださいませご主人様ァ!!」ブン
三( ・∀・)「あぶなっ」サッ
(;-@∀□三三「またまたぎゃああぁ!!」バリグチャァ
(; ,'3 )「ア、アサピーーーー!?」
第5話『メイド』 おわり
342
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 07:14:07 ID:x4Bmxk4w0
乙乙
ボクっ子かと思ったら
おとこのこキューちゃんは業が深いな
モララーまた出て嬉しい!
折り返しなんて言わないで一生続けてくれ…
343
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 19:28:14 ID:r6xl2Zy60
乙
ブーン達がヤバそうな奴らなのになんかゆるいのがいいw
あと沈みそうって豪華客船であってる?
344
:
名無しさん
:2025/07/13(日) 16:58:14 ID:FYTiCPjo0
久々おつ
男の娘メイドキュートちゃんが癖すぎるんだけどどうしてくれるんだ
345
:
名無しさん
:2025/07/16(水) 00:28:12 ID:O6VtENuA0
乙乙
折り返しでこんな濃いキャラが出るなんて
10代もいる組織…謎が深まる…
346
:
◆L6OaR8HKlk
:2025/07/17(木) 12:00:33 ID:ElUhGRg20
「今、最後のチームが乗り込みました!!年末の大舞台への切符を手にする運命の第三回戦。抱くのは夢かそれとも野望か。自転戦車を乗せた輸送機が……今飛び立ちました!!」
(,,゚Д゚)「始まったか……」
円落街より更に上空から、巨大な輸送機がフィールドを縦断するルートで飛行する
早い者は開始直後には空挺戦車よろしくパラシュート降下を始めているがーーーーー
「22番『拳応』、63番『コタツとキング』、44番『七大生徒会』、序盤から続々と投下を始めております。続けて……」
(’e’)「少ないな……」
端から中央へとゆっくり進んでいく安全策は、練度を問わず生存率を高める有効手段だ
バトルロワイヤルの勝敗は撃破数ではなく『生存』である。コソコソと逃げ隠れして卑怯と呼ばれる筋合いは無い
むしろ『正攻法』であるのだが、今回に限ってその作戦に則るチームは少なかった
347
:
名無しさん
:2025/07/17(木) 13:52:19 ID:fkDED4Lo0
久々に誤爆なんて現象みた
同一作者って可能性も微レ存だけど
348
:
◆L6OaR8HKlk
:2025/07/19(土) 21:28:25 ID:PGXuuPho0
すみません全然気づきませんでした
349
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 21:32:09 ID:eAb0nj8c0
来てたのか
誤爆も
乙!
350
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 21:42:31 ID:JdhHCffQ0
やっぱムカデの人は違うよな
作者当ては良くないかもしれんが祭りの時みたいで楽しんでる自分がいる 完結したら過去作教えてくれよな
351
:
名無しさん
:2025/08/07(木) 10:17:01 ID:glnepn6Y0
自分の可愛さ分かってるキュートちゃんいいぞと思ってたらメイドで男の娘で目ん玉飛び出た
俺は…俺は普通だったのに…
352
:
名無しさん
:2025/08/08(金) 23:26:47 ID:zjVIVvyk0
連載開始今年の2月だったんだな…
結構経った気がしてた
1番好きな現行だ
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