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(,,゚Д゚)は転職がしたいようです
1
:
名無しさん
:2025/02/16(日) 19:25:24 ID:k8J.qUPc0
(,,゚Д゚)「ノリと勢いだけで本当に仕事辞めてしまった」
(,,゚Д゚)「仕事辞める時って実際はあんな感じだなんて知らなかったな」
(,,-Д-)ホワンホワンホワーン
302
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:37:48 ID:1/bcXkHo0
(*-@∀@)「ほほほほら、このコだよ! この店ナンバーワンのキュートちゃん!」
(* ,'3 )「ふ、ふふ、ふーん? まままぁ? 確かに……可愛いとは言えなくもなくもなくないけど?」
o川;*゚ー゚)o「か、可愛いなんてそんな……!」
o川*^ー^)o「そんなにストレートに褒めてくれる人、あんまりいないから……なんだか照れちゃうな、えへへ」
(* ,'3 )ドドキーン
(*-@∀@)トサキーン
(*゚ー゚)(男慣れしてない&思わず素を出しちゃったっぽい女の子の演出うますぎ……。
それをあの顔でやるんだもん、私でも落ちるわ)
o川*゚ー゚)o「それでは、オムライスとメロンソーダフロート、お二つずつですね! 少々お待ちください、ご主人様!」
o川*゚ー゚)o「良かったらお料理が来るまでに、他の女の子ともお話してみてくださいね!
みんなすっごく可愛くて、楽しい子ばかりですから!」
o川*゚ー゚)o「あ、でも……」
o川*゚ー゚)o「……」
o川* ー )o「私にも、あとでたくさん構ってくださいね?」ササヤキ
っ(* ,'3 )
o川*゚ー<)o⌒☆キラッ!
(* ,'3 )グチャビチャッ←心臓が破裂した音
(*-@∀@)バギゴギグギャッ←色んな臓器と骨が破裂した音
o川*^ー^)o「すぐ戻ってきますね! ご主人様っ!」
(;*゚ー゚)(男心を分かりすぎてる……でも可愛い……貢ぎたい……)
303
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:40:08 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ー゚)o「ふぅ〜新しい固定客ゲット……ただいましぃさん! あんな感じだけど、参考になった?」
(*゚ー゚)「口座番号教えてください」
o川;゚ー゚)o「え? し、しぃさん?」
(;*゚ー゚)「はっ……ご、ごめんなさい。私まで堕ちかけてました」
o川*^ー^)o「えっと……まぁ、あそこまで露骨にやらなくても大丈夫だから!
試しに、次にお一人様が来たらしぃさん、やってみて!」
<カランコローン
o川*゚ワ゚)o「あ、次のご主人様が来たっぽい! じゃあしぃさん、向こうはお願いしますね!
私はさっきの金ヅ……ご主人様たちの相手するから!」
(;*゚ー゚)「は、はい!」
(;*゚ー゚)(えっと、笑顔で挨拶して、空いてる席に案内して……うん、言葉にさえ気を付ければ他は普通の飲食店と変わらないわ!)
(;*- -)(学生の頃、色んなバイトをしてきた私ならやれるはず! 腹を括りなさい、しぃ。完璧にやり遂げてみせるんだから!)
(*^ー^)「お、おかえりなさいませ! ご主人さ――」
(,,゚Д゚)
(*^ー^)
(*゚ー゚)←※AAだけでは分からないかもしれませんが、メイド服を着ています
304
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:41:03 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)
(;゚ー゚)
(,,゚Д゚)「うわっ……」ヒキッ
(;#゚皿゚)っ三三□「お還りくださいませご主人様ァ!!」ブンッ
三(,,゚Д゚)「あぶなっ」サッ
(;-@∀□三三「ぎゃああぁ!!」メキャ
(; ,'3 )「ア、アサピーー!?」
o川;゚ー゚)o「えっ? な、なに? なんかメニュー表飛んできた?」
<チガ、チガァ!! ダレカキュウキュウシャヲ!!
<イタイ…イタイヨゥ、オカァサン…
<アサピー!!
305
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:42:05 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「な、ななな、なんで猫山さんが!? 何しに来たんですか!?」
(,,゚Д゚)「何しにって、昼ご飯食べに適当な店に入っただけですけど……沈みそうな店名してますねココ」
(*゚ー゚)「いやそれもう私が言った」
(,,゚Д゚)「俺のことよりも、しぃさんこそ何してるんですか。そんな恰好で」
(;*゚ー゚)「ななな、なにって、いやあの、その、これは……」
(,,゚Д゚)「別に人の趣味にとやかく言いたくはないですけど、仕事中もその恰好ってのは常識的にどうかと」
(;#゚ぺ)「あなたに常識云々言われたくない! てか、これが制服だし! これ着るのが仕事なんですよ!」
(,,゚Д゚)「というか、来年アラサーになる成人女性がそういうのは……流石に卒業すべきっていうか」
(#゚ー゚)「お前を人生から卒業させてやろうか?」
(,,゚Д゚)「あ、そうだ。ちょっと待ってください」
(*゚ー゚)←※AAだけでは分からないかもしれませんが、メイド服を着ています⊂(゚Д゚,,)「よいしょっと」
(#゚皿゚)「余計な注釈付け直すんじゃねぇ!!」
(,,゚Д゚)「大事なことは2回言わなきゃいけないんで」
(#゚ー゚)「もう3回目なんだよ!!」
306
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:43:57 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「それで本当に何してるんです? ハロワ、クビになったんですか?」
(;*゚ー゚)「ち、違いますよ! 片っ端からクビになりまくってる猫山さんと一緒にしないでください!」
(,,゚Д゚)「俺だって好きでクビになりまくってる訳じゃないんですけどね」
(*- -)「うち、職員自身が短期間だけ別の職場に出向させられるっていうパターンもありまして……。
今回もそれです。1週間だけ、このお店のお手伝いをしてるんですよ」
(,,゚Д゚)「なるほど、そんな制度が……これで第2話の時の言い訳が出来ますね」
(*゚ー゚)「余計なこと言わないと死ぬ病気なんか?」
(;*- -)「とにかく、出向は特別ボーナスも出るし、今回は課長直々のお願いだったので仕方なく引き受けたんです。
好きでこんな服着てるんじゃないですからね!? 仕方なくです!! 仕方なく!!」
(,,゚Д゚)「そんな堂々と仕方なくって連呼していいんですか?」
307
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:44:53 ID:1/bcXkHo0
╱(*;ー;)╲「ま、まさか知り合いにこんな格好見られるなんて……! もうほんっとにイヤ! 最悪過ぎる〜!!」
(,,゚Д゚)「落ち込まないでください。読者にはいつもと変わらないAAしか見えてませんから」
(*∩ー;)「いつもなら腹立つメタ発言なのに、今日だけは何故か安心する……」
(,,゚Д゚)「いやぁしかし今回のタイトル見た時は焦りましたけど、しぃさんメインの回だったんですね。よかったー」
(#゚ー゚)「なんっにも良くないですよ! なんでヒロインの私にスポットライト当たるんですか! そもそも私は定職就いてるのに!」
(,,゚Д゚)「マンネリ防止ってやつじゃないですか? ほら、そろそろこの作品も折り返しですし」
(*゚ー゚)「サラッとネタバレ発言をするな」
(,,゚Д゚)「さて、じゃあ早速ですが注文してもいいですかね」チャクセキ
(;*゚ー゚)「勝手に広いソファー席に座ってる……ホント非常識だな……」
(,,゚Д゚)「あれ、そういえばメニュー表って何処に?」
(*゚ー゚)「……あ、少々お待ちくださいね」
(゚ー゚*)))テクテク
308
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:46:07 ID:1/bcXkHo0
っ(;-@∀✗)っア、タスケガキタ… □⊂(゚ー゚*)アッタ
っ(;-@∀✗)っエッ?ア、アノ…? ((*゚ー゚)っ□トコトコ
(*^ワ^)「お待たせいたしました! こちら、メニュー表です。どうぞ!」
(,,゚Д゚)「なんか角っこの所が真っ赤なんですけど」
(*^ー^)「ケチャップです!」
(,,゚Д゚)「本当にそうだったとしても別にセーフではないですからね」
(,,゚Д゚)っ□「へぇ、どの料理も可愛い見た目ですね」ペラペラ
(*゚ー゚)「見た目だけじゃなくて、味も保障しますよ! うちは料理にも拘ったメイドカフェですから!」
(,,゚Д゚)「それじゃあハッピーセットにしようかな。今のおもちゃってなんです?」
(#゚ー゚)「ハッピーなのはテメェの頭だけにしとけ」
309
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:47:15 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「この『メイドのオムライス・日替わりセリフ付き』ってなんですか?」
(*゚ー゚)「うちの看板メニューらしいですよ。オムライスにケチャップをかける時、メイドの子が何か言いながらやるんですけど……。
曜日によって、メイドさんに言ってもらえるセリフのジャンルが変わるんです」
(,,゚Д゚)「ジャンル?」
(*゚ー゚)「ヤンデレ系だったり、クール系だったり、不思議ちゃん系だったりと色々です。
好きなジャンル目当てで、特定の曜日にしか来ない常連さんもいるそうですよ」
(,,゚Д゚)「へぇ。ちなみに今日は?」
(*゚ー゚)「今日は月曜日なので一番オーソドックスなやつですね。ちなみに明日ならツンデレ系です」
(,,゚Д゚)「じゃあ、それでお願いします」
(*^ー^)「はい、かしこまりましたご主人さま! 少々お待ちくださ――」
(;*゚ー゚)「………って、え? 私?」
(,,゚Д゚)「はい。しぃさんでお願いします」
(*゚ー゚)「えっと……他に可愛くて若い子いますよ? 例えばキュートちゃんっていう、すっごく可愛い子とか……」
(,,゚Д゚)「しぃさんで」
(;*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「………」
(;*゚ー゚)「………………どうしても?」
(,,゚Д゚)「どうしても」
310
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:48:52 ID:1/bcXkHo0
30分後
(* ー )ゲンナリ
(,,゚Д゚)「落ち込まないでくださいしぃさん。ちゃんと面白かったですよ」
(* ー )「別に面白いと思われたくてやったわけじゃないし……」
(,,゚Д゚)「いやぁ、まさかあの真面目なしぃさんがメイド服着て、あんなこと言うなんてなぁ」
(,,-Д-)ホワンホワンホワーン
(;*゚ー゚)「ちょっ……回想入らないで! カメラ止めて!!」
311
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:50:35 ID:1/bcXkHo0
―――――――――――――――――――
(;*- -)「……そ、それではオムライスの仕上げをさせていただきます」
(,,゚Д゚)「お願いします」
(;*゚ー゚)「……あのぅ、これって、ホントにやらなきゃ……」
(,,゚Д゚)「あれ? 職務放棄ですか? いつも俺には『真面目に働け』って言ってるしぃさんが?」
(;#゚皿゚)「うぐっ……くそっ、ボケカス無職野郎の分際で……!」
(,,゚Д゚)「今はご主人様なんで。ちゃんと設定守ってくださいね」
(;*゚ー゚)「わ、わかってますよ! やればいいんでしょ! やれば……!」
(;* ー )スゥーハァー
(* ー )
(*^ー^)っ♡「美味しくな〜れ! 萌え萌えキュン!」
(*^ー^)っ♡「それではご主人様! しぃの愛が冷めちゃう前に、お召し上がりくださいねっ!」
(,,゚Д゚)「……」
(;*^ー^)っ♡「……」←※24歳の独身成人女性がメイド服を着ながら手でハートマークを作っています
(,,゚Д゚)ブフォ
(#゚皿゚)っ三三□「くたばれっっ!!!!!」ブンッ
三(,,゚Д゚)「あぶなっ」サッ
(;-@∀□三三「またぎゃああぁ!!」グチャァ
(; ,'3 )「ア、アサピーー!?」
o川;゚ー゚)o「次はトレイ飛んできた!? な、なに!?」
―――――――――――――――――――
312
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:52:20 ID:1/bcXkHo0
(,,-Д-)ホワンホワンホワーン
(#゚ー゚)「しっかり全部回想やりやがったコイツ……」
(,,゚Д゚)「色々とごちそうさまでした。美味しかったですよ、オムライス」
(;*>ー<)「べ、別に褒められたって嬉しくないんですからね!」
(,,゚Д゚)「やだなぁ、ツンデレ系は明日ですよ」
(;*゚ー゚)「ちゃんと把握してやがる……怖……」
(,,゚Д゚)「そういえば、しぃさん以外の働いてる子たち皆若そうですね。しぃさん以外の」
(#゚ー゚)「次に余計なコト言ったら鼻にケチャップ突っ込みますからね」
(*゚ー゚)「まぁ……基本的には大学生の子が多いですけど、高校生の子もいますよ。
私が一番仲良くさせてもらってる子も高校生らしいですし」
(*゚ワ゚)「あ、よかったら呼びましょうか? キュートちゃんって子なんですけど本当に可愛くて……ここのナンバーワンなんですよ!」
(,,゚Д゚)「いえ大丈夫です。興味ないんで」
(;*゚ー゚)「え!? な、なんでですか!? あのキュートちゃんですよ!?」
(,,゚Д゚)「いや知らんし……誰……」
(;*>ー<)人「ホント可愛いんですって! 一目だけ! マジ一瞬でメロメロにする自信あるんで! ねっ!?」
(,,゚Д゚)「悪質なキャッチ?」
313
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:53:17 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「マジで興味ないし、いいです。しぃさんが見られればそれでいいんで」
(;*゚ー゚)「そんなぁ……あんなに可愛い子なのに……」
(,,゚Д゚)「お客さんじゃなくてしぃさんが虜になっちゃダメだと思うんですけど」
(,,゚Д゚)「ではそろそろ俺は帰ります。しぃさんの他のジャンルも楽しみにしてますね。それでは」
(゚Д゚,,)))テクテク
(;*゚ー゚)「あっ……えぇっと、い、いってらっしゃいませ、ご主人様!」
<カランコローン
(;*゚ー゚)「……あっさり帰っちゃった。いや、別に居て欲しかった訳じゃないけど……」
314
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:55:15 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ワ゚)o「しぃさん、お疲れさま! 最初の接客どうだった?」
(*゚ー゚)「えっと……まぁ、なんとかなったよ。キュートちゃんが色々教えてくれたおかげ」
o川*゚ー゚)o「ホント!? 良かった〜! すぐヘルプ行けなくてごめんね、新しいATM……ご主人様たちとのお話が盛り上がっちゃって」
o川*゚ー゚)o「それで、どんなお客さんだったの? 固定の人になってくれそう?」
(#゚ー゚)「固定なんて絶対嫌ですよ! 出禁にしたいくらいです!」
o川;゚ー゚)o「いきなり出禁って……そんなこと言わずに!
もし気に入ってもらえたならチェキ撮ってもらえたり、差し入れ貰えたりするかもですよ!」
(*- -)「そんなちょっとしたボーナスなんかより、平穏の方がずっと欲しい……」
(;*゚ー゚)「……あ!」ハッ
o川*゚ー゚)o「しぃさん? どうかした?」
(;*゚ー゚)(……そういえば猫山さん、『他のジャンルも』とかなんとか言ってたような気が……)
(;*゚ー゚)(ま、まさか明日も来るつもり? 嘘でしょ? デリカシーも職歴も無い分際でまた来るの?)
(;*- -)「………」
(*゚ー゚)「……キュートちゃん」
o川*゚ー゚)o「なに?」
(*゚ー゚)「この店ってトラバサミとかある?」
o川;゚ー゚)o「ないよっ!?」
315
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 00:57:35 ID:1/bcXkHo0
1週間後
o川*^ー^)o「おはようございまーす! しぃさん、今日がラストだね! 最後までガンバろ……」
(* q )チーン
o川;゚ー゚)o「し、死んでる……」
(* ー )「あ……おはよう、キュートちゃん……今までありがとうね……」
o川;゚ー゚)o「いやその表情で言われても遺言にしか聞こえないですから! どうしたんですか!?」
(#゚ー゚)「どうしたもこうしたもないわよ! 猫山さんめ……まさかホントに毎日来るなんて!」
(*;皿;)「仕事とはいえ、知り合いの男の人にあんなことやこんなこと言わされて……うぐぅ〜!!」
o川*゚ー゚)o「猫山さんって……あ、例の常連になってくれた人? 元々お友達さんなんでしたっけ?」
(#゚ー゚)「あんな非常識人間、友達なんかじゃないわ! 知り合いすら辞めたいレベルなのに!」
o川;゚ー゚)o「相当嫌いっぽい……一体何されたんだ……」
316
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:01:32 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ー゚)o「私、タイミング合わなくて一度もお顔拝見できてないんですよね。今日こそお会いしたいな〜」
(*゚ー゚)「そっかキュートちゃんはまだ会ってないんだ……幸せだね……」
o川*゚ー゚)o「キングボンビーみたいな扱いじゃん」
(;*- -)「あ〜今日も来るんだあの人……もう会いたくない、接客したくない、ケチャップ眼球にぶちまけたい〜!!」
o川;゚ー゚)o「あの、今日で終わりだからって無敵の人にはならないでね……」
<カランコローン
<キュートチャーン!!
o川*^ワ^)o「ほら、ご主人様たちが来たよ! 開店時間だし切り替えて頑張ろっ!」
(*゚ー゚)「うん……ありがとねキュートちゃん、わたし頑張る……」
<シィサーン、イマスカー
(#゚皿゚)っニニフ「おかえりくださいませぇぇ!!!」
o川;゚ー゚)o「いやどこからナイフ出したの!? あっしまった今日ヤンデレの日か!」
<アブナッ
<グサッ
<ギャアアア!! アサピーー!!
o川*゚ー゚)o「あの背が高い人が猫山さんって人かな? ここからじゃよく顔見れないなぁ」
o川*゚ー゚)o「……そうだ! どうせしぃさん目当ての人なら、明日からはボクが貰ってもいいよね!」
o川*^∩^)o「むふふ、臨時収入ゲットのチャンスかも! よ〜し、超絶可愛いキュートちゃんのファン、また増やしちゃうぞ〜!」
ピュー三o川*゚ー゚)o
317
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:03:22 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「何回見ても慣れませんね。しぃさんのメイド服姿」
(#゚ー゚)「絶対次の転職相談の時に闇バイトとか紹介してやる……」
(,,゚Д゚)「嘘であって欲しいけど嘘じゃないんだろうな」
<シィサーン!
(*゚ワ゚)「あ、来た! 猫山さん、今から来る子が私の推しのキュートちゃんですよ! 今すぐ寄附の準備をして!」
(,,゚Д゚)「推しというかもう宗教に引っかかった人では……って、ん?」
o川*^ワ^)o「はじめまして! 私、しぃさんの同僚の卯月キュートで……」
(,,゚Д゚)
o川*゚ワ゚)o
(,,゚Д゚)「……あれ、兎?」
o川*゚ー゚)o「……………」
o川;゚Д゚)o「猫!?!?!?」
318
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:04:34 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「えっ……? あれ、もしかしてキュートちゃん、猫山さんと知り合い?」
o川;゚ー゚)o「猫山さんって……コイツが!? ししし、知り合いっていうか……」
o川;^ー^)o「かかかか勘違いされてるのかな〜? 私は全然知らない人――」
(,,゚Д゚)「前の仕事の同僚です」
o川;゚Д゚)o「うわああなに馬鹿正直に言ってんのさ!?」
(,,゚Д゚)「なるほど、キュートってお前のことか。また安直な名前にしたんだな」
o川#゚皿゚)o「猫山なんて名前にしてるアンタに言われたくない……てかボクが考えたんじゃないし!」
(;*゚ー゚)「どうしたのキュートちゃん……?」
o川;゚ー゚)o「え、えっと……しぃさんちょっと表お願い! 猫は一旦こっち来て! 早く!!」
(,,゚Д゚)「え〜俺オムライス食いに来たんだけど」
壁|o(゚ー゚#川oっ(,,゚Д゚)「今回はちょっと例外多いな」ズルズル
319
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:05:53 ID:1/bcXkHo0
バックヤード
(,,゚Д゚)「おい兎、こんな所まで引きずって何を……」
シュッo川# ー )oっニニフ⊂(゚Д゚,,)「あぶなっ」ピタッ
o川#゚皿゚)o「クソッ!! 指二本でナイフ止めんなよ!! ムカつく!!」
(,,゚Д゚)「馬鹿言うな。止めなかったら怪我するだろ」
o川#゚ー゚)o「先に馬鹿なこと言ったのそっちでしょうが!
犬から聞いたよ! ノリと勢いで辞めたって……馬鹿じゃないの!?」
o川#゚ぺ)o「そもそもなんでこんな所にいんのよ!? なにしてんのさ!?」
(,,゚Д゚)「こっちのセリフなんだが……何だお前その恰好、しぃさんとは違うベクトルでキツイぞ」
o川#゚皿゚)o「どこがキツイんじゃこちとらまだ10代やぞ! それに地球上のどの生物より似合ってて可愛いでしょうが!?」
(,,゚Д゚)「いや似合ってるとか年齢とかじゃなくて、そもそもお前……」
o川#゚ー゚)o「あぁもううるさいなぁ! ボクのことはいいから、アンタの話をしてよ!」
320
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:06:35 ID:1/bcXkHo0
o川;゚ー゚)o「なんで猫が日本なんかに……ま、まさか辞めたってのは嘘で、こっちで仕事?
ボクの手伝いでもしろってボスに言われたの?」
(,,゚Д゚)「違う。仕事はマジで辞めたし、ボスからは何も言われてない。
お前がこっちにいることも知らなかった」
o川#゚ぺ)o「……はぁ? じゃあ何、こんな平和ボケした国でのんびり隠居ってコト?
いいご身分じゃん、猫のクセに」
o川#゚ー゚)o「アンタが消えてからマジでちょ〜大変なんだからね! 仕事は増えるし、犬は不機嫌そうだし、ボスは寂しそうだし!
お姉ちゃんだって何も言わないけど、明らかに呑むお酒の量増えたしさぁ!」
(,,゚Д゚)「知らん。もう俺には関係ないし、ちゃんとボスの許可を取って辞めたんだ。
お前らにごちゃごちゃ言われる筋合いはない」
o川#゚ー゚)o「………ふ〜〜ん? へーえ、そんな態度取るんだ。
でも、この動画を見てまだそんな薄情なこと言える?」
o川*゚ー゚)oっロ テテーン!
321
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:07:21 ID:1/bcXkHo0
―――――――――――――――――――
( ´ω `)ションボリ
( ´ω `)『また猫の分のご飯も作ってしまったお……』
( ´ω `)『犬と蛇は仕事でいないし……捨てるのも勿体ないから、僕が食べるお』
( ´ω `))っ○モグモグ
( ⊃ω ;)『…ちょっとしょっぱいお……』グスッ
―――――――――――――――――――
o川#゚ー゚)oっロ「猫が居なくなってから一人寂しく夜ご飯のかつ丼食べてるボスの隠し撮り!
この日も間違ってアンタの分も作っちゃって、それを一人で食べてたんだからね!」
(,,゚Д゚)「説得材料にしては弱すぎるだろ。てか別にいいじゃん、ボス日本食好きだし」
o川#゚ぺ)o「うわっほんとマジ人でなし! この日は犬もお姉ちゃんもいなかったのに! サイテー!」
(,,゚Д゚)「お前はいたんなら一緒に食べろよ」
o川*゚ー゚)o「いや夜中にかつ丼なんて食べたら太るじゃん……」
(,,゚Д゚)「よく俺に薄情とか言えたな」
322
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:08:45 ID:1/bcXkHo0
(,,-Д-)「とにかく、俺はもうお前らとは関係ないし、お前の今の仕事も知らん。
しぃさんがココで働くのも今日で最後なら俺だってもう来ないし、別にお前の邪魔をする気も……」
o川*゚ー゚)oっニニフ「――そういう問題じゃないんだよ」スッ
(,,-Д゚)=3「……」ハァ
o川*゚ー゚)oっニニフ「関係ない? はぁ? 今更アンタが普通の生活なんて送れる訳ないじゃん。
自分が今まで何をやってきたのか……いや、自分が何者だったのか忘れたの?」
o川* ー )oっニニフ「ボスの許可とかそんなの関係ない。アンタはただ存在してるかもってだけで脅威になるんだ。
悪いけど……ボクたちの迷惑になる前に消えて」
(,,-Д-)「……タダ働きはやめとけよ。それに、どうせ無理だ」
o川*゚ー゚)oっニニフ「なに、まさか日本の警察なんか気にしてんの? 大丈夫だよ。このバックヤードには監視カメラもないし……」
(,,-Д-)「いや、そういう意味じゃなくて」
(,,-Д゚)「お前じゃ俺は無理だよ。せめて犬と蛇も呼んでこい」
o川#゚ー゚)oっニニフ「……っ、舐めんな……!!」
323
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:10:09 ID:1/bcXkHo0
<トテテテ
三(;*゚ー゚)「ごめんキュートちゃん! ちょっとトラブルが!」ピュー
o川*゚ー゚)o彡サッ
o川*^ー^)o「あ、しぃさん! どうしたの? 何かあった?」
(;*゚ー゚)「あ、あれ……? 今、ナイフ……」
o川*^ー^)o「ナイフ? きっと見間違いだよっ!」
ウインクo川*゚ー<)o⌒☆バチューン!!
(,,゚Д゚)「前々回の俺と犬を見逃さなかったしぃさんには効かないだろ」
(*゚ワ゚)「見間違いかぁ、な〜んだ!」ホッ
(,,゚Д゚)「不平等すぎる」
324
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:12:23 ID:1/bcXkHo0
o川*゚ー゚)o「それでしぃさん、何かあったんですか?」
(;*゚ー゚)「レモナさんと他のキッチンスタッフの子たちが遅れるって……このままじゃ、調理スタッフが足りないかもなんです!」
Σo川;゚ー゚)o「えぇっ!? そんな、今日はホールの子たちも少ないのに……参ったなぁ」
(;*゚ー゚)「どうしよう……私、今日はキッチンにも入ろうか?」
o川;゚ー゚)o「そうしてくれると助かるけど、それでもやっぱり調理の手が足りなさそうだなぁ。どうしたら……」
o川;- -)oウーン
(;*- -)ウーン
(,,゚Д゚)「大変そうですね。じゃあ、俺は席でオムライス待つことにします」
(*゚ー゚)「最悪のタイミングで客に戻りやがったコイツ」
o川*゚ー゚)o「……ん? 待てよ?」
o川*゚ー゚)o(……キッチンに専念するだけなら、料理のスキルさえあればいいんだよね)
o川*゚ワ゚)o「………そうだ! 」ピカントキタゼ
o川*^ー^)o「文字通り借りられるじゃん! 猫の手!」
(*゚ー゚)「え?」
(,,゚Д゚)「え?」
(,,゚Д゚)「………え?」
325
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:13:56 ID:1/bcXkHo0
10分後、 キッチン
(,,゚Д゚)「まさかいきなり調理を任されることになるとは……」
(*゚ー゚)「臨時のお給料も出るみたいだし良いじゃないですか」
(,,゚Д゚)「すいませんねしぃさん。今回はヒロインがメインの回なのに」
(;*- -)「いや別にそこ言及しなくていいですから……」
(;*゚ぺ)「それより猫山さん、あなたホントに料理なんて出来るんですか? この前のケーキ作りとは全然違うんですよ?」
(,,゚Д゚)+「大丈夫です。前の仕事で料理をすることもありましたし、超有名な料理指導を受けたこともありますから」ドヤァ
(;*゚ー゚)「めちゃくちゃ自信に満ち溢れた表情してる……ま、まさか三ツ星レストランのシェフから料理を学んだことがあるとか!?」
(,,゚Д゚)「いえ、『しゃべる! DSお料理ナビ』ですけど」
(*゚ー゚)「あなたの前職もしかしてニンテンドー社員?」
(,,゚Д゚)「だとしたらもうswitch2手に入れてますよ」
326
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:15:23 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「うーん……やっぱり私がやりましょうか? 猫山さんに任せるの、正直めちゃくちゃ不安なんですけど」
(,,゚Д゚)っ○「まぁ実際に食べてから判断してくださいよ。
試しにサッと一品作ってみたんで、味見してみてください」
(;*゚ー゚)「えっ!? は、早い……一体どんな料理を作ったんですか?」
(,,゚Д゚)っ○「どうぞ、『きゅうりの塩こんぶ和え』です」
(*゚ー゚)「いやメイド喫茶で出す料理にしては渋すぎるでしょ」
(,,゚Д゚)「失礼な。次の100選間違いなしとの呼び声も高いあの伝説的料理作品、美味いおのラストを飾った至高の一品なのに」
(;*゚ー゚)っロ「えっ本当にこれがラストだったの……? うわマジだ……」ファイナルポチポチ
(,, Д );∩;「なんで……なんで100品までやってくれなかったんだッ……!!」ワナワナ
(*゚ー゚)「支援じゃなくて私怨を喚くの厄介ファンすぎるな」
(,,゚Д゚)「これがダメなら仕方ない。次は鶏むね肉のケチャップ炒めでも作りますね」
(*゚ー゚)「それはアンタが好きな美味いおのメニューだろ」
327
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:18:10 ID:1/bcXkHo0
(*゚∩゚)「……あ、でもめっちゃ美味しい! ちゃんと美味しいですよコレ!」モグモグ
(,,゚Д゚)「いやそこは『美味いお!』って言ってもらわないと……空気読んでくださいよ……」
(#゚ー゚)「うっさいわね! こちとらどこまでパロっていいのか分かんないままやってんのよ!」
(,,゚Д゚)「改めて考えるとホント問題作ですねコレ」
(*゚ぺ)「てゆーか、ちゃんとメニュー表にあるヤツ作ってくださいよ! オムライスとか!」
(,,゚Д゚)っロ「どれどれ……あれ、10種類くらいありますけど、どれ作ればいいですか?」
(;*゚ー゚)「それブーン系オムライスの右上にあったヤツ……って何このネタ!? 今の系民には伝わんないでしょ!!」
(,,゚Д゚)「気になった方はアーカイブをご覧くださいね。個人的には『オイスムラ』がオススメです」
(#゚ー゚)「読者に余計な負担をかけるな! いいからこの店のオムライス作ってくださいって!」
(,,゚Д゚)っ『
https://web.archive.org/web/20171029130858/http://vipmain.sakura.ne.jp/small/20090401/index.html
』
(#゚皿゚)「リンク置くなっ!!」
328
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:20:45 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)っ○「そう言われると思って。既に出来上がったものがコチラにあります」コトン
(;*゚ー゚)「えっ……オムライス出来てるじゃないですか! どうやってこんな短時間で……!?」
(,,゚Д゚)「オーブンでブンしました」
(*゚ー゚)「じゃあコレ冷凍食品じゃねぇかよ」
(,,゚Д゚)「冗談ですって。第2話で使い忘れたネタ消費したかっただけです」
(*゚ー゚)「冗談で済むかどうか決める権利は私たちにはないんですよ」
(;*゚〜゚)っ○「まぁ一応味見……うげっ、これもめっちゃ美味しい……半熟トロトロだ……うげぇ……」モグモグ
(,,゚Д゚)「味見の時にうげぇってあんまり言わないと思うんですけど」
329
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:22:09 ID:1/bcXkHo0
<オーイ!
三o川*゚ワ゚)o「二人ともどんな感じ……って、ちゃんと料理作れてるじゃん! さっすが〜!」
(,,゚Д゚)「お前も料理のスキルは持ってるだろ。こっち手伝えよ」
o川*゚ー゚)o「アンタがいるんだから必要ないでしょ。それにボクはホールを沸かせないといけないからね」
o川*^ー^)oノシ「そうだ、お客さん予想より多いから、やっぱりしぃさんも表来て! じゃ、猫はキッチンよろしく〜!」
o(゚ー゚*川o三ピュー
(*゚ー゚)「ただ走ってるだけで可愛いなぁ……妹になってくれないかなぁ」
(,,゚Д゚)「あいつが妹になるのは無理ですよ。何言ってるんですか?」
(*゚ぺ)「分かってますよそんなこと! ちょっと言ってみただけです! それより、私もそろそろ表行かなきゃ!」
(,,゚Д゚)「たまこ姫以外はさっさと帰していいですからね」
(;*゚ー゚)「ゲームと現実の区別ついてないヤツに調理任せるの怖すぎる……やっぱもうちょい残ろ……」
330
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:24:35 ID:1/bcXkHo0
数時間後
|゚ノ ^∀^)「いや〜四宮さんほんっとうにお疲れ様! この一週間すっごく助かったよ!」
(*^ー^)「いえいえ! こちらこそ働けてとっても楽しかったです!」
(;*- -)(ただもう二度とやりたくないけど……マジで恥ずかしかったなメイド服……)
o川*゚ー゚)o「辞めちゃうの寂しいなぁ。今度は是非お客さんとして来てね! お嬢様って呼んであげるから!」
(*゚ー゚)っロ「ありがとう! いくら払えばいいかな?」ガサゴソ
o川;゚ー゚)o「相当疲れてるっぽいな……」
331
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:25:30 ID:1/bcXkHo0
(*゚ー゚)「あれ……そういえば猫山さんは?」
|゚ノ ^∀^)「臨時でキッチンやってくれた人? さっき私も挨拶したんだけど、その後すぐ出てっちゃったわよ」
o川#- -)o(また何も言わずどっか行ったなバカ猫……)
|゚ノ ^∀^)「あ、そうだ! あの人って四宮さん固定のお客さんだったんだよね? 一週間ずっと来てくれたって聞いたけど」
(*゚ー゚)「来てくれたっていうか多分嫌がらせですけどねアレ」
o川*゚ー゚)o「心底嫌だったのが分かる声色だ」
|゚ノ ^∀^)っ□「帰り際に臨時のお給料渡そうと思ったんだけど、断られて……あと、『これをしぃさんに』って封筒渡されたの」
o川*゚ー゚)o「あ、差し入れだ! 一週間しかいなかったのにしぃさん凄い!」
(*゚ー゚)「えぇ……猫山さんからってのが不安すぎるんですけど……」
o川*゚ー゚)o「……まぁ開けてみたら? アイツ、人に嫌がらせとかするタイプじゃないし」
(*゚ー゚)っ□「え〜なんか怖いなぁ……って、あれ? この封筒、見覚えが……」ゴソゴソ
<ガサッ
(*゚ー゚)っ○←100万円
332
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:25:59 ID:1/bcXkHo0
|゚ノ ^∀^)
o川*゚ー゚)o
(*゚ー゚)っ○
|゚ノ; ^∀^)「……」
o川;゚ー゚)o「……」
(;*゚ー゚)っ○「……」
「「「……………えっ???」」」
333
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:28:48 ID:1/bcXkHo0
(゚Д゚,,)))テクテク
「猫山さーーん! 待ってーー!!」
((,,゚Д゚)「ん?」クルッ
(((;*゚ー゚)「や、やっと追いついた……! 何ですかあの札束!」ゼェゼェ
(,,゚Д゚)「何って差し入れですけど……気に入ったメイドさんに客がプレゼントしていい制度なんですよね?」
(*゚ー゚)「いや現金渡すなんて常識的にありえないでしょ! こんなの渡されても困りますよ!」
(,,゚Д゚)「え〜しぃさんだって俺に渡してきたじゃないですか」
(*゚ー゚)っ□「あれは業務の一環です! とにかくコレは返します! 絶対受け取りませんからねっ!」テワタシッ
(,,゚Д゚)っ□「………はぁ。了解」ウケトリッ
334
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:36:04 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「そういえば、あの店で働くのってどうでした? なんかトラブルとかありましたか?」
(*゚ー゚)「しつこい非常識野郎が毎日来やがったのは困りましたね」
(,,゚Д゚)「聞かなきゃよかったかもしれない」
(*゚ー゚)「でも特にトラブルとかなかったですよ。一緒に働いてた子たちもレモナさんも、皆優しかったし……」
(*゚ワ゚)「特に、キュートちゃんにはすっごく助けてもらいました!私なんかよりあの子の方がずっとヒロイン向いてますよ!」
(,,゚Д゚)「……? いや、あいつがヒロインは無理ですよ」
(*゚ぺ)「いや、あんなに可愛い子なら余裕でしょ? 目ぇ腐ってるんですか?」
(,,゚Д゚)「回を追うごとに辛辣になってる気がするなぁ」
(*^ー^)「……ま、なんだかんだ良い経験にはなりましたね。キュートちゃんとも仲良くなれたし!」
(*゚ー゚)「そういえば、キュートちゃんも戌井さんと同じで元同僚さんなんですよね?
前のお仕事って一体何なんです?」
(゚Д゚,,)
(*゚ー゚)「そっぽ向くのやめろ」
335
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:38:17 ID:1/bcXkHo0
(*゚ぺ)「てゆーか猫山さん、私がキュートちゃんの名前出した時に無反応だったのはどうしてです?
あの時に知り合いだって教えてくれても良かったのに!」
(,,゚Д゚)「いや、今のアイツの名前とか知らないんで」
(;*゚ー゚)「え……? キュートちゃんの名前知らなかったんですか? 元同僚さんなのに?」
(,,゚Д゚)「他の呼び方があったので仕事に支障はなかったし……そもそも一緒に同じ仕事とかほぼしませんでしたから。それに……」
(,,゚Д゚)「しぃさん、『女の子』って言ったじゃないですか。そりゃ俺も気付けませんよ」
(*゚ー゚)「……? え、それってどういう……」
336
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:39:07 ID:1/bcXkHo0
(,,゚Д゚)「……あ、もしかして気付いてなかったんですか?」
(*゚ー゚)「……へ?」
(,,゚Д゚)「まぁ、よく紛らわしい服着てますからね。分かんなくても仕方ないですよ」
(*゚ー゚)「いや、あの………え?」
(*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「………!」ハッ
337
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:48:21 ID:1/bcXkHo0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(;*゚ー゚)(男心を分かりすぎてる……でも可愛い……貢ぎたい……)
o川#゚皿゚)o『猫山なんて名前にしてるアンタに言われたくない……てか"ボク"が考えたんじゃないし!』
(,,゚Д゚)『あいつが妹になるのは無理ですよ。何言ってるんですか?』
(,,゚Д゚)『……? いや、あいつがヒロインは無理ですよ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(;*゚ー゚)「……う、嘘ですよね? だって、私より断然可愛いし、髪も綺麗だったし……」
(,,゚Д゚)「多分、あの店にも黙って入ってんだろうな……いつもの手です」
(;*゚ワ゚)「いやいやいや……ね? 腕も足もちょ〜白くて細かったですよ? 声も高いし、そんな訳ないですよね?」
(;*゚ー゚)「おめめパッチリでしたよ? 良い匂いしましたよ? 小柄だし小顔だし……ありえないでしょ!」
(゚Д゚,,))スタスタ
(;*゚ー゚)「ちょ、ちょっと猫山さん!? なんとか言ってくださいよ! ねぇってば!」
338
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:49:44 ID:1/bcXkHo0
(;*゚ー゚)「……」
(;*゚ー゚)「………」
(;*゚ー゚)「…………」
(;*゚ー゚)「……………」
(;*゚ー゚)「……………え、おとこのこ?」
.
339
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:54:03 ID:1/bcXkHo0
同時刻、メイドカフェ『VIPⅡ』
o川;- -)o(はぁ〜……あのバカ猫、余計なこと言ってないよね)
o川#- -)o(いや絶対言ってそうだなぁ……あ〜もう! さっさと中東辺りに出ていってもらわないと、絶対仕事の邪魔になるじゃん!)
o川;゚ー゚)o(……そういえば犬が休暇貰ったらしいけど、まさかアイツもこっちにいるんじゃないよね?
だとしたら結構めんどくさいな、やっぱり一旦ボスと連絡取った方がいいかなぁ……)
<カランコローン
|゚ノ; ^∀^)「キュートちゃーん! ごめん、表お願いできるー?」
o川*^ー^)o「あ、はーい! 了解です!」
o川*゚ー゚)o(……ま、とにかくボクはボクの仕事をすればいっか)
340
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 01:56:06 ID:1/bcXkHo0
( ゚∀゚)「それで、次のカットの予約なんですけど……」
「あ、ちょっと待ってください。店員さん来たんで」
三o川*^ー^)o「すいませーん! お待たせしました! おかえりなさいませ、ごしゅじ……」
( ・∀・)「すいませんオムライス2つと……」
( ・∀・)「……」
(;・∀・)「…………って、え、兎?」
o川*^ー^)o
o川*゚ー゚)o
o川;゚ー゚)o
341
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 02:00:50 ID:1/bcXkHo0
( ・∀・)「君、なんでこっちに……」
o川;#゚皿゚)o三三□「お還りくださいませご主人様ァ!!」ブン
三( ・∀・)「あぶなっ」サッ
(;-@∀□三三「またまたぎゃああぁ!!」バリグチャァ
(; ,'3 )「ア、アサピーーーー!?」
第5話『メイド』 おわり
342
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 07:14:07 ID:x4Bmxk4w0
乙乙
ボクっ子かと思ったら
おとこのこキューちゃんは業が深いな
モララーまた出て嬉しい!
折り返しなんて言わないで一生続けてくれ…
343
:
名無しさん
:2025/07/11(金) 19:28:14 ID:r6xl2Zy60
乙
ブーン達がヤバそうな奴らなのになんかゆるいのがいいw
あと沈みそうって豪華客船であってる?
344
:
名無しさん
:2025/07/13(日) 16:58:14 ID:FYTiCPjo0
久々おつ
男の娘メイドキュートちゃんが癖すぎるんだけどどうしてくれるんだ
345
:
名無しさん
:2025/07/16(水) 00:28:12 ID:O6VtENuA0
乙乙
折り返しでこんな濃いキャラが出るなんて
10代もいる組織…謎が深まる…
346
:
◆L6OaR8HKlk
:2025/07/17(木) 12:00:33 ID:ElUhGRg20
「今、最後のチームが乗り込みました!!年末の大舞台への切符を手にする運命の第三回戦。抱くのは夢かそれとも野望か。自転戦車を乗せた輸送機が……今飛び立ちました!!」
(,,゚Д゚)「始まったか……」
円落街より更に上空から、巨大な輸送機がフィールドを縦断するルートで飛行する
早い者は開始直後には空挺戦車よろしくパラシュート降下を始めているがーーーーー
「22番『拳応』、63番『コタツとキング』、44番『七大生徒会』、序盤から続々と投下を始めております。続けて……」
(’e’)「少ないな……」
端から中央へとゆっくり進んでいく安全策は、練度を問わず生存率を高める有効手段だ
バトルロワイヤルの勝敗は撃破数ではなく『生存』である。コソコソと逃げ隠れして卑怯と呼ばれる筋合いは無い
むしろ『正攻法』であるのだが、今回に限ってその作戦に則るチームは少なかった
347
:
名無しさん
:2025/07/17(木) 13:52:19 ID:fkDED4Lo0
久々に誤爆なんて現象みた
同一作者って可能性も微レ存だけど
348
:
◆L6OaR8HKlk
:2025/07/19(土) 21:28:25 ID:PGXuuPho0
すみません全然気づきませんでした
349
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 21:32:09 ID:eAb0nj8c0
来てたのか
誤爆も
乙!
350
:
名無しさん
:2025/07/19(土) 21:42:31 ID:JdhHCffQ0
やっぱムカデの人は違うよな
作者当ては良くないかもしれんが祭りの時みたいで楽しんでる自分がいる 完結したら過去作教えてくれよな
351
:
名無しさん
:2025/08/07(木) 10:17:01 ID:glnepn6Y0
自分の可愛さ分かってるキュートちゃんいいぞと思ってたらメイドで男の娘で目ん玉飛び出た
俺は…俺は普通だったのに…
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