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戦場スレpart2
713
:
ヴィルヘルム@アルゴス
◆E8ckRIIdug
:2013/03/27(水) 21:42:05 ID:q1Ow89Yg
>>700
「ふむ、なれ合ってるわけでは無いようだな」
なんと、そんな事を危惧していたようだ。
その後はラウディ共々ハーゲン達の対艦攻撃を援護していたが……
>>705
,707
「……しまった!こっちの援護だったか!?」
外からでは分からないが、初期不良の類かもしれない。すぐそばにいれば修理装置を使えたかもしれないが裏目っぱなし。
>>710-712
「ハヤミっ!
ええいっ……」
もはや躊躇っている場合ではなかった。
その銃口を黒い機体に向け、これまでに無いまでの冷酷さが解き放たれる。
それは、傷ついた少女を荷物として抱え、羽ばたきの鈍る怪鳥を射抜くための一矢である。
【《集中》《熱血》《狙撃》を使用】
【BSR“葉桜E-2”でレオンを攻撃】
714
:
リリー
◆Tg./UqnJ52
:2013/03/27(水) 22:52:22 ID:1FF01gMw
>>707
身体を抱いてうずくまるリリーの耳に、アンジェの装甲を何度も何度も蹴りつける音が飛び込んでくる。
特別な機構も無ければ勢いもないその蹴りで、アンジェの分厚い装甲がどうこうなることはなかったが、その必死さに、明確な拒絶を感じる。
どうやらリリーを襲ったあの感覚は、向こうにも影響しているようだ。
アイゼルネの必殺攻撃らしい吸血攻撃を、途中までやってから止めたのは、それが関係しているのだろう。もっとも、こちらも身体が震えて戦闘どころではないが……。
「……っく…………ぅ」
震える手でコクピットのコンソールに手を伸ばしたリリーは、アンジェのシステムを強制シャットダウンしにかかる。
「なる、ほど……っ……そういう、事情、でしたか……。あの人、こうなるの、わかってたんじゃないでしょう、か……。
だから、あんな…………」
リリーがアンジェを受け取る際に、尼子統久が言ったことがもう一つあった。
『もし仮に、レイナ・カーマインの一派がお前達を撃退するようなことがあれば、可能であれば彼女らに私の情報を渡せ。
それだけの力があるのなら、少し取引がしたい』
あくまでついで、といった体で話された言葉だったが……強力な念動力者である統久が何らかの予感を得ていたとしても不思議ではない。
事ここに至って、リリーは余計にそう感じた。
アンジェのシステムを落とす前に、リリーはアイゼルネとの間に接触回線を開き、
「カーマイン、さん……。我々を打ち破った、あなた方と……っぅ……取引、したいという人が、居ます……。
今は、詳しくは話せません、が……『桃饅頭』と、『蛇の牙』……この二つの、キーワードを覚えておいて、ください。
あと、出来ることなら、明日の夜、だけ……バルクレイスの通信機能を、開いておいてください」
それだけを伝えると、リリーはシステムの強制シャットダウンを行った。アンジェのコクピットが真っ暗になり、リリーとシステムとのリンクが絶たれる。
それに伴ってセルの共鳴現象も収まり、アンジェの機体から力が抜ける。今ならアイゼルネのパワーでもってすれば、簡単に鋏から逃れられるはずだ。
「ふぅ……」
コクピットシートにぐったりと身を預けたリリーは、いつの間にか額に浮かんでいた脂汗を拭うと、大きく息をついた。
レイナとの共鳴で感じた、彼女の身体の、あの歪な感じ。どう考えても、彼女が自分で望んだとは言い難い。
自分はマシンセル技術で命を救われたが……同時にあのようなケースもあることを思い知らされる。
「まったく……業が深いというか、なんというか……ですね」
強い疲労感をにじませたリリーの声が、暗闇に溶けていった。
715
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/27(水) 23:25:02 ID:mb1eVimE
>>712
>「落ちるっ、でも、何も動かねぇから、なんにもできねぇや。」
沸騰していたバルクレイスの血潮が冷め始め、その輝きが落ち着きを取り戻してきたのが分かる
一撃を打ち付けてきたユウセイに対し、ヒツギの攻撃は言わばそれを読んだ二撃
しかしユウセイの一撃はバルクレイスの右拳を中央までパックリと割る深い傷を残していた
あの瞬間の攻防、少しでも遅かったら右拳からそのまま両断されていた可能性もあった、ということ
「・・・悪いな、ユウセイ」
ヒツギの仲間を守るために仲間を討つ覚悟、その答えをユウセイは受け取っただろう
当然気分がいいものではない、ヒツギ自身を最初から分かっていたつもりだ。
そしてそれを口に出してはならないという事もヒツギには分かっていた・・・
>>710
>>714
>「レイナ……何やってるのよあの子。ヒツギ君、レイナの叔父さん。悪いけれどアイゼルネをこっちに一緒に連れ帰って。もう駄目だわあの子」
「分かった」
ユウセイを討った直後、アルプからの通信を受けるヒツギ
元よりレイナを守るためにこちら側についたのだ、二つ返事で頷くとすぐさま地上へと切り替えした。
見ればジガンとアイゼルネが組み合ったまま動こうとしない。
いや違う、よく見ればアイゼルネの方は動いているもがいている様にも見えるが・・・
>「嫌だ嫌だ……もう、いい。……やめて……そんな目で私を見ないで。知らないで……」
「・・・泣いてるのか?」
その様子を見たヒツギはコックピットの中で1人静かに溢した、誰にも聞こえぬ呟きを
当然レイナの呟きなどヒツギには聞こえていない、ただ直感的にそう感じただけなのだ
脱出しようと蹴っているのならばそれは攻撃だ、だがこの行動はそれとは逆―――何かを守るために行っているように見えた
何かを否定しているようにも見えた・・・見えたが、ヒツギはそこに触れない
「リリー少尉、レイナは返して貰うぜ・・・」
既に戦う様子の無い2機の間に割り込むと
バルクレイスはジガンのツメを掴み握りつぶさんばかりに力を込めてこじ開ける
滑り落ちるアイゼルネを左腕で上半身を受け止め、右腕で足を持ち上げる形で抱きかかえた。
「・・・ありがとう、レイナ」
本当はもっと言いたい言葉があった、何故泣いているのかを聞きたいとも思った
だがレイナがヒツギに言った言葉を思い出す、そして今のレイナは恐らく『格好悪く情けない私』なのだろう
だから触れない、その輪郭にどれだけ指を伸ばしたいと思ったとしても、ヒツギは触れられない
レイナが見せてくれない痛みを理解したいと、感じたいと彼が望んでいたとしても・・・だ
「・・・レイナを回収した、すぐに帰艦する」
716
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/03/27(水) 23:58:22 ID:1FF01gMw
>>710
五分で決着を付ける。その言葉のヒントは、変形を始めたアルプ・トラウムが握っている。
こちらが装備するバスターキャノンと同じ、戦略級の特装砲が飛んでくる可能性が高い。
姫はそう判断し、甲斐に回避行動を取らせたのだが……敵艦の予想外の攻撃方法が、その対処の上を行った。
艦体にエネルギーフィールドを纏い、艦そのものを超大型ブレードと化して、こちらに突撃してきたのだ。
敵艦が艦首に接触する前に、警告のような通信が来ていたが、20秒程度では大したことは出来ない。
「G・ウォール、艦首に最大展開! 全艦、衝撃に備えて!!」
辛うじてG・ウォールを展開させたものの、やはり、それは焼け石に水といった程度の効果しかもたらさなかった。
艦同士が衝突する激しい振動と、艦体が上げる悲鳴のような破砕音がブリッジを支配し、そのあまりの衝撃に、姫は艦長席から身を投げ出される。
姫を始めとしたクルー全員が悲鳴を上げ、衝撃に翻弄されている間に敵艦は甲斐の艦首から艦底に抜け、
あろうことかその状態から艦首を上げて、今度は艦尾を破砕しにかかった。
こちらのテスラ・ドライブを沈黙させるのが目的だったらしいが、戦艦並みの大きさのブレードが突撃してきては、
テスラ・ドライブどころかそれを含むメインエンジン・モジュールを斬り砕かれるのは自明の理であり、実際にそうなった。
横から見て、鈍角のV字型に艦体を抉られた甲斐は、その巨大すぎる傷口から大きな爆炎を上げて、高度を落とし始める。
艦首側、艦尾側を問わず艦体から誘爆を連続させながら、真っ黒な煙に後ろ半分を包まれ、滅茶苦茶になった艦首を下に向けて墜落し続ける。
下が海だったのは幸か不幸か。旧世紀の戦艦の形をした戦闘母艦は、艦の全高をも超える巨大な波しぶきを周囲に撒き散らし、無様な着水を果たした。
「…………ったたた……ひ……被害、被害は……?」
ブレードによる攻撃と墜落に伴う衝撃であっちこっちを打ちつけた姫は、腕を庇いながらよろよろと立ち上がり、艦長席のコンソールに向かう。
艦橋の外は黒い煙で何も見えない。艦の状態を見る唯一の方法はコンソールモニターだけに限られていたが、そのダメージ表示を見て、姫は青ざめた。
「か……艦長、ご無事、ですか…………」
艦長席に比較的近いオペレーター席の陰から、弱々しい足取りでオペレーターの一人が現れる。
頭を強く打ちつけたらしく、頭から血を流している彼女に姫は小走りで近づき、肩を貸してやる。
「すみません……艦は、どうなりました?」
「良くない、ですね。リアクターの制御は、ここから行えますか?」
「可能です。ただ、私ではどうすることもできません。ファーストエンジニアの無事を確かめないことには……」
「わかりました。あなたはここで、少し休んでいて下さい」
オペレーターコンソールに負傷したオペレーターの身を預けさせた姫は、微妙に斜めに傾いた艦橋のロウアーフロアに駆け下り、ファーストエンジニア席に駆け寄る。
エンジニアはコンソールに突っ伏したまま気を失っていたが、姫が数回、呼びかけながら揺さぶると、うめき声と共に覚醒した。
「くそ……頭がふらふらする……。艦長ですか? 俺らはまだ、生きてるんですよね?」
「ええ、間違いなく生きています。ですが今は、そんな悠長なことを論じている場合ではありません。
大至急、リアクターを緊急停止させてください。このままだと、艦を中心にして半径数㎞が吹き飛びます」
「そりゃいけませんね……つつ、回路が生きているのを祈るばかりですよ」
ややノイズの走るモニターに流れる情報を目で追いながら、エンジニアがコンソールを叩いていく。
そう時間を置かずに、リアクターを示すアイコンに×印が付いた。
「リアクターにスクラムをかけました。これで、少なくともリアクターの爆発で俺たちが死ぬことはありません。ですが、こりゃあ……」
「ええ。甲斐はもう、お終いでしょう。全艦に退艦命令を出します。周りのクルーの確認をお願いできますか?」
「はいよ……っと」
エンジニアが席から立つのを確認した姫は小走りで艦長席に戻り、コンソールを操作して全艦に退艦命令を発令した。
けたたましいサイレンと共に、退艦命令が発令されたことをアナウンスする機会音声が、艦内に響き渡った。
717
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/03/28(木) 00:16:50 ID:bkvfyjzM
>>706
>>714
視界が赤い 満遍なく赤い
どうやら至近距離でスモークを炊かれたようだ、とりあえず出弾幕を形成しているが、ソレが功を奏しているかもわからず
視界が開けてきた、すぐに敵機を確認 するとジガンと敵大将が組み合っているではないか
何故かジガンを敵大将がけりつけているが、分厚い装甲が邪魔をしてダメージらしいダメージを与えていない様子
「ジガン!! おい返事をしろ!! ジガン応答しろ!!」
だが敵大将8にスモークを炊かれている間に何かが起こったのか、ジガンからの応答はない
>>712
>>714
及び連邦サイド全員
この戦いの勝敗は確定した、そう断定しても過言ではない
敵側の戦力に欠損なく、むしろヒツギという新戦力を抱きかかえて増強している
大して連邦軍は対象が討ち取られ、ジガンは通信不可能、アルブレードもスモークが炊かれている間にやられてしまった
語蹴るのは自分を含め数えるほど、その自分も最大威力のスーパーアヴェンジャーは弾切れ、マトリクスミサイルが一発とリボルバーカノン・ロケットランチャーが残弾僅か
これでは戦うことも難しい、とりあえず割かし近くにいたアルブレードを回収しようとするだろう そして回線で
「ボマー3より各機!! 作戦は失敗だ!! 各自撤退を開始せよ!! 繰り返す!! 作戦は失敗だ!! 各自撤退を開始せよ!!」
これ以上の戦闘は、無駄な犠牲を増やすだけそう判断し 周りの味方機に告げる
「回収部隊!! ジガンを甲斐に押し込めろ!! ドロワナじゃパワーが足りない!! 明智ってぇ御大将の救助は!?
これ以上の戦闘はムダだ!! 人命救助を最優先しろ!! 敵戦艦は攻撃を防御しつつ可能な限り無視しろ!!」
軍曹と言う下士官の発言ではないだろう、だが味方を殺さないためにも 身の丈に合わない指示をあちこちに飛ばしている
718
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/28(木) 01:16:26 ID:HjaAOo4s
>>710
>>716
>>717
『……ちら…ゲン…こちらハーゲン、明智ライトを回収した』
ノイズ交じりの通信が甲斐へと送られてくる
確認するとどうやらインセイオンがライトの乗ったガブリエルを肩に担いでくれているらしい
『回収についてはもう基地に要請しておいた、その船を捨てるならジガンの方へ集合してくれるのがありがたいよ
アレを動かすのは不可能じゃあないけど・・・少し骨が折れるからさ』
船が残っているならインセイオンのパワーを以て無理やり荷担しただろうが、退艦命令が出ている以上そういう訳ではなさそうだ
となると逆にジガンを動かすのではなく、ジガンの元に集めるというのは中々効率的だ
『後は艦の損傷箇所の情報と消火用ユニット・・・それと医療キットを持ってきてくれ
全員が退艦次第、外部から切り離し処理を行う、発火するのはやだしね』
この男からは敗戦の余韻を感じない、敗戦に慣れている・・・という様子は無い
どちらかといえば敗戦であろうと気にしていないというのが正しいのかもしれない
しかし何故医療キットまで所望したのか、それには当然理由があった
(まぁ・・・貴重なんだよねぇ、念動力者はさ)
ユウセイから感じる微弱な念が、怪我をしていることをハーゲンに伝えていたのだ。
念動力は才能だ、ひと一人を覆すアイゼンティティと言っていい
パイロットの性能は度外視しても『念動力者』というだけで、それがどんな方向性であろうと価値があるのだ
719
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2013/03/28(木) 08:25:17 ID:njPSfYWM
>>713
>>715
アイゼルネを抱えながら音速を超えて尚も障害物を軽快に飛び越しながらアルプトラウムを目指すムラマサ
アルブレードを下し駆けつけるバルクレイスが視界の端に映った
そのとき抱えていた筈のアイゼルネが脚部側からずり落ちそうになる
「…たく。そんなに点数が欲しいかよ」
アルゴスの放つ一筋の閃光がムラマサの左肩を通り抜け、その先は失われ鮮血のような内溶液が吹き出していた
回避を兼ねるこの機動…とは言え向かう先さえ判ってしまえば確かに命中させる事もできるだろう
「ヒツギ!」
残った右腕でアイゼルネの胴体をしっかり抱えた上で加速を殺さぬよう大地を踏み込み、全体を大きく捻りながらアイゼルネ・ブルートをバルクレイスに向けて放り投げる
「じゃあな」
バランスは崩れたままアイゼルネを投げた為、そのまましばらく地面を転がった後、取り残される形となる
720
:
◆zv577ZusFQ
:2013/03/28(木) 13:18:16 ID:CLgZrR92
>>714
【「カーマイン、さん……。我々を打ち破った、あなた方と……っぅ……取引、したいという人が、居ます……。
今は、詳しくは話せません、が……『桃饅頭』と、『蛇の牙』……この二つの、キーワードを覚えておいて、ください。
あと、出来ることなら、明日の夜、だけ……バルクレイスの通信機能を、開いておいてください」】
「っ……モモマンジュウ?……蛇の牙?
何のつもりよ。まるで……意味がわからない。…ぁ…っ……!お前は私達をみすみす見逃す上に、塩を贈るって言ってるの?」
リリーの示した謎の単語。これらが何を意味しているのかは今の所全く頭に浮かんで来ない。
先程の不愉快な接触も有り、子供相手に真剣に凄む程にレイナの余裕の無さが顕著となっている。
「それよりもだ……!お前を弄ったのはいったい何処の誰だ!?言え!!答えろ!!」
レイナの激昂した問いかけも虚しく、リリーとの肉を超越した様な互いの繋がりは既に途切れてしまっていた。
恐らくは向こう側が引き起こしたシステムカットが原因だろう。
それに、レイナの方も自身の秘密を幾つかさらけ出してしまった。これ以上悪趣味に繋がり合うのは避けたかったに違いない。
「……リリー・スノウフェイル」
>>711
>>715
カナメからレイナの回収を依頼されたレオンハルトとヒツギの二人は待ち合わせたかの様に二体同時にレイナの元へ駆け付けた。
レイナの眷属二人はそれぞれアイゼルネ・ブルートの両肩を捕縛していたジガン・スクードのハサミを抉じ開け、拘束状態から引きずり出した。
【「・・・泣いてるのか?」】
「いや……見くびってくれるなよ」
流石に感情むき出しに泣きはしなかった。残されたプライドがそれを許さなかった。
平静を装っていつもの様に強気に返す。
【「・・・ありがとう、レイナ」】
「ふむ?……礼はいらないさ。」
そしてアイゼルネはひょいとムラマサに担がれて、ジガン・スクード・アンジェの目前から連れ戻されて行く。
一瞬、二機の救いを受け入る事を拒んだ様に見えたが気のせいでは無かろう。
今のリリーとの間に起きた一連の出来事は彼らには絶対に知って欲しくない。
この醜い本質を知られてしまえば……こういった良好な関係は崩壊してしまうから。
【「・・・レイナを回収した、すぐに帰艦する」】
『ありがとう。それじゃ帰還を待っているわねお二人さん』
カナメはレイナが置き去りにならず、ひとまず安堵。いつも気を抜いてばかりいた気もするが一層、安堵した。
>>719
が、それを邪魔する者がまだ居た。
射撃音が聞こえると同時に担がれていたアイゼルネもぐらりと体勢が崩れる。
【「ヒツギ!」】
「う……あ!?」
必死の思いでアイゼルネを追従するバルクレイスへと託したムラマサ。
だが、無理にアイゼルネを救おうとしたが為にムラマサは体勢を崩した。
【「じゃあな」】
「よせ!もういいから!」
動きを止めたムラマサはその場に取り残されてしまった。このままでは連邦軍の追撃が迫って来てしまう。
レイナは諦めずに呼び掛ける。
>718
(……負けた。……私の部隊が。エンジェルフェザーが……あんな素人に)
中盤からみっともなく失神していたライトも、今先程意識を取り戻した。
だが、余程甲斐の撃沈までの光景がショックだったのだろうか生気は失せ去り、何もしようとしない。ていうか吸血攻撃のエネルギー吸収機能によりあらゆる物を根刮ぎ奪われてしまったため、もはや脱出装置すら作動せずハッチも壊れ開かない。当然コクピットの灯りも点かず、ライトは狭い箱の中に取り残されていた。
721
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/28(木) 19:48:25 ID:HjaAOo4s
>>720
>「いや……見くびってくれるなよ」
アイゼルネから、恨み言のような言葉が返ってくる
完全に独り言で呟いたつもりだったので反応がくるとは思っていなかったらしく
この時のヒツギの心中はといえば「やっべ聞かれてたのか」と意味も無くあせっていた
「いやなんというかそんな感じがしただけっていうか俺が勝手に思っただけというか・・・!!
ってそうじゃなくて・・・」
>「ふむ?……礼はいらないさ。」
ヒツギが述べた『ありがとう』という言葉に対し、疑問符を浮かべるレイナ
このありがとうには2つの意味が込められていた
「いやさ、デーモンの修復をしてくれたこと・・・お陰でこうして言った事を嘘にしないで済んだ」
バルクレイスの修理を指示したのはレイナだと聞いている
結果としてこうなったが、もしかしたらヒツギがレイナ側につかなかった可能性だってある。
彼女の予知能力を持ってすればそれすら分かっていたのかもしれないが・・・それで片付けてしまうのは野暮というものだ
「でも言った事を嘘にしないで済んだってのも
まぁホントは適当にカッコつけただけで実際は体が勝手に動いただけなんだけどさ。
・・・でもお陰で踏ん切りがついたし、あれが自分の本心だって気づけた」
「ってよく考えたらピンチになってありがとうっておかしいよな、悪い悪い」
2つ目の意味は今の自分の立ち場を決めた理由となってくれたこと
こちらが『ありがとう』の内容を大半を占めているといっても過言ではない。
レイナからしてみればこちらについては何もしていないと思ってもおかしくは無いだろう
だがヒツギからしてみれば後押しをしてくれたのは間違いないのだ
>>719
>「ヒツギ!」
「うぉっとと!?」
レオンからレイナを受け取るも、それはPT一機分の重量が加算されるの同義だ
一瞬空中で右にバランスを崩すも、機体をそのまま右に1回転させ迎えに行くような形でバランスを取り直す
受け取りが成功したことを伝えるためにバルクレイスが小さく頷いた
「ん・・・レオン!?」
・・・がレーダー上のレオン機の影が動こうとしない
その異変に気づくも切り替えしが間に合わず、追い越してしまったヒツギは急いで振り返る
>「じゃあな」
「じゃあなって、まさかお前!」
レイナが気づいているかは怪しいが、実はヒツギは有効な射撃武器が無い
アイゼルネを抱きかかえたままでは当然スマッシャーは打てない、ではプロージョンガンはどうか?
実はこれももう撃てないのだ、その両手でレイナを抱えて居るように見えるが実際は違った。
掌が動いているのは左だけ、右は先ほどアルブレードに中央までバッサリ切り込まれいる
故に背中を支えているのは左で足を持ち上げているのが右、この形にも意味があったのである
右手の指は既に保持する能力を殆ど有していなかったのだ。
「だからってお前の機体も右腕が・・・!!」
ヒツギもレオンもかなりの速度を出していたはずだ、その中で損傷を見抜いたということ
その上で右腕を失った自らの機体と、右手が動かないバルクレイスどちらが安定してレイナを運べるかを天秤にかけ―――
722
:
ヴィルヘルム@アルゴス
◆E8ckRIIdug
:2013/03/28(木) 22:52:04 ID:f0SBxH0A
>>719
着弾を確認。
そしてヴィルヘルムは止めていた息を大きく吐き出す。
今のはもう一度やれと言われても出来るものでは無い。
「……追撃は止そう、機体はともかく俺がガス欠だ」
一つ呟くと自機をジガンの近くまで飛ばした。うかつに近寄ってカウンターで斬られる事を警戒しての判断だ。
>>718
,720
「……ラウディ、補給装置でガブリエルの様子をみてやってくれ。俺はジガンに修理装置を使う」
『……了解しました』
通信機の向こうで不満そうな声がする。
何が何だか分からないままにかつての仲間が敵に回ったのだ、不満というか何というか。
クーリマン軍曹のアルゴスがインセイオンの方に向かうのを横目で確認しつつ、自分はジガンの正面へ。
723
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/03/28(木) 22:58:01 ID:bkvfyjzM
>>716
体感命令を出した彼には、状況があまり見えてなかったのかもしれない
気付いたときには敵戦艦が甲斐へと特攻を仕掛け、衝角によって甲斐を一刀両断
誰の目でも分かるほどの致命傷を受けて轟沈した
「・・・・・・・・・・・・」
ここまで徹底的に潰されてはまともに声も出ない
民間人相手に壊滅的損害を出した、これは歴史に残る大敗になるだろう
「・・・ドチクショウ」
己の無力さを噛み締め ただ一言漏らした
>>712
>>718
「了解ハーゲン ジガンを旗印に集合する」
応答にちっとも反応しないアルブレードを担ぎ上げて ジガンの元に集まる
「医療キットは割り増しで頼む こっちにも怪我人が居やがる」
今日はもう疲れた、これ以上敵さんが突っかかってこないことを祈るだけだ
724
:
◆zv577ZusFQ
:2013/03/30(土) 10:21:15 ID:yLSGSISA
>>716
「うわっ、えぐっ……。ちょっとやりすぎだったのかもしれません」
「Vの字斬りみたいに綺麗にかつ豪快にいったッスからねぇ。こっちは逆に全く持って何とも無いんだからびっくりっすよ」
「どどどど、どうしよう」
「ていうか下手したら……みんな死んでるんじゃ……筆頭もカナメ様もやり過ぎ」
「「「しーっっ!!」」」
メイド達がガヤガヤ騒ぎ立てる。話題はどうやら先程の突撃の事についてだ。
当初、予想していた以上に向こう側に被害を与えてしまったので敵対していながら甲斐の乗組員の無事を考えてしまう。
「……ん?全くいい身分ねあなた達。ちょっと間違っていたら、今頃撃沈して泣きわめいてたのはこっちの方だったのよ?」
敵サイドがアルプ・トラウムの特性を全く知らなかったからこそすんなり成功しただけであって次からは同じ手は通用しない。
「んにゃ……まだ敵が背にいるんだから、真面目に仕事しなきゃ駄目じゃない。状況はどーなってるの?」
ふしだらに弛めたパジャマ姿でまったり隙だらけの人間にだけはメイド達も言われたく無いだろう。
「焔姫、風姫、あと雷姫は特に酷くやられてしまってますが既に帰還してます。操者のつばめさんの方もああ見えて心身ともにえらく頑丈な様でして、あんな事された後なのにピンピンしていますよ。
むしろ、損傷機体の修理を手伝うと張り切っていまして。念の為、安静にする様に言っておきます」
何故か戦闘中はあんなに恐怖し、痛そうな声をあげていたのにも関わらず、いざ終わって見れば割と平気だったらしい。これはカナメでもロジックがわからない。
(頼むわ……早くあの子に薬を与えないといけないのよ)
アルプ・トラウムはいつでも離脱可能な位置にまで到達した。カナメは後のブリッジの指揮をイクリプスにぱっぱと引き継ぎ、老婆の様な丸い猫背の姿勢でブリッジから颯爽と退出した。
後はレイナ、ヒツギ、レオンハルトの帰還を待つばかりだ。
>>721
【「いやさ、デーモンの修復をしてくれたこと・・・お陰でこうして言った事を嘘にしないで済んだ」】
「べつに……ただのキマグレだ。たまたま自分の所有物を治しただけだし、変な詮索は無しよ」
なんて事は無いんだからねと、ぶっきらぼうに言い放った。
ただ真意はそれだけでは無いのは簡単に解るだろう。
【「でも言った事を嘘にしないで済んだってのも
まぁホントは適当にカッコつけただけで実際は体が勝手に動いただけなんだけどさ。
・・・でもお陰で踏ん切りがついたし、あれが自分の本心だって気づけた」】
「その覚悟は受け取った。我々はもう後戻りは出来ない運命だ。なので……私が死ぬまでは、あなたの事を縛り付ける」
ここで勝利してしまった以上、これからは反連邦勢力として完全に追われる身となる。
此度の連邦の完敗さえも都合良く改竄された上で、利用される事だろう。
レイナ達は今後、どれだけ世間から反逆者として迫害を受けるのかわからない。それはとても悲しい事だ。
だが、彼らとなら……
【「ってよく考えたらピンチになってありがとうっておかしいよな、悪い悪い」】
「己のピンチすら華麗に演出し、鮮やかな逆転にて不利を返し、皆のカタルシスを掴む。これが王の戦術よ」
大見得を切っているが、今回は本当にレイナの眼の力を越える展開の数々であった。
少なくとも、レイナの身と精神にはダメージが強く有りすぎた一戦となった。
それはコクピットでヒツギ相手に執念で余裕を“演じる”レイナから見て明らかか。
だが、ここで止まる事は出来ない。未来を切り開いてみせなければならない。
725
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/03/31(日) 04:33:47 ID:LGk/DTbk
>>720
システムが切断され、通信が切れる間際に届いたレイナからの問い。
いつもと違って余裕のない口調で放たれたその問いに、リリーは答えられる回答を持っていない。
「私を「こういう形」で救ったその人は……残念ながらカーマインさん、私も知らないのですよ。
トライアローという名前も記号でしかありえませんし……」
腕で瞼を覆い、独りごちるリリー。
トライアロー。今でも文通のようなやりとりのある人物。しかしながら、リリーはその正体の一片すら掴めていない。
男なのか、女なのか。老人なのか、若者なのか。それすらわかっていない。
ただ、手がかりが全くないというわけではない。まずマシンセル技術の総本山、アースクレイドルとの繋がりがある、ということは明白。
リリーに対する連邦軍内での便宜があったことから、連邦軍、もしくはそれに関係する人物で、それなりの地位があるだろうことも予想が付く。
「そしてあの『契約』からして、義姉さんと関係があるのも間違いないでしょう……。
……ふう、あの様子だと、次に会ったら執拗にそのあたりを訊かれそうですね。
お互い不幸なことになりそうですし、もう会わない方が良いのでしょうが……」
そうして思考を巡らせていると、突然、何か大きなもの同士が激突したような轟音が響き、続けて大きな水音が聞こえた。
「……っと、何事でしょうか?」
その音によって現実に引き戻されたリリーは、コクピットのコンソールを操作し、アンジェのシステムに再起動をかけた。
強制シャットダウンで何か異常が起きていないかを確認していることを示す文字列がモニター上を流れていき、
それらが流れていった後少しして、アンジェのシステムが再起動、モニターと計器に明かりが灯った。
光を取り戻したモニターに映っていたのは、炎と黒煙を盛大に上げて海の上に骸を晒している甲斐の姿だった。
「五分の意味はこれでしたか。しかし、何が起きたのでしょう……?」
とりあえずアンジェを立ち上がらせる。
自分の方に向かって味方の識別信号が集まりつつあるのも疑問と言えば疑問だ。誰か状況を説明して欲しいところだが……。
726
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/03/31(日) 04:34:24 ID:LGk/DTbk
>>718
,
>>723
「艦長、エンジェルフェザーのクルーゲ少尉とリューデル軍曹が、共に医療班の出動を要請しています。
何でも、前線の味方にも負傷者が出ているとか」
退艦命令を発令し、残ったブリッジクルーの安否を確認していた姫の元に、
脱出の準備が整うまでの間に通信を傍受していたオペレーターからの報告が入る。
「わかりました。ただ、こちらも艦の損傷による負傷者が多数で、手一杯ですので、出動は一班が限度でしょう。
そう伝えて下さい。他には何か?」
「はい。クルーゲ少尉から墜落したスノウフェイル少尉のジガンスクードを旗印に集結することを提案されています。
それと、消火用の機材と艦の損傷箇所の情報も求められています」
「このような大規模火災に発展した以上、艦に備え付けのものでは焼け石に水ですし、何より脱出の荷物になります。
持ち出す努力はしますが、量は期待しないようにと。艦の損傷箇所については、ありのままを伝えて下さい。
スノウフェイル少尉のジガンスクードについてですが、少尉から連絡は?」
「ありました。機を再起動し、こちらにコールをかけています。応答を?」
「はい、繋いで下さい。艦長席で取ります」
艦長席に戻った姫は、席のアームレストに備え付けてある受話器を取る。
「武田です。スノウフェイル少尉?」
『はい、こちらスノウフェイル。ずいぶんと派手にやられましたね。艦はもう放棄されるのですか?』
「ええ、この損傷具合ではやむを得ないでしょう……」
オペレーターからハーゲンにも伝えられていることだが、艦はまさに致命傷と呼べる損傷を負っている。
艦首バスターキャノンモジュールと艦尾メインエンジン区画が全壊、PTハンガーもほぼ全壊し、リアクタールームにも大規模な変形が見られていた。
リアクターは先ほどスクラムをかけたが、損傷箇所からは大きな火の手が上がり、既にPTハンガーの弾薬庫に引火、艦首側で連鎖的な爆発が起こっている。
燃料庫や艦砲用の弾薬庫にはまだ火の手が及んでいないようだが、引火するのも時間の問題。それらに引火したが最後、甲斐は断末魔の炎を上げて海の藻屑となるだろう。
『……なるほど、状況は理解しました。艦長達はこれから、艦橋の緊急脱出用ランチで脱出を?』
「そうなりますね。少尉の機体は大きく、旗印として最適ですので、その場を動かないで下さい。信号弾は装備されていますか?」
『2発だけ、装備しています』
「ではそれを撃って、味方の集結を助けて下さい。私達も、すぐにそちらに向かいますので」
『了解、お待ちしていますよ』
その通信からすぐに、アンジェから上空に向けて信号弾が放たれた。ピンク色の炎の玉がゆっくりと下降しながら、燃えさかってその存在を誇示する。
煙で前方が遮られている甲斐の艦橋からは見えないが、おそらくリリーはやってくれただろう、という予測を立て、
姫たちも負傷したクルーを助けながら艦橋裏手にある脱出用ランチに急ぐ。
727
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/31(日) 13:57:35 ID:U3Io9Vd.
>>720
>>722
「明智ライトは・・・思ってたよりは丈夫みたいだよ」
ラウディとヴィルヘルムの会話にあわせ、ライトの無事を確認しはじめた
とは言え主な観測方法はハーゲン自身の直感だが・・・外れはしないだろう
ジガンの側まで運び終えるとそのまま地面に置き、ラウディに譲渡する
>>723
>>726
>「このような大規模火災に発展した以上、艦に備え付けのものでは焼け石に水ですし、何より脱出の荷物になります。
>持ち出す努力はしますが、量は期待しないようにと。艦の損傷箇所については、ありのままを伝えて下さい。
「量については期待していないよ、火を止めるんじゃなくて起こさない様に必要なだけだからね」
火の手を止める事は実際不可能と割り切っているが、誘爆については話は別だ
外部からのブロック切り離しを行い誘爆の危険を未然に排除する、所謂破壊消火に近い
だがダメージを受けた箇所を切り離す際、損傷の関係から無茶な切り離し方をする必要も出てくるだろう
そういった場合に発火しないよう並行して使用するつもりなのだ
「リリー・スノウフェイル少尉には悪いけど、処理が終わるまで脱出艇の盾になって貰うから」
実のところ集合場所にジガンを選んだ主な理由はこれだったりする。
万が一・・・いや億が一に致命的な爆発が起こった際、損傷している機体や脱出艇を庇う盾が必要だ
その役割はジガンが受け持つのがもっとも効率的、適材適所だ
逆にインセイオンは巨大な質量を持ち上げるだけのパワーと念動力によるダイレクトなフェードバックがあり
さらに念動フィールドと緊急時の特殊な機動システムもある。
パワーが無ければ切り離し処理を行ったとしても退かす事が出来ないし、精密性が無ければそもそも切り離し処理そのものが難しい。
装甲と機動力は億が一の時に必要になってくる
離脱・装甲・パワー・精密性とこの場のどの機体を見ても処理を行うに適した能力だ
「まぁ・・・何とか形は残るように努力はするけどね
怨まないでよ、失敗してもさァ?」
728
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2013/03/31(日) 17:17:29 ID:0AhphCVc
PTでも霞んで見える程、遠巻きにジガンタイプを見据える
直援からの追撃の気配は感じない
オープンチャンネルで無線を開く
「またな。連邦の兄弟」
刀を鞘に滑らせつつ、アルプトラウムへときびすを返して駆け抜ける
回線を切り替え
「アルプトラウムへ。着艦許可を貰いたい」
729
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/03/31(日) 18:09:31 ID:U3Io9Vd.
>>724
>「べつに……ただのキマグレだ。たまたま自分の所有物を治しただけだし、変な詮索は無しよ」
「照れんなって、よし・・・ついたぞ」
アイゼルネを抱えた状態のままアルプの甲板へと着地する
そのまますぐにアイゼルネを降ろし横たわらせた
>「己のピンチすら華麗に演出し、鮮やかな逆転にて不利を返し、皆のカタルシスを掴む。これが王の戦術よ」
「カタルシス・・・ね、まぁ俺はこんなんじゃ満足できないけどな」
茶化すようなヒツギの言葉だが、本心を言えばこうして立っている事に心底安心していた
観客がいればピンチからの硬直、そして逆転と面白いように演出された戦いだっただろう。
「ほんと・・・よかった」
実際にレイナの言うような演出だったとしてもヒツギ自身の中では戦いは生き物だ、そういった考え方は無い
つまりこうして立っていられるのは1人1人の力と意思が起こした結果・・・だと信じたい
バルクレイスは立ち上がり戦場を見据える、夜明けか何かでも待つかのように
>>728
こちらに攻撃が飛んでこなかったことを考えると、敵が追撃を諦めたかレオンが止めていてくれたかのどちらかだ
後方を確認すると甲斐の部隊からの追撃は無い、あの被害から戦闘続行は不可能だと判断したのだろう
もう1つ、視界の中にこちらに接近してくる影がある
「レオン!!」
こちらへ真っ直ぐ向かってくるムラマサへ目掛け、広げた自身の左腕を伸ばした
730
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2013/03/31(日) 19:32:02 ID:0AhphCVc
>>729
アルプトラウムのカタパルトはどうやら着艦体制にあったようだ
その先端には見慣れた赤い悪魔の姿がそこで左腕を伸ばしていた
【「レオン!!」】
ムラマサの地面を蹴り出す速度が徐々に増しアルプトラウムとの距離を縮め
「とぅっ!」
瞬時に身を屈め両足で大地を踏み込み一気に解放
バルクレイスめがけてクルクルとムーンサルトからヒツギから見て機体を真横からのボディアタックで飛びかかる
「どうやら吹っ切れたらしいな!」
731
:
ヴィルヘルム@アルゴス
◆E8ckRIIdug
:2013/03/31(日) 22:04:40 ID:69.XRehk
>>723
『……こちらは五味、竹富中隊は負傷者多数なれど全員無事。
これから仮設診療所を設営する予定だが、なんならジガンタイプの近くまで移動して?』
そんな声が聞こえてきた。どうにか生きていたらしい。
>>725
「どうやら、生きてたな。
修理装置を使うから自己診断のデータを回してくれ……機密に引っかかるかな?」
少佐からの通信が飛ぶ。やっぱり何を考えたか読みにくい。
>>727
「では、確かに預かりました……預かるというのは表現としてどうなんでしょうね?」
そんな事を言いつつ、補給装置で機体を再起動させようと試みる。
732
:
◆zv577ZusFQ
:2013/04/01(月) 07:59:53 ID:Zd3NDhYc
>>727
【「明智ライトは・・・思ってたよりは丈夫みたいだよ」】
(……こんなの。……こんなの全然わたしのシナリオ通りじゃない)
しかし、ライトのその瞳はまるで生気を無くしたかの様な虚ろなものとなっていた。涙の跡もある。
レイナより自信に満ち溢れた彼女のエリート心は、ガラス細工の様に容易く折られてしまっていた。
>>728
>>729
【「アルプトラウムへ。着艦許可を貰いたい」】
【「照れんなって、よし・・・ついたぞ」】
「お嬢様方、三機無事に帰還しました!」
「お疲れ様でした皆様。アルプ・トラウムは直ちにステルス・シェードを張りつつこの場を離脱します。海上へ出ましょう」
これで全機体を収用したはずだ。
アルプ・トラウムはハッチを締め切る。そして鮮やかに速やかに離脱していった。
しばらくは屋敷に戻る事は出来ない。いつか戻るべく何か手を打たないといけないが、今は諦めるしか無い。
【アルプ・トラウム撤退につき戦闘終了】
733
:
◆zv577ZusFQ
:2013/04/01(月) 08:58:02 ID:Zd3NDhYc
着艦したレイナは、よろよろとアイゼルネ・ブルートのコクピットから何とか自力で這い出る事が出来た。
そして、ヒツギやレオンハルト達の目に付かない様にメイドに肩を借り、こそこそと艦内の医務室を目指した。
その室内の更に奥には隠し扉があり、レイナは命からがらそこに入っていった。
「……あほレイナ。無理に肉体を酷使し過ぎよ。この状態は不味いよ。すぐに注射を打って侵食を防がないと」
中ではカナメが待ち構えていた。手には怪しげな注射器を持っている。
「……はぁ……はあ。たのむ……っ」
注射器を目にしたレイナは一瞬とても嫌そうなげんなりした顔をした。が、いよいよ覚悟を決める。
レイナは用意された寝台に倒れ伏した。ヒツギ達の前では気を張っていたが、限界なのだろう。
「行くわよ……耐えてね」
カナメは馴れた手つきでレイナの首へと注射針を刺し入れる。
それの与える苦痛や如何なものか
「ひ!……ぐっぐ!!っ……ああぁぁぁん!!ふ!ふああ!!ァァァ!?ひうっ!」
その薬剤の接種は呆れる程の苦痛を伴う。レイナはベッドが壊れふすのじゃないかと思われる程に苦痛にのたうち回った。
「可哀想な……レイナ。生きるのよ……ううん。あなたは私が生かす絶対に」
カナメは苦痛に暴れ回るレイナを母の様に優しく抱き止め、頭を撫でる。レイナが侵食に負けぬ様にと正気を保たせている。
「あァアァアっっ!!……ユナ……ユナァァァ!?」
カナメにみっともなくすがる様に抱き付き必死に耐える。脳内を駆け巡るのは最愛の……レイナの生き甲斐である者の姿。無意識にそれの名前を呼ぶ。叫ぶ。
これは皆が知らないレイナの裏の顔。晒してはならない脆弱さ。
この壊れた身体は本当なら戦わせて良い状態では無かったのだ。無理を通してそれでもマシンセルの力を行使し、成さねばならない事がレイナには会った。
734
:
◆zwG.6Bg2jY
:2013/04/01(月) 20:24:48 ID:4jy09NmQ
>>730
>瞬時に身を屈め両足で大地を踏み込み一気に解放
>バルクレイスめがけてクルクルとムーンサルトからヒツギから見て機体を真横からのボディアタックで飛びかかる
「うおぉい!?」
不意打ちのボディアタックに見事やられてバランスを崩し、片足でピョンピョンと跳ねながら甲板の上から横に流される
その先はまさかの外――――
「セー・・・フ!」
の寸前で見事に止まり、野球の審判かの様に両腕を水平に広げた
>「どうやら吹っ切れたらしいな!」
「あっぶねぇなおい! ・・・まぁ、な」
食って掛かろうと勇み足で近づいてきたが、その言葉に毒気を抜かれてしまった
心の枷が1つ取れたからだろうか、寂しさはあるものの何となく心地よい
だからだろうか、ヒツギは思わず笑っていた
>>732
>>733
>「お疲れ様でした皆様。アルプ・トラウムは直ちにステルス・シェードを張りつつこの場を離脱します。海上へ出ましょう」
「分かった、今後のことは落ち着いてから話しあうことにしよう」
戦いが終わったばかりだが、こちらの立場を考えたらすぐに今後の予定を考えるべきかもしれない
・・・が、正直この艦のクルーも含め大人数が奔走していたはずだ、少しくらい心身を落ち着けても良いだろう
>そして、ヒツギやレオンハルト達の目に付かない様にメイドに肩を借り、こそこそと艦内の医務室を目指した。
コックピットから降りてきたヒツギはキョロキョロと周囲を見渡す
(レイナは・・・居ないか)
ぱっと見た限りではレイナの特有の影は見当たらない
アイゼルネを見ればコックピットが既に開いており、何人かのメイドが整備を始めようというところだ
(疲れてたみたいだし休んでるのかもな)
レイナは今回の戦い特にハードだった、疲れが溜まっているのだろう
自室か医務室で体を休ませているに違いない。
そう思うヒツギも心労から暖かい飲み物でも飲んで休みたいと思っていたところだったのだが
735
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/04/03(水) 23:31:25 ID:pzcbDVtA
>>731
「あの攻撃を受けて全員無事か・・・運がいいやつらもいたもんだ
今ユウセイを連れてジガンの元に向かっている」
ぼろ屑となったアルブレードを抱えたドロワナがジガンの元に向かう
「診療所にはユウセイをぶち込んでおくから、俺の期待に弾薬を詰め込んでくれ
やれDCやらアンノウンだかに攻め込まれても困る 今は戦える駒が少ないから
ドロワナはこのまま待機する この程度の被弾なんざ良くあることさ」
そうこうしているうちに ジガンの巨体の元にたどり着いた
アルブレードを下ろし 宣言どおりコクピット内で待機する模様
736
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/04/06(土) 19:49:15 ID:oCzIaJzo
【地球連邦軍極東支部 牡鹿基地】
レイナ・カーマインとその一派の引き起こした衝撃的な逃亡劇、書類の上で「伊豆事変」と呼ばれているこの事件から三日。
レイナと結託していたイサム・カイオウ大将が編成した伊豆の独立戦隊、所謂「カイオウ戦隊」も大将の失脚により解散され、
伊豆事変後、その隊員のうち、連邦軍に残留した人員は連邦に対し叛意が無いかどうかを判断されるまで軟禁されることとなった。
とはいえ、カイオウ大将の影響下にありながら連邦側についた彼らに対する軍上層部の目はそこまで厳しいものではなく、
どちらかと言うと「巻き込まれた」感の強いものとして、その処分は多少、同情的なものとなった。
連邦側についた人員の軟禁先が、懲罰的なそれではない、同じ極東、日本の牡鹿基地となったのもその「同情的な処分」の一環である。
今回の事件を知った、旧カイオウ戦隊の隊員のうちの一人、アカリ・クレマチ伍長の元上官であるところの深堂鏡子少佐と、
少佐の所属している牡鹿基地司令である桜川重三中将の二人が提言したこの処分が、
極力この事件に関する欧州の介入を防ぎたい極東支部の思惑と合致したという事情もあるにはあるのだが、それを踏まえても寛大なそれと言えるだろう。
「……と、いうわけじゃ。君らにも思うところはあると思うが、事情が事情じゃ。現状、君らにしてやれるのはこちらとしてもこれが精一杯。
基本的に基地の外には出られなくなる等、色々な不自由を強いると思うが、まあわかってくれい」
旧カイオウ戦隊の面々は、髪はもちろんのこと、眉も、長く伸びた髭までもが白い、
どう見てもおじいちゃんな桜川中将からそうした説明を受けた後、解散の流れとなった。
牡鹿基地は伊豆基地と比べて小さい基地である。
牡鹿半島、石巻湾に面する狐崎浜一帯を整備し、埋め立て地による土地の拡張を経て完成したこの基地は、東北地方太平洋側を守る基地のうちのひとつであるが、
この基地の役割はどちらかというと新人PTパイロットの教練が主であり、PT教育連隊が設置されている。
それ故に、現在、量産機の主流となっている量産型ヒュッケバインや、世代遅れながらもTC−OS周りが充実している量産型ゲシュペンスト、
AM系統の基本となるリオンなどの姿があちこちで見られ、それらに乗って訓練を受けているであろう年若いパイロットも多く見られた。
「……なんというかこう、若い汗と言いますか、キャピっとしてると言いますか、とりあえず若いオーラの感じる場所ですねぇ」
牡鹿に着くまで伊豆からの移動の準備やら何やらで忙しく、昼食を逃していたという理由で、午後2時頃を指す時計を尻目に、
旧カイオウ戦隊の面々は食堂にて遅い昼食を取っていた。上の発言は、大盛りチャーシュー麺をすすっている、リリーの感想である。
「まあそういう場所ですから、この基地は。つい数ヶ月前まで、私もあの中にいましたし……」
こちらはリリーの隣でコロッケ定食の味噌汁に息を吹きかけているアカリである。
「自分は若いというアピールですか。いやですねぇ、アカリ伍長は」
「そんなこと言ってません!」
アカリのツッコミに、「はいはい」といった感じでリリーはひらひらと手を振った。
737
:
エッシェンバッハ夫妻
◆E8ckRIIdug
:2013/04/06(土) 22:25:44 ID:aozPdHtc
喫煙室。
エッシェンバッハ夫妻は並んで紫煙をくゆらせていた。
「……悪いのは、私たち?」
ピースの空箱を握り潰す妻と、
「……俺は何もしてないぞ」
MoroMoroの吸い差しを灰皿に押しつけた夫。
今は、我慢の時である。
738
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2013/04/06(土) 23:31:01 ID:zPjGEVxM
>>736
「まぁ、落ち着いたと言っちゃあ、落ち着いたのでしょうか。」
上の発言は、リリー少尉の向かい側の席に座り大盛りチャーハンを食べながらのユウセイの発言。
>>「……なんというかこう、若い汗と言いますか、キャピっとしていると言いますか、とりあえず若いオーラの感じる場所ですねぇ」
「ですねぇ。ここにはPT教育連隊があるそうですし、まぁ、若いパイロットも多そうですし……………少尉がそんな事言うとはつーか、未成年の俺より若い、少尉が言うのもなんだと思うのだが」
危うく、変なことに、気づくのを忘れていた。
>>「まあそういう場所ですから、この基地は。つい数ヶ月前まで、私もあの中にいましたし……」
「クレマチ伍長は、ここの出身なんですね。」
適当に、相づちを打つ。
「というか、少尉、結局俺たちは、どうなったんでしょう。
ほら、明智大尉は、行っちゃいましたし、
このまま、新たな部隊として活動するのでしょうか。」
エンジェルフェザーの軍の指揮、
甲斐の部隊の敗北
総責任は、あの明智大尉にある。
相当な、責任を問われることになるであろう。
そして、ユウセイが心の中で疑問に思っていることがあった。
それは、
アスト研が、何の被害も受けていない事だ。
アジエルの類似機体の事の責任を問われることになったが
特に何も、無かったらしい。
アスト博士に、
アイゼルネの技
マシンセルとレイナ嬢の関係
あの、アジエルの類似
しかし、すべての質問に、ノーコメント
それが、アスト博士の答えだった。
739
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/04/07(日) 05:39:00 ID:MXPK2yY6
>>738
「ここの出身……そうですね。実家は秋田の方にあるんですけど、東北の新人PT乗りは、大体ここに送られてきますから」
テーブル備え付けのサウザンドレッシングのボトルを振りながら、アカリが答える。
一方、発言の違和感を指摘されたリリーは、レンゲでスープを啜っている。
「ふーむ、三陸沖の漁場が近くにあるだけあって、魚介のダシが利いてますね。
……で、何の話でしたっけ。私がロリババアっぽいという話でしたか?」
「いや、そんな話はしてませんけど」
「おや、そうでしたか。でもまあ良いじゃないですか。このところのドタバタを振り返れば、少しくらい老け込んだところで。
ここでゆっくりしつつ若いオーラを吸収してもとの若さを取り戻せば良い話ですよ。幸か不幸か、しばらくこの基地から外には出られないんですし」
いつもの無表情よりは若干ゆったりしたような(本当に若干程度ではあったが)表情で放たれたリリーの言葉は、
ユウセイの二つ目の質問にもかかっている。
「ハヤミ中尉、桜川中将の話、聞いてました?
式典の校長挨拶みたいな眠気を誘う話ではありましたけど、私達は軍人なんですから、ちゃんと聞かなくては。
今の私達は隊としての編成、活動を許されていない状態です。
カーマインさんとの繋がりが途絶え、カイオウ大将のように連邦に対して後ろ暗いことを持っていないことが解るまで、
私達はこの基地でのんびりすることを…………することを、強いられているんだ!」
「急にネタが浮かんだからって、強引にねじ込むのやめましょうよ、リリー少尉」
「……おほん。まあそういうわけなので、私達はこの基地に閉じこめられたまま、強制的な休暇を与えられている、と解釈すればOKです。
読書をして過ごすなり、身体を鍛えるなり……好きにこの「休暇」を楽しんでみてはいかがですか?
アカリ伍長、何か、この基地なりの余暇の楽しみ方はありますか?」
リリーの質問に、アカリは目を閉じてこめかみに人差し指を当て、記憶を探る。
「そうですねぇ……。まず、こういう海に面してる基地ですから、釣りなんかをする人は多かったですね。夏は泳いだりしました。
日本三景の松島が近くにありますし、買い物や観光に出ることもありましたが……あー、それは今できないんでしたっけ。
それじゃ……うーん、ああ、アレがありましたね、バーニングPTの筐体。PT教練の助けになるんで、普通に置いてますよ。
もちろんタダでプレイできますし、ネットのを含めた対戦も出来ます。
あとは……何したっけなぁ…………とりあえず、そんなところでしょうか?」
740
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/04/07(日) 23:05:37 ID:ib1jqDDU
>>737
「悪いのは俺らだろ? 上官の不始末は部下の不始末だ」
隣で赤マルを取り出し、咥える
鏡のように磨き上げられたジッポーが開く澄んだ音が喫煙室に響いた
「幸いなことに上層部が同情的らしいじゃねぇか ニッポンを観光できねぇのはちと残念だが
基地の設備も中々のもんだぜ? 休暇だと思ってゆっくりしていこうじゃねぇの」
タバコに火をつけ、ジッポーをテーブルに置く
暫しの間、紫煙をくゆらせ
「さぁ〜て飯だ こっちに来てからってぇものの 飯が上手くて楽しみにしてるんだよな〜
酒がないのが実に残念だ」
灰皿にタバコを押し付け、火をもみ消すと 食堂へと向かっていった
だがジッポーのことをすっかり忘れ テーブルに置いたまんまである
>>738-739
「いよぅ諸君 相席構わんかね?」
山盛りのラーメンをテーブルに置き、イスに座る 返答? 知ったことではありません
「上官殿は今頃尻拭いに躍起になってんじゃねぇの? 何せ非戦闘員にここまで記録的な損害を出しているんだ
前例のない損害に右往左往してるんじゃね?」
木の棒(割り箸)を手に取り、辺りを見回して この珍妙奇天烈な食器をどうやって使うのか確認中
どうやら切れ込みが入っていて、二つに割るらしい
「然しニッポンのラーメンとやらを食うのは初めてなんだ ダチが随分と絶賛していたんだガ・・・これどうやって食うんだ?」
そしてズルズルと音を立てて麺を啜っている所を見てビックリ
恐る恐る割り箸に麺を持ち上げ(ちゃんとした持ち方ではく、鷲掴みにした棒に麺を引っ掛ける形)
「ズルル・・・ブッ!! ゲホッゲホッ!!」
意を決して麺を啜るも、案の定気管に入れて思い切りむせる
「こいつぁ・・・なんていうか・・・よくみんな咽ないんだな」
ひとしきり咽た後 平気な顔で食べてる周りを見ながら言った
741
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/04/08(月) 22:05:43 ID:1HIv5MQo
>>740
急に大盛りのラーメンを持って席に着いたかと思ったら、間違った箸の使い方で麺をかきこみ、結果むせ始めるゼバスチャン。
箸が使えないのはまあ良いとしても、ああいったヌードル系の料理を食べたことの無いような感じなのは珍しい。
「あー、大丈夫ですか? 箸に慣れてないのなら、コレ使って下さい、リューデル軍曹」
苦しそうにしているゼバスチャンにアカリが渡したのは、何のことはない、ただのフォークであった。
「ラーメンの食べ方に明確な作法なんてありませんから、自分の食べやすいようにした方が良いですよ。
ただ、あんまり時間をかけてると伸びて風味が落ちますけど」
初めての料理を大盛りとは中々チャレンジャーだ。無謀と紙一重、とも思うが。
隣では、リリーがうんうんと頷いている。いつの間にか、その丼は半分以上が無くなっていた。
「伸びたラーメンは不味いですからね。
それはそれとして軍曹、今回、非戦闘員に被害は出てませんよ。戦艦一隻墜ちて多数のクルーが亡くなったのは事実ですけど、彼らはみんな軍人ですから。
……まあ、軍人としては無駄な命の使い方をされましたが」
「そうですよね……軍に居る以上、命令に従って戦って、死ぬことは当たり前に起きることですけど……その、今回のことは……」
「はっきり言って内輪もめですからね。
何かの意図が有るのが明白な欧州、十分な説明無しに姿を消したカイオウ元大将とカーマインさん達……なんだかなぁって感じです。
実際、旧戦隊の人達の中には、それを恨みに思っている人も少なくないようですよ」
「リリー……少尉は、どうなんです?」
「さぁて、真相もわからずに結論を出すのもどうかって感じもしますが……」
コップに入った水を飲み干すリリー。変わらない無表情にも見えたが、先ほどまでの穏やかさが抜け落ちていた。
「これで反感を覚えない聖人を、私は見たことがありませんね。皆さんに、心当たりあります?」
「………………」
リリーの質問に、アカリは押し黙った。
742
:
エッシェンバッハ夫妻
◆E8ckRIIdug
:2013/04/09(火) 00:18:30 ID:s3y/U3Zk
>>740
「……言い切ったな」
眉をしかめた夫。
数年軍の外で暮らした彼は、“上司の仕事は部下の責任を取る事”という考え方もある事を知っている。
少なくとも、今回自分のした事に問題があったなら下に押しつける気は無い。
「言い切ったわね。でも、それを受け入れる気はあるのかしら?」
妻は妻で、軍の考え方が絶対でないのは知っている。
その上で、専業主婦まで選択肢に含んではいる。
「……一つ言えるのは、今のアイツの趣味は悪くない、って事か」
忘れ物のジッポを手にとり、ヴィルヘルムは腰を上げた。
743
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/04/10(水) 22:49:06 ID:TM3h4Sko
時間は多少前後する
>>742
「言い切ったさ、だってソレが軍の『真理』 違うか?」
確かに軍の外には上司が部下の責任を取る、そのような概念もあるだろう
しかしここは軍隊であり、我らは軍人 上官への服従は絶対条件である
「そしてこれは個人の感情の外にある事柄だ、まぁあえて個人の感情を入れるのなら
『嫌に決まってんだろボケ』こんなところだな」
と言った後で
>「さぁ〜て飯だ・・・・・
の件に続くだろう もちろんジッポーは喫煙室に忘れたまま
そしてその後、食堂でラーメン相手に咽るゼバスチャンであった
>>741
ヌードル系云々の字の分を実際に口に出したとしたら、迷うことなくこう応えただろう
人間肉とジャガイモ 多少のキャベツと多量のビールがあれば生きていける と
「いや結構・・・魔だ負けてはいない・・・!!」
フォークを差し出すアカリ、だがこの男はソレを受け取らなかった というか食事に勝ち負けがあるのだろうか?
「このまま引き下がれん!! 男の維持を見よ!! ズルz(ry」
―――しばらくお待ちください
「ゴメン やっぱり貸して」
あっさり負けを認めた男 おとなしくフォークでラーメンを食べる図
啜るのも諦めて口いっぱいに頬張り、そのまま咀嚼する戦法を取った模様
「モグモグ・・・うん こいつぁいけるな、このラーメンとやらを紹介してくれたダチには感謝の意を伝えておこう」
とここで話しは重たい方向へ とりあえず食事を一端中断する
「・・・そういえばあいつらは、俺が始めて伊豆基地に来たときも格納庫に居たなぁ
カイオウ戦隊のメンバーであるリリーやアカリ、それに寝返ったヒツギ きっとみんなあの子らと仲がいいんだろう」
「これはあの子たちと出会ってから日が浅い、あの子たちのことを殆ど何も知らない1人の軍人としての意見だ
俺は今回の作戦 決して理解できないものではないと考えている」
きっとこの子達の反感を買うだろう、だがここは言わせてもらう
「確かにあの子たちは軍人ではない、だが一般人にカテゴリーするには戦力を持ちすぎている
あの吸血鬼AMを見たか? 別にスーパーアヴェンジャーで仕留められなかった相手は初めてじゃない」
「だがスーパーアヴェンジャーの餌食にならなかったヤツってのは、捕らえきれないほどのスピードで逃げ回ったり
分厚い装甲や強力なバリアを持っていたりした だがあの機体は、あんな華奢なのに、真正面からぶつかって、しかも再生して見せた
あの機体は脅威以外の何者でもないよ」
「軍隊としてはこれほど面白くないヤツもいないだろう、もしも一国の軍隊並の力を持つ者達が自分たちに反旗を翻したら?
もしそうなったら、この国は内乱状態に陥る そうなる前に潰しておきたいと考えるのは極自然なことだ」
メンマをフォークで突き刺し、口に運んで咀嚼する
「実際はもっと違う、どす黒い思想の元行われたのかもしれんがね そういう考えもあったってのは知ってほしいかな?ってところだ
気を悪くさせたのなら申し訳ないね」
744
:
ヴィルヘルム
◆E8ckRIIdug
:2013/04/11(木) 21:48:12 ID:dmZCi6oQ
>>743
「限りなく黒に近い灰色ではあるんだがな」
食堂の入り口に立って、壁にもたれ掛かって、そんな声をかける。
「財界人の端くれとしてもレイナ・カーマインが何故敵視されるようになったのかの発端について知りたいし、イサム・カイオウが本気で“鋼龍戦隊の再現”に取り組んでいたのか、も。
後、超機人関連のアクションもあるな。
マーガレット・ウィリアム=ウィルマースが捕まらないとの情報は届いているか?
レイナと親しくウィルマース財団の中枢に近い彼女の動向も不安だ」
そんな事を言いつつちかより、
「それはそれとして、忘れ物だ」
リューデルの前にジッポを置いた。
745
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2013/04/12(金) 18:26:49 ID:PrDiKf9A
>>741
「つまり、暗い陰が払拭されるまで、のんびりしなければ、生き残れないと。・・・まぁ、どうのんびりすれば良いんだろうな。」
こちらも、ネタを入れてみた。反省はしてない。
話を聞いていて、クレマチさんが、アイデアを色々だしてくれた。
「バーニングPTか。久しぶりにやってみようかな。
あっ、なんか、面白いPTとかあるか。それは興味ある。」
そんなこととかを話していると
>>740
>>743
ゼバスチャンさんが、来て同席を求めているらしい。
「どうぞ。」
にこやかな笑顔で、そう言う。
どうやら、ラーメンを箸で食べてみるらしい。
そして、
(蒸せたな。まぁそりゃそうか。)
だって、正式な食べ方じゃないもん。
クレマチさんたちが、フォークで、食べろと、言うが全く応じず。
>>「このまま引き下がれれん!! 男の意地を見よ!! (ry」
(ひでぇ、)
まぁ、大人しくフォークで、食べるらしい。本当に良かった。
まだ挑戦したら、スープがえらいことに
「軍曹の言うことは確かです。」
ゼバスチャンの言うことは確かに、
私的に、軍を持っているしかもかなりの
「ですが、これまでにも、俺達に力を貸してくれました。その事実は変わりません。
欧州は、連邦軍を、何か一つにまとめようとしている。」
「目障りな存在は、速めに消したいか。または別の問題か。」
「まぁ、いずれにせよ、今、俺達が、動けないという事実には、変わらないんだけどね。」
そう言い、またチャーハンを一口口に入れる。
746
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/04/14(日) 23:50:48 ID:O0/Dvnss
>>743
「さあて、それはどうですかね」
丼を持ち上げてスープを空にしたリリーが、口の周りをハンカチで拭きながらゼバスチャンの言葉に反応した。
「確かにアイゼルネや敵に回ったバルクレイス、どこからか現れたアシエルタイプなどの機動兵器や、
カーマインさんの所有していたあの黒い母艦は通常の物より高い性能を有しているとは思いますが、それ自体はそんなに脅威じゃないと、私は考えています。
だってそうでしょう? いくら性能が高かろうが、彼女らは所詮、「集団」の域を出ない。
連邦軍という「巨大な組織」の前に現れたところで、圧殺されるだけなのは目に見えてます。
彼女らも馬鹿じゃないのでその辺はわかっていると思いますから、あなたの言う内乱の心配も皆無でしょう。
そもそも彼女らが利用できるだけの、内乱の火種がありませんけど」
口を拭いたハンカチを畳みながら、リリーは淡々と言う。
「少し性能の高い兵器を有する「集団」でしかない彼女らが、あの場で降伏せず我々を突破した。
問題になってくるのはその真相でしょう。単なる悪の一団の悪あがきなのか、なにがしかの陰謀から身を隠すためのものなのか。
……ま、ハヤミさんの言うとおり、どちらにせよ謹慎を食らっている我々が関与できる余地はまったくありませんね」
リリーの物言いは冷たい、と言うよりは興味がないと言った方が正しいトーンで放たれている。
今回逃亡を図った面子とは余り交流の無かった、どちらかと言うとゼバスチャンの立場に近い彼女だからこその言いようであった。
>>745
「面白いPTですか? うーん、アシュセイヴァーとラーズアングリフのデータが導入されたのは知ってますけど、それ以来触ってませんからねぇ……。
自作のカスタムデータなんかも読み込めるので、それがあればデフォルトのラインナップに機体を追加できますよ。
ハヤミ中尉はT−LINKの関係者なので、SRX計画系の機体のデータ、持ってるんじゃないんですか?」
牡鹿基地の筐体はあくまでPT教練の一環として設置されているものなので、
一般に出回っているそれとは機体のラインナップが違い、軍用PTやAMのデータが登録されている。
元々、自分でカスタムしたPTを戦わせるゲームであるバーニングPT本来のスタイルとは違うが、自作のデータを使えないほど狭量な場所でもないのだ。
747
:
整備兵甲乙
◆E8ckRIIdug
:2013/04/16(火) 21:30:43 ID:9KM.EsMo
そんな中、入ってきたのは甲斐から部隊に付いてきた整備兵コンビ。
便宜上、のっぽを甲、小太りを乙とする。
「そういや、見たか?あの胡散臭い虚無僧」
「あ?ひょっとして伊豆基地にタイデグリー中尉が連れて来たという?」
「なんか、この基地の周辺で虚無僧がうろついてたって目撃談が」
「聞いた聞いた。
警備の人たちが追いかけたけど捕まえられなかったって」
「そろそろ射殺命令が出たりしてな」
「さすがにそれは無いだろう」
何やら噂話が。
748
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/04/18(木) 00:55:17 ID:NpzD8eHE
>>744
「おや? そういえば忘れてたっけ?」
テーブルに置かれたジッポーは間違いなく自分のもの、手に取りポケットに収めた
「鋼龍戦隊ねぇ・・・話には聞いてるけど」
カスタム・ワンオフが結集したトンデモ部隊
1戦隊で戦局すら代えかねない力を持った集団
「ソレが俺らだって言うのかね? 確かに見た感じワンオフも多いけど・・・」
果たして彼らの代わりを自分が勤められるのだろうか?
>>744-746
とまぁ自分なりの解釈を述べてみる
多少の反論も有るが、いえることは一つ
「結局、俺らに出来ることは憶測だけ
本当に脅威だったのか、そうでなかったか 真理は一帯どこにあるのやら?ってか」
スープをゴクゴクと飲み干し 箸を置く
>>747
食事が終了したところで なにやら整備士の話が聞こえてくる
「コムソウ・・・? コムソウ・・・って なんだ?」
嗚呼ジェネレーションギャップ ゲルマンにはコムソウが分かりませんでした
「なぁ お前らコムソウって知ってるのか?」
辺りに居る
>>744-746
に話題を振る
749
:
ヴィルヘルム
◆E8ckRIIdug
:2013/04/18(木) 23:29:26 ID:Q43jQxzU
>>748
「別にワンオフ集めりゃいいってものでもあるまいに」
イサムの考えはさておいても彼の運用思想は、
「機体がどうこうじゃなく、中の人間の問題だろう。
均一化された、つまり同じような人間を集めたらある局面で同じようなトラブルに同じような失敗が積み重なる。
だから、違ったタイプを復層的に配置する事で運用に厚みや幅を持たせるってわけ。
鋼龍戦隊はたまたま個性を活かすための機材にもヴァリエーションを持たせる事が出来たのさ」
まぁ、この論法だと彼自身も変人のはしくれに聞こえるのだが。
「それはそれとして、虚無僧……ああ、あの、籠を被ったブッディストか。
レミーが連れてきたからにはある程度のクリアランスを持っているはずだから……彼女はどうしたんだ」
そう、エレミーラ・タイデグリー中尉もまた、姿を消していた。
甲「あれっきり?」
乙「伊豆事変の前の日は中尉もいましたよね?」
「……親父の部下の割に胡散臭いなぁ……」
750
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/04/26(金) 00:07:54 ID:uIr8f7Fs
>>749
「つまり俺らは『個性的』って言いたいわけか、なるほど否定は出来んな」
理解したうえで否定をしない、つまり自分が変人であることを認めているということだ
「籠をかぶったってぇ・・・あぁアレか」
そういえば伊豆基地に到着したときに籠をかぶった変人が居たなぁと、記憶を掘り起こしてみる
「アイツのことはよく分からんが、射殺命令ってのは拙くないか? オイどうなんだ?」
拙いのなら命令を中止するよう要請せねばならないだろうが、自分はあの籠人間と仲がいいわけでない
ここはヴィルヘルムの判断を聞いて判断しよう
751
:
ヴィルヘルム
◆E8ckRIIdug
:2013/04/26(金) 00:38:20 ID:UWBsbGHA
>>750
「だろ?」
ユウセイやリリーは特に個性的であり。
そして甲乙は(自分達を除く)と言いたげにしていたり。
「別に、俺が命じる訳じゃ無いが……警備兵に捕まえられないと言う事はそれなりの訓練を積んでいるという事だな。
タイデグリー中尉の部下で俺達の様子を密かに見に来たって言うならいいんだが、目立つ姿の意味が分からない。
分からないと言う事はそれ単体で十分撃ってしまう理由になるだろうよ」
「いや、軽口で言った自分が軽率でした」
甲が発言を撤回した。
752
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2013/04/27(土) 13:58:07 ID:HHZDKgS6
>>745
「アジュセイヴァーか。それは良いな。」
アジュセイヴァーと、ラーズアングリフが納入してると聞いて驚いた。
(軍に入ってから、親しく触ってないからな。)
そう、完全にバーニングPTをやると決めたユウセイ
「あと、クレマチ伍長、念動力者だからといって、SRX計画に参加しているとは、限らないぞ。
まぁ、ART-1のテストには参加して、バーニングPT用のデータも頂いたが。」
素で、そんなことを言う。
「ああ、それも、気になってけど俺が気になるのは現実のPTな。」
現実のPTも、見てみたいそれが、ユウセイ
期待を込めた眼差しで、クレマチを見つめる。
>>749
「俺達が、異端ね。まぁ、そうだけどさ」
念動力者+ブースデットな君が言うなって言う突っ込みは無しな。
753
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/04/27(土) 23:54:09 ID:NI5btEmg
>>747-752
「盛り上がっとるとこ、すまんなぁ。ちょっとええか?」
アカリがユウセイに応えかけ、腹の膨れたリリーがあくびを噛み殺そうとしたその時、一人の女性士官が皆に呼びかけてきた。
ブルーのロングヘアにベレー帽を乗せた、若干ツリ目の女性だ。襟章は少佐であることを示している。
皆にとっては初見の人物であるが……一人だけ、椅子を蹴るようにして立ち上がった者が居た。アカリだ。
「きょっ、きょ、教官! お久しぶりです!」
「ああ、紅町か。そこまで長く会っとらんわけじゃないんやし、お久しぶり、はおかしないか?」
「うえ!? あー……えーっと…………すいません?」
「ダアホ、謝るとこでもないやろ。慌てん坊やなぁ」
腰に手を当て、呆れたような視線をアカリに向ける女性士官。
と、横にいたリリーが小さくなっていたアカリの袖を引っ張って、
「旧交を温めているところ申し訳ないのですが、そろそろ私達に彼女を紹介して下さいませんか?」
「あ、はい。
……えっと、ご紹介します。彼女はこの牡鹿基地でPT教育連隊の隊長を務めている深堂鏡子少佐です」
アカリに紹介された女性士官、鏡子は背筋を伸ばして、ピッとしっかりした敬礼をし、
「地球連邦軍極東支部牡鹿基地所属、深堂鏡子。階級は少佐や。
今、そこの紅町がウチをPT教育連隊の隊長って言うたけど、今はもう、その任からは解かれとる」
「え? じゃあ今は何を?」
「君らの面倒を見るように言われて来た。
第4特別編成小隊……つまり、君らのことやけど、この部隊の隊長になるよう言われた。
この小隊名、字面は真面目やけど、ぶっちゃけこれ扱いは懲罰部隊と何にも変わらへん」
「懲罰部隊……そんな……」
アカリはショックを受けた様子ではあったが、頭の中では解っていた。
あえて考えないようにしていたが、桜川中将の説明の時点で、自分たちがそういう扱いになっていることは明白であった。
754
:
ヴィルヘルム
◆E8ckRIIdug
:2013/04/28(日) 14:25:54 ID:PyV.v30w
>>752
「仕方が無いよなァ。一番マトモなのがうちのラウディか?」
次点であかりん。
>>753
「自分は、ヴィルヘルム・エッシェンバッハ少佐であります。
色々とお手数をおかけします……小隊?」
※自分
※ユウセイ
※あかりん
※ラウディ
※ゼバスチャン
「……中隊には足りないか」
人数を数えて。
755
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/04/29(月) 15:38:17 ID:ky2Co.JM
>>751
>>754
「だがこの場で一番の常識人の座は譲る気は無いぞ!!」
どうやら自分が常識人だといいたいらしい、だがラウディなる人物に会った事がないようなので本当のところはどうなのやら?
さぁ、この常識人対決はどっちに軍配が上がるだろうか?
「とりあえず相手側の目的も分からんし、警備隊に任せるか」
>>753
「自分はゼバスチャン・クルト・ヴェルナー・リューデル軍曹であります
懲罰部隊の隊長への異動、大変ご苦労様であります」
ショックを受けるアカリに対し 調子を変えることなく敬礼してみせる
実際のところ前いた場所はその劣悪な環境から、懲罰部隊と大して変わらない環境だった為だ
「そいで? 好みが綺麗に刷るまで最前線で消耗兵ごっこしていればいいのですかな少佐どの?
ここへは只のご挨拶? それとも早速この基地から出る機会を持ってきてくださったとか?」
この基地から出る切欠 つまり打って出る前線へ放り込まれるか? ということだ
756
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2013/05/01(水) 22:35:46 ID:TtXxccHE
>>「話してるところに、すまんなぁ。ちょっとええか?」
「どうぞ、って、クレマチ伍長?」
ユウセイとアカリが、話しているところに、一人の女性士官が来た。
それを、見たアカリは急に、立った。
「伍長、この方は?」
>>「あ、はい。
……えっと、ご紹介します。彼女はこの壮鹿基地でPT教育連隊の隊長を務めている新堂鏡子少佐です。」
少佐と言うことで、ユウセイは、慌てて立ち、
「自分は、ハヤミ・ユウセイ中尉であります。」
と、敬礼してみせる。
新堂少佐の話を聞くと、どうやら、懲罰部隊となるらしい。
「懲罰部隊、ですか。」
(確かに、戦艦一隻落としてしまったからな。)
納得しようとしたが、
(そもそも、明智大尉が、指揮とってたし、責任は欧州の方にあるんじゃ?)
そんな事を、考えるが今は
「しばらくの間、宜しくお願いします。」
深々と、頭を下げた。
757
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/05/10(金) 00:23:19 ID:zWjiy6AU
>>754-756
三者三様、それぞれの個性を持った返答に、鏡子は二、三度深く頷いて、
「うん、元気があるのはええことや。
……で、ウチがここに来たのは顔合わせのためでもあるんやけど、
そこのおっきいゼバスチャンが言うたように、「懲罰部隊としての仕事」があることを伝えに来たっちゅうんが、一番やな。
とりあえず、こいつを見てくれへんか」
そう言って鏡子がテーブルの上に置いたのは、二次元ホログラムを表示する端末であった。
鏡子が端末を操作すると、端末から映像が浮かび上がる。
それは牡鹿基地周辺を表示した地図情報で、基地から北へ数十㎞行った部分に赤い光点が表示される。
「今日、この基地に到着予定の輸送機が一機、「ゲシュペンストの部隊に襲われとる」言うて、救援要請を出してきた。
敵は輸送機からの情報を信じるんならただの量産型ゲシュペンストなんやけど、
輸送機が山地の上を逃げ回ったにも関わらず、そいつらはただのゲシュペンストらしからぬ山地踏破性能を発揮したようなんや。
DCの残党か何かが、そういう機能をこいつらに追加したんやと思う。無論、それだけやないと思うけど、普通と違うんでハッキリしとるんはこれだけやな。
輸送機の飛行速度、ルートからして、今から出れば、おそらく南三陸町付近で接敵することになる。
数は12機。数の上やとあっちの圧倒的勝利やけど、こっちの機体はまあ、性能がええからなぁ。
ま、五分以下の戦いにはならんやろ」
最初に表示された赤い光点から、輸送機のアイコンと、それを追う青い12個のアイコンが動き、鏡子の説明を補足する。
それらのアイコンはしばらく動いた後、現時点での座標で停止し、輸送機のアイコンから十何㎞か南へ行った場所に大きな赤い丸が表示された。
鏡子の言った、接敵予想地点だろう。
「懲罰部隊とは言うたけど、君らは別に連邦に叛意があったわけやないしな。
ゼバスチャンが言うたみたいに、ひとつ間違えたら死ぬ、みたいな、そんなガチの懲罰任務はまわって来んようになっとる。
やから、そう心配せんと、気楽に構えとき。と、ここまでで何や、質問はあるか? 無いなら、即出撃やで」
758
:
ヴィルヘルム
◆E8ckRIIdug
:2013/05/10(金) 21:56:18 ID:VyyW0VOw
>>755
「まあそれはそれとして」
それとして。
>>757
「……数は不安だが、そのあたりは仕方がないか」
なお、整備兵二人はすでに格納庫に急いでいます。
「さて、大事な質問です。
輸送機の積み荷は何ですか?この重要度で敵の練度や対応を推測出来ると思いますが」
759
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/05/10(金) 23:24:12 ID:spuuzHhw
>>757
「ゲシュペンストねぇ・・・」
ゲシュペンストはいい機体だ、自分も一時期乗っていたことがある
ハロウィン・プランで延命措置を施されたのにも納得が行く、ただゴキゲンな実弾武器が揃ってないのだけが(個人的に)不満箇所でもアル
「機体のカラーリングは? 目立つエンブレムの有無は? 目立ったカスタマイズはされているか?
山地踏破・・・となると、空を飛んでない? ならば飛行の出来ない量産Mk-Ⅱか? プラズマ・ステークの形状で判断できるはずだが」
もしもハロウィン・プランによって蘇ったMk-Ⅱ改ならばテスラ・ドライブによる飛行が出来るはずである
量産Mk-Ⅱなら着脱の出来ないステークであり 改ならば着脱可能なバックラーになっているはずである
「性能がいいって言ったって、相手の機体にも寄るんだガなぁ・・・何はともあれ仕事だ 軍人はギャースカ騒がず出撃するのみってか?」
質問は以上である 返答を聞いたら機体に乗り込むだろう
760
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2013/05/11(土) 19:12:01 ID:kpSU1hns
>>757
「………ゲシュペンスト」
ゼバスチャンが、性能を、思い浮かべている。間
ユウセイは、アスト研での事件を思い出していた。
(まさかな。あいつじゃ)
超人機のコアを回収していったリガシン等、
(最近、活発に活動してると言うし、警戒は怠らないようにしないと。)
「性能差は、何とかなると思います。兎も角、行きましょう。」
質問は、特にないので、返答を聞き次第出撃である。
761
:
◆Tg./UqnJ52
:2013/05/14(火) 19:06:09 ID:aV4xwWFM
>>758
「輸送機の積荷? たしか、こん基地でトライアルする予定の試作機って話らしいで。
無論、その話はウチの基地と送り主の間にしか交わされてへんのやけど、それを傍受かなんかして追ってきたにしては、
連中、段取りがお粗末やで?
試作機、新型機乗っけた輸送機の襲撃をこの東北方面軍の庭先でやらかそうっていうんに、戦力はゲシュペンスト12機だけ。
当然、奪取も考えられるけども、奪取した機材を運ぶための母艦らしき影も見つからん。
正直何したいんかわからん連中や。けど、こないな迂闊な行動に出とる時点で、練度なんぞ考えるだけ無駄やと思うで、ウチは。
練度の高い反連邦政府がヤケんなって玉砕覚悟で出てきたっちゅう乱暴な意見もあるにはあるけど、そんなん鼻で笑う話や。
故に言うたんや、「五分以下にはならん」てな」
>>759
ヴィルヘルムにそんなふうに話していると、横からゼバスチャンが口を出してきた。
どうやら敵の情報をもっと詳しく知りたいらしいが……。
「ゼバスチャン、二言目のお前の台詞、ブーメランなっとるで……。
……まあええ。敵の機体の情報やな? しかし、言うてもさっき話したこと以上のことはわかっとらんで?
敵は改型でも何でもない、ただの量産型ゲシュペンスト、ただし山地踏破性能に向上が見られる。
所属を示すようなカラーリングも、目立った改造も無い、まっさらブルーのゲシュペンストや。
……わかっとることを過不足無く伝えたつもりやけど、前の職場じゃ情報も満足に得られんかったんか?」
762
:
ヴィルヘルム@scof
:2013/05/14(火) 22:24:48 ID:77/2bwic
>>761
「想定しうる最悪のパターンだと、実は運んできたのは爆弾で、基地に着いたらドカン!か。
その次くらいに来るのが、試作機の中に敵パイロットが入り込んでて、“我々”相手の性能テスト?」
往々にして、最悪の斜め下は良くあるのだが。
「とは言え、誘いだとしても乗らないわけにはいかないな。
マデリーン!」
「軌道艦隊のユーティライネンがデータリンク支援の要請に応じてくれたわ。
あ、はじめまして。私はマデリーン・ダンディ・エッシェンバッハ少佐です。よろしくお願いします、新堂少佐」
何時の間にか来てたマデリーンが報告と挨拶。
「……速いな……とにかく、出撃か」
763
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/05/15(水) 02:34:56 ID:GymBBVk2
>>761
「情報も碌に得られなかったかって? まったくもってその通りであります隊長殿
基本的に何処其処を爆撃して来いでしたんでね、何か聞き漏らしてないか躍起だった癖が抜け切っておりません」
実はそれほど深く作戦内容を聞いてなかったとは言えないので、適当に理由をでっち上げてみた
「これ以上の情報はなし 了解であります、これより出撃準備に入りマスであります」
そういって敬礼一つ ラーメンの器を返してハンガーに向かう
764
:
ラウディ
◆6EgzPvYAOI
:2013/07/03(水) 00:22:52 ID:o01AfIRg
一方その頃、ハンガーにて。
「……まぁ、色々ありましてスプリットミサイルはアーマーブレイカーに差し替えます。
後は目立った変更点はありませんね」
ラウディはアルファ主任から、アルゴスの仕様変更に関するレクチャーを受けていた。
「そもそも短射程ミサイルと長射程ミサイルを両方装備とか中距離ががら空きだ」
「上もそう考えたから、今回の始末でしょうよ」
765
:
◆zv577ZusFQ
:2015/02/18(水) 11:05:54 ID:vuMjMuBM
何者かの悪意有る策略にハマり、地球連邦軍から付け狙われる立場となってしまったとある資産家の令嬢レイナ・カーマインとその同士達一向は、連邦の追撃を逃れ隠れ潜む日々を強いられていたのだった。
そんな最中、突然のレイナ自身の強い要望により一同はオーストラリア大陸へと進路を取っていた。
メルボルンのはずれにはカーマイン家当主の怒りを買ったあまり、故郷を追放され、身を隠す父と妹が生活している。
今回のイザコザで彼らの身柄を万が一にでも連邦軍に抑えられ人質として利用されてしまう事を恐れたレイナは、高速艦アルプ・トラウムをすぐさま向かわせた。
しかし、生憎にもレイナ達が到着するよりも遥か前にメルボルンの住居にはいずこから情報を得たのだろう連邦軍の特種工作部隊の強襲により、応戦した父と従者共は滅ぼし尽くされた。
「おねえ……ちゃん、ごめんなさい」
更には一人残された小さな妹ユナ・カーマインまでもが兵士に取り押されられ無理矢理に連れ去られてしまう。
「……ユナさま非力な私を……許してくだ……さい」
連れ去られてゆくユナの恐怖とそれと同等の自責の念を深く感じ取った死に体となり果てたメイド隊最後の一人は、ムダで有ろうとも連れて行かせまいと最後まで主君であるユナへと手を伸ばし続けた。
766
:
◆zv577ZusFQ
:2015/02/18(水) 11:22:50 ID:vuMjMuBM
そして、ようやくオーストラリア大陸が見えてきたレイナ達の前に厚い防衛線を張り巡らせていた連邦軍欧州支部所属エンジェルフェザー隊が襲いかかって来る。
まさか手遅れだったのか?と嫌な予感を拭いきれぬまま出撃する同士達。
繰り出される練度の高いPT部隊を指揮する三つ首を持つヒリュウ型戦艦とそこから出撃する神々しさを放つ大天使級特機と呼ばれる強大な敵を相手に苦戦を強いられる一行。
各機が奮戦するも全ては事なきこと。ユナ・カーマインを抑えられている段階でこの戦いに勝機など初めから無かった。なんとも無駄な足掻きである。
こんな見るに忍びない戦いを終わらせようと隊長格と思われる大天使級特機がレイナ達へトドメの一撃を加えようと右腕で十字を切るモーションをとった。
「レイナ・カーマイン嬢。無駄な争いはそろそろ終わりにしよう。これで悔い改めると良い」
レイナ達一行に向け、ある種の憂いの表情を浮かべるブロンドの貴公子然のその男。
彼の操る大天使級特機の掌から放たれた天を穿つ青い浄化の光の一閃がアルプ・トラウムの展開する紅い禍々しい障壁を突破し、艦尾テスラ・ドライブを的確に撃ち抜いた。
航行不能になり、瞬く間に着水を余儀無くされるアルプ・トラウム。
その内部クルー達にも少なくない衝撃が襲いかかって来る。
どん臭い何人かのメイドは床を転がった
「……無駄な争いだと?……き、貴様ら、まさかもう既にユナを!?」
玉座から立ち上がり、紅いツインテールの少女レイナはきつく大天使級特機を睨む。
どうやら察しの良い彼女は妹がもはや無事では無い事を理解した。
「なんとか言いなさい!」
彼女は瞳を怒りで燃え上がらせる。が敵の大天使は答えない。
『あららそんなに知りたいですか?それではリンスロット少佐に代わりまして今すぐ映像を中継してあげますよー』
代わりに聴こえて来たのは謎の回線への割り込み。底無しに明るくこの場に似つかわしく無い女性の声。
「えっ?な、なんなの!回線が無理矢理乗っ取られて!?モニタも?なんで?」
「ハッキングじゃないの?なんとかブロックしないと」
「そんな。じゃあカナメ様は?……ああさっきの揺れで延びてるし」
全てのモニターが制御不能で砂嵐になり、メイド達が軽くパニックになっている。
『エンジェルフェザー隊のマスコットにして旗艦バハムートの指揮中枢装置。電子の妖精のラファールです。デフォルメ姿ですが失礼しますよ』
モニターにはにこにことイタズラに笑うデフォルメアニメチックな2.5頭身程の銀髪美少女の姿が写し出されていた
あまりに突然の出来事に唖然となるアルプ・トラウムクルー達
767
:
◆zv577ZusFQ
:2015/02/18(水) 11:28:45 ID:vuMjMuBM
『くふふふふ。あー良い反応ですねーみなさん。おっとと、レイナさんはダメですねー、そう怖い顔で睨まないで下さいよ?』
「そういうのはいいからはやく妹を出しなさい!!」
疑似人格ラファールのふざけた態度に目に見えてイラつくレイナ。だが、艦を止められ何も出来ないのが歯がゆい。
『そうでしたそうでした。……ではでは悪魔の反逆徒レイナ姫様とその罪深い妹ユナ様との感動の再開劇場のはじまりはじまり』
舌をペロッと出してパチパチと一人拍手をすると画面が暗転する。
そして次に画面に写し出されていたのは
どこかの屋敷の一室だろうか?ソファーには一人、小柄な少女がしゅんとした表情を浮かべ腰掛けていた。
「ユナ!!ユナ!?」
レイナは画面に向かって吠えた。駆け出し画面にすがりつきたい気分だった。
だって目の前に居るのは最愛の
768
:
◆zv577ZusFQ
:2015/02/18(水) 11:30:44 ID:vuMjMuBM
色素の薄い青色に緩いウェーブのかかったショートヘア。服装の方はホットパンツにへそ出しTシャツとラフな物で身を包む実に健康的な子供らしい少女。ただし左目には眼帯が当てられており、子供っぽさとのアンバランスさが見てとれる。
そんな彼女こそがレイナの最愛の妹ユナ・カーマインであった。
『ムダですよ聴こえてません。あちらの監視カメラの映像を拾って来ただけですので妹君は気付いていませんよ』
「ねえ……だからユナをどこにやったのか言えってば!」
『いやいやーわたしなどには知りもしない場所ですので、残念ながら。ただまあ五体満足で元気そうだから良いじゃないですか。生きてりゃきっといいことありますって♪』
もはや血の気の退いてしまったレイナに対してデフォルメされたゲス顔でどこまでも煽っていくスタンスの疑似人格。
「ユナに手を出すのはやめて!あの子は関係ないわ!」
『いやーこちらとしてはあくまで少女を保護したに過ぎませんので出来るなら穏便に済ませたいですよ。ただまあ……妹さんのこと。全てはあなたの身の振り方次第じゃないかなぁと。……間違えちゃうと、哀れで情けなく愚かなあなた達のお父様の後を追う形になるかなぁなんて……テヘペロ』
「貴様、待ってろ!アイゼルネで今すぐ叩き斬ってやる!」
父がユナを守り、討たれたのには薄々気付いていたが、いざはっきり告げられるとこみ上げて来るものもある。
『あのー立場解ってますか?……そう高圧的なのやめた方がいいと思います。あなたの妹さんだけならず、この場のお仲間さん全員の命をあなたは背負っているのですから。
……んーですから、まずは態度で示してもらうというか……ええと全国のお茶の間の皆さんに向けて土下座でもします?あは!泣きながら謝罪会見なんかも』
「……っ」
もはやプログラムされたデータの枠を越えたかの様な悪趣味な台詞の数々。
エンジェルフェザーなどとよくも名乗れたモノだ。
そして背負うものの大きさを改めて思い知らされたレイナは思わず押し黙る。
いったいどうすれば……
『で、あなたはどうするんですかこの状況?どう切り抜けるのか見せてくださいよ』
「…………さい」
ラファールに煽られるのをしばし黙って聴いていただけのレイナだったが、ついに行動を起こす。
「……ご……さい」
屈辱に肩をワナワナと震わせ、力無くぼそりと蚊の鳴くような声でレイナが何やらはき捨てたようだ。
『ふむ……?なんか言いましたか?』
耳が遠い老婆の様に耳に手を当てる仕草をするラファール。本当は聴こえていたが。
「だからごめんなさいっ!!なんでもわたしが代わりになんでもしますからユナを!妹を返してください……っ!!」
本当に画面の前のちゃちなデフォルメキャラ相手に地に頭をこすりつけて土下座してしまうレイナ。
自らを慕ってくれるメイド達の目の前だと言うのに今まで造り上げて来た唯我独尊なキャラを捨てて情けなく泣きすがった。
この場を誰も死なずに切り抜けるにはこうするしか思い付かなかった
769
:
◆zv577ZusFQ
:2015/02/18(水) 11:41:46 ID:vuMjMuBM
『これにて悪魔のお嬢様の物語は終わり。悪は聖なる光によって滅びたのでした。めでたしめでたし♪』
無様なレイナの姿を見て満足したのかラファールは可愛らしくウィンクをしてみせ、そのすぐあとにモニターの映像は消え去り通常の映像に戻った。
レイナ直々の敗北宣言を受けて、残った味方機もそれぞれ抵抗をやめ武装解除をするもの、レイナに失望し上手く逃げ延びたもの、あるいは撃墜され散って行ったもの。様々だったが、もはや誰が今どうなっているのか実のところ定かでは無い。
少なくともアルプ・トラウムに乗り合わせていたレイナ・カーマイン、カナメ・ライブラ、イクリプスら及びそのメイド達は連邦軍に大人しく連行されて行った。
そして数ヵ月後には連邦軍の優秀な手駒に成り下がり権力に尻尾を振っていようとはレイナ・カーマインを知る者達にはどうしても考えられ無かった。
770
:
名無しさん
:2021/06/08(火) 08:28:24 ID:IHVjary6
数の暴力で世界を制す。
『独裁国家』第7章開幕。
Steam(PC)戦争略奪
マルチプレイサバイバルゲーム
『ラスト』シーズン7:第2話
『RUST Part7 #2(衛門参加)
手加減無しで加藤純一王国を作る。初日』
(22:12〜1:03放送)
htts://www.youtube.com/watch?v=629XMXwA-fM
Max/79154人視聴
htts://i.imgur.com/FLERSF0.png
771
:
名無しさん
:2021/06/12(土) 22:12:07 ID:Emua1EI6
加藤純一(うんこちゃん)
Youtubelive
Steam(PC)架空戦争略奪
マルチサバイバルゲーム
『ラスト』シーズン7・第4話
"ヨーロッパ制圧編"
『RUST. #24
手加減無しで加藤純一王国を作る。本当の一日目』
(21:36〜放送開始)
htts://www.youtube.com/watch?v=aEQn1hxROVc
772
:
名無しさん
:2021/06/13(日) 21:11:47 ID:r7V6Ab3Y
『RUST. #25
手加減無しで加藤純一王国を作る。本当の二日目』
(20:32〜放送開始)
htps://youtu.be/rZgAGsYh6tQ
773
:
名無しさん
:2021/06/15(火) 16:18:40 ID:VEdmms12
Steam(PC)架空戦争
マルチサバイバルゲーム
『RUST(ラスト)』
シーズン7/ファイナル(第6話)
『RUST#26(視聴者参加)決戦。dcN』
(21:20〜7:05放送)
htt://www.youtube.com/watch?v=9FB_tadjEKs
hts://i.imgur.com/zYmk7HH.png
hps://i.imgur.com/B3cROfl.png
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