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戦場スレpart2

700 ◆Tg./UqnJ52:2013/03/26(火) 16:06:23 ID:mUi9lEFg
>>697
アイゼルネと取っ組み合っている最中に、ヴィルヘルムのアルゴスがアンジェに取り付いてきた。

「少佐、邪魔です。あっち行って下さい」

格闘型の機体ではないとはいえ、PTとの戦闘中に取り付かれてしまっては邪魔なことこの上ない。
ヴィルヘルムはどうやらタイミングを聞くためにこんなことをしたようだが、別に普通の通信で良かったのではないのか。

「タイミングなんてわかりませんよ。私はカーマインさん達とそれほど親交があったわけではありませんし、
彼女ら一派の全ての力を見たわけでもありませんから。
そういうのに精通している人は、みんなあちら側についてしまいましたし、こちら側から切れるカードも限られている。
そのあたりの判断は少佐がやって下さい。それを織り込んでたからこそ、前線の指揮を引き継いだのでしょう?
あと、クルーゲ少尉をけしかけて手傷を負えば良い、とはどういうことです。
わけのわからないこと言っていないで、彼の援護でもしてください。アイゼルネ一機ならば、こちらは大丈夫ですから」

ヴィルヘルムの真意がいまひとつわからない。
押すことも考えていると思いきや、味方をあえて疲弊させるようなことも言っている。
彼はマデリーンの夫だという話だが、なるほど、このわけのわからなさは彼女とどっこいだ。

>>699
撤退すれば少なくともこの戦闘はここで終わる、とリリーは言ったつもりで、それは正しくレイナに伝わったようだったが、
それが彼女のプライドを傷つけたらしい。
別に上からものを言ったわけではないのだが、彼女の貴種然とした性格が、「撤退」を勧められたことをどうやら侮辱と取ったようだった。

「難儀な性格の人ですね、まったく!」

攻撃モーションに入るアイゼルネ。
あの斧槍がこちらの盾に振るわれようとしているのを見たリリーは、またか、と思いつつも防御行動に入る。
だが、それは敵のフェイントだったようだ。鞭のようにしなってアイゼルネの左腕が伸び、こちらの脚部をがっちりと捕まえる。

「!? しまった……!」

アイゼルネはサイズからしてみればあり得ないほどのパワーを誇る機体だ。
グルンガストタイプの機体よりも重いアンジェが、ギリギリと引きずられていく。

「ならば、こうするまでです!」

敵が何を思ってこちらを拘束したかはわからないが、それは逆に言えば、相手の動きが止まり、攻撃しやすくなったということでもある。
アンジェの両腕の盾、その先端が鋏のように展開し、こちらを拘束しているアイゼルネを掴みにかかる。


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