したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

戦場スレpart2

1 ◆NcltM1gQ/Q:2012/07/11(水) 20:01:52 ID:Ue7B6b.Y
ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。

521ヴィルヘルム@エフゼロ ◆E8ckRIIdug:2013/02/15(金) 22:10:37 ID:I07A.ZCE
『時にヴィルヘルム少佐、今から関空まで来れるかね?』
「今度は何ですか、河嶋大佐」
『この後、諏訪の事で京都大学のマーガレット・ウィルマース博士と落ち合うんでね、迎えに』
『是非ともいや是が非でも迎えに行って首に縄かけて確実にメグをひっ捕らえて下さい』
 その名が出た途端、レミーが泣きついた。何という信頼感。

522レミー・タイデグリーもしくは謀略の輩(ともがら) ◆E8ckRIIdug:2013/02/17(日) 09:29:38 ID:8VK/EyDI
 さて、祭りの会場の避難区画、ウー・グリソム大佐の死体の傍ら。

 エレミーラ・タイデグリー中尉はやってきた地元警察に死体の始末を託すとその場を離れ、一人になれる場所を探した。
 近くの林の中に分け入り、周囲に人影がないのを確認して握りしめていた手のひらを開く。

 あの瞬間弾けながらも奇跡的に形をとどめていた、ウーの片目。
 それを、彼女は飲み込んだ。

「ふ、ふふふ、見える……観えるぞ……さすがは“遍在する者”だ、よく視える……」

523リリー ◆Tg./UqnJ52:2013/02/17(日) 22:23:45 ID:ZBe47WeY
【伊豆基地:第一会議室】

戦闘の後始末を伊豆基地の歩兵大隊に任せ、ブラインと名乗る謎の人物を伴って基地に帰還したライトとカイオウ戦隊の面々は、
一時間の小休止を挟んで、基地の会議室で改めてブラインの話を聞くこととなった。
敵組織に関する重要な情報ということで、直接戦闘したライトやカイオウ戦隊の面々はもちろんのこと、
基地の責任者たるカイオウ大将や、その参謀である河嶋大佐にもコールがかかっている。
が、そこから一人、早々と脱落者が出てしまった。アカリだ。
戦闘中、リリーが死んだものと勘違いして大暴れした彼女であったが、
そのときの影響で彼女の身体に何らかの異変が起きたらしく、謎の頭痛に襲われ、現在医務室に居るとのことであった。

「……と、いうわけなので、クレマチ伍長はお休みです。
 えー、出席をとっていないので他にも居ない人がいるかもわかりませんが、時間なので始めます」

会議室の一番入り口に近い場所で、額と左手に包帯を巻いた状態のリリーが開始を宣言する。
頭痛に襲われて来られなくなったアカリの代わりのように、会議室の壁に背を預けている統久をチラリと見てから、
リリーは無表情のまま小さくため息をついて、

「皆さんも知っての通り、我々は今回、新たな異世界の敵と遭遇しました。
 敵の多い我々地球人にとっては非常にバッドなニュースですが、良いニュースもあります。
 なんと、彼らと戦ってくれる協力者が現れ、我々に件の敵の情報を話してくれるというのです。
 ですが、先方のたっての要望で、素顔は明かせぬとのことですので、そのあたりはご容赦ください。
 ……では、彼の話を聞くことにしましょう。ブラインさん、どうぞ、お入り下さい」

ブラインが控えている、会議室の扉の向こうへ、リリーが声をかける。

524レミー中尉他 ◆E8ckRIIdug:2013/02/17(日) 22:36:51 ID:8VK/EyDI
>>523
 まあ色々処理を済ませて基地に戻ってきたレミーは、怪しい虚無僧を連れてきていたが、さすがに別室に控えさせている。

 マデリーンは後から改めて処分が言い渡されるという事で大人しく座っている。

 出張から戻った河嶋大佐はヴィルヘルムやメグと一緒に入室した。
 そして、ラウディと五味によってメグは別室に移動させられる。

 そして、協力者の入室を待っている。

525ユウセイ  ◆JryQG.Os1Y:2013/02/17(日) 22:56:44 ID:5GxjzVpE
>>520
「では、ハヤミユウセイです。以後宜しくお願いします。ブライン」
あんまりにも、フレンドリーだ、という突っ込む気も失せたので、
せっせと、戻ることにした。

>>543
「失礼します。」
リリー少尉、河嶋大佐などとは、若干遅れて、会議室に入った。ユウセイとアスト
勿論、スクリーンとかの用意をしようとしたためである。

526次元刑事ブライン ◆Iny/TRXDyU:2013/02/18(月) 07:37:53 ID:0jJR..xE
>>523
「…失礼します」

会議室の扉を開けて入った人物
その人物は、おそらく皆の不信を煽るであろう奇抜な格好をしていた

簡単に言おう、『一昔前の特撮ヒーロー』であった
色合いも微妙で、見た目に不完全な印象な拭えない

「…私の所属する組織名は次元警察組織、まぁ次元ポリスなど、省略してもかまわない。
もう既に知っていると思われるが、私の名前はブライン、この組織からここに派遣されてきた、『刑事(デカ)』です。
ただ知ってほしいのは、警察とは言っても、皆さんとは少し違うかもしれない、そこは後で言います」

と、言って一礼する、見た目はともかく、動作等は自然だ。
ハッキリとした声で信憑性も高いだろう。

「…、私の言っていることを信じられるかどうか、口で言うよりも見た方が早いでしょう、これを」

右腕のブレスレットらしきものの横にあるねじりを捻ると、ブレスレットが淡い光をだす。
するとそこから大画面のモニターらしきものを出す。
触れることができず、明らかにこちらとは違う技術だというのが分かる。

「…、さて、ではまず、我々の存在についての事を伝えます」

と、言うと、一度深呼吸をする

「我々はいわゆる、出身を失った者、つまり宇宙から放り出された存在です。
私の中身はあなた方のように人型ですが、我々の組織では貴方達が思い描くような…,まぁ人それぞれですが、足が触手、上半身が馬の様な方もいます。
そしてほとんどの組員が、自分の世界を持ってはいません。
私も、あるとき、自分の出身していた宇宙を破壊されてしまいましてね。
…、話を戻したましょう、宇宙の外側には次元があります。
これを見てください」

と、言うと剣を取り出す。

「フゥ〜ッ…、セイッ!」

と、言うと掛け声とともに空中に向けて振る、すると『空間が裂けた』
中からは…、なんともいえない、不安定なナニカが見える。

ブラインは手でその裂け目を広げる。

「見えますか?、これが宇宙の外側です」

と、言うとその裂け目を閉じる。

「次元の中は、どんな生物だろうが生きられます。
息も必要ない、重力も何故かその体に最適な重力を与え、足場もないのに歩くこともできます。
…、まぁ、基本はなにもないですが」

と、少々声を暗くすると

「さて、まず知ってほしいのは我々は『警察』と、名乗っているが実際には貴方がたで言うところの『軍隊』にひとしい。
私の世界では『ここでの』軍隊は、『私の世界では』警察と呼ばれて、逆に『ここでの』警察は『私の世界では』軍隊と呼ばれていました。
…、ここまでに何か質問等はありますか?、わかる範囲なら教えます、次元に関しては我々もまだ知らないことが多いので申し訳ありませんがご控えください」

527明智ライト ◆zv577ZusFQ:2013/02/18(月) 15:29:39 ID:h356m8FY
>>523
「この会談の議事録を採らせていただきますので。どうぞ話を進めてください」

几帳面なライトは率先して記録係を買って出た。後で欧州へ提出するらしい。
彼女に任せれば抜かりは無いだろう。一応、無粋ながらCCDカメラも備えてブラインの入室を待っている。

>>526
「なるほど。そういった科学技術では我々の理解の上を行っているのですね。
そして、それはゲルシャドー側でもポピュラーな戦術の様です」

いきなりブラインが抜刀しだした時は少々びっくりしてしまったが、落ち着いて一応、彼の話を信用した前提で聞いている。

528ヴィルヘルム他 ◆E8ckRIIdug:2013/02/18(月) 21:58:49 ID:zr2kELRg
>>526
 その男は、見るからに“戦士”であった。

『少佐、見るからに歴戦だな』
『少佐、テックレベルをどう思いますか?』
 初見で左右の大佐と中尉からメモを廻されたが、ヴィルヘルムはとりあえずその紙を握り潰した。

「……宇宙外生命体(Outer Space Ones)か……」
 ブラインが裂いた“次元”を見た中尉の呟きの不穏当なのも聞かなかった事に。

「次元の外というか常識の外だな」
 「……あれね」
 「……あれよ」

 大佐の一言で女二人はドローン戦の転送を思い出し、メモに数式など書き連ねてやり取りを始めた。

「ヴィルヘルム・エッシェンバッハ少佐だ。
 一つ、今ので気になったんだが、“君の生まれた世界”では“軍隊(army)”と“警察(police)”の用語が逆に使われていたという意味か?」
 なんだか意味深に言い添えたので、気になって確認を取る。

529次元刑事ブライン ◆Iny/TRXDyU:2013/02/19(火) 17:08:36 ID:XsChR6KQ
>>528
(…どうやら理解はしてくれているみたいだ)

健二は内心、ヒヤヒヤとしていた
一応、こういった司会等を中学校のころ何度かやったことがあるが
こういった司会は初めてなのだ

しかし、よほど心理学等を極めていないと内心は分からないだろう
それほどまでに健二は表側では完璧であった

>「ヴィルヘルム・エッシェンバッハ少佐だ。
 一つ、今ので気になったんだが、“君の生まれた世界”では“軍隊(army)”と“警察(police)”の用語が逆に使われていたという意味か?」

(…日本名?、英語名?、どっちだろう…まぁいいや)

「えぇ、そうです、名前こそは”この世界”と同じですが、意味等は正反対です。
…ですがご安心ください、我々は他の世界に踏み込み過ぎる事等はしません。
私のように軍隊が警察と扱われるところもあれば、私の同僚では”この世界”と同じ意味合いのところもあります。
…簡略化すれば”警察と軍隊が混ざり合った組織”と言ったところです。
…続けますね」

と、言うと

「我々は”絶対に”他者の世界に向けての攻撃は致しません。
これだけは約束できます!」

勢いをつけて言う、少なくともその言葉は信じられそうだ。

「…これを偽善ととるかどうかは構いません。
意味は同じでしょう、…私はこれを”正義”と思っています。
…話がそれましたね」

落ち着いて言いはじめる

「我々、次元ポリスのほとんどが出身世界、いや、”出身宇宙”を失った者です。
一部は出身している場所がある人もいますが…。
…我々の話はこれでいいでしょう。
次にゲルシャドーの話をしますが、これまでに質問等はありますか?」

530ユウセイ  ◆JryQG.Os1Y:2013/02/19(火) 18:48:14 ID:g2blGQmI
>>629
「アスト•カーマインです。少し質問。しても宜しいですか?」
「ブラインさんは、この世界に攻撃しない。つまり介入しないと、言うことで良いんですね。それと」
「ゲルシャドー以外のアンノウンはどう対処するのですか?」
ユウセイは、的を射ていると思った。
ブラインって奴は、この世界に干渉しない。つまり
この世界に攻撃しない。
綺麗な言葉に聞こえるが。ようは

おまえ等が、ゲルシャドー以外の、攻撃を受けても、こちらは、手伝いませんよ。
と、言っているみたいなもんだ。

531ヴィルヘルム他 ◆E8ckRIIdug:2013/02/20(水) 00:14:39 ID:0ZowkPtk
>>529
「うん、だいたい分かったよ」
 とりあえず、“次元を越える破壊者”に復讐するための組織だと認識した。モラルは高そうだ。

>>530
 大佐と少佐が、ほうとかなるほどとか見直した風な相づちを打った。
「アスト・カーマイン、いいところに目を付けたな」
「ゲルシャドーの時だけ来るという事になりそうだな」

 もちろん、それでは戦力として考えるわけにいかない。

532 ◆zv577ZusFQ:2013/02/20(水) 08:36:31 ID:Nwcbc2.E
てすと

533 ◆zv577ZusFQ:2013/02/20(水) 09:45:32 ID:Nwcbc2.E
>>529>>530
【「ブラインさんは、この世界に攻撃しない。つまり介入しないと、言うことで良いんですね。それと」
「ゲルシャドー以外のアンノウンはどう対処するのですか?」】

「確かにそうですね」

博士の弁はもっともだ。ブラインには悪いが、ライトも賛同する。

……だがしかし。何故この様な子どもがここに!?
などと、あの昭和風次元刑事とやらは思っているかもしれない。
確かに、ブラインへ直球を投げたアスト博士のあの姿は一見して10歳前半ぐらいにしか見えない。
これが初見ならライトも凄く驚いたかも知れないが、既にメディアに露出される程の天才博士の為、彼女に対するそこそこの知識を有していた。

(……しかも。あのカーマインの一族)

聞くだけでもうんざりな名である。
レイナ・カーマインの親族の一人らしい。

534 ◆ehmeRCjCRw:2013/02/21(木) 23:14:57 ID:mH.gTu92
追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


てめえの人格のせいだろうがバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


てめえの人格のせいだろうがバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!!!!!!

535 ◆ehmeRCjCRw:2013/02/21(木) 23:15:37 ID:mH.gTu92
追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


てめえの人格のせいだろうがバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


てめえの人格のせいだろうがバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!!!!!!

536 ◆ehmeRCjCRw:2013/02/21(木) 23:16:08 ID:mH.gTu92
追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


てめえの人格のせいだろうがバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


追放経験があるのは周りの
せいwwww

追放経験があるのは周りの
せいwwww

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!

ぎゃははははははははははぎゃっはははははははhはははwwwwたぎゃっははははははははははははは!!!!!!!!!


てめえの人格のせいだろうがバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!!!!!!!!!!!

537 ◆ehmeRCjCRw:2013/02/21(木) 23:18:40 ID:mH.gTu92
自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

538 ◆ehmeRCjCRw:2013/02/21(木) 23:20:18 ID:mH.gTu92
自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

自分の思い通りにいかないと人のロールにケチ付けまくる人格破綻者の糞野郎 ◆NcltM1gQ/Qをよろしく!!!!!!!!!!!

539次元刑事ブライン ◆Iny/TRXDyU:2013/02/25(月) 22:09:35 ID:WqG0I.TM
>>530
>「アスト•カーマインです。少し質問。しても宜しいですか?」

(……幼い…いや、こういう風な技術がこの世界にあるのかもしれないな)

「どうぞ」

>「ブラインさんは、この世界に攻撃しない。つまり介入しないと、言うことで良いんですね。それと」

「このさいハッキリ言いましょう。
その通りです」

>「ゲルシャドー以外のアンノウンはどう対処するのですか?」

「…すべての世界には歴史があります。
後世では書きかえられていても、その歴史があった場所を書き換えること自体は不可能です。
…そのアンノウンが、次元を通って出てきた、もしくは、我々がなんらかの原因で出てきた場合。
…我々が駆除しましょう、必ず」

自信を持ってブラインは応える。

「さて、では次は『ゲルシャドー』ですね。
まずこれは言っておきましょう、…我々がゲルシャドーと呼ぶ理由。
それは簡単です…奴らは必ず、必ず、その次元を滅ぼす際に名乗っていくからです。
…なにを、とはこれを見てください、…我々が、救うことができなかった次元の消滅間際の映像です」

と、言うと先ほどブラインが見せたホログラムから、映像が浮かび上がる
そこには割れている空、もはや言うのすら拒まれるほどの死体の数々。
そして見えるあのついさっき戦った怪物の大群、軽くこの星を覆い尽くせるほどの物量。

よく見ると、核兵器らしき跡を幾つもあるのが分かる
そして目の前にいるのは翼をはやした、…人型の怪物。
しかも赤い服らしきものまで着ている。

『私達は次元犯罪組織、ゲルシャドー、私達の目的は単〜純、目に入った次元をかたっぱしから破滅していくこと〜』

物凄く不快な声が耳に入る、だが聞かなければならない。

『今回で200個めね、おめでとう、ちょうどいい数だから〜ん、さっさと壊してあげるわ』

…その怪物の口調、見た目、何もかもが不快に感じる、今すぐにでも殴り殺したいくらいに。
しかもやけに耳に残る。
そして映像が終わる。

「……短いでしょうが、わかったでしょう。
…奴らは、『自ら』そう呼んでいるのですからね…。
…因みにいまの映像で喋っていた奴は、階級があるかどうかわかりませんが、いわゆる幹部…みたいな奴だと我々は思っています」

心理学等を学んだり、それなりの経験者ならわかるだろう。
例え、そういったものがなくとも、雰囲気で分かるものもいるだろう。

…ブラインが、怒っていることに、憎しみを抱いていることに。
それを無理やり抑えているのが、…深い、深い、その辺に転がっている憎しみで動く復讐者達がもっている憎悪も
今ブラインが持っている憎悪の方が数倍上であったことに。
ブラインは、それを我慢していることに。

「…この映像は、私が次元ポリスに入る、本部での時間で、2年前の物…です。
…申し訳ないとは思いますが、なにか壊していいものはないですか?、できればとても硬いものを」

540ヴィルヘルム ◆E8ckRIIdug:2013/02/25(月) 22:52:01 ID:r0KERC3k
>>539
 その要求に、とりあえず応える事にした。

「……ラウディ、その辺のジャンクヤードから装甲の破片を一つ持ってこさせてくれ。ここに持ち込める、出来るだけ大きいのを」
 電話をかけてオーダーする。

「……ところで、君や奴等の言う“次元”はどの程度の範囲を指すのかな?
 自分の感覚で“次元”と言われると、最低でもこの宇宙に現存する全ての天体や天体集合体、ひいては全ての時間軸を内包しているように思えるのだが」

541リリー ◆Tg./UqnJ52:2013/02/25(月) 23:25:54 ID:lKJbJRIE
>>539
「待ってください、ブラインさん」

怒りのやり場を要求してきたブラインに対し、横で聞いていたリリーが「待った」をかけた。
何かを思い出して、ふつふつと怒りを募らせている次元刑事に対しても、物怖じせず相も変わらず無表情のまま、

「件のゲルシャドーやらがハッピーデストロイヤーなのは理解しましたし、その魔の手が我々に向いていることも理解しました。
 問題なのはあなた方です。あなたは今、「救えなかった」と仰った。
 つまりあなた方は、かの犯罪組織の目的を阻止できるほどの力を、その時点では持っていなかったことになります」

ブラインのトラウマをほじくり返しているような気はしているが、これは大事なことだ。

「今はどうなのですか?
 今のあなた方は、ゲルシャドーの脅威を取り除けるほどの力を持っているのですか、それとも持っていないのですか?
 意気込みなどの話ではなく、客観的な事実を話して下さい」

持っているのであれば、その筋の専門家であるブラインらに任せておけば良いが、
持っていないのであれば、必然的に矢面に立つのは自分たち地球連邦軍ということになる。
敵の戦闘単位を構成する怪物のスケールに対して差し向けられた、高い性能を持つパワードスーツを着た「個人」、
最後の怪物を撃退した際のブラインの歓喜の様子、映像で示唆された敵の物量、事情聴取に現れないブライン以外の次元刑事。
判断材料は既にいくつか出ていたが……この時点で、リリーは嫌な予感がしていた。

542ユウセイ  ◆JryQG.Os1Y:2013/02/26(火) 18:29:55 ID:EkGyBus.
>>539
>>「この際、はっきりはっきり言いましょう。その通りです」
ブラインの言葉に、ただ頷く。アスト
(アンノウンだけ、使えると思ったけどそうでもないわね。)
(この世界に、介入しない。技術提供も絶望的ね。)
(こちらから、揺らしてみようかな。)
>>541
(無いわね。恐らく)
アストは、確信を得ていた。
あのパワードスーツがまだ試作品で有ること。
そして、リリーに続くように
「必殺技みたいなのは無いの?さっきの戦闘を見ていたけど、貴方一人じゃ、勝てそうになかったわよ?」
「そのパワードスーツ。まだ改良の余地が有るんじゃないの?」
(このまま、揺らして向こうからの協力依頼を受け、なんとしても、あのスーツを調べる!)
変な、野望を持ちながら、アストは、ブラインを問いつめてみた

543明智ライト ◆zv577ZusFQ:2013/02/26(火) 18:52:43 ID:LxMpo4Go
>>539
【「…この映像は、私が次元ポリスに入る、本部での時間で、2年前の物…です。
…申し訳ないとは思いますが、なにか壊していいものはないですか?、できればとても硬いものを」】

「……今、事情聴取中ですよ。物に八つ当たりしたいだけなら控えてください。
まだ聞き出さねばならない事は山ほど有りますよ」

議事録用のメモ書きをさらさらと書き綴りつつ、顔はあちらに向けずにただ淡白に異義だけを申し出る。
今、わざわざ物を壊す事に何の意味が有るのか全く理解出来ないライトは出来るだけスムーズな会議の進行を望んでいた。
リリーの問いに対する彼の返答も実に気になる。

544次元刑事ブライン ◆Iny/TRXDyU:2013/03/01(金) 19:33:35 ID:osBZFj46
>>540
「時間、生命の終わり等、何もかもごちゃ混ぜにしたもの。
つまり貴方の想像道りです…」

と、少し沈んだ声を言う。

「でも今は、そんな事はどうでもいいんです。今は重要な事じゃないですよ」

…なんとなく霧がかかった気がする。

>>541>>543
(きたか…)

この質問は、当然考えられたものであった。
これまでのことからそれを察することは当然である。

「…おそらく貴方達のほとんどが察しているでしょう。
…現段階では、まだ持っていません」

ハッキリと、そう宣言した。

>>542
「…必殺技?」

よくわからず、思わず聞き返してしまう。

>「そのパワードスーツ。まだ改良の余地が有るんじゃないの?」

「…鋭いですね。
…その通りです、このスーツは見た目通り、まだ試作品状態です」

正直に白状する。

「…一応、完成品の目処とその量産ももう既に計画しているのですが…
なにぶん、材料と技術は十分なんですが、人手不足なもので時間が足らないんですよ……



あっ!」

と、言った瞬間、口を抑える。

とんでもないことを言ってしまった。
こちら側の内部事情を、思わず口に出してしまったのだ。

545アスト  ◆JryQG.Os1Y:2013/03/01(金) 19:55:48 ID:OtyYv9oc
>>「…必殺技?」
「うん、そうよ決め技がないのよ貴方には。」
ブラインの弱点を容赦なく突く。

>>「…鋭いですね。そのとうりです。」[以下略]
(やはりね。じゃあ)
「じゃあ、完成の予定h」
と、アストが聞こうとした瞬間
この男、自分から真実を話した。
「ふぅん、人が足りないのね?」
此処まで、来たら後は簡単なはず。
思わず、少し含み笑いをしてしまう。
アストは、唐突に
「じゃあ、取引をしません?」
と、言い始めた
「私が、そのパワードスーツの調整に協力する代わりに、
あの、ゲルシャドー以外のアンノウンと戦って欲しいのよ。」
「そうしたら、そちらも、先頭データが、取れて開発も楽になるとは思うわ。」
「まぁ、プライバシーの観点は、問題ないわ。私、個人の研究所でやるから。」
「その点を、踏まえて、あなたの上の人と相談していただけない?」
アストは、只、ブラインの事が調べたいだけだった。
ただの、研究者としての欲求に従った結果だった。

546 ◆zv577ZusFQ:2013/03/02(土) 06:48:37 ID:ZOJm9JC.
>>544
【「…おそらく貴方達のほとんどが察しているでしょう。
…現段階では、まだ持っていません」】

「あなた方だけで対処出来ないのなら我々、軍が動く他ありません。
不干渉などと言わず、全面的に協力してしかるべきなのではありませんか?
敵の力は強大です。両者総力を結集してそれらの脅威に備えなければ」

日和見主義を唄っていないで、そちらの手の内を全て晒せと淡々とストレートに言い放つ少女。
それは次元警察を連邦軍に取り込み、軍事的、技術的にこちら側の完全なコントロール下に置く事を意味する。

そして、もちろんそれらを統べる者は欧州であるべきだと今のライトは一切にぶれる事無くそう思っている。

547ヴィルヘルム ◆E8ckRIIdug:2013/03/02(土) 22:53:51 ID:r62C3b.o
(どうやら、手札を切るタイミングは悪くなさそうだな)
 何やら考えている。

>>543
「ちょっとした見せ物だ。見逃してくれ」
>>544
「想像通りかよ、と言うかそこはとても重要だよ。

 いいかね、時間軸の概念を破壊するという事は、その“次元”即ち存在する可能性を破壊し、“始めから無かった事にする”という事だ。

 君たちは、“どうやって”惨劇を認識し、その記憶を保持出来るのだね?

……だから、哲学戦闘をさせるなと」
 何やら自分でダメージを受けている。

>>545
『失礼します、言われた通りに持ってきました』
 装甲の欠片を抱えてきたラウディは、ブラインのとはまた別のタイプの強化服を着ていた。
「では、紹介しよう。
 私が先日まで籍を置いていたローランド社が子会社の一つであるAn.i.e社と共同開発した、Type-401スニーキングスーツだ。
 パイロットスーツとしても使えるし、パワーアシストもしてくれる。軍の特殊部隊にも配備が始まっているな」

 それは、性能はともかく“完成品”であった。

「どうだね?
 そのスーツを“完成させる”ために役立つと思うが」
 つまりは、アスト博士と同じ事だ。

548次元刑事ブライン ◆Iny/TRXDyU:2013/03/05(火) 19:02:45 ID:9gFV9Wik
>>545>>546
「えと…その…」

言葉に詰まる。
協力関係にしようとした途端にこちらが下側扱いになるような要求を受けてしまったのだ。
こうもなるのは当然である

(俺のバカ…ちくしょう)

>>547
>「では、紹介しよう。
 私が先日まで籍を置いていたローランド社が子会社の一つであるAn.i.e社と共同開発した、Type-401スニーキングスーツだ。
 パイロットスーツとしても使えるし、パワーアシストもしてくれる。軍の特殊部隊にも配備が始まっているな」

「…!」

これは…、と健二は考える。
性能等は間違いなくこちらに劣るが、しかし、これほどまでに
”完成”されたスーツは作られていない

「…、申し訳ありませんが、それは私の一存では決められません」

と、グッと言いたい言葉を心の中にしまう。
そして装甲を受け取る。

>「想像通りかよ、と言うかそこはとても重要だよ。
 いいかね、時間軸の概念を破壊するという事は、その“次元”即ち存在する可能性を破壊し、“始めから無かった事にする”という事だ。
 君たちは、“どうやって”惨劇を認識し、その記憶を保持出来るのだね?
……だから、哲学戦闘をさせるなと」

「…」

雰囲気が…変わる。
まるで時間が凍ったような感覚がする

「…私の組織にね、そのように疑問に感じた人がすくなからずいたんです」

”いた”、つまり過去形である

「しかしね…その人たちは、そのことについて疑問を感じて独自にそのことについて研究を始めたんです。
数日後、どうなったと思います?」

白い、白い、この言葉を聞くたびに心が凍るような感覚を受ける。

「…全員、発狂しました。
そのことについて疑問を感じたものは、一人残らず…ね」

「忠告しておきましょう。
これを疑問に思い、答えを見つけようとしてはいけません。
…絶対に、ね。
でないと…”帰ってこられなく”なりますよ…」

低い、今度はドス黒い物が心に覆われたような、そして、とても気分が悪く感じただろう。

「…スゥー」

息を吸いながら右腕を覆うスーツの部分が素肌になる。
肌色で5本指、そして手を握りしめている。

「…せぇいっ!!」

その装甲を空中に放り投げ、その装甲に向けて一発、右腕でせいけん突きを入れる。

パァン!!

という音がして、装甲がはじけ飛んだ
スーツに何か機能があるならわかる、スーツを覆っていればまだ理解はできた。

しかし、”素手”で彼はその装甲を粉みじんに破壊した…それもたった一発で

「…フゥ、装甲、ありがとうございます」

549ヴィルヘルム ◆E8ckRIIdug:2013/03/05(火) 22:22:32 ID:qHDMrb1s
>>548
「……その程度で発狂とか、随分とまぁ、脆弱なものね」
 レミーがぽつりと呟く。ミラーシェードの下の素顔は伺えない。

「とんだ“観察の法則”だな。
 ひょっとして、より上位の組織から禁じられていたり?」
 嫌がる割に瞑想しそうなヴィルヘルム。

 そして、ブラインは“素手で”装甲を粉砕する。

「……そら、スーツの完成度が上がらないわけだ」
 ぼそっと河嶋大佐が口に出した。

「……若?」
 ラウディがヴィルヘルムに何やら言いたいが言葉にならない。

 そしてヴィルヘルムは……考えるのをイヤになりそうだった。

550明智ライト ◆zv577ZusFQ:2013/03/05(火) 23:13:34 ID:Jj5cipcU
>>548
【「…スゥー」「…せぇいっ!!」】

「ちょ!?待って!」

まさか今ここで装甲を潰すのか。とライトはツッコミたかった。
だが、もうブラインには届かなかった。
人間の力を超越した様な拳撃により、大きな破砕音の後に装甲材はバラバラに破砕され、飛び散ってしまった。

「……きゃっ!?!?」

不幸な事に座っていたライトの目の前にも小さめな破砕片が散って来た様だ。
びっくりして恥ずかしながら小さい悲鳴をあげてしまったでは無いか。
……まぁ砂利程の形状だったので当たってもそんなに痛くは無かったのだが。

「……っ。やるならせめて誰も居ない所でやってください。
それで気が済みましたよね?では、会談を続けましょう。どうぞ」

ムスッとした表情で件の実行犯の事を見上げている。ちょっと怒っている様だ。

「……あるいは、これ以上になるとそちら側の責任者を呼んだ方がスムーズに事が運ぶとは思いますよ」

所詮末端の一人であるブラインだけでは協力要請などの件では話にならないと今までの流れから少女は見極めた。
それに、彼に答えられない事も上の人間ならば解釈可能かもしれない。
彼は少し直情的過ぎてこう言った事には向いていない様に思える。

551リリー ◆Tg./UqnJ52:2013/03/06(水) 02:15:35 ID:G/Z7c93E
>>544,>>546,>>548,>>550
ゲルシャドーと対等に渡り合えるだけの力がない。なのに、その世界の戦乱には介入しない。敵とするのはあくまでかの犯罪組織のみ。
ブラインの返答を聞いているうちにチンプンカンプンな感じになってきたリリーの脳裏は、クエスチョンマークで埋め尽くされた。
次元を破壊するという犯罪組織に対抗すべく、その世界で最も力のある「だろう」組織――すなわち地球連邦軍のことだが――に接触してきたのはわかる。
だが先頃、この地球はエアロゲイターという、より強大な相手に襲われて辛勝した経緯を持つ。
次元そのものを破壊するというのなら、彼らエアロゲイターとて他人事ではないはずだし、地球のどの組織よりも力を持っているはずだ。
ならば我々ではなく、エアロゲイターに接触すれば良いのではないのか……?

「………………」

考えが止まってしまったリリーは、目を閉じて長く細い息を吐いた。
そのあたりは彼ら次元ポリスの技術的な問題によるものなのかも知れないし、エアロゲイターの振る舞いが次元ポリスの哲学に合わなかったのかも知れない。
そう考えてその疑問は放り投げたが、放り投げられない疑問もある。
その世界の問題には介入しない。これが一番の問題だ。
おそらく、そうは思っていないブラインは、ラウディが持ってきた装甲材を粉砕して鬱憤を晴らしている。
細かな破片と破砕の際に生じた小さな衝撃波が、横にいたリリーの髪を揺らしていく。向こうでは、ライトが悲鳴を上げていた。
しかしやっぱり、リリーは無表情のままだった。

「お話はよくわかりました、ブラインさん。
そのお話を聞いた上でのことですが、先ほど、明智大尉があなた方は我々に全面協力すべきだと仰ってましたね? 私もその意見に賛同します。
あなた方の、他の世界には干渉しない、という……「正義」ですか、その理屈はよくわかります。
ですがそれは、あなた方が単体で、ゲルシャドーと対等な力を持っている時に語られる「正義」だと、私は考えます。
確認になりますが、あなた方だけでゲルシャドーに対抗できない以上、我々地球連邦軍がメインでゲルシャドーと戦わなくてはなりません。
ですが我々が敵としているのはゲルシャドーだけではないのです。ドローンと呼ばれるアンノウン、DC残党……それ以外にも居ます。
次元を破壊するなどという犯罪組織には全力で、もしくは全力に近い状態で当たらねばなりませんが、この敵の多い状況ではそれも難しい。
私は、あなた方には我々に全面協力を約束していただき、共にこれら地球上の問題を叩いて欲しいと考えています。
そうすれば、その分我々にも余裕ができ、より力を持った状態でゲルシャドーに当たれます。勝率が上がるのです。
……こう言われてもまだ、あなた方はあなた方の「正義」を持ち続けますか?
あなた方のしたいことは何です? 「正義」を貫き通すことですか? それともゲルシャドーを倒すという本懐を遂げることですか?
二つに一つ、共存は不可能です。そのあたりを、よくあなた方の指揮官と話し合ってください」

彼ら次元ポリスはこの矛盾を抱えながら、これまで戦ってきた。彼らはゲルシャドーを破壊するための組織でありながら、自らに「正義」という枷を填めている。
それゆえに、先ほど見せられた次元崩壊の姿もこの矛盾を解決できていればあるいは、可能性があったのかも知れない……とリリーは考えずにはいられなかった。
リリーの表情はずっと無かったが……今このときばかりは、彼女の瞳にはトゲの含んだ疑念が宿っていた。

552 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/06(水) 08:31:06 ID:UnMY32D2
>>546
(ライトちゃん、そんなんじゃ、話聞いてくれいないって高圧的すぎる)
たかが、小娘に、ここまで、言われると、イラつくのも当たり前だ。
アストが
(あーあ、せっかくの計画が。あの刑事をパイプとした。私の研究所の独占がぁ)
まぁ、こんな感じで、アストの野望は潰えた(笑)
若干、後悔してるらしい。
>>548
「そんなんで、発狂するとか。ないわね」
たかが、研究だけで、発狂とか
逆に、その人間を調べたいわ(笑)

>>「せいっ。」
「壊した。凄い戦闘能力」
アストは、久々にこんなバトルスーツを見た
>>549
それを見たアストはレミーに
「こんど、パワードスーツを作る時は、壊されないようにゾルオリハルコニウム使ったら?」
そんな、メモを、送ってみる。まぁ挑発ではない。

553レミー中尉 ◆E8ckRIIdug:2013/03/08(金) 23:15:02 ID:MV555yAY
>>552
 そのメモを読んだレミーは、フッと笑みを浮かべた。
 ローランド社にはゾルオリハルコニウムを調達する力は無い、だから軍の力で用意してやれば優位に立てるだろう。
 法務局の憲兵達の中にもこのスーツなどで武装する計画はあるが、その辺りも色々と……

 だから、幾分の走り書きを添えて河嶋大佐にも見せた。

 それはそれとして、次元ポリスの対応から一つの可能性が浮かんだ。
 どうやら大佐もそう考えているらしい。

554g:2013/03/10(日) 20:13:18 ID:mj3LsX5U
美少女エロ画像

h ttp://tutlyuyhk.blog.fc2.com/

555次元刑事ブライン ◆Iny/TRXDyU:2013/03/11(月) 18:42:12 ID:8vQQMKC.
>>549
>「とんだ“観察の法則”だな。
 ひょっとして、より上位の組織から禁じられていたり?」

「まさか!、そんなのいるわけないじゃないですか」

と、言うと

「…まぁ、そういったことに昔、私も疑問に思って上司に聞いたんです。
そしたら今私の言ったことと同じことを言われましてね、そんでこのことを聞いたらこの話をしろ
って言われたのでね…実際真相はわからないんですよ、その辺はウチの上の人(?)達に聞いてください」

と、言うと無理やりきりあげる

>>550
>「……あるいは、これ以上になるとそちら側の責任者を呼んだ方がスムーズに事が運ぶとは思いますよ」
「えぇ、わかってますよ、私は『この地球の状態』を見る為に来ましたから」

>>551
「…」

長い、長い沈黙が走る…が

「まぁ、その辺もウエの連中と話してください」

と、だけ言う

「ただ、私個人としてはゲルシャドーを倒す事が本望ですよ。
ほとんどの局員はそうだと思いますね」

「…貴方の言ってることは正しいですよ」

>>552
>「そんなんで、発狂するとか。ないわね」
「私もそれを疑問に思いましたよ、本当に」

「さて、ではそろそろ、私は戻ります」

と、言うとまたさっきと同じように空間を開く
そして片足を突っ込むと一同に振り返る

「あぁそうそう…、こちら側に貴方達と協力しないという手段はとれないに等しい。
その辺をよく覚えていてください」

と、去り際に言うと、空間が元に戻る

556河嶋大佐 ◆E8ckRIIdug:2013/03/11(月) 22:06:35 ID:cOnad/DE
>>555
「……あ、連絡方法は!?
 屋上からブラインマークをサーチライトで映し出すのか!?」
 分かったような分からないような事を言い出すが、ブラインは行ってしまった。

「……行ったな……」「行きましたね」「と言うか、帰った……」「多分次は直接ここに来るわ」
 その他四人が口々に愚痴る。
 まともな軍人ならブラインを危険視する事も選択肢に入れるような事が起きたのだから。

 後、河嶋大佐がチタンブレード(チタン系合金製の日本刀型刀剣)の鯉口を戻したのは見なかった事にしてもよい。

「……とりあえず、新たにゲルシャドーなる敵が現れた、ここまではいいな。
 そして、次元ポリスなる組織はゲルシャドーに対してのみ敵対する事を目的としている……

……個人的には、彼らの言う“正義”は我々の“復讐”とほぼ同義では無いかと思うがね。
 つまり“復讐”だから、『奴等を倒すのは我々だけだ』と、本当は言いたいのではないかと」
 なかなか怖い事を口にする大佐であった。

557 ◆zv577ZusFQ:2013/03/12(火) 07:32:53 ID:5K1.wRhU
>>555
【「さて、ではそろそろ、私は戻ります」】

「……は!?な、何を勝手に話を!ちょっと、待ちなさい!まだ」

ライト達の制止も聞かずに、次元の裂け目から立ち去ってしまうブライン。
しかし、まるでそこに誰も居なかったかの様に一瞬の内に彼は姿を消していた。

「なんてこと……」

まだ何もかもが不十分だった会談。
こちらはスケールの大きな話にただ驚くばかりで、彼らの知る敵のデータや対策すら見出だせていない。
これではまるで、

未知の敵が君達の星を狙っている。だけど我々の力では対処出来ない。申し訳ないが滅びてくれ。さらば!HAHAHAHAHA!!

と言ってるみたいなものである。
地球は馬鹿にされているのだろうか?

「なんなのですか彼は?これでは問題点が大量に増えただけです」

そんな事はみんなもわからない。
くっきり青筋を浮かべたライトはブラインの消えて行った点を睨み、苦虫を噛み潰した様な顔をしていた。

「こう言う結果になった以上、ゲルシャドーへの対抗策を緊急に練る必要が有りますね。
もし、自由にピンポイントな次元転移が可能ならば、次の一手を撃たれた時に対応出来ない可能性が有ります」

ただでさえ、反連邦勢力の相手に日夜追われている状況。
万が一、同時多発的に戦力が手薄なところを虚を突かれ強襲されでもしたら、結果は想像したくもない。

(やはり。早急に地球圏を一つの巨大な力として束ねなければ……)

彼女は真っ直ぐ使命感に燃えていた。
そして、そうならば尚更、ここに来たもう一つの重要な目的を必ず果たさなければならないと強く思ったのだった。

558リリー ◆Tg./UqnJ52:2013/03/12(火) 08:24:56 ID:6zmwP88.
>>555
正義か勝利か、という問題。
古典モノのヒーロー刑事のような外見と振る舞いのブラインにとって、非常に悩ましい問題であることを理解しながらも、
指摘せざるを得ない事情から、リリーはその問題を突いたのだったが……返ってきたのは、次に来るであろう指揮官と、
「我々が」その問題について話すべきだという…………何とも肩透かし感バリバリの回答だった。
こんな姿をしていても、所詮は組織の末端の人間ということか。リリーはため息をつく。
相手側の事情を考えればごく当然の話ではあるのだが、見た目と言動が、それとは違うのではないか?という考えを、
密かにリリーに思い起こさせていた。肩透かし感があるのはそのためだろう。
そんなふうに考えているうちに、ブラインは空間の向こうへと帰ってしまった。
こちらが何か言う前にそそくさと居なくなってしまったものだから、場には若干の「何だったんだ感」が漂っている。
やれやれ……と思いつつ、リリーはさきほどまでブラインが居た位置に立ち、

「えー……情報提供者が帰ってしまったので、これにて公聴会を終えます。皆さん、お疲れ様でした。
以降の退出などはご自由にどうぞ」

と、少し強引に締めくくった。こうでもしないと、この空気は破れないだろう。

>>557
どことなく傍若無人感のあるブラインの去り際に、真面目なライトなどは怒っているのではないか、と思ったリリーが、
視線を移動させて見たものは、予想通りに柳眉を逆立てた彼女の姿であった。
蛇が居るとわかっている藪を突くようなものだが、議事録を作成していた彼女と話をしないわけにもいかない。
まあ、ライトのことだから、そんなに理不尽な怒り方はしないだろう……という予想をたてながら、リリーはライトの元へ向かった。

「明智大尉もお疲れ様でした。議事録のほうはどうですか?
中々、その……「ユニーク」な内容になっているとは思いますが、全地球的問題に発展しそうな話ですし、
連邦首都のパリにも持ち込まなければならないでしょうから……。
もしお手伝いできることがあるのなら、遠慮無く仰ってください」

今回のことは極東支部の勢力下で起きた事件であるが、ブラインの話の通りであれば、この事件は地球圏全てに影響がある問題となる。
ただ、リリー自身は今回の事件と、この議事録だけでは連邦政府の腰を持ち上げるだけの力は持ち得ないと考えていた。
ともすれば、これは荒唐無稽と切り捨てられても不思議ではない事だ。説得力がまるで足りていない。

559 ◆zv577ZusFQ:2013/03/12(火) 09:59:12 ID:5K1.wRhU
>>558
【「明智大尉もお疲れ様でした。議事録のほうはどうですか?
中々、その……「ユニーク」な内容になっているとは思いますが、全地球的問題に発展しそうな話ですし、
連邦首都のパリにも持ち込まなければならないでしょうから……。
もしお手伝いできることがあるのなら、遠慮無く仰ってください」】

「ええ。そちらも進行役お疲れ様でした、リリー少尉。
こんなものを提出したら、私も曹長に格下げされてしまうんじゃ無いかと」

珍しく面白く無い冗談を言っている辺り、実際、本当に困っているのだろう。
ライトの優秀な耳とタイピング速度で議事録は会談と平行した状態で完成していた様だ一応は。
議事録の最後はちなみに今こんな感じとなっている。

・ブライン氏、怒りをぶつける為に装甲板を素手で砕く。
・ブライン氏、上司陣との面会を口約束した後に次元の切れ目を空けて退出。

なぁこの行間に何があったんだ?ちゃんと書いて来いよ。
と、呆れた上層部から失笑されるに違いないだろうが、事実だとしか言い様が無いわけで。
後は録音したものを実際に聴いてもらうしか……。

「エアロゲイターなどの前例も有りますから流石に無視は出来ないとは思いますが、厳しいですねこれでは。
我ら欧州支部はそんな油断は微塵も有りませんが、各セクション動くのが大打撃を受けてからなんて愚かな事になるかも知れませんね」

これ以上議事録に書ける事は何も無いと割り切り、帰り支度を始めるライト。

560アスト ◆JryQG.Os1Y:2013/03/12(火) 17:04:09 ID:yvaodNXA
>>559
「ありゃー、これじゃあそう信頼は得られないかなぁ」
ライトの、書類を拝借(勝手に)したアスト
「まぁ、家と、一緒に出せば信頼性は増すでしょ。」
そう、ライトに助け船を出してみる

561 ◆zv577ZusFQ:2013/03/12(火) 18:33:05 ID:5K1.wRhU
>>560
【「まぁ、家と、一緒に出せば信頼性は増すでしょ。」】

「いえ……。この件で博士のお力を借りる訳にはいきません」

少し考えた挙げ句、アスト博士の申し出を遠慮した。
これからライトが行おうとしている事を思えば、カーマインの血筋の者に協力してもらうのは気が引けてくるのだ。
それは許されない。

「ですが我々、欧州のフリードリヒ・マクシミリアン様にはこれを理解して頂けると思っています。
そして連邦本部へ発言力を持つあのお方からならば、やはり無視は出来ないかと」

ライトの心酔して止まない欧州のトップの人物の事である。
誇らしげに語るライトの眼はキラキラとしていた。どこか狂信的に。

562k:2013/03/13(水) 23:42:09 ID:aRUZTGJ.
美少女エロ画像

ht tp://tutlyuyhk.blog.fc2.com/

563アルバトロス一行 ◆NcltM1gQ/Q:2013/03/14(木) 22:25:14 ID:VVNlkmjY
>>561
ライトは格納庫内のキャリアーへと向かう途中、自身のキャリアーとは別の大型のキャリアーと複数の新型…アシエルの機影も確認出来た

キャリアーの正面では同じ服装の強面の男達が周囲に目を光らせていた
白装束に紅抜きの十字架。その制服は親衛隊員である事を示していた

???「これは、これはエンジェルフェザーの明智大尉では?」

男達の向こう側から声が聞こえる

???「…ええい!気の利かん奴らよ!そこをどけぃ!!」

正面の二人をこじ開けようとする手が見えた時、即座に二手に別れる親衛隊員

「ぬぉ!?貴様等ッ!!おっ!とっ!…ふぅ」

明智ライトの正面までつんのめり衝突寸前の所でなんとか持ちこたえる
その男は上級士官用の外套と襟元には中佐を示す階級章が在る

アルバトロス「わざわざご苦労だったな。俺の警護も、せめてお前のような奴にやらせて貰いたかったがな?」

自身の護衛達を一目見てからライトの方へと視線を移す

アルバトロス「まぁ、そんな事より例の件はどうなっている?」

例の件とはユウセイのことである
マメなライトである定時報告は受けている筈だ

564明智ライト ◆zv577ZusFQ:2013/03/14(木) 23:19:30 ID:mnwFDFsA
>>563
【???「これは、これはエンジェルフェザーの明智大尉では?」】

「……?」

男達の向こう側から声が聞こえる。
ライトは空耳かと首を傾げている。

【???「…ええい!気の利かん奴らよ!そこをどけぃ!!」】
「ぬぉ!?貴様等ッ!!おっ!とっ!…ふぅ」】

「え……大丈夫ですか?」

ライトの正面に現れたはいいが、不様にも転びそうになっている男。
確かに見覚えがあった。というかよく存じている。正確には彼の父親の事を。
一応、労りの言葉を掛けておく。なにせ、相手の階級は中佐。
まぁ、本当に実力で勝ち取ったかは怪しい地位なのだが。

【アルバトロス「わざわざご苦労だったな。俺の警護も、せめてお前のような奴にやらせて貰いたかったがな?」】

「はっ。マクシミリアン中佐こそ、この様な僻地まで御苦労様です」

ずびしっ!と姿勢正しくお手本の様な敬礼をするライト。
目の前の男はライトの尊敬して止まない欧州支部のトップ。フリードリヒ・マクシミリアン卿。その嫡男である。
流石に無礼な素振りは見せられない。

【アルバトロス「まぁ、そんな事より例の件はどうなっている?」】

「ハヤミ二等兵以下数名の引き抜きの件でしょうか?
異動という形で正式に通達が行われるはずですが、あまり良い感触は得られておりません」

ヒツギ、ユウセイの二人を面接してでの正直な進捗状況を伝える。
考えさせてくれの一点張りであったので、乗り気で無い事は明らかだった。
今にして思えばライトには彼らが渋る理由は全く理解出来ない。

「それに失礼ですが。
確かに彼らの個の実力は評価しますが、
あの協調的で無い自由な振る舞いは我々、欧州の害にしかならないと進言します」

一つ断りを入れてからアルバトロスに意見する。
これまで2回の戦闘を共にしたライトの感想。
特にユウセイ二等兵やヒツギ少尉は扱いにくい駒と言う印象しか無い。
何故、彼らに固執するのかライトには全くわからない。
これでは、他をスカウトする案を強行した方が良い。

565アルバトロス ◆NcltM1gQ/Q:2013/03/15(金) 00:16:12 ID:nc9E55N6
>>564
【「ハヤミ二等兵以下数名の引き抜きの件でしょうか?
異動という形で正式に通達が行われるはずですが、あまり良い感触は得られておりません」】

「ほう」

【「それに失礼ですが。
確かに彼らの個の実力は評価しますが、
あの協調的で無い自由な振る舞いは我々、欧州の害にしかならないと進言します」】

良い終えるライトに不敵な笑みを浮かべて応える

「なに、お前が案ずるには及ばん。何故ならば…」

手のひらを天に掲げライトの天井を見据えて言い放つ

「彼らも、また選ばれし者達であるからな!フッフッフッ…ふはははははは!!!」

天に翳した手で握り拳を作ると同時に格納庫に響く高笑いを始める。…本当にエリートであろうか?

「ふん。実の所、此処へ来る際に秘策を授けられてな」

蝋で封のされた手紙をライトにちらつかせる

「ユウセイ・ハヤミについては兎も角、ヒツジなんちゃらは確かに疑問ではあるが、もののついでだ。
それから協調性についても何ら問題にはなるまいよ
一流の教育が彼らを変えてくれるであろう」

手紙を仕舞い込み天を仰ぐ

「…俺の様にな!ふはははははは…フッ…俺には及ばんか
まぁ貴様は吉報を待っているが良い」

護衛の者達を引き連れ、その場を去ろうとするアルバトロス一行

566 ◆zv577ZusFQ:2013/03/15(金) 04:54:33 ID:atCdAxTY
>>565
【「なに、お前が案ずるには及ばん。何故ならば…」】

「何故ならば?」

【「彼らも、また選ばれし者達であるからな!フッフッフッ…ふはははははは!!!」】
「あの。あまり意味が……」

そう言われても、やはりまるで意味が解らんのだが……。
耳に響くやかましい高笑いが何だか妙にウザったい。
あんまり五月蝿くしているとメガビーム・ランチャーと共に恐ろし罵声を浴びせられやしないか心配になってくる。

【「ふん。実の所、此処へ来る際に秘策を授けられてな」】

「秘策……ですか。もしかしてですが、フリードリヒ様が」

アルバトロス中佐はライトに手紙をちらちら見せびらかしている。
いったい中身は何なのだろうか?
ユウセイ達への正式な異動通知とかなのだろうか?

【「ユウセイ・ハヤミについては兎も角、ヒツジなんちゃらは確かに疑問ではあるが、もののついでだ。
それから協調性についても何ら問題にはなるまいよ
一流の教育が彼らを変えてくれるであろう」】

「ヒツギ・ハヤセ少尉です、中佐。(ハヤセさん……カーマイン邸を抑える際に面倒な事にならなければ良いけれど)」

アルバトロス中佐が言い間違えたのをほぼノータイムで訂正した。
確かにヒツギは尉官とは言え、軍属とは言えないイレギュラーな扱いだ。
彼とバルクレイスの手綱は未だにレイナ・カーマインが握っている状態であり、レイナを通してバルクレイスの専属テストパイロットとして連邦軍に協力しているに過ぎない。

「…俺の様にな!ふはははははは…フッ…俺には及ばんか
まぁ貴様は吉報を待っているが良い」】

「はっ。了解致しました。(…しかし、単なる親の七光りが何を)」

結局、見せびらかしただけで手紙の内容は教えてくれはしなかった様だ。

ライトはきびきびとした敬礼でアルバトロスとその護衛達を見送るも、内心ではとても酷い事を思っていた。
まぁ、秘策を授けられ、有頂天となっている今のあほ(アルバトロス中佐)はそんな事とは気付けもしないだろう。

567明智ライト ◆zv577ZusFQ:2013/03/15(金) 18:53:53 ID:atCdAxTY
【第七話プロローグ】
〜伊豆基地:尉官宿舎〜

明智ライトは簡素なデスクにつき、上司との文書のやり取りをしていた所だった。
この度、極東方面まではるばるやって来た彼女だったが、彼女に与えられた使命はヒツギやユウセイ達、人材のスカウトの他にもうひとつ重大な任務があった。

(レイナ・カーマイン嬢。兵力の威圧だけで降伏してくれれば楽に済むのだけれど。
まさか、それが通用する様な弱腰な人間じゃ無いか……)

それは伊豆に大屋敷を構えるカーマイン家の令嬢レイナ・カーマインの捕縛及びその全ての保有戦力の強制接収である。

前々からレイナ個人の行きすぎた戦力保有は問題視されており、
更に今回、異星人や月に現れた不振人物との極秘裏の接触疑惑も浮かび上がり、レイナの立場をより危うくする事となった。

それに連邦の手を離れ行方を眩ましているクロガネと独自のパイプを持ち、物資の援助を図っているという情報も諜報部が掴んでおり、
そのつもりならばクロガネと結託し、すぐにでも政府と戦争でも起こし兼ねないイレギュラーとして認識されている。

(戦闘は避けられない)

月での一件から、イサム・カイオウ極東方面司令が半ば失脚した。
レイナの後ろ盾として働いてくれていた大きな邪魔者が消えた事により、欧州支部は一息に強攻策へと売って出る。
欧州の物言いに丸め込まれた政府は、特務隊を差し向けてでもカーマイン邸を完全制圧する事を許可していた。

(……出る杭は打たれるのよ。秩序を乱す歪みは、より良き指導者によって正しく統制されなければならない)

それを先導する者こそが我々欧州の人間。と言いたいらしい。
ライトの思想は、完全に欧州の掲げる思想へと染まってしまっている。

(レイナ・カーマイン、あなたの遊びもこれで終わりなのよ)

今までまがいなりにも連邦側に協力して来た実績が有るはずのレイナを、
大部隊にて大人気なく攻め立てる事にもはや何の躊躇いも無い様子のライトだった。
むしろ、この制圧作戦の指揮を任された時から明智ライトは張り切っていた。
なにせ、初顔合わせからいちいちこちらに突っ掛かって来て、気に入らなく思っていたあの娘を泣かせ、屈服させるまたとない機会なのである。半分は私情。

(……だけれど、あのコントロールの効かない伊豆基地の人達には本当に困ったものね。
これまでの様に私の任務を全う出来ない様なら、もう彼らには頼らない)

極東支部にはライトの思惑通りに動かせない不穏な駒がいくつも存在する。
そんな彼らをアテにし過ぎるのは良くない。二度の彼らとの共闘で嫌と言う程味わった大切な事である。
だから今回は万全過ぎるぐらいに万全を期した。
わざわざ欧州エンジェル・フェザー隊の戦力を自前で用意してきたのである。
欧州へ直々に増援要請を出し、特殊装備のレリエルを積んだ輸送隊を手配していた。
それらは既に先程見送りしたアルバトロス中佐と共に極東入りをしている。

「……そういえば。シルバーバレット隊の他に新型を一機寄越してくれるとのフェイト少佐からの通達が有ったね」

ライトは部隊リストを全て読み通す。
すっかり見落としそうになっていたが、上司からの文書にはインセイオンという新型機体とそのパイロットの少年兵のデータも添付されていた。
完全に現地で実戦テストをするつもり前提での投入だろう。
やはり、上もレイナがおとなしく降伏するとは一切考えには入っていない様だ。

(T-Linkシステムを搭載したインセイオン。そしてパイロット。念動力者のハーゲン・クルーゼ少尉か。
念動力持ち。……ま、まぁ欧州から直々の増援ならば……ハヤミ一等兵の様な心配は無いはずよね??)

一瞬、嫌な予感がその平坦な胸を過る。

ユウセイの影響からかライトの中では念動力者=一種のサイコパスな異常者という印象を植え付けられそうになっていた。
だがしかし、今回は欧州からの配属という事でなけなしの安心感を持ってみる。

これらに加え、さらに過度な期待はしないが斐の戦力を加えるとなると、制圧部隊の規模はもはや過剰。
たかがレイナなどひとたまりも有るまい。

(……甲斐の皆さんが命令に従わなかった場合を想定してでも勝率はそう変わらない。逃がしはしないわ)

ライトは何通りもの勝利をシミュレートするが、やはり負けは考えられない。
頭の中ではレイナと遭遇から捕縛までが綺麗にイメージ出来ていた。
それに満足したのか、余裕そうにホットミルクを飲んで一息つく。


……だが、例え勝率99%だろうと油断してはならない。
ライトには解らないだろうが、皆様方にならよく解っていただける事だろう。

568伊豆基地所属竹富中隊 ◆E8ckRIIdug:2013/03/15(金) 21:48:14 ID:Yf3srLHA
 ジョニー・竹富大尉はかつて欧州支部にいた頃のライトの先輩に当たる。

 現在は極東支部で中隊長をしているがその思想は欧州中心のままであり、今回のレイナ・カーマイン邸制圧作戦では先鋒を買って出た。
 彼の中隊は欧州でも知られた“神聖騎士団”の流れを汲む精鋭揃いであり、優秀な前衛打撃部隊でもある。
 強固なダメージ吸収力を持つ第一小隊が前に立ち、長射程大火力の第二第三小隊が弾幕を張るという戦法に彼は自信を持っていた。

「はっはっは、もうすぐ生まれる子供に、いい土産話が出来るぜ」
「今朝のステーキは事の他旨かったな」
「パインサラダもなかなか……」
「しょせん小娘じゃないか」
 作戦開始前と言う事で隊員たちの口も軽かったが……

「……!
 邸宅敷地内に反応が!?これは……」
 試作指揮管制車両を引っ張りだして全体の運用をサポートするよう命じられた五味中尉の警告が飛ぶ、が、その反応は……

「う、うわー!もうダメだァー!?」
 かくして、竹富大尉の絶叫を最後に中隊の通信は途絶えた……

569 ◆zv577ZusFQ:2013/03/16(土) 13:46:24 ID:vjNOTFPE
>>568
レイナ・カーマインの住まう伊豆の屋敷に夜襲を掛けた欧州と極東のレイナ・カーマイン討伐隊だったが、
瞬く間にその圧倒的有利と思われた甘い認識を考え直す結果になってしまう。

「……愚かな。その程度の物量では、この悪夢の要塞は止まらないわよ」

何やら少女の声が連合軍の耳に聞こえてくる。
そして湖のほとりまで進撃していた討伐隊は、黒い巨大なモノが水中から浮上するのを目撃する。
それはまさしく機動戦艦と呼べる代物。
まず何故こんなものが用意出来たのだろう、話が違う等とそれを目にした者は口々に不平を漏らした。
こんなものはライトのシナリオには存在していなかった。

【反逆者側:旗艦アルプ・トラウム出現】

「お嬢様。主砲のエネルギーチャージが完了しています。撃ちますか?」

そう艦長らしき人物に告げる燕尾服を優美に着こなすブロンドの麗人。

「面倒でしょ?……ここは拡散弾で一網打尽するのが、楽チンで良いわ」

気だるそうにデスクに突っ伏しているやる気の無さそうなピンク髪の少女も居る。夜襲され着替えもせずに出て来たのか、何故かパジャマ姿。
瞼を重そうに擦り、戦闘中であるにも係わらず緊張感が感じられ無い。

「もちろん。ではちょっと可哀想だけれど、その身でとくと味わっていただこうかしらね?
……クックック、天上より降り注ぐ、黒き悪魔の落涙。これが悪魔の断罪よ!ブラッディ・レイン!!」

二人の意見をとり入れ、それを承認するのは無駄に豪華な玉座にふんぞり返る赤のツインテールの少女。
彼女がこの黒船の指揮者である。

何やら少女の痛々しい台詞と共に、黒き戦艦から黒い球状のエネルギーの塊が撃ち出された。
それは形を維持したまま密集陣形を組んで集まっていた機動兵器達の真上まで来て、やっと弾ける。
それは頭上から降り注ぐ黒い豪雨となり、機動兵器群は余すこと無く全身にそれを被ってしまう。

【「う、うわー!もうダメだァー!?」】

密集などしていたからか、その黒い豪雨に潰され、彼らは戦闘を行える者を1機たりとも残さず爽快に全滅していた。

「ふっ……クックック。貴様達が攻め寄せて来る事は既に私には見えていた。
たかが人間風情が何をやってもお見通しなのよ、この私の『邪王真眼』にはねぇ!」

不敵な笑みに不思議なポーズで極めるのは、久々登場のあの少女だ。
モニターにて、不調でリタイアしたとは思えない絶好調?な様子を敵味方問わず見せびらかしている。
それは後詰めで出撃待機していたライト達へも中継されており、部隊は動揺し、ざわつき始める。

「やぁ明智クン。お前ごときが連合部隊総大将とはこのレイナ・カーマインも随分と舐められたモノだわ」

黒船のハッチから赤いゲシュペンストタイプの機体が新たに発進した。
それは悪魔の翼を威嚇する様に目一杯広げたあれはレイナの愛機アイゼルネ・ブルートに間違い無い。
待ちきれず自ら名乗りを上げたが、黒い戦艦にて混乱を引き起こしたのはやはりレイナ・カーマインその人だった。
当然、降伏勧告等には応じず、逆に大きな力による想定外の反撃を初手で連邦軍に与えて来たのだ。

【反逆者側:アイゼルネ・ブルート/レイナ出撃】

「……っ……き!甲斐を出して!必ず、あの黒い艦を沈めて見せます!」

天敵からの手痛いプレゼントにキッと顔を強ばらせる明智ライト。
しかし所詮、今の先発部隊はライトにとっては捨て駒。
戦力の見積もりを計算し直し、次いでは自らが乗り込む甲斐を前線に押しやり、直々に叩き潰す事とする。

「シルバーバレット隊はまだ待機していて下さい。レイナ・カーマインを誘き寄せしますのでそこを狙うとしましょう」

【連邦軍:ガブリエル/ライト出撃】

570ハーゲン ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/16(土) 17:54:00 ID:bv9mkTig
狭い球体の中、中央に置かれたシートの上で空を仰ぐ人の姿があった。
両の腕は対照的に重力に従ってだらりと地面へ垂れ下がっている
寝ていた訳ではない、覚醒状態を維持できる最小限の睡眠で彼にとっては十分だった。

時間と空間から完全に隔離されていたそこを外界へ引き戻すかのように、シートの真正面の壁に四角く窓が映りこむ。
その奥には慌しく動くものと、こちらに向かってしどろもどろになりながら何かを伝えようとするものが見えていた

『少尉!既に戦闘を開始している模様です!』
「知ってる」
映像による光に照らされた人物は余裕あるゆったりとした雰囲気すら感じる言い回しで、しかし間髪いれずに返答する。
この言葉に間抜けな返事をして疑問符を浮かべているのを余所に、落としていた右腕を持ち上げそのまま操縦桿を掴んだ
壁一面に光が灯り、まるで宙に浮いている椅子に腰掛けている様な風景

「耳鳴が鬱陶しかったからね・・・」
黒味が混じった、しかし色素が薄い髪の毛と、そんな物よりももっと薄い肌の色
一見すると女性の手か指と見間違えるような線の細さ。
薄目よりは大きいだろうが開いているとは言いがたい目つき・・・その全てをまとめれば、この少年の印象は『脆い』であろう

「このまま出撃する、これじゃ遅すぎる」
目的地付近で合流する予定だったハーゲンの乗る輸送機は、予定よりも遅れが出ていた
確かに彼の言うとおり輸送機で向かうよりは確実に早く着くだろう。
だがハーゲンはパイロットスーツすら着ていない、スクランブルもいい所だ

『しかし少尉、まだ準備も何も・・・』
「いいから、ぶち抜くよ」
ぶち抜くものは当然貨物室の扉、容姿とは食い違った過激な発言に通信も思わず目を丸くしていた。
冗談の様には見えないはずだ、本当に冗談ではないのだから
黙り込んだまま頷くとそのまま通信が切れ、次の瞬間にはスクランブルを告げるサイレンが響く。
直に扉が開き、室内へ冷たい空気が強風となって入り込んでくる
その様がさぞ滑稽とでも言わんばかりに、ハーゲンは目つきはそのまま口元を歪めた

「フフッ・・・発進」
漏れた笑いとハーゲンの短い言葉だけを残して白い機体が空へと飛び出す
そのまま輸送機を追い越し、彼と使い魔か小天使かの姿をした『インセイオン』は目的地であるカーマイン邸に真直ぐ向かっていった

571アルプ・トラウム艦橋 ◆zv577ZusFQ:2013/03/16(土) 21:29:12 ID:vjNOTFPE
「ではカナメ、この艦の指揮は君に任せるわ。あの甲斐にウチの実力、タップリと見せ付けてやるのよ♪」

自ら前線に押し出たレイナの代わりに艦を指揮する者が必要となってくる。
それはレイナ側のブレインにしてこの艦アルプ・トラウムの製作者である悪友に任される事となった。

「ん。……まぁ、イクリプスが一人居ればこっちは大丈夫でしょ。
レイナも病み上がりなんだし、適当に切り上げた方が良いよ」

やる気の無さそうな返事を返した桃色の寝癖少女。
寝惚けた様なぼけーっとした締まりの無い顔をしているが、レイナとは互いに信頼し合う深い仲である。
それに、この艦の事は誰よりも知り尽くしている。

【反逆者側:アルプ・トラウム操縦者変更/レイナ→カナメ】

「うん……じゃね。メイド隊は退路の確保にほとんど回ってもらうわね」

「「かしこまりました」」

艦長代行のカナメの覇気の無い指示を聞き入れ、艦載機の十数機のゲシュペンストタイプが飛び立って行った。
既にレイナ達は四方を固められており、その一角を抑える為に、こちらもなけなしの数を用意して対抗する様だ。

「そんで。静香、マヤ、つばめはレイナの護衛を頼むわ。
レイナはやる気満々だけれど、三人とも無理しない様に……zz」

次いでカナメは、格納庫でスタンバっている静香達への指示を下す。
月で味方につけた三人組もアルプ・トラウムで待機しているらしく、善意で出番待ちをしてくれている。

しかし、本当に女の子成分の多いかしましい職場である。

572ゼバスチャン ◆oR45XRwhpI:2013/03/17(日) 00:06:25 ID:Otg.6qCQ
>>567
初めて伊豆基地にやってきてから数日 甲斐の中を見学したり、上官に挨拶したりと忙しい日々を送っていたころ、その作戦は言い渡された
自分の頭の仲で把握した限りでは、軍属出ないにもかかわらず、独自の戦力を持つレオナ・カーマインなる人物が住まう館に進軍、無条件降伏を勧告すること

(勧告に従わない場合は武力による介入も已む無しってか・・・レオナ・カーマイン 一体どれだけの戦力を抱き込んでいるのやら)
ドロワナのコクピット内、パイロットスーツ・・・ではなく、前を大きく開けた軍服の大男、ゼバスチャンは頬杖をつきながらブリーフィングの内容を反芻していた

何せ連邦欧州支部の精鋭を盛り込んだ過剰戦力だ、ひょっとすると出撃はないかもしれない

そう思った矢先だった

>>567-568
突如聞こえてくる聞き覚えのある少女の声、湖から浮上する黒い戦艦?
しかも射撃準備は万端と着たもんだ

「誰かと思ったら・・・ありゃ初めて伊豆基地にやってきた時のバニーちゃんじゃないか!!
 てっきり軍関係者だと思ったら・・・!」

その姿に唖然とするばかり、武力介入の相手が顔見知りだったことにも驚きだったが、その相手が何の躊躇いもなく艦砲射撃をかましてきたことにも驚きを隠せていない
だが、やるべき事は決まった

「オーケイ トリガーを引いたってことは、敵対する意思があるってことだな?
 上等だ!!ここ最近ぶっ放してないんで鬱憤が溜まってたところだ!!遠慮なく行かせてもらおうか!!」

一つ声を張り上げ、操縦桿を握る

「出撃するぞ!! 道を開けろ!! 邪魔するなら踏み潰しちまうぞ!!」

メカニックがいるかどうかわからないが、中尉を呼びかけてから、重装甲の爆撃機がカタパルトに向かって進む
カタパルトに脚部を固定すると最終確認

「燃料よし 弾薬よし システムオールグリーン ・・・問題なし
 ゼバスチャン軍曹!! ラーズアングリフ・ドロワナ!! 出るぞ!!」

その言葉と共にカタパルトが起動 ドロワナを空中に放り出す
【連邦軍:ラーズアングリフ・ドロワナ/ゼバスチャン 出撃】

「イィィィィイイイイイイイイヤッホォォォォォォォォ!!!!!」
すぐさまテスラ・ドライブシステム及びスラスターを起動させ 今ここに継ぎ接ぎの機体が空を舞った

>>連邦軍サイド参加者
「通信回線をオープンにっと・・・こちらゼバスチャン・クルト・ヴェルナー・リューデル軍曹!! コールサインは『ボマー3』火力支援が必要な時はいつでも呼んでくれ!!」
念のため今一度自己紹介を行うと、前方 斃すべき敵機を睨む

「然しなんなんだあのゲシュペンスト・・・趣味悪っ」
今日のお前が言うなスレはここです

573エッシェンバッハ一家 ◆E8ckRIIdug:2013/03/17(日) 01:26:11 ID:rfo0g7p6
 さて、時間を少々巻き戻そう。

 欧州からの増援が到着するのと前後して、伊豆基地に一機の大型輸送機が来ていた。
 ローランド社所属のその機体の目的は、五機の新型主戦用PT、“アルゴス”を納品する事だ。

「……では、確かにお引き渡ししました……

 皮肉なものですね。最初の予定じゃ先輩がいや少佐が奥様に受け取りを求めていたはずなのに」
「……言うな、アルファ」
 軽口一つ残して輸送機が帰ると、ヴィルヘルムは郎党であるラウディと共に、機種転換訓練に取りかかった。
 ヴィルヘルムがスカウトタイプ、ラウディはランチャータイプ。この二人の機体以外は伊豆基地配備。

 そして当日。
 マデリーンの謹慎はまだ明けていない……

574 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/17(日) 09:58:38 ID:YSz6PHes
>>
「腕の付け換えも何とか終わったし、しばらく、平穏な日々が送れそうだな。」
と、呟いていた矢先、その作戦が言い渡された。
(レイナ嬢……何やってんだあの人)
しかも、相手は欧州支部、しかも確実に戦力の差がある。
(流石に、従うかな?)
そう思ってた。が、作戦当日その予想を直ぐに撤回することになる。
それと、アスト博士
(あの人、大丈夫かな、レイナ嬢のことで心痛めてるだろうな。)
おとなしく、レイナ嬢が従うといいけど、本気でそう思っていた

>>568-569
「余裕で勝てると思ってたら、どこの、宇宙戦艦だよ。」
突然、湖から、巨大な、恐らくスペースノア級
「まさか、とは思ってたけどさ」
しかも、
>>「う、うわー!もうだめだぁー!?」
「殺る気満々だな。しょうがねえ。」
先鋒は、全滅いよいよ、こちらも出るときが来た。
「T-linkシステム異常なし、テスラドライブ正常稼動
システム異常なし アルブレード出る。」
「さてと、状況確認ついでに」
>>572
「アルブレードより、ボマー3左腕の、ゲシュペンストの稼動確認をねがいます。テスト済みですが、念の為」
そう、言っておく。
「さてと………あの三人娘がいるだ、と?」
敵勢の中に、この前助けたあの三人娘がいる
「そういえば、あの人達レイナ嬢の客人扱いを受けてたな。」
「向こうから仕掛けてくるのを待ちますか。」
そう言い、突撃は暫くはしない予定である。
「それと、ヒツギだな。」
この際、裏切るとか無いだろうな。そう思いもしていた。

575レイナ&カナメ ◆zv577ZusFQ:2013/03/17(日) 12:41:16 ID:H2JE3lCU
>>574>>572
少しずつ、甲斐の面子が出て来はじめたのが解る。ヴァルキュリアシリーズの改造機みたいなのはともかく、アルブレードを見て確信した。
敵として討たねばならないが、レイナ側はまだ手は出さない。

「……カナメ、ラーゼン隊は何故下がったのよ?これでは彼らを熱烈接待してあげられないのだけれど?」

レイナのアイゼルネ・ブルートに続いて続々と出撃したメイド隊のアイゼルネ・ラーゼンだったが、
彼女らはレイナの君臨する方には寄って来ずに一目散に後方へ飛んで行く。
この事に対して、レイナは艦長代行へ異を唱え出した。

「……ん。そりゃ、まともに全部を相手するのは流石に分が悪いからね。メイド達はアルプ・トラウムの退避経路を作ってくれているのよ。
……それにねぇ。馴染みの彼らを死なせる様な真似は避けたいと言ったのはどこのレイナだっけ……?」

「は!?ばか、ヤメ!」

レイナが狼狽える。
実は裏ではそんな事情が有ったらしい。明らかに好戦的だった先程の欧州の連中はともかくとして、
あちらの部隊には時間を共有していたヒツギやアカリ……ああ。ついでにユウセイさん等々愉快な人も居たっけ。
そんな相手だからこそ、口では厳しく禍々しい言葉をいくら吐いたとしても非情に徹する事は出来ない。
レイナ・カーマインは甘い人間なのだ。

「…こほん。けどね、恩を仇で返す様な不届き者には痛い目、見てもらうわよ。
邪王真眼の力は最強。トラウマ刻んでしまうかもね♪
アルプ・トラウムも、もっとやる気出しなさい。どうせここを突破するには甲斐を無視して通る事は出来ない」

「はいはい……。じゃあイクリプス、アイゼルネ・ブルートに例の武器を。ミサイルコンテナから射出する様に出来てるわ」

面倒臭そうな生返事だが、ちゃんとやる事はやってくれるはずだ。カナメは。
何やら武器なるものを用意している辺り、馬鹿には出来ない。

「かしこまりました。ではお嬢様、例のなんとかデストロイヤーを射出します。
空中で受け取って下さい」

操舵をしている筈の使用人イクリプスだったが、それと平行して火器類の砲撃も担っているらしい。
オーバーワークだろうが、彼女は顔色一つ変える事は無い。

「違うわ。我が吸血鬼専用の魔装具。デアボリック・エクスキューショナーじゃない。一字も合ってないわよ」

イクリプスのコントロールにてアルプ・トラウムから撃ち出された兵装コンテナは苦もなくレイナのアイゼルネ・ブルートの手元に届く。
その中身から抜き取ったのは、穂先に槍と斧を組み合わせた様な刃を持つトマホークランサーといった代物。

「あら、いいじゃない♪あの犬っころから頂いた棒っきれが、こんな感じになるのね」

そのデアボリック・エクスキューショナーの原型は元々、所属不明機から奪い取ったハープーンだ。
後々それを解析して、ただの武器では無くナノマシン抑制プロトコルにて再生を禁ずる特異なものであった事が解る。
そして元々、そのナノマシン抑制プロトコルの理論とはそこで半分寝かけているカナメ・ライブラが産み出したものである。本当だよ?

「まぁね。でもこれを実用化してる連中が居るのは問題ね。(…けど、面倒ぃからそれはまた今度)」

軽く頭の片隅に有ったものを思い出して作り直してみたらしい。
自らの研究成果が悪用されているのはとりあえず考えないでおく。

【アイゼルネ・ブルート:武装追加】

576ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/17(日) 14:26:36 ID:YRm5ckP.
甲斐のカタパルトハッチが開き、発進用の射線の調整が行われる
そしてレールの上、発射装置にその両足を乗せる機体の姿があった

色は暗い赤と黒で塗りつぶされ、そこに白のラインが走る。
右足と左腕に取り付けられたその存在を主張する実体剣―――ゲシュペンストMk-2 S/B

この機体の登場となれば、パイロットなどこの場にいる誰もが語らずとも理解できただろう
大半の人間は彼はこの戦いに参加しないだろうと考えていた
ヒツギとレイナの関係、そして他者の考えるヒツギ像から推測すれば当然の結論といえる。

発進へのカウントダウンが始まる、コックピットに居るヒツギの表情は何時になく険しい
その胸中に抱え込んだ煮え切らないものを押し殺し機体のペダルに足をかける。

「・・・ゲシュペンスト、ハヤセ機出るぞ!!」
射出によるGがヒツギの体を襲い、ゲシュペンストは宙に放たれた。

>>575
「・・・レイナ」
彼女と彼からしてみたら最悪の邂逅だったかもしれない
あの時交わした契約は破棄されたままに、横に並ぶのではなく相対する事となってしまった。
ヒツギの躊躇は目に見て取れる、攻めてくる気配がまるでない
戦うべきか戦わぬべきかヒツギの内で鬩ぎ合い、それを上から押しつぶそうと葛藤しているのだ。

あの時ヒツギが突出したばかりにレイナがそれを庇い倒れた。
その空気をそのまま持ってきたかのような沈黙が両者の間を埋め尽くす

「・・・・・・」
どう声をかければいいのか、むしろ声をかけざるべきなのか。
何時ものヒツギで何時もの関係ならばこの問いに対する回答等すぐに出てきただろう
今はそれも難しい、敵味方と割り切れるほどヒツギは大人ではないのだから

577レイナ・カーマイン ◆zv577ZusFQ:2013/03/17(日) 15:45:57 ID:H2JE3lCU
>>576
「ふん、ヒツギか。そんな所で何をしている?お前の居場所は……」

立ち塞がったゲシュペンストのパイロットへの言葉を続けようとして、そう言えば彼に絶縁を切り出した事を思い出した。
なので、それ以上その言葉は紡がれる事は無い。

「ダメです、ハヤセ少尉。その“反逆者”を逃がさないで!!」

動揺が見てとれるヒツギに檄を飛ばすのは本作戦の指揮官、明智ライトだ。
愛機のガブリエルは、アイゼルネ・ブルートとヒツギのゲシュペンストを割って割く様に、レーザを次々と撃ち込んで行く。

「……くっ、お邪魔虫め」

内心ではヒツギを諦めきれていないのか、唇の端を歯噛みして苛立つレイナ。
飛び退いてガブリエルのレーザー射撃を回避するアイゼルネ・ブルート。
ライトのガブリエルの執拗な射撃はレイナがヒツギへと接触するのを絶対に認めないとする意志が見て取れた。
見る見る内に分断されてしまう。

「他の皆さんも続いてください!のこのこと対して技量も無い癖に自ら前線に出て来た今が絶好のチャンスなのです!」

ユウセイやゼバスチャンにも攻撃に参加してもらう様に、ライトは号令する。
いくら予知能力みたいな超常の力が有ろうが、人間の能力の限界などたかが知れている。
何機もの凄腕パイロット操る機体を相手にそう長く持ちこたえられる筈は無い。と、ライトは判断した。

「くっくっくっ。恐れぬならば、私に挑み倒してみろ」

もう馴れ合いは無しで良いだろう。デアボリック・エクスキューショナーを頭上で振り回し、決めポーズでそれをライト達に突き付け宣戦布告とする。

578 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/17(日) 16:36:47 ID:YSz6PHes
>>577
「大尉がその気なら、俺も行こうか。」
ユウセイの機体も、突っ込むように、レイナ嬢に向かっていく
「最初から、あのでかい武器は迅雷じゃ受け止められるか解んないし」
「ブレードトンファー、セット」
ブレードトンファーをセットし、突撃する。
(ヒツギの奴、まだ割り切れてねぇな。時間を稼ぎますか。)
アイネルゼに、軽く、トンファーで、肩に連撃を加える。

579 ◆h9Hr5c.eFE:2013/03/17(日) 16:52:57 ID:YZHgpLEg
>>578
アイゼルネに迫るアルブレード。
しかし、両者の間に割って入るようにガトリングの火線が走り抜けた。
「薄情なもんね! 昨日までは仲間同士だったくせにさ!」
地上で巨大な機関砲を構えているのは焔姫だ。
その後方では、雷姫と風姫が臨戦態勢で控えている。
「……いいのですね、マヤさん?」
「ふん……あの女にはムカつくことに、いくつか借りが出来たからね。
借りを借りのまんまにしとくのは、あたしの性分に合わないのよ」
不機嫌そうに答えるマヤ。
その表情はどこか苦々しげだ。

580ハーゲン ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/17(日) 17:41:52 ID:YRm5ckP.
遠方から飛行して接近してくる機影が1つ、識別コードは連邦軍・・・それも欧州のものだ
事前に全員が受け取っていたデータから、それは今作戦に合流予定であった機体のものだと判別できる。
表示されているコールは・・・『ケルビム1』

「どうやら間に合ったらしいね」
ケルビムという名前から想像する姿形といえば幾多の大きな翼を重ねた大天使だろう。
そのコードネームを持つ以上、機体の姿もそれに近しいもの・・・では無かった。
18mというMサイズにしても小型なボディと丸みを帯び段モールドが数多彫られた装甲
全身に取り付けられた半透明の球体は鮮やかなピンク色であり、ボディの白と相まって神々しさよりも可愛らしさが前面に出てしまっている

極めつけは『翼が無い』ということ。
頭部左右から機体全長と同等の長さを持つ翼らしきものは生えているが、どちらかと言えば動物の様な垂れ下がった巨大な耳だろう。
・・・ケルビムというよりはその周囲に居る『小天使』か、肩に乗っていそうな『使い』の方があっていた。

事前に情報を持っていたライトでも肩透かしを食らうだろう。
見た目もそうだが武器もスッキリしている、逆にスッキリしすぎて何も持っている様子は無いのだ。
恐らくは内臓兵器を使用するのだろうが、ゴテゴテと武器を装備しまくるユウセイとは対照的に見目から兵器と判断できる要素は一切無い

「輸送機の遅れから到着に支障が出ると判断し単機で来た
 連邦軍欧州支部所属ハーゲン・クルーゲ少尉だ」
通信から聞こえてくる声は若い、いや幼いとすら感じる男性の声。
映像を見るとその線の細さ、髪と肌の色の薄さは希薄さすら感じさせるほどだった

>>578
ハーゲンは波紋のような物をアルブレードから感じ取る。
それが念動力者同士の共鳴であることは一瞬にして判断できた
事前情報からこの部隊に所属している念動力者がただ1人で、感じた念がその情報からハーゲンが持ったイメージそのままだった事で
パイロットがユウセイであることも同時に理解できた。

(へぇ・・・)
瞼も瞳も表情筋すら1mmも動くことの無いまま、言葉は発さず内心でのみそう呟く。
これは関心したから漏れ出した言葉では無く、むしろ蔑みや嘲笑から出たものだった
(イサム・カイオウが入れ込んでいると聞いていたけど・・・ねぇ?)
彼がユウセイに対して押した烙印は『微妙』、溜息すら笑い出して仕舞う肩透かしだ。

当然この思考はユウセイの念で読み取るなど出来る訳が無い、ハーゲンの念はユウセイの軽く上を言っている。
だが塗り潰すのが巧いからこそ、ユウセイはそれを悪寒や不安のような漠然とした何かで感じ取ることが出来たかもしれない

581ゼバスチャン ◆oR45XRwhpI:2013/03/17(日) 18:07:08 ID:Otg.6qCQ
>>574
「了解アルブレード 動作チェックを行う」
左腕はシールドをもつ重要なアーム、動きませんシールド持てませんじゃ戦闘の継続性に支障が出る

暫し肩をまわしたり、腕を曲げ伸ばししてみる
・・・どうやら異常は起きていない

「動作チェック完了 何処も異常なし、メカニックに感謝 以上通信終り」
簡単な礼を述べて通信を切った

>>577>>579
「了解だ!! ボマー3!! エンゲージ!!」
その言葉と共に最前線へと到着、交戦に入る

すぐ近くを飛んでいたアルブレードもまた交戦に入ろうとするも
地上からの砲撃により中断を余儀なくされている

「いい仕事をしてくれたメカニックのお手伝いと参ろうかね!! ボマー3よりアルブレード!! これより火力支援に入る!!」
通信を入れると、右腕のリボルバーカノンのシリンダーが回転 発射体制に入る

「これでも・・・喰らえ!!」
トリガーを引を引き、火薬の発火と共に弾頭が連続発射され、焔姫を蜂の巣にしようと、真っ直ぐに飛んでいく

582 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/17(日) 18:50:37 ID:YSz6PHes
>>579
「あくまでも、遮るか。」
攻撃を、遮った。ガトリングその先には、見覚えのある三人娘
>>「薄情なもんね!昨日までは仲間同士だったくせにさ!」
「黙れ、余所もんが、お前等こそ、この前まで、連邦に協力してただろ。」
「俺だって、こういう事はしたくないが、」
「俺にも、目的がある。邪魔するなら、命は取らないがその機体、破壊する。」
迅雷を抜き、戦闘態勢に入る。
が、
>>580
「!………今の、何だ?」
明らかに、首筋に変な悪寒がした。
「気のせいか、まぁ良い。」
今の事は忘れることにした。
>>581
>>「動作チェック確認完了 何処も異常なし、メカニックに感謝 以上通信終り」
「アルブレード了解。」
何とか、旨くいった。
そして、お礼とばかりに、
>>「これでも…喰らえ!!」
三人娘の、突撃に砲撃が加えられる。
「このチャンス、逃さん!」
残りの、雷姫、風姫が気を取られている隙に
「まず、一人。」
雷姫の、右肩に、迅雷の一撃が走る。

583 ◆zv577ZusFQ:2013/03/17(日) 19:20:44 ID:H2JE3lCU
>>578>>579

「あなたなら余計な事は考えずに来ると思っていたわ。ユウセイクン」

単純なこの男ならば、遠慮なんか見せずこちらを攻撃してくれるはず。と、期待?の様な物を持っていた。
予想通りにアルブレードはアイゼルネ・ブルートへとトンファーで攻撃する体勢に入っている。
遠慮なんかされたら、こちらも戦いにくくて仕方が無い。ユウセイのおかげでレイナも要らない気を遣わなくて済む。

【「ブレードトンファー、セット」】

ユウセイの気合いのこもった一打が今回は敵となってレイナを襲う。
その踏み込みの鮮やかさや見事。言うだけの実力は有る。

「でも、届かないわね」

しかし、レイナは目を閉じたままアイゼルネ・ブルートは未だに微動だにしない。
このままでは肩をやられてしまうが、何故黙ったままなのだろうか?

【「薄情なもんね! 昨日までは仲間同士だったくせにさ!」】

アルブレードの突撃に備えて、焔姫からの横槍が入った。
当然、レイナにはそれが解っていた訳でユウセイへの先程の対応であった。

「あら、よくやったわね駄メイド。ちゃんとサポート出来るじゃない♪」

その汚名はマヤの事らしい。そりゃあつばめや静香はともかく、マヤが大人しくメイドなんてしているとは思えないが。

「こちらの勝手な事情に付き合わせて悪いけど、ここで奴らに屈する訳にはいかない。
……何だろうとアテにさせてもらうわ」

マヤ達の世界の事。置かれた状況。それを目覚めてからだいたい聞いているレイナは、よその世界の揉め事に彼女らを巻き込んでいる事を謝罪。
それでもレイナ側に協力してくれる三人娘に対して心が熱くなる。……無論、恥ずかしいので口にはしないが。

>>582
「家臣を守るのも王の務めなのよ」

雷姫、風姫までたどり着ける訳が無い。ユウセイは既にレイナのマークの内にいる。
レイナが先に立ち塞がった。

「今度はこちらのターン!……追われるものが余裕を持ち、追う者の心が焦りに縛られる。今の私と君がまさに追う者、追われる者!
そしてユウセイ、これが追われる者の力だ!……アブソリュート・パワーフォース!!」

ガトリングの火線から飛び退いたアルブレードの回避動作にあわせ、手持ちのデアボリック・エクスキューショナーで下半身を削ぎ落とさんばかりに斬りかかる。
何か不可解な攻撃名を叫んでノリノリなレイナだが、このユウセイとのデュエルを前にして絶対にやろうと事前に決めていたらしい。


>>580
【「輸送機の遅れから到着に支障が出ると判断し単機で来た
 連邦軍欧州支部所属ハーゲン・クルーゲ少尉だ」】

「欧州支部所属エンジェルフェザーの明智ライト大尉です。ターゲットのレイナ嬢はあのゲシュペンストタイプに乗っています。
生け捕りにします。参加してください」

ライトもその線の細い病弱そうな少年兵へ挨拶を返す。
大丈夫。これならばどっかの誰かと違って制御下におけそうだとライトは安堵。

(……しかし奇妙な機体。ただの丸腰じゃない?……レリエル派生では無いから、余裕なハードポイントが無いの?)

機体の方も何やらシンプル過ぎて一撃で撃ち抜かれやしないかと心配である。

584 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/17(日) 20:49:55 ID:YSz6PHes
>>583
>>「家臣を守るのも王の務めなのよ」
「ちっ、やっぱあの目は厄介だな。」
すでに、アイゼルネの攻撃範囲に入っていた。
>>「今度はこちらのターン!(中略)アブソリュート・パワーフォース!」
「ふっ、さすがレイナ嬢、隙を遠慮なくついてきますね。だが、」
迅雷で、デアボリック・エクスキューショナーを払いのけてみせる。
勿論、しっかり回避行動をとりながらだ。
「ところで、少し聞きたかったんですけど」
迅雷を構え、突撃しながら
「アスト博士はどうしてます?」
「いや、ただ、単純にアドバイザーを失いたくない。と思っただけで」
そう聞きながら、アイゼルネに切りかかる。

585 ◆zv577ZusFQ:2013/03/17(日) 21:31:15 ID:H2JE3lCU
>>584
【「ところで、少し聞きたかったんですけど」】

「あら、何かな?」

アルブレードの迅雷とこちらの魔槍の激突は両者、押す事が出来ない拮抗状態に陥った。
そんな最中、随分と余裕綽々のユウセイが質問を切り出して来る。
こちらは必死だと言うのに。

【「アスト博士はどうしてます?」
「いや、ただ、単純にアドバイザーを失いたくない。と思っただけで」】

「アスト叔母様は関係無いわ。これは私という個人に対しての当て付けでしょ?
だいたい、連邦のこのやり方。少しでも汚ないとは思わないかしら?」

「……かしらーZZZ」

レイナはユウセイの良心へ問う。ついでにカナメ女史のやる気の無いまったりしたエコーも加わる。
いつしか切り結ぶ最中、レイナには後方のアルプ・トラウムからミサイルの援護射撃が、ユウセイにはレイナを狙うガブリエルがサポートに入る事になり、両者どちらからとも無く武器を引っ込める事になる。

「ハヤミ中尉!反逆者の言葉にたぶらかされ無いでください!!」

メンタルの弱さに定評の有るユウセイの心を持って行かせまいとライトはユウセイへも渇を入れる。
しつこいガブリエルの射撃の幾つかはアイゼルネ・ブルートを確実に捕らえ、その装甲を焼き焦がす。

「あら!?逆にユウセイクンを中尉に上げて飼い慣らしてるのはそっちよ」

レイナも黙ってやられる訳にはいくまい。アイゼルネの蝙蝠型小型ユニットが白く神聖なるガブリエルに群がっている。

「行くのよサーバント達!肉付きは貧しいけれどその天使を食べてしまいなさい」

「う、うるさいですよ!」

ライトは自分の貧相なボディを貶され、挑発に乗せられている。
しかし、この蝙蝠を引き剥がすのには結構、手こずる筈だ。しばらくは五月蝿い事は言ってこれないだろう。

【アイゼルネ・ブルート:レーザーガンが命中/残りHP85%。徐々に回復中】
【ガブリエル:ナイト・フライヤーが命中/残りHP90%】

586ヴィルヘルム@アルゴス ◆E8ckRIIdug:2013/03/17(日) 22:00:33 ID:rfo0g7p6
 今回、欧州支部サイドにとっては有利な状況が色々重なっている。

 イサムの失脚に加え軌道艦隊から来たマデリーンの暴走で河嶋まで大人しくせざるを得ない。
 マデリーンの夫のヴィルヘルムは元々欧州支部に在籍していたため敵対的になる可能性は低い。
 かねてより暗躍していた目の上のタンコブであるウー・グリソムは死んだ。

 そう言うわけでシルバー・バレット隊が大きな顔をしているが、ヴィルヘルム・エッシェンバッハ少佐は飄々と新型機の習熟に努めていた。
 今回のミッションにも口を挟んだりせず、ライトの指揮に従っている。

 今日もまた、ここ数日ですっかり見慣れた白いType-315パイロットアーマーでコクピットにいた。

「こちらハンター1、これより出撃する」
『ハンター2、続いて発進準備にかかります』
 カタパルト上の“スカウト”も、その近くにいる“ランチャー”も、“葉桜E-2”とM950マシンガン、スプリットミサイルを装備。
 加えてスカウトには修理装置、ランチャーには補給装置を振り分けてある。これは、『お前たちは支援に回れ』というシルバーバレット側の意向だろうと何となく察していた。

587 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/17(日) 22:11:05 ID:YSz6PHes
>>585
>>「アスト叔母様(中略)思わないかしら?」
>>「………かしらーZZZ」
「エコーは、何だかしりませんけど、まぁ少しぐらいは同感ですけど」
そこで、言葉を切り、
「連邦軍の前線部隊を叩いた時点で、貴女たちは敵です。」
後ろに、少し飛び、居合いの状態に入る。
「そういうことを言うなら、清廉潔白の身で、言ってください、な!」
そこから、迅速の型を放つ。

588 ◆zv577ZusFQ:2013/03/17(日) 23:12:21 ID:H2JE3lCU
>>587
【「連邦軍の前線部隊を叩いた時点で、貴女たちは敵です。」】

「ふうん。敵ねぇ私達が」

レイナはさも興味を失ったかのようにユウセイでは無く蝙蝠達と戯れてらっしゃった連邦の軍師殿の姿を見ている。

「ハヤミ中尉、それで良いのです。あの反逆者どもは武装解除を迫る武富大尉の部隊を撃ち落としました。
それはこちらに対する悪意敵意の現れにしか考えようが有りません」

レイナの言葉はユウセイには届かない。
それを良いことに更にライトはユウセイをそそのかす。

(……なんだ、捨て駒の先発部隊も思わぬ所で役に立つものね。武富大尉、あなたもこれで少しは私に先輩面出来た事でしょ)

ライトはここに来てようやくユウセイを上手く制御しつつ有った。
そしたら思わず、勝ち誇った顔をコクピットで浮かべていた。

【「そういうことを言うなら、清廉潔白の身で、言ってください、な!」】

等と話す機会すら与えようとしない連中がよくも言ってくれたものである。

(……その無駄な動作)

やはり後ろに飛び、刀を仕舞い居合いの状態に入る。その後ろに跳びのくその動作こそ命取りである。

「……傀儡が。やれ、カナメ!」

アルブレードがバックステップから着地する瞬間を見据え、レイナはアルプ・トラウムへ冷淡に指示を出した。

「あー……はいはい。アストせんせぇの助手に手を出すのは忍びないけれどね?
……まぁ適当に当たってギブアップしちゃいなさい」

アルプ・トラウム側も寸分違わぬタイミングでレイナの合図に応える。
艦体からホーミングミサイルの連続発射が行われた。
着地の瞬間をドンピシャに狙われたアルブレードは、これで無理な体勢を強いられるに違いない。
そうなれば……!

【アルプ・トラウム:ホーミングミサイルでアルブレードをカウンター攻撃】

589レオン ◆NcltM1gQ/Q:2013/03/17(日) 23:14:10 ID:usPXYdu.
レイナ邸包囲より某所にて


「始まったか…!!」

此処は過去ある組織がある目的の為に建造し来たるべき時のために秘匿され『連邦』からは忘れられし兵器保管庫

レオンはその保管庫のカタパルトと思しき場所に黒い標準サイズの戦闘機に既に乗り込んでいた

コンソールをせわしなく操作しつつ通信を開く

「…微調整程度なら後で良いだろ?」

その声はやや苛立たしげだ

『そんなに急かさな〜い。あの子のインターフェースは確かにあのシステムと相性は良いけど〜…』

あの子とは、あのアホウドリ部隊から強奪したアシエルの事だ
しかし、変装にも気が付かないとは

(だが、やはり…)

『調整ギリの新型なんかよりエフゼロで〜とか思ってる?ダメよ〜?』

「!」

コンソールをいじる手が止まる

『はいそこサボらない。向こうも反逆者討伐は建て前。その実態は…』
「解っている。取り分け演習の意味合いが強い。新型…あるいは強化兵の投入…』
『エクセちゃんが本調子でも多分…無理。さ、これで戦える』

レオンのコクピット内部にステータスが表示される
…万全では無いが戦闘を行うには支障はない

前進翼に機体左右と下部に取り付けられた三面カナードの黒い戦闘機は脈を打つかのように紅い光が装甲の内側で明滅する
後部に配置されたテスラ・ドライブが解放の刻を待っていた

「じゃあ…行ってくる」
『いってらっしゃい』

続け

590 ◆h9Hr5c.eFE:2013/03/17(日) 23:36:30 ID:0rs51FK6
>>582
>>583
「だぁれが駄メイドよ!! あんまり憎たらしいこと言ってると、あんたも撃ち落とすわよ!」

実際のところ、ここ数日のメイドとしてのマヤの働きは酷いものだったが、それはまた別の話である。
物騒なことを言いつつも、火力支援の手は止めない。
雷姫を目掛けて斬り込もうとしたアルブレードカスタムはレイナが抑えてくれた。
ならば、ここは彼女に負担がかからないよう、近辺から迫る敵に牽制をかけるのが定石だろう。

>>580
「静香、つばめ! 降下してくるあの白いのを迎撃!」
「了解!」
風姫のビームキャノン、雷姫のマシンキャノンによる対空射撃がインセイオンを出迎える。

>>581
そのとき、側面から飛んできた実体弾が焔姫の構えたガトリングを直撃した。
「うあ…!」
咄嗟のバックステップにより、機体に被害は受けなかったものの、
ガトリングは砲身をひしゃげられ、無惨に地に転がった。
「くっ、あのときのムキムキオヤジ! よくもやってくれたわね!!」
只では済まさないとばかりに、両腕を振りかざす焔姫。
アームファランクスが火を吹き、無数の弾丸がドロワナを目掛けて放たれる。

591 ◆NcltM1gQ/Q:2013/03/17(日) 23:45:04 ID:usPXYdu.
>>589よりつづき
>>587
>>586
>>585
>>576
>>579
最前線ではないヴィルヘルムのスカウトのレーダーに僅かながらの反応…しかし、その僅かな反応に気を配れたかは定かでは無いが
ただ、確かなことはセバスチャンの随伴機数機のシグナルが消えていたことだった

そして直後、焔姫の正面の木々と地表が突風により粉々となる
ドロワナから焔姫に向けて放たれていた銃弾は必然的に黒い暴風の球体に向けて吸い込まれると同時に火花と化して銃弾達が姿を消した所で周囲に爆風の如き衝撃を走らせながら、ようやく静止する
その削れた地表の中心には紅い目を光らせた、黒色の人型の姿が見える
背部に刀剣を納めた鞘状のデバイス、肘から肩付近まで延びた紅い稲光が走り続けるブレード状の物質が目を引いた
ディテールこそ大分異なるが、背部の子機格納ユニットがアシエルのものを彷彿とさせる
黒い機体はドロワナを余所にヒツギのゲシュペンストに語り掛ける

「よう。随分と元気がないな?バナナが足りなかったか?」

592ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/18(月) 00:37:22 ID:LVF3Nr/M
>>581>>584
レイナの事をまるで知らないゼップが攻撃するのは分かる
だがユウセイやライトが容赦無く引き金に指を掛ける、ヒツギにとってこの戦場は異常に見えた。

(何で躊躇無く撃てるんだよ・・・!!)

>>577
>「ふん、ヒツギか。そんな所で何をしている?お前の居場所は……」

「レイナ、俺はお前と・・・」
レイナが何かをヒツギに言いたかったように、ヒツギもまたレイナに対して何か言いたげだった

今回ゲシュペンストはG・リボルヴァーを搭載した完全接近戦仕様
腰のハードポイントに備えられたリボルヴァーを引き抜くと、一瞬戸惑ったかのような動作を見せた後に銃口はレイナへと向けられる。
パイロットであるヒツギは眉を潜ませ、力強く閉じられた口からは歯軋りの音が聞こえてきそうなほどだった
銃口を向けるのがやっとと言った様子で、火を噴く様子はまるで無い。

>「ダメです、ハヤセ少尉。その“反逆者”を逃がさないで!!」

硬直していたレイナとヒツギの間に割って入ってきたのはライト。
その言葉に完全に無意識を持って反応し、その銃口を下げてしまう

("反逆者"だって!?逆だ!この状況じゃまるで・・・!!)
そこから先の言葉はヒツギの理性が押しとどめさせた
いっそどうすればいいかを誰かに尋ねてしまいたい、投げ出してしまいたいとすら思える。

だがこの戦場に出ることを志願したのはヒツギ自身だ
嫌だったのだ、レイナが誰かに落とされるところを無視するのが
自分の手で落としたいと言う訳ではない、ただ納得できる理由も無く『嫌だった』のだ

>>591
連邦側に合流した白い機体に対して、レイナ側に突如として現れた黒い機体。
機体自体のデータバンクにその存在に対しての情報はゼロ、ヒツギ自身アシエルを見たことが無い為どんな兵器であるかも分からない
だがその機体から投げかけられた声にヒツギは驚愕した

>「よう。随分と元気がないな?バナナが足りなかったか?」

「・・・! レオン!」
間違いなくレオンの声、ドロワナの攻撃を防いだということはレイナ側
正規階級を持つ連邦ではなく、レオンは敵であるそちら側に付いたということだ。

苦虫を噛み潰したかのような表情と震える声、それはレオンに向けられたものではない。
むしろヒツギ自身に対して向けられたものだった。
『軍人』では無く、それで居て『一般人』でもないヒツギがこの状況に対して解答を出すことは難しい
どちらにしても仲間に対して撃つ結果になるのだから

「お前もレイナ側に付くのか・・・!!」

593ヴィルヘルム@アルゴス ◆E8ckRIIdug:2013/03/18(月) 00:52:41 ID:vUAXZLck
>>591
「何かっ……来たっ」
 背面にマウントした、E-WAC用のV字レードームが反応を拾い、警告するも間に合わない。ベテランの戦闘機乗りである彼をしても追い切れぬ速度で数機の反応が消えた。

「あれは……識別無し、敵かっ!?」
 ヴィルヘルムは気付かなかったが、ラウディは声に聞き覚えがあった。
『敵に……回る!?』

594ハーゲン ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/18(月) 01:19:30 ID:LVF3Nr/M
>>583
>ターゲットのレイナ嬢はあのゲシュペンストタイプに乗っています、生け捕りにします。参加してください」

「生け捕りね・・・フフ、なるほど了解した」
虫も殺せぬといった爽やかさすら感じさせる表情と共に笑いを零しライトからの指令を受け取る
どの機体かなんて情報はまったく持って見ていなかった、むしろ見る必要が無かった。
敵対している機体の中で発する念が大きく異なるものが1つだけ存在していた、彼がそれに気づかないわけが無い

「他の機体や戦艦も同一の対応でいいのかい?」

>>590
「おっと!」
ライトとの状況の確認を行っている最中、地上からの攻撃を察知したハーゲンは機体を翻すような動作でその奇襲をかわす。
攻撃してきたのは・・・事前に受け取っていたデータにあった、風姫と雷姫と言う機体らしい
データ上だと保護対象として処理されているが、どうやらレイナ側に加勢しているようだ

「敵なら仕方ない、仕方ないね」
地上に居る風姫・雷姫に対して両手それぞれを向けて広げると、そこに備えられたピンク色の球体に光が走る。
その状態から地上へと真っ直ぐに急降下しつつ、手の平から数多の閃光が放たれた

フェザーバレット、打ち出したエネルギー弾の形状がまるで羽のようであることから名づけられた兵器。
一般的なビーム兵器と同一のようなものらしいが羽と言うだけあって撃ち出しが軽い
またライフルよりはマシンガンとしての性質に近いらしく、集弾性も良くは無い様で広範囲にばら撒くといった感じだ

>>591
(あれは・・・極端に改造されているとは居え間違いない、ベースはアシエルか)
攻撃を行いながら、しかも急降下をしている最中だというのに余裕を持ってレオンが持ってきた機体に視線をよこす。
データには無いがハーゲンの頭の中には類似する機体が該当していた。
アシエル・・・自身も所属するSK指揮官クラスに配備される機体であり、そう易々と行き渡るものではない

レイナが所有していたとは考えづらい、つまりあれはレイナに協力的な
且つSKとある程度近しい距離にある組織からやってきたということ。
ハーゲンは既に察しが着いていた、が周囲の反応を見るに他のパイロットとは顔見知りだったらしく伝えるまでも無いと判断したらしい

595姫&リリー&アカリ ◆Tg./UqnJ52:2013/03/18(月) 02:51:10 ID:l3BVNSVw
>>569,>>588
小田原での戦闘があってから数日が経ったことで、甲斐の艦体のダメージは全て回復し、フォトンブラスターも使用可能となっている。
が、復活した甲斐の復帰後の初戦闘は、かつての仲間を討ちにいくという、何とも気分の乗らないものとなった。
名目の上ではレイナ・カーマインを危険分子と判断したことによる強制執行……となってはいるが、

(多分それだけじゃないって思っているのは、私だけではないでしょうね……)

艦長席に座っている武田・姫は、とりあえずの指示を出し終えた後に、そう思案する。
甲斐は現在、艦載機の出撃を終え、味方部隊の後方に控えている状態だ。
艦砲射撃で相手の戦力を減らした後に艦載機を出撃させるのがセオリーだが、今回の事情、及び相手の展開速度から、
早くも戦場はPT同士による白兵戦へと移行していた。
前方は敵味方が入り混じったフィールドとなっており、艦砲射撃が使える状態ではない。姫に思案の時間が出来たのは、だからこその話。

(こんなとき、スノウフェイル少尉だったら何て指示しているんでしょうか……)

ちらりと艦長席の隣を見るが、そこに立っているはずの副長、リリーの姿はそこには無かった。
なんでも、「ちょっとしたサプライズがあるので、後で合流する」とのことだったが……。

「艦長! 敵艦のミサイル発射管が開きました! アルブレードを狙っています!」

と、敵艦に動きがあったようだ。
味方が展開しているのは向こうも同じではあるが、距離関係で言えば、こちらが切り込んでいる状態。
先遣隊を蹴散らしたあの艦砲は使用できずとも、対空ミサイルくらいは使えるということか。
何とかしてやりたいところだが、甲斐の武装ではそれもままならない。ユウセイの近くにいる味方機に期待するしかないか……?

『あれはこちらに任せて下さい』

そう思った矢先、そんな抑揚を欠く声を乗せた通信と共に甲斐の下方向から2条の巨大な青いビームが飛来し、
アルブレードとアイゼルネを分かつような軌道でミサイル群を薙ぎ払った。
それから一呼吸分遅れて、甲斐の後方からフライヤーモードのビルトラプターが凄まじい速度で駆けていって、

『墜ちろぉっ!!』

そのままの速度でPT形態へ変形し、手持ちのランチャーで先ほどのビームが撃ち漏らしたミサイルを撃墜していった。

>>587-588
「おいしいタイミングだったようですね」

PTのものよりもかなり広いコクピット内で、カチューシャ型のヘッドセットを装着したリリーが、いつもの調子でそう言った。
対する姫は驚きを隠せないようで、

『り、リリー少尉ですか? その機体は一体……?』
「ああ、艦長、遅くなって申し訳ありません。ですが、言ったとおりにサプライズだったでしょう?」

姫が驚いているのは、本来甲斐の副長であるリリーが機動兵器に乗っていることももちろんだったが、
その機体のインパクトのほうが、理由として大きかった。
全高60メートル超級の重厚な鈍色の機体と、両腕に装着されたぶ厚い盾。肩から伸びる2門の巨大な砲……インパクトを受けるな、
と言うほうが難しいその機体は、その名をジガンスクード・アンジェという。
鋼龍戦隊で運用されている「巨大な盾」ジガンスクードのデータを元に新造された、もうひとつの「盾」であった。

「まあ、クレマチ伍長と一緒に遅れた分は働きますよ。全体の指揮は明智大尉が執っているんでしたっけ?」
『ええ、そうです。今はガブリエルに乗って、前線に』
「了解です。まずは、少しの間あの艦を黙らせることにしましょう」

緊急展開用の大型ブースターを使ってアルプ・トラウムよりやや低い高度まで上昇したジガンスクードは、
両肩の砲をその黒い艦に向け、先ほどと同じ巨大なビームを続けて2発、発射した。
スペースノア級の主砲となっている連装衝撃砲と同じ力を持つビームだ。さすがに無視はできまい。

「明智大尉、聞こえますか? こちらスノウフェイル、遅れて申し訳ありません。このジガンスクード・アンジェの調整に少し時間がかかりまして。
エスコートのクレマチ伍長共々、これよりそちらの指揮下に入ります。
この機体は文字通りの「盾」であり、Eフィールドジェネレーターも装備しています。上手く活用して下さい」

アルプ・トラウムに衝撃砲を撃ちかけながら、リリーはライトに対してそう通信を入れる。

596レイナ ◆zv577ZusFQ:2013/03/18(月) 06:35:48 ID:U8jCKvyI
>>591
【「よう。随分と元気がないな?バナナが足りなかったか?」】

「ふっ……やっと来たわね。遅いわよレオンハルト。今まで何処をウロチョロしていたのか、まぁ詳しくは聞きはしないわ」

見たことも無い黒い機体に乗っているが、レイナには彼が味方だと確信していた。
本来、眷属とはこうあるものなのだ。それなのに……。

「そんな。あれ……あれはアシエル?何故反逆者側に?」

ライトには訳が解らなかった。アシエルと言えばシルヴィエ・クロイツの指揮官達が愛用する最新鋭機。
邪悪に黒く塗装されて少しは外観に相違は見られるがライトの眼はそれを見抜く。

>>594
【「他の機体や戦艦も同一の対応でいいのかい?」】

「いや、レイナ・カーマイン以外は生死は問いません。あまり抵抗が激しいなら見せしめにいくつかに消えてもらっても別段、問題はありません」

……何を言っているのだ彼女は。酷く独裁的なこの思想。今までの彼女はそうだっただろうか?
ライトの頭は欧州フリードリヒ・マクシミリアンに与えられた使命を果たそうとする事で一杯となっている。
そんな訳で、敵の生死は問わない等と一番最悪で最低な選択を取る。
そしてそれを告げたのは最も危険な存在。

>>595
「カナメ様、甲斐が出ました。こちらの進路上です」

「……んにゃ。私らの退路の上に。すごく邪魔なんだけれど。一旦、艦を止めて」

イクリプスの一報を受け、心底面倒臭そうに顔をしかめるカナメ艦長代行。
ブリッジクルーのメイド達も甲斐との邂逅にざわざわとしている。
このまま突破するにはあの主砲が邪魔だ。流石にこちらのバリアでも損害必死。


【『墜ちろぉっ!!』】

「……アカリぃっ!」

一方、こちらユウセイを仕留めようとするホーミングミサイル。
それは突如突撃して来たビルトラプターにて到達せず全弾撃ち落とされていた。レイナが与えたあの機体が今はレイナに皮肉にも牙を剥いて来る。
出来れば彼女には敵になって欲しくは無かったのだ。

「速い!?」

しかし居合い抜きを未然に阻止する為に撃ったミサイル。それがユウセイに届かないとなれば、次に迫るのは完璧な状態から繰り出される神速の居合い。
爆風の中を抜け、アルブレードがアイゼルネ・ブルートを一閃。

「やるじゃないかユウセイクン」

レイナの反応では今からでは回避不能として機体のダメージを最小限に止める防御の体勢に入るレイナ。
結果的に胴体を斜めに切りつけられてしまう事になり、何故か血飛沫の様な赤いものが装甲の切り口から飛び散った。
派手にいかれた様だが、ダメージは薄皮一枚といった所で有り、マシンセルならばオートモードで修復可能な範囲だ。
逆に、居合い抜きの後の隙を付き、こちらも万全な状態で反撃出来てしまう。

【アイゼルネ・ブルート:神速の型が命中。残りHP65%。徐々に回復中】

「ユウセイ、私は半身と話が有るんだ、しばらくあっちに行っててくれ」

アイゼルネの右腕が伸びて行き、攻撃後のアルブレードへと巻き付こうと迫る。
この拘束攻撃が成立したならば邪魔にならない様にアルブレードを全力で別方向へと投げ捨ててしまうつもりだ。
レイナが見据える先はアカリ。

【アイゼルネ・ブルート:アルブレードへデモンズ・バインドで攻撃】

597 ◆zv577ZusFQ:2013/03/18(月) 06:41:17 ID:U8jCKvyI
【「了解です。まずは、少しの間あの艦を黙らせることにしましょう」】

「……んもう。特機タイプも所持しているなんてぇ」

次々と立ち塞がる大きな壁にため息が出てしまうカナメ。

「気を付けて。あれはドゥロとは違って砲撃特化っぽいわ」

遅れて現れたジガンタイプから砲撃されるアルプ・トラウム。高機動が売りの当艦はイクリプスの絶妙な舵取りにて艦体を反らす事に成功する。
しかし、それでも艦の主砲クラスの強い砲撃はアルプ・トラウムが発生させる赤いバリアを難なく突破し、艦体に砲撃の与波をかすらせる。
それはブリッジにも衝撃を伝え。

「「きゃあぁー!」」

ブリッジのメイド達が悲鳴。

「目が……目が回る〜」

そして、ふしだらな二つの果実を縦横無尽に揺らしながら、艦長のカナメはフラフラになっていた。

「失礼しましたカナメ様。厄介ですね、あの砲台」

アルプ・トラウム側もこのまま撃ち続けさせる訳には行かない。
1人涼しい顔のイクリプスは、慌てずナイト・フライヤーをジガンへと射出する。
アイゼルネ・ブルートのモノと同じ名称の蝙蝠型の自動攻撃子機である。ただ、大きさは艦に搭載する際にそれ相応の大きさとなっており、強力になっている。
ずんぐりした巨体に群がり、その牙、その翼にて切り裂かんとする。

【アルプ・トラウム:残りHP90%。ナイト・フライヤーでジガンスクード・アンジェに反撃を行う】


【「明智大尉、聞こえますか? こちらスノウフェイル、遅れて申し訳ありません。このジガンスクード・アンジェの調整に少し時間がかかりまして。
エスコートのクレマチ伍長共々、これよりそちらの指揮下に入ります。
この機体は文字通りの「盾」であり、Eフィールドジェネレーターも装備しています。上手く活用して下さい」】

「スノウフェイル少尉?……しかしその機体はどこから……いいえ、そんな事はあの反逆者どもに勝利してからで良いか。
あてにさせてもらいますよ。このままあの艦を沈めて下さい」

欧州、極東でも無い別陣営の介入を怪しむが今はそんな事はどうでも良い。
勝たなければ意味が無い。そのライトの目はあたかも何かに取り憑かれたかのようにギラギラとしていた。

「……クレマチ伍長、しばらく後に撃墜された振りをしてレイナ・カーマインをこちらのオープンスペースまで誘導して下さい。
彼女はあなたに拘っている。話を聞く振りでもしていれば、必ず誘き寄せられるはず」

ライトがプライベート回線でアカリへと不思議な指示を出す。
この際、外道な手段などとも言っていられない。レイナを突出させ、こちらの隠し玉のシルバーバレット隊にて袋叩きにしてしまう予定だ。
当初は、ヒツギにこれを頼む予定であったが彼をレイナに近付けるのは予想以上に危険と判断した為の代案。

598 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/18(月) 10:49:04 ID:gft2ET8E
>>588
>>「……まぁ、適当に当たってギブアップしちゃいなさい」
「ほんとに、殺す気か。あの人は」
回避は、不可能に近い、なら、防御を、と思った矢先
>>595
>>「墜ちろぉっ!」
「ビルドラフター、クレマチ伍長か、助かりました。流石は、レイナ嬢の半身」
礼は、言っておく。
「この完全な体勢のまま、放つ。」
神速の居合いは、アイゼルネに当たったが
>>「やるじゃないか、ユウセイクン」
「薄皮一枚か、となると、」
当然、反撃が来た、しかも拘束型の
「恐らく、クレマチ伍長と二人で話がしたいのか。じゃあ大人しく捕まりますか。」
特にといった、抵抗もせず、大人しく捕まる。

599 ◆zv577ZusFQ:2013/03/18(月) 11:56:44 ID:U8jCKvyI
>>598
「ヒットよ。じゃあ君はあちらでお友達と仲良く遊んでいるが良いわ」

アイゼルネはその名前に似つかわしく無いもの凄い怪力でホールドしたアルブレードを勢い良く放り投げた。
アルブレードはまるでプラスチック製のオモチャの様にふっ飛んで行き、その投げる先にはレイナがここで最も危惧するべきと読んだあの者の機影が見える。

(……気に入らないわね、このプレッシャーみたいなもの。正直、つばめと静香で何とかなるとは思えないな)

ユウセイがふき飛ばされたのはシルヴィエ・クロイツの念動力者の機体の元。
まるでツインテールの様な妙な頭部をした白い簡素な機体だ。
レイナはこの機体に不気味な違和感を覚え先程からチラチラ気にしていた。
念動力者であるユウセイを利用して、そのツインテールの何らかの反応を見られる物かとの抜擢である。

(……それに。何だかんだ情に厚いユウセイクンが居れば最悪、奴に静香達が殺されてしまう様な事は無いと思うからね)

そこに最低限の保険をかけておいた。
今は敵だがレイナはどうか期待通りに動いておくれよと願っておいた。

600 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/18(月) 18:27:35 ID:gft2ET8E
>>599
「ああ、やっぱ吹っ飛ばされんだ。」
勢いよく、吹っ飛ばされた、
「激突は、避ける。」
ユウセイは、機体をそらし、逆にブーストをかけることで、落ちることを阻止する。
(待てよ、もしかして、)
明智大尉は、ピッドに阻まれている。
ヒツギも、戦意を喪失して、戦えない。
おまけに、レオンバルトもいる。
「多勢に無勢、俺が行っても、背後から彼奴等がくる。」
なら、そう思い、軍用回線を開く
「アルブレードより、ケルビル1へ、エンジェル9明智ライト大尉の援護をして貰っていいですか?、あの二人は俺がやりますから」
そう、連絡を入れる

601ゼバスチャン ◆oR45XRwhpI:2013/03/18(月) 21:42:47 ID:Wt3wSd0w
>>590
命中を確認 あの物騒な対空砲火を一つ、無残な鉄くずに変えてやった
然し間髪いれず行われたのは、視界一杯に広がるといって差し支えないほどの弾幕

「コイツはいい!! こいつはいいぞ!!」

その中でこの男は、シールドを構えて笑っていた
けたたましい轟音、背筋を凍らせる死の気配、被弾を知らせる無数の警報

その全てが、あの懐かしき最前線、碌に制空権も取れてない中、電話一本でアヴェンジャーを届けた激戦区を思い出させてくれる
ソレを体現しているのは、ただのAM一機だというのだ

「やぁ久しぶりバニーちゃん!! さっきの戦艦にいたのは人違いだったようだな!!
 熱烈な歓迎どうもアリガトウ!! これでこそ戦場!! 懐かしき我が家へただいまだ!!」

シールドに小さな穴が幾つも開き、覆い切れない箇所の装甲を容赦なく削り取って行く対空砲火
だが致命傷には程遠い、程遠いなら 反撃は十分に可能なのだ

ウィングに搭載されたロケットランチャー スタンバイ
トリガーを引き、発射される

「今度はイテェじゃすまねぇかもしれねぇぞ!!」
敵機ないし、地表に当たれば炸裂する榴弾が計4発 焔姫に向けて発射された

>>591
そんなご機嫌な戦場で一つの小さな異変が起こる
何のことはない レーダーに映る随伴機体が全て消えうせたのだ

「なんだ? いつもの故障か?」

ステルス性のその機体に気付くことも出来ず、ただ味方のみが消えたとなれば
その原因をレーダーの故障と考えるのも無理はないだろう

なに 何時もの事と拳を振り上げ、レーダーのディスプレイに一撃、壊れた機械はこうやって直す
だが幾多の機械を直してきた鉄拳も、正常なものを直すと言う高等技術は持ち合わせておらず

「なん・・・・攻撃だと!?」
ここで初めて自身が攻撃を受けたことを自覚する 自分の見える範囲全てに視線を向け、やがて発見する数瞬までそこにいなかったはずの黒い機体
型式は・・・不明、見たこともない、その風貌に薄気味悪さすら覚える

武装から近接特化型と判断をつけたその黒い機体は、すぐ近くの自分には目もくれずに、ヒツギへとコンタクトを取っている
いざとなったら援護に移るか? 焔姫とのタイマン中、ソレは中々骨の折れる援護だと、知らずの内に汗で濡れた掌を軍服で乱暴に拭い、今は焔姫への攻撃に専念する

602その頃、諏訪 ◆E8ckRIIdug:2013/03/18(月) 21:54:14 ID:vUAXZLck
「レ、レイナが襲われている……何という事を!」
「はぁ、欧州の派閥が何やら。色々とガタガタしているようで」

 諏訪大社。
 激烈な弾幕戦の末に破れて“諏訪法性(の一つ。複数が現存している)”を奪われた、その当事者を調査中、マーガレット・ウィリアム=ウィルマース博士は……

「何とかしてレイナに救援を……法師、今こそ」
「ひょっとして、開祖普化の超機人とか期待してません?拙僧はそんな話聞いた事無いでござる」
 虚無僧とは禅宗の一種“普化宗”に属する特殊な行脚僧だが、開祖である普化には色々胡散臭い話がある。
 メグがつい期待するのも無理からぬ事だが、そうそう出てくる訳がない。

「しゅーん……」
「ああもう仕方がないでござるなっ!
 気休め程度ならやってみるでござるよ」


>>592
 ヒツギの脳裏に、声が聞こえる。

 数日前に出会った、あの少女の声だ。

『レイナのそばにいてあげて……』
『よろしくお願いします……』


「……あの少年が、どれだけあなたの言葉を思い出せるか、為すべき事を為せるかまでは、分からないでござるよ……」

603レオン ◆NcltM1gQ/Q:2013/03/18(月) 22:16:28 ID:6mwQhHz6
>>590>>592>>601

黒い機体の腰部と肩部に備えられた計四つのマルチポッドからそれぞれ円筒状の物体が射出、一定距離を飛来すると灰色の煙を発し破裂
煙は忽ち焔姫達三機を覆い隠す。マヤ達に対して念の為、状況と相手の情報を伝える

「その煙幕には赤燐の成分が含まれている。赤外線も遮断するから相手の主兵装の威力は半減したと言って良い…まぁ煙幕内は漏れなく見えなくなるのが難点だが…少しの間は凌げるはずだ」

【「お前もレイナ側に付くのか・・・!!」 】
ヒツギのゲシュペンストの挙動は明らかに迷いを孕んでいた
無理もない
言ってしまえばヒツギがあんな機動兵器を駆るハメになったのは成り行きだ
如何にレイナを守る事を誓ったとして、それは極個人的な事情だ
そして頭にクソが付くほどの真面目さからの行動に対する責任、望まれるべく使命とで雁字搦めになる事は少し考えてみれば当然であった

「…まず、俺はお前を先に解放すべきだったかも知れない…が」

煙幕内で前傾、脚部が地表を踏みしめると脚部を中心に紅い稲光が発せられると同時に、そこには蹴りだした際に穿たれたであろう窪みを残すのみ

その姿はドロワナから射出されたロケットの上、射出された先から瞬時にその上を飛び移ると後に残された弾頭は時間差で破裂

その勢いを更に加速させドロワナの脇を抜ける
セバスちゃんの目に映ったその機体の足底部からはブレードが延びていた

ドロワナの後方の地表に着地すると同時に衝撃波と共に姿を消す
ヒツギの駆るゲシュペンストの目の前にムラマサの右腕部からの斬撃が迫る

その斬撃が衝突するかの刹那
衝撃波と僅かに削れた大地がその道なりを示していた

604 ◆h9Hr5c.eFE:2013/03/18(月) 22:43:31 ID:NgQeLKcs
>>594
フェザー・バレットが軽快な発射音と共に降り注ぐ。
風姫と雷姫は素早く左右に散開してそれを回避した。
「…エクリプスさん達が退路を確保するまで、あの機体は私達が抑えましょう!」
「はい、姉さま!」
インセイオンが降下してくるポイントに向けて駆け出す両者。
「スラッシュリッパー、発射!」
風姫のスカートアーマーから、四基の手裏剣状の攻撃端末が撃ち出され、
四方からインセイオンに襲いかかる。

>>601
「何が我が家よ! ニヤニヤしてんじゃないわよ、この戦闘狂!!」
状況が状況だけに、ゼハスチャンの朗らかな態度はマヤの気に障った。
苛立ちながらもドロワナの様子を見やれば、やはりアームファランクスでは大した被害を与えられていなかった。
(…このまま遠距離戦を続けるのは不味い…だったら!)
こういうときに決断を迷わないことこそがマヤの長所であり、強みである。
すぐさま焔姫のブーストを最大にし、向かい来る弾頭を掻い潜るようにしてドロワナへと真っ直ぐに接近していく。
ロケット弾のうち一発が、焔姫の胴へと直撃するかに思われた瞬間、マヤは背に負ったブルーティッシュ・ブレードを勢いよく抜刀した。
「せぇっ!!」
そしてその切っ先を、なんと地面目掛けて突き刺し、自身は高々と跳躍した。
さながら棒高跳びの要領。ロケット弾は焔姫の足元をすり抜け、遥か後方へと飛んでいった。
その勢いのまま剣を引き抜き、前方のドロワナへと突撃する焔姫。
「もらったぁぁ!!」
ブレードの峰に並んだスラスターが点火するや、その機体は一気に加速。
踏み込みと共に、横薙ぎの斬撃を浴びせにかかる。

605ヴィルヘルム@アルゴス ◆E8ckRIIdug:2013/03/18(月) 22:44:22 ID:vUAXZLck
>>603
「ちっ、弱いところをっ」
 明らかに精彩を欠くヒツギを狙っている。
 ラウディやレミーが事前に話すのを聞くと、ヒツギとレイナがカップル未満だとか何とか。そこに迷いがあるのだから、生粋の軍人であるレオンが突かずにいられないのは分からないでもない。

「やっぱり前に出るんだった……」
 このくらいになるとその急な加速に対処して当てるのは簡単だ。だが、有効打になるかは別だ。
 辛うじてラウディのアルゴス・ランチャーの長射程ミサイルが届くが……今度は命中の可否が別問題だ。

606 ◆h9Hr5c.eFE:2013/03/18(月) 22:55:22 ID:NgQeLKcs
>>603
「その声、レオンハルトさんですね!」
スモーク・ディスチャージャーという奴だろうか。
煙幕が立ち込め、辺りを覆い隠していく。
「援護ありがとうございます! これなら持ちこたえられそうです…!」
物理的な保護効果はもとより、視界を遮る煙は、自動追尾武器のスラッシュリッパーを主力とする風姫にとって追い風となり得る。
事態は好転している。静香にはそう感じられた。

607ゼバスチャン ◆oR45XRwhpI:2013/03/18(月) 23:30:28 ID:Wt3wSd0w
>>604
「俺はトリガーハッピーだ!! 戦闘狂と一緒にするな!!」

そこは妙なこだわりがあるようで、マヤに叫び返す
だがそのタイマンにケチをつける機影あり

先ほどまでヒツギにコンタクトを取っていた黒い正体不明機
発射したロケットランチャーを踏み台にこちらへと向かってくる

脚部パーツに取り付けられたブレードを見れば、確かにアノ機体は近接特化型なのだろう
問題はすでにこちらの射程圏内の内側に入り込んでいること

「クソッタレがぁぁぁああああああ!!!!」
何とかドロワナと敵機の間にシールドを滑り込ませ 蹴り脚をブロック
シールドの表面に深く長い切り傷が刻まれる

>>604
一難は去った、確かに通り過ぎた
だがあと一難が舞っていたことに このときまだ気付いてなかった

ロケットランチャーの爆風の中 飛び立つ機影が一機
別の機体が接近中であるアラームが鳴り響く

「誰だ!? ・・・あのバニーちゃん!!?」
見た限りあの機体は地上用として作られた機体であった

それゆえに空中から砲撃と言うアドバンテージを持って無力化しようというシナリオだった
何をどうしたか分からないが、黒い機体の一撃に対処した結果、焔姫に背を向けてしまうと言う愚を冒してしまった

スラスターによる姿勢の制御、精一杯の悪あがき、長刀が煌き通り過ぎた

「ウィング一部欠損!! テスラドライブシステム異常!! ロケットランチャー片方ロスト!! マトリクスミサイルも一部失ったか!!」
背負ったウィングを両断され、ソレによる姿勢制御に異常、成すすべなく地上へ落下して行く、致し方ない 緊急着陸へと移行する

>>603-604
「ボマー3より各機!! 近接特化2機に張り付かれて劣勢!! 誰か救援を頼む!! 援護する側が救援を呼ぶか・・・!!」
通信をオープン、援護を要請 劣勢が続けば嬲り殺しにされるのは明白

「せめて着陸ぐらいは自力で頑張りますかね!!」
墜落するのは初めてではない、スラスターを駆使して姿勢を制御するが、敵が指を咥えてみているはずもない

「マトリクスミサイル!! ファイア!!」
黒い敵機に向けて大型のミサイルを射出、一定の飛行の後にガワが外れ、中の小型ミサイルが黒い正体不明機に向けて飛んでいく

そして焔姫に対しては右腕のリボルバーカノンを起動 弾幕を張って牽制を行う

608ハーゲン ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/19(火) 00:03:08 ID:NQVK3JuM
>>603
>「…まず、俺はお前を先に解放すべきだったかも知れない…が」
>ドロワナの後方の地表に着地すると同時に衝撃波と共に姿を消す
>ヒツギの駆るゲシュペンストの目の前にムラマサの右腕部からの斬撃が迫る

「!!」

瞬時に放たれた斬撃を察知し左腕のブレードを斜に構えて受け、腕を広げる動作と共に後方へ流す
ヒツギからして見たら本気で攻撃してくるなど夢にも思っていなかったはずだ。
瞬時に体が反応し、攻撃に対して防御体勢をとったのだろう

(やっぱり撃ってきたか・・・!)

だが切っ先を向けられることに対処は出来ても、逆にヒツギが切っ先を向けられるかは別の問題だ
しかしながらヒツギはレオンがそんな甘っちょろいことを言って居られる様な相手ではなく
ましてや言わせてくれるような人物でないことも知っている。
少なくとも現状のように防御に徹していては削られるのが目に見えている

「・・・クソッ!!」

横方向に動き間合いを取りながらGリボルヴァーの銃口がムラマサへと向けられると
一瞬の迷いの末に引き金が引かれシリンダーの回転と共に撃鉄が動く。
発砲による反動で軽く右腕が跳ね上がり、銃口からは薄く煙があがる

(今ほど自分の射撃の才能の無さを嬉しく思ったことは無ぇよ!)

ヒツギの射撃能力を考えれば、いくらリボルヴァーが比較的高火力と言えども命中精度は高が知れていた
さらに何時ものヒツギならば引き金を引きながら前に出たところだろう・・・が、今は横に逃げた
下がる訳でもなく前に出る訳でもない、ヒツギの心理状況をそのままに写し取ったものだと言えよう

609レオン ◆NcltM1gQ/Q:2013/03/19(火) 01:09:12 ID:Lj.Md1m6
>>606>>607>>608
【「その声、レオンハルトさんですね!」】
レイナはさておき、機体がここまで違っていても知るもの達には完全に特定されるとは、口角が思わず上がってしまう

先ほど脇を抜けた敵機ドロワナが思惑通りにこちらを向いて追撃
わざわざ無駄になるかも知れない砲撃を行う必要はないからだ

ミサイルコンテナから小弾頭達が解放される直前
こちらの攻撃に対して一瞬間が開いてからの横飛び、そして銃撃
ヒツギにとってもっとも適性の高いクロスレンジでの反撃の選択にしては余りにも
「中途半端な…」
ムラマサの上体を反らせる
ゲシュペンストから放たれる弾丸を避ける為ではない
弾丸は完全に飛び退いた方向へと逸れていたからだ

小型ミサイルの群が一斉にこちらに向けて迫る
反らした体制から倒立、脚部のブレードを展開し体を捻りつつ弧を描きながら飛び退くと切断された弾頭がムラマサとゲシュペンストとの間まで飛来
ムラマサの着地と同時に破裂した

立ち込める煙からムラマサのカメラアイの光だけが見える

「そんな半端な心構えじゃ…死ぬぞ?」

レイナを守って行くにせよ、実質連邦政府の人質である家族の為にせよ
ヒツギがこのままならば生き残ることさえ難しいだろう

そのいずれを選ぶにしても生き延びる事を考えさせる必要がある
ヒツギが仕掛けてこないならこの煙に乗じて敵部隊を攪乱、あわよくば数を減らすまでだ

610ハーゲン ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/19(火) 01:59:14 ID:NQVK3JuM
>>596
>「いや、レイナ・カーマイン以外は生死は問いません。あまり抵抗が激しいなら見せしめにいくつかに消えてもらっても別段、問題はありません」

この時ハーゲンは珍しく少しだけ驚いたような表情をしていた。
データ上だけで判断した明智ライトの口からは絶対に出てこないであろう過激な発言だと感じたからだ。

あの姫3機は所属不明な上に身元不明、利用する方法などいくらでも思いつく。
現に保護及び観察目的で手元に置かれていた程だ、一緒に戦っていたライトがそれを知らなかった訳ではあるまい
どちらかといえば穏健派の官僚タイプ・・・そう判断していたのだが。
もしかしたら正常常な思考状態ではなのかも知れない

「そう、そういうことならそれも良いね
 それじゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」

ハーゲンはその目を細め、口を三日月形に吊り上げて笑みを浮かべる。
どちらにせよ結果が変わるだけでハーゲンが行おうとしていた工程そのものに違いは殆ど無い
むしろ楽になったというものだ

>>599>>600
「邪魔」

飛ばされてきたユウセイの動向を確認することも無く
ましてや援護を求めることも無い、完全に介入してきただけの邪魔な存在としてのぞんざいな扱い。
戦闘真っ最中に突然やってくれば当然の対応ともいえるが、ハーゲンはそれとは少し違っているように感じた。

言うなれば邪魔ものとしての扱い以前に、その範疇にすら入っていないとでも言うべきなのだろうか
おそらくユウセイがこの場で帰艦したとしても引きとめもしない・・・そんな風な

>>603
>「その煙幕には赤燐の成分が含まれている。赤外線も遮断するから相手の主兵装の威力は半減したと言って良い…
>まぁ煙幕内は漏れなく見えなくなるのが難点だが…少しの間は凌げるはずだ」

「余計なことを・・・」

相手の放ったスモークがただのスモークで無いこと等瞬時に看破していた。
しかしながらビームの減衰を促す効果をあえて選択したようだが、相手がインセイオンのデータを持っているたは考えづらい
この機体の武装及びシステムは同じSK所属の人間ですら一部を除いて知らないのだから
となると見た目から実弾兵器は所有していないと瞬時に判断したということか

(流石はレオンハルト・シュナイダー・・・と言えばいいのかい?)

>>604>>606
>風姫のスカートアーマーから、四基の手裏剣状の攻撃端末が撃ち出され、
>四方からインセイオンに襲いかかる。

インセイオンの掌にある球体、先ほどフェザーバレットを放ったそれが再び発光する
その輝きは一律ではなく、まるで脈打つように躍動し、発光を強めるとそれは輪となって両の手に齎された。
形状は天使が頭にでも乗せていそうな、光で出来た輪としか言いようが無い代物
両腕を翻せば掌に吸い付いているかのように追従すし、風切り音を響かせる。
その保持方法と見目から判断して、『チャクラムシューター』ではなく実在する円月輪『チャクラム』に程近い性質であろうか

持っていたスライサーをマニピュレーターの人差し指と中指で挟み、新たにもう2枚のスライサーを生み出して今度は中指と薬指で挟み込む
これで風姫の放ったリッパーと同じ4枚、こちらは機械による誘導ではなく念動力による遠隔操作
先ほどのチャクラムと言う例えが適切であれば、この兵装は・・・

「オービタルスライサー・・・誘導兵器対決なら受けたってあげるよ!」

両腕を振りかぶり、その勢いのまま4枚のスライサーが放たれる。
スモーク化では風姫に対しての有効打にはならずとも、リッパーを迎撃する程度の火力は持ち合わせているはずだ。
その通りに襲い掛かるリッパーと正面から衝突する形でスライサーが激突し4つの爆炎が上がる

「折角のプレゼントだから僕も使わせて貰おうじゃないか」

赤く照らされたインセイオンは、その機動力のままにスモークの中に突っ込んでくる。
あえて視界が悪い中に突っ込んでくるなど正気の沙汰とは思えないかもしれないが、ハーゲンの能力を考えれば無謀な選択肢ではない
念動力者としての素質を持つ彼はスモーク化でも気配を感じることが可能

先ほどスライサーでリッパーを打ち落とせた理由もこれだ、迎撃しようにもリッパーの位置を把握しなければ意味が無い
しかしリッパーの気配を感じることが出来ればある程度の予測が出来る・・・出来たと言うべきか

だがこの状況、実は未だ顔を出していない雷姫の存在があった

611リリー&アカリ ◆Tg./UqnJ52:2013/03/19(火) 04:35:28 ID:f71h2lmc
>>597
戦艦と言えば、火力と防御力に優れ、機動力の低いもの……リリーの砲撃も、そのセオリーに則って行われたものであったが、
アルプ・トラウムの挙動はそのセオリーを完全に超越していた。まさか、あの砲撃群をかすめただけで済ますとは。
だが驚いている暇はない。敵艦から射出された自動攻撃子機がこちらを狙っている。姿形からして、アイゼルネのものをスケールアップしたものだろう。
縦横無尽に動き回るフライヤーに対し、ずんぐりとしたアンジェでは、対処が難しい……。

「……とでも、思いましたか? その幻想をぶち壊します」

外付けされていた大型ブースターを切り離すアンジェ。
固められていた増槽とブースターから開放された背部には、十本の長剣のようなデバイスが装着されており、五対になるように設置されたそれは、天使の羽のように見える。

「ロング・ソードブレイカー、迎撃!」

無論、それは飾りで付いているものではない。ロング・ソードブレイカー。ナイト・フライヤーと同様の、独立攻撃端末。
勢いよく射出されたソードブレイカーはそれぞれに飛び回り、それぞれに迫り来るフライヤーに狙いを定めると、
迷いのない軌道を描き、高速でフライヤーへとその切っ先でもって突撃した。
これによってフライヤーを押し返したソードブレイカーは、さらにその身を縦に割り、内蔵されている砲身を露出させると、
フライヤーの内部機関へゼロ距離射撃を浴びせた。
大型化され、アイゼルネのものよりも強力になっているとはいえ、内部に射撃を食らってはひとたまりもない。
爆砕したフライヤーたちの爆炎の中から、ソードブレイカーたちは悠々と戻ってきて、アンジェの近くに滞空する。

「高速艦と解った以上、隙を見せるのはいけませんね。
甲斐、こちらスノウフェイル。敵艦をスキャンし、テスラ・ドライブを探して下さい。
高速艦と言えど、揚力機関を失えば航行できないはずです。そこを突きます」
『こちら甲斐、了解しました』

甲斐にスキャンを依頼したリリーは、再び両肩の衝撃砲でアルプ・トラウムに向けて2、3度砲撃する。
あの機動を見る限り、この砲だけで艦を無力化することは難しいだろうが、それでも進攻の妨げにはなるはずだ。


そうして砲撃を加え、敵艦を足止めしていたリリーの元に、ライトから返信が届いた。
どうやら遅れたことに対するお叱りは無いようで、少しホッとする。だが、どこか彼女の様子はおかしかった。
レイナと相性が悪い上、エリート部隊であるエンジェルフェザーを隊で送り込んだこの作戦において、
総指揮を勤める彼女が気負うのは無理からぬ事だとは思ったが、それを抜きにしても、あのギラつきっぷりは普通ではない。
姫と同様、リリーもこの戦いに疑問を抱いている一人だったが……ライトの様子がその疑問に拍車をかけたのは言うまでもなかった。

「…………っ、了解、しました」

だが、そんな様子のおかしいライトの指示に、多少救われた者も居る。アカリだ。
ユウセイに迫るミサイルの残りを撃墜した彼女は、そのままビームランチャーの銃口をアイゼルネに向けてはいたが、
指がどうしても動かず、トリガーを引けずにいた。
おかげでユウセイがアイゼルネに捕まって、どこかに投げ捨てられてしまったが、それでもトリガーにかかる指は凍ったように動かない。
次は自分が投げ捨てられるのか? ライトの言うようにこちらに接触してくるのか? 撃つべきか? 撃たざるべきか?

「レイナさん……」

ぐるぐると回る思考が、アカリの精神を加速的に削っていく。

612リリー ◆Tg./UqnJ52:2013/03/19(火) 04:36:33 ID:f71h2lmc
>>605,>>607
「む、救援要請ですか……」

ドロワナからの救援要請と、戦況モニター確認したリリーは、アンジェの近くに滞空していた五基のソードブレイカーに指示を与えた。
長剣の姿をした独立攻撃端末たちはそう時間をかけずにトップスピードにまで加速し、手負いのドロワナを追撃しにかかるであろう焔姫を横から急襲した。
鋭い実体剣の切れ味を持つソードブレイカーだ、回避するか、何か防御手段を講じない限り、狩る側と狩られる側が逆転するのは必至。

「リューデル軍曹、そのまま焔姫に射撃を加えつつ、後方へ退避してください。すぐに援護機をまわします」

ソードブレイカーが焔姫に有効打を与えるか、それとも防御されるかはさておき、これで行動は阻害されるはず。
そう判断したリリーは、次にヴィルヘルムとラウディに通信を繋ぎ、

「ヴィルヘルム少佐、あなたの機体には修理装置が搭載されていましたね? 中破したラーズアングリフを後方に下げますので、応急修理をお願いします。
クーリマン軍曹、後方に下がるラーズアングリフの援護にまわってください。焔姫は突破力に優れた機体ですが、火力に優れたガトリングは既に破壊されています。
弾幕を展開しつつ、ラーズアングリフと共に後退してください。それだけで、かなり焔姫の進攻を阻害できるはずです。
こちらからも、ソードブレイカーによる妨害を行います」

二人の機体は新型のようだが、修理装置と補給装置を積んでいるのはこの状況では素直にありがたい。
上手くドロワナを援護し、応急修理を行えば、ドロワナを甲斐に帰艦させて、本格的な修理・補給を行うことができるだろう。

613 ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/19(火) 06:43:12 ID:NQVK3JuM
>>609
>反らした体制から倒立、脚部のブレードを展開し体を捻りつつ弧を描きながら飛び退くと切断された弾頭がムラマサとゲシュペンストとの間まで飛来
>ムラマサの着地と同時に破裂した

ゲシュペンストとムラマサの間を激しい熱と光、音が分かつ。
ヒツギは切断されたミサイルを当たらないと踏んでいたらしく、怯んだ様子は無かった

>「そんな半端な心構えじゃ…死ぬぞ?」

「んな事は分かってんだよ!!」

半端な心構え、揺らいだ意志では自分の身を守るどころか誰かが犠牲になってしまう。
理解しているどころか既に経験済みだ、むしろこの経験が今のヒツギの立場を生んだといえる
そんな事が脳裏によぎったヒツギは目を丸くしてハッと何かに気づく。

『変わっていない』という事実に

この身動きが取れない絡め取られたかのような状況が、あの戦いの延長線上に存在しているならば
それはつまり何も変わっていない、何も払拭出来ていないという事に他ならない。

先ほどヒツギは分かっていると言った、むしろ分かっている気になっていた
自分は変わった、変わろうとしていたと。
守るために強くなるために努力をしていたと。

だが本当の意味で分かったのはたった今、こんな取り返しが付かない状況に陥って初めてだ

「俺はッ・・・!如何すれば良い・・・!!」

血を吐くような言葉はレオンへ問いかけたようにも聞こえて、自問自答にも取れた。
レイナとレオンと・・・ヒツギが彼らに出会ってから
初めて曝け出したであろう『弱さ』を具現にした言葉だった。

614ヴィルヘルム@アルゴス ◆E8ckRIIdug:2013/03/19(火) 07:08:11 ID:05M2PD0s
 実のところ、一発も撃たずに話を終わらせるのがヴィルヘルムたちの理想だったがもう無理。

>>612
「了解(アイアイ、マム)、リューデル機を下げる……下げられるのかね?」
 まだ不慣れだが、ビームコートやジャマー、シールド装備のこの機体なら多少の弾幕は凌げると思いたい。後はカウンターで撃ち返す。

『了解しました、焔姫を牽制します』
 ラウディ機の背中のハードポイントに取り付けられたミサイルポッドから、合計20発のミサイルが放たれた。

【ヴィルヘルム、《集中》を使用してからゼバスチャンに隣接、修理装置を使用】
【ラウディ、《狙撃》を使用してから5連長射程ミサイル×4で焔姫を攻撃】

615 ◆zv577ZusFQ:2013/03/19(火) 09:19:30 ID:.k4n23yk
>>600
【「アルブレードより、ケルビル1へ、エンジェル9明智ライト大尉の援護をして貰っていいですか?、あの二人は俺がやりますから」】

「いいえ。ケルビム1はこのまま雷姫、風姫を殲滅してください。
こちらは気にしないで良いですよ」

ガブリエルに追従して来た鬱陶しい蝙蝠達は、今しがた振り払った。
ユウセイの様に突出した能力は無いが、ライトもぺーぺーと言う訳では無かった。
一応、パイロット面でもちゃんとしたゼネラリストである。

(……それに。ハヤミ中尉の甘さが命取りになるかも知れないしね。気心の知れないハーゲン少尉が機械的に仕留めた方が良いに決まっている)

最新鋭の部隊と人材。それが揃いも揃って攻めあぐねている現状。士気の面でも頭数をすぐにでも減らしたい。
これ以上レイナ一行を調子に乗せてたまるものか。ならば愚かな仲間の死を持ってしてこの流れを断ち切ろうと試みた。

>>606
「静香、つばめ。あのツインテの機体には必要以上に気を付けなさい。まだ詳しくは説明不可能だけれどこの邪王真眼が危険と判断しているわ」

上手く立ち回っているつばめと静香に主からの未来のお告げが下される。
まだインセイオンのプレッシャーの根拠は見えていないので、レイナもアドバイスをしてやりにくい。

「でも命を張る必要は無いし許さない。危なくなったらレオンハルトを呼びなさい。回収に向かわせる。
悪いけど、私の方はそれどころでは無くなるから」

こちらに加勢してくれる貴重な存在が勝手に死なれては困るし、彼女らもこんな他所の世界で終わるのは嫌なはずだ。
そして蛇足な感じで自分に降りかかる災厄も見えているかの様な事を言い残した。

>>611
「…あら。意外と芸達者な。もー……老骨のジガンのくせに」

ジガンタイプに遠隔操作されるソード・ブレイカーの鋭利な刃にこちらの蝙蝠の群れは凪払われてしまった。それもまたあっさり。
カナメは相手機体を好き勝手に貶しつつもメカニズム的に見て理に叶った見事な仕上がりだと実は称賛していた。

「ふむ……これじゃあ甲斐を突破するにはまだ無理っぽいか。レイナ達も手一杯みたいだしね。長居は嫌なんだけれど」

甲斐のスキャンにより、アルプ・トラウムが調べられているのを察知。まぁ甲斐の事はこちら側も知り尽くしているのでようやくおあいこと言ったところか。

「それでいてこちらはあのジガンタイプに有効的な手が殆どありませんから。こう張り付かれては厄介ですね、実際。
こちらをよく理解してらっしゃる」

敵の手並みに苦笑いするイクリプス。
ジガンタイプの衝撃砲での妨害を艦船離れした機動にて何とか直撃せずに凌いでいるが、流石にイクリプスの手を持ってしてもこれではいずれ無茶が出る。
こちらも対空迎撃用のホーミングレーザーをジガンスクードへ照射するが、あの盾には焼け石に水かも知れない。

【アルプ・トラウム:残りHP80%】


>>611
【「レイナさん……」】

「アカリ。それで私を撃たないのか?反逆者を倒す絶好のチャンスなのだがね」

すでにビルトラプターにビーム砲を向けられているが、物怖じせず堂々とした口調をもってして会話に突入する。
この様子ならアカリは連邦のやり方に迷いや疑いを持っているのだろうか?
もしそうならば、出来れば彼女を我が物としたい。

「半身と認めたあなたとは銃を向けずにちゃんと話がしたかったわ。今でもそれは変わらないけれど、どうしよう?
私は、あなたが欲しいわ。……あなたとなら災厄の未来を変える事だって」

まるで告白でもするかの様な紛らわしい台詞に、通信を傍受していたライトの方が一瞬ドキリとする。
しかし、この展開はライトにとって正に望ましい展開。
ライトの思惑通りにレイナはアカリを勧誘しにかかったのだ。

『グッド……。では一芝居打ちましょう。内通疑惑により、あなたのビルトラプターを撃ち落とすといった陳腐な物です。
クレマチ伍長の反応速度なら見せかけのトリックが可能でしょう。
後は仕上げにレイナ・カーマインの気を引くような台詞を残し、森林地帯に誘導願います。大丈夫必ず彼女は釣られます』

そしてライトは今後のレイナとアカリの信頼という物を完全に壊し、引き裂くような醜悪な三文芝居を引き起こそうとしている。
いったい、小田原フェスタに参加していた時の様な誠実で何処か委員長っぽい彼女はどこに行ってしまったのか?

616 ◆h9Hr5c.eFE:2013/03/19(火) 20:46:19 ID:X2HUs0Bc
>>607
ダメージを負い、地表に降りるドロワナの姿に目を光らせるマヤ。
「チャンス! このまま一気にっ…!!」
リボルバーカノンの弾丸は剣の腹で受け止める。
うち一発が肩をかすめて火花を上げたが、マヤは怯まない。
【HP85%】

>>612
しかし、事はそう上手くは運ばなかった。
「……なっ!?」
死角から飛び出してきたのは、ブルーティッシュ・ブレードをも上回るサイズの巨大な剣。
ソードブレイカーによる援護攻撃は、完全にマヤの間隙をつく形で焔姫に命中した。
「うあぁぁっ!」
反射的に急所は外したものの、大きく吹き飛ばされる焔姫。
砂煙を巻き上げながら、どうにか2本の足で着地する。
結果的にドロワナとの距離は一気に開いてしまっていた。
【HP70%】
「くぅっ、逃げられた!!」

>>614
次の瞬間には、また別の機体から放たれた四基のミサイルが迫り来る。
「ちょっと、なんであたしばっか狙ってくるのよ!?」
駄々っ子のように叫びながらも、即座にファランクスを連射。
ミサイルは一基残らず叩き落とされ、進路半ばで爆散した。
「あーもう……レイナ! こっちに援護とか回せないワケ!」
そう口にした瞬間、マヤは少し後悔した。
これではまるであの高慢ちきな邪気眼女に助けを求めているようで、不本意極まりないではないか。

>>610
「くっ…!」
スラッシュリッパーはチャクラムに弾かれ、すごすごとスカートアーマーに戻ってきた。
敵側もまた誘導兵器を持っている。
これでは、スラッシュリッパーはさしたるアドバンテージとも言えない。
しかし敵機が無謀にも煙幕の中に突入したことを察知したことに、静香は勝機を見た。
「つばめ! 今よ!」
「はいっ!」
インセイオンの後方から、黒煙を破って飛び出したのは雷姫。
「チャクラム・シューター!!」
「はあっ!!」
正面に待ち構える風姫を交え、鮮やかな挟撃が放たれる。
薙刀と電撃チャクラムが、一寸違わぬタイミングでインセイオンを討たんと迫る。

>>615
「はい。ですが、何とか抑えて見せます! レイナさんは引き続き甲斐の相手を!」
慢心があるわけでも、油断があるわけでもない。
しかし、静香達はまだ気付いていなかった。
目の前の敵が秘めた恐るべき力に……

617 ◆JryQG.Os1Y:2013/03/19(火) 21:41:00 ID:UalR53dY
>>610
>>「邪魔」
(邪魔言うなよ。)
その、言葉を必死に押さえながら、
ほっとくことにした。
あの二人の反撃からして、十分な対抗は出来る。
そう、ユウセイが判断してしまったのが、彼女達の運の尽きだった。
>>615
>>「こちらは、気にしなくても良いですよ」
(明智大尉め、意外と、しぶとい。)
味方なのに、そんな酷い事を考えてしまうユウセイ。
(T-linkで、バレッド隊の情報を使えないかな。)
全ては、彼奴等を、生き残らせるために、
必死に策を考えている。ユウセイ
>>516
「まずは、彼奴から行くか。T-link」
念を収束させ、刀の形へ形成させていく。
「突撃娘、先ずは、お前からだ。」
(あの大剣を潰せれば、殆ど彼奴の武装はない。)
左肩を狙いほむら姫に、迅速の型の、衝撃波を放つ

618ゼバスチャン ◆oR45XRwhpI:2013/03/19(火) 22:55:23 ID:aRhznTnw
>>612>>614>>616
姿勢制御 着地

高度からの強制着陸にハンパない振動がコクピットを揺らす
牽制の弾幕をものともせず突っ込んでくる焔姫、進退窮まったかと冷や汗が吹き出る

だがありがたいことに援護の手、何処からか飛んできた長剣がドロワナと焔姫を引き離す
見れば空にそびえる鉄の城・・・というわけではないが、見るものを圧倒する巨体

宇宙では忌まわしき存在と称されるジガンスクード
それが遠隔操作で長剣を放ったのだ

弾き飛ばされた焔姫を待ち受けていたのは、これまた援護の手 アレは量産機か何かだろうか?
20発のミサイルを放った後、近接して修理を行おうとする

「こちらボマー3!! 助かった 後で一杯奢らせてくれ
 あと修理は手すらドライブ・ユニットを復活させて欲しい!!」

マズは礼を言うのが礼儀 その後に修理に入る量産機へと要請を出す

「了解だ量産機、一端後方に下がる だがあのバニーちゃんにはお返しをしてやらねばな!!」
弾き飛ばされた焔姫を睨み、不敵な笑みを浮かべる 背中にマウントされたガトリング砲が回転すると共にドロワナの頭部が同体内へと収納されていく

「ボマー3より各機へ!! これより敵アーマード・モジュールに対し スーパーアヴェンジャーによる集中砲火を仕掛ける
 付近の味方機は、射線上からの退避をお勧めする!! 警告はしたぞ、後での文句は一切聞かん!!」

無線で中尉を呼びかける、回転したガトリング砲は収納された頭部の上に装着、恐ろしく巨大な七砲身が焔姫に向けられる

「機首と・・・」
その砲身が円を描く、敵を討ち滅ぼさんとする下準備

「同軸ッ!!」
轟音を持って紡がれる歌は滅びへの賛歌、今ここに物理的な消滅を

「アヴェンジャアアアァァァァァアアアアアアアア!!!!!!」
その瞬間 放たれた弾頭は死を呼ぶ彗星

右腕に括りつけられたリボルバーカノンとは比較にするのも馬鹿らしい
ラーズアングリフ・ドロワナが持つ最強の兵器が、焔姫へ炎を吹き上げた

619ゼバスチャン ◆oR45XRwhpI:2013/03/19(火) 23:05:19 ID:aRhznTnw
>>618修正

>手すらドライブ・ユニット ×
 テスラドライブ・ユニット ○

ついでに追加を

>>609
こちらが発射したマトリクスミサイルをこともなげに対処してなお、ヒツギへとコンタクトを取る正体不明機

「クソッタレ・・・ナニモンなんだアイツは」
なにやら行動を開始しようとしているらしいが、今は焔姫への攻撃を優先
警戒を怠らぬようちゅういしながら、焔姫への攻撃を続行する

620レオン ◆NcltM1gQ/Q:2013/03/20(水) 00:59:06 ID:JCr4r.06
>>610
『一般的な機動兵器にとっての完全な暗闇』に敢えて突き進む趣味的とも言える不気味なフォルムのソレの行動から
奴には熱光学、赤外線及び電磁波に依らない感知システムと対応した攻撃システムが存在するという根拠にしておくには充分過ぎていた

(しかし、俺の身も一つ。ここはしばらく二人に任せる他はないか)

>>613
【「んな事は分かってんだよ!!」】

…この余裕のない反応を見る限り、どうやらライト…いやSKの闇とでも言うべきか
『かつて』のチョロい彼女を扱うが如く、簡単に出し抜ける状況では無い事を告げている

ならば、『こちらも』カードを切るべき時だ
【「俺はッ・・・!如何すれば良い・・・!!」】

ミサイルによる煙幕は衝撃波と共に霧散したと同時に、その向こう側に居たはずのムラマサは背部にマウントされていた小太刀、ムラマサブレードを抜き放つと瞬時にゲシュペンストの真正面から激突
辺りに響く衝突音と共にゲシュペンストの胸部、コクピットの真上を刃先が紅く煌めく黒い刀身の小太刀が貫いていた

「聞こえるかヒツギ。今ナノマシンを介して、お前の機体に有線で通信している」

ヒツギ側のディスプレイに表示されるステータスは致命傷を負っていることを告げており、この状況は甲斐の方にも既に行き渡る情報である
しかし、それは偽報だ

ムラマサに使用された特殊なナノマシン
これは通常、切断の再に刀身に触れている部位に浸食し攻撃、また刀身に付着した物質を分解する事でムラマサのエネルギーとするものだが
通常の機械や一般的な機動兵器に向けて使われた場合
コンピューターを破壊せずに回路に接触することで有線接続を行うことが出来
またダミーサーバを作成し内蔵電池の許す限り各種電子的な妨害を行うことをも可能としていた

実のところヒツギのゲシュペンストにはダメージは無いも同前と言える

「お前のじーさんな。顔が広くてな。ある理由でお前は後ろを心配する必要は無い。後は…解るな?」

もう少し話しておくべきなのだが、状況が許してはくれない
接続を解除し、ゲシュペンストから刀を抜き、背を向けつつ振り払ってから切っ先を鞘へ滑り込ませ、セーフティーの動作を確認


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板