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戦場スレpart2

580ハーゲン ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/17(日) 17:41:52 ID:YRm5ckP.
遠方から飛行して接近してくる機影が1つ、識別コードは連邦軍・・・それも欧州のものだ
事前に全員が受け取っていたデータから、それは今作戦に合流予定であった機体のものだと判別できる。
表示されているコールは・・・『ケルビム1』

「どうやら間に合ったらしいね」
ケルビムという名前から想像する姿形といえば幾多の大きな翼を重ねた大天使だろう。
そのコードネームを持つ以上、機体の姿もそれに近しいもの・・・では無かった。
18mというMサイズにしても小型なボディと丸みを帯び段モールドが数多彫られた装甲
全身に取り付けられた半透明の球体は鮮やかなピンク色であり、ボディの白と相まって神々しさよりも可愛らしさが前面に出てしまっている

極めつけは『翼が無い』ということ。
頭部左右から機体全長と同等の長さを持つ翼らしきものは生えているが、どちらかと言えば動物の様な垂れ下がった巨大な耳だろう。
・・・ケルビムというよりはその周囲に居る『小天使』か、肩に乗っていそうな『使い』の方があっていた。

事前に情報を持っていたライトでも肩透かしを食らうだろう。
見た目もそうだが武器もスッキリしている、逆にスッキリしすぎて何も持っている様子は無いのだ。
恐らくは内臓兵器を使用するのだろうが、ゴテゴテと武器を装備しまくるユウセイとは対照的に見目から兵器と判断できる要素は一切無い

「輸送機の遅れから到着に支障が出ると判断し単機で来た
 連邦軍欧州支部所属ハーゲン・クルーゲ少尉だ」
通信から聞こえてくる声は若い、いや幼いとすら感じる男性の声。
映像を見るとその線の細さ、髪と肌の色の薄さは希薄さすら感じさせるほどだった

>>578
ハーゲンは波紋のような物をアルブレードから感じ取る。
それが念動力者同士の共鳴であることは一瞬にして判断できた
事前情報からこの部隊に所属している念動力者がただ1人で、感じた念がその情報からハーゲンが持ったイメージそのままだった事で
パイロットがユウセイであることも同時に理解できた。

(へぇ・・・)
瞼も瞳も表情筋すら1mmも動くことの無いまま、言葉は発さず内心でのみそう呟く。
これは関心したから漏れ出した言葉では無く、むしろ蔑みや嘲笑から出たものだった
(イサム・カイオウが入れ込んでいると聞いていたけど・・・ねぇ?)
彼がユウセイに対して押した烙印は『微妙』、溜息すら笑い出して仕舞う肩透かしだ。

当然この思考はユウセイの念で読み取るなど出来る訳が無い、ハーゲンの念はユウセイの軽く上を言っている。
だが塗り潰すのが巧いからこそ、ユウセイはそれを悪寒や不安のような漠然とした何かで感じ取ることが出来たかもしれない


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