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戦場スレpart2

576ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2013/03/17(日) 14:26:36 ID:YRm5ckP.
甲斐のカタパルトハッチが開き、発進用の射線の調整が行われる
そしてレールの上、発射装置にその両足を乗せる機体の姿があった

色は暗い赤と黒で塗りつぶされ、そこに白のラインが走る。
右足と左腕に取り付けられたその存在を主張する実体剣―――ゲシュペンストMk-2 S/B

この機体の登場となれば、パイロットなどこの場にいる誰もが語らずとも理解できただろう
大半の人間は彼はこの戦いに参加しないだろうと考えていた
ヒツギとレイナの関係、そして他者の考えるヒツギ像から推測すれば当然の結論といえる。

発進へのカウントダウンが始まる、コックピットに居るヒツギの表情は何時になく険しい
その胸中に抱え込んだ煮え切らないものを押し殺し機体のペダルに足をかける。

「・・・ゲシュペンスト、ハヤセ機出るぞ!!」
射出によるGがヒツギの体を襲い、ゲシュペンストは宙に放たれた。

>>575
「・・・レイナ」
彼女と彼からしてみたら最悪の邂逅だったかもしれない
あの時交わした契約は破棄されたままに、横に並ぶのではなく相対する事となってしまった。
ヒツギの躊躇は目に見て取れる、攻めてくる気配がまるでない
戦うべきか戦わぬべきかヒツギの内で鬩ぎ合い、それを上から押しつぶそうと葛藤しているのだ。

あの時ヒツギが突出したばかりにレイナがそれを庇い倒れた。
その空気をそのまま持ってきたかのような沈黙が両者の間を埋め尽くす

「・・・・・・」
どう声をかければいいのか、むしろ声をかけざるべきなのか。
何時ものヒツギで何時もの関係ならばこの問いに対する回答等すぐに出てきただろう
今はそれも難しい、敵味方と割り切れるほどヒツギは大人ではないのだから


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