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戦場スレpart1
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ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。
イベント告知テンプレ↓
【イベント名】
【予定日時】
【予定人数】
【内容】
【備考】
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>>147>>149
身動きの取れないリヴェンジャーを包み込むように、青い炎が広がってゆく
新手の攻撃であろうか――――
――――いや、違う
それは逆に周囲を蠢くデブリを寄せ付けず、放たれる銃弾を弾き返しているではないか
誰かがツバサを守るために援護防御をしてくれているのだ
「……無事か?」
どこかで聞いたことがある声が語りかけてくる
それはちょうど出撃する直前に聞いた――――――
その視界を覆う一面の青の中に一つだけ人影が揺れる
振り上げた腕の動きにつられて炎の障壁は動く。
「戦う姿に無様なものなんてない」
まるで青い炎のマントを翻すように、白い騎士は銃撃に割り込む形で佇んでいた。
【HP残り90%】
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「…………来たか、アスト……アスト・ゼイビア……!!」
機体をスペースデブリに隠し、ずっと一人戦況を眺めていたケネスは敵艦から白い騎士機が出撃したのを確認した。
「……やはり、あの男は…………」
ケネスは>>151の光景を目の当たりにし、改めて嘗ての友人が敵に寝返っているという現実を思い知らされて絶句する。
「討つしか……ないならば!!」
彼の決断に呼応するかのように騎士機マギヌスは赤い炎を滾らせて、機体の隅々にエネルギーを巡回させる。
「…………剣狼よ、我と汝とでこの戦場を駆け抜けん!!いざ、参るッッ!!!」
灰色の騎士鎧はただ一点……、騎士機モレトスに向けて急速接近をする!
「受けよ……剣狼の牙をッッ!!」
マギヌスの左腕に備え付けられた盾のエッジが伸びるように可動して、高周波を纏った二本の刃で相手を貫くべくシールド・ファングを突き出す。
【騎士機マギヌス、敵増援として出現】
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>>151
「!?!?……なによこれは?……誰がやったの?」
このままダメージ覚悟で武装のチャージを待っていたが、どういう訳か敵の攻撃が遮断されている。
突然にリヴェンジャーを包む青い炎の障壁。こんなものは当然自機の発動したものでは無い。……だとすればいったい?
通信で聞こえて来るのは例の奴の声
「っ……アスト・ゼイビア。捕虜であるあなたがどうしてここに来たの?……なんのつもりよ?」
出撃前にじっとしていろと釘を刺して来た筈の男が、戦場に現れたのだ。
ツバサは窮地を助け出してくれたアストに感謝の意を示すより先に、まずは高圧的な態度で問い詰めた。
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【敵戦力は二手に別れており、シュタール隊から見て真正面にゼクス機
左手にナーヴァル隊を後方に置くグラオ・ヴェヒター、ローランド×3(A~C)
右手にはリカーナザンス×2(A~D)ローランド×2(D~G)による小隊が2つ
リカーナザンスE~Hはゼクスの援護】
>>150
灰色のゲシュペンストと思わしき機体が
銃撃に対し味方機の盾となり立ちはだかる
>「アレクサンダー・シュリンゲン! あんただな!?」
「その機体…ロディ・シーンか」
引き続き光弾がグラオ・ヴェヒターを襲う
「ふん!」
迫る光弾に対し気合いと共に盾を振り払い仁王立ちで問いかける
「敢えて聞こう!ロディ・シーン。何故、此処へ来た?」
【グラオ・ヴェヒター残りHP98%】
【全軍引き続き砲撃(ロディ以外)】
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>>152>>153
「!!」
肌に感じる殺気、それは間違いなく自らに向けられているものであった
キッと目を細め、周囲を見渡せば赤い閃光が此方へと迫ってくるではないか
「お喋りは後だ!!来るぞ、下がれ!!」
この口調は戦場というこの空間で精神が高ぶっているのだろう
ツバサの言葉を一蹴すると、盾を構え直し背中に背負った剣を引き抜く
程なくして強襲するもう一機の騎士――――――― それは余りにもアストの機体に似ていた
ガリガリと握った盾が火花を散らす。
その刃を受け止めようとするも、速度の乗った一撃に押し負け弾き飛ばされる
「同じ機体……ッ!?」
瞬時に機体の自動姿勢制御機能を切断し
漂っていたデブリに足をつけるという荒業で持ち直すと、思い切り踏み切り突撃するように飛び掛る
「伸びろ!!シザー・スカート!!」
モレトスの持つ大型のスカートが展開し、ハサミのような形状を取るとそのままマギヌスへと一直線に伸びてゆく
【HP76%】
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>>152>>155
「……同型機!?」
アストの乗るモトレスと対峙する灰色の騎士の様な機体。
わざわざ、お揃いで出て来たのにも何やら理由が有りそうなものだ。
>>154
「月面帝国……いつまでも好きにはさせないわ」
止めどなく繰り返される光と星屑の雨。
リヴェンジャーは大きめのデブリを盾にする等で、これ以上の被弾を阻止しながら
ビーム・ショットガンで右側に展開するリカーナ・ザンスの小隊へと突撃。反撃に出る。
(……エネルギーのチャージ状況は60%という所か。……駄目ね。まだ撃つ機会じゃ無いわ)
同時に両肩部、胸部のエネルギー兵器のチャージも遅いながらにじわじわとゲージが上がりつつある。放射可能まではもうすぐだろう
【リヴェンジャー残りHP45%】
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>>151>>153
新たに出撃したアストと、そして彼の白い騎士が守ったツバサのリヴェンジャー
だが、そんな彼らの前に、新たに立ち塞がる、もう一体の機体があった
細身のシルエットに漆黒の機体に赤い単眼
まだ幼い少女の駆るサイクラノーシュだった。
先のコロニーでも仕掛けてきた機体だ。
「あはっ!また会ったね!楽しんでる?」
無邪気に、楽しげに二人に語りかける
「アストお兄ちゃん久しぶり〜、今日は逃がさない、ちゃんとエリスの相手して貰うよ〜」
遊び、無邪気で楽しい遊び
子供が蝶の羽を毟るような、それは……悪意無き悪意、本能の残酷性。
「二機とも落ちちゃえ♪」
ライフルの形のそれを構え
二人に向け、何発か電磁ランチャーを放つ
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>>152
「ケネスもお兄ちゃん狙い?」
援軍として急遽到着した、エリスの駆るサイクラノーシュ
アストとツバサに攻撃を試みながら
ケネスにも通信を送る
「でもお兄ちゃんと遊ぶのはエリスなんだから、邪魔しちゃダメだよ〜」
と、いかにも楽しげに
はしゃいだ声で話す
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>>155
「……当てて来たかッ!それでこそ、我が友だ……。」
シールドの伸びたエッジを格納し、盾を前面に出してダメージを軽減させる。
【マギヌス残りHP94%】
「アスト……何故お前はッッ……!!」
間合いが詰めてあるので、ケネスは次の一手としてマギヌスの右手にある銃剣『ガンキャリバー』をスラッシュモードにして、アストの乗るモレトスへと斬りかかる。
もっとも、彼はアストが記憶を失っているとは予想だにしていない…………
>>158
「…………!?邪気が来たか……!!
子供は下がっていろ…………これは俺のッッ……!!」
あくまで、ケネスは感情を抑えようとしていた。
されど、彼の機体から燃え盛る炎がそれを否定するかのように内なる激情を表す。
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>>157
「敵援軍……コロニーを襲撃したあの子どもね」
回避成功。デブリに潜みながらうまく狙いを付けさせない。
(……彼女もアスト・ゼイビア狙いなのね?一体、何者なのよ、この男は)
苛立ちながら、サイクラノーシュへとビーム・ショットガンで反撃。
ますますアスト・ゼイビアという男の正体に疑問を持たされる。
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>>156【ナーヴァル隊Aと交戦】
【リカーナザンスABローランドDE】
帝国兵「敵機接近!高エネルギー反応、注意されたし」
帝国兵「構うものか!すり潰してやれ」
前衛のリカーナザンスAの全身にビームの雨が降り注ぐ
偵察兵「か、かわしきれん!」【リカーナザンスA30%】
リカーナザンスのほぼ全体の装甲表面が赤熱している
後方から四基のミサイルが迫る
【ローランドDEミサイルでリヴェンジャーを攻撃】
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>>154
「俺に、それを訊くのか……!?」
バルバトスはガトリングを肘側面に折り畳み、ビームの雨を巧みに掻い潜りながら加速。
ヴェヒターへと急接近する。
「俺から全てを奪ったあんたとその親父……シュリンゲン家に関わる人間を、亡き者にするためだ!!」
そして、腰部のプラズマ・カッターを抜き放ち、側面から斬り付けた。
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>>159
「自分だけ楽しむ気!?ケネス酷いよ〜」
「アストお兄ちゃんは私のなの!それに子供扱いしないでよ〜ちゃんと大人だよ!」
こうムキになっている部分は
どう見ても子供だろう
だがそこに
>>160
「逃げられちゃった……って反撃!」
ブースターを展開
素粒子を排出
持ち前の速度を発揮し、ビームショットガンから逃れる
「皆邪魔して……」
「いいよ、解った、お兄ちゃんより最初にあなたを落としてあげる」
そう言いつつデブリに隠れるツバサを探しつつ
「周りのが邪魔だな〜……」
面白いゲームのように
鼻歌交じりにそう言って
やがて……大体の位置を特定すると
「まとめて穴を開けて、出て来れないようにしてあげる♪」
きゃはは、と笑顔になって
折りたたみ式の大きな砲タイプのソレ
二門で一つになっている携行式のビームガトリング砲
ツイン・ビームガトリングを展開
「キャハハ〜、どうするの??ねえ、どうするの??」
二門の砲を回転させ、その方向にビームの弾幕を放つ
「楽しい〜♪コロニーや街を襲う遊びよりも楽しい〜♪」
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>>159
「不意打ちで無ければ!!」
振り下ろされる刃を見越してか、此方も右手に握る『ガンキャリバー』合わせる様に振りかざし、切り払わんと動いた。
実剣であるそれぞれの獲物は、ビーム刃のように反発しあうなどということは無かった
だが実体剣であるが故に
金属と金属が打ち付けあう甲高い金切り音を響かせたのだ。
互いが従える赤と青の炎が2人の周囲を彩る――
「お前もっ……俺を知っているのか?」
どちらが押し勝っても押し負けてもおかしくない鍔迫り合い。
その最中、自らの名を呼んだ敵パイロットへと声をかけた。
アストの声は押し負けまいと力の篭ったものであったが、確かにケネスの知る男の声そのものであった。
>>156>>157
「ぐあっ!!」
そんな2人の邂逅に少女の一撃が割り込む。
押し合いに必死になっていたアストの横腹に電磁ランチャーの弾は突き刺さり
爆炎を立ててアストを吹き飛ばしたのだ
「また……あの子か!」
追撃を防ぐために左手の盾を前に出し、青い炎の障壁をその上から張った
そしてガンキャリバーの切っ先を飛び回る少女……エリスへと合わせる
「君は俺の何だったんだ……いや、俺は君の何だったんだ!!」
唇を噛み締め、虚しく叫びながら青い光弾がエリスへと放たれる。
実践の中で少しずつ感覚が戻っているのだろうか、その射撃は前回に比べればしっかりと狙いを絞れていた
【HP59%】
>>160
「ごめん、さすがに抑えられそうに無い……!」
機体を見れば一目瞭然、この2機は明らかにエースであろう
だが、そんな2機を相手に無理やりながら立ち回るその動きは只者ではない。
一朝一夕の技術ではなさそうだ
――― 調べてみれば、彼が何者なのか分かるかもしれない
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>>162「俺から全てを奪ったあんたとその親父……シュリンゲン家に関わる人間を、亡き者にするためだ!!」
バルバトスが弧を描きながらヴェヒターに迫る
その勢いを活かしつつ、真一文字に斬り裂くべく
バルバトスの斬撃の流れに逆らわずシールドで受け流すヴェヒター
すれ違い様、両機の『眼』が合う
その刹那、ヴェヒターのバーニアが一瞬だけ爆発的に吹かし
バルバトスの右側面をシールドで突き出す
「殺す為、ただそれだけか?」
再びバルバトスに対して仁王立ちするヴェヒター
【グラオ・ヴェヒターHP96%】
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>>164
「…………!?
アスト、ふざけた真似はよせッッ!!」
嘗ての親友からよもや、そのような発言が来るとは思っていなかった。
ケネスは動揺を隠せないでいる。
「そうやって油断させる気かッッ……!!」
ケネスの激昂に併せて騎士機マギヌスは眼光が青色から赤色に変わってゆく。
『ウールヴヘジン』が発動したのである。
「覇ぁぁぁああッッ……!!」
機体の動力源であるクリスタルが赤く発光し、『ガンキャリバー』の威力が徐々に増してゆく。
このままでは、アストは押し切られるかもしれない。
>>163
「…………いい加減にしろ!此方は総統勅令で動いているのだぞ……!!」
彼女の行動は作戦に支障をきたしかねない。
ケネスは警告を出して様子を伺ってみることにした。
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>>164
「何って、私に戦いを教えたのもお兄ちゃん」
「お兄ちゃんは帝国のスクールを出た私に、色々な事を教えてくれたんだよ」
アストの記憶は僅かでも蘇るだろうか?
彼との過ごした時間は、どういう形であれ、少女にとってかけがえの無い物だったのだろう
それがこの言葉から、解る。
「お兄ちゃんはエリスの大事な、お兄ちゃん、血の繋がりなんて関係ない!」
「忘れちゃったの……本当に……」
先ほどまでの少女の声とは違う
深く、悲しみに沈んだ声
やがて……。
「きゃッ!?」
アストの放った青い光弾がエリスのサイクラノーシュに被弾する
【サイクラノーシュ残りHP75%】
ツバサにガトリング砲での攻撃を敢行していたエリスには
持ち前の速度でも回避が出来なかったのだろう、だが。
「やっぱり、お兄ちゃんエリスに当てるなんてさ……思い出させてあげる」
「これはどう♪」
ツバサに向けていたツイン・ビームガトリングを
今度はアストにも向ける
回転する二門のビームガトリングの弾幕が、アストに迫る
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>>166
「何よ!私も援軍での出撃命令を貰ってるの!誰と戦っても関係ないでしょ!」
ムキになって言い返す
身分上も作戦命令上も、間違いなくケネスの方が上なのだが……。
「それにケネスだって、アストお兄ちゃんばっかり相手にしてていいの!?敵は他にも居るじゃん」
たかだか階級は曹長のエリスが騎士階級のケネスに
この物言いだ、いつもの事だが、その間にも眼前のツバサやアストへの攻撃は緩めていない
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>>165
「……!」
剣を容易に受け流された。
かつてシミュレーションで手を合わせたときと変わらない、格調と威厳に満ちた動き。
かつて憧れもしたそれは、今のロディにとっては我慢のならないものだった。
曲がりなりにもエースの手腕か、ロディは機体を瞬時に翻し、
大型のデブリへと着地した。
「……ああ、そうだ。他に何がある?
俺には貴様らみたいな、大義だとか信念なんてものは無い。
有ると思うのか?
無理矢理戦場に連れ込まれ、殺しに明け暮れるばかりだった"俺達"に……」
ロディと言葉を交わした人間ならば、
彼の雰囲気が穏やかならざるものに変わりつつあることに気付くだろうか。
しかして、それ以上にバルバトスの姿には、見るものを戦慄させるような変化が起き始めていた。
緑色をしていたアイカメラの輝きが真っ赤に染まり、
"眼"という輪郭さえ判別できないほどの輝度で、ギラギラと円く光っている。
「貴様はどうなんだ? ……相も変わらず、騎士道の真似事とでも言う気か……?」
闇の中、双眸の光を揺らめかせながらデブリの上に悠然と佇む姿は、
ある種霊的ともいえる不安感をもたらすものである。
加えて、念動フィールドの出力が不自然に上昇しているらしく、
乱れ飛ぶ光条は全てバルバトスに到達する前に掻き消え、真空中に霧散していく。
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>>167
「帝国の……スクール?」
戦闘中でありながら、少しでも己の記憶を手繰り寄せようと必死に思考を繰り返す
その表情は険しく歪み、思わず力が篭った手に対しアストの駆るモレトスも力強く剣を握り締めた
「だがっ……、俺はっ……!!」
己を兄と慕う少女に向けて刃を立てること、少女の大切な思い出を忘れてしまったこと
その事実が自らへの苛立ちを募らせてゆく
モレトスの周囲に青炎が立ち上り、その真っ赤な瞳が淡く輝く。
背部のスラスターが音を立てて展開すると
エリスの元へと電光石火の如く飛び出してゆくではないか。
掠り、装甲を抉って行く弾幕に怯むことも無く、射軸を姿勢制御用のバーニアだけで切り替えしてゆく
おそらく、アストが嘗て見せたことがあるはずだ―――― 『カウンター』を
青炎をその切っ先まで纏う剣で、擦れ違いに一閃しようというのだ
【HP38%】
>>166
「分からないんだ!!」
まるで黙れと言わんばかりにアストは吼える
噛み締めた唇からはつぅと赤い血が垂れ、その痛みすら分からないほどにその心は揺らいでいた。
「お前の事も……俺のことも!!」
再び打ち合う形となった互いの剣だが、ウールヴヘジンの発動により拮抗していたバランスは崩壊した。
ミシミシとモレトスの機体が音を立ててゆく
「……だがッ!!」
「俺はあの燃える街を―――― 俺はッ!赦す訳には行かないんだ!!」
その言葉に答えるかのように、モレトスに取り付けられたクリスタルは発光を強める。
アストの強靭な底力とも言うべきだろうか。
この土壇場において――― さらに機体の出力が上昇しているのだ
【HP28%】
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シュタールと帝国軍との熾烈の戦いが繰り広げられる中、シュタールは前線から離れた位置にあった。
艦載機はほぼ出払っている。そうでもしなければ戦線を維持できないからであろう。
しかし、それは大きな間違いであった。
突如、シュタールの周囲のデブリ帯に光が発生する。
光はシュタールを挟み込むようにして急速に近づいていく。
帝国軍の対艦ミサイルだ。
「フッ…」
【C・スプランディード、ローランド×6出現】
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>>170
「ッ!!??」
「キャアッ!!」
ドウンッ
強力な衝撃
強烈なダメージが機体に走る
コックピットへの直撃は避けたものの、記憶を失ったアストからは
まるで想像もつかない、しかし嘗ては使っていた技術
強力な、剣でのカウンター攻撃だった
その一閃は機体に強かなダメージを与えた
「キャアッ!!??」
衝撃と振動で
ツイン・ビームガトリングがあらぬ方向を向き
デブリの一つを穿ち破壊する
「ひっ!?み、見つかった……」
そこには今まで隠れるように拘束状態になっていた
ヒカルの機体、ウィンの姿が露見された。
「アスト……お兄ちゃん……」
【サイクラノーシュ残りHP20%】
モニターが各部の行動不能の警告を出す
「……エリス・ミスカトニック、撤退するよ……」
少女は宇宙の中
その虚空の中にバーニアを展開して、全速で撤退していった。
最後にカメラアイをアストに向けながら……。
【エリス、サイクラノーシュ撤退】
【ヒカル、ウィン姿露見】
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>>169
「私は、騎士道や帝国の大義などに興味はない。しかし…」
そこからの言葉はノイズにかき消される
鬼の形相へと変貌し明らかに本来の制御を外れつつあるソレに見覚えがあるらしく
「…ESシステム…!やむをえん総員衝撃に備えよ!」
ヴェヒターの腰に刺してある一振りの長剣…飾りこそはないが力強く鈍い輝きを
その鞘からゆったりと抜き青眼に構えて精神を集中させる
【グラオヴェヒター防御HP96%】
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>>173
いつしかバルバトスの濃紺の装甲は、機体内から立ち昇る、
血煙のような朧な光に包まれていた。
「……何が守護者級だ……人殺しの指図をする男が……!」
ギリギリギリ……バキンッ!
不意に、頭頂のトサカが前傾し、後部から飛び出した突起と共に、甲殻状に三つの角椎を連ねた、鋭利な形状へと変わる。
伴って、四肢を覆う装甲の一部が連鎖して次々と起立し、
飾り気のないバルバトスのシルエットを、無数の鋭利なトゲで包み、変容させていく。
胴体が中央からから左右に展開し、
肩幅を拡げながら、チタニウムシルバーの内部フレームと、
きわめて有機的な意匠を持った"背骨"を露出させる。
「あの娘を……!!」
バガァッ!
白色の仮面が左右に割れるや、
その内部から巨大な牙を食い縛った獅子 ―撿
否、獰悪な"鬼"の形相が露となる。
「……クレアを、見殺しにした分際でッ!!」
おぞましい形相に変わり果てたバルバトスから、
激しい赤光の波が放たれた。
それは物理的な力こそ持たないが、人脳に働きかけ、強靭なプレッシャーを与える魔の念動波。
特に、念動力者であったのなら、
それぞれの抱くイメージに準じた形のショックに見舞われたかもしれない。
波の発動から寸分置かず、バルバトスは跳ぶ。
解放された追加スラスターを全開にすると共に、デブリを蹴って得た驚異の初速で、
瞬く間にゲシュペンストの一機に肉薄。
瞬き一つ挟む頃には、両の手で振るわれたプラズマ・カッターのX字の軌跡が、ゲシュペンストの胸部を左右から走り抜けていた。
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>>161
「次の手はミサイル攻撃か。……セオリー通りに迎撃をするわよ……っ!」
着弾させまいと集中。目を凝らし、しっかりとミサイルの機動を読む。
リヴェンジャーのショットガンから発射されるビーム弾により、迫り来るミサイルは次々と撃ち落とされて行く。
「……まずは前方を制圧するわ」
今ミサイルを撃って来たローランドは無視し、デブリを壁にしながらリカーナ・ザンスの方へと迫って行った。
「壊れろぉぉ!!」
不意にリカーナ・ザンス隊の側面のデブリを突き破り、リヴェンジャーが強襲。
腕にはバスター・ソードを展開。
咆哮と共に巨大なエネルギー刃が2機のリカーナ・ザンスへ向けて凪ぎ払われる
>>163
「その甲高い笑い声を今すぐやめなさい。……何が楽しいって言うの。……わけがわからないのよ」
ガトリングガンの圧倒的な手数に、次々と盾となるべきデブリ群を潰されて行く。
発砲と共に聞こえる敵の少女の無邪気な、戦場には相応しく無い笑い声。
戦争を遊びと一緒にしてしまう少女。ツバサはそれに段々とイラついて来る。
「……わたしの家族!みんなは!どれ程怖い目に遭ったのかお前にわかる!?わからないよねぇぇぇ!?」
完全にブチ切れ、子供相手にすら自らの暗い黒い負の感情を隠す事無くぶつけるツバサ。
リヴェンジャーのエネルギーチャージはどうやら完了している模様。これならば悪意ある波動ことマリシャス・ブラスターが照射可能である。
砲撃体制に入る。リヴェンジャーの両肩のアーマーが展開され、内部から砲台が露出する。周囲には赤黒いスパークが走る。
「だから……お前にも恐怖という物を刻み込んでやるわよ」
標的は前方でケラケラと笑う少女、エリスとその機体サイクラノーシュ。おおよそフルパワーでは艦隊クラスを纏めて蒸発させる程の殲滅力を誇る兵器を躊躇う事など全く無い淡々とした様子で、たった一機の機体に向ける
後はトリガーを引くだけだが……
>>172
「!?!?」
だが、ツバサはそのトリガーを引けない。
射線上に突然、デブリからパトカーを模した機体ウィンが姿を現したのだ。どうやら、隠れ潜んでいた所を、ビームガトリングガンの流れ弾で偽装を破られた様だ。
(……躊躇した?私が?……月面帝国をやらなきゃいけないのに)
自分の行動が信じられず、しばし困惑して動けずにいた。仲間を庇って撃てなかったなど、彼女にとってそれほど信じがたい事だった様だ。
またヒカルと亡き弟を重ねてしまったのだろうか。
その間に、どうやらアストによってダメージを負ったサイクラノーシュは撤退してしまった。
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>>174
まさに”鬼”となったバルバトス…
ロディの悲痛な叫びにすら動じず、長剣を大上段に構える
「ならば…その憎しみ、全てをぶつけるがいい!
私から師として贈るべきモノもある」
応えた直後には”鬼”はすぐ眼前に来ていた。そのとき
宇宙が哭いた
交差する衝撃波はグラオ・ヴェヒターを中心にデブリとなく機影となく
その全てを灰燼へと帰した
やがて不気味な静寂がその場を包み込む
残っていたものは二つの人型のみ
ヴェヒターと、その背後には鬼
ヴェヒターの胸部には罰字の傷が刻まれ、その周囲の装甲はクレパスの様になっていた
急激な加熱と冷却によりガラス質となった為である
コクピット内も人間が生きているのが不思議な程の高温に達していたであろう
その腕にはかろうじて柄のみが握られていた
「……さあ、どうした?お前はその程度か?」
見るからに瀕死のヴェヒター一見無傷のバルバトス
だがその時
バルバトスの体を中心に一瞬にして縦一文字に亀裂が入る
【グラオヴェヒターHP28%剣消失】
【バルバトス・連結部位のみダメージ】
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>>175
ビームの束はあっさりとリカーナザンス二機を通り抜け
両断された人型は爆炎と共に崩れる
帝国兵「化け物め!」
まだリヴェンジャーが居るであろう爆心地に向けて一機が対艦ミサイルを放ち
一機がそれにマシンガンで合わせようと撃ち掛ける
【ナーヴァル隊A残りローランド二機DE】
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>>177
「……!!」
ミサイルとマシンガンがこちらに向かって来ている。
しかしリヴェンジャーは回避行動に入らずに、先程、サイクラノーシュに撃ち損ねた両肩の砲を再度展開する。
「……ブラスター展開。出力オールクリア。……MAPWを使うわ」
射線軸に味方機が入る危険がある為に、一応警告をいれておく。
広範囲に放射された荷電粒子砲マリシャス・ブラスターの赤黒い光は前方のデブリを簡単に消滅させながら、ミサイル、マシンガンの実弾兵器を全て飲み込み、ローランド隊をも食らい尽くそうと迫っていく
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>>176
「……くっ!?」
交錯から数秒を経てバルバトスの機体、額から胸にかけてに裂傷が走った。
鮮血のごとく、破損箇所から爆炎が吹き出す。
【バルバトス、HP30%】
「うぐっ、が…!!」
コックピットの壁面を突き破った爆風と破片は、ロディの肩口をえぐっていた。
激しい痛み。無重力に浮かび上がる血の滴。
だが、ロディは怯まない。
すぐさま機体を反転させ、グラオ・ヴェヒターを睨み据える。
右目を斬られ、隻眼と化したバルバトスの顔には、一層の憤怒の色が立ち昇っていた。
その指先が、腰背面から伸びる尾を掴み、プラグの如く引き抜く。
末端に連結された背骨をズルリと引き抜くようにして、
右腕に構えられたその有線ユニットから、緑色の燐光が漏れ出る。
それは、数多の敵を無惨に葬ってきた、バルバトス最大にして最強の兵器。
「……アレクサンダァァァァァーーッ!!」
叫びと共に、プラグの先端から、極太の光軸が噴出する。
無意味な方向へ向けてのビーム射撃――否。
それは固定された形を成し、バルバトスの腕によって振るわれる、全長50mのビームソードであった。
「うおおおおおおおおおおぉぉぉーーっ!!」
超念動剣グリム・スローターが、太刀筋に位置するゲシュペンストの生き残り共々、グラオ・ヴェヒターへと横薙ぎに襲いかかる!
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>>179【ローランド部隊は>>173で全滅】
>「……アレクサンダァァァァァーーッ!!」
「システムを破壊出来なかったか!…だが!」
極太の光条に対し盾を構え自ら飛び込む【精神コマンド鉄壁】
ア&ロ「うおおおおおおおおおおぉぉぉーーっ!!」
巨大な牙がその盾に徐々に食い込む、バルバトスが優勢なのか徐々に押し込まれる
刀身が三分の一に達した時、ギリギリと震え上がりその状態を保ったままとなる
「ロディ、その機体と怨念に打ち克てねば、クレアと同じ者を自らの手で産み出す事になるだろう。強さを求めよ真の強さを!」
【グラオ・ヴェヒターHP10%】
>>178
ローランド二機は赤黒い奔流に飲み込まれ、その光が通り過ぎた後には何も残らなかった
その場から右手側、遠方から四機のリカーナザンスをすぐ背後に
一機の紅い機体がその一部始終を余所に左手側をみている
四機の内の一人から包囲攻撃開始から動こうとしない傭兵長に、やや訝しげに問いかける
偵察兵「仕掛けないので?」
ゼクス「…そうだな。お前達は黒い方をやれ。俺はヴェヒターへと向かう」
【リヴェンジャーのエリアの帝国軍は全滅】
【リカーナザンスD~Gがリヴェンジャーへ向かう】
背部の翼を展開し、球体の力場を作り出しヴェヒターに向かうべく
その力場を一気に解放する【精神コマンド加速】
デブリベルトをその機体名の如く紙一重で一息に通り抜ける、というより
先の二機の衝突により発せられた衝撃波により障害はほぼ無いと言えた
…光の柱を振りかざす機体とそれを押さえ込むヴェヒターの姿が見え始めた
【イーゲルHP80%直バルバトスに接近】
-
>>180
「黙れ……貴様が、その名を――!!」
怒りに呼応してグリム・スローターの出力が増し、刃はシールドの奥にある左腕にまで達していく。
だが、そこまでだった。
不意にビームの刀身が収縮し、消滅する。
「ぐ……!」
ロディの口から、少量の血が吐き出される。
爆発によって受けた傷とシステムの凄まじい負荷が、
ここに来てロディの意識を急激に奪おうとしていた。
「お……俺、は……」
バルバトスを包む力場が消え失せる。
装甲が折り畳まれ、元の濃紺一色の機体へと戻っていく。
剣を突き出したその体勢のまま、バルバトスは動かなくなった。
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>>180
「駄目か。やっぱりまだ出力は上がらないわね?……もう一撃はとても撃てそうに無いわね」
敵を2機撃墜したのも束の間。リカーナザンスの増援がこちらへ向かっている。
もう一度マリシャス・ブラスターの照射を行おうとするも、やはりジェネレーターの出力が上がって行かない。依然システムは復旧しないままであった。
「何なのよ……使えない機体ね」
思わずボソッと愚痴が漏れるも、不平を言っても仕方がない。
敵を一気に掃討するのを半ば諦め、接近戦の為に敵の方へリヴェンジャーを向かわせる。
「見つけたわ……ぞろぞろと、鬱陶しいのよ!」
リカーナザンスDEFGの小隊を発見。
まずはビーム・ショットガンで各敵の足を止める。
確実に敵を減らしたい所である。デブリに身を隠しつつ小隊の内、リカーナザンスGへと強襲。
バスター・ソードを刺突の体制に構え、フルブーストの突撃を仕掛ける
-
>>181【紅い機体が二機に近付くのを察して】
「…私の首を取りに来たか…?」
紅い機体は両機のすぐ側まで接近し、ライフルは肩に置きヴェヒターを見る
ゼクス「姉貴は望まんさ、そんな事はさ。それより…」
鬼だったソレに目をやる。今は一般的なRタイプの姿へと戻っていた
「…あのシーン家の生き残りだ。頼みがあるゼクス、コイツをシュタールまで届けてやってくれ」
一瞬間をおいたがすぐにヴェヒターの方を向いて呟く
ゼクス「そのシステムは知っている…なら本人だけ引き渡せばいい話だろ?」
「今度は連邦が放っておかぬよ。奴は既に引き返せぬ所にいる…
悪鬼を真の意味で飼い慣らさせておく必要がある」
今の連邦軍に帝国軍とまともに渡り合える戦力は無いと言える
ロディが戦力として成り立つ今暫くは連邦軍の好きにはされないという計算だ
やがてゼクスからおどけた調子で通信が入る
ゼクス「…導く側ってのも楽じゃないね」
「それはお互い様だ」
イーゲルの腕部から細い線が放たれる
牽引用のワイヤーをバルバトスの周囲に走らせ、一瞬で縛り上げると
遠くで小さく見える白い騎士機の姿を見据える
此処へ来たときと同じ様にテスラ・ドライブを展開すると
モレトスへと向かいつつ、光による信号を送る
『そちらの僚機の回収に応じられたし』
【グラオ・ヴェヒター撤退】
【イーゲル、モレトスへと接近】
-
>>182
幾重もの光条が四機のリカーナザンスの間をすり抜ける
徐々に隊列が乱れ始めたその刹那、黒い影が一機のリカーナザンスの胴体をその剣で貫いていた
偵察兵「こ、この!」
生き延びた三機の内二機がリヴェンジャーを挟み込むようにマシンガンを掃射する
残る一機はマシンガンを撃ち掛けながらリヴェンジャーの頭上へ回り込む
【リカーナザンス残りDEF】
-
>>183イーゲルの〜を変更
イーゲルの腕部から細い線が放たれる。
牽引用のワイヤーでバルバトス縛り上げ、視線の先に居る白い騎士機へと引き渡そうというのだろう
-
>>184
「っ!……損傷率、危険域ね」
リヴェンジャーを包囲する様に浴びせられたビーム弾の嵐。回避をし損ねた物が機体に多大なダメージを残していく。
損傷率はイエローと言う所だろうか?もう数発、まともな攻撃を受ければ落とされるだろう。
「でもやらせない……潰れるのはお前達なのよ!!」
それでも全く怖じ気づく事無く、リヴェンジャーは攻めに転じる。ビームの雨を強引に振り切り、スラスターを乱暴に吹かせて上昇。
頭上を制しているリカーナザンスへ向けてバスター・ソードの斬り上げ攻撃を繰り出す。
【リヴェンジャー残りHP30%】
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>>181>>183
近づいてくる敵の機体は、銃ではなく何か巨大な紫のものを引き連れていた
傷ついたその盾を前に構えるも、与えられた『僚機』という言葉に目を凝らす。
引き連れていたもの―――絡め取られ、身動き一つ取れない状態のバルバトス
いや、身動き一つ取れないわけではない。
『身動き一つ取らない』といったほうが正しいのだろうか、完全に機動が停止しているのが見て取れた。
「ロディ……?」
ダメージを受けているものの、大破している訳ではなさそうだ。
システムが落ちてしまったのか、それともパイロットが意識を無くしているのか
どちらにせよ、目の前の赤い機体は戦闘不能状態の敵をわざわざ渡しに来たということになる。
「……、感謝します」
少しこの現状を考えた後、バルバトスをしっかりと確保すると空いた手を自らの頭へと持ってゆく
それは、しっかりと指を伸ばした敬礼のポーズであった
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>>186
バーニアから火が噴くと衝撃波を放ち急上昇する黒い影
それを追いかける形で幾つもの光弾が放たれる
不意に距離を詰められた頭上の一機は左右に両断、爆発する
偵察兵「このまま押し切れ!」
残された二機はリヴェンジャーの足元から周回、
上昇しつつガトリングの様に撃ち掛けながらリヴェンジャーに迫る
【リカーナザンス残りD、E】
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>>187
バルバトスを引き渡した後ライフルは肩に置きながら
「疑問には感じないのかい?少なくとも俺が騎士の類に見えるとは思えないが?」
値踏みする様な、そんな視線を向けながら敬礼する白い騎士に問うた
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>>189
「曲がりなりにも仲間を助けてくれたのだったら、これは当たり前の行動だと……そう思う」
持ち上げていた腕を下げ、怯むことも構えることもなく質問に答える
敵味方という立場をある意味で達観した言葉を口にできるのは、白い機体のパイロットの甘さなのだろうか。
騎士を模した機体に恥じぬ堂々としたその姿は、そんな甘い思考を持ったものとは思えないが。
―――いや、甘いからこそ騎士の姿が似合っているのかもしれない
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>>188
「胸の砲は……そろそろ頃合いね。撃つわよ」
残る2機のビームの射撃をブースト全快の回避動作で耐えしのいでいるリヴェンジャー。ノーダメージとは行かなかったが、動き回る間に2機を同一射線上に誘導する事が狙いであった。
「……お前達も、皆が受けたのと同じく、焼き尽くしてやる」
そして、2機を狙いの位置まで誘導するのを確認。
既に胸部荷電粒子砲ブラック・ブラスターの発射体勢である。リヴェンジャーの胸部が解放され、赤黒い光を溜め込んだ砲門が露出されている。
肩部マリシャスブラスターよりも範囲と有効射程に劣る分、胸部砲のチャージ時間は半分程度で完了する様だ。
「消え去れぇぇぇ!!」
叫ぶ様な憎悪の言葉と共にトリガーを引いたツバサ。
リヴェンジャーの胸部から放たれた赤黒い極太のエネルギーが残り2機のリカーナザンスを滅ぼすべく、照射されていく。
-
>>171
「両舷、対空防御!!」
ハドウの指示のもと、機銃が対艦ミサイルを次々に撃ち落としていく。
しかし、死角から放たれた一発が、シュタールの艦底を直撃した。
「第3ブロックに被弾! 炎上しています!」
「隔壁、消火剤防御! ロール120度! 奴らに艦底部を晒すな!!」
シュタールは急所を庇うように船体を回転させ、
敵の一団に向けて副砲による反撃を始める。
「奴らの狙いは本艦だ! 展開中の各機を呼び戻せ!」
「りょ、了解!!」
【オペレーターから各機へ、帰艦命令の通信が走る】
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>>192>>171
「母艦が襲われてるのはシャレにならないですね」
呟くようすに焦りの色はいっさいなかった
『艦に一番近いのは我々だな』
「なら特急で向かいましょう」
『足の速さが自慢出来るほどのものでよかったな』
「まったくです。あと、近隣の舞台に応援を求めましょう」
【アナトリア シュタール救援に戦闘宙域に到着 近隣の部隊に救援を求める】
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>>192
「よし!次はエンジンを狙うのだ!」
「ハッ!」
シュタールの対空砲火を避け、ローランド隊はさらに対艦ミサイルを放つ。
「私を信頼してくれる部下たちのためにもお前には沈んでもらうぞ!」
C・スプランディードもアサルトライフル、スプリットミサイル、マイクロミサイルの砲火を浴びせる。
>>193
「む、来たな!」
エドワールがファタズマ・グローリアの接近にいち早く気づく。
「貴様はこの前の外道か!成敗する!」
シュタールへの攻撃を中断し、エドワールは単機でファタズマ・グローリアに砲火を浴びせる。
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>>190
(これは…計りかねるな。とは言え都合が良いのも確かか)
拳を突き出し騎士の胸にあてがうと
「アンタの剣が、真実を貫かんことを。じゃあな!」
紅い機体は白い騎士に背を向け、帝国艦隊に向けて飛翔する
【ゼクス撤退】
>>191
赤黒い渦が両機の機体に触れた端から赤く染まり、
直後に融解、渦に巻かれる形で消滅していく
【近辺に敵機なし】
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>>194
厚い弾幕とエネルギーフィールドを持ってしても、無力化することができないほどの猛攻だった。
並の戦艦や巡洋艦なら、もはや跡形もなく破壊し尽くされているだろう。
船隊後方のエンジンから、激しい爆炎が上がる。
「右舷メインエンジン、機能停止! つ、通常戦速での航行不能です!!」
「怯むな! 急速回頭80! 艦首魚雷、水平発射!!」
ローランド隊に向け、シュタールは迅速に回頭。
魚雷を斉射し、反撃を行う。
-
>>195
「……」
去ってゆく赤い影を見送る
真実を貫く――――その言葉が胸に刺さった。
その真実を探すために戦っているというこの現状が、酷く滑稽に思えたからだ
傍らでゆれる紫の機体に視線を移すと、急いでシュタールへと戻ろうと踵を返すが―――
>>194
「シュタールが攻撃されている!?」
バルバトスを引きつれ傷ついたその機体を早馬のように走らせる。
ダメージによって出力が上がりづらい――やはり、二対一という戦闘は無茶だったのだろうか
だが、今となってはもう遅い。
思い切り踏み込み、ただ一心で機体を動かす
そのアストの思いに答えるようにモレトスは速度を増してゆく
「間に合ええぇぇぇっ!」
それは一陣の風のように、流星のように暗礁の空を駆け抜けて
【精神コマンド:加速発動】
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>>194
「外道とは失礼千万、乙女を傷つけた罪は海よりも深いのですよ」
まだ距離がある
ファンタズマ・グローリアはその異常とも言える運動性能を遺憾なく発揮してそのことごとくを避けた
しかし、その全てを完璧に避けきることはさすがに不可能であった
「この弾幕……高機動との戦いを知ってますわね」
『防御を犠牲にした機体とはどういったものか見せてやればいい』
「拡散ミサイルは便利なものです」
【HP:90% C・スプランディードに対して拡散ミサイルで攻撃する】
-
>>196
しかし、ローランド隊はシュタールの魚雷攻撃を回避する。
ただ、魚雷の一発がデブリ帯に当たり、爆風に一機のローランドが巻き込まれた。
「グオッ!?そ、損傷は…だ、大丈夫だ!まだいけるぞ!」
「よし!大尉の為にも奴をしとめるぞ!!」
ローランドから最後の対艦ミサイルが放たれる。
ミサイルはシュタールのブリッジを目がけて飛んでゆく…!
【ローランドD 残りHP63%】
>>198
「む!?」
C・スプランディードは拡散ミサイルをシールドで防ぐ。
「早いな…だが」
大破したシールドを即座に捨て、ロシュセイバーを握らせると、
C・スプランディードは爆煙の中から飛び出しファタズマ・グローリアに斬りかかる。
【C・スプランディード 残りHP76%】
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>>196
「……っ!」
シュタールが甚大なダメージを受けていると報が入る。
リヴェンジャーは突出し過ぎてしまった。今からシュタールへと向かっても恐らく手遅れになる。
自分の無力さ。感情に任せてコンソールを叩き、ツバサは眉を潜めながら舌打ちをする。
「……どうして」
出来うる限りのスピードでシュタールへと向かう。
-
>>199
「拡散ミサイルが予想外の大ダメージこれは幸先がいいのでは?」
『いいことのあとは悪いことがあるものだ。ほらお前の大好きな格闘戦だぞ』
「クロスファイト上等とは口が裂けても言えません」
スプランディードの攻撃を寸前でレーザーブレードで受け止める
普通ならこのまま蹴りでも入れたいところだが、そのようなことをすればファンタズマ・グローリアの華奢なフレームはいっぺんに曲がってしまうだろう
【攻撃を受けるも接近されたことで非常に不利な体勢となる HP;85%】
-
>>196>>198
ブリッジへと放たれたミサイルは、飛び交う銃弾や光弾を縫って一直線に伸びてゆく
だがそれは走った青い閃光によって貫かれ、赤い光を放ちながら拡散する
「間に合わせたぞ……!!」
バルバトスを引きつれ、青炎の騎士は立っていた。
赤く輝く瞳は力強く揺れ、さらに炎は燃え上がる
「……二度と!!俺はもう二度と後悔はしたくないっ……!!」
震える声を張りたてて叫ぶ。
-
>>199
最後の対艦ミサイルが、直撃コースでシュタールへのブリッジへと迫る。
「エネルギーフィールド全開!!」
「駄目です! バリア・ジェネレーターの出力が!!」
「ええい……!!」
ブリッジ全体が死の気配に包まれた、まさにそのときだった。
>>202
「あ、あれは……」
「……やってくれたか。君という男は……」
爆発の閃光が止むと、そこにはブリッジを守るように佇む白騎士の姿があった。
戦列の最先端にありながら、このシュタールの危機に決死の勢いで駆け付けてくれたのだ。
「エネルギーフィールド、出力回復します!」
「フィールドを維持しつつ、微速後退! もう一本たりとも火線を寄せ付けるな!」
最後の力を振り絞るかのようにエネルギーフィールドを全開し、
シュタールは徐々に体勢を立て直し始めた。
-
>>202-203
「ク、クソ!駄目か!」
ローランド隊はモトレスに対して残っているミサイルランチャーで攻撃しつつ、後退を開始した。
>>201
「いくら機動力があろうと、ここまで接近されてはどうしようもあるまい!」
背部のバーニアを噴かせ、C・スプランディードは鍔迫り合いをしたまま押してゆく。
その先にはスペースデブリがある。
「成敗!」
-
>>203>>204
「此方にはバルバトスもシュタールも居るんだ!!」
アストはそのどちらもを守らなければならない。
故に追撃することも、ましてや回避することも許されては居なかった。
放たれたミサイルは様々な軌道を描きアストへと迫った。
だがその全ては2つにずれる様に切り落とされ、届く前に爆散してゆく
底力の賜物というべきか。
さらにキレを増した剣の動きは、放たれたそれらを切り払うには十分なものだった
「……一撃とも当てさせるわけには行かない!!」
【切り払い回避 残HP28%】
-
>>204
「接近された私が悪いが……!!」
至近距離でミサイルランチャーを左右一発ずつ吐き出す
「……その償いには安いくらいだ」
いつものおちゃらけた話し方ではない、百戦錬磨の戦士の口ぶりだった
特殊な操作で、射出後すぐに爆発させる
その爆風を利用してCスプランディードから離れる
おそらくそれほどのダメージはないはず
【ミサイルランチャーを自爆させ、距離を取る HP:40%】
-
>>206
「むうっ…!」
爆風によって距離をとられる。
「おのれ!」
エドワールはさらに追撃しようとする。
>>205
だが、その時、ファンタズマ・グローリアに対し別の方向からマシンガンが放たれる。
部下のローランドの部隊である。
「大尉!申し訳ありません!やつの撃沈に失敗しました!」
「何…!」
エドワールはシュタールのいた方向を見る。
シュタールは大きな損害を被りつつも砲撃をしてきている。
「ぬうぅ…」
味方もすでに退却しつつあり、徐々に分が悪くなっているのは一目瞭然だった。
「大尉、指示を!」
「ま、またしても…!」
「撤退だ!三十六計逃げるに如かずだ!お前たちを無駄死にさせるわけにはいかん!」
エドワールの号令ともにエドワールの部隊は撤退を始め、即座に戦場から離脱した。
【帝国軍 撤退】
-
>>207
アナトリアの双眸には撤退するスプランディードを捉えている
「撤退してくれるのはこちらとしても重畳といったところですね」
追撃という選択肢もなくはない、が、その選択をして得られる武勲と結果を天秤にかけて
愚かでないほうを選ぶのは普通のことだろう
「命あっての物種という言葉を知っているのは幸福なことです」
アナトリアがそういったとき、宙域にいる全連邦軍に通信がはいる
「こちら連邦宇宙軍第八管区パトロール隊だ。この宙域から増援要請を受けて来た」
少し遅いんじゃないか、感じた
帝国軍の撤退を見計らって形だけの救援ということだろう
「まったく、せいぜいこき使ってやるよ」
コクピットの中で誰に聞こえないように呟くと通信に応えた
「見てわかる通り、我々の母艦が火の車ならぬ火の船でございます。どうかどうか、たすけていただけませんか?」
ふつうに話すより道化の話し方のほうが自分らしいなとは思った
-
>>207
「……!?」
急いでデブリ帯からリヴェンジャーが引き返して来た時には、既に敵部隊が退却を始めていた。
シュタールも健在であり、この場の戦闘は連邦軍の勝利と言っても良いだろう。
(彼……アスト・ゼイビアが艦を守っていたのね?)
とりあえずのシュタールの無事にほっと肩の力を抜くが、捕虜である筈のアスト・ゼイビアとモレトスが出撃していなければ防衛の手数が足りなかっただろうと思うと、複雑な気分になる。
ツバサはモニター越しにキッとつり上がった目で戦場を見渡している。
-
>>207
「引いたのか……」
張っていた気が緩み、肩からふっと力が抜けるのが分かった
だが、横で揺らぐ紫の機体が視界に入ると、すぐにやるべきことを思い出す
「バルバトスが機能を停止している!緊急着艦するぞ!」
なりふりを構っている暇は無かった。
そのままシュタールへとバルバトスを引きつれ戻ってゆくのだった
-
【アステロイドベース宙域】
ナヴァール級艦長2「…目標射程内。全機攻撃体制に移れ」
ワイアームAI「………」
リオン系に下半身をはずしたような
両腕に当たる部分が可変翼となっており先端に機関砲を備えた帝国軍のガンシップ
通称ワイアームと呼ばれる兵器達は、瞬く間にアステロイドベースを取り囲むと
基地に設置してある迎撃システムに対し流れる様な動きで次々と破壊していく…
【アステロイドベース付近にてワイアーム部隊A~D、E~Hが編隊を組んで基地防衛システムを攻撃】
-
>>211
「相手はリオンの再利用機ですね。手抜きもいいところです」
『楽出来るかもしれないんだ。いいことじゃないか』
「かも?私は後ろで撃つだけです。元々楽なポジションです」
『照準は私だしな』
「引き金を引くだけの簡単なお仕事です。
さてさて、前回は死にかけましたが今回は頑張りましょうか」
『前は私をコクピットに忘れていくぐらいだからな。前の轍を踏まないようにしっかりサポートさせてもらうさ』
「準備完了です。それではお客様のお出向かいにいきましょうか」
【ファンタズム・グローリア出撃】
-
>>212
AI「………」
ベースカタパルトから射出されたファンタズマ・グローリア(以下P・G)の熱源を察知すると
ワイアーム部隊は軽快にベース周囲のデブリをかわしつつ
P・G周辺のデブリを簡易バリケードとし
4機のワイアームがそれぞれ四方から姿を現しては隠すを繰り返しながら距離を詰める
まずAがP・Gの右側面から両翼のマシンキャノンで撃ち掛け
更に時間差でBが上方からミサイルを目標目掛けて切り離す
すかさず背後からCが現れ機体の中央に装備されたビームガトリングが稼働すると
回転する銃身からP・Gに対し無数の光弾が襲いかかる
【ワイアームA~Cファンタズマ・グローリアに攻撃Dはミサイルロック】
-
>>213
『なかなか正確な連携だな』
「しかし、動きが堅いです。AI丸だしの貧相な動きです
この程度で私を落とそうなんて絶望的でございます」
ワイアームの攻撃を華麗に避ける
デブリを利用するのはワイアームだけでなく、ファンタズマ・グローリアにもその恩恵は当然ある
「早さで翻弄、デブリを利用、それが私の生きる道!!」
口から出るのは余裕の軽口と……
『敵の動きはなかなかに厄介だ』
こちらからの攻撃は牽制以上のことは出来なかった
「ピコピコ頭脳の癖にこしゃくなと言ったところです」
ミサイルの迎撃にアサルトマシンガンが火を噴く
迎撃に気を取られている好きにCのビームガトリングの光弾が迫る
『いわゆる自動防御だ』
「感謝の言葉もありません」
パーティクルシールドの光壁がガトリングの光弾をそらし、弾き、減衰させた
「無傷というのも虫のいい、私は虫が嫌いです」
【HP:75%】
『ミサイルロックだ!』
「それは絶体絶命、救急使命です」
【猛攻を防ぐもミサイルロックには対処出来ない】
-
>>211
「リヴェンジャー出撃するわよ」
アステロイドベースを飛び出たリヴェンジャーは早速、基地に組み付いているワイアームを捕捉。
「ぞろぞろと……五月蝿いのよ、あなた達は。……消えなさい」
リヴェンジャーは胸部の砲門を展開。いきなり大技である荷電粒子砲ブラック・ブラスターをワイアーム部隊の一つへ向けて照射する。
放たれた赤黒い光がワイアーム達に迫る
-
>>215
不意を討たれたワイアーム部隊Bは赤黒い奔流に飲み込まれるとデブリもろとも一掃される
>>214
ワイアームDの対高機動戦用の高精度モードで放たれたミサイルがP・Gに向けて発射される
(命中するか迎撃しない限り仮りにミサイルを回り込んでも追い直せるタイプ)
アナトリアに対し通信が入る
リリィ「オーバードブーストで一時敵の囲いを抜けてください。
このデブリ帯でも貴女になら優雅に出来るはずです」
ワイアームAはガトリング砲を展開しながらP・Gに対し側面から頭上を狙いつつ掃射し
Bは頭上から背後に向けてガトリングを掃射する
Cはそのまま迫りミサイルロックを狙う
-
>>216
「そういう生意気な挑発に乗るのが私です」
リリィからの通信に口の端をつり上げ、手早くオーバードブーストモードに移行する
背部のバックパックの粒子スラスターから清流のように流れていた粒子が突如、鉄砲水のごとき勢いで噴出される
同時にファンタズマ・グローリアが弾き飛ばされるかのように加速する
「な、なんど経験してもなれませんでございます。内蔵が潰れそう」
『人間はこういうときに不便だな』
ガトリングの弾丸を置き去りに、漂うデブリを右へ左へ、上へ下へ、最小限の動きで避ける
『やるじゃないか』
「これくらいでないと自由主義の冠は貰えないですよなの」
「ならあのミサイルも落としてみせるか』
「合点承知の助」
取り出したのはブーステッドライフル、飛来するミサイルをロックオンの電子音がなる前に撃ち落とす
『私の助けもいらないとは……成長したな』
「これくらいはフルマラソンの後です」
『いっぱいいっぱいなんだな』
ブーストで引き離し、ミサイルを撃墜して、ついにアナトリアは自由になった
「さあ、自由の狼煙をあげましょうか!」
【ブーステッドライフルをワイアームDを狙い撃つ】
-
配属させることに伴い、正式なパイロット用のスーツを配備されることに決まる。
とはいっても専用のスーツがあるわけでもない、今回の出撃は一般のパイロットスーツを着込むこととなった。
シュッと空気が抜けてゆく感覚と音に懐かしさを感じる
思ったよりも動きやすい……関節の窮屈さはどうしても否めないが
発進のためのランプが赤から緑へと色を変える。
「この道を選択したのは俺自身……モレトス、出るぞ!!」
言葉にあわせ、滑走路と機体の足を固定していたユニットが前方へと勢い良く放たれた
ロックが解除され光が飛び交う暗闇の中へと投げ出される
その勢いに上乗せするようにスラスターから青い光があふれ出すと、戦場へと切り込んでゆく
>>211
ワイアームの1部隊を補足すると
手早く半身を翻し引き抜いたガンランサーの切っ先を差し向けた。
「ガンシップ、先行部隊か!!」
加速と減速を組み合わせ、緩急を付けつつも横に回るように動きながら青い光弾を3連して放つ
-
>>217
P・Gを追撃するべくテスラドライブを展開するが、その直後
ワイアームDに落雷のような轟音と衝撃と共に機体中央が穿たれる
P・Gの砲弾が貫通したのだ
>>218
爆発するか早いか残るワイアーム達の脇腹を3つの光弾が迫る
ミサイルロックに入っていたワイアームCは避けきれずメインカメラ、推進部、胴体に直撃し破片を撒き散らしながら四散する
その刹那、ワイアーム部隊とモレトスを光の束が遮りアステロイドベースに向かう
巡洋艦からの砲撃である
砲撃にタイミングを合わせ今度はモレトスに対し攻撃を仕掛ける
AとBはガトリング砲を掃射しながら同時にモレトスの左右へと回り込もうとする
雑音混じりに基地から怒号が発せられる
連邦士官「そんな小勢に何を手間取っておるか!相手は巡洋艦一隻だぞ!
さっさと叩いてこんか!」
【ワイアーム残り二機】
-
>>219
「っ……騒ぐだけしか出来ない無能め」
アステロイドベースから怒鳴り声をあげてくる基地指令官に対して、こちらもムカッとした態度で悪態をつく。
もちろん、通信は遮断してあるので実際は聞こえてはいない筈だが
「言われなくても撃ち落とす……。遅くて巨大で硬い愚図は格好の餌食なのよ」
リヴェンジャーの胸部と更に両肩の合計、三門の荷電粒子砲が展開されている。
エネルギーチャージは既に完了している様で、射出口からは余剰エネルギーが黒いスパークとなり発生している。
標的は敵戦艦。後はこの発射キーを押すだけだ。
「……射線上の味方機は勝手に避けなさい。範囲兵器マリシャスブラスターをを使うわ」
一応、そう警告をしたものも既に三門のブラスターは発射されている。
スパークを帯びた極大の赤黒い破滅の光が、敵巡洋艦を横一文字に凪ぎ払おうと迫っている。
-
>>219
大きく自機を翻し、下がることで巡洋艦の砲撃の斜線から切り抜ける
二手に分かれた敵機の反応を捕らえていると、突然の雑言を受け顔をしかめた
「分かっている!」
左右に展開してゆくワイアーム2機に対し、それに合わせるようにガトリングを盾に受けながらスラスターを展開し突撃する。
早い段階で横一直線に並んだ瞬間、左右から放たれる銃弾をかわすようにくるりと機体をロールさせると
両腰に取り付けられたスカートが横に大きく広がる。
「ここは十字砲火を狙うべきだったな!」
スカート内臓武装、シザースカート
それぞれのハサミが大きく刃を広げ、中空を貫くように伸びる。
がばりと大口を開けたようなその刃で左右のワイアームを同時に叩き落すつもりなのだろう
>>220
「分かった、遠慮なく撃ってくれ!」
伝達された言葉に頷くと、機体を下に落とすように回避行動を取る
-
>>220
巡洋艦はマリシャスブラスターに薙払われ、照射された箇所から炎があがりあっけなく沈黙する
巡洋艦から指揮を受けていたのか、ワイアーム2機はあっさりとモレトスのハサミに捕らえられてしまった(アストに委任)
連邦士官「やれば出来るではないか。敵巡洋艦の回収はこちらで引き受ける。帰投せよ」
-
「みなさん、遅いのに活躍するではありませんか」
後から来た皆の活躍で無人機を無事迎撃は上手くいきそうだ
「私の役割は戦場に真っ先に到達して、引っ掻き回すこと
つまりは役割完了ということです」
そう言いつつも、アストが掴むワイアームを狙っている
保険であるが、端から見ればアストを狙ってるようにすら見える
-
>>211
「アオイ・キリシマ、オンスロート出ます」
アオイもようやく宙間戦闘にもなれ、人並み程度に動けるようになった
アステロイドベースを飛び出した後も、そつなく隊列に加わる
「パッと見大したことなさそうだけど、油断は出来ないよね」
フィールドリアクターにより、自らの身を固め、遠方からレーザーガンによる射撃を行う。
赤い閃光が宇宙を照らす。この距離からならば、相手側の攻撃はよっぽどのものでなければ、致命傷にはならない
オンスロートの強固な耐久性を生かした効果的な戦術だ
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>>222
ハサミの刃は万力のようにうねりを上げ、金属を叩きつぶそうとその隙間を狭める。
幾重にも重ねられた駆動部位はそれを実現できる馬力を有し
鋭く整えられた刃先は金属を貫くにはこれ以上無いものだったからだ。
モレトスを中心としてはさむ様に爆炎があがる。
伸ばしたハサミはすぐに手元に戻り、そんな物は最初から無かったと思ってしまうほど鮮やかに
そして計算された形でスカートへと隠れてしまった
「……感触がしなかった、あれは無人機なのか」
>>223
「大丈夫だ、片付けた」
裏表の無いその声は自分が狙われるわけが無いと高を括っているのだろうか
それとも、そんなことになるわけが無いと信頼をしている結果なのか
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>>222
「……やけにあっさりと終わったわね」
敵巡洋艦を撃沈させるのと同時ぐらいに、残りのワイアーム部隊も味方機達によって掃討された様だ。
「何がやれば出来るでは無いかよ。偉そうな奴だわ」
手応えがあまり感じられ無いという点で、どこか腑に落ちないのだが、言われた通りにアステロイドベースに撤退する。
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ttp://kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1332060119/41
続き。
「ぐっ・・・!!我に仕掛けるか!!」
警備兵のレーザーライフルを受ける青い機体。
機体は攻撃を受けると、装備していた刀を構える。
構えた刀を使い、攻撃を行ってきた機体を斬らんと襲い掛かる。
「そっちから来たな・・・!!潰されても文句はねぇよな!!」
先程、意味の解らない駄洒落を披露してみせた黒い機体はもう一機のレリエルを見る。
機体は構えを取る。その構えは格闘家の如く・・・
格闘家のように身構えたその機体はレリエルを拳で殴らんと襲い掛かる。
「ブルース、エド!!熱源反応だ・・・森の方向から・・・まさか、あれは・・・!!」
森の方向を見るのは緑色の機体。
その先には白い機体・・・エイミーが愛用する機体、スノウローズである。
白い機体は緑色の機体に向かってレーザーライフルを放つ。
レーザーは緑色の機体に直撃する。
「ウォーレス!!私が相手よ!!」
白い機体のパイロットが叫ぶ。
緑色の機体のパイロットを名前で呼んでいる。
やはり面識があるようだが・・・
-
続き
>>レイナ
『お嬢ちゃん、パニックになったのは分かった、落ち着いて聞いてくれ』
レイナの両肩に手を置くと、諭すように言葉を続ける
『デモンストレーションの時から、SCI・・・シンクロコードインターフェイスを止めたセーフモードで起動しているんだ』
『完成しているが不完全なんだよ、だからこいつを逃がすために・・・』
デモンストレーションで乗っていたパイロット出すらSCIを起動するには足りえなかった。
技術者の1人がEOTを嫌い、それを使用しなくてもマシンを動かせるように別枠でモードを導入していたのだ
それが功を奏しこの場まで漕ぎ着けた・・・だが、不完全なことには違いない。
技術者として不完全のマシンをぶっつけ本番で戦わせるなんて出来やしない。
少女に言われずとも、この男は戦わせるつもりはなかった―――― だが
>>227
"ぐあぁぁぁ!!"
青い機体の翻した白刃から少しでも守ろうと、レリエルのパイロットは本能的に機体を逸らした。
ボディを切り裂き、引き金を引きっぱなしのまま銃を持っていた右腕が宙を舞う。
【ドック】
切り飛ばされた右腕は発砲の反動の勢いと共に後方へと大きく飛び、レイナたちが居る格納庫へと―――
「―――!! 逃げろーッ!!」
レイナの元へと全力で走ってくる若い男―― ヒツギはそう叫び、レイナをへと後方から飛び掛かかった
黒い機体と相対していたレリエルは素早くビームソードを抜き、迫る敵機へと攻撃を仕掛けた
だが黒い機体は振り下ろそうとするその腕の内側に入り込み、素早くその腕をせき止める
"ひっ・・・!"
そしてそのままそのボディへと鉄拳を叩きつけられたのだ
レリエルの金属がひしゃげ砕け、鈍い音を立てた。
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>>228
「楽に死なせてやろう・・・コックピットは何処にある・・・」
青い機体は剣先をレリエルの方向に向ける。
機体から放たれるのは殺意。
間違いなく、パイロットを殺すつもりだろう・・・
そして青い機体から送られてくる通信からも殺意を放っている。
「地球の“機体”・・・“期待”外れだな・・・ぶっ!!」
(二回目か・・・破壊力に欠けるな・・・)
(これが一回目なら、あの機体のパイロットはコックピットの中で恐怖しながら爆笑の筈なんだが・・・)
パイロットが駄洒落を言いながら黒い機体は右足を引き、右手も拳を作りつつ後ろに引く。
左足と左手は前に出たままで、左手は拳を解いて掌を向けている。
笑いはとにかく、黒い機体からは殺意が放たれている。
レリエルのパイロットに襲い掛かるのは、
黒い機体のパイロットから放たれる殺意と寒い駄洒落による寒気かもしれない・・・
「はぁ・・・エドとブルースは敵に集中してるみたいだね。で・・・どう言うつもりだい?エイミー・・・」
緑色の機体はスノウローズに向かって通信を送っている。
緑色の機体のパイロットもスノウローズのパイロットの事を知っているようだが・・・
「此処には、私が一人になって、通信機材も壊れて、何処にも行く所の無かった私を・・・
所属もちゃんと名乗らなかった私を拾ってくれた恩人が居るのよ!!此処を守らない訳が無いじゃない!!」
エイミーは機体の操作を間違えたのか、その声は何故かスノウローズに搭載された拡声器から流れている。
声は辺りに響いている。
-
>>228
「ふぅん?…意外も意外、なかなか物分かりが良いね?まぁ、そういう事よ。絶対にあの悪魔を動かさないでね?絶対に駄目よ」
どうやら、レイナが忠告するまでも無くバルクレイスは静かにお蔵入りするとの決定だった。そこの主任には完全に変な娘扱いを受けただろう。なんとなく表情でわかる。
「ふむぅ。この私が見誤るなんてね。力を使い過ぎたかしら?」
全力で走って来て損をした。と微妙に納得の行かない複雑な気持ちになりつつも、予知した未来が回避された事に安堵。
否、実は全く安堵している場合などでは無かった。
外の戦闘も激しさを増し、このドッグにまで敵も侵攻しつつある。
そんな時、施設を防衛していた地球連邦軍の主力機体レリエル。その切り飛ばされた右腕は敵の攻撃により吹き飛び、レイナが居る格納庫へと―――叩き付けられようとしていた。
気付いた時にはあたかも、レリエルの右腕がレイナに聖なる鉄槌を下そうと頭上スレスレに迫った状態であった。
「……な??」
既に遅い。そんな短く間抜けな一声を上げるしかもはや出来る事は無かっただろう。
予知と言えど起こりうる事を全て知るなどの全知全能な力では無い。そんな事が出来うるのはそれこそ神か悪魔か。
少なくとも彼女はそんな者では無い。
諦めかけたその時
【「―――!! 逃げろーッ!!」】
「…なにをするの?あのニンゲン…」
こちらに向かい誰かが声を荒げている。馬鹿が、簡単に逃げられるものか。と心の中でツッコミを入れる。
あろう事かその声の主は今にも押し潰されんとしているレイナに後方から飛び掛かかって行く。
なんと、少年と共に不格好に倒れながらも間一髪のところ巨大ロボの腕の下敷きになるのは避けられた様だ。
体をぶつけた小さな衝撃が痛みとなって伝わって来る。……まだ死んでいない様だ。
-
―――しかし、レイナを押し潰すという目的が達成されず行き場を無くしたその腕は、何者かの意図が宿ったかの様にイレギュラーな跳ね方をし、最悪にも弾薬類へと突っ込み、引火してしまう。
だから天使は昔から大嫌いなのだ。と、レイナは無機物であるレリエルに八つ当たりをする。何の意味も無いだろうが。
「……逃げて!!」
レイナを助けた目の前の少年に今度はこちらも似たような台詞を吐くが、やはり、時既に遅し。
間に合わないと悟り、せめて先程の借りを返す為に咄嗟に少年を庇おうと全力で押し倒した。
――次の瞬間にそれは衝撃と轟音を伴い、ドッグに爆発を起こす。レイナ達はその余波により一時的に意識を手放した。その間、数分経たずに火の手は一気に広まり、辺りは火の海となった。
少年の身は無事なはずだ。すぐに目を覚まし、何とかするだろう。
しかし少年を庇ったレイナは重傷を負っていた。跳んで来た瓦礫により貫かれたのだろうかレイナの胸からは多量の鮮血が滴り落ち、紅の血だまりを作っていたのだ。もちろん意識を戻さない。
その血と爆炎の地獄の渦中を、まだ運び出されていない例のデーモンがまるで嘲笑うかの様に君臨している。
-
>>229
"ぐっ、このままでは持たない……!!"
右腕を切り落とされ、ボディを大きく裂かれただけではない
主力武器であるレーザーライフルを消失しているのだ。
隻腕のレリエルは下がりながら頭部に取り付けられたマシンガンで迎撃を試みる。
しかし本体にできた傷のためか機体に速度を乗せることができないのだろう、その動きは鈍い
そしてもう1機、黒い機体と相対したレリエルに関してだが実は決着は一撃目でついていた。
ジェネレーターの虚弱さが幸いしたのか爆発を起こさなかっただけで、へこんだ装甲と共にマシンへのダメージは相当深いものだった
当然パイロットからの返答は来ない、次の一撃で間違いなく落とされるであろう
>>230>>231
―――― あれ?
ヒツギは全身に感じる痛みと熱によって意識を取り戻した
何か一瞬凄まじい閃光で目が眩み、そこからの記憶が無い。
頭を抑えようと右手を上げたとき、そこにあるのが自分の腕ではないかのような錯覚に陥った。
血に塗れ真っ赤に染まったそれに思わず手が震え、すぐさま自らの体を見る。
血だらけだった
ただしそれはヒツギの体がではなく、上に乗っている少女がの話だ。
思い出した、あの時助けたはずの少女から逆に庇われて―――
少女を抱きしめて周囲を見渡すも既に火の海、人の姿はおろか炎の光と煙によって何があるのかすらろくに分からない
抱きしめた少女をガクガクと揺れる膝に力を込めて持ち上げると、もう一度周囲を見渡した。
「クソッ、何か無いのか……!!何かっ……!」
炎の中で1つだけ確かな形を保っているものがそこにあった、見上げるほど高いそれは反吐が出るほど炎が似合っている。
『デーモン』―――先ほど演習場で見た新型機が哀れな2人を見下ろしていたのだ
少女を抱いたままヒツギはバルクレイスの元へと走る、現状これ以外に頼るものは無い。
「後で軍法会議物だけど、死んじまったら会議も何も無い!それにこの子だけでも・・・!!」
コックピットに入り込むと、すぐさまマシンの起動を試みる。
だが電源は着くがうんともすんとも言わない、正常にシステムは走っているはずだが動かないのだ
ヒツギはこの機体が不完全な物だということを知らない、当然セーフモードでの起動の仕方も知るはずが無い。
「動けっ、これだから新型は嫌われるんだよ!」
ガチャガチャとせわしなく動かすが沈黙しか帰ってこない。
コックピットに溢れる血の匂いと、少女の今にも消えそうな息遣いが焦りを煽り立てる
「動けっていってんだろ・・・このポンコツ!!」
理性を忘れ、拳を握り締めて思い切りマシンを殴りつける、だが傷がつくことも無く、逆にヒツギの右拳から血が流れただけだ。
地が滴るその手を、力なくコントロールへと置いた
「クソ……ッ!」
その時、コックピット全面に光が灯った、少年の想いが伝わったのか、はたまた殴られた衝撃なのかは分からない
だが起動と同時にドッグで再び爆発が起こった、天井が吹き飛び大きな火柱を立てて真っ赤に燃え上がる
夢か現か、その炎をなぎ払い、赤よりももっと紅い巨人が……『デーモン』が這い出て来たのだ
紅い悪魔―――バルクレイスが本当の意味で目覚めたのである。
-
>>232
激しく咳き込むと共に、血塗れのレイナ・カーマインは力無く目を覚ました。
まだ半分意識がはっきりしないが、まずは状況を確認する。
自身の状況。急所は外れているだろうが、血を流し過ぎている。ぼんやりとして、視界すら満足に見えていない。何とか生き永らえている状態。
そして、どうやらここはバルクレイスのコクピット。火の手が迫る中、件の少年と共に乗り込んでしまったらしい。
こうするしか生き残る道は無かったのだろうが、それも無意味だろう。
こんなド素人の技術では、悪魔を使役する事など不可能だろう。現に先程から少年が色々と試しているが、この悪魔は知らぬふりを決めこんでいる。
――もういいわ。と声にもならない諦めの声を出そうとした時、
レイナの赤い瞳が新たなヴィジョンを映し出す。それは……
「…は…っ。……未来が…姿を変えたわ」
レイナが苦しそうに口に出すのはそんな意味がわからない言葉。
それと同時にきまぐれな悪魔。バルクレイスに光が灯る。少年がなんとか起動に成功させたのだろう。
「戦うのよ……その悪魔の力を全力出して戦いなさい。…私への負荷を気にしているのなら心外。……闇のケンゾクたるわたしが……こんなので死ぬ訳が無い……私には……見えているのよ」
どこまでも偉そうに少年に言い残し、再び気絶する。
レイナはその少年に戦いを強いる。レリエルごときではもはや外の宇宙海賊は抑えきれないだろう。スノウローズだけでは荷が重い。明らかに状況を打破する力が必要であったのだ。
-
―――伊豆基地領空―――
遠くからでも解る…ドッグを中心に火の舌が這いずりながら広がっていく
「好き放題やってくれちゃって…!」
口元こそ笑っているものの目の奥には怒りの色がみえる
>>230>>231
ドッグの破損孔へと視点を移し拡大すると
力無くもたれかかっているレリエルと臨戦態勢にある黒と青の人型の姿が見えるのみ
不明の熱源は他にもあるが…確認は出来ない
「…管制塔!聴こえるか?こちらは模擬戦相手のエクセリオン…詳細を頼む」
当てにはしていないが、此処は極東支部。もしかすると骨のあるものが残っているかもしれない
…黒い機体付近からの熱源反応に異常な数値を示す
(…EOT?まさか、な。それよりあのふざけた奴らを引きずり出してやらないとな!)
スロットルを最大にマシンキャノンを展開しつつ黒い機体を目指し螺旋を描く
-
>>232
「・・・・・・・・・・・」
青い色の機体はマシンガンを浴び、少しだけ後ろに下がるが直ぐに体勢を立て直す。
その間合いを刀を構えながら勢いを付ける様につめ直す。
機体は構えた刀を振り上げ、それを間合いに入った瞬間に振り降ろす。
レリエルの頭を狙い、真っ二つにせんと襲い掛かる。
「もっと楽しませて欲しかったぜ・・・」
黒い機体は前に出していた左足を前に少し踏み込み、間合いをつめる。
そして後ろに引いていた右足を浮かして前に出し、勢いを付ける。
黒い機体は左足を軸に回し蹴りを喰らわせんと、レリエルに追い討ちを試みる。
「エイミー・・・まさかその装備で此処までやるとはね・・・油断したよ・・・」
「ウォーレス・・・貴方の動き方は把握しているつもりよ。」
スノウローズは緑色の機体と交戦している。
緑色の機体は触手を伸ばし、スノウローズはそれを避けつつビームライフルを撃つ。
緑色の機体は少しダメージを負っているようだ。
だが、スノウローズも触手で鞭のように叩かれたのか、何箇所か打撃を受けたような跡がある。
-
>>233
「よかった、気がついたのか!」
口を開いたレイナに対し安堵の表情を見せながら語りかけた。
大丈夫そうには見えない、出血も多い事から危険を感じていたが、意識があるならばまだ猶予はある。
「すぐにあんたを救護班の元へ・・・」
その言葉はレイナ自身の言葉によって潰されてしまった。
こんな状態の女の子を連れて戦闘、それも高速戦特化の機体で行うなんて無茶苦茶だ。
自分はともかく少女にかかるGや衝撃は計り知れない、ましてや出血しているとなると―――
「無茶なこと言うな!待ってろ今すぐ・・・おい、大丈夫か!?おい!」
言うだけ言って女の子はまた気を失ってしまった。
だらりと垂れた四肢が滑り落ちないようにと一度抱き直し、唇を強く噛んだ
「あーもう!!」
自棄になったかのように叫び、前を見据える。
画面内には攻撃を行っている3機のアンノウン―――
「おい・・・絶対に死ぬなよ!!」
>>235
"ぐあぁぁ!"
黒い機体の一撃はレリエルを確実に捕らえ、装甲をぶち抜いた。
成す術も無く大破し、そのまま爆発を起こした
一方、青の機体と対峙していたレリエルといえば振り下ろされた刀に対して
守ることも交わすこともできなかった、ただ切断されるのを待つだけ―――
その時、レリエルの後方から突如として現れる紅い姿。
「1分1秒でも早く、ここから居なくなって貰うッ!!」
電光石火と言うに差し支えないその速さで、バルクレイスが2機の戦闘に割り込んできたのだ。
振り下ろされる青い機体の刀と衝突するように
バルクレイスの左腕に取り付けられた巨大な高周波ブレードがなぎ払われた。
-
>>236
「何奴・・・うっ!!」
青い機体は高周波ブレードを刀で受け止める。
しかし、衝撃が強いのか青い機体は後ろに吹き飛ぶ。
機体は転がりながらも、受身を取って直ぐに体勢を立て直す。
「やるな、お主・・・我が名はエド。剣の道、歩む者。我が機体は青鬼丸。貴様は・・・」
青い機体のパイロットは自分の機体を青鬼丸と呼び、バルクレイスのパイロットにコンタクトを試みる。
男性の声。エドと名乗るパイロットはどうやら男性らしい。
「骨のありそうな奴が来たな・・・出来そうな奴には名乗る主義なんだ。俺はブルースだ。
機体はナイトウルフ。一分一秒でも早く、俺達を追い出してみな!!せいっ!!」
黒い機体、ナイトウルフと呼ばれる機体はその拳を開いて掌を作る。
その掌をバルクレイスの方向を向ける。
ブルースと名乗るパイロットの掛け声と共に、掌から放たれるのはエネルギー弾。
エネルギー弾はバルクレイスへと真直ぐ、のびるように襲い掛かる。
ナイトウルフのパイロットは男性のようだ。
「ん?中々強そうな奴が来たみたいだね・・・」
ダメージを負い、スノウローズを見下ろす緑色の機体。
スノウローズはその場に肩膝を着き、相当なダメージを負っている。
緑色の機体はスノウローズが動けなくなってと見て、バルクレイスの下へと向かっていく。
「あれは・・・デーモンと呼ばれる新型・・・誰が載っているの?気を付けて・・・
メンテー・・・一機、取り逃がした・・・ごめん、私とした事が・・・レイナを、お願い・・・!!」
スノウローズのパイロット、エイミーはバルクレイスにコンタクトを試みる。
女性の声だ。
-
>>235
>>234の続き
マシンキャノンは悉く外れ、無残にもレリエル達は破壊される…
「…チッ距離に無茶があったか!…!?」
先程感知した異常な反応の位置から火柱が上がっていた
その炎を振り払い、赤い燐光と共に現れるその姿は…『デーモン』
その目で捉えたのは一瞬であったが、その印象は強かったアンノウン達とは違う。
シルエットは若干であるがPTのソレだ…かなりのデコレートだ。少なくとも俺の趣味じゃない
黒い機体に対し更に加速しマシンキャノンを撃ち掛け
すれ違い様にマイクロミサイルを周囲にばらまきAM形態で黒い機体の側面に回り込む
八基の小型ミサイルは個々に黒い機体を包囲しつつ迫る
>>236
蒼い機体と衝突する『デーモン』を背後に語りかける
「お前がバルクレイスのパイロットか?」
エクセリオンは両掌をEフィールドで覆いながら黒い機体を見据える
-
>>237
速度を乗せた重い一撃を叩きつけたが、その勢いを衝突のみで殺すことはできない。
スラスターによる減速だけでは足りないのか、左腕をそのまま大地に叩きつけ地面に爪痕を残しながら無理やりに止める。
それは人間の動きをトレースしたとは言い難い、まさに獣の体捌きだった。
語りかけてくる2人のパイロットに対し、
「俺はヒツギ・ハヤセ、ただの学生だ・・・機体の名前は知らねぇ!」
-
>>238
「うっ!!もう一機いたのか!!」
黒い機体、ナイトウルフは突如現れたもう一機の機体から攻撃を受ける。
ダメージを受けたが、直ぐに体勢を立て直して攻撃してきた機体へと掌を向ける。
「面白い奴が来たな・・・俺の名はブルース。機体はナイトウルフだ。
俺達は出来そうな奴には名乗る主義でね。」
「ブルース!!その機体、ナイトウルフが相手するのには向いてないよ!!コイツは僕に任せて!!」
割って入ったのは緑色の機体。
背中に装備された触手の先がナイトウルフを攻撃した機体へと向いている。
その触手からはビーム砲が放たれ、その機体を狙って飛んでいく。
「フフッ、申し遅れたみたいだね。僕の名前はウォーレス。君は?」
緑色の機体のパイロットがウォーレスと名乗り、機体をメンテーと呼んでコンタクトを試みる。
パイロットは男性のようだ。
-
/いけね途中送信しちゃった
>>239の続き
>>237
「この子怪我をしているんだ!一刻も早くこいつ等を追い払うしかない!」
交信をかけてきたエイミーに対し焦りを隠さずに答えた。
そしてナイトウルフの言葉を耳に、敵へと向き直る
「そのつもりだ、こっちはお姫様抱えてんだよ!!」
ナイトウルフの放った攻撃と同時に、背中に取り付けられた巨大なテスラドライブが唸りを上げる
できるならば女の子に負荷がかかる様な動きはしたくなかった。
しかしそんな中途半端なことをして戦えるわけが無い、何事も全力で行う。
全力で戦い、全力で女の子を気遣うだけだ
その想いに答えるようにバルクレイスに搭載されたSCIはパイロット負荷を多少は軽減していた。
その証拠にコックピット内は小刻みな揺れを一切起こしていなかったのだ。
真っ直ぐ飛んで来るエネルギー弾に対して真正面に直進。
素早くマシンをそらしてギリギリの回避、バルクレイスの腹部をエネルギー弾が掠めた衝撃が伝わってくる
一緒に乗せた女の子を落とさないようにしっかりと寄せ、射撃攻撃に対してカウンターを行うように懐へと突撃した。
「食らえぇぇッ!」
右腕に取り付けられた大型ブレードが発光し、さらに上腕に取り付けられたブレード
さらに掌部に取り付けられたブレードも反応する
それは右腕そのものが紅く巨大な刃になったと言っても過言ではなかった。
そのまま叩きつけるように、右腕はナイトウルフへと思い切り振るわれた
>>238
「違う、偶然乗り合わせただけだ!」
語りかけてきたレオンに対して叫ぶように応答する。
「頼む、助けてくれ!怪我人が乗ってるんだ!」
-
>>239
「ヒツギか・・・その名、覚えておこう・・・」
青鬼丸はその刀を両手で持ち、構える。
その構えは武士の如く・・・
「行くぞ・・・!!」
その刀を持って、バルクレイスをぶった切らんと襲い掛かる。
正面を切り、恐れずに・・・!!
「やべっ・・・!!俺とした事が・・・“ミス”った・・・“ミス”ターブルース。“ミス”る・・・ぶっ!!」
こんな時も駄洒落を言っている。
しかも自分で噴出している。
機体は突如現れた増援を警戒し過ぎたのか、避けきれずにバルクレイスの攻撃を受ける。
だが、これを吹き飛ばされずにその場で踏みとどまる。
「良いのか?お前の相棒、さっき来た機体はミサイル使いみたいだぜ・・・ミスターヒツギ。ミスるってな・・・!!ぶっ!!」
確かに、仲間が近くに居る場所へミサイルを打ち込むのは難しい。
爆発などで仲間を巻き込む可能性が出てくるからである。
巻き込まないように撃つのはかなりの技術が必要になってくる。
そして、ナイトウルフはその場から離れずに青鬼丸と動きを合わせてバルクレイスを挟むように回り込む。
そして、機体の脚を使い、バルクレイスの脚を狙って蹴りを試みる。
-
>>「俺はヒツギ・ハヤセ、ただの学生だ・・・機体の名前は知らねぇ!」
(学生だって?)
>>240
驚いたのも束の間、黒い奴とは別の角度から光の帯が襲い掛かる!
間一髪、掌のEフィールドで直撃だけは防ぐもビームをかすった左肩部は赤熱している
「へっ…やるね。俺はエクセリオンのレオンハルトだ」
胸部のマシンキャノンをウォーレスと名乗った機体目掛けてばらまき、ナイトウルフとの間を変形して横切りつつ光の翼で触手を狙う
>>239
「データが間違いなければ、ソイツはバルクレイスだ!つってもそれがどうしたって話だが!」
AM状態に戻りつつ慣性に乗りつつ横へ
ナイトウルフとメンテーをさらにミサイルで攪乱する
-
>>242
「クソッ、挟まれたのか!?」
脚部に対する攻撃も確かなダメージを与えることができる、だがそれは通常のマシンに対しての話。
『物体との接触状態であったとしても切断が可能』、それこそがこの悪魔の持つ刃であり
その刃を全身至る所、19箇所に装備しているのだ――― つまりこの機体は普通ではない
弱点とされるはずの脚部にも当然高周波ブレードが装備されている。
体を丸まるごと捻り回転させ、ナイトウルフの蹴りに高周波ブレードを煌かせる足を逆にたたきつけ相殺したのだ。
攻撃は最大の防御としか言いようの無い動き。
「ぐあぁっ!」
だがそれはあくまで前方に居るナイトウルフに対してだけ
青鬼丸の攻撃を受け止めるための手段ではない、背中にも当然高周波ブレードは搭載されている。
角のように伸びた2本のスラスターがそれに当たるが、背後に存在するそれを刀と相打たせるなんて芸当
訓練を受けていないヒツギに出来る筈も無かった。
ブレードは伸びたものの青鬼丸の一閃に掠め火花が散っただけ、刀はバルクレイスを切り裂いた
「この程度のダメージで!!」
衝撃が機体に走り弾き飛ばされる、だがすぐさま機体のバランスを取り直し2機へと向き直る。
それと同時に胸に取り付けられた2つの半球体に光が灯った、収束されたエネルギーがバチバチと紅い稲妻を走らせる
胸部に取り付けられた大型エネルギー砲、『オーバースマッシャー』が濁流のような赤いエネルギーを放ったのだ。
>>243
「ありがとよ!」
そう短く答えると、ちらりと傍らの女の子へと視線を向けた。
まだ息はある、出血も思ったよりは激しくないが時間が無い、奥歯に力を込め、意図せずに歯軋りがこぼれる
(俺にもっと力があれば・・・!!)
/おっといい忘れてたんだぜ
/こんな風に自機のHPを%形式で表示するんだぜ、スパロボっぽさの演出だと思って欲しいんだぜ
バルクレイスHP:87%
-
>>243
「レオンハルトか・・・覚えたよ。その名前・・・」
メンテーの触手はエクセリオンの攻撃を受けて千切れ、その場に落ちる。
その触手はその場に落ちるが、居だなミミズの如く、暴れるように動いている。
「拙いよブルース。二手から狙われてる。君は退いた方が良い。僕も人の事、言えないけどね・・・うっ・・・!!」
「そうらしい・・・ぐはっ!!」
メンテーとナイトウルフは更にミサイルによる攻撃を受け、膝を付く。
このまま行けばバルクレイスも巻き込まれかねないが・・・
「油断したよ、レオンハルト・・・また会おう・・・あの白い機体、スノウローズをよろしくね・・・」
メンテーは通信で一言残しつつ、戦場から撤退する。
「エイミー!!お前は此処に恩人が居るって言ったな!!お前がどうしようが構わねぇ!!
それはお前の自由だ・・・だけどな、ボンバーさんも来てるんだ!!顔ぐらいは見せとけよ!!」
ナイトウルフは拡声器を使い、戦場から撤退する。
-
>>244
「ブルース!!」
ナイトウルフを庇う様に入ったのは青鬼丸。
青鬼丸はダメージを追い、その場に膝を付く。
「ブルースとウォーレスが退いたか・・・我も今回は共に行動しているゆえ、御免!!」
青鬼丸も、仲間の二機を追うようにその場を撤退する。
「ヒツギって言ったわね・・・お姫様を抱えてるって言ったわね・・・
まさか、レイラじゃ無いわよね・・・降りて、話しましょう・・・その、レオンハルトも・・・
レイラにも聞きたい事があるの・・・」
スノウローズのパイロットが敵機と戦闘を行った機体にコンタクトを試みる。
女性の声。白い機体には女性が載っていたようだ・・・
-
>>246
青、緑、黒の三機の宇宙海賊は戦況が不利だと認識したのだろうか、早々に引き上げて行った。即座に追撃を行える程の余裕は連邦側のどの機体にも無い事実。伊豆の常駐部隊は間一髪と言った所だった。
もし、単騎のみで突出するのだとすれば後に援軍に駆け付けたエクセリオンだかの赤いAM。もしくは死にかけ少女というお荷物を乗せたバルクレイスなら可能だろう。
しかし、相手の手の内も未だ知らぬまま無理をして追撃しても危険。
故に、この場は怒りを噛み締め、彼ら伊豆の守り手達は宇宙海賊を見逃すしか無かった。
―――宇宙海賊が撤退を開始してすぐのバルクレイスのコクピット。またしてもレイナの傷口が開き、その体温も下がり始める。少年には全力で戦えなどと言ったものの、只の強がりであった様だ。
先程までは気力と意地で持ちこたえていたものも、本当ならとっくにレイナは生命の限界を迎えていてもおかしくは無い。
もし、これ以上の過激な戦闘が続けられていたとしたら取り返しのつかない事になっていただろう。
-
>>246>>247
「はぁ・・・はぁ、何とかなったのか・・・」
戦闘中は殆ど無かった命のやり取りを行ったという実感が、今になって現れた。
襲い来る眩暈と震え、室内に充満した血の匂いも相まって吐き気も催してくる
だがエイミーの通信によって我に帰った、グズグズしている暇は無い。
女の子の体温が落ち始めている、すぐにでも病院に搬送しなければ
「この女の子怪我をしているんだ!すぐにでも病院へ搬送しないと取り返しのつかないことになる!」
「話なら後にしてくれ!」
負傷者の搬送作業を行っている班を発見するや否や、バルクレイスはそちらへと向かってゆく。
機体を屈ませ、レイナを抱きかかえたままに救護班へと駆け寄り、託すのであった
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>>245>>248
(……なるほどね。全力じゃない)
後退していく三機のアンノウン
レリエル達を手玉に取れる戦力でマイクロミサイルを振り切れない筈はない
恐らくは重力下における設定が甘かったと見るべきか
音声から予備戦力も伺える。退いてくれるなら好都合だ
救助と消火を急ぐべきだ
「坊主!エスコートは当然だが、お前も休んどけ。俺はまだ暴れ足りないらしい」
生き残っているレリエルに瓦礫の除去を依頼し自らは消火剤を散布しつつ周囲を警戒する
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>>248
「レイナ!!」
白い機体から降り、掛けつけてきたのは白いパイロットスーツを来た女性。
長い銀髪を持ち、その髪を後ろで縛っている。
「ごめんなさい・・・私の所為で、こんな事に・・・」
彼女はレイナを見て、苦痛の表情を浮かべている。
先程、拡声器を使って言っていた恩人と言っていたのはレイナの事だろう・・・
>>249
「レオンハルトって言ったわね・・・あいつ等が来たのは、私の責任かもしれない・・・」
女性はレオンハルトに問いかける。
消火活動に協力しながら・・・
その女性、エミリーは先程の三機を知っている風だった。
そして、パイロット同士で互いを知っているようなやり取りを行っていたが・・・
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