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戦場スレpart1

232ヒツギ ◆zwG.6Bg2jY:2012/03/27(火) 13:29:15 ID:3U3ECvO.
>>229
"ぐっ、このままでは持たない……!!"

右腕を切り落とされ、ボディを大きく裂かれただけではない
主力武器であるレーザーライフルを消失しているのだ。
隻腕のレリエルは下がりながら頭部に取り付けられたマシンガンで迎撃を試みる。
しかし本体にできた傷のためか機体に速度を乗せることができないのだろう、その動きは鈍い

そしてもう1機、黒い機体と相対したレリエルに関してだが実は決着は一撃目でついていた。
ジェネレーターの虚弱さが幸いしたのか爆発を起こさなかっただけで、へこんだ装甲と共にマシンへのダメージは相当深いものだった
当然パイロットからの返答は来ない、次の一撃で間違いなく落とされるであろう

>>230>>231
―――― あれ?

ヒツギは全身に感じる痛みと熱によって意識を取り戻した
何か一瞬凄まじい閃光で目が眩み、そこからの記憶が無い。
頭を抑えようと右手を上げたとき、そこにあるのが自分の腕ではないかのような錯覚に陥った。
血に塗れ真っ赤に染まったそれに思わず手が震え、すぐさま自らの体を見る。
血だらけだった
ただしそれはヒツギの体がではなく、上に乗っている少女がの話だ。
思い出した、あの時助けたはずの少女から逆に庇われて―――

少女を抱きしめて周囲を見渡すも既に火の海、人の姿はおろか炎の光と煙によって何があるのかすらろくに分からない
抱きしめた少女をガクガクと揺れる膝に力を込めて持ち上げると、もう一度周囲を見渡した。

「クソッ、何か無いのか……!!何かっ……!」
炎の中で1つだけ確かな形を保っているものがそこにあった、見上げるほど高いそれは反吐が出るほど炎が似合っている。
『デーモン』―――先ほど演習場で見た新型機が哀れな2人を見下ろしていたのだ

少女を抱いたままヒツギはバルクレイスの元へと走る、現状これ以外に頼るものは無い。
「後で軍法会議物だけど、死んじまったら会議も何も無い!それにこの子だけでも・・・!!」
コックピットに入り込むと、すぐさまマシンの起動を試みる。
だが電源は着くがうんともすんとも言わない、正常にシステムは走っているはずだが動かないのだ
ヒツギはこの機体が不完全な物だということを知らない、当然セーフモードでの起動の仕方も知るはずが無い。

「動けっ、これだから新型は嫌われるんだよ!」
ガチャガチャとせわしなく動かすが沈黙しか帰ってこない。
コックピットに溢れる血の匂いと、少女の今にも消えそうな息遣いが焦りを煽り立てる
「動けっていってんだろ・・・このポンコツ!!」
理性を忘れ、拳を握り締めて思い切りマシンを殴りつける、だが傷がつくことも無く、逆にヒツギの右拳から血が流れただけだ。
地が滴るその手を、力なくコントロールへと置いた
「クソ……ッ!」

その時、コックピット全面に光が灯った、少年の想いが伝わったのか、はたまた殴られた衝撃なのかは分からない
だが起動と同時にドッグで再び爆発が起こった、天井が吹き飛び大きな火柱を立てて真っ赤に燃え上がる

夢か現か、その炎をなぎ払い、赤よりももっと紅い巨人が……『デーモン』が這い出て来たのだ


紅い悪魔―――バルクレイスが本当の意味で目覚めたのである。




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