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博麗霊夢の一日 二日目

1名前が無い程度の能力:2012/12/24(月) 01:02:19 ID:isGPS3jc0
前スレ
博麗霊夢の一日 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1293435305/


6:00
起床。最近めっきりと冷え込んできた。
もう少しだけ布団の中にいたいという気持ちを振り払い、もぞもぞと這い出す。

177名前が無い程度の能力:2013/09/27(金) 02:57:03 ID:tIkGx1Js0
12:46
2人とも純和装がよく似合っていた、奥で盛り上がっていた皆も集って来て、着こなしを褒める
慧音と妹紅も照れながらも喜んでいた
里人たちも2人が常人ではないことを良く知っている、しかし彼女たちを恐れ排除したりはしない
それどころか人里への働きに大いに感謝さえしてくれていた

妹紅は春のタケノコの塩漬けや干し柿、秋に川でとったヤマメの干物をたくさん持参してくれた
この神社のお祭壇が、これほどの神饌やお酒で埋め尽くされるなんて実に珍しい
時折、外界から色々なものが流れ着く神社だが、こほどまで結界を越えてくる事はほとんどない
お祓え串を手に私は、感謝の祈祷を捧げた……顔がにやけるのを止められない

178名前が無い程度の能力:2013/09/27(金) 22:43:36 ID:BqWAGWxgO
13:04
さて、お客も増えて宴座は大いに盛り上がった!
お酒に料理に会話、新年早々最高の滑りだしね。
慧音は庄屋さんや商家の若旦那衆の席にあいさつしてまわっている。
日頃、寺子屋の支援へのお礼だろう。しかし相手は恐縮してしまってる様子で、
「先生!勘弁してください!」
「なに遠慮するな」
と元教え子らしい若旦那さんがお酌に悲鳴をあげる。
一方、妹紅は妖怪退治人連中に囲まれ、何やら話こんでいる。
妹紅の善意による妖怪退治は彼らからも一目置かれている様だ。しかし、当の妹紅は困ったような笑顔で酒杯を口に含んでいる。
「妹紅さんが来てくれたからもうお前さん達はいらないよ?」
庄屋さんが退治人連中をからかうと、皆どっと笑う。
「いや…そんなことは」
そう目線を落とす妹紅の顔が紅いのはお酒だけでは無さそうだ。

と、妹紅の眼が光り、一瞬で顔つきが変わる。
(何かが来た)
そう無言で皆を制し、指を口に当てると一同は静まりかえる。
退治人連中も身構えた。
庄屋さんが青ざめ、若旦那が息をのみ、小鈴は私の袖をつかんだ。

しかし、私は分かっていた。
閉まった障子の向こうに見えたシルエット。
帽子に日傘、そして小さな翼。かたわらには頭二つぶん高いおさげ髪の少女。
「ご宴会たけなわのところ、失礼いたしますわ…」
そう口上をのべ、障子を開いた紅魔館の当主とメイドの姿に一同は凍りついた。

179名前が無い程度の能力:2013/09/28(土) 04:36:19 ID:aZK7NMvE0
      このタイプのスレは
      やっぱ小回りがきく方がずっといいね

180名前が無い程度の能力:2013/09/30(月) 13:15:36 ID:UfvQOGd.O
13:06
うたげの席は張り詰めた空気に満たされた。
里びとがレミリアと会うのは初めてだろう。
小さい体でもそこいらのザコ妖怪とは比べ物にならない雰囲気を漂わせている。
小鈴や庄屋さんはもとより、退治人すら汗を浮かべて固まっている。
そんな里の衆をちらり、とみてレミリアは私に目線を向ける。
(助けて…)
レミリアの眼が私に訴えている。
(なんで人間がこんなに居るの!?)
失礼なここは神社だ。
私はぷい、と視線を外すと、小さく“うー”とうめきが聞こえた。
レミリアもまた人間に接する機会がない。こたび大勢を前に内心緊張で涙目なのだろう…。
「彼女がレミリア・スカーレット。紅魔館の当主だ…」
見かねた慧音が紹介すると一同どよめきが起こった。
その名は里にも知られていたようだ。

181名前が無い程度の能力:2013/10/01(火) 22:53:06 ID:j7j8xbrs0
13:14
「では、貴女がいつかの赤い霧の……?」
町の寄合衆のひとりが言った
レミリアは頷く、人間どもに対して精一杯の威厳を保ちながら、だ
どよめきが起こった
恐怖とも畏怖とも受け取れる人々の反応、そして……
「サ、サインして下さいっ!」
「へっ?」
お付きの完璧にして瀟洒なるメイドも、思わず目を丸くする
「よ、ようこそ、おこし下されました、お目にかかれて、光栄です、光栄ですっ!」
「なんと愛らしい、さすがは吸血の姫君っ!」
「噂に違わないとはまさしく……」
若者を中心に、里人たちが次々とレミリアたちの元へとやってきて、
ある者はかしずき、あるものは目を見張り、ようするにアイドル状態である
はじめは驚き、パニック寸前だったレミリアだったが、咲夜のアシストもあって、
今、自分がどの様に振る舞うべきかをなんとか認識出来た
そう、いついかなる時も、紅魔館の主としての威厳を保たねばならない存在なのだ
いつもの愛らしさと、魔物たちの貴族としての底知れなさをとりつくろうと、彼女は言った
「そう、我こそはレミリア・スカーレット、真紅の力をこの身にまとう者、しかと見知り置け」
オオッ!とふたたびどよめきが起きる
感激する若い衆の傍らでは、年寄り衆が何とも言えない表情をしていた

「いったいどうなっているの……どいつもこいつも私を見ても、こんな反応なんかしないのに」
霊夢はぼやく、しかし、人妖の間が変化して行きつつある原因を作ったのは彼女自身なのだ

182名前が無い程度の能力:2013/10/02(水) 07:41:18 ID:e7J3ePUk0
いつの間にか、一同の間にワインの瓶やグラスが並んでいた
霊夢はため息をつく
時を止め、見かけ上光速を突破出来る咲夜の手品に違いない
まあ、宴が賑やかになっていいか
それよりも問題なのは、突如出現したワインやグラスを、
ごく普通に受け止めている連中の方か
咲夜はチーズの塊をナイフで器用に切りさばき、串に刺して炙って配る
「あら、美味しい」
一口頬張って霊夢は言った、なるほど、これはワインにあう
レミリアは人気の渦の中心にいた
サインや握手をしたり、吸血の真似事をしたり、そのたびに歓声がわく
「うぬぬぬ……私も負けては居られない!」
次第に慣れていくレミリアの振る舞いを見ながら思う

183名前が無い程度の能力:2013/10/02(水) 20:57:45 ID:yRxWcDggO
14:02
頭に来たので隣の部屋で自慰をする。
んっ…
(!?っ)

小鈴に見られた!

184名前が無い程度の能力:2013/10/16(水) 21:08:26 ID:qa5kUb8E0
14:06
変な夢を見たような気がする
まあ、健康な女の子なら仕方ないのかもしれないけれど
小鈴も単なる夢として認識してくれたらしい

それよりも目下の課題は、あれからさらに咲夜がもちこんできたらしい、
七面鳥の丸焼きたちだ
里人たちの食欲は凄まじい
いかん、このままでは全部食われてしまう
「行くわよ、小鈴」
「はい!霊夢さん」
私たちは突撃開始した

185名前が無い程度の能力:2013/10/20(日) 20:58:29 ID:UhI5WMs6O
14:10
「二人ともいい加減にしないか!」
慧音のあきれた声が聞こえる。
しかし私と言えばジュウシイな肉に食らいついて夢中だ。
「霊夢!…周りが見ているぞ!」
ついに先生は圧し殺した声で耳元にささやく。
はっ、と気づくと周りの視線に囲まれていた。
やばい、博麗としての立場が…と思った時はもう遅い。もはや顔がぢりぢり熱く、薄ら笑いも浮かべない。
「れ、霊夢さん…」
温厚な庄屋さんが口を開いた。
「なんか…その…普通の女の子なんですね。やっぱり」
うなづくしかない。
「そうなんだ」「いや、私たち構えすぎていましたか」「年相応に育ち盛りなんですなぁ」
それはみんなの温かい目線と優しい言葉だった。
さあどうぞ、と次々ごちそうをもった皿が差し出される。胸が熱い。
私はお礼のふりに下げた顔をしばらく上げられなかった。

186名前が無い程度の能力:2013/10/21(月) 18:51:19 ID:fZVJtddY0
14:18
慧音「いや、皆の衆、霊夢をとがめないでくれ、近頃しょっちゅう異変解決や妖怪退治なんかが相次いでな、
しばしば神社の住まいでもなかなかまともな食事がとれないのだ、さすがにお腹も空く」
そして貸本屋の娘の方もチラッと見て続けた
「こちらの小鈴はそんな霊夢を心配し、博麗まで危険を冒して様子を見に行ってくれた
一応、魔除けの符は持たせたがね、なんとか役には立ったか?小鈴」
小鈴はしばしキョトンとしていたが、すぐに慧音の意図を察して小さく頷いた
庄屋さんや人里の顔役たちは感慨深げに頷いた
庄屋「里の為にいつも済まない巫女どの そして良くやったぞ、小鈴……傷などはないな?」
小鈴はいつもの笑顔を取り戻し「はい」としっかりした声で頷いた

幻想郷の常として、すぐに大宴会が始まった
傍らでは七面鳥を焼きながら、完璧で瀟洒なメイドがお澄ましした顔と仕草でアシストしてくれていた
もっとも慧音の言った事はウソじゃない、諸都合で自分が異変解決役を外れていた間も、
この巫女はその役目をちゃんと果たしていたのだ、軽んじて良い相手じゃないライバルだ
そしてレミリアは、口を覆いながら含み笑いで巫女と貸本屋の2人を見つめていた
レミィ「こっちの娘、パッチェとウマが合いそうね、いちど会わせてみましょうかしら」

187名前が無い程度の能力:2013/10/21(月) 19:13:12 ID:fZVJtddY0
×諸都合で自分が異変解決役を外れていた間も、
○×諸都合で咲夜自身が異変解決役を外れていた間も、

188名前が無い程度の能力:2013/10/21(月) 20:56:01 ID:KrBCJ/rQO
14:20
その台詞の瞬間、小鈴の眼が光った。
「本当ですかっ!」
りん!と髪の鈴を鳴らしてレミリアの足元に飛んで来る。
「えっ!あ、ああ…」
予想外に目を白黒させるレミリアに
「噂に聞いた大図書館!いつか行きたいと思っていましたっ!」
顔を上気させ瞳の星をキラキラ輝かせて迫る小鈴。
「事前予約していただければ一般開放もしていますわ」
「わあっ!ぜひ」
流石は咲夜、落ち着きを払って書類なんか差し出してる。
「そんなに本が好きなの?」
少し取り直した紅魔の当主の問いに
「はいっ!ええもう…世界の珍書に希少本!ああ、胸がワクワクします!」
「ふふ…こりゃパチェに合わせない訳にはいかないわね」
そう苦笑してちらりと私の方を見た。

189名前が無い程度の能力:2013/10/21(月) 21:32:42 ID:fZVJtddY0
14:29
小鈴が閲覧申込を書き終えた頃の紅魔館では………………
「アラッ?なにかの予感がっ……!!」
新年早々、いつも通りの薄暗い大図書館なのに違う
「小悪魔、感じなかった?」
いつも静かな小悪魔も、この時には少々緊張しながら頷く
「これは、いったい!……しかもお嬢様たちの気配までも」
パチュリーは眉間に小さな皺を寄せつつ、
『魔界民俗大辞典・新年の儀礼について篇』を閉じると、
彼女は大図書館の外の気配に魔道の感覚を研ぎすませた

190名前が無い程度の能力:2013/10/22(火) 01:42:31 ID:1vDD.seM0
0O

191名前が無い程度の能力:2013/10/25(金) 20:27:04 ID:wrTAEi2cO
(紅魔館でそんな展開は露知らず)
15:55
冬は陽が落ちるのが早い。
楽しいうたげもそろそろお開きだ。
「今日は楽しゅうございました」
代表で庄屋さんが頭を下げる。
少し照れで顔を火照らせながら私は帰路の安全を祈り、一同の頭上にお祓い棒を振るった。
「博麗さま、また」
松明に囲まれて人々が手を振る。晴れ着姿の妹紅や慧音に護衛は申し訳ないと退治人衆がはりきって周囲を固めている。
「スカーレット様、またよろしくお願いします」
「ああ、私もな…」
そう頭を下げる若旦那たちをレミリアは縁側に立って優雅に見送った。
商人衆は抜け目無く紅魔館と大口の取引を結んでいた。お正月早々、上客をつかんだ若旦那たちはほくほくだろう。
「霊夢さーん!」
小鈴が手を振る。
「霊夢、今日はお疲れ様」
横で慧音が笑っていた。
「霊夢さん!またお願いしますね!」
そう。私は今度、この子と紅魔館に行くことになったのだ。
紅魔境に護衛なしで入るのは流石に無理だ。
空を飛べない小鈴は里から館に納品に行く馬そりに同乗することが決まっている。そこには咲夜か美鈴も同乗するはずだが…何故か同行を要請される。“夢”の件でこの子には借りがある。仕方ないのだ。

192名前が無い程度の能力:2013/10/29(火) 11:26:54 ID:MTdH078QO
16:05
境内から里を見下ろす。薄暗い中を、里に向かってゆく松明の灯りが見える。
安全地帯に入るのを確かめてから私は鳥居の前から部屋に戻った。さむっ!
「お疲れ様」
「………」
レミリアは片手を上げたもののぐったり、と子供用の椅子に腰かけて(彼女は畳に座れないのだ) いた。
沢山の人間を相手にして気力も尽きかけたようだ。
横になりなさい、と私が告げると、すかさず咲夜が座布団でベッドをつくった。
毛布をひっぱり出してから、咲夜にお茶を出してあげた。
「ありがとう…」
「あんたもお疲れさんね」
「今日はお嬢様も楽しまれたようですわ」
そう眼を細めて、ちらりとかたわらに優しい視線を送る。
「にしても、どうして今日ウチに来たの?」
年末の宴会にも新年会でもレミリアは来ていたはずだが…
「新年しばらく一人で過ごしている、とお嬢様が耳にしたようね」
たしかに紫は今は体を休めているし、萃香は地底だ。
華扇も魔理沙もなぜか部屋にこもっている。
「一人には馴れてるけど…まあ嬉しいわ」
届けてくれた食糧はありがたいけど、何よりも友来る、だよね!。

193名前が無い程度の能力:2013/10/29(火) 15:12:19 ID:xKTtXinA0
16:53
レミリアの寝息が静かに響く
私と咲夜は温泉で入浴を済ませた
「そういえば、吸血鬼って濡れるのはタブーよね、レミリアはお風呂とかどうしているの?」
「ま、まあそのあたりは色々と、絶対に濡れてはいけない訳でもないですしね、
流水には確かに弱いのですけれども、普通のご入浴や、お体を拭ったり、髪を洗うぐらいは大丈夫です」
「そうなの」
湯上がりの一杯、一仕事終えて咲夜もリラックスしている
グラスを傾ける仕草がとても様になっている
彼女がどういう経緯で吸血鬼の一族に仕えるようになったのかは知らないけれども、
あの異変の時から、私は彼女の忠誠心には一目を置いている
「そろそろ、おゆはんの支度をはじめましょうか?」
「え、ああ、そうね」
私たちは台所に立つ

194名前が無い程度の能力:2013/10/30(水) 21:04:41 ID:b4eMSjwMO
17:15
夕食は蕎麦だ。
ごちそう続きだったしね。さすがに少しはさっぱりした物が欲しくなるわ…。
「薬味の大根おろしたっぷり!でもこれどうしたの?」
「守矢神社よ」
目を丸くする咲夜に私は年末、早苗が届けてくれたことを話す。
あそこは幻想郷に来たころから蕎麦が好きで、山に畑を持っている程だ。
「ざる蕎麦なんだけど、これが美味しい食べ方だから…」
眠るレミリアを横目にざるいっぱいの蕎麦を二人ですする。
「!っ、美味しいわ!」
「でしょ?」
大根おろしを入れた濃いつゆに浸けてすするといくらでも入る。
「おつゆが美味しいですわ」
咲夜が感心するが、私も同意だ。さらにこれを打ったのは早苗だ、と教えるとさらに驚いていた。
「意外な特技があるのね…」
最後は蕎麦湯で暖をとった。

195名前が無い程度の能力:2013/10/30(水) 22:11:04 ID:G91HYTHQ0
18:02
二柱と早苗がやってきた信州・諏訪という土地は蕎麦が名物だそうな
蕎麦という作物は荒れた土地でも育ち、人々に恵みを与えてくれるのだという、ありがたい
というか、ある程度荒れた土地じゃないと、茎や葉ばかり生い茂って、
花や実がつかないというから、かなりややこしいヤツだ
妖怪どもにもへそ曲がりはいるが、その類なのかもしれない
「少し、持って行く?」
早苗たちが持って来てくれた蕎麦の実や蕎麦粉はかなりあった、というか多い
虫がついたりするよりは、紅魔館で使ってもらう方が良い
「よろしいのですか?出来れば是非、お願いします」
咲夜にお裾分けをする
「ありがとうございます、このお礼は必ずいたします」
うんうん、それが期待だ
夜は更け、私たちはワインを飲み交わす
なんかなぁ、私は色々な連中と知り合ったなぁ

196名前が無い程度の能力:2013/10/31(木) 21:52:57 ID:SXDrY3DMO
19:26
ワインを空けて、日本酒に替わる。いつしか話はこないだの異変について…。
「しかし、大した異変じゃなかったわね」
そう言う私に咲夜は
「それは貴女が強くなったからよ」
と苦笑いした。
「ところで霊夢、もし異変解決に誰か一人つれてゆくとしたら…誰にする?」
予想外の質問にあっけにとられたが…しかし誰も思い浮かばない…。
「私は…魔理沙がいいかしらね?」
「また意外ね」
咲夜の話では長距離から火力援護できるパートナーは有難いという。
「気が合わない?…でもお互い適度な緊張感があった方が良いですわ」

そういうもんかしら?

197名前が無い程度の能力:2013/11/01(金) 01:57:19 ID:/4MO3HU20
19:40
ぷすぅ〜

かすかな空気音。遅れて漂ってくる悪臭。
おならだ。音だけならまだしも、ニオイまで揃い踏みとくればおならにまちがいない。
犯人は私はでないのだから、答えは2−1=1、咲夜のはずだ。
ここは黙って聞かなかったふりをすべきだろうか?
しかしかすかとはいえ空気音は充分聞き取れるものであったし、
咲夜も音が私の耳に充分きこえうるものだったことは分かっているはずだ。
どうしよう。

198名前が無い程度の能力:2013/11/05(火) 22:49:37 ID:fVQz89iYO
「霊夢、臭いわよ」
咲夜はしれっと、真顔で言ってきた。

199名前が無い程度の能力:2013/11/06(水) 20:47:54 ID:tkHAJCoA0
19:47
やかましい……というか、さすがというべきだろうか
ムラッと来たけれども、同時にしたたかさに感心もさせられる
「あら、なんのことかしら?」
こっちもしれっと応える

200名前が無い程度の能力:2013/11/06(水) 21:37:57 ID:IDCnP6rEO
19:48
「…巫女でもおならは臭いのね」
満面の笑みを浮かべ咲夜はさらに失礼な台詞を吐いた。
「お尻にお札でも張ったらいかが?」
ここまで言われて私は札を手にした。もちろん咲夜の、その臭いの出所に捻り込むためだ。
と、かたわらのレミリアの異変に気付く。
横たわり、掛けた毛布からのぞく、白い人形のような肌は耳まで真っ赤で、破裂せんばかり。かすかに、小刻みに震えているのがわかった。

…こいつか

201名前が無い程度の能力:2013/11/10(日) 18:47:47 ID:2ICm5IYM0
19:54
相手を辱めても仕方ない、そう判断する
真相を察した私が黙ると、咲夜もそれ以上は何も言って来なかった
それよりもお酒だ、彼女には紅魔館までひとっ飛びしてもらい、新しいお酒を持って来させる
忠誠心篤い咲夜だけに、レミリアの恥は絶対に触れ回られたくないだろう
持って来てくれたのは超高級のブランデーやワインなどとハム、チーズなどだった
しかし、紅魔館は良いお酒ばかり持ってるよなぁ、羨ましいぞ

202名前が無い程度の能力:2013/11/19(火) 21:03:54 ID:p/xcdpokO
20:02
しかし普段食べなれないごちそうを食べたせいか…何かもよおしてきたっ!。
うー、お腹ごろごろ
今、咲夜が席を外した隙にとにかくガスを放出しよう!

うっ、ふぅ…


あ、レミリアが真後ろにいた…

203名前が無い程度の能力:2013/11/20(水) 03:14:29 ID:sf0VliDk0
ミも出た

204名前が無い程度の能力:2013/11/21(木) 14:42:19 ID:srx6pLwQ0
20:15
秘密を共有すると親密さが増すっていうけれど・・・何だか泣けてくる。
上機嫌になったレミリアが腹立たしい。今日はもう帰って寝よう・・・

夜お酒を飲んだ飛ぶのは気持ちいいのに、今日はなんか暗澹とした気分だ・・・

205名前が無い程度の能力:2013/11/21(木) 21:09:37 ID:5HRO5KhUO
20:17
「霊夢、こっちこっち」
あわててレミリアが追ってくる。
あ、私神社にいたのか!…
レミリアは苦笑しながらそれ以上は何も言わず、「里からの納品は正月明けって聞いたわ」
小鈴のエスコートの件だけふれると咲夜を従えて星空を横切って行った。
ウインクして手を振る咲夜を見送って神社に戻る。
もうひと風呂あびて寝よう…

206名前が無い程度の能力:2013/11/26(火) 02:22:24 ID:gIqLEAfw0
>>138 ルーミーは常に紫に監視されてるからほどけそうになったら、
すっ飛んでくるよ。変身する前に幻想郷中の幹部が駆けつけてくる。

207名前が無い程度の能力:2013/11/26(火) 04:37:32 ID:mXWw687c0
21:52
湯上がりの身繕いを済ませ夜着をまとう
眠気が襲って来ていた
そう、嫌な気分は眠ってすっきりさせるに限る
私は布団に潜り込む、行火が温くて気持ちよかった

208名前が無い程度の能力:2013/11/26(火) 05:44:43 ID:dmhYP1Eg0
23:00
つめたッ

目がさめちゃったじゃないか
なんか冷えると思ったら布団の中が濡れている???
今日はお腹がゆるくなったりしたし、まさかこの歳でおねしょ!?
いや、それならもう少し生温かさがあるはずだ
一体なんだこれは

209名前が無い程度の能力:2013/11/26(火) 08:17:55 ID:mXWw687c0
「う、うーん……れいむぅ」
チルノ!おまえかっ?
人の布団に勝手に潜り込んで、行火が熱いからと冷気を放ったらしい
とりあえず正拳突きを一発お見舞いする
「い、いたあああーっ!」
氷精はその場にうずくまる

210名前が無い程度の能力:2013/11/27(水) 01:19:07 ID:HD0trMQo0
23:05

夏はいいけど、冬にチルノを布団に入れたら凍死し兼ねない。
枕代わりの座布団と布団代わりの大き目の手ぬぐい・・・ばすたおるを放り投げる。
泊まってくならそれ使いなさい。

そういえば萃香も寝泊りしてたけど何時の間にか見なくなったわね。
妖怪も鬼もふらっと居なくなるものだし別に寂しい訳じゃないけれど

211名前が無い程度の能力:2013/11/27(水) 20:40:15 ID:OrWSi/QI0
05:12
寝穢い格好で2人目覚める
チルノを使役して朝の支度をする、お腹の具合もあるから、今朝はお粥だ
七草にはまだ少し早いけれど、セリやナズナ、スズシロなどを入れる
「霊夢ぅ、お魚も焼くぞぉ」
保存食のヤマメの干物をチルノは焼いてくれた

2人でフウフウと吹きながらお粥を頂く
氷精があったかい物を食べていいのかと思うが、どうやら問題ないらしい
ただ、昨晩みたいに行火とかに直に触れるのはダメらしいな
妖精ってのはホントに訳がわからん連中だ、弱いかと思えば、時には凄く強い
倒したところですぐに蘇るなんて、ヘタな妖怪連中よりもたちが悪い
魔理沙も結構、手こずったというし

最弱にして時に最強…………誰かこのややこしい連中をなんとかしてくれ

212名前が無い程度の能力:2013/11/27(水) 20:57:24 ID:7F4RpeAA0
>>99 タバスコみたいに局部に少量付けるならいいが、酒みたいに
口一杯広がるのは普通の人は1千数百スコヴィルが限界だよ。

213名前が無い程度の能力:2013/11/27(水) 22:10:17 ID:AsnnNJuk0
>>212
>206と同じ人?
ここそういうスレじゃないから

214名前が無い程度の能力:2013/11/27(水) 23:43:12 ID:QWp8T0Po0
05:20

えあこん・・・れいぞうことか言うものは、外側は冷たい代わりに中は熱いって霖之助さんが言ってたのを思い出した。
チルノの体の中も暖かいのだろうか?
さすがにチルノの体の中を確かめる気にはならないが、物は試しにとチルノの口の中に手を突っ込んでみる

チルノ「むぐっ!? んんんんーーーーっ!?」

口の中にしては冷たい気がするけど、そこまで冷たいという訳じゃない。要は私とそんなに変わらない気がした。

チルノ「何するんだよっ!?」
霊夢「ちょっとした実験よ。ほら、アンタにはお茶じゃなくて冷たいみかんあげるから」
チルノ「むー・・・」

不服そうにしてたが直ぐにみかんの皮を剥き始めておいしそうに食べていた

215名前が無い程度の能力:2013/11/28(木) 02:36:33 ID:iy4jiGuc0
06:25
いつの間にか、外は雪だった
正月の雪の朝、なかなか風情がある情景だ
チルノはもう4つめのみかんをむいていた、それほど好きなのだろう

わたしは朝のお務めだ
禊とお祓いを終えて社殿から戻ると、かごの中のみかんはほぼからっぽ
目の前では満足したチルノがお腹をさすってゲップまでしている、前には山盛りの皮と種
「……あんた、遠慮ってものを知らないのっ!」
「えー? なにそれ美味しいの?」

だから妖精って連中は……怖い

216名前が無い程度の能力:2013/11/28(木) 23:17:41 ID:UUYxTriAO
06:30
「あんた、何してるの?」
チルノが服の中をごそごそやり始めたかと思うと
「霊夢のぶんもあるよ」
とみかんを数個取り出した。
元はうちのでしょ?、と思いつつもえへへ、と無邪気な笑顔をみたら私は怒る気もなく降参した。反則でしょ。

おや雪が止んだようだ。縁側から空を見る。雲が流れていて晴れてきそうだ。
参道の雪かきをしなくちゃね…

217名前が無い程度の能力:2013/11/29(金) 01:14:39 ID:8zl7gevI0
07:40
ザクッ、ザクッ!
空は晴れ、あたりは一面の雪景色
さてと参道と石段の雪かきだ、隣ではチルノも手伝ってくれている
ひと苦労な仕事だけれども、実は嫌いじゃない
朝の良い運動になるからだ、身体も鍛えられる

「れいむぅ、こんなもんで良いのかなぁ」
うーん、さすがは氷精、雪や氷の扱いには慣れているようだ
チルノは鮮やかな手並みだ、どうやら魔力も用いているらしい
雪の方から動いて行く、そんな感じである
まあ、妖精は自然そのものでもあるらしいから、不思議じゃない

雪かきを済ませたら、またお腹がへった
囲炉裏で餅を焼いて、チルノと2人で食する
「れいむぅ、どこかに行っちゃうの?」
「何それ、どういうこと?」
「うん、噂を聞いたから」
ああ、紫の提案の件がどこかで漏れたのだろう
「安心なさい、場合によってはちょっとの間、幻想郷を留守にするだけだから」
「……そう?……む、武者修行っていうあれなの」
わたしは武者じゃないよ、でも見聞を広めるのもひとつの修行なのかな

218名前が無い程度の能力:2013/11/29(金) 23:28:51 ID:77Vj4dIAO
07:47
「あのさ、あたいさ…」
チルノがもじもじし出した。
「みこになったげるよ」
私の留守中、ここ(神社)を守ってくれるというのだ。
私は笑えなかった。
噂を聞いてからずっと考えてくれてたらしい。
そういえは年末年始の宴会にチルノの姿は無かった。
私と二人きりで話したかったようだ。
「それでレティと大ちゃんは“一度聞いてみたら”て」
あの二人なりにチルノの事を考えてあげてたのだろう。周りに笑われて傷付く姿は私も見たくない。
「…なら修行が必要よ?」
「おー、なにするの?」
「少し待ってなさい」
頬を少し上気させて目を輝かす氷りん娘にそう言って私は隅にある衣装箱のふたを開けた。
たしか底のほうに小さい頃、霖之助さんが仕立ててくれた衣装があったはず。
青色の巫女服が。

219名前が無い程度の能力:2013/12/01(日) 21:40:40 ID:LVg1QuZAO
07:52
「おー、みこみこだ!」
姿見の鏡の前でチルノがはしゃぐ。
「悪くないじゃない」
空色の巫女姿に正直、ここまで似合うとは思わなかった。
これは私が修行を始めたあたりのものだけど、寸法はほぼぴったりだ。
「でもなんかすーすーするよ?」
やっぱり腋が気になるみたい。仕方ないよね。
しかし、なんでこんな色の巫女服を霖之助さんが仕立てたのか謎だ。
しかしチルノはすっかり気に入ってくれたようで部屋をぴょんぴょん跳ね回ってる。
「ほら、おへそ出しちゃダメでしょ」
「あっ!ごめんごめん」
いつもはワンピースの上着を着てるせいか上下別れた衣装に馴れてないみたいね。
おへそを隠す仕草はちょっと可愛らしいけど。

220名前が無い程度の能力:2013/12/02(月) 22:01:03 ID:PRIBI2bY0
08:30

早苗「おはようございます。・・・あれ?この妖精さん、霊夢さんのお友達だったんですか?」
霊夢「友達、ね。ま、そんな所かしら。それでアンタは何の用?」
早苗「ああ霊夢さんがしばらく留守にするって聞いたので、その間、
     私が片手間ですけどこっちの神社の様子も見に来ようと思って」

チルノ「それならだいじょーぶ! 私が霊夢がいないあいだみこやってるから!」
早苗「まあ私も掃除くらいしかやらないし、吸血鬼さんのところでも妖精に掃除させてたから
     大丈夫だとは思うけど」

霊夢「・・・そんな訳だから、様子を見に来てくれると助かるわ」
チルノ「えー・・・一人でも大丈夫なのにー」
早苗「分かりました。何処に行くかは知らないですけど、お土産頼みますね♪」

そう言って早苗は飛んでいった。これで一安心だ。
・・・でも早苗は自分が居た所を後にするというのはどんな気持ちだったのだろう。
私は戻ってくるけど、早苗は元居たところにはもう帰らないのだから。

22112月10日6:00〜9:00掲示板利用できません。詳細は板トップへ。:2013/12/03(火) 12:25:12 ID:ec7sqqxUO
08:35
「あれっ?」
チルノが目を丸くして声を上げた。
指差した先、境内の守矢分社の前にいるのは早苗?
「あけましておめでとうございます」
チルノの巫女姿を可愛い、とほめる彼女も正月らしく髪を後ろで縛り、水引で留めている。いつもの巫女服の上に千早(ちはや、上着)を羽織り、口元に薄く紅を引いていて雰囲気が大人らしい…この早苗は本物と直感した。じゃ、さっきの早苗は誰?。

「ふふ、そうなんですか…」
チルノの話に微笑んで
「多分、狐か狸さんでしょうね」
なるほど、彼らにしては博麗巫女の不在はチャンスなんだろう。
どうやら探りをいれてきたらしい…。
そもそも紫が不在の冬場にいつ出掛けるかなんて決められないものね。
「だから当分先よ、チルノ。しっかり仕込んであげる…」
「う、うん」
逃げ出すと思いきやこの子、意外に根性あるわ…と、早苗?あんたなんの用事?。
「新年の挨拶と分社の掃除、あと霊夢さん、実はお願いが…」
正装の風祝の願いは意外なものだった。

22212月10日6:00〜9:00掲示板利用できません。詳細は板トップへ。:2013/12/04(水) 22:19:41 ID:mFBDDSVgO
09:03
しゃん しゃん
清みきった空気に満たされた博麗の拝殿に鈴の音が響く。
格子窓から漏れる陽の光の中、早苗が神楽を舞う。
“早苗が神楽奉納を?”
“はい”
幻想郷に来て数年、今や生活も順調で
“博麗の神様にもお礼がしたいと思いまして”
無理を承知でお願いしたい…と言う。
「ばかね、反対なんかしないわ。むしろ大歓迎よ!」
かくして、早苗の奉納の舞に立ち会うことになったのだ。
祭壇には三方に盛られた供物が捧げられその前を素足で板張りの床を踏み、片手に鈴、もう片方に榊(さかき)を持ちながら軽やかに舞う。
きれいな舞だ。笛も太鼓もないのに何処からか雅楽が聞こえて来るような気がするのが不思議だ。
「ありがとうございました」
祭壇に深く一礼したあと、笑顔で早苗が振り向いた。
「おー、すげー」
チルノが手を叩いて歓声を上げた。

22312月10日6:00〜9:00掲示板利用できません。詳細は板トップへ。:2013/12/07(土) 22:30:13 ID:OYvGjzBcO
09:10
「いやまったくお見事です!」
その声に振り向くと
「あっ、あやだ!」
「文さん…」
拝殿の入口に射命丸文が立っていた。
「おはようございます。チルノさん、早苗さん。新年早々眼福ですね!」
文はいつもの洋装でなく、山の伝統装束を身に付けていた。
巫女服に似た、深いスリットの入った和装だ。
「さむくない?」
「チルノさん、その格好で言いますか?」
「えー、あたいさむくないよ?」
チルノが腋を上げて見せると文は身を投げ出してシャッターを切った。
「文さんちょっと…」
太ももを露出させた姿に早苗は赤面した。
「ん!、いい顔ですね〜」
今度は早苗に向いて仰向けになった。
当惑する二人に遠慮ない連写を浴びせる。
「邪魔よ」
私はそう言うと文を拝殿の階段に蹴り落とした。

224名前が無い程度の能力:2014/01/01(水) 22:19:54 ID:N.xKqxOQO
09:30
「全く非道いじゃありませんか!お年始の贈り物まで用意してきたのに!」
そう、恨めしそうに愚痴る文を私は無視した。
蹴りおとされたことよりカメラの中身を没収されたことが納得行かないらしい。
「まあ、文さん!をこれをどうぞ」
いつもの青白巫女の姿の早苗がお雑煮の椀を差し出した。
餅は文の土産である。
「いやこれは結構な味付けじゃないですか!」
機嫌を少し取り戻した文を横目に私も椀に口をつけた。
(早苗、ちょっと)
それから小声で耳打ちする。
(あんた、鳥肉入れたでしょ?)

225名前が無い程度の能力:2014/01/06(月) 10:36:08 ID:UozNb4W20
09:31

早苗「? 入れましたけど・・・幻想郷ではお雑煮には鶏肉を入れないんですか?」
霊夢「いえ・・・まぁいいか」

文「やっぱり外来人の女性は花嫁修業も仕事の一つだけありますね」
早苗「うーん・・・随分前の時代はそうだったみたいですが・・・ともあれお口に合うようでよかったです。
     おかわりもありますよ」

226<激写されました>:<激写されました>
<激写されました>

227<激写されました>:<激写されました>
<激写されました>

228名前が無い程度の能力:2014/04/19(土) 14:23:49 ID:vFvQ/dZk0
0932

文「鴉は一応猛禽類でね、鶏肉なんてしょっちゅう食べてますよ、
みすちーみたいな事は言いません」

229名前が無い程度の能力:2014/04/19(土) 17:36:29 ID:v8Um3rBY0
09:35
鶏肉を頬張り、その旨味を肴に酒の盃を傾ける。
喉を通る酒精の馥郁な香りと爽やかな辛味が霊夢を酔いの世界へ誘う。
天を仰げば、そこには九分咲きの桜が蓋のように空を覆い、鮮やかな薄紅色に染まる。

230名前が無い程度の能力:2014/04/20(日) 11:22:56 ID:UfSb4pnY0
09:40
「今朝は肉づくしね」
天を覆うほどの馬刺しを堪能する霊夢。

231名前が無い程度の能力:2014/05/02(金) 18:28:54 ID:/Nv/LHRc0
10:00
起き上がって後悔した。
頭が物凄く痛かった。吐き気もする。記憶も無いがお酒を飲んでいたのは間違いないだろう。

少し前は冬だったような気がするのにもう桜は散ってしまっている。
心配になってきたので誰か適当な人に会って時間が飛んでないか確認しよう。体調が少しはよくなったら

232名前が無い程度の能力:2014/05/03(土) 20:51:07 ID:3AhmtONM0
21:00
ここで記述は終わっている。


大変だ!霊夢になにかあったんだ
すぐたすけにいくのぜ

233名前が無い程度の能力:2014/05/03(土) 21:25:24 ID:U5cu4jowO
21:10
あらあら、と笑いながら紫が現れた。
「少し季節の境界をいじったら…花見は終わってしまったみたいね」
まったく余計な事をして!…
おや?魔理沙が血相を変えて飛んできた。
紫、あんたどう始末つける気なの?

234名前が無い程度の能力:2014/05/06(火) 13:58:50 ID:XPl0wUZE0
21:20
幽香と春妖精がコンビを組んで異変じゃないかと、その辺の妖怪や妖精を締め上げていたが
紫に事情・・・という事情は無いが説明され呆れた表情になる。リリー・ホワイトはこの世の終わりのような顔をしていた。

魔理沙「・・・事情は分かった・・・。花見をどうしてくれるんだ!」

235名前が無い程度の能力:2014/05/07(水) 01:29:47 ID:4PiN5.G60
21:22

あらあら、ちょっと悪戯しただけなのにこの剣幕ったら。
でもちょっとやり過ぎたみたいね、しかも霊夢は調子を崩しているようだし…
「確かに、私がやり過ぎちゃったのは謝るわ。」
「謝って済む話じゃ無いだろう、こっちは花見を台無しにされた挙げ句
 他の妖怪達とかを逆に疑ったんだよ!それに霊夢だって!」
「あらあらぁ、ねえ紫、花見ができなくなったのぉ?」
「その声は幽々子かしら?」
「うふふ、お生憎様。で、この状況はどういうことなのかしらぁ?」

236名前が無い程度の能力:2014/05/07(水) 01:39:59 ID:dOonQOKE0
21:30
すやぁ…

霊夢はだるそうだったが、とうとうねてしまった。
みんながいる前でねちゃうといたずらされてもしらないぜ

237名前が無い程度の能力:2014/05/09(金) 23:09:17 ID:RFC5vKfU0
21:35
……。
宴会で酔いつぶれた時に射命丸の奴が撮った写真や阿求が描いた私の寝顔は酷いのに、霊夢は可愛い寝顔しやがって。
落書きでもしてやろうか、それとも下着でも脱がせておいてそのままで飛んで……

幽々子「人間その気になれば何でも出来るわ。桜だって咲かせて・・・そうだ、白玉楼の咲かない桜を咲かせて見せましょうか」
紫「・・・それはやめた方がいいと思うわ」
魔理沙「そうだよな、桜は春に咲くからいいんだよな」
幽々子「そう・・・まぁそうよね。でも真夏の雪原や季節外れの風景も悪くは無いわよ、たまに見るのなら」
紫「たまにしか見れないものがよく見られるようになる・・・それはおかしな事なのよ」

・・・何か白けたな。霊夢にいたずらするのはまたの機会にして私は帰ろう。
人里の連中には異変はこの霧雨魔理沙が解決したから心配するなと触れ回っておくからな、紫。

238名前が無い程度の能力:2014/05/10(土) 01:04:52 ID:Y84pYtU60
22:00
ふがっ…!!

ちょっと誰よ、私の鼻の穴にこんなもの詰めたのは!!
…って、私寝てたのかしら

けっこうたくさん居たと思ったのに、みんな帰ったのかな
こんなもの詰めるヒマがあったら
なにか掛けてくれたらいいのにどいつもこいつも薄情ね
あーまだ夜は冷えるわ

239名前が無い程度の能力:2014/05/16(金) 21:13:25 ID:i2ykoz4c0
22:05
何も食べてないけど寝る事にしましょう。作るの億劫だし。

ちゃぶ台を見るとひまわりの種と新聞の切れっぱしが置いてあった。
「軽めで元気が出るわよ。お腹に何か入れておきなさい」

変な所で気が利くわね…。幽香は木の上で寝てるから布団なんか掛けないのか
あれ?でもあいつがレミリアの家みたいな所で変な寝巻き着てた事があったような・・・
まぁいいか。これ食べて早く寝よう。

240名前が無い程度の能力:2014/06/11(水) 22:38:54 ID:d3tFG5FEO
05:03
雨音で目が覚めた。
もう春を通り越して梅雨みたいね。
空気がじめついていてなんか気持ちわるい…あえて朝風呂は止めて水を浴びるだけにした。
しかし食欲もわかないわね。
梅雨、としたら青梅だ。
梅酒と梅干し用に里へ買いに行こうかな?

241名前が無い程度の能力:2014/06/12(木) 06:19:04 ID:ynxVQbXQ0
06:20
おや?賽銭箱にまとまったお金があると思ったら
銭の山そっくりのきのこが生えてるじゃない
昨日はなかった気がするけど…

食べられるかどうか、こんど魔理沙にきいてみるか。

242名前が無い程度の能力:2014/06/12(木) 21:45:05 ID:OLkRXs4cO
06:30
キノコを生やしておくのもなんなので賽銭箱から取り出してよけておく。
雨が少し止んだみたいね。
軽く境内の掃除を済ませたら里へ買い出しにでも行こうかな。

243名前が無い程度の能力:2014/07/04(金) 00:42:05 ID:DpVXJMN20
06:40

折角なのでキノコは鑑定してもらうことに
風呂敷で包んで背負い、傘を開くと歩いて人里へ向うことにした
雨はまだ降っており、霧がちだ

244名前が無い程度の能力:2014/07/08(火) 04:13:57 ID:7znAIF760
06:50
霧雨(魔理沙ではない)のせいか
傘をさしても吹き込んでくる細かい水滴で体も風呂敷もいつしかしっとりと濡れてしまった。
なんか風呂敷がぱんぱんにふくらんでるような気がするが、気のせいだろう。

245名前が無い程度の能力:2014/07/18(金) 02:33:19 ID:yD9QZhio0
7:00

黙々と雨の道を歩く
カサを増した風呂敷はズシリと背中に圧し掛かり、もう投げ捨てたくなってきた
なんでこんなものを背負っているのだろう

そこに霧雨を楽しむ魔理沙が現れる
挨拶がてらに、そっと銭型キノコについて探りを入れる
するとそれは「かねのなるきのこ」と呼ばれ非常にレアなものだそうだ
ただし、モドキもあるので注意が必要らしい

私は、どうしてそんなことを訊くのか尋ねる魔理沙をあしらうと、人里へ歩を早めた
悪く思わないで欲しいものね、魔理沙。これも商売よ

246名前が無い程度の能力:2015/01/14(水) 03:23:52 ID:XeuEt0Fo0
07:02
しばらく歩いたが、どうにも重い。
降ろして調べてみると異常に増殖していた。
魔理沙は本物かにせものかどうかは、今はわからないという。
荷物は香霖堂に預けて魔理沙と朝食に行く。

今の時間に開いているのは、喫茶店ぐらいしかない。
モーニングセットを食べて魔理沙とお喋りしていたら
8時半を過ぎていた。

香霖堂に戻ると茸の増殖は止まり、黄金色に輝いていた茸は
赤銅色に変化していた。

魔理沙「どうやらニセモノらしいな雨に当たらなくなったから増殖が
止まったんだろう。何ならあたしが引き取ってやろうか?」

霊夢「そうね、持って帰るのも面倒だからお願いするわ」



*ここで、ゆっくりの音声も聞けます。

ttp://www2.age2.tv/rd2/src/age10649.mp3.html

247名前が無い程度の能力:2015/01/16(金) 22:25:43 ID:dNkfkBswO
7:17
魔理沙と別れて神社へ飛んだ。
あのキノコ、実は本物だったかも知れない。でもいいや。
神社へ戻ったら湿った服を脱いで風呂場に飛び込んだ。
湯船の中で体をもみほぐしていると気分は上場になる。格子窓から雨音を聴いていたら
「霊夢、大変!」
と三月精のルナが駆け込んできた。サニー達が危険な目にあっているという。
いたずらでないことを理解した私はうなづくと濡れたまま袖を通し、リボンと最低限の装備で小雨の中に飛び出す。
向かう先は神社の裏の森、本来は誰も行けない場所だ。

248名前が無い程度の能力:2015/01/18(日) 09:37:03 ID:rcUKoByQO
7:21
案の定、結界の注連縄が切れていた。
いたずらで切ったのか、自然にそうなったのか…
「れ、霊夢さん…」
入り口にはスターがへたりこんでいた。
「あとはまかせなさい。貴女たちは神社に戻って」
手を引くとふらふら立ち上がる。
ぐっしょり濡れていた二人に帰ったら着替えるように言ってから私は森の境界に足を踏み入れた。
「霊夢、平気なの?」
ルナの心配そうな声。
私をじーっ、とみて顔を赤らめている…あっ!私のこの格好か?

「安心なさい、すぐ片づけるから」
まったくだ。こんな姿見せられない。さっさと終わらせる覚悟で、地を蹴った。樹の間をぬって、低空に飛ぶ。
湿った空気の中、素肌にひりひり感じる何か。
現場は、近いわ。

249名前が無い程度の能力:2015/01/19(月) 13:49:08 ID:RjO843NQO
7:26
博麗神社の裏の森には石造りの小さな祠がある。
そこの管理は私に任されていて年に数回、掃除に入るが、くわしい事は分からない。
紫の話では結界に関するものらしいが…。
私が掃除以外に森に入ることがある。外来者を送り返すときだ。
ただし、祠より奥には私は行けない。向こうには何があるのか…。
森のなかは枝葉が密になっていて地面まで雨は落ちてこない。ぱらぱら葉に当たる音を聞きながら、意識を集中させる。
気が張ってるのか湯上がりの身体に寒気は感じない。ただ濡れたままは少し嫌かも?
と、風に乗って甘い匂いがしてきた。
私の勘がたしかなら相手はだいたい予想がついた。
すこし早足で進む。
サニーミルクはどこにいるかしら?

250名前が無い程度の能力:2015/01/22(木) 20:39:11 ID:prPHxPecO
7:32
苔むした地面を踏みしめ、倒木を飛び越える。
やはり、相手は奥の祠にいるようだ。
祠の手前にはきれいな清水が湧いた泉がある。
いつもならそこで身を清めて…夏場なんか水浴びするけどね!
ただ今日は違う。
甘ったるい、駄菓子のような匂いが強くなる。
私は足を停めて眼をこらした。
…いた!
赤い大きな花びらが見える。
ヨウセイイバラ…魔界の植物と聞く。境界であるこの森に時々やってくるのだ。
妖怪でないこいつには護符が通じない。
両手で頬を叩いた。

体力勝負を前に気合いを入れなきゃ!

251名前が無い程度の能力:2015/01/24(土) 10:50:05 ID:B177fwGcO
7:35
まったく化け物ね…。
祠のすぐ横に奴は根を張っていた。
血のように赤い花びらはまるで唇のよう。
醜悪なそれは私の背丈より高い。
さらに凶悪なのは根本から四方に延びたツルだけど、これに触れない限りは危険はない。
危険?トゲだらけのツルにからみとられて、あの花の中に飲み込まれてしまう。
もっとも人間はエサにはならないらしいが…。
だけど、香りで誘われ、酔ったようになった妖精は溶かされてしまう、私はサニーを探す…あ、いた!
祠の手間、地べたに這われたツルの間に倒れている。
「れ、霊夢…」
くしゃくしゃになった顔にほっ、とする。
「動かないで、今ゆくわ」
イバラのツルから出る、粘りのある液で動きが取れないみたい。
私は泉に身を浸し慎重に近づいた。

252名前が無い程度の能力:2015/01/26(月) 22:38:39 ID:sFUfcz9IO
7:40
体が少し強ばった。
水は思ったより冷たいわね。
腰の深さから一気に身を沈めた。
抜き手を切って進む。
いくつかのツルを潜って頭を上げた。
トゲだらけのツルに囲まれ。サニーが震えている。
きゅうりくらいの太さのそれは、私にとっても手強い相手だ。
立ち上がると袖から護符を引き抜く。
濡れてぐしゃぐしゃの苻も私の霊気で再びぴん、となった。
こいつには霊苻は効かない。でも…
「はっ!」
気合いもろとも私は腕を振るう。
中指と人差し指の間に挟んだ護符はカミソリの固さで目の前のツルを切り落とした。
さらに腕を振るうと青臭い臭いがたちこめる。
「さあ、もう平気よ」
千切れた足元のツルを蹴っ飛ばし、私はサニーを抱き上げた。

253名前が無い程度の能力:2015/01/29(木) 16:46:37 ID:bJfwbSDoO
7:42
いたずら妖精の体はヨウセイイバラのトリモチで固められていた。
蜘蛛の糸の様に獲物をからめとるのだ。
繊細な羽を傷付けないように気を使い、指先で外してゆく。
「あんた運がいいわよ、ツルに触れてたら今ごろあいつの腹の中だから」
「ごめんなさい霊夢、ごめんなさい…」
仕方ないわね…涙目のサニーを見たら叱る気になれなかった。甘いな自分。
それより、今は時間との勝負だ。
根気のいる手作業を続けるなか、雨がまたぱらついてきた。
額に汗を浮かべながら、濡れた体がじわじわと冷えてゆく。
私自身体力の消耗を感じているのだ。

254名前が無い程度の能力:2015/01/30(金) 16:11:33 ID:oLbNwImYO
8:05
「羽、動かしてみて。ゆっくりよ?」
「うん」
濡れそぼってしまってすぐには飛べないが、痛みは無いようだ。
私は深く息を吐いた。
ようやくサニーの一部を自由に出来た。
「悪いけど、もう時間がないわ」
私はねばついたサニーの服を裂いてかかる。
たちまち白い肌着一枚になったのを、そっと引き離す。
「歩ける?」
「だ、大丈夫…」
しかし小さな足がふらつくのをみて
「いいわ、さあ来なさい」
抱き抱えることにする。
「霊夢、ありがとう…」
湿った布地ごしに伝わる暖かさが私を安心させてくれた。

それが油断を生んでしまった。
私は立ち上がり相手に背を向ける。その時
「!」
突然、左足首を掴まれた。
まだ生きているツルに気づいていなかったのだ。

255名前が無い程度の能力:2015/01/31(土) 15:16:02 ID:WMtej2lQO
8:08
不覚!
幸い足先は革のブーツを履いていてトゲで傷付く心配はなかったが、固く締め上げられ、ちょっとやそっとでは外れそうにない。
足を引かれて、サニーを抱いたまま前のめりに倒れた。
くっ!…
水辺のぬかるんだ地面を片手と片ひざでなんとか支えた。
振り向くとツルがぴん、と張られ左足は宙に浮いている。
ぐっ、と耐える。
化け物花は大きな花弁を唇のようにすぼめていた。
私はとっさに身を屈める、と同時に顔に何かが飛んできた。
びちゃっ!
ぶつかったこぶし大のそれは、獲物の動きを止める粘液の弾だった。
びちゃっ!びちゃっ!
顔に、肩に、背中に、腰に、体のありとあらゆる所にねばついた液が降り注いだ。
まるで水飴を塗りたくられたような感触…どろりとした透明の液は空気に触れるとピンク色に変わり固まってゆく。
それが自由をうばう。
巨人の手に柔らかく掴まれたようだ。
すでに私は体をよじることすらできなかった。
全身にじわじわと粘液の重みがのしかかる。
ぬかるみの中にひざや手がめり込んでいった…


256掲示板の凍結準備に入ります。詳細は板トップに。:2015/02/03(火) 23:46:35 ID:NwfiJU22O
8:20
「サニー、動ける?」
「う、うん」
両の肩からふくらはぎまで、生暖かい餅をどっさり載せられたような重み。
関節がきしむ。
ヨウセイイバラの粘液が外気に触れて固まり始めると、私の体は締め付けられてゆく。
自由の効かない体を奮い立たせ、汚れた顔を起こし、両手をふんばった。
わずかなスキマができると
「さあ、早く私の下から出なさい」
「で、でも」
「私は平気よ、さあ!」
胸の下からはい出した肌着姿のサニーは、私を見て悲鳴をあげそうだった。
すでに四方から伸びたツルが私の二の腕やふとももにからみついていたのだ。


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