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博麗霊夢の一日 二日目

181名前が無い程度の能力:2013/10/01(火) 22:53:06 ID:j7j8xbrs0
13:14
「では、貴女がいつかの赤い霧の……?」
町の寄合衆のひとりが言った
レミリアは頷く、人間どもに対して精一杯の威厳を保ちながら、だ
どよめきが起こった
恐怖とも畏怖とも受け取れる人々の反応、そして……
「サ、サインして下さいっ!」
「へっ?」
お付きの完璧にして瀟洒なるメイドも、思わず目を丸くする
「よ、ようこそ、おこし下されました、お目にかかれて、光栄です、光栄ですっ!」
「なんと愛らしい、さすがは吸血の姫君っ!」
「噂に違わないとはまさしく……」
若者を中心に、里人たちが次々とレミリアたちの元へとやってきて、
ある者はかしずき、あるものは目を見張り、ようするにアイドル状態である
はじめは驚き、パニック寸前だったレミリアだったが、咲夜のアシストもあって、
今、自分がどの様に振る舞うべきかをなんとか認識出来た
そう、いついかなる時も、紅魔館の主としての威厳を保たねばならない存在なのだ
いつもの愛らしさと、魔物たちの貴族としての底知れなさをとりつくろうと、彼女は言った
「そう、我こそはレミリア・スカーレット、真紅の力をこの身にまとう者、しかと見知り置け」
オオッ!とふたたびどよめきが起きる
感激する若い衆の傍らでは、年寄り衆が何とも言えない表情をしていた

「いったいどうなっているの……どいつもこいつも私を見ても、こんな反応なんかしないのに」
霊夢はぼやく、しかし、人妖の間が変化して行きつつある原因を作ったのは彼女自身なのだ


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