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AA研究部
1
:
名無しさん
:2013/06/23(日) 00:03:50
★おいでませ悩める職人/さん★ ____
,:'′ ,. '" `゙ 、
添削 ;′ 意見 / ':,
感想 { 質問 / .://从从イ/ハヽ ';
助言 ', 受付中! /イ :イ ||| ||| リ }
゙:...,_________,,.. -‐''" リ .:八 、‐‐‐ァ /;八
━技術話に飢えた猛獣達の吹き溜まり━ / / ゙ ーェェェェ‐ '"/ ,.、\
| 、 ______ __ _ _ / ,ィf"洲|洲|必、'" ヾ ヽ
| \ [jj:. __[_ _]|i: |´ヮヽ) / ー― / ー― /洲洲洲洲洲小
|i: |\ \ }:i|_| [] |_ |ii ⊂ノ  ̄  ̄ ,.イ洲洲洲洲|洲|洲i
|ii | \ \刈|i:.[_ _]|jj__| /-r 、 ┼ _ーi``l7 ィf州ハノ'゙:リ小ケノハマキリ __9
[A-KEN!]彡イi[]i:.| 「| | __ ノ .ノ Τ ユ .ノ iュ |:{ }:| ´。 `9
|ii | ___ヽ|jj;__ノ |」 L.川:.|________________ヒ}__ヒ!_____(__、ヽ 。 ノ _
|ii ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|i::i:l:::†:{i_ ̄ ̄ ̄|i::|i:::i:i:i「 ̄ ̄ ̄`¨゛ `  ̄
|ii リ |i::i:l'∀`>y─┛ |i::|i:::i:i:i| )
|レ′ |i::i:l,x‐ 、 |i::|i:::i:i:i| (
| A_A |i: /⌒Vハ |i::|i:::i:i:i|
〃::::U::::ヽ |i::{:. :ハ釗L..x=ミ,|i::|i:::i:i:i| })
i::i:LiMi」:」 g |i::{:. {ll| 「 ̄. : . . |i::|i:::i:i:i| ^
从_从_,⊂Ti|O゚ヮ゚ノT⊃ γ'"⌒`ヽ |从:. ℡| :. xiハ: .:|i::|i:::i:i:i|
≡≡≡≡|iと)機iづ {;j;j;j;j;j;j;j;} |i::i:l); :.|lE竹| : |i::|i:::i:i:i|
'YWYWY´く/_j」> ,ノd,,o oリ |i::i:l |: . | : i|:. .: : |i::|i:::i:i:i| .、
し'ノ (((oミ主チo |i::i:l/.:.(l|ハ:i|: .: .: |i::|i:::i:i:i| |:\
)イ<:::l}〉 |i::i:{: . : |lノ..:. .:.:./|i::|i:::i:i:i| ゙; : :ヽ ,. :‐
_ヒヒ!_ ___ |i:从 .:| |:.: . : :.:{/|i::|i:::i:i:i| \: :,)≠―-=/: : :.
│ __,ノ__| _ ノ |i::i:lハ | |::. .:.: :.:Ⅵ :|i:::i:i:i| ./: : : : : : :': : : :/
│ | \「 |i::i:l ∪:|: . :. | j |i::|i:::i:i:i| /| l | : : : : : : : イ
│ | ○ Oi, |i::i:l | |:. ll:. し'リ|i::|i:::i:i:i| ノ': :| : : : : : : : : : : \
│ |ヽ 白 ) xvx |i::i:l し Jし' |i::|i:::i:i:i| ≧: : : :____: : : : : ≦
∧ ∧ ∧ │ | ー―一1 _{6^6}_ |i::i:l |i::|i:::i:i:i|  ̄_/: : : : ヽ-―''"
(((( ( 0|0j( 0|0j( 0|0) │ | ^7T^ |i::i:l |i::|i:::i:i:i| 〃⌒:i: : : __ |
f丕丕丕丕 bヒoヒbbヒoヒbbヒoヒlc│ (X) | .丕丕丕丕l丕l丕丕丕丕丕|i::|i:::i:i:i|l丕l廴__ノ: : : : :`!丕
b b. b b. b b `(ひ)ー--(ひ)’ |i::i:l |i::|i:::i:i:i| {_____,ノ
.丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕|i::|i:::i:i:i|丕丕丕丕丕丕丕丕
キシャァァァァァァァァァァ!!!!!!!! |i::i:l |i::|i:::i:i:i|
49
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:41:44
>>44
◆3CNXh9QqYgさんへ
大変お待たせ致しました、アドバイスが書き上がりましたのでこれより投下致します。
÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷ 目 次 ÷÷÷÷÷÷÷÷
┌─┬─────────────┐┐ 私の(文章構成)力不足により
>>49
│ 0| はじめに |├ このような(本来要らない)項目を設けなくてはならなくなったこと、
└─┴───────────―─┘┘ 深くお詫び致します。申し訳ございませんが最初にこれだけはお読み下さい。
┌─┬─────────────┐┐
>>50
│ 1| 作成前の下準備 || 考え方に関するアドバイスです。
└─┴───────────―─┘├ 正直◆3CNXh9QqYgさんの元AAを見るに、今お持ちの技術だけでも考え方次第で
┌─┬──────────――─┐| 見やすさ分かり易さ再現度の高さ立体感まで申し分無いAAが作れると思います。
>>51-52
| 2|元絵の〇〇を再現? || その意味ではこれより下、4以降のアドバイスは蛇足かもしれません。
└─┴───────────―─┘| また、新しい作風をいきなり取り入れるのには壁もあるかと思います。
┌─┬──────────――─┐| そこでまずは、今お持ちの技術はそのままに
>>53
| 3| 横書き抑制 || 見方や考え方だけ参考にして頂くことをご提案致します。
└─┴───────────―─┘┘ 4以降は作例のような作風に挑戦するための+αであるとお考え下さい。
┌─┬───────────――┐┐
>>54-55
| 4| 強い線の紹介1(二重線) || 技術面からのアドバイスです。
└─┴───────────―─┘├ 1〜3が再現度に関するアドバイス、4以降は綺麗さに関するアドバイスと言えます。
┌─┬──────────――─┐| 導入し易さを狙って、無駄に基礎的なところから説明している部分もありますが
>>56-57
| 5| 強い線の紹介2(DIO様系) || そのように感じたらどんどん読み飛ばして頂きたいと思います。
└─┴───────────―─┘| 逆に、説明が不完全で分かり辛い部分があるかもしれません。
┌─┬──────────――─┐| その場合はいつでも構いませんのでご質問頂ければ喜んでお答え致します。
>>58-62
| 6| 強い線の紹介3(ミルキィウェイ) || 質問の場はここでも私の板でもtwitterでもどこでも構いません。
└─┴───────────―─┘| あくまでも◆3CNXh9QqYgさんが求められているものを
┌─┬──────────――─┐| 手に入れるためのお手伝いをすることがこのアドバイスの目的です。
>>63-68
| 7| 作風の組み合わせ || 従いまして遠慮される必要は全くありませんし、それが私の望みでもあります。
└─┴───────────―─┘┘ どうぞ宜しくお願い致します。
┌─┬──────────――─┐┐
>>69
| 8| おわりに |├ 最期に。
└─┴───────────―─┘┘
÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷
┌─┬──────────――─┐
│ 0| はじめに |
└─┴───────────―─┘
今回の解説については教科書的と言うよりは辞書的な使い方をして頂ければと思います。
即ち順番にお読み頂く必要も無ければ全てをお読み頂く必要もございません。
気になるところだけをつまんで頂ければそれで大丈夫です。
◆3CNXh9QqYgさんは既にそれだけのレベルに達しています。
とにかく文字まみれになってしまったので、どんどん読み飛ばして下さい。
ご参考までに、元AAやこれまでのレスから特に◆3CNXh9QqYgさんのお役に立てそうな項目は 1、2、5、7 です。
勿論これ以外をお読み頂いても構いませんが、特にミルキィウェイ関連は現時点でご関心が無ければスルーして下さい。
50
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:42:17
作成前!? _ _ いえいえ
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ 甘く見てはいけません!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- | 1|作成前の下準備 | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
■元絵を深く知る
早速ですが、まずは◆3CNXh9QqYgさんの「何処が何処なのかAAからは分かり辛い」、
これを改善する最も簡単な方法をご紹介します。それは、元絵を深く知るという方法です。
トレースAAとは言ってしまえば元絵の線に合わせて文字を嵌め込んだものです。
元絵がなくとも脳内で線が引けるならともかく、一般的には我々は元絵の線を頼りにAAを展開している訳です。
さて、ここで物凄くサイズの小さい元絵を20行で作る依頼があったとします。
拡大すればすぐにボケボケになってしまいます、残念ながら依頼はスルーされる可能性が高いでしょうね。
では何故そのような依頼がスルーされてしまうかと言えば、それはボケボケではAAが作れないからです。
ボケボケの状態では頼りの元絵の線が認識し辛いので、AAで安定した線を引くことが出来ないのです。
逆に言うと、解像度の高い元絵であれば、AAで安定した線を引くことが出来るということになります。
それは頼りの元絵の線が認識し易いからですが、実は解像度を上げずとも、元絵の線の認識を高めることが出来ます。
元絵をじっくり観察することで、見辛い線や各パーツの概形を予め把握しておけば良いのです。
これにより、元絵の中でボケている箇所や歪んでいる箇所を脳内で補完することが可能になり、
同時にAA作成上の都合で元絵の線から離れた(捏造した)箇所を元絵により近い形に補正することが出来ます。
勿論、形の補正が出来るということは、元絵の見辛い箇所を見易い形に作り変えられるということも意味します。
一聴すると難しそうに思えますが、
・ルーペの使用、サイズの拡大、明るさの調整などを行なって元絵の中の小さいパーツや薄い線を見つける
・対象がキャラクターなら、そのキャラクターの画像や映像を集めて各パーツの形や動きをよく見る
これを行うだけで十分です。これだけでも、例えば今回の元絵であれば
着ている服のうち、髪で見辛くなっている部分がどうなっているのかを深く知ることで、
点描のような柔らかい線や波打った線でフワフワさせれば元絵の再現にも繋がるし、
髪の毛と差別化することも出来るな、といった判断を下すことが出来るのです。
極端な話、点描や波打つ線は他のAAからパクってくれば事足ります。一つの表現でも、様々な場面で使えるからです。
しかし、何処をどのように作るかの判断は、元絵や作りたいイメージ毎に違ってきます。
その意味では、これは基本ながら、自分の力、或いは執念や愛でしか実践出来ない方法と言えるでしょう。
51
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:42:50
残念ながら _ _ 元絵の完全コピーは無理です!
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ じゃあどう再現すれば良いんだ…!!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- | 2|元絵の〇〇を再現? | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
■元絵の全ては再現出来ない
元絵の再現とは、何も元絵の線と極力一致するような線を引くことだけではないと私は考えています。
「元絵の(形の)再現」「元絵の(構造の)再現」「元絵の(色・質感の)再現」「元絵の(雰囲気の)再現」「元絵の(特徴の)再現」…
この中で、忠実な線を引くことは「元絵の(形の)再現」をする手段に過ぎません。
元絵を完全には再現出来ない以上、このように元絵の何を特に再現するかによってAAの作り方が変わってきます。
それでは、今回は「これが髪飾り、どれが髪でどれが服なのか」を一つ一つ再現することで
「髪飾り、髪、服」の作り分け(差別化)と「再現度だったり綺麗さ」の向上を同時に狙おうと思います。
さて、今回のように「髪飾り、髪、服」とパーツに分けて再現することでとりわけ大きな効果を発揮するのが
「元絵の(構造の)再現」「元絵の(特徴の)再現」です。それは、これらがパーツ毎に見た目でハッキリとした差を出すからです。
もしも多くの表現を使い分け出来るのであれば「元絵の(色・質感の)再現」でもパーツ毎に大きな差を出すことが出来ますが、
特に色に関してはAAではカラーが扱えないため、先の二つよりも少なからずハードルが上がります。
そこで、作例では基本的に構造・特徴の再現を強く意識し、それらを色・質感の再現でフォローしていくことにしました。
__》八 }i〔_」Ll」_ -‐ ´__彡
__{{'⌒\,. ´ `丶 ア´
/i\》;i乢,:′ __ _ _,,.. '′ ;イ: : ,/.:./ア´
/ i _アミ ; ;.`'yァ++ミ___ ,:仏: : r-‐ ///ア
ー-‐ ´ i;〕 )o;.;.八.;.;.;.;.;辷_彡'⌒ミiトx,_ : :__;」t+=≠---‐=_彡
`ヽ ``丶、i ゝ .,,_,,.ィ( )o.;.;.;トミ;__: .:.:.:. .:.:.:.:)ア´ _,,.三 ̄
} /\ / |ゝ´.,__,,.ィ( /〃.: :jハ . :.〃 . -‐==_= -‐____彡'
/ / ヽ| / \ , {{:. .:.:ヽj .::/ / -‐-ミ -‐== -‐
≠=ミ.,.-‐===く-‐‐-\/ .,,_ 乂_ .: .:.::.:jレ'/ ,ィl爪「「ミメ、 `ニニニニ,
〃,:'´ ∧ / \ ``ア´ . : ;:'゙_/ ,. .:〃.:.:.:,;L:.;,_ : .うぅ==_彡イ
{{〃/; } _,,. .,,_ ヽ/八 . : ::{::.7〃/ .:.:l|:.. :厶=-: :⌒::. : .、____丿
__){{ { { .ノ'´ `ヽ{ハ⌒ ー--‐}八トミ::リ.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.;ノ〜'´
__ア 乂 乂_{、 { )ルi丿 )-〜〜'⌒¨¨´
解説するにはここだけで十分でしょう。まず、レイヤーのような形でパーツ一つ一つが重なっている様子をイメージします。
ここには、一番手前に「二つの多角形の上に二つの球体が乗った髪飾り」、
次に「左右に二房の髪の毛」、そして一番奥に「服と素肌」が隠れています。
これは重なっている順番であると同時に、優先してパーツを形作る順番でもあります。
一番手前にあるものが一番よく見える状態にあるのは当然です。だからこそ、手前のパーツをハッキリと作りたいのです。
作例でも、上記の優先順位で再現を行なっています。それでは、具体的にどのような影響があるかを見てみましょう。
52
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:47:24
/i\》;i乢,
/ i _アミ ; ;.`'yァ++ミ___
ー-‐ ´ i;〕 )o;.;.八.;.;.;.;.;辷_
`ヽ ``丶、i ゝ .,,_,,.ィ( )o.;.;.;ト
} /\ / |ゝ´.,__,,.ィ(
.. -‐-ミ -‐== -‐
. ,ィl爪「「ミメ、 `ニニニニ,
〃 .うぅ==_彡イ
l|
リ
■パーツの優先順位
今回は、積極的にDIO様系(外出し)の線を利用しています。
線の詳細は後述しますが、簡単に言えば無駄線をパーツの外側に出す代わりに輪郭を柔軟に引けるようにした線です。
つまり、周囲を汚す代わりにパーツを綺麗に再現する線ですね。
では、パーツ同士が重なっている場合、どちらが外側、汚される周囲となるでしょうか。
そうです、ここでパーツの優先順位が関係してきます。優先順位の低い、奥のパーツを外側扱いすることで
手前のパーツがよりハッキリと作れるようになる、ということです。
作例を見て頂くと、髪飾りの球から出た無駄線が下の多角形や髪に干渉していることがお分かり頂けると思います。
同様に、髪から出た無駄線は奥の服に干渉しています。しかし、どちらもより手前にあるパーツなので、
違和感は小さくなりますし、何よりハッキリ具合に差が生まれることで、正確な奥行き感覚、立体感が表現出来ます。
「元絵の(構造の)再現」を高められる、とも言い換えられるでしょう。
■再現度≠忠実性
作例では髪飾りの球で大きな捏造を行なっています。それは球の内部、特にハイライトの位置・形状です。
こちらが「元絵の(特徴の)再現」となります。つまり、ハイライトの位置・形状が変わっている代わりに、
球の「クッキリしたハイライトを含んでいる」という特徴はしっかりと再現されている訳です。
ハイライトの位置・形状はことAAにおいてはあまり目立つものではありません(と私は思います)。
しかし、ハイライトを再現するかしないかという話になると、第一印象で中々バカに出来ない差があります。
ハイライトに限らず、特に捏造や省略を行う際に元絵の特徴を意識すると、
元絵からは離れているにも関わらず元絵に似たAA、という印象を持たせることが可能です。
二年程前、はちさん◆hachi6ACAUにブラックロールパンナのAA作成を依頼したことがあります。
元絵とAAが殆ど重ならない状態であったにも関わらず、見た目からはそれが全く分かりませんでした。
ttp://yy72.60.kg/test/read.cgi/opencafe/1300113099/269-270 マジパネェ
更にこちら、細かいことはさておき、やはりどちらかといえば丸く膨らんでいる方が可愛い印象を受けます。
ttp://board.sweetnote.com/lunaclay76/image/20130724004639001635
AAでも同じように、元絵より丸く膨らみ気味に捏造することで元絵の可愛さを表現する方もいらっしゃいます。
個人的には◆MULO/zqzWCLgさんのAAがそのような作り方で魅力的に映ります。
ともかく、特にアニメキャプ等では、どうしても正確な線が引き辛い場合は無理せず若干丸く膨らみ気味に捏造すると
可愛さを表現出来る可能性があります。
デフォルメの一種ということになりますが、これも「元絵の(特徴の)再現」を可能にする方法です。
さて、冒頭で申し上げた通り、元絵の何を特に再現するかによってAAの作り方は変わってきます。
ただし、◆3CNXh9QqYgさんのご希望を実現するには、また◆3CNXh9QqYgさんの作風で無理なく実行するには
この解説や作例で表したような「元絵の(構造の)再現」「元絵の(特徴の)再現」に重きを置くのが最適ではないかと思います。
53
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:48:17
右揃えマンドクセ. _ _ それは
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ ただの甘えです!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- │ 3| 横書き抑制 | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
■紙に鉛筆で線を引こう
最初に、横書きとは↓こういう作成手順のことを指します(勝手な造語なのでちゅうい!)。
(図)ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1291549562/630
横書きを行うということは↓紙にこういう手順で線を引いているということになります。
(図)ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/68
…初っ端から手抜き項目で申し訳ありませんが、次の項目でご紹介する強い線、
特にDIO様系とミルキィウェイに関してはこの紙に鉛筆で線を引く感覚があると非常に効果的です。
またこの強い線に限らず、AAを作る上では線を(ビシっと)引くという感覚はかなり重要なものと私は考えています。
是非この紙に鉛筆で線を引くイメージを持って、そして既に持っていらっしゃるのであればさらにもう一ステップ上、
先にパーツの輪郭線を引いてから内部の細かい線を作り込んでいくという感覚をお持ち頂くと
ご自身のお力を存分に発揮できるのではないかと思います。
あまり大したことは言っていないようにも見えますが、私自身、
この感覚を持って以降明確な変化を感じ取りましたので強くオススメ致します。
〓〓〓〓 ここまで考え方についてのアドバイス 〓〓〓〓
54
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:48:49
〓〓〓〓 ここから技術面からのアドバイス 〓〓〓〓
■はじめに
「力がない」「境界がすごく曖昧」これらの解決に直接的な効果をもたらすのが強い線の使用です。
◆3CNXh9QqYgさんの元AAを拝見しますと特に髪飾り周辺の二重線の使用には光るものすら感じますが、
私個人的な意見としては今以上に積極的に使用されても問題無い、というより美しく作れるのではないかと思います。
それではこれより三つの強い線を順にご紹介していきます。
暫くは紹介編! _ _ 知りたい項目だけを
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ 読んで下さい!!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- │ 4| 強い線の紹介1(二重線) | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
■二重線のメリット1
さて、勝手に強い線紹介コーナー第一回は二重線です。
二重線とはそのまま単線を二重以上に重ねた線で、 || ←こーゆーのです。
線を束ねることで ①線の濃度 ②線が上下に接する面積 が増し、
それにより ①存在感 ②ズレ耐性 が強化されます。
最も基本的なものは先程挙げた || だと思いますが、線を複数重ねるということで様々な線の組み合わせが有り得ます。
まず①にも②にも強く、尚且つ見た目が綺麗なのでオススメするのが j{ です。
↓このように10数dotものズレ幅にまで対応するため、非常に使い勝手が良いのもポイントです。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1361001090/157
ただし、この線は右上がり向きです。右下がりにも綺麗に使えるようにするためには j の反対向きの文字が必要ですが
実際にはありません。このような場合
}! | | j{
}! | | j{
繋がりは弱くなりますが、こうして左右の印象を揃えると比較的綺麗に見えます。
次に、 i + 他の文字の組み合わせはdot調整し易い上にサポートに使える文字の種類が豊富です。
釗; ,, |i i / ; i| i|
;| ;|〃i ″ i|i / i| i| i|
i| i|i| i| i| jトミ、 i|i ノ|/ ルル仆、 釗
i| i|i|鄱 i| 从 i} ノリ爪 \|
リ八|从ィ分( __彡イ |i \
i を使った二重線ならば、 [ との組み合わせは覚えて損は無いと思います。
↓のように1dot単位で綺麗な傾斜を作ることが可能です。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/197
ちなみに、上のスレ
>>200
>>202
では 》 と { について触れています。
関心があれば是非お読み下さい。
横向きの二重線といえば
/ _
==≠=ミ  ̄
ですね。作例でも使用していますが、やはり便利だと思います。
この二重線、━との相性も悪くありません。
==━==━==━
━ には ― 2つ分の厚みがあります。
即ち、 == の上下の線をくっつければ ━ と同じ厚みになる訳です。
== は ― 以上に ━ と濃度が近いため、 ━ と組み合わせた時の違和感を小さく出来ます。
55
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:49:39
■二重線のメリット2
二重線のもう一つのメリットに、片側の線が途中でどこかへ行ってしまっても線の繋がりを維持できる点があります。
|
|
|[ ̄ ̄
|「 ̄ ̄
_,,.ノ|
´ ̄ ̄|| -‐…
|| /
|〃
||{
これを単線でやろうとすると縦線がボコボコになるであろうことは想像に難くありません。
ただし、この分野はしゃらまーさん達のAAを参考にするほうが間違い無く早いので私からのコメントはここで止めます。
今はこのようなメリットがあるということだけ触れさせて頂きます。
■二重線のデメリット
以上のように、二重線には手軽さ、綺麗さ、他の線と馴染み易い濃さ、線の途切れにくさといったメリットがあります。
反面、取り上げられていないためお気づきかもしれませんが、浅い傾斜に弱いというデメリットがあります。
_,,.三.,,_
===キぞ''"~ ̄~"'うぅ===
(↑苦しい)
これから取り上げるDIO様系とミルキィウェイではこの点はあまり問題ありませんが、
二重線を維持しながら様々な角度の線を引き切るのは至難の業です。
従って、この二重線は部分使用向き、つまり単線等の他の線と組み合わせることで真価を発揮できる線だと私は考えます。
そこで、ここでは二重線は特に消費スペースや無駄線を減らしたい箇所(髪の内部の線等)での使用を特にオススメします。
作例でも二重線を髪や髪飾りでの部分的な使用に留めていることにお気付き頂けるかと思います。
56
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:50:22
ノッてきました! _ _それでは強い線紹介コーナー
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ 第二回です!!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- │ 5| 強い線の紹介2(DIO様系) | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
■DIO様系の概要
勝手に強い線紹介コーナー第二回はDIO様系です。
他の線に比べスペースの消費が激しいですが、今回ぐらいのサイズのAAであれば十分に活かすことが出来ます。
DIO様系とは無駄線を故意に氾濫させて無駄線一つ一つを没個性化させることで、主線を目立たせる線です。つまり
|
|
|_
|
これを
|__
|_
|_
|___
こうするということです。
副産物として無駄線の存在を無視して線が引けるので、大量の便利な文字を気軽に扱うことが可能です。
先述の通りスペースの消費と無駄線が消えるわけではないという点はネックですが、
それ以外の点ではメリットに富んだ非常に魅力的な線となります。
詳細は↓こちらに書いてありますので、ここでは線の扱い方とすぐに使える資料集を中心にご紹介します。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/379-383
■DIO様系の扱い方
まずは線の扱い方ですが、これは◆3CNXh9QqYgさんの元AAをお借りしてご説明しましょう。
[1]文字の一部だけを線として扱う
髪飾りに
`ニ⌒
を使われていますね。 ニ の下側は無駄線扱いと思われますが、これと同じ見方です。
作例では↓このような使い方をしています。
,ィl爪「「ミメ、
ただし、DIO様系では敢えて無駄線を生やすという意図もあります。
分かり易い無駄線ということで、横線が欲しいのであれば無駄線は縦方向に、
縦線が欲しいのであれば無駄線は横方向にあったほうが、より見る側で無駄線と判断し易いです。
従って、髪飾りの箇所だけをDIO様系に変換するとすれば
`ニ⌒
↓
うア〔
このような感じになるでしょうか。試しに入れ替えてみて下さい、欲しい線、無駄線両方ともに濃く見えると思います。
[2]点を補助線として扱う
三つ編みから抜き出しました
ミ,_
これですが、 ミ の横に , を添えて線を強化されていますね。
DIO様系ではこのような扱い方をよく行います。作例で言えば
. __;」t+=≠
ア´ .,__,,.ィ
これなんかがそうです。前者は ア に ´ 、 _ と 」 の間に , を補助線として添えています。
[3]文字の一部だけを点として扱う
文字に対して[1]よりも更に部分的な使い方をします。
これは割と説明が難しい見方ですが、顔の輪郭で
二
ニ
:_]i、
を使われているので説明不要かもしれませんね。
一応説明致しますと、 i の場合
. . .
┃ の 或いは ┃ の ┃
のみを利用する線があります。前者は例えば作例の
,:i{
がそうです。後者ならば
;i乢,
や、作例にはありませんが
xi〔
が当てはまります。先程のリンク先の詳細にある
`弌,_
`弌,_
`弌,_
`弌,_
や
>>380
の
)h、
)h、
も同じ見方です。 弌 については `'+、, こんな感じの見方をしています。
この説明で分かり辛ければ、↓こちらで図を使って説明させて頂いております。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1316354089/378
57
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:51:07
[4]無駄線の無い、少ない文字に無理矢理無駄線を生やす
冒頭で述べたとおりDIO様系は無駄線を故意に氾濫させる線です。
~~~~~~~
特に無駄線の無い、少ない文字を多めに取り入れるとそのままの状態では無駄線が目立ち悲惨です。
作例で言えば
ァ++ミ
の + は本来 - のほうが無駄線を減らせて良いのですが、DIO様系では逆になります。
もう少し分かり易い例をお見せします。
_,)k ,:仆
_)h、 _.ィ(⌒
___)h、、 _,。nl(⌒
うぅ=tt+++tti七l〔「
これの最下部で使われている tt+++tti は ー---‐t に置き換え可能ですね。
実際に置き換えてみましょう。
_,)k ,:仆
_)h、 _.ィ(⌒
___)h、、 _,。nl(⌒
うぅ=ー---‐t七l〔「
如何でしょう、両端の うぅ= と t七l〔「 の無駄線が目立ってしまったことにお気づきでしょうか。
もう一つ、
_ア´
__ア
_/
_7
]
この中で / は本来無駄線が不要な線です。 ] も | に置き換え可能ですし、 _ も消せますね。
ア´
ア
/
. 7
. |
如何でしょうか。 7 の目立ちっぷりが凄まじいですね。
また、左側に修正dotが発生してしまいました。一方DIO様系はというと
__ア´
__ア
__/
__,7
__」
修正dotを使わずともここまで詰められます。無駄線と分かりさえすれば無駄線の形状は問われないため、
無駄線の中に半角スペースや修正dotの機能を内包させることが可能なのです。
また、無駄線を無視できるので ] も 」 も | と同じ扱いに出来る、
従ってここでは ] を 」 に無条件で交換出来ます。
特に[4]の場合は無駄線と言いながら、ある意味必要な線扱いとなっている訳です。
■DIO様系の資料集(切り抜き用)
すぐに使える資料集です。過去作から抜き出したものが多いため
ノイズも混じっていますが必要なところだけを抜き出して使って頂ければと思います。
(DIO様系のメリットに、無駄線を無視出来るので気に入った文字繋ぎを簡単に取り込めるというものがあります。
その意味では、全てのAAにDIO様系の線に流用できる繋ぎが存在する可能性があります。
これについてはご自身の眼と手で探し当てて下さい。
これまで使いたくても使えなかった繋ぎをバシッと使える喜びはかなりのものです。)
ttp://captain.jikkyo.org/test/read.cgi/lsaloonx/1269611221/106-107
また、↓この辺りはほぼ全面DIO様系で統一して作成しています。作例と併せて抜き出しや線の扱いの確認にご利用下さい。
ttp://captain.jikkyo.org/test/read.cgi/lsaloonx/1269611221/108
■DIO様系の応用
この先また取り上げますが、見た目の奇抜さとは裏腹に意外と他の線や作風と混ぜて使い易いのもDIO様系の良さです。
従って、このDIO様系は全体で使うことにも他の線では引きづらい箇所のみに使うことにも向いています。
スペースの消費は大きな、また場所次第では致命的な欠点ですが、
作例のように輪郭や他のパーツとの境界に絞って使えばそれほど欠点に悩まされることは無いかな、と感じます。
また、狭い場所で使いたいなら↓こちらの方法を試してみるのも良いと思います。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/383
58
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:51:43
このコーナーも
最終回です! _ _ 今回は説明
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ 難しいかもです…!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- │ 6| 強い線の紹介3(ミルキィウェイ) | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
■ミルキィウェイの概要とご案内
勝手に強い線紹介コーナー最終回はミルキィウェイです。
ミルキィウェイとは装飾文字(* や ☆ 等)を中心に濃い文字や癖のある文字を
詰め込んで使うことで一本の線に仕立て上げるものです。詳細は↓こちら。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/317-320
濃さや個性では他の線を寄せ付けませんが、それ故の扱い辛さがあるのと
綺麗に引くためにはある程度コツが必要なのが欠点です。
また、装飾記号を利用した線として他におちんぽさんのちんぽ系があります。
ミルキィウェイより装飾記号の美しさが活かされた、そしてより他の線に溶け込みやすい線ですので、
もし装飾線に関心をお持ちになり、より上を目指されるのであればちんぽ系も是非参考にして頂きたいです。
取っ掛かり易さや詰め込み易さで言えばミルキィウェイでも問題無いかな…と思います。
また、装飾記号はミルキィウェイでなくともAA作成中隠れた選択肢となることがあります。
その濃さで敬遠されがちな装飾記号ですが、形だけを見れば中々魅力的な装飾記号もあるものです。
そこで、ここでは装飾線を引く以外の目的でも装飾記号を使い易くなるようなアドバイスを兼ねられれば、と考えています。
■ミルキィウェイ
さて、このミルキィウェイは濃さや個性が強烈な為、他の線と混ぜて使うのは中々困難です。
単線との間に二重線を挟む等して濃度を滑らかに変化させれば混ぜ易くなりますが、
それでも部分部分で使うと全体で見た時のバランスが悪くなります。
その為、AA全てをミルキィウェイで作るか、
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1344180101/129
このように周りの線から独立させたいパーツへの集中使用が基本となると思います。
その他「そのよん」(真紅)のように元絵の飾り(この場合はレース)をミルキィウェイで表現するという手もあるでしょう。
さて、先程の詳細を見ても線の見方がスッポ抜けているので、まだミルキィウェイには手を出し辛いかもしれません。
正直に言えば私も感覚頼りなところから始めたもので、中々説明が難しいです…。
59
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:52:13
そこでDIO様系の項で用いた円をベースに、ミルキィウェイで↓こんな円を作成してみました。
ここからはこの円を使ってご説明致します。装飾円と呼ぶことにしましょう。
_,.,e+tt*tt+e 。.,_
_.。・“ “・:。_
♂ %_
. 。° ‰
ξ %
£ ゚,
∫ キ
. ∮ $
. § ♯
. ?; #
う φ
∵ g°
Ⅹ ,&°
※ _;+”
. ゚・:,_ _,。㎡’
`“''・*tt+++tt*・''“´
装飾円には極力ミルキィウェイで活躍させやすい装飾記号を入れてみました。
もうお気付きかもしれませんが、ミルキィウェイでメインとなるのは黒点(・や∴)と白抜き点(oや§)です。
黒点はともかく、白抜き点という言い方に違和感をお持ちになられたかもしれませんね。
装飾線では◯系の文字は円ではなく白い点と見做したほうが線の組み立てが容易になります。
つまり、円の中を空白ではなく白色の面として扱うのです。このことについてはすぐ後で説明致します。
60
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:52:45
■軸と幅
それでは再び装飾円をご覧下さい。 # や ξ といった大型の装飾記号と ゚, や + といった小型の装飾記号が
それ程違和感無く共存しています。白抜き点だけに目を向けても、 ♂ や % に含まれる大型の白抜き点と
g や ゚ に含まれる小型の白抜き点があまり違和感無く共存していますね。
これは文字の形のみならず軸と軸の幅も整理されているからです。装飾円での う のような例外もありますが、
ミルキィウェイ、そして装飾記号単体で見てもこの軸と幅の考えは大きな影響を持ちます。
(今例外とした う の扱いに関しては、DIO様系の線の見方で取り上げた [3]文字の一部だけを点として扱う と同じです。)
ちなみに、軸の概念については私はdiodさんの講座で知りました。
他の項目も含めて未だに十分通用する内容だと思いますので、もしご存知で無ければ
是非一度ご覧になってみて下さい。
さて、装飾記号を中心にして線を引こうとすると、装飾記号の大きさにバラつきがあることが
一つのハードルに思われるかもしれません。白抜き点だけでも 。 から ◯ まであります。
ではこれから装飾記号をスムースに処理出来るよう、軸と幅の考えを、頭に思い描くことで掴んでいこうと思います。
まず、それぞれの装飾記号が輪ゴムで縛られた状態をイメージして下さい
(‰ の % の部分等、装飾記号の一部だけを利用する場合はその利用する一部だけを縛ります)。
あくまでも輪ゴムで縛られた状態です、文字を長方形で囲った状態ではありません。
次に記号の内容については一旦忘れ、記号を縛ることで輪ゴムに出来た空間のみをイメージします。
あとはこの空間の(大まかな)中心点を貫くベクトル線が、その文字の軸となります。
ベクトルの向きは、ずばりその装飾記号をどのような向きで使いたいかで決まります。
o を / の向きで使いたければ φ のような状態をイメージすれば大丈夫です。
# を縦に使いたければ二本の縦線の間に、横に使いたければ二本の横線の間に平行な軸をイメージします。
% の場合は右上がりに使いたいのであればそのまま内蔵している右上がり線、
右下がりに使いたいのであれば二つの白抜き点両方の中心点を貫く線に軸が通るということになります。
軸がイメージ出来ましたら、その軸を引きたい線に重ねることで線が引けます。
幅は軸を縦に見た時の太さになります。幅を揃えるというのはあまり難しいことではありません、
扱う装飾記号とその前後で使う装飾記号や文字の幅が大きく違わなければ大丈夫です。
これが大きく違うとデコボコした線になりますが、そうでなければ整った線に見えます。
この他、装飾記号の濃さについても前後で大きく変化しないよう気を配るとより美しく見えますが、
装飾記号の多くは元々ある程度濃いので、特にミルキィウェイのように装飾記号を詰め込む場合には
あまり気にしなくても大丈夫だと思います。それほど負担にならないと判断された時にお試し下さい。
次に、装飾記号の扱い方についてです。
61
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:53:15
■装飾記号の扱い方
[1]文字の一部だけを線として扱う
tt+++tt
このタイプに関してはDIO様系の表現を借りるという考えで大丈夫です。
従って、DIO様系の[1]と同じ扱い方ということになります。
DIO様系は、ミルキィウェイ程では無いにせよ濃い線なので、それ程違和感無く紛れ込ませることが可能なのです。
_,.,e+tt*tt+e 。.,_
_xi〔 〕jx_
♂ %_
,:i{⌒ ⌒)k
ξ %
. ハ ム
∫ キ
〔__ __〕
. § ♯ ←
〔__ __〕
う φ
∵ _/
Ⅹ ,&°
\____ ____jア
. ゚・:,_ _,。㎡’
⌒"''==‐‐==''"⌒
DIO様系(内出し)の円と装飾円を一行づつ交互に混ぜてみました。 矢印のある行以外は無編集、
矢印のある行も位置調整を行っただけです。如何でしょう、線の性質が別物なのでデコボコしてあまり綺麗には見えませんが、
濃度に関してはそれ程違和感無いように見えませんでしょうか。
[2]装飾記号の丸みや内部の空間を白抜き点として扱う
装飾円で採用されている装飾記号の多くがこの扱い方で配置されています。
また、装飾円に限らずミルキィウェイを使う際にはこの扱い方で配置することが殆どです。
軸と幅について長々と説明させて頂いたのもこのためで、
特に黒点・白抜き点をベクトル線で串刺しにするイメージは大いに役に立ちます。
まず装飾記号の丸みを白抜き点として扱うということですが、
これは S を 8 、c を o のように見立てて使うというだけのことです。
これにより、例えば ? を ♀ より場所を取らず、上半分で使える便利な白抜き点として扱うことが可能になります。
同様に内部の空間を白抜き点として扱うということですが、
これも ロ を 0 、 EI を 8 、 コ を 0 に見立てるというだけのことです。
装飾円では使われていませんが、 共 や Ⅱ 、場合によっては # や ♯ もこのようにして扱うと便利です。
それでは[2]の視点からもう一度装飾円をご覧下さい。
装飾円の大部分が、黒点と白抜き点が詰め込まれて出来ているように見えませんか…?
62
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:53:48
[3]文字の一部だけを点として扱う
DIO様系の[3]やその中で挙げたリンク先
(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42912/1316354089/378)
と同じ扱い方ですが、ミルキィウェイはDIO様系よりも濃く、目立った無駄線が無い線です。
従って、ミルキィウェイの中で自然に使うには濃さと無駄線に気を配る必要があります。
但し、ミルキィウェイでは基本的に軸と幅のイメージを使って線を引くため、
軸と幅さえ整えられていれば到底線には使えなさそうな文字でも線として使うことが出来ます。
↓こちらのAAの中には
_,,.,.,.,.,,_
g'´ , ; , ; ,``丶、
i$ ; ; ; ; ; ; ; , ; , \
|$ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; , ;゚‰、
f{ }$ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; , ;.゚%,
_,, . . .-‐…‐-. . . ,,_ №jl$ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;゚%
,g?'”, ; , ; , ; , ; , ; , ; , , ;``; , ._ №从.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.$
;i?゚, ; , ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;゚'+, じ'⌒‰,: ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;_x*'’
$; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; , ;゚&, )㌃=ttjgge+*・'' ´
㍽; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; $t+tf''”_,,。ル・''”
№; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; リ _。*''”,ル’
'⌒%; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.;gi(ア´ ,ル’
,xi)‰ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;。*'⌒ ,ル’
{lア⌒‰ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;。g#(___ ,ル’
,ル’ ⌒'・#t++++t#・'⌒”“"冖宀¬・''’
,iヌ’
,ル’
,ポ
,iヌ’
,ル’
. ,ポ
《⌒'%,_ ,ル’
. )№,_,,※’
,iヌ’
,ル’
. ,ポ
こんな文字が使われていますが、先程の理由からミルキィウェイの中に違和感無く溶け込んでしまっています。
少し力任せな方法であるは感じますが、このことからミルキィウェイもDIO様系同様、
様々な文字を気軽に扱うことが出来る線、と言えるかもしれません。
ミルキィウェイの扱い辛さは最初に説明した通りですが、
特に周りの線から独立させたいパーツに集中使用すると、その濃さと個性でほぼ確実にパーツを独立させられます。
AA全体で使うにしろパーツ単位で使うにしろ、使う箇所ではミルキィウェイだけを徹底して使うようにする
(他のタイプの線を混ぜない)とミルキィウェイの良さを活かした使い方が出来ると思います。
63
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:54:51
みんなの力で _ _ おにちく絵に
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ 立ち向かいます!!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- │ 7| 異なる線の組み合わせ | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
■役割分担編(細かい箇所)
さて、これまでご紹介してきた強い線の全てに共通したデメリットですが、どれも繊細さが足りません。
細かい箇所やデリケートな箇所は、細くて無駄線も少ない単線や点描で作るほうが向いています。
そこで、強い線と単線や点描のような繊細な線を組み合わせ、互いに補完しあう方法を考えていきます。
作例でも強い線と繊細な線の組み合わせは積極的に取り入れられています。
大まかにいえば輪郭やパーツ同士の境界線を強い線、パーツ内部の作りこみを繊細な線で作っています。
これは強い線のサポートが受けられないという事にもなりますが、
先にパーツの境界線を強い線で固めてしまえば、内部は意外な程線の濃さに寛容になるので安心して線が引けます。
作例の髪の毛の流れをご覧下さい。繊細な線に加えて省略までもが大量に使われていることにお気付きになるかと思います。
境界線をハッキリさせることで、ここまで線の強さを無視して内部の書き込みを行えるのです。
この理由を分り易くするために、一度作例から内部の書き込みをザックリ削ってしまいましょう。
64
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:55:23
__/ ヽ_
__ア ∵
___ア ∨
___ア ∨
__ア / Ⅴ
/ィ / . イ ! 〔_
((_,,.. : ´_/ .′ ,.ィ / |釗 i ; {_
 ̄ __7/ i {i ,≠=ミ( |釗 釗 i ; i ; i ; {_
__アイ { i i |i〃 j/ `メ|! | 釗i { i i { | / √
___ア ノ / {釗| i |圦 ..,,,__ |八 | |釗i八i |i , i釗 ; / .厶
__彡'゜ ;′ }{ iトN |^》うぅァ= )i|V|人(トい |i }i{ i鄱イ(, /⌒
, -‐ァ _/ { ,圦i {八 リ ) )ノy|ト、 j{ i从ノ^ ,i{_
〃_ア´ / _7 从シ゜ )从 \ 入 ..,,_|イ}/ソ ,:i「 ム
{!_7 // 〕 __)> '"~~∧ r ^うぅァ=;'゛,:i「 ;⌒
_〕 { ′ 八 ア´ '⌒:, `ー ,ン゙,:i{ {__
从 〕 Ⅴ ,}:、 ⌒ー 、 ..,,______彡イ´ {__
__》八 }i〔_」Ll」_ __,彡ヘ. _. ィ'´ 〈__
__{{'⌒\,. ´ `丶 ア´ -----‐= ニニ7 ∨
/'\》;i乢,:′ ;イ , /ア´ ∨
/ _,アミ ; ;.`'yァ++ミ___ ,:仏 r-‐ ///ア / i i V
ー-‐ ´ 〕 )o;.;.八.;.;.;.;.;辷_彡'⌒ミiトx,_ __,」t+=≠---‐=_彡 i ;鄱 j _
`ヽ ;ゝ .,,_,,.ィ( )o.;.;.;トミ;,;,: : : : : : : :)ア´ 鄯 ハリ } i[
} / |ゝ´.,__,,.ィ( 〃: : : : : : 〃 . -‐ ,ハ/ / ' ノ{ ; リ
/ | / :{{ : : : : : : / / -‐-ミ / / / /( 乂(
≠=ミ.,.-‐===く 乂__: : : : jレ'/ ,ィl爪「「ミメ、 `ニニニニ, / / / / ヽ )
〃 , ∧ 〃´: : :〃_/ ,.. :〃: : : : : : : : :うぅ==_彡イ`ヽ / /)丿
{{〃/; } _,,....,,_ /八: : : :{{ 7〃/ : :l{: : : : : : : : : : : : : 、;_;_;丿 } / 〃
__){{ { { .ノ'´ `ヽ{ハ⌒ ー--‐}八トミ: : : : : : : : : : : :,ノ〜'´ { { {!
__ア 乂 乂_{、 { )ルi丿 )-〜〜'⌒¨¨´ 八 釻
これだけ削れば十分でしょう。如何でしょうか、白くなったりスッキリしたりといった感覚はあるかもしれませんが、
あまり別物のAAにまで見えるというようなことはないのではないかと思います。
もしかしたら、トーンが抜けたぐらいの感覚の違いしか無いかもしれません。
AAの濃さには限界がありますし、全ての線が引ける訳でもありません。
そのため、どんなAAでも少なからず元絵の薄い線が無視されたり再現出来なかったりしています。
しかし、同じ理由により元絵の薄い線を省略したところで然程目立つようなことはありません。
従って、元絵の細かい線をどこまで再現するかは自分の好みの範疇であると言うことが出来ます。
65
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:55:55
輪郭や境界線のような主要な線が引けていれば、あとは細かい線になれば成る程…
悪い言い方ですが、あっても無くてもAA化する際には影響が薄い訳です。
あっても無くても影響が薄いのですから、省略を多めに取り入れた薄い線でも問題無いのです。
勿論、書き込みが多ければ多いほどAAの再現度は増し、塵も積もれば〜の通りアッと言わせる完成度を目指す事も可能です。
ただし、例外と言いますか、本来然程目立たない線なのに目立たせてしまうとこれは問題になってしまう可能性があります。
特に、輪郭や境界線と混ざってしまうと悲惨です。
先程は悪い言い方をしてしまいましたが、薄い線には薄い線なりの意味があります。
特に再現度を高めたいのであれば、線の濃淡まで元絵に近付けるように出来ると理想的だと思います。
■役割分担編(デリケートな箇所)
さて、この項目の冒頭で細かい箇所やデリケートな箇所、という書き方をしました。
ここまでが細かい箇所についての説明です。ここからはデリケートな箇所についての説明に入ります。
まず、デリケートな箇所とは何か。ここでは線の濃淡に関わらずAA全体のイメージに影響するパーツを指すことにします。
顔のパーツなんかが代表例でしょう。鼻なんてAAでは多くて二〜三文字ぐらいで構成されるパーツなのに、
ちょっと文字を変えるだけでかなりイメージが変わります。無駄線が出ると鼻毛になってしまいます。
こういう箇所に繊細さが欠けている線を使うのは至難の業です。
更に、敢えてそういう線を使うメリットがあるかどうかを考えると、余計に選ばないほうが無難になります。
やはりこういう箇所には繊細な線が向いていると思います。
作例に限らず、これまでの説明で取り上げてきたAA、更には私の自作AA全てにおいて
細かい箇所やデリケートな箇所には余程の理由が無い限り繊細な線を使っています。
派手な睫毛などにはDIO様系やミルキィウェイが嵌ることもありますが、良くあるケースとは言えないと思います。
■混ぜ込み一本線編
この他、パーツ別ではなく一本の線に様々なタイプの線を混ぜ込むという方法もあるでしょう。
この場合はより弱点補完の意味合いが強くなると思います。ただし、こちらは少々リスキーなやり方だと私は感じます。
AAの線、特にこれまでにご紹介してきた強い線にはそれぞれ法則があります。
二重線で言えば線を平行に重ねること、DIO様系なら無駄線を出すこと、ミルキィウェイでは軸と幅を揃えること等がそうです。
こういった強い線は、線の位置だけでなく法則までしっかり揃えないと簡単にバラバラになってしまいます。
そのため、これら強い線は法則を揃えるだけの余裕が無いぶつ切れ状態には非常に弱いです。
一本の線の中に様々なタイプの線を混ぜ込む方法も、それぞれの線がぶつ切れ状態になってしまい兼ねないため、
線を綺麗に引くのが不可能とは言いませんが、幾分ハードルが上がってしまうことは間違いありません。
それではこの場合どのような対策を取れば良いか、二重線を例に見てみましょう。
66
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:56:27
|i | |i | |i |
|i | |i | | |i
|i | |i | |i |
|i |i | |i | |i
|i |i |i | | |i
|i |i |i | | |
|i |i |i | |i |
|i |i |i | | |i
[A] [B] [C] [D] [E] [F]
細かい違いはあるかもしれませんが、見た目の美しさは
[A]>[B]>>>>[C]>>[D]>>>>|超えられない壁|>>>>[E][F]
ぐらいではないでしょうか。[A]から[C]までは二重線があまりぶつ切れ状態にはなっておらず、
[D]では二重線の部分が多少目立ちますがそれでも小規模なので幾らかマシな見た目になっています。
一方の[E][F]は完全にぶつ切れ状態です。 i がノイズとなって汚く見えてしまいます。
ここでは省略しますが、先程の例えが他の強い線にも当て嵌まると思って頂いて問題ありません。
要するに、同じぶつ切れ状態でもその程度差によって見栄えが変わってくるのです。
従って、一本の線の中に様々なタイプの線を混ぜ込む方法を取りたい場合でも、
それぞれの線にある程度のゆとりを持たせると見栄えが良くなる可能性が大きいです。
また、別のタイプの線同士を繋げる場合、相性の問題も出てきます。
当たり前と思われるかもしれませんが、基本的に濃い線と薄い線、太い線と細い線はあまり相性が良くありません。
線の繋ぎ目でこのような大きな変化を加えると、繋ぎ目が目立ち片方が浮くか片方が埋もれてしまいます。
この時、フェードイン・フェードアウトの要領で線同士の間にワンクッション挟めば、大抵の場合綺麗には繋がります。
ただし、癖の強い線であればある程フェードイン・フェードアウトを行うのに工夫が必要だったり、長さが必要だったりします。
この場合は、相性の良い線同士を繋ぐことでも解決を図ることが出来ます。
特にミルキィウェイは癖の強い線なので、この方法を使ったほうが扱い易くなります。
それでは、ご紹介した強い線の相性について、それぞれ見ていこうと思います。
■混ぜ込み一本線編(相性チェック)
[1]二重線
まずは二重線です。最初にご紹介する際にも触れましたが、二重線はサポートに使える文字の種類が豊富です。
釗; ,, |i i / ; i| i|
;| ;|〃i ″ i|i / i| i| i|
i| i|i| i| i| jトミ、 i|i ノ|/ ルル仆、 釗
i| i|i|鄱 i| 从 i} ノリ爪 \|
リ八|从ィ分( __彡イ |i \
上のAAもご紹介する時に使った例ですが、二本の線を束ねて ; や ┃ に繋げれば濃い線や太い線、
″や リ を繋げたり、二重線のうち片方の線を消したりすれば薄い線や細い線に簡単に繋がります。
┃ |i || ,;'´ 釗 ; £ ,xi〔
】 |i |l ″ | i{ ; ∫ ;i仁⌒
i| |i |i ii |! j{ 鄯 ∮ |[ ̄
i| リ |: || |i }{ 鄱 § |「
i| { | ノ| || }{ }{ }{ ||
フェードイン・フェードアウトの手間が殆どかからないので組み合わせ易い上、
他の二つに比べれば線がコンパクトで目立ち難い分、ぶつ切り状態への耐性が強くなっています。
但し浅い傾斜に弱いというデメリットがあるため、二重線を組み込む時は、他の線の弱点を補完するために使うよりは
他の線に弱点を補完してもらいながら、二重線の強みを引き出すために使うことが多くなるのではないかと思います。
67
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:56:58
[2]DIO様系
次にDIO様系です。DIO様系もまた、割とどんな線にでも合います。元が濃いので濃い線に合わせ易い上、
無駄線を取り除くだけでフェードイン・フェードアウトさせられるので薄い線にも合わせ易いのです。
細い線に無駄線を足した形を取っているので太い線と合わせるのも難しそうですが、これまた元が濃いので
繋ぎ目に = や + を挟むだけで太い線にも簡単に馴染みます。
ぶつ切れには滅法弱いですが、DIO様系にある程度の長さを割ける場面であれば頼もしい線になってくれると思います。
【ミルキィウェイ + DIO様系(外出し)】
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【DIO様系(外出し) + 点描】
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【DIO様系(内出し) + 抜き】
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特に、抜きとの相性の良さには特筆すべき点があると思います。
強い線の中でこれだけ綺麗に抜けるものは珍しいのではないでしょうか。
68
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 00:57:30
[3]ミルキィウェイ
最後にミルキィウェイです。この線は癖が強い上に線の見方が特殊な為、組み合わせにはあまり向いていません。
とりわけ特殊記号で固めたような箇所では難易度が上がります。
更に、最初に説明しましたように、その濃さが原因となってAA全体で見た時に濃度のバランスを崩す恐れがあります。
その為相性の良い二重線やDIO様系を間に挟んで他の線に繋ぐのが、専ら無難な方法と言えるのではないかと思います。
ただし、線の濃さが弱まる記号や点記号を意図的に挟むことで繋がり易さは改善しますし、
バランス崩壊に関しても、ミルキィウェイをバランス良く配置することで回避することが可能です。
【ミルキィウェイ + 点描】
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【ミルキィウェイ + 直線(点で補完)】
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補足ですが、先程ミルキィウェイをバランス良く配置することで濃度のバランスの崩壊を回避出来ると言いました。
これからその方法を図で簡単に説明しようと思います。
|___
|■□□|
|□□□| □ …線の薄いエリア
|□□□| ■ …線の濃いエリア
| ̄ ̄ ̄
さて、まずは上の図をご覧下さい。これは一つのAAを九つのエリアに分割した様子を簡単に表したものです。
線の濃いエリアが左上に偏っていますね。左上が目立ち、AA全体で見た時のバランスが崩れている状態と言えます。
|___
|■□■|
|□□□|
|■□■|
| ̄ ̄ ̄
それでは、こちらの場合は如何でしょうか。濃いエリアが四隅に配置され、濃さに偏りが見られません。
これがミルキィウェイをバランス良く配置するということです。ミルキィウェイに限らず、
このようにAA全体に意図的に濃い箇所を散りばめることで、濃さの偏りを低減させ、目立ち難くさせることが出来ます。
無論上の図のような配置以外でも問題ありませんし、ここまで完璧なバランスで無くても効果はあります。
|___ ___
|■□□| |□□□|
|□□■| |□■□|
|■□□| |□□□|
| ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
|___ ___
|■□■| |■□□|
|□■□| |□□□|
|■□■| |□□■|
| ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
とにかく、一箇所を目立たせないことが重要です。目立つ箇所を分散させれば、より違和感の少ないAAに出来るのです。
69
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/24(水) 01:00:23
えーと…。 _ _ そうです
\ }X{´==ヽ }X{´==ヽ 遺言です!
\ ∧ j^l_|_|_il} j^l_|_|_il} .\ | / /
,ゞ ⌒ヽ/d ゚ ヮ゚ノ! ノノd 'o ol! ゞ ⌒ヾ∠_┌─┬─────────────┐__-ニ ̄ ̄ ヽ
<( >>l ⊂l)リ (( l (ニ⊃⊃<( =- │ 8| おわりに | ...::Д´) )
//,, ノ\ノく/_l〉ゝ ヽ((く/_l〉ゝ// < ̄ ̄└─┴─────────────┘ ̄ --=____ ノ
/ / | | し'ノ ヽ)) / ∨N \
さて、今回の解説は如何でしたでしょうか。しっかり読み飛ばして頂けましたでしょうか!?
色々と書きましたが当然どれも実行する必要はありません、特に疑問に感じた所ではご自身の価値観も大切になさって下さい。
また、今回の依頼内容からは不要と判断した点描等も含め、ご質問あればいつでも受付致しますのでお気軽にどうぞ。
ただし私とてまだまだ未熟者です、特に捏造や省略に関しては他の方にお尋ねした方が良い回答を得られると思います…!!
えーと他には…。
そうそう、私のレス及びAAはご自由にお持ち帰り頂いて構いません、宜しくお願い致します。
最後に、超絶長ったらしい解説()失礼致しました。なんか気付いたら真っ黒になってしまいまして、、(←言い訳)
このしょーもない解説が◆3CNXh9QqYgさんのAAの更なる進化に少しでも役立ちますように。
(ペタさんへ:目次の形式パクってスーパーごめんなさいor2 =3 <マジベンリデシタ)
70
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2013/07/25(木) 00:32:00
[おまけ]アドバイス作成時に出た副産物
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/23162/1318106396/390
>>46
ご依頼頂きまして有難うございます、喜んで引き受けさせて頂きます。
ただし、アドバイス作成には暫くお時間を頂かなくてはなりません。宜しくお願い致します。
また、
>>46
さんの理想に近いAAがあればそのAAを目標にしたアドバイスが出来るかもしれません。
自作以外でも、そして何作でも構いません、そのようなアドバイスが欲しいとお考えであればお知らせ下さい。
(ご要望が無ければ
>>46
さんの元AAをベースにしたアドバイスをさせて頂きます。)
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