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薔薇十字団 (ちくま学芸文庫) / クリストファー マッキントッシュ

17世紀初頭、風雲急を告げる三十年戦争前夜。 ドイツから秘教的世界改革運動の狼煙が上がった。 その担い手とされたのが薔薇十字団である。 『名声』『告白』『化学の結婚』といった文書は何を語るのか。 伝説の始祖クリスティアン・ローゼンクロイツとは何者なのか。 薔薇と十字架は何のシンボルなのか。 名だたる王侯貴顕、哲学者、文学者、芸術家が魅せられ、あるいはその一員と目された薔薇十字運動の消長は、西欧近代の興味尽きない裏面史そのものである。 古代、中世の源流から説き起こし、多くの分派を生みつつ現代に至る歴史はもとより、伝説・儀礼の細部にまで説き及ぶ、一級の知的読み物。C・ウィルスンの序文、長文訳者付論を併載。