『オリオン・ミステリー』から学ぶべきこと
この主張の当否を論じる前に、まず、しっかりと認識していただきたいことがあります。それは、『オリオン・ミステリー』を読めば一目瞭然なのですが:
A.エジプト学者は、ボーヴァルのようなアマチュアの活動にきわめて寛容で積極的に彼に発表の場を与えていること。また、この本の謝辞は、I. E. S. エドワーズ、ジャミール・マレック、ヴィヴィアン・デイヴィス、といった本物のエジプト学者に捧げられていること(もっとも、デニケンの名も挙がっていますが(^^;))。
B.エジプト学者の見解は、決して一枚岩ではないこと。上述の1.2.で挙げた説は、ほとんどがボーヴァルのオリジナルではなく、何らかの理由で多数派は形成できなかったにせよ、正統派のエジプト学者が唱えていた説であること。
ABの両点について、『神々の指紋』『創世の守護神』と比較してみてください。
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