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自民党スレ2

1OS5:2024/07/24(水) 10:20:48
自民党スレ(前スレ)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1378195932/l50

自公保スレ(前々スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/


2024年09月 自民党総裁選(立憲民主党代表選も)
2025年07月 参議院選挙・都議選
2025年10月 衆議院任期満了

760OS5:2025/09/22(月) 09:35:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/80d02f024b5649f037824aec8b34e05544406566
減る党員に自民が危機感、100万人割れ現実味…総裁選でつなぎとめへ
9/22(月) 8:18配信


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読売新聞オンライン

(写真:読売新聞)

 自民党内で党員数の減少への危機感が強まっている。直近の1年間で6万人超の急減に直面し、100万人割れも現実味を帯びている。22日告示の党総裁選(10月4日投開票)で全国一斉の党員投票を行うのは、党員をつなぎとめる狙いもある。

【世論調査】次の自民党総裁にふさわしい人

 自民の党員数は1991年の約546万人をピークに減少傾向となり、野党転落を受けて2012年には約73万人まで落ち込んだ。政権復帰後の16年に100万人台に戻したが、ここ2年は減少が続き、24年末時点では102万8662人で、23年末から6万2413人減らした。政権復帰後最大の減少幅で、自民派閥の「政治とカネ」の問題が影響したとみられる。一部は参政党や国民民主党に流れたとの見方もある。

 今回の総裁選は、石破首相(党総裁)の任期途中となるため、国会議員と都道府県連の投票による「簡易」方式も選べたが、党執行部は、党員投票を伴う「フルスペック」方式での実施を決めた。「総裁選に参加してもらうことで、党員の減少を食い止めなければならない」(党幹部)と判断したためだ。

 総裁選の投票資格は、日本国籍を持つ20歳以上で、23、24年の2年分の党費(一般党員は年4000円)を納入したことが条件となる。昨年の総裁選では、特例で18、19歳も含め、前年1年分のみ党費を納めた人も投票可能としたが、今回は事務作業が間に合わないとして適用を見送った。

 フルスペック方式は、党員票が国会議員票と同数に換算されるため、各陣営は党員票の獲得に向け、地方議員らへの働きかけを強めている。世論調査では「次の総裁にふさわしい」候補として高市早苗・前経済安全保障相と小泉農相への支持が目立っており、「党員票の獲得は、知名度の高い2人が軸になる」(党ベテラン)と見る向きもある。

761OS5:2025/09/22(月) 23:31:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a4c522b818c0aad84a70c3afd4dad54a04eedfa
石破首相の在職日数、23日で358日に 麻生太郎元首相と並ぶ
9/22(月) 18:54配信

毎日新聞

石破茂首相

 石破茂首相の在職日数が23日で358日となり、麻生太郎元首相と並ぶ。24日に麻生氏を抜き、通算在職日数は戦後に就任した首相36人中26位となる。


 昨年10月1日に就任した石破首相は、直後の衆院選で与党過半数割れの敗北を喫し、当初から短命政権の可能性が指摘されていた。7月の参院選で大敗し、今月7日に退陣を表明したが、自民党総裁選(10月4日投開票)後に国会で次の首相を選ぶ首相指名選挙が行われるまでは石破政権が継続する見通し。

 橘慶一郎官房副長官は22日の記者会見で石破首相の在職日数について問われ、「首相は残された時間、全身全霊で国民の求める課題に取り組む」と述べた。【大野航太郎】

762OS5:2025/09/22(月) 23:36:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/d13905d75ee6496fdca23deac3bf88e9f120ccd6
自民党総裁選、決選投票見据えた戦略の動き…麻生派は4陣営に推薦人
9/22(月) 22:21配信

読売新聞オンライン

(写真:読売新聞)

 自民党総裁選(10月4日投開票)を巡り、党内では、決選投票を見据えた戦略を練る動きも出始めている。5人が立候補しており、どの候補も1回目の投票で過半数を得るのは難しいとの見方からだ。国会議員票の比重が高まる決選投票では、派閥や旧派閥単位での駆け引きも激しくなりそうだ。

【一覧】各候補の推薦人

 総裁選では、1回目の投票で過半数を得た候補がいない場合、上位2人で決選投票が行われる。9人が立候補した昨年を含め、過去6回の総裁選で決選投票に至っている。昨年の総裁選で最多の国会議員票を集めた小泉進次郎農相の陣営からは「1回目で決めたい」と強気の声も聞こえるが、同じ党員投票を伴う形で5人が出馬した2012年の総裁選も決選投票にもつれ込んでおり、過半数の獲得は容易ではない。

 今回の立候補者は、いずれも昨年の前回選にも出馬した顔ぶれで、党内では、前回選の1回目の投票でトップだった高市早苗・前経済安全保障相と、3位だった小泉氏が決選投票に進むと予測する声もある。その他の陣営では、上位2位に食い込むことを目指して支持拡大を図りつつ、3位以下となった場合にも思いを巡らせ始めている。

 高市氏と保守的な主張で共通点が多い小林鷹之・元経済安保相の陣営では「展開によっては、保守の票を集められるよう準備すべきだ」と唱える議員もいる。

 派閥や旧派閥の議員が、決選投票でまとまって動くことも予想される。「勝ち馬」に乗れば、党役員・閣僚人事などで優遇されるとの思惑からだ。

 岸田文雄・前首相が一定の影響力を保つ旧岸田派では、前回選の決選投票で「高市氏以外」と号令が出た経緯を踏まえ、「高市氏が勝ち残れば、今回も同じ号令が出る」(ベテラン)と見る向きもある。党内で唯一残る麻生派(43人)は4陣営に推薦人を出しており、情勢を慎重に見極めるとみられる。

763OS5:2025/09/22(月) 23:37:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/21502e473ef44a642d605df76d64b533d611f487
浜田靖一氏、石井準一氏…自民総裁選出馬の小林鷹之氏、重鎮そろう地元「千葉勢」前面支援
9/22(月) 18:22配信

産経新聞

日枝神社で報道陣の取材に応じる自民党の小林鷹之元経済安保相(前列中央)ら=22日午前、東京都千代田区(酒井真大撮影)

「コバホーク」の愛称で知られる自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相(衆院千葉2区)が22日告示の同党総裁選(10月4日投開票)に立候補した。9人中5位に沈んだ昨年の初陣に続く今回は、千葉県選出国会議員の重鎮が陣営中枢を固めるなど「千葉勢」が前面支援する布陣となった。「世代交代」とともに、前回3位に沈んだ県内の党員・党友票でトップを獲得できるかも焦点だ。


■日本を再起動

22日昼、党本部での出陣式「送り出し式」は高揚感に包まれていた。

「自民党を再起動させることで、日本をもう一回、再起動させる」。改めて出馬の決意を熱弁した小林氏の脇には、選対幹部の浜田靖一元防衛相(衆院千葉12区)と石井準一参院国会対策委員長(千葉選挙区)が並ぶ。「心強い存在」(小林氏)と頼りにされる浜田氏は挨拶(あいさつ)で「自民党を変えるのは、この男(小林氏)以外にない」と声を張り上げた。

いずれも参院議員(千葉選挙区)の猪口邦子元少子化担当相と臼井正一氏に加え、小池正昭衆院議員(衆院千葉10区)も駆け付けた。うち浜田、小池、猪口、臼井の4氏は推薦人に名を連ねた。臼井氏は小林氏について「党の常識をぶち壊してほしい」と世代交代に期待した。

■手厚い応援態勢

「いつかは国のかじ取りを担いたい」。首相を目指す考えを公言していた小林氏だが、昨年の総裁選は9人中5位に。全国的な知名度不足が響いた。県内の党員・党友票も高市早苗氏、石破茂氏に次いで3位と振るわなかった。

挽回を期する総裁選に突入し、地元後援会の期待は高まる。県議会では自民県議有志約40人による支援組織が発足した。前回よりも手厚い応援態勢となり、県内トップの得票を目指す。

ただ、必ずしも千葉勢が一枚岩で小林氏を応援しているわけではない。昨年の総裁選で小林氏の推薦人に名を連ねた松本尚外務政務官(衆院千葉13区)は今回、高市氏の推薦人に。自身のX(旧ツイッター)で保守思想や積極財政などへの理解を支持理由に挙げており、13区内の県議が支持する候補者との「ねじれ」が生じている。

764OS5:2025/09/22(月) 23:38:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/6644029215f642c2a1a45bb0669ddd0b830751e3
【一覧】自民党総裁選 5候補の推薦人は…高市氏には女性5人、生稲晃子氏も 森下千里氏は茂木氏陣営
9/22(月) 16:42配信


スポニチアネックス

(左から)小林鷹之氏、茂木敏充氏、小泉進次郎氏、高市早苗氏、林芳正氏

 石破茂首相の退陣表明に伴う自民党総裁選が22日に告示され、5人が立候補を届け出た。10月4日投開票に向けた選挙戦がスタートした。

【写真あり】生稲晃子 短大卒業ショットに「全く変わっていないのが凄い」の声

 立候補したのは小林鷹之元経済安全保障担当相(50)、茂木敏充前幹事長(69)、林芳正官房長官(64)、高市早苗前経済安保相(64)、小泉進次郎農相(44)の5人。それぞれの推薦人は以下の通り。(敬称略)

 ◇小林鷹之氏 【衆院】浜田靖一、大野敬太郎、勝俣孝明、勝目康、小池正昭、斎藤洋明、塩崎彰久、武部新、田畑裕明、津島淳、本田太郎、松本洋平、向山淳、山田賢司、山本大地、若山慎司

 【参院】猪口邦子、臼井正一、清水真人、渡辺猛之

 ◇茂木敏充氏 【衆院】新藤義孝、東国幹、上田英俊、江渡聡徳、大西洋平、梶山弘志、木原稔、鈴木貴子、鈴木隼人、高見康裕、永岡桂子、中谷真一、平口洋、船田元、古川康、宮崎政久、森下千里

 【参院】上野通子、加藤明良、高橋克法

 ◇林芳正氏 【衆院】田村憲久、石橋林太郎、伊藤忠彦、江藤拓、金子容三、栗原渉、後藤茂之、島田智明、中谷元、西田昭二、広瀬建、堀内詔子

 【参院】江島潔、小林一大、桜井充、西田英範、藤木真也、古川俊治、舞立昇治、吉井章

 ◇高市早苗氏 【衆院】古屋圭司、安藤高夫、今枝宗一郎、尾崎正直、黄川田仁志、工藤彰三、小林茂樹、高木啓、中村裕之、仁木博文、平沼正二郎、松島みどり、松本尚、山口壮

 【参院】有村治子、生稲晃子、小野田紀美、片山さつき、中曽根弘文、若林洋平

 ◇小泉進次郎氏 【衆院】加藤勝信、伊東良孝、遠藤利明、大串正樹、神田潤一、島尻安伊子、田所嘉徳、田中和徳、辻清人、中西健治、西銘恒三郎、根本拓、野田聖子、牧島かれん、宮路拓馬

 【参院】阿達雅志、梶原大介、上月良祐、福山守、三原じゅん子

765OS5:2025/09/22(月) 23:44:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a291b2c698d124500e5d87a17ded9c8d28a958e
自民総裁選の候補3人、谷垣元総裁に言及 下野時に党再建へ奔走
9/22(月) 16:59配信


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毎日新聞

元自民党総裁の谷垣禎一氏=東京都世田谷区で2019年(代表撮影)

 22日告示された自民党総裁選で、立候補した5人のうち3人が演説会で谷垣禎一元総裁に言及した。谷垣氏は自民党が野党に転落した2009年から3年間、総裁として党再生の重責を担った。3人が語ったこととは。



 小林鷹之元経済安全保障担当相は演説会で、谷垣氏が「みんなでやろうぜ」と党所属議員に地方組織の再建を呼び掛けたエピソードに言及した。小林氏は「(谷垣氏は)全国津々浦々に足を運んだ。私はこうした国民との直接的な、リアルな交流の中に信頼が生まれると信じている」と党改革への意気込みを強調した。

 林芳正官房長官は、谷垣氏が国民の声を聞く活動を推進した経緯に触れ「デジタルでプラットフォームを作り、随時どこからでも(国民の)声が聞ける仕組みを作りたい。聞く力と発信する力をぐるぐる回し、政策を磨き上げる」と訴えた。

 小泉進次郎農相は「今と同じ解党的危機に直面した当時の谷垣総裁は、あえて自身の主張を抑え、党内融和を優先した」と紹介。09年に初当選した小泉氏も地方での車座対話を繰り返した経験を振り返り、「どうすれば自民党を立て直せるか考え続けた日々だった。党再生の取り組みこそ私の政治家としての原点だ」とアピールした。【野間口陽、鈴木悟、高橋祐貴】

766OS5:2025/09/22(月) 23:54:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/3503153194d784ddda37f45de94be7495e1724f4
小泉進次郎農相、推薦人で幅広さアピールも…唯一いない旧派閥とは 田崎史郎氏「敵というか…」
9/22(月) 21:33配信


スポニチアネックス

自民党総裁選の所見発表演説を行う小泉進次郎農相(代表撮影)

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が22日、BS-TBS「報道1930」(月〜金曜後7・30)に出演。この日告示された自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した小泉進次郎農相(44)の推薦人について言及した。

【写真】小泉進次郎氏「家族で海を満喫」長男との親子ショット

 小泉氏の推薦人20人の内訳は麻生派と旧茂木派が3人ずつ、旧二階派と旧岸田派が2人ずつ、旧森山派1人、無派閥9人という顔ぶれ。旧安倍派を除く各旧派閥と麻生派からまんべんなく集まり、幅広い人脈をうかがわせる。

 旧安倍派議員が推薦人にいない理由について、田崎氏は「旧安倍派の人たちからすると小泉さんは、去年秋の衆院選で非公認にした責任者でもあるわけです。総裁と幹事長と選対委員長だった小泉さんが協議して決めてるわけです」と昨秋の衆院選での非公認問題の“因縁”と説明。

 「だから旧安倍派の人からすると敵というか自分たちをいじめた人の1人が小泉さんだってこともある」と私見を述べた。

 小泉氏の推薦人は以下の通り。(敬称略)

 【衆院】加藤勝信、伊東良孝、遠藤利明、大串正樹、神田潤一、島尻安伊子、田所嘉徳、田中和徳、辻清人、中西健治、西銘恒三郎、根本拓、野田聖子、牧島かれん、宮路拓馬

 【参院】阿達雅志、梶原大介、上月良祐、福山守、三原じゅん子




https://news.yahoo.co.jp/articles/01d0b2c241a6e8fc3a91cd3146fe4592f0b88ca4
麻生派から4陣営に推薦人、唯一いないのは…田崎史郎氏が背景解説「福岡ではいまだに3人の戦いが」
9/22(月) 22:59配信

スポニチアネックス

自民党総裁選の所見発表演説会後、記念撮影に応じる(左から)小林鷹之元経済安保相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農相(代表撮影)

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が22日、BS-TBS「報道1930」(月〜金曜後7・30)に出演。この日告示された自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した5氏の推薦人について解説した。


 自民党で唯一残っている派閥、麻生派の議員は各候補の推薦人に名を連ねており、小林鷹之元経済安全保障担当相には4人、茂木敏充前幹事長には3人、高市早苗前経済安保相には6人、小泉進次郎農相には3人が入っている。

 唯一いないのは林芳正官房長官の陣営で、「麻生さんは林さんを評価してないんですよ」と田崎氏。その理由について「林さんの後ろに古賀誠さんがいるっていうわけですね。福岡県では麻生さんと古賀さんと山崎拓さんがいらっしゃって、2人は議員を辞めているのにいまだに3人の戦いがずっと続いているんです」と麻生派会長の麻生太郎最高顧問と古賀誠元幹事長、山崎拓元副総裁の重鎮3人の“因縁”が背景にあると解説した。

 林氏はかつて古賀氏が率いた古賀派に所属していた。松原耕二キャスターが「林さんを評価していないというより、後ろの人が気に食わない」と麻生氏の心中を推察すると、田崎氏は「単純に言えばそういうことです」とうなずく。

 麻生氏の思惑について「1回目からまとめていくか決選投票でまとめるか、まだ決めていない」とし、「麻生さんがこれで行くというサインを出せばそのうち何人かは麻生さんの方に従っていくんじゃないか」と推測した。

767OS5:2025/09/22(月) 23:55:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/a135846c48b3bac3be462d5020ed9196bf28bb70
女性票に照準、石破票狙い…推薦人名簿に浮かぶ各陣営の戦略 自民党総裁選
9/22(月) 18:54配信


産経新聞

自民党総裁選の所見演説会後、記念撮影に応じる(左から)小林鷹之元経済安保相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農水相=22日午後、党本部(春名中撮影)

自民党総裁選に立候補した5候補は22日、20人の推薦人名簿を提出した。出身派閥や同じ県選出の議員が中心の陣営もあれば、麻生派(志公会)を除いて解散した派閥にとらわれない横断型もある。女性票の取り込みを狙って女性議員の推薦人の割合を増やすなど、推薦人の構成には各陣営の戦略が浮かぶ。

【写真】「ポスト石破」1位、2位の2人

■小林氏、ベテラン頼る

小林鷹之元経済安全保障担当相の推薦人にはベテランの浜田靖一元防衛相が名を連ねた。浜田氏は小林氏と同じ千葉県の選出だ。昨年の小林氏の推薦人は若手が中心で、刷新感を前面に打ち出した。今回は推薦人にベテランを加えることで、幅広い年齢層の支持を取り込む狙いがある。千葉県からは浜田氏の他にも3人が推薦人となった。

■茂木氏、政策力を強調

茂木敏充前幹事長の推薦人は13人が旧茂木派所属議員で、3人は麻生派だ。選対本部長の梶山弘志元経済産業相や新藤義孝元総務相、木原稔前防衛相ら政策通のベテラン・中堅が名を連ねる。茂木氏も含めチームとしての政策力をアピールする。旧茂木派以外への支持拡大が課題だ。

■林氏、首相の路線継承

林芳正官房長官の陣営も、かつて自身が所属した旧岸田派のメンバーが中心だ。ただ、中谷元・防衛相といった石破茂内閣の現役閣僚と元閣僚の計3人や首相側近議員が推薦人を務めた。林氏は党員・党友への浸透が課題のため、首相の路線継承をアピールし「石破票」を取り込みたい思惑が透ける。林氏が参院議員経験者のためか、参院議員が8人を占めた。

■高市氏、女性割合高く

「女性初の首相・党総裁」を目指す高市早苗前経済安保担当相の陣営は女性議員5人が推薦人となった。女性の割合は5候補の中で最も大きい。「岩盤支持」を見込む保守層に加え、女性からの支持も狙う。古屋圭司元国家公安委員長や中曽根弘文元外相らベテラン勢が脇を固める。

■小泉氏、幅広い議員支援

小泉進次郎農林水産相の推薦人はベテランから若手までバランスよく配置。保守層に一定の支持がある選対本部長の加藤勝信財務相の一方、「党内きってのリベラル派」とされる野田聖子元総務相も加わった。支援する議員の幅の広さをアピールするとともに、「みんなで党を建て直す」という小泉氏の方針を反映したとみられる。(大島悠亮)

768OS5:2025/09/22(月) 23:57:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/1dc465068058ff046c57d3b57a2d0d995ef9999f
自民総裁選候補の推薦人
9/22(月) 12:49配信

時事通信

自民党本部=東京都千代田区

 自民党総裁選に立候補した5氏の推薦人は次の通り。

 
 【小林鷹之】
 〔衆院〕※浜田靖一(11)(無)、大野敬太郎(5)(無)、勝俣孝明(5)(二)、勝目康(2)(無)、小池正昭(1)(無)、斎藤洋明(5)(麻)、塩崎彰久(2)(安)、武部新(5)(二)、田畑裕明(5)(安)、津島淳(5)(茂)、本田太郎(3)(無)、松本洋平(6)(二)、向山淳(1)(麻)、山田賢司(5)(麻)、山本大地(1)(無)、若山慎司(1)(無)
 〔参院〕猪口邦子(3)(麻)、臼井正一(1)(茂)、清水真人(2)(二)、渡辺猛之(3)(茂)
 【茂木敏充】
 〔衆院〕※新藤義孝(9)(茂)、東国幹(2)(茂)、上田英俊(2)(茂)、江渡聡徳(9)(麻)、大西洋平(1)(無)、梶山弘志(9)(無)、木原稔(6)(茂)、鈴木貴子(5)(茂)、鈴木隼人(4)(茂)、高見康裕(2)(茂)、永岡桂子(7)(麻)、中谷真一(5)(茂)、平口洋(6)(茂)、船田元(14)(無)、古川康(4)(茂)、宮崎政久(5)(茂)、森下千里(1)(無)
 〔参院〕上野通子(3)(安)、加藤明良(1)(茂)、高橋克法(3)(麻)
 【林芳正】
 〔衆院〕※田村憲久(10)(岸)、石橋林太郎(2)(岸)、伊藤忠彦(6)(二)、江藤拓(8)(無)、金子容三(2)(岸)、栗原渉(1)(無)、後藤茂之(8)(無)、島田智明(1)(無)、中谷元(12)(無)、西田昭二(3)(岸)、広瀬建(1)(無)、堀内詔子(5)(岸)
 〔参院〕江島潔(3)(安)、小林一大(1)(岸)、桜井充(5)(無)、西田英範(1)(無)、藤木真也(2)(岸)、古川俊治(4)(安)、舞立昇治(3)(無)、吉井章(1)(岸)
 【高市早苗】
 〔衆院〕※古屋圭司(12)(無)、安藤高夫(2)(無)、今枝宗一郎(5)(麻)、尾崎正直(2)(二)、黄川田仁志(5)(無)、工藤彰三(5)(麻)、小林茂樹(4)(二)、高木啓(3)(安)、中村裕之(5)(麻)、仁木博文(3)(麻)、平沼正二郎(2)(二)、松島みどり(8)(安)、松本尚(2)(安)、山口壮(8)(麻)
 〔参院〕有村治子(5)(麻)、生稲晃子(1)(安)、小野田紀美(2)(茂)、片山さつき(3)(安)、中曽根弘文(7)(二)、若林洋平(1)(二)
 【小泉進次郎】
 〔衆院〕※加藤勝信(8)(茂)、伊東良孝(6)(二)、遠藤利明(10)(無)、大串正樹(5)(無)、神田潤一(2)(岸)、島尻安伊子(2)(茂)、田所嘉徳(5)(無)、田中和徳(10)(麻)、辻清人(5)(岸)、中西健治(2)(麻)、西銘恒三郎(7)(無)、根本拓(1)(無)、野田聖子(11)(無)、牧島かれん(5)(麻)、宮路拓馬(4)(森)
 〔参院〕阿達雅志(3)(無)、梶原大介(1)(二)、上月良祐(3)(茂)、福山守(1)(無)、三原じゅん子(3)(無)
 (注)敬称略。丸数字は当選回数。※は推薦人代表。丸カッコは派閥で、略称は安=旧安倍派、麻=麻生派、岸=旧岸田派、茂=旧茂木派、二=旧二階派、森=旧森山派、無=無派閥。旧派閥の所属は、解散を表明した時点。

769OS5:2025/09/23(火) 01:20:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/66e266d968abe4b002427fd8fc2c96bc880b324b
異質な自民総裁選、争点化する連立拡大と薄まる個性 党勢回復との矛盾抱え 視点 田中一世
9/22(月) 19:27配信

産経新聞

自民党総裁選に立候補した5人は昨年の前回選にも出馬した顔ぶれだが、前回と決定的に異なるのは与党が衆参両院で過半数割れしたことだ。必然的に、過半数を確保する方策として連立政権の枠組みの拡大が争点になる。

■主導権は野党に

22日の所見発表演説会では、小泉進次郎農林水産相が「政権の枠組みの在り方の議論を深める」と唯一言及した。

これまでに高市早苗前経済安全保障担当相は国民民主党が訴える「年収の壁」引き上げと、日本維新の会の「副首都構想」を意識した首都機能のバックアップ体制構築を表明。茂木敏充前幹事長も副首都構想に「基本的には一致できる」と語った。

林芳正官房長官と小林鷹之元経済安保担当相は「連立は目的ではなく手段」(小林氏)とやや慎重な言い回しだが、否定はしていない。

維新の藤田文武共同代表が総裁選候補に「考えをしっかりと見る」とユーチューブ対談を呼び掛けたように、主導権は野党にあり、総裁選で尖った主張をしにくい。自民議員にも「総裁選は他党に組んでもいいと思ってもらえるのは誰かという選択だ」(党幹部)という心理が働く。

高市氏は、前回意欲を示した首相就任後の靖国神社参拝を今回は明言していない。小泉氏は、前回の目玉公約の解雇規制見直しや選択的夫婦別姓制度導入を封印した。

■決選投票見据え

個性が薄れたもう一つの原因は、有力候補が決選投票を見据えていることだ。前回の決選投票は「反高市」の岸田文雄前首相が石破茂首相への投票を、「反石破」の麻生太郎元首相が高市氏への投票を周辺に呼びかけ、「より嫌われていない方」が勝った。

今回、高市氏はこれまで主張していた食料品の消費税減税に関し、今回は「物価高対策に即効性はない」と一転させた。林氏の所見発表演説は網羅的で、官房長官記者会見の延長線上にある印象だが、それが党内では「安定感」と評価されている。

この総裁選は異質だ。自民は「解党的出直し」を訴えており、大改革や新たな国家像を示す機会だが、衆参で少数与党という厳しい現実の中、持ち味を抑え野党と歩調を合わせる姿勢が問われる。そんな自家撞着を抱えて論戦は始まった。

(首相官邸・与党キャップ 田中一世)

770OS5:2025/09/23(火) 01:48:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e8264f86b5930ab11e8a49353cf0c69eb088a0e
「維新との連立で地方が分断」惨敗続きで立て直し急務の自民党大阪府連、総裁選に危惧
9/22(月) 18:23配信


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産経新聞

万博会場視察後に取材に応じる小泉進次郎農水相(右)と日本維新の会の吉村洋文代表=8月21日、大阪市此花区

自民党総裁選が22日、告示された。国政で少数与党となった自民、公明党の連立政権は野党との連携も求められる。日本維新の会の本拠地である大阪での国政選挙で連敗し、党勢の立て直しが必須の自民党大阪府連の幹部は「維新との連立は国レベルでうまくいっても、地方で組織の崩壊や分断を生むことにならないか」と危惧している。

【写真】父親まねた?髪形チェンジしていた頃の進次郎氏

令和3年の衆院選で府内19小選挙区のうち15小選挙区で維新に全敗した自民は、今回の総裁選候補で当時幹事長だった茂木敏充氏がトップの「大阪刷新本部」を発足。昨年10月の衆院選に向けて党本部主導で候補者を選定し再び15小選挙区に擁立したが、派閥パーティー収入不記載事件が逆風となり維新に全敗した。

7月の参院選では、府連外から青山繁晴参院議員を会長に迎え党勢立て直しを図ったが、青山氏は候補者選定を巡り党本部と対立。当時の現職が体調不良で出馬を辞退した末に擁立した新人候補は落選し、27年ぶりに府選挙区で議席を失い、青山氏は会長を辞任した。

そんな中、維新の吉村洋文代表は小泉進次郎農林水産相が総裁選出馬表明前の8月、万博会場の視察に同行。記者団に小泉氏を「改革の魂を持った政治家」と持ち上げた。小泉氏が新総裁となれば、維新が政策実現のために連立入り-との見方も広がる。自民府連幹部は「新総裁には旧来の支持者が求める自民党の姿を取り戻してほしい」と求めた。(木ノ下めぐみ)

771OS5:2025/09/23(火) 01:57:36
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025092000493&g=pol
小泉氏、安全運転の再挑戦 改革色抑制、はらむリスク―自民総裁選
時事通信 政治部2025年09月21日07時01分配信
自民党総裁選に出馬を表明し、記者会見する小泉進次郎農林水産相=20日午前、東京都港区
自民党総裁選に出馬を表明し、記者会見する小泉進次郎農林水産相=20日午前、東京都港区

 自民党の小泉進次郎農林水産相(44)が2度目の総裁選に挑む。前回は選択的夫婦別姓制度の導入や解雇規制の緩和など異論も強い主張を前面に出したが、論戦力不足もあって3位に沈んだ。今回は一転、改革色を抑えて支持を広げる戦術を取ったが、持ち味の発信力を封印すれば「もろ刃の剣」になりかねない。

林氏、連立拡大「否定しない」 給付案は立民と協議―自民総裁選

 「私が初当選した2009年、自民党は野党に転落した。それから16年、再び危機の中にある」。

 小泉氏が20日の出馬記者会見の冒頭で強調したのは、衆参両院で少数与党となったことに対する危機感。「国民の声を聴く力」を取り戻すと力を込めた。

 ただ、1時間の会見で際立ったのは「安全運転」ぶり。農業分野を除けば手元の紙を読みながら話す場面が多く、広く想定問答を用意して臨んだことをうかがわせた。

 注目された選択的夫婦別姓は公約に入れず、会見では家族観や人生観に関わるとして「引き続き国民と共に理解を深めていく必要がある」と述べるにとどめた。解雇規制見直しも「国民に不安を与え、反省している。現時点で進めることは考えていない」と大きくトーンダウンさせた。

 経済政策の柱に掲げた「30年度までに平均賃金100万円増」は参院選公約を踏襲した。野党が求めるガソリン税暫定税率の早期廃止や所得税の課税最低ライン「年収の壁」見直しも訴え、堅実な政権運営に努める構えをアピールした。

 昨年は選択的夫婦別姓に関して「30年以上の議論に決着をつける」と断言。ライドシェア全面解禁など急進的な改革を打ち出した。父純一郎氏が首相時代に郵政民営化を手掛ける中で演出した「小泉劇場」を連想させたが、それと様変わりだ。

 今回は支持層拡大にも気を配る。安倍晋三元首相に近かった加藤勝信財務相を陣営の選対本部長に迎え、保守派に配慮。前回戦った河野太郎元外相の支持を取り付けた。19日の選対発足式には国会議員40人以上が集まった。麻生派(43人)を率いる麻生太郎最高顧問は小泉氏について「前よりは良くなっている」と周辺に語ったという。

 独自色を薄めるのは、保守系に人気の高い高市早苗前経済安全保障担当相と同じ。小泉氏の陣営関係者は「まずは党を一つにまとめる」と話す。

 持ち味を抑えることは「らしさ」を失わせるリスクをはらむ。ある若手は「物言わない小泉氏は重鎮の操り人形に見えてしまう」と懸念を口にした。林芳正官房長官の陣営関係者は「安定感なら負けない」とライバル意識をむき出しにした。

 「谷垣禎一総裁はあえて主張を抑え、党内融和を優先した」。小泉氏は会見で野党時代の谷垣氏の姿勢に触れ、安全運転の「正当性」を説いた。

772名無しさん:2025/09/23(火) 01:57:57
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025091901083&g=pol
高市氏、カラー抑制で現実路線演出 自民総裁選、野党親和性アピール
時事通信 政治部2025年09月20日07時21分配信
自民党総裁選に向けた記者会見で質問に答える高市早苗前経済安全保障担当相=19日午後、国会内
自民党総裁選に向けた記者会見で質問に答える高市早苗前経済安全保障担当相=19日午後、国会内

 自民党総裁選の有力候補の一人と目される高市早苗前経済安全保障担当相(64)が19日、立候補を正式に表明した。保守層から支持を集める高市氏だが、記者会見では靖国神社参拝を明言しないなど「高市色」を抑制。決選投票で苦杯をなめた前回の総裁選の反省から「現実路線」を印象付ける狙いとみられるが、奏功するかは見通せない。

高市氏、「壁」見直し意欲 給付付き控除訴え、野党へ秋波―小泉氏20日出馬会見・自民総裁選

 「今、総裁選に立候補している段階だ。国のために命をささげた方への感謝の気持ちは決して変わらない」。高市氏は19日の会見で、首相に就任した場合に靖国神社に参拝するか問われ、こうけむに巻いた。参拝を明言した前回とは対照的だ。

 靖国参拝だけではない。高市氏は5月の党税制調査会の会合で「食料品の消費税率をゼロにすべきだ」と主張していたが、今回の公約には盛り込まなかった。高市氏は会見で「物価高対策として即効性はない」と方針転換の理由を説明した。

 高市氏が自身のカラーを薄めた背景には昨年9月の総裁選の「反省」がある。高市氏はこの時、最多の党員・党友票を獲得してトップに立ったが、決選投票で石破茂首相に競り負けた。「『高市首相』では国政が混乱する」との懸念から国会議員票が石破氏に集まったとの見方が支配的だ。

 今回の総裁選では党内唯一の派閥を率いる麻生太郎最高顧問の動向に注目が集まる。麻生氏は9月の麻生派研修会で「インフレ下で消費税率を下げて消費が増えた例はない」と消費税を巡る立場を重視する考えを示唆しており、高市氏周辺は「麻生氏の意向も考慮した」と漏らす。

 高市氏が代わりに打ち出したのが野党各党の政策。立憲民主党が掲げる「給付付き税額控除」、日本維新の会が重視する「首都の危機管理機能のバックアップ体制構築」、国民民主党がこだわる所得税の課税最低ライン「年収の壁」引き上げ、野党各党が求めるガソリン減税を公約に盛り込んだ。

 与党が衆参両院で過半数割れする中で迎えた今回の総裁選は「野党との連携」が大きな争点。麻生派幹部は「野党と協力できない総裁は選べない」と指摘する。高市氏としては「高市政権になれば野党はそっぽを向く」(旧岸田派幹部)との懸念を払拭する狙いがあるとみられる。

 もっとも、高市氏を有力候補に押し上げてきたのは保守層の期待だ。高市カラーの封印は保守層の離反につながる可能性も否定できない。高市氏は会見で、保守層を意識して「男系の皇統を守る。憲法改正の議論をリードする」と力説したが、こうした訴えが響くかどうかは不透明だ。

773OS5:2025/09/23(火) 01:58:22
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025091901172&g=pol
「顔が濃い方」と記者指名 自民・黄川田氏、高市氏会見で
時事通信 政治部2025年09月19日22時31分配信
黄川田仁志 自民党衆院議員
黄川田仁志 自民党衆院議員

 自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が19日に行った党総裁選の出馬記者会見で、司会の黄川田仁志衆院議員(54)=埼玉3区=が質問を求める記者を「顔が濃い方」「逆に顔が白い、濃くない方」と表現して指名した。発言後、高市氏は即座に記者に謝った。


 黄川田氏は会見後、埼玉県越谷市で記者団の取材に応じ、「不適切な表現だった」と謝罪した。

774OS5:2025/09/24(水) 08:08:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/0958c41f4cb63f65921547a668685e015a3610ef

【自民党総裁選】神奈川の国会議員、16人が小泉進次郎氏支持へ 前回対立候補の河野太郎氏が陣営参加で
9/23(火) 21:11配信
 石破茂首相の後継を決める自民党総裁選(10月4日投開票)を巡り、神奈川県連所属の国会議員17人中16人の支持が県連会長の小泉進次郎農相(衆院神奈川11区)に集中する見通しとなったことが23日までに、神奈川新聞社の調べで分かった。昨年9月の総裁選で対立候補の関係だった河野太郎前デジタル相(同15区)が小泉氏の陣営に加わったことなどが集中の背景。「事実上の“オール神奈川”で選挙戦を支えたい」(小泉氏に近い中堅議員)と意気込んでいる。

 17人の内訳は衆院議員14人、参院議員3人。議員への取材や出陣式の出席状況などを基に調べたところ、小泉氏本人を含む16人が小泉氏を支持する見通しとなった。

 前回総裁選で河野氏を支持し、これまで態度を明らかにしていなかった浅尾慶一郎環境相(参院神奈川選挙区)は小泉氏陣営の選対副本部長に就任した。前回、河野氏の推薦人に名を連ねた浅尾氏ら県関係議員4人は小泉氏の支持に回った。

 一方、山際大志郎元経済再生担当相(衆院比例南関東)は小林鷹之元経済安全保障担当相の出陣式に出席。山際氏は前回も同陣営の支援議員リストに名を連ねていた。

神奈川新聞社

775OS5:2025/09/24(水) 08:43:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/41b77382b81417d3515d9fd097bd40459172de72
自民党総裁選 維新は「連立」で小泉氏に期待「誰が大臣になる?」と浮足立つ声も… 高市氏なら国民民主か
9/24(水) 8:01配信


 自民党総裁選がスタートした。立候補を表明した5人とも、昨年9月の総裁選にも出馬した顔ぶれだが、昨年の総裁選とは決定的に違う点がある。

【写真】連立狙い? 維新の吉村代表と総裁選の本命、小泉氏のニコニコツーショット

「昨年までは自民党の総裁イコール総理大臣でした。しかし、その後の衆院選、参院選でいずれも敗れて自公の連立与党が過半数割れし、少数与党となった。総裁になった後で、他党との連立を模索するというさらに高いハードルが待ち受けている。自民党総裁選だが、他党との連立構想をある程度、想定して主張する選挙にならざるを得ない」

 こう話すのは、自民党の閣僚経験者A議員だ。

 総裁選後、10月20日前後に開催されるとみられる臨時国会で首班指名が行われる。ここで、自民党の新総裁が首相になるためには、連立を組んでいる公明党以外の他党の支援が必要になる。

 首班指名では、1回目の投票でだれも過半数に満たない場合は、決選投票となる。昨年の衆院選で自公が過半数を割って少数与党に陥落した後、11月の特別国会で行われた首班指名では野党が一本化できなかったため、1回目の投票で、自民党の石破茂総裁も立憲民主党の野田佳彦代表も過半数に達しなかった。石破氏と野田氏の決戦投票では、日本維新の会や国民民主党などがそれぞれの党首に投票し、84票も無効票が出たため、石破氏が首相に選出された。

 今回も同様に、野党が一本化できず自民党の新総裁が首相に選出されることは考えられる。だが、少数与党のままでは不安定な政権運営が続くことになる。新総裁は、政権基盤を安定させるため、他の野党との連立をはかる可能性が高い。

 連立相手として候補にあがっているのが、日本維新の会と国民民主党だ。維新は衆院で35議席、参院で19議席。国民は衆院で27議席と維新を下回るが、参院では23議席と上回る。自公はどちらか一方を連立に引き込めば、3党連立で過半数を超えた安定政権となる。

「もう連立に入るのかどうか、その問い合わせが議員だけではなく支援者からもたくさんあって、答えようがなくてね……」

 と話すのは、維新のB議員。一方、国民のC議員も困惑した様子で話す。

「自民党と連立を組めば、与党になるので、主張も通るし、いいポジションがとれる。『大臣になれるのかね』とまで声が寄せられる。ただ現実はそんな簡単なものじゃありません」

776OS5:2025/09/24(水) 08:44:05
■「連立入り」が既定路線のような維新

 自民党としては、衆院での議席数が国民より多い維新のほうが安定感は増し、連立には好都合だ。昨年の衆院選で自公が過半数を割った際、自民党幹部のD氏は、維新の当時の代表、馬場伸幸氏と極秘裏に会ったと打ち明ける。

「自民党側から連立入りを誘い、その条件として大臣ポストもそれとなく提示、打診した」

 だが、連立交渉は成立しなかった。

 その後、馬場氏は議席を減らした衆院選の責任をとる形で代表選に出馬せず辞任。昨年12月の代表選で、吉村洋文大阪府知事が代表に選出され、前原誠司衆院議員が共同代表となった。今年7月の参院選で維新は勢力を伸ばせず、前原氏は引責辞任し、藤田文武衆院議員が共同代表となった。

 藤田氏は共同代表になった後、「連立入りの選択肢はある」とテレビ番組で発言。代表の吉村氏も、小泉進次郎農水相が万博を訪れた際には、全行程を案内して「蜜月」ぶりをアピールするとともに、

「改革派の稀有な政治家だ」

 と小泉氏を絶賛し、さらに、

「『改革』を実行できる人がリーダーとして引っ張っていってもらいたい」

 と小泉氏への期待も口にした。

 維新内では早くも連立入りが既定路線のように語られ、「誰が大臣になるのか」という浮き足だった話が飛び交っているという。

 ただ、そんな連立へと先走る動きに対して、反発する動きも党内にある。9月8日には党幹部の路線に反発して、守島正、斉木武志、阿部弘樹の3衆院議員が離党を表明。9月22日には3人で新会派「改革の会」を結成した。

 斉木氏は反旗を翻した理由をこう語った。

「副首都構想をやってくれるなら自民党との連立に入ります、みたいな動きをしているが、これは違う。自民党との連立はあり得ない」

 前出の維新のB議員はこう話す。

「連立入りとなれば、さらに離党者が増えるかもしれない。副首都構想は大阪の議員にとってはいいが、大阪以外から選ばれた議員にはなんらメリットがない。『維新は大阪だけの党か』と党内でも反発は強い。正直、私も大阪じゃないから、考えなければいけない」

777OS5:2025/09/24(水) 08:44:23
■公明は「維新とは組めない」

 また、維新と自公が連立を組むには、維新のホームグラウンド・大阪の衆院選で、血みどろの戦いを演じてきた経緯も問題になってくる。

 維新は、昨年の衆院選で大阪府内の19の小選挙区すべてに候補を擁立し、自民党や公明党などの候補を破って、全ての選挙区で勝利した。かつて維新は、目玉政策「大阪都構想」実現のため公明党の協力を得ようと「密約」を結んでいた。公明党が議席を持っていた大阪の4小選挙区では維新から候補者を出さないというものだった。だが、昨年10月の衆院選では、4小選挙区にも候補を立てて真っ向から宣戦布告し、打ち破ったのだ。

 公明党の幹部が苦々しげに話す。

「連立するとして国民民主なら乗れるが、維新とは無理。公明党の母体の創価学会が、『常勝関西』と呼ばれるほど強固な地盤をもつ大阪で、維新に完敗した。とてもじゃないが組めません」

 また、衆院選で大阪の自民党候補だった男性も声を強める。

「維新と連立組んで選挙区調整はどうするんですか。連立組んだ同士で小選挙区を戦えば、潰し合いになって共産党が浮上する可能性がある。絶対に認められない」

 政治評論家の田村重信氏はこう話す。

「総裁選で小泉氏が勝った場合は、維新との連立が考えられます。維新は議席数で国民民主より優位でもあり、現実的です。公明党は大反対でしょうが、説得して最後はなんとか取り込むでしょう。ただ、高市早苗氏が新総裁になれば、国民民主と近い。長く連立を組んでいる公明党のご機嫌を損ねてもいけないので、国民との交渉もあるでしょう。自民党の新総裁が最初に試されるのが、連立交渉です。ここでうまくまとめるとしばらく政権は安泰。こじれるようだと苦しい。新総裁の腕の見せ所ですよ」

(AERA編集部・今西憲之)

今西憲之

778OS5:2025/09/24(水) 14:09:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/387740e4ddc8e7fba1cd6b211792836c17799e79
加速する“自民離れ”止めるリーダーは 「左翼政党みたいだ」「保守色が濃くなるほど混乱」総裁選、1票を熟考する党員
9/24(水) 10:09配信

西日本新聞
 「ポスト石破」に5人が挑む自民党総裁選は、今後の党の針路を決める分岐点ともなる。昨秋の衆院選以降、加速する「自民離れ」を食い止めるリーダーは現れるのか。「もっと保守的な政策を前面に」「思想よりも国民の不満解消を」-。前回に続いて党員・党友票の行方に関心が向く中、九州の党員たちも1票に思いを託そうとしている。(大坪拓也、野村有希)

■イチから分かる!自民党総裁選2025【立候補5人の略歴】

 自民が保守政党であることを何よりも優先する党員には現状への不満が強い。「まるで左翼政党みたいだ。保守の自民に戻ってきてほしい」。福岡県飯塚市の酒造会社社長、小野山洋平さん(60)は、LGBTなど性的少数者への理解増進法や選択的夫婦別姓の導入に反対の立場から、自身の思想信条に近いとみられる候補者に期待を寄せる。

 同県那珂川市の自営業、樋口朋幸さん(65)も“タカ派”と目される候補者の熱烈な支持者。「国家観がある」「積極財政で生活が良くなる」「他にいない」…。取材中、何度も同じ候補の名前を繰り返した。

「安倍1強時代」

自民党総裁選の投票用紙

 こうした保守的な思想を重視する党員には、故安倍晋三氏の残像が強く刻まれている。2012年の政権復帰後、約73万人まで落ち込んだ党員は20年に約113万人に回復。7年8カ月の長期政権を築いた「安倍1強時代」とほぼ重なる。

 憲法改正に積極的だった安倍氏に感化され、入党したという福岡市の男子学生(21)は「岸田文雄政権以降、(改憲の機運が)ダウンした」と不満顔。大分県由布市の農業、近藤俊郎さん(54)の判断基準も「誰が安倍さんの遺志を継ぐかだ」。「強いリーダー」の再来を願い、各候補の主張に鋭いまなざしを向ける。

 衆参両院で少数与党となった自民内には、参政党や日本保守党など「保守」を掲げる新興勢力に従来の支持基盤を切り崩されているとの懸念が根強くある。実際、23年から党員は右肩下がりで24年には約102万人に。党の再建を託されることになる候補者にとっても、党員増は課題となる。

「党を弱らせたのは裏金事件」
 一方で「安倍後」の自民の凋落(ちょうらく)を別の要因で捉える党員も少なくない。「党を弱らせたのは裏金事件のせいだ」。佐賀市の農業の男性(70)はこう断じ「保守色が濃くなればなるほど、混乱する」とも。安倍氏を敬愛しているという若年層の中にも「右に寄り過ぎるのも良くない。国民から人気が出る党になってほしい」といった意見があり、党全体が「右傾化」する事態に眉をひそめる向きもある。

 かつて論客や政策通を右から左まで多数抱え、時には対抗勢力を抱き込んで政権を維持するなど、「国民政党」を自任してきた自民。「幅の広さこそ歴史的に培った力だ。声の大きさだけが政治ではない」。福岡市の歯科医師の女性(62)は、冷静な目で「最適解」を見極めようと熟考する。

右傾化だけで回復困難 中北浩爾・中央大教授(政治学)の話
 いわゆる「岩盤保守層」の離反は自民党低迷の一つの理由に過ぎない。党員を分析すると、地方に根差した「中道保守」がやや多く、都市部に多い「岩盤保守層」、改革志向の強い「ネオリベラル」の三つに大別できる。岩盤保守層は発信力が強く、実態以上に多く見えるだけだ。「右傾化」で自民の党勢が回復するほど単純ではなく、実際は中道保守層にも見放されつつある。総裁候補が右に寄り過ぎず、中道を意識した主張を掲げるのはそうした実情を理解しているからだろう。

西日本新聞

779OS5:2025/09/24(水) 21:27:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf4f0772107db4221274c365d09c353b86d28dad
「連立拡大」急ぐ高市氏、期限区切らぬ小泉氏…全員が意欲も時期で相違 自民総裁選討論会
9/24(水) 19:40配信
産経新聞

日本記者クラブ主催の討論会に参加した(左から)小林鷹之・元経済安保相、茂木敏充・前幹事長、林芳正・官房長官、高市早苗・前経済安保相、小泉進次郎・農水相=24日午後、東京・内幸町(代表撮影)

自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した5人の候補者が24日、日本記者クラブ主催の討論会に臨んだ。自民が衆参両院で少数与党に陥る中で全員が野党との連立拡大に意欲を示したが、時期を巡っては違いがみられた。この日は街頭演説会もスタートし、5人は討論会後に東京・秋葉原でマイクを握った。

【写真】街頭演説を終え、手を取り合う立候補者5人

■茂木氏「閣外も」、林氏は苦労吐露、小林氏「信頼の結果」

連立拡大を早急に目指す意向を示したのが高市早苗前経済安全保障担当相だ。公明党との連携が基軸としつつ、「プラスアルファ」の実現へ「一刻も早くきっちりとした連立政権の枠組みを作る。いろいろ頭の中で考えている」と述べた。

茂木敏充前幹事長は、連立対象の野党が閣僚を出さない「閣外協力」もあり得るとの見方を示した。合意前の選挙区調整については与党の候補者同士でも選挙で競っている外国の例に触れ「それ(選挙区調整)がなければ(連立が)できないということはない」と語った。

林芳正官房長官は「石破茂政権は少数与党で苦労した」と心情を吐露した。そのうえで総裁就任後に「自民として政策をまとめ、『一緒にやれませんか』」と野党に呼びかける意向を示した。

小林鷹之元経済安保担当相は、連立を組む野党とは一定程度、憲法や皇統、安保などの見解を共有する必要があると訴えた。「信頼関係が生まれた結果として連立がある」と強調した。

小泉進次郎農林水産相は安定した政権基盤を作るために「連立は間違いなく選択肢の一つ」だと主張した。ただ、時期に関しては「信頼関係を構築したその先にある」と期限を区切らない考えを明らかにした。

■「年収の壁」引き上げには温度差

連立の有力候補である国民民主党が重視する、年収が一定水準を超えると所得税が発生する「年収の壁」引き上げも取り上げられた。

高市氏は「年収の壁の引き上げには賛成だ」と明言した。小泉氏は「一致点を見いだすことができるのか、誠実に協議をさせていただきたい」と述べるにとどめた。

5人は討論会後、東京・秋葉原でそれぞれ支持を訴えた。秋葉原は自民を国政選挙6連勝に導いた安倍晋三元首相が好んで街頭演説を行った「聖地」として知られる。

780OS5:2025/09/24(水) 23:03:04
https://www.asahi.com/articles/AST9Q2SHYT9QUTFK00DM.html
「麻生詣で」に躍起な候補者たち 自民党総裁選、息吹き返す旧派閥
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2025年9月22日 19時54分
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自民党本部で開かれた総裁選挙所見発表演説会=2025年9月22日午後1時、東京・永田町、岩下毅撮影
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 自民党総裁選が22日に告示され、5人による争いが始まった。露呈したのは内向き体質で、それぞれが党勢低迷への危機感を訴えながらも、党内世論に目を向け、国民に語りかける姿勢は目立たなかった。12日間の論戦を通じて示される政権党の今は、国民にどう映るのか。

【詳報】消費減税、2氏が「排除しない」と言及も…自民総裁選告示
高市氏「日本人の気持ちを…」外国人政策の厳格化、主張相次ぐ総裁選
 22日午後、自民党本部の大ホール。総裁選候補者による所見表明の演説会で、小泉進次郎農林水産相(44)は詰めかけた議員らに呼びかけた。「(野党時代の)谷垣禎一総裁はあえて自身の主張を抑え、『党内融和』を優先した。自民を全員で立て直し、日本を前に進めよう」

 昨年の総裁選で、1回目の国会議員票でトップだった小泉氏。その実績と世論支持が議員を引きつけ、今回の本命候補とみなされている。こうした状況を意識する小泉氏は、党内を二分するテーマに踏み込む「改革姿勢」を薄め、「党内融和」を旗頭に支持拡大に動いている。

 ただ、党内ばかりに意識を向け、国民の反応を顧みないような発言が目立っている。

 「一度間違いをして、一生活躍の機会がないことが本当に良いことなのか」。小泉氏は告示に先立つ21日、派閥の裏金問題に関与した議員の要職起用について問われると、こう持論を展開した。

 裏金問題はなおも実態解明には至っておらず、そもそも参院選の敗因を検証した自民が「国民の信頼を損なう大きな要因」と分析している。それでも踏み込む言いぶりからは、裏金問題の当事者でもある旧安倍派の支持をたぐり寄せたいとの思惑が透ける。

 旧安倍派は全盛期に100人超が所属した最大派閥だった。派閥は解散したが、今も水面下ではつながりを保とうとする動きがあり、現在も最大規模の固まりとみなされている。石破茂首相(党総裁)の進退問題をめぐる「石破おろし」では、その中核となった。

 旧安倍派に寄り添うのは小泉氏だけではない。「ワン自民」の重要性を掲げる小林鷹之・元経済安全保障相(50)も22日、記者団に「人事は適材適所が全てだ」と指摘。人事にあたっては裏金問題への関与を問題視しない考えを示した。

 総裁選の立候補に必要な推薦人20人のうち、5人の旧安倍派議員が名を連ねた高市早苗前経済安保相(64)。22日の演説会では「昨日は亡き安倍晋三総理のお誕生日でしたね」などと、かつて安倍派を率いた領袖(りょうしゅう)の名にたびたび触れた。


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 こうした各候補者の言動に、「党内選挙で党外の関心を引く発言はいらない」(衆院若手)と理解を示す意見は少なくない。一方で、参院中堅は「誰一人として『裏金問題にけじめをつける』と言っていない」として、内向きの論理にのまれ始めたことへの危機感も徐々に広がっている。

 党内の支持を得ようとし、一貫性のない発言も出始めている。林芳正官房長官(64)は、参院選で掲げた物価高対策の一律2万円の「現金給付」について、18日のインターネット番組で「私だったらやらなかったかもしれない」と語った。

 首相に仕え、政策決定に深く関与する官房長官にありながら、党内で現金給付に批判的な見方が強まっているため、責任回避に動いたと受け止められた。党内から「あまりにふざけた発言だ」との批判が相次ぎ、21日に発言を撤回、謝罪した。

 衆参両院で少数与党に陥る自民は、選挙戦を通じて党勢回復につなげようとしている。だが、内向き体質を際立たせれば、さらに党勢低迷への道をたどることになる。

「麻生詣で」に躍起な候補者たち

781OS5:2025/09/25(木) 08:45:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/579c856188f55560de5daa5be958a99836d2cc67
〈自民総裁選〉高市失速の裏で「影の本命」が登場…ラスボスも陣営入り! 背景に「麻生VS古賀・武田連合」代理戦争
9/25(木) 7:01配信
「古賀さんは本気だ」林氏を宰相に押し上げるという執念
そんな古賀氏は「宏池会政権をもう一度つくりたい」と周囲に語り、林芳正首相誕生に奔走している。最近は議員会館を歩き回る姿が目撃されるなど、「古賀さんは本気だ。林さんを宰相に押し上げるんだっていう執念を感じる」(旧岸田派中堅)と打ち明ける。

古賀氏が林氏にこだわるのは、同じ地元の福岡で長年にわたって覇権を争った宿敵・麻生太郎元首相への対抗だ。

二人の因縁は根深い。古賀氏が宏池会会長を岸田文雄氏に譲って、宏池会を古賀派から岸田派に代替わりさせて、政界を引退したのが2012年だ。古賀氏はまだまだ血気盛んだったが、「自分が生きている間に、宏池会政権を実現させたい」と語っていた。

宮沢喜一氏以来、およそ四半世紀ぶりに宏池会政権を作るために岸田氏に禅譲した。自らは議員を引退し、宏池会の「名誉会長」に落ち着いた。

ところが、岸田氏は安倍政権下で2度あった総裁選(2015年、2018年)には出馬せず、安倍政権を支え続けた。それどころか、古賀氏の政敵の麻生氏に接近。麻生氏から「俺の支持を得たければ古賀を切ってこい」と言われ、それを実行したとも。

岸田氏は2020年の総裁選で菅義偉氏に惨敗すると、麻生氏の言葉を実行に移す。古賀氏に向かって「私は独り立ちしたい。名誉会長を辞めていただきたい」と直談判。そして名誉会長の古賀氏を宏池会の名簿から外した。それ以来、古賀氏は宏池会のパーティーを欠席するようになった。
集英社オンライン

集英社オンライン

自民党総裁選が告示された。届け出順で、小林鷹之元経済安全保障相(50)、茂木敏充前幹事長(69)、林芳正官房長官(67)、高市早苗前経済安保相(67)、小泉進次郎農相(44)の計5氏が立候補し、日々論戦を交わしている。石破茂首相が退陣表明した直後から、新聞、テレビにはポスト石破は小泉、高市両氏が軸という見出しが躍った。女性初か?戦後最年少か?ところが、第三の候補が割って入ろうとしている。水面下で何が起こっているのか?長年政治を取材してきたジャーナリストの長嶋重治氏が追跡した。

【画像】自民総裁選、永田町で「影の本命だ」と呼ばれる候補

永田町では「影の本命だ」との声も
「実があれば、今月こよい一夜明ければみんな来る」

林氏は22日、告示直後の演説会で、長州藩士の高杉晋作が「挙兵」したときに歌ったとされる歌を読み上げた。参院当選5回、衆院2回のベテランだ。淡々とした表情で読み上げながらも、総裁選3回目の挑戦とあって、覚悟がにじむ。

防衛大臣、農林水産大臣、文部科学大臣、外務大臣、官房長官。失言や政治とカネの問題で閣僚が辞任すると、緊急リリーフに指名されてきた。「1月19日生まれ」であることから「政界119番」と呼ばれようになった。

今回の総裁選も石破首相の総裁任期途中での辞任に伴う「臨時総裁選」だ。そのため本来は3年あるはずの総裁任期は石破氏の残りの任期である2027年9月までしかない。総理の座も緊急リリーフで登板するのか。ここにきて林氏が「影の本命だ」とする声が永田町に流れる。

林氏が今回の総裁選で「台風の目」とされる理由は三つある。

一つは、自民の大重鎮、古賀誠元幹事長(85)の存在だ。古賀氏と言えば、2012年に議員を引退してすでに13年が過ぎる。現役時代は野中広務幹事長とともに「加藤の乱」を鎮圧するなど、自民党きっての「武闘派」として知られる。お公家集団といわれた宏池会で異色を放った政治家だ。

そんな「武闘派」はいまでも国会近くの「砂防会館」に個人事務所を置く。砂防会館といえば、あの田中角栄元首相の後援会「越山会」や大勲位・中曽根康弘元首相の個人事務所があった政治史の主舞台だった建物だ。

そこに構えた個人事務所にはいまだに財務や国土交通の幹部官僚、また旧岸田派の中堅・若手や大手メディアの政治記者OBがひっきりなしに出入りする。その影響力はいまだ衰え知らずだ。

782OS5:2025/09/25(木) 08:45:52
「自分を頼ってくる林氏の方がかわいいに決まっている」
古賀氏は周囲に「岸田さんのためだ」と言っていたが、実際に岸田政権が誕生しても「あれは宏池会政権と言えるのか」とこぼしていたという。九州地方選出の宏池会の議員は「内心で裏切られたことではらわたが煮えくり返っていたに違いない」と推し量る。

そのころ、頻繁に古賀氏の事務所を訪ねていたのが林氏だ。古賀氏にしてみれば、自分を見限って他でもない宿敵の麻生氏を選んだ岸田氏よりも、自分をいつも頼ってくる林氏の方がかわいいに決まっている。

総裁選の告示前には古賀氏は菅氏を訪問し、「小泉進次郎さんは総裁選は1回休みでいいのではないか」と持ちかけた。小泉氏に影響力のある菅氏をけしかけ、林氏への一本化を画策したのだ。

ベテランの政治評論家たちが当初「進次郎氏不出馬説」を流した情報源をたどると、この古賀―菅会談に行き着く。

「麻生VS古賀・武田連合」
小泉氏が不出馬で、反高市票を集めて林氏が勝ち上がるシナリオは、小泉氏の出馬への決意が固く実現はしなかった。ただ、古賀氏同様に麻生氏の天敵といえる武田良太氏が林氏と日本維新の会の会合を設定するなど、林支持で動いている理由も「反麻生」だ。

「麻生VS古賀・武田連合」

 林氏が浮上している背景には、二人の新旧武闘派の存在がある。今回の総裁選には政争激しい福岡の代理戦争の側面があるのだ。古賀氏と武田氏が「反麻生」で手を結び、林氏を押し上げようとしている。

林氏が「台風の目」とされる二つ目の理由が前回の総裁選より地方票を増やせる見込みがあることだ。

同じ宏池会から総裁選に挑んだ上川陽子氏が今回は出馬を断念した。上川氏自身はまだ、どの候補を推すのか態度表明をしていないが、前回総裁選で上川氏を支持した宏池会メンバーは林氏に流れている。

例えば、山梨2区の堀内詔子(のりこ)元五輪担当大臣。前回は上川氏を支持していたが、今回は林陣営に入った。堀内氏といえば、富士急のオーナーとも言える堀内家に嫁入りし、政界に入ることになった。

富士急の全面支援を受けているため、毎年のように党員の新規獲得数では党内ベスト3位内に入る。多くの党員票を動かせる数少ない議員の一人だ。

軽量級の小泉氏に対して「閣僚経験」の豊富さ
また、前回総裁選で20万票以上にのぼった石破票にも照準を合わせる。総裁選における党員の投票率は6割程度。前回の党員数は106万人だったことを考えると、20万票は3分の1をしめる大票田だ。

林氏は石破氏の側近だった中谷元防衛大臣を推薦人に入れ、石破政権を官房長官として支えた実績をアピール。今回は行き場を失った「20万票」に照準を合わせる。陣営幹部は「小泉氏と分け合っても半分取れれば、2位以内の決選投票への通過がみえてくる」と鼻息が荒い。

三つ目が「豊富な閣僚経験」だ。外交安全保障から農業、水産、文部科学まで、豊富な大臣経験は他に類をみない。あらゆる政策を原稿がなくてもよどみなく話す。

小泉氏が環境と農水という「軽量級」の経験しかないことに比べ、外務防衛に加えて官房長官まで経験していることは大きい。討論会になれば、双方向で議論し、「小泉氏との経験値の違いが可視化されてくる」(林陣営)と期待を寄せる。

では、そんな林氏の弱みはどこか。一つは経験豊富なため、とがった政策など発言ができないことだ。

783OS5:2025/09/25(木) 08:46:06
あの「ラスボス」も陣営に入り
陣営には自民党税調の「ラスボス」として君臨している宮沢洋一党税制調査会長が入っている。林氏の18日の出馬会見でも最後列で腕を組んでにらみを利かせていた。

野党による「年収の壁」やガソリン税の暫定税率廃止などいずれも「代替財源がなければ認めない」とことごとくブロックしてきた。そんな「ラスボス」が陣営にいるために、思い切った減税などの物価高対策は打ち出せない。

林氏は東大から三井物産、ハーバード大ケネディスクールとエリート街頭を歩んできた。父(義郎)は元大蔵大臣、祖父も衆院議員という世襲3代目だ。英語にも堪能、音楽もたしなむため、外務大臣時代は欧米の外相とも英語でコミュニケーションし、ピアノ生演奏でビートルズを披露するなど芸達者な一面もある。

一方で、「生粋のぼっちゃん。政策は完璧だが、いざってときに戦う迫力が足りない」(旧岸田派のベテラン)というのが身近にいる人たちの評価だ。

いまは少数与党に陥り、自民党は倒産寸前の破産会社のような状況だ。こうした大乱世に「政界119番」の出番は来るだろうか。決戦の10月4日に向けて注目が注がれている。

文/長嶋重治

長島重治

784OS5:2025/09/25(木) 08:48:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fa6761d3231a4309e5066dd624aa6bddb555915
野党、「踏み込み不足」に不満 連立拡大意識、動向を注視 自民総裁選
9/25(木) 7:05配信


時事通信


 自民党総裁選の序盤の論戦を踏まえ、野党は5人の候補者の発信について、「政治とカネ」の問題や経済政策、社会保障を巡り「踏み込み不足」との認識を示した。

【ひと目でわかる】自民次期総裁にふさわしい人

 連立政権の枠組み拡大が焦点となる中、各候補の動向や情勢を引き続き注意深く見守る構えだ。

 立憲民主党の野田佳彦代表は24日のフジテレビ番組で、各候補の主張について「丸くなり、つまらない」と酷評。誰も政治とカネに言及していないとして「参院選でも大きな争点だった。語る人がいないのは残念だ」と批判した。

 自民、公明両党と25日に始める「給付付き税額控除」に関する協議の継続も要求した。

 日本維新の会の藤田文武共同代表は24日の記者会見で、参院選の公約として維新が掲げた社会保険料の引き下げについて「もう少し踏み込んでほしい」と注文。「副首都」構想にも触れ、「それぞれ重要だ。注視したい」と語った。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は会見で、物価高対策に関して「年内に具体的に何をするか示してもらいたい」と強調。その内容次第で対策の裏付けとなる2025年度補正予算案に賛成もあり得るとの考えを明らかにした。昨年12月に自民、公明両党と合意したガソリン税暫定税率の廃止、所得税課税最低ライン引き上げの二つを引き続き重視する立場も示した。

 共産党の田村智子委員長は23日、記者団に「(自民の)どこに期待できるのか。この国のかじ取りを任せるわけにいかない」と断じた。維新や国民民主について「自民党政治を助ける側に立つことを示し始めている」と非難した。

785OS5:2025/09/25(木) 10:33:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a061f4256e64219bde93731a186ed686e987e59
菅義偉氏、維新の遠藤国対委員長と会談 連立拡大など協議か
9/24(水) 20:48配信


毎日新聞

石破茂首相らと会談に臨む自民党の菅義偉副総裁=東京都千代田区の同党本部で2025年7月23日午後1時41分、後藤由耶撮影

 自民党の菅義偉副総裁は24日、日本維新の会の遠藤敬国対委員長と国会近くで会談した。関係者が明らかにした。菅氏は党総裁選に出馬した小泉進次郎農相の後ろ盾で、維新との独自のパイプを持つことで知られる。会談では、小泉氏が首相になった場合を想定し、連立枠組みの拡大などが協議された可能性がある。

【一覧で見る】総裁選候補者5人の推薦人たち 分析で見えた特徴は…

 小泉氏は24日の日本記者クラブ主催の討論会で、連立拡大について「強く安定した政権基盤が必要だ。連立が一つの選択肢なのは間違いない」と強調。一方、維新との水面下での協議が進んでいる可能性を問われると、「仮に行われているとしても水面下のことを言うことはないが、そんなことは全くない」と語っていた。【高橋祐貴】

786OS5:2025/09/26(金) 11:10:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f37cf1679a68784612b6acdcfb399de1ae8bf5e
議員票、小泉氏がリード 高市氏は苦戦、林氏健闘 自民総裁選の動向調査
9/26(金) 7:06配信


時事通信

日本記者クラブ主催の自民党総裁選立候補者討論会で、写真に納まる(左から)小林鷹之元経済安全保障担当相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安全保障担当相、小泉進次郎農林水産相=24日、東京都千代田区

 自民党総裁選について、時事通信は党所属国会議員の支持動向を調査した。

 小泉進次郎農林水産相(44)が2割超を固めてリード。報道各社の世論調査で人気の高い高市早苗前経済安全保障担当相(64)は1割強と苦戦する一方、林芳正官房長官(64)が2割弱と健闘している。ただ、約4分の1が態度未定で、情勢はなお流動的だ。

【ひと目でわかる】自民党総裁選の国会議員票の動向

 総裁選は295人の国会議員票と、同数の党員・党友票の計590票を争う。1回目の投票で過半数を得た候補者がいなければ、上位2人の決選投票となる。投開票は10月4日。

 調査は25日までに、議員への聞き取りなどで実施した。5候補のうち、小林鷹之元経済安保相(50)と茂木敏充前幹事長(69)は1割程度を確保した。

 小泉氏は旧安倍派など解散した5派と、唯一存続する麻生派、無派閥を問わず幅広い支持を受ける。陣営は22日の出陣式に代理を含め92人が参加したと発表しており、議員票は3割を超える計算となる。一定の党員票も集める可能性があるが、昨年の前回総裁選は選挙期間中の論戦で答弁能力への不安を露呈し失速している。

 高市氏への支持は旧安倍派が半数を占め、その他も保守系議員がほとんど。昨年は議員票2位で決選投票に進んだが、その後の衆参両院選挙で一部の陣営議員が落選した上、前回と同様に麻生派から支援を受けられるか現段階では不透明だ。

 林氏が所属した旧岸田派では、上川陽子前外相が今回は出馬を断念。同派出身の候補が一本化されたことに加え、石破茂首相の盟友の中谷元防衛相ら一部の「石破票」も取り込む。小泉、高市両氏の「2強」に割って入るには、党員票の積み上げが必要になる。

 衆院当選5回の小林氏は、中堅・若手が中心。陣営には、地元千葉県選出で無派閥議員に一定の影響力がある浜田靖一衆院議院運営委員長らベテランも参加。茂木氏は会長を務めた旧茂木派や、地元栃木県の議員らから支援を受ける。

787OS5:2025/09/26(金) 11:21:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e9ac807c5724d211bce0952633650cb21dcc51c
【総裁選】「総裁選辞退」がトレンド入り 小泉進次郎農相陣営「ステマ指示」報道認め、批判続々
9/26(金) 7:37配信


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日刊スポーツ

日本記者クラブ主催の討論会に参加した小泉進次郎農水相(2025年9月24日、代表撮影)

 「総裁選辞退」の言葉が26日、インターネットのトレンドワード入りした。今週発売の週刊文春が、自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農相の陣営がニコニコ動画に小泉氏を称賛するコメントを書いて欲しいとコメント例を示して陣営関係者に要望していたと報じ、25日に小泉氏陣営が事実関係を概ね認めていた。

【写真】「ステマ指示」報道の女性議員

 報道では、小泉氏を称賛する例文として「総裁まちがいなし」「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」のほか、「ビジネスエセ保守に負けるな」と、保守色の強い高市早苗前経済安保相を攻撃するようなものもあったという。

 SNS上では「小泉陣営のやり方は論外ですね。ステマ問題もあり、総裁選辞退が当然の対応です」「これ普通に一般の会社だったらトップの首が飛ぶくらいの話だよね?なぜ小泉さんは総裁選辞退しないの??不正な印象操作で党員の票を集めようとしたんだよ、大罪では」「進次郎さん、総裁選辞退でトレンド入り…見せ場を逃した感がすごい」、「党内融和や、意思の統一と言いながら身内を陰から撃つとか人間すら失格総裁選辞退じゃなく議員辞職ですら許せるか、心の底から軽蔑するしあまりにも悪質で卑劣なやり口だ」など厳しい声が相次いだ。

 また、「総裁選関連のトレンド、物騒な言葉が飛び交っているな。国民の代表を選ぶ選挙なのに、まるで他人事のような批判ばかり。立憲主義の観点から見ると、もっと建設的な議論が必要だと思う。総裁選辞退という声も散見されるけど、それって本当に解決策なの?」との声もあった。

788OS5:2025/09/26(金) 11:22:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a9e800b6d7ee331fb09bc22587fe7d064351c0d
小泉進次郎氏、陣営のステマ要請を謝罪 「最終的な責任は私。批判しっかり受けたい」
9/26(金) 11:10配信
産経新聞

首相官邸に入る小泉進次郎農水相=26日午前、首相官邸(春名中撮影)

自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農林水産相は26日の閣議後記者会見で、小泉氏の陣営がインターネット上の配信動画に小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう要請するメールを陣営関係者に送っていたことについて、「私自身も知らなかったとはいえ申し訳ない」と謝罪した。「最終的に起こってしまった責任は私にあり、批判はしっかりと私が受けたい」とも語った。

【写真】父親まねた?髪形チェンジしていた頃の進次郎氏

小泉氏は小泉陣営の広報班長を務める牧島かれん元デジタル相の事務所が独自の判断でメールを送信したと明らかにし、「2度とこういうことがないように(陣営内で)話をした」と説明。「再発防止を徹底して、引き続き緊張感を持って総裁選に臨みたい」と述べた。

今週発売の週刊文春によると、牧島氏の事務所が陣営関係者に「ニコニコ動画」にポジティブなコメントを書いてほしいとメールで要望。「総裁まちがいなし」や「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」などのコメント例を紹介した。

789OS5:2025/09/26(金) 18:07:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/db179462eaf0485094dd1b0924084b38cc7e6975
【自民党総裁選】政権安定度は「林>茂木>高市>小林>小泉」な理由/倉山満
9/26(金) 15:46配信


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週刊SPA!

16日、総裁選出馬の意向を明らかにした“コメ担当大臣”の記憶も新しい小泉進次郎氏。5人の争いとなる見通しの総裁選、10月4日まで注視を続けたい 写真/産経新聞社

―[言論ストロングスタイル]―

自民党総裁選が9月22日に告示され、5人の候補者が連日争いを繰り広げている。各報道によれば、小泉進次郎農水相が一歩リードしているように見えるが、はたして実際はどうなのか。少数与党となり、難しい舵取りが求められる自民党新総裁が決まる10月4日の投開票を前に、憲政史研究家の倉山満氏が総裁候補者を分析する。(以下、憲政史研究家・倉山満氏による寄稿)

合計約80日の無駄な政治空白
 ようやく、石破茂首相の退陣が確定した。実に無駄な政治空白だった。この後10月4日まで、自民党総裁選が続く。これも政治空白だ。これで合計80日。さらに、他の野党との連立交渉が始まるなら、さらなる政治空白。政策合意もせずに連立なら短期間でできようが、それでは困る。

 せめて自民党総裁選を、実のある選挙にしてもらわねばならない。

 去年の選挙では「先が読めない」との声が多かったが、本欄では再三、読み方を教示してきた。今回も十分に応用できる。

 派閥解消と言うが、それは表向きの話。「真の派閥」は生きている。そして「真の領袖」は、岸田文雄、菅義偉、麻生太郎の三人の元首相。この三人の合従連衡(がっしょうれんこう)で決まるし、他は誰かについていく。

昨年の総裁選で敗れた5人の再出馬
 前回は、小泉進次郎が大本命だった。国民的に人気が高く選挙に勝てる顔であり、菅元首相が後見人で党内支持も高い。実際、議員票は最多だった。及第点の振る舞いをしていれば小泉大本命で圧勝。勝ち馬に乗ろうとする議員の雪崩現象が起きて、何の面白みも無い選挙となるところだった。

 ところが、大失速。公開討論で自己の掲げる政策に答えられない局面も多かった。そして、石破茂対高市早苗の決戦に。麻生元首相は行きがかり上、高市氏を推した。しかし菅元首相は石破支持に切り替え、最後まで手の内を明かさなかった岸田元首相が、土壇場で石破支持。結果、石破首相の誕生となった。

 その石破首相が退陣、昨年の総裁選で2位〜6位だった5人が再出馬となる。

最大の焦点は「進次郎氏が、ボロを出さないか否か」
 その中で大本命は、今回も小泉進次郎農相。今回の選挙は、「進次郎氏がボロを出さないか否か」が最大の焦点だ。進次郎氏、「スピーチはできても、ディベートができない」と言われる。

 それどころか、「聞かれた質問に答えられない御仁」とも。去年の総裁選でも、そういう場面が何度もあった。そして、党務には強いが、政策は怪しい。米対策も、備蓄米を放出しただけで、何の解決にもなっていないのを、上手くパフォーマンスでしのごうとしたが、参議院選挙前にメッキがはげた。たった一年で、その欠点が改善されるだろうか。

 ボロが出なければ雪崩現象だが、出れば他の候補にも勝ち目がある。

期待値は高くとも子分がいない一匹狼・高市早苗氏
 対抗馬は、高市早苗元経済安全保障担当大臣。「史上初の女性宰相!」で盛り上がっているというよりは、岩盤保守層が支持層。この二年の選挙で失い続けている保守票を呼び戻すための期待値が高い。

 ただ本人は、子分がいない一匹狼。政策の勉強に熱心だが、閥務には不熱心。派閥解消前から、無派閥で通してきた。安倍晋三元首相が生きていた時は、旧安倍派がまとまって推してくれたが、その安倍派は分裂状態。

 さらに麻生元首相は消費減税に反対で、実は政策が水と油。麻生元首相が「今度は進次郎でいい」と言ったとの噂が流れ、陣営が慌てて打ち消すが、火の無いところに煙は立たない。

790OS5:2025/09/26(金) 18:08:08
安定感はあるが国民的人気が伸び悩む林芳正官房長官
 安定感が最もあるが、国民的人気が伸び悩んでいるのが、林芳正官房長官。旧岸田派の出身で、岸田・石破二代の内閣で官房長官。外相など閣僚歴は豊富。しかし旧岸田派は、ベテランは林支持だが、若手は小泉支持に割れる。真の領袖の岸田元首相としても、「決選投票に残れば林でまとまろう」とは言えても、早々と旗幟を鮮明にしては、影響力を損ねかねない。

 また、自派から首相を出してしまうと、自分よりも力を持ちかねない。この理由で、田中角栄は十年も竹下登の出馬を許さなかった。だから竹下はクーデターで田中派を乗っ取り、総理総裁選を勝ち抜かざるを得なかった。中曽根康弘は渡辺美智雄になかなか派閥を譲らず、領袖の座を明け渡した後も、表向きは応援しながら、さんざん邪魔した。岸田元首相と林官房長官の関係、中曽根・渡辺と重なる。

経歴は抜群だが不信を招いた茂木敏充元幹事長
 一応は、自派を率いているのが茂木敏充元幹事長。茂木氏の経歴は抜群で、党幹部と主要閣僚のことごとくを経験している。

 この方、岸田内閣が刀折れ矢尽きるまで必死に支えていれば、後継は間違いなかった。しかし、政権末期から首相の意に添わぬ言動を繰り返して不信を招き、その結果が去年の総裁選で6位。麻生元首相の支持が頼りだが、高市氏の後塵を拝す。

 旧茂木派幹部の加藤勝信財務大臣は、昨年は独自に出馬したが、今回は早くも小泉陣営の選対本部長に。

 最も厳しい環境なのが、小林鷹之元経済安全保障大臣。50歳、当選5回の若手で、派閥横断的に若手の支持を集める。財務官僚出身で、政策通と評判。と言っても進次郎氏よりは年上で、支持層がかぶる。

安定度は「林>茂木>高市>小林>小泉」か
 さて、経済、安全保障などで多くの議論がなされるだろうが、すべては実行力にかかっている。その実行力の指標は、強い政権基盤を作れるかだ。安定度だけを想定すれば、「林>茂木>高市>小林>小泉」の順になろうか。

「林首相」の場合、旧岸田派を中心に支援が広がったことになる。二代の長官時代、めぼしい失言をしない安定度である。現状に即し、増税も減税もしない、に落ち着くのでは。

「茂木首相」の場合、麻生派ともう一人の元首相が応援してくれることとなる。自身も少数ながら手勢を持つので安定するだろう。ただ、岸田内閣末期のような振る舞いで、政権を不安定化させる可能性もある。

「高市首相」は麻生元首相と保守層、他にもう一人の首相が政権基盤となる。しかし保守層がまとまったとして、敵も多い。「小型安倍」以上を求めては酷だろう。安倍元首相と違って、巨大派閥を持つ訳ではないので。

「小林首相」は若手だけの内閣とはいくまい。若手以外にも支持を広げねば。

「小泉首相」は本人の資質、仮に上手く当選できても、ボロを出さないで済むか。

 現状に満足するか、いっそ焦土にして一から作り直すか。

 これが本当の争点ではないか。

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
憲政史研究家 1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本中世史』(扶桑社新書)が発売後即重版に

日刊SPA!

791OS5:2025/09/26(金) 20:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/45cf5af6a1e6b9ea82f48acb7633559ac985c79b
自民党・総裁選 カギ握る議員票は「3割」を小泉氏が固め優位な情勢 林・高市両氏が追う 次いで小林氏と茂木氏の展開に JNN調査
9/26(金) 18:39配信
物価高対策についても論戦が交わされている自民党の総裁選。序盤の情勢をめぐり、JNNが議員の動向を独自に調査したところ、小泉農林水産大臣が全体の3割弱を固め、リードしていることがわかりました。

林芳正 官房長官(64)
「おー!すいません、お仕事中に」
自民党 鈴木宗男 参院議員
「いやいやいやいや、頑張ってください。えらい今、上り調子。今週いっぱいが勝負ですから」

きょうも精力的にあいさつ回りや地方視察などをこなす候補者たち。

来週の土曜日に迫る投開票。国会議員票と党員票、295票ずつ合わせて590票で争われ、1回目の投票で過半数を得る候補者がいなかった場合には、上位2人による決選投票がおこなわれます。

JNNがきょうまでに国会議員の動向について独自に調査したところ、全体の3割弱にあたるおよそ80人が小泉氏を支持していることがわかりました。

麻生派や解散した旧派閥に加えて、無派閥だった議員など幅広い支持を得ていることがわかります。

小泉氏を追うのが、林氏と高市氏です。両氏とも、およそ50人の支持を獲得し、林氏は所属していた旧岸田派を中心に、高市氏は旧安倍派や保守系議員らを軸に支持の拡大を図っています。

上位3人にやや、水をあけられているのが小林氏と茂木氏です。小林氏は中堅・若手を、茂木氏は自らが率いた旧茂木派を基盤に、それぞれ30人前後の支持を固めています。

優位な展開となっている小泉氏ですが、きょう、総裁選での広報をめぐり謝罪に追い込まれました。

小泉進次郎 農水大臣(44)
「私自身も知らなかったこととはいえ、申し訳なく思います」

小泉陣営で広報担当の牧島・元デジタル大臣の事務所が動画配信サイトに、小泉氏に好意的なものや、ほかの候補者への批判とも受け取られかねない例文を示し、書き込みを要請していたのです。

どんな例文かというと…

「これは本命候補でしょ」
「泥臭い仕事もこなして、一皮むけたのね」
「ビジネスエセ保守に負けるな」

小泉陣営の“失策”に党内からは様々な声が…

他の陣営幹部
「こんなのルール違反だろう。本来なら選挙戦から撤退すべきだ」

小泉陣営議員
「ネット上で批判されて話題になる。議員票と党員票のどちらにも影響がでるだろうね」

小泉進次郎 農水大臣(44)
「参考例の中に一部行き過ぎた表現があったことについては適当ではなく、再発防止を徹底をして、引き続き、緊張感を持って総裁選に臨みたい」

総裁選挙管理委員会の逢沢委員長は「他陣営から正式な抗議はない」とした上で、こうくぎを刺しました。

自民・総裁選挙管理委 逢沢一郎 委員長
「陣営間の感情的対立を煽るようにならないことを期待をすると申し上げておきたい」

JNNの独自調査ではおよそ2割の国会議員が態度を明らかにしておらず、候補者は地方視察や業界団体との懇談会などを通じて、勝敗に大きな影響を与える「党員票」の獲得に向け、本腰を入れていく見通しです。

TBSテレビ

792OS5:2025/09/26(金) 20:59:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/45cf5af6a1e6b9ea82f48acb7633559ac985c79b
自民党・総裁選 カギ握る議員票は「3割」を小泉氏が固め優位な情勢 林・高市両氏が追う 次いで小林氏と茂木氏の展開に JNN調査
9/26(金) 18:39配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

物価高対策についても論戦が交わされている自民党の総裁選。序盤の情勢をめぐり、JNNが議員の動向を独自に調査したところ、小泉農林水産大臣が全体の3割弱を固め、リードしていることがわかりました。

林芳正 官房長官(64)
「おー!すいません、お仕事中に」
自民党 鈴木宗男 参院議員
「いやいやいやいや、頑張ってください。えらい今、上り調子。今週いっぱいが勝負ですから」

きょうも精力的にあいさつ回りや地方視察などをこなす候補者たち。

来週の土曜日に迫る投開票。国会議員票と党員票、295票ずつ合わせて590票で争われ、1回目の投票で過半数を得る候補者がいなかった場合には、上位2人による決選投票がおこなわれます。

JNNがきょうまでに国会議員の動向について独自に調査したところ、全体の3割弱にあたるおよそ80人が小泉氏を支持していることがわかりました。

麻生派や解散した旧派閥に加えて、無派閥だった議員など幅広い支持を得ていることがわかります。

小泉氏を追うのが、林氏と高市氏です。両氏とも、およそ50人の支持を獲得し、林氏は所属していた旧岸田派を中心に、高市氏は旧安倍派や保守系議員らを軸に支持の拡大を図っています。

上位3人にやや、水をあけられているのが小林氏と茂木氏です。小林氏は中堅・若手を、茂木氏は自らが率いた旧茂木派を基盤に、それぞれ30人前後の支持を固めています。

優位な展開となっている小泉氏ですが、きょう、総裁選での広報をめぐり謝罪に追い込まれました。

小泉進次郎 農水大臣(44)
「私自身も知らなかったこととはいえ、申し訳なく思います」

小泉陣営で広報担当の牧島・元デジタル大臣の事務所が動画配信サイトに、小泉氏に好意的なものや、ほかの候補者への批判とも受け取られかねない例文を示し、書き込みを要請していたのです。

どんな例文かというと…

「これは本命候補でしょ」
「泥臭い仕事もこなして、一皮むけたのね」
「ビジネスエセ保守に負けるな」

小泉陣営の“失策”に党内からは様々な声が…

他の陣営幹部
「こんなのルール違反だろう。本来なら選挙戦から撤退すべきだ」

小泉陣営議員
「ネット上で批判されて話題になる。議員票と党員票のどちらにも影響がでるだろうね」

小泉進次郎 農水大臣(44)
「参考例の中に一部行き過ぎた表現があったことについては適当ではなく、再発防止を徹底をして、引き続き、緊張感を持って総裁選に臨みたい」

総裁選挙管理委員会の逢沢委員長は「他陣営から正式な抗議はない」とした上で、こうくぎを刺しました。

自民・総裁選挙管理委 逢沢一郎 委員長
「陣営間の感情的対立を煽るようにならないことを期待をすると申し上げておきたい」

JNNの独自調査ではおよそ2割の国会議員が態度を明らかにしておらず、候補者は地方視察や業界団体との懇談会などを通じて、勝敗に大きな影響を与える「党員票」の獲得に向け、本腰を入れていく見通しです。

793OS5:2025/09/27(土) 07:04:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bf05f8c960e1d72cca688f3aa891f343e62210a
不採算2区間「自社運営」 上市―滑川、五百石―岩峅寺 富山地鉄、自治体と協議継続
9/27(土) 5:00配信

北國新聞社

北國新聞

 経営難が続く富山地方鉄道(富山市)の不採算区間の本線上市―滑川間と立山線五百石―岩峅寺間について、地鉄側が自社単独で運営を継続する方針であることが26日、分かった。地鉄は行政の支援が得られなければ、不二越・上滝線を含めた3路線の一部区間を来年11月に廃止する予定で、県や沿線自治体との協議期限を12月末に設定する中、関係者からは「一方的な言い分だ」との声も出ている。

 富山地鉄は25日、ウェブサイトに掲載した文書で、上市-滑川と五百石-岩峅寺の両区間について、旅客流動や利用者ニーズなどを踏まえた公共性の観点から従来通り自社単独での運営が適切とした。

 一方、地鉄が廃止検討区間に位置付ける本線の滑川-宇奈月温泉間と立山線の岩峅寺-立山間は、県と沿線市町村が鉄道線のあり方検討会の分科会で支援や運行形態を協議している。

 地鉄の担当者は県民や沿線住民の十分な理解、コンセンサスが得られてこそ運営の継続が可能になるとし「自治体側と協議を引き続き重ねたい」と話した。

 地鉄の廃止方針を巡っては、県議会や沿線の市町議会から異論が続出。新田八朗知事が10日の県議会代表質問で「一方的に決めるのではなく、話し合って進めることが大事だ」と丁寧な対話を呼び掛けた経緯がある。

794OS5:2025/09/27(土) 07:05:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fabea8969cc8f1a1340f6cc3ca66dafdd5ab749
牧島かれん元デジタル相が小泉進次郎氏陣営の「総務・広報班」班長辞任 ステマ要請で引責
9/27(土) 0:03配信

産経新聞

牧島かれん元デジタル担当相(松井英幸撮影)

自民党総裁選に立候補した小泉進次郎農林水産相の陣営で「総務・広報班」班長を務める牧島かれん元デジタル相が26日、班長を辞任したことが関係者への取材で分かった。牧島氏の事務所がインターネット上の配信動画に小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう要請するメールを陣営関係者に送っていたことが判明し、小泉氏が謝罪する事態となっていた。

【写真】父親まねた?髪形チェンジしていた頃の進次郎氏

牧島氏が同日、小泉陣営の選対本部長を務める加藤勝信財務相に辞任を申し出た。牧島氏は産経新聞の取材に対し自身の事務所に殺害予告などの脅迫メールが寄せられていると明らかにした上で、「総裁選では自民再生に向けた議論が行われるべきだと思い、班長から降りることにした」と語った。

795OS5:2025/09/28(日) 22:27:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/db42c3551403c4fbf9013f93454eb2e9bed9f0c6
麻生太郎の不気味な動き、したたかに立ち回る林芳正陣営...。自民党総裁選の隠れたキーマンたちのサバイバル暗躍に注目!
9/28(日) 7:45配信


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週プレNEWS

自民党総裁選に立候補した5人

9月7日の石破茂首相の辞任表明を受け、ついに動き出した次の総裁=総理選びの戦い! だが、今回の総裁選は永田町を取材する記者からすると「いつもと様子が異なる」という。

参院選の敗北を受け、崖っぷちに立つ自民党の"解党的出直し"の行方は? そして、権力を維持せんとうごめく者たちの思惑とは? ディープに取材した!

*  *  *

■前回総裁選の失敗を生かして......?
いよいよ、自民党総裁選(9月22日告示、10月4日投開票)がスタートする。石破茂首相の辞意表明を受け、自民の新しいトップ、総裁を決める戦いだ。

選挙は党所属の国会議員と党員・党友が投票する「フルスペック型」となる。

国会議員票(295票)と、同数の党員・党友票の計590票で争われ、1回目の投票で過半数を獲得する候補がいない場合、上位2人による決選投票で当選者を決める。そのときの投票総数は議員票295票、地方票47票(各都道府県1票)の計342票となる。

出馬に名乗りを上げたのは小泉進次郎農林水産相(44歳)、高市早苗元総務相(64歳)、林芳正官房長官(64歳)、茂木敏充前幹事長(69歳)、小林鷹之元経済安全保障担当相(50歳)の計5人。

レースの行方を全国紙政治部デスクがこう占う。

「小泉氏と高市氏がほぼ横並びでトップを競り合っている。それを穴馬的存在の林氏が追う展開。小林、茂木の両候補は上位2位までに残るのはかなり厳しい状況です」

各候補の特色をジャーナリストの須田慎一郎氏に解説してもらった。応援団のメンツを見ると、その候補の立ち位置がよくわかるという。

「小泉さんを推すのは旧岸田派、菅グループなどが中心。党の重鎮、ベテランが多く、経済財政的ポジションは改革重視。規制緩和をして民間投資を引き出し、経済成長しようという新自由主義的傾向が強い。外交的には中国に親和的です。また、国の借金を減らすことに熱心なため、減税には後ろ向き。そのほかにもリベラル的性向もあり、選択的夫婦別姓導入、LGBT支援には割と寛容です。当然、小泉さんもこうした政治家のひとりに分類されます」

それでは初の女性首相の期待がかかる高市氏は?

「高市さんを支援するのは旧安倍派所属の議員や当選5回以下の若手が中心。経済財政的には国の赤字を恐れずにまずは政府支出を増やして民間経済を刺激し、成長しようというリフレ派のポジションです。また、外交では中国に警戒的。家族を重視するなど保守性向も強く、夫婦別姓やLGBT支援には反対の議員が多い。高市さんも同様です。

こう見ると、小泉推しのグループと高市推しのグループは同じ自民党議員でも政策的には真逆、水と油の関係にあると言えます。残りの3人で言うと、林さんは小泉さんの立ち位置に近く、茂木さん、小林さんは小泉、高市両氏の中間といったところでしょう」

ただ、総裁選のレースの行方は刻一刻と変化するのが常だという。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

796OS5:2025/09/28(日) 22:27:29
「昨秋の総裁選で石破首相が集めたのは議員46票、党員・党友108票の計154票。この石破票がどこに流れるかで、レース模様は大きく変わる。ただ、派閥が解消され、過去の総裁選のように派閥領袖の号令で票がまとまって動くことは少なく、議員個々人の判断で投票先を決めるケースが増えているため、票読みはかなり難しくなっています。

石破票もその多くは小泉支持に回るとみる向きもありますが、確定的ではない。場合によっては昨年の総裁選で独走予想もあった小泉さんが失速して3位に沈んだように、今回もトップ2のふたりのどちらかが失速し、3位予想の林さんが浮上して決選投票に駒を進めるというシナリオもありえます」

自民党関係者はこう話す。

「唯一派閥を維持している麻生派の動きからも目が離せません。

前回の総裁選で麻生派は高市さん推しだったが、今回はどうなるか、まだ不透明なままです。前回、麻生派が高市プッシュで動いたのは麻生太郎さんが筋金入りの石破嫌いだったからで、特に高市さんを気に入っていたからではありません。

麻生さんの目標は主流派として党内で影響力を振るうこと。麻生さんと小泉さんの関係は悪くない。もし、小泉当選が濃厚なら、勝ち馬に乗れとばかりに、決選投票で派閥票を乗せてきてもおかしくない。

麻生派は43人の大所帯で、石破票同様にその動き次第で総裁選レースの行方は大きく変わりかねないのです」

総裁選に関しては、その行方以外にも疑問がある。それは、なぜ党員全参加の「フルスペック型」にもかかわらず、12日間の短期決戦になったのかということだ。

自民党国会議員秘書がこう苦笑する。
「それには表の理由と裏の理由があります。表の理由は政治空白をできるだけ短くして、世論の批判を避けたいということ。

総裁選は自民の都合で行なうものですから、だらだらと時間をかけていたら、『自民は物価対策もしないで何を長々と総裁選びしているんだ』と国民に叱られてしまいます」

それでは裏の理由とは?

「小泉さんへの配慮でしょう。前回の総裁選で、小泉さんは候補者討論会のたびに議論に詰まるなど、経験不足を露呈して失速した。選挙期間が短ければ、討論会の回数も減り、その分リスクヘッジできる。

総裁選スケジュールを決めた党の執行部は森山裕幹事長以下、小泉さんを石破路線の継承者と見なしてプッシュしている。短い選挙にして小泉さんがボロを出さないようにしたんだと思います」

797名無しさん:2025/09/28(日) 22:27:53
■新総裁の条件は"野党力"?
今回の総裁選を取材する記者たちの間でしきりに交わされるセリフがある。それは「これまでの総裁選で見たことのない景色が広がっている」というものだ。前出の政治部デスクが言う。

「総裁選取材で自民党の議員らに会うと、やたらと野党の話題が飛び出るんです。総裁選は自民党内の選挙ですから、話題になるのは各派閥の動向と相場は決まっている。ところが、今回は旧派閥の動きそっちのけで、野党の動きばかりが話題になっている。こんなことは初めてです」

こうした総裁選を巡る環境の変化について、前出の鈴木氏が言う。

「直近の2度の国政選挙で自公は過半数割れの大敗を喫し、総裁を選んだ後に控える国会での首班指名で、自公が確実に勝つという保証がなくなってしまった。

首班指名を勝ち取り、その後の国会運営、法案成立を進めるには野党の協力がどうしても必要となる。そのため、総裁選ではどの野党と組むかなど、連立の拡大や組み替えが重要な論戦テーマとして浮上しているというわけです」

前出の自民秘書も続ける。

「今回の新総裁は各派閥から広く支持を集めるだけでなく、野党との太いパイプを持ち、連立を見据えた交渉ができる能力があることが当選の条件です。

野党から総スカンを食らって、不信任案を可決されでもしたら、内閣総辞職か総選挙に追い込まれるリスクもある。いわば、野党と協調できる『野党力』が各候補には問われているんです。だから、これだけ野党の動向や反応が総裁選の話題に上るのでしょう」

実際、各候補も党内の実力者を後回しにしてまでも、まずは野党の有力者と会談してその「野党力」の高さをアピールするシーンが目立つ。

「例えば小泉さん。このところ、野党の政治家とのツーショットが多いんです。

まずは8月21日、日本維新の会代表の吉村洋文大阪府知事と万博会場に現れ、会見で『共に改革の魂を持っている』と互いを持ち上げてみせた。そして9月に入ると、今度は台風15号の被害視察を口実に静岡入りし、現地が地元の国民民主党の榛葉賀津也(しんば・かづや)幹事長とツーショットに収まっています。

9月上旬、小泉不出馬説が政界にまことしやかに流れましたが、精力的に野党リーダーとの会談をこなす小泉さんを見ている記者たちの多くは『小泉さんは必ず出馬する』と聞き流していました」(前出・政治部デスク)

となると、気になるのが連立相手の党名だ。現在、衆院で自公は過半数に13人足りない。その穴を埋める議席数を持っているのは立憲民主党(147)、維新(38)、国民民主(27)の3党になる。

ただ、立憲は野党第1党としてあくまでも政権奪取の旗印を立て続けなくてはならない立場だ。そのため、現状では維新、国民が現実的な連立相手として浮上している。前出の須田氏が説明する。

「永田町では小泉さんが首相になれば、そのときの連立相手は維新、高市さんならば国民民主と予想する向きが多い。小泉さんと維新、高市さんと国民の政策が、それぞれ共通点が多いためです」

ただ、実現性という面からすると、維新の連立入りの可能性が大だという。

「一貫して連立入りを否定する国民民主に対し、維新が徐々に連立へとかじを切っていると見えるフシがあるんです。維新には高校無償化や社会保険料の引き下げで自公と合意し、そのお返しとして25年度本予算に賛成したという実績もある。

公明が15年近くも国交大臣ポストを独占しているように、維新も連立入りすれば規制改革関連の大臣ポストを得て、衰え気味の党勢が盛り返す可能性もある。連立入りは維新にとってもかなり魅力的な話なんです」(前出・政治部デスク)

■"多党化"の世界で密室談議を続ける日本の政治風土

一方で、水面下ではドロドロした既得権益狙いの動きも見られる。その一例が9月9日に開かれたある食事会だ。

「林官房長官と馬場伸幸前維新代表、そして旧二階派の継承者で今は落選中の武田良太元総務相の3人が都内の中華料理店で2時間余りの会食をしたんです。林さんと馬場さんは初対面。武田さんは去年の総選挙で地元の福岡11区に維新が立てた候補に負けました。

つまり、武田さんにとって維新は絶対に許せない敵役なんです。その3人が顔をそろえる。永田町が『総裁選後の首班指名、維新連立入りを見据えた密室での談合か?』とざわついたことは言うまでもありません」

798OS5:2025/09/28(日) 22:28:03
この食事会の意味を前出の須田氏はこう読み解く。

「3位予想の林氏、維新内で吉村グループに押し出されて冷遇されている馬場氏、そして旧派閥は二階俊博元幹事長の政界引退で縮小傾向、自身は落選中という武田氏と、3人はいずれも苦境にある。

そんな3人がポスト石破の新政権で主流派として復権すべく、あれこれ密室で談議している。そう受け止められても仕方ない顔ぶれであり、タイミングということ。実際、それに近い話もあったはずです」

前出の政治部デスクもこう同意する。

「総裁選前のこのタイミングですから。林支持グループ、旧二階派の投票行動、さらにはその後の首班指名で維新が自民の新総裁に票を寄せてくるのかどうか、連立入りをするのかどうか、食事会を口実にポスト石破選びの勝ち組として生き残るための談合が始まったと勘繰られるのは当然でしょう。

ただ、こうした動きは氷山の一角です。自民党内でポスト石破後を見据えた水面下での魑魅魍魎(ちみもうりょう)めいた動きはもっと活発化していると思います」

こうした動きに、前出の鈴木氏がこう苦言を呈する。

「ヨーロッパでは多党化が定着し、議会で単独過半数を取る政党がほとんどない。そのため、選挙の100日くらい前から、多党連立を前提にどの党と組んでどんな政策を実現するのか、徹底的に公開で議論するシステムが整備されています。日本も当分は多党化の時代が続くでしょう。

だったら、自党の政策を明確にする前にやたらと野党との連立を求めてラブコールを送ったり、密室で事前謀議をしていると疑われたりするような行ないは自重すべきです。

首班指名も連立交渉も密室で裏交渉するのでなく、ヨーロッパ諸国のように表舞台で堂々とやってほしい。

こんな旧態依然の政治手法がまかり通るようでは、日本の政治がますます劣化するのではないかと心配しています」

多党化時代を迎えた日本の政治シーンが次のステップへと飛躍するのか、それとも依然くすぶったまま低空飛行を続けることになるのか? 今回の自民総裁選は日本政治の未来を占う試金石になるかもしれない。


写真/共同通信社

799OS5:2025/09/28(日) 23:16:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c0caa02b490de0d5f754924e1cf490d7848c81f
小泉氏と高市氏が先行し林氏が追う展開も決選投票の公算、「連立」トップは維新…読売調査
9/28(日) 21:46配信
読売新聞オンライン

自由民主党本部

 自民党総裁選(10月4日投開票)を巡り、読売新聞社は国会議員の支持動向を調査した。自民支持層を対象とした電話調査から試算した党員・党友票と合わせると、上位2人による決選投票となる公算が大きく、小泉進次郎農相(44)と高市早苗・前経済安全保障相(64)が先行し、林芳正官房長官(64)が追う情勢だ。2割弱の票の行方は不明で、誰が決選投票に勝ち残るかは流動的な面がある。

【ランキング】党首の好感度、一番高いのは誰?

 総裁選は、国会議員票295票と同数の党員・党友票の計590票を争う。第1回投票で過半数を得た候補がいなければ決選投票となり、議員票295票に加え、各都道府県で党員・党友票の得票が多い候補に1票ずつ47票が割り振られる。


 国会議員の支持動向は28日時点で90%に当たる265人から意向を聞き取るなどして確認した。小泉氏が71人と最多で、林氏が52人、高市氏が38人、小林鷹之・元経済安保相(50)と茂木敏充・前幹事長(69)が各29人となった。「未定」「答えない」が46人、未回答が30人いた。

 自民支持層調査は、27〜28日に47都道府県で行い、9195人の回答のうち、自民を支持すると答えた3143人の回答を分析した。どの候補を最も支持するかを尋ねたところ、小泉氏が40%で、高市氏が25%、林氏が16%と続いた。小林氏が5%、茂木氏は4%で、9%は支持候補を明らかにしなかった。このうち党員・党友と答えた519人では、小泉氏41%、高市氏28%、林氏13%、小林氏8%、茂木氏4%だった。

 自民支持層の回答を基に党員票を試算すると、小泉氏120票、高市氏75票、林氏48票、小林氏14票、茂木氏11票となった。議員票との合計では、小泉氏191票、高市氏113票、林氏100票、小林氏43票、茂木氏40票だった。得票率は小泉氏で3割にとどまっており、決選投票にもつれ込む可能性が高まっている。

高市氏支持者は国民がトップ
 自民党支持層調査で、立憲民主、日本維新の会、国民民主の3党のうち、自民、公明両党の連立政権に加わるならどの政党が最も望ましいかを尋ねたところ、トップは維新の35%で、国民民主は22%、立民は15%だった。総裁選で支持する候補者ごとに見ると、高市早苗氏を選んだ人では国民民主39%が維新28%を上回ったが、その他はいずれも維新が最多で、小泉進次郎氏を挙げた人では維新41%、立民17%、国民民主16%の順だった。





 新しい総裁に最も優先して取り組んでほしい政策や課題を8項目から選んでもらうと、「物価高対策」が最多の32%で、「外交や安全保障」16%、「景気や雇用」14%、「社会保障」10%、「自民党改革や政治資金問題への対応」8%などと続いた。

800OS5:2025/09/28(日) 23:37:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/66eb53b61423946062a531cae700c63100743f60「自分以外で総理になってほしい人は?」手が止まる4候補 林芳正氏だけは…総裁選討論会
9/28(日) 7:00配信

産経新聞

自民党総裁選のネット討論会で「自分以外に投票するなら」という問いに対し、林芳正官房長官(中央)以外は指を出さなかった=27日午後、東京都世田谷区(相川直輝撮影)

自民党総裁選(10月4日投開票)の5候補が27日夜、東京都内で臨んだ討論会「ひろゆきと語る夜」で自分以外に首相になってほしい候補を挙げるよう求められた際、林芳正官房長官以外の4候補が応じなかった場面があった。高市早苗前経済安全保障担当相は「難しい」と漏らし、小泉進次郎農林水産相も「うーん」と苦笑いを浮かべた。

【写真】世良公則氏のベースに合わせ、ドラムを叩く高市早苗氏

■「目をつむってやりませんか」

討論会を主宰する実業家のひろゆきさんが「最後に一個いいですか。自分以外に、この人が総理大臣になってほしいと思う人を指さしてもらいたい」と突如提案した。

上位2人による決選投票を見据え、連携を模索する意中の候補を明らかにしたと映りかねない行為といえ、小林鷹之元経済安保相も表情を硬くするなど候補の中に微妙な雰囲気が漂う。「目をつむってやりませんか」と助け舟を出したのが林氏だった。

その後、司会者はひろゆきさんに討論会の感想を尋ね始めるなど5候補に対し1分超の考える時間を確保。ひろゆきさんが「どの人が総理大臣に向いていると思いますか。せーの」と促したが、4候補の手は動かないまま。

司会者は「最後にすごい時間がやってきました」と述べ、討論会を締めくくった。

目をつむった林氏が指を向けた先は茂木敏充前幹事長だった。(奥原慎平)

801OS5:2025/09/28(日) 23:38:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f38157c0306212397e267a304d4a3852b4704e6
自民総裁選動向調査 小泉氏が議員票の3割固める 林氏は前回から上積み公算、情勢流動的
9/27(土) 19:47配信

産経新聞

自民党総裁選 議員票の行方は…

10月4日投開票の自民党総裁選で、産経新聞社は党所属国会議員の動向を探った。小泉進次郎農林水産相(44)が議員票295票のうち約3割を固め、選挙戦を優位に進めている。林芳正官房長官(64)は所属していた旧岸田派を中心に2割弱に達し、さらなる上積みを狙う。一方、約2割の議員の対応が明らかになっておらず、情勢はなお流動的だ。

【ひと目でわかる】候補者5人はバズってる!? ユーチューブ公式チャンネル活用法を徹底比較

高市早苗前経済安全保障担当相(64)を支持するのは旧安倍派や保守系議員が中心で、議員票は1割強にとどまっている。前回総裁選の1回目投票では72票を獲得したが、今回も同程度まで積み上げられるかどうかは微妙な情勢だ。ただ、党員・党友票(295票)は報道各社の調査で上位2人以内に入る勢いで、議員の判断に影響する可能性がある。

小泉氏は、党内唯一の派閥である麻生派や、解散した5つの旧派閥、無派閥問わず幅広い議員の支持を受ける。前回獲得した議員票ではトップの75票を超える勢いだ。

林氏の陣営は旧岸田派が中核を担う。石破茂首相の側近議員らも支援に回っており、行き場を失った「石破票」などを取り込んで、前回の38票を上回る可能性がある。

小林鷹之元経済安保担当相(50)は所属していた旧二階派や地元・千葉県選出の議員らで約1割を固めたが、伸び悩んでいる。旧茂木派議員を中心に支援を受ける茂木敏充前幹事長(69)も1割弱にとどまる。もっとも、1回目の投票ではいずれの候補も過半数には届かず、上位2人による決選投票となる見込みだ。

20、21両日に実施した産経とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で、次の総裁にふさわしい人物を尋ねたところ、「自民支持層」の回答は、小泉氏35・2%▽高市氏22・5%▽林氏18・6%▽茂木氏5・3%▽小林氏4%。ただ、実際の党員の動向とは異なる可能性がある。

802OS5:2025/09/29(月) 09:04:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2eea5037bf4b400c548e29c4689fc77fb719860
小泉進次郎氏が自民党総裁選の決選投票をにらんで2人の元首相に“特大手形”発行か 岸田文雄氏に副総理兼外相、菅義偉氏には党副総裁へ就任要請の可能性
9/29(月) 7:14配信

NEWSポストセブン

長老たちにも“特大手形”発行か(左から岸田文雄氏、菅義偉氏/時事通信フォト)

 小泉進次郎・農相、高市早苗・前経済安保相、林芳正・官房長官、茂木敏充・前幹事長、小林鷹之・元経済安保相の5人が立候補した自民党総裁選では、序盤から小泉氏のリードが伝えられている。物価高対策などの課題が解決できる新しいリーダーとして支持を集めているのであればいいのだが、内実は違う。党内の有力者の意向のままに大臣ポストが配分される、古い自民党長老政治の再生産なのである。小泉選対では菅義偉・元首相が顧問、加藤勝信・財務相が本部長に就任し、60人以上の議員が何かの役職について党員票集めに動いている。そして、入閣を約束する「大臣手形」を切り札に、ライバル陣営切り崩しを進めているという。その内幕を抉る。【全4回の第2回。第1回から読む】

【一覧】副総理は岸田文雄氏、幹事長は高市早苗氏… 早くも出回る「小泉進次郎内閣の顔ぶれ」

決選投票に向けた旧岸田派との"密約"
 小泉陣営は決選投票への備えも抜かりはない。

 総裁選は1回目の投票で誰も過半数を取れなければ上位2人の決選投票が行なわれる。投票するのは国会議員295人と都道府県連代表(各1票)だ。

 小泉氏は出馬演説で「一致団結」を掲げ、他の4人の候補の能力を持ち上げたうえで、「総裁選が終われば、みんなで国民のために、ひたむきに汗をかく」と挙党体制を敷くことを強調した。政治評論家の有馬晴海氏はこう語る。

「いきなり演説で総裁候補全員にポストを与えると公約したわけですから、決選投票になった場合には3位以下の候補からしっかり票をもらおうというしたたかな計算がある」

 言ってみれば、決選投票をにらんでライバル候補にまで大臣手形をバラ撒いたのである。

 そして小泉氏と高市氏の決選投票になれば、キャスティングボートを握ると見られるのが旧岸田派だ。政治ジャーナリスト・藤本順一氏はその旧岸田派と小泉陣営には決選投票に向けた"密約"があると指摘する。

「林氏という自前の総裁候補を抱える旧岸田派は他の3候補には推薦人を出していないのに、小泉陣営にだけは2人の推薦人を出した。これは『小泉・高市の決選投票になれば林陣営、つまり旧岸田派は丸ごと小泉を推す』という合意があることを示唆している。だから推薦人の2人は林氏を裏切ったというわけではなく、派閥の了解のうえで、いわば合意の"保証人"として進次郎氏の推薦人に加わったと考えたほうがいい」

 さらに小泉陣営はその旧岸田派を率いる3長老の一人、岸田前首相に特大の大臣手形を切る人事構想を持っているという。藤本氏がこう続ける。

「小泉内閣が誕生すれば、岸田文雄・前首相を『副総理兼外相』として入閣を求める可能性がある。政治キャリアを考えると小泉氏が総理・総裁になっても政権を安定させるのは容易ではない。

 そこで総理経験者の長老である岸田氏に内閣の要、主流派が政権を支える象徴として副総理に入ってもらい、外務大臣を兼務してもらう。岸田さんは退陣後も外交に意欲的で今年4月には石破茂・総理の前捌きとして東南アジアを歴訪し、8月に横浜で開かれたアフリカ開発会議では議長代理を務めた。そうしたことを踏まえての、小泉氏との阿吽の呼吸で副総理兼外相に就任する」

 第2次安倍内閣で党内基盤を強化するため首相経験者の麻生氏が副総理兼財務相に起用された。そのやり方を彷彿させる人事構想だ。

 3人の長老のもう一人、菅義偉・元首相はもともと小泉氏の後見人的存在であり、今回の総裁選では小泉選対の顧問を務めている。「小泉総裁になれば、菅さんは副総裁に留任して文字通り後見人として強い発言権を持つでしょう」(藤本氏)

(第3回に続く。第1回から読む)

※週刊ポスト2025年10月10日号

803OS5:2025/09/29(月) 09:09:37
https://www.news-postseven.com/archives/20250929_2067125.html?DETAIL&utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link



自民党総裁選を優勢に進める小泉進次郎氏 他陣営を切り崩す「大臣手形」という“切り札”、最重要ターゲットは麻生太郎氏、岸田文雄氏、菅義偉氏の3長老


 5人が立候補した自民党総裁選では、序盤から小泉進次郎・農相のリードが伝えられている。物価高対策などの課題が解決できる新しいリーダーとして支持を集めているのであればいいのだが、内実は違う。党内の有力者の意向のままに大臣ポストが配分される、古い自民党長老政治の再生産なのである。何が起きているのか、内幕を抉る。【全4回の第1回】

他陣営を崩す「大臣手形」という“切り札”
 小泉進次郎・農相、高市早苗・前経済安保相、林芳正・官房長官、茂木敏充・前幹事長、小林鷹之・元経済安保相の5人の論戦が続くなか、

「1回目の投票で過半数を取り、一気に勝負を決める」

 と大号令をかけたのが、優勢と見られている小泉氏の陣営だ。

 自民党総裁選は国会議員票(295票)と約92万人の党員・党友票(295票に換算してドント方式で各候補に配分)の合計で決まる。

 新聞各紙の世論調査では高市氏の支持が多いが、自民党支持層に限ると逆転し、小泉氏の支持率は2位の高市氏を大きく引き離している。

「党員票は実数で4割取れば過半数に近い配分になる。決選投票に持ち込まずに1回目の投票で勝つには国会議員票を過半数より上積みする必要がある」(小泉陣営の議員)

 小泉選対では菅義偉・元首相が顧問、加藤勝信・財務相が本部長に就任し、60人以上の議員が何かの役職について党員票集めやライバル陣営切り崩しを進めている。

 効果的なのが入閣を約束する「大臣手形」だ。

 ポストの約束は優勢な候補でなければ効果が薄い。小泉氏ならではの“切り札”と言える。

「総裁選の告示前から入閣情報が乱れ飛び、小泉陣営は他候補の陣営の切り崩しに動いていた。派閥全盛期の総裁選と変わらない」(中間派議員)

 推薦人の顔触れにそれが現われている。

 小泉氏は対立候補の1人、茂木氏が率いた旧茂木派から加藤財務相を推薦人代表の選対本部長に据え、他に3人の旧茂木派議員を推薦人に加えた。

「大臣手形で加藤氏を釣って、茂木陣営を切り崩した」(同前)

 その小泉氏が最重要ターゲットにしているのが、麻生太郎氏、岸田文雄氏、菅氏という3人の首相経験者だ。

 政治評論家の有馬晴海氏はそこにも大臣手形が切られていると見る。

「進次郎氏は3人の長老に挨拶に行った。それは他の候補も同じだが、総裁になっても長老たちに頼らなければ党運営、政権運営ができないからです。総裁選への協力をお願いするのだから、当然、見返りが必要になる」

 たとえば、今回の総裁選に候補を擁立しなかった麻生派約50人の票は総裁選の行方を左右すると見られている。

「麻生派は林陣営を除く4人の候補に推薦人を貸しているが、顔触れを見ると、小泉氏の推薦人になった中西健治、牧島かれん、田中和徳の3人は新入閣、再入閣の待望組。麻生さんは派閥の入閣候補3人を全員小泉陣営に預けたわけで、これは進次郎氏が一番有力だと考えているとのメッセージに見える。勝利すれば小泉内閣でこのなかから大臣が選ばれる可能性が濃厚です」(有馬氏)

(第2回に続く)

※週刊ポスト2025年10月10日号

804OS5:2025/09/29(月) 16:28:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/e32cd8e3e7ff52d4f8346cb8dbaab360b349f1e6
【解説】総裁選は小泉氏、高市氏、林氏のうち2人の決選投票の見方 林氏“猛追”は安定感と石破首相発言追い風か 小泉陣営は強気の見方
9/29(月) 12:24配信


FNNプライムオンライン(フジテレビ系)

FNNプライムオンライン

投開票まであと5日となった自民党の総裁選挙。
今後の総裁選情勢について、国会記者会館から木村祐太記者が中継でお伝えします。

猛追する林氏がトップ争いに食い込む情勢となり、1回目の投票で誰も過半数を取れず、小泉氏、高市氏、林氏の3人のうちの2人の決選投票になるとの見方が飛び交っています。

林氏急伸の理由について周辺は、討論でライバルの能力を称賛したり、英語でスピーチしたりする「安定感」にあると分析し、「石破首相が『自分の政策を引き継ぐ候補が良い』と言ったことも追い風になっている」と話しています。

ただ、世論調査では小泉氏、高市氏に続く3位で、国会議員票と同じウェートを持つ党員票で追い上げを図れるかが焦点です。

投稿要請問題の影響が懸念される小泉氏ですが、29日朝も複数の周辺議員が「本人も謝罪したし影響は少ないだろう」「議員票トップは変わらない」と強気の見方を示しています。

一般の世論と党員票の動向は異なるとの見方もあり、小泉氏が優勢を維持するか注目されます。

高市氏は議員票が3位ですが、周辺は「議員を説得している。1票ずつ積み上げたい」と話す他、「党員票で圧倒し、議員の心理に働きかける」と意気込んでいます。

決選投票が確実視される中、各陣営の決選投票での戦略にも注目が集まりはじめています。

フジテレビ,政治部

805OS5:2025/09/29(月) 16:30:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe3b790599560272365e70658935dad40700852e
「ステマ問題」が総裁選に与える影響「小泉、林で決選投票になった場合…」ベテラン記者予測
9/29(月) 16:01配信」相関図

 小泉陣営の議員事務所が陣営関係者に「ニコニコ動画」に小泉氏への称賛コメントを書くよう要請したとする問題。コメントの中は「ビジネスエセ保守」と、保守色の強い高市早苗・前経済安保担当相に向けたとみられる内容もあった。星氏は「今回の問題、一応候補者同士は冷静にというか平静を見せてますけど。高市さんの陣営からすると『ビジネスエセ保守』とか言われて相当頭にきている人たちがいますよね」と話した。

 番組では、この日発表された読売新聞の調査による「自民党総裁選の情勢」を紹介。小泉氏、高市氏の順で、それを追う林芳正官房長官と状況を伝えると、星氏は「小泉、高市さんで決選投票になった場合はそれで競い合うんですが、仮に小泉、林で決選投票になった場合ですね。高市さんの票がどこに行くのか」と想像。また「どちらかというと小泉さんの方が林さんより保守派なので、従来は高市さんの票は小泉さんに行くんじゃないかと言われいたんだけど、このステマ問題で高市陣営の票がもしかしたら林さんの方に一部流れるんじゃないかと。小泉さん(の陣営)に悪口言われたわけですからね」と苦笑した。

 星氏は「この問題は全体にも影響、とりわけ決選投票になった場合に影響してくる可能性が出てきましたね」と話していた。

806OS5:2025/09/29(月) 20:59:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/e35cf43d6ba7a2489c7312a3d2f7d3fcec293078
連立拡大、臨時国会までの調整焦点 与党に10月中旬召集案 自民総裁候補、維・国へ照準
9/29(月) 19:01配信


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時事通信

自民党総裁選に出馬した候補者。(写真左から)小林鷹之氏、茂木敏充氏、林芳正氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏

 政府・与党は新首相の指名選挙を行う臨時国会を10月14日以降に召集する検討に入った。

 同4日投開票の自民党総裁選を受けたもので、政権安定へ連立の枠組み拡大を探る時間を確保する。各候補は日本維新の会や国民民主党に照準を合わせるが、政策協議や選挙区調整は難航が必至。召集までに話し合いがどこまで進むかが焦点となる。

 自民幹部が29日に明らかにした。30日に立憲民主党と国対委員長会談を行い、日程調整に入る。

 首相指名選挙は召集日に実施する想定。直近3回の総裁選では2〜5日後に新首相を選出した。10日後でも異例と言え、早期開会を求める野党が反発する可能性もある。

 議員票固めでリードする小泉進次郎農林水産相(44)は、連立協議に一定の時間を要するとの考え。28日のNHK番組で「信頼関係を構築し、その先に出てくるのが連立だ」と語った。小泉氏が勝利すれば、国会開会を10月20日ごろに先延ばしするとの見方もある。

 小泉氏を支える菅義偉元首相は24日、維新の遠藤敬国対委員長と国会図書館で会談。菅氏に近い森山裕幹事長も25日に遠藤氏と会談した。物価高対策を議論したとされ、連携の地ならしだったとの観測も出ている。

 一方、首相指名選挙までに新たな連立枠組み合意を目指すと明言するのが高市早苗前経済安全保障担当相(64)。選挙区調整は先送りする考えで、NHK番組では「最初の組閣から(野党に)加わってもらう」と踏み込んだ。

 立民が主張する「給付付き税額控除」導入に前向きで、他候補が消極的な消費税減税も、食料品の税率引き下げを「排除しない」との立場。国民民主や参政党が検討する「スパイ防止法」整備も公約に盛り込んでいる。

 林芳正官房長官(64)は早期に党首会談を開き、連立協議を呼び掛ける方針だ。2025年度補正予算の年内成立を視野に、早期妥結に至らない場合も案件ごとの合意で政権を運営する構えを示す。

 茂木敏充前幹事長(69)は岸田政権で国民民主の連立入りを模索した経験も踏まえ、「最低でも(来年1月の)通常国会が始まるまでには進めたい」とする。小林鷹之元経済安保相(50)は「連立はベスト」としながらも、憲法改正や安保など基本政策の一致を重視する考えを示している。

807OS5:2025/09/29(月) 21:11:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e27a2709f12987b8ca92bfbe2456a4629fc62b8
自民党総裁選で小泉氏、高市氏を猛追 「ピンチヒッター」の林氏に勢い 麻生氏の鶴の一声が焦点か
9/23(火) 19:31配信


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AERA DIGITAL

自民党総裁選候補の林芳正氏

 石破茂首相の後任を決める自民党総裁選には5人が立候補した。メディアの調査などでは、小泉進次郎農水相と高市早苗前経済安保相がトップを競り合っている情勢で、林芳正官房長官、小林鷹之元経済安保相、茂木敏充前幹事長が続くという順だ。小泉氏と高市氏の決選投票になるという見立てが多いなか、ここにきて支持を広げてきているのが、林氏だ。

【写真】まるでキングメーカー3人の”悪だくみ”? 首相経験者3人の意味深な表情の一コマ

  *  *  *

 岸田文雄元首相が率いた旧岸田派のナンバー2の座長だった林氏。9人が乱立した昨年9月の総裁選にも立候補し、1回目で65票(議員票38票、党員票27票)を獲得したが、これは高市氏、石破氏、小泉氏に次ぐ4番目の得票だった。

 石破政権では官房長官を務めたほか、これまで外相、防衛相、文科相、農水相など、どの候補よりも重要閣僚を歴任している。音楽好きとしても知られ、外相時代にイギリスのG7の夕食会で、即興でピアノを演奏したエピソードは有名だ。昨年の総裁選でも、演説会前に控室で他の候補を前に演奏し、それがSNSにアップされると「いいね」が数多くついていた。

「昨年はとうてい勝ち目はない出馬で、総裁選後の有力なポスト確保が狙いだった。しかし、今回は手ごたえがある」

 と、林氏を応援する旧岸田派のA議員は顔をほころばせる。

■林陣営が取り込み狙う「石破票」

 このA議員は、総裁選の1回目の投票でトップに立つのは小泉氏だとみている。林氏が決選投票に進むためには議員票、党員票とも昨年から上積みして、高市氏を上回る必要があるとみる。

 まず議員票。林氏の陣営が狙っているのは、昨年の総裁選で石破氏がとった「石破票」だ。

 昨年の総裁選で石破首相が勝ったのは、旧岸田派の票が決選投票で石破首相に流れたことが大きかったのは知られるところだ。A議員が振り返る。

「決選投票に高市氏が出てくれば、旧岸田派はそうでない候補にと決まっていた。たぶん、旧岸田派やそれに近い議員から、40から50票は石破首相に乗ったと思う。私も石破首相に1票でした」

 昨年の決選投票で石破氏が獲得した議員票は189票。「高市氏以外」を求めた議員が多かったとすれば、今回は小泉氏にも多く流れるだろうが、林氏も高市氏よりは一定数取り込めるとみられる。

「小泉氏や高市氏の陣営は『石破おろし』を目論んだ議員がそれなりに支援をしている。うち(林氏)の陣営は『石破おろし』にはほとんど参戦していないことが強み」(A議員)

808OS5:2025/09/29(月) 21:12:01
■まだ派閥に指令を出していない麻生氏

 一方、高市氏は昨年の総裁選では1回目の投票で議員票72票を獲得したが、これは石破首相誕生を阻止しようとする麻生太郎最高顧問が率いる麻生派が高市氏を支援したことが大きかった。だが、石破氏が首相となり、麻生派は非主流派に転落。現在、麻生氏は高市氏支持を明確にしていない。麻生派のB議員が説明する。

「どうすれば主流派に返り咲けるか、総理に影響力を行使できるかが最大のポイントでしょう。昨年は麻生氏から『高市だ』と指令がありました。今年はまだ何もありません。党内唯一の派閥で結束は固いので、親分麻生氏の鶴の一声で、一気に動きます」

 また、高市氏の支持の中核である旧安倍派は、裏金問題が影響して、昨年の総裁選後にあった衆院選、参院選で議員を大きく減らしている。これも林氏には有利に働くはずだ。

 A議員とB議員が持っていた自民党内の「票読みリスト」では、議員票は小泉氏が約110票を獲得すると予想されているのに対して、高市氏は40〜50票と昨年よりかなり減らす数字になっていた。そして林氏は60〜70票と高市氏を上回る勢いだった。

 一方、党員票はどうか。

 記者が自民党県連幹部らに取材すると、真っ先に名前が挙がるのは小泉氏だが、次いで出るのは高市氏と並んで林氏だった。

「小泉氏はまだ若すぎる。高市氏は政治手腕より、右寄りのイデオロギーが先行した感があります。野党と連立を組まないといけない難しい政局。林氏の安定感は魅力です」

 などと林氏を推す声があった。ただ、一方で、

「林氏は安定しすぎて何もせず、解党的出直しと言っていたのが反故にされそう」

 と心配する意見もあった。

 かつて自民党宏池会(旧岸田派)の職員だった政治評論家の田村重信氏はこう話す。

「昨年の総裁選で林氏が勝てる見込みは正直、なかった。しかし今回は違います。長く重要閣僚をやり、官房長官で露出回数が増え、ピアノ外交などでそれなりに知名度があがってきた。また、旧岸田派もまだまだ結束力は固い。前回は、高市氏が急上昇して決選投票にまで進出してアッと驚かせた。今回、その可能性があるのは林氏でしょう」

809OS5:2025/09/29(月) 21:12:15
■小泉首相だと「世代交代が進んでしまう」

 林氏が1回目の投票で高市氏を上回り、小泉氏vs.高市氏という決選投票の構図が、小泉氏vs.林氏という展開になるとどうなるか。

「小泉氏の最大の武器は若さと突破力、勢いです。一方、林氏は小泉氏に欠けている経験と安定感が売りです。この2人が決選投票になれば、林氏は石破首相の継承を訴えており『石破票』も期待できる。旧岸田派の援護も盤石です。旧茂木派は小泉氏が首相になると一気に世代交代が進んでしまって茂木氏の出番がなくなるので、林氏のほうが組みやすい。同じ理由でベテラン議員や地方からも、林氏に票が集まる可能性があります」(田村氏)

 林氏が外相になったときは、当時の幹事長だった甘利明氏が衆院選の小選挙区で敗れた責任をとって辞任、当時外相だった茂木敏充氏が幹事長に就任したため、後を引き継いだ。官房長官に就任したときも、前任の松野博一氏が裏金問題で更迭されたためだった。2度目の農水相になった際も、西川公也農水相が政治資金疑惑で辞任したのを受けた再登板だった。

 何度もピンチヒッターとして登場してきた林氏。誕生日が1月19日なので「永田町の119番」と自ら語っているほど、ピンチに登場する人物だ。

 林氏は9月23日の総裁選の共同記者会見でも、

「閣僚経験でも先発より抑えのほうが多かった。誕生日にちなんで119番と言われております。厳しい局面での経験をさせていただいた」

 とアピールした。

 自民党史上初の「総裁選前倒し」の動きが高まり、自民党が分裂寸前に石破首相が辞任したという危機を経ての総裁選。自公連立政権は衆参とも過半数割れという緊急事態にある。このピンチに舵を取る総裁も、「119番」の林氏になるのだろうか?

(AERA編集部・今西憲之)

今西憲之


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