[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
インド・天竺・中洋スレ
773
:
OS5
:2024/02/14(水) 13:32:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6e90c3da094a2b91e4b3b0808723965f5da3541
シャバズ氏を次期首相に 与党が擁立へ、野党も政権樹立模索 パキスタン
2/14(水) 7:37配信
時事通信
13日、パキスタン東部ラホールで記者会見するシャバズ・シャリフ前首相(EPA時事)
【ニューデリー時事】8日実施されたパキスタン国民議会(下院)選挙で政党として第1党になった与党イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)は13日、第2党となったパキスタン人民党(PPP)などと連立政権を組み、シャバズ・シャリフ前首相を次期首相候補として擁立すると発表した。
地元紙ドーン(電子版)によれば13日夜、PPP幹部らとともに記者会見したシャバズ氏は、次期連立政権は下院の「約3分の2(の議席)を占める」と述べた上で、経済危機の脱却に向け団結を呼び掛けた。
当初はシャバズ氏の兄ナワズ元首相が次期首相候補の筆頭と見なされていたが、総選挙で期待されたほど議席を伸ばせなかったことが響いた可能性がある。
一方、総選挙では最大野党パキスタン正義運動(PTI)が支持する無所属候補がPML―Nを上回る議席を得て最大勢力となった。政党ではないため、他党と連携して新政権樹立を模索している。
774
:
OS5
:2024/02/14(水) 21:05:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/b171064679a098adf3f26494f25bb9f2e602f16e
パキスタン与党、政権維持へ 下院は野党勢力多数、不安定な船出に
2/14(水) 20:15配信
毎日新聞
政党事務所前に集まるパキスタンの与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)の支持者ら=東部ラホールで2月9日、ロイター
パキスタンの与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)は13日、連立政権の樹立を目指すことでパキスタン人民党(PPP)と合意したと発表した。両党は、前政権でも連立して支えたシャバズ・シャリフ前首相を再び首相候補とする。地元メディアが報じた。ただ、下院には大きな野党勢力が維持され、新政権は不安定な運営を強いられそうだ。
選挙管理委員会によると、8日の下院選挙(定数336)で、PML―Nは直接選挙の266議席中、75議席を獲得し、PPPは54議席を得た。一般枠以外の70議席は女性と非イスラム教徒の留保議席で、各政党の獲得議席数に応じて比例配分される。これを含めて、両党は連立政権の樹立に必要な過半数の議席を確保した模様だ。
報道によると、PPP共同代表のアシフ・ザルダリ元大統領は記者会見で「国を困難な時代から救い出す」と語った。両党と協力関係にある他の少数政党も連立政権に合流する。
今回の総選挙では、無所属候補がPML―Nの獲得議席を上回る101議席を占めた。事実上その多くが所属する野党パキスタン正義運動(PTI)も与党に対抗して勝利宣言し、混乱していた。選挙戦では政策論争はかみ合わず、パキスタンで強大な力を持つ軍は与党を支援したとされる。【ニューデリー川上珠実】
775
:
OS5
:2024/02/15(木) 07:42:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/dee9675e5ba1e2bf295c5ce0d29db9dab1edabb3
パキスタン旧与党が連立合意 シャバズ・シャリフ前首相の再任目指す
2/14(水) 17:30配信
朝日新聞デジタル
パキスタン東部ラホールで13日、記者会見するシャバズ・シャリフ前首相。連立により首相再任を目指している=AP
パキスタンの次期政権をめぐり、解散総選挙の前に連立与党だったイスラム教徒連盟シャリフ派と人民党は13日夜、少数政党を加えた計6党で再び連立を組む方針で合意したと発表した。前政権で首相だったシャバズ・シャリフ氏が引き続き首相候補となる見通し。地元紙ドーンなどが伝えた。
8日に実施された総選挙では、直接選挙で選ばれる265議席のうち、汚職の罪で収監中のカーン元首相が率いる正義運動(PTI)系の無所属候補が93議席を占め、シャリフ派は75議席、人民党は54議席にとどまった。いずれも政権発足に必要な過半数には届かなかった。連立合意した6党全体では計152議席となり、29日までに招集される議会でシャバズ氏を新首相に選ぶ見通し。
シャバズ氏は、首相を3期務めてシャリフ派を率いるナワズ・シャリフ元首相の弟。軍部と対立したカーン氏が2022年4月に議会の不信任決議により失職した後、人民党などと連立し、政権を率いた。
朝日新聞社
776
:
OS5
:2024/02/21(水) 16:39:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/dedf70092380f99cf781b1279922160fb5914347
パキスタン2大政党が連立樹立で合意、首相候補はシャリフ前首相
2/21(水) 12:35配信
ロイター
2月20日、パキスタンの2大政党は、連立政権を樹立することで正式合意に達したと発表した。写真はシャバズ・シャリフ前首相。ジュネーブで昨年1月撮影(2024 ロイター/Denis Balibouse)
[イスラマバード 20日 ロイター] - パキスタンの2大政党は20日、連立政権を樹立することで正式合意に達したと発表した。8日に実施された総選挙では、どの勢力も単独過半数を確保できず、連立交渉が続けられていた。
連立政権樹立で合意したのはパキスタン人民党(PPP)とパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML─N)。
PPPを率いるブットー・ザルダリ氏は会見で、シャバズ・シャリフ前首相が連立政権の首相候補になることを確認した。また、自身の父に当たるアーシフ・アリー・ザルダリ氏が大統領候補になると述べた。
PML─Nを率いるナワズ・シャリフ氏の弟であるシャバズ・シャリフ前首相は、両党は政権を樹立できる議席数を確保しており、少数政党の支持も得ているとした。
議席数はPML─Nが79、PPPが54。小規模な4政党と合わせると、全体264議席の過半数を上回る。
777
:
OS5
:2024/02/22(木) 07:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f15f7922d7ee3a98fb3043dab97a44816de4dc7
パキスタン与党、連立継続で正式合意 最大勢力の野党政権阻止、支持者反発も
2/21(水) 18:35配信
産経新聞
【シンガポール=森浩】8日に国民議会(下院)総選挙が行われたパキスタンで20日、イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)とパキスタン人民党(PPP)が連立政権を継続すると正式発表した。選挙では国民の人気が高いカーン元首相が創設した野党のパキスタン正義運動(PTI)が弾圧されながらも最大勢力に躍進したが、多数派工作で政権樹立を阻止された。PTI支持者の反発が拡大しそうだ。
PML-Nのシャバズ・シャリフ前首相は20日の会見で「困難が伴うだろうが、団結して臨んでいく」と強調した。
選挙は事実上、小選挙区266議席を争うもので、実質的に最大勢力となったのは93議席を獲得したPTI系の無所属候補だった。だが、75議席を獲得したPML-Nと54議席のPPPは、他の少数政党も連立に加えることで、首相の選出に必要な過半数の議席を確保したもようだ。
次期首相にはシャバズ氏を擁立する。当初はシャバズ氏の兄で、PML―Nを事実上率いるナワズ氏の4度目の首相就任が有力視されたが、選挙でPML―Nが伸び悩んだことで異論が上がり、シャバズ氏に白羽の矢が立ったもようだ。
カーン氏は首相在任中、政治に強い影響力を持つ軍と対立し、今回の選挙前には複数回にわたり刑事訴追され、出馬を阻止された。PTIも政権側の弾圧で政党活動を制限された結果、多くの議員が無所属で立候補した。一連のPTI側への圧力や今回の連立合意には、PTI政権誕生を阻止したい軍の意向が働いているとされる。
PTIは21日、連立合意を巡り、X(旧ツイッター)への投稿で「有権者はカーン氏がリーダーになることを望んだ。このままではパキスタンは闇に包まれる」と反発した。
778
:
OS5
:2024/03/01(金) 11:37:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6bba760c3d687d654386006cdf3fc234f4bd38b
【軍の支配からの転換】パキスタン総選挙で起きた国民の意地、生まれたいびつな連立政権、不安定続きIMF支援は不透明
3/1(金) 6:02配信
ワシントンポスト紙の2月11日付け社説‘Pakistan’s shocking election result shows authoritarians don’t always win’が、2月8日のパキスタンの議会選挙で、大方の予想を裏切り、イムラン・カーンの党PTIの系統の候補が最大多数を獲得したことは舞台裏で政治の糸を引く軍に対するこれまでにない挑戦であること、PTIを排除した如何なる連立政権が出来ようともパキスタンの不安定性は継続することなどを論じている。要旨は次の通り。
イムラン・カーンの権力奪取を阻止しようとする軍の試みは裏目に出た。数十年の間、軍の支配的地位がこれほどまでの挑戦を受けたことはない。
昨年8月にカーンが逮捕されて以来、緊張は高まりつつあった。投票日の数日前に彼は追加的に二つの禁固刑を言い渡された。しかし、彼の政党PTI(パキスタン正義運動)が266議席のうち93議席を獲得してリードしている。
PTIの得票は単独多数には満たない。しかし、長期の連立政権樹立を巡る取引に、そして恐らくはカーンが2022年に軍と仲違いして首相の座を追われて以来の更なる混乱に、パキスタンを転落させるには十分である。
パキスタンの76年の歴史を通じて、軍は直接的にあるいは舞台裏にあって統治し、文民政府をその都合に応じて前面に押し出しあるいは倒壊させて来た。今回、軍は計算違いをしたかも知れない。
軍はPTIの指導者達を拘束し、彼等の家庭を襲撃し、彼等の親族に嫌がらせをした。明らかに威圧の下で、多くの指導者がPTIを糾弾し、カーンから距離を置いた。ジャーナリストはPTIあるいはカーンの名前に言及しないよう命ぜられた。
しかし、上記の努力にかかわらず(あるいは、その故に)、選挙は最も競争の激しいものとなった。初めて、軍の意中の候補が最多数の票を得ることに失敗した――今回の場合はPMLN(パキスタン・ムスリム連盟ナワズ・シャリフ派)のナワズ・シャリフであるが、得票数2位の75議席にとどまった。
軍はカーンを気心の合う人間と当初見做していたが、程なくして彼の根強い人気、自由奔放な外交政策、敬意の欠如に、始めは苛立ち次いで我慢出来ないこととなった。カーンはますます反米に傾き、バイデン政権を苛立たせた。
ロシアのウクライナ侵攻後、彼はモスクワにプーチンを訪問した。その間、パキスタンの民主主義あるいはその残骸に対する米国の無関心さの印象は避け難いものとなった。
どのような連立政権がまとめ上げられようと――最も有りそうなのは反PTIの政党の支持を得てシャリフが率いる政権であろう――その正統性の問題に苦しむであろう。パキスタン経済は壊滅状態にあり、国際通貨基金(IMF)の緊急支援に頼っている状況であるので、更なる不安定性が最も有りそうな結果である。
* * *
779
:
OS5
:2024/03/01(金) 11:38:13
絶たれなかったカーンの政治生命
議会下院の選挙前にはパキスタンの次の首相はナワズ・シャリフだと思われていた。彼は汚職事件で有罪判決を受け、ロンドンで4年の事実上の亡命生活を送っていたが、昨年10月に帰国した。そして、1月8日、最高裁は汚職事件を巡って公職資格を剥奪した2018年の最高裁の判断を取り消し、政治への復権を認めた。
シャリフが4度目の首相に復帰するためのお膳立てが整いつつあるように見えた。彼には軍の支持が保証されていた。他方で、軍が敵視するイムラン・カーンは牢獄につながれ、彼の党PTIは軍の圧力で空洞化を余儀なくされ事実上解体されていた。
しかし、シャリフと彼の党PMLNの勝利は確実という予測は見事に外れることとなった。稀に見る軍に対する打撃というべきであろう。
22年4月に首相の座を追われて以来、カーンは早期の総選挙を要求し、もって政権に復帰することを狙い、大衆を動員し街頭に出て政権と軍に圧力をかける行動を継続して来た。その過程で抗議デモが暴徒化して、遂には軍に彼と彼の党PTIを弾圧する口実を提供したかのように思われた。
しかし、カーンの政治生命は断たれたわけではなかった。PTIの支持者達は無所属として選挙戦を戦った。種々の選挙干渉にかかわらず、彼等は軍を後ろ楯とする既成政党(PMLNとPPP)の政治に対する不信を突き付けることとなった。
選挙結果の数字は、パキスタンの新聞DAWNが報ずるところによれば、下院の小選挙区制で選ばれる266議席(残り60議席は女性留保議席、10議席は非ムスリム留保議席)のうち、PTI系の無所属:93、PMLN:75、 PPP(パキスタン人民党):54である。しかし、ナワズ・シャリフは勝利を宣言し、PTIを排除した連立政権の樹立に迅速に動いた。
2月13日、PMLNとPPPは他の小数政党を加えた6党による連立政権の合意を発表した。首相にはシャバズ・シャリフ(イムラン・カーンの失脚の後、2023年まで首相を務めた)を擁立する。なぜナワズ・シャリフでなく彼の弟なのかは明らかでないが、恐らく、選挙結果と軍との相性に関係があろう。
それでも、カーンが救世主ではない理由
いずれにせよ、この連立政権はその正統性を問われざるを得まい。カーンは獄中から支持者に対し、選挙の不正な操作で失われた議席を裁判に訴えて取り返すよう指示している。
パキスタンが最も必要とするのは国内の平静と安定性であるが、それは望むべくもない。パキスタンは4月以降に新たなIMFの支援を必要としているようであるが、そのためには国民に痛みを強いる改革が必要となる。しかし、議会に100人近いPTI系の反対勢力を抱えて、統治は困難の度を増すであろう。
とはいえ、カーンが首相に返り咲くことはパキスタンにとって更に大きな惨事に違いない。救世主として振舞う彼の扇動的なポピュリズムは有害である。パキスタンが必要とするのはカリスマではなく、新鮮で冷徹なリーダーシップであろうが、それが期待出来る状況とも思われない。
岡崎研究所
780
:
OS5
:2024/03/03(日) 21:51:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e0625e344404ee611a9a42ba463d398f1cc5d69
パキスタン首相にシャバズ・シャリフ氏再選 カーン元首相系を退ける
3/3(日) 20:30配信
朝日新聞デジタル
パキスタン東部ラホールで2月13日、記者会見するシャバズ・シャリフ前首相=AP
パキスタン議会下院は3日、先月8日に実施された総選挙を受けて首相指名投票を行い、シャバズ・シャリフ前首相(72)を過半数の賛成で再選した。軍部と対立して汚職の罪で収監中のカーン元首相の正義運動(PTI)を除く主要各党が一致して支持した。
シャバズ氏は3期首相を務めたナワズ・シャリフ元首相の弟。カーン元首相が軍部と対立した末、不信任決議で解任された2022年4月から、総選挙へ向けて議会が解散された23年8月まで首相を務めた。
総選挙では、候補者全員が無所属での立候補を余儀なくされ、選挙運動も制約されたPTI系が予想外に善戦し、最多の議席を獲得。軍部の支持を受けたとみられるシャリフ兄弟のイスラム教徒連盟シャリフ派は苦戦し、2位にとどまった。しかし、3番手でブット家が率いる人民党など主要政党と連立で合意。首相指名では、PTI系の候補者を201票対92票の大差で退けた。
国会議員や地方議員らが投票する大統領選では、連立合意に基づき人民党から、故ベナジル・ブット元首相の夫のザルダリ元大統領が選ばれる見通し。
カーン派は議会での政党要件を満たすため、当選議員の多くがイスラム主義の小政党に参加した。しかし、獲得議席に応じて割り振られる女性や非イスラム教徒の留保枠が配分されなかった。こうした手続きのほか、総選挙の投開票自体に不正があったと主張し、法廷闘争や街頭デモを続ける方針だ。(武石英史郎)
朝日新聞社
781
:
OS5
:2024/03/04(月) 21:11:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/79ddcb688bb397c172cc82cf1dd5158d23905d6c
シャバズ前首相を再任 弱い権力基盤、軍の影響拡大も パキスタン下院
3/3(日) 17:52配信
時事通信
パキスタン下院=2月29日、イスラマバード(EPA時事)
【ニューデリー時事】パキスタン国民議会(下院)は3日、新首相を選ぶ投票を行い、与党イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)を率いるシャバズ・シャリフ前首相(72)を再任した。
PML―Nは2月の下院選で議席を伸ばせず、他の党との連立で過半数を確保した。権力基盤は弱く、国内で強大な力を握る軍の影響力が強まる可能性がある。
シャバズ氏は過去3度首相を務めたナワズ・シャリフ氏の弟。パキスタンは危機的な経済やテロの頻発など多くの課題を抱え、待ったなしの対応を迫られる。昨年8月の下院解散に伴い、シャバズ内閣は総辞職し、選挙管理内閣が置かれていた。
782
:
OS5
:2024/03/10(日) 21:51:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5f8039948ea1def9ccbb0e864229a1269dcca5a
新大統領にザルダリ氏選出 故ブット元首相の夫 パキスタン
3/9(土) 22:51配信
時事通信
パキスタン人民党(PPP)共同総裁のザルダリ氏=2023年12月、パキスタン・ラルカナ(AFP時事)
【ニューデリー時事】パキスタンで9日、上下両院と州議会の議員投票による大統領選挙が行われ、連立与党の一角であるパキスタン人民党(PPP)共同総裁のザルダリ元大統領(68)が、野党の擁立した候補を退け選出された。
ザルダリ氏は2007年に暗殺されたブット元首相の夫。08〜13年に大統領を務めた。大統領は名目的な国家元首で、任期は5年。政治の実権は首相にある。
783
:
OS5
:2024/03/10(日) 21:53:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0bffaa8eec7b83a09bf4e5e46b86e01b6f3ffc7
人口世界一のインド、迫る巨大な総選挙 現首相は支持率圧倒、野党側は「顔」も決まらず
3/9(土) 8:00配信
共同通信
インド北東部アッサム州グワハティで支持者に手を振るモディ首相=2024年2月(ロイター=共同)
中国を抜き人口世界一となったインドで4〜5月にも総選挙(下院定数545)が実施される。圧倒的支持率を誇るモディ首相の与党インド人民党(BJP)に対し、野党は約30政党で「インド国家開発包括同盟(INDIA)」を昨年7月に結成、総力戦で臨む構えを見せた。しかし選挙が迫る中、首相候補も未定のまま。期待感は急速にしぼんでいる。(共同通信=高司翔一郎)
BJPはモディ氏を初めて首相候補とした2014年の選挙で282議席を占め、1984年以来となる単独過半数を獲得した。2019年の前回選挙では303議席と積み増し、モディ氏は今回370議席以上を確保できると自信を見せる。
モディ氏は堅調な経済を背景に根強い人気を誇る。地元メディアによると、モディ政権下の2期10年でインドの国内総生産(GDP)は10位から5位に浮上した。モディ氏は、3期目に入れば日本やドイツを抜き、米国と中国に次ぐ3位になるとアピールする。
インドでは貧困層の多さが問題となってきたが、モディ氏は過去5年間で1億3千万人以上が貧困から抜け出したとも訴える。空港や高速道路網、都市鉄道網などのインフラ整備も進み、目に見える形で人々に豊かさをもたらした。
対抗するのは、インド政界の名門「ネール、ガンジー家」の子息ラフル・ガンジー氏が実質的リーダーを務める最大野党、国民会議派を中心とした野党連合だ。「BJP1強」を打開しようと、デリー首都圏や北部パンジャブ州で人気がある庶民党、西ベンガル州で強い勢力を持つ草の根会議派などとINDIAを結成した。
しかし「顔」となる首相候補を巡っても対立。今年1月には大票田の東部ビハール州で州首相を務める実力者クマール氏が率いるジャナタ・ダルが離脱、BJP側に合流した。
BJPはヒンズー至上主義団体「民族義勇団(RSS)」を支持母体とする。14億2千万人を超える人口の約8割はヒンズー教徒で、モディ政権下でイスラム教徒など少数派との分断が進んだと指摘されている。
モディ氏は1月22日、北部の聖地アヨドヤでヒンズー教寺院の落成式に出席した。約30年前にRSSなどに破壊され全土で千人以上が死亡する宗教暴動の原因となったモスク(イスラム教礼拝所)跡地で、寺院建設を前回選で公約に掲げていた。多数派に成果を誇示しており、モディ政権3期目入りが濃厚となりつつある。
インドの有権者は10億人近く「世界最大の民主主義国家」とも呼ばれる。総選挙では、有権者の多さや国土の広さなどから、投票は州や地域別に複数回設定され、開票までに1カ月程度かかるのが通例だ。電子投票機が用いられる。文字を読めない人も多いため、候補者の名前以外に顔写真や政党のシンボルマークが示され、投票時に判別しやすいよう工夫されている。
784
:
OS5
:2024/03/19(火) 22:53:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/644ac858beb637e5062ab2a2a05d92a2a577bbf6
印高速鉄道「26年に開業」 新幹線方式導入、開業遅れ 鉄道相
3/19(火) 21:53配信
時事通信
【ニューデリー時事】インドのバイシュナブ鉄道相は19日、日本の新幹線方式を導入して建設中のインド初の高速鉄道は「2026年に開業する」との見通しを示した。
首都ニューデリーで開かれた地元民放主催のイベントでの発言。
当初23年の開業が見込まれていたが、新型コロナ禍の影響などで大幅に遅れている。総延長は西部のマハラシュトラ州ムンバイとグジャラート州アーメダバード間を結ぶ約500キロ。バイシュナブ氏によると、まずはグジャラート州内の二つの駅を結ぶ約50キロ区間で開業する。
785
:
OS5
:2024/03/20(水) 09:42:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/e414da953faa973497b21f88d2c30055842e97d4
「イスラム排斥」懸念の法施行 総選挙前、与党支持拡大狙いか インド
3/19(火) 20:32配信
11
コメント11件
時事通信
インドの改正国籍法施行に反対する学生団体やNGOのメンバー=13日、南部ベンガルール(EPA時事)
【ニューデリー時事】インド政府が、少数派のイスラム教徒排斥につながると批判されていた改正国籍法の施行を発表し、波紋を広げている。
総選挙が間近に迫った時期だけに、ヒンズー至上主義団体を後ろ盾とするモディ政権による支持拡大を狙った一手とみられている。
「世俗国家なのに、宗教に基づく差別が生じている。100%(与党による)選挙アピールのためだ」。首都ニューデリーのイスラム系大学院に通う男子学生(23)は憤った。総選挙は4月19日から6月1日にかけ、7段階に分けて投票が行われる。
政府は今月11日、改正国籍法の運用規則を唐突に発表。同法はパキスタン、バングラデシュ、アフガニスタンのイスラム圏3カ国で宗教的迫害を受け逃れてきた不法移民に、一定の条件下で市民権(国籍)を与える内容だ。対象はヒンズー教徒やシーク教徒らで、イスラム教徒は含まれない。
2019年末に成立したものの、直後から「差別的だ」として、イスラム教徒だけでなく多数派のヒンズー教徒も抗議デモを展開。警官隊との衝突で死者や逮捕者が相次ぎ、4年以上も施行が見送られてきた。
同法施行によって、将来的にイスラム系国民の国籍剥奪につながるのではないかとの懸念が再燃。野党・全インド統一ムスリム評議会のオワイシ党首は、X(旧ツイッター)に「宗教が国籍の根拠として認められたら、次は宗教を理由に否定することになる」と投稿した。
アフガンのイスラム主義組織タリバン暫定政権からも、懸念の声が上がっている。報道担当幹部のシャヒーン氏はインドのニュースサイト「ワイヤ」に対し、アフガンでは「少数派への迫害はない」と主張。その上で、同法について「(イスラム教徒を含む)全ての人のためのものであるべきだ」と注文を付けた。
こうした声に、インド政府は釈明に追われている。シャー内相は14日、地元メディアのインタビューで「国籍を付与するための法律であって、奪う法律ではない」などと語った。
786
:
OS5
:2024/03/22(金) 15:41:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/31f261a78d16705eec5356fbcf9bf9f0f107442b
インド総選挙控え、野党側の摘発相次ぐ 「民主主義はない」と批判も
3/22(金) 14:30配信
朝日新聞デジタル
インドの首都ニューデリーで2024年3月21日、デリー首都圏政府首相のアルビンド・ケジリワル氏の逮捕を受けて反発する支持者ら=AP
4月から実施される総選挙(下院)を間近に控えるインドで、当局による野党側への捜査や摘発が相次いでいる。21日には首都ニューデリーを管轄する野党政党のトップが逮捕され、「政権による弾圧だ」との声もあがっている。
経済犯罪などを担当する捜査当局は21日夜、デリー首都圏政府首相のアルビンド・ケジリワル氏を逮捕した。地元メディアなどによると、酒類販売の規制解除に関する政策を巡って汚職容疑があり、関与が疑われているという。ケジリワル氏が率いる「庶民党」は、逮捕が不当だとして最高裁判所に申し立てをしたという。
首都の行政を担うケジリワル氏は、貧困層の教育現場や公立病院の整備などを推進し、支持を得てきた。国会で多数派を占める与党「インド人民党」のナレンドラ・モディ首相に批判的な野党の有力指導者の1人としても知られ、今回の総選挙でも候補者を擁立している。
一方、過去の納税を巡って税務当局から調査を受けていた最大野党「国民会議派」のラフル・ガンジー元総裁は、21日に開いた会見で、「(当局によって)我々の銀行口座が全て凍結されたため、選挙集会などを実施することができない」などと主張。「インドにはいま、民主主義はない」とも語り、モディ政権を批判した。
総選挙は、4月19日から6月1日にかけて、地域ごとに7回に分けて投票が行われ、6月4日に一斉に開票される。有権者は約9億6880万人に上り、「世界最大の選挙」とも呼ばれる。事前の世論調査では与党の優勢が伝えられていた。(ニューデリー=石原孝)
朝日新聞社
787
:
OS5
:2024/03/23(土) 01:08:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/983f8708f877cb9bb171a59d619c05692ca98224
首都圏政府トップ、汚職で逮捕 モディ氏政敵、選挙前に波紋 インド
3/22(金) 7:18配信
時事通信
インドのデリー首都圏政府のケジリワル首相=2月8日、ニューデリー(EPA時事)
【ニューデリー時事】インドの捜査当局は21日夜、首都ニューデリーを管轄するデリー首都圏政府トップのケジリワル首相(55)を逮捕した。
地元メディアによると、逮捕容疑は酒類の販売政策に絡む汚職に関与した疑い。
首都圏議会与党・庶民党を率いるケジリワル氏はモディ首相の「政敵」として知られ、モディ氏の政権運営をたびたび批判してきた。総選挙の最初の投票が4月に迫る中、国政与党・インド人民党(BJP)に対抗する野党連合の有力な指導者の一人だっただけに、波紋を広げそうだ。
庶民党はX(旧ツイッター)で、逮捕は政権による陰謀だと訴え、モディ氏を「独裁者」と非難。「逮捕を恐れず、息を引き取る瞬間まで戦う」と徹底抗戦を宣言した。
788
:
OS5
:2024/04/01(月) 16:45:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a6403cf843fa1260d80524f23a6e9379eb372ed
インド与党優勢、野党寝返り続出 総選挙、19日から投票
4/1(月) 16:36配信
共同通信
【ニューデリー共同】インドで今月19日に下院(定数545)総選挙の投票が始まる。中国を抜いて人口世界一となった「世界最大の民主主義国家」の行方に関心が集まる中、モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)は好調な経済を背景に選挙戦を優位に展開。野党から多くの有力者がBJPに相次いで移籍している。投票は6月1日にかけて7回に分けて実施、6月4日に一斉開票される。
最大野党は、政界の名門「ネール、ガンジー家」の子息ラフル・ガンジー氏が実質的リーダーを務める国民会議派だが、衰退に歯止めがかからない。ラフル氏は2019年に国民会議派の総裁として初めて総選挙を戦ったがBJPに惨敗した。
789
:
OS5
:2024/04/04(木) 08:54:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/47a4d76a96a22251bc91fa5bf3f0320262562786
首相の「政敵」逮捕に野党抗議 総選挙控え対立激化 印
4/4(木) 7:05配信
時事通信
3月31日、インドの首都ニューデリーで開かれた集会で気勢を上げる野党支持者(AFP時事)
【ニューデリー時事】インドの有力野党政治家の逮捕を巡り、野党側が捜査機関を使った「弾圧」だとして与党・政権への批判を強めている。
与党側は適切な手続きにのっとっただけだと主張。19日から投票が始まる総選挙を前に、与野党の対立が激化している。
「民主主義と独裁のどちらを望むのか、決めなければならない。独裁を支持する者は国から締め出す必要がある」。3月31日、最大野党・国民会議派のカルゲ総裁は首都ニューデリーで開かれた大規模集会でこう訴え、与党インド人民党(BJP)やその支持母体を「毒」と切り捨てた。
集会は、ニューデリーを管轄するデリー首都圏政府トップ、ケジリワル首相の逮捕に抗議するために開催。国民会議派や、ケジリワル氏率いる庶民党など野党各党の指導者が顔をそろえ、数千人の支持者が気勢を上げた。
モディ首相の「政敵」として知られ、与党を糾弾してきたケジリワル氏は3月21日、酒類の販売政策に絡む汚職に関わった容疑で逮捕された。逮捕に関しては、ドイツや米国が司法手続きの透明性を確保するよう訴える声明を出した。
これに対しインド政府は、両国の駐在外交官を呼び出して抗議。インド外務省のジャイスワル報道官は「わが国の選挙や司法手続きに対する外部からの非難は全く容認できない」と反発した。
与野党は、税務当局が国民会議派の複数の銀行口座を税務申告の遅れを理由に凍結したことを巡っても、応酬を繰り広げている。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、ケジリワル氏の逮捕を含め政権による「弾圧」であり、「当局が人権と法のルールを露骨に軽視していることを明確に示している」と指弾した。
790
:
OS5
:2024/04/09(火) 08:57:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/f908aa40a1cb86276b8efbbae00b312eaf803d4f
野党連合、まとまり欠き弱体化 総選挙前に「寝返り」や離脱 インド
4/9(火) 7:04配信
1
コメント1件
時事通信
インドのモディ首相=3月31日、北部ウッタルプラデシュ州メーラト(EPA時事)
【ニューデリー時事】インドで5年の任期満了に伴う下院(定数545)総選挙の投票開始が19日に迫る中、野党連合の弱体化が鮮明になっている。
選挙戦を優位に進めるモディ首相率いる与党連合への「寝返り」や離脱が続き、統一的な首相候補もいまだ決まっていない。
東部ビハール州で7日に開かれた与党連合の選挙集会で、クマール州首相が隣に座るモディ氏の足を軽く触ったように見える動画がSNSで拡散し、物議をかもした。足に触れるのはヒンズー教で目上の人に敬意を示すあいさつだ。
同州の地域政党を率いる有力政治家のクマール氏は1月、自ら結成に尽力した野党連合「インド国家開発包括同盟(INDIA)」を離脱。インド人民党(BJP)を軸とする与党連合と手を組んだ。寝返りを象徴するような動画が拡散されたことで、野党連合からは「とても気分が悪い」との反応が出た。
背景には、野党連合では総選挙で勝てないとの判断があったとみられている。地元民放などが3月実施した世論調査では、小選挙区で選出される543議席のうち与党連合は399議席、BJP単独でも過半数の342議席を得る見通しだ。これに対し野党連合は94議席にとどまる。
この他、野党「草の根会議派」党首を務める西ベンガル州のバナジー州首相も候補者調整に関する意見の相違を理由に野党連合からの離脱を表明。総選挙を単独で戦う意向を示している。
野党連合の「顔」となる首相候補を巡る内紛も報じられた。モディ氏は7日の演説で「野党連合はビジョンと信頼性に欠ける」などとやゆした。
791
:
OS5
:2024/04/14(日) 17:21:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/d298c6cad94b1cb67acddb38286101e9114607bc
与党優勢、モディ首相3選濃厚 有権者9.7億人、投票まで1週間 インド総選挙
4/12(金) 20:16配信
時事通信
演説するインドのモディ首相=6日、西部プシュカル(AFP時事)
【ニューデリー時事】5年の任期満了に伴うインド下院(定数545)総選挙の投票開始まで12日で1週間。
経済成長が続く中、各世論調査では与党インド人民党(BJP)の圧勝が見込まれ、モディ首相の3期目入りが有力視されている。対する野党連合はまとまりを欠き、厳しい情勢だ。
投票は19日を皮切りに全土で7回に分けて実施。6月4日に一斉開票する。「世界最大の民主主義国」を自負するインドは昨年、中国を抜き14億2600万人で世界一の人口大国になった。選管によると、有権者数は約9億6880万人。
モディ氏は2014年の首相就任以降、トップダウン型の政権運営や積極的な外資導入などでおおむね年率7%前後の高い経済成長を実現。次の任期でインドは「世界3位の経済大国になる」と豪語してきた。半面、ヒンズー至上主義色が濃く、少数派のイスラム教徒に厳しい政策を取ったり、捜査機関を使い政敵を排除したりする姿勢も目立つ。3期目は強権化に拍車が掛かる恐れもある。
地元民放インディアTVなどが3月に実施した調査では、小選挙区で選ばれる543議席のうちBJPを中心とする与党連合は399議席、BJP単独でも過半数の342議席を得るとの予測が出た。一方、国民会議派を軸とする野党連合「インド国家開発包括同盟(INDIA)」は94議席にとどまる。
BJPは303議席を得た前回19年を大幅に上回る370議席獲得を目指す。モディ氏は6日、西部ラジャスタン州での集会で経済成長の実現やインフラ整備といった約10年の実績を強調。「BJPだけがこの国に必要な発展をもたらすことができる」と訴えた。
一方、国民会議派は深刻化する若年層の失業率改善や低カースト層への優遇策などを選挙公約に盛り込んだ。同党を実質的に率いるラフル・ガンジー元総裁は5日の記者会見で、BJPを念頭に「憲法や民主主義を破壊しようとする人々との戦い」と強調。「メディアが伝えるプロパガンダよりも接戦だ」と語り、勝利への自信をのぞかせた。
792
:
OS5
:2024/04/22(月) 10:47:50
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024041901227&g=int
「与党は開発進めて」 宗教分断拡大に懸念も―インド総選挙
時事通信 外信部2024年04月20日07時03分配信
【ラームプル時事】インド総選挙の1回目の投票が行われた19日、北部ウッタルプラデシュ州ラームプルでは投票所に訪れた住民が列をつくった。有権者からは、モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)の政権運営の手腕を評価する声が上がる一方、同党の掲げるヒンズー至上主義が宗教間の対立をあおっているとの懸念も聞かれた。
土木技師のウパ・ディヤさん(27)はBJPの候補者に投票。モディ政権が取り組んできた教育施設や水道の建設といったインフラ整備を評価しているといい、「さらに国の開発を進めてほしい」と語った。溶接工のヌール・アフメドさん(28)は地域政党の候補に投票したというものの、「今の政権は失業問題と物価高騰を除けばよくやっている」と話した。
ラームプルは国内で少数派のイスラム教徒が多い土地だ。地元の教育機関で薬学を学ぶイスラム教徒のアジル・カーンさん(27)は「BJPは(1月にウッタルプラデシュ州アヨディヤに建設された)ヒンズー教寺院のことや、ヒンズーとイスラムの信者間の断絶しか語らず、好きではない。両信者間に調和が生まれないのはBJPのせいだ」と語気を強めた。
793
:
OS5
:2024/04/22(月) 10:48:16
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024041900794&g=int
与党の支持基盤拡大も 鍵は牛肉食?、野党は南部に強み―印総選挙
時事通信 外信部2024年04月20日07時04分配信
【ラームプル時事】19日に総選挙の投票が始まったインドは、日本の約9倍の国土に言葉や宗教もさまざまな14億人超が暮らす。与野党の伝統的な支持基盤は地域や社会集団ごとに異なってきたが、近年は与党インド人民党(BJP)が階層を超え、支持を拡大しているとの指摘もある。
ヒンズー至上主義団体・民族義勇団(RSS)を支持母体とするBJPの支持基盤は、同国特有の身分制度カーストの上位層や都市住民とされてきた。対する最大野党・国民会議派は低カースト層や農民が主に支持してきた。
地理的にBJPが強いのは「牛肉を食べない地域」(外交筋)。つまり牛を神聖視するヒンズー教の影響が色濃いエリアで、おおむね北部や西部だ。選挙戦では同党から出馬した女性候補者が過去に牛肉を食べたと指摘され、SNSを中心に「炎上」した。
これに対し、会議派や地域政党の牙城となってきた屈指のIT都市ベンガルールを擁するカルナタカ州やケララ州といった南部は牛肉食に比較的寛容。モディ首相は選挙戦で南部に何度も足を運び、切り崩しを図ってきた。
ただ、2019年の前回総選挙でBJPは苦手としていた農村部でも一定の票を得るなど、従来の見方は必ずしも当てはまらなくなっている。政治アナリストのスミット・ピール氏は、現政権が農村部のインフラ建設や福祉政策を推し進めたことなどが奏功したと分析。「支持者は今や社会階層を超えて全土に広がっている」と語った。
ピール氏はまた、現政権が今年1月、聖地とされる北部アヨディヤのモスク(イスラム礼拝所)跡地にヒンズー教寺院を建設したことで支持基盤をさらに拡大させたとも指摘した。寺院建設はBJPの長年の公約だった。
794
:
OS5
:2024/04/22(月) 10:51:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024042000314&g=int
過去5年で「ヒンズー国家」化進展 モディ政権2期目、少数派は危機感―インド
時事通信 外信部2024年04月21日07時11分配信
インド北部アヨディヤに建設されたヒンズー教寺院に祭られたラーマ神の像に手を合わせるモディ首相(左)=1月22日(インド政府報道情報局提供)
【ニューデリー時事】インドのモディ政権は2期目の過去5年間で、多数派のヒンズー教徒の利益に沿った政策を次々に実行し、政教分離や多様な宗教を尊重する「世俗国家」から「ヒンズー国家」色を強めた。19日に投票が始まった総選挙で、少数派のイスラム教徒の有権者は危機感を募らせている。
「モディ首相や与党は、ヒンズーとイスラムの分断にしか焦点を当てていない。そのせいで両信者間に調和が生まれない」。北部ウッタルプラデシュ州ラームプルで同日、投票に向かっていたイスラム教徒の男性(27)はそうこぼした。ラームプルにはイスラム教徒が多く住む。
政府は3月、かねてイスラム教徒に対し「差別的」との批判があった改正国籍法の施行を発表した。パキスタンやバングラデシュなど近隣のイスラム圏3カ国での宗教的迫害から逃れてきた不法移民に市民権(国籍)を与える内容だが、対象はヒンズー教徒やシーク教徒らで、イスラム教徒は含まれていない。
1月には同州アヨディヤのモスク(イスラム礼拝所)跡地に、政府が事実上主導しヒンズー教寺院を建設した。式典に出席したモディ氏は「民族意識の(結実した)寺院だ」と演説。同氏は与党インド人民党(BJP)の支持母体であるヒンズー至上主義団体・民族義勇団(RSS)出身だ。
同地にあったモスクは1992年、「ヒンズー教寺院の跡地に建てられた」と主張する過激派に襲撃され破壊。寺院の「再建」はBJPの長年の公約だった。
2019年には、国内で唯一イスラム教徒が多数派だった北部ジャム・カシミール州の自治権を剥奪。二つの連邦直轄地に分割した。
ヒンズー国家化が進む中、地元の作家ジヤ・ウス・サラム氏は米誌タイム(電子版)への寄稿で「私たちイスラム教徒は2億人いるが、今日のインドで目に見えない存在となっている」と疎外感を表した。
795
:
OS5
:2024/04/26(金) 08:03:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d2c50309cceb9cfb090b12a95ad68b620fcbda
「世界一お金がかかる」インド総選挙 人口の多さ以外にもあった事情
4/26(金) 7:00配信
朝日新聞デジタル
インド北部メーラトで2024年4月23日、与党インド人民党の旗を振る支持者たち=AP
6月まで実施されているインドの総選挙は、支出されるお金も桁違いだ。その費用は約2兆円とも言われ、地元メディアは「世界で最もお金のかかる選挙になるだろう」と報じている。
選挙管理委員会などによると、インドの人口は増加を続け、昨年には中国を抜いて世界一になったとされる。18歳以上の有権者は9億7千万人近くに上り、投票所は約100万カ所に設置、約1500万人を配置するスタッフの人件費も必要だ。4月19日〜6月1日に地域ごとに7回に分けて投票が行われるなど、長期戦になっている。
立候補する人も多く、その分お金もかかる。
2019年に実施された前回の総選挙では、670超の政党から8千人以上の候補者が出馬。各候補は今回、選挙カーの用意や集会の開催などのため、最大950万ルピー(約1760万円)の支出が認められている。候補者側が負担するケースが多いとされる。前回までは700万ルピーだったが、国内のインフレ率などを踏まえて、支出額の目安が増やされた。
調査機関「メディア研究センター(CMS)」の推計では、前回の総選挙全体では約5500億ルピーの費用がかかったとみられ、1998年の900億ルピーから6倍強にまで増えている。
朝日新聞社
796
:
OS5
:2024/05/13(月) 08:49:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/95c67049fcb3dc8f69b551a3e2ec7cfcb31a7da5
自治権剥奪、根強い不信感 総選挙投票控えるカシミール中心都市 インド
5/13(月) 7:10配信
時事通信
11日、インド北部スリナガル近郊で開かれた総選挙候補者の集会
インド北部の連邦直轄地ジャム・カシミールの中心都市スリナガルで13日、総選挙の投票が行われる。
【ひと目でわかる】カシミール地方
同都市を「夏の州都」としていたジャム・カシミール州が2019年に解体されて以降初の選挙。自治権を剥奪された住民の政権に対する不信感は根強い。
◇候補擁立せず
「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフをかぶった女性の姿が目につく一方で、この時期は国中で掲げられているヒンズー至上主義の与党インド人民党(BJP)の旗は見当たらない。スリナガルは、イスラム教徒が住民の大半を占めている。
国内で唯一イスラム教徒が多数派だったジャム・カシミール州は、かつて藩王国だった歴史的経緯から、憲法上特別な自治権が認められていた。しかし、モディ政権は19年にこの憲法規定を廃止。ジャム・カシミールとラダックの二つの連邦直轄地に分割した。パキスタンからの越境テロを防ぐための治安強化が名目だったが、政権のイスラム教徒に対する弾圧と受け止められた。
「反ムスリム(イスラム教徒)のBJPは嫌いだ」。市内で鳥肉販売店を営むイナヤット・トゥラバットさん(34)はこう語気を強め、「州の解体で仏教徒が多く住むラダックが分離した。(異なる宗教信者が)共に暮らす複合的な文化が壊されてしまった」と嘆息した。
BJPは今回の選挙でスリナガルを含むカシミール地方の三つの選挙区に候補者を擁立していない。地元メディアによると、過去約30年では初めて。当選の見込みが薄いと判断したとみられる。
◇乏しい経済恩恵
スリナガルの選挙区の候補者の多くは地域開発や雇用確保を公約に掲げる。特に若者の失業は深刻で、国際労働機関(ILO)の報告書によればジャム・カシミールにおける中等教育を受けた15〜29歳の若者の失業率は22年時点で約34.8%。地元の大学院に通うシャウカット・サタールさん(25)は「19年以降テロは減ったが、経済は良くなっていない」と話す。
観光名所の湖周辺で魚を売っていた女性(35)は「人々は職を失い、魚を買うお金もない」とこぼした。政権は当時、連邦直轄地とする理由の一つに経済発展の促進を挙げたが、女性は「約束を守っていない」と批判。「私たちのために誰も何もしてくれない」と政治への不信感をあらわにし、投票に行くつもりはないと語った。
中心部は至る所に検問所が設けられ、銃を構えた治安要員が目を光らせていた。外国メディアは入域に際し政府の許可証が必要。取材には治安上の問題を理由に地元の警察関係者と情報当局者が同行した。情報当局者は「プロトコル(規約)に従っているだけ」と説明したが、政治的に敏感な地域だけに、メディアの監視を兼ねているとみられる。
797
:
OS5
:2024/05/26(日) 09:31:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/a80ad39e43983ba228c153e5c8f954d3a4002676
対パキスタン、揺らぐ関係 テロに萎縮、経済不振で投資選別 中国
5/26(日) 7:10配信
時事通信
中パ両国を結ぶカラコルム・ハイウエー。中国の支援で完成した=5日、パキスタン北部
【北京時事】「鉄のように固い友情」と称される中国とパキスタンの関係が揺らいでいる。
政治的な連帯に変わりはないものの、パキスタンの政情不安を受け、中国企業の対パ投資は萎縮。中国経済の低迷を背景に、投資選別の傾向も強まり、経済的なつながりが薄まりつつある。
中国は、自国と同様にインドとの領土問題を抱えるパキスタンとの関係を重視してきた。標高4000メートルを超える谷間を縫い、パキスタン北部と中国西部を結ぶ全長1000キロを超える舗装道路「カラコルム・ハイウエー」は中パ協力の象徴だ。難工事の末、1978年に完成。中国は建設工事や補修を全面的に支援した。
2013年以降は「中パ経済回廊(CPEC)」構想に基づき、パキスタンでインフラ整備が進められている。新華社通信によると、同国はCPEC絡みで22年末までに254億ドル(約4兆円)の直接投資を受け入れた。アラビア海に面する戦略的要衝、パキスタン南西部ではインド洋進出を目指す中国の協力で、グワダル港の開発が進んだ。
だが、パキスタンでは近年、中国人へのテロ攻撃が続出。政治の混乱も深まった22年ごろからは、「CPECの進展は著しく困難に陥っている」(専門家)といった論調が中国側で目立ち始めた。同年の対パ直接投資は前年比で22.5%減少。パキスタンでは中国に代わり、サウジアラビアなどに期待する声が強まっている。
投資の減少については「中国の戦略変更」が理由との見方も出ている。不動産不況が長期化し、経済低迷に苦しむ中国では、投資先は明確に利益を得られる事業などに絞るべきだとの声が広がり、中国の対外直接投資は21年以降、頭打ちだ。パキスタンへの投資や支援の一部は政治的な判断で決まっていたとの指摘もあり、優先的な見直し対象になっている可能性がありそうだ。
798
:
OS5
:2024/06/01(土) 16:37:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a1ea1d2d3f5dbfbe11ed0c73b194b195b9e885d
分断広がるインド社会、モスク跡地にヒンズー寺院に「夢がかなった」「悪夢だ」
6/1(土) 10:55配信
産経新聞
インド北部ウッタルプラデシュ州アヨディヤで、モスク(イスラム教礼拝所)跡地に建立されたヒンズー教寺院付近の門。ヒンズー教の神が描かれている(森浩撮影)
インドで6月4日、5年に1度の下院(定数545)総選挙の開票が行われる。モディ首相への支持は厚く、選挙戦は与党インド人民党(BJP)が優勢だ。モディ政権はヒンズー教の理念による国家統合を目指し、国内では少数派イスラム教徒が強く反発。インドの世俗主義が揺らぐ中、モスク(イスラム教礼拝所)跡地に1月、ヒンズー教寺院が建立された北部ウッタルプラデシュ州アヨディヤでは社会の分断が垣間見えた。(アヨディヤ 森浩)
【写真をもっとみる】モスク(イスラム教礼拝所)跡地にヒンズー教寺院が建立され、参拝するヒンズー教徒でにぎわいをみせている
■「ヒンズー教徒の夢」5カ月で1500万人
「ヒンズー教徒の夢がかなった。数百年間、この地に寺院を望んでいた」。寺院前で入場を待っていたスダ・シャルマさん(50)は寺院建立を歓迎した。シャルマさんは家族5人で自宅からバスを乗り継いで20時間以上かけてアヨディヤを訪れたという。
気温が40度を超える中、5月下旬のこの日、数万人の信者が集まった。1月の建立以来、寺院の来訪者は既に1500万人を超えた。「夢がかなった」とは大げさではなさそうだ。
アヨディヤでは16世紀、イスラム系王朝のムガル帝国がモスクを建立した。ヒンズー教徒団体は20世紀に入り、モスクのある地点がヒンズー教の聖地だと主張。1992年に一部信者が暴徒化してモスクを破壊し、全土で2千人以上が死亡する暴動に発展した。
2014年発足のモディ政権はヒンズー教徒の利益を最重要視し、アヨディヤでの寺院建立を公約に掲げた。選挙に間に合わせるように今年1月に行われた落成式典でモディ氏は「何千年経っても、人々はこの日を忘れないだろう」と万感の思いを込めた。「人々」とはヒンズー教徒を指すことは明らかだ。
■イスラム教徒は「侵入者」
「古くからのモスクはもう再建されない。悪夢だ」。寺院周辺のにぎわいの一方、イスラム教徒の男性は暗い表情を浮かべた。取材に応じた地元イスラム教団体幹部のモハマド・カドリさん(32)は、「インドのイスラム教徒の未来は危険にさらされている」と憂慮した。
カドリさんによると、アヨディヤには寺院建立前からヒンズー教徒の流入が進むと同時に、イスラム教徒への迫害が広がったという。BJPの政治家によって、地域のモスクへの水の供給が遮断され、ヒンズー教徒による襲撃事件も相次ぐ。何者かによる暴行を2度受けたカドリさんは「ヒンズー教徒は聖地アヨディヤに住むイスラム教徒が邪魔で仕方がない」と話した。
モディ氏はヒンズー教徒を優遇する一方、イスラム教徒を軽視するかのような姿勢を示す。今年3月には移民に市民権を与える「市民権改正法」を施行したが、イスラム教徒は対象外とし、「宗教的差別だ」との批判が上がった。モディ氏は今回の選挙の集会でイスラム教徒を「侵入者」と呼んで、批判している。
モディ氏の姿勢に共鳴するかのように国内では反イスラム感情が高まり、ヒンズー教徒が神聖視する牛を売っていたイスラム教徒が殺害される事件も相次ぐ。米ピュー・リサーチ・センターの調査(21年発表)によると、過去1年で宗教的な差別を受けたと答えたイスラム教徒は21%で、地域によっては4割に上った。
カドリさんは選挙でモディ氏が圧倒的支持を受け、3期目に入ることを警戒する。「この政府が続けば、イスラム教徒への嫌がらせは倍増するだろう。憲法で保障された人権の尊重と反する」。その上で、過度なヒンズー至上主義が「世界最大の民主主義国」としての看板を傷つけかねないと訴えた。
799
:
OS5
:2024/06/02(日) 13:44:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ffb5a1677c8a191cfac0c20f491000ec9e3dab4
インド総選挙、投票終了 モディ首相の与党連合が優勢 現地報道
6/2(日) 5:00配信
毎日新聞
総選挙の最後の投票日に投票所に並ぶ有権者=インド北部パンジャブ州で2024年6月1日、ロイター
インド下院の総選挙は1日、約1カ月半に及ぶ投票が終了した。4日に一斉開票される。複数のインド主要メディアは出口調査の結果、モディ首相が率いるインド人民党(BJP)中心の与党連合が小選挙区543議席の過半数を獲得する見通しだと報じた。
BJPは2014年の総選挙で、10年ぶりの政権交代を実現した。19年の前回選では303議席を獲得して圧勝し、与党連合全体で350議席超に達した。今回は、BJPが単独過半数を維持できるかが最大の焦点となっている。
モディ政権下でインドは、旧宗主国である英国の国内総生産(GDP)を上回り、世界5位の経済規模となった。最大野党の国民会議派は地域政党との連合で対抗。高止まりする失業率や物価上昇への対策が不十分だと批判している。
有権者数が約9億7000万人に上る総選挙は「世界最大の民主主義の祭典」と位置付けられ、4月19日から地域ごとに7回に分けて投票が実施された。【ニューデリー川上珠実】
800
:
OS5
:2024/06/04(火) 19:23:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e78a2d38bde04020e976566bde5063528bf2aeef
インド与党連合、過半数確保も議席大幅減 モディ氏求心力に影響も 総選挙開票
6/4(火) 18:34配信
産経新聞
【ニューデリー=森浩】インドで4日、下院(定数545)総選挙の開票が行われ、モディ首相(73)のインド人民党(BJP)を軸とする与党連合が過半数の議席を獲得する見通しとなった。地元メディアが伝えた。モディ氏は初代首相ネール以来となる連続3期目に入る見込み。だが、BJP単独で過半数は確保できない見通し。与党連合は議席数を大幅に減らすもようで、モディ氏の求心力低下につながる恐れがある。
複数の地元メディアによると、与党連合は全国的に得票が伸び悩み、特に人口が最多の北部ウッタルプラデシュ州で苦戦した。前回2019年選挙では、BJP単独で303議席、与党連合で350議席以上を獲得したが、届かないとみられている。経済成長の恩恵が行きわたっていないという有権者の不満が反映されたとみられる。
BJPは選挙戦で、夏季五輪招致や高速鉄道網の拡大などの公約を発表した上で、人気の高いモディ氏を前面に押し出す戦略を取った。モディ氏は200回以上演説を行って、2期10年に及ぶ政権の実績をアピール。国民の約8割を占めるヒンズー教徒の支持固めに注力した。
野党陣営は、最大野党の国民会議派を軸に野党連合を形成した。強権的なモディ政権によって社会が分断され、貧富の格差が拡大したと主張。下層カースト(身分)の地位向上など弱者への支援拡充をアピールした。
今回の選挙は4月19日に投票が始まり、地域別に7回に分けて行われた。下院545議席のうち543議席が争われ、残る2議席は大統領が選出する。
801
:
OS5
:2024/06/04(火) 19:24:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/f99b8ca13dc828e9e56589b52e4036b9d685fc96
モディ政権、多難な3期目 高失業率やヒンズー教優遇に強い不満
6/4(火) 19:13配信
産経新聞
モディ印首相
4日開票のインド総選挙では、モディ首相の与党、インド人民党(BJP)を軸とする与党連合が過半数を維持する見通しとなった。モディ氏は信任を得たとして、グローバルサウス(GS)と呼ばれる新興・途上国の盟主、さらに〝次の超大国〟としてのインドの地歩を固めたい考えだ。だが、高い失業率など課題は山積。ヒンズー教徒優遇への不満も強く、3期目の歩みは平坦(へいたん)ではなさそうだ。
【写真】投票後、消えないインクが塗られた指を見せるインドのモディ首相
■「GSの盟主」の座
「世界はインドの地位がわずか10年でどれほど高まったかを目撃している」。モディ氏は選挙戦で、国際社会でのインドの存在感が首相在任10年間で飛躍的に高まったと繰り返し強調した。
モディ氏の自信を支えるのは経済成長だ。モディ政権が発足した2014年に世界10位前後だった経済規模は5位にまで上昇。23年度の実質国内総生産(GDP)の伸び率は前年度比8・2%で、世界屈指の高い経済成長を維持した。
モディ政権は国際的存在感を背景に、インド伝統の「戦略的自律」の方針の下で独自外交を進めた。日米豪との協力枠組み「クアッド」を重視しつつも、ロシア産原油を買い支えることも忘れない。GSの盟主としての立場固めも進め、昨年は20カ国・地域(G20)の議長国として成果文書に物価高などGSの懸念を盛り込んだ。
与党連合の支持を支えたのは、強いリーダーシップを発揮して「大国インド」を駆動するモディ氏の姿勢だといえる。3期目も「独自の価値観の下で実利に基づく外交」(ネール大のスワラン・シン教授)に変わりはなさそうだ。
■経済成長も高失業率
一方、国内で成長の実感は乏しい。地元誌が今年2月に実施した「インドが直面する課題」を問う調査では、「失業」と「物価高騰」が1位、2位を占めた。
特に失業率の高さは深刻だ。地元政策研究機関は、22年度のインドの失業率は7・5%で、15〜24歳の若者に限ると45%に達すると指摘した。22年にインド国鉄が3万5千人の募集を行ったところ、1250万人が応募する異常事態となった。
モディ氏が選挙戦でイスラム教徒を「侵略者」と呼んで、8割を占めるヒンズー教徒の支持を固めようとしたのは、経済面の不満から目をそらすためでもあった。ただ、成長の果実を享受できない有権者の不満は確実に高まっており、与党連合の勢いをくじいた。
ヒンズー教徒を優遇するモディ政権は、3月には隣国からの移民に市民権を与える「市民権改正法」を施行したが、イスラム教徒を対象外とした。国内で広がる宗教的分断もBJPへの反発につながっている。
選挙に強いとされていたBJPが伸び悩んだことで、3期目のモディ政権は不安定な政権運営を迫られる可能性がある。野党連合の中心である国民会議派幹部は地元メディアに「(選挙の結果は)首相にとっては政治的敗北だ」と指摘した。(ニューデリー 森浩)
802
:
OS5
:2024/06/04(火) 19:25:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/be301bcba0b7540295ce24ed3b058d178a586f8f
<14億の選択>インド総選挙、モディ政権3期目へ BJP単独過半数を割り込む可能性
6/4(火) 18:02配信
毎日新聞
選挙集会で演説するインドのモディ首相=ニューデリーで2024年5月22日、ロイター
インド下院の総選挙は4日開票された。地元メディアによると、モディ首相のインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が勝利し、小選挙区543議席の過半数を獲得する見通し。モディ政権は3期目に入るが、改選前から大きく議席を減らすとみられる。
BJPは2019年の前回選で300議席超を獲得し、与党連合全体では350議席超に達した。今回は、政権を奪還した14年を含めた過去3度の総選挙で初めて単独過半数を割り込む可能性がある。最大野党の国民会議派など野党連合「インド全国開発包括連合(INDIA)」がくすぶる有権者の不満を取り込んだ形だ。
モディ氏の強いリーダーシップのもと、インドは高い経済成長を実現してきた。国際通貨基金(IMF)の予測では、25年にインドの名目国内総生産(GDP)が日本を上回る。モディ氏は3期目の任期中にドイツも抜き「世界3位の経済規模になる」と訴える。
急速な経済発展の一方で、モディ政権の強権体質もたびたび指摘されてきた。投票開始を前に野党の有力指導者が汚職関与の疑いで逮捕されたのは、政権による締め付けとみられた。若者の雇用不足も深刻で、国際労働機関(ILO)によると、23年の大卒以上の失業率は28%を超えた。
野党の国民会議派は、2期10年のモディ政権下で経済格差が拡大し、民主主義が後退したと批判。地域政党などとの選挙協力で対抗し、事前の出口調査の予想を覆して議席を伸ばした。
インドは近年、グローバルサウス(南半球を中心とする新興国、途上国)の代表格として、国際社会で存在感を増している。
ウクライナ侵攻により欧米諸国とロシアの分断が深まる中、双方と良好な関係を維持する。国境紛争を抱える中国を念頭に、日米豪印の協力枠組み「クアッド」を通じて日本や米国との関係も強化してきた。
世界最多のインドの人口は14億人を超え、有権者数は約9億7000万人に上った。投票は4月19日に始まり、6月1日まで地域ごとに7回に分けて実施された。【ニューデリー川上珠実】
803
:
OS5
:2024/06/05(水) 22:22:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f81231722b023cace02f4e4692b4204b7b8ed7de
元首相暗殺犯の息子当選 収監中の分離独立支持者も インド総選挙
6/5(水) 21:26配信
時事通信
【ニューデリー時事】4日開票されたインド下院総選挙で、インディラ・ガンジー元首相の暗殺犯を父に持つ男性候補が北部パンジャブ州の選挙区から無所属で出馬し、当選した。
地元メディアによると、男性はシーク教徒の多い同州の分離独立運動を支持しており、波紋が広がっている。
当選したサラブジート・シン・カルサさんの父親は、同国初の女性首相だったガンジー氏の護衛を務めていたが、1984年に別の護衛と共に同氏を殺害した。分離独立を求めてパンジャブ州のシーク教総本山の寺院に立てこもった過激派を制圧したガンジー氏への報復とされる。
804
:
OS5
:2024/06/05(水) 22:38:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/63b8b4e2b0a76db5ccbc830afcb00facd497aead
<14億の選択>インド総選挙で野党躍進「モディ氏の政治的敗北」 3期目、人気陰り
6/5(水) 19:59配信
毎日新聞
インド人民党本部に到着し、支持者に手を振るモディ首相=ニューデリーで2024年6月4日、AP
インド下院の総選挙は5日、全議席が確定した。モディ首相が率いる与党インド人民党(BJP)は、小選挙区543議席のうち240議席にとどまり、単独過半数を割り込んだ。与党連合全体としては過半数を確保したものの、モディ氏の圧倒的な人気に陰りが見え、3期目の政権運営は軌道修正を迫られることになりそうだ。
【写真で見る】インドの選挙は命がけ?
「(与党連合の)3期目が決まったのは明らかだ」。モディ氏は4日夜、BJP本部で支持者を前にこう語り、勝利宣言した。しかし、州別では国内最多の2億人を抱える大票田の北部ウッタルプラデシュ州で議席を半減させるなど、圧勝した2019年の前回選より60議席以上減らした。地元メディアによると、与党連合全体では290議席超だった。モディ氏が約30分の演説で大幅な議席減に言及することはなかった。
一方、前回の52議席から99議席に躍進した最大野党・国民会議派のカルゲ総裁は記者会見で「国民はモディ氏に負託を与えなかった。これは彼の政治的な敗北だ」と述べた。選挙協力した地域政党の伸長も目立ち、野党連合では下院議席全体の4割を占めた。
インドは23年度の国内総生産(GDP)の成長率が8%を超えるなど高い経済成長を続ける一方、若者の失業は深刻で、増え続ける労働力人口に見合った雇用を創出できていない。
国際通貨基金(IMF)によると、23年の1人当たりGDPは中国の約5分の1にあたる2500ドル(約39万円)にとどまった。IT産業などに従事する高所得者はごく一部で、労働力人口の半数近くを占める農業や関連産業に従事する人々からは生活苦を嘆く声が上がる。
◇ヒンズー至上主義的な政策導入は難しく
ヒンズー至上主義団体を支持母体とするモディ政権は、人口の約8割を占めるヒンズー教徒の宗教感情に訴える政策を相次いで打ち出したが、経済的な不満を抑え込むには至らなかった。象徴的なのが、ウッタルプラデシュ州アヨディヤを含む選挙区の結果だ。今年1月、ヒンズー教徒とイスラム教徒が所有権を争ってきたモスク(イスラム教礼拝所)跡地にヒンズー教寺院が開設され、BJPは長年の公約を実現して支持を固めたはずだった。
ところが直近2回の選挙で当選した現職は、ヒンズー教徒の下位カーストやイスラム教徒を支持基盤とする地域政党の候補に敗れた。この政党は改選前の7倍超の議席を獲得した。
複数の識者によると、与党連合が大勝すれば、低い地位のカースト集団に対する優遇措置が廃止されるとの警戒感が広がったという。地元の政治ジャーナリスト、サンジーブ・アチャリヤ氏は「野党側は、与党が議席を伸ばせば憲法が改正されると訴えた」と指摘。憲法は教育や就労の際、下位カーストの人らが一定の割合で優先されるとしており「与党は否定したものの、優遇措置がなくなることを恐れた人々が野党支持に回った」と説明する。
3期目に入るモディ政権は、これまでとは一転して大きな野党と対峙(たいじ)することになる。「与党は今後、地域政党の声に耳を傾けることが求められ、思い通りに法案を通すことはできなくなる」(アチャリヤ氏)。与野党で方向性に大差がない経済や外交面での影響は限られるが、ヒンズー至上主義的な政策の導入は難しくなるとみられる。【ニューデリー川上珠実】
805
:
OS5
:2024/06/05(水) 22:40:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/fff6b52e8a70c53a1ecd5f5da3b876352adb8cf7
インドのモディ首相「世界第3の経済大国に向けて尽力」 続投意欲も与党退潮、政局流動化の懸念
6/5(水) 17:03配信
産経新聞
モディ印首相
【ニューデリー=森浩】4日開票のインド下院(定数545)総選挙を受け、モディ首相は現地時間同日夜、「世界第3の経済大国に向けて尽力する」と述べ、3期目入りに意欲を示した。モディ氏のインド人民党(BJP)を軸とする与党連合は過半数を維持したが、BJPは単独過半数に達しなかった。3期目のモディ政権は連立相手に配慮した不安定な政権運営を強いられる。
選挙管理委員会の5日の発表によると、与党連合は293議席、BJP単独では240議席を獲得した。BJPは前回2019年総選挙から約60議席減らした。高失業率と物価高に有権者が反発し、BJPの逆風につながった。野党連合は前回から130以上積み増す230超の議席を得た。
モディ氏は4日夜の演説で「今日の勝利は世界最大の民主主義の勝利だ」と述べ、与党連合は国民から信任を得たと強調。「(BJPは)あらゆる政党と協力する。インドのために働くときだ」と述べ、各政党に連携を呼びかけた。
3期目のモディ政権のカギを握るのは与党連合に加盟する地域政党といえる。複数の政党はBJPとの間で連携と離反を繰り返した歴史があり、モディ氏はつなぎ止めに腐心することになりそうだ。
野党連合は、与党連合を切り崩し、政権樹立を模索する構えだ。野党連合の中心政党である国民会議派のラフル・ガンジー元総裁は4日夜、「国民はモディ氏に『あなたは必要ない』と突き付けた」と述べた。
806
:
OS5
:2024/06/07(金) 19:20:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfb87f6c2c3931dfa768fdff372fe36bcc05d872
モディ首相、9日に3期目就任へ 新政権、駆け引き活発化 インド
6/7(金) 18:51配信
時事通信
インドのモディ首相=4日、ニューデリー(AFP時事)
【ニューデリー時事】4日開票のインド下院総選挙(543議席)で過半数を得た与党連合は7日、モディ首相を正式に指導者に選んだ。
モディ氏は9日に3期目の就任宣誓を行う見通し。ただ、同氏率いるインド人民党(BJP)が単独過半数に達しなかったことで、連立を組む地域政党の発言権は増大。新政権のポストや政策を巡る駆け引きが活発化している。
「共に『発展したインド』の夢を実現させよう」。モディ氏は7日、新たに選出された与党連合の議員の集会で団結を訴えた。与党連合内で240議席のBJPに次ぐ第2党となったのは16議席のテルグ・デサム党。12議席を得たジャナタ・ダル統一派が3番手となった。
807
:
OS5
:2024/06/08(土) 08:45:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a8076b2ef4232b31c8ca1f7a10254bb7e866519
「モディ一強」崩れるか 新興大国の行方に不透明感 総選挙で議席減、貧困層が野党支持・インド〔深層探訪〕
6/8(土) 7:00配信
時事通信
4日、ニューデリーで演説するインドのモディ首相(EPA時事)
4日開票されたインド下院総選挙は、モディ首相率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が小選挙区543議席の過半数を確保したが、前回2019年総選挙から約60議席も大幅に減らした。BJPは240議席で、政権を奪回した14年の総選挙以来、初めて単独過半数を割り込んだ。モディ氏一強の体制が崩れる可能性があり、新興大国の行方に不透明感が漂っている。
【写真】インド・ニューデリーで記者会見する野党・国民会議派のラフル・ガンジー元総裁
◇貧困層に不満か
圧勝の条件は一見、整っているように見えた。モディ政権下で経済規模は拡大。25年にも名目GDP(国内総生産)で4位日本を抜くとの予測もある。BJPは聖地にヒンズー教寺院を建立し、国民の約8割を占める支持層のヒンズー教徒にアピール。モディ氏は事前の世論調査で首相に望ましい人物として他の政治家を引き離していた。
しかし、その裏では農村部を中心に政権運営や生活の苦しさに対する不満が鬱積(うっせき)していたようだ。BJPは最多の州人口を抱える北部ウッタルプラデシュ州で、前回19年と比べ議席をほぼ半減させた。同州は農家や貧困層が多く暮らすことで知られる。
経済成長の中にあっても多くの国民は貧困や失業に苦しむ。貧富の差はモディ政権下の10年で拡大。上位1%が国の約4割の富を保有し、「英植民地時代より不平等になった」との研究もある。今回、少数の財閥企業を優遇する政権に失望した有権者が離反し、野党連合に票が流れた可能性もある。
デリー大のチャンドラチュル・シン准教授(政治学)は、野党連合は「政府の傲慢(ごうまん)さや雇用・インフレといった問題」に焦点を当てた戦略が奏功したと分析。ウッタルプラデシュのような貧しい州の若者が国よりも地元の問題を重視し投票したことも要因とみる。
野党連合の中軸を担う国民会議派のラフル・ガンジー元総裁は4日の記者会見で「貧困層や(旧被差別階層)ダリットの人々が投票してくれた」と強調。「インドは、モディ氏が政権を担うことを望んでいないと明確に示した」と述べた。会議派は議席をほぼ倍増させた。
◇切り崩し狙う野党
一方、モディ氏は同日夜、首都ニューデリーのBJP本部で「与党連合(政権)の3期目は、インドの発展における新たな『黄金の章』を見ることになるだろう」と勝利演説した。同氏はかねて、独立100周年となる「47年までの先進国入り」実現のため政策継続の重要性を訴えてきた。
しかし、国民人気の高いモディ氏といえども次期3期目は政権維持のため連立相手に配慮せざるを得ず、同氏の描く政策が必ずしも実行できるとは限らない。また、野党連合はBJPと連立を組む党を切り崩して政権樹立を模索する構えを見せており、政局が混乱する可能性が出てきた。(ニューデリー時事)
808
:
OS5
:2024/06/09(日) 18:20:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e123e743f194daf8242c5f04418ad313282289a
インド・モディ氏、首相3期目へ就任式 求心力の低下に懸念も
6/9(日) 18:00配信
朝日新聞デジタル
インドの首都ニューデリーで2024年6月4日、総選挙の開票後に与党インド人民党の本部に到着し、支持者に歓迎されるモディ首相ら=AP
「世界最大の選挙」と称されるインドの総選挙で勝利したナレンドラ・モディ氏(73)の首相就任式が9日、首都ニューデリーで行われる。経済成長が著しい「大国」のかじ取り役を担うモディ氏の3期目が始動する。
就任式は大統領府周辺で実施し、近隣国の首脳ら約8千人の招待客が見守る予定。
4〜6月に実施された総選挙(下院、543議席)では、与党インド人民党(BJP)が240議席を獲得して第1党になったが、前回の選挙から63議席も減少。連立を組む他の政党の53議席を足して、なんとか過半数を維持した。2014年以来、初めて単独での過半数に届かず、求心力の低下も懸念されている。
一方、最大野党国民会議派はほぼ倍増の99議席に。貧困層や少数派のイスラム教徒らの支持を集め、野党連合を組んだ他の政党も135議席を獲得した。
現地の調査機関CSDSの選挙後の調査では、モディ政権への不満として、物価の上昇(24%)や失業率の高さ(23%)が上がり、野党連合に議席を奪われる形になった。
朝日新聞社
809
:
OS5
:2024/06/19(水) 16:43:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f520ff8132bf5b0241e5ec64d40bf4ef7beef37
生活苦や「飽き」で与党苦戦 優遇撤廃疑念も影響か 印総選挙
6/19(水) 7:09配信
時事通信
インドのモディ首相の仮面をかぶるなどし、同氏に抗議する人々=4月20日、南部ベンガルール(EPA時事)
【ニューデリー時事】投票が1カ月半にわたったインド総選挙で、モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)は単独過半数を割り込む苦戦を強いられた。
開票から2週間が過ぎた各種分析では、生活への不満や長期政権への飽きに加え、同国特有の身分制度カースト下位の人々の優遇措置が撤廃されるのではないかとの疑念が膨らんだことも、与党後退の要因に挙げられている。
◇大票田で大敗
BJPは全543議席中、目標を130議席下回る240議席に終わり、友党との連立で何とか多数派を維持。3期目のモディ政権が船出した。野党・国民会議派の牙城だったケララ州で史上初の議席を得るなど、南部で一定の成果を挙げたものの、最多の2億人超が暮らす北部ウッタルプラデシュ州では議席をほぼ半減させた。
地元調査機関CSDSによる投票後の調査では、モディ政権への不満として最多だったのは「物価高」の24%。「失業増加」が23%で続き、経済成長の恩恵にあずかれない人々の間で批判が高まっていることを浮き彫りにした。
◇BJP勝利で改憲?
地元報道や識者によれば、差別是正を目的に公務員採用や大学入試に設けられている低カースト向け「留保枠」について、BJPが大勝すれば憲法を改正し撤廃するのではないかとの警戒感が広がったことも、有権者の投票行動に影響した。BJPはヒンズー教徒やカースト上位層を主な支持基盤としてきた。
選挙戦序盤にウッタルプラデシュ州のBJPの候補が憲法改正を示唆する発言をしたことで、そうした疑念が拡大。党幹部が打ち消しに走ったが、完全には払拭できなかった。対する野党連合は「憲法を守る」と訴えた。
同州のヒンズー教聖地バラナシに住む低カースト出身の男性(30)は、今回の選挙で野党にくら替えした。ロイター通信に対し、BJPが「留保枠を廃止する」と信じていたと語る。
◇民主主義は機能
それでも今回の結果は、世界最大の人口を擁するインドで民主主義の根幹である選挙が機能したことを示したとの見方もできる。投票率は65.8%で、前回2019年からやや低下したものの、高水準を維持した。
ウッタルプラデシュ州を対象に首相になってほしい人物を尋ねたCSDSの調査では、国民会議派のラフル・ガンジー元総裁が36%でトップとなり、モディ氏を4ポイント上回った。外交筋は「長期政権への飽きがきたのか、(首相の人気が与党支持を支える)『モディ・ファクター』がなくなり、抑えられていた不満が表出した」と分析する。
また、モディ政権に強権姿勢が目立っていたことで、開票前は電子投票機の記録が改ざんされるとの疑念が野党を中心に浮上したが、与野党とも結果をおおむね受け入れた。同筋は「投票所で誰にも見られず投票できるという点で、インドの民主主義は生きている」と、やや安堵(あんど)した様子で話した。
810
:
OS5
:2024/07/13(土) 06:39:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5db66b6d071c29afd522d989951d3c7ad783611c
ネパール首相に不信任、政権交代へ 就任から1年半 与党内も分裂
7/12(金) 23:30配信
朝日新聞デジタル
ネパールの首都カトマンズの議会で2023年3月20日、信任投票の前に演説に向かうダハル首相=AP
ネパール議会は12日、ダハル首相に対する信任決議案を採決し、不信任が多数になった。ダハル氏は就任から約1年半で失職し、政権が交代する見通し。
地元メディア「カトマンズポスト」によると、下院の275議席のうち、258人が採決に出席。信任したのは63人のみで、194人が不信任に回るなど、連立政権を組んでいた政党からも多数の離反者が出た。
共産党毛沢東主義派(毛派)を率いてきたダハル氏は2022年11月に行われた下院選挙を経て、首相に就任。だが、役職などを巡って連立政権内で対立が表面化。連立を組む政党を変えながら政権を維持してきたが、今回で5回目の信任決議案の採決となっていた。
今後は、与野党の有力政党が連合を組んで新たな政権を発足させるとみられている。ただ、ネパール政界では与党連合の分裂が繰り返されており、新たな政権の運営が安定するかは不透明だ。(ニューデリー=石原孝)
朝日新聞社
811
:
OS5
:2024/07/13(土) 20:25:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0af995996e22f4eab2029b1507c5777eda4268b
ネパール首相が失職 下院投票で不信任多数 新しい連立政権樹立へ
7/13(土) 7:19配信
毎日新聞
信任投票を前に議会で演説するダハル首相=ネパールの首都カトマンズで2024年7月12日、ロイター
ネパール下院(275議席)は12日、ダハル首相の信任投票を実施し、不信任多数で首相の失職が決まった。地元メディアによると、不信任が194で、信任は63にとどまった。ネパールでは短命政権が多く、ダハル氏は2022年12月に首相に任命されてから1年半で退陣に追い込まれた。
【写真で見る】命がけ…インドで行われた「世界最大の選挙」
22年11月の下院選で、ダハル氏が率いるネパール共産党毛沢東主義派(毛派)は、政党として3番目に多くの議席を獲得した。毛派は、最多議席を獲得したネパール会議派と連立を組んでいたが、選挙後に急きょ第2勢力の統一共産党(UML)などの連合に合流して連立政権を樹立。しかし、その後も連合内の内紛が続き、今年7月に入ってUMLはネパール会議派と連立を組むことで合意し、ダハル氏に辞任を要求した。
地元メディアは、ダハル氏に権力が集中することをUMLが恐れたとする専門家の見方を示している。今後、UMLとネパール会議派は、新しい連立政権の樹立に向けて協議を進める。【ニューデリー川上珠実】
812
:
OS5
:2024/07/15(月) 07:29:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/38142028fe5cfc7ae69b4675c17ac5d99ef99934
ネパール新首相にオリ議長 政治的安定の実現なるか 地元メディア
7/14(日) 23:57配信
毎日新聞
ネパールの新首相に任命された統一共産党のオリ議長=2021年3月5日、AP
ネパールのポーデル大統領は14日、統一共産党(UML)のオリ議長を新首相に任命した。地元メディアが報じた。下院の信任投票の結果、ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)を率いるダハル前首相が不信任多数で失職し、各党は新しい政権の樹立に向けて協議を進めていた。オリ氏は15日に就任する。
UMLは2022年11月の下院選で第2党となり、第3党の毛派などと連立政権を樹立してダハル氏を首相に据えた。しかし、政権の内紛によって、UMLは、今年7月に最大野党のネパール会議派と連立を組むことで合意し、ダハル氏の辞任を要求していた。
ネパールでは連立政権内の権力争いから短命政権が多く、オリ氏が政治的な安定を実現できるのかが焦点となる。【ニューデリー川上珠実】
813
:
OS5
:2024/07/19(金) 19:23:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/e292732b14e5e3219f23106207de8949e58a7132
バングラデシュで抗議デモ激化 国営放送局襲撃、少なくとも39人死亡
7/19(金) 19:16配信
毎日新聞
バングラデシュの首都ダッカで警察隊や与党支持者と衝突するデモ隊=2024年7月18日、ロイター
バングラデシュで、政府職員の採用の一部を退役軍人の家族らに割り当てる優遇措置に対する抗議デモが激化している。首都ダッカでは18日夜、デモ隊が国営放送局を襲撃し、AFP通信は19日までに治安部隊との衝突で少なくとも39人が死亡したと報じた。負傷者が2500人を超えるとの報道もあり、犠牲者はさらに増える恐れがある。
【写真】倒壊家屋のすきまから犬が顔をのぞかせ…救助
AFP通信によると、学生らを中心とするデモ隊は国営放送BTVの本部や、外に止まっていた多数の車両に放火した。建物内にいた職員は無事に避難したという。17日にハシナ首相が国民向けのテレビ演説を行い自制を呼びかけていた。
デモ隊が抗議している優遇措置は、1971年のパキスタンからの独立戦争を戦った軍人の家族らに政府職員の採用の一部を割り当てるもので、72年に導入された。一時廃止されたが、今年6月に裁判所が復活を認めていた。ハシナ氏は独立運動を率いたラーマン初代大統領の娘で、デモ参加者は、優遇措置がハシナ氏の与党アワミ連盟の支持者を利すると非難している。
アジアの最貧国の一つだったバングラは近年著しい経済成長を続けているが、若年層を中心に雇用不足への不満が高まっている。【ニューデリー川上珠実】
814
:
OS5
:2024/07/23(火) 17:06:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/1067447d473a74381d5963a8f0f302f2ea0fc56d
バングラ学生デモの逮捕者500人超に 死者163人に 警察発表
7/22(月) 20:46配信
AFP=時事
バングラデシュの首都ダッカで、警官隊と衝突するデモ隊の学生ら(2024年7月14日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】バングラデシュの首都ダッカで続く公務員採用の特別枠をめぐる抗議デモと警官隊の衝突で、500人以上が逮捕されたことが分かった。警察が22日、発表した。
【写真14枚】市街地を巡回する兵士 バングラ首都、他
ダッカ警察によると、一連の衝突でこれまでに少なくとも532人が逮捕された。野党バングラデシュ民族主義党(BNP)の幹部数人が含まれているという。
ダッカではデモの激化を受け、先週末から夜間外出禁止令が出ている。また当局は18日以降、全土でインターネットを遮断している。
バングラデシュでは公務員採用枠の半数以上が、1971年の独立戦争で戦った兵士の子孫らに割り当てられてきた。この公務員採用特別枠の廃止を求め、今月に入ってからデモが連日のように行われており、最高裁は21日、特別枠を縮小する判断を下した。
警察と病院の発表をAFPが集計したところ、抗議デモではこれまでに警官数人を含む163人が死亡している。
事態が拡大する中、特別枠の完全撤廃を求める主要学生グループは22日、抗議デモの48時間の停止を発表した。グループのリーダーはAFPに対し、「この間に、外出禁止令の撤回とインターネットの復旧、そして抗議する学生を標的にするのをやめるよう政府に要求する」とし、「特別枠をめぐり改革を望んだが、これほど多くの血の犠牲、殺りく、生活や財産を犠牲にすることは望まない」と述べた。
抗議する学生への政府の対応について米イリノイ州立大学(Illinois State University)の政治学者でバングラデシュ専門家のアリ・リアズ(Ali Riaz)教授は、「独立以来、どの政権にもなかった最悪の虐殺」と表現した。
■外交官を呼んで見せた動画
情報筋によると首都ダッカでは21日、ハッサン・マフムード(Hasan Mahmud)外相が各国大使を呼び、デモ隊による被害に焦点を当てた15分間の動画を見せた。
暴力の責任を一方的にデモの参加者にかぶせるような発表を受け、外交官らはバングラデシュ当局の対応に疑問を呈したという。
匿名で取材に応じたバングラデシュ政府関係者によると、米国のピーター・ハース(Peter Haas)大使はマフムード外相に対し、「非武装のデモ参加者に対して警察が発砲する映像を見せなかったことに驚いている」と非難した。
また国連(UN)の代表は、デモを鎮圧するために国連のロゴが入った装甲車両やヘリコプターが使用された疑惑について質問したが、マフムード氏は答えなかったという。【翻訳編集】 AFPBB News
815
:
OS5
:2024/08/05(月) 17:58:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/d39a4fec2204afd521d27ab76bd6887795569e5b
バングラデシュで首相辞任求めるデモ再燃…学生や警察官93人死亡、全土に外出禁止令
8/5(月) 12:58配信
読売新聞オンライン
4日、ダッカでハシナ首相の辞任を求めるデモ参加者=ロイター
【ニューデリー=浅野友美】バングラデシュで4日、シェイク・ハシナ首相の辞任を求めるデモが再燃し、地元紙デイリー・スターによると、デモ中に衝突した学生や警察官ら93人が死亡、1000人以上が負傷した。政府は沈静化に向け、4日夜から再び全土に外出禁止令を発令し、5〜7日を休日とした。政府とデモ隊の対立は先鋭化している。
4日、ダッカでデモ隊に放火されたショッピングセンター=AP
デモ隊の一部は暴徒化し、与党アワミ連盟の事務所やバスに放火したほか、警察署を襲撃した。同党の幹部が殺されたり、リンチされたりしているという。デモ隊に対し、警察は催涙ガスやゴム弾を発射している。
バングラデシュでは7月にも公務員採用の優遇枠を巡って抗議デモが起き、AFP通信によると、学生ら200人以上が死亡した。7月21日に最高裁が優遇枠を大幅に縮小する決定を下し、一時的にデモは沈静化した。
しかし、デモへの対応で多くの死傷者が出たため、政府の責任を追及する声が高まり、再びデモが激化した。学生側は首都ダッカに向けたデモ行進を5日に行うと宣言している。
野党がデモを利用して政権に圧力をかけていると与党はみており、ハシナ氏は4日、「暴力を振るっているのは学生ではなく、テロリストだ」と非難した。
816
:
OS5
:2024/08/05(月) 17:59:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a2058d00dca300a91c67ade3bce575a66e74a9d
バングラで首相辞任要求デモ 100人近くが死亡多数が負傷
8/5(月) 12:30配信
2
コメント2件
AP通信
ダッカ、バングラデシュ、8月5日 (AP) ― バングラデシュ全土で8月4日、首相の即時辞任を求める反政府デモが再燃、100人近くが死亡、数百人が負傷した。これに対して、首相はデモを「妨害行為」だと非難し、暴動鎮圧のためインターネットを遮断した。
同国を代表するベンガル語の日刊紙は、少なくとも14人の警察官を含む少なくとも95人が暴力で死亡したと伝えた。 テレビ局チャンネル24は、少なくとも85人が死亡したと報じた。
軍は、4日夕方から首都ダッカと各管区、県を含む新たな外出禁止令を無期限で発令すると発表した。
デモ隊は、公務員採用枠の廃止を求める学生らが始めた先月の抗議行動を受け、ハシナ首相の辞任を求めている。
激化する新たな反政府デモを受けて、ハシナ首相は「破壊活動」や破壊行為に従事したデモ参加者はもはや学生ではなく犯罪者であり、国民は「鉄の手」で彼らに対処すべきだと述べた。
政府は5日から7日まで休日とし、裁判所は無期限に閉鎖すると発表した。
携帯電話のインターネットサービスは遮断され、フェイスブックやメッセージングアプリは利用できなくなった。
バングラデシュ全土で大学を含む学校が閉鎖され、当局は一時外出禁止令違反者は見つけ次第射殺命令を出した。
これに対してデモ参加者らは税金や公共料金の不払い、職場放棄などの「不服従」を呼び掛けている。
バングラデシュでは、この数週間で1万人以上が拘束されている。
(日本語翻訳・編集 アフロ)
817
:
OS5
:2024/08/06(火) 07:25:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed57ae6ad1042067ffaa813eb26e8a9c1ca2ac22
バングラデシュ首相が辞任、国外脱出 暫定政権樹立へ
8/5(月) 20:09配信
ロイター
バングラデシュのハシナ首相が5日、辞任し、国外に脱出した。辞任を喜ぶ市民、ダッカで5日撮影。(2024年 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)
Ruma Paul Sudipto Ganguly
[ダッカ 5日 ロイター] - 複数の関係筋によると、バングラデシュのハシナ首相が5日、辞任し、国外に脱出した。
同国では4日、ハシナ首相の辞任を求める大規模デモの参加者が警官隊と衝突し、100人近くが死亡している。
ワケル・ウズ・ザマン陸軍総司令官はテレビ演説で、ハシナ氏が出国し、今後、暫定政権が樹立されると表明。現地報道によると、ハシナ氏は軍用ヘリコプターでインドに向かった。
同国では先月、公務員採用の優遇枠廃止を求める学生が抗議活動を開始。その後、ハシナ首相の辞任を求める大規模デモに発展した。ハシナ氏は今年1月、野党がボイコットした総選挙で4期目続投を決めていた。
政府は4日午後6時から全土に外出禁止令を発出し、5-7日を休日としたが、首相の辞任を求める学生活動家らが首都ダッカへのデモ行進を呼びかけていた。先月の抗議デモでは約150人が死亡している。
テレビ映像によると、ダッカでは数千人が街頭に繰り出し歓声をあげた。また、数千人が首相公邸に突入し、スローガンを叫びながら拳を上げ、Vサインを見せた。
818
:
OS5
:2024/08/06(火) 07:57:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/a01b6d2058ad1b0d6d85c758cf68823b6b67570d
バングラデシュ首相が辞任、死者多数の反政府デモ受け 全国規模で混乱
8/6(火) 7:45配信
CNN.co.jp
バングラデシュのハシナ首相が辞任した
ダッカ(CNN) バングラデシュのハシナ首相が5日、辞任した。同国では数週間にわたる反政府デモで死者が出ており、首都ダッカの首相公邸にもデモ隊が押し寄せる事態となっていた。
現地の画像には、首相公邸近くで車両が燃え上がり、警官隊が大挙して押し寄せる群衆を押さえ込めずにいる様子が写っている。
ダッカでCNNのために職務に当たるジャーナリストによれば、軍と警察はこの日、デモ隊に攻撃を加えている。
4日には警官とデモ隊の衝突で少なくとも91人が死亡、数百人が負傷した。デモ隊は差別的だとする公務員採用の優遇枠の撤廃と首相の辞任を要求していた。
上記の死者には警官13人も含まれる。抗議デモで出た1日の死者数としては近年の同国の歴史で最多となった。
国内の各都市に騒乱が広がる中、政府は先週末に全国規模で無期限の外出禁止令を発令した。人権団体は当局がデモ隊に対し過剰な実力行使に出ていると非難するが、政府はこの主張を否定している。
ハシナ氏の辞任を受け、軍が暫定政権を樹立する見通し。ワケル・ウズ・ザマン陸軍総司令官が明らかにした。ザマン氏は5日、学生らに対し「平穏を保ち、自分たちに協力するよう」呼び掛けた。
ロイター通信によれば、4日の時点でハシナ氏は学生のデモ隊を「テロリスト」であり「国を不安定化している」と非難していた。
今年初めから人権団体は、バングラデシュで政治的暴力の報告が増加していると懸念を示していた。1月に行われた総選挙では与党が勝利し、ハシナ氏が4期目続投を確実にしたが、野党は選挙をボイコット。同氏とその政府が一党体制の権威主義に向かっていると警鐘を鳴らしていた。
819
:
OS5
:2024/08/06(火) 09:47:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/70fccfed400a792a6686a17a01698e8812ba8d09
経済成長の一方、強権批判も 辞任のハシナ首相 バングラデシュ
8/5(月) 23:39配信
時事通信
バングラデシュのハシナ首相=1月8日、ダッカ(AFP時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュのハシナ首相が5日、反政府デモの激化を受け辞任した。
2009年に返り咲いて以降、連続在任期間は約15年の長期に及んだ。同国を経済成長に導いた手腕を評価する声がある一方、強権的な統治には批判も付きまとってきた。
1947年、当時パキスタンの一部だった南西部でラーマン初代大統領の長女として誕生。75年のクーデターでラーマン氏や家族が殺害されたが、妹と共に西ドイツ(当時)に滞在していて難を逃れた。
亡命生活を経た81年、アワミ連盟(AL)の党首に選ばれた。民主化運動を主導し、96年に首相に就任。下野後の09年に政権を奪回すると、政敵でバングラデシュ民族主義党(BNP)党首のジア元首相を汚職容疑で追及し、権力基盤を確立した。
昨年、BNPの支持者らが公平な総選挙実施などを求め反政府デモを展開した際は、BNPの幹部や支持者らを次々に拘束して弾圧。今年1月の総選挙ではBNPがボイコットする中、連続4期目入りを果たした。
過去には選挙不正も疑われた。反体制派排除の動きを加速させていることに、日本政府筋は「カンボジア型の事実上の一党独裁に近づく」と懸念を示していた。
一方、ハシナ氏は経済発展を最優先に位置付け、積極的な外資呼び込みなどで高成長を達成した。アジアの最貧国だったバングラデシュは26年にも後発発展途上国から抜け出す見込みだ。
820
:
OS5
:2024/08/06(火) 17:34:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/885f26a13f092cf42ec6f18a22b925be2e51c488
暫定政権顧問にユヌス氏か 学生団体、軍と会談へ バングラデシュ
8/6(火) 16:33配信
時事通信
バングラデシュのノーベル平和賞受賞者、ムハマド・ユヌス氏=6月12日、ダッカ(AFP時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュのハシナ首相の辞任につながった反政府デモを呼び掛けた学生団体は6日、同国のノーベル平和賞受賞者、ムハマド・ユヌス氏を最高顧問とする暫定政権の発足を求めた。
学生団体は軍と会談する見通しで、広く国民の理解を得られる暫定体制の早期構築を目指す。ユヌス氏も同意しているといい、就任の可能性は高いとみられている。
貧困層の自立を支援する「グラミン銀行」を創設したユヌス氏は1月、労働法に違反した罪で有罪判決を受けた。同氏は政界進出を目指したことがあり、高い人気を脅威に感じたハシナ前政権の圧力とみる向きもあった。
ハシナ氏は隣国インドに脱出。今後ロンドンに向かうとの情報があるが、現時点の所在は判然としていない。
821
:
OS5
:2024/08/06(火) 19:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c615fca38c29324981dd1dfb885c26698b0c9e3
バングラデシュ大統領、早期の暫定政権発足を表明…首相辞任・不在のため混乱収束へ動く
8/6(火) 11:54配信
読売新聞オンライン
5日、ダッカで、汚されたハシナ首相の絵の前で騒ぐデモ参加者=AP
【ニューデリー=浅野友美】バングラデシュの国営通信BSSによると、同国のモハンマド・シャハブッディン大統領は5日夜、抗議デモの激化でシェイク・ハシナ首相が辞任したことを受けて行ったテレビ演説で、暫定政権を早期に発足させる方針を表明した。警察署や放送局への襲撃などが続いており、法秩序の順守を呼びかけた。
演説に先立ち、三軍の長や各党指導者と協議したシャハブッディン氏は「ただちに議会を解散し、できるだけ早く総選挙を実施する」とも述べた。暫定政権の構成などについての言及はなかった。
また、汚職の罪で自宅軟禁状態にある主要野党バングラデシュ民族主義党党首のカレダ・ジア元首相、直近の抗議デモで拘束された学生ら全員を釈放することも決まった。
バングラデシュの大統領は象徴的な役割を持つにすぎないが、首相不在となったために関係者間の調整などを行っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7e2f563d7fc8a2dac5b9321fe73d1cdb077aea7
バングラデシュのデモ学生、ノーベル平和賞ユヌス氏主導の政権を要求
8/6(火) 16:41配信
朝日新聞デジタル
ダッカで2024年3月、裁判所による保釈決定を受け、記者団と話すノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏=AP
バングラデシュでハシナ政権が一気に崩壊したことを受け、同国のシャハブディン大統領は5日、真っ先に事態収拾に乗り出した軍トップのザマン陸軍参謀長や、海軍、空軍のトップ、野党幹部、デモを主導した学生団体の幹部らと協議した。
地元紙デイリー・スターによると、協議の結果、ハシナ氏の政敵で収監中だった最大野党バングラデシュ民族主義党(BNP)のカレダ・ジア党首や、デモ参加中に拘束された学生らを即時釈放することで合意。ただちに暫定政権を発足させることも決めた。
いち早くハシナ氏の退陣を発表した軍は、暫定政権づくりでも主導権を担う構えだが、反発も表面化している。
大統領らとの協議後、学生団体は6日未明にSNSで声明を出し、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏(84)が「最高顧問」として率いる暫定政権を「発足させることを決めた」と宣言した。「我々が提案した政府以外は受け入れない」「軍事政権、軍が支える政権、ファシスト政権は受け入れない」と主張。軍主導の動きを強く牽制(けんせい)した。
朝日新聞社
822
:
OS5
:2024/08/06(火) 19:31:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa75fd18b36a8bd8d529cc2f06fe59aaa37efba6
ハシナ首相の父の像を棒で殴打…バングラデシュデモ、経済格差・強権への不満が一気に噴出
8/6(火) 7:25配信
読売新聞オンライン
5日、ダッカで、首相公邸になだれ込んだデモ参加者=AFP時事
【ニューデリー=浅野友美】バングラデシュのシェイク・ハシナ首相(76)が5日、突然の辞任に追い込まれた。公務員採用の優遇枠を巡るデモが政権崩壊を招いた背景には、拡大する経済格差やハシナ氏の強権的な政治姿勢に対する国民の強い不満がある。辞任の影響は対中戦略の一環でバングラデシュを支援してきた隣国インドや、日本にも及ぶ可能性がある。
【写真】汚されたハシナ首相の絵の前で騒ぐデモ参加者
首都ダッカでは5日、ハシナ氏の父で「建国の父」と呼ばれるムジブル・ラーマン初代大統領の像に男がよじ登った。男が顔の部分を棒で殴打すると、デモ参加者から歓声が上がった。
ハシナ氏が首相に返り咲いたのは2009年だった。以後、バングラデシュの経済は好調だった。11年以降は実質国内総生産(GDP)成長率がおおむね6〜8%で推移した。衣料品の輸出推進や外資誘致などが堅調な経済維持の原動力になった。26年には「後発開発途上国」の分類から外れる見通しとなっている。
学生たちの抗議デモは、公務員採用での優遇枠の廃止を違憲とする高等裁判所の判決がきっかけだった。1971年のパキスタンからの独立戦争に参加した兵士の家族などに30%を割り当てる内容で独立を主導した与党アワミ連盟の支持者を特別扱いする制度と映る。
デモが政権崩壊に発展したのは、経済成長の恩恵が広く行き渡っていない現状に対する不満がくすぶっていたことが一因とみられる。
地元メディアによると、15〜24歳で就学や就職をしていないニートは約4割に上る。ハシナ政権の強権体質への反発が一気に噴出した面もある。
ハシナ政権は13年、当局が「国家のイメージを損なう」と判断した出版物を禁ずる法改正を実施した。
1月の総選挙を前に、中立的な選挙管理内閣が発足しなかったことに抗議したデモ参加者1万人以上を拘束し、主要野党は参加をボイコットした。ハシナ政権は連続4期目入りした。
バングラデシュでは歴史的に、議会で多数派を占めるアワミ連盟と、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)が、激しく対立しながら政権交代してきた。今回、ハシナ氏を辞任に追い込んだデモの主体は学生だったが、野党側が関与を強めてデモを変質させたとの見方が強まっている。
軍の役割も注目される。陸軍参謀長が5日、ハシナ氏の辞任を発表し、暫定政権を発足させる方針を発表した。当面は軍政が敷かれる可能性がある。
バングラデシュは、インドと東南アジアをつなぐ地政学的な要衝にある一方、中国からインド洋への出口にも位置している。
インド太平洋地域を重視するインドや日本は、バングラデシュでの道路や鉄道の開発を支援してきた。中国がベンガル湾に面するバングラデシュ南部で潜水艦を収容できる海軍基地の建設を支援しているとされる。
バングラデシュと緊密な関係を保つ日本やインドは、ハシナ政権退陣の影響を注視しているとみられる。
◆バングラデシュ=国土面積は14万7000平方キロ・メートルで日本の約4割に相当。人口は約1億7000万人。約9割がイスラム教徒。1971年にパキスタンから独立したが、現在も英連邦圏に含まれる。91年の憲法改正で大統領制から議院内閣制に移行し、一時期を除き、5年ごとに総選挙が実施されてきた。主要産業は縫製業で、欧米向け輸出が伸びている。日本の外務省によると、在留邦人数(昨年10月時点)は1122人。
823
:
OS5
:2024/08/06(火) 21:56:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/0563079d6b6358f580531b79940cdfe08589fb31
インドに逃亡中のバングラデシュ・ハシナ前首相、英国に亡命へ
8/6(火) 19:56配信
103
コメント103件
毎日新聞
ハシナ首相=ロイター
インドメディアによると、隣国インドに逃れたバングラデシュのハシナ前首相は、近く英国へ亡命するとみられる。ハシナ氏は5日夕に首都ニューデリー近郊の空軍基地に到着。インド政府高官と面会後に安全な場所へ移動したという。
【写真で見る】デモ参加者によって汚されたハシナ前首相の壁画
ハシナ氏と良好な関係にあったインド政府も、突然の辞任を受けて対応に追われている。ジャイシャンカル外相は6日に全政党の関係者を集めた会合を開催。地元紙ヒンドゥスタン・タイムズによると、ジャイシャンカル氏は会合で、ハシナ氏がショック状態にあるとして、将来について話す前に回復するための時間を与えたと説明した。
ハシナ氏は、パキスタンからの独立運動を率い、「建国の英雄」とたたえられたラーマン初代大統領を父に持つ。1975年の軍事クーデターでラーマン氏が暗殺された際にも、インドや英国で亡命生活を送った。【ニューデリー川上珠実】
824
:
OS5
:2024/08/07(水) 15:35:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/793d755e3a3eec94561d9cb723f6d3fc3fd747dc
ユヌス氏主導の暫定政権発足 治安回復、分断修復焦点 バングラデシュ
8/7(水) 4:49配信
時事通信
バングラデシュのノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏=3月3日、ダッカ(AFP時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュのシャハブッディン大統領は6日夜、ハシナ首相の辞任を受け、反政府デモを呼び掛けた学生団体指導者や軍幹部らと会談し、同国のノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏(84)が最高顧問として率いる暫定政権の発足を決めた。
【写真特集】バングラデシュでデモ激化
当面は治安回復と政治的分断の修復に取り組む方針。
大統領府の声明によると、シャハブッディン氏は「危機克服のため、できるだけ早い暫定政権の発足が重要だ」と述べ、国民の協力を求めた。政権の他のメンバーは政党との協議の上決めるとした。
決定に先立ち、議会は解散した。近く総選挙が行われる見通し。1月の総選挙では主要野党がボイコットする中、ハシナ氏率いる与党アワミ連盟(AL)が圧勝した。
ユヌス氏は貧困層の自立を支援する「グラミン銀行」の創設者。貧困撲滅への貢献が評価され、2006年に同銀行と共にノーベル平和賞を授与された。AFP通信に対し「母国と国民の勇気のため私の行動が必要なら、そうする」と述べ、最高顧問の就任要請を受ける考えを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fb2f59d7f32dbefe279e0293b2bf60e6b60c907
バングラデシュ暫定政権 ノーベル平和賞受賞のユヌス博士顧問就任か
8/6(火) 20:37配信
毎日新聞
ノーベル平和賞を受賞した経済学者のムハマド・ユヌス博士=東京都内のホテルで2006年10月25日午後5時16分、小出洋平写す
バングラデシュの反政府デモを主導した学生団体の代表は6日、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス博士(84)に、近く発足する暫定政権の首席顧問就任を求めた。ロイター通信によると、ユヌス氏側も応じる意向だ。AFP通信によると、ハシナ前首相を辞任に追い込んだ5日のデモでは少なくとも56人が死亡しており、治安の回復が焦点となっている。
【写真】デモ参加者に汚されたハシナ首相の壁画
学生団体の代表は6日のビデオ声明で「軍部が主導する政府は承認しない」と表明し、ユヌス氏に暫定政権を率いるよう求めた。
ユヌス氏は貧困者向けに低金利・無担保で少額を融資する金融機関「グラミン銀行」の創設者で、2006年にノーベル平和賞を受賞。政界進出を目指したがハシナ政権と対立し、今年1月に労働法違反事件で有罪判決を受けていた。
一方、シャハブッディン大統領は5日夜、軍部代表者の同席の下、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)をはじめとする政党代表らと協議し、速やかに暫定政権を樹立すると発表した。ハシナ氏から辞表の提出を受けて承認したとした上で、早期に総選挙を実施すると説明。暴力行為には「厳しい対応を取るように軍に求めた」と述べ、事態の沈静化を呼びかけた。6日には議会も解散した。
シャハブッディン氏は、自宅で軟禁状態にあったBNP党首のジア元首相を釈放し、拘束された学生指導者らも釈放するとしている。
5日のデモでは、数千人の市民が首相公邸を占拠したほか、政府関係者の自宅などに放火。ハシナ氏が国外へ脱出した後も一部で暴動は続いた。バングラは欧米や日本向けに低価格の「ファストファッション」を製造する世界有数の縫製品輸出国だが、ロイター通信によると、6日は縫製品の製造工場も閉鎖された。【ニューデリー川上珠実】
825
:
OS5
:2024/08/07(水) 15:36:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/be1cac52c655bf6eee78d953f5bde2ede12aed8e
迫るデモ隊、最後まで辞任拒み…バングラデシュ前首相、逃亡の内幕
8/6(火) 20:01配信
9
コメント9件
毎日新聞
ハシナ首相の辞任を受け、首相官邸の屋根に上って国旗を振る人々=ダッカで2024年8月5日、ロイター
首相公邸に迫るデモ隊、到着まであと45分――。バングラデシュの地元紙プロトム・アロは6日、ハシナ前首相が突然、国外逃亡するまでの内幕を報じた。周囲が説得したが、ハシナ氏は最後まで辞任を拒んだことが明らかになった。
反政府デモを主導する学生らが5日、首都ダッカに集結して抗議活動に加わるよう市民に呼びかけていた。警官隊は各地で催涙ガスを放つなどしてデモ隊を排除しようとしたが、同紙によると、警察幹部は「もはや警察でも持ちこたえられない状況になっている」とハシナ氏に説明した。
ハシナ氏が状況を受け入れようとしないため、当局幹部は別室にいたハシナ氏の妹のレハナ氏に説得を頼んだ。それでもハシナ氏は拒んだが、当局幹部は海外にいるハシナ氏の息子のサジーブ・ワゼド氏に連絡。ワゼド氏が電話でハシナ氏と話し、ハシナ氏は辞任を了承したという。
その時点で、既に大勢の学生らが首相公邸に向かっていた。公邸に到着まで45分しかないとの情報があり、ハシナ氏は最後の演説を録音する間もなく、慌ただしく公邸を後にした。
インドメディアによると、ハシナ氏は軍用ヘリコプターで5日夕にインドの首都ニューデリー近郊の空軍基地に到着した。現在は英国亡命を模索しているという。【ニューデリー川上珠実】
https://news.yahoo.co.jp/articles/29865f5c74c01b8ef586b242dec5d12169f8792f
バングラデシュ政変は「頭痛の種」 前首相を保護する隣国のインド
8/7(水) 12:30配信
朝日新聞デジタル
インドの首都ニューデリーで2019年10月5日、会談前に握手するインドのモディ首相(右)とバングラデシュのハシナ首相(当時)=AP
バングラデシュで約20年にわたり首相を務めたハシナ氏が、反政府デモの拡大で辞任に追い込まれた政変を巡り、隣国インドが難しい対応を迫られている。関係の深かったハシナ氏の国外脱出を受け入れたものの、過度に保護すれば現地で反インド感情が高まる恐れもあり、「頭痛の種」になっている。
インドのジャイシャンカル外相は6日、議会で演説し、「バングラデシュとの関係は、何十年もの間、多くの政権下で非常に緊密なものだった」と強調。ハシナ氏や現地当局から急きょ、インドへの渡航や飛行許可の要請を受けたと明かしたうえで、国境警備隊の警戒態勢を強化していると説明した。
インドの地元メディアによると、ハシナ氏は5日にインドに到着。英国に逃れるとの情報もあるが、滞在許可証が取得できるかは不透明で、インドでの滞在期間が長期化する可能性もあるという。
インドは、バングラデシュが1971年にパキスタンから独立する際に支援するなど、歴史的に関係が深い。近年は、バングラデシュ南東部のマタバリ港を日本政府の支援で建設し、インド北東部の地域と一帯で開発していく計画も進められていた。
朝日新聞社
826
:
OS5
:2024/08/07(水) 23:50:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/71df58e24a9f0ebcfb194e22fb96ad125fe09583
前与党関係者の殺害相次ぐ デモ隊暴徒化、少数派に暴力も バングラデシュ
8/7(水) 18:07配信
9
コメント9件
時事通信
バングラデシュの前与党アワミ連盟(AL)事務所前で、暴徒に放火された車=6日、ダッカ(AFP時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュで5日のハシナ首相辞任以降、暴徒化したデモ隊がハシナ氏の率いた前与党アワミ連盟(AL)幹部や子供を含むその家族少なくとも29人を殺害した。
地元紙ダッカ・トリビューンが7日、伝えた。宗教的少数派に対する暴力も相次ぎ、人権団体などが懸念を示している。
シャハブッディン大統領らは6日、ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏を首席顧問とする暫定政権発足を決定。政権の枠組みに関する協議が続く中、国民の反発が強いALをどう処遇するかも焦点となっているもようだ。
ユヌス氏は7日、デモ隊に向け「あらゆる暴力を控えてほしい」とする声明を出した。同氏は一時滞在先の欧州から8日帰国する見込み。
地元報道によると、少数派のヒンズー教徒やその寺院なども相次いで襲撃された。イスラム教が国教の同国でヒンズー教徒はALの支持者と見なされていることが背景にある。首都ダッカにある国際NGOの支部は「宗教的少数派と国の資産を守るため、直ちに措置を講じるよう当局に求める」との声明を出した。
ヒンズー教徒が多数派の隣国インドのジャイシャンカル外相は6日、議会の演説で「少数派に関する状況を注視している」と述べた。
AFP通信のまとめでは、反政府デモが激化した7月以降、デモ隊と治安部隊との衝突で450人以上が死亡した。
827
:
OS5
:2024/08/09(金) 22:20:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3f8462c8b5d0b5f8ba2b12e9270fa51fb206376
バングラデシュ政変、主導した学生リーダー「全国民の共感得た」
8/9(金) 19:30配信
朝日新聞デジタル
バングラデシュの首都ダッカの空港で2024年8月8日、帰国したムハマド・ユヌス氏(中央)に花束が渡された=AP。手前右から2人目が学生リーダーのサルジス・アラム氏
バングラデシュで今月、15年間に及んだハシナ政権を退陣に追い込む抗議デモを主導した学生リーダーの一人が8日、朝日新聞の取材に応じた。学生中心のデモに「全国民が共感し、拡大した」と振り返った。
同国では、独立戦争(1971年)の退役軍人の家族に公務員の採用枠の3割を与える優遇措置があった。制度への国民の反発を受け、政府は2018年に廃止を決めたが、今年6月、高等裁判所が決定を覆す判断を示した。
取材に応じたダッカ大学の大学院生サルジス・アラム氏(26)は、実力主義の採用を求めて学生デモを組織した。高裁の判断は政権与党アワミ連盟(AL)の意向をくんだものだと受け止めたといい、「政府に就職機会を奪われた」と話した。
政権に批判的な国民を弾圧するなど、ハシナ政権が強権化し、ALとのコネがないと就職先も見つからない不平等に、未来への危機感を募らせてきたという。
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d89919db12245c034f8c3eb20d395dcf4a5c595
バングラデシュ暫定政権が発足 ユヌス氏トップ、学生もメンバーに
8/9(金) 15:00配信
朝日新聞デジタル
バングラデシュの首都ダッカで8日、ムハマド・ユヌス氏(中央)の暫定政権トップ就任宣誓が、シャハブディン大統領(左)の立ち会いのもと行われた=AP
反政府デモの末、ハシナ前首相が辞任したバングラデシュで8日夜、暫定政権が発足した。政権を率いる最高顧問にはノーベル平和賞受賞者で経済学者のムハマド・ユヌス氏(84)が就任した。政権崩壊後もハシナ氏支持者らへの暴力行為が続く中、情勢の安定化が求められている。
首都ダッカの大統領公邸で開かれた宣誓式で、ユヌス氏は「独裁政権は終わった。民主主義や人権、表現の自由が党派に関係なく享受されることが我々の目標だ」と語った。暫定政権のメンバーには、デモを主導した学生リーダー2人のほか、大学教授、人権活動家、イスラム学者、少数民族関係者らが入った。
今月5日のハシナ氏退陣後、大規模なデモは収まったが、国内各地でハシナ氏が率いた前与党アワミ連盟(AL)関係者や、少数派ヒンドゥー教徒が襲撃されていると伝わる。
ハシナ氏との関係が深く、バングラデシュから脱出したハシナ氏を保護しているインドのモディ首相は8日、X(旧ツイッター)でユヌス氏就任に祝意を示した上で、「ヒンドゥー教徒や全ての少数民族の保護と早期の正常化を望む」と述べた。
朝日新聞社
828
:
OS5
:2024/08/13(火) 09:30:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f9bcf6bb5cbac7fc61cdebb9aa163a49bf20102
暫定政権が船出、分断修復目指す ハシナ体制崩壊1週間 バングラデシュ
8/11(日) 19:05配信
時事通信
バングラデシュ暫定政権首席顧問のムハマド・ユヌス氏(中央)=8日、ダッカ(EPA時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュで反政府デモ激化を受けてハシナ政権が倒れてから12日で1週間。
【写真】バングラデシュの首相公邸に押し寄せたデモ隊
社会の動揺が収まらない中、ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏をトップとする暫定政権が船出した。同氏は知名度は抜群だが政治経験はなく、行政手腕は全くの未知数。困難な局面で国民の分断修復と、今後総選挙を経て誕生する新政権への円滑な権力移行が求められている。
◇45分前に決断
急転直下だった。5日、全国で抗議活動を行っていた多数のデモ隊がハシナ首相の辞任を求め、首都ダッカの首相公邸に押し寄せようとしていた。地元報道によると、警察幹部は「もはや警察でも持ちこたえられない」とハシナ氏に説明。同氏はいったんは辞任を拒んだが、最終的にデモ隊到着の約45分前に了承。ヘリコプターで隣国インドに脱出し、約15年続いた政権はあっけなく崩壊した。
ハシナ氏は経済を高成長に導いた一方、反体制派を次々に拘束。独裁的な手法に不満が高まっていた。デモのきっかけとなった公務員採用の優遇措置は失業に苦しむ若者にとって受け入れ難く、治安部隊が実弾を用いてデモ鎮圧を図ったことで先鋭化した。
◇党派性排し団結に重点
8日発足した暫定政権にはデモを呼び掛けた学生団体リーダーも名を連ねた一方、政党の指導者は含まれていない。党派性を排し、団結を示すことに重点が置かれたとみられる。首席顧問に就いたユヌス氏は貧困層向けの無担保少額融資を手掛ける「グラミン銀行」の創設者。同銀行と共に2006年にノーベル平和賞を授与された。
ジャハンギルナガル大学のアル・マスード・ハサヌザマン教授(政治学)はユヌス氏に関し、「尊敬され、新鮮で信頼できる選択肢と見なされている。重大な難局に直面しているが、ユヌス氏の国際的なコネクションは活用すべき利点だ」と指摘する。
ただ、国内で少数派のヒンズー教徒への襲撃が相次いでいる他、ハシナ前政権下で任命された政府機関幹部らの辞任が続くなど暫定政権発足後も混乱は続いている。ユヌス氏は10日、大学での集会で「誰も(少数派に)危害を加えることはできない」と語り、暴力行為をやめるよう訴えた。
国外に逃れたハシナ氏の最終目的地はロンドンとみられていたが、英国は亡命に難色を示しているとされる。インドにとっては、同氏の滞在が長引けばバングラデシュとの関係がこじれかねず、その扱いが懸案となっている。バングラデシュは地政学的な要衝にあり、中国も浸透を狙う。最大の2国間援助国である日本も情勢を注視している。
829
:
OS5
:2024/09/20(金) 08:09:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e42d738b864e587ba293fdeb212567c9f8a925b6
投票所での「ゾウ害」懸念 爆竹で対策 スリランカ大統領選
9/20(金) 7:06配信
時事通信
スリランカ中部ハバラナで、道路を渡る野生のゾウ=4月13日(AFP時事)
【コロンボ時事】スリランカで21日に行われる大統領選で、野生のゾウが投票所を訪れる有権者の邪魔をする事態が懸念されている。
ゾウはスリランカを象徴する動物だが、作物を食い荒らしたり人を襲ったりする「ゾウ害」も深刻化。当局は有権者の安全確保に向け対策を講じている。
地元紙デーリー・ミラー(電子版)によると、中部クルネガラの選挙区だけでも約100の投票所で、有権者とゾウが鉢合わせする危険がある。選管幹部は同紙に、野生生物保護当局と連携し「有権者が安全に投票所を訪れて選挙権を行使できるよう、担当者が爆竹を持って待機している」と語った。
英BBC放送によれば、スリランカでは昨年、176人がゾウに襲われ命を落とした。一方、同年に死んだゾウ470頭の半数は、人間によって殺された。農地の拡大でゾウの生息域が狭まっていることが、双方の被害拡大をもたらしているとされる。
世論調査によると、大統領選では野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首が先行。野党・統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首が続き、現職ウィクラマシンハ氏が3番手で追う展開となっている。
830
:
OS5
:2024/09/20(金) 17:52:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbd50a28756ed5afc9f990ee0080b035e5416205
スリランカ、21日に大統領選 三つどもえ、経済再建策の変更も
9/20(金) 16:07配信
共同通信
20日、スリランカ北部ジャフナで、大統領選関連の案内板を確認する警察官ら(ロイター=共同)
【ニューデリー共同】インド洋の島国スリランカで21日、大統領選が投開票される。各種世論調査では、ウィクラマシンハ大統領(75)と野党候補2人が三つどもえの争いを展開している。政権が主導してきた経済再建策の評価が争点で、路線変更の可能性もある。
2022年の経済危機で当時のラジャパクサ政権が崩壊し、ウィクラマシンハ氏が後継大統領に就任してから初の直接選挙。スリランカは中東とアジアを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝にあり、中国とインドが浸透を図る。選挙結果はインド洋情勢にも影響を与える。
ウィクラマシンハ氏は、財政赤字脱却のため増税を含めた緊縮財政を進め、国際通貨基金(IMF)から30億ドル(約4270億円)の支援を取り付けた。しかし増税で生活の負担が増し、国民の間には不満が広がる。
現地の各種世論調査では、野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)、野党・統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首(57)がウィクラマシンハ氏と競う情勢になっている。
831
:
OS5
:2024/09/22(日) 21:25:40
>>693-698
あたりが前回
https://news.yahoo.co.jp/articles/15a5150932f3f2a436b55280f5996ec2c77cbb36
現職落選、野党2候補残る 大統領選は再集計に スリランカ
9/22(日) 14:37配信
1
コメント1件
時事通信
21日、スリランカの最大都市コロンボで、大統領選の投票を終えた野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(中央)(EPA時事)
【コロンボ時事】スリランカ大統領選は22日、開票が進められ、過半数を得る候補がいなかったため、得票上位2人の再集計が行われた。
【図解】スリランカ
地元メディアが伝えた。再集計に残ったのは約40%を得た左派野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)と約34%の中道野党・統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首(57)。中道右派の現職ウィクラマシンハ氏(75)らは落選した。
スリランカの大統領選では、有権者は投票用紙の候補者欄に当選してほしい順に1〜3の番号を記すことができ、再集計で上位2人の票数に反映される。選挙には40人弱が立候補。再集計にもつれ込んだのは初めてとなった。
第1集計で最多票を得たディサナヤカ氏は現政権の緊縮財政路線や汚職のまん延を批判。クリーンなイメージを打ち出して支持を広げた。国際通貨基金(IMF)との合意の一部見直しに言及しており、当選すれば日本が取りまとめを後押しした債務再編にも影響が及ぶ可能性がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/80e08f0110b963f6eebf82f993231dcf1adff582
スリランカ大統領選開票で現職が落選 IMFとの再交渉掲げる野党2候補の争いに
9/22(日) 19:59配信
産経新聞
【コロンボ=岩田智雄】インド洋の島国、スリランカで21日に投票された大統領選挙は22日、開票作業が進み、最初の集計で過半数を得た候補がなく、上位の野党候補2人の票を再集計することになった。ウィクラマシンハ大統領は落選し、今後、経済危機にあるスリランカを支援する国際通貨基金(IMF)や債権国との関係に影響が出る可能性がある。
投票時の第2、3選択候補の票数を含めて当選者を決める。上位2人は左派連合・国民人民勢力(NPP)を率いる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)と最大野党、統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首(57)。
ウィクラマシンハ氏は、IMFや中国、日本など債権国の協力を得て経済再建を進めた。実績への評価はあるが、増税など痛みを伴う改革や政治家の汚職疑惑が国民の反発を招いた。野党候補2人は、改革を巡りIMFとの再交渉を掲げる。
初回集計で優勢のディサナヤカ氏はマルクス・レーニン主義者で国政指導の経験がなく、国際社会とどう関係を築くのか見通せない。インドでは対中傾斜への警戒感もくすぶる。プレマダサ氏は、IMFを主導する米国や欧州との距離が近く中国とは疎遠とされる。
スリランカは、巨額債務で2022年にデフォルト(債務不履行)に陥った。中国に南部ハンバントタ港の運営権を引き渡したのは「債務の罠(わな)」の典型とされる。
832
:
OS5
:2024/09/22(日) 21:26:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c04a7c6f73db933a407138bf0a79e85bd8a6159
スリランカ大統領選、政権交代へ
9/22(日) 17:10配信
朝日新聞デジタル
スリランカ最大都市のコロンボで2024年9月21日、大統領選挙の投票後に報道陣の取材に応じる左派勢力・国民の力を率いるディサナヤカ氏(中央)ら=石原孝撮影
コロナ禍で経済危機が起きたスリランカで21日に実施された大統領選挙は、野党の主要候補2人が得票数を伸ばし、政権交代が確実になった。地元メディアによると、左派勢力・国民の力(NPP)を率いる野党候補のディサナヤカ氏の当選が有力視されている。
物価上昇などで国民の負担が大きくなるなか、財政の健全化を進めてきた現職のウィクラマシンハ大統領は敗北が決定。低所得層向けの減税などを訴えた野党候補に支持が集まったとみられる。
選挙管理委員会などによると、38人が立候補。22日午後4時現在、ディサナヤカ氏の得票率は約42%に。統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首が約32%で続き、ウィクラマシンハ氏は約17%にとどまった。
スリランカでは、有権者が投票する際に、第1〜3希望まで候補者名を記入できるしくみ。選管や地元メディアによると、当選するには得票率が50%を超える必要があるが、今回はいずれの候補も達しなかったため、上位2人に絞り、2回目の集計をし、第2、第3希望としての得票も足し合わせた総数が多い方が当選するという。
朝日新聞社
833
:
OS5
:2024/09/22(日) 21:26:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a7e2fe518f3644558ab6c41f4dc51b91c3913b6
スリランカ大統領選、3候補が接戦か 物価上昇、経済再建は道半ば
9/21(土) 17:00配信
朝日新聞デジタル
スリランカ最大都市のコロンボで2024年9月21日、大統領選挙の投票所で列をなす人々=ロイター
コロナ禍後の経済危機で財政破綻(はたん)し、政変が起きたスリランカで21日、大統領選挙が実施された。物価上昇で国民の不満が高まるなか、財政や経済の再建にどう取り組むか。中国とインドが主導権を競うなか、選挙結果に注目が集まっている。
【写真】スリランカ最大都市のコロンボで2024年9月21日、大統領選挙で投票したことを示す小指のインクを報道陣に見せるウィクラマシンハ大統領=AP
大統領選には38人が立候補し、3人の有力候補の接戦が予想される。結果は一両日中にも判明する見通しだ。
最大都市コロンボの投票所で投票した自営業のナドラジャ・ヤルドレイさん(70)は、経済の回復を求めた。
「物価の上昇がひどく、ガスは数年前の3倍近くに値上げされた。給与は変わらず、生活は苦しくなる一方だ」と嘆いた。
スリランカ政府は他国や国際市場からお金を借り、空港や港などのインフラ整備を進めてきた。だが、コロナ禍で主要産業の観光業が低迷し、他国からの送金も減少。外貨不足で燃料や医療品を買えず、1日最大10時間近い停電も頻発した。
抗議デモが拡大し、2022年7月に当時の政権が崩壊。後継のウィクラマシンハ大統領は、国際通貨基金(IMF)などに支援を要請し、付加価値税を引き上げるなどして、財政健全化を目指した。
朝日新聞社
834
:
OS5
:2024/09/23(月) 01:17:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b0e9989a8ca61c7a425d1afac3ea2af0fe2d664
スリランカ大統領選、左派野党党首が当選 親中傾斜か、地元メディア報道
9/23(月) 0:18配信
産経新聞
【コロンボ=岩田智雄】インド洋の島国、スリランカで21日に投票された大統領選挙は22日、左派連合・国民人民勢力(NPP)を率いる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)が現職のウィクラマシンハ大統領(75)らを破って当選した。スリランカの選挙管理委員会が発表した。
経済危機への対応策が争点だったが、スリランカを支援する国際通貨基金(IMF)や債権国との今後の関係が注目される。
ウィクラマシンハ氏は、IMFや中国、日本など債権国との合意で経済再建を進めたが、増税など痛みを伴う改革や政治の汚職疑惑が国民の反発を招き、落選した。
ディサナヤカ氏は、改革を見直すため、IMFとの再交渉を掲げる。ただ、NPPは国会(一院制、225議席)に3議席しか持たない。地元メディアによると、同氏は当選を受け、早期に解散総選挙に打って出ることを改めて表明した。
JVPは、マルクス・レーニン主義を掲げ、1970〜80年代に武装闘争を展開した歴史がある。現在は穏健化しているとはいえ、国政指導者としての経験がないディサナヤカ氏が国際社会とどう関係を築くのか見通せない。隣国インドでは対中傾斜への警戒感がくすぶる。
スリランカは、巨額債務で2022年にデフォルト(債務不履行)に陥り、中国に南部ハンバントタ港の運営権を引き渡したのは「債務(さいむ)の罠」の典型とされる。
835
:
OS5
:2024/09/23(月) 01:26:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/56baecffd882dec0adda3b40bed05f954b57bbce
スリランカ大統領選挙、野党・人民解放戦線のディサナヤケ党首が勝利…初の再集計で三つどもえ制す
9/22(日) 21:45配信
読売新聞オンライン
22日、大統領選で勝利し、スリランカの最大都市コロンボの選挙管理委員会事務所に到着した人民解放戦線党首のディサナヤケ氏=AFP時事
【ニューデリー=浅野友美】スリランカで21日に行われた大統領選で、左派連合トップで野党・人民解放戦線のアヌラ・ディサナヤケ党首(55)が勝利した。同国選管当局が22日、発表した。1回目の集計で過半数を獲得した候補者がおらず、得票上位の野党候補2人で再集計が行われていた。現職ラニル・ウィクラマシンハ大統領(75)は1回目の集計で得票率が3位で、敗北した。
ディサナヤケ氏は初当選が決まった22日夜、X(旧ツイッター)に「スリランカの歴史を塗り替える準備は整った。手を取り合い、この未来を共に切り開こう」と投稿した。
物価高などに国民の反発が強まる中、貧困層の負担軽減を主張した野党候補に支持が集まった。ウィクラマシンハ氏は経済の安定化に向け、国際通貨基金(IMF)から財政支援を引き出して増税などで財政再建を進めたが、国民の不満を抑えきれなかった。
21日、スリランカの最大都市コロンボで投票を済ませた統一人民戦線党首のプレマダサ氏=AP
選挙は事実上の三つどもえで、野党の主要候補はディサナヤケ氏と、最大野党統一人民戦線のサジット・プレマダサ党首(57)。1回目の集計で得票率は、ディサナヤケ氏が約42%、プレマダサ氏が約33%だった。ウィクラマシンハ氏は約17%で、脱落した。
大統領選で、有権者は上位3位まで優先順位をつけて投票した。1回目で過半数を得た候補者がおらず、上位2人に絞り込み、「2位」以下でその候補に投じられた票も加えて当選者を決めた。再集計の結果、ディサナヤケ氏はプレマダサ氏に約120万票の差をつけた。大統領選が再集計にもつれ込んだのは初めて。
大統領選は経済再建や国民生活の向上が争点となった。ディサナヤケ氏は、IMFの支援の条件となっている財政再建が国民の生活苦につながっているとして再交渉する方針を掲げるなどして支持を広げた。プレマダサ氏も税負担軽減を唱えたが、及ばなかった。
国力を高める隣国インドとの関係を巡っては、ウィクラマシンハ氏が連携を重視してきたのに対し、ディサナヤケ氏は警戒感を持っている。政権交代で、対印関係が見直される可能性がある。大統領の任期は5年。
836
:
OS5
:2024/09/23(月) 20:40:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e3d0e107df655fd2c2122791fb740fadce3d291
スリランカ新大統領が就任 「国を方向転換させ、安定した政府作る」
9/23(月) 14:11配信
産経新聞
【コロンボ=岩田智雄】インド洋の島国、スリランカで21日に投票された大統領選挙で、当選した左派連合・国民人民勢力(NPP)を率いる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)が23日、新大統領に宣誓就任した。
ディサナヤカ氏は22日、現職のウィクラマシンハ大統領(75)らを破って当選した。ウィクラマシンハ氏は、スリランカを支援する国際通貨基金(IMF)や中国、日本など債権国の支援で経済再建を進めたが、増税など痛みを伴う改革や政治家の汚職疑惑が国民の反発を招き、落選した。
ディサナヤカ氏は、改革を見直すため、IMFとの再交渉を掲げる。当選を受け同氏は22日夜、記者団に「この国を方向転換させ、安定した政府を作れると信じている」と述べた。NPPは国会(一院制、225議席)に3議席しか持たず、同氏は早期に解散総選挙に打って出る方針。
JVPは、マルクス・レーニン主義を掲げ、1970〜80年代に武装闘争を展開した歴史がある。現在は穏健化しているとはいえ、国政指導者としての経験がないディサナヤカ氏が国際社会とどう関係を築くのか見通せない。隣国インドでは対中傾斜への警戒感がくすぶる。
837
:
OS5
:2024/09/24(火) 08:04:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/62007661a071d7e85d00008e685f75c0faff0ac6
刷新期待も手腕未知数 再建策見直しか、新大統領就任 スリランカ
9/24(火) 7:12配信
時事通信
23日、スリランカの最大都市コロンボで就任宣誓式に臨むディサナヤカ新大統領(手前)=大統領府提供(AFP時事)
【ニューデリー時事】スリランカ大統領選を制した左派野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)が23日、新大統領に就任した。
【ひと目でわかる】スリランカ
汚職撲滅と政治改革を訴え、国内には刷新への期待感があるが手腕は未知数。経済再建策の見直しで混乱が生じる可能性もある。
「政治家への国民の全幅の信頼を取り戻すため、全力を尽くす」。AFP通信によると、ディサナヤカ氏は最大都市コロンボの大統領府で行われた就任宣誓後、そう強調した。
同氏率いるJVPは穏健化したとはいえ、かつて多数派シンハラ人の民族主義を掲げる極左勢力だった。1970〜80年代に2度の反政府暴動を引き起こし、多数の死者を出した。
地元シンクタンク「国家平和評議会」のジェハン・ペレラ理事長は「JVPは潜在的な過激組織と見なされていたが、今回は違った。国民は主流政治にうんざりしていた」と勝因を分析。2022年、経済危機を受けた抗議デモの高まりで当時の大統領が失脚したものの、与党が変わらなかったことへの不満も大きかったと語った。
一方、ディサナヤカ氏は国際通貨基金(IMF)による支援プログラムの見直しを公約に掲げる。主要債権国の一つである日本側には、貸し付けた資金の返済時期や再開したばかりの円借款事業への影響を危惧する声もある。
外交スタンスにも不透明さがある。スリランカはシーレーン(海上交通路)の要衝にあり、隣国インドや中国が浸透を競ってきた。JVPのイデオロギーや反インドを掲げてきた経緯から中国への接近を強めるとの見方もあるが、外交筋はディサナヤカ氏が今年2月に訪印するなど最近の外遊を踏まえ、印中間でバランスを取る「中立路線の基本は維持されるだろう」と話した。
838
:
OS5
:2024/09/25(水) 07:53:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1bc1a8c096fa38abfd6a51a8ec06a8a24b6ef54
スリランカ大統領 就任翌日に議会を解散、再び選挙へ
9/25(水) 7:00配信
朝日新聞デジタル
スリランカ最大都市のコロンボで2024年9月22日、大統領選挙で当選を決めた後に選挙管理委員会の事務所から出てきたディサナヤカ氏=AP
経済危機が起きたスリランカの大統領選挙で当選したばかりの左派勢力・国民の力(NPP)を率いるディサナヤカ氏は24日夜、議会(一院制、定数225)を解散した。11月14日に総選挙が実施される。NPPの政党の国会議員は現在、3人しかいないため、所属議員を増やして政権運営をスムーズにする狙いがある。
ディサナヤカ氏は9月21日に行われた大統領選で当選し、23日に就任した。解散に先立って自身が防衛相や財務相などの大臣職を兼務すると発表。NPP側の国会議員、アマラスリヤ氏を首相に指名し、法相や教育相、貿易相なども兼務させた。
スリランカはコロナ禍で外貨収入が急減し、経済危機に陥った。当時のラジャパクサ政権は2022年春、他国からの借金を返せなくなる債務不履行(デフォルト)になったと発表し、その後、政権は崩壊した。
後を継いだウィクラマシンハ氏は、付加価値税を引き上げるなどして緊縮財政を取りつつ、国際通貨基金(IMF)から4年で総額約30億ドルの支援を取り付けた。日本政府も、スリランカ政府と各国による債務再編の交渉を主導。今年7月には円借款の貸し付けを再開した。
ただ、国民からは「物価上昇が深刻だ」などと不満の声が相次ぎ、政権の支持率は低迷。一方のNPPは大統領選で、IMFと支援条件などについて再交渉していくと強調。汚職の撲滅や低所得者層向けの減税を通じた格差の是正を進めていくなどと訴え、勝利を収めた。
朝日新聞社
839
:
OS5
:2024/09/25(水) 14:21:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcb41f636d8982567c18fa676f8851f3f64f1576
スリランカ新大統領が国会を解散、11月14日に総選挙、3議席からの勢力拡大狙う
9/25(水) 12:59配信
産経新聞
スリランカのディサナヤカ新大統領は24日、国会(一院制、225議席)を解散した。11月14日に総選挙が行われる。党首を務める人民解放戦線(JVP)が参加する左派勢力・人民の力(NPP)は国会で3議席しかない。21日の大統領選で勝利した同氏はかねて、就任後早期に国会を解散し、総選挙に打って出ることを表明していた。
スリランカは巨額の対外債務を抱えデフォルト(債務不履行)に陥り、経済危機にある。ディサナヤカ氏は大統領選で、国際通貨基金(IMF)や中国、日本など債権国の支援を得て増税などを伴う経済改革を進めた現職のウィクラマシンハ大統領らを破って当選。改革を見直すためIMFとの再交渉を掲げているが、自身の政策を推進するため、国会での勢力拡大を狙う。
新たな国会は11月21日に招集される予定。任期は5年。(岩田智雄)
840
:
OS5
:2024/10/05(土) 17:18:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b3efdd1a57b9eea7b7cb11c5aaca73d8cec0716
スリランカ新大統領は異色な左派の一匹狼
10/5(土) 10:10配信
ニューズウィーク日本版
マルクス主義者の過去は捨て去ったが、行く手には3つの障害が立ちはだかる
就任宣誓式を終えて演説するディサナヤカ新大統領(9月23日) SRI LANKA PRESIDENT MEDIAーREUTERS
9月21日のスリランカ大統領選で左派のアヌラ・クマラ・ディサナヤカが勝利したことは、政治の刷新を願う国民に大きな希望をもたらした。
【動画】倍返し...ヘビにかまれるも、2度かみ返して死に至らしめたインド人男性
ディサナヤカは「王朝政治」的な腐敗からの脱却を公約し、有力な政治家一族のいずれとも関係がない。2022年、当時のゴタバヤ・ラジャパクサ大統領は深刻な経済危機から国民の激しい抗議デモに遭い、国外脱出後に辞任したが、ディサナヤカはこの反政府行動にも参加している。
腐敗一掃を目指す上で、新大統領は国民の支持を頼りにできる。だが、行く手には3つの勢力が立ちはだかる。野党勢力、経済界、少数民族だ。
ディサナヤカは実は複雑な人物だ。メディアではマルクス主義者と呼ばれ、彼が率いる人民解放戦線(JVP)は1970〜80年代に反政府暴動を起こしている。
だが、ディサナヤカは革命家ではない。既にその過去を捨て去り、かつてJVPが異を唱えた体制内に身を置いている。現在55歳の彼は20年以上にわたって国会議員であり、短期間だが閣僚も務めた。
国会での議席は3議席
それでも、ディサナヤカはこの国の政治家としては異色だ。大統領選の主な対立候補3人を見れば分かる。現職大統領のラニル・ウィクラマシンハ、野党指導者で元大統領の息子サジット・プレマダーサ、ラジャパクサ家の一員であるナマル・ラジャパクサだ。
この中で反汚職を掲げれば、ディサナヤカは必然的に一匹狼になる。しかもJVPは国会で3議席しか占めていない。
国会で過半数の議席を握るのはラジャパクサ一族が率いる政党で、225議席中145議席を占める。ほかにプレマダーサの野党が54議席を押さえている。
過去に超党派の妥協に応じたことがないディサナヤカは、法案審議で野党から支持されない恐れがある。9月24日、彼は議会を解散し、11月に総選挙を実施すると発表。選挙後に与党の影響力は強まるかもしれないが、それでも野党の妨害はなくならないだろう。
ディサナヤカは、マルクス主義者の過去に神経をとがらせる経済界との関係を築くのも難しいかもしれない。経済政策に関する現在の立場も近年の大統領とは違っていることを、経済界は懸念する。
経済界がもう1つ心配するのは、IMFの支援条件を再交渉するというディサナヤカの公約だ。目的は貧困層の負担を軽くすることだが、国にとって重要な国際機関との間で緊張が高まる恐れがある。
新大統領は少数民族、特に最大の集団であるタミル人の支持も必要としている。しかし長年の内戦の中で、JVPが政府による残虐なタミル人弾圧を無条件で支持したことを多くの人は忘れていない。
彼にとってベストの選択肢は最もシンプルなものでもある。否定的な見方をする相手と向き合うことだ。
就任演説では結束を呼びかけた。党派の垣根を越えれば、法案通過の可能性は高まる。経済界や外国人投資家の懸念に耳を傾けるのもいいだろう。少数民族の代表と頻繁に接触すれば、安心感はさらに増す。
対立する勢力との交渉は、ディサナヤカ自身の利益になるばかりではない。経済の足元が不安定ななか、結束への努力は国益にかなうだろう。
From Foreign Policy Magazine
841
:
OS5
:2024/10/06(日) 02:36:42
4010 OS5 2024/09/23(月) 19:07:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e3d0e107df655fd2c2122791fb740fadce3d291
スリランカ新大統領が就任 「国を方向転換させ、安定した政府作る」
9/23(月) 14:11配信
産経新聞
【コロンボ=岩田智雄】インド洋の島国、スリランカで21日に投票された大統領選挙で、当選した左派連合・国民人民勢力(NPP)を率いる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)が23日、新大統領に宣誓就任した。
ディサナヤカ氏は22日、現職のウィクラマシンハ大統領(75)らを破って当選した。ウィクラマシンハ氏は、スリランカを支援する国際通貨基金(IMF)や中国、日本など債権国の支援で経済再建を進めたが、増税など痛みを伴う改革や政治家の汚職疑惑が国民の反発を招き、落選した。
ディサナヤカ氏は、改革を見直すため、IMFとの再交渉を掲げる。当選を受け同氏は22日夜、記者団に「この国を方向転換させ、安定した政府を作れると信じている」と述べた。NPPは国会(一院制、225議席)に3議席しか持たず、同氏は早期に解散総選挙に打って出る方針。
JVPは、マルクス・レーニン主義を掲げ、1970〜80年代に武装闘争を展開した歴史がある。現在は穏健化しているとはいえ、国政指導者としての経験がないディサナヤカ氏が国際社会とどう関係を築くのか見通せない。隣国インドでは対中傾斜への警戒感がくすぶる。
842
:
OS5
:2024/10/07(月) 17:51:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ba9622a5f369d2e820d5f36bedd86f050d25723
パキスタン南部の国際空港近くで爆発、中国人含む3人死亡・11人負傷…「バルチスタン解放軍」が犯行声明
10/7(月) 17:38配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)
【ニューデリー=浅野友美】パキスタン南部カラチの国際空港近くで6日夜に爆発があり、地元紙ドーンによると、中国人を含む3人が死亡し、11人が負傷した。パキスタンからの分離独立を狙う武装組織「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出した。
在パキスタン中国大使館によると、死者2人と負傷者1人はカラチ近くで火力発電事業に従事する中国人だった。車で移動中に狙われたという。
発電事業は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で、反発するBLAは近年、中国人を相次いで襲撃している。
843
:
OS5
:2024/10/08(火) 21:43:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/78b9ad11f6e27dbc45b3c7bd44e7cdf48b0d6411
カシミールで与党敗北 州廃止後初、反発根強く 印
10/8(火) 21:26配信
時事通信
【ニューデリー時事】インド北部ジャム・カシミール議会選(定数90)が8日開票され、国政与党インド人民党(BJP)に対抗する地域政党・国民評議会と国政最大野党・国民会議派が合わせて過半数を獲得した。
議会選は同名の州が5年前に廃止され、連邦直轄地となって以来初めて。州廃止を主導したBJPの敗北で、住民の根強い反発が浮き彫りになった。
投票は9月以降3段階に分けて実施。カシミール地方は隣国パキスタンとの係争地で、今回の選挙結果が地域情勢に影響を及ぼす可能性もある。
40超の議席を得て第1党となった国民評議会は、州廃止に伴い剥奪された自治権の回復を訴えている。ただ、国政ではBJPが与党連合を主導しており、実現は困難とみられている。
844
:
OS5
:2024/11/14(木) 14:58:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/2640d01dc33fe37525ff0775db6f47c728d08a83
スリランカ総選挙、投開票 与党過半数が焦点
11/14(木) 14:44配信
時事通信
【ニューデリー時事】スリランカ議会(一院制、定数225)選挙の投票が14日、行われた。
即日開票され、15日中にも大勢が判明する見通し。9月に就任したディサナヤカ大統領率いる左派勢力・国民の力(NPP)は解散前わずか3議席で、政権の安定運営のため過半数獲得を目指す。議員の任期は5年。
約2年前に事実上のデフォルト(債務不履行)に陥って以来初となった9月の大統領選で、ディサナヤカ氏は緊縮財政の緩和や汚職取り締まりなどを掲げ勝利した。財政再建に向け国際通貨基金(IMF)と合意した内容の一部見直しも主張している。
ディサナヤカ氏は就任直後に議会を解散。「今後5年間で農村部の開発と農村住民の経済・社会的地位の向上に取り組む」と訴えてきた。
解散前の最大勢力は、スリランカ人民戦線(SLPP)の145議席。長く政界を牛耳ったSLPPのマヒンダ・ラジャパクサ、その弟ゴタバヤ両元大統領、同党の支援を受けてきたウィクラマシンハ前大統領は今回出馬しなかった。
845
:
OS5
:2024/12/27(金) 09:35:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/054ac9e807560d5610fe917dc310d79a63ff2d61
インドのシン前首相死去、92歳 高成長かじ取り担った「解放者」
12/27(金) 2:41配信
共同通信
インドのマンモハン・シン前首相
【ニューデリー共同】インドの経済改革を推進し、2000年代の高成長のかじ取りを担ったマンモハン・シン前首相が26日、首都ニューデリーの病院で死去した。インド政府が発表した。92歳。死因は明らかにされていない。社会主義的経済を自由化し、インドをIT産業中心の躍動する新興国に育て上げ「インド経済の解放者」と呼ばれた。
現パキスタンのパンジャブ地方生まれで、インドの少数派シーク教徒。英ケンブリッジ大やオックスフォード大で学び、経済学者として名をはせ、1970年代のインディラ・ガンジー政権時代から経済政策を首相に指南した。82〜85年、中央銀行であるインド準備銀行総裁に就任、90年代のラオ政権では財務相を務めた。
上院議員を経て2004年5月、国民会議派の総選挙勝利に伴い首相就任。14年5月、インド人民党のモディ氏の就任まで2期10年務めた。
日本との関係強化も進めた。首相時代に度々訪日し、年1度ペースの日印首脳会談を定着させた。14年にインド人として初めて桐花大綬章を受章した。
846
:
OS5
:2025/01/05(日) 20:26:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cad938e25dae6a815a4300e1bd4b2b6af097065
インドのモディ首相「定年」縛られず 29年まで任期全う目指す 後継レースに関心も
1/5(日) 7:29配信
時事通信
インドのモディ首相=2024年11月、ニューデリー(AFP時事)
【ニューデリー時事】インドのモディ首相は今年9月に75歳の誕生日を迎える。
所属する与党インド人民党(BJP)で「定年」とされる年齢だが、モディ氏はこの内規に縛られず2029年までの3期目任期全うを目指しているようだ。一方、後継レースを巡る議論も熱を帯びてきた。
◇長老に引退迫った過去
モディ氏自身は過去にアドバニ元副首相らBJP長老に対し、75歳以上を理由に事実上引退を迫ったことがある。政治アナリストのスミット・ピール氏は内規はあるとしつつ、「こうした決まりや原則には常に例外が存在する」と話す。あるBJP関係者は「75歳定年」は長老を追い出すための方便にすぎないと語り、「29年までは間違いなくモディ氏だ」と断言した。
BJPは昨年の総選挙で単独過半数を割り込み、友党との連立で多数派を維持した。モディ氏の求心力も以前より落ちたと指摘された。ただ、同関係者によれば総選挙後に実施された北部ハリヤナや西部マハラシュトラといった重要州の議会選をBJPが制したことで力を取り戻しつつあるという。
◇腹心対聖職者
首相在任期間に制限はないが、モディ氏は29年に予定される次回総選挙の際に、息のかかった政治家に禅譲するとの見方がある。筆頭は、同氏が西部グジャラート州首相だった時からの腹心アミト・シャー内相(60)。地元メディアが実施した昨年8月の世論調査で、モディ氏の後継となるBJPの首相候補として最も人気を集めた。
配下に警察や情報機関を抱え、国内で唯一イスラム教徒が多数派だった北部ジャム・カシミール州の自治権剥奪を主導したこわもてだ。ただ「2番手だからこそ輝く」(外交筋)と、後継説を疑問視する声もある。
もう1人の有力候補は、2億人超と州別で最多の人口を抱える北部ウッタルプラデシュ州のヨギ・アディティヤナート州首相(52)。オレンジ色の服をまとうヒンズー教の聖職者でもある。
モディ氏がグジャラート州を経済発展に導いたように、アディティヤナート氏もウッタルプラデシュ州の開発に力を注いでいる。同調査ではシャー氏に次ぐ人気を得た。表立って首相への意欲は示していないが、別の外交筋は27年の次期同州議会選で勝てば「29年の総選挙で首相候補に名乗りを上げる」とみる。
シャー氏とアディティヤナート氏は先の総選挙で候補者擁立を巡り確執があったとささやかれた。次期首相候補選びではBJPの支持母体であるヒンズー至上主義団体・民族義勇団(RSS)の意向も大きく左右しそうだ。インドは今年にも名目GDP(国内総生産)で4位の日本を抜くとの予測もある。国力が増す中、後継レースに内外の注目が集まっている。
847
:
OS5
:2025/02/05(水) 20:36:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/42693ed3fbd393e98ee3666b36368ba47869e109
首都圏議会選、投票 庶民党の政権維持焦点 インド
2/5(水) 19:13配信
時事通信
5日、インド・ニューデリーで、デリー首都圏議会選の投票を終えた庶民党トップのケジリワル氏(AFP時事)
【ニューデリー時事】任期満了に伴うインドのデリー首都圏議会選(定数70)の投票が5日、行われた。
同議会は国政では野党の庶民党が多数派で、モディ首相率いる国政与党インド人民党(BJP)が挑む構図。庶民党が3回連続で勝利し、政権を維持するかが焦点だ。開票は8日。
庶民党は支持基盤の貧困層向けに、水道や電気の無料供給といった福祉策の拡充を訴えた。一方、BJPは庶民党が腐敗していると批判してきた。前回2020年の選挙で庶民党は62議席、BJPは8議席だった。
848
:
OS5
:2025/02/06(木) 08:00:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a1b61adba7789ea3594cb848c965da0dfaeccec
前首相巡り狭まる包囲網 政権崩壊半年、早期選挙求める声 バングラデシュ
2/6(木) 7:05配信
1
コメント1件
時事通信
バングラデシュのハシナ前首相=2024年1月、ダッカ(EPA時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュでハシナ政権が崩壊して5日で半年。
隣国インドに脱出したハシナ前首相に対する捜査の包囲網は、母国で着々と狭まっている。一方、ノーベル平和賞受賞者のユヌス首席顧問率いる暫定政権に対しては、国内外から早期の総選挙実施を求める圧力が高まりつつある。
地元報道によると、バングラデシュの特別法廷は1月上旬、反対勢力の拉致や拘束を含む「強制失踪」に関与した容疑で、ハシナ氏に新たな逮捕状を発付した。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは同月下旬に公表した報告書で、ハシナ氏が約15年に及んだ統治下で強制失踪や殺害を直接命じたケースがあると指摘した。
ハシナ氏には昨年10月、政権打倒につながったデモを治安部隊を使い暴力的に鎮圧しようとしたなどとして、「人道に対する罪」の容疑で最初の逮捕状が出された。さらに同氏やその親族を対象に、原発建設を巡る巨額横領といった複数の汚職事件の捜査も進んでいるとされる。
暫定政権は昨年12月、刑事責任追及のため、ハシナ氏の身柄引き渡しを正式に求める書簡をインド政府に送付した。インド外務省のジャイスワル報道官は定例記者会見で、書簡を受け取ったことを認めつつ「現時点で(コメントを)付け加えることはない」と述べるにとどめた。
ハシナ氏は逃亡以降、公の場に姿を見せておらず、インド政府の保護下にあるとされる。両国は犯罪人引き渡し条約を結んでいるものの、政治的問題も絡むだけに、インドが要請に応じるかは不透明だ。
ユヌス氏の他、反政府デモを率いた学生らが運営する暫定政権に対しては、前政権下で弾圧を受けたバングラデシュ民族主義党(BNP)を中心に早期の総選挙実施を求める声が上がっている。ユヌス氏は、国内の制度改革を終えた後の今年末から来年前半に行われるとの見通しを示した。
デモの遠因となった若者の失業問題は依然として深刻で、国内では「政権打倒」に伴う高揚感が薄れている。シンクタンク「国際危機グループ」は「暫定政権にとっての(国民との)蜜月期間は、今や完全に終わった」と指摘。「国民の政治への信頼を回復するには、自由で公正かつ平和的な選挙が最も重要だ」と強調した。
849
:
OS5
:2025/02/09(日) 12:50:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/83f0374c79c6827cdcdea0d7abf9224747d94be2
インド首都のインフラ整備強調 議会選勝利でモディ首相
2/9(日) 5:23配信
共同通信
インド人民党(BJP)本部でデリー首都圏議会選の勝利を喜ぶモディ首相=8日、ニューデリー(ロイター=共同)
【ニューデリー共同】インドのモディ首相は8日、デリー首都圏(州に相当)議会選で自身が率いるインド人民党(BJP)が勝利したことを受け、首都ニューデリーのBJP本部で演説し「デリーは国の玄関であり、最高の都市インフラを整備すべきだ」と述べた。
首都圏議会の定数は70。選挙管理委員会によると、BJPの議席は8から48に躍進。第1党だった庶民党は62から22に減らした。他の政党は議席を獲得できなかった。
庶民党を率いるケジリワル氏は反汚職を掲げてきたが、昨年の総選挙直前に汚職容疑で逮捕され、支持を失った。逮捕後、務めていた首都圏政府の首相を辞任し、今回の選挙で落選した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b06622bc38c71d12ed0ab801ddcd9eccb5a00591
インド首都圏議会選、国政与党が過半数獲得へ モディ首相の後押しに
2/8(土) 22:00配信
朝日新聞
ニューデリーで2025年2月8日、デリー首都圏議会選でインド人民党が勝利する見通しとなったことを祝う党の支持者=ロイター
インドのデリー首都圏議会選挙が8日に開票され、モディ首相率いる国政与党のインド人民党(BJP)が定数70の過半数を獲得し、政権を奪還する見通しとなった。同日、インドの主要メディアが相次いで報じた。BJPが同議会で与党となるのは1998年以来で、国内でモディ氏の影響力が強まりそうだ。
モディ氏は同日、X(旧ツイッター)に「開発と良き統治が勝利した」と投稿した。
一方、前回62議席を獲得した現与党の庶民党(AAP)は、第2党に転落する見通し。2024年まで首都圏政府の首相を務めた党首のアルビンド・ケジリワル氏は議席を失った。地元紙タイムズ・オブ・インディアはAAPの敗因について、「反汚職」を旗印としてきた同氏が24年に汚職容疑で逮捕され、後に首相を辞任したことにより、同氏と党が「取り返しのつかないダメージに苦しんだ」と報じた。
同氏は、モディ氏に批判的な野党の有力指導者のひとりとしても知られる。今回の敗北は、国政野党にとっても痛手となる。(バンコク=伊藤弘毅)
朝日新聞社
850
:
OS5
:2025/02/26(水) 13:02:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d99432f54aae16431738ef28ae9414f60321400
「地獄で生きている」 インドで100年続く火災の真実
2/26(水) 5:30配信
乾いた砂地から炎と煙が立ち上がっていた。インド東部ジャルカンド州ダンバードにあるジャリア炭田では、地下火災が100年以上前から続いている。「地獄で生きているようなものだ」。炭鉱周辺で暮らす住民の権利擁護団体「ジャリア炭田を救う委員会」のラジブ・シャルマ代表(55)はそう語る。なぜ地下火災はこれだけ長期にわたって続いているのか。
ジャリア炭田は約280平方キロメートルに及ぶ大規模炭田だ。石炭省は2021年時点で火災の発生地点は27カ所、影響を受けている地域は1・8平方キロメートルに上るとしている。
権利擁護団体のシャルマ氏によると、火災によって地下の一部が空洞になり、これまでに複数の住民が地盤崩壊によって死傷した。インドメディア「ヒンドゥスタン・タイムズ」は17年5月、地盤が崩れて地下の空洞に落下した父子が死亡したと報じた。
地下火災がくすぶる地域にある集落で暮らすシャンティ・デビさん(50)は「家の下の地盤が崩れて炎にのまれてしまったらと思うと、恐ろしい」と話す。
ジャリア炭田では1890年代に民間業者による採掘が始まり、1970年代に国有化された。現地で火災が初めて確認されたのは1916年にさかのぼる。原因は明らかになっていないが、石炭を採掘し終えた後に放置された炭鉱から発火した可能性などが指摘されている。
石炭省は「国有化前の炭鉱は、利益追求型の手法で炭鉱が運営されていた」とした上で「安全や環境への配慮はほとんどなく、深刻な土壌の劣化と地盤沈下、炭鉱火災や、そのほかの社会環境問題が生じた」としている。
これまでに不活性ガスを注入するなどの消火作業が進められてきたが、火災を消し止めるには至っていない。当局は現在、火災の影響を受けている地域で住民の移転を進めるとともに、石炭の採掘を急いでいる。インド工科大ダンバード校のディーラジ・クマール教授は「(燃料となる)石炭を採掘し尽くせば、火災もなくなるだろう」と話した。【ダンバードで川上珠実】
851
:
OS5
:2025/04/04(金) 16:48:20
https://www.sankei.com/article/20250404-RRZOS6GBQRFPBJIKQ2ZQ4LYWZU/
〝民主主義のデパート〟インドの知恵 選挙時、指の爪に紫色のインク塗って二重投票防ぐ
国際舞台駆けた外交官 岡村善文氏(17)
2025/4/4 10:00
公に目にする記者会見の裏で、ときに一歩も譲れぬ駆け引きが繰り広げられる外交の世界。その舞台裏が語られる機会は少ない。戦後最年少(50歳)で大使に就任し、欧州・アフリカ大陸に知己が多い岡村善文・元経済協力開発機構(OECD)代表部大使に、40年以上に及ぶ外交官生活を振り返ってもらった。
公用語の数、実に18も
混み合うインドの市場。インドの人口は中国を抜いて世界一(ロイター)
混み合うインドの市場。インドの人口は中国を抜いて世界一(ロイター)
《1995年末、インドの首都ニューデリーにある日本大使館に赴任した》
インドの多様性には驚きました。広大で、今や世界一の人口を抱え、公用語だけで18もある。地域によって多様なのは当然です。
デリーの街を歩くと、角を右に曲がるか左に曲がるかで、全く異なる世界が眼前に広がっていた。人種や宗教が多様なだけでなく、極端な貧富の差があり、食生活、服装、生活様式、何もかも違う人々が同じ生活空間を共有していました。
インドでは古くから、あらゆる職業が特定の人々によって担われていた。たとえば、インドで商業を営む人のほとんどが「マルワリ」という北西部ラジャスタン州から来た人々。洗濯業は「ドビ」、大工は「スータル」、鋳物は「カマラ」…。分業は、ヒンドゥー教のカーストという身分制度に組み込まれ、インド経済を支えてきました。
カースト間の差別は厳しく、職業選択の自由がない、と批判されています。それでもカーストに属している限り、誰も失業することはない。誰にも帰るべき共同体があり、自分の役割がある。長きにわたり、カーストは経済と社会の安定に寄与したことは疑いようがありません。
カースト存在しない情報産業
《伝統社会のきつい縛りがあるはずのインドの経済が最近、発展しつつある》
製造業が拡大し、情報産業も発展しています。あるインド人が「工場労働やコンピューターを扱う仕事に、該当するカーストがないからだ」と教えてくれました。
カーストの束縛を嫌った若い世代は、どんどん新規産業に乗り出している。職業選択を制約するカーストが、近代産業への人材供給を促進した、という逆説があるようです。
インド北部バラナシのガンジス川の川岸(共同)
インド北部バラナシのガンジス川の川岸(共同)
民主主義に誇り
《そんな多様なインドで、人々は民主主義に誇りを持っているという》
国全体で政党による民主主義制度を維持しているだけでなく、28州(当時)で州首相を選挙で選んでいました。
ある州では二大政党が政権交代をし、別の州では連立政権。地方政党は力強く、南西部ケララ州や東部ベンガル州では共産党が政権を取っていた。「インドはまるで民主主義のデパートだ」との思いを強くしました。
852
:
OS5
:2025/04/04(金) 16:48:34
選管の権威は絶対
驚いたのは、途上国にありがちな「選挙が不正に行われた」という異議や開票後の騒乱がほとんどなかったことです。選挙管理委員会への信頼が高く、その権威は絶対でした。
当時、首都でさえ、戸籍や住民票が存在しなかった。道端で寝ている家族が多数いました。選挙に必要な有権者登録はどうするのか。そして、公正な選挙をどう実現しているのか。インドは、独特の知恵を持っていました。
選挙期間が始まると、多数の政党は街や村に繰り出します。選挙運動とともに重要なのは、投票者を集めること。自分の党の候補者に投票する人を訪ね、名前を聞いて、一覧表にまとめる。居住者はもちろん、道端に寝ている人にも声を掛け、出来上がった一覧表を選管に提出します。選管はこれらの各政党からの一覧表を集約すれば、選挙人名簿が作れるわけです。
各政党、バスで有権者を運ぶ
《いよいよ投票日。各政党はバスを仕立て、自分の党に投票してくれるはずの人々を投票所に運ぶことまでしたという》
選管は選挙人名簿にその人の名前があるかを見て、あれば投票用紙を渡します。投票用紙には、政党のシンボルマークと候補者の名前が並び、そこにチェックを入れれば投票は完了。文字を知らなくても投票できます。
ただ、それでは複数の政党の一覧表に違った名前で登録しておけば、1人で何回も投票できるじゃないか、との疑問がわきます。
1週間消えぬ紫のインク
それを防ぐために知恵があります。投票すると、指の爪に紫色のインクが塗られる。このインクは私も試しに塗ってもらったところ、1週間ぐらい消えませんでした。指にインクが塗られていれば、もう投票は認められない。こうして、二重投票を防いでいたわけです。投票日が終わるころには、皆が爪にインクを付けて歩いている。
それぞれの国に、それぞれの流儀があり制度がある。それらには由来や背景があり、私たちの常識だけで価値判断をしてはいけない。インドはインドの知恵で生きているようでした。(聞き手 黒沢潤)
〈おかむら・よしふみ〉 1958年、大阪市生まれ。東大法学部卒。81年、外務省入省。軍備管理軍縮課長、ウィーン国際機関日本政府代表部公使などを経て、2008年にコートジボワール大使。12年に外務省アフリカ部長、14年に国連日本政府代表部次席大使、17年にTICAD(アフリカ開発会議)担当大使。19年に経済協力開発機構(OECD)代表部大使。24年から立命館アジア太平洋大学副学長を務める。
853
:
OS5
:2025/04/10(木) 07:13:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec4e416e118b6dc0d7fd10995b35ecb0044aee3c
高まる王制復活論 デモ頻発、政権は元国王訴追辞さず ネパール
4/10(木) 7:10配信
時事通信
8日、ネパール首都カトマンズで行われた王党派のデモに参加したクシュブ・オリさん(本人提供・時事)
【ニューデリー時事】2008年に共和制へ移行したネパールで、王制復活を求める声が勢いを増している。
王党派による大規模デモが頻発。政権は暴力行為を扇動したとして、同年退位した元国王の刑事訴追も辞さない構えを見せている。
「今の政治は汚職がまん延し、指導者は国の問題に真剣に取り組んでいない。若者は仕事を求め海外に流出している」。8日、首都カトマンズで行われたデモを主催した野党・国民民主党の指導者の一人、クシュブ・オリさん(31)はこう述べ、「国のさらなる危機を防ぐには王制復活が必要だ」と力を込めた。
首都では3月28日にも大規模なデモが発生。デモ隊の一部が家屋に放火するなど暴徒化し、当局は外出禁止令を出した。デモ隊と治安部隊との衝突で地元記者を含め2人が死亡、約70人が逮捕された。
ネパールは内戦や民主化運動を経て08年、王制を廃止して共和国となった。共和制移行の過程で政教分離も決めた。その後、王制復活を求めるデモはたびたび起きたものの、直近の発端はギャネンドラ元国王の今年2月の演説だった。
元国王はその中で「国を守り、繁栄させるためには全ての市民の団結が必要だ」と訴えた。王党派は、元国王が政治体制転換に向けた運動を呼び掛けていると捉え、政争に明け暮れる既存政治家への不満を背景に急速に勢いづいた。
デモで死者が出たこともあり、共和制擁護派の与党・統一共産党(UML)を率いるオリ首相は3月31日、議会の演説で「元国王であっても犯罪行為は免責されない」と述べた。
地元の政治アナリスト、チャンドラ・デブ・バッタ氏は、政権がデモ隊を「反憲法派」と見なしたことで対立が先鋭化したと指摘。王制廃止は国民投票を経ず決まったため、「正当な手続きが踏まれていないことに深刻な懸念を抱いている人が相当数いる」と語った。
854
:
OS5
:2025/04/12(土) 21:14:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/cfa064e5a7afcee0a6d184d9ed9dbfef289948e7
ポリオ撲滅、「陰謀説」と難民で困難に パキスタン、減少一転し感染者増加
4/12(土) 8:00配信
共同通信
1
/
5
パキスタン北西部ペシャワル近郊でポリオのワクチンを子どもに接種する医療従事者(中央)=2025年2月(AP=共同)
ウイルスが神経を侵して手足をまひさせ、一生の障害を引き起こすポリオ(小児まひ)。野生株が残る世界2カ国のうちパキスタンで2024年の感染者数が70人を超え、2020年以来の水準となった。撲滅できない理由は、もう1カ国の隣国アフガニスタンと往来が多いことに加え、国境地帯に潜むイスラム武装勢力が「陰謀説」を広げ、ワクチン接種を拒む住民もいるからだ。(共同通信イスラマバード支局=和田真人)
【写真】百日ぜき菌 激しいせきが特徴の感染症「百日ぜき」流行し始める
▽テロの恐れ
首都イスラマバードから北に車で約4時間。アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州の小さな診療所に警察の護衛を受けた車両が到着した。降りてきたのは国際協力機構(JICA)の母子保健支援事業を請け負うアイ・シー・ネット(さいたま市)の日本人3人だ。テロが相次ぐ同州で、関係者は安全確保に細心の注意を払う。
冷蔵庫のワクチンの保存状態をチェック。妊婦や子どもの予防接種の重要性を説明する紙芝居を地元女性保健ワーカーと共に練習した。保健ワーカーのナディアさんは「教育を受けてない人が多いので、絵なら理解しやすい」とうなずいた。
▽砕かれた期待
カイバル・パクトゥンクワ州はポリオ感染が目立つ地域だ。パキスタン政府によると、ポリオ感染者は2019年に全国で147人確認された後、減少に転じた。2021年2月から1年間はゼロとなり撲滅の期待が高まった。だが、結局2022年は20人確認され、2023年は6人だった。
政府の緊急時対応センターのハック氏は、下水道の未整備や予防接種率の低さに加え「難民の往来」を課題に挙げる。
アフガンでは旧ソ連侵攻以降、政情不安が続く。2001年の米中枢同時テロ後に外国部隊が駐留、2021年8月にイスラム主義組織タリバンが復権した。パキスタンには300万人前後のアフガン難民がいるとされる。
▽偽情報
パキスタンとアフガンの国境地帯では伝統的な部族社会が根強く残り、政府の監視の目が届きにくい。拠点としている武装勢力がワクチンは「子どもたちを不妊にさせる西側諸国の陰謀」と偽情報を拡散。予防接種従事者を攻撃し、1990年代から従事者や警備の警察官ら200人以上が殺害されたという。
ハック氏は治安とともに、偽情報を信じる住民の「接種拒否」も問題となっていると明かした。
撲滅への壁は高い。アイ・シー・ネットの現場リーダー池田高治さんは「母子保健の大切さが十分に理解されていない。住民自身が互いの意識を高め合えるよう支援していきたい」と地道な活動が近道だとの考えを示した。
855
:
OS5
:2025/04/13(日) 21:06:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/62baed4f05bf6889d05c5615fee4a9193f7be048
アフガン出身者の送還拡大 対象80万人、人道危機の懸念 パキスタン
4/13(日) 19:03配信
時事通信
アフガニスタン国境に近いパキスタンの町チャマンで出発を待つ、移民やその荷物を乗せたトラック=11日(AFP時事)
【ニューデリー時事】パキスタン政府が4月に入り、暫定的に滞在を認めてきた隣国アフガニスタン出身者の国外退去に着手した。
国連によると、1日以降、約1万4100人を強制送還しており、国際社会では人道危機を招くとして反対する声が上がっている。
送還されたマンスール・ナザリさん(49)は、妻と子供5人の7人家族。今はアフガン東部ナンガルハル州に身を寄せる。「家族を養うため仕事を探しているが、簡単ではない。食べ物や住む場所もない」と嘆く。
パキスタンには紛争や政情不安に見舞われたアフガンから多数の人が逃れてきた。しかしパキスタン政府は2023年秋、国内で起きたテロにアフガン出身者が関与していたことを受け、治安の安定を名目に滞在許可を持たないアフガン人の一斉送還を開始。この措置により、約80万人が帰還を強いられたとされる。
さらにパキスタン政府は今年1月、「アフガン市民カード(ACC)」と呼ばれる身分証明書の保有を条件に一時滞在を認めてきた約80万人についても、送還対象に含めると決定した。ACCは公的書類を持たずに入国したアフガン人に発行されてきたが、制度運用を全廃した形だ。
ACC所持者の退去期限は3月末。従わない場合は強制送還すると定めており、パキスタンで約15年間暮らしてきたナザリさんも対象の一人だった。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、イスラム主義組織タリバンがアフガンの実権を握った21年8月以来、同国の人権状況は悪化の一途をたどっていると指摘。「帰還民は、失業や崩壊した医療に直面する」と訴え、強制送還に反対している。
856
:
OS5
:2025/04/16(水) 07:29:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffc019f61e0ec17a3f9b70c9942969d53b01e5ae
「E5系」と「E3系」無償譲渡へ 日本からインドに、26年にも
4/16(水) 7:08配信
時事通信
JR東日本の東北新幹線「E5系」(写真左)と「E3系」
【ニューデリー時事】インド西部で建設中の日本の新幹線方式を導入した高速鉄道に関し、日本が軌道や架線の点検用に、JR東日本の東北新幹線などで使われた「E5系」と「E3系」を1編成ずつ、インドに無償で譲渡する方針であることが15日、関係者への取材で分かった。
車両に検測装置を搭載し、2026年初めにも納入する。
日印両政府は高速鉄道の運行車両として30年代初頭にJR東の次期新幹線「E10系」を採用する方針。しかし、インド政府が目指す27年8月の部分開業には間に合わない。
E5系・E3系の譲渡は点検任務そのものに加え、日本政府肝煎りのプロジェクト開業時に日本の車両が現地にあるという状況も重視したようだ。高温や粉じんの影響を含む走行時のデータを収集し、将来的にE10系をインドで現地生産する際に役立てる狙いもある。
E10系導入までは、速度を引き上げる改造を施したインドの準高速列車を運行させる予定。
運行車両を巡ってはE5系の採用が既定路線だったが、高額な見積もりや納期の遅れにインド側が難色を示し、自国の車両使用にかじを切りつつあった。譲渡はE10系とともに日本側が局面を変える打開策として昨年末に提案。インド側がおおむね受け入れる意向を示していた。
高速鉄道は西部のムンバイ―アーメダバード間の約500キロを結ぶ。総事業費は当初見積もりで約1.8兆円。円借款でその8割程度を手当てするが、事業費の膨張が見込まれている。今後のモディ首相来日と日印首脳会談に合わせ、両政府はE10系導入を可能とする新たな円借款の枠組みを創設する方針。
日本の新幹線技術が国外で初めて導入された台湾高速鉄道(台湾新幹線)には、車両に障害物が接触しないかを調べる「建築限界測定車」として、初代新幹線「0系」が無償譲渡された。
857
:
OS5
:2025/04/24(木) 17:46:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/4891170ee6bf3b21b2c1b4e76698c8c618813893
カシミール、印パ対立の根源 19年には越境テロを機に空爆の応酬
4/24(木) 13:07配信
毎日新聞
インダス水系の支流で船をこぐ住民=インド側カシミールで2017年11月12日午後5時15分、金子淳撮影
インド北部カシミール地方であった銃撃テロ事件を受け、インド外務省は23日、テロ事件と隣国パキスタンとの間につながりがあったとして、印パ間でインダス川の水資源の配分を定めた「インダス川水利条約」の履行を即時停止すると発表した。インダス水系はパキスタンにとって死活的に重要な水源のため、印パ間の緊張が増すのは必至だ。
カシミール地方は1947年にインドとパキスタンが独立して以来、両国が領有権を争う係争地であり、印パ紛争の根本的な原因となってきた。3分の2をインド、3分の1をパキスタンが実効支配しているが、インド側では80〜2000年代、インドからの分離独立やパキスタンへの併合を求める武装組織による激しい武力闘争が起きた。近年はパキスタンを拠点とする複数のイスラム過激派によるテロ事件も相次いでいる。
16年にはインド軍基地で兵士18人が殺害されるテロがあり、インド軍は第3次印パ戦争(71年)以来初めてパキスタン側カシミールに越境し、報復攻撃を実施した。19年にも治安部隊40人が死亡する自爆テロが起き、インドがパキスタン領内を空爆した。このときはパキスタン軍の報復も招き、核保有国同士の衝突が激化する懸念が強まった。
今回のテロ事件は22日、カシミールの観光地パハルガムで発生し、インド人観光客ら26人が銃撃されて死亡した。モディ政権は近年、カシミールでの観光開発を進めてきたことから、観光客が標的になったことへの怒りも大きいとみられる。
印シンクタンク「南アジア・テロポータル」によると、犯行声明を出した武装組織「カシミールレジスタンス」は、パキスタンを拠点とするイスラム過激派「ラシュカレ・トイバ」(LeT)の分派とされる。LeTは08年に160人以上が殺害されたムンバイ同時多発テロを実行したことで知られ、パキスタンの軍情報機関ISIとのつながりも指摘されている。【カイロ金子淳】
858
:
OS5
:2025/05/04(日) 19:11:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/a28542c2eee4ca49ff132f0f3969a14d77741edb
大統領が「世界最長」会見 祈りを挟み15時間 モルディブ
5/4(日) 18:58配信
時事通信
3日、首都マレで記者会見を行うモルディブのムイズ大統領=大統領府提供(AFP時事)
【コロンボAFP時事】インド洋の島国モルディブのムイズ大統領(46)が3日から4日にかけ、約15時間にわたる記者会見を行った。
同国政府は「大統領による記者会見としては世界最長」としている。これまでの記録は、2019年10月にウクライナのゼレンスキー大統領が行った約14時間の会見とされる。
ムイズ氏は3日午前10時に記者会見を開始。短い祈りの中断を挟んで14時間54分間、二十数人の記者からの「多岐にわたる質問に応えた」(大統領府)。記者には食事が提供されたという。
記者会見は「世界報道の自由の日」に合わせて実施。大統領府は「ムイズ氏は社会におけるメディアの重要な役割を理解しており、事実に基づくバランスの取れた公平な報道の重要性を強調した」としている。
国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」が2日発表した最新の「世界の報道自由度ランキング」では、モルディブは180カ国・地域中、104位だった。
859
:
OS5
:2025/05/07(水) 06:21:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/c41edfcf715c7e98ae359a12c9cf4f81e7491152
インド軍が係争地のパキスタン側に攻撃 26人犠牲テロへの報復
5/7(水) 6:08配信
毎日新聞
インド国防省は7日、インド軍がパキスタンと領有権を争うカシミール地方の実効支配線を越え、パキスタン側にあるテロリストのインフラ施設9カ所を攻撃したと発表した。
カシミール地方のインド側の支配地域で22日、観光客ら26人が犠牲になったテロ事件があり、インドが報復した形となった。インド国防省は声明で「我々の行動は焦点を絞った、慎重な、エスカレーションのない性質のものだ」とし、パキスタンの軍事施設は標的にしていないとしている。【ニューデリー松本紫帆】
860
:
OS5
:2025/05/07(水) 16:37:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/e80336b0153a9da9136e863cc3f22e5a7aa8c1d6
カシミール問題とは インドとパキスタンが80年近く領有権争う
5/7(水) 10:16配信
インド軍は7日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方の実効支配線を越え、パキスタンの支配地域などの「テロリストのインフラ施設」を攻撃したと発表した。カシミール地方を巡っては、印パ両国が長年、領有権を主張し、対立の火種になっている。
【写真】壁が破られ…攻撃を受けたとみられる建物
印パ対立の発端は1947年の独立時にさかのぼる。印パは元々同じ英領インドだったが、イスラム教徒が多数派の地域がパキスタン、ヒンズー教徒が多数派の地域がインドとして独立した。当時、500カ所以上あった「藩王国」と呼ばれる自治領も印パのいずれかに帰属した。
カシミール地方は藩王国の一つで、住民の多くがイスラム教徒だったが、藩王はヒンズー教徒だった。
藩王が印パへの帰属先を明らかにしない中、パキスタンが先手を打って軍事侵攻すると、藩王はインドに支援を求めるとともに、インドへの帰属を表明。領土問題に発展し、第1次印パ戦争(47〜49年)を招いた。
この時、インド軍がカシミールの約3分の2を実効支配し、国連の仲介で停戦協定が結ばれた。65年の第2次、東パキスタン(現バングラデシュ)の独立を巡る71年の第3次印パ戦争を経て、72年のシムラ協定で、現在まで続く「実効支配線」が画定した。
98年には、印パ両国が競うように核実験を強行し、地域の対立は核保有国同士の摩擦へと発展した。
パキスタンはカシミール地方の帰属について、国連が関与した形での住民投票で決めるべきだとの立場をとる。一方、インドは両国による「2国間問題」との姿勢で国際社会の仲裁や関与を拒否している。
長年、両国の主張に大きな変化はなく、解決に向けた糸口が見いだせない状況が続いている。【ニューデリー松本紫帆】
861
:
OS5
:2025/05/07(水) 20:53:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/a484cdfeba1144c0083424bd16cc0b8b96704a0f
パキスタンが観光地「攻撃」、インドで報復論高まり武力衝突に発展か
5/7(水) 20:18配信
毎日新聞
インドからとみられるミサイル攻撃で損壊した建物を調べる兵士=カシミール地方のパキスタン支配地域で2025年5月7日、AP
インドとパキスタンが7日、カシミール地方の領有権問題を背景に武力衝突した。両国とも全面的な衝突は避けたい意向だが、報復の応酬となって事態が悪化する恐れもあり、状況は予断を許さない。
【写真】壁が破られ…攻撃を受けたとみられる建物
今回の攻撃の直接のきっかけとなったのは、4月22日にカシミールのインド側支配地域の一つ、ジャム・カシミール地方で起きたテロ事件だった。渓谷や山に囲まれた風光明媚(めいび)な観光地で「インドのスイス」とも呼ばれるパハルガムで、武装組織が観光客らに向かって銃を乱射し、26人が死亡した。
インドのモディ首相は2014年の就任以降、カシミールの治安回復を優先課題に掲げてきた。パキスタン側からの「越境テロの抑止」を重要な課題として掲げ、テロに対して断固とした措置を取ると強調してきた。
16年にはインド軍基地で兵士18人が殺害されるテロがあり、インド軍は第3次印パ戦争(1971年)以来初めてパキスタン側カシミールに越境して、報復攻撃を実施。19年にも治安部隊40人が死亡する自爆テロが起き、インドがパキスタン領内を報復として空爆した。
またカシミールの「紛争地」のイメージを払拭(ふっしょく)して、観光や産業の振興も図っており、23年5月には、カシミール地方のスリナガルで主要20カ国・地域(G20)観光ワーキンググループ会合を開催している。それだけに観光客を狙った4月のテロは大きな衝撃で、国内でも報復論が高まっていた。
ただインド軍は今回、パキスタンの軍事施設を標的にしておらず、エスカレーションを回避する手段が取られたとも強調。「この作戦は、インドが加害者の責任を追及しつつ、不要な挑発を避ける決意を強調するものだ」と慎重な姿勢も示している。
一方、パキスタンはテロへの関与を否定した上で、「全ての責任はインド側にある」と非難し、今後、国際社会の場でも自国への支持を呼びかけていく意向だ。双方の非難合戦が続く中で、事態収束への糸口は見えていない。【ニューデリー松本紫帆】
862
:
OS5
:2025/05/09(金) 09:54:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/cea803648a60aad6921926769bcbce0c6fbd2525
「彼らと握手をするな」激化する印パ対立、観光客に人気の軍同士の国境セレモニーにも変化
5/9(金) 7:00配信
産経新聞
カシミール地方で4月に起きたテロ後に激化しているインドとパキスタンの対立は、印パ両軍が国境で66年間続けてきた毎夕の国旗降納式のあり様を変えた。インドはセレモニーで行うパキスタン側指揮官との握手を禁止。パキスタン側も同様の措置を取り、両国の相互不信の高まりを示す形となった。印メディアなどが伝えた。
カシミール問題、宗教対立で3度の戦争 核保有はインド172発、パキスタン170発
セレモニーは毎夕、インド北部パンジャブ州アタリとパキスタン中部パンジャブ州ワガが接する国境付近で行われる。世界中から旅行客が訪れる人気の観光スポットだ。
セレモニーでは、印パ両側の建物から、カーキ色の軍服を着たインド軍の国境警備隊と黒の軍服を着たパキスタン軍のレンジャー部隊がそれぞれ、脚を伸ばしたまま高く振り上げる「グースステップ」で国境に向かって歩いていく。国境に到着すると両軍の兵士は調子を合わせてそれぞれの国旗を降ろし、最後に指揮官同士が強く握手を交わす。
観光客は、国境を挟んで両側に設けられた円形の観覧場所からセレモニーを見学できる。約30分間のショーは「両国のライバル関係や兄弟愛を象徴する」として、毎日数千人の観光客を引き付けてきた。
しかし、4月のテロ事件を受けてインド側は同地の検問所を即時閉鎖。同月24日にはセレモニーでの「パキスタン側との象徴的な握手を一時停止する」とした。
現地からの報道は、規模縮小後のセレモニーを見学したインド人が「今後(の印パ関係は)どうなるか分からない」と懸念する声を伝えている。
863
:
OS5
:2025/05/11(日) 20:55:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ae0e889cb2bde87cb27cca9055a04e17f38c4a9
前与党の活動禁止 前首相らの裁判終結まで バングラデシュ
5/11(日) 20:31配信
時事通信
バングラデシュのハシナ前首相=2024年7月、ダッカ郊外(同国首相府提供・AFP時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュ暫定政権は11日までに、テロ対策法に基づき、国外逃亡したハシナ前首相の前与党アワミ連盟(AL)のあらゆる活動を禁止すると発表した。
期間はハシナ氏らAL幹部の裁判が終結するまでという。同国の特別法廷は「人道に対する罪」などの容疑でハシナ氏に逮捕状を出している。
ハシナ氏は昨年8月、反政府デモの高まりを受け隣国インドに脱出。政権が崩壊した。その後同国で事実上の亡命生活を送っており、帰国のめどは立っていない。
ユヌス首席顧問率いる暫定政権は、AL関係者に対する刑事訴追の動きを強めている。ALは暫定政権を「ファシスト」と呼び、強く非難する声明を発表。決定には従わず、今後も活動を継続する方針を示している。
864
:
OS5
:2025/05/11(日) 21:07:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a3aea737341a08791fd7c5b160c631685c3ac26
反撃成功で「感謝の日」 カシミール、停戦に不信感も パキスタン
5/11(日) 19:06配信
【ニューデリー時事】パキスタンではインドへの反撃作戦「成功」(シャリフ首相)を祝って11日が「感謝の日」に指定され、各地で犠牲者への祈りがささげられた。
10日の停戦合意発表後には市民らが街頭に繰り出し、国旗を振ったり花火をしたりして喜びをあらわにした。
パキスタンでは「インドの『戦争ヒステリー』にふさわしい方法で応え、屈服させた」(ドーン紙)など、インドに勝利したとの論調が支配的。一方、インド側に高揚感は薄く、メディアはパキスタンの「停戦破り」に重きを置いた。
民間人の犠牲者も出た係争地カシミール地方。パキスタン側支配地域ムザファラバードで暮らすITコンサルタントのビラル・シャビールさんはAFP通信に「停戦は前向きな一歩」としつつ、「戦争で亡くなるのは兵士だけでなく、多くは民間人。今回はカシミールの人々だったはず」と話した。
インド側のスリナガルに住む男子学生(28)は時事通信に「停戦合意後にもかかわらず昨夜攻撃があり、多くの住人がパニックとなり泣きだす人もいた。また攻撃があるのではないか」と、不信感を隠さなかった。
865
:
OS5
:2025/05/21(水) 20:42:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbf92aaddf2ffe02ee41f7c325ae9e77f2e3f68b
パキスタン陸軍参謀長、元帥昇格へ インド軍「撃退」を評価
5/21(水) 6:37配信
時事通信
パキスタンのムニール陸軍参謀長=14日、同国北東部シアルコット(軍統合広報局提供・AFP時事)
【ニューデリー時事】パキスタン政府は20日、軍部トップであるムニール陸軍参謀長の元帥昇格を承認した。
【写真】パキスタン軍の中国製戦闘機「殲10C(J10C)」
先のインド軍との軍事衝突で「国の安全を確保し、敵を撃退した」(首相府)功績を評価した。
地元メディアによると、元帥は陸軍最高位の名誉称号。1959年に同称号を得た軍事政権のアユブ・カーン大統領(当時)以来、ムニール氏で2人目となる。
866
:
OS5
:2025/05/24(土) 07:39:42
>>824
>>827
とか
https://news.yahoo.co.jp/articles/17e9d71722d6ca8f0923ab744257168591eda66e
ユヌス首席顧問が辞任検討 選挙時期巡り軍と対立か バングラデシュ
5/23(金) 7:56配信
時事通信
バングラデシュのユヌス首席顧問=3月14日、南東部コックスバザール(AFP時事)
【ニューデリー時事】バングラデシュのメディアは22日、暫定政権のユヌス首席顧問が辞任を検討していると報じた。
後ろ盾となってきた軍や政党と次期総選挙の実施時期を巡って対立していることが主な理由とみられる。
ユヌス氏は選挙制度の改革を終えた後、来年6月までに選挙を実施する考えを示している。しかし、報道によるとザマン陸軍参謀長は21日、軍の会合で今年12月までに行う必要があると主張。「選挙で選ばれていない政権が国の針路を決めるべきではない」と訴えた。
867
:
OS5
:2025/06/08(日) 20:26:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/c17cd5436b80e1392aa6705a9eb2de7e4f65d0de
バングラ暫定政権トップのユヌス氏、来年4月前半に総選挙実施と発表
6/7(土) 9:52配信
産経新聞
バングラデシュ暫定政権のユヌス首席顧問は6日、国民向けの演説で、次期総選挙を来年4月前半に行うと発表した。
同国では昨年8月、ハシナ首相が強権政治に反発する学生主導のデモを受けて辞任しインドに逃亡。ノーベル平和賞受賞者のユヌス氏をトップとする暫定政権が発足していた。主要政党のバングラデシュ民族主義党(BNP)や軍は、年内の総選挙実施を要求している。
一方、ハシナ氏率いるアワミ連盟は政治活動を禁止され、事実上、選挙に参加できなくなっている。(岩田智雄)
868
:
OS5
:2025/06/22(日) 00:28:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d9b5f2f62ecc7f0418bd0a1cfd968cc35fbee60
元飛び地国家、54年前に戦火も関係改善 パキスタンとバングラデシュ、敵の敵は味方
6/21(土) 8:00配信
共同通信
1
/
4
握手するパキスタンのシャリフ首相(左)とバングラデシュ暫定政権トップのユヌス氏=2024年12月、エジプト・カイロ(パキスタン政府提供、共同)
1971年までインドを挟んだ飛び地国家だったバングラデシュとパキスタンが関係改善を進めている。昨年から続くバングラデシュとインドの確執がきっかけ。パキスタンとインドはカシミール地方の領有権争いを抱える「宿敵」で、2025年5月も大規模な武力衝突が起きた。「敵の敵は味方」の構図での関係改善だが、課題は残っており、一筋縄ではいきそうにない。(共同通信イスラマバード支局=和田真人)
「15年ぶりの復活」。2025年4月18日付のパキスタン主要紙がこぞって付けた見出しだ。バングラデシュの首都ダッカで前日開かれた両国外務次官協議を伝えた。パキスタン政府は発表で「友好的で、関係を復活させる両国の決意が反映された」と自賛した。
バングラデシュは元々、1947年に英領インドからパキスタンが分離独立した際、東パキスタン州となった地域だ。1970年総選挙で自治権拡大を求めるアワミ連盟(AL)が勝利、1971年3月に内戦に突入し、パキスタンはALのムジブル・ラーマン党首を逮捕。インドの介入で「第3次印パ戦争」に発展し、1971年12月、パキスタン軍の降伏を経てバングラデシュが独立した。
インド寄りの政策が続き、1975年に暗殺されたラーマン氏の長女ハシナ氏は2009年から4期連続首相を務め、インドとの関係を深めていった。
転機はバングラデシュで2024年7月以降に激化した学生と治安部隊の衝突。学生側は独立戦争功労者の親族らに対する公務員採用優遇枠の撤廃を求め、死者は千人を超えたとされる。ハシナ氏は2024年8月にインドに脱出。政権は崩壊し、ハシナ氏は今もインド滞在中だ。バングラデシュ側は人道に対する罪で逮捕状を出したが、インドは身柄引き渡しに応じていない。
暫定政権トップにノーベル平和賞受賞者ユヌス氏が2024年8月就任すると、9月と12月に相次いでパキスタンのシャリフ首相と会談。2025年1月にはバングラデシュ軍の幹部がパキスタンを訪問した。パキスタン軍トップと会談し、同国政治に強い影響力を持つ軍が関係改善を支持していることが裏付けられた。貨物船の直接運航が始まり、旅客機の直行便も開始の見通しだ。
しかし「戦後処理」が残っているのも事実。外務次官協議でバングラデシュ側は、独立闘争時の虐殺行為への公式謝罪や、独立まで共有していた45億ドル(約6500億円)超の資産の引き渡しをパキスタン側に求めた。
外交が専門のパキスタン人記者は「現在のパキスタン国内にいる独立派を勢いづかせることにつながるため、バングラデシュとの関係改善はそう簡単ではない」と冷めた見方だ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板