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仙台・宮城・陸奥

1とはずがたり:2008/06/05(木) 12:05:28
地区別スレ,遂に仙台も登場。陸奥とは勿論多賀城を首府とする明治以前の陸奥だ♪
本来はにぬけんが立てるべきだが何時迄俟っても立てやがらないので俺がたつヽ(`Д´)ノ

2939荷主研究者:2017/10/01(日) 11:33:06

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170915_13009.html
2017年09月15日金曜日 河北新報
100年の歴史に幕 仙台の老舗古書店「熊谷書店」今月限りで閉店

お客との触れ合いを楽しむ熊谷さん(右)。100年以上続いた店を閉じる

 仙台市青葉区一番町1丁目の老舗古書店「熊谷書店」が、今月いっぱいで100年以上の歴史に幕を下ろす。店主の熊谷道也(みちなり)さん(79)が売り上げの減少や自身の高齢を理由に決めた。周辺は東北大片平キャンパスに近く、大正時代から古書店が集まった「杜の都の古書店街」。10月からは1軒だけになる。

 店は熊谷さんと妻たつさん(77)、三男達也さん(48)の家族経営。1階と地下1階の店舗に郷土史や専門書など約3万冊が天井まで並ぶ。常連の丹野武春さん(68)=青葉区=は「読み応えのある本が安かった」と閉店を惜しむ。

 明治末期ごろ祖父が開業。仙台空襲で全焼したが、現在地に再建し、両親が営んだ。東京で読売新聞の記者をしていた熊谷さんは、母の病を機に41歳で店を継いだ。

 当時は周囲に古書店が5軒あって大抵の本がそろい、学生らでにぎわった。熊谷さんはビルを建てて店を拡張。万引を見つけても「古本の1冊や2冊で人生を棒に振ってはかわいそう」と警察に届けなかった。

 2000年代以降、インターネットや通信販売が普及して売り上げが激減した。店内から学生の姿が消え、仲間も店を畳んだ。

 「インターネットの時代になっても、じっくり本を読む文化は今も確かにある。できれば店を続けたかった」と熊谷さん。「お世話になった恩返しに」と、大幅割引の閉店セールを行っている。

 古書店街で唯一となる昭文堂書店の店主斎藤鄭(あつし)さん(71)によると、1980〜90年代にかけ、県内の古書店は147軒あったが、2016年には33軒にまで減ったという。

 斎藤さんは「同業者がいたからこそ古書店街として集客力を発揮できた。この先、うちだけではつらいが、まずは長年ご苦労さまでしたと言いたい」とねぎらった。

2940荷主研究者:2017/10/01(日) 11:33:42

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=19172
2017/9/15 日刊建設新聞 宮城版
2橋の予備設計を入札 国道286号 川崎町支倉でBP整備(県大河原土木)

 県大河原土木事務所は、国道286号支倉道路の橋りょう2橋について、新設に向けた予備設計業務を一括して委託する。28日に同業務の指名競争入札を開札し、委託先を決める。1橋は橋長約90m、もう1橋は同36mで、柴田郡川崎町から仙台市へと至る国道286号バイパス(BP)の整備に伴って架設する。

 同BPは、起点が仙台市太白区坪沼で、終点が川崎町支倉の国道286号。計画延長は2660mで、うち同市が1410m、県が1250mを整備する。仙台側と川崎側にはそれぞれ、橋1橋とトンネル1カ所を設けるほか、両市町の行政境に橋1橋を架ける。事業期間は28〜39年度。総事業費は約80億円を試算している。

 県の事業区間は、終点側から逆に整備ルートを見ていくと、支倉台団地入口の交差点付近から、国道286号の現道を拡幅しつつ仙台方面に北上し、現道と枝分かれして碁石川を越え、同川の左岸沿いにトンネルを伸ばし、行政境の沢を越えて仙台市側へと結び付ける。

 碁石川を橋で越えた後は、すぐにトンネルとなり、トンネルを出た後もすぐに橋が位置することになる。川崎町側の道路幅員は、全幅11.5mで、内訳が車道3.25m×2、路肩0.75m×2、片側歩道3.5m。

 今回予備設計を委託する橋は、碁石川に架ける橋長約90mの1橋と、行政境の沢に架ける同36mの1橋。両橋の幅員は全幅12.5mで、内訳が車道3.25m×2、路肩0.75m×2、片側歩道3.5m、残りが地覆。予備設計業務の履行期間は30年3月30日まで。

 県大河原土木事務所は、今月末〜10月上旬にトンネルの予備設計業務も指名競争入札で委託する考えだ。道路の詳細設計業務も年度内に委託する可能性がある。30年度には橋やトンネルの詳細設計、用地測量などを委託し、31年度ごろから用地買収を進める見通し。できるだけ早期の着工を目指す。

 県側区間の総事業費は36億円を試算する。昨年度は道路の予備設計業務をエイト日本技術開発(東北支社・仙台市若林区)に委託した。

 仙台市は本年度、国道286号(南赤石)橋りょう予備道路詳細設計調査測量業務を復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)、国道286号(南赤石)トンネル予備設計地質調査業務を大日本コンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)に委託した。

 両市町境界の国道286号は、急勾配と急カーブが連続している。冬期は雪でスリップ事故を起こす車も多い。高速の山形自動車道などが通行止めになった際には、代替え道路としての役割も求められることから、通行しやすいBPを整備することにした。

2941荷主研究者:2017/10/14(土) 21:26:48

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170921_13038.html
2017年09月21日木曜日 河北新報
仙台空港-秋保温泉、湖畔公園 直結バス運行開始

第1便の出発を祝う関係者

 タケヤ交通(宮城県川崎町)は20日、仙台空港と秋保温泉(仙台市)、国営みちのく杜の湖畔公園(川崎町)を直結する高速バスの運行を始めた。訪日外国人旅行者(インバウンド)らの利用を見込む。

 新路線の名称は「仙台西部エアポートライナー」。仙台空港から秋保温泉湯元までを約40分、湖畔公園までを約1時間で結ぶ。1日4往復。運賃は秋保温泉まで1000円、湖畔公園まで1200円。

 同社は2014年からJR仙台駅と秋保温泉、川崎町などを結ぶ路線バスを運行。インバウンドの利用が増加傾向にあるため、仙台空港と直結する新路線運行を決めた。

 記念の式典が仙台空港であり、関係者約30人が出席した。大宮利幸社長は「利便性を高めてリピーターを増やす必要がある。1日100人ほどの利用を目指したい」と話した。

2942荷主研究者:2017/10/14(土) 21:35:31

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170925_12029.html
2017年09月25日月曜日 河北新報
<ピーチ>仙台-札幌線就航 きょう台北線も仙台空港拠点化

第1便の乗客を見送る井上CEO(左)ら

滑走路に向かうピーチの仙台-札幌線の第1便

 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪)は24日、仙台-札幌線の運航を始めた。25日は台北線を就航させる。仙台空港を拠点化し、国内外の路線を拡大する方針で、井上慎一最高経営責任者(CEO)は「仙台発着の便を増やし、東北の潜在需要を開拓する」と強調した。

 仙台発札幌行きの第1便は、ほぼ満席の164人が搭乗。井上CEOらが見送る中、午前10時ごろに出発した。1日2往復で通常運賃は4290円から。

 空港内で記念の式典があり、仙台空港を運営する仙台国際空港(名取市)の岩井卓也社長は「ピーチは利用客の幅を広げてくれるエアラインだ」と歓迎した。

 同社の拠点空港は関西空港、那覇に続いて3カ所目。2013年4月から運航する仙台-関西線が同社便の中で搭乗率が最も高いことや東日本大震災からの復興支援に加え、昨年7月の仙台空港民営化も追い風になると判断した。

 井上CEOは「最大の特徴は低運賃。既存の利用客を奪うのではなく、飛行機に乗らなかった人の利用を増やしていく」と語った。

 仙台国際空港は今月、発着便や旅客数の増加を見据え、旅客搭乗棟の建設に着手。来秋に完成予定で、国内線の搭乗口は現在の6カ所から10カ所に増える。

2943荷主研究者:2017/10/14(土) 21:46:18

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170927_12039.html
2017年09月27日水曜日 河北新報
<JR東>ゼップ仙台跡地に暫定的施設 飲食店など11月開業

交流スペースと飲食店からなる商業施設が整備されるゼップ仙台跡地

 JR仙台駅東口にあったライブホール「Zepp Sendai(ゼップ仙台)」の跡地に、JR東日本が交流スペースと飲食店などの商業施設を整備することが26日、分かった。跡地の本格開発が決まるまでの暫定的な施設で、11月オープンを予定している。

 関係者によると、跡地を交流広場として整備し、居酒屋や焼き肉店など5店前後がプレハブなどで店を構える。仙台駅利用者らが立ち寄り、気軽に飲食を楽しめる空間を目指す。

 仙台駅東口では昨年3月、東西自由通路と駅ビル「エスパル仙台東館」が開業し、今年6月には「ホテルメトロポリタン仙台イースト」もオープン。さらに新たなスポットが加わり、東口の集客力と回遊性が一層高まりそうだ。

 JR東の仙台駅再開発計画は、ゼップ仙台跡地を残すだけとなっている。同社はオフィスビル建設を構想していたが、現時点で計画は固まっていない。空き地が続くことによる街並みの空白を解消するため、プレハブの飲食店などを暫定的に運営する方針を決めた。

 ゼップ仙台は2012年7月、仙台駅再開発のため閉館。跡地は駅ビルやホテル建設のための資材置き場などとして活用され、現在は空き地となっている。

 国土交通省が発表した7月1日現在の都道府県地価(基準地価)によると、仙台駅東口の仙台市宮城野区榴岡1丁目の地価上昇率は18.3%。相次ぐ商業施設の整備に加え市地下鉄東西線の開業も影響し、地価の上昇が続いている。

2944荷主研究者:2017/10/14(土) 22:04:44

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=19243
2017/9/29 日刊建設新聞 宮城版
区画整理の準備委設置 30年4月に市街化(仙台3地区)

 仙台市の3地区で、土地区画整理事業の組合設立準備委員会が設置された。市街化区域への編入が予定され事業化に向けた取り組みを本格化させる。このうち宮城野区岩切地区は約52.7haの編入を見込み、物流拠点の整備構想を進める。オオバ(東北支店・仙台市青葉区)が準備委を支援する。

 区域編入は、仙塩広域都市計画区域マスタープランの見直しで、県が30年4月に都市計画決定する見通し。市は、岩切地区のほか、若林区長喜城東地区約4.4ha、太白区柳生地区約6.7ha、青葉葉区愛子約17.2haの4地区の市街化を県に申請する。

 4地区では地権者の区域編入の同意率が9割を超えており、全地区で土地区画整理事業が検討される。このうち、岩切地区、愛子地区、長喜城東地区の3つの地区は、6月までに仙台市に組合設置報告書を提出し、それぞれ設立準備委員会を設置している。

 岩切地区は3月に設置報告書を提出し、岩切山崎今市東土地区画整理組合設立準備委(代表者・高野秀策)を設置。JR仙台貨物ターミナル駅(宮城野区宮城野)の岩切地区移転計画を受け、物流拠点の整備構想を進める。同事業で水田や農地を造成する。

 区域編入エリアは、県道仙台松島線(県道8号線)周辺の今市地区とJR東北本線の間の水田や農地一帯。土地利用案では県道南側に流通業務地区、北側に福祉エリアなどを配置し近隣の居住環境の向上も図る。

 事業地が農地のため、市と県は、農地転用や農振区域の解除などについて国との協議を進めている。JR貨物は東北本線南側の水田約22.6haを開発し通貨型の新貨物駅を整備する。29年度中に造成工事に着手する見込み。

2945荷主研究者:2017/10/14(土) 22:06:37

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170930_13013.html
2017年09月30日土曜日 河北新報
利府町 人口4.5倍に あす町制50周年

新幹線車両基地(手前)や県総合運動公園(中央)が立地する宮城県利府町

 宮城県利府町は10月1日、町制施行50周年を迎える。1967年に人口7800で歩みだした町は、仙台のベッドタウンとして発展し、現在は約4.5倍の3万6000人が暮らす。県道整備や大規模団地の開発、東北新幹線仙台車両基地の完成があり、大型商業施設の進出が続く。一方、高齢化が進む団地では「買い物などが不便で住みにくい」との声も上がる。

 稲作とナシが中心の農業の町は、74年の県道仙台-松島線整備が追い風になり発展した。

 同町春日の農家佐藤豊美さん(69)は「ナシは仙台や松島に売りに出掛けていたが、県道の交通量増加で沿道の店頭販売が軌道に乗った。地方発送との両輪で、市場価格に左右されない安定経営が実現した」と語る。81年には新幹線車両基地が完成。豊美さんは「町の発展に期待を膨らませた」と言う。

 84年には大規模団地開発の先駆けとして、しらかし台団地の分譲がスタート。団地の20周年誌作りに携わった同市しらかし台3丁目の無職佐藤博さん(79)は「地価が安く、新しいまちへの期待から茨城から移住した」と振り返る。

 団地開発は続き、人口増加が加速する。1万人(76年)から2万人(92年)に増えるのに16年かかったが、3万人(2000年)には8年で到達した。2000年にはジャスコ利府店(現イオンモール利府)が進出した。

 現在約3700人が住むしらかし台団地は、高齢化が進む。博さんは「団地内にあったスーパーが撤退した。車を運転できなくなったときの生活が不安。高齢者に優しい町へ、住民の声をもっと生かしてほしい」と語る。

 国立社会保障・人口問題研究所(東京)によると、2040年に推計人口の増加が見込まれるのは県内では名取、富谷両市と、利府町の3市町のみ。町は「大きな伸びは期待できないものの微増が続く」とみており、高齢化対策とともに人口増への対策も必要となる。

 鈴木勝雄町長(73)は「仙台市に隣接する地の利を生かし、商業施設の集約による町の発展を目指す。鉄道やバスなど公共交通機関の利便性向上も課題になる」と語る。

2947荷主研究者:2017/10/27(金) 22:41:32

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171007_13007.html
2017年10月07日土曜日 河北新報
<宮城県>県境越え通勤通学1.5倍 福島最多 復興事業と景気回復影響か

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171007kahoku02.JPG

 宮城県は2015年国勢調査に基づく通勤通学の状況をまとめた。10年の前回調査に比べ、県境を越えて宮城を行き来する通勤通学者はともに1.5倍以上増加。県は、東日本大震災の復旧復興事業に関わる人材の往来や、景気回復による経済活動の活性化が影響していると分析する。

 県内と他の都道府県を行き来する通勤通学者の数、隣県などの主な状況は図の通り。県外から県内に通う人は、前回の1万9369人に比べ1万507人(54%)増加。県内から県外に通う人も1万5593人から8428人(54%)増えた。

 県別では福島県との人の流れが最も多い。宮城から福島に向かう人は、前回の4233人から3546人(84%)増えた。一方で福島から宮城への流れは、6967人から215人(3%)の微減となった。

 宮城県の担当者は「東京電力福島第1原発事故に伴う復旧復興事業などのため、福島に通う人が多いのではないか」とみている。

2948荷主研究者:2017/10/27(金) 22:46:17

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/10/12 建設新聞
小島養治氏 2018年春の完成めざす 仙台市富沢・地下P付き商業施設の新築
地下・地上1F3000㎡ アク・アクで設計

 小島養治氏(仙台市太白区)は、仙台市営地下鉄南北線の富沢駅西側に地下駐車場付き商業棟の新築を計画し、建築事務所アク・アクに設計を委託している。

 建設場所となる仙台市太白区富沢4の403の4ほか地内の敷地2604.16㎡は、地下鉄南北線富沢駅の西側近接地で、現在は有料駐車場として利用されているところ。駅周辺では土地区画整理事業による団地開発や共同住宅の整備が進んでいることから、さらなる活性化を狙いパークアンドライドにも活用できる駐車場付き商業施設の建設を計画した。

 施設規模はS・B1/1F延べ2996.10㎡で、地下階は駐車場、地上階はテナント棟として利用し、飲食店や物販店が入居する予定となっている。

 今後については、近く施工業者を選定した上で着工し、2018年春の完成をめざしている。

2017/10/12付一面に掲載。

2949荷主研究者:2017/10/29(日) 12:52:33

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/10/24 建設新聞
三菱地所レジ・東北ミサワH 仙台通町1丁目マンションの新築
分譲75戸の開発 創建で実施案

 三菱地所レジデンス仙台営業所(仙台市青葉区国分町3丁目6の1 保田和彦所長)と東北ミサワホーム(仙台市青葉区一番町1丁目3の1 下村秀樹代表取締役)は、共同事業の分譲マンション「仙台市青葉区通町一丁目計画」(仮称)新築計画について、創建設計に実施案の作成を委託している。

 建設場所は、地下鉄・北四番丁駅から徒歩圏となる青葉区通町1丁目74ほか地内の敷地面積2180.06㎡で、(主)仙台泉線と北八番丁通りの交差点を西側に入った閑静な住宅地の一角。

 施設規模は、RC9F延べ6969.14㎡で、ファミリータイプを主体とした分譲住宅75戸を設けるもの。

 着工は来年1月上旬、完成は2019年9月末をそれぞれ予定している。

2017/10/24付一面に掲載。

2952荷主研究者:2017/10/29(日) 13:16:03

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/10/26 建設新聞
野村不動産 INA新建築で実施案 分譲・プラウド堤通雨宮町Ⅲの新築
20F8850㎡・95戸 来年1月着工

 野村不動産仙台支店(仙台市青葉区中央3の2の23 大矢寛之支店長)は、仙台市青葉区堤通雨宮町に分譲マンション「プラウド堤通雨宮町Ⅲ計画」(仮称)の新築を計画しており、INA新建築研究所で実施案の作成を進めている。

 建設場所は、青葉消防署の北側の角地となる仙台市青葉区堤通雨宮町131の1地内の敷地1358.36㎡。

 計画ではここに、RC20F延べ8850.96㎡、戸数95戸の分譲住宅を建設する。

 近く施工者を選定し2018年1月中旬にも着工し、2020年3月末の完成をめざすとしている。

2017/10/26付一面に掲載。

2954荷主研究者:2017/11/07(火) 22:43:05

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171027_13019.html
2017年10月27日金曜日 河北新報
仙台市、東北大との連携協定延長へ 学術会議誘致の目標に届かず

会議誘致を進めるMICEサポートセンター=仙台市青葉区

 仙台市は30日、大規模学術会議の誘致に向けた東北大との連携協定を5年間延長する。国内有数のコンベンション都市を目指して2012年に協定を結んだが、実績は目標に届きそうにない。会議開催の予定のいち早い把握が課題として浮き彫りになり、市は研究者との連携の緊密化を図る。

 伊藤敬幹(ゆきもと)副市長が17日、青木孝文副学長と協定延長に合意した。学術会議の情報共有や、ホールなどの使用環境の整備を進める。

 締結から5年たつが、開催実績は思うように伸びていない。国際会議を18年に250件にする目標を掲げたが、16年は110件台にとどまった。

 市は15年、主催団体への助成金を最大500万円から1000万円に拡充。会議参加者の宿泊予約や観光の相談に応じる「MICE(マイス)サポートセンター」を設け、会議誘致のエンジン役と位置付けたが、学内での認知度は低い。

 センターが連絡を取り合う東北大の研究者は全体の1割程度。会議開催の端緒が得られず、初動で他都市に後れを取っているという。

 仙台市はてこ入れのため、4月から研究棟の「ローラー作戦」を開始。「アポ無し」で研究室を訪れ、学術会議の開催予定を聞き取っている。

 都市間競争で優位に立つには、世界的研究者が多い東北大との連携が不可欠。市誘客戦略推進課の高橋みちる課長は「潜在的な仙台での会議開催のニーズはまだまだある。どんな小さな情報でも教えてほしい」と研究者に協力を求める。

2955荷主研究者:2017/11/07(火) 22:47:55

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/10/27 建設新聞
関電不動産開発 INAと奥村組で設計 仙台市大町・分譲マンションの新築計画
23F9162㎡(90戸)完成は21年3月

 関電不動産開発(東京都中央区京橋1の11の8 石黒敦東京支店長)は、仙台市青葉区大町に分譲共同住宅「仙台市青葉区大町1丁目マンションプロジェクト」(仮称)を計画しており、INA新建築研究所と奥村組で設計を進めている。

 建設用地は、仙台市中心部の青葉通に面した仙台市青葉区大町1の1の6ほか地内の1021.99㎡。同用地は一番町商店街や老舗百貨店「藤崎」にも徒歩圏に位置し、青葉通のケヤキ並木が一望できるなど住環境として優れた立地となっている。

 計画によると、ここにRC23F延べ9162.45㎡の分譲住宅を建設。内部には総戸数90戸を設ける。

 今後、2019年1月上旬にも着工し、21年3月下旬の完成を予定している。

 同社の前身であるMID都市開発は以前に仙台市内で数棟のマンション開発を行っており、今回の計画は数年ぶりの開発となる。

2017/10/27付一面に掲載。

2956荷主研究者:2017/11/07(火) 22:48:26

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=19400
2017/10/27 日刊建設新聞 宮城版
大衡〜大和に道路新設 大衡仙台線 概略設計3kmを入札(県仙台土木)

 県仙台土木事務所は、都市計画道路の北四番丁大衡線(県道大衡仙台線)のうち、未整備となっている黒川郡大衡村〜大和町間の延長3km区間について概略設計業務に着手する。業務名は「吉岡他道路概略設計業務」で、11月9日に指名競争入札を開札し委託する。この業務で同区間の道路新設に向けたルート調査や概算事業費の算出などを行う。当面は暫定2車線での整備を考えている。

 未整備となっているのは、大衡村大衡の国道4号から、大和町宮床の国道457号までに至る延長6.4kmのうち、現道がない延長3km区間。現地は主に里山の丘陵部となっており、ここに幅員11mの暫定2車線道路を整備する。途中で水路が横断しているものの、トンネルや長大橋などの大型構造物は設けることを想定していない。

 大衡仙台線は、都市計画決定している全体延長が23.8kmで、幅員が車道13mと両側歩道で計23m。起点は大衡村大衡の国道4号と大衡落合線とのT字路で、終点が仙台市青葉区木町通の国道48号との交差点。

 全体のうち、仙台市が延長10.4km、県が延長5.2kmを整備し、すでに供用済み。県の整備区間のうち、延長3.8kmは4車線、延長1.4kmが暫定2車線となっている。

 県仙台土木事務所では現在、暫定2車線での供用済み区間から先で、大和町宮床の国道457号までに至る延長1.8km区間について、宮床工区として暫定2車線での道路整備を進めている。

 宮床工区の工事は、30年度の完成を目指している。26日には「宮床道路改良工事」の一般競争入札を開札しており、総合評価などを経て今後に落札者を決定する。30年度には仕上げの舗装工事などを発注する見通し。

 宮床工区から先の国道4号までに至る区間は延長6.4kmで、うち3.4kmは国道457号との重複区間となっており、すでに2車線の道路が整備されている。この重複区間には特に手を付けず、そこから先の延長3kmについて道路整備を具体化するため、今回概略設計業務を委託することにした。同業務の履行期間は30年3月23日まで。

2957荷主研究者:2017/11/07(火) 22:51:20

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171028_12021.html
2017年10月28日土曜日 河北新報
<ドン・キホーテ>仙台駅前進出 旧東洋ビル跡に来春開業

工事が続くドン・キホーテが入る予定の新商業ビル=仙台市青葉区中央1丁目

 仙台市青葉区中央1丁目の旧仙台東洋ビル跡地に建設中の新商業ビルに、ディスカウント量販店のドン・キホーテ(東京)が入り、2018年4月下旬のオープンを計画していることが27日、分かった。ドンキがJR仙台駅周辺に進出するのは初めて。

 関係者によると、ドンキ側は近隣の商店街関係者に概要を説明した。計画によると新ビルは地上10階、地下1階。1〜7階にドンキが入り、店舗面積は計約4400平方メートル。ドンキは24時間営業となる。地下1階には飲食店が複数入居する予定。

 1階に荷さばき施設を設けるほか、9階にオートバイや自転車の駐輪場を整備する。屋上は緊急時の避難スペースとする予定。

 親会社のドンキホーテホールディングス(HD)は8月、コンビニ大手のユニー・ファミリーマートホールディングスと資本提携するなど、事業の拡大に向け攻勢を強めている。

 仙台駅前の店舗について、ドンキホーテHDの担当者は「何もコメントできない」と話した。

 仙台圏には青葉区の晩翠通り店や富谷市の仙台富谷店など5店舗ある。

 新商業ビルの建設地は愛宕上杉通とハピナ名掛丁アーケード街の交差点角。合同会社グリーンファイル(東京)が再開発を手掛け、工期は18年2月末まで。

2960荷主研究者:2017/11/12(日) 11:13:22

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171031_12034.html
2017年10月31日火曜日 河北新報
被災の岩沼・矢野目西 物流拠点整備へ一歩 土地区画整理の祈願祭

 東日本大震災で被災した岩沼市矢野目西地区の土地区画整理事業の安全祈願祭が30日、現地近くの集会所であった。民営化された仙台空港にほど近いエリア(地図)で、市は国際的な物流拠点を整備し、企業誘致による雇用創出などを目指す。

 人が集まる産業づくりを掲げる市復興計画マスタープラン(基本計画)に基づく整備で、対象面積は約18.1ヘクタール。このうち77%ほどが産業用地となり、市は物流系企業の集積を期待する。総事業費は30億円で、2021年3月までの事業完了を目指す。

 式典には約60人が出席。菊地啓夫市長が「民営化した空港のポテンシャルは大きい。市民の雇用の場や安定税収の確保はもちろん、東北の地場産品を海外に売り出す拠点にしたい」と強調し、関係者と一緒にくわ入れするなどして、工事の無事を願った。

 矢野目西地区は仙台空港の西約2キロ、仙台東部道路仙台空港インターチェンジの東約1キロに広がる水田地帯。8月に県から事業認可を受けた。

2961荷主研究者:2017/11/12(日) 11:15:00

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171031_11008.html
2017年10月31日火曜日 河北新報
<仙台市合併30年>旧宮城町偏る発展 人口増える愛子、過疎化進む西部

宮城地区まつりに参加した親子連れ。愛子地域では子育て世代の定住が目立つ=29日、仙台市青葉区の広瀬文化センター

 1987年11月に当時の宮城町が仙台市と合併して1日で30年になる。市街地と仙台西道路で直結する愛子地域には商業圏が形成され、地区の人口は7万2926と合併時から2.5倍に増えた。一方、西部は過疎化が進み、地区内の人口分布の不均衡さが際立っている。

 「ひなびて、のんびりしている所が良かった」

 79年に内嶋洋之さん(73)は市中心部から落合に移り住み、下愛子でスポーツ用品店と釣具店を始めた。当時は街灯も少なく、人通りはまばらだった。

 ところが、83年の仙台西道路一部開通を境に環境が一変した。愛子地域まで延長すると商業施設や医療機関が進出。買い物や通院は域内で済むようになった。ラーメン店激戦地として知られ、アパート暮らしの若者も少なくない。内嶋さんは「ちょっと発展し過ぎだね」と苦笑いする。

 大規模住宅地が次々分譲され、若い世代が移り住んだ。栗生、愛子、錦ケ丘の小学校が新設された。合併時1万1809だった愛子地域の人口は、3万7980(10月1日現在)と3.2倍に増えた。

 町議4期、市議5期を務めた加藤栄一さん(82)は「人口増加に伴ってJR仙山線仙台-愛子間が平日上下計100本超に増え、より便利になった」と話す。

 対照的に少子高齢化、過疎化が進むのが、作並温泉やニッカウヰスキー仙台工場、定義如来などの観光地がある西部。作並地域の町内会や企業は9月、作並・新川地区活性化連絡協議会を設立し、地域振興の方策を探る議論を始めた。

 観光交流館「ラサンタ」を運営する作並振興協会の工藤秀也会長(77)は「商店が廃業し、愛子に行かなければ買い物できない。地域は衰退している」と嘆く。

 ピークの59年に369人だった作並小の児童は現在18人。同校の新川分校は2012年に休校した。利便性を求め、愛子地域に移住する流れが止まらない。

 新川を含む作並地域の高齢化率は38.6%(16年10月)と高水準。青葉区宮城総合支所は「今後さらに上昇する」と危惧する。

 工藤会長は「市のまちづくりは中心部に偏り、西部の豊かな自然を生かす政策が足りない」と指摘する。

2962荷主研究者:2017/11/12(日) 11:15:33

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201710/20171031_11007.html
2017年10月31日火曜日 河北新報
<仙台市合併30年>「広瀬区」構想高いハードル 人口10万届かず

 仙台市青葉区から旧宮城町を「広瀬区」として分区する構想が1989年の政令指定都市移行以来、浮かんでは消えてきた。地元では分区実現を望む声があるが、人口要件だけでもハードルは高そうだ。

 「10万人になったら分区を検討しましょう」

 宮城管内町内会長連絡会の袖沢勝義会長(75)は数年前、当時の市幹部から非公式に伝えられた。

 地元住民の中には「区役所や本庁に直接話した方が早い」と宮城総合支所を「中二階」とやゆし、区役所昇格への待望論が根強い。

 仙台市が合併時、当時の宮城町に示した分区を考える基準は5万。10万に引き上げられた形だが「市内最少の若林区(約14万)とのバランスを考えるとやむを得ない数字」として、地区内で語られる。

 10万の早期到達は現実的ではなさそうだ。宮城総合支所管内の10月1日現在の人口は7万2926。過去5年間の平均人口増加は年約550で、10万到達には50年を要するペースだ。

 ただ、青葉区の人口増加による分区の可能性はくすぶる。市行政区画審議会は2001年「青葉区の人口が30万を超え、さらに伸び続けるような場合、区画のあり方を検討すべきだ」と答申した。青葉区は12年に30万を超え、現在は31万688に上る。

 人口要件以外にも、旧宮城町でも中心部に近く、青葉区への帰属意識が強い地域では分区への抵抗感がある。

 市区政課は「人口が増えた宮城地区の行政ニーズには、まず総合支所の機能強化で対応する」と話す。

2963荷主研究者:2017/11/12(日) 11:23:40
>>2737
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171102_12008.html
2017年11月02日木曜日 河北新報
仙台空港からするっと日本三景松島、世界遺産平泉へ 観光路線バス快走

仙台空港と松島、平泉を結ぶ観光路線バス

 今年1月に岩手県北バス(盛岡市)が運行を始めた仙台空港と日本三景「松島」、世界遺産「平泉」を結ぶ観光路線バスが好調だ。9月の乗客数は1000人を突破して過去最高を記録した。採算ラインの月間乗客数3000人達成に向け、さまざまなサービスで攻勢を掛ける。

 バスは仙台空港から仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)などを経由し、松島文化観光交流館(宮城県松島町)まで1日6往復する。このうち2往復はJR平泉駅と中尊寺・平泉レストハウス(岩手県平泉町)まで運行する。

 乗客数はダイヤを改正した5月の260人から徐々に増加。9月は1010人で約4倍になった。近畿圏からの観光客が4割と最多で、台湾や韓国からの訪日外国人旅行者(インバウンド)も5%超を占める。

 乗客の利便性向上のため、インターネットでの予約や決済に加え、仙台空港や松島観光ガイド事務所、平泉レストハウスでも乗車券を販売する。車内には無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を整備。英語、中国語、韓国語、タイ語の観光アナウンスシステムを導入した。平泉レストハウスなどでは手荷物無料預かりの乗車特典も設けた。

 今後は日本語を含めた5言語対応の専用ホームページを開設。沿線の見どころなどを紹介して国内外へのPRを強化する。

 岩手県北バスの平沢光昭常務執行役員は「東北の玄関口である仙台空港の利用促進は東北全体の観光や地域振興につながる。北東北の接続交通として貢献していきたい」と話す。

2964荷主研究者:2017/11/12(日) 11:27:06

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171102_13034.html
2017年11月02日木曜日 河北新報
ICカード利用は9割 仙台市地下鉄や市バスの乗客 ポイント付与が普及後押し

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171102kahoku02.JPG

ICカード乗車券を利用して仙台市地下鉄の改札を通過する乗客。カードは非接触式でケースに入れたまま使える

 仙台市地下鉄、市バスの9割近くの乗客が市交通局発行のイクスカなどICカード乗車券を利用していることが1日、分かった。市交通局は「ポイントが付く経済性や利便性の高さから活用が進み、市民生活に定着した」と見ている。

 9月集計によると、市地下鉄で乗客の88.4%、市バスは87.6%が、ICカード乗車券や非接触IC搭載のスマートフォンなどで利用した。

 イクスカが市地下鉄南北線で先行導入された2014年12月以降の利用率の推移はグラフの通り。当初は10%台だったが、東西線や市バスへの利用拡大(15年12月)、70歳以上の市民を対象とする敬老乗車証のICカード化(16年10月)などを背景に切り替えが進んだ。

 ICカードの種類別では市地下鉄はイクスカが53.3%、JR東日本のSuica(スイカ)29.9%、敬老乗車証11.2%の順。市バスはイクスカ50.8%、敬老乗車証27.5%、スイカ19.3%だった。

 イクスカは市地下鉄、市バスの乗車回数などに応じ、運賃の最大25%のポイントが付与される。他地域のICカードより高い還元率や、仙台圏などのJRにも乗れる使い勝手の良さも普及を後押しした。

 今年2月以降、ICカードの利用客は市地下鉄、市バスとも80%台後半で推移。市交通局経営企画課は「ICカード乗車券が使われていない地域からの旅行客が一定程度おり、さらなる普及は難しい」と見ている。

2965荷主研究者:2017/11/12(日) 11:27:33

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171102_73029.html
2017年11月02日木曜日 河北新報
<東北中央道>4日開通 福島大笹生-米沢北IC 高速バスはルート変更で仙台-米沢10分短縮

 東北中央自動車道の福島大笹生(おおざそう)-米沢北インターチェンジ(IC)間が4日開通するのを前に、東北運輸局はJRバス東北(仙台市)と山交バス(山形市)が共同運行する高速バス仙台-米沢線のルート変更を認可した。4日午後3時米沢市役所前発仙台駅東口行きから、東北中央道を通るルートに移行する。

 認可はJRバス東北が10月23日、山交バスが同31日。

 現在は東北自動車道の仙台宮城-福島飯坂IC間を走行し、福島飯坂ICと米沢市の間は国道13号を使っている。

 開通後は福島ジャンクションを経由し、東北道の仙台宮城ICと東北中央道の米沢八幡原ICの区間を走る。新ルートにより、所要時間は10分ほど短縮され、2時間10分を切る見込み。

 便数は1日6往復、運賃は片道1960円、往復3500円で、いずれも現行と変わらない。

2966荷主研究者:2017/11/12(日) 11:29:52
>>2900
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171103_13023.html
2017年11月03日金曜日 河北新報
仙台徳洲会病院20年移転 泉区・旧西友隣接地に計画

新仙台徳洲会病院の完成予想図(仙台徳洲会病院提供)

 旧西友仙台泉店があった仙台市泉区高玉町の「仙台泉ショッピングセンター(SC)」東側の隣接地に、医療法人徳洲会(東京)の仙台徳洲会病院が移転計画を進めていることが2日、分かった。泉区七北田にある同病院は施設が老朽化してきており、移転新築し2020年10月の開院を目指す。

 計画によると、建設場所は中古車販売店の跡地で、敷地面積は約3万5000平方メートル。一部賃借を含め取得済みで総事業費は約150億円。早ければ18年秋に着工する。現病院は新病院開院まで診察を続ける。

 新病院は地上9階か10階。最上階に老人保健施設を併設する方向で検討している。病床数は現在の315床より増える見込み。

 現病院(地上7階、敷地面積約1万2700平方メートル)は1986年開院。老朽化が進み、移転候補地を探していた。移転に伴う患者の負担を抑えるため、南東約2キロにある仙台泉SC周辺への移転を決めた。

 佐野憲院長は「(新病院は)若い医師の受け入れを積極的に進め、救急医療態勢をさらに強化し、地域医療に貢献したい」と話す。

 仙台泉SCとその周辺区画は中古車販売店移転後、SC核店舗だった西友仙台泉店が16年9月に閉店。再開発の行方が注目されていた。SC開発を手掛ける三井不動産は18年春までに既存のアイスリンク仙台と併せた複合型スポーツ施設を開業させる予定。西友仙台泉店跡地にはホームセンターが出店を計画している。

2967荷主研究者:2017/11/12(日) 11:34:22

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/11/06 建設新聞
明石台東土地区画整理組合設立準備会 宮城県富谷市・850区画の宅地開発
日技でコンサル・19年5月までに着工へ

 宮城県富谷市で宅地開発を計画している明石台東土地区画整理組合設立準備会(事務局=関兵精麦)は、来年5月の都市計画決定告示およびその1年後までの工事着手に向けて、日技に設計コンサルタント業務を委託している。

 開発予定地は、富谷市明石台で積水ハウスが「スマートコモンシティ明石台」として売り出したエリアの東側隣接地。面積は約43.5㌶で、総区画数は850区画程度を見込んでいる。元々は関兵精麦の所有で牧草地などとして利用されていた土地で、粗造成まで済んでいるが一部に丘陵が残っており土工を必要とする。

 なお、宮城県は仙塩広域都市計画を変更するため、2018年3月に都市計画審議会、同年5月に都市計画決定の告示を予定している。当該区域は住居系区画整理事業の着手が確実として市街化区域に編入する区域に挙げられており、告示後は本組合を設立して1年以内に着工するスケジュールとなっている。

2017/11/06付一面に掲載。

2969荷主研究者:2017/11/12(日) 11:49:54
>>2823
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171109_13031.html
2017年11月09日木曜日 河北新報
音楽ホール検討本格化へ 仙台市、27日有識者初会合

 仙台市は8日までに、音楽ホール整備の検討を本格化させる方針を決めた。有識者による懇話会の初会合を27日に開き、ホールの機能や立地に関する議論を始める。郡和子市長は7月の市長選で建設に慎重姿勢を示しており、議論を踏まえながら費用の圧縮策などを探るとみられる。

 懇話会委員は音楽団体や経済団体の関係者、大学教授ら9人が就く予定。メインの大ホール以外の小ホールの数や著名な楽団を誘致できる基準とされる2000席規模の座席数の是非、集客や物資の搬入出に最適な立地などを話し合う。

 懇話会は2018年度末までに報告書をまとめ、市は19年度にも基本構想を策定する考え。市によると大型施設の整備は基本構想策定から5年以上かかるといい、ホール建設が決まった場合でも、完成は早くて26年ごろと見込まれる。

 市は15〜16年度に基礎調査をし、ホール整備の可否を内部で検討してきた。奥山恵美子前市長は2月の施政方針演説で「規模や立地などの本格的な検討に着手する」と述べたが、郡市長は市長選で、公約に「優先順位と手法の再検証で経費節減」と掲げていた。

 市幹部らによると「建設の最終決定はまだ先」「建設費は規模や立地の条件を踏まえて見積もるため、現時点では白紙」という。

 音楽ホールを巡っては、地元経済界などから整備を求める声がある一方、県民会館や市民会館の老朽化が進み、県と市の連携の必要性も指摘されている。

2970荷主研究者:2017/11/19(日) 11:19:56

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171110_73046.html
2017年11月10日金曜日 河北新報
<仙山線 全線開通80年>機能強化望む声根強く

 JR仙山線は10日、全線開通から80年を迎えた。

 仙台-山形間の移動手段は近年、高速道路に主役の座を譲る一方、仙台圏では通勤通学路線として定着。現在は仙山連携の機運も高まり、再び存在感が増している。

 仙台-山形間の鉄路建設は明治時代から要望があったが、ルート選定を巡って政治が介入し、地域が対立する「我田引鉄」の様相となったという。ルートがなかなか決まらず、計画が進んだのは大正後期になってからだ。

 1929(昭和4)年、宮城側の仙山東線が仙台-愛子間で開業。2年後には作並まで延伸した。山形側の仙山西線は山形-山寺間が33年に開業した。

 残る作並-山寺間には奥羽山脈がそびえる。山間の急勾配に線路を敷き、県境の仙山トンネル(全長約5.4キロ)を貫通させた。37年、同区間がつながって仙山線となり、全線が開通した。

 当時、主要な乗客となったのが行商の女性たちだ。日本海の海の幸や山形の野菜を仙台で売り、太平洋の魚などを山形に運んだ。仙山線は宮城、山形両県の物流の中心的役割を担った。

 戦後の54年、国鉄の命運を懸けた交流電化の試験が仙山線で始まった。主流だった直流電化を交流に変えられれば、変電所の数を減らすことができて経済効率が高まり、長距離走行しやすくなるためだ。57年には、仙台-作並間で国内初の交流電化の営業運転が実現した。

 試験では思わぬ副産物が生まれた。交流電化だと時速200キロの走行が可能になることが判明。この成果を基礎にして開発されたのが新幹線だった。仙山線での試験開始から10年後の64年、東海道新幹線が開通する。

 昭和から平成にかけ、仙山線に大きな変化が起きる。仙台市内の沿線で宅地開発が進むとともに北山、国見、東照宮、葛岡と新駅が次々に誕生。2007年には東北福祉大前駅が開業した。仙台圏の同線は都市間輸送手段の一部となった。

 一方で仙台-山形間は1991年、東北自動車道と山形自動車道によって高速道で結ばれた。移動手段の主役は、仙山線の列車から高速バスに交代した。

 2016年には仙台、山形両市が仙山圏の活性化を目指す包括的な連携協定を結んだ。防災、観光など多方面で交流を進め、仙山連携は年々熟度を増している。沿線の地域資源の掘り起こしも盛んだ。複線化など仙山線の機能強化を求める声は根強い。

2971荷主研究者:2017/11/19(日) 11:20:16

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171110_73042.html
2017年11月10日金曜日 河北新報
<仙山線 全線開通80年>県都つなぎ連携加速

<渓谷を行く>面白山高原を走る仙山線の列車

<にぎわい>2007年開業の東北福祉大前駅。学生や住民でにぎわう

 JR仙山線は10日、全線開通から80年を迎えた。仙台市と山形市を結ぶ大動脈は、奥羽山脈に隔てられていた人とモノの移動を促し、両地域間の交流の推進に大きな役割を果たした。

 鉄道関係者やファンにとっては、日本の鉄道史に輝く歴史の舞台として名をはせる。戦後、鉄道の高度化実験の場として新幹線開発の基礎となり、国内の鉄道網を発展させる技術を生んだ。

 沿線には作並温泉(仙台市青葉区)や山寺(山形市)など観光資源も多い。深い峡谷と険しい山々を越えた鉄道技術の遺構は2014年、歴史的な近代土木遺産を顕彰する「選奨土木遺産」に認定され、新たな名所が生まれた。

 仙台-山形間の移動手段は近年、高速道路に主役の座を譲る一方、仙台圏では通勤通学路線として定着。現在は仙山連携の機運も高まり、再び存在感が増している。

2972荷主研究者:2017/11/19(日) 11:32:23

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171112_11024.html
2017年11月12日日曜日 河北新報
仙台市バス、全46路線赤字 地下鉄東西線開業響く

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171112kahoku01.JPG

 仙台市のバス事業が2016年度、全46路線で赤字を計上したことが、市交通局が公表したデータで明らかになった。全路線が赤字に陥ったのは記録が残る00年度以降初めて。慢性的なバス離れに、15年の市地下鉄東西線開業に伴う黒字路線廃止が拍車を掛けた。市交通局は減便による収支改善を目指すが利用者の反発も予想され、財務体質の改善に向けた道のりは険しそうだ。

 市交通局は路線別に、100円の収入を得るために要する費用「営業係数」をまとめている。東西線開業に伴う15年のバス路線再編によって、同線沿線の黒字路線が廃止され赤字路線が残った。バス事業全体の営業係数は164。

 営業係数の上位、下位各5路線は表の通り。ワースト1位の八ツ森線(作並駅-八ツ森など)では100円を稼ぐのに1826円かかる計算だ。最も効率が良い桜ケ丘線(仙台駅前-桜ケ丘七丁目など)でも111だった。

 運行本数が多いほど全体の収支に影響し、単年度赤字が最も大きい路線は営業係数136の鶴ケ谷・南光台線(仙台駅前-旭ケ丘駅など)。同線の赤字額は2億8308万円に上った。

 交通局によると、市バスの1日当たり乗客は1980年の30万1000人をピークに減少し、17年度は10万3000人を見込む。

 バス離れの背景にはマイカーの普及に加え、87、15年に開業した地下鉄2路線の影響も大きい。市は地下鉄南北線と東西線が大量輸送を担い、各駅を拠点にバスが支線の役割を果たす分担像を描く。しかし、実際には客を奪い合う構図となっている。

 市バス事業は16年度まで10年連続で赤字計上し、累積赤字は56億8000万円に膨らむ。市は17年度予算でバス事業に支出する112億円を、21年度には102億円に減らす方針だ。

 市交通局が路線別営業係数を公表するのは異例。同局は「需要動向に応じた便数調整を段階的に行う」と減便に言及し、係数の公表を通じて利用者の理解を得たい考えだ。公表は今後も続けるという。

2973荷主研究者:2017/11/19(日) 11:32:53

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171112_11026.html
2017年11月12日日曜日 河北新報
<仙台市バス赤字>被災沿岸、山間部で深刻 廃止や減便人口減に拍車も

仙台市地下鉄東西線の荒井駅前を走る市バス。車内は閑散としている=若林区

 営業係数が振るわない仙台市のバス路線は、東日本大震災の津波被災地や山間部の過疎地に目立つ。高齢者が多く、公共交通機関は生活に欠かせない足。バス路線の廃止や減便は一層の人口減少を招きかねず、市交通局が考える経営改善は容易ではない。(報道部・野内貴史)

 津波で壊滅的被害を受けた若林区の沿岸部。震災遺構の旧荒浜小前のバス停で7日午前、市地下鉄東西線荒井駅行きの市バスに乗り込むと記者以外に乗客はいなかった。

 運転手は「夏は(遺構を訪れるために乗る)お客さんが結構いたが、寒くなり少なくなった」と言う。

 バスは被災した田園地帯を進む。途中、荒浜地区から集団移転した住宅団地近くの停留所で高齢女性が1人乗っただけ。そのまま終点の荒井駅に着いた。

 旧荒浜小前のバス停は4月に新設された。それまでは約400メートル内陸側の「南長沼」が終点だったが、旧荒浜小の震災遺構としての公開に合わせ延長された。

 荒井駅と南長沼などを結ぶ深沼線は2016年度の営業係数が585。収入の5.9倍の費用がかかる計算だが、高齢単身世帯が多い被災者や震災遺構見学者の足として重要な役割を担う。

 とはいえ、津波被災地の人口減少は深刻だ。営業係数175で46路線中17位の井土浜線(交通局東北大学病院前-中野など)は、若林区の六郷地区の中心部以東は「ほとんど乗っていない状態」(担当者)だという。

 最も運行効率の悪い八ツ森線は青葉区新川と作並駅などを結ぶ。平日の運行本数は4往復に限られる。作並小新川分校が12年度に休校し、地域の児童が作並小に通学するスクールバスの役割も果たしている。

2974荷主研究者:2017/11/19(日) 11:45:05

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/11/14 建設新聞
蔵王リース・仙台市富沢駅西区画整理 ビジネスホテル新築へフジタで設計
6F約3000㎡・19年2月末完成へ

 建設機械全般のレンタル事業を東北、北陸で展開する蔵王リース(宮城県名取市ゆりが丘2の25の1 平間宏樹代表取締役)は、仙台市富沢駅西土地区画整理事業地内にホテルコーラス仙台富沢(仮称)の新築を計画し、設計をフジタに委託している。

 同社は建機レンタルを展開する傍らホテル事業に参入し、2013年8月に福島県相馬市でホテルコーラス相馬を開業させており、ホテル建設は今回が2棟目。

 建設場所は、仙台市富沢駅西土地区画整理事業地内19街区55画地内の敷地3480.18㎡で、道路を挟んで南側正面にはヨークベニマルなどのショッピングモールが設けられた区画整理事業内の中心エリアといえる場所。計画ではここにRC6F延べ2996.51㎡規模でビジネスホテルを建設する。

 着工は18年1月末、完成は19年2月末を予定している。

2017/11/14付一面に掲載。

2975とはずがたり:2017/11/27(月) 22:16:33
<東北沿岸部>震災後、続く地盤隆起 復興工事変更も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171126-00000005-mai-soci
11/26(日) 9:30配信 毎日新聞

 東日本大震災でいったん沈んだ東北地方太平洋沿岸部の地盤が隆起を続けている。国土地理院の調査では、30センチほど上昇した場所もあり、津波の被災からの復旧を目指す防潮堤の計画を変更したり、岸壁のかさ上げした部分を削り直すなど工事内容を変更したりする事例まで出ている。

 国土地理院が昨年、岩手、宮城、福島など被災地の計573の水準点の標高を測量したところ、震災半年後の2011年10月と比べ、宮城県の石巻市鮎川で約30センチ▽気仙沼市長磯で約24センチ▽岩手県釜石市大町で約17センチなどの隆起がほぼ全ての地点で確認された。震災で急激に動いたプレートの下に対流する岩石などが、水あめのようにゆっくりと流動し、地盤を押し上げているという専門家の指摘もあり、長期間に及ぶ可能性が取りざたされている。

 隆起はさまざまな影響を与えており、隆起が広範囲に及ぶ宮城県では今年3月、沿岸部の防潮堤382カ所の復旧・復興計画のうち、約23%の89カ所で計画を見直す方針を発表した。気仙沼市の神山川では、津波の遡上(そじょう)対策として、575メートルの堤防を計画したが、市内の標高が平均約22センチも上昇したことがわかると、工法が見直された。堤防は計画より約190メートルも短縮され、住民団体が伐採に反対していた桜並木約60本のうち17本が残されることになった。

 石巻市の鮎川漁港では震災後、1メートルほど地盤が沈み、津波被災後の復旧時にかさ上げしたものの、今度は岸壁が想定より約30センチも高くなり、漁業関係者から「荷揚げが難しくなった」などと苦情が相次いだ。宮城県は今年に入り、事業費1億7000万円をかけて隆起分を取り除く「かさ下げ」工事に着手。一部は完成し、地元漁協は「作業効率は上がった」と評価する。

 この工事では、30センチ以上の隆起が確認された場合、新たな災害復旧事業として認定し、国が事業費の3分の2を負担する新制度が利用されたが、水産庁によると具体化したのはこの事例のみだ。状況の変化を受け、事業の途中で工事内容を修正する事例が増えているほか、地域全体が隆起するため、目に見える形で大きな影響を確認しにくいことも背景にあるとみられる。

 約20センチの隆起が確認された岩手県大船渡市の大船渡漁港では、小型船の漁業者が独自に岸壁にはしごを設け、船への乗り下りに利用している。漁師の男性(72)は「春先の干潮時は特に荷揚げが大変だが、再び直すのは手間がかかるし、このままで我慢するしかない」と話していた。【佐藤慶、新井敦】

2976とはずがたり:2017/11/27(月) 22:25:03
ホント自民党的公共工事偏重バカバカしいな。
>「住宅は高台移転するのに、いったい何を守るために造るのか」。自宅を流されたすずり職人、高橋頼雄さん(49)は憤る。「地域性や住民の意見を考慮せずにやってしまった。海が見えなくなったら、もう古里ではなくなっちゃう」。仮設住宅で同居する母の自宅が再建されれば、自分は雄勝を出ていくと決めたという。
>住宅は存在しないものの、県は今後建設される拠点施設や県道を守るため高さ9・7メートルの防潮堤が必要と判断した。
>高い防潮堤に反対する住民有志で組織する「持続可能な雄勝をつくる住民の会」は15年、震災前の高さと同じ4・1メートルへ計画を見直すよう求める要望書を村井嘉浩知事宛てに提出したが、県方針は覆らなかった。
>県と反対住民に挟まれた市側は「防潮堤で議論がまとまらないと、他の復興が遅れる」と説明して反対派を押し切ったという。
>公共施設を高台に移したうえで海と共存するまちづくりを目指していた阿部晃成さん(28)は「多様な議論があるべきなのに、行政の施策に賛成か反対かという構図になってしまった」と悔しがる。震災前に約4300人だった町の人口は既に、1000人前後まで減った。

東日本大震災6年・復興の検証
高い防潮堤「良かったか」 行政に不満の住民も 宮城・雄勝
https://mainichi.jp/articles/20170221/ddm/003/040/125000c?inb=ys
毎日新聞2017年2月21日 東京朝刊

「高台移転するのに」「ないと怖くて戻れぬ」
 東日本大震災で大きな津波被害が出た岩手、宮城、福島3県では、震災前に延長約165キロだった高さ5メートル以上の防潮堤が、約300キロに増える。だが、古里の景観を激変させてしまう高い防潮堤の建設に納得できない住民らもいる。【山崎征克】

 宮城県石巻市の北東部、雄勝(おがつ)湾に面する旧雄勝町。湾の最奥部に位置する雄勝中心部の防潮堤計画は2014年に決まりながら、住民の反対意見があり、建設は先送りになっていた。県は昨秋、説明を尽くしたと判断。高さ9・7メートル、延長約1・8キロ、建設費約66億円に上る事業に着手した。

 「住宅は高台移転するのに、いったい何を守るために造るのか」。自宅を流されたすずり職人、高橋頼雄さん(49)は憤る。「地域性や住民の意見を考慮せずにやってしまった。海が見えなくなったら、もう古里ではなくなっちゃう」。仮設住宅で同居する母の自宅が再建されれば、自分は雄勝を出ていくと決めたという。

 雄勝中心部では約600世帯が津波にのまれた。震災からわずか2カ月後、住民代表らは「雄勝地区震災復興まちづくり協議会」を設立し、まちづくりの議論をスタートさせた。協議会は市雄勝総合支所と共に、半島沿岸をぐるりと走る県道をかさ上げし、高い防潮堤は設けない案を作り、市長に提出した。だが県は防潮堤建設にこだわった。

 県による説明会では、一人の高齢女性が「防潮堤がないと怖くて町に戻れない」と泣いて訴え、「あの被害を経験したのだから、高い堤防で守るべきだ」との声も出されたという。住民には賛成、反対どちらの意見もあった。

 元々はホタテ養殖が盛んな湾沿いのわずかな平地に住宅や店舗が密集していた地域。ほぼ全域が危険区域に指定され、住宅を建てられない。市は住民へ、海辺から約3キロ離れた高台への移転を提案した。住宅は存在しないものの、県は今後建設される拠点施設や県道を守るため高さ9・7メートルの防潮堤が必要と判断した。

 高い防潮堤に反対する住民有志で組織する「持続可能な雄勝をつくる住民の会」は15年、震災前の高さと同じ4・1メートルへ計画を見直すよう求める要望書を村井嘉浩知事宛てに提出したが、県方針は覆らなかった。

 複数の住民や支所によると、県と反対住民に挟まれた市側は「防潮堤で議論がまとまらないと、他の復興が遅れる」と説明して反対派を押し切ったという。

 別の住民団体「雄勝町の雄勝地区を考える会」の事務局を務め、公共施設を高台に移したうえで海と共存するまちづくりを目指していた阿部晃成さん(28)は「多様な議論があるべきなのに、行政の施策に賛成か反対かという構図になってしまった」と悔しがる。震災前に約4300人だった町の人口は既に、1000人前後まで減った。仮設住宅で暮らす漁師の木村昇一さん(78)は「防潮堤に反対すると他の復興も遅れるという説明だったが、どんどん人が出ていった。何が良かったのか、もう分からない」と嘆いた。

2977荷主研究者:2017/12/02(土) 20:16:56

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171118_13038.html
2017年11月18日土曜日 河北新報
仙台駅西口のガス灯、風前のともしび 96%に不具合 市、改修計画

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171118kahoku02.JPG

故障のため、ランプのほやに当たる灯具が撤去されたガス灯(左)。右側は既にLED化されている=仙台市青葉区中央3丁目

 設置数が国内最多とされるJR仙台駅西口のガス灯117基のうち、96%に当たる112基に不点灯や灯具の腐食などが確認されたことが17日、分かった。管理する仙台市は9月に改修計画を策定。2018年度から4年間で発光ダイオード(LED)への変更や撤去を進める。

 ガス灯は1987年の市地下鉄南北線開業に合わせ、仙台駅前商店街振興組合が設置し、市に寄贈した。ここ数年で故障が多発するようになった。市によると、経年劣化で明かりのつかないガス灯が31基ある。腐食や損傷があったのは81基、正常と確認できたのは5基だけだった。

 計画では、愛宕上杉通の交差点2カ所でガス灯8基を残し、94基をLED電球に替える。以前に故障したガス灯の一部には既にLED電球を取り付けている。

 ペデストリアンデッキ直下のガス灯15基は「天井に埋め込んだダウンライトで明るさが確保されている」として撤去する。

 事業費は約3億円を見込む。2018年度後半に着工し、22年度内に完了の見込み。

 青葉区道路課の担当者は「地元の意向を受け、2カ所でガス灯を残すことにした」と話す。

 ガス灯がともる仙台駅西口の街並みは旧建設省が1990年度に主催した「街灯のある街角30選」に選ばれている。

2978荷主研究者:2017/12/02(土) 21:01:40

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171123_13018.html
2017年11月23日木曜日 河北新報
<三陸道>南三陸海岸IC-歌津IC間 来月9日開通

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171123kahoku02.JPG

 国土交通省は22日、南三陸町の三陸沿岸道南三陸海岸インターチェンジ(IC)-歌津IC(仮称)間4.2キロが、来月9日に開通すると発表した。

 開通区間には橋3カ所、トンネル1カ所がある。2013年3月に着工し、事業費は約180億円。走行時間で4分の短縮効果を見込んでいる。

 東日本大震災後、同町への三陸道の延伸は志津川IC(2016年10月)、南三陸海岸IC(17年3月)に続き、3カ所目。今回の延伸により、4月に開業した同町歌津の復興商店街「南三陸ハマーレ歌津」への観光客増加を期待する。

 佐藤仁町長は同日の定例記者会見で「仙台圏から足を延ばしやすくなる。歌津ICから近い平成の森野球場にもアクセスしやすくなるため、高校野球の大会も誘致したい」と述べた。

 国は復興の最優先事業として仙台港北(仙台市)-八戸ジャンクション(八戸市、JCT)間を復興道路と位置づけ、20年度までに開通させる方針。歌津北IC(仮称)は18年度に供用が始まる予定。

2979荷主研究者:2017/12/02(土) 21:02:08

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171123_13016.html
2017年11月23日木曜日 河北新報
<仙山線>愛子駅が来年1月にリニューアルオープン

JR仙山線愛子駅新駅舎の外観イメージ(JR東日本仙台支社提供)

 JR東日本仙台支社は22日、仙台市青葉区のJR仙山線愛子駅を来年1月20日にリニューアルオープンすると発表した。旧駅舎は築88年の木造駅舎で老朽化に伴い、今年5月末から新駅舎を建設していた。現在は仮駅舎で営業をしている。

 新駅舎は鉄筋平屋建てで床面積は140平方メートル。旧駅舎より約50平方メートル広くなる。外壁は同駅近くの諏訪神社、子愛子観音堂などのしだれ桜の幹をイメージし、茶系の色合いで統一した。

 同支社の坂井究支社長は「愛子駅は通勤、通学客が増え、毎年約2%ずつ伸びている。新駅舎はより快適に使ってもらえるはずだ」と話した。

2980荷主研究者:2017/12/02(土) 21:04:39
>>2765
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171123_12024.html
2017年11月23日木曜日 河北新報
<フォレストモール>東北初進出 仙台茂庭店きょうオープン

23日に開業するヨークベニマルなどが入る「フォレストモール仙台茂庭」

 ショッピングモール「フォレストモール」(東京)は23日、仙台市太白区茂庭に仙台茂庭店をオープンさせる。ヨークベニマルなど11店舗が入る。フォレストモールの東北進出は初。

 東北自動車道仙台南インターチェンジ近くの国道286号沿いに開設する。敷地面積は約3万3000平方メートル。店舗は鉄骨平屋で、総面積約8900平方メートル。440台分の駐車スペースを備える。

 ヨークベニマルのほか、100円ショップやドラッグストア、飲食店、美容室、歯科医院などが入る。12月にホームセンター「ダイユーエイト」が開業する。

 フォレストモールは関東、甲信越の5都県で計6カ所のショッピングモールを運営する。同社の担当者は「事業拡大のため東北進出を決めた。東北は関東と比べ不動産価格も抑えられ、事業を展開するには非常に有望な地域」と話した。

2982荷主研究者:2017/12/10(日) 11:11:35
>>2981
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171128_12035.html
2017年11月28日火曜日 河北新報
ミツバ、仙台に拠点 群馬の自動車部品大手 電装品ソフト開発

立地表明書を郡市長(右)に手渡した長瀬社長

 自動車部品メーカー大手のミツバ(群馬県桐生市)は27日、仙台市宮城野区榴岡に研究開発拠点を設置すると発表した。長瀬裕一社長が市役所で郡和子市長に立地表明書を手渡した。

 来年4月に従業員6人で事業を始め、2年後に20人態勢を目指す。自動車や二輪車に使うモーターなど電装品のソフトウエアを開発する。

 長瀬社長は首都圏の人材難を挙げ、「仙台には優秀でまじめな若者が多い。大学との共同研究を進め、差別化できるような商品を開発したい」と意気込みを語った。郡市長は「仙台からいろいろと事業展開してほしい」と期待感を示した。

 ミツバはホンダや日産に電装品を供給している。子会社の両毛システムズ(群馬県桐生市)は昨年、宮城野区に「仙台開発センター」を設けた。

2983荷主研究者:2017/12/10(日) 11:12:15

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171128_12034.html
2017年11月28日火曜日 河北新報
<積水化学>東北初の高齢者住宅 介護スタッフ常駐

完成した高齢者向け賃貸集合住宅「ハイムガーデン仙台泉」

 大手住宅販売の積水化学工業住宅カンパニー(東京)は27日、仙台市泉区将監殿5丁目に整備した高齢者向け賃貸集合住宅「ハイムガーデン仙台泉」を12月7日に開業すると発表した。東北での高齢者向け住宅の展開は初めて。

 入居対象は基本的に60歳以上の高齢者。要介護向けの「一番館」(30戸)と、要支援向けの「二番館」(18戸)の鉄骨2階の2棟で構成する。一番館は介護スタッフが24時間体制で常駐し、食事を常時提供する。

 一番館は1部屋約18平方メートル、二番館は夫婦向け約43平方メートルと独居向け約33平方メートルがある。一番館には共用の食堂やラウンジを整備。二番館はトレーニングルームを設けている。

 同社の担当者は「介護だけでなく、独居の不安や防犯対策といった高齢者向けのサービスが必要と考えている。東北では今後も新たな住宅整備を検討している」と話した。

 ハイムガーデンは東京、愛知、千葉の3都県で展開している。

2984荷主研究者:2017/12/10(日) 11:16:45
>>2969
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171128_11033.html
2017年11月28日火曜日 河北新報
整備検討中の音楽ホール、有識者懇が初会合 18年度末報告へ 仙台市

 仙台市は27日、整備検討中の音楽ホールを巡る議論を本格化させるため、有識者による懇話会(会長・本杉省三日大理工学部特任教授)の初会合を市役所で開いた。ホールの機能や規模、立地などを検討し、2018年度末に報告書をまとめる。

 委員は学者や音楽団体、経済界の関係者ら9人。郡和子市長は「音楽ホールは市民が集い、奏で、交流を広げる場。仙台の街にふさわしいホールはどういうものか、知恵と力を貸してほしい」とあいさつした。

 市側は議論のたたき台として「主ホールは2000席規模の多機能ホール」などとする試案を提示。委員から「ホールで公演がないとき、どう活用をするのか。にぎわいや交流をつくり、街の魅力を高める活動を担ってほしい」「コンベンション機能を補完する施設がいい」などの意見が出た。

 市は懇話会の検討を踏まえ、19年度にも立地場所を選び、基本構想を策定する考え。整備手続きが順調に進んだ場合でも「開館は今から10年近くを要する」(市文化振興課)という。

 懇話会は今後5回の会合で、市内の他のホールとの役割分担や連携の在り方などについても議論する。

 本杉会長は「東日本大震災後、文化芸術が東北で果たしている役割を再認識した。地域の人たちの思いがホールに込められ、運営されていくだろう。(懇話会の議論を通じて)方向性を形にしたい」と述べた。

 市によると、全国20政令市のうち、2000席規模の大型ホールがないのは仙台市だけ。

 市は市民に関心を高めてもらおうと、来年度まで3回のシンポジウムを開く。第1回は「これからの仙台に望まれるホールと文化芸術振興」をテーマに、来年1月27日、青葉区の市青年文化センターで行われる。

2985荷主研究者:2017/12/10(日) 11:17:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00452029?isReadConfirmed=true
2017/11/27 05:00 日刊工業新聞
「光」で紡ぐ東北産業の夢(上)巨大な顕微鏡 新産業創出、東北の稼ぐ力に

建設候補地の東北大青葉山新キャンパスを視察する諮問委員会のメンバー

 巨大な顕微鏡は東北の産業にとってどんな存在になるのか―。産学官による東北発のプロジェクト、東北放射光施設(SLiT―J)計画が佳境を迎えている。国が建設の可否を審議しており、今年度内に結論が出る見通し。建設地に選ばれれば2021年度にも運用を開始する。産業振興に期待がかかるSLiT―J。地元は「稼働後」を見据えて動きだしている。(仙台・田畑元)

【建設費300億円】
 放射光施設とは何か。光速近くまで加速した電子を磁力で曲げた時に発する放射光を使い、ナノメートル(ナノは10億分の1)単位で物質の構造や性質を見られる装置。同様の施設にスプリング8(兵庫県佐用町)があり低燃費タイヤや燃料電池など身近にある技術や商品が生まれた。

 SLiT―Jの建設候補地は東北大学青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)。東京から最短で2時間弱と立地環境もよい。建設費用は推定約300億円で官民が負担する。

 東北経済連合会は国の18年度予算の獲得を目指し、民間資金の調達を東経連や東北大のほか、企業などで構成する推進母体の光科学イノベーションセンターが担う。企業や研究機関に1口5000万円の出資を募り、口数によって施設の優先利用権などを付与する。すでに三菱重工業やIHI、住友ゴム工業など50社近くが賛同の意向を示している。

【地域産業を発展】
 「立地によって新産業が生まれ、東北の稼ぐ力が高まる」(海輪誠東経連会長)。SLiT―J計画は地域産業発展の手段で、誘致を目的にしてはならない。東北発の成果創出はもちろん、地域企業が施設を生かしてこそ、地域の資本になる。

 「どんな施設か。どう関係があるのか、実感がつかめない」と話す地元中小企業も多い。同センターは「ものづくりフレンドリーバンク」を用意する。地域企業に小口の加盟金を募って出資金に充てる仕組みで、東経連やみやぎ工業会などが地元企業に足を運んで理解活動を続ける。

【雇用創出】
 立地が実現すれば、最先端の施設に内外の研究者が集い、世界的な研究開発が進む。研究施設や生産拠点集積の呼び水となれば、東北で新しい産業を生み出すきっかけにもなる。

 スプリング8はスーパーコンピューター京などの施設誘致に成功し、県の製造業立地件数も増加するなどの副次効果を生んだ。

 東北大大学院はSLiT―Jの経済効果を「設置後10年で約3200億円。雇用創出効果は約1万4000人」と試算している。巨大な顕微鏡はどんな影響を東北産業にもたらすのだろうか。

(2017/11/27 05:00)

2986荷主研究者:2017/12/10(日) 11:17:53

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00452179
2017/11/28 05:00 日刊工業新聞
「光」で紡ぐ東北産業の夢(下)日本の「東海岸」に 産学官一体で革新起こす

放射光施設「SLiT―J」の完成イメージ図

【世界の先端拠点】
 「東北が日本の『東海岸』になる」。光科学イノベーションセンターの高田昌樹理事長(東北大教授)は、東北放射光施設(SLiT―J)がもたらす立地効果をこう表現する。半世紀前、米国の一地方大学だったスタンフォード大学による加速器産業の集積によって、西海岸にシリコンバレーが誕生した。東北でそんな革新が起こせると期待する。

 「西のスプリング8、東のSLiT―J」。日本に9カ所ある放射光施設は硬X線と呼ばれる領域を分析するもの。SLiT―Jは、より産業ニーズが高いとされる軟X線領域を得意にする。水や樹脂などの軽元素を見るのに最適で、建設候補地の東北大青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)を世界をリードする先端拠点にする。

 「施設はモノを測る道具にすぎない。自分次第でいくらでも活用できる」(高田理事長)。SLiT―Jは研究者や大企業のものだけではなく、生み出される研究成果によるベンチャー、中小企業への波及も期待されている。

 施設を中心にする産学連携で新たな枠組みも提案する。コウリション(有志連合)・コンセプトは、企業と研究者1対1のユニットで製品開発するモデルで、施設の利用方法など学術的な知識を活用できる。このコンセプトを発展させて企業、大学、分析会社がそれぞれ入居するモール構想も盛り込むなど、高い自由度と実行性のある施設環境をつくり出す。

【次代を開く意思】
 SLiT―J計画が東北7国立大学によって提案されたのは2011年12月。東日本大震災の年に「技術による地域の復興と発展」の思いを託した。箱物の誘致ではなく、産学官が一体となった東北100年の計による壮大な計画と言える。

 東日本大震災で甚大な被害を受けた東北。中央依存ではなく、自立的な復興を目指して新しい将来像を描き出そうとする東北が、自ら次代を開こうとする意思が計画に込められている。

【将来への資産】
 大きな期待を背負う巨大な顕微鏡は東北産業のこれからをどう映し出すのか。

 推進組織による活動によって「こんな形で活用できるのか」と地域企業の理解も深まっている。

 プロジェクトを将来への資産にするため「立地、運用開始の先」を見つめた活動は続く。

 東北にはもう一つ、国際リニアコライダー(ILC)計画がある。大型加速器施設の立地価値をきっちりと地域に落とし込まなければならない。

 東北のプレーヤーみんなの知恵と工夫、行動に委ねられている。

(2017/11/28 05:00)

2987荷主研究者:2017/12/10(日) 11:29:56

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171129_12044.html
2017年11月29日水曜日 河北新報
米アウトソーシング アロリカ 仙台事業所 来月開設

郡市長(右)に仙台への立地を表明したボルハ氏

 コールセンター業務などを担うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス世界大手の米アロリカは28日、仙台市青葉区上杉に国内初の事業所「仙台サイト」を12月4日開設すると表明した。初年度は地元雇用を中心に50人でスタートし、将来は300人体制を目指す。

 同社アジア地区社長のボン・ボルハ氏が市役所で、郡和子市長に立地表明書を提出した。ボルハ氏は市内への大学や専門学校の集積などを挙げ「優秀な人材を採用できる」と強調した。

 同社の拠点は世界17カ国目。日本法人の本社を置く仙台サイトは顧客管理やマーケティングの代行、コールセンター運営、オペレーター教育などを手掛ける。従業員の研修を経て、来年1月に業務を始める。

 郡市長は「仙台の高いポテンシャル(潜在力)を世界に認識してもらう良い機会になる」と話した。

2988荷主研究者:2017/12/10(日) 11:32:22
>>2878
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171129_11029.html
2017年11月29日水曜日 河北新報
「新たな地下鉄厳しい」南北線名取・富谷延伸 仙台市長見解

 郡和子仙台市長は28日の定例記者会見で、市地下鉄南北線の延長について「名取市長、富谷市長とまだ具体的な話はしていない」と述べた上で、「新たな地下鉄建設となると厳しいものがある」として、地下鉄以外の交通方式を検討すべきだとの考えを示した。

 郡市長は地下鉄の高額な建設費や国の援助などに触れ「どういう交通ネットワークをつくっていくのか。必ずしも地下鉄だけではなく、いろいろな方策が考えられる」と話した。

 北隣の若生裕俊富谷市長は市内と泉中央駅のアクセス改善を掲げる。市が委託したコンサルタントは「地下鉄方式が優位」と報告した。南隣の山田司郎名取市長は昨年7月、南北線の南進を公約して初当選した。

 河北新報社が7月の仙台市長選で実施した有権者アンケートでは「延伸した方がいい」と「どちらかと言うと延伸した方がいい」を合わせ、67.5%が南北線延伸に賛成している。

2989荷主研究者:2017/12/20(水) 22:53:52

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171130_13017.html
2017年11月30日木曜日 河北新報
<仙台城大手門>復元へ17600人の署名提出 市民団体

大手門復元を要望したプロジェクトのメンバー(左)

 藩制時代の文化を生かした観光振興と歴史遺産の再生を目指す仙台市の市民団体「『政宗ワールド』プロジェクト」の古田義弘理事長(元東北福祉大教授)らが29日、市役所を訪れ、仙台城の大手門復元を求める約1万7600人分の署名簿を郡和子市長に提出した。

 古田理事長が「大手門は市のシンボルだった歴史遺産。復元整備をお願いしたい」とあいさつ。郡市長は「『はい分かりました』とはいかないが、どういう物が望ましいか、市民と一緒に考えたい」と応じた。

 大手門は1931年に国宝に指定されたが、45年の仙台空襲で焼失。跡地は戦後、市道交差点になった。

 市は2005年策定の仙台城跡整備基本計画の中期目標に大手門の復元を打ち出し、6〜15年後に着手する予定だった。

 市は30日、仙台城の保存活用をテーマにした検討委員会の初会合を開く。

2991荷主研究者:2017/12/28(木) 22:16:40

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171205_11020.html
2017年12月05日火曜日 河北新報
<仙台東西線>あす開業2年 利用者1日5万5100人 予測8万人には遠く

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171205kahoku02.JPG

6日に開業2年を迎える仙台市地下鉄東西線。利用客は1年目に比べ1割強増加した=仙台駅

 仙台市地下鉄東西線は6日、2015年12月の開業から丸2年となる。2年目は今年10月までに1日平均5万5100人(速報値)が利用、1年目の同期を12.2%上回った。利用者は全13駅で増えたが、初年度需要予測の8万人には及ばない。沿線まちづくりに加え、バスとの役割分担の明確化が改めて課題となっている。

 1日平均利用者数の1、2年目の月別推移はグラフの通り。2年目は12月を除き、1年目の実績を上回った。いずれも沿線にある学校の新入生が利用し始める4月の伸びが目立つ。

 駅別で増加率が最も大きいのは青葉山駅の20.4%。駅近くへの東北大農学部の移転(17年4月)が影響した。宮城野通駅(19.5%増)、六丁の目駅(18.0%増)も沿線開発などを背景に客足が伸びた。

 八木山動物公園駅は6.0%、国際センター駅は8.1%の伸び。近隣住民や行楽客、イベント参加者が徐々に地下鉄利用に移行する様子がうかがえる。駅周辺の大規模開発が進む荒井駅は8.6%増だった。

 仙台駅を境に東西をみると、都市基盤が成熟した西側6駅の1日の平均利用者数は3427人で12.0%の増。東側の6駅は2824人だが、沿線開発の伸びを反映し増加率は14.3%だった。仙台駅は1万7582人で10.2%増えた。

 開業効果で、薬師堂など駅周辺の住宅地の地価上昇率は全国有数となった。南北線利用者は16年度、乗り換え需要を取り込み、初めて1日18万人に達した。

 郡和子市長は、11月28日の定例記者会見で「東西線の利用者は着実に増えている。沿線は土地開発の可能性が高く、まちづくりに努めていきたい」と述べた。

2992荷主研究者:2017/12/28(木) 22:19:12

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171205_11019.html
2017年12月05日火曜日 河北新報
<仙台東西線2年>仙台市バス赤字 改革遅れ収支悪化、青森や八戸と格差

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171205kahoku03.JPG

 仙台市地下鉄東西線開業に伴う路線再編で、市バスは2016年度、全46路線が赤字に陥り、危機に直面する。東北で独立採算の公営交通機関を有する青森、八戸、仙台3市の公営バス事業は過去5年間で利用者が12.5%減り、乗車料収入は計12億2000万円減少した。先行して路線や便数を削減した青森、八戸両市は経営が改善しており、改革の進度が経営を左右している。

 3事業者の12〜16年度決算によると、利用者は12年度の計5950万人から、16年度は計5205万人に減った。乗車料収入も11.6%減少した。

 100円の収入を得るために要する費用「営業係数」の推移は表の通り。仙台は市地下鉄東西線の開業で164に悪化した。青森は101と比較的良好。八戸は124で収支の均衡は大きくは崩れていない。

 仙台は地下鉄とバスが客を奪い合う。市一般会計からバス事業への補助は30億4800万円(16年度)。政令市では名古屋市(34億4200万円)に次いで高い。12年度より20.7%増えるなど、さらなる市民負担が生じる懸念がある。

 経営健全性を示す資金不足比率は、仙台が2年前の0.4%から5.9%に悪化。健全化計画策定が義務付けられる「経営健全化団体」の基準「20%以上」が視野に入る。一方、八戸は16年度にゼロ、青森は17年度に解消する見込み。

 青森、八戸は近年、経営危機に陥り、資金不足比率が一時、青森が66.9%(08年度)、八戸は88.1%(02年度)に達した。青森は市が民間事業者に委託する「市民バス」を12年度にスタート。八戸は民間バス会社に路線移譲してスリム化するなど、早期の経営改善で復活した。

2993荷主研究者:2017/12/28(木) 22:19:47

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171205_13034.html
2017年12月05日火曜日 河北新報
<仙台市バス>東西線開業で収支悪化 来年「範囲広く浅く」4月減便

 仙台市地下鉄東西線の開業で収支が悪化する仙台市のバス事業について、市交通局が来年4月のダイヤ改正で減便を実施する方針を固めたことが4日、分かった。向こう4年間で運行量の計5%の削減にとどめ、大幅減便は先送りする。

 市の西城正美交通事業管理者は、河北新報社の取材に「当面の危機を回避するため、あまり影響のない範囲で広く浅く、20本に1本の割合で減便する」と述べた。

 市バス事業は2016年度に全46路線が赤字となった。減便は、21年度までの経営改善計画期間中に段階的に減便する。均一料金制度「100円パッ区」や通学フリーパスの値上げなどの対策も進める。

 市交通局は、数年内に経営健全化団体に転落する懸念から減便を実施する方針を打ち出していた。西城氏は「今回は路線には手を付けないが、どこかの段階で抜本的な対策を講じなければならない」と語り、将来的な路線の削減を否定しなかった。

 郡和子市長は11月13日の定例記者会見で「市民の足を守るため持続的、安定的な経営努力をしてほしい。ドラスチック(抜本的)な減便は市民の利便性に大きく反する」と大幅減便に否定的な姿勢を示した。

2994荷主研究者:2017/12/28(木) 22:20:19

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171205_13003.html
2017年12月05日火曜日 河北新報
<仙台東西線2年>バス減便へ実態を検証 地下鉄とともにトータルでの利便性示す

 仙台市地下鉄東西線の開業2年を機に、地下鉄やバスの役割分担、公営交通事業の経営の在り方が注目されている。西城正美市交通事業管理者、市民の安心安全の公共交通を考える会(仙台市)の石垣敦事務局長、福島大の吉田樹准教授(地域交通計画)に、それぞれの考えを聞いた。(報道部・野内貴史)

◎仙台市交通事業管理者 西城正美氏

 市地下鉄東西線は2年間、基本的に順調に運行できた。大きなトラブルがなくひと安心している。乗車人員は2年連続で4月に大きく伸びた。確実に乗客を増やし、一日も早く黒字にしなければならない。その過程としてはおおむね順調だろう。

 日本最初の地下鉄である(東京メトロ)銀座線は90年の歴史がある。われわれも100年、あるいはそれ以上のスパンで考えていかなければならない。

 バス事業は2016年度、全46路線が赤字となり経営危機にある。どこかで抜本的な対策をやらなければならない。まずは毎年の資金不足比率の上昇を止めたい。需要と供給のアンバランスが拡大している。待ったなしだ。

 本年度から5年間の経営改善計画で「8%相当の事業量調整」と説明してきた。8%に当たるコスト削減効果を狙う。

 減便で5%の支出を減らす。利用実態を踏まえ便数設定を考えたい。特定の時間帯、特定の路線ではなく、全般的に検証する。

 残りの3%は均一料金制度「100円パッ区」や通学フリーパスの値上げなどを組み合わせる。値上げ後も非常に低廉な料金だ。ご理解をお願いしたい。

 バス路線をたくさん作り、それを全部つなげるのは既に限界だ。仙台では従来、乗り継ぎの文化がなかった。抵抗感はあるかもしれないが、地下鉄とともにトータルでの利便性を示せるよう工夫していきたい。(談)

2995荷主研究者:2017/12/28(木) 22:21:15

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171205_13004.html
2017年12月05日火曜日 河北新報
<仙台東西線2年>交通網整備へ対話を デマンド型交通システムや乗り合いタクシーも一案

 仙台市地下鉄東西線の開業2年を機に、地下鉄やバスの役割分担、公営交通事業の経営の在り方が注目されている。西城正美市交通事業管理者、市民の安心安全の公共交通を考える会(仙台市)の石垣敦事務局長、福島大の吉田樹准教授(地域交通計画)に、それぞれの考えを聞いた。(報道部・野内貴史)

◎市民の安心安全の公共交通を考える会事務局長 石垣 敦氏

 高齢者の運転免許の自主返納が話題になっている。80歳を過ぎても運転する気持ちは分かる。スーパーまで15分歩き、買い物袋を抱えて帰るのは大変だ。

 交通弱者は生活上も弱者である場合が多い。高齢者や障害者が自由に出歩ける社会になれば、街はもっと活性化する。市一般会計から年間30億円がバス事業に補助されているが、誰もが自由に移動できれば決して高くはない。

 東西線は乗り継ぎの不便さが目立つ。卸町駅や六丁の目駅で降りても、2次交通に当たる次の交通機関が乏しい。タクシーに乗ろうにも、交差点にあるので停車スペースがない。

 2次交通の確保として、地元の企業に一定の負担をしてもらい、通勤客を運ぶデマンド型の交通システムを導入するのも一案だ。マイカー通勤から東西線利用への転換を進めたい。

 東日本大震災の津波被災地や中山間地など、路線バスによる大量輸送になじまない地域もある。乗り合いタクシーなど小人数向けの交通方式を検討すべきだ。

 一人一人のニーズに応じた交通体系を構築するため、市や交通局は地域住民との話し合いを大切にしてほしい。町内会ごとに地域交通を考えるための集まりを開催すべきだ。地域の声に基づいて丁寧に交通網をつくるきめ細かさが必要だ。

 スーパーや病院への行き帰りに車以外の足が保障されるのなら、高齢者はマイカーと運転免許証を手放すことにも納得するだろう。(談)

2996荷主研究者:2017/12/28(木) 22:22:19

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171205_13005.html
2017年12月05日火曜日 河北新報
<仙台東西線2年>末端路線の移譲が課題 「イクスカ」使用可能な民間パートナーを

 仙台市地下鉄東西線の開業2年を機に、地下鉄やバスの役割分担、公営交通事業の経営の在り方が注目されている。西城正美市交通事業管理者、市民の安心安全の公共交通を考える会(仙台市)の石垣敦事務局長、福島大の吉田樹准教授(地域交通計画)に、それぞれの考えを聞いた。(報道部・野内貴史)

◎福島大准教授(地域交通計画) 吉田 樹氏

 地下鉄の利用者数は沿線人口の張り付きに依存する。東西線の場合、荒井、六丁の目の両駅が核として育っていない。5年のスパンでみても、乗客はそんなに伸びないだろう。

 市バスの利用状況を分析すると、バスのサービスを1%削れば1.4%の利用者を逃すことが分かった。サービスの減らし方が問題になる。交通局は全ての路線を薄く削ることを考えているだろうが、客は逃げる。今まで通りのことをやっていたら状況は悪くなる。

 公営バスは悪く言えば丼勘定だ。路線ごとにどんな特徴があるのか、戦略的に捉えられていない。営業係数が1000を超えるようなバス路線の末端部は、輸送原価が高い公営交通としてやる必要があるのか。

 事業性の悪い地域でバス路線を維持するのは非効率だ。末端路線を移譲するタクシーやバス会社など民間のパートナー探しに取り組むべきだ。その場合でもICカード乗車券「イクスカ」や敬老乗車証が使えるよう仕組みを整えてほしい。

 東西線開業に伴うバス路線再編では、幹線と枝線の役割がうまく分担できなかった。乗り換え時間を含め、目的地までの所要時間が短くなるよう工夫すべきだった。バスは距離が短くなって増便できるはずだが、そうなっていない。

 バスプールがある八木山動物公園駅周辺でも利便性は高まっていない。東北工大がシャトルバスを走らせているが、市バスに乗せるべき客を奪われている。(談)

2998荷主研究者:2017/12/28(木) 22:26:59
>>2997
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171205_12007.html
2017年12月05日火曜日 河北新報
東北からの海外出張 仙台空港利用1割にとどまる

海外出張者のビジネス需要拡大を狙う仙台空港。東北各地からのアクセス手段などが課題になっている

 日本政策投資銀行東北支店や仙台国際空港(名取市)などは、東北に立地する企業を対象に海外出張の回数や訪問先、利用空港などを初めて調査した。2016年度の出張者数は延べ3106人で、仙台空港からの出国は1割にとどまった。

 調査は海外出張需要を把握し、仙台空港への国際線の誘致や増便につなげる狙い。東北経済連合会、仙台商工会議所が協力した。

 出国した空港と出張の訪問先はグラフの通り。出国空港は成田が7割を占め、羽田、仙台、青森の順。訪問先は中国が最も多く、全体の3割を占めた。次いで米国・カナダ・中南米、台湾、欧州・ロシアが続いた。

 訪問先別に仙台からの出国割合(海外空港での乗り継ぎを含む)をみると、直行便が充実する韓国は44.6%に上る一方、台湾は羽田、成田に次ぐ27.2%にとどまった。中国は3.3%、米国などは8.3%。

 仙台空港に望む改善点は「東北各地からのアクセス手段」「国際線の運航時間帯」が多かった。就航を望む地域は米国・カナダ・中南米、シンガポール、タイの順に多かった。

 仙台からハブ機能を持つ仁川空港(ソウル)を経由すれば東南アジアや米国など多くの国に乗り継ぎできるが、利用経験がある企業は7.4%しかなかった。

 政投銀は「仙台空港が十分に活用されているとは言えないが、期待値は高く、伸びしろは大きい」と分析。仙台国際空港は「ビジネス需要は路線拡大に欠かせない。ニーズを把握できたので、路線誘致に生かしたい」と話した。

 調査は4、5月、東経連と仙台商議所の会員を中心に、東北に本社や工場、支店などがある816社を対象に郵送で実施。回答率は41.4%。

2999荷主研究者:2017/12/28(木) 22:36:40

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171206_12004.html
2017年12月06日水曜日 河北新報
<東新住販>社宅を改装、マンションに 仙台の一等地に新築並みの部屋 安価で販売

東新住販が大手企業の社宅をリノベーションした分譲マンション=仙台市青葉区上杉6丁目

 住宅販売の東新住販(東京)は、大手企業の社宅を大幅に改装し、新築並みの分譲マンションとして販売するリノベーション事業を仙台市中心部で始めた。大手企業の社宅は一等地にあることが多く設備も整っているが、新築でないため販売価格を抑えられるメリットがある。高騰する同市中心部のマンション購入希望者にとって朗報となりそうだ。

 同社のリノベーション事業第1弾は青葉区上杉6丁目の大手ビールメーカーの社宅2棟。市中心部にありながら閑静で、文教施設や公園にも恵まれた人気の住宅地だ。

 築20年の物件を今年6月に工事開始し、キッチンやバス、トイレ、床、壁、玄関などを全て最新設備に取り換えた。同社は「部屋は新築同様。外観も洗浄の上で補修もした」と語る。

 完成した分譲物件は7階建て13戸、8階建て15戸の計28戸。いずれも納戸付きの3LDKで、専有面積は89.15平方メートル。販売価格は約3800万円からで、同地域、同規模の新築で想定される6000万円台より大幅に安く抑えた。11月に申し込み受け付け開始、引き渡しは来年3月。

 「支店経済」の仙台には首都圏や関西の大手企業が社宅を多く建設したが、近年はプライバシー重視の傾向から利用率が低下。対応に苦慮している企業が少なくないという。今後、東新住販は仙台圏を中心にリノベーション事業を展開していく方針。

 同社東北支店(仙台市)の田中賢一支店長は「大手企業の社宅は耐震面などで安全性が高い。立地も良い場所にあり、基本的には大手しか請け負わない。仙台市中心部のマンションは高騰が続いており、安価なリノベーションマンションの需要は高いはず」とみる。

 首都圏では、社宅や中古マンション全体のリノベーションが増えている。

3000荷主研究者:2017/12/30(土) 20:20:45

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171212_12011.html
2017年12月12日火曜日 河北新報
<FDA>仙台-出雲線、来春就航 出雲大社参拝など通年の観光需要見込む

 地域航空会社フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は11日、仙台-出雲線を来春に就航すると発表した。出雲大社(島根県出雲市)への参拝など通年の観光需要が見込めると判断した。昨年7月の仙台空港民営化後、新たな就航地への路線開設は初めて。

 運航開始は来年の夏ダイヤが始まる3月25日以降。1日1往復で片道約90分。使用機材は76人乗りと84人乗り。搭乗率65%、年間約4万人の利用を見込む。

 出雲大社は縁結びの神様として知られ、2016年の観光入り込み客数は605万8000人。松江城や世界遺産の石見銀山遺跡、美肌の湯と言われる玉造温泉も近く、女性を中心に観光地として人気が高い。

 FDAが仙台空港発着の定期路線を運航するのは初めて。担当者は「仙台乗り入れは以前から検討していた。競合しない空白エリアで就航を考え、観光地の出雲に決めた」と説明した。

 これまで東北から山陰への旅行は、羽田や伊丹空港を使うケースが多かった。近畿日本ツーリスト東北(仙台市)の担当者は「出雲は安定した観光需要が見込める。当面は人気路線になるだろう」と期待する。

 民営化後の仙台空港ではスカイマーク(東京)が7月、神戸線の運航を再開したが、新たな就航地への路線開設はなかった。仙台国際空港(名取市)は「新しい目的地への直行便が一つ実現した」と歓迎した。

3002荷主研究者:2017/12/30(土) 20:40:52

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171213_13047.html
2017年12月13日水曜日 河北新報
<仙台東西線>開業から2年…待望の地下歩道 八木山動物公園駅に完成、横断便利に

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171213kahoku01.JPG

15日に利用が始まる八木山動物公園駅の中央2出入り口

 仙台市地下鉄東西線八木山動物公園駅(太白区)から市道川内旗立線をくぐる地下歩道が完成した。同駅では5カ所目となる出入り口が設置され、15日午前10時に利用が始まる。駅南東の住民にとっては横断歩道で信号待ちをする必要がなくなる。

 地下歩道は幅3メートル。市道の地下約10メートルをくぐり、駅から南東に24メートル延びる。新しい地上の出入り口は「中央2」と呼び、15人乗りのエレベーター1基を設けた。階段やエレベーターは外光を採り入れるデザイン。夜は出入り口の照明が周囲に届き、防犯効果を狙う。事業費は4億円。

 当初は2015年12月の東西線開業に間に合わせる予定だった。用地の調整に時間がかかり、入札は3度不調が続いて完成が2年遅れた。

 近くの市八木山市民センターによると、地下歩道は駅南東に広がる八木山団地の住民や東北工大の学生が利用するとみられる。団地や東北工大と駅を行き来するには、どこかで横断歩道を渡らなければならなかった。

 駅近くの信号は間隔が長く、地元住民からは「駅は直結する動物園の客にとっては便がいいが、住民には案外不便」と不満の声が出ていたという。

 センターの並河浩一館長は「寒い中、横断歩道で信号待ちをする必要がなくなる。本格的な冬の前に完成し、駅利用者は助かるのではないか」と話した。

3003荷主研究者:2017/12/30(土) 20:51:45

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171214_13047.html
2017年12月14日木曜日 河北新報
<週刊せんだい>シニア世代の移動手段(2)バス路線不便さ際立つ 地下鉄東西線の影響

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171214kahoku01.JPG

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171214kahoku02.JPG
屋内待合室設置を望む声も上がる東西線薬師堂駅のバス乗り場。右端が地下鉄口=仙台市若林区

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乗り継ぎ時間を生かせる商業施設が少ない東西線八木山動物公園駅付近=仙台市太白区

乗り継ぎ時間の設定などに課題が残る「バスのりつぎ時刻表」

◎中心部直行できず 乗り継ぎもネック

 2015年12月、仙台市地下鉄東西線の開業に伴い、沿線の市バス路線が大規模に再編された。利用促進をもくろみ、バス乗客を地下鉄に一律誘導する方策は高齢者の外出をかえって遠ざける結果を招いている。

<30分待ち時間発生>
 「2年がたち、街中に繰り出す機会がすっかり減ってしまった」。若林区沖野の無職菊地享子さん(83)がため息をつく。

 近くのバス停から市バスで真っすぐ中心部に出掛け、同世代の友人と音楽や食事を楽しんできた。だが、慣れ親しんだ路線が薬師堂駅行きになり、地下鉄への乗り継ぎを強いられるようになった。

 帰り道、薬師堂駅のバス乗り場で30分前後の待ち時間が生じることがある。寒空の下、風邪などひいたらたまらない。思わずタクシーに乗り込む。「年金暮らしでの出費は手痛いし、家にこもりがちになれば今度は健康を損ねてしまう」

 丘陵地にある太白区緑ケ丘3丁目から中心部まで直行していた「緑ケ丘線」は大半がルート途中の八木山動物公園駅行きになった。3キロほどの区間を走るバスは空席が目立つ。緑ケ丘の主婦三品悦子さん(72)は「路線が寸断され、買い物や通院に使いづらくなった。八木山動物公園駅周辺は店が少なく、乗り継ぎ時間の活用も難しい」と指摘する。

 市バス事業は昨年度、全46路線の営業係数=?=が100を超え、赤字となった。市交通局は来年春から段階的に減便する方針を示す。

<遠回り変則ルート>
  若林区若林の無職加藤武彦さん(80)が利用するバス停は、薬師堂駅行きがほとんどになった。中心部に向かう路線は平日だけ1日5便残るものの、方角の異なる薬師堂駅まで遠回りし、若林区役所前を2度通る変則ルート=図=。以前より20分ほど余計にかかってしまう。

 加藤さんは中心部に直行するルートの復活を要望する。「利便性を検証しないまま、減便ありきで進められては困る。地下鉄を優先するあまり、乗り継ぎが大変な高齢者の暮らしを軽視してはいないだろうか」

 市交通局も策を講じてはいる。地下鉄からバスへの接続便を案内する「バスのりつぎ時刻表」(八木山動物公園、薬師堂、荒井の3駅)を作って4月から3駅に配置した。時刻表は乗り継ぎに要する時間に5分を見込む。だが、地下鉄やエスカレーターの混み具合、エレベーターのタイミングに左右されるため、足腰が弱る高齢者にはもっと余裕が必要で、厳しい設定になっている。

 「高齢者が気軽に外出できる環境を整えてこそ、公共交通の役目と言えるはず」。3人の切実な思いだ。

[営業係数] 100円の収入を得るのに要する費用を示す指数。主に鉄道やバス路線の経営効率を表す。100を下回れば黒字、上回れば赤字。仙台市若林区などを運行する市バス「大和町線」は2014年度は89と、同年度で唯一の黒字路線だったが、市地下鉄東西線開業に伴う路線再編後の16年度は338に悪化した。

3004荷主研究者:2017/12/30(土) 20:52:59

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171214_12025.html
2017年12月14日木曜日 河北新報
センサー開発の電磁研 来月富谷移転、仙台の施設老朽化

 人工衛星やロボットに使うセンサーなどの開発、研究を行っている公益財団法人・電磁材料研究所(電磁研)は13日、研究施設を現在の仙台市太白区八木山南から富谷市成田へ全面移転し、来年1月1日に事業を開始すると発表した。

 荒井賢一理事長が富谷市役所で記者会見を開き、概要を説明した。電磁研は同市成田9丁目の旧YKK金属材料研究所の建物(築23年、鉄骨3階、延べ床面積約3700平方メートル)と跡地(約1万5000平方メートル)を取得。クリーンルーム棟増設と改装は11月末までに終えた。移転費は約19億円。現施設は解体し跡地(約4万平方メートル)は売却する。

 荒井理事長は「八木山の施設は築42年で、東日本大震災でも大きな被害を受けた。地域の発展性や交通の利便性を考え、富谷市を移転先に決めた」と話した。

 電磁研は1944年、旧東北帝国大金属材料研究所内に財団法人・航空計器材料試作研究所として、本多光太郎氏を理事長に発足。45年に財団法人・電気磁気材料研究所に改称し、2011年に公益財団法人の認可を受け現名称に改めた。4月現在の職員は32人。

 会見に同席した若生裕俊市長は「歴史ある研究機関を迎えることができて喜びでいっぱいだ。市の発展にも大きな力になる」と語った。

3005荷主研究者:2017/12/30(土) 21:07:37

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171216_13021.html
2017年12月16日土曜日 河北新報
<JR東>来春ダイヤ改正「はやぶさ」増発、仙山線朝の3本を4両に 仙台支社

 JR東日本仙台支社は15日、2018年3月17日のダイヤ改正の概要を発表した。東北新幹線は利用が好調な「はやぶさ」を上下1本ずつ増発するのに加え、盛岡が終点だった下り1本を新青森まで延長運転する。「はやて」(東京-盛岡)上下計4本をはやぶさに変え、速達性も高める。

 仙台空港アクセス線(仙台空港-仙台)は、列車時刻を見直して日中時間帯(午前9時〜午後4時)の運転間隔を30分未満とし、利便性を向上させる。

 仙石東北ラインは、夕方時間帯の停車がなかった石巻あゆみ野駅(石巻市)に午後6時台に上下1本ずつを停車させる。周辺で宅地造成が進み、利用客が増加しているため設定した。

 仙山線(仙台-愛子)は朝の通勤通学時間の混雑緩和のため、上下計3本の車両数を4両に倍増する。

3006荷主研究者:2017/12/30(土) 21:24:44

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171218_13045.html
2017年12月18日月曜日 河北新報
<JR福田町駅>エレベーター未設置 通行幅狭い自動改札...バリアフリー熱望9000人署名

早期改修を求めた意見交換会=11月30日、仙台市宮城野区

 バリアフリー化が遅れている仙台市宮城野区のJR仙石線福田町駅を巡り、早期改修を望む住民組織が集会の定期開催や署名活動の展開など、運動を活発化させている。住民側の熱意を受け、JR東日本も改修に前向きだ。

 線路をまたいで南北をつなぐ自由通路を併設する現在の駅舎は、1987年に改築された。JR東日本によると、昨年度の同駅の乗車人員は1日平均4010人に上るが、線路のカーブに沿ったホームの形状や駅舎の狭さなどからエレベーターは未設置。三つある自動改札機も通行幅が狭く、車いす利用者は通れない。

 地元住民によると、周辺に住む高齢者の中には、電車に乗るため、エレベーターのある約2キロ離れた小鶴新田駅までタクシーを利用せざるを得ない人もいるという。

 改善を求めるため2015年10月、田子地区などの町内会関係者を中心に「みんなにやさしい福田町駅をつくろう会」(野口健三会長)が発足。東北運輸局鉄道部の担当者を講師役にバリアフリーの勉強会を開いたり、約9000人分の署名をJR東と市に提出したりするなどの活動を続けている。

 11月末には、JR東日本仙台支社と市当局を招いた3回目の意見交換会で、支社担当者から「工事をやるべきだという立場で課題の検討を行っている」という前向きな発言を初めて引き出した。市公共交通推進課の担当者も「JRと同時期に、市が管理する駅前駐輪場などを再整備したい」と述べた。

 つくろう会の副会長兼事務局長の木村秀三さん(66)は「『整備困難駅』というこれまでの位置付けからは大きく前進したと思う。1年後にまた開く予定の意見交換会では、実現へ向けてより進展した話が聞けるように、会としても機運を高める運動を展開していきたい」と先を見据える。

3007荷主研究者:2017/12/30(土) 21:34:54

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171219_11010.html
2017年12月19日火曜日 河北新報
<仙台市営バス>来年4月2.4%減便 1路線廃止

 仙台市交通局が来年4月1日の市バスのダイヤ改正で、運行便数を1日平均2.4%削減する方針を固めたことが18日、分かった。通学定期乗車券「学都仙台フリーパス」と均一料金制度「100円パッ区」は来年10月1日に値上げする。

 交通局は2021年度までの経営改善計画期間中に運行量を段階的に計5%削減する方針を示している。

 運行便数の総数は85便減の1日3531便となる。利用者の少ない最終便、地下鉄駅間や特定の施設向けのバスなどを減便する。

 路線廃止は泉松陵高校線(泉松陵高校入口-旭ケ丘駅)の1路線。これまで廃止はないと説明してきたが「特定施設を結ぶ路線で需要が少なく、例外的な扱い」(輸送課)と理解を求めた。

 フリーパスは市バスに乗れる種類をそれぞれ月800円引き上げる。市バス単体は5940円、市バスと南北線、市バスと東西線に乗れるタイプは1万1080円、市バスと地下鉄全線は1万2260円となる。地下鉄フリーパスは現行料金を据え置く。

 100円パッ区は100円の運賃を120円に値上げする。02年から市中心部1.5平方キロメートルを対象に宮城交通(仙台市)などと共同で実施している。

3008荷主研究者:2017/12/30(土) 21:42:56
>>3003
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_11034.html
2017年12月21日木曜日 河北新報
<仙台市バス>若林区役所前の変則ルート解消へ 来年4月

 仙台市議会12月定例会は20日、各常任委員会を開いた。都市整備建設常任委員会で、市交通局は若林区役所前をループ状に2度通る市バス南小泉線の変則ルートを2018年4月に解消する方針を明らかにした。

 霞の目営業所前と交通局東北大学病院前を結ぶ南小泉線の上下20本を、市地下鉄東西線薬師堂駅を経由せずに直行させる。薬師堂駅経由では20分ほど余計にかかるため、住民らが改善を要望していた。

 交通局は市バスの運行量を2段階に分けて減らす方針も示した。2.4%削減する18年4月のほか、20年4月にも実施する。これまで交通局は21年度まで段階的に計5%削減すると説明してきた。

 また、18年3月末には「乗務員の確保が困難」として貸し切りバス事業を休止することも明らかにした。貸し切りバスは学校の社会見学や東日本大震災の津波被災地視察、若林区の深沼海岸を訪れるツアーなどに利用されている。

3009荷主研究者:2018/01/02(火) 10:40:13

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_13049.html
2017年12月21日木曜日 河北新報
荒井駅周辺の医療整備進む 新病院が開業、医療モールも建設中 人口増のニーズに対応

13日に開業した葵会仙台病院=仙台市若林区荒井東

 仙台市若林区の市地下鉄東西線荒井駅周辺で医療機関の整備が進んでいる。荒井東1丁目には13日、「葵会仙台病院」(125床)が開業した。駅隣接地では医療モールが来年9月開業を目指して建設中だ。荒井地区は2015年の東西線開業以降、宅地や商業地などの開発が進み人口が増加。医療・保健サービスの高まるニーズに対応する。

 仙台病院は内科、消化器内科、循環器内科、リハビリテーション科、アレルギー科の5診療科を持つ。医療法人社団葵会(東京)が「仙台・太白病院」(太白区富沢)と「仙台・富田病院」(同区富田)を統合し、荒井東に移転した。

 5階建て、延べ床面積7300平方メートル。常勤8人、非常勤11人の医師を含め約160人の職員が勤務する。隣接する介護老人保健施設「葵の園・仙台東」、4月に開学した葵会仙台看護専門学校(同区伊在)のグループ2施設と連携する。

 義江修病院長は「地域住民の健康と健やかな長寿を支えたい」と話している。

 別の運営主体がオープン予定の医療モールは、荒井駅に隣接する8階建ての新築マンションの2、3階に入る。内科や小児科、耳鼻咽喉科など複数の診療所の入居を想定する。駅周辺には、ほかに1986年開院の仙台整形外科病院(179床)があり、医療機関の集積が進む形だ。

 市によると、荒井、荒井東、荒井南3地区の人口は計1万2734(10月1日現在)。地元の中荒井町内会の庄子正信会長(67)は「地域に病床数の多い大きな病院や身近なクリニックができれば安心だ」と期待する。

3010荷主研究者:2018/01/02(火) 10:43:03

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171221_13027.html
2017年12月21日木曜日 河北新報
<検証 さくら野仙台破綻>(上)暗雲/最大支援者撤退で窮地 震災倒産免れるも売上高減

無人のままのさくら野仙台店ビル。にぎわうJR仙台駅前にあって異様な存在だ

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)の運営会社エマルシェ(同)が、今年2月に自己破産申請してから約10カ月がたつ。負債額約32億円は、今年の東北の小売業で最大の倒産劇だった。路線価が東北トップの一等地にあり、70年にわたって仙台市民に親しまれた百貨店が突然の破綻に至った背景は何か。伏線はあったのか。関係者の証言などを基に検証した。(さくら野仙台店問題取材班)

<救いの手>
 2011年4月5日、東日本大震災で損壊したさくら野仙台店が早々に全館営業を再開した。復旧工事は4週間程度で完了。経営規模で大きく勝る仙台三越、藤崎に先んじたオープンに驚きの声が上がった。だが、異例の早期再開には理由があった。

 「もう終わりだな」

 震災当日、エマルシェの佐々木敏夫社長(当時)はつぶやいたという。仙台店は八つのビルをつなぎ合わせた複雑な構造。震度6弱の強烈な揺れは、その要となるビル同士の連結部を全て破壊した。

 仙台店は02年、親会社マイカルの破綻から民事再生で再建を果たしたが、信用面の不安からメインバンクを持てなかった。

 日々の売り上げが運転資金だった。土地と建物が多くの所有者に分かれた同店の復旧には各段階で全員の同意が必要とみられた。長期休業は避けられず、運転資金が途絶えて破綻することは目に見えていた。

 救いの手を差し伸べたのは、東急不動産(東京)だった。

<費用負担>
 同社は06年、JR仙台駅前の大規模再開発に着手。権利関係が複雑な仙台店の土地と建物をまとめて開発する青写真を描きつつ、エマルシェから不動産賃料を得て資産運用していた。

 震災当時、仙台店の建物と土地の約8割を持つ法人のさくら野DEPT仙台合同会社に出資しており、事実上、仙台店を所有する最大のオーナーだった。

 震災翌日、東急不動産は早々に仙台店の復旧工事を大手ゼネコンに発注。工事費はほぼ負担した。

 同社関係者は「(さくら野DEPTの)出資者として分不相応との指摘もあったが、少しでも賃料を得られることが最善であり、顧客のことも考えた。倒産すれば何も残らない」と振り返る。

 早期再開にこぎ着けたものの、震災の影響は大きかった。被災者が求めた生活必需品の仕入れは、営業を再開した仙台三越や藤崎だけでなく、全国に流通網を持つ大手スーパーにも歯が立たなかった。

<関係悪化>
 売上高は震災1年後の12年2月期で、前年より4億円減の82億円に悪化。エマルシェは仙台店維持のため、運転資金を委託店舗への売掛金や従業員の賃金に優先して充てた。土地、建物の賃料は後回しにせざるを得なかった。

 「エマルシェは(賃料不払いの)不義理を続け、(支援する)東急はどちらの味方なんだ」

 さくら野DEPT以外のあるビルオーナーは不信感を募らせ、再開発に当たって同等の立場で協力関係にあるべき東急不動産にも疑いの目を向けた。

 14年12月、同社はさくら野DEPTの出資から手を引き、8年間関わった駅前再開発から撤退。エマルシェの支援も終えた。

 東急不動産は「事業の収益確保が難しくなった」と説明するが、関係者によると他のビルオーナーとの関係が悪化し、再開発の協議が厳しくなったことが一因と言われる。

 絶体絶命の窮地を脱したかに見えた仙台店に、再び暗雲が垂れ込めた。

3011荷主研究者:2018/01/02(火) 10:43:32

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171222_13011.html
2017年12月22日金曜日 河北新報
<検証 さくら野仙台破綻>(中)変容/失われた経営の独立性 匿名ファンドオーナーに

最大出資者が東急不動産から匿名投資ファンドに代わったさくら野DEPTの本社が登記されている東京・銀座の路地裏のビル

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)の運営会社エマルシェ(同)が、今年2月に自己破産申請してから約10カ月がたつ。負債額約32億円は、今年の東北の小売業で最大の倒産劇だった。路線価が東北トップの一等地にあり、70年にわたって仙台市民に親しまれた百貨店が突然の破綻に至った背景は何か。伏線はあったのか。関係者の証言などを基に検証した。(さくら野仙台店問題取材班)

<突如通知>
 カリブ海に浮かぶ英国領ヴァージン諸島。タックスヘイブン(租税回避地)として知られ、世界中の富裕層を顧客とする投資ファンドやペーパーカンパニーが幾つも登記されている。

 「ヴァージン諸島クレイグミュアー・チェンバーズ・ロードタウン・トルトラ・ブイジー1110」

 登記簿にこう住所登記する匿名投資ファンドが2014年12月5日、さくら野百貨店仙台店(仙台市)の土地と建物の8割を持つ法人「さくら野DEPT仙台合同会社」(東京)の所有者となった。さくら野DEPTの最大出資者、東急不動産(東京)がJR仙台駅前の再開発を断念したため、譲渡した。

 仙台店の運営会社エマルシェ(仙台市)は当時、譲渡を全く知らなかった。数日後、さくら野DEPTから文書が届いた。

 「長年の賃料未払いが7億円以上に上る。もはや信頼関係はない」

 賃貸借契約の解消を求める突然の通知。エマルシェ幹部は、二人三脚で東日本大震災からの復旧と再開発に取り組んできた東急不動産が姿勢を急変させたと思い込み、動揺した。

<法廷闘争>
 確認すると、さくら野DEPTの所有者が匿名投資ファンドに変わっていた。出資者の匿名性が担保される仕組みとヴァージン諸島での登記。どんな人物が運営しているのか分からず、意図を測りかねた。ただ、新たなビルオーナーが東急不動産とは全く異質の存在であることは確信できた。

 賃貸借契約が解消されれば店舗は運営できない。エマルシェは東急不動産時代のさくら野DEPTや他のオーナーと結んできた20年までの賃貸借契約を盾に、要求を拒んだ。

 さくら野DEPTはさらに矢を放った。15年3月、未払い賃料など計約10億円の支払いと建物明け渡しをエマルシェに求め、仙台地裁に提訴した。

 震災後に落ち込んだエマルシェの業績は改善していなかった。直近の15年2月期本決算は3期連続の純損失を計上。売り上げ頼みの運転資金はさらに窮迫していた。10億円の支払いが認められれば即破産となる。

 「突然の賃貸借契約解消の申し出は、仙台店を強制的に破綻させて、すぐに再開発相手に土地を売却する意図しか考えられない」

 エマルシェ幹部らは裁判で訴え、原告を批判した。

<苦い和解>
 一方、賃料未払いは事実で、裁判は敗訴が濃厚だったが、提訴から1年後の16年3月、突然の和解決着。10億円支払いも建物明け渡しも猶予され、仙台店は営業継続となった。

 表向きはエマルシェが得をしたように見えた。だが、内実は違うことが次第に明らかになっていく。

 双方とも和解条件は明らかにしていないが、関係者によると、エマルシェは経営権をさくら野DEPTが推薦する法人に譲渡することが条件とされたという。

 翌4月、10年からエマルシェ社長に就いていた佐々木敏夫氏が退任した。エマルシェの経営の独立性が失われたことを意味した。

3012荷主研究者:2018/01/02(火) 10:44:05

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171224_13014.html
2017年12月24日日曜日 河北新報
<検証 さくら野仙台破綻>(下)終焉/不透明な人事 不信増幅 一等地の老舗 廃墟と化す

突然の破綻となったさくら野百貨店仙台店。多くの人が閉店の通知に見入った=2月27日、仙台市青葉区

<寝耳に水>
 2016年4月19日、さくら野百貨店仙台店(仙台市)の運営会社エマルシェ(同)の臨時株主総会が開かれ、新体制が発足した。

 社長をはじめ役員は、仙台店の土地と建物の8割を所有する「さくら野DEPT仙台合同会社」(東京)が推薦したとされる投資ファンド「東北リテールマネジメント」(同)の関係者でほぼ占められた。

 東北リテールは株主総会の2カ月ほど前に設立されたばかり。エマルシェに新社長として送り込まれた岡田英樹氏は米国在住だった。株主総会で一部社員とあいさつしただけで、以降は「誰も会ったことがない」(仙台店従業員)。

 現場の運営は仙台店の前身、丸光時代からの生え抜きである安藤俊店長(常務)が担ったが、突然の社長交代は取引先も寝耳に水だった。

 「社長は仙台にいないが問題はない。その件はあまり外部に触れ回らないでほしい」。ある取引先は、あいさつ回りに来た安藤氏から懇願されたという。

<閉店宣言>
 経営陣が変わっても業績改善の兆しはなかった。新体制の発足直前まで1階正面に入居していた主力テナントの大手アパレルが撤退。その後も目玉の店舗を入れることができなかった。

 国内大手家具販売の誘致に動いたものの、交渉はまとまらなかった。外資系も検討したが、20年までしかない賃貸借契約がネックとなり、話は進まなかった。

 エマルシェの幹部は「経費もシビアになり、営業や広告で新たな試みができなかった」と明かす。

 閉塞(へいそく)感が覆う中、追い打ちが掛かる。16年8月、別のビルオーナーが未払い賃料の支払いなどを求め、仙台地裁に提訴した。

 2カ月後の10月28日、大半の社員に公表されない人事が行われた。岡田氏が就任半年で社長を退任し、安藤氏が昇格。経営権は東北リテールが握ったままだった。安藤社長は就任直後の11月上旬、ビルオーナーら関係者に通知書を送った。

 「賃料訴訟の取り下げがなければ、17年5月末で建物の賃借契約を解除する」

 関係者によると、通知書にはこう書かれていた。条件付きとはいえ、17年5月末の閉店宣言だった。だが、老舗百貨店の余命は経営陣の想定より短かった。

<商標切れ>
 「さくら野」商標を無償で貸与してきたさくら野百貨店(青森市)が17年1月、エマルシェに4月末以降の商標使用を認めないと伝えた。経営方針が不透明で表に出ない東北リテール経営陣への不信が理由だ。

 訴訟の取り下げはなく、裁判は17年2月9日に結審。判決日は3月27日と決まった。

 エマルシェの元社員は「商標契約が切れる4月末が危機と考えていた」と振り返るが、そこまで持たなかった。2月26日夕、8階事務所に集まった従業員に、同社代理人が同日付の解雇と店舗閉鎖を通告。終焉(しゅうえん)を迎えた。

 仙台店が入った建物は現在、外壁の看板が取り外されたが、解体されるかどうかさえ決まっていない。路線価が60年連続東北トップの一等地に似つかわしくない廃虚がたたずむ。

3013荷主研究者:2018/01/02(火) 10:44:52

http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/12/21 建設新聞
仙台市 宮城野区東仙台の市有地売却 社会医療法人・康陽会の落札を決定
面積4657㎡、医療・介護施設として利用へ

 仙台市は、宮城野区東仙台地内にある市有地売却の入札を20日に行い、10億0039万円で応札した社会医療法人・康陽会(仙台市宮城野区)の落札を決めた。

 入札には同法人のほか1者が参加した。最低売却価格は6億5207万円。

 対象物件は宮城野区東仙台4の104の1地内の宅地4657.63㎡。用途地域は近隣商業地域、第一種住宅地域、第二種住宅地域。同法人では、取得用地を医療・介護施設として利用する方針を示している。ただ、許認可事業となるため認可までの間は暫定的に職員等の駐車場として使用する場合があるとしている。

 宮城野区東仙台4丁目地内の同用地は、1971年に完成した旧仙台市宮城野図書館のほか仙台原町市街地住宅(SRC11/PH2F延べ1万1546.22㎡)があったが、旧耐震基準の建築物で老朽化が著しく、また、東日本大震災で被災したため建物を解体した跡地。

 社会医療法人・康陽会では、仙台市宮城野区大梶地内で中島病院を経営し地域医療、救急医療を行っているほか、介護老人保健施設などの高齢福祉事業を展開している。

2017/12/21一面に掲載。

3014荷主研究者:2018/01/02(火) 11:19:56

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171224_12036.html
2017年12月24日日曜日 河北新報
<仙台空港アクセス線>利用者3000万人達成

利用者3000万人達成を祝ったセレモニー

 仙台空港アクセス線の利用者が23日、3000万人に達し、記念のセレモニーが仙台空港駅であった。

 節目の利用者となったのは仙台市青葉区の佐々木岩男さん(67)。長女と孫を見送りに空港を訪れた佐々木さんは「光栄です。より多くの観光客がアクセス線で仙台を訪れるようになってほしい」と話した。

 仙台空港-仙台間を結ぶアクセス線は2007年に開業した。仙台空港の運航便数増加などから16年度は過去最多の約345万人が利用。今年4〜9月の1日の乗客は1万85人で、前年同期より6.1%増えた。

 JR東日本と共同運行している仙台空港鉄道(名取市)の渋谷浩社長は「訪日外国人旅行者の拡大に加え沿線住民も増えている。今後も地域に愛される鉄道を目指す」と話した。

3015荷主研究者:2018/01/02(火) 11:20:26

http://yamagata-np.jp/news/201712/24/kj_2017122400470.php
2017年12月24日12:00 山形新聞
食品「地元」他は「仙台」 県内の消費動向調査

 山形銀行のやまぎん情報開発研究所の2017年消費動向調査によると、主に買い物をする場所について「地元市町村」と答えた割合が最も高かったが、前回調査と比べ、食料品や身の回り品を除いた多くの品目で低下した。食料品は地元購入の割合が高まる一方、それ以外の購入先は仙台市や通販などとする消費場所の二極化傾向が見られた。

 地元市町村での購入割合は、食料品と日用雑貨が8割を超えているが、婦人服や紳士服、子供服、家具は5割を切った。特に衣料品は仙台市での購入割合の上昇が目立つ。仙台へ買い物に出掛ける回数について、「1年に1回以上」と答えた割合は昨年9月の調査比で2.7ポイントアップの58.5%となり、現在と同様の選択肢で調査を開始した2005年以降で最も高い水準を示した。

 主な購入店舗を品目別に見ると、食料品は「地元スーパー(地域チェーン)」、婦人服と身の回り品は「大型総合スーパー(全国チェーン)」、紳士服や子供服、家具、家電製品は「郊外型専門店」、日用雑貨は「ドラッグストア」が最も高い割合を占めた。品目別に上位3店舗の変化を見ると、子供服で初めてインターネットなどの通販がデパートを上回って3位に入り、日用雑貨は8年ぶりに「大型総合スーパー」が「地元スーパー」を超えて3位となった。

 商品購入時の店舗の選定理由については、食料品が「家に近い」の割合が最も高く、日用雑貨は「価格が安い」、その他の品目は「品ぞろえが豊富」とする傾向が示された。リーマン・ショックや消費税引き上げを機に商品価格を重視する傾向が強まっていたが、その節約志向は徐々に和らいでいる。

 同研究所は耐久消費財の購入状況を踏まえ、「堅調な消費マインドの下、買い換え時期が到来している耐久消費財を中心に、県内世帯の購買行動は当面底堅く推移することが予想される」としている。調査は同行の本支店に来店した2千人を対象に行い、62.1%に当たる1242人から回答を得た。

3016荷主研究者:2018/01/02(火) 11:22:26
>>3010-3012
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171225_12035.html
2017年12月25日月曜日 河北新報
<ニュース深掘り>さくら野仙台店跡地の今後 再開発、市が積極関与を

破綻から約10カ月が経過し、さくら野百貨店仙台店が入っていた建物は劣化が進んでいる

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)が今年2月、運営会社の破綻で店舗を閉鎖して10カ月近くになる。JR仙台駅前には無人の建物が残されたまま。複数の地権者の思惑が異なり、再開発が容易に進む状況ではないが、駅前の一等地を放置していても誰も得をしない。最終的には行政が第三者の立場で仲介し、前進させる以外に道がないように思える。

 建物の解体と再開発は避けられないだろう。老朽化と耐震性の問題に加え、八つのビルをつなぎ合わせた複雑な構造であるため、使い勝手が悪い。無人の状態が長く続いて劣化が進み、「現状のままで入居する業者はいない」(不動産関係者)のが実情だ。

 東北一の地価を誇る跡地だけに、地元資本による再開発は望めない。資金の豊富な首都圏などの大企業主導にならざるを得ない。

 大手デベロッパーは跡地の再開発に高い関心を示す。先行きが判明すればすぐにでも参入したいが、不透明な状態にあるため様子見を続ける。周辺の再開発に8年間携わった東急不動産(東京)が2014年に撤退したことも大手を尻込みさせ、事態が進まない要因となっている。

 さくら野仙台店は八つのビルを6オーナーが所有する。最大のオーナーは「さくら野DEPT仙台合同会社」(東京)。跡地のビルと土地の全体の約8割を持つ。

 さくら野DEPTが建物解体と再開発を主導しているが、関係者によると、他のオーナーは一等地の権利の確保を重視。さくら野DEPTとの協議は難航しているという。

 8割を持つオーナーであっても、強引に再開発は進められない。仙台店の建物はマンション管理に適用される区分所有法の対象。建物全体の解体は原則、全てのオーナーの同意が必要で、他のオーナーを説得するしかない。

 たとえ、さくら野DEPTが自身の持つビルを解体できたとしても、次は所有する土地がネックとなる。敷地全体の中心部分は他のオーナーが所有していて、8割の土地は東西に分割された状態になっている。

 ある不動産関係者は「分割状態で再開発すれば、土地の価値は半減する」と明かす。こうした事情があり、さくら野DEPTは8割を持っていても強気な交渉に出られない。

 いったん大手主導による再開発が決まれば、持ち分の少ない他のオーナーも反対しにくくなる。その前に再開発を巡って有利な条件を引き出すことは当然の権利で、非難されるものではない。

 それでも駅前の一等地を長期間放置したままにすることは、全オーナーにとって何の利益も生まない。打開策となるのは、再開発の際に建物の容積率の許認可などで関わる仙台市が仲介に乗り出すことではないか。

 市は「地権者の意向が先」(市街地整備事業課)との姿勢を崩さない。だが、利害の当事者でない第三者の立場で交渉できるのは市しかない。民間の交渉事とはいえ、仙台の顔ともいえる一等地に廃虚が立ったままであることは誰も望まないはずだ。(報道部 山口達也)

[さくら野百貨店仙台店]前身の丸光は1946年創業。2001年に親会社のマイカルが破綻し、翌02年に民事再生手続きを経て再建。同9月に運営社名を「さくら野百貨店」とした後、10年に「エマルシェ」に変更。16年6月で創業70周年を迎えた。06年に売上高約200億円を誇ったが、近年は業績が悪化。建物賃料の未払いも恒常化し、負債額約32億円を抱え、17年2月末に破綻した。

3018荷主研究者:2018/01/02(火) 11:46:55

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171228_12020.html
2017年12月28日木曜日 河北新報
仙台・循環器病センター跡地、大河原の業者ら取得 宅地開発軸に検討

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20171228kahoku01.JPG

 不動産開発会社「ケイワイティ」(宮城県大河原町)と住宅メーカー「トヨタウッドユーホーム」(宇都宮市)が、仙台市泉区本田町の仙台循環器病センター跡地を取得したことが27日、分かった。両社は住宅分譲地としての開発を軸に検討している。

 関係者によると両社は9月、センター跡地約5万平方メートルと、隣接地で仙台市の建設コンサルタント会社が所有する山林約8000平方メートルを取得した。取得額は不明。10月にセンターの解体工事が始まった。

 ケイワイティは八重樫工務店(大河原町)の関連会社で、トヨタウッドユーホームはトヨタ自動車の子会社。両社は仙台市内の一戸建て住宅の需要が依然として高いと判断し、センター跡地の共同開発に乗り出したとみられる。

 センターは宮城県成人病予防協会が運営。2016年10月、施設の老朽化などを理由に仙台市地下鉄南北線の泉中央駅近くに移転した。跡地の周辺には東北学院大泉キャンパスや仙台白百合女子大、東北学院榴ケ岡高といった教育施設が立地している。

3019荷主研究者:2018/01/02(火) 11:58:46

www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2017/12/28 建設新聞
宮城県内の主要土木事業計画
仙台市と川崎町境のR286は設計着手

 仙台市と川崎町の境界の国道286号改良事業は、仙台市太白区赤石〜川崎町支倉の約2.7㎞が対象で、川崎町分は県が整備する。本年度は主な構造物の予備設計を仙台市と県が発注した。起点(仙台市)側で碁石川を跨ぐ橋梁約200mは復建技術コンサルタント、仙台市側の約400mと、川崎町側の約650mのトンネルはともに大日本コンサルタント、川崎町側の橋梁2本は復建調査設計がそれぞれ受注している。

 ◎仙台市宮沢橋上流に新橋・国際航業に設計委託

 仙台市は、都市計画道路南小泉茂庭線の宮沢橋工区について、現在の宮沢橋上流側に架設する広瀬川を跨ぐ橋梁などの設計を国際航業に委託した。橋長は140m程度、幅員は26m。この区間が供用すれば、変型四差路になっている根岸交差点の北東方向の幹線道路が通じることになり、交通の円滑化が期待される。

 石巻市は、中心部の慢性的な渋滞解消を企図して整備中の七窪蛇田線について、市役所西側でJR線をオーバーパスする橋梁約293mの下部工を構築中。本年度はP2躯体とP3基礎を施工したほか、JR工事委託予定区間の検討などを行う業務を発注している。

 宮城県・仙台市・国土交通省・NEXCO東日本が協議していた仙台東道路の整備計画は、今後も事業化に向けた調査や検討に取り組む。想定されているルートは、県が宮城野原総合運動公園一帯に計画している広域防災拠点と、仙台東部道路付近を結ぶ7㎞程度。本年度は東北整備局仙台河川国道事務所が事業の課題整理、効果検討、基本構造の検討といった業務をパシフィックコンサルタンツに委託している。

3020荷主研究者:2018/01/14(日) 23:18:26

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180101_13014.html
2018年01月01日月曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(1)政令市・仙台市誕生 リーダー都市、期待担う

東北のけん引役となるべく、平成と共に歩みを進めてきた政令市、仙台。この29年間で1.2倍に増えた人口は2020年以降、減少に転じる見通しだ

仙台市の政令市移行を記念して実施されたケヤキの植樹=1989年4月1日、青葉区の勾当台公園

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成元年

 平成は政令指定都市、仙台の歩みと共にあった。それは、大都市のステータスの獲得だけでなく、日本のリーダー都市への名乗りを上げる意味があった。

 「視点を東北に向け、さらには世界にも向けるようなポジションに置かれた」

 2004年10月、当時の藤井黎仙台市長は市議会で1989(平成元)年の政令市移行の意義を高らかに振り返った。

 市が86〜88年度に設置した指定都市推進事務局で政令市移行の戦略を立てた佐々木謙・元副市長(70)。その先の狙いは東京一極集中の打破だったという。

 「明治以来、中央に搾取されてきた東北を21世紀の日本のリーダーにする。そのために仙台の都市機能を高め、東北を引っ張る機関車にする必要があった」

 市などは87年、産学官で技術革新を図る東北インテリジェント・コスモス構想を策定。佐々木氏は「仙台に株式市場を開き、東京に代わる金融の中心にする計画まで練った」と明かす。

 副知事から転身した石井亨市長は84年の市長選で、公約に政令市移行を掲げ初当選。古巣の県庁だけでなく、国、経済界などと連携して実現に突き進んだ。

 仙台主導の急速な動きに反発もあった。旧泉市の市民らは87年4月「泉市を守る会」を結成。会長を務めた河相一成東北大名誉教授(85)は「泉市の自治権が侵害されているという怒りが根底にあった」と語る。

 仙台市議会で政令指定都市促進調査特別委員長だった大泉鉄之助元市議(76)は「東日本大震災からの復興を順調に進められたのは政令市として蓄えた力のたまもの。当時の選択は正しかった」と話すが、一片の後悔がある。

 「大都市の看板に満足し、分権の前提となる財源を確保しなかった。国ともっと交渉すべきだった」

 人口108万を擁する仙台市。河相氏の目には住民との距離が広がっているように映る。「住民が主人公の自治とはどうあるべきか。合併は市民を幸せにしたか」。地方創生、人口減少…。こうした命題に住民が真剣に向き合う時が来ている。(報道部・関川洋平)

[メモ]仙台市(人口71万5000)は87年合併の旧宮城町(2万9000)に続き、旧泉市(13万6000)、旧秋保町(5000)を合併し、88年3月に新しい仙台市が誕生した。人口は88万5000になり、政令市の要件とされる85万人を超え、89年4月に政令市移行が実現した。合併協議の最大のヤマ場は、旧泉市が87年11月に実施した市民意向投票。投票率74.24%で、賛成(得票率52.58%)が反対(46.85%)を僅差で上回り、合併の流れが決定的になった。

3021荷主研究者:2018/01/14(日) 23:22:23

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2018年01月03日水曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(2)大学開学 地域の人づくり掲げる

学生が行き交う宮城大大和キャンパス本部棟エントランスホール=大和町

宮城大の第1回入学式。野田一夫初代学長が新入生一人一人と握手した=1997年4月14日

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成元、9年

 1997(平成9)年4月1日。宮城大が、県で初めての公立四年制大学として宮城県大和町に開学した。東北、宮城の発展を担う人材の育成を目的に、県が約213億円を投じた。

 開学前から波乱の連続だった。2学部構想を打ち上げた知事がゼネコン汚職で逮捕され、開学は1年延期。目玉の観光系学部や少子化時代の大学新設を巡り、国との協議も難航した。観光系学部の名称は二転三転し、認可申請直前に「事業構想学部」に決定した。

 「教員確保、入試と最後まで綱渡りだった。無事開学にこぎ着けた時は感慨深かった」。93年の県立大学設置準備室発足時から室長を務めた小出恭さん(70)は思い起こす。

 事業構想学部の教員はパソコン通信で実務経験者を募った。建設コンサルタント会社から転じた蒔苗(まかなえ)耕司教授(52)は「教員たちは理想の大学像を追って熱く議論した。衝突もあったが面白かった」と振り返る。

 初年度の志願倍率は前期30.7倍、後期40.4倍と高騰した。1期生で学生自治会の初代委員長を務めた仙台市青葉区の一般社団法人理事長渡辺一馬さん(39)は「とんがった学生が集まり、教職員と試行錯誤しながらハードに魂を吹き込んでいった」と語る。

 東北では92〜2004年、公設大10校が相次いで誕生した。高度化する看護への対応に加え、地域振興や若者の定住を促す自治体戦略の一環だった。

 「開学から20年たち、宮城大は岐路に立っている」と川上伸昭理事長・学長(61)。大学は17年度、学群制の導入、基盤教育の充実、AO入試の新設を柱とする改革に踏み切った。「社会が大きく変転する中、県内へ優秀な労働人口をどう供給していくか。教育の質の向上に徹底的に取り組む必要がある」と強調する。

 地域に根差した大学を旗印とする石巻専修大(石巻市)は89(平成元)年の開学。地元の強い要望で誘致され、学生は初年度から青年会議所や市役所と共にまちづくりに関わってきた。

 1期生で就職進路支援を担当する同大職員猪瀬寿人さん(47)は当時の経験が今に生きると感じる。「飲みに行くと『学生か』と声を掛けられ、ごちそうになった。人が人を支え、育てることの大切さを地域から教わった」と懐かしむ。(報道部・上村千春)

[メモ]宮城大は1997年4月、看護、事業構想の2学部で開学。2001年大学院設置。05年に県宮城農業短大を統合し、食産業学部を仙台市太白区に設置した。09年法人化。17年5月現在の学生数は1783人、大学院生102人。卒業生の累計は6683人。県内就職は4割以上。

 石巻専修大は89年4月、理工、経営の2学部で開学。93年に大学院、13年に人間学部を設置。学生数は1182人、大学院生13人。卒業生の累計は約1万人。県内就職は約4割。

3022荷主研究者:2018/01/14(日) 23:26:43

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2018年01月04日木曜日 河北新報
<変貌 仙台中心部>大規模再開発は足踏み

 JR仙台駅周辺で完全に取り残された区域がある。破綻したさくら野百貨店仙台店が入居していた巨大な建物=写真=は、路線価が東北トップの地に建つ廃虚だ。

 複数の地権者が解体の有無を含め再開発に向けた協議を続けるが、方針は定まっていない。再開発を側面支援する仙台市は地権者の全員同意を求めており、実現のハードルは高い。

 青葉通を挟んで向かい側の商業ビル「GSビル」は耐震性に問題があり、17年8月末にテナントがほぼ撤退。今月末で完全に閉鎖される。

 GSビルを所有するオリックス不動産(東京)は隣接する複合商業施設「EDEN(エデン)」との一体開発を視野に入れてきたが、計画は進んでいない。

 エデンは当初、今月末までのテナント契約だったが2年延長した。エデンを残したままGSビル解体など大規模再開発は難しく、少なくとも今後2年は大きな動きはないとみられる。

 さくら野仙台店の隣にあった旧仙台東洋ビル跡地には、商業ビルが建設中。ディスカウント量販店ドン・キホーテ(東京)が入り、4月下旬にオープンする予定となっている。

 駅東口で、家電量販店大手ヨドバシカメラ(東京)が旧店舗跡の駐車場に計画する店舗兼商業ビル「ヨドバシ仙台第1ビル」は動きが見られない。仙台市に16年4月に環境影響評価準備書を提出し、18年10月開業を計画していたが着工に至っていない。

 東二番丁通沿いでは、NTT東日本が旧電報サービスセンターの再開発を検討している。

 仙台のシンボル的景観となる定禅寺通沿いにあった三井アーバンホテル跡地は、宗教法人の真如苑(東京都立川市)が取得した。

 ◇

 仙台市中心部が変貌を続けている。2015年12月の市地下鉄東西線開業などの動きに呼応し商業施設やマンションが相次ぎ誕生、東北各県からの人口流入が進む。JR仙台駅周辺は様相が一変した。16年3月に駅構内の東西自由通路が拡幅され、エスパル仙台東館がオープン。同7月には仙台パルコ2が開業し、一番町周辺をしのぐ一大商業地になった。対照的なのはさくら野百貨店仙台店の周辺だ。同店は17年2月破綻し、近隣の商業ビル「GSビル」は今月末に閉鎖。ともに再開発の見通しは立たない。中心部はIT企業進出が続くなどオフィス需要が伸びる半面、供給は滞る。床面積1万平方メートル超のオフィスビルは17年5月以降、この先2年はないとみられ、発展への重い課題となりそうだ。

3023荷主研究者:2018/01/14(日) 23:27:03

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2018年01月04日木曜日 河北新報
<変貌 仙台中心部>回遊性高まり「駅」活況

 かつて「駅裏」と呼ばれた面影は消えうせた。仙台駅東口=写真=は東西線の開業効果と相まって再開発の機運が高まる。17年9月発表の基準地価で上昇率は20%近くに達した。

 東口には同6月、ホテルメトロポリタン仙台イーストが開業。貸会議室大手TKP(東京)は今年10月、鉄骨13階、客室305室のホテルをオープンさせる。

 にぎわいの象徴が、ともに16年開業の駅構内の東西自由通路と仙台パルコ2だ。

 「狭い」「暗い」と言われた通路が大幅に拡張され、「エスパル仙台東館」が併設された。パルコは2店体制となり、駅前の「顔」になりつつある。

 集客力と回遊性は格段に高まった。市商工会議所が行った17年の市中心部8地点の歩行者通行量調査で、東西自由通路は日曜、平日ともトップ。パルコ2と駅を結ぶペデストリアンデッキは平日2位に入った。

 駅西口では、青葉区中央3丁目の南町通沿いにオリックス不動産による仙台南町通商業ビル(仮称)が今月開業する。近隣の商業ビルに入っていた飲食店などが移る。

 オフィスビルは16年5月、野村不動産の仙台青葉通ビル(青葉区中央3丁目)が稼働。中心部で延べ床面積1万平方メートル以上のオフィスビル新設は、駅東口のヨドバシカメラ仙台第2ビル(12年4月、宮城野区榴岡1丁目)以来だった。

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店によると、オフィスビルは主にIT系企業の進出が相次ぎ、17年11月の空き室率は6.79%に改善。97年12月以来の6%台となった。

 老舗百貨店も変化している。藤崎は16年、増加する訪日外国人旅行者(インバウンド)向けの観光案内所を開設し、街歩きツアーなどを企画する。仙台三越は17年、地下食品売り場のテナントをリニューアルした。

 東西線の青葉通一番町駅開業に伴い、商業施設とマンションを併設する「THE SENDAI TOWER」がオープン。地下鉄工事でケヤキが一部伐採された青葉通には若木が植栽され、復元が進んでいる。

 不動産業者の間では「晩翠通の東側はオフィス・商業地域、西側はマンションなど居住地域」と言われてきたが、近年は晩翠通東側へのマンション建設が目立っている。

 東北最大の歓楽街国分町は東日本大震災後、復旧、復興関連で訪れた客で活況を呈したが、当時ほどのにぎわいはない。

 ◇

 仙台市中心部が変貌を続けている。2015年12月の市地下鉄東西線開業などの動きに呼応し商業施設やマンションが相次ぎ誕生、東北各県からの人口流入が進む。JR仙台駅周辺は様相が一変した。16年3月に駅構内の東西自由通路が拡幅され、エスパル仙台東館がオープン。同7月には仙台パルコ2が開業し、一番町周辺をしのぐ一大商業地になった。対照的なのはさくら野百貨店仙台店の周辺だ。同店は17年2月破綻し、近隣の商業ビル「GSビル」は今月末に閉鎖。ともに再開発の見通しは立たない。中心部はIT企業進出が続くなどオフィス需要が伸びる半面、供給は滞る。床面積1万平方メートル超のオフィスビルは17年5月以降、この先2年はないとみられ、発展への重い課題となりそうだ。

3024荷主研究者:2018/01/14(日) 23:27:35

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180104_12030.html
2018年01月04日木曜日 河北新報
<変貌 仙台中心部>需要喚起 鍵は官民協力

[もりもと・やすし]高千穂大卒。91年入社。本社東京営業部、大阪支店、本社国際営業部課長などを経て14年から仙台支店長。48歳。東京都出身。

◎三幸エステート仙台支店長・森本泰史氏インタビュー

 仙台市中心部の現状と将来の課題について、不動産仲介・コンサルタント三幸エステート(東京)の森本泰史仙台支店長に聞いた。(聞き手は報道部・山口達也)

 -現状をどう見るか。

 「JR仙台駅を中心とした開発が進み、集客力が高まっている。エスパル仙台東館や仙台パルコ2は主に若者を対象にした店舗構成で、人の流れが大きく変わった。今後も駅前の集客力は変わらないだろう」
 「オフィスビルの空き室率は6%台に改善した。仙台市のIT系企業に対する補助金などの効果もあり、東京のITベンチャー企業の進出が相次いでいる。空き室率1〜2%の東京に比べると、仙台は確保しやすい状況にあり、さらに改善する可能性がある」

 -開発の行方をどう見ているか。

 「商業面で駅前周辺のポテンシャルは高いが、西口前は旧さくら野百貨店仙台店跡地やGSビル、東口前はヨドバシカメラの新ビル計画など先行きが不透明だ。これらの地区に存在感がある施設が整備されれば、さらに盛り上がる」

 -札幌や福岡、名古屋といった地方の主要都市と比べ、仙台の課題は何か。

 「大規模な商業開発の計画が不透明な上、新規のオフィスビルも2020年まで供給がない。名古屋におけるトヨタといった日本を代表する企業がなく、支店経済の側面が強いため、民間主導の大規模開発がなかなか進まない。オフィスビルは空き室率が改善したとはいえ、まだ6%台だ。札幌や福岡は2%以下で名古屋も4%を切っている」
 「福岡では中心商業地の天神地区で官民一体の再開発が進む。仙台市も手を携え、積極的に再開発に協力することが求められる」

 -仙台が発展するために何が必要か。

 「仙台は東北大など大学が多く、優秀な人材がそろっている。その点が評価され、東京のIT系企業が関心を持ち、仙台に進出している。日本のシリコンバレーを目指すのもいい」
 「東京との時間距離の近さは大きなメリットだ。東京から仙台に転勤した人も実際に住んでみて、近さと住みやすさを知ったという声が多い。企業が活動しやすいと認識されれば、オフィスビル需要も高まり、新たな建設が進むだろう」

3025荷主研究者:2018/01/14(日) 23:27:54

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180104_11023.html
2018年01月04日木曜日 河北新報
榴岡公園にパークPFI 仙台市再整備 民間事業者公募へ

榴岡公園のいこいとにぎわいのテラス。仙台市がパークPFI方式で再整備する方針だ

 仙台市は宮城野区の榴岡公園の老朽施設をパークPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式で再整備する方針を固めた。民間事業者に賃貸する施設に飲食店や売店などを開いてもらい、利用者の増加を目指す。民間の創意工夫を生かし、仙台の魅力向上につなげる。新年度に事業者を公募する方向で、実現すれば東北初となる。

 パークPFIは、民間資金による公園活性化を目的に2017年5月改正の都市公園法に盛り込まれた。

 民間事業者との契約期間は最長20年を想定。公園北側の「いこいとにぎわいのテラス西側エリア」、南側の「旧レストハウス」を主な対象とする。事業収益を施設の改修や維持管理に充てるほか、イベントや植栽管理、清掃といった公園の運営に幅広く参画してもらう。

 同テラスの西側には鉄骨平屋の休憩所が2棟ある。広さは各約75平方メートル。旧レストハウスは鉄筋平屋の約70平方メートルで、01年度まで営業していた。いずれも1980年ごろの建設で老朽化が進み、更新時期を迎えている。

 榴岡公園は1902年の開園でJR仙台駅の東約1キロ。約11ヘクタールの面積に芝生広場や野外音楽堂などがある。桜の名所として知られ、1日3500人が訪れる。

 市は2017年5月、公園を都市の重要な資源と捉える「市公園マネジメント方針」を策定。榴岡公園や青葉区の勾当台公園、西公園などに民間活力を導入し、快適性向上やにぎわい創出につなげる構想を打ち出した。

 同12月には、関心を持つ事業者に意見や提案を求める「マーケットサウンディング」を実施した。

 市公園課の岡田真之課長は「民間の活力を導入し、おしゃれなカフェの開設など魅力的なサービスを提供したい。新たな公園の利用者を発掘できるのではないか」と話す。

 東北ではむつ、盛岡両市もパークPFIの導入に向けて検討を進めている。

[パークPFI]民間事業者に公園施設を賃貸し、飲食店や売店の収益を施設の改修や維持管理に充てる仕組み。公園に民間投資を誘導して都市公園の価値を高め、管理者の財政負担を軽減する狙いがある。

3026荷主研究者:2018/01/14(日) 23:29:58

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180105_13019.html
2018年01月05日金曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(4)仙台市地下鉄南北線全通、東西線開通 街づくり貢献 なお余地

南北線八乙女駅に入る泉中央発の列車。開業によって、泉区沿線の都市化が進んだ

南北線泉中央駅の一番列車出発式。左から2人目は一番乗りを果たした学生=1992年7月15日

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成4、27年

 東北初の地下鉄は仙台市に大都市の風格をもたらしただけでなく、泉中央や長町の副都心形成を促し、ビル群を出現させた。

 仙台市地下鉄南北線泉中央-富沢間が全通した1992年。泉中央駅前に7月15日、泉区の団体職員大友誠さん(60)が仲間と屋台を出店した。駅前の商業集積は途上で、多くの市民が店に詰め掛けた。

 泉中央駅は北のターミナルとして成長。駅周辺の住宅地は拡大し、2016年度は仙台駅に次ぐ1日2万6029人(決算値)が利用した。

 泉中央を含む七北田地区は70年代まで棚田が連なっていた。大友さんは「高校生の頃までは現在の泉中央で田植えや稲刈りを手伝った。風景の変貌には驚くばかりだ」と語る。

 南北線の全通から23年後、東西線が開通した。

 東のターミナル荒井駅。周辺に水田が広がる。利用者は1日2311人とやや期待外れ。ライブホールや病院、マンションなどができつつあるが、まちづくりは緒に就いたばかりだ。

 十文字の地下鉄は整ったが、生活に溶け込むのは容易ではない。住民の交通習慣はすぐには変わらない。

 愛宕橋駅は1日2424人が利用し、南北線の最少。東西線大町西公園駅は1920人にとどまる。仙台駅からそれぞれ2駅目だ。

 愛宕橋駅近くで生花店を経営する女性(45)は「仙台駅まで200円かかる。徒歩や自転車で行くことが多い」と言う。徒歩やバスなど、地下鉄に頼らなくても暮らせる地域。周辺にマンションが立ち並ぶが、乗客増につながらない。

 仙台は地下鉄駅を中心としたまちづくりの歴史が浅く、各駅に集客施設が集積していない。運賃の高さも市民の足を遠ざける。

 富谷市の会社員及川正人さん(51)は乗用車で西公園を訪れ、芝生で孫を遊ばせた。最寄りは大町西公園駅だが「家族3人が乗ると運賃はかさみ、なかなか乗れない」と話した。

 それでも1日の利用者は南北線が16年度、初めて18万人に達した。東西線も開業2年で1割以上増えた。

 仙台がさらに都市の魅力を向上させるためには、地下鉄の潜在力を生かす必要がある。郊外の拠点以外の駅でいかに利用してもらえるかが課題だ。

(報道部・野内貴史)

[メモ]仙台市地下鉄南北線八乙女-富沢間は1987年7月15日に開業。92年7月、北に1.2キロ延び、泉中央-富沢間(全17駅、14.8キロ)が全線開業した。2000年にはJR仙石線あおば通駅が開業し、南北線仙台駅ホームとの乗り継ぎ改札口を設けた。09年度、南北線全17駅にホームドアを設置。15年には2路線目となる東西線(全13駅、13.9キロ)が開業した。16年度は1日平均、南北線18万6797人、東西線6万2263人(ともに決算値)が利用した。

3027荷主研究者:2018/01/28(日) 10:21:14

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180111_12048.html
2018年01月11日木曜日 河北新報
<放射光とILC>仙台誘致の動き加速 経済効果3200億円 次世代ものづくりへ検討大詰め

放射光施設の建設候補地となる東北大青葉山新キャンパスを視察する研究者ら=2017年3月26日

 「次世代型放射光施設」は文部科学省の検討が大詰めを迎え、「国際リニアコライダー(ILC)」は建設費削減の見通しが立った。二つの構想を巡る経過と今後の展開を踏まえながら、それぞれの誘致に取り組む関係者に2018年の展望を聞いた。

 放射光施設は、東北大や東北経済連合会でつくる産学連携組織、一般財団法人光科学イノベーションセンターを中心に、東北大青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)への誘致を進めている。次世代のものづくりに向け、国の検討は大詰めを迎えている。

 放射光施設はいわば巨大な顕微鏡。リング型の加速器を光の速さで回る電子が方向を曲げた時に発する光で、ナノレベルの物質解析ができる。国内には既に9カ所あり、「スプリング8」(兵庫県佐用町)は低燃費タイヤを生み出した。

 国や同センターが目指すのは、炭素などの研究に使えて利用価値が高い軟エックス線分野に強みがあり、スプリング8より輝度が100倍ある施設。企業の使いやすさも重視する。

 文部科学省の小委員会は官民共同の整備を提唱し、昨年5月に国の主体候補として量子科学技術研究開発機構(千葉市)を選んだ。量研機構が整備運用計画案を近く公表した後、「民」のパートナーや建設候補地の選定に進むとみられる。

 一方、同センターは昨年4月、JR仙台駅からアクセスが良い青葉山新キャンパスを候補地に選定。建設を後押しするため国内の大手企業に1口5000万円の出資金を募り、これまでに50社近くが応じた。中小企業向けに小口の出資も受け付けている。

 東北大の試算では設置後10年間で経済効果は約3200億円、雇用創出は1万4000人。東北の産業界の技術革新が期待される。

3028荷主研究者:2018/01/28(日) 10:23:38

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180111_11054.html
2018年01月11日木曜日 河北新報
市バス運賃28年ぶり抜本改定 初乗り170円から150円 100円パッ区は…10月開始

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180111kahoku01.JPG

 仙台市交通局が今年10月、市バス運賃を28年ぶりに抜本改定する。市中心部の初乗り運賃を170円から20円引き下げる一方、青葉区のJR仙台駅西口や一番町など都心部の均一料金区間「100円パッ区」の運賃を120円に値上げする。中心部の回遊性を高めるとともに、苦境にある市バス事業の財務体質改善につなげるのが狙い。

 初乗り運賃を20円下げて150円にするのは、仙台駅を中心にした半径約2.3キロの区域(地図)。全46路線のうち、仙台駅前などの市中心部に乗り入れる33路線が対象となる。

 例えば、中山・川平線の県庁市役所前-北仙台間、東仙台営業所線の常盤木学園前-原町二丁目間、六丁の目・岡田線の仙台駅前-新寺四丁目・サンプラザ入口間などが150円となる。

 沖野線などの仙台駅前-愛宕橋駅間では、並行する市地下鉄南北線の仙台-愛宕橋間の200円を50円下回ってお得感が増し、地下鉄からバスへの乗客流出が予想される。

 運賃は約1〜2キロごとに上がる。今回の値下げエリア内でも、初乗りより後の運賃は現行と変わらない。

 市交通局は、1990年に中心部の均一区間運賃から距離に応じた「対キロ区間制」に改めた際、本来なら150円にすべきだった初乗り運賃を財政への影響などから経過措置として170円に設定。以来28年間、景気低迷などを理由に改定を凍結していた。

 宮城交通(仙台市)は昨年10月、広域的な市中心部の初乗り運賃を150円に改定しており、競合する路線での料金格差を解消する狙いもある。

 初乗り運賃が引き下げられる区域には、100円パッ区のエリア外となる仙台駅東側のほか、上杉や小田原などの住宅地が含まれる。交通局経営企画課は「近くでの買い物や通院など、短距離でもバスに乗ってほしい」と呼び掛ける。

 市バスは16年度、市地下鉄東西線開業の影響で全路線が赤字に陥った。交通局は資金不足解消のため、18年度からの4年間で計5%の運行量を削減する方針を示している。

 交通局によると、初乗り運賃の引き下げで年1400万円の減収となるが、100円パッ区と市バスを使う学都仙台フリーパスの値上げで年8400万円の増収が見込まれ、差し引き年7000万円の経営改善効果が得られる見通しという。

3029荷主研究者:2018/01/28(日) 10:38:19

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180113_11035.html
2018年01月13日土曜日 河北新報
音楽ホール「多機能で2000席程度」仙台市が素案提示

 仙台市は12日、整備検討中の音楽ホールについて、2000席程度の主ホールと300〜500席程度の小ホールを中心とした施設構成の素案を明らかにした。音楽ホールを「誰もが集い、交流する広場としての文化施設」と位置付けた。

 市役所で同日あった市音楽ホール検討懇話会(会長・本杉省三日大理工学部特任教授)の第2回会合で、市が議論のたたき台として提示した。

 主ホールは音楽専用でなく「音響を重視した高機能な多機能ホール」と想定。クラシックやポップス、ジャズなどの音楽をはじめ、演劇やオペラ、バレエといった舞台芸術の利用も見込んだ。

 小ホールは「多様な表現活動に対応できる多機能ホール」とする案を軸に、音楽専用、演劇・舞踊に適したホールの2案も併記。リハーサル室や練習室、稽古場、道具類を制作する工房の整備も盛り込んだ。

 市は音楽ホールの設置目的として(1)市民に支えられた「楽都」をさらに高める(2)文化芸術を介したまちづくりを進める(3)復興の力となった文化力を社会に生かす-の3点を挙げた。

 懇話会では委員から「専用ホールだと利用が偏る。多機能ホールの方がいい」(大学准教授)、「生の音源の響きがどれだけ本格的かが絶対的な条件だ」(音楽関係者)などの意見が出た。本杉会長は終了後「ホールの方向性がある程度、見えてきた」と話した。

3030荷主研究者:2018/01/28(日) 10:38:41

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180113_12027.html
2018年01月13日土曜日 河北新報
オフィスビル空き室率5%台に迫る 9ヵ月連続で改善 仙台・12月

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた仙台市内のオフィスビルの昨年12月の空き室率は、前月比0.61ポイント低下の6.18%だった。IT企業を中心に館内増床や拡張移転に伴う大型契約などがあり、9カ月連続で改善。1997年10月(5.63%)以来の5%台に迫ってきた。

 調査全5地点で改善した。一番町は分室の開設などがあり0.83ポイント低下の5.78%。5%台は97年11月以来。県庁・市役所は0.76ポイント低下の7.43%で、2008年4月以来の7%台となった。

 仙台駅東は0.70ポイント低下の8.18%。仙台駅前も0.42ポイント低下の4.89%で、4%台は97年11月以来となった。泉区など周辺オフィスは0.05ポイント低下の8.62%。全地点の1桁台は6カ月連続だった。

 17年の平均空き室率は全体で2.19ポイント低下した。全地区で改善し、最も下落幅が大きかったのは県庁・市役所で2.87ポイント、次いで一番町の2.80ポイント。

 仙台支店の担当者は「今年は新規供給もなく、今後も空き室率の改善傾向は進むだろう」と分析した。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の351棟。

3031荷主研究者:2018/01/28(日) 10:51:28

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2018年01月15日月曜日 河北新報
<みやぎの平成30年>(12完)トヨタ東日本誕生 里山一変進む企業集積

トヨタ自動車東日本の大衡工場で、自動車の製造工程を見学する地元のお年寄りたち=2013年5月、大衡村

進出企業の工場が建ち並ぶ工業団地群で造成前の様子を説明する高橋さん=5日、大和町松坂平

 新年は「平成30年」の節目の年。バブル経済真っ盛りに始まった「平成」は来春、天皇陛下の退位によって幕が引かれようとしている。「平成」はわれわれにとってどんな時代だったのか? 宮城県内であったこの29年の出来事を振り返りながら、今を見つめて、次代へとつなごう。

◎〜結ぶ、つながる〜 ◆平成24年度

 宮城県大和町、大衡村にまたがる仙台北部中核工業団地群に2012(平成24)年7月、トヨタ自動車東日本が誕生した。団地造成から四半世紀超。県や地元の働き掛けに関連企業立地を進めてきたトヨタは中部、九州に次ぐ国内第3の生産拠点を宮城に構えた。

 「工業団地の一帯は元々里山だった」。元大和町商工観光課長高橋久志さん(67)は振り返る。高橋さんは1987年、県内の市町村職員として初めて県東京事務所に出向し、工業団地のセールスに携わった。「企業関係者の視察に何度、山を見せたことか」と懐かしむ。

 同工業団地にトヨタが関心を示したのは80年代後半。バブル経済を追い風に、各企業が設備投資に躍起になった時代、工場立地候補の一つとなった。90年7月に立地が正式発表されたが、ほぼ同時にバブルが崩壊。円高なども影響して、着工は3度先送りになった。地元は「トヨタを信じて、待つしかなかった」(高橋さん)。

 トヨタが東北工場新設を決定したのは表明から6年後の96年12月。翌年、電子部品を生産するトヨタ自動車東北(大和町)が稼働した。さらに2007年10月、県の積極誘致が実り、当時、神奈川県にあったトヨタ生産子会社セントラル自動車が第二仙台北部中核工業団地(大衡村)に本社を移転することを決める。トヨタ東日本に連なる、ものづくりの「北の拠点」整備が本格加速した。

 「トヨタの進出がなければ村は衰退の一途をたどった。里山一変。夢のような話だ」。元大衡村企画課長佐野晃さん(83)は語る。

 裾野の広い自動車産業立地の恩恵は大きく、トヨタ以外にも両町村には関連の企業集積が着々と進む。

 国の経済センサス活動調査によると、15年の製造品出荷額は大和町が02年と比べ約1.7倍の3797億円。大衡村は02年比約5.8倍の3219億円にまで拡大した。両町村に富谷市、大郷町を含めた黒川地域の人口も17年末現在で、1990年と比べて約1.6倍の約9万5000人になった。

 大和町の浅野元・町長(63)は「今があるのは先輩たちの努力があったからこそ。だが楽観はできない。地域内の人口格差や少子高齢化の問題には、今から備えていかなくてはならない」と将来を見据えた。(泉支局・北條哲広)

[メモ]トヨタ自動車東日本は2012年、セントラル自動車と、岩手県金ケ崎町に岩手工場を持つ関東自動車工業(神奈川県)、トヨタ自動車東北の3社を統合して発足した。
 仙台北部中核工業団地群は地域振興整備公団と県が共同で開発し、1984年に造成開始。現在は第一仙台北部中核工業団地(大和町松坂平、大衡村桔梗平、約299ヘクタール)と、第二仙台北部中核工業団地(大衡村松の平、同村中央平、約309ヘクタール)で構成される。2017年末現在の進出企業は約50社。

3032荷主研究者:2018/01/28(日) 10:51:52

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180116_12022.html
2018年01月16日火曜日 河北新報
EVエナジーが宮城に第5工場 車載電池生産 20年前半稼働目標

 トヨタ自動車の子会社で、ハイブリッド車(HV)の車載電池を生産するプライムアースEVエナジー(静岡県湖西市)は15日、宮城県大和町の宮城工場に5棟目の工場を建設すると発表した。

 第5工場は従来のニッケル水素電池より小型で蓄電容量に優れ、HVへの採用が増えているリチウムイオン電池を製造する。今年中に着工し、2020年前半の稼働を目指す。

 宮城工場のリチウムイオン電池生産工場は、現在建設中の第4工場に続き2棟目。生産能力も同程度の年間約20万個になる見込み。

 宮城工場は現在、3工場で稼働している。年間計約50万個のニッケル水素電池の生産能力を持ち、主にトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)に供給している。

3033荷主研究者:2018/01/28(日) 11:03:52

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180119_12004.html
2018年01月19日金曜日 河北新報
仙台港の国際貨物3年連続最多 中韓航路が好調

 仙台港の2017年の国際コンテナ貨物取扱量が3年連続で過去最多を更新したことが18日、分かった。同年2月に中国・韓国航路が週2便に増えて利便性が向上。16年の24万6147個(20フィートコンテナ換算)よりも1万個近く伸び、25万個を突破した。

 県の見込みによると、17年の取扱量は約25万6000個。震災前で最も多かった10年(21万6142個)を20%近く上回った。品目は復興需要に絡む建材が横ばいだった一方、水産品やパルプの輸出などが伸びたとみられる。

 仙台港の国際コンテナ貨物取扱量は、震災があった11年に前年比55%減の9万6528個まで落ち込んだが、復旧、復興事業に伴ってV字回復を果たした。

 県の担当者は「地域経済の活性化につなげるため、一層のポートセールスに努める」と話した。

3034荷主研究者:2018/01/28(日) 11:04:22

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180119_12039.html
2018年01月19日金曜日 河北新報
<アイベックス>仙台-札幌線が3月再開 福岡線は増便

 仙台空港を拠点とするアイベックスエアラインズは18日、仙台-札幌(新千歳)線を再開すると発表した。仙台-福岡線は1日3往復から4往復に増便する。全日空との共同運航で、夏ダイヤは3月25日から実施する。

 札幌線は2015年に運休して以来の復活となり、1日1往復を運航。福岡線の搭乗率は約80%で、需要の拡大が見込めると判断した。使用機材はいずれも、70人乗りのボンバルディアCRJ700。

 アイベックス社は18年度に同型機1機を新たに投入する予定。同社は「仙台空港を中心としたネットワークを広げ、競争力を高めていきたい」と話した。

 全日空は仙台-札幌線を3往復から4往復に増やし、仙台-福岡線を2往復から1往復に減らす。AIRDO(エア・ドゥ)は、仙台-札幌線を4往復から2往復に減便する。

3035荷主研究者:2018/01/28(日) 11:07:21

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180120_13010.html
2018年01月20日土曜日 河北新報
<仙台空港>利用者過去最多337万人 民営化で新路線や増便

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20180120kahoku01.JPG

 宮城県は19日、仙台空港の2017年利用者数(速報値)が前年比26万人増の337万426人に達し、過去最多を更新したと発表した。16年7月の空港民営化に伴い、新たに導入された着陸料の割引制度が路線の新規就航や増便を後押しし、国内、国際線とも需要拡大につながった。

 国内線は前年比17万7372人(6.1%)増の310万369人、国際線は同8万2691人(44.1%)増の27万57人。これまで最多だった1999年(335万558人)を約2万人上回った。

 空港利用者数の推移はグラフの通り。東日本大震災が発生した11年は、前年比約40%減の171万7102人まで落ち込んだ。13年に300万人台を回復し、14年には320万人を超えたものの、15、16年は微減が続いた。

 民営化後、着陸料や利用料が柔軟に設定できるようになり、運営会社が路線の誘致活動を積極的に展開。スカイマーク(東京)が17年7月に神戸線を再就航させ、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪)が同9月に札幌線を新設した。

 国際線も台北線が週12往復に増えて利便性が高まった。今年4月にはフジドリームエアラインズ(静岡市)が出雲線の運航を開始する予定。

 県空港臨空地域課の担当者は「便数増で利用者の選択肢が増えるなど民営化の効果が表れている。経済界や地元自治体と連携し、さらなる利用拡大を図る」と意気込む。

3036荷主研究者:2018/01/28(日) 11:11:16
>>2988
www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180121_11025.html
2018年01月21日日曜日 河北新報
<富谷市>新年度に新交通システム基本構想策定へ

 富谷市の若生裕俊市長は20日、市内で開いた市政報告会で、仙台市地下鉄南北線泉中央駅(泉区)と富谷市間の交通アクセス改善に関連し、「2018年度内に新公共交通システムのグランドデザインを策定したい」との考えを示した。

 構想の詳細には言及しなかったが、これまでの(1)地下鉄延長(2)ライトレール(次世代型路面電車)(3)路線バス-の3案を比較し、交通手段を絞り込んだ上、ルート候補なども盛り込む方針とみられる。

 報告会には、市民ら約300人が参加。21年度の開館を目指す市図書館の基本構想や、とみや国際スイーツ博覧会の取り組みなども報告された。若生市長の任期は約1年後の19年2月10日までだが、次期市長選に関する発言はなかった。

3037荷主研究者:2018/02/10(土) 22:41:32

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180121_11020.html
2018年01月21日日曜日 河北新報
宮城県民会館建て替えと音楽ホール構想 知事と仙台市長やりとりかみ合わず

 宮城県が建て替えを視野に入れる仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)と仙台市が整備検討中の音楽ホールを巡り、村井嘉浩知事と郡和子市長のかみ合わないやりとりが続いている。単独整備の議論が先行する市に対し、県は財政負担を考慮しながら連携を図りたい考えだが、具体策を示せずにいる。検討状況の進度に差があり、両者の溝は埋まっていない。

<公約に盛り込む>
 二つの施設を巡っては、昨年7月の市長選と10月の知事選を契機に議論が加速した。音楽ホールについて、郡市長は「優先順位と手法を再検証して経費削減する」と掲げ、村井知事は「新たな県民会館の整備検討を本格的に進める」と公約に盛り込んだ。

 村井知事と郡市長の最近の発言は図の通り。県市連携を模索する村井知事に対し、郡市長は県との合同整備に否定的で、市単独で進める意向を市議会や定例記者会見で繰り返した。

 「本音で話し合う場を」と村井知事は協議の必要性を呼び掛けるが、郡市長は県の有識者会議が設置されていない状況などを踏まえ、「県の考えをまとめるのが先だ」とけん制する。

 市は2015年度、基礎調査に着手し、19年度にも基本構想の策定を目指す。今月開催した検討懇話会では、2000席程度の主ホールと300〜500席程度の小ホールを中心とした施設構成の素案を示すなどし、動きは先行する。

<協議の予定なし>
 昨年12月11日の定例記者会見で、村井知事は「市内では大きなイベントが同時に開催されることもあり、2000席の施設が複数あっていいとの声もある」と話したが、具体的な計画づくりを進める市には「同じ物を二つ造ってどうするのか」(幹部)と戸惑いが広がった。

 村井知事は取材に「あらゆる可能性を排除していない。どういった施設が望ましいか考えたい」と述べ、大規模改修の選択肢を含めて検討を進める考えを示す。郡市長は「県がどのような構想を持っているかを見ないと、評価できない」とくぎを刺す。

 現段階では村井知事と郡市長が直接、協議に臨む予定はない。県と市の担当者は「事務レベルでの連絡調整は継続する。具体的な連携はトップ同士の政治的な話し合いになるだろう」と口をそろえる。

[県民会館]1964年開館で、1590人収容のホールを備える。老朽化が進み、東日本大震災後は施設の損傷で1年3カ月間休館。村井嘉浩知事は2016年の県議会11月定例会で、再整備を検討する有識者会議を17年度中に設置する方針を初めて示した。

[音楽ホール構想]仙台市内には2000席規模の専用施設がなく、建設を目指す動きは20年以上前からあった。1973年開館の市民会館は老朽化が進み、経済団体などが整備を要望。奥山恵美子前市長は初当選した2009年の市長選で建設を公約に掲げた。


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