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利水・治水スレ

1とはずがたり:2007/11/05(月) 00:45:52
ダム・堰堤・運河・暗渠etc
公共事業に占めるダムなどの費用は非常にでかいものがある。専用スレで研究・観察。

行革スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
土建スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1105074193/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
ダムサイト
http://damsite.m78.com/top.html
ダム便覧
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TopIndex.html
ダムマップ
http://www.dammaps.jp/

329 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 10:18:08
未だに役人を呼ぶ人たち@八ツ場編
政治決断の理由を役人に聞いてもムダだろ。

【群馬】
『ダム頼らぬ治水を』 八ッ場ダム建設中止問題 詳細説明には至らず
2009年10月15日

 県議会産経土木常任委員会は十四日、八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止問題について、
国土交通省の担当者二人を参考人として招致し、現状の見解をただした。国の政策転換について、
担当者らは前原誠司国交相の発言を引用して「ダムに頼らない治水が必要」と強調したが、詳しい根拠
は「大臣から指示を受けていない」と話すなど説明に苦しむ場面が目立った。 (中根政人)

 出席したのは、国交省関東地方整備局(さいたま市)の山田邦博河川部長と八ッ場ダム工事事務所
(長野原町)の渋谷慎一所長。

 治水面でのダムの有効性について、渋谷氏は「(建設の根拠となった一九四七年の)カスリーン台風の
際、上流部の降雨は少なかった」とした上で、「同レベルで別パターンの降雨があった場合、下流の水量
を調節する効果がある」と述べた。

 だが、「治水・利水の面でダムが必要」としてきた国の見解が政権交代によって変わったかどうか質問さ
れると、山田氏は「大臣から『説明を変えろ』という話は聞いていない」と答えるなど、不自然な発言に
終始した。

 一方、ダム本体工事の入札取りやめについて、委員側から「基本計画の大幅変更で、地元や下流都県
の意見を聞かずに決めたことは法律違反」とする指摘が出た。この点に、山田氏は「工事の進め方の
問題で、違法行為にはあたらない」と反論した。

 このほか、両氏へ個人的な見解を尋ねる質問が相次いだが、「政治家主導」を掲げる鳩山政権の方針
に配慮してか、「省庁としての見解を答えるのは政治家の役割。発言は差し控えたい」と繰り返した。

 同常任委の中島篤委員長(自民)は「大臣と官僚とで政策面の調整が図られていない印象がある。
副大臣や政務官らに、ダム事業に関する現状の考えを尋ねる機会が必要かもしれない」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091015/CK2009101502000107.html

330 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:34:02
判決下される。沖縄じゃ号外か。

2009年10月15日 社会
泡瀬埋め立て訴訟 高裁も公金差し止め判決

 沖縄市の泡瀬干潟を埋め立て開発する東部海浜開発事業に反対する市民ら516人が、県知事と沖縄
市長に事業への公金の支出差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が15日、福岡高裁那覇支部で言い
渡された。河邉義典裁判長は、「現時点で経済的合理性を欠く」として知事と市長に公金支出の差し止め
を命じた一審・那覇地裁判決を支持し、調査費および人件費を除く一切の公金支出を差し止めた。

 原告側は「生物多様性の宝庫」の泡瀬干潟が守られると喜んだ。

 県とともに埋め立て事業を進めてきた国は、新政権になり公共事業の見直しを進めている。今月、泡瀬
干潟を視察した前原誠司沖縄担当相は「1区中断、2区中止」の方針を明示。控訴審判決を踏まえて、
県や市に事業の再検証を求めている。判決は事業を推進したい市や県にとって厳しい結果となった。

 同事業は、中城港湾新港地区の港湾で浚渫(しゅんせつ)した土砂で泡瀬沖合を埋め立て、第1区域と
第2区域に分けて、計187ヘクタールの人工島を造る計画。これに対し、市民グループらが「埋め立てで
貴重な干潟の生き物が失われる」と主張し、事業の中止を求め、2005年5月に市と県を提訴。

 昨年11月の一審・那覇地裁判決は、07年12月の東門美津子市長による事業計画の見直し表明を
受けて、「現時点においては経済的合理性を欠き、公金支出は違法」として、県知事と市長に一切の
公金差し止めを命じていた。

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-15-S_013.html
>>号外(PDF:536kb)
http://www.okinawatimes.co.jp/pdf/20091015001G.pdf?PSID=cf431bf9cdb3f7bc84a44145c8924656


泡瀬干潟訴訟、県などの控訴棄却…高裁那覇支部

 南西諸島最大級の干潟・泡瀬干潟(沖縄県沖縄市)の埋め立て事業は希少生物が生息する自然を
破壊するとして、沖縄市の住民ら約500人が県知事と同市長に、事業への公金支出の差し止めなどを
求めた訴訟の控訴審判決が15日、福岡高裁那覇支部であった。

 河辺義典裁判長は、将来の支出について差し止めた1審・那覇地裁判決を支持し、県、市側の控訴を
棄却した。

 公共事業全般の見直しを進める鳩山政権は、事業の必要性を疑問視して是非を検討しており、高裁
判断を注目していた。1審に続き、司法が再度、違法性を認定したことで、事業推進はいっそう困難な
状況となりそうだ。

 この事業は基地に依存した経済からの脱却を目指す同市が1987年に構想を策定した。国と県が
約490億円をかけて干潟に人工島(約187ヘクタール)を建設し、うち約90ヘクタールを同市が約275億
円で購入して商業施設などを誘致する計画だ。

 第1区域(約96ヘクタール)と第2区域(約91ヘクタール)に分け、2002年に第1区域が着工され、
12年の完成を目指している。しかし、鳩山政権の判断で現在、埋め立て工事は中断している。

 昨年11月の1審判決は、東門美津子・沖縄市長が07年12月、「第1区域は土地利用計画の見直しを
前提に推進する。第2区域の推進は困難」と表明した点を重視。「経済的合理性が明らかでないまま、
事業を推進しようとしている」と判断した。

 控訴審で、市はショッピング施設やリゾートホテル、人工ビーチなどの誘致を盛り込んだ策定途中の
修正計画を提出し、「市長の真意は第1区域は計画を推進し、第2区域は計画の見直しをするもので
撤回するという趣旨ではない」と説明。県は「広大な米軍基地がある市内では用地確保は困難で、
埋め立て事業は必要。干潟の保全も図っている」と主張した。

 これに対し、住民側は「観光客数や宿泊需要の見込みは現実離れしており、環境影響評価は非科学的」
と指摘。「干潟には水質を浄化し、温室効果ガスを吸収する機能があり、人類共通の財産。ずさん極まり
ない埋め立ては許さない」と訴えた。

 同高裁は7月に現地視察をして、干潟の状況を確認していた。

 前原沖縄相は今月4日、沖縄市で東門市長と会談。「夢は分かるが、ホテルが誘致できるのか。本当
に必要な事業か判断してほしい」と話し、控訴審判決や採算性などを基に方針を再考し、見解をまとめる
よう要請している。

(2009年10月15日14時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20091015-OYT1T00704.htm

331 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:42:08
毎日新聞八ッ場ダム特集。カテゴリは何故か、サイエンス。
長いですが、大手新聞社がまとめたものは初めてだと思いますので、引用します。

どうなる八ッ場ダム:地元は反発、見えぬ解決/1 対立する主張
 「ムダづかい」と民主党がマニフェスト(政権公約)に掲げ、前原誠司・国土交通相が建設中止を表明
した八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)。関係6都県や地元住民が「苦渋の決断を政権交代の一言
で覆すのか」と猛反発する一方で、公共工事を止めて「税金の使い道を変える」という前原国交相の姿勢
を評価する声もある。前原国交相と地元との溝は埋まらず、落としどころは見えないが、何が問われて
いるのか、今後どうなるのかを探った。【石原聖、伊澤拓也】

 ◇「中止後」示さぬ新政権
 「マニフェストに書いてある」。前原国交相は建設中止の理由をこう説明する。

 そして、水需要予測の過大さを指摘し、自民党政権が出した答弁書ですら「八ッ場ダム計画の
きっかけとなったカスリーン台風級の台風時には、八ッ場ダムがあってもなくても流量が同じ」としている
ことも挙げる。そのうえで「ダムに頼らない治水」への転換を訴えている。

 完成後についても、ダムにたまる砂の浚渫(しゅんせつ)など維持管理費が発生するほか、河口への
砂の供給が減るために海岸が浸食されて新たな護岸工事を招くと指摘。「走りだしたら止まらない」公共
事業の象徴で、そのあり方を変える「入り口」と位置づけ、「中止の方が高くついても考えは変わらない」
と理解を求める。

 関係6都県(東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬)にまたがる市民団体「八ッ場ダムをストップさせる会」
もほぼ同じ主張だ。ダム基本計画の2度目の変更で総事業費が約2110億円から約4600億円に倍増
された04年、各都県を相手に建設負担金の支出差し止め訴訟を起こした。これまでに東京、前橋、水戸
の各地裁で敗訴して控訴中。12月には千葉地裁で政権交代後初となる判決を控える。

 同会メンバーで、市民団体「水源開発問題全国連絡会」共同代表の嶋津暉之(てるゆき)さんは、最近
50年間で最大とされる98年9月の洪水データを基に治水効果を試算した。八ッ場ダムがあれば、
利根川と支流の烏川が合流する八斗島(やったじま)(群馬県伊勢崎市)の水位は最大13センチ下がるが、
最も高くなっても堤防の下4メートルにしか届かず、過大に必要性を見積もっているとみる。地盤の弱さや
国指定名勝・吾妻峡(あがつまきょう)の景観を損ねる点も挙げ「百害あって一利なし」と主張する。

 ダムに代わる河川整備での治水対策も「流域自治体と調整しながら優先順位をつけて着実に整備する」
と言うが、関係都県のいら立ちは収まりそうにない。

 流域市区町村も反発している。カスリーン台風で被害を受けた利根川支流の江戸川流域13市区町で
作る江戸川改修促進期成同盟会は7日、国交省河川局長に意見書を提出。「なぜカスリーン台風の
降雨パターンだけで、ダムがなくても安全と決めつけるのか」と批判した。

 会長の根本崇・千葉県野田市長はカスリーン台風の被災者。「国交省が八ッ場ダムの必要性を主張
する29洪水の降雨パターンをすべて公開し、治水効果を検証し直してほしい」と話す。利根川と江戸川
の整備計画は八ッ場ダム完成が前提だとして、中止撤回を求めた。

 大澤正明・群馬県知事は「95年に下流の旧吾妻町がダム事業の協定書を締結した際、前原国交相は
自社さ政権の一員だった」と批判した。

 ダム計画浮上からの57年間、翻弄(ほんろう)された水没予定地の住民は前原国交相との意見交換会
を拒否した。代替地整備は進まず、転出が相次ぎ、残った住民は5分の1。町はさびれ、ダムを観光資源
とする再建策も中途半端なままだ。「下流を洪水から守るためにと受け入れたのに。政権が代わったから
といって、約束がほごにされるのか」。萩原昭朗・八ッ場ダム推進吾妻住民協議会会長は憤る。

http://mainichi.jp/select/science/news/20091015mog00m040022000c.html
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040013000p_size8.jpg
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040015000p_size8.jpg
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040021000p_size5.jpg

332とはずがたり:2009/10/15(木) 15:42:24
鞆の浦と云い此処と云い何で政権交替直後からこうやって劃期的な判決が出るんでしょうかねぇ?
裁判官が自分は公平無私だみたいな顔しながら時の政権に阿っているとしか思えないです。
まあ保守的な最高裁でひっくり返される可能性はありましょうけど。

333 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:49:31
中止コストに地方負担金の返還も入れるなら、事業コストに固定資産税など国が地方に払う分も
含めないと、不公平だと思うんですよね。

どうなる八ッ場ダム:地元は反発、見えぬ解決/2 コストいくら
 ◇6都県との調整、難航も

 ◇継続なら
 八ッ場ダムの総事業費約4600億円のうち、執行されたのは7割の3210億円。残る約1390億円で
完成する予定で、予算の執行率を基にする08年度末の進ちょく率は国道、県道の付け替えが70%など
とされる=表1。だが進ちょく率と事業の完成率はイコールではない。
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040017000p_size6.jpg

 自公政権下の6月に政府が国会に提出した答弁書によると、完成区間は、付け替え国道6%
▽付け替え県道3路線が0〜18%▽JR吾妻線付け替え75%−−と、いずれも予算執行率を下回る。
代替地造成(5地区)は09年度末で完了するが、分譲面積は7〜20%。水没予定地からの移転は
129世帯のうち16世帯にとどまる。

 付け替え道路は4車線の予定だが、2車線で先行工事しているため追加工事が必要となる。反対する
原告らは他に、吾妻川の水を八ッ場ダムにためるため、東京電力の水力発電所への送水を減らすので、
その補償に数百億円▽ダム湖周辺に22カ所ある地滑り危険地域の対策工事に何百億円もかかる−−
と指摘。「事業費執行は7割でも完成はわずか。残りの事業費では事業完了は不可能で、ずるずる
続ければ支出はかさむ一方」と指摘する。

 国交省は「供用区間は少ないが、舗装を残すのみだったり、着手済みだったりもする。作業は予定通り
に進める」と反論した。しかし、ダムが完成すると今度は維持管理費が発生する。国交省の試算では、
八ッ場ダムは年8億〜9億円という。

 ◇中止なら
 「特定多目的ダム」の八ッ場ダムは、国交省と流域1都5県が総事業費を共同負担して建設している。
総事業費の45・4%を水道水などの利水面、残る54・6%を洪水調節などの治水面として算出した。
利水面は利水者が全額負担、治水面は河川法に基づく直轄事業負担金(国7対地方3)としての支出だ。

 支出済み約3210億円の内訳は、利水面が約1460億円、治水面が約1750億円=表2。利水面は
栃木を除く5都県が支出しており、治水面では3割の約525億円を6都県で負担している。
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040018000p_size8.jpg

 事業中止に伴う還付金の扱いは、ダム建設手続きを規定した特定多目的ダム法(特ダム法)と施行令
で「利水者の撤退以外の事情で中止した場合は、利水分の負担金を全額返還する」と決められている。
このため約1460億円は国交省から5都県に返される。これに、中止後も継続する生活再建関連事業の
約770億円を合計した約2230億円が「中止の場合に支出が確実視される額」(河川局)だ。

 とはいえ、5都県の負担額の4割は、水道事業や工業用水に対する厚生労働省や経済産業省からの
国庫補助金で賄っている。この分は5都県が両省へ返還するとみられるが、詳細はまだ決まっていない。

 問題は治水分。特ダム法には治水面の返還規定はないが、国主導で始めた事業が国の都合で中止
になる以上、6都県が負担した約525億円の返還を求めるのは必至だ。

 さらに、生活再建関連事業には総事業費とは別の枠組みでの支出もある。付け替え道路の4車線化
などには、水源地域対策特別措置法(水特法)で約997億円を計上。流域自治体からは、財団法人
「利根川・荒川水源地域対策基金」を通じた約178億円の「地元補償」もある。水特法は事業中止を想定
しておらず、基金にも返還の規定はない。

 国と6都県の訴訟に発展する可能性もある。国交省は「過去に例がない形で関係都県と調整することに
なる。どうなるか分からない」という。

334 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:50:45
 ◇手続きも難題
 前原国交相は、ダム事業中止に伴う地元補償を規定した新法を来年の通常国会に提出するとしている。

 民主党は5月、「ダム事業の廃止等に伴う特定地域の振興に関する特措法案(仮称)骨子案」を公表。
ダム事業を廃止した地域を国が特定地域に指定▽国や都道府県、住民らでつくる協議会で、公共施設
整備や生活利便性の向上と産業振興事業などを盛り込んだ計画を作り、国が交付金を交付する−−と
提案している。補償新法の姿は明らかではないが、この骨子案の概念に沿って作られるとみられる。

 八ッ場ダムの発注者である国交省関東地方整備局長は今月、1月に公告した本体工事の一般競争
入札を取り消す公告手続きをした。しかし、ダム事業の廃止は、特ダム法に基づく基本計画(法定計画)
を廃止し、公告するまで効力を発揮しない。

 法定計画の作成・変更・廃止の手続きはすべて同じ。特ダム法は、国交相はあらかじめ関係行政機関
(厚労省や経産省など)の長と協議し、関係都道府県知事とダム使用権設定予定者から意見を聞かな
ければならない▽知事が意見を言うためには議会の議決が必要−−と規定し、知事一人の判断では
意見を言えない仕組みだ。

 しかも、6都県とも知事は建設推進派。打診なく中止の方針を表明されたことに態度を硬化させ、意見
聴取にすんなり応じるかは不透明。事業としての法的な中止は決まらないという状態がしばらく続きそうだ。

http://mainichi.jp/select/science/news/20091015mog00m040023000c.html

335 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 15:53:49
どうなる八ッ場ダム:地元は反発、見えぬ解決/3止 変遷する計画

 ◇変更3回、事業費2倍に
 国直轄の多目的ダム建設は、河川法に基づき策定される河川整備基本方針・河川整備計画で事業
実施を採択することから始まる。八ッ場ダムは、利根川改修改定計画に基づき旧建設省が52年、
予定地調査に着手した。

 事業が採択されると都道府県や市区町村、一部事務組合などが、利水者として事業に参加するかどうか
利水計画を検討し、環境影響評価(アセスメント)なども行われる。ダムの規模など実施計画をまとめる
調査を経て、特ダム法に基づき、建設に関する基本計画(法定計画)が定められると、建設作業に移る。

 ダム建設は(1)調査や地元説明(2)用地買収(3)生活再建工事(4)本体建設のために河川を
バイパスさせる転流工工事(5)本体建設−−の5段階に大別され、八ッ場ダムは、(1)(2)(4)が
終了している。

 国交省によると、八ッ場ダムの目的は、利根川の洪水防御▽流水の正常な機能の維持▽水道用水の
供給(栃木を除く5都県)▽工業用水の供給(群馬、千葉)▽発電(群馬)−−の五つ。利根川流域の
治水は、堤防整備などの河川改修と、八ッ場ダムなど、利根川上流ダム群の貯水のセットで計画して
いる。八ッ場ダムはカスリーン台風級の降雨でも、八斗島の流量をカスリーン台風時の流量以下に抑制
する役割があるという。

 八ッ場ダムは法定計画が3回変更された。最初は01年。工期が10年延長され10年度完成に変更。
2回目は04年で、目的が追加され、総事業費が約4600億円と倍以上に増えた。3度目が08年で、
再び工期が延長され15年度完成となった。だがダムえん堤の高さを下げるなど規模縮小によるコスト
ダウンを図り、総事業費は据え置かれている。

http://mainichi.jp/select/science/news/20091015mog00m040024000c.html
http://mainichi.jp/select/science/news/images/20091015mog00m040020000p_size8.jpg

336 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/15(木) 16:05:42
>>332
景観利益などを認めた鞆の浦訴訟は、従来の判例との整合性がつきづらく、突拍子のないものと
愚考しますが、那覇地裁の判例を支持した福岡高裁那覇支部の判決はありうるものかと。
予算支出差止理由は、「経済的合理性がない」とのことですので、鞆の浦判決は例外視した
前原の姿勢>>286とも共通します。

最大の踏み絵となるのは、「12月には千葉地裁で政権交代後初となる判決を控える」>>331
八ッ場ダム訴訟でしょうね。
東京、水戸で原告敗訴の判決を下しながら、利水面でメリットの多い千葉で原告勝訴となれば・・・
それまでに、政務三役の指示を受けた国交省が、新たな資料を呈示すれば話は別ですが。

337とはずがたり:2009/10/15(木) 16:58:35
>>336
なんか裁判所は此迄行政の裁量権幅広く認めてきた印象なので,ちょっと意外な気がしました。

八ッ場で国が原告側に立った資料出すと面白いんですけどね〜w

338神奈川一区民:2009/10/15(木) 17:26:00
昨日の深夜、フジテレビで八ッ場ダムのドキュメンタリー
の再放送をしていました。当事者にしてみれば、早く決着
してもらいたいというのが本音なのでしょう。でも、決着
までまだ長い道のりが残っていると思います。
 当事者にはつらい日々が続くでしょう。

339チバQ:2009/10/15(木) 20:26:06
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000910150002
政権交代@埼玉/民主県議八ツ場推進離脱へ
2009年10月15日

◇会派結束を優先/「推進」意見書も反対


 八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設問題で、所属県議9人が同ダム建設推進の議員連盟に参加している県議会の民主党・無所属の会(18人)は、同党籍のある県議7人が議連から脱退する方針を決めた。9月定例県議会最終日の15日には、自民などの会派が同ダム建設推進を求める意見書案を提案する予定だが、民主党籍の県議らは反対するという。


 建設推進派と中止派に割れる民主党・無所属の会の党籍のある県議16人は、「党のマニフェストに反する」との理由で同ダム建設推進の意見書案に反対することを確認。「意見書に反対して推進議連にいるのはおかしい」と脱退することにしたという。


 県議会の意見書の提案は、議会運営委員会(議運)の全会派が一致して提案することが原則。しかし「あくまでも申し合わせ」で、地方自治法の規定で、議員定数の12分の1以上の人数(8人)で意見書案は提案できる。


 現在、議運に入るのは自民(51人)、民主党・無所属の会、公明(9人)、刷新の会(4人)の4会派で、民主党・無所属の会以外は同ダム建設推進を求めている。


 自民の幹部は、「意見書は全会一致が望ましいという原則は、少数会派の意見を尊重するためにも重要」としながらも、「八ツ場ダムの問題は政党が主導して起きたもので全会一致は無理だが、県政の重要課題であり、県議会として何らかの意思を示さなければならない」と主張。利水・治水での必要性などから建設推進を国に求める意見書案を提案する予定で、公明や刷新の会も同調する方向という。


 6月定例県議会で、議案の採決で会派は原則として一致して行動するよう、規定が決められた。だが、自民の幹部は「八ツ場ダムの問題は、個々の政治家が会派からフリーになって自分の意思を示してもいいと思う」として、「今回は特例として会派の拘束を緩和してもいいのではないか」と話している。

340名無しさん:2009/10/15(木) 21:52:21
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101501000946.html

埼玉、八ツ場ダム建設意見書可決 「推進」の民主7人反対に
 埼玉県議会は15日の本会議で、八ツ場ダム(群馬県)の建設推進を国に求める意見書を自民党などの賛成多数で可決した。超党派の建設推進議員連盟に参加していた民主党系会派「民主党・無所属の会」9人のうち民主党籍の7人は同日、議連を脱退し反対に回った。残る2人は意見書に賛成し議連の活動も続ける方針。

 同会派は議会閉会後に、推進派、反対派双方に配慮し事業の徹底検証を求めた声明も発表した。

 民主党系会派として、建設中止を掲げた党本部方針を尊重し分裂を回避した形だが、今後も建設の是非をめぐる会派内の意見対立は続きそうだ。

 民主党・無所属の会の所属議員は18人。古くから事業を推進してきた議員らが「関係自治体に説明がない」などと党本部を批判し、ダム建設の是非をめぐり、意見が二分していた。

 埼玉県議会は91人で、民主党系会派の9人を含む約70人が建設推進議連に参加していた。

 建設推進を求める意見書は自民党、公明党などの議員が提案。「八ツ場ダムは利水、治水面で必要不可欠。関係自治体と十分協議し国の責任で建設を完遂させるべきだ」と指摘している。

 また8日の企画財政委員会で不採択となったダム建設中止を求める請願も、15日の本会議で不採択とされた。

2009/10/15 21:29 【共同通信】

341 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 00:43:33
参考>>150>>194>>195>>224>>225>>226
民主党政権の批判をして、自民党の議員に頼んでどうするんだ。

自民議員に推進働きかけへ 城原川ダム住民が集会

 城原川ダム水没予定地の住民でつくる3団体は14日夜の集会で、ダム事業推進に向けて国などへの
働きかけを強めるため、自民党の政治家と連携を強めて地元の意見を出していくことを決めた。

 前原誠司国交相が国直轄ダム事業の年度内凍結を表明したのを受け、城原川ダム対策委員会、
城原川ダム対策同盟、水没者対策協議会3団体の役員21人が出席。来年度予算案が固まる12月
下旬までの当面の活動などを協議した。

 会合では「民主は頭ごなし」「国交相は突っ走りすぎ」など政権への不満が相次いだ。対応として
(1)大串博志衆院議員ら民主党の国会議員から随時、党や政府の考えを聞く(2)今村雅弘衆院議員ら
自民党の国家議員に、事業推進を働きかける(3)自民系地方議員を通じ行政に働きかける−という
活動方針を決めた。

 城原川ダム対策委員会の真島修会長は「民主党は友愛とは言うが手法は独裁的。自民の力を借りて、
地元の声を届けたい」と話した。

2009年10月15日更新
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1445337.article.html

342 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 19:12:22
正面突破のための資料が調ったか。

国交相、ダム地元知事らと意見交換を

 前原国土交通大臣は、建設の中止を表明している群馬県の八ッ場ダムについて、来週以降、地元
自治体の知事らと話し合い、改めて建設中止に理解を求めていく考えを示しました。

 「1都5県の知事に今日付けで手紙を書いた。しかるべき時期に意見交換の場を設けたい」(前原誠司
国交相)

 前原国土交通大臣は閣議の後の会見でこのように述べ、群馬県など1都5県の知事らと八ッ場ダムの
建設中止について話し合いをもちたい考えを示しました。

 1都5県の知事らは、今月19日に八ッ場ダムを視察することになっていますが、その視察を待って前原
大臣自らがダムに代わる治水案などについて説明し、建設の中止に理解を求めるということです。

 また、東京都などが求めているダム建設の負担金の返還についてもその場で話し合われる見通しです。
(16日14:14)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4259898.html

343 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 19:22:21
道路のことも最後に少し触れられている。
道路については、山本有二が新報道2001で前原にフルボッコされてたが、建設省河川局河川計画課長
だった脇は勝てるのかね。

特集ワイド:’09天下の秋 民主党の見る未来は
 ◇変わる公共事業 導水路、ダム、空港、道路…

 鳩山政権による公共事業見直しの動きが急だ。ダム事業は前原誠司・国土交通相が八ッ場(やんば)
ダム(群馬県)、川辺川ダム(熊本県)の建設中止を表明。実施中の全ダム事業について必要性を検討
すると決めた。民主党が強い姿勢で臨む背景は何か。検討はどう進むか。【宮田哲】

 幅100メートルのゆったりとした流れにボートが通る。アユの漁獲量日本一の那珂(なか)川。下流の
水戸市の岸辺にいた那珂川漁業協同組合長の君島恭一さん(76)は「頑張って」と漁に出た男性に声を
かけた。のどかな風景だが、対岸は矢板で囲われている。霞ケ浦と那珂川、利根川の間で水を行き来
させる霞ケ浦導水事業の工事現場だ。この事業も、検討対象のダム事業に含まれる。那珂川からの
取水口施設は、川べりから約20メートルの地点で工事が止まっている。

 那珂川の水量が多いときは霞ケ浦に送り、霞ケ浦の水質浄化に役立てる。那珂川の渇水時は霞ケ浦
の水を注ぐ。国は導水路の目的をそう説明するが、流域の各漁協は「アユの子が取水口から吸い込まれる」
「霞ケ浦の水が入れば、自然環境が変わる」と不安がる。今春には取水口の建設工事中止を求める訴訟
も起こした。

 那珂川漁協は今夏の衆院選で工事中止の立場を取る民主党新人の福島伸享氏を推薦し、福島氏は
当選した。漁協の君島さんは「前原さんに期待している。ここの工事を一番先に止めてもらいたい」。
工事の完成予定は15年度。総事業費1900億円の7割以上が既に使われた。

   ■

 八ッ場、川辺川両ダムは入り口に過ぎない。前原国交相は河川行政の見直しを前提に全ダム事業の
必要性を検討することを表明。たまった砂のしゅんせつなど維持費用がかさみ「公共事業が公共事業を
生んでいる」というコスト面と「ダムは造ると水がよどんで河川の水質が悪くなる」という環境面から「ダム
に頼らない治水」を打ち出した。

 今年度実施の143ダム事業のうち、今年度中に完成したりすでに中止が決まった分を除いた事業は136。
136ダムをどう見直すかの基本方針は、政府予算案の提出時までに明らかにされる。布石として国は、
これらのうち国直轄のダムは「地元説明から用地買収へ」など、新たな段階に入るのはストップさせた。

 前原国交相は地方自治体の議会や首長などが反対している事業は「優先的に見直したい」と語っている。
「木曽川導水路」(岐阜県)は河村たかし名古屋市長が、前原氏に既に中止を申し入れた。ただし、関係
する愛知、岐阜、三重3県は推進の立場だ。「大戸川ダム」(滋賀県)は滋賀、京都など4府県の知事が
反対し、既に事業凍結されている。

 新内海ダム(香川県)は、鳩山由紀夫首相が今年7月、「今必要かどうか、私の心の中に疑いは消えて
いない」と発言している。新内海ダムのような都道府県の事業でも、国の補助金は出ており、前原国交相
は「見直す方向性になったときは自治体と話をさせていただきたい」とする。過去には00年に自民、公明、
保守の与党3党が公共事業の抜本見直しを行い、ダム事業も大幅に中止された例がある。

344 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/16(金) 19:22:51
   ■

 民主党の、公共事業への断固たる見直し姿勢の背景には何があるか。

 前原国交相はこんな発言を繰り返す。「人口減や少子高齢化、国の長期債務のある現在で、限られた
税金の使い道に何を優先するか。公共事業は減らさざるを得ない」

 首相も、ほぼ同じ意見を持つようだ。「民主党は、目前に迫った本格的な少子高齢社会の到来に備えて
財政を健全化するとともに(略)公共事業の本質的な改革が必要不可欠であると考えています」。9年前
の00年10月、当時も党代表だった鳩山氏が、代表の特別諮問機関「公共事業を国民の手に取り戻す
委員会」に諮問事項を示した文だ。

 委員会の座長を務めた五十嵐敬喜法政大教授はその年の12月、公共事業をテーマにしたシンポジウム
に出席した鳩山氏の姿を覚えている。「一日中聞いてくれました。最後のあいさつも感動的だった」

 委員会の答申を受けた民主党は01年、「公共事業基本法案」「緑のダム法案」などをまとめた。党の
「次の内閣」で担当した社会資本整備相は前原氏だった。五十嵐氏は語る。「民主党が積み上げたことが
前原さんの言葉になっている」。公共事業改革こそ民主党のDNAなのだ。

 自民党の族議員は、大きく変わった今の状況をどうみるか。建設省河川局河川計画課長などを務めた
脇雅史参院議員は嘆く。「八ッ場ダムを中止すれば、計画を立てた時よりも、治水の安全度を下げること
になる。安全を確保できるのか。検証や議論はできているのか。住民の数や資産は増したのだから治水
の重要性は高まったはず。官僚は弱虫だから言わないんです。野党になったのだから、私は国会で議論
します」

   ■

 無駄はダムばかりではないようだ。前原国交相は、空港の整備などを手がける社会資本整備事業特別
会計の空港整備勘定についても「特別会計があることで採算の合わない空港を造り続けてきた」と見直す
考えだ。その空港の一つになりそうなのが来春、航空自衛隊百里基地を官民共用して開港する茨城空港だ。
就航が決まっている定期便は、今のところ外国航空会社の韓国との2路線のみだ。

 五十嵐教授はダムの先にある改革をこうみる。「公共事業の王国は道路です。毎年、巨額の道路特定
財源が使われ、金も組織も力も違います。道路について無駄かどうかの客観的基準を決めるのは、馬淵
澄夫副国交相でしょう。基準ができればかなりの道路計画が減るはずです」

 前原氏は先日、省内ネットワークで国交省職員にメッセージを出した。「国民に共に仕える立場として、
どういう税金の使い道が正しいのか(略)今までの仕事を頭の中でリセットしていただきたい」。自省の
予算拡大こそ第一だった霞が関。「昔はそんなことは考えなかった」と中堅幹部はつぶやいた。

 10年度の概算要求で、国交省は公共事業関連分を09年度当初予算より14%カットした。公共事業を
よるべとする人たちからは、うらみ声も上がる中、民主党は突き進む。「コンクリートより人」の理念を、
実現できるか。培ってきた力が問われている。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091016dde012010108000c.html

345 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/17(土) 14:21:30
なんか来た。
当然、高落札率で受注した企業にも、焦点が当たることになっていくだろう。
そして、その企業と地元政治家との関係にも。

工事落札率 大半94%超 八ッ場ダム 市民団体『談合の可能性高い』
2009年10月17日 夕刊

 前原誠司国土交通相が中止を表明している八ッ場ダム(群馬県長野原町)事業をめぐり、国交省関東
地方整備局が二〇〇一年四月から〇六年三月に発注した関連工事や業務で、落札額が一億円以上
だった入札七十六件のうち六十五件が落札率(予定価格に対する実際の落札価格の比率)94%を
超えていることが十七日、国交省がまとめた資料で分かった。99%以上も八件あった。 

 公共事業の談合問題を分析、追及している全国市民オンブズマン連絡会議の新海聡事務局長は
一般論とした上で「94%以上であれば談合の可能性は極めて高い」と指摘している。

 〇八年度の関東地方整備局工事の平均落札率は90・06%。

 関東地方整備局は「八ッ場ダムの関連工事で、過去に談合と認定した事実はない」としている。

 市民オンブズマン群馬は「入札で参加業者の辞退も多く、落札率が高いのは不自然」として近く国交省
に質問状を提出する方針。

 資料によると、〇三年三月に契約した県道林・吾妻線新設工事(落札額二億九千万円)の落札率は
99・47%で、大柏木トンネル新設工事(同三十四億円)は97・12%。〇五年九月契約の須川橋改築
工事(同三億五百万円)は落札率98・3%、〇六年三月契約の県道林・吾妻線2号橋下部工事(同五億
六千万円)は98・34%だった。

 また「現場技術業務委託」として、特定の社団法人が五回にわたり98〜99%の落札率で受注。

 〇四年十月当時、この社団法人の役員に再就職した元国交省職員が二人いた。

 〇九年四〜九月の工事二十二件でも十八件が落札率94%を超えていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009101702000216.html

346 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/17(土) 14:59:22
NYタイムズの記事。
鳩山政権による政策の大転換と、公共事業(ダム)依存になってしまった長野原町民のルポ。

Japan Rethinks a Dam, and a Town Protests
Published: October 15, 2009

NAGANOHARA, Japan ? The clatter of construction machinery still fills this forested mountain
gorge, where legions of men in hard hats busily pour concrete, clear hillsides and erect a huge,
unfinished bridge whose concrete supports tower over the valley floor like crucifixes in an
immense graveyard.

It seems an apt analogy. Japan’s new government has suspended the $5.2 billion Yamba Dam being
built here and turned this valley four hours north of Tokyo into a symbolic final resting place for
the nation’s postwar order, which relied on colossal public works spending.

The Democratic Party government of Prime Minister Yukio Hatoyama has chosen this dam as the
first of 48 national government-financed dams that it wants to scrap, worth tens of billions of
dollars. Canceling it is widely seen here as the first major test of the new government’s ability to
deliver on campaign promises to revitalize Japan’s ailing economy by ending wasteful projects, and
in the process break the grip of the central planners in Tokyo’s powerful ministries.

Decades of pouring concrete have been widely blamed in Japan for cluttering rural areas with
needless dams and roads to nowhere. They have also saddled the country with the developed
world’s largest national debt ? nearly twice its $5 trillion economy. Mr. Hatoyama’s party has
vowed to replace Japan’s postwar “construction state” and the jobs it created with something
closer to a European-style social welfare system.

The Democrats, who won a landmark election over the long-ruling Liberal Democratic Party in late
August, have also promised to scrap planned airports and highways. But dams are particularly
symbolic because they were favored as a means of flood control and power generation by Japan’s
central planners, who have dammed almost every major river in the country, some more than once.

Japan had around 60 large dams under construction in 2005, making it the world’s fourth largest
dam-building nation, according to The International Journal on Hydropower and Dams, despite
having a land area smaller than California’s.

But the Democrats have run into opposition from an unexpected quarter: the small hot springs
town of Naganohara, part of which would be submerged by the reservoir created by the dam.

In what has become a David and Goliath battle, the town of 6,400 residents has put the new
government on the defensive. Many residents complain that the town’s livelihood now depends on
the dam, and particularly the compensation payments and construction jobs that accompany it.

“If the dam gets canceled, how are we going to eat?” asked Naganohara’s mayor, Kinya Takayama,
who noted that the dam was first proposed 57 years ago.

Tempers flared last month, when angry residents rejected an offer to meet the new minister in
charge of public works, Seiji Maehara, who visited the dam site.

Facing a wave of news coverage sympathetic to the town, Mr. Maehara signaled that even after
canceling the dam, Tokyo would finish relocation of the affected townspeople and complete the
roads and bridges that will link the new neighborhoods on higher ground.

That construction would cost $850 million, in addition to the $3.6 billion spent on the project so
far. This, and about $1.8 billion in compensation that Tokyo might end up paying to Gunma
Prefecture, where Naganohara is located, and other local governments could mean that canceling
the dam would prove more expensive than completing it.

347 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/17(土) 15:00:08
The ferocity of Naganohara’s opposition has already forced the new government to reconsider the
scope of its dam-busting plans. Last Friday, Mr. Maehara said he would consult with local
governments to decide whether to cancel an additional 87 nationally subsidized dam projects that
he had originally vowed to scrap.

At the center of this costly battle lies what political experts call one of the thorniest legacies of
Japan’s enormous public works spending: the near total dependence of local communities on the
purse strings of the central government.

While public works spending is down from its 1990s peak, the construction industry continues to
dominate the economy, with construction companies this year employing 8 percent of all working
Japanese, twice the level in the United States, according to government labor statistics.

Mr. Hatoyama has vowed to cut spending even further, trimming an additional $14 billion this year
from Tokyo’s $88 billion public works budget. But political experts say his biggest challenge will be
to wean regional communities from their reliance on Tokyo.

“What’s happening at Yamba Dam is actually a revolution in the way Japan is run,” said Takayoshi
Igarashi, a professor of politics at Hosei University in Tokyo. “This would end Japan’s structure of
dependence on public works and central planning.”

In Naganohara, more than 20 construction companies employ about 400 people ? about 10 percent
of working-age residents. Local people say the town has already suffered hundreds of job losses as
ballooning national deficits forced cuts in public works earlier this decade by Junichiro Koizumi,
then the prime minister.

“I’m not wedded to the idea of building a dam here, but we need the public works to keep everyone
employed,” said Katsuyoshi Hoshino, the president of Miyako Construction, based in Naganohara,
which has 10 employees.

The town has tried to come up with its own alternatives for creating jobs, like turning the hot
springs into a “Diet Valley” of weight-loss spas for young women.

Local people admit that few of their ideas offer the financial benefits of the dam. While many of the
town’s original homes on the valley floor seem cramped and run-down, those being built on the
mountainside are large and modern, with solar panels on their roofs.

“The dam is like a drug that is making us addicted,” said Takuji Toyoda, 57, who owns a hot-springs
inn. “The money keeps pouring in every year to build things for us.”

In fact, some residents blame the dam and its construction for destroying the town’s original
economic self-sufficiency by forcing farmers to give up their fields and driving tourists away from
the hot springs.

Kichitaro Tomizawa, 69, a rice and vegetable farmer, said he resisted leaving his large, unpainted
wooden home because it had been in his family for four generations and was the place where as a
3-year-old he last saw his father, who died in World War II. But he said that once his neighbors
started relocating, he had no choice but to follow, because it takes entire communities to maintain
the irrigation ducts used for rice farming.

Mr. Tomizawa’s five-acre farm sits near the bottom of one of the huge crucifix-like concrete
pillars built to support a $60 million bridge that is to rise 250 feet above the valley floor ? high
enough to stand above the reservoir, should it ever take shape.

When pressed, few local people admit to liking the dam. But few can imagine how the town will
sustain itself without the project.

“We’ll have to find some other way to survive,” said Mr. Hoshino, the construction company
president. “But I can’t see that way now. The future is dark.”

http://www.nytimes.com/2009/10/16/world/asia/16dam.html?_r=1&ref=asia
http://www.nytimes.com/2009/10/16/world/asia/16dam.html?pagewanted=2&_r=1&ref=asia

348神奈川一区民:2009/10/18(日) 14:31:46
 今日の産経新聞によりますと民主党と八ッ場ダ
ム問題との接点は平成12年にダム建設反対の市
民団体の全国連絡組織「水源開発問題全国連絡会
」(水源連)の嶋津暉之代表が、環境運動に熱心
だった民主党の佐藤謙一郎衆院議員(当時)に働
きかけたことがきっかけだったとのこと。
 多分、当時佐藤謙一郎衆院議員の秘書だったま
さの氏が関わっていると思います。

349名無しさん:2009/10/18(日) 14:46:32
>>348
こちらですね。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091017/stt0910172002005-n1.htm
場当たり的な民主党の「八ツ場ダム」対応 マニフェストに消えては浮かぶ、その理由は…  (1/2ページ)
2009.10.17 20:01
 前原誠司国土交通相が就任直後に建設中止を宣言した八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)は、民主党の「マニフェスト至上主義」の典型例となった。八ツ場ダム建設中止は、民主党の平成17年衆院選のマニフェスト(政権公約)に初登場したが、19年参院選マニフェストでは消え、今回衆院選で復活した。このめまぐるしい変遷は、民主党の場当たり的な対応を浮き立たせている。

 八ツ場ダム建設中止が先の衆院選で4年ぶりに復活したのは、今年6月に民主党の「マニフェスト検討準備委員会」(委員長・直嶋正行政調会長=当時)が動きはじめた直後だった。

 当時、自民党は民主党の子ども手当などを「財源の裏付けなきバラマキ」と批判。これに対抗するために「無駄遣いを根絶して新しい財源を生み出す」という項目を立てる必要に迫られたのだ。

 ここで「白羽の矢」が立ったのが、総事業費4600億円の八ツ場ダムと、同3300億円の川辺川ダム(熊本県)。この2事業を「中止」と明記することで政権担当能力をアピールでき、西日本の川辺川ダム、東日本の八ツ場ダムは「無駄遣いの象徴」となった。

 目先の財源探しが「第一義」だったため、民主党内で、建設中止が地元へもたらす影響などはほとんど検討されなかった。群馬県選出の富岡由紀夫参院議員も「マニフェスト作成過程で地元議員として意見を聞かれたことはなかった」と打ち明ける。

    × × ×

 民主党と八ツ場ダム問題との接点は平成12年に遡る。ダム建設反対の市民団体の全国連絡組織「水源開発問題全国連絡会」(水源連)の嶋津暉之(てるゆき)代表が、環境運動に熱心だった民主党の佐藤謙一郎衆院議員(当時)に働きかけたことがきっかけだった。これを機に民主党は12年11月、ダム建設を中止し、森林の保水力に注目した「緑のダム構想」をまとめた。

 国交省が15年11月に八ツ場ダムの総事業費を2110億円から4600億円に倍増したことを受け、八ツ場ダムは一気に注目を集める。16年秋、民主党は「八ツ場ダム検証プロジェクトチーム」を設置し、17年の衆院選マニフェストに建設ストップを明記。佐藤氏は「川辺川ダムへの東京の反応は今ひとつだったので東日本に実例が必要だった」と振り返る。

 ところが、17年衆院選で佐藤氏が落選すると議論は下火になり、小沢一郎幹事長が代表当時の19年参院選マニフェストからなぜか八ツ場ダムの名は消えた。

 再燃のきっかけは20年1月23日の参院本会議だった。民主党の大河原雅子参院議員が、群馬県選出の福田康夫首相(当時)に「首相の父、福田赳夫元首相の時代から『福田ダム』と揶揄(やゆ)されてきた」とかみつき、八ツ場ダムは「保守王国・群馬」を攻撃する格好の材料としてよみがえった。ダム問題への長い取り組みの割に民主党内で議論が深まらなかった理由はここにある。(原川貴郎)

350 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/19(月) 11:41:53
ムダ・ダムは国交省だけじゃない!
農水省所管の農業用ダムの実態

 政権交代を実現させたのは、必要性に疑問のある公共事業を漫然と続けるなど、税金の使われ方への
不満や憤りだった。こうした世論を背景に、前原誠司国土交通大臣がダム事業の見直しに乗り出した。
だが、ダム問題にはまだ、重大なことが隠されている。農林水産省が所管する農業用ダムの存在とその
問題点である。

 歴史的な使命を帯びて誕生した鳩山内閣が、負の遺産の処理に奮闘している。なかでも獅子奮迅の
働きをしているのが、国土交通省の前原誠司大臣だ。税金のムダづかいの代表的な事例であるダム事業
に初めて、メスを入れた。国(国交省)が主導する56のダム事業のうち、本体工事の未着工の28事業を
いったん凍結する方針を示した。八ツ場ダムなどがその対象だ。大きなニュースとして連日取り上げられ、
ダム問題はいまや国民的な関心事となった。

 だが、その一方でもう一つのダム問題が陰に隠されたままとなっている。光がまったく当てられず、国民
は実態を知らされずにいる。

 前原大臣によって取り上げられたのは、国交省が所管するダムである。あまり知られていないが、農林
水産省も全国各地にダムを造り続けている。土地改良法に基づいて造られた国直轄の農業用ダムは、
これまでに150に上る。さらに現在、建設中の農業用ダムが15(下表参照)。
http://diamond.jp/article_image/series/closeup/09_10_24_001/closeup7901.gif

 農水省もまた、意味不明なダムを建設したり、ないしは建設中なのだ。

 たとえば、いまや全国的に知られる大蘇ダムだ。九州農政局が熊本県産山村に建設した農業用ダム
だが、水漏れで使用不能となっている。ダム湖の底や周辺に亀裂があり、水がたまらないのである。
周辺一帯は阿蘇外輪山の東麓で、いわゆる火山灰地。地盤も脆弱なため、地元の人たちは当初から、
水をためるのは難しいと懸念していた。

水がたまらない農業用ダム
 大蘇ダムは2005年にダム本体が完成したが、総事業費は計画当初の約130億円から約593億円に
まで増大した。

 そのうえ試験湛水で水漏れという大問題が発覚した。水利用はできず、30年も待たされ続けた農家は
怒り心頭。原因と対策の検討で事業は宙ぶらりんの状態だ。

http://diamond.jp/series/closeup/09_10_24_001/

 よく似た事例が、北海道の東郷ダムだ。こちらは1993年度に本体工事が完了したものの、水漏れで
利用できずにいる。総事業費は当初の約63億円から約376億円にふくらんでいる。仮排水路の着工から
すでに36年が経過しており、東郷ダムからの水を待ち望む人が今もいるとは考えにくい。そもそも、なんの
ためにダムを建設したのか、理解しにくい。

 土地改良は本来、農家からの申請で始められる公共事業とされている。対象となるには一定の面積が
必要で、水田は3000ヘクタール以上、畑は1000ヘクタール以上。また、対象区域農家の3分の2以上の
同意がいる。農家負担が生じるからだ。国(農水省)がダムや幹線水路、県などが支線水路などを整備
する。一体となった事業ながら、国と県それぞれが対象農家から同意を得なければならない。

351 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/19(月) 11:44:27
 この同意取りをめぐってもめ続けているのが、宮崎県川南町を舞台とした畑地灌漑(畑かん)の土地
改良事業である。老朽化した既存施設の改修を地元農家が望んでいたところ、話がいつしか変質して
いった。新たに切原ダムを造り、パイプラインで地域全体に水を引く壮大な灌漑事業に拡大した。

 困惑したのは、知らぬ間に対象区域に入れられた農家。水は足りているという人も多く、同意取りは
難航した。それでも行政側が「国営のぶんだけでも」と説得して回り、切原ダムの建設が始められた。
事業費は幹線水路と合わせて290億円とされた。

 ダム建設が順調に進む一方、足踏み状態となったのが支線水路と末端の給水栓を担当する県営
事業の同意取りだ。区域を10に分け、順次、同意を取り工事に入る手はずだった。事業費は100億円。

 県営事業の同意取りも難航を極め、困り果てた行政側は「甘いささやき」作戦に打って出た。給水栓を
実際に自分の畑に設置するか否かは農家の自由で、設置しなければ負担金は取らないと言い出した
のだ。いわゆる「選択方式」だ。県営事業への同意だけはしてくれと説得して回り、先行地区での同意
取りに成功。パイプライン敷設工事が開始された。行政側はほっとひと安心した。

 だが、それもほんの一時だった。給水栓を実際に設置する農家がいっこうに増えず、また、他の地区
での県営事業の同意取りも進まない。行政側はさらなる譲歩のカードを切った。「開閉栓方式」である。
給水栓の設置を町が税金で行ない、開栓しない限り、農家負担はなし。だから、給水栓を設置して
くださいと説得して回った。

http://diamond.jp/series/closeup/09_10_24_001/?page=2

 行政側は夏場に戸別訪問を行ない、給水栓設置と県営事業への同意取りに躍起となった。そこでは
新たな甘いささやきも加えられた。たとえば、将来、畑を貸したり、売ったりする場合に給水栓が設置
されていれば、有利ではないかという説明だ。また、水利用は本来、畑かんに限定されているが、国に
対し畜産への暫定利用を求めており、近いうちに認められる見込みと、利便性の向上を説いて回った。

問われる農水大臣のリーダーシップ
 切原ダムの建設は、急ピッチで進められており、完成は11年度と見込まれる。使われない水をためる
農業用ダムにしてはいけないと、行政側は必死なのである。ニーズがあってダムが造られたのではなく、
ダムを造ったので、農家に水利用を促すという本末転倒した展開といえる。

 切原ダムと似た状況なのが、御前山ダムだ。国(農水省)が茨城県常陸大宮市内に建設中の農業用
ダムで、那珂川沿岸に広がる水田や畑に水を供給する国営水利事業の新たな水源となる。92年から
工事が始められ、総事業費は603億円(当初は495億円)に上る。対象地域は5市3町1村の約5544
ヘクタールで、このうち約43%が畑地である。

 御前山ダムはほぼ完成しており、取水管を設置した後に湛水試験となる。まもなく、地域農業の大事な
水ガメとしてデビューする。そんなハレの時を目前にした今年七月のことだ。土地改良事業計画の変更の
公告がなされた。対象面積が8617ヘクタールと約1.5倍に増え、総事業費も782億円にふくらむという。
なぜ、利水がスタートする直前に大幅な計画変更なのか。

 「畑かんの需要が当初より見込めないので、需要の多い水田に比重を増やすことになります」

 農水省那珂川沿岸農業水利事業所の担当者はこう説明する。

 農家の担い手不足や高齢化に拍車がかかり、畑作への水需要が見込めなくなった。それで、稲作に
水を回そうというのだ。計画変更で水田は当初の2倍となり、畑地は全体の4分の1に激減する。

 大幅な計画変更により、あらためて対象農家からの同意取りが必要となる。対象農家は約1万2000人
から約2万人に増え、既存の用水施設を利用している6つの土地改良区が新規加入する。現在、計画
変更の説明会が実施されているが、いくつかの疑問点が浮かぶ。水利用の辻褄合わせのための計画
変更ではないのか。稲作農家に新たな水利用のニーズが本当にあるのか。そして、あったとしても、
それは新規の水源でしか賄えないものなのか。また、減反政策はどうするのか。

 国交省のダムばかりに目が行きがちだが、農水省のダムにもメスを入れるべきではないか。農水大臣
のリーダーシップに注目だ。

(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者 相川俊英)
http://diamond.jp/series/closeup/09_10_24_001/?page=3

352とはずがたり:2009/10/19(月) 12:15:05
>>350-351
ひでえ事業どもだなぁ。。

道路と云いダムと云い農水省はミニ建設省化してる部分ありますよね。。
国交省の旧河川局や農水省の利水治水治山関係,林野庁関係全部環境省へ移管してしまうのも手かも。

兎に角,農水相には赤松なんかではダメで前原や長妻みたいなの送り込まないとダメっすね。
何兆円も予算削れるはずだ。

355 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/20(火) 22:40:03
いろいろ動いてきたぞー。まず、大戸川。大阪は副知事が代理出席だったのか。
山田なんて、半分前原の操り人形な気もするが。

淀川水系の知事が国に提案 流域で治水決める仕組みを

 滋賀、京都、大阪3府県の知事らは20日、国土交通省で前原誠司国交相と会談し、琵琶湖・淀川水系の
治水政策を流域自治体で話し合い決定できる仕組みや、ダム事業などを中止する場合に地域振興策を
どうするかなどを定める「撤退ルール」をつくる必要があるとの考えを伝えた。

 滋賀県の嘉田由紀子、京都府の山田啓二両知事によると、前原氏は「ステップ・バイ・ステップで進め
なければならない」と応じ、公共事業の撤退ルールについては「同感だ」と述べたという。

 会談で3府県側は、自治体が主体的に治水政策を決められるように「地域に責任を持つ自治体の首長が
主体となって話し合う場を設置する」ことで合意したと説明、国交省の地方整備局の代わりに、府県や
市町村が設置する流域自治会議(仮称)で治水策や水行政を決める新制度を提案。

 3府県が求める大戸川ダム(大津市)の建設中止を視野に、撤退ルールでは(1)地域振興や生活再建
をどうするのか(2)治水で自治体が負担してきた費用を国が返還するのか―などをあらかじめ明確化
すべきだとした。

 今後の治水策の策定について山田知事は「地方と国が対等の関係で話し合う状況をつくっていかな
ければならない」、嘉田知事は「河川計画の考え方を根本から見直す必要がある」と述べた。

2009/10/20 20:41 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102001001032.html

前原国交相(右端)との会談に臨む(左から)小河保之大阪府副知事、嘉田由紀子滋賀県知事、山田
啓二京都府知事=20日夕、国交省
http://img.47news.jp/PN/200910/PN2009102001001051.-.-.CI0003.jpg

356 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/20(火) 22:46:22
個人的に驚きのニュース。
昨日の報ステでは、整備局職員がいきいきと知事たちに八ツ場の必要性を訴えていたというのに、
変われば変わるものだなあ。
選挙前、前原は「建設省、地方整備局はぶっつぶす」と言ってたが、九州地方整備局は免れるかもw

川辺川ダム以外の治水案提示 国が熊本の協議会で

 熊本県の川辺川ダム問題で、ダム以外の治水対策を検討する協議会の5回目の会合が20日、
熊本市内で開かれた。前原誠司国土交通相が事業中止を表明したことを受け、国交省九州地方整備局は
代替治水案を提示した。岡本博局長は「(国交相の中止表明で)この場の性格は大きく変わってきた。
河川管理者として具体案を提示したので、効果をしっかり議論したい」と説明した。

 代替策は、県がこれまでに協議会で示したものを基にしている。早急に行う対策として、下流域での
河床掘削や堤防補強などのほか、球磨川上流にある市房ダムの洪水調節機能向上などを提案。さらに
遊水地や放水路の整備などについて時間をかけて検討するとしている。次回以降、効果を検証する。

 参加した流域の市町村長からは協議の迅速化を求める声のほか「協議会と前原国交相が提案した
専門家チームと意見が食い違ったらどうするのか」との懸念も出た。

 国が積極的に代替策を示すよう求めてきた蒲島郁夫知事は協議会後、報道陣に「国が主体的に動いて
くれて感激している。持ち帰って担当部局で検討したい」と話した。

2009/10/20 19:41 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102001000975.html

357 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/20(火) 22:49:26
参考。
辞表を提出させるかは分からないが、前段はそのとおりに動いていることが分かる。

「公共事業は誰のものか!」シンポ・名古屋で開催 2009/02/04
http://www.news.janjan.jp/government/0902/0902026686/1.php
> 引き続き行われたパネルディスカッションで、前原誠司衆議院議員 (民主党元代表)は次のように話した。
> 政権交代が実現すれば「公共事業コントロール法」と「緑のダム法」を制定する。特に「緑のダム法」では
> 2つの柱を考えている。1つはすべてのダム計画を凍結する。建設中を含めて、すべていったん止め、
> 2年間かけて徹底的に調べ直して本当に必要かどうかを検討する。
> 2つ目は中止となった場合の補償制度を策定する。ダムをやめるには中止した場合の補償金制度を
> 確立することが大事だ。ただ止めるでは、地域住民に納得してもらえない。少子高齢化で人口が減るし
> 莫大な借金がある、こんな時代にムダとしかいえない導水路計画は必要ないから、政権交代したら
> 必ず中止することを約束する。
> (略)
> これを受けて前原氏が、「建設省、地方整備局はぶっつぶす。局長全員に辞表を提出させて、方針に
> 従うかどうか確認してから再任用を考える。とにかく官僚全員をいったんひっくり返すくらいの覚悟で
> 徹底的に公務員制度を改革する。それができなかったら次の選挙で落とせばいい…」との「勇ましい
> 発言」がでたところで閉会となった。

358 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 00:43:23
>>356
この政策転換は凄い。日本も捨てたものじゃない。

川辺川 国が非ダム治水案 地元協議会 堤防強化など提示
2009年10月21日 00:04 カテゴリー:政治

 国の川辺川ダム計画(熊本県相良村)をめぐり、国土交通省九州地方整備局、熊本県、流域市町村の
トップによる「ダムによらない治水を検討する場」が20日、熊本市であり、前原誠司国土交通相の中止
表明を受けて、国が初めて代替治水案を提示した。自民党政権下で同ダムの建設を推進してきた
国交省が、ダムによらない治水対策を本格検討する姿勢に方針転換した。

 7月の第4回協議で、熊本県が示した河川の拡幅や遊水地整備など4点の代替治水案に対し、九地整
側は「効果は限定的」として消極姿勢を見せていた。ところが5回目となる今回協議で、九地整は熊本県案
を下地に「ただちに実施する対策」として、下流の八代市の堤防強化や中流の宅地かさ上げなど5点を
例示。さらに「検討に着手する対策」として下流の川底にたまった土砂の掘削など3点も提案した。

 戦後最大の洪水被害が出た1965年規模の豪雨が降った場合、九地整は「八代市や人吉市では流量が
堤防を下回るが、球磨村などの中流域では既にかさ上げした地域でも水があふれる恐れがある」としている。

 次回協議から、九地整は具体的な数字を挙げて効果を検証する方針。協議後、蒲島郁夫知事は記者団
に「国の積極的な態度と主体性が高まっている。協議をスピードアップしたい」と述べた。

=2009/10/21付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/129508

359 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 12:15:30
ダムどうする 
流域首長、一定の評価も
2009年10月21日

  川辺川ダムに代わる治水策を議論する「ダムによらない治水を検討する場」の5回目の会合で20日、
国土交通省が初めてダム以外の治水案を示した。出席した流域市町村長からは評価の声が出た一方、
批判や「検討する場」の中止を求める意見も出た。

  人吉市の田中信孝市長は閉会後、「国が主体性を持ってダム以外の治水対策を明確に示したのは
画期的」と評価した。柳詰恒雄・球磨村長は会合で「水害に遭ったところから治水対策をやってほしい」と
求めたが、閉会後は「少し前進。実現性のあるものから早く実施してほしい」と前向きにとらえた。

  会合を傍聴したダム反対派「子守唄(うた)の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」の中島康
代表は「国が代替案を示したのは評価できる」としつつ「枠の中に押し込める治水の発想では、また洪水
被害が起きる。様々な団体の意見をもっと聞いて柔軟に考えるべきだ」と注文もつけた。

  各論では批判も出た。洪水の際に水をあふれさせる遊水地案の候補地とされる可能性のある多良木町
の松本照彦町長は閉会後、「遊水地の案が独り歩きしては困る。考えられることと、実際にやれることの
線引きをすべきだ」とくぎをさした。

  またダム建設予定地・相良村の徳田正臣村長は「検討する場」の中止を提言した。理由として「『結局、
ダムしかない』との結論へ導く場ではないかとの懸念がこれまではあった。前原大臣のダム中止表明で
状況が劇的に変わったので、思考をリセットすべきだと思った」と説明した。

  ダム事業による村再建を求める水没予定地、五木村の和田拓也村長は「大臣は中止を公表したが、
法的手続きは何もしていない。今日も、国が示した代替案にいろんな意見があったが、何も結論は出て
いない」と冷静だった。

  「検討する場」について、八代市の福島和敏市長は市議会一般質問で「住民や学識経験者が入って
いない。本質的部分を深く議論できるのか」と疑問を示した。球磨川・川辺川流域12市町村長でつくる
「川辺川ダム建設促進協議会」について、協議会の名称と目的が変更されない場合は脱会すると改めて
表明し「『治水対策協議会』と改称すれば流域全体が参画できるのではないか」と述べた。

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000300910210001

国交省が示した新たな治水策
記事「堤防強化や遊水地、ダム以外の川辺川治水提案 国交省」より
http://www.asahi.com/politics/update/1021/images/SEB200910200041.jpg

360 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 12:17:32
>>355
「八ツ場ダムとは違った立場で参りました」

国交相と意見交換
2009年10月21日
淀川水系で山田知事ら

 山田啓二知事は、滋賀県の嘉田由紀子知事と大阪府の小河保之副知事とともに20日、前原誠司
国土交通相を訪れ、淀川水系をめぐる国と地方のあり方について約30分間、意見交換をした。

 「八ツ場ダムとは違った立場で参りました」。大臣室に入りながら、山田知事は前原国交相と笑顔で
握手。意見交換会は和やかに始まった。

 知事らは、公共事業が見直される際、その後の治水・生活再建について客観的ルール作りが必要だと
提案。山田知事は「大臣も同感だと言っていた。明確なルールがなく交渉で決まっていく現状では、
都道府県が陳情団体に成り下がってしまう」と指摘した。

 大戸川ダムについて、山田知事は08年11月の4府県知事合意の際、「宇治川上流などの河川改修を
しなければ安全は確保されず、ダム建設を優先する国の方針には反対」という立場を明らかにしている。

http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000910210003

361 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/21(水) 12:20:08
川内、やる気だな。
> 公聴会や参考人質疑など、委員会として果たすべき役割はたくさんある

衆院国交委員長が八ツ場ダム視察 「委員会の役割多い」

 衆院国土交通委員会の川内博史委員長(民主)が21日、前原誠司国土交通相が建設中止を明言して
いる八ツ場ダム(群馬県長野原町)を視察した。

 川内氏は、建設反対を訴える市民団体メンバーらと共に、国交省の職員から工事の進ちょく状況や
費用などについて説明を受け、その後、工事中の橋の上にエレベーターで昇り状況を確認。取材に
「公聴会や参考人質疑など、委員会として果たすべき役割はたくさんある」と話した。

 ダムが建設された場合に水没する川原湯温泉と代替地も視察した。

 八ツ場ダムをめぐっては、事業費を負担する群馬、東京など6都県の知事が19日、国に建設中止の
撤回を求める共同声明を発表。住民の生活再建に向け、年末までに「青写真」を示すよう求めた。

2009/10/21 12:04 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102101000279.html

362 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/22(木) 10:26:20
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091022/CK2009102202000120.html
【群馬】
『生活再建策を手厚く』 八ッ場ダム中止賛成の声も
2009年10月22日

 前原誠司国土交通相が建設中止を表明した長野原町の八ッ場(やんば)ダム。中止撤回を求める共同
声明を十九日に発表した関東六都県の知事は、前橋市で二十七日に開かれる関東地方知事会でも
議題として取り上げる考えだが、地元ではダム建設に反対する住民も少なくない。水没予定地を中心に
町内を歩き、住民の声を聞いた。 (山岸隆)

 「八ッ場ダムは最初から不要のダム。必要なら、もう完成していたはずだ。昔は住民の多くが建設に
反対だった」。水没予定地の川原畑地区の消防士高山彰さん(55)は、付け替え予定のJR吾妻線沿い
の自宅前で、ダム湖に消えるはずだった山の斜面を指さしながら胸の内を明かした。

 「もともと地元がダムを造ってくれと頼んだわけじゃないんだから」と高山さん。「国は、長い間苦労を
重ねてきた地元住民の生活再建を手厚く行うなど中止後の施策を充実させるべきだ」と語る。

 建設予定地の地形や地質、自然環境保護の観点から中止を歓迎する声もある。

 同町の牧山明町議(52)は「地滑りなど安全性にも問題があり、建設には反対。貴重な動植物の宝庫
である豊かな自然を残し、国と下流都県の責任で住民の生活再建を支援してほしい」と強調。川原湯
温泉街の近くで乳業を営む豊田武夫さん(58)も「傾斜地で地盤がもろくて危険。ダム建設に適さない」
と指摘する。

 町長や住民代表らから中止反対の声が上がる中、匿名を条件に本音を漏らす住民も。

 一貫してダム建設に反対してきた林地区の六十代の男性は「ダムができれば、バラ色の生活が待って
いると思うのは間違いだ。ダム湖で観光客を誘致できる時代ではない」。川原湯地区の五十代の男性も
「歴史と情緒のある川原湯温泉街が湖底に沈むのはもったいない。今のまま残せばいいじゃないか」と
訴えている。

363 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/22(木) 16:14:47
>>361
まさかの比例下位当選の元取手市議同行
> 石井章委員(民主)や角倉邦良県議(リベラル群馬)ら

加えて結構、細かな注文もしたみたいだ。
> やんば館の展示物がダムの完成を目指しているのは不整合」と指摘し、展示替えを求めた。
> また「ダム関連工事の落札率の高さが問題になっている」などとして、過去5年間の落札資料と
> 過去2年間の公用車の運行記録の開示を求めた。

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091022ddlk10010168000c.html
八ッ場ダム建設:視察の衆院国交委員長、「新しいステージ」期待 /群馬

 「とにかく顔を合わせることが、新しいステージを作り出す」。衆院国土交通委員会の川内博史委員長
(民主)は21日、鳩山内閣が建設中止を表明した八ッ場ダム(長野原町)の建設予定地を訪れ、地元の
高山欣也・長野原町長、茂木伸一・東吾妻町長とそれぞれ会談し、両町長を参考人として同委員会に
招致する考えを示した。【奥山はるな】

 川内氏はこの日、同委員会の石井章委員(民主)や角倉邦良県議(リベラル群馬)らと水没予定地区の
代替地や川原湯温泉を視察。旅館や商店を訪れ、建設推進・中止双方の住民から「生活再建を急いで
ほしい」などの意見を聴いた後、両町長と会談した。

 9月に前原誠司国交相がダム建設予定地を訪れた際、両町長は国交相との意見交換会に応じたが、
住民代表は「ダム中止の御旗(みはた)を降ろしてきてください」と出席を拒否した。

 今回、委員会への参考人招致を打診した川内氏に対し、両町長は「なぜ中止ありきなのか」などと、
改めて国交相の姿勢を批判。高山町長は「私たちは大臣との協議を待っている。そのためには歩み寄って
ほしい」と、中止方針の撤回が必要との考えをにじませた。一方で、茂木町長は「中止の撤回を求めたい
ので、呼ばれれば行く」と前向きな姿勢を示した。

 会談後に記者会見した川内氏は「互いが互いを欲している」と、両町長の参考人招致実現に期待を
示したうえで「関係6都県の知事の招致も考えている」と述べた。

 一方、川内氏は八ッ場ダム工事事務所も訪問。渋谷陽一所長から「大臣の方針に基づき、住民にダム
によらない治水への理解を求めている」と報告を受けた。これに対し、川内氏は「(八ッ場ダムの広報施
設)やんば館の展示物がダムの完成を目指しているのは不整合」と指摘し、展示替えを求めた。

 また「ダム関連工事の落札率の高さが問題になっている」などとして、過去5年間の落札資料と過去
2年間の公用車の運行記録の開示を求めた。

毎日新聞 2009年10月22日 地方版

364 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/23(金) 10:00:03
>>363
言われなければ変わらず、上から言われれば早速対応。

ダム湖より集客効果があったんじゃない?
> 同館の当初の来館者は月二千人ほどだったが、前原誠司国土交通相の中止表明後、増え続け、
> 今月はすでに過去最多の一万四千人が来館した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091023/CK2009102302000118.html
【群馬】
長野原 八ッ場ダム広報センター『やんば館』  展示内容を修正 『建設前提は問題』国交省指示で
2009年10月23日

 長野原町の国土交通省八ッ場(やんば)ダム工事事務所は二十二日、ダム建設を前提にした同町内
の広報センター「やんば館」のダム完成予想パネル撤去など展示内容の修正を始めた。徳道修二副所長
は「コストをかけず工夫したい」と話している。 (山岸隆)

 同館は約二億円をかけて一九九九年四月にオープン。八ッ場ダムの完成模型や建設反対運動から
建設容認までの歴史年表、住民の代替地の写真などの資料が展示されている八ッ場ダムのPR施設。

 二十一日に現地視察した衆院国土交通委員会の川内博史委員長(民主)が「建設前提の展示は問題」
と国交省の馬淵澄夫副大臣に連絡。二十二日に国交省関東地方整備局から同事務所に修正の指示が
あったという。

 同館の当初の来館者は月二千人ほどだったが、前原誠司国土交通相の中止表明後、増え続け、
今月はすでに過去最多の一万四千人が来館した。

 一時は連日のようにテレビに映し出されて有名になった建設中の橋脚も近くにあり、同館は新たな観光
スポット。平日でも観光客が橋脚をバックに記念撮影する姿が見られる。

知事『中止問題議題に』
27日、前橋で10都県参加の関東知事会議

 首都圏など十都県の知事らが参加する関東地方知事会議が二十七日、前橋市内で開催される。
八ッ場ダム(長野原町)の建設中止問題をめぐって、鳩山政権と関係都県の対立が深まる中、大沢正明
知事は「八ッ場の問題を議題として取り上げたい」と発言している。

 関東地方知事会議は、新潟県を除く関東甲信越の九都県と静岡県で構成。二十七日午後一時十五分
から、前橋市古市町のウェルシティ前橋で開かれる会議では、国の施策や予算などに対する各都県から
の提案や要望について議論するほか、同知事会の組織見直しなども議題となる予定。

 八ッ場ダムの事業費を負担している首都圏の一都五県の知事は、前原国交相の建設中止方針に
猛反発している。十九日には建設予定地を視察したほか「地元住民に生活再建の青写真を早急に示し、
十二月末までに理解を得る必要がある」とする共同声明を発表。中止撤回を求めて連携することを確認
している。 (中根政人)

365 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/23(金) 11:44:15
隊長に続いて、ヤッシーも始動

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102301000231.html
田中康夫氏が北海道視察 本体凍結の平取ダム周辺
 長野県知事時代に「脱ダム宣言」をした新党日本の田中康夫代表は23日午前、公共事業の見直しで
本体工事の凍結が決まった「平取ダム」の建設予定地がある北海道平取町などを訪れた。

 ダム事業を推進する川上満町長と会談。午後には予定地も見学する。

 田中氏は、会談に先立ち、同予定地の下流に位置する二風谷ダム(同町)周辺も視察。2003年の
台風豪雨の際、ダムがある沙流川の支流のはんらんで床上浸水などを被った住民からのヒアリングの
ほか、米作農家を訪問。

 平取ダムは16年度の完成を目指し来年度にも本体着工が予定されていたが、前原誠司国土交通相
の方針で凍結になった。

 既設の二風谷ダムをめぐっては、アイヌ民族の元参院議員故萱野茂さんらが「文化伝承に打撃を与える
恐れがある」などとして土地強制収用裁決の取り消しを求め、裁判にもなった。

2009/10/23 09:54 【共同通信】

366名無しさん:2009/10/23(金) 22:48:02
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102301000231.html

ダムは雇用生まないと田中康夫氏 北海道・平取町を視察
 長野県知事時代に「脱ダム宣言」をした新党日本の田中康夫代表は23日午前、公共事業の見直しで本体工事の凍結が決まった「平取ダム」の建設予定地がある北海道平取町を訪れ、ダム事業を推進する川上満町長と懇談した。

 田中氏は「ダムはおいしい事業だと言われるが金の多くは東京のゼネコンに行く。地元にはほとんど雇用が生まれない」と持論を展開。川上町長は「災害で苦しんできた歴史がある。町民の願いは災害に強い町づくりだ」と述べ、事業継続が必要との考えを強調した。

 懇談後、川上町長は「政府が説明もなく(凍結を)決めたことは非常に残念だ。地域の声を聞いて判断してほしい」と記者団に語った。田中氏も「政府は治水の在り方がどうあるべきか全体像を示す必要があるのに、あいまいになっている」と政府の対応を批判した。

 平取ダムは16年度の完成を目指し来年度にも本体着工が予定されていた。田中氏はこの日、ダム予定地の下流に位置する既設の二風谷ダムやその周辺も視察、地域住民から話を聞くなどした。

 二風谷ダムをめぐっては、アイヌ民族の元参院議員故萱野茂さんらが「文化伝承に打撃を与える恐れがある」などとして土地強制収用裁決の取り消しを求め、裁判にもなった。

2009/10/23 13:39 【共同通信】

367 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/25(日) 11:39:03
>>330
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-151786-storytopic-3.html
県・沖縄市、泡瀬埋め立て継続 上告は断念検討
2009年10月25日

 高裁判決で公金支出差し止めを命じられた中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業について、
仲井真弘多知事と東門美津子沖縄市長は24日までに今後も継続することで一致した。
 最高裁への対応について、県と市は「判決を重くみる」「新しい土地利用計画がない段階で上告できない」
などの理由で、上告断念を検討している。週明けにも方針を表明する。

 知事と市長は23日、会談した。琉球新報の取材に仲井真知事は「中部圏域の発展のために事業は
必要だと強く思う。事業推進する意思を市長と確認した」と述べた。
 沖縄市は、現在進めている土地利用計画を見直し、埋め立て免許を変更して事業継続に取り組む。

 上告断念で高裁判決が確定した場合、公金支出は差し止められ、事業継続が困難になる。だが、県と
市は、判決が土地利用計画の見直しと、埋め立て免許の変更にかかる調査費と人件費の支出を認めた
ことに着目。判決確定後も免許を変更できれば事業を継続できると判断した。沖縄市幹部は「今後、経済的
合理性を確保できる計画を策定して、埋め立て免許を変更し、事業を推進したい」と話す。

 最高裁への上告可否について仲井真知事は24日、「まだ最終的に決めていない。見直し作業を担う
沖縄市と意見を詰めたい」と述べるにとどめた。(問山栄恵、宮城征彦)

<解説>変更申請で継続可 市長判断、再び問われる「合理性」
 東門美津子沖縄市長が中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業を継続する判断に至った
背景には、2007年12月の「第1区域は土地利用計画の見直しを前提に容認、第2区域については
推進困難」とした表明に重きを置いたからだ。高裁判決で調査費と人件費の公金支出が認められたこと
などを理由に、見直しを進めている土地利用計画を策定し、公有水面埋立法に基づく変更申請を行えば、
事業が継続できると判断した。
 判決後、東門市長は事業を推進する市民団体などの要請の場で「07年に表明し、そこに立っている。
今回も表明を踏まえて判断したい」と明言。21日の臨時庁議でも事業中止を求める市幹部はいなかった。
むしろ市役所内からは「土地利用をしっかりつくりなさいという裁判所からのメッセージ」「一審判決が
『一切』の公金支出を認めなかったことからすれば、控訴審判決は市に事業を進める道を残した」などの
声が上がり、市長の事業継続を後押しする。

 ただ、埋め立て事業自体は国と県の事業だ。県は、市とともに事業を推進することで一致しているものの、
事業の費用対効果の再検討を促し、中断を表明している前原誠司沖縄担当相(兼国土交通相)が事業を
継続するかは未知数。東門市長は26日以降にも、前原氏と面談し、現在進めている土地利用計画を
しっかり見直し、事業が沖縄市の振興につながることを訴えるつもりだ。
 判決では「土地利用計画に経済的合理性があるか否かは、相当程度に手堅い検証を必要とする」と
指摘しており、公共事業に対する市民の目も厳しい中、現計画を「経済的合理性」のある計画として
見直し、提示できるか再度、問われている。(問山栄恵)

368ももだぬき:2009/10/25(日) 16:41:13
埼玉県の知事上田は偽民主系知事だと。民主党系県議でダムの建設に賛成のヤツは民主党を離党しろして改革クラブに行けよ。

369とはずがたり:2009/10/25(日) 17:47:29
東三河の水系連絡管、完成後使用ゼロ 設楽ダム不要論も
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009102590092940.html
2009年10月25日 09時29分

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/shitara-d00.html#091025

 愛知県企業庁が34億円をかけて同県幸田町−蒲郡市間に整備した飲料水の連絡管(通称・幸田蒲郡線、約11キロ)が2002年度の完成後、一度も使用されていないことが分かった。企業庁は「災害に備えた施設で、利用しない方が理想的」と説明する。しかし、国が同県設楽町で計画する設楽ダムに反対する市民グループは「渇水時に連絡管を使えば、水系を越えて水を融通することができ、ダムを造る必要はなくなる」と主張。連絡管を活用しない県の姿勢を批判している。

 連絡管は鋼管製で、幸田浄水場(幸田町)と蒲郡ポンプ場(蒲郡市)をつなぎ、矢作川水系と豊川水系とで水を融通し合うのが目的。幸田側から蒲郡側に日量5千トン、蒲郡側から幸田側には2万5千トンを送水できる。

 企業庁によると、連絡管は地震や水質汚染事故などで通常使用している送水管の給水が止まった際の補助的な位置づけ。ただ、完成後に水を正常に送れるかどうかをチェックする試験も行っていないという。同庁は、試験を実施しないことについて「一度水を流すと水あかが残って腐食するから」と説明。いきなり本番での使用になる点についても「問題はない」としている。

 災害で連絡管を使用する場合は県の判断で行う。渇水で利用したい場合は、水系ごとに水利権があるため、権利者間で協議しないと連絡管を開くことはできないという。

 世界的な異常気象を背景に学識経験者などで組織する国土交通省の審議会は昨年、渇水時には水系にとらわれず広域的に水を融通し合うなど、柔軟な水資源の活用が必要になると報告している。

 設楽ダムは治水・利水を目的とした総容量9800万トンの多目的ダム。渇水時に安定的に水を供給することが建設目的の一つとされている。

 <連絡管> 浄水場やポンプ場からの送水管同士をつなぎ、相互に飲料水を送る施設。川の原水を直接送る導水路とは異なる。愛知県内には1982(昭和57)年以降、幸田蒲郡線を含む9路線が造られ、総延長は約65キロ。全国的にも災害時を想定した緊急用連絡管の整備が進み、奈良県や神奈川県には渇水時の利用を想定したケースもある。

(中日新聞)

370 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/26(月) 09:55:55
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009102602000073.html
きょうから臨時国会 八ッ場ダムの溝は 『科学的根拠』の矛盾焦点
2009年10月26日 朝刊

 鳩山政権が「無駄な公共事業」として、建設中止方針を明確にした八ッ場ダム(群馬県長野原町)。
事業費を負担する一都五県の知事が、中止撤回を求める共同声明を出すなど、建設中止派と推進派の
対立は深まっている。二十六日から始まる臨時国会でも大きな争点になる。双方の主張をあらためて
整理した。 (西岡聖雄)

 ■治水・利水
 八ッ場ダムの建設中止について、前原誠司国土交通相は就任会見で「河川行政のあり方を見直す
入り口」と位置づけ、「ダムに頼らない河川整備を考えたい。山の保水力を上げることも大事」と述べた。

 八ッ場ダムは、二百年に一度とされるカスリーン台風(一九四七年)級の治水目標流量を想定し
計画された。この台風では首都圏を中心に二千人近い死者・行方不明者が出た。

 ダム反対派の市民団体などは、この流量想定は過大と主張する。理由の一つは、戦時中の伐採で、
森林は荒廃しており、当時の森林保水力は、現在に比べ格段に低かったというものだ。また、過去
五十年間で最大の洪水で試算しても、八ッ場ダムの治水効果はわずかという見方もある。

 実は、カスリーン台風のとき、八ッ場ダム建設地の吾妻川上流に大雨は降っていない。このため同じ
降雨パターンでは、ダムがあってもなくても治水効果は変わらないことは、国交省も認めている。

 これに対し、「将来、流域に大雨が降らない保証はない」というのがダム推進派の立場だ。国交相の
諮問機関「社会資本整備審議会」は昨年、カスリーン台風級の大雨の頻度は、地球温暖化の影響で、
百年後には九十〜百二十年に一度になると答申。森林保水力については、日本学術会議が二〇〇一年、
「森林は大洪水では顕著な洪水緩和効果を期待できない」と農林水産相に答申している。

 ダムに反対する市民団体は「首都圏の水需要は高度経済成長期の予想より減少しており、水は余って
いる」と主張する。

 確かに、東京都の水道配水量は一九九〇年代から減少傾向にある。しかし、石原慎太郎都知事らは、
渇水対策として、八ッ場ダムは重要だとしている。

 ■代替案
 前原国交相は、ダムに代わる具体的な治水対策を明らかにしていない。有力な代替案は堤防の強化と
みられる。市民団体も「ダムよりも、堤防の強化や改修を優先すべきだ」としている。

 国交省は〇三年、八ッ場ダムなど利根川上流のダム群を建設せずに、堤防かさ上げなどで代替した
場合を試算。それによれば、利根川と支流の江戸川全域で、(1)堤防を約一メートルかさ上げ
(2)堤防幅を平均九百メートル拡大(3)川底を三億トン掘削−のいずれかが必要とした。

 国交省は満杯時や越水時に一定時間破れない堤防強化策も検討した。だが、土木学会は昨年、
「越水時も安全性を保てる堤防は現状では技術的に困難」と結論付けている。

 ■情報公開
 八ッ場ダムを含む利根川上流のダム群を建設する根拠となった国交省の試算には、未公表なデータや
検証が不十分な内容も多い。

 堤防かさ上げなどの試算でも、肝心の総事業費は公表されていない。非現実的として十分に検証
されることなく、ダム建設事業が進んだ。

◆論戦で問題明示を
 奥野信宏・中京大教授(公共経済学)の話 渇水、洪水対策は、五十年に一度に備えるのか、二百年
に一度かで、前提の数値が大きく変わる。賛否のいずれかが一方的に間違いとは言えない。治水では、
旧建設省時代は情報公開が不十分で、その体質が今も尾を引く。一方で、こうした問題は、現場に近い
ほどリスクに敏感。建設を中止するのなら、その根拠をきちんと、地元住民らに説明する必要がある。
国会論戦では、外からはよく見えてこなかったこれらの問題も明らかにしてほしい。

371 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/26(月) 21:10:56
代表質問の直前に会談なんて、意図的に思える。

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102601000789.html
八ツ場で国交相が6知事と会談へ 27日に中止の是非めぐり

 国土交通省は26日、建設中止を宣言した八ツ場ダム(群馬県)をめぐり、前原誠司国交相が流域6都県
の知事と27日に前橋市内で会談すると発表した。6知事がそろって前原氏に会うのは初めて。

 前原氏は中止方針をあらためて説明し、6知事に理解を求める方針。知事側は建設推進を求める姿勢を
崩しておらず、会談で議論がどこまで深まるかが注目される。

 八ツ場ダムをめぐっては、9月16日の就任直後に前原氏が、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)
通り中止を表明。事前の相談がなかったこともあり、ダム事業費を負担する流域6都県の知事が一斉に
反発した。

 前原氏は八ツ場ダムの建設予定地も訪問したが、住民側が意見交換会をボイコットするなど対立が
深まっていた。

 このため前原氏は今月16日付で、「議論を深める機会をいただきたい」などとして協議の場の設置を
求める手紙を6知事に送付。これに対し19日にダム予定地を視察した6知事は「一致団結し、建設事業の
中止撤回を国に強く求める」との共同声明を発表。埼玉県の上田清司知事らが関係都県に説明するよう
前原氏に求めていた。

 前原氏は27日に前橋市で開かれる関東地方知事会議の休憩時間中に6知事と話し合う予定。

2009/10/26 19:47 【共同通信】

372 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 11:07:58
> 前原国交相の25日の現地入りは結局、地元側の都合で流れた

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000600910270001
揺れる やんば館
2009年10月27日

 八ツ場ダム(長野原町)の建設中止問題をめぐり、建設推進をPRしてきた広報センター「やんば館」の
展示方法が揺れている。民主党衆院議員らの指摘で一度は展示見直しに着手したが、前原誠司
国土交通相の現地入り前に地元住民らを刺激したくないとの意図で元に戻された。

 やんば館はダム建設のPRのため99年に開館した。前原国交相の中止表明以来、これまでの数倍の
来館者が訪れ、一躍「観光名所」になった。

 「いま長野原町では早期完成を目指して八ツ場ダムの建設が進められています」。やんば館に入って
すぐのところに、完成後のダム周辺の模型と、空撮写真のパネルが掲げられている。

 21日、現地視察に訪れた川内博史・衆院国土交通委員長(民主)らの一行は、このパネルに違和感を
持った。「大臣が中止を表明したのに、建設を前提とした展示はおかしいんじゃないか」。川内氏はその場で
国交省の馬淵澄夫副大臣に電話で連絡を取り、改善を求めた。その結果、国交省八ツ場ダム工事事務所
は22日、いったんパネルを取り外し、町内の同事務所へ持ち帰った。

 だが、県幹部によると、前原国交相の現地入りを県へ打診してきた国交省の三日月大造政務官が
「展示内容は変えないことにした」と伝えてきたという。

 「地元の心情を考え、現時点で展示を変更する必要はない」。23日、三日月政務官の指示でパネルは
元に戻されたが、前原国交相の25日の現地入りは結局、地元側の都合で流れた。仕切り直しの27日、
前原国交相は前橋市で開かれる関東知事会に出席する。

373 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 13:21:24
毎日では「中止ありきの姿勢を軟化」とあるが、私は朝日の見解に賛同で、他のダムも含めた
治水基準の見直しの表明だと捉える。
ただ、前原自身は川辺川や大戸川に比べて八ッ場の検証にはあまり関わっておらず、マニフェストに
八ッ場中止を掲げたのは別のグループであろうことも、推測できる。

http://www.asahi.com/politics/update/1027/TKY200910270243.html
八ツ場ダム、必要性を再検証 前原国交相、地元に配慮
2009年10月27日12時50分

 前原誠司国土交通相は27日の閣議後の会見で、中止を表明した八ツ場(やんば)ダム(群馬県)について、
見直しを進める全国のダムと同様、必要性を再検証する考えを明らかにした。中止が前提では対話には
応じられないとする地元住民に配慮した形で、膠着(こうちゃく)状態を打開するのが狙いとみられる。

 一方で、前原国交相は「中止の方向性は堅持する」とも表明。専門家によるチームを設けて、治水計画
の前提となる「200年に1度の雨量」を見直すことにも触れた。

 現在は、群馬県伊勢崎市の八斗島(やったじま)で毎秒2万2千トンの流量が基準とされているが、
八ツ場ダムが完成したとしても十数基のダムがなければ対応できないレベルの基準となっている。
前原国交相はこの治水の基準を下方修正して、八ツ場ダムが必要か否かを再検証する方針。

 前原国交相は中止を表明した八ツ場ダムや川辺川ダム(熊本県)以外のほかの国が進めるダムに
ついては予算編成の中で、事業の継続か中止か見直し作業を進めることを表明しており、八ツ場ダムに
ついてもこの見直し作業の中で再び検証する。

 利根川水系では、八ツ場ダム以外にも栃木県で国交省が建設中の湯西川ダムや、水資源機構の
思川(おもいがわ)開発(南摩ダム)の事業があり、治水基準の見直しは利根川水系全体のダム計画
見直しにも影響を与える。

 前原国交相は27日午後の関東知事会で、八ツ場ダムに参画してきた6都県の知事に、こうした考えを
説明し、理解を求める方針。

 前原氏が就任直後に中止を表明したため、地元住民は「中止ありきでは話し合いに応じられない」として、
国交省との意見交換を拒絶している。前原氏は会見で「再検証のプロセスを通じて、地元と意見交換
できる状況をつくりたい」と述べた。


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091027k0000e010052000c.html
八ッ場ダム:前原国交相「再検証する」

 前原誠司国土交通相は27日、中止を明言した八ッ場(やんば)ダム(群馬県)について、全国で見直し
を進めているダム事業の一つとして「再検証する」と明らかにした。中止ありきの姿勢を軟化することで、
地元住民との意見交換ができる状況作りをしたい考え。前原国交相は「マニフェストに掲げた方針は
堅持する」と述べる一方で「予断を持たずに再検証する」とも述べ、検証の結果、中止の方針が転換する
こともありうる。

 閣議後会見で明らかにした。同日午後に前橋市で開かれる八ッ場ダム関係6都県の知事との
意見交換でも同様の方針を伝える。

 会見で前原国交相は八ッ場ダムを再検証する理由を「マニフェストに掲げた方針は堅持したい。ただ、
地元と話ができない。打開しないといけない」と述べた。そのうえで「予断を持って再検証するわけではない。
再検証の結果として、いろんな議論が出てくる可能性はあるが、マニフェストの方針は堅持し、検証の
過程で住民にご納得いただけるように説明したい」とした。

 最初に中止を表明した点については「政治とは、中止表明して現状があり、こちらが是正策を考えると
いうこと。間違っているとは思いません」などと述べた。

 前原国交相は水系ごとに定められているピーク時の流量が過大なため「ダムを造り続ける方便に
なっている」とも述べた。現在進めているダム事業見直しの結果、凍結となったダムがある水系については
「ピーク時の流量も含めて再検証する」とも述べ、全国で治水行政が転換する可能性にも触れた。【石原聖】

374 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 13:22:45
>>367
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091027k0000e010050000c.html
泡瀬干潟:しゅんせつ工事の入札取りやめ 前原担当相

 前原誠司沖縄・北方担当相は27日午前の記者会見で、沖縄市沖で国、沖縄県、市が進める泡瀬干潟
埋め立て事業を巡り、現在進んでいる1期工事の護岸工事が29日に終わることを受け、入札公告していた
しゅんせつ工事の入札を取りやめることを明らかにした。

 前原氏は就任直後の9月、1期工事を中断、2期工事は中止する方針を表明。東門美津子市長に対し、
事業費差し止めを命じる控訴審判決を受けて再考するよう求めたが、県、市は上告を断念する一方、
新たな土地利用計画を策定して埋め立てによる事業を継続する方針を示していた。

 前原氏は会見で「護岸工事は29日に終わるので、これで工事はすべて止まることになる。入札公告を
しているしゅんせつ工事は入札を取りやめる」と明言。その上で事業を中止するかどうかについては
「(市による新たな)事業計画が明確に示された段階で判断をしたい」と述べるにとどめた。【西田進一郎】

375おま天:2009/10/27(火) 17:20:13
>>368
もともと彼は保守新党に行こうとしてた経緯もありますしね。

376とはずがたり:2009/10/27(火) 18:38:23

沖縄や瀬戸内はダムが足りないのでは?八ッ場なんかにカネ掛けてる場合ではない。

県内ダム貯水率65・5%まで回復 奥では雨量110ミリ2009年10月27日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-151892-storytopic-1.html
県内10ダム貯水率

 沖縄本島地方は台風20号などの影響で、25日から26日朝にかけ、まとまった雨が降った。26日午後5時半現在、24時間雨量の最大値は、国のダムが集中する本島北部の国頭村奥で110ミリ、同村国頭で86ミリだった。その影響で26日午前零時現在、県内10ダムの貯水率は65・5%まで上昇した。
 このほか、降雨量が多かったのは、うるま市宮城島で105ミリ、沖縄市胡屋で100ミリ、南城市糸数で97・5ミリ、那覇で89・5ミリを記録した。

◆阿嘉、慶留間の断水時間を短縮/大雨で貯水率回復
 【座間味】深刻な水不足が続き、隔日24時間の給水制限を実施している座間味村の阿嘉、慶留間の両島は26日午後8時から、給水制限の時間を夜間12時間に短縮した。台風20号による大雨で阿嘉ウタハ堰(ぜき)の貯水率が68・7%まで回復したため。一方、座間味ダムの貯水率は16・4%と厳しい状況が続いているため、座間味島は隔日24時間の給水制限を継続する。

377 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 20:56:50
産経の写真を見ると(小さいけど)馬淵と三日月が同行したのかな。
これはいいこと。
> 全国のダム整備計画の前提になっている水系ごとの洪水ピーク時の流量想定を見直す考えを示した。
> 近く設置する専門家チームが、こうした見直しの基準を作ることも明らかにした。

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009102701000060_Main.html
国交相「代替案を示す」 八ツ場ダムで6知事と初会談

 前原誠司国土交通相は27日、建設中止を明言した八ツ場ダム(群馬県)をめぐり、事業費を負担している
流域6都県の知事と前橋市内で会談し、治水、利水の両面でダムの必要性を再検証し、ダムに頼らない
代替案を示すと表明した。6知事がそろって前原氏と会うのは初めて。

 これに先立ち、前原氏は27日の閣議後の記者会見で、全国のダム整備計画の前提になっている水系
ごとの洪水ピーク時の流量想定を見直す考えを示した。近く設置する専門家チームが、こうした見直しの
基準を作ることも明らかにした。

 会談で前原氏は八ツ場ダムについて「マニフェスト(政権公約)に書いた(建設中止の)基本方針は
堅持する」と表明。その上で「徹底的に情報公開し、知事から意見を聞く。しっかり再検証して最終的な
結論を得る」と述べ、理解を求めた。

 これに対し上田清司埼玉県知事は「メリット、デメリットを考えないまま(中止を)決めた」と前原氏を
批判し、建設推進を要望。森田健作千葉県知事は「一度、中止を棚上げしたら地元の人たちも(前原氏
との話し合いに)出やすくなる」と中止撤回を提案した。

 大沢正明群馬県知事は会談後の記者会見で、前原氏について「中止ありきの姿勢からは後退した」と
評価した。

 ダム建設をめぐっては、前原氏が9月16日の就任直後から民主党の政権公約通りに中止を明言。
10月2日にはダム本体工事の入札を中止した。

 これに対し事前の説明や意見聴取がなかったこともあり、ダムの事業費を負担する6都県の知事は
「一方的だ」と反発。19日には、新政権が「地域主権」を掲げるのであれば地元や関係都県の考え方を
尊重し、「中止方針を白紙に戻す」ことなどを求める共同声明を発表していた。

(初版:10月27日6時11分)


http://sankei.jp.msn.com/photos/politics/policy/091027/plc0910272007024-p1.htm
八ツ場ダムの建設中止を表明した経緯などについて、6都県の知事と会談する前原国交相(奥中央)=27日午後1時18分、前橋市内のホテル

378 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/27(火) 23:47:48
>>355
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009102700200&genre=A2&area=S00
「流域自治会議」自主的に前に進める
嘉田知事

 滋賀県の嘉田由紀子知事は27日の定例会見で、京都、大阪両府知事とともに前原誠司国土交通相に
提案した「流域自治会議(仮称)」について、「自主的に段階を進めることが大事で、準備会から出発したい」
と述べ、準備会設置に向け両府知事との協議を始める意向を示した。

 嘉田知事は、提案に前原国交相が慎重姿勢を示したことに対し、「河川法改正も必要で、慎重になる
のは当然」と理解を示したうえで、「国にも理解をもらい、下流の京都、大阪両府とも相談し、できるだけ
早く始めたい」と述べた。メンバーに学識者や河川行政の担当経験者、住民代表らを加える考えも示した。

 また、大戸川ダム建設をはじめ河川政策で意見の異なる大津市に対しても「流域自治会議は市町を
含め、川のことを自分たちで考えようというもの。大津市にも災害対策、水害対策は考えてもらわなければ
いけない。より主体的になってほしい」と理解を求めた。

379神奈川一区民:2009/10/28(水) 01:03:08
>>376
やはり、離島には必要ですかね?小豆島の内海ダ
ムは必要ですかね?まさの氏のHPには必要ない
と掲載されていますが、実際のところどうでしょ
うか?

380 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:12:58
> ダムに頼る(治水利水をつづける)ならさらに何基かのダムを造らないといけない。ゲリラ豪雨と干ばつ
> という両極端の中で、治水利水は今まで通りの考えでいいのか。水利権を含めて利水のあり方も
> 内閣全体で見直さないといけない。

> 科学的根拠と言われるものは国交省河川局が出したものに基づいている。われわれはそうした
> “科学的”根拠に乗らない

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091028/CK2009102802000124.html
八ッ場ダム問題 国と6知事 思惑が交錯
2009年10月28日

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止を明言した前原誠司国土交通相は二十七日、建設推進
を求める流域六都県の知事と会談した。ダムの必要性を再検証する方針を打ち出し、知事側からは評価
の声が上がった一方、前原国交相はあくまで建設中止を貫く姿勢をにじませ、両者の思惑が複雑に交錯
する約五十分の初顔合わせとなった。主なやりとりは次の通り。

 前原国交相 マニフェストに書かれた八ッ場ダムの基本的な方針は堅持しつつも、単なる中止ではなく、
皆さんが懸念している治水利水について再検証をしっかりしたい。できるだけダムに頼らない治水利水の
あり方への理解を得るための調査にしたい。この再検証は予断をもって行わない。ダムありきでアリバイ
づくりのためでない。徹底的な情報公開をして意見をもらい、最終結論を得たい。

 大沢正明群馬県知事 今もダム中止を撤回してほしい。治水利水の必要性を、公開の場で透明性の
ある議論をしてほしい。一九八一年と九八年に群馬で大きな水害があり、しっかり検証してもらわないと
群馬を守れない。
 長野原や吾妻の人は大臣と真剣に話し合いたいと思っている。しかし、大臣があまりに早く「マニフェスト
にあるから中止」と発言したばかりに地元がかたくなになった。再検証の中に、八ッ場ダムを位置づけて
ほしい。生活再建事業は遅滞することなく進め、地元が未来を描けるような政策をお願いします。

 石原慎太郎東京都知事 治水利水について徹底的に検証するということは、結果によって中止を中止
することもあり得るか?

 前原国交相 ダムに頼らない治水利水の流れの中で代替案を示す。透明性を高め、皆さんが納得
できる議論をする。

 石原知事 日本の首都圏の利水は経済活動に影響がある。九六年には首都圏で百十七日間取水
制限した。国民生活に大きな影響を与えたことも検証してほしい。「コンクリートから人へ」は言葉として
美しい。自民党政治がやってきた公共事業に必ずしも私は賛成でなかった。しかし、八ッ場ダムがない
ことで治水利水いろんなことが起きている。異常気象や過去の事故を踏まえ、首都圏の治水利水を
正確に検証してほしい。

 上田清司埼玉県知事 無駄な公共事業をやめるとか、ダムに頼らない治水利水は基本的方向として
賛同する。ただ八ッ場ダムは必要。九六年の取水制限はダムがあれば十七日で済んだ。何より訴えたい
のは堤防強化は天文学的な金額がかかる。リスクを少しでも減らすのが大臣の立場だ。

 森田健作千葉県知事 大臣が地元と話をできないのは残念。現地で「やり方が納得いかない」という
声を聞いた。中止を一度棚上げにしたら、地元の人も出やすくなると思う。

 橋本昌茨城県知事 総選挙で国民は民主党のマニフェストまるごと受け入れたのでなく、トータルで
自民よりは良いと判断した。結論ありきでなく施策を検討してほしい。

 福田富一栃木県知事 コンクリートから人へという理念は賛成。カスリーン台風のような地獄が二度と
あってはならない。早く代替案を示してほしい。

 前原国交相 貴重な意見をいただいた。大沢知事らから話のあった現地の住民への中傷は私も怒りを
持っている。住民は政権交代による政策変更の被害者だ。八ッ場ダムができても、ダムに頼る(治水利水
をつづける)ならさらに何基かのダムを造らないといけない。ゲリラ豪雨と干ばつという両極端の中で、治水
利水は今まで通りの考えでいいのか。水利権を含めて利水のあり方も内閣全体で見直さないといけない。

 上田知事 (民主党は)検証を十分にしないで中止を決めた。大臣はマニフェストに沿って中止と言うだけ。
科学的な理由がない。

 大沢知事 住民は五十七年苦しんできた。住民は誰もダムを造ってほしくなかった。国策で造ることに
なったことを大臣は認識してほしい。

 前原国交相 科学的根拠と言われるものは国交省河川局が出したものに基づいている。われわれは
そうした“科学的”根拠に乗らない。大沢知事の発言は重く受け止める。(再検証の)進ちょく状況は
それぞれの知事に説明したい。

381 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:16:09
朝日は>>380で抜粋した、ゲリラ豪雨や水利権の発言に注目。

http://www.asahi.com/politics/update/1028/TKY200910270491.html
脱ダムへ全国共通基準 国交相、治水・水利権見直しへ
2009年10月28日2時54分

 前原誠司国土交通相は27日、ダム建設を前提とした従来の治水基準や、川から取水する権利
(水利権)のあり方を見直す方針を明らかにした。近く有識者会議を発足させ、全国の河川に共通する
見直しの新基準づくりに着手する。来年度予算の編成作業の中で、この新基準を個別事業にあてはめて
いく方針で、全国のダム計画に影響を与えることになる。

 27日の関東知事会で、前原国交相は八ツ場(やんば)ダム建設に参加する6都県の知事に対し、
今後、八ツ場ダムの必要性を全国のほかのダムと同様に再検証する方針を説明した。

 再検証のための治水基準について、前原国交相は国の中央防災会議がゲリラ豪雨対策で「1千年に
1度」の洪水も想定している点に触れ、「こうした考え方ではダムを永遠に造り続けなければならない。
どこに基準を置いて河川整備をやっていくのか根本的に見直したい」と語った。

 利水でも、ダム建設に参加しない自治体には国が水利権を認めない今の制度に触れ「見直しも必要
ではないか」と述べた。

 治水基準と水利権はいずれも従来の河川行政の根幹ともいえる基本原理で、前原国交相は「河川
整備のあり方の哲学そのものを変えていく」と説明した。

http://www.asahi.com/politics/update/1028/images/TKY200910270493.jpg
八ツ場ダムに関する意見交換後、握手する前原国交相(右)と大沢正明群馬県知事=27日午後2時12分、前橋市、細川卓撮影
http://www.asahi.com/politics/update/1028/images/TKY200910270492.jpg
八ツ場ダムに関する意見交換後、握手する前原国交相(左)と石原東京都知事=27日午後2時12分、前橋市、細川卓撮影

382 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:20:18
> 再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」とし、山の保水能力
> 改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で必要になる護岸工事など
> トータルコストも算出して比較する。

> ダムに頼らない治水方法や新しい基準の策定によって、八ッ場ダム整備事業が「不要」と判断される
> という自信の表れにも見える。

http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20091028&newstype=kiji&genre=3
2009年10月28日付の1面トップの記事

◆142ダムの再検証へ専門家チーム/「基本高水流量」を抜本見直し

 前原誠司国土交通相は27日、全国のダム事業の再検証に当たっての基準づくりに向けた専門家チーム
を立ち上げる考えを示した。現在のダムなど河川整備の基準となっている「基本高水流量」の見直しを進める。
あわせて、ダムに頼らない治水の観点による新しい河川整備方法の検討も進める。検証作業には、
これまで中止する考えを示していた八ッ場ダム整備事業も組み入れ、142事業を対象とする。

 現在のダムなど水系内の治水事業を計画する際の基準となっているのは、河川の各地点でのピーク時
の流量である「基本高水流量」で、例えば利根川水系では群馬県の八斗島の基準点で1秒間に
2万2000m3の流量をピークとして河川整備を進めている。

 前原国交相は、基本高水流量を基準としていることについて「ダムをつくり続けるための方便だ」
「この前提が変わらなければ、結果としてダムをつくるという話になる」として専門家チームで抜本的に
見直す考えを示した。再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」
とし、山の保水能力改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で
必要になる護岸工事などトータルコストも算出して比較する。「河川整備の手法を見直す中で、トータル
として河川に関係する公共事業費を大きく圧縮したい」とした。

 再検証の対象には、これまで「マニフェスト(政権公約)で中止という方針が示されている」ことを理由に
中止方針を早々に表明していた八ッ場ダム整備事業も組み入れる。いわば“特例除外”されていた八ッ場
ダム整備事業を、ほかの141のダム事業の検証作業に組み入れ、「予断を持たず再検証する」と路線
変更を強調することで、前原国交相との直接対話を拒否していた地元住民が軟化することに期待を寄せた。

 ただ、「マニフェストの中止方針は堅持する」考えで、八ッ場ダム整備事業の中止方針を撤回してはおらず、
ダムに頼らない治水方法や新しい基準の策定によって、八ッ場ダム整備事業が「不要」と判断されるという
自信の表れにも見える。

 再検証のスケジュールも、不透明な面が否めない。すでに財務省に提出した2010年度の予算概算要求
では、ダム事業を含む河川局の予算が盛り込まれている。前原国交相は年内に予算概算要求に盛り込む
事業の仕分けをする考えだが、ダム事業の再検証作業のスケジュールは「まだ決めていない」

 「年内に10年度予算に盛り込むダム事業の推進、見直し、凍結の仕分けをし、凍結を決めたものはピーク
流量のあり方を含め、良いかどうか、考える」としていることから、来年度予算に盛り込むかをまず決め、
凍結となった事業を再検証する流れが想定される。ただ、予算概算要求の事業仕分けに当たっての基準
が明確になっていないため、再検証と概算要求の事業仕分けの関係性が今後、注目されそうだ。

383とはずがたり:2009/10/28(水) 14:41:52
ダム撤去、自然回復へ…群馬・みなかみで工事開始 (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_dam__20091028_3/story/20091028_yol_oyt1t00009/

 群馬県みなかみ町を流れる赤谷川支流の茂倉沢で、治山用の「2号ダム」の撤去工事が始まった。

 自然の営みを回復する目的で治山ダムを撤去するのは、全国的にも珍しいとされる。林野庁関東森林管理局と日本自然保護協会、地元住民らでつくる地域協議会が協力し、2004年から進めている「赤谷プロジェクト」の一環で、今後は、ダム周辺での生物の種類や土砂の流量などの変化を調査し、今回の撤去の効果を判断し、計画の参考にする予定だ。

 撤去されているのは、茂倉沢に建設されたダム17基のうち、下流側から2か所目にある「2号ダム」(幅約28メートル、高さ約9メートル)。1962年に完成した。7年前に一部が破損して土砂をためる機能が損なわれたため、試験的にダムの中央部をなくして水流を回復させ、魚などの生物が往来できるようにする。撤去部分はV字型で、幅は、上部で8・6メートル、底部で3・2メートル。

[ 2009年10月28日10時25分 ]

ダム撤去、自然回復へ みなかみ・茂倉沢で工事開始
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20091027-OYT8T01408.htm
撤去作業が行われている2号ダム(27日)

 みなかみ町を流れる赤谷川支流の茂倉沢で、治山用の「2号ダム」の撤去工事が始まった。自然の営みを回復する目的で治山ダムを撤去するのは、全国的にも珍しいとされる。林野庁関東森林管理局と日本自然保護協会、地元住民らでつくる地域協議会が協力し、2004年から進めている「赤谷プロジェクト」の一環で、今後は、ダム周辺での生物の種類や土砂の流量などの変化を調査し、今回の撤去の効果を判断し、計画の参考にする予定だ。

 撤去されているのは、茂倉沢に建設されたダム17基のうち、下流側から2か所目にある「2号ダム」(幅約28メートル、高さ約9メートル)。1962年に完成した。7年前に一部が破損して土砂をためる機能が損なわれたため、試験的にダムの中央部をなくして水流を回復させ、魚などの生物が往来できるようにする。撤去部分はV字型で、幅は、上部で8・6メートル、底部で3・2メートル。

 現場では、重機が堤体の中央部を切り取るように壊し、できたがれきの山を移動させるなどし、26、27の両日で、取り崩しはほぼ終了。この後、数日かけ、壊れた堤体の表面を滑らかに削る作業などを行う。約200メートル下流では、土砂が流れる量を調整するためのコンクート製の構造物「保全工」を建設しており、今年度中に完成するという。

 赤谷プロジェクトでは、赤谷川流域周辺の国有森約1万ヘクタールの生物多様性を復元し、生態系管理を試みる。
(2009年10月28日 読売新聞)

384 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 15:50:32
http://www.mbs.jp/voice/special/200910/27_24613.shtml
■「ダムに群がる巨大組織へ」 2009/10/27 放送

 鳩山新政権発足で、ダム事業のあり方が、大きく方向転換した。
 時代の変化で必要性が薄れてきたダム事業。
 それでも止められなかった背景に、ある巨大組織の存在がある。
 毎年800億円の税金が注ぎ込まれる組織の実態を取材した。

 群馬県の八ツ場ダムをはじめ、全国の48ダムの建設中止・凍結を打ち出した前原国土交通大臣。
 <前原誠司国土交通相>
 「平成21年度内に用地買収や本体工事などの各段階には新たに入らない」

 しかし、長年ダム計画に翻弄されてきた地元の反発は強い。
 <群馬・長野原町民>
 「こんな非民主的なやり方はない」
 「長野原の住民は全く無視されている」

 鳩山新政権発足以降、注目を集めるダム事業。
 なぜダム建設はこれまで止まらなかったのか。
 VOICE取材班がダム事業を進めてきた巨大組織の実態を調べるうちに、ある天下り法人の問題が
浮かび上がってきた。

 三重県名張市。
 淀川の上流に位置する川をせき止め、あるダムが建設された。
 「比奈知ダム」。
 淀川水系に7つあるダムの一つで、治水や利水、発電などがその目的だ。

<記者リポート>
 「こちらは1999年に完成しました、淀川水系でも比較的新しい比奈知ダムです。1,840万トンもの
水を貯水することができます」

 実はこのダム、管理しているのは国土交通省ではない。
 「水資源機構」という独立行政法人だ。

 「水資源機構」とは、高度成長期、水不足を解消するため「水資源開発公団」として発足。
 全国に22のダムを建設し、その後の維持管理も一手に握る巨大組織だ。
 職員はおよそ1,600人。
 常勤役員7人中5人は、やはり、国交省などの天下り官僚で、理事長の年収は2,048万円。
 職員全体の平均給与も国家公務員より15%も高い。

 <法政大学 五十嵐敬喜教授>
 「水資源公団ですけども国土交通省河川局の別の一家。親戚。ダムだけで食べてる専属の一族ですから、
ダムがなくなると全部ほろびるんですよ」

 国から機構に投入されている補助金は、毎年800億円。
 その目的はダムの建設だけではない。
 ダムを「維持・管理」していくにも巨額の費用がかかるからだ。
 一つのダムを管理するのに使われる費用は、毎年6億円から7億円。
 機構は、それらの多くを「外注費」、つまり、業務の民間委託費に使っているという。
 たとえば、ダムから水を川に流す「水門設備」の点検は外部に委託している。

 <水資源機構職員>
 「年点検はこういう機械をメンテナンスしてくれるところに請負いで出しています。自分たちだけでは
見きれてないですので」


 外部委託は機械の点検だけではない。
 ダム管理事務所の、公用車の管理と運転業務。
 庁舎の夜間の守衛・連絡業務。
 果ては、職員食堂の「まかない」にいたるまで、幅広い業務を外注していた。
 機構の職員は、ダムの日常操作と長期的な修繕計画を作るので忙しいという。

 <職員>
 「いろいろやることが多すぎて、人が足りない」
 (Q,アウトソーシングしないと追いつかない?)
 「追いつかないですね」

385 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 15:50:59
 ところが、こうした業務の入札記録を調べてみると、奇妙な事実に突き当たる。
 ある特定の会社が多くを受注しているのだ。
 「アクアテルス」という会社だ。

 さきほど、機構職員が日常点検をしていた水門設備も、月例の点検に関しては、「アクアテルス」が
受注していた。
 公用車の管理運転業務も「アクアテルス」、ダム管理事務所の夜間の守衛も「アクアテルス」。
 そして職員食堂のまかない業務までもが「アクアテルス」が受注していた。
 「アクアテルス」はこれらを含め、水資源機構から去年1年間、44億円分の業務を受注していた。
 この会社の売り上げの9割近くをしめるという。

 では、「アクアテルス」とは一体、どんな会社なのか。
 <記者リポート>
 「水資源機構本社が入居しているビルから目と鼻の先にありますこちらの建物に、機構から多くの役職
員が再就職しているアクアテルスの本社が入居しています」

 「アクアテルス」、旧社名「水の友」。
 社員108人中24人が水資源機構のOB、役員も8人全員が機構からの再就職者が占める、典型的な
「天下り企業」だ。
 天下りの問題について取材を申し込んだところ、アクアテルス側は「機構OBが在職していることと、
業務の受注は全く関係がない」と文書できっぱりと否定した。

 ところが、入札記録をさらに調べてみると、不可解な実態が見えてくる。
 「アクアテルス」が機構から受注した業務の多くが一般競争入札にもかかわらず、この会社だけが
入札に参加していたのだ。
 「物品・役務の提供」では2008年度、アクアテルスが受注した181件中156件、実に86%が1社
だけの入札だった。
 つまり、競争なく受注していたことになる。

 機構のダム建設予定地を視察した尾立源幸議員も次のように指摘する。
 <民主党 尾立源幸議員>
 「1社だけの一般競争入札は競争入札とは言えません。ある特定の会社を競争入札で業務を発注したい
がために、何かそこに様々な条件をつけてるんではないか」

 一体、これはどういうことなのか。
 機構本社を訪ね、理事に直接、疑問をぶつけた。
 <水資源機構 青江淳理事>
 (Q,一般競争入札にしたとたんに、アクアテルス1社応札になっている)
 「一般競争入札の結果ですので、発注者としては知るすべがない」

 ところが、入札にはさらに不可解な点がある。
 実は、これらダム関連の業務は、3年前までは指名競争入札だった。
 入札には、複数の指名業者が参加。
 しかし、「アクアテルス」が落札したものを見ると、予定価格を下回っているのが、アクアテルス1社で
ある入札がことのほか多い。
 2006年度はおよそ6割にのぼっていた。
 そして、その翌年、一般競争入札になったとたん、他の業者の姿がなぜか入札から消えた。

 <青江理事>
 (Q,予定価格下回ってるのはアクアテルス1社だけ、これは不自然ではないですか)
 「不自然と言われるのは、たとえば予定価格より上で応札した社がなぜその価格で入れたのかと。
発注者である私たちが知るよしは正直ありません」
 (Q,理事としてはなぜだかわからない)
 「はい、今の時点では」
 (Q,不自然じゃないかと思ったことはないんですね?)
 「不自然…」

 理事からは、かんばしい答えは返ってこなかった。
 水資源機構とダム関連の業務を受注し続ける天下り先企業。
 今、ダムをめぐるこうした組織のありかたが問われている。

386チバQ:2009/10/28(水) 22:26:58
>>367>>374
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000910280004
どっちつかず 批判/泡瀬埋め立て
2009年10月28日

 沖縄県沖縄市で国、県、市が進める泡瀬干潟の埋め立て事業で、仲井真弘多知事と東門美津子市長は26日、それぞれ記者会見し、予算支出の差し止めを命じた福岡高裁那覇支部の判決を受け入れ、上告を見送る考えを明らかにした。一方で両氏は、市が今年度中に新たな土地利用計画を策定した上で、埋め立てによるリゾート開発を継続する方針を示した。


 前原誠司沖縄担当相は控訴審判決や地元の対応を踏まえて事業継続の是非について結論を出す方針でおり、政府の判断が今後の焦点となる。


 15日の控訴審判決は、埋め立て後の土地利用計画の全容が明らかになっていないことを理由に、「現段階では経済的合理性が認められない」と県、市に予算支出の差し止めを命じた。一方で、計画の見直し作業や埋め立て免許の変更に必要な調査費と人件費の支出は適法だと認めていた。判決文の解釈により、県と市は、経済的合理性のある土地利用計画を新たに策定し、埋め立て免許を変更すれば、事業継続は可能だと判断した。


 東門市長は会見で「問題は複雑で、すべての人が納得できる解決の方策を見つけることは困難」としたうえで、「より具体的な計画策定の作業が必要であると司法は示した。いま市が取るべき道は、新たな計画を策定すること。(着工済みの)1期工事は沖縄市のために活用していきたい」と述べた。また、未着工の2期工事については中止する方針を示した。


 仲井真知事も、嘉手納基地など米軍基地が沖縄市の面積の約3割を占めている現状に触れ、「人口では県内第2の市でありながら、産業に元気が出にくい。その理由の一つに空間の制約がある。(埋め立て地は)次のビジネスを考えるうえで十分な空間。活用していく方法を考えていくべきだ」と継続の必要性を強調。「県民や関係者の納得が得られるように(計画の)修正をし、完成に向けてトライしたほうがいい」と述べ、観光振興のための開発にあらためて意欲を示した。


 市は、経済的合理性の根拠を明示した新たな土地利用計画を今年度中にまとめる意向だ。その上で、埋め立てを担う国と県の免許が変更されるのを待って、事業を再開し、継続したいという。東門市長は近く上京し、前原担当相に事業継続への理解を求める。


 同事業は、泡瀬干潟を含む187ヘクタールを埋め立てて人工島を造り、ホテルやビーチ、商業施設などの並ぶリゾート地として開発する計画。1期工事(約96ヘクタール)はすでに60ヘクタール分の外周護岸が完成した。今年1月から本格的な埋め立てが始まったが、一審で県と市が敗訴したことなどを受けて4月以降、工事は一時中断している。

387チバQ:2009/10/28(水) 22:27:25
 控訴審でも「経済的合理性がない」と断じられた泡瀬干潟の埋め立て事業。沖縄県と沖縄市は上告を見送る一方で、事業継続の方針を明らかにした。事業中止を求めてきた原告らは「判決を都合よく解釈するな」。上告を望んできた推進派は「本当に進める気があるのか」。止まらない公共事業をめぐり、賛否両派の間で反発と不信が広がる。


 訴訟の中心になった「泡瀬干潟を守る連絡会」。県と市の上告断念を受けて「私たちは勝利した」との声明文を発表したが、メンバーの表情は晴れない。


 共同代表の小橋川共男さんは「経済的合理性がないという司法判断が確定すれば、計画はご破算のはず。上告断念なら、事業ストップということではないのか。上告しないで、国に埋め立てを続けてもらいたいというのは虫が良すぎる」と県と市を批判した。


 小橋川さんは、南西諸島最大といわれる泡瀬干潟の生き物をカメラで追いかけてきた写真家でもある。「護岸の内側にはまだ生き物たちが生きているはず。早く護岸を撤去して、干潟を元の姿に戻してほしい」


 前川盛治事務局長も「判決の一部を有利に解釈して、事業を進める根拠にしようというのはとんでもない話だ」と憤った。反対運動を自ら立ち上げ、事業の中止を訴え続けてきた前川さんは、高裁判決をだれよりも喜んだ1人だ。


 「無駄な公共事業はやめたいというのが新政権の方針。(政府が)当然中止という判断をすると期待している」と、前原誠司沖縄担当相の決断に望みをかけた。


 推進派が多数を占める沖縄市議会。東門美津子市長から4時間近く説明を受けたが、上告を望んでいた市議からは「(もう一方の事業主体である)国が(県や市の方針に合わせて)埋め立て免許の変更申請をする保証があるのか」「本当に推進するつもりがあるのか」と批判の声が相次いだ。


 これまで推進派は、米軍基地に依存する地域経済から脱却しようと、リゾート開発にかけてきた。政府が「無駄な公共事業」の見直しを掲げる中、その危機感は強い。推進派議員連盟の瑞慶山良一郎市議は「責任放棄だ。推進する意思があるとは思えない。上告しなければ、前原大臣の決定で中止にされてしまいかねない」と反発した。


 東門市長の任期は来年5月まで。どっちつかずの結論に、市議からは「市長選を意識したのでは」との声も漏れた。

388とはずがたり:2009/10/29(木) 09:55:59

【検証・八ツ場ダム】(1)「説明なし」「政治問題化」に戸惑う地元
2009.10.28 20:48
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091028/plc0910282057019-n1.htm

1都5県知事と国土交通大臣の話し合い後で、取材陣の質問に答える前原国土交通大臣=10月27日午後、群馬県前橋市1都5県知事と国土交通大臣の話し合い後で、取材陣の質問に答える前原国土交通大臣=10月27日午後、群馬県前橋市

 八ツ場(やんば)ダム建設予定現場の吾妻川上流。国の名勝「吾妻峡」へと連なる川原湯温泉街(群馬県長野原町)は、紅葉の見ごろを迎え、1年で最もにぎわいを見せている。

 ただ今年は、ダム予定地が“新名所”として、さらに客を呼ぶ皮肉な結果となっている。

 「『ニュースでやってた橋はどこですか』と聞いてくる人が増えた。案内所のようになってますよ」と、温泉街に唯一残る土産物屋を切り盛りする樋田ふさ子さん(80)。しわくちゃな笑顔の裏で、気持ちは不安でいっぱいだ。「中止って言われても…。こんな状況は想像だにしてなかった」

 発火点は、大臣就任直後に前原誠司国交相が発した一言だった。9月17日、午前0時過ぎ。官邸での就任会見を終えた前原氏は国交省に戻りこう語った。「八ツ場ダム工事は中止する。マニフェストを実行する」

 その瞬間から、八ツ場ダムは「政権交代」と「マニフェスト実現」の象徴として、全国的な関心を集めていく。

 地元の思いは複雑だ。なぜなら、構想が発表された昭和27(1952)年以来、地元はダム問題を、政治や思想性、イデオロギーの問題から切り離そう、切り離そうとしてきた歴史があるからだ。
     ×
 「いきなり土足で踏み込まれた気持ち」。電光石火の前原国交相の動きに、水没予定地の川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長(44)は憮然(ぶぜん)とする。「まったく地元への説明がない。中止の理由や論拠を説明しないのは、説明できないからではないかとも思ってしまう」とも。

 かつて地元住民らが組織した「反対期成同盟」の中心メンバーだった竹田博栄さん(79)は、突然の「建設中止宣言」に、半世紀前の光景を重ねる。当時も地元への説明の不十分さが、住民らの総反発を招く一因となった。

 「だが…」と竹田さん。「八ツ場の反対闘争は、地元の生活を守るための反対運動で、政治的、思想的な運動ではなかった」。反対運動がピークを迎えた昭和40年代は、成田空港整備に反対する農民と学生の反対運動の絶頂期と重なる。空港反対派の一部は、反国家権力闘争の構図を八ツ場にも見いだしていた。

 「昭和40年代、温泉街入り口に突然プレハブ小屋ができた。成田闘争の連中が建てたものだった。成田からきたヘルメット姿の集団が押しかけてきたことも」と竹田さん。だが地元は共闘を拒んだ。「成田のような流血の運動は拒否するというのが地域全員の認識だった」。流血の惨事なく、地域の未来を切り開いてきたことは地元の誇りだ。

 生活を守ることに特化した反対運動。昭和50年代半ばに国や県が提示した「生活再建案」を転機に、建設を受け入れていった。苦渋の決断だった。
     ×
 だが、ダムは完成(平成27年)目前にして、「政権交代」「マニフェスト実現」といった、地元住民が一線を画してきたはずの政治色を強く帯びていく。

 27日、ダム下流域の1都5県の知事らと面会した前原国交相は、「政権交代を機にダム事業のあり方を見直す」改めて「中止」を明言した。そんな前原国交相の姿勢に、中止撤回を求める知事側は「非民主的。現代の行政は情報公開と説明責任がポイントなのに…」(上田清司埼玉県知事)と反発を深めるばかりだ。

 野党となった自民党は2日に谷垣禎一総裁が現地訪問。「過去の経緯にもかかわらず、地元の声をまったく聞かず…」と開会中の臨時国会で追及する考えだ。

 28日現在、肝心の住民たちと前原国交相の話し合いは実現していない。民主党のマニフェストの冒頭。「生活のための政治」の言葉が躍ることが、住民にとっては皮肉だ。

 政治問題化したことで、にぎわいを見せる川原湯温泉。「さみしいよね」。樋田さんがつぶやく。
     ■
 マニフェストに沿って建設中止を表明した国交相。撤回を求める地元住民ら。八ツ場ダム問題がほぐれない。互いの考えや気持ちがどうすれ違っているのか−。現場の声を拾い、検証していくと、八ツ場に限らない政権交代の余波と課題が見えてくる。

389とはずがたり:2009/10/29(木) 09:56:28
>>388
まあ政治問題化した事による賑わいは必ず終熄する。何とか此を名湯川原湯のリピーターに繋げて欲しいと思うのだが。

390とはずがたり:2009/10/29(木) 16:17:29

ダム湖の名称「森吉四季美湖」に 森吉山
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091028g

 「第2回森吉山ダム ダム湖名称選定委員会」が27日、北秋田市のコンベンションホール四季美館で開かれ、同市に建設中の同ダム完成に伴い誕生するダム湖の名称を、「森吉四季美(しきみ)湖」に決めた。選定委の柴田信勝委員長は「多くの人に愛される湖になってほしい」と話している。

 選定委は、国土交通省森吉山ダム工事事務所をはじめ、同市、市観光協会や自然保護団体などの代表らで構成。ことし7月3日からダム湖の名称を公募、9月10日までに県内外から413点が寄せられていた。

 この日の選定委の冒頭、同工事事務所の佐藤清所長があいさつ。国交相のダム見直しに関連して「森吉山ダムは工事が最終段階に入っており、(ダムに水を貯める)試験湛水(たんすい)を含む本年度事業は計画通りに行う」などと述べた。

 全委員12人で応募作品を参考に名称を協議。地名である「森吉」と、四季折々の美しい場所という意味の「四季美」を合わせた「森吉四季美湖」に決定した。
(2009/10/28 12:21 更新)

391 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/29(木) 22:02:25
二風谷ダム:土砂で4割埋まる 計画を大幅超過

 日高管内平取町の二風谷ダムで上流からの土砂の堆積(たいせき)が進み、総貯水容量(3150万
立方メートル)の4割以上にあたる約1307万立方メートル(08年11月時点)に達していることが、
北海道開発局の調べで分かった。当初計画は、総堆積量を100年で550万立方メートルと想定していた。
98年4月の運用開始からわずか10年余りで、その2倍以上にも及んでいる。開発局は「安全性に問題は
ない」として、当面推移を見守る方針だ。【鈴木勝一】

 開発局河川管理課によると、二風谷ダムの建設計画にあたっては、流入する土砂の総堆積量を
他地域の既存ダムなどのデータをもとに試算した。しかし、台風などの影響で堆積するペースが想定より
大幅に速まり、03年には100年分の予測量を超える769万立方メートルに達した。

 このため、07年には予測量の上方修正を余儀なくされ、当初計画の2・6倍の1430万立方メートルに変更。
その後も流入はおさまらず、08年11月時点では約1307万立方メートルと予測量の91・4%となった。

 総貯水容量に占める割合は41・5%。開発局が管理する他のダム13基の中で最も高いのは十勝ダム
(84年完成)の3・7%、次いで桂沢ダム(57年完成)3・6%で、二風谷ダムの数値は突出している。

 これに伴い、ダムが貯めることのできる水の量は当初計画よりも減少。今後も堆積が続けば、土砂の
除去などの対策が必要になる可能性がある。しかし、河川管理課は「堆積した土砂の形態は、水を排出
するときに一緒に流れ出すと推定される。ダム本体の安全性に問題はないので、早急な措置は考えて
いない」としている。

 これに対し、新党日本代表の田中康夫衆院議員が今月23日に現地を視察した際に同行した今本博健
・京都大学名誉教授(河川工学)は「砂の流入が激しいためダムの治水機能は数年後に失われる」と
問題点を指摘した。

 二風谷ダムは国の直轄ダム。沙流川(全長102キロ)の利水や発電などを目的に「沙流川総合開発」
の一環として計画された。約20キロさかのぼった支流の額平川には、セットで計画された「平取ダム」が
建設中だが、前原誠司国土交通相は事業凍結を打ち出している。総事業費は1313億円。

毎日新聞 2009年10月29日 21時31分

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/images/20091029hog00m040002000p_size5.jpg
土砂の流入が激しい二風谷ダム。ダム湖に出来た浅瀬には雑木が茂っている
=日高管内平取町で、2009年10月21日、斎藤誠撮影。

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/images/20091029hog00m040001000p_size5.jpg
03年8月の台風で流木が流れ込み、埋め尽くされた二風谷ダム=大谷津統一写す

392チバQ:2009/10/30(金) 00:37:04
http://mainichi.jp/area/oita/news/20091029ddlk44010569000c.html
大分川ダム:釘宮市長「治水、利水面で必要」 /大分
 今年度中の建設段階の移行凍結が表明された国直轄のダム事業について、対象の大分川ダムがある大分市の釘宮磐市長は28日、「治水、利水の面から必要。横並びで見直すことになっても、(中止などの見直し対象には)入らないと思う」と述べた。

 また、毎年10月に公表してきた、市の今後5年間の財政状況中期見通しについて、策定・公表を遅らせる考えを示した。「政権交代で、推計の前提が変わろうとしており、自動車関連諸税の見直しなど国の財政方針を見極めたい」と述べた。【小畑英介】

393チバQ:2009/10/30(金) 00:44:16
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20091028-OYT8T01405.htm
《現場を歩く》成瀬ダム建設凍結
コメ農家落胆、水不足解消26年期待
 2年後のダム本体工事開始を前に、前原国土交通相が建設の一時凍結を宣言した成瀬ダム(東成瀬村)。反対する住民の声や環境アセスメント(影響評価)で時間を費やし、計画から既に26年。今度は政権交代の波に飲まれ、ダムを待ち望む農家は、落胆の色を隠さない。一方、建設反対を主張する市民団体は「中止に追い込む好機」と勢いづく。賛否渦巻く現場を歩いた。(川瀬大介)


 横手市の雄物川流域に広がる平鹿平野は、東北有数の穀倉地帯。しかし、この地区では、乾いた田んぼに水を引き込み、田植えの準備をする「代(しろ)かき」を行う毎年5月、決まって水不足に陥る。大量の水を必要とするのに、雄物川では賄いきれないのだ。さらに、水不足は雪解け水が減り、一段と水量が先細る夏まで続く。

 中でも、最も水不足が深刻なのは雄物川下流の大雄地区。約2ヘクタールの田んぼで「あきたこまち」を作る大友辰雄さん(66)は水路から流れる水を当てにせず、田んぼ脇4か所に設置した揚水機で地下水をくみ上げている。

 地下水は川の水に比べ水温が低く、稲の成育が遅れる欠点がある。揚水機1台10万円以上、維持費は月数千円で、すべて自己負担。水が豊富な地区の農家と比べて不公平感は否めない。

 上流から下流域へ車を走らせると、揚水機の数が次第に増えていくのが目に付く。流域を管理する雄物川筋土地改良区の伊藤和美事務局長によると、揚水機は少なくとも800個あるが、最近、地下水の水量も減っているという。

 流域の農家は、引き揚げた貴重な水を、水田から逃げないようにビニールを敷いたり、ブロックを置くなどの工夫をしながら、米作りをしている。

 国の減反政策から2年後にダム建設の話が持ち上がった。当初見込んだ受益農地は今、3分の2まで減少。平鹿平野では、約8000人の農家が1万50ヘクタールの水田で米作りに励んでいる。

 大友さんは言う。「先祖代々、私たちは水不足に苦しんできた。ダムに金がかかるのは分かる。なんぼ減反しても水が不足している現状に変わりはない」

 また、上流域の増田町で農家を営む沼沢武雄さん(77)も「この地区では9割の人がダム建設に賛成だ」と語気を強めた。

394チバQ:2009/10/30(金) 00:44:39
      ◎

 成瀬ダムは、農業用水を主目的に、洪水の被害軽減や飲料水も供給する「多目的ダム」として1973年、県が予備調査を始めた。ダムの規模や技術面の関係などで91年から国の直轄事業に変更。計画では2011年度にダム本体の工事を開始する予定だった。流域ではダムの完成を前提にした動きも既に出ている。

 雄物川水系の成瀬川や皆瀬川では、総事業費約60億円をかけて平鹿平野の用水路へ川の水を流す「頭首工」の改修工事が進む。その一つ皆瀬頭首工は、今年度中に完成する見通しだ。

 大仙市ではダム完成後、水量が増えることを見越して雄物川の暫定放水水利権を獲得。既に南外、刈和野、大沢郷の3地区に住む住民約9000人に水道水を供給。この3地区は元々、地下水や沢水を利用していたが、水質が悪い上、水量が少なく、水道水の安定供給が難しかった。市水道局は「ダムが中止になれば別の方法を考えなければならない」と当惑気味に話した。

 ■反対派は歓迎 今こそ「緑のダム」

 「成瀬ダムは無駄な事業。中止に向けて、あらゆることをやっていきたい」。横手市内で25日に開催された「成瀬ダム問題全国集会」で、「成瀬ダムをストップさせる会」の奥州光吉代表は、こう宣言した。

 集会には、ダム事業の見直しを求める全国組織「水源開発問題全国連絡会」(水源連)のメンバーら約60人も招き、建設現場や水没予定地に案内、反対運動の機運を盛り上げた。

 ストップさせる会は、横手市や東成瀬村など約40人で構成。雄物川中流域の水田2・3ヘクタールで米作りをする奥州代表を含め、数軒の稲作農家も加わっている。

 会は減反が進んでいることや、莫大な税金が投入されることなどに疑問を呈す。予定地一帯の森林を活用した「緑のダム」のモデル地区にしたい考えだ。

 奥州代表は断言する。「農家が欲しいのはダムでなく、水。効率的に水を使用する仕組みを作れば、水不足になることはない」

 一方、建設予定地の東成瀬村は、ダムがもたらす経済効果を期待し、完成を心待ちにしている。村は、これまでに用地補償費約20億円を得た。さらに、ダム完成時には電源立地促進対策交付金など様々な補助金が村に入る。試算では、成瀬ダムに伴う発電所が稼働する2年後、少なくとも年間8000万円の交付金が入るという。佐々木哲男村長は「今さら(凍結だと)言われても」と不満顔だ。

 県によると、成瀬ダムは総事業費1530億円、進捗率は14%。転流工工事が半分ほど進み、本体工事は17年度完成予定。

(2009年10月29日 読売新聞)

395とはずがたり:2009/10/30(金) 01:37:54
東成瀬村が合併せずをえらんだのもこのダムからの交付金をあてこんだか?

396 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/30(金) 10:07:51
意外な名前が。しかも、結構勉強してる。
> 八ッ場あしたの会 …作家の澤地久枝さん、永六輔さん、カヌーイストの野田知佑さんら、多数の文化人
> や学者が役員に名を連ね

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1256135252318_02/news/20091028-OYT8T01403.htm?from=os2
八ッ場あしたの会代表世話人、歌手 加藤登紀子さん 65
故郷を失わず未来へ

加藤登紀子さん ――八ッ場ダム問題にかかわるようになった経緯は。

 2005年に前橋でコンサートを開いた直前、川原湯温泉の民宿の女将(おかみ)さんが、川原湯の風物
を描いた美しい詩集を贈ってくれたのが始まり。女将さんを通じて、後に「八ッ場あしたの会」の事務局長
になる渡辺洋子さんと知り合い、たくさん資料をもらって勉強した。

 ――初めて現地へ行ったのは。

 渡辺さんに案内されて、コンサートの翌月、初めて八ッ場・川原湯に行った。川原湯温泉の坂道を
上がっていくと、赤いぼんぼりが見えた。それまで何度か訪れた川辺川ダム(熊本県)とほぼ同時期に
計画が始まったのに、まだ八ッ場にはいい温泉が残っていて感激した。温泉街に泊まり、旅館の女将が
何人か集まってくれたが、地元に「ダムを造ってほしくない」という気持ちがあることがわかった。

 ――反対の具体的な理由は。

 火山灰の上にダムを造るのは工事が困難を極める上、治水・利水面でも不向き。しかも浅間山が噴火
したらとんでもないことになる。そういう話を地元の人にするとすごく怒られた。「自分たちはそう言って
20年も反対したのに、その時はみんな助けてくれなかった」と。同じようにダム論争がありながら、
川辺川ダムのために住民が代替地に移ってしまった五木村も見てきた。もし、ダムを止めることができる
なら、少しでも傷が少ないほうがいい。愛したふるさとが消えないようにと願う心の奥にある気持ちに
触れたい思いで、何度も通い、お話を聞き続けてきた。

 ――07年5月には川原湯でコンサートも。

 私は歌手なので、この場所をすばらしいと思う気持ちを何十年もの苦しみを味わった人たちに歌で
聞いてほしいと申し入れた。私がダム反対の立場なので、なかなか決まらなかったが、旅館組合で
話し合って「小さい規模なら」と実現した。当日、「百万本のバラ」を歌った時、地元の人から大きなバラの
花束を贈られたが、「今日は皆さんの気持ちにバラを差し上げたい」と、集まってくれたおばあちゃんたち
に一輪ずつ配ってもらった。心の中にふるさとへの愛を持ち続けている人たちが、故郷を失わずに
これからを素晴らしく生きていけるようになるのが私の夢。

 ――地元の人たちは、前原国土交通相の中止表明に涙ながらに建設継続を訴えた。

 今は仕方ない。住民の意思は中止反対が大半という報道もあったが、住民の発言も変化してきている。
地元の人が納得して、自分のスタンスを見つけるための時間が必要。みんなで、自分たちの良い未来を
開くプランを作りながら国と交渉するスタートラインに立ってほしい。

 ――「あしたの会」の名前の由来は。

 私が命名した。ダムへの反対だけでなく地元の人たちが素晴らしい故郷を復活させ、明日に向かって
いくまでを見届ける、という思いを託している。(聞き手・武田潤)

八ッ場あしたの会 八ッ場ダム本体工事の中止や地元の生活再建を訴える目的で、2007年1月に
設立された市民団体。作家の澤地久枝さん、永六輔さん、カヌーイストの野田知佑さんら、多数の文化人
や学者が役員に名を連ね、首都圏でシンポジウムを開くなどの活動をしている。

プロフィル 東大在学中に、日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝。1966年に「赤い風船」で日本
レコード大賞新人賞を受賞し、「知床旅情」「百万本のバラ」など多数のヒット曲がある。千葉県で有機
農業に取り組むほか、環境問題への積極的な取り組みでも知られる。

(2009年10月29日 読売新聞)

397とはずがたり:2009/11/01(日) 13:32:06
岩手・津付ダム 建設か中止か判断注目 きょう事業評価委
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091029t31014.htm

 民主党政権が公共事業の見直しを進める中、岩手県発注の津付ダム(住田町)建設の妥当性を判断する県大規模事業評価専門委員会(委員長・木村伸男岩手大特任教授)が29日、県庁で開かれる。同ダムは地元で建設反対運動があり、反対派は国の方針に沿って見直しを期待。知事として全国唯一、民主党籍を持つ達増拓也知事は「国と地方は別」との姿勢を崩していない。

<サクラマス生息>
 2000年に事業採択された津付ダムは、現行計画によると、本体工事の着工が14年度、完成は20年度を目指す。5年ごとに県の施策や事業を点検する第三者の評価委は、将来見通しなどを議論し事業継続の妥当性を判断する。

 津付ダムは治水用で県内初の「穴あき方式」を採用。この方式は貯水しないために環境配慮型とされるものの、治水効果などの面で疑問も投げ掛けられている。

 ダムは住田町から陸前高田市に流れる気仙川(長さ43キロ)支流の大股川流域に建設される。気仙川の支流は九つもあり、建設反対派の陸前高田市の漁業男性(42)は「豪雨の際に全流域をカバーするには限界がある。むしろ河川の堤防を強化した方がいい」と話す。

 環境への影響を心配する意見もある。県の昨秋の調査で大股川では広範囲でサクラマスの産卵床が確認された。地元で反対運動に取り組む吉田正洋さん(63)は「穴あき方式でも川の流れを悪くすることに変わりはなく、生態系が破壊される恐れがある」と心配する。

<漁師ら署名提出>
 今年8月には、気仙川が注ぐ広田湾を漁場とする漁師らも建設中止を求めて850人の署名簿を知事あてに提出。吉田さんは「津付ダムはまだ本体工事には至っておらず、今なら中止しても遅くない」と訴える。

 これに対し県津付ダム建設事務所の菊池光所長は「治水ではダムと河川改修のセットが最も効率的との試算が出ている。サクラマスについては専門家と相談し、対応を検討したい」と説明する。

 評価委の議論の行方について吉田さんは「県の意向に逆らってまで事業中止の判断を出すことはないだろう」とみる。そこで望みを託すのは、公共事業の見直しを打ち出す新政権。民主党籍の達増知事も見直しへ指導力を発揮してくれるのではないかと期待する。

 ただ達増知事は「地方のことは地方で考えるのが民主党の理念だ。岩手の問題は県民の要望や理解に基づきながら進めていけばいい」と国の方針とは距離を置く姿勢を見せている。

[津付ダム]梁川(盛岡市)、遠野第2(遠野市)とともに県発注ダム事業の一つ。住田町から陸前高田市に流れる気仙川の上流支流となる大股川に治水目的で建設。予定地は住田町。既に周辺で国道397号の付け替え道路の工事が始まっている。総事業費141億円(河川改修を含めると334億円)。進ちょく率は2009年度末見込みの事業費ベースで30.7%。


14年度の本体着工を目指して進む津付ダムの関連工事

2009年10月29日木曜日

398とはずがたり:2009/11/01(日) 13:37:12
誤植かと思ったぜ
>完成時期が95年後になる

それにしても駄目だな,反対できないなんて。穴あきダムなど環境破壊と財政赤字しかもたらさないんちゃうか。
サクラマス保護を優先せいヽ(`Д´)ノ

大規模事業評価専門委:県の津付ダム建設継続「妥当」、知事に答申へ /岩手
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20091030ddlk03010077000c.html

 県の大規模事業評価専門委員会(委員長、木村伸男・岩手大特任教授)は29日、気仙川上流の住田町に計画する津付ダム建設事業について「要検討(事業継続)」とした県の評価は「妥当」と知事に答申することを決めた。ただ、完成時期が95年後になることや、ダム政策の転換を掲げる新政権の動向次第によって、同委で改めて検討するとの付帯意見を付ける。

 県側は同日の会議で、気仙川での工事可能時期を考慮した結果、ダム建設と河川改修を含めた県計画の完成時期を、57年後から95年後に見直したことを報告した。一部の委員から「政権交代してダム整備の方針が見直される上、地方交付税も見通しが不透明だ。100年後の計画はほとんど当てにならない」などと意見が出された。

 また、木村委員長は「地元住民の十分な理解が得られていない」と述べ、住民へより丁寧な説明を行うことを県側に求める意見も付けることにした。【岸本桂司】

毎日新聞 2009年10月30日 地方版

399とはずがたり:2009/11/02(月) 18:14:25
>計画の有効貯水量は390万トン。試験湛水(たんすい)の結果、1日に5000―4万トンの水が地面に染み込むことが確認されている。

>出席者からは「火山灰性の土壌で水が浸透しやすい懸念は当初からあった。なぜこんな事態になったのか検証し、責任を追及すべきだ」という声も出た。

たまらぬ水、あふれる怒り 大蘇ダム問題
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_123993248049.html
[2009年04月17日 10:35]

水が地面に染み込み、計画通りに貯水や給水ができない大蘇ダム。奥に見えるのが堤防=15日午前、熊本県産山村

 「率直に言えば底の抜けたダムを造ってしまった」―。大蘇ダム(熊本県産山村)を建設している農林水産省の近藤基彦副大臣が地元説明会で頭を下げた。竹田市荻町などに農業用水を供給するためのダムが、本体の完成から四年を経ても計画通りに貯水、給水ができない状態が続いている。農水省は今秋までに水量確保策を示すとしているが、期待したダムに裏切られてきた地元農家との溝は深まるばかりだ。

 600億円投入
 十五日に竹田市荻町であった説明会。出席した農業者ら約二百人を前に、近藤副大臣は「常識で考えて大蘇ダムに計画通りの水利機能はない。完成には法外な金が掛かる。(例えば)さらに五千億円掛かるのなら、別のダムを造ったほうがいい」とまで言って、ダム計画の不備を認めた。
 ダムは事業着手から三十年が経過。投入した事業費は約六百億円。二〇〇九年度は給水しながら利水機能を確認する計画。
 農水省は完成に必要な工事や経費の調査を続けながら、荻町に水を供給する大分県営大谷ダム(熊本県高森町、有効貯水量百万トン)の機能強化などの代替案も含め、「あらゆる方法を検討する」と理解を求めた。
 地元選出の国会議員らからは、(国が迷惑を掛けたとして)地元の農業対策事業の優先採択や、ダム建設に伴う地元負担金(県七十三億円、竹田市二十三億円)を特別交付税で補う案なども示された。
 しかし、大きな期待を寄せながら、いつまでも満足に機能しないダムに農家の怒りは収まらない。
「責任追及すべき」
 説明会で今永源士さん(61)は「がっかりした。これでは事実上のギブアップ宣言だ」と語気を荒らげた。出席者からは「火山灰性の土壌で水が浸透しやすい懸念は当初からあった。なぜこんな事態になったのか検証し、責任を追及すべきだ」という声も出た。
 県によると、ダムによる竹田市の受益地域は標高四五〇―七〇〇メートルの高地。荻町をはじめ水の安定確保に悩まされてきた歴史がある。同町では、田んぼの代かき時季は、夜中も時間を割り振ってわずかな水を流し、農作業をしているほど。
 約三十年にわたって稲作を続けている鶴林一博さん(52)は「昨年は日照りで、田植え後の田んぼが干上がった。四月から六月は少しでも水が欲しい。国は当初約束した通りのダムを造ってほしい」と願っている。 (経済部・渡辺大祐)

 <ポイント>
 大蘇ダム 計画の有効貯水量は390万トン。総受益面積は大分、熊本両県で延べ2158ヘクタール。このうち7割以上を大分県側が占める。1979年に事業に着手。当初の総事業費は約130億円だったが、基礎工事の追加や物価上昇などで4・6倍に膨らんだ。試験湛水(たんすい)の結果、1日に5000―4万トンの水が地面に染み込むことが確認されている。

400とはずがたり:2009/11/02(月) 18:14:35

農水副大臣が大蘇ダム視察 首長らと意見交換
2009年11月02日
http://kumanichi.com/news/local/main/20091102002.shtml

大蘇ダムの前で九州農政局職員から説明を受ける郡司彰農水副大臣(右から2人目)。左側は佐藤義興阿蘇市長=産山村

 郡司彰農林水産副大臣は1日、漏水で計画通りの水がたまらない農業用の大蘇ダム(産山村)を視察し、受益地の同村や阿蘇市、大分県竹田市の市村長や農家と意見交換した。郡司氏は「大蘇ダムは本体が既に完成しており、八ツ場ダムなど見直し対象の事業とは事情が異なる」との認識を示した。

 ダム事業見直しを掲げる民主党政権誕生後、政務三役の現地視察は初めて。

 計画通り水をためる追加工事をするためには建設地の同村を除く熊本、大分両県と阿蘇市、竹田市に新たな国営事業費の負担が生じる。郡司氏は追加工事をするかどうかは明言せず、「来年春先までに漏水対策の方針を決めたい」とするにとどまった。「給水への期待は大きく、裏切ってはならない。まずは現在、農家が必要としている水を届ける方法を早急に見つけたい」とも述べた。

 意見交換では、阿蘇市の佐藤義興市長が「工期延長の間に農家も減った。このままでは受け入れられない」と訴えた。一方、最大受益地の竹田市の首藤勝次市長は「一刻も早く水がほしいという農家の声を受け止めてほしい」と強調した。

 鳩山由紀夫首相は民主党代表として来熊した7月、大蘇ダムについて「必要な水がたまらない無駄な公共事業の典型」と批判。川辺川ダムなどと同様に事業中止を検討する考えを示していた。(岡恭子)

熊本・大蘇ダム:副農相視察、地元首長らと意見交換 受益地の意見割れる /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20091102ddlk43010289000c.html

 産山村の大蘇ダムを1日視察した郡司彰副農相は、ダムの受益地、産山村の佐藤敬助村長、阿蘇市の佐藤義興首長らと意見交換した。水がたまらないダムをどうするか国の対策が決まらない中、佐藤村長がダムからの水を強く求めたのに対し、佐藤市長は多額の工事費をかけることに慎重な見方を示した。

 副農相との意見交換で、佐藤村長は「農業振興のためにぜひ水が必要だ」とダムに期待を示した。最大受益地・大分県竹田市の首藤勝次市長も「水を待ち望んでいる農家の切実な声に応えてほしい。地域だけでなく日本の農業をどう守っていくかという象徴的な事案だ」とダムの整備を強く要望した。

 これに対して阿蘇市の佐藤市長は「漏水するようなダムはいらない。水は欲しいが、対策のための工事費がかさむのであれば、やり方を考えなくてはいけない」と話した

 意見交換後、首藤竹田市長は「(竹田は)農業が命の地域だ。阿蘇市とは状況が違う」と語った。一方、佐藤阿蘇市長は「工事費を阿蘇市が負担することはできない。ダムを造った国に何とかしてほしい」と話し、考え方の違いが鮮明になった。【遠山和宏】

毎日新聞 2009年11月2日 地方版

401とはずがたり:2009/11/02(月) 18:15:21
>>127 >>264-265 >>350 >>399-401

大蘇ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2681

想定を上回る水が浸透
___ ダムサイトは阿蘇カルデラの北東斜面に位置し、地質は火山噴出物で地盤が悪い。基礎掘削に着手すると、基礎地盤の一部に開口亀裂を発見。一時ダム建設工事を中断し、調査と対策の実施を余儀なくされた。堤体は2004年に完成。堤体完成後に試験湛水を3年間実施したが、貯水池の地下や側面へ想定を大幅に上回る水が浸透することが判明。浸透原因の究明と対策が必要となっている。

此処
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&amp;lat=32.99139&amp;lon=131.2072&amp;sc=5&amp;mode=map&amp;pointer=on

402とはずがたり:2009/11/02(月) 18:17:50
ダムニュース
2009.10.23 赤松農相は23日、大蘇ダムが地盤への水漏れのため計画通り給水できない問題への対応策について、年内の決定は困難との認識を示した(共同通信社・共同通信)
2009.10.22 大蘇ダムを巡る問題について、受益地の一つ、竹田市の首藤市長や、竹田市の荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが21日、農水省に赤松農相の早期の現地視察などを要望した(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.10.22 水漏れで計画通りに水が供給できない大蘇ダムについて、農水省の郡司副大臣は21日、大臣ら政務三役のだれかが近く現地を視察し、どのような対策をとるか年内に結論を出す考えを明らかにした(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.10.18 大蘇ダムの受益地の一つ、竹田市の首藤市長や、荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが21日、農水省を訪れ、赤松農相に早期の現地視察などを求める要望書を郡司副農相に手渡す(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.10.06 大蘇ダム問題で、赤松農相が竹田市などを視察する意向を示したことについて、広瀬大分知事は5日、「虚心坦懐に現場を見て、地元の声を聞いてほしい」と語った(読売新聞社・西部朝刊)
2009.10.06 建設中の大蘇ダムが計画通りに貯水できない問題で、広瀬大分県知事は5日、「多くの農業者が心待ちにしている。早く約束の水を供給してもらいたい」と述べ、国に対し、早期の事業の完成を求めていく考えを示した(朝日新聞社・西部地方版/大分)
2009.10.01 大蘇ダムが水漏れのため計画通り給水できず、農水省が対策を検討している問題で、給水予定地の竹田市の首藤市長は1日、九州農政局で宮本局長と会い「地元が納得できる対応方針を示し、早期に供給してほしい」と要望した(共同通信社・共同通信)
2009.09.30 赤松農相は29日、大蘇ダムについて「現状で水がなくて農業に支障を来しているわけではない。今後、水が足りなくなる可能性はあるが、別に切羽詰まっていない」と述べ、前農相が表明していた秋までの追加対策策定にはこだわらない考えを示した(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.30 漏水で供用開始が大幅に遅れている大蘇ダムについて、赤松農相が、地元の要望を直接聞く考えを示した29日、竹田市荻町の荻柏原土地改良区の幹部は「ぜひ現地を見てほしい」と求めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.30 水漏れで水を供給できない状態となっている大蘇ダム事業について、赤松農水相は29日、「地域のみなさんの期待に応えられるように努力をしていきたい」と述べ、完成を目指す考えを明らかにした(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.09.30 赤松農相は29日、漏水のため計画通りの給水が危ぶまれている大蘇ダムについて、「地元の人から直接、希望を聞きたい」と述べ、近く最大受益地の大分県竹田市などを訪問する意向を示した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.19 計画通りに給水できない大蘇ダム事業の行方が、政権交代で注目されており、農林水産省は今秋までに対策の方向性を示すと説明してきたが、鳩山首相は7月末に大蘇ダムの事業凍結を示唆しており、計画通りのダム完成を願う地元に緊張が広がっている(大分合同新聞社・社会一面-E版)
2009.09.16 大蘇ダムの漏水問題で、受益地となる竹田市荻町の農家700戸でつくる荻柏原土地改良区は、ダム機能の回復工事の実施を求める署名活動を始めた(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.15 大蘇ダムの農業用水の供給が遅れている問題で、最大の受益者団体である荻柏原土地改良区が14日、竹田市で総代会を開き、九州農政局が来年度に計画しているダムの利水機能検証試験に協力しないことを決めた(毎日新聞社・地方版/大分)

403とはずがたり:2009/11/02(月) 18:18:16
>>401-403
2009.09.01 本格給水の開始が遅れている大蘇ダムについて、九州農政局は31日、「用水の安定供給に向け、地元農家などと調整を図りながら事業を進める」とする今後の方針を決めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.01 農水省は31日、計画通り貯水できない農業用の大蘇ダムを、2010年度から試験的に供用開始する方針を表明、10年度予算の概算要求に維持・管理費として7800万円を盛り込んだ(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.01 水が漏れ、事業計画が大幅に遅れている大蘇ダムに絡み、九州農政局は8月31日、有識者でつくる第三者委員会の事業評価を発表した(大分合同新聞社・県政面-E版)
2009.08.28 大蘇ダムから農業用水の供給が遅れている問題で、九州農政局が、田畑約1360ヘクタールに必要な水は既存ダムなどで確保可能とするデータを、最大の受益者団体「荻柏原土地改良区」に示した(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.08.12 水漏れで使用開始が遅れている大蘇ダムについて、民主党の鳩山代表が「無駄なダム」などと発言したことを受け、最大受益地の荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが11日、大分市の党県連事務所を訪れ、説明を求めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.08.01 使用開始が遅れている大蘇ダムについて、民主党の鳩山由紀夫代表の発言を巡り、最大受益地の荻柏原土地改良区の山村事務長が31日、民主党県連事務所を訪れ、「民主党に地元の事情を説明する場を設けてほしい」と要望した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.31 大蘇ダムが使用開始遅れになっている問題で、最大受益地の荻柏原土地改良区は30日、総代会を開き、民主党に大蘇ダムの必要性を訴えることを決め、瀬井理事長は、鳩山代表に来県を求める考えを明らかにした(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.31 大蘇ダムの農業用水の供給が遅れている問題で、最大の受益者団体荻柏原土地改良区は30日、総代会を開いたが、九州農政局は、仮に政権交代したとしても、計画通りの水を確保する考えを示した(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.07.30 民主党の鳩山代表は29日、計画通り水がたまらない大蘇ダムについて「我が党からすれば、こんなダムになぜさらにお金を投入するんだという発想。」と述べ、政権交代した場合には事業を中止する考えを示唆した(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.07.16 共産党熊本県委員会は15日、漏水が問題になっている大蘇ダムについて、追加工事費の負担を県や地元に求めるべきではないなどと九州農政局に申し入れた(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.07.04 本格給水の開始が遅れている大蘇ダムについて、九州農政局の国営事業再評価第三者委員会は3日、「最少費用で必要な効果が得られる対応策を検討し、早期完了に向けた事業推進が望まれる」とする意見をまとめた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.04 大蘇ダムが計画通り給水できない問題で、給水予定地の竹田市の荻柏原土地改良区が4日、豊後大野市を訪れた石破農相に「速やかに水漏れ防止工事に着工し、計画通りの水量を確保してほしい」とする要望書を渡した(共同通信社・共同通信)
2009.06.27 大蘇ダムで計画通り貯水できず、農業用水の供給が遅れている問題で、九州農政局の宮本局長は26日、「積極的な水確保の方法やダムの機能向上など、改善策を秋ごろに示したい」と語った(朝日新聞社・西部地方版/熊本)
2009.06.26 大蘇ダムが地盤の水漏れで計画通り貯水できず農業用水供給が遅れている問題で、水漏れが局所的ではなく、山肌全体から染み出ていることが25日、農林水産省の調査で分かった(西日本新聞社・朝刊)
2009.06.20 農林水産省九州農政局の国営事業再評価第三者委員会が19日、熊本市で開かれ、想定を上回る浸透で使用開始が遅れている大蘇ダムについて、費用対効果を疑問視する声や農政局の積極的な対応を求める意見が出された(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.12 大蘇ダムの農業用水供給が遅れている問題で、ダムの水位を下げ湖底の地質を調べた農水省は「湖底の広範囲で少量ずつ地下に浸水している可能性が高い」との見方を明らかにした(朝日新聞社・西部地方版/熊本)

404とはずがたり:2009/11/02(月) 19:29:15
矢鱈とヒステリックに八ッ場ダム作れと喚く上田ですけど96年の総選挙の時の肩書きが(元)建設組合理事長でした。割と土建系の人間なんですかね,こいつは?
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/seiji/shu-saitama00.html#4-96

405 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/03(火) 01:47:42
>>350
http://www.news24.jp/nnn/news8811417.html
着工から32年、水のないダム
(北海道)

工事が凍結された下川町のサンルダムを高橋知事が視察しました。
ダム見直しの動きが加速する中、道内には欠陥ダムと呼ばれるダムがありました。すでに着工から32年
がたっています。

上川の下川町を訪れた高橋知事。国土交通省が建設を進めていたサンルダムを視察しました。サンル
ダムは年内に本体工事に入る予定でしたが前原大臣の方針を受けて先月、着工が凍結されました。

(高橋知事)「立ち止まるのは(前原国交相の)判断だが透明性を高め情報を共有しないと混乱が起こる
のではないか」

ダムは必要なのか?議論が高まる中で富良野市にはこんなダムがありました。東郷ダムです。本体
工事は16年前に完成しました。しかし、水を溜めたところ地盤の亀裂などが原因で予測のおよそ4倍の
水漏れが見られました。この対策などで、事業費は当初の6倍、379億円にふくらみましたがダムは、
未だ使われていません。

(地元農家)「欠陥ダムさ当然。(Q.何が悪い?)始めの調査・設計」「早くできればいいと思う反面、行政の
負担金が多くなる。いい加減に白黒はっきりしなければ」

このダムは、農林水産省が農業用として作っています。このため、国土交通省のダム見直しの対象には
なっていません。

(富良野市・能登芳昭市長)「一日でも早く(東郷ダムを)直していただいて、水を供給していただくのが私を
はじめ、農業のみなさんの考え方」

工事を行っている北海道開発局は水漏れ対策をどうするのか検討中で、工事費にあといくらかかるのか
わからないと話しています。

[ 11/2 19:58 札幌テレビ]

406 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/03(火) 12:05:46
これはいい。大規模な治水・利水は都道府県利・都道府県略に使うべきではなく、
国の事業にすべきだろう。
戦国時代が収束に向かったのも、治水・利水には管轄の対象が大規模になった方が
効率が良い、という側面があるそうですね。

http://www.asahi.com/politics/update/1103/TKY200911020414.html
国交相、水使用収入を国庫へ戻す案 管理費負担の代わり
2009年11月3日1時48分

 前原誠司国土交通相は2日の全国知事会で、都道府県に負担を求めている国直轄のダムや堤防など
の維持管理費を来年度から全額、国が負担する代わりに、都道府県が得ている水力発電や工業用の
水使用料(占用料)を国の財源に戻すとの考えを提起した。

 国が管理する1級河川のダムや堤防の維持管理費は08年度で計1578億円。うち684億円を都道
府県が、残りを国が負担している。一方、1級河川から水力発電で取水する電力会社や、工業用水を
使う企業の水使用料は、339億円(05年度)で都道府県の収入になっている。

 前原国交相はこのねじれを解消するのが狙いとみられる。一方、全国知事会は維持管理費の全額
負担を国に求めていた。

 1964年の河川法制定時に1級河川の管理を都道府県から国に移したが、使用料は地方の猛反対で
都道府県の収入のままになっていた。前原国交相は「国が維持管理していくのならば、(水の)占用料は
国に戻していただきたい。何を国でやるべきかという整理の話で、お金の話ではない」と理解を求めた。

409 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/05(木) 11:39:36
>>378関連。地方分権のスレってありませんか?

http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20091105&amp;newstype=kiji&amp;genre=3
2009年11月5日付の1面トップの記事
◆前原国交相 広域連合への権限移譲に言及/新行政体誕生に現実味

 国土交通省の前原誠司国交相は、地方自治体との「直轄事業負担金制度に関する意見交換会」で、
国と地方の役割分担について地方への財源と権限の移譲を進める中で、道州や広域連合などへの
権限・財源移譲もあり得るとの考えを示した。道路整備などの権限や財源が道州や広域連合にも
移譲されるとすれば、道路・河川事業を実行する新たな地方行政体の誕生が現実味を帯びそうだ。

 国が実施する直轄事業の事業費の一部を地方自治体が負担する直轄事業負担金制度の問題は、
国と地方の役割分担と負担率などの資金の2つが論点となる。国と地方の役割分担は、泉田裕彦
新潟県知事が「国は、国家的インフラに限って国の責任で実施すべき」と発言したように国が何の
社会資本整備を担い、地方が何を担うのかという問題。その上で、地方が求める道路網整備など国が
実施する直轄事業量をどう確保するか、地方が担う事業の財源をどう確保するか、といった資金の
問題が焦点となる。

 前原国交相は、「原口一博総務相の所管」と前置きした上で、地方自治体に移譲する権限、財源の
対象について「(現在は)直轄事業としてやっているものも聖域なく見直す」とし、直轄事業から地方に
移管する事業を今後、国と地方の役割分担の議論の中で検討する方針を示した。

 その上で、橋下徹大阪府知事が、国と地方の役割分担について「直轄事業のうち、地方が担うものを
都道府県に移譲するのは良いものの、都道府県ではできない仕事もある。これらは広域連合など
広域行政体が受けるのか」と質問。前原国交相は、「民主党のマニフェスト(政権公約)では、徹底した
地方分権で、財源、権限を移譲すると書いてある。移譲先は基礎自治体となっているものの、
基礎自治体と国の間に何もないかと言えば、そうではないだろう。道州か広域連合かは地方との協議の
中で議論する」と答えた。

 仮に事業の財源や権限を道州や広域連合に移譲した場合、都道府県などの既存自治体ではない
行政体が事業を実施することになるため、前原国交相の発言は、財源と権限を持つ新しい行政体の
誕生を目指していることを意味している。

 原口総務相は、「国と地方の役割分担の見直しや出先機関の改廃は、(直轄事業負担金制度の
問題と)同時にやりたいと思う」と発言しており、マニフェストの期限である4年間で行政体の形が大きく
変化することになりそうだ。

410 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/05(木) 11:43:37
八ッ場現地入りの話は>>372にもあり。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20091105-OYT8T00092.htm
八ッ場 国交相が協議打診
先月末 長野原・東吾妻は拒否

 八ッ場ダム問題を巡り、前原国土交通相が10月末、地元の長野原、東吾妻の両町に対し、話し合いに応
じるよう県を通じて打診していたことが4日、わかった。大沢知事が定例記者会見で明らかにした。地元側は
「中止方針が白紙でなければ会えない」と拒否したといい、直接協議の実現には時間がかかりそうだ。

 大沢知事によると、前原国交相からは県あてに書簡で打診があったという。

 前原国交相は10月27日に関係6都県の知事と話し合った際、八ッ場ダムについて「予断を持たずに再検証
する」と発言。地元の態度の変化も期待したとみられるが、高山欣也・長野原町長は読売新聞の取材に
「その後の国会で、はっきり中止と言っている。県には『白紙でなければ会えない』と伝えた」と話した。

 大沢知事は会見で、前原国交相に対し「話し合いができる環境を自ら整備してもらわないと、地元の
方々も土俵に上がれない」と注文をつけた上で、「年越しまでこの状態では、地元の人は耐えられない
だろう。協議できる場を県としても早くつくるべきだと思う」と述べた。

(2009年11月5日 読売新聞)

411とはずがたり:2009/11/05(木) 11:51:06
地方分権は分権の受け皿となる市町村合併や道州制などは地域スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l50に分権に伴う行政の無駄削減や機構改革などは行革スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/l50でやっております。

広域連合絡みは両者に跨りそうですね。。地域スレかなぁ。。
適当なスレに貼り付けといて頂けると試行錯誤して必要ならこちらで転載など検討しますので宜しくです。

412チバQ:2009/11/05(木) 19:04:11
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000911050003
「成瀬ダム必要」促進派巻き返し
2009年11月05日

 国が東成瀬村に建設中の成瀬ダムについて、周辺自治体の首長らでつくる雄物川水系・成瀬ダム建設促進期成同盟会(会長・五十嵐忠悦横手市長)など3団体が「成瀬ダムは絶対必要です」というリーフレットを作製。近く各市町村で全戸配布するほか、6日には、知事らへ建設促進を要望する。新政権がダム建設の見直しを打ち出し、先行き不透明な状況に、建設促進派の動きが急になってきた。


 リーフレットはA4判カラー4ページ。成瀬ダムの役割として(1)洪水被害を減らす(2)農業用水で利用(3)水道水で利用の3点を挙げる。さらに、いま成瀬ダム建設をやめると、「洪水の不安が残り、ダム建設を前提に取水を認められている『暫定豊水水利権』がなくなり、農業用水や水道用水が取水できなくなることも考えられる」などと訴えている。


 チラシは同期成同盟会のほか、雄物川上中流改修整備促進期成同盟会、成瀬ダム水道利水対策協議会の連名で、計9万部を作製する。同盟会がこうしたリーフレットをつくるのは初めて。前原誠司国交相がダム凍結を表明したほか、成瀬ダム建設反対派が住民訴訟を起こしたり、横手市で全国集会を開くなどしたりしているため、「賛成派の声も紹介したかった」と関係者は説明する。


 3団体を構成する横手、湯沢、大仙、羽後、東成瀬の各市町村長と県雄物川筋土地改良区の理事長が6日午前、知事室を訪問する。さらに、19、20日には同盟会が加盟する東北ダム事業促進連絡協議会(東ダム連)が国交省と財務省にダム建設促進を要望することにしている。もっとも、この要望は民主党が「陳情の流れを政治主導に切り替える」方針を打ち出したことから、東ダム連事務局(岩手県奥州市)は「要望活動は現在調整中で、あくまで予定」と話す。


 県などへの要望について、五十嵐・期成同盟会長は「成瀬ダムの必要性は少しも変わっていない。今後も訴えていく」と話している。

413とはずがたり:2009/11/06(金) 07:55:43
涵養とちゃんんと漢字で書け
担い手の居なくなった田舎部の野焼き農業を抛棄して森林に返す施策は非常に好ましいのではないか。
下草刈りや間伐もするとなるとダムよりも雇用の波及効果も大きいのでは?
けど,民有地ではない様なので野焼きは農業をするためではないのか?

水源かん養へ100年協定 熊本市と3町村締結
2009年11月05日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20091105007.shtml

森林整備協定の調印後に握手する(左から)日置和彦西原村長、幸山政史熊本市長、蒲島郁夫知事、家入勲大津町長、長野敏也南阿蘇村長=県庁

 熊本都市圏の地下水資源保全を目的に熊本市は5日、野焼きによる草原維持が困難となっている大津町、西原村、南阿蘇村の原野計100ヘクタールに5年間で30万本の広葉樹を植え、水源かん養林にする森林整備協定を3町村と結んだ。協定期間は2108年度までで「100年の森」と名付けた。

 西原村鳥子の大津町有地40ヘクタール、同村河原の同村有地30ヘクタール、南阿蘇村河陰の同村有地30ヘクタール。来年2月にもケヤキやヤマモミジ、コナラなどの植樹を開始。下刈りや間伐などの管理は熊本市が担う。1億6千万円かかる費用は国、県の補助金と熊本市の市債で賄う。

 同市は1953年の白川大水害を機に、白川と緑川の上流域に流域保全や水源かん養を目的とした森林整備を進めており、今回の協定締結で整備面積は計770ヘクタールとなる。

 調印式は蒲島郁夫知事が立ち会い県庁であり、幸山政史市長が「掛け替えのない財産である地下水を次世代に引き継ぐために努力したい」とあいさつ。各町村長も「野焼きの担い手が少なくなっており、原野を水源かん養林として活用できるのはありがたい。森林学習の新たな場にもなる」と協定の意義を強調した。(並松昭光)

414名無しさん:2009/11/08(日) 19:07:35
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091107ddlk10010196000c.html
八ッ場ダム建設:知事共同声明に市民団体が反論 /群馬
 八ッ場ダム(長野原町)の建設見直しを求めてきた市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は6日、県庁で会見し、関連1都5県の知事が10月19日に発表した建設中止撤回を求める共同声明に反論した。

 同会は17日、東京・永田町の参院議員会館で「八ッ場ダム計画中止後の地域の再生」と題したフォーラムを開催。地元住民への補償法案を作成する与党議員に対し、治水・利水効果の検証だけでなく、生活再建案に特化した対策チームを作るよう訴えるという。【奥山はるな】

415名無しさん:2009/11/08(日) 19:08:22
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091107c

秋田のニュース:最新
5議員が立場を明確にせず 成瀬・鳥海ダム工事
 前原誠司国土交通相が「本年度内は新たな段階に入らない」と表明した全国のダム事業のうち県内の三つのダム事業について、本県の国会議員7人に考えを聞いたところ、本体工事が未着工の成瀬ダム(東成瀬村)と鳥海ダム(由利本荘市)に関しては、民主党と民主党系会派の計5人が態度を明確にしなかった。民主党の松浦大悟参院議員(本県選挙区)は事業継続に反対、自民党の金田勝年衆院議員(比例東北)は条件付きで賛成だった。未着工ダムに対する政府の姿勢が注目される中、与党議員のほとんどが立場を鮮明にしない結果となった。

 三つのダム事業のうち森吉山ダム(北秋田市)については、完成予定が2011年度に迫っていることから、6人が事業継続に賛成とした。ただ、来年度予算案の無駄を洗い出す政府の行政刷新会議で「事業仕分け」を担当する寺田学衆院議員(秋田1区)は「個別の事業について具体的に答えることは控えたい」と回答した。

 京野公子衆院議員(秋田3区)の選挙区には成瀬ダムと鳥海ダムの建設予定地がある。成瀬ダムについては「必要とされた経緯や目的のほか、代替案を検証する必要がある。現時点では賛成、反対のどちらでもない」、鳥海ダムでは「判断するだけの材料を集められていない」と答えた。

 川口博衆院議員(秋田2区)は「地元の意向を丁寧にくみ取って、方向付けしないといけない」と述べ、高松和夫衆院議員(比例東北)も「地元の意向は十分に尊重しなければならないが、微妙な問題であり、回答は控えたい」と慎重な姿勢を示した。

 鈴木陽悦参院議員(本県選挙区)は成瀬ダムについて「ダムに代わる効果が得られるものを作るべきとも考えるが、建設による経済効果、完成後の交付金を見込んでいる自治体もあり、複雑だ」と回答。鳥海ダムは「賛成、反対を含めて、もっと議論の余地がある」と指摘した。

 松浦氏は成瀬ダムに関し、「計画当初と状況が変わり、農業用水を確保する必要性は薄れてきている。治水面では堤防の整備を急ぐべきだ」と強調。鳥海ダムについては「建設による経済効果を期待するよりも、美しい自然を生かす方向でまちづくりを進めてもらいたい」と述べた。

 金田氏は「ダムによる治水、利水の必要性に基づいて進められてきた事業であるとすれば、現時点での地元の考えをしっかり確認した上で、粛々と進めていくべきだ」と答えた。

(2009/11/07 10:01 更新)

416とはずがたり:2009/11/08(日) 19:41:49
本日渡良瀬川遊水池@栃木県藤岡町http://www.mapion.co.jp/m/36.2388641666667_139.6798975_7/の脇を通ったけどめちゃくちゃ広いですやん。

思うに利根川の水を群馬県邑楽郡明和町と板倉町の町界の川http://www.mapion.co.jp/m/36.2111488888889_139.595104166667_7/から谷田川に流し,また昔川だったと思われる同板倉町と埼玉県北埼玉郡北川辺町の県境http://www.mapion.co.jp/m/36.1944258333333_139.641093611111_7/を逆流させて渡良瀬川遊水池に流し込むとだいぶ治水能力上がるんじゃないでしょうかね?
栃木県と群馬県の両上流域で破壊的な集中豪雨が発生しない限り大丈夫な容量がありそうな気がしなくもない,其れ位の宏大な広さでした。

この痛い素人考えの穴はどの辺にあるんでしょうかねえ?

417名無しさん:2009/11/11(水) 20:45:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091111/stt0911111128004-n1.htm
新しい補償の早期提示求める 八ツ場ダム中止で 民主党群馬国会議員団
2009.11.11 11:27
 民主党群馬県連(会長・富岡由紀夫参院議員)の所属国会議員7人が11日午前、国土交通省を訪れ、前原誠司国土交通相に、八ツ場(やんば)ダム建設中止を前提とした新しい補償や生活再建策の早期策定を求める要望書を提出した。

 要望書では「長年にわたりダムに翻弄(ほんろう)されてきた地元住民の心情に配慮し、将来の生活設計が描けるよう生活再建計画を速やかに提示してほしい」と主張。水没予定地域の住民や地元自治体に対し、新たな補償や生活再建案、財政支援などを早期に示し、必要な立法措置を講ずるよう求めている。

 これに対し前原氏は、「内容をしっかり受け止め、前向きに検討する」と述べた。その上で、「地元住民と直接話し合い、再建について議論することが、地元の皆さんの不安を解消につながる」とし、年内に再度、水没予定地域を訪れる考えを示した。

418とはずがたり:2009/11/12(木) 07:59:16
これいいですね。行政が予算消化の為だけに整備するような凡庸で物寂しくなるような下らん公園が多すぎる気がする。
>周辺の公園整備など付随事業をなくした上で

【事業仕分け速報】港湾、漁港、海岸、河川環境整備事業
2009.11.11 13:06
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091111/fnc0911111308016-n1.htm

 行政刷新会議は11日午前の事業仕分けで、国土交通省や農林水産省の「港湾、漁港、海岸、河川環境整備事業」を国が予算を縮減して実施すると判定した。周辺の公園整備など付随事業をなくした上で、本体部分についても厳しく査定。10%程度の予算削減が必要という意見が多かった。

419とはずがたり:2009/11/12(木) 08:21:47

【事業仕分け速報】下水道事業は地方自治体へ移管 国土交通省
2009.11.11 12:37
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091111/fnc0911111238015-n1.htm

 行政刷新会議は11日午前の事業仕分けで、国土交通省の「下水道事業」を地方自治体が実施すると判定した。受益者となる地方自治体の判断を実施の可否に反映させるため。

420とはずがたり:2009/11/12(木) 08:36:52
>>418-420

【事業仕分け速報】「農業農村整備事業」は縮減、自治体移管
2009.11.11 17:32
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/499

 行政刷新会議は11日午後の事業仕分けで、農林水産省の「農業農村整備事業」のうち、かんがい排水事業については予算縮減、集落排水事業については自治体に委ねるべきと判定した。かんがい排水の予算縮減率は20%程度にするべきとの意見が最も多く、「コスト削減を一層進めるべき」とした。

421とはずがたり:2009/11/13(金) 11:22:39
利水・治水・下水スレにしよう。

記事の限界はなんか民主と自民の各の支持団体の内,勝った民主系の政策が実現するみたいな書き方だが,人口閑散地区の地方では不効率で無駄な下水道事業と効率的な合併浄化槽という選択肢に対して土木工事が少ない効率的な浄化槽を自民が嫌ってきたと云う放漫財政・国家財政への背任に対する批判が薄い点だ。此処はもっと強調されるべきだ。

>地中の配管の総延長は地球10周分に相当する約42万キロ。戦後約80兆円が投入された下水道敷設事業には08年度も約2兆円が費やされた。

>3月末の下水道普及率は72・7%。99・1%の東京都から13・3%の徳島県まで都市部と地方の差は大きい。未整備地域は、各戸が戸別に設置する浄化槽が汚水処理の主役だ。

>現行の下水道法は、下水道が新たに敷設されると各戸の浄化槽は原則、廃棄しなければならない。浄化槽の減少は、環整連の加盟企業の死活問題となる。環整連は98年から、下水道敷設時の浄化槽廃棄を免除するよう下水道法の改正を国に求めたが、自民党政権の動きは鈍かった。

>下水道事業は、自治体が特別会計を設けて利用者からの料金収入で運営するのが建前だ。だが実際は多くの自治体が一般会計などからの繰入金や起債で赤字を穴埋めする。総務省によると、08年度の全国の下水道事業の料金収入は1兆4612億円。繰入金は1兆8860億円。起債額は2兆1635億円。前田議員は「下水道事業の見直しは地方財政再建の核心」と訴える。

日本が変わる:業界と団体/4 汚水処理関連2団体、政権交代で明暗
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2299
 ◇揺らぐ「既得権益」
 地中の配管の総延長は地球10周分に相当する約42万キロ。戦後約80兆円が投入された下水道敷設事業には08年度も約2兆円が費やされた。だが民主党政権の誕生で生活に身近なこの事業が転機を迎える可能性がある。

 「みなさまのお仕事を国会で、法改正を通してきちっと位置付け進めていきます」。鳩山政権発足から2日後の9月18日。浄化槽保守・点検企業が加盟する全国環境整備事業協同組合連合会(環整連、玉川福和(ふくかず)会長、約1200社)理事会が東京都内で開かれた。来賓の前田武志・民主党参院議員(当時党企業団体委員長)がその場で下水道法改正を約束した。

 3月末の下水道普及率は72・7%。99・1%の東京都から13・3%の徳島県まで都市部と地方の差は大きい。未整備地域は、各戸が戸別に設置する浄化槽が汚水処理の主役だ。

 だが、現行の下水道法は、下水道が新たに敷設されると各戸の浄化槽は原則、廃棄しなければならない。浄化槽の減少は、環整連の加盟企業の死活問題となる。環整連は98年から、下水道敷設時の浄化槽廃棄を免除するよう下水道法の改正を国に求めたが、自民党政権の動きは鈍かった。

 環整連常任理事で、福島県須賀川市の浄化槽保守企業社長、佐藤博さん(56)は06年、自民党幹部から「下水道法を改正すれば浄化槽が多い地域の下水道普及が頭打ちになる」と言われた。「下水道工事を担う土木業界は自民党の集票マシン。陳情してもだめだと思った」と佐藤さんは振り返る。

 そうした時期に環整連に民主党が接近してきた。同年、法改正に前向きな前田議員や玄葉光一郎衆院議員らが浄化槽設置を推進する議連を設立した。

 07年5月、環整連は自民から民主へ支持を転じ、2カ月後の参院選と今年の衆院選で民主候補陣営に運動員を派遣して全面的に支援した。民主党も、08年通常国会に下水道法改正案を提出(廃案)。衆院選マニフェスト(政権公約)の下敷きとなる09年版政策集に法改正を盛り込んだ。

 民主党が法改正に熱心なのは、採算が度外視されてきた下水道事業を見直す狙いもある。

 下水道事業は、自治体が特別会計を設けて利用者からの料金収入で運営するのが建前だ。だが実際は多くの自治体が一般会計などからの繰入金や起債で赤字を穴埋めする。総務省によると、08年度の全国の下水道事業の料金収入は1兆4612億円。繰入金は1兆8860億円。起債額は2兆1635億円。前田議員は「下水道事業の見直しは地方財政再建の核心」と訴える。

 自民党政権下で下水道普及を推進してきた日本下水道協会は今月、「政権交代で下水道事業の今後が不透明になった」などとして、11月19日開催予定だった全国大会の中止を決めた。照井仁・広報課長は「各地から先行きを不安がる声が聞こえる」と顔を曇らす。

 一方の環整連は今月29日、今年で35回目の全国大会を初めて東京で開き、法改正への「念押し」決議を採択する。明暗が分かれた二つの団体の姿は、政権交代を機に揺らぐ「既得権益」を象徴する。【白戸圭一】

422とはずがたり:2009/11/13(金) 11:23:37
おまけ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2357-2371

2357 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/11/12(木) 21:44:07

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20091112ddn003010023000c.html
クローズアップ2009:聖域、一喝仕分け人
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇財務省主導に「不満」
 予算編成の仕組みの大幅な見直しを迫られた財務省だが、この日の仕分けでは議論をリードする場面が目立った。冒頭、財務省の担当主計官が査定方針を説明すると、その後の作業が事実上、この方針通りに進むこともしばしば。地方自治体への事業移管が決まった国土交通省の下水道事業では、終盤での主計官の「(低コストの)合併浄化槽でも下水道と同程度の機能を果たせる」との発言がほぼそのまま判定結果に盛り込まれた。

2359 名前:とはずがたり[] 投稿日:2009/11/12(木) 22:03:35
>>2357
これはよく勉強している財務官僚の方が正しくて,土木利権屋の走狗である国交相の下水官僚(そんなもの有るか知らんがw)が無駄な下水道至上主義で散々日本財政に痛打を与えてきた悪行を毎日新聞は知らんのか?

2370 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 03:03:53
>>2359
下水道利権については同じ毎日新聞にこんな良記事があるのにね。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091027ddm002010002000c.html
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2299

2371 名前:とはずがたり[] 投稿日:2009/11/13(金) 11:11:12
>>2370
あざーす。ありましたね,ちゃんとした記事も。
毎日と一括りにした俺が悪いな。
白戸圭一氏は良記事書いてるけど平地修、佐藤丈一両氏はやや軽率である,と言い換えるべきか。

423とはずがたり:2009/11/13(金) 12:10:15
環境基準内とはいえ砒素入りの水を首都圏の人間に飲まそうとしたとなると計画に暗雲だからなー。

これやってやっと計画出来たという訳か。
>1952年に計画が浮上した八ツ場ダムも、コンクリートが溶けることを理由に一度は断念された。だが、63〜65年に、強酸性を改善するための中和工場や品木ダムが造られ、湯川など上流の三つの川に石灰液を投入して中和化が進められ、八ツ場ダム計画が復活した。

八ツ場上流、ヒ素検出を公表せず 国交省
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200911120444.html
2009年11月13日3時31分

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/TKY200911120504.jpg

 八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設予定地の利根川水系の吾妻川とその支流で、国土交通省が少なくとも93年以降、環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら、調査結果を公表していなかったことが朝日新聞社の調べでわかった。下流で取水する飲用水の水質に影響する結果ではないが、ダム建設の是非に影響しかねないとみた国交省が、データの公表を避けて計画を進めていた。

 国交省は昨年12月から政権交代直前まで、非公表の第三者機関「八ツ場ダム環境検討委員会」を設け、ダム建設が水質や自然環境に与える影響を検討。朝日新聞社は「八ツ場ダム 環境保全への取り組み」と題した報告書を入手した。非公表とされてきた水質データが記されている。

 ヒ素は自然界に広く分布し、火山の岩盤や温泉水には高濃度で含まれる。環境基本法に基づく河川の水のヒ素の環境基準は1リットル当たり0.05ミリグラムだったが、世界保健機関がヒ素の発がん性を懸念して厳格化。日本でも93年から同0.01ミリグラムに強化された。

 報告書によると、草津温泉を流れる湯川や、酸性の水質を改善するために設置された品木ダムの放水口、八ツ場ダム建設予定地から約10キロ上流の貝瀬地点では86年度以降、ヒ素濃度が高く、基準が強化された93年度以降は基準を上回っていた。08年度の平均値は湯川で基準の約100倍、品木ダムの放水口で約10倍、貝瀬地点で5倍を記録した。

 吾妻川の水質は、草津白根山系の硫黄鉱山からしみ出す水や草津温泉からの水が流入して酸性が強い。1952年に計画が浮上した八ツ場ダムも、コンクリートが溶けることを理由に一度は断念された。だが、63〜65年に、強酸性を改善するための中和工場や品木ダムが造られ、湯川など上流の三つの川に石灰液を投入して中和化が進められ、八ツ場ダム計画が復活した。

 環境省によると、環境基準は政府としての目標値で、基準を超えても国や自治体に法的な改善義務は生じないが、環境基本法は改善に努力するよう義務づけている。しかし、国交省はこうした事態を公表せず、封印していた。

 吾妻川とその支流の水は飲み水には使用されておらず、国交省は「下流に流れるにつれて他の河川と合流するなどしてヒ素は薄まる。ダムでは沈殿するため、下流の利根川での取水で健康被害の心配はない」としている。報告書を作成した環境検討委も、八ツ場ダム完成後は「(下流部での)ヒ素濃度は下がる」と予測している。

 水質調査の結果を長年、非公表としてきた理由について、国交省は「ヒ素の数値が出ると、観光や農業、漁業など流域の幅広い産業に風評被害が起きる可能性があったため」と説明する。

 環境検討委は今年3月までに3回開催され、8月には報告書を公表する予定だったが、総選挙の時期とも重なり、基準を上回るヒ素の公表が、ダム建設の是非にどのような影響を与えるかを巡って検討委や省内の調整作業が難航。4回目の開催は9月に延びたが、結局、政権交代で八ツ場ダム自体が中止の方向となり、4回目の会合は開催されていない。

 国交省は報告書の存在を認めた上で、「まだ検討段階のもので、最終結論を得たわけではない。今後、公表するかどうかは未定」としている。(津阪直樹、菅野雄介、歌野清一郎)

424とはずがたり:2009/11/13(金) 18:00:28
抵抗勢力の土地改良事業団体連合会かい。
そりゃただ同然でダム出来りゃ嬉しいだろうけど,投資効率の判断してでの要求になってない。
米が余って仕方がないのに農村基盤整備して生産力上げてどうするのか?
人口比・可居住面積比で交付金あげるから後は地元で判断してくれって感じにしたいところ。

成瀬ダム推進を決議 県土地連平鹿支部「地域用水確保を」
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091113c

 横手市内11の土地改良区でつくる県土地改良事業団体連合会平鹿支部(支部長・柴田康二郎県雄物川筋土地改良区理事長)は12日、国の成瀬ダム(東成瀬村)建設を推進する決議を採択した。

 決議文では「農業用水のみならず、非かんがい期の防火、消融雪、環境保全に使う地域用水の確保が不可欠。一致団結して成瀬ダム建設と国・県営かんがい排水事業を推進する」などとしている。

 同支部の定例講習会が同日、横手市の松與会館で開かれ、柴田支部長が決議を提案。出席していた11土地改良区の役職員約120人が、全会一致で採択した。
(2009/11/13 08:47 更新)

成瀬ダムの計画概要
http://www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/06_dam/gaiyou_pamphlet/002.htm

 成瀬ダムは雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムです。
 雄物川の「治水計画」は成瀬ダムを始めとする皆瀬ダム、鎧畑ダム、玉川ダム等のダム群を建設して洪水を調節するとともに中下流部では川沿いに堤防を築くなどして洪水被害を軽減する内容になっています。
 昭和62年、平成6年等の度重なる洪水被害、また、農業用水の慢性的な水不足、生活用水の枯渇等が頻繁に発生しており、成瀬ダムの早期完成が望まれています。

http://www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/06_dam/gaiyou_pamphlet/003.htm
 平鹿平野地区は、食糧供給の中核的役割を果たす大規模かつ優良な農業地帯として、食糧自給率の達成等に向けた生産基盤の整備が不可欠であり、『新世紀あきたの農業・農村ビジョン』においても生産基盤の整備促進を図ることにしています。
《しかしながら地区内の現状は》
 国営雄物川筋農業水利事業で造った皆瀬・成瀬頭首工や用水路は築造後相当の年数が経過し、老朽化や寒冷な気象条件によ劣化が著しく、早期にこれらの施設を整備しなければ用水を十分に流すことができません。
 また、営農形態が以前と比べ大きく変わってきており、夏場には河川水や湧水等地区内利用可能量の減少により、恒常的な用水不足が生じています。
 用水の不足量は、約1、700台のポンプや番水等で苦労しながらどうにか用水を確保している現状です。
 毎年施設(頭首工、用水路、ポンプ等)の補修工事や電力量などに多くに維持管理費を要しています。

425チバQ:2009/11/14(土) 09:37:06
http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200911130458.html
ダム守るダム、年10億円 八ツ場の上流に中和専用ダム(1/2ページ)2009年11月14日5時0分
 「群馬県として確認の必要はないのか」。13日の群馬県議会決算特別委員会。八ツ場(やんば)ダムの予定地の上流で、国土交通省が環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら公表を避けていた問題が議題に上った。大沢正明知事は「いずれ(国交)大臣がすべて責任を持って再検証すると言っている」とかわした。

 ダムが計画されていた吾妻川流域の水質問題は、計画浮上から半世紀を過ぎても完成しない八ツ場ダムよりも、古い歴史がある。

 ヒ素だけではない。水が強い酸性なのだ。

 火山の草津白根山を水源とするため、硫黄鉱山や温泉地が多いからだ。戦前の1937年には下流の作物に被害が出て、県に「毒水」調査委員会が設置されたほどだ。

 吾妻川はかつて、「魚もすまぬ死の川」と呼ばれた。八ツ場ダム計画が地元に伝えられた52年から55年に、国はダム予定地で鋼板やコンクリートを川水に400日さらす実験をした。すると鋼板は8割、コンクリートは1割前後が溶けた。酸性ほど数値が低くなる水素イオン濃度(pH)は当時pH2〜3。レモン果汁並みの「強酸性」。ダム計画は一度は消えた。

 その後、「世界初」の触れ込みで63〜65年に造られたのが、酸性水をせき止める品木ダムと中和工場だ。八ツ場ダムの予定地から北西へ約10キロの山中に、緑と白の絵の具を溶かし込んだような湖面が広がる。温泉水が流れこむダム湖は「上州湯の湖」と呼ばれ、近づくと卵の腐ったような硫黄のにおいが鼻につく。

 ダム湖に注ぐ三つの河川の上流は、いずれもpH2〜3。中流に設けた中和工場で石灰液を常に投入し、人工的に化学反応を起こしている。pH値を上げる代わりに鉄やアルミニウムの水酸化物ができるので、品木ダムに水をため、水酸化物を沈殿させて水と分離させている。

 品木ダムの目的を、国交省は「利根川水系の水質改善」と説明する。pH値は引き上げられ、多くの支流が合流するため、首都圏の飲料水を取水する下流部では水質に問題はないと国交省は強調する。

 だが、品木ダム完成とともに八ツ場ダム計画も息を吹き返した。品木ダムはいわば「ダムのためのダム」なのだ。

 一方で、沈殿物が想定を大きく上回るペースで増え続けた品木ダムは、その寿命が危ぶまれている。当初、国はダムに50年間は沈殿物をためておけると想定していたが、88年からは沈殿物や土砂をすくい出して近くの山中の処理場に廃棄している。

 年に2万6千トンを捨てても、ダム湖にはその倍のペースで沈殿物がたまり、貯水容量の8割以上を占めるほどだ。沈殿物には川の水に含まれる高濃度のヒ素などの有害物質も含まれる。沈殿物がたまり続ける以上、新たな廃棄場所を確保し続けなければならず、年約10億円の維持管理費がかかっている。

 これだけの手間にもかかわらず、品木ダムで中和化できているのは吾妻川の流量の4割。国は総事業費850億円を見込んで処理範囲を広げようとしているが、着手のめどは立たない。

 八ツ場ダムは計画浮上から半世紀以上たっても完成しなかった。そして、首都圏の水がめである利根川に流れ込む吾妻川の水質問題も、やはり未解決のままだ。(菅野雄介、歌野清一郎)

426とはずがたり:2009/11/15(日) 01:24:06

吉野瀬川ダム事業促進へ要望書 住民代表が越前市長らに (11月10日午後6時30分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=8952

吉野瀬川ダムと放水路の事業促進の要望書を奈良市長(右から3人目)に手渡す流域住民代表ら=10日、越前市役所

 越前市の吉野瀬川で県が進めているダムと放水路整備について、新政権による全国のダム事業見直しで影響が懸念されるとして流域の市内5地区の代表者が10日、奈良俊幸市長に両事業一体となった事業促進の要望書を市役所で提出した。奈良市長は「ダムと河川改修の重要性は痛切に感じている」とし「地元の合意形成もできており、必要性を国に再度強く訴え、県とともに強力に推進していきたい」と応えた。

 また住民代表は同日、民主党県連の松宮勲代表、同県連福井地域戦略局の糸川正晃局長、若泉征三衆院議員あての要望書も地元選出の玉村和夫県議に市役所で手渡した。

 要望したのは流域地区の自治振興会の大柳登(東)福島宏(吉野)川端保郎(大虫)八田聡(西)西出和男(神山)の各会長。

 市長への要望では住民代表が「政権交代によるダム見直しに住民として危惧(きぐ)している」と述べ、県への事業推進の働きかけなどを訴えた。

 市長は、地元の合意形成のほか▽昨年12月市会で事業促進の意見書が全会一致で可決されている▽県内でも治水安全度が低い▽流域の宅地開発が進み、事業の費用対効果も高い―とし、「いろいろな要素を吉野瀬川ダムは満たしている」との見解を示した。

 玉村県議は「党本部は(公共事業を)見直すとしているが、地域の実情や要望を聞きながら必要なものは積極的に進めるという立場。(吉野瀬川の両事業は)強力に伝えて、やっていただくように話をする」と述べた。

 要望書は越前市会の前田一博副議長にも手渡された。

 吉野瀬川ダムは12年度にダム本体工事着工が予定されている。総事業費は325億円で事業費ベースの進ちょく率は約50%となっている。

427とはずがたり:2009/11/15(日) 01:27:25
>>425
八ッ場ダム諦めるとこの中和ダムの処理コストさげれるんじゃないのかね?
その分をダム中止の便益に算入できるのでは?

428とはずがたり:2009/11/19(木) 10:48:41
■ 秋田のニュース:最新
鳥海ダム早期建設を要望 由利本荘市長ら、国交省事務所などに
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091118a

 由利本荘市の長谷部誠市長らが17日、国土交通省鳥海ダム調査事務所を皮切りに、県、県議会、国交省秋田河川国道事務所などを訪れ、同市鳥海町百宅地区に計画されている鳥海ダムの早期建設着手を要望した。

 鳥海ダムは、森吉山ダム(北秋田市)、成瀬ダム(東成瀬村)とともに、政府が一時凍結対象としており、来年度事業がどうなるか不透明な状況。そんな中、鳥海ダム建設促進期成同盟会と子吉川治水期成同盟会の会長を務める長谷部市長、竹内睦夫・にかほ市議会議長、土田与七郎・由利本荘市議会副議長らが要望活動を行った。

 要望では、市民団体「鳥海ダムの建設を促進する市民の会」が集めた署名が5万1千人を超えるなど市民総ぐるみの建設推進運動を展開している現状などを説明し、地域におけるダムの必要性を強調した。
(2009/11/18 08:35 更新)


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