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各種イノベーション・新発明・新技術など

372とはずがたり:2016/08/06(土) 15:55:54

 冷蔵庫もネットにつながっているから、外出先からでもスマホを使うと、例えば「納豆が切れている」といったことがわかる。音声を認識するマイクの付いた家電製品は、「居間の電気を消して」「好きな音楽をかけて」などと話しかけるだけで、指示通りに作動してくれる。

 ネットにつながっている鍵があれば、外出先からスマホで施錠、解錠ができるようになる。だから、鍵を忘れて出かけてしまった子供が、家の前で親の帰りを待つということもなくなる。こうした便利な生活がやってくる、というのが消費者向けIoTの世界だ。

身近で変化を感じにくい理由

 このような電気製品は一部ですでに実用化されているものもある。しかし、「家の中のIoT」は、簡単には進んでいかない。IoT製品が発売されたとしても、多くの人にとってはすでに家にある製品を買い換えなくてはならないからだ。

 これまで存在しなかった新しいモノを買い足すというわけではないので、例えばパソコンやスマホの普及期のように、世界中の人たちが同じタイミングにこぞって買うという現象は起きづらい。これが、IoTが新たに生まれると言われつつも、身近なところでの変化が感じにくい根本的な理由だ。

 日本では現在、「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)」普及への取り組みが進められている。ZEHとは、省エネ設備などによって使用エネルギーをできる限り減らす一方、太陽光発電などでエネルギーを作り出すことで、エネルギー購入量を年間収支でゼロ以下にした住宅のことだ。政府は、2020年に新築戸建て住宅の半数をZEHにするという方針を打ち出している。

 今後、ZEHのエネルギー購入量の収支を計測するため、家の中の電気機器の電力量をネット経由で測定する仕組みが導入されていくだろう。それをきっかけに「スマートホーム」と呼ばれる「家の中のIoT」が広がっていく可能性がある。

 電力会社も、家庭ごとの電力消費状況をつぶさにモニタリングすることが可能になる。そうなれば、従来は前年実績や予測値をもとに発電していたところを、電力消費の実情に合わせた発電ができるようになるとみられる。

注目集める「自動運転」

 次に、家の外に目を向けてみよう。屋外のIoTで今、最も注目を集めているのは「クルマ」だ。最近、クルマの自動運転に関するニュースをよく目にするという方も多いのではないだろうか。このクルマの自動運転を可能にするには、IoTの進歩が不可欠なのだ。

 クルマが自動運転するには、人や建物などをクルマが認識して、交通事故を起こさないようにする技術の開発が第一だ。当然、こうした技術がどんどん進化していくわけだが、クルマを制御するソフトウェアをアップデートするのにも、クルマとネットとの接続が必要となる。

 クルマがネットにつながる価値は、自動運転だけにとどまらない。例えば交通事故を起こした時、事故状況を即座に必要な機関(警察や保険会社など)に伝えることができるようになる。また、最近は監視カメラが付いたタクシーを見かけることが多くなったが、カメラがネットにつながれば、事件や事故の際、その数秒前からの状況を記録したデータを直ちにタクシー会社の監視センターに送れるのだ。他にも、路上のパーキングメーターにセンサーを付けることによって、駐車場の使用状況をドライバーが把握できるようになる。 

 クルマとネットをつないだ自動車保険のサービスはすでに始まっている。急ブレーキや急ハンドルといった運転データを記録、送信する装置をクルマに搭載し、そのような危険な運転が少ないドライバーの保険料を割り引くというものだ。こうした保険サービスを「テレマティクス保険」といい、欧米の保険会社では導入が進んでいる。

373とはずがたり:2016/08/06(土) 15:56:15
>>371-373
産業界では成功事例も

 産業界に目を向けると、すでにIoTの成功事例は少なくない。なかでも、アメリカの製造業を代表する企業、ゼネラル・エレクトリック(GE)社は、先進的にIoTに取り組んでいることで知られている。

 同社のガスタービン製造工場では、約5000個のセンサーを取り付けたガスタービンを試験稼働させ、振動状況や温度などのデータを取得している。そのデータはネット経由で世界各国に散らばる専門家に送られ、不具合の検知や製品性能の向上などに生かされている。同社は他にも、航空機向けジェットエンジンにセンサーを取り付け、そこから得られるデータを分析して、故障の予見や部品交換の最適化などを図っている。 

日常生活、企業活動を大きく変える

 IoTは製造業の現場だけでなく、ロジスティクス(物流を効率的に管理すること)の分野でも効果が見込まれている。

 IoT化されたロジスティクスの分かりやすい例としては、「アマゾン」のような通販サイトをイメージしてもらいたい。通販サイトの事業者は、客の注文を受けたら、倉庫に収納されている商品を効率よく取り出さなければならない。コンピューターは受注情報によって、どこの倉庫にどんなモノが格納されているかを把握している。そしてコンピューターが、どこの倉庫のどこに行って何を取ってくるのか、指示を出すのだ。

 注文のあった商品を収納している倉庫では、コンピューターの指示を受けて、カゴを載せた荷台が自ら収納場所に移動する。そこで、作業員がカゴに商品を入れていくのだ。IoTによる自動化がもっと進み、作業員ではなくロボットが作業を行っている倉庫も多い。

 そして、商品はトラックで購入者のもとに配送されるのだが、将来、トラックは自動運転となっていくだろう。トラックに搭載されたAIが、最も効率的に配送できるルートを計算し、そのルートに沿って自ら購入者のもとへ商品を届けるのだ。IoTの進展によって、こうしたロジスティクス全体での変化が期待されている。

 このほか、医療分野では、AIが患者の過去のカルテなどを分析して、ある程度までの診断を行うことがすでに可能になっている。介護施設の現場などでは、職員の代わりに、照明などに取り付けたセンサーで寝たきりのお年寄りたちの生体情報をチェックし、深刻な人手不足をカバーする仕組みが実現している。

 このようにIoTは、私たちの日常生活や企業活動を大きく変えようとしている。孫氏がソフトバンクグループの命運をかけるIoT。その未来は、すぐそこまで来ている。

プロフィル
小泉 耕二(こいずみ・こうじ)
 1973年生まれ。IoT専門サイト「IoTNEWS」代表。IoTコンサルタント。大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、Cap gemini Ernst & Young、テックファーム株式会社を経て現職。フィーチャーフォンの登場以来、15年以上にわたって、リアルとバーチャルの作り出す世界について研究し続けている。著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門」(あさ出版)、「顧客ともっとつながる」(日経BP)がある。

374名無しさん:2016/08/07(日) 12:15:52
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160804/k10010621901000.html?utm_int=all_side_ranking-access_001
人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か
8月4日 19時10分
東京大学医科学研究所が導入した2000万件もの医学論文を学習した人工知能が、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病を僅か10分ほどで見抜き、治療法を変えるよう提案した結果、60代の女性患者の命が救われたことが分かりました。人工知能は、このほかにも医師では診断が難しかった2人のがん患者の病名を突き止めるなど合わせて41人の患者の治療に役立つ情報を提供していて、専門家は「人工知能が人の命を救った国内初のケースだと思う」と話しています。
東京大学医科学研究所の附属病院は、アメリカの大手IT企業IBMなどと協同で、人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」に2000万件に上るがん研究の論文を学習させ、診断が極めて難しく治療法も多岐にわたる白血病などのがん患者の診断に役立てる臨床研究を進めています。

このうち60代の女性患者は当初、医師から「急性骨髄性白血病」と診断されこの白血病に効果がある2種類の抗がん剤の治療を数か月間、受けましたが、意識障害を起こすなど容体が悪化し、その原因も分かりませんでした。このため、女性患者の1500に上る遺伝子の変化のデータを人工知能に入力し分析したところ、人工知能は10分ほどで女性が「二次性白血病」という別のがんにかかっていることを見抜き、抗がん剤の種類を変えるよう提案したということです。女性は、治療が遅れれば、免疫不全による敗血症などで死亡していたおそれもありましたが、人工知能が病気を見抜いた結果命を救われ、無事退院しました。

こうした病名の診断は、現在、複数の医師が遺伝情報のデータと医学論文を突き合わせながら行っていますが、データが膨大なため必ずしも結論にたどり着けるかどうか分からないということです。東京大学医科学研究所附属病院では、この女性患者以外にも医師では診断が難しかった患者2人について、人工知能が特殊な白血病だと見抜き、治療方針が決定されるなど合わせて41人について、治療や診断に役立つ情報を人工知能が提供したということです。

研究を行った東京大学医科学研究所の宮野悟教授は「1人の医師がすべての膨大な医療情報を把握するには限界があり、情報を蓄積してみずから学習する人工知能の活用は医療の世界を変える可能性を秘めている」と話しています。また、人工知能学会の会長の山田誠二国立情報学研究所教授は「人工知能が人の命を救った国内初のケースと言ってもいい。人工知能にとって医療やヘルスケアの分野は最も実用化が進む大きな市場になると予想され、今後も導入が進んでいくだろう」と指摘しています。
救われた患者は
人工知能によって命を救われた山下あや子さん(66)は、おととしの夏ごろから体調に異変を感じ、極度の貧血と診断されていましたが、去年1月、東京大学医科学研究所附属病院で急性骨髄性白血病と診断され、その日のうちに入院しました。

2種類の抗がん剤を組み合わせる標準的な治療を受けましたが、体の免疫機能を担う白血球の数は回復せず、高熱を出して意識障害を起こすなど死を覚悟した時期もあったと言います。

病院は、回復が見えない山下さんの病気の原因を人工知能を使って探りました。まず山下さんの遺伝子を詳しく調べ変化が起きている箇所を1500箇所ピックアップしました。これらの変化がどう関わって病気を引き起こしているのか人工知能に分析させたところ僅か10分後には「STAG2」と呼ばれる遺伝子の変化が根本の原因を作り出している「二次性白血病」である可能性が高いことを見抜いたということです。このため、病院は、別の治療薬に変えるなど治療方針を変更。その結果、山下さんの体調は徐々に回復し、去年9月には退院することができました。

山下さんは「あと1年ほどすればこの世からいなくなると覚悟した時期もありました。ロボットやコンピューターの研究は成果を上げるのに年数を要するもので、こんなに急激に役に立つなんて思いもよらず、今生活できているのも人工知能のおかげです」と話していました。

375名無しさん:2016/08/07(日) 12:16:02
>>374

医療分野での活用
東京大学医科学研究所が導入している人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」は、遺伝子の変化が複雑に絡み合って発症する白血病などの血液がんの分析を主な対象にしています。

宮野教授によりますと、これらの分野では論文の数が膨大になりすぎて、どの遺伝子の変化が互いにどのように影響し、がんを引き起こしているのか、医師一人一人が理解するのが不可能になりつつあります。ワトソンはこうした論文を2000万件以上読み込んでいて、数多くの遺伝子の変化がどのように絡み合いがんになるのか学習しています。

そして、そこに患者の遺伝子の変化の情報を入力すると、膨大な論文の中から、まず関係するものを選び出してきます。そのうえで、それらの論文に書かれた内容をもとに患者の遺伝子の変化が互いにどのように影響し合っているのか評価し、さらに病気を引き起こす根本となった重要な変化はどれかを突き止めて効果が期待できる治療薬などを提案します。

こうした医療分野での人工知能の活用はアメリカで先行していて、すでに複数の病院で白血病や脳腫瘍の治療の支援などに使われています。
広がる活用
人工知能の活用は、自動運転などの注目技術に加え、企業の人事や経営判断、絵画や小説といった創作活動など幅広い分野に広がろうとしています。

このうち自動運転への応用については、トヨタやホンダが人工知能専門の研究拠点を設けるなど、実用化に向けた動きを本格化させているほか、開発をリードするアメリカでは運輸省が人工知能をドライバーとみなす判断まで行い、人工知能を受け入れる環境の整備も進み始めています。

また人工知能は、将来的には私たち一人一人の仕事にも大きな影響を及ぼす可能性が指摘されています。

10年から20年後には今、日本で働いている人の49%の職業が、機械や人工知能によって代替が可能になるとする報告もあり、すでにコールセンター業務の支援など一部の業種への導入が進められているほか、採用活動など企業の人事や、経営判断にまで人工知能を活用する計画もあります。

さらにこれまで機械が人に代わって行うのが難しいとされてきた、「創造力」の世界にも人工知能の波は押し寄せています。囲碁では、プロ棋士に勝利したほか、絵画などの芸術作品から小説の執筆に至るまで、その活用の可能性は広がりつつあります。

376名無しさん:2016/08/20(土) 22:06:57
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160817-00013259-forbes-bus_all
グーグルの自動運転「責任者辞任」の舞台裏 商用化は進むのか 
Forbes JAPAN 8月17日(水)7時0分配信

グーグルの自動運転車プロジェクトで最高技術責任者(CTO)を長年務めたクリス・アームソンが退任することが明らかになり、経営陣との確執が原因ではないかと憶測を呼んでいる。



自動運転車の開発はグーグルの親会社、アルファベットの先端技術開発部門である「X」(旧「Google X」)が進めているプロジェクトの一つで、これまでに膨大な研究開発費が投じられ、180万マイルもの自動運転走行が実施された。

アームソンはこれまでの7年間、社内のエンジニアやソフトウェア開発者、ロボット技術の専門家などを統括して自動運転車の開発を推進してきた。彼は自身のミディアムに投稿した退職の挨拶の中で、「A地点からB地点までボタンを押すだけで連れて行ってくれる自動運転技術の開発に関わったことを光栄に思う」と述べた。

数多くの企業が自動運転車の開発を手掛ける中、グーグルのプロジェクトは開発資金の規模が格段に大きく、最も注目を集めている。その責任者の一人であるアームソンの退任は驚きをもって受け止められているが、彼以外にも同プロジェクトに関わったグーグルのエンジニアが昨年以降、相次いで会社を去った。

大物エンジニアらが相次ぎ離職

その中には、長距離輸送トラック用の自動運転技術の開発を目指す「Otto」を設立したグーグルマップの元製品責任者リオー・ロンリオー・ロンと、自動運転車部門の元技術責任者アンソニー・レバンドフスキが含まれる。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、他にも主要メンバーだったデイブ・ファーガソンとジャジュン・ズーが「自分たちの会社を立ち上げるために退社した」と報じている。

NYTはまた、アームソンの退任の理由として、2015年9月に自動運転車プロジェクトのCEOに就任したジョン・クラフィックとの関係悪化を挙げている。自動車業界での経験が豊富なクラフィックのCEO就任によって、自動運転技術の商用化が大きく前進すると見られていた。「元グーグル社員によると、アームソンはクラフィックの方針に不満で、数か月前にはラリー・ペイジとプライベートの場で口論になった」とNYTは報じている。

377名無しさん:2016/08/20(土) 22:07:22
>>376

プロジェクトは「転換期を迎えた」
南カリフォルニア大学マーシャル経営大学院のヘレナ・イリレンコ教授によると、今回のような退任劇はスタートアップでは珍しくないことだという。「テクノロジー系のスタートアップが研究開発フェーズから商業化フェーズへ移行するタイミングで幹部が退任することはよくある話で、プロジェクトが前進していることの証でもある。グーグルの経営陣が自動運転車の商業化が可能だと判断し、プロジェクトが大きな転換期を迎えたのは明白だ」と教授は話す。

グーグルは具体的なスケジュールや計画については一切公表をしておらず、自動運転車の広報担当者であるジョニー・ルーもコメントを控えている。また、自動運転車プロジェクトに関わっている社員の規模や退職者の人数についてもグーグルは明らかにしていない。

「アームソンは自動運転車プロジェクトの立ち上げに欠かせない人材だった。今後グーグルがどのように商業化を進めるかは不明だが、その方向に進んでいることは確かだ」と調査会社IHSマークイットで自動車技術のアナリストを務めるジェレミー・カールソンは言う。

クラフィックの就任以来、グーグルはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と提携し、次フェーズのテスト走行用としてFCAからハイブリッドミニバン「パフィフィカ」の提供を受けることが決まった。グーグルはミシガン州ノビに設立した開発拠点でエンジニアの採用を強化しており、アメリカ自動車産業の中心地に大きな足掛かりを得たことになる。

アームソンはグーグルに入社する前は、カーネギーメロン大学でロボット工学を教える著名な科学者だった。

商用化は前進、との見方も

一方、クラフィックは自動車産業で数十年のキャリアを積んだベテランで、1980年代にはカリフォルニア州フリーモントにトヨタ自動車とゼネラルモータースが合弁で設立した工場「NUMMI」で生産技術者として働いていた。その工場は現在テスラモーターズの工場となっている。その後、90年代にはフォードで軽トラックの開発に携わり、2000年以降は米国ヒュンダイモーターで製品開発の責任者を務めた後、支社長に昇格して5年間の同社の経営をリードした。

「グーグルはこれまでの研究成果を活かして事業化を推進できる新たな責任者を迎え入れるフェーズにきた」とイエレンコ教授は言う。

アームソンをはじめ、自動運転車の開発に携わった社員が次々とグーグルを去っているのには、他にも要因がある。それは、今や同社以外にも数多くの企業が自動運転車の開発に参入していることだ。アームソンがグーグルに参画した2009年頃は、自動運転車の開発を行っている企業は他になかった。

エンジニアは「引く手あまた」

それから7年が経ち、今では多くのプレイヤーがこの分野に存在する。従来の自動車大手に加え、テスラやEVスタートアップの「Faraday Future」、テクノロジー企業のNVidia、MobilEye、インテル、自動車部品メーカーのデルファイ、ボッシュ、コンチネンタル、デンソー、オートリブ、配車アプリのウーバーとリフト(リフトはGMと提携して開発を行っている)など、様々な企業が自動車産業の未来を担う技術の覇権をめぐり、熾烈な競争を繰り広げている。

アームソンはミディアムの投稿の中で今後の予定について何も述べていないが、「彼なら引く手あまただ」とIHSマークイットのカールソンは言う。

一方で、イリレンコ教授は転職に当たってはグーグルから何らかの制約条件が課せられているはすだと指摘する。「競業避止義務をはじめ、株式や金銭の報酬パッケージの条件として、テスラやウーバーへの転職を禁じられているだろう」と教授は分析する。

Alan Ohnsman

378とはずがたり:2016/08/30(火) 14:56:42
すごいなぁ。

ハードウェアも電力も使わずに動く、完全にソフトな「タコ型ロボット」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/post-5717.php
2016年8月26日(金)17時05分
高森郁哉

379荷主研究者:2016/09/11(日) 11:38:11

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00397094
2016年8月24日 日刊工業新聞
東北大、縦横無尽に動作できるクローラー-災害調査ロボなどに提案

開発した全方位クローラー「オムニボード」

 東北大学大学院情報科学研究科の高根英里大学院生と多田隈建二郎准教授らは、縦横斜め、全方位に動けるクローラー「オムニボード」を開発した。階段の踊り場など、方向転換できない場所でロボットが立ち往生してしまうことがなくなる。災害調査ロボや無人建機の駆動機構に提案していく。

 一般にクローラーは外周ベルトがたわんで地面に広く接地できるため、がれきの上でも安定して走行できる。だが向きを変えられず、横方向へ移動できなかった。そこで複数の小さなクローラーを平行に連結してベルト状に束ねた。このクローラー連結べルトを大きなクローラーの外周ベルトに利用した。大クローラーが前後、小クローラーが左右方向に回転する。

 複数のクローラーを二つのモーターで制御するため、ベルト状のギアを設計した。ベルト状ギアと大クローラーの回転に差ができると小クローラーに力が伝わり、左右方向に回転する。その場で左右に進むことも斜めに進むこともできる。

 ベルト状のギアがたわむため、大クローラーが地面にならって接地面積を増やせる。全体の走破性が落ちない。クローラーの高さに対して10―15%の凹凸があっても、地面に接地して進める。

 がれきの隙間や急斜面など、その場で旋回できない状況でも横や斜めに進んで障害物を避けられる。現在は試作機を使って動作原理を実証した段階。今後は防水などの機能を追加し、雨の中などでも走れるよう改良していく。

(2016年8月24日 科学技術・大学)

380とはずがたり:2016/09/13(火) 13:10:29
看護婦にあんま萌えないから俺的には問題なしだヽ(゚∀゚)ノ

どんな色の下着か分からない!透けない白衣の裏に隠された中小企業の技術力
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160830-00010002-newswitch-ind
ニュースイッチ 8月30日(火)8時22分配信

大真が特許技術利用で本格製販
 大真(東京都千代田区、川上康道社長)は東京都中小企業振興公社の支援を得て、「裏地付き透けない白衣」の本格製造販売に乗り出した。色によって色が透けるのを防ぐ特許技術により、どんな下着の色や柄も透けさせない。2017年7月期には1000万円の売上高を目指す。

 特許はグループ会社のシーユーピー(岡山市)が取得、企業向けユニホーム販売を専門とする大真が実施許諾を得た。下着の色、柄を透けないようにする技術はすでにコートなどでは実用化されているが、特許対象を「透けやすい白衣に絞ったことと、明度が3・5以下の色の裏地を使うと透けない原理を確立」(西原成幸相談役)することで取得した。

 裏地は下着の色や柄の気になる部分に使用。素材は伸縮性の高いポリエステル100%とし、洗濯時の水流を考慮し部分的にメッシュ素材を使用した。レディースジャケットは1万2744円、同パンツは9504円。ワンピースは1万4904円(いずれも消費税込み)。サイズはSから3Lまで5タイプ。カラー白衣も用意している。

どんな色の下着か分からない!透けない白衣の裏に隠された中小企業の技術力
白衣生地X裏地で透けなくなる
通販会社などへアプローチ
 都中小企業振興公社から4月に、ニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品(技術)に採択されており、ビジネスナビゲーターの販売支援が始まっている。「病院、リネン業者や病院に出入りしている業者、また通信販売会社に積極的にアプローチしていきたい」(西原氏)と話す。

381名無しさん:2016/09/19(月) 18:46:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160907-35088609-cnetj-sci
AIは“ひとつのことだけ優秀な偏屈な人”--識者らが語る可能性と問題点
CNET Japan 9月7日(水)8時30分配信

 8月23日、デジタルハリウッド大学大学院駿河台キャンパスにて「エンタテインメントの未来を考える会 黒川塾(三十九)」と題したトークセッションが行われた。コラムニストの黒川文雄氏が主宰、エンターテインメントの原点を見つめなおし、ポジティブに未来を考える会となっている。

 今回は「誰にでもわかる! エンタメ的人工知能(AI)考察」と題し、人工知能(AI)にまつわるさまざまな話題が話された。登壇したのは人工知能学会の前会長でもあるはこだて未来大学教授の松原仁氏、認知科学の研究を行っている電気通信大学助教の伊藤毅志氏、大手ゲームメーカーでゲームAI開発を行っている三宅陽一郎氏の3人。

 冒頭では“そもそもAIの定義とはなにか?”が問いかけられ、松原氏は率直に「100人いれば100通りの、人の数ほど定義がある」とコメント。最大公約数となる回答は「人間のように賢いコンピュータを作りたい」という形になるが、そこから先は研究している人やジャンルによってとらえ方が異なるという見解を示す。

 伊藤氏からは、認知科学の観点から見たAIと人間をはじめとする生物の知能に違いについて「空を飛ぶにはどうしたらいいか?」という質問に例える形で説明。AIの場合は、結果として空を飛ぶという目的さえ達成すればいいことから、ジェットなどどんな推進力を使ってもいいという判断をする。一方で人間の場合は、鳥はなぜ飛べるのかというメカニズムから方法を考えるという違いがあり、それが認知科学としてのとらえ方という。

 三宅氏が取り組んでいるゲームAIについては、人間の代わりをするものではなく、デジタルゲームの世界の中で生きているモンスターなり生物であったり、仮想世界のなかで息づく本当の知能という考えを示した。

AIはひとつのことだけが優秀な“超”偏屈な人

 昨今ではさまざまなところAIの話題が挙がり“すごいもの”というイメージもあるが、実際にはまだまだ課題も多くあるという。そのひとつとして「フレーム問題」が話題となった。人間は目標達成に必要なものを、数多くある情報から取捨選択して見極められるが、コンピュータにはそのことができない。そのためAIには人間が“枠”となるものを設定しなければならず、その枠から少しでもはずれるとなにもできないという問題だ。三宅氏はイメージとして「“超”偏屈な人。視野がとても狭くて優秀な人の究極版」と例えた。

 最近では、「AlphaGo」(アルファ碁)がプロ棋士を倒したことが大きなニュースとなった。このことに関連して伊藤氏は、囲碁のAIであってもルールが違うと全く能力が発揮できないことを説明。人間であれば19路盤(※縦横19本の線を持つ盤)や13路盤、9路盤のそれぞれに対して、ゲームの違いを理解した上で知識を応用し対局することはできるが、AIが19路盤で学習しチューニングした知識を13路盤などで対局すると、応用できるところもあるがかなり弱くなってしまうと指摘する。

 また将棋のプロ棋士である羽生善治氏は、チェスの実力派プレーヤーとしても活躍していることに例えて、人間であれば別のゲームでも何らかしら知識を転用できるところもあるが、コンピュータにとってはまったく別のものであり、どちらかひとつしか対応できないとも付け加えた。

 AIとしての課題や問題点はあるものの、囲碁や将棋など特化した部分だけを見るならば相当に優れていることを、松原氏は「隙だらけでガードが甘いにもかかわらず、ハードなパンチでKOできるだけの能力を持っているボクサー」と例えて表現していた。

382とはずがたり:2016/09/19(月) 21:12:45
2014年08月08日 06時00分27秒
ロボットや人工知能の進化は人間の仕事を2025年までに奪い尽くすのか?
http://gigazine.net/news/20140808-ai-robotics-and-future-job/
By Jeff Keyzer

ロボットや人工知能(AI)の進化はめざましく、人間の生活をより便利にしてくれることが期待されています。しかし、ロボットが進化して人間の仕事を代替することで、ロボットに取って代わられる労働者が出てくるという不安も次第に主張されるようになっています。ロボットとAIの進化が2025年に人類の生活をどう変化させているのかについて、さまざまな分野の識者1896人に回答を求めた大規模な調査の結果は以下の通りです。

「2025年までにロボットやAIの進化によって人間は仕事を奪われるか?」という質問への回答は、識者の間でも真っ二つに分かれました。

・No(奪われない)という回答
全体の52%が「ロボットに取って代わられる仕事はあるものの、仕事を奪われるという事態にまではならない」と回答しました。

多くの楽観論者が「技術の進化によって人間が置き換えられる仕事はあるとしても、技術の進化に伴って生み出される新しい産業によって多くの雇用が生まれるので仕事を奪われることはない」と考えています。ヴィントン・サーフ氏は「歴史を振り返ると、技術革新は雇用を創出するものでこそあれ、雇用を破壊するものではありません」と述べ、また、Microsoftのマイケル・ケンデ氏は、「確かに仕事が奪われることもあるでしょうが、失われる雇用以上の雇用が新たに生まれるでしょう」と述べており、ロボットやAIの技術が進化することで新しい仕事が生み出される効果に期待しています。

また、「人間にしかできない仕事があるためロボットが完全に取って代わることはできない」という意見も根強く、メディア心理研究センターのパメラ・ラトリッジ氏は、「思考力・想像力・問題解決力など機械にはできない多くのことがあります。ロボットが進化すれば、人間は『人間にしかできないできない分野』によりエネルギーを割くことになるでしょう」と述べています。

もっとも、2025年までの「近い将来」という条件の下では雇用に大きなインパクトを与えることはないとしても、さらに先の将来には多くの雇用が失われる危険を感じているという回答もあります。MITのコンピュータ科学人工知能研究所のデビッド・クラーク氏は、「現代の大きなトレンドは、サービス業の自動化です。この傾向が続くことで、サービス業に携わる人には新しいスキルが求められるようになり、単純労働者にとっては深刻な影響をもたらすことになるかもしれません。ただし、12年という短い期間では自動化はそれほど進まないでしょう」と回答しています。

一方で、「ロボットがあらゆる仕事を引き継ぐことに対して懸念があります。私たちは未来永劫までロボットによる労働力の置きかえに同意するべきではないでしょう」と述べているWebbmedia Groupのエイミー・ウェッブCEOのように、雇用への影響を最小限に抑えるために法的な規制を整備するべきであるという意見も出されています。

383とはずがたり:2016/09/19(月) 21:13:01
>>382-383
・Yes(奪われる)という回答
これに対して、全体の48%がホワイトカラー・ブルーカラーを問わず大部分の仕事がロボットに取って代わられると回答しました。このような悲観論者は、大多数の雇用が失われる結果、所得の格差が今以上に広がること、社会秩序が荒廃することなどを強く懸念する見解を明らかにしています。

戦略系コンサルタントのジェリー・ミチェルスキー氏は「ロボットと人間との競争では人間が負ける」と断言しており、園芸やベビーシッターなど地域の人が関わる仕事や、高度な思考や信頼関係の構築が求められる一部の仕事のみが安全圏で、それ以外の仕事は自動化の荒波に巻き込まれるとの見解を示しています。

また、インターネット法の専門家であるロバート・キャノン氏は、「自動化できそうだと考えられるものはすべて自動化されます。端的に言えば、『人間だからこそ貢献できることは何か?』という問いに積極的に答えられないような仕事が存続する可能性はないということです」と述べています。

さらにロボットやAIの進化は、これまでの技術革新とは異なるという意見もあります。The Economistのトム・スタンデージ氏は、「従来の技術革新に比べて、ロボット技術やAIの進化はより大きな衝撃を与える可能性があります。これまで起こった技術革新はゆっくりとしたものであったため、人は再教育を受けることで違う仕事へ転職することが可能でした。しかし、ロボットとAIの進化の速度は、技術職に就く人さえもあっという間に時代遅れにするほど速いもので、対応はこれまでにないほど難しいでしょう」と答えています。

また、ハーバード大学のジャスティン・ライヒ氏は、ロボットやAIがルーチンワークを加速的に奪っていくはずで、職人や法律家・会計士などの複雑な仕事も例外ではないと考えています。そして、ごくわずかに残された一部の高度な仕事に就く人を除けば、現在ある大多数の中産階級はすべて低所得層へと転落する可能性があると指摘しています。

・共通認識
悲観論者・楽観論者に共通した意見として、「教育の重要性」が上げられています。ただし、インターネット社会学者のハワード・ラインゴールド氏が「ロボットが人間に残してくれる仕事とは、思考と経験が必要とされるものだけです。言い換えれば、最良の教育を受けた人間だけが機械と競争できるようになるでしょう」と述べた上で、「それにもかかわらず現在の教育は黙って言われたことを記憶するよう教え込むことに終始しており、時代についていけていません」と批判しているとおり、ロボット時代の到来を見据えた教育はまだまだ手探り状態だと言えそうです。

・新たな価値の誕生
ロボットやAIの進化のせいで「人間が仕事を奪われるか否か」という問いに答える前提問題として、そもそも「仕事」とは何かという定義について考え直す必要性を示唆する回答も寄せられています。

Googleのハル・バリアン氏は、「『仕事』というものが反復する必要のある不快な作業を意味するなら、ロボットやAIの進化によって人間は仕事を奪われるかという質問の答えはイエスです。掃除機や食洗機の登場によって『仕事』が奪われたように、今後もそうなるでしょう。そういう意味で、仕事を奪われるという状況は歓迎すべきことです」と述べ、仕事の時間が減ることで仕事に縛られない余暇が増えるだろうと予想しています。

また、「産業革命以降一貫して効率性が重視され、大規模・大量生産による経済性のみが追求された結果、技術をそれほど必要とされない単純労働に就く人から搾取するという社会構造が生み出された」という事実を指摘した上で、ロボット技術が向上していくことで、安くて均質な使い捨ての商品から、値段は高いがその人に合わせてカスタマイズされたより長期間使える高品質な商品やサービスが生まれる社会構造への変化を予想する意見もあります。

以上のような識者から寄せられたさまざまな意見を見る限り、「2025年に人間はロボットに仕事を奪われるのか?」という質問の正解がどうであれ、ロボットとAIのさらなる進化は確実と言え、2025年には現在とはまったく違った働き方や仕事観が現れていても不思議ではなさそうです。

384とはずがたり:2016/10/03(月) 13:51:26
バキュームカーの匂いがいちごチョコの香りに 避難所トイレにも応用
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20161003/Hazardlab_17093.html
ハザードラボ 2016年10月3日 12時34分 (2016年10月3日 13時07分 更新)
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バキュームカー作業時のアンモニア臭が甘い良い香りに変わる魔法の潤滑油が開発された(提供:東邦車輌)
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 下水道の普及により、都心部で見ることは少なくなったが、建設現場の仮設トイレや畜産農家では現役で活躍中のバキュームカー。 不快なアンモニア臭をチョコレートのような甘い芳香に変えるという、ウソみたいな潤滑油を、東邦車輌など4社が開発した。避難所の仮設トイレなどでの活用も期待される。

 バキュームカー特有の糞便臭を芳香に変える潤滑油「デオマジックVC1」を開発したのは、東邦車輌(横浜市)、シキボウ、山本香料(いずれも大阪市)などの4社。

 何十種類もの香料成分をブレンドして完成する香水には、糞便臭のような不快な匂いの成分が少量含まれていることに着目した開発チームは、良い香りの香料からあらかじめ臭さを取り除いた香料を調合することで、糞便臭が加わったときに、さらに良い香りに変化させる技術を開発し、2011年に畜産業界に向けて発売。

 オムツやペットのトイレ用に使われていたが、この技術を応用して、バキュームカーの真空ポンプに使う潤滑油を開発した。作業時に真空ポンプと配管を通じてバキュームタンク内を循環し、糞便臭が、いちごチョコレートのような甘い匂いに変わるという。

 バキュームカーを製造する東邦車輌が全国の環境整備事業社数十社でモニター試験を実施した結果、ほぼすべての事業者が排気からのアンモニア臭を感じなくなったと報告している。

 東邦車輌は、10月1日から1缶(20リットル入り)3万5000円で販売する予定で、初年度には3億円の売り上げを目指す。

385名無しさん:2016/10/15(土) 14:00:20
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161012/k10010727171000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_050
大隅氏 日本からノーベル賞受賞者出なくなる
10月12日 18時24分
ノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれた東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんは、自民党の部会で講演し、「このままいくと、ノーベル賞受賞者が、10年後、20年後には出なくなると思う」と述べ、日本の大学における研究環境の厳しさを訴えました。
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんは、12日、自民党の文部科学関係の合同部会に招かれ、講演しました。この中で、大隅さんは、「教員が非常に忙しく、なかなか研究時間が無いうえ、博士課程の進学者が減り、大学の研究環境が劣化している。このままいくと日本の大学が空洞化し、ノーベル賞受賞者が、10年後、20年後には、出なくなると思う」と述べ、日本の大学における研究環境の厳しさを訴えました。そのうえで大隅さんは、「いま学生は貧しくなっていて、支援なしに研究にまい進することは難しい。大学院生の生活を支援し、そういう人が自由に育っていく社会を実現してほしい」と述べました。
講演のあと、大隅さんは、記者団に対し、「議員の方に少しでも日本の大学の現状、特に自然科学の基礎研究者がどのような思いをしているのかを理解していただき、少しでも影響があればうれしいです」と述べました。

386とはずがたり:2016/10/26(水) 16:05:35
凄いけど電磁波とかの健康被害とかは大丈夫なのか?

部屋からコンセントが消える日 壁や床から家電をワイヤレス充電-戸田建・京大の研究進む
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00010002-nkogyo-ind
日刊工業新聞電子版 10月26日(水)15時40分配信

2020年はワイヤレス家電元年か?
 戸田建設は京都大学の篠原真毅(なおき)教授(ワイヤレスパワーマネジメント〈WPM〉コンソーシアム代表)と共同で、無線でオフィスや住居内の電気製品に電力を供給できるシステムを開発している。建材にワイヤレス給電装置を組み込み、壁や床から離れた場所にある電気製品を充電する。配線工事が不要になり、将来の技能労働者の減少にも対応できる。2年後に室内全体に給電できる試作室をつくり、2020年以降の実用化を目指す。

 ワイヤレス給電を建材に適用する取り組みは、建設業界では初めてだ。戸田建設は現在、室内全体をワイヤレス給電できるようにするため、さまざまな角度から検討している。壁面や床、天井の建材などについて、施工性や安全性、耐震性やコストなどをチェック。課題をクリアした上で、縦・横4メートル程度の試験室をつくる方針だ。

 同装置の開発を担当する森一紘特定プロジェクト部次長兼技術企画課長は「18年度までにワイヤレス給電の試験室をつくり、20年以降からは建物に採用できるようにしたい」と意欲をみせる。

部屋からコンセントが消える日 壁や床から家電をワイヤレス充電-戸田建・京大の研究進む
ワイヤレス給電装置のイメージ(戸田建設提供)
直流共鳴方式、給電距離は50cm
 戸田建設は建物でのワイヤレス給電について、篠原教授が主導する「直流共鳴方式」を採用する。同方式は直流の電気を、送電共振機構に断続的に与え、送電と受電の両共振機構を相互に作用させ電気を送る仕組み。直流から交流への変換ロスがなくなり、電力供給の効率が高くなる。

 ワイヤレス給電装置は送電回路と送電コイル、共鳴回路などを組み込んだ複合材で構成する。壁面から約50センチメートル離れた所まで給電できる。篠原教授は室内全体の給電システムについて「技術的にはできる」と指摘する。

 建材にワイヤレス給電装置を組み込んで施工できれば、複雑な配線工事が不要になる。今後増えてくる建物のリフォームにも対応しやすいほか、将来の技能労働者不足に備えることができるとみる。

部屋からコンセントが消える日 壁や床から家電をワイヤレス充電-戸田建・京大の研究進む
京都大学教授・篠原真毅氏
壁の概念変わる ワイヤレス給電装置が建材に
 京都大学の篠原真毅教授は「直流共鳴方式」のワイヤレス給電を推進するWPMコンソーシアムの代表を務め、産業界への普及に力を尽くしている。同方式の特徴や可能性について話を聞いた。

―直流共鳴方式の仕組みは。
 「従来のワイヤレス給電は直流を『高周波にする』『送電する』といった2段階を経るため、それぞれ回路が必要だ。直流共鳴方式は送電と受電の回路が共振し、直流をそのまま送電できる」

―建物で直流共鳴方式を採用します。
 「建物でワイヤレス給電をするには、距離や位置の融通がきく方がいい。施工性を考えると、ワイヤレス給電装置を壁材として活用でき、簡便で距離が取れる直流共鳴方式が適している」

―建設分野におけるワイヤレス給電の可能性は。
 「これまでワイヤレス給電は車と携帯電話で着目されてきたが、建設分野でのインパクトは大きい。建物を改修する場合、ワイヤレス給電の建材を取り付けるだけで電気配線工事が不要になる。壁も床も全部がコンセントになるようなイメージだ」

387とはずがたり:2016/10/31(月) 20:47:14
「エジソンの日」に触れる、トーマス・エジソンのコトバと思想
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00010008-newswitch-ind
ニュースイッチ 10/22(土) 19:18配信

天才とは?成長とは?製品とは?発展とは?
 10月21日は米国では「エジソンの日」。これは、1879年のこの日にトーマス・エジソンが自身の研究所で白熱電球の初の長時間点灯を成功させたことに因んだもので、日本でも日本電気協会や日本電球工業会によって「あかりの日」とされています。米ゼネラル・エレクトリック(GE)の創設者でもあるトーマス・エジソンが遺したコトバから、幾つかをピックアップして紹介します。

●天才とはすなわち『ひたむきに働くこと』、『あきらめないこと』、『常識と良識があること』なのだ
“I tell you genius is hard work, stick-to-it-iveness, and common sense.”

 生涯に1,000以上もの特許を取得し、電球、発電機、蓄音機から天然ゴムまで多岐に及ぶ発明ヒットを飛ばしたエジソン。「天才」「メンロパークの魔術師」と呼ばれ、まるで特殊な才能があるかのように評された発明王は、天才と呼ばれることが大嫌いでした。

 そう呼ばれるたび「私が天才だって? バカバカしい。ひたむきな努力と労働をしてこそ、素晴らしいことを成せるんだ」と言いました。そして「常識と良識をもってこそ、偉業と呼ばれる成果をうめるのだ」と話したとか。

 エジソンは常に、人々の暮らしをより良いものにしたいという情熱をもって発明に取り組んでいました。“人の役に立つものづくり”にこそ価値があり成功に繋がると理解していたエジソンは、人々が望んでいることは何か、困っていることは何か、何をすれば喜ばれるか・・・彼は、研究所の外に目を向け、情報収集に努め、毎日何紙もの新聞や業界誌に目を通していました。

●世界がいま本当に必要としているものを創るのだ
“I find out what the world needs, then I proceed to invent it.”

 エジソンにも『大発明なのに、まったく売れない』という、(上の思想の根底にもなった)苦い経験が。その発明品とは、電気信号を利用した「電気投票記録機」―議会投票を座席ボタンで行って瞬時に集計、採決可能にする装置です。

 21歳のエジソンはこれをひっ提げ自信満々の面持ちで国会に売り込みへ。しかし、「青年。これはたしかにスゴイが、野党から牛歩戦術という貴重なチャンスを奪ってしまう。残念だが、政治家には不必要なのだよ」と一蹴されてしまったのだとか。

 『人の役に立たないものを創っても無駄だ』と痛感したエジソンは、以降、人々が必要としているものは何なのか、やがて必要になるであろうものは何なのか、入念な市場調査を行うことを習慣としました。早くに大失敗を経験したことは、彼の幸運でもありました。

388とはずがたり:2016/10/31(月) 20:47:57
>>387-388
時代が流れたとしても不変の真理

●新たな知識によってわれわれは生き、そして成長する
“We live and grow by new knowledge.”

 デトロイト図書館の蔵書を棚に並んだ順に片っ端から読破していたうえに、わずか15歳で新聞を創刊したエジソン。知識は人間にとって必要不可欠な原動力だと考え、つねに情報や知識を渇望していました。

 ある日の日記に「時間と金銭を節約するために本を読むんだ。すでに誰かが成し遂げたことに取り組むという無駄な努力をしないためにも」と記しているとおり、彼にとっては知識で得られることの、その先にあるものこそが心血を注ぐに値する世界でした。

 知識によって出発点を高いレベルに押し上げ、新たなアイデアでその先に進むことで、誰も成しえなかったブレークスルーを実現できる。何も知らない人は、何も発想できない。エジソンの言葉は、そう教えてくれます。

●製品の使い方は徹底的にシンプルであるべきだ
“It must be made practically fool-proof.
Its operation must be made extremely simple.”

 「あなたの発明品のなかで最もすばらしいものは何かと聞かれたら?蓄音機が最も好きだと答えよう。私は、音楽が大好きだからね。そして蓄音機は、国を越えて何百万もの家庭に”よろこび”を届けてくれたのだから」。

 1921年のある日のエジソンの日記に「蓄音機が広く受け入れられた理由のひとつは、子供でも扱えるくらい使い方がシンプルだったからだ」と記しています。シンプルな操作性は、彼が一般向けの製品の善し悪しを測る重要な要素でした。

 直感的な操作性。最近では例えばスマートフォンやソフトウェア、シャンプーのボトルに至るまで、プロ用・コンシューマー用にかかわらず、幅広い産業領域で目にすることができますね。プロダクト・デザインの重要性は広く知られるようになりましたが、早くからエジソンはそれが成功の鍵であることを見抜いていたようです。

 製品が優れたものであればあるほど、世の中の誰もが、その恩恵を享受できなくてはならない。そんな、エジソンのものづくりの哲学も垣間見えます。

●不満こそ、発展にまず欠かせないものだ
“Discontent is the first necessity of progress.”

 不満や異議こそが、変革のエネルギーになる。エジソンは常にそう考えていました。社会に反発する若者たちを見た彼は、社会の進歩のために大事なことだ、と大いに評価したといいます。不満や困難を抱えているときこそ、変革のチャンス。

 いま日本が直面している少子高齢化、国際競争力の低下、エネルギー課題も、未来を創るチャンスであり成長機会のはず。最近、安倍晋三首相も同じような発言をしていましたね。現状を打破しようという強いエネルギーを、大きなイノベーションに変えていきたいものです。

 エジソンの思想は極めてシンプルで、“時代が流れたとしても不変の真理”をとらえていることが分かります。130年以上を経ても変わらぬ思想があります。

GE Reports Japan×ニュースイッチ

390とはずがたり:2016/11/07(月) 15:50:48
AI生命科学ロボット
IBMの人工知能「ワトソン」、医者が思いもよらぬ治療法を続々発見
そして世界のAI市場は寡占状態へ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50067
小林 雅一KDDI総研リサーチフェロー

IBMが社運をかけて商用化を進めているAIコンピュータ「ワトソン」が、「医療」をはじめ様々な応用分野で実力の片鱗を見せ始めている。

●“IBM Is Counting on Its Bet on Watson, and Paying Big Money for It” The New York Times, OCT.17, 2016

上の記事によれば、最近発表されたIBMの四半期収入(revenue)は17期連続で減少したものの、ようやく下げ止まる気配を示している。中でもワトソンのような「AI(人工知能)」や「データ解析」など次世代ビジネスが、非常に高い伸びを記録し、同社の収益改善に貢献しているという。

力づくで言語能力を習得

ワトソンは2011年に、米国の著名なテレビ・クイズ番組「ジョパディ(Jeopardy)」に出演して、その歴代チャンピオン(もちろん人間)を打破することで一躍有名になった。IBMは元々、同クイズ番組に出場するために、つまり自社の技術力を最も効果的に宣伝するためにワトソンを開発したのだ。

その際IBMは、古今東西の「歴史」から「文化」「政治経済」「スポーツ」「娯楽」に至るまで大量のドキュメントをワトソンに読み込ませ、クイズで勝つために必要な森羅万象の知識を授けた。その過程で培われたのが、いわゆる「自然言語処理」、つまり人間のように言語を理解して操る技術である。

一般に自然言語処理は、1950年代にAIの研究開発が始まった当初から存在する伝統的な研究分野だ。昨今の世界的なAIブームの中、音声・画像などパターン認識の分野では「ディープラーニング」のような画期的なブレークスルーがあったが、自然言語処理では実はそれほど目覚ましい技術革新があったわけではない。

実際、現在の自然言語処理は本当の意味で「言葉を理解している」わけではない。ある種の統計・確率的なテキスト処理によって、そう見せかけているに過ぎないのだ。

しかしIBMは巨大企業ならではの強みを生かして巨額の資金を投入し、従来とは桁違いに大量の文書をワトソンに読み込ませるとともに、伝統的な自然言語処理の技術にもマイナーチェンジを積み重ねた。その結果、「クイズ番組に出演して回答する」といった特定の用途に限定すれば、それなりに使い物になる自然言語処理の技術が生まれた。

つまり鮮やかな技術革新というより、資金と労力にモノを言わせて、力ずくで目的を達成しようとしたのだ。

クイズ王から実ビジネスへ

これが功を奏してワトソンがクイズ番組で勝利を収めると、バージニア・ロメッティCEOを筆頭とするIBM経営陣は「クイズ番組で培われたワトソンのAI技術を(クイズのような単なる娯楽、あるいは技術力を誇示するデモではなく)実ビジネスに応用できないか」と考え、それを実行に移した。

たとえば「医療」「企業の経営支援」あるいは「(裁判の準備となる)証拠文書の解析」など、その応用領域は多岐に渡るが、IBMが当初から注力し、今でもワトソンの主力アプリケーションとなっているのが「医療」への応用だ。

具体的には、米国の癌専門の医療・研究機関「Memorial Sloan Kettering Cancer Center」や、先端医療技術の開発を手掛ける「ブロード研究所」などとIBMは提携し、彼ら医療機関が蓄えた癌に関する大量の研究論文や「ゲノム(全遺伝データ)」などをワトソンに読み込ませて学習させた。

つまりワトソンを当初の「クイズ王」から「医療のエキスパート」へと転身させ、これを医師のアシスタントに使おうと考えたのだ。

前述のようにワトソンの「自然言語処理」能力は、「クイズ」あるいは「医療」のように特定の領域に絞り込んで、そのたびにチューニングし直せば使い物になる。なおかつワトソンは、人間ではとても処理し切れない大量のドキュメントを読み込んで、膨大な医学的知識を吸収できる。

したがって、「ワトソンを医師のアシスタントとして使おう」とするIBMの発想は、とても理にかなっている。

391とはずがたり:2016/11/07(月) 15:51:04
>>390-391
社運を賭けることへの懸念も

その一方で、IBMがあまりにも強くワトソン事業にコミットしていることには懸念の声も聞かれる。

たとえば最近も有名な米コンサルティング会社を買収し、彼らが蓄えた金融規制に関する膨大なデータをワトソンに読み込ませて、その分野のエキスパートに仕立てようとしている。が、このような企業買収を繰り返せば、相当のコストがかさむ。

また、そうした巨額の資金だけでなく、IBMはワトソン事業に推定1万人もの社員を投入している。つまり総合的に見て、IBMはワトソンを次世代の基幹ビジネスと位置づけ、これに社運をかけているのだ。

これに対しては、実は当初から賛否両論が聞かれ、今に至るまで評価は定まっていない。

繰り返しになるが、昨今の加熱気味のAIブームとは裏腹に、この分野で真に技術革新があったのは「パターン認識」など一部領域に限定されており、それが今後「自然言語処理」など、より高次の知的領域へと拡大する保証はない。

もちろん前述のようにマイナーチェンジを重ねることで対応するという手もあるが、そのやり方では限界に突き当たることは目に見えている。また仮に「ディープラーニング」のような真の技術革新が、上記のような高次領域でもいずれ起きるとしても、それまでには長い期間を要する恐れがある。

この段階でIBMが、ワトソンのようなAIビジネスに社運を託すことは「リスキーな判断」と見られても仕方がない(ちまみにIBMはワトソンを「AI(人工知能)」ではなく「Cognitive Computing(認知コンピューティング)」などと呼んでいるが、世間一般の通念ではAIである)。

ポジティブな評価が優勢に

が、冒頭のNYT記事の論調などから判断すると、ここにきて徐々にではあるが、そうした周囲の懸念は薄らいでいるようだ。

つまりワトソンは「医療」や「経営支援」など実ビジネスで巨額のお金を稼ぐ力を蓄えつつある。これらに加え、いずれ「自然言語処理」など高次領域でも本物の技術革新が起きた時には、その力はさらにアップするだろう。

こうしたAI事業に大量の資金や人員を投入することを決めたロメッティCEOらの経営判断はどうやら正しかったようだ――少しづつではあるが、そうしたポジティブな評価の方に傾いているようだ。

特に、ここに来て、医療分野におけるワトソンの成果には目覚ましいものがある。たとえば日本では最近、東京大学医科学研究所がワトソンを使って、「急性骨髄性白血病」の患者に対する新たな治療法を見出し、その命を救った、との報道がなされた。

これは実は「まぐれ当たり」ではなく、ワトソンが癌治療に応用された1000事例の30%で、医師(人間)では思いつかなかった新たな治療法を提案しており、それは医学関係者に衝撃を与えている。

同じNYT記事によれば、IBMはこのワトソンを今後、一種のコンピューティング・プラットフォームとして産業各界の無数の企業に有料で提供することにより、巨額の利益を稼ぎ出そうとしている。

これと同じことを、グーグル、アマゾン、マイクロソフトなどライバル企業も計画しており、2020年までには世界のAIアプリケーションの60%は、彼ら巨大IT企業のAIプラットフォーム上で開発される見込みだという。

IBMを筆頭に、世界のAI市場は寡占状態に向かって進んでいるようだ。

392とはずがたり:2016/11/15(火) 11:28:03
「東ロボくん」、東大合格を断念 苦手科目を克服できず
http://www.asahi.com/articles/ASJCC4TZHJCCULBJ00K.html
山崎啓介2016年11月14日13時02分

 東京大学の合格を目指す人工知能(AI)の「東(とう)ロボくん」が今年挑戦した大学入試センター試験模試の結果、合格レベルに達しなかったと14日、国立情報学研究所が発表した。同研究所は、東大合格への挑戦は4回目の今回で終えるとしており、今後は教科を絞って学習を続けるという。

AIが東大に入る日が来たら 「東ロボくん」挑戦の意味
 東ロボくんは、2013年度から毎年、大学入試センター試験模試に挑戦している。AIが東大合格に匹敵するような知能を得られるかを点数や偏差値から調べていた。

 今年は昨年に引き続き、ベネッセコーポレーションの「進研模試」を受験。5教科8科目の合計得点は525点で、偏差値57・1。昨年に比べ、得点は微増したが、偏差値は0・7下がり、東大合格レベルには達しなかった。科目別の偏差値をみると、世界史Bが66・3、物理が59と比較的、好成績だった。それに対し、英語(リスニング)が36・2、国語(現代文+古文)が49・7と伸び悩んだ。

 また、東ロボくんは、2次試験を想定した論述式の代々木ゼミナール「東大入試プレ」も受験。地理歴史(世界史)は偏差値51・8だったが、数学(理系)は全6問中4問が正解。偏差値も76・2と好成績だった。

 また今年初めて、東ロボ君が導いた答えを実際の解答用紙に書く、解答代筆ロボットの「東ロボ手くん」が登場。記者会見の会場で地理歴史(世界史)の問題に挑戦し、回答する様子が公開された。(山崎啓介)

393とはずがたり:2016/11/16(水) 16:01:17
日立、「レンズなしカメラ」開発 2年後の実用化目指す
http://www.asahi.com/articles/ASJCH55DCJCHULFA01B.html?ref=goonews
清井聡2016年11月15日18時48分

 日立製作所は15日、国内で初めてレンズを使わずに撮影ができる「レンズレスカメラ」の技術を開発したと発表した。特殊なフィルムを画像センサーに貼るだけの構造で、カメラを大幅に小さく、安くつくれるという。工場や公共施設などでの監視カメラ用に開発を続け、2年後の実用化を目指す。

 普通のデジタルカメラは、レンズで外からの光を屈折させてモノや景色の像を結ばせ、画像センサーで読み取る。「レンズレスカメラ」は像を結んでいない光を読み取り、特殊なフィルムが起こす光の干渉の具合を元にパソコンの画像処理で像を再現する。画像処理によって、撮影後でも写真の焦点を自由に変えられるという。

 日立によると、レンズを使わないことで、デジカメやスマートフォンのカメラの光を読み取る部分の厚みを、通常の数十分の一程度にできる。フィルターの価格もレンズより大幅に安く、量産しやすいという。

 「レンズレスカメラ」の開発では米国の大学や企業に先行例があるが、日立とは別の画像処理方法を使う。日立の方式はそれよりも計算が数百倍速いといい、1秒間に約30コマの動画撮影もできるという。(清井聡)

394名無しさん:2016/12/10(土) 12:22:03
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/29/ntt-ai_n_13281528.html
AIと結婚する時代はすぐそこかもしれない。研究者に聞く、人工知能が活躍する未来の生き方
The Huffington Post
投稿日: 2016年11月29日 10時45分 JST 更新: 2016年11月29日 18時57分 JST

映画や小説など、SFの世界にたびたび登場するAI(人工知能)。「スター・ウォーズ」のR2-D2、「機動戦士ガンダム」のハロといったロボットも、AIの技術が使われている設定だ。そう聞くと、AIはまだ身近なものではない、と感じてしまうかもしれない。

しかし実際には、すでに現代社会においてAIは様々な場所で活躍している。さらに2045年には、AIの知能が人間の知性を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)が訪れるとも予測されている。その結果、人間の仕事がなくなるのではという悲観的な見方もあれば、人間は日々の雑務をAIに任せてクリエイティブな日々を送れるのでは、といった楽観的な視点もある。いずれにせよ、社会が大きく変貌しそうだという予感は、多くの人が共有しているものではないだろうか。

現代におけるAIとは、そしてAIと共に暮らす未来はどのような姿となるのか。「情報」と「人間」を結ぶ新しい技術基盤を研究開発している、日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所所長・前田英作博士に話を聞いた。

すでに私たちの日常生活に溶け込んでいるAI
AIというと、まだそこまで生活に溶け込んでいるイメージはないが、現時点でどのように私たちの生活の中で活用されているのだろうか。

「意外に思われる方もいますが、身近なところでは、NTTドコモの『しゃべってコンシェル』やiPhoneの『Siri』などで使われている音声認識エンジンも、AIがもたらしたもの。ユーザーの話した内容を理解し、データベースから適切な情報をピックアップして、知的に応答する自然言語処理サービスです」

「私たちの研究所では、過去30年分の新聞記事をデータとして持ち、そこから答えをはじき出す質問応答という技術の研究を2000年くらいから始めました。2005年にはSAIQAという質問応答システムを完成させ、そうした過去に蓄積した技術をベースに、『しゃべってコンシェル』を開発しました」

「他にもAI技術が古くから使われている例として、金融の自動取引などがあげられます。統計的な機械学習技術を使うことによって、取引の最適化と自動化を実現しているのです」

395名無しさん:2016/12/10(土) 12:22:42
>>394

人間を目指し、そして人間をはるかに超えていく。AIが目指す、2つの方向性
前田博士によると、AI技術には大きく分けて2通りある。

「まず1つ目は、人間の能力を模して、人間と同じ能力をもたせようとするもの、あるいはその途上にあるもの。これは、前述した『しゃべってコンシェル』やロボットを東大合格させようというプロジェクトの『東ロボくん』などが当てはまります。また、家庭に普及しつつある掃除ロボットや、工場内で製造物の品質管理をする産業ロボットなどに使われているAIも、こちらに含まれます」

「2つ目は、人間をはるかに超えた存在を目指すもの、あるいはすでに人間を超えているもの。例えば、今年ニュースでも話題になった『アルファ碁』のようなゲーム用のAIです。将棋や囲碁の対戦用AIは、今では電脳の神の一手を打ち、人間のプロ棋士に勝利を収めるほどの知能を身につけています」

「こうした2種類の研究開発を進めることによって、現在のAI技術の限界、そして人間の限界が明らかになってきます。双方の強み、弱みをできるだけ明確に、精細に把握することが非常に大切です。そこから、近い将来やってくるAIと人間との共生社会の姿かたちが見えてくると思います」

街を1つの知能でつなぐ。近年におけるAIのムーブメント
ここ数年、一般社会にも広まってきたAI。このムーブメントはどのように生まれたものなのだろうか。

「1980年代ごろには深層学習(ディープニューラルネットワーク)の基本原理と潜在的能力はわかっていたのですけど、その能力を活かせていませんでした。しかし、コンピューターの進化によって大量で、複雑なデータを動かせるようになりました。そうした歴史的背景の中で、研究者が顔や物体の画像認識に深層学習を使ってみたところ、びっくりするような高い性能が出たんです。他にも、音声認識で同じようなことが起きました。10年くらい前のことです」

「最近の活用例としては、IoT (Internet of Things)があげられます。ネットワークでつながった街のカメラ、センサー、マイクがクラウドAIによって知能化されるのです。街角のカメラが人の顔を、マイクが人の声を認識して個人認証するとか、音声認識してテキストで返すといったことが可能になります。さらに、車から日常生活の小道具まで、あらゆるものがネットワークにつながり、そこに様々な情報が行き交う時代が来ています」

396名無しさん:2016/12/10(土) 12:22:55
>>395

人間の識別から、人間の複雑な感情の解読へ
人間の様々な属性を識別するパターン認識という技術は、さらに人間の感情を読み解く段階に来ている。例えば、高度な対応が必要とされる企業のコールセンターなどにおいても、AIの技術を使って自動応対させるシステムが普及しつつある。

「私たちもグループ全体でビジネス展開しています。コールセンターでは、顧客が声を荒げて怒っている(ホットアンガー)、声は荒げていないけど感情は怒っている(コールドアンガー)という状態を見極めて、対応を変える必要があります。この判断をAIによって自動化することで、様々な状況において顧客の満足度を高めることができます」

恋に落ちた瞬間も認識できる?感情の“芽”を読み取るAI
感情を読み取れる技術は、さらなる発展の可能性を秘めている。

「私たちは感情だけではなく、本人も気づかないような心の動き、すなわち情動をも認識する技術の研究開発にも取り組んでいます。瞳孔の開き、瞬きの回数、視線の動きなどによって、相手の心の状態がわかってしまうのです。無意識の顕在化と私たちは呼んでいますが、本人が気づく前に、身体は反応しています。例えば誰か好きな人ができたとき、昔を振り返ってみると『いつの間にか気になっていた』なんてことがありますよね。AIは、そんな変化を見逃さず、人が恋に落ちた瞬間を記録する、なんてこともできるようになると思います」 

AIと結婚という選択肢も。私たちはこれからどう生きるべきか
こちらの感情、情動を読み取ってくれるAIがいるのであれば、一緒にいて居心地もいいはず。

「将来は、AIと結婚するなんてことも起こり得るかもしれませんね。『AIと結婚』と聞いて、SFでもあるまいし、とまず思うわけです。私もそうでした。でも少し落ち着いて考えてみると、あり得る未来の1つかも知れないということに気がつきました。すでに心の癒しとしてペットロボットがあり、それらに愛を寄せている人もいるわけです。それならば、ベストパートナーとしてAIを選ぶ可能性もあるでしょう」

残念ながら人間のパートナーが見つからなかったとしても、自分のことを深く理解し、サポートしてくれるAIと結婚生活できる。そんな未来が本当に来るのだろうか。

「AIと結婚しようとすると、まずは社会制度上の壁にぶつかりますが、同性婚が法的にも認められるようになってきました。それなら、生物としての子孫が残せないロボットが相手でもいいのではないか、というように私たちの価値観が変化してくるかもしれません。また、子孫が残せないと生物学上の種は絶滅してしまいます。しかし、人工授精に代表される生殖医療の進歩によって、生物学的なパートナーがいなくても自分の遺伝子を受け継ぐ子どもを残す方法は、すでにあるわけです」

「AIの社会進出によって、結婚をはじめとした社会制度を根本から問い直す時代がくるだろうし、そこから新しい文化人類学が生まれると思いますね。いつかやってくるかもしれない究極の世界を想像してみることで、そこに至る過程にある次の世界が手探りながらわかってくる気もします。ただ、シンギュラリティは本当にくるのか、という話もあります。すべてのAI技術が一斉に人間を超えることはないでしょうが、少しずつじわじわと人間社会に入り込み、知らず知らずのうちに人間との共生関係がすでに生まれている。AIが発展しても生物である人間は残っていると思うのですけど、社会生活は大きく変わるでしょうね」

もし自分たちより知性のあるAIが出てきたとして、一緒に生きていくためにはどんな心構えであるべきだろうか。

「大切なのは、自我の確立でしょう。人間同士でも同じかもしれませんが、自分が自分であることを、自分の存在価値、意義を認識することです。自分とは何か、という問いに答えられるのは自分自身しかいない。そして、その答えは他とのコミュニケーションによって見つけられるもの。その『他』の中の1つとして、AIが加わってくるわけです」

それこそ、AIに告白したら振られてしまい、自我が揺らぐなんていう未来も。

「それもあると思います。なかなかいい経験になるのではないでしょうか(笑)。新しい文化人類学とはそういうことです」

(取材・文:武者良太 / 撮影:西田香織)

397とはずがたり:2016/12/11(日) 19:22:45

湯川鶴章のテクノロジーフィクション
AI時代到来「それでも仕事はなくならない」...んなわけねーだろ
http://www.newsweekjapan.jp/yukawa/2016/05/ai.php
2016年05月13日(金)16時00分

「AIやロボットが人間の仕事を奪うようになる」という話をすると、「今ある仕事がなくなるだけ。代わりに別の仕事が登場するはず」と反論する人がいる。

 江戸時代の駕籠かきの仕事がなくなってもタクシーの運転手という仕事が登場した。古いテクノロジーの仕事がなくなっても、新しいテクノロジーの仕事が登場する。今まではそうだったし、今後もそうに違いない。そういう意見だ。

 しかし21世紀以降は、これまでの世紀とは大きく異る。AIは少なくとも特定の領域においては、人間の知能をはるかに凌駕するようになる。人間がするよりもAIのほうがうまくできる仕事の領域がどんどん拡大していく。

 もしAIがあらゆる能力において人間を超えるようになるのであれば、今ある仕事の代わりに登場した仕事でさえ、いずれAIが取って代わるようになる。AIの能力があらゆる領域において人間を凌駕するのであれば、人間に仕事が残るわけはない。当たり前の話だ。

AI研究者は「分からない」
 問題は、AIがあらゆる能力において人間を超えるのかどうか、だ。

 わたしは去年1年間で20人以上の日米の人工知能のトップレベルの研究者を取材する機会に恵まれた。スタンフォード大学AI研究所の所長も取材したし、機械学習の父と呼ばれるカーネギーメロン大学Tom Mitchel教授にもお話を聞いた。

 トップレベルの研究者の意見は同じだった。「AIの発達はまだ初期段階過ぎて、将来人間の頭脳を超えるかどうか、現時点では予測できない」ということだった。

 何よりも人間の脳のことがまだほとんど分かっていない。意識とは何か。心とは何か。だれもが納得する定義さえない状態。AIと比較対象の人間の脳のことがまったく分かっていないのに、それを超えるかどうかの議論が成立するわけがない。

 つまり「仕事が消滅するかどうか」の議論は実は、素人の憶測の域を出ない、という点をまず押さえておきたい。

 なのでいろいろな意見がある。だが急速な技術革新は一部の憶測が甘いことを、早くも示し始めている。

会計士の新規雇用4年で半減
 AIが仕事を奪っていくという話をすると、ほとんどの人が「少なくとも自分がやってる今の仕事がなくなることはない」という反応を示す。客観的な判断の場合もあるだろうが、恐れをベースにした希望的観測の場合も多い。

 そういう意見が希望的観測に過ぎないことを示す事例が、少しずつ出始めている。

 例えば世界4大会計会社の1つEY(アーンスト・アンド・ヤング)の経営者は、監査、会計士の新卒採用が2020年には半減すると語っている(米誌Business Insiderの記事)。
 わずか4年で半減するのだから、急激な変化だ。会計士を目指して勉強している学生は、このニュースをどう受け止めているのだろうか。

 会計士に加えて、弁護士、医師なども、AIに取って代わられる職業の代表例だと言われる。情報処理能力、私情を挟まない判断力では人間はAIに勝てないし、精緻なメスさばきでは人間はロボットにかなわない。

 なによりもこうした専門職は産業的価値がある。つまり儲かる。

 投資家、起業家はまず、儲かる業務領域から順にAI、ロボットを投入してくる。これらのエリートの専門領域が、まず最初に狙われているわけだ。

398とはずがたり:2016/12/11(日) 19:23:00
>>397-398
 一方でこうした専門職は、政治力を持っている。なのでAI化の流れに、いろいろな理由をつけて抵抗してくることだろう。AIを駆使するビジネスマンと、政治力を駆使する専門職。これから両者の綱引きが本格化することだろう。

 なので突然、これらの仕事が消滅することはない。とはいえ、就業者数が減る方向なのは間違いないだろう。

クリエイティビティは人間だけのもの
「人間にはロボットに代替できない能力がある」という主張がある。クリエイティビティ、マネジメント能力、ホスピタリティ(思いやり)というような能力だ。

「こうした能力はAIで代替できない」と考える人たちは、AI時代にはこれらの能力を磨くべきだと主張する。

 ただYouTubeで「AI composed music」というキーワードで検索してみてほしい。AIが作曲した実にたくさんの曲がアップされている。これらの曲を聞いて、AIが作曲したことが分かる人はほとんどいないだろう。AIも、十分にクリエイティブな作品を生み出している。

 またマネジメント能力も、例えば工場長としてのマネジメント能力になれば今後は、AIのほうが人間を上回ると見られている。今後、工場内のほとんどすべての工程が全自動化され、あらゆるところにセンサーが設置されて、そのセンサーから集められるデータをベースに、生産計画が立てられるようになる。どういう風に機械を管理し、どういうような工程を組めば、生産量を最大化できるのか。膨大なデータを踏まえての判断は、人間よりもAIのほうが得意になるだろう。

 ホスピタリティ能力も、AIやロボットのほうが人間より高くなるだろう。顧客一人ひとりの要望をより正確に把握し、どんな無理難題にも嫌な顔一つせず、夜中まで働き続ける。きつい職場であればあるほど、ロボットは見事なホスピタリティを発揮してくれることだろう。

 ロボット工学の権威、大阪大学の石黒浩教授は、「人間のほうが優れていると言われている能力は、数値化できない能力ばかり。数値化できないので、比較できないだけのこと。数値化できるようになった時点で、人工知能、ロボットは数値を向上させるために試行錯誤を続けて学習し、あっという間に人間を超えるだろう」と語っている。

残るのは「儲からない仕事」だけ
 なくなる仕事に代わって登場する新しい仕事にしても、数値化できる仕事、儲かる仕事は、すぐにでもAIとロボットに取って代わられることだろう。「今の仕事がなくなっても、別の仕事が登場する」という20世紀までの「真実」は、21世紀以降には「真実」ではなくなるわけだ。

「儲かる仕事」から順番にAIに取って代わられる近未来。具体的にはどのような社会になるのだろうか。

 人間は「儲からない仕事」だけれども「やりがいのある仕事」に従事するようになる。「儲かる仕事」がなくなるので、多くの人は所得が減少する。60歳定年退職なんて制度は過去の遺物になり、生涯現役が当たり前になる。「一生働き続けなければならない社会」でもあり「一生、好きなことをして働き続けることのできる社会」でもある。そして最後には貨幣の流通量が減り、資本主義社会が自然死するという予測さえある。

 貨幣所得が減少する社会がどのような社会になるのかは、改めて別の機会に考察したいと思う。

【著者からのお知らせ】2歩先を創る少人数制勉強会TheWave湯川塾34期のテーマは「テクノロジーが変える働き方」です。塾生募集を始めました。

399とはずがたり:2016/12/11(日) 19:24:30

今がベストなタイミング、AIは電気と同じような存在になる
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/12/ai-6.php
Foresight
[ケヴィン・ケリー]著述家、編集者
2016年12月8日(木)16時30分
WORKSIGHT

<これからのビジネスの方程式は「X+AI」すなわち、靴や椅子、タクシーにAIを加えたらどうなるか、だと『〈インターネット〉の次に来るもの――未来を決める12の法則』の著者ケヴィン・ケリー氏は言う。ケリー氏によれば、テクノロジーの発展がもたらす不可避の未来は予見可能だ>

 2016年7月、電通デザイントークにて『〈インターネット〉の次に来るもの――未来を決める12の法則』を執筆したケヴィン・ケリー氏の出版記念講演会が開催された。(主催:電通デザイントーク、企画協力:COTAS)

 ケリー氏の講演内容を前編(本編)で、その後の質疑応答を後編(略)で紹介する。

◇ ◇ ◇

 これからの30年、我々はどこに向かっていくのでしょうか? 具体的な着地点はまだ分かりません。しかし、部分的に分かっていることがあります。

 将来を構成する重要な要素の1つにテクノロジーがあります。いろいろなものが接続されネットワーク化されたシステムは生命における生態系と同じような活動空間を持ちます。それを私は「テクニウム(Technium)」と呼んでいます。

 興味深いことに、このテクニウムにおいてそれぞれのテクノロジーが総体としてあるパターンを繰り返す傾向が見られるのです。この傾向を生み出すのは個々のテクノロジーの性質です。電気のスイッチ、シリコンチップ、電波、配線といった物理的な素因がシステム全体の長期的な方向を定めるのです。

12のトレンドが引き起こす不可避の変化
 ですから、細部はともかくとして、長期的なトレンドは予見可能です。雨粒1つひとつの経路はランダムで予見できませんが、雨全体は重力によって下に流れるのと同じように、テクノロジーやデジタルの領域でも総体として不可避の流れはとらえることができます。

 そこに私は注目して『〈インターネット〉の次に来るもの――未来を決める12の法則』という本にまとめました。この本の中で、今後30年でテクノロジーが起こす不可避的な変化を次の12の傾向で説明しています。

 BECOMING(なっていく)
 COGNIFYING(認知化していく)
 FLOWING(流れていく)
 SCREENING(画面で見ていく)
 ACCESSING(接続していく)
 SHARING (共有していく)
 FILTERING (選別していく)
 REMIXING (リミックスしていく)
 INTERACTING (相互作用していく)
 TRACKING (追跡していく)
 QUESTIONING (質問していく)
 BEGINNING (始まっていく)

 動詞の進行形で表現しているのは、これらのトレンドが継続中であることを示しています。すでに存在するものであり、将来はこれがさらに増大していくと思います。また、これらは川の支流のようなものといえます。それぞれが自立していて、なおかつ相互依存性があるのです。

AIの認知化が深まって人間は自らの知性を問い直す
 12の傾向のうち、ここでは特に重要な3つの傾向について説明しましょう。

 最も重要なのが「COGNIFYING(認知化していく)」です。認知を深めるということは、より賢くするということです。愚かなものをより賢くする、賢いものはさらに賢くなるというものです。人工知能(AI)の世界ではすでにiPhoneでSiriに質問したり、アマゾンのEchoに質問することができますが、今後はさらに進化して医師やパラリーガル(法律事務員)、パイロットなどの役割を果たすことになるでしょう。

 AIは半世紀以上に渡って研究されてきましたが、ここへ来てこうした高度なAIが実現できたのは、並列処理機能が安価になったこと、ビッグデータの活用、深層学習アルゴリズムの改良という3つのブレークスルーがあったからです。碁を打てばクリエイティブな手で人間を負かすことができますし、写真を見せれば的確なキャプションをつけることもできる。グーグルの研究では、ビデオゲームの遊び方を教えなくてもAIが自分で遊び方を学ぶようになったと報告されています。

400とはずがたり:2016/12/11(日) 19:24:48

 これは非常に深い意味を持ちます。「人工学習」あるいは「人工スマートネス」と呼ぶべきもので、電子計算機は計算に関しては人間より賢いし、GPSは空間のナビゲーションに関して人間より長けています。また、全体的な長期の記憶も人より優れています。我々よりも秀でた知能を特定の領域で発揮するのです。我々の知能や思考と違う。ここに我々がAIを使うメリットがあります。

 我々の頭脳、知性に関する考え方は、いずれコペルニクス的な転回を迎えることになるでしょう。人間は汎用的で普遍的な知能を持ち、他のどんな種より有能と考えがちです。AIを作れたとしても、限られた機能しか持たないと思うかもしれません。しかし、いろいろな種類の知能を作ればどうなるでしょう。人間と協働できるAIを作り、多くの思考能力を開発していけば、ビジネスやサイエンスなど、人間の知能だけでは十分に解決できない非常に複雑な課題も解くことができるのではないでしょうか。

 そのとき、人間の思考の仕方はその中心ではなく、片鱗にあるのではないかと気づくかもしれません。我々に固有の組み合わせの思考は普遍的なものでなく、狭く具体的な領域に限られたものなのかもしれない。そういう価値観の転換がコペルニクス的転回、革命ということです。

 これらのAIは「異質の知性(Alien Intelligence)」ともいえるでしょう。人間と違う考えをするものとの共存が富やイノベーション、ニューエコノミーを作るうえで推進力となります。いろいろな形で違う形、違う思考法の能力を開発していくことが重要です。となると、AIはAA(Artificial Alien 人工異星人)と呼べるかもしれませんが。

AIのコモディティ化で第二の産業革命が進行
 さて、異質の思考の他にもう1つ、AIがもたらす恩恵があります。それは第二の産業革命を起こしてくれるということです。

 第一の産業革命は18世紀後半、人間が人工的な動力を作ったことをきっかけに起こりました。エネルギー源が人力、動物の力、自然の力から、蒸気、電気、化石燃料などに変わったのです。重要なのは、その人工動力を電力として社会に普及させたことです。

 電力がコモディティになることで農場のポンプは手動式から電気式に代わり、農業生産性は飛躍的に高まりました。何百万倍にも増幅されたパワーが社会に広まって、高層ビル、高速道路、高速鉄道、飛行場、電気製品などを生み出し、我々の生活を一変させました。人工動力がイノベーションの源泉となったのです。

 今直面しているのが第二の産業革命です。第一の産業革命と同じように、今あるものの性能が全て100万倍になると考えてください。それを可能にするのはAIです。例えば自動運転車は、250馬力の自動車に250の頭脳を付けるようなものです。

 AIは電気と同じような存在になるでしょう。私たちが自分で作るのではなく、クラウドから必要なだけ買って好きなものに加えるのです。これがこれからの起業の方程式です。いまある何かしらのもの、すなわちXにAIを加えるのです。靴にAIを加える。椅子にAIを加える。タクシーにAIを加えたら?――Uberになります。

 第二の産業革命とはそういうことです。社会のいたるところで、さまざまな形で、無数の取り組みがなされます。それがどれほどパワフルな効果を生むか、第一次産業革命に比べてどれほど大きなインパクトをもたらすか想像できるでしょう。

人間とAIは「ケンタウルス」となって密に協働していく
 すでにAIは買うことができます。グーグルにログオンするとAIが質問に答えてくれるのです。例えばテニスをしている人物の写真をアップロードして、「服の色は何色か」「ボールの色は何色か」などと聞くと正しい答えをくれるでしょう。6セントで100の質問をすることができます。

 AIに体をつけるとロボットとなります。スマートで賢い産業用ロボットは人間を感知して傷つけないようにしますし、さらには仕事のやり方を見せれば真似する能力もあります。試行錯誤しながら、正しく実行できるまで自律的に学習するのです。こういうスマートなロボットなら人間と協力できますし、素人でもプログラミングできます。これが重要な点です。人と一緒に作業できる、より人間的なロボットが登場しつつあるということです。

401とはずがたり:2016/12/11(日) 19:25:15
 我々の仕事の定義は変わるでしょう。仕事の多くがロボットに奪われると同時に、我々の知らない新しい仕事ができるのです。祖父母の時代になかった仕事がテクノロジーによって生み出されたのと同じように、ロボットは我々に新たな仕事を作ってくれます。ロボットが得意とするのは効率や生産性が問われる仕事で、人間はイノベーションやクリエイティビティが重要な仕事を受け持つことになるでしょう。新しいものを作り出すにはたくさんの失敗が必要で、その意味でイノベーションは非効率な作業です。芸術、アートもそうですし、人間関係もそう。人間の体験もしかり。ロボットが進化すると、こういう分野で働く人の価値が高まります。

 チェスの世界チャンピオンだったガルリ・カスパロフはIBMのAI「ディープ・ブルー」に敗れたとき、自分がAIと同じようにビッグデータにアクセスして、取りうる手を全てリアルタイムでシミュレーションできていれば勝てたと考えました。そしてAIと人間が協力して戦う新しいチェスリーグを始めました。彼はそのチームを「ケンタウルス」と呼びました。AIと人間の融合を、神話上の半身半馬の生きものになぞらえたわけです。今日、世界でベストのチェスのプレイヤーはAIでもなければ人間でもない、このケンタウルスです。

 これは今後のモデルになるでしょう。ベストな医学の診断者は「人間の医師+AI」なのです。これは人間とロボットが隣り合わせで作業するということです。AIと人間の知性が補完的な関係にあるからこそできることであり、一緒になれば双方がより賢くなるということです。仕事の報酬も、AIとどのくらいうまく協力できるかによって決まることになるでしょう。

AIとの相互作用が高まり、現実と仮想空間が融合していく
 今後の不可避な流れについて、2番目に重要なトレンドとして挙げられるのが「INTERACTING」、相互作用が高まるということです。

 いろいろな形でいろいろな装置とのインタラクションが要求されるようになります。『マイノリティ・リポート』や『アイアンマン』などの近未来を描いた映画では、指先だけでなく全身でコンピュータとコミュニケーションするさまが表現されています。

 また、我々がコンピュータの中に入り込むバーチャルリアリティ(VR)もインタラクションの一例です。発明当初は費用がかかることが課題でしたが、最近はスマートフォンを使うことでコストが下がってきました。

 VRにはタイプがいくつかあって、1つはゴーグルで体験するものです。これは自分があたかも別の場所にいるように感じることができます。実際は部屋の中にいるのに、まるで崖っぷちにいるようで、恐怖で体が震えるほどです。

 メガネで体験するタイプもあります。メガネをかけて周りを見渡すと、その空間の中に実際にはないものが浮かび上がるのです。これはMR(Mixed Reality)、複合現実と呼ばれます。現実世界と仮想世界を混ぜるからです。技術的にはまだおぼつかない段階ですが、急速に進歩していくと見込まれます。ゴーグルは使いませんが、「ポケモンGO」はデジタルと物理的な世界を結びつけた好例といえるでしょう。

 VRにはもう1つ、安価なムービータイプがあります。頭の向きを変えることで回転が感じられるものもあり、これは技術的難易度が低めですが、VRの醍醐味を味わうには部屋を自由に歩いて好きなものを見られるようなものがいいですね。実現の敷居は高いですが、目指す方向はこちらでしょう。

402とはずがたり:2016/12/11(日) 19:25:37
VRが今後の社交の場の中心になる

 VRは新たなインターネットです。ニュースやドキュメント、写真、動画といった「情報」から、実際に感じることができる「経験」へのシフトです。経験を買う、あるいはダウンロードする、共有するといったさまざまな受け取り方が考えられます。

 退屈な時にスリリングな経験を得るだけでなく、病気のとき誰かがそばにいてくれているような安心感や、商品のデモンストレーションを目の前で見られるような利便性もそこにはある。つまり、「経験の経済」「経験のインターネット」が到来するということです。そこでは50%以上が視覚情報以外に頼っています。聴覚、触覚情報が今後重視されるということです。

 とはいえ、バーチャルな世界における最も重要で最もワクワクする要素は人と遭遇することです。マイクロソフトがMRによるデモンストレーションを行ったときは、そこにいない人を3Dで浮かび上がらせて見せました。髪やまつげ、服の生地の風合いまで見ることができて、非常にリアルで存在感がありました。

 仕事で電話会議をするときも、こうした新しいテクノロジーを使えば驚くべき結果が生まれるのではないでしょうか。スクリーンの向こうにいるのが漫画のキャラクターのようなアバターだとしても、表情やしぐさは本人のものをそっくりそのまま反映しています。アイコンタクトまでしてくれるのです。見つめる要素が合わさると、見ている対象がアバターでもその人が本当にそこにいると思います。VRはソーシャルメディアの中でソーシャルになる、VRが最も活発な社交の場になるということです。

監視が強化される社会では情報の非対称化が起こる

 不可避の流れの重要な要素の3つ目は「TRACKING」、追跡です。我々の生活は我々が思っている以上に監視され、モニタリングされ、そしてデジタル化されています。将来はさらにこれが高まっていくでしょう。

 先ほど話したバーチャルな環境は、追跡あるいは監視される対象の最たるものといえます。VRを実現するためには体や表情の動きをデータでとらえなければいけません。データ化されたものは追跡しやすいのです。VRの世界は最も監視度の高い世界となることは認識しておくべきです。

 そして我々もまた自分自身を追跡しています。私は「Quantified Self」(定量化された自己)* というムーブメントを2007年に起こしました。脳波、睡眠の内容、気分、皮膚の反応など、さまざまな項目で自分たちの体の変化を継続的に監視して、個別化医療に役立てるのです。最近はアップルウォッチでも同じようなことができるようになりました。

 自分が自分を追跡するばかりではありません。政府や企業、そして友人など、みんながみんなを追跡することになるでしょう。すでにフェイスブックは手軽な追跡手段となっています。こうした追跡があふれていくのは怖いことです。彼らは私について知っているかもしれないけれど、私は彼らを知らない。どういった情報を追跡されているか分からない。それが正確な情報かも分からない。不正確だったとしても訂正できない。その情報の利用に関して彼らに説明責任を持たせることができない。つまり情報の非対称化が起こるわけです。非常に不快ではあるものの、この流れは避けられません。

 ではどういうトラッキングがいいのか。私が提案するのは「Co-veillance」、相互監視です。情報を対称にするのです。誰かが追跡してきたならば自分もその人を追跡できるという双方向性があるべきです。技術的には可能ですが、実現するには我々が声を上げていかなければなりません。

 もう1つこれに関連していうならば、なぜ我々が互いをトラッキングしているかというと、個別化された待遇をしてほしいからです。プライバシー重視とオープン志向は相反しつつ連動するもので、「個別化医療を受けたい」「政府から個別化された処遇を受けたい」「友人から特別視されたい」といった場合は、まず自分から情報を公開して透明性を高めなければなりませんし、プライバシーがほしい場合は"その他大勢"として一般的な扱いを受けざるを得ません。若い世代は個別化待遇される方を選んでいます。だからSNSなどで自らの情報をさらけ出すのです。虚栄心がプライバシーに打ち勝つということなのでしょうが、両軸の間をバランスする選択肢もあってしかるべきだと思います。

403とはずがたり:2016/12/11(日) 19:26:14
>>399-403
今はまだ変化の初めに過ぎない
 ここでは3つのトレンドについて話しましたが、テクノロジーがもたらす不可避の変化は多方面に渡ります。

 中には信じがたい方向性もあるでしょう。しかし、30年前にタイムマシンで戻って、当時の人々に今の状況を説明したとしたらどうでしょう? スパコンが膨大で複雑な計算を瞬時にやってのけ、リアルタイムで株価が報告され、ウィキペディアのような世界中の人々が作る辞書が無償で利用できる。そんな現実はにわかには受け入れてもらえないはずです。

 しかし、これらは今すべて現実です。ありえないと思っていることも実現するのがコンピュータの世界なのです。我々も柔軟性をもって、実現不可能と思える未来であろうと信じなければなりません。

 今は変化のまだ初めに過ぎません。今ほど何か作るのに適した時期はないのです。過去を振り返ってみると、いろいろなものを作るツールが最も安く、アクセスしやすく、マーケティングにも最適なタイミングです。

 未来を見据えても、今がことを起こすベストのタイミングです。AIやVRの世界が拡大していくことを考えると、今ある機会はかつてなく大きいのです。「X+AI」でいいのです。30年後は多くのことがなされてしまっていますから、今は何でもXを取ってAIに加えてやればいい。誰でもAIやVRのエキスパートになれる時なんです。

 20年先から振り返るならば、「20年前はチャンスが山のようにあった、この素晴らしい時期はもう二度と再現されることはない」と思えるでしょう。最もパワフルで、これから20年支配的な存在となる製品は存在するどころか、まだ発明さえされていないのです。それは誰かが発明しなければなりません。何をするにも決して遅過ぎることはないのです。

WEB限定コンテンツ
(2016.7.22 港区の電通ホールにて取材)

ケヴィン・ケリー(Kevin Kelly)
1952年生まれ。著述家、編集者。1984〜90年までホール・アース・カタログやホール・アース・レビューの発行編集を行い、93年に雑誌WIREDを創刊。99年まで編集長を務めるなど、サイバーカルチャーの論客として活躍してきた。現在はニューヨーク・タイムズ、エコノミスト、サイエンス、タイム、WSJなどで執筆するほか、WIRED誌の"Senior Maverick"も務める。著書に『ニューエコノミー 勝者の条件』(ダイヤモンド社)、『「複雑系」を超えて――システムを永久進化させる9つの法則』(アスキー)、『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?』(みすず書房)など多数。

404とはずがたり:2016/12/15(木) 19:58:58
こんなにR&Dに投資してるのに成長しないアホな国なのに何をサーチナは寝ぼけた事いっとんねん。
成長するからR&Dは尊いのに成長しないR&Dなんてドブにカネ捨ててるだけやぞ。

日本のGDPが一夜で急増「日本は深刻なほどに低く評価されていた」=香港
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20161215/Searchina_20161215068.html
サーチナ
2016年12月15日 16時12分 (2016年12月15日 19時40分 更新)


内閣府が8日に発表した平成27年度の名目GDP確報値は532兆2000億円だった。これは国連が定める国民経済計算(SNA)の新基準を用いて算出した数値であり、旧基準を用いて算出したGDPよりも31兆6000億円も多い。(イメージ写真提供:123RF)(サーチナ)

 内閣府が8日に発表した平成27年度の名目GDP確報値は532兆2000億円だった。これは国連が定める国民経済計算(SNA)の新基準を用いて算出した数値であり、旧基準を用いて算出したGDPよりも31兆6000億円も多い。

 新規準は国連が1993年に定めた規準を2008年に見直したもので、GDPに企業の研究開発費や防衛装備費、不動産の仲介手数料、特許使用料を加えることができるようになった。

 日本がこの新基準を用いて算出したGDPについて、香港メディアの鳳凰資訊は11日付で掲載した記事は、日本のGDPが一夜にして6.3%も増えたと説明する一方、「日本のGDPはこれまで深刻なほどに低く評価されていた」と論じている。

 記事は、新基準の採用によって多くの国でGDPが増加するとしながらも、「そのなかでも日本は最大の利益を享受することになる」と説明。増加分の6.3%はマレーシアの2015年のGDPに接近するほどの額だと指摘した。

 米国は13年度のGDPから新基準を採用しているが、記事は科学技術大国の米国でさえ「たったの3.2%」しか増加しなかったと説明。米国の増加分は6.3%も増加した日本の半分に過ぎなかったと指摘し、米国や中国が新基準を採用しても、GDPの増加は「はるかに日本に及ばない」と説明した。

 さらに記事は、日本の増加分が大きい理由について「日本の研究開発への投資がそれだけ多いからだ」と説明し、日本のGDPはこれまで「深刻なほどに低く評価されていたことが分かる」と指摘した。

 日本がGDPの算出に新基準を採用したことは、今後さらに企業主導の研究開発が重視される助けとなるに違いない。研究開発への投資は持続的な経済成長のために絶対に欠かせない重要な活動であり、またこの投資をどれほど重視するかは現在と未来における日本経済の成長に直接影響すると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

405名無しさん:2016/12/18(日) 09:12:02
http://business.newsln.jp/news/201612130559450000.html
Google: 完全自動運転型の自動運転車の開発を事実上の断念
Posted 5 days ago, by Stephen Woods
Googleがこれまで進めてきた運転席のない完全自動運転型自動運転車(Self-Driving Car)の開発計画に関して、開発計画を抜本的に改めて、完全自動運転型の技術開発は諦めて、開発の方向性を運転アシスト機能に集約するという方針の転換を図ったことが大手ニュースサイト「The Information (Paywall)」による報道で明らかとなった。

大手IT企業ではGoogleの他、Appleも自動運転車の開発を進めてきたが、Appleに関しても今年に入ってから、自社による自動車生産は断念し、自動車のハードウェア開発部門の従業員は全員、リストラを実施したことが伝えられていた。

今回、Googleに関しても完全自動運転型の自動運転車の開発を事実上、断念したことが報じられたことを受けて、大手IT企業による自動運転車開発計画は、総崩れとなる可能性が強まってきたこととなる。

Googleは、今後に関しては、FiatおよびChryslerと提携関係を結ぶことにより、2社を通じて、これまで開発を進めてきた自動運転技術を運転アシスト機能として提供を行うことを検討している模様となる。

Googleは、持ち株会社となるAlphabetの設立に伴い、これまでに以上に、予算管理の厳格化を進めており、これ以上、自動運転車の開発を進めても、短期的に商業化できるメドは立たないとする決定につながったことが今回の開発計画の大幅な見直しつながったものと見られている。

運転席のない完全自動運転型の自動運転車については、今月に入ってから米国の自動車産業の中核拠点となっているミシガン州が初の法制化に踏み切り、運転席のない完全自動運転型の自動運転車の公道走行試験が近く、可能となる予定となっている。

しかし、ミシガン州の自動運転車法では、運転席のない完全自動運転型の自動運転車の公道走行試験を申請可能なのは、自動車メーカーに限定しており、自動車メーカーではないGoogleは、いくら開発を進めても完全自動運転型の自動運転車の走行試験は、現状の法制下では公道試験はできない状態に置かれている。

一方、Googleが本社を置いているカリフォルニア州では、当初は、運転席のない完全自動運転型の自動運転車の許可に前向きの姿勢を示していたが、最近になり、反対論が浮上し、現在は、完全自動運転型の自動運転車については法制化のメドが立たない状態ともなっている。


自動車業界では現在、より完全に近い自動運転車の開発競争が続いているが、Googleのものは、高価なライダー(Lidar)を主要センサーに使用する方式が採用されたものとなる。世界で初めて商用車に自動運転技術を導入したTeslaは、 コスト的に比較的安価な音波レーダーと光学カメラを併用する方式を採用しており、一見するとGoogleの自動運転車は軽自動車のようで安価なようにも見えるが、このままの商用化したら1台数十万ドルとイタリアのスーパーカー並みに高価な価格になる可能性も生じていた。

そのため、ライダーを使用したGoogleの自動運転車は、技術的な問題点を克服できたとしても、乗用車として提供することは、非常に難しいという別の問題も抱えていた。

ライダーを採用した自動運転車はUberがピッツバーグで実験運転を開始しているが、Uberの自動運転車は営業車となるため、多少コスト面で跳ね返ったとしても運転手のコストを削減し、24時間営業を行うことが可能と考えた場合には、採算性を合せることも可能となる。

自動車業界では、車載センサーの負荷を削減するために、より精度の高い自動運転専用の道路地図を製作する動きも生じているが、全米隈なく、数センチの精度で道路地図を製作することは容易なことではなく(この方式の場合、道路工事や標識の変更が加えられる度にリアルタイムで地図も更新しなくてはならず、地図のメインテナンスも難しい面が発生する)、Teslaはこの問題を解決するため、各自動車の自動運転走行データをクラウド上に吸い上げてディープラーニングにかけることで、自動学習方式で、地図精度を高めることを行っている。

Stephen Woods is contributing writer of the Business Newsline.

407とはずがたり:2016/12/23(金) 09:15:58
再生可能エネルギーの間歇性に対さねばならない今,地球を救うに必要な技術はバッテリーなのである。充電池の劣化に対するブレークスルーになるかな?!
充電池の劣化が防げてそのコストが劇的に下がるとすると発電コストは既に劇的に下がってる再生可能エネルギーをメインに回していく事が出来る。石炭使用も減らせるし原発なんて過去の遺物化するであろう。

大学院生が偶然発見!スマホのバッテリー寿命を400年にする方
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2%E7%94%9F%E3%81%8C%E5%81%B6%E7%84%B6%E7%99%BA%E8%A6%8B%EF%BC%81%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%AF%BF%E5%91%BD%E3%82%92400%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95/ar-AAlHfvH#page=2
ライフハッカー[日本版]
4日前

大学院生が偶然発見!スマホのバッテリー寿命を400年にする方法c 株式会社メディアジーン 提供 大学院生が偶然発見!スマホのバッテリー寿命を400年にする方法

Inc.:ある技術者が電子レンジの原理に偶然出会ったのは、レーダー装置をいじっているときにポケットのチョコバーが溶けてしまったというアクシデントがきっかけでした。ペニシリンが発見されたのも、アレキサンダー・フレミングがシャーレのふたを閉め忘れたからという話は有名です。バイアグラ、X線、世界初のプラスチックなどもみな、偶然の出来事が発明につながったものです。

そして今、偶然による大発見のリストに新たなケースが加わりそうです。カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の博士課程の学生、Mya Le Thaiさんは、スマホやノートパソコンに使われている充電式バッテリーを、なんと400年ももたせる可能性を偶然発見したのです。ウェブメディア「GOOD」がこのように報告しています。

UCI の研究チームは、ナノワイヤーを使った電池の開発と実験を進めていましたが、微細で脆弱なナノワイヤーは、充電サイクルの回数が限度を超えると劣化して切れてしまうという問題にぶつかっていました。1回の充電サイクルとは、100%あったバッテリー容量を0%まで使い切り、また100%まで充電するまでのサイクルを指します。ある日Thai さんは、ふとしたミスから、金のナノワイヤーを、二酸化マンガンでコーティングし、さらにプレキシグラスのようなアクリル樹脂のゲル電解質で覆うことになりました(つまり、手に付着したゲルがミスでナノワイヤに付いてしまった)。

「彼女がゲル電解質キャパシタを充放電し始めたところ、驚いたことが起きました」と言うのはUCIの化学部長Reginald Penner氏です。「彼女が『1万サイクルを突破し、まだいけるようです』と言うのです。数日経って今度は『3万サイクルに達しました』と。それが1カ月持続したのです」

現在のスマホのバッテリー寿命は、300〜500サイクルですから、すごい進展です。このテクノロジーが実用化すれば、400年もつバッテリーが実現する可能性があるのです 。

GOODは「ミスからの発見にしては上出来」だと、ずいぶん控えめなコメントでしめくくっています。

A PhD Student May Have Accidentally Found a Way to Make Your Phone Battery Last 400 Years|Inc.com

Jessica Stillman(訳:和田美樹)

408名無しさん:2016/12/30(金) 17:07:29
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1036658425/2792
<富国生命>AI導入、34人削減へ 保険査定を代替
毎日新聞 12/30(金) 7:31配信

 富国生命保険が、人工知能(AI)を活用した業務効率化で、医療保険などの給付金を査定する部署の人員を3割近く削減する。AI活用による具体的な人員削減計画が明らかになるのは珍しい。将来的に、人の仕事がAIに置き換えられるケースが増えると指摘されており、今回の取り組みも論議を呼びそうだ。

 文脈や単語を解読する日本IBMのAI「ワトソン」を使ったシステムを来年1月から導入。医師の診断書などから、病歴や入院期間、手術名といった入院給付金支払いなどに必要な情報を、AIが自動的に読み取る。給付金額の算出のほか、契約内容に照らし合わせて支払い対象となる特約を見つけ出すことも可能で、支払い漏れの予防も期待できるという。AIの査定対象になりそうな支払い請求は、2015年度に約13万2000件あった。

 同社の査定関連部署には15年3月末時点で131人の職員が所属する。支払いの最終判断などには従来通り専門スタッフが関わるが、診断書の読み込みなどの事務作業はAIで効率化できる。同社は既に、導入を見越した業務見直しで段階的な人員削減に着手。5年程度の有期で雇用している職員47人を中心に、17年3月末までに契約満了を迎える人の後任を補充しないことなどで、最終的に計34人を削減する。

 AIのコストは、システム導入に約2億円、保守管理に年1500万円程度。一方、34人の人員削減による人件費軽減効果は年1.4億円程度と見られる。

 保険業界では、第一生命保険が既にワトソンを活用した支払い査定業務システムを導入しているが、人手によるチェックも並行しているため、大幅な人員削減や配置転換には至っていない模様だ。かんぽ生命保険も同業務でのワトソン活用を目指し、来年3月から試行導入を始める。日本生命は今月から、全営業職員が保有する4000万件分の契約情報などに基づき、顧客に最適な保障内容などをAIが分析し、営業職員の参考にしてもらう実証実験を始めた。

 AI普及で、新商品の開発や保険引き受け範囲の拡大による事業拡大が期待される一方、人員の再配置や削減が進み、雇用環境を悪化させる懸念も残る。AIの光と影が経済に及ぼす影響にも注目が集まりそうだ。【中島和哉】

409とはずがたり:2016/12/31(土) 20:10:44
IoT、カイゼンを圧倒 生産効率、導入前の3割アップ
http://digital.asahi.com/articles/ASJDG7RXDJDGULFA046.html?_requesturl=articles/ASJDG7RXDJDGULFA046.html&rm=911
清井聡、鈴木友里子、栗林史子2016年12月28日07時02分

新たな産業革命をにらんだ各国の動き

11年
ドイツ
政府が「インダストリー4.0」を発表
シーメンスやボッシュなどが参加,IoTで製造業の生産性向上を目指す。

14年
米国
GE,IBMなどを中心に「インダストリアル・インターネット」の推進団体発足
幅広い分野へのIoT導入,規格の標準化などに取り組む

15年
中国
政府が製造業強化の10カ年計画「中国製造2025」を発表
中華人民共和国建国100年となる49年に世界の「製造強国」の上位を目指す

日本
約2400社が参加する官民のIoT推進団体が発足
政府の成長戦略でもIoTが柱に

 「サークル、A(難度)」「シュテクリB、B(難度)」――。

 10月、東京・お台場で開かれた国際体操連盟の総会で、日本体育大学の選手が繰り出すあん馬の技の名称と難度が、次々と巨大スクリーンに映し出された。富士通と日本体操協会が2020年東京五輪での採用を目指す「人工知能(AI)審判」のお披露目だった。

 体操競技では、リオ五輪の日本代表、白井健三選手(日体大)の名がついた「シライ」のように、回転が速く、人間の目では捉えにくい新技が増えている。そこで、センサーで選手の動きをとらえ、膨大な数の技をあらかじめ学習させたAIに、技の種類や難易度を瞬時に判別してもらおう、というわけだ。演技中に手や足が先までピンと美しく伸びているかなども数値化し、人間の審判の判断を助ける。18年度中に男女全種目の技をAIに覚え込ませ、実証実験を始める予定だ。

 新技術を生かす試みは、小売業界にも広がる。

 ファッションビル大手のパルコは、あらゆるモノがネットにつながるIoTの活用に力を入れる。昨年、本格導入したスマートフォン用アプリ「ポケットパルコ」で、利用者の居場所や購買行動を把握。浦和パルコ(さいたま市)が昨秋、過去3カ月間に自店から5キロ以内でアプリを使った顧客に絞ってキャンペーン情報を送ると、来店者数が前の週より15%も増えた。

 さらに、パルコ全店で、1万円の買い物をすると500円分の優待券がもらえるキャンペーン中、1万円未満の買い物をした顧客に優待券についてアプリですぐに知らせると、約半数が平均1時間以内に次の買い物をしたという。パルコの林直孝執行役は「予想を上回る反応。IoTを活用して客と接点を増やすことが、来店や購買を左右する時代だ」と話す。

 ものづくりの現場には、日本企業が得意としてきた「カイゼン」を上回る効率化をもたらす。

 オムロン草津工場(滋賀県草津市)の生産ラインでは、ずらりと並ぶ白い箱形の機械の中で、ロボットの腕がミリ単位の電子部品を高速で拾い、緑色の基板に貼り付けていく。制御装置など4千種類以上を顧客のオーダーメイドで生産しており、9割以上の製品が月産20台以下という多品種少量生産だ。

 部品の交換方法を工夫するなど、ラインが止まっている時間を短縮する「カイゼン」を長年積み重ねてきたが、2年前にIoTを導入するとムダがさらに見つかった。現場責任者の水野伸二・製造1課長は、IoTで集めたデータを最初に見た時の衝撃が忘れられない。「『これ以上は難しい』と言い続けてきたのにムダだらけ。こんなの上司に見せられないと思った」

 生産ラインに並ぶ各装置のセンサーでデータを集め、製品がラインのどの装置を何分かけて通過したかを常時把握できるようにした。摩耗したロボットのツメが部品を拾うのに失敗し、同じ動作を何度も繰り返すなど、製品が滞留するムダの頻発が判明。ツメを早めに取り換えるなどした結果、生産効率をIoT導入前より約3割も高められたという。足立義博・工場長は「AIやロボットの活用をさらに進めれば、大量生産と変わらない生産性が実現できる」と話す。「個別大量生産」の実現だ。

 一方で、過去の産業革命と同じように、効率化が大幅に進めば、要らなくなる仕事が増え、雇用の場が大幅に減るという側面もある。流れに乗った国と乗り遅れた国の競争力に大きな差が出るのも同じだ。

 日本政府は今年、AIやIoTなどにより、このままでは30年度には735万人分の雇用が失われると試算。工場の労働者らの仕事がAIやロボットなどに代替されるうえ、付加価値の高い仕事も海外に奪われるというシナリオだ。ITなどの人材育成に力を入れたり、新たなサービスを創出したりできれば、影響を161万人減に抑えられるとし、政府は関連予算の増額などの対応を急ぐ。

410とはずがたり:2016/12/31(土) 20:19:47
躍進する産業用ロボット市場。日本メーカーは世界シェア1位を維持できるのか
http://economic.jp/?p=69836
2016年12月28日 12:33

 近ごろ、「ロボット」が世の中に急速に普及しはじめている。IT分野の専門調査会社として知られるIDCが2016年2月に公表したロボット産業の動向予測レポートによると、2015年の世界のロボット関連の市場規模は710億ドル。同社は今後、年平均17%増で推移していくとみており、19年にはおよそ2倍近い1354億ドルにまで拡大すると予測している。中でも、産業用ロボットの成長は目覚ましく、活用分野も急速に増大しているのだ。

 産業用ロボットの主戦場はこれまで、自動車産業などの製造分野が中心だった。実際、産業用ロボットの約7割が自動車工場の製造ラインに設置されているという。車体の塗装や溶接をオートメーションで行ったり、重量のある部品などをロボットアームで運んだり、今や自動車業界は産業用ロボットなしでは成り立たないほどだ。ところが最近では、これに加えて、エレクトロニクス業界、鉄鋼業界をはじめ、物流や食品、医薬品、化粧品業界など、様々な業界の最前線で見かけるようになってきた。ロボットに組み込まれるセンサやモーターなどの性能が著しく向上したこと、さらにはロボット自体の小型軽量化などによって、細かい作業や複雑な作業、劣悪な環境下での動作も可能になり、活用の幅が広がっているためだ。

 この成長を後押ししているのが、日系メーカーの技術力だ。先進各国の中でも日本はロボット先進国といわれており、日系メーカーの存在感は世界的にみても圧倒的だ。しかも、産業用ロボットの需要は70%以上が欧米各国や中国の産業メーカーへの輸出が占めている。産業用ロボットは日本国内だけでなく、グローバルに成長している市場というわけだ。

 当然、日本政府もロボット産業の成長には大きな期待を抱いており、2015 年 1 月に公表した「ロボット新戦略」においては、産業ロボットの市場規模を現在の6000億円から、東京オリンピックが開催される2020年までに1兆2000億円へと成長させることを目標に掲げている。

 とはいえ、この目標を実現するためには、いくら日系メーカーが高い技術力を持っているとしても、現状維持を続けているだけでは到底叶わないだろう。市場規模をたった5年で倍加させ、国内はもとより海外市場でも、その地位を不動のものとするためには、さらなる努力と、他国のメーカーの追随を許さない革新的な技術開発が必要だ。

 自動車業界だけを見据えていたのでは頭打ちになる。今後は拡大傾向にある他の業界にも目を向けなければならない。例えば、エレクトロニクス業界では、軽いものをより正確に且つ高速に処理するロボットが求められるだろう。また、大規模な工場だけでなく、中小企業での小規模な工場での需要も増えることが見込まれており、これに対応できる省スペースで小回りの利く産業ロボットも必要になってくる。人が混在する環境で共に働くロボットには、これまで以上に、安全性と操作の利便性が求められる。

 日系のロボット関連メーカーの動きを見てみると、主要なメーカーはさすがに、これらの条件を見据えた製品開発を行っているようだ。

411とはずがたり:2016/12/31(土) 20:19:58
>>410-411
 最新の動向では、ヤマハ発動機が2016年10月に発表した統合制御型ロボットシステム「Advanced Robotics Automation Platform」が面白い。これは、ワーク搬送も含む、ハンドリングや画像認識、周辺機器制御といった自動化システム全体を、たった1台のコントローラで包括的に協調、同期制御を可能にしたものだ。複数のロボット製品をコントローラ1つで統合制御できるので、高度化する自動化生産ラインの設計も簡素化し、しかも低コスト且つ短期間で構築できる。スペース効率の向上にも貢献するうえ、昨今話題のモノのインターネット・IoTとの親和性も高いというから、将来性もある。

 ヤマハ発動機は、これまでにも産業ロボット本体のみならず、画像処理システムや搬送リニアコンベアモジュールに至るまで、産業ロボット周辺をトータルに幅広くラインアップしている。「Advanced Robotics Automation Platform」はいわば、これまでの経験で培った集大成ともいえるものだ。

 さらにヤマハ発動機は「Advanced Robotics Automation Platform」対応の新製品として、拡張性に優れ、スペース・コスト・セットアップ工数を大幅に削減し、システムの核となる 統合コントローラ「YHX」シリーズをはじめ、スペース効率、搬送精度、加減速性能向上を実現するリニアコンベアモジュール「LCM-X」、単軸ロボットの新シリーズ発売 ACサーボモータ仕様「GX」シリーズとステッピングモータ仕様「YLE」シリーズ、スカラロボット「YKX」シリーズ、ロボットカメラ「YFAEYE (ワイ)」などを続々と発表。拡大する産業用ロボット市場に万全の構えを見せている。

 ヤマハ発動機の他にも、生産台数で世界シェア1位を誇る安川電機は、2013年に中国で日本の産業用ロボットメーカーとしては初の産業用ロボット専用の工場を開設したり、半導体向けクリーン産業用ロボットで40年以上の実績をもつ川崎重工業も、自動車分野以外でもシェアを伸ばしており、日本メーカーの世界的な活躍が目覚ましい。

 とくに、中国では産業用ロボットの需要が急速に拡大しており、巨大なマーケットが形成されようとしている。とはいえ、中国メーカーも台頭しており、日本メーカーとの競争が激しくなりつつある。このまま、日本メーカーが産業用ロボット市場での世界シェア1位を維持し続けられるか、2017年が大きな正念場となりそうだ。(編集担当:藤原伊織)

412とはずがたり:2017/01/11(水) 12:12:31
アマゾンの「ワンクリック特許」が期限切れに 競合には朗報?
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20170111/ForbesJapan_4817.html
Forbes JAPAN 2017年1月11日 07時00分 (2017年1月11日 11時22分 更新)

アマゾンが持つ「1-Click注文」の特許は、同社に長年多額の収入をもたらしてきた。しかし、その特許が2017年に期限切れをむかえ、多くの通販サイトが同様の機能を取り入れると見られている。

アマゾンがこの特許を申請したのは1997年で、1999年には特許が認められた。「1-Click注文」はあらかじめ支払い情報と住所を登録することで、ボタンをクリックするだけでショッピングカートの画面を経ずに注文できる機能だ。注文完了までのステップ数が少ないため、時間を節約し”煩わしさのない(frictionless)”買い物を実現した。

この機能はアマゾンに24億ドル(約2,810億円)をもたらしているとの試算もある。注文時間を短縮するだけでもメリットがあるが、競合にないサービスを提供することが大きなアドバンテージとなっている。

実はアップルはアマゾンに非公開の特許使用料を払い、ワンクリック注文を実現している。アップルのアプリストアもアマゾンと同じように購入がスムーズだ。アプリをまずショッピングカートに追加してから購入画面に移るような手順では、売上は今ほど伸びていないだろう。そう考えるとアマゾンが特許を取ったのもうなずける。

「1-Click注文」がアマゾンの成長を牽引したことは疑いようがないが、この特許がどこの国でも認められているわけではない。ヨーロッパ特許庁はその機能について”当たり前すぎる”とし、特許を認めなかった。カナダも当初は特許を認めていなかったが、アマゾンが訴訟に持ち込んで勝訴し、2011年には特許が認められた。この一件でカナダでは特許出願のガイドラインを改定することになった。オーストラリアも複数の理由を挙げて特許の申請を却下している。

アマゾンにとっては特許が切れてもさほど大きな影響はないだろう。「1-Click注文」はネット通販の初期には強力なツールだったが、今のアマゾンにとってはそれほどの重大性は持たない。他のサイトが同じワンクリックでの注文を取り入れたとしても、それだけの理由でアマゾンから乗り換えるとは考え難いのだ。
Ian Morris

413とはずがたり:2017/01/15(日) 19:08:17

ジョブズでも2つしかなかった? イノベーターに必要な3つの能力
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20161223/asahi_2016122100055.html
dot. 2016年12月23日 07時00分 (2016年12月24日 10時52分 更新)
堀井秀之(ほりい・ひでゆき)/東京大学i.schoolエグゼクティブディレクター。東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授。1980年東京大学工学部土木工学科卒業、ノースウェスタン大学大学院修士課程・博士課程修了。専門は社会技術論、国際プロジェクト論、イノベーション教育論。2007年、東京大学知の構造化センターのセンター長に就任。i.schoolはその教育プロジェクトにおいて、様々なテーマでワークショップを実施。企業や海外の教育機関とも連携している(撮影/長瀬千雅)

 イノベーションの概念だけを輸入しても、日本の企業風土に根付かなければ意味がない。「人間中心イノベーション」を標榜し人材育成教育プログラムを行う東大 i.schoolの堀井秀之氏に、『イノベーションファームって、なんだ?!』(朝日新聞出版)で話を聞いた。堀井さんが語る、今、私たちに必要な発想とは――。

*  *  *
「イノベーター」という言葉を聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか。多くの人は、新しいアイデアを持ち、仲間を募ってベンチャーを起こしていくような、強い個人を想像することでしょう。しかし私は今回、個人ではなく組織、とりわけ日本の大企業の中で、どのようにイノベーターを育て、イノベーションを起こしていくのか、という話をしたいと思います。

 イノベーターには3つの能力が必要です。1つ目はアイデアの「発想能力」。2つ目はアイデアを「評価する能力」。今は誰も気づいていないけれど、未来社会ではこれが当たり前になるんだ、といった先見性を持って、アイデアを評価できる能力です。3つ目はアイデアを「実現する能力」です。

 一人の人間が3つの能力を兼ね備えていれば無敵ですが、スティーブ・ジョブズでさえ、評価する能力と、実現する能力は極めて高かったけれど、常に最初のアイデアを思いついたのかといえば、必ずしもそうではない。やはり、それぞれ得意な人が組んで組織化していくというのが現実的です。

 しかしその先、事業が成功し、組織が大きくなるにつれ、新たな問題が発生します。

発想→評価→実現というサイクルが回らなくなるのです。いい発想があっても「マーケットが小さすぎて、うちの会社の事業規模には見合わない」と評価され、実現に至らない。これがまさにハーバードビジネススクールのクリステンセン教授が指摘した「イノベーションのジレンマ」で、日本の大企業が抱えている課題でもあります。

 日本企業は、従来製品の改良を進める「持続的イノベーション」が得意で、それによって成長してきました。そのため人や生産能力といった「資源」も、仕事を進める「プロセス」も、会社として何を目指すのかという「価値基準」もすべて「持続的イノベーション」に最適化されている。しかし、今求められているのは、既存市場の秩序を乱し、業界構造を劇的に変化させてしまう「破壊的イノベーション」です。とはいえ、多くの従業員を抱える大企業が、資源・プロセス・価値基準を破壊的イノベーションに適した形に一気に変えることは、リスクが大きすぎて非現実的です。

414とはずがたり:2017/01/15(日) 19:08:29
>>413-414
 私が提案したいのは「保険」の発想です。今ある市場も5年後、10年後にはなくなっているかもしれないという不確実な時代においては、破壊的イノベーションの青写真を描き続けること、そのための発想能力と評価能力を会社の中に担保していくことが「保険」になるのです。青写真はとりあえず描くだけですぐに実行はしませんから、保険料は安くて済みます。

 では青写真を描き続けるためには、どういう体制で何をすれば良いのでしょうか。まず、通常業務から切り離す形で、青写真を描くことに専念できるチームを作るべきでしょう。うちの会社にそんな余裕はないよ、と思われる方も多いでしょうが、そこは会社としてきちんと保険をかけるか、かけないかの判断です。かけると決めたら、本気でやらなければ意味がありません。チームには経営層、ミドル層、若手層の3階層からそれぞれ人を集める必要がありますが、特に重要な鍵を握るのはミドル層です。

 彼らの仕事は、青写真を描くためのワークショップを重ねることです。ここでいうワークショップとは、単なる従来型の「企画会議」とは全く違います。いかに良いテーマを設定し、議論のプロセスをコントロールして、イノベーションと呼べるアイデアを生み出していくかが非常に重要です。i.schoolで学生たちは、その方法論を学んでいるわけですが、こうした手法は新しいものなので、ミドル層にとってもそれを新たに学ぶ場が必要でしょう。さらにミドル層は、ワークショップで出てきた未来の商品・サービスのアイデアを、磨き上げて質を高め、経営層が納得する形で提示する。そうした能力も必要になります。

 日本の産業界には、イノベーティブな事業を生み出せるミドル層を育成するという発想がありませんでした。これまで必要とされなかったので無理もありませんが、早急にトレーニングプログラムを作って、育成を始める必要があると思います。

 イノベーションを生み出すというと、天才でなければできない、と思われがちですが、英語と同じで、訓練すれば普通の人でもできるようになるものです。英語も、母語でない我々が学ぶときには、文法から始めますね。ワークショップというのは、イノベーションにおける文法のようなものを学ぶ場なのです。英語を話せるようになると嬉しいのと同じで、新しいアイデアを思いつけるようになると嬉しいし、何より楽しい。ですから、企業の中で働いている多くの日本のビジネスパーソンにも、イノベーションを生み出すことに是非、積極的にチャレンジしてほしいですね。そうしてノウハウが積み上がっていけば、日本の大企業から破壊的イノベーションを起こすことは、決して不可能ではなくなるはずです。(取材・文/石臥薫子)

※『イノベーションファームって、なんだ?!』より

415とはずがたり:2017/01/17(火) 19:45:00
>たとえば、エコーとのやりとりのなかで「キッチンペーパーがなくなった」と語りかければ、エコーが自動的にアマゾンに注文を出し、数時間以内には手元に届けてくれる。
もう世の中此処迄来てるのか・・(;´Д`)すげえな。。

2017.01.16
連載 連載
雨宮寛二「新・IT革命」
アマゾンの家電、バカ売れで圧倒的優位獲得…人の暮らしを捉えた製品システム構築
http://biz-journal.jp/2017/01/post_17728.html
文=雨宮寛二/世界平和研究所主任研究員

 米アマゾンが、家庭でのプレゼンスを高めつつある。
 毎年さまざまな家電製品が各メーカーから投入されているが、革新的な製品は少ない。だが近年、音声アシスト機能を搭載した端末「スマートホーム・アシスタント」の開発競争が高まり、家庭での覇権争いを展開している。その嚆矢となったのが、2014年の終わりに発売されたアマゾンの「エコー」である。

『アップル、アマゾン、グーグルのイノベーション戦略』(雨宮寛二/エヌティティ出版)
 エコーは、音声アシスト機能である「Alexa(アレクサ)」を搭載したスマートホーム・アシスタントであるが、昨年の米国クリスマス商戦で品切れとなり、この分野でリーダーとしての地位を築くことに成功した。
 米国のクリスマス商戦といえば、各社が毎年自社製品の販売にしのぎを削る。特に昨年はホットな製品が多く、任天堂の「NES Classic」や「ポケモンGOプラス」、米アップルの「AirPods」、ソニーの「プレイステーションVRヘッドセット」などが注目を集めた。
 エコーはこれら競合製品を差し置いて、メインの通販サイト「Amazon.com」を皮切りに、さまざまな販売チャネルで次々と品切れを記録した。
 販売好調の引き金となったのが、価格の値下げである。
 エコーは正規の小売価格200ドルに対して180ドルに設定されたが、さらに22%減の139.99ドルまで値下げが進んだ。これは明らかに競合の「グーグル・ホーム」(129ドルで発売)を意識した価格である。また、アマゾンの音声アシスタント内蔵スピーカー「エコー・ドット」も従来価格89.99ドルに対し50ドルで設定されたが、最終的に20%減の39.99ドルまで価格を下げた。

バリューチェーンのすべてをカバー

 グーグル・ホームとの比較で考えると、同様の機能を持ち同程度の価格であるエコーを米国の消費者はなぜ選ぶのか。実際に2016年第3四半期までのエコーの販売実績は500万台を超えて好調を維持している。先行者優位も考えられるが、アマゾンには人の暮らしの導線を捉えた一連の製品システムがすでに構築されているのが最大の要因であろう。

たとえば、エコーとのやりとりのなかで「キッチンペーパーがなくなった」と語りかければ、エコーが自動的にアマゾンに注文を出し、数時間以内には手元に届けてくれる。これは、アマゾンが構築したシステム、すなわちデバイスであるエコー、音声を認識するアルゴリズム、注文を受けるEC、さらには商品を届けるロジスティクスといった個々のプロセスが緊密に連携することにより成せる業である。
 こうした消費者の購買行動に対応したバリューチェーンのすべてを自社でカバーすることで、アマゾン・エコーは消費者の支持を得ているわけである。日常生活の中で消費者が感じ取る便益とは何かを常に念頭において、自社のバリューチェーンをそれに合わせて強固に構築することを怠らないアマゾン。今年の新たなる一手は何か、興味深いところである。
(文=雨宮寛二/世界平和研究所主任研究員)

416名無しさん:2017/01/22(日) 23:39:39
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170117/k10010841921000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_078
AI導入の変化に備え政府は環境整備を 有識者懇談会
1月17日 4時29分

AI=人工知能の開発にあたっての課題などについて、政府の有識者懇談会が報告書の案をまとめ、人工知能の導入によって生じる可能性がある個人の業務や働き方の変化に備え、教育や法制度など環境整備を進めるよう求めています。
AI=人工知能をめぐっては、自動車の自動走行やがんの診断など、多くの分野での活用が期待される一方、雇用が失われるのではないかとか、人間社会への脅威になるのではないかという懸念も出ています。このため、政府の有識者懇談会が、政府や研究機関、企業が人工知能を開発するにあたっての課題などについて、報告書の案をまとめました。

それによりますと、人工知能の導入で個人の業務や働き方に変化が生じる可能性があるとして、政府に対し、こうした事態に対応するための教育や法制度など環境整備を進めるよう求めています。また、科学者などは人工知能技術の開発過程を透明化するとともに、セキュリティーを確保して制御不可能にならない配慮が必要だとしています。政府は、報告書の内容を、ことし春にまとめる「科学技術イノベーション総合戦略」に反映させることにしています。

417とはずがたり:2017/01/24(火) 08:20:55
英、新産業を支援=金融偏重から転換―EU離脱で戦略
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-170123X601.html
01月23日 23:11時事通信

 【ロンドン時事】英政府は23日、欧州連合(EU)離脱後に予想されるビジネス環境の変化を踏まえ、英経済の競争力を高めるための戦略を発表した。これまで英国経済を支えてきた金融業への打撃を見越して、先端技術など新産業を支援する。

 メイ首相は、政府が「新たな積極的役割」を果たすとし、国家主導で新産業に力を入れる考えを強調。また、グローバリズムの恩恵が少ない地方対策として、5億5600万ポンド(約800億円)のインフラ投資も併せて公表した。

 英経済はこれまで、金融を中心としたサービス業に大きく依存。しかし、EU離脱は金融業に大きな悪影響を及ぼすため、英国は生き残りに向けて、新産業を育てて貿易を促進させる構造的な変革が不可避とみられている。

 このため政府戦略は、二酸化炭素(CO 2)排出が非常に少ない自動車や生命科学、原発といった先端技術産業を重視。業界との対話を通じて成長を妨げている問題点を把握し、政府が今後取り組む規制緩和や人材育成、外国との自由貿易協定(FTA)交渉などに役立てる。

 ロボット工学や人工知能、第5世代(5G)移動通信技術への支援もうたった。

418とはずがたり:2017/01/26(木) 16:17:30
トヨタ式が根本から撤廃目指す「7つのムダ」 創造力を使い切れば「つまらない仕事」はない
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/bizskills/toyokeizai-151655.html
2016年12月29日 06:00東洋経済オンライン

ビジネスの世界、とりわけ製造業において知らない人はいない生産管理手法「トヨタ式」。今年猛スピードでビジネスの分野を駆け抜け、生活圏にまで及んで来たテーマです。昨年まで1年で数冊程度だったトヨタ式関連の書籍は、今年10冊以上も出版。ネット上でも、「トヨタ式〇〇」を謳う記事が飛び交い、その〇〇には「仕事術」「リーダーシップ」などのビジネスワードはもちろんのこと、「かたづけ」「貯金」「子育て」、さらには「婚活」なども並びます。

なぜ、これほどまでにトヨタ式が求められているのか。それはトヨタ式の軸を成す「カイゼン」が、「情報過多=ムダな情報」の多い現代において、生産現場のみならずどの場面においても応用できる普遍性を持っているからではないでしょうか。『通訳だけが知っている トヨタ式が世界を制した本当の理由』の著者でもあり、通訳としてトヨタ式の歴史を30年に渡って最前線で見てきた狩野玲子氏が、真髄を解説します。

30年にわたるトヨタ式専門の通訳経験
私は大学を卒業後、語学留学や英語教室の教師、国際同時通訳者連盟の訓練コースでの経験を経て、通訳のスキルを身に付けました。その後、運命のいたずらでトヨタ生産方式の生み親である大野耐一さんの通訳を務めるようになり、やがて彼からトヨタ生産方式を叩き込まれ、世界各国にカイゼンを伝えた岩田良樹さんと出会いました。それからはトヨタ式をはじめカイゼンを専門とする通訳として30年も続けてきました。

大野さんは「トヨタ生産方式」を発案し、数十年にわたる試行錯誤の末に体系を完成させたのは、トヨタが世界で事業を広げていた1980年代。副社長を務められていました。トヨタが世界企業となり、その生産技術が世界から注目されるようになっていく中で、大野さんはアメリカからの視察団を多数受け入れ、その人たちを対象に数多くのセミナーを行いました。私はその大野さんのセミナーの通訳を何度か務めました。

私が大野さんと仕事をしたのは、大野さんの亡くなる前の3年間であり、大野さんは精力的にセミナーをする体力はもうなかった様子でしたが、それでも視察団が来るときには少しでも時間をつくって対応し、ご本人が必ず出てきてくれました。私は知識も乏しいままトヨタ生産方式関連の仕事をすることになったわけですが、当時、私だけではなく日本の外ではトヨタ生産方式の内容をほとんど誰も理解していませんでした。

私がトヨタ式との出会いとなった、アメリカからの視察団が日本を訪れたのはちょうど1986年と1987年のことです。当時、技術大国日本が世界に誇る最先端の工場として注目されていたのが、日産自動車の座間工場。車体組み立てラインにはほとんど人の姿も見られないほどの徹底した自動化がなされていました。

一方、アメリカからの視察団の方たちが案内されたトヨタの工場は使い古された機械が並ぶ、とても薄暗い工場でした。その工場を推薦した大野さんには、後日、帰国した視察団のメンバーの1人から手紙が届いたそうです。そこには、「どんな最先端の技術が見られるのかと思ったら、ただ古臭い機械が並んでいるだけの工場だった」との苦言が書かれていました。それに対して大野さんは「いや、あそこにこそトヨタの真髄があるのだ」と話しました。

そこから日産はどうなったか。1995年に座間工場は閉鎖され、深刻な経営危機に見舞われました。1999年にはフランスのルノー傘下に入り、その後、フランスからカルロス・ゴーンさんがやってきえ、経営の建て直しが行われました。一方、トヨタは世界中にシェアを拡大し、今や堂々の世界ナンバーワン自動車メーカーに成長しました。

トヨタ式とは「ものすごく地味でケチなやり方」
もともとトヨタ方式とは華々しさの対極のようなところがあって、もっとはっきり言ってしまえば、「ものすごく地味でケチなやり方」ということもできます。

トヨタ生産方式は、受注したクルマをより早く納品するために、「最も短い時間で効率的に造る」ということを目的に、何十年ものカイゼンを積み重ねて確立された生産システム。その基本思想には、必要なものを、必要なときに、必要な量だけ造る「ジャスト・イン・タイム」、機械が自ら働く「自働化」という2つの基本思想があります。

さらにこのトヨタ式がアメリカに渡り「リーン式」と名前を変えたのは、まさに「lean」=「ぜい肉の取れた」という意味の通り。トヨタ式の鍵は生産工程の中に潜む数々のムダを取り除くことにあります。

419とはずがたり:2017/01/26(木) 16:17:50
>>418-419
30年前、アメリカの工場では、作業者がくわえタバコで機械作業や組み立て作業に従事し、作業台の脇にはコカ・コーラの赤い缶が堂々と載っていることが当たり前でした。今、日本の工場でそのような作業者がいたらどうなるでしょう。ましてやその光景を外部の人にたまたま見られて、写メなどを撮られてSNSに載ってしまったら? 即拡散、大炎上間違いなしです。けれど当時のアメリカはモノがあふれており、小さいムダをコツコツと取り除くトヨタ生産方式は“貧乏人の苦肉の策”と映っていました。

そんなアメリカの工場に日本のカイゼンを持ち込もうとすれば、どうしても異文化間の衝突は避けられません。ましてや岩田氏のやり方は、いきなり工場にやってきて片っ端から「ダメ、ダメ、ダメ」と指摘していくというもの。従業員の人たちに「ダメってどういう意味ですか?」と聞かれても、「つまりはノー・グッドだ!」と答えるばかりで、反発は強まる一方だったそうです。

それでも、ある現場で若い女性スタッフが、「おい、そこ、何をやっているんだ!」と怒鳴られたとき、「何をやっているかって、見ればわかるでしょ?」とニコっと微笑んでみせたのです。日本の女の子なら泣いてしまうようなことを言われても、アメリカ人にはジョークを返す精神力の強さがありました。

どんな国であっても、人びとは日々の暮らしや仕事のなかでさまざまな工夫を取り入れているものです。例えば、アメリカのポスト。映画やドラマでは、それぞれの家の前に郵便受けが立っている光景をよく目にしますよね。その中に、切手を貼った手紙やハガキを入れておくと、配達に来た郵便屋さんが集荷してくれます。さらに、郵便受けの横に小さな旗のようなものがついていて、それを立てておけば、郵便屋さんへの「集荷してください」の合図になり、配達荷物がなくても集荷してくれるのです。

その結果、郵便屋さんは届ける郵便物を運んできたついでに、差し出す郵便物を回収していくことになります。行きも帰りも空荷になることはなく、ムダがありません。こうした例からしても、世のなかの日常をよくよく観察してみれば、カイゼンはごく当たり前のことであり、日々の暮らしのなかで自然にやっていることなのです。

「現場で働く人を大事にする」のが基本思想
そもそもカイゼンは「「人ありき」で考えられた方式です。その基本思想は、「現場を大事にする、そこで働く人を大事にすること」。トヨタ式は、常に現場で働く人たちの仕事を楽にしてあげたいという思いやりから生まれたのがトヨタ式なのであれば、それが時を経て人々の生活の中に普及したのも不自然ではありません。

しかし、人は誰しも慣れた方法がいちばんいいと思っていて、新しいやり方を受け入れることはなかなかできないものです。カイゼンが自分に役立つと実感して初めて、カイゼンが本来の力を発揮するのです。岩田氏の言葉に「もぐらたたきのカイゼンではいけない」というものがあります。一つの問題があったらそれに対する応急措置をして、また違うところに問題が出てきたらそれに対処する……というように、次々に現れてくる問題に振り回されていては、永遠に続くもぐらたたきになってしまいます。

問題はそのとき限りの解決ではなく、再発しないように問題の発端から取り除く必要があります。一度出たもぐらの頭が二度と出ないように、穴をふさいでしまうことが大切なのです。

欧米にはかつてなかった考え方
大野さんは職場のムダを7つに分類しました。

1.つくりすぎのムダ
2.手待ちのムダ
3.運搬のムダ
4.加工そのもののムダ
5.在庫のムダ
6.動作のムダ
7.不良を作るムダ

「7つのムダ」の考えはリーン生産方式でもそのまま用いられていますが、アメリカ企業では8つめのムダを追加しているところがあります。それは「人々の智慧と創造力を利用しないことのムダ」。日本では、現場の人たちの智慧と創造力を活かして、つねに「創意と工夫」をするように激励していますが、欧米にはかつてその考え方は見られませんでした。

しかし、一部の会社では、現場主体のカイゼンの取り組みも進みつつあります。人は誰にも創造力があります。それを最大限に使って仕事の創意工夫をしていけば、この世に「つまらない仕事」などないのではないでしょうか。

今、日本では長時間労働是正のために「ワークタイムバランス」「働き方改革」「業務の効率化」「生産性向上」「ノー残業デイ」という言葉が飛び交っています。カイゼンして仕事を減らし自分の時間を手に入れる、カイゼンして部屋を片付けて気持ちのいい生活を送る。「カイゼン」にはあるべき姿=理想像」があり、どんなに現状が遠くとも、少しずつ一歩ずつ現状を理想に近づけようとすること、それがカイゼンなのです。

420とはずがたり:2017/01/27(金) 07:45:25
出願時に審査手数料直ぐ取ればいいねん。半年後に1万5千とか収めたら本審査に進むみたいだ。

<PPAP>大阪の会社が商標出願…ピコ太郎さんとは無関係
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170126/Mainichi_20170127k0000m040023000c.html
毎日新聞社 2017年1月26日 18時20分 (2017年1月26日 22時15分 更新)

 コミカルな歌と踊りで世界的に人気となったピコ太郎さんの楽曲「PPAP」や歌詞に出てくる「ペンパイナッポーアッポーペン」のフレーズを、ピコ太郎さんと関係のない大阪府内の会社が商標出願していることが分かった。

 特許庁によると、この会社と代表の男性は毎年国内全体の約1割に当たる1万件以上を出願。同庁は昨年5月、この男性を念頭に「一部の出願人の方から他人の商標の先取りとなるような出願が大量に行われている」とホームページで注意喚起している。

 同庁などによると、この企業は昨年10月と11月に「PPAP」や「ペンパイナッポー」を商標出願した。ピコ太郎さんが所属する事務所の親会社「エイベックス・グループ・ホールディングス」は、「PPAP」を出願している。エイベックス社の担当者は取材に「当社とは無関係の企業。特にコメントはない」と話した。

 同庁によると、この会社や男性からの出願が目立つようになったのは2013年から。15年には全出願数約14万7000件のうち約1万5000件を占めた。これまでに「北海道新幹線」「STAP細胞はあります」などを出願したという。

 同庁商標課の担当者は「出願があれば受け付けないわけにはいかない」と困惑。「男性は出願手数料をほとんど払っていないため、一定期間後に却下処分にしている」とし、「先に申請されていても、商標登録を断念しないでほしい」と呼びかけている。【金森崇之】

421とはずがたり:2017/01/28(土) 11:50:27

菊正宗、酒カップのザラザラ触感を商標申請 米国で
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/583/8b44c135fdbfd39c81ba00119953e5ee.html
(朝日新聞) 05:20

 菊正宗酒造(神戸市)は27日、米国で売り出すカップ酒容器の「手触り感」を、商標として米当局に出願したと発表した。米国では「触感」を商標として登録できる。実際の登録件数は少ないが、木の器のような手触り感の認知度を高めるねらいだ。

 申請したのは、米国で今春発売予定のカップ酒「樽(たる)酒」。酒だるのような形状のガラス容器を使い、木目調のラベルに竹のようにツルツル、木肌のようにザラザラした手触りがする加工を施している。同社によると、米国では触感が数件、商標として登録されているという。

 日本では、2015年に音や動きといった新しい商標の登録が認められ、味の素がCMで流す「♪あ・じ・の・も・と」のメロディーなどが登録された。ただ、触感は「企業などのニーズが高くない」として見送られている。(高木真也)

422とはずがたり:2017/01/31(火) 20:37:21
知的財産専門のブラックストーンIPを買収=米フーリハン〔BW〕
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-170127Y052.html
01月27日 10:32時事通信

 【ビジネスワイヤ】国際的投資銀行の米フーリハン・ローキーは、ブティック投資銀行のブラックストーンIP(BSIP)を買収したと発表した。BSIPは2013年に設立され、技術および知的財産(IP)関連の助言を専業としており、技術およびIPの評価、戦略的なIP取引の構築と執行、IPに重点を置いたM&A(合併・買収)助言、IPを基盤とする資本形成と資本再編といったサービスを提供している。買収後のBSIPは、フーリハン・ローキーの財務助言サービス事業の一部門として活動する。〈BIZW〉

【編注】この記事はビジネスワイヤ提供。英語原文はwww.businesswire.comへ。

423とはずがたり:2017/02/13(月) 00:52:30
中国の先進国かも意外に早いのかも知れない。意識的に中央の統制の効かない広東等を自由に野放しに出来るかどうかが鍵だろう。どうにもこうにもケツの穴の小さな習がその辺我慢してほっとけるかなあ??

丸川知雄
中国経済事情
中国のイノベーション主導型成長が始まった
http://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2016/06/post-14.php
2016年06月22日(水)16時42分

<日本のメディアは中国の模倣やパクリの話が大好きだ。だが技術を使って新しい市場を作るイノベーション力では日本より中国のほうが優れている場合も多い。たとえばスマホで決済や振り込みを済ませるサービスは、既存の銀行を脅かし始めている>

 BBCで最近中国のイノベーションについての特集を放送しています。中国が、もっぱら技術導入と模倣に頼ってきたこれまでの経済発展から「イノベーション型国家」への転換を目指していることや、それに向けた企業や教育の現場での取り組みについて紹介しています。

 一方、6月初めに日本の某民放テレビ局から、「パクリ大国中国」について特集したいので電話取材に応じてくれないかというメールが届きました。中国の遊園地の片隅でディズニーの模倣製品が売られていたという、長年中国を見ている人間から見ればほとんどニュース価値のない事件がきっかけのようですが、中国の「パクリ文化」を歴史的背景から明らかにしたいとずいぶん意気込んでいます。

 BBCと比較するのがしょせん間違いだとはいえ、彼我の知的水準の差には本当にため息が出ます。日本の某民放さんは、戦後日本の高度成長期にリバース・エンジニアリングが盛んに行われたことなどもちろんご存知ないだろうし、もしかしたら我々がこうして日本語を記述している文字の由来についても知らないのかもしれません。中国のことを「パクリ文化」呼ばわりしたりしたら、文化の基礎である文字を中国から借用している日本はいったい何なんだ、と反論されるに決まっているではありませんか。

 BBCの番組では2020年までにイノベーション型国家への転換を目指すという中国の目標は野心的だと指摘していました。「イノベーション」を新技術や新製品という狭い意味でとらえた場合にはそうかもしれませんが、シュンペーターの定義した「技術と市場の新結合」というイノベーションの本来の意味に立ち返るならば、中国ではすでに2015年からイノベーション主導の経済成長が始まっていると私は思います。2015年は鉄鋼、石炭、セメント、化学など重厚長大型産業が軒並みマイナス成長に陥りましたが、そのなかでインターネット小売業の売上が33%も伸びたことに中国の構造変化が現れています。

新技術=イノベーションではない
 実際、最近中国へ行くと、ネット小売で購入された商品を宅配する業者が行き交い、さらにネットで注文された料理を運ぶバイク、以前この欄で紹介した「白タク」配車サービスの車などで街の様子が大きく変化しています。インターネットやスマホという技術がそれまで眠っていた市場を掘り起こしたのです。これこそ「イノベーション」という言葉に本来含意されていたことです。

 新技術・新製品がイノベーションとイコールではない、ということを携帯電話やスマホを使った代金決済という例を使って説明しましょう。

 日本では2004〜2005年に携帯電話の3大キャリアによって「おサイフケータイ」というサービスが始まりました。これはソニーが開発した非接触ICカード「FeliCa」を携帯電話のなかに入れることによって携帯電話を電子マネーやクレジットカードとして利用する仕組みで、導入された当初はイノベーティブな試みとして世界から注目されました。当時まだ新しかったFeliCaを携帯電話に入れるというのはまさに世界に先例のない新技術でした。

「おサイフケータイ」を使えるようにするためには、商店や自動販売機でICカードの情報を読みとる端末を備えておく必要があるので、NTTドコモがコンビニや自動販売機業界に働きかけ、社会全体でかなりの投資が行われることで「おサイフケータイ」が使える環境が整いました。私も導入当初は物珍しさもあって、携帯電話にSuicaのアプリを入れて使っていました。

 しかし、導入から10年が経過したいま、「おサイフケータイ」は日本社会を変えたでしょうか。むしろ忘れ去られたといったほうが近くないですか。2015年秋に東京大学の1年生を対象とした授業を行った際に、携帯電話・スマホをどのように利用しているかアンケートを行ってみました。「おサイフケータイ」の使用頻度についても尋ねてみたのですが、まったく使わないと回答したのが122人の回答者のうち96%、ごくたまに使うが1.6%(2人)、ある程度以上使うという学生はたった2.4%(3人)でした。

424とはずがたり:2017/02/13(月) 00:52:58
>>423-424
 実際、東京の街中で人が携帯電話やスマホをかざしてものを買ったり、改札を通るのを目にする機会は年々減っている気がします。「おサイフケータイ」はまぎれもなく新技術でしたが、新しい市場を形成することには失敗しました。それゆえ「おサイフケータイ」をイノベーションと呼ぶことはできません。

 一方、中国では最近スマホを使ってさまざまな代金を支払えるようになりました。ネット小売業のアリババが運営する「支付宝(アリペイ)」と、中国最大のSNS「微信」をやっているテンセントが運営する「微信支付(ウィーチャット・ペイメント)」が代表的です。

 いずれも銀行の預金口座からネット上の口座にお金を移しておいて、それを主にインターネットでの買い物に使うものですが、画面に二次元バーコードを表示したり、販売店が提示する二次元バーコードを読み取ることによって電子マネーのように使うこともできます。

 驚くべきはその普及の速度で、「微信支付」はサービス開始からまだ2年ほどなのに、すでに2億人がアプリに銀行口座をリンクしています(すなわち使える状態になっているということです)。日本でも中国人旅行客が多く来るような小売店で近々使えるようになりそうです。

「支付宝」や「微信支付」を電子マネーとして使う時の技術は二次元バーコードというかなり以前からある技術であり、決して新技術とはいえません。しかし、これらは中国の金融の世界を大きく変えようとしています。例えば、どこかへ送金しようとした場合、銀行から送金すると手数料をとられますが、「微信支付」や「支付宝」にいったんお金を移し、そこから相手に送金すれば手数料がかからないため、銀行での送金が行われなくなる可能性があります。また「支付宝」が、口座に残っている残高を高金利の金融商品で運用できるサービス(「余額宝」)を始めたところ、サービス開始から半年で中堅銀行並みの資金を集めてしまいました。

 アリババとテンセントはそれぞれ中小企業向け融資を専門とする銀行も設立しました。とりわけテンセントが設立した微衆銀行は預金の受け入れも融資の申し込みも窓口はスマホのみ、という大胆な試みです。

 このように「支付宝」と「微信支付」は、使っている技術はそれほど新しくないものの、人々の生活を大きく変えるばかりか、これまで国有大銀行によって支配されてきた中国の金融業を根底から覆す可能性さえあります。そうした創造的破壊こそイノベーションと呼ぶにふさわしい現象といえましょう。

 ところで、「おサイフケータイ」はなぜ使われなくなったのでしょうか。私自身は、携帯電話にSuicaを入れて1年ぐらい使った時、突然使用料を徴収するという通知が来たので使用をやめました。そこから類推するに、おそらくおサイフケータイ導入に必要とされた投資をどう回収するかというビジネスモデルがうまく描けていなかったことが失敗の原因だと考えられます。

「微信支付」も今年3月から一部の取引について有料化したことが波紋を呼んでいます。運営コストがかかる以上、どこかで収益を得ないとサービスを持続することはできませんが、収益の獲得法を工夫しないと顧客が逃げてしまう可能性があります。創造的破壊の後に、持続可能なビジネスモデルをどう構築するかが問われています。

イノベーションの街、深セン
http://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2016/07/post-16.php
2016年07月25日(月)16時40分

<「ニセ香港」として建設された深センが、今や中国のシリコンバレーともいうべき国際的イノベーション・センターに。移住者が多く、中央政府の監視から遠いゆえの自由闊達さがそこにはある>

 前回、ドイツ・マイセンの磁器の例から、「模倣は創造の始まり」と論じましたが、同じことは中国の深センの歩みを見ても思います。深センは元はと言えば、イギリスの植民地であった香港の中国復帰を促すために、香港と境界を接する中国側に香港とそっくりの都市を再現するという構想で建設された人工の町であり、いわば「ニセ香港」として出発しました。2000年代後半には、深センで多数の中小企業が多くの模倣品を含む「ゲリラ携帯電話」を生産していたことも記憶に新しいところです。

 深センでは今でも模倣品生産が盛んなのですが、その一方でまともな研究開発活動もきわめて盛んであり、中国の「イノベーションの首都」と言っても過言ではない状況になりました。表では北京市、天津市、上海市、深セン市で2014年の一年間になされた知財権の申請件数を比較したものです。知財権(特許、実用新案、意匠の3種類)の申請全体でみれば深センは北京に次いで2位、特許に限れば北京、上海に次いで3位です。

425とはずがたり:2017/02/13(月) 00:55:23
>>423-425
 実際、東京の街中で人が携帯電話やスマホをかざしてものを買ったり、改札を通るのを目にする機会は年々減っている気がします。「おサイフケータイ」はまぎれもなく新技術でしたが、新しい市場を形成することには失敗しました。それゆえ「おサイフケータイ」をイノベーションと呼ぶことはできません。

 一方、中国では最近スマホを使ってさまざまな代金を支払えるようになりました。ネット小売業のアリババが運営する「支付宝(アリペイ)」と、中国最大のSNS「微信」をやっているテンセントが運営する「微信支付(ウィーチャット・ペイメント)」が代表的です。

 いずれも銀行の預金口座からネット上の口座にお金を移しておいて、それを主にインターネットでの買い物に使うものですが、画面に二次元バーコードを表示したり、販売店が提示する二次元バーコードを読み取ることによって電子マネーのように使うこともできます。

 驚くべきはその普及の速度で、「微信支付」はサービス開始からまだ2年ほどなのに、すでに2億人がアプリに銀行口座をリンクしています(すなわち使える状態になっているということです)。日本でも中国人旅行客が多く来るような小売店で近々使えるようになりそうです。

「支付宝」や「微信支付」を電子マネーとして使う時の技術は二次元バーコードというかなり以前からある技術であり、決して新技術とはいえません。しかし、これらは中国の金融の世界を大きく変えようとしています。例えば、どこかへ送金しようとした場合、銀行から送金すると手数料をとられますが、「微信支付」や「支付宝」にいったんお金を移し、そこから相手に送金すれば手数料がかからないため、銀行での送金が行われなくなる可能性があります。また「支付宝」が、口座に残っている残高を高金利の金融商品で運用できるサービス(「余額宝」)を始めたところ、サービス開始から半年で中堅銀行並みの資金を集めてしまいました。

 アリババとテンセントはそれぞれ中小企業向け融資を専門とする銀行も設立しました。とりわけテンセントが設立した微衆銀行は預金の受け入れも融資の申し込みも窓口はスマホのみ、という大胆な試みです。

 このように「支付宝」と「微信支付」は、使っている技術はそれほど新しくないものの、人々の生活を大きく変えるばかりか、これまで国有大銀行によって支配されてきた中国の金融業を根底から覆す可能性さえあります。そうした創造的破壊こそイノベーションと呼ぶにふさわしい現象といえましょう。

 ところで、「おサイフケータイ」はなぜ使われなくなったのでしょうか。私自身は、携帯電話にSuicaを入れて1年ぐらい使った時、突然使用料を徴収するという通知が来たので使用をやめました。そこから類推するに、おそらくおサイフケータイ導入に必要とされた投資をどう回収するかというビジネスモデルがうまく描けていなかったことが失敗の原因だと考えられます。

「微信支付」も今年3月から一部の取引について有料化したことが波紋を呼んでいます。運営コストがかかる以上、どこかで収益を得ないとサービスを持続することはできませんが、収益の獲得法を工夫しないと顧客が逃げてしまう可能性があります。創造的破壊の後に、持続可能なビジネスモデルをどう構築するかが問われています。

イノベーションの街、深セン
http://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2016/07/post-16.php
2016年07月25日(月)16時40分

<「ニセ香港」として建設された深センが、今や中国のシリコンバレーともいうべき国際的イノベーション・センターに。移住者が多く、中央政府の監視から遠いゆえの自由闊達さがそこにはある>

 前回、ドイツ・マイセンの磁器の例から、「模倣は創造の始まり」と論じましたが、同じことは中国の深センの歩みを見ても思います。深センは元はと言えば、イギリスの植民地であった香港の中国復帰を促すために、香港と境界を接する中国側に香港とそっくりの都市を再現するという構想で建設された人工の町であり、いわば「ニセ香港」として出発しました。2000年代後半には、深センで多数の中小企業が多くの模倣品を含む「ゲリラ携帯電話」を生産していたことも記憶に新しいところです。

 深センでは今でも模倣品生産が盛んなのですが、その一方でまともな研究開発活動もきわめて盛んであり、中国の「イノベーションの首都」と言っても過言ではない状況になりました。表では北京市、天津市、上海市、深セン市で2014年の一年間になされた知財権の申請件数を比較したものです。知財権(特許、実用新案、意匠の3種類)の申請全体でみれば深センは北京に次いで2位、特許に限れば北京、上海に次いで3位です。

426とはずがたり:2017/02/13(月) 00:56:07

 これをみて、なんだ、北京や上海の方が上じゃないかと思うかもしれませんが、北京、上海、天津と深センとでは、大学や研究機関の質と量に雲泥の差があることに注意する必要があります。中国で一流大学といえば、国家教育部が推し進める「二一一工程」(主な大学に重点的に投資するというプロジェクト)に指定されている112校が挙げられますが、北京には北京大学など24校の重点大学があり、天津には南開大学など3校、上海には復旦大学など10校あるのに対して、深センには1校もありません。

大学不毛の地
 そもそも深セン市には大学と名の付くものは深セン大学と南方科技大学の2校があるのみで、他には北京の大学の分校と専門学校(職業技術学院)があるだけです。人口が1000万人を超える大都市に大学がわずか2校というのはそもそも余りに少なすぎます。

 深センは中国の他の大都市と比べても「大学不毛の地」としか言いようがないですが、その割には知財権の申請数でずいぶん健闘していると言えます。表のなかで「規模以上工業企業」による知財権と特許の申請件数も示しています。「規模以上工業企業」とは小企業を除くすべての鉱工業の企業です。企業からの知財権申請のほとんどは中規模以上の鉱工業企業によって行われるでしょうから、知財権の申請件数全体から「規模以上工業企業」による申請件数を引いた数字がおよそ大学・研究機関からの申請だと推測できます。北京は企業からの知財権申請はたいしたことなくて、大学・研究機関による申請が圧倒的に多いことがわかります。

 一方、深センについては「規模以上工業企業」からの申請件数を示すデータが得られませんが、一般には「知財権申請の90%は企業からなされている」(于智栄「イノベーション都市・深セン」『日中経協ジャーナル』2016年5月)と考えられています。そこで深セン市の知財権および特許の申請の9割が企業によってなされていると仮定し、北京、天津、上海の「規模以上工業企業」からの申請件数と比較すると、深セン市の企業による知財権と特許の申請件数は北京、天津、上海よりはるかに多いことが推測できます。つまり、企業が事業のために研究開発を行い、その成果を知財権とすべく申請している件数では深センは中国でもっとも多いのです。

427とはずがたり:2017/02/13(月) 00:56:17
>>425-427
特許申請数で世界有数
 実際、2015年に特許の国際申請の数で、第2位以下を圧倒的な差で引き離して世界第1位になった華為技術(ファーウェイ)が深センに本社を置いています。また、特許の国際申請数で同年に世界第3位に入った中興通訊(ZTE)もやはり深センに本社があります。この2社はいずれも通信やネットワーク機器、スマホなどを生産している企業ですが、2008年以降、特許の国際申請の数で常に世界のトップ1〜5位ぐらいの位置にあり、特許の国際申請数という尺度で測れば、いま世界でもっともイノベーティブな企業に属していると言えましょう。

 深センにはまた以前にこのコラムで紹介した中国最大のSNS「微信(ウィーチャット)」を運営するテンセントの本社もあります。テンセントは2015年の特許の国際申請数ランキングで世界第20位に入っており、インターネット・サービス会社としては異例なほどの研究開発を行っていることがうかがえます。

 深センはなぜ中国のイノベーションの首都になることができたのでしょうか。アメリカのシリコンバレーが形成された理由として大学や研究機関に近接していたことが挙げられますが、深センについてはそうした面ではまったく恵まれていません。

 深センの際立った特徴はここが移住者によって形成された都市だということでしょう。今でも深セン市の戸籍を持つ人は人口1087万人のわずか3割強でしかなく、多くの住民は仕事がなくなれば深センを去ることを考えなければなりません。そうしたしがらみのない根無し草たちで構成される街だからこそ、中国の他の都市にはない自由な空気があります。また、「ゲリラ携帯電話」の生産・販売が盛んになったことが示すように、中央政府からの規制が深センにはいま一つ行き届かないところがあります。深センはもともと経済改革の実験都市とされていた経緯から、さまざまな規制の自由化において常に全国の先頭を走ってきました。社会的紐帯からの自由、および政府による規制や干渉からの自由がここにはあり、それこそが深センをイノベーションの首都に押し上げたもっとも重要な要因だと考えられます。

 また、深センが珠江デルタという「世界の工場」の中心にあり、さまざまな部品、機械加工や組立サービス、設計サービスなどを調達する上できわめて便利な場所だということも、新製品を開発するには好適な条件だと言えます。最近では新規に創業しようとする人たちに金融やさまざまなサービスを提供して創業を促進しようという民間企業や公的機関も深センには増えています。そうした創業に好適な環境を利用しようと中国からだけでなく、海外からも起業を目指す人たちが深センに来ているそうです。深センからどんな目新しいモノやサービスが飛び出してくるのか、期待してみていたいと思います。

428とはずがたり:2017/02/14(火) 10:52:49
おもろいw俺も参加してえ!

技術力の低い人限定ロボコン「ヘボコン」 神戸で初開催
http://news.goo.ne.jp/article/minkei/region/minkei-kobe2553.html
02月13日 10:15みんなの経済新聞ネットワーク

 神戸・三宮のフードバー&エンターテインメントスペース「Ageha Base(アゲハベース)」(神戸市中央区下山手通2)で2月11日、技術力の低い人のためのロボット相撲大会「神戸ヘボコン」が初めて開催された。(神戸経済新聞)

 平家の動力は風?

 同大会は、技術力の低い不器用な人たちが制作したロボットを持ち寄り、トーナメント形式で戦わせるもの。「デイリーポータルZ」のライターで「ヘボコンマスター」でもある石川大樹さんが企画し、2014年7月19日に初めて東京で開催。同年の文化庁メディア芸術祭の審査員推薦作品に選ばれたのをきっかけに各国のメディアに取り上げられ、これまでにシンガポール、台湾、中国、米国、イタリア、タイなど25カ国以上で開催された。ヘボコンの「ヘボ」は、日本語で「技術力が低い、へたくそ、安っぽい、低品質」などを意味する「ヘボい」が語源。

 昨年8月7日、「東京カルチャーカルチャー」(東京都渋谷区)で行われた第1回世界大会「ヘボコン・ワールドチャンピオンシップ 2016」に出場した日本チーム「チームタナゴ」の田名後善人さん、亜紀子さん夫妻と長男・一善くん。同大会で準優勝したことがきっかけで、今回会場となった「Ageha Base」、音楽制作などを行う「Public One」との共同主催で自主開催にこぎ着けた。

 当日は、神戸・清盛隊の棟梁(とうりょう)・平清盛さんをはじめ、ロボットなど作ったことがない人など12組が出場。まともに動かないできの悪いロボットばかりが集まったため、「ヘボい」ロボット同士をなんとか戦わせようと奮闘していた。

 優勝は、参加者に勧められて急きょ当日エントリーをしたボンさんのロボット「ドクターイエロー」が獲得。準優勝が、そのボンさんに参加を勧めた「おまめ(焙煎)」さんのロボット「テーブルの上のホモォ...」となる皮肉な結果に。技術力が最も低かった「最ヘボ賞」を獲得したのはクラウン(道化師)として活動する「ジャックと0884(オハヤシ)クン」のロボット「アンジェリカ様」。「アンジェリカ様」をライトアップさせることに電力を使い、動力が釣り糸だった点などが「ヘボ過ぎる」と高評価を得た。

 熱戦を終え、亜紀子さんは「神戸の皆さまのおかげで大成功を収めた神戸ヘボコン。『小さな子どもたちを本気でたたきのめす大人たち』というヘボコンでよく見る光景には少し心が痛んだが、大人と子ども、技術のあるなしに関係なく平等に楽しめ、その場にいる全員に笑顔をもたらすのがヘボコンの良いところ。一度見れば必ずハマるという本家ヘボコンに負けない神戸らしさを定着させていきたい」と総括した。

429とはずがたり:2017/02/23(木) 16:05:56
すげえなあ。。云われてみれば規制コスト大巾に省略できるわな。

2016年 12月 21日 10:02 JST
アングル:独自の仮想通貨で資金調達、ハイテク新興企業が急増
http://jp.reuters.com/article/usa-fintech-blockchain-idJPKBN1490CA?rpc=122&sp=true

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 独自の仮想通貨(トークン)を発行し、銀行などを介さずに資金を調達するハイテク新興企業が、まだ少ないながらも急速に増加しつつある。

「initial coin offerings(ICO)」と呼ばれる方法で発行されたこれらのトークンは、最初に登場した仮想通貨ビットコインに並ぶか、それをしのぐ存在になるとの期待が投資家を引き付ける理由だ。トークンの売り手も、公募証券発行の際に必要とされるような書類作成の手間をかけずに多額の現金を確保できるメリットは大きい。

しかし一部の専門家やフィンテック担当弁護士などは、規制対象外の分野であることに懸念を表明しており、法的な正当性を疑う声すら出ている。

オンラインゲーム企業ファーストブラッドの共同創設者ジョー・ゾウ氏によると、同社が実施したトークン売り出しによる約550万ドルの資金調達は、わずか1分足らずで完了した。当初は販売に1カ月はかかると想定し、早期応募者には優遇価格まで用意していた。

ファーストブラッドのトークンは、同社のプラットフォームでゲームするために必要になる。

こうした取引をサイバーセキュリティーの面で可能にしているのはブロックチェーン技術だ。トークン売り出しで資金を調達している企業はいずれもこの技術を利用している。

暗号通貨調査会社スミス+クラウンのデータによると、ICOによる資金調達は今年これまでに40件あり、総額は約2億2500万ドルで、昨年の980万ドルを大きく上回った。

ただICOは、企業のトークンが米証券取引委員会(SEC)の監督対象となる証券とみなされ得るため、違法とされる恐れがあるとの見方もある。

モナックス・インダストリーズのプレストン・バーン最高執行責任者(COO)兼法務顧問は「トークンを個人投資家向けに投資対象として売り出そうとして、登録なしに手続きを進めれば恐らく法に触れる」と述べた。

法律事務所ホーガン・ロヴェルズのパートナー、ルイス・コーエン氏は、SECが今後ICOについて調査に乗り出す可能性があると指摘。もっとも投資家が相当の損失を被る恐れが出てくるまでは、事態を静観しているように見えると説明した。

さまざまな暗号通貨フォーラムやチャットページなどで広告されているトークンの主な買い手は、こうした技術の熱狂的な支持者やソフトウエア開発者のほか、機関投資家や個人投資家も含まれている。

今年トークンの売り出しで1000万ドル強を調達したICONOMIの技術・取引ディレクター、ジャニ・バルジャベック氏は「ICOにおいては信頼こそが最も大事な要素だ。投資家は常にこれらの企業は実体があるのか、姿をくらますことはないのかと心を悩ませるだろう」と話した。

トークンには価格変動の激しさという問題もある。スミス+クラウンのデータでは、今年発行されたトークンの大部分は、ICO時点よりも価値が下落している。

同社の調査ディレクター、Matt Chwierut氏は、今年トークンを発行した新興企業28社のおよそ3分の2で、売り出し価格を割り込んでいると述べた。

Chwierut氏によると、暗号通貨市場の値動きは非常に不安定で気の弱い人には向かないという。

431とはずがたり:2017/03/06(月) 22:19:41
>>430-431
 これに代わってIBMが1980年代に開発を始め、近年急速に普及したのが「統計翻訳」と呼ばれるビッグデータを活用した翻訳だ。対訳のデータを大量に集めて統計処理することで、翻訳規則や翻訳辞書に相当する翻訳モデルを自動的に作成する。典型的なAI技術だ。

 例えば「どこですか」という日本語を英語にする場合。「どこですか」という言葉が含まれるものには、Could you direct me to Kyoto station?(京都駅はどこですか)、Where is the station?(駅はどこですか)、Where is the rest room?(トイレはどこですか)、Where is the taxi stand?(タクシー乗り場はどこですか)、Where am I?(ここはどこですか)――などの例がある。この場合「Where is」が5例中3回(60%)、「Could you direct me to」が同1回(20%)、「Where am」が同1回(20%)の割合で表れる。

 大量の対訳例をもとにこうした「確率付きの対訳辞書」を自動的に作製し、これをもとに翻訳結果を決める。日英で語順が変わるかどうかや、ある単語の次にどんな単語が来ることが多いかなども学習する。学習する対訳データが多いほど翻訳の精度が向上する。

 統計翻訳は多くの言語に対応できるのも特徴だ。統計翻訳では言語の文法や単語の意味を知らなくても対訳データさえ集めれば翻訳モデルが短時間で自動的につくれる。NICTが無償公開している自動音声翻訳システム「ボイストラ」は日英独仏や中国語はもとよりミャンマー語など31言語に対応している。従来のルール翻訳では、言語ごとに1つずつ翻訳ルールを専門家が何年もかけてつくっていた。

■さらに進化、脳を模した「ニューラルネット翻訳」に

 昨年、統計翻訳をさらに進化させた翻訳技術がウェブ上で使えるようになった。グーグルとマイクロソフトはそれぞれ、脳の働きを模したニューラルネットワーク(神経回路網)による翻訳技術を開発。ネットで利用できる「グーグル翻訳」や「マイクロソフト・トランスレーター」として公開した。

 新方式も統計翻訳と同様に大量の対訳データを学習して翻訳モデルをつくる。ただ統計翻訳のように文のパーツごとに翻訳するのではなく、文単位で文脈を把握することでより適切な訳語を見つける。グーグルは統計翻訳による従来法と比べ翻訳エラーを平均60%減らせたとしている。ネット上では「グーグル翻訳の精度が目立って上がった」といった声が寄せられた。

 ニューラルネット翻訳は京都大学など国内勢も研究を進めており、NICTも導入の時期を探っている。2020年の東京五輪や観光立国などで外国語を使う機会は増えるが、日本人にとって言葉の壁は依然として厚い。だが、進化する機械翻訳システムを使うことで外国語でのコミュニケーションが格段に容易になる時代が見えてきた。

435とはずがたり:2017/03/07(火) 18:32:42
シュンペーターは企業家と負けず劣らず銀行家のイノベーションに於ける役割を強調していた。
エンジェルとかベンチャーファンドとかも此処だな。

京都銀など、ベンチャーの試作支援でファンド
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030700728&g=eco

 京都銀行は7日、ベンチャーや中小企業の製品量産化に向けた試作を支援するため、量産化設計を行う企業「ダルマテックラボ」(京都市)が設立する「MBC Shisaku ファンド」に出資すると発表した。年度内の設立を予定しており、京都銀の出資額は5億円。ファンドの総額は20億円を目標とする。(2017/03/07-13:17)

436とはずがたり:2017/03/22(水) 19:23:40

「ママ起業」ブームの陰で「期待外れ」の起業セミナー
2/21(火) 11:50 配信
https://news.yahoo.co.jp/feature/517

437とはずがたり:2017/03/23(木) 22:18:25
有効活用は環境スレかなあ??雑貨スレ!?

電話ボックス“第二の人生” 見守り隊、心もホッ
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/region/kobe-20170323004.html
09:00神戸新聞

 兵庫県朝来市山東町大月の県道交差点に、電話のない公衆電話ボックスがぽつんとたたずんでいる。よく見ると、中にはお年寄りが座っている。実はこれ、小学校の通学路で立ち番する地元の見守り隊が設置し、下校までの待ち時間に寒さや風雪をしのぐボックス。全面ガラス張りで見通しもよく、詰め所として重宝されている。(長谷部崇)

 ボックスが設置されたのは約10年前。地区の高齢者らが日替わりで立ち番を務めていたが、冬の冷たい風は体にこたえ、夏は夕立に遭うことも。初めは風よけ、雨よけの小屋を建てようとしたが「若者のたまり場になったら困る」と懸念する声も出た。

 当時区長だった佐藤庄司さん(83)は昔、電信関係の仕事に就いており、目を付けたのが携帯電話の普及で減る一方の電話ボックスだった。仕事先のつてを頼り、壊れて廃棄予定だったボックスを一つだけ譲り受けることができた。

 「大月区 パトロール詰所」として“第二の人生”を歩むことになったボックス。約1メートル四方、高さ約2メートル20センチの強化ガラス製で、中には一つの椅子だけがある。

 見守り隊の男性(60)は「そんなに狭さは感じない。冬場は太陽が照ると暖かく、助かります」と話しており、評判は上々という。今日も子どもたちを見守る名サポーターとして、地域に立ち続けている。

438とはずがたり:2017/03/27(月) 22:45:42
日本のベンチャーが優勝=園児見守りロボ―世界コンテスト
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-170325X144.html
03月25日 16:13時事通信

 【シリコンバレー時事】ベンチャー企業の世界一を競うコンテスト「スタートアップワールドカップ」の決勝が24日、米サンフランシスコで開かれ、園児見守りロボットのサービスを展開する日本のベンチャー企業、ユニファ(名古屋市)が優勝した。優勝賞金100万ドル(約1億1000万円)は海外展開の資金に充てるという。

 ユニファのロボット「MEEBO(みーぼ)」は、園児の顔を自動認識で撮影し、写真を家族で共有したり、園児の体温を検知して発熱を知らせたりするのが特長。土岐泰之社長は「保育に関するサービスは日本固有と思っていたが、世界の舞台で高く評価されてうれしい」とコメントした。

 コンテストは、米サンノゼのフェノックス・ベンチャー・キャピタルが初めて開催。この日は世界各地の予選を勝ち抜いた15組が決勝に臨んだ。

439とはずがたり:2017/03/27(月) 23:02:11
日本は「後追いの国」と割り切ったほうがいい 国内だけでイノベーションを生むのは無理だ
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-163897.html
03月25日 09:00東洋経済オンライン

ベンチャーキャピタル、WiL(ウィル)の共同創業者でCEO(最高経営責任者)の伊佐山元氏。2013年末にソニーや日産自動車など、10社を超える大企業から3億ドルの出資を受け、投資ファンドを組成。シリコンバレーにも拠点を構えつつ、「大企業発のイノベーション」を日本に根付かせるために奮闘中だ。日々の活動の中で、日本でイノベーションの壁となっているものは何と感じたか。伊佐山氏に話を聞いた。

法体系の根本的な違いが大きく影響
――イノベーションを起こす前提として、アメリカと日本は何が根本的に違うのでしょうか。

アメリカは、日本と違って法律の立て付けが「判例法」であることが大きいと思います。リスクがあっても、ある程度やってみて、問題が起きたらルール化して事後対応する仕組みになっている。ドローンも、人口密集地で飛ばして落ちてきたら危ないのは、アメリカも日本も一緒ですが、それでもやる。そこはメンタリティが違うと思うんですよね。

イノベーションを起こすためには、法的にボーダーライン周辺のことをやる状況が発生しがちです。日本では、そこを乗り越えるために「国内のルールを変えなければ」という要望の声が依然として強い。しかし、時間とコストを考えたら、それはもうやめたほうがいい。

これまでの経験から、私はイノベーションを日本の中だけですべてやる環境をつくるのは、無理だと思っています。非現実的な要望や提案をするより、日本は海外の後追いを素早くやっていったほうがいいと思います。

――日本はアメリカと違って成文法の法体系の中です。アメリカと同じように考えるのはやはり壁がありますね。

日本では、まず規制緩和をした特区をつくってから、となるケースが多い。これが数多くある。今では「また特例をつくるのか?」と反発を招くことになり、その分必ず時間がかかってしまう。特区を要望して実現するまでにも手間がかかり、非常にやりにくい。それに、特区というものは、人口が少ない地方に設定されることも多い。こうなると、実際にいちばん利用されるシーンではないので、実証実験としては難しいケースもある。

では、どのように解決すればいいか。たとえば現状では日本国内でドローンを自由に飛ばすことは難しい。でも、カリフォルニア州のシリコンバレーやお隣のネバダ州に行けばドローンは飛ばし放題です。政治家に根回しする時間をかけるおカネと暇があるんだったら、もうアメリカに行って開発をやればいい。日本が後追いでルールを変えたら、その時点で完成した製品を手に戻ってくればいいわけです。

自動走行車にしたって、アメリカの道路である程度実証実験をして、日本に持ってくればいい。今の段階で規制緩和を求めて東京都内でバンバン走らせるような状況をつくるのは、ものすごくハードルが高い。しかも人身事故が1件でも起きたら「もうダメ」となりかねないので、日本の公道では実験をやらないほうがいいくらいだと思います。

「右にならえ」が得意な日本
この状況を卑下する必要はない。日本は世界でのルールの流れが決まると、パッと霞が関が動く。そして一気に塗り替えてしまう。日本が得意なのは、「右にならえ」です。これは素晴らしいことでもある。世界的にルールが決まってから、国内のルールを変えることで十分ではないでしょうか。ただし、素早く、です。

「ルールを破ってでも不便を解決しよう」「その後に実績を見ながら法整備が付いてくる」という順番で考えるのがアメリカ。決して「金儲けになるからルールを無視してもいい」という考えでやっているわけではありません。「ルールを破っているからけしからん」という発想ではなく、「ルールを破っているということは理由があるのではないか」と考えるカルチャー。その考え方を行政府も、社会もリスペクトしているわけです。

440とはずがたり:2017/03/27(月) 23:02:26
――日本では、ルールを破ること自体が悪という発想が強い。

もちろんルールを守ることは大切です。しかし、現実には僕らが必要としているサービス、これから成長していくビジネスは今のルールとは乖離している。ここが問題なのです。

「法を破る自由がある」と表現すると言い過ぎですが、アメリカの文化は法律絶対順守ではない。「破ったときの効果がプラスであれば、ペナルティを払ってでもやればいいじゃないか」というマインドがある。

最近、これをリアルに感じるエピソードがありました。

アメリカ人とミーティングするとき、彼は路駐していた。すると駐禁の罰金を取られたわけですよ。「なんで駐車場を探さないの?」って聞いたら、「駐車場を探していたら、ミーティングに15分遅れて、相手に対して失礼なことになる。駐禁を取られても20ドル、駐車場に停めたって10ドル。だったら、堂々と駐禁を取られればいい」って言ってきた。日本人の僕は、そういう発想がなかった。駐車場を探しながら、「10分遅れます」って電話を入れることが普通のように考えていた。これはやっぱり発想の違いだと思うんですよ。

――日本は、今のやり方をドラスティックに変えられるわけではない、と割り切るのは、少し寂しい印象もあります。

僕たちがWiLで進めているオープンイノベーションは、「日本企業は自前主義を捨てて、外部と積極的に組んでいきましょう」ということ。組む相手というのは、国内のベンチャーだけを想定しているわけではない。国境を超えて、「どこでやると何ができるか」という発想を持ってほしい。

規制の違う海外をどんどん利用すべき
いまだに何でもかんでも「日本国内でやらなきゃいけない」と考えている企業が多い。でも、太平洋を渡ればシリコンバレーがある。西側に行けば、中国やシンガポールなど規制がまったく違う環境もあるわけです。日本国内で完結させないことが、日本企業がイノベーションを進めていく上での現実的なソリューションだと思います。

――そういった発想は、まだまだ根付いていない?

多くの政治家は「海外でやると日本の頭脳や技術が流出する」と、過度におびえているように思います。しかし、閉じ込めようとしたって優秀な人はアメリカなど海外の大学に行きますよね。そんな心配をしている暇があったら、エネルギーが余っている人には海外に出て新しいことを試してもらい、いずれ日本でも実践する、という流れを支援したほうがいい。

そもそも、人の動きをつなぎ止めようという発想が、古いと思うんです。実際に僕はシリコンバレーで活動していますが、日本に全然関係ない仕事をしているわけではない。「日本の国のためになるようなことをやらなきゃ、海外に行った日本人としてはカッコ悪い」って考えて必死に頑張る日本人のほうが多いと思うんですよね。

ふつうの感覚として、外に出てある程度経験をすると、「日本へどうやって恩返しをしようか」と考えるものです。そのメカニズムをどう利用するかが、すごく大事になってきます。

そのためには、多くの日本人が海外で活躍しているというファクトを、メディアも含めて日本国内に伝え、盛り上げることが必要。なかなか、そういう情報がないんですよね。海外である程度頑張った人が評価されるようなカルチャーが根付くといいと思います。

ひとついえるのは日本の社会は「ヒーローづくり」「ヒロインづくり」が下手。そもそも飛び抜けた人材を嫌いなのではないか、失敗するのを願っているのではないか、と思うほどです。

441とはずがたり:2017/03/27(月) 23:02:57
>>439-441
ニュースをもっとポジティブに
――変わったことをやっている人を評価しない、と。

だいたい、何か新しいことを始めると、最初は冷やかすわけです。「お前、こんなカッコイイことやって」とか、「うまくいったら俺も巻き込んでよ」とか言って、ダメだったら「やっぱりね」「そう思っていたんだよ」みたいな(笑)。日本では、あまりにもポジティブなニュースに対してスポットライトが当たることが少ないように思います。みんなで不満を言っている、サラリーマンの新橋での会話の雰囲気がメディアで報道されているイメージがある。

アメリカでは、そんなに華々しい成功をしなくても、ヒーロー、ヒロインになれる文化がある。小さなコミュニティにもいるし、大企業にもいる。リスクをとって人と違うことをやって成功した人、いろいろ挫折しながらもある程度成果を出した人を、メディアも積極的に取り上げています。結果として、そういう行動をプロモートする流れになっている。

もちろんアメリカ人もみんながみんな、リスクをとることが好きなわけじゃない。シリコンバレーはある種、特殊な場所だと思います。シリコンバレーは、ただの果樹園だった。そこにリスクを取るような人が増えたのは、最初の1人がいて、それが2人になって、4人になって、ちょっとずつ伝染していって、今みたいな状況が生まれたと思います。ニワトリと卵とどちらが先か、という話ですよね。

日本では、どうやったらそういう仕組みや雰囲気をつくれるのか。僕もいろいろ試行錯誤でやっています。WiLのプロジェクトに参加している方に対しては「自分がやっているプロジェクトはいかに大事で楽しいか」だけを共有し、愚痴は一切禁止というルールがあります。失敗したらそれをシェアして、またやり直す。年間100人でもいいから、地道にちょっとずつそういう人を増やしていきたい。何人までやると日本は変わるのか。10年で変わるのか、50年やらないと変わらないのかは、わからない。でも、僕はしぶとくやっていきます。


伊佐山 元(いさやま げん)/1973年2月、東京都生まれ。1997年、東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)に入行し、2001年よりスタンフォード大学ビジネススクールに留学。2003年より、米大手ベンチャーキャピタルのDCM本社パートナーとして、シリコンバレーで勤務。 2013年夏より、シリコンバレー在住のまま、日本の起業家、海外ベンチャーの日本進出を支援することで、新しいイノベーションのあり方やベンチャー育成の仕組みを提供する組織を創業中。日本が起業大国になることを夢見ている(撮影:編集部)

442とはずがたり:2017/03/31(金) 16:51:37
出資者に一人一台で良いから現物配ったら??

財政破綻の「次世代3Dプリンター」出荷数は注文数の4分の1…
http://www.excite.co.jp/News/electronics/20170331/Futurus_139000.html
FUTURUS 2017年3月31日 10時00分 (2017年3月31日 15時53分 更新)

海外のクラウドファンディングは『Indiegogo』と『Kickstarter』の二大勢力が君臨している。日本にも『Makuake』という、テクノロジー関連に強みを持つサービスがある。それらは日々、我々を驚愕させるような素晴らしいアイディアを配信してくれる。
だが一方で、クラウドファンディングにはリスクがあるのも事実。それを回避するためには、利用する側が「賢い利用術」を身につけなければならない。自転車に乗るにも練習が必要だが、それと同じだ。

■ 小型3Dプリンターの悲惨な末路
『Kickstarter』で巨額の資金を集めた3Dプリンター『Tiko』。これは日本でもテクノロジーメディアがこぞって絶賛した上、キュレーションサイトにも登場した製品だ。
https://ksr-video.imgix.net/projects/1758161/video-518529-h264_high.mp4
何しろTikoは、従来の3Dプリンターのイメージを完全に覆している。持ち運びができ、低価格。Kickstarterのキャンペーンでは1台179ドル(約2万300円)だった。
だが、結論から言えばTikoの開発チームはすでに解散している。
それだけなら構わないが、16,583名の出資者に対してまだ4,000台程度しか製品を出荷していない状態で解散してしまったのだ。
これは量産スケジュールがうまくいかず、出荷作業半ばで資金を費やしてしまったものと見られている。出資者から集めた資金額は295万ドル(約3億3,000万円)である。開発者の言う通り、決して開発努力を怠ったわけではなく製品化にはこぎつけている。というのも、YouTubeにTikoのレビュー動画がいくつかあるからだ。
http://www.youtube.com/embed/e_pMGr7h_oo?version=3&rel=1&fs=1&autohide=2&showsearch=0&showinfo=1&iv_load_policy=1&wmode=transparent
だがそうはいっても、プレオーダーの4分の1しか出荷できずに資金が枯渇したというのは、計算違いもいいところである。欧米のメディアは「第二のZANO」という表現を使っているようだ。ZANOとは、やはりTikoと似たような経緯で破綻した小型ドローンである。日本円で数億単位の投資を集めた点、多少の出荷はしたが大半の出資者は見捨てられた点が酷似している。

■ 返金は行わず
Tiko開発チームの中心メンバーは驚くべき発表をしている。
返金要請は受け付けない、ということだ。製品の出荷を最優先するためで、また中途半端な返金は出資者間で不公平を生む……というのが理由である。
だが、Tikoのプロジェクトはすでに破綻したのではないか? その質問に対しても開発者は応じているが、正直筆者はこの回答をどう要約していいのか悩んでいる。
「いいえ。少なくとも、まだ終わりではありません。Tikoには将来性があります」
開発者はそう言っているのだが、客観的に考えて製品が予定通り出荷できなくなったらプロジェクトはそこで終わりである。Tikoの将来性云々は一切関係ない。釈明の場で未練たらしく己の夢を語る者など、信用に値するはずがない。
リファンドを受け付けず、注文の4分の3を放棄してさっさとチームを解散してしまうこの暴挙。出資者の怒りは、日に日に熱を帯びている。
【参考・動画】
※ Tiko ? The Unibody 3D Printer ? Kickstarter
※ Tiko ? Status Update 12/19/2016 ? YouTube

443とはずがたり:2017/04/18(火) 16:26:17
産業スパイ対策、個人追及が抑止力に 新日鉄住金和解
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1070723570/1671
2017/4/18 2:08日本経済新聞 電子版

444とはずがたり:2017/04/27(木) 19:24:50
太陽光だけで大気中の水を収集できる、画期的なデバイスが誕生
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1227192268/2926
2017年4月19日(水)17時00分
松岡由希子

446とはずがたり:2017/04/30(日) 15:36:50

中国の知財侵害を批判=「優先監視」継続―米通商代表部
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-170429X871.html
04月29日 00:54時事通信

 【ワシントン時事】米通商代表部(USTR)は28日、他国の知的財産権侵害に関する年次報告書を発表した。中国を引き続き「優先監視国」に指定し、知財保護制度の整備を要求した。

 報告は包括通商法スペシャル301条(知的財産権侵害国・行為の特定と交渉・制裁)に基づく措置で、トランプ政権として初の発表。優先監視国には是正を迫る。

 USTRは中国について、進出した外国企業にデータや技術の移転を迫っているほか、インターネット著作権を侵害しているなどと批判。「より強力かつ効果的な知財保護政策・措置を制定する必要がある」と指摘した。

447とはずがたり:2017/05/13(土) 09:03:01

日本の人気小説の知的財産権に照準絞った中国―中国紙
http://www.recordchina.co.jp/b176279-s10-c30.html
人民網日本語版配信日時:2017年4月28日(金) 14時40分

中国版の映画「容疑者Xの献身」の興行収入は3月31日の封切りから上昇を続け、今月19日の時点で既に3億9900万元(約63億8400万円)に達した。俳優・蘇有朋(アレック・スー)の2作目となる監督作品で、専門家を含む多くの人々から好評を博し、口コミも、興行収入も優れた作品となっている。公開前の宣伝期間から上映期間中まで、「東野圭吾」や「リメイク版」と言ったワードが一番のキャッチフレーズになっている。また取材から東野圭吾の小説「秘密」や「ナミヤ雑貨店の奇蹟」なども中国版の映画化が決まっていることが明らかになっている。近年、中国では日本の人気小説のIP(知的財産権)購入がピークを迎えている。(文:張暁涵 蘇玉。済南日報掲載)

〇クオリティの高い作品と低い作品が混在する中国
近年、中国では人気小説の映画化がブームになっており、「三生三世十里桃花(Ten great III of peach blossom)」や「琅■榜(■は王へんに邪、ろうやぼう)?麒麟の才子、風雲起こす?」、「錦繍未央(The Princess Weiyoung)」などが次々に製作・上映された。そして、人気インターネット小説のIP(知的財産権)がほぼ「完売」状態となっている。また中国の脚本制作が惨憺たる現状であることもネックとなっている。クオリティの低い脚本が大量に制作され、ストーリーやプロットが滅茶苦茶な脚本が市場にあふれている。加えて、中国と韓国の関係が悪化しており、これまで韓流ブームが長く続いていた中国は、やむなく日本をメインとする他の国の資源の発掘に移行している。

名作のIPを購入して、ローカライズするというのも、中国で近年よくあるパターンとなっている。今までのように海外の映画やバラエティ番組をそのまま放映するのではなく、IPを購入して、ローカライズして放映・上映するという方法がとられている。そして小説でも漫画でも、ファンがいて大きな話題となる作品であれば、なんでも映画化、ドラマ化するというのが今の流れだ。特に小説だけでなく、漫画も人気を集めるようになっている。例えば「深夜食堂」は、製作会社2社がIPを取得し、それぞれドラマ化と映画化され、主役の黄磊(ホァン・レイ)と梁家輝(トニー・レオン)がそれぞれ主役を演じた。5月11日公開の映画「麻煩家族(What A Wonderful Family)」も、日本の映画「家族はつらいよ」のリメイク版だ。

〇クオリティの高い日本のIPは価格も手ごろ
中国の人気小説のIPが「完売」し、脚本は玉石混交のものが多くなるにつれて、少しでも人気がある脚本家の作品は高額で取引されるようになってきている。韓国のIPの売買はオークション方式である一方、日本のIPの売買は厳しく監督・管理されているため、その価格が異常に高騰することを一程度まで抑えることとなっている。こうした日本の「定価」方式は、その成熟して一程度の規模に達した工業システムが構築されているからこそ成り立っているといえる。日本の役者や製作スタッフなどは高度に産業化され、テレビ局には専属の照明スタッフや衣装スタッフなどもいる。そのため、テレビ番組製作がほぼ完全にマニュアル化され、コスト削減にもつながっている。

ただ、厳しいIPの保護メカニズムがあるため、リメイク版の製作などには複雑な過程があり、それを製作する際には、企画がブッキングしてしまうことを必ず回避するため、過去に似たような内容の作品が存在する場合、製作することができない。またIP保護のための細かいルールがあるほか、日本ではIP製作の過程にも同じように細かいルールがある。「あまりにも厳しい管理」と感じるかもしれないが、それこそが日本で人気小説などを原作とした、名作のドラマ、映画が製作される秘訣となっている。(提供/人民網日本語版・編集KN)

448とはずがたり:2017/05/17(水) 13:16:38

芸術家肌だった親父がデザインとしてのスヌーピーを好きだったみたいでピーナツの漫画が結構家にあったせいで俺もピーナツは好きだ。三和銀行のピーナツのキャッシュカードは今迄ずっと大事に使って来たけど割れだして困ってゐる。最近はMTUFの口座使うの止めたから使ってないけど。

2017/05/11 11:01
「スヌーピー」が400億円で身売り カナダ企業が権利取得
https://forbesjapan.com/articles/detail/16221

ライセンス企業のアイコニックスブランド社は、同社の傘下でスヌーピーやチャーリー・ブラウン等の権利を管理する企業、ピーナッツワールドワイド社の株式の大半を売却した。売却先はDHXメデイア社で、金額は3億4500万ドル(約394億円)と伝えられている

DHXメデイアはカナダのノバスコシア州に本拠を置く企業で、子供向け人気テレビ番組の「テレタビーズ」等の権利を保有している。アイコニックス社が売却先を探しているとのニュースは今年1月から報じられており、アナリストらは売却額を3億ドルと予測していた。今回の取引は5月10日にアナウンスされた。金額は予想をやや上回るものになった。

スヌーピーの漫画「ピーナッツ」の生みの親のチャールズ・M・シュルツは2000年に死去。アイコニックスはシュルツの遺族とともに2010年にジョイントベンチャーを設立。ピーナッツの株式の80%を1億7,500万ドルで取得していた。今回のDHXメデイアへの権利売却後もシュルツの遺族は、残りの20%の株式を保有し続けることになる。

ロイターの報道によると、現在100カ国以上で配信中のスヌーピー等のキャラクターは年間3000万ドルの利益を生み出しているという。スヌーピーの生みの親のシュルツは、2016年のフォーブスの「死後も稼ぎ続ける著名人」ランキングでマイケル・ジャクソンに次いで2位につけ、収入は推定4,800万ドルとされていた。

スヌーピーは生命保険広告から引退

ピーナッツはアイコニックス社にとって最大の収益元となっており、昨年は9500万ドルの売上を生み出し、同社の総売上3億6800万ドルの4分の1近くを稼ぎ出していた。しかし、ピーナッツ関連のライセンス事業は近年不振にあえぎ、昨年以外では年間売上が8,000万ドルを超えることは稀だった。

生命保険会社のメットライフは長年スヌーピーを広告に起用し、推定で年間1200万ドルをアイコニックスにもたらしていたが、その契約も2019年で終了する。メットライフはスヌーピー無しの広告を今年にも始動すると伝えられている。

アイコニックス社のライセンス事業収入は2014年以来減少が続き、2014年には2億4950万ドルの純損失を計上しており、売却による資本追加は同社の必須の課題だった。アイコニックスは昨年12月には小売店のSharper Imageのライセンスを1億ドルで、ThreeSixtyグループに売却していた。

今回の売却の報せを受けてアイコニック社の株価は取引開始から0.43%の下落となり、本稿執筆時点で、6.97ドルで取引されている。

編集=上田裕資

449とはずがたり:2017/05/18(木) 18:46:47
(イグ)ノーベル賞ものだ♪

なぜ靴ひもはいきなりほどけるのか 長年の謎を実験で解明 米
http://www.afpbb.com/articles/-/3124868
2017年04月12日 15:30 発信地:パリ/フランス

【4月12日 AFP】なぜ靴ひもは歩いているときにいきなりほどけるのか──長年の謎がこのほど解き明かされた。

 世界では日々、膨大な数の靴ひもが確実にほどけているが、その仕組みを解明しようとする試みはこれまで真剣に行われてこなかった。

 しかしこのほど、米カリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)で機械工学を学ぶ3人の研究者たちが、その謎の解明に挑んだ。研究論文が12日、英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society A)」に掲載された。論文では「靴ひもが何の前触れもなく一瞬でほどけることが多い」と指摘している。

 実験で研究者らは、トレッドミルで走っている間に靴ひもがほどけていく様子を超スローモーション映像として撮影。映像には、しっかりした結び目に2つの強い力が加えられる様子が捉えられていた。

 論文の共同執筆者で同大院生のクリスティン・グレッグ(Christine Gregg)氏は、走っている人の足が地面に与えるインパクトが重力の7倍に上り、これによって結び目に伸びや緩みが生じると述べ、そして緩みが生じた結び目に、足をスイングさせる動きによってさらなる力が働くことを指摘した。

「地面を踏みつける衝撃と素早いスイングという2つの力が、目に見えない手のように作用し、結び目を緩め、端を引っ張るようにして靴ひもをほどいてしまう」と研究者らは説明している。

 足に見立てた機械を使用した追加実験では、ほどけにくい種類の靴ひももあったが、絶対にほどけない靴ひもはないことが明らかになったという。(c)AFP

450とはずがたり:2017/05/31(水) 10:02:17

「熊出没注意」の画像、仙北市がチラシに無断使用
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASK5Z1QTXK5ZUBUB003.html
06:37朝日新聞

 秋田県仙北市で27日、クマによる死亡事故が起きたことを受け、同市が作ったチラシに、札幌市の会社が商標登録している「熊出没注意」のステッカー画像が無許可で使われていたことがわかった。

 チラシはA4判で、同市と仙北署、角館消防署、遭難対策委員会、山菜採り事故防止協議会の連名。事故を知らせ、「山に入らないで」と呼びかけるもの。

 市は200枚印刷し、28日午前4時から、玉川方面に行く人に約80枚を配った。29日に同市田沢湖庁舎であった記者懇談会でも、9社に1枚ずつ配布した。

 29日に仙北署から指摘を受けて気づいた。全世帯(約1万700戸)に配るチラシからは画像を外し、今週末に道路で配るチラシは、画像を差し替える。

 市総合防災課は「職員がインターネットで『熊出没』を検索し、目についた画像をうっかり使ってしまった。大変申し訳ない」と話している。

 「熊出没注意」のロゴや印刷物などの商標権を持つ、札幌市の商品企画・製造・販売会社「クリエイティブコンパス」は「チラシの画像にはNORTH ISLANDの文字が入っており、うちの商品。使う前に確認してほしかった」と言っている。(村山恵二)

454とはずがたり:2017/06/12(月) 20:37:13
「チバニアン」商標登録されていた 千葉・市川の男性名
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASK614JMMK61UDCB00L.html
06月05日 08:14朝日新聞

 約77万年前に地球のN極とS極が最後に逆転した痕跡がわかる千葉県市原市田淵の地層が示す時代について、日本の研究チームが近く国際学会に申請する名称「チバニアン」が、第三者の出願ですでに商標登録されていたことがわかった。研究チームの関係者は「申請に影響はないが、出版物を出す際などに問題になる可能性がある」と懸念を示す。

 チバニアンはラテン語で「千葉時代」を意味する。特許情報プラットフォームによると、昨年8月25日付で市川市内の男性名で商標出願され、今年3月3日付で登録。商品区分はキーホルダーや印刷物、おもちゃなどとなっている。

 このほか、1月に千葉市若葉区の男性名で「チバニあん」も商標出願され、商品区分は菓子やパンなど。昨年4月には、市原市内の土産物店から「千葉時代」の文言を含む商標も出願され、審査中となっている。

 国際地質科学連合は、時代の境界を代表する地層を国際標準模式地として世界に1カ所ずつ定め、模式地に決まると、その場所にちなむ時代の名がつく。市原市の地層が示す時代については、イタリアの2カ所も候補になっている。(石平道典)

455とはずがたり:2017/06/12(月) 20:38:07
英字紙「ジャパンタイムズ」、PR会社に売却へ
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20170612-567-OYT1T50044.html
14:57読売新聞

 自動車部品メーカーのニフコは12日、英字新聞を発行する100%子会社「ジャパンタイムズ」の全株式を、PR・広報会社の「ニューズ・ツー・ユーホールディングス」(東京)に売却すると発表した。

 日刊英字新聞のジャパンタイムズの発行は、今後も継続するという。売却額は非公表で、株式の譲渡は6月下旬に完了する予定だ。

 ジャパンタイムズ社は1897年の創業で、英字専門の新聞社として知られる。ニフコが情報通信分野の強化のため、1996年に子会社とした。売却の理由について、ニフコは「自動車関連の事業に集中するため」としている。

 売却先のニューズ社は、インターネットを使った企業の情報発信の支援などを行っており、「ジャパンタイムズの発行を今後も続け、海外向けの発信力を生かして相乗効果を探っていきたい」としている。

456とはずがたり:2017/06/20(火) 21:43:42
slantは[傾き]が原義だそうな。

侮辱的商標禁止は違憲=言論の自由を優先―米連邦最高裁
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170620/Jiji_20170620X345.html
時事通信社 2017年6月20日 07時31分 (2017年6月20日 19時39分 更新)

 【ワシントン時事】米特許商標局がバンド名の商標登録を侮辱的だとして認めないのは違憲だとロックグループが訴えていた訴訟で、米連邦最高裁は19日、名誉を傷つけるような商標を禁じた連邦法の規定は言論の自由に反し、無効だとする判決を言い渡した。
 米メディアによると、原告はアジア系米国人でつくるロックバンド「The Slants(東洋人たち)」。商標局は2011年、この言葉が軽蔑的な意味を含むとして登録申請を認めなかったが、連邦最高裁は「気分を害する表現を根拠に言論を禁じてはならない」と判示した。

457機械工学革命:2017/07/09(日) 22:25:59
島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能な本質的理論で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化(ピストンピンなど)の開発指針となってゆくことも期待されている。

458荷主研究者:2017/07/26(水) 22:44:21

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170715/CK2017071502000098.html
2017年7月15日 中日新聞
《経済》光産業 浜松に輝け
◆フォトンバレー 静大に育成拠点

 静岡県が掲げる新産業集積クラスターの一つのフォトンバレーは、センサーやレーザーといった光と電子技術に関連した産業を県西部に集めて次世代産業の育成を目指す。四月に具体的なプロジェクトを推進するフォトンバレーセンターが静岡大浜松キャンパスに開所し、取り組みが活発になりはじめた。浜松の光産業の系譜と現在の状況を探った。

◆企業に技術導入支援

 フォトンバレーセンターは浜松市や湖西市でセミナーを開き、企業に光技術導入による生産性向上などを提案している。企業の交流の場となるオプトネクスト浜松が五月に発足し、これまで光技術の研究や勉強会に参加した地元二百五十社のネットワーク構築を目指す。センターと連携し、光技術による企業の課題解決や新事業につなげる。

 静岡大と浜松市は二〇一六年に文部科学省の事業採択を受け、新しい内視鏡開発など医療分野でのメディカルフォトニクス研究を進めている。この事業のキックオフシンポジウムが六月下旬に浜松市で開かれ、浜松ホトニクスの晝馬(ひるま)明社長は「静岡大は日本の光技術発祥の地で、もともと最先端だった。その栄光をもう一度取り戻したい」と力を込めた。

 浜松の光技術は一九二六年、浜松高等工業学校(現静岡大)の高柳健次郎氏(一八九九〜一九九〇年)が世界で初めてテレビに「イ」の字を映し出したことに始まる。高柳研究室の門下生が浜ホトを創業した。

 光技術が地域に広がりだしたのは、バブル崩壊後。輸送機器の工場の海外移転が加速する時代だった。空洞化が懸念される中、当時の浜松商工会議所の副会頭だった浜ホトの晝馬輝夫会長が、レーザーを活用した新産業育成を提案した。九八年に研究会が発足し、七十社が参加した。二〇〇〇年には、浜ホトを中心にしたレーザー開発で科学技術振興機構(JST)から地域結集型共同研究事業の採択を受けたのを機に、国の事業活用を繰り返して研究を進め、フォトンバレーの名が浸透し始めた。

 静岡大、浜松医科大、光産業創成大学院大、浜ホトの四者は一三年、光技術や研究の拠点を目指す「浜松光宣言」を発表。産学連携を強めた四者の枠組みが現在も、技術研究や企業への応用で中心的な役割を果たしている。静岡大と浜松医科大は一八年に光医工学の共同大学院を設置する。

 取り組みを続けるうち、工作機械のエンシュウ(浜松市南区)はレーザー加工機を製品化するなど企業での光技術応用が進んだ。光産業創成大学院大や静岡大から三十六社のベンチャー企業が生まれ、集積が始まりつつある。浜ホトの晝馬社長はやらまいか精神を説き、「新しいことにリスクはあるが、何もしないことによる将来のリスクはさらに大きい」と話している。

(山田晃史)

459荷主研究者:2017/08/14(月) 16:23:51

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00437516
2017/7/31 05:00 日刊工業新聞
東北大・山形大、全方向駆動車輪開発-その場で方向転換、3年以内の実用化へ

全方向車輪のカットモデル

全方向車輪搭載の移動ロボ、手前が全方向車輪

 東北大学の多田隈建二郎准教授、野村陽人大学院生と山形大学の多田隈理一郎准教授らは、前後左右に進むことのできる「全方向駆動車輪」を開発した。球状の大車輪の表面を小さな車輪が取り囲むように配置した。大車輪が前後、小車輪が左右方向に回転し、全方位に移動できる。ロボットに取り付ければ小回りが効き、その場で方向転換などができる。3年以内の実用化を目指す。

 大車輪の周囲に、12個の小車輪を配置した。大車輪を左右に貫く回転軸が左右に分かれており、左右の軸を同じ方向に回すと大車輪に力が伝わり、全体としては前後に回転する。左右の軸を反対方向に回すと小車輪に力が伝わり、全体としては左右に移動できる。

 右前など斜めに進みたい場合は、片方の軸の回転を少し遅らせると大車輪と小車輪が同時に回転するため斜め移動ができる。

 車輪の内部で歯車をかみ合わせて複雑な機構を実現した。左右の回転軸から小車輪まで4枚の歯車を介して伝達している。

 現在はメカニズムを実証した段階。今後、歯車を減らして製造コストを抑える。また防塵性を高め、歯車のかみ合いに異物が混入しないようにする。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発事業で開発した。

(2017/7/31 05:00)

460とはずがたり:2017/09/02(土) 14:54:13
理想的!小学4年生の女の子が開発した斬新な"蚊取りアイテム"
http://news.line.me/list/1490b3fe03a4/deaefe1bc100?utm_source=LN_digest&utm_medium=201709020716&utm_campaign=none
09.01 19:13
ねとらぼ

小学4年生の女の子が開発した、斬新な蚊取りアイテム「自動虫シュッシュ」が、クラウドファンディングサイト「Makuake」に登場しました。
斬新な蚊避けスプレー噴射アイテム 小学4年生の女の子が開発した「自動虫シュッシュ」がクラウドファンディング中 - ねとらぼ 毎日のスプレープッシュの面倒を解決してくれる便利アイテムです。
ねとらぼ
自動虫シュッシュは、市販の「蚊が24時間いなくなるスプレー」をセットすることで、決まった時間に毎日自動でスプレーしてくれるアイテム。開発者は「1年間使ってみて、手間がかからないし、去年からずっと蚊を家の中で見なくなって」とコメントしています。
斬新な蚊避けスプレー噴射アイテム 小学4年生の女の子が開発した「自動虫シュッシュ」がクラウドファンディング中
ねとらぼ
Makuakeでは「こんな蚊取り線香が欲しかった!手間なし+強力+無臭」のキャッチコピーとともに商品を紹介。9,980円(税込)のコースで、自動虫シュッシュが1個もらえます。発送は2018年5月中とのことです。

461とはずがたり:2017/09/04(月) 21:53:15
「昔のソニー」をありがたがる風潮への違和感
古くて大きな会社に求められる役割を問う
http://toyokeizai.net/articles/-/141504
冨山 和彦 : 経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO 2016年10月31日

462とはずがたり:2017/09/08(金) 11:29:30
韓経:【コラム】THAAD報復より恐ろしい奴が来る
http://japanese.joins.com/article/206/233206.html?servcode=100&sectcode=120
2017年09月08日10時20分
[?韓国経済新聞/中央日報日本語版] comment3 sharemixi

「電気自動車のバッテリーなど韓国企業が中国でTHAAD報復のため苦戦している。中国を排除したグローバルバリューチェーン(GVC)は可能なのか」。(パネル)

「それは米国も容易ではない」(ジェレフィ米デューク大教授)

産業研究院と米デューク大GVCセンターが共同で開催したカンファレンス「第4次産業革命時代のグローバル生産ネットワーク変化と韓国の産業革新」での対話だ。ゲリー・ジェレフィ教授は中国を避けるのは解決法でないと話す。それよりも中国がGVCの上側、すなわち付加価値が高い側へ向かっている点に注目すべきだと忠告する。

グローバル分業自体は新しいことではない。しかしGVCの側面で生産の全体過程を見ると、単純な分業でないということが分かる。アップルのiPhoneが良い事例だ。米国は企画・デザイン、アフリカは金属、韓国・日本・ドイツは部品、中国は組み立て、そしてまた米国が販売を担当する形だ。米国が付加価値が最も高い両端を握り、中間の部分は代替可能な状況を作って付加価値を統制する、いわゆる「スマイルカーブ」構造になっている。これは先進国企業が最も好むGVCだ。

中国がこれを知らないはずはない。「中国製造2025」は製造業GVCの上段に食い込むという宣言だ。スマートファクトリー、製造業サービス化などを加速化させる第4次産業革命を「機会の入り口」と見なしているのは確実だ。

さらに意味深長なのは、中国が人工知能(AI)でプラットホーム企業の育成を始めている点だ。グーグル・アマゾン・アップルなどAIプラットホームを前に出す米国企業が第4次産業革命で変わるGVCの勝者を狙うことを読み取っている。世界1位になるという中国のAI戦略がその証拠だ。

中国はAIで米国に勝てるのだろうか。最近、英エコノミスト誌が答えを出した。「中国が蓄積した莫大なビッグデータ、事実上規制として作用しない個人情報保護制度、倫理論争から自由なバイオヘルス、グローバルレベルの投資・人材確保など米国と競争する基盤を確保した」と。

中国のこうした動きだけを見ても、第4次産業革命でグローバル分業構図が揺れているというのは容易に察することができる。問題は韓国経済の方向性だ。韓国は1960年代、グローバル分業構図の変化を逃さなかった。先進国が開発途上国に任せた労働集約型産業をつかんで成長街道を進んだ。半導体など現在の主力産業もグローバル分業構図の変化を機会としてとらえた結果だ。その韓国経済が今は何をしているのかよく分からない。

朴槿恵(パク・クネ)政権が叫んで文在寅(ムン・ジェイン)政権が花を咲かせるという第4次産業革命もそうだ。言葉ばかりで戦略がない。韓国経済がどこへ向かうべきかという質問をいつまで繰り返さなければならないのか。

進むべき道が見えずそうだとすればやむを得ない。「第4次産業革命」「デジタル転換」「インダストリー4.0」などがすべて同じだと話すジェレフィ教授の目にも道が見える韓国経済だ。「製造業もサービス業も第4次産業革命バージョンに合うようアップグレードすべき」「韓国が主導的に新しい市場を定義してバリューチェーンを創り出すべき」という注文は国内の専門家も繰り返してきた。彼が提示した方法論も耳が痛いほど聞いた「革新」「人的資本」「規制廃止」だ。

米国の経済成長で技術進歩の役割、またそれが労働と資本に戻るパイを育てるという事実を計量的に明らかにした経済学者ロバート・ソロー氏や「新しい成長理論」を確立したポール・ローマー氏も同じ主張をする。

文在寅政権が心を決めればできない理由はない。古い理念さえ捨てれば。経済学の伝統的生産関数の解釈は説明力を失って久しい。労働と資本という両極端的な論理で「労働」を叫び「所得主導成長」に進もうというが、韓国がグローバル分業構図から押し出されればすべて意味がない。変わるべき時に変われなかった代償は何か。それがTHAAD報復より百倍も恐ろしい。

アン・ヒョンシル/論説・専門委員/経営科学博士

463とはずがたり:2017/09/10(日) 14:08:23
中国は米国と並ぶ科学技術先進国になる=スパコンはトップ、宇宙開発・研究論文・特許出願数でも肉薄―日中次世代交流委事務局長
レコードチャイナ 2017年9月10日 08時10分 (2017年9月10日 13時53分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170910/Recordchina_20170910007.html

超党派の国会議員で構成する「日中次世代交流委員会」の伊佐進一事務局長・衆院議員が「科学技術と日中交流」と題して講演。宇宙開発、世界第1位のスパコン、研究論文、特許出願数などを事例に、中国は米国と並ぶ科学技術先進国になると予測した。写真は会見する伊佐氏。(Record China)

2017年9月8日、超党派の国会議員で構成する「日中次世代交流委員会」の伊佐進一事務局長・衆院議員が「科学技術と日中交流」と題して日本記者クラブで講演した。「中国は科学技術の推進を国家の最優先課題として突き進んでいる」と指摘。米ロに続く有人宇宙飛行を実現した宇宙開発技術、世界第1位のスパコンのほか研究論文数や特許出願数などを事例に、中国は米国と並ぶ科学技術先進国になりつつあると予測した。

伊佐氏は文部科学省出身。惑星探査機「はやぶさ」など宇宙開発政策を担当。2007年から3年間、科学技術担当書記官として在中国日本大使館に勤務。12年から衆院議員(公明党)。超党派国会議員による日中次世代交流委員会の事務局長を務めている。

発言要旨は次の通り。

中国は科学技術の推進を国家の最優先課題として突き進んでおり、米ロに続く有人宇宙飛行を実現した宇宙開発技術、世界第1位のスーパーコンピューターなど、めざましい進歩を遂げている。

中国の研究員は急増しており、約150万人と米国の約125万人を凌駕している。研究論文数や特許出願数でも米国に肉薄する勢いだ。米国から見た国際共著論文の相手先は中国が総合1位。かつて総合1位だった日本は7位に転落している。8分野中、中国は化学、材料科学、計算機科学・数学、工学、環境・地球科学、基礎生命科学など6分野で1位と米中は強固な協力関係にある。特許出願件数でも米国に並び、科学技術大国に発展する可能性がある。日中の立場は、ひと昔前とは完全に逆転している。

中国の巨大な消費市場を取り込むため、日本企業は「優位性」を活かした協力が可能となる。「中国生活研究センター」(パナソニック)や水膜処理技術などが好事例となる。(八牧浩行)

464とはずがたり:2017/10/22(日) 22:19:04

「アニ文字」は商標侵害=東京のアプリ開発会社、アップルを提訴
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-171021X745.html
10月21日 08:36時事通信

 【シリコンバレー時事】米アップルが11月3日に発売する新型iPhone(アイフォーン)の新機能「Animoji(アニ文字)」の名称をめぐり、東京のアプリ開発企業が商標を侵害されたとしてアップルを米サンフランシスコの連邦地裁に提訴したことが20日分かった。提訴は18日付。名称を使用しないことや損害賠償などを求めている。

 訴えたのは、日米に拠点を置く「emonster」。訴状によると、同社は2014年からアニメーション付きのメッセージを送ることができるアプリでこの名称を使用しており、15年3月末に米国で商標登録した。アプリはアップルの配信サイトで提供されており、「意図的な侵害だ」と主張している。

 アップルは今年9月、アイフォーンの高級モデル「X(テン)」のメッセージ機能として、カメラで利用者の顔の動きを解析し、キャラクターの表情に反映させることができるアニ文字を発表した。

465とはずがたり:2017/11/14(火) 11:13:13
この遊び心いいね。つくづく大阪捨てて本社東京へ移って俺に敵認定されてるのが残念

日清食品 麺すする音を隠せるフォーク 「音彦」を発表
https://mainichi.jp/articles/20171024/k00/00m/040/100000c
毎日新聞2017年10月24日 11時00分(最終更新 10月24日 11時11分)

 日清食品(東京都新宿区)は23日、ラーメンやそばなど麺類をすする音を隠せるフォーク「音彦(おとひこ)」をクラウドファンディングで予約・発売すると発表した。すする音を検知すると、「iPhone(アイフォーン)」などiOSに対応したスマートフォン(スマホ)などからすする音を隠す効果音が流れる。予約が5000人に達した場合のみ発売する。価格は税込み1万4800円。

 食にまつわるさまざまな問題を解決する商品開発プロジェクトの第1弾。麺類を大きな音を出してすすって食べる日本文化は、訪日外国人観光客になじみが薄く、「ヌードルハラスメント」とも呼ばれる。このあつれきを解消し、すべての人に楽しく麺を食べてもらおうと、日清食品は、トイレメーカー「TOTO」(北九州市小倉北区)が開発したトイレ内での音を効果音で隠す装置「音姫」から着想を得て、音彦を考案した。


日清食品がクラウドファンディングで資金を募り、開発を目指す麺をすする音を自動的に隠せる機能がついたフォーク「音彦」=日清食品提供
 音彦はフォークの柄に集音マイクを搭載。マイクが麺をすする音を検知すると、近距離無線通信でスマホに信号が送られ、専用アプリを通じて効果音が流れる仕組みになっている。商品開発のため、日清食品はさまざまな人の麺をすする音を集めてデータ化し、その特徴を洗い出した。

 効果音はサウンドプロデューサーの清川進也さんが手がける。麺をすする音を約5000回も聞いたという清川さんによると、麺をすする音は、物体が高速で駆け抜けていく際の「ジェット音」に近いという。効果音はまだ開発途中だが、「何かが始まりそうな愉快な音」を目指している。

 清川さんは「他者に気を使って麺をすすっていた人に思い切りすする自由を提供し、今まで麺をすすったことがない人も音彦によって新しい体験へと踏み出し、新しい幸せを感じられるようにしたい」とコメントし、音彦の効果に自信を見せる。

 同社オンラインストア(https://store.nissin.com/jp/special/productx/)で12月15日まで予約を受け付ける。商品動画を公開しているが、完成品は動画と異なる可能性もあるという。【大村健一/統合デジタル取材センター】

466とはずがたり:2017/11/27(月) 18:08:27
なぜ日本だけ「Uber」が広がらないのか
https://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20171120/President_23655.html
プレジデントオンライン 2017年11月20日 09時15分 (2017年11月21日 09時11分 更新)

世界を席巻している配車サービス「Uber」。日本でもサービスを提供していますが、本格的には普及していません。なにが障害になっているのか。三菱総研理事長で元東京大学総長の小宮山宏氏は「規制や制度だけではなく、日本人のメンタリティに壁があるからだ」と喝破します。日本の成長を阻害している「内なる壁」とは――。

■縦割りなんて突破してしまえばいい
エレクトロニクスに代表されるように、かつて日本の製品は世界を席巻しました。それがいまや世界レベルではサービスも商品も、日本発がほとんど見当たりません。企業経営者の口からは「イノベーションが生まれなくなった」という嘆きが漏れてきます。それはなぜか。時代に合わない規制や制度という「外の壁」の存在については、よく指摘されていますが、実は、権威に従順な日本人のメンタリティに、真の理由が隠されているように思えます。
いくつか具体的な例を挙げてみましょう。私はさまざまな再生可能エネルギーの導入を推進していますが、日本の水力発電にも、まだ大きな可能性があると考えています。確かに、大型のダムを使った水力発電所の新設は難しいですが、既存の中小規模のダムは、もっと水力発電に活用できる。上手に開発すれば原発数基分くらいの発電能力になります。
ところが、ここで次のような質問が繰り返し出てきます。「既存のダムは、治水用ダムは国土交通省、発電用ダムは経済産業省など、管轄が異なるので、組織の壁を越えて発電に活用するのは難しいのでは?」。こういう質問が出てくることが、今の日本でなかなかイノベーションが生まれないことを象徴しています。

実情に合っていないのであれば、縦割りの管轄領域など突破してしまえばいいんです。
今ある制度や組織は、昔の人が「よかれ」と思って作ったわけですが、社会が変化したことによって、それが邪魔をしているケースはたくさんあります。縦割り行政は、その最たるものです。
ほかにも、今の実情と合わないのに「昔からそうだから」と、疑問も持たずに使い続けているような例には枚挙にいとまがありません。例えば、労働力の中核となる年齢を表す「労働生産年齢」は今も、15歳から64歳ということになっている。でも私なんか72歳ですし、今や65歳以上のかなりの人が元気に働いています。
高齢化社会は、元気な高齢者が増えているから高齢化社会なわけです。それに、今15歳で働いていたら義務教育違反です。18歳で高校を出てすぐ働く人も20%に満ちません。定められた当時は社会を反映していたのでしょうが、現状には、全く合っていません。

■日本ではなぜUberが広がらないのか
ここで1つ、みなさんにも考えていただきましょう。日本ではなぜ、「Uber(ウーバー)」のような配車サービスが米国や英国のように普及しないのでしょうか?
タクシー会社が反対しているからでしょうか。すでにUberが普及しているアメリカやヨーロッパにも、タクシー会社はあり、Uberに反対しています。反対を受けて、ロンドンでは今年9月にUberを禁止しました。ドイツをはじめEU諸国でも、禁止の動きが活発化しています。しかし、ロンドンでもかなりの勢いで広がったから、禁止になったわけです。
中国でUberと同じ配車アプリを展開する滴滴出行(ディディチューシン)は「Uber China」も買収し、利用者は3億人を超えているそうです。
日本でもUberはサービスを提供していますが、なぜ日本だけUberが広がらないのか、日本を訪れる外国人にもよく聞かれます。私もいろいろ考えてみましたが、明確な答えがなかなか思い浮かびませんでした。

467とはずがたり:2017/11/27(月) 18:08:40
ただ、日本人の、制度や仕組み、「お上(かみ)」に対するメンタリティに原因があるのでは、と思い当たりました。
縦割り行政や、過去に定められて今や実情に合わなくなってしまった制度や仕組みなどの「外の壁」。いわゆる岩盤規制と呼ばれるものです。もちろん、これらもよくありませんが、人にも意気地がない。これが、日本人の「内なる壁」になっているように思います。

500円で、血糖値やコレステロール値を測る、「ワンコイン健診」(現・セルフ健康チェック)というサービスがあります。川添高志さんが20代で起業した、ケアプロという会社が展開しています。
これまで存在しなかったサービスですから、立ち上げるときは、やはり規制の壁にぶち当たりました。小さな使い捨ての針を使って、ほんの一滴、血を採るのですが、医師以外が採血を行うと、医師法違反の可能性に加え、なんと傷害罪になる可能性も指摘されたというのです。「採血は医療行為なので、医師以外が行うと医師法などに違反する」というあたりまでは分からないではないですが、「医師でない人が他人を傷つけて血を採ると、傷害罪に当たる可能性がある」というのには驚きました。
私は川添さんに、「やってみればいいよ。ほんとに傷害罪で捕まるかどうかなんて、わからないんだから」とあおりました。

■「お上」のお墨付きを求めるなんて根性ナシ
「内なる壁」は、私が東京大学にいたときにも、たくさん目にしました。構内にコンビニエンスストアを作ろうという話が持ち上がった時もそうです。かつて、国立大学の土地は国のものだったので、民間企業が営利目的で事業をしてはいけないことになっていました。でも2003年に法律が変わって、国立大学は国立大学法人になり、大学の土地は大学のものになっています。にもかかわらず、こういう時、多くの日本人は、「念のために文部科学省に確認しておこう」となる。
もし大学構内にコンビニを作ったら、学長の私が逮捕されることになるのか、というと、そんなことはありません。いちいち文部科学省におうかがいを立てたりしないで、いいと思うことならやってしまえばいいんです。今や東大の構内には、たくさんのコンビニがある。それでいいのです。

新しいことを考えたときに、いちいちお上に「やっていいですか?」なんて聞いてはダメです。聞けば「ダメ」と言われるに決まっているんですから。そして、「ダメ」と言われるからといって、そこであきらめては、新しいことは何もできません。FacebookやYouTube、Uber、Airbnb、どれも、事業を始めるときに役所に相談していたら、認める国なんてなかったと思います。既存の秩序や制度には当てはまらない、新しい事業ですから。しかし日本人はそこで、律義に聞いてしまう。お上が「いいですよ」と言わないとやらないんです。「根性ナシ」としか言いようがない。

468とはずがたり:2017/11/27(月) 18:08:54
>>466-468
最近私が読んだ本で、非常に啓発されたのが、マサチューセッツ工科大学のメディアラボ所長の伊藤穣一さんが書いた『9(ナイン)プリンシプルズ』(早川書房)です。英語の題は『Whiplash』。日本語で「鞭打ち」という意味です。油断していると鞭打ちになってしまうくらいに、世の中の変化は速い。そうした中で必要な、9つの原理について語っています。
これを読むと、なぜ日本がイノベーションで後れをとっているのか、わかるような気がします。
9つのプリンシプルの中に、「Disobedience over compliance(従うより不服従)」というものがあります。そこには、「言われた通りにしているだけでノーベル賞を受賞できた人はいないし、だれかの設計図に従っていただけで、ノーベル賞をもらえた人もいない」「インターネットの先駆者たちは、だれ一人ビジネスプランなんかなかったし、だれも許可なんか求めなかった。やるべきこと、やりたいことをやっただけだ」とあります。法を遵守しているだけではイノベーションは起こせません。ましてや、何でもかんでも役人におうかがいを立てているようでは、話になりません。
役所というのは減点主義で動いている組織ですから、役人に、前例のないこと、新しいことを「やっていいですか?」と聞いたら、ダメだと言うにきまっています。私が役人であっても、そう言うと思いますよ。

■違法かどうか決めるのは裁判所で役所ではない
私が東大の学長だったときは「Don't askポリシー」というのを掲げました。要は「お上に尋ねるな」ということです。「私の了解を得ずに文科省に相談に行ったらクビだ」と言い渡していました。
何をやるか、何をやらないかは、自分たちで決められるんです。制限できるのは法律だけです。つまり法律で禁じられていること以外は、何をやってもいいんです。それにもかかわらず、なぜいちいちお上に確認するのか。
そして自分がやったことが違法かどうかを、最終的に決めるのは裁判所です。役所ではありません。それが三権分立というものです。法律には「趣旨」というものがあります。どういう状況で、医者以外の人が人を傷つけたら傷害罪にあたるのか、常識に照らして判断するわけです。
川添さんの「ワンコイン健診」が、もし裁判になっていたとしたら、おそらく裁判所は、採血の目的や採った血の量などを勘案して常識的に考え、傷害罪には当たらないと判断するのではないかと思います(彼は結局、「自分で自分の血を採る」という方法を採ることで、壁を突破したようです)。法というのはその社会の「常識」を表している。そしてその常識を逸脱しているかどうかは、裁判で判断してもらうしかないんです。そうでないと、みなどんどん自主規制して、やってみる前から自粛してしまう。それでは新しいものが生まれるわけがありません。それが今の日本の状況です。
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小宮山 宏(こみやま・ひろし)

三菱総合研究所理事長。1944年生まれ。67年東京大学工学部化学工学科卒業。72年同大学大学院工学系研究科博士課程修了。88年工学部教授、2000年工学部長などを経て、05年4月第28代総長に就任。09年4月から現職。専門は化学システム工学、CVD反応工学、地球環境工学など。サステナビリティ問題の世界的権威。10年8月にはサステナブルで希望ある未来社会を築くため、「プラチナ構想ネットワーク」を設立し会長に就任。
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(三菱総合研究所理事長 小宮山 宏 構成=大井明子)

471荷主研究者:2017/12/02(土) 21:08:17

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201711/0010757235.shtml
2017.11.23 神戸新聞
山岳救助にドローン 神戸の会社や東北大が研究

山岳救助の共同研究に使用されるドローン(ドーン提供)

ドローンを活用した山岳遭難者の捜索支援システムのイメージ

 地図情報システム(GIST)のドーン(神戸市中央区)は、山で遭難した人の早期救助に役立てるため、小型無人機「ドローン」を活用した捜索支援システムの共同研究を始めた。スマートフォンに専用アプリを入れることで、捜索の時間短縮を図る。東北大学などと連携し、来年度に実証実験に乗り出す。(横田良平)

 ほかに、救助ロボットを活用した災害対応の普及を図るNPO法人「国際レスキューシステム研究機構」(神戸市長田区)と、アプリ開発のエム・デー・ビー(東京)が参加する。

 共同研究では、ドローンを使った上空からの捜索と地図情報を連動させ、遭難場所を特定するシステムの開発を目指す。

 登山者は事前に、スマホに専用アプリを登録。遭難した場合、救助要請を受けた消防や警察が、アプリから得られる登山経路などの情報やドローンが収集した動画、温度センサーを分析して場所を特定する。自動走行するドローンの制御や、情報を瞬時に分析する機能も構築する。

 アプリには登山者に最適な経路を案内し、自力下山を支援する機能も搭載するという。ドーンは「迅速な人命救助につなげたい」としている。

 警察庁によると、2016年に全国で発生した山岳遭難事故は2495件、遭難者は2929人。2千件を超えたのは4年連続で、登山ブームを反映して高水準で推移している。ドーンによると、特に遭難場所の特定に時間がかかり、要救助者の早期発見と捜索の負担軽減が課題という。

 同社は、聴覚や言語に障害がある人がスマホで消防に救急通報できるシステムを運用している。衛星利用測位システム(GPS)を使って外出先からでも通報できるのが特長で、消防が同社に山岳救助への転用を要請していた。


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