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各種イノベーション・新発明・新技術など
1
:
とはずがたり
:2006/11/06(月) 22:31:36
真面目な開発から怪しげな発明迄何でも。但し対象の産業スレ等がある場合はそちらに。
418
:
とはずがたり
:2017/01/26(木) 16:17:30
トヨタ式が根本から撤廃目指す「7つのムダ」 創造力を使い切れば「つまらない仕事」はない
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/bizskills/toyokeizai-151655.html
2016年12月29日 06:00東洋経済オンライン
ビジネスの世界、とりわけ製造業において知らない人はいない生産管理手法「トヨタ式」。今年猛スピードでビジネスの分野を駆け抜け、生活圏にまで及んで来たテーマです。昨年まで1年で数冊程度だったトヨタ式関連の書籍は、今年10冊以上も出版。ネット上でも、「トヨタ式〇〇」を謳う記事が飛び交い、その〇〇には「仕事術」「リーダーシップ」などのビジネスワードはもちろんのこと、「かたづけ」「貯金」「子育て」、さらには「婚活」なども並びます。
なぜ、これほどまでにトヨタ式が求められているのか。それはトヨタ式の軸を成す「カイゼン」が、「情報過多=ムダな情報」の多い現代において、生産現場のみならずどの場面においても応用できる普遍性を持っているからではないでしょうか。『通訳だけが知っている トヨタ式が世界を制した本当の理由』の著者でもあり、通訳としてトヨタ式の歴史を30年に渡って最前線で見てきた狩野玲子氏が、真髄を解説します。
30年にわたるトヨタ式専門の通訳経験
私は大学を卒業後、語学留学や英語教室の教師、国際同時通訳者連盟の訓練コースでの経験を経て、通訳のスキルを身に付けました。その後、運命のいたずらでトヨタ生産方式の生み親である大野耐一さんの通訳を務めるようになり、やがて彼からトヨタ生産方式を叩き込まれ、世界各国にカイゼンを伝えた岩田良樹さんと出会いました。それからはトヨタ式をはじめカイゼンを専門とする通訳として30年も続けてきました。
大野さんは「トヨタ生産方式」を発案し、数十年にわたる試行錯誤の末に体系を完成させたのは、トヨタが世界で事業を広げていた1980年代。副社長を務められていました。トヨタが世界企業となり、その生産技術が世界から注目されるようになっていく中で、大野さんはアメリカからの視察団を多数受け入れ、その人たちを対象に数多くのセミナーを行いました。私はその大野さんのセミナーの通訳を何度か務めました。
私が大野さんと仕事をしたのは、大野さんの亡くなる前の3年間であり、大野さんは精力的にセミナーをする体力はもうなかった様子でしたが、それでも視察団が来るときには少しでも時間をつくって対応し、ご本人が必ず出てきてくれました。私は知識も乏しいままトヨタ生産方式関連の仕事をすることになったわけですが、当時、私だけではなく日本の外ではトヨタ生産方式の内容をほとんど誰も理解していませんでした。
私がトヨタ式との出会いとなった、アメリカからの視察団が日本を訪れたのはちょうど1986年と1987年のことです。当時、技術大国日本が世界に誇る最先端の工場として注目されていたのが、日産自動車の座間工場。車体組み立てラインにはほとんど人の姿も見られないほどの徹底した自動化がなされていました。
一方、アメリカからの視察団の方たちが案内されたトヨタの工場は使い古された機械が並ぶ、とても薄暗い工場でした。その工場を推薦した大野さんには、後日、帰国した視察団のメンバーの1人から手紙が届いたそうです。そこには、「どんな最先端の技術が見られるのかと思ったら、ただ古臭い機械が並んでいるだけの工場だった」との苦言が書かれていました。それに対して大野さんは「いや、あそこにこそトヨタの真髄があるのだ」と話しました。
そこから日産はどうなったか。1995年に座間工場は閉鎖され、深刻な経営危機に見舞われました。1999年にはフランスのルノー傘下に入り、その後、フランスからカルロス・ゴーンさんがやってきえ、経営の建て直しが行われました。一方、トヨタは世界中にシェアを拡大し、今や堂々の世界ナンバーワン自動車メーカーに成長しました。
トヨタ式とは「ものすごく地味でケチなやり方」
もともとトヨタ方式とは華々しさの対極のようなところがあって、もっとはっきり言ってしまえば、「ものすごく地味でケチなやり方」ということもできます。
トヨタ生産方式は、受注したクルマをより早く納品するために、「最も短い時間で効率的に造る」ということを目的に、何十年ものカイゼンを積み重ねて確立された生産システム。その基本思想には、必要なものを、必要なときに、必要な量だけ造る「ジャスト・イン・タイム」、機械が自ら働く「自働化」という2つの基本思想があります。
さらにこのトヨタ式がアメリカに渡り「リーン式」と名前を変えたのは、まさに「lean」=「ぜい肉の取れた」という意味の通り。トヨタ式の鍵は生産工程の中に潜む数々のムダを取り除くことにあります。
419
:
とはずがたり
:2017/01/26(木) 16:17:50
>>418-419
30年前、アメリカの工場では、作業者がくわえタバコで機械作業や組み立て作業に従事し、作業台の脇にはコカ・コーラの赤い缶が堂々と載っていることが当たり前でした。今、日本の工場でそのような作業者がいたらどうなるでしょう。ましてやその光景を外部の人にたまたま見られて、写メなどを撮られてSNSに載ってしまったら? 即拡散、大炎上間違いなしです。けれど当時のアメリカはモノがあふれており、小さいムダをコツコツと取り除くトヨタ生産方式は“貧乏人の苦肉の策”と映っていました。
そんなアメリカの工場に日本のカイゼンを持ち込もうとすれば、どうしても異文化間の衝突は避けられません。ましてや岩田氏のやり方は、いきなり工場にやってきて片っ端から「ダメ、ダメ、ダメ」と指摘していくというもの。従業員の人たちに「ダメってどういう意味ですか?」と聞かれても、「つまりはノー・グッドだ!」と答えるばかりで、反発は強まる一方だったそうです。
それでも、ある現場で若い女性スタッフが、「おい、そこ、何をやっているんだ!」と怒鳴られたとき、「何をやっているかって、見ればわかるでしょ?」とニコっと微笑んでみせたのです。日本の女の子なら泣いてしまうようなことを言われても、アメリカ人にはジョークを返す精神力の強さがありました。
どんな国であっても、人びとは日々の暮らしや仕事のなかでさまざまな工夫を取り入れているものです。例えば、アメリカのポスト。映画やドラマでは、それぞれの家の前に郵便受けが立っている光景をよく目にしますよね。その中に、切手を貼った手紙やハガキを入れておくと、配達に来た郵便屋さんが集荷してくれます。さらに、郵便受けの横に小さな旗のようなものがついていて、それを立てておけば、郵便屋さんへの「集荷してください」の合図になり、配達荷物がなくても集荷してくれるのです。
その結果、郵便屋さんは届ける郵便物を運んできたついでに、差し出す郵便物を回収していくことになります。行きも帰りも空荷になることはなく、ムダがありません。こうした例からしても、世のなかの日常をよくよく観察してみれば、カイゼンはごく当たり前のことであり、日々の暮らしのなかで自然にやっていることなのです。
「現場で働く人を大事にする」のが基本思想
そもそもカイゼンは「「人ありき」で考えられた方式です。その基本思想は、「現場を大事にする、そこで働く人を大事にすること」。トヨタ式は、常に現場で働く人たちの仕事を楽にしてあげたいという思いやりから生まれたのがトヨタ式なのであれば、それが時を経て人々の生活の中に普及したのも不自然ではありません。
しかし、人は誰しも慣れた方法がいちばんいいと思っていて、新しいやり方を受け入れることはなかなかできないものです。カイゼンが自分に役立つと実感して初めて、カイゼンが本来の力を発揮するのです。岩田氏の言葉に「もぐらたたきのカイゼンではいけない」というものがあります。一つの問題があったらそれに対する応急措置をして、また違うところに問題が出てきたらそれに対処する……というように、次々に現れてくる問題に振り回されていては、永遠に続くもぐらたたきになってしまいます。
問題はそのとき限りの解決ではなく、再発しないように問題の発端から取り除く必要があります。一度出たもぐらの頭が二度と出ないように、穴をふさいでしまうことが大切なのです。
欧米にはかつてなかった考え方
大野さんは職場のムダを7つに分類しました。
1.つくりすぎのムダ
2.手待ちのムダ
3.運搬のムダ
4.加工そのもののムダ
5.在庫のムダ
6.動作のムダ
7.不良を作るムダ
「7つのムダ」の考えはリーン生産方式でもそのまま用いられていますが、アメリカ企業では8つめのムダを追加しているところがあります。それは「人々の智慧と創造力を利用しないことのムダ」。日本では、現場の人たちの智慧と創造力を活かして、つねに「創意と工夫」をするように激励していますが、欧米にはかつてその考え方は見られませんでした。
しかし、一部の会社では、現場主体のカイゼンの取り組みも進みつつあります。人は誰にも創造力があります。それを最大限に使って仕事の創意工夫をしていけば、この世に「つまらない仕事」などないのではないでしょうか。
今、日本では長時間労働是正のために「ワークタイムバランス」「働き方改革」「業務の効率化」「生産性向上」「ノー残業デイ」という言葉が飛び交っています。カイゼンして仕事を減らし自分の時間を手に入れる、カイゼンして部屋を片付けて気持ちのいい生活を送る。「カイゼン」にはあるべき姿=理想像」があり、どんなに現状が遠くとも、少しずつ一歩ずつ現状を理想に近づけようとすること、それがカイゼンなのです。
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