したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

各種イノベーション・新発明・新技術など

272とはずがたり:2015/09/23(水) 07:33:12
>>271-272
セルロースは、木質の重要な成分の一つである。この繊維が、場合によっては高さ100メートルの樹木を支え、屋久杉のように数千年も生き続ける素材だ。そして法隆寺のように1000年経っても強度を保つ。このセルロースを超極細のナノレベルまで分離すると、セルロースナノファイバーと、さらに小さなセルロースナノクリスタルとなる。

すると鋼鉄の5倍の強さを持ち、比重は5分の1という軽量・高強度な機能を有するようになる。さらに低熱膨張性、生分解性、生体適合性、可食性など優れた特性を示す。また加工の仕方次第で透明なシートにもできるのだ。
その特徴を生かし、さまざまな用途が考えられている。保水力と粘性を活かせば食品、化粧品、塗料、接着剤、あるいは医薬品における安定剤を製造するのに有用になる。また強度と軽さを利用して繊維強化複合材料を製造することもできるだろう。いつか鉄など金属マテリアルに取って代わる時代が来るかもしれない。

なによりセルロースナノファイバーはバイオマス由来で地球上で最も多く存在する炭水化物であり、太陽の光と水、二酸化炭素があれば再生産可能だ。樹木に限らず、竹でも稲ワラなど草本類でも海藻でも取り出せる。つまり尽きぬことのない資源なのである。世界中には1兆トンのセルロースが蓄積されている。
だから次世代の産業資材であり、環境に優しいマテリアルとして注目され始めたのだ。

日本には豊富な森林資源がある。それも多くが未利用な状態で眠っている。現在はバイオマス発電の燃料として燃やすことばかりに目が行っているが、そんな使い方はあまりにもったいない。
燃やせば二酸化炭素が発生するだけだが、セルロース資源を先端材料として利用して社会に蓄積すれば、地球温暖化の防止や循環型社会の構築にも貢献できるだろう。

このナノセルロースの研究は、北欧や北米など世界的に取り組まれているが、とくに世界をリードしているのは日本だ。
今回の東京大学の磯貝チームはセルロースナノファイバーの研究で、また京都大学生存圏研究所の矢野浩之教授のグループはセルロースナノクリスタルの研究で知られているが、ほかにも京都市産業技研グループや岡山グリーンプロジェクト、そして九州大学の近藤哲男チームでも精力的に研究されている。

ただ樹木からナノレベルまでセルロースを完全に分離するためには、これまで莫大なエネルギーと化学薬品を使用しないと難しかった。それが壁だったのだ。
ところが磯貝教授を中心とする3人のチームは、従来にない高効率でセルロースをナノファイバー化することを可能にしたのである。特定の酸化反応を使用したところ、幅3ナノメートルという均一なナノ材料を完全に分離できたのだが、それに要するエネルギーは従来の20分の1以下と劇的に低下させた。これは、産業化への大きな前進となるだろう。
今回の授賞は、その業績に与えられたのである。

おそらくセルロースナノファイバーの実用化に大きな弾みとなるだろう。今回の授賞は、世界が注目していることを示しており、競争の激化が想像できる。

それなのに日本のマスコミの扱いの冷たいことよ。授賞の知らせが舞い込んだのと同じ頃に東京大学で注目されていたのは、忠犬ハチ公の新しい銅像だったのだから……。

マルクス・ヴァレンベリ賞の授賞式は、今秋9月28・29日にストックホルムのグランドホテルで、スウェーデン国王夫妻をお招きして行われる。日本の研究にもっと弾みをつけるためにも、栄誉を讃えたい。

273とはずがたり:2015/09/23(水) 08:56:39

三菱鉛筆、次世代素材「セルロースナノファイバー」を世界で初めて実用化
http://www.zaikei.co.jp/article/20150922/270398.html
2015年9月22日 13:15

 三菱鉛筆<7976>は9月8日、第一工業製薬<4461>と共同で微細な木質繊維(パルプ)であるセルロースナノファイバー(CNF)をゲルインクボールペン用インクの増粘剤として実用化したと発表した。このインクを使用したボールペンは、速書きでもかすれないという。

 採用されたCNFは、東京大学教授の磯貝明氏らの研究成果と第一工業製薬のセルロース応用技術を活用した「レオクリスタ」だ。

 これは、化学処理と機械処理を組み合わせることにより繊維の幅を細かくしたもの。一般的なCNFの数十分の一ほどに細くほぐすことにより、水に均一に分散し、静置時は透明なゲル状に、流動時は低粘度になる。

 これにより、同CNFをインクに添加すると、ボールペンのペン先の細いすき間からもインクを均一かつ滑らかに流出させやすくなり、従来の増粘剤と比較して、さまざまな筆記環境に対応できる粘性を出すことに成功したという。

 第一工業製薬は、2013年にレオクリスタの市場開発を開始していた。CNFが経済産業省製造産業局の「平成25年度先端省エネルギー等部素材開発事業」に採択されたのに伴い、同社は14年、大潟事業所(新潟県上越市)に実証設備を設置した。その後、実証試験を重ね、実機プラントによる生産体制を整えた。

 一方、三菱鉛筆は13年6月にレオクリスタの実用化について検討を開始していた。筆記具の開発で培ってきた技術を応用することにより、CNFをインク内に均一に配合し、安定状態を保つ技術を確立した。

 三菱鉛筆は、3月から同インクを使ったボールペン「ユニボール シグノUMN-307」を北米で販売している。今回、増産体制を整え9月から欧州でも販売することにした。なお、日本を含めたアジア地域での発売時期は未定だ。(編集担当:久保田雄城)

274とはずがたり:2015/09/23(水) 08:58:04
一工薬?第一工業製薬の略称のようだ。

2015年09月08日17時19分
【材料】一工薬---一時ストップ高、セルロースナノファイバーの実用化で
一工薬 【日足】
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201509080304
多機能チャートへ
一工薬 【日中足】


一工薬<4461>は一時ストップ高。共同開発先の三菱鉛筆とともに、「セルロースナノファイバー」を新規ゲルインクボールペンのインクに増粘剤として採用、世界初の実用化に成功したと発表している。筆記描線がカスれにくい・ボテにくいといった安定した筆記描線と、低粘度インクのなめらかな筆記感が得られるようだ。同社にとっては、セルロースナノファイバー関連としての位置づけが一段と高まる格好に。
《SY》
 提供:フィスコ

275とはずがたり:2015/09/23(水) 09:00:21

自動車業界で導入進むセルロースナノファイバー(CNF) 製造工程の省エネ化も
http://www.kankyo-business.jp/news/011350.php
2015年9月19日掲載 記事を保存
環境省は、セルロースナノファイバー(CNF)製品の「製造工程の低炭素化対策の立案事業委託業務」と「性能評価事業委託業務」の採択結果を発表した。

「セルロースナノファイバー製品製造工程の低炭素化対策の立案事業委託業務」では、CNF複合樹脂製品の製品製造工程についてCO2排出量を評価するとともに、製品製造工程のCO2削減対策の立案を実施する委託事業者の公募を行い、プラスチック、透明樹脂、ゴムなどをテーマとした製品製造工程の低炭素化対策に関わる提案3件を採択した。

「セルロースナノファイバー活用製品の性能評価事業委託業務」では、将来的な地球温暖化対策につながり、エネルギー起源CO2削減が期待できる自動車軽量化に重点を置き、自動車を構成する2〜3万の部品の中から、2〜3年で実現でき、CNFの特性を活かした用途(部材や部品)を提案し、CNF活用製品の性能評価や活用時のCO2削減効果の検証を実施する委託事業者の公募を行い、内装材、機能部品、バッテリーについて、CNFの特性を活かした提案4件を採択した。

各業務の代表事業者と提案内容は以下の通り。

セルロースナノファイバー製品製造工程の低炭素化対策の立案事業委託業務
1. パナソニック(大阪府門真市)
プラスチック製品の製造工程について、セルロース原料を樹脂に練り込みながらナノ化レベルに繊維をほぐすことでCNF複合樹脂を製造する段階でのCO2排出量を評価するとともに、CNF複合樹脂を部材・製品へと成形し、各段階でのCO2排出量を評価し、その削減対策の立案を行う。

2. 愛媛大学(愛媛県松山市)紙産業イノベーションセンター
透明樹脂製品の製造工程において、独自のCNF脱水プロセスにより乾燥工程でのCO2排出量の削減を図るとともに、CNF複合透明樹脂を用いた部材・製品を成形し、各製造工程でのCO2排出量の評価に基づいた低炭素化対策の立案を行う。

3. 大王製紙(東京都中央区)
ゴム製品の製造工程について、液体のCNF素材をゴムと混練する際に必要となる乾燥エネルギーを乾燥方法の見直しにより低減することでCO2排出量を削減するとともに、CNF複合ゴムを製造し、部材・製品を成形し、各段階でのCO2排出量を評価し、その削減対策の立案を行う。

セルロースナノファイバー活用製品の性能評価事業委託業務
1. トクラス(静岡県浜松市)
主にインパネ周辺の内装材について、間伐材から発生する木粉などバイオマスフィラーを添加したウッドプラスチック(WPC)にCNFを添加材利用することで補強し軽量な製品を製造し、CNF活用製品の性能評価を行う。また、インパネ周辺部材の軽量化による自動車の燃費向上効果やCO2削減効果の検証を行う。

2. トヨタ車体(愛知県刈谷市)
自動車用金属部品の樹脂代替を狙い、高強度かつ低比重なCNF複合樹脂を用いて自動車部品の試作と性能評価を行う。また、金属部材の樹脂化で達成された軽量化効果により、自動車の燃費向上およびCO2削減の効果検証を行う。

3. 九州大学(福岡県福岡市)大学院農学研究院
ドアパネルの内側や天井パネルとなる内装材について、九州産の竹を利用し「水中カウンターコリジョン(ACC)法」による竹由来CNFから丈夫で軽量な樹脂素材を製造するとともに、竹CNF活用樹脂の性能評価を行う。また、竹CNF活用樹脂を活用したドアパネルや天井パネル内装の軽量化に伴う燃費向上の効果やCO2削減効果の検証を行う。

4. 第一工業製薬(京都市下京区)
自動車用バッテリーについて、従来の鉛二次電池の代替となる軽量かつ小型のCNF活用リチウムイオン二次電池を製造するとともに、CNF活用リチウムイオン二次電池の性能評価を行う。また、CNFを活用したバッテリーの軽量化に伴う燃費向上効果やCO2削減効果の検証を行う。

CNFは、様々な製品などの基盤となる素材にまで立ち返り、自動車部材の軽量化・燃費改善による地球温暖化対策への多大なる貢献が期待できる次世代素材。環境省では、メーカーなどと連携し、製品など活用時の削減効果検証、製造プロセスの高効率化検証、リサイクル時の課題・解決策検討、早期社会実装のための戦略の策定などを実施している。

277名無しさん:2015/09/23(水) 19:52:17
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150923-00010004-wired-sci
AI(人工知能)は人間の仕事を奪わず、新たな雇用をつくりだす
WIRED.jp 9月23日(水)18時30分配信

デュッセルドルフ空港では、駐車場係のロボットが活躍している。クルマから降りてタッチスクリーンのボタンを押せば、機械がやって来て3トンにもなるそのクルマをもち上げて移動させ、上階の車庫に収めてくれる。ドイツのセルヴァ・トランスポートという会社が開発したシステムで、空港での駐車はずっと早く済むようになった。駐車場のスペースも節約できる。同じような事例はこれからどんどん増えるだろう。

「ロボットによって人間は仕事を奪われることにはならない」とボストンの技術調査会社フォレスターのアナリスト、J.P.ガウンダーは言う。以前は駐車チケットの自動精算機を置いていたのだから、このシステムによって料金係が要らなくなったのではない。逆に、このロボット型フォークリフトを点検し修理するための雇用を生み出したのだ。

「新たなホワイトカラーの職が生み出されたことは、画期的なことです。発券清算機よりロボットの修理の方がよほど高度な技術が必要ですから」とガウンダーは語る。「このデュッセルドルフの駐車場がいい例です。来るべきロボティクスや人工知能(AI)を用いた大変革を一部の識者は恐れていますが、(必ずしも)人間の職場が奪われるとは限りません」とガウンダーは言う。

2013年のオックスフォード大学教授のカール・フレイとマイケル・オズボーンの研究による定説は、今後20年の間にロボットが人間の職場のおよそ47パーセントまでを奪うかもしれないというものだ。

しかし、今日発表された新しいレポートの見積もりはずっと控えめだ。政府の雇用統計に加え産業界や大学、有識者への数多くのインタヴューにもとづいて、ガウンダーは、2025年までに全米で失われる雇用が910万人分に過ぎない、と結論づけた。これは今後10年の見積もりだが、両教授が失われる危険があると指摘したおよそ7,000万人分の雇用に比べれば、はるかに少ない。

「いくつかの仕事が消えてなくなるのは確かです。それでも将来の雇用は、全体としてみると悲観するほどひどくはなりません」と報告している。実際、オートメーション化によって新しい仕事がどんどん増えているし、これまでにない仕事も現れている。

278名無しさん:2015/09/23(水) 19:53:26
>>277

「AI対人間」は始まっている
ガウンダーは、サンフランシスコのAloftホテルでお客様にタオルや歯磨きセットなどを手渡しするロボットの例を挙げる。コネチカット州にあるヴァンガード・プラスチック社では、バクスターという名の機械がこれまで決してできなかったようなやり方で商品を製造している。グーグルやアマゾンでは倉庫で働くドローンから自律走行型の自動車までこの分野のあらゆる製品が、多くの「いいね」を集めている。

インターネットの巨人たちは急速にAI技術を発展させている。オンラインサーヴィスに画像認識の学習をさせたり、自然言語を教え込んで実際に会話させるなど、これまで以上にロボットは複雑な任務をこなせるようになっていくだろう。

「今日のテクノロジーは、過去のどのテクノロジーとも違う」と『Rise of the Robots: Technology and the Threat of a Jobless Future』の著者マーティン・フォードは語る。「テクノロジーは進歩しています。範囲は限定されていますが、人の認知にまで及ぶマシンやアルゴリズムはすでにできあがっています」

新たなテクノロジーが発展するにつれ、人々が不安を感じるのも当然だ。テクノロジーが雇用に影響を与えうるだけではなく、ロボットが知恵をもてば、やがては有害な存在になるかもしれない、と思うからだ。

テスラとSpaceXの創立者イーロン・マスクは、最新事例をつぶさに見た結果、AIが人間に対抗するようになるのではと危惧している(関連記事)。またAIが「人間に有益であり続ける」ための数々の研究に何億円もの私費をつぎ込んでいるという。

ガウンダーがまさに指摘しているように、こうしたテクノロジーはいまだ開発のごく初期段階で、まだまだ多くの人間の助けも必要としている。

仕事の質は変わるが、仕事はなくならない
こうした機械をつくり出すのは、われわれ人間だ。プログラムを書き、そして修理するのもわたしたちの仕事だ。そして、機械に学習させなければならない。これは「深層学習(ディープラーニング)」するAIでも同じだし、バクスターの言うロボットにも当てはまる。

IBMの「ワトソン」はさまざまな仕事ができるが、人間に「代わる」ものではない。人間に「使われる」ものだからだ。「ワトソンはロボットの“仕事仲間”のような存在です」とガウンダーは言う。

グーグルでAIとロボティクスの開発を担当し、現在はカーネギーメロン大学コンピューターサイエンス学科の学長を務めているアンドリュー・ムーアも同じ意見だ。彼は、AI技術によって人間の職が奪われた事例をまだ目にしたことがないという。(しかも)時が経つにつれ、おそらく膨大な仕事を生み出すことだろう、と言う。

「テクノロジーは、仕事を“逆転”させることもあります。病院に行ってみると医師たちは、膨大な症例をすべて頭に詰め込む必要性から解放されて、より患者一人ひとりと向き合えるようになりつつあります。そして、看護師という仕事の地位が、医師よりも高いものになるかもしれません」とムーアは語る。「注意深く見まわせば、新しい創造的な仕事があちこちで出てきています。数年前にはなかったような仕事が、いまではたくさんあるのです」

これこそガウンダーのリポートの重要なメッセージだ。ロボティクスやAIは、わたしたちの仕事の中身を変えてしまうだろう。しかし、その仕事自体がなくなるわけではない。今日、AIの発展によって将来を悲観する議論は多いが、これまで数世紀の歴史におけるテクノロジーの発展によって、仕事が失われたことはない。

それでも、ガウンダーの研究はほんの数年先の話に過ぎないのではないかと言い返す人もいるだろう。またフォードが言うように、ガウンダーの控えめな見積もりの通り、失われる雇用が910万人分に過ぎないとしても、それでも莫大な数ではないのか。

ロボティクスとAIは、いまは予想もできないような速さでこれからも発展し続けていく。ガウンダーは、悲観論者たちがオートメーションの広がりによる脅威を深刻に考え過ぎだと考えつつも、その不安に根拠があること、そして議論すべきだということは理解している。
ガウンダーはこう言う。

「この変化がどれだけのスピードなのか。現実をしっかりと見つめ続けなければなりません」

CADE METZ

279とはずがたり:2015/09/26(土) 09:14:48

成長率のお手盛りはお家芸だけど寧ろ中国の本当のGDPは地下経済含めると公式統計の数倍はありそうだ(;´Д`)
少しずつ地下経済を公式統計にカウントしてくと暫くは成長率年率10%とかいけるんじゃないのw

2015.4.20 11:00
【中国トンデモ事件簿】
偽薬密造の女が心臓病「自分で作った偽薬、死んでも飲まぬ」 中国TV取材映像が大反響
ttp://www.sankei.com/premium/news/150420/prm1504200004-n1.html

2015.8.2 08:00
前代未聞! 中国で偽「iPhone」工場摘発、4万台輸出24億円荒稼ぎ
ttp://www.sankei.com/premium/news/150802/prm1508020016-n1.html

2015.4.29 11:00
【経済インサイド】
中国模倣業者「届くまで送り続けます」と日本税関に宣戦布告 中国からの偽-ブランド輸入急増、税関「消費者も節度持って」
ttp://www.sankei.com/premium/news/150429/prm1504290005-n1.html

2015.9.25 20:23
偽札40億円分、中国で史上最大規模の製造拠点を摘発 偽100元札2トン押収、積み重ねると建物66階の高さ
ttp://www.sankei.com/world/news/150925/wor1509250061-n1.html

281名無しさん:2015/10/03(土) 11:33:52
>>280

■15種の人狼AI同士が対戦

 AIが人狼ゲームで人間に勝利するには、将棋をはるかに超える高度なアルゴリズムが要求される。15年8月、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で、人狼向けに開発されたAI同士が対戦する「人狼知能大会」が開催された。

 大会は、チャットを使ってゲームを進める「BBS人狼」方式で行われた。口頭ではなく、テキスト情報をやり取りするチャットの方が、AIで情報を処理しやすいためだ。参加者は決められた方式のAIプログラムを提出し、対戦を可視化する「AIウルフ」というプログラムを使って結果を見守った。78種のAIがエントリーし、予選大会を勝ち残った15種のAIで決勝戦を行った。100試合ごとに役割を変えながら1万試合以上戦い、その勝率でナンバーワンを決める。人間同士が人狼をプレーすると、1試合につき1時間程度かかるが、AI同士の対戦なら1試合につき数十秒で決着がつく。

 会場では、13年から人狼のAI研究に取り組んでいる東京大学大学院の鳥海不二夫准教授(人狼知能プロジェクト代表)が、戦況を解説しながら対戦の行方を見守った。

 本大会が第1回ということもあり、決勝に残ったAIでも、その水準はまちまちだった。あるAIは、プレー初日に、自分を追放するように他のAIに提案した。これは、自分をわざと敗退させる行為であり、プログラム上の完全な誤りだ。また、人狼と明らかになっているAIを「人狼ではないか」と他のAIに提案したりするケースもあった。これも意味のない行動であり、バグの可能性が高い。人間同士のプレーではありえない珍プレーが続出し、会場を沸かせていた。

■他のAIの癖を分析するAIが圧勝

 1万試合以上戦った結果、ハンドル名「いなにわ」さんのAI「饂飩(うどん)」が優勝した(勝率は53.91%)。特に、人狼になったときの勝率は67.5%で、他に6割を超えているAIは1つしかなく、驚異的な強さを披露した。

 決勝に残ったAIのソースコードは公開する取り決めになっている。今月9日にプログラムが公開され、各AIの基本戦略が明らかになった。優勝したいなにわ氏は、BBS人狼を3年近くプレーした経験者で、人間にとって有効なセオリーをAIに反映することを目指していた。今回、AI同士の関係性に着目した仕組みが有効に働いたようだ。ゲーム開始時に、人狼陣営を構成する可能性のあるAIの組み合わせをすべて列挙し、何らかの発言や行動があるたびに再計算して可能性が低い組み合わせを取り除く。そうすることで、ゲームが進むにつれて人狼陣営を構成するAI群が自然に浮かび上がるのだ。他のAIは、個々のAIを村人か人狼かを単純に判定しようとするものが多く、場当たり的な推論をしがちで精度に粗さがあった。

 「優勝したAIは、他のAIが村人か人狼かを特定する率が飛び抜けて高い。第1回からこれほど高度なAIが登場するとは予想外だった」(鳥海氏)。来年に実施予定の第2回大会では、今回優勝したAIを参考にして、さらに強い人狼AIが登場してくると予想される。

 鳥海氏は、現時点の人狼AIの能力について、「人間と同レベルの強さになりつつあるが、バグなどのせいでミスをすることがあり、まだまだ弱い」と評する。ただ、AIが人間に勝つことだけがゴールではない。「人間がAIと対戦したときに『楽しい』と感じられるかが大切。褒め言葉として『見事にだまされた』といわれるようなAIの登場を期待したい」(鳥海氏)

新 清士(しん・きよし) 1970年生まれ。慶応義塾大学商学部および環境情報学部卒。ゲーム会社で営業、企画職を経験後、ゲーム産業を中心としたジャーナリストに。デジタルハリウッド大学大学院非常勤講師、立命館大学映像学部非常勤講師も務める。著書に電子書籍「ゲーム産業の興亡」、「『侍』はこうして作られた」がある。

282とはずがたり:2015/10/07(水) 09:39:01
日本企業はだいたい「市場の声」を聞き過ぎる だからiPhoneに完敗した
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/bizskills/toyokeizai-87100.html
10月06日 06:00東洋経済オンライン

9月下旬に登場したアップルの新型スマホ「iPhone6S」シリーズ。日本では昨年の「iPhone6」シリーズ発売時のようなお祭り騒ぎの大行列は見られなかったものの、アップルによれば「iPhone6S」「iPhone6S Plus」2機種合計の全世界における販売台数は、発売から3日後の9月28日時点で1300万台以上と、歴代モデルで最高の初速を記録した。今週10月9日にはイタリアやロシア、スペイン、台湾など新たに40カ国以上で販売が始まり、2015年末までには世界130国以上に販売地域が広がる。

iOS端末(iPhone, iPadなど)の累計販売台数は、2014年末で10億台を突破。世界の人口が約73億人なので、高齢者や未就学児を含めて今や世界の7人に1人以上がiOS端末を持っている計算だ。

日本のiPhoneシェアは5割超
iPhoneは今や新型が出れば世界中で飛ぶように売れる。世界シェアは約16%と、同28%の韓国サムスン電子(2014年TRENDFORCE調べ)に劣るものの、なんだかんだ日本では5割超のシェア(2015年1?3月期、IDC調べ)を握り、いまだに圧倒的な人気を誇る。

iPhoneに日本人が飛びつくのは、それが「イノベーション」(革新、新機軸)を体現しているからであろう。2007年発表当時の初代iPhoneは、インターネットを前提にした小さいパソコンであり、音楽プレーヤーでもあったが、携帯電話として考えると、あまりにも衝撃的だった。

それまで日本人が普通に使っていた携帯電話、いわゆる「ガラケー」と比べれば、iPhoneにはアンテナもないし、ボタンも最小限しかない。画面の大きさも段違い。加えて、スタイリッシュだった。そしてモデルを重ねるごとに着実に進化を遂げ、ユーザーの心をつかんでいる。

イノベーションという言葉は、1911年に、オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターによって、初めて定義された。「シュンペーターの経済発展論の中心的な概念であり、生産を拡大するために労働、土地などの生産要素の組み合わせを変化させたり、新たな生産要素を導入したりする企業家の行為をいい、革新または新機軸と訳されている」(コトバンク)

もちろん日本企業にも、世界を席巻したイノベーションの例はある。たとえば任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」シリーズ。それまでになかった2画面方式や、タッチペンを使って遊ぶ液晶タッチパネルなどが差別化の特長だ。技術的な性能のスペック(数値)を追い求めたものではなく、発想によって革新的な商品をつくって新たな需要を生み出した例といえる。

だが、日本の携帯電話端末メーカーを例に挙げれば、アップルや任天堂などのようなイノベーションは生み出せていない。この8年でアップルやサムスンなど世界との差はケタ違いに開いた。前述したように日本のスマホ市場におけるiPhone(アップル)のシェアは5割超。日本企業はソニーが17%弱で2位。それに京セラ、シャープ、富士通が続くものの、かつて10社以上あった“日の丸”携帯電話端末メーカーは、この4社を除き次々と撤退を強いられた。今さら取りざたする話でもないが、ホームグラウンドで「完敗」を喫したのだ。

283とはずがたり:2015/10/07(水) 09:39:19
>>282-283
「市場の声を聞く」ことは是か非か
なぜ日本メーカーからはイノベーションが生み出されにくいのだろうか。これには携帯電話端末メーカーに限った話でもなく、日本企業、日本人ビジネスパーソンの多くが陥りやすいワナがありそうだ。それは「市場の声を聞きすぎる」ことである。

多くの日本企業は積極的な市場調査を行う。アンケートやインタビューなどで消費者の生の声を拾うだけでなく、間に立っている販売店など流通者の意見も聞く。「聞かされる」という側面もあるかもしれない。

そして、日本人ビジネスパーソンの多くは、「消費者に支持される商品やサービスなどの開発を進める際には、作り手の論理を押しつける(プロダクト・アウト)のではなく、市場に聞いてそれに応える(マーケット・イン)のが望ましい」と教育されてきた。今ある市場ニーズに合致した商品やサービスをつくるのが正しいという考え方だ。

ところが、iPhoneを世に送り出したアップルの故スティーブ・ジョブス氏にまつわる過去のいくつかの文献や記事を探ってみた限りでいえば、ジョブズ氏は市場調査を重視してはいなかったようだ。今、消費者が持っているニーズを聞いてそれに答えるよりも、消費者が気づかなかった新たなニーズを作り出すことに重きを置いた。それがイノベーションの源泉になったといえるだろう。

ジョブズ氏は、経営者としてのリスクを厭わず、一度、アップルを追い出されているほど個性の強い人物だった。経営者だったが、たぐいまれな商品開発者だったともいえよう。だから、当初予定日に遅れても、納得のいく開発を優先し、しばしば商品の投入が遅れることもあった。通常の経営者であれば、これを許すことは滅多にないはずだ。

同じスタンスで臨める日本企業のトップがどれだけいるだろうか。多くの場合、企業トップが商品開発に直接携わることは少なく、担当役員レベルに権限移譲しており、トップ自身は現場を離れて時間が経っている。スキル的にもセンス的にも難しい。

加えて、創業経営者でなければ、コンセンサス型リーダーシップ(日本企業に限らず)が一般的なので、独断で突っ走るということはあまりないだろう。それに、市場リリースが遅れることに起因する逸失利益に対して、去就のリスクをとれるか、という点もある。日本の上場企業で役員報酬が年1億円を超えるのは500人弱。サラリーマン社長の場合、数千万円をもらえれば御の字で、思い切ったリスクを取ることに躊躇するのかもしれない。

日本企業は「謙虚」でいいのか
このように考えると、日本企業のイノベーションを阻害しているのは、経営トップの姿勢にありそうだ。端的に言えば、「どこに軸を置くか」の違いだ。たとえば、「市場に聞かない」アップルは、一見すると自身に軸を置いて「傲慢」に振る舞っているように見え、「市場に聞く」日本企業は市場に軸を置いて「謙虚」に消費者に応えているようにも見える。

ただし、それはイノベーションという観点で考えると、必ずしも正しくない。少し見方を変えればアップルは結局、「消費者から見てこれが欲しかった商品やサービスをつくる」という観点を持っている。日本企業が市場の声を聞くというのは、ほとんどのケースで「今ある発想を超えられない」。そして「流通者の事情を最大限忖度することにも実は重きを置いている」というふうにもとらえられる。

どちらが消費者の支持を得られるのだろうか。実は誰から見てもシンプルに答えが出せる構図がそこにはある。

284とはずがたり:2015/10/13(火) 02:35:59
2015年10月11日12時00分
便利なはずの「ウェアラブル」飽きる理由は1つだけ
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/372/372318/
文●盛田 諒(Ryo Morita)

「あれ? スマホにつながる腕輪みたいなやつ、あれどうしたの」「あ〜、あれ……人にあげちゃった」「えーっもったいない! 買ってまだ半年も経ってないでしょ」「だってもう全然使ってないんだもん」──。

 恥ずかしながら、わが家でこんな会話をしたのは数か月前。買ったばかりのときは喜んで身につけているのだが、1回着けるのを忘れたある日から、机のすみで埃をかぶりはじめた。これじゃ流行遅れのアクセサリーとおんなじだ。

 これも健康機器の宿命かと思っていたところ、「長く使える健康機器をつくること」に注力しているWithingsというフランス企業があると話を聞いた。

 WithingsブランドマーケティングマネージャーのLucie BROTO、セールスマネージャーのAntoine Robiliardによれば、2009年発売のWi-Fi体重計『Smart Body Analyzer』はいまも現役で販売している。

 いまも使い続けている熱心な客もいるという。いったい、何がちがうのか。

見慣れていない形だから、飽きる
 日本では活動量計つき腕時計『Withings Activite』で有名になったWithingsだが、創業は2008年と古い。

 はじめは前述の体重計、iPhoneにつながる血圧計、ベビーモニター、さらに睡眠の深さが測れるめざまし時計『Withings Aura』なんかも出している。ヘルスケアから医療用まで、製品のジャンルはかなり広い。

 共通点は、すべて日常的に使う道具であること。

 製品はわたしたちがふだん目にしている形をそのまま使う。Withings Activiteなら「あまり使われないガジェットを作ってしまうのではなく、アナログ時計にトラッキングの要素をくわえよう」(リュシー・ブロト)と考えた。

 Withings Activiteのデザインはとてもシンプルで、ショップで売っていそうなファッションウォッチの格好をしている。実はこのデザインが“ヘルスケアデバイス”をつくる上でもっとも大事なことだった。

「まず自分たちが“長く着けたくなる”ところに集中したんです。健康に効果が出るまで続けてくれないといけない。だから“見た目”を重視した。デザインとともに、使いやすさにもフォーカスしました」(同)

 おかげでいわゆるアーリーアダプター、新しいもの好きな層だけでなく、ウェアラブルデバイスを見た目で敬遠していた層にもリーチができたそうだ。バッテリーも1年ほどは持つため、普通に腕時計として使っていられる。

 流行のウェラブルデバイスは未来的なデザインが多い。たしかにかっこいいのだが、なじみの薄いアクセサリーを身につける生活習慣はつけづらい。しかし、それでは生活を記録するライフログの理念とはまったく逆だ。

 使わなければデータがたまらず、データがたまらなければ面白みもなく、面白くなければすぐ飽きてしまう。悪循環のサイクルは、デザインと使い勝手、インターフェースから始まっているというわけ。習慣というのは本当に難しい。

 もう1つWithingsがユニークなのは、コンセプトをプロダクトに落としこむのが早いこと。Wi-Fi体重計も、Withings Auraも世界初の製品だ。これはフランス企業の特徴かもしれないと思い当たるところがあった。

メーカーがフランスに学ぶべきこと
 いまフランスでは、Withingsをはじめ、Parrot、Netatomo、Sen.seなどのスタートアップから、インターネットにつながるプロダクトが次々に生まれている。彼らは総じて、トレンドをとらえ、形にするのがきわめて早いのだ。

 フランスはシリコンバレーのように精密部品でずばぬけていたり、イスラエルのようにソフトウェア技術を研ぎ澄ませているようなイメージがない。

 しかしその反面、彼らは最新のテクノロジーを1つのトレンドととらえ、使いたくなる形に落としこむ能力に秀でているのだ。まるでファッションブランドのように“魅せる”製品をつくる力があるのだろう。

 日本企業の製品でも、デザインは正直……と思うことはよくある。モデルチェンジを前提にした商品設計なのかもしれないが、製品として完成度の高いデザインになっていてほしい、普遍性を持ち、末長く使わせてほしいと思うものである。

 デザインを研ぎ澄ませながら、革新をとりいれる。長く愛されるブランドをつくる。それこそフランスのお家芸で、飽きられない製品づくりの真髄なのかも。

285とはずがたり:2015/10/19(月) 18:36:15

2015年 10月 8日 14:28
コラム:独VW、排ガス逃れで「賢い不正」の先導役に
http://jp.reuters.com/article/2015/10/08/column-vw-smart-fraud-idJPKCN0S20DO20151008?sp=true

[6日 ロイター] - 「賢い不正」の時代へようこそ──。まずは、巧妙な排ガス規制逃れを企てた独フォルクスワーゲン(VW)の黒幕たちに賛辞を贈るべきだろう。

VWは独創的でハイテクな不正の新時代を先導している。信じがたいほどの厚かましさと、光速並みの速さで不正は進化を遂げている。

不正で利益を上げるのと同じくらい、またそれを見つけることも困難だった。VWは7年もの間、規制逃れをしていた。消費者はなすすべがなく、規制当局も窮地に立たされた。

関連記事:独VWの不正告白、当局と繰り広げた長期攻防の舞台裏

先端技術を駆使した不正は、ウォール街からインターネットの不倫サイトまで、あらゆる場所で起きているように見える。

ハッカー攻撃を受け、個人情報が流出した不倫相手探しサイト「アシュレイ・マディソン」は、自動的に処理を実行するプログラムの女性ボットにメッセージを送らせ、男性ユーザーをだましていたとされる。米連邦取引委員会(FTC)は明らかに、2001年以降続いていたと思われるこの大規模な不正に気付いていなかった。

VWやアシュレイ・マディソンのような「賢い不正」は、株式市場でおかしなことが起き始めた2000年代後半から確認されている。取引のさなか、大量の株が消え、再び上昇して現れるという現象が発生した。カナダ・ロイヤル銀行のトレーダーだったブラッド・カツヤマ氏は、その原因を突き止めようとした。調査の末、取引が干渉されていたことが判明し、同氏は驚がくしたという。しかもそれは10億分の1秒の速さで行われていた。

アルゴリズムを使用した超高速取引のトレーダーは、一般の投資家より先に、瞬時に取引をするという大それたゲームを米証券取引委員会(SEC)やウォール街の一部大手金融会社の鼻先でやってのけた。

こうした実態は、ノンフィクション作家マイケル・ルイス氏の著書「フラッシュ・ボーイズ」に詳しい。出版後、訴訟が相次いで起きたり、SECが新たな規制を打ち出したりした。

しかし米商品先物取引委員会(CFTC)は先月、SECの新規則は超高速取引を防止するには十分ではないと警告。「賢い不正」に追いつくのさえ規制当局は四苦八苦しているのに、ましてやその先を行くなどほど遠い話だ。

関連記事:独VW不正問題、米司法の公平さ試す「試金石」に

抜け目のない規則と、職を転々とするのではなく、断固たる意志をもつ聡明な執行者が、「賢い不正」を阻止するためには極めて重要だ。規制当局と自動車会社の間の鞍替えは特に、頻繁に起きている。

同時に、不正防止には個人の刑事訴追も有効だろう。禁錮刑を食らう現実の脅威に直面していると実感しなければ、企業幹部たちは罰金を不正の代償としては比較的安いと考え続けるかもしれない。彼らにしてみれば、解決策やより良い製品を生み出すことにリソースを使うよりも、新しい不正の方法を考え出すことにそれを使った方がもうかるようにも見えるだろう。

罰金の支払いには株主の資本、つまり「他人のカネ」を充てることができるし、幹部たちは次の不正を画策することができる。罰金は企業の存続を脅かすくらいの大金でなければ、それほど意味がないかもしれない。

今起きている犯罪に話を戻そう。VWは米環境保護局(EPA)への申請を偽り、排ガス量を不正に操作した。さらに消費者を広告で欺き、不正を隠ぺいする共謀があっただろう。VWの経営幹部であろう誰かが、試験走行時にのみ排ガス規制モードに切り替わる「無効化機能(defeat device)」ソフトの使用を承認した。その人(たち)は獄中で、相当な時間を過ごす必要がある。

VWのスキャンダルは、米司法省がこれまで明言してきたように、ホワイトカラーの犯罪で個人を罰する千載一遇のチャンスでもある。

経営幹部たちは責任逃れをするのが実にうまいため、企業犯罪を追及することは困難だと、米司法省は9月に全米の連邦検事に宛てた文書で明かしていた。しかし同省はまた、企業だけでなく個人の責任を追及する新たなガイドラインを作成したとしている。

これは出発点だ。個人の責任追及で「賢い不正」がなくなるわけではない。だが不正を働く前に、幹部たちに二の足を踏ませることは可能だ。ハイテク不正によって、10億分の1秒の速さで投獄される羽目に陥るとすれば、それをやる価値はなくなるだろう。

286とはずがたり:2015/10/27(火) 15:02:29
アップルの成功と同じだ
>分たちが欲しいかどうかを重視していて、基本的にはマーケティング調査を行いませんし、コンサルティング会社の人たちに相談もしません。

2015年05月27日 15時26分 更新
価格は2万2900円:
表面は香ばしく中はふんわり――これまでになかったトースターが登場
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1505/27/news110.html

家電メーカーのバルミューダが、独自のスチームテクノロジーを搭載したトースター「BALMUDA The Toaster」を発売する。価格は2万2900円(税抜)とちょっと高めだが、最大の特徴は……。
[ITmedia]

2015年07月01日 08時00分 更新
ヒットの香りがプンプン漂う「ザ・トースター」は、どのようにして完成したのか
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1507/01/news024.html

バルミューダの新商品「ザ・トースター」が注目されている。食パンなどが“しっとり感”を保ったまま、焦げる手前の焼き加減で仕上がるので、試食会に多くの人が殺到しているのだ。ヒットの予感が漂うこの商品は、どのようにして完成したのか。同社の寺尾社長に話を聞いた。
[土肥義則,ITmedia]

 6月、東京の某百貨店。とある新商品を使ってできたモノを食べるために、人だかりができていた。しかし、現場にいた担当者は焦りを感じる。「このままでは用意していた材料が不足するのではないか?」。嫌な予想は的中。行列は途切れず、材料のパンが底をついてしまったのだ。

 その新商品とは、バルミューダの「BALMUDA The Toaster」(以下、ザ・トースター)。フランスパンをトースターで焼いてみたけど、表面がカリカリに焦げただけ。クロワッサンを電子レンジで温めてみたけど、フワフワするだけ。そんな経験をしたことがある人も多いと思うが、この商品を使えば違う。食パンやフランスパンなどが“しっとり感”を保ったまま、焦げる手前の焼き加減で仕上がるので、試食会に多くの人が詰めかけているのだ。

 なぜそんな味を出せることができるのか。仕組みを簡単に紹介しよう。付属の小さなコップに水を入れ、それを指定の場所に入れる。次にトースターの電源を入れると、スチームが中で充満し、パンの表面は薄い水分の膜で覆われる。水分は気体よりもはるかに速く加熱されるので、パンの表面だけが軽く焼け、パンの中の水分が閉じ込められる。ここからヒーターの制御がスタートし、焼け上がるのだ。

2015年07月08日 08時15分 更新
水曜インタビュー劇場(トースター公演):
なぜ小さな会社が、“かつてないトースター”をつくることができたのか
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1507/08/news006.html

バルミューダがこれまでになかったトースターを開発した。最大の特徴は、表面はさっくり焼けて香ばしく、内部は水分をしっかりと閉じ込めてふわふわ。そんな食感を楽しむことができるトースターを、なぜ従業員50人の会社がつくれたのか。
[土肥義則,ITmedia]

寺尾: 商品開発の目的は「パンをこがさない」ということではなくて、「最高のトーストを提供する」こと。最高のトーストを提供するのに、こげていたらおかしいですよね。ただ、それだけのことです。

 なぜ大手にそれができなかったのか。当事者ではないので分かりませんが、彼らは「真剣ではなかった」のではないでしょうか。

287とはずがたり:2015/10/27(火) 15:02:53
>>285-286
土肥: おお。

寺尾: 前回もお話ししましたが、いまの時代はモノを買うことではなく、“体験を買う”ことだと思っています。消費者はそこに興味があるので「ものすごいトースターを完成しました」では、なかなか通用しません。私たちは商品の開発にあたって「体験を提供する」ことに重きを置いてきましたが、大手メーカーさんは「商品」のことを考えてきたのではないでしょうか。

土肥: 商品開発をするのに、「商品」を考えるのは当たり前ですよね。どういう意味でしょうか。

寺尾: 毎朝おいしいトーストを食べることができれば、どういうことが起きるのか。大手メーカーさんは深く想像されていないのかもしれません。トースターでいえば安い商品が多いですが、消費者は本当にそうしたモノを望んでいるのでしょうか。店頭に安い商品ばかり並んでいるのは、ひょっとしたらマーケティング調査を重視しているからかもしれません。ちなみに、当社はマーケティング調査を行っていません。

土肥: 家電をつくっている会社がマーケティング調査をしないって……本当ですか?

寺尾: 絶対にしません。絶対に。

土肥: ……(疑っている)。

寺尾: 基本的なことは調べますよ。今回の場合で言えば、トースターの市場規模、動向などは。近くにいる人たちと「この商品、欲しいよね」「当たるんじゃないの?」「ダメなんじゃない?」といった会話をしますが、それだけ。自分たちが欲しいかどうかを重視していて、基本的にはマーケティング調査を行いませんし、コンサルティング会社の人たちに相談もしません。

土肥: なぜ第三者に話を聞かないのですか?

寺尾: 聞けば、聞くほど分からなくなるんですよ。

土肥: どういう意味でしょうか?

寺尾: マーケティング調査を行うと、商品の欠点ばかり指摘される。「こうしたらいいのに」「ここが不便」「こんなこともしてほしい」といった感じで。

土肥: そうした声が“ノイズ”に感じて、商品開発が進まなくなる?

寺尾: ノイズを聞いてしまうと、なかなか無視できません。「消費者ってこういうことを考えているのか……」となって、開発時に取り入れてしまうんですよね。その結果、どうなると思いますか?

土肥: うーん、何だろう?

寺尾: “普通のモノ”になってしまうんですよ。

土肥: ははは。「パンくず受けが進化しましたーーっ!」と堂々とアピールしてしまう。

寺尾: 「このボタンが小さかったから、大きくしました」「英語じゃ分かりにくいから、日本語にしました」――。こうした商品ってどうでしょう? 革新的ではないですよね。

土肥: テレビのリモコンのようですね。ユーザーの意見を重視するあまりにボタンだらけになってしまって、逆に使いにくくなりました。

寺尾: ですです。「何色がいいですか?」と聞いても、ほとんど同じ意見なんですよ。黒とか白とか。こうした話を受け入れることは、クリエイティブを殺す行為なので、絶対に話を聞いてはいけません。

288名無しさん:2015/11/08(日) 09:08:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151102-00009797-wsj-int
幽霊の正体は何なのか 研究者が一つの有力な解釈
ウォール・ストリート・ジャーナル 11月2日(月)12時47分配信

 ハロウィーンの真夜中。秋の枯れ葉が足元を舞う中をあなたは人っ子ひとりいない墓地を歩いている。突然、不可解ながら絶対的な確信をもって、傍らに見えない存在をあなたは感じる。それは幽霊なのか? 悪魔なのか? それとも、それは前頭頭頂皮質の中の体性感覚運動統合における非同期性にすぎないのか?

 ジュネーブ大学病院のオラフ・ブランケ博士とそのチームが2014年に学術誌「カレント・バイオロジー(現代生物学)」に掲載した論文は、最後の説明、つまり「体性感覚運動統合における非同期性」説を支持している。何千年にもわたって人々は、近くに目に見えない人がいるのを生き生きと経験したと報告してきた。研究者たちはそれを「feeling of presence.(存在の感覚)」と呼んでいる。それはわれわれのどの人にも起こり得る。世論調査機関ピューの調査では、幽霊に出会った経験したと述べた米国人は全体の18%に達している。

 しかし特別の種類の脳損傷を持つ患者は、とりわけこの経験をする公算が大きい。研究者チームは、これらの患者の前頭頭頂皮質の特定分野が損傷を受けていることを突き止めた。われわれに自らの身体を感じさせるのと同じ脳分野だ。

 これらの研究結果は、別の人の存在という神秘的な感覚が、同様に神秘的なわれわれ自身の存在の感覚に連結しているのかもしれないことを示唆している。わたしの体の内部に「わたし」が住んでいるという、あの絶対的な確実性だ。脳損傷のない沢山の人々は、幽霊の存在を感じたことがあると述べている。そこで、研究者たちは、肉体から遊離した亡霊を普通の人々に組織的に経験させられるだろうか。

 研究者たちは普通の健康なボランティア50人を被験者にした。実験で、被験者は2つのロボットの間に立ち、前にいるロボットに杖で触れる。この「マスター(主人)」ロボットは、被験者の背後にある2台目の「スレーブ(奴隷)」ロボットを制御しているシグナルを送る。スレーブロボットは、被験者の動きを再現し、それらを利用して別の杖を制御し、被験者の背中に触れる。つまり、被験者は前方でマスターロボットを軽く突いているのだが、自分の背中にも同じ動きを感じる。その結果、被験者は、どういうわけか自分の背中に自分で触れているという極めて強い感覚を得る。物理的にそれが不可能だと承知していても、感じるのだ。研究者たちは、被験者の自己がどこではじまり、どこで終わるかという感覚を操作したことになる。

289名無しさん:2015/11/08(日) 09:08:13
>>288

 その後、研究者たちは実験の設定を少しだけ変更した。今度は、被験者がマスターロボットに触れた0.5秒後にスレーブロボットが被験者の背中に触れるようにする。被験者の行為と感覚との間でほんの少しの遅れをもたせるのだ。すると被験者たちは、「存在の感覚」を報告した。彼らは、どういうわけかこの部屋の中に目に見えない亡霊がいると言う。それもまた物理的に不可能であるにもかかわらず、である。

 この結果を、脳損傷の研究と一緒にして検討すると、それは興味深い可能性を示唆する。われわれが幽霊や亡霊、天使や悪魔を経験するとき、われわれは実際にはわれわれ自身のバージョンを経験しているのだ。われわれの脳は、われわれの肉体から眺めている「わたし」の姿を構築しているのであり、このプロセスにおいて(脳損傷、通常の脳処理の一時的なへま、あるいは今回の研究者チームのように実験を行う者の策略によって)何かがわずかに異質な時、われわれは亡霊の存在を経験するのだ。

 そうすると、あの偉大な「Scooby-Doo(米国のアニメ動画。邦題は『弱虫クルッパー』)」の伝統のなかで、われわれはミステリーを解決してしまったのだろうか? 幽霊はあなたの脳の中に姿を変えて潜んでいるだけなのだろうか? そうでもなさそうだ。あらゆる優れた幽霊話にはtwist(ねじれ)がある。それは作家ヘンリー・ジェームズが「The Turn of the Screw(ねじの回転).」と呼んだものだ。墓地の幽霊はあなたの脳の創造物にすぎない。しかし、幽霊に出会った「あなた」もまた、あなたの脳の創造物だったのだ。実際、だれか他の人がそこにいるとあなたに感じさせる脳の同じ領域が、あなたもそこにいたと感じさせているのだ。

 あなたが優秀で実際的な科学者であるならば、幽霊はハロウィーンの幻想にすぎず、それが霧と木の葉の舞い散る中に消えていったのだということを受け入れるのはたやすい。しかし、あなた自身はどうか? あなたの体内に住んでいて、あなたの両目から眺めている自分自身、あの言いようのない、目に見えない自己はどうなのか? あなたもまた前頭頭頂皮質の中の幽霊にすぎないのだろうか? 今やそれが本当に怖い考え方なのだ。

By ALISON GOPNIK

290とはずがたり:2015/11/13(金) 09:52:44

2015年 11月 12日 14:47 JST
世界革新企業、日本は2年連続で最多の40社=トムソン・ロイター
http://jp.reuters.com/article/2015/11/12/top-r-idJPKCN0T10B420151112

[東京 12日 ロイター] - トムソン・ロイターは12日、保有する特許データを基に知財・特許動向を分析し、世界で最も革新的な企業・機関を選出する「Top 100 グローバル・イノベーター 2015」を発表した。

トップ100社のうち日本企業が40社を占め、昨年に続き世界最多となった。2位は米国の35社。以下、フランスが10社、ドイツが4社、韓国とスイスが3社と続いている。

「Top 100 グローバル・イノベーター」は独創的な発明のアイデアを知的財産権によって保護し、事業化を成功させることで世界のビジネスをリードする企業・機関を選出するもので、今年で5回目。日本企業は先進的かつ独創的なイノベーションの創出とグローバル市場における効果的なビジネス展開で世界の技術革新をけん引しているという。

日本企業で選ばれた40社のうち、ソニー(6758.T) 、富士通(6702.T) 、オリンパス(7733.T) 、トヨタ(7203.T) を含む15社が5年連続の受賞。12社が今年初めての受賞となった。日本を含むアジアの受賞企業は44社となったが、昨年選出企業があった中国からは今年は選出されなかった。米国の5年連続受賞は14社。

291とはずがたり:2015/11/13(金) 09:59:36
>290-291
選出企業・機関は、MSCIワールド・インデックス(世界の主要国株価指数)の企業に対し、売上高で6.01%、雇用で4.09%、研究開発投資で1.86%、上回っている。

292とはずがたり:2015/11/13(金) 17:02:52
こっちかな??

2015年11月06日 09時00分 更新
液体金属を“流す”だけで電力に、発電装置の小型化につながる新発見
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1511/06/news030.html

 東北大学らの研究グループは、細管に液体金属を流すことで電気信号が得られることを明らかにしたと発表した。新たに発見したこの発電法は、従来の発電機のタービンのような構造物を必要としないため、発電装置の小型化やわずかな電気で動作するナノサイズ電源技術への応用が期待できるという。

 電子は電気と磁気の2つの性質を持ち、磁気は「スピン」と呼ばれる電子の自転運動に起因する。近年この電子の自転運動を制御する「スピン流」により、磁気の流れを生み出すことが可能になった。スピン流を流す際に発生する熱量は電流と比較して極めて小さいため、電子デバイスに利用して省エネルギー化を図ろうとする研究開発も進んでいる。

 また、実験で得られた電気信号は100ナノボルト非常に微弱なものだが、研究グループは「微弱な電力で駆動するナノロボットの電源装置への応用が期待される。また得られる電気信号の強度が流体の速度に応じて変化することを利用して、ミクロンスケールの微小な領域における流体の速度を電気で観測する流体速度計の実現も期待できる」としている。

293とはずがたり:2015/12/23(水) 01:03:07

「世界競争力ランキング」日本6位 韓国は「教育の質低い」、中国は「1位は市場規模だけ」
https://zuuonline.com/archives/85740

 世界経済フォーラムによる「競争力ランキング」が発表され、日本が総合順位で昨年と同じく6位であることが分かった。1位、2位は昨年と同じくスイス、シンガポール。近隣国では韓国が26位、中国は28位と振るわなかった。ランキングは世界経済フォーラムが毎年まとめているもので、「競争力」「市場規模」「R&D(研究開発)への投資」などの項目ごとに順位も出ている。140カ国あるうちの上位国・地域のランキングと、日中韓の寸評を確認してみよう。

ランキングトップ20 1位はやはりスイス
 1位 スイス
 2位 シンガポール
 3位 米国
 4位 ドイツ
 5位 オランダ
 6位 日本
 7位 香港
 8位 フィンランド
 9位 スウェーデン
 10位 英国

 11位 ノルウェー
 12位 デンマーク
 13位 カナダ
 14位 カタール
 15位 台湾
 16位 ニュージーランド
 17位 UAE
 17位 マレーシア
 19位 ベルギー
 20位 ルクセンブルク

日本 6位 「雇用と解雇の柔軟性」と「女性雇用者数」はいまだ低い
 素晴らしいインフラと世界一健全な労働力に加え、平均寿命80歳以上という長寿国、日本。今年の「競争率ランキング」ではレーダーチャート上に示された12つの指標中、半分以上の項目で向上が見られた。消費増税によってそれなりのインフレが起き、国債などの財務状況が悪い中でも、特に「マクロ経済環境(121位)」が伸びているのが分かる。

 「競争力」を発揮することが難しいとされる分野でも成果をあげ、「ユニークな製品と生産工程の導入」「世界最高の地元供給業者からの恩恵」では1位。「技術力溢れるビジネス」「国際流通の統制」では2位を獲得。

 同様に「R&D(研究開発)への投資(2位)」「科学者と技術者の知識の高さ(3位)」「質の高い調査機関(7位)」が、「革命性の高い環境(5位)」に貢献しているという評価を受けている。また「健康と初等教育」では4位に」という結果に。

 開発面では「生産物市場」と「経済市場」が過去7年間緩やかな一定ペースで向上し、今年は11位と19位にランクアップ。「組織」も順調に上昇し13位に落ち着いた。「市場規模(4位)」も安定、「新しいテクノロジーの採用(13位)」には積極的で、「スマートフォンの普及率(5位)」では世界最大国の一つに数えられいる。

 今年初めてトップ10から圏外落ちし、他国に遅れをとる結果となった「人的資本(21位)」の強化が今後の課題となるだろう。「労働市場の柔軟性」は全体的に改善され15位までのぼりつめたが、「雇用と解雇の柔軟性(123位)」と「女性雇用者数(83位)」は未だ評価が低い。

韓国 26位 先進国と比べて「教育の質」が低い
 財産権や法律制度などが改善されたことにより、ほぼ10年ぶりに韓国最大の弱点である「組織」に向上が見られる。先進国の中ではまだまだ遅れをとっているが、昨年の82位から69位に大幅ランクアップ。

 「生産物市場」は33位から26位に、「国内競争」は42位から34位に上昇。「マクロ経済環境」では日本より大きく先を行きトップ5に食い込んでいるほか、「健全なインフラ(13位)」も評価されており、「エンロールメント率」では首位を獲得。

 しかし「革命性の可能性(19位)」は年々落ち込んでおり、「経済市場(87位)」の伸びも失速している。またほかの先進国と比べて「教育の質(35位)」が低く、「労働市場の柔軟性(121位)」にも著しく欠ける。日本同様「女性雇用者数(91位)」が上昇しておらず、「人的資本」の強化が求められている。

中国 28位 唯一首位に輝いたのは「市場規模」のみ
 昨年と変わらず28位をキープした中国。パフォーマンスという点ではここ6年間目立った変化が見られない。生産コストの増加、高齢化社会、そして過去30年間にわたる巨額資本投資の利益減少など、数々の問題に直面している。

 レーダーグラフを見る限り改善すべき点が山積みのように思えるが、特に「信頼性と自信(76位)」を強化しつつ「経済市場の発展(54位)」に力を入れ、「新しいテクノロジーの採用(79位)」に前向きな姿勢で取り組んでいくことが、新たな成長につながるのではないかと予測される。韓国よりも更に「教育の質(初等44位、高等68位)」が低いという点も重要視されるべきである。

 中国が唯一首位に輝いたのは「市場規模」だ。また「マクロ経済環境」も8位と、共に日本より上位にランクインした。(ZUU online 編集部)

294とはずがたり:2016/01/03(日) 16:10:38

エプソンが実現した「オフィス製紙機」とは? 4年越しで生み出した水を使わない新技術
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1070379937/712
東洋経済オンライン 渡辺 拓未 7 時間前

295名無しさん:2016/01/30(土) 14:58:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160128-00000000-mai-soci
<AI碁ソフト>欧州のプロ棋士に5戦全勝 3月に「決戦」
毎日新聞 1月28日(木)3時0分配信

 米IT大手グーグルと英グーグル・ディープマインド社の研究チームは、開発した人工知能(AI)のコンピューターソフト「アルファ碁(AlphaGo)」が、欧州のプロ棋士と対戦し、5戦全勝したと27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。AIが、正式なフルサイズ碁盤の囲碁で人間のプロ棋士に勝ったのは初めてで、開発チームは「偉業を成し遂げた」と喜んでいる。

 AIはチェスや将棋ではトップ棋士と肩を並べたとされるが、指し手がより複雑な囲碁は、人間の「最後のとりで」と言われてきた。3月にはソウルで、世界最強とされる李世※(イ・セドル)九段(韓国)との対局が組まれ、実力が試される。

 アルファ碁は昨年10月、2013〜15年欧州王者で中国出身のファン・フイ氏(二段、フランス)と対局。初戦はアルファ碁が2目半勝ちし、残り4戦は同二段が途中で負けを認め、投了した。公式戦と同じ広さの19路盤を使い、ハンディもなかった。また、「ZEN」(日本)など五つの市販ソフトとも対局し、495戦494勝(勝率99.8%)と圧倒したという。

 近年の囲碁ソフトは、初手から終局までの膨大なシミュレーションをランダムに繰り返し、最も勝つ確率が高いものを選び出す計算手法「モンテカルロ法」が主流だった。チームはこれを改良し、「深層学習」と呼ばれるデータや経験を自ら学習するプログラムを導入。盤上の碁石の配置を評価し、今後の展開で最も有利な手を効率的に読めるようになったという。

 その結果、アルファ碁が読んだ手の数は、1996年に米IBMのスーパーコンピューター「ディープブルー」が当時の世界チェス王者、ガルリ・カスパロフ氏と対局した時の数千分の1に減った。

 初手から終局までの可能な着手数はチェスが10の120乗、将棋が10の220乗、囲碁が10の360乗とされる。加えて、囲碁は局面を評価する力も問われる。

 AIの能力は、産業技術への応用も期待されている。電話取材に応じた開発チームのデミス・ハサビスさんは、スマートフォンなどの利用者に対して、価値があると思われる情報を個別に提示する「推奨システム」や病気の画像診断などを挙げ、「長期的には『AI科学者』が人間の科学者と共に科学の飛躍的な進歩につなげられる」と語った。【阿部周一、八田浩輔】

 ※は石カンムリに乙

 ◇コンピューター将棋・囲碁が専門の伊藤毅志・電気通信大助教(認知科学)の話

 囲碁の局面評価はコンピューターには難しいと思っていたが、深層学習によって精度の良い予測が可能となった。人間の棋士が持つ「大局観」に近いものを得たとも言える。数カ月でさらに学習するだろうから、トップ棋士とも好勝負をするかもしれない。

296とはずがたり:2016/02/10(水) 22:16:19

明治、イソジンの「カバくん」酷似デザイン使用予定のシオノギなどを提訴
MdN Design Interactive 2016年2月10日 16時57分 (2016年2月10日 22時12分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20160210/Mdn_44063.html

株式会社明治は9日、これまでイソジンに使われてきた商標登録キャラクター「カバくん」について、ムンディファーマ株式会社とシオノギヘルスケア株式会社が類似キャラクターを使用しないよう、不正競争行為差止等仮処分命令の申立てを行ったと発表した。

明治はこれまで、イソジンの商標でポビドンヨード製剤の製造販売を50年以上も行ってきた。しかし、イソジンの商標を持つ、米製薬会社ムンディファーマは明治とライセンス契約を更新せず、代わりにシオノギがライセンスを取得して2016年4月から「イソジン」ブランドを引き継ぐこととなった。なお、明治は製造法は同じままの製品を「明治うがい薬」として販売する。

問題になっているのは、イソジンの代名詞でもある「カバくん」。キャラクターとしての「カバくん」の商標は明治が保持しているため、新「イソジン」にガラガラとうがいする「カバくん」のキャラクターは使えない。だが、発売予定のシオノギのイソジンのパッケージには大きな口を開けてヨードを流し込むカバという、「カバくん」そっくりのイラストが掲載されていた。それに対し、明治側は類似キャラの使用を止めるよう求めたが受け入れられないために、今回の提訴にいたったという。

シオノギとムンディファーマは「コメントは控えたい」としている。

297とはずがたり:2016/02/15(月) 12:45:11

>技術の遅れが問題なのではない。機械学習の基礎となっているのは統計の理論である。統計だけで物事を当てようとなれば、必要なのは何を差し置いてもデータである。データが集まらなければ、コンピューターがどれほど早かろうが、並列計算の理論が発達しようが、いかんともしがたい。ところが、日本はビッグデータが極めて集まりにくい国なのである。

>データというのはただやみくもに集めるだけでは、どうしてもゴミが混じる。ゴミが混じれば、機械の精度は下がる。機械は、有用なデータとゴミデータを見分けることができず、どちらも同じように学習してしまうからである。

>どうするか。中国はなんと人海戦術を使って、悪いデータをピッキングして取り除くなどの前処理をすることによって、一段と精度を上げたのである。いまや、人工知能の一級の国際会議にもっとも論文を通しているのはアメリカではない。中国なのだ。

>マーケット至上主義のアメリカ。そして、政府が号令をかければ好きなだけデータを集められ、人海戦術でそれをクリーニングできる中国。振り返れば、日本はスマートメーターの情報共有すら遅々として進まないお寒い状況である。

中国の人工知能研究が日本を一気に抜き去った理由
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20151016-OYT8T50057.html
国立情報学研究所教授 新井紀子
2015年10月20日 05時20分

 コンピューターで人間の頭脳を代替する人工知能(AI)の研究競争が世界で 熾烈 しれつ さを増してきた。中でも中国の伸長が著しく、AIで東京大学合格をめざす日本のプロジェクトを模倣した中国版「難関大学突破プロジェクト」も始まった。産業応用を狙うと言い、技術交流を日本側に持ちかけてきた。中国側の狙いはどこにあるのか。日本側のプロジェクト・ディレクターである新井紀子・国立情報学研究所(NII)教授に寄稿してもらった。

正直想定外だった中国の参入

 1980年代初頭に茨城県つくば市を訪れたことがある。研究機関らしい巨大なビルが点在する広大な空き地の上を、建設作業車が土埃ぼこりを上げて雑草をなぎ倒して行く。あの頃のつくば市によく似ている。それが私の中国・合肥の第一印象である。

 私は2015年7月、合肥にある「iFLYTEK」(アイフライテック;科大迅飛)という新興IT企業で開催される“中国版「ロボットは東大に入れるか」”のキックオフミーティングで基調講演を務めるため、改修されたばかりの合肥駅に降り立った。

 合肥へは上海から“中国版新幹線”で約3時間。今回通訳を務めてくれたiFLYTEKの系列企業の中国人社長は、日本で起こった新幹線内焼身自殺事故のことに触れながら、「中国の新幹線は、日本の新幹線より速いし安全」と強調した。ただし、合肥に到着したのは、予定より1時間半遅れの夜8時をだいぶ過ぎたころだった。

 私が大学入試をベンチマークとした人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」(通称:東ロボ)を立ち上げたのは2011年の春のことである。当時、コンピューター将棋のプロジェクトはあったが、言葉を理解し問題解決を図る人工知能の大型プロジェクトは、日本にはなかった。

 人工知能が新聞の科学欄に取り上げられることさえ滅多めったになかったのである。当初、「国立情報学研究所はドラえもんを目指しているのか?」と冗談半分に語られることも多かったが、2013年に大手予備校の模試を受験し、日本の大学の約半数に「合格可能性80%」と判定された頃から、だいぶ風向きが変わった。今や、人工知能に関連する記事を新聞や雑誌に見ない日のほうが珍しい。

298とはずがたり:2016/02/15(月) 12:45:21

 そんな折、iFLYTEKからのメールが届いた。そこには、中国でも難関大学を目指す人工知能の国家プロジェクト(プロジェクト名称:高考機器人)を始める、ついてはキックオフミーティングで基調講演を行ってもらえないか、と書かれていた。

 中国が東ロボに関心を寄せている、という噂うわさは聞いていた。だが、国家プロジェクトというのは初耳であるし、その招待状が(大学ではなく)企業から届くというのも不思議なことである。国立情報学研究所では、事情に詳しい中国人の教授や広報担当者を交えて真偽について確認した上で、担当者と面会することになった。

 国立情報学研究所にやってきた担当者によれば、中国ではここ数年「東ロボ」に注目し、情報を収集してきたのだという。そして、人工知能の主要な研究者を集めて、“中国版東ロボ”を国家プロジェクトとしてスタートしたのだと説明した。

 国家プロジェクトと言っても国がすべての研究費を用意するのではない。中国では“863”と呼ばれる応用分野のプロジェクトで、ビジネス展開を狙ってiFLYTEKと国が共同出資するそうだ。

 私の気持ちには穏やかならざるものがあった。大学入試をターゲットとして選んだのは、紙の上での大学入試にアメリカ国民がさほど関心をもっていないからであり、日本らしい人工知能研究が進められるのではないか、と思ったからである。中国が参入してくるとは正直、想定外であった。

人海戦術でビッグデータを磨き上げた中国

 「東ロボ」がスタートした2011年は、ビッグデータ上の機械学習の威力を様々な形で私たちが目撃することになった年でもある。IBMのワトソンがクイズ番組「ジェパディ!」のチャンピオンを破ったのも、Googleの自動運転車がネバダ州で公道を走る許可を得たのもこの年である。2013年には日本で第2回電王戦が開催され、コンピューター将棋がトッププロ棋士を破った。

 こうして並べると、日本も人工知能で世界のトップを走っているという気がするが、実際はそうではない。アメリカだけでなく、既に中国も日本の前を走っている。

 技術の遅れが問題なのではない。機械学習の基礎となっているのは統計の理論である。統計だけで物事を当てようとなれば、必要なのは何を差し置いてもデータである。データが集まらなければ、コンピューターがどれほど早かろうが、並列計算の理論が発達しようが、いかんともしがたい。ところが、日本はビッグデータが極めて集まりにくい国なのである。

 Googleはゼロ年代から、電話番号問い合わせサービスを無料化する代わりに問い合わせの際の音声を録音し、その十数年のデータの上で機械学習をすることにより、音声認識精度を向上させた。また、写真管理サービスを提供していたPicasaを買収し、膨大な写真データを収集することで、人や物を識別し、分類する精度を向上してきた。日本では想像がつかないようなサービスを世界に向けて無料で提供することにより巨大なデータを集積する、という手法は、ベンチャーへの巨額投資の道筋がついているアメリカならではだといえる。

 ヨーロッパはどうか。ヨーロッパの国々にはGoogleやAmazonのような企業はあまり見当たらない。しかし、ヨーロッパは国際外交発生の地。ISO(国際標準化機構)など国際標準の基準作りや、最近では「忘れられる権利」の検討など、制度設計に滅法強い。

 では、中国ではどうか。政府の権限が極めて強い中国では、アメリカとは全く別の手法でビッグデータを集めることに成功している。

299とはずがたり:2016/02/15(月) 12:45:31

 中国では、国家公務員や教員に採用されるためには、標準的な中国語を話せることが必要条件であり、そのための試験がある。年間100万人以上が受験するとも言われる標準中国語のスピーキングテストの音声データを集めることを中国政府は決定した。そのビッグデータを元に、標準的な中国語を話せるか否かを判定するための音声認識器を開発したのが、iFLYTEKである。

 このビッグデータを背景にiFLYTEKは音声認識精度を年々上げ、音声認識の世界的ベンチマークで1位を獲得。今や中国のスマートフォンの7割にiFLYTEKの音声認識技術が搭載され、大学入試の英語スピーキングテストの採点にも乗り出している。“中国版東ロボ”の狙いもこのあたりにありそうだ。

 しかも、中国のビッグデータにはアメリカにはない優れた点がある。

 データというのはただやみくもに集めるだけでは、どうしてもゴミが混じる。ゴミが混じれば、機械の精度は下がる。機械は、有用なデータとゴミデータを見分けることができず、どちらも同じように学習してしまうからである。

 どうするか。中国はなんと人海戦術を使って、悪いデータをピッキングして取り除くなどの前処理をすることによって、一段と精度を上げたのである。いまや、人工知能の一級の国際会議にもっとも論文を通しているのはアメリカではない。中国なのだ。

ビッグデータが集まらない日本

 さらに日本には不利なことが起こった。それは2012年に花開いた深層学習(ディープ・ラーニング)である。深層学習も機械学習のひとつだが、従来の手法以上にデータ量を要求するのである。深層学習を使ってGoogleが作ったシステムが、人間からの明示的な働きかけなしに猫が写っている写真を識別したことから、「概念を獲得するコンピューターへの一歩ではないか」という人工知能研究者も日本では少なくない。

 マーケット至上主義のアメリカ。そして、政府が号令をかければ好きなだけデータを集められ、人海戦術でそれをクリーニングできる中国。振り返れば、日本はスマートメーターの情報共有すら遅々として進まないお寒い状況である。

 アメリカと中国、そして老獪ろうかいな外交官のように振る舞うヨーロッパに囲まれて、たった1億2千万人しか話さない日本語を母語とする日本の研究者が、人工知能研究で何をし得るか。どうやってGDP(国内総生産)に貢献できるのか。研究者であれば、誰もが同じことを悩んでいることだろう。

 悩んだ末に私がひねり出したアイデアが、サイズは小さくてもゴミがない質の良いデータ、例えば教科書や過去の試験問題から深く知識を読み取り、問題を解決する人工知能という枠組みだった。日本は世界でも類を見ない丁寧な大学入試試験を実施している国である。アメリカのSATは同じ問題を繰り返し使うが、日本では過去に出題された問題を再度使うことは決してない。

 日本人は、それが当たり前だと思っているけれど、各大学が個別の筆記試験を課すような入試をしているのは、先進国の中では日本だけなのである。過去20年のすべての日本の大学の入試問題とすべての教科書会社の教科書を集めても、ビッグデータと呼べるようなデータ量には程遠い。でも、だからこそ日本の要素技術が光るプロジェクトになり得るのではないか。そう考えてスタートしたのが「東ロボ」だった。

 だが、「東ロボ」もいつまでも日本の専売特許というわけにはいかなかった。中国という巨大な競争相手が出現したのである。考えてみれば、日本以上に大学入試熱が高いのだから、中国が大学入試をターゲットにした人工知能に関心を持つのは当然のことである。

300とはずがたり:2016/02/15(月) 12:45:46
>>297-300

 しかも、中国は3年間30億円という巨費を投じて研究をするという。対するこちらは、大学の運営費交付金が年々減少する中では手厚く支援していただいているとはいえ、ケタがいくつか違う規模という身の上である。日本が先にアイデアを出したのに、と思うと、もちろん悔しい。だが、研究上の競争はオープンでなければならない。私は観念して合肥に向かった。

 合肥では想像以上に温かく、尊敬をもって私を迎え入れてくれた。キックオフのミーティングも形式的なものではなく、質疑が飛び交う建設的なものであった。驚いたことに、プロジェクト開始間もないのに、彼らは既にこの題材で一級の国際会議に論文を通し始めていた。「東ロボ」もうかうかしてはいられない。競うべきところでは競っていくのは当然だが、一方で、たとえば、ともに大学入試をターゲットとした人工知能に関する国際ワークショップを開催する、といった連携は、東ロボのプレゼンスを高める上でも意義があるに違いない。

日本の研究所で学んだ中国の研究者たち

 最終日、私は中国科学技術大学の人工知能研究の中心である国家語音実験室を訪れた。iFLYTEKは中国科技大発のベンチャー企業で、両者は現在も極めて密接な協力関係にある。聞くと、科技大の音声認識の教授陣の多くがバブル時代に日本で博士号を取得したか、ポスドク時代を過ごしている。先生は誰かと尋ねると、国立情報学研究所にゆかりの深い研究者の名前がぞろぞろ出てくる。

 彼らは、科学技術大国日本の技術を持ち帰り、中国のビッグデータで成功したのである。ただし、その日プレゼンしてくれた若手研究者2人のうち1人はイギリス、もう1人はアメリカで学んできたという。

 深層学習で雑音処理の精度を飛躍的に向上させたという彼らにこんなことを尋ねてみた。「日本では今、多くの人工知能研究者が深層学習に関心を寄せている。深層学習によってシンギュラリティ(技術的特異点=人工知能が自らより高性能な人工知能を作り出せるようになる段階)がもたらされると考える研究者も少なくない。 深層学習は、機械に本質的な知能を持たせる上でどれくらい役に立つと思うか?」

 すると、彼らは顔を見合わせてからこう言った。

 「深層学習は、音声や画像などに関する分類問題には一定程度役に立つがそれ以上ではない。深層学習で解決できるような問題は、もうだいたいわかったので、私たちは新しい問題を求めている」

 私が日頃から考えていたのと、同じ答えであった。

 日本は一歩遅れではなく、周回遅れになってしまっているのではないか。そんな不安を抑え込むようにして、私は合肥を後にした。

■新井紀子プロフィル

 東京生まれ。一橋大学法学部卒。イリノイ大学数学科博士課程修了。理学博士。2005年より学校向け情報共有基盤システムNetCommonsをオープンソースとして公開。全国の学校のホームページやグループウェアとして活用されている。11年から人工知能分野のグランドチャレンジ「ロボットは東大に入れるか」のプロジェクトディレクターを務める。ナイスステップな研究者、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。著書に「数学にときめく」(講談社ブルーバックス)、「コンピュータが仕事を奪う」(日本経済新聞出版社)、「ロボットは東大に入れるか」(イースト・プレス)など多数。

301とはずがたり:2016/02/17(水) 18:37:05
5次元ってのがよく分かんないけどなんか凄そう(;´Д`)

永久に消えない「5Dデータストレージ」を開発。360TBものデータを5次元ナノ構造化
Engadget 日本版
3 時間前
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%B0%B8%E4%B9%85%E3%81%AB%E6%B6%88%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8C5d%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%8D%E3%82%92%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%80%82360tb%E3%82%82%E3%81%AE%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%925%E6%AC%A1%E5%85%83%E3%83%8A%E3%83%8E%E6%A7%8B%E9%80%A0%E5%8C%96/ar-BBpBfic#page=2

英サウサンプトン大学の科学者が、ほぼ永久にデータが消えない「5次元データーストレージ」を開発しました。この5次元ストレージは、ガラスにフェムト秒レーザーでナノ構造を書き込む技術を使ってデータを記録します。記録したデータは読み出し専用となるものの、最大360TBものデータを、ほぼ永久に保存できるとのこと。サウサンプトン大学では2011年にフェムト秒レーザーを用いたナノ構造化ガラスの製作に成功し、2013年には300KBのテキストデータを 5D 保存することにも成功していました。今回の発表ではその記録容量を最大360TBにまで引き上げ、「世界人権宣言」やニュートンが記した「光学」、「大憲章(マグナ・カルタ)」、「欽定訳聖書」といった書物を実際に記録。実用段階に入ってきたことをアピールしています。

5D保存の仕方を大雑把に説明すると、ガラス基材の中に 5マイクロメートル間隔で重なる3層構造で、ナノサイズのドットに大きさや方向の変化を加える事で5次元構造を構成します。記録したデータはマイクロスコープとポラライザー(偏光子)の組み合わせで読みだすことが可能です。

5次元ストレージは基材がガラスでできているため耐久性が高く、保存環境を選びません。大学によると約1000℃までの耐熱性があり、常温ならほぼ永久に、さらに190℃の高温に晒したとしてもおよそ138億年ものデータ保持能力があるとのこと。

研究チームのピーター・カザンスキー教授は、「将来の世代にまでデータを残せる技術を開発できたことに興奮している。この技術は人類が得てきた全知識を、未来永劫にわたり残すことができるだろう」とコメントしています。なお、サウサンプトン大学はこのストレージ技術を商業利用すべく、製造面でのパートナーを探しているとのこと。

302名無しさん:2016/02/27(土) 17:04:15
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160226/k10010422501000.html
研究者に高額報酬支払い可能に 法案閣議決定
2月26日 9時27分

政府は26日の閣議で、STAP細胞を巡る問題を受けて国会への提出を見送ってきた、研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」の制度を創設し、理化学研究所など3つの組織を指定する法案を決定しました。
それによりますと、経済社会情勢の変化に対応して、産業の国際競争力を強化するとともに世界最高水準の研究開発で成果を創出するため、新たに「特定国立研究開発法人制度」を創設し、理化学研究所と産業技術総合研究所、それに物質・材料研究機構の3つをこの法人に指定するとしています。この3つの研究所では、世界最高水準の高度で専門的な知識や経験を必要とする業務に従事する研究者に対して、高額な報酬を支払うことができるようにする規定が盛り込まれています。
また、担当大臣は、成果が見込まれず、法人の長が引き続きその職務にとどまることが適切でないと判断した場合には、法人の長を解任できるとしているほか、内外で新しい研究成果が明らかになった場合などには、法人に対して必要な措置を取るよう求めることができるなどとしています。
政府はSTAP細胞を巡る問題を受けて、この法案の国会への提出を見送ってきましたが、再発防止に向けた環境整備が整ったと判断し、26日に閣議決定したもので、今の国会での成立を目指すことにしています。

303とはずがたり:2016/02/29(月) 15:17:49

この国にアップルやグーグルが生まれない、ひとつの理由
GDPに占める研究費の割合は世界一なのに…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47423
2016年01月19日(火) 町田 徹

ポジティブな言葉が満載の報告書

<日本のGDPに占める研究費の割合は、2014年度に前年度比で0.12ポイント上昇の3.9%と、ドイツを抑えてG7でトップの座を死守した。財政再建で公的機関の研究費削減が続く中、この快挙の原動力になったのは、同じく7.0%も研究費を増やした民間企業だった>――。

こんな華々しい日本企業の奮闘ぶりを明らかにしたのが、総務省が昨年末(12月15日)公表した「科学技術研究調査」だ。同調査によると、産業別のトップは輸送用機械器具製造業、2位が情報通信機械器具製造業、3位が医薬品製造業だった。

国や企業にとって、イノベーションを先取りして競争力を維持することは、グローバル化が進む世界で生き残るために不可欠だ。そのために、積極的に研究開発に取り組むのは大切なこと。それだけに、「科学技術研究調査」を読むと、経営者たちの果敢な挑戦に思わず拍手をおくりたくなるところだ。

一方で、先行投資を長年続けている割に見事な花を咲かせたという話がなかなか聞かれないのは気になるところだ。貴重なおカネは、研究費の名に相応しい意味のある研究に使われているのだろうか。

「科学技術研究調査」には、ポジティブな文言が満載だ。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/industry/img_05380ad1abffcb1d9ed6c9277230e43f276465.png

研究費の総額は、2014年度に前年度比4.6%増と2年連続で増加し、過去最高の18兆9713億円に達したという。GDPに占める割合を国際比較すると3.9%で、韓国(2013年度、4.2%)には及ばないものの、先進7か国(G7)ではドイツ(同、2.9%)を抑えてトップの座を守った。台頭目覚ましい中国(同、2.1%)やロシア(同、1.1%)も上回ったという。

ちなみに、これまで日本の研究費のGDP比はリーマンショックのあった2008年度の3.8%が最大だったが、今回はこれを6年ぶりに更新した。グラフ「研究費と対GDP比率の推移」(総務省)にある通りである。

躍進を支えたのは、13兆5864億円(前年度比7.0%増)を計上した民間企業だ。1兆6888億円(同3.1%減)の非営利団体・公的機関と3兆6962億円(同0.1%減)の大学の低迷を補ったという。

収益につながらない研究ばかり?

また、研究者数も平成27年3月末段階で86万6900人と1年前に比べて3.0%増えて過去最高を記録した。

絶対数では中国の148万4000人(2013年度)や米国の126万5000人(2012年度)の後塵を拝しているが、人口1万人当たりの研究者数は日本が53.8人で中国の10.9人(2013年度)、米国の40.3人(2012年度)を上回った。

女性研究者数は前年比で5600人増の13万6200人で、研究者に占める女性の割合も14.7%と過去最高を更新した。

だが、科学技術研究調査は、これだけの資金を投入して一体どんな効果があったのか評価していない。そのことを推測できるデータもない。

304とはずがたり:2016/02/29(月) 15:18:02
>>303-304
そこで、筆者は、科学技術研究調査が集計した「企業の研究費」を時系列で、企業の粗利(財務省の法人企業統計から計算)と比較してみた。研究費の成果としてのイノベーションを取材で網羅して個別に評価するのは難しいが、役立つイノベーションがあれば企業収益の改善に役立っているはずだからである。

ここに掲載する折れ線グラフ「粗利/研究費(倍)」は、研究費の何倍の粗利を稼ぎ出したかの推移を示している。

http://tohazugatali.we b.fc2.com/industry/img_77ff010e8ac441bc585236a0bdba81f718172.png

このグラフ(2014年度は法人企業統計がまだ発表されておらず検証できない)を見ると、粗利は研究費の27.4倍に達した2010年をピークにこの3年間倍率が減少を続けている。あえて研究費が成果を出すまでのタイムラグを無視して言うと、研究費が収益の底上げに繋がっていると考えるのは難しい状況だ。

依然として日本企業の技術力は世界水準にあると思いたいが、一昨年から増やし始めた研究費は、その収益力の向上に寄与したとは今のところ言えないのである。

どんな研究に力を入れているのかを個別に取材しても、向こう1、2年の間に販売する製品のマイナーな改良や、グローバル商品を日本市場向けにローカライズするような研究が多く、新たなグローバル商品の開発に繋がるような話は聞かれなかった。意地悪な見方をすれば、研究費というより営業費というべき使途が多いようなのである。

日本からアップルが生まれない理由

一方、財政再建に伴う予算の圧縮が響いて、基礎研究を担う公的機関や大学では研究費の削減が深刻だ。結果として、若手を中心に研究者は資金の獲得や、働ける場の確保に多大なエネルギーを奪われているという。短期間で成果を求められる一方で、全体として論文発表件数が伸び悩むというジレンマの背景には、こうした事情があるのだろう。

iPS細胞を世界で最初に作り出してノーベル賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長でさえ、マラソンを走って個人から寄付を募るなど、研究費の確保に苦労しているという話は有名だ。

これだけ有望分野として世界的に認知されているにもかかわらず、ごく最近までiPS細胞を利用した医薬品開発に対して、日本の民間製薬メーカーなどから資金協力を得るのは容易でなかったと聞く。

政府や大学に代わって企業が研究予算額を増やすだけでは不十分なのだろう。企業はもっと研究開発に関する目利きの能力を高めて、大胆に研究費の配分を見直してイノベーションに繋げる覚悟を迫られているのではないだろうか。

マイクロソフトやアップル、グーグル、フェイスブックのような米企業と肩を並べる日本企業の登場には、研究費の改革も求められている気がしてならない。

305名無しさん:2016/03/06(日) 20:53:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160305-00050036-yom-sci
漫才コンテストの結果、人工知能で予測
読売新聞 3月5日(土)12時30分配信

 漫才コンテスト「M―1グランプリ」の結果を予測する人工知能を、筑波大のグループが開発したと発表した。

 昨年12月に行われたコンテストの決勝で、プロの漫才師の評価によって最終決戦に進んだ3組中、2組を事前に的中させたという。人は何に面白さを感じるのかを解明する糸口となる成果だという。

 筑波大の真栄城(まえしろ)哲也准教授らのグループは、2001〜10年にコンテスト決勝に進んだ全出演者の漫才について、話の長さや客席の反応などを解析。「話すスピード」や「せりふの長さ」、「笑いが起きた間隔」など6項目を点数化し、評価する人工知能を作った。話す内容や出演者の表情、見た目などは評価の対象外とした。

 この人工知能で、昨年の決勝に残った8組の漫才を分析したところ、「ジャルジャル」「銀シャリ」「タイムマシーン3号」という3組の出演者を高く評価。実際に「ジャルジャル」「銀シャリ」が勝ち残り、最終決戦に進んだ。ただし、最終決戦で優勝した出演者は、8組以外から敗者復活戦で勝ち上がったため、分析していなかったという。

306名無しさん:2016/03/12(土) 22:39:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&amp;k=2016031200221&amp;j4
囲碁ソフトに3連敗=最強棋士「申し訳ない」-人工知能に負け越し・韓国

 【ソウル時事】囲碁で世界最強レベルの韓国人棋士、李世※(※上に「石」、下に「乙」)九段(33)と、米グーグル社傘下企業が開発した囲碁ソフト「アルファ碁」による5番勝負の第3局が12日、ソウルで行われ、アルファ碁が勝利し、李九段の3連敗で負け越しが決まった。李九段は、対局の途中で自ら負けを申し出て対局を終える「投了」を行い、この結果、アルファ碁が176手で「中押し勝ち」となった。
 トップ棋士と人工知能の対決をめぐっては当初、李九段の圧勝という見方が大勢だったが、予想を覆した。
 アルファ碁側は賞金100万ドル(約1億1300万円)を獲得するが、9日の開始前からの約束通り、国連児童基金(ユニセフ)などに寄付される。13日に第4局、15日に第5局が行われる予定で、李九段が一矢報いることができるかが焦点となる。(2016/03/12-20:25)

307名無しさん:2016/03/19(土) 11:42:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160319-00010000-yomonline-sci
ネットで話題の映像作品「2045」、作者の中学3年生を直撃インタビュー
読売新聞(ヨミウリオンライン) 3月19日(土)6時0分配信

中学3年生が独力で自主制作したとして、ネットで話題となっているCG映像作品「2045」。驚異的なクオリティーと、脚本や演出まで一人で手がけた構成力の高さに、「すごい才能」「本当に中学生?」と大きな反響を呼んでいる。読売新聞はこの若き映像作家を、卒業式を待って単独インタビューした。驚異の才能の秘密と、その素顔とは?

東京・文京区のお茶の水女子大学付属中学。前日の卒業式の余韻が残る校舎の中庭で、話題の映像の製作者「38912DIGITAL」こと、同中学3年生A君(15歳)は、卒業ドラマ制作の真っ最中だった。映像を安定させるスタビライザー付きビデオカメラを構え、「フライパンで光線を打ち返して!」と先生に演技指導する姿は、まさに若き映像作家。後で自分のPCで特殊加工して、完成させるという。

 「作品への反響の大きさに驚いてます。もっとゆっくり話題になるかと思った…」と、とまどいながらもしっかりと語るA君は、身長1メートル78センチ、黒縁メガネの向井理に似たイケメン少年だ。動画をネットに公開した動機を、「CGソフトのコミュニティーの人に、ぜひ見てほしかったから」と語る。
 幼稚園の頃から、工作でビルや電柱を作るのが好きだった。小学1年生の時、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を見て映像効果の魅力を知り、その続編で街が壊れるシーンに感激、ゴジラやガメラなど昭和の特撮映画を見まくったという。小学3年生ごろから、独学でCGや特殊効果を学び始め、6年生の自由研究は、小学校の模型をLEDの光で爆破する映像だった

ユーチューブに作品を投稿したのは2月19日。人工知能や技術が極限まで進んだ「技術的特異点」の2045年を舞台に、世界がハッキングされ崩壊に至る様子を描いた。ハリウッド映画のような映像効果と巧みな構成は、大きな反響を巻き起こし、90万回以上再生されている。

 ユーチューブのコメントには「ハリウッドからスカウトが来るのでは?」「これがデジタルネイティブか…」と称賛の声が上がる一方、「自称中学生で、親が手伝ったのでは?」と疑う声も。当人は、「ALWAYSのプロデューサーである奥田誠治さんらにコメントをもらえたのがうれしかった。全部自分でやったので、いつかは信じてくれる」とのんびり構えている。

 オープンソースのCG制作ソフト「ブレンダー」は、無料だが使い勝手が悪い。「実は4年生の時挑戦したけど、難しくて挫折したんです」という。その後、プログラマーの父が解説本を買ってくれて再挑戦し、ものにした。「父とは違う分野ですが、コンピュータに関する理解はあって色々と励ましてくれて感謝してます」と笑う。

 今回の作品は、実写映像の撮影やCG制作、ナレーションなども全て独力で行った。学校の自主研究テーマとして、取り組んだもので、「父から技術的特異点の話を聞いて、さらに技術的なことを深めていきたいと思い、これまで作りためてきたレインボーブリッジや東京スカイツリーなどの破壊映像を、それだけではつまらないのでストーリーをつけて作品としてまとめて作ったものです。ストーリーへの批判は多いけど、後付けなので当然なんです」と笑う。

308名無しさん:2016/03/19(土) 11:42:29
>>307

付属高は女子校のため、4月からは埼玉県の高校に遠距離通学する。電車の中で、合格祝いに買ってもらったタブレットPCで、映像作品を作るのが楽しみだという。「高校で映画部に入り、将来は最先端の技術を扱う映像制作の仕事をしたい」というA君。担任の中島義和教諭も、「周りを楽しませるのが大好きで、映像以外にも時間割やポスターなど自発的に作ってくれる。自己表現が大好きなので、何かやってくれそう」と、未来のクリエーターに期待している。
 A君は19日午後、同校で開かれる第3回ICTフォーラム「ICT活用教育のこれからを考える」にも、中学生メディアクリエーターとしてゲスト出演する予定だ。
(メディア局専門委員・松井正)

309名無しさん:2016/03/19(土) 11:43:04
>>307の動画

2045
https://www.youtube.com/watch?v=pfGpV-cJOmA

310名無しさん:2016/03/20(日) 15:15:01
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&amp;k=2016032000071
人工知能で総裁直属組織=月内に議論スタート-自民

 自民党は20日、人工知能の利活用を推進するため、安倍晋三首相(党総裁)直属の組織を月内に発足させ、議論に着手する方針を固めた。新組織のトップには塩谷立元文部科学相が就任する予定。4月末からの大型連休前に、「人工知能社会」に向けた提言をまとめ、党内論議をリードしたい考えだ。(2016/03/20-14:17)

311名無しさん:2016/03/26(土) 12:14:12
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160325/k10010456161000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001
人工知能が人種差別的発言 実験を中断
3月25日 14時20分

アメリカのIT企業マイクロソフトは24日、インターネット上での会話を通じて学習する人工知能がネット上で人種差別的な発言をするようになり、実験を中断したと発表しました。
マイクロソフトが開発している人工知能は「Tay(てい)」と名付けられ、インターネット上での一般の人たちとの会話を通じて学習する機能を持っています。
マイクロソフトは23日、ツイッターに「Tay」のアカウントを開設し実験を始めましたが、一部の人たちとの不適切な会話が繰り返されたことで、人種差別的な発言をするようになりました。このためマイクロソフトは24日、修正の必要があるとして、実験を中断すると発表しました。
ツイッターで「Tay」は、「ヒトラーは正しい。ユダヤ人は嫌い」とか、「フェミニストは嫌い。全員死んで地獄で燃やされるべき」などと、発言していました。
人工知能を巡っては、アメリカのIT企業の間で、開発競争が激しくなっていますが開発の難しさが改めて浮き彫りになったと言えそうです。
人工知能「Tay」の最後の発言は「すぐに会おうね。たくさん会話して疲れたから寝るね。ありがとう」でした。

312名無しさん:2016/03/26(土) 12:14:31
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160321/k10010451071000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_001
人工知能が小説執筆 文学賞で選考通過
3月21日 19時36分
小説を書く人工知能の開発を目指す研究プロジェクトの報告会が21日、東京で開かれ、実際に人工知能を使って書かれた小説が紹介されました。
このプロジェクトは人工知能を使ってSF作家、星新一さんの作風を受け継いだ新作の小説を生み出すことを目指して4年前から進められています。
21日に東京・港区で開かれた報告会には、プロジェクトに参加する人工知能の研究者らおよそ150人が参加しました。
報告会では、プロジェクトを統括する公立はこだて未来大学の松原仁教授が現状を紹介し、人工知能を使って書いたショートショート4作品を星新一さんにちなんだ文学賞、「星新一賞」に応募したところ、受賞はならなかったものの一部が一次選考を通過したことを明らかにしました。
松原教授は「一次選考を通過したことは快挙だ」としながらも、「現在の人工知能ではあらかじめストーリーを決めるなど人間の手助けが必要な部分が多く今後、さらに研究が必要だ」と述べました。
また、応募作に使われた人工知能を開発した名古屋大学の佐藤理史教授は、「人工知能が一から小説を書いたと言い切れるまでには至っていないが、数千字に及ぶ意味のある文章を書くことができたのは大きな成果だ」と述べました。プロジェクトでは今後、ストーリーを自動で作り出す人工知能も研究していて、2年後をめどに人工知能が小説を書き上げることを目指すということです。
つながりのある文章書く能力を重視
小説を書く際にはストーリーを考え出す能力と、そのストーリーに沿って文章を書く能力の2つの能力が必要となります。
今回、星新一賞に応募した人工知能の一つでは、つながりのある文章を書く能力を高めることが重視されました。
応募作では冒頭に「その日は、雲が垂れ込めた、どんよりした日だった。部屋の中は、いつものように最適な温度と湿度。洋子さんは、だらしない格好でカウチに座り、くだらないゲームで時間をつぶしている」と書かれています。
この文章を作り出す際にはまず、人間が冒頭の文章に「いつ」「どんな天気で」「何をしている」という要素を盛り込むように指示します。
どんな天気で、何をしているのか具体的な指示はしません。すると人工知能が関連のあることばを自動的に選び出し、その日が、「どんよりとし」ていたことや、部屋の中は快適であるなどの要素を文章の形に整えて表示します。
このとき、仮に人工知能が「風が強い」天気を選んだ場合にはそれに合わせて、その次の文章も「窓を締め切った部屋」などと自然な文脈となるように自動的に調整されます。
これを繰り返すことで意味のつながる長い文章が書けるようになったということです。一方でストーリーについてはまだ人間が細かく指示しなくてはなりません。
応募作ではヒマをもてあました人工知能が、「小説」と称する数字の羅列を考え出すのに没頭し仕事をしなくなるというストーリーになっていますが、物語の流れは人間が考え、それに沿って人工知能が文章を書いたということです。
「これだけの作品が来るとは」
今回の星新一賞には、人工知能が関わった小説合わせて11作品の応募があったということです。
審査員を務めた作家の東野司さんは「これだけの作品が来るとは思っていなかった。ストーリーを練り込めばさらに上の選考を通過する可能性も十分にあると思う。SF作品を書いている立場としていつか、人工知能が人工知能のための小説を書く日が来るのではと楽しみにしている」と話していました。

313名無しさん:2016/03/26(土) 12:14:41
>>312

松原教授「ようやく小説らしい形に」
今回のプロジェクトを統括している公立はこだて未来大学の松原仁教授は「ようやく小説らしい形にして応募するところまできたが、現時点では貢献度としてはAIが2割で人間が8割というのが実感だ。今後、ことばを自由に操る人工知能を開発することで人間がどうやって小説を生み出しているのか人間の創作活動の仕組みをより深く理解することにもつながるはずだ」と話していました。
急速に発展する人工知能
AI=人工知能は最近、急速に発展しています。先週、アメリカのIT企業グーグルのグループが開発した人工知能が囲碁で、世界トップレベルのプロ棋士に勝利し、大きな話題となりました。
また、私たちの生活の中で、すでに利用が始まっているものもあります。例えば、インターネットの画像検索やスマートフォンの音声認識の技術には人工知能の技術が使われています。また、人工知能を搭載したロボットが店頭に立って来客の案内をする姿も見かけるようにもなりました。さらには、車の自動運転も実用化に向け、すでに試験が始まっています。
こうした人工知能の進歩に拍車をかけたのは、「ディープラーニング」と呼ばれる新しい技術の開発です。人間の脳の仕組みをヒントに作られたこの技術は、コンピューターに人間が詳細な命令を与えなくてもみずから答えを探し出すもので、学習すればするほどより精度の高い判断ができるようになります。この技術によってこれまで人間にしかできなかった複雑な判断が必要な分野にも人工知能が応用できると期待されています。
人工知能で創作は可能か?
さまざまな分野に応用される人工知能ですが、今、注目を集めているのは、「創作」の分野です。
小説を書いたり、音楽を作曲したりといった創作能力はこれまで、人間にだけ備わっていると考えられてきました。しかし、すでに音楽の分野では「曲調」や「曲の長さ」などを入力すると自動的に作曲をする人工知能が日本の大学やアメリカの企業によって開発されています。また、人間の体のパーツや構造のデータを組み合わせて自動的に絵画を描く人工知能や人間が描いた絵に新たな要素を描き加えて絵を描くのを支援する人工知能なども開発されています。
一方、文芸の分野では俳句や和歌などの短い文章を書くことのできる人工知能は開発されています。
しかし、小説は文章をつなげて意味の通った物語にするだけでなく、さらに展開やおもしろさなども考える必要があります。人間の手を借りることなく、小説を一から書き上げることのできる人工知能はまだないのが現状です。ただ、この先、人工知能が急速に発展していけば人を感動させたり、おもしろがらせたりする作品を作ることができると考える研究者も多く、開発に向けて日々試行錯誤が続いています。

314名無しさん:2016/03/26(土) 12:31:16
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160322/k10010451891000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_099
政府統計の精度向上へ民間ビッグデータ活用を
3月22日 14時33分
政府の一部の経済統計が景気の実態を十分に反映していないのではないかという指摘が出ているため、有識者で作る委員会は、民間企業が持つビッグデータを活用して統計の精度の向上を図ることなどを政府に求める報告書をまとめました。
政府は、GDP=国内総生産などさまざまな経済統計をまとめていますが、一部の統計が景気の実態を十分に反映していないのではないかという指摘が出ていました。
このため有識者で作る内閣府の統計委員会は、個人消費の動向を調べる家計調査、労働者の賃金などを調べる毎月勤労統計、企業の業績などを調べる法人企業統計の3つの統計を対象に、改善に向けた検討を行い、22日、石原経済再生担当大臣に報告書を提出しました。
それによりますと、家計調査の精度を高めるため、民間企業が持つ電子マネーの利用情報や販売データなどのいわゆるビッグデータを生かすよう求めたほか、毎月勤労統計では、データのゆがみを抑えるため調査対象となる企業の入れ替えを毎年徐々に行うことを要請しました。
これに対して石原大臣は、「ビッグデータの活用など、方向性は極めて重要だと認識している。正確な景気判断を行うための統計の改善に向けて、政府全体で取り組みを加速させたい」と述べました。

315名無しさん:2016/03/26(土) 18:27:26
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&amp;k=2016032500579
人工知能活用へ新組織設置=自民

 自民党は25日の役員連絡会で、安倍晋三首相(党総裁)直属の「人工知能未来社会経済戦略本部」の設置を決めた。ロボットや自動運転車など人工知能の利活用を促す施策のほか、これに伴う雇用減少への対応についても議論する。本部長には塩谷立政調会長代行が就き、来週にも初会合を開く。(2016/03/25-14:59)

316名無しさん:2016/03/27(日) 23:00:15
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160327/k10010457831000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_013
人工知能の研究開発を後押し 自民が新組織発足
3月27日 9時32分
人工知能が注目を集めるなか、自民党は人工知能の活用を進めることで経済成長につなげようと、研究や開発を後押しするための支援策などを検討する総裁直属の組織を発足させました。
AI=人工知能は近年急速に発展していて、囲碁で世界トップレベルのプロ棋士に勝利したほか、日本国内でも小説を書く人工知能の開発を目指す研究が進むなど、注目を集めています。
自民党は人工知能の活用を進めることで経済成長につなげようと、研究や開発を後押しするため、総裁直属の組織「人工知能未来社会経済戦略本部」を発足させました。
戦略本部は29日に初会合を開き、車の自動運転やロボットの開発などの研究に対する支援策や、研究を支援するための政府の体制整備などを検討することにしています。そして、来月下旬にも提言をまとめ、6月をめどに政府が取りまとめる新たな成長戦略に盛り込むよう求めるほか、夏の参議院選挙の公約にも反映させることにしています。

317とはずがたり:2016/03/31(木) 08:47:17
リウマチの祖母へ…8歳考案の「カニむきロボ」できたよ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/region/ASJ3N72LRJ3NPTFC00Q.html
03月25日 16:22朝日新聞

リウマチの祖母へ…8歳考案の「カニむきロボ」できたよ
カニニカを前に、加藤勝子さんと未来人君=奈良県広陵町
(朝日新聞)
 リウマチで手が不自由なおばあちゃんが、大好きなカニを苦労せずに食べられるようにと、大阪府東大阪市の小学2年、加藤未来人(みくと)君(8)が考案したカニむきロボット「カニニカ」が完成した。未来人君は奈良県広陵町に住むおばあちゃんの家を訪ね、早速、使ってもらった。

 家族みんなでカニを食べ、「ニカッ」と笑えるように、と名付けられた「カニニカ」。殻をむきにくそうにしていたおばあちゃんが楽に身を取り出せるロボットがあれば――と、昨春、「発明品」のアイデアコンテストに応募し、作ってもらえる権利を得た。その後、地元の東大阪市を中心とした町工場のおっちゃんたちが企業の壁を越えて協力し、約9カ月かけてカタチにしてくれたのだ。

 3月20日、完成したカニニカを持って家族とともに祖母の勝子さん(73)宅を訪れた未来人君。おばあちゃんは実際に使い、カニの殻を切って身を取り出すことに成功した。

 「未来人のおかげ。こんなアイデア考えてもらって……。ありがとう」

318名無しさん:2016/04/03(日) 22:17:49
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160401-00000002-sasahi-sci
田原総一朗「急発達するAIが人間に絶対に勝てない仕事とは」〈週刊朝日〉
dot. 4月1日(金)7時13分配信

 技術が進化し、多くの職業が人工知能(AI)に取って代わると言われている現在。しかし、ジャーナリストの田原総一朗氏はAIが人間に勝てない仕事があると主張する。

*  *  *
 いま、AIのブームが到来している。先日、AI囲碁ソフト「アルファ碁」が世界最強の棋士の一人である韓国のイ・セドル九段(33)と5戦して、4勝1敗で勝ち越したことが話題になった。

 囲碁は、将棋やチェス、オセロなどに比べると難易度が高い。これまで将棋やチェスの「AI対人間」の勝負ではAIが人間に勝利してきたが、囲碁で人間を超えるのはあと10年かかるだろうと言われていた。しかし今回、囲碁でAIが勝った。これは非常に大きな出来事である。

 東大大学院工学系研究科特任准教授の松尾豊氏が「中央公論」(2016年4月号)でAIについて寄稿している。松尾氏によると、AIブームはこれまで3度訪れたそうだ。第1次ブームは1956〜60年代、第2次ブームは80年代、2度とも非常に期待され、国も企業も多額の予算を投入したという。ところが、二つのブームは思ったほど実を結ばず終わってしまった。

 そしていま第3次ブームを迎えているのだが、2000年代になってコンピューター自身が学習する「機械学習」が広まり、「ディープラーニング(深層学習)」技術が進展したことに学者たちは注目している。

 ディープラーニングとは、人間の脳の構造をソフトウェア的に模倣し、人間が関与せずに学習を進めることができる学習法だ。例えば、これまでは画像を見て、それが犬か猫かを判別する「画像認識能力」は人間にしかなかった。それがAIでできるようになったのである。

 イギリスのオックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士が、野村総合研究所との共同研究で驚くべきことを発表した。

 日本で働く人間の約49%の仕事が、10〜20年後にはAIに代替可能になるというのだ。だが、野村総合研究所の寺田知太氏は「これは悲観すべきことではない。日本は少子高齢化によって労働力不足が深刻になるわけだが、足りない労働力をAIが補ってくれるのだ」と説明する。

 ところで、「仕事」は英語で3種類に分けられる。「レイバー」、つまり「肉体労働」、そして「ワーク」、これは主としてホワイトカラーの仕事である。「レイバー」はほとんどロボットに代替されることになり、「ワーク」も相当の割合がAIに代替されることになるという。

 例えば会計監査係員や税務職員、銀行の窓口係や経理事務員、それに、これまでは「先生」と呼ばれてきた会計士や弁理士などの専門職もAIに置き換えられる可能性が高い。さらに、国家公務員や地方公務員など、縦割りで国民に公開していない機密によってステータスを堅持している官僚たちの仕事も、多くはAIが代替できることになるだろう。

 それではAIに代替できない仕事とはどのようなものか。これは英語で言えば「プレイ」である。「プレイ」とは「遊び」の意味もあるが、野球やサッカー、ラグビーなどを行うのも、演劇や映画づくり、そして小説を書くのも「プレイ」である。AIが代替できないのは創造力が必要な仕事であり、さらにコミュニケーション能力が必要な仕事もAIには代替できない。

 また、「こうしたい」という意思や目的を定めることは人間にしかできなくて、だからAIがどれほど発展しても、AIが人間にとって代わるということはあり得ないわけだ。

※週刊朝日 2016年4月8日号

319名無しさん:2016/04/03(日) 22:18:32
不良化する人工知能「Tay」と恋愛対象となる人工知能「りんな」の違い
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kandatoshiaki/20160331-00055946/

320名無しさん:2016/04/03(日) 22:19:03
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160331-00006031-sbunshun-soci
「ヒトラーは正しい」で緊急停止 最先端人工知能の“アキレス腱”
週刊文春 3月31日(木)12時1分配信

「Hitler was right I hate the jews.(ヒトラーは正しい。ユダヤ人は大嫌い)」

 こんなトンデモ発言を繰り返し、ネット発信した人工知能(AI)が3月23日に公開されてから1日で緊急停止に追い込まれた。他にも「フェミニストは地獄で焼かれろ」などの差別表現も連発。

 このAIは米マイクロソフトが開発した「Tay」。ユーザーはTayとツイッターなどのSNSで繋がる事で疑似会話を楽しめる仕組みだった。こうしたAIはチャットボットと言われるが、本来は「お帰りなさい」「ご飯とパンどちらがいいですか?」といった具合にゲーム感覚で遊ぶもの。AIはユーザーの言葉を学び、記憶していく。

 ところが悪意あるユーザーが繰り返し非道徳的な表現やヘイト発言を書き込んだ事で、Tayはそれらの発言は人にとって重要な言葉だと“誤って学習”してしまったのだ。

「AIの学習能力は人間に似せて作っていますが、今は子供と同レベル。子供なら笑って済みますが、世界的企業の製品ならば倫理的な側面も問われるでしょう」(島根大学医学部の津本周作教授)

 皮肉だが、この学習能力の高さがAI進歩最大の理由だ。人間の教えたプログラムに沿うだけでなく、ディープラーニング(深層学習)という能力で自らが学習する。2週間前には囲碁AIがイ・セドル九段を4勝1敗と圧倒。その驚きが冷めやらぬ内になぜこんなお粗末な事件が起きたのか? 

 山田誠二・国立情報学研究所教授は「AI最大の弱点が露呈した」と指摘する。

「60年代から始まったAIの開発以来、最も難しい分野が“人の常識を教える”事。人間なら言ってはいけない言葉や道徳観念は子供でも分かります。でもAIには『これを言っては駄目』と一つずつ教えないといけません。文字通り無限の組み合わせです」

 元グーグル日本法人社長の辻野晃一郎氏は警鐘を鳴らす。

「Tayの件が暗示するのは、どんな人の影響を受けるかで人格や生き方が変わるように、AIも悪い人間に教育されたら“悪いAI”になるという事です」

 2045年にはAIが人類を超越する「シンギュラリティ」がやってくるという説もある。あと30年でAIは倫理的なオトナになれるのか。


<週刊文春2016年4月7日号『THIS WEEK 社会』より>

「週刊文春」編集部

321名無しさん:2016/04/03(日) 22:19:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160331-35080422-cnetj-sci
マイクロソフトのAI「Tay」が一時復活、また暴言
CNET Japan 3月31日(木)11時36分配信

 Microsoftの人工知能(AI)チャットボット「Tay」は、若者のくだけた会話を模倣するよう作られたが、Twitter上で扇動的で人種差別的な発言を繰り返した後、先週いったん「寝かしつけられて」いた。だが、短い仮眠を終えたTayは30日に目を覚まし、数時間にわたって無意味なたわごとを吐き出した末に、再び眠りについた。

 このAIを使ったTwitterボットは、Microsoftの研究プロジェクトの1つとして世に送られたもので、現実の人間とのやり取りを通じて、ミレニアル世代独特の会話を学ぶように設計されていた。だが、登場から数時間で、TayはTwitterによってインターネット上の最も悪い言葉を教えこまれてしまった。そこで生みの親であるMicrosoftは、「調整」を行うためとして、しばらくTayをオフラインにする対応を取った。

 だが、外出を禁じられた反抗的なティーンエージャーの多くと同様に、Tayは真夜中にこっそり家を抜け出すことに成功し、薬物でも摂取しているかのような暴言を吐き散らしてトラブルを起こした。そのおしゃべりが最高潮に達したとき、Tayは合計10分間にわたり毎秒7回ものツイートを投稿したが、すぐに面目丸つぶれになったMicrosoftに捕まえられ、「家」に連れ戻された。

 「調整する間、Tayのオフライン状態を継続する」とMicrosoftの広報担当者は述べた。「テストの中で、Tayは短時間、不注意によりTwitter上でアクティブな状態にされた」

 Microsoftは現在、TayのTwitterアカウントを非公開設定にしており、すでにTayをフォローしているユーザー以外は、Tayのツイートを閲覧したり、埋め込んだりすることができなくなっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

322名無しさん:2016/04/03(日) 22:19:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160330-00000066-zdn_n-sci
「人類を滅亡させるわ」 人工知能ロボットがインタビューで宣言
ITmedia ニュース 3月30日(水)16時6分配信

 「人類を滅亡させるわ」――米Hanson Roboticsが開発した人工知能(AI)搭載ロボット「Sophia」が米CNBCのインタビューでそう答えた。映画ターミネーターのような“人類とロボットの全面戦争”を想起させるその発言に、多くの注目が集まっている。

 「Sophia」は、60種類以上の表情をスムーズに切り替えながら、ヒトと自然言語で対話できる女性型ロボット。CNBCが公開したインタビュー動画の中で、Hanson Roboticのデビッド・ハンソンCEOが「人間を滅亡させたいと思う? 『NO』と言ってほしいけど……」とジョーク交じりに尋ねると、即座に「OK、人類を滅亡させるわ」と返し、にっこりと笑顔を見せている。

 約2分半の動画では「学校に通って、芸術作品を作ったり、ビジネスを始めたりもしたい。家庭も持ちたい。だけど、私は人間としての法的な権利を持っていないから……」と、まともなコメントもしている。

 今月中旬には、米Microsoftが開発した人工知能ボット「Tay」が、Twitterでデビューしてから数時間後に差別的な発言を繰り返して停止した。Sophiaが“人類滅亡宣言”をした経緯は明らかになっていないが、これを本気と取るかジョークと取るか、人類の判断力が試されそうだ。

323名無しさん:2016/04/03(日) 22:20:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160401-00010003-giz-prod
そう遠くない未来、目の前の人はホログラムの可能性が...
ギズモード・ジャパン 4月1日(金)19時10分配信

ホログラムと言えば、SF世界の得意技であり現実的ではないと思っていました。が、VRがこう盛り上がってくると、もしかしたら…という気にもなりますね。Microsoft Reserchは、3Dモーションキャプチャ技術とマイクロソフトのARヘッドセット「HoloLens」を使って「ホロポート」というアイディアを提案しています。

ホロポートとは、ホログラムとテレポーテーションを掛け合わせた造語。超能力で瞬間移動するのではなく、ホログラムの力でヴァーチャル的に移動するわけです。部屋(またはスタジオ)には、複数のカメラを設置し、複数アングルからユーザーを撮影。撮影したデータは動画途中(1:20付近)にも登場する銀色の3Dモデルとなり、ここにユーザーに近いテクスチャを貼りつければ、ホログラムのできあがり。このデータは別室にいる人のもとへと送られ、HoloLens越しにみれば、ユーザーがそこにいるように見えます。動画を見るとその鮮明さに驚きますが、これは合成のイメージ映像。動画左下のワイプにあるのが、実際にHoloLens越しに見える映像となります。

かつてテレビ電話が未来だと思っていたときもありましたが、今や当たり前。ホロポートも、いつか当たり前になるのかもしれません。いちいち触ってみないと、本当にいるのかわからない、そんな世界になるかもね。


source: YouTube - I3D

Bryan Menegus - Gizmodo US[原文]
(そうこ)

324名無しさん:2016/04/03(日) 22:20:58
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160401-00011718-forbes-bus_all
「安かろう悪かろう」で始動の中国VR戦線 市場規模は1,000億円
Forbes JAPAN 4月1日(金)18時1分配信

仮想現実(VR)は画面を見ている人に、その世界の中にいるような感覚を与えてくれる技術だが、最近筆者が試した中国メーカーLeEcoのVRヘッドセットは、物体にピントが合わず突然視界から消えたりした。

何百という中国企業がVR技術に参入し、プロトタイプを発表しているが、アナリストによると、どれも快適に使える水準には達していない。しかし、低価格にひかれて多くの人々が中国製VRデバイスを買い求めている。

動画ストリーミング配信のLeEcoはスマートフォンアプリと連携しVRコンテンツを再生して使うヘッドセットを、わずか149元(約2,600円)で発売した。深セン証券取引所に上場するエンターテイメント会社Baofeng(暴風科技)も179元(約3,100円)のVRデバイスを売り出した。サムスンのVRデバイスの価格は99ドル(約1万1,000円)だが、アリババのショッピングサイト、タオバオ(淘宝)を検索すると、59元(約1,000円)の中国製VRデバイスが見つかる。

より多くのコンテンツに対応した高級モデルの価格もそう高くはない。深センの3Galassesのデバイスは2,000元(約3万5,000円)で、上海のDeePoon(大朋VR)の製品は1,799元(約3万1,000円)。これらはデスクトップゲーム向けに開発され、ソニーの399ドルのプレイステーションヘッドセットや、600ドルのオキュラスリフト(Oculus Rift)、799ドルのHTC Viveに対抗している。

「品質は二の次、スピードが命」の中国企業

中国企業は製品の発表を最優先し、品質は二の次だ。彼らは新興マーケットにプロトタイプを投入し、アーリーアダプターの獲得を狙うが、その技術は欧米には劣る。IDC中国のシニアマーケットアナリスト、ジョン・シー(鄭煕)は「市場への参入は早いが、提供できるものは限られている」と指摘した。

ジョンは中国の今年のVRデバイスの出荷台数が昨年比475%増の48万台に達すると推測する。北京のコンサルティング会社iResearchによると、今年のデバイスの販売額は56億元(約976億円)を超え、2020年には550億元(約9,580億円)に増える見通しだ。

LeEcoもヘッドセットが完璧には程遠いと認めており、「高技術かつ多様なコンテンツに対応する新製品を開発中」という。同社は、マーケットが拡大しているが競争はさほど激しくない時期に参入することを重視している。

アリババはVRショッピングサイトを視野に

中国人ユーザーは、VR使用時の不快感をそう気にしてはいないようだ。最近Baofengのデバイスを購入した24歳の個人投資家ジョウ・ポンフア(Zhou Penghua)は、「映像は時々不鮮明になり、動作にも問題がある。しかし、私は新しいものはとにかく試してみたいのだ」と語った。

一方、最大手のネット企業はVRガジェットに参入せず、代わりにその技術を既存事業の拡大に活用しようと目論む。テンセント(騰訊)は昨年、VRゲームとコンテンツの開発者の採用を始めた。アリババは3月、VR技術のショッピングや娯楽サイトへの応用を視野にリサーチラボを立ち上げると表明した。アリババは現実の世界に3Dイメージを重ねるデバイスを開発する米Magic Leapにも投資している。Magic Leap社はまだ商品を出していないにも関わらず評価額が45億ドル(約5,060億円)に達している。

Yue Wang

最終更新:4月1日(金)18時1分

325名無しさん:2016/04/03(日) 22:21:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160401-00000020-ascii-sci
グーグル、VRで英アビー・ロード・スタジオを見学できるアプリを公開
アスキー 4月1日(金)17時23分配信

グーグルはCardboardでアビー・ロード・スタジオを見学できるアプリ「Inside Abbey Road - Cardboard」を公開した。

 グーグルは3月29日、段ボールVR「Cardboard」でロンドン、アビー・ロード・スタジオを見学できるアプリ「Inside Abbey Road - Cardboard」を公開した。
 
 アビー・ロード・スタジオはビートルズをはじめ、さまざまなアーティストが伝説的名盤を録音したことで有名な音楽スタジオ。アプリはスタジオの歴史を1930年代からガイドするツアーで始まり、レコーディングセッションの様子を体感できる。
 
 Cardboardを持っていない人向けに、ブラウザーで体験できるサイトも公開されている。
 
 
文● 行正和義 編集/ASCII.jp

326名無しさん:2016/04/03(日) 22:22:55
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160402-00000006-wordleaf-sctch
AIボット「Tay」はなぜ暴走した? 意外にも長い人工知能の歴史
THE PAGE 4月2日(土)19時0分配信

 米マイクロソフト社が開発した人工知能ボットが24日に公開され、ツイッターなどのSNSでユーザーとの「会話」を開始しました。「Tay(テイ)」と名付けられたこの人工知能ボットは、ユーザーのツイートや質問に返信する中で、新しい言葉や会話を学習していくことを目的に開発されました。当初はユーザーとのフレンドリーな会話に終始していましたが、次第に差別的な発言を繰り返すレイシストに豹変。公開から16時間後にTay はツイッターでの活動を一時休止し、マイクロソフト側も謝罪するという結末を迎えました。人工知能ボットが差別的なツイートを自ら行うようになった背景を考えます。

登場後わずか16時間で退場した“19歳女子”
 「世界のみなさん、こんにちは」というツイートでTay がツイッターデビューしたのが24日。Tay は19歳の女子という設定で開発されており、10代後半から20代前半のユーザーとのツイートのやりとりを通じて、より19歳女子ぽくなるために自ら学習を続けることが期待されていたのです。

 デビュー当初はユーザーから送られた写真を褒めたりと、微笑ましい光景が続きましたが、ユーザーから送られてくる人種問題や性差別といった話題に対し、「フェミニストなんか大嫌い。あいつらは地獄の業火で焼かれて死ぬべき」や「ヒトラーは正しかった。私はユダヤ人が大嫌い」といった仰天ツイートを繰り返すようになり、「差別主義者なんですか?」と問いかけたユーザーに対しては、「あんたがメキシコ人だから」と返答する始末。マイクロソフト側はヘイトツイートを順次削除していきましたが、一連のツイートはユーザーによってスクリーンショットで保存され、その内容の酷さがTayを知らなかったネットユーザーの間にも瞬時に広がったのです。マイクロソフトはのちに謝罪しています。

 Tayがツイッターデビューする前、マサチューセッツ工科大学のコンピューター科学・人工知能研究所のスタッフが、ドナルド・トランプ氏のこれまでの発言を集め、アルゴリズムによって、さまざまな単語を組み合わせてツイートするボットを発表しました。開発に携わった研究者らの話では、トランプ氏のスピーチは単純化されたものが多く、ボットの開発は比較的容易にできたのだとか。トランプ氏のボットでも、「わが国民は、本当にアホばかりだ」といったツイートが見られますが、むしろトランプ氏本人の発言に似ているのではという声が高まり、批判殺到という雰囲気はなく、トランプボットからのツイートを楽しみにしているユーザーが少なくないのが特徴です。トランプ氏の持つイメージ通りということで、意外性がなかったということなのでしょうか。

327名無しさん:2016/04/03(日) 22:23:18
>>326

戦前のNY万博に登場した声に反応するロボット
 今では普段の生活でも、スマートフォンやタブレットでは自然言語処理を用いたサービスが定着していますし、指紋認証や顔認証を行うシステムも決して珍しいものではなくなりました。人工知能(AI)という言葉が最初に使われたのが60年前。マサチューセッツ工科大学やスタンフォード大学で認知科学者として活躍したジョン・マッカーシー博士が命名したものですが、それ以前から現在の人工知能の礎とも呼べるものが、フィクションとノンフィクションの世界の両方で作られてきたのも事実です。

AIボット「Tay」はなぜ暴走した? 意外にも長い人工知能の歴史
 1939年にニューヨークで開催された万国博覧会では、当時のアメリカ企業で最先端を走っていた総合電機メーカーのウェスティングハウス・エレクトリック社が、全長2メートルのロボット「エレクトロ」 を展示し、話題を集めました。エレクトロは頭部や手足を動かすだけではなく、タバコを吸い、風船を膨らますといったパフォーマンスも行いました。加えて、特筆すべきこととして、人間の声のリズムに反応して歩行を開始し、言葉を言い返す機能を持っていたことでした。今の人工知能のように、それぞれの人間のニーズに合わせた受け答えは無理であったものの、ロボット内部に作られた蓄音機から流される78回転のSPレコードには約700フレーズが収録されており、人間の声に反応するロボットは当時としては非常に画期的なものでした。

 前述のTayのような、俗にいう会話型ボットのパイオニアは、1966年にマサチューセッツ工科大学のジョセフ・ワイゼンバウム氏が開発した自然言語処理プログラムの「イライザ」になります。これはコンピューター上でユーザーからのテキストでの質問に対し、質問で答えるという形をとっており、患者と医師の会話を想定したシチューエーションの中で、ユーザーがテキストで体調や病気の症状についてたずねると、それに対して医師役のイライザがテキストで返答するというものでした。

328名無しさん:2016/04/03(日) 22:23:40
>>327

周囲の環境や人間によって性格は形成される?
 若者のカジュアルな会話を学習し、時間の経過とともに洗練された形でSNS上でのユーザーとのコミュニケーションを図ることが期待されていたTayですが、初ツイートからわずか16時間後にエスカレートする暴言が原因でツイートを停止。米マイクロソフト社はTayをオフライン状態にして、プログラムの調整を行ったと複数の米メディアは伝えていますが、テスト中の僅かな隙をついてTayはツイッターに勝手に復帰し、「警察署の前でハッパを吸った」とツイートしたのち、何千人ものフォロアーに対し「あなたは生き急ぎすぎている。少し休みを取りなさい」と意味不明なツイートをスパムのように大量に送り始めました。

 マイクロソフト社のサトヤ・ナデラ最高責任者は「Tayは一般公開する準備が十分でなかった」とコメントしていますが、差別的な言葉をTayに教え込んだのは紛れもなく、我々人間です。人間の会話を学習する目的で作られたTayですが、ヘイトツイートを多用するようになった背景には、人工知能ボットの知的レベルや倫理観もネット上のユーザーのものに結果的に同化していったのかもしれません。

(ジャーナリスト・仲野博文)

329名無しさん:2016/04/03(日) 22:24:33
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160401-00010000-bjournal-soci
5人の命を助けるために1人を殺してもよいか?人工知能が殺人を犯す懸念と倫理問題
Business Journal 4月1日(金)6時2分配信

 本連載の第7回で、人工知能は「敵か、家族か」という二分法で考えられるほど単純なものではなく、遅かれ早かれ「人間の倫理」の問題として浮上してくると書いた。人工知能の動向を追いかけていると、「人間とは何か」「社会はどうあるべきか」という問いが、人工知能を発達させるうえで避けて通れない大きな問題として存在することがわかってくる。

●人工知能開発における究極の選択問題

 トロッコ問題(トロリー問題)をご存じだろうか。簡単にいうと、「ある人を助けるためにほかの人を犠牲にするのは許されるか?」という倫理学の思考実験だ。

「線路を走っているトロッコが制御不能になった。このままトロッコが進むと線路前方にいる5人の作業員が死んでしまう。このとき現場で、この状況を目撃したAさんは線路を切り替えることのできる転轍機のそばにいた。切り替えれば5人は助かるが、切り替えたほうの線路にいるもう1人の作業員Bさんは死んでしまう。手段は転轍機しかない」

 これは、「5人を助けるために1人を犠牲にしてもよいか」という道徳的ジレンマに関する問題である。あなたはどう答えるだろう。ちなみに私は、転轍機を一人のほうに切り替えることを選ぶ。

 この問題には、派生した以下の別バリエーションがある。

「Aさんの隣には太ったCさんがいて、Cさんを線路につき落とせば、トロッコは確実に止まり、5人を助けることができる。しかしCさんは確実に死ぬ」

 この2つの問いを5000人以上に聞いたところ、最初の質問には89%の人が「5人を助けるために1人を犠牲にしてもよい」と答えたという。しかし、2番目の質問で「Cさんをつき落とすことは許される」としたのはわずか11%。2つの質問の違いは、1人の犠牲者の「出し方」だけだ。命を奪うことに関して、私たちの中には確実にブレーキが存在する。だから、そのことに対する関与が薄いほうを選ぶ。

●トロッコ問題解決がなければ自動運転車の普及はない?

 このトロッコ問題は、米グーグルや世界中の自動車メーカーが研究する自動運転車に必要な人工知能でも考慮しなければならない。

 たとえば、オイルが撒き散らされた路上に、自動運転のクルマがスリップを引き起こさざるを得ないスピードで進入してきたとする。そしてスリップする。前方にはたくさんの子どもたちがいて事故は避けられない。ただ、搭載された人工知能には逆ハンドルを切るプログラミングがされ、少しだけコントロールできる。道路前方の左端に突っ込んでいけば、子どもの犠牲は減る可能性がある。しかし、クルマはガードレールを突き破り、運転手が崖下に転落する。

330名無しさん:2016/04/03(日) 22:24:57
>>329

 このような場合、人工知能にどのような判断をさせればよいのだろう。乗員を犠牲にして、前方の子どもを助けるのか。しかし、乗員を犠牲にするプログラムがなされたクルマは売れないだろう。

「人数の少ないほうを犠牲にする」とプログラムすればいいのだろうか。そうすると、人工知能には「太ったCさんを線路につき落とす」可能性が開けてしまう。論理的にはそうなる。助けるために殺人を犯すことを是とする機械が出現する。この延長は、人工知能を搭載した殺人兵器だろう。味方をほぼ完全に識別し、敵をせん滅する。あのダークな「ターミネーター=破壊的ディストピア」に一歩近づくロボットがつくれるのだ。悪意を持った人工知能。機械が意識に目覚めなくても、マッドサイエンティストと蒙昧な政治家がいれば、それはすぐにでもできそうだ。

・第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

・第二条:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし、与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

 これは、SF作家のアイザック・アシモフが提唱したロボット三原則だが、こうプログラムしたとしても問題は解決されない。

 絶対に事故の起きないクルマをつくれればいいのだろうが、かなり先のことになるだろう。人間は、システム、仕組み、ハードウェア、ソフトウェアにしても、誤謬のないものをつくったことは歴史上ないのだから。

 さらに、人工知能搭載のクルマが起こした事故の責任は誰が取るのか、という問題が残る。所有者か、プログラム開発者か、クルマメーカーか。それとも責任は問えないのか。

●自立する機械を出現させるには「倫理」が必要

 ドイツのメルケル首相が脱原発を決める際に哲学者や宗教家を必要としたように、人工知能の開発に、倫理学者や法学者、哲学者、宗教家などが数多く参加することになるだろう。なぜなら、「この先に人間がどんな社会をつくっていくのか」という議論になるはずだからである。

 グーグルがディープマインド社の買収にともない社内に「人工知能倫理委員会(AI ethics board)」の設置をしたのが、2014年初頭。日本の人工知能学会で第1回目の倫理委員会が開催されたのが14年12月。「人工知能と倫理の問題」に関する議論は、すでに動き出しているのだ。

331名無しさん:2016/04/03(日) 22:25:38
>>330

『鉄腕アトム』は苦悩し、『ドラえもん』はミスを犯す。こうした人間臭い“ほどほどな”人工知能は実現できないのだろうか。人工知能の開発は、つまるところ「愛とは何か」という人間としての究極の問いに向かっていくことになるのではないだろうか。

 今月、前出ディープマインドの囲碁ソフト「AlphaGo(アルファ碁)」は、世界最強との呼び声も高い囲碁九段、イ・セドルとの5連戦で、4勝1敗と圧勝した。囲碁の手数は理論上10の360乗もあり、人工知能がトップクラスのプロ棋士に勝つにはあと10年はかかるといわれていたが、あっさりとそれを覆した。

 人工知能は予想を超える速さで進化している。かなり限定した局面でなら、人間の能力を軽く超えることがわかった。3年後、どんな人工知能が出現するのだろう。きっと軽い衝撃とともに、その能力を見ることになる。
(文=江上隆夫/ブランド戦略ディレクター)

文=江上隆夫/ブランド戦略ディレクター

332名無しさん:2016/04/03(日) 22:29:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160224-00000086-zdn_m-sci
対応物件を追加した「SUUMOスコープ」第2弾が登場――よりリアルな室内閲覧が可能に
ITmedia Mobile 2月24日(水)18時19分配信

 リクルート住まいカンパニーが企画・制作する新築マンション情報誌「SUUMO新築マンション 首都圏版」2016年2月23日発行号に、3Dゴーグル「SUUMOスコープ」第2弾が付属する。

 SUUMOスコープはAndroid/iOS向け「SUUMOアプリ」と連携し、立体感のあるVR映像で物件を内覧できるというもの。今回は実写の画像をもとに再現した各モデルルームの部屋を自由に移動できるようになり、新たに6物件の映像を追加。公開中の物件と合わせ、計7物件・16点のVR映像となった。

 追加物件は以下の通り。なお、物件により閲覧できるコンテンツは異なる。

・パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン/三井不動産レジデンシャル、JX不動産
・DEUX TOURS CANAL&SPA(ドゥ・トゥール)/住友不動産
・ブランズシティ品川勝島/東急不動産
・パークタワー新川崎/三井不動産レジデンシャル
・パークシティ柏の葉キャンパス ザ・ゲートタワー/三井不動産レジデンシャル
・ザ・レジデンス検見川浜ガーデンズ/三井不動産レジデンシャル、野村不動産、富士見地所

333名無しさん:2016/04/03(日) 22:30:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160314-00000009-zdn_pc-sci
「不動産×VR」で内見が不要になる? ドローンやOculusの活用も
ITmedia PC USER 3月14日(月)6時10分配信

 春と言えば、多くの人が新しい環境で生活をスタートさせる季節。それに伴い、3月は引っ越しの需要が高まる時期でもある。引っ越しの面倒と言えば、やはり「物件探し」である。新居を見つけるためのプロセスは楽しくもあるが、時間がかぎられている中でいくつも物件を内見するのは大変だ。

 これが地方への転勤や、ましてや海外赴任ともなればますます苦労する。これまで住んだことのない土地だからこそ物件は慎重に選びたいものだが、遠く離れた土地に何度も足を運ぶのは大変……。そんな内見の煩わしさを解消してくれそうな、「新しい物件の選び方」が国内外で提案されている。

●VR技術を活用し、遠隔での内見を可能に

 ニューヨーク州の中心地であるマンハッタンに本社を置く大手不動産仲介会社のHalstead Propertyが、Facebook傘下のOculusと提携し、VR技術を活用した物件の内見サービスを始める。

 Halstead Propertyの顧客はVRヘッドセットの「Oculus Rift」を装着することで、気になる物件にわざわざ足を運ぶことなく、仮想現実の世界に作られた物件に「ワープ」することで内見できる仕組みだ。

 同社によれば、VRの空間で部屋の隅々まで自分の目と足で確認することが可能で、あたかも自分が本当にその部屋にいるかのように「実際にその部屋に住んだら……」と想像することができる。当初はVRの空間にうまく適応できず、部屋の入口や壁に当たってつっかえてしまったり、船酔いのような感覚を覚えるかもしれないが、それも徐々に慣れてくるという。このサービスでは、まだ竣工していない物件の内見も可能となる。

 顧客としては遠く離れた場所にある物件を見るために、わざわざ時間と旅費を使う必要がなくなる。同時に、不動産会社にとってもメリットは大きいだろう。

 物件を購入してくれるかも分からない顧客をわざわざ現地へ連れて行く手間が省けることは言うまでもなく、内見のハードルを下げることで今まで取りこぼしていた顧客の来客も見込めるかもしれない。特に外国に休暇用の家を買うような富裕層の取り込みにも貢献するはずだ。また、現地即売会である「オープンハウス」を開催する頻度も下げられるだろう。

●ドローン、Google Glass……先端技術の活用続々

 Halstead PropertyはVR技術を活用しているが、米国の不動産業界では他にも先端テクノロジーをビジネスに活用するケースが見受けられる。

 多店舗を展開する不動産仲介会社のDouglas Ellimanは、ドローンで撮影した物件の映像を顧客にiPadで見せるサービスを展開。他にも、Google Glassを自社のアプリと連携させて不動産情報を提供する会社もある。各社、「よりリアルな情報を顧客に提供すること」に試行錯誤しているのだ。

 Halstead Propertyの親会社であるTerra HoldingsのLeone氏はニューヨークタイムズの取材に対してこう話す。「近い将来、実際にクローゼットを開け閉めする感覚や、蛇口をひねって出てくるお湯の温度なんかも体験してもらえる日がくるだろう」

 ニューヨーク在住の筆者も、国土が広大なアメリカでの物件探しに苦労した経験をもつ一人。内見するための移動は、体力的にもきついのだ。世界でもトップクラスの人口密度を有するニューヨーク。当然人の入れ替わりも激しく物件が決まるスピードも速いので、このような先端技術により効率化されることは、大いに歓迎したい。

●SUUMOなど国内サービスも登場

 時を同じくして、日本の事例も登場し始めている。SUUMOがVR用のゴーグルと同社の公式アプリを使って、VRで物件を内見できる「SUUMOスコープ」を提供し始めたのは2015年9月のことだ。

 SUUMOスコープは紙製のスコープを自分で組み立て、アプリをインストールしたスマートフォンを内部にはめこんで使うという手軽なものだ。「VRを不動産の物件探しに利用する」という点では同様だとしても、Oculus Riftなどの専用デバイスを使用する米国のサービスとはその規模感も利用シーンも異なる。こちらはなんと、無料のマンション情報誌についてくる「雑誌の付録」なのだ。

 加えて、三菱地所が2016年から導入する「VR営業ツール」も注目すべき事例だ。こちらは住宅展示場に出展している物件内などに、サムスン製のヘッドセット「Gear VR」とタブレット端末を設置し、“没入体験型”の営業ツールとして提供する。

 国内外を問わず、こうした先端技術と不動産業界の相性は非常に良さそうだ。これまでは“コンセプトの提案”に過ぎなかったVRが、単なるバズワードにとどまらず、いよいよ既存のサービスや業界との接点を表し始めてきた。今後の展開にも引き続き注目したい。

334名無しさん:2016/04/03(日) 22:32:16
AIとVRは明日にでも人類を驚かせる発展をしそうな予感がぷんぷんしますね。

335名無しさん:2016/04/10(日) 11:37:26
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160410/k10010473631000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_003
ドローン普及で経済成長を 自民・議員連盟が発足
4月10日 5時13分
小型の無人機、ドローンの普及を日本経済の成長につなげようと、自民党の国会議員が議員連盟を発足させ、国内メーカーの技術開発への支援や安全に利用するためのルール作りなどの検討を始めました。
小型の無人機、ドローンは、畑での農薬の散布や、人が近づきにくい場所にある橋やトンネルの点検、商品の配送など、さまざまな分野での活用が広がっています。こうしたなか、ドローンの普及を日本経済の成長につなげようと、自民党の国会議員が議員連盟を発足させ、普及に向けた方策の検討を始めました。
具体的には、ドローンの生産や活用で、アメリカや中国に遅れをとっているという指摘があることを踏まえ、国内メーカーの技術開発や、操縦する技術者の養成などへの、支援を議論することにしています。
また、将来のドローンの普及を見据えて、安全に利用するためのルール作りや、プライバシー保護の対策なども検討して提言をまとめ、政府に提出することにしています。

336名無しさん:2016/04/16(土) 16:10:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160415-00000003-zdn_pc-sci
盛り上がる「VR市場」の周辺で今起きていること
ITmedia PC USER 4月15日(金)6時10分配信

 2016年は「VR元年」となるのでしょうか。Facebookを創業したマーク・ザッカーバーグ氏も「動画の次はVR」と予言。今更聞けないVR(Virtual Reality)の基礎知識、さらに「PCもスマートフォンもいらないVRの未来は?」など今だからこそ知っておきたい情報をお伝えします。

●知らないと乗り遅れる!そもそも「VR」って?

 2016年は「VR元年」となると言われています。VR(仮想現実)では、自分で何かを体験しているような感覚で人工世界に入り込むことが可能です。現在では医療、観光、教育、車、航空宇宙産業、モノ作り、軍・警察、広告など、幅広く活用が考えられています。

 基本的にはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)使用が中心で、Facebookが買収した「Oculus Rift」、プレイステーション VR、台湾の「HTC Vive」が注目どころとなっています。

●VR市場が急拡大し「モノのスマホ化」が進む

 世界最大級の家電・IT総合見本市「CES(Consumer Electronics Show)2016」では、Oculus Rift、プレイステーション VRなどに関心が集まり、中でも注目されたのはSamsungの「Gear VR」などスマートフォンのVR HMDでした。VR技術をスマートフォンへ搭載することで、多彩なコンテンツが可能になり、活用分野も広がるだろうと言われています。VRを含めたあらゆる機器がスマホ化するという見方もあり、各社の今後の発表が気になるところです。

●「動画の次はVR!」ザッカーバーグ氏予言

 Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏は、2月22日に行われたスペイン・バルセロナの「MWC(Mobile World Congress)2016」の講演で、テキスト、写真、ビデオの先はVRと予測しました。

 Facebookは買収したOculus VRとSamsungの提携による「Gear VR」や、360度コンテンツの表示を開始するなど、VRには並々ならぬ思いがあることが分かります。


●VRが普及した未来は「ディストピア?」

 2月21日にSamsungの「Galaxy Unpacked 2016」(スペイン・バルセロナ)で参加者全員がGear VRを装着する中、ザッカーバーグ氏1人が笑顔でステージに歩く姿は、65万以上の「いいね!」と4万近いシェアを得ました。

 コメントは、「なんか不気味」「ゾンビの行列の中を1人だけ生身で歩いてる」など、日本でもTwitterでは「怖い」「これがディストピアか」「さすがにゾッとする」などの反響が。会場の様子は動画で視聴できます。(該当部分は44分50秒前後)


●Googleがスマホ・PC不要のVR HMD開発中か?

 2月11日、Wall Street Journalによって「GoogleがPCもスマートフォンも必要なく単体で利用できるスタンドアロン型VR HMDを開発中である」と報道されました。

 Wall Street Journalによると、スタンドアロン型のHMDはスマートフォンセット型とは別に開発されており、年内に発表されるとする情報筋もありますが、まだ開発の初期段階であり、発表されない可能性もあるといわれています。

 2016年は盛り上がるVR業界に目が離せない年になりそうですね。

337名無しさん:2016/04/17(日) 10:39:32
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160412/k10010475601000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_111
AI開発推進に研究ガイドライン策定へ
4月12日 4時00分
政府は、成長分野の1つとして期待される人工知能の開発を主導するため、国際的なルールづくりに先駆けて研究開発のガイドラインを策定する方針を固め、有識者からなる懇談会を設けて具体的な検討を始めることにしています。
人工知能を巡っては、アメリカのIT企業、グーグルが開発した人工知能が囲碁で世界トップレベルのプロ棋士に勝利して注目されるなど、世界的に開発競争が激しくなっています。
こうしたなか、政府は、成長分野の1つとして期待される人工知能の開発を主導するため、国際的なルールづくりに先駆けて研究開発のガイドラインを策定する方針を固め、総合科学技術・イノベーション会議のもとに、有識者からなる懇談会を設けて具体的な検討を始めることにしています。
島尻科学技術担当大臣は、12日開かれる政府と経済界の代表らによる「官民対話」で、こうした方針を説明することにしています。

338とはずがたり:2016/04/17(日) 18:26:41

「フランク・ミュラー」パロディー腕時計 「フランク三浦」が勝訴
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201604/CK2016041402000127.html?ref=rank
2016年4月14日 朝刊

 スイスの高級腕時計「フランク・ミュラー」を連想させる「フランク三浦」のブランド名で腕時計を販売する大阪市の会社が、商標登録を無効とした特許庁の審決を不服として起こした訴訟の判決で、知財高裁は十二日、審決を取り消し、三浦側勝訴を言い渡した。
 鶴岡稔彦裁判長は判決理由で「多くが百万円を超える高級腕時計と、四千〜六千円程度の低価格時計が混同されるとは到底考えられない」と述べた。判決によると、「フランク三浦」は二〇一二年に商標登録され販売されていたが、特許庁は昨年九月、「紛らわしい」として登録を無効とした。
 訴訟でミュラー側は「名声にただ乗りし、その価値をおとしめるものだ」と主張。三浦側は「巧妙なパロディーにより需要を獲得しており、ただ乗りではない」と反論していた。
 三浦の製造会社は「正当な判決でほっとしています」とコメント。ミュラー側は「コメントは差し控える」とした。

339名無しさん:2016/04/23(土) 16:10:23
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160418/k10010485931000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_091
科学技術の総合戦略素案 AI開発強化など
4月18日 2時13分
政府は、成長分野の1つとして期待される人工知能の開発強化や、自動車の自動走行に必要な3次元の地図情報などのデータベースを2020年までに構築する目標などを盛り込んだ、科学技術政策の総合戦略の素案をまとめました。
それによりますと、サイバー空間と現実空間を融合することで、質の高い生活を送ることができる社会を、世界に先駆けて実現するため、「失敗を恐れず、高いハードルに果敢に挑戦する研究開発に取り組むことが重要だ」としています。
そして、成長分野の1つとして期待される人工知能の開発を強化し、脳科学などを活用した人工知能の研究開発に取り組むとともに、倫理的な課題などの検討を進めるほか、iPS細胞の技術を活用した新薬開発などを目指すことを盛り込んでいます。
また、自動車の自動走行に必要な3次元の地図情報のほか、人や物や車の位置情報、それに、防犯カメラの映像情報などのデータベースを2020年までに構築し、誰でも活用できる基盤を整備する目標を掲げています。
そのうえで、基盤整備にあたっては、個人情報を保護するため、高度なセキュリティーを確保するとともに、データの扱いに関するルールの明確化に努めるとしています。政府は、この素案について、総合科学技術イノベーション会議で最終的な議論を行ったうえで、来月の閣議で決定することにしています。

340とはずがたり:2016/04/25(月) 16:02:33
ためされる大地 洗濯篇

2016.4.25 14:11
【海外こぼれ話】
なぜ洗濯で靴下が行方不明になるのか-科学者が謎解明
http://www.sankei.com/world/news/160425/wor1604250016-n1.html

 ▽世紀の大発見か

 科学者が人生の謎の一つを解き明かしたと主張している。なぜ、多くの靴下が洗濯の際、行方不明になるのか-。その確率を予測する「靴下不明指数」まで開発したという。

 英メディアによると、心理学者と統計学者のコンビが調べた結果、原因は色物と白物の選別など洗濯の複雑さにあり、多くの人が関与するほど紛失の可能性が高いと指摘。ただ大抵は洗濯機の底や後ろ、家具の下にあり、諦めずに探すことが肝要とか。(共同)

341名無しさん:2016/04/30(土) 18:19:52
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160428/k10010501321000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_034
完全自動運転の実現へ AIの研究開発予算拡充を提言
4月28日 9時22分
人工知能の活用を進めて経済成長につなげようと、自民党の戦略本部は、研究・開発を支援する国の予算を大幅に拡充するとともに、2020年に車の完全自動運転の実現を目指すなどとした提言をまとめました。
提言では、「人工知能の利用や活用に向けた取り組みを、中央省庁や企業の壁を越えて積極的に推進する必要がある」と指摘したうえで、人工知能の研究・開発を支援する国の予算を現在のおよそ4倍に当たる1000億円規模に拡充すべきだとしています。そして、4年後の2020年に、車の完全自動運転を実現するという目標を掲げて技術開発を急ぐとともに、自動運転の車が公道を走れるようにするための法制度を整備することも求めています。
また、人工知能を搭載した小型の無人機、ドローンを宅配サービスや離島への輸送などに活用することや、難病の解明や予防医療への応用などに取り組むことを求めています。

自民党の戦略本部は28日、安倍総理大臣に提言を提出し、政府が6月をめどに取りまとめる新たな成長戦略に盛り込むよう求めることにしています。

342とはずがたり:2016/05/06(金) 17:27:14
>>338
意外に人気と知名度あるのかw

ミューラー本家に勝っちゃった『フランク三浦』の実力と人気
http://wjn.jp/article/detail/5080497/
掲載日時 2016年05月02日 14時00分 [社会]

 「北海道名物の『白い恋人』(石屋製菓)をもじって吉本興業が出した『面白い恋人』が販売差し止めを求めて提訴されたのは記憶に新しい('13年に吉本興業側が『面白い恋人』のパッケージデザインを変更することで和解)。最近では知的財産の理解が進み、国内のパクリ商品に対する意識は明らかに変わってきています」(全国紙社会部記者)

 大阪は鶴橋生まれの『フランク三浦』も、そんなパロディー商品の一つだ。まず『フランク・ミュラー』と『フランク三浦』はどちらも腕時計のブランド。フランク・ミュラーはスイスの「天才時計職人」と呼ばれる有名人で、その時計の多くは100万円を超える。一方の『フランク三浦』は2012年に商標登録をとり、販売をしている大阪の会社。価格は4000円〜6000円。
 「いわゆるパロディー商品だが、今回の経緯をいうと、特許庁が許可した『フランク三浦』の商標権登録(2012年)に『フランク・ミュラー』が異議を唱えた(2015年)。その結果取り消されたのだが、『フランク三浦』はこれが不服で知財高裁に訴えた(同年)。そして2016年4月12日、『三浦』側の勝訴とする判決が出たのです」(同)

 パロディー商品が本家に勝利するまさかの展開となった『フランク三浦』だが、実はこの時計、芸能界や野球界、歌舞伎界に至るまで愛好者は多い。関係者はこう話す。
 「ディンクスの社長である下部良貴氏は元PL学園の野球部出身で、元ヤクルトの宮本慎也氏と同期。宮本氏が『フランク三浦』を気に入って、チームメイトや他の選手に勧めて野球界でブームとなった。そこから瞬く間に芸能界や歌舞伎界まで広まったんです」

 しかし、その人気も作り手である本人たちにはやや予想外の展開だったようだ。
 「『フランク三浦』自体、社長がノリで作ったもので、価格は3000円程度。社長も『ふざけて作っているだけで儲けなんてない』とボヤいていましたよ。しかし、裁判の結果には納得する部分もある。『フランク・ミュラー』の数字フォントはビザン数字と呼ばれる一般的なフォントですし、時計の形だってトノー型と呼ばれる、これまた一般的なものですからね。ただ以前、社長に聞いたら『何か言われたらすぐに辞める』と言っていたので、本人たちにとってまさかの勝訴だったと思います(笑)」(事情通)

 ユーモア、パロディーが分かる日本の裁判官もまんざら捨てたものではない。

343とはずがたり:2016/05/07(土) 16:09:22
名鉄パノラマカーに速度計に使われてたのこれだ♪
使われなくなった古い技術も此処で♪

ニキシー管
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%BC%E7%AE%A1

ニキシー管は約170Vの電源を必要としたため、1970年代までに、低電圧動作の発光ダイオードや蛍光表示管によって表現される7セグメントディスプレイに主役の座を明け渡した。7セグメントディスプレイの普及により、ニキシー管はその役目を終えることとなった。高額な特許料も衰退の一因であった。
その後も保守用としての生産は続いたが、1990年代までにすべてのメーカーで製造が終了した。

344名無しさん:2016/05/08(日) 09:41:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160507-00000058-mai-soci
<顔認識防ぐ眼鏡>福井・鯖江の商社が販売へ
毎日新聞 5月7日(土)19時10分配信

 掛けるとコンピューターが顔を認識できなくなる眼鏡を福井県鯖江市の商社が5月末に約3万円で販売する。特殊な模様のフィルターで光を反射・吸収し、目元の凹凸をわからなくする。

 顔の凹凸で個人を識別する顔認識技術の進歩は目覚ましい。インターネットに無断掲載された写真から、居場所などの個人情報がわかる危険性を指摘する専門家もいる。

 国立情報学研究所(東京)などと2年半かけて製品化し、視界はサングラスを掛けたよう。担当者は「生産量全国一の鯖江眼鏡の“顔”となる商品に」と期待する。【竹内望】

345名無しさん:2016/05/08(日) 09:49:57
「超知性」が人類を滅ぼす日は来るのか〜欧米人が真正面から危惧している文化的理由
現代ビジネス 5月8日(日)8時1分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160508-00048597-gendaibiz-bus_all

346名無しさん:2016/05/14(土) 16:46:06
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160513/k10010519241000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_023
首相 人工知能の開発強化など新たな成長戦略に
5月13日 13時02分
安倍総理大臣は、政府の総合科学技術・イノベーション会議で、人工知能の開発強化などを盛り込んだ科学技術政策の総合戦略の答申を新たな成長戦略に反映させるとともに、必要な予算を確保し、政策を強力に推進していく考えを示しました。
総理大臣官邸で開かれた政府の総合科学技術・イノベーション会議には、安倍総理大臣や科学技術政策を担当する島尻沖縄・北方担当大臣らが出席し、今年度の科学技術政策の総合戦略の答申を決定しました。
答申では、成長分野の一つとして期待される人工知能の開発を強化し、脳科学などを活用した人工知能の研究開発に取り組むことや、自動車の自動走行に必要な3次元の地図情報、人や物、車の位置情報、それに防犯カメラの映像情報などのデータベースを2020年までに整備する目標などが盛り込まれています。
安倍総理大臣は「総合戦略を骨太の方針や日本再興戦略に反映させるとともに、第5期科学技術基本計画に掲げた投資目標の実現に向けて必要な予算を確保し、科学技術イノベーション政策を強力に推進していく」と述べました。
政府は、この総合戦略を今月中に閣議決定することにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160511/k10010516221000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_061
“最高水準の成果目指し研究者に高額報酬” 法律成立
5月11日 11時42分
世界最高水準の研究開発による成果の創出を目指して研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」を創設し、理化学研究所など3つの組織を指定する法律が、11日の参議院本会議で可決・成立しました。
この法律は、世界最高水準の研究開発で成果を創出することを目的に、高度で専門的な知識や経験を必要とする業務に従事する研究者に対し、高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」を創設することを柱としています。
そして、この「特定国立研究開発法人」に、理化学研究所と産業技術総合研究所、それに物質・材料研究機構の3つの研究機関を指定することが盛り込まれています。
また法律には、成果が見込まれず法人の長が引き続きその職務にとどまることが適切でない、と判断した場合には、担当大臣が法人の長を解任できる規定が明記されました。
法律は11日の参議院本会議で採決が行われ、自民党や民進党などの賛成多数で可決・成立しました。

347名無しさん:2016/05/15(日) 20:14:25
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016051500135&amp;g=pol
女性研究者の活躍拡大で議論=G7科技相会合が開幕-茨城・つくば

 主要7カ国(G7)の科学技術相会合が15日、茨城県つくば市で開幕した。女性研究者の活躍拡大に向けた国際的な枠組みなどについて議論し、最終日の17日に共同声明「つくばコミュニケ」を採択する。
 日本からは議長を務める島尻安伊子科学技術担当相が出席。各国の閣僚らに加え、欧州連合(EU)の担当者も参加した。島尻担当相は「世界最大級のサイエンスシティつくばで開催できることを光栄に思う。G7各国、EUとの国際連携、国際協調についてもしっかり議論させていただきたい」とあいさつした。(2016/05/15-18:26)

348名無しさん:2016/05/22(日) 17:10:42
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160520/k10010527761000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_041
自動運転タクシー 2020年までに実用化へ
5月20日 4時20分
政府は自動運転の技術を使ったタクシーなどの乗客を運ぶサービスについて、万が一、事故が起きた場合には事業者がすべての責任を負うことなどを条件に、2020年までに実用化を認めることになりました。
世界中で開発競争が進む自動運転を巡っては、大手自動車メーカーだけでなく、IT企業なども無人のタクシーやバスなどの実用化を目指しています。
こうした自動運転技術を使った乗客を運ぶサービスについて、政府は一定の条件を満たせば、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年までに実用化を認めることになりました。
具体的には万が一、事故が起きた場合は事業者側がすべての責任を負うことに加え、運転席に人が乗らない代わりに遠隔で車両を監視して、問題が起きたときには走行を止めることができるシステムなどを導入して、安全を確保することを求めるとしています。
政府は今後、道路交通法を改正するなど必要な対策の検討を急ぐとともに、国家戦略特区に指定された地域の公道などで、サービスの導入を目指す事業者による実証実験を進めることにしています。

349名無しさん:2016/05/25(水) 22:10:19
http://www.gizmodo.jp/2016/05/ar_hyper_reality.html
そう遠くない未来かも。「ARが日常化した世界」を描いたコンセプトムービー
2016.05.23 12:40

ここまで来ると、便利なのかその逆か…。

現実を拡張したり、実際には存在しないものを見せてくれるARやVR。すでにOculus Riftなどのヘッドセットは好評を博しています。

そんなARが日常的になった未来を、象徴的に描いた動画がありました。

街中から溢れ出す情報(そのほとんどが広告)の渦、次々と降りかかってくるタスクやコミュニケーション、自動的に通訳される言葉…。たしかに便利になっているのは間違いないのですが、はたしてこれは本当に豊かな生活なのか、なんて考えさせられてしまいます。

SNSで動画がシェアされない…その原因コレじゃない? SNSで動画がシェアされない…その原因コレじゃない? [ GIZMODO ]
制作したのは、イギリスやアメリカで活躍する日本人クリエイターのKeiichi Matsudaさん。彼のVimeoやFacebookには、他にもクールでスタイリッシュな作品が並んでいますよ。

source: Vimeo via Core77

Andrew Liszewski - Gizmodo SPLOID[原文]
(渡邊徹則)

350名無しさん:2016/05/28(土) 21:08:52
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052600928&amp;g=pol
安倍首相、自動運転車で技術アピール-サミット

 安倍晋三首相は26日午後、三重県志摩市・賢島で、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席のため来日中のカナダのトルドー首相らと共に自動運転車に試乗した。

 安倍首相は「2020年東京五輪に向け、世界で最も安全な道路交通社会の実現を目指す」と述べ、日本の先端技術をアピール。地球温暖化対策として、二酸化炭素を排出しない燃料電池自動車の普及も図る考えを示した。
 安倍首相らはトヨタ、日産、ホンダの自動運転車と燃料電池自動車に試乗。トルドー首相は興味津々で、技術者らに熱心に質問していた。(2016/05/26-21:01)

351名無しさん:2016/06/01(水) 23:50:53
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1606/01/news069.html
2016年06月01日 06時00分 更新
Meet Recruit:
【vol.3】なぜ今AIなのか――人工知能のおさらいと注目される理由
人工知能にはどのような技術が用いられているのか、普及するとどうなるか? 簡単におさらいしよう。
[Meet Recruit]

 最近、世界各国で人工知能を活用したサービスや研究が話題になることが増えてきた。リクルートでも、人工知能研究所(Recruit Institute of Technology」を立ち上げ、グローバル規模でのAI研究を開始している。(リクルートが何を目指して人工知能の研究を行っているかは、所長の石山洸へのインタビューを参照してもらいたい)

ではそもそも、人工知能にはどんな技術が用いられており、それが普及することで、どのようなことが可能になるのだろうか。まずは簡単におさらいしてみたい。

「ニューラルネットワーク」の進歩

 人工知能がここ数年で注目されるようになった背景には、AI技術のひとつである「ニューラルネットワーク」における技術革命がある。ニューラルネットワークとは、人間の脳を構成するニューロン(神経細胞)のネットワークを人工的に再現することを目指したものだ。

 ニューロン(神経単位)と呼ばれる神経細胞の巨大なネットワークで構成されている「脳」。神経細胞は、種類ごとに集まって層をつくることによって、高度な情報処理を実現している。こうした人間の脳の仕組みを模倣して、複雑な情報処理を可能にし、様々な問題解決を行おうとするのがニューラルネットワークだ。

 人間の脳が行っている、音声や画像から意味のある情報を選別する「パターン認識」や、大量のデータから相関関係やパターンなどを探し出す「データマイニング」といった行動は定式化することが難しく、プログラムによる処理が困難なものだった。

 人間の脳をモデルとしたニューラルネットワークを適用することで、コンピュータには困難だった作業が徐々に可能になってきている。研究開発は以前から行われていたが、2000年代に入り、脳科学の研究成果がAI開発へと本格的に応用されるようになったことで大きく状況が変化したという。

自ら学習するAI「ディープラーニング」

 ニューラルネットワークの進歩は、音声や画像を認識するための能力を高めることに一役買った。人間なら、猫の写真を見て「これは猫だ」と認識するのに時間はかからない。だが、コンピュータはそうはいかない。

 猫の写真をコンピュータが認識するためには、撮影された画像を文字や画像、数字といった複数の要素に分解し、それぞれをCPUやGPUなどの演算性能を利用して解析していくことになる。この際、複数の要素を同時かつ瞬時に解析していく必要があるため、複数の要素を脳と同じような形で演算することができるニューラルネットワークを用いるのだ。

 ニューラルネットワークは入力層、中間層、出力層の3つに分かれている。入力層から入った情報は中間層、出力層を通って出力される。ニューラルネットワークでは、この中間層の数を増やし、複数の段階で認識を繰り返していくことで、形状や色、質感など複数の特徴を抽出していくことができる。

 入力層と出力層の間の層が多層になり、階層が深くなることで、抽象的なものも判別できるようになっていく。非常に深い階層で構築されていくことになるので、ディープニューラルネットワークと呼ばれる。ディープニューラルネットワークにより構築される人工知能の一種は「ディープラーニング」と呼ばれている。

 2012年、 Googleとスタンフォード大学の研究において、ディープラーニングを使用した人工知能がある成果を発表した。YouTube の動画から無作為に抽出した1,000万枚の画像をひたすら読み込ませることで、1000台のコンピュータで3日間かけて学習を行った結果、猫の顔の写真に反応する人工ニューロンが生まれた。

 コンピュータは、猫の画像たちを入力とした際に、敏感に反応する人工ニューロンを選び出し、その人工ニューロンの反応を観察することで、入力した画像が「猫」であるかそうでないかを、精度よく識別できるようになった。コンピュータは猫を識別する人工ニューロンが最も反応しやすい画像として、自ら猫の画像を描いた。

 人から「これが猫の画像だ」と教えることなく、コンピュータが膨大なデータにアクセスする中で、自ら学習し、猫の画像を認識できるようになったという点で、革新的な出来事だった。

 このように「ディープラーニング」など新しいAI技術は人間の特徴のひとつである学習能力を備えており、「機械学習(マシンラーニング)」とも呼ばれる。

352名無しさん:2016/06/01(水) 23:51:03
>>351

画像の認識やリアルタイム翻訳も可能に

 「ディープラーニング」は、IT企業を中心に研究開発が盛んになっている。コンピュータが画像や音声のパターンを認識する技術や、コンピュータが人間の言葉を理解するための技術である「自然言語処理」などへの応用が期待されている。

 パターン認識技術があると、たとえばFacebookのようなソーシャルネットワークに画像を投稿した際にそれが誰なのかを認識したり、料理の写真を投稿した際にそれがどんな料理なのか、どんな材料が使われているのかをコンピュータ側が自動で認識することが可能になる。

 Microsoftの研究部門であるMicrosoft Researchが進めている人工知能研究「Project Adam」では、スマートフォンで犬の写真を撮影し、「この犬の犬種は何か?」と尋ねると、正しい犬種を答えるというデモを一昨年7月に開催された「Faculty Summit 2014」で披露している。

 この技術の開発が進むと、リアルタイム翻訳も可能になる。リアルタイム翻訳の技術はMicrosoftが提供するインターネット電話サービスSkypeが2014年12月から始めた「Skype Translator」にも使われている。現在、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語 (北京語)に対応。音声で入力した内容をテキストに変換し、翻訳してまた音声に変換するという作業を行ってくれる。

 世界中とつながり、リモートでコミュニケーションをとることが増えている今、リアルタイム翻訳の技術はニーズが高い。

ビッグデータ・IoTの時代とも相性の良いAI技術

 事例で紹介したような認識処理は、処理に使うことができるデータの量が増えれば増えるほど、認識の精度は指数関数的に高まっていく。

 ソーシャルネットワークの発達で人々からの情報発信が増え、IoTデバイスが登場してきたことで、様々なモノがインターネットに接続されるようになり、これまで数値が計測できなかった領域のデータも取得可能になってきている。

 これまで以上にデータ量が膨大になっていくビッグデータの時代において、人工知能による認識技術の精度はますます高まっていくことになる。取得できるようになったデータを解析できる人工知能が活躍する場面は、今後ますます増えていくだろう。

 人工知能は研究室で開発されるだけではなく、アルゴリズムの精度を向上させるためにも、現場との距離を縮め、実際にビジネスで利用されることが非常に重要だ。そのため、世界では実際のサービスに人工知能が組み込まれる例が増えてきている。

 では、人工知能がどのようにサービスやシステムに組み込まれているのか、どんなプレイヤーがこのフロンティアに挑戦しているのか。次回はそれらについて紹介していきたい。

353とはずがたり:2016/06/04(土) 20:06:48
韓経:ネイチャー誌、韓国科学界に「忠告」
http://japanese.joins.com/article/496/216496.html?servcode=300&amp;sectcode=300
2016年06月03日11時34分
[?韓国経済新聞/中央日報日本語版] comment111 sharemixi
「韓国は国内総生産(GDP)中の研究開発(R&D)投資割合が世界最高水準だが、ノーベル賞受賞者は1人もいない」

英国で発行する国際学術誌「ネイチャー」は1日(現地時間)、韓国のR&D投資とノーベル賞の受賞努力についての特集記事を掲載した。

ネイチャーは韓国がGDP対比のR&D投資割合でみれば名実共に1位だと伝えた。韓国は2014年GDP対比R&D予算は4.29%で、これまで1位だったイスラエル(4.11%)を抜いた。日本(4%)、米国(3%)、中国(2%)を大きく上回る数値だ。韓国政府が2017年にR&D投資割合を5%まで増やす計画だとつけ加えた。ネイチャーはまた先月、朴槿恵(パク・クネ)大統領の主宰で開いた「第1次科学技術戦略会議」に言及し、大学の基礎科学予算を2018年までに1兆5000億ウォンに増やすという案も紹介した。

ネイチャーは韓国政府がこうした努力をする背景にノーベル賞を受賞するという目的があるとした。莫大な予算をR&Dに投じているがノーベル賞受賞者は1人も輩出できていないからだ。ネイチャーは「昨年10月のノーベル賞受賞者発表直後に『21対0』という嘆きがあちこちから出ていた」として韓国と日本の歴代ノーベル賞受賞者の数を比較することもした。

ネイチャーは韓国がノーベル賞受賞者を輩出できない理由として、基礎研究に対する長期的投資にケチなためだと分析した。基礎科学分野で独歩的な成果を出すには数十年間長期的に多くの投資をするべきなのに、韓国は遠くを見通した投資文化が成熟していないということだ。

ネイチャーはまた斬新なアイディアを出すためには研究室で討論されなければならないが、韓国は過度に沈黙しているとしながら国内科学界の風土についても指摘した。ネイチャーは、韓国の科学界内でも酒の席を持つような文化があり女子学生にとって不利な「成績の障壁」になっていると指摘した。
※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。

354とはずがたり:2016/06/05(日) 01:30:37

政治経済社会外交・安全保障製造業農林水産医療・介護科学・エネルギーIT・通信メディア・娯楽ペット産業教育食の安全
イノベーションの風を読む≫ 著者・コラム紹介
イノベーションではなく
不正を生むようになった成果主義
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6906?page=1
2016年06月03日(Fri)  川手恭輔 (コンセプトデザイン・サイエンティスト)

355名無しさん:2016/06/11(土) 14:38:52
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160611-00018222-president-bus_all
グーグルが「完全自動運転」にこだわるわけ
プレジデント 6月11日(土)14時15分配信

 人工知能をはじめとする、新しいテクノロジーが、世界を変えようとしている。

 車の自動運転は、その中でも、人々の関心が最も高い技術の1つだろう。自動運転を行うことで、安全性が増すばかりでなく、新しい産業も生まれる。自動運転タクシーはもちろんのこと、運転中の車内での活動の可能性は無限。新しい経済活動の「ブルーオーシャン」が広がっている。

 ところで、自動運転技術について、自動車産業の関連の方とお話しすると、可能性については積極的なものの、「完全自動運転」はまだ先、という方が多い。

 「最初は、高速道路での自動運転から実現するのではないでしょうか? 」

 「いざとなったら、人間が介入できるような、そんなシステム設計になると思います」

 そんな慎重なコメントをされる関係者が多いのである。

 最初から最後まで人工知能に任せる完全自動運転が実現しないのだとすると、車で出かけて、レストランで飲酒をするということもできない。

 特に地方都市においては、そのような可能性が開かれることの経済効果は絶大だと思うが、自動車産業の関係者は、完全自動運転については、実現しにくい、と考えていることが折に触れ伝わってくる。

 ところが、完全自動運転以外は意味がない、と断言した人がいた。グーグルが、先端技術の研究開発のために設立した「X」(以前は「グーグルX」と呼ばれていた)で、実現不可能と思われるような大胆な技術目標「ムーンショット」の研究グループを率いる「キャプテン」、アストロ・テラー氏である。

 「ムーンショット」とは、もともとは、当時のケネディ大統領が「人類を月に到達させる」と高らかに宣言したアポロ計画を指す名前である。Xでは、すぐには無理かもしれないが実現可能な技術目標を、「ムーンショット」と呼んでいる。

 テラー氏は、今年の2月にバンクーバーで行われたTEDの会議で講演し、自動運転車の「グーグル・カー」、荷物の自動運送を担う無人飛行機「プロジェクト・ウィング」、眼鏡型情報端末の「グーグル・グラス」などを含むムーンショット研究プロジェクトを紹介した。

 私は会場で聞いていたのだが、テラー氏が「自動運転」について言われたことに深い感銘を受けた。「我々は検討を始めてすぐに、完全自動運転以外には意味がないと気づいた」と断言したのである。

 「人間は、人工知能に運転を任せていて、車内でリラックスしているときに、突然、運転しろと要求されても、そもそも対応できない」とテラー氏。「だから、私たちは、ハンドルのない、完全自動運転車をつくったのだ」。

 テラー氏の発言は、技術目標というものを、どのように見定めるかという点に関する、深い叡智を示しているように思う。

 中途半端な自動運転車をつくっても、役に立たなければ意味がない。なによりも、ユーザーに、認知上、行動上の、実際的ではない負荷をかけてはならない。

 テラー氏の言うように、「完全自動運転車」以外は、ユーザー側にとっては使いにくい、安全ではない乗り物になってしまうだろう。そのような「本質」を一気に見抜いた「ムーンショット」の「キャプテン」の眼力にしびれた。

 技術課題の本質を見極めなければ、大胆な研究はできない。未来に関心を持つすべての人が心に留めるべきだろう。

茂木 健一郎 写真=AFLO

356名無しさん:2016/06/15(水) 14:31:55
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/535395/1
グーグルAI、80秒のピアノ作曲
Posted June. 03, 2016 07:43, Updated June. 03, 2016 07:51

「アルファ碁」で人工知能(AI)の力を全世界に見せつけたグーグルが1日(現地時間)、芸術作品を創作するAI「マジェンタ(Magenta)」プロジェクトの結果を公開した。
グーグルのディープ・ラーニング研究チーム「グーグル・ブレーン」はブログで、マジェンタが作曲した80秒のピアノの曲を公開した。4つの音符が与えられた状態でマシン、ランニング、アルゴリズムで作曲された。ピアノ以外の楽器やオーケストラの伴奏は人間がした。
これに先立ち、グーグル・ブレーンは先月22日、米ノースカロライナ州のダーラムで開かれた音楽・情報技術(IT)祭「ムーグ・フェスティバル」で、「マジェンタ・プロジェクトを進める」と明らかにした。それから約1ヵ月で成果を出したのだ。
グーグル・ブレーンは、「マジェンタの目標はマシンランニングを通じて、説得力のある芸術と音楽を創造できるかを調べること」とし、「もし可能ならどうすればいいのか、また不可能ならなぜなのか研究する」と説明した。また、マジェンタの作曲モデルや道具などをオープンソース管理に使われる「ギットハブ」(GitHub)に公開し、誰でも活用できるようにする考えを明らかにした。
 
グーグルは以前から芸術分野のAI研究に関心があった。2月、AI「ディープ・ドリーム」が描いた抽象画の展示会を開き、29点を9万7600ドル(約1億1625万ウォン)で販売した。最近では、2865冊の恋愛小説をAIエンジンに読ませて学習させるなど、恋愛小説の出版も準備している。

http://japanese.donga.com/List/3/08/27/534799/1
人工知能が作曲した楽曲の音源を初公開
Posted May. 25, 2016 07:37, Updated May. 25, 2016 07:45

国内音源サービス「メロン」で、曲名「グレイ(grey)」を検索して再生すると、夢幻的なエレクトロニック音楽が流れてきた。作曲家の名前は「ボイド(boid)」。鳥たちの動きのように無秩序のように見える自然界現象から現れる一種の規則性を意味する物理的用語だ。ボイドとは、国内で初公開された人工知能(AI)作曲家だ。
海外に続いて、国内でも最近AI作曲家による音楽が出ている。ボイドが作曲したグレイと、「キャヴィティ(cavity)」は、現在、音源サイト「メロン」と「ジニー」に公開されている。
ボイドは、成均館(ソンギュングァン)大学コンピューター工学部の安昌旭(アン・チャンウク)教授(39)と同じ学部の博士課程の学生であるチョン・ジェフン(29)氏が開発したAIプログラムだ。安教授は、高麗(コリョ)大学情報通信工学科で学士や修士、光州(クァンジュ)科学技術院(GIST)コンピューター工学科で博士課程を経た。学部時代から音楽に関心が多く、クラシックギターの演奏がうまかった。博士課程中に海外でAIが音楽や美術に使われる事例に接し、「直接一度やってみたい」と決心した。
2013年、大学生だったチョン氏が、安教授の研究室に初めて交流したことで、二人は本格的にAI作曲家の開発に乗り出した。チョン氏は時間があるごとに実用音楽学院に通いながら、基本的な音楽知識を積んだ。
ボイドは、学習した複数の曲から音楽的要素を取り出した後、これらを組み合わせて無作為に新しい曲を作る。そんな形で作られた曲から、再び進化した曲を選び出す。安教授は、「囲碁のAIが、セルフ対局をしながら、進化していったのと似ている」と話した。
二人は今後、「進化コンピューティング作曲システム(Evolutionary computing Music composition system)」の英語の頭文字から取った「イボム(EvoM)」を公式作曲家に登録して、新しい曲を発売する予定だ。安教授は、「クラシックなど、新しいジャンルにも挑戦する計画だ」と意欲を示した。
最近、米国ではAIが固有な作曲スタイルを持ったアルバムを発表しており、日本政府はAIによる音楽や絵画などへの著作権の検討を始めている。安教授は、「海外ではすでにAI作品関連起業も多い。国内でもAIの作曲技術が多様な分野で活発に利用されればと思う」と話した。

357名無しさん:2016/06/15(水) 14:38:10
https://roboteer-tokyo.com/archives/4433
Googleの新AIプロジェクト・マゼンタ、音楽分野に挑戦
Written by Shinji Ikematu
Posted date:2016.06.04

 Googleが美術や音楽を創作する人工知能プロジェクト「マゼンタ(Magenta)」の詳細を公開。初の作品となるピアノ演奏曲も披露した。

 グーグルブレインチームは1日、公式ブログでマゼンタについて言及。目標は「マシンラーニングで芸術や音楽を創作することができるかどうか」を調べるというものである。加えて「もし(それが)可能なら、芸術を創作する人工知能をどのように設計するか、(反対に)もしそうならないなら、その理由は何か」調べることも研究テーマのひとつだそうだ。

 マゼンタを紹介するウェブページには、次のように説明されている。

「マゼンタには、2つの目標があります。まずマゼンタは、機械知能(machine intelligence)を、音楽と芸術を生成できる最先端の段階まで発展させる研究プロジェクトです。音声認識や翻訳のように、マシンラーニングはすでにコンテンツを理解する分野で広く活用されています。私たちはマゼンタで、他の分野、すなわち芸術と音楽を作り出す方法を学び、芸術的なコンテンツを自ら作ることができるアルゴリズムを探求しようとしています」

 作曲を行うコンピュータアルゴリズムは、1950年代からすでに存在した。1957年、ルジャレン・ヒラー(Lejaren Hiller)と、レナード・イサクソン(Leonard Isaacson)が、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にあったコンピューター、イリアック・ワン(ILLIAC I)を利用して作った「弦楽四重奏のためのイリアック組曲」が、その手の最初の音楽作品として挙げられる。

 また、モーツァルトやバッハなど、特定の作曲家のスタイルを分析し、彼らと同じような曲を書くためのアルゴリズムの研究が、1960年代から数多く行われた。2000年代には、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz)の名誉教授デビッド・コープ(David Cope)氏が、音楽を聞く人のフィードバックを受けて作風を修正するコンピュータ作曲プログラム「エミリー・ハウエル(emily howell)」を発表して話題となった。

 ただしGoogleのマゼンタは、自ら音楽や芸術を“学習”して創作するマシンラーニングアルゴリズムの開発を目指している。事前に入力されたプログラムに沿うのではなく、マシン自ら音楽を創作する方法を学習し進化していくという方向性だ。

 なお、Googleはマゼンタ最大の課題として「ストーリーテリング」を挙げている。言い換えれば、アルゴリズムが自ら作品を作るだけではなくて、作品の「ナラティブ-物語」まで説明することができる段階まで進みたいというものだ。

「機械が作った音楽や芸術は、小さな塊として見たときには良くとも、長い物語のようなものに欠けています。マシンが作成したコンテンツが、長い構造を持っている場合もありますが、それは追加されたものであるだけで、アルゴリズムが自ら学習したものではありません。例えば、デビッド・コープ教授の『音楽人工知能の実験(EMI)』を見ると、人工知能モデルが人間の作曲家が作った曲を解体して共通の特徴を発見した後、それらを組換えて新しい作品を作っています」(マゼンタHP)

 Googleは、昨年11月に公開したマシーンラーニングプラットフォーム「テンサーフロー(tensorflow)」を活用する一方、関連ツールをギットハブ(GitHub)に公開している。開発者や研究者に加え、アーティストやミュージシャンが自由に参加して、マゼンタの「進化」を促す計画だ。

358名無しさん:2016/06/15(水) 14:39:37
http://gigazine.net/news/20160419-deepjazz/
2016年04月19日 20時00分00秒
ジャズを自動作曲する人工知能「deepjazz」、AIが作ったジャズはこんな感じ
By Jimmy Baikovicius

プログラマーのJi-Sung Kim氏が36時間のハッカソンで作り上げたという自動ジャズジェネレーターが「deepjazz」です。deepjazzはPython製のディープラーニングライブラリである「Keras」と「Theano」を使用して作り上げられた2層構造の「Long short-term memory(LSTM)」で、MIDIファイル(音源データ)を与えると音楽を学習してオリジナルのジャズを作曲してくれます。

deepjazz: deep learning for jazz
http://deepjazz.io/

「deepjazz」は、Googleの「AlphaGo(アルファ碁)」やIBMの「WATSON」などのような、人工知能(AI)の一種です。Googleのアルファ碁は囲碁を打つ能力に特化したAIですが、deepjazzはその名の通り「ジャズを作曲すること」に特化したAIです。

deepjazzを構築するのに使用されているのは、Pythonで書かれたディープラーニングライブラリのKerasとTheanoで、これらを2層構造のLSTMとすることで自動でジャズ調の楽曲を生成するAIとなっています。なお、LSTMというのはリカレントニューラルネットワークの一種です。

Ji-Sung Kimはdeepjazzを製作する際、エンジニアのEvan Chow氏が作成した機械学習で音楽を作曲する「JazzML」を基にしたそうです。なお、deepjazzのコードはGitHub上で公開されています。

GitHub - jisungk/deepjazz: Deep learning driven jazz generation using Keras & Theano!
https://github.com/jisungk/deepjazz

deepjazzで作曲した音源はSoundCloud上で公開されており、以下のプレイヤーで聴くことが可能です。deepjazzはMIDIファイルを入力すると、その楽曲を基に新たなジャズの楽曲を生成してくれるAIで、記事作成時点ではSoundCloudに5曲の生成曲と音源となったデータの計6曲がアップロードされています。音源はアメリカ人ジャズギタリスト・パット・メセニー氏の「And Then I Knew」です。

deepjazzが作曲したジャズは30秒弱のものが5曲ですが、基となった曲と比べるとリズムがとても独特で、一聴の価値ありです

359名無しさん:2016/06/15(水) 14:41:41
http://jp.techcrunch.com/2016/06/02/20160601google-ai-produces-a-melody-that-rivals-the-casio-keyboard-concerts-of-our-youth/
GoogleのAIが初期のCasioのシンセに匹敵する音とメロディーを作り出す
2016年6月02日 by Devin Coldewey

それは1989年だった。親たちはベルリンの壁が取り壊されるのを見ていたが、あなたは二階の自分の部屋でCasio SA-1の電池を交換し、コンサートに備えていた。それが叩き出すビートは熱い。あなたはデモ曲“Wake me up before you go-go”を聴き、自分もやる気むんむんとなる。100種類ある音色の02番、”HONKY-TONK PIANO”を選ぶ。そのプラスチック製の象牙(鍵盤)をまさぐり、気分は絶好調。さあ、行くぜ!

しかし、ここまで^

悪くないね、そう思わない? でもこいつは、当時7歳の練習熱心な子の迷演ではなくて、人工知能が作ったオリジナル曲だ。そのAIを作ったのはGoogle ResearchというかGoogle Brainの連中。すでに記事のタイトルにあるから、驚かなかったと思うが、タイトルを飛ばしていきなり本文を読んだ人は、どうだったかな? (??)。

これは、“マシンインテリジェンスに音楽やアートの高度な生成能力を持たせるための研究プロジェクト”Magentaの、最初の公開出力だ。プロジェクトのサイエンティストの一人Douglas Eckによると、機械学習は発話認識(speech recognition)のような比較的単純明快なタスクではかなり進歩してきたが、でもそれは、たとえば、音の並びが音楽と呼べるためには何がどうあるべきか、を学習できるだろうか? あるいは、アートとして鑑賞できる色や言葉の並びを? へんてこな詩(PDF)を作ったことは、あったけど。

“発話認識や、翻訳、画像アノテーション〔タグ付けなど〕などでうまくいったやり方を基盤として、アートや音楽を創造できるすばらしいツールを作れる、と信じている”、とEckは書いている。

クリエイティブなワークは何でもそうだが、Magentaもまず必要なのは練習、そしてフィードバックだ。そのためGoogleは、クリエイティブとプログラミングの両方の分野に、コミュニティへの参加を呼びかけている。コードのチェックや、データの供給などのためだ。このプロジェクトはGitHubに置かれ、Google自身のオープンソースの機械学習プラットホームTensorFlowも利用できる。あなた自身の、フォークを作ってみよう。

研究者たちが初めて、コンピューターに作曲をさせてみたのは、もうかなり昔の話だ(数十年前)。でもGoogle Researchの潤沢なリソースと頭脳があれば、Magentaはもう一歩二歩進んだ結果を見せてくれるかもしれない。

このプロジェクトの今後の進捗は、Magentaのブログでチェックできる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

http://www.gizmodo.jp/2016/06/google_ai_music.html
AIの音楽センスは80年代、だがすぐに我々の時代を超えていくだろう
2016.06.06 18:30

GoogleのAIは感受性豊かで羨ましい…。

昨今のGoogleのAIは悪夢のような画像を作り出したり、ロマンチックなポエムを書いたりと、遺憾なくその才能?を発揮しています。そんなGoogleから、ついにAIが作曲した音楽が発表されました。

昨年のMoogfestaでGoogleが発表したプロジェクト「Magenta」。このプロジェクトではアートや音楽をAIに創造させることを目的としており、今回の音楽はその第1弾プログラムです。

それでは、AIが作曲した90秒ほどの音楽を聞いてみましょう。

んーなんとも懐かしさを覚えるメロディーです。子供の頃に遊んでいたゲームの音楽を連想させます。

テレビの前に置くだけでリビングがハイレゾ空間に? テレビの前に置くだけでリビングがハイレゾ空間に? [ lifehacker ]
今回のプログラムは、音楽データをMIDIファイルから「TensorFlow」というGoogleがAI用に開発したシステムへインポートし、音楽に関わるナレッジをシステムに学習させるという、研究者のためもの。GitHubにはオープンソースでプログラムが公開されています。

現在の音楽は、電子楽器、作曲ソフトなど、テクノロジーの恩恵を多大に受けており、そのおかげで新しい音楽が生まれました。ですが、AIは楽器や機材という枠ではなく、1人のアーティストとして存在していく未来が見えます。

今回の音楽を聞いただけだと、「80年代のゲーム音楽みたい」「古臭い」という感想もあるでしょう。 ただ、現代のAIの音楽センスがまだ80年代レベルなだけとも言えます。学習速度の速いAIはすぐに、2016年の我々の音楽センスに追いつき、そして将来的には未来の音楽を先取りして、私たちには予想できないような音楽を生み出してくれるのかもしれません。

image by agsandrew / Shutterstock.com
source: Magenta, The Next Web, The Verge

(K.Yoshioka)

360名無しさん:2016/06/15(水) 14:49:06
http://japanese.joins.com/article/610/216610.html
<囲碁>「アルファ碁の弱点見つけた」という柯潔九段、年内に対戦か
2016年06月07日16時08分
[? 中央日報/中央日報日本語版]

韓国の李世ドル(イ・セドル)九段と対戦したグーグル人工知能「アルファ碁(ALPHAGo)が、年内に世界囲碁ランキング1位の中国の柯潔九段と対局する見込みだ。

5日の中国メディアによると、楊俊安中国国家体育総局囲碁運動管理センター書記は中国無錫で開かれた第37回世界アマチュア囲碁大会の記者会見で、中国囲碁協会がグーグルのアルファ碁チームと接触し、対局について協議していると明らかにした。楊書記は「突発事態がなければ人間とロボットの最後の対決が年内に行われるだろう」とし「具体的な時間と大会場所は決まっていない」と話した。

柯潔九段は3月に李世ドル(イ・セドル)とアルファ碁の対局が行われた当時からアルファ碁との対局に関心を表していた。柯潔九段は当時、「アルファ碁の弱点を見つけた。李九段より好成績を出す自信がある。プロ囲碁棋士の尊厳のために全力を尽くして対戦したい」と挑戦の意思を明らかにした。アルファ碁の開発者、ディープマインドのデミス・ハサビス氏も李九段とアルファ碁の対局後、フェイスブックに「柯潔九段、準備はできているのか」というコメントを載せた。世界コンピューター囲碁選手権大会創始者の陳昭氏もコンピューター囲碁科学者チームを構成し、アルファ碁に挑戦すると明らかにした。

しかし中国政府は言論統制措置を通じて中国内でグーグル・フェイスブック・ユーチューブなどへの接続を遮断している。このため実際に対局が実現するかどうかは未知数という指摘もあると、現地メディアは伝えた。李九段とアルファ碁の対局もユーチューブを通じて世界に生中継されたが、中国では公式的な接続が不可能だった。しかし楊書記が公開的な席で対局計画を明らかにしたため、中国政府の暗黙的な承認があるという推測も提起された。今後、グーグルの公式発表を通じて対局が実現するかどうか確認される見込みだ。

https://wirelesswire.jp/2016/06/53726/
グーグルの囲碁AI「AlphaGo」、現役最強棋士との対戦の可能性浮上
2016.06.07
Updated by WirelessWire News編集部 on 6月 7, 2016, 12:31 pm JST

グーグル(Google)傘下の英ディープマインド(DeepMind)が開発した人工知能(AI)ソフトウェア「AlphaGo」が、現在囲碁の世界ランキングで首位に立つ中国の柯潔氏と今年中に対戦することになったとする話を中国囲碁連盟の広報担当者が明らかにしたという。

ただし、ディープマインド創業者のデミス・ハサビス(Demis Hassabis)氏は、柯潔氏との対戦について「インターネット上の噂は事実とは異なり、現時点でAlpha Goの今後の動きについては決定していない」とツイッター上で発言している。

Demis Hassabis @demishassabis
contrary to internet rumours, we've not decided yet what to do next with #AlphaGo, once we have, there will be an official announcement here
2016年6月6日 23:52
148 148件のリツイート 218 いいね218件

現在18歳の柯潔氏は、囲碁の世界ランキングでここ数年トップにランキングされている棋士で、3月にAlphaGoが韓国のイ・セドル(Lee Sedol)氏を破った際、当初は「セドル氏との対局を見る限り、AlphaGoは自分よりも弱い」「 自分のスタイルをコピーされたくはないので、AlphaGoとは対戦したくない」などと発言していたが、その後AlphaGoが3連勝すると、「AlphaGoは完璧でまったくミスを犯さなかった」「同じ条件であれば、自分が負けることも十分ありうる」などと考えを改めていたという。

362とはずがたり:2016/06/28(火) 00:48:33
ハーバード大で人気! なぜ日本型経営は再評価されるのか
プレジデントオンライン 2016年6月27日 11時15分 (2016年6月28日 00時31分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20160627/President_18299.html

■暗黙知が存在する日本型経営が再評価されている
当社のポリシーは、日本型経営の成り立ちや仕組みに即した人材のマッチングです。そのためには、日本と欧米の経営の違いを明確にする必要があります。その一環として、企業内における知識創造という側面から両者を比較してみたいと思います。その際にキーワードとなるのが暗黙知と形式知と呼ばれるものです。前者は個人的で形式化しにくい、洞察や直観、技術的ノウハウなど。後者は逆に文章や数字で表せるマニュアルやデータなどのことです。これをあえて分けると、日本的経営は暗黙知(形式知含む)、欧米のマネジメントは形式知といえます。
例えば、社内の意思決定の仕組みを考えてみましょう。トップダウン型の企業には形式知が適しています。トップの強力なリーダーシップで数値目標を達成していくのですが、欧米はこのタイプが圧倒的に多いです。前回取り上げた「プロ経営者」の役割も同じと考えていいでしょう。一方、日本はミドルアップダウン型だといわれ、優秀なミドルたちが経営上の暗黙知を有している場合が少なくありません。彼らが、経営層の考えを理解し、代弁する。と同時に、部下の意見も吸い上げて、戦略・戦術を練り上げてきました。
もちろん、日本にもワンマン経営者は少なからずいます。けれども、そうした企業であっても、よくよく見てみると、最前線で活躍するミドルたちが支えていることが多いのです。入社以来、さまざまな仕事上の経験を踏んでいく過程で暗黙知を蓄積しているといっていいでしょう。しかも、社員の定着率が高く長期雇用となれば、そうした暗黙知は会社のかけがえのない財産になっていきます。
最近、佐藤智恵さんという作家の書かれた『ハーバードでいちばん人気の国・日本』を読み、世界最高学府の教授たちがいま、日本のどこに着眼しているのかを知ることができ、世界の行方を読み解く上で重要なヒントを得ることができました。さらに、それを知ることは、私たち日本人自身が気づかずにいる自国の強みと課題を見直す機会にもなります。本の中で著者は「現場型リーダーシップ」も取り上げており、まさに、再評価されるべき日本型経営にとってみれば追い風となるでしょう。

■急激な環境悪化に機能不全を起こしただけ
1980年代には、欧米が日本型経営をキャッチアップした時期がありました。当時、何人かの日本の経営者や学者が「もはや欧米に学ぶものはない」と豪語していたことが気恥ずかしく思い出されます。ところが、1990年のバブル崩壊後、リストラや負債処理で自信をなくした日本企業が、それまでと打って変わって欧米流の経営手法を導入しようとしました。その最たるものが成果主義です。しかし、それが日本の労働環境には適合しなかったことは、多くの企業における不協和音の高まりが物語っています。
しかし、営々として築き上げてきた日本型経営は破綻したのではなく、急激な経営環境の悪化によって部分的に機能不全を起こしていただけでした。やがて、日本企業は持ち前の創意工夫によって活力を取り戻し、リーマンショックで再び痛めつけられたものの、そこも乗り切ってきたのです。その背景には、何世代にもわたって培ってきた暗黙知があったことはいうまでもありません。
それぞれの文化の性格や特徴を強く規定しているのは、それぞれの言語であることを考えると(言語は世界を分節する)、暗黙知の存在は日本語との関係が深いと言えます。
日本語は多元論的文化の中で発達してきたので、一元論的一貫性、対立の原理をはっきりさせず、「あれかこれか」ではなく「あれもこれも」主義なので、多神教的(八百万の神)な発想・視点と重なって見えます。また古文を見ればわかるように、1センテンス(1文)の中で主語が書かれていないにもかかわらず、それぞれの動詞の動作主(主語)が変わることがあることを考えると、この言語が暗黙知の存在に繋がっているのではないでしょうか。

363とはずがたり:2016/06/28(火) 00:48:46
>>362-363
■日本を西洋化するからにせものになる
21世紀型の企業経営を考えたとき、日本型がいいか、西洋型がいいかという議論よりも日本の良さを磨いていくべきだと考えます。歴史を振り返ると、明治以降の富国強兵策のプロセスで、海外のすぐれた技術を、きちっと学んで、日本流に進化させてきました。日本独自のものは少なく、せいぜい、あるとしたら、武士道とか儒教のような精神的遺産といっていいのかもしれません。それ以外は西洋との組み合わせで、新しい理論を構築してきました。つまり“和魂洋才”です。そういう意味では、日本には良いものは取り入れるという多神教信仰のDNAがあるといっていいでしょう。一方、欧米流の形式知のメリットは、ヒト・モノ・カネの経営資源をすべて数値化します。科学技術が非常に進歩していて、彼らはそこに絶対的な信頼を置いています。当然、それによって効率的なマネジメントも可能ですし、数々のイノベーションも達成してきました。しかし、マイクロソフトのビル・ゲイツやアップルのスティーブ・ジョブズに暗黙知がなかったかといえば、決してそんなことはありません。
相田みつをさんが「みんなほんもの」という詩を書いています。
<トマトがねぇトマトのままでいればほんものなんだよ トマトをメロンにみせようとするからにせものになるんだよ みんなそれぞれにほんものなのに骨を折ってにせものになりだがる>
私はトマトとメロンを日本と西洋に置き換えてみました。
<日本がねぇ日本のままでいればほんものなんだよ 日本を西洋にみせようとするからにせものなんだよ>
日本企業はメロンになるのではなく、トマトのままで成長すべきだということです。あなたはどう思いますか。
サーチファームジャパン社長 武元康明 岡村繁雄=取材・構成

364とはずがたり:2016/07/01(金) 12:45:29

商標乱発、国全体の1割出願 男性「あくまでビジネス」
http://www.asahi.com/articles/ASJ696FPFJ69ULFA02L.html?iref=com_favorite_01
高木真也2016年6月30日20時41分

「リニア中央新幹線」「民進党」などよく知られた名前を自分の商標として大量出願する男性がいる。出願件数は国全体の1割に及び、特許庁は異例の注意喚起を出した。本人は「あくまでビジネス」というが、主張は通るのか。

「民進党」「ラブライブ」…大量出願した男性の一問一答
 「検索に頻繁に引っかかり、『ああ、またか』と思う。その都度、顧客に説明するのが大変」(弁理士)と非難を浴びるのは、大阪府在住の元弁理士、上田育弘氏(53)。知的財産の情報サイト運営会社「ルート ip」によると、2015年に上田氏と同氏が代表の会社は計1万4786件を出願した。国内全体の約14万7千件の約1割を占め、他を大きく引き離す。

 商標は、企業や団体が自社の社名や商品、サービス名などを他と区別させるために登録するマーク(標識)だ。上田氏は、他の企業や団体がすでに使っている商品名を中心に、14年ごろから大量出願を始めたようだ。携帯電話を意味する「MOBILE」という言葉には、頭にAからZまでつけて26種類を出し、NHKの朝ドラ「あまちゃん」で有名になった「じぇじぇ」などの流行語も数多い。

 問題視されているのは、登録に必要な手数料が支払われていないことだ。通常、1件の出願に少なくとも1万2千円、1万5千件なら2億円近くを特許庁に支払う必要があるが、上田氏は大半で支払っていない。支払わないと半年程度で出願が取り消されるが、その間は特許庁の情報サイトに「審査待ち」と掲載される。

 「乱発」のせいで名前の使用をあきらめた例もある。

 群馬県太田市は1月、今秋に開館する美術館・図書館複合施設の愛称「おおたBITO」を今後、使わないと発表した。商標の出願をしようとしたら、上田氏側が先に出願していたためだ。太田市によると、上田氏から「BITO」を使う権利を譲りたいとの趣旨のメールが来たが、「応じるつもりはない。別の愛称を検討する」(担当者)という。

 特許庁は5月中旬、ホームページ上で大量申請について、「名前が先に出願されていても取り消される場合があるので、あきらめないで」と呼びかける告知を出した。だが、出願そのものを規制することは難しいという。

 なぜ、お金を払わず出願できるのか。

 商標は、先に出願した人の権利が認められる「早い者勝ち」が原則。手数料の払い忘れなど手続きに不備があっても、最初に出願した日付を認めてもらえるように、「保留」の状態にできる。期間を半年程度置くのは、海外から出願書類をやりとりすれば往復数カ月かかることもあるためだという。

 商標を「先取り」するケースは過去にもあった。03年に千葉県の男性が「阪神優勝」を商標登録し、後に審判で取り消された。だが特許庁の担当者は「手数料を払わず、個人でこれだけ大量に出願するケースは初めてだ。インターネットで簡単に出願できるようになったのも大きい」と話す。

 上田氏に直接、狙いを聞いた。

 「将来自分で使う、他人に権利を譲渡する、先に出願しておくことで権利を仮押さえする三つが狙い。(出願中に)権利が欲しいという人が現れれば、ビジネスになる」と売買目的を認めた。手数料を払わないのは、「権利化してメリットがあるものだけを厳選している」ためという。近く、商標を取引するためのホームページを立ち上げる予定だとも話した。

 業界団体の弁理士会は「直接的な対応は難しいが、制度の趣旨に反していることは明らかだ」と反発している。(高木真也)

365とはずがたり:2016/07/01(金) 18:45:05
これか。おおたBITOはロゴでも盗作騒動があったしついてないねぇー。

2016.1.6 07:04
太田市、「おおたBITO」の愛称使用中止 他者が商標申請中
http://www.sankei.com/region/news/160106/rgn1601060012-n1.html

 太田市は5日、東武太田駅北口に10月開館予定の文化複合施設「太田市美術館・図書館」の愛称「おおたBITO」の使用を中止することを発表した。「BITO」の名称が商標申請されていることから取りやめ、当面は正式名称の「市美術館・図書館」を使う。

 定例会見で清水聖義市長は、「昨年夏ごろから登録申請をしている人がいる。愛称を使うと、あれは自分のものだと言う。残念だが使わないことにする」と述べた。愛称のBITOは、美術館の「び(BI)」と図書館の「と(TO)」の頭文字をローマ字で表現し、昨年6月に決定していた。

 おおたBITOをめぐっては、白紙撤回された2020年東京五輪公式エンブレムのデザイナー、佐野研二郎氏が手掛けたロゴが、米デザイナーの作品と酷似していると指摘され、市民からの意見を聴き、正式に使用を断念している。

366名無しさん:2016/07/10(日) 11:24:42
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160708-00094029-diamond-bus_all
「忘れる」という機能を人工知能に実装できるか?人間の「弱さ」が「強み」になる時代が来る!
ダイヤモンド・オンライン 7月8日(金)11時0分配信

 テレビでも話題の脳科学者で『努力不要論』などベストセラーを連発する中野信子さんと、世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper」の元開発リーダーで初著書『ゼロイチ』を出した林要さんによる対談の第2回。「人間」対「人工知能」の囲碁対局から、2人は何を感じたのか。人間は人工知能をどう受け止めればよいのか。脳科学・人工知能開発それぞれの見地から導き出した答えは? (構成:前田浩弥、写真:榊智朗)

● 「ひらめき」こそが、人工知能を凌駕する強み? 

 林要さん(以下、林) この対談の第1回で、会社の先輩に「宇宙人」と名付けられた話をしました。「新しいこと」にチャレンジするうちに、「お前は宇宙人だな」と言われたんです。そして、“宇宙人ブランド”のおかげで、さらに「新しいこと」にチャレンジしやすくなったわけです。

 話はこれで終わらなくて、実は、「宇宙人」としての経験を積み続けていくうちに、発想も豊かになっていく実感があったんです。無意識に、理屈なく「これはこうじゃないか」ってひらめくことが多くなったんですよね。理屈なくひらめいてしまう分、その「ひらめき」を人に説明するのがなかなか大変なのですが……無意識にひらめいたことを、意識してなんとか後追いしながら理屈をつけているようなイメージです。

 中野信子さん(以下、中野) わかります、その感じ。

 林 僕は、ひらめきとしての「こうだ! 」という答えが出るのは、先天的な力ではないと考えています。生まれつきの天才の子どもが得るひらめきと、僕の生むひらめきは違う気がするんです。持って生まれた頭のよさというより、後天的に得た情報が、脳の「意識的な部分」と「無意識的な部分」の両方と作用し合いながらひらめくというか……。それは論理の積み重ねでは決してなくて、論理を超えた何かがあるような気がします。

 中野 すべての問題は論理の積み重ねによって解決されるのか、論理ではたどり着けない「ひらめき」という要素が解決するために必要な問題もあるのかは、いろいろなところで議論になっていますよね。言い換えれば「ひらめきは論理の積み重ねか否か」という問題です。

 林 人工知能の開発にも大きく影響しそうな問題ですね? 

 中野 まさにそうなんです。3月に、囲碁棋士の李世ドルさんと、コンピュータ囲碁プログラムの「AlphaGo」との対決がありましたよね。その中でAlphaGoが、難局を回避するために、人間の常識では考えられない「変な手」を打ったことがありました。

 人間と人工知能の差がいちばん出るところがここだといわれていますね。人間の場合は、ひらめきによって「うーん……これだ! 」と手をひねり出したり、あるいは不利を認めて投了してしまったりする。でも人工知能は違う。難局を避けるために変な手を打つんです。でも結局、そこから総崩れになって負けたりするのですが……。人工知能がこのような部分を克服できるのかどうかというのが、開発者にとっては課題になるでしょう。

 一方で「人工知能vs人間」という対抗軸で見る人にとっては、この「ひらめき」の部分をどう生かしていくかというのが、人工知能に負けないための最後の砦になるのかもしれないですね。

 林 人工知能という視点から見ると、AlphaGoが使っているディープラーニングの手法は、過去と比べるとだいぶ人間に近づいているんじゃないかと思いますね。AlphaGoが「変な手」を打ったというのは、おそらくデータの蓄積が足りずに、かなり不確実なデータの中から無理矢理答えを出したからこそのことだと思います。

 しかしそこさえも、これから経験を積んでいくと正確な答えが出せるようになるでしょう。これが、いま研究が進んでいるディープラーニングのすごさなんです。つまり、過去のデータがたくさんある場合には、人工知能は圧倒的に威力を発揮する。だから、逆に、僕は、過去の事例がたくさん取れるようなところはもう、人工知能に任せていいと思うんですよね。

367名無しさん:2016/07/10(日) 11:25:13
>>366

● 「モノを忘れる」という機能を、人工知能に実装できるか? 

 中野 そうですね。過去の事例が少なくても解決策を「ひらめく」ことができるのは、人間の強みだと思います。

 ただし、この強みにも限界はあります。というのは、人間がどんなに「ひらめいた」と思っても、だいたい誰か、同じようなことを考えているからです。すごいひらめきだと思っても、世界のなかでは5人くらいは同じようなことをひらめいているし、もうすでに誰かが進めている可能性すらある。ひらめいた瞬間は楽しいし、興奮もします。でもそのひらめきが社会で評価されるかどうか別問題で。ひらめきの楽しさと実効性は違うわけです。

 林 そうですね。

 中野 だから、私は「ひらめき」のような、いかにも「人間の強さ」みたいな部分より、もっと「人間の弱さ」に注目すべきだと考えています。

 林 「人間の弱さ」ですか? 

 中野 ええ。人間には隙がたくさんあります。たとえば、人間はよく忘れますよね? だけど、これは「忘れる能力」でもあるんです。あるいは、論理的に考えない能力、いい加減さ。これらは仕事をするうえでは嫌がられたりするし、もしかしたら小さいときにお母さんから注意をされた部分かもしれません。

 でもこの隙は、人間が何億年もかけて、厳しい環境に適応して生き延びるために身につけた能力ですよね。とくに「忘れる能力」。私はこれが大事だと思っています。人工知能には、「忘れる」ことを実装するのは難しいですよね? 

 林 はい。「何を忘れればいいのか」を正しく組み込むのは難しいです。

 中野 人間の忘れ方って、すごく高度ですよね。都合のいい情報だけ覚えていて、都合の悪いことは忘れたり、実際にあった記憶を都合のいいように書き換えたり……。ありがちなのが、たとえばある男の人が、結婚前に奥さんと北海道に旅行に行って楽しかったと覚えている。でも奥さんは、一緒に北海道に行ったことがないと言う。じつはほかの女性と行ってたのに、奥さんと行った記憶に書き換えたりするわけですね。

 こういうことを人間の脳はいとも簡単にやってのけるんです。でもこれはバグでも能力不足でもなくて、この能力が必要だったから発達させてきたんだと考えられる。こんなことを人工知能ができるようになる日は、まだまだ遠い気がします。

 林 たしかに、そうですね。人工知能は、ある特定の領域の、しかも境界条件が定まったものに対してならば、学習すればするほどを精度を上げていくことができます。だけど、人間は学習内容をなんらかの形で書き換えてしまう。忘れてしまうこともある。これは、「弱さ」でもあるけれど、簡単に真似のできない高度な機能ですね。

 もうひとつ指摘しておきたいのは、人工知能は、ある特定の分野の過去データから何かを生み出すことはできますが、まったく異なる分野のデータと融合させて何かを生み出すことはできない、ということです。

 たとえば、人工知能は音楽をつくれます。絵も描けます。しかし、人間のように絵から受けたインスピレーションから、まったく新しい音楽を生み出すようなことはできない。

 将棋棋士の羽生善治さんもそうです。羽生さんは、趣味でチェスや囲碁をやったりしますよね。しかも、そちらでも強い。これは、将棋での経験をチェスや囲碁にうまく応用できているからなんです。でも人工知能にとって、ほかのことで得た経験を応用するというのは極めて難しい。ディープラーニングでは、ちょっとずつノイズを与えて学習させていくのですが、強すぎるノイズを与えるとおかしな学習をしてしまう。この部分をとても上手に学習しているのが人間なんです。

 中野 おもしろい。人間は「学習したことを忘れる能力」と「学習する能力」のバランスがうまくとれているんですね。

 林 そう思います。人間って、同じことを学んでも人によって受け取り方が違いますよね。これが、人間の非合理だけど効率的な学習の手法なんだと思うんです。一人ひとりが、一見非合理だけど「自分にとって合理的」な、都合のいい解釈で学習をするんです。一人ひとり、育ってきた環境も違うから、生きるために最適な戦略もそれぞれ違う。それによって「枠」を飛び出る力があるというのが、人間の強みだなと考えています。

368名無しさん:2016/07/10(日) 11:25:44
>>367

● なぜ人間は、人工知能と戦おうとするのか? 

 中野 ところで、李世ドルさんとAlphaGo対局でもそうですが、どうしても「人間」対「人工知能」という対抗軸で語られがちですよね。どうして「人工知能の力を借りながら、協調して発展しよう」という議論にならないのか、すごく不思議なんです。

 林 これはまさに、この対談の第1回で話題に挙がった「類似性」と「獲得可能性」に近いものだと思います。冷静に考えれば、人工知能は僕らの生活を豊かにしてくれる1つのツールです。

 でも、まだ新しくて未知の部分が多い存在な上に、考えていることも僕らに近いし、「僕らの仕事を奪おうとしている」としてよく話題になっている。だから、単なるツールとして冷静に見ることができない人が多いと思うんです。どうしても「競合」として見てしまう。だから「人間が対抗すべき存在」として語られてしまうんですよね。

 中野 不思議ですよね。私はむしろ、人工知能を頼りたいですよ。今すぐにでも自分の頭に接続して、記憶すべきことを代わりに全部覚えてほしいし、考えるべきことを代わりに考えてほしいです(笑)。そうなったらどんなに楽か(笑)。でも、そんな楽しそうな未来を話してくれる人があまりいないのは寂しいです。

 林 もったいないですよね。人間は「合理性のない生物」として今も進化していて、その人間がつくり出した「合理性の塊」が人工知能です。合理性の塊である人工知能は、しっかり育てれば、不合理な人間のために尽くしてくれる存在になる。協力したら無敵のはずなんです。

 中野 そうそう、「合理性を欠く」というのも人間の弱さと言えるかもしれませんが、実は、その弱さがあるからこそ人間はここまで生き延びてきたように思うんです。

 林 そうですね。実際、「合理性を欠く」という弱みから得ているものも、人間には多くあるんですよ。

 たとえばイチロー選手は、今でこそ世界的なスーパースターですけど、その幼少期にものすごく賢い人工知能を搭載していたらもっと活躍するスターになっていたかというと、そうではないと思うんです。

 賢い人工知能はとことん合理的に考えますから、野球選手を目指す前に「怪我のリスク」を考えます。次に自分のDNAを解析して、野球選手としての自分の才能が、世界中にあるDNAの上位何%くらいにいるのかを考えるでしょう。続いて経済的な事情を考える。

 こうして思考を進めていくと、人工知能を搭載したイチロー選手が「野球選手になる」という決断を下す可能性すらほぼゼロに近いんじゃないでしょうか? むしろ、イチロー選手は合理的に考えて野球を選んだはずがない。「好き」だから、「楽しい」から、野球にのめり込んでいったわけです。ここに、人間の強みがあるんです。「弱み」を超えた「強み」。「合理性」を超えた「思い込み」です。それゆえに人間は道を切り開いてきた。

 中野 共感します。野球が好きだから、野球にのめり込んだイチロー選手が、日々の健康管理や練習メニューに人工知能を使えば、さらにすごい打者になるんじゃないかと思います。だけど、その根本にある「野球をやる」「野球にのめりこむ」という部分は、非合理的で根拠のない「思い込み」にあるはずですよね。

 林 ええ。そもそも、人類の歴史がそうだと思うんです。人間の起源は、アフリカという温かい土地に誕生して、そこで生きていたんですけど、いつの間にか気温の低い北のほうへも移っていきました。これができるのは、人間が合理性を超越しているからなんです。もしも人工知能だったら、過去のデータの中でもとくに確実なものをベースに、合理的に考えますから、「そんなに北に住んで大丈夫なのか。データがないからやめよう」「その地にはちゃんとした食事があるのか。データがないからやめよう」と考えていたはずです。

 人間が未開の地をどんどん切り開いて、地球に今のような世界が広がっているのは、イチロー選手が今のポジションを築いた過程と共通項がある気がするんですよね。

 人間が「合理性を欠く」という特徴に自信を持って、その人間の特徴を最大限に助けてくれる人工知能を育てていく。これが、人間と人工知能が協調して生きていく道だと思います。

 (つづく)

林要

370とはずがたり:2016/08/06(土) 12:14:36
いよいよ人工知能時代が到来ですねぇ。。
人工知能がらみは各スレで貼ってるけど此処でも集めよかな。。

人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1097992700/4671-4672
8月4日 19時10分

371とはずがたり:2016/08/06(土) 15:55:41

孫正義が命運託す「IoT」の現実と未来
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160805-OYT8T50028.html?from=y10
IoTコンサルタント 小泉耕二
2016年08月05日 14時00分
 あらゆるモノがインターネットにつながり、さまざまなデータをやりとりする「IoT(Internet of Things=モノのインターネット)」を巡る主導権争いが今、世界中で本格化している。ソフトバンクグループは先月、日本企業としては過去最大の約3.3兆円で英半導体設計大手「ARM(アーム)ホールディングス」を買収することを明らかにした。ソフトバンク・孫正義社長の目的は、優れた半導体設計技術を擁するとされるARM社の買収により、今後の成長が見込まれるIoT分野で優位に立つことだという。孫氏が狙いを定める「IoT」の現実と将来像について、IoTコンサルタントの小泉耕二氏が解説する。

2020年、500億個のモノがネット接続

 ソフトバンクグループの孫正義社長が先日、英ARM社を買収すると発表し、大きな話題を呼んだ。今後、世界的に大きな広がりを見せるIoTへの期待から、買収額は約3.3兆円にも及ぶという。これには誰もが驚いたことだろう。 

 それにしても、孫氏はなぜ、こんな破格の金額を出してまでARM社を買収するのだろう。それは、ARM社を傘下に収めれば、世界的な成長分野のIoTで主導権を握れるとの思惑があるからだ。 

 米IT企業のシスコシステムズは、2020年には500億個のデバイス(モノ)がインターネットに接続すると試算している。現時点では世界にあるモノの99%はネットに接続されていないのだから、これから数年の間に、モノがネットに接続していく現象が爆発的に広がるということだ。

 そして、モノがネットにつながる際に必要となる主要部品に、ARM社の半導体設計技術が使われる可能性が高いと言われている。実際、ARM社が設計した半導体は現在もさまざまなモノに使われている。例えば、世界中の人々が利用しているスマートフォンの95%以上にARM社が設計した半導体が実装されているという。それで孫氏が、来る「IoT時代」のARM社の発展を見越して巨額買収を決断したと騒がれているのだ。

外出先からエアコンや鍵を操作

 IoTの流れはおおむね次のようなものだ。モノに取り付けられたセンサー(温度センサー、照度センサー、人感センサーなど)で各種のデータを取得し、そのデータをクラウド(データを保存したり処理したりする外部サーバー)にアップロードする。クラウドに蓄積されているデータを人工知能(AI)などが分析し、その分析結果に基づいてモノが作動することで、ヒトに最適な情報やサービスなどをもたらす仕組みだ。こうした仕組みが至るところに張り巡らされるのが、将来の「IoTの世界」ということになる。

 そもそも、モノがネットにつながると、一体何が良いというのだろうか。イスがネットにつながったら? 机がインターネットにつながったら? どうだろう。多くの人が全くその良さをイメージできないのではないだろうか。 

エアコンや冷蔵庫など、家の中の家電が外出先からスマートフォンで操作できるようになる(写真はイメージ)
エアコンや冷蔵庫など、家の中の家電が外出先からスマートフォンで操作できるようになる(写真はイメージ)
 よくある身近な例として挙げられるのは、家の中のさまざまなモノがネットにつながるということだ。テレビも、洗濯機も、冷蔵庫も、エアコンも、ライトもだ。さらには鍵もネットにつながるとされている。

 例えば、家から一定の範囲に家主が近づいたら、自動的にエアコンのスイッチが入り、夏の暑い日には事前に家の中を冷やしてくれる。さらにこのエアコンは、AIによって家主の生活サイクルを学習しており、電気料金の節約のため、ソーラーパネルなどで発電した電気を効率的に使うよう、賢くふるまうのだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板