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宇宙

1とはずがたり:2005/01/10(月) 11:33
全人類の叡智を以て宇宙開発を推進せよ!

TERの過去レス
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/?KEYWORD=%B1%A7%C3%E8

スタートレック
http://www.google.com/search?q=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF&sourceid=opera&num=0&ie=utf-8&oe=utf-8

カウボーイビバップ
http://www.google.com/search?q=%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%97&sourceid=opera&num=0&ie=utf-8&oe=utf-8

NASA
http://www.nasa.gov/externalflash/Anniversary_VisMar/index_noaccess.html

845とはずがたり:2016/08/06(土) 15:38:03
期待の新粒子、なかった…国際研究チームが発表
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160806-OYT1T50021.html?from=y10
2016年08月06日 10時55分

 【シカゴ=三井誠】日米欧などが参加する国際研究チームは5日、現代物理学の土台となる「標準理論」では説明できない新粒子の発見報告が期待されていた米シカゴの国際会議で、「データは統計的なゆらぎで、新粒子はなかった」と発表した。


 研究チームは、欧州合同原子核研究機関(CERNセルン)の「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」を使って実験。昨年のデータは未知の粒子が存在する可能性を示し、歴史的な発見につながる成果として世界的に注目を集めていた。だが、今年のデータを詳細に分析したところ、粒子の存在は否定されたという。

 研究チームのティジアーノ・カンポレージ博士は「自然はとらえがたいものであり、私たちは忍耐強くなければならない」と話した。

846とはずがたり:2016/08/19(金) 18:52:28
ブラックホールの中心にはワームホールがあり、通り抜けて向こうの世界に行ける(最新物理)
http://tocana.jp/2016/08/post_10636_entry.html
2016.08.18

 イギリスの「Daily Mail」紙と科学系オンラインジャーナルの「Unexplained Mysteries」のレポートによれば、バレンシア(スペイン)の粒子物理学研究所の研究チームは、ブラックホールの特異点における時空の幾何学的構造の不完全性を考慮した新説を発表したとのことである。

 ブラックホールの中心である特異点は、原子1つよりも小さい点と考えられており、一般的にはブラックホールに近づくものは、スパゲッティ現象化(※)もしくは究極に引き伸ばされた状態となり、なんであれその巨大な重力によって特異点に吸い寄せられ、物理的にも数学的にも計算不能な失われた状態に陥ると考えられている。

 研究チームは、この新説を検証するために通常のブラックホールの研究ではあまり見られないグラフェン(原子1個分の厚みの炭素結合シート)を使用し、ブラックホールの内部構造をシミュレーションすることで、特異点の幾何学的構造の不完全性を導きだした。そしてブラックホールのジオメトリを分析することよって、ブラックホールの中心に小さな球状の中心点とワームホールを発見したとのことである。

■入口で引き伸ばされ出口で元に戻る!?

 この発見によって、理論的に帯電ブラックホールの解釈に残されたいくつかの問題点を解決することも可能になり、また、ブラックホールの中心がワームホールという扉であるならば、時間と空間の連続性についても解決できるようになるとのことである。研究チームの一員であるバレンシア大学のゴンザーロ・オルモ氏は、「ブラックホールは重力についての新しいアイデアを試すための理論実験室であり、観察された事実と理論から可能なすべてのオプションを検討した結果である」と発言している。

 人間がブラックホールを通過して生きていけるとは想像もできないが、ブラックホールに引き込まれる際に限りなく引き伸ばされた物質は、ワームホールの出口では元の大きさに戻って吐き出されるということらしい。

 すでに、普通の物理をはるかに超えた奇想天外な理論に聞こえるが、オルモ氏によれば、この新説はアインシュタインの理論においてのエキゾチック物質(負の質量を持つ物質)を導入する必要もなく、電界のように一般的な物質とエネルギーですべて説明がつく理論であるという。

847とはずがたり:2016/08/19(金) 19:09:21
ベンヌ (小惑星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%8C_(%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F)

2009年にアンドレア・ミラニと共同研究者が報告した力学的研究によると、ベンヌは2169年から2199年までの間に8回地球に接近し、そのどれかで衝突する可能性があることがわかった。この小惑星を構成する物質が何であるかはほとんどわかっておらず、衝突の可能性もそれに左右されるが、衝突の確率は8回の可能性の合計でも最大0.07%であるという[5]。ベンヌが地球に衝突する可能性をさらに精密に計算するには、この小惑星の形状をより正確に把握し、少なくとも複数年に及ぶレーダー観測と光学観測を続行してヤルコフスキー効果による影響がどの程度かを見極める必要がある。


【NASA発見・地球滅亡】2135年、遂に小惑星“ベンヌ”が地球に衝突する!? 「世界的大惨事になる」(教授)
http://tocana.jp/2016/08/post_10620_entry.html
2016.08.16

 1998年公開のSF映画『アルマゲドン』に描かれていたような地球と小惑星の衝突が、リアルに起きる可能性が浮上してきている。もちろん、映画という予定調和のなかの出来事では小惑星は最終的に破壊され地球は事なきを得るのだが、実際2135年に予測されている小惑星と地球との衝突の可能性はどれくらい信憑性が高いものなのだろうか。

■地球と月との間をすり抜ける異常な軌道の小惑星

 オンラインジャーナルの「Disclose.tv」と「NatureWorld News」のレポートによれば、この小惑星「ベンヌ(Bennu)」は1999年に発見された直径487メートルほどの小惑星で、平均時速10万1000キロという猛スピードで太陽を6年周期で公転している。このベンヌの2135年に地球に最接近する際の公転軌道が、地球と月との間をすり抜けるような異常な近さであることわかってきたのである。

 宇宙規模の距離感覚で考えれば、地球と月との間を抜けるなどという距離は、ニアミスの距離どころか衝突圏内とも考えられる距離であろう。しかも、これだけ地球という惑星に近接した小惑星の軌道が、どれだけ地球自身の重力の影響を受けるかは予測が非常に困難であるという。

 アリゾナ大学惑星科学のダンテ・ローレッタ教授は、「2135年のベンヌの接近は、今後の軌道に大きな影響を与える潜在的な力がある」とも発言している。現時点での予測では、衝突の可能性は高くないとしているが、万が一地球と衝突した場合の破壊力は凄まじいものになるであろう。それは、高性能爆薬の30億トン分の爆発力、広島に投下された原爆の200倍に匹敵するものと考えられている。

 北アイルランドのアーマー天文台のマーク・ベイリー教授によれば、ベンヌは世界的大惨事を引き起こす可能性を秘めているとのことである。

■探査船「オシリス・レックス」を緊急打ち上げ

 NASAは、このベンヌに対して今年の9月にオシリス・レックス(OSIRIS REx)と呼ばれる探査船を打ち上げる予定で、それは「はやぶさ」が小惑星イトカワに対して行った調査のように、ベンヌのサンプルを採取して地球に帰還することを目的としている。

 オシリス・レックスのベンヌへの到着予定は2018年、地球への帰還は2023年を予定している。ローレッタ教授によれば、ベンヌのような炭素系小惑星は、初期の太陽系の有機分子が古代遺跡のように残されており、地球に生命を出現させた原子スープに影響を及ぼしていた可能性もあるとも考えられるとのことである。

 また、このオシリス・レックスのもう一つの重要な調査の目的は、ヤルコフスキー効果と呼ばれる天体の熱による軌道への影響の調査である。この力の影響で、実際にベンヌの軌道は1999年から160キロもシフトしていることが知られている。ローレッタ教授は、「我々は今後のために、サイズ、質量、組成など、ベンヌについてすべてを知る必要があり、それは非常に重要なことである」と語る。

asteroidbennu2.JPG
オシリス・レックス(OSIRIS REx) 画像は「Wikipedia」より
 もし、ベンヌが地球と衝突する可能性が高まってきた場合の対応策などは、まだまだこれからの課題になるであろうが、1910年にハレー彗星が接近した時に世界がパニックに陥った100年前とは、分析力も、科学的対応力も格段に上がっている。遅れてきた恐怖の大王とまではいわないが、1999年に来るはずだったノストラダムスの予言が136年ずれていました、などとならないことを祈りつつ、衝突の予測が外れるか、科学の力でなんとかなることを願っている。
(文=高夏五道)

848とはずがたり:2016/08/25(木) 23:28:33
8月25日 4時27分
水が液体のまま存在できる惑星発見 今後の探査に注目
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160825/k10010653311000.html

地球から、わずか4光年の太陽系に最も近い恒星に、地球と似た大きさで、水も液体のまま存在できる惑星があるとイギリスの研究チームが発表し、生命を育むことができる環境かどうか、今後の探査に注目が集まっています。
イギリスのクイーン・マリー大学の研究チームは、地球からの距離が4光年と、光の速さでおよそ4年かかる場所にあるプロキシマ・ケンタウリという恒星に注目し、南米チリにある天文台で2000年から2008年と、ことしの2回に分けて観測しました。
その結果、この星の周りを惑星が周回していて、大きさが地球の1.3倍と似ているほか、プロキシマ・ケンタウリと程よく離れた距離にあるため、惑星の表面に水があれば、蒸発したり、凍ったりせずに、液体のまま存在できることが分かりました。
これまでにも太陽以外の多くの恒星で惑星が見つかっていますが、プロキシマ・ケンタウリは太陽系から最も近い恒星で、これほど近い距離にあって、地球に似た特徴を持つ惑星が発見されたのは初めてです。
ただ、この惑星に、水や大気など生命を育むうえで欠かせない環境が実際にあるかどうかは、今ある観測装置では突き止められないということです。このため、研究チームはNASA=アメリカ航空宇宙局が来年以降、打ち上げる予定の新たな宇宙望遠鏡などに期待を寄せていて、生命が存在できる環境を持ち合わせているのか、今後の探査に注目が集まっています。

850とはずがたり:2016/08/28(日) 18:19:04
台風10号、史上初となる東北太平洋岸〜北関東に上陸か
http://bylines.news.yahoo.co.jp/morisayaka/20160827-00061582/
森さやか | NHK国際放送局 気象アンカー、気象予報士
2016年8月27日 18時28分配信

進路を東に変え、本州に接近し始めている台風10号ですが、その進路に変化が現れています。危惧されていた、首都圏直撃コースよりも、関東の東の海上を進んで、その後、東北地方や北関東に上陸する可能性が高まってきたようです。

台風の現在の状況と今後の進路予想

台風10号は、27日(土)15時現在、中心気圧955hPa、最大風速45メートルの「非常に強い」勢力で、15キロのペースで東北東に進んでいます。29日(月)に「非常に強い」勢力のまま、関東の南へと到達する見込みです。

注目されるその後の進路ですが、これまでの予報よりも、やや東寄りに進む予想が出ています。神奈川や千葉県などに上陸する恐れもあるものの、以前に増して、東北地方や茨城県を進む確率が高まっています。

参考までに、米軍合同台風警報センターの予想進路図を紹介すると、こちらも気象庁と同じような予報を出しています。ただ、気象庁よりもさらに、大回りのコースをとって、より北に上陸する予想をしています。

過去の上陸台風

もしこの通りに、台風10号が東北地方の太平洋岸に上陸したら、それは未だかつてない事態です。

下の図は太平洋側だけに着目し、1951年以降の台風の上陸場所を地域別に比べたものです。
画像
過去最も上陸が多かった地方は、一位の鹿児島県を含む九州で、続いて四国・東海・近畿・関東・北海道となっています。ちなみに、関東地方は神奈川県と千葉県です。

一方で東北地方と茨城県では、一つも上陸が確認されていません。それは、通常台風は南から北東に向かって進むために、これらの地域に上陸する前に、他の場所に上陸してしまうためです。

懸念される高潮被害

東北地方沿岸部などでは、東日本大震災の影響により、海岸線の地盤が沈下しています。さらに、上陸時は新月に近く、中潮の時期なので、より高潮の被害の恐れが高くなっています。こまめに台風情報を確認し、避難場所を確認しておくなど、早めの備えが必至です。

森さやか
NHK国際放送局 気象アンカー、気象予報士
NHK国際放送局気象アンカー。南米アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれ、横浜で育つ。日本女子大大学院心理学専攻博士前期課程修了。在日米国商工会議所勤務を経て、2011年より現職。英語で世界の天気を伝える気象予報士。日本気象予報士会会員、日本航空機操縦士協会・航空気象委員会会員。著書に「竜巻のふしぎ(共著/共立出版)」がある。

852とはずがたり:2016/09/01(木) 21:14:40
火星まて?37時間、太陽系を移動する鉄道「ソーラー・エクスフ?レス」構想
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160901-00013405-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 9月1日(木)15時0分配信

2016年1月、カナダの重工業大手ボンバルディア創業者の孫で工業デザイナーのチャールズ・ボンバルディアが、超音速ジェット機(ニューヨーク--ドバイ間を22分で結ぶ)の構想を発表した。だが彼は今、さらに大きな目標を持っているようだ。

地球の枠を飛び出したその新たな構想は「ソーラー・エクスプレス」。天体と宇宙ステーションの間を行き来して人やモノを運ぶ、未来の鉄道だ。

重力を利用して速度や方向を変え、惑星や月の周りを移動するソーラー・エクスプレス(工業デザイナーのオリビエ・ペラルディと共同で設計)は、スキーのリフトのように絶えず動いており、そこにより小さな車両がついている。

鉄道は、全長50メートルのシリンダー状の車両を連結したもの。各車両(シリンダー)は4つの貨物室に分割することができ、メンテナンス・ロボットを使って飛行中に交換をすることが可能だ。

「シリンダーの縦軸の周りを大きな『スペース・シティ』が回転し、内部に重力を作り出す。これによって人間は、移動中の何か月もの間、そこで歩きまわり、生活をすることができる」とボンバルディアは説明する。

車両の構造や種類、機能はそれぞれ異なるが、(人工的に作られた)重力の影響が少ない中心部分は使用が制限される可能性が高い。また中心部には、実験用の無重力エリアも含まれる見通しだ。そして通常の重力下にある外側の区域が、人間の活動に使える部分となる。

打ち上げにはロケットブースターの力を借り、貯蔵燃料を使って、必要に応じて進路を調整する。速度は車両のサイズや目的によって異なるが、最大で秒速3,000キロに達する(光の速さの1%に相当)。

「宇宙空間に出た後に最も費用がかかるのは、加速と減速の段階だ」とボンバルディアは言う。「加速と減速にはとてつもないエネルギーが必要だからだ。だが巡航速度に到達してしまえば、電力消費量は最小限に抑えられる」

車両は前方と後方を強化シールドで保護されており、航路上にある流星物質などの障害物を排除すべく、ミサイルやレーザーを装備したドローン隊(小型無人機)を伴う。

航路に沿って設置されたソーラーアレイ(太陽電池群)が吸収した太陽エネルギーは、照明設備や電子機器への電力供給に利用される可能性がある。乗客用の水は彗星や月から採取することになるだろう。また水は、代替燃料として使える「水素や推進剤をつくるのにも利用できる」とボンバルディア。さらに飛行中に捉えた小惑星は鉱物資源として利用できる可能性がある。

地球-月間はわずか2.13分
ソーラー・エクスプレスの最長航続距離については「無制限」だとボンバルディアは断言する。最初の便は、地球と月の間を往復して貨物と旅行者を輸送することになるだろうとの見方だ。理想とする秒速15キロのスピードで飛行すれば、およそ7時間で移動が可能だ。

「月が、そのほかのプロジェクトの発射台となるだろう。この種の鉄道は無重力の中の方が、組み立てや建造がしやすいからだ」と彼は言う。「次段階の候補は、火星だろう。特に火星を地球化(人間が住めるようにする)できるならば、候補としてふさわしい」

魅力的な構想だが、多くの問題もあり、実現できるのはずっと先のことだろう。「考えなければならないことがたくさんあるのは確かだ」と、ボンバルディアは認める。

「鉱物や素材、人間を太陽系のある地点から別の地点に輸送するシステムを考案することが目的だ。ソーラー・エクスプレスはたたき台であり、今後どう改善していけるかを解明していきたい」

ソーラー・エクスプレスのフライト時間(最大速度3,000キロ/秒で天体間の最長距離を移動した場合)

・地球-月(38万4,472.28キロ)→2.13分
・地球-太陽(1億5,200万キロ)→14.07時間
・地球-金星(2億6,100万キロ)→24.17時間
・地球-火星(4億100万キロ)→37.13時間
・地球-海王星(47億キロ)→18.13日

Kristin Tablang

853とはずがたり:2016/09/06(火) 16:07:41
南海トラフ「ひずみ」四国沖や愛知沖で強く 海保が初公開
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/4/14762.html
2016年05月24日 14時42分

 公開された分布図を見ると、強いひずみが蓄積されている領域は、紀伊半島沖で1944年と1946年に発生したM8クラスの地震の震源域と重なることがわかる。

 東日本大震災や南海トラフなど海溝型の地震の予測をめぐっては、震源域のひずみの観測が不可欠だが、陸上からでは正確に把握することができず、海底の動きから推定するのは今回が初の試みだという。

854荷主研究者:2016/09/11(日) 11:36:36

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160824000058
2016年08月24日 11時51分 京都新聞
歴史書で宇宙「観測」 京大、成果相次ぐ

京都大に残っていた印画紙による過去の地磁気の記録。奥にあるのは当時用いた観測機器(京都市左京区・京大)

 観測手段が未発達だった頃の宇宙の状態を推測するため、歴史書や過去の記録を活用する手法が広がっている。数百年以上をかけて変化することもある自然現象に対し、蓄積された史料を生かして調べようという試みだ。京都大では300年にわたる中国の歴史書や、半世紀前に違う目的で行った観測記録を洗い直して成果を出した。先人の遺産は、新たな科学の発見の宝庫となる可能性を秘めているようだ。

 清朝(1616〜1912年)の前史を含めた記録「清史稿」。全536巻で、太祖ヌルハチの時代から辛亥革命で政権が変わるまでを、皇帝の行いや政治制度、天変地異などさまざまな観点から記す。

 中国では天体の変化が王朝の行く末に影響すると考えられ、専門の役人が夜空を観察する伝統がある。京大総合生存学館の磯部洋明准教授や理学研究科大学院生の河村聡人さんらはこの点に着目。文学研究科の大学院生で東洋史を専攻する早川尚志さんと協力し、過去のオーロラの記録から太陽活動の推測を試みた。

 磯部准教授らはウェブ上に公開されている清史稿のデータを使い、「気」「光」などのキーワードで検索。公刊された書籍にも当たり、夜空に光るものがあったという趣旨の記載を延べ111件で見つけた。このうち一定期間観察が続いた例は彗星(すいせい)と見なすなど精査。1618〜79年では、延べ5件でオーロラの観測を記したと推測した。太陽の活発さを表す黒点数が少なく巨大なオーロラを発生させにくいと考えられている45〜1715年でも大規模なオーロラが観察された可能性が生じた。

 科学者だけでは清史稿を読めないため、文理の枠を超えた研究となった。少なくとも漢の時代には天体の記録があり、今後も研究を進めたいという。河村さんは「歴史書をひもとき太陽活動の新たな側面の可能性を示せた。京都の寺社には古文書が多いので日本の観測記録も確かめたい」と意欲を見せる。

 京大理学研究科の能勢正仁助教と大学院生の山本和弘さんらは、地震予知などのため約50年前に地磁気を印画紙に記録したアナログデータを活用し、人工衛星での観測が始まる前のプラズマ質量の推定という別の目的で成果を見いだした。

 茨城県石岡市の観測所の資料庫に眠る記録のうち、1956〜75年の分を活用。約7千枚に及ぶ印画紙に記録された地磁気の変化をスキャナーでデジタル化し、極地でオーロラが発生した時に変化する地磁気を分析してプラズマの質量を算出。58年ごろと70年ごろに地球周辺のプラズマの質量が現在の約2倍だったことを突き止めた。

 能勢助教は「宇宙の活動は長期的に観測する必要があり、過去の記録の活用は重要」と意義を話す。

855とはずがたり:2016/09/14(水) 03:22:09
中国の世界最大の粒子加速器計画、始まる前から迷走
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160907-00000054-cnippou-kr&pos=2
中央日報日本語版 9月7日(水)17時42分配信

中国の「科学崛起」の象徴である世界最大の粒子加速器推進計画が中国系米国人科学者の一言で揺れている。

中国が4年前から構想してきた粒子加速器は、現在世界最大規模の欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)より4倍大きく1400億人民元(約2兆円)の予算を投じて2050年河北省秦皇島市の完成を目指している。中国の歴史上、最も多くの予算が投じられる研究施設だ。

7日、香港日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は「1957年ノーベル賞受賞者の楊振寧・中国清華大教授がインスタントメッセンジャー『we chat』に載せた批判コメントによって中国の粒子加速器計画が危険に直面している」と報じた。楊氏は中国系米国人で1956年パリティ非保存に関する研究業績が認められ、翌年ノーベル物理学賞を受賞した物理学分野を代表する人物だ。

4日、楊氏はwe chatに粒子加速器推進を反対するコメントを載せ、「この施設は他の科学分野予算まですべて吸い込むただの“ブラックホール”で、科学的・社会的価値はあまりない」とした。続いて、米国ができないことを中国ができるのかという論旨の文章を作成したとSCMPは伝えた。実際、米国の粒子加速器計画は2012年に予算問題で中止になっている。

楊氏のコメントはすぐに大部分の中国メディアに取り上げられて大きなニュースとなり、この意見を支持する数万個のコメントがつけられた。莫大な費用が投入される粒子加速器がそれほどの社会的価値があるのかに対する論争がまたたく間にネット上に広がった。

粒子加速器推進に対する疑問が大きくなると、5日、王貽芳・高エネルギー物理学研究所長がwe chatに「楊氏はもう科学研究のトップランナーではないので彼のコメントにはミスが多い」とする反論コメントを載せたが、論争を鎮めるには力不足だった。王氏は中国初の基礎物理学ブレイクスルー賞受賞者で、現在は中国粒子加速器計画を引っ張る中国科学界のトップスターだ。

反粒子加速器世論が大きくなったことに関連し、粒子加速器計画に参加中のある研究員は「すでに事態は進んでおりこれを過去に戻す方法は見えない」と無気力感を表わした。SCMPは「楊氏のコメントで中国粒子加速器の未来は分からなくなった」と伝えた。

粒子加速器は電子・陽子のような荷電粒子を光速に近い速度で衝突させてビッグバンを再現する施設で基礎物理学の象徴のような施設だが、兆単位の予算と超高速電子感知器などの最先端技術が必要だ。2012年「神の粒子」ヒッグスを発見したLHCには、世界約100カ国・1万人余りの科学技術者が数十年間にわたり建設および研究に参加してきた。

856とはずがたり:2016/09/16(金) 21:31:22
クマー!!ヽ( ・(ェ)・ )ノ

シロクマに包囲され逃げられないロシア観測隊、番犬犠牲に
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/post-5827.php
Russian Scientists Ambushed By Polar Bears in Arctic
2016年9月14日(水)17時59分
デイミアン・シャルコフ

 ロシアの気象観測隊が、北極海上でホッキョクグマに包囲され身動きが取れなくなっている。ロシア政府が緊急に救援物資を届ける準備に入ったと、ロシア国営のイタル・タス通信が伝えた。

 ロシア北部のカラ海に浮かぶトロイノイ島で気象観測をしていた専門家5人は、10頭ほどのホッキョクグマに観測基地を包囲され、威嚇して追い払うこともできなくなったと、観測隊の一人がイタル・タス通信の取材に語った。ロシアでは法律でホッキョクグマを殺すことを禁止しているため、観測隊は照明弾かゴム弾しか武器を持っていない。照明弾はすでに底を突き、番犬も一匹がクマに襲われて殺された。

雌が窓の下に
「土曜日から、雌のホッキョクグマが観測施設の窓の下で寝るようになった」とヴァディム・プロトニコフ団長は言う。常時少なくとも4頭のクマがいるのを建物の中から確認できるという。「基地から出ることもできないため、予定していた海水温度測定なども中断している」

 同基地を管轄する国立観測ネットワークのヴァシリー・シェフチェンコ所長は、観測隊と連絡を取り合いながら、救援物資を届ける準備を進めていると語った。

「基地内にいる観測隊には、警戒を怠らず、建物の外に出ず、観測はできる範囲に限るよう注意した」

 ロシア政府がクマを追い払うために提供する装備には、照明弾の他に起爆装置や番犬などが検討されているという。緊急物資が基地に届くまでには約1カ月かかる見込みだ。

857とはずがたり:2016/09/26(月) 01:17:14
桜島のマグマだまり 急速に増加「25年程度」で大正大噴火並みの爆発が?
ハザードラボ 2016年9月20日 07時00分 (2016年9月23日 15時07分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160920/Hazardlab_16840.html

 鹿児島県の桜島は、噴煙を上げていない日の方が珍しいと言われるほど、活発に噴火を繰り返す火山として、世界中の多くの火山学者が注目している。こうしたなか、京都大学の桜島火山観測所と英国の大学の研究チームは、急速に増える火口下のマグマだまりの量を分析して、今後25年程度で爆発的な噴火が発生する可能性が高いと発表した。

 現在、気象庁が発表している桜島の噴火警報は、入山を規制するレベル3。昭和火口の爆発回数は、年間800回を超える年も珍しくなく、毎年のように噴火が発生している。

 記録に残る大噴火は、いずれも溶岩の流出を伴う山腹噴火で、天平(764年)、文明(1471〜1474年)、安永(1779年)、大正(1914年)に発生している。このうち「大正大噴火」では、もともとは鹿児島湾内に独立した火山島だった桜島が、2週間以上流出し続けた溶岩で大隅半島と陸続きになり、その火山灰は宮城県仙台市でも観測されたほど。

 京大防災研究所の桜島火山観測所と、英国のブリストル大学やエクセター大学の共同チームは、GPS観測装置とスーパーコンピューターなどを駆使した結果、桜島の地下では、毎年1400万立法メートルのマグマが新たに供給されているという答えにたどり着いた。

 これは、サッカースタジアム4杯分に相当し、コンピューターを使ったシミュレーションで、マグマの量は、毎年のように発生する小規模噴火で吐き出されるマグマよりも早いペースで増えているため、そのマグマだまりに蓄積された量から見て、約25年後には、大正噴火並みのマグマ噴火が起こるものと指摘している。
 エクセター大学のジェームズ・ヒッキー博士は「大正大噴火でのマグマの噴出量は1.58立方キロメーターといわれていますが、桜島と同規模の火山で、この量のマグマが蓄積するのには130年かかる計算です。前回の噴火からすでに100年以上経過していますから、タイムリミットは2040年ごろです」と話す。

 桜島は2015年5月21日、爆発的噴火が12回起こり、火砕流は6回発生しているほか、9月にも小規模な噴火が発生。GPSによる地殻変動の観測でも、南岳直下の海面下1〜3キロ付近に、マグマが板状に約200万立方メートル貫入したのではないかと推測されている。

858とはずがたり:2016/09/26(月) 01:21:30
世界最大の電波望遠鏡=宇宙観測でもリード狙う―中国
時事通信社 2016年9月25日 20時25分 (2016年9月25日 23時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20160925/Jiji_20160925X057.html

 【北京時事】中国が南西部・貴州省の山中に建設していた巨大な球面の電波望遠鏡が完成し、25日に運用が始まった。口径500メートルの大きさは、同種の電波望遠鏡としては世界最大。軍事利用や将来の資源確保も見据え、宇宙開発を加速させる中国にとって、観測面でも世界をリードする狙いがある。
 貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州の自然のくぼ地を利用して建設された。反射鏡は地面に置かれた皿のような格好。面積はサッカー場約30個分に相当する。
 中国メディアによると、宇宙観測の障害にならないよう半径5キロに電磁波の「静穏区」が設定され、住民約8000人が域外への移住を余儀なくされた。地元は観光客を誘致しようと、「天文科学文化園」を開設するが、展望台には携帯電話を含め電子機器は持ち込み禁止だ。
 運用開始に当たり、習近平国家主席は祝賀のメッセージを送り、関係者に対して「世界の科学技術強国建設のため努力し、さらに大きい新たな貢献をするよう希望する」と指示した。

859とはずがたり:2016/09/26(月) 14:10:26
中国の宇宙ステーション「天宮一号」、2017年に地球に落下へ。
sorae.jp 9月25日(日)11時10分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160925-00010000-sorae_jp-sctch

先日「天宮二号」宇宙実験室が打ち上げられるなど、ますます加速する中国による宇宙開発。そんな中、2011年に打ち上げられた宇宙ステーション(ターゲット機)「天宮一号」が2017年の後半に地球に落下することが報じられています。
 
この重量8トンもある宇宙ステーションはほとんどが大気圏で燃え尽きる予定です。中国メディアの新華社も、宇宙ステーション計画でディレクターを務めるWu Ping氏の発言を引用して「計算と分析によれば、天宮一号の大部分は落下途中に燃え尽きるはずだ」としています。ただしいくつかの機械的、あるいは技術的な理由から中国は天宮一号のコントロールを失っていることも、あわせて報じられています。
 
このように大部分が燃え尽きる予定の天宮一号ですが、ハーバード大学の天体物理学者のJonathan McDowell氏によれば、エンジンのような密度の高い部分のいくつかは大気圏を突き抜けて地上まで落下する予定です。パーツの落下予測地点は北緯43度〜南緯43度。結構幅広い領域ですね。
 
役目を終えた人工衛星を大気圏に突入させて燃焼させるのはごくごく普通なのですが、天宮一号はコントロールされていない点が通常の衛星の落下とは異なります。もちろん、中国は天宮一号の落下を注意深くモニタリングすることでしょう。また我々の星の表面は70パーセントが海によって占められており、人口密集地に落下する可能性はおそらくなさそうです。

860とはずがたり:2016/09/27(火) 15:58:26
木星の衛星「エウロパ」から水蒸気噴出か、新たな証拠
2016年09月27日 09:45 発信地:マイアミ/米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3102212

【9月27日 AFP】木星の氷に覆われた衛星エウロパ(Europa)の表面から水蒸気が噴出している可能性を示すさらなる証拠が、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)を用いた観測で発見された。米航空宇宙局(NASA)が26日、発表した。

 ガス状巨大惑星の木星を周回している50個あまりの衛星の一つであるエウロパ。NASAは、この星を太陽系内で地球以外に生命が存在する「第一候補」とみなしているが、それは氷で覆われた表面の下に、地球の2倍に及ぶ規模の巨大な、塩分を含む海が存在すると考えられているからだ。

 この最新の発見によって今後、エウロパの数キロに及ぶ分厚い氷殻の掘削をせずとも、無人探査機で噴出場所の上空を通過観測することで、その成分に関する情報の収集が可能となるかもしれない。

 1990年に打ち上げのハッブル宇宙望遠鏡で撮影された紫外線画像では、エウロパの南端付近で発生した水蒸気の噴出現象が「黒い指」のように見えると、米宇宙望遠鏡科学協会(Space Telescope Science Institute)の天文学者、ウィリアム・スパークス(William Sparks)氏は述べた。

 観測は2014年から15か月間にわたって行われ、木星の前を通過するエウロパからの噴出現象を3回特定した。

 水蒸気の噴出と考えられるこの現象が、エウロパの10回の木星通過のうちの3回でしか観測されなかったことは、噴出が間欠的に起きていることを示唆していると、スパークス氏は指摘した。

 2012年にも科学者チームが、ハッブル望遠鏡に搭載された別の観測機器を用いて、水蒸気が宇宙空間に160キロ以上の高さにまで達していることの証拠を発見しているが、今回の現象も、前回噴出が確認されたエリア近くでの出現とみられるという。

 だが、科学的な確証を得るためには、ハッブル望遠鏡による観測か、他の観測技術を用いて、さらに多くの証拠を集める必要があると、スパークス氏は注意を促した。(c)AFP/Kerry SHERIDAN

861とはずがたり:2016/09/27(火) 16:00:42

火星上空に巨大な謎の「雲」出現、研究
http://www.afpbb.com/articles/-/3039812
2015年02月17日 10:01 発信地:パリ/フランス

【2月17日 AFP】アマチュア天文愛好家らが火星上空の高高度で発見した奇妙な雲状のプルーム(煙流)により、火星大気の組成に関する謎が深まっているとの研究論文が、16日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。

?この現象は2012年3月12日、火星上の「明暗境界線」上空で観測された。明暗境界線とは、星表面の光が当たっている部分と当たっていない部分の境目。

?スペイン・バスク大学(University of the Basque Country)のアグスティン・サンチェス・ラベガ(Agustin Sanchez-Lavega)氏率いる研究チームが発表した論文によると、1つ目のプルームは、約10時間かけて形成され、その約11日後に消えた。その間、プルームの形状は次第に変化し、「2つの丸みを帯びた突起物」から複数の柱状になり、最終的には合体して1本の「指」の形になったという。

?2つ目のプルームが出現したのは2012年4月6日。ほぼ同じ場所でみつかり、約10日後に消えたとされる。

?これら2つのプルームは、南北および東西の方向に500キロ〜1000キロの範囲で広がっていた。

?論文によれば、これらのプルームは火星南部の起伏の多い高地の一部、キンメリア大陸(Terra Cimmeria)上空、高度約200〜250キロに達する高高度に出現したという。

?火星では現在、水と火山活動の痕跡を探すための詳細な探査が行われている。理論上、この2つの要素をめぐっては、何らかの形の生命を育んだ可能性があるとされている。

?これまでにも、塵(ちり)や氷の結晶でできた雲は火星上空でたびたび発見されている。だが、それらの雲はすべて100キロより低高度で形成されたもので、今回のように広範囲に及ぶ雲が発見されたのは初めてだ。

?論文は、プルームが水や二酸化炭素(CO2)の微粒子でできている可能性があるとしながら、一方で、太陽からふきつける粒子が地球磁場に衝突して地球大気中で発光する「オーロラ」に似た現象が起きている可能性にも触れている。

?キンメリア大陸には、局地的で強力な磁場を持つ「帯状地」が存在することが、火星周回科学探査機による過去の観測で示唆されている。もしこれが正しければ、火星の「オーロラ」は、地球のオーロラの1000倍と驚くほど明るくなると思われる。

?だが「どちらの説明も、火星上層大気に関する現在の理解に反している」ことを、研究チームは認めているという。(c)AFP

862とはずがたり:2016/09/28(水) 18:49:32
水星は地球の仲間? 現在も地殻運動で収縮中との研究報告
http://www.excite.co.jp/News/science/20160928/Sorae_34493.html
sorae.jp 2016年9月28日 07時12分 (2016年9月28日 18時37分 更新)

水星や地球、火星は表面が岩石からできているので「地球型惑星」と呼ばれることがあります。そういう意味でもこれらの惑星は仲間なのですが、新たな研究によると水星は地球と同じように地殻運動があり、惑星自身が収縮しているというのです。
 
水星は2004年に打ち上げられたNASAの探査機「メッセンジャー」により、徐々にその活動が明らかになりつつあります。また同探査機は水星にて高さ3km、長さ1,000kmの断層などを観察。このような断層は地球と同じように、岩石(地殻)の移動によって形成されたものです。
 

 
以前、このような断層は加熱と冷却をくり返す水星の温度変化によってできたものだと思われていました。しかしメッセンジャーが長さ10kmほどの小さな断層を観測した結果、それらはたったの5000万年前に形成されたことがわかります。そして、そのような断層は水星の冷却と収縮によってできたものだと発表されたのです。
 
ワシントンの研究機関のThomas Watters氏は、「これらの断層は地震性の活動によってできたものです。おそらく水星にも震度5以上の地震が存在し、惑星に斜面を作り出しているのでしょう」と語っています。
 
ただし、なぜ水星のように小さな惑星が冷めきっていないのかなど、今回の発表にはまだよくわからない点もあります。このような疑問についても、今後研究が進められることでしょう。
 
Image Credit: NASA
■Mercuryquakes May Currently Shake Up the Tiny Planet
http://www.space.com/34199-earthquakes-rock-mercury-today.html?utm_source=rss&utm_medium=rss

863とはずがたり:2016/10/06(木) 11:55:54
どうやら天保暦問題のようだ。受験日本史の記憶だと貞享暦@渋川春海しかないけど,宣明暦→貞享暦→宝暦暦→寛政暦→天保暦となったようだ。
一番権威ある機関が決めればいいんだろうけど,寧ろ平成暦(その次ぎの代と成ってるだろうけど)を造ればいいね。

「友引が決まらない」 葬儀業界を震撼させる2033年旧暦問題
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1226053946/448-449
NEWS ポストセブン 9月27日(火)7時0分配信

 旧暦(天保暦)の日付の確定には、

(1)新月と新月の間を1か月とする。
(2)「その月が何月か」は春分、夏至など太陽の動きから算出される「中気」の日で決める。春分のある月が2月、夏至は5月、秋分が8月、冬至は11月とする。

 など複数のルールがある。ところが、2033年秋に、「ルールを全て満たそうとすると、『9月の次の月が11月』になってしまう」といった不具合が生じてしまうのだ。これは1844年に天保暦が導入されて以来、初めての異常事態だ。

864とはずがたり:2016/10/08(土) 19:02:30
阿蘇山で爆発的噴火 西日本の広範囲で降灰
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161008/k10010722921000.html
10月8日 12時01分

8日未明、熊本県の阿蘇山の中岳第一火口で爆発的な噴火が発生し、これまでに西日本の各地で灰が降ったことが確認されています。気象庁は阿蘇山に火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルをレベル2から3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、8日午前1時46分ごろ、阿蘇山の中岳第一火口で規模の大きな「空振」と呼ばれる空気の振動や地震を伴う爆発的な噴火が発生しました。
監視カメラの画像の分析から、噴火に伴って火口から1キロを超えて噴石が飛んだと見られるほか、気象衛星による観測で高さ1万1000メートルに噴煙が達したことが確認されたということです。

気象庁は、今後も同じ規模の噴火が起きるおそれがあるとして、阿蘇山に改めて火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル2の「火口周辺規制」からレベル3の「入山規制」に引き上げ、警戒が必要な範囲を火口周辺のおおむね1キロから2キロに拡大しました。
阿蘇山で爆発的な噴火が観測されたのは、36年前の昭和55年1月以来です。

噴火に伴う噴煙はその後、風に流されて北東の方向へ広がり、これまでに九州や四国で灰が降ったことが確認され、気象庁は降灰予報を発表して西日本の広い範囲に注意を呼びかけています。

阿蘇山では今月に入って地震が増加し、7日夜、発生した噴火のあとからは、火山性微動の振幅が徐々に大きくなっていたほか、火口付近に設置された傾斜計で山が膨張する変化が観測されていました。気象庁は現地に職員を派遣して、詳しい状況を調べるとともに、中岳第一火口からおよそ2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒し、風下に当たる地域では火山灰や小さな噴石などにも注意するよう呼びかけています。

けが人なし 午前11時半現在
NHKが阿蘇地域の警察や消防に取材したところ、午前11時半現在、けが人などの被害の情報は入っていないということで、警察や消防は、引き続き情報の収集を進めています。

気象台 ヘリで火口周辺調査
熊本県の阿蘇山で8日未明に起きた爆発的噴火を受けて、福岡管区気象台は午前中、ヘリコプターで火口周辺を調査しました。調査は8日午前、福岡管区気象台の機動調査班の職員2人が、ヘリコプターに乗り込んで上空から1時間ほど行われ、赤外線カメラで地表の温度を観測したり、噴火後の地形に変化がないか確認したりしました。

調査を終えて午前11時すぎに福岡空港に戻った福岡管区気象台の川村安火山機動観測班長は先月28日の時点で火口の中で確認されていた湯だまりについて「確認できず、噴火で消失したと見られる」と述べました。
そのうえで「火口から北東方向に火山灰が積もっていることが確認できたが、上空からは被害を確認できなかった。地表の表面温度は日ざしの影響で上がっていて、今後、データを詳しく調べるなどして火山活動の影響を把握し、今後の活動などを解析したい」と述べました。

865とはずがたり:2016/10/08(土) 19:02:47
>>864-865
周辺関係機関が対策会議
阿蘇市役所では午前8時半ころから阿蘇山周辺の自治体や国土交通省の担当者などが集まって対策会議が開かれました。このなかでは、道路に積もった火山灰を散水車を使って早急に洗い流すことなどが確認されました。
会議の後、阿蘇市の佐藤義興市長は「観光面の影響も考えられ、早急に対応していきたい」と話していました。

火山灰で農作物への影響も
熊本県阿蘇市では、農業用ハウスや田畑などにも火山灰が降り積もっていて、農家などが対応に追われています。
このうち、阿蘇市一の宮町の甲斐晴人さん(85)と妻のイチヨさん(73)は農業用ハウスでトマトを栽培していますが、ハウスの屋根に火山灰が積もり、内部に太陽の光が十分に入らなくなっているということです。すでに全体の3分の2の収穫が終わっていたということですが、残っているトマトの今後の生育に不安を訴えていました。イチヨさんは「夫婦とも高齢なので、ハウスを清掃するのも難しく困っています。地震で壊れた自宅の修復が終わったばかりのところで今度は火山灰に遭い、本当に自然災害にはかないません」と話していました。

隣接の大分 竹田市 火山灰で車線見えず
熊本県阿蘇市に隣接する大分県竹田市では、降り積もった火山灰で、道路に車のわだちができたり、車線が見えなくなったりしています。
また、竹田市にある商店の前では店の関係者が路面や車に積もった火山灰を洗い流す作業に追われていました。店の男性は「朝起きて最近見たことがないくらいの灰の量の多さにびっくりしました。量が多いので、洗い流すのが大変です」と話していました。また、別の店の女性は「フロントガラスが真っ黒で前が見えなくなっていました。灰の粒が大きくて水では落ちないので手でふきながら落としました。きょうは客も少なそうです」と話していました。

竹田市によりますと、市の北西部の久住町や直入町を中心に多くの降灰が確認されているということですが、けが人などの被害の情報は寄せられていないということです。竹田市は灰の量が多かった地域では車が灰を巻き上げて視界が悪くなることが考えられるため、不要な外出を控えるよう呼びかけています。

866とはずがたり:2016/10/16(日) 18:05:55
中国の有人宇宙船、17日に打ち上げ=独自ステーション計画
時事通信社 2016年10月16日 15時14分 (2016年10月16日 17時35分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161016/Jiji_20161016X968.html

 【北京時事】中国の有人宇宙プロジェクト弁公室は16日、有人宇宙船「神舟11号」を17日午前7時半(日本時間同8時半)に北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げると発表した。男性飛行士2人が乗り組む。9月に打ち上げた宇宙実験室「天宮2号」と軌道上でドッキング。順調に計画が進めば、中国の独自の宇宙ステーション建設に向け、詰めの準備が整う。
 中国の有人宇宙船打ち上げは2003年の「神舟5号」以来、6回目。飛行士の宇宙滞在期間はこれまでで最高の33日間となる。

867とはずがたり:2016/10/16(日) 18:06:56

なんだ,このガンダム時代の到来みたいなニュースは!?

宇宙国家「アスガルディア」構想が始動:軌道上から地球を防衛、国民も募集中
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/post-6038.php
2016年10月14日(金)17時00分
高森郁哉

 ロシアや米国など4カ国の宇宙開発専門家らのグループが、衛星軌道上に独立国家「アスガルディア」を建設する構想を発表した。米ニュースメディアのビジネスインサイダーなどが報じている。

構想の概要
 グループはパリで10月12日に記者会見を行い、プロジェクトのウェブサイトも公開した。同サイトによると、アスガルディアという名称は、北欧神話に登場する神々の住む国「アースガルズ」に由来(同じく北欧神話に着想を得たアメコミヒーロー映画『マイティ・ソー』でも、神々の住む星「アスガルド」が描かれている)。地上ではなく天空に浮かぶ史上初の「宇宙国家」を目指し、独自の憲法も整備するという。

 人類初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられてから60周年にあたる2017年に、プロトタイプの人工衛星を打ち上げる計画だとしているが、技術的な詳細は明かされていない。ビジネスインサイダーの記事は、将来的な目標として、小惑星の資源開発ミッションや、危険な隕石や宇宙ゴミから地球を防衛するミッションの拠点となることを掲げているという。

発案者らの顔ぶれ
 プロジェクトのリーダーを務めるのは、旧ソ連圏のアゼルバイジャン出身で現在はロシア国籍のイーゴリ・アシュルベイリ氏。地対空ミサイルシステムなどを開発するロシアの防空企業アルマズ・アンテイのCEOを務めたのち、2013年にオーストリアのウィーンに拠点を置く航空宇宙国際研究センター(AIRC)を設立。現在は国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の宇宙科学委員会で議長を務めている。

 記者会見で提供された資料によると、メンバーにはほかに、米ライス大学の宇宙研究所所長、加マギル大学の航空・宇宙法研究所所長、米ジョージ・ワシントン大学の宇宙・高度通信調査研究所(SACRI)所長、ルーマニアの宇宙飛行士の名前が挙がっているという。

国民を募集中。国旗・国歌のコンテストも
 アスガルディアのサイトでは現在、国民を募集している。「地球に住む人間なら誰でもアスガルディアの国民になれます」としており、氏名とメールアドレス、国籍を入力すると登録できる(18歳以上であることを確認するチェック欄がある)。

 リーダーのアシュルベイリ氏は、英ニュースメディアのガーディアンに対し、「登録者は、それぞれが住む国の国民であると同時に、アスガルディアの国民にもなる。登録者が10万人を超えたら、正式に国として申請できる」と説明している。

 サイトのトップページには登録した人数が表示されており、日本時間14日午後2時30分の時点で約9万9999人となっている。

 サイトではさらに、アスガルディアの国旗、標章、国歌のコンテストを開催。誰でも応募でき、応募作に対してネット投票を実施する予定だ。いずれも2017年1月20日が応募期限となっている。

アスガルディアの意義は?
 ガーディアンの記事には、宇宙法に詳しい英サンダーランド大学のクリストファー・ニューマン博士がコメントを寄せている。同博士は、国連による承認から信頼性をめぐる問題まで、アスガルディアがさまざまな難題に直面するだろうとしながらも、「多くの点でエキサイティングな開発であり、どう進展するか興味深い見ものになるだろう。彼らが提唱している構想は、現行の宇宙法の枠組みを再検討することでもある」と述べた。

 ガーディアンの記事は、「私たちは、遠い未来に宇宙での定住を可能にする基礎を敷いているのです」というアシュルベイリ氏のコメントで締めくくられている。

868とはずがたり:2016/10/19(水) 18:17:11

原子核の形、がらりと変わる=球から楕円へ、理論計算で確認-東大
http://www.jiji.com/jc/article?g=soc&k=2016101800372

 氷点下になると水が氷に姿を変えるように、陽子と中性子で構成される原子核でも、中性子の数がある数を超えると原子核全体の形が球から楕円(だえん)体に急に変わる「量子相転移」と呼ばれる現象があることを、東京大の研究チームがスパコン「京」を使った理論計算で突き止めた。原子核が安定して存在する条件などに関わっており、超新星爆発などによる元素の生成過程を知る手掛かりになるという。論文は17日付の米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズ電子版に掲載された。
 陽子40個と中性子からなるジルコニウムの原子核では、中性子を徐々に増やすと、中性子58個(質量数98)までと、同60個(同100)との間で原子核の特徴が急変することが実験で知られていた。東京大の大塚孝治教授らは、「京」を使った理論計算で、中性子58個までは球形で安定していたジルコニウム原子核が、中性子が60個になると楕円体の方が安定するように変わることを明らかにした。
 こうした計算には、最大で10の23乗という膨大なパターンの陽子と中性子の相互作用を計算する必要があったが、研究チームは新たな計算手法で約100通りに削減した。(2016/10/18-12:17)

869とはずがたり:2016/10/21(金) 09:40:56
なんか怪しさ満点なんじゃが(;´Д`)
硬派ななんちゃら機構って名前なのにメルマガ?ユーザー大会!?
今村遼平理学博士は何者?博士号は取ったけど研究職に就けなかったのん?

南関東が危ない。地震予測の権威が小田原沖に見た不穏な兆候
http://www.mag2.com/p/news/223818
2016.10.17 8481

最大の危険地帯は南関東! 『週刊MEGA地震予測』ユーザー大会で発表

先月、9月25日に東京・青海の日本科学未来館で開催された、地震科学探査機構(以下、JESEA)が発行するメルマガ『週刊MEGA地震予測』の第2回ユーザー大会。その席上、日本最大の地震予測メルマガとして震度5以上の地震を幾度も的中させてきたJESEAから最新の地震予測が発表された。

リアルタイムの地震予測実現へ!プライベート電子観測点の設置

JESEA顧問であり測量工学の世界的権威、村井俊治東大名誉教授が講演に立ち、今後、独自のプライベート電子観測点の設置について発表。これにより、短い期間で高精度な地震予測が可能になると述べた。

NTTドコモの協力を得て2015年から設置が始まったプライベート電子観測点は、2015年5月25日の埼玉県北部地震(M5.5、最大震度5弱)、5月30日の小笠原諸島西方沖地震(M8.5、最大震度5強)、9月12日に首都圏地震(M5.2、最大震度5弱)、2016年では5月16日の茨城県南部地震(M5.5、最大震度5弱)や7月27日の茨城県北部地震(M5.4、最大震度5弱)において、それぞれ直前の異常変位を捉えており、村井名誉教授の話を実績面から裏付けている。

続いて、今村遼平理学博士による発表「地震災害から身を守る知恵」、向山栄氏による発表「航空レーザー計測による地震前後の地殻変動解析」に続き、村井名誉教授が再登壇。読者からの質問に答える形で、今、最も危ない地域について解説を行った。

南関東が危ない!首都を震度6以上が襲う可能性も。

現在、JESEAがもっとも危険と考えているのは小田原沖。メルマガ週刊MEGA地震予測の中で「警戒レベル5」とされている南関東地方、特に太平洋沖を震源とする巨大地震が首都圏を襲う可能性について、改めて村井名誉教授から根拠が示された。

870とはずがたり:2016/10/21(金) 09:41:18
>>869-870
1週間異常変動が起きている

週間異常変動が起きている

千葉県北部と南部、茨城県の北茨城と筑波など、近い地域が正反対の方向を向いている。この状況は非常に危ない。

2駿河湾付近で沈降が進んでいる

駿河湾付近で沈降が進んでいる

火山噴火は地面の隆起に注意するものだが、地震では沈降に着目する。現在、富士山の西側や御前崎で6月前に比べ沈降が進んでいる。

関東大震災は小田原周辺で地震が起きた。小田原で地震が起きた場合、軟弱な地盤が多い東京都は、かなり揺れると考えられる。また、八丈島が沈降しているのに対し、大島や三宅島は隆起していて、歪みが溜まっている。差異が大きくなると地殻が我慢できなくなる。

地殻の歪みによる、地震のきっかけには様々なことが考えられる。毎年夏場に地下水を汲み上げている三和では沈降が進み、北茨城との差が約7センチに達している。月の満ち引きや台風などの低気圧が、トリガーとなって地震が起こる可能性だってある。

3水平方向変位の向きがバラバラである

水平方向変位の向きがバラバラである

伊豆半島南部、大島、新島、八丈島は西変位、その他の地域は東変位している。千葉県北部の干潟は東変位、館山は西変位しており、格差は約8センチに達している。更に伊豆半島、駿河湾付近の水平変位が複雑に異なる方向を向いており、非常に不安定である。

「太平洋沖を震源とし、南関東地方を震度6程度の大地震が襲う可能性は十分にある。脅かすわけではないが、ここ数ヶ月、来年のはじめ辺りまでに注意して下さい」と警鐘を鳴らし、ユーザー大会をしめくくった。

一人でも多くの人を救いたいと願い研究を続けてきた村井名誉教授は「恐れるのではなく、早めの備えを促したい」と繰り返した。いつ起きてもおかしくないという南関東地震も含め、最新の地震予測情報はJESEAの発行するメルマガ『週刊MEGA地震予測』で毎週水曜日に配信されている。

メルマガ『週刊MEGA地震予測』
フジテレビ「Mr.サンデー」「週刊ポスト」など数多くのメディアで取り上げられ、話題沸騰中・東京大学名誉教授村井俊治氏が顧問を務める、JESEAジェシア(地震科学探査機構)のメルマガ。

871とはずがたり:2016/10/21(金) 20:37:28

横浜地球物理学研究所もよく判らないけど村井先生のでたらめさを指摘している。

横浜地球物理学研究所
YOKOHAMA GEOPHYSICS RESEARCH LABORATORY
地震予知・地震予測の検証など
村井俊治氏の地震予測を信じてはいけません(1)
http://blog.goo.ne.jp/geophysics_lab/e/edc3b33183a6b8f62fe2d03aa32aa29c
2015年01月02日 | 地震予知研究(村井俊治氏・JESEA)

一部の週刊誌をはじめとするメディアが、東大名誉教授の村井俊治氏(JESEA・地震科学探査機構)の地震予測を絶賛して紹介し続けているようです。



■ GPSの誤差を補正していない

なぜ村井俊治氏は、このようなあり得ない値を提示しているのでしょうか。

村井氏は自身のツイッターなどで、電子基準点の「日々データ」を見ていることを自ら明言しています。実は、国土地理院で出している「日々の座標値」は、気象条件などの各種影響を完全に取り去ったものとは程遠く、近隣点との比較や基線ベクトルをみた修正(単独のデータをみるより格段に精度が高くなる)を行う前のデータなのです。各基準点のデータを単独でとると、いわば誤差まみれのデータとなるはずです。

GPSに代表される全地球測位システム(GNSS)というのは、幾ら受信機や衛星の機械を精度よく作っても、(単独では)誤差を免れません。電波が通過する電離層の状態や、成層圏内での水蒸気量や温度などによって、散乱やマルチパスが生じて、誤差がどうしても出てしまうのです。たとえ気象条件を加味して誤差を補正しても、短期間では数センチの誤差は残ってしまうのです。

このように考えますと、1週間単位で数センチ規模の地殻変動を、日本のあちこちで、年間に何度も何度も観測しているとする村井氏らのデータは、単にGPS(GNSS)の誤差を適切な補正なく示しているものと考えるのが自然です。すなわち、実際には地殻は動いていないのに、GPSデータのノイズによる変動をみて「地殻が動いている」と勘違いして、地震の予兆だと騒いでいるだけなのです。

■ 過去の観測データとも矛盾

なお、これまでに発生した大きな地震の前にも、地殻変動はほとんど観測されていません。たとえば、あの兵庫県南部地震(1995年)の前でさえ、震源に最も近かった箕面市をはじめとする近隣の全ての観測点で、1センチを超える地殻変動は一切見られなかったのです(岩波出版「阪神・淡路大震災と地震の予測」10頁等)。GNSSはおろか、震央の近くに高精度な傾斜計や伸縮計がある場合であっても、地震前に有意な前兆的異常はほとんどみられていないのです(宇津徳治「地震学第3版」322頁等)。

このように、大きな地震の前であっても、数センチ規模の地殻変動は一切観測されない場合がほとんどであるということは、地震学界では半ば常識です。測量学がご専門の村井氏は、この事実を全く知らないのでしょう。

あらためて指摘するまでもないことですが、「地震の前には地殻が動いているのではないか?」といった程度のことは、地震学者たちは当然にすでに検討済みなのです。GNSSの精度や観測点密度が上がってきて、実際にデータを見てみた結果、思いのほか地震の前にも地殻変動がほとんど先行しないことが明らかになってきているのです。

なのに、いまさら「地震の前には地殻が動いている」などと、ノイズまみれのデータを適切な補正もせずに提示して騒いでいる村井俊治氏の見識は、正直言って噴飯ものです。


村井俊治氏(JESEA)の言っていることは、支離滅裂で信用できません
http://blog.goo.ne.jp/geophysics_lab/e/70721936cee7b13543e27c3ca0998751
2015年03月04日 | 地震予知研究(村井俊治氏・JESEA)

872とはずがたり:2016/10/22(土) 08:53:50
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1358408534/314-319
今回は活断層無しでも大地震かい(;´Д`)何でもあるねぇ。。

鳥取、なぜ大地震多い 気象庁「活断層なくても起きる」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJBQ05DTJBPULBJ00N.html
01:09朝日新聞

http://tohazugatali.we b.fc2.com/uchu/chikyu/m_ASJBQ05DTJBPULBJ00N.jpg

 21日午後に最大震度6弱の地震が起きた鳥取県は、これまでも大きな地震が繰り返し起きてきた地域だ。震源付近に活断層は確認されていないのに、なぜ、起きたのか。

 「今回のような地震は活断層がない所でも起きる」。気象庁では午後3時40分から青木元・地震津波監視課長が記者会見した。震源付近で明確な活断層が確認されていないことや、地下の浅い場所が押し合って起きる「横ずれ断層型」であることを明らかにした。

 気象庁によると今回の震源付近では、地震の約2時間前にマグニチュード(M)4・2の地震が起きたが、M4クラスの地震が繰り返しており、前震かどうかを区別するのは難しいという。発生後も震度1以上の地震が相次ぎ、青木課長は「活発な地震活動が続いている」と注意を促した。

 鳥取付近は中国地方でも地震活動が活発な地域ととらえられてきた。政府の地震調査研究推進本部は今年7月、鳥取県や島根県東部を含む中国地方北部で今後30年以内にM6・8以上の地震が起こる確率を40%と発表している。

 実際、過去にも大地震が起きている。1943年にはマグニチュード(M)6級の地震が2回起きた半年後、鳥取地震(M7・2)が発生して千人あまりが死亡。2000年の鳥取県西部地震(M7・3)では182人が負傷した。

 なぜ地震が多いのか。紀伊半島から四国沖の南海トラフ周辺では、陸側のプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込み、プレート同士が押し合っている。

 西村卓也・京都大防災研究所准教授(地震学)のGPS(全地球測位システム)データの解析によると、中国地方の日本海側は瀬戸内側より年3?4ミリ東にずれ動いており、ひずみが集中しやすい地域がある。西村さんは「鳥取は地盤が比較的軟らかくひずみがたまりやすい。今回の震源付近はここ数百年はM7クラスの地震が起きておらず、ひずみがたまっていたと見られる」と指摘する。

 遠田晋次・東北大教授(地震地質学)は「山陰地方は常時、地殻がひずんでいる。地震がよく起きる地域が日本海側の内陸に帯状に広がっており、今回の規模の地震は起きやすい」と話す。

 中国電力によると、島根原発のある松江市では震度4を観測したが、運転停止中で異常は確認されていない。また、四国電力によると、震度3を観測した愛媛県伊方町にある運転中の伊方原発3号機も異常はないという。

 一方、原子力規制委員会と内閣府は、原子力事故合同警戒本部を初めて立ち上げた。原子力災害対策指針に基づき、原子力施設が立地する道府県で震度6弱以上の地震があると設置を判断する。今回は、鳥取県境に近い岡山県内に日本原子力研究開発機構のウラン加工施設「人形峠環境技術センター」があるため。

 機構などによると、施設は01年に運転を停止している。異常が確認されなかったことから合同警戒本部は約2時間後に解除された。

873荷主研究者:2016/10/22(土) 14:19:06

http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20160930000092
2016年09月30日 17時00分 京都新聞
M7地震、1時間前に予知可能? 京大教授ら電離圏異常検知で

電離圏電子数異常の分布図

 マグニチュード(M)7以上の大地震の発生を、1時間〜20分前に予測できる可能性のある手法を、京都大情報学研究科の梅野健教授や大学院生の岩田卓也さんのグループが開発した。震源域の上空の電離圏の異常を、国土地理院のGPS連続観測網「ジオネット」のデータを用いて検知する手法で、米国地球物理学連合の学会誌で30日発表する。

■有効性の検証が必要

 梅野教授は「公開データのみを用いる手法であり、今後、有効性などの検証が進むことを期待したい」としている。

 2011年の東日本大震災(M9・0)では、本震の直前に震源域の上空60キロ以上に存在する電離圏で電子数が異常に増えることが報告されている。ただし、ジオネットの一つの観測局のデータを用いて解析しているために精度が不十分で、他の地震に適用しようとすると誤差も生じていた。

 グループは、複数の観測局のデータを組み合わせて精度を格段に高める手法を新たに開発した。新手法を用いると、東日本大震災の前後に周辺で起きたM7クラスの地震についても電離圏の異常を捉えられる例があることを確かめた。

 電離圏の異常が起こるメカニズムはよく分かっておらず、梅野教授は「今後、東日本大震災以外の地震についても今回の手法を適用し、研究を進めていきたい」と話している。

874とはずがたり:2016/10/22(土) 22:43:13
着陸探査機、火星表面に「墜落して木っ端みじんに」 ESA
http://www.afpbb.com/articles/-/3105305
2016年10月22日 11:01 発信地:パリ/フランス

【10月22日 AFP】欧州宇宙機関(ESA)が、生命およびその痕跡を探査する目的で、ロシアと協力して進めている火星探査計画「エクソマーズ(ExoMars)」で、母船の無人周回機トレース・ガス・オービター(TGO)から分離した着陸探査機「スキャパレリ(Schiaparelli)」が19日、火星表面に「墜落」して粉々になっていたことが分かった。ESAの管制官が21日、明らかにした。

 米航空宇宙局(NASA)が撮影した着陸予定地点の写真によって、2日間消息を絶っていたスキャパレリが「火星表面に墜落」したと確認された。

 ドイツ・ダルムシュタット(Darmstadt)にある管制センターの地上管制の責任者、ティエリー・ブランカート(Thierry Blancquaert)氏は電話取材に対し「(スキャパレリは)火星表面に墜落した」、「計画を大きく上回る速度で火星表面に到達した」と述べた。

 ESAの飛行管制の責任者、ミシェル・ドニ(Michel Denis)氏は、NASAの火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)」によって撮影された写真について「パラシュートの大きさと一致する白い点がある。そこから2キロほど離れたところに黒い点がある……スキャパレリの墜落地点である可能性が高い」とコメント。

 ドニ氏によると、黒い点はスキャパレリが無事に着陸した場合に想定されるよりも大きく、同探査機は木っ端みじんになったとみられるという。(c)AFP

877とはずがたり:2016/10/23(日) 18:26:46
>>876-877
間もなく嵐が発生か

 火星では時折、局地的な砂嵐がいくつも合わさり、全球的な現象になる。「火星全体の風の吹き方は、地球によく似ています。ジェット気流と、大規模な流れのパターンです」とシャーリー氏。「大抵の場合、砂嵐は温度が上がる夏に南半球で始まります。塵が十分な高さまで持ち上げられると、風の流れに乗って別の地域に運ばれます」(参考記事:「火星の砂嵐シーズン」)

 仮に複数の砂嵐が起これば、塵による煙霧は赤道を超えて広がり、北半球に入り込む。そして、遂には火星全体を包み込むまでになり得る。

 だが、このような全球規模の砂嵐は毎年起こるわけではないため、科学者たちはパターンを見つけ出そうと苦心している。1924年以降に9回発生しており、直近の5回は1977年、1982年、1994年、2001年、2007年だった。

 これについて、シャーリー氏は天体力学に基づいた有力な説を出している。軌道上を周回する火星の運動量は他の惑星から影響を受けており、その影響の大きさは一定の周期で変動する。

 この点を考慮し、シャーリー氏は砂嵐シーズンの初めに火星の運動量が増加していると、全球規模の砂嵐が起こる傾向にあることを突き止めた。この説が正しければ、火星では今後数週間から数カ月以内に、全球を覆う砂嵐が起こることになる。

「砂嵐が今日から始まっても全く驚きません」とシャーリー氏。

科学者たちの熱い期待

 スキアパレッリが安全にかつ無傷で着陸できていれば、その後は火星での2〜8日間を気象観測に費やす。スキアパレッリは、砂嵐が生み出す電場を計測するための特殊な機器を積んでいることから、この段階では砂嵐も歓迎すべき客と言える。着陸機の動力源は内蔵電池なので、ソーラーパネルが塵で覆われるのを心配する必要はない。

 砂嵐で電気現象が起こることは従来から知られていたものの、火星では1990年代後半のパスファインダー計画で初めて観測された。科学者たちは、砂嵐の季節ではないのに火星の大気中に大量の塵が含まれていることを発見。間もなく判明した「犯人」は、ダストデビルと呼ばれる塵旋風だった。(参考記事:「火星のつむじ風」)

 NASAゴダード宇宙飛行センターの物理学者ウィリアム・ファレル氏は、「明らかなのは、特に塵旋風の一番下で粒子がかき回されているということです」と話す。「小さな粒子は負の電荷を、重い粒子は正の電荷を帯びる傾向にあるということが分かりました」

 火山の噴煙口の中と同様に、塵旋風の中では負の電荷を帯びた小さな粒子が垂直方向の風によって高く吹き上げられる。一方、正の電荷を帯びた粒子は低い高度にとどまる。「塵旋風の内部で、実際に大規模な電場を作り出せます」と、ファレル氏は話す。

 ファレル氏によれば、火星で起こる大きな砂嵐の中でも電場は生じているかもしれないが、他の条件によって緩和されている可能性があるという。

 地球上であれば、雷雲の中に電荷が蓄積され、限界を超えると放電が起きる。だが研究室でのシミュレーションでは、火星のように大気が薄い場合、過剰な帯電が起こりにくいとファレル氏は話す。

 この現象を研究する機器を火星に送ろうと、ファレル氏は他の科学者たちと共に15年もロビー活動を続けてきたという。それだけに、エクソマーズの着陸機は、世界の火星研究者たちの関心を一層かき立てている。

「この問題の解明にスキアパレッリがいくらかでも貢献するよう、心から応援しています」とファレル氏は話している。

2016年11月、ナショナル ジオグラフィックは『マーズ 火星移住計画』をTVシリーズと雑誌、書籍で総力を挙げて特集します。

文=Mark Strauss/訳=高野夏美

878とはずがたり:2016/10/23(日) 19:18:44
鳥取の地震 未発見の約10キロの断層がずれ動いたか
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161022/k10010740411000.html?utm_int=all_side_ranking-access_004
10月22日 20時36分

21日、鳥取県中部で発生した最大震度6弱の地震について、政府の地震調査委員会は、これまで知られていない長さおよそ10キロの断層がずれ動いて起きたと見られるという見解をまとめました。
21日、鳥取県中部で発生した最大震度6弱の地震を受けて、政府の地震調査委員会は22日、臨時の会合を開き、今回の地震のメカニズムなどを検討しました。

この中では、今回の地震のあとに周辺で相次いでいる地震は、ほぼ、北北西から南南東方向に延びる長さおよそ10キロの帯状の範囲で起きていることが報告されました。また、GPSによる観測では、地震が起きている範囲の西側では南向きに、東側では北向きに地盤が動き、このうち、今回の地震で震度6弱の揺れを観測した鳥取県湯梨浜町では地震前と比べて北北東へおよそ7センチ、地盤が動いたということです。

このため、地震調査委員会は、今回の地震はこれまで知られていない、ほぼ南北に延びる長さおよそ10キロの断層がずれ動いて起きたと考えられるという見解をまとめました。

そのうえで、地震調査委員会は、鳥取県周辺では規模の大きな地震のあとに、規模の近い地震が相次いだ例が複数あるため、揺れの強かった地域では地震の発生から1週間程度は最大で震度6弱程度の地震に注意が必要だとしています。

地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は「被災された方は大変苦労されていると思いますが、今後も強い揺れに見舞われる可能性があることを考慮して、後片づけなどをする際には十分注意してほしい」と話しています。

周辺の活断層への影響は
今回の地震が起きた震源の東側には、鹿野ー吉岡断層や岩坪断層など複数の活断層があることが知られています。今回の地震によるこうした周辺の活断層への影響の有無について、地震調査委員会の委員長で東京大学地震研究所の平田直教授は記者会見で、「今回の地震の震源からはいずれも距離が離れていて、直接、影響を及ぼしたとは考えていない」と述べました。

また、近い将来、発生すると想定されている南海トラフの巨大地震との関連については、22日の臨時の会合では議論していないとしたうえで、「南海トラフで起きる規模の大きな地震の前後に内陸の地震が増えるという研究結果があるが、巨大地震の前後50年くらいの期間について指摘しているもので、今回の地震が南海トラフの地震に直接結びついていくかは言うことはできない。ただ、南海トラフで今後30年以内にマグニチュード8から9クラスの巨大地震が発生する確率は60%から70%と高くなっているので、今回の地震にかかわらず、十分に備えを進めてほしいと思う」と話しています。

879とはずがたり:2016/10/27(木) 00:20:07
内陸の人が知っててもしょうが無い部分があるので海岸沿いの人に偏って調べると違うんではないか。
まあ津波が何処迄押し寄せるか解らない上に内陸の人もたまたま海岸沿いに居るかも知れないし調べた方が良いのかも知れないけど。。

津波
「てんでんこ」7割知らず 「薄情」と感じる人も
http://mainichi.jp/articles/20161026/k00/00e/040/175000c
毎日新聞2016年10月26日 10時57分(最終更新 10月26日 14時56分)

 「津波が来たら家族ら他人のことに構わずすぐに避難しろ」という意味の「津波てんでんこ」という言葉について、7割の人が知らないうえ、多くの人が「自分だけ助かればよい」という自己中心的な行為だと感じるとの調査結果を、東洋大の及川康准教授(災害社会工学)がまとめた。本来は各自で避難することを事前に家族で話し合っておくことなども含めた心構えを示した言葉だが、浸透していない実態が浮かんだ。

<「てんでんこ」の本当の意味>
<大川小訴訟>遺族のみんなと闘う「あの子の存在、なくさない」
<合成動画>もしも鎌倉に津波が押し寄せたら…
<幼稚園バスが津波で犠牲になった…愛梨ちゃん映画に>
<まんがで解説>震災から5年の被災地は…
 「てんでん」は「てんでんばらばらに」という意味。岩手県大船渡市出身で子供のころに昭和三陸大津波(1933年)を経験した津波研究家の山下文男氏(故人)が広め、東日本大震災を機に津波防災の啓発で改めて注目されている。

 調査は2014年度、インターネット調査会社の全国の登録者を対象に年代や地域が偏らないよう調整して実施、767人が回答した。このうち約7割にあたる529人が「津波てんでんこという言葉を聞いたことがない」と答えた。この529人に言葉の意味を知らせたうえで、津波てんでんこに賛同するかしないかを尋ねたところ、約7割が「賛同しない」と回答した。「薄情だ」「利己主義」などネガティブに受け取る人が多かった。

 京都大防災研究所の矢守克也教授(防災教育学)は、「津波てんでんこ」には迅速な避難で自分の身を守るという直接的な意味に加え、避難する姿を見せることで他者の避難を促進する▽事前にそれぞれが避難するという信頼関係を構築する▽自分だけが助かってしまったという生存者の自責の念を軽減する--などの意味があると指摘する。

 表面的な言葉だけが独り歩きすることを懸念する防災関係者も多く、及川准教授は「津波てんでんこという言葉を繰り返すだけでは、防災に生かせない。丁寧にその意味を説明することが必要だ」と話した。【飯田和樹】

880とはずがたり:2016/10/27(木) 00:26:19
親となった為か,子どもが大勢犠牲になった事を思うと哀しく,しかも裏山が其処にあって其処に逃げれば助かったかも知れない無念さを思うと,誇張ではなく涙が出そうになる。

<大川小津波訴訟>「7分前に危険性予見」学校の過失を認定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000112-mai-soci
毎日新聞 10月26日(水)21時16分配信

 ◇仙台地裁 石巻市と宮城県に総額14億2658万円賠償命令

 東日本大震災の津波で児童、教職員計84人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校を巡り、児童23人の遺族が市と県を相手取り約23億円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁は26日、市と県に総額14億2658万円の支払いを命じた。高宮健二裁判長は「教員らは津波襲来の7分前には危険性を具体的に予見したのに、安全な裏山ではなく不適当な場所へ避難しようとした」と指摘し、学校の過失を認定した。

 大震災による最悪の学校災害に対する司法判断は、教育現場に重い課題を突きつける内容となった。

 裁判の大きな争点は(1)大川小への津波襲来を予見できたか(2)安全な場所への避難は可能だったか--の2点。判決はまず、校舎付近が震災までに大津波に襲われた経験がなく、ハザードマップの浸水予測区域外だったことから、震災前や地震直後の段階では襲来は予見できなかったとした。

 一方で当時の市職員の法廷証言から、北上川河口への津波襲来や高台避難を呼びかける広報車が校舎前を午後3時半ごろに通り、7分後に実際に津波が襲ったと認定。「教員らは広報を聞いた段階で、大規模な津波が襲来し、児童に危険が生じることを予見したと認められる」と指摘した。

 教職員や児童らはその後、北上川の橋のたもとにある標高約7メートルの「三角地帯」と呼ばれる高台に向かう途中に津波にのまれた。市側は、遺族側が主張する裏山への避難について「山崩れや倒木の危険があった」と反論したが、判決は「児童らはシイタケの栽培学習で登っており、裏山への避難を決断すべきだった」として、学校側に過失があったと結論付けた。賠償額は慰謝料、逸失利益など児童1人について約5300万〜6000万円とした。

 大川小の被災を巡っては、市が2013年2月に第三者検証委員会を設置。14年2月、被災の直接原因を「避難決定が遅れたこと」とする報告をまとめたが、その背景事情には踏み込まず、遺族が同年3月に市と、国家賠償法に基づき教職員の給与を負担する県の責任を問うため提訴した。【百武信幸、鈴木一也】

 亀山紘・石巻市長の話 大変重く受け止めている。控訴するかどうかは検討し、早い段階で結論を出したい。

 ◇大川小津波訴訟判決の骨子

 ・宮城県と石巻市は、児童23人の遺族に対し約14億円を支払え

 ・教職員は市の広報車の避難呼びかけを聞いた段階で、津波襲来を予見していた

 ・北上川の橋のたもと(三角地帯)への避難は不適当で、裏山に避難させるべきだった

 ◇大川小学校

 石巻市中心部から北東約15キロ、北上川河口から約4キロの川沿いにあった小学校。東日本大震災による津波襲来時は児童数108人のうち78人が学校近くにおり、70人が死亡、4人が現在も行方不明。生存者は4人だけだった。教職員も学校にいた11人中10人が死亡した。現在は約10キロ離れた市立二俣小敷地内の仮設校舎で授業を続けており、児童数は29人。2018年4月に二俣小と統合する。被災した旧校舎は多くの教育関係者や見学者が訪れる防災学習の場になっており、市は今年3月、震災遺構として保存することを決めた。

881とはずがたり:2016/10/27(木) 00:27:49
津波被害
大川小訴訟、26日判決 学校の予見性争点
http://mainichi.jp/articles/20161025/k00/00m/040/150000c
毎日新聞2016年10月25日 08時10分(最終更新 10月25日 12時00分)

 東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校を巡り、児童23人の遺族が市と県を相手取り、23億円の損害賠償を求めた訴訟は26日、仙台地裁で判決が言い渡される。学校側が津波襲来を予見できたか、避難行動が適切だったかなどが争点。学校管理下で多くの犠牲者を出した責任を司法がどう判断するか注目される。

<まんがで解説>震災から5年の被災地は…
 市が設置した第三者検証委員会の報告書などによると、2011年3月11日の地震発生後、同小は児童らを約5分で校庭へ避難させた。発生から約50分後に校庭より約6メートル高い北上川の橋のたもとへ移動開始直後、津波にのまれ、その場にいた児童78人のうち74人と、教職員11人のうち10人が犠牲となった。

 遺族側は、大津波警報を防災行政無線が伝えた▽市の広報車が高台避難を呼びかけた▽迎えに行った保護者が、10メートル超の津波が来る恐れがあるとの情報を元に、教員に「山に逃げて」と呼びかけたと証言した--などと指摘。津波襲来は予見できたと主張している。

 一方、市側は、校舎は市のハザードマップの浸水予測区域外にあった▽同小は津波時の避難所に指定されていた▽校舎の建つ釜谷地区には過去数百年間津波の経験がなく、地区住民らも多数犠牲になった--などと反論。津波襲来は予見できなかったとしている。

 また、遺族側は、震災発生後に学校の裏山へ避難すれば全員助かったと主張。同小では07年度に地震発生時の危機管理マニュアルを策定し、10年度には津波の対応も追加されたにもかかわらず、避難先の設定など具体的な対策の検討を怠っていたと指摘した。

 これに対し、市側は裏山は傾斜が急で倒木や山崩れの危険性があり、避難先として選ぶことは不可能だったと主張。マニュアルに問題はなく、教職員は震災当日、訓練に従い避難しており過失はなかったと反論している。

 震災を巡る過去の津波訴訟では、園児5人が死亡した石巻市の私立日和幼稚園の遺族が園側を訴えた訴訟で「情報収集していれば津波に襲われる可能性が予見できた」などとして仙台地裁で勝訴(後に仙台高裁で和解)した。一方、従業員12人が犠牲になった七十七銀行女川支店(宮城県女川町)を巡る訴訟では「屋上を超える津波を予測するのは困難で、屋上への緊急避難は合理性があった」とし、最高裁で遺族側敗訴が確定している。【百武信幸】

882とはずがたり:2016/11/02(水) 17:37:56
「小さなシミ」の上に生きるあなた。26枚の写真が示す人間の小ささ
宇宙、人類…宇宙
https://www.buzzfeed.com/daves4/ko-no-26-mai-no-shashin-wo-mi-re-ba-a-na-ta-ha-jibun-no-sonz?utm_term=.dxVdpXmzw4#.drwOa6J0qY
posted on 2016/01/06 19:03
Dave Stopera
BuzzFeed Staff

883とはずがたり:2016/11/08(火) 12:53:54
阿蘇山噴火1カ月
なお火山ガスの放出5倍以上
http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00m/040/019000c
毎日新聞2016年11月6日 18時29分(最終更新 11月6日 20時07分)

 熊本県の阿蘇山・中岳第1火口の爆発的噴火から8日で1カ月になる。依然として火山ガスの放出量が小康状態の5倍以上となるなど活発な火山活動が続き、同程度の噴火は今後も発生する恐れがあり、福岡管区気象台は入山規制区域(火口から半径2キロ以内)については噴石や降灰などへの警戒を呼び掛けている。一方で区域外のふもとは噴火以後は被害は拡大しておらず、住民は一日も早い沈静化を願っている。安全をアピールしようと、6日もイベントが開かれた。【山下俊輔、野呂賢治、福岡賢正】

 気象台によると、阿蘇山の小康状態の火山ガスの放出量が500〜600トンなのに対し、今月1日に2600トンを観測した。36年ぶりとなった爆発的噴火前の9月下旬には放出量は3000トンを超えたが、過去のケースを参考にすると、2600トン段階でも小規模な噴火につながる可能性はある。9月の平均が一日24回だった火山性地震も、10月は3・5倍の85回にのぼった。

 気象台などのこの間の調査によると、爆発的噴火で火口付近に直径1メートル以上の噴石が複数飛散し、最大で3メートル超の噴石もあった。遠くは大分県竹田市で約3ミリの噴石が見つかった。火山灰は熊本、大分、愛媛、香川の4県24市町村で確認。火山灰などの噴出量は3人が死亡した1979年の噴火と同規模で、約50万トンと推定される。熊本大の宮縁育夫准教授(火山地質学)は「近年では一番大きい規模」と話している。

 気象台は「今後も爆発的噴火と同程度の噴火が発生する可能性がある。そうなれば、また噴石や火山灰が遠くまで飛散する」と注意を呼び掛ける。

 今回の爆発的噴火を受け、気象庁は噴火警戒レベルの引き上げ基準の見直しを検討している。9月下旬から火山ガスの放出量が、10月に入ってからは火山性地震の回数も多くなったが、現行基準では噴火前に引き上げられなかったためだ。気象庁は10月26日から観測データをホームページに公開し、情報提供に努めている。

 衛星による観測では、10月8日の噴煙の高さは観測史上最高の約1万1000メートルを記録し、気象庁は噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「3」(入山規制)に引き上げた。

火山ガスの放出量
10月 7日 15000トン
(噴火前日)
   12日  1400トン
   17日   900トン
   25日  1600トン
11月 1日  2600トン

「熊本地震から復興へ」の観光業界、歩みにブレーキ
 4月の熊本地震から復興へ向けて動き出した観光業界には、爆発的噴火でその歩みにブレーキがかかった。噴火から5日間の阿蘇市内の宿泊キャンセルは約1300人にのぼり、日帰り客も入れると被害総額は約1億2200万円に上った。

 火口から約3キロの「ニュー草千里」の展望レストランは地震を乗り越えて10月1日に営業再開したが、10月の売り上げは昨年同期の1割以下に。風評被害を懸念して岩田健佑支配人は「阿蘇は元気にやっている。ぜひ来てほしい」と語る。復興の後押しを狙い、同市の観光施設「はな阿蘇美」では6日、約100店が並ぶ青空マーケットが開かれ、観光客らでにぎわった。

 農業被害も、噴火当日は降灰などで同市の一部地域で農作物や農業施設に約3450万円の被害が出たが、その後は拡大していない。市農政課の職員は「阿蘇山の活動が収まってほしい」と願う。

884とはずがたり:2016/11/10(木) 20:58:01
宇宙というフロンティアへのロマンを再起動させる「スター・トレックBEYOND」
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1478602839961.html
Excite Bit コネタ 2016年11月10日 17時00分

885とはずがたり:2016/11/15(火) 21:59:43
今日の帰りがけひときわデカく思えたんだが(;´Д`)

68年ぶりの「スーパームーン」を巡る“大きな誤解”
http://news.goo.ne.jp/article/dot/trend/dot-2016111400033.html
11月14日 12:00dot.

 いつもより大きく、明るい月が夜空を彩るスーパームーン。2016年11月14日は「68年ぶりのスーパームーン」が見られるという触れ込みで、今から心待ちにしている人も多いのではないだろうか。

 しかし、思い返してみると昨年も一昨年も「スーパームーンが見られる」という話題となり、実際に目にした人も少なくないはず。何が「68年ぶり」なのか、疑問を抱いた人もいることだろう。

「何十年ぶり」というような表現が用いられると、スーパームーン自体が極めて珍しいという印象を受けがちだ。だが、実際のところ、スーパームーンは1?2年ごとに起きており、それほど珍しい現象ではない。何が68年ぶりなのかというと、それは「地球と月の距離」なのだ。

 月が地球の周囲を回る軌道は楕円形であるため、月は普段から地球に近づいたり、遠のいたりしていて、その距離は約35万6000㎞から約40万6000㎞の間で変動している。スーパームーンと呼ばれているのは、ちょうど地球に近づいたタイミングで満月になった月なのである。

 今年11月14日のスーパームーンは、地球から35万6520.2㎞のところまで近づく。これほど満月が近づくのは68年前の1948年1月26日(約35万6490.6㎞)以来であるという意味で、「68年ぶり」と呼ばれているわけだ。記憶に新しい2015年9月28日のスーパームーンは約35万6900㎞、2014年8月11日のものは約35万7000㎞であり、確かに今回はひときわ近い。

 では、今年のスーパームーンは昨年や一昨年に比べて、どれくらい大きく見えるのか。残念なことに、見かけの大きさはほとんど変わらず、差は1%以下なのだという。国立天文台の広報担当者は語る。

「そもそも満月の大きさの違いを実感するのはなかなか難しいのです。今年11月14日の満月は35万6520.2㎞まで接近しますが、この距離は『地心距離』と呼ばれ、地球の中心から月の中心までの距離を指します。私たちは地球の表面から月を見ているため、月が地平線にあるときと天頂にあるときでは、私たちと月の距離は大きく変わります。地平線にあるときは地心距離とほぼ同じですが、天頂にあるときは地球の半径(約6400㎞)分、私たちは月に近い。つまり天頂にあるときに月はもっとも大きく見えるはずなのです」

 しかし、地平線付近の月の方が大きいと感じたことはないだろうか。担当者によると、これは目の錯覚によるものとのことだが、私たちは約6400㎞も月に近づいても、その大きさの変化を正確に把握できないのだ。

「今年11月14日の満月は、68年前のものより約30km遠く、昨年や一昨年のものより約500km近い。しかし、約6400㎞という地球の半径のサイズを考えれば、ほとんど気付かないような差なのです。つまり『数十年ぶり』という表現は、事実ではありますが、いわば言葉遊びのようなもので、ほとんど意味がないといえます」(前出の国立天文台の広報担当者)

886とはずがたり:2016/11/15(火) 21:59:58
>>885
 スーパームーンはあまり「スーパー」ではない、ということか。このようにスーパームーンの貴重さが過度に強調される背景には、話題づくりをしたいというマスコミの姿勢もあるだろう。それが人々の生活に彩りを添えることがあるのも事実だが、誤解が生じるのであれば、是正されてしかるべきだ。

 またもうひとつ、スーパームーンについて意外な事実がある。スーパームーンには明確な定義が存在しないのだ。国立天文台の広報担当者はこう説明する。

「NASAは数年前からスーパームーンという言葉を使い始めているようですが、この言葉は天文学の正式な用語ではなく、国立天文台も使用していません。これが問題になるのが『次のスーパームーンはいつか』という話になったとき。今年は35万6520.2㎞まで接近した満月がスーパームーンと呼ばれていますが、どの程度近くなったらスーパームーンと呼ぶかという基準がないため、次のスーパームーンがいつか答えることができないのです」

 スーパームーンを楽しみにしていた人には水を差す結果になったかもしれない。だが、担当者はこうも語る。

「十五夜をはじめ、日本人には古くから満月を眺める風習がありました。しかしこの忙しい現代、特に若い人たちの間では落ち着いて月をめでる機会が少なくなっています。スーパームーンを巡る表現には是非がありますが、理由はどうあれ、多くの人が月を眺める呼び水になるのは素晴らしいことだと考えています」

 次のスーパームーンがいつであるかを答えることができないが、今年11月14日よりも満月が地球に接近するのは18年後の2034年11月24日。やはり貴重であることにかわりはないので、秋の月見に興じてみてはいかがだろうか。(ライター・小神野真弘)

893とはずがたり:2016/11/18(金) 09:42:26
>>892-893
 ハートの両側には非常に暗い領域があり、この部分もよく目立つ。また、ハートは半分ずつ別々の成分からできているようだが、全体の地質学的特徴はまだ解明できていない。

 研究チームのメンバーである米ローウェル天文台のウィル・グランディー氏は、「2つの領域が同じような明るさになっているのは偶然の一致でしょう」と言う。

 冥王星のハートは滑らかそうで、スペンサー氏の言葉を借りれば「信じられないくらい特徴がない」が、その理由も不明である。ここで起きていることを解明するには、境界部分を調べればよい。滑らかな領域の高度が、ほかの領域に比べて高くなっているのか低くなっているのかも明らかになるだろう。

「冥王星の表面が複雑で魅力的であることは予想していましたが、ここまですごいとは思っていませんでした」とグランディー氏は言う。「科学者は全員、期待に胸を躍らせています」。

見つめ合い踊る二つの星

 異常に大きな衛星カロンについても新たな発見があった。
「冥王星とカロンの見た目は大きく違っています」とスターン氏は言う。「今回の観測は、その違いの大きさを明らかにするものです」。

 冥王星とカロンは連星系を作っていて、宇宙空間の共通重心のまわりを互いに公転し、見つめ合いながら宇宙のダンスを踊っている。カロンが興味深い天体であることをよく知る科学者たちも、今回ニューホライズンズが送ってきた写真には驚かされた。

 副プロジェクトサイエンティストのキャシー・オルキン氏は、「小さな天体に、深い峡谷や地溝、崖、それに謎めいた暗い領域があるのが分かります」と説明する。「たった1枚の画像の中に、科学的に興味深い現象をいくつも見てとることができます」。

謎の黒い領域「モルドール」

 カロンの極地方には得体の知れない暗い領域があるが、この領域は冥王星から逃げ出してきた物質からできている可能性がある。研究チームのメンバーはこの領域を非公式に「モルドール(訳注:トールキンの小説『指輪物語』に登場する冥王サウロンの王国で、『黒の国』という意味)」と呼んでいるという。

 カロンの表面にはひび割れがあり、なかには深さ8〜10kmという巨大なものもある。科学者たちはこれまでカロンの表面は古く、クレーターだらけだろうと予想していたが、そうではなかった。クレーターがまばらにしかない表面は驚くほど新しく、冥王星と同様、カロンにもまだ地質活動がある可能性を示唆している。

 科学者は、カロンは原始冥王星に巨大な天体が衝突したときに形成され、衝突の際に飛び散った破片が融合して4つの小さな衛星ニクス、ヒドラ、ケルベロス、ステュクスが誕生したと考えている。

 今回初めてヒドラの姿が捉えられた。画像でもまだ何か分からない塊をモザイク加工したようにしか見えないが、研究チームはヒドラの大きさを43kmと推定することができた。

 プロジェクトサイエンティストのハル・ウィーヴァー氏は、「ヒドラの表面積は意外に大きい」と言う。「ヒドラの表面は、主に水が凍った氷からできていると考えられます」。

 冥王星の4つの小さな衛星は、コマのように規則的に自転せず、カオス的に軌道上をごろごろ転がっている。冥王星系は、惑星系を小さくしたような複雑な系なのだ。科学者たちは、冥王星の秘密を解き明かすことで、惑星系が形成され、進化する過程の理解を深めたいと考えている。

文=Nadia Drake/訳=三枝小夜子

895とはずがたり:2016/11/18(金) 13:33:57
7年かけて作った「人工ブラックホール」でホーキング放射を初観測。ブラックホールが完全にブラックではない証拠になるか
http://japanese.engadget.com/2016/08/17/7/
Munenori Taniguchi
2016年8月17日, 午後04:00 in Black Hole

イスラエルの科学者ジェフ・スタインハウアーが人工的なブラックホールを製作し、その振る舞いからスティーブン・ホーキング博士が1974年に発表した理論「ホーキング放射」に似た現象を観測したと発表しました。

スタインハウアーが作った人工的なブラックホールは本物のブラックホールのように光を含めて何でも吸い込むというものではなく試験用のチューブ内に流体を流し、ある地点でそれを音速以上に加速させることで音響的な事象の地平面を生み出すというもの。本物のブラックホールでは光が逃げられなくなる位置で事象の地平面が発生しますが、この人工ブラックホールでは音が逃げられなくなる位置を事象の地平面とします。
ブラックホールは一般に、すべての物質を引き寄せ、光であっても逃さないほどの強力な重力を有するため、宇宙空間にポッカリと真っ黒く何も見えない穴が開いたように見えると思われています。しかし、ホーキング博士は量子効果を考慮するとそこからは熱的な放射がなければならず、事象の地平面(想像図に描かれるブラックホールの縁の部分)から電磁波のようなエネルギーが発せられるため「ブラックホールは完全なブラックではない(何も放出しないわけではない)」としました。

もう少し詳しく説明すれば、真空中には何も存在しない部分から常に一対の粒子が発生しており、それらはすぐに結合してまた消滅するという動作を繰り返していると考えられます。事象の地平面よりブラックホールの中心に近いところでは、粒子が発生してもブラックホールに引き寄せられるだけで終わってしまいます。ところが、事象の地平面では片方の粒子のみがブラックホールに落ち、もう片方が外へ逃げる可能性が考えられます。するとこの逃げた粒子が、外界からはブラックホールが放出したエネルギー、つまりホーキング放射として観測できることになります。

一方、ブラックホールに落ちた方の粒子は、相棒を失ってエネルギー的にマイナスとなっているため、ブラックホール全体からエネルギーを吸収します。ホーキング博士は、この現象が長期間繰り返されることで最終的にブラックホールは蒸発するように消えるだろうとしました。

スタインハウアーは実験のために、「人工ブラックホール」を7年かけて製作しました。人工ブラックホールではガスを絶対零度近くまで冷却して得られる、ボース・アインシュタイン凝縮と呼ばれる状態のガスをチューブ内に流し、ある位置でそれをレーザーを使って音速以上に加速させることで音響的な事象の地平面を生み出します。

そしてこの音響的な事象の地平面に一対のフォノン(音子、音響量子、音量子)を発生させ、フォノンの片方がブラックホールから放射されるように移動し、一方のフォノンがブラックホールにとらわれるホーキング輻射と同様の現象が発生するのを確認したとのこと。スタインハウアーは特に高エネルギーのフォノンのペアが量子的なもつれの状態を示すこともわかったとしており、これはホーキング放射の重要な証拠となる特徴だとしています。

この実験結果を聞いた学者の一部には、フォノンのもつれ状態が低エネルギー状態で観測していないことを理由に不完全な結果だとする向きもあるものの、他方ではホーキング放射を擬似的に再現したのはこれが初のことであり、実験結果に欠陥がないと確かめられれば、ヒッグス粒子の発見と同じぐらい大変な出来事だとする声もあります。

もしかするとこの実験を発端として、ホーキング博士がノーベル賞を受賞するというストーリーもありえるかもしれません。

論文はNature Physics 「Observation of quantum Hawking radiation and its entanglement in an analogue black hole : Jeff Steinhauer」

901とはずがたり:2016/11/18(金) 14:26:29
>>900-901

 ニア・スカウトは大きな靴箱程度の大きさのキューブサット(既存の技術を利用した箱形の小型衛星)で、ソーラーセイルの面積は86平方メートルだ。本体は小さいが、ニア・スカウトは小惑星1991VG上の写真を撮影したり、組成や大きさ、運動を調べられるさまざまな観測装置を搭載している。

 NASAは、こうした調査は、将来の小惑星への有人ミッションの第一段階として欠かすことができないと考えている。例えば、宇宙飛行士が小惑星の表面で探査活動を行うときには、小惑星がゆっくり回転しているのか、ふらつきながら高速で回転しているのか、あらかじめ分かっていなければならない。また、小惑星が密に詰まった塊なのか、小さな破片が重力でゆるやかに集まっているだけなのかも知っておく必要がある。

方向転換技術

 このミッションで、ニア・スカウトは少なくとも1回、小惑星の近傍を低速で通過する。具体的には、秒速10m未満まで減速して、小惑星1991VGから約1kmのところを通過する予定だ。

 ここで、ソーラーセイルのもう1つの長所が役に立つ。ソーラーセイルは操作しやすく、従来の推進システムより優れた操作性が期待される場面もあるのだ。

 大西洋上の帆船も宇宙空間をゆくソーラーセイル探査機も、帆を操ることで非対称な推進力を生み出している点は同じである。それにはさまざまな方法があり、宇宙版のマストや操帆装置を用いる手もある。日本のイカロスには電気式の調光フィルムが搭載されていて、これに電圧をかけると黒くなり、光子を反射せずに吸収するようになる。その結果、帆の一部が光子に押される力が他の部分の半分程度になり、探査機を傾けることができる。

 ニア・スカウトは、これとは違ったアプローチをとる。ブーム(帆のすそを張る棒材)に対して本体の位置を前後に動かすのだ。

「コーラの缶を私たちの探査機だとして、その上に紙を載せてみましょう。これが帆です。私たちは宇宙で、この紙を左右に動かすわけです」。帆を傾けることによっても、スピードは調節できる。

NASAの新型ロケット「スペース・ローンチ・システム」は13機の小型人工衛星を宇宙に運ぶ。2018年のミッションでは、ソーラーセイルから推進力を得る小型人工探査機「ニア・スカウト」が小惑星探査を行う。(解説は英語です。Video:NASA)

ソーラーセイルの新たな応用可能性

 ソーラーセイルの操作性と、太陽から安定して供給される推進力からは、興味深い可能性が見えてくる。(参考記事:「ソーラーセイル、ヴェルヌの夢の現在」)

 例えば、太陽の北極を調べるために、探査機に黄道面(太陽系の惑星が公転する面)を離脱させたいとする。貴重な燃料を使わずに探査機の方向と速度を大きく変えようとしたら、天体の重力を利用したスイングバイを行わなければならない。「今の技術では、探査機に黄道面を離脱させ、大きな軌道傾斜角をもつ軌道に投入するためには、探査機を木星に近づけて、その重力を利用してスイングバイを行わなければなりません」とジョンソン氏は言う。「帆があれば、ちょっと傾けてやるだけでよいのです」。

 もう1つの応用可能性は「極静止衛星」だ。現時点では、地上から見たときに人工衛星が空のある一点に静止しているようにするには、赤道上の高度約3万5786kmの静止軌道に投入するしかない。静止軌道は通信衛星に適しているが、高緯度地域の国々では地表からの角度が低すぎて使えない。

 ここでソーラーセイルがあれば、「地球の北極か南極の上空で、地球が太陽のまわりを公転するのと同じ速度で軌道運動するようにすればよいのです」とジョンソン氏。「衛星が地球の重力に引かれて落下しないようにするには、常に上向きの推進力を得られるように帆を傾ければよいのです。そうすれば、北極の上でも南極の上でも衛星を静止させられます」

 ソーラーセイル探査機は、大航海時代の帆船と同じように、帆を広げて、星々に導かれて進んでゆく。そこからどんな発見がもたらされ、関連技術が私たちの生活をどのように変えるのか、期待は高まる。

文=Mark Strauss/訳=三枝小夜子

903とはずがたり:2016/11/18(金) 14:31:20
>>901-902
――アルファ・ケンタウリを訪れるためだけに、これほどの投資を行うのはなぜ?

 アルファ・ケンタウリへの挑戦は、恒星間航行という壮大なビジョンの最初の一歩にすぎない。4.37光年(約41.3兆km)の彼方にあるこの星は、宇宙的視野では地球の「すぐ隣」にあるのだ。

 正確には、アルファ・ケンタウリは、大きい順にA星、B星、プロキシマと呼ばれる3個の恒星からなる三重星系なので、見るべきものはたくさんある。このうち、小さく、薄暗く、赤みを帯びたプロキシマは、地球からの距離が4.24光年で実は少しだけ手前にある。A星とB星はお互いのまわりを約80年に一度のペースで周回していて、太陽に似ているため、科学的にはプロキシマよりも興味深い。

――アルファ・ケンタウリに惑星はある?

 あるかもしれない。…(参考記事:「最も近い恒星系に地球大の惑星を発見」>>896、「太陽系から最も近い太陽系外惑星が消えた!」>>897

――アルファ・ケンタウリは肉眼でも見える?

 南半球からはよく見える。アルファ・ケンタウリは全天で3番目に明るい星で、ケンタウルス座の一部である。北半球では地平線すれすれの高度になるので見るのは難しい。

――アルファ・ケンタウリは写真にはどのように写るの?

 スターショット計画のチームは、まだ仕事を与えられたばかりだ。スターチップは、地球から太陽までわずか1時間で行けるような猛スピードで宇宙空間を駆け抜けることになる。そこからアルファ・ケンタウリを撮影したとしても、現状の技術では、大きくて明るいしみにしかならない可能性がある。プロジェクトチームは、高速撮像が可能な光学カメラの開発を計画しているが、それが実現できなければ、宇宙船はすばらしいピンボケ絵はがきを送ってよこすことになるだろう。待ち時間も長い。写真のデータを光速より速く送ることはできないため、地球に到達するのに4年以上かかる。

――それは残念。ところで、宇宙空間にレーザーアレイを配置すれば、もっと簡単になるのでは?

 実は、数十年前に最初に提唱されたレーザー推進システムは宇宙空間に配置するものだった。物理学者でSF小説家でもあったロバート・フォワード氏は、当時、宇宙空間にレーザーアレイを設置して宇宙船を加速する方法を研究していた。地球の大気は光を吸収するため、地上に設置したレーザーアレイはあまり効率がよくないからだ。

 けれども、スターショット計画のレーザーアレイは地上に設置される予定だ。地球周回軌道上に1000億ワット級のレーザーを打ち上げるには莫大な費用が必要になるだけでなく、政治的な問題に発展するおそれがある。「補償光学」の発達も理由の1つだ。これは大気のゆらぎによる像の歪みを補正する技術で、すでに天文学者によって広く利用されている。この技術を利用すれば、地球の大気の影響を最小限に抑えることができる。スターショット計画では、レーザーの力を最も高めるために、チリのアタカマ砂漠のように海抜が高く乾燥した場所にレーザーアレイを設置することも検討している。(参考記事:「世界最高の性能を誇るすばる望遠鏡」)

――こうした新技術は、もっと身近な宇宙探査にも役立つ?

 そうかもしれない! 成功すれば、同じようなナノ宇宙船を土星の衛星エンケラドスや冥王星に送り込めるだろう。2015年にNASAの探査機「ニューホライズンズ」がほぼ10年がかりで到達した冥王星には、光速の20%で飛行する宇宙船なら1〜3日で行ける。(参考記事:「土星探査機カッシーニ、エンケラドスの間欠泉に突入」)

文=Nadia Drake/訳=三枝小夜子

905とはずがたり:2016/11/18(金) 16:16:27
>>904-905
 それでも、過去にさまざまなチームが、少なくとも光速の何分の1かの速度に到達する方法を提案してきた。

 1950年代には、米国の防衛業者ジェネラル・アトミクスの研究者らがオリオン計画を考案した。この宇宙船は、原子爆弾によって動く。連続する核爆発を制御して宇宙船を高速で推進させ、何百トンもの貨物と8人の宇宙飛行士を火星や太陽系の外に高速輸送できるという内容だった。

 このテクノロジーを恒星間旅行に適応させる方法を示す青写真も作られていた。しかし、核パルス推進と名付けられたこの方法は、1963年核実験禁止条約によってすべての実験が取りやめとなった。

 2016年4月に発表された意欲的なプロジェクト「ブレイクスルー・スターショット」は、比較的爆発の少ない方法で恒星間飛行を実現すようという取り組みだ。理論物理学者のスティーブン・ホーキング氏や億万長者が運営するこのプロジェクトは、4.3光年離れた三重星系、アルファ・ケンタウリに切手サイズの宇宙船団を送ることを目指している。(参考記事:「【解説】ホーキング博士らの超高速宇宙探査計画」>>902-903

 このほんの小さな宇宙船には、薄くて軽い帆が取り付けられる。その帆に地球軌道からレーザーを当てることで、宇宙船を推進させるという技術だ。レーザーによって、宇宙船は光速の20%にまで加速される。つまり、およそ20年かけて目的地に到着することになる。

 小さな宇宙船団の多くはアルファ・ケンタウリに到達できないかもしれない。しかし、いくつかは生き延び、はるか遠くの三重星の軌道を周回する惑星付近を飛び、未知の世界のデータを送り返してくる可能性がある。(参考記事:「NASAがソーラーセイル探査機、広がる可能性」>>900-901

「恒星間飛行の分野を一気に推し進めるアイデアに、民間のお金が使われることがとにかくエキサイティングです。今後もこのようなことが続くといいですね。ブレイクスルー・スターショットには工学的な課題が複数ありますが、どれひとつとして克服できないものとは思えません」と、オバウシー氏は語る。

超光速を可能にする理論も

 もちろん、真のブレークスルーは、ワープ・ドライブの実現だ。それには、理論的設計に追いつくテクノロジーが不可欠である。(参考記事:「科学に基づいてないとダメだ!――『スター・トレック BEYOND』のジャスティン・リン監督に聞いてみた」)

 1994年、メキシコの理論物理学者ミゲル・アルクビエレ氏が、スター・トレックファンに希望の光を与えた。氏は、アインシュタインの特殊相対性理論に反しない、超光速航法の説を唱えたのだ。

 宇宙船そのものを光速まで加速させるのではなく、宇宙船周辺の時空構造をゆがめてしまえばいいのでは? アルクビエレ氏は、時空間にバブルを作る計算を提示した。バブルは、その後方が拡大し、前方が収縮することで推進する。この理論にしたがえば、宇宙船はバブルに沿って運ばれ、光速の10倍以上の速度までの加速が可能になる。

 机上ではシンプルだが、実現のためには、あまり理解の進んでいない変わった形態の物体を利用する必要がありそうだ。さらに、バブルを作ってコントロールするには、未解決の問題が無数に存在するとオバウシー氏は言う。

 それでも、とこう付け加えた。「15世紀にいくら考えても、21世紀のテクノロジーの素晴らしさを予想することはできなかったでしょう。同様に、27世紀の人類がどのようなテクノロジーを習得しているかなんて、誰にもわかるはずがありません」(参考記事:「スター・トレックが描く異星人は科学的に正しいか?」)

906とはずがたり:2016/11/20(日) 19:43:47
冥王星、地表の下に「氷の海」存在か 探査機のデータが示唆
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161117-35092358-cnn-int
CNN.co.jp 11/17(木) 17:57配信

(CNN) 冥王星の地表の下に「氷の海」が隠れている可能性があることが17日までに分かった。科学誌ネイチャーで発表された研究で明らかになった。

冥王星の北部地域には、1000キロにおよぶハート形の「スプートニク平原」が存在している。今回発表された2つの研究では、スプートニク平原と冥王星の衛星カロンとが常に一直線上に並ぶ理由について説明を試みている。

アリゾナ大学による1つ目の研究では、スプートニク平原が氷で満たされており、冥王星とカロンの間の潮汐(ちょうせき)力を変えることが示唆された。

カリフォルニア大学による2つ目の研究では、平原と衛星の位置関係を一直線上に保つ潮汐力は平原地下の海が部分的に凍った「半解けの」状態である結果として引き起こされることが示唆された。

今回の研究に使われたデータは米航空宇宙局(NASA)の探査機「ニューホライズンズ」が2015年7月に冥王星に最接近した際に収集された。ニューホライズンズのチームにはマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者も参加している。

MITニュースによれば、厚く重たい海が「重力異常」のようなものを引き起こし、それが冥王星とカロンとの重力的な綱引き状態に多大な影響を与えている可能性があるという。

スプートニク平原は、小惑星が冥王星の地表に衝突した数十億年前に形成され、過去1000万年の間に固体窒素で満たされたクレーターが残されたとみられている。

907とはずがたり:2016/11/22(火) 10:43:55
東北地方の被害 福島と宮城で5人けが
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10010779511_20161122.html
09:20NHKニュース&スポーツ

午前9時半現在、東北の各県の自治体や警察、消防に入っている地震の被害に関する情報です。福島県と宮城県で5人がけがをしています。

【福島県】福島県警察本部によりますと、午前7時現在、「地震の揺れで割れたガラスで足をけがした」などといった情報が県内で数件寄せられているということで、引き続き、情報収集に当たっています。

福島県相馬市の公立相馬総合病院によりますと、今回の地震でけがをした女性2人が手当てを受けたということです。このうち60代の女性は地震に驚いて転倒した際に腕の骨を骨折し、30代の女性は床に落ちた鏡を踏んで軽いけがをしたということです。

また、福島県の消防によりますと、矢吹町大町の住宅で、70代の女性が倒れてきた食器棚に頭にぶつけ、けがをしたということです。女性は病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。

さらに、震度4の揺れを観測した福島市によりますと、市内の清明町にあるマンションで60代の男性が家具が転倒しないように押さえていたころ、家具のガラスが割れて左膝を切るけがをしたということです。けがの程度は軽いということです。

このほか、福島県いわき市の消防本部によりますと、いわき市錦町にある「クレハ化学」の事務所で火災が発生しましたが、午前6時40分ごろ鎮火したということです。けがをした人はいないということです。
【宮城県】仙台市消防局によりますと、地震の影響で、午前6時ごろ仙台市泉区の住宅で65歳の女性が階段から転倒し、足に軽いけがをして病院に運ばれたということです。
【ほかの東北各県】ほかの各県ではこれまでのところ被害の情報は入っておらず、警察や消防が引き続き、確認を進めています。

津波発生】太平洋側の広範囲で津波、1m超を観測
http://news.goo.ne.jp/article/weathernews/nation/weathernews-http_weathernews.jp_s_topics_201611_220025_.html
08:32ウェザーニューズ

22日5時59分頃、福島県沖でマグニチュード7.4の大きな地震が発生しました。この地震で津波が発生、午前8時10分までに太平洋沿岸には最大で1.4mの津波が観測されています。

津波の観測値(8:10発表)
各地の津波の観測状況は、宮城県仙台港で1.4m、福島県相馬で最大90cm、宮城県石巻市鮎川や岩手県久慈港で80cmとなっています。
1mを超える津波を観測するのは2011年3月に発生した東日本大震災以来です。

引き続き警戒を
午前8時10分現在、依然として津波が次々に押し寄せ、各地で大きな潮位変動が続いています。津波警報、注意報が発表されているエリアでは、解除になるまで決して海岸や川の河口付近に近づかないようにしてください。

普通の波と違い、津波は波長が長く、同じ高さでもエネルギーは段違いです。50cmほどの津波でも物を押し流したり、人が流される危険性がありますので、油断は出来ません。

福島県沖では2013年と2014年にM7以上の地震を観測し、近年、地震活動が活発になっているエリアのひとつです。今回の地震もこれらとほぼ同じエリアで発生しています。

ウェザーニュース会員からの揺れの報告

また、今回の地震では福島県を中心とする広いエリアで震度5弱を観測し、ウェザーニュース会員から寄せられた揺れ方の方向でも「ユラユラ酔いそう」というプレート境界型の地震の特徴を示しています。
強い揺れを感じたエリアでは、余震によって新たの物が落ちたり、倒れるなどの被害の恐れがありますので、十分な注意が必要です。

910とはずがたり:2016/11/24(木) 22:19:24
観測隊で初、法学者が南極へ 神戸大大学院・柴田教授
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161124-00000014-kobenext-env
神戸新聞NEXT 11/24(木) 20:08配信

観測隊で初、法学者が南極へ 神戸大大学院・柴田教授
観測隊のユニホームを着た柴田明穂教授=神戸市灘区、神戸大学
 神戸大学大学院国際協力研究科の柴田明穂教授(51)=国際法、神戸市東灘区在住=が27日、日本の第58次南極地域観測隊に同行し、南極へ出発する。1956年に日本の観測事業が始まって以来、法学者の参加は初めて。柴田教授は「南極に行く国が増え、環境への負担も大きくなっている。領土権を巡る議論もある。観測事業や国際協力の在り方を考えたい」と話し、従来の調査とは異なる視点で現場に立つ。

 兵庫県尼崎市出身で京都大、同大学院などで法律を学び、2005年から現職。南極に興味を持ったきっかけは、59年に日米英などが調印した南極条約だった。この条約で南極の軍事利用が禁止され、科学的調査が進んだが、「一般的な国際法の成り立ちと違い、南極に基地を設置できる力のある国だけで条約ができたことに驚いた」という。

 南極条約について協議する国際会議で日本政府代表を務めた経験はあるが、実際に南極に行くのは今回が初めて。これまで、気候学や生物学など自然科学系に限られていた研究者の同行が、人文・社会学系も可能になったことから、自ら申し込んで採用が決まった。

 観測隊は隊員68人、同行者25人で構成。成田空港からオーストラリアを経由し、砕氷艦「しらせ」を利用して12月下旬に南極に到着する。昭和基地で過ごしながら、地質や生物調査、特別保護区の視察に同行する。来年2月まで滞在し、3月下旬に帰国予定という。

 日本の観測事業が始まり、今年は60年の節目に当たる。これまで日本はオゾンホールの発見などさまざまな成果を上げてきた。柴田教授は「各国の微妙な政治バランスの上に成り立っているのが南極観測。国際法学者が現場を知ることが、(今後の観測事業の)新たな一歩になる」と意気込む。

 滞在の成果は帰国後、学術論文として発表する。(上田勇紀)

911とはずがたり:2016/11/26(土) 13:18:50
>>773>>863
必要な業界がカネ出して旧暦の権威と天文学者が集まって平成暦つくれよなぁ〜。

<旧暦2033年問題>大安がない? 冠婚葬祭業界やきもき 毎日新聞社 2016年11月26日 11時35分 (2016年1http://www.excite.co.jp/News/society_g/20161126/Mainichi_20161126k0000e040245000c.html
1月26日 12時36分 更新)

 ◇閏月決まらず

 大安に結婚式、友引は葬式を避ける……。日本の風習に深くかかわる「六曜」だが、そのもととなる旧暦が、2033年夏から34年にかけて白紙になる恐れが出てきた。これまで自動的に計算できたルールに微妙なズレが生じ、適用できなくなるのだ。17年も先の話とはいえ、冠婚葬祭業界はやきもきしている。【柴沼均】

 寺院の専門誌「月刊住職」は今年1月号で「友引が決まらない『旧暦2033年問題』とは一体なぜか」を特集。「『おたくは友引なのに葬式出すの?』『え、うちのカレンダーだと大安ですよ』と、統一見解がまとまらないと大混乱がありうる」と憂慮する記事を掲載した。「葬儀が他の日よりも少ない友引に会議などを設定する住職が多い」と会議日程が決められず、組織運営に支障が出る可能性も心配する。

 日本で使われている旧暦は、江戸時代の1844年にできた天保暦で、中国とは違う日本独自の暦。明治政府が1873年に旧暦を廃止したため、現在は旧暦を決定する機関がない。

 旧暦は、新月から次の新月までの約29.5日を1カ月、1年は354日と計算する。さらに、1年を太陽の動きをもとに分けた「二十四節気」のうち、春分など12の区切りを割り振って月を決める。例えば秋分を含む月は8月、冬至を含む月は11月となる。実際の季節とずれが生じるため、3年に1回程度、閏月(うるうづき)と呼ばれる追加の月を入れて調整しており、天保暦では、いつ閏月を置くかの規則も決まっていた。

 ところが2033年夏から34年春にかけては、秋分(旧暦8月)が新月のため、本来は旧暦11月の冬至が10月になってしまうなど、通常と違う事態が5カ月分も起きる。天保暦では短期間でこれだけ調整が必要になることは想定外だった。旧暦の月が決まらないと、旧暦の1月1日を先勝とする「六曜」も定まらず、2年分のカレンダーができないのが「問題」というわけだ。国立天文台が14年、ウェブサイトで「旧暦2033年問題について」と題して「天保暦導入後初めて起こる事態」が発生すると解説したこともあり、注目されるようになった。

 慌てたのが冠婚葬祭業界。科学的根拠はないが、地鎮祭を大安にしたり、友引を休業日にしたりする火葬場もあるからだ。東京都内で6斎場を営む東京博善(千代田区)は「2032年に翌年の暦を配るので、その時まで決まってくれればいいが」と気をもみながらも、「間に合わなければ業界団体で対応を話し合うことになるのではないか」と当面は静観する構えだ。

 天文学者やカレンダー業界でつくる一般社団法人・日本カレンダー暦文化振興協会は、秋分を9月にずらしてでも冬至の11月を守り、冬至の翌月に閏月を置く案を「推奨する」と発表した。小沢潤事務局長は「伝統的に旧暦では冬至を尊重してきたため、冬至を優先した」と説明する。出版済みの暦のほとんどが閏11月を採用しており、混乱を回避できることも理由の一つだという。

 しかし協会は民間団体であり、正式決定というわけにはいかない。小沢さんは「2033年の直前に大混乱する事態を避けるために、早めに決定したほうがいい」と話す。問題を提起した国立天文台の片山真人・暦計算室長は「この問題への関心が、旧暦とはどのようなものか知る機会になれば」と話している。

 ◇旧暦2033年問題と解決策

 秋分を9月にずらすか、冬至を10月にずらさなければならず、旧暦の例外を余儀なくされる。また、旧暦の1カ月に、冬至など12区分の「中気」が1個ずつ入るのが基本的ルールだが、2033年夏から34年春にかけては、別表のように中気のない月が3回、中気の2度ある月が2回出現する。これらを解決するには、まず冬至か秋分のどちらかを決めたうえで閏月を設定する必要があり、国立天文台は3通りの案を提示。日本カレンダー暦文化振興協会は1案を勧める。

912とはずがたり:2016/12/02(金) 12:56:28
ANAHDとHIS、有人宇宙機ベンチャーに出資 7年後の運航支援
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20161201049.html
12月01日 16:10ロイター

[東京 1日 ロイター] - ANAホールディングス<9202.T>と旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)<9603.T>は1日、有人宇宙機開発ベンチャーのPDエアロスペース(名古屋市、以下PDエアロ)に出資し、宇宙旅行などの実現に向けて民間主導による宇宙機開発を進めると発表した。PDエアロが目指す2023年12月の商業運航開始を支援する。

HISが3000万円(出資比率10.3%)、ANAが2040万円(同7.0%)を出資する。PDエアロは、スペースシャトルなどと異なり燃料タンクを含めて機体の再使用が可能で、打ち上げではなく既存航空機の滑走路でも離着陸できる旅客機のような宇宙機を開発中。ジェットエンジンとロケットエンジンが切り替え可能な次世代エンジンの特許を持つ。ANAは旅客機運航の知見を生かし、商業運航に当たりパイロットの訓練や派遣、機体整備、機内仕様などで協力を検討する。HISは宇宙への旅行や輸送サービスの販売を担う。

3社のトップが1日、都内で会見した。HISの沢田秀雄会長兼社長は「開発スピードを上げるためには資金が必要。まだ足りない。いろいろな方に協力してほしい」と、多方面からの資金支援を呼び掛けた。

ANAの片野坂真哉社長は、追加出資は未定としながらも「相談したい」と述べ、「商業運航時にはANAとしても運航したい。創業段階から手伝っているとチャンスは大きい」と指摘した。

PDエアロの緒川修治社長によると、商業運航時までに開発費含めて170億円が必要で、これまで多くの人から「気持ちはいただくが、お金はなかなか出してもらえなかった」ため、大手2社の出資が「チームづくり」の大きな後押しになればと期待を寄せた。また、商業運航開始から3、4年後には黒字化を図り、将来的に「宇宙旅行の世界市場でシェア約10%を狙いたい」と話した。

同社が企画する宇宙旅行は、高度100キロへ弾道のような軌跡で上昇して宇宙に到着し、5分間の無重力体験をして帰還するというもので、全フライト時間は約90分。費用は競合他社の7割程度に抑え、約1400万円を想定する。パイロットは2名で、搭乗客は6人。まずは2機で開始し、5年後には5機に増やして年間搭乗客1000人を計画する。

(白木真紀)

913荷主研究者:2016/12/13(火) 22:05:53

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00409116
2016/12/5 05:00 日刊工業新聞
検証2016/「ひとみ」運用断念 日本の宇宙開発、正念場

ひとみのイメージ(池下章裕氏提供)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月、X線天文衛星「ひとみ」の運用を断念した。日本側が310億円を負担するこの一大プロジェクトには、米航空宇宙局(NASA)をはじめとする各国の研究機関や多くの企業が関わっていた。宇宙から飛んでくるX線の観測により巨大ブラックホールの謎の解明など、天体物理学分野の大きな成果が期待されていただけに、関係者が受けた衝撃は大きい。

三菱重工業とJAXAは2月、国産ロケット「H2A」でひとみを打ち上げた。だが3月下旬に地上とひとみとの通信が途絶。その後JAXAは通信の回復を試みるが、そのかいなく約1か月後の4月28日、JAXAはひとみの運用を断念すると発表。打ち上げ後、わずか1か月でひとみはその役割を終えた。

事故は人為的なミスによるところが多く、事故の検証が進むにつれプロジェクト内のずさんな体制が浮き彫りになった。

「衛星の大型化により従来の管理体制が行き渡らなかった」(久保田孝JAXA宇宙科学研究所・宇宙科学プログラムディレクタ)といった点を踏まえ、JAXAはプロジェクト運営の改革案を文部科学省の事故調査委員会に提出。プロジェクトの管理責任者であるPMと、科学成果に関する責任者であるPIを一人で担う体制から、それぞれ別の担当者にすることが柱だ。

さらにJAXAと企業との役割の明確化、重要事項の変更記録の文書化を徹底することなどを明記した。

同研究所の常田佐久所長は、「今回の事故は基本的な部分でミスが起きた。短期と長期の時間スケールでシステムを改善していきたい」と改革に向けた取り組みを進めることを強調した。 

事故発生から8か月たった現在、日本側が241億円を負担し、ひとみの代替機を開発する計画が進行している。事故の反省を生かし、失った信頼を取り戻せるのか。日本の宇宙開発は正念場を迎えた。(冨井哲雄)

(2016/12/5 05:00)

914とはずがたり:2016/12/15(木) 08:26:55

地球上にぽっかり開いた10の穴とその理由
http://karapaia.com/archives/52179892.html
2014年12月24日 ι

915とはずがたり:2016/12/15(木) 08:31:14
これが地球の声なのか?世界最深レベルの大深度掘削穴で記録した地球深部の音
http://karapaia.com/archives/52150501.html


地下14.4kmから悲痛な叫び声が…「地獄の音」か?シベリアン・ヘルサウンドの謎
- ふしぎ, 都市伝説 地獄, 都市伝説
http://onikowa.com/wonder/974/
2015/02/09

海外で有名な都市伝説をご紹介します。

1989年、ロシアで地質調査をしていたチームによって奇怪な音が録音されました。 この奇妙な事件はフィンランドの新聞社の記事になり、通称「地獄の音」として世間に広まりました。

以下はAzzacov博士のインタビュー書き起こしです。
「地下1万4400メートルに差し掛かった時だ、ドリルが急に回転し始めた。それはそこに空洞か洞窟がある事を示している。 温度センサーは摂氏2000度まで上昇していた。我々はマイクを下ろし、岩盤の動きを調査する計画を立てた。 しかし、岩盤の動きの代わりに、我々は叫び声をあげる人間の声が聞こえたんだ。最初、その音は自分達の装備・設備から起こっていると思ってそれらを調整した。 しかしそれは我々が最も恐れていたことを確定させてしまった。叫び声は一人の人間のものではなく、何百人もの人間の悲鳴だったんだ・・・」
当時の坑

「私は天国や聖書を信じない。しかし、科学者として地獄の存在は信じる。 今回の発見をして我々は非常に驚いている。そこで何が起きたのか、何が起きたのかわかっている。我々はドリルで地獄の扉に穴を開けたと確信している。」
この事件の後、研究員が怯えて逃げ出してしまったため掘削が続けられず、研究チームは解体されたとのことです。
音声を聞くとたしかに、何人もの人が叫び声を上げているように聞こえます。この音が地下から聞こえて来たら恐ろしい…。 果たしてこれは地獄の罪人たちの叫び声なのでしょうか。
現在の地下掘削世界記録はコラ半島の大深度掘削坑で12.3km。14.4kmが本当なら前人未到の深度となる。 ロシアのことですから、非公式に14.4kmまで掘り進んでいたとしても不思議ではありませんが、やはり眉唾。

現在の坑

コラ半島では12km以下になると180度以上の高温となり、ドリルが溶けたり、何かに引っ張られてドリルが無くなるといった現象が起きたためそれ以上掘ることはできなかったのだとか。 地殻の3分の1を堀っただけで、マントル層には辿りつけていないのですが、それまでの学説を覆す発見が得られたようです。
なかなかに不快な音声なので、再生にはくれぐれもご注意を。

916とはずがたり:2016/12/15(木) 08:35:31
凄いなぁ,ソ連。

世界で最も深い1万2000メートルの穴を掘った人類が学んだこと
http://logmi.jp/106428

ロシアにある12000メートル以上の超深い穴、コラ超深度掘削坑。海よりも深く掘られた穴は、現在は鉄の蓋で塞がれてしまっています。当時工事を行なっていた技術者たちは、数十年にわたって作業を進める中で、何を見出したのでしょうか。サイエンスチャンネル「SciShow」が、その歴史と発見を解説します(SciShowより)。

世界で最も深い穴、コラ半島超深度掘削坑

ハンク・グリーン氏 西ロシアの奥地、極寒の砂漠地帯に、野心溢れた科学的実験が行われた中のひとつの残骸があります。今は廃墟となり、ぎざぎざの金属やボロボロに砕けたコンクリートが散らばる不毛の土地です。
そこをある一定時間観察して回ると、土地に取り付けられたさびついた蓋が見つかります。

それを試しに取ってみようと皆さんは思うのではないかと思います。でも、それはできません。それは、地球の12キロ奥深くまで埋められた穴に、溶接された蓋なのです。海の深度よりも深いのです。これは、世界で最も深い穴なのです。
この穴は、コラ半島超深度掘削坑と呼ばれています。この穴は、石油や調査とは関係がありません。採掘が1970年代に始まったとき、ソ連の科学者は、地殻のより良い理解を得るため、ゆくゆくは1万5千メートル深くまで掘ろうとしていました。

なぜなら、太陽光のシステムに比べて、私たちは自分の足元の下についてほとんど知らないからです。
12,262メートルまで掘ってわかったこと

彼らは断続的に24年間掘り続けましたが、1994年にこの仕事が中止された時も、従来の目標とは程遠いものでした。科学者たちは、12,262メートルという記録的な深さまでたどり着きました。これの記録は今も変わっていません。

20年後、コラ半島超深度掘削坑は目を見張るべき技術的科学的偉業として残っています。この穴を掘るために、科学者たちは新しい方法を生み出しました。それは、縦坑の端を少しずつ掘り、潤滑油として、この場合は加圧された泥を、下までポンプで送り込み、それをくるくる回すようにしました。穴の最下部を測るための器具も開発しなければなりませんでした。

バルチック大陸の地殻を掘る中で、私たちは何を学んだのでしょうか。まず1つめが、深部に水があったことです。科学者たちはまさか水が見つかるとは思っていませんでした。彼らは、高度の圧力がかかったため、石の結晶に締め付けられた水素と酸素が水を形成したと疑いました。
地下水と違い、これらの水は鉱物自体から生まれたものです。これは、今まで一度も観察されたことはありませんでした。また驚いたことに、顕微鏡でしか見えない化石が、深度6.7キロのところでロシア人によって発見さしれました。研究者たちは、このプロジェクトの作業を通して24種類の単一細胞プランクトンを標本化しました。
これらを探すのに通常使われる石灰岩やシリカといった鉱床は用いられませんでした。これらは地面より奥深い場所の高い圧力や高い温度のおかげで保存された有機炭素、窒素に覆われていました。
予想外の高温にぶつかった

温度に関してですが、科学者たちが12キロメートルの記録を抜いた時、サンプルとして採取された石は27億年ものと推測され、温度が主要な問題になりました。研究者たちは石の温度は100度になると思いました。彼らが実際に発見したのは、温度は180度を超えるということでした。
そのために、採掘作業は中止されることになったのです。科学者たちは、12キロメートル地点のその石は、石としてよりもプラスチックのような役割を果たしていると表現しました。

もちろん、このプロジェクトの驚くべきことは、コラ半島超深度掘削坑が、地表の一部を開けたということにあります。12キロメートルというのは、今まで人間が掘った3倍の深度です。でも、地球の表面は、35キロメートルの深度から始まります。地球の表面は、さらに2,800キロメーター続き、地球の中心部は地表より6,300キロメーターの深度に位置しています。

採掘に24年時間の時間を有したコラ半島超深度掘削坑は、まだ地球の中心部までの道のりの0.002%でしかありません。地球は、大きな惑星なのです。

917とはずがたり:2016/12/15(木) 10:25:58
約2億2000万年後に大西洋が消滅?地球の地殻に新たな裂け目が発見される
http://karapaia.com/archives/52131961.html
2013年06月24日

インド洋にかつての大陸のプレートが潜んでいる痕跡を発見(共同研究)
http://karapaia.com/archives/52119275.html
2013年02月26日

 モーリシア(Mauritia)と名付けられたこのスラブ(大陸プレート)は、マダガスカルがインドから分かれた6100万〜8300万年前ごろに形成されたとみられる。やがて分裂し、分厚い溶岩の堆積物の中に消えていったと考えられるという。

 研究チームは、モーリシャスの砂浜の砂を分析し、6億6000万〜20億年前のジルコンが含まれていることを突き止めた。ジルコンは900万年前の火山岩から形成された砂の中に埋もれていたそうだ。

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 「ジルコンは、モーリシャス島の下に大陸プレートが存在していることを示唆している。近年の火山活動によってその破片が地表に出てきたのだ」と研究チームは説明。またインド洋の海底には、超大陸パンゲアが現在の大陸に分かれる過程で存在したものの、やがて海に沈んだ大地の形跡が多く眠っているかもしれないと述べた。

北極付近に巨大な超大陸「アメイジア」が誕生する(米研究・動画)
http://karapaia.com/archives/52066095.html
2012年02月09日

二つの「沈没した島」発見 超大陸「ゴンドワナ」の一部の可能性(インド洋)
http://karapaia.com/archives/52050105.html
2011年11月21日

 二つの「沈没島」は、同研究チームが行った10月の調査の際、オーストラリア沖西方1600キロ、深さ約2000メートルの海底で発見された。「島」の岩石には、浅水域でみられる生物の化石が含まれていた。

 これについて、研究チームの1人、豪シドニー大学の地球物理学者ジョー・ホイッテカー氏は、二つの島は元は大陸の一部だったか、海面上にあったことを意味するもので、海底火山の活動によってできた可能性は低いという。

918とはずがたり:2016/12/15(木) 21:30:37
火星に生命体か、探査機キュリオシティがホウ素発見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00010003-reutv-int
ロイター 12/15(木) 16:43配信

 生命を保持できる可能性を調べるため4年前に火星に送り込まれた米航空宇宙局(NASA)の探査機「キュリオシティ」は初めて、火星表面でホウ素を発見した。ホウ素の発見は、太古の昔の火星に微生物の繁殖に適してい地下水脈があったことを示している、とNASAの科学者はいう。

(アメリカ、ワシントン、12月14日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)

最終更新:12/15(木) 16:43

919とはずがたり:2016/12/27(火) 17:10:27
ブラックホールに接近、破砕=昨年6月の「超新星爆発」―国際チーム
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161227/Jiji_20161227X358.html
時事通信社 2016年12月27日 10時12分 (2016年12月27日 17時03分 更新)

 昨年6月に発見され、観測史上最も明るい超新星爆発とみられた現象は、太陽程度の質量の恒星が超大質量ブラックホールに接近し、爆発的に砕け散った際に輝いた可能性が高いことが分かった。イスラエルのワイツマン科学研究所などの国際チームが27日までに、英科学誌ネイチャー・アストロノミー電子版に発表した。
 この現象は約38億光年先の銀河で発生し、ピーク時は銀河系全体の光より20倍も明るかった。しかし、この現象が起きた銀河は巨星が寿命を迎えて起きる超新星爆発が観測されるようなタイプではなく、中心にある超大質量ブラックホールが関係する可能性も指摘されていた。
 国際チームがハッブル宇宙望遠鏡などを使って10カ月間観測を続けた結果、この超大質量ブラックホールは質量が少なくとも太陽の1億倍もあり、高速回転していることが判明。太陽程度の恒星が接近した際、猛烈な重力で砕け、破片同士が衝突して高熱が発生したため、極めて明るくなったと推定された。

920とはずがたり:2016/12/27(火) 19:37:10

5600万年前に彗星衝突か=降着の微粒子発見-米大学チーム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016101500162&g=int

 米東海岸付近の約5600万年前の地層から、彗星(すいせい)などの小天体が地表に衝突した際に形成され、降着したとみられる微粒子を多数発見したと、米レンセラー工科大などの研究チームが15日までに米科学誌サイエンスに発表した。
 この時期は、地質年代の暁新世と始新世の境界に当たり、温暖化が急速に進んで哺乳類や陸上の植物の繁栄につながったことが知られる。主因は火山活動の活発化による二酸化炭素の放出や海底のメタンハイドレートの融解によるメタン放出と考えられているが、研究チームは彗星などの衝突も一因ではないかとしている。
 調査対象は米ニュージャージー州沿岸付近の2カ所とフロリダ半島東方沖で掘削、採取された堆積物。微粒子は、彗星などが地表に衝突した際に高温で気化したケイ酸塩などの成分が大気中に飛散し、冷えて球形や涙滴形に固まって降り積もったと推定された。
 研究チームによると、彗星の核に含まれる炭素や地表の炭素を含む物質が衝突時に大気中に放出され、気体や固体の化合物として温暖化を促進する。衝突の衝撃で火山噴火が誘発され、メタンハイドレートが解けやすくなる効果も考えられる。今後調査地点が増えれば、クレーターを特定できる可能性があるという。(2016/10/15-14:43)

921とはずがたり:2016/12/30(金) 07:29:45
茨城震度6弱 “未知の断層”が動き発生
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161229-00000071-nnn-soci
日本テレビ系(NNN) 12/29(木) 21:29配信

 28日に茨城県で発生した最大震度6弱の地震について、政府の地震調査委員会は、長さが15キロ程度の未知の断層が動いた、との見解を示した。

 28日夜、茨城県高萩市で震度6弱を観測した地震では、窓ガラスが割れたりする被害が出たほか、2人がケガをした。地震調査委員会は29日、臨時の会合を開いて活動を分析し、長さ15キロ程度の未知の断層が動いたことで地震が起きた、との見解をまとめた。28日夜の発生直後に比べて余震活動は低下しているという。

 今回の地震は5年前の東日本大震災の余震とみられているが、2004年にインド洋大津波を起こしたスマトラ沖地震では、発生から10年が経過しても周辺で大きな地震が繰り返し起きているため、今後の地震や津波にも注意が必要だとしている。

茨城地震“正断層型”東日本大震災の余震か
http://www.news24.jp/articles/2016/12/29/07350272.html?utm_source=Yahoonews&utm_medium=relatedarticles&utm_content=350342&utm_campaign=n24_acquisition
2016年12月29日 01:12

 28日午後9時半過ぎ、茨城県を震源とする地震があり、茨城県高萩市で震度6弱の揺れを観測した。この地震について気象庁は、東日本大震災の余震という見解を示すとともに、今後も1週間程度は同じ規模の地震の発生に注意するよう呼びかけている。

 気象庁・青木元地震津波監視課長「揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度は最大震度6弱程度の地震に注意。地震の発生から2、3日後は大きな規模の地震が発生しやすい状況。十分注意していただきたい」

 気象庁によると、今回地震がおきた茨城県北部から福島県浜通り地方にかけてのエリアは、5年前の東日本大震災の余震域で、余震とみられるという。このエリアでは震災の翌月にもマグニチュード7の大地震がおきるなど、震災以降、地震活動が活発になっている。

 また28日午後9時38分ごろの震度6弱以降も、最大震度4をはじめ、体に感じる地震が繰り返しおきている。東西方向に地面が引っ張られることでおきる正断層型の地震だという。

 気象庁は、今後1週間ほどは最大震度6弱程度の地震の発生に注意を呼びかけている。

922とはずがたり:2017/01/08(日) 18:51:15
アメリカの科学技術力の底力、新アムンゼン?スコット南極点基地
http://business.newsln.jp/news/200804221923000090.html
Posted 8 years 10 months ago, by Harry Brown

画像は全米科学財団(National Science Foundation)が1億7430万ドル(約180億円)の巨費と100名の人員と12年の歳月を投じて新設したアムンゼン?スコット南極点基地の新研究施設。

極限の気候で知られている南極の中でももっとも奥に存在するこの南極点基地の場合、船舶等で資材を運搬するということは不可能なため、施設建設に必要となる建設資材は全て米空軍のLC-130型輸送機の専用コンテナに格納できるサイズでまとめられた上で、ニュージーランド経由で南極点まで空輸を行うというやり方が採用。LC-130型輸送機で2400万ポンドの建設資材を実に900回にも渡って繰り返して輸送し、建設が行われた。

6万5000平方フィートもの床面積をもつ新施設は36本の油圧式ジャッキで雪面から浮き上がる構造となっており、雪面が沈下してもそれぞれのジャッキは10インチの範囲で伸張することによって上に乗せられている施設は常に水平を維持できるように設計されている。建物を空中に浮かせるというこの特殊な構造はまた、エアロダイナミクス的に吹雪をそのまま建物の後方に押し流し、吹雪によって建物が埋まったりすることがないような設計も施されているという(画像上で建物の正面下の部分が45度の角度が付けられているのは正面に吹き付ける空気を抵抗を減らすための工夫)。

夏期には150名研究者が、冬期には50名の研究者が常駐するこの基地、研究者全員には専用の個室が用意され、外部は地球でももっとも厳しい極寒の地であるのにも関わらず、内部は1年中、夏のような状態で生活を送ることが可能だ。

全米科学財団はこの南極点基地に隣接して巨大電波望遠鏡施設も建設。南極基地は米国の科学研究の拠点ともなりつつある。

Harry Brown is contributing writer of the Business Newsline. Send your comment to the author

923とはずがたり:2017/01/12(木) 12:32:34
宮城県沖の海底断層「最大65mずれてた!」東日本大震災 ハザードラボ 2017年1月12日 11時25分 (2017年1月12日 12時07分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170112/Hazardlab_18648.html

2011年3月11日の東日本大震災を引き起こした断層のずれが最大65メートル動いていたことが判明した(JAMSTEC)
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 東日本大震災を引き起こしたマグニチュード(M)9の巨大地震で、宮城県沖の海底で起こったプレート境界の断層の動きを解析した結果、最大で65メートルずれていたと海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究グループが、英科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』電子版に11日発表した。

 JAMSTECの深海調査研究船は、東日本大震災が発生した直後の2011年3月15日〜31日にかけて、宮城県沖の震源域周辺の海底で地形変動の調査を実施。

 太平洋プレートが、日本列島がある北米プレートの下に沈み込む日本海溝付近で、断層が大きくずれ動き、海底の地形変化が起きている事実を把握していた。

 これまでの研究で、地形は東南東方向に約50メートル、上方に向かって7〜10メートル動いたものと推測されていたが、この数値は不確実性が高かった。

 そこで、JAMSTEC地震津波海域観測研究開発センターの冨士原敏也主任技術研究員らのグループは、震災前後に周辺で観測した海底地形のデータを詳細に比較解析。

 日本海溝から約40キロ範囲の断層は、平均して約62メートルずれていたことが判明。海溝付近では、ずれの大きさが最大で約65メートルに達していたことが明らかになった。

 断層すべりの分布を解析した結果、日本海溝付近の断層には、摩擦抵抗が低下してすべりを加速させる性質と、すべりを抑制する相反するふたつの性質が複雑に作用している可能性があることが分かったという。

924とはずがたり:2017/01/12(木) 16:17:47

浅間山で火山ガス急増 2000トン超す 一昨年10月以来
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170112/Hazardlab_18649.html
ハザードラボ 2017年1月12日 13時40分 (2017年1月12日 16時07分 更新)

 長野と群馬にまたがる浅間山では、今年に入ってから二酸化硫黄を含む火山ガスの放出が急増している。気象庁が11日に行った観測では、1日あたり放出量が、2015年10月以来、初めて2000トンを超えたという。

 気象庁地震火山部によると、浅間山は今月6日から9日午後までの4日間で火山性地震が200回を超えたほか、夜間には山頂の火口付近で微弱な火映がとらえられるなど、火山活動がやや活発化している。

 近年、浅間山で噴火が観測されたのは2009年。2月2日に発生した小規模噴火では、上空2000メートルまで噴煙が立ち上り、火山灰は関東地方南部まで到達。以来、約3カ月あまり小規模噴火を10回以上繰り返した。

 その後、2011年の東日本大震災を機に地震活動が活発化し、ふもとの軽井沢町ではM1.6の地震を観測。最近では2015年6月にごく小規模な噴火が2回あり、火山灰が降った。

 2015年以降は、山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感じない程度の微弱な火山性地震が多く発生しており、昨年には山頂の南南西で地殻の変動も観測されている。

 気象庁は月に2回、火山ガスの動向を観測しているが、昨年12月16日時点で1日平均1000トン程度だった放出量が、今月11日には2200トンに急増。1日の平均放出量が2000トンを超えたのは、2015年10月15日以来、約1年3カ月ぶりだという。

 浅間山の現在の噴火警戒レベルは、火口周辺の立ち入りを規制する「2」が発表されている。気象庁によると、過去のケースでは、噴火の前兆に火口直下を震源とするごく浅い地震が頻発したことから、火口から約2キロ範囲や風下では噴石に警戒するよう呼びかけている。

925とはずがたり:2017/01/12(木) 16:18:42

薩摩硫黄島 火山性地震今も続く 火山ガスの放出量は500トン
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/8/18626.html
2017年01月11日 10時23分

 今月5日に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた鹿児島県の薩摩硫黄島について、現地調査を行った気象庁は10日、「火山性地震は多い状態が続いている」として、引き続き警戒の必要性を訴えた。

 鹿児島県の薩南諸島に位置する硫黄島では、今年に入ってから体に感じない程度の小さな火山性地震が急増し、気象庁は5日、噴火警戒レベルを、火口周辺への立ち入りを禁ずる「2」に引き上げた。

 福岡管区気象台によると、火山性地震は現在も多い状態が続いており、6日から10日午後3時までの発生回数は計253回(速報値)に上る。

 気象庁機動調査班が10日に現地調査を実施した結果、二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量は、1日あたり500トンと昨年7月の観測時と変わらず少ない状態だったという。

 また、火口から約3キロほど離れた監視カメラの画像からは、上空200メートルまで立ち上る白い噴煙は見られるものの、特段の変化は確認されておらず、地下の水蒸気やマグマの動きを示す火山性微動も観測されていないという。

 機動調査班はあす(12日)まで現地調査を続ける予定で、気象庁は「火山活動に変化があった場合は即時発表する」としている。

926とはずがたり:2017/01/12(木) 18:13:54

ニュージーランドM7.8 海底隆起で土地が生まれた!観光の目玉に?
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/8/18539.html
2017年01月02日 14時50分

 昨年11月、ニュージーランドで起きた巨大地震では、2メートルを超える津波を観測し、南島北部のカイコウラで道路の陥没やがけ崩れなどの被害に見舞われた。しかし、地殻の変動により、海岸沿い約20キロにわたって、海底が隆起し、新たな土地が出現しているのが確認された。

 ニュージーランドの南島北東部で昨年11月13日に発生したマグニチュード7.8の地震では、直後に最大2.5メートル近い津波が発生。沿岸のカイコウラでは、がけ崩れで道路が寸断されるなどの被害があった。

 地殻変動に伴って、周辺では海岸線沿いの約20キロにわたって、50センチから2メートル近く、海底が隆起。これまで海の中にあったサンゴ礁や岩礁が海面上に露出し、新たな土地が出現した。

 これは、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星が、地震発生から10日後にとらえた画像で、その一カ月前に別の衛星が撮影した写真と比較すると、カイコウラ半島の先端の北東部分に新たな岩礁が出現したことがよく分かる。

 現場までヘリコプターで調査に訪れた研究グループによると、地盤の隆起は最大で5.5メートルの高さに達し、そこにはさまざまな海洋生物が取り残されていたという。

 付近の住民は「余震の音は聞かれなくなったが、隆起した地盤から海水が流れ出す音はこれまで聞いたことがなく、恐ろしくて夜に飛び起きることがある」と話しているという。

 ニュージーランドではホークスベイ地方で起きたM7.8の地震では、沿岸のネーピア市が壊滅的な被害を受けた。しかし、地盤が平均して1?2メートル上昇したことから、沼地が耕作地や住宅地に生まれ変わり、空港建設のための用地も整備された。市街地は当時の流行だったアールデコスタイルに統一され、世界有数の美しいアールデコ建築が見られる街として、名を知られるようになった。地震による意外な副産物とも言える。

 今回、新たに出現したカイコウラの土地は、将来、再び沈降する可能性もあると指摘されているが、地元では復興のための新たな観光資源にしようという動きも出てきているという。

927とはずがたり:2017/01/15(日) 14:33:36

宇宙&科学
「スター・トレック」のワープは実現可能か?
人類は光の速さを超えて移動することができるのか
2016.11.08
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/110100411/

宇宙&科学
スター・トレックが描く異星人は科学的に正しいか?
異星人の姿が地球の人間に似ている理由
2016.10.05
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/100400374/

928とはずがたり:2017/01/27(金) 12:40:12
宇宙の鉄、金属粒子でない?=ロケットで無重力実験-北大やJAXA
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011900061&g=soc

観測ロケット「S520」28号機。2012年12月に打ち上げられ、弾道飛行の無重力状態で鉄の微粒子のできやすさを調べる実験を行った=2012年12月、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(JAXA・木村勇気北海道大准教授提供)

 巨星が寿命を迎えて超新星爆発を起こした際に放出された鉄は、宇宙空間で金属微粒子として存在するとこれまで考えられていたが、他の元素との化合物として存在するか、他の粒子に不純物として取り込まれている可能性があることが分かった。
 北海道大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立天文台の研究チームが観測ロケット「S520」で無重力実験を行った成果で、18日付の米科学誌サイエンス・アドバンンシーズに発表した。
 鉄は地球などの岩石質惑星の材料になるほか、生命体につながる有機分子の合成に重要な触媒の役割を果たす。北大の木村勇気准教授は「宇宙の物質進化モデルの書き換えを迫る成果。今後、酸化鉄や、鉄と並んで重要なケイ酸塩のできやすさを調べるロケット実験を行いたい」と話している。(2017/01/19-05:32)

929とはずがたり:2017/01/27(金) 12:40:22

「反陽子」磁気、高精度測定=消滅の謎に迫る-理研など
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017011800812&g=soc

 反物質を構成する「反陽子」が持つ性質の一つで、磁気の強さと方向を表す「磁気モーメント」について、理化学研究所とドイツの国際共同研究チームが世界最高精度で測定することに成功した。論文は18日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。
 宇宙誕生の際、物質と同じ量だけ生まれた反物質がなぜ姿を消したのかは分かっていない。質量や磁気モーメントなどを厳密に比較し、物質と反物質に違いが見つかれば重要な手掛かりになる。
 理研の山崎泰規ユニットリーダーらは、磁場と電場で反陽子を閉じ込める装置を使い、捉えられた1個の反陽子が磁場との相互作用で起こす微小な運動を計測。これまでより6倍高い精度で、反陽子の磁気モーメント測定に成功した。
 研究チームは2014年、陽子の磁気モーメントの高精度測定に成功している。今回の反陽子と比較したところ、測定精度の範囲内では違いはなかった。(2017/01/18-19:28)

930とはずがたり:2017/01/29(日) 16:30:43

アリゾナ州に出現した地割れ275キロ!地震もないのに…原因は?
ハザードラボ 2017年1月29日 06時30分 (2017年1月29日 15時07分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170129/Hazardlab_18860.html

 トランプ大統領が掲げる壁建設で揺れるメキシコと国境を接する米アリゾナ州では最近、深さ9メートルほどの巨大亀裂が、3キロ以上伸びているのが地質学者の調査で明らかになった。地震の発生もなく、周辺では複数の地割れが確認されていて、その距離を合計すると、275キロに及ぶ可能性があるという。


 アリゾナ州地質調査所の地質学者、ジョセフ・クックさんは最近、ドローンを使った地上からの観測で、国境に近いピナル郡のツーソンとカサ・グランデの砂漠地帯で、巨大な地割れを発見した。


 地表に出現した亀裂の幅は約3メートル。深さは北部は浅く、南側では7.5〜9メートルに達していて、全長3.2キロに伸びている。内部を調査した結果、地下に空間があるエリアでは、地表に上層部分が崩壊して、今後、亀裂がさらに広がる可能性があるという。


 付近で断層が動くような地震の発生は観測されておらず、クックさんは地割れの原因について、「地下の水脈から農業用水を組み上げた結果、地盤沈下が起きたのではないか?」と指摘している。


 アリゾナ州には、この地域だけでなく、蜘蛛の巣のように地割れが広がっていて、その総延長は275キロになるという。


 クックさんは「周囲は人家がない荒野の砂漠ですが、オフロード走行を楽しんだり、車を降りて探検に訪れる人がいるので、地割れに落ちないかが心配です」と話している。

931とはずがたり:2017/01/29(日) 16:44:00
冥王星、探査から1年でわかった5つの事実
地質活動は存在する、大気は予想外、衛星は奇妙
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/071900267/
2016.07.20

932とはずがたり:2017/01/29(日) 21:48:58
金属の定義ってなんだっけ?!(;´Д`)

2017年01月27日 13時00分00秒
世界で初めて「金属水素」の生成に成功したとハーバード大の研究者が発表、常温常圧で金属状態を維持できるかに注目が集まる
http://gigazine.net/news/20170127-metallic-hydrogen/

水素に極めて高い圧力をかけることで、地球上で初めて金属状の水素「金属水素」の生成に成功したとハーバード大学の研究者が発表しました。金属水素が実用化すれば、常温の超伝導の実現や高エネルギーのロケット燃料、超高速コンピューターの開発など、さまざまな分野での応用が期待されています。

Observation of the Wigner-Huntington transition to metallic hydrogen | Science
http://science.sciencemag.org/content/early/2017/01/25/science.aal1579

Hydrogen turned into metal in stunning act of alchemy that could revolutionise technology and spaceflight | The Independent
http://www.independent.co.uk/news/science/hydrogen-metal-revolution-technology-space-rockets-superconductor-harvard-university-a7548221.html

1つの陽子と1つの電子で構成される最もシンプルな物質である「水素」は、極めて高い圧力をかけることで分子構造が変化して金属(金属水素)になると考えられてきました。この金属状態の水素では電子は束縛を受けず、超伝導性を持つと予想されていることから、常温・常圧下で金属水素が存在すれば、超伝導が実用化すると期待されています。そのため、世界中の研究者の間で、金属水素を生成しようという研究が進められていました。

そんな中、 金属水素を研究するハーバード大学のアイザック・シルベラ博士とランガ・ディアス博士は、科学誌Scienceに「世界で初めて金属水素の生成に成功した」とする論文を発表しました。この研究では、495GPaという地球の中心部よりも高い圧力をかけることで反射率0.91の金属水素を生み出したとのこと。ドルーデモデルから予想した原子密度の推定値が一致しており、原子状の金属の性質を確認したとしています。


シルベラ博士が金属水素について解説する様子は以下のムービーで確認できます。

Making metallic hydrogen at Harvard - YouTube


金属水素が生成したとしても、大きな問題は常温常圧化で金属水素が存在し得るのかという点。水素分子が高い圧力を受けることで解離して金属水素に一度変化すると、圧力が下がっても金属状態を維持できるのではないかと予想する科学者は少なくなく、常温・常圧化で超伝導性を持つ物質として金属水素には大きな期待が寄せられています。

現在、ハーバード大学の研究所では0度を下回る低温で高い圧力を加え続けることでごく少量の金属水素を維持している状態です。この金属水素と考えられるサンプルは、今後数週間以内に注意深く高圧状態から解放される予定です。

金属水素は生成に膨大なエネルギーが必要で、再び水素分子状態に変換すれば大きなエネルギーを放出することができるため、これまでにはあり得なかった強力なロケット推進剤としてロケット技術に革命を起こす可能性があるとのこと。また、金属水素を電線に使えば送電時に15%も失われているエネルギー損失をなくすことも可能で、超伝導性が常温・常圧化で実現すればリニア技術やコンピューター技術に革命的な進歩がもたらされる可能性もあります。


シルベラ博士の研究チームが生成したものが本当に金属水素なのか、炭素原子に圧力をかけて生まれるダイヤモンドのように高圧から解放された後も金属水素として存在し続けられるのか、今後の研究に大きな注目が集まりそうです。

933とはずがたり:2017/01/31(火) 09:10:53
宇宙物理ってのは結果は兎も角,途中は地味な積み重ねが必要そうだなあ。

冥王星の模様、巨大衝突の痕跡か=実験と計算で解析―東大など
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170131/Jiji_20170131X560.html
時事通信社 2017年1月31日 01時34分 (2017年1月31日 08時45分 更新)

 冥王星の表面にある、クジラに見立てられる茶色い模様は、現在の衛星カロンが作られる原因となった原始惑星同士の巨大衝突である可能性が高いことを、東京大と東京工業大などの研究チームが明らかにした。論文は30日付の英科学誌ネイチャー・アストロノミー電子版に掲載された。
 2015年7月、米探査機ニューホライズンズが最接近時に撮影した冥王星には、白いハート型のほかクジラに似た形など赤道域に広がる褐色模様があった。冥王星は地質活動を終えたと考えられており、変化に富む地表面は予想外だった。
 東大の関根康人准教授らは、冥王星表面を構成する有機物が褐色になる条件を検討。よく似た組成の彗星(すいせい)の表面で確認された有機物の水溶液を加熱する実験を行った。その結果、50度以上で100時間以上加熱すると、冥王星の褐色に近い色になった。
 さらに、東工大の玄田英典特任准教授らは、こうした加熱が巨大衝突によって引き起こされる条件を数値シミュレーションで探した。衝突する二つの惑星の大きさや速度、組成などを変えて180通りのシミュレーションを実施した結果、51通りで冥王星とカロンができた。
 51通りのうち、現在の冥王星と似た組成の天体が衝突した場合には、赤道域に50度以上の高温になった領域が生成されることが判明。約45億年前の太陽系誕生初期にこうした巨大衝突が起こり、褐色の領域をつくった可能性が高いことが分かった。

934とはずがたり:2017/01/31(火) 09:13:39
>>933
これだな。

Altmetric: 35More detail
Letter
The Charon-forming giant impact as a source of Pluto’s dark equatorial regions
Yasuhito Sekine, Hidenori Genda, Shunichi Kamata & Taro Funatsu
http://www.nature.com/articles/s41550-016-0031

935とはずがたり:2017/01/31(火) 14:26:07
銀河系、「押すと引く」で移動か 研究
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E7%B3%BB%E3%80%81%E3%80%8C%E6%8A%BC%E3%81%99%E3%81%A8%E5%BC%95%E3%81%8F%E3%80%8D%E3%81%A7%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%81%8B-%E7%A0%94%E7%A9%B6/ar-AAmqAKP#page=2
AFPBB News
4 時間前

【AFP=時事】そのように感じられないかもしれないが、地球がある天の川銀河(銀河系、Milky Way)は、時速200万キロ以上の猛スピードで宇宙を突っ走っている。銀河系が突進している方向と速度を説明する助けになる、宇宙空間の「隙間」を発見したとの研究結果が30日、発表された。

 英科学誌ネイチャー・アストロノミー(Nature Astronomy)に掲載された研究論文によると、銀河系は他の銀河が及ぼす力によって引っ張られるだけでなく、押されてもいることが明らかになったという。

 われわれの足の下にある地球は、どっしりと動かないと感じられるかもしれないが、実際は宇宙の片隅で、さまざまな力の影響を受けている。

 地球は、地軸の周りを時速約1600キロで自転しており、太陽の周りを時速約10万キロで公転している。

 太陽は、銀河系の中心の周りを公転する軌道上を時速85万キロで移動しており、銀河系は、膨張している宇宙空間を超高速で突進している。

 だが銀河系は、どのような仕組みで移動しているのだろうか。

 科学者らの間では長年、宇宙の高密度領域が引力を及ぼして、銀河系をその方向に引き寄せていると考えられてきた。

 1980年代には、「グレート・アトラクター(Great Attractor)」と呼ばれる領域がそれではないかと考えられた。この領域は、銀河系から約1億5000万光年の距離にある銀河団が数個集まっている。

 論文の共同執筆者で、仏原子力・代替エネルギー庁(CEA)のダニエル・ポマレード(Daniel Pomarede)氏は、AFPの取材に「だが(引力の)方向がぴったりとは合わなかった」と語った。

■銀河を押す「ダイポール・リペラー」

 そこで天文学者らは、グレート・アトラクターの約6億光年先にある、銀河団が二十数個集まった「シャプレー超銀河団(Shapley Concentration)」と呼ばれる領域に着目したが、それでも銀河系の速度と方向を十分に説明できなかった。

 ポマレード氏と研究チームは30日の論文で、これまで知られていなかったことを発見したと発表した。銀河系は引き寄せられているだけでなく、押されていたのだ。

 研究チームは、宇宙空間を移動する銀河の流れの立体(3D)地図を作成し、銀河がほぼ存在しない、これまで知られていなかった宇宙空間の広大な低密度領域を発見した。この領域から銀河系と近傍のアンドロメダ(Andromeda)銀河(M31)が斥力を受けていると研究チームは考えている。

http://tohazugatali.web.fc2.com/uchu/AAmqFYx.jpg

 研究チームはこの領域を「ダイポール・リペラー(Dipole Repeller)」と命名した。

 論文の共同執筆者で、エルサレム・ヘブライ大学(Hebrew University of Jerusalem)のイェフダー・ホフマン(Yehuda Hoffman)氏は「銀河系は、既知のシャプレー超銀河団の方向に引っ張られているのに加えて、新発見のダイポール・リペラーから押しやられている」と説明した。「銀河系が占めている位置では、押すと引くが同程度の重要性を有することが今回の研究で明らかになった」

【翻訳編集】AFPBB News

936とはずがたり:2017/02/01(水) 15:32:25

宇宙ごみ低減実験、実施できず=こうのとり、装置に不具合―宇宙機構
時事通信社 2017年1月31日 11時25分 (2017年1月31日 23時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170131/Jiji_20170131X609.html

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、国際宇宙ステーション(ISS)から分離した無人補給機「こうのとり」6号機が大気圏再突入前に予定していた宇宙ごみ(デブリ)低減実験について、装置の不具合により実施できていないと発表した。再突入準備に入る2月4日夕までに原因究明を進め、再挑戦する。
 実験はこうのとり本体から約700メートルの導電性テザーと呼ばれるケーブルを伸ばし、テザーに流れる電流と地磁気との干渉で生じる力を確認し、デブリを早期に落下させられるかなどを調べる。
 JAXAによると、1月29日未明に管制室からコマンドを送信したが、ケーブルは放出されなかった。JAXAはケーブルの先端が引っ掛かっている可能性もあるとみて、原因を調べるとともに、こうのとりの機体を小刻みに揺らすなどの対策を取って放出を再度試みる。

937とはずがたり:2017/02/01(水) 15:33:26
大丈夫か?!地球の酸素が無くなっちまったらCO2もクソもなく全員我々死んでしまうぞ(;´Д`)

地球の酸素、月に到達=探査機かぐや初観測-阪大など
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017013100042&g=soc

 大阪大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究グループは、地球から流出した酸素が38万キロ離れた月に到達していることを初めて観測したと発表した。酸素が地球の重力圏から漏れ出る理由は分かっていないが、月に届いて影響を及ぼしている可能性があるという。論文は31日付の英科学誌ネイチャー・アストロノミー電子版に掲載された。
 研究グループは、2009年6月まで約1年半にわたって月を周回した探査機「かぐや」のプラズマ観測装置を利用。月面から100キロ上空のデータを調べた結果、太陽と地球、月がほぼ一直線に並び、地球から月が満月に見える数時間のみ、高いエネルギーの酸素イオンが観測された。
 月や太陽から漏れ出る酸素イオンと異なり、地球のものと似ていることから、地球から流れ出た酸素と判断した。
 大阪大の寺田健太郎教授は記者会見で「地球の酸素イオンが宇宙に漏れ出る『地球風』は知られていたが、月まで届いていたとは驚いた」と話した。その上で「大昔は月と地球がより近く、地球の磁場は弱かったので多くのガスが届いたはず。太古の地球にあったガスが月にあるかもしれない」との見方を示した。(2017/01/31-02:49)

938名無しさん:2017/02/11(土) 13:55:16
浜辺にクジラ400頭以上打ち上げ NZ「過去最大規模」
http://www.afpbb.com/articles/-/3117314

939とはずがたり:2017/02/15(水) 06:46:35

宇宙誕生の謎、有力仮説覆す 京大理学部20人卒業研究
http://www.asahi.com/articles/ASK234D1CK23PLZB00B.html?ref=goonews
波多野陽2017年2月14日08時37分

 京都大理学部の4年生ら約20人が卒業研究として取り組んだ物理実験の結果に、注目が集まっている。宇宙の始まりとされる「ビッグバン」の理論に残る大きな課題、「宇宙リチウム問題」に一石を投じる成果を上げたのだ。有力とされてきた仮説を否定するもので、論文が3日、米国の物理学会誌に掲載された。

もっと!ロケット
 ビッグバン理論では、大爆発の直後、水素やヘリウムといった元素とともに、同じように軽いリチウムも生まれたとされる。だが、星の観測などから判明したリチウムの量は、理論上はじき出された量の3分の1。宇宙の謎の一つとなっている。

 注目されてきたのが、元素周期表で3番のリチウムの隣にある4番のベリリウムの性質。ベリリウム7は電子が一つ合体するとリチウムに変わる。理論の推定よりもリチウム以外の元素に変わる確率が高いから、実際のリチウムの量が理論の3分の1しかないのではないか。そんな仮説が有力視されてきた。

 だが、仮説を確かめる実験は難しく、証明されていなかった。特に「ベリリウム7と中性子がぶつかってヘリウム4が二つ生まれる反応」は難しく、ヘリウムに変わる確率を精密に調べられずにいた。

 ここに目を付けた川畑貴裕准教授ら実験グループは、不安定で扱いにくいベリリウムでも、精密なデータを得られる実験手法を考え出した。「学生に本格的な研究経験を積ませたい」と、最初にこの実験に挑ませたのは2014年度の4年生たち。すぐに成果が出ず、3代にわたり4年生が実験器具を改良するなどして挑戦を続け、今年度、ようやくきれいなデータを得ることができた。

 その結果わかったのは、ベリリウムがヘリウムに変わる確率は高くないこと。4年生らは「仮説ではリチウムの不足を説明できない」と結論づけた。

 「謎は一層深まった。宇宙リチ…

940とはずがたり:2017/02/21(火) 21:46:12
>この研究結果はまだ学術雑誌では発表されておらず、同業の研究者による相互評価も行われていない。
どっかの英文の翻訳か?なんとこなれない日本語だ。”同業の研究者による相互評価”はpeer-reviewなんだろうけど確かに訳しにくいか。

5万歳の休眠微生物、巨大結晶の中で発見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170221-00000086-zdn_n-sci
ITmedia NEWS 2/21(火) 16:40配信

 とても美しいがひどく高温であることから、桃源郷とも地獄ともたとえられるメキシコの洞窟で、巨大な結晶に閉じ込められた推定年齢5万歳の生命体が発見された。

 メキシコのナイカ鉱山の洞窟で、休眠状態にある珍しい古代微生物が見つかった。米航空宇宙局(NASA)宇宙生物学研究所(NAI)のペネロペ・ボストン所長によれば、これらの微生物は鉄やマンガンなどの鉱物を栄養源にして生き続けることができたという。

 ボストン氏は2月17日、ボストンで開催された米国科学振興協会(AAAS)の年次総会でこの発見を発表し、「すごい生命体だ」と語った。

 この発見が確定されれば、地球上の極めて過酷な環境下でも微生物が生き延びられることを示す新たな一例となる。

 今回AAASの年次総会で発表されたのは、9年間にわたる研究の成果だ。この研究結果はまだ学術雑誌では発表されておらず、同業の研究者による相互評価も行われていない。ボストン氏は今後さらに、自身が蘇生させた微生物の遺伝子検査を研究室と現場の両方で実施していく方針だという。

 ボストン氏によれば、今回発見した40種類の微生物株と幾つかのウイルス株はいずれもあまりに風変わりな存在であるため、最近縁種とは遺伝子的に10%異なる。そのため、最近縁種との間には、人間とキノコほどの差があるという。

 ナイカ鉱山は鉛や亜鉛を産出する鉱山だが、現在洞窟は閉鎖中だ。深さは地下800メートル。鉱山会社が掘削を開始するまで、洞窟は外界から完全に遮断されていた。中には、巨大なクリスタルの結晶が林立する、大聖堂ほどの大きさの洞窟もあったという。研究者らは外界からの雑菌の侵入を防ぐために宇宙服の簡易版のような装備で調査を進めたが、洞窟内部がひどく高温なため、身体中にアイスパックを貼り付ける必要があった。

 ボストン氏によれば、チームのメンバーは皆、20分間ほど作業しては摂氏38度前後の“涼しい”部屋に逃げ込んでいたという。

 NASAの方針でボストン氏は17日の発表まで外部の同業者に研究成果を伝えずにきたため、研究者からはあまり意見は出なかった。だがボストン氏のパネル発表に研究チーム外から参加した南フロリダ大学の生物学者ノリン・ヌーナン氏は、納得のいく研究成果だと語る。

 「驚くことではない。生物学者の立場から言えば、地上の生命はそれだけタフで融通がきくということだろう」とヌーナン氏は語る。

 今回発見されたのは地球最古の生命体というわけではない。数年前には、別の研究グループがいまだに生き続ける推定年齢50万歳の微生物に関する研究結果を発表している。ボストン氏によれば、それらの微生物は氷と塩に閉じ込められていたが、今回の微生物は岩や結晶に閉じ込められていた点が異なるという。

 ナイカ鉱山の微生物の年齢は、クリスタルのどの位置に閉じ込められていたかとそのクリスタルの成長速度に基づき、外部の専門家が推定した。

 ボストン氏が調査している不思議な生命体はこれだけではない。同氏は、米国やウクライナなど世界各地の洞窟でよく見つかる微生物も研究している。硫酸銅を栄養源とし、ほぼ不滅とされている微生物だ。

 「今回の発見は、地球の生命がいかにタフかを示す新たな一例だ」とボストン氏は語る。

941とはずがたり:2017/02/21(火) 21:48:03
ニュージーランドに打ち上げられたクジラも爆発するとかいってたもんな。。

2016年02月25日 16時20分 更新
しんかい6500、クジラの遺骸から新種の深海生物41種を発見 「飛び石仮説」解明に一歩
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/25/news110.html#utm_source=yahoo&utm_medium=feed&utm_campaign=20170221-086&utm_term=zdn_n-sci&utm_content=rel1-01

JAMSTECの潜水調査船「しんかい6500」がブラジル沖で発見したクジラの遺骸に、深海生物41種類が生息していたことが判明。ほとんどが新種の可能性があるという。

[ITmedia]

 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究グループが、2013年に有人潜水調査船「しんかい6500」がブラジル沖の深海で発見したクジラの遺骸に、少なくとも41種類の生物がすんでいることを確認した。ほとんどが新種である可能性が高いという。

 2013年にサンパウロ大学などと共同で、ブラジル沖サンパウロ海嶺の水深4204メートルの海底を調査し、クロミンククジラの遺骸に群がる生物群を発見した。分析した結果、ゴカイやコシオリエビ、巻貝、ホネクイハナムシなど41種類以上が生息し、形態・遺伝子レベルの検査を進めたところ、ほとんどが新種と判明したという。

「飛び石仮説」解明のヒントに

 光が届かない深海の熱水域や湧水域には「化学合成微生物」が生息し、太陽エネルギーではなく、地球内部から噴き出す硫化水素やメタン、水素などから有機物を合成している。二枚貝や巻貝、チューブワーム、コシオリエビなどは、こうした微生物と共生し、有機物を利用することで「化学合成生態系」を築いている。

 一方、不規則に海底に沈むクジラやイルカなど大型海棲哺乳類の遺骸も、分解時に硫化水素が発生。熱水域、湧水域と似た生態系の「鯨骨生物群集」を周囲に形成する。

 熱水や湧水という局所的な環境に生息する化学合成生物群集は、それぞれが数百〜数千キロ単位で離れていても構成種が似ていることから、鯨骨が“飛び石”となり、より広い海域に分散する足掛かりになっている――という「飛び石仮説」が提唱されていた。

自然死したクジラの遺骸の生物群はこれまで7例しか発見されていない
 今回南大西洋で初となる有人潜水船調査で新たに発見した生物群は、北東太平洋カリフォルニア沖で見つかった別の生物群との類似点が多く、「(飛び石仮説の)全球的な広がりを強く支持するもの」だという。

 研究グループは今後、実験的にクジラの遺骸をさまざまな海域に設置し、遺骸が「飛び石」となるまでの成立過程や、生物の類似性の検討を進める。深海調査が遅れている南半球での潜航調査も増やし、分散と進化のメカニズムを明らかにすることで、「謎に満ちた化学合成生物群集の全貌を解明していく」としている。

 成果は、科学誌「Scientific Reports」に2月24日付け(日本時間)で掲載された。


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