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宇宙
893
:
とはずがたり
:2016/11/18(金) 09:42:26
>>892-893
ハートの両側には非常に暗い領域があり、この部分もよく目立つ。また、ハートは半分ずつ別々の成分からできているようだが、全体の地質学的特徴はまだ解明できていない。
研究チームのメンバーである米ローウェル天文台のウィル・グランディー氏は、「2つの領域が同じような明るさになっているのは偶然の一致でしょう」と言う。
冥王星のハートは滑らかそうで、スペンサー氏の言葉を借りれば「信じられないくらい特徴がない」が、その理由も不明である。ここで起きていることを解明するには、境界部分を調べればよい。滑らかな領域の高度が、ほかの領域に比べて高くなっているのか低くなっているのかも明らかになるだろう。
「冥王星の表面が複雑で魅力的であることは予想していましたが、ここまですごいとは思っていませんでした」とグランディー氏は言う。「科学者は全員、期待に胸を躍らせています」。
見つめ合い踊る二つの星
異常に大きな衛星カロンについても新たな発見があった。
「冥王星とカロンの見た目は大きく違っています」とスターン氏は言う。「今回の観測は、その違いの大きさを明らかにするものです」。
冥王星とカロンは連星系を作っていて、宇宙空間の共通重心のまわりを互いに公転し、見つめ合いながら宇宙のダンスを踊っている。カロンが興味深い天体であることをよく知る科学者たちも、今回ニューホライズンズが送ってきた写真には驚かされた。
副プロジェクトサイエンティストのキャシー・オルキン氏は、「小さな天体に、深い峡谷や地溝、崖、それに謎めいた暗い領域があるのが分かります」と説明する。「たった1枚の画像の中に、科学的に興味深い現象をいくつも見てとることができます」。
謎の黒い領域「モルドール」
カロンの極地方には得体の知れない暗い領域があるが、この領域は冥王星から逃げ出してきた物質からできている可能性がある。研究チームのメンバーはこの領域を非公式に「モルドール(訳注:トールキンの小説『指輪物語』に登場する冥王サウロンの王国で、『黒の国』という意味)」と呼んでいるという。
カロンの表面にはひび割れがあり、なかには深さ8〜10kmという巨大なものもある。科学者たちはこれまでカロンの表面は古く、クレーターだらけだろうと予想していたが、そうではなかった。クレーターがまばらにしかない表面は驚くほど新しく、冥王星と同様、カロンにもまだ地質活動がある可能性を示唆している。
科学者は、カロンは原始冥王星に巨大な天体が衝突したときに形成され、衝突の際に飛び散った破片が融合して4つの小さな衛星ニクス、ヒドラ、ケルベロス、ステュクスが誕生したと考えている。
今回初めてヒドラの姿が捉えられた。画像でもまだ何か分からない塊をモザイク加工したようにしか見えないが、研究チームはヒドラの大きさを43kmと推定することができた。
プロジェクトサイエンティストのハル・ウィーヴァー氏は、「ヒドラの表面積は意外に大きい」と言う。「ヒドラの表面は、主に水が凍った氷からできていると考えられます」。
冥王星の4つの小さな衛星は、コマのように規則的に自転せず、カオス的に軌道上をごろごろ転がっている。冥王星系は、惑星系を小さくしたような複雑な系なのだ。科学者たちは、冥王星の秘密を解き明かすことで、惑星系が形成され、進化する過程の理解を深めたいと考えている。
文=Nadia Drake/訳=三枝小夜子
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