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政治思想総合スレ

1■とはずがたり:2002/12/07(土) 02:10
ウヨ・サヨ・保守・リベラル何でもありで且つ冷静に。思想史なんかも歓迎で。

630とはずがたり:2017/07/10(月) 08:52:57

 だが、こうして問題のすり替えをおこなっているのは、百田だけではない。やはり塚本幼稚園で講演をおこなったことがある参院議員の青山繁晴は、百田と同じ『真相深入り!虎ノ門ニュース』において、塚本幼稚園が教育勅語を暗唱させていることを「それ(教育方針)とこれ(国有地売却問題)とを一緒にするのはまったくおかしい」と報道を批判し、こう述べた。
「(テレビ局は)よく言うよ、洗脳なんて。いままで日本軍は悪いことばっかりしましたって洗脳を放送でやってきて」
「教育勅語だから悪いという根拠は一体何なんですかね」
「教育基本法に基づいての歴史教育が結局、中国、韓国の嘘を生んだ」「どれだけ嘘を教えられてきたか」
 しかも青山議員は、“日教組が優遇されてきたんだから教育勅語を教える学校は逆に排除されるはず。だから森友学園は特権的な扱いは受けていない”などと持論を展開させたのだ。ネトウヨ脳ここに極まれり、である。

 また、青山議員と同様に「国有地問題と教育方針は別問題だ!」と主張したのは、塚本幼稚園の愛国教育を〈超ユニークな教育〉などといち早く喧伝した産経新聞に所属する久保田るり子編集局編集委員だ。
 久保田編集委員は2月28日放送『みんなのニュース』(フジテレビ)に出演、同番組では前述の選手宣誓で園児が「日本を悪者として扱っている中国・韓国が心改め、歴史教科書で嘘を教えないようお願い致します」と言わされていたことに対し、中国・韓国メディアが批判的に紹介していることを伝えたのだが、これを受けて久保田編集委員はこんな発言をおこなった。
「中韓の批判は自分たちの国絡みでですね、虚構の歴史観に基づいてる教科書をつくってる国にこんなこと言われる筋合いまったくなくて、プライベートの学校でどんな教育しようとそれは勝手だと思うんですね」
 幼稚園児がこんなグロテスクな宣誓をさせられていることが問題になっているのに、久保田編集委員は中韓批判に話をスライドさせたのだ。しかも「(私立という)プライベートの学校でどんな教育しようと勝手」とは、この新聞記者は、教育基本法を読んだことがないのか。
 少なくとも、教育基本法は「特定の党派支持」を禁じており、これは私立学校にも適用される。あの選手宣誓は明らかに教育基本法違反だろう。
 さらに閉口してしまうのは、塚本幼稚園の推薦の声をHPに寄せていた田母神俊雄だ。田母神はTwitterで、塚本幼稚園の元園児の保護者らが同園の教育実態を訴えていることについて〈私はこの人が本当に保護者であるのかわからないと思っています〉などと、あろうことか保護者らを標的に。また、〈国会では相変わらず安倍内閣倒閣運動が行われています。左翼偏向マスコミもこれに加担しています〉〈国会議員が入学予定の児童や父兄のことはそっちのけで権力闘争に明け暮れている〉と、当然の疑惑追及を「安倍内閣倒閣運動」と言い出す始末なのだ。
 選挙資金を不透明なかたちで処理し、運動員を買収したとして公職選挙法違反で起訴されている御仁がいったい何を偉そうに語っているのだろうか。
 ほかにも、やはり同園HPに推薦の声が掲載されていた竹田恒泰は、〈講師として招かれたので講演したことはありますが、小学校設立に当たって推薦した事実はありません。安倍さんも勝手に名前を使われていたようですね〉とTwitterに投稿。同じく推薦人だった日本のこころを大切にする党の中山成彬も〈私も園児に教育勅語を斉唱させている幼稚園ということで視察したことがあるが、経営者自身が勅語の精神を理解していないようだ〉と、同じように逃げ腰の投稿をおこなっている。

631とはずがたり:2017/07/10(月) 08:53:07
>>629-631
 このように、塚本幼稚園を絶賛してきた応援団たちは、無関係を装いつつ問題の核心をはぐらかし、この期に及んでも「教育勅語の何が悪い!」「中韓の教育も一緒だろ」などと塚本幼稚園の教育を擁護するのである。
 そして、櫻井よしこ、曽野綾子、渡部昇一など塚本幼稚園を絶賛し協力してきた文化人・知識人は他にもまだまだいる。きっとこういう連中がこれから、「月刊Hanada」「WiLL」「正論」などで見苦しい話のスリカエと開き直りを展開するのだろう。
 いや、それは文化人・知識人だけではない。現に、3月1日の参院予算委では、共産党の小池晃議員が塚本幼稚園の件の選手宣誓を取り上げると、自民党議員の席からは「素晴らしい!」「正しい!」などというヤジが飛んだ。さらに、教育勅語の暗唱に対しても、「いいじゃないか!」と声があがったからだ。
 既報の通り、明治初期に発布された教育勅語は、皇国史観を植えつけ、いざ戦争があれば公に身を捧げ永遠に続くべき皇室の運命を助けよと命じる軍国主義的イデオロギーそのものであり、このなかでは基本的人権は認められていない。こんなものを幼稚園児に叩き込むことは洗脳以外の何物でもないが、国会の場でおいてさえ、自民党議員たちはそれを肯定してみせるのである。
 いま、多くの国民が塚本幼稚園の教育に異常さを感じているが、現在の安倍首相率いる自民党はあれを異常とはまったく感じていない。このことの恐ろしさを、いまこそあらためて考えるべきだろう。
(編集部)

632とはずがたり:2017/07/10(月) 08:53:44

『朝生』初出演の百田尚樹があらゆるテーマで無知さらけ出し大恥! 改憲派学者からも「本当に右なのか」と
http://lite-ra.com/2017/06/post-3215.html
2017.06.03

633とはずがたり:2017/07/10(月) 08:54:17

百田尚樹の韓国ヘイト本がヒドい!「韓国は不潔」「朝鮮にハングルを広めたのは日本」など差別デマと歴史修正のオンパレード
リテラ 2017年6月25日 20時30分 (2017年7月1日 19時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20170625/Litera_3272.html

634とはずがたり:2017/07/10(月) 09:02:51
面白いw

産めよ増やせよ大和撫子((旧日本の独立を目指して)))
http://blog.ap.teacup.com/applet/jiritu/archive?ap_protect=a9zht66qdww

日本民族とその文化は消滅過程にあります。この状況は世界の最先端でもあります.このブログはその打開の可能性を探る思考実験を目的としていますのでなんでもあり。

635とはずがたり:2017/07/10(月) 12:40:38
マルヤス水軍
ランチ500円から おまかせ漁師丼+漁師汁
なかなか

636とはずがたり:2017/07/13(木) 15:13:58

青山繁晴が閉会中審査で大恥! 質問は悉く前川氏に論破され、出会い系通い問題はデマがばれて質問できず
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170711/Litera_3306.html
リテラ 2017年7月11日 09時44分 (2017年7月13日 14時56分 更新)

637孫呉陳:2017/08/12(土) 23:01:34
独島は韓国領土である。

638とはずがたり:2017/08/19(土) 21:16:46
「反ネオナチ」進める米テック企業 アップルペイも決済禁止に
https://news.goo.ne.jp/article/forbesjapan/business/forbesjapan-17392
08:00フォーブス ジャパン

グーグルやドメイン登録サイト大手の「GoDaddy」から追放されたネオナチサイト「The Daily Stormer」がその2日後の8月16日、ロシアのドメインで復活していたことが分かった。復活の数時間後には再び閲覧できなくなった

アメリカのテック企業の間では、8月12日にバージニア州で発生した白人至上主義グループと反対勢力の衝突を受け、極右的サイトをインターネットから追放しようという動きが広まっている。

15日には掲示板サイトRedditが、「民主党員は社会から物理的に隔離されるべき」という考え方を掲げる「Physical_Removal」コミュニティーを削除した。

フェイクニュース対策が不十分と批判されているフェイスブックも今後、ネオナチや極右的サイトへのリンクを許可しないとしている。この件に関し、マーク・ザッカーバーグは16日、次のような公式見解を示した。

「私たちのコミュニティーでは憎悪は許されない。だからこそヘイトクライムやテロを推進し称賛するような投稿は削除してきた。シャーロッツビルでの一件も例外ではない。状況を注視し脅迫を示唆する投稿は削除していく。フェイスブックが誰にとっても安心できるサイトになるよう努力することを誓う」

ザッカーバーグはさらに「ネオナチと白人至上主義は間違っているという明白な事実を理解できない人がいるのは残念なことだ」とし、トランプ大統領を暗に批判した。

決済サービスにおいても極右を締め出す動きが始まっている。15日にはトランプ大統領の支持者ピーター・ティールが創業したペイパルが、利用規約を強調する投稿を行った。

「ペイパルは憎悪や暴力、人種差別を推進する活動に関する決済や寄付に利用されないよう努力している。規制対象にはKKK、白人至上主義団体、ナチ団体など人種差別的な考え方を推進する団体が含まれる」との声明をペイパルの担当者が発表した。

アップルも白人至上主義関連のアパレルを取り扱うサイトの、アップルペイの使用を禁止する取り組みを始めている。
Clare O'Connor

639とはずがたり:2017/08/20(日) 16:50:05
極右に反対、全米デモ=4万人、ボストン行進
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-170820X966.html
15:50時事通信

 【ニューヨーク時事】米南部バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義者や極右支持者と、反対派による衝突事件が発生してから1週間が経過した。これに合わせ、全米各地で19日、反対派によるデモが行われた。東部マサチューセッツ州ボストンでは「トランプ反対」「極右団体禁止」といったプラカードを掲げ推定4万人がデモ行進した。

 ボストン中心部の公園ではこの日、保守派による集会「言論の自由」大会が開かれた。保守派の講演者らが招かれ、トランプ大統領支持者や極右勢力も参加したとみられる。

 デモはこれに抗議する形で行われた。公園周辺の通りを「白人至上主義者らは去れ」などと叫びながら練り歩いた。

 シャーロッツビルでは12日、極右支持者や白人至上主義者らと反対派が衝突。極右とみられる男が反対派のデモ隊に車で突っ込み、女性1人が死亡する惨事となった。

 このため、ボストン市警は19日、衝突回避のためバリケードを設置して公園を封鎖。警官約500人が出動し、厳重警備態勢を敷いた。大きな衝突は起きなかったが、報道によると、警官隊などとの小競り合いで30人以上が逮捕された。

 トランプ大統領は、シャーロッツビルでの衝突後、白人至上主義者側を擁護するような発言をして批判を浴びた。19日は一転、ツイッターに「ボストンでのデモに参加して敵対感情や憎悪を非難した多くの人々を称賛したい。わが国は間もなく一つになれるだろう」と書き込み、デモへの支持を表明してみせた。

 この日はこのほか、ジョージア州アトランタやルイジアナ州ニューオーリンズ、カリフォルニア州ラグナビーチ、テキサス州ダラスなどでもデモが行われた。それぞれ数百人が参加し、人種差別や白人優位などに抗議した。

640さきたま:2017/10/05(木) 15:50:07
非共産の野党再編・民進党解党論者である、松井孝治の「リベラル」論。
鳩山内閣官房副長官、参議院議員(京都府)2期、前原・鳩山らの側近と呼ばれ、
政界引退後、慶應義塾大学総合政策学部教授。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1960785804135606&id=100006126152789&notif_id=1507109782515417&notif_t=feedback_reaction_generic
【私の「リベラル」体験と違和感】

希望の党の民進党「リベラル派」排除が話題になっているが、今日某大手新聞社(保守系)の記者さんから取材の電話があり、リベラルって何ですかね?という質問を受けた。
現在の日本の政治状況では、リベラル=左派というように使いがちだが、本来は自由主義者という意味なのだと思う。もっとも現代の日本では、全体主義者や共産主義者は少数になっているので、単純に自由主義ということでは差別化されにくい。
私が12年間の議員生活を民主党という政党で送って、党内の「リベラル派」と呼ばれる代表的政治家について、これは感覚が違う!と実感した事例を2つ挙げて、私なりのリベラル政治家像と、それに対する個人的違和感を申し上げたい。
(私が感じた違和感よりも、以下の二人の政治家の考え方にむしろ共感を感ずるという方もおいでだと思う。個人の思想や価値観の問題なので、それはそれで尊重するしかない。例えば、保守の論客とみなされていた小林秀雄氏がご存命ならば、政治が国民の意識のどこまでに関与すべきと考えられたであろうか、と思いを巡らすに、必ずしも定かでない。)
一つ目は、枝野幸男氏の考え方である。
2002年の9月の代表選挙で、若手から勝てる候補者を出そうということで、20人の推薦人を確保した前原陣営と野田陣営でどちらかに候補者を一本化のため予備選をやろうということになった。
公開討論会をネット中継するなど正々堂々と論争の末、世論調査で雌雄を決し、敗れた陣営は勝者を応援することを合意し、その前提として、二人の間で共有する時代認識、国家観、政治手法を文書にまとめようという話になって、その文書を私が起案した。
その中に
「国民の生命、財産と名誉を守ることが国家の第一使命であり、現実の国際関係を直視し、尊厳ある外交・安全保障政策を樹立・展開する。」
という一文があった。
これに枝野さんが異議を挟んだのである。
枝野さんの意見は、国民の生命、財産を守るのは国家の使命だけれど、国民の名誉を守るのが国家の使命というのには違和感があり(「少なくとも自分の趣味ではない」と明言されたことを覚えている)、出来れば、名誉という文言を削るべきというものだった。
前原さんも野田さんも原案通りで構わないという意見だったし、枝野さんも最終的にはお二人がよければということで拘られなかったので、枝野さんの異議は取り入れられなかった。
しかし、枝野さん流のこの「リベラリズム」は、私の中に強い印象を残した。
折しも今週はノーベル賞週間だが、日本人がノーベル賞を取ったり、オリンピックでメダルを獲得したりすること、もう少し抽象的に言えば、平和国家であることや世界に誇る芸術文化国家であることは国家・国民の名誉であり、それを推進・振興することは、当然、国家の第一使命と思いこんでいた私には、枝野さん異議は正直驚きであったし、世の中には国民の名誉、すなわち国家の名誉というものを随分クールに捉える政治家もいるものなんだなと視野を開かれた思いすらした。が、それ以降枝野さんとは距離を置くようになった。

641さきたま:2017/10/05(木) 15:50:48
>>640続き

二つ目は、菅直人氏の考え方である。
2003年のマニフェストを作るに当たり、私も政権プランの作成などに関与したのだが、最初の見開きページは菅代表の親筆ということになり、最後に出てきた文書が「最小不幸社会」と題するものだった。
政治の目標は、病気や貧困、戦争など国民の「不幸」の原因を取り除くことであり、国民の「幸福」は個人の内面にあるものだから、政治は関与するべきではない、というのが菅氏の考えである。
確かに一つの見識であるには違いないけれど、政治というものが、そのようなドライなものであって良いのか、個人の内心に関わることも含めて、政治とは、国民の幸福の最大化を図るためにも様々な政策を展開すべき存在ではないのかと思う私は、そのペーパーを見た瞬間から、個人的に強い違和感を感じた。
マニフェスト冒頭のその文書は、我々に諮られることもなく、党首ご親筆ですからご一任下さいということで決定されたのだが、初代マニフェストとして比較的好評だった民主党マニフェストに汚点が残ったように私は感じたのだった。
このように、枝野氏、菅氏ともに、国家や共同体は、国民個人の名誉であるとか、幸福感であるとか、その内心には極力関与すべきでないという、個人主義観が強いのが特徴だと思う。
つまり、個人を、国家に代表される共同体と切り離し、共同体が個人の領域に関わることをよしとしないところ、個人の国家からの自由を重んずるところに、菅氏、枝野氏のリベラリズムの共通項があるように感じるのだ。
こうした考え方の延長線上に、国旗や国歌についての捉え方、道徳教育、情操教育についての国家や共同体の関与についての冷淡さが存在するのだろう。
かくいう私も、国家が国民の内心にずかずかと踏み込み、介入するような社会には反対なのは当然である。
しかし、国際社会で日本人や日本国が名誉ある地位を得るために懸命にサポートし、努力するのが政府の第一の役割のひとつだし、単に国民の不幸の要因を減少させるだけでなく、日本人の幸福感の向上のために知恵を絞って各種の政策を展開するのが、政府や公共体の使命であるというのが、私の感覚である。
枝野さんや菅さんのような、国民の名誉や幸福感は個人の内心領域であって極力国家は関与すべきでないというリベラリズムが我が国のリベラル政治家にあまねく存在する特徴ではないという反論もあるかも知れないけれど(現にお二人とは見解の異なる「リベラル派」議員もいるようにも思える)、私個人の「リベラル体験」と違和感は、象徴的には、以上申し述べた二つの体験にある。

642さきたま:2017/10/05(木) 16:09:13
>>640-641
自分の考え方としては、どちらかと言えば松井に近いかもしれない。
枝野と違い、国民の名誉を守るのが国家の使命というのには違和感はない。
第一使命とまでは思わないが。
菅のいう、国民の「幸福」は個人の内面にあるものだから、政治は関与するべきではないという考えは理解できる。
ただ、子供たちの自己肯定感が諸外国に比べ低いと言われている昨今、
>日本人の幸福感の向上のために知恵を絞って各種の政策を展開するのが、政府や公共体の使命である
という松井の意見には頷ける。
二人ともドライと言えばドライ。
ただ、
>個人の内心に関わることも含めて、政治とは、国民の幸福の最大化を図るためにも様々な政策を展開すべき存在ではないのかと思う
という松井の意見だが、内心に踏み込む部分は、さじ加減が難しい。
>道徳教育、情操教育についての国家や共同体の関与についての冷淡さが存在するのだろう。
とも書いているが、道徳教育について国が積極的に関与するのはいかがなものかとも思う。

ともあれ、枝野や菅の思想は、まさにリベラリズム、自由主義ではないかと思う。
枝野は保守を標榜し、保守とリベラルは対立する概念ではないとも言っているが、
政治思想的には、二人はリベラリストなのではないだろうか。

643とはずがたり:2017/10/08(日) 12:26:48
>(当時の)小沢一郎氏のめざしたのは「小さな政府」で、彼が『日本改造計画』で描いた構想は、自民党と霞が関のコンセンサスに近かった。
此に関しては池田は此処http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1191664843/2136でも書いてゐる。

>小沢氏の理念は80年代の英米の改革の延長で、「新自由主義」といわれるような特殊な思想ではなかった
池田はこう書いてるが,ばらまき大好き化するこの15年間程の小沢の様子は,寧ろ当時の小沢が霞ヶ関に祭り上げられた御輿で本心ではなかったのではないか?御輿は軽くて…を思い出すがw

立憲民主党で日本から「社会主義の亡霊」が消える
https://news.goo.ne.jp/article/jbpress/politics/jbpress-51281
10月06日 07:00JBpress

 民進党代表代行の枝野幸男氏など左派が、新党「立憲民主党」を設立した。これは民進党が希望の党に合流したときから予想されていた展開で、前原誠司代表も「想定内だ」とコメントした。希望の党の小池百合子代表が憲法改正を否定する左派を公認するはずがなく、それが合流の目的だったと思われる。

 共産党はさっそく新党との共闘を表明し、全国で独自候補を取り下げ始めた。もともと小選挙区で共産党が勝つ見込みはないので、その票が立憲民主党に入ると、意外に健闘するのではないか。これで「自民・公明」と「希望・維新」と「立憲・共産」という3極の戦いになるが、この構図には既視感がある。

よみがえる「社共共闘」
 55年体制で「革新勢力」が最盛期だったころ、社会党は共産党と組む社共共闘か、民社党・公明党と組む社公民共闘かで揺れていたが、東京都の美濃部知事をはじめとする革新自治体で選挙戦を制したのは社共共闘だった。

 その背景には、総評という労働組合の動員力があった。民社党系の同盟は大きな勢力にはなれなかったので、社公民は選挙に弱く、社会党の主流は「プロレタリア独裁」をめざす社会主義協会だった。これは共産党の方針とも似ていたので、1970年代まで「社会主義」が野党の共通の目標だった。

 1980年代には社会主義の実態が分かってきたので、社会党の土井たか子委員長は「護憲」を持ち出した。その中身は第9条の一国平和主義で、社会主義のように体系的な理論はないが、争いを好まない日本人にはなじんだ。立憲民主党は、このころの社会党に戻って「社共共闘」で生き残るつもりだろう。

 だが冷戦が終わると、社会主義と労働組合の力が弱まった。英米でサッチャー・レーガンの保守革命が起こり、日本でも中曽根内閣で国鉄と電電公社の民営化が行われた。小沢一郎氏のめざしたのは「小さな政府」で、彼が『日本改造計画』で描いた構想は、自民党と霞が関のコンセンサスに近かった。

 この構想は1992年まで順調に進んでいたが、彼が自民党竹下派の後継争いで敗れて挫折した。自民党を離党した小沢氏は93年に政権交代を実現したが、彼の強権的な手法に反発して、社会党は94年に非自民連立政権を離脱した。これによってできた村山内閣は自衛隊と日米安保条約を認めたために社会党は崩れ去り、ここから今に至る野党の迷走が始まった。

失われた日本の「保守革命」
 小沢氏の理念は、それなりに一貫していた。彼が自民党の幹部だったときは、ハト派を追い出して「社公民」と合併させ、保守とリベラルの二大政党にしようという保守二党論だったが、彼が自民党を離党して社公民と合流したことが混乱の始まりだった。

 細川政権の最大会派は社会党であり、何かにつけて小沢氏と対立した。この「ねじれ」を解消するため、彼は1994年に自民党の右派を引き込んで社会党などを切ろうとしたが、自民党は社会党の委員長を首相に指名する奇策で裏をかき、自社さ連立政権ができた。

644とはずがたり:2017/10/08(日) 12:27:06
>>643-644
 のちに小沢氏にインタビューしたとき「55年体制では自民党と社会党は地下茎でつながっていて、国会は実質的に全会一致だった。そうでなければ自社の連立政権なんかできるはずがない」というので、「ではなぜ自社さに裏をかかれたのか」と質問したら、「あそこまで節操がないとは思わなかった。私も若かった」と笑っていた。

 細川政権で実現した小選挙区制で、日本も英米型の二大政党になるはずだった。小沢氏も社会党を追い出したあと、新進党で二大政党をめざしたが、社会党とさきがけなどが民主党をつくった。このときの自民・新進・民主の3極も今回の選挙に近いが、消えるのは民主だと多くの人が予想した。

 ところが小沢氏はこのときも新進党をまとめるのに失敗し、1997年末に解党してしまった。これが彼の最大の失敗だった。このとき右派を自由党に結集しようとしたが、それは50人余りの小政党になってしまった。日本の保守革命は、このとき失われたままである。

 小泉政権は不良債権の最終処理という構造改革は実現したが、それ以外は大したことはできなかった。それは小泉首相の「個人商店」だったので、内閣が変わると自民党は昔の自民党に戻ってしまった。

日本の「長過ぎた社会主義」の終わり
 小池氏は新進党のときから小沢氏にずっとついて行った「元祖小沢ガール」だ。自由党で自民党と連立するところまで同じだったが、連立解消のとき自由党に戻らなかった。彼の失敗を見た小池氏は、その教訓を学んでいるだろう。

 その1つは、政治を動かすのは理念ではなく人気だということだ。小沢氏の理念は80年代の英米の改革の延長で、「新自由主義」といわれるような特殊な思想ではなかったが、自民党にも野党にも抵抗されて実現しなかった。日本人は大きな変化や強いリーダーをきらうからだ。

 小池氏には一貫した理念がないが、それは意図的だろう。「寛容な改革保守」という希望の党の理念は何も言っていないに等しいが、理念で投票する有権者はいない。テレビで受ける「原発ゼロ」などのキャッチフレーズがあればいいのだ(実現できなくても)。

 もう1つは、緊縮財政では選挙に勝てないということだ。小沢氏は『日本改造計画』で消費税率10%を提唱したが、それはいまだに実現していない。消費税の増税を掲げた政権は橋本内閣以降、必ず選挙に負けたからだ。

 10%を超えるインフレと高金利に苦しんだ1980年代の英米では財政規模の縮小が必要だったが、今の日本では国債をいくら発行しても金利が上がらない。アベノミクスはゼロ金利を利用して社会保障の負担を将来世代に先送りする「21世紀型ネズミ講」だが、永遠にゼロ金利が続かない限り先送りは続けられない。

「消費税の増税凍結」を掲げる小池氏は、経済は理解していないが、消費税が政治的な危険物だということは知っている。税収が増えないで社会保障給付が増えると将来世代の負担が増えるが、彼らは選挙権をもっていない。いま60歳以上の高齢者に何がアピールするかを考えるのが賢い政治家である。

 追い出される立憲民主党には、こういう狡猾さはない。その純粋さで同情票は集まるかもしれないが、彼らが社会党と同じ運命をたどることは確実だ。小池氏が彼らを排除して「社共共闘」に追い込んだのは一歩前進である。

 彼女は何も実のある改革はできない(政権も取れない)だろうが、真の政策論争は冷戦後も生き延びてきた社会主義の亡霊が消えたところから始まる。この25年、政治を混乱させてきた亡霊を追い払い、資本主義を取り戻すことが日本の残された希望である。

(池田 信夫)

645さきたま:2017/10/09(月) 10:12:27
記事
鈴木しんじ2017年10月09日 07:58
立憲民主党はリベラル政党としての立場を明確にすべき
http://blogos.com/article/251129/
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(通称:市民連合)が7日に、立憲民主党、日本共産党、社会民主党の3野党の代表者を都内の会合に招き、衆院選に関する政策要望書を提出、3党の選挙協力も求めた。要望書は、①憲法違反の安保法制を上書きする形での憲法改正とりわけ第9条改正への反対、②特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法など安倍政権が行った立憲主義に反する諸法律の白紙撤回、③原発ゼロ実現を目指すことを柱としたものであり、3党もこれを受け入れた。

要望書の内容は、これまでの民進・共産・自由・社民の4野党に対して提出されてきたものと同じであり、極めて妥当なものである。要望書は実質的に3党の共通公約であり、今後は市民連合と3野党間で正式な政策協定書が締結され、市民連合の山口代表と3野党党首が共同で記者会見を行い、3野党間での選挙協力の確認と共に公表されることが望ましい。マスコミの選挙報道がいまだに自民VS希望が中心となっている状況を変え、今回の選挙が3極間の戦い、いや、自民党とその補完勢力VS立憲主義者・リベラル派の戦いであることをもっとアピールしなければならない。そのために市民連合と3野党は結束を深め、知恵を絞るべきである。

気にかかる枝野代表の「リベラル」に対する認識
さて、私が以前から訴えていた形で立憲主義者・リベラル派の共同戦線ができつつある状況はうれしいが、一点気になることがある。ほとんどの立憲民主党の創設メンバーが自らをリベラルと定義しているのだが、私は枝野代表自身の「リベラル」についての認識に疑問を感じざるを得ないのである。枝野氏は認識を改め、立憲民主党を保守政党でないリベラル政党だと明言すべきだ。

枝野氏は「右か左かなんていうイデオロギーの時代じゃないんです。上からか、草の根からか。これが21世紀の本当の対立軸なんです。リベラル新党よくできたと期待を頂いているんです。保守とリベラルがなんで対立するんですか。保守とリベラルは対立概念ではありません(https://twitter.com/CDP2017/status/915592634437181440)。 」と述べている。

そもそも「リベラル」とは何かということになるのだが、結論から先に言えば「社民・リベラル」という言葉があるように、現在の日本においては、経済政策的には社会民主主義、政治的・社会政策的には政治的な自由・個人の権限を尊重する進歩主義として使われていると考えてよいだろう。こうした政策傾向はアメリカの民主党・イギリスの労働党・ドイツの社会民主党・イタリアの民主党、韓国の共に民主党など民主主義国家の二大政党の一翼を担う中道左派政党が共通して持つものである。

中道左派と対峙する中道右派政党は、アメリカの共和党やイギリスの保守党のように、経済政策的には企業活動重視の小さな政府志向(新自由主義的傾向)が強く、政治・社会的な政策では保守的な伝統的価値観を重視する傾向が強い。

646さきたま:2017/10/09(月) 10:13:20
>>645続き
「保守‐リベラル」は対立概念。上からか下からかは政策を決定しない
立憲民主党は再分配機能の強化、LGBT差別解消、選択的夫婦別姓の実現を訴えており、経済的には社会民主主義傾向が強く政治・社会的には進歩主義的である。一方で、自民党は自らを保守政党と述べている。安倍政権は経済政策的には極端に新自由主義的だとは言えないが、ホワイトカラー・エグゼンプション(高度プロフェッショナル制度)や裁量労働制の拡大を進めようとしていることは事実であり、社会政策の志向については、政権の中心メンバーの有力な支持団体である日本会議との関係を見ても政権が日本の伝統的価値観を重視しているのは明らかである。

かなり中道色を強くした自民党政策集2017を見ても、LGBT差別解消、選択的夫婦別姓の実現に関しては、それらを目指すとは書かれていない。特に選択的夫婦別姓の実現に関しては否定的な自民党議員が多い(https://mainichi.jp/articles/20151217/k00/00m/010/132000c)のは事実である。以上から、いわゆる「保守」または「右」と「リベラル」または「左」には目指す方向性に大きな差があり、今日においても政治的対立軸として機能しているのは明らかである。

「上からか、草の根からか」、これが21世紀の本当の対立軸と言っているのも根拠がない。上からか草の根からかは、方法論であり政策論ではない。どのような政策志向を持つ人間がどのようして選挙で選ばれるかは、その時の状況によって変化する。草の根運動が原動力となって選ばれた政治家は、オバマ前米大統領のようにリベラルでもありえるし、トランプ現米大統領のように排他主義的ポピュリズムを主張する人物でもありえる。さらに言えば、アメリカにおいて保守的な共和党候補を応援してきた「ティーパーティー運動」はまぎれもなく草の根運動である。


中途半端な立ち位置では失敗する。積極的にリベラルを訴えるべき
立憲民主党が保守政党である自民党と対峙する二大政党の一翼を目指すならば、自らを非保守のリベラル政党だと明確に定義すべきである。民主党および民進党は、党内にリベラル派と保守派が混在し、それが党の性格を不明確にし、衰退につながった。

9月に行われた民進党の代表選において、「今回の代表選の争点は保守とリベラルの対立ではない」と訴えていた議員が少なからずいたが、私にはそのような主張は愚かに思えた。結局は保守かリベラルかで小池百合子氏から踏み絵を踏まされ、党が分裂したのである。中途半端な立ち位置では失敗する。

冷戦後に初当選した進歩主義的な考えを持つ政治家の中には、自分をリベラルと定義することに躊躇する人が多いように思われる。リベラル→左→社会主義と思われ、支持の拡大につながらないことを恐れているのだろう。しかしながら、そのような姿勢は非常に後ろ向きである。そもそも社会主義とは「資本主義の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想、運動、体制(http://blogos.com/article/242327/)」であり、社会民主主義を含む広い概念である。必ずしも市場経済と対立する概念ではない。

自らを民主社会主義者だと述べた、リベラル派のバーニー・サンダース米上院議員が昨年の大統領選であれだけ広い支持を集めたことを思い出してほしい。むしろ、リベラルであることの意義を有権者に対して積極的に訴えていくことが求められているのではないか。

647さきたま:2017/10/09(月) 10:14:20
>>646続き
補論:リベラリズムと社会民主主義
リベラリズム(Liberalism)を日本語に訳すと、「自由主義」となる。ややこしいのが自由主義には複数の意味合いがあり、代表的なものに政治的自由主義と経済的自由主義がある。前者は個人の政治的な自由を重視し、政治的な自由を達成するには社会的な公正を実現しなければならず、そのためには政府の経済への介入を認めるという立場である。これは社会自由主義とも言われる。

一方で後者は、経済における意思決定は最大限個人にゆだねるべきであり、できるだけ政府などの組織集団がかかわるべきでないという立場である。小さな政府を標榜する経済的「新自由主義」に親和性が強い。よって同じ言葉で正反対の意味を持つのであるが、日本とアメリカではリベラルは政治的自由主義→社会自由主義の意味合いで使われることが多い。

この理由として、①アメリカでは冷戦時代より社会民主主義を含む社会主義全般にアレルギーに強かったこと、②日本では社会主義を標榜し自衛隊および日米安保に否定的な態度を取っていた左派政党である日本社会党および日本共産党の勢力が冷戦後に低下したことから、社会主義や左派を名乗ると支持が広まらないという認識が広まったことが挙げられ、両国において社会民主主義の代わりにリベラルという言葉が多用されるようになったと考えられよう。

なお、社会民主主義とは社会主義を「資本主義の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想、運動、体制」と考えた場合、その一部に属し、社会的な労働者の貧困、失業などの不平等問題を議会や政府の管理と介入により解決して行こうというものである。

一部では社会主義=共産主義と誤解されているが、社会主義自体は非常に広い概念であり、日本ではかつて冷戦期に野党として存在していた日本社会党・民社党・公明党・日本共産党・社会民主連合はいずれも「社会主義」の実現を目標としていた。一方で社会民主主義は、暴力革命やプロレタリア独裁を否定する点で、旧共産圏諸国の共産党が掲げていたマルクス・レーニン主義と大きく異なることに留意されたい。

リベラリズム(社会自由主義)と社会民主主義はもともと違う文脈から登場した言葉ではあるが、政府の介入による再分配・人権や環境を重視した進歩主義的価値観・国際協調主義を主張するなど多くの点で共通点がある。現在は社民・リベラルという言葉があるように、両者は実質的にほぼ同義語に近くなっているといっても過言ではないだろう。

648とはずがたり:2017/10/09(月) 11:09:33
>>642
余力を残してぱっぱと辞めちゃった印象の松井ですがこの辺の違和感が原因だとすると残念ですね〜。

俺は国が金メダル取る為に大金注ぎ込むとかはバカバカしいなとは思うので菅や枝野に近いのかも。
国体にせよ五輪にせよ公共事業の言い訳にしか成ってない気がするからスポーツ振興に批判的な部分は大きいんだけど

649さきたま:2017/10/09(月) 12:08:25
>>648
大金の額によりますが、俺は五輪選手の強化に国費を他の主要国に近いレベルで投入するのは賛成です。
オリンピックで日の丸が揚がって君が代が流れると、泣けるたちです。
ただ、それを強制的に押し付けるのはいかがなものかと思うので、その辺はリベラルな部分なのかなと思います。
下記の新党さきがけの政治理念にも「皇室の尊重」がありましたが、あの理念こそ、寛容な穏健保守を体現しているのかなとも思います。
自分としては、やはり穏健な保守からリベラル、中道左派までを包摂する政党が二大勢力の一翼を担ってほしいですね。
もちろん、自公のように改革保守とリベラル・中道左派政党が完全に棲み分けできるなら、それでもよいのですが。



田中秀征 政権ウォッチより
http://diamond.jp/articles/-/35979
>新党さきがけの政治理念
「さきがけの灯」とは何か

「さきがけの灯」とは何か。

 それは、6月21日の結党に際して発表した『われわれの政治理念』である。これは『さきがけ五綱領』とも言われるわれわれの旗であった。

一、私たちは日本国憲法を尊重する。憲法がわが国の平和と繁栄に寄与してきたことを高く評価するとともに、時代に応じた見直しの努力も続け、憲法の理念の積極的な展開を図る。

二、私たちは、再び侵略戦争を繰り返さない固い決意を確認し、政治的軍事的大国主義を目指すことなく、世界の平和と繁栄に積極的に貢献する。

三、地球環境は深刻な危機に直面している。私たちは美しい日本列島、美しい地球を将来世代に継承するため、内外政策の展開に当たっては、より積極的な役割を果たす。

四、私たちはわが国の文化と伝統の拠り所である皇室を尊重するとともに、いかなる全体主義の進出も許さず、政治の抜本的改革を実現して健全な議会政治の確立を目指す。

五、私たちは、新しい時代に臨んで、自立と責任を時代精神に据え、社会的公正が貫かれた質の高い実(じつ)のある国家、『質実国家』を目指す。

650とはずがたり:2017/11/04(土) 14:24:50

保守もそうなんだけどね
>その理由は、自らの軸となるはずのスタンスを、聞こえがよい借り物の言葉で表現しているあたりにあるのかもしれない。

民進党分裂! 枝野氏、辻元氏が掲げる「リベラル」ってなんだ?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171005-00531096-shincho-pol
10/5(木) 6:10配信 デイリー新潮

辻元氏は本当に「リベラル」か
 所属政党の民進党が小池百合子東京都知事が率いる「希望の党」と合流することで、「排除」されることになった枝野幸男、辻元清美、赤松広隆といった前議員たちは、「リベラル派」「リベラル系」とくくられることが多く、また次のような発言から本人たちもそのような自負があることは見て取れる。

「私はリベラルの力を信じている」(辻元氏)

「リベラルを代表する政党は基本的に作るべきだと思う」(赤松氏)

 もっとも、ここで言う「リベラル」の定義は実にあいまいだ。「反安倍」というのは、現時点での政治的立場を示すものに過ぎないので、「リベラル」の条件とはならない。

 過去の言動から推察するに、彼らの頭の中にある「リベラル」とは「憲法9条死守」「安保法制違憲論」といった立場のことのようにも見える。当人たちは「弱者の味方をするのがリベラル」といった解釈をしているフシも見られるが、現状、日本国内に「弱者の敵」を公言している政党は存在しないので、あまり意味はないだろう。

 このあいまいさの根本には、もともと欧米で生まれた概念である「リベラル」を、政治家たちが聞こえのよいキャッチフレーズとして用いてきたからだ、とも言える。そのため、本家アメリカの政治事情を知る人からすれば、日本の「リベラル」は極めて奇異に映るようだ。

 どこがおかしいのか。元財務官僚の山口真由氏は、新著『リベラルという病』の中で、「奇妙な日本のリベラル」と題した章で、詳しく解説している。以下、同書をもとに、日本の「リベラル」の矛盾を見てみよう。

民進党分裂! 枝野氏、辻元氏が掲げる「リベラル」ってなんだ?
「正しさ」には、限界がある。日本の若き知性が「アメリカ」の謎を解く! 『リベラルという病』 山口真由[著]
本家のリベラルとは
 まず、そもそもアメリカの「リベラル」と「コンサバ(保守)」の財政、経済に対するスタンスを見てみよう。簡単に整理すると、次のようになる。

・リベラル(民主党)……「大きな政府」志向。政府の市場への介入に積極的。財政支出に積極的。

・コンサバ(共和党)……「小さな政府」志向。政府の市場への介入に消極的。財政支出にも消極的で財政均衡を重要視する。

 ところが従来、日本の民進党はといえば、財政の均衡を政策の中に取り入れている。これは欧米の「リベラル」では考えられない。ところが一方で、年金のかさ上げ、医療や介護の自己負担の軽減も主張していた。

 つまり「財政均衡を目指しつつも、社会保障は拡大する」というスタンスなので「大きな政府」なのか「小さな政府」なのか、わからない方針を打ち出してきたのだ。

651とはずがたり:2017/11/04(土) 14:25:02
>>650
 市場に対する姿勢もどっちつかずだった。

 2013年頃から、安倍政権はしきりに経済界に対して労働者の賃金引き上げを求めてきた。これは欧米では、「リベラル」型の政策である。本来は民間の問題であるべき賃金引き上げに首を突っ込むのは、労働者の味方である「リベラル」の行なうべきことなのだ。

 しかしながら、こうした政策に対して民進党がエールを送っていたようには見えない。また、朝日新聞などの「リベラル」メディアもまた政府の介入に批判的だった。

「リベラル」イコールハト派ではない
「経済政策、財政政策は国の事情がある。日本のリベラルの存在意義は、外交、安保政策にあるのだ。つまり護憲だ」――辻元氏や赤松氏ならこう反論するだろうか。

 しかし、残念なことにこの点から見ても、日本の「リベラル」は欧米の常識からは大きく逸脱している。『リベラルという病』から引用しよう。

「日本ではタカ派、ハト派という言葉があり、軍事力に肯定的で強硬な主張を持つ人をタカ派、軍事力に否定的で平和主義に根差す人をハト派と呼んだりする。タカ派とハト派、右翼と左翼は、必ずしも一致するものではない。だが、タカ派はどちらかといえば右派と結びつきやすく、ハト派は左寄りの傾向がある」

 これが日本では一般的な認識で、辻元氏らもそれゆえに「護憲派である自分たちこそリベラルだ」と主張するのだろう。しかし、本来はそうではない、と山口氏は指摘する。

「アメリカの共和党と民主党の場合は、むしろ逆だ。民主主義と人権の理想を高く掲げる民主党は、『野蛮』な地域に民主主義を布教するのが正義と考える。したがって、民主主義を広めるためには、武力による介入も辞さない」

 世論が反対する中、第2次大戦への参戦を決めたルーズベルト大統領は民主党(リベラル)であり、一方で共和党(コンサバ)は、この手の大戦への介入には消極的だった。

 このように見ていくと、枝野氏らが「リベラル」というのは少なくとも国際的にはまったく理解されないことがよくわかる。もちろん、「私たちは日本型のリベラルなのだ」と強弁することも不可能ではないのかもしれない。

 しかし、現状、枝野氏や辻元氏らは、小池氏と前原氏の謀略、あるいはペテンによって割を食った「被害者」として同情こそされても、必ずしも多くの共感を集めているとは言い難い。その理由は、自らの軸となるはずのスタンスを、聞こえがよい借り物の言葉で表現しているあたりにあるのかもしれない。

 果たして本当に辻元氏の言うところの「リベラルの力」が見せられるかどうか。来たる総選挙は最後の戦場となるのかもしれない。

デイリー新潮編集部

2017年10月5日 掲載
新潮社

652とはずがたり:2017/11/07(火) 17:40:42
バカ(若)者は自民党が利権屋政党だって知らないんだな。。困ったもんだ。

「自民党こそリベラルで革新的」:20代の「保守・リベラル」観はこんなに変わってきている
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171104-00010001-binsider-bus_all
11/4(土) 8:10配信 BUSINESS INSIDER JAPAN

「自民党こそリベラルで革新的」:20代の「保守・リベラル」観はこんなに変わってきている
若い世代ほど自民党を「リベラル」だと感じる傾向が強く、18〜29歳が唯一民進党よりも自民党の方を「リベラル」だと見ている。
若者は本当に「保守化」しているのか。若者の自民党支持率は高く、今回の衆院選でも、18〜19歳の47%、20代の49%(ANN調べ)が比例で自民党に投票したという出口調査結果も出ており、こうした結果から若者が「保守化」しているとも言われる。

一方、実際に若者の声を聞くと従来のイデオロギー観とは全く違った政党観が見えてくる。

読売新聞社と早稲田大学現代政治経済研究所が2017年7月3日〜8月7日に共同で行った調査結果によると、40代以下は自民党と日本維新の会を「リベラル」な政党だと捉えており、共産党や公明党を「保守的」な政党だと捉えているという。

対して、50代以上は、従来のように、自民党や日本維新の会を「保守」と捉え、共産党を「リベラル」だと捉えるなど、大きな「断層」が生じている。

特に、若い世代ほど自民党を「リベラル」だと感じる傾向が強く、18〜29歳が唯一民進党よりも自民党の方を「リベラル」だと見ている。

「改革」を強調する自民と維新
なぜ、自民党を「リベラル」だと思うのか。

話を聞いた若者が共通して挙げたのは、「自民や維新こそ革新的」だという点。

「安倍政権の経済政策(アベノミクス)や憲法改正、積極外交、内閣人事局の設置などは今までになく、維新の大阪都構想や地方分権(道州制)など、どちらも改革志向にある。一方、その抵抗勢力である民進党や社民・共産党はリベラルとは逆のところにいると思う」(首都圏の国立大学院2年、24)

特に10代や20代前半にとっては政権末期の民主党や、民主党政権時代の「自民党=野党」のイメージが強く、「改革派」の自民党、「抵抗勢力」の野党(民進党、共産党)という構図で捉えているようだ。

都内の国立大2年の男子学生(20)はこう語る。

「自民党は働き方改革やデフレ脱却など、抜本的ではなくとも、悪かった日本の景気や雇用状況を改革しようとしているように見える」

実際、2018年卒の大学生・大学院生の就職内定率(10月1日時点、ディスコ調べ)が92.7%と調査を始めた2005年以降過去最高になり、日経平均株価は約21年ぶりの高値となるなど、数値的にも良い結果が出ている。こうした数字は10代や20代にもSNSなどで目に入っており、成果を出している印象を受けやすい。

他方、野党は改革の方向を争う相手ではなく、「現状肯定派」に見えている。

「野党はアベノミクスに変わる経済政策の具体策を提示できておらず、単に自民党政権の政策を中止しろと言っているだけ。年功序列とか前時代的な給与・労働体系を守ろうとする現状肯定派であり、旧来の枠組みから脱出することのない保守的なものに映る」(前出の国立大生)

653とはずがたり:2017/11/07(火) 17:40:56

小学校高学年に自民党の政権復帰を体験した中学3年の男子学生(15)は、「共産党や民進党は政権批判ばかりしていて、共産主義も過去の時代遅れの思想で古いイメージが強い。自民党は新しい経済政策で株高などを実現させており、憲法改正も含めて改革的なものを感じる」と話す。

実際、各党の衆院選公約を見ると、維新と自民党が最も「改革」という言葉を使っており、自民党が政権を奪還した2012年の衆院選公約の29回、2014年衆院選の34回、2017年の40回とその使用頻度も増加傾向にある。

他方、今回選挙の公約を見ると、希望の党は17回、立憲民主党は0回と、こうした言葉遣いも党のイメージに表れているのかもしれない。

「大きな政府」の自民党
「経済政策がリベラル」という意見もある。

実際、アベノミクスの主要な政策の一つである金融緩和は、イギリス労働党やスペインの左翼政党「ポデモス」も掲げており、日本においてもマルクス経済学者の松尾匡立命館大教授も「左派こそ金融緩和を重視するべき」だと主張している。

首都圏の28歳男性会社員は世界的に見れば安倍政権は「リベラル」だという。

「前原代表の『All for All』が出て変わってきたと思うが、民主党政権時代の事業仕分けや、財政健全化を重視して増税を掲げるなど、民進党の方が緊縮的な印象が強い。自民党も家族など伝統的な価値観を重視しているとは思うが、介護保険など高齢者を社会で支える政策も実現しているし、野党がそれに代わる価値観を提示しているとも思えない。

非正規社員のような弱者救済の観点でも、大企業の正社員中心で構成される連合が支持母体にいる時点で限界がある」
また、前出の男子学生(20)も自民党の経済政策が小さな政府志向ではないと話す。

「働き方改革や管製賃上げなどで市場原理に介入し、長時間労働規制など労働者の権利を守る改革も実行している」

日本に真のリベラル政党はない
これに対し、東京大学の井上達夫教授(法哲学)は日本に真のリベラル政党はない、という。

欧米の思想の流れでは、保守とリベラルの対立は、政治、経済、軍事外交の3側面に分けて考えられる。ただ、実際は経済と軍事外交面では混乱しており、日本においても、政治面が最も明確に分かれている。

自民党は、靖国神社公式参拝や選択的夫婦別姓反対、特定秘密保護法など、伝統保持や秩序維持のために市民的・政治的人権をある程度制限しようとしており、政治面において保守であることは明確だ。

若者に聞いても政治面で自民党が保守であることを否定する人はいない。それに不満を持っている若者も多い。ただ、若者にとってより重要なのは経済政策であり、安全保障に関してもある程度の「改革」の必要性は認めている。

「政治面は確かに自民党が保守だと思うけど、経済政策とか他の政策で判断してる」(前出の大学院生)

654とはずがたり:2017/11/07(火) 17:41:13
>>652-654
「女性活躍推進は不十分で、配偶者控除の見直しが十分に進まないなど、部分的な不満はもちろんある。一方で、安全保障に関しては現実的にある程度の強化が必要だろうし、安倍政権は外交も積極的に行うなど、そこまで保守的(タカ派)だとは思わない。それに反対ばかり掲げている野党の安保政策がリベラルだとも思わない」(前出の男性会社員)

これに対して井上さんは、日本のリベラルと称する勢力の「憲法9条を護持せよ」という護憲派は本来のリベラルの姿勢ではない、と指摘している。

「リベラリズムの根本原理は、対立する人々の公正な共生の枠組みを成している正義の理念にある。これは公正な政治的競争のルールたる立憲主義の尊重を要請する。

護憲派は改憲派を憲法破壊勢力と批判するが、護憲派も専守防衛・個別的自衛権の枠内なら自衛隊・安保を政治的に容認しており、戦力の保持行使を禁じた9条との矛盾を糊塗(こと)してきた。政治的ご都合主義で憲法を蹂躙(じゅうりん)してきた点では彼らも同罪だ。彼らが立憲主義を標榜(ひょうぼう)するなら、最低限、護憲的改憲(専守防衛・個別的自衛権の枠内で戦力保持行使を認める9条2項の明文改正)を主張すべきだ」(「読売新聞10月17日朝刊」より)

また、自民党についても「北朝鮮問題がこれほど緊迫化しているのに、安倍首相も9条2項温存の加憲案で戦略としての自衛隊の認知を回避しており、護憲派と同じく平和ボケ。国防を真剣に考えるのが保守だとしたら、安倍政権は保守の名に値しない」と批判している(「読売新聞」同より)。

決して現状を肯定している訳ではない
20歳の男子学生は、そもそも今の若者にイデオロギー対立はなく、いかに改革志向であるかが重要だと話す。

「今の若者にイデオロギー対立を背景にした『保守』と『リベラル』の構図はなく、自民党の政策にも両方の政策が混ざっていて、欧米のようにわかりやすい対比軸はない。『保守』と『リベラル』を分けるものは、いかに日本を良くする改革的な個別政策を掲げているかという面で判断されるのではないか」

実際、30代以下の世代は他の世代と異なり、自民党の次に希望の党を支持し、「改革」志向を重視している。憲法改正に賛成する若者も多く、安倍首相が掲げる自衛隊を明記する憲法9条改正についても、全体では「反対」45%が「賛成」36%を上回っているが、18〜29歳のみが「賛成」49%が「反対」34%安倍政権による憲法改正を支持している結果も出ている(朝日新聞社が10月23、24日に実施した全国世論調査より)。

自民党支持の結果から、若者は「保守化」していると見られがちだが、若者から見れば、自民党は「改革派」であり、決して現状維持を望んでいる訳ではない。

立憲民主党の枝野幸男代表は選挙期間中のインタビューや街頭演説で自身のスタンスを「保守」、なかでも「リベラル保守」であると語り、東京工業大学の中島岳志教授は共産党を「保守」だと主張するなど(「緊急対談 衆院選で問われる日本政治の新しい対決軸、リベラル陣営のリアリズムとは(山下芳生×中島岳志)」より)、従来の「リベラル」政党が「リベラル」のイメージから脱しようとする傾向にあるが、若年層の支持を得るには、いかに日本を変えていくかをより強く提示していく必要があるだろう。

(文:室橋祐貴)

655とはずがたり:2017/11/14(火) 19:24:02
ナベシュウさんも歴史修正主義者やったんかい。がっかりだぞナベシュウ。

https://twitter.com/Tsukurukai/status/929971671552819200?s=06
新しい歴史教科書をつくる会【公式】?
@Tsukurukai
フォローする @Tsukurukaiをフォローします
その他
開催1か月前!
本年12月13日は南京陥落80周年。
下記4人の国会議員による演説会が開催されます。是非ご参加下さい。
原田義昭(衆議院議員・自民党)
松原仁(衆議院議員・希望の党)
山田宏(参議院議員・自民党)
渡辺周(衆議院議員・希望の党)

656とはずがたり:2017/11/26(日) 07:57:05
右派偏向メディアの事を信じちゃうバカが増えてるからなあ。

ネット保守膨張の裏に安倍政権を応援するサクラやステマあり
スマダン 2017年9月27日 20時30分
ライター情報:勝部元気
https://www.excite.co.jp/News/smadan/E1506509621145/

クラウドソーシングサービス「ランサーズ」にて、保守系のコミュニティサイトにおけるコメントが30円で発注されていることが発覚し、ネット上を騒がせています。

現在は制限がかかって閲覧することはできませんが、「政治系サイトのコメント欄への書き込み。保守系の思想を持っている方」として、とりわけ以下のような人を対象として仕事が募集されていたようです。

「安倍政治を応援している方」
「テレビや新聞の左翼的な偏向報道が許せない方」
「産経新聞の論調に好感を持っている方」

エコーチェンバーが人工的に作られていた衝撃

発注者選考にかなり偏向があるにもかかわらず、メディアの報道を偏向と批判的に表現していることには笑ってしまいましたが、同じくクラウドソーシングサービスを展開する「クラウドワークス」でも、保守系のブログが1記事800円で発注されていたことがつい先日発覚しており、保守系のサイトで「サクラ」を利用しているのはおそらく他にもあるのでしょう。

保守系のテレビ番組「チャンネル桜」のように、保守系の人々は桜をそのアイコンに据えることが多いように感じていましたが、どうやら「サクラ」という行為にかなり寛容な人々も多いようです。

インターネットの世界は現実世界を超えて似たような価値観の人々が一か所に集まることができるため、閉ざされたコミュニティの中で同様の意見が繰り返し流されることで、あたかもそれが社会の多数派の意見や正しい意見のように思えてしまうことがあります。これまで何度か指摘しましたが、いわゆる「エコーチェンバー現象」と言われているものです。

それは本来、思想の近しい人々が集まることで自ずと発生するものとして考えられてきたわけですが、今回の一連のケースで人工的に作られている場合もあるということが判明し、衝撃を受けた人も少なくないはずです。

クラウドソーシングを批判しても意味が無い

ただし、一連の問題を「クラウドソーシングサービスのような新しい仕組みによって生まれた新しい問題」としてクラウドソーシングサービスを展開する企業を非難するのは間違いです。もちろん適切な対策を進める必要があるとは思いますが、彼らは問題を生じさせた張本人ではありません。

今回のようなケースに限らず、サクラやステルスマーケティングといった行為は昔から行われていました。むしろクラウドソーシングサービスが発達したことで、陰で行われていたブラックな取引がそのプラットフォームに乗っかったことで可視化されたというのが正しい見方だと思います。

逆に言えば、クラウドソーシング各社が対応することで、取引は再び闇の中で行われるようになるために、このようなインターネットにおける政治関連のサクラ対策やステルスマーケティング対策はこれからが本番と言えるでしょう。

それは昨年2016年に大きな騒動となった「WELQ問題」を見ても明らかです。DeNAが運営していたキュレーションサイト「WELQ」では、トンデモ医療系の記事や著作権を侵害するコピー記事が掲載され、その発注の一部がクラウドソーシングサービス経由で行われていたことも問題となりました。

657とはずがたり:2017/11/26(日) 07:57:28
>>656-657
その後、クラウドソーシング各社は対策を取り、大手企業が展開するキュレーションメディアも軒並みコンプライアンスを重視して閉鎖等の対策を始めましたが、それらの縛りを受けなくて済んでいる企業によるサイトでは非科学的なトンデモ記事が量産され続けているのが実態です。

WELQも保守系サイトも「心の貧困ビジネス」

結局のところ、そのような記事が蔓延る背景にあるのは、トンデモ医療系の記事や野党を見下して罵る記事を掲載すればアクセス数を稼ぐことができるからであり、ニーズが存在する限り、形を変えて問題が顕在化するのではないのでしょうか。

保守系のサイトを見ても、正常なネットリテラシーを持った人であれば、一目瞭然で「怪しい」「偏り過ぎている」「フェイクも混じっている」と思うはずですが、「世界がポストトゥルース(事実が重要視されないこと)を覆っている」と言われているように、それらのサイトの購読者は情報の信頼性を重視していない可能性が高い。

おそらく自己肯定感が低く、誰かを見下したくて仕方ない人たちが、権威主義や保守的思想に傾倒し、それらを掲げる記事やコメントを読んで溜飲を下げているのだと思われます。それゆえ、正常なネットリテラシーを持った人ならば信じないものまであっさりと信じ込んでしまうのでしょう。

WELQ問題でも、既存の医療網でカバーできていない不安定な状態にある人々に、トンデモ医療がつけ込んでいました。今回も構造としては非常に近いのでしょう。つまり、これらは「心の貧困ビジネス」であり、そのような視点から対策を行わなければならないと思うのです。

民進党は保守系サイトを根こそぎ訴えるべき

なお、これら一連の問題は「放っておけばよい」では決して済まされません。少しずつ膨張し、ひいては既存メディアの中まで広がっていきます。実際に既存メディアの中にも、ネトウヨ的思想を抱いたコメンテーターが平然と並んでいます。

そして最も歪んだ保守思想に侵されたのが産経新聞だと思うのです。産経新聞は昔から保守の立場ですが、15年前は今のように偏向報道が激しくなかった記憶があります。今では目を当てることも痛々しい記事が並んでいる状態です。

また、子供たちが当たり前にスマホで情報収集する時代です。それなのに、学校教育におけるメディアリテラシーは外部講師を招いた講演を年1回で済ませてしまうことも少なくありません。これでは、適切なリテラシーが育つはずがないでしょう。不安定な時期に前述のような保守系サイトに触れれば、あっという間に感化されてしまいます。まるで、孤立する移民がアルカイダやイスラム国に傾倒するように…

本来はしっかりと法的な規制を設けるべきだと思うのですが、残念ながら擁護される立場にある安倍政権は、規制に対して腰が重いことが考えられます。ですので、事実無根の記事を書かれた側が片っ端から名誉毀損の裁判を起こすのが良いのではないでしょうか? もちろん民進党や共産党等の野党もそれくらいやるべきでしょう。現状の野党はネット空間とその影響力をあまりに甘く見過ぎていますから。
(勝部元気)

658さきたま:2017/11/26(日) 16:14:06
>>656-657
その記事では産経新聞も批判していますし、産経新聞も朝日を批判する資格があるのかかっていうぐらい誤報を放ってますが、産経よりもさらにレベルが落ちる右翼系まとめサイトやまとめ的Twitterアカウントを盲信してる人も、ネット上では頻繁に見かけますね。
この板にも、右翼まとめサイトやら右翼系Twitterアカウントから、到底残す価値があると思えない記事をコピペしてる方々がいらっしゃいますが、そのような記事でも残そうと言われるとはずがたりさんの姿勢こそ、リベラリズムの真骨頂ではないかと、私には思えます。

659とはずがたり:2017/11/27(月) 17:38:41
どこだろう??取り敢えず此処に。
或る種の真理が含まれてるけどと云ふか逆にえげつない真理を指摘してるそのせいなのか余り説得力有るとは思えなかった。てか最期の方のそれが会社員批判に向ける辺りがやや強引な気がする。

「意識高い系」社員につけるクスリはない スクールカーストで下層にいた者の劣等感だ
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/%EF%BD%A2%E6%84%8F%E8%AD%98%E9%AB%98%E3%81%84%E7%B3%BB%EF%BD%A3%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84-%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A7%E4%B8%8B%E5%B1%A4%E3%81%AB%E3%81%84%E3%81%9F%E8%80%85%E3%81%AE%E5%8A%A3%E7%AD%89%E6%84%9F%E3%81%A0/ar-AAuhX5L#page=2
東洋経済オンライン
古谷 経衡
2017/10/31

 「意識高い系」と呼ばれる若者が増えている。

 彼らは(1)自分のプロフィールを誇張する、(2)SNSで意識の高い発言を連発する、(3)人脈を必要以上に自慢する、(4)学生団体を立ち上げて前のめりに活動する、といった特徴がある。

 一見、行動力があり、優秀に見える。だが、中身は薄く、行動が空回りしていることが多い。意識高い系の若者が生まれる背景や実態とはいったい何なのか。『「意識高い系」の研究』(文春新書)を上梓した古谷経衡氏は警告する。

「意識高い系」と「リア充」は違う
 本当に「意識の高い人」は、目標達成のために地をはうような努力をいとわないが、「意識高い系の人」は泥くさい努力をしない。確たる経験や実績もないのに、自己評価があまりにも高く、根拠なき自信に満ちあふれており他者を見下す。

 また「意識高い系」と「リア充」は混同されることが多い。が、この両者は、まったく非なるものだ。テレビやラジオに出演したり、本を書いたりしているので、「古谷さんはリア充ですね」と言われることがあるが、私はリア充ではない。リア充の定義が間違っている。

 「リア充」とは、現在の生活が充実している状態を示すのではなく、社会階層を示す。リア充はすべて都会に住んでいるのではなく、地方にもリア充はいる。

 意識高い系が生まれる背景には、”土地の所有”と”スクールカースト”といった要素が存在する。日本では土地に土着することで、大きなアドバンテージが得られる。また高校時代のスクールカーストは、その後の人生に大きな影響を与える。

 「リア充」の定義は次のとおりだ。

 1. 土地に土着している(”ジモティ”と呼ばれることもある)
2. その土地は両親または親戚などから相続したもの(または相続する予定)
3. スクールカーストでは第一階級(支配層)に属していた
4. 青春時代に自明の支配階級だったので、承認欲求が満たされており、他者へのアピールの必要性を有さない
5. 自己評価は妥当で特にプライドが高いわけではない

 一方、「意識高い系」の定義は「リア充」とは正反対。

660とはずがたり:2017/11/27(月) 17:38:52

 1. 土地に土着していない
2. 土地を両親または親族などから相続していない
3. スクールカーストでは第二階級以下(被支配階級)に属していた
4. 青春時代に被支配階級だったため、承認経験が満たされておらず、その反動で、必要以上に他者にアピールする(承認を欲している)
5. 自己評価が不当に高い(異様にプライドが高い)

 ”スクールカースト”とは、学校空間で、特に高校における生徒間の序列のこと。インドのカースト制度になぞらえて、スクールカーストと呼ぶ。同じ高校の中であっても、目に見えない序列・階級が厳然と存在する。スクールカーストを規定するのは、学力ではなく、容姿と社交性だ。

 スクールカーストの第一階級(支配階級)は、容姿端麗で異性にモテることが多く、学校行事などの”ハレ”の場をリードしていく。学校空間を支配する階級といえる。第二階級(被支配階級)は、第一階級にあこがれながら、容姿や社交性で水をあけられている。ただ、第一階級の話題についていけないわけでもないので、中途半端な階級である。

 第三階級は、学校をリードする第一階級にはまったくついて行けず、第二階級よりも容姿や社交性に劣り、学校空間での序列は最下層に位置付けられる。第一階級には無視され、第二階級からは嘲笑される存在なのだ。

「意識高い系」には2パターンある
 「リア充」は土地に支払う賃料やローンがないため、所得水準が低くても可処分所得が多い。親や祖父母の代から土着していることで、土地の上に成立する濃密な交友関係が形成されている。こうした関係は仕事にも好影響を及ぼす。高校時代のスクールカーストが上位だったので、社交性や異性交遊の経験に富んでおり、無理して自分をアピールする必要はない。自分自身を過大にも過小にも評価しない。青春時代の最も重要な時期に、あらかた他者からの承認が満たされているからだ。

 意識高い系には2つパターンがある。まず1つが「地方上洛組」。地方でのスクールカーストが第二階級以下だったため、東京などの大都市へ移住して、チヤホヤされる立場に成り上がろうとする人々だ。

 戦国時代、武将が地方から京都に攻め上って天下を取ろうとしたのになぞらえて、私はこうしたパターンの人々を「地方上洛組」と呼ぶ。彼らは周囲からの承認を得るための自己アピールがものすごい。

 地方出身者で、「こんな(高級)ホテルに泊まっている」「(有名な)こんな人と会っている」「こんな異業種交流会に参加している」とSNSにやたらとアップする人は、意識高い系の「地方上洛組」だ。土地を移動して、青春時代の地味な人間関係や上下関係(スクールカースト)をリセットしようとするのが、このタイプである。

 もう1つのパターンが「在地下剋上組」。大都市圏で生まれ育ち、親などから土地を相続したとしても、すべての人がリア充ではない。恵まれた環境で育っても、高校時代にスクールカーストの第二階級以下に属する人々がいる。

 こうした人たちは、都会にいながらリア充を目指す。住んでいる場所を変えないまま、自分のステータスを上昇させようとするので、「在地下剋上組」と呼ぶ。

 リア充は、大学に進学してメジャーなスポーツ系サークルに入部し、高校時代から継続して社交の中心になる。一方、「在地下克上組」は、大学内で注目されるメジャーなサークルには入部しない。どちらかといえばマイナーで、社会的な大義を掲げるサークルに活路を求める。

661とはずがたり:2017/11/27(月) 17:39:20
>>659-661
 「在地下剋上組」は、高校時代にコンプレックスを感じていた支配階級たる第一階級に会いたくないので、政治や環境、地域などをテーマにしたサークルに入る。リア充にとって、現状は満ち足りて充足したよい社会なので、社会に対して疑問や問題意識を持っていない。そのため社会の改良を掲げた大義を持つマイナーサークルに入部することはない。

 社会に関連する活動であれば、学外のさまざまな領域と接点を持つ。学外での活動が増加すれば、同じ地域や同じ大学にいる、リア充と接点を持たなくて済む。マスコミが好む大義を掲げているので、時として取材などを受ける。それまで地味で承認されない青春時代の悶々とした欲求が満たされていく。こうして意識高い系のプライドは満たされる。

「意識高い系」は大義で欲望を隠す
 意識高い系の人たちは、高校時代まで冴えない存在だったので、周囲から承認されたいとの欲望が強い。しかし、意識高い系が非常にやっかいなのは、自分の欲望をストレートに表現しないことだ。

 これまで承認されることが少なかったので、欲望をストレートに表現して他者から敬遠されることを恐れている。よって意識高い系は、社会的な大義で本来の欲望を隠す。

 私は「承認されたい」「評価されたい」という欲望を悪いとは言っていない。それは自然な欲望であり、向上心や創意工夫の源でもある。とはいえ、どの分野でも成功した人は、他者にアピールなどせず地道な努力をしている。意識高い系には、努力に伴う、汗臭さや泥臭さがまったく感じられない。

 汗にまみれた汚い自分は、スクールカースト第二階級(場合によっては第三階級)時代の地味で冴えない自分を想起させるため、プライドが傷つく。そこで「意識高い系」は地道な努力をしようとしない。つねに他者から承認されやすい、多幸的で抽象的な大義を掲げることにのみ腐心する。

「意識高い系」は企業で使えない
 意識高い系は就職の志望動機に、”社会貢献”を掲げることが多い。資本主義社会において、企業は利益を追求する存在なのに、社会貢献を第一に言うのはおかしい。営利企業に入社し非営利を追求するのは矛盾している。しかし、しゃにむにカネを稼ぐのは下品なこと、というイメージを持っており、社会貢献という大義を掲げるのだ。

 起業する場合であっても、単に”起業”と言わずに、”社会起業”という。起業だけでは金儲けという印象を与えるので恐れるのだろう。社会貢献という大義を掲げていれば、「カネを稼ぎたい」「世間から注目されたい」というグロテスクな欲望を隠蔽することができ、時として他者からの喝采を浴びる可能性もある。「意識高い系」に社会企業や社会貢献が蔓延するのはこのためだ。

 実際には承認を求めているにすぎないので、その内容はマスコミ受けすれば何でもよい。「俺は(私は)社会貢献企業のCEOをやっている」と自慢し、「すごい」とチヤホヤされたいというのが、根本的な目的であり真の欲求である。繰り返すように、「リア充」はすでに青春時代に承認欲が満たされているので、このようなアピールの必要がない。

 彼らを見ていると、とうてい、資本主義社会に生きる人間とは思えない。かって松下幸之助は”産業報国”といって、利益を稼ぐことが国家への貢献につながると説いた。カネを稼ぐことこそが社会貢献になるはずだが、彼らの目的は報国でも社会貢献でもなく他者からの承認=チヤホヤなので、こういった思考に陥るのである。

 「意識高い系」の学生を採用するには危険だと思う。長続きしないので採用コストがムダになってしまう。彼らは大義を語り、入社試験を通過しても、その後の業務に耐えられない。…

662とはずがたり:2017/11/27(月) 22:01:45
保守派は国賊だなあ。

>また「Japanese Imperial Armed Forces」は確実に大日本帝国軍の事をさしていますが、なぜか吉村市長は「日本バッシングになる」と述べています。これは非常に不思議な態度です。
>なぜならナチスドイツと現在のドイツが別物であるように、大日本帝国と現在の日本は別物だからです。つまり大日本帝国軍の所業が非難されても現在の日本がバッシングされたことにはなりません。…そう考えれば、「吉村市長は大日本帝国と戦後日本を連続した存在とみなす思想信条の持ち主であるからこそ、大日本帝国軍による慰安婦問題に反発している」とみなされても不思議はありません。
>であれば、サンフランシスコ市議会も市長も歴史修正主義などに屈するわけにはいきませんから、慰安婦像の寄贈受入を拒否する事はできません。

>日本人の自称保守界隈のこうした歴史修正主義と個人攻撃に対してカンポス委員は「恥を知れ」と批判。
仮に慰安婦の問題を抜きにしても、日本が引き起こした戦争によって青春時代に辛い思いをしたであろう高齢女性を公然と個人攻撃するさまが、客観的にどれだけ異様に見えるかに気付くことができる人は「歴史の真実を求める世界連合会」にいなかったのでしょうか。

サンフランシスコの慰安婦像設置、日本の自称保守界隈による「歴史戦」のせいだった
BUZZAP! 2017年11月27日 18時00分 (2017年11月27日 21時30分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/it_g/20171127/Buzzap_46235.html

大阪市が「姉妹都市解消」を決定するなど、揺れに揺れるサンフランシスコの「慰安婦像」。
そもそも一体どうして建てられることになったのかを突き詰めていくと、そこには日本の保守を名乗る人々がせっせと掘った墓穴がありました。詳細は以下から。

◆サンフランシスコ市と大阪市が姉妹都市解消へ

今年60年目を迎えたアメリカ合衆国のサンフランシスコと大阪市の姉妹都市関係。その解消を11月24日に大阪市の吉村洋文市長が正式に表明しました。一部メディアを中心に安倍首相とトランプ大統領の極めて友好な関係が強調される中、いったいなぜこのような事態に至ったのでしょうか。
姉妹都市解消の理由として吉村市長が挙げているのは、在米中国系民間団体が設置した慰安婦像と碑文をサンフランシスコ市が公共物化したこと。
サンフランシスコの市議会は慰安婦問題の市への寄贈を受け入れる決議案を11月14日の時点で全会一致で可決しており、エドウィン・リー市長は10日以内に拒否権を行使することが可能でしたが、自動執行を待つことなく、11月22日に決議案への署名を行っています。
慰安婦像について吉村市長がリー市長との会談を求めた書簡に対して、サンフランシスコ市側はメールで「会談は可能だが、慰安婦像について交渉の余地はない」と返信。
さらに安倍首相が「我が国政府の立場と相いれず極めて遺憾」と述べ、リー市長に対し拒否権を行使して像を受け入れないよう政府として申し入れていましたが、こちらも実を結びませんでした。

ではいったいなぜ慰安婦像の寄贈の受入を市議会が全会一致で可決し、市長も積極的に署名を行ったのでしょうか。そこには日本の自称保守界隈の「歴史戦」によって掘られた深い墓穴がありました。

◆問題の慰安婦像はどのようなものなのか?
まずは今回問題になっている慰安婦像がどのようなものかをざっとおさらいしておきましょう。
この像は、朝鮮半島と中国とフィリピン出身の若い女性3人が手をつなぎ円を描く様子を描いたブロンズ像。作者はイギリス生まれの彫刻家Steven Whyteさんです。

像の資料によると、この像が象徴するのは多様性、連帯、勇気、さらには記憶、回復力、正義とされています。
この像について吉村市長が問題視したのは碑文の記述です。吉村市長は碑文に対して「『日本軍が強制連行し、数十万人の女性を性奴隷にし、そのほとんどが捕虜のうちに亡くなった』というのは、一方的な主張だ。確実に歴史的事実でないものは日本バッシングになる。違うものは違うと明確に意思表示すべきだ」と主張しています。
少し長くなりますが、実際の碑文を掲示します。

663とはずがたり:2017/11/27(月) 22:02:01

“Our worst fear is that our painful history during World War II will be forgotten”
? former “Comfort Woman”
This monument bears witness to the suffering of hundreds of thousands of women and girls, euphemistically called “comfort women,” who were sexually enslaved by the Japanese Imperial Armed Forces in 13 Asian-Pacific countries from 1931 to 1945.
【Most of】 these women died during their wartime captivity. This dark history was hidden for decades, until the 1990s, when the survivors courageously broke their silence. They helped move the world to declare that sexual violence as a strategy of war is a crime against humanity for which governments must be held accountable.
This memorial is dedicated to the memory of these women, and to the crusade to eradicate sexual violence and sex trafficking throughout the world.
「私たちが最も恐れるのはこの痛ましい第二次世界大戦中の歴史が忘れ去られることだ」
かつての「従軍慰安婦」
この記念碑は遠回しに「従軍慰安婦」と呼ばれ、アジア13ヶ国で1931年から1945年の間に大日本帝国軍によって性奴隷にされた数十万人の女性と少女たちの苦悩を証言するものです。女性らの大半が戦争中にとらわれの身のまま死んでゆきました。この悲惨な歴史は1990年代に至り、生存者らが勇気を持って沈黙を破るまで何十年も隠され続けてきました。彼女らは軍事戦略として行われる性暴力が、政府に責任のある人道に対する罪であることを世界が言明するための後押しとなりました。
この記念碑は性奴隷にされた女性たちの記憶と、現在も世界中に広がる性暴力と性的人身売買を根絶する運動のために捧げられます。
(Nichi Bei >> Wartime sex-slave memorial’s inscription finalizedより引用、拙訳)

まずここで吉村市長の主張との齟齬を指摘しておくと、碑文の「most of」を「ほとんど」と訳してしまうのはニュアンス的に行き過ぎで、せいぜい「大半の」といったもの。

また「Japanese Imperial Armed Forces」は確実に大日本帝国軍の事をさしていますが、なぜか吉村市長は「日本バッシングになる」と述べています。これは非常に不思議な態度です。
なぜならナチスドイツと現在のドイツが別物であるように、大日本帝国と現在の日本は別物だからです。つまり大日本帝国軍の所業が非難されても現在の日本がバッシングされたことにはなりません。
例えばナチスドイツと現在のドイツを連続した存在とみなし、ナチスの所業を批判されると反発してホロコースト否定論をぶち上げる人物は確実に歴史修正主義者、ネオナチ扱いされます。そう考えれば、「吉村市長は大日本帝国と戦後日本を連続した存在とみなす思想信条の持ち主であるからこそ、大日本帝国軍による慰安婦問題に反発している」とみなされても不思議はありません。
であれば、サンフランシスコ市議会も市長も歴史修正主義などに屈するわけにはいきませんから、慰安婦像の寄贈受入を拒否する事はできません。

◆そもそも、なぜ市議会は慰安婦像の寄贈受入を全会一致で可決したのか
この時点では吉村市長の自爆のように見えますが、問題のターニングポイントは2015年にまで遡ります。慰安婦碑の設置が議題とされたサンフランシスコ市議会監理委員会の公共安全と近隣サービス委員会がこの年の9月17日に開催されました。

この委員会で証言を行ったのは先日のトランプ大統領のアジア歴訪の際に韓国での夕食会に出席した元従軍慰安婦のイ・ヨンス(李容洙)さん。

カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像撤去訴訟の原告の1人であり、在米日本人らによるNPO法人「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」の目良浩一代表は、わざわざ委員会を訪れて歴史修正主義全開の演説を行ったのみならず、このイ・ヨンスさんが「嘘吐き」で「単なる売春婦」と個人攻撃を行ったのです。以下に目良浩一代表本人によるブログポストを引用します。

"私は、そこで言われている慰安婦説が、史実に沿わないことを説いた。第一に、20万人説が、虚偽であること、第二に、強制連行があったとすることが真実でないこと、更に彼らが性奴隷であったことが真実でないと述べた。

664とはずがたり:2017/11/27(月) 22:02:58

更に、具体例をあげますとして、「本日ここで証言されたイ・ヨンスさんは、サンフランシスコ州立大学の人類学教授、C.サラ・ソー氏の2008年の『慰安婦』と称する図書によりますと、ある日の早朝に友だちと共に家をこっそり出て、慰安婦の斡旋員のところへ行き、」と述べた時に議長のマー氏が制止した。
マー氏: イさんは、そんなことは言っていない。君は、彼女が嘘つきだというのか。
目良: 最後まで言わしてください。
マー氏: 彼女はそんなことは言っていない。
目良: 私は、彼女が言ったことを繰り返すことはしません。この本に書いてあることを述べているのです。この本を読んでください。続けます。
「そこで赤いドレスと革靴をもらって大いに喜んだ」とあります。これがこの本に書いてあることです。
(_サンフランシスコ市議会委員会への参加者からの報告! _ 歴史の真実を求める世界連合会より引用)

こちらがイ・ヨンスさんの演説と、それに続いて行われた日本の自称・保守界隈による演説です。字幕から日本語の自動翻訳を選択することができます。
https://youtu.be/kIIfZCedXcA

日本人の自称保守界隈のこうした歴史修正主義と個人攻撃に対してカンポス委員は「恥を知れ」と批判。

仮に慰安婦の問題を抜きにしても、日本が引き起こした戦争によって青春時代に辛い思いをしたであろう高齢女性を公然と個人攻撃するさまが、客観的にどれだけ異様に見えるかに気付くことができる人は「歴史の真実を求める世界連合会」にいなかったのでしょうか。

このような動きに日本政府が関わっていないことが強く懸念されていたにもかかわらず、今回政府が直接申し入れを行ったことが、火に油を注ぐ結果になっています。

カンポス委員の発言部分の動画。
これねぇ…。本来は中立で日本政府や大阪の立場にも理解を示していたサンフランシスコ市が、以後完全に日本の一部活動家を毛嫌いするようになり、慰安婦像の設立が決定的になった瞬間。
それほど彼らは無礼で支離滅裂で見るに耐えなかった。議論以前の問題。
結果がこれですよ。 pic.twitter.com/QmWgWaZgxW
? ブルドッグ (@Bulldog_noh8) 2017年11月25日

665とはずがたり:2017/11/27(月) 22:06:46

委員の演説の全文はT.Katsumi氏のツイッターモーメントhttps://twitter.com/i/moments/934749469584715776にまとめられています。そして委員の演説は最後に、慰安婦像の必要性が歴史修正主義者らの存在によって裏付けられたことを明確に指し示しています。

カンポス委員「しかし彼らの嘘や無知の問題は,彼らが[過去] 何が起きたかを否定すればするほど,そして彼らがあなたのような人を攻撃すればするほど,このモニュメントが必要であることを証明してしまうことにあります」
? T.Katsumi
(@tkatsumi06j) 2017年11月26日

カンポス「なぜなら,これだけの年月を経ても [過去に起きたことを] 否定し続ける人びとがいるのならば,尚のこと,その証となるものの存在が重要になるからです」
? T.Katsumi
(@tkatsumi06j) 2017年11月26日

つまり日本の自称保守界隈による歴史修正主義的発言とイ・ヨンスさんへの個人攻撃によってサンフランシスコ市議会に慰安婦像が必要であると強く認識させてしまい、全会一致での寄贈の受入に繋がったということ。「歴史戦」を標榜して攻め込んだつもりが、極めて壮大なオウンゴールを決めてしまったということになります。

◆「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」という組織はいったい何?
この「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」なる組織の会長を務めるのは日本会議代表委員の加瀬英明氏。
今上天皇の生前退位に対して「畏れ多くも、陛下はご存在事態が尊いというお役目を理解されていないのではないか」と意見して物議を醸した人物でもあります。

ここに発起人として「新しい歴史教科書をつくる会」の創設者である藤岡信勝前会長、自称保守界隈のなでしこアクションの山本優美子氏らが名を連ねています。
また、GAHTの活動を強力にバックアップし続けているメディアが産経新聞。

元日本のこころを大切にする党代表(現:希望の党)中山恭子議員や自民党の山田宏参院議員が賛同しているとし、記事内で目良代表の報告会に両議員が出席し、以下のように発言したことを紹介しています。

"中山氏は「真実ではない事柄で日本の名誉が傷つけられる。小さな力だが、私自身も懸命に名誉回復のために動いていきたい」とあいさつ。山田氏は「目良先生が投じた一石は、『日本は黙っていないぞ』ということをきちんとさせる意味でも大きなことだった」と目良氏をたたえた。"
(米慰安婦像撤去訴訟 目良浩一代表が報告会 「英語で世界に発信していく」 ? 産経ニュースより引用)

中山恭子議員に至っては保守系チャンネル「チャンネル桜」で目良代表のインタビューまで行っています。

【日いづる国より】目良浩一、アメリカ訴訟社会での慰安婦像闘争[桜H28_5_20] ? YouTube
https://youtu.be/eDbxhyIgXBU

平たく言うと自称保守界隈のいつもの面々が、慰安婦像について国内の支持者向けのアピールと同じノリで海外で演説を行ったところ、当然のように総スカンを食らった揚げ句「歴史修正主義者が存在している以上、このモニュメントは必要だ」と結論づけさせてしまった今回の騒動。

日本に「歴史修正主義国家」のレッテルを貼り、国自体の品位を貶めた最悪の行動です。
◆もはや「偏向」どころか大本営発表、産経新聞の報じ方があまりにもひどい

なお、今回特筆すべきが、歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)の自称「歴史戦」活動をバックアップしている産経新聞の報道のひどさ。

上記でもお伝えしたように、2015年に行われた委員会ではGAHT・目良浩一代表が歴史修正主義者として文字通りフルボッコにされた揚げ句、日本の恥を異国の地で知らしめてしまったわけですが、記事ではそのようなことには一切触れず、「元慰安婦、証言の食い違い指摘され激高」などと、さも自分たちに正義があったかのようなタイトルを付けています。

666とはずがたり:2017/11/27(月) 22:07:27
>>662-666
【歴史戦】米サンフランシスコ市にも慰安婦碑・像設置の公算 22日に市議会で採決、元慰安婦、証言の食い違い指摘され激高 ? 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/150918/wor1509180039-n1.html

しかし主張が認められることは一切なく、むしろ慰安婦像の設置を強くアシストする形になったわけですが、産経新聞は反省の色を見せるどころか「地域交流が潰された」と被害者面にシフト。このような事態を招いたのは一体誰のどのような活動で、その活動を強力に後押ししたのはどのメディアだったのかを省みてもらいたいものです。

【歴史戦】「姉妹都市解消は当然」潰された地域交流…在米日本人ら怒り サンフランシスコ慰安婦像(1/2ページ) ? 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/171123/wor1711230040-n1.html

「外から見てどう思われるか」を無視した「歴史戦」を繰り返す自称・保守界隈と産経新聞。

もはや現代のインパール作戦と言っていいほどの無謀さですが、「歴史修正主義」のレッテルを貼られて困るのは日本、そして日本人であることに、いい加減気付いてもらえませんでしょうか。

【サンフランシスコの慰安婦像設置、日本の自称保守界隈による「歴史戦」のせいだった】を全て見る
http://buzzap.jp/news/20171127-sf-comfort-women-statue/

667とはずがたり:2017/11/28(火) 20:34:19

大阪市長、姉妹都市解消後「民間交流の補助金取りやめ」 TBS News i 2017年11月24日 14時11分 (2017年11月24日 15時30分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20171124/Tbs_news_111832.html

 アメリカのサンフランシスコ市が従軍慰安婦像を公共物として受け入れると決めたことに対し、大阪市の吉村市長は姉妹都市関係を解消して民間交流への補助金もやめる考えを示しました。
 「信頼関係は完全に破壊されたと思いますので、サンフランシスコ市との姉妹関係は解消する」(大阪市 吉村洋文 市長)

 大阪市の姉妹都市であるサンフランシスコ市のリー市長は、中国系市民団体が建てた従軍慰安婦像を市の公共物として受け入れる決議案を22日、承認しました。リー市長は23日、「慰安婦像については、交渉の余地はない」と伝えてきたということで、吉村市長は24日朝、姉妹都市関係を解消したうえで、民間交流への補助金についても、やめる考えを示しました。

 「民間のお金で交流するのは続けてもらったらいいと思いますが、大阪市民の税を投入することはしないと考えています」(大阪市 吉村洋文 市長)

 吉村市長は大阪市議会の意思表示などを確認したうえで、年内にも関係解消の手続きを完了させたいとしています。(24日13:49)

668とはずがたり:2017/11/28(火) 20:40:16

大阪市長、姉妹都市解消後「民間交流の補助金取りやめ」
TBS News i 2017年11月24日 14時11分 (2017年11月24日 15時30分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20171124/Tbs_news_111832.html

 アメリカのサンフランシスコ市が従軍慰安婦像を公共物として受け入れると決めたことに対し、大阪市の吉村市長は姉妹都市関係を解消して民間交流への補助金もやめる考えを示しました。
 「信頼関係は完全に破壊されたと思いますので、サンフランシスコ市との姉妹関係は解消する」(大阪市 吉村洋文 市長)

 大阪市の姉妹都市であるサンフランシスコ市のリー市長は、中国系市民団体が建てた従軍慰安婦像を市の公共物として受け入れる決議案を22日、承認しました。リー市長は23日、「慰安婦像については、交渉の余地はない」と伝えてきたということで、吉村市長は24日朝、姉妹都市関係を解消したうえで、民間交流への補助金についても、やめる考えを示しました。

 「民間のお金で交流するのは続けてもらったらいいと思いますが、大阪市民の税を投入することはしないと考えています」(大阪市 吉村洋文 市長)

 吉村市長は大阪市議会の意思表示などを確認したうえで、年内にも関係解消の手続きを完了させたいとしています。(24日13:49)

669とはずがたり:2017/12/21(木) 08:22:40
前原が一緒に飯喰って原口が連帯を示したバノンだけどこのために来日してたみたいだ。

J-CPAC 2017実行委員会
http://jcpac.org/about/

J-CPAC2017実行委員会はアジアで最初に開催される Conservative Political Action Conferenceの運営母体として、 American Conservative Unionを中心とする有志連合によって 構成されております。

アメリカのConservatismと、日本の保守思想の二つの保守の考え方をもとにした政策・社会を日本で実現することを目的としてJ-CPAC2017を開催し、永続的なコンフェレンスにする事を大きな目的としております。

登壇者
http://jcpac.org/speakers/

670とはずがたり:2018/01/21(日) 19:30:02
おいおい。。
なんか陰謀論者の片棒担ぐようなミステリアスな死に方すんなよなあ。

どっかの三橋といい,変な予告横行しとるな。。

けど鞍点安定を理解してる正統派の経済学者としての西部の保守には一定のリスペクトがない訳ではない。全然経済学者としての業績は知らないからそんなにリスペクトしてないけど。
ご冥福をお祈りします。

評論家・西部邁さん死去、多摩川で自殺か 78歳…遺書のような文書も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180121-00000512-san-soci
1/21(日) 16:36配信 産経新聞

 21日午前6時40分ごろ、東京都大田区の多摩川河川敷で、「男性が川に飛び込んだようだ」と110番通報があった。駆けつけた警視庁田園調布署が男性を救助し、病院に搬送したものの、まもなく死亡が確認された。死亡したのは評論家の西部邁(すすむ)さん(78)で目撃情報などから自殺とみられ、同署で当時の状況を調べている。

 同署によると、西部さんに着衣の乱れや目立った外傷などはなく、付近では遺書のような文書も見つかった。

 西部さんが21日未明から行方不明になっており、同居していた家族が探していたところ、多摩川に流されている西部さんを発見したという。

 現場は東急東横線多摩川駅から西に約600メートルの野球のグラウンドやサッカー場などがある河川敷近く。


保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱 (講談社現代新書) 新書 ? 2017/12/13
西部 邁 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E4%BF%9D%E5%AE%88%E3%81%AE%E7%9C%9F%E9%AB%84-%E8%80%81%E9%85%94%E7%8B%82%E3%81%A7%E8%AA%9E%E3%82%8B%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E7%B4%8A%E4%B9%B1-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%A5%BF%E9%83%A8-%E9%82%81/dp/4062884550

カン太壱号
5つ星のうち5.0西部氏の自殺を、このままスルーするつもりか?貴様ら!?
2017年12月29日
形式: 新書|Amazonで購入
本書には、西部氏が今年の10/22に自死する予定であったが、総選挙と重なり、少し延期したという旨が、サラッと書いてある。もし、本書のあとがきをそのままツイートしたら、即通報される類の、ありそうでなさそうな奇書である。
以前からの氏の発言をたどっても、これがフェイクでないのは明らかだ。しかし、しかし、その前に!誰か、誰か、大物が反応してくれんのかい!?。小林よしのり氏でも、宮台真司氏でも、西部氏が自死する前に、もう1バトル見せてくれ。頼むよ。

671とはずがたり:2018/01/21(日) 21:52:02
そういうことね。

1350 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2018/01/21(日) 19:30:18
https://www.asahi.com/articles/ASL1P55P9L1PUTIL00Z.html
評論家の西部邁さんが死去 多摩川で自殺か
2018年1月21日16時38分

21日午前6時40分ごろ、東京都大田区田園調布5丁目の多摩川で、評論家の西部邁さん(78)の長男から、「父親が川に入った」と110番通報があった。警視庁と消防が、男性を救出したが、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。

 田園調布署によると、男性は西部さんだった。同日未明に家族が「父親がいない」と110番通報していた。行方を捜しているなかで、多摩川で長男が見つけ、通報したという。河川敷に遺書が残されていたといい、署は自殺の可能性があるとみている。

1351 名前:名無しさん[] 投稿日:2018/01/21(日) 20:56:46
http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210036-n1.html

「俺は本当に死ぬつもりなんだぞ」 妻の死から思索深め…
西部邁さん死去2018.1.21 20:19
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講演する西部邁さん=2010年3月29日、奈良市(前川純一郎撮影)1/1枚
 「ウソじゃないぞ。俺は本当に死ぬつもりなんだぞ」-。21日に死去した西部邁さん(78)はここ数年、周囲にそう語っていた。平成26年の妻の死などによって自身の死への思索を深め、著作などでもしばしば言及していた。

 昨年12月に刊行された最後の著書「保守の真髄(しんずい)」の中で、西部さんは「自然死と呼ばれているもののほとんどは、実は偽装」だとし、その実態は「病院死」だと指摘。自身は「生の最期を他人に命令されたり弄(いじ)り回されたくない」とし「自裁死」を選択する可能性を示唆していた。

 言論人として人気を集めたきっかけは、テレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」。「保守」を思想レベルまで引き上げた知性は、左右を問わず多くの知識人の尊敬を集めた。

 知人らによると、東京・新宿で、酒を飲みながら知識人らと語り合うのが大好きだった。ケンカや後輩への説教もしばしばだったが、相手を後からなだめたり、後日、電話で酒場に誘ったり。優しさと人なつっこさもあった。たばこもこよなく愛し、「思考の道具」と言ってはばからなかった。

 親米の論客からは「反米」と批判されたが、最大の問題意識は独立の精神を失い、米国頼みになった日本人に向いていた。いつも「今の日本人は…」と憤りを語っていた。

672とはずがたり:2018/01/22(月) 10:19:50

米重克洋
16時間前
報道研究者/JX通信社 代表取締役
報告オーサー
https://news.yahoo.co.jp/profile/author/yoneshigekatsuhiro/comments/posts/15165234760418.bbea.01513/

彼が最期の書と銘打って出した「保守の真髄」に、「自裁死」を仄めかす記述が多くある。ごく一部を掻い摘んで要約すると、自然死は実際のところ「病院死」で、彼はそれを「選びたくないと強く感じている」とする。他にも死生観を批評するなかで最終的に自裁死つまり自殺を選ぶであろうことが繰り返し示唆されており、今回のことはかなり以前から予定されていたように見える。

それに続くあとがきには、家族への礼の言葉のあと、彼の「ある私的な振る舞い」の予定日に衆院総選挙が行われること、雑誌の引き継ぎの仕事があることなどから本書を「自分の目でみる始末となった」とある。もともとは10月に決行するつもりだったのかもしれない。

ただ、彼は結果として救助後病院に搬送されて2時間後死亡確認に至っており、避けたいとしていた「病院死」になったように見える。本人の強い意志とはいえ死も自由ではないことを感じる。ご冥福をお祈りしたい。

673名無しさん:2018/01/22(月) 14:34:30
【夢を紡いで #1】<西部邁>「馬鹿」を考え続けた人生
https://www.youtube.com/watch?v=9LhigUWVIjE

674名無しさん:2018/01/22(月) 20:32:45
https://www.asahi.com/sp/articles/ASL1P7HCXL1PUCVL00F.html?iref=sp_new_news_list_n

田原さん「強烈な個性、失われ残念」 西部邁さん死去
2018年1月21日23時15分

<ジャーナリスト田原総一朗さんの話>
 「朝まで生テレビ!」に出演をお願いした時、「悪役になることを承知で出演してくれないか」と頼んだ。かつては学者や評論家というと、左翼なのが当たり前。それでも出演してくれ、ラジカルなことを率直に語ってくれた。民主主義は、ポピュリズムを生み、ファシズムにつながるから危険である、といったこともすでに語っていた。
評論家の西部邁さんが死去 多摩川で自殺か
 僕は彼とは意見は違ったけれども人間として信頼していた。決して何が起きても時流におもねらない。そういう人物でした。
 昨年秋にラジオ放送で会った時も、今の日本のあり方を痛烈に批判していた。彼のような強烈な個性が(今の日本社会から)失われてしまったことを残念に思う。
     ◇
<西部さんと親交が深かった中島岳志・東京工業大学教授(近代思想史)の話>
 文芸評論家がおもに担ってきた戦後保守の中で、著作「ソシオ・エコノミックス」(1975年)などで社会科学的な思考を導入して保守思想を展開した突出した思想家だった。人間の合理性を疑いながらも、徹底して合理的に考え続け、保守とリベラルとは相互補完的な関係にあると早くから考えていた。
 「思想家は時評から退いてはならない」という言葉を何度も聞かされた。テレビなどメディアへの露出もその信念に基づくものだったと思う。明治時代の中江兆民や福沢諭吉らのように、思想とは、今起きていることにどう切り込むかによって生まれるという強い信念を最後まで持っていた。死をとても残念に思う。

675とはずがたり:2018/02/04(日) 16:54:49
反米でハイエク的保守だったようだね。

俺も保守だから神仏習合推進派だ。明治以降の狂った神道なんかは絶滅させるべきだと思う。寺の片隅に再び押し込んでしまへ。

左右の壁を軽々と乗り越えた保守派論客、西部邁が残した問いかけ
https://dot.asahi.com/aera/2018013100013.html?page=1
桐島瞬2018.2.1 11:30AERA#お悔やみ

西部邁(にしべ・すすむ)/1939年、北海道生まれ。64年、東京大学経済学部卒業。在学中、東大自治会委員長・全学連中央執行委員として60年安保闘争に参加。学生運動から離脱後は、大学院に進学して近代経済学を研究し、横浜国立大学助教授、東大教養学部助教授、同教授を歴任。テレビ朝日系の「朝まで生テレビ!」に出演するなど、保守派論客として活躍した。最近まで雑誌「表現者」顧問(撮影/高井正彦)

2017年5月発売の本誌で弟子の中島岳志さんと対談をした西部さん。保守と右翼の違いやトランプ米政権などについて縦横に語った(撮影/写真部・大野洋介)

 評論家の西部邁さん(78)が1月21日早朝、亡くなった。東京都大田区の多摩川に自ら身を投じた。右派にあって保守思想を説きながら、思想の壁を乗り越えて左派とも論じあった思想家は、どう生きたのか。ジャーナリスト桐島瞬が取材した。

【弟子の中島岳志さんと対談をした西部さん】

*  *  *
「a few weeks」

 年明け、西部さんに近い知人は、日本語で「数週間」を意味する言葉を本人から聞かされていた。

 東京工業大学教授で西部さんと師弟関係にある中島岳志さん(42)は、そのときの様子をこう振り返った。

「1月5日に仕事の打ち合わせでお宅にうかがった際、集まった人たちの前で『a few weeks』と言われたのです。先生は病院で死なずに元気なうちに自ら命を絶つ『自裁死』を選ぶと以前から決めていて、昨年になっていよいよだということで死に方を含めて聞かされていた。そのため、『数週間』が何を意味するのかすぐに分かりました」

 昨年後半、実行を一度延期したことを聞いていたため、次回に会う時がお別れの会になると気づいていた。

「会ってしまえば自死を後押しすることになる。とはいえ、行かなければもう会えないかもしれない。会いたいけど会いたくない複雑な気持ちでした」

 頸椎(けいつい)からくる腕の痛みがここ2、3年激しくなっていた。西部さんの著作の装丁などを担当し、25年以上の交流がある芦澤泰偉さん(69)が言う。

「頸椎を痛めたのは4年ほど前。先生はリビングルームに製図版を置き、一心不乱に原稿を書き連ねるタイプ。こうした長年の蓄積が首に負担をかけ、両手が冷えと痛みに襲われるようになりました。活動は以前通りでも、家でも常に手袋と赤外線ヒーターが欠かせず、外で講義中に激しい痛みに耐えきれず途中で帰ってくることもありました」

676とはずがたり:2018/02/04(日) 16:55:06

 最近は痛みから字が書けなくなり、昨年12月に出版され、遺作となった『保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱』(講談社現代新書)は、娘の智子さんに語りかけるという、口述筆記でまとめられた。

 その中に書かれているが、いわゆる「病院死」では他人に見せたくない苦痛や不安をさらしてしまう。2014年には、8年間にわたる看病の末に妻を亡くした。子どもたちに同じ負担をかけたくないとの配慮もあった。加えて人生に対するやるせなさも追い打ちをかけたようだ。

「自分が今まで書いてきたことを、誰も真剣にとらえていないと嘆いていました。先生は机に向かって本を書くだけではなく、討論会を開いたりして実践的に行動していた。直感が鋭い人だったので、相手のちょっとした反応から見抜いてしまう。生きることにどこかむなしさを感じていたのではないでしょうか」(芦澤さん)

 西部さんは、自宅から約7キロ離れた東京都大田区田園調布の多摩川で見つかった。芦澤さんは事前にこの場所を知らされていた。

●首相への励ましと距離

「3年ほど前、タクシーの中で『芦澤、やるとしたら俺はこの多摩川だぞ』と言われました。拳銃で自分を撃てば、川に倒れて死ねると。銃の入手はうまくいかずにあきらめたようですが」(芦澤さん)

 テレビ朝日系の「朝まで生テレビ!」などの討論番組では、保守論客として怒りにも似た激しさとロジックを言葉に込め、論争相手をじわじわと追い詰めていった。そんなねちっこさがいまも印象に残る人も少なくないだろう。それと同時に繊細さも持ち合わせていた。中島さんが言う。

「言葉に非常に強い思索があり、相手がどうしてその言葉を使ったのかとずっと考え、そこから人間の普遍を見ていた。だから人物評も非常に鋭く、なぜそういう行動をしたのかをいつも的確に分析していました。かと思えば、若者や気持ちのよい人間と楽しく過ごしたいという意識も強く、自らその場を盛り上げる気配りや優しさも持っていました」

 昨年12月発売の本誌でウーマンラッシュアワーの村本大輔さんと対談した際も常に笑いを絶やさず、元旦に村本さんが討論番組の「朝まで生テレビ!」に出演して発言が炎上したときにも、心配していたという。

 西部さんの優しさを象徴するエピソードとして中島さんが挙げるのは、07年、安倍晋三首相が病気で総理を辞めたときのことだ。

「私が安倍内閣はいかにおかしかったかを雑誌に書いたら、先生にこう叱られました。『中島君が書いていることは全部正しい。けれどもドブに落ちた人間をたたくな。知識人なら励まそうという態度を取らないといけない』。その後、先生は安倍さんを励ます会を開き、保守の勉強会をしばらく続けていました。すごいのは、安倍さんが政権に返り咲くと今度は遠ざけていたことです。権力と距離を取る姿勢はさすがだと思いました」

●保守派に対する不満

 芦澤さんや中島さんが口をそろえて言うのは、「先生から酒場で多くのことを教わった」ことだ。西部さんは飲みながら議論をするのが好きで、新宿界隈の飲み屋をはしごしながらいろんな人たちと酒を酌み交わしたという。自宅の近くにある行きつけのバー、「ローズ」のママ、坂本ナポリさん(59)が言う。

「西部先生が主宰していた雑誌『表現者』の打ち合わせで10人ぐらい集まると、政治の話が延々と終わらない。かと思えば、思想的に右と左の両方の人たちを集めて楽しく飲むこともありました。歌もお好きで、三橋美智也や島倉千代子、イタリア映画の主題歌などをよく口ずさんでいたのを覚えています」

677とはずがたり:2018/02/04(日) 16:55:29
>>675-677
 そんな西部さんも、正しい保守が日本に定着しないことにはいら立ちを見せていたという。

 昨年5月発売の本誌で、西部さんは中島さんとの対談でこう語っている。

「トランプ米大統領をはじめ、世界の指導者でもゴロツキがたくさん出てきた。(略)反社会的勢力が得意とする、『俺たちは、場面場面でものを言っとるんじゃ』という態度と同じ。そういう人間は矛盾を指摘されてもまったく動じない。昔の保守政治家には、相矛盾した二つをギリギリつなげる微妙で繊細な語彙(ごい)、ユーモアがあった。今は、それもなくなり、ただの乱暴な言葉だけだ」

 中島さんが解説する。

「保守思想のエッセンスは、人間は間違いやすい存在で、その人間が構成する社会は永遠に不完全。だからこそ長い年月をかけて残ってきた伝統や慣習に言語化されえない英知が含まれていて、それを継承しながら世の中を徐々に変化させる改革でなくてはならないというものです。ですが、日本のほとんどの保守派と言われる人たちはその思想を共有していないことに不満を持っていました」

 具体的には日米安保を基軸とする親米保守派を批判し、時として論争を巻き起こした。

「アメリカは近代的な理性によってユートピアをつくることができると考えている点で、ソ連と同じ左翼国家と捉えていました。そのアメリカニズムを日本が喜び勇んで取り入れたことに憤りがあったのです。西部先生のこうした考えは、左派として活躍した学生運動の頃から一貫しているのだと思います」

●寅さんじゃないけど

 芦澤さんも「戦後、あまりにも経済に流されてしまった日本はもっとしっかりしないといけないと、文化と自立の大切さを教えてもらった」と回顧する。

『保守の真髄』のなかで西部さんは、「死に方は生き方の総仕上げ」とし、世界最長寿国の日本人が死に方を真剣に考えない姿勢を嘆いた。

 村本さんとの本誌対談では、西部さんは最後にこんな言葉を残している。

「ストレスがあって白髪が増えてハゲになっても女房や子どもには何も知らせず、さも楽しげに老いたオオカミとして暮らしているように見せないといけない。寅さんじゃないけど、男はつらいんだよ」

 いかに生きるかを社会に問いかけて生を終えた思想家。その鋭い言葉をもう少し聞きたかった。(ジャーナリスト・桐島瞬)

※AERA 2018年2月5日号

678とはずがたり:2018/02/15(木) 13:46:55
東大在籍してて保守系の国際政治学者で業績大したことなしってことで,るりるりがハゲゾエ前都知事にしか見えない。

力の応酬を前提とするのがリアリズムでそれを肯定的に捉えるのが保守だと思ってますが,まあ侵掠があるんだという前提の保守ならあのくらいの警鐘は鳴らしてもいいんちゃうかと思うけど,旗幟を鮮明にして左派からの当たりがキツくなったせいかえらい叩かれてるイメージ。

ご本人頭の佳い方なのでそろそろ自分の学問上の限界を認識されて電波芸人に転身することを決意されたのだろう。俺は美人には甘いのである。

三浦瑠麗「北朝鮮スリーパー・セル潜伏」の情報源は"ネッシー"スクープの英タブロイド紙! 公安も失笑したフェイク
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12218-7500/
2018年02月14日 15時30分 リテラ

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が、2月11日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)で「北朝鮮のテロリスト分子が日韓に潜んでおり、とりわけ大阪が危険だ」との差別助長発言を口にして大炎上している。

 三浦氏はこの炎上について、12日、自分のブログと『ハフィントンポスト』の取材に応じ反論したが、これがなんの反論にもなっていないひどいシロモノ。正直、もう少しマシな言い訳をするだろうと思って原稿を出すのを待っていたのだが、反論を読んで、三浦氏が公安警察の実態も北朝鮮の工作員の現状もまったく知らず、公安プロパガンダの資料や書籍すら読んだことのないまま、ネトウヨ並みの妄想を垂れ流していただけであることがよくわかった。

 三浦氏の反論のいったい何がひどいのか、その問題点を指摘する前に、まず三浦氏のそもそもの発言を正確に引用しておこう。三浦が『ワイドナショー』で、米朝戦争が起きたときのリスクとして語ったのはこんな発言だった。

「実際に戦争がはじまったら、テロリストが、仮に金正恩さんが殺されても、スリーパー・セルと言われて、もう指導者が死んだってわかったら、もう一切外部との連絡を絶って都市で動きはじめる、スリーパー・セルっていうのが活動をはじめるって言われてるんです」

 ここで司会の東野幸治が「普段潜っている暗殺部隊?」と訊くと、三浦氏は「テロリスト分子がいるわけです」と断言。テロップではスリーパー・セルの解説として「一般市民を装って潜伏している工作員やテロリスト」と流し、三浦氏はこうつづけた。

「それがソウルでも東京でも、もちろん大阪でも。いま結構大阪ヤバイって言われていて」
「いざというときに最後のバックアッププランですよ。そうしたら首都攻撃するよりかは、正直、他の大都市が狙われる可能性もあるので、東京じゃないからと安心はできない、っていうのがあるので」

●公安捜査官が「スリーパー・セルなんて言葉は聞いたことがない」

 発言の差別性については後述するとして、三浦氏の発言でまず、違和感をもったのが「スリーパー・セル」という言葉だった。三浦氏は北朝鮮の潜伏テロリストのことを「スリーパー・セルと言われて」と、あたかもそれが専門用語のように語っていたが、本当にこんな呼ばれ方をしているのだろうか。たしかに、欧米では市民生活に入り込んでいるイスラム過激派などのことをスリーパー・セルと呼ぶケースもあるが(ただしその存在を強調する行為については、ムスリム差別につながるという批判の声も大きい)、少なくとも日本で公安捜査員や公安担当記者が北朝鮮の潜伏工作員に対してこんな言葉を使っているのを聞いたことがない。

 今回、改めてベテラン公安捜査官に話を聞いたが、同じ答えが返ってきた。

「長く公安にいるけど、スリーパー・セルなんて言葉は誰も使わないし、聞いたこともない。スリーパーという言葉はあるけどね。ただ、これもソトイチ(警視庁公安部外事一課のこと)のロシア担当がよく使う言葉。北朝鮮担当のいるソトニ(警視庁公安部外事二課のこと)ではあまり使わない」

 しかも、日本の公安で使われているスリーパーというのは、情報収集担当の工作員もしくは協力者のことで、破壊工作をおこなうテロリストとは違う。彼らのおもな活動は日本で資料や情報を収集して本国に送ること。テロについては訓練を受けていないため、その能力も技術もないというのが一般的な見方だ。

 実際、これまで日本で起きた北朝鮮のスパイ事件を振り返っても、情報収集、密入国、密輸、さらに背乗りと呼ばれる日本人の戸籍乗っ取り事件がほとんど。1970〜1980年代はじめに起きた拉致事件をのぞいては、直接的に日本でテロを仕掛けた、あるいはその準備をしたとして検挙されたケースはゼロに近い。北朝鮮工作員が日本人になりすまして潜伏していたとされる事件で比較的新しいものというと、1985年に発覚した西新井事件が有名だが、これも当局が確定している活動内容は、情報収集や協力者の獲得、背乗りなどでしかない。

679とはずがたり:2018/02/15(木) 13:48:13
 しかも、2000年代以降、北朝鮮に関しては、テロどころか、情報収集や背乗り事件さえ少なくなっている。

「2000年代に北朝鮮の拉致事件が明るみに出て以降、公安は北朝鮮への監視を強化した。北朝鮮の工作活動については現在、警視庁公安部の外事二課、公安調査庁、それから各府県警の外事を合計すると、数千人規模の捜査員が監視している状態です。ところが、これだけの人間を投入しても、ここ10年くらいはほとんど事件らしい事件はない。開店休業状態です。ただ、公安は予算を減らされたくないので、週刊誌や公安御用ジャーナリストに『北朝鮮のスパイがウヨウヨいる』とか『テロの準備をしている』などの根拠のない情報を流すんですよ。でも、そういう記事を読んでも、具体的にあげているのは全部古い事件ばかりなんですけどね」(全国紙公安担当記者)

 現に、公安調査庁が毎年、テロの危機を煽る『内外情勢の回顧と展望』という報告書を出しているが、その2017年版を読んでも、北朝鮮および朝鮮総連にページを大量に割いているわりに日本国内の工作活動の実例はおろか、潜伏している工作員の人数や動きについての記述さえ一切ない。

「まあ、北朝鮮のテロリストが絶対に潜伏していないかといえば、"悪魔の証明"なので絶対にないとは言えないですが、少なくとも、当局がその動きをまったく掴んでいないのは間違いない。本当に動きがあれば、予算をとりたいから、マスコミや政治家に具体的な情報を流すなどして煽るはず。それができないというのは、実態がないからですよ」(前出・全国紙公安担当記者)

 ちなみに、三浦氏が強調していた「北朝鮮のテロがヤバイのは大阪」という情報についても同様の反応だった。

「大阪がヤバイなんて話はそれこそ与太話としても聞いたことがない」(前出・全国紙公安担当記者)
「どう考えても、テロが起きるとしたら、首都でしょう。あるいは、新幹線か原発ですよ」(前出・警視庁のベテラン公安捜査官)

●三浦の根拠はネッシー報道の「デイリーメール」と三流タブロイド

 だとすると、三浦氏はいったい何を根拠に「大都市には北朝鮮のテロリストが潜伏していて、戦争が起きたらテロを起こす」「大阪がヤバイ」などと自信満々に語ったのか。もしかしたら、国際政治学者じゃないと知り得ないすごい情報源や資料をもっているのかと思って、反論を楽しみに待っていたのだが、ブログやインタビューを読んで愕然とした。

 三浦氏は自身のブログで、今回起こっている批判について〈すべての情報源を明らかにすることはできませんが、本件は、専門家の間では一般的な認識〉〈国民にとって重要なことですので、どのような状況か、公開情報となっているものを紹介していきましょう〉と大見栄を切った後、真っ先に〈韓国の情報源に基づく英国の記事〉を紹介するのだが、それがなんと、あの「デイリー・メール」の記事だったのだ。

「デイリー・メール」というのは、ご存じの方もいると思うが、フェイクがしばしば問題になっている有名なイギリスの右派系タブロイド紙。1934年に、ネッシーが湖面から首を出した写真を初めて掲載して大きな話題になった、といえば、そのレベルがわかるだろう。

 信頼性の低さはいまも変わっておらず、つい最近、ウィキペディアが「デイリー・メール」の引用禁止を決定したばかり。また、その差別的論調もしばしば問題になっており、2016年には玩具メーカーのレゴが移民や難民などへの、あからさまな「憎悪扇動」を理由に、同紙とのプロモーション活動を当面停止すると発表。2017年にはEU離脱にかんする記事と写真が性差別だと問題になったこともある。

 また、この三浦氏が掲げた「デイリー・メール」記事は同紙が取材したものですらなく、同紙よりもさらにお下劣な日本でいう実話誌のようなタブロイド紙「デイリー・スター」の記事を引用したものだった。しかも、両紙の記事とも北朝鮮本国が工作員に向けてラジオ放送で暗号を送っているというよく聞く話を書いているだけで、北朝鮮のスリーパー・セルがテロを起こそうとしているなんていう話は一切書いていない。

 三浦氏は今回の反論で〈このレベルの発言が難しいとなれば、この国でまともな安保論議をすることは不可能です。〉〈考えてみれば、これもまた、安全保障を法解釈でしか語れなかった結果として、この国に根付いてしまった悪癖かもしれません。〉と、お得意の"馬鹿なあなたたちに教えてあげる"的説教を繰り広げていたが、その根拠に、実話誌並みのメディアをもちだしてくるとは、何かのギャグとしか思えない。

 その他の根拠も同様だ。三浦氏が続いてあげたのは、大阪府の朝鮮総連傘下の商工会の人間が1980年の拉致事件に関わっていたことを報じた読売新聞の記事、拉致問題の目的を解説した平成二十九年版の警察白書、古川勝久氏の著書『北朝鮮 核の資金源』......。

680とはずがたり:2018/02/15(木) 13:48:48

 そう、三浦氏があげている根拠はすべて、先に指摘した予算獲得目的に公安がもちだしている古い話の焼き直しか、テロとは関係のない情報収集活動や非合法経済活動についての解説でしかないのだ。結局、2018年現在、「テロを起こす可能性のあるテロリストが潜伏している」「大阪がヤバイ」と言う根拠はまったく示せていないのである。

 正直にいうと、三浦氏は今回、公安のプロパガンダや御用ジャーナリストの著作を多用して反論をしてくるのではないかと予想していた。たとえば、まったく裏の取れないテロ計画を書きたてている公安ジャーナリストの麻生幾氏や、公安捜査官をヒーロー扱いする荒唐無稽な公安ヨイショルポなどで知られるTBSの公安担当記者・竹内明氏など。とくに竹内氏の場合は、北朝鮮の潜伏工作員のルポや『スリーパー浸透工作員』なる小説も書いている。

 しかし、三浦氏の今回の反論はこうした公安プロパガンダ以前のレベルだった。彼女の反論を読んでいると、ただのシロウトが断片的な情報をつぎはぎしてもっともらしいことを言っているだけなのではないか、もしかしたら、エージェントとテロリスト、諜報活動と破壊工作、工作員と協力者や土台人との区別さえついていないのではないかとさえ思えてくる。

●根拠のない「大阪がヤバイ」発言の裏に在日朝鮮人差別

 本サイトは以前、三浦氏が実は専門的知識がまったくないのに、それらしい言葉と自信満々の言い切りで、"知的な国際政治学者"を偽装しているだけじゃないのか、というフェイク疑惑を指摘したことがあるが、今回の発言や反論でその疑惑はさらに深まったといえよう。

 ただし、三浦氏の今回の発言の問題はフェイクというだけではない。最大の問題は、「北朝鮮のスリーパーセル=在日朝鮮人」と想起させ、差別を助長したことだ。

 それを象徴しているのが、「大阪がヤバイ」という発言だ。公安の専門家たちが「大阪がヤバイなんて話を聞いたことがない」と口を揃えていたことは先に述べた。実際、三浦氏の反論を読んでも、その根拠は示されておらず「第二の都市だから」というものでしかない(実際は第二の都市は横浜だが)。

 どう考えても、三浦氏は大阪には在日が多いから「大阪がヤバイ」と言っているとしか思えないのだ。

 三浦氏は『ハフィントンポスト』のインタビューで、「在日コリアンに対する差別や偏見を助長するというTwitterの反応についても、私は番組中、在日コリアンがテロリストだなんて言っていません。逆にそういう見方を思いついてしまう人こそ差別主義者だと思います」と反論していたが、しかし、ブログのほうの反論では、日本に北朝鮮のテロリストが潜伏している根拠として、朝鮮総連を名指ししてこう書いている。

〈日本でも読売新聞が、大阪府の朝鮮総連傘下の商工会の人間が1980年の拉致事件に関わっていたということを過去に報道していますから、その当時大阪にテロ組織があったことはわかります。〉

 40年近く前の事件で大阪の朝鮮総連関係者が拉致事件に関わっていたことをもちだして、当時、大阪にテロ組織があったと断言し、今もテロリストが大阪に「ヤバイ」くらい潜伏しているという主張を正当化しているのだ。これは、在日朝鮮人をテロリスト、朝鮮総連をテロ組織といっているのと同じだろう。

 たしかに、朝鮮総連が金日成、金正日、金正恩と三代に渡る独裁政権を支持し、北朝鮮の政府機関の一部という役割になってきたのは事実だ。金王朝を資金的に支えてきた時期もあるし、2000年代初めまでは、学習組(がくしゅうそ)という対日思想工作の組織も有し、北朝鮮の工作活動に在日朝鮮人が協力したケースもある。

  しかし、総連が担っていたのはおもに思想工作や協力者の獲得、資金援助であり、対日テロの実行ではない。また、北朝鮮本国の意向を受けて動いていたのはごく一部の幹部やエリートであり、ほとんどの在日朝鮮人は、総連の政治性に疑問を抱きながらも、在日コミュニティを維持し、日本社会の苛烈な朝鮮人差別から自分の身を守るために、総連に加入してきたのである。

 しかも、総連はいまや、かつてと比較にならないくらい弱体化している。加入者は激減し、高齢化が進み、総連に忠誠を誓っているような人はほとんどが70代以上。どうみても、テロを実行できる組織ではない。

 にもかかわらず、三浦氏はこうした現実を無視し、総連や在日をテロリストの温床のように決めつけるのだ。その無根拠ぶり、論理の飛躍、差別性はヘイトを繰り返すネトウヨとかわりはない。関東大震災時に朝鮮人虐殺事件を引き起こしたデマと通ずる、在日朝鮮人に対する差別を煽る、悪質かつ極めて危険なものだ。

681とはずがたり:2018/02/15(木) 13:49:17
>>678-681
●自称国際政治学者・三浦瑠麗の"青山繁晴"化が止まらない!

 もちろん、これは三浦氏だけの問題ではない。安倍首相の側近の極右政治家や安倍応援団のジャーナリスト、評論家からも同様のフェイク、在日ヘイトが山ほど垂れ流されている。

 たとえば、2016年、自民党のデマ拡散屋である長尾敬議員は自民党の会合の場において公安調査庁が朝鮮総連の人数を「おおむね7万人」と明らかにしたことを受け、「会合では、公安調査庁から初めて、『朝鮮総連には工作員などが(日本国内に)約7万人いる』という報告があった」と発言(「zakzak」16年2月22日付)。それによってネット上では「北朝鮮の工作員は7万人もいる!」などというデマが広がっていった。

 また、"ネトウヨのグル"青山繁晴議員も、なんの根拠も示さないまま「北朝鮮の工作員は2万人いる」「コアで武装してるのは400〜500人です」などといったデマをテレビやネット番組で繰り返し続けている。

 しかし、三浦氏の場合は、ネトウヨにしか支持者のいない長尾や青山と違って"知的で中立の立場から物事を俯瞰している国際政治学者"というイメージがあるからもっとタチが悪い。まったく根拠がない「在日=スリーパーセル」という差別的デマがネトウヨだけでなくもっと広い層にまで広がっていく可能性があるのだ。

 そう考えると、メディア関係者はそろそろ、三浦氏への認識を変えたほうがいいのではないか。たしかに、当初は中立的なブランディングをしていたし、だからこそリベラルメディアも積極的に彼女を起用してきた。しかし、最近は「大日本帝国が人権を極端に抑圧したのはせいぜい二年間」といった無茶苦茶な歴史修正主義発言や、森友加計問題での強引な安倍政権擁護など、どんどん地金が出てきている。

 しかも、今回の一件で、フェイク疑惑はさらに深まり、その差別体質もあきらかになった。

 なんの根拠もないのに知識や情報があるふりをしてフェイク情報をふりまき、歴史修正主義や安倍政権を正当化し、ヘイトを助長する。みんな騙されていたけど、三浦瑠麗という国際政治学者って実は、あの青山繁晴センセイと同じカテゴリーの人だったんじゃないだろうか。
(編集部)

682とはずがたり:2018/02/15(木) 14:06:46
江川達也はこんなやつだったのか〜。

江川達也氏が“在日韓国の方”に言及「済州島でいい暮らしをして欲しい」
http://news.livedoor.com/article/detail/14290702/
2018年2月12日 17時6分 トピックニュース

12日、漫画家の江川達也氏が自身のFacebook上で、「在日韓国の方は済州島でいい暮らしをして欲しい」と言い放った。

江川氏は、ニュース配信サイト「ハフポスト」が11日に掲載したネット記事に反応。

記事は、前日10日に行われた韓国・平昌オリンピックの女子アイスホッケーにおける、南北合同チーム対スイス戦で起きたことについて記されたものだ。観客席にいた北朝鮮応援団員たちは「謎の男性」のお面を身に付け、統一旗を振って南北合同チームの応援をしたという。

江川氏は、記事に対し「韓国と北朝鮮は早く統一するといいね」「統一して、やんわりとした国になって欲しい」「日本にお金を要求しない国になって欲しい」とコメントしている。

さらに江川氏は、済州島について「別の国がいいと思う」とし、「半島より済州島が繁栄し済州島から避難してきた在日韓国の方は済州島でいい暮らしをして欲しい」と、現在も日本国内で暮らす在日韓国人に対して言及したのだ。

その他にも江川氏は、安倍晋三首相が訪韓した際、現地の人々から「スーパースター級の歓待」を受けたとする一般人のブログエントリーもシェアして、「韓国の人は信用できないなー」と断言。「そんなに日本好きなら、親日派をリーダーに選んで、竹島から去って、日本への金の請求をやめたらいいのに」と痛烈な意見を展開していた。

683とはずがたり:2018/02/17(土) 22:23:38

三浦瑠麗の再反論“大震災時に北朝鮮工作員の迫撃砲発見”に阪神大震災を取材した記者たちが「聞いたことない」
2018.02.17
http://lite-ra.com/2018/02/post-3808_3.html

 実は、三浦氏が根拠にしたと思しき記事が、阪神大震災から12年も経った後に読売新聞に掲載されていた。

 2007年1月19日付の読売新聞朝刊の連載「核の脅威 20XX年 北朝鮮が…」3回目の「重要施設を警備せよ」という記事に、こんな記述があるのだ。

〈日本に長年潜入中の休眠工作員(スリーパー)もいる。政府関係者によると、阪神大震災の時、ある被災地の瓦礫から、工作員のものと見られる迫撃砲などの武器が発見されたという〉

 記事自体は迫撃砲発見がメインではなく、ほんの数行、こう書いてあるだけなのだが、おそらく三浦氏はこの読売報道をさして〈公開情報〉と言っているのだろう。というのも、新聞記事検索の範囲をデータベース上の全期間に拡げて調べたが、阪神大震災で北朝鮮工作員の「迫撃砲」が発見されたという新聞報道は後にも先にもこの読売記事しか見つからなかったからだ。

 いや、新聞だけではない。公安プロパガンダの真偽不明な情報が大好きな週刊誌でも「迫撃砲発見」の記事は見つけることができなかった(週刊誌記事の場合は、新聞記事のようにキーワード検索をかけても出てこないケースがあるので、100%ないとは言えないが)。

 しかし、他に報道がまったく見つからないということからもわかるように、この読売の記事じたいが相当に怪しいシロモノだ。「政府関係者によると」というかたちで、なんの根拠もディテールも示さないまま「発見されたという」などと伝聞を書いているだけ。その迫撃砲が見つかった場所も、どういうタイプの迫撃砲だったのかも一切書いていない。これ、公安系のネタによくある典型的な飛ばし記事ではないのか。公安情報に詳しい前出の西岡氏も苦笑しながらこう話す。

「たしかに、一目でヨタ記事ってわかる感じの記事やね(笑)。まず、こんな公安情報を『捜査関係者』でなく『政府関係者』が話してるという時点で、信憑性が感じられない。みんな公安のことを誤解しているみたいだから言うとくけど、もし、北朝鮮の迫撃砲が見つかったりしたら、公安は絶対に隠したりせえへんよ。公安にとっては、捜査を広げる千載一遇のチャンスなんやから、総連にガサ入れするなり、絶対に事件化に向けて動き出す。とくに、兵庫県警の外事というのは、北朝鮮がらみの事件はすごく積極的で、“無理筋”の事件でも強引に事件化する傾向があるくらいやからね。迫撃砲を押収しただけでほっとくはずがない。
 迫撃砲が見つかったのに当局が隠したとかいう人がいたら逆に聞きたいけど、それを何十年も隠し続けるメリットってなんなの? 公安はこんなおいしいネタをそのままにしておくほどお人好しじゃない。仮に事件化が無理なケースでも、マスコミには絶対にリークする。しかも、公安がリークするときは、記事にできるだけのディテールをちゃんと流すよ。瓦礫になっていてもその土地が誰の持ち物で誰が住んでいたかはわかるわけやから、所有者の情報は出してくるし、最低限、その迫撃砲がどこの国の製造なのか、型式はどういうものなのかも流す。今回、そういう情報が一切出てこない、読売がそういうディテールを一切書いていないというのは、そんな事実がなかったからとしか思えない。まあ、読み物連載やし、デマをふりまくのが大好きな政治家とかから噂話を聞いて、裏も取らずに適当に書いただけちゃうんかな」

684とはずがたり:2018/03/14(水) 19:10:18
西部邁自殺 警視庁が事件性の疑いで再捜査 文春オンライン 2018年3月14日 16時00分 (2018年3月14日 19時01分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20180314/Bunshun_6558.html
 今年1月21日に多摩川で入水自殺を遂げた評論家の西部邁氏(享年78)。西部氏の死をめぐって、警視庁捜査一課が再捜査に動き始めたことが「週刊文春」の取材で分かった。



「事件当初、警視庁田園調布署は、現場に遺書が残されていたことから自殺と判断しました。しかし、その後、いくつもの不可解な点が見つかった。自殺を手助けした人物がいる可能性が高いと見て、捜査一課の捜査が続いています」(捜査関係者)


 遺体発見の前夜、西部氏は新宿の行きつけのバーでウォッカを痛飲。深夜11時過ぎ、長女をタクシーで帰した西部氏は7時間後、帰らぬ人となって発見された。


 最大の謎が西部氏の遺体の状況だ。多摩川から引き上げられた遺体は、工事現場用のハーネスで固定され、白いロープが結び付けられていたという。


 西部氏の親族が語る。


「邁さんは手が不自由で、食事をするときは箸ではなくスプーンです。それにシャツのボタンを留められず、長女が手伝っていました。ロープの片側は木に巻きつけられていたといいますが、彼1人でロープを結べるとは思えません」


 捜査一課は“空白の7時間”の解明を進めている。


 3月15日(木)発売の「週刊文春」では、西部氏の遺体や遺書に残された3つの謎、捜査一課の捜査状況などについて詳報している。


(「週刊文春」編集部)

685とはずがたり:2018/03/14(水) 21:04:09
思考停止のバカどもだったという訳さ

2018-03-12
リフレ派は、いったい安倍政権の何を守りたいのか?
http://inunohibi.hatenablog.com/entry/2018/03/12/201208

 この記事でスクリーンショットされた一人一人のことは詳しく知らないのだが、ツイッターで政治系のトレンドワードを見るたびに話しに飛びついているアイコンがちらほらいる。根が軽率なんだな・・・。
 私も他人ごとではない、もともと軽率な性格だから。冷静に考えれば、朝日新聞がいつもいつもねつ造をしている社会のガンみたいな新聞紙だったら、今回の件といわず、もうとっくにつぶれているだろう。・・・というのが大人のバランス感覚だが、彼らはそれを見失ってしまった。

 マーシャルだったか、経済学者には「温かい心と冷徹な頭脳」が必要だ、といった。温かい心がなければ貧しい人を救おうとは思わず、書斎に閉じこもる空理空論の徒になるし、冷徹な頭脳がなければ、義憤だけで世の中を批判して、しばしば分析を間違ってしまうだろう。

 今回の朝日たたきには、多くのリフレ派が加わっていたことから「リフレ派最低」という声もある。反リフレでも、池田信夫氏のように言動に問題ある人物は、いくらでもいる。リフレのせいにしちゃかわいそうだし、リフレ派の中にも「貧しい人を救う」という温かい心があったはず。

 リフレ派が安倍政権を擁護するのは、「反リフレから安倍政権のリフレ政策を守る」ためだったはずなのに、身も心も安倍政権と同一化してしまったようで、現在は「安倍内閣に責任が及ぶ」ことを必死になって防ごうとしている。(例、田中秀臣氏とか。)
 しかし、現時点で文書改ざんの責任者といえる佐川宣寿氏を、「適材適所」で国税庁長官に栄転させたのは、安倍首相なんだよなぁ。安倍首相、麻生財務相が全く知らなかった、かかわらなかったというなら、それはそれでおそろしく人を見る目がなかったことになる。財務省憎しのリフレ派にとっても、それは由々しき事態なのでは? この期に及んで、「安倍総理に責任はないよー」というリフレ派は何を守っているんだ?
 馬淵澄夫氏は落選しちゃったけど、野党にもリフレ派はいる。安倍政権でなければだめなんだ、っていう理由はないよね。消費税も一度増税しちゃったし。経済の難しい仕組みはわからないが、リフレ政策を「いいな」と思っていた私でも、消費税増税で失望した。あれでアベノミクスはプラスマイナスゼロ、どころかマイナスだろう。

 今の日本の好景気や失業率の改善は、おそらく世界的な景気回復に助けられているだけで、日銀の物価上昇率2%も達成できていない。つまり、リフレ政策から見れば中途半端な政権を、リフレ派は全力で守りに行ってるわけ。
 どうしてこんなことになったのか、というのは、単なる物笑いの種ではなく、思想史的な考察対象になりえるだろう。

686とはずがたり:2018/03/30(金) 11:13:41
2018年3月25日日曜日
札幌第11回■詳報

upload=2018/03/25 13:30
update=2018/03/25 17:40
櫻井よしこ氏が自身のウソを認める!
「捏造決めつけ」記述にも重大な誤り
次回7月6日に結審、判決は秋以降に
http://sasaerukai.blogspot.jp/2018/03/11_25.html

687とはずがたり:2018/04/03(火) 14:41:19
「ぼっち」でいじめられていた少女が“三浦瑠麗”になるまで
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20180403/Bunshun_6808.html
文春オンライン 2018年4月3日 11時00分 (2018年4月3日 14時21分 更新)

 国際政治学者、三浦瑠麗さん。1980年生まれの彼女の発する言葉は常に注目の的だ。「ワイドナショー」でのスリーパーセルに関する発言で“炎上”したのも記憶に新しいが、良くも悪くも大衆の感情を刺激する影響力を持った人物だということだろう。東大卒の美女で絵に描いたようなエリートコースを歩んできた──と思いきや、子どもの頃に受けたいじめ、「ぼっち」だった学生時代、東大も当初進学したのは農学部と、意外にも遠回りしたり、少数派に身を置いたりしながら現在に至ったのだという。三浦さんの国際政治学者としての思想を形づくったバックグラウンドに迫る。

■近畿財務局職員の自殺をめぐる炎上発言騒動の真意
──国会は森友学園問題をめぐって紛糾しています。先日、近畿財務局の50代の職員が自殺するという痛ましい出来事がありました。このとき、三浦さんはテレビで「人が死ぬほどの問題じゃない」と発言して……。

三浦 炎上してましたね。あれはTwitterで一部が切り取られ、拡散しました。全文をお聞きいただければ分かると思うのですが、「財務省は、早く改ざんを認めて謝罪しようよ」ということを官僚のみなさんに伝えたかったんです。「早くごめんなさいをしないと、現場で弱い立場に置かれている人が追い詰められてしまうよ。この不祥事は人が死ななければいけないような問題ではないのに」という意味でした。どこかで隠ぺいをストップしないと。…

   ◆

■視聴者に受け入れられやすい女性の話し方
──なぜ三浦さんの発言は時に炎上を招いてしまうと思われますか。

三浦 うーん。普段から、三浦は上から目線でものを言うと感じている男性が多いようですね。それが許せる人と、許せない人がいる気がします。私は、確かにわりとはっきりものを言います。俯瞰した立場から論理を組み立てて、合理的な話し方をするほうです。正直、特定の陣営に属さない個人、しかも女性がものを言うことへの強烈な違和感が一部にあるんだと思います。ただ、私自身の経験では、反発されるのは日本でだけ。米欧でも、あるいはインドや中国の人と議論しても、そういうふうにはなりません。
 女性の専門家や評論家がテレビに出て話をするときに、視聴者に受け入れられやすい話し方というある種の型がある気がします。たとえば「私が国連事務総長の○○さんに伺ったところでは……」とまず権威のある人の知見を述べてから自分の意見を補足するといったやり方です。私もそういう話し方を少し真似すればよいのかもしれませんが、自分ではしませんので。

「三浦は冷酷な人間だ」「嫌いだ」と感じる人が、2015年に新書( 『日本に絶望している人のための政治入門』 )を出させていただいてから今までの間に増えたことは確かです。それまでとそれ以後とで私の属性は変わっていないので、何が変わったかといったら、基本的には知名度と、人が私の言説に触れる機会が増えたということだと思います。

──昨年の10月、「朝日新聞デジタル」で 三浦さんが山尾志桜里さんの衆院選の街頭演説をルポ したことがありました。そこで、記者が「保守派の論客とされる三浦さんは、山尾さんの街頭演説をどう聴きましたか」と質問したときに、三浦さんは「私は自由と進歩を信じているので保守ではないんですね」と答えて、これもまた論議を呼びました。

三浦 たぶん私の立ち位置が、あまりない組み合わせなんだと思います。社会政策はリベラルで、私個人の属性は女性で、LGBTの権利拡大を推す立場を取っている。同時に、安保政策については抑制的なリアリストで、国家にまつわることについてはナショナリスト的な部分も持っている。その組み合わせ自体が従来の枠組みではあり得ないと日本では思われているから、誤解が生じやすいのかもしれません。

688とはずがたり:2018/04/03(火) 14:42:26

■なぜ特異な立ち位置に存在しているのか?
──三浦さんは、処女作 『シビリアンの戦争』 の頃から徴兵制を提案し、憲法9条についても改憲を恐れるべきではなく、9条2項を削除し、シビリアン・コントロール下に位置付けるべきと明言してきています。そうしたことから「保守派の論客」という見方をされ、安倍政権と三浦さんを重ね合わせる人もいる一方で、安倍首相と親しいジャーナリストの山口敬之氏による性被害を訴えた伊藤詩織さんの 『Black Box』 に、三浦さんは深い共感を寄せ、「鋼の強さ、誰にも殺せない感受性、娘をこのように育てたいと思いました」とコメントを寄せています。

三浦 私個人は何も変わっていません。自分の頭で考え、感じたこと、考えたことに忠実に発言しているだけです。でも、私の立ち位置が今までになかったものだったから、従来の対立構図には収まらないんだと思います。それはきっと、私が日本というものを分かっていないからなんでしょうね。こういう言説はこっち側の陣営に属し、その場合は「反○○」という立場を取って、定食メニューのような特定の政策の組み合わせを主張しないとおかしい、という暗黙の了解の中に収まらず、常に枠から飛び出してきてしまう。

 それは私が日本の集団生活というものに馴染んでこなかったこと、いわゆる「ぼっち」だったことと関係しているかもしれません。社会というものに染まれずにずっと生きてきたので、誰が敵で誰が味方かという構図に疎いし、それに器用に合わせて生き抜く術を知らないのだと思います。一人でお昼を食べることは最初は寂しかったかもしれないけど、そのうちそれが当たり前になってしまって、他の人と食べるやり方もわからなくなってしまった、みたいな。



三浦 小さい頃から外食をほとんどしなかったので、ハンバーガーの食べ方がよくわからない。人前で口を開くことすらいやでした。小学校高学年からいじめも始まったので、給食などのタイミングで人と一緒にいる必然性がなかったですね。

──いじめというのは女子からですか? 男子からですか?

三浦 最初は女子ですね。服装やメガネや、あるいは浮いていること自体について……私は家の教育方針でテレビを見たことがほとんどありませんでしたから。両親は学生結婚をして、母は22歳のときに最初の子供を産んで、5人の子供を育てながらずっと専業主婦をしてきました。世間知らずのまま親になったという感じだったんでしょうね。教育方針は割と極端だった。私は3番目なんですが、特に上の3人は本当に厳しく育てられました。
 洋服は、一言でいえば、今風ではなかった。キャラクター物も持っていませんでしたし、ちょっと時代錯誤的な洋服や、生活協同クラブで共同購入した色違いの無地のTシャツ3枚組みたいなものを着ていました。

■お姫様ごっこができなかった少女時代
──メガネは小学校の頃からかけていたんですか。

三浦 私は3歳のころからすでに視力が0.1しかなかったので、小・中とずっとメガネをかけていました。子供のころは、基本、人と話さずに童話の世界にのめり込んでいました。小学校から家まで見渡せるくらいの田んぼ道だったので、ずっと本を読みながら帰っていました。『ナルニア国物語』とか『指輪物語』といったファンタジーや『赤毛のアン』に没頭していましたね。

 父がまだ東大の助手のときに子供が5人になりまして、私は大学院の終わり頃の子供ですが、その後も防大の教員で公務員でしたから、子沢山である以上は節約が基本でした。機械音の出るようなおもちゃを買ってもらったことなんてありませんでした。泥団子を作ったり、作物を育ててチャボの世話をしたり、社会主義の村みたいな幼少期だったかもしれないですね(笑)。

 お姫様ごっこのような衣装にも憧れたけれど、そういうことはうちでは出来なかったです。だから、親戚がバービー人形をお土産に持ってきてくれたときの嬉しさたるやなかったですね(笑)。本に没頭したのも、図書館があって、そこに行けば本がタダで読めて、自分を楽しませてくれるものが無尽蔵にあるように思えたからなんだと思います。

689とはずがたり:2018/04/03(火) 14:42:32
>>687-689
■異質だからはじき出されて、ずっと本を読んでいた

三浦 … 高校生くらいになると、無視のされ方も変わってきますが、私の原体験というのは、異質だからはじき出される、だったら一人で居よう。一人で居たらもっと本を読む、もっと頭でっかちになる……その繰り返しの中で「一人で居る」ことを学んだということにあると思います。

三浦瑠麗(みうら・るり)

国際政治学者。1980年神奈川県生まれ。東京大学農学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。東京大学大学院法学政治学研究科修了。博士(法学)。専門は国際政治。現在、東京大学政策ビジョン研究センター講師。主著に 『シビリアンの戦争』 (岩波書店)、 『「トランプ時代」の新世界秩序』 (潮新書)、 『日本に絶望している人のための政治入門』 (文春新書)、 『国民国家のリアリズム』 (角川新書、共著)。2017年12月、第18回正論新風賞を受賞。

◆◆◆

※三浦瑠麗が語る「感動の涙を醜いと思ってた」中学時代──国際政治学者・三浦瑠麗さんインタビュー ♯2に続く  http://bunshun.jp/articles/-/6816

690とはずがたり:2018/04/06(金) 15:29:01
>>684

警視庁
西部邁さん自殺ほう助容疑で2人逮捕 MX関係者
https://mainichi.jp/articles/20180406/k00/00m/040/158000c
毎日新聞2018年4月5日 23時39分(最終更新 4月6日 01時18分)

 今年1月に自殺した評論家、西部邁(すすむ)さん(当時78歳)の自殺を手助けしたとして、警視庁捜査1課は5日、埼玉県上尾市富士見2、会社員、青山忠司(54)と東京都江東区福住1、会社員、窪田哲学(45)の両容疑者を自殺ほう助容疑で逮捕した。両容疑者は容疑を認めており、窪田容疑者は「先生の死生観を尊重して力になりたかった」と供述しているという。

 同課によると、青山容疑者は西部さんが主宰する塾の塾頭をしていたことがあり、窪田容疑者は西部さんが出演していた東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)の子会社の番組担当者だった。

 逮捕容疑は1月21日未明、東京都大田区田園調布5の多摩川に西部さんを連れて行き、体にハーネスを装着させるなどして自殺を手助けしたとしている。

 同課によると、遺体発見時、西部さんの体のハーネスと川岸の木がロープで結び付けられていた。西部さんは病気の影響で両手が不自由だったことから、何者かが手助けしたとみて捜査。同日未明に新宿区内で西部さんと一緒に歩く窪田容疑者の姿が防犯カメラに映っていた。

 西部さんの遺書のうち1通は捜査関係者に宛てて「自分の意志による自殺です」という趣旨のことが書かれていたという。西部さんは4年前に妻を亡くし、自殺を口にするようになっていた。

「申し訳ない」西部さんの長女
 西部さんの長女の智子さん(49)は東京都世田谷区の自宅で取材に応じ「2人とも父を慕ってくれていた。なぜ自殺を手伝ってくれと頼んだのか、申し訳ない」と声を詰まらせた。西部さんと青山容疑者は20年来、窪田容疑者は10年来の付き合いだったという。【竹内麻子】【春増翔太、山本佳孝、土江洋範】

窪田容疑者、熱心な「信者」
 「口数が少なくて穏やかだが、内に熱いものを秘めている人だと思っていた」。西部さんが自殺直前に訪れていた新宿区のバーのママは、窪田容疑者の印象をそう振り返る。西部さんと窪田容疑者は1カ月に1度は他の仲間と連れ立って来店する常連だった。

 MXの関係者によると、窪田容疑者は局内でも「西部さんの熱心な信者」として知られ、討論番組「西部邁ゼミナール」を担当していた。番組には青山容疑者がゲスト出演することもあった。この関係者は「追悼番組も3月31日に放映したばかりだった。番組製作に携わるスタッフが事件を起こしていたことが信じられない」と話した。

 西部さんは最近の著書で「これまでに3度自死の準備に取り組んだが、予期不可能な事態で頓挫した」などと語っていた。捜査1課によると、窪田容疑者が自殺に使われたハーネスを用意し、青山容疑者がレンタカーを借りたという。【神保圭作】

【ことば】自殺ほう助
 自殺を決意している人に対し、道具や方法を提供するなど、自殺を容易にする手助けをすること。刑法202条(自殺関与及び同意殺人)に規定されており、法定刑は6月以上7年以下の懲役または禁錮。

691とはずがたり:2018/04/12(木) 16:02:47
なぬ!?イエローハットは右翼企業だったか。
オートバックスに回帰しないとあかんな。。

経済界「極右&ヘイト」ミシュラン発表!(前編) 
アパから出光創業者まで…歴史修正主義や極右、ヘイト思想に侵されている企業・経営者を判定する
http://lite-ra.com/2017/02/post-2888.html
2017.02.01

 安倍政権の下で、日本企業による歴史修正主義、排外主義が相次いで問題になっている。何度か本サイトでも取り上げてきたが、言わずもがな、日本企業によるヘイトスピーチやリビジョニズムの喧伝は極右思想と地続きにあり、国際的スタンダードから逸脱した“日本の恥”に他ならない。しかし、一般の消費者の視点からは、そうした企業のグロテスクな性格は覆い隠されやすく、残念なことに間接的にヘイトや歴史修正に加担してしまっていることもあるだろう。

 そこで今回は、歴史修正主義や極右思想をもっている、あるいはヘイト的行動に関与していると思われる8つの会社もしくは経営者をリストアップ。経営者や創業者らのヘイトや歴史修正などの総合的悪質性(極右度)と、安倍政権との関係も含めた政治力及び社会的影響力(影響度)を、それぞれ最大星5つで評価してみた。

 ちなみに、産経新聞社や青林堂など、極右ヘイト運動を牽引する“新聞・出版業界の恥垢”と呼ぶべき輩たちについては、該当企業があまりにも多すぎるので今回は割愛。別の機会に譲ることにしたので、あらかじめご了承いただきたい。

 それでは、企業経営者ウヨミシュラン、まずは前編の4社を紹介しよう。これだけでも、極右思想やヘイトがいかに色んな分野に広がっているかがわかってもらえるはずだ。(編集部)

……………………………

●アパホテル(アパグループ)
「南京大虐殺はなかった」と主張し核武装まで提言! 安倍首相の有力支援者は“極右のタニマチ”

極右度 ★★★★★
影響度 ★★★

 本サイトでも既報のとおり「南京虐殺はなかった」などと主張する元谷外志雄・アパグループ代表の歴史修正本が国際問題となっているアパホテル。この問題を受けアパはHPに“反論声明”を出して開き直りを見せているが、その詐術やトンデモについてはすでに詳しく解説したので過去記事をご覧いただきたい。

 だが、見方を変えれば、今回の問題となったトンデモ歴史修正本は、アパという企業の極右性をあらわす氷山の一角にすぎないとも言える。

 近年のアパといえば、2008年に始まり、田母神俊雄が航空幕僚長更迭のきっかけとなった「真の近代史観」懸賞論文の主催が有名だろう。総額賞金額は巨額の500万円で、実に今年で10年目を迎える。第1回の田母神以降も、“ナンチャッテ皇族芸人”こと竹田恒泰(第2回)、“尖閣ビデオ流出男”こと一色正春(第4回)、また政治家からも民進党の極右議員・松原仁(第6回)や、ネトウヨを地で行く杉田水脈(第7回)など、錚々たる(?)メンツにペンネームを冠した「最優秀藤誠志賞」(賞金300万円)を贈呈している。これぞ、アパがトンデモ歴史修正主義界隈の“タニマチ”と言われる所以である。

 また、元谷代表が取り組むのは、歴史修正運動だけではない。持論として「平時には米軍が核兵器を保持・管理するが、戦時にはこれらの核兵器を同盟国に提供して事実上核武装するという核抑止の新しいオプション」なる日本の核武装まで提言している(『謀略に!翻弄された近現代 誇れる国、日本。』アパグループ)。

 政界人脈にもぬかりない。元谷代表は同郷の森喜朗元首相と近しく、安倍晋三の秘密後援組織「安晋会」の副代表も務めた。ほか、私塾の「勝兵塾」の講師には、下村博文、今村雅弘、馳浩、原田義昭、片山さつき、佐藤正久、長尾敬などの極右政治家が多数名を連ねる。なかでも、森の子分格である馳浩と、一昨年「南京大虐殺や慰安婦の存在自体を、我が国はいまや否定しようとしている」と公言した原田義昭は、毎回のように勝兵塾月例会に参加していた。

「代表は日本の保守のオピニオンリーダーのお一人であり、安倍首相のビッグサポーターとして知られていらっしゃいますから」

 アパグループの機関誌「Apple Town」2月号の対談で、こんなふうに元谷代表をヨイショしたのは片山さつき。長年にわたって極右界隈に“資金”を投げ続けた実績も含めて「極右度」は★4つ、その歴史修正運動が自民党の中枢にも浸透していることから「影響度」を★3つとしてみた。今後もこの「安倍のビッグサポーター」の動向を注視せねばならないだろう。

692とはずがたり:2018/04/12(木) 16:03:08
●アリさんマークの引越社
“ブラック”だけじゃない、社員に「北朝鮮人は帰れ」のヘイト攻撃! 採用では部落差別も

極右度 ★★★★
影響度 ★

 赤井英和のCMで知られる「アリさんマークの引越社」(株式会社引越社)。グループ会社である引越社関東の現役社員からの告発で、長時間労働や残業代未払いはもちろん、引越し作業中の荷物破損や車両事故の損害を社員に弁償させるというとんでもない制度を敷いていたことが発覚。2015年のブラック企業大賞にノミネートされ、「アリ得ないで賞」も受賞した。

 だが、忘れてはならないのは、引越社関東はブラックであるだけでなく、卑劣なヘイトスピーチで社員を追い詰める“ヘイト企業”の側面が指摘されたことだ。

 追い出し部屋に異動された末、懲戒解雇された社員のA氏が、「FLASH」(光文社)2015年11月17日号で、引越社関東の「差別採用」の実情についてこう告発している。「研修では被差別部落出身者への露骨な差別が叩き込まれました。この会社は人間を人間とも思わない本当のブラック企業です」。実際、同社の管理職研修では、採用NGの対象として、「労働基準法に詳しい人」などの条件以外に、「三国人、ミツ、ヨツ」などの差別用語を使いながら、「韓国人」「朝鮮人」「被差別部落出身者」を採用しないように指導されることを、複数の社員・元社員が証言している。

 もともとA 氏は、2014年から羽田支店の営業専任職に就き優秀な成績を収めていた。だが、15年1月、営業車で交通事故を起こした際に、会社側から48万円の弁償金を請求されたことに疑問を感じ、組合に加入。団体交渉を行った。すると、会社側は突如、A氏を営業部からアポイント部に配置転換させ、その後、明らかに追い出し部屋であるシュレッダー係への配転を命じる。A氏は見せしめとして、一人だけオレンジ色の長袖シャツを着るよう強要されたという。

 しかも、この不当な配転に対し、A氏が東京都労働委員会に不当労働行為救済申立てを行うとともに、東京地裁に「配転無効」の訴えを起こすと、引越社はなんと懲戒解雇処分を通知してきた。A氏は解雇無効、地位保全の仮処分を申し立てた。すると、会社は解雇こそ撤回したものの、復職したA氏を信じられないヘイトスピーチで出迎えた。

 仕事は相変わらずシュレッダー係で、引越社がA氏に解雇を通知したときに張り出した、氏名と顔写真そして「罪状」なるタイトルで解雇理由が書かれた脅しの紙もそのまま。そして、A氏が仕事をするシュレッダー機の前には、A氏の写真の切り抜きに「北朝鮮人は帰れ」の文字が書かれた紙が貼られていたのである。

 A氏が言うように、ブラック企業は「人を人と思わない」ほど、社員を酷使し搾取する。その意味でも、A氏が被害にあったヘイトはやはりブラック企業との親和性の高さを物語っている。差別はマイノリティだけが直面する問題ではなく、労働者・生活者全体に関わる重大な人権問題であることを再認識する必要がある。アリさんマークの引越社には、一連の社員への不当な処遇に連なる民族・出自差別の悪質性から「極右度」★4をつけたい。

●イエローハット
創業者は日本会議系改憲団体にも参加、安倍応援の報道圧力団体“視聴者の会”スポンサー? 

極右度 ★
影響度 ★

 イエローハットといえば、カー用品チェーンを展開する東証一部上場企業。目印の黄色いカウボーイハットや、明るいイメージのテレビCM、Jリーグチームのスポンサーについていることもあって、“極右企業”のイメージが薄い人も多いかもしれない。

 しかし、イエローハットの創業者で、2008年まで相談役を務めた鍵山秀三郎氏はバリバリの右派、歴史修正主義者である。

 鍵山氏といえば、もともと「便所を磨けば心が磨かれる」をモットーにした掃除の啓蒙活動で知られるが、他方で「清掃」と称し、沖縄の基地運動で住民がフェンスに反対の意思表示を行ってきたものを撤去する運動を支援。また、日本会議の関連集会で講演し、フロント団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の代表発起人や、「日本教育再生機構」の顧問も務めるなど、保守・極右陣営に積極的に食い込む存在だ。

693とはずがたり:2018/04/12(木) 16:03:34
>>691-693
 しかし、このイエローハット創業者について、とりわけ注目せねばならないのは、報道圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」との関係だろう。「視聴者の会」といえば、TBS『NEW23』のアンカー・岸井成格に「放送法違反だ」と言いがかりをつける意見広告を産経新聞と読売新聞に出し、結果、岸井氏を番組降板まで追いやった団体。同会は、安倍晋三のヨイショ本『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)でデビューした自称文芸評論家の小川榮太郎事務局長を筆頭とする“安倍応援団”だが、鍵山氏はその「視聴者の会」の「共同呼びかけ人」のひとりとして中心的役割を担っているとみられる。

 本サイトは15年11月、「視聴者の会」にメールで質問し、鍵山氏またはイエローハット社が同会に資金を提供した事実があるか、質したことがあった。このとき同会事務局は、「資金提供者に関する詳細はお答えできません」と言葉を濁したのだが、ハッキリと否定しないところを見ると、この報道圧力団体の陰に鍵山氏がいる可能性は、やはり捨てきれない。

 現段階でイエローハットという会社じたいに明確な政治性や差別性は見えないので、極右度、影響度ともに★1としたが、創業者・鍵山氏が極右界隈とつながる人物であることは事実。今後の展開には要注意といえよう。

●出光興産
『海賊とよばれた男』では描かれなかった創業者の歴史修正と右翼殺人テロ礼賛

極右度 ★★★★★
影響度 ★★

 石油元売り業界第2位の出光興産。業界5位の昭和シェル石油との合併話が出光側の創業家の抵抗で泥沼化しているが、昨年末、その創業者である出光佐三氏(故人)をモデルにした映画『海賊とよばれた男』(原作・百田尚樹)が公開されたことは記憶に新しい。安倍首相も原作『海賊とよばれた男』は愛読書で、元旦には映画も鑑賞しに行ったという。

 しかし、この出光興産という企業、百田の小説では“社員への愛情で溢れる愛国企業”というふうに描かれているが、そもそも、出光といえば“定年なし、タイムカードなし、労働組合なし”が有名で、実際は労組をタブー化するブラック企業の典型例と指摘されることも少なくなかった。そして、百田が“憂国の士”として美化する創業者・佐三氏は、実のところ「日本はいかなる場合でも自衛の戦争」と断言する先の戦争の肯定派で、「現在は、憲法をタテにとって、つまらんことばかりをいっておる」「なんといったって、天皇中心の憲法ですよ」と主張する戦前回帰の改憲派(過去記事参照)。さらには、なんと右翼による殺人テロを大絶賛するほどの極右人士であったのだ。

 たとえば、佐三氏の四女で映像作家の出光真子氏がこう証言している。真子氏は出光家の強い家父長制のなかで常に父に怯え、学生時代の60年安保のときもデモに参加したことを言えなかったというが、他方で、同時期の浅沼稲次郎刺殺事件というテロについては、父・佐三氏がこう絶賛していたと自伝で綴る。

「一方、同じ年に起こった社会党委員長の浅沼稲次郎が、論壇で右翼の一少年山口二矢に刺殺された事件について、父は犯人の山口二矢をほめたたえた。そのときも、父と私はふたりきりでダイニング・ルームにいた。テーブルの向こうで、父は、私が女なのが残念でしょうがないといった様子で、男だったら彼を見習え、日本にも未だこういう若者がいたのだと、声を震わせている。父がこれほど激して人をほめるのを見るのは、私には珍しかった。
 どんな理由があっても、人を殺すのはよくないとこころの中で思ったが、私は黙っていた」(『ホワット・ア・うーまんめいど』岩波書店)

 まさに唖然とするほかない。ところが、こうした佐三氏の明確な極右性は『海賊とよばれた男』では完全にネグられ、お国のために身を粉にする熱血経済人に“毒抜き”されていた。しかし、佐三氏の遺志は、現在の出光興産にも脈々と引き継がれており、現在も労組がないばかりか、昭和シェルとの合併騒動では出光創業家が労組の有無を「企業文化の違い」として反対理由に挙げている。ここは、創業者・出光佐三の極端に右翼的なキャラクターを鑑み「極右度」を最大の★5とし、合併騒動の今後を見守っていくことにしよう。

(編集部/後編に続く)

694とはずがたり:2018/04/12(木) 16:04:02
JR東海かあ。。これは使わない訳には行かないのが残念なところやね・・

経済界「極右&ヘイト」ミシュラン発表!(後編)
JR東海からDHCまで…安倍政権と一体化して歴史修正主義や極右、ヘイト思想を撒き散らす企業経営者たち
http://lite-ra.com/2017/02/post-2889.html
2017.02.01

 歴史修正主義や極右思想をもっている、あるいはヘイト的行動に関与していると思われる会社や経営者をリストアップし、五つ星で評価する経済界ウヨ&ヘイトミシュラン。前編に続き、後編も4社を紹介しょう。超大企業のトップから極右で有名なあの企業まで。うんざりするかもしれないが、これが現実だ。

●JR東海
名誉会長は在特会のヘイトデモを擁護していた“安倍晋三のブレーン中のブレーン”

極右度 ★★★★
影響度 ★★★★★

 極右財界人といえば、やはりJR東海の“天皇”として君臨してきた葛西敬之代表取締役名誉会長を抜きには語れないだろう。しかも、葛西氏は安倍首相に近しい財界集団「四季の会」とその流れを汲む「さくら会」を主催する親米保守論客で、第一次安倍政権下の2006年には国家公安委員や教育再生会議委員に就任し、その後の首相再登板も猛烈に後押しした、安倍晋三の最大のブレーン。その政治力や、実に政権を介してNHKの会長人事すら左右するといわれる。

 事実、葛西氏は安倍が当時自民党の幹事長代理だった2005年、「Voice」(PHP研究所)で対談しているのだが、そのなかでも安倍に対し、思想面や歴史認識に関してこう助言していた。

「靖国神社の問題は日本人の『心』に関わる問題です。それを『国家と国家』の問題として扱うことが、そもそもおかしいのです」
「(前略)日本は、六十年前で足を止めている歴史観に揺さぶられる必要はない。われわれは六十年間、努力してきたし、実績も上げてきた。これからも努力していく。『私たちは将来の日中関係について、安定的であることをいちばん大切だと思っている』と、堂々と述べればいいのです」

 まるで、安倍の靖国神社に対する姿勢や、2015年の戦後70年談話などで繰り返している「未来志向」という名の“歴史忘却作戦”の元ネタかと見紛うばかりだ。そして、この安倍との対談から5年後には、親米反中を唱えるタカ派・葛西氏の極右性が、グロテスクな差別主義としてあらわになったこともあった。

 国家公安員委員会の記録によれば、葛西氏が委員であった2010年9月、定例会議のなかで、「極端な『民族主義・排外主義的主張』に基づき、『外国人参政権反対』などと訴える市民運動」(=在特会などのヘイト団体)の話題になった際、「『右派系』と言うより、『極右系』と呼称すべきなのではないか」と言った委員長に対して葛西氏が噛みつき、こうした旨の意見を述べたという。

「『極端な民族主義・排外主義』と言えるのか」
「これからはこのようないわゆる『声なき声』を取り上げる形でインターネットによる情報交換が出てくる。このグループについては、『極右』と呼ぶべきものではないと思う。(略)事前に、よく実態を知り、適正に評価することが大事なのではないかと思う」

 つまり、国家公安委員会委員として、完全な排外主義とヘイト運動に対し、極めて肯定的な発言をしていたのだ。ありえないとしか言いようがない。

 しかも、おそろしいのは、第二次安倍政権以降も葛西氏の安倍政権への影響力が衰えを知らないところだ。首相動静によれば、第二次安倍政権以降だけでも安倍首相と少なくとも36回は直接顔を合わせており、前述のように、NHK会長人事への介入も取り沙汰された。また、15年には日本会議のフロント改憲団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の代表発起人にも名を連ね、いよいよ、安倍首相とともに戦前復古的な改憲へ邁進するらしい。「極右度」はトップクラスの★4、「影響度」は文句無しで★5とするのがふさわしいだろう。

695とはずがたり:2018/04/12(木) 16:04:19
●高須クリニック
ネトウヨを自認する院長の暴走がとまらない! ホロコーストの否定まで

極右度 ★★★★★
影響度 ?

 高須クリニックは「企業」という感じでもないが、院長の高須克弥氏の問題発言の連発ぶりを見ていると、やはりリストアップしておく必要があるだろう。

 熱烈な安倍政権の支持者である高須院長は、一昨年の安保法制の際もツイッターで〈平和ボケの若者を悲しく思います!〉と反対デモやSEALDsを攻撃し、韓国や中国に対しても「竹島くらい日本が制圧しちゃえばいいんだよ」「韓国の海軍なんてたいしたことないでしょ。自衛隊が本気を出せば制圧できる」「尖閣の上空を侵犯している中国の無人機だったら、警告をした上で撃ち落としてもいいじゃないの?」(「NEWSポストセブン」)と、タカ派丸出し。挙句の果てに、ナチスの賛美まで飛び出した。

〈ヒトラーは無私の人。ドイツ国民が選んで指示してた。ドイツそのもの。都合の悪いことは全部ヒトラーとナチスのせいにして逃げたドイツ国民はズルい!〉(原文ママ)
〈ドイツのキール大学で僕にナチスの偉大さを教えて下さった黒木名誉教授にお会いした。励まして下さった!嬉しい なう〉
〈ナチスはがんばる女性の支援に積極的でした。スポーツも振興してました。僕は変わってません〉
〈ナチスが消滅してもナチスの科学は不滅〉
〈南京もアウシュビッツも捏造だと思う〉

 ホロコーストの完全否定とは、社会的地位のある人間のセリフとは到底思えない“日本の恥”そのものだが、さらにはツイッターで「チョン」などと平気で口にするなど、差別意識も相当なもの。こうしたネトウヨ発言の連発には、さすがに高須院長の長男・力弥氏がツイッターで、〈高須クリニックのために院長が率先してマイノリティ差別をやめてください〉〈父は相手を挑発する目的で軽々しく差別語を発言する性格で、その点をなんとか改めてもらいたいと思っております〉と諌めるほどだった。

 しかし、この人はまったく反省する様子がない。最近もブログで、アパの歴史修正本問題発覚後に、恋人の西原理恵子氏とともにアパホテルに宿泊したことを報告し、〈書籍を撤去しないアパホテルの経営者を支援するのは日本人として当然のことだ〉〈早速著書熟読 何にも間違ってないよ 正しいことが書いてある〉と全面擁護している。

 このようにネトウヨ丸出しの発言を繰り返す高須院長の極右度は文句なしの★5。影響力のほうも、15年頃から極右オピニオン誌「正論」(産経新聞社)にもしばしば登場するようになって、ネタや冗談では済まなくなってきた。高須クリニックはテレビでもCMをガンガン流している有力スポンサーでもあり、テレビ朝日『報道ステーション』のスポンサーを安保法制反対デモの報じ方に怒って降りるという圧力行動も展開している。もしかしたら、そのうち影響力も★がどんどん増えてきたりするかもしれない。

●DHC
『ニュース女子』のスポンサーだけじゃない、会長は「似非日本人は母国に帰れ」と在日差別

極右度 ★★★★★
影響度 ★★★

 化粧品やサプリメントを主力商品とするDHC。今月はじめ、グループのCS放送局DHCシアターが制作する『ニュース女子』(TOKYO MX)の高江ヘリパッド建設工事デマ報道と、出演者が「のりこえねっと」共同代表の一人である在日3世の辛淑玉氏に対し「韓国人がなぜ反対運動に参加するのか」という人種差別にもとづく発言をして大問題に。続いて、DHCの公式販売サイトでは、吉田嘉明DHC会長が在日コリアンとその子孫に対する剥き出しのヘイトを吐き出した文書を「会長メッセージ」の名目で掲載していることも発覚。そこには、このような差別発言が連ねられていた。

696とはずがたり:2018/04/12(木) 16:04:29
〈本物、偽物、似非ものを語るとき在日の問題は避けて通れません。この場合の在日は広義の意味の在日です。いわゆる三、四代前までに先祖が日本にやってきた帰化人のことです〉
〈問題なのは日本人として帰化しているのに日本の悪口ばっかり言っていたり、徒党を組んで在日集団を作ろうとしている輩です。いわゆる、似非日本人、なんちゃって日本人です〉
〈私どもの会社も大企業の一員として多岐にわたる活動から法廷闘争になるときが多々ありますが、裁判官が在日、被告側も在日の時は、提訴したこちら側が 100%の敗訴になります。裁判を始める前から結果がわかっているのです。似非日本人はいりません。母国に帰っていただきましょう〉

 韓国や北朝鮮にルーツを持つ人たちに対して、「似非日本人」「なんちゃって日本人」と悪意をぶつけ、さらに“裁判所は在日を贔屓していて日本人が敗訴するようになっている”などと、なんの根拠もないデマを撒き散らし、挙句に“母国に帰れ!”と恫喝……。明らかに、差別を扇動するヘイトスピーチ、ヘイトクライムに他ならない。

 しかも、恐怖なのは、こうしたヘイト扇動をHPで展開しているだけでなく、このDHCという企業が有力政治家とも繋がっていることだ。吉田会長といえば、2014年に渡辺喜美(当時・みんなの党代表)に8億円もの供与を「週刊新潮」(新潮社)で暴露、大問題へと発展したことが記憶に新しいが、このとき、「渡辺氏を通じて安倍晋三首相にも接近しようとしていた」(「FACTA」14年5月号)とも報じられた。そして実際、吉田会長がオーナーを務めるDHCシアターの濱田麻記子社長は、もともと安倍首相の母・洋子氏と親しく、2010〜11年には下野時代の安倍と現・神奈川県知事の黒岩祐治のトーク番組『晋ちゃん&黒ちゃんのシンクロナイストーク』なる番組もつくっていた。沖縄をめぐる虚偽報道や、在日差別を繰り出すグループ企業が、こうして政界に深く食い込んでいるという事実は重いだろう。

 なお、DHCは『ニュース女子』を地上波で放送したTOKYO MXの最大のスポンサーでもある。「しんぶん赤旗」1月20日付によれば、MXの2015年(16年3月決算)での総売り上げ164億7000万円のうち、主な相手先としてDHCが23億5900万円(14.3%)で、2位以下を大きく引き離す1位。同紙は〈もはやDHC抜きのMXテレビはありえないほど、いびつな収益構造〉と指摘している。金で放送局を牛耳り、極右ヘイト番組をつくってテレビで垂れ流す。それがDHCのやり方らしい。極右度は文句無しの★5つ、影響度は★4つだ。

●フジ住宅
韓国人差別の“ヘイトハラスメント”で訴えられ、極右教科書の不正採択運動の疑惑も

極右度 ★★★★
影響度 ★★

 フジ住宅株式会社は大阪府岸和田市に本社を置く大手不動産会社。近畿圏でグループ会社とともに分譲マンションや賃貸管理などの事業を行っている。ホームページで掲げる企業理念のなかには、「国家のために当社を経営する」ともある東証一部上場企業だ。

 2015年、そのフジ住宅をめぐって、現役パート社員で在日コリアン3世の女性が、会社内でヘイトスピーチを記した文書を連日配布され精神的苦痛を受けたなどとして、フジ住宅と同社代表取締役の今井光郎会長を訴えた。フジ住宅では13年頃から、今井会長の名で、韓国や中国を批判する書籍や雑誌記事のコピーを社員に配布し、また、それを読んだ社員からの「(韓国人は)全般的に自己主張が強い、自分を有利にするための上手な嘘を平気でつく」などの感想文のコピーもほぼ連日配られていたという。その詳細は「紙の爆弾」(鹿砦社)16年1月号に掲載されたノンフィクション作家・朴順梨氏のレポート「『社内文書』訴訟 大阪「フジ住宅」で起きたヘイトハラスメント事件」に詳しい。

697とはずがたり:2018/04/12(木) 16:04:51
>>694-697
 記事によれば、13年5月、ある社員が今井会長に贈呈した『マンガ日狂組の教室──学校が危ない!!』(晋遊舎ムック)のカラーコピーが、パート社員女性を含む部署の全員に配布されたという。それはこんな内容だった。

〈日教組をいわゆる「自虐史観」の犯人とし、「金さん」という生徒が「強制連行はなかった。創氏改名も強制ではなかった」と語る。在日の存在を利用した上で、あたかも「日本の植民地政策は正しかった!」とでも言いたげな独善的な内容に彼女は、涙と吐き気が止まらなくなった〉

 しかも、その後も「慰安婦は高級娼婦」とする本を紹介する社員が現われたりとエスカレートしていった。15年1月、パート女性は会社に対して中国や韓国への差別的な内容を記した配布物をやめるよう改善を申し入れ、大阪弁護士会へ人権救済の申し立ても行ったが、こうした行為は止まらず、逆に会社は退職推奨まで行い、その頃から会社側から嫌がらせ的なこともされたという。さらに提訴の直後には「社内資料に『恩知らず』『相談する相手を間違えた人』と、私を批判する社員の意見が会長名で配布されました」(同記事より、パート女性の証言)という。

 このレポートを読む限り、フジ住宅では、ヘイト本を使った社員へのハラスメント行為が行われていたようにしか思えない。しかも、このフジ住宅をめぐる裁判にはもうひとつ、パワハラ案件が関わっている。実は、フジ住宅には「新しい歴史教科書をつくる会」の流れをくむ育鵬社の歴史教科書採択運動に社員を半ば強制的に動員した疑惑があり、女性はその精神的苦痛も受けていたのだ。

 実は、15年の大阪市教委の採択会議では市民アンケートの結果として、育鵬社教科書に肯定的な意見が約7割を占めていた。育鵬社の中学校教科書の全国シェアが歴史、公民ともに約5〜6%(16年度)であることを考えても極めて異常だが、「週刊金曜日」16年2月26日号に掲載された市民団体「子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会」の伊賀正浩氏の報告によれば、育鵬社側から情報を受け取ったフジ住宅の今井会長が「数多くの教科書アンケートを記入していただければ、育鵬社に採択される可能性が高くなる」と社員に呼びかけ、勤務時間中に社用車で展示会場を回ることを推奨し、未記入のアンケート用紙を最低1232枚持ち帰らせて記入、投函させていたという。さらに同誌16年4月29日号では、この不正疑惑を巡るフジ住宅の内部文書の存在も明かされている。

 こうした社員への“ヘイトハラスメント”の告発や、歴史修正教科書の採択運動への会社ぐるみによる関与疑惑を考えて、極右度を★4つ、影響度を★2つとした。

………………………

 いかがだっただろうか。経営者によるむき出しのヘイトスピーチに歴史修正主義の拡散、さらに極右議員たちとつるんだり、極右の教科書採択運動にまで関与するという、この国の“極右ヘイト企業”の危うさを紹介してきたつもりだ。しかし、こうした事案は、氷山の一角にすぎない。というのも、この記事で紹介したのは極端な例であって、他にも企業経営者のなかには、与党の有力政治家たちと結びついて自らの利権を強めようとするなかで、自民党右派の極右思想や歪曲された歴史観にかぶれてしまうケースがかなり多いからだ。

 今後も本サイトは「日本の恥」である差別や歴史修正を振りまく企業を徹底的に追及していくつもりだ。会社からのヘイト攻撃や異様な極右体質に悩まされている人は、泣き寝入りせず、ぜひとも情報を提供していただきたい。

(編集部)

698とはずがたり:2018/04/14(土) 23:19:22
クソウヨばっかりだ。。

【安倍第3次改造内閣】 相変わらずの日本(にっぽん)会議と神道(しんとう)政治連盟所属議員だ。
https://blog.goo.ne.jp/tonsan2/e/1e1c94bc0275dc29766e03f6f2f1f26a
2017年08月04日 05時14分49秒 | 日記
8月4日(金)

699とはずがたり:2018/04/15(日) 22:17:27
保守系の人とツイッターで議論したが興味深かった。
劣化して行く,というか議論がどんどん専門化して行くので多くの事象に素人になっていくので議論を通じて考えを深めていく必要があるんだろうけど,世の中はどんどん忙しくなって時間なくなってツイッター的な脊髄反射的な反応がメインの社会になっていく。。

https://twitter.com/tohazugatali1/status/985471527066845184
とはずがたり
@tohazugatali1
その他 とはずがたりさんが加藤AZUKI@「忌」怖い話Echo怪談をリツイートしました
先程の加藤さんの「安倍政権が右派」というより「排他性利己主義的有権者の増加が安倍政権を安定維持している」という感じというご指摘もこの「成熟する程に劣化していく民主主義の限界」の文脈で理解出来そうですね。とはずがたりさんが追加

加藤AZUKI@「忌」怖い話Echo怪談
@azukiglg
返信先: @azukiglgさん
【有能】 民主主義に則ると有能な人材は輩出されにくいらしい 【無能】http://togetter.com/li/401562
【熟成と】 成熟するほどに劣化していく民主主義の限界について 【劣化と】http://togetter.com/li/488745


3:54 - 2018年4月15日

700とはずがたり:2018/04/21(土) 11:01:19
新極右「オルト・ライト」も結局は低迷
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180420-00010006-newsweek-int
4/20(金) 19:18配信 ニューズウィーク日本版

カウンター勢力の活動と相次ぐ暴力沙汰で急失速
「ハイル、トランプ!(トランプ万歳)」――男は部屋を埋めた聴衆にがなり立てた。「国民万歳! 勝利万歳!」

孤独なオタクをのみ込む極右旋風

16年11月、米大統領選がドナルド・トランプの番狂わせの勝利に終わって程なく、リチャード・B・スペンサーは、ワシントンで白人至上主義者たちに熱弁を振るっていた。スペンサーは、白人ナショナリズムの新極右勢力「オルト・ライト」の名付け親とも言われている論客だ。

ネットに拡散された演説の模様は、多くのトランプ批判派が最も恐れていたシナリオを裏付けるものに思えた。トランプの登場が人種差別主義の極右勢力を勢いづけ、社会の主流に押し上げたように感じられた。

それから約1年半。3月のある日、スペンサーはミシガン州立大学で演説したが、聴衆の数はワシントンの演説よりはるかに少なく、スペンサーも意気が上がらないように見えた。

「真の運動になるには、今のような生みの苦しみを乗り越えなくてはならない」と、スペンサーは述べた。会場の外では、支持者が反差別活動家に数で圧倒されていた。

この日、最も衝撃的だったのは、そこに誰が来ていないかだった。まず、講演の実現に尽力した弁護士のカイル・ブリストウの姿が会場になかった。ブリストウはこれに先立ち、運動からの離脱を表明していた。

さらにスペンサーの盟友で、しばしばポッドキャストでユダヤ陰謀論を展開していたマイク・ペイノビッチ(通称マイク・イノク)もいなかった。やはり盟友のエリオット・クライン(通称イーライ・モズリー)は、イラク戦争への従軍に関して嘘を述べていた疑いが2月に報じられて以降、公の場に現れていない(クラインは本誌の取材要請に返答していない)。

スペンサーの演説を拡散する上で大きな役割を果たしてきたネオナチ系ウェブサイトのデイリーストーマーも、この講演を取り上げることを拒んだ。代わりに、映画のアカデミー賞を嘲笑する記事を大きく載せた。

<潮目が変わった昨年夏>

オルト・ライトはつまずき、社会の主流に受け入れられるには程遠い状況に見える。運動は内部分裂し、ネット上での存在感も小さくなった(ツイッターなどのオンラインサービスが、差別的な書き込みを理由にオルト・ライト系アカウントを凍結したためだ)。反差別活動家との暴力的な衝突により、マイナスのイメージが染み付いたと指摘する論者もいる。

白人至上主義は分裂するのが普通
昨年8月の時点では、状況はまるで違って見えた。バージニア州シャーロッツビルで行われた白人至上主義の集会「右派団結」には、1000人もの白人男性が集まった。

しかし、大勢の反差別活動家も現地に駆け付け、両者の間で小競り合いが起きた。そして、極右思想の持ち主である20歳のジェームズ・フィールズが自動車で群衆に突っ込み、抗議に来ていたヘザー・ハイヤーの命を奪ったとされる。大半の主流メディアはこの事件に衝撃を受け、共和党政治家もほとんどがオルト・ライトと距離を置くようになった。

逆風はまだ続いた。昨年10月には、スペンサーがフロリダ大学を訪れた際に起きた発砲事件で、支持者3人が殺人未遂で逮捕された。同じく10月にテネシー州で行われた集会は、抗議グループの半分しか参加者を集められなかった。

701とはずがたり:2018/04/21(土) 11:01:32
>>700

32歳だった白人女性、ケイト・スタインルの死をめぐる問題も見落とせない。スタインルは15年6月、不法移民のメキシコ人男性が発砲した銃の流れ弾に当たって死亡したが、男性は裁判で無罪になった。

その評決に抗議してネオナチと白人至上主義者がホワイトハウス前に集まり、スペンサーやペイノビッチのようなオルト・ライトの大物たちもスピーチをした。選挙中のトランプが事件に言及したこともあり、オルト・ライトが勢力を誇示する場になっても不思議ではなかった。

しかし、集まった白人男性は20人ほど。大勢の反差別団体のメンバーから抗議の声を浴びせられた。結局、30分もたたずに警察に導かれて退散する羽目になった。メディアでもほとんど取り上げられなかった。

反対派によれば、オルト・ライトは新しい運動ではなく、さまざまなヘイトグループが名称を変えたものにすぎない。シャーロッツビルの出来事は、一過性の例外だったというわけだ。

「歴史的に見て、白人至上主義の運動はばらばらに分裂するのが普通」だと、ヘイトグループを監視する名誉毀損防止連盟(ADL)のカーラ・ヒルは言う。「彼らはシャーロッツビルで『右派団結』集会を開いたが、そもそも彼らが本当に団結したことなど一度もない」

いわゆるアンチファ(反ファシズム)の抗議活動家は、最近のオルト・ライト失速は自分たちの功績だと主張する。『アンチファ――反ファシスト・ハンドブック』の著者マーク・ブレイによれば、白人至上主義者はトランプ政権1年目の終わりまでに、公共の場での組織的動員が不可能になった。

シャーロッツビルとその後の集会は、この種の活動が必然的に逮捕、抗議、内紛につながることを示したと、ブレイは言う。「私は慎重ながらも楽観的だ。近い将来、アンチファについて語る必要もなくなるだろう」

増加する過激派の暴力
武力衝突も辞さないアンチファの抗議運動は有効だったと認める意見は、極右の間にもある。ネオナチ団体「伝統主義労働党」の共同創設者(3月に党指導部から引退)マット・パロットは、あるオルト・ライト系フォーラムにこう書き込んだ。

「アンチファは......(主流派のリベラルが)できなかったことをやってのけた。オルト・ライトの半分以上を道路や公共の広場から追い出し、意気消沈させ、無力化した」

スペンサーも3月11日に投稿した動画で、大学当局とアンチファの抗議のせいで予定の演説を続けるのが困難になったと認め、運動方針を全面的に再考せざるを得なくなったと言った。「正直、厳しい状況だ」

<暴力事件は増えている>

それでもオルト・ライトは自分たち自身の言動が勢力拡大を阻んでいる可能性を認めたくないようだ。シャーロッツビルで催涙ガスと唐辛子スプレーを使用した容疑で自宅軟禁中のクリストファー・キャントウェルは昨年末、自身が運営するポッドキャストにデイリーストーマーの技術担当責任者アンドルー・アウェンハイマーを招いた。

ポッドキャストでアウェンハイマーは、シャーロッツビルの事件後にデイリーストーマーが閲覧不可になったことへの報復として、ユダヤ人殺害を示唆した。彼の言論の自由を検閲している(と本人が思っている)ユダヤ人支配層に対し、アウェンハイマーは言った。

「われわれが平和的に反対意見を唱えるのを許さないのなら、残された選択肢はおまえたちを殺すことしかない。おまえたちの子供らや家族全体もな」

実際、オルト・ライト絡みの暴力事件は増えている。17年は1970年以降で過激派の暴力事件による死者が5番目に多かったと、ADLは今年、発表した。しかも殺人事件の59%は、極右によるものだったという。

善良な白人保守派の運動参加を重視するオルト・ライトの指導者は、こうした暴力事件に狼狽しているようだ。論客の1人ブラッド・グリフィンは先日、アウェンハイマーを非難。おかげで自分たちが危険視され、当局ににらまれていると主張した。

テキサス州のライター兼アンチファ活動家キット・オコンネルは、「追い込まれたネズミ」の暴発を懸念しているという。新参者のオルト・ライトが永続的な政治運動を確立するという夢を諦め、代替手段として暴力に走る可能性だ。

追い込まれているかどうかはともかく、専制主義的な白人のユートピアというオルト・ライトの夢はまだ生きている。白人至上主義団体「アイデンティティー・エウロパ」は、テネシー州ナッシュビルで開かれた3月10日の集会にスペンサーの演説の3倍の聴衆を集めた。

それでもスペンサーが3月11日の動画で認めたように、全体的に見ればオルト・ライトは苦戦している。「われわれは今、悪戦苦闘に近い状態にある。勝利は簡単に手に入らない」

<本誌2018年4月24日号掲載>

702とはずがたり:2018/04/23(月) 21:42:34
八幡の毎度の低レベルな政権擁護も其れが何だ?だよ

安倍政権vs野党、低レベル論戦に失望 八幡和郎氏が緊急寄稿「それが何だ?と言いたい」
https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/180413/plt18041320140020-n1.html?obtp_src=www.iza.ne.jp
2018.4.13 20:14

703とはずがたり:2018/04/24(火) 22:16:26
こんな頭の悪い奴だったとはねえ

【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】安倍首相は解散総選挙で「国民の信」を問え 財務省解体含む官僚機構改革を公約に
https://www.zakzak.co.jp/soc/amp/180421/soc1804210001-a.html?__twitter_impression=true
2018.4.21

704とはずがたり:2018/05/07(月) 22:57:42
内閣府がアパグループの歴史修正主義活動を「公益目的事業」に認定! 森友加計と同様、安倍首相のサポーターに忖度か
http://lite-ra.com/2018/05/post-3986.html?utm_source=onesignal&utm_medium=button&utm_campaign=push
2018.05.01

705とはずがたり:2018/05/30(水) 23:31:11
マクロン仏大統領、国家主義を攻撃 米議会での演説で
http://www.bbc.com/japanese/43902965
2018年04月26日

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は25日、米議会の上下両院合同会議で演説し、国家主義と米国単独主義を非難した。

マクロン氏は、国家主義的、米国単独主義的政策は世界的な繁栄に対する脅威だと述べた。

同氏の言葉は明示的ではないものの、ドナルド・トランプ米大統領の掲げる米国第一主義的政策に対する事実上の攻撃だと広く解釈されている。

マクロン氏は演説で「自由と寛容さ、平等な権利」を掲げる米国とフランスの「壊すことのできない絆」を称賛しつつ、国際貿易やイラン問題、環境問題などでも立場の違いを鮮明にした。今回の訪米で見せてきたこれまでの温かい愛想のよさとは対照的だった。

同氏はこの議会演説で、3分間のスタンディングオベーションを受けた。

マクロン大統領はトランプ大統領と緊密な関係を築いており、同氏は今回の訪米で、トランプ政権下で初めて国賓として迎えられた海外指導者となった。

ただ、マクロン氏の言葉は、両大統領が全ての課題で合意しているわけではないことを示した。

同氏は米国単独主義や孤立主義、国家主義は「恐怖に対する一時的な救済策として魅力的に思えるかもしれない。しかし、世界への扉を閉ざしても世界の進歩は止まらない。それは市民の恐怖をなくすのではなく、あおるのだ」と述べた。

BBCのジョン・ソープル北米編集長はツイッターで、「『我々は単独主義や孤立主義、国家主義を選択できるが、それは市民の恐怖をあおるだけだ』。この言葉は、マクロン氏からトランプ氏への、明示的でないが事実上の非難だ」と述べた。



706とはずがたり:2018/07/01(日) 22:30:15
思想というのも烏滸がましい人権ネタだが

二審もまとめサイト運営者敗訴=在日女性への差別的表現―大阪高裁
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180628-00000065-jij-soci
6/28(木) 16:17配信 時事通信

 インターネット上の投稿をまとめたサイト「保守速報」の差別的な表現で精神的苦痛を受けたとして、在日朝鮮人のフリーライター李信恵さん(46)が運営者の男性に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(江口とし子裁判長)は28日、男性に200万円の支払いを命じた一審大阪地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却した。

 
 江口裁判長は保守速報について「人種差別、女性差別に当たる内容を含む記事が多数存在している。不法行為は複合差別に根差すもので非常に悪質」と指摘。「記事掲載が執拗(しつよう)に繰り返され、多大な精神的苦痛を被ったと認められる」と判断した。

 判決によると、保守速報は2013年7月から約1年間、ネット掲示板「2ちゃんねる」の李さんに関する投稿を引用するなどした記事を掲載した。

707とはずがたり:2018/07/07(土) 22:00:21
主張が"打倒左翼"しかない"オタサーの姫"
ネット右翼から熱狂的な支持を獲得
政治・社会 2018.6.13 #自民党 #ネット右翼
文筆家 古谷 経衡
http://president.jp/articles/-/25408

708とはずがたり:2018/07/07(土) 22:49:13
別に趣味に善し悪しがあるけど趣味は各個人にとって大事な物だからそれでいいじゃないかと思う俺はどうでも良い事に拘泥する哲学はバカげてる様に思える。哲学の唯一の解明すべき課題は何故自分は自分であるのかと云ふ事の様に思えるがヴィトゲンシュタインの誰かの理解がなんか似た様な事云ってた気がするが良く憶えてない。

ヒューム「趣味の基準について」:「趣味が良い」ってどういうこと?
http://blog.livedoor.jp/humeanstudent/archives/26357033.html
2018年05月18日 06:01

 早速だが、ヒュームが前提するように、趣味の多様性というものは疑いえないだろう。ゴダールやロメールを愛する「シネフィル」もいれば、ハリウッドのアクション映画を熱狂的に好む「シネフィル」もいる。かくして生まれるのが、カントも指摘した趣味のアンチノミーである。すなわち、趣味の主観性(趣味は主観的なものであり争いえない)と趣味の客観性(趣味にはよしあしがある)の対立である。じぶんの趣味を馬鹿にされると、「それが俺の趣味だ!」と怒る人も、別の場所では「あの人って趣味が良いよね」って言っていたりするかもしれない。我々はどこかじぶんの趣味は不可侵のものであるとかんがえつつ、良い趣味の存在をみとめている。この「ばかげたパラドックス」をいかに解決するか。これは主観性と客観性の対立をめぐる実践的な問いである。これは、18世紀の哲学者たちの主要な問いであったし、客観的真理というかんがえそのものが白眼視される現在においてもおなじだろう。

 さて、ヒュームはいかにこの問題に取り組んだか。まずは彼のエッセイ「趣味の基準について」の議論の構造を把握してみる。常識はふたつのことをおしえる。いっぽうで、「趣味について争うことは無意味」であり、たほうで、「明らかにばかげた趣味が存在する」とおしえるのだ。懐疑哲学が前者を支持することや、美は対象に喚起される感情に過ぎないと譲歩しつつ、ヒュームは後者の立場を支持する。つまり、「趣味のよしあし」が存在することを論証しようとするのである。彼の議論の出発点は「趣味のよしあし」である。さて、「趣味のよしあし」が存在すると主張することは、「趣味はそれぞれ平等である」という主張の放棄である。それは、趣味を良い悪いにわける客観的基準があることを含意する[1]。

709とはずがたり:2018/07/11(水) 13:39:10


2018/07/09
地震と豪雨から考える、大阪で進む「分断」と「衰退」
投資をケチり続けた日本を象徴する光景
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56462
前川 真行 大阪府立大学准教授
1967年生まれ。京都大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、大阪府立大学高等教育推進機構 准教授。専門は思想史。共著に『社会的なもののために』など。



真の「貧困」は覆い隠される
近代建築とは、災害に対する抵抗であり、安全の追求である。日本においてそれはとりわけ耐震性、そして不燃性の飽くなき追求の歴史としてあった。それは鉄とコンクリートによる都市の再構築であり、郊外化とは都市計画を通じたその実現であり、つまりは密集の解消だったはずなのだ。

今回の地震は、こうした面での、戦後の建築学および建築技術の達成を証言している。たしかに阪神淡路の地震とのエネルギー量の違い(およそ30分の1程度?)はあるにせよ、われわれはこの課題を高い水準で達成している。歴史的にみるならば、その成果に疑いの余地はない。

事実、ブロック塀倒壊による死者の事例も、もはや抗しがたい災害の結果としてではなく、防げたはずの事故として、私たちに悔恨を強いている。私たちが十分に真面目でなく、賢明でなかったがゆえの人災として、私たちは後悔している。

だが、それがもはや「天災」ではないのならば、そこには理想的な「自然状態」は訪れない。災害の被害は誰もに等しく訪れるわけではない。そして歴史はむしろそのことを教えてくれている。

結果として、災害の共同体の幻想、つまり真に平等に訪れる不幸という幻想を支えるには、ますます人類史的な規模の、つまりは終末論めいた巨大災害のイリュージョンが必要とされるだろう。

そしてまるでそれを補完するように、善良なる庶民たちの連帯という紋切り型のイメージが召喚される。ボランティアとの心温まるふれあい。しかしそれは豊かさのなかに取り残された「貧困」であることを忘れてはならない。そのイメージが悲惨なものであってはならないのは、それが都市と都市圏の「貧困」を覆い隠さねばならないからだろう。

「緊縮」によって沈み込む大阪
大阪はデトロイトやピッツバーグといった、北米の工業都市と似たところがある。東京と比べると、この街は長きにわたってインナーシティ、旧都市周辺部に貧困を囲い込んできた。だからこそ、インフラおよび社会資本投資はこの町にとって重要な意味を持っていたはずなのだ。

だがバブルの崩壊によって、オリンピック誘致の夢は無残に潰え、企業誘致とイベント型開発をミックスした湾岸および旧郊外地区の開発計画は水泡に帰した。その後、財政健全化を名目に「リベラル」なメディアの先導で公務員バッシングが大々的に進められる。

それは、もともと十分とはいえない社会資本投資からの撤退であったことはいうまでもない。政治現象としては、国鉄解体の反復でもあれば、長期停滞の日本を予告するものでもあった。アメリカでも見られた人種主義との結託によるバックラッシュの隠蔽という性格もそこにはあったこともつけ加えておく。

710とはずがたり:2018/07/11(水) 13:39:30
>>709
橋下徹が大阪府知事となったのは、こうした状況のもとである。彼はこの傾向を、いっそう過激に劇場化し、メディアは与えられた餌を貪ることになる。

異様としか言いようのない興奮が「大阪」を包んだ。それはすでに大阪の歴史に深く刻み込まれていた亀裂をさらに深く、深刻なものとした。いわゆる同対法の終焉は、その象徴であったにすぎない。

こうした状況のもと、降って湧いた大規模な金融緩和策は、規制緩和によって進められていた大阪の変容を加速する。大阪はこのとき、自己目的化していた熱狂に与えるべき意味を再発見する。

東京に遅れて、おずおずと開始されていた都心回帰は、ほとんど無軌道ともいえる再開発として本格化した。堆積地に広がる商業、そして工業地区には、低層の集合住宅のなかに高層のタワー型マンションが林立する奇妙な景観が出現している。

それはまるで「輝く都市」(とは註 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%9D%E3%81%8F%E9%83%BD%E5%B8%82 )の残酷なパロディのようにもみえる。それは規制緩和と民営化、さらには公有地売却とともに進められた民間デベロッパーによる都市再開発が生み出した都心回帰の景観である。

そしてこの震災にあって、大阪が選んだふたりの首長のうち、ひとりはメディア・アピールに余念がなく、もうひとりはその所在すらあきらかではなかった。後者に至っては「リベラル」なメディアはひとつまみの批判も加えていない。たしかにそれは震災にあっても変わらない、いつもの大阪の日常であった。

公共事業が「課金都市」となった
一週間がすぎて、ようやく北の「大阪」の、郊外直下型地震の、深刻ではないが、だからといって軽微ともいえない被害も少しずつ明らかになってきた。ようやく動き始めたモノレールからは屋根を覆ったブルーシートがいまだに目を引く。

そして、いま、建物の亀裂や天井からの雨漏り、はたまたエレベーターの不具合、さらには管理費用の増額や保険の申請など、私たちはすでにこの「災害」を日常の延長のなかで受容し始めている。

…すでに国家は、みずからに課してきた役割を放棄しはじめている。もはやそれは公共事業からの撤退というにとどまらない。いまやそれは公平無私かつ中立的な裁定者という地位の放棄にまで及んでおり、この地震の直前に起きた政治的、そして行政的スキャンダル、つまり縁故資本主義(クローニー・キャピタリズム)と国会提出文書の意図的な操作は、その陰惨なカリカチュアであった。

この間、大阪は獲得した「自由」を謳歌し、東京から招かれた植民地総督に、公共施設と公有地の売却を委ねてきた。それは図書館や公園に加え、地下鉄やバスといった移動のためのインフラにも及んでいる。もとより私鉄とともに成長した都市圏である。郊外に住むならばなおのこと、退職はたちまち移動の制限へと直結する。そして、いまやそれは生活のあらゆる局面へと拡大しようとしている。

福祉国家からの撤退とは、税金から課金というシステムへの転換である。大阪は課金都市として「再生」しようとしている。すでに公園はその運営が情報産業に委ねられた。次には水道というライフラインの、さらには人生そのものへの課金が予定されている。

IR、Integrated Resortとはこの都市が選択した未来であり、そこでは公共が民間に委ねたあらたな「課税」の在り方が予告されている。これがいま、私たちが建設しようとしているユートピアである。…

711とはずがたり:2018/08/25(土) 13:52:44

正体を隠して活動する日本会議の「カルト性」
菅野完
https://hbol.jp/173398
2018.08.24

712とはずがたり:2018/09/09(日) 20:00:21
筑波大も酷いの飼ってるなあ・・。

昔マル経が肩で風切ってた頃は今我々が正論主義者に嫌悪感抱く様に嫌悪感をもたれてたんかな。

俺は左翼だからマル経の方が哲学あるし右派は醜悪だと思うんだけど。

2018.9.4 11:00
【正論】
歴史には「進歩」も「必然」もない 筑波大学大学院教授・古田博司
https://www.sankei.com/life/news/180904/lif1809040007-n1.html

2018.2.15 11:00
【正論】
なぜ親方は101人もいるのか、なぜ首相は平昌五輪開会式に行ったのか…国家を強くする「常識」を持とう 筑波大学大学院教授・古田博司
https://www.sankei.com/column/news/180215/clm1802150006-n3.html

713とはずがたり:2018/09/25(火) 09:14:32

2018年09月11日21:59
ネトウヨはなぜ安倍晋三を熱狂的に支持するのか
http://blog.livedoor.jp/ntuy_hyakka/?p=2

小泉政権、麻生政権の時も熱狂的な支持者は一定数存在したが、ここまで熱狂的な支持者がいる総理大臣は最近では彼くらいだろう。

特に第二次安倍政権が始まった頃から、SNSには「安倍信者」と呼ばれる熱狂的な安倍支持のネトウヨが増えている。

彼らはなぜそこまで安倍晋三という人間に熱狂的になるのだろうか。

一言でいえば、「自己投影しやすいから」だと考える。

自己投影というのは心理学では「自分の嫌なところを他人に重ねて見ること」をいうが、今回の記事では自己投影を「他人を自分と同一人物だと思い込むこと」という意味で使用する。

自己投影でよくあるパターンが、漫画やアニメに登場する主人公と自分を重ねることで、10代の頃は誰もが経験したことがあるのではないだろうか。

自己投影する対象はあまりに自分とかけ離れすぎたキャラクターは不向きである。

漫画やアニメでも自己投影しやすいように、どこにでもいるような平凡な人物が主人公になっている場合が多い。

例えば「ドラえもん」ではのび太が主人公なわけだが、これが出木杉君だったら途端につまらない物語になるだろう。

安倍晋三に関して言えば、彼はいわゆる完璧人間、エリートタイプではない。

確かに総理大臣を祖父に持ち、天皇家とも遠縁にあるなど名家の生まれだが、国会議員や官僚に多い東大、慶応、早稲田出身というわけでもないし、国会での答弁はお世辞でもスマートとは言えない。

家柄を除けば、割と平均的で知り合いなどに1人はいそうなタイプに見える。

しかしながら彼の場合、これが功を成していると言える。

家柄も良くて、高学歴で、国会での答弁もスマートで、何もかも完璧に見えたら、自分たちとは別次元の人に感じるどころか、

むしろ日本という国においては嫉妬の対象になりやすい。

彼の隙があるところが、熱狂的な支持者を作り出す上でプラスに働いているのだ。

さらに、彼もネトウヨと同じ二元論者であるということを忘れてはならない。

彼は過去にこのようなツイートをして、左翼嫌いを鮮明にしていたし、国会答弁でも堂々朝日新聞を批判しており、好き嫌いがかなりハッキリしているタイプだ。

もちろん選挙というのは基本的には与党と野党の戦いになるのだが、政治に興味がある国民は少数派だし、更に本当に政策を理解している国民はもっと限られてくるので、善と悪の対立構造にした方が分かりやすく効率的だ。

安倍政権は自分たちの邪魔をする勢力は悪で、自分たちはその悪を退治する善というイメージづくりに成功している。

ネトウヨもまた二元論者なので、悪を倒すという大義名分ができるわけだし、悪を一緒に倒すという一体感も生まれる。

更に、自己投影する対象は自分の「憧れ」や「果たせなかった夢」を託せる人物であることも大事なポイントだ。

彼らが安倍晋三に憧れている部分は何といっても「長期政権を築いている総理大臣=強い権力者」という部分だろうが、

「1度は退陣したものの、再び総理大臣の座に就いた」という経歴もより彼らが自己投影したくなる要素なのだと思う。このエピソードはネットデモで感動秘話としてよく取り上げられている。

今は報われない自分もいつかは報われる、そんな希望を安倍晋三に託しているのかもしれない。

714とはずがたり:2018/09/26(水) 22:16:19
桜井もなんか捏造してたよな

『朝日』元記者・植村隆裁判で西岡力氏が自らの「捏造」認める
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180926-00010000-kinyobi-soci
9/26(水) 10:15配信 週刊金曜日

「慰安婦」問題否定派の旗手である麗澤大学客員教授の西岡力氏――。彼の論考や発言は、国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこ氏をはじめ、右派言説の論理的支柱となり、影響を与え続けてきた。その西岡氏が9月5日に東京地裁で尋問に答えた内容は、彼らに失望と嘆息を与えるかもしれない。西岡氏が、いくつかの重要部分について「間違い」を認めたからだ。

 東京地裁では、元「慰安婦」記事を「捏造」と記述され名誉を傷つけられたとして、元『朝日新聞』記者の植村隆・韓国カトリック大学客員教授が西岡氏らを相手取り、損害賠償などを求めた訴訟が2015年1月から続いている。

 植村氏は1991年8月、韓国での「慰安婦」問題に取り組む市民団体への取材やその聞き取り調査に応じた女性(のちに記者会見で名乗り出た金学順さん)の録音テープを聞いてスクープし、同年12月にも証言を記事化した。

 西岡氏は、植村氏の記事に対し、『週刊文春』2014年2月6日号で「名乗り出た女性は親に身売りされて慰安婦になったと訴状に書き、韓国紙の取材にもそう答えている。捏造記事と言っても過言ではありません」とコメントした。

 しかし、尋問で「そう訴状に書いてあるのか」と問われると、「記憶違いだった」と間違いを認めた。金さんの記者会見を報じた韓国『ハンギョレ』新聞の記事を著作で引用した際、「私は40円で売られて、キーセンの修業を何年かして、その後、日本の軍隊のあるところに行きました」という、元の記事にない文章を書き加えていることを指摘されると、「間違いです」と小声で認めた。

 西岡氏はまた、元「慰安婦」の証言集は読んでおりながら、「挺身隊」名目で「慰安婦」にさせられた韓国人女性の証言は「覚えていない」とし、自らの主張と異なる最新の調査・研究結果も読んでいないと答えた。

(佐藤和雄・ジャーナリスト、大学非常勤講師、2018年9月14日号)

715とはずがたり:2018/09/26(水) 22:16:45
『朝日』元記者裁判が結審
櫻井よしこ氏の「捏造」攻撃のウソ明らかに
中町広志|2018年7月26日10:30AM
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/07/26/antena-289/

「私は捏造記者ではありません」と訴える植村隆さん。(撮影/編集部)

元『朝日新聞』記者の植村隆氏が櫻井よしこ氏と新潮社らを名誉毀損で訴えた裁判が7月6日、札幌地裁で結審した。2016年4月に審理が始まってから開かれた口頭弁論は延べ12回だった。

この日、植村弁護団は111ページ、8万2000字に及ぶ「最終準備書面」を提出した。同書面のハイライトは、「本人尋問によって明らかになった被告櫻井の杜撰な調査実態等」と題したパートだ。櫻井氏はどのような取材、調査、確認作業を行なって執筆したのか。植村氏への「捏造」攻撃には正当な根拠があるのか。それらを前回弁論(3月23日)の本人尋問で問い質した結果明らかになった重要な事実が、15ページにわたって詳しく列記されている。主なものを紹介すると――。▽櫻井氏は植村氏や重要な関係者の取材を一切行なっていない▽「慰安婦」だった金学順さんの「訴状」の引用の誤りを繰り返した▽金さんの記者会見の内容と「慰安婦」となった経緯も正確に把握していない▽単なる想像に基づいた記述を行ない、本人尋問にも不合理な供述内容がある▽「慰安婦」問題の講演で架空の話を作り上げた過去もある。

櫻井氏は本人尋問で、誤りやミスをほとんど認めていた。同書面はそれらの発言を次々に引用しながら、「捏造」攻撃のウソを指摘し、その根拠を完全に崩した。

法廷では植村氏と伊藤誠一弁護士(弁護団共同代表)が最後の意見陳述を行なった。植村氏は、「私はもう一度、大きな声で訴えたい。私は捏造記者ではありません」と力をこめ、伊藤弁護士は「被告櫻井は、ジャーナリストとして最も基本的な営為を怠ったことが明らかになった」と語った。

判決は、11月9日午後3時半に同地裁で言い渡される。もうひとつの植村裁判東京訴訟も大詰めを迎えている。9月5日、植村氏、被告西岡力氏、元『週刊文春』記者の3人の尋問が終日行なわれる。

(中町広志・フリー、2018年7月13日号)

716とはずがたり:2018/10/01(月) 12:11:07

ネット右翼に足を引っ張られた佐喜眞候補【沖縄県知事選挙 現地レポ〜敗北の分析】
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20181001-00098867/
古谷経衡 | 文筆家/著述家
10/1(月) 5:30



 今回、敗北を喫した佐喜眞氏の敗因は何だったのだろうか。佐喜眞氏は「対決から対話へ」を掲げ、辺野古移設については積極的推進の立場を明確にせず、むしろ経済振興や子育て政策を重点的に主張した。

 前述した2月の名護市長選挙に於ける渡具知武豊氏の勝利の方程式を踏襲した格好である。中でも「県民所得300万円目標」など、なるほど具体的とも言える政策もあった。

 しかしながら私は、佐喜眞氏の敗因は、佐喜眞氏自身は当然のこと、その「外野」にこそあると分析している。「外野」とは何か。それは翁長前知事が健在であった時代から、反翁長(反オール沖縄)の姿勢を鮮明にして、主にネットやCS放送局などを利用して勢力を高めてきた在沖縄のネット右翼活動家達のことだ。

 断って置くが、彼らは佐喜眞選対には一切入っていない。勝手連的に今回の知事選挙で佐喜眞氏を応援していた人々である。彼らは、中央(東京)のCS放送局やネットニュース番組等を行き来し、または保守系論壇誌、あるいは沖縄のコミュニティFM等を活用して、「善意」で以て佐喜眞氏を応援した。

 彼らは、那覇、沖縄、豊見城、うるま、宜野湾、名護など県下公民館などを貸し切り、私が確認しただけで都合50回以上に及ぶ小集会や、ビラ配布、那覇市内等に於ける街宣行動を頻繁に繰り返した。

 9月13日に今回の沖縄県知事選挙が告示されると、彼らは勝手連的に佐喜眞氏への投票を訴え、併せて「玉城デニー陣営から威嚇、暴力的行為を受けた」などとSNS上で訴え続けた。

 これに賛同するネット右翼的傾向を持つユーザーが次々と彼らのツイートを拡散して、「玉城はパヨク」「玉城は売国奴」「玉城は中国の工作員」等というレッテルと共に、恒常的にそれらのリツイートは毎回500〜1,000近くになる勢いとなったのである。

 前述した小集会では、「地元新聞・TVによる世論誘導選挙、中国の沖縄侵略隠しを訴える」という横断幕がほぼ毎回会場に掲げられた。

 ここで重要なのは、地元新聞とは「琉球新報、沖縄タイムス」の二紙を指すと言うこと。また「中国の沖縄侵略」ではなく「沖縄侵略隠し」を訴えているという点で、極めて陰謀論的世界観である。

 つまり、沖縄に於いて中国の侵略が現に行われて居るが、「琉球新報、沖縄タイムス」の二紙がそれを故意に隠している、という主張を繰り返したのだ。



しかし前述した在沖縄のネット右翼活動家らや、及び全国に存在するネット右翼の、「善意による」佐喜眞氏への勝手連的な応援は、沖縄の有権者に佐喜眞氏への親近感を高めるどころか、却ってマイナスの材料になったのではないか?と私は観ている。

 彼らは口々にこう絶叫した。
「玉城デニーが知事になったら、沖縄は中国にのっとられます」
「玉城デニーが知事になったら、中国の工作員が沖縄を破壊します」

 このような、トンデモ陰謀論とも思える連呼とセットに佐喜眞氏を応援することで、常識的な感覚を持った有権者の多くは、むしろ佐喜眞氏へのネガティブイメージを持つに至ったかもしれない。



 こういったネット右翼が叫ぶトンデモ陰謀論的世界観は、中央(東京)から放送される一部の極端に偏向したCS番組や保守系論壇誌、あるいはネットニュースの中で俎上にあがるだけで、実際には「保守」「ネット右翼」という自閉した巨大なサークルの中でしか通用しないジャーゴン(組織内言語)に他ならない。

 だから、在沖縄の街頭で行なわれたこのような叫びやSNSでの拡散は、沖縄の有権者にとってノイズとしてしか認識されなかった。

 彼らが「なんかトンデモな人たちが佐喜眞氏を応援している」という印象を与え続けたのなら、これは佐喜眞陣営にとって痛打以外の何物でも無い。



717とはずがたり:2018/10/01(月) 13:20:45
ネトウヨだったのかw
今回はよくリツイート流れてきてたけど立派な若者に育ってなによりだ。

「日本ではない国に行けば」 翁長知事の息子が投げかけられた言葉
父に続き政治家となった彼は、何を感じているのか。「沖縄保守」への思いを聞いた。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/onaga-takeharu
2018/09/30 20:01
籏智 広太 BuzzFeed News Reporter, Japan
瀬谷健介 BuzzFeed News Reporter, Japan

「実は僕、学生時代は『ネトウヨ』だったんですよ」

そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、翁長雄治(31)。那覇市議になって1年が経つ、新米の議員だ。

父親は、前沖縄県知事の翁長雄志。沖縄県名護市辺野古の米軍基地建設への反対を貫きながら、2018年8月8日、任期中にすい臓がんで死去した。

雄志は長年、自民党に所属して沖縄県連幹事長も務め、「沖縄の保守勢力」であることを自認していた。しかし、辺野古への米軍基地建設を巡って中央の自民党政権と激しく対決し、那覇市長の座を辞して県知事選に立候補した。

祖父は那覇市と合併した旧真和志市の市長。伯父は県議と副知事を歴任した。雄治は4人きょうだいのうちでただ一人、政治家となった「3代目」だ。

その雄治から見た、沖縄の保守とは何か。

ーーなぜ、「ネトウヨ」だったんですか?

高校生の時は、柔道が大好きな普通の少年でした。沖縄を離れて関東の体育系大学に進んだため、部活以外にやることがなかった。基本的にすごく引きこもり体質なので、家から出たくない。家にいると、ずっと携帯しか見ないんですよ。

携帯でネットを見ると、当時政権の座にあった民主党がやることは全部悪いんだ。自民党は全て正しいんだ。そうでない議員はみんな「在日」なんだ、という情報がたくさんあった。

そして、ネットで見かけるそういう主張に、だんだん魅せられていった。「在日」が何たるかもよく知らないまま、外国人が日本人になりすましている、みたいにすら感じていました。

まだ「ネトウヨ」という言葉がない頃だったのですが、実際には自分では何も分かっていない、何も考えていないのに、こういう主張を一方的に受け売りすることこそが、「保守的な思想」だと思い込んでいたのです。

ーーどうして、そこから父と同じ道へ?

ネット上で翁長雄志が叩かれているのを見かけるようになったんです。

父が基地の辺野古移設に反対するようになってからです。「国策、米軍基地に反対するやつは反日左翼テロリストだ」と。

ただ僕には、父親への果てしない信頼感があったんです。うちの親父は沖縄のために人生を過ごしていましたし、悪いこと、恥じる事は何もしていない。だからこそ、こういう叩かれ方はおかしいと思ったんですね。

この頃から、政治家を志すようになってきた。そして沖縄に戻り、実際に基地問題を見て、住んでいる人たち、生活する人たちを見て、考え方が変わってきた。

ーーお父さんから、何か政治について言われたこともあるんでしょうか

父から政治について教わったことは、ほとんどありません。

うちには、政治は家業じゃないという家訓があります。僕も那覇市議選に出る時、母親に反対されました。

父にも、立候補を自分で選んだのならば仕方ないとは言われましたが、市議になったあとに相談しても「自分で考えろ」と言われました。



718とはずがたり:2018/10/02(火) 10:20:05
議論を拒否して逆ギレ気味に休(廃)刊して議論の公器としての抛棄の暴挙を許した新潮社の無責任は重い。

「新潮45」休刊に追い込んだ“張本人”の超厳戒講演会を直撃
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238307
投稿日:2018/09/27 14:50

「LGBTは生産性がない」という“トンデモ作文”を寄稿し、老舗出版社「新潮社」の看板雑誌である「新潮45」を休刊に追い込んだ杉田水脈衆院議員。責任を感じておとなしくしていると思ったら大間違い。きのう(26日)も東京都内で開かれた講演会に出席して持論を展開すると聞き、日刊ゲンダイ記者が会場を直撃した。

 杉田氏の講演会を主催したのは「channel AJER」というサイト(運営会社は埼玉・戸田市)。ホームページを見ると、小川榮太郎や藤岡信勝といった「ガチガチの保守系」といわれる人物が登場している。驚いたのは、杉田氏の講演会タイトルが「国連人種差別撤廃委員会参加報告会」だったことだ。LGBTの「差別」を平然と口にする杉田氏が一体、どのツラ下げて「差別撤廃」を言うのか。ギャグ漫画のようなテーマだ。早速、会場に向かった。

 会場の東京・千代田区のビルでは、講演会が始まる前から、4〜5人の取材陣が待ち構えていたのだが、主役の杉田氏本人は隠れるように裏口からこっそりと会場入り。それならばと、主催者に講演会の取材を申し込んだところ、「定員は60人でもう満員になってしまったので参加できない」と完全拒否だ。だが、会場に出入りする人を数えると、多く見積もってもせいぜい20人程度。とても60人とは思えなかった。

 そこで、講演会の終了後、会場から出てきた杉田氏を直撃しようと試みたのだが、講演会の参加者らしき連中が「壁」をつくり取材を妨害。「LGBT差別を許さない」とプラカードを掲げていた人の写真を撮影し、「抗議をやめろ」と怒鳴るなど、まるでヘイトスピーチの集会そのもの。会場周辺は騒然となり、そのスキに杉田氏もコソコソと逃げるようにして立ち去ったから唖然ボー然だ。

 杉田氏の差別発言が掲載されてから2カ月以上経つが、問題は沈静化するどころか周囲を巻き込んで、どんどん悪化している。その原因は、いつまで経っても表舞台に出てこない杉田氏自身にあることは明々白々。国民の前に堂々と出てこられないような人間をいつまでも国会議員にさせていてはダメだ。

719とはずがたり:2018/10/08(月) 00:21:22
めっちゃ興味深いぞ。ネトウヨとオン排含めても5%位なのに80%ぐらいに感じる(;´Д`)

ネトウヨ像覆す8万人調査 浮かぶオンライン排外主義者
https://www.asahi.com/articles/ASLB37DGLLB3UCVL01V.html
河村能宏2018年10月7日05時40分

http://tohazugatali.web.fc2.com/politics/ASLB37DGLLB3UCVL01V.png
ネット右翼とオンライン排外主義者

 「ネット右翼」はどのくらいいて、どのような人たちなのか。その実像に迫ろうと、8万人規模の過去に例のない大規模調査が行われた。ネット右翼と呼べる人たちは全体の1・7%だったほか、これまで語られてきたネット右翼像とは異なるタイプの「オンライン排外主義者」が3・0%存在することも浮かび上がった。

 ネット右翼とは一般的に、保守的・愛国的な政治志向を持ち、中国や韓国などの近隣アジア諸国に対して排外的な言動を行う人を指すことが多かった。規模は小さいとされるが、膨大な情報を生み出すことから、その影響力に注目が集まっている。一方で、ネット右翼の担い手がどんな人たちなのかについて実証的に検証したケースは少なく、多様なネット右翼像が流通しているのが現状だ。

 東北大の永吉希久子准教授(社会意識論)らのグループが東日本大震災以後の人々の社会活動の変化を調べようと、昨年12月に「市民の政治参加に関する世論調査」を実施。ネット調査会社を通じて20〜79歳の東京都市圏に住む約7万7千人の男女にアンケートをした。その際、ネット右翼について調べるための質問も盛り込み、永吉さんが実証的な検証を試みた。

靖国公式参拝、憲法九条の改正、学歴や雇用形態など、アンケートで尋ねた項目から「ネット右翼像」に迫ります

 アンケートでは、「靖国公式参…

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720とはずがたり:2018/10/08(月) 12:04:49
院政期〜鎌倉期の貴族階級好きの俺としては現代の天皇家は権門としては物足りないし戦争責任を取らなかった天皇家ってイメージだったけど今上陛下は口惜しいけど象徴としてのお勤めの中に今何をなすのが日本・国民・皇室にベストかをバランス良く考えてるかが滲んで居て自然と敬愛をせざる得ない。凄いわ。

もう一寸歳取ってたら昭和天皇の行動からも色々読み取れたのかもしれんね。責任取るにしても適当な譲位相手居なかったようだし。。

ネトウヨ氏は靖国に参拝しないで高麗神社に参拝http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1226053946/550-551する今上帝に切れてるようだが,皇室のバランス感覚を理解出来ないのであらう。

天皇皇后は反日左翼!
https://togetter.com/li/1153153

721とはずがたり:2018/10/09(火) 14:27:31
【教育勅語】「同胞を大事に」「親孝行」でも普遍性がない理由
志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20181005-00099413/
10/5(金) 12:07


安倍政権において、教育勅語を再評価しようという動きがある。今回の柴山文科相の発言の他にも、当時、防衛大臣であった稲田朋美氏は昨年3月8日の参院予算委員会で、

「私は、その教育勅語の精神であるところの、日本が道義国家を目指すべきである、そして親孝行ですとか友達を大切にするとか、そういう核の部分ですね、そこは今も大切なものとして維持をしているところでございます」

出典:2017年3月8日参院予算委員会での稲田朋美氏の発言
 と発言している。また安倍政権としても、同年3月31日、「憲法や教育基本法等に反しないような形で教育勅語を教材として用いることまでは否定されることではない」とする答弁書を閣議決定している。

〇主権者である国民に対し、道徳の押し付けはできない
 こうした安倍政権の教育勅語を容認する言説・政府答弁は、日本国憲法の理念に反するものだ。というのも、日本国憲法は国民主権をその基本原理としているが、これに対し、教育勅語は、当時の絶対君主であり「現人神」であった天皇が臣民に道徳を押し付けるというものだからだ。日本の教育史学研究者による「教育史学会」は、昨年5月に発表した声明文で以下のように指摘している。

 教育勅語は、「朕」と自称する明治天皇が「臣民」に道徳の規準を下す形をとっていること自体が、今日の主権在民の日本国憲法と相容れないものである。

出典:教育史学会の声明
〇「親孝行」等の部分だけの切り離しはできない
 また、教育勅語では「親孝行」であろうが、「友達を大切にしよう」であろうが、各々の部分を切り離すことはなく、それらの道徳観は全て「皇運扶翼」、つまり臣民が天皇のため、命をもささげることへ収斂されていくものなのだ。

〇「全員野球内閣」というより「ほぼ全員日本会議内閣」
 教育勅語は、柴山文科相が言うような「アレンジした形で、今の道徳などに使える」ものではない。どうしても道徳教育がしたいのなら、日本国憲法の理念に沿う別個のカリキュラムをつくるべきである。教育行政のトップである文科相の発言は、責任重大であり、柴山文科相の資質も今後の国会で問いただされることになるだろう。

 だが、問題の本質は、今回の内閣改造が「全員野球内閣」というより、「ほぼ全員日本会議内閣」であるということだ。日本会議は、日本最大級の保守系団体で、安倍晋三首相や麻生太郎財務大臣との関係が深い。今回の第4次安倍改造内閣では、日本会議の活動を支援する議員連盟「日本会議国会議員懇談会」に加盟歴のある閣僚が、19人中14人なのである(関連情報 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-04/2018100401_01_1.html )。…

722とはずがたり:2018/10/10(水) 09:54:50
杉田,たいしたことは書いてない(特にハレーション起こそうと書いてる感じでは無い)けどそれだけに子供を産まないから社会的に保護する価値なしとさらっと書いてしまっててどうやったらPC適合的かを理解してないっぽい。。
不妊治療にカネ出すけどLGBTが住みやすくするってのを故意に関連づけてるにも問題で住みやすくってのは家借りたり家単位で税金をみたりとそういう所であってそれは女性が色々な面で苦労する日本という面とも関係してくるけどそういうのを一切無視してて,まあ普段からひどいこといってるからこれを機会にたたいとこって自業自得の面があって杉田もそれが判るからこのていどのことで謝ってたまるかと思うし,謝ったら負け,突っぱねるが勝ちの安倍政権の態度ともシンクロしているということか。

2018年07月22日11:58
カテゴリ読んだ本・雑誌・記事etc
杉田水脈著『「LGBT」支援の度が過ぎる』を全文書き起こす(転載歓迎)
http://blog.livedoor.jp/skeltia_vergber/archives/51543955.html

723とはずがたり:2018/10/18(木) 17:32:33
解説付きでお届け。

https://twitter.com/electionshow17/status/1052818717808029697
/03式柴犬型決戦兵器\
@sbinnn21

国民はすっかり行かなくなったな。候補者一本化とかを考えているのだろう

20:17 - 2018年10月17日
2019 政治決戦ウオッチ
@electionshow17

おっと常連の羽田まで行ってない2019 政治決戦ウオッチさんが追加

0:08 - 2018年10月18日


靖国参拝、衆参議員の71人 秋季例大祭に合わせ
https://www.asahi.com/articles/ASLBL2QVCLBLUTFK001.html
2018年10月18日10時43分

 超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長=尾辻秀久・元厚生労働相)の衆参議員71人が18日朝、秋季例大祭が開かれている東京・九段北の靖国神社に参拝した。

 自民党の加藤勝信総務会長(前厚労相)や森山裕国会対策委員長のほか、安倍内閣の政務三役では磯崎仁彦経済産業副大臣や大西英男総務政務官らが参加した。

 内訳は自民68人、日本維新の会1人、希望の党1人、日本のこころ1人。参拝後に会見した尾辻氏は、参拝しなかった安倍晋三首相について「(今後)お参りがあることを願う」と述べた。

724とはずがたり:2018/10/19(金) 16:32:38
学生運動にかぶれたやつをかぶれた感じが嫌だったとかいってるけど自分も恥ずかしいウヨ思想にかぶれて本当に冷静に周りが見えてない。
こんなのが自衛隊のトップではまたインパールとかやりかねん。自衛隊は先の大戦から一体何を学んだのか?

あれから10年 田母神俊雄が語る「田母神論文事件とは何だったのか?」
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20181019/Bunshun_9361.html
文春オンライン 2018年10月19日 07時00分

2008年10月に起きた「田母神論文事件」から10年。現役航空自衛隊トップが公にした論文「日本は侵略国家であったのか」は政府を巻き込んだ大問題に発展し、田母神氏は辞任へ。一体、あの事件は何だったのか。そして“異端の軍官僚”田母神氏の「思想」の源泉とは? 近現代史研究者の辻田真佐憲さんが伺います。(全3回の1回目/ #2 、 #3 へ続く)

――田母神さんの論文「日本は侵略国家であったのか」は、アパホテルで知られるアパグループが主催する第1回「真の近現代史観」懸賞論文で最優秀賞を受賞しました。現役自衛官、しかも空自のトップである航空幕僚長が〈我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である〉といった論を公にした衝撃はまさに「事件」と言うべきものでした。あれから10年…今回のインタビューでは「田母神論文」の内容を検証するのではなく、なぜ田母神さんがこうした論文を書くに至ったか、その「歴史観」がどのように形成されたのかをお伺いしたいと思っています。

■自衛隊幹部普通課程で出会った渡部昇一先生の本
――人間が持つ歴史観や思想には必ず読書体験が関わってきます。田母神さんの場合、これに影響を受けたとすぐに思い浮かぶ本は何でしょうか。

田母神 本と言えば亡くなられた渡部昇一先生の本から多くの影響を受けています。30歳の頃に出会った『ドイツ参謀本部』。渡部昇一先生の本です。当時私は市ヶ谷にある自衛隊幹部学校に入校(自衛隊では自衛隊の学校に入ることを入学とは言わず入校という)していました。幹部普通課程という、当時は3ヶ月半くらいのコースがあったんです。自衛隊に入って7、8年経てばみんな交代で入るようなコースなんですけど、そこで教官がいろんな本を紹介するわけです。その中にあったのが『ドイツ参謀本部』。…でも私は不勉強でしてね、その時、渡部先生の専門が言語学だということも知らなかった。ただ単にこれは軍人が読むべき本だと思っていました。そこからこれを書いた渡部先生というのはどんな人だろうと本を渉猟しました。…

ベストセラーになった『知的生活の方法』はもちろん、『日本史から見た日本人』の古代編、鎌倉編、昭和編。私は渡部先生にすっかりハマりまして、私たち仲間内のグループにお招きして講演していただいたこともありました。30代はまさに渡部昇一を読んで過ごしていたようなものです。

――田母神さんは元々理系で、福島県立安積高校でも理系クラスだったんですよね。

田母神 そうです。高校に入ったのが昭和39年、東京五輪の年。日本が高度成長に入ろうとしていた頃で、身近なところでいうと家電の業界が華やかに見えたんですね。それで技術者になりたいと漠然と思っていたんです。ところが親戚に自衛官がいたこともあってか、父が「お前は防衛大学校に行け」と。それに反抗することもなく、まあ自衛官の道に入ったわけです。

■私の原体験「共産党はバカだから」
――防衛大学校時代の話をもう少しお伺いします。入学されたのが昭和42年、1967年のことですから、防大時代に70年安保運動が起きていますよね。同世代の学生が安保反対を唱えている様子を、田母神さんはどのように眺めていたのでしょうか。

田母神 何を騒いでいるんだ、バカだなって思って見てました。夏休みに帰省すると、普通の大学に入った高校の友達と会いますよね。すると、たった3ヶ月大学に行っただけで、やれマルクスがどうしたとか言うやつがいるわけです。私はちょっとカチンときて、「なんだお前、因数分解もできなかったのに、よくそんなことがわかるな」って言ってやりましたよ。

――なんでカチンときたんでしょうね。

田母神 かぶれてる感じがいやだった。私は昔から、左の共産主義的考えに毒されることはなかったから余計に。うちの父はいつも「共産党はバカだ」って言っていた。なんでかと言うと、実家の近くに町議会議員にいつも立候補する共産党の人がいたんですよ。…

選挙に出ると必ず落ちるんだけど、必ず出る。いつだったか聞いたんです、父に。「あの人は、なんで落ちるのがわかっているのに選挙に出続けるんだ」と。その答えが「共産党はバカだから」。これは、私の原体験といえば、原体験なのかもしれませんね。

725とはずがたり:2018/10/19(金) 16:32:59
>>724
■防大4年のときに「三島事件」を体験した
――防衛大学校時代では、1970年に起きた「三島事件」。…軍隊ごっこみたいに言う人も当時いたと思うんですが、…このころの防衛大学校校長はどなたでしたか?

田母神 猪木正道さんです。…

――猪木正道さんは『正論』などでも執筆活動され、保守論壇の大御所という感じがしますが、一方で民社党を支持する論者でもありました。田母神さんが学校で見た猪木さんの印象はどういうものでしたか?

田母神 ちょっとリベラルだなという感じは、当時から受けていましたね。たとえば「イギリスでは国防省の軍人は制服を着ないんだ。だから自衛隊も防衛庁の中では制服を着ないほうがいいんじゃないか」という話を猪木さんがされるのを聞いた覚えがあるんです。私はそれは違うんじゃないかって反発してしまいましたね。あと、猪木さんの三島事件に対する評価にショックを受けました。

――どんな評価だったんでしょうか。

田母神 事件が起こるまで猪木さんは三島を絶賛していたはずなんです。私たち学生の前でもそういう話をしていたように思います。ところが、あの事件後、評価がコロッと変わったんです。三島由紀夫はとんでもないやつだ、と。私は学生ながらに「学校長、人ってそんなに変われるもんですか」と思ってしまいましたよ。あれは、けっこうショッキングでした。

■「プロレスラーに飛び掛かるバカはいない」
――最近ですと陸上型イージス、イージスアショアに防衛予算を支出することが問題にもなりました。田母神さんは…日本がアメリカ製のものばかり買うことに批判的なことを書かれていましたよね。

田母神 イージスアショアについて言えばね、これはお金が無限にあれば必要な兵器だと思いますが、自衛隊の予算の現実から、日本は攻撃力を持たないまま、これ以上守りを固めるのは優先順位が間違っていると思います。戦争に巻き込まれないためには日本は攻撃力を持たなければなりません。そもそも世界の空軍というのは、主体が攻撃力。戦闘機、爆撃機の攻撃力です。ところが日本の場合、航空自衛隊は守りに偏った空軍で、その割合は守りが8割、攻撃が2割といったところ。そうなると自然と、攻撃についてはアメリカに依存せざるを得なくなる。これではアメリカの国家戦略の思うがままですよ。自衛隊の戦力発揮がアメリカに依存する構造が強化されて、自衛隊の自立が出来ません。
自衛隊の自立が出来なければ日本国の自立はできません。日本が今持つべきは攻撃力です。相手を攻撃する能力がなければ抑止力になりません。…

田母神 戦争って結局「金儲け」のためにやるものなんですよ。でも北朝鮮の場合、アメリカや日本に向けてミサイル撃って戦争を仕掛けても、儲からないことは目に見えている。そんなことしたら、北朝鮮は余計締め上げられるだけなんです。アメリカだって同じ「金儲け」の論理から北朝鮮を先制攻撃しないわけです。なぜかというと、北朝鮮があったほうがアメリカの国益に資するから。ああいう「ならず者国家」があるから、世界にはアメリカが必要だろうと。イージスアショアが必要だろうと。北朝鮮という国は、アメリカにとって武器を販売するための「理由」になっているんです。

■「安全保障的リアリズム」は、いつ頃から身についた?
――そういったある種の「安全保障的リアリズム」は、いつ頃から身についたと思われますか?

田母神 自衛隊にいる間になぜ戦争になるのか、戦争の原因などを考えることが多くあります。もちろん自衛隊幹部学校における教育も影響しているとは思います。基本的に幹部学校で自衛官の教官から教えられるものは戦術、戦法、指揮、統率といったものが多いのですが、そのほかの外交とは何たるかといったあたりは外部招聘の講師の話を聞いて学ぶことが多かった。自衛隊の実務と学校教育を通じて自分なりの戦争観が出来上がっていったと思います。40歳を過ぎるころには今のような考えになっていたと思います。

――どんな講師の方が来たか覚えていますか?

田母神 それはやっぱり渡部昇一先生がいて、田久保忠衛先生もいらっしゃいましたね。あとは、経済学者の加藤寛先生、内橋克人先生等を覚えております。各省庁の役人の課長ぐらいの人もけっこう来ていましたね。外務省の大使経験者も何人かおられたと思います。

――その頃、新聞はとっていましたか?

田母神 上司から「産経新聞をとったらどうだね」と言われて購読してました。それ以来、産経は読んでいますね。月刊誌としては『正論』を読むようになりました。

――拘置所の中で産経が読めなくて困ったという話が著書にありますが。

田母神 あれには参った。仕方がないから読売で我慢した。…

726とはずがたり:2018/10/23(火) 10:37:02
2017-05-19
経産省「次官・若手ペーパー」に対する元同僚からの応答
http://hirokimochizuki.hatenablog.com/entry/response.meti

経済産業省の「次官・若手プロジェクト」によるペーパーが話題になっていた。私自身、新卒時に同省で働いていたのだが、このペーパーの作成に私の(個人的に親しい)同期なども関わっているようだ。

不安な個人、立ちすくむ国家 ?モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか? 平成29年5月 次官・若手プロジェクト | 産業構造審議会総会(第20回)‐配布資料 | 経済産業省

さて、全65頁にわたる本ペーパーを一読し、私はその内容をどう理解したか。いろいろと書いてあるが、それほど複雑な資料ではない。根本的なメッセージは「我々はどうすれば良いか」と題された最後のパートにあるp51のスライドに集約されている。

「社会の仕組みを新しい価値観に基づいて抜本的に組み替える」とあるが、3つのポイントを改めて書き起こす。

一律に年齢で「高齢者=弱者」とみなす社会保障をやめ、働ける限り貢献する社会へ
子どもや教育への投資を財政における最優先課題に
「公」の課題を全て官が担うのではなく、意欲と能力ある個人が担い手に(公共事業・サイバー空間対策など)

何が言われているか。それぞれについて、同ペーパー中にて提供されている様々なコンテクストを加味しながらわかりやすく噛み砕くとこうなる。

1.高齢者の数がどんどん増えるなかで、高齢者に対する社会的支出(年金、医療、介護など)が大きくなりすぎており、財政を持続不可能にしている。同時に、まだ働く能力があるにも関わらず、一定の年齢を基準に「高齢者」と認定され、それによって年金などの社会的支出の対象となっている人々が存在している。したがって、後者の人々に働いてもらうことで、高齢者に対する社会的支出の絶対量を抑制し、財政の持続可能性を高める。
2.社会的支出の多くは高齢者に対して支出されており、現役世代や子どもたちに対しての支出が少なすぎる。後者は将来的にペイする「投資」であり、したがって高齢者への支出を減らしてでも、現役・子ども世代への支出を増やすべきである。
3.「公的な課題」の増加と多様化に対して、国だけが対応するのは無理である。国が財政措置などで「公的な課題」の全てを解決しようとするのではなく、意欲と能力ある個人により多くを任せるべきだ。それが個人の生きがいにもつながる。

上記をざっくりまとめ直すとこうなる。

"高齢者の増加によって国に生活保障される「弱者」が増えすぎており、このままでは財政的にもたない。高齢者への支出を削ってでも若者に投資すべき。高齢者への対応含め、公的課題の全てを国の責任とするのは現実的ではないので、人々が国を介さず自分たちの手で解決できる領域をできるだけ広げていきたい。"

で、こういった考え方を2つにまとめるとこうなる。

①「緊縮(=財政の縮小)」

②「世代間対立(=財政の投資化)」

このスタンス、この社会像に私は反対する。

このペーパーを読んで、私は今年の2月に少し話題になったある出来事を思い出した。それは、上野千鶴子氏が中日新聞紙上で述べた内容がきっかけとなってインターネット上で巻き起こった議論のことである。私はそのときも以下の記事で上野氏に対する反論を書いていた。

私が当時まとめた上野氏の主張は以下の通りである。

日本は今転機にある。最大の要因は人口構造の変化。
人口を維持するには自然増か社会増しかない。自然増は無理だから社会増、すなわち移民の受け入れしか方法がない。
したがって、日本には次の選択肢がある。「移民を入れて活力ある社会をつくる一方、社会的不公正と抑圧と治安悪化に苦しむ国にするのか、難民を含めて外国人に門戸を閉ざし、このままゆっくり衰退していくのか。」
「移民政策について言うと、私は客観的に無理、主観的にはやめた方がいいと思っています。」世界的な排外主義の流れがあり、さらに日本人は単一民族神話を信じているから多文化共生には耐えられない。
結局自然増も社会像も無理だから「日本は人口減少と衰退を引き受けるべきです。平和に衰退していく社会のモデルになればいい。」
「日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい。国民負担率を増やし、再分配機能を強化する。つまり社会民主主義的な方向です。ところが、日本には本当の社会民主政党がない。」
日本の希望はNPOなど「協」セクターにある。様々な分野で問題解決してる。人が育ってきている。
憲法改正論議についても心配していない。 日本の市民社会は厚みがある。

727とはずがたり:2018/10/23(火) 10:38:52
>>726
経産省のペーパーには移民や外国人についての言及がなかったが、根本的な論理構造は上野氏のそれと多くを共有しているように見える。だいたい、こんな感じである。

"人口の高齢化という構造要因のなかで、(移民の受け入れも)社会民主主義的な(=福祉国家的な)再分配機能の強化も現実的ではない(むしろ再分配機能は別様にずらしつつ縮小すらすべきである)。そして、(高齢者の)労働強化と市民社会による代替が再分配の不足を埋めあわせる鍵になる。"

私個人の感想としては「よく聞く話」というものである。それに対して、最後に、私のスタンスを以下の3つにまとめておく。

①まず「財政的制約」については、現在の税制を思考停止的に前提とすべきではなく、所得税、消費税、相続税、法人税など様々な税目についての検討、加えて課税ベースの強化についてのオプションをしっかりと出していくべきである。それは財務省の仕事だというかもしれないが、そもそもこのペーパーの所管範囲は経産省のそれではない。歳出サイドだけでなく、歳入サイドについても検討・議論の範囲を広げるべきである。もちろん、税だけでなく社会保険や国債などの組み合わせ全体が議論の対象となる。議論の線としては、アトキンソン「21世紀の不平等」などを参考にしており、国家による再分配機能の縮小=新自由主義路線ではなく、再分配機能の再度の強化をこそ志向する。言葉の正しい意味で、「弱者」が増えているからである。

②「制度が依存的な弱者をつくる」という考え方について。その側面があることを否定はしない。では、「制度に頼るべき弱者」と「制度に頼らなくて済む強者」、ある個人がそれらのどちらであるかについて、誰がその線を引くのか。このペーパーのスタンスは明確である。その個人が「自分自身で引く」「自分自身で選択する」のである。そして、そのことがもたらすひどく恐ろしい効果を想像してみてほしい。「一億総活躍」と「財政の持続可能性」が骨がらみになって主張されているさなか、「どんな人生の最期を迎えたいですか?」と社会から個人に対して自己決定が促されるわけである。年金を受け取ることのスティグマは強化され、「延命治療を受けたい」と口に出すことは憚られるようになるだろう。少なくとも私はそういう国にしたくない。表面的な「自己決定」が「社会からの強制」に等しくなる構造を想像するのは容易いからだ。持っている権利を社会の期待に合わせて自ら捨て去ることの恐ろしさに気づいているのは弱者の側だけであり、そして、誰しもいつかは弱者になるのである。

③最後に、そして自分が企業からのNPO支援などに深く関わっているからこそきちんと言っておきたいのだが、「国家が担ってきた領域の個人による代替」について。個人や企業、市民セクターなどが社会課題の解決主体でありうるということが、国が社会問題の最大・最終的な解決主体であるということの責任を免除することを帰結することはありえない。前者は後者に付加されるべきものであって、代替することを想定するべきものではない。NPOセクターに限ってみても、その力がまだまだであることの根本的な要因は、よりプリミティブな意味での質の高い人材の不足と、それと強く相関する活動資金の圧倒的な不足にある。そして、国家は国家業務の外部委託や助成金などの投入という形で、NPOセクターへの最大の資金の出し手なのである。その事実を踏まえずに「公を民が担うのだ」というビジョンを掲げることは、緊縮財政の実現を通じて、結果としてのNPOセクターの縮小を招くだろう。

さて、経産省による「次官・若手ペーパー」の内容に触れてきた。ウェブ上での反応を見ると「新しい内容」と捉える向きもあるようだが、こう整理してみれば明瞭なように、これまで何度も言い古されてきた緊縮・福祉国家再編の論理であり、新しさはほとんどない。むしろ、本資料についてきちんと考察・理解しておくべきことは、このペーパーが現在の政府全体の動きとどこが同じでどこが違うかである。基本線としては「一億総活躍社会」という政府全体のスローガン及び関連する政策内容とかなりの程度呼応していると私は判断している。その意味でも新しさはほとんどないと言えるように思う。

力ある者が真面目な気持ちで危機を煽るとき、力なき者は自分の立っている地平を見失ってはならない。なぜなら、力なき者たちが自らの支えを失ったとき、彼ら=私たちが自分の指導者として誰を選ぶにいたるか。その想像力こそが、煽られた危機に臨む私たちにとっての試金石となるからである。

ーーーーー
望月優大(もちづきひろき)
慶應義塾大学法学部政治学科、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了(ミシェル・フーコーの統治性論/新自由主義論)。経済産業省、Googleなどを経て、現在はIT企業でNPO支援等を担当。1985年埼玉県生まれ。

728とはずがたり:2018/11/05(月) 08:59:45
SAPIOも不定期刊に。先鋭化する右派雑誌現場の意外な“事情”
https://www.businessinsider.jp/post-178294
竹下 郁子 , 浜田 敬子 and 川村力 [Business Insider Japan]
Oct. 29, 2018, 06:30 AM MEDIA6,756

小学館は10月26日、保守系の隔月刊雑誌『SAPIO』が2019年1月4日発売号をもって不定期での刊行になると発表した。同誌関係者から「事実上の休刊」という情報を事前に得ていたBusiness Insider Japan編集部は、前日の25日に同社に質問状を送っており、その回答からほどなくして上記の内容がメディア各社によって報じられた。

『新潮45』(新潮社)の休刊を機にヘイトと距離を起き始めた大手出版社と、より先鋭化する中小出版社。保守論壇の「再編成の始まり」の構図が透けて見えてきた??。

SAPIO不定期刊は「リスクマネジメント」

以下はBusiness Insider Japan編集部が2018年10月25日に小学館の広報を通じて『SAPIO』編集部に送った質問とその回答の一部だ。


質問:編集体制、企画内容について、御社内ではどのような評価が為されているのでしょうか。また、そうした誌面の内容や社内からの評価は休刊に関係しているのでしょうか。

回答:「『SAPIO』は創刊以来、月2回刊、月刊、隔月刊、そして適時刊と、状況に応じた刊行形態を常に模索してまいりました。今回の変更もその流れでかなり以前から検討してきたことで、ご質問にあるような背景はございません」

同誌は1989年創刊。2016年1?3月に11万3833部あった発行部数も、2018年4?6月の最新の調査では8万5000部まで減少していた(日本雑誌協会)。

同誌で連載を持っていた小林よしのりさんは、今回の決定を受けてブログにこう記している。

「雑誌の年齢層は超高齢化していて、その老人層は極右化・ネトウヨ化している。『HANADA』『WiLL』のように極右化しなければ、特に言論誌は生き残れない」(「ゴー宣ネット道場」より)

しかし、大手出版社が「極右化」できるのか。同誌関係者は今回の不定期刊化の背景にはやはり『新潮45』問題があったと言う。

「SAPIOの不定期化は実質的な『休刊』だと聞いています。表向きは売り上げが落ちているので刊行を減らすということですが、『新潮45』問題が起きたことで会社のリスクマネジメントとして、『ヘイト系の本や雑誌は出さない』と判断したそうです」

また、ある小学館の社員は、最近の誌面について社内からも疑問の声が上がっていたことを明かす。

「『新潮45』問題が起きる以前から、SAPIOに中韓ヘイト記事が掲載され始めたことを社内で疑問視する声が上がっていました。2年ほど前から編集者が『週刊ポスト』や『NEWSポストセブン』に異動になり、3~4人での編集体制にまで縮小され、最近はルーティン的な誌面づくりに陥っていたようです。休刊間近との見方は社内に定着していましたから、今回の決定に驚きはありませんね」

729とはずがたり:2018/11/05(月) 08:59:55

先鋭化する『Hanada』と『WiLL』

一方で、『新潮45』の休刊を経てなお、保守路線をひた走る雑誌もある。

10月26日発売の『月刊Hanada』(飛鳥新社)は「『新潮45』休刊と言論の自由」と題した84ページに渡る大特集を組んだ。

犯罪である痴漢とLGBTを同様に扱う差別的な寄稿で大きな批判を集めた小川榮太郎氏の独占手記に始まり、櫻井よしこ氏、藤岡信勝氏、月刊『正論』発行人の有元隆志氏、自民党の稲田朋美衆議院議員などが寄稿や対談で登場している。

同日発売の『月刊WiLL』(ワック)でも、新潮45の休刊について「『新潮45』はなぜ腰砕けしたか」(高橋洋一氏、門田隆将氏)、「LGBTに向き合っているのは安倍政権」(松浦大悟氏)、「濁った時代」(曽野綾子氏)などの4つの記事が掲載された。

『Hanada』に寄稿した藤岡氏、『WiLL』に寄稿した松浦氏は、『新潮45』休刊のきっかけになった「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」特集にも寄稿していた人物だ。

『WiLL』といえば、『新潮45』について編集部の公式アカウントで「小川榮太郎氏の論文が『新潮45』の休刊を招いたことはご承知の通りです。弊誌は、現編集体制に移行した2016年4月以降、小川氏を起用しておりません。論壇誌として『本件につきコメントを』と取材依頼がございますが、受ける立場にないことを申し上げます」とツイートしたことが話題になった。

『WiLL』は2004年の創刊。創刊編集長はワック取締役でもあった花田紀凱氏。花田氏はその後2016年に同社を退社し、飛鳥新社で新たに立ち上げた雑誌が『Hanada』だ。ワックの出版局長は言う。

「ライバルは文藝春秋」、自称「保守じゃない」20代が支える

前出の小林よしのり氏は同誌を「極右」だと呼んでいるが、前出の出版局長は反論する。

「右派論壇やヘイト雑誌と言われるのは心外です。私たちは保守論壇誌として創刊しているわけで、韓国を叩くためじゃない。売れるという理由だけでヘイト本を出したり、朝日新聞を叩きながら同紙に年間数千万円の広告費をあげている出版社もありますが、そういう“商売保守”と一緒にされたくありません。私たちは『文藝春秋』のようなガリバー雑誌に追いつけ追い越せと思ってやってきたんですから」

2008年6月号で山口県光市の母子殺害事件の被害者遺族、2009年8月号には論文問題で航空幕僚長を更迭された田母神俊雄氏のそれぞれ独占手記を掲載するなど、ヘイトではなくスクープ、ジャーナリズムによって読者を獲得してきたという認識だ。

同誌で最も部数が伸びたのは、2014年8月に朝日新聞が慰安婦報道で訂正を出した直後に発売した号だ。「史上最悪の大誤報だった!」と題した120ページの特集を組み、発売3日で完売。当時の発行部数は10万部だったが、5万部、3万部と2回重版し、計18万部を発行したという。

『WiLL』の最新号の発行部数は8万部。「Hanadaは6万部、正論は5万部と聞いています」(出版関係者)。『Hanada』と『正論』編集部に確認したところ、『Hanada』は現時点で回答がなく、『正論』は「公開していない」とのことだった。

WiLLの読者は60代以上がメインで、男性が約7割を占める。2017年度の売り上げは前年比170%、2018年も103?105%で推移しているという。


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