女子会板/2 - 1350959344 - したらば掲示板

483：SAKURA：2013/07/25(木) 21:24:48 ID:pMLLKHKU: 「トキ様」　へ　　　「観覧者の皆様」　へ
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>>396>>397>>419>>474>>475>>476 上記は【ミカさんのイギリス体験談シリ―ズ…】ですが～～～

■　第九章　『　ベットの中の紅茶で始まる、英国人の優雅な一日　』… 　　
Tea
―――――　　アフタヌーン・ティ－のテーブルセッティング　　―――――　≪その1≫　【転載…編】

　イギリスの「Tea」のうち、象徴的に語られるものがアフタヌーン・ティ－ではないだ
ろうか。アフタヌーン・ティ－は、女性が亭主（日本のお茶事でいうところの）となって、
お客さまを招きソーシャブルなおつきあいができるパーティーである。女性が唯一主役に
なれるということで、より、優雅で洗練されたものになったのではないか、と思う。

　テーブルセッティングから、ティ－・セット、メニューまで、いかにもエレガントで完
成された様式美で演出されている。アフタヌーン・ティ－・パーティーは通常、その家の
応接間かリビングルームでひらかれるのだが、アフタヌーン・ティ－専用のテーブルとテ
―ブルクロスというものがある。テーブルクロスは、真白なリネンにカットワークがほど
こされたものがもっともポピュラーだ。

　アフタヌーン・ティ－の道具でもっともよく知られている陶器のセットとしては、ウエ
ッジウッドやロイヤルドルトン、フォーマルなティ－・パーティーの場合には、お義母さ
んのように、シルバーを使うことが多い。お義母さんのものは、18世紀から受け継がれて
きた、アンティークとしても価値の高い、刻印つきのソリッド。シルバーのものだった。

　シルバーも家具と同じように、親から子へ、子から孫へと大切に伝えられているのだ。私
がイギリスで、なるほど、と思ったのは、どのお宅にうかがっても、使われている陶器が
お茶の席でもディナーの席でも、最初から最後まで同じブランドの同じシリーズで統一さ
れていることだった。さらに感心したのは、陶器の柄や雰囲気が、その家のイメージに合
ったものを選んでいること。デコラティブな建築ならば、それにあったボリュームのある
花模様だったり、シンプルな建物だったら、あっさりした柄を選ぶというぐあいだった。
イギリスならではの、こだわり、と言えるかもしれない。

　お茶をおいしくいただくための小道具は、あれこれあってちょっと楽しい。アフタヌー
ン・ティ－のテーブルにはこんな道具がそろえられる。

　ティーポットにミルクポット、シュガーポットはあたり前として、あと、欠かせないの
ストレ－ナ－。茶こしのことである。ティ－・セットが陶器の場合はストレ－ナ－も同
じ柄の陶器でそろえ、シルバーのティ－・セットを使う場合はストラーナ－もシルバーに
する。ポットに入れたお茶が冷めないようにするために、ティ－・コジ－が使われる。綿
入れ式の帽子のようなかたちをしていて、ポットにすっぽりとかぶせておくと、かなり長
い時間保温することができる。ティ－・コジ－は各家庭の主婦が腕をふるって、カットワ
ークやししゅうをほどこして、なかなかこったものを作り上げる。ぽってりとしたかたち
といい、テーブルの上に可愛らしいアクセントをそろえてくれるのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　❤～　つづく