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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

1495SAKURA:2013/05/16(木) 23:02:22 ID:BEUD3XFA
トキ様 へ   観覧者の皆様 へ
こんばんは……。   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。

先日からの?素敵な〜〜〜書籍との出会い〜〜〜☆
その中からの“投稿”をと…(微笑) 今日は…・…【NANCY】が、キーボードの打ち込み!!
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投稿の続きです…。 

■ 臨死―――
―――|―― ばらばらの人生 第七章  ――――― 【 第 五九 回 】
  LIFE OUT OF SYNC 

■ある意味、私が見ていたのはその人たちの表面ではなく、奥にある存在でした。一見とても幸
せそうに笑っている人も、内側では泣き叫んでいました。寂しさ、不安、恐れ、焦燥感、心配、
そして執着。何かを追い求め、どん底につかもうとしている彼らが見えました。絶望が見えまし
た。遊び場として創造された場所がいつの間にか感情の戦場と化し、その中で葛藤しているのが
見えました。そして、私は自分の父親のことを考えはじめました。最初は自分が創りあげたナイ
トクラブという帝国を見ながら、父親がもし今のこの姿を見てくれたら、自分のことを絶対誇り
に思ってくれるだろうと思いました。そして、自分が所有しているもののリストをざっとおさら
いしてみました。独身の男が持ちたいと思うものをすべて持っているのです。ハンプトンズとパ
−ムビーチのナイトクラブ、ベンツのコンバーティブル、ブランドものの服、最高のレストラン
の最高のテーブル、使いきれないほどのお金、そしてもちろんロ―レックスの時計。父親のこと
を思い、気持が落ち込んでいくのを感じました。彼の人生がどんなに寂しくまた悲しいものに
なってしまったかを思い出したのでした。私の父親は人生を酒場の椅子で過ごしました。誰かが
ドアから入ってきて、自分の人生をちゃんとしてくれるのを待ち続けながら。

 父親がそのような人生を送るようになってしまった訳もとても悲しいものでした。それはあの
たった一回の優勝をかけた試合だったのだと私には思えました。あの試合が父の幸運を一切奪っ
てしまったのだと。もしあのミスショットさえなければ、父はあんなにどうしようもない人生を
送らずに済んだのではないか。あのショットさえゴールの輪をくぐっていれば、そしてあの試合
さえ勝てていれば、すべてが変わったに違いないと思いました。自分たちは家族のままでいられ
たし、父親と共に過ごす人生はきっと全然違ったものになっていたでしょう。

 けれども父親は夢見る男でした。その夢が潰えたとき、彼の人生は手に負えないものになって
いきました。それにつれて私の人生も変わったのです。私はナイトクラブのオーナーになってか
らのことはすばやく頭に描きました。人生は急激に変化しました。私はクラブ経営というこの仕
事を楽しみたかったのです。最初はとても面白かったのですが、楽しもうとすればするほど、だ
んだんそれが難しくなっていきました。お酒を飲めば飲むほど、パーティで騒げば騒ぐほど、女
性たちと寝れば寝るほど、どんどん自分の人生が空っぽになっていったのです。そして、私の人
生もまた手に負えなくなっていきました。最初は長い付き合いの友人たちに囲まれていたのです。
それが、パーティでコカインをやるようになって、友人たちは皆「常用者」になりました。コカイ
ンは最初は刺激的でした。これを使うと皆がシャープに面白く、より頭がよくなりました。最初
は陶酔がやってきます。まずはコカインを皆で分かち会おうとしました。そのうちそれを手に入
れようと取引が始まるのです。取引は初めは規模が小さいのですが、だんだんスケールが大きく
なっていきます。そしてやばい取引は破錠をきたし、次にやってくるのが手入れと逮捕です。良
い友達を信頼することさえ、危険なゲームになりました。
                              つづく


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