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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

1494SAKURA:2013/05/16(木) 22:59:12 ID:BEUD3XFA
トキ様 へ   観覧者の皆様 へ
こんばんは……。   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。

先日からの?素敵な〜〜〜書籍との出会い〜〜〜☆
その中からの“投稿”をと…(微笑) 今日は…・…【NANCY】が、キーボードの打ち込み!! 
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■ 臨死―――
―――|―― ばらばらの人生 第七章  ――――― 【 第 五十八 回 】
  LIFE OUT OF SYNC 
。  
 外から見れば、それはいつものパムビーチ、クラブマラケシュの土曜の夜でした。さらに外
から見れば私もまたクラブにいるいつもの私でした。私はウォ−スアベニューのブティックでオ
−ダ−したデザイナーズブランドのタキシードを着て、エジプト綿の最高級シャツを身につけ、
手で結んだ蝶ネクタイ、○○○の靴、腕にはローレックスといういでたちでした。パームビーチ
の代表的人種としてすっと溶け込めるスタイルです。

 お気に入りの場所に立ち、私は顧客が一人ひとり正面玄関のドアからクラブに入ってくるのを
眺めていました。ドアが開くたびに、私は目をやって誰が入ってきたのかを確かめるのです。新
しい金髪の美しい女性がドアを開けて入ってきて、自分の人生をちゃんと直してくれるのを待っ
ていました。クラブはもうどうしようもないほど込み合い、興奮を騒音が渦巻いていたにもかか
わらず、私は群集に囲まれ、たった独りぽっちで静寂の中に立ちつくしていました。バーテンは
ドン・ぺリニオンをアイスバケットに入れていつも私の前に置き、グラスはドンペリでなみなみ
と満たされていました。私はドンペリ二ョンを美しいと思っていただけではありませんでした。
そのシャンパンは女性を引っ掛けるのに非常に役にたったのです。

 突然のことです。何故だか分かりませんが、私は自分が真空の防音装置の施された泡の中にい
るような気がしました。スピリチュアルな体験が始まったのです。まずゴォ−ッというような音
が聞こえ、海の波が押し寄せてくるような音が耳に飛び込んできました。別の時空にトリップし
たような感覚です。音楽も光も音も、私がいる場所からサァーッと引き上げてしまったかのよう
でした。クラブの中の時間の流れが遅くなり、回りにいる人がすべてスローモーションで動いて
いるように見えました。五感は内側に向き、私は自分の心臓の脈打つ大きな音を聞いていました。
顧客たちを見ると、それぞれが本来の自分でない、外に向かって見せたい自分を演出するような
オーラが身にまとまっているのが分かりました。人々がおしゃべりをし、笑っていかにも楽しそう
に時を過ごしているのが見ていましたが、私の前に繰り広げられている光景は、実にいんちきと
ごまかしだらけの底の浅いものでした。見えるのは奥行きも実体もない、まるではったりの立て
看板だけの建物のようです。
                          つづく


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