[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
二次元school
1
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2009/03/26(木) 02:37:52 HOST:119-231-162-3.eonet.ne.jp
普段の生活に飽き飽きしてた。
刺激があるわけでもなく、特別楽しいわけでもない。
俺が望むのは『二次元の中にいる』ような生活。
・・・なんて言ったら気持ち悪がられるだろうけど。
超可愛い萌えキャラがいたり、友達と思わぬ冒険になったり。
そんな生活を望んでたのに。
実際にそんな事だらけの学校に行くとなったらあなたはどうする?
294
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/03/26(金) 03:13:48 HOST:119-231-145-74.eonet.ne.jp
【二次元school】
>>1
プロローグ
>>165
あらすじ
>>168
>>169
登場人物プロフィール
>>2
第1話「自分の本性」 (和視点)
>>3
第2話「二人の転校」
>>7
第3話「二次元を三次元にしたような学校」
>>8
第4話「転校先は……」
>>14
第5話「隣の席の女の子」
>>22
第6話「非常識日常生活」
>>27
第7話「女好き男」
>>28
第8話「桜子との関係」
>>29
第9話「美少年の考え」
>>49
第9話「反対少女」
>>52
>>53
第10話「スタート」
>>62
第11話「部活」 (和視点)
>>74
第12話「やっぱり美少女」
>>85
第13話「オタクというより腐女子」
>>88
第14話「写真部入部しませんか?」
>>98
第15話「桜子の夏祭り作戦」 (桜子視点)
>>103
第16話「自分より可愛い男」
>>114
第17話「偶然?必然?」
>>121
第18話「第2の敵」
>>126
第19話「ツンデレ+浴衣」
>>131
第20話「SMデート」
>>132
第21話「怜次暴走、阻止」
>>133
第22話「腐女子なお姉様?」
>>134
第23話「終了の合図」
>>137
第24話「生徒会室に入場」 (和視点)
>>140
第25話「生徒会長、秀ちゃん」
>>143
第26話「関西少女」
>>144
第27話「愛しています」
>>145
第28話「そしてまた原点に」
>>146
第29話「悪いのは」
>>147
第30話「会長をいじめよう」
>>148
第31話「会長は助けられました」
>>153
第32話「波乱・プロローグ」 (和視点)
>>162
第33話「転校生」
>>163
第34話「メグミちゃんと対面」
>>164
第35話「メグミとの関係」
>>175
第36話「萌と和お兄ちゃんのパパ」
>>186
第37話「萌ちゃんの家へ訪問」
>>195
第38話「感動の再会」
>>196
第39話「応接間にて」
>>199
第40話「母と父の過去」
>>200
第41話「母さんの言葉の意味」
>>205
第42話「成り立ちを知って」
>>210
第43話「萌のお気に入り」
>>211
第44話「萌と桜子対面」 (桜子視点)
>>212
第45話「桜子ちゃんと和お兄ちゃん」
>>218
第46話「理性ギリギリな桜子」
>>220
第47話「萌ちゃんへの疑惑」
>>221
第48話「二重人格発覚」
>>233
第49話「優くんが知らない事」
>>236
第50話「割り込んできて」
>>237
第51話「妹が邪魔です」
>>240
第52話「最強由羽先輩」 (桜子視点)
>>249
第53話「嘘の説得」
>>255
第54話「ストーカーからのアドバイス」
>>263
第55話「腐女子からもアドバイス」
>>268
第56話「ラブレター作成」
>>276
第57話「チャット化、もしくは恋愛小説化」
>>281
第58話「結果、チャット化」
(以下続行)
番外
>>272
「ひとりこいわずらい」(桜子視点)
>>293
「あなたとのなまえのかんけい」(由羽視点)
295
:
瑚飴
:2010/03/26(金) 15:34:30 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
やっほーい(^。^)/
今家に水月がいたりいなかったり…
雪音もO・I・DE キラーン☆ ←うざっっ
なんかめっちゃがんばってるやん!!
そんな…うちのために…
瑚飴感動☆
そんじゃまたのぞくなっ!
296
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/03/27(土) 03:36:11 HOST:119-231-162-9.eonet.ne.jp
*瑚飴*
やっぽー☆←タヒれ
うん、逝きたかったけど(�弝岨�)発見するのが遅くなってしまった。
あー、
>>294
の事か?
いや、コレ前やった時のをコピっただけだy((
だから感謝するな!実はそんなに頑張ってないから!
良心が……痛むんだよ……((え
ではノシ
297
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/03/29(月) 17:34:03 HOST:119-231-179-230.eonet.ne.jp
番外「とおくのあなた」
*萌視点*
――自分にお兄ちゃんが、いる?
自分の父である人物に全てを明かされた時、酷い衝撃が走った。
パパが浮気していた、というのもだが、萌にお兄ちゃんがいた事が何よりも。
萌は1人っ子。
ずっと、ずっと寂しかったの。
誰か隣にいてほしくて。
泣いてみても、誰もいなくて。
――――――でも、お兄ちゃんができた。
兄妹ができた! これでもう寂しくないんだ!
……ねぇ、そうだと思ったのに。なんでまだお兄ちゃんはいないの?
学校が違うから? ママが違うから?
一緒に住まなくてもいいの。萌とお話しするだけでもいいの!
お兄ちゃん。お兄ちゃん。たった1人のお兄ちゃん。
何処………………?
暗闇。
「萌? どうしたんだ?」
ああ、違う。
手を伸ばせば届く距離に本当はいたんだね。
298
:
水月
:2010/03/29(月) 22:58:26 HOST:w21.jp-k.ne.jp
なんか萌ちゃんか神経か細い(´Д`)!?
あと由羽さんが乙女じゃぁぁぁぁん!やっほぅ(゜▽゜)
明日雪が降らんことを期待してあっそぼーう!!
299
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/03/31(水) 12:21:08 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
*水月*
若干ヤンデレっぽくなった気もする← ヤンデレじゃねえ!打たれ弱いだけ!
一応性別は乙女と分類される((
ホイミを拉致します!((あ
300
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/03/31(水) 12:48:27 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
番外「むかしといまのきもち」
*和視点*
「ナゴ、最近楽しそーだよねっ!」
桜子に突如告げられた。
「……は? 何が」
「だって、この学校に転校してきた頃はすっごい嫌そうだったじゃん。でも最近は楽しそうだよ!」
ああ、確かに。
確かに俺はこの学校に転校してきた当時は、ついていけないという絶望感に充ち溢れていた。
今は…………慣れてしまった、というのはとりあえず肯定するしかない。
でも、この生活を。
うるさくて、振り回されている日常を。
俺が、楽しいと感じてる……?
楽しい、のだろうか?
「ど、どうしたの雨照……なんか悩んでるっぽいけど…………べ、別に心配なんかしてないんだからねっ!?」
泉川。
「千里〜、そんな野郎心配しなくていいって! 俺と遊ぼうぜ〜」
霧島。
「ナンパしてんじゃねーよキモいな。てめーの母ちゃんにでもしとけ」
小陽向。
「泉川さん、小陽向さん、早く逃げた方がいい。この単細胞男は私が始末する……」
椿。
「あははは! せいぜい凡人は凡人同士、仲良くしてなさい!」
龍造寺。
「てめーらうるせぇ!! 鶇様のお仕置きを受けるつもりか――! 受けてもいいのは俺だけだ!!」
松田。
「暁也が五月蝿いわ。眼球取り出してその穴をケシカスで埋めるわよ?」
鈴井本。
「静かにしろ。チョーク投げるぞ」
梓川先生。
「いきなり2年の教室に失礼する。 雨照、末木! いい加減あの窓の修理費払え!! この学校は生徒会長の俺が守るからな!」
生徒会長。
「まぁまぁ、秀ちゃんそんな怒らんと。 せっかくの可愛らしーい顔が勿体ないで?」
副会長。
「火野――!! とうとう秀ちゃんとできたんか!? なんやそれ、うち絶対ゆるさんからなぁぁああああああああ!!!」
由羽先輩。
「えー、マジで!? とうとうこの学校にもおとこにょこ同士のカップルできたにゃー!」
風先輩。
「ね、姉さん……今日もメイド服着ないと駄目なんですか?」
優。
「お兄ちゃんっ! 今日も萌と一緒に帰ろぉ? ね、いいでしょ?」
萌。
「ナゴ…………やっぱ大変だね。この生活」
桜子。
「いや…………」
確かに、今。
少しだけこの生活を愛しいと感じてしまった。
301
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/03/31(水) 12:53:52 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
とうとう300を突破したので、その300祝いのつもりで、ALLキャラ登場の詩を書きました。
出来はともかく。
ここまでコメントなどの励ましの言葉をくれた方々に感謝いたします。
えっと、まだこの小説はしつこく続きます。
そろそろ中間時点にやってきたかなーってぐらいなんですが。
何度も言いますが、ここまで支えてくれた方々に感謝いたします。
あわよくば、これを機会に読んでくださる方がいれば←
では、これからも宜しくお願いします。
302
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/03/31(水) 22:38:09 HOST:119-231-143-71.eonet.ne.jp
第59話「生徒会長の恋」
*和視点*
「雨照くんっ! 桜子ちゃん! ヤバいで――――!!」
「ゆ、由羽先輩っ!?」
「げぶぁああ!!」
昼休み、
いきなり教室のドアが大きな音を立てて荒々しく開かれたと思えば、俺と桜子の名を呼ぶ声とともに少女が入って来た。
焦った顔をしている由羽先輩だ。
俺は、1人でニヤニヤとミオリちゃんのフィギュアを見ていたので、変な叫び声を上げながら急いで片付けた。
俺より離れた席に座っていた桜子は、驚いた様子で由羽先輩の元に駆け寄って行った。
「由羽先輩、そんなに急いでどうしたんですか? ヤバいって…………ま、まさかっ、火野先輩に彼女できたとか!?」
「違うわ! そんなんやったら、ウチがとっくにその女を東京湾に沈めとるわ!」
なんかサラリとヤクザみたいな事言ってた。
少し由羽先輩の危険さを感じながらも、俺も駆け寄った。
「な、なんなんすか、一体…………」
由羽先輩が、俺に目を向けると、「それがな……」と言ったあと、乱れた息を落ちつかせる為か、そこらへんの空気を雑に取り集めるかのように深い深呼吸を1回した。
「秀ちゃんに好きな人ができたんよ」
「「ええええええええええええええええ!!!?」」
俺達2人は、近くにいた小陽向に「黙るか死ね」と言われるぐらい、デカい声で同じように叫んだ。
だって! あの堅くてプライド高くて打たれ弱くてチビの生徒会長に!?
す、好きな人だと……?
「ホンマ、驚くよなぁ。ウチも最初聞いた時はビビったわぁ。ていうか、調子乗んなって思ったわぁ」
この人、副会長以外には本当に容赦ないよな。
すると、隣で未だに驚いて目を丸くしている桜子が由羽先輩に尋ねた。
「そ、それを報告しに私達の教室まで来てくれたんですか……?」
ああ、確かに。
かなり驚く情報だけど、由羽先輩は副会長以外の人の為には絶対に動かない。
何か理由があるのだろうか?
「いんや。それがなぁ、秀ちゃんのその好きな人を雨照くんと桜子ちゃんに一緒に探してもらいたいんよ」
「は?」
「どういう事ですか?」
生徒会長の好きな人を探す……?
俺達が2人で不思議そうな表情をすると、由羽先輩は、「えっとな」と言いかけながら人差指を立てた。
「秀ちゃん、この学校で好きな人できたんやけど、その人の名前も学年も分からへんらしいんよ。だから、その人をウチらと一緒に探してほしいんよ」
ウチら、というのは恐らく本人の生徒会長とそれを面白がりそうな副会長と、副会長の手伝いをする由羽先輩だろう。
ああ、そういう事か……。
生徒会長は誰を好きになったんだろう?
いや、それ以前に。
「何で俺等に頼むんですか?」
別に他の3年に頼めばいいのではないか?
生徒会長の友達とかに。
俺の問いに同意するように、桜子が何度も頷いていた。
由羽先輩が、悟ったかのようににっこりと微笑する。
「秀ちゃんに友達がいいひんからやで」
「「虚しっ!!」」
俺と桜子のハモリは、また小陽向に「自殺するか溺死しろ」という言葉をかけられる事になった。
303
:
瑚飴
:2010/04/01(木) 14:54:48 HOST:119-231-188-13.eonet.ne.jp
300突破おめでとう!!
300いったら付き合ってくれるっていってたよね!? ←え
さぁいますぐうちへおいでっ!!!!!!!!!
愛し合おうではないかb
・・・嘘です。
付き合ってってゆーのはホントだよ☆
返事 まってるね!
304
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/02(金) 00:25:06 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
*瑚飴*
わざわざ(妄想の塊の名誉に)有難う! これからも(欲望を満たすのを)頑張るぜ☆
言ってないよ! でも付き合おう! あ、ここJAPANだから無理だ。
だから――ん、私は何故か瑚飴のコメを発見するのが遅くなるんだ。あぅ((
305
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/02(金) 01:26:52 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
番外「しがつさいしょのひ」
*桜子視点*
「桜子。俺さ…………もうオタクやめるわ」
いきなり声をかけられたかと思えば、このセリフ。
「え? え……え?」
「だから、オタクやめるんだってば。もうミオリちゃんもミカちゃんもメグミちゃんも好きじゃねぇ」
…………
やめる?
「う、うそ、嘘」
「嘘じゃねーよ。もう現実的に生きる事に決めたから」
嘘じゃないんだ……嘘じゃないんだ!
ああ、この日をどれほど待ったことか!
雨の日も雪の日も嵐の日もずっとナゴがオタクをやめてくれる事を待ってたのよ――――――!!
「ナ、ナゴ……!「なんてな、うっそ」
………………は?
「ホラ、今日エイプリルフールだろ? いつもお前、オタクオタクうるさいからな」
黒板にいつも今日の月と日と曜日をかかれている所に目を向ける。
…………『4月1日』
一般的には、嘘をついてもいいと称されている、いわゆるエイプリルフールって奴。
「じゃあ、何ですか。オタクやめるっているのは嘘ですか」
「当たり前だろ! 俺は一生ミオリちゃんを愛し続ける! 知ってるかお前、ミオリちゃんはまずあの子供っぽいロリ顔が萌えてだな――――」
…………何よ。
人を一瞬喜ばせやがって、一瞬トキめかせやがって。
何がエイプリルフールだ。にしてもなんて小規模な嘘だこの野郎。どうせならドッキリ並の嘘つけよ。
何でそもそも私はコイツが好きなんだ。
地味だしオタクだしキモいし変態だし馬鹿だし意味わかんないし。
しまいにはなんか嘘つかれるし、勝手に語りだされるし。
もう、このオタク野郎。 もう、あんたなんて――――
「ナゴなんて大っ嫌い――――――――!!!」
…………うっそ。
306
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/02(金) 01:31:05 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
****
エイプリルフール(の翌日)なので、エイプリルフールをネタで書いてみました。
一応設定は、2人がまだ椿園学校に転校していない頃のお話です。
いや、そうじゃないと設定に矛盾g((
ていうか、こんな王道なカンジでいいんだろうか。駄目に決まってるよねwww
エイプリルフールである事を、翌日に知ってしまった悲劇←
307
:
水月
:2010/04/04(日) 21:41:25 HOST:w22.jp-k.ne.jp
ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
なにこのキュンキュンくるかんじ!?桜子がもう女の子にしかみえーん!
ところで300突破おめでとー(゜▽゜)
祝ってやろうじゃん!!
仕方ないから付き合ってやってるんだからね?!
あんたのこと別に好きなんかじゃないんだからね?!
↑↑
ツンデレ失敗ー
なんかわけわからんくなったorz
308
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/05(月) 00:49:44 HOST:119-231-174-17.eonet.ne.jp
*水月*
�瑤い筺∈能蕕ǂ藹漚了劼世ǂ蕁�
俺的には失敗なんですけど〜((うぜぇ
初めてこういう祝いてきなもんしたわ。最初はしないつもりだったけど、「あれ次300じゃん」と気付いたので←
�凜張鵐妊譴能砲Δ福�
ツンデレ無理矢理じゃね?
309
:
名無しさん
:2010/04/05(月) 03:45:26 HOST:proxy.218.186.8.243.maxonline.com.sg[cm31.delta25.maxonline.com.sg]
あ
310
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/06(火) 18:55:49 HOST:119-231-147-168.eonet.ne.jp
第60話「一目惚れした人」
生徒会室に入ると、ムスッと機嫌が悪そうながら顔をほんのり紅潮させて椅子に座っている生徒会長と、その隣でニヤニヤしている由羽先輩の想い人である副会長が立っていた。
由羽先輩は、楽しそうにスキップしながら入室していった。
「秀ちゃ〜ん、連れてきたでぇ〜」
由羽先輩が声も楽しそうに弾ませながら、そのまま会長と副会長に近付いてそう声をかけた。
由羽先輩は会長の前に行ったのに、なぜかそのまま体の角度を90度変え、副会長に抱きつきにいった。副会長は「抱きつくな!」とそれを払った。
「ったく、俺は頼んでいないというのに……」
「だって秀ちゃん友達いいひんから少しでも人が多いと助かるやん」
「失礼な事を言うな! いるわ!」
声を張り上げて反論する会長は、それが事実なのかよく分からなかった。
実際の所、いなさそうだ。
会長は、俺と桜子を見ればバツの悪そうな顔をして、先程とは反対の小さい声で呟く。
「よりによって、何で窓を割った奴等なんだ…………」
「だって秀ちゃん友達いいひんやん」
「だからいるって言ってるだろう!」
さっきから全力で否定する会長だった。由羽先輩は単に楽しんでいると思われる。
その様子を(微笑ましく)見ていると、本命の話題を桜子が躊躇いながら振った。
「あ、あの……会長の好きな人って……」
言葉は最後まで言わなかったが、それだけでこの場にいる全員が桜子が何を言いたいのか察した。
それには副会長が代表して答えた。
「ああ――、うん。何かこの間一目惚れしたらしいんやけど、その人の事一切分からんらしいんよ。だからその情報を集めて探してあげようって訳や。ホンマ秀ちゃんはアホやなぁ」
「あ、そうなんですか……アホとか言ったらまた怒られると思いますけど」
一目惚れ、か。
こんな堅くてルールに厳しく、言ってしまえば『恋愛などにうつつを抜かすな!』と言ってそうな会長が、よりによって一目惚れ。
余程の美少女か会長の好みの子か。
ちなみに俺はミオリちゃんのレベルにならないと一目惚れはありません!
「で、どんな人なんですか?」
「ど、どんな人ってそれは――――……」
そこまで言うと、会長の顔はボンッと煙をたてそうなほど一瞬にして赤くなった。
…………ベタ惚れ?
311
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/07(水) 23:28:24 HOST:119-231-146-161.eonet.ne.jp
第61話「ベタな出会い」
「うわぁ〜、秀ちゃんたら照れてるや〜ん。か〜わ〜い〜」
「火野、ウザいからその喋り方やめろ」
「秀ちゃん、今度火野の事ウザいとかいったらそのちっこい体をミキサーにかけて烏の餌にするわ」
会長の顔は未だに熱を冷ます様子がなかった。
副会長に言い返すものの(由羽先輩に脅されているが)本当に照れている様子だ。
「その――……一目惚れした人って、どこで出会った人なんすか?」
これ以上、こんな会話を続けてもキリがなさそうなので、俺は会話を切り出した。
「そーやそーや秀ちゃん、俺もそれ聞いてへんでぇ」
「ウチも聞いてへんー。ていうか、愛しい火野がそう言ってるんやから話して」
副会長と由羽先輩がそう便乗すると、会長は話し始めようとした。
会長は、これも思い出して恥ずかしくなったのか、顔をほんのり赤くさせてぼそぼそと聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で話し始めた。
ちなみに、副会長も同様に少し顔を赤らめていた。由羽先輩にいつも口説かれているとはいえ、やはり愛しいなどといわれると恥ずかしいのだろう。
「こ…………この間の火曜日。俺が体育してたら気分悪くなったから体育館裏で休んでたら……その子が俺に声かけてくれて、ハンカチを渡してくれたんだ」
「へぇ、そうなんですかぁ……」
「やめとけ秀ちゃん! 絶対尻軽女やで!」
「微妙にベタな気もする出会いやなぁ」
皆が自分勝手に言う。
由羽先輩は何を根拠に尻軽女だと言うのだろう。この人の中では女は全員敵なのだろうか。
と、そこで俺は1つの可笑しな点に気付いた。
「ちょっと待ってください。会長は、体育で休んでた時にその子に会ったんすよね? 体育の時間の時に体育館使うクラスは1クラスしかないから、その子は会長のクラスの子って事になるじゃないすか。同じクラスの子なのに知らないんすか?」
俺が言うと、全員が「お〜」と声をあげる。
……いや、普通分かると思うけど……。
「いや、俺は体調が一向によくならなかったから放課後まで体育館裏で休んでた」
「何で!?」
「保健室には行かなかったんですか?」
「保健室にいくまでに体力が底を尽きるからな」
「「弱っ!!」」
発見、会長は体力がなかった。
「ああ、だからあの日秀ちゃん途中からいいひんかったんか。まぁよくある事やしな」
「秀ちゃんはか弱くて力ないからな」
会長と近い存在の副会長と、副会長に近い存在の由羽先輩はよく分かっているようだ。
確かに、会長は見た目も小さいし勉強ばかりしているイメージがあるので妙に納得できるが。
「だから、完全に俺のクラスの体育が終わった時間にその子が来たから、間違いなく違うクラスか違う学年というわけだ」
「なるほど」
全員が納得した時、副会長が何やら生徒会室の本棚をあさって1枚の紙を手に持ってきた。
少しそれを後ろから覗いてみると、何かの資料のようだった。
「それ何ですか?」
「ああ、秀ちゃんが一目惚れした日に体育館を使用したクラスの表やで」
「へー……」
そんな便利な物があるものなんだな。
俺と同じ事を考えているのか、副会長に質問に答えてもらった桜子は、少し開いた唇の間から感嘆の声を漏らした。
副会長はそれを自慢気に持つと、さっそく読みあげた。
「えっとなー、火曜日に朝から放課後まで体育館を使用したクラスは…………
体育教科での使用、1年2組、2年4組、3年1組、3年4組。 その他での使用、1年3組、2年2組。」
言い終えると、副会長は資料に落としていた目線を上げ、ニヤッと不敵な笑みを口元に浮かべて顔を歪ませた。
「さて、こん中から一目惚れの相手探すでぇ?」
312
:
水月
:2010/04/08(木) 22:54:28 HOST:w11.jp-k.ne.jp
やべっ 秀ちゃんもやしっこじゃんwww
やぁ(^O^)/別に久々でもないけど久しぶり!!
もう春休み終わるねぇ…
あー クラス替えが怖いよね((゚Д゚ll))
雪音ぇー コメントサンキュー(v^-^)
ギャグマンおもろいわ!
もうアニメの作り方が独特だよね
そこが好きだけどw
313
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/10(土) 15:06:57 HOST:119-230-106-157.eonet.ne.jp
*水月*
初めはそんな予定なかったけど、後付けで←
久し振りだなノ 私がいなくて泣くんじゃねーぞ!
もうその事は考えない事にしましたwww
クラス替えなぁー……恐ろしや←←
感謝しやがr((ry
原作も好きだけど、アニメも好きだ++
314
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/10(土) 16:49:20 HOST:119-230-106-157.eonet.ne.jp
第62話「レッツ推理」
由羽先輩は副会長の持ち出した表を見て、大きな目をキラキラと輝かせた。
そしてほぼいつもの反射的のような素早い動きで締め付けんばかりに副会長に強く抱きついた。
「さっすが火野やん! 惚れ直してしまうわっ!」
「ちょ……ほ、惚れ直すとかええから離れろ!」
副会長は少し動揺しながら頬を桃色に染めて、由羽先輩を振り払おうとしていた。
俺がそう考えていると、副会長は「とにかく」と軽くわざとらしい咳払いをしてからそう仕切り直した。
「火曜日に体育館を使ってたのはさっき言った、合計6組のクラスや。体育館裏を通るのは体育館を使ったクラスしかいいひんから、こん中から秀ちゃんの好きな人の特徴に一致する女を探すんやで」
なるほど。
と、なるとその会長の好きな人の特徴を聞く必要がある。
皆がそう心の中で同じような事を考えると、全員の視線が会長に向けられた。
会長はその視線の意味を察したらしく、恥ずかしそうに視線を俺達からそらして、躊躇いながら口を開いた。
「そ、その人は…………確か、綺麗な金髪で、目も此処の学校では中々いないような色をしてた」
「ほう、金髪て外国人なん?」
「いや、日本人の幼い顔してた」
金髪で変わった目の色で幼い顔の女の子?
しかも、1年2組、2年4組、3年1組、3年4組、1年3組、2年2組の中で。
俺達のクラスにも龍造寺とか金髪の女子はいたけれど、残念ながらその日は体育館を使用していない。
あんまり他のクラスの事は知らなかったので、思い当たる人物はいなかった。
それは桜子も同じだったようで、俺が桜子の方向を見ると、首を傾げて分からないという事を意思表示していた。
副会長と由羽先輩は分かるのではと思ったが、2人共反応が微妙で、うーんと声を唸りながら考えていた。
「秀ちゃん、身長はどんなモンやった?」
さらにヒントを得るためか、副会長がそんな事を会長に尋ねた。
会長は暫く思い出せなかったのか、数秒たってから答えた。
「たしか……俺と同じくらいだったと思う」
これを聞いても2人の反応は微妙だった。
思い出せない腹いせなのか、無意識なのか由羽先輩が小声で呟いた。
「秀ちゃんは身長がちっさいからな……。童顔やし」
「うるさい!」
たしかにそうだ。
会長は俺より身長が小さい上、顔も幼いので下手したら小学生に見える。生徒会長なのに。
今度もヒントを得るために、また副会長が会長に質問した。
いや、今度は質問とはいえないかもしれないが。
「なぁ、その子が渡してくれたハンカチって今ある?」
「ある」
「キモッ」
「見せてくれへん?」
途中、由羽先輩が余計な言葉をはさんだ(人の事は言えないと思う)が、会長は素直に生徒会室にある自分の鞄の中を探りにいった。
皆が会長の帰りを待っている時、丁度由羽先輩の携帯から今流行りの早いテンポの曲が鳴った。
一応この学校は携帯は持ち込み禁止なんですけど…………。
「おっ、波からメールや」
表示画面を見て、由羽先輩がそう呟いた。
波とは、風先輩の事。愛称で波と呼んでいるらしい。
「……『機は熟した、今こそ我等の報復の時』……もう、波はおもろいなぁ! まだ01号機の放射線発射口が完成してへんっちゅーねん!」
「「何者ですかアンタら!?」」
かなり怖いメールのやりとりをしている由羽先輩に奇跡的に同時に同じツッコミを俺と桜子が入れていると、由羽先輩はそれも聞かないで、急に「ん? 波……」と首を傾げた。
一体何なんだろう。
その時、丁度会長が噂のハンカチを持ってきた。
と、同時に桜由羽先輩が何かを思いついたように声を挙げる。
「ほら、これが俺が体育館裏で休んでいた時にその子が差し出してくれたハンカチだ!」
「なぁっ、秀ちゃんのの一目惚れした人ってもしかして――――……」
俺達は一斉に会長が広げたそのハンカチに目を向けた。
そのハンカチは、マイナーなアニメ……俺のような奴しか知らなさそうなアニメのキャラクターが描かれていた物だった。
そう、 『オタク』 しか知らなさそうなキャラクター。
…………ん?
金髪で、変わった目の色で、小柄で童顔で、オタク……?
全員が何かにつながりそうになった時、由羽先輩が聞いてもらえなかった声を再度挙げる。
「秀ちゃんの一目惚れした人って、もしかして…………波なんちゃうん?」
315
:
誄
:2010/04/10(土) 17:51:11 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
雪音>>
久々に来てやったぜこのやr((
なんか本当に来れなくてごめんね?;
つかその前にとっとと自分のスレあげやがれって?…ふふふ、雪音ちゃんたら怖い(タヒ
とりあえず、私の事覚えててくれたみたいだから死刑にはなんないわよv←
>>314
とかその辺←
やべぇ!秀ちゃん一目惚れですか!?Σ
しかも相手がよりによってオタk( ではなくて風先輩とは…!
やるなこの!((
てか火野先輩と由羽先輩のキャラが大好きになった!…あ、生徒会長もね☆←
すっごく続きが気になるーっ!
>>300
…やっぱさ、二次元schoolだよね、この学校。((
って登場人物全員登場!のこの詩を見て思ったよ、うん(笑
キャラ強烈すぎ!でもやっぱり和と同じように愛しいと感じました、私も+。
千里ちゃん大好きww←
>>300
超え、おめでとーっ!
雪音ちゃんの小説を読みにときどきやって来たいと思います♪((
また会う日まで!(多分今月中には来ると思う☆←
316
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/13(火) 18:44:38 HOST:119-231-136-39.eonet.ne.jp
*誄*
なんだその恩着せがましい言い方h((殴
いや、来てくれるだけでもありがたいよ+ もう放置プレイだって考える事にするy((タヒ
そうだよ、書きなさいよ。 え?怖いなんて事ないよ?クケケケケケ((ry
だってこの年齢にして死にたくないよ←
うへへ、やばいだろう←
その割にはヘタレなんだけど☆
マジかよ!ありがと++ あれ、会長付けたし?((
今後の展開にこうご期待!……しなくてもいいよ←
うん、それが題名だし←←
以外に全員出すのは大変だったよー
愛しいだなんて……((キラキラ← 私は誄が愛しいよ((タヒれ
意外ですね←
ありがとん*+ 感謝しますっ><
私も時々書いていこうと思います★☆ 最近ネタがないんでs((
ていうかあなたも書きなさいよ!
絶対乃亜たん出すからね!
317
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/13(火) 18:52:16 HOST:119-231-136-39.eonet.ne.jp
第62話「レッツ推理」
由羽先輩は副会長の持ち出した表を見て、大きな目をキラキラと輝かせた。
そしてほぼいつもの反射的のような素早い動きで締め付けんばかりに副会長に強く抱きついた。
「さっすが火野やん! 惚れ直してしまうわっ!」
「ちょ……ほ、惚れ直すとかええから離れろ!」
副会長は少し動揺しながら頬を桃色に染めて、由羽先輩を振り払おうとした。
由羽先輩を振り払うと、副会長は「とにかく」と軽くわざとらしい咳払いをしてからそう仕切り直した。
「火曜日に体育館を使ってたのはさっき言った、合計6組のクラスや。体育館裏を通るのは体育館を使ったクラスしかいいひんから、こん中から秀ちゃんの好きな人の特徴に一致する女を探すんやで」
なるほど。
と、なるとその会長の好きな人の特徴を聞く必要がある。
皆がそう心の中で同じような事を考えると、全員の視線が会長に向けられた。
会長はその視線の意味を察したらしく、恥ずかしそうに視線を俺達からそらして、躊躇いながら口を開いた。
「そ、その人は…………確か、綺麗な金髪で、目も此処の学校では中々いないような色をしてた」
「ほう、金髪て外国人なん?」
「いや、日本人の幼い顔してた」
金髪で変わった目の色で幼い顔の女の子?
しかも、1年2組、2年4組、3年1組、3年4組、1年3組、2年2組の中で。
俺達のクラスにも龍造寺とか金髪の女子はいたけれど、残念ながらその日は体育館を使用していない。
あんまり他のクラスの事は知らなかったので、思い当たる人物はいなかった。
それは桜子も同じだったようで、俺が桜子の方向を見ると、首を傾げて分からないという事を意思表示していた。
副会長と由羽先輩は分かるのではと思ったが、2人共反応が微妙で、うーんと声を唸りながら考えていた。
「秀ちゃん、身長はどんなモンやった?」
さらにヒントを得るためか、副会長がそんな事を会長に尋ねた。
会長は暫く思い出せなかったのか、数秒たってから答えた。
「たしか……俺と同じくらいだったと思う」
これを聞いても2人の反応は微妙だった。
思い出せない腹いせなのか、無意識なのか由羽先輩が小声で呟いた。
「秀ちゃんは身長がちっさいからな……。童顔やし」
「うるさい!」
たしかにそうだ。
会長は俺より身長が小さい上、顔も幼いので下手したら小学生に見える。生徒会長なのに。
今度もヒントを得るために、また副会長が会長に質問した。
いや、今度は質問とはいえないかもしれないが。
「なぁ、その子が渡してくれたハンカチって今ある?」
「ある」
「キモッ」
「見せてくれへん?」
途中、由羽先輩が余計な言葉をはさんだ(人の事は言えないと思う)が、会長は素直に生徒会室にある自分の鞄の中を探りにいった。
皆が会長の帰りを待っている時、丁度由羽先輩の携帯から今流行りの早いテンポの曲が鳴った。
一応この学校は携帯は持ち込み禁止なんですけど…………。
「おっ、波からメールや」
表示画面を見て、由羽先輩がそう呟いた。
波とは、風先輩の事。愛称で波と呼んでいるらしい。
「……『機は熟した、今こそ我等の報復の時』……もう、波はおもろいなぁ! まだ01号機の放射線発射口が完成してへんっちゅーねん!」
「「何者ですかアンタら!?」」
かなり怖いメールのやりとりをしている由羽先輩に奇跡的に同時に同じツッコミを俺と桜子が入れていると、由羽先輩はそれも聞かないで、急に「ん? 波……」と首を傾げた。
一体何なんだろう。
その時、丁度会長が噂のハンカチを持ってきた。
と、同時に由羽先輩が何かを思いついたように声を挙げる。
「ほら、これが俺が体育館裏で休んでいた時にその子が差し出してくれたハンカチだ!」
「なぁっ、秀ちゃんの一目惚れした人ってもしかして――――……」
俺達は一斉に会長が広げたそのハンカチに目を向けた。
そのハンカチは、マイナーなアニメ……俺のような奴しか知らなさそうなアニメのキャラクターが描かれていた物だった。
そう、 『オタク』 しか知らなさそうなキャラクター。
…………ん?
金髪で、変わった目の色で、小柄で童顔で、オタク……?
全員が何かにつながりそうになった時、由羽先輩が聞いてもらえなかった声を再度挙げる。
「秀ちゃんの一目惚れした人って、もしかして…………波なんちゃうん?」
318
:
水月
:2010/04/13(火) 22:14:01 HOST:w31.jp-k.ne.jp
わあーお!まったく予想しなかった展開が!!
まさかの風登場か!優くんをだせ←
ていうかクラス離れてもたぁぁぁぁぁぁ!!
うわぁぁあぁぁぁぁぁん!!!!
だから掲示板の方ちょくちょく来るからな(^^)よろろん♪
一生愛してるからなぁぁぁぁぁぁ!
319
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/14(水) 20:22:15 HOST:180-146-74-227.eonet.ne.jp
*水月*
ふふふ、もっと称えなさi((
優くんはもうすぐ出るよノ う、嘘じゃないから!本当…本当だよ!?←
私がいないからって浮気すんなよ!
……浮気なんてしないもんね?水月は私のこととーっても大好きだから、他に好きな人なんてできるはずないもんねぇえ?
ヤンデレやっほい☆←
俺もサイトに行くからなぁぁぁ…………ばたり((え
****
>>317
は訂正です。
失礼致しました。
320
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/04/17(土) 03:23:18 HOST:119-231-131-191.eonet.ne.jp
第63話「噂の人参上」
やっぱり、風先輩!?
由羽先輩の言葉で、完全に届かなかった距離の線と線が結び付いた。もう確信といっても過言ではない。
金髪、変わった色の目、幼い顔、オタク。 極めつけには、風先輩は副会長が読み上げた、あの日体育館を使用したクラスのリストの中の1人だ。風先輩は3年1組だったはず。
ここまで条件に当てはまる人物はもういない。風先輩は確かに中身は腐女子だけども、初めて見る人は一目惚れをしないほうが可笑しいくらいの美貌の持ち主なのだ。弟もあり得ない美人だけど。
皆が謎を解明できた事に、お〜と自然に声を出して感心した。
由羽先輩にいたっては、副会長に
「火野っ、ウチ推理できたで! 褒めて褒めて!」
と言って抱きついていた。
副会長は「褒めん! 抱きつくなや!」と顔を赤らめさせて振り払っていた。
よくある光景だな。でも、何度見てもこっちまで恥ずかしくなるというか。
皆で解決した事を安心していると、当事者である会長が首を傾げていた。
「波…………?」
「誰か分からないんすか?」
「ああ……」
由羽先輩が口にした愛称を呟いて首を傾げていたので、誰なのか分からないのだろうかと俺が尋ねると、案の定そうだった。
まぁ、会長は誰だか分からない人に一目惚れしたので俺達が探す事になったんだし、知らないのは当り前だろう。
と思ったが、由羽先輩は「はぁ?」と嫌そうな声を出した。
「なんなん、秀ちゃん。波やん波。分からへんの?」
風先輩は由羽先輩の友達なので、気に入らなかったようだ。会長が黙って頷くと、由羽先輩が無言で会長の頬をつねった。……何故無言?
「あ、じゃあ……やっぱり風先輩で決定、なんですかね?」
「そうだろうな」
桜子がその場の人に尋ねると、そこは俺が一言肯定した。
「ていうか、これからどうしま――――…………」
会長の好きな人が分かって、これからどうするか。
全員で風先輩の所に行くのか、会長だけが風先輩を見に行くのか。
尋ねようと先輩達に声をかけた時、途中で声は止まった。
なぜなら、俺の目線の先の窓の外にあの人がいたから。
居てもいいんだけど、普通このタイミングで来られたら吃驚するよな?
その人は鍵が開いていた窓を外側から開けて、身をのりだして生徒会室に上半身入室させた。
「やっほ、なーたんと桜っち! なんで生徒会室にいるの〜?」
会長の好きな人。
321
:
水月
:2010/04/22(木) 21:21:49 HOST:w11.jp-k.ne.jp
<<雪音
ヤンデレやめんかぁぁぁぁ!!!!
って ぁあ!雪音がバタリと倒れてしまった(゜▽゜)生きろー!!
ちくしょう!私も後追いしてやんよ☆
ていうか明日私一人だけで放課後にテスト受けなきゃならーん\^o^/
テストなんか…変わりに受けてくれ☆☆
322
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/05/08(土) 22:47:04 HOST:180-146-94-167.eonet.ne.jp
*水月*
やめん←
生きろと言われたら死にます((あ
えー、私は地獄行くからついてこないほうがいいぜ☆タヒ
どんまーいwww←
0点とんぞ((
****
凄く久し振りな気がします。
最近更新できなくて申し訳御座いません。
ネタが切れtげふんげふん←
いや、そもそもこんな駄文の更新待つ人いないでしょうけど……。
では、いつか(え)更新すると思われますノシ
323
:
水月
:2010/05/12(水) 21:19:10 HOST:w42.jp-k.ne.jp
>>雪音
ネタ切れ…だと…!なんてこったい\^o^/
咳してごまかしてるけど私にはわかるんだからなぁぁぁぁ!!
私は更新めっちゃ楽しみにしてるよ(^^)がんばだよー!だから早く続きを…書けっ!
完結したらしたでちぃと悲しいけどね(>_<)
324
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/05/22(土) 20:53:26 HOST:180.146.93.78
*水月*
とりあえずこのまま放置したら全てを投げ出してしまいそうだから書くwww
完結かー。一応終わりの部分はもうシナリオできてますノ
じゃあ、これから書くわノ
325
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/05/22(土) 22:26:37 HOST:180-146-93-78.eonet.ne.jp
第64話「好きな人の正体」
キラキラと朝日を浴びた雫のように輝く金色の髪、絹のような肌に大きく存在する深緑色の優しい瞳。
全てが生徒会長に言った特徴に当てはまる、パッと見ただけなら一目惚れしない方がおかしいぐらいの美人が生徒会室の窓の前にひょっこり現れた。
「まぁ性格はアレでも、本当にただ見ただけなら綺麗な人だよね……」
改めてその日本人離れした美しさに触れ、桜子はそう呟いた。ちなみに桜子はどこからどう見てもただの日本人だ。
「波谷……まぁ、綺麗やんな。見た目だけなら俺のタイプやわ。超かわええ」
「火野、一緒に心中しようかウフフ?」
同じ学年だから当然腐った性格は理解しているだろうが、火野先輩もその美貌は認めていた由羽先輩にドス黒いオーラが溢れたけど。
そんな風に俺達がコソコソ話していると、風先輩が不思議に思って首を傾げた。
「んっ? なーたん達、何コソコソ話してんの〜?」
そこで俺達はハッと本来の目的を思い出した。
そうだ、生徒会長の好きな人が風先輩って判明して、そこに漫画的なタイミングで風先輩がやって来たんだ。
そこで、今回の主役の生徒会長に耳打ちをした。
「ほらっ、会長の言ってた一目惚れした人ですよ! 話さなくていいんですか?」
良心的にそう言うと、返ってきたのは意外な一言だった。
「何言っているんだ? 波って波谷の事だったのか? あれは3年1組の波谷風じゃないか。俺の言ってた人とは違う」
会長のその言葉も小声だったはずなのに、なぜか風先輩以外の全員にも聞こえていた。
そして、俺と同じように硬直した。
「え……どういう事ですか? ハンカチといい、容姿といい風先輩にピッタリじゃ……」
「そうやそうや、ウチやって波としか思えん!」
「上記同様!」
皆くちぐちに言った。俺だってそう思う。どう考えても風先輩しか当てはまる人物がいないと思う。
一体、会長は誰の事を言っているんだ? またスタート位置からその疑問を考えようとした時、
「姉さんっ!」
透き通った、声が聞こえた。
姉と同じ金色の髪、変わった色の瞳を持った弟、優。その美しささえも細胞1つも間違えずにしっかり遺伝されていた。
こっちに向かって、かなり遅いながらも必死に走ってきている。失礼だが、上手く走れない子供の小動物がチョコチョコと親の元まで寄ってくるようだった。近寄ってくると分かったが、優は今は体操服だ。
今その親のような立場である風先輩は、その声に振り返って嬉しそうな声をだした。
「わっ、優にゃん、あたしをわざわざ追いかけちゃってもしかして兄妹愛かい? ウフフ、あたしがたっぷり愛してあげるからね〜」
「ち、違いますよ! 部長の姉さんがいないから部活いつまでも始まらないので……姉さんを探しにきたんですよ! 今日はミーティングでしょう?」
そこで優は走って荒くなっていた息を落ちつかせた。頬を伝う汗がまるでダイヤモンドのように輝いていた。
どうやら優は、部活をする為に腐女子の姉を探しに来たらしい。
なんて健気でいい子だろうと見つめていると、優はこっちに気付いて「あ、和くん、桜子ちゃん、こんにちは」と一礼した。そこもなんて可愛いんだろう。
「ほら、姉さん行きましょう?」
優は急いでいるのか、細い手で細い風先輩の腕を掴んだ。
「あーん、やだやだ優にゃん〜。あたしは生徒会室にいる人達を攻略したいの!」
なんつー恐ろしい事言ってんだ。
でもいつもは優しいのに珍しく優は「駄目ですよ」とキッパリ否定して、そのまま姉を連れて行こうとした。
ずるずると優に連れて行かれる風先輩の光景を見て、全員がハズレか、と溜息をついた時
「ま、待ってくれ!」
と会長が優と風先輩を引き留めるように声をかけた。
当然優は立ち止って、振り返る。
「生徒会長さん、どうしました? あ、もしかして僕何か失礼なことしちゃいました……?」
優はそう、対して身長が変わらない会長にふわりと天使のような声色で尋ねる。会長は、
「え、あ、その、えっと…………」
と、自分で引き留めたくせに何故か言葉に詰まらせていた。
生徒会長どうしたんだ? 風先輩は結局好きな人じゃなかったし、部活に行くだけの2人を引き留める理由なんてない。
「……? どうしたんですか?」
「う、あ、……その、だから、あう…………」
そのたどたどしい態度に優は心配になったのか、会長の顔をじーっと見つめた。
すると、会長は顔を一気に真っ赤に染め上げる。
……え? まさか、
326
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/06/23(水) 19:50:18 HOST:119-231-186-215.eonet.ne.jp
もう一ヶ月振りとなってしまいました☆
時間の流れが恐ろしい。誰か止めてください←
決して忘れてたわけじゃありませんよ! ネタがなかっただけすから!((
では、俺はテストがあるのでこれにてノシ
また更新します^^ 誰も見てんけど。
リク募集してます、と言ってみる。
ジャンルは問いません。
327
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/06/27(日) 18:24:30 HOST:180-146-77-6.eonet.ne.jp
番外「桜子のお勉強 〜歴史〜」
私はその問題を見ると、思わず口角が吊りあがってしまった。
歴史嫌い、というか全般的に勉強って何?おいしいの?と思ってる私だが、この問題は簡単だ。
『鎌倉幕府が創立されたのは何年か。』
ふふんっ、ちゃんと年号のゴロ合わせ、必死に覚えたもんねー!
うははと心の中で笑いながらシャーペンを手に取り、問題を解こうとするとその手は止まった。
……あれ?
鎌倉幕府ができたのいつだっけ?
あれ? 年号覚えたよね?
え、えーと。なんとかな国作ろう鎌倉幕府、だった。うん。
どんな国? 確かいいイメージの言葉だったよね?
えーと、えーと、えーとえーとえーとえーと…………
そしてたっぷり10分ぐらい私は悩んだ。
いろんな数字をあてはめてみて、いろんな言葉を考える。
……
あっ! わかったー! よっしゃ――――!
ふん、この桜子様をなめてんじゃねぇよ腐れ歴史!
よし、この問題のおかげで歴史は20点は確実だな……!
****
「馬鹿なぁぁあああああああああええええあああ!!」
ご、ご、5点だと!? ギャグ漫画の点数じゃねーかぁああ!
しかもあれだけ時間をかけた、鎌倉幕府創立の問題を間違えちゃってる。
これは先生の採点ミスに違いない! だってあの年号に違いないもん!
私はその解答用紙を握りしめ、社会の先生の元まで駆け寄った。
「先生! どういうことなんですか! 絶対ここ合ってますよ、年号の所!」
私がそうイチャモンをつけると、先生は「んー?」と言いながら、私が指摘した所に目をやった。
「……いや、お前、末木。なんでここが合ってるっていう溢れかえらんばかりの自信があるんだ……?」
「だって、覚えた年号のゴロ合わせ、それだったんですもん!」
「待て、お前どういうゴロ合わせで覚えたんだ?」
「よい国作ろう鎌倉幕府! だから4192年!」
私のその素晴らしい記憶力を伝えると、先生は言いにくそうに口を開いた。
「いや、今まだ2010年だから……4192年到来してないから…………」
****
(注意/正しくは1192年<いい国作ろう鎌倉幕府> しかし最近では違う年だという説もあります☆)
328
:
鋼
◆0/9VW/Ap5s
:2010/06/27(日) 18:31:34 HOST:o143224.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp
頑張ってください!
応援します!!
329
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/06/29(火) 20:45:23 HOST:180-146-95-213.eonet.ne.jp
*鋼様*
はじめまして、コメント有難う御座います!
是非頑張らさせていただきます^^*
久し振りのコメめっちゃ嬉しいです((
****
>>327
の『桜子のお勉強』というのは、まあそのまんまなんですが、桜子さんが色々間違いながら勉強するシリーズです。
はい、そうです。シリーズ化します。誰も見てねーのに。
一応桜子は中2設定なんですが、勉強する内容は中1〜中3まで出てくると思いますのでご了承ください。
俺が中3なので、中3の内容が自然と多くなりそうです。
では無駄な宣伝でした☆★
330
:
名無しさん
:2010/06/30(水) 03:53:28 HOST:58x156x2x90.ap58.ftth.ucom.ne.jp
マスコミが報道できない日本の社会構造
ttp://megalodon.jp/2010-0630-0325-40/jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/25504/1273130903/511
同じコピペばかりなんでここで極秘情報を3つ
①逮捕された、幕下力士の兄の元力士は工▲藤会か道▲仁会に所属していたそうだ。今はいちおう堅気?なんで報道できないらしい。
②日本の最高権力者の中曽根康弘と小沢一郎の裏には禅宗がいる。
③草加の裏にいるA。草加と敵対している組織の裏にいるB。…じつはAよりBの方が力がある。
331
:
水月
:2010/07/12(月) 00:52:27 HOST:w31.jp-k.ne.jp
やあ(。・_・。)ノおひさっ
あー…雪音と高校見学いくの楽しみだわ〜 ていうか楽しみ\^o^/
つか桜子…お前阿保の子だったんだな…!おばあちゃん悲しくて涙が止まんないよ!!うち結構番外編好きだわ〜w
じゃあリクするわあ^^
えっとな…なんかもう桜子と萌のバトるが見たい\^o^/
332
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/07/13(火) 19:10:46 HOST:180-146-74-124.eonet.ne.jp
*水月*
うあ、久し振り!
更新面倒くさかったなんて言わないよ!
そんな事言っても私は騙されん((
当初は普通の子の設定だったんだけどなー、今や最も馬鹿キャラ。
番外編好きって言っても私は騙されん((
リクおkでっす☆
(気が向いたら)書くよ馬鹿野郎!((え
333
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/07/14(水) 19:43:45 HOST:119-231-185-5.eonet.ne.jp
番外「やんでれっぽく」
*萌*
お兄ちゃん、お兄ちゃん、
大好きなお兄ちゃん
萌を守ってくれるただ1人のお兄ちゃん
「萌」
もっと呼んで、その声でもっと萌を呼んで
足りないの、まだ、全然、
もっと優しくしてもっと可愛がってもっと好きになって
もっともっともっともっと
足りなくて足りなくてもどかしい
ただの好きじゃ足りない、この気持ちを納めるにはこの体だけじゃ足りない
愛して愛して愛して
その愛を全て君に押し付けたい
受け止めて受け止めて
受け止めた愛を倍にして囁いて
ああ、ごめんねお兄ちゃん
こんなに望みすぎちゃって
だけどね萌はお兄ちゃんが好きだからねいっぱいいっぱい欲しくなっちゃうの
好き好き好きすきすきスキすきスき
お兄ちゃんは萌の事、すき?
ねぇ、愛してる?
誰よりも一番愛してる?
ねぇ、なんで桜子ちゃんと喋ってるの?
萌より桜子ちゃんと話していたいの?
いやだよ、お兄ちゃん
萌はお兄ちゃんのもの
だったらお兄ちゃんは萌のものでしょう?
だからねお兄ちゃん
気付いてよ早く、この嫉妬に
好きすぎて好きすぎて
狂っちゃいそうなの
そう殺したいくらいに
そんなに桜子ちゃんが大事なら
萌を大切にしてくれないなら
いっそお兄ちゃんの命まで
萌の物にしちゃおうかなぁ?
…………なんてね、大好きなお兄ちゃん
334
:
紅葉
:2010/07/21(水) 21:57:40 HOST:wb26proxy04.ezweb.ne.jp
やっほ〜い!!
久々登場の元こあめだよんwww
雪音愛してるで☆←
やから早く続きか・い・て←エッ
県大出場おめでとん はぁと
心から祝ってるでV(^-^)V
お祝いにうちの〇〇〇あげる☆ ←ただの変質者です。はい。 えっセーフだよね!?
ということでおうちきてなぁ ←どーゆーこと?
愛しの雪音へ。
335
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/08/06(金) 10:50:31 HOST:119-231-191-226.eonet.ne.jp
*紅葉*
何故に改名してるww
久し振りに会えてうれしいze☆
ありがとう、俺もだy((
書きたい…けど面倒臭くなってきt((ryry
そっちもおめでと!
でもこのコメントを発見する頃には部活が終わったという悲劇←
え、体をk←アウト
いつでも駆けつけるぜマイハニー!
愛しの瑚飴へ
336
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/08/22(日) 00:53:27 HOST:119-231-168-227.eonet.ne.jp
お久し振りです。っていう奴何回目だろ←
もういい加減話進めなきゃいけねーですよね。
此処には全然来れてなかったけど、最近は別の所でBL書いてるなんて言わないy((
いや、健全な内容だったらURLでも乗せるんですけど、健全じゃないんで←←
まぁ、本気でそろそろ進めようかと思います。受験シーズンになったら来れないと思うし……。
もうこんな低能な脳じゃやってけない((え
でも頑張ります。
337
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/09/06(月) 01:44:26 HOST:119-231-163-146.eonet.ne.jp
第65話「性別の事実」
優を見つめる会長の表情は、会長が好きな子がいると俺達に告白した時の表情と同じだった。
そう、『恋』をしている顔。……え? マジで?
「ん? 秀ちゃんどうした――……」
優に声をかけたものの、それ以上言葉を発そうとしない会長を不審に思ったのか、風先輩が会長の顔を下から覗き込む。
風先輩もその表情を見ると全てを悟ったのか、目を見開いた。
そうだ、先輩。分かったなら会長を優しく見守――――
「し、秀ちゃん、まさか優にゃんに恋しちゃってるのか!? これはおとこにょこカップル誕生!?」
「なんで言うんだ!?」
不覚、忘れてた。
この腐女子はデリカシーの欠片も持ち合わせていない自分の弟さえ犠牲にできる人だったんだ。
あっさり人の気持ちを考える前にバラしてしまった。
会長は目の前でみるみる青ざめていく。
ほんのり赤かった頬は、変化が分かるくらいに一気に白くなっていった。
それに引き換え、優は驚くというよりも、意味が分からないという具合だった。
まあ、自分も相手も男だし、当たり前だわな。
「あの、会長さんって――
そこまで優が言いかけた時、会長は優の言葉を遮り今までにないくらいの大声で叫んだ。
「君の事が好きだ!」
空気が、硬直した。
その言葉の衝撃が全員を襲い、動きを止める。
長いようで短かった沈黙を破ったのは、一番驚いてるであろう優だった。
「それは、恋愛感情でという事ですか……?」
「あ、ああ」
会長は顔から煙を出しそうなぐらい真っ赤にさせていて、それが見られないようにするためか顔を俯かせている。
優はぱしぱしと瞬きをして、また驚いた表情になる。
だが、すぐにいつもの天使の如くの笑顔になり、会長に言葉を放った。笑顔は天使なのに、その言葉は大魔王級となる。
「僕、男ですよ」
当たり前、かつ根本的な事を言った。
その瞬間、会長の目から大粒の涙がぼたぼた、というよりだーっと滝のように流れ落ちてきた。
「お、男…………!?」
会長は優が男であるとしらなかったが為、失恋したようです。
338
:
水月
:2010/09/20(月) 00:57:25 HOST:jig102.mobile.ogk.yahoo.co.jp[w32.jp-k.ne.jp]
やっ!久々に来たぜ!
会長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!可哀相だけど可愛すぎてたまらんvvなんか会長はイジメたくなるよ(^^)いや 別にSじゃないけどね Sじゃないけどさ
あぁぁ…ウチもいちお受験生なんだよね…中間テストまで自覚できないかも
339
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/09/21(火) 19:04:56 HOST:180-146-92-135f1.shg1.eonet.ne.jp
*水月*
おう、久し振りだぜノ
理想の会長図だ。リア充はこんなん1人もいねえ。 お前はドMだYO☆
勉強を全くしていない現実w もう知らんよ。
――――
どうでもいい独り言
雪音の学校の、今度の文化祭の劇のセリフ中から抜粋↓
「あなたの眼を頂戴!」「ぷふっ、ふふ、あは、あはははははは!」
はい、そうです。病んでる子がいますよ!
ちなみに俺がやるんですが。
中3の劇中にてヤンデレが出るという事態発生につき、報告した所存です。
ていうか本気でどうでもいいなコレ。
340
:
†水月†
:2010/11/26(金) 23:28:46 HOST:w22.jp-k.ne.jp
いやぁ…めっちゃ久しぶり!つーかたぶん見てないと思うけど…
期末も終わったし息抜きで来てみた★次実テあるけどね…
文化祭の劇のヤンデレやばかったな(笑)怖かったけど上手かった!拍手!
341
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/11/27(土) 12:48:20 HOST:119-230-102-112f1.shg1.eonet.ne.jp
>>みづきん
久し振り! なのに一切更新されてないよ! いや、見た←
確かにオワタ(( けどもね← テストなんて爆発しちまえ!
ありがとう\(^^)/ もう思い出したくない酷さだけど!
342
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/11/27(土) 12:54:01 HOST:119-230-102-112f1.shg1.eonet.ne.jp
雪音から
最近短編集もはじめましたノ
いや、別にこっちも見捨ててはいませんよ!
息抜きとか、汚い駄文を直すべくの練習とか、書きたい話を書きたいように書くとか、そういう駄目駄目な短編集なのですが、それでも見てやろうという心優しい方はどうぞ↓
「鳥籠の中の雪兎は」です。
リクエストとかも募集しています^^
あ、でもBLとかGLとかも含んでるので、苦手な方はUターン←
何度も言うようですが、こっちも決して見捨ててはいませんよ!
343
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2011/05/14(土) 12:28:52 HOST:119-231-155-5f1.shg1.eonet.ne.jp
****
もしかしてもう半年以上ぶりなのでしょうk^q^
えっと設定とか練り直して携帯の方でもこの小説を載せさせてもらうと思います。
一応同じ名前でしますが、携帯で同じの見かけた人は気にしないでください←
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板