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二次元school
162
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2009/12/10(木) 01:22:47 HOST:119-231-130-207.eonet.ne.jp
第33話「転校生」
「なんとか逃げれたな」
「うん。あー、変に問題にならなくてよかったぁ」
会長が生徒会室から出て行った為、俺と桜子はそそくさと出てきた。
まぁ、俺と桜子が出て行っても副会長は特に何も言わないだろうし、吹井先輩は副会長と2人になれるからむしろ喜ぶだろうし、
別にコソコソする必要はなかったようにも感じるが。
「なんで会長出て行ったんだろ?」
「ああ……」
そういえば、何で出て行ったんだっけ?
確か、梓川先生が入ってきて、それで――…………
「ああ、そういえば、転校生の事で何かあるから職員室まで呼び出されたんじゃなかったっけ?」
確かそうだったはずだ。
会長がかなりギリギリに追い込まれてる時に先生が入ってきたから、自分が思う以上に鮮明に覚えている。
「転校生? へぇー、転校生くるんだ! 何年だろ?」
「それも二次元だったりしてな」
転校生も二次元的。
…………ああ、ありえる。
「二次元だとしても、ミカちゃんとかナナちゃんみたいな子だったら大歓迎だけどな……」
「全く歓迎したくないけど」
俺の願望は、あっさり桜子によって切り落とされた。
「あれ? あの子――――…………」
ふいに、桜子が拍子抜けたような声を出した。
俺は、「何?」とか言いつつ、桜子の視線を追う。
「なんかうちの学校のとは違う制服着てるんだけど……」
あの子のことか?
桜子が言ってるのは、俺達が歩いてる廊下の反対側から歩いてくる女の子だった。
確かに、うちの学校のありがちなセーラー服とは違い、どこかの私立の女子中のような
上品なブレザーに小さな体を包んでいる。
遠目からだと、どんな子かは分からなかった。
分かるのは、その子は小柄で、甘い色の髪をしているということ。
だんだん、距離が縮まってくる。
「「…………――」」
そして、とうとう顔がハッキリと見えた。
俺も桜子も、同時に息を飲み込んだ。
……正直、メチャクチャ可愛い子だ。
常識を超えたんじゃないか、と言えるぐらいだった。
ハッキリ言って、優にも並ぶ。
今まで優より可愛い子を見たことがなかったが、その子は優に負けていなかった。
優より可愛い! とは断言できないが、優の方が可愛い! とも断言できなかった。
溶けそうなぐらい甘い栗色のフワフワした髪。
黒いのに、優と同様、ガラスのように透けそうなぐらい綺麗な瞳。それを縁取る長い睫毛。
日にあたったことがあるか聞きたくなるぐらい白くて滑らかな肌。
おまけに、守りたくなるような華奢な体。
人形かと錯覚してしまいそうだった。
ここまでは言いすぎか、だなんて思わない。
本当に美少女だった。
その子はすれ違う時、俺達がガン見しているのに気付いたのか、
挨拶代わりのような微笑みを浮かべた。
それだけで、バックに花弁がきてもいいと思った。
女の子はそのまま通り過ぎて行った。
「………………メグミちゃん」
「え?」
「あの子はメグミちゃんだああああああああああ!!
あの美貌! あどけない笑顔! まさに妹キャラのメグミちゃんだ!! あれで「お兄ちゃん」とか言われたら、俺もう死んでもいいわ!! 萌え―――――!!!」
「ああっ! ナゴがかつてないぐらいに興奮している!」
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