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二次元school
263
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2010/02/06(土) 21:46:18 HOST:119-231-137-169.eonet.ne.jp
第46話「腐女子からもアドバイス」
キラキラ、という擬音がつきそうな豊かな金髪。一歩こっちに歩いてくるだけで、綺麗に波をそろえながらなびく。
その金髪によく合う、エメラルドのように輝く、小さな顔に大きく存在するその瞳が、私と由羽先輩をとらえた。
「やあっ、あたしの嫁達っ! 2人ともそろってどしたの?」
さっきまでのかなり美少女だという事をあっさり壊してしまいそうなその口調の持ち主、優くんのお姉さんである風先輩は、正面から私達を見つけ、明るく高いトーンの声で私達に軽い口調で話しかけてきた。
いや、アンタの嫁になった覚えはないけど。そんな事を心の内で考えていたら、由羽先輩は私とは反対の様子で、
「おおっ、波やん! 今、桜子ちゃんの相談に乗ってあげてんねん」
由羽先輩と風先輩は仲がいいらしい。
その証拠に、由羽先輩は『波』風先輩は『ゆっぴー』と、友達ならではであろう名前で呼び合っていた。
風先輩は、「ほぉ」と、女の子らしさが微塵にも感じられないような声をあげた。
「桜っちの相談? 桜っち、悩み事でもあるのー?」
風先輩は、綺麗なその顔を、不思議そうな表情にさせて首を少し傾げた。
私は思わずそのまま悩み事を言いそうになったが、すぐに言葉は飲み込んだ。
ああ、そういえば風先輩は私がナゴの事好きって知らなかったっけ。この人の性格上、言うのはやめておこう。
「ああ、桜子ちゃんって雨照くんが好きなんやって。んで、なんか姫伊利萌っていう妹が桜子ちゃんの邪魔してくるらしいわ」
「なんで言うんだよっ!!!」
由羽先輩が、何の躊躇いもなくあっさり風先輩に言い放った。
「な、何やねん。何か悪かったんか?」
「悪いに決まってんでしょうよ! 何で私に了解もとらずに言うんですか!」
私がかなり怒った顔……というよりも、この人のあっさりさに驚きに溢れさせた表情で叫ぶと、
由羽先輩は私の様子に、驚いたような躊躇したような表情で言う。
「だって、ウチ友達に隠し事できひんタイプやし」
「ああっ! いわゆるすぐに人の事言うタイプか!」
私、由羽先輩からは酷い扱いしかされてない気がする。
「へーえ、桜っちってなーたんの事好きなんだぁ〜。へーえ、ふーん」
そこで、存在を忘れかけていた風先輩が、ニヤニヤした笑みを見せながら言ってきた。
や、やべぇ……今私、可愛い優くんの実の姉を殴っちゃいそうだよ。
「好きって言うか、ベタ惚れやもんな。桜子ちゃん」
「これ以上余計な事言うな!」
風先輩は、さらにニヤニヤして「そっかそっかぁ」と言うと
「じゃあ、あたしも協力するよーん」
と言って、右手でピースの形を作ってみせた。
私がやっぱりこうなってしまった状況に溜息をつきつつも、隣の由羽先輩は「おおっ」と声をあげていた。私に謝れよ。
風先輩は、「んじゃあねー」と、言いかけた時、私はそれをさえぎった。
「あ、ちょっと待ってください。由羽先輩、さっき3つ目の事言いかけてませんでした?」
そういえばそうだった。
由羽先輩が、3つ目を言いかけた時に風先輩があらわれたんだ。
由羽先輩も、一瞬考えた後、すぐに思い出したようだ。
「ああ、アレな。3つ目は『もっと胸を大きくする』やで!」
「聞かなきゃよかった」
確かに私の体には凹凸がありませんが、何か?
風先輩は、そんな私をにっこにっこと見ながら言った。
「桜っち、そんなに好きなら告白しちゃえばいいんだよぅー」
――――告白?
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