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二次元school

320雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/17(土) 03:23:18 HOST:119-231-131-191.eonet.ne.jp
第63話「噂の人参上」


 やっぱり、風先輩!?
由羽先輩の言葉で、完全に届かなかった距離の線と線が結び付いた。もう確信といっても過言ではない。
金髪、変わった色の目、幼い顔、オタク。 極めつけには、風先輩は副会長が読み上げた、あの日体育館を使用したクラスのリストの中の1人だ。風先輩は3年1組だったはず。
 ここまで条件に当てはまる人物はもういない。風先輩は確かに中身は腐女子だけども、初めて見る人は一目惚れをしないほうが可笑しいくらいの美貌の持ち主なのだ。弟もあり得ない美人だけど。

 皆が謎を解明できた事に、お〜と自然に声を出して感心した。
由羽先輩にいたっては、副会長に


「火野っ、ウチ推理できたで! 褒めて褒めて!」

 と言って抱きついていた。
副会長は「褒めん! 抱きつくなや!」と顔を赤らめさせて振り払っていた。
 よくある光景だな。でも、何度見てもこっちまで恥ずかしくなるというか。

 皆で解決した事を安心していると、当事者である会長が首を傾げていた。


「波…………?」

「誰か分からないんすか?」
「ああ……」


 由羽先輩が口にした愛称を呟いて首を傾げていたので、誰なのか分からないのだろうかと俺が尋ねると、案の定そうだった。
まぁ、会長は誰だか分からない人に一目惚れしたので俺達が探す事になったんだし、知らないのは当り前だろう。
 と思ったが、由羽先輩は「はぁ?」と嫌そうな声を出した。


「なんなん、秀ちゃん。波やん波。分からへんの?」


 風先輩は由羽先輩の友達なので、気に入らなかったようだ。会長が黙って頷くと、由羽先輩が無言で会長の頬をつねった。……何故無言?


「あ、じゃあ……やっぱり風先輩で決定、なんですかね?」
「そうだろうな」

 桜子がその場の人に尋ねると、そこは俺が一言肯定した。



「ていうか、これからどうしま――――…………」



 会長の好きな人が分かって、これからどうするか。
全員で風先輩の所に行くのか、会長だけが風先輩を見に行くのか。

 尋ねようと先輩達に声をかけた時、途中で声は止まった。



 なぜなら、俺の目線の先の窓の外にあの人がいたから。
 居てもいいんだけど、普通このタイミングで来られたら吃驚するよな?


 その人は鍵が開いていた窓を外側から開けて、身をのりだして生徒会室に上半身入室させた。





「やっほ、なーたんと桜っち! なんで生徒会室にいるの〜?」



  

 
 会長の好きな人。


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