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二次元school
2
:
雪音
◆mzHXeB1fFY
:2009/03/26(木) 04:02:42 HOST:119-231-162-3.eonet.ne.jp
第1話「自分の本性」
「ナゴ?何その本」
「は?・・・あ、お前見るなよ!!」
クラスの女子に声をかけられて気付いた。やばい、この本は・・・。
「絶対あの目がでかい女が出てくる漫画でしょ〜?いい加減、目ェ覚ましなよね、ナゴ」
俺、和(なごみ)を『ナゴ』と呼ぶのは幼なじみの末木 桜子(すえき さくらこ)は俺の持ってた漫画を取り上げた。
「おい、返せよ。俺のミオリちゃん! それと、お前言ってる目がでかい女ってリオちゃんだろ?
リオちゃんは魔女っ子のファンタジー系の漫画だから。ミオリちゃんはラブコメ!」
「・・・本当呆れる。もっと現実見てよ、あんたが二次元にはまるのは勝手だけど、それが他人にばれたら恥ずかしいじゃん。」
桜子曰く、俺の短所は『二次元にはまりすぎてる所』らしい。
まあ、確かに恥ずかしい所だとは俺も思うけど・・・二次元って素晴らしいじゃないか。
三次元みたいに変にドロドロしてないし、見る者すべてを引きつける。
だからやめられない。
桜子はこんな注意は毎日してくれているが全部無視。お前にこの気持ちわかってたまるか!
「本当気持ち悪いんだからぁ・・・。いっそ二次元に生まれてきたらよかったのに。この変態オタク」
桜子はそう言うと溜息をつきながら、俺のミオリちゃんがいる神の領域に達したとしか考えられない漫画を俺に投げやがった。
「ああ――――!!ミオリちゃ――――ん!!大丈夫かぁ、あの野郎に汚されてないかぁぁぁ――――!!!」
「フン!ナゴのバカ!」
バ、バカって・・・!お前が勝手に人の漫画投げただけろ!
「私の気持ちに気付いてくれたっていいじゃん・・・・・」
「え?」
「・・・もういい!!」
桜子はそれだけ言うと、教室の奥に消えて行った。
「・・私が転校しちゃう前に、早く気づいて・・・・・」
桜子の小さな呟きを聞いた人は俺も含めて誰もいなかった。
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作者から
こんにちは、またもや調子に乗って新作です。
この話はオリキャラを募集するかもしれないのでよろしくお願いします。
頑張って面白くなるように(ならないかも)するので、
心優しい方はどうか見て行ってください! コメント・アドバイスも募集しております。
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