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二次元school

53雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/07(火) 17:38:34 HOST:119-231-180-18.eonet.ne.jp
「あ、あま、でら・・・・おはよ」

席につくと泉川がぎこちない声であいさつをしてきた。
今はデレ状態か。

「はよ、泉川」
「・・・・ふん」

今日もツインテールがよく似合っていた。
白い肌だから照れると赤くなるのがよくわかる。



「ったく、初々しい挨拶しやがって。てめーらは初恋か」
「はぁ!?」

後ろからいい毒舌っぷりの小陽向の声が聞こえた。

「は、ははは初恋って・・!!違うわよ!」
泉川、ツっこむ所間違ってますよ。

「低レベル者同士仲良くしようが僕には関係ないけどな」
低レベルって!?
「このガキが・・・!」
俺は小陽向の制服の襟首をつかんだ。

「離せ。汚れる」
「おまっ・・・・

そこまで言ったとき、



「また殴られたい・・・?」

と、低く、脅しがかかった声が聞こえた。
椿・・・だ。

「あ、あの・・・いや・・・」
俺はもちろんあんな目に2度と合いたくないため、急いで持っている襟首を離した。


「小陽向さんは私達に比べてまだ小さい。それなのに手を挙げるってどういうつもり?」
そういうと椿はゆっくり俺のほうに近づいて腕をねじりあげた。
「痛!ギブギブギブ!!」

椿は俺の手を離すと小陽向に近づいた。

「大丈夫?あのカスに危害加えられてない?」
「別に。僕は助けてなんて言っていない。」

小陽向、助けてくれた相手にも毒舌?



そんなことを考えてるとき視線を感じた。
振り向くと・・・霧島。

「オイ雨照〜 朝から女の子に囲まれて幸せだなー」


お前の女に対するポジティブがほしい。
***************************************************
雪音から

こんにちは。お気付きでしょうが、今回から書き方かえました☆
逆に見づらくなってるかもしれません・・・。
研究しますので温かい目で見守ってやってくださいorz(←

54:2009/07/11(土) 11:45:49 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
お久♪

へへ、いくつでしょう!?
…、これでも中1ですよ〜…。

にゃにゃ!!
一緒、一緒ー^^
私も吹奏楽部ですよー☆
アルトサックスやってますです。雪音は?

もー、おなか痛かった(笑
なんか、キャラ応募やって良かったって思ったw
はは…。
和に同情しちゃう(笑

にひひ♪乃亜を可愛がってくださいなーb

キャラ大集合だねw
こんな個性キャラがいたら、毎日飽きないだろうな(笑
ま、実際、絶対に通いたくないけどね←

うんとね、会話と文は、間空けたほうがいいかも♪
乃亜が現れた時みたく、間があると、場面が想像しやすかった☆
あ、あと、「・・・」を「…」(三点リーダって言うんだけど)に変えたほうが見やすいかも♪
…、生意気でゴメンね><

>>雪音

55咲柚:2009/07/11(土) 19:34:01 HOST:proxy223.docomo.ne.jp
久しぶり☆
紫乃ちんまたまた出して貰って…ありあとォ(*^^*)
紫乃は理想の妹だゼ♭
>雪音

56雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/12(日) 20:31:41 HOST:119-231-153-192.eonet.ne.jp
オマww 年下かいwww←
中2だよ、私はb そんなにかわんないけどねv

マジか!
私はトロンボーンだよ^^
今思えばサックスやっときゃよかった・・・

痛くならないでw
和はきっと鍛えられていくから大丈夫b(エ

ものすごーく可愛がりますわwww ←あやしい発言w

私も憧れから書いてみたけど、やっぱこんな学校やだわww
クラスに1人いれば十分な奴らばっかりだしw

アドありがとv
参考にするねb

… とかは、知ってるんだけど面倒くせえってなってたからw
次回から使ってみるねb

いろいろありがと^^
>誄

久ノ
まだまだ出させてもらうぜ!
お前にはカワユイ妹いるだろw

てかあの小説書きなされ。
>咲柚

57雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/12(日) 21:54:16 HOST:119-231-153-192.eonet.ne.jp
「 」を「 」にするやりかたわかんなかったけど、今できた☆
次回からちょっと誄のを参考にして書き方研究します。

58雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/12(日) 21:56:07 HOST:119-231-153-192.eonet.ne.jp
↑意味不だと思います・・・
 お気になさらず;

59咲柚:2009/07/14(火) 19:52:57 HOST:proxy20025.docomo.ne.jp
えっ?うちには可愛い妹なんかいないゼ♭イライラする妹ならいるけど((←

ん…題名がまだ決まってないから無理かな?
>雪音

60:2009/07/15(水) 16:54:36 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
こんちわ^^

年上だぁ♪先輩だぁ♪雪音お姉さまだ☆
なんか、1年差って親近感わくww

トロンボーン!?
スライド、カッコイイよね☆
サックス、何気に辛いよ…。もー、先生に怒られてばっかり(泣

だいぶ治ったよ、腹痛(笑
そだね、鍛えられるから安心だわ(オイ

ものすごーく、可愛がってください(笑
雪音の小説、好きだから嬉しい^^

確かに憧れるよねww
あはは♪クラスに1人居れば…、っていうの超わかる><
1人でも迷惑そうだけど(苦笑

ううん。
こちらこそ、生意気言ってゴメンナサイ><
でも、もっともっとイイ作品になるのを期待してるよ☆
私の参考!!?
もっと上手い人いるよー(汗

>>雪音

61雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/24(金) 11:29:38 HOST:119-231-171-164.eonet.ne.jp
えー、お前んちの妹超かわいいよー!(エ
題名きまったなら大丈夫なのか!

>咲柚

そうだ、私は雪音お姉さまだ!
確かに!あんま歳離れてなくてよかったー・・・
私が2年ということで言っとくけど・・・勉強が簡単なのは今のうちだ!

トロンボーン、一応第1希望だったんだけどね、やっぱサックスがよかったよ・・・
私の先生に怒られる率高いよ☆←

治ったのか、それはよかった♪
最終的にはあの子、誰にも負けないよ!(チョ

えー、駄目だよ私の小説は。誄のほうが上手いって!
てかこの小説、若干腐が入っちゃうかも☆(オイ

私的には優と乃亜がほしい・・・
嫁にするぜ!(エ
あんまり迷惑そうじゃない奴をセレクトするのよ。(←

いやいや、生意気じゃないよ!
イ作品に仕上がるように頑張るね!
誄が1番いい参考なのだ!

>誄

とりあえず今から久し振りの更新します。
部活に間に合わない場合はしません☆(殴

62雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/24(金) 12:04:54 HOST:119-231-171-164.eonet.ne.jp
第11話「部活」

「和くん、今日は先に帰っててください」

帰り際、そう優に言われた。
俺達はいつも一緒に帰っている。

「あー…いいけど、何で?」
「はい、しばらく無かったんですけど、今日部活あるんです」

部活…
そっか、中学生には部活がつきものか。
最近学生らしいこと何もしてねーな、やることといえば…

1・ツッコミ  2・ツッコミ  3・疲れて寝る

                        以上。


「……」

何、俺の現状。

「和くんは部活しないんですか?」
「あ?」
「あの・・・部活しないんですか、って。転校してから見学にすら行ってないでしょう?」

まあな。
てかこの学校に何部があることすらしらねーし。
それどころか、

「そんなこと考えに入ってなかったっつーか…」
「はい?」
「い、いや別に…」

 
自然にげっそりとしてきた俺の顔を見て、優が言った。


「じゃあ、僕の部…今日見にきませんか?」

まあ、別に見にいくだけならいいか。
もし入部すれば優と一緒の部ってわけだし。


「お前、何部なんだ?そもそも」

優はにぱっとしながら言った。

「カメラで写真とったりする内容の部ですよ、一応」
「え、何最後の一応って」


「あんまり見てほしくないんですけど……」
「なんでだよ」


優が露骨にいやがる理由がわかったのはこの後。

63:2009/07/24(金) 13:23:07 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
あぅぅぁああ!!!!!雪音、久しぶり♪
会いたかったよー((黙

はは、痛いトコつっこまないで(泣
でも、勉強は頑張ってるよ、きっと。一応。多分←
イェーイ雪音お姉さまー♪

やっとクセが直ったよ、こんちくしょう(笑
トロンボーンってさ、何の音はスライドする位地は此処、みたいに決まってるの?
それとも勘?←

そだね、
ああゆう子が一番強いんだよね(笑

若干ね(笑)気にしない気にしない♪
雪音のほうが上手いって!

迷惑そうじゃ無い人ね、わかる(挙手
役に立つ人がいいね♪
お、乃亜、嫁にしちゃってー←

ありがとう◇+
あんなんで良ければ参考にしちゃって。
もうすでにいい作品よ☆

ツッコミ生活だね、これは。
疲れて体調崩しちゃダメよ。突っ込む人いなくなるから←
優が入ってる部活かなり気になる!
そして、部活あったのね、この学校(笑

>>雪音

64咲柚:2009/07/24(金) 19:35:15 HOST:proxy20070.docomo.ne.jp
は〜?
うちの可愛くないし!

優の部活めっちゃ気になる!
>雪音

65雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/24(金) 21:40:21 HOST:119-231-183-164.eonet.ne.jp
超久!
部活が忙しかったのよ。

痛いところなのかww
私だって一応頑張ったさ……でもね……(え

私の楽器の癖未だになおんねーよ!
位置は決まってるよー。
でもちょっとずれるとピッチもずれるから怒られてばかりさっ☆←

きっと戦争とかでは運で残るタイプだ。
実力では残れないけどね!(オイ

若干、のはず。(←
嘘だぁぁぁあ!(黙

そんなことを考えだしたらこの小説の奴らほとんど却下w
乃亜ラブだぜ! 言っとくけど、そういう趣味の奴じゃないよb←

いえいえ◇+
参考にしまくるぜ!ごめん、読んでるんだけど、最近コメしてないね…
そんなこと言ってはいけないのよ☆

一応ボケもする子なのよ。でもツッコミになってしまったの。
ギャグは死なないから大丈夫さ!(蹴
さぁーって!来週の優くんは?←何のパクリかわかるね
一応ね、まあ学校だしさ♪ 本当に一応。

>誄

えー、可愛いよー!
私がもらってやりたi

それはお楽しみにだ。
つまんないけどね!(エ

>咲柚

66:2009/07/25(土) 12:12:44 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
大変だね!
あ、コンクール近い?

クセ直すのキツイよね(泣)私はまだ早かったから良かったけど;
決まってるんだ!!
少しのズレで…!!大変だね(汗

運でね!!いるよね、そういう人←
隠れてたら見つかんなくて、残っちゃいました、みたいな(笑
実力無いから隠れてます、的(笑

嘘じゃないよぉぉぉおおお!!!!!!(叫
事実だよん♪

ほぼ却下って(笑
和はどうなんだろ…、役に立つのか?←
あ、わかってます♪大丈夫です☆

ううん、大丈夫♪
もし、時間に余裕があったらコメちょうだいな^^y

ボケすんの!!!?嘘、まじ?←
突っ込みしかしないと思ってた…(驚
さぁーて、来週の運勢は?かな←
あ、やべ。絶対間違ってる。わかんなくてゴメンナサイ(土下座
一応ね←

>>雪音

67雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/25(土) 20:45:26 HOST:119-231-181-53.eonet.ne.jp
コンクール明日よん♪
まあ、頑張ってくるノシ

もう諦めてるからいいのw(オマ
決まってるよー、でも奏者によって変わるんじゃないかな、ピッチの関係で。
もうめんどい…高校行ったらサックスやってやる!

そういう人に限って助かるw
なんて不平等な世の中だ…
と言いつつ、自分もそのタイプであろう。(エ

そんな事実認めないのだ☆
嘘だらけの世界。

却下しちゃう(笑
いや、キャラ達は嫌いじゃないんだよ?でも却下なの。
和役にたたないよw(オイ
わかってくれてよかったのだ。

すいませぬ。(殴
また行くからね;

してるはずだ。
1話あたりでヲタっぷりを発揮してるはず……。
まあ、これをボケと取ってくれ!
うん、間違ってるねw
まあ私も分かりづらい言い方をしてしまった…
正解はサ●エさんだよ☆
    ↑この●使うの好きw

>誄

68:2009/07/26(日) 13:27:34 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
Σ嘘!!
明日って事は今日…!!
お疲れ様♪

なんか、大変だね(汗
諦めちゃダメでしょうが!!
あ、私はアルトだよ―☆そしたら一緒だねw

雪音もそのタイプ!?
あー、なんて羨ましい><
私なんか、隠れたって見つかって((

嘘だらけの世界!
かっこいい◇+(ぇ

却下(笑
ま、確かに他人のフリしたいね、うん←
役に立たないかー。
どんどん突っ込んで欲しかったけど(笑

大丈夫よん♪
末永く待ってます^^y

あれがボケ!
あー、なんかいろんな名前言ってたなー←
それだ!!
サ●エさんだ!
ずっとモヤモヤしてたのよー(殴
●、使いたくなるよねw

>>雪音

69雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/28(火) 15:31:00 HOST:119-231-168-4.eonet.ne.jp
お疲れでしたよ、ホント。
でもやっと終わった…!

私は諦めやすい人間なの^^←
一応希望はアルトだよー!メロディーがほしいんです;;

いや、でも運悪いからなぁ……
最終的に殺されるかもね♪←

言葉だけはカッコよくしよう!と思ったw
私達は嘘に囲まれているんだ。

声かけられても絶対無視しちゃうなー
まぁ、和はツッコミで入れてあげてもいいんじゃない?(オイ

ていうか、結局行けてないし!
ホントに行くよ;;

一応ボケなの^^
銀●の新●みたいな感じ(笑
あー、あれは和の好きなガール達だ。名前考えるの面倒くさかったv
わかってくれたか!
モヤモヤしてたんだww
今日は●を2回も使えたぞー!

>誄

70:2009/07/29(水) 13:34:18 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
お疲れ様です><
聞いて平気かな?…結果はどうでした?

アルト、メロディー多いからね^^
トロンボーンもメロディーあるよね♪

♪つけて言うことじゃないでしょ!!
怖かったよ、もう←

嘘に囲まれてる…(泣
大丈夫!私は雪音には嘘つかん!←

和がいたら、突っ込まなくていいし♪
つっこみは誰でもいいしね←
(Σ…ひでぇby和)…みたいな♪

●のなか、わかった気がするww
そうそう!マンガの中のガールちゃんたちw
あの時、和のこと、引いてたな、私←

>>雪音

71雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/30(木) 23:09:18 HOST:119-231-173-229.eonet.ne.jp
ウハwww(Σ

あるっちゃあるんだけどねー、
やっぱアルトとかに比べると少ないんだな;;

ではもう1度リピートしてみる。
最終的に殺されちゃうかもね♪(オマ

私は誄に嘘をつく(黙
↑嘘だよ!?嘘!

たしかに、和がいたら楽だけど……
ツッコミは誰でも代役がいるw
(雪音なんて死n/by和)←笑

わかっとくれww
和は引かれないとダメなキャラなんだ!←

>誄

72:2009/07/31(金) 09:50:20 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
え、え、え、どういう結果!?
先輩達は2日にコンクールなの♪

トロンボーンと音ってスキw
クラリネットが一番多いのかなー?

うわー、ヒドーイ!!!!←笑
雪音ってそういう人だった((蹴

まっ、その通りだしね☆←
和―――――っ!!!
お前、せっかくの生みの親になんてことを!!
Σもしや、反抗期か!?←

引いてた。まじ♪
桜子、なんでこんな子のこと…!!
とか思ってた^^

>>雪音

73雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/02(日) 00:39:35 HOST:119-231-168-85.eonet.ne.jp
残念な結果だったのさ―――((
いいなー、誄の学校は上手いのかな?
てか2日って、今日だね…… 頑張ってこい!

ありがとんv
んー、1番多いのはそこらへんじゃないかなー。曲にもよるけど。

私はひどい人間だよw
誄って冗談通じない人だった(殴

和、ただいま反抗期真っ盛りです☆←
たとえ親でも容赦しないよ。(チョ

引いてくれた方が親として嬉しいよ…(Σ
桜子……何故だろう…(笑

>誄

74雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/03(月) 16:35:19 HOST:119-231-164-133.eonet.ne.jp
第12話「やっぱり美少女」

「優く――――んっ!!来てくれたぁ――――!!」
「波谷先輩がこないと始まりませんよっ!!」
「優ー!今日も萌えさせろ―――!」


「なっ、何ここ……」
「まあ、写真部の部室ですが…」


俺が優に連れられてきたのは一応写真部の部室らしい。
全然違うが………

優が入った瞬間女子が騒ぎ出した。
それどころか男子まで……
それだけならいいけど、叫んでる言葉が

『萌えー!』とか『カワユスー!』とか『ロリっ子ー!』とか。

用語がオタクだ。
まあ、正直俺の好きな言葉達だけどねっ。



「ゆ・う・くーん?」

呆然としてる時、後ろから声をかけられた。
誰………と思いながら振り向いた。

って、何この人!優並に美人!?

「ね、姉さん……」
「えぇっ!!?」

まさかの姉設定かよ!


「やー、優ー。おっ、隣は友達かい?」
「えぇ……」

俺の存在にようやく気付いた優の姉さんは俺を見た。

わ……性格は全然違うのに、容姿は似てる。
優と同じサラサラの金髪のロングヘアー、優と同じガラスのような瞳。
ただ、瞳は優のような空色じゃなくてエメラルドのような緑だけど。


「君、何年何組?なんて言う名前?」
「2年5組の雨照和ですけど……」

てか、テンションやたら高いな……

「あたしは3年1組の波谷 風(なみや ふう)。うちの優にゃんをよろしくー、なーたん!」

…………は?

「ゆ、優にゃん!?なーたん!?」
「あ、なーたんて、なごみのなを取ってなーたんね」
「いや、由来聞いてるんじゃないんすよ!」

てかその前に実の弟に『にゃん』はないだろ!

「あ、もしかしてあたしがこんな呼び方するの驚いてる?」
「まぁ、普通それしかありえないと思いますが」

先輩はあははーとかなり気楽な顔で笑うと言った。

「あたしは可愛いコにそういう特別な呼び方するのー」

かっ、かわ……!?

「俺可愛くなんか……」
「だってあたしなーたん気に入っちゃったー!優はごらんの通り我が弟ながらカワユイんだもんーっ」


我が弟ながらって……まあ確かに可愛いが。

「部長ー!そろそろ始めませんか?」
「わかったー」


しかも部長かよ!

「え………」

優の声が聞こえたと思い、隣を見てみると、優の顔は青ざめてた。
確か、優さっきも部活嫌そうにしてたな…… 何があるんだ?


「優にゃん!今日はこれ着て撮影だよ!」

先輩が取り出してきたのは……メイド服だった。

「先輩!?な、なんすかコレ!?」
「やーん、なーたんいい質問!あたし達写真部はね、いつも初めに優にゃんの女装写真撮るんだっ」

優の女装写真!?素晴らしい…じゃなくて!

「なんでそんなこと………」

隣を見ると優はかなーり青ざめてる。
そんな顔も可愛……あぁ、ここら辺禁句か。

「メイド服の優にゃん撮るの久し振りだねー。昨日同人誌読んでたら、  
 メイド服のミオリちゃん出てきてね。優にゃんに着せたくなっちゃった、エヘ」

ミオリちゃん!?
ミオリちゃんってあのミオリちゃん!?俺の愛してやまないミオリちゃん!?




もしかして…先輩もオタクですか?

75雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/03(月) 17:24:45 HOST:119-231-176-155.eonet.ne.jp
とりあえずプロフを↓

 「2次元……好物だけど、この2次元学校とはまた別だろ」

名前 *雨照 和(あまでら なごみ) 誕生日*6月12日
性別 *男             星座 *ふたご座 
年齢 *14             血液型*AB型
学年 *2年5組           身長 *164㎝

性格 *かなり平凡的。積極的でも消極的でもない。変わっているのが重度のオタクということ。
    普段はツッコミ担当で、漫画やアニメのことになると我を忘れる。

容姿 *黒髪で黒色の瞳。見た目も平凡で、例えるなら草食系。
    制服も普通に着ていて、アクセサリーをつけるということなどしない。
    ただ、アニメのフィギュアか漫画を隠し持ってるらしい。

備考 *勉強面や運動神経まで普通。すべての面が普通。

一人称 「俺」
二人称 「○○」←大抵苗字  相手によって変わる

普通の学生男子の話方。

76:2009/08/09(日) 14:00:26 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
お久です♪


優くんってお姉ちゃんいたんだ!!!
しかも、すっごい部活⌒☆
お姉ちゃんに言われて入ったんだろう、優くんは♪
書き方変わったねww
私はこういう書き方のほうが好きw
もっと上手くなったーb

和のプロフーw
何に置いても平凡て(笑
マンガ隠し持ってるの!!?

>>雪音

77雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/09(日) 22:21:44 HOST:119-231-137-51.eonet.ne.jp
うおー!久し振りだー!

そう、前から考えてたんだよん♪
自分的には気に入ってるキャラだったりする。
名前的には普通だけどやってる内容がね……(笑
どうだろうかww たぶんお姉ちゃんの強制だ☆
マジか!ありがとーっ
頑張ってレベル上げるよbb

次は桜子と優にゃん←のプロフ書くよb
和はとりあえず普通の人でいてほしいww
気持ち悪いけど隠し持たせてやってくれw

>誄

ちょっと質問ノ
『雪音』ってどういう読み方してますか?
誰か答えをくださいー。

78雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/09(日) 23:10:59 HOST:119-231-137-51.eonet.ne.jp
  「オ、オタクでもナゴはカッコいいもん!」

名前 *末木 桜子(すえき さくらこ) 誕生日*2月8日
性別 *女              星座 *みずがめ座
年齢 *13              血液型*B型
学年 *2年5組            身長 *153㎝

性格 *少し強気で元気な健康的な子。お母さんみたい。リーダー器質で積極的?
    和と同じくツッコミ。いつも和の事が気になってしょうがない。恋かなと考えている。

容姿 *黒髪に淡い桜色がかかっているセミロングで下している。亜麻色の髪ならぬ亜麻色の瞳。
    特に校則を破るような容姿ではない。だけど和ほど平凡ではない。

備考 *和の事が好きなもののオタクは嫌い。最近学校にも慣れてきた。

一人称 「私」
二人称 「○○くん・ちゃん」←下の名前が多い。ただ、和の事は特例で「ナゴ」と呼ぶ。

普通の女子学生の話方。

  
  「可愛い?それは僕なんかじゃなくて、可愛い女の子に言う言葉ですよ」

名前 *波谷 優(なみや ゆう)  誕生日*9月21日
性別 *男              星座 *おとめ座 
年齢 *13              血液型*A型
学年 *2年5組            身長 *148㎝

性格 *名前通り、優しい。おっとりしていて男だが女の鏡のよう。
    友達思いで和をしっかり学校でもサポートしている。敬語を使うかなり純粋で素直ないい子。
    だが、部活になると露骨に嫌がりだす。(部活では女装をさせられている)

容姿 *並の女子よりものすごく可愛い。モデルができそうなほど美少女で華奢な体。
    金髪のサラサラの髪でワックスとかは付けていない。空色のガラスのような透き通った瞳。
    かなりピッチリと制服を着ている。明らかに男子制服なのに女の子と間違えられる。
    むしろ男子制服がコスプレに見えてくる。セーラー服とかのほうが自然。
    
備考 *二次元で例えると、なんでもできるモテモテの美少女。

一人称 「僕」
二人称 「○○くん・ちゃん」←絶対下の名前。 

女の子っぽい声の敬語で話す。

地声

79 ◆OYVkqChdsA:2009/08/10(月) 09:51:43 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
初めましてになると思います。
小説を読んだらすっごく面白かったです♪
また更新してくれたらうれしいです。

80咲柚:2009/08/10(月) 10:43:12 HOST:proxy263.docomo.ne.jp
久しぶりゞ

え…っと、咲柚は『せつね』かな〜っと…。ち、違う!?
>雪音

81:2009/08/10(月) 19:53:34 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
んー、私は雪音のこと
【ゆきね】って解釈しちゃってます((汗

桜子と優のプロフ!!!
絶対、桜子間違ってる(Σ
和はかっこよくなんか無い!!!

そして、優くんがおとめ座だと知り爆笑w
まんまだね♪
身長ちっちゃいねー、優くんは☆

>>雪音

82雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 15:05:25 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
初めまして!
こんな駄作にコメありがとうございます。
面白いなんて…私にはもったいない言葉ですw
更新頑張りますのでよろしくお願いします☆
雫さんの小説も見つけたら読まさせてもらいますのでノ

>雫さん

久し振りノ
生きてたかー?

いや、合ってる^^
どうでもいい質問だったがw

>咲柚

あ、正解は『せつね』だよー。
まぁ、ゆきねでも別にいいんだけどねb
気まぐれで出した質問なのでした。

桜子はまだ夢を見ていますww
和を信じ切ってるんだよ。

優はおとめ座じゃないと私が許さない!←
イメージ通りだっただろうww
まだ150もいってないのがポイント☆

>誄

83咲柚:2009/08/12(水) 15:50:04 HOST:c207053.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp
やった〜☆
でも、ゆきねで打たないと
出てこない・・・

優kおとめ座・・・((笑
凝ってるねェ

また、他のキャラのプロフ
書いてね!!
>雪音

84 ◆OYVkqChdsA:2009/08/12(水) 16:24:45 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
駄作じゃありませんよ、面白いです^^
自分の小説は読まないほうがいいと思います…;
>雪音様

85雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 16:49:14 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
第13話「オタクというより腐女子」

「うぅ……こんな格好……男として最低ですぅ……」

顔を赤らめて目に微量の涙を浮かべている優。
優が最低だと言う、今の優の格好は……

    ズバリ、メイド服だ。

正直、かなり似合ってる。俺のタイプだし。

「優にゃん超可愛い〜!ミオリちゃんを更新しそうな可愛さだぁ〜」

てかこの人はこの人でテンション上がってるし。
優の姉でオタク…であろう、風。

「あの、先輩……」
「何?なーたん。あ、先輩じゃなくて、ふうちゃんって呼んでね」
「ふうちゃんは無理ありすぎです」
「じゃあ、風先輩で。な―――たん」
「その『なーたん』て呼び方、激しく嫌気がするんすけどね……てか用件忘れる所だったじゃないすか」


はぁ、とわざとではないが聞こえる音量の溜息をついた。
疲れる………。

「先輩もオタクだったりします?」

「……『も』ってことは、なーたんもオタクなのかな?」
「い、いや、ち……違います」
「あのさぁ、あたしナナちゃんの書き下ろしのナース姿、サイン付き持ってるんだけど…なーたんにあげようか?」


ナナちゃん……ナース……サイン……  これに反応しない俺はいないわけで。

「まじっすかぁぁああああ!!? ナ、ナナちゃんのナース!? まじっすかぁぁあああああ!!!」

俺が当然のように叫ぶと先輩はクスっと面白そうに笑った。

「ほらぁ。なーたん、オ・タ・クじゃーん」
「…………あ」
「あ、ちなみにナナちゃんはあげないよ。利用したようで悪いけどね」
「………」
「まぁ、そんなに落ち込まなくてもさぁー、なーたんがさっきみたいにならなくても、
 あたしなーたんがオタクだって事ははじめからなんとなく勘付いてたからね」

え?はじめから?
てか落ち込んではねーよ。ナナちゃん貰えなかったからって。何歳だ、俺は。

「はじめからって……何でですか?」
「んー、雰囲気かなぁ」
「先輩もオタクだから、同じ雰囲気が感じたって所ですか?」
「え?違う違う。あたしはオタクだけどただのオタクじゃなくて………

先輩が何か言葉を続けようとしたとき、

「姉さーん……コレ、脱いでもいいですか……?」

優がいつもよりトーンが落ちた、げっそりとした声で先輩に声をかけた。
うわ……かなり疲れてる……。

そうだろうな、他の部員にパシャパシャ写真撮られて、ポーズ要求されて……

「いいよぉー。あ、そのメイド服結構レースの重ねが多くて脱ぐの大変じゃない?」
「はぁ………そうでしょうね……」

ああー!優がもう崩壊寸前!声が蚊みたいになってる!
てかもう脱ぐのか……少しもったいない……

「あ、じゃあなーたんに手伝ってもらえば?」
「…和くん、いいですか?」
「あ、ああ…俺は別に……」

優が「じゃあお願いします」と更衣室にかなり狭い歩幅でとぼとぼと歩いていった。

「大丈夫なんすか?優、毎回ああなってるんじゃ…」
「大丈夫、大丈夫!あたしの弟だから!妹と言ってもいいけどね!」
「先輩ほどタフじゃないと思いますよ」

これ以上ツッコんでもキリがない為、俺も優を手伝いに更衣室に向かおうとした時

「あ、なんだったらキスぐらいしてもいいよ。優に」
「はっ、はぁ!?」

何言ってんだこの人!

「少年がメイド服の美少年の服を脱がして自然にキス……萌えるなー♪」
「なっ、そ、それ…あっち系の話……」

そこで気がついた。さっき先輩が言おうとしたこと。
『あたしはオタクだけど、ただのオタクじゃなくて……』


「先輩、先輩はオタクだけど、ただのオタクじゃなくて腐女子ですか?」



「せーかい」

86雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 16:58:00 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
↑見事に読みづらいです。
次はもうちょっと見やすいように頑張ってみます…。

いいんじゃない?
私に至っては「ゆきおと」って打ってるからw

乙女な子にはおとめ座だー!

うん、また書くよ^^
次は誰にしよう……

>咲柚

ありがとうございます!
そんな事を言ってくださるなんて……+

いえいえ、てかもう読みましたb(←
流れもよくて面白かったですよbb またコメしに行きますねノ

あ、よろしければ呼びタメしてくださいな。様なんて付けられる人間じゃないのでw

>雫さん

87パインちょこれぇと:2009/08/12(水) 18:22:15 HOST:19.net116254012.t-com.ne.jp
うにゃぁぁ////  なんか傑作作品デスね (*・ω・*)
今日見つけて読んだので、アレなんデスけど・・・。
頭脳明晰お子ちゃまキャラがでてたので、反対で、頭悪くて留年とかしてて、でも・・・あの。
アブナイ意味でゎ大人なキャラとか出して欲しいデス /////
良かったら僕の『薔薇城学園 〜男子校のドキドキライフ〜』を読んで見てくれるととっても嬉しいデス☆
書き始めたばっかで、初めての小説なので、上手く出来てるか不安なんですけど (*'-'*)

88雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 18:22:42 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
第14話「写真部入部しませんか?」

「…優、大丈夫なのか?」
「え?まぁ、あんまり大丈夫とはいえませんが……」


俺がメイド服の後ろのチャックを下ろしながら優に聞いた。
一応言っておくが、変な意味で服を脱がせてるわけじゃない。

「でも、毎回毎回こんな格好…嫌です」


優が珍しく泣きごとを言った。

「でも、可愛いから……」

思わず呟いた俺の言葉。


「可愛い?それは可愛い女の子に言う言葉ですよ」

優はニコっと微笑んで言った。
―――うわ………こういうところが可愛いんだって。 


「――いい部なんですよ、あんな事されるけど……。皆仲良くて、やるときはやる…僕は写真部好きです」
「そう………」
「よし、制服着れました。ありがとうございました」
「ああ、帰るか」


******



「お、お帰り。優にゃん、なーたん。特には何も起こらなかったようだね?つまんねーな」
「すいませーん、最後サラっと黒い本音が聞こえたんですけどー」
「まぁまぁ、実はオタクの和くん♪」

「ちょっ―――」



部室に帰ったら先輩が迎えてくれた。
…だけならいいが、俺を紹介する時に使われる『オタク』の単語が言われたので、
俺は慌てて先輩の口を抑えた。

そして小声で先輩の耳元で言う。

「ちょっと…その事、誰にも言わないでくださいよ」
「えー、なんで?」
「俺がその事隠してるからですよ!ドン引きされるじゃないすか」
「2次元学校なんだからいいじゃん。周りがキャラ濃いからかき消されるって。なーたんキャラ薄いんだから」


あ、最後のキャラ薄いはスルーで。
後ろの方で優がクエスチョンマークを頭に浮かべながら俺達の小声の会話を眺めてる。


「つか、先輩も2次元だって分かってるんすか?」

俺と桜子ぐらいだと思ってた……この学校が2次元化してることに気付いてた事。

「んー、そうそう。優も含めて、他の2次元キャラ達は2次元ばっかが集まってる学校だって分かってないけどね」

そうなんだ…。まぁ確かに、腐女子ってそれなりに現実味があるが。

「………とにかく、俺のことはバラさないでくださいよ、先輩」
「いいけど、風先輩って呼んでよ?さっきからなーたん、あたしのこと先輩って呼ぶじゃん」
「―――――〜っ、風先輩!」
「よろしい」


よし、なんだかんだで解決………

「雨照くんっ!コレ見て!」

俺が一息ついてるとき、小さな女の子が一枚の写真を持ってきた。
青い青い、空の写真。


「……綺麗だな……」
「ホント!?」

女の子は嬉しそうに微笑んだ。


「これね、去年のコンクールで金賞だったの!
 普段はさっきみたいに優くんにコスプレさせるだけだけど…私達、やるときはやるんだよ」


へぇ……案外すごいんだな……


俺はさっきの更衣室での優の言葉を思い出した。
『僕は写真部好きです』
いい部なのかも。

俺、写真部に入ろうか―――……


「なーたん!なーたんもコスプレやってみてよ!スクール水着!」
「………」
「あ、やってくれないとあの事バラすよ?」
「ちょ、せんぱ……風先輩………」
「あ、そーだ。なーたんが入部してくれたら、これから毎回優にゃんとなーたんの女装写真撮ろうよ!」


その言葉に部員が騒ぎだす。
「まじで!?」「和くんは先ず猫耳だな」「2人のくっついた写真撮ろーぜ!」「よし、新しい衣装買おう!」


「ちょ……俺、まだ入部するなんて………」



優と風先輩が、姉と弟で同じようにクスっと笑って言った。

         
「「写真部入部しませんか?」」

「するか―――――!!!」

89雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 18:26:21 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
傑作!?
まさかそんな神的な言葉をかけていただけるとは………

おぉっ!!大人キャラですか!!いいですねw
考えてみますね^^

パインちょこれぇとさんの小説読ませてもらいますね!
またコメ行きます!

>パインちょこれぇとさん

90パインちょこれぇと:2009/08/12(水) 20:53:45 HOST:19.net116254012.t-com.ne.jp
んぅぅ〜^^
面白いデス☆
なんかだんだんナゴくん、まともになってきてるかもデス♪
でもそーゆーのも僕的にわ好きデスー☆

91 ◆OYVkqChdsA:2009/08/12(水) 21:27:59 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
見られましたかぁ…。
コメント有難う御座います!

え…じゃあさんで…。

今回も面白かったです!
優くんと同じような目にあうナゴが見てみたいっ!

>雪音さん

92杏奈:2009/08/13(木) 11:36:23 HOST:r-118-106-221-35.g205.commufa.jp
雪音ちゃああああああん!!(何;;

お久しぶりです。杏奈です♪
・・・イキナリ、コメしちゃってごめんね;;
ていうか、覚えてるのかな;;

先日、約一ヶ月ぶりに復帰いたしました!!
とりあえず、知らない人ばっかり・・・
で、パニックに陥ったので、雪音ちゃんのところに避難((

知っている名前があったので、とりあえず、最初から読んでみましたbb
・・・すげぇwwネ申だよww(個人的には、風先輩が好き←)
なんで、そんな上手なんですか・・・対して、駄作ばっかりの自分orz
まぁ、ゆっくりがんばっていけたらと思います。

じゃ、雪音ちゃんもがんばってね!!応援してますよん♪
でぁwwノシ
>雪音ちゃん

93雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 17:01:13 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
自分でもナゴがまともになってきていると感じますwww
前回の話は久しぶりにナゴがボケてみましたbb←
好きだなんて…ありがとうございます><

>パインちょこれぇと

見ちゃいましたよb←
いえいえ、こちらこそ^^

なんだったら呼び捨てでもどうぞ^^

ありがとうございます。
ナゴはスクール水着なので流石に無理がありあしたww
ナゴは可愛い系じゃないんだよ(Σ

>雫さん

杏奈ちゃあああああん!!(Σ

ものすごーくお久し振りですなww
いえいえ。むしろコメが欲しいのです。
覚えてるよー^^ 大丈夫!

ワオ!失礼だけど、もう来なくなったのかと思ってた;;
そうだね、短期間で人がかなり変わるからねー……
避難されて嬉しいのですv

おぉ!!最初から!!ありがとうございます><
神なんて!ネ申なんて!そんな位置はもったいない;;;
私も風先輩は結構気に入ってるb
駄作じゃないっす!コメ返しする前に杏奈ちゃんの小説読んだけど、うまかった^^
またコメに行くねbb

ありがとうございます!
またこんな小説でも読んでくれたらうれしいのです^^
ではノシ

>杏奈ちゃん

94雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 17:02:43 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
すいません;;
↑パインちょこれぇとさんが呼び捨てになってます。
何様?って話ですよね。訂正しておきます。すいません;;;

95杏奈:2009/08/13(木) 17:42:43 HOST:r-118-106-221-35.g205.commufa.jp
雪音ちゃあああああああああああああん!!(Σ何か増えた;;

覚えてくれてたなんて・・・ありがとうです。
嬉しすぎますよぉ・・・!!

だよね。うん。まぁ、復帰したし、これからがんばれば良いかなーってww
じゃあ、避難しに来ます((

お話は、途中から読んでも分からないので・・・。
いや、神だよ!!ネ申だよぉ!!謙遜しないでbb
自分から、オタク、腐ってサラッと言うのが・・・←
駄作だよーwwあんなの。上手いとか・・・絶対無い・・・
ありがとーbbじゃ、私は、避難しに来るね!!(お前;;

大丈夫bbウチは、雪音ちゃんのファンだよww←
でぁwwノン
>雪音ちゃん

96 ◆OYVkqChdsA:2009/08/13(木) 19:36:34 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
呼び捨て!?恐れ多いですっ!

スク水…?猫耳がついていればすっごく好みです♪
猫耳は世界を救う…+。(救わないし!あれ…この台詞どこかで…)

>雪音さん

97雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 20:35:45 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
杏奈ちゃああああああああああ    ダメだ、インドアには息がもたないぜ(Σ

もちろん覚えてますともb
私も杏奈ちゃんが来てくれて嬉しすぎる……+

頑張ってくださいノ 私は見てますから!(何
此処は避難所ですよbb←

神は杏奈だよー。私はむしろ悪魔(チョ
杏奈も謙遜しちゃダメですよ!

私も杏奈ちゃんのファンだよwwww←
ではノシ

>杏奈ちゃん

恐れ多いと言われるような人間じゃないのでbb←

世間的にはスク水というのですよね。こんなナゴは見たくないww
猫耳は自分的に大好物ですw
猫耳は宇宙を救う…(Σ違

>雫さん

98雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 21:59:20 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
第15話「桜子の夏祭り作戦」
              *桜子視点*

「……で、結局入らなかったの?部活」
「ああ……」

私は今、ナゴの話を聞いてる。

ナゴは優くんに言われて部活に入ろうとしたらしいけど、やっぱりやめたらしい。
話によると、写真部見学で優くんのお姉さん?とかのせいで冷めた………とか。


「まあ、いいんじゃない?私だって入ってないし」
「お前は運動神経ないし、芸術とかのセンスもねーからな」



……インドアの重度のオタクには言われたくないんだけど!
キモイんだよ!何かとアニメのキャラの名前叫んで!

―――なんて言うものの、実はナゴの事が好きなのかも知れない、私。
                   いや、好きだ。

いつからか分からないけど、オタクだって知ってたけど。
カッコよくないけど。影薄いけど。

「平凡だけど。正直タイプじゃないけど。一週間たったら顔忘れそうな存在だけど」

「……は?何言ってんの、お前。なんでそんな俺の悪口言うわけ?」


ぅおお!!あまりにもナゴの欠点の多さに、思わず声を出してしまった……。
うーん、正直…ナゴの好きな所より、嫌いな所の方が多い気がする…。





「……おーい、桜子?」

んー、と思いふけってた時に、ナゴが不審に思ってか私の顔を下から覗きこんだ。
顔近っ!!!


「なっ、なななななな……………」

いきなりナゴの顔が近くにきたから、私の顔は一気に体中の熱を集めた。
本当に近いって!


「お前、何黙り込んでんだ?あ、顔赤くない?若干」
「赤くないしっ!近寄んないでよ!キモイ!オタクとかありえない!」
「え……なんで人間性まで否定するんだ?」


もう、調子狂うな………。

…あ、目的忘れるところだった。
   
今夜、花火大会がある。たしか、それなりに夜店とかも出てる大き目のやつ。
勇気を出してナゴをそれに誘おうと考えているけど……

「あのさ、ナゴ……」
「ん?」

落ち着けー……、落ち着け私。ここで逃したら終わりだ。失恋だ。きっとそうだ。



「こっ、今夜!花火大会一緒に行かない!?」

「別にいいけど」



「――――え?」
「いいけどって」

「嘘ぉぉぉぉぉ!!!」

「嘘じゃねーよ、耳元で叫ぶな。本当はチャットしようかと思ってたけど」

絶対断られると思ってた……。
ナゴって大抵、夜はチャットしてるし。


「じゃ、じゃあ!今日の7時……でいい?」
「ああ」

やった!2人きりで花火!浴衣きていこー♪


「桜子ちゃん、嬉しそうですね…どうしたんですか?」
「あっ、優くん!」
「おー、優」

私が幸せオーラを放っていると、優くんが相変わらずも可愛さでやってきた。


「あ、そうだ優。今日、俺と桜子とで花火大会行くことになってんだけど……男女2人っつーのもアレだし、お前もこないか?」
「!!?」


そ、そう来たか――――!!!
優くんって線を忘れてた………。



「で、でも優くん、部活あるでしょ?花火大会いけるとしてもお姉さんと行くでしょ?」

優くんは慌てて来ないようにしようとしてる私を気遣ってると勘違いしたのか

「いえ、お言葉に甘えて…行かせてもらいます」
「おー、サンキュ」
「…………………」





結局、ナゴとデートと思ってた花火大会は優くんも一緒に行くことになった。

99 ◆OYVkqChdsA:2009/08/14(金) 00:47:34 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
せめてちゃん付けです…今の自分は其処までしか行けない…(はぁぁ?何言ってるの、この人)

!(頭にピコッと電球マーク/Σ古っ、表現古いっ)
性転換させてツインにさせるというのはどうでしょう…?そしてスク水+猫耳
猫耳は心の癒しだ!オアシスだぁぁ!!(どつきまわしたいと思った方、正解です。)

>雪音さん

100パインちょこれぇと:2009/08/14(金) 10:57:58 HOST:19.net116254012.t-com.ne.jp
わぁぁ!! ついに100までいくんですね!
僕がその100更新目をうばうことになると思いますが・・・。
更新すっごくまってますね☆

101雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/14(金) 19:22:50 HOST:119-231-161-120.eonet.ne.jp
ではちゃんでもいいので、そう呼んでくれたら嬉しいのです☆(何様w

性転換か!なんか使えそうなので、ネタ考えときます♪
女の子になったら、案外ナゴは可愛いのかもしれない。
猫耳を世界に配布したい……+(Σ
私は正解者にはなれませんでした。←

>雫さん


はい、ここまでありがとうございました!
本編だけでで100レスいったわけではないので……本編で100レスいけるようにしたいです!
ありがとうございます。頑張ります!

>パインちょこれぇとさん

102 ◆OYVkqChdsA:2009/08/14(金) 20:00:51 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
わかりました…ではちゃんで!

そうしてください♡(何様)
名護は絶対可愛いと思います。性格はダルデレで!
嗚呼、送れるものならイメージ図を送りたい…。(駄目ぇぇ!あんたの画力はがっかりクオリティだよぉぉ!!?)
一人5個は持ってほしいですね!

>雪音ちゃん

103雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/14(金) 21:01:52 HOST:119-231-161-120.eonet.ne.jp
第16話「自分より可愛い男」

「あっ、ナゴ……」
「ゴメン、待ったか?結局ちょっとチャットしてから来たから」


『ゴメン、待ったか?』=彼氏がデートで言う言葉

まぁ、最後のチャットの綴りは無視して……。
ナゴってデートってことだよね?デートもどき。

私が昼間、頑張って誘った花火大会。






ただ、優くんさえ居なければ………。


いや、別に優くんは嫌いじゃないよ?テイクアウトしたいぐらい可愛いよ?
だけど…今回はナゴと2人きりのつもりだったから!ナゴのバカ!なんで誘ったの!?



でも、優くんがいくら可愛いとはいえ、今日の私は自信がある。




お気に入りの浴衣姿。

紺の生地に桃色や白色などの小さな花が舞っている。
大き目の白の花の飾りは自分のアップされた桜色の髪に、我ながら似合ってると思う。



女子の浴衣姿はポイント高い。
これで、隣を歩くナゴも浴衣だったら嬉しかったけど…

期待してなかっただけあって、私服だった。適当なシャツにズボン。……まあ、カッコいいけど。



………でも!今日は優くんに勝ったぞ!   相手男って時点でこんな事考えるのおかしいけど………



「和くん、桜子ちゃん、おまたせしました!」

優くんの声が遠くから聞こえた。それと同時に軽く乱れた息の音も聞こえてくる。
来たのか。
キッチリしてる優くんが、5分ぐらいの事だけど遅刻してくるなんて珍しい……。


「ゆ、優……!?何その格好?」

ナゴが優くんを見ると驚いた。

「え?」

目を細めて、走ってくる優くんを見る。
ナゴ、視力いいな………。

近づいてくるたび、まさか…と思ってたことが現実であることを知らされていく。








優くんも浴衣。女物の。

「げぶああああああああああああああ!!!?」


しかもピンク!?薔薇!?フリフリのレース付きだとぉぉぉおおお!!


「こ、こんな恥ずかしい姿で……苦しいです」

「別にいんじゃね?似合ってるし」


ナゴ!そんな言葉私には言ってないでしょ!?

「あ、桜子ちゃんも浴衣ですか?可愛いですねっ」
「君には負けるって………」

優くんの頭についてるのはキラキラのビーズがついたピンクの薔薇。
私と格が違いすぎる…………。


「その格好、また風先輩に着せられたのか?」
「風先輩?」
「ホラ、例の優の姉貴だよ」


風…って言うんだ。

てか、え?お姉さんに着せられたの?そりゃ、自分の意思で着られてもやだけどさ。

「はい、姉さんに……。嫌って言ってるのに、脱いだら写真を出会い系サイトに投稿するって言うんです。
 本当は丈が短い浴衣の予定でしたけど、まだ長い浴衣になっただけ良かったです」

「あー、予想つくな。てか実の弟の写真を出会い系サイトに投稿するってどうよ」


優くんは小さな溜息をついて言葉を続けた。

「あとは、猫耳と猫の尻尾つけろとか…ウィッグつけてツインテールにしろとか…断るのが大変で遅れました。ご迷惑かけてすいません……」

「ああ、いいけど」
「う…うん………」




優くんのお姉さん何者!?

104雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/15(土) 03:41:16 HOST:119-231-160-208.eonet.ne.jp
ありがとうございます。本当に嫌気さしたら呼び捨てでいいですよw

どうやって性転換させるかですね……。理由もなしにできないですしwww←
ナゴは基本、ダルですね。絶対ツンデレとかクーデレとかにはならない☆
イメージ画見てみたいですw どうなっているのでしょーか。
1人5個!?ではその中にウサ耳も入れたi(蹴

>雫さん

105 ◆OYVkqChdsA:2009/08/15(土) 16:56:47 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
番外編とかでどうでしょう。最後はナゴの夢オチで。
実は書いていたりします。
ウサ耳入れるのならバニーのコスプレ入れたいです。

>雪音ちゃん

106雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/16(日) 18:34:56 HOST:119-231-152-124.eonet.ne.jp
番外編ですか、やったことないのでやってみようと思います^^
そうですね、夢オチで…と、私が言ったらネタバレですな☆
書いてるってナゴを!?
バニーちゃんはカワユイですwww
でもちょっと危険ですね、スク水に続きw

>雫さん

107 ◆OYVkqChdsA:2009/08/16(日) 19:05:44 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
是非やってください!
ナゴがベットからずり落ちて「ゆ、夢か…。楽しかったような楽しくなかったような…」
みたいな感じがイメージです。
ナゴを書いてます!キャラ壊れてるかもしれませんけど…。
そうですね…。バニーは危ないですね…。

>雪音ちゃん(自分のことは呼び捨てで構いません)

108杏奈:2009/08/16(日) 21:36:18 HOST:r-118-106-234-231.g205.commufa.jp
雪音ちゃああああああああああああああああん  

一応、運動部だから、それなりにはおkだと思いたい←

ていうか、あの優クンの可愛さ!!ハンパねぇww((
超、見てみたい+。 きっと、私より可愛いんでしょうよ・・・。 

こっからは、コメ返↓
見てるとかwwストーk(ry/おま、避難所の管理人様にどんな口をきいてる!?←
避難所ーbb おkですbb

あ、じゃあ・・・自分、大魔王で良いですbb←
雪音ちゃんは、悪魔は悪魔でも、超可愛いくて天才な悪魔なのさー♪(何故、悪魔;;

私は、雪音ちゃんの大大大ファンだよwwwww←
でぁwwノシ

親戚の家に遊びに行っていたので、遅れました;;
>雪音ちゃん

109雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/17(月) 14:47:57 HOST:119-231-179-27.eonet.ne.jp
ではチャレンジしてみますbb
楽しかったのですかwwww それもいいですね^^
いえいえ、雫さんは絵が上手そうです…。
私も絵を書くのは好きですが、壊滅的です☆
でもバニーは好きだったりw

雫さんが呼び捨てにしてくれたら呼び捨てにしたいと思いまs(殴

>雫ちゃん(とりあえずちゃんでw)

杏奈ちゃ…………ダメだ…インドアな上、文化部だなんて。

優くんはこんなに美化していいのかと思ってしまうw
世界のどこかにはきっとそんな子がいるb  そんな事を言ってはダメだ!

私はストーカーのド変態だよbb←  |・ω・)
さぁ、おいで。未知なる世界の避難所へ(来なくなるw

大魔王様!(オマ
超可愛いも天才も外れてるよw
真っ黒なバカだよww

私は杏奈の大×100ファンだよ♪(ウゼ

私ももうすぐ旅行いくかもしんない;;;

>杏奈

110杏奈:2009/08/17(月) 15:21:02 HOST:r-118-106-219-21.g205.commufa.jp
よし、勝った!!((
文化部なのかーwwじゃあ、オーケストラ部?

イヤ、可愛い男の子は良いよ!!超良いよwwショタ良いよ、ショタ(Σ変態発言!!
居たら、すぐにでも、彼女になって欲しいな← いや、負けるよ。絶対、負ける(´・ω・)

ストーカーwwワロタww
でも、そんなアナタが、大好きです!!(ぇ。
変態は、自分もだから大丈夫サ。付いて行くべしっbb

うん。(腹黒)大魔王bb((
でも、悪魔って可愛いと思うんだよね。
今度そういう系、書いてみたいな。うん、書こう← 

じゃあ、私は1000倍で・・・(いつまで、続くの・・・コレ。(;・ω・)

おぉ・・・旅行ですか。まぁ、楽しんでたら、良いネタとか思い浮かびますよbb
どこまでいっても、プラス思考♪
>雪音

111 ◆OYVkqChdsA:2009/08/17(月) 19:45:38 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
お願いしますっ。
新鮮だったんでしょうね…。
バニーはいいですよねぇ…。メイドもいいよな…。

はひ!?自分などが呼び捨てにしてよろしいのでしょうか…。

>雪音ちゃん

112雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 15:28:40 HOST:119-231-178-233.eonet.ne.jp
何!勝負だったのか!(えw
いや、吹奏楽b 似たようなものだけどね^^

私も超ショタコンbb 可愛い男の子は私の嫁だよ♪(チョ
私も居たら、結婚してほしいな←← いやいや、それは分からない!

笑われたwww |・ω・)ジー  ←ストーカーw
私に大好きなんて言ったら終わりだよ!?(殴
ダブルで変態なのだ、私達♪←

腹黒大魔王か……大魔王様!(Σ
そうだねぇ、前書いてた小説、(本物の)悪魔出してたからbb
腹黒系は書こうと考えてる、私もノ

じゃあもう言わないwww

そうだね、旅行をネタにするっていいなww
考えてくる^^
マイナスがない人間ノ

>杏奈

はい!絶対やります^^
新しい発見をしてしまった…みたいなwww
メイドは優くんがやってしまいましたw

どうぞ!前も言いましたが、タメでもbb

>雫ちゃん

113雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 16:22:29 HOST:119-231-178-233.eonet.ne.jp
   「べ、別にアンタのためじゃないから!」

名前 *泉川 千里(いずみがわ ちさと)   誕生日*12月13日
性別 *女                 星座 *いて座 
年齢 *13                 血液型*A型
学年 *2年5組               身長 *150㎝

性格 *一言で言うとツンデレ。和曰く、ツンとデレの使い分けが上手いらしい。
     人が体調を悪そうにしていると保健室に連れていくようないい子。素直じゃないが純粋。デレの後はもちろん照れ隠し。
     「アンタのためじゃないんだから」と、もちろん言う。褒めたりすると顔を真っ赤にして照れて怒る。

容姿 *黒髪のツインテールで、下すと胸下あたりまであるだろうという長さ。
     ツインテールしているゴムには飾りはない。明るい茶色の瞳。結構小柄でなかなか可愛い。
     普通に制服を着こなしている。
    
備考 *二次元で例えると、ツンデレ少女。

一人称 「私」
二人称 「○○」←大体苗字。 

まさにツンデレの話方。

 
   「なーたんと優にゃんはくっつけばいいのに………萌えるし」

名前 *波谷 風(なみや ふう)    誕生日*4月6日
性別 *女              星座 *おひつじ座 
年齢 *15              血液型*O型
学年 *3年1組            身長 *158㎝

性格 *優の姉で和と同じくオタク、というより腐女子。
     優とよく似た容姿だが、優とは正反対の元気でいつもハイテンション。
     部活では、よく慕われてる頼れる先輩。いつも部活の初めに優を女装させる。
     BLとかGLとか大好き。和と優がくっつけばいいと思ってる。

容姿 *優と同じ綺麗な金髪の腰近くまであるロングヘアー。下ろしてる。
     優の空色の瞳とは反対にエメラルド色の緑色。普通にしてれば優と同じぐらい超絶美少女。
     セーラー服が制服の学校だが、いつもコスプレだとか言いながら嬉しそうに着ている。
    
備考 *二次元で例えると漫画が好きなお姉さんキャラ。現実的に言うと気持ち悪いくらいの腐女子。

一人称 「あたし」
二人称 「○○○」←可愛い子にはニックネームをつける。 例:なーたん(和) 優にゃん(優) 

元気でテンションが高い話方。 オタク用語もよく使う。

114雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 19:04:43 HOST:119-231-178-233.eonet.ne.jp
第17話「偶然?必然?」

なんで優くんも浴衣なんだ……。
私がナゴだったら、絶対私より優くんを好きになるって……。
優くん美しすぎるよ……なんだったらお嫁に貰ってもいいぐらい。



「桜子、なんも買わないのか?まだ花火まで時間あるのに」

ナゴは私の気も知らないで、勝手にバナナチョコを買って食べている。

「えっ?あ、う、うん」
「混んでるし、金くれたら買ってきてやるけど」


こ、混んでるから買ってきてくれる……?
ナゴ、心配してくれてるの?


「ホラ、欲しいんだろ?焼きそばと、お好み焼きどっちがいいんだ?」


…ん?何故、その2つをチョイスしたんだ?

「……あの、なんでそんなに選択肢の幅が狭いの?その2つおかしいでしょ。林檎あめって頼もうとしたんだけど」

そりゃ、そういうのを食べたいのも山々だけど……
男の前では林檎あめとか、わたあめとか…そういうの選ぶって。


ナゴは一瞬キョトンとしたが、すぐに元に戻り鼻で笑った。

「お前が林檎あめとかわたあめとか、そんな女々しい物好きなわけないだろうが。男勝りのくせに」
「はぁ!?」


正解!じゃなくて……


「あ、あのさ…ナゴ……」

私がそこまで言ったとき、優くんが駆け寄ってきた。

「和くん、わたあめ買ってくれてありがとうございました!すごく美味しかったです。……これ、お金返しますね」
「おー」



ナゴ、優くんにも買ってあげたのか……

あれ?優くんはわたあめじゃん!!!

なんだこの差………



てか、ナゴがむかついてきた。







一人で勝手に拗ねてるとき、遠くから声がした。



「あ、アレ……バカの雨照じゃないのか?あとはアホの末木に、女の波谷か」
「そうみたい……小陽向さん、雨照と波谷はそれで合ってるけど、末木さんはアホじゃないから」
「うっせーな、レズが」



声の持ち主、あとこのおかしい会話で分かった。
乃亜ちゃんと紫乃ちゃんだ。



見てみると、やっぱりとしか言いようがないが…合ってた。

しかも、何故だか分からないが、2人は手を繋いで歩いていた。

無論、紫乃ちゃんは嫌そうにしていた。

115杏奈:2009/08/18(火) 19:56:23 HOST:r-118-106-209-146.g205.commufa.jp
うん。勝負だbb((
へぇ・・・ちなみに、楽器って何やってる?

え・・・ゆずらない←
僕も結婚するべしっ!!← 優クンの可愛さには負けますよ;;

笑ったww(( (///゜Д゜)キャー
本当に、大好きなんだ!!結婚しt(ry
だね。「変態コンビ」でおk☆((

ふはははははh(ry/Σお前に何があった;;
おぉ!!シリアス的なの、書きたいなぁ・・・ってww

うん!!ピンチはチャンス!!
って、誰か言ってた気がs(ry

っていうか、桜子ちゃんの扱いが・・・
ナゴ、気付いてあげなよおおおおお!!
>雪音

116雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 22:57:30 HOST:119-231-180-111.eonet.ne.jp
私はいつも敗者w
トロンボーンだよbb 知ってるかい?

こっちがゆずらないし←←
絶対見つけて結婚するぞ!← そんなことないかもしれないかもしれない。(殴

ストーカーは笑われても追い続けるんだよ |・ω・)ジー  ←
仕方ない、結婚してあげよu(タヒ
私達は変態です、が合い言葉だ!

大魔王様が壊れたよー!怖いよー!
シリアス!私の好物だ!←ギャグ書いてるけど。

それは誰だ!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

ナゴは鈍感です☆
桜子の恋のきっかけを書こうかな……

>杏奈

117杏奈:2009/08/19(水) 00:08:17 HOST:r-118-106-209-146.g205.commufa.jp
私はいつも、勝者♪(Σおまっ・・・ちょ、バカなの?←
あぁ・・・あの、何か長いヤツ?(意味不明orz

いや、これだけはゆずれないし←←←
結婚♪結婚♪(( いや、絶対負ける。女・・・辞めようかな←

追い続ける、フイタww г(//゜Д゜)」ダッシュ
キャーww ダーリン、式は何所であげる?((
うわ、イヤな合言葉ww←

壊れてるのは否定できんが、怖いってww
自分の場合、無論「シリアス→コメディ→ラブ」になるんでしょうが。

・・・さぁ?でも、聞いた事あるbb

鈍感にもほどがあるだろおおおおおお!!
桜子ちゃんの思いに気付け、バカアアア!!←
お、面白そうww
>ダーリn(ry

118雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/09/06(日) 21:23:45 HOST:119-231-179-42.eonet.ne.jp
うわww意味わかんねwww(テメ
うーん、まぁ合ってる。(は

相手が杏奈だとしても私は譲らないのだ←←←←
待ってろ、世界中の可愛いやつら! 辞めんなよw私なんかもう女でもない生物になってるからさw←

フイタのか!やったぜ!  г(///・Д・)」ハアハア マッテクダサイ←変態すぎる☆
お前の為ならどこでもいいぜ+
でも変更不可能だ!

否定しないのですか、魔王様! 怖いもんは怖い。(チョ
ほぉほぉ、覚えておこう。(意味不

おいおいw さぁ?かww

杏奈から和に言ってやれ!
一応桜子も、それは承知の上で好きなんじゃないかな。
マジで!?んじゃ、また書く♪

>ハニー(

119雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/09/27(日) 18:27:59 HOST:119-231-183-119.eonet.ne.jp
   「他の子にデレデレしてたら蹴っ飛ばすからね、暁也!」

名前 *鈴井本 鶇(すずいもと つぐみ)   誕生日*8月4日
性別 *女                  星座 *しし座 
年齢 *14                  血液型*B型
学年 *2年5組                身長 *160㎝

性格 *ドS。彼氏の暁也とは反対にSな面は結構人に見せてる。自然にそうなるらしい。
     暁也が大好きで、何かと暁也の心配をする。でも少し歪んだ愛情表現だけどお互いそれで満足してる。
     割と優しい面もあるが、なかなか拝見できない。


容姿 *スタイルも良くて、美人系。
     背中あたりまである長い色素が薄いクリーム色っぽくなった髪をポニーテールにしている。
     茶色と黄色が混ざったような瞳の色。制服のスカートを少し短くしている。    
      

備考 *二次元で例えると、ドSな女王様。

一人称 「私」
二人称 「○○」←苗字 暁也に対しては呼び捨て。

落ち着いた話方。 



 
   「僕は鶇様の下僕でございます!」

名前 *松田 暁也(まつだ あつや)    誕生日*2月20日
性別 *男                星座 *うお座 
年齢 *13                血液型*AB型
学年 *2年5組              身長 *160㎝

性格 *ドM。彼女の鶇にしかMな面を見せないが、時々一般人にも見える時も。
     鶇に逆らうとお仕置きされる。が、本人はそれを願っている。
     鶇意外の人には強気で敵対視。鶇に他の誰かが近付くとすっ飛んで行く。鶇が大好き。

容姿 *暗い茶色の髪でワックスで少し跳ねてる。制服はちょっと着崩してて、学ランの下には
     赤色のTシャツを着ている。黒色の瞳。少しチャライ見た目。
    
備考 *二次元で例えると、女王様に尽くすドMな奴隷。

一人称 鶇に対して→「僕」 その他の人に対して→「俺」
二人称 「○○○」←名字 「お前」  鶇に対しては特例で「鶇様」 

鶇には敬語。それ以外には冷たくて威嚇してるような話方。

120雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/09/29(火) 03:36:43 HOST:119-231-175-17.eonet.ne.jp
   「ウフフ、一般庶民じゃ龍造寺家の愛衣子様には敵わないのよ!」

名前 *龍造寺 愛衣子(りゅうぞうじ あいこ)   誕生日*11月7日
性別 *女                 星座 *さそり座 
年齢 *13                 血液型*A型
学年 *2年5組               身長 *156㎝

性格 *世界的にもかなりでかい会社の社長の娘。すごい金持ちでそれを鼻にかけている。
     自分以外の人間は庶民としてまとめている。そのためか、高飛車で偉そう。女王様みたいな存在になってる。
     今までいい環境で育ってきたせいか、一般の女子ができることができなかったりする。
     

容姿 *金髪に近い明るい色の髪をクルクルに巻いてて、ツインテールにしてる。
     ツインテールは赤いリボンで縛ってる。赤色と桃色が混ざったような色の瞳。
     制服には勝手に宝石とか縫いつけてる。値段がやばそうな、でかい宝石の指輪とネックレスをしている。
    
備考 *二次元で例えると、金持ちの高飛車少女。

一人称 「私」
二人称 「○○○さん」←名字の場合が多いが、大抵の人に対しては「一般人」などと呼ぶ。 

女王様気取りの話方。

 
    「可愛い女の子は全員俺のものだかんな」

名前 *霧島 怜次(きりしま れいじ)   誕生日*8月19日
性別 *男                 星座 *しし座 
年齢 *14                 血液型*B型
学年 *2年5組               身長 *171㎝

性格 *女の子が大好きで典型的な女たらし。暇があれば口説いてる。
     男は敵で、自分を下の名前で呼ぶことを許さない。
     女の子と優は呼んでもいいことにしている。桜子とやけに仲がいい。

容姿 *優とは違って、地毛じゃなくて染めた金髪。焦げ茶色の瞳。
     制服は着崩してて、下に派手なTシャツを見えるように着ている。
     アクセサリーも、ネックレスやらピアスやらをやたら付けている。
    
備考 *二次元で例えると、女たらしのチャラい奴。

一人称 「俺」
二人称 「○○○」←男に対しては名字 女の子に対しては下の名前 

まさに男って感じがする話方。

121雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/04(日) 11:30:15 HOST:119-231-171-249.eonet.ne.jp
第18話「第2の敵」


「あれ?桜子、あれ椿と小陽向なんじゃ……」
「来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな」
「ど、どうしたんですか桜子ちゃん!何の呪文なんですかそれ!!」


どうしよ、もうナゴ、あの2人発見しちゃったよ。
ていうかあの2人こっちに来てるよ。どうしようもありません。




「何やってんだお前等…」
「末木さん?なんでこんなイカれた奴等と一緒にいるの…?」


「お前こそ何やってんだよ、小陽向。お子様はとっとと帰れ」
「い、イカれたって……酷いです」

うん、もう喋ってしまいました。
関わっちゃったよ……


もういいよ、元々ナゴとデートっぽい感じは皆無だったし。


「こ、こんばんはぁ…2人とも……。なんでこんな所にそんな珍しい組み合わせでいるの?なんか手繋いでるし」

私がとりあえず質問をすると、
紫乃ちゃんは(ものすごく)嫌そうな顔をした。


「僕が祭りに来てたらこの女と会ってな。
 そしたら『小陽向さん1人なの…?危ないから私と一緒に行こう?』っつって僕の手を勝手に繋ぎやがったんだ」

「な、なるほどぉ…」


うーん、ありえる話。
ていうか、そのあと私達を見つけないでほしかった。


「末木さんは、なんだこんな奴等と祭りなんかに……」

「えっ!?あ、ぁああ…え、そ、その、ナゴと優君が祭り来てるところに偶然会って、合流したといいますか…」


私のとっさの言葉に、ナゴの『話違う!』という痛い視線が突き刺さる。
だってこんな真実言えるわけないでしょ……私から誘ったなんて。



「…そう。不運だったね……じゃあ私達と行かない?」



「結構です―――――!」





私はナゴと優くんをひきつれてダッシュで逃げた。


****


「フフ…フ…危なかったぜ…」

よし、セーフ……危なかった。
たしかに流れ的に「来る?」みたいな感じになってもおかしくないな。
私が仕方なくナゴと優くんについてってるみたいだし。



「なんだよ桜子…いてーな。別に女子のほうについていきゃいいじゃねーか」
「ダメ!」
「即答かよ」


全く、鈍感だなぁ。
くだらない漫画の女の子見てるんなら、現実の女の子だって分かってほしい。


「はぅ……慣れない下駄で走ったから疲れたのです…」
「か、かわいっ!」


優くんが疲れて近くに腰かけて、一息ついてる時、ナゴが「あ」と声をあげた。



「どうしたの?」
「あ、いや…あいつって……」







ナゴが指差した先は、
宝石の塊のようなキラキラした浴衣を着た龍造寺さんだった。

122 ◆OYVkqChdsA:2009/10/05(月) 19:58:51 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
久々にきさせてもらいました!
凄く面白かったです♪
嗚呼…もう本当すごいなぁ…
続きが気になります!
では、また来ます!

>雪音ちゃん

123雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/06(火) 18:25:03 HOST:119-231-180-249.eonet.ne.jp
お久しぶりです!
そうですか?ありがとうございます!
いえいえ、そんなことないですよノ
頑張りますねノ 

>雫ちゃん

124 ◆OYVkqChdsA:2009/10/06(火) 19:40:42 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
そんな事ありますよ!
頑張ってくださいね。

>雪音ちゃん

125雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/07(水) 01:59:43 HOST:119-231-167-176.eonet.ne.jp
いやいや、ないですよマジで((汗
今度、雫ちゃんが前に言ってた性転換のリクをやってみようと思います!

気付けば何気に>>123とってるよ。ワンツースリー。

>雫ちゃん

126雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/07(水) 02:45:14 HOST:119-231-167-176.eonet.ne.jp
第19話「ツンデレ+浴衣」


「あらぁ?誰かと思えば、庶民その1とその2とその3じゃなぁい」


浴衣というか…ドレスにもなりそうな衣装をまとってる龍造寺さんは、
私達が声をかける前にこっちを見つけた。チッ。


「その脇役扱いやめてくれるか。あんたの人生じゃ脇役かもしれねーが、俺の人生は俺が主人公なんだよ」
「な、和くんの最後のそのセリフ…もうちょっといい所で言って欲しかった気もします」


もうコント始めてやがる。みんなバカ。



「あら?あなたはなんて恰好してるのかしら、優?」

龍造寺さんは、優くんのすさまじく似合ってる女装姿を見て言った。
龍造寺さんは他の人には大抵名字だけど、唯一優くんだけは『優』と呼ぶ。ひいきか。



「えぇ、と…これは………こういう男物の浴衣です!!」



分かりやすい嘘つくな―――――――――――――!!!


龍造寺さんだってバカじゃない。こんなのすぐにバレ……


「そうなの?ふ〜ん…今時の庶民はそんなのもあるのね」


信じたよ!あんた、庶民って言葉使えば済むと思うなよ!


「全く、そろいもそろって庶民ね……こんな祭りなんて来てる時点で庶民の証拠だわぁ」
「い、いや…龍造寺さんだって来てるじゃん」

私の言葉に、龍造寺さんは鼻で笑った。


「私がこんな一般人にまぎれこむわけないじゃない。私は花火の招待席に行く途中よ」

おいおい、招待席かよ。
お嬢すぎだろ。


「では、私はそろそろ行くわ。それでは失礼」

龍造寺さんは、キラキラの扇子で自分を仰ぎながら高らかな笑い声を残していった。
なんでだろう、けなされたのに不思議とムカつかない。










「あれ、桜子と雨照と…波谷?」


後方から聞きなれた声が聞こえた。
この声………!!



「ち、千里…!?」

泉川千里。振り向くと、やっぱりそうだった。
千里は、最近私の中でも結構仲良くなってきた子だ。
前は『泉川さん』と呼んでいたものを、『千里』と呼ぶようになった。

よく、ナゴがツンデレだとわめいてる。
私もそれは否定しない。千里はツンデレでいい子だ。


「あれ?泉川」
「千里ちゃんじゃないですか。千里ちゃんも祭りへ?」

千里は優の顔も見ずに、ツンとそっぽを向きながら答えた。

「私の近所の子が来たい、って言ったから連れてきてあげただけ……何か文句ある?」




「ほぉ、今はツンか」
「ナゴ、キモい」
「すいません」


ナゴがふと千里を見て言った。


「お、浴衣?」

千里は浴衣だった。薄いピンクの、淡い桜。


「そうだけど……どうせ似合わないなんて言うんでしょ」

「いや、似合ってる」

千里は顔を赤くさせた。
そして自分の姿をぱっと見直した。


「に、似合ってなんかないじゃ…ない」
「や、可愛いし」
「かっか…可愛くないわ!別にあんたにそんな事言われて嬉しくなんかないんだから!」


千里は、赤くなった顔を浴衣の袖で押さえながら、恥ずかしかったのか走り去った。
ナゴは、「いいデレっぷりだ」と満足そうだった。







なによ、ナゴのバカ。
私にはそんな事言わなかったじゃない。
ていうか、浴衣であることにすらつっこまなかったじゃない。
それなのに、千里には「可愛い」だなんて言って。
バカ……。



自分でも分かってるよ、ただのやきもちだってこと。

127 ◆OYVkqChdsA:2009/10/07(水) 18:56:04 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
あるのに―。
おふぁ!マジですか!?
嬉しいですっ!も、萌へっ…!

おお+
なんと言う奇跡。

>雪音ちゃん

128雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/11(日) 11:37:43 HOST:119-231-145-228.eonet.ne.jp
まぁ、今の話が終わってからですが…
喜んでいただいて嬉しいです+

何も思わずに投稿してました…

>雫ちゃん

129:2009/10/11(日) 18:03:32 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
ちょう久しぶり(笑

雪音>>

やべぇ、乃亜ちゃん出てきたしv
ツンデレちゃんも大好きだっ♪+。
読んでて楽しかったよb
…このノリだと怜次も出てきそうだよね(笑

それと、ブログに来てくれてありがとうねっ♪
雪音が来てくれてめっちゃ嬉しかったです㊤+。
此処にもなかなか来れなくてゴメンね;
乃亜ちんが出てくると嬉しくて、パソ禁中もやってきます←

でわノン

130雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/12(月) 00:45:06 HOST:119-231-164-28.eonet.ne.jp
またもや久し振りですなw

乃亜ちゃん出しちゃったぜ+
提供キャラ同士を絡ませてみたよノ
ツンデレ…案外やりづれぇ。でもありがとん^^
正解♪((

どういたしまして^^
私でよかったらまた行くからねーノ
いやいや、待ってるから大丈夫bb
パソ禁って……だから携帯なのか。ソフトバンク。

>誄

131雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/13(火) 18:56:49 HOST:119-231-180-250.eonet.ne.jp
第20話「SMデート」

私が若干負のモードに入りかけた時、
私の肩に手を置かれたような体重を感じた。

「桜子…?あと、波谷と雨照?」
「え?」

手の先を見ると、もはや偶然と言えなくなってきたがクラスメイトの鶇。……と、その隣に彼氏の暁也くん。
デートか?私は今好きな人の事で悩んでたのに…そんな時にカップルに会うって、いじめですか。


「鶇ちゃんですか。こんばんは」
「デートかよ」

「ラブラブでいいじゃん。ヒューヒュー」
「お前無表情でヒューヒューとか言うな!こえーよ!」


鶇は、私達の会話を聞いて鼻で笑った。


「フッ……デートぉ?そんなんじゃないわよ。強いて言うなら犬の散歩ね」


犬の散歩?
私達一同はそれの意味が分からずに、首を傾げた。

鶇は私達の様子を見て、左手を私の目線まで持ち上げた。
何かあるのかと思って見てみると、左手は鎖を握っていた。


「……鎖?」



不審に思い、鎖の先を目で辿ってみる。
つながっていたのは、





暁也くんの首についている、首輪だった。






「どこまでSなんだよぉぉお――――――――!!!」

首輪を見た0・5秒後にはナゴがツッコんでた。
おお、さすがツッコミキャラ。はえー…。


関心してる私とは反対に、今まで黙ってた暁也くんがムッと嫌そうな顔をした。


「貴様!鶇様になんて言葉を!どうせなら俺に言え!」
「お前もドMか!!」
「違うわ!誰がお前なんかに!俺がMに目覚めるのは鶇様だけだ!!ねっ、鶇様!!」

暁也くんがキラキラした目を鶇に向ける。
すると鶇は一言。




「るっさい」




「フフ……それでこそ僕の女王様、鶇様でございます」

暁也くんは、ぽっと顔をほんのり赤くさせた。

「なんでだよ!しかも何照れてんだ!?」


あーあ……なんて思ってる時、私はまた新たなる敵を発見した。


金髪で、はねた髪。
チャラチャラとアクセばっかつけてる。




「怜次?」




私は名前を言ってから「しまった」と思った。
怜次に関わるなんて墓穴だった。


振り向いた人物は、やっぱりそうだった。
霧島怜次。



「お〜、桜子じゃーん。あ、鶇も優もいる。ラッキー♪」



その声に、ナゴと言い合ってた暁也くんが、ばっとこっちを向いた。
私の先にいる女たらしを見て、慌て始める。



「つっ、鶇様、もう行きましょう!危険です!」

怜次がどういう男か知ってるため、危険だと察知したらしい。
さっきまでは鶇に引き連れられてたのに、今度は暁也くんが鶇を引っ張っていく。

「わ、わかったわよ!わかったから引っ張らないで!お仕置きするからね!?」
「むしろしてほしいですから!急ぎましょう!」


暁也くんはそのまま猛スピードで走って行った。
うん、マゾじゃなかったらいい彼氏なんじゃない?彼女思いだし。


「桜子も、なぜか優も浴衣だ〜。かーわいー!」

それに比べて……こいつは女だったら見境なしか。
あ、優くんは女の子じゃないけどね。

「なんで雨照となんか来てんの?つまんないんじゃねー?」
「うるせーわ」


ナゴが思いっきり睨む。
うん…ムカつくだろうね。私でもムカつく。

「つーわけで、桜子も優も俺と行かねぇ?」
「行かねぇ」
「あ……遠慮しときます」


流石に心の広い優くんも、ちょっと引いてる。


「お前帰れば?」
「なんだよ雨照。俺がモテるからって嫉妬か〜?」
「別にお前モテてはねーよ。勝手にナンパしてるだけだろ」





ああ…もう当初の目的が完全に果たせない。
ていうか、当初の目的を忘れつつあるよ。

132雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/24(土) 00:10:03 HOST:119-231-181-168.eonet.ne.jp
第21話「怜次暴走、阻止」


早く怜次帰ってくれないかな…
そんなことを思いながら、(殺気をこめながら)怜次を睨んでいた時


「……なんか聞こえないか?」


とナゴが呟いた。
…何か聞こえる?



「何かって何?」
「誰かの叫び声…みたいな」
「叫び声ー?」


とりあえず、耳を周りの音に傾けてみた。
でも、聞こえるのは花火の音と人の笑い声。

叫び声だってあるかもしれないが、そんな声は埋もれてしまってる。
その証拠に、ナゴ以外の私達3人は首を傾げていた。


「誰か知ってる声が聞こえた気がしたんだけど……気のせいか」

ナゴがそう、諦めかけた時、優くんが「あっ」と可愛い声をあげた。


「気のせいじゃないと思いますよ、和くん。僕にもそれらしきものが聞こえました!」

「えっ、優も?」

怜次が驚く。
私もまだそんなの聞こえない……




『………ぁ――……』



「あっ!聞こえた!」
「やっぱり?」

確かに今聞こえた。
ナゴの言うとおり、知ってる人のような叫び声。
誰の声かは忘れたけど……。




『………あぁ――……』

「ホラ、また」
「聞こえましたね」
「うん」
「聞こえねーって…俺…」




『………り………あぁ―――…』


「誰の声だろ?」
「めっちゃ叫んでんじゃねーか」




『……り……あぁ―――!』


「あ、叫んでるの、あの人じゃないですか?」

そう言って優くんが指差したのは、かなり遠くからこっちに走ってくる女の人。
たしかに何か叫んでる様子だ。





『……り……まあぁぁ―――!!』

「あ、あれか」

怜次もどうやら分かったようだった。






『……り…しまあああ――――!!』


「あっ、この声ってもしかして…」
「もしかして…」
「もしかして…」
「もしかして…」

全員、声の主を思い出した。
気付いた時には、その叫んでた人はこっちとの距離は残り2メートルぐらいだった。





『霧島ぁああああ―――――!!!』


「梓川!!」
「梓川先生!」
「やっべ!」


すごい顔で走ってきたのは、私達のクラス担任の美人教師、梓川だった。


「俺逃げるわ!じゃーな、優、桜子!!」

怜次はそれだけ早口で言うと、全力疾走でこの場を去った。

…梓川先生から逃げてるのか?



「霧島ぁあああ―――!!
 貴様、女にナンパなどしおって―――!!根性叩きなおしてやるわぁあああああ!!!」

「ごめんなさいってぇええ!!もうしません!!だから殺さないで―――!!!」


なるほど。

怜次が、先生にナンパしてる所を見つかったか、先生だと知らずに先生にナンパしたか。
どちらか2択だな。


どっちにしろ、厄介払いで来た。
今、怜次は命の危険にさらされてるけどね。

ナイス先生。

133雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/25(日) 17:08:38 HOST:119-231-169-215.eonet.ne.jp
第22話「腐女子なお姉様?」


「あっれー?エナちゃんの声聞こえたと思ったんだけどなー?」
「!?」


突如、綺麗な声が私の耳元で聞こえた。
エナちゃんって…梓川先生のことだよね?

思わず、声が聞こえた左隣を見る。



わ……綺麗な人。
そこには、言葉を失うぐらいの美人がいた。

サラサラの金髪のロングヘアーに綺麗な目の色。
浴衣じゃなかったが、そこらへんの浴衣を着飾った子より断然可愛かった。


私の目線に気付いたのか、その人はこっちを見た。
ヤバ…見つめすぎちゃったかな?





「あれっ、なーたんと優にゃんじゃん!」




……へ?



ナゴと優くんはこっちに気付いて、私の方を見た。


「風先輩…!?」
「姉さんじゃないですか!」


う、嘘……この人って……


優くんのお姉さん、風さん!?



「やっぱりそうだー!やったぁ、なーたん達と会えた♪」

その人はあどけない笑顔を見せた。
どこか優くんの面影のある笑顔。

そもそも、優くんと容姿がかなり似てる。かなりの美少女。
これなら、この人が優くんの姉だと言われても納得がいく。


ただ、雰囲気がかなり違うが…。


「ね、姉さんなんでこんな所に…?今日、祭りにはこないって言ってませんでした?」
「あ、そうそう。予定してたオフ会がなくなってねー。愛しのなーたんと優にゃんがいる祭りにきちゃった♪」

私は茫然としていた。




「ん?このなーたんの隣にいる子、なーたんの知り合い?」
「えっ?」

風さんは私の存在にようやく気付いたらしい。
風さんの隣にずっといたのに…。
そんなに私存在感ありませんか?


「ああ、そいつ俺の幼なじみ」
「へぇー、幼なじみかぁ。また萌える設定だねっ」
「幼なじみは萌えますけど、こいつの場合萌えなんてありませんよ」


も、萌えっ……!?


「ねぇ、君の名前教えてよっ」

風さんは私の顔を覗き込んだ。
やっぱり優くんのお姉さんだよね…顔立ちがいい。


「え、えっと、末木桜子って言います」
「へぇー、『木』って漢字を書く率が多い名前だね」
「ほ、ほっといてください!」

そんなこと自分でも気にしたことないよ!

風さんはゆっくり微笑んだ。



「優にゃんから聞いてるかもしれないけど、あたしは波谷風。優にゃんの姉さ!
 風先輩って呼んでね!ふうちゃんでも可」
「じ、じゃあ風先輩って呼ばさせてもらいます…」


ふうちゃんは無理だ。流石に。


「じゃあよろしくね、桜っち!」





……え?桜…



「さっ、桜っちぃぃい!?」

「あーそうそう、あたし可愛い子にはニックネームつけるんだよね」


だ、だからナゴをなーたん、優くんを優にゃんと……?
弟に優にゃんって……



「それにしても、桜っち超可愛いね!嫁に来い!」
「嫁っ……!?」
「あー、やっぱ優にゃん浴衣似合うね!
 さっさとなーたんとくっつけばいいのに〜。あ、でも時間をかけて、友達だと思ってたのがいつのまにか…っていうも有だなぁ」
「はぁ!?」






さっきから思ってたけど、このアブノーマルな言動…

もしかして、腐女子ですか?

134雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/04(水) 13:01:11 HOST:119-231-174-182.eonet.ne.jp
第23話「終了の合図」

「ああー、もう、桜っち可愛い!優にゃんとくっついてもいいなぁ。百合っぽいし!あ、でもなーたんを入れて三つ巴っていうのも…」

ああ、完全この人腐女子だ。
あっちの用語が会話に入りまくりだ。

ナゴが風先輩に乗った。


「先輩、桜子と優の場合百合にはならないと思いますよ。優が男だからじゃなくて、桜子が男だから」
「どういう意味だ!」
「それに、俺が入って三つ巴…というのも、取り合われるのは桜子じゃなくて、優です。桜子が男だから」
「失礼だよ!謝れ!」


優くんは私が顔を真っ赤にして怒ってるのを見て、遠慮がちに言った。


「和くん、僕はそんな立場じゃないですよ?桜子ちゃんの方が似合ってます」
「優くんに言われても説得力がないよ!」

風先輩も「まぁまぁ」と宥めてくる。


「桜っちは可愛いって。ナナちゃんの次に」
「二次元と比べないでください!ていうか、それじゃ私可愛いって説得になりません!」


ナゴが私の肩に手を置いて、フッと鼻で笑った。


「ていうか、お前が波谷家の姉と弟に勝てるわけないだろ?」
「元も子もない事を言うな―――――――!!!」


知ってるわ!それぐらい!
でも、男と腐女子発言オンリーの人に負ける自分もどうかと思うんだよ!!


風先輩は、ナゴの意見に「えー」と不服そうな声を漏らした。


「桜っちは可愛いんだって!フィギュア化したら?」
「しませんよ!」
「したら、あたし3つは買うなー。観賞用と、保存用と………フフフ」
「3つ目の使用目的なんですか!?怖いですよ!」



優くんが、いつものかなり可愛らしい笑顔で風先輩に続けて言った。


「少なくとも、桜子ちゃんは僕より可愛いです!ていうか僕可愛くありませんから!」
「優くんって、鏡見たことある?」
「だって、さっき僕と和くんと桜子ちゃんで歩いてた時、男の人全員がこっち見てたんですよ?桜子ちゃんが可愛いからです!」
「間違いなくそれは、優くんの驚異的な可愛さに男がつられたんだよ!」



ナゴがフンと偉そうに優くんの次に言葉を発した。


「まぁ、桜子は俺の可愛いの類には入らねーよ」
「一般的にそんなにカッコよくない類の人には言われたくないよ!」
「桜子なんかより……そう!ミオリちゃん!ナナちゃん!ミカちゃん!特に、ミカちゃんの必殺技、『ミカ☆プリティーパンチ』なんかは――…」
「自重!」






私は、ツッコミ疲れて、ぜぇぜぇと息を整えた。


なんで私が可愛いとか可愛くないとかいう話になったんだ?

―…ああ。風先輩が腐女子発言したから……



そもそも、此処に何しに来たんだ?

―…ああ。ナゴと優くんと花火見に………








……花火?


そういえばここにきて1度も花火見てねぇえええええええ―――――!!!


歩くごとにクラスメイトに会って、ツッコんで……の繰り返し。
ナゴとデートという本来の目的果たしてないよ!
そもそも、優くんが来てる時点でデートじゃないし!



私が自問自答、そしてツッコミ…というのをしていた時



『本日は、○○花火大会の沢山のご参加、まことにありがとうございました。これで本日の花火は終了です。尚、お帰りの際は十分お気をつけてお帰りくださいませ』


という放送が流れた。



「さーて、帰ってすばらしきナナちゃんのフィギュアの観賞でもするか」
「優にゃん、一緒に帰ろー♪ 浴衣脱いだら怒る」
「ひぃっ!?黒いオーラでてます!」



……




「……花火終わったぁあああああああああああああああああ!!!!」


「な、何叫んでんの!?」

135:2009/11/04(水) 15:05:59 HOST:softbank219182178139.bbtec.net

雪音>>

おっひさー♪
学級閉鎖になったから、遊びに来た←

やべぇ、桜子好きだw
「木って漢字を確率多い」とかめっちゃ笑ったw
なんだしな、もう!
花火見ないで終わったとかかわいそうすぎる><
…何のために祭りに来たんだろーね(笑

雪音の小説は面白くって読みやすいw
これからも読み続けるぜぃw←

ではノシ

136雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/04(水) 20:11:58 HOST:119-231-128-73.eonet.ne.jp
うお、久だ!
私も学級というか、学年が閉鎖しちゃってまっせ←

桜子は回が進むごとにアホになっていってます。
木の漢字の事は私がずっと思ってた事を言わせたよw
桜子は本当に報われたことがないww

ありがとん+
誄のも好きだぜぃ!ブログ読んでるぜぃ!コメしなくてごめんだぜぃ!(たひれ

ではではノシ

>>誄

137雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/05(木) 12:25:57 HOST:119-231-167-164.eonet.ne.jp
第24話「生徒会室に入場」
          *和視点*

俺と桜子は今、生徒会室にいる。
もちろんいい意味ではない。
こんな羽目になったのは、数分前。

****

「見てっ、ナゴ!」
「あ?」

数分前。

この間の花火大会以来、心なしかテンションが低かった桜子が、
久し振りにいつも通りのやたら高いテンションで俺の元へスキップでやってきた。


「何だよ」
「ほら、ナゴ、私の異変に気付かない?」
「は?」

異変?
どこからどう見ても、桜子はいつも通りの桜子だ。


「ていうか、そもそも普段のお前が異変の塊だろ」
「うるさいわ!………なんというか、その、中身じゃなくて外見で」


外見で?
俺はどんなに桜子を見ても、その異変とやらに気付けなかった。


「わかんねーんだけど」
「実はっ!前髪をっ!切りました―――!!」
「…………」
「ああっ!ゴメン!無駄にテンション高くて!だから引かないで!」


桜子のテンションのメーターはよく分からない。
上がるタイミングも下がるタイミングも分からない。


「……で?だから何だよ」
「そ、そんだけだよっ!冷たいな!『可愛いね』ぐらいお世辞で言ってよ!」

意味分からん。
確かに、前髪は前より若干短くなったような気がする。


「……お世辞にもって、俺はちょっとでも思ってないことを言いたくねー」
「うわっ!普通に乙女を切り捨てやがった!」
「てかさ……」
「何?」






「切ったら、前よりキモくなったんだけど」







「ナゴのバカぁぁぁああああああああああああ!!!!」
「ええええええええええええええええええええ!!!?」

桜子は急に泣き叫び、
近くにあった巨大な石(直径30センチぐらい)を俺の方に音速じゃないかと勘違いするぐらいの速さで投げてきた。

俺は本能が危険を察知したのか、ギリギリで石からかわすことができた。
……死ぬところだった……。


俺が一安心した時、




パリーン




ガラスが勢いよく割れる音がして、その後、ガシャっと物が当たる音がし、最後にきゃーという人の叫び声が聞こえた。


……も、もしかして…どこかの教室の窓に当たった?



桜子も青ざめている。

恐る恐る石が投げられた方向に振り向くと、やっぱり窓が割れていた教室があった。



やばい……と、冷や汗がだらだらと流れてくる。



しかも、部屋はよく見ると……………生徒会室だった。




……やばいやばいやばいやばい……
これはある意味俺の生命にかかわることだ。


さっさと逃げればいいのに、俺と桜子が茫然と立ちすくんでる時


「お前等か!?ちょっと生徒会室まで入ってこい!!」


黒髪でしっとりとした髪型に、ありがちな眼鏡をかけている男が、割れた窓から顔を出して俺達に言った。


****


そして、今に至る。

138:2009/11/05(木) 13:22:57 HOST:softbank219182178139.bbtec.net

雪音>>

まじか!Σ
私の学校も2年生が学年閉鎖されてる←

ブログ見てくれてるのか!うれしいぞ+。
私もそんな事言われると嬉しいよぉ><

和…、最低だ…。
桜子が可哀想!なんなの、前よりキモくなった、ってΣΣ
そんな事言われたら石投げたくなるわ!
しかも、光速じゃなくて音速ってとこが笑えるw

…生徒会室…。
命中率いいね、桜子は((

139雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/05(木) 20:53:56 HOST:119-231-154-44.eonet.ne.jp
おう、マジだよ!
Σ全国の中2は閉鎖中なのかっ!

見てるぜ、陰ながら←
私こそ嬉しいのだ!

私なら殺してしまう……(ヤメロ
前よりキモくなったって、どんな前髪の切り方したんだww
あえて光速より音速←

桜子はアンラッキーガールだと推測されますノ((
これから新キャラがまた出てくるよん+

>>誄

140雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/12(木) 18:23:08 HOST:119-231-132-91.eonet.ne.jp
第25話「生徒会長、秀ちゃん」

こんなにこの二次元学校で焦ったことがあっただろうか。
冷や汗がとまらない。体の中の水分は50パーセントぐらいになっている気がする。


「…俺は生徒会長の、3年4組の田中 秀一郎(たなか しゅういちろう)だ。お前等が生徒会室に石を投げたんだな?」

目の前で偉そうに椅子に座っている男が口を開いた。

…生徒会長か。確かにそんな雰囲気を持っている。
それに、目にかかりそうな少し長いワックスも付けていない真っ黒い髪。ありがちな特に変わったフレームでもない眼鏡。
容姿からして、まさに生徒会長である事を物語っている。


「お、俺は関係ないっすよ……」


俺は事実石を投げていない。避けただけだ。
余計な罪をかぶせられる前に誤解を解いておく。



「問答無用っ!!」
「理不尽だ!」


生徒会長は、自分から聞いた割には喋り出すと怒った。
自己中だ…… 




「秀ちゃん、そんな怒ったらんときぃや」





俺と桜子が怯んでいる時、いきなり長身の男が現れた。

どうやら後ろで割れた窓ガラスの片付けをしていた人達の中の1人のようだ。
その男の登場に、生徒会長は露骨に嫌そうな顔をした。



「こいつらがやったんだから、怒らなくてどうするんだ。秀ちゃんって呼ぶな」
「秀ちゃんが怒るから、この子らビビってしまっとーるやん」
「知るか。秀ちゃんって呼ぶな」


生徒会長とは正反対で、関西弁でやたら人懐っこい雰囲気を持つ男は、俺達を見た。
すると、桜子に目をとめた。


「おー、めっちゃかわええ子いるやん。君、学年と名前教えてくれるか?」

「に、2年5組の末木桜子です……」


桜子は急にふられて、完全にビビってる。声がまるで蚊のようだ。


「俺は3年4組の火野 竜太(ひの りゅうた)!一応これでも副会長やっとるんよ。今度デートしぃひん?」


関西弁の男は、どうやら副会長らしい。
どうりで生徒会長になれなれしいわけだ。秀ちゃんとか呼んでるし。



「おい、火野。窓を割った奴を口説くな」







……ごもっともだ。

141 ◆OYVkqChdsA:2009/11/14(土) 16:01:03 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
久しぶりです!

新キャラ来ましたね…!
眼鏡男子ですか+。何それ萌える!(危ない;
竜太くんも好きですv

頑張ってくださいっ

142雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/22(日) 18:42:15 HOST:119-231-182-144.eonet.ne.jp
はい、お久しぶりです!
……あぁあ!雫という文字を見て、女装の話書いてないのに気付いたぁあ!!
ホント、アホですね……。
次こそはっ!この話の次こそは書きますので!

はい、まだもうちょっと新キャラ出すつもりですノ
眼鏡男子w 初の眼鏡キャラでっすb
私も個人的には竜太好きですv

ありがとうございます!そして激謝!

>>雫ちゃん

143雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/28(土) 19:14:05 HOST:119-231-174-207.eonet.ne.jp
第26話「関西少女」

「でぇ、この2人が窓割ったっちゅーん?」
「そうに決まってるだろう」

 副会長は仕切りなおすように、俺達に目線を配り、会長に言った。
会長の決め付けたような言葉に俺は反応する。

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!俺じゃないんですって!」

 こんな所で濡れ衣を着せられたくない。必死に抵抗した。
 話も聞こうとしない会長に対し、副会長は俺の言葉に耳を傾けてくれた。

「どういうことなん?」

 会長は副会長を睨んでいる。まるで余計な事を言うな、とでも言うように。
 俺はそんな会長には目もくれないで、副会長を見て言った。

「こいつが……桜子が石を投げたんすよ!俺はそれを避けただけです!」

 俺に指差された桜子は、「はぁ!?」と声を漏らした。

「確かに私は投げたけど、悪いのはナゴだもん!」
「俺、あの時避け間違えたら大惨事だったんですけど!」
「ナゴの私に対する扱い、やなの!」
「お前の求めてるもんがわかんねーよ!」

 俺達の言い争いに、会長は少しイライラした様子だった。
 見かねた副会長が俺を止める。

「まあまあ……山崎くん、それぐらいに」
「誰ですか山崎って。雨照ですけど」
「桜子ちゃんは女の子やん、可哀想やろ? 山崎くん」
「桜子は女の子なんてもんじゃ……いや、だから山崎って誰なんですか!」

 とりあえず俺は、副会長の言うとおり静かにした。
……誰なんだよ、山崎って。読めない人だ。

「で、桜子ちゃん、雨照くんがなんやって?」

 あ、雨照に戻った。なんで山崎なんて呼んだんだ。

「その…………ナゴ、あ、雨照のことですよ。
 ナゴが、私が前髪を切ったのを見て『キモイ』って……」


 そのことで怒ったのか?
俺は桜子が怒った理由すら分からなかった。しかもそれだけで俺を殺そうと……


「ははーん、なるほどなぁ」
「「?」」

 副会長は、急に不敵な笑みを浮かべた。俺と桜子は意味が分からず、首を傾げる。


「俺分かったでぇ〜。きっと桜子ちゃんなぁ、雨照くんの事…………」
「ちょ―――――」






「火野ぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「「「「!?」」」」
 
副会長が何か言いかけて、桜子がそれを止めようとした。

 

 その時、高い、女の子の副会長を呼ぶ声がして、すごい顔をした女の子が生徒会室に猛スピードで走ってきた女の子が見えた。

144雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/28(土) 19:40:38 HOST:119-231-174-207.eonet.ne.jp
第27話「愛してます」

「火野―――!!誰だその女ぁああああああああああ!!」


 その声とともに走ってきた女の子は、俺たちが割った窓の隣の、無事な方の窓につっこんだ。
 
 窓は勢いのあるパリーンという音を鳴らして割れた。
 女の子はそのまま生徒会室に飛び込んだ。

「……っ!?」


 会長は、声にもできずに驚いている。


 女の子は顔を上げる。
 なかなか可愛い子だった。少し幼い印象を与える顔。
ただ、その顔には、さっき割った窓で切った切り傷で血がダラダラ出てるが。

「……いたい」


 そうですよね。


「ど、どうしたんお前!」

 名前を呼ばれて飛びこまれたためか、副会長も驚きをかくせないようだった。


「火野の隣に、女が見えたから……ウチの体が勝手に暴走してん」
「いや、意味がわからんわ……」

 その子は、副会長と同じように関西弁を喋った。
 そして強気な態度で桜子に向き合う。


「そんなことよりアンタ!何モンなんよ!もし火野の彼女やったりしたら……ああああああああ!!!許さない許さない許さない許さない」
「怖!」


 桜子は生徒会室では2回目になる自己紹介をした。

「2年5組の末木桜子……で……す。え、えっと……火野先輩の彼女なんかじゃ……」
「火野の名前を気安く呼ぶな―――――――――――!!!」
「ぎゃああああああああああ!!」

 やたら怖い人だった……。
 明らかに副会長が好きであることが分かる。


「ウチは、3年1組の吹井 由羽(ふくい ゆは)!未来形で、火野由羽や!文句あるか!」
「「ないです」」

 




 可愛い顔に似合わず、なんともいえない人だった。
 ……また、2次元のメンバーが増えた。

145雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/29(日) 19:10:14 HOST:119-231-185-8.eonet.ne.jp
第28話「そしてまた原点に」

「あ、あの……私、副会長のことなんとも思ってませんので……」

 桜子が、さっきより2倍ぐらい小さな声でぼそぼそと言った。
 また、吹井先輩に『気安く火野の名前を呼ぶな』と言われるのが怖かったのか、今度は副会長のことを『火野先輩』じゃなくて、『副会長』と呼んだ。


「えっ、そうなん? なんで火野のこと好きじゃないん?」
「吹井先輩の中で私が副会長のことが好きであることのほうが不思議ですが」


 桜子の、まだビクビクした様子が読み取れる声を聞いて、吹井先輩は急に笑顔になった。さっきまでの怖い表情ではなく、可愛らしい満面の笑みに。


「なんやぁー、安心したわ! あ、ウチのこと由羽って呼んでや! 桜子ちゃん!」

「急にフレンドリーになった……」
「吹井先輩こえー……」
「女はわからんわぁ」
「……なんなんだ……」

 
 桜子と副会長がそこまで親しい関係じゃない事を知り、吹井先輩は激変した。
 それに俺達4人はドン引き。 ……俺も副会長みたいに、ここまで愛されてみたいものだ。ミオリちゃんとかシホちゃんに。



 俺が1人でニヤニヤしてるのに気付いたのか、吹井先輩が桜子の声をかけた。


「桜子ちゃん、誰、これ?なんかニヤニヤしててキモいんやけど」
「俺には怖くも優しくもなかった! 冷たかった!」
「あー、私のクラスメイトで雨照和です。今日、階段でこけてた奴です」
「なんで最後そんなこと暴露したんだ!? 確かにこけたけど!」

 
 俺のツッコミを無視して、吹井先輩は「ほへー」とアホっぽい声を出していた。


「山崎くんやったっけ? なんで生徒会室にいんの?」
「数秒前に名前聞いたばかりなのに間違えられた! しかもなんでアンタまで山崎って言うんだ!?」

 
 なんかこの人……。俺は、はぁ、と一旦息をつくと吹井先輩に向き合った。


「その、窓割ったから……呼び出されたんすよ、俺と桜子」




 


 俺がそう言うと、さっきまでずっと椅子に座ってた会長がピクっと小さく肩を反応させた。


「窓……呼び出し…………」

 
 そんな事を呟くと、会長は急に椅子から立ち上がった。


「貴様等っ! 窓を割って生徒会室に入ったんだろう!! なんで火野や吹井と仲良く雑談してるんだ!!」


「「「確かに」」」

 

 俺と桜子と副会長は、納得した。

146雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/29(日) 19:54:38 HOST:119-231-185-8.eonet.ne.jp
第29話「悪いのは」

「……なんでこんな緩い空気になったんだ……俺が叱って、生徒会長らしいことして、支持率アップさせるはずだったのに……」


 会長はぶつぶつと嘆いていた。
なんか最後政治家みたいな事言ってたけど。
 そんな会長を居て、吹井先輩があははっと軽いノリで言った。


「まぁー、山崎くんのせいやな!」
「間違いなくアンタのせいですが。ていうかいい加減雨照って呼びましょうよ」

 
 吹井先輩が窓を割ってきたからだ。
 いや……その前から、桜子と副会長が戯れてた気がする。

 会長は「とーにーかーく!」と机をバンバン叩いた。……何この子供。




「雨照和と末木桜子には、それなりに反省をしてもらうからな!」



「だからぁ―――!俺はやってねーっつってんだろうが―――――!!」



 俺は急にブチ切れた。自分でもビックリだよ。キレるなんてほとんどないんですけど。
 だって会長、さっきから俺の話聞いてないし……。


「さっきからアンタはよぉ―――!石投げたのは桜子だっつってんだろ、バカ!!」
「ばっ……!?」


 俺は、荒く肩で息をした。ああ、言うだけ言ったらスッキリした。
 俺以外の人は目を丸くして驚いてる。



「……うん、そうやな」


 ふいに、副会長が俺に同調するように言った。


「秀ちゃん、雨照くんに可哀想やわぁ。全然雨照くんの話聞いてやってんやんか」
「ですよねっ!」


 俺はここぞとばかりに声を嬉しそうに張る。
 すると、吹井先輩も声を出した。


「火野が言うんやからそうなんやんな、うん、秀ちゃんが全部悪いんや」
「不順な動機で同調するんすね」


 さらに、桜子まで言いだした。

「そうですよ、会長。ナゴが可哀想ですよ」
「お前はそんな事言う権利がないと思うけど」


 

「「「秀ちゃんが悪い!」」」
「なんでハモんの!?」

「俺!?」

147雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/03(木) 19:46:39 HOST:119-231-152-118.eonet.ne.jp
第30話「会長をいじめよう」

「考えてみたら、秀ちゃんっていつもそうやん。人の話聞かないで、ジコチュー」
「うっ……」

 
 副会長が、ニヤニヤしながら会長の短所をつついた。
会長は、否定できない部分もあるのか、言葉を詰まらせた。


「そうやで、秀ちゃん。すごい仕事の量をいつも火野におしつけとーるし。ウチが何度殺意をわいたか知ってるか?」
「し、知らない……」


 吹井先輩も、火野先輩と同調に嫌味を言う。
最後、本気で殺意が見えたので、会長は余計に小さくなった。


「ていうかやたら偉そうなのムカつくし」
「後輩に言われた……」
「なんで桜子まで言うんだよ」

 最後、なぜか桜子も言う。
お前は窓割っただけだろ。おまけに、会長とは数分前に初めて対面したのに、普通に悪口言ってる。


「え、えーと……ごめん」


 会長は、最終的に素直に謝った。
てか、なんでこんな状況になったか分からなくなってきた。

 会長がそっけなくとも、確かに謝ったのを見て、俺以外の3人は顔をニヤっとさせた。




「そんな謝り方じゃあかんやろ、秀ちゃん」
「もっと誠意を表わさんとあかんのんちゃう? 秀ちゃん」
「そうですねぇ、土下座とか?秀ちゃん」

 プライドが高そうな会長が弱ってる所を見て、ここぞとばかりに嫌がらせをする3人。
……だからなんで、桜子が参加するんだよ。窓割ったくせに。



「土下座っ……!? そんな事できるわけ……秀ちゃんって呼ぶな!」

 秀ちゃんと呼ばれたくないのは、やっぱりこだわり抜いてる。
 でも、3人は余計に面白がった。


「あれぇ? 生徒会長が人に謝ることもできないってどういうことやぁ?秀ちゃん」
「サイテーやなぁ。生徒会長は、生徒のトップなのに……秀ちゃん」
「それとも、生徒は自分より下だと思っているんですかねぇ、秀ちゃん」

 
 ああ、ツッコミたい……。なぜさっきから桜子も一緒なのかツッコミたい……。


「うぅっ……」


 ああっ! 会長がかなり負けている!
 それなのに尚、「し、秀ちゃんって呼ぶんじゃない!」とほざいてる。


「はい、しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。」

 副会長が、『秀ちゃんコール』を初めた。
 それに、桜子と吹井先輩も便乗する。

「「しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん」」
「や、やめ……」


「「「しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん」」」
「やめてって……」


 
 会長――――!! 会長が涙目になりかけてる―――!! もうプライドなんてあったもんじゃねぇ―――!!

148雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/04(金) 18:02:40 HOST:119-231-173-244.eonet.ne.jp
第31話「会長は助けられました」

 会長はほとんど涙目だ。
 なんだこの人等、Sか。


「悪いのは秀ちゃんやしぃ。秀ちゃんが雨照くんに意地悪するからあかんのやしぃ」
「土下座したら許したるって言ったよなぁ?」

 
 うーん、こう見ると結構お似合いな2人な気がした。
 あまりいい意味ではないが、息がピッタリだ。なんで吹井先輩が追いかけてるんだろ……。


「どげ……ざ……」


 
 会長は、まだしぶっていたが、土下座をする決意をしたらしい。
いや、もう涙目になった時点でアウトだったと思うが。
 とうとう諦めて、膝を床につけようとした――――…………





「田中!」




 丁度膝をつこうとしたその時。
 勢いよく開けたドアから入ってきた人物の、会長を呼ぶ声によってそれは遮られた。

 
 入ってきたのは俺と桜子の担任、梓川先生だった。


「……なっ、なんですか!?」

 
 会長は、嬉しそうに先生を見て、急いで体勢を元に戻した。
 会長にとって助けだったのだろう。……もう会長はプライドは失ったけど。



「ああ、ちょっと連絡を――……って、なんで泣いてるんだ?」
「な、泣いてなんかいません! 俺が泣くわけないでしょう!」


 会長が少し調子を取り戻しかけて言ったその言葉は、俺達全員をイラっとさせた。
 会長はそれに気付いたのか、ビクっと肩を震わせた。


「で、な、なんですか?」
「ああ、実は転校生のことでな。悪いが職員室まで来てくれ」

 梓川先生は「じゃ、よろしく」とそっけなく言い放つと、さっさと生徒会室から立ち去った。




「じっ、じゃあ! 俺仕事だからもう行くからな! 別に逃げるとかじゃないからな! 俺は生徒会長だから!」
「…………」


「じゃあな、愚民どもが! リンチしかできない奴等が――――!!」



 もう負け犬の遠吠えとしか言えないセリフを吐いて、会長はダッシュで生徒会室から逃げて行った。
 ……本人なりに本気で走ってるんだろうが、かなり遅かった。ダサかった。






「なぁ、今度秀ちゃんをいじめに、生徒会室の窓割るか?」
「「「賛成」」」

149水月:2009/12/04(金) 23:29:12 HOST:w12.jp-k.ne.jp
小説読みました!
めっちゃおもしろいです!!
紫乃かわいすぎるっ><もっと出してっっ
個人的には優と風と由羽が好きです^^

150杏奈:2009/12/05(土) 11:11:47 HOST:r-118-106-216-186.g205.commufa.jp
お久しぶりです。・・・何度目でしょうねww((
先日、また復活させていただきました。

あぅ・・・これからも、宜しくお願いします;;


と、会長と副会長のコンビが萌えs・・・じゃなくて、好みすぎる件←
秀ちゃん良いよ、秀ちゃんww
関西弁萌えるわー・・・(´Д`)ハァハァ

・・・その内、由羽たんに怒られそうですね。・・・寧ろ、怒られt(ry

とりあえず、ご挨拶でした。
と、ショタは誰にも渡しません!

ではww

151雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/05(土) 21:11:05 HOST:119-231-185-88.eonet.ne.jp
コメありがとうございます、嬉しいです^^*
紫乃……よし、出番増やそう←
私的にもその3人は動かしてて楽しいですbb
>>水月さん

あうー、また久し振りだー!
復活した……ってことで、これから小説探してきますbb

萌e……じゃなくて好みっすか、やった^^
秀ちゃんw なんか思いついた名前。
関西弁はいいよ!

寧ろだね、ホントに。
由羽たんにヤキモチをやかせよう。

挨拶おつかれっす><
誰がショタを渡すもんか!

でぁノシ

>>杏奈ちゃん

152杏奈:2009/12/05(土) 22:41:01 HOST:r-118-106-225-235.g205.commufa.jp
またなんだよねー・・・もうそろそろ、ちゃんと定期で書きたいお年頃です((

否、好みすぎて萌え死にますた(///´q`)
秀ちゃんは、眼鏡外したら、ショタっ子になる。
・・・という危ない妄想まで出るという←

方言とか良いよね。可愛い。
ヤキモチ・・・ツンデレが好きです。(Σイキナリ何だ;;

え、ショタだけは譲れないぉ(・ω・´)
>雪音くん←

153雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/05(土) 22:50:06 HOST:119-231-185-88.eonet.ne.jp
第32話「波乱・プロローグ」

 少女は闇の中にいた。
 
 何故、私の望む人が近くにいないのだろうと。

 深い、深い闇。

 ああ、出れる日は来るのだろうか。

 少女は泣いていた。

 望む人の近くにいたいと。

 そうか。

 近くにいないのなら、近くにいけばいいのだ。

 少女は、思いついた。

 望む人の元へ行こうと。

 そうすれば、きっと闇は晴れるのだ。

 会いに行こう、貴方の元まで。
 
 早く会いたい。
 
 早く見てみたい。

 大好きだから――――――…………

154雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/05(土) 22:55:47 HOST:119-231-185-88.eonet.ne.jp
お年頃なら書きなさいよ!(゜口゜;;;)))

そんなにヒットしましたのかwwww
うん、私の中でもそんな設定☆
きっと妄想じゃないお!

じゃあ博多弁とか。あ、わからねーや((
由羽をツンデレにしてしまうか……(え

何!貴様!

>>杏奈くんくん(イミフ

155杏奈:2009/12/06(日) 01:00:25 HOST:r-118-106-225-235.g205.commufa.jp
あぅ・・・はい((

ドストラーイク☆でした←
・ ・ ・ m j k ! !
妄想じゃないとかwwよしっ!←

うちに任してよかよ!博多弁は大体こぎゃん感じかいな(Σ分かるのか
否、そのままで大丈夫かと・・・bb

ん、何だ?貴様こそ、我に文句があるのか!?←
>雪音殿(Σぁ。

156雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 11:20:26 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
素直でよろしい!(コラ

やったね、秀ちゃん!
m j d !!
よしっ!ww また秀ちゃんのプロフ書くー♪

そんな感じなの!? さすが杏奈っさん←
じゃあこんな感じでいくぉb

ありまくりだ! ショタは我のものなんだ!

>>杏奈殿下((

157雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 12:27:00 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
 「お前等、授業をサボったらどうなるか分かってるんだろうな?」

名前 *梓川 エナ(梓川 ―)    誕生日*10月22日
性別 *女              星座 *てんびん座
年齢 *26              血液型*O型
役職 *2年5組担任 国語科教師    身長 *166㎝

性格 *基本は冷静な性格だが、生徒が何か問題(ベルで着席できなかったというレベルも含む)を犯すと暴力的になる。
     暴力的なモードに入った時は、かなり強く、殺傷できると考えられる。しかも生徒の話を聞かない。
     そのせいか、生徒は梓川を怒らせないようにとビクビクしている。

容姿 *黒髪で、胸下あたりまである髪を下のほうで束ねている。深い紫色の瞳。
     服装は、教師らしい黒色のスーツ。下には、レースの白いキャミソールを着ている。
     身長が高く、スタイルもいいため、年齢より若く見える。

備考 *二次元で例えるなら見た目は、お姉さん系の美人教師。中身は、暴力的教師。

一人称 「私」
二人称 「○○」←生徒の事は名字で呼び捨てで呼ぶ。

「〜だ」「〜でな」 という男らしい話方。

  
  「この椿園学校の生徒会長は、この俺だ」

名前 *田中 秀一郎(たなか しゅういちろう)  誕生日*7月1日
性別 *男              星座 *かに座 
年齢 *15              血液型*AB型
学年 *3年4組            身長 *156㎝

性格 *自分が生徒会長である事を誇りに思っていて、プライドが高い。
     とにかく堅苦しく、ルールや決まりなどにはうるさい。
     いじられキャラなのか、よくからかわれている。特に副会長の火野に。
     あんまりいじめられると、キャラが崩壊する。

容姿 *黒髪に黒い瞳と和同じ色の髪と瞳だが、和ほど地味な印象を与えない。前髪が少し長く、ワックスとかはつけていない。
     ありがちなオシャレとはいえない眼鏡をかけている。制服はかなりキッチリ着ている。
     眼鏡をはずすと、結構幼い顔になる。身長もそんなに高くないため、それを言われると怒る。
  
備考 *二次元で例えると、堅苦しい生徒会長。

一人称 「俺」
二人称 「○○」←名字の呼び捨て。 

堅苦しい話方。焦ると少し変わる。

158雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 12:29:30 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
「お前等、授業をサボったらどうなるか分かってるんだろうな?」

名前 *梓川 エナ(あずさがわ ―)     誕生日*10月22日
性別 *女                星座 *てんびん座
年齢 *26                血液型*O型
役職 *2年5組担任 国語科教師    身長 *166㎝

性格 *基本は冷静な性格だが、生徒が何か問題(ベルで着席できなかったというレベルも含む)を犯すと暴力的になる。
     暴力的なモードに入った時は、かなり強く、殺傷できると考えられる。しかも生徒の話を聞かない。
     そのせいか、生徒は梓川を怒らせないようにとビクビクしている。

容姿 *黒髪で、胸下あたりまである髪を下のほうで束ねている。深い紫色の瞳。
     服装は、教師らしい黒色のスーツ。下には、レースの白いキャミソールを着ている。
     身長が高く、スタイルもいいため、年齢より若く見える。

備考 *二次元で例えるなら見た目は、お姉さん系の美人教師。中身は、暴力的教師。

一人称 「私」
二人称 「○○」←生徒の事は名字で呼び捨てで呼ぶ。

「〜だ」「〜でな」 という男らしい話方。

  
  「この椿園学校の生徒会長は、この俺だ」

名前 *田中 秀一郎(たなか しゅういちろう)  誕生日*7月1日
性別 *男                    星座 *かに座 
年齢 *15                    血液型*AB型
学年 *3年4組                  身長 *156㎝

性格 *自分が生徒会長である事を誇りに思っていて、プライドが高い。
     とにかく堅苦しく、ルールや決まりなどにはうるさい。
     いじられキャラなのか、よくからかわれている。特に副会長の火野に。
     あんまりいじめられると、キャラが崩壊する。

容姿 *黒髪に黒い瞳と和同じ色の髪と瞳だが、和ほど地味な印象を与えない。前髪が少し長く、ワックスとかはつけていない。
     ありがちなオシャレとはいえない眼鏡をかけている。制服はかなりキッチリ着ている。
     眼鏡をはずすと、結構幼い顔になる。身長もそんなに高くないため、それを言われると怒る。
  
備考 *二次元で例えると、堅苦しい生徒会長。

一人称 「俺」
二人称 「○○」←名字の呼び捨て。 

堅苦しい話方。焦ると少し変わる。

159雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 12:32:18 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
こんにちは、雪音です。
えーと>>157は失敗なので気にしないでください……
正解は、>>158です。

この場で読んでくださいと宣伝してみます(殴
……読んでくださると嬉しいです!

160杏奈:2009/12/06(日) 22:35:00 HOST:r-118-106-225-235.g205.commufa.jp
秀ちゃん、好きだwwwww
秀ちゃんのプロフに悶えましたが、何か?←

・・・変換するページがあるんですbb
いっけぇー!!

え・・・やだ((
>雪音天皇(・・・?)

161雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/07(月) 21:51:48 HOST:119-231-180-87.eonet.ne.jp
秀ちゃん、好かれてますよ!(え
悶えたって言われた!どうしましょう((

うっそん← 知らないよー
いってきまーす!……え、どこに?

やだじゃないの!(黙
>>杏奈

162雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/10(木) 01:22:47 HOST:119-231-130-207.eonet.ne.jp
第33話「転校生」

「なんとか逃げれたな」
「うん。あー、変に問題にならなくてよかったぁ」


 会長が生徒会室から出て行った為、俺と桜子はそそくさと出てきた。
 まぁ、俺と桜子が出て行っても副会長は特に何も言わないだろうし、吹井先輩は副会長と2人になれるからむしろ喜ぶだろうし、
別にコソコソする必要はなかったようにも感じるが。



「なんで会長出て行ったんだろ?」
「ああ……」

 
 そういえば、何で出て行ったんだっけ?
 確か、梓川先生が入ってきて、それで――…………


「ああ、そういえば、転校生の事で何かあるから職員室まで呼び出されたんじゃなかったっけ?」

 
 確かそうだったはずだ。
 会長がかなりギリギリに追い込まれてる時に先生が入ってきたから、自分が思う以上に鮮明に覚えている。


「転校生? へぇー、転校生くるんだ! 何年だろ?」
「それも二次元だったりしてな」
 

 転校生も二次元的。

 …………ああ、ありえる。

「二次元だとしても、ミカちゃんとかナナちゃんみたいな子だったら大歓迎だけどな……」
「全く歓迎したくないけど」


 俺の願望は、あっさり桜子によって切り落とされた。








「あれ? あの子――――…………」


 ふいに、桜子が拍子抜けたような声を出した。
 俺は、「何?」とか言いつつ、桜子の視線を追う。


「なんかうちの学校のとは違う制服着てるんだけど……」

 
 あの子のことか?
 桜子が言ってるのは、俺達が歩いてる廊下の反対側から歩いてくる女の子だった。
 
 確かに、うちの学校のありがちなセーラー服とは違い、どこかの私立の女子中のような
上品なブレザーに小さな体を包んでいる。
 
 遠目からだと、どんな子かは分からなかった。
 分かるのは、その子は小柄で、甘い色の髪をしているということ。


 だんだん、距離が縮まってくる。





「「…………――」」



 
 そして、とうとう顔がハッキリと見えた。
 俺も桜子も、同時に息を飲み込んだ。


 

 ……正直、メチャクチャ可愛い子だ。
 常識を超えたんじゃないか、と言えるぐらいだった。

 ハッキリ言って、優にも並ぶ。
 今まで優より可愛い子を見たことがなかったが、その子は優に負けていなかった。
 優より可愛い! とは断言できないが、優の方が可愛い! とも断言できなかった。

 溶けそうなぐらい甘い栗色のフワフワした髪。
 黒いのに、優と同様、ガラスのように透けそうなぐらい綺麗な瞳。それを縁取る長い睫毛。
 日にあたったことがあるか聞きたくなるぐらい白くて滑らかな肌。
 おまけに、守りたくなるような華奢な体。

 
 人形かと錯覚してしまいそうだった。
 ここまでは言いすぎか、だなんて思わない。
 本当に美少女だった。



 その子はすれ違う時、俺達がガン見しているのに気付いたのか、
挨拶代わりのような微笑みを浮かべた。
 それだけで、バックに花弁がきてもいいと思った。

 女の子はそのまま通り過ぎて行った。




「………………メグミちゃん」
「え?」

「あの子はメグミちゃんだああああああああああ!! 
 あの美貌! あどけない笑顔! まさに妹キャラのメグミちゃんだ!! あれで「お兄ちゃん」とか言われたら、俺もう死んでもいいわ!! 萌え―――――!!!」


「ああっ! ナゴがかつてないぐらいに興奮している!」

163雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/11(金) 21:28:09 HOST:119-231-179-161.eonet.ne.jp
第34話「メグミちゃんと対面」


「な……なんて美少女……」

 桜子も、驚きを隠せず、顔にその表情を浮かべながら呟いた。
 さっきの少女の顔が、頭から離れなかった。


「メグミちゃん……なんて可愛い子なんだ……あの子が、この学校に……ぐへへへへへ」
「もう最早ナゴは病んでる! 勝手にメグミとか呼ぶな!」


 桜子は、そう言って俺の頭を軽く叩いて俺の暴走のしかけを止めると、「ナゴのバカ」と呟いた。
なんでそんな事言うのか尋ねたけど、答えてくれなかった。


「とにかく、あの子はまた近々学校に転校してくるんでしょ? また見れるんだから、今日はもういいじゃん。帰ろうよ」
「ああ……」

 
 別に、最初からそのつもりだったけど。あえてその言葉は口にせず、俺は素直に教室に帰り、鞄を持ってから校舎から出た。
 
 外の景色は、一面橙色に輝いている。
 うっすら、雲がかかりかけた月も見えた。
 俺は、ひとつ大きな伸びをして、桜子に別れを告げた。


「じゃあな」
「え?」
「なんだよ?」
「え、えーと……流れ的に、一緒に帰ったりするんじゃないかなって思ってたんだけど」

 「は?」と、思わず声が出る。
 一緒に帰る? 何言ってんの、コイツ。

「意味わからん」
「だ、だって、女の子1人じゃ可哀想だな、おくってやるぜみたいな感じに……」
「誰がそんな感じになるんだよ、キモい」
「キモくない!」

 
 桜子の考えていることはよく分からなかった。
 はぁ、とわざと大きな溜息をつく。

「とにかく、俺は1人で帰るし。お前なんか襲うバカはいねーから大丈夫だって」

 そう桜子に告げると、さっさと歩きだす。
 


「ナゴのバカぁ――――!! 絶対私襲われるんだから! それはナゴのせいなんだから! バカ、ハゲろ!」


 後ろの方で桜子はなんか言ってる。
 誰がハゲるか! お前がハゲろ!





 
 そのまま、(桜子を置いて)ぼーっと歩いていた。
 

「ちょっといーい?」
「…………え?」


 目の前に、いきなり影が現れた。
 それと同時に聞こえた高めの声に思わず反応する。

 花さえも生えていない道を見るように下を向いていた顔を、声がする前方に向ける。



「――――」



 顔を上げた先に見えたのは、さっきの廊下で会った美少女転校生、俺のメグミちゃんだった。
 またもや、その可憐な姿に言葉を失いかける。



「さっき以来かな?」
「あ…………」


 この子はさっき廊下ですれちがったのが、俺だと分かっていた。
 予想を裏切らず、容姿に似合う少し幼くて高い声の、甘い感じの話し方に思わず顔が紅潮する。
   やべ……可愛い。



「もう知ってるかもしれないけどね……今度、この学校に転校してくるんだぁ。だから挨拶しようと思ったの〜」

 フフっと天使のように可愛らしく微笑みながら、目の前の美少女……メグミちゃんは言った。
 ああ、ここまで花が似合いそうな女の子はいないだろう。ちなみに、男で一番似合うのは優だ。


「2年5組の雨照和……だよね?」


 ――――え?
なんで俺の名前知って……





「1年2組に転校してくる予定の、姫伊利 萌(ひめいり めぐみ)だよ。よろしくね、和お兄ちゃん!」


 


 …………なんて言った?

『メグミ』?
『お兄ちゃん』?

164雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 12:23:23 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
第35話「メグミとの関係」

『メグミはお兄ちゃんのこと大好きなんだ! だからメグミの夢は、お兄ちゃんのお嫁さんなの、お兄ちゃん!』


 かつての、メグミちゃんのこの萌え死にそうなセリフ。
 今、頭のなかでグルグルと走馬灯のように駆け巡っていた。
 
 可愛い可愛い、俺のメグミちゃん。
 この子がまさにそうだと思っていた。
 本当に名前が『メグミ』なんて。
 しかも俺のこと『和お兄ちゃん』って。

 
 
 そんな事言われたら俺…………「フ……フフ」



「メグミちゃん――――――!! 俺のメグミちゃんが萌ちゃんだったぁあああああああ!! おまけに俺の事お兄ちゃんって! キタ――――――!!!」





「………………」





  ……あ。


  やってしまった――――!!

 今までは人にバレないようにオタク部分は隠してたのに!
 こういう叫んでしまう発作的なものはあまり見せないようにしてたのに!

 あまりの嬉しさに……よりによってこの子にバレた――――!!


 やってしまった――――!!
 
 あ―――――――! もう! 俺死ね――――――!!



「そんなに焦らなくても、大丈夫だよぉ?」


「……え?」


 
 目の前の萌ちゃんの言葉で、俺の暴走は止まった。
 萌ちゃんは先程からのニコニコとした表情を全然変えていなかった。
 
 ……引いて、ないのか?


「和お兄ちゃんは漫画がものすごく好きな人だって聞いてたから、別に萌は驚かないんだよ?
 それに萌ね、和お兄ちゃんが漫画のキャラクターが大好きだって気持ちを叫んでるの、カッコイイって思っちゃった!」

「漫画が好きだって聞いてた……?」


 俺の事をお兄ちゃんと呼ぶ上、カッコイイなんて言ってくれたからまた暴走しそうになったが、
それを止めて、俺は萌ちゃんの言葉で疑問になったことを聞いた。 

 漫画が好きだって、誰に聞いたんだ……?


「……誰に教えてもらったんだ?」




「萌と和お兄ちゃんのお父さんだよ!」

165雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 12:57:51 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
          *二次元school あらすじ*
 
 どこにでもいる平凡少年。平凡すぎてそれが個性となりかけている雨照和は、
人には隠しているが、二次元を愛しすぎている、重度の漫画とアニメオタクである。

 ある日、そんな平凡オタクに恋している幼なじみ、末木桜子が転校した。
和は何も告げずに転校していく桜子に怒ったが、家に帰ると、桜子が和に転校することを告げなかった理由が分かる。
 それは、『和も桜子と同じ学校に転校する』から。

 桜子と同じ転校先の学校、『椿園学校』。
 そこも、今までのような平凡な学校だと思っていた。だが…… 
そこは、超美少女(男)がいたり、ツンデレ少女がいたり、SとMのカップルがいたり。



 
   まるで、『二次元を三次元にしたような学校』だった――――……。

166雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 13:39:52 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
>>1  プロローグ  >>165  あらすじ

>>2  第1話「自分の本性」
>>3  第2話「二人の転校」
>>7  第3話「二次元を三次元にしたような学校」
>>8  第4話「転校先は……」
>>14  第5話「隣の席の女の子」
>>22  第6話「非常識日常生活」
>>27  第7話「女好き男」
>>28  第8話「桜子との関係」
>>29  第9話「美少年の考え」
>>49  第9話「反対少女」
>>52>>53  第10話「スタート」

>>62  第11話「部活」
>>74  第12話「やっぱり美少女」
>>85  第13話「オタクというより腐女子」
>>88  第14話「写真部入部しませんか?」

>>98  第15話「桜子の夏祭り作戦」
>>103 第16話「自分より可愛い男」
>>114 第17話「偶然?必然?」
>>121 第18話「第2の敵」
>>126 第19話「ツンデレ+浴衣」
>>131 第20話「SMデート」
>>132 第21話「怜次暴走、阻止」
>>133 第22話「腐女子なお姉様?」
>>134 第23話「終了の合図」

>>137 第24話「生徒会室に入場」
>>140 第25話「生徒会長、秀ちゃん」
>>143 第26話「関西少女」
>>144 第27話「愛しています」
>>145 第28話「そしてまた原点に」
>>146 第29話「悪いのは」
>>147 第30話「会長をいじめよう」
>>148 第31話「会長は助けられました」

>>153 第32話「波乱・プロローグ」
>>162 第33話「転校生」
>>163 第34話「メグミちゃんと対面」
>>164 第35話「メグミとの関係」
(以下続行)

167雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 13:52:55 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
         【二次元school】
  
>>1  プロローグ  >>165  あらすじ >>168  登場人物プロフィール  

>>2  第1話「自分の本性」
>>3  第2話「二人の転校」
>>7  第3話「二次元を三次元にしたような学校」
>>8  第4話「転校先は……」
>>14  第5話「隣の席の女の子」
>>22  第6話「非常識日常生活」
>>27  第7話「女好き男」
>>28  第8話「桜子との関係」
>>29  第9話「美少年の考え」
>>49  第9話「反対少女」
>>52>>53  第10話「スタート」

>>62  第11話「部活」
>>74  第12話「やっぱり美少女」
>>85  第13話「オタクというより腐女子」
>>88  第14話「写真部入部しませんか?」

>>98  第15話「桜子の夏祭り作戦」
>>103 第16話「自分より可愛い男」
>>114 第17話「偶然?必然?」
>>121 第18話「第2の敵」
>>126 第19話「ツンデレ+浴衣」
>>131 第20話「SMデート」
>>132 第21話「怜次暴走、阻止」
>>133 第22話「腐女子なお姉様?」
>>134 第23話「終了の合図」

>>137 第24話「生徒会室に入場」
>>140 第25話「生徒会長、秀ちゃん」
>>143 第26話「関西少女」
>>144 第27話「愛しています」
>>145 第28話「そしてまた原点に」
>>146 第29話「悪いのは」
>>147 第30話「会長をいじめよう」
>>148 第31話「会長は助けられました」

>>153 第32話「波乱・プロローグ」
>>162 第33話「転校生」
>>163 第34話「メグミちゃんと対面」
>>164 第35話「メグミとの関係」
(以下続行)

168雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 13:53:25 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
       【二次元school】 *登場人物プロフィール*

>>75  雨照 和
>>78  末木 桜子 * 波谷 優
>>113 泉川 千里 * 波谷 風
>>119 鈴井本 鶇 * 松田 暁也
>>120 龍造寺 愛衣子 * 霧島 怜次
>>157 梓川 エナ * 田中 秀一郎

169雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 13:57:10 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
>>19  小陽向 紫乃
>>34  椿 乃亜

170雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 14:10:28 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
こんにちは、雪音です。
↑暇なのでやってみました。
レス数の割に、案外本編のレスが少なかったので((オイ  「えー、こんな駄文読めねー」っていう人も読んでください+←

とりあえず、>>166は失敗です。あ、別に>>166からでもワープできるんですが、気に入らない所があったので……。
ハッキリ言って、>>168も失敗なんですよね((
紫乃ちゃんと乃亜ちゃんを入れるの忘れてました……タヒってきます。
でもいつかまた話書いていくうちにこんなの必要になってくると思うので、その時に書きなおします。ゴメンなさい。タヒります((え

あ、そういえばオリキャラ募集をしていた気もするけど←
宣伝してもこんな駄文小説に素敵なキャラをプレゼントする気がある人はいないと思うので、そろそろ募集は終了です。

咲柚、誄、可愛いキャラをありがとうございました! 大切にしまs((

では、これを機会に読む気になってくれたら嬉しいです。ならないよね←
では、雪音からでしたノシ

171瑚飴:2009/12/15(火) 13:05:03 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
初めまして!
瑚飴と申しマス!!

小説読みました
とてもすばらしかったデスww


ちなみに私は雪音サンの事知ってますヨ☆←恐っっ

172雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/15(火) 14:36:09 HOST:119-231-174-170.eonet.ne.jp
はじめまして、コメありがとうございます!
そんな言葉私にはもったいないです……。

え、私の事しってるってどういうこt((
リアならなんとなく予想はついてます☆←

>>瑚飴さん

173瑚飴:2009/12/15(火) 14:50:36 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
陰からみてるんですよ((ストーカー!?

でも、今家にいるんだから………。

>雪音サン

174雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/15(火) 15:07:20 HOST:119-231-174-170.eonet.ne.jp
変態さんでしたk((ヤメロ
うん、少なくとも私よりかは変態じゃないよね+

やっぱりお前か――――!
……多分。←

>>瑚飴さん

175雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/15(火) 16:21:46 HOST:119-231-174-170.eonet.ne.jp
第36話「萌と和お兄ちゃんのパパ」


「め、萌ちゃん? なんて言った? 今」
「ん? 萌は和お兄ちゃんが漫画好きな事知ってるって……」
「そ、それを教えてもらった人!」


 聞き間違いでなければ、「萌と和お兄ちゃんのお父さんだよ!」と言ったはずだ。

 ……いや、まさかな。聞き間違いだよな。うん。


「萌と和お兄ちゃんのお父さんだよ!」





 
 ………え、聞き間違いじゃない?




「……め、萌ちゃん。それは実のお父さん? 俺達の?」
「うん、そうだよ」
「萌ちゃんと俺は兄妹って事?」
「そうだってばぁ。もぉ、お兄ちゃんったら、何度萌に言わせるの?」


 「なぁに?」と、目の前の美少女は首をかしげている。
 一瞬でも気を許すと、見とれてしまって、口が聞けなくなるんじゃないかと思った。

 一旦言葉を区切って、再度言い直す。


「や、俺確かに今親父は家にいないけど……。俺妹いるなんて聞いた事ないんだけど……」

 そう言うと、萌ちゃんは意味深にクスクスと笑った。



「うーん、確かに聞かされてないかもしれないよね〜。だってぇ、萌達母親は違うからぁ」



……は?



「鏡(かがみ)さんも、そんな事言いたくないかもしれないよね〜」



 鏡さんって…………俺の母さんだ。

 俺と萌ちゃんは、母親が違って父親は同じの兄妹?
 そんな事俺の母さんは言いたくないから、俺は知らなかった?


 
 ……何。


 いやいやいやいやいやいやいや。
 そんなドロドロした昼ドラじゃあるまいし。


「あーっ、和お兄ちゃん、その顔は萌の言うこと信じてないでしょお?ひどいよ〜」

「い、いや、悪いけど、いきなりこんな話信じれる訳……」


 俺がそう言うと、萌ちゃんはいきなり俺の手をつないできた。
 
 
 さっきから上手く思考回路が回ってないせいか、手を繋がれたことにすら理解に数秒かかった。
 すっげー白くて細い指……。温かい体温……。
 
 本当にこんな似て付かない可愛い子が俺の妹だと言うのか?
 ていうか、そうだとしたら、今俺妹にときめいてんの?




「和お兄ちゃん、一緒に萌の家に行こ? 萌とお兄ちゃんのお父さんに会わせてあげる!」

 そう行って、もしかしたら妹かもしれない萌ちゃんは、俺の手を引っ張って行った。

176瑚飴:2009/12/15(火) 16:31:49 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
私だ((言葉遣い変わった―!!

紫乃chanかわゆい☆

177雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/15(火) 16:34:23 HOST:119-231-174-170.eonet.ne.jp
お前だったのか((某芸人だぉ/タヒ
紫乃ちゃんは最近モテてるぜ+
出さないといけないですなー

>>瑚飴

178瑚飴:2009/12/15(火) 16:46:29 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
流石!
気づくのが早いne☆

紫乃は私の嫁だ!!

>雪音

179雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/15(火) 16:49:05 HOST:119-231-174-170.eonet.ne.jp
私は天才だかr((タヒタヒ

勝手に嫁にすんなww
私の嫁だ! 皆嫁だ!←

>>瑚飴

180瑚飴:2009/12/15(火) 16:52:38 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
……ごめんなさい((土下座

>雪音

181雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/15(火) 16:54:09 HOST:119-231-174-170.eonet.ne.jp
え、急にやめて((
じゃあ私も土下座する←

>>瑚飴

182瑚飴:2009/12/15(火) 16:59:08 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
じゃあもう一回土下座するぅ←

>雪音

183瑚飴:2009/12/15(火) 17:03:26 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
今日はココまで☆

バァイ←

>雪音

184雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/15(火) 17:03:42 HOST:119-231-174-170.eonet.ne.jp
おやめなさい←
あなたはMではないはずだ!

>>瑚飴

185雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/16(水) 09:38:01 HOST:119-231-171-134.eonet.ne.jp
第37話「感動ではない再会」

『ねぇ、お母さん。なんで僕の家にはお父さんはいないの?』
『何? 和、急に』
『だってぇ、この間の授業参観、皆がお父さんとお母さんに来てもらってたから……』
『そうね、和。寂しい思いをさせて悪いわ。だけどお父さんはね……


            死んだの。私の中では』


****

 いつだったか……確か、俺が小学校の低学年ぐらいの時だった。
 物心がつきはじめたその頃から、俺の家には母親と俺しかいなかった。

 俺はなんで父親が家にいないのか、母親に尋ねたことがあった。
 
 あの時の、『死んだの。私の中では』という言葉。
『私の中では』という響きに少し疑問を持ったのを覚えている。
私の中では、ということは、実際には生きているという事だったのか? だったらなんで自分の中で殺したのだろうか……。そして、殺されるような親父とはどんな人なんだろうか。




「はい、和お兄ちゃん。着いたよ〜」

「あ…………」



 萌ちゃんの声で、俺はハっと意識が戻った。

 萌ちゃんに、俺と萌ちゃんの親父に会わせてあげると言われ、
萌ちゃんに連れられて歩いてくる中、ずっと俺は考え事にふけっていた。

 顔を上げると、目の前には一軒、白い造りの可愛らしい家があった。
 ……ここが、萌ちゃんの家か。家までもが俺の理想のメグミちゃんだった。



「どーぞ、入っていいよ」


 萌ちゃんが、小さなリースがかかった白くて大きいドアを開けた。
すると同時に、家の中の臭いなのか、甘い花のような臭いがふわっと俺に降りかかった。

 玄関の中は、下を見ればレースがついたフワフワのピンクのマットが敷いてあり、横を見れば花のモチーフがついた花瓶に白と薄い黄色の薔薇がささってあり、上を見れば普通の電気にハートの装飾品がぶらさがっている……といった、玄関だけでもかなり乙女ちっくだった。

 少し戸惑いながらも、俺なんかでは場違いのような玄関に右足を恐る恐る踏み入れた。


「お邪魔……します」
「はい、どぉぞ!」


 萌ちゃんは嬉しそうに声を弾ませながら、俺の後ろから自分も玄関の中に入ってきた。




「パパー? ただいま――――!」




 萌ちゃんが、玄関の奥に向かって声を張り上げた。
 パパ……もしかしたら、俺の親父かもしれない人。





「萌か? おかえり――!」




 低くて、まさに男の人……って感じの声が聞こえて、それと同時に足音が聞こえた。
 それは、だんだん近くなる。 この人が俺の……?




「パパぁ、萌ね、和お兄ちゃん見つけたよ! パパに会わせようと思って連れてきちゃった!」



 「え……?」と、低い声は呟いた。



「和―――――…………?」




 そして、優しそうな男の人が……俺の目の前に現れた。

186雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/16(水) 09:45:27 HOST:119-231-171-134.eonet.ne.jp
第37話「萌ちゃんの家へ訪問」

『ねぇ、お母さん。なんで僕の家にはお父さんはいないの?』
『何? 和、急に』
『だってぇ、この間の授業参観、皆がお父さんとお母さんに来てもらってたから……』
『そうね、和。寂しい思いをさせて悪いわ。だけどお父さんはね……


            死んだの。私の中では』


****

 いつだったか……確か、俺が小学校の低学年ぐらいの時だった。
 物心がつきはじめたその頃から、俺の家には母親と俺しかいなかった。

 俺はなんで父親が家にいないのか、母親に尋ねたことがあった。
 
 あの時の、『死んだの。私の中では』という言葉。
『私の中では』という響きに少し疑問を持ったのを覚えている。
私の中では、ということは、実際には生きているという事だったのか? だったらなんで自分の中で殺したのだろうか……。そして、殺されるような親父とはどんな人なんだろうか。




「はい、和お兄ちゃん。着いたよ〜」

「あ…………」



 萌ちゃんの声で、俺はハっと意識が戻った。

 萌ちゃんに、俺と萌ちゃんの親父に会わせてあげると言われ、
萌ちゃんに連れられて歩いてくる中、ずっと俺は考え事にふけっていた。

 顔を上げると、目の前には一軒、白い造りの可愛らしい家があった。
 ……ここが、萌ちゃんの家か。家までもが俺の理想のメグミちゃんだった。



「どーぞ、入っていいよ」


 萌ちゃんが、小さなリースがかかった白くて大きいドアを開けた。
すると同時に、家の中の臭いなのか、甘い花のような臭いがふわっと俺に降りかかった。

 玄関の中は、下を見ればレースがついたフワフワのピンクのマットが敷いてあり、横を見れば花のモチーフがついた花瓶に白と薄い黄色の薔薇がささってあり、上を見れば普通の電気にハートの装飾品がぶらさがっている…………といった、玄関だけでもかなり乙女ちっくだった。

 少し戸惑いながらも、俺なんかでは場違いのような玄関に右足を恐る恐る踏み入れた。


「お邪魔……します」
「はい、どぉぞ!」


 萌ちゃんは嬉しそうに声を弾ませながら、俺の後ろから自分も玄関の中に入ってきた。




「パパー? ただいま――――!」




 萌ちゃんが、玄関の奥に向かって声を張り上げた。
 パパ……もしかしたら、俺の親父かもしれない人。





「萌か? おかえり――!」




 低くて、まさに男の人……って感じの声が聞こえて、それと同時に足音が聞こえた。
 それは、だんだん近くなる。 この人が俺の……?




「パパぁ、萌ね、和お兄ちゃん見つけたよ! パパに会わせようと思って連れてきちゃった!」



 「え……?」と、低い声は呟いた。





「和―――――…………?」




 そして、優しそうな男の人が……俺の目の前に現れた。

187雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/16(水) 09:48:20 HOST:119-231-171-134.eonet.ne.jp
何度もすいません、>>185は失敗です。
>>186をご覧ください。……内容は変わってないんですが、題名が気に入らなかったんで。
「感動ではない再会」って酷いですね。私は酷い人間ですかr((
今の所は感動です。 もうすぐ感動じゃなくなります。←

……誰か読んでみないk((orz

188瑚飴:2009/12/16(水) 10:17:36 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
読んだゼ☆

ヒマだよぉ〜((あ・そ・ぼ
家に来い← 

>雪音

189未来:2009/12/16(水) 16:19:39 HOST:204-205.h3.client.s-cnet.ne.jp
 雪音さん>> 未来です。こちらにも来てみました
       とてもおもしろいです。
       続き楽しみにしてます!!そして、呼び捨てでいいですよ♪

190水月:2009/12/16(水) 23:35:25 HOST:w22.jp-k.ne.jp
よっす!来ました!
こんな時間だけどっ!!活発に行動するのは夜なんだよ。
たまに来てコメするだけだぜ(゜▽゜)あ、学級閉鎖中に14Pの大作(?)完成した!
なんかホント二次元から昼ドラに…紫乃をもっと出せっ!(命令系
またはショタでツンな子を出してくれっ!

191水月:2009/12/17(木) 13:12:23 HOST:w31.jp-k.ne.jp
無駄に電話してくんじゃねぇー!別に暇だったしいいんだけど起きた直後だよ…。

192雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/17(木) 13:20:21 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
ごめーん、気付くの遅かった!
今会いに行きます((

>>瑚飴

ありがとうございます^^
そんなことないでっす/
はい、そちらも頑張ってください☆ うー……じゃあそっちも呼び捨てで呼んでくださいー

>>未来

おー、夜行性め。
早く寝ないと身長のびませんよ←
大作完成? 見せろ!
昼ドラスクール? なぜお前に命令されなければいけないんだ!

ご め ん ☆
ていうか1行レスすんなよ←
もはや伝言板? ←違う!

>>水月

(今日は友達のpc借りてます)

193咲柚:2009/12/17(木) 20:53:16 HOST:proxy20039.docomo.ne.jp
お久しぶり♪
忘れられてるんじゃないだろうか…
咲柚です((ペコリ
面白い感じに進んでますな^^
てか、紫乃ちゃんモテモテ☆
そいじゃノシ
>雪音

194雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/17(木) 20:58:47 HOST:119-231-168-242.eonet.ne.jp
おお―――!!
忘れてないよ、咲柚は私の彼女だかr((
ありがとう>< 暴走しかしてないけど……
紫乃ちゃんはモテ期が爆発してるようです←
でぁノシ

>>咲柚

195雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/17(木) 21:27:55 HOST:119-231-168-242.eonet.ne.jp
第38話「感動の再会」

「和――――…………? 和って本当に……?」
「うん、いかにも! パパの息子だよっ!」


 茫然とする、目の前の優しそうな30代あたりの男に対して、嬉しそうに言う萌ちゃん。
 俺は、その男と同様茫然としている。


「……君は……本当に和なのか? 雨照和、なのか?」


 まだ茫然とした色の声ながらも、その男は俺に尋ねた。

 「雨照和」…………確かに、俺の名前。


「…………はい」


 声が震えていた。思ったより俺は緊張しているらしい。
 それもそうか……。

 俺の小さくて曖昧にさえ聞こえる返事に、男の人は目を見開いた。
 そして肩が少し震える。




「……な……ごみ。――――っ和!」




 突然、俺の体に大きな衝撃が走った。

 ……目の前にいた男が、いきなり俺を力強く抱きしめた。
 
 体勢はそのままだったが、その抱きしめられる力は、すぐに弱まった。
 震える肩と、俺の背中に感じる、じんわりとした熱いものの感触で、すぐに泣いてるんだと思った。





「貴方は――……俺の、親父なんですか……?」




 俺がそう言うと、震えていた肩はピタっと動きを止め、ゆっくり俺から離れて行った。
 少し目が赤くなった男が、俺を向き合うと、少し口を開く。





「…………ああ。改め、俺が姫伊利萌と……雨照和の父親だ」




 父親だと分かったら聞きたい事は山程あったはずなのに、俺は1分ほど何も喋れなかった。

196雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/20(日) 17:46:03 HOST:119-231-152-134.eonet.ne.jp
第39話「応接間にて」

「和お兄ちゃんも聞きたいことあるだろうしぃ、とりあえずお部屋行こう?」


 しばらくの沈黙が続いた後、萌ちゃんにそう言われ、俺は言葉を返さずに頷いた。
 萌ちゃんはフフっと微笑むと、「どうぞ」と言って、俺を家の中に案内してくれた。


****


「はい、ここに座って?」

 案内された部屋は応接間らしい。
 流石に客を対応する部屋というだけあって、先程の玄関のように乙女ちっくな感じは皆無だった。
どちらかといえば上品さが印象強く残る部屋だ。
 俺が萌ちゃんに促されて座っているソファも、萌ちゃんの趣味ならハート柄っぽそうだが、この部屋のソファは大人っぽいワインレッドで描かれた細かい花が模様だった。
そして、上を見上げるとシャンデリア。さっきの玄関にあったハートの装飾品がついた電気からは考えられなかった。それほど高級な物でもなさそうだが、そこまで小さい物でもなかった。これ以上シャンデリアを見つめるのは眩しいから、俺は目線を元に戻すことにする。


「ちょっと待っててね、お茶入れてくるよぉ〜」


 萌ちゃんがそう言葉とドアを閉める音を残すと、部屋から出て行った。

「ちょ、まっ…………!」


 今、俺の親父と2人きりにしないでくれ!
 『ちょっと待って』そう言おうとした言葉は萌ちゃんに届かなかった。






「「………………」」




 ……気まずい。気まずすぎる。


 俺こういう空気苦手だー!
 
 考えてみれば、今まで二次元学校でこういう静かな空気に出くわしたことがない。
だから慣れてないのか!?

 あー、萌ちゃん早く帰ってこ――――い!!




「……大きく、なったな……」
「……え?」



 唐突に低い声が聞こえて、思わず顔を上げた。
 目の前の親父は、優しく微笑んでいた。……本当に、俺はこの人と血がつながっているんだろうか。


「俺は和が1歳の時に鏡と離婚したからな……。まさかこんなに男前になってるとは」
「……はぁ」


 少なくとも男前ではないと思う。こんなどこにでもいそうな顔。

 俺が微妙な心境に浸ってる時、親父が「あ」と声を上げた。


「そうだ、鏡は元気か?」


 母さんか……。


「ええ、元気ですよ」


 少しそっけなかったかな。
言葉を放ってからそう思った。
 だが、親父はそんな態度は特に気にせず、ぼそっと呟いた。



「……七緒(なお)じゃなくて鏡にしとけばよかったかな…………」

「……え?」


 それってどういう意味……
そう尋ねようとした時




「おまたせ! ミルクティー入ったよぉ!」



 と、萌ちゃんが3つのカップが置いてある盆を抱えて部屋に入ってきた。



「さぁ、パパ。全部和お兄ちゃんにお話して?」



 萌ちゃんが微笑みながら、親父に言った。

197水月:2009/12/20(日) 20:36:36 HOST:w22.jp-k.ne.jp
雪音ーーーーー!!!
早く続きを書いてくださーーい!!めっちゃ気になるんやけど?!
おまいはやっぱ神だったのか…(^p^)

198雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/20(日) 20:48:05 HOST:119-231-164-247.eonet.ne.jp
水月だ――――!!
土下座をしなさi((  今、M−1見ながら書いてるよw
うん、紙←

>>水月

199雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/20(日) 20:55:32 HOST:119-231-164-247.eonet.ne.jp
第40話「母と父の過去」

「これ、美味しいんだよ?」

 萌ちゃんは俺に微笑みかけながらカップを俺の前に置いた。
 カップは、やはり乙女ちっくな物で、この上品な雰囲気の部屋にはあまり似合わなかった。
赤とピンクの、少し大き目の苺の柄の白い小さなカップ。その中からは、甘ったるい香りがした。
一口口をつけてみても、やっぱり味も甘ったるい。萌ちゃんには悪いが、これ以上飲めるような味じゃないから、もう口は付けないでいようと思った。

「……あの」


 ミルクティー? を飲んだのをきっかけに、俺は親父に向き合った。
 
 なんで俺の母さんと離婚したのか。なんで萌ちゃんの存在を、母さんは知らせてくれなかったのか。
なんで萌ちゃんは俺を知ってたのか。……なんで、萌ちゃんは第2椿園学校に転校してきたのか。

 聞きたいことはありすぎた。何から聞いたらいいのか分からない。



 少し困った様子が顔に出ていたのか、親父は微笑んで言った。



「いい、和。……俺から全部説明するよ」


「……はい」







「…………俺が大学生の頃……鏡に惚れられた。そしてそのまま付き合って……結婚までした」

 親父は、ミルクティーを少し飲むと、話し始めた。
 ああ……そこから?


「そして、和が鏡の腹に宿って……6月12日、和が産まれた」

「……はぁ」


 そこまで言うと、親父は一拍置いた。










「実は、和が産まれた後、俺は――――…………」


 

 次の親父の言葉で、俺にかつてない衝撃が走ることになる。

200雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/20(日) 21:35:59 HOST:119-231-164-247.eonet.ne.jp
第41話「母さんの言葉の意味」


「俺は、他の女……萌の母である七緒に妊娠させてしまった。それが萌」





…………





「ええええええええええええええええ!!!?」





「そ、それって……!!?」



 親父は、話し始める前のような微笑みじゃなく、
子供のように悪戯っぽく笑って軽く言った。



「……俺、その頃かなり遊びたい年頃でさ。ちょっと浮気してたらやっちゃった」


「やっちゃったじゃねぇ! 最低すぎる!」



 さっきまで敬語だった相手にも、あまりの衝撃にいつものノリでツッコんでしまった。


「そんなに怒らなくても。もう済んだことだし」
「怒るに決まってんだろ! いや、過去形にできねーだろ! それ!」

「いやぁ、男にはあるんだって、そういう時期が。和にもいずれ分かる」
「分かりたくねーよ! ていうか、結婚してるんだったら押さえろ!」


 「で、まぁ」と、俺の中でかなり最低と化してきた親父が仕切りなおした。



「和が1歳の時、萌が産まれた。それでどうしたもんかと思ってな」
「どうしたもんかどころの問題じゃねーけどな」

 
 本当、なんだこの人。この人っていうかコイツ。
 コイツを初め、一瞬でも優しそうと思った俺が馬鹿だった。




「それで俺は考えた! 鏡か七緒、どっちか好きな方選んで、そいつとその子供と暮らそうと!」

「もう死ねよお前!!」



 ここまで最低だとは思わなかった――――!!



「で、ぶっちゃけその頃は七緒の方が美人だったし、産まれた子供は女の子だったから、
 俺は七緒と暮らす事にして、鏡と離婚することにした!」

「なんだよ! 俺が男なのが悪かったのかよ! しかもこんな話は絶対このノリで言ってはいけない!!」




「離婚するって言った時は、鏡はしぶったけど……俺が浮気してる上、子供がいるって言ったらあっさり認めてくれたよっ」
「何だそのコミカルなノリ……。最後に星マークがつきそうな」





 ああ、分かった。
 いつかの母さんの言葉……『お父さんはね……死んだの。私の中では』

 ここまで最低男だったから、自分の中で消去したのか……。
 母さんも、俺と同じように錯覚してたんだろう。優しい人だと。
 ここまでだったから、あっさり離婚したのか?




「うーん、今の時代、一夫多妻制だったら鏡も七緒も俺のもんだったんだけどな……」
「本気で死んでください」

201瑚飴:2009/12/22(火) 18:29:00 HOST:119-231-175-34.eonet.ne.jp
うぃっす!
遊びに来たヨ☆

パパさいてー((ブーブー
萌チャン色々気に障るne☆ ←ウソだよ〜
またあそぼっ

>>雪音

202雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/22(火) 20:45:40 HOST:119-231-183-44.eonet.ne.jp
うぃっす!
ウェルカムw

パパは最低すぎた←
それはきっと正解だy((  これから萌ちゃんも動かしていくわノ
うん、あそびましょうっ!

>>瑚飴

203水月:2009/12/24(木) 18:39:11 HOST:w21.jp-k.ne.jp
パパのノリがギャグじゃ!!
続きが読みたくば土下座だとう?!いくらでもしてやろうじゃんか!orz orz orz…今度ジャンプ土下座見せたるわ!

204雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/24(木) 19:23:53 HOST:119-231-169-189.eonet.ne.jp
絶対いけないノリww
さぁ、跪きなさi((
ジャンプ土下座!? なんだよそれ!

>>水月

205雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/26(土) 22:35:11 HOST:119-231-155-2.eonet.ne.jp
第42話「成り立ちを知って」

「萌が成長して、やっと中1になって、女子中に入学した。その頃、俺は萌に和の事を話した」


 深く関わりさえしなければ、本性を知ることがなかった、俺の親父。


「萌は1人っ子で寂しい思いをさせてな。実は腹違いの兄がいると知ったら、その兄の事を知りたがるようになった」
「…………」
「それで、和とは接した事はなかったものの、時々和と鏡が留守の最中に家に入って、色々偵察してたからな」
「家に入って偵察!?」


「そこで分かった事をありったけ萌に話してったら、萌が『第2椿園学校に通いたい』って言いだしてな」


 それで、萌ちゃんは……


「女子中から、萌のお兄ちゃんがいる第2椿園学校に転校することにしたのぉ」


 俺の心が読めてるかのように、萌ちゃんはクスっと余裕の笑みを浮かべて言った。


「じゃあ、萌ちゃんが、俺が漫画が好きだってことを聞いたっていうのは……」
「うん、萌のパパだよ」


 ……そういう事か。
 萌ちゃんが聞いたってのは、このクソ親父。
こいつが俺の家に不法侵入した上、それを萌ちゃんに全部言ったとしたなら……知ってるハズだ。


「いやー、和の部屋に言ったら美少女がやたらいる漫画が大量にあってな。漫画が好きだと伝えておいた」

 そう、俺の部屋はミオリちゃんやナナちゃん……メグミちゃんの漫画が大量にある。
 漫画が好き、なんて言葉じゃ甘い量だったと思うが……。

 余計な事言いやがって、理想の妹に……。俺はこのカスを思いっきり睨んだ。




 ……でも、これですべてが分かった。
 
 萌ちゃんはなんで俺の妹なのか、俺がそれをしらなかったのか。
 俺の親父と母さんが離婚したのか、萌ちゃんが椿園に転校してくるのか。

206水月:2009/12/27(日) 18:32:24 HOST:w21.jp-k.ne.jp
雪音>ジャンプ土下座とは階段の3段目ぐらいから飛び降りてするジャンプだっ!!((しょぼい

207雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/27(日) 18:49:21 HOST:119-231-152-174.eonet.ne.jp
そこまですごそうではないが、実際だと結構な事だ!
よし、雪音様が見てやろうではないか←
Σテメ、また一行レスしやがったな
>>水月

208水月:2009/12/28(月) 15:53:28 HOST:w21.jp-k.ne.jp
エ…ジャンプ土下座を見たがるやつがいるとわ…!
貴様はSかっっ!(違う)
一行レスしてるつもりはなかったんだけどなーー(-_-)また土下座しなきゃ…得意技なんです!

209雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/28(月) 21:22:53 HOST:119-231-186-212.eonet.ne.jp
え、Mだy((ry
犯人はみんなそう言うんだっ!←
そんなお前の得意技は見たことないぞ。

>>水月

210雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/28(月) 22:10:02 HOST:119-231-186-212.eonet.ne.jp
第43話「萌のお気に入り」


「……もう帰る」


 聞くことは全て聞いたし、もうこんな奴の隣にいたくないし。
 俺は帰りたいという意志を呑気な顔をしている親父に伝えた。


「あれ、もう帰るのか? せっかく親子の感動の再会だと言うのに」
「絶望しかなかったわ」


 俺はそう呟きながら、持っていた学校指定の地味な鞄を手にとって帰る準備をした。


「そっか、じゃあいつでも遊びに来いよ!」
「誰がお前の所になんか」
「鏡に駆け落ちしないかって聞いといて!」
「聞かねーよ!」


「……じゃあ」

 丁度支度も終わり、俺は一言ぶっきらぼうに呟くと、座っていたソファから立ち上がり、ドアの方へ歩いて行った。



「あ、待っておにーちゃん! 萌、玄関ぐらいまでは見送るよ!」
「俺も!」
「男の方は来んな!」


 萌ちゃんはいいが、それに便乗した親父はこないでほしい。
 ……と言っても、やはり付いてきた。

 そのままなんともいえない気分で、俺は玄関まで歩いた。
 歩いている途中の廊下は右を見ても左をピンクや白やら。初め、この家に入ってきた時は少し緊張していたから、今のようにここまで見る余裕はなかったから、歩くのは2度目の場所なのに、初めて見るものはたくさんあった。




 まだ見るのは2日目なのに、見なれたような感じのする玄関に着き、俺は靴を履いて外に出た。
 外は、土っぽい臭いがした。萌ちゃんの家は甘ったるい臭いがしていた。
正直、あまり好きな臭いではなかったが、家の中にいるうち、鼻が麻痺していたらしい。


「じゃあね、和お兄ちゃん! また学校で〜!」


 俺が外に出たのを目で確認すると、萌ちゃんは幼くて高い声で俺に別れを告げた。

「ああ」

 正直、あんな奴が親父だって知ってしまったのは嫌だったが……。
こんな可愛い子が妹だなんて、考えるだけでニヤけてしまう。
 微笑む……というよりかはニヤニヤだったかもしれないが、俺は少し笑いながら萌ちゃんに答えた。


「じゃあな、和! 鏡によろしく!」
「よろしくしねーよ!」


 俺はそのまま、自分の家へ足を急がせた。
 自分の親父と妹の姿を目に焼き付けて。








「どうだ? 萌、お前のお兄ちゃんは」
「うん、予想以上にいい人だったよ! 萌に優しいしね!」
「そうだろ」
「学校楽しみだよー。 早くお兄ちゃんと同じ学校に行きたいよぉ」
「本当に萌は和の事大好きになったんだな」
「うん!だから……




     
  
       萌ね、和お兄ちゃんは誰にもあげないよ」

211雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/30(水) 13:40:48 HOST:119-231-176-21.eonet.ne.jp
第44話「萌と桜子対面」   
               *桜子視点*

「寒い……」


 肌寒い朝、うっすら霧がかかった冷たい空気に息を温かく手に吹きかける。
 「寒い……」と独り言を呟いた時、前方に、見なれた影が見えた。

 あの身長、体型……私の愛しいナゴだっ!

 ナゴと分かった瞬間、反射神経のように私の足は小さく足音を立てながら、ナゴの方に走って行った。




「ナゴ――――!」



 市販の地味な色合いのチェック柄のマフラーにうずめていた顔を、マフラーを手で押しのけて上げる。
 寒くて声も出そうにもないと思っていたが、ナゴがいると知ったらそんなことは関係なくなっていた。
周りに人がいる、なんてことは考えの範疇にはなく、夢中で声を張り上げ名前を呼んだ。



「…………桜子か?」



 ナゴが振り返る。
 ああ――! やっぱ今日もカッコいい! 神々しいほどに輝いてるよ……。


「ナゴ、おはよっ!」


 
 顔が自然に解れる。
朝からナゴを見れるし、今日はいい日になりそう。



「ああ、そうだ桜子」
「何ー?」
「今日、俺お前に話したい事が……」


 話し……たい事?


「何?」
「いや、ここじゃ人がいるからちょっと……」



 話したい事?
 人がいるから無理?

 そ、それって……



 『告白』!?



「きゃあああああああああああああああああ!!!」
「何叫んでんの!?」



 やっと報われるのか……私の想い……!
 グッバイ、片想い! ざまーみやがれ!







「あ、和お兄ちゃんだぁ!」


 突然、高くて幼い声が聞こえた。
と、思えば、目の前に華奢な女の子がいた。

 この子……この間、学校にいた子……?
 でも、今日はこの間のようなブレザーじゃなくて、うちの学校のセーラー服に小さな体を包んでいる。


「あ、萌ちゃん」


 萌? 萌って言うのか? ていうか、なんでナゴが知ってんの? ていうか、この子さっきナゴの事『和お兄ちゃん』って呼んでなかった?


「萌ね、今日転校してくることになったよ! 本当はまだもうちょっと先だったけど、お兄ちゃんに会いたくなっちゃた」


 ……え


「ね〜お兄ちゃーん、萌と一緒に学校に行こうよぉ〜」


 ……は


「ああ」
「やったぁ! お兄ちゃんだーい好き!」



 …………


「じゃあ、桜子。また後で。 萌ちゃんと一緒に行くから」



 ………どーいう事?

212雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/30(水) 16:07:42 HOST:119-231-176-21.eonet.ne.jp
第45話「桜子ちゃんと和お兄ちゃん」

「じゃあ、また後で」



 …………




「ちょっと待て――――――!!」


 必死の声を絞り出した。
 
 待て――――! その萌ちゃんとやらと一緒に行くんじゃね――――!



「きゃっ……!?」

 萌ちゃんとか言う子は、小さく可愛らしい悲鳴を上げて驚いた。
 ナゴも驚いた顔をして、私の方に振り向いた。




「わっ……私も一緒に行く!」



 ……とっさだった。
 ただ、ナゴが私より可愛い女の子と並んでほしくなくて。


「うん、じゃあ萌達と一緒に行こぉ?」


 萌ちゃんは驚いた表情から、すぐに天使の微笑みのような笑顔をみせて言った。
 「ありがとう」と、複雑な心境ながら笑顔を急いで作った。


「行こぉ、お兄ちゃんっ!」
「……あ、ああ」

 ナゴも戸惑いながらも了解してくれた。
 よし、これでナゴを守った…………。

 
 そして、そのまま静かに複数の足音を立てながら、私達は歩き出した。

 (私のせいなのか)しばらくの沈黙が続いた後、ふいに萌ちゃんが口を開いた。



「ねぇ、お姉ちゃんは、お姉ちゃんはなんて言うの? クラスはぁ?」


 お姉ちゃん……。

 じゃあ、ナゴの事を『和お兄ちゃん』と呼んでいるのは、このような感じで愛称……という事なのだろうか。



「え、えと、末木桜子。2年5組だよ……」

 私がそう言うと、萌ちゃんは小さく「桜子……桜子……」と呟いた。
名前を覚えようとしているのだろうか。


「萌は、今日1年2組に転校してくる予定の姫伊利萌だよぉ。2年5組って事はぁ、お兄ちゃんと一緒って事だよね?」
「う、うん」
「和お兄ちゃんの事よろしくね、桜子ちゃん!」



 え? 桜子ちゃん……。

 私の名前を知ったら『お姉ちゃん』から『桜子ちゃん』と呼ぶようになった。
でも、ナゴの事は『和お兄ちゃん』と呼んでるから、名前はしってるはず。
なのに、なんでナゴの事を尚『お兄ちゃん』と…………?


「ねぇ〜、お兄ちゃん。桜子ちゃんとお兄ちゃんってどういう関係なのぉ?」


 何故そんな事を聞くっ!?


「えー……幼なじみ」

「へぇー、桜子ちゃんとは、萌よりも長い間一緒にいたんだね。萌、なんだか寂しい」


 はぁ!?


「ね、早く学校行こうよ〜。萌、お兄ちゃんに学校案内してほしいな」
「ああ」


 ナゴとそんな会話をした後、萌ちゃんは私の方にやって来た。


「桜子ちゃん、どぉしたの? 汗いーっぱい出てるよ?」


 冷や汗だよ!
 萌ちゃんは、ポケットからピンクのハート柄のイメージ通りのハンカチを取り出し、私の汗を優しく拭ってくれた。

 そして、私の首筋あたりの汗を拭ってくれた時、萌ちゃんはそのまま顔を私の耳あたりに近付け





「和お兄ちゃんをたぶらかしたらタダじゃおかないから」



 さっきまでの高い声とは違い、低くて脅しがかかった声が聞こえた。



「…………え?」


「うんっ、桜子ちゃん、キレーになった! 行こ!」
「ああ」
「…………え?」



 今の、萌ちゃん?

213水月:2009/12/31(木) 13:18:38 HOST:w22.jp-k.ne.jp
年始に会ったらみしてやるって!この隠れMがっっ!!←
つーか萌ちゃんヤンデレですかー…似合うよ!(萌の何を知っているんだ!)
桜子テンションスゲー上がってるぜ!!

214雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 18:02:22 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
じっくり見てやる。体の隅々まで← 雪音はMじゃねー!
萌ちゃん……ヤンデレなのか? お前は萌ちゃんの回し者か…!?
桜子は回を増すたびにテンションがアップします☆

>>水月

215水月:2009/12/31(木) 19:07:03 HOST:w11.jp-k.ne.jp
うぃ☆
私は萌ちゃんのまわしもの以外の何者でもない!萌ちゃんはそのうちヤン→ツンになりそうだ。
(忘れてなかったら)絶対あけおめcallするんで!よろ☆☆

216雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:09:44 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
春日かお前は。((
貴様、いつのまに……! ならないy((((
どーぞw あ、家にいなかったらゴメン←←
今から続き書いてくるわノシ

>>水月

217雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:27:26 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
第46話「

 なんだったんだ……さっきの。
 第2人格?

 さっきの、あの一瞬鬼のようになった萌ちゃんを考えながら、私は教科書を机に片付けていた。


「ね、ナゴ」
「あ?」


 自分の席に行こうとしたナゴを呼びとめる。


「あの、さ、萌ちゃんって……」


 私がそこまで言うと、ナゴは何かを思い出したように被せてきた。

「あ、そーいやお前に萌ちゃんの事言わないとダメだったんだな」
「え?」
「ホラ、今朝言ってた……話しがあるってやつ。萌ちゃんの事でちょっとな」


 ……今朝?
 ああ、そういえば、ナゴ今日話しがあるって……誰もいない所で。


 え?
 それって告白じゃなくて…………萌ちゃんの事!?



「チクショおおおおおおおおおおおおお!!!」
「なんでお前はいつも唐突に叫ぶんだよ!」


 てめーのせいだ! 思わせ振りな事しやがって! おませさん!



「で、萌ちゃんの事で話しって……?」


 私が仕切り直し、ナゴに尋ねた。
 するとナゴは、私の耳に顔を近づけてきた。


「なっ…………!?」


「あんまり人に聞かれたくないからこうやって話すけど……」


 これから話す内容は、人に聞かれたくないらしい。
 ナゴはその為、私の耳元でささやくように小声で言う。
ああっ、耳に軽く息が……! 絶対ダメだって! 鼻血ふくって!




「萌ちゃんは、俺の妹なんだ」







「……もっかい」



「だから、萌ちゃんは俺の妹なんだって」




……………




「えええええええええええええええええええ!!?」
「だから唐突に叫ぶな! しかも鼻血出てないか、お前!?」

218雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:29:35 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
第46話「理性ギリギリな桜子」

 なんだったんだ……さっきの。
 第2人格?

 さっきの、あの一瞬鬼のようになった萌ちゃんを考えながら、私は教科書を机に片付けていた。


「ね、ナゴ」
「あ?」


 自分の席に行こうとしたナゴを呼びとめる。


「あの、さ、萌ちゃんって……」


 私がそこまで言うと、ナゴは何かを思い出したように被せてきた。

「あ、そーいやお前に萌ちゃんの事言わないとダメだったんだな」
「え?」
「ホラ、今朝言ってた……話しがあるってやつ。萌ちゃんの事でちょっとな」


 ……今朝?
 ああ、そういえば、ナゴ今日話しがあるって……誰もいない所で。


 え?
 それって告白じゃなくて…………萌ちゃんの事!?



「チクショおおおおおおおおおおおおお!!!」
「なんでお前はいつも唐突に叫ぶんだよ!」


 てめーのせいだ! 思わせ振りな事しやがって! おませさん!



「で、萌ちゃんの事で話しって……?」


 私が仕切り直し、ナゴに尋ねた。
 するとナゴは、私の耳に顔を近づけてきた。


「なっ…………!?」


「あんまり人に聞かれたくないからこうやって話すけど……」


 これから話す内容は、人に聞かれたくないらしい。
 ナゴはその為、私の耳元でささやくように小声で言う。
ああっ、耳に軽く息が……! 絶対ダメだって! 鼻血ふくって!






「萌ちゃんは、俺の妹なんだ」







「……もっかい」



「だから、萌ちゃんは俺の妹なんだって」




……………




「えええええええええええええええええええ!!?」
「だから唐突に叫ぶな! しかも鼻血出てないか、お前!?」

219雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:33:56 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
あー、題名付け忘れた。
というわけで、>>218は訂正版です。

ここで挨拶いたしますが、今年もノロノロと変態小説をこんな素晴らしいサイトで書かせていただき、ありがとうございました!
二次元schoolは、ほとんど衝動で書いている小説な上、上記で言いました通り、変態小説です。そんな駄文が、今まで書いてこられたのは奇跡です。
でも、今までコメやアドバイスをしてくださったお方達のおかげでここまで続けてこられました。
来年も駄文を書き綴っていくことになるでしょうが、これからもよろしくお願いいたします。

220雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/03(日) 23:33:51 HOST:119-231-185-177.eonet.ne.jp
第47話「萌ちゃんへの疑惑」


 授業が開始する時間だったため、会話はそこで途切れたが――……
 昼休み、ナゴとちゃんとその話を屋上ですることになった。
その中で私はおそらく20回以上は叫んだんじゃないかと思う。驚く事がありすぎて。


 ……ナゴのお父さんは、ナゴのお母さんと離婚して、七緒という人と再婚し、萌ちゃんを産んだ。
そこで萌ちゃんはナゴの存在を知っていたが、ナゴのお母さんはお父さんの話なんかしたくなかったため、ナゴに萌ちゃんの存在は話さなかった。
一方、萌ちゃんは兄であるナゴに会ってみたかった。その為、女子中から第2椿園学校に転校してくる事になった。



「た、大変だね……」

 これしか言葉のかけようがないだろう。

「ああ、あのクソ親父の家に行った日の帰り道、母さんに確認の電話をかけたんだけど……姫伊利って名字言った瞬間に着信拒否にされた」
「すごい徹底的に嫌ってるんだね、お父さんの事」

 まあ、話によればかなり最低な人っぽかったけど……着信拒否?



「そっか……萌ちゃんは妹か……」
「腹違いだけどな」
「ぅよっしゃぁ、勝った!」
「何に? ていうか、ぅよっしゃぁっつった?」


 萌ちゃんはかなーり可愛いからナゴがとられるかと心配したけど……兄妹なら心配ないよね!
 
 ……でも、萌ちゃんはナゴの事かなり好いてるっぽいし……しかも出会った今朝、見てはいけないような人格が一瞬現れたような気がするし。未だ信じられない。
やっぱり油断できない相手なのだろうか?







「――――おにぃちゃんっ!」

 肌寒い風音と共に、高くて甘い声が聞こえた。
 声が聞こえた方向はドアの方向だ。 私とナゴは目を向けた。


「萌ちゃんか?」
「………………」


 正直、風でなびいて目に入った髪のせいで、よく見えなかったが、ナゴの言葉を聞かずとも、誰であるかはなんとなく分かっていた。
 ――――姫伊利萌ちゃん。


「お兄ちゃんっ、もぉ、お昼休みは萌を案内してよぉ。萌、お兄ちゃんがいないから怖かったんだからね?」


 萌ちゃんはそう言って小さな顔の頬を精いっぱい膨らませながらひょこひょことやってきた。
 
 なっ、何だこのハートが舞い散る話し方はぁ!


「あーっ、桜子ちゃんだぁ!」

 私がまたもやその可憐な少女に驚いていた時、萌ちゃんの大きな目が私をとらえた。
 ……朝見せた態度とは違う。
やっぱ朝のは幻覚か何かか?  うん、そうに決まってる。こんな弱々しい子がまさかねぇ……



「お兄ちゃん、やっぱり萌、桜子ちゃんに案内してもらう〜! ねっ、いいでしょ桜子ちゃん?」

 
 萌ちゃんはそう言って、私の腕に腕をまわしてきた。
か、かわい……! うん、やっぱり朝のは気のせいだったんだ!


「あー、うん、いてら」

 なんつー適当な答えだ、コイツは。でもカッコイイから許す!




「じゃあ、行こぉよ桜子ちゃん!」


「痛っ…………!?」


 萌ちゃんが私に腕を絡めたまま引っ張っていく。

 その時、私の絡められた腕に激痛が走る。
見ると――……萌ちゃんの腕がかなりきつく絡められていた。血の流れが止まりそうなぐらいに。




「桜子ちゃん? どうしたの? 早くいかないと昼休み終わっちゃうよ?」
「そーだそーだ桜子、さっさと行ってやれ」

 

 萌ちゃんは何食わぬ顔で私を見つめている。
 こんな力、本人の自覚無しで出るわけがない。


 






 ……まさか、今朝のは本当……?

221雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/04(月) 13:33:13 HOST:119-231-177-253.eonet.ne.jp
第48話「二重人格発覚」


「ちょっ…………萌ちゃん!?」


 萌ちゃんはニコニコと微笑んでいたものの、ナゴがいる屋上から出た途端に顔が無症状になった。
しかも、それから一言も話さないし、未だに私の腕を思いっきり締め付けてるし。

 この体型からは考えられないような強さの力でずるずる連れられて行く。どんなに声をかけても答えてくれないし。
 そのまま歩いて行くと、人気が全くない体育館裏に辿りつき、そこで足は止まった。



「え、えーと……萌ちゃん? 私に学校案内してほしかったんじゃ……」


「は? んな訳ないでしょお?」



 返事は返ってこないだろうと思いながらも、一応萌ちゃんに声をかけてみた。
 ……予想に反し、答えは返ってきたが、なんとも萌ちゃんとは思えない声色と口調だった。
思わず思考が停止してしまう。


「……え」
「学校の配置ぐらい覚えたしぃ。だって〜萌は天才だから」


 私の腕をようやく放して、目の前の美少女は私と向き合った。


「め、めぐ「萌さぁ、和お兄ちゃんをたぶらかすなって言ったよね? あんた、何隣に座ってんの?」


 大きな瞳から放たれる冷たい視線がつきささる。
 この子、本当に萌ちゃん……!? 全然違うじゃん!




「和お兄ちゃんと同じクラスってだけでも吐き気がするのに〜」
「は!?」
「大して可愛くもないくせにさぁ、べたべたべたべたとぉ。ブス」
「ぶ……!」
「桜子っていうかぁ、ブス子だよね〜」
「えぇっ!?」


 言い返せるはずもなく、ただただこの子の豹変に驚くばかり。
 この子……やっぱり二重人格か!?



「まぁ、萌みたいに可愛くなれって言っても酷だけど〜ありえないな〜萌ならその顔じゃ生きていけなーい」


 に、二重人格というより、猫かぶりじゃないか?
 ていうかそんなに私可愛くないか!?


「め、萌ちゃん……その性格は」
「何か悪い? 萌、お兄ちゃんにひっつく害虫を排除するためなら何にだってなれるんだから」
「あ、そう……」
「だからブス子も近づかないでねぇ? お兄ちゃんが穢れちゃうから〜」


 ……誰がブス子だ。
だんだんイライラしてきた……。





「とにかく、それ言うためにわざわざあんたみたいなブス連れてきてやっただけだから、この美少女萌様が」


 美少女萌様って言った!? 
 猫かぶりな上、ナルシスト!?

 茫然としている私にむけて、最後に萌ちゃんは「じゃあね、ブス子」と一言不敵な笑みで言うと、そのまま私をほって体育館裏からどこかへ歩いて消えてしまった。





 …………


 ……ムカつく。
 
 ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく




「うあああああああああああああああああ!!!」


 私は怒りのあまり、その怒りに思考と体を委ねて、体育館の壁をガンガン殴った。殴って蹴った。





「なんだあの猫かぶり娘――――!!」

 そのまま壊れそうなほど力を込めて、壁を殴る、蹴る。



「ブリブリしやがって、ブリっ子――! ナルシ、ブラコ――――ン!!! イライラする、あの喋り方ああああああああ!!」



 
 
 そのまま私は一心不乱に壁にむかって暴行を続けた。







「さっ、桜子ちゃん!?」


 体育館の中にいた優くんが、驚いて出てきて止めてくれるまで私は壁に向かって殴り続けていただろう。

222水月:2010/01/04(月) 21:10:20 HOST:w12.jp-k.ne.jp
一応あけおめー(^人^)
ヤバい…萌ちゃんの性格が愛しすぐる!!
ヤンデレと思ったらただの猫かぶりだったかちくしょう!騙された!
実際にいたらボディーブローをくらわせてぇー…

223雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/04(月) 21:17:03 HOST:119-231-187-119.eonet.ne.jp
一応だな、ホント←
なんでだよ! 愛しくならない性格にしたつもりだよ!((え
だから違うと言っただろうが! お馬鹿さんめ!
どっかにはいるよ、多分((オイ

>>水月

224水月:2010/01/05(火) 13:30:01 HOST:w32.jp-k.ne.jp
なんでか女の子は腹黒い娘が好きだ!
でも一番は聖少女だろ。出してよ。聖少女。
でも聖少女のくせに好きな男の子がいるんだぜ!((聖少女じゃない!
な 訳でよろしく←

225雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/05(火) 14:47:53 HOST:119-231-149-43.eonet.ne.jp
お前はドMか! うん、萌ちゃんは腹黒キャラですよノ
聖少女!? 聖少女って…どうしたらいいんだよ!
よろしくされても、聖少女は無理だわ((オマ

>>水月

226瑚飴:2010/01/05(火) 14:59:43 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
おひさ〜☆

水月のワガママで私はヒマだ←
…というかあけおめ はぁと
今年もよろしく (( 

萌チャンいいキャラしてんね!  私にそっくりだっ←
あと、聖少女いいne☆
ってな訳でよろしく! 

≪雪音&水月

227雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/05(火) 16:52:20 HOST:119-231-144-176.eonet.ne.jp
おひさノシ

水月に断られたか…?
遅いよ、はぁと←
あけおめ、ことよろ☆

正直嫌われるキャラだと思ってたけど…;;; 瑚飴そっくりなのか!? 駄目だよ!
聖少女は出さないと言っているだろう!うあ――――!((ヤメ

>>瑚飴

228水月:2010/01/05(火) 17:48:35 HOST:w32.jp-k.ne.jp
雪音がぶっこわれたーー!!でも聖少女はヨロなんだす!←

えぇい!決して我が儘じゃあない!全て天気が悪いんだぁぁぁぁぁぁぁ!
わあぁぁぁぁぁぁ!
》瑚飴

229雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/09(土) 02:34:59 HOST:119-231-133-225.eonet.ne.jp
雪音はいつも正常だよ!←
聖少女ー?出さないy(((

>>水月

230水月:2010/01/10(日) 11:18:10 HOST:w12.jp-k.ne.jp
ひどい…ひどすぎるよ雪音…!
そんなやつと知っていたけどな(;_;)ちくしょー。

じゃあもっと萌ちゃんが腹黒化してくのを待ってるからな〜ノシ

231雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/10(日) 13:36:24 HOST:119-231-129-226.eonet.ne.jp
んだよー。私は悪くないっ!((

うん、もっと腹黒く進化させていくよノシ
でぁノシ

>>水月

232みむ:2010/01/10(日) 21:12:43 HOST:119-231-144-211.eonet.ne.jp
三年に一度しかない書き込み★☆
この書き込みであなたの運命がかわるよ♪♪
1、今片思いしている異性と両思いになれちゃう☆
(無視した場合→二度と両思いになる事はありません)>>>>>>>2、うまくいかない恋人と超ラブラブになれちゃう
(無視した場合→ラブラブにならないで恋人から別れを告げられちゃいます)
3、にがてな科目が大得意になる☆
(無視した場合→にがてな科目じゃなく、すべての科目がにがてになっちゃいます
4、仲良くなりたい友達と親友になれる☆
(無視した場合→仲良くなれずもっと、仲が悪くなります)
5、貧乏な生活が金持ちの生活に変わる☆
(無視した場合→貧乏どころじゃなくホームレスみたいになっちゃいます)
6、今友達と喧嘩中、又はいじめられたりする人はその問題から解放される
(無視した場合→喧嘩やいじめがもっとひどくなります)→これを14箇所にはってネ♪あなたの願い事が叶いま〜す!!
これをやった貴方は夢や学校一のモテ子に
なりますw
やんなかったら不幸が突撃します
もうココまで読んでしまった人は最低3ヵ所は回さないと絶対不幸が100%突撃して死亡するでしょう
これをやった人は実際に
両思いになれたり、
学校一のモテ子になれたり、
夢が叶ったり
欲しい物が手に入ったり
キスされたり
告られたり
一気に幸せが手に入ります
だから移せば移すほどお得!
その他にもたっくさん叶った人がいます
だから回してね失敗した人なんていません

233雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/14(木) 19:00:32 HOST:119-231-181-72.eonet.ne.jp
第49話「優くんが知らない事」

「……さ、桜子ちゃんどうしたんですか……」

 優くんが、とりあえず私を落ちつかせようと優しい声色で声をかける。
 そして、体育館の壁に死んだように引っ張りついている私を細い腕で支えながら起こしてくれた。



「……優くんはさ、姫伊利萌って子知ってる?」


 私はしぶしぶ体を起こすのと同時に、優くんにそんな事を尋ねた。
 とりあえずこの気持ちを誰かにぶつけたい。時速200キロぐらいで。

 優くんは「ひめいり……」と、私が言った名前を小さく繰り返した。
 すると、数秒後ぐらいに、優くんが「あ」と、何かを思い出したような高い声を上げた。






「姫伊利萌って……あの子じゃないですか、今日1年に転校してきた萌ちゃん!」



「え、優くん知ってるの?」


 意外だった。
だってまだ今日転校してきたばかりの子だったし、優くんが知ってるはずがないとばかり……。


「当たり前ですよ〜。だって和くんの妹だし、有名人ですし」
「……有名人?」

 
 ていうか、優くんも萌ちゃんがナゴの妹だって知ってたのか?
 ……あの話、ナゴは私に一番に話してくれたと思ってたけど、先に優くんに話してたんじゃ……


「ええ、確か……萌ちゃんって、転校してきた今日、男の子にかなり一目惚れされたっていう噂が広がってます」
「…………」


 ああ、ありえすぎる話だ。 だって見た目は優くん並の美少女なのだから。


「僕もたまたま校内でチラっと見たんですが……本当に可愛い子ですよね」
「優くんの方が可愛いから! 自信もて!」
「……はい?」


 畜生、あの野郎……。私なんて一目惚れされた事ねーよ!
 優くんが女だったら絶対優くんの方がモテてるもんね!



「……で、その萌ちゃんがどうしたんですか?」

 
 ああ……そういえば優くんに聞いたんだっけ。
どうしよ、言っていいのか? いいのか? 『姫伊利萌は猫かぶりでブラコンでーす』とか。
 ……絶対信じてもらえないだろ! あんな可憐な姿だと信じられないだろ!






「そ、その。ナゴとやたら仲がいいなーって」


 ……うん、これはこれで事実だろう。


「そうなんですか? 良かったですねー!」
「……何で?」
「何でって、兄妹で仲が良いっていい事じゃないですか! 母親が違うって、昨日和くんに電話で聞いたので……よかった、それでも仲が良いんですね!」

 あ、決定。
ナゴは私より優くんに先に全て話してた。 付き合いが長い私よりも。




「でも……私としたらやっぱり複雑だしさ……」

 
 やっぱり嫉妬してしまう。
 例え、萌ちゃんがあんな猫かぶりじゃないとしても。





「何でですか?」





「……え?」


 優くんが不思議そうな顔をした。
漫画的に言ったら、周りに花のトーンがきそうなぐらい素晴らしく可愛い顔で。



「何で複雑なんですか? 兄妹どうし仲良しなだけなのに」






  


  ……あれ、もしかして優くんって……

  私がナゴの事好きなのを知らない!?


 ああああ! そういえば、そんな事言った覚えない! 今まで自然にしてたのに……。

234水月:2010/01/18(月) 19:44:58 HOST:w21.jp-k.ne.jp
優くんどんだけ可愛い顔してんだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!
早くお姉さまでてこないかな?!
まだかあああ?!
それにしてもやっぱし萌ちゃん一目惚れされやすいんだなぁ…
さすがだ!

235雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/19(火) 18:19:53 HOST:119-231-171-71.eonet.ne.jp
 *水月*
私の妄想上、かなり可愛いんだよよよよよよよよよ(ry
もうすぐお姉さま降臨されます。←
うん、見た目も妹タイプ+ でも実際いたら嫌だ…

236雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/19(火) 19:47:55 HOST:119-231-171-71.eonet.ne.jp
第50話「割り込んできて」

    ―――考えてみれば。
そうだ、私って、ナゴが好きな事…人にあまり言った事がない気がする。
だって、ナゴが好きって言う女の子、前の学校でも今の椿園学校でもいないし。前の学校では生理的に無理という噂まで立っていたのに。
あまりにも危険な匂いがしなかったから、人に言って協力してもらった事ないんだ。
 ……ただ、あの優くんのようなのほほん美少女には言えないが。さっきも結局事実は何一つ言わなかった。

 そんな事を考えながら、学校の通学路の砂利道を歩いていた時、前方に黒い影が見えた。




「……ナゴ」


 数秒もしない間にその名前が出てきた。 そうだ、あれはナゴだ!
 足が心なしか早くなる。そして、加速、加速。気付けば私の足は大好きな人に向かって走り出していた。

 近づいていくうちに、あの影はナゴだという確信が比例するように強いものへと変わる。
 憂鬱な学校が終わったという事を知らせてくれる夕焼けが、空をキャンパスにするように赤とオレンジを一つの色へ替えるようにと、ぐちゃぐちゃに混ざっていた。そんな光が、ナゴの広い背中に当たる。
 
 ……ああ、綺麗。 カッコイイじゃない。綺麗。


 私とナゴの距離は縮んでいき、もう手を伸ばせば届きそうな距離に。






「ナ――…………「きゃあっ!」

 
 ナゴに手を伸ばそうとしたまさにその瞬間。
 
 私の左半身に衝撃がはしり、そのまま私はふっ飛ばされた。




「さ、桜子!? …………と、萌ちゃん!?」


 愛しのナゴは、この衝撃音に気付き、私の存在にも気付いて、私が飛ばされた方に駆け寄ってきた。
 

 ……はぁ!? 萌!?


 ナゴが最後に発した名前に過剰に反応し、私の近くにある物体に目を向けた。

 
 それは、綺麗なウェーブを描いた栗色の髪を持つ、華奢な体の少女…………まぎれもなく萌ちゃんだ。
 萌ちゃんはゆっくり体を起こすと、「いたた……」と呟きながら、白い足の膝にできたばかりの擦り傷を押さえて立ち上がった。



「あっ! 桜子ちゃん! 大丈夫!?」


 萌ちゃんは、近くに倒れこんでいる私に気付くと、すぐさま手を差し伸べてきた。
私はそれに礼を言いながら手を素直に置くと、それはかなりの握力でつぶされかける。……またこのパターンか。

 見た目には全くそんな様子が感じ取れない仕草で、萌ちゃんは私を支えながら起こしてくれた。
 ……腹部を支えてくれた時、目に見えないようなパンチ食らわされたけど。



「め、萌ちゃん……どうした?」



 ナゴはもちろんの事ながら、そんな事に気付かずに萌ちゃんに声をかけた。
 ……私の方に一瞬目線はむけられたが、すぐにそれは逸らされた。……この野郎。




「えっとね、萌、お兄ちゃんと一緒に帰ろうと思って走ってきたの〜。でもね、萌が走ったせいで桜子ちゃんとぶつかっちゃった……ごめんね、桜子ちゃん?」


 萌ちゃんは、私に浅く頭を下げた。
 ……う、こんな子が、本当にあの本性の持ち主なのか。

 いや、そうだ。だって、普通にお互いが走っただけでは、あんなに派手に飛ばないはずだ。
恐らく、わざとかなり強くつっこんだのだろう。 ……自分の身も犠牲にして。恐るべし、萌。





「だから、ね? お兄ちゃん。萌と一緒に帰ろぉ?」
「ああ、いいよ」



 ナゴの返答がくるなり、萌ちゃんはその細い腕をナゴの腕に絡ませて、体を委ねた。
 ナゴは照れてはいるものの、まんざらでもなさそうだ。 
……なんだ――――! この初々しいカップルみたいなのは!!
ナゴがこの猫かぶりにとられちゃう………!





「わっ、私も一緒に帰る!」



 それを斬り裂くように、私が2人の間に割り込んだ。
 お前の好きにさせるかぁぁああ!!


 萌ちゃんは、私を一瞬思いっきり睨んだ。そりゃあもう、般若の如く。
でも、すぐに甘い表情に戻して、「いいよぉ」と言ってきた。
 

 そして私達は、そのまま道を歩き始めた。






 …………あれ、何かデジャヴじゃないか? コレ。

237雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/20(水) 16:46:32 HOST:119-231-165-36.eonet.ne.jp
第51話「妹が邪魔です」

「何でお前も一緒なんだよ」
「だって……」

 
 不服そうな顔をしているナゴが、私に納得できていなさそうな顔で言ってきた。
 だって、ナゴと萌ちゃん2人きりで帰らせるのは嫌なんだもん。そんな事は言えるはずもなくて。


「お兄ちゃん、そんなに桜子ちゃんに怒らないで? 萌、桜子ちゃんと一緒に帰れるの嬉しいもん!」


 ああ、絶対心にもない事言ってやがる、このブリっ子野郎。
 でも、この純粋な笑顔からじゃ全くそんな事を感じ取れないのは、逆に凄いと褒めたたえたいぐらいだ。


「萌ちゃん……」
「あー、お兄ちゃん! 萌、お兄ちゃんの妹なのに、何で萌の事を萌ちゃんって言うのぉ? 桜子ちゃんの事は桜子って言うのにぃ〜」


 ナゴが申し訳なさそうに呼んだ名前に、萌ちゃんは不満そうな声をもらした。
どうやら、私の事を桜子と呼んで、妹である萌ちゃんの事を萌ちゃんと呼ぶのが不満らしい。ざまーみろ!






「だから、お兄ちゃんは萌の事、『萌』って呼・ん・で?」


 次の瞬間、ナゴの体が一瞬で真っ赤になった。ナゴ自身がドバっと出したあり得ない量の鼻血で。
 
 
「きゃあっ! お兄ちゃん、大丈夫!?」


 さっきの萌ちゃんの、可愛すぎる言い方と仕草と言葉が、体に影響を及ぼしたのだろう。
 あの、ハートが飛び回りそうな萌ちゃんの仕草……まさにナゴが好きそうな漫画の中にしかいなさそうな感じ。
ただでさえ萌ちゃんに対してデレデレだったナゴはそれがかなりの大ダメージだったのだろう。そして、ノックダウン。


 萌ちゃんは心配しているが、顔が若干ニヤついてた。
こ、この野郎……! 絶対策略だな! 何だ、あの最後の『呼・ん・で?』は!!? 語尾にハートマークついてるだろうが――――!!



「だ、大丈夫…………」

 
 ナゴは、『萌がウルトラ可愛いからだよ、萌えー』とは言ってはいないが、間違いなくそういう心境だろう。
ふらふらと今にも倒れそうになりながら、そのまま歩き続けた。



「お兄ちゃん、無理しないでね? もしお兄ちゃんが体調悪いなら、萌が朝から晩までずっとお世話するから!」


 今度は鼻血は出さなかったが、今度もナゴにかなりキたらしい。一瞬ナゴが転びかけた。
 この猫萌……完全に確信犯だろう! わざわざナゴの好きそうな言い方しやがって!
なんだよ、朝から晩までって! 晩って、何、風呂まで世話すんのか!? 風呂もなのか!? そして一緒に寝るのか!?



「あ、ありがと萌ちゃ…「もぉ、お兄ちゃんったら、もう萌の事は『萌ちゃん』って呼んじゃダーメ!」


 
 ナゴはまたもや転びかける。
萌ちゃんが、「次に呼んだらお仕置きだよぉ?」と言った後は、本気で転んだ。





 



  …………邪魔だよ、この妹。

238空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/21(木) 14:44:56 HOST:217.85.112.219.ap.yournet.ne.jp
>>雪音さま←

始めまして、空梨と申します。
小説は意見させて頂きましたがなんと言う神作ですか!←
馴れ馴れしいと思われましたらすみません、スルーして下さい((

本当はオリキャラ投下したいのですが終了しているようなので諦めます…;;
また募集するような事が有れば言って下さいノ

ちょこちょこしか来れないと思うのですが、週に一回は見に来るので更新御願いします…v

239雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/24(日) 16:27:11 HOST:119-231-187-83.eonet.ne.jp
        *空梨さま←*

初めまして。コメ有難うございます><*
神……!? 紙じゃないですか?むしろ髪じゃないですk((
慣れ慣れしいなんて思いまっせん!スルーなんてしたら、きっと天罰が下る(あぅ

申し訳ないのですが、私の都合上、レギュラーキャラはもう作れないんですよね……;;;
ですが、ゲストキャラという形でならこれから何人でも出すつもりなのですが、どうでしょう?
つまり、1つの話のゲストとしてのキャラなら出させていただきますが、その後は出る事はなくなる、という形になるのですが…;;;
あー、説明ヘタだ;; 私タヒれ←← 
オリキャラの募集自体ならいつでも復活しますが、レギュラーにはなれません、という事ですね、ハイ←
少しでもイラっとされたら罵倒してやってください、Mなのd((

週に1度も来てくれるのですか……++ 神様ですn((

240雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/24(日) 18:05:46 HOST:119-231-187-83.eonet.ne.jp
第52話「最強由羽先輩」

「でな、桜子。萌が――……」

 
 目の前の黒髪の男は、デレデレと嬉しそうに顔の筋肉を緩めながら自分の妹のノロケをだらだら喋っていた。
  
 萌ちゃんのナゴに対してのアプローチは日に日に凄さを増していっている。
ナゴは、ベタベタとまさになついた猫のようにくっついてくる萌ちゃんに対して、嫌がる様子もなく嬉しそうにしている。
しかもあっさり『萌ちゃん』と呼んでいたのを『萌』と呼ぶようになった。

 ああ、今日もナゴから萌ちゃんのノロケを聞きまくって終わろうとしている。
最近のナゴはずっとそう。まあ、しょうがないのかもしれないけど。だって、ナゴにとって萌ちゃんはストライクゾーンだろうから。
 
 もしかしたら、妹じゃなかったら恋に落ちてるのかもしれない――…………。



「……もう帰る」
「……どうした?」
「ナゴのノロケ、長いから嫌。だから帰る。この両生類が」
「誰が両生類だ」


 なんか、心臓が熱い。奥の方でギリギリするような、逃げ出したい感覚になる。

                   

                    


 

 ああ、これかな? 胸が痛いっていうの。




****


 憂鬱な気分ながら家に帰ろうと校門をくぐろうとした時、
私の今のテンションとは正反対の大きな声が聞こえてきた。




「えー、なんでなんよぉ、火野ー。一緒に帰りたい〜」
「アカン! お前と一緒に帰ったら、変な噂流れるやろ。はよ帰れ」


 
 声の元にゆっくり足を動かして近づく。

 ……顔を見るまでもなく、独特の関西弁の口調と声で分かっていたが……
声の持ち主は、この学校の副会長である火野竜太先輩と、その副会長を熱狂的に愛している吹井由羽先輩。

 副会長をどこまでも追いかける由羽先輩の姿は学校中でもよく発見されていて、よく痛々しい目で生徒に見られているが……
今なら由羽先輩の気持ちもちょっと分かる。好きならどこまでもついていきたいって思うから。



「しょうがない、今日は諦めたるわ。でも、次からは何が何でもどんな手段を使っても一緒に帰るからな!」
「やめろや! 何されるか分かったもんやないな!」



 由羽先輩は渋々諦めたようだ。副会長は、安心したようにそそくさと帰って行った。






「――――……あれ、桜子ちゃんやん」


 私が2人の様子を見ていた場所は、由羽先輩にとって帰る方向の場所らしい。
 残念そうな顔で歩いてきた由羽先輩は、あっさり私を見つけた。



「あ、こ、こんにちは……」

「……どうしたん? 何かやたら辛気臭い顔してんなー」



 由羽先輩は、私の挨拶には返事を返さずに、怪訝そうな顔で私を見てきた。

 ……辛気臭い顔? 一応笑顔作ってたつもりだったんだけど……。




「……まぁ、ちょっと」
「何や何や? 恋の事?」
「いや……違いますけど」

 
 別に相談する気はなかったので否定したが、由羽先輩は不敵なニヤっとした笑みを見せた。


「あー、なるほど。ずばり雨照くんの事やな?」
「は!?」

 た、確かにそうだけど……今私、違うって言ったでしょ!?

「人って嘘つくとき、右斜め上見るんやなかったっけ?」
「だ、だとしてもなんでナゴに……」
「だって桜子ちゃんって、雨照くんの事が好きやん。見ててバレバレやで〜?」
「…………」


 由羽先輩は、ニコっと年上らしさを感じさせられるような笑顔になって言った。



「雨照くんがどうしたん? お姉さんに話してみ、桜子ちゃん?」




 こ、この人結構凄い…………。

241空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/24(日) 18:24:56 HOST:118.126.150.119.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様

いえいえ、紙じゃなく神です、神様の神でs((
僕をスルーしたって何も下りませんよノ←

そうですか、残念です;;ゲストキャラですか…では其れで御願いします+←
タヒんじゃ駄目ですよー、僕より断然説明お上手ですからね?だから死んじゃ駄目ですよ、ね…?←
それでも出していただけるなら本望です…!プロフは如何したらよいでしょうか…?
あら、其れは奇遇ですね、僕実はSなんですy((

神様なんてとんでも有りません、僕は地獄で死に絶えた堕天使でふ←
寧ろ神様は雪音様ですが??←

242雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/24(日) 18:33:32 HOST:119-231-187-83.eonet.ne.jp
       *空梨たま(←タヒ*

紙に神って書いた奴ですよ、きっと!+((
いや、多分スルーしたら地獄におちます←

すみません;;受け付けたい所ではあったんですが……。
それでいいだと!? みんなー、ここに神が降臨されてるよー!
タヒんじゃ駄目なのですか、シュン← でもタヒってやる((
プロフはそちらで御自由に書いてくださって結構です。あ、それで困るようでしたら>>18を参照にしてくださったらよいかと。
御主人様……!(たひたひ

堕天使が一番美しいんですよ、キラン++←
私が神なら、とっくにこの世は壊れまくってますが??((オイ

243雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/25(月) 19:13:26 HOST:119-231-153-251.eonet.ne.jp
         *空梨様*
>>242のオリキャラの件での補足です。何度もすみません;; 言い忘れていた事がありました。
えっと、キャラの事なのですが、2年5組以外のキャラでお願いしたいです;;;
本当に我儘で申し訳ないです……。これも、私の事情……というか、話上2年5組だと矛盾というか可笑しい点が出てきてしまうので;;

あと、>>18を参照にしたら良い、と書いてありますが、キャラのプロフも参考になさるのなら>>168>>169も参考にできると思います。

では、申し訳ありませんがよろしくお願いいたします;; これから自殺しよっかn((

244水月:2010/01/25(月) 21:54:52 HOST:w12.jp-k.ne.jp
ナゴってばシスコンのロリコンだったのね…←

うん、またキャラ募集して!!好きな要素つめこんでやるから!
由羽だっけ…?いいわp(^^)qいいキャラしてるよねぇ!
ていうかこの小説のキャラはほとんど好きです!
嫌いなのっていないかも。

245空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/26(火) 14:18:32 HOST:197.43.44.61.ap.yournet.ne.jp
>>雪音ちゃま←←

No!←/雪音様の書く小説は天下一品なのですよ!?((行き成り何
スルーしても何処にも落ちやしませんよ、(にこにこ←

いえいえ、ゲストとして出して頂けるだけでも嬉しい限りです+
あはははー、何を仰りますか、神様ならもう降臨してますよ!((相手に向かって指ビシッと←
駄目です!タヒんだら呪っちゃいますよ!?家のテレビチャンネル1しか映らない呪いかけますy((地味^p^
了解致しました、お返事遅れてすみません…;
さあ、跪きなさi((死 亡 グ ラ フ

えあ、じゃー悪魔で+(((
雪音様が神様でしたら世界はきらっきらに輝くはずです!←

2年5組以外ですね、了解しましたぁ!←
我侭なんてとんでも有りませんよノ自殺しちゃだm、駄目でs((噛むな

其れと、オリキャラは何人まで投下して大丈夫ですかー?←

246雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/26(火) 18:44:13 HOST:119-231-183-226.eonet.ne.jp
       *水月*
ナゴは萌え要素があったら誰でもいいという最低な奴なんだよ←←

またっていうか、いつでも受付中← 好きな要素って、エロs((たひたひ
由羽はもうちょっと壊れたキャラの予定だったんだけど……あぅ
まじか!ありがと++ でも萌ちゃんは嫌われキャラだと思う((黙

      *空梨様*
いえす、うぃーきゃん(何故/ 天下一品……テンカイッピン!?((イミフ
じゃあ上がりまs((ヤメロ

なんてお優しい……!
私? 疫病神ですよ!((さっと指をよけ←
いやああああああああああああああああああああああああああ!!!((
いえいえ、私もノロノロしてるんで;;
……悪ノ娘+((蹴

小悪魔とか好物ですノ((
きらっきらというよりかはべたっべたしてそうです!

すみません (/_;)グスン←
自殺しちゃいまとぅ((←噛み

オリキャラは最大2人までですかね……?

247空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/27(水) 01:46:43 HOST:197.43.44.61.ap.yournet.ne.jp
>>雪音しゃま←

のー、うぃーきゃんです!((/てんかいっぴんです!((平仮名自重ww
どうぞどうぞ舞い上がってください←/そして僕を貶して下さi((

優しいのは初対面と仲のい良い子だけです、兄や仲の悪い子には裏が出ますよぉー+←
疫病神何かじゃないです!雪音様は美しき愛と美の神・あふろでぃーてですよ!((
PCのマイピクチャのフォルダ全部消去してやr((辞めれって

この無礼者!のアレですか!←/個人的には召使の方が好きだったり←

小悪魔なんて温いもんじゃないです、僕の腹黒さは尋常じゃないですよ…?^言^←
べたべたは僕のココロだと思われます←

いえいえいえいえ!何かオリキャラでこう言う子が欲しいというのは有りますか?
自殺しちゃらめええぇえええぇえええぇえe((

了解しましゅ、しました!((噛むな

248雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/28(木) 18:00:35 HOST:119-231-141-137.eonet.ne.jp
       *空梨しゃまちゃま←←*
のーなのですか!? いえすっ! 某中華料理店ですk((黙
天までふわふわと行きますよー! こんなksでは無理です←

大体私もそんな感じです;; いつも弟を罵倒してまs((ヤメ
私があふろでぃー…!? いや、汚さでできあがってる神ではありますが((
ガクガクブルブル……(゜口゜;;;))))

そうでございます+ あ、私も召使の方が好きです++

腹黒も萌e((ryry
心、糊でできてるんですk

特にはないですねー← あえて言うなら、二次元的、というのが条件なんですが、あまりメジャーではない感じのは控えてほしいでs((
樹海に行ってまいります★((ああ

了解ちてください!(たひ

249雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/28(木) 18:57:46 HOST:119-231-141-137.eonet.ne.jp
第53話「嘘の説得」


「――――ほほう。雨照くんの妹…………なぁ」


 私は憂鬱の理由を全て由羽先輩に話をすると、
由羽先輩は、右手を顎に当てながら、意外そうな声を出した。



「すっごい可愛い子だから、ナゴがデレデレすんのも無理はないんですけど」

 最後に『あいつオタクですから』と口からでかけた言葉は急いで飲み込んだ。



「姫伊利、やろ? ウチも一回見たけど……あんな子が猫かぶりってなぁ」
「ホントです!」


 由羽先輩は私を疑ってるわけではないが、どうも信じられなさそうな表情だった。
いわゆる半信半疑の状態の先輩に、私は必死な声を出す。



「まあええわ。どっちにしろ、桜子ちゃんはその姫伊利って子で悩んでるみたいやしな」
「感謝しまくります!」
「何、その感謝の表現」


 由羽先輩は私の微妙な感謝に冷静にツッコんだ後、「とにかくー」と仕切り直すような新しい声を出した。







「桜子ちゃんは、雨照くんに対するアピールが必要や!」



「あっ……アピール!?」


 由羽先輩は不敵な笑みを作ると、「そや」と短く返事をかえし、右手の人差指をたてた。



「桜子ちゃんは雨照くんに対する気持ちがダダ漏れやけど、本人は全く気付いとーらへんし、気にもしとーらへん。
 だから! 少しでも雨照くんの目に入るように、もっとアピールするべきや!」

 
 私はすぐに「いやいやいやいや」と焦ったように両手をぶんぶんと振って否定した。


「む、無理ですよ! アピールだなんて……気持ちに気付いてもらいたくもないです!」


 由羽先輩は、私の焦った声にも動じず、ふふんと余裕の笑みで言う。


「分かってへんなぁ。別に、桜子ちゃんの気持ちに気付かせなくてもええねん!ただ、もうちょっと雨照くんに積極的になって『アイツ可愛くね?』とか『ヤバくね、惚れんじゃね?』とか思わせるんや!」


 由羽先輩の全くナゴの口調じゃない事も気になったが、
私はそんな事は気にせずに「でも……」と呟いた。



「桜子ちゃん! もっと自信もたなアカン! 姫伊利って子に負けるで!?」

 
 由羽先輩が熱く私に言ってきた。
いや、もうこれ以上萌ちゃんに負ける事はないだろう。最初から何もかも負けていたんだから。



「桜子ちゃんはカワええで! 行け、桜子ちゃん!」


 『桜子ちゃんはカワええ』その言葉に、私の耳が反応した。

 私は可愛い、私は可愛い…………。可愛い由羽先輩から直々にそう言ってくれたんだから、そうなのかな?
私ったら可愛すぎて世の中の男を困らせてるほど可愛いのかな? 



「そ、そう言ってくれるなら……やってみます」

「その意気や! ウチは嘘を単純に信じてくれる桜子ちゃんが好きや!」
「嘘!?」


 嘘って、私可愛くないのか?

 若干……というか、かなり傷ついた私をよそに、由羽先輩はしてやったりと言わんばかりの表情で腕を組んだ。





「じゃあ、お姉さんが桜子ちゃんに直々アピール方法を叩きこんだろ!」



 


 

 ……馬鹿でストーカー気質の先輩でも、恋愛面では信用します。

250水月:2010/01/29(金) 23:19:51 HOST:w21.jp-k.ne.jp
おいおい 嘘なんかよ(¨;)
つか桜子も褒められたら一気にすごいこと言っちゃってるよ!世界中の男は桜子のもんだぜ!
うちが思うに由羽先輩は最高に美人。
8ギガくらい…←どんくらい?

251雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/30(土) 13:25:36 HOST:119-231-137-22.eonet.ne.jp
     *水月*
嘘でした☆←
桜子は暴走する子だかんねー。いや、別に世界中の男は桜子のもんにならない←
由羽先輩は可愛い系だと思う…。だけど、性格上モテないみたいな。
ギガ? いや、由羽先輩は人間だぉ←

252空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/30(土) 19:48:18 HOST:164.105.1.110.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様と言う女神ちゃま←

いえすじゃないです、のーです!← さぁ?((黙
逝っちゃ駄目です!;;舞い上がって天国まで逝く気ですか!?

弟さんいらっしゃるんですか、僕も弟か妹が欲しいですよ全く、兄貴要らないし←
えー、じゃあ太陽の神アポロンとか←
あーもー!何かむしゃくしゃしてきたんで兄貴のPCのピクチャフォルダ消してきまs((

君は皇女、僕は召使、運命分かつー哀れな双子ー((

僕は萌えませんが腹黒きゃらって萌えますよn((
糊っつーか多分殆どが大好きな人への愛情と兄貴への憎しみと苛立ちとストレスと二次元で出来れ居ると思われます←←

そですかー、では小生意気な感じで大丈夫ですかー?
�彘社い棒造辰舛秣面椶�s((漢字ww

253雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/30(土) 22:00:05 HOST:119-231-141-69.eonet.ne.jp
        *空梨様と言う名の人類の頂点←←*
いえすじゃなくてのーじゃなくて…やっぱりのーだよっ!(イミフ  え、さぁですか←
逝ってきまーす☆ 三途の川を渡ってくるよww

私的には兄貴の方が欲しいです。弟なんかいらn((
某チョコ菓子のアポロなら(殴
兄貴、気をつけろ――――!!

君をーまっもーる、その為なーらば((

空梨たまに萌えまs((キモイ
大好きな人!? 兄貴への憎しみ!? 苛立ちとストレスと二次元…!? ツッコミ所が多すぎです!!(

はい、大丈夫な感じですbb
樹海じゃなくて、屋上でも逝けますy((

254雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 03:07:50 HOST:119-231-133-95.eonet.ne.jp
第54話「ストーカーからのアドバイス」

「では1つ目のアッピールポイッントー」
「若干ウザいノリですね」


 
 何故かさっきから誇らしげな由羽先輩が、私を無視して言い切る。

「雨照くんにもっとついていけ!」




「……ついていく、ですか?」

 数秒たった後、私はゆっくり口を開いて言葉を発した。
 由羽先輩は嬉しそうに「うんうん」と頷いている。


「え……私、けっこう日頃ナゴと一緒にいると思いますよ? これ以上ついていくったって……」



「甘いっ! 桜子ちゃん、ハヤシライス並に甘いわ!」
「何で例えがハヤシライスなんですか。しかも、甘さ的にもそこまで甘いわけではない食べ物ですね」

 
 由羽先輩が、呆れたような表情で「ええか?」と私に詰め寄った。


「桜子ちゃんは確かにそれなりに一緒にいるけど、それやったらまだ甘い! まだもっと一緒にいなアカン!」
「……はぁ」

「好きやったらとことん行かんと! ウチを見てみぃ? いつも火野追いかけまわしとるやろ!」
「あ、そこ自覚あるんですね」
「おかげで火野はもうすぐウチにメロメロになるわ!」
「都合のいいところだけ自覚ないんですか」


 幸せな人だなぁ。いつも追いかけまわすだけ追いかけまわしておいて。


「しかも、実はウチは転校してきた生徒なんやけど、一緒の学校やった火野の転校先が此処やったから、わざわざ追いかけてきたんよ」
「最早ストーカーどころか犯罪の域に入ってません!?」


  
 

 
 由羽先輩は尚私の話は聞かず、次へと進めた。


「ほんじゃ3つ目。容姿にもっと気をつかう!」」


 容姿、か。
確かにこれは一理あると思う。ナゴって、漫画ばっか見てるから、若干見た目にはうるさい。



「そうですね、容姿ですか……」
「そやな、桜子ちゃんはカワええよ。ただ、姫伊利って子に勝る部分は皆無やな」
「ばっさり言いましたね」


 まあ、そうなんだけど。
目の前のちっこい先輩は可愛いから、余計に傷口がえぐられる。
 由羽先輩は、全くそんな心境を知らず、テンション高く言う。


「ほな、桜子ちゃん。髪くぐってみようや!」
「髪……?」

 私は無意識のうちに、自分の髪を指先で弄ぶ。
 そういえば、私っていつも髪おろしてるなぁ。

 その点では、由羽先輩はショートヘアーで前髪だけだがゴムでくぐって、ぴょんと立たせている。
小学生みたいな髪型になっているが、それはそれで様になっている髪型だ。
 髪型自体は変えた所を見たことがないが、よく前髪をくぐっているゴムを変えている。
赤いまんまるの装飾品がついていたり、大きな星の装飾品がついていたり。そう考えると、私よりかは髪型に少しは気を使っているだろう。


「桜子ちゃんって、綺麗な髪の色やん。名前通り桜みたいな。だから、桜子ちゃんが髪型変えるのって結構ポイントでかいと思うねん」

 
 結構説得力のある言葉だ。しかも、素直に私の髪を褒めてくれた。「まぁ、姫伊利って子の方がふわふわしてて綺麗やけどな」あ、前言撤回。
 由羽先輩はまたもや私を傷つけつつも、透明のキューブ型の装飾品がついたゴムを取り出した。



「よっしゃ、ウチのゴム貸したるから、コレでツインテールやってみよっか!」


 
 由羽先輩はそう言うなり、私の髪を手際よくまとめていく。







 そして、1分も満たない内に完成したのだが



「……キモイな」


 
 由羽先輩が、悪気もなさそうにあっさり言った。


「ひ、酷……」
「いや、ホンマやって。ほんなら自分で見てみ?」


 由羽先輩はそう言うと、手鏡を渡してきた。
先輩の友達らしき人と一緒に写ってるプリクラが何枚も貼られている所から、恐らく毎日愛用しているものだろうなと思った。ちなみに、その手鏡の裏側には『あいらぶ火野』とピンク色の淡いペンで書かれていた。引いた。
 私はその手鏡で、自分の髪型を見ると……



「うわ、キモッ!!」



 と、思わず叫んでしまった。
 …………うん、キモイです。

 両サイドからぴょこんぴょこんと出ている桜色の髪。
かなり私に似合わなかった。




「……残念ながら、桜子ちゃんの容姿は改善できひんな」


 私って何。




「あ、じゃあ次は3つ目――――…………「あ――っ! 桜っちとゆっぴーだにゃー!」



 由羽先輩が若干躊躇いながらも言いかけた言葉は、どこからか聞こえてきた美声によって消された。


 こ、この声とこのあだ名は…………

255雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 03:12:11 HOST:119-231-133-95.eonet.ne.jp
第54話「ストーカーからのアドバイス」

「では1つ目のアッピールポイッントー」
「若干ウザいノリですね」


 
 何故かさっきから誇らしげな由羽先輩が、私を無視して言い切る。

「雨照くんにもっとついていけ!」




「……ついていく、ですか?」

 数秒たった後、私はゆっくり口を開いて言葉を発した。
 由羽先輩は嬉しそうに「うんうん」と頷いている。


「え……私、けっこう日頃ナゴと一緒にいると思いますよ? これ以上ついていくったって……」



「甘いっ! 桜子ちゃん、ハヤシライス並に甘いわ!」
「何で例えがハヤシライスなんですか。しかも、甘さ的にもそこまで甘いわけではない食べ物ですね」

 
 由羽先輩が、呆れたような表情で「ええか?」と私に詰め寄った。


「桜子ちゃんは確かにそれなりに一緒にいるけど、それやったらまだ甘い! まだもっと一緒にいなアカン!」
「……はぁ」

「好きやったらとことん行かんと! ウチを見てみぃ? いつも火野追いかけまわしとるやろ!」
「あ、そこ自覚あるんですね」
「おかげで火野はもうすぐウチにメロメロになるわ!」
「都合のいいところだけ自覚ないんですか」


 幸せな人だなぁ。いつも追いかけまわすだけ追いかけまわしておいて。


「しかも、実はウチは転校してきた生徒なんやけど、一緒の学校やった火野の転校先が此処やったから、わざわざ追いかけてきたんよ」
「最早ストーカーどころか犯罪の域に入ってません!?」


  
 

 
 由羽先輩は尚私の話は聞かず、次へと進めた。


「ほんじゃ2つ目。容姿にもっと気をつかう!」」


 容姿、か。
確かにこれは一理あると思う。ナゴって、漫画ばっか見てるから、若干見た目にはうるさい。



「そうですね、容姿ですか……」
「そやな、桜子ちゃんはカワええよ。ただ、姫伊利って子に勝る部分は皆無やな」
「ばっさり言いましたね」


 まあ、そうなんだけど。
目の前のちっこい先輩は可愛いから、余計に傷口がえぐられる。
 由羽先輩は、全くそんな心境を知らず、テンション高く言う。


「ほな、桜子ちゃん。髪くぐってみようや!」
「髪……?」

 私は無意識のうちに、自分の髪を指先で弄ぶ。
 そういえば、私っていつも髪おろしてるなぁ。

 その点では、由羽先輩はショートヘアーで前髪だけだがゴムでくぐって、ぴょんと立たせている。
小学生みたいな髪型になっているが、それはそれで様になっている髪型だ。
 髪型自体は変えた所を見たことがないが、よく前髪をくぐっているゴムを変えている。
赤いまんまるの装飾品がついていたり、大きな星の装飾品がついていたり。そう考えると、私よりかは髪型に少しは気を使っているだろう。


「桜子ちゃんって、綺麗な髪の色やん。名前通り桜みたいな。だから、桜子ちゃんが髪型変えるのって結構ポイントでかいと思うねん」

 
 結構説得力のある言葉だ。しかも、素直に私の髪を褒めてくれた。「まぁ、姫伊利って子の方がふわふわしてて綺麗やけどな」あ、前言撤回。
 由羽先輩はまたもや私を傷つけつつも、透明のキューブ型の装飾品がついたゴムを取り出した。



「よっしゃ、ウチのゴム貸したるから、コレでツインテールやってみよっか!」


 
 由羽先輩はそう言うなり、私の髪を手際よくまとめていく。







 そして、1分も満たない内に完成したのだが



「……キモイな」


 
 由羽先輩が、悪気もなさそうにあっさり言った。


「ひ、酷……」
「いや、ホンマやって。ほんなら自分で見てみ?」


 由羽先輩はそう言うと、手鏡を渡してきた。
先輩の友達らしき人と一緒に写ってるプリクラが何枚も貼られている所から、恐らく毎日愛用しているものだろうなと思った。ちなみに、その手鏡の裏側には『あいらぶ火野』とピンク色の淡いペンで書かれていた。引いた。
 私はその手鏡で、自分の髪型を見ると……



「うわ、キモッ!!」



 と、思わず叫んでしまった。
 …………うん、キモイです。

 両サイドからぴょこんぴょこんと出ている桜色の髪。
かなり私に似合わなかった。




「……残念ながら、桜子ちゃんの容姿は改善できひんな」


 私って何。





「あ、じゃあ次は3つ目――――…………「あ――っ! 桜っちとゆっぴーだにゃー!」



 由羽先輩が若干躊躇いながらも言いかけた言葉は、どこからか聞こえてきた美声によって消された。


 こ、この声とこのあだ名は…………

256雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 03:14:11 HOST:119-231-133-95.eonet.ne.jp
>>255は多重ではなく、>>254の改正版です。
まぁ、数字しか変わってませんが←
やべぇ……眠すぎてテンションがおかしくなってゆくよ……たすけt((

257リュウ:2010/01/31(日) 10:48:27 HOST:p024.net059084236.tokai.or.jp
一気読みしました。おもろいです。
天才天才大天才の雪音様〜
もうおれのとは比べものになりません。
応援します。

258雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 14:40:39 HOST:119-231-184-145.eonet.ne.jp
     *リュウ様*
一気読みだなんて……あなたの集中力を分けてほしi
天才の雪音様? 誰ですか、そr((あ
いや、私なんかと比べちゃダメですよ;;
ありがとうございます。頑張ります^^ノシ

259リュウ:2010/01/31(日) 15:05:48 HOST:p024.net059084236.tokai.or.jp
いえ雪音sは天才です(称えよww)
もしよかったら俺んとこきてくださいませんか?
あ!!嫌だったらいいんですよ(あせあせ)
その天才的頭脳でアドバイスがほしいんです
キングドラゴンレジェンドってやつです。
他のみなさまもよかったらきてください。

というわけで神様雪音様をおうえんさせていただきます。

260空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/02/02(火) 19:51:33 HOST:164.105.1.110.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様という名の生命の頂点に君臨するお方、的な←

いえすいえすいえす!いえす以外に何が有りますか!← はい、さぁです←
�彔暗咾寮酖呂襪覆,△△,△△△,△△△ Ą�

弟さん僕に下さい、兄貴上げるんd((
ぇ、あぅ、他に神様の名前がわからない((・Д・;;))←
もう消してきちゃいましたもん!←

僕はあーくにだって、成ってーやーるー!((

僕は雪音ちゃまに萌えまs((
はい、其れでも僕のココロは出来ております、後好きなアニメのキャラへの愛情とか←w

では、ガンバって作ってきますノ←
�德討乏兩造唎覆,△△,△△△,△△ �

261水月:2010/02/05(金) 22:10:28 HOST:w41.jp-k.ne.jp
雪音ぇぇぇ!俺に文才を分けてくれぇぇ!
私が書くと台本になる…
由羽さん大好き 紫乃大好き 優くん大好き 風様大好き 萌ちゃん大好き
こいつらおもしろすぎるだろ!あーもー弟ほしぃー 可愛い弟
紫乃は男の子だったら弟にくれ←
風はお姉様にくれ←
というわけだから頑張って続きをよろしく!

262雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/05(金) 22:42:39 HOST:119-231-143-7.eonet.ne.jp
       *リュウ様*
わ、私が天才だったらこの世は天才しか存在しませんよ!(゜口゜;;)
はい、私なんかでよければ、時間がある時に読ませてもらいます^^
でも決して神でも天才でもありませn((

       *空梨様*
もう最初イエスと言ってたのかノーと言ってたのか分からなくなってきましt  何ですかその曖昧さ(・口・))あう
あと一歩で足を踏み入れます☆

マジすか。交換しましょu((テメ
いや、最初から私神じゃないんで言わなくていいのです!
あ、兄貴…………!((

レンきゅん愛しとる←

�怔┐┐詬彖�0ですよ私!
私も大体そんなもんです← 主に妄想((

いってらっさいませノシ
逝っきまーす!!

        *水月*
あげるほどもってねぇよ←
私がその台本を朗読してやろうではないか!
なんでそこから弟につながるんだよ! お前にはかーk((ryry
残念ながら紫乃はおんにゃのこだ。
そして風は年上だけども、1コ上なだけだ!
うむ、がんばるノシ お前もな。

263雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/06(土) 21:46:18 HOST:119-231-137-169.eonet.ne.jp
第46話「腐女子からもアドバイス」
 
 キラキラ、という擬音がつきそうな豊かな金髪。一歩こっちに歩いてくるだけで、綺麗に波をそろえながらなびく。
その金髪によく合う、エメラルドのように輝く、小さな顔に大きく存在するその瞳が、私と由羽先輩をとらえた。


「やあっ、あたしの嫁達っ! 2人ともそろってどしたの?」


 さっきまでのかなり美少女だという事をあっさり壊してしまいそうなその口調の持ち主、優くんのお姉さんである風先輩は、正面から私達を見つけ、明るく高いトーンの声で私達に軽い口調で話しかけてきた。
 いや、アンタの嫁になった覚えはないけど。そんな事を心の内で考えていたら、由羽先輩は私とは反対の様子で、


「おおっ、波やん! 今、桜子ちゃんの相談に乗ってあげてんねん」

 
 由羽先輩と風先輩は仲がいいらしい。
 その証拠に、由羽先輩は『波』風先輩は『ゆっぴー』と、友達ならではであろう名前で呼び合っていた。
 
 風先輩は、「ほぉ」と、女の子らしさが微塵にも感じられないような声をあげた。


「桜っちの相談? 桜っち、悩み事でもあるのー?」

 
 風先輩は、綺麗なその顔を、不思議そうな表情にさせて首を少し傾げた。
 
 私は思わずそのまま悩み事を言いそうになったが、すぐに言葉は飲み込んだ。
 ああ、そういえば風先輩は私がナゴの事好きって知らなかったっけ。この人の性格上、言うのはやめておこう。






「ああ、桜子ちゃんって雨照くんが好きなんやって。んで、なんか姫伊利萌っていう妹が桜子ちゃんの邪魔してくるらしいわ」





「なんで言うんだよっ!!!」



 由羽先輩が、何の躊躇いもなくあっさり風先輩に言い放った。
 

「な、何やねん。何か悪かったんか?」
「悪いに決まってんでしょうよ! 何で私に了解もとらずに言うんですか!」


 私がかなり怒った顔……というよりも、この人のあっさりさに驚きに溢れさせた表情で叫ぶと、
由羽先輩は私の様子に、驚いたような躊躇したような表情で言う。



「だって、ウチ友達に隠し事できひんタイプやし」
「ああっ! いわゆるすぐに人の事言うタイプか!」


 私、由羽先輩からは酷い扱いしかされてない気がする。



「へーえ、桜っちってなーたんの事好きなんだぁ〜。へーえ、ふーん」


 そこで、存在を忘れかけていた風先輩が、ニヤニヤした笑みを見せながら言ってきた。
 や、やべぇ……今私、可愛い優くんの実の姉を殴っちゃいそうだよ。


「好きって言うか、ベタ惚れやもんな。桜子ちゃん」
「これ以上余計な事言うな!」


  
 風先輩は、さらにニヤニヤして「そっかそっかぁ」と言うと



「じゃあ、あたしも協力するよーん」


 と言って、右手でピースの形を作ってみせた。
私がやっぱりこうなってしまった状況に溜息をつきつつも、隣の由羽先輩は「おおっ」と声をあげていた。私に謝れよ。

 風先輩は、「んじゃあねー」と、言いかけた時、私はそれをさえぎった。



「あ、ちょっと待ってください。由羽先輩、さっき3つ目の事言いかけてませんでした?」


 そういえばそうだった。
 由羽先輩が、3つ目を言いかけた時に風先輩があらわれたんだ。
 由羽先輩も、一瞬考えた後、すぐに思い出したようだ。

「ああ、アレな。3つ目は『もっと胸を大きくする』やで!」
「聞かなきゃよかった」

 
 確かに私の体には凹凸がありませんが、何か?
 
 風先輩は、そんな私をにっこにっこと見ながら言った。







「桜っち、そんなに好きなら告白しちゃえばいいんだよぅー」


              
      ――――告白?

264空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/02/08(月) 14:51:01 HOST:207.115.215.220.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様

僕は何に論議していたのか忘れてしまいました← 曖昧で良いじゃないですか←
踏み入れちゃ駄目です、今直ぐ戻ってこないと僕が切腹しますy((よし、行け/��

でも母親が許してくれますかねぇ、兄の気持ちなんて知った事無いんですが((��
ぇとぇと、じゃあ神様でないのなら天使様なのです!←
兄貴の気に入ってた画像全部消して遣りました←

僕はレンきゅんも好きですがミク姉ぇも好きです←/めるととかわーるどいずまいんとか←

其れは僕の台詞ですよ―…
一番大きいのは兄貴への憎しみでs((

もうちょっとで出来そうなので待っててください!
切が無くなりそうなんですが←

ぁ、それと小説書き始めたんで良かったら着てください。
相変わらずの駄文っプリですが…;;
忙しかったり嫌でしたらお断り下さい;;

265水月:2010/02/08(月) 23:10:33 HOST:w41.jp-k.ne.jp
おまっ…!
略してるけどそーゆーこと書くのやめぇぇぇぇい!!
つか兄ネタもうやーめーてー(T_T)殺・意・が・わ・く☆うわーい!兄貴なんてイラネ ぺっ
弟くれよ(^^)双子とかモロ好きなんだけど!特に一卵性でそっくりとか★

266瑚飴:2010/02/10(水) 17:48:18 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
おひさだなッ
父上にネットきられて中々これなかったが、なんと!復活したのだ☆

知らん間にたくさん更新されていて雪音の活躍を拝むのが遅れてしまった…
これでは水月にまで劣るではないか←

それに水月よ…お前とかーkの事は私達の中では公認されておるではないか((ryry
隠さずともよい ←本の影響で中国風に^^

267雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/12(金) 19:42:04 HOST:119-231-170-190.eonet.ne.jp
     *空梨様*
もう知らない、ちくしょう((  やだよ←
それはそれで三途の川わたっちゃうことになりませんかww
 
駄目だと思いますw← 私だってあんなksの気持ちなんて知ったこっちゃねぇ
堕天使?
兄貴、なんて不憫なんだ……!

私はミクたんの方が好きですv わーるどいずまいん大好きだ――――!

そんな事ねぇんだ!((え
兄貴、超憎まれてますね←

いつまでも待つさ……フッ((逝け
大丈夫ですよんbb

マジですか! あ、もしかしたら名前変えてます?
だったら思い当たる人がいるんですけど←← 
こんな奴でよかったら行かせてもらいます><*

      *水月*
えー。やだ←
兄貴ネタ、どこまでもいっきます☆ かーkが悲しむでしょ!
あげるよ(( ていうか、一卵性だけど萌えたことがねぇ

      *瑚飴*
瑚飴ぇ―――――ぁ――――((
やったね! 祝福いたしますw

別に活躍はしてないYO☆((タヒ
水月に劣るな…!((ヤメ

268雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/13(土) 15:15:29 HOST:119-231-171-16.eonet.ne.jp
第56話「ラブレター作成」

 一瞬相手の言葉に理解するのに時間がかかったが、すぐに理解した。
と、同時に顔にだんだん熱をもっていくのが分かった。
 きっと今鏡を見たらかなりの赤面状態に違いない。


「こ、ここここ告白なんてできないですよっ!!」


 裏返ってしまいそうな声を張り上げる。
 実際実行はしていないのに、なんだかかなり恥ずかしい気分……。


「えー、ベタ惚れなのに?」
「ベタ惚れって言わないでください!」

 風先輩が、むーと唸りながら頬を膨らませた。こんな表情でもやっぱこの人は可愛い…。





「じゃあいいよぅ。もうラブレターでいいや」
「何で!?」


「だってー、桜っちはなーたんに直接言うのが嫌なんでしょー? だったらラブレターでいいじゃん」



 風先輩は、すぐにいつもの呑気な笑顔になり、誇らしげに提案してきた。
 ……駄目だ、この人。何も分かっちゃいねぇよ。そもそも告白が無理なのに……。

 私がすぐにそれを言葉にしようとした時、「ええやんっ!」と、元気よく由羽先輩が目を子供のようにキラキラさせながら叫んだ。


「ラブレターやったらウチらも見てられるしっ! 書くのも協力できるやん! 流石波やな!」
「へっへーん。そうであろう」

 
 こ、この人等が先輩じゃなかったのならっ……!
 私がこのやりきれない思いをこらえてぐっとしている時、風先輩がそんな私に全く気付く様子もなく、明るくて高いトーンの声で私にふってきた。



「じゃあ、桜っち書いてみようよ、ラブレター!」


 私が嫌ですと言おうとすると同時に、由羽先輩が何かゴソゴソと自分のキーホルダーがいっぱいついた(ほとんど副会長の写真がはりつけてある)鞄から取り出した。



「桜子ちゃん、やったらコレに書き!」


 と、私に何か見せつけてきた。


 それは…………3年生用の宿題だった。




「……え、何ですか、コレ……」
「ラブレター書くならコレの裏に書きぃや!」
「ナゴに対する嫌がらせですか!?」
 
 超まさかだった。 


「えー……『これからナゴの宿題やってあげるから付き合ってください』とか」
「物で吊って告白するのは嫌だ!」


 由羽先輩が、「チッ」と舌打ちした。なんでだよ。



「じゃあいいわ。ウチが火野に対して常日頃書いてるラブレター用のレターセット貸したるわ」
「なんでそんな私が悪いみたいな……常日頃ラブレター書いてるんですか!? なんで迷惑なんだ!」


 由羽先輩は、渋々と再びキーホルダーがいっぱいついた(ほとんど副会長の写真がはりつけてある)鞄をあさって、取り出した。
 それから渡されたのは、ピンクの細かい花柄の便せんだった。結構、乙女チックな感じで可愛い。




「じゃー、桜っち、あたし達と一緒にそれになーたんへの愛を綴ろうよー!」


 
 風先輩が、アニメのキャラクターであろうシールが貼ってあるシャーペンをクルクルとペン回ししながら言った。





 


 ……ああ、もう逃げられない。

269空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/02/15(月) 14:56:20 HOST:219.120.215.220.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様

わー、投げやr(( 何で。((
雪音様の為ならば三途の川だって渡って遣りますとも、兄貴が/��

如何しましょうかね、もう無理矢理遣っちゃいましょうか←
煌びやかな翼を持った美しき天使様です!
よし、このままメモ帳も全部一掃しちゃえ←←

僕もロミシンとか裏表ラバースとか人柱アリスとか置き去り月夜抄とか((�徧兇谿磴�)好きです+

そんな事有りますゥ!
憎いです、二段ベットの一番上から突き落としてやりたいでs((地味に痛ぇ!

お待たせしましたーッと言いたかったんですが、書いている途中兄貴にプロフ消されました、全部←←
大丈夫ですかbb

はい、灰夜兎と言う名で書かせて頂いてますノ
スレ名は天使と仔猫の喫茶店。です、
是非来て下さい、お待ちしております。

270雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/16(火) 18:25:16 HOST:119-231-184-65.eonet.ne.jp
      *空梨様*

もう知らないもんっ!((タヒ  なんとなく。((
�彔笋涼里蕕覆っ砲凌佑❹錣兇錣兇笋辰討唎襪鵑任垢ʔ�

もう実力行使ですか←
絶対見間違いですよ、それ!
逃げろ――――!!

人柱アリスは特に好きですねbb でも、真夜中にPV見たら怖くなります。チキンなんで←

無いったら無いんだ!((駄々っ子?
以外に致命傷になるかもしれません……ブルブル

オレは怒ったぞ、兄貴――――――!!((�瑤粥詎�
大丈夫ですわbb((口調

お、正解♪((タヒ
いや、なんかオーラがあったんですよねっ!←
はい、ぜひ行かせてもらいますv

271雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/20(土) 01:04:55 HOST:119-231-172-84.eonet.ne.jp
番外「ひとりこいわずらい」


「あたしねっ、雨照くんの事好きになったんだー!」


 
 私が小学生の頃、『恋』という感情を知ったのは男子より女子の方が早かった。

 誰かが恋に覚醒すると、それは広がっていく訳で。
すぐに、『あの人が好きだ』『この人が好きだ』と、周りの女子が色だっていった。

 
 ちなみに、私はこの時からすでにナゴに恋をしていた。
いや、この当時周りに影響されたから、という訳ではなく、とっくの昔から。
 でもそれは誰に言う事もなかったし、必要性も感じられなかった。

 
 ――そして。

       


      

 
       ナゴを好きになった女の子が出てしまった。





 当時……いや、今でも決してナゴはモテるとは全く言えない。
 別に嫌われてるわけではないが、女子達は恋愛対象としては見れないんだろう。

272雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/20(土) 01:31:05 HOST:119-231-172-84.eonet.ne.jp
番外「ひとりこいわずらい」


「あたしねっ、雨照くんの事好きになったんだー!」


 
 
 私が小学生の頃、『恋』という感情を知ったのは男子より女子の方が早かった。

 誰かが恋に覚醒すると、それは広がっていく訳で。
すぐに、『あの人が好きだ』『この人が好きだ』と、周りの女子が色だっていった。

 
 ちなみに、私はこの時からすでにナゴに恋をしていた。
いや、この当時周りに影響されたから、という訳ではなく、とっくの昔から。
 でもそれは誰に言う事もなかったし、必要性も感じられなかった。

 
 ――そして。

       


      

 
       ナゴを好きになった女の子が出てしまった。





 当時……いや、今でも決してナゴはモテるとは全く言えない。
 別に嫌われてるわけではないが、女子達は恋愛対象としては見れないんだろう。 」

 私が人にナゴが好きである事を言わなかったのは、これも1つの理由。
 
 
 でも、恋が異常感染していた頃は、ナゴが好きな女の子が出てしまった。


 その子は特別可愛いという子でもなかった。でも、明るい子だったかな。
今でもその子はナゴを思い続けているわけじゃない。その子は今、別の中学校に通っているが、この前駅前で彼氏らしい長身の男と並んで歩いているのを見つけた。
……それどころか、その子はナゴの事をあまり長い間思い続けてはいなかった。2ヶ月ぐらいすると、その子は『やっぱり雨照くんじゃなくて、西藤くんの事が好きになった』とか言いだしていた。


 

 今ではこんな程度の記憶だが、当初はかなりの衝撃だった。


 だって、ナゴを、私と同じ人を好きになったんだもん。

 本来は焦る場面だったんだろうが、私はどちらかといえば安心した。




(――……ああ、私と同じ気持ちでいてくれる人がいる)



 こう思った。


 ナゴは、女子同士の恋愛話をしている時に、絶対に出てこない名前。
 そんな人の事を好きになったなんて、馬鹿にされるに決まってる。


 ……やっぱりそうだった。



 その子は案の定、『えーありえなーい』『木島くんのほうがカッコよくなーい?』と、周りの女子に非難の声を浴びせられていた。


 

 
 ……ありえないって、何が?



 ナゴより木島くんの何がいいって? 
 一般的にカッコいいと言われる顔立ち? それとも、本人の自己満足であろう優しい性格?




 なんでだろう。 私は不思議で不思議でしょうがない。




 ……確かに、ナゴはアニメが異様に好きだし。勉強も運動も人より優れている部分は見当たらない。


 そう考えれば、木島くんの方がモテたって否定はできないんだけど。



 皆気付いてないんだ。



 ナゴの良さに。



 
 挙げてみろ、と言われたら答えられない。
それは、無いからじゃなくて言葉にできないから。


 カッコいいだとか優しいだとか、そんな一言で済ませられるもんじゃない。

 もっともっと深い所にあって、でも簡単に分かってしまって。



 私の胸を、何度も何度も何度も何度も
 くすぐったり痛めつけたり包みこんだり。温度を簡単に変えてしまって。


 これが恋。

 君達がしているのは何?


 本当に恋?



 一瞬の感情の揺れをそう思いこんでるんじゃないの?

 だって、ホラ。君が好きだと言う男の子、今女の子と一緒に楽しそうにしてるよ? なんで気付きもせず、その純粋な笑顔で笑ってるの?
 なんで、『恋って楽しいね』ってあっさり言えるの? 苦みも苦しみも、まだ味わったことないんでしょう?




 表面上ばっかり見て。
 
 奥底まで見ているのなら、ナゴは否定できないはず。







『雨照くんが好きっておかしくない〜?』






                

             

                おかしいのは、雨照和を分かっていない君達だよ。

273雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/23(火) 17:40:04 HOST:119-231-182-54.eonet.ne.jp
**独り言

>>271は失敗です。まさかの途中投稿してしまいました。
>>272が成功……だけど、残念な執筆力。
一応、詩……というか、桜子の和に対する気持ちを書いてみました。なんかいつもの馬鹿っぽい雰囲気ではなく、シリアス意識で。基本的に報われてない人なんで。
ちょくちょくこういう時があると思うのでお気をつけくださいノ あ、そういえばこんな駄文読む人居なかった☆
↓あ、ここからは本当にただの独り言です

 ファンタジー小説が書きたいです。((たひたひ
最近シリアスが好きです。だからファンタジー書いたらシリアスばっかになると思うんだけど。
書きたいのは、なんか魔女の話です。←発想低レベルwwww

274水月:2010/02/26(金) 23:31:46 HOST:w21.jp-k.ne.jp
やあ雪音(。・_・。)ノ
やぁぁぁっとテストおわったなぁ!!
英語なんかっ…!!問題数多過ぎ 時間なさすぎ!!!!!!これは国語にも言えたよな!
ていうか桜子かっけぇ…桜子効果でナゴもかっこよく思えてきた!
あなたは本当に文を書くのが天才だな…!
また遊びまひよー(☆_☆)そのうち電話するよん

あ たぶん電話はするとしたら夜(言ったっけ?

275雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/27(土) 22:25:06 HOST:119-231-188-138.eonet.ne.jp
    *水月*
うん、オワタ^p^
うー…先公の馬鹿野郎← 英語キエロwww((
桜子もたまにはこういう役をと← 別にナゴは出てないけどw
んだよ、お前の方が上手じゃねーか。あ、私の中の親父が出てきちゃった☆
夜ね、りょかノ ちなみに言ってないよ((

276雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/03(水) 23:49:45 HOST:119-231-186-244.eonet.ne.jp
第57話「チャット化、もしくは恋愛小説化」

「ねー、桜っち、書き始めはあたしが書いてもいー?」
「ああ……どうぞ」

 もうどうにでもなれ、と若干投げやりとなりかけている心境で、相変わらず楽しそうにシャーペンを器用に指先で操りながらクルクルと回している風先輩に言った。

 ああ、どうして私がナゴにラブレターを書くとかになったのだろうか。
残念ながら、私にそんな勇気は持ちあわされていないというのに。



「やったぜぃ。まずは名前からだよねー……『山崎和へ』」
「名字違ぇ!!」

 
 風先輩が便せんに向かいあったと思ったら、いきなりナゴの名字間違えてた。
山崎って誰だ…………。



「あれ? そうだっけ? えー……じゃあ、あめでら?」
「おしいっ!」

 んー? と、ナゴの名字が脳内に存在していない風先輩が悩んでいるとき、隣でずっと口出しせずに見守っていた由羽先輩が口を開いた。


「まあ、名前なんて後でええやん。 時間かければ思い出すかもしれへんし。うちもあんな地味野郎の名字とか覚えてへんし。てか覚える意味ないし」
「すごい言われよう!」


 なんか、私もだがナゴもかなり扱いが酷い…………。


「ほんで内容やけど――――……まあ、手紙に書いて告白するなら、雨照くんの気に引くような書き方か内容がええよな」
「え、今由羽先輩、ナゴの名字言いましたよね。覚えてないんじゃありませんでしたっけ……」

 
 当然の事ながら私の意見など無視され、変わりに風先輩が私とは別の観点だが、由羽先輩の発言ツッコんだ。


「なーたんの気を引く?」
「そや! ただ『好き』とか書いてたんじゃオとせへん! あのモテなさそうなくせに堅そうな野郎はな! ちっとは工夫せんとな!」
「……まぁそうなんでしょうけども」

 
 言ってる事はまぁまぁ正論だが、さっきからナゴの扱いが気になる。


「じゃ、あたしやってみるねん」

 
 そう言って、風先輩は持っていたシャーペンを淡い色の便せんに走らせた。
カカカっとシャーペン独特の音を発して何秒か経つと、風先輩が顔をあげて「これでどうだっ!」と私と由羽先輩に見せてきた。そこに目を移すと……


    『私はなーたんの事が』
 


       『ずっと好きでしたwww』


「笑ってる!?」


「へっへん。これは心に残るっしょー」
「最悪の形で残りますが! しかも私、ナゴの事なーたんとか呼ばないんで!」
「分かったよぅ。なーたんの所は消してナゴに直しておくよぅ。後は完璧だね」
「最後のwを消せ!」


 絶対ないと思ってた文面を見せつけられた。
 いや、これあげたら逆に馬鹿にされていると思われるだろ。

「じゃあ…………」

 風先輩はまたシャーペンを動かすと、今度は更に自信満々の顔で「次はどーだ!」ともう1度便せんを見せてきた。


    

    『好きでした////』


「この斜線もいらねーから! 白々しいっ!」

 
 

 すると、次は由羽先輩が風先輩が持っている便せんを「貸しいや」と言い取り上げ、自分のシャーペン(副会長のプリクラが貼ってある)を取り出し、風先輩と同じようにカカカっと高い音を鳴らせて、便せんにシャーペンをしばらく走らせた。


「うちは波みたいなラブレターとは言えぬラブレターじゃないでぇ」

 そう言い、風先輩と同じような仕草で、私に便せんを見せつけてきた。






『私の今の心境に似た色の桜が散る今日――……
 私は決心した。

 ナゴに告白しようと。

 もうこの溢れるような想いに耐えきれない。ただ、この止まりを知らない想いに区切りをつけるだけだ。
 
 言ったら、何か変わるかな。その思いだけで私はナゴに告白する。


 いい加減、踏み出したいんだ。 
 ナゴと付き合えるかどうかなんて関係ない。ナゴに伝えたいだけ。


 
 そんな事に思いを張り巡らせていたら、例の彼がやってきた。
 今日も同じように、いや、昨日より少し波を荒げて、胸が高鳴る。

 「何? 急に呼び出して……」 いつもと変わらぬ、無愛想で冷たい君。

 ナゴの言葉に頷き、私はゆっくり口を開けた。
 とうとう言うんだ、この恋心。




  「……好きです」                  』








「………………」

「どうや、うち天才やろ! 自分で泣いてしまいそうやわ!」
「やばいよぅ、ゆっぴー! あたし感動の嵐でボロ泣きだよー!」

277空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/03/04(木) 01:49:53 HOST:235.101.145.122.ap.yournet.ne.jp
>>雪音ちゃま。

えー、(( 何となくかよ。((
わざわざ遣ってきます、と言うか強制連行です。←

よーし、兄貴が消える日がとうとう遣ってきたぞ!((
見違いなもんか、ちくしょう←
逃がすか――――――――!!((

恐いと言ったらドリームメルティックハロウィンとかアレですよねー。←

有るったら有るんだぞ!((メリカ風wwwww←
しまった、家に二段ベッドなど無かtt((

ちくしょう、と言う気持ちで一杯ですこのやろう!((やめれ。
話変わるんですけど雪音様ってほかに小説など書かれてますか?

はい、正解で御座いますノ+
どす黒いおーらですね、((

278雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/06(土) 19:32:51 HOST:119-231-177-229.eonet.ne.jp
       *空梨たん((でいいのかな*

なんか文句あんのかコルぁ((orzorz そうですが何k((
ちょっと無理ですね((たひ

兄貴はとりあえず生かしておこうよ←
見違いにしてくれないかな。もしくは幻術←
ふはは、私が逃がしてやろう!

あ、怖い関連でももいろうさぎって知ってます?

無いったら無いんだぞ!((乙←ww
じゃあ、一緒のベッドで寝るってことでいいですk((wwww

そうなんでございますか、このやろう((タヒ
一応もう1個書いてるけど挫折しそうでsげふんげふん。 今、猛烈に書きたいネタがあるのにこれ以上書いたら駄目なのかなーと思ってるんだ。

賞品は?((
魅力的なオーラだい。

279:2010/03/06(土) 21:43:22 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
雪音>>

久しぶりーノシ
さーて私は誰でしょう!←  わかんなかったら雪音死刑ね(ニコニコ/Σ

とりあえず、久々に此処に来たらめちゃめちゃ進んでて驚きました♪←
そして小説全部読ませていただきましたvvv

◇とりあえず感想◇
萌って誰だし!猫被ってる美少女は嫌いなんだよ!((
てか、いつのまにかラブコメに発展してるし!桜子が一段と可愛くなったww
またもや個性的な先輩たちが出てきた…(遠目
由羽先輩と風先輩が揃ったら最強だね!萌に勝てるぜ、絶対+。←
んで肝心なこと← 乃亜ちゃん出てないorz

…笑
一気に全部書いたら意味不明になってしまった…っ!
あ、怒ってるわけじゃないのww 久々に雪音の素敵小説読めて変なテンションになってるの∀//
乃亜ちゃんは出せるときに出してくれればいいのでvv

では!
雪音が死刑にならないことを心から願っておりますノシ←

280雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/07(日) 13:01:16 HOST:119-231-161-196.eonet.ne.jp
       *誄*

ぎゃあああああああああああ((ryry
誰でしょうっていうか、名前で分かるし← 全く、蒸発したかと思ってたよ! 死刑にはしないで←

そうであろうそうであろu((うぜw
とりあえず、読んで発熱なんて事がない事を祈る。

萌は嫌われキャラだから嫌ってやってください((え
一応主人公は和なんだけど、桜子の方が出現率が高い((あ 
もう大体主要キャラは出し終えたよノ 
絶対か?ww その2人は面白がっているだけだと思うけど←←
ごめんね;; 忘れてるわけではないのよ;; 一応、今書いてる話が終わった後の話はまだ考えてないから、そこで乃亜たんを出せたらいいな。

いあ、大丈夫だよノ
私は打たれ弱いから怒らないd((  変なテンションになったら戻そう!
乃亜ちゃんはもっと出せるようにします!

誄のことはよ――――っく覚えてるので死刑になんない…はず←
ではノシ

281雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/07(日) 14:35:27 HOST:119-231-161-196.eonet.ne.jp
第58話「結果、チャット化」

 とりあえず、結局その文面は処理することにした。
 由羽先輩はかなり怒っていらしたけど、無理だろ。どう考えても。なんで小説化したんだ。



「しょうがないな、この我儘娘は。関西ではこんなラブレターが普通やのに」
「嘘つけ!」
「嘘やないって。ウチも火野にこんなラブレターを毎日5通ぐらい出してるし」
「副会長に嫌われる要素ありまくりですよ!?」


 恐らくマジであろう由羽先輩の割とヤバイ言葉を聞いてると、そこまで黙っていた風先輩が声を上げた。


「できたっ! これなら、桜っちの気持ちが何気なく分かってしまう上、絶対桜っちにキュンとなってしまうよ!」


 その声と同時に風先輩が誇らしげに、煌びやかな金髪の上に掲げたのは、新たな便せんだった。
 しばらく黙っているな、と思ってたら、どうやら先輩はまた私の代わりにラブレターを書いていたようだ。


「おおっ! ホンマか! どんなんや、波!」


 さっきから衰える事のないキラキラした光を宿す由羽先輩の瞳が、風先輩の掲げる便せんに向けられた。
 ちなみに、私はもう何も言わない。この文面もどうせボケだって事は初めから分かってますから。


「ふっふっふ、あたしの斬新なアイディアに驚くなよっ!」



『腐うさんが入室しました。
 腐う>> 来ますた。 誰かいる?
 由羽>> おお、波(´∀`)ゞ
 桜子>> 私いますよ^^
 腐う>> この暇人共めwww
 由羽>> お前に言われたくないわwww
 桜子>> あの、私相談あるんですけど、乗ってもらってもいいですか?
 腐う>> �堯�(゜口゜;;) 相談だと!? 
 由羽>> わくわく♪
 桜子>> 実は……私、最近ナゴの事気になるんですよね
 腐う>> なぬ!
 由羽>> マジか!
 桜子>> はい。なんか、ナゴと喋るとドキドキするし、萌ちゃんと仲良くしてるの見るとムカつくし……
 由羽>> それぜったい恋やん!ww
 桜子>> やっぱりそうですかね……。
 腐う>> 告れ! 告れ!ヽ(`Д´)ノ
 桜子>> ……分かりました。私、告白します!
 腐う>> キタ――――(゚∀゚)――――!!  
 由羽>> ヤッタゼ!o(*゜▽゜)oo(゜▽゜*)oo(*゜▽゜)oo(゜▽゜*)oヤッタゼ!
 桜子>> 私がんばrmす!
 腐う>> 打ち間違い乙www                   』



「チャットだ――――――!!!」

 
 風先輩の言うとおり、かなり斬新だった。悪い意味で。

「えへへ、すごくないー?」
「この発想はある意味すごいですよ! しかも私、最後打ち間違いしてるし! ていうか、何で先輩は『腐う』なんですか!?」
「腐女子の腐と、風をミックスしてみた」
「もはや自分が腐女子であることに誇りもってませんか!?」
「す、すごいわ波……雨照くんに直接言うんじゃなくて、チャットで話した内容で何気なく伝える……。もう神やん」
「馬鹿の神?」

 
 流石に何が何でもこれは駄目だ。ていうか、この人等本気でコレ大丈夫だと思ってるのか?


「しょうがないなぁ。チャットにいるのが嫌なら、『桜子さんが退室しました』って最後に付け足しとくよ」
「そういう問題じゃない!」
「乙」
「乙って言わないでください!」

 
 
 この後、色々ぎゃーぎゃー3人で騒いでいたが、結局、チャット内容の文面をナゴに送りつけられるのは阻止した。そもそもあの内容は実在じゃないし。フィクションだったし。
 今回の事で、私は当分ナゴに告白できない事を身にしみて分かった。 ……ちょっと死にたい。

282水月:2010/03/12(金) 00:05:37 HOST:w41.jp-k.ne.jp
変態です!変態な水月がやって来ました!!
はっきり言って眠いです(ρд-)zZZ
でもテキストやんなきゃ!!4つ分くらい溜まってた!!明日も明後日も部活ねぇから少しくらい睡眠不足でも俺はいける!!
ていうか無駄にテンション高くてすまねぇぇ!!!!
桜子の手紙がチャット化しおったwww
乙とかワロタ(゜▽゜)
腐うの発想がありえねぇ てかこれでOKするやつってどんなやつだよ!そいつこそ真の勇者だな!ホント!
そんじゃノシ

283雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/13(土) 13:46:21 HOST:180-146-51-76.eonet.ne.jp
    *水月*
やあ変たi((www
寝ろ。身長伸びんぞ!
テキストなぁ。私もたまってばっかだ。だって眠いんだもの。
いやwwwいいけど何でwww
一度やってみたかったネタをやったのさ!
乙な頭の野郎しか出てないからねbグッ←
いないだろwww拝見したいよ。え、メロス?
またこいよ、可愛がってやr

284瑚飴:2010/03/15(月) 09:51:02 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
久々に登場した真の勇者・瑚飴ですョ←←
誰かまっててくれた?くれたよね?ね?お姉ちゃん!
私のこと忘れたりしてないよね?お姉ちゃん私のこと大好きだもんね?
そうだよね?他の人なんかに目移りしたりしないもんね?
そんなことしたら・・・アノ人みたいになっちゃうよ? 
いつまでも私のそばにいてね?

    愛を込めて瑚飴より はぁと



・・・・・病んでマス

285雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/16(火) 18:40:44 HOST:180-146-72-133.eonet.ne.jp
        *瑚飴*
あ、瑚飴も真の勇者なの? メロス?ww
誰がお姉ちゃんか← あ、ごめんなさい。マジでごめんなさい。
そ、そうだよ!お姉ちゃんは瑚飴ちゃんのことしか見えてないんだよ!あいらぶゆー!
いつまでも瑚飴ちゃんの傍にいるから、アノ人みたいにしないでくださいorz

初めてヤンデレのコメきますた。

286鈴木美穂:2010/03/17(水) 17:59:25 HOST:p3207-ipbf5904marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
初めましてぇ。もうすぐ中学一年生になる鈴木美穂でぇす。
今彼氏募集中でぇ、なりたいって思ったら電話してねぇ。
年齢制限は特にないから誰でもOKだよぉ〜

わらわーあたなやーはららか

↑でぇす。
携帯で打ったらすぐわかるよぉ
それでは連絡まってまぁす♪

メアドも教えちゃおっかなぁ〜
kuro-ba-myt.391

この後には@が続いていてぇドコモの会社のものを入れてくれればすぐに届くよぉ

287水月:2010/03/19(金) 23:05:06 HOST:w32.jp-k.ne.jp
え((
メールしてやろーk((ry

まぁ嘘ですが…女だし…(ボソッ


雪音!!!俺は悪徳者らしいです!!
早く続きをかけ!
ネタを振り絞ってくだちゃい(^^)

今回は残念やったけどまたカラオケ行こー!!

あ 眠い…
でも寝るわけにはいかんのだよ!!
びこーず テンション高いから!!
ではノシ

288雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/20(土) 15:08:57 HOST:119-231-135-46.eonet.ne.jp
       *水月*

まぁ、嵐以外のあらしはほっとけ。

お前は悪徳者だ、やっほ――――い!
ネタ完全にきれました☆
今考え中だけどねー……おもいつかん。

カラオケ行きたいでっす!歌いたい曲がかなりある。
最近、この小説を書きながらメルトとか聞いてはいけないことに気付いた。

寝るわけにはいかん?
びこーず、お兄様g((たひ

289詞杏:2010/03/21(日) 17:40:06 HOST:41.net119083113.t-com.ne.jp
うぁぁぁナゴ君が可愛いッッ!

・・・ぇーお初です、詞杏(しあん)と言います(((何事も無かった様にb←
神作読んじゃいましたvv
桜子ちゃんの壊れてる部分で何度も噴いた人物ですb++
現段階まで読み終わった後に、
うぁぁぁナゴ君が可愛いッッ!!(リピート)
って叫びました++

僕も人生問題にラクガキを!〜って物やってるので良かったら見てみてください〜♪ノノ+

290詞杏:2010/03/21(日) 17:41:58 HOST:41.net119083113.t-com.ne.jp
すみませ;
「人生問題」 じゃなくて 「問題集」 でした(;▽;)

291瑚飴:2010/03/21(日) 20:48:50 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
今からパイレーツ・オブ・カリビアンみる(^b^)
ジョニー・デップかっこよすぎるっ(リア充のなかでwww)
まぁとりあえず早くこーしんしよう!わたしのためにっ  ←いいきった


あれメール送ったろかコラ ←←

292雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/21(日) 23:19:40 HOST:180-146-94-150.eonet.ne.jp
       *詞杏様*

初めまして、こんなゴミにコメ有難うございます++
どこに神要素があったのかが疑問でs((
桜子は最初はこういうキャラの予定ではなかったんですorz
ナゴが可愛いとは、私自身思ったことない前代未聞の感想ですw
ぜひ時間がある時に見にいかせてもらいますっ!

        *瑚飴*
私も見てたよんbb
ジョニーはねぇ……うん((何
ネタがないんです!((ああ 瑚飴のためなら頑張るぜ!

あれがマジなのか、荒らしなのか不明←

293雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/26(金) 02:32:24 HOST:119-231-145-74.eonet.ne.jp
番外「あなたとのなまえのかんけい」
              *由羽視点*



「火野――――っ」



 今日も愛しい人を見つけた。
愛しい名前を呼び、愛しい背中に向かって、近付く事すら愛しく感じながら駆け寄る。

 
 結局今日もあしらわれてしまった。
 むぅ、火野は中々デレへんなぁ。



「吹井ー、今日もよくやるよねぇ」


 ウチに向かってひやかしの声が聞こえてきた。
 目を向けると、そこには女子数名がいた。名前はよく覚えてないが、隣のクラスの女子だ。
嗚呼、こういう団体苦手やなぁ。口にはしないものの、憂鬱な気分で返事をした。



「エエやん。ウチは火野の事愛しとるもん」

「う、うわ……。よくそんな恥ずかしいセリフ言えんね」
「あたしは彼氏に『愛してる』なんて言えなーい」


 なんか文句あんなら最初から声かけてくんな。
 誰にも聞こえないように、そっと嘆息の溜息をついた。
と、同時に、3人の女子の中の赤いピンをした子が、唐突に口を開いた。




「吹井ってさ、副会長の事好き好き言ってるわりには、副会長の事名字で呼ぶよね」



 
 何気ない一言だっただろう。
 でも、ウチの体は無意識に飛び跳ねた。


「あ、それあたしも思ってたー」
「うんうん、こんだけ追いかけてたら普通下の名前で呼ぶよねーみたいな」
「で、実際何でなの? 吹井」

 
 一斉に迫って来たから、思わず怯んでしまったが、すぐに返事をした。



「べ、別に……もう火野って呼ぶのがクセになってもうたから、直せへんだけやで」

 
 そう返答すると、女子達は興味の色を見て分かるように無くした。

「なーんだ、やっぱそんなもんかー」
「もっとなんか深い理由あるかと思っちゃった」
「じゃあね。ばいばーい」

 
 女子たちは騒ぎたいだけ騒いで、さっさと帰ってしまった。
 帰ってくれたのは本望だったが、一方的に喋って帰られるのは気分が悪いものだ。








   
   ――――火野を下の名前で呼ばない理由、か。


 もちろん下の名前は知っている。『竜太』

 確かに、癖というのもあるだろう。
 実際、火野を追いかけてこの学校に転校してきたウチは、火野の事は中学の時から知っている。
当時から、火野の事が好きで、当時から『火野』と呼んでいた。

 
 
 呼ぼうと思えば、呼べていた。もちろん今も。

 恥ずかしいから、なんて理由は絶対にない。ウチは火野に対して、どんな行為も恥じらいはない。
恥ずかしいと言えば、本当の理由。 火野を、下の名前で呼ばない理由。呼べない理由。
 いくらなんでもコレは、さすがにウチでも恥ずかしい。簡単に人に言えない。


 でもしょうがないやん。
 これは、願かけみたいなものだろうか。
 いつか、自分と火野とが、と。

 


 どんなに恥ずかしくても、ウチはその時がくるまで、絶対に火野を下の名前で呼ばへん。
 
 火野、どうかこの理由を知った時に笑っていて。


 
 
 ウチが火野を『竜太』と呼ぶのは




 
  

 

    ――自分の名字も『火野』になった時――

294雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/26(金) 03:13:48 HOST:119-231-145-74.eonet.ne.jp
          【二次元school】
  
>>1  プロローグ  >>165  あらすじ >>168>>169  登場人物プロフィール  

>>2  第1話「自分の本性」 (和視点)
>>3  第2話「二人の転校」
>>7  第3話「二次元を三次元にしたような学校」
>>8  第4話「転校先は……」
>>14  第5話「隣の席の女の子」
>>22  第6話「非常識日常生活」
>>27  第7話「女好き男」
>>28  第8話「桜子との関係」
>>29  第9話「美少年の考え」
>>49  第9話「反対少女」
>>52>>53  第10話「スタート」

>>62  第11話「部活」 (和視点)
>>74  第12話「やっぱり美少女」
>>85  第13話「オタクというより腐女子」
>>88  第14話「写真部入部しませんか?」

>>98  第15話「桜子の夏祭り作戦」 (桜子視点)
>>103 第16話「自分より可愛い男」
>>114 第17話「偶然?必然?」
>>121 第18話「第2の敵」
>>126 第19話「ツンデレ+浴衣」
>>131 第20話「SMデート」
>>132 第21話「怜次暴走、阻止」
>>133 第22話「腐女子なお姉様?」
>>134 第23話「終了の合図」

>>137 第24話「生徒会室に入場」 (和視点)
>>140 第25話「生徒会長、秀ちゃん」
>>143 第26話「関西少女」
>>144 第27話「愛しています」
>>145 第28話「そしてまた原点に」
>>146 第29話「悪いのは」
>>147 第30話「会長をいじめよう」
>>148 第31話「会長は助けられました」

>>153 第32話「波乱・プロローグ」 (和視点)
>>162 第33話「転校生」
>>163 第34話「メグミちゃんと対面」
>>164 第35話「メグミとの関係」
>>175 第36話「萌と和お兄ちゃんのパパ」
>>186 第37話「萌ちゃんの家へ訪問」
>>195 第38話「感動の再会」
>>196 第39話「応接間にて」
>>199 第40話「母と父の過去」
>>200 第41話「母さんの言葉の意味」
>>205 第42話「成り立ちを知って」
>>210 第43話「萌のお気に入り」

>>211 第44話「萌と桜子対面」 (桜子視点)
>>212 第45話「桜子ちゃんと和お兄ちゃん」
>>218 第46話「理性ギリギリな桜子」
>>220 第47話「萌ちゃんへの疑惑」
>>221 第48話「二重人格発覚」
>>233 第49話「優くんが知らない事」
>>236 第50話「割り込んできて」
>>237 第51話「妹が邪魔です」

>>240 第52話「最強由羽先輩」 (桜子視点)
>>249 第53話「嘘の説得」
>>255 第54話「ストーカーからのアドバイス」
>>263 第55話「腐女子からもアドバイス」
>>268 第56話「ラブレター作成」
>>276 第57話「チャット化、もしくは恋愛小説化」
>>281 第58話「結果、チャット化」
(以下続行)

番外 >>272「ひとりこいわずらい」(桜子視点) >>293「あなたとのなまえのかんけい」(由羽視点)

295瑚飴:2010/03/26(金) 15:34:30 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
やっほーい(^。^)/
今家に水月がいたりいなかったり…
雪音もO・I・DE キラーン☆  ←うざっっ

なんかめっちゃがんばってるやん!!
そんな…うちのために…
瑚飴感動☆

そんじゃまたのぞくなっ!

296雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/27(土) 03:36:11 HOST:119-231-162-9.eonet.ne.jp
        *瑚飴*
やっぽー☆←タヒれ
うん、逝きたかったけど(�弝岨�)発見するのが遅くなってしまった。

あー、>>294の事か?
いや、コレ前やった時のをコピっただけだy((
だから感謝するな!実はそんなに頑張ってないから!
良心が……痛むんだよ……((え

ではノシ

297雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/29(月) 17:34:03 HOST:119-231-179-230.eonet.ne.jp
番外「とおくのあなた」 
           *萌視点*


   ――自分にお兄ちゃんが、いる?




 自分の父である人物に全てを明かされた時、酷い衝撃が走った。
 パパが浮気していた、というのもだが、萌にお兄ちゃんがいた事が何よりも。


 萌は1人っ子。



 ずっと、ずっと寂しかったの。



 誰か隣にいてほしくて。



 泣いてみても、誰もいなくて。



 ――――――でも、お兄ちゃんができた。
 兄妹ができた! これでもう寂しくないんだ!






 ……ねぇ、そうだと思ったのに。なんでまだお兄ちゃんはいないの?


 学校が違うから? ママが違うから?


 

 一緒に住まなくてもいいの。萌とお話しするだけでもいいの!



 
 お兄ちゃん。お兄ちゃん。たった1人のお兄ちゃん。
 
 何処………………?





 暗闇。




 




 「萌? どうしたんだ?」




 ああ、違う。


 手を伸ばせば届く距離に本当はいたんだね。

298水月:2010/03/29(月) 22:58:26 HOST:w21.jp-k.ne.jp
なんか萌ちゃんか神経か細い(´Д`)!?
あと由羽さんが乙女じゃぁぁぁぁん!やっほぅ(゜▽゜)

明日雪が降らんことを期待してあっそぼーう!!

299雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 12:21:08 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
     *水月*
若干ヤンデレっぽくなった気もする← ヤンデレじゃねえ!打たれ弱いだけ!
一応性別は乙女と分類される(( 

ホイミを拉致します!((あ

300雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 12:48:27 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
番外「むかしといまのきもち」
              *和視点*


「ナゴ、最近楽しそーだよねっ!」
  

  桜子に突如告げられた。


「……は? 何が」

「だって、この学校に転校してきた頃はすっごい嫌そうだったじゃん。でも最近は楽しそうだよ!」


 

 ああ、確かに。

 確かに俺はこの学校に転校してきた当時は、ついていけないという絶望感に充ち溢れていた。
 今は…………慣れてしまった、というのはとりあえず肯定するしかない。

 でも、この生活を。

 うるさくて、振り回されている日常を。 


 俺が、楽しいと感じてる……?

 
 楽しい、のだろうか?






「ど、どうしたの雨照……なんか悩んでるっぽいけど…………べ、別に心配なんかしてないんだからねっ!?」

 
 泉川。



「千里〜、そんな野郎心配しなくていいって! 俺と遊ぼうぜ〜」


 霧島。



「ナンパしてんじゃねーよキモいな。てめーの母ちゃんにでもしとけ」


 小陽向。



「泉川さん、小陽向さん、早く逃げた方がいい。この単細胞男は私が始末する……」


 椿。



「あははは! せいぜい凡人は凡人同士、仲良くしてなさい!」


 龍造寺。



「てめーらうるせぇ!! 鶇様のお仕置きを受けるつもりか――! 受けてもいいのは俺だけだ!!」


 松田。



「暁也が五月蝿いわ。眼球取り出してその穴をケシカスで埋めるわよ?」


 鈴井本。



「静かにしろ。チョーク投げるぞ」


 梓川先生。



「いきなり2年の教室に失礼する。 雨照、末木! いい加減あの窓の修理費払え!! この学校は生徒会長の俺が守るからな!」


 生徒会長。



「まぁまぁ、秀ちゃんそんな怒らんと。 せっかくの可愛らしーい顔が勿体ないで?」


 副会長。



「火野――!! とうとう秀ちゃんとできたんか!? なんやそれ、うち絶対ゆるさんからなぁぁああああああああ!!!」


 由羽先輩。



「えー、マジで!? とうとうこの学校にもおとこにょこ同士のカップルできたにゃー!」


 風先輩。



「ね、姉さん……今日もメイド服着ないと駄目なんですか?」


 優。



「お兄ちゃんっ! 今日も萌と一緒に帰ろぉ? ね、いいでしょ?」


 萌。




「ナゴ…………やっぱ大変だね。この生活」


 桜子。



「いや…………」




 確かに、今。

 


 



      少しだけこの生活を愛しいと感じてしまった。

301雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 12:53:52 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
とうとう300を突破したので、その300祝いのつもりで、ALLキャラ登場の詩を書きました。
   出来はともかく。



ここまでコメントなどの励ましの言葉をくれた方々に感謝いたします。
えっと、まだこの小説はしつこく続きます。
そろそろ中間時点にやってきたかなーってぐらいなんですが。
何度も言いますが、ここまで支えてくれた方々に感謝いたします。
あわよくば、これを機会に読んでくださる方がいれば←

では、これからも宜しくお願いします。

302雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 22:38:09 HOST:119-231-143-71.eonet.ne.jp
第59話「生徒会長の恋」
          *和視点*


「雨照くんっ! 桜子ちゃん! ヤバいで――――!!」


「ゆ、由羽先輩っ!?」
「げぶぁああ!!」


 昼休み、
 
 いきなり教室のドアが大きな音を立てて荒々しく開かれたと思えば、俺と桜子の名を呼ぶ声とともに少女が入って来た。 
 焦った顔をしている由羽先輩だ。

 俺は、1人でニヤニヤとミオリちゃんのフィギュアを見ていたので、変な叫び声を上げながら急いで片付けた。


 俺より離れた席に座っていた桜子は、驚いた様子で由羽先輩の元に駆け寄って行った。



「由羽先輩、そんなに急いでどうしたんですか? ヤバいって…………ま、まさかっ、火野先輩に彼女できたとか!?」
「違うわ! そんなんやったら、ウチがとっくにその女を東京湾に沈めとるわ!」


 なんかサラリとヤクザみたいな事言ってた。
 少し由羽先輩の危険さを感じながらも、俺も駆け寄った。


「な、なんなんすか、一体…………」


 由羽先輩が、俺に目を向けると、「それがな……」と言ったあと、乱れた息を落ちつかせる為か、そこらへんの空気を雑に取り集めるかのように深い深呼吸を1回した。










「秀ちゃんに好きな人ができたんよ」








「「ええええええええええええええええ!!!?」」



 俺達2人は、近くにいた小陽向に「黙るか死ね」と言われるぐらい、デカい声で同じように叫んだ。



 だって! あの堅くてプライド高くて打たれ弱くてチビの生徒会長に!?

 
 す、好きな人だと……?



「ホンマ、驚くよなぁ。ウチも最初聞いた時はビビったわぁ。ていうか、調子乗んなって思ったわぁ」


 この人、副会長以外には本当に容赦ないよな。
 すると、隣で未だに驚いて目を丸くしている桜子が由羽先輩に尋ねた。



「そ、それを報告しに私達の教室まで来てくれたんですか……?」


 ああ、確かに。
かなり驚く情報だけど、由羽先輩は副会長以外の人の為には絶対に動かない。
 何か理由があるのだろうか?



「いんや。それがなぁ、秀ちゃんのその好きな人を雨照くんと桜子ちゃんに一緒に探してもらいたいんよ」


「は?」
「どういう事ですか?」

 
 生徒会長の好きな人を探す……?
 俺達が2人で不思議そうな表情をすると、由羽先輩は、「えっとな」と言いかけながら人差指を立てた。



「秀ちゃん、この学校で好きな人できたんやけど、その人の名前も学年も分からへんらしいんよ。だから、その人をウチらと一緒に探してほしいんよ」


 ウチら、というのは恐らく本人の生徒会長とそれを面白がりそうな副会長と、副会長の手伝いをする由羽先輩だろう。
 
 ああ、そういう事か……。
 生徒会長は誰を好きになったんだろう?

 いや、それ以前に。



「何で俺等に頼むんですか?」


 別に他の3年に頼めばいいのではないか? 
生徒会長の友達とかに。

俺の問いに同意するように、桜子が何度も頷いていた。
由羽先輩が、悟ったかのようににっこりと微笑する。






「秀ちゃんに友達がいいひんからやで」




「「虚しっ!!」」



 

 俺と桜子のハモリは、また小陽向に「自殺するか溺死しろ」という言葉をかけられる事になった。

303瑚飴:2010/04/01(木) 14:54:48 HOST:119-231-188-13.eonet.ne.jp
300突破おめでとう!!
300いったら付き合ってくれるっていってたよね!? ←え
さぁいますぐうちへおいでっ!!!!!!!!!
愛し合おうではないかb

























・・・嘘です。

付き合ってってゆーのはホントだよ☆

返事 まってるね!

304雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/02(金) 00:25:06 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
       *瑚飴*
わざわざ(妄想の塊の名誉に)有難う! これからも(欲望を満たすのを)頑張るぜ☆ 
言ってないよ! でも付き合おう! あ、ここJAPANだから無理だ。
だから――ん、私は何故か瑚飴のコメを発見するのが遅くなるんだ。あぅ((

305雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/02(金) 01:26:52 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
番外「しがつさいしょのひ」
              *桜子視点*


「桜子。俺さ…………もうオタクやめるわ」




 いきなり声をかけられたかと思えば、このセリフ。


「え? え……え?」


「だから、オタクやめるんだってば。もうミオリちゃんもミカちゃんもメグミちゃんも好きじゃねぇ」


 
 …………

  
 やめる?


「う、うそ、嘘」
「嘘じゃねーよ。もう現実的に生きる事に決めたから」


 嘘じゃないんだ……嘘じゃないんだ!
 
 ああ、この日をどれほど待ったことか! 
雨の日も雪の日も嵐の日もずっとナゴがオタクをやめてくれる事を待ってたのよ――――――!!




「ナ、ナゴ……!「なんてな、うっそ」





 ………………は?






「ホラ、今日エイプリルフールだろ? いつもお前、オタクオタクうるさいからな」



 黒板にいつも今日の月と日と曜日をかかれている所に目を向ける。
 
 …………『4月1日』


 一般的には、嘘をついてもいいと称されている、いわゆるエイプリルフールって奴。




「じゃあ、何ですか。オタクやめるっているのは嘘ですか」
「当たり前だろ! 俺は一生ミオリちゃんを愛し続ける! 知ってるかお前、ミオリちゃんはまずあの子供っぽいロリ顔が萌えてだな――――」






 …………何よ。 
 


 人を一瞬喜ばせやがって、一瞬トキめかせやがって。

 何がエイプリルフールだ。にしてもなんて小規模な嘘だこの野郎。どうせならドッキリ並の嘘つけよ。



 何でそもそも私はコイツが好きなんだ。
地味だしオタクだしキモいし変態だし馬鹿だし意味わかんないし。
 しまいにはなんか嘘つかれるし、勝手に語りだされるし。



 
 もう、このオタク野郎。 もう、あんたなんて――――



「ナゴなんて大っ嫌い――――――――!!!」






 


                  




                  

                   …………うっそ。

306雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/02(金) 01:31:05 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
****
エイプリルフール(の翌日)なので、エイプリルフールをネタで書いてみました。
一応設定は、2人がまだ椿園学校に転校していない頃のお話です。
いや、そうじゃないと設定に矛盾g((
ていうか、こんな王道なカンジでいいんだろうか。駄目に決まってるよねwww

エイプリルフールである事を、翌日に知ってしまった悲劇←

307水月:2010/04/04(日) 21:41:25 HOST:w22.jp-k.ne.jp
ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
なにこのキュンキュンくるかんじ!?桜子がもう女の子にしかみえーん!

ところで300突破おめでとー(゜▽゜)
祝ってやろうじゃん!!
仕方ないから付き合ってやってるんだからね?!
あんたのこと別に好きなんかじゃないんだからね?!

↑↑
ツンデレ失敗ー
なんかわけわからんくなったorz

308雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/05(月) 00:49:44 HOST:119-231-174-17.eonet.ne.jp
       *水月*
�瑤い筺∈能蕕ǂ藹漚了劼世ǂ蕁�
俺的には失敗なんですけど〜((うぜぇ

初めてこういう祝いてきなもんしたわ。最初はしないつもりだったけど、「あれ次300じゃん」と気付いたので←
�凜張鵐妊譴能砲Δ福�
ツンデレ無理矢理じゃね?

309名無しさん:2010/04/05(月) 03:45:26 HOST:proxy.218.186.8.243.maxonline.com.sg[cm31.delta25.maxonline.com.sg]


310雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/06(火) 18:55:49 HOST:119-231-147-168.eonet.ne.jp
第60話「一目惚れした人」


 生徒会室に入ると、ムスッと機嫌が悪そうながら顔をほんのり紅潮させて椅子に座っている生徒会長と、その隣でニヤニヤしている由羽先輩の想い人である副会長が立っていた。
由羽先輩は、楽しそうにスキップしながら入室していった。


「秀ちゃ〜ん、連れてきたでぇ〜」


 由羽先輩が声も楽しそうに弾ませながら、そのまま会長と副会長に近付いてそう声をかけた。
 由羽先輩は会長の前に行ったのに、なぜかそのまま体の角度を90度変え、副会長に抱きつきにいった。副会長は「抱きつくな!」とそれを払った。


「ったく、俺は頼んでいないというのに……」
「だって秀ちゃん友達いいひんから少しでも人が多いと助かるやん」
「失礼な事を言うな! いるわ!」


 声を張り上げて反論する会長は、それが事実なのかよく分からなかった。
実際の所、いなさそうだ。
 会長は、俺と桜子を見ればバツの悪そうな顔をして、先程とは反対の小さい声で呟く。


「よりによって、何で窓を割った奴等なんだ…………」
「だって秀ちゃん友達いいひんやん」
「だからいるって言ってるだろう!」


 さっきから全力で否定する会長だった。由羽先輩は単に楽しんでいると思われる。
 
 その様子を(微笑ましく)見ていると、本命の話題を桜子が躊躇いながら振った。



「あ、あの……会長の好きな人って……」


 言葉は最後まで言わなかったが、それだけでこの場にいる全員が桜子が何を言いたいのか察した。
それには副会長が代表して答えた。



「ああ――、うん。何かこの間一目惚れしたらしいんやけど、その人の事一切分からんらしいんよ。だからその情報を集めて探してあげようって訳や。ホンマ秀ちゃんはアホやなぁ」
「あ、そうなんですか……アホとか言ったらまた怒られると思いますけど」



 一目惚れ、か。
こんな堅くてルールに厳しく、言ってしまえば『恋愛などにうつつを抜かすな!』と言ってそうな会長が、よりによって一目惚れ。
余程の美少女か会長の好みの子か。
 ちなみに俺はミオリちゃんのレベルにならないと一目惚れはありません!


「で、どんな人なんですか?」
「ど、どんな人ってそれは――――……」



 そこまで言うと、会長の顔はボンッと煙をたてそうなほど一瞬にして赤くなった。






 


  

 …………ベタ惚れ?

311雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/07(水) 23:28:24 HOST:119-231-146-161.eonet.ne.jp
第61話「ベタな出会い」


「うわぁ〜、秀ちゃんたら照れてるや〜ん。か〜わ〜い〜」
「火野、ウザいからその喋り方やめろ」
「秀ちゃん、今度火野の事ウザいとかいったらそのちっこい体をミキサーにかけて烏の餌にするわ」


 会長の顔は未だに熱を冷ます様子がなかった。
副会長に言い返すものの(由羽先輩に脅されているが)本当に照れている様子だ。




「その――……一目惚れした人って、どこで出会った人なんすか?」


 これ以上、こんな会話を続けてもキリがなさそうなので、俺は会話を切り出した。

「そーやそーや秀ちゃん、俺もそれ聞いてへんでぇ」
「ウチも聞いてへんー。ていうか、愛しい火野がそう言ってるんやから話して」


 副会長と由羽先輩がそう便乗すると、会長は話し始めようとした。 
会長は、これも思い出して恥ずかしくなったのか、顔をほんのり赤くさせてぼそぼそと聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で話し始めた。
ちなみに、副会長も同様に少し顔を赤らめていた。由羽先輩にいつも口説かれているとはいえ、やはり愛しいなどといわれると恥ずかしいのだろう。





「こ…………この間の火曜日。俺が体育してたら気分悪くなったから体育館裏で休んでたら……その子が俺に声かけてくれて、ハンカチを渡してくれたんだ」



「へぇ、そうなんですかぁ……」
「やめとけ秀ちゃん! 絶対尻軽女やで!」
「微妙にベタな気もする出会いやなぁ」

 
 皆が自分勝手に言う。
由羽先輩は何を根拠に尻軽女だと言うのだろう。この人の中では女は全員敵なのだろうか。

 と、そこで俺は1つの可笑しな点に気付いた。


「ちょっと待ってください。会長は、体育で休んでた時にその子に会ったんすよね? 体育の時間の時に体育館使うクラスは1クラスしかないから、その子は会長のクラスの子って事になるじゃないすか。同じクラスの子なのに知らないんすか?」


 俺が言うと、全員が「お〜」と声をあげる。
 ……いや、普通分かると思うけど……。


「いや、俺は体調が一向によくならなかったから放課後まで体育館裏で休んでた」


「何で!?」
「保健室には行かなかったんですか?」

「保健室にいくまでに体力が底を尽きるからな」


「「弱っ!!」」


 発見、会長は体力がなかった。

「ああ、だからあの日秀ちゃん途中からいいひんかったんか。まぁよくある事やしな」
「秀ちゃんはか弱くて力ないからな」

 会長と近い存在の副会長と、副会長に近い存在の由羽先輩はよく分かっているようだ。
 確かに、会長は見た目も小さいし勉強ばかりしているイメージがあるので妙に納得できるが。



「だから、完全に俺のクラスの体育が終わった時間にその子が来たから、間違いなく違うクラスか違う学年というわけだ」

「なるほど」


 全員が納得した時、副会長が何やら生徒会室の本棚をあさって1枚の紙を手に持ってきた。
少しそれを後ろから覗いてみると、何かの資料のようだった。


「それ何ですか?」
「ああ、秀ちゃんが一目惚れした日に体育館を使用したクラスの表やで」
「へー……」


 そんな便利な物があるものなんだな。
俺と同じ事を考えているのか、副会長に質問に答えてもらった桜子は、少し開いた唇の間から感嘆の声を漏らした。

 副会長はそれを自慢気に持つと、さっそく読みあげた。


「えっとなー、火曜日に朝から放課後まで体育館を使用したクラスは…………
体育教科での使用、1年2組、2年4組、3年1組、3年4組。 その他での使用、1年3組、2年2組。」


 言い終えると、副会長は資料に落としていた目線を上げ、ニヤッと不敵な笑みを口元に浮かべて顔を歪ませた。






「さて、こん中から一目惚れの相手探すでぇ?」

312水月:2010/04/08(木) 22:54:28 HOST:w11.jp-k.ne.jp
やべっ 秀ちゃんもやしっこじゃんwww


やぁ(^O^)/別に久々でもないけど久しぶり!!
もう春休み終わるねぇ…
あー クラス替えが怖いよね((゚Д゚ll))

雪音ぇー コメントサンキュー(v^-^)
ギャグマンおもろいわ!
もうアニメの作り方が独特だよね
そこが好きだけどw

313雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/10(土) 15:06:57 HOST:119-230-106-157.eonet.ne.jp
       *水月*
初めはそんな予定なかったけど、後付けで←

久し振りだなノ 私がいなくて泣くんじゃねーぞ!
もうその事は考えない事にしましたwww
クラス替えなぁー……恐ろしや←←

感謝しやがr((ry
原作も好きだけど、アニメも好きだ++

314雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/10(土) 16:49:20 HOST:119-230-106-157.eonet.ne.jp
第62話「レッツ推理」

 由羽先輩は副会長の持ち出した表を見て、大きな目をキラキラと輝かせた。
そしてほぼいつもの反射的のような素早い動きで締め付けんばかりに副会長に強く抱きついた。


「さっすが火野やん! 惚れ直してしまうわっ!」
「ちょ……ほ、惚れ直すとかええから離れろ!」


 副会長は少し動揺しながら頬を桃色に染めて、由羽先輩を振り払おうとしていた。
 俺がそう考えていると、副会長は「とにかく」と軽くわざとらしい咳払いをしてからそう仕切り直した。


「火曜日に体育館を使ってたのはさっき言った、合計6組のクラスや。体育館裏を通るのは体育館を使ったクラスしかいいひんから、こん中から秀ちゃんの好きな人の特徴に一致する女を探すんやで」


 なるほど。
 と、なるとその会長の好きな人の特徴を聞く必要がある。

 皆がそう心の中で同じような事を考えると、全員の視線が会長に向けられた。

 会長はその視線の意味を察したらしく、恥ずかしそうに視線を俺達からそらして、躊躇いながら口を開いた。




「そ、その人は…………確か、綺麗な金髪で、目も此処の学校では中々いないような色をしてた」

「ほう、金髪て外国人なん?」
「いや、日本人の幼い顔してた」



 金髪で変わった目の色で幼い顔の女の子?
 しかも、1年2組、2年4組、3年1組、3年4組、1年3組、2年2組の中で。

 俺達のクラスにも龍造寺とか金髪の女子はいたけれど、残念ながらその日は体育館を使用していない。

 
 あんまり他のクラスの事は知らなかったので、思い当たる人物はいなかった。
それは桜子も同じだったようで、俺が桜子の方向を見ると、首を傾げて分からないという事を意思表示していた。
 副会長と由羽先輩は分かるのではと思ったが、2人共反応が微妙で、うーんと声を唸りながら考えていた。


「秀ちゃん、身長はどんなモンやった?」

 
 さらにヒントを得るためか、副会長がそんな事を会長に尋ねた。
 会長は暫く思い出せなかったのか、数秒たってから答えた。


「たしか……俺と同じくらいだったと思う」


 これを聞いても2人の反応は微妙だった。
思い出せない腹いせなのか、無意識なのか由羽先輩が小声で呟いた。


「秀ちゃんは身長がちっさいからな……。童顔やし」
「うるさい!」

 たしかにそうだ。
会長は俺より身長が小さい上、顔も幼いので下手したら小学生に見える。生徒会長なのに。


 
 今度もヒントを得るために、また副会長が会長に質問した。
いや、今度は質問とはいえないかもしれないが。


「なぁ、その子が渡してくれたハンカチって今ある?」
「ある」
「キモッ」
「見せてくれへん?」

 
 途中、由羽先輩が余計な言葉をはさんだ(人の事は言えないと思う)が、会長は素直に生徒会室にある自分の鞄の中を探りにいった。


 皆が会長の帰りを待っている時、丁度由羽先輩の携帯から今流行りの早いテンポの曲が鳴った。
一応この学校は携帯は持ち込み禁止なんですけど…………。


「おっ、波からメールや」

 表示画面を見て、由羽先輩がそう呟いた。
 波とは、風先輩の事。愛称で波と呼んでいるらしい。


「……『機は熟した、今こそ我等の報復の時』……もう、波はおもろいなぁ! まだ01号機の放射線発射口が完成してへんっちゅーねん!」
「「何者ですかアンタら!?」」


 かなり怖いメールのやりとりをしている由羽先輩に奇跡的に同時に同じツッコミを俺と桜子が入れていると、由羽先輩はそれも聞かないで、急に「ん? 波……」と首を傾げた。
一体何なんだろう。


 その時、丁度会長が噂のハンカチを持ってきた。
と、同時に桜由羽先輩が何かを思いついたように声を挙げる。



「ほら、これが俺が体育館裏で休んでいた時にその子が差し出してくれたハンカチだ!」

「なぁっ、秀ちゃんのの一目惚れした人ってもしかして――――……」


 俺達は一斉に会長が広げたそのハンカチに目を向けた。

 
 そのハンカチは、マイナーなアニメ……俺のような奴しか知らなさそうなアニメのキャラクターが描かれていた物だった。


 
 そう、   『オタク』   しか知らなさそうなキャラクター。


 
 …………ん?
 金髪で、変わった目の色で、小柄で童顔で、オタク……?

 
 全員が何かにつながりそうになった時、由羽先輩が聞いてもらえなかった声を再度挙げる。





「秀ちゃんの一目惚れした人って、もしかして…………波なんちゃうん?」

315:2010/04/10(土) 17:51:11 HOST:softbank219182178139.bbtec.net

雪音>>
久々に来てやったぜこのやr((

なんか本当に来れなくてごめんね?;
つかその前にとっとと自分のスレあげやがれって?…ふふふ、雪音ちゃんたら怖い(タヒ
とりあえず、私の事覚えててくれたみたいだから死刑にはなんないわよv←

>>314とかその辺←
やべぇ!秀ちゃん一目惚れですか!?Σ
しかも相手がよりによってオタk(  ではなくて風先輩とは…!
やるなこの!((
てか火野先輩と由羽先輩のキャラが大好きになった!…あ、生徒会長もね☆←
すっごく続きが気になるーっ!

>>300
…やっぱさ、二次元schoolだよね、この学校。((
って登場人物全員登場!のこの詩を見て思ったよ、うん(笑
キャラ強烈すぎ!でもやっぱり和と同じように愛しいと感じました、私も+。
千里ちゃん大好きww←


>>300超え、おめでとーっ!
雪音ちゃんの小説を読みにときどきやって来たいと思います♪((
また会う日まで!(多分今月中には来ると思う☆←

316雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/13(火) 18:44:38 HOST:119-231-136-39.eonet.ne.jp
       *誄*
なんだその恩着せがましい言い方h((殴

いや、来てくれるだけでもありがたいよ+ もう放置プレイだって考える事にするy((タヒ
そうだよ、書きなさいよ。 え?怖いなんて事ないよ?クケケケケケ((ry
だってこの年齢にして死にたくないよ←

うへへ、やばいだろう←
その割にはヘタレなんだけど☆
マジかよ!ありがと++ あれ、会長付けたし?((
今後の展開にこうご期待!……しなくてもいいよ←

うん、それが題名だし←←
以外に全員出すのは大変だったよー
愛しいだなんて……((キラキラ←  私は誄が愛しいよ((タヒれ
意外ですね←

ありがとん*+ 感謝しますっ><
私も時々書いていこうと思います★☆ 最近ネタがないんでs((
ていうかあなたも書きなさいよ!
絶対乃亜たん出すからね!

317雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/13(火) 18:52:16 HOST:119-231-136-39.eonet.ne.jp
第62話「レッツ推理」

 由羽先輩は副会長の持ち出した表を見て、大きな目をキラキラと輝かせた。
そしてほぼいつもの反射的のような素早い動きで締め付けんばかりに副会長に強く抱きついた。


「さっすが火野やん! 惚れ直してしまうわっ!」
「ちょ……ほ、惚れ直すとかええから離れろ!」


 副会長は少し動揺しながら頬を桃色に染めて、由羽先輩を振り払おうとした。
 由羽先輩を振り払うと、副会長は「とにかく」と軽くわざとらしい咳払いをしてからそう仕切り直した。


「火曜日に体育館を使ってたのはさっき言った、合計6組のクラスや。体育館裏を通るのは体育館を使ったクラスしかいいひんから、こん中から秀ちゃんの好きな人の特徴に一致する女を探すんやで」


 なるほど。
 と、なるとその会長の好きな人の特徴を聞く必要がある。

 皆がそう心の中で同じような事を考えると、全員の視線が会長に向けられた。

 会長はその視線の意味を察したらしく、恥ずかしそうに視線を俺達からそらして、躊躇いながら口を開いた。




「そ、その人は…………確か、綺麗な金髪で、目も此処の学校では中々いないような色をしてた」

「ほう、金髪て外国人なん?」
「いや、日本人の幼い顔してた」



 金髪で変わった目の色で幼い顔の女の子?
 しかも、1年2組、2年4組、3年1組、3年4組、1年3組、2年2組の中で。

 俺達のクラスにも龍造寺とか金髪の女子はいたけれど、残念ながらその日は体育館を使用していない。

 
 あんまり他のクラスの事は知らなかったので、思い当たる人物はいなかった。
それは桜子も同じだったようで、俺が桜子の方向を見ると、首を傾げて分からないという事を意思表示していた。
 副会長と由羽先輩は分かるのではと思ったが、2人共反応が微妙で、うーんと声を唸りながら考えていた。


「秀ちゃん、身長はどんなモンやった?」

 
 さらにヒントを得るためか、副会長がそんな事を会長に尋ねた。
 会長は暫く思い出せなかったのか、数秒たってから答えた。


「たしか……俺と同じくらいだったと思う」


 これを聞いても2人の反応は微妙だった。
思い出せない腹いせなのか、無意識なのか由羽先輩が小声で呟いた。


「秀ちゃんは身長がちっさいからな……。童顔やし」
「うるさい!」

 たしかにそうだ。
会長は俺より身長が小さい上、顔も幼いので下手したら小学生に見える。生徒会長なのに。


 
 今度もヒントを得るために、また副会長が会長に質問した。
いや、今度は質問とはいえないかもしれないが。


「なぁ、その子が渡してくれたハンカチって今ある?」
「ある」
「キモッ」
「見せてくれへん?」

 
 途中、由羽先輩が余計な言葉をはさんだ(人の事は言えないと思う)が、会長は素直に生徒会室にある自分の鞄の中を探りにいった。


 皆が会長の帰りを待っている時、丁度由羽先輩の携帯から今流行りの早いテンポの曲が鳴った。
一応この学校は携帯は持ち込み禁止なんですけど…………。


「おっ、波からメールや」

 表示画面を見て、由羽先輩がそう呟いた。
 波とは、風先輩の事。愛称で波と呼んでいるらしい。


「……『機は熟した、今こそ我等の報復の時』……もう、波はおもろいなぁ! まだ01号機の放射線発射口が完成してへんっちゅーねん!」
「「何者ですかアンタら!?」」


 かなり怖いメールのやりとりをしている由羽先輩に奇跡的に同時に同じツッコミを俺と桜子が入れていると、由羽先輩はそれも聞かないで、急に「ん? 波……」と首を傾げた。
一体何なんだろう。


 その時、丁度会長が噂のハンカチを持ってきた。
と、同時に由羽先輩が何かを思いついたように声を挙げる。



「ほら、これが俺が体育館裏で休んでいた時にその子が差し出してくれたハンカチだ!」

「なぁっ、秀ちゃんの一目惚れした人ってもしかして――――……」


 俺達は一斉に会長が広げたそのハンカチに目を向けた。

 
 そのハンカチは、マイナーなアニメ……俺のような奴しか知らなさそうなアニメのキャラクターが描かれていた物だった。


 
 そう、   『オタク』   しか知らなさそうなキャラクター。


 
 …………ん?
 金髪で、変わった目の色で、小柄で童顔で、オタク……?

 
 全員が何かにつながりそうになった時、由羽先輩が聞いてもらえなかった声を再度挙げる。





「秀ちゃんの一目惚れした人って、もしかして…………波なんちゃうん?」

318水月:2010/04/13(火) 22:14:01 HOST:w31.jp-k.ne.jp
わあーお!まったく予想しなかった展開が!!
まさかの風登場か!優くんをだせ←

ていうかクラス離れてもたぁぁぁぁぁぁ!!
うわぁぁあぁぁぁぁぁん!!!!
だから掲示板の方ちょくちょく来るからな(^^)よろろん♪
一生愛してるからなぁぁぁぁぁぁ!

319雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/14(水) 20:22:15 HOST:180-146-74-227.eonet.ne.jp
     *水月*
ふふふ、もっと称えなさi((
優くんはもうすぐ出るよノ う、嘘じゃないから!本当…本当だよ!?←

私がいないからって浮気すんなよ!
……浮気なんてしないもんね?水月は私のこととーっても大好きだから、他に好きな人なんてできるはずないもんねぇえ?

ヤンデレやっほい☆←
俺もサイトに行くからなぁぁぁ…………ばたり((え

****

>>317は訂正です。
失礼致しました。

320雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/17(土) 03:23:18 HOST:119-231-131-191.eonet.ne.jp
第63話「噂の人参上」


 やっぱり、風先輩!?
由羽先輩の言葉で、完全に届かなかった距離の線と線が結び付いた。もう確信といっても過言ではない。
金髪、変わった色の目、幼い顔、オタク。 極めつけには、風先輩は副会長が読み上げた、あの日体育館を使用したクラスのリストの中の1人だ。風先輩は3年1組だったはず。
 ここまで条件に当てはまる人物はもういない。風先輩は確かに中身は腐女子だけども、初めて見る人は一目惚れをしないほうが可笑しいくらいの美貌の持ち主なのだ。弟もあり得ない美人だけど。

 皆が謎を解明できた事に、お〜と自然に声を出して感心した。
由羽先輩にいたっては、副会長に


「火野っ、ウチ推理できたで! 褒めて褒めて!」

 と言って抱きついていた。
副会長は「褒めん! 抱きつくなや!」と顔を赤らめさせて振り払っていた。
 よくある光景だな。でも、何度見てもこっちまで恥ずかしくなるというか。

 皆で解決した事を安心していると、当事者である会長が首を傾げていた。


「波…………?」

「誰か分からないんすか?」
「ああ……」


 由羽先輩が口にした愛称を呟いて首を傾げていたので、誰なのか分からないのだろうかと俺が尋ねると、案の定そうだった。
まぁ、会長は誰だか分からない人に一目惚れしたので俺達が探す事になったんだし、知らないのは当り前だろう。
 と思ったが、由羽先輩は「はぁ?」と嫌そうな声を出した。


「なんなん、秀ちゃん。波やん波。分からへんの?」


 風先輩は由羽先輩の友達なので、気に入らなかったようだ。会長が黙って頷くと、由羽先輩が無言で会長の頬をつねった。……何故無言?


「あ、じゃあ……やっぱり風先輩で決定、なんですかね?」
「そうだろうな」

 桜子がその場の人に尋ねると、そこは俺が一言肯定した。



「ていうか、これからどうしま――――…………」



 会長の好きな人が分かって、これからどうするか。
全員で風先輩の所に行くのか、会長だけが風先輩を見に行くのか。

 尋ねようと先輩達に声をかけた時、途中で声は止まった。



 なぜなら、俺の目線の先の窓の外にあの人がいたから。
 居てもいいんだけど、普通このタイミングで来られたら吃驚するよな?


 その人は鍵が開いていた窓を外側から開けて、身をのりだして生徒会室に上半身入室させた。





「やっほ、なーたんと桜っち! なんで生徒会室にいるの〜?」



  

 
 会長の好きな人。

321水月:2010/04/22(木) 21:21:49 HOST:w11.jp-k.ne.jp
<<雪音
ヤンデレやめんかぁぁぁぁ!!!!
って ぁあ!雪音がバタリと倒れてしまった(゜▽゜)生きろー!!
ちくしょう!私も後追いしてやんよ☆

ていうか明日私一人だけで放課後にテスト受けなきゃならーん\^o^/
テストなんか…変わりに受けてくれ☆☆

322雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/05/08(土) 22:47:04 HOST:180-146-94-167.eonet.ne.jp
       *水月*

やめん←
生きろと言われたら死にます((あ
えー、私は地獄行くからついてこないほうがいいぜ☆タヒ

どんまーいwww←
0点とんぞ((

****

凄く久し振りな気がします。
最近更新できなくて申し訳御座いません。
ネタが切れtげふんげふん←
いや、そもそもこんな駄文の更新待つ人いないでしょうけど……。
では、いつか(え)更新すると思われますノシ

323水月:2010/05/12(水) 21:19:10 HOST:w42.jp-k.ne.jp
>>雪音

ネタ切れ…だと…!なんてこったい\^o^/
咳してごまかしてるけど私にはわかるんだからなぁぁぁぁ!!


私は更新めっちゃ楽しみにしてるよ(^^)がんばだよー!だから早く続きを…書けっ!
完結したらしたでちぃと悲しいけどね(>_<)

324雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/05/22(土) 20:53:26 HOST:180.146.93.78
     *水月*

とりあえずこのまま放置したら全てを投げ出してしまいそうだから書くwww
完結かー。一応終わりの部分はもうシナリオできてますノ

じゃあ、これから書くわノ

325雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/05/22(土) 22:26:37 HOST:180-146-93-78.eonet.ne.jp
第64話「好きな人の正体」

 キラキラと朝日を浴びた雫のように輝く金色の髪、絹のような肌に大きく存在する深緑色の優しい瞳。
 全てが生徒会長に言った特徴に当てはまる、パッと見ただけなら一目惚れしない方がおかしいぐらいの美人が生徒会室の窓の前にひょっこり現れた。

「まぁ性格はアレでも、本当にただ見ただけなら綺麗な人だよね……」

 改めてその日本人離れした美しさに触れ、桜子はそう呟いた。ちなみに桜子はどこからどう見てもただの日本人だ。

「波谷……まぁ、綺麗やんな。見た目だけなら俺のタイプやわ。超かわええ」
「火野、一緒に心中しようかウフフ?」

 同じ学年だから当然腐った性格は理解しているだろうが、火野先輩もその美貌は認めていた由羽先輩にドス黒いオーラが溢れたけど。

 そんな風に俺達がコソコソ話していると、風先輩が不思議に思って首を傾げた。


「んっ? なーたん達、何コソコソ話してんの〜?」

 そこで俺達はハッと本来の目的を思い出した。
 そうだ、生徒会長の好きな人が風先輩って判明して、そこに漫画的なタイミングで風先輩がやって来たんだ。
 そこで、今回の主役の生徒会長に耳打ちをした。

「ほらっ、会長の言ってた一目惚れした人ですよ! 話さなくていいんですか?」

 良心的にそう言うと、返ってきたのは意外な一言だった。



「何言っているんだ? 波って波谷の事だったのか? あれは3年1組の波谷風じゃないか。俺の言ってた人とは違う」


 会長のその言葉も小声だったはずなのに、なぜか風先輩以外の全員にも聞こえていた。
 そして、俺と同じように硬直した。

「え……どういう事ですか? ハンカチといい、容姿といい風先輩にピッタリじゃ……」
「そうやそうや、ウチやって波としか思えん!」
「上記同様!」

 皆くちぐちに言った。俺だってそう思う。どう考えても風先輩しか当てはまる人物がいないと思う。

 一体、会長は誰の事を言っているんだ? またスタート位置からその疑問を考えようとした時、



「姉さんっ!」



 透き通った、声が聞こえた。
 姉と同じ金色の髪、変わった色の瞳を持った弟、優。その美しささえも細胞1つも間違えずにしっかり遺伝されていた。

 こっちに向かって、かなり遅いながらも必死に走ってきている。失礼だが、上手く走れない子供の小動物がチョコチョコと親の元まで寄ってくるようだった。近寄ってくると分かったが、優は今は体操服だ。
 今その親のような立場である風先輩は、その声に振り返って嬉しそうな声をだした。

「わっ、優にゃん、あたしをわざわざ追いかけちゃってもしかして兄妹愛かい? ウフフ、あたしがたっぷり愛してあげるからね〜」
「ち、違いますよ! 部長の姉さんがいないから部活いつまでも始まらないので……姉さんを探しにきたんですよ! 今日はミーティングでしょう?」

 そこで優は走って荒くなっていた息を落ちつかせた。頬を伝う汗がまるでダイヤモンドのように輝いていた。
 どうやら優は、部活をする為に腐女子の姉を探しに来たらしい。
なんて健気でいい子だろうと見つめていると、優はこっちに気付いて「あ、和くん、桜子ちゃん、こんにちは」と一礼した。そこもなんて可愛いんだろう。

「ほら、姉さん行きましょう?」

 優は急いでいるのか、細い手で細い風先輩の腕を掴んだ。

「あーん、やだやだ優にゃん〜。あたしは生徒会室にいる人達を攻略したいの!」

 なんつー恐ろしい事言ってんだ。
 でもいつもは優しいのに珍しく優は「駄目ですよ」とキッパリ否定して、そのまま姉を連れて行こうとした。

 ずるずると優に連れて行かれる風先輩の光景を見て、全員がハズレか、と溜息をついた時



「ま、待ってくれ!」


 
 と会長が優と風先輩を引き留めるように声をかけた。
 当然優は立ち止って、振り返る。

「生徒会長さん、どうしました? あ、もしかして僕何か失礼なことしちゃいました……?」

 優はそう、対して身長が変わらない会長にふわりと天使のような声色で尋ねる。会長は、

「え、あ、その、えっと…………」

 と、自分で引き留めたくせに何故か言葉に詰まらせていた。
 生徒会長どうしたんだ? 風先輩は結局好きな人じゃなかったし、部活に行くだけの2人を引き留める理由なんてない。

「……? どうしたんですか?」
「う、あ、……その、だから、あう…………」

 そのたどたどしい態度に優は心配になったのか、会長の顔をじーっと見つめた。

 
  すると、会長は顔を一気に真っ赤に染め上げる。
 
  
 ……え? まさか、

326雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/06/23(水) 19:50:18 HOST:119-231-186-215.eonet.ne.jp
もう一ヶ月振りとなってしまいました☆
時間の流れが恐ろしい。誰か止めてください←
決して忘れてたわけじゃありませんよ! ネタがなかっただけすから!((
では、俺はテストがあるのでこれにてノシ
また更新します^^ 誰も見てんけど。

リク募集してます、と言ってみる。
ジャンルは問いません。

327雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/06/27(日) 18:24:30 HOST:180-146-77-6.eonet.ne.jp
番外「桜子のお勉強 〜歴史〜」


 私はその問題を見ると、思わず口角が吊りあがってしまった。
 歴史嫌い、というか全般的に勉強って何?おいしいの?と思ってる私だが、この問題は簡単だ。


『鎌倉幕府が創立されたのは何年か。』

 
 ふふんっ、ちゃんと年号のゴロ合わせ、必死に覚えたもんねー!

 うははと心の中で笑いながらシャーペンを手に取り、問題を解こうとするとその手は止まった。


 ……あれ?
鎌倉幕府ができたのいつだっけ?
 あれ? 年号覚えたよね?

 え、えーと。なんとかな国作ろう鎌倉幕府、だった。うん。

 どんな国? 確かいいイメージの言葉だったよね?


 えーと、えーと、えーとえーとえーとえーと…………


   そしてたっぷり10分ぐらい私は悩んだ。
   いろんな数字をあてはめてみて、いろんな言葉を考える。

 
 ……


  あっ! わかったー! よっしゃ――――!
 ふん、この桜子様をなめてんじゃねぇよ腐れ歴史!

 よし、この問題のおかげで歴史は20点は確実だな……!


****


「馬鹿なぁぁあああああああああええええあああ!!」

 
 ご、ご、5点だと!? ギャグ漫画の点数じゃねーかぁああ!

 しかもあれだけ時間をかけた、鎌倉幕府創立の問題を間違えちゃってる。
 これは先生の採点ミスに違いない! だってあの年号に違いないもん!

 
 私はその解答用紙を握りしめ、社会の先生の元まで駆け寄った。



「先生! どういうことなんですか! 絶対ここ合ってますよ、年号の所!」

 私がそうイチャモンをつけると、先生は「んー?」と言いながら、私が指摘した所に目をやった。


「……いや、お前、末木。なんでここが合ってるっていう溢れかえらんばかりの自信があるんだ……?」
「だって、覚えた年号のゴロ合わせ、それだったんですもん!」
「待て、お前どういうゴロ合わせで覚えたんだ?」





「よい国作ろう鎌倉幕府! だから4192年!」



 
 私のその素晴らしい記憶力を伝えると、先生は言いにくそうに口を開いた。




「いや、今まだ2010年だから……4192年到来してないから…………」




****

(注意/正しくは1192年<いい国作ろう鎌倉幕府> しかし最近では違う年だという説もあります☆)

328 ◆0/9VW/Ap5s:2010/06/27(日) 18:31:34 HOST:o143224.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp
頑張ってください!
応援します!!

329雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/06/29(火) 20:45:23 HOST:180-146-95-213.eonet.ne.jp
     *鋼様*
はじめまして、コメント有難う御座います!
是非頑張らさせていただきます^^*
久し振りのコメめっちゃ嬉しいです((

****

>>327の『桜子のお勉強』というのは、まあそのまんまなんですが、桜子さんが色々間違いながら勉強するシリーズです。
はい、そうです。シリーズ化します。誰も見てねーのに。
一応桜子は中2設定なんですが、勉強する内容は中1〜中3まで出てくると思いますのでご了承ください。
俺が中3なので、中3の内容が自然と多くなりそうです。
では無駄な宣伝でした☆★

330名無しさん:2010/06/30(水) 03:53:28 HOST:58x156x2x90.ap58.ftth.ucom.ne.jp
マスコミが報道できない日本の社会構造
ttp://megalodon.jp/2010-0630-0325-40/jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/25504/1273130903/511

同じコピペばかりなんでここで極秘情報を3つ
①逮捕された、幕下力士の兄の元力士は工▲藤会か道▲仁会に所属していたそうだ。今はいちおう堅気?なんで報道できないらしい。
②日本の最高権力者の中曽根康弘と小沢一郎の裏には禅宗がいる。
③草加の裏にいるA。草加と敵対している組織の裏にいるB。…じつはAよりBの方が力がある。

331水月:2010/07/12(月) 00:52:27 HOST:w31.jp-k.ne.jp
やあ(。・_・。)ノおひさっ

あー…雪音と高校見学いくの楽しみだわ〜 ていうか楽しみ\^o^/
つか桜子…お前阿保の子だったんだな…!おばあちゃん悲しくて涙が止まんないよ!!うち結構番外編好きだわ〜w
じゃあリクするわあ^^

えっとな…なんかもう桜子と萌のバトるが見たい\^o^/

332雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/07/13(火) 19:10:46 HOST:180-146-74-124.eonet.ne.jp
   *水月*
うあ、久し振り!
更新面倒くさかったなんて言わないよ!

そんな事言っても私は騙されん((
当初は普通の子の設定だったんだけどなー、今や最も馬鹿キャラ。
番外編好きって言っても私は騙されん((

リクおkでっす☆
(気が向いたら)書くよ馬鹿野郎!((え

333雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/07/14(水) 19:43:45 HOST:119-231-185-5.eonet.ne.jp
番外「やんでれっぽく」
           *萌*


 お兄ちゃん、お兄ちゃん、
 大好きなお兄ちゃん

 萌を守ってくれるただ1人のお兄ちゃん

 「萌」

 もっと呼んで、その声でもっと萌を呼んで
 足りないの、まだ、全然、

 もっと優しくしてもっと可愛がってもっと好きになって
 もっともっともっともっと

 足りなくて足りなくてもどかしい
 ただの好きじゃ足りない、この気持ちを納めるにはこの体だけじゃ足りない

 愛して愛して愛して
 その愛を全て君に押し付けたい
 受け止めて受け止めて
 受け止めた愛を倍にして囁いて



 ああ、ごめんねお兄ちゃん
 こんなに望みすぎちゃって
 だけどね萌はお兄ちゃんが好きだからねいっぱいいっぱい欲しくなっちゃうの

 好き好き好きすきすきスキすきスき

 お兄ちゃんは萌の事、すき?
 ねぇ、愛してる?
 誰よりも一番愛してる?



 
 ねぇ、なんで桜子ちゃんと喋ってるの?
 萌より桜子ちゃんと話していたいの?
 いやだよ、お兄ちゃん

 萌はお兄ちゃんのもの
 だったらお兄ちゃんは萌のものでしょう?

 だからねお兄ちゃん
 気付いてよ早く、この嫉妬に

 好きすぎて好きすぎて
 狂っちゃいそうなの
 そう殺したいくらいに

 
 そんなに桜子ちゃんが大事なら
 萌を大切にしてくれないなら
 
 いっそお兄ちゃんの命まで
 萌の物にしちゃおうかなぁ?






              




                …………なんてね、大好きなお兄ちゃん

334紅葉:2010/07/21(水) 21:57:40 HOST:wb26proxy04.ezweb.ne.jp
やっほ〜い!!
久々登場の元こあめだよんwww

雪音愛してるで☆←
やから早く続きか・い・て←エッ


県大出場おめでとん はぁと
心から祝ってるでV(^-^)V
お祝いにうちの〇〇〇あげる☆ ←ただの変質者です。はい。 えっセーフだよね!?

ということでおうちきてなぁ ←どーゆーこと?

愛しの雪音へ。

335雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/08/06(金) 10:50:31 HOST:119-231-191-226.eonet.ne.jp
       *紅葉*
何故に改名してるww
久し振りに会えてうれしいze☆

ありがとう、俺もだy((
書きたい…けど面倒臭くなってきt((ryry

そっちもおめでと!
でもこのコメントを発見する頃には部活が終わったという悲劇←
え、体をk←アウト

いつでも駆けつけるぜマイハニー!

愛しの瑚飴へ

336雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/08/22(日) 00:53:27 HOST:119-231-168-227.eonet.ne.jp
お久し振りです。っていう奴何回目だろ←
もういい加減話進めなきゃいけねーですよね。
此処には全然来れてなかったけど、最近は別の所でBL書いてるなんて言わないy((
いや、健全な内容だったらURLでも乗せるんですけど、健全じゃないんで←←

まぁ、本気でそろそろ進めようかと思います。受験シーズンになったら来れないと思うし……。
もうこんな低能な脳じゃやってけない((え
でも頑張ります。

337雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/09/06(月) 01:44:26 HOST:119-231-163-146.eonet.ne.jp
第65話「性別の事実」

 優を見つめる会長の表情は、会長が好きな子がいると俺達に告白した時の表情と同じだった。
 そう、『恋』をしている顔。……え? マジで?

「ん? 秀ちゃんどうした――……」

 優に声をかけたものの、それ以上言葉を発そうとしない会長を不審に思ったのか、風先輩が会長の顔を下から覗き込む。
 風先輩もその表情を見ると全てを悟ったのか、目を見開いた。

 そうだ、先輩。分かったなら会長を優しく見守―――― 

「し、秀ちゃん、まさか優にゃんに恋しちゃってるのか!? これはおとこにょこカップル誕生!?」
「なんで言うんだ!?」

 不覚、忘れてた。
 この腐女子はデリカシーの欠片も持ち合わせていない自分の弟さえ犠牲にできる人だったんだ。
 あっさり人の気持ちを考える前にバラしてしまった。

 会長は目の前でみるみる青ざめていく。
 ほんのり赤かった頬は、変化が分かるくらいに一気に白くなっていった。
 それに引き換え、優は驚くというよりも、意味が分からないという具合だった。
 まあ、自分も相手も男だし、当たり前だわな。

「あの、会長さんって――

 そこまで優が言いかけた時、会長は優の言葉を遮り今までにないくらいの大声で叫んだ。


「君の事が好きだ!」


 空気が、硬直した。
 その言葉の衝撃が全員を襲い、動きを止める。

 長いようで短かった沈黙を破ったのは、一番驚いてるであろう優だった。

「それは、恋愛感情でという事ですか……?」
「あ、ああ」

 会長は顔から煙を出しそうなぐらい真っ赤にさせていて、それが見られないようにするためか顔を俯かせている。
 優はぱしぱしと瞬きをして、また驚いた表情になる。
 だが、すぐにいつもの天使の如くの笑顔になり、会長に言葉を放った。笑顔は天使なのに、その言葉は大魔王級となる。


「僕、男ですよ」


 当たり前、かつ根本的な事を言った。
 その瞬間、会長の目から大粒の涙がぼたぼた、というよりだーっと滝のように流れ落ちてきた。

「お、男…………!?」


 
 会長は優が男であるとしらなかったが為、失恋したようです。

338水月:2010/09/20(月) 00:57:25 HOST:jig102.mobile.ogk.yahoo.co.jp[w32.jp-k.ne.jp]
やっ!久々に来たぜ!

会長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!可哀相だけど可愛すぎてたまらんvvなんか会長はイジメたくなるよ(^^)いや 別にSじゃないけどね Sじゃないけどさ

あぁぁ…ウチもいちお受験生なんだよね…中間テストまで自覚できないかも

339雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/09/21(火) 19:04:56 HOST:180-146-92-135f1.shg1.eonet.ne.jp
    *水月*
おう、久し振りだぜノ 
理想の会長図だ。リア充はこんなん1人もいねえ。 お前はドMだYO☆
勉強を全くしていない現実w もう知らんよ。

――――
どうでもいい独り言

雪音の学校の、今度の文化祭の劇のセリフ中から抜粋↓
「あなたの眼を頂戴!」「ぷふっ、ふふ、あは、あはははははは!」
はい、そうです。病んでる子がいますよ! 
ちなみに俺がやるんですが。

中3の劇中にてヤンデレが出るという事態発生につき、報告した所存です。

ていうか本気でどうでもいいなコレ。

340†水月†:2010/11/26(金) 23:28:46 HOST:w22.jp-k.ne.jp
いやぁ…めっちゃ久しぶり!つーかたぶん見てないと思うけど…
期末も終わったし息抜きで来てみた★次実テあるけどね…

文化祭の劇のヤンデレやばかったな(笑)怖かったけど上手かった!拍手!

341雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/11/27(土) 12:48:20 HOST:119-230-102-112f1.shg1.eonet.ne.jp
>>みづきん
久し振り! なのに一切更新されてないよ! いや、見た←
確かにオワタ(( けどもね← テストなんて爆発しちまえ!
ありがとう\(^^)/ もう思い出したくない酷さだけど!

342雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/11/27(土) 12:54:01 HOST:119-230-102-112f1.shg1.eonet.ne.jp
雪音から

最近短編集もはじめましたノ
いや、別にこっちも見捨ててはいませんよ!
息抜きとか、汚い駄文を直すべくの練習とか、書きたい話を書きたいように書くとか、そういう駄目駄目な短編集なのですが、それでも見てやろうという心優しい方はどうぞ↓
「鳥籠の中の雪兎は」です。
リクエストとかも募集しています^^
あ、でもBLとかGLとかも含んでるので、苦手な方はUターン←
何度も言うようですが、こっちも決して見捨ててはいませんよ!

343雪音 ◆mzHXeB1fFY:2011/05/14(土) 12:28:52 HOST:119-231-155-5f1.shg1.eonet.ne.jp
****
もしかしてもう半年以上ぶりなのでしょうk^q^

えっと設定とか練り直して携帯の方でもこの小説を載せさせてもらうと思います。
一応同じ名前でしますが、携帯で同じの見かけた人は気にしないでください←


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