したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

【ファンキル】SSスレ

1ゆるりと管理人:2019/07/21(日) 01:13:38

ファンキルの二次創作SSを投稿するスレです。

・18禁の内容はNGです
・原作のキャラクター性を著しく損ねる内容はご遠慮下さい、
また損ねている可能性がある場合は注意書き等でご配慮下さい
・複数レスに跨る場合は投稿者名(いわゆるコテハン)を利用しましょう
・投稿に対する暴言は規制対象になります
・ダモクレスばかり登場させるのは控えましょう

※物は試しのスレなので需要が無く過疎った場合は放置でOKです

828花火の輝きと照らされる君:2019/08/31(土) 21:56:51
マスターはアバリスと一緒に夏祭りに来ていた

マスター「色んな屋台があるな」

マスターは色々な屋台を見回っていた

アバリス「マスター」

マスター「ああアバリス着替え終わっ..!」

アバリスは水色の浴衣にうちわを持っていていつも三つ編みにしてる髪をほどいてまとめて上にあげてかんざしで止めていた

アバリス「ど、どうですか?」

マスター「に、似合ってるよ....」

マスターは似合ってると言う言葉しか出なかった自分に不甲斐なさを感じた

アバリス「ありがとうございます...」

アバリスももうちょい良い返す言葉があっただろと自分の不甲斐なさを感じていた

マスター「い、行こうか」

アバリス「は、はい!」

二人は一緒に並んで歩いた

マスターはアバリスとはぐれないように手を握りアバリスも握り返した

マスター「あ、これ美味しそうだからアバリスに買ってあげるよ」

マスターはりんご飴を1つ買いアバリスに渡した

アバリス「ありがとうございます」

二人は人気のない高いところまで行った

829花火の輝きと照らされる君:2019/08/31(土) 22:06:10
>>828
二人は高いところに着くとベンチがあったのでそこに座った

二人が座りしばらく待つと花火があがった

アバリス「わあ綺麗な花火ですね」

アバリスは方を向きそう言った

花火の光が浴衣姿のアバリスを照らした

マスター「////////」

マスターは胸の鼓動が高鳴るのを感じた

アバリス「私幸せですこんな綺麗な花火をマスターと二人で見れたので」

マスター「俺も幸せだよ花火よりも綺麗な君が見れたから」

マスターは意識せずに出た言葉に自分で驚いた

マスター(なんかちょっとカッコつけて言ってしまったかも)

マスターはゆっくりとアバリスの方を見た

アバリスはうちわで自分の口元を隠していたが耳まで真っ赤になっていた

アバリス「あ、ありがとう...ございます////マ、マママママ、マスター//////」

マスターはそんなアバリスを見て余計に胸の鼓動が速く高鳴り胸のドキドキは一晩では収まらなかったのであった

END

830花火の輝きと照らされる君:2019/08/31(土) 22:07:42
8月が今日で終わるので書いてみました
浴衣姿のアバリスみてみたい

831花火の輝きと照らされる君:2019/08/31(土) 23:45:13
>>829
四行目のところ
『アバリスはマスターの方を向き言った』が正しいです『マスターの』部分が抜けてました書き込んでいる時は気づきませんでした

832名無しさん:2019/09/01(日) 00:58:54
>>828
アバリス…好きだぁ…(直球)

833名無しさん:2019/09/01(日) 11:53:01
>>819
既に好感度カンストしてそうだけど、まだ序章なのか…

834名無しさん:2019/09/01(日) 12:46:05
カンストしてたら人目も気にせず合体しまくりよ

835名無しさん:2019/09/02(月) 15:24:48
とりあえずそれっぽくやってみた
遅くなってすまねぇ
タイトルがないものは勝手に内容を軽く補足してます。
基本的には掲載順ですが続き物等だと勝手にまとめておりますのでご了承ください。

エピソードオブケイオスリオン
>>3 >>4

タイトルなし(アバリスSS)
>>5 >>6 >>7 >>8 >>9

タイトルなし(上記の物語の続き?らしきもの)
>>191 >>192 >>193 >>194 >>195 >>196 >>197 >>198 >>199

ポンコツ!リサナウトせんせー!!
>>11 >>12 >>13 >>14

エンシェント・ホラーハウス
>>50 >>51 >>52 >>53

エンシェント・ホラーハウス(過剰編)
>>131

チャレンジアロンちゃんシリーズ
>>88 >>89 >>90 >>91 >>236 >>237 >>238 >>239 >>240 >>281 >>282 >>283 >>284 >>285 >>286 >>287 >>338 >>339 >>340 >>341 >>427 >>470 >>471 >>472 >>473 >>474 >>600 >>601 >>602 >>688 >>689 >>690 >>788 >>789 >>790 >>791 >>792 >>793 >>794 >>795 >>796 >>797 >>798 >>806

解決アロンちゃんシリーズ
>>343 >>344 >>345 >>347 >>348 >>349 >>368 >>369 >>466 >>467 >>468 >>469 >>502 >>503 >>504 >>505 >>506 >>538 >>540 >>543 >>699 >>700 >>701 >>702 >>733 >>734

暇つぶしに(キル姫T)
>>113 >>115 >>116 >>117 >>118

定食屋ゴッド
>>114

旅人アバリス
>>126

タイトルなし(ディスラプ勢のマスター悩殺水着話)
>>137

神器グングニルとゲイボルグCC実装記念(前・後編)
>>148 >>182 >>183

ホラー・ゴッドチーム
>>204 >>205 >>206 >>207 >>208 >>209 >>210 >>211 >>212 >>213 >>214 >>215 >>216 >>217

タイトルなし(オリキャラキト長編SS)
>>248 >>249 >>250 >>251 >>252 >>253 >>254 >>255 >>256 >>257 >>258 >>259 >>260 >>261 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>270 >>271 >>272 >>273 >>274 >>275 >>276 >>277 >>278 >>279 >>291 >>292 >>357 >>358 >>437 >>438 >>439 >>440 >>441 >>442 >>528 >>529 >>530 >>615 >>616 >>617 >>618 >>619 >>620 >>670 >>671 >>672 >>673 >>762 >>763 >>764 >>765 >>766 >>767

836名無しさん:2019/09/02(月) 15:28:36
あるじさまと日常
>>289

モラベガ実装 その時ボーに電流走る
>>294 >>295

タイトルなし(ファンキル版桃太郎)
>>355

このまま廃校になりそうな学園を立て直すために蜻蛉切やガジャルグがスクールアイドル始める話)
>>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>365

ペルーン警部の事件簿
>>372

人気投票
>>374 >>375 >>376 >>377 >>378

とある暗殺者の記録
>>398 >>399 >>400 >>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407

タイトルなし(黒ティルのスカートの匂いを嗅ぎたい人生だった話。)
>>418

タイトルなし(採用試験、マスターは露出少フェチ、上記の続き?)
>>424

ものしりセファー
>>444 >>445 >>446 >>447

EPILOGUEアルマス
>>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>457 >>458 >>459 >>490 >>461

EPILOGUEティルフィング
>>564 >>565 >>566 >>567 >>568 >>569 >>570 >>571 >>572 >>573 >>574 >>575 >>576 >>577 >>578 >>579 >>580 >>581 >>682

EPLOGUEアロンダイト
>>709 >>710 >>711 >>712 >>713 >>714 >>715 >>716 >>717 >>718 >>719 >>720 >>721 >>722 >>723 >>724 >>725 >>726 >>727 >>728

日の出より、晴れた姿の君たちへ
>>477 >>535 >>536

少し病んでる彼女の話
>>478 >>479 >>480 >>481 >>482 >>483

タイトルなし(女性マスターとワズラ)
>>497 >>498 >>499

仲良しキーゴッド!
>>517 >>518 >>520 >>521 >>522 >>523

マサムネ 四年越しの腹痛
>>532 >>533 >>534

太陽と月
>>554

正月のあること
>>556

プリキュア系?パロディ
>>611

方天画戟と未来日記
>>622 >>623 >>624 >>625

パンデミックラブポーション
>>630 >>631 >>632 >>655 >>662 >>663 >>692 >>693

フォルカスと秘密結社
>>675 >>676 >>678 >>679

持たざる者の狂騒曲
>>737 >>738 >>739 >>740 >>741

でぃすらぷ!
>>755 >>771 >>819

頑張れネスちゃん
>>773

花火の輝きと照らされる君
>>828 >>829

おまけ 今夜はダモトレ
>>307

おまけ 個人的に好きなやり取り
>>103 >>104 >>106 >>109 >>110 >>111

間違えてるところあったら笑って許してくれ。

837名無しさん:2019/09/02(月) 15:31:22
お疲れ様です

838名無しさん:2019/09/02(月) 15:40:53
これは有能
時間かかったろうお疲れ様

839名無しさん:2019/09/02(月) 18:22:08
すげぇありがたい
ご苦労様です!

840名無しさん:2019/09/02(月) 18:43:54
書き溜めて投稿…

841名無しさん:2019/09/02(月) 19:11:32
お疲れ様です
これとこれ同じ作者さんやったんか…ってのが分かってなんか面白いな

842名無しさん:2019/09/02(月) 21:17:03
自分でちょいちょい見直して割と間違いあるな…
少しづつ直して970頃に打ち直すわい

843ペンネーム マスターヘッドより:2019/09/02(月) 21:41:15
【日の出より、晴れた姿の君たちへ】はすみませんが打ち切りです、ちょっと思うところがあったので
ただもうちょいちゃんとしたものを書いて改めて投稿するつもりです

あ、ちなみに【パンデミックラブポーション】は私が書いています
いま、ちょっと仕事が忙しいので更新が遅くなりますがご了承下さい

844名無しさん:2019/09/02(月) 21:52:09
ほら途中で飽きて打ち切りとかする!
書き溜めて投稿しないから!

845名無しさん:2019/09/02(月) 21:56:18
自分で書けないなら黙ってろハゲ

846名無しさん:2019/09/02(月) 22:08:26
>>845
まあまあ落ち着けこういう輩は相手にせず無視するのが一番だ

847図書委員アバリス:2019/09/02(月) 22:10:56
あの…見えてます?

マスターがダイバクシ?したとかで代わりに修正しにきました。
取り急ぎ話が続いてなくて致命的な所です。

EPILOGUEアルマス
>>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>457 >>458 >>459 >>460 >>461

EPILOGUEティルフィング
>>564 >>565 >>566 >>567 >>568 >>569 >>570 >>571 >>572 >>573 >>574 >>575 >>576 >>577 >>578 >>579 >>580 >>581 >>582

アロンちゃんの中にもSSでないもの(240)を張っていますが話の続き的に問題ないと思いますので次の一覧作成時に修正予定です。
気付いてないところであれば教えてくださると助かります。

848名無しさん:2019/09/03(火) 00:48:23
>>836
個人的に好きなやり取りのやつ俺も好き。可愛い

849名無しさん:2019/09/03(火) 01:00:47
セルフ打ち切りは草

850名無しさん:2019/09/03(火) 01:12:32
趣味でやってるSSにセルフじゃない打ち切りってあるのか?

851名無しさん:2019/09/03(火) 02:09:17
みんなは見えないのか!?アバリスが図書委員やってるんだぞ!?俺にしか見えてないのか!?

852名無しさん:2019/09/03(火) 03:06:55
見えてるよ、ただ言葉はかけずに頑張ってる彼女を見守ってるだけで幸せ

853名無しさん:2019/09/03(火) 14:16:20
打ち切りというか書き直しするってことでしょ

854リクエストあれば気が向いたら書くかも:2019/09/03(火) 22:22:37
>>836
まとめていただきありがとうございます

855リクエストあれば気が向いたら書くかも:2019/09/03(火) 22:28:42
【でぃすらぷ!】
番外編「蒼き来訪者」

自室に入りどれほどの時間が経っただろう。
うとうとと意識が沈んで行く。

かつての自分はこんな感じで、怠けてごろごろとしている事が多かった。

それが今はほぼ毎日、目的の為に仲間達と活動を続けている。

『まったく…人生、何がどうなるか分からないな…』

そんなことを考えていると、ベッドがギシリと音を立てた。

『ムー…?』

普段から時折ムーが勝手に添い寝をしていることはある。
今回もそうだろうと、確認のために一度は閉じた瞼をそっと開けた。

瞬間、一気に眠気が吹き飛んだ。

「アルマス!?」
「起きた?レーヴァテイン」

そこには居るはずのない彼女が、馬乗り状態で自分の上に跨がっていた。
こともあろうに、一糸まとわぬ姿で…。

「色々言いたい事はあるけど…まずはどいて!そして服を着て!」
「どうしてよ?レーヴァテインだって絶・その気でしょ?」
「何を言って……」

自分もアルマスと同じく、脱いだ覚えもないのにその身に衣服が纏われていないことに気付く。

「嘘…何なの、これ…?」
「大丈夫よ、レーヴァテイン…。心配しなくても…私がリードするわ」

そっと抱きしめられる。触れ合う肌の温もりが直に伝わり、とても心地いい。

「私もよくティニに叱られるわ。少しは落ち着け、冷静に行動しろって。でも、目的があるんだもん。止まってなんていられないわ!」

アルマスは耳元で、子供をあやすように優しく囁いた。

「レーヴァテインもそうでしょう?私とあなたは同じ…だからこそ、本当に理解できるのもお互いだけよ」

そっと、彼女の手が、指が…躰のラインを丁寧になぞって行く。そして、最もデリケートな部分に当てられた。

「ま、待って…まだ理解が追いついてないわ…!は、離して…!」
「ふふっ、怖いの?もう一度言うわ。大丈夫よ…さぁ、力を抜いて…共に『絶蝶』へ赴きましょう!」

その言葉と同時に、私の大事な場所に彼女の指が滑り込んできた。









がばりと飛び起きる。咄嗟に周りや衣服を確認した。
衣服はもちろん、普段と変わらない風景が広がっていることに安堵する。

「夢…?」

心配そうにムーが顔を覗き込んでくる。

「おい、レヴァ大丈夫か?顔色悪いぞ?」
「ええ…とても、不可解な夢を見たの…」

『なぜ、彼女と私が……相当疲れてるな…』

そもそも…

「私にはみんなが居るのに…」

ポロリと零れた言葉に、顔が熱くなるのを感じた。

『本当に最近、どうかしてるわ…』

番外編 END

856名無しさん:2019/09/03(火) 23:47:15
>>855
「絶蝶」はすげぇ殺し文句やでぇ…

857名無しさん:2019/09/03(火) 23:49:00
よき

858名無しさん:2019/09/04(水) 00:26:45
やっぱりレヴァは総受けだよね!

859名無しさん:2019/09/04(水) 11:15:34
アルマス×レヴァはマイナーだけどすき
本編後は友人くらいになってそうな関係性とか色々妄想が捗る

860名無しさん:2019/09/05(木) 08:30:50
神かよ

861名無しさん:2019/09/05(木) 08:32:25
SSをコピーして保存してる人挙手
(・∀・)ノ

862名無しさん:2019/09/05(木) 08:57:51
なんで挙手するんだ?
なんかくれるのか?

863名無しさん:2019/09/05(木) 12:17:03
小学生かなんかだろ

864リクエストあれば気が向いたら書くかも:2019/09/05(木) 22:46:33
【でぃすらぷ!】
第4話「4人(みんな)の記録」

広間へ向かうと、3人が机を囲みわいわいと賑やかに話している。
その中心になっているはソロモンだった。

「どうしたの?」
「あ、レーヴァ!見て、見て!」
「思いのほか良く撮れているぞ」

覗き込むとグラウが記録した映像データを再生しているところだった。

「ふふ、当然よ!みんなの大事な記録だもの。私とグラウが完璧に記録しているわ!」
「ふーん…」

確かに、みんなの何気ない日常や、いい表情を捉えていると思う。

『何となく私の記録が多いような…寝顔みたいなのが見えたのも気のせい……よね?』

でも、それ以上に気になることがあった。

「……グラウ、記録してくれる…?」

グラウを抱えてソロモンへ向けた。

「え、レーヴァ…?」

当然ソロモンは困惑する。でも…。

「あなたの記録が少ないわ。私達の記録なんでしょ?その…撮影しているがソロモンだから仕方ないけど…4人の思い出に、ソロモンだけ居ないのは、違うと思う…」
「あっ…」

ソロモンの顔が一気に朱色に染まる。

「ソロモン、私達は4人で1つ。これからは、ソロモンの記録も増やしていくから…」

ソロモンは口をパクパクとさせ、やがて机に突っ伏した。

「あぁ、レーヴァ…そう言う不意打ちが一番効くんだぞ…」
「ソ、ソロモン!大丈夫?」

ガタンとソロモンが立ち上がる。息遣いは荒く、明らかに普段の彼女とは違った。

「ソロ…モ…ン?」
「あ、ありがとう…レーヴァ…でも…我慢できな…ちょっと……」

突然自身の部屋へと駆け出した。

「ちょっと…スッキリしてくるわ!」

バタンと扉が閉じるのを見送り、3人で呆然とする…。

「私が、悪いの?」
「レーヴァはもう少し、自分の発言の破壊力を理解すべきだ…にしても、ソロモンもソロモンでまた…」
「ねぇ、ソロモン大丈夫?ちょっと見て来るね!」

カリスが向かおうとするも、咄嗟にヘレナが襟を掴んで引き止める。

「あ〜、今は辞めた方がいい…」
「??」

さすがのヘレナも軽く引いている……。
と言うか…。

『あんな宣言されて、私にどうしろっていうの…』

そう思いつつも…彼女が及んでいるであろう行為を想像して、何とも言えない気分になり戸惑う。

『はぁ…勘弁して…』

側に2人が居るおかげで気が紛れるのが救いだ…。

余談ではあるけれど…後日、この時の一部始終を記録モードのままだったグラウがしっかりと収めてる事に気付いたソロモンの慌てぶりは、見ているこっちがいたたまれなくなるような有様だった……。

つづく

865名無しさん:2019/09/06(金) 10:58:58
百合の花咲き乱れてやがる。素晴らしい

866名無しさん:2019/09/06(金) 15:03:53
ソロモン我慢できなさすぎィ!

ティルとの絡みが見たいです…(小声)

867名無しさん:2019/09/06(金) 15:17:24
>>864
グラウ…いくらだ…?

868名無しさん:2019/09/06(金) 15:27:04
グラウ「オークションで100万スタートです」

869EPILOGUE ムラマサ:2019/09/08(日) 07:53:03
近い内にEPILOGUEムラマサを投稿します。

835さんがSSをまとめて下さってるので、それに乗っかり今まで掲載したSSを下に纏めておきます。

興味のある方は是非覗いてください。

ポンコツ!リサナウトせんせー!! 11から

ホラー・ゴッドチーム 204から

人気投票 374から

仲良しキーゴッド! 517から

EPILOGUEアルマス 452から

EPILOGUEティルフィング 564から

EPILOGUEアロンダイト 709から

せいんと☆はるもにあ この後すぐ

870せいんと☆はるもにあ:2019/09/08(日) 07:54:11

・最強国家ハルモニア

ロンギヌス
「……またやられました」

フォルカス
「どうしたのですか?」

ロンギヌス
「マルチをしていたら何度も光パと当たってしまって…」

フォルカス
「あぁ、ソロモンと教皇様ですか……」

ロンギヌス
「狭いマップだと2ターン目まで保たないことも多くて……」

ティファレト
「ソロモンだけでなくシェキナーも控えてますし、ハルモニアが一番実力を発揮できる属性が光なのかもしれませんね」

フォルカス
「ハルモニアと言えば光ですが、最近はどの属性のパーティーにもエロースを見かけるようになりましたね」

ロンギヌス
「聖鎖される前のソロモンもどのパーティーでも見かけるような気が……」

ティファレト
「それに一昔前だと実装直後のカリスも猛威を振るっていたような……」

ティファレト・フォルカス・ロンギヌス
「………………」

ティファレト
「ハルモニアは安泰ですね」

フォルカス
「その様ですね」

ロンギヌス
「平和が一番です」

だいたいハルモニアが悪い。(最近はそうでもない)

871せいんと☆はるもにあ:2019/09/08(日) 07:54:58

・ヴァナルガンド

ヴァナルガンド
「がう!」

可愛い

872せいんと☆はるもにあ:2019/09/08(日) 07:55:33

・フライクーゲルの受難

フライクーゲル
「口調が難しいから出番がカットされるんだってさ」

フライクーゲル
「私とカシウスは、一体何が違うんだろうね……」

873せいんと☆はるもにあ:2019/09/08(日) 07:56:27
・制服

フォルカス
「服装の乱れは心の乱れ。キチンとするように」

シェキナー
「えぇ、全くです」

ハルパー
「違反者には制裁が必要ね」

ピサール
「楽園送りにしてあげる」

フォルカス
「……………」

フォルカス
「(自覚がないのか)」

その翌日、フォルカスはロンギヌスへ相談を持ちかけた。

フォルカス
「彼女達の格好について、どう思う?」

ロンギヌス
「難しい問題ですね。ティファレトがなんと仰るか……」

フォルカス
「ピサールは水着のような格好だし、シェキナーに至っては色んな場所が見えそうになってる」

ロンギヌス
「そう、ですね……」

フォルカス
「それにハルパーは手ブラと言われる状態です。流石に看過することはできない!」

ロンギヌス
「手ぶらは関係ないのでは……?」

フォルカス
「うっ……」

ロンギヌスに手ブラの意味を教えることは躊躇われた。

フォルカス
「とにかく!常識をわきまえた制服に変えるだけです。そんなに難しいことでは……」

ティファレト
「フォルカス、どうかしましたか?」

フォルカス
「ティファレト!ちょうど良かっ……」

ティファレトの格好は谷間もヘソも太股も丸見えだった。

正直、際どすぎる。

フォルカス
「……何でもありません」

ティファレト
「そうですか、困ったことがあったら相談してくださいね」

フォルカス
「…………」

ロンギヌス
「…………」

フォルカス
「難しいですね」

ロンギヌス
「そうみたいですね」

874名無しさん:2019/09/08(日) 07:58:16
ヴァドはレイドや塔で引っ張りだこだからシユウと一緒にがうがうしてるぞ
クーゲルは……海上黒の方が使いやすいんだよなあ

875せいんと☆はるもにあ:2019/09/08(日) 08:02:52
数レス程ですが、お目汚し失礼しました。

こういったギャグ系のSSで、
「キャラ萌えスレを覗くキル姫達」を頑張って書こうとしましたが、ネタが浮かばず断念しました。
どなたか、このネタを拾って下さる方がいれば嬉しいです。

876名無しさん:2019/09/08(日) 08:17:32
教皇様の無自覚な善意とドスケベ衣装が辛い……こういうの好きです。ありがとうございます

877名無しさん:2019/09/09(月) 06:53:17
>>873
フォルカスも体のラインを強調するドスケベ衣装やんけ!
好きだわ。

8781日メイドアバリス:2019/09/09(月) 10:49:36
ある日の朝

アバリス「マスター朝食を持って来ました」

マスター「ああ、ありがとうアバリs..ってなにその格好!?」

アバリスはメイド服を着ていた

アバリス「実は急に始まったじゃんけんに負けてその罰ゲームで一日中メイド服を着てマスターを奉仕すると言うことをすることに」

マスター「誰の考案なの?」

アバリス「オティヌスです」

マスター「そうか...オティヌスか」

マスターは心の中でオティヌスナイス!と思う反面なんて恥ずかしい罰ゲームをアバリスにさせてるんだ!と思ったりもした

マスター「まあアバリスが出来る範囲でやって良いよ」

アバリス「はい!頑張ります」

アバリスはマスターの服を洗濯したり掃除マスターにご飯を作ったりして一日中奉仕をした

マスター(アバリスの奉仕を近くでみれたしアバリスのメイド姿似合ってるし眼福眼福)

マスター「アバリス寝ないの?」

アバリス「マスターが眠りについたのを確認してから寝ます」

マスター「そうわかった」

マスターはベッドに入ったが少しドキドキした

マスター(アバリスに見られながら寝るってちょっと恥ずかしいな)

マスターはそうこう思ってる内に眠った

アバリス(マスター眠ったみたいですね)

アバリス(........)

アバリス(マスターの寝顔かわいい/////)

アバリス(もう少しだけ見てから...)

アバリスは見とれているうちにうとうとして眠ってしまった

8791日メイドアバリス:2019/09/09(月) 10:54:31
次の日の朝

マスター「うーん良く寝た」

マスターは起きると同時に妙な重みを感じた

マスター「ん?なんだ?」

マスターが目を擦って見るとアバリスが自分の腕を枕代わりにうつぶせして小さな寝息をたてて寝ていた

アバリス「スゥースゥー」

マスター(かわいい////)

マスターはアバリスの寝顔のかわいさに胸をうたれ気絶しそのまま二度寝するのであった

END

8801日メイドアバリス:2019/09/09(月) 10:57:45
アバリスのメイド姿...想像するだけで楽しい
アバリスの色んな服を着てる姿を想像するけどどれもこれも似合ってるから嬉しいし楽しい

881名無しさん:2019/09/09(月) 20:01:16
>>880
アバリスは何をしても似合う気がするなぁ…
学園ver出るといいな

882EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:04:01
EPILOGUEムラマサ

ムラマサのSSです。

他のEPILOGUE系のSSと同様に新章ストーリー後を想定して書いてます。

妹としてのムラマサの物語を、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。

今回は地上編での話が大いに含まれるので、読む人によっては話が伝わり辛いかもしれません。

その辺りも含め、SSの内容について意見・感想を頂けると嬉しいです。

883EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:07:05
地上編の内容を知らない方向けに、このレスで登場人物について軽く補足しておきます。

SS本編は次レスから始めます。

ムラマサ 本名は相模(さがみ)チヒロ。兄は相模大和。

マサムネ(男) 本名は相模大和(さがみやまと)。妹は相模チヒロ。マサムネ(女)とは幼なじみ。昔は医者を目指していたが、人々を守るためにキラーメイルになる。

マサムネ(女) ムラマサから姉のように慕われている。

884EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:07:52

「ムラマサ、お前に言わなければならないことがある」

「……姉上?」

姉上は拳を握り締め、肩を震わせていた。

今までに見たことのない、悔しさを滲ませた表情で。

「お前には……ーーーーーー」

その話をにわかには信じられなかった。

「済まない。だが、お前さえ望むなら………」

信じたくなかっただけかもしれない。

この話が真実かどうかなんて、姉上の表情を見れば一目瞭然だったから。

「少し、考えさせてください」

私には到底受け入れられる現実ではなかった。

逃げることを選択した。

私は臆病者だ。

885EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:08:35

天上世界に平和が訪れ、キル姫は皆地上世界へと戻った。

地上世界で悪魔を退けてからというものの、キル姫達は元の生活を満喫しているみたいだ。

私、相模チヒロは、兄である相模大和と暮らしている。

「お兄ちゃん、お昼ご飯は何がいい?」

「ん……、じゃあ和食にしてくれ」

「うん、分かった」

ぎこちなく会話を交わす。

一緒に暮らし始めたのは一月程前からだ。

まだ兄との間に距離を感じる。

そんなことを考えながら料理をしていると、兄から声を掛けられた。

「……チヒロ、後悔してないか?」

「え?」

「キラープリンセスになったことだ」

お兄ちゃんはキラーメイルだ。

医者になることを諦めてキラーメイルの被検体として志願した。

私がキル姫になろうと決意したのは、少しでも兄の助けになれたらと思ったからだ。

「してないよ。今度は私がお兄ちゃんを助ける番だから」

……まだまだ未熟で、余り役に立ててないけれど。

「そう、か……」

なんだかお兄ちゃんは複雑そうだった。

「いたっ」

昼ご飯を作っている最中、包丁で指を切ってしまう。

「ちょっと見せてくれ」

「あ……」

兄に手を取られ緊張する。

触れ合った場所が熱く感じた。

「……大したことはなさそうだな」

ホッとした様子のお兄ちゃんを、気がつけば見つめいた。

兄妹なのに、強く意識してしまう。

「……すまん」

私の視線に気づいて、お兄ちゃんは手をパッと放した。

「だ、大丈夫だから!」

他人の様な、よそよそしさを時々感じてしまう。

当たり前だ。

お兄ちゃんはもう、私のことを殆ど覚えていないのだから。

886EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:09:29

キラーメイルになった者はその力の代償として、親しい人との記憶を失っていく。

まだ私が学校に通っていた頃、お兄ちゃんは私の生活を守るために力を使い過ぎた。

だから今度は私がお兄ちゃんを助ける番。

「……私に何ができるのかな?」

この地上世界に悪魔はもういない。

魔獣の残党がまだ残っているらしいが、それだけだ。

掃討されるのも時間の問題だろう。

「…………」

キル姫として、戦うための力を得た。だが、

倒すべき敵はいない。

もう戦う必要はない。

「……お兄ちゃん」

自分が兄に何をしてあげられるのか、検討もつかない。

そんなことを悩みながら、眠りの淵に落ちていった。

ーーーーーー

ーーー

「チヒロ、迎えが来たぞ」

「んぅ……?」

迎え?

「ムラマサ、随分待ったぞ」

私を迎えに来たのは姉上だった。

姉上はお兄ちゃんと同じく正宗のキラーズを持つキル姫だ。

「…………あっ!?」

今日は姉上に稽古をつけて貰う日。

待ち合わせの時間は既に二時間を過ぎていた。

「ご、ごめんなさい!姉上!」

「中々来ないから何事かと思ったが……。何もないようで良かった」

「良くはありません!罰なら甘んじて受ける所存です!何なりと申し付けください!」

この時はパニックになってて、お兄ちゃんが傍にいることを忘れていた。

「……あ」

お兄ちゃんはポカンとしていたが、少ししたら口を抑えて笑い始めた。

「ど、どうしたんだチヒロ?その口調は……」

羞恥に顔が赤く染まっていく。

「あ、あの!これは!!」

「強くなる為に、形から入ってるそうだ」

お兄ちゃんには言わないで!

「余り変なことを教えないでくれよ?」

「わ、私の口調は姉上に強制された訳ではなくて!」

早く事態を収拾しようと弁明を試みるが……

「ちなみにムラマサの普段の一人称は拙者だ」

姉上の指摘に、お兄ちゃんはお腹を抱えて笑った。

酷いです、姉上。

887EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:10:40

お兄ちゃんに散々笑われた後、昼食を皆で食べた。

今は山奥で姉上に稽古をつけて貰っている。

姉上は強い。

私なんて比べ物にならないくらいに。

「大和とはどうだ?上手くやれているか?」

「……どうしてそんなことを尋ねるのですか?」

「今日のお前の剣には迷いが見えた」

だからこうして簡単に胸中を見透かされてしまう。

「大和のことで悩んでいるのか?」

「………はい」

姉上には全てお見通しだった。
 
「時々、考えるのです。拙者が家族として、何をしてあげられるのか……」

「その度におに……、あ、兄は、拙者といるのが辛いのではないかと思わずにはいられなくて……」

「……どうしてそう思う?」

「そんなこと……」

決まってる。お兄ちゃんは、もう殆ど私と過ごした時間を覚えていない。

頭で私のことを妹だと理解していても。

「兄にとって、私はもう他人なのでは、と……」

そうか、と姉上は呟いた。

「大和はそう思ってないみたいだぞ」

「え……?」

「大和はキラーメイルだ。記憶を失うことは免れない」

「だから……。思い出を無くすことが怖くないのかと聞いたことがある」

ーーー例え記憶がなくなっても、俺とチヒロが兄妹であることには変わりない。

思い出は、これからまた作っていけばいいさ。

「あいつはそんな風に答えていた」

「お兄ちゃん……」

お兄ちゃんがそんな風に想ってくれてたなんて知らなかった。

「大和は妹との距離感が分かってないんだろうな」

記憶が薄れて、手探りで私と接しているのなら。

「大和との思い出はお前の中にしっかりと残ってる。だから妹として、思い切り甘えてやるといい」

「はい!」

私がお兄ちゃんの手を引こう。

家族として。妹として。

稽古を終え、家に戻った。

「お、お兄ちゃん!明日一緒に出掛けない……?」

突然の申し出にお兄ちゃんは驚いてたけれど。

「あぁ、出掛けるか」

笑顔でそう応えてくれた。

888EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:11:33

子供の頃はお兄ちゃんによく手を引いて貰ってたことを覚えている。

そう、幼い頃の話だ。

この歳になってお兄ちゃんと手を繋ぐことになるとは思わなかった。

記憶が余りないからか、お兄ちゃんは妹との距離感を計り損ねている気がする。

ちょっぴり恥ずかしい。

「チヒロ、どこに行きたい?」

「え、あ、あの……」

お兄ちゃんとならどこでもいい、なんて言える訳もなく。

「景色のいい場所がいいな……」

無難な答えを返すことしかできなかった。

「それじゃ、あの丘にでも行くか」

「うん!」

お兄ちゃんが指差した方向へ一緒に歩いていく。

他愛もないことを話していると、気がつけば丘に着いていて。

シートを敷いて、景色を眺めながら2人でお弁当を食べた。

お兄ちゃんに喜んで貰うために、朝早くから頑張ってお弁当を作った。

お兄ちゃんがお弁当をおいしいと言ってくれたことが嬉しくて。

私とお兄ちゃんの間には、もう距離も遠慮もなくなっていた。

今は私の膝の上でお兄ちゃんはお昼寝中だ。

…………なんだか、兄妹っていうより恋人っぽい気がする。

「別にいいよね?」

お兄ちゃんを起こさないように、そっと呟く。

昔に戻れたみたいで、すごく幸せで。

この「今」を大切にしていきたいと、強く思えた。

889EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:12:11

お兄ちゃんの寝顔を眺めながら、髪の毛を梳いていく。

私が学校に通っていた頃のお兄ちゃんは、いつも気を張り詰めていた。

こうして心地良さそうに眠る兄を見てるだけで心が暖まって……

「ねぇ、お姉ちゃん。ちょっといい?」

「ひゃい?!」

知らない幼い女の子に声を掛けられたことに驚き、声が裏返った。

急いで平静を取り繕う。

「ど、どうしたの?」

「……お邪魔だった?」

「そ、そんなことない!」

……取り繕えなかった。

「ん……」

五月蝿くしていたせいで、お兄ちゃんの目が覚める。

お兄ちゃんは私の傍にいる子に気がつくと、優しく声を掛けた。

「どうした?迷子か?」

「お兄ちゃんとはぐれちゃって……。一緒にここに行こうって約束して、その途中で……」

「そうか、じゃあ君の兄貴を一緒に探すか」

「いいの……?」

「俺達も兄妹なんだ。放っては置けないさ」

お兄ちゃんがごく自然に兄妹だと言ってくれたことに、喜んでいる自分がいた。

「チヒロもそれでいいか……?」

「うん!」

こうして私達は、幼い兄妹を探すことになった。

890EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:12:57

「俺がこの子の兄貴を探してくるから、チヒロは一緒にここで待っててくれ。入れ違いになるかもしれないからな」

お兄ちゃんがそう言い残して、探しに行ってから30分が経った頃。

「ーーーーーー」

聞き取れない程小さい何かが、遠くで聞こえた気がした。

「お姉ちゃん、どうしたの……?」

何故か嫌な予感がした。

今すぐ行動を起こさないと、この先ずっと後悔する。

そんな予感が。

「私もちょっと近くを探してみるから、ここで待ってて」

音のした方へ全力で駆ける。

「ーーて!!」

次第に大きく、鮮明になっていくその音は

「ーーー誰か、助けて!!」

「!!」

紛れもなく子供の悲鳴だった。

そして、その子供の傍には

「あれは……!?」

異形の姿があった。

そう、魔獣だ。

891EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:13:44

3メートルを上回る体躯。

手には大の大人程に渡る丈の剣。

歪な銀の鎧に身を包まれ、赤い目をしたそれは。

かつて人間を蹂躙した魔獣の一角。

オーガ・スケルトンと呼ばれる化け物だった。

「グギャアアアアア!!!」

魔獣のけたたましい咆哮に、子供が尻をつく。

ーーー間に合え!!!

スイッチが切り替わる。

相模チヒロとしてではなく、キル姫ムラマサとして。

その子に振り下ろされた大剣を、顕現した剣で受け止めた。

「逃げろ!」

「お、お姉ちゃんは……?」

「拙者に構うな!お主の妹君がこの丘の上で待っている!その子を連れて……」

余裕がなかったのだと思う。

敵を目の前にして、余所見をするなんて。

「がっ……!?」

魔獣は空いている片手で、横合いから私を殴り飛ばした。

凄まじい衝撃に肋骨が何本も折れる。

「お、お姉ちゃん!」

「拙者は、大丈夫だ……」

「で、でも……」

「構うな!行け!!」

私の怒号に、意を決したその子は妹の元へと駆けていった。

「ギャギャ!!」

魔獣は、死に体の私ではなく、子供を追おうとするが……

「鬼火!!」

刀を地面に突き立て、奴と自身の周りを火柱で囲む。

「お主の相手は、拙者だ!」

腹に走る激痛で、気を抜くと一瞬で意識が飛びそうだ。

己の未熟を呪いながら、死闘に望んだ。

892EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:14:32

ーーーーーー

ーーー

「ハァっ!ハァっ……!!」

何度も斬りつけた。

何十回も。何百回も。

なのに、魔獣の鎧には傷一つついてない。

私の刃が奴に通ることは一度もなかった。

「ぐっ……」

視界が霞む。

腕が上がらない。

血を流し過ぎた。

キラーズを制御するマスターがいなければ、キル姫もキラーメイルも実力を十全に発揮することはできない。

ーーー違う。

そんなものは言い訳だ。

ーーー私がこいつに敵わないのは、私が未熟だからだ。

もう、限界だった。

「グギャギャギャギャ!!」

魔獣の大剣が私を両断する

その直前。

もうダメだと、思ったその時。

横合いから薙払われた長刀が魔獣の剣を弾いた。

「ーーーもう、大丈夫だ」

聞き慣れた声。

私が生まれてからずっと、守ってきてくれた。

「お兄、ちゃん」

助けに、きてくれた。

893EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:15:29

「後ろにいてくれ。指一本触れさせない」

「だ、ダメ!お兄ちゃん、一人じゃ敵いっこない!」

キラーメイルであるお兄ちゃんより、キラープリンセスである私の方がずっと速く、強い。

なのに。

「グギャアアアア!!」

魔獣が雄叫びをあげながらお兄ちゃんに襲いかかる。

黒衣が揺らめく。

凄まじい魔獣の猛撃は一度たりともお兄ちゃんに当たることはなかった。

「凄い……」

速さではなく、見切り。

全ての攻撃を最小限の動きで避けている。

潜ってきた修羅場の数が、剣士としての力量が、圧倒的に違う。

今度は私がお兄ちゃんを守るーーー?

馬鹿馬鹿しい。

私なんて兄の足元にも及ばない。

「くたばれ」

兄の刀が魔獣の首筋を捉える。が。

「!!」

弾かれた。刃が通らない。

「なるほどな」

兄は刀を鞘に納めた。

あの化け物を倒す方法なんてーーー

「これならどうだ」

ーーー方法はある。でもそれは

「……やめて」

ここにはキラーズを制御するマスターはいない。

「やめて!!!」

「ーーー獣血解放」

勝敗は一秒で決した。

居合一閃。

鞘より引き抜かれた長刀は、魔獣を横一文字に両断した。

「帰ろう、チヒロ」

この日払った代償を実感するまでに、時間はそうかからなかった。

894EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:16:08

家に戻った後、私は兄から手当てを受けていた。

傷はもう塞がっている。傷の治りが早いのは、私がキル姫だからだ。

とはいっても、数日は安静にしないといけない。

それ程の怪我だった。

「どうしてあんなムチャをしたんだ?」

お兄ちゃんが、私のお腹に包帯を巻きながらそう尋ねた。

「お兄ちゃんが探してた子が襲われてて、助けにいったら、その……」

「そうか……」

「私お兄ちゃんに守って貰ってばかりで……」

「俺は兄貴として当たり前のことをしてるだけだ。思い詰めなくていい」

「でも、お兄ちゃんを守りたくてキル姫になったのに!肝心な時に何もできなくて!」

「チヒロ、もういい」

お兄ちゃんに優しく抱き締められる。

「いいんだ。俺がチヒロを生涯守り続ける。だから」

「チヒロは、目の前の困ってるやつを救ってあげてくれ」

「…………うん。だけど」

それでも。

「私、お兄ちゃんを幸せにしたい……」

お兄ちゃんが笑みを零した。

「馬鹿だな、チヒロ」

「俺はもう幸せだよ」

895EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:16:52

数日後、怪我は治り、体調もすっかり元通りになった。

「お兄ちゃん、行ってきます!」

「稽古に?もう少し休んでいいんじゃないか?」

「ジッとしてられないから!」

早く強くなりたい。

もう二度とあんな思いをしないように。

自分の無力を呪わなくて済むように。

「姉上、今日も指導の程宜しくお願い致します!」

「…………竹刀もなしにか?」

「……あ!?」

稽古の時は、いつも竹刀を持参している。

くすくすと笑う姉上に見送られながら、家に戻った。

「た、ただいま……」

気合いを入れて出たのに半刻もしない内に戻る自分が恥ずかしい。

「…………」

返事がない、出掛けてるのかな。

と思い、耳を澄ませる。

「………え?」

聞こえたのは、苦しげな声。

お兄ちゃんの部屋に入ると、そこには。

「ハアッ…、ハアッ…ぐっ!!」

息を荒くしてうずくまる兄の姿があった。

それは、突然やってきた。

「お、お兄ちゃん!?だ、だいじょう…」

「き、君は……?」

「…………………え?」

思考が停止する。

頭の中に浮かんだ最悪の可能性を、受け入れられなかった。

だって、約束してくれた。

ーーー俺がチヒロを生涯守り続ける。

だから

ーーー俺はもう幸せだよ。

「君は…………誰だ?」

「…………うそ」

だから、こんなのは嘘だ。

私の頬に、涙が静かに伝っていった。

896EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:17:36

ーーーーーー

ーーー

これが、私の知りうるお前の過去の全てだ。

それからは、お前も知っている通りだ。

キラーメイルと斬ル姫は地上世界でコールドスリープされた。

この世界で目覚めた私達はオーダーキラーズになり、

お前に私のキラーズの半分を託した。

アルマスを捕らえようとして、私達2人でファントムと対峙したことがあっただろう?

あの時のファントムが、お前の兄だ。

大和から神器を受け取った私は、天上世界での記憶を取り戻した。

神器を手にした者は皆、天上世界の記憶を取り戻しているらしい。

だから、

お前の中にある私のキラーズを神器と共鳴させることで、お前も記憶を取り戻すことができるかもしれない。

済まない。だが、お前さえ望むなら………

私の神器を預け、記憶を戻そう。

897EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:18:22

ーーー少し、考えさせてください。

私は逃げ出した。

自分には兄が居ると突然知らされ、どうすればいいか分からなかった。

近くのベンチに腰を下ろし、俯く。

「拙者の、兄上……」

黒い服に身を包んだ、刀を持ったファントム。

あれが私の兄上。

「拙者は、家族を斬り捨てようとしていたのか……」

記憶を失った今なら分かる。

思い出を、繋がりを、愛する人を失う怖さを。

「兄上は、この辛さをずっと抱えていたのですね」

失ってることすら忘れてしまえば、こんなに苦しまなくて済んだのに。

「恨みます、姉上……」

兄上のことは記憶にない。

だけど、胸を刺すこの痛みが、心に訴えかけてくる。

全てを思い出しても、待っているのは辛い現実(かこ)しかないと。

「拙者は……」

「どうしたの?」

見知った声。

顔を上げるとそこには、カシウスがいた。

898EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:19:08

「カシウス、どうしてここに……?」

「アナタの泣いている姿が視えたから。マサムネに話を聞いて、アナタを探してたの」 

ウロボロスの力で断片的な未来を視た、ということだろう。

「拙者は、涙を流してなどいない」

「溢れ出す感情が涙となり、心の均衡を保つ。入りきらない感情を押し込んでも、器が壊れるだけ」

泣いてもいいの、と言われてるようだった。

「記憶にないことを憂うなど、拙者には……」

「嘘」

未来を見通す少女に、私の嘘は看破された。

「記憶になくとも、心が覚えてる」

「どうしてそう言い切れる?」

「アナタがそうだった」

「……カシウス、拙者にはお主の言いたいことが分かりかねる」

カシウスは私の隣に腰を下ろした。

不意に手を握られる。

「……カシウス?」

「初めて出会った時、こうして手を取ってくれた。逆賊の要人である、私の手を」

それは、まだカシウスがウロボロスをギアハックする前の話。

「国にどれだけ思考を正されても、理念を刷り込まれても、記憶を消されても、アナタは屈しなかった」

記憶になくとも心が覚えている、と言いたいのだろう。でも、違う。

「……拙者は、お主が思う程強くない」

私は一人では何もできない半端者だ。

今の自分が居るのは、カシウスが気付かせてくれたからだ。

嘗ての過ちを。

進むべき道を。

己の信念を。

だから……、

「そんなことない」

カシウスが力強く断言したことに驚いた。

899EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:19:55

「アナタと出会うまでの私は、ずっと停滞してた」

「進まない会議。襲われては、アジトを移して……、その繰り返し」

「そんな円環を、アナタが吹き飛ばしてくれた」

カシウスに手を強く握られる。

彼女の言葉が、心からの本心なのだと伝わってくる。

「どんなに過去が辛くても、アナタなら大丈夫。だから、思い出してあげて」

カシウスは優しく微笑んだ。

分からない。

カシウスが自分の記憶に拘る理由が分からない。

「記憶が戻っても兄上は戻らない。どうしてそこまで……」

「ーーー忘れられるのは、辛いから」

寂しそうにそう呟くカシウスを見て、心が痛んだ。

「記憶を取り戻すことを、アナタ自身が望んでいる」

「……拙者が?」

そんな筈はない。

記憶を取り戻すことに、こんなにも怯えているのに。

「記憶を失う前のアナタが、大切な人に忘れられる辛さを知っている」

「アナタの胸の痛みは、相模チヒロが訴えてるもの。アナタのお兄さんを忘れたくない、って」

「それは……」

胸の痛みが増した気がした。

カシウスの言う通りなのかもしれない。

でも。

「済まない、カシウス。それでも拙者は、現実(かこ)に堪えきれる自信がない……!」

どこまでも臆病な自分を嘲る。

そんな私をカシウスは、

「ムラマサ、一人で背負わないで」

優しく受け止めてくれた。

「誰よりも優しくて、誰よりもムリをするアナタだから……。今のアナタの苦悩も、記憶を失う前のアナタの辛さも、全部私に分けてほしいの」

「せめて私の前でだけは、弱い所を見せて」

「……っ」

出会った時から、この少女には敵わない。

「ありがとう、カシウス……」

ずっと私を支え、導いてくれた親友に感謝した。

彼女の肩に頭を預ける。

優しく頭を撫でられ、なんだか心地良いなと思った。

900EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:20:36

翌日、記憶を取り戻すために姉上の元へ訪れた。

「……本当にいいのか?」

「えぇ、もう拙者は大丈夫です」

覚悟は決めた。

もう迷いはない。

「分かった。……ムラマサ、手を」

右手を差し出す。

姉上は、私の手を両手で優しく包んだ。

「始めるぞ」

ーーー顕現しろ、正宗。

私の中にあるマサムネのキラーズが、姉上の神器と共鳴した。

901EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:21:15

ーーーチヒロ、後悔してないか?

ーーーキラープリンセスになったことだ。

過去。

ーーー例え記憶がなくなっても、俺とチヒロが兄妹であることには変わりない。

ーーー思い出は、これからまた作っていけばいいさ。

記憶。

ーーーチヒロ、どこに行きたい?

ーーー景色のいい場所がいいな

思い出。

ーーーやめて!!!

ーーー獣血解放

そして。

902EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:21:51

「君は……誰だ?」

「…………うそ」

お兄ちゃんは、私のことをもう覚えていなかった。

何が引き金だったのかなんて、言うまでもない。

私の頬を伝う涙を見て、お兄ちゃんは。

「チヒロ、なのか……?」

「っ!!」

探るような言い方に。

他人のような接し方に。

もう心が堪えきれなかった。

私は家を飛び出した。

人目も気にせず、がむしゃらに走った。

走って、走って、走って。

疲れ果ててその場にへたり込んだ頃には、もう涙は枯れていた。

「知ってたのに……」

いずれお兄ちゃんが、私のことを忘れてしまうことを。

「分かってたのに……」

お兄ちゃんの記憶に限界が迫っていることも。

本当は察していたのに、ずっと気付いてないフリをしてただけ。

「もう、やだ……」

心は既に折れかけていた。

903EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:22:30

「ただいま……」

家に戻る。

お兄ちゃんはいなかった。

もしかしたら私のことを探しているのかもしれない。

他人同然の私のことを。

「……帰ってきたら、謝らなきゃ」

もう元通りなんて望めない。

きっと、今の状況に一番苦しんでいるのはお兄ちゃんだ。

「離れて暮らそうって、言わないと……」

忘れてることすら忘れてしまえば、お兄ちゃんは苦しまなくて済む。

そんなことを何時間も考えて。

そして。

ガチャリと玄関のドアノブが回される。

お兄ちゃんが息を切らせて帰ってきた。

「ハァっ…、良かった、戻ってたんだな」

お兄ちゃんは心底ホッとした様子だった。

「…………ごめんな。俺はもう、ダメなのかもしれない」

「私こそ、ごめん。今までずっと辛い思いをさせて」

「お兄ちゃんが辛いなら、私のこと……」

ーーー忘れてもいいから

「…………」

言えなかった。

お互いに辛いだけだと分かっていても。

お兄ちゃんとの思い出を、なかったことになんて出来なかった。

「こんな状況で言うことじゃないのかもしれないが、俺は」

「チヒロと過ごしたこの数ヶ月間、幸せだったよ。記憶は朧気だけど、確かに心が覚えているんだ」

「お兄ちゃん……」

「このままじゃ破綻することなんて分かってる。それでも諦めきれない」

「でも……」

もう、元の兄妹に戻る方法なんて……。

「チヒロ、俺はコールドスリープの話に乗ろうと思う」

904EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:23:11

「……え?コールド、スリープ……?」

突飛な話に驚く。

「俺達キラーメイルはいずれ魔獣化が進めば人間じゃなくなる。そうならない為の措置だそうだ」

「もし未来で医療が発展して、俺のこの体が治せたら……」

「失った記憶を取り戻せたのなら、その時はもう一度兄妹としてやり直そう」

それは、訪れることのない未来なのかもしれない。

どれだけ時が経っても、魔獣化を治す方法は見つからないのかもしれない。

それでも、その輝かしい未来に懸けたいと思えたから。

「うん、何十年、何百年経っても、お兄ちゃんを待ってるから!」

ずっと言えなかったことがある。だから、これは願掛けだ。

「もしまた出逢えたら、その時は……」

ーーー伝えたいことがあるの。

「もし、じゃない。必ず会いに行く。だから」

「その時まで、達者でな」

それがお兄ちゃんと交わした、最後の約束だった。

905EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:23:56

過去、記憶、思い出。

全てを取り戻した。

「そうか、拙者達は……」

「……兄妹でいられたのか」

別れではなく、未来に想いを馳せることを選んだ。

もう逢えることはないけれど。

そう、思っていた。

「ーーーチヒロ」

「……え?」

優しい声が聞こえた。

ずっと昔から耳に馴染んだその声を、聞き間違える訳がない。

振り返るとそこには。

「お兄、ちゃん……」

「久しぶりだな」

「お兄ちゃん!」

気がつけば駆け出して、抱きしめていた。

「着物、似合ってるぞ」

「やっと、やっと逢えた……」

何千年振りの再会。

瞳からはポロポロと涙が溢れていく。

「神器に残っていた俺の意志が引き合わせてくれたのかもな。……正直、時間はもう余りない」

理由なんて、どうでも良かった。

また逢えた、それだけが私にとっては大切だから。

「ごめんなチヒロ、約束を守れなくて。本当に俺はダメな兄貴だ……」

「ううん、そんなことない。今こうして、お兄ちゃんは会いに来てくれた」

昔の、相模チヒロだった頃の口調で。

「私、友達が沢山できて、姉上に真剣勝負で勝って、それで……」

色々と言いたいことはあるけれど、一番伝えたいのは

「…………ありがとう、お兄ちゃん」

ーーー私のことを守ってくれて。

ーーー私のお兄ちゃんでいてくれて。

「お兄ちゃんの妹に生まれて、幸せだったよ」

やっと言えた。

「そう、か……」

お兄ちゃんは肩を震わせて、唇を噛み締めながら泣いていた。

「ずっとお兄ちゃんの背中を見て育ってきたから、私はもう大丈夫だよ」

お兄ちゃんは頬に涙を伝わせながら、それでも笑顔で伝えてくれた。

「俺も、チヒロのことを愛してる」

「うん!」

そこには、キラーメイルも斬ル姫も関係なく、ただ仲のいい兄妹が笑いあっていた。

906EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:24:44

「…………サ」

声が聞こえた。

「……マサ!!」

自分を呼ぶ声。

「ムラマサ!!」

目を覚ます。そこには

「……姉上、カシウス?」

心配そうに自分を見つめる二人がいた。

視界がぼやける。

目許を拭ってみると、袖が濡れた。

どうやら、意識がない間に涙を流していたらしい。

「記憶は取り戻せたの?」

「……あぁ」

夢なんかじゃない。この胸に残る暖かさが、あの再会が確かな現実だったのだと教えてくれる。

「拙者はもう大丈夫だ」

私には皆がいる。

この胸の内には、お兄ちゃんとの思い出が詰まっている。

過去にあった出来事が、今の私を支えてくれるから。

「姉上、カシウス、……ありがとう」

ーーーさよなら、お兄ちゃん。

907EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:25:17

数日後、兄の墓参りを済ませた私は、カシウスに会いに行った。

「どうしたの?」

「聞いて貰いたいことがある」

カシウスは、何も言わずにこくりと頷いた。

「拙者の兄は、医者を目指していた。沢山の人の命を救うために」

悪魔から人々を護るためにその道を断念し、兄はキラーメイルになった。

「拙者は、拙者のやり方で兄の道を継ごうと思う」

ーーーチヒロは、目の前の困ってるやつを助けてあげてくれ

きっと、お兄ちゃんもそれを望んでいるだろうから。

「カシウス、お主が築いたこの国の理想を、拙者に護らせてくれ」

カシウスは私の返事に答えず、問い掛けてきた。

「人は子を成すことで、命を繋ぐ。だったら想いはどう伝える?答えは……」

カシウスらしくない、簡単な問いだ。

「決まってる。絆だ」

兄の思い出も意志も私が受け継いだ。

「これからも宜しく、ムラマサ」

「ああ!」

ーーー見ててね、お兄ちゃん。いつかお兄ちゃんの様な、立派な侍になってみせるから。

私の誓いに応えたかのように、風が優しく頬を撫でていった。


Fin

908EPILOGUEムラマサ:2019/09/09(月) 21:29:12
今回のSSは自分が投稿した中で過去最長になっています。

最後まで読んで頂いた皆様、本当にありがとうございます。

斬ル姫としてのムラマサだけでなく、相模チヒロとしての彼女も好きになって貰えたらとても嬉しいです。

お目汚し失礼しました。

909リクエストあれば気が向いたら書くかも:2019/09/09(月) 22:09:38
【でぃすらぷ!】
特別番外編

その日の朝、ヘレナから1つの情報が伝えられた。

「ハルモニアでちょっとした動きがあったらしい。天使人達が近いうちに遠征に出るって話だぞ」
「……方角は分かる?」
「まだ不確かな情報だ。他国への進軍とも、擬人区を襲うとも言われている……どう出るんだい?レーヴァ」
「一度偵察にでるわ。ソロモン、私と一緒にハルモニアまで飛んで。もし、兵が人間を襲撃するようなら…そのまま叩く…!」

ソロモンは「ええ!」と短く返事をして支度を始めた。
あくまで目的は偵察。状況によっては戦闘になるけれど、いずれにせよ上空から少数で動いた方が見付かりにくく、奇襲にも適している。
カリスとヘレナには悪いけれど、ここで待っていてもらおう…。

「カリス、ヘレナ、2人は……」
「分かっているさ。無茶はしないでくれよ?」
「2人とも、気を付けてね!」

妙な違和感を覚える……。

「さぁ、行きましょう、レーヴァ!」
「…ええ」

疑問を抱えたままソロモンと2人で拠点を後にする。

「……ねぇ、あの2人、やけに聞き分けが良かったんだけど…」

いつもなら我先にと同行を申し出るのに、今日は明らかに不自然だった。

「ふふっ、そうね。もう少し飛んだら戻りましょう。きっといいものが見れるわ!」

どう言うこと…?


そして本当にハルモニアへは行かず、しばらく辺りを飛ぶだけで拠点へ引き返すことになった。

「ソロモン…いい加減、説明してくれる?」
「待って、レーヴァ。ここからは静かに行動しましょう」

拠点の近くで地上に降り、そっと中へと入る。

『カリスとヘレナの態度といい、一体何なの…?』

広間にさしかかると2人の声が聞こえてきた。ニールとキプルも加わり、何か騒いでいる。

「ヘレナ、こっちは終わったわよ」
「よし…ニール、次はこっちを手伝ってくれ」
「任せてちょうだい!」
「キプル、お皿の準備いい?どんどん料理運んじゃうよ!」
「あぁ待って下さい、待って下さい!すぐに準備します!」

これは…。

「行くわよ、レーヴァ…!」

ソロモンがポンと肩を押した。

「……ただいま、何をしているの…?」

4人は同時にビクリと肩を震わせて、一斉にこちらを向いた。
ソロモンは私の後ろでクスクスと笑っている。

「ど、どうして…!手筈と違うじゃないか、ソロモン!」
「わわわ!レーヴァ、待って!まだ見ちゃダメだよ!」

部屋を見回す。飾り付けられた広間。壁に貼られた紙には…。

『HAPPY BIRTHDAY レーヴァ』

そうか…そういうことか…。

「ふふ!どう?サプライズを仕掛ける人にサプライズを仕掛けるというサプライズよ!」
「本当はハルモニアの付近で適当に時間を潰す予定だったんだけどな…俺様もびっくりしたぜ」
「予定の変更による支障は軽微です」
「どうでもいいど、アタチ達の苦労はどうしてくれの?せっかく今日まで極秘で準備してきたのに!」
「はぁ…バレてしまっては仕方ない…」
「すみません、すみません!黙っていてすみません!」
「とにかく、急いで料理、作っちゃうね!」

9月9日…私の誕生日…

すっかり忘れていた。戦いの日々の中、そんなことを考える余裕も無かった。

「ま、そういうことだ。準備が出来たら呼ぶから、主役は部屋でゆっくり休んでてくれよ!」
「ムー…そうさせてもらうわ…」

急いでその場を離れて自室に戻る。
危ないところだった…部屋に入ったと同時に私の頬を一筋の涙が伝った。


その後、8人でテーブルを囲み私の誕生日を祝うパーティーが始まる。

「誕生日おめでとう、レーヴァ!!」

みんなの声が重なった。
ティル、兄さん…私、幸せだよ…。

「……ありがとう、みんな!」

特別番外編 END

910名無しさん:2019/09/09(月) 22:15:46
よき

911チャレンジアロンちゃん:2019/09/09(月) 23:10:46
チャレンジアロンちゃん番外編だと思う

マスター
「ラグナ誕生日おめでとう」

アロンダイト
「おめでとうございます」

ラグナロク
「ありがとうけどレーヴァテインは祝わなくて良いの?」

マスター
「別の人が祝ってるから大丈夫」

ラグナロク
「ああそう」

アロンダイト
「とりあえずケーキを持ってきましょう」

アロンダイトはケーキを持って来た

アロンダイト
「ハッピバースデー!ラグナロク!!」

ラグナロク
「なに?私は今から∞を越える王にでもなるの?」

アロンダイト
「私もああいう無欲な人になりたいです」

マスター
「紫メダルで暴走するぞ」

アロンダイト
「それでラグナロクっていくつでしたっけ?」

ラグナロク
「アロンダイトあなたデリカシーを持ちなさい」

マスター
「アロンより長く生きてるからアロンの倍くらいじゃない?」

ラグナロク
「マスターもデリカシーを持ちなさい」

アロンダイト
「じゃあ170本くらいですかね?」

ラグナロク
「私は何歳と思われているのかしら」

912チャレンジアロンちゃん:2019/09/09(月) 23:18:02
>>911
アロンダイトはとりあえず持ってるろうそくをケーキに全部刺して火をつけた

マスター
「地獄の業火みたいになったな」

アロンダイト
「ハッピバースデートュウーユーハッピバースデートュウーユーハッピバースデーディアラグナロクハッピバースデートュウーユーおめでとう!」

マスター
「誕生日に歌う歌を文字に起こしたらこんなにもカタカナいっぱいになるのか...」

ラグナロク
「すぅーふぅー!」

ラグナロク
「すぅーふぅー!!」

ラグナロクは何度も息を吹き掛けたが火は消えなかった

ラグナロク
「消えないんだけど...」

マスター
「誰かーーーー!!!」

火はアバリスの風で消しました

アロンダイト
「さあラグナロクどうぞ食べてください」

ラグナロク
「それじゃあ遠慮なく」

ラグナロクはケーキを一口食べた

ラグナロク
「美味しい!」

アロンダイト
「それは良かったです作ったかいがありました」

ラグナロク
「あなた甘い物は食べないのに作ったりはするんだ」

アロンダイト
「別に食べるわけではないのでそれに作るのは楽しいですよ」

ラグナロク
「そう」

913チャレンジアロンちゃん:2019/09/09(月) 23:24:44
>>912
アロンダイト
「さあプレゼントをあげましょう」

ラグナロク
「私がほしい物わかるの?」

アロンダイト
「私がラグナロクが好きそうな物をピックアップして他の方々に用意してもらったので大丈夫です」

アバリス
「最初は私が」

ラグナロク
「ありがとう」

ラグナロクが包装を取り箱をあけると本と腰につけるベルトと本が一冊入りそうなホルダーがあった

ラグナロク
「これは....」

アバリス
「魔術書のレプリカらしいです」

ラグナロク
「そ、そう」

梓弓
「次は私ですね」

ラグナロクはまた包装を取り箱をあけるとコンタクトレンズが入っていた

ラグナロク
「えっと....これは....」

梓弓
「邪眼コンタクトレンズらしいですカラコンですのでご心配なく」

ラグナロク
「そ、そう.....」

マスター
(これラグナ喜ぶのか?)

914チャレンジアロンちゃん:2019/09/09(月) 23:30:22
>>913
カシウス
「次は私」

ラグナロク
「あ、ありがとう」

ラグナロクが恐る恐るあけると竜や蛇、狼の指輪や竜の手のブレスレット謎の鎖が入ってあった

ラグナロク
「これはなんとなくわかるアクセサリーよね?」

カシウス
「そう己を輝かせる物」

マスター
「次は俺だな」

ラグナロクは諦めながら箱をあけると眼帯が入っていた

ラグナロク
「が、眼帯...」

マスター
「そう眼帯」

その頃新章出待ち組の部屋

グングニル
「!!」

ワズラ
「あなたまだ新章verの実装発表されてないでしょ」

グングニルはワズラに止められた

915チャレンジアロンちゃん:2019/09/09(月) 23:41:25
>>914
アロンダイト
「私からはマントです」

ラグナロク
「あ...ありがとう」

アロンダイト
「ラグナロク全部着けてみてください」

ラグナロク
「わ、わかったわ」

ラグナロクは着けれるアクセサリーを着けカラコンも着け腰にはホルダーに収納された魔術書そして眼帯を着けマントを羽織った

アロンダイト
「ラグナロクそして私が考えに考え抜いたこのセリフを読んでください!」

ラグナロク
「わかったわ」

ラグナロク
「我が封印されし邪眼よ!その力で世界を滅ぼし新なる新世界を作れ!!」

ラグナロク
「................」

マスター
「大丈夫?ラグナを余計に怒らせてない?」

マスターはアロンダイトに小声で話した

アロンダイト
「大丈夫ですよ.....たぶん」

ラグナロクは小刻みに震えていた

マスター
「ほらもうこれ怒ってるって!」

アロンダイト
「そ、そうでしょうか?」

ラグナロク
「アロンダイト....」

アロンダイト
「は、はい」

ラグナロク
「ありがとう気に入ったわ!」

マスター
「ヘ?」

ラグナロク
「このどこからともなく溢れる力」※気のせいです

ラグナロク
「やはり私は世界に変革をもたらす者よ!」

ラグナロク
「はははは、はーはははは!!」

アロンダイト
「喜んでくれたようで良かったです」

マスター
(悪化しちゃったーー!)

一人心配になるマスターであった

916チャレンジアロンちゃん:2019/09/09(月) 23:43:09
>>915
レヴァの誕生日SSは誰か書くだろうなとは予想してた
だから俺がラグナの誕生日のSSを書いた
この世界のラグナは中二病進行中です

917名無しさん:2019/09/10(火) 00:38:56
>>914
グングニルさんおすわりください。

918名無しさん:2019/09/10(火) 00:40:19
>>909
レス番も完璧ですぞ!

919名無しさん:2019/09/10(火) 00:47:47
>>908
ムラマサ良いなぁ…

920名無しさん:2019/09/10(火) 07:54:15
>>908 素晴らしい。そうだよね。この子たち数千年単位で戦ってんだよね。お疲れ様お兄ちゃん

921名無しさん:2019/09/10(火) 14:32:06
なかなか"本物"が投下されんなぁ

922名無しさん:2019/09/10(火) 14:35:43
>>921
じゃあ書いて

923名無しさん:2019/09/10(火) 15:06:01
>>921
頑張って最高の“本物“を書いてくれよな!

924リクエストあれば気が向いたら書くかも:2019/09/10(火) 15:37:28
>>921
以前よりこう言う書き込みがありましたし、次に投稿されたらもう辞めようと思っていました

続きを待っていて下さった方には申し訳ないですが投稿停止いたします

これまで感想を下さった方、読んでいただいた方、ありがとうございました

925名無しさん:2019/09/10(火) 16:15:58
>>924
ちょっと落ち着いて待ってくださいあなたが今まで書いてくださったSSはどれも素晴らしく良いものでした続きがみたいのもありますだからこれからも投稿を続けてください>>921みたいに心ないことを平気で言うようなやからの言葉は目をつむって無視すれば良いんですそれにこういう奴はネットですから少なからず一人はいるものと思います
だからこんなくだらねえことをほざくやからの言葉1つで投稿を止めようなんて思わずSSスレの住民同士もっともっとSSスレを盛り上げて行きましょう!
それにもうすぐでpart2に行くんですよpart2になってもあなたが考えあなたが書くあなたの物語を書いて行ってください!
最後の書き込みのつもりでもう見てないかもしれませんがお願いしますこれからも素晴らしいSSを書いて行ってください

926名無しさん:2019/09/10(火) 16:19:52
SSに本物もクソもあるかよ
書きたいものを好きに書くのがSSだぞ

927名無しさん:2019/09/10(火) 16:28:12
そんなに本物がほしいならSSスレを見ずに本屋行って小説買って読んどけ




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板