レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
【ファンキル】SSスレ
-
「……マスター、お願いをしてもいいですか?」
「……うん」
例え、マスターの傍に居られないとしても。
マスターが誰を選んでも。
「また、私を連れ出して……」
こうして時々話してくれるなら、私は……
「今日みたいに、話をして貰えませんか?」
「そんなことでいいの?」
「はい、私にはもったいないくらいです」
「こうして私を普通の女の子として見てくれるのは、マスターだけですから」
これでアナタを諦めることができる。
「ティルフィング……」
マスターと正反対の方の夜空を眺める。
泣いてる姿を見られたくなかった。
「……綺麗な星空ですね」
「うん、月が綺麗だね」
ーーーえ?
マスターが呟いた言葉の意図を理解できず、彼の方へ振り向く。
彼は夜空ではなく、私を見つめていて。
「ん……!」
気がつけば、唇を奪われていた。
優しく触れ合うだけのキス。
「ま、マスター……?」
唇を離したマスターは、私の頬に伝っていた涙を指先で拭った。
「……僕は、君を普通の女の子として見ることなんてできない」
「僕にとって、君は特別だから」
彼と触れ合った場所が熱い。心臓がうるさい。
「で、でも、私が傍にいると、マスターは!」
「僕の願い事はずっと前から叶ってたんだ。3つの願いを叶えても、こうして僕はここにいる」
だから、もう心配しなくていいんだ、と彼は告げた。
「マスターの願い事って……」
「君と、その、両想いになれたらなって……。僕の自惚れじゃなければだけど」
もう堪えきれなかった。
嬉しくて、ホッとして、幸せで。
「自惚れな訳っ、ありません……」
「何百年も前から、ずっと、ずっと好きでした!」
優しく抱きしめられ、彼の腕の中で涙を流し続けた。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板