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【ファンキル】SSスレ
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【エンシェント・ホラーハウス】
その日は朝からの雨で、じっとりとした嫌な空気が漂っていた。
そんな環境もあってか夜になると誰からともなく、ホラー映画の鑑賞を行う流れとなり、みんなで3本ほど作品を楽しんだ。
他の7人が「きゃぁ」と悲鳴をあげたりしつつも、ハラハラドキドキと心地よい緊張感に浸る中、ネスだけは別の感覚に襲われて…
「ネス、大丈夫ですか?」
2本目を鑑賞している途中、小声で声をかけてきたのはスイハだ。
「はい…この作品までは…」
言いつつすでに瞼が閉じかけるが、首を振り睡魔を払う。
『眠い…本当は今すぐにでも寝たいです…けど…』
怖かった。1本目の作品がとても怖かったのだ。
とてもこのまま1人で休む気にはなれず、2本目まで粘り、そこで打ち切りを提案すればみんなと寝れる。
ネスはそんな事を考えながらここまで我慢していた。
「すみません、やっぱり先に休ませもらいます…」
しかしとうに限界が来ていた。
『これだけ眠ければ怖さを感じる前に寝付けるはず…』
7人の鑑賞の邪魔にならないようそっと席を立つ。
部屋を出る直前、背後から声がした。
「気をつけてね?怖い話には、寄ってくるよ…」
振り返って見るが、7人はみな画面を見ている。
雰囲気を出すために電気は消している。暗くてよく確認出来なかっただけだろう。
睡魔に支配されたネスは思考もままならず、ふらふらと自室に向かうので精一杯だった。
←つづく
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