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【SS】劇場版名探偵コナン「零人目の配信者(ユーチューバー)」
20
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:08:29 ID:YugBbSnc
蘭「ねえみんな、ユーチューバーだと誰が好きなの?」
歩美「私はピカキンが好き! 動画は全部見たよ!」
元太「オレはスブターだな!プロレスラーでパチスロに誘うんだぜ!」
光彦「そうですね、僕はほじめしゃちょーですね!色々なやってみた企画がユニークで面白いんです!」
蘭「その3人は今日のイベントに来るみたいね。哀ちゃんは誰が好きなの?」
哀「…そうね、syamu_gameかしら」
蘭「シャムゲーム…?そんな人は今日来ないみたいだけど…」
元太「そういやスブターが昔そんなやつとコラボしてたって聞いたことあるぞ」
歩美「知ってるよ!中年のモテない頭のおかしいおじさんでしょ?」
光彦「確かネットのおもちゃにされて引退して消息不明って聞きましたけど…
灰原さんあんなのが好きなんですか?」
哀「ええ、そうよ」
コナン「…。」
21
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:13:43 ID:yRFx3BeM
元太くん小学生のくせにパチスロとか言ってて草
22
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:14:51 ID:YugBbSnc
コナン「なあ灰原、本当にsyamuなんて好きなのか?
確かに1期のオリジナルメニュー動画とカラオケ動画は面白かったが…」
哀「…syamu_game。ユーチューバーになったことで全てを失った無職。
どれだけあがいても報われず皆から笑われて、孤独でどこにも居場所なんてない。
全てが自業自得で誰からも憐れみを受けない。
ふふ…まるで私みたいでしょう?」
コナン「…バーロ、お前はあの貝塚勃起業人とはちげーよ。見ろよ」
哀「?」
23
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:23:43 ID:YugBbSnc
歩美「哀ちゃん、コナンくーん!早く行こうよー!」
元太「おいてっちまうぜー!」
光彦「早く行きましょうよ灰原さん!」
蘭「コナンくーん!哀ちゃーん!みんな先に行っちゃうよー?」
コナン「な?お前はひとりじゃない。それにお前を笑うやつなんて誰ひとりいねーよ」
哀「…ええ。私はひとりじゃないわ。貴方がいるものね」クスッ
コナン「…?」
哀「何してるの工藤くん。早く行かないと大物ユーチューバーに会えないわよ?」
コナン「お、おい…!ったく…」
24
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:27:28 ID:YugBbSnc
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
25
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:28:24 ID:YugBbSnc
今書けてるのはここまでです
落ちなかったら少しずつ続きを書いていきます
26
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:31:31 ID:vuTepeBA
あー灰原ってダメ男に弱そうだよねー
と思ったらお前(自嘲が)重いんだよ!
27
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:50:49 ID:146JKDZQ
セリフが脳内で声つきで再生される
原作愛がすごいですねこれ
28
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 22:52:24 ID:tc9Q.h.c
今回はどこが爆破されるんだろう
29
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:11:35 ID:xhKLhDDk
そろそろ博士クイズが入ってきますね・・・
30
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:17:15 ID:xXXyAl/Q
ワクワクが止まらない
31
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 23:55:23 ID:cbLraboA
やりますねぇ!
32
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 06:15:08 ID:kIPuaBes
これはいい出来
33
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 06:23:06 ID:nooz.dvg
おもしろすぎ
34
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 06:24:02 ID:PglKMlAE
地味に真理を突いてるウォッカに草
35
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/25(日) 15:25:37 ID:nooz.dvg
続きはよ
36
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/26(月) 04:54:01 ID:xFVEyn7Q
申し訳ありませんがしばらく旅行なので投下が遅れるかもしれません
週明けには最初の殺人発生くらいまでは書きたいです
37
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/26(月) 09:42:36 ID:vEJS2mz2
ゆっくりで良いから完結させてくれよな〜頼むよ〜
38
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/26(月) 10:52:09 ID:Bxjej7vQ
黒の組織特有の勝手な買いかぶり方すき
39
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/26(月) 11:27:17 ID:Con/3uWI
AILEくん絶対落とさないでね
40
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/26(月) 11:35:19 ID:N/XHiR9M
ウォッカがニコ厨で草
41
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/26(月) 13:11:05 ID:oz7AUyX6
パチスロに誘うんだぜ 草
42
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/28(水) 09:14:22 ID:sTuM3oE.
旅行楽しんできてください
待ってます
43
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:23:12 ID:jGMTyLoM
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
44
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:23:39 ID:jGMTyLoM
【米花ホテル・正面入口】
スタッフ「毛利探偵とそのお連れ様ですね?お話は伺っています。中へどうぞ」
ホテルを囲む数百人の群衆たち「キャーキャー!」
蘭「すごい人の数だね…」
小五郎「あのー、あそこの集団は何です?」
スタッフ「あれですか。イベントに出演するユーチューバーたちのファンですよ。
今回のイベントは一般の方はホテルへの立入禁止で、
周辺住民に迷惑となるので周辺への来場禁止だと公式でも言ってたんですけどね。
やはり熱心なファンが多いようでして…」
小五郎「はー、ユーチューバーとやらは人気があるんですなぁ」
スタッフ「ええ、この間のイベントでもトイレの窓から侵入してきたファンが警察に捕まった事件があったみたいで…
同じようなことにならないように警備スタッフもかなり増員してるみたいですね」
小五郎「まるで超一流芸能人か何かのおっかけだなありゃ…」
45
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:24:38 ID:jGMTyLoM
【米花ホテル・1Fロビー】
イベント責任者「あ、毛利探偵!今日はわざわざご足労いただきありがとうございます。私がこのイベントの責任者の高橋です」
小五郎「ああいえ、こちらこそお招き頂きありがとうございます」
イベント責任者「『あの名探偵毛利小五郎がユーチューバーに!?』なんて広告に打ち出させて頂いてかなりの宣伝効果になってまして。
毛利探偵にはもう感謝しかありませんよ」
小五郎「いえいえ。…しかしなんですなぁ。
駅前の一等地にあるこれだけでかい超一流ホテルを1日休業にして貸し切るとは思い切りましたなぁ」
イベント責任者「はは、ピカキンさんを始めとして日本を代表するトップクラスのユーチューバーを
全員集めたと言っても過言ではない過去最大のイベントですからね。
どうせならこのレベルのホテルを貸し切るくらいやれ、と上から言われまして」
蘭「本当にすごい有名ユーチューバーの方ばかり参加されてますね」
イベント責任者「ええ、日本でもユーチューバーの人気や知名度というのは上がってきています。
一気にその人気をさらに爆発させるために大体的に広告を打って大きな注目を集めるイベントを開いたというわけなんですよ」
46
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:25:12 ID:jGMTyLoM
小五郎「なるほど、そういうわけだったんですなぁ。それで、今回私は何をすれば?」
イベント責任者「毛利探偵にはピカキンさんと一緒に新作のゲームをプレイしてもらいます。
その遊ぶ様子を生中継させて頂ければと。
詳しいことはピカキンさん本人からお話があると思いますので」
歩美「わー、おじさんピカキンとゲーム実況でコラボするんだ!すごーい!」
小五郎「げーむじっきょう?こらぼ?」
光彦「ゲーム実況はゲームを雑談しながらプレイすることです。コラボっていうのは他の配信者と一緒に動画をやることですよ」
元太「ピカキンってのはオレたちのクラスでも人気があってすげーんだぜ!」
小五郎「ふーん、よくわからねーがそのピカキンって奴とゲームをやりながら喋れば良いんだな」
哀「…ゲーム実況、ね…。のびハザをやってくれないかしら」
コナン「のびハザ実況でもsyamuのよりは絶対面白い動画になりそうだな…」
47
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:26:32 ID:jGMTyLoM
【米花ホテル・廊下】
黒騎士「シャムさあああああああああああああん!!!!どこですかああああああ!!!シャムさああああああああん!!!!!1」(走り回りながら)
肉体派っぽい人「(ザコみたいな小物ユーチューバーしかいなくて)笑っちゃんすよね」
カメラを持ってマスクをしたオッサン「見ただろ!お前俺を見ただろ!俺はお前が俺を見るのを見たぞ!!!」
その他ユーチューバーたち「ギャーギャー」「ワーワー」
小五郎「うるせえなあ…あれも参加者たちなんですか?」
イベント責任者「…ま、まあ今回は数十人の配信者の方々に参加していただいてますし、ユーチューバーは個性的な方が多いですから…」
小五郎「こんな奴らばっかりなのか…気が重くなってきた…」
蘭「いっぱい有名なユーチューバーが来てるんだね。
さっきもネットで大炎上して最近ユーチューバーになったっていう太った弁護士さんが歩いてたよ」
コナン「(ハハ…まるで見世物小屋か珍獣動物園だな…)」
48
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:27:27 ID:jGMTyLoM
【楽屋前】
イベント責任者「ここがピカキンさんの楽屋として使っている客室です。ピカキンさーん!」コンコン
???「どうぞー」
(ガチャ)←イベント責任者がドアを開ける音
イベント責任者「お疲れ様ですピカキンさん。こちらが今日ご一緒する名探偵の毛…」
歩美「うわーーー!!!ピカキンだーーーーー!!!!!」
元太「す、すっげー!!本物のピカキンだーー!!!」
光彦「ピ、ピカキンさん!!!サイン、サインしてもらっていいですか!!!」
(小五郎を突き飛ばして部屋の中のピカキンに駆け寄る3人)
小五郎「うおっ!??危ねえ!?」
49
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:28:41 ID:jGMTyLoM
ピカキン「毛利さん!今日はよろしくお願いします」(すごい深いお辞儀)
コナン「(この人すごく深くお辞儀するな…)」
ピカキン「それで打ち合わせなんですが…」
歩美「ピカキーン!ハローユーチューブのあれやってー!」
ピカキン「いいよ!ベンベンハローユーチューブ(低音)」
歩美・元太・光彦「ベンベンハローユーチューブ!」
ピカキン「あ、すみません毛利さん。少し待っててもらっていいですか?」
小五郎「は、はぁ…」
蘭「やっぱりナンバーワンユーチューバーだけあって子どもたちにも人気なんだね。
コナンくんと哀ちゃんは行かなくていいの?」
コナン「ボ、ボクは後でいいかな…」
哀「私もいいわ」
イベント責任者「では私もこれで。毛利さん、今日はよろしくおねがいします。
ピカキンさん、時間になったらスタッフが呼びに来ますので」
ピカキン「分かりました」
50
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:29:35 ID:jGMTyLoM
ピカキン「皆は毛利さんの知り合い?」
歩美「うん!友達のコナンくんのおじさんなの!」
ピカキン「じゃあ皆にはこれあげようかな?そこのお友達2人にもあげてね」(カバンからピカキンぬいぐるみを5つ差し出す)
元太「すっげー!新発売のやつじゃん!!」
光彦「ありがとうございます!!」
ピカキン「今日はピカキン以外にも色々なユーチューバーがいるから楽しんでいってね!」(腰を低くして子どもたちに目線を合わせながら)
歩美・元太・光彦「はーい!!」
51
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:30:14 ID:jGMTyLoM
小五郎「ユーチューバーってのは子供相手にも丁寧に対応するんだな」
蘭「ユーチューバーっていうかピカキンが特殊なんだと思うよ」
小五郎「特殊?」
蘭「ピカキンはね、すごくファンを大事にしてるんだよ。
ちょっと前にもピカキンファンの女の子に会いに行く動画を投稿してたんだけど、
女の子が凄く大喜びしてたよ」
小五郎「ほーん、ナンバーワンなのにファンに腰が低いってか」
蘭「それでいて女性やお金のスキャンダルなんかも全く聞かないし。
好感度もユーチューバーの中じゃダントツで一番じゃない?」
小五郎「アレだけ有名なのにファンには丁寧、そりゃ好かれるわな」
コナン「(炎上したり嫌われたりするユーチューバーばっかりだもんな…)」
52
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:30:58 ID:jGMTyLoM
ピカキン「すみません毛利さん、お待たせして」
小五郎「いえ、大丈夫です。それにしても子供にもすごい人気ですな」
ピカキン「いや、そうでもないですよ。ファンは皆大切な人たちですから」
小五郎「それで、今日私は何をすれば?」
ピカキン「毛利さんには来月発売の推理ゲームを僕と一緒に実況プレイしてもらいます。
多分百戦錬磨の名探偵の毛利さんには簡単すぎるゲームだとは思いますよ」
小五郎「はぁ…推理ゲームですか」
ピカキン「何も考えなくても大丈夫ですよ!
毛利さんならすぐに解けちゃうでしょうから、持ち前の推理を視聴者の方々に披露してもらうだけで大丈夫です」
コナン「(おいおい眠ってないオッチャンに生放送で推理させるとか正気かよ…)」
哀「放送事故にならなければ良いわね」クスッ
53
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:31:53 ID:jGMTyLoM
ピカキン「じゃあ少し冒頭部分だけ練習してみましょうか」
小五郎「練習ですか?」
ピカキン「ベンベンハローユーチューブ(低音) どうもピカキンでーす!」
小五郎「べ、べんべん…?」
歩美「もうおじさん、何やってるのー!ベンベンハローユーチューブって言わなきゃ!」
小五郎「なんだぁその三味線みたいなべんべん…ってのは?」
元太「知らないのか?ピカキンはいつも動画の最初にそういう挨拶をするんだぞ?」
小五郎「挨拶ねぇ…ベ、ベンベンハローユーチューブ…」
蘭「もう、お父さん!真面目にやってよ!」
小五郎「そうは言ってもなぁ…」
54
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:33:03 ID:jGMTyLoM
歩美「ピカキンとコラボするんだよ?もっとマジメにやらなきゃダメだよ!」
元太「そうだぞ(便乗)」
光彦「あまりやる気がないように見えたらネットで叩かれますよ?」
小五郎「チッ、うるせえなあ…何でオレがこんなこと…」ブツブツ
ピカキン「大丈夫ですよ毛利さん、自然体で大丈夫ですので」
蘭「でも…」
コナン「ねえねえおじさん、ピカキンの動画って若い女の子たちも見てるから人気者になれるかもしれないよ?」
小五郎「若い女の子に人気…!?本当か蘭?」
蘭「うん、ピカキンの動画はクラスの子皆見てるよ。女子高生でもピカキングッズ持ってる子も多いし」
小五郎「動画が人気に…オレも女子高生に人気に…でへへ…」
小五郎「フッフッフ、この天才ユーチューバーにして名探偵毛利小五郎!今日の放送、大成功させてみせましょう!」キリッ
ピカキン「はい!毛利さん、今日はよろしくおねがいします!」(すごい深いお辞儀)
コナン「ハハ…本当扱いやすいなこのオヤジ…」
55
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:33:45 ID:jGMTyLoM
【生放送中】
ピカキン「ベンベンハローユーチューブ(低音)
どうもピカキンです。そしてこちらは、なんとあの日本一の名探偵!」
小五郎「ベンベンハローユーチューブ!どうもー、毛利小五郎でーっす!」
ピカキン「そう、今日は生放送イベントということでなんと!
あの名探偵!毛利小五郎さんとの特別コラボ企画!
毛利探偵とご一緒に来月発売される推理ゲーム『真夏の夜の悪夢〜下北沢連続殺人事件〜』の第一章を生実況プレイしていきたいと思いまーす!」
毛利「フッフッフ、この名探偵!毛利小五郎に解けない謎などありませんよ!」キリッ
ピカキン「流石は名探偵の毛利さん!では早速、ゲームを開封していきましょう!」
56
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:34:16 ID:jGMTyLoM
(スタッフたちと離れたところにいるコナンたち)
歩美「いいなーおじさん。私もピカキンと一緒に動画に映りたいなー」
元太「後でピカキンに頼んでみたらどうだ?」
光彦「いいですね!ついでに少年探偵団を動画で宣伝してくれるように頼んでみましょう!」
蘭「お父さん、やる気になってくれてよかったね」
コナン「ハハ…超ノリノリじゃねーかオッチャン…」
57
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:34:52 ID:jGMTyLoM
【放送終了後、ホテルのロビー】
ピカキン「いやー毛利さんがユーモアのある方で盛り上がりましたよ!ありがとうござました!」
小五郎「いやいや、名探偵のこの毛利小五郎にかかればこのくらい!」
蘭「あの生放送動画、ツイッターのトレンド1位にも入ってました。凄い再生数でしたね」
ピカキン「いえいえ、毛利さんのおかげです!わざと推理ミスをする度に大盛り上がりでしたから。
さすが毛利さん、正解を即座に正確に推理できるからこそああいうふざけた推理が出来るんですね!」
小五郎「いやいやこれくらい私の推理力では簡単なことですよ!ナーッハッハッハッハ!」
コナン「(オッチャンが素人以下の推理ミスをする度に視聴者大爆笑だったからな…
あれが計算で出来るなら絶対ユーチューバーには向いてるかもしれねーんだけど…)」
58
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:36:01 ID:jGMTyLoM
小五郎「あれで金がもらえるなら私もユーチューバーになっちゃおうかなーなんて思いましたよ」
ピカキン「ええ、毛利さんならすぐ人気ユーチューバーになれますよ!」
小五郎「ところで、ユーチューバーってのはどれくらい収入がもらえるんですか?」
蘭「ちょ、ちょっとお父さん!そういう話は….
すみません、言わなくても結構ですので…」
ピカキン「いいですよ!実は僕の収入は…」ゴニョゴニョ(小五郎に耳打ちをする)
小五郎「そ、そんなにですか!?それだけ年収で貰えるなら魅力的ですなぁ…」
ピカキン「あ、それは年収じゃなくて今年の月収ですね」
小五郎「あれが月収!!?!??そんなに稼げるんですか!?!?
探偵やめて本気で目指してみるかな…」
ピカキン「毛利さんなら頭も良いですし数字もありますからすぐに人気になれますよ!」
小五郎「ほ、本当ですか!?」
蘭「もう、お父さんってば…すぐ本気にしちゃうんだから」
哀「少なくとも探偵よりは向いてるわよね、ユーチューバー」
コナン「ああ…オッチャンはなんで探偵やってるかわからねーレベルのポンコツだからな…」
59
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:36:33 ID:jGMTyLoM
ピカキン「毛利さん、是非ユーチューバーデビューする際はこちらにご連絡をお願いします」(名刺を手渡す)
小五郎「株式会社UM?」
ピカキン「ええ、ユーチューバーをマネジメントする会社です。そこで役員を務めさせてもらっていまして」
蘭「人気のユーチューバーの多くはこういう会社に所属してるんですよね?」
ピカキン「ええ、最近ではこうしたマネジメント会社所属の方が多いですね。
企業相手のお仕事は信用という面で個人には中々任せてもらえないですから、
こういうマネジメント会社を通すことが必要なんですよ」
小五郎「会社に務めたくなくてやってるようなユーチューバーも個人じゃ生きられないから会社に所属する、皮肉なもんだな」
60
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:37:04 ID:jGMTyLoM
ピカキン「僕がこういう会社で役員をやってるのも夢があるからなんですよ」
小五郎「夢…ですか?」
ピカキン「ええ。皆が互いの好きなことを認めあって、好きなことで生きていける。
そんな世界を作っていきたいと思ってるんです」
小五郎「好きなことで生きていける、ねえ…」
ピカキン「ユーチューバーなんかもだいぶ数が増えていますが、僕はまだ足りないと思ってるんです」
蘭「え?今だって何万人といますよね?」
ピカキン「ええ、初期から比べればだいぶ増えました。
でも僕は世界の人々全員がユーチューバーになっても良いと思ってます」
小五郎「世界中の人がユーチューバーに、ですか」
ピカキン「ええ。僕は特別な存在だと思われてますがそうじゃないんです。
ただ運が良かっただけ、最初の頃に始めただけです。
誰でも好きなこと、得意なことをどんどん出していけば人気になれる。
皆と、世界とつながることが出来る。
そんな世界になればいいと思って活動してるんですよ」
蘭「わぁ、素敵な世界ですね…!」
61
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:38:08 ID:jGMTyLoM
男性スタッフ「ピカキンさん!そろそろ次の放送のスタンバイお願いできますか?」
ピカキン「はい!…あ、毛利さんの出番はもう終わりですので、
後は皆さんでご自由に収録を見学していってください!」
歩美「え、いいのー!?」
ピカキン「もちろん!このホテルには僕以外にも放送を収録してるユーチューバーさんがいっぱいいるから是非見てって!」(目線を低く合わせて)
子どもたち「はーい!!」
ピカキン「では毛利さん、私はここで。ユーチューバーデビュー楽しみにしてますよ!」
小五郎「いやいやこちらこそ!その時はぜひよろしくおねがいします!」
コナン「(皆が好きなことを認めあって好きなことで生きていける時代…か。
ユーチューバーにもsyamuみたいなウォンツ精スプ土竜だけじゃなくてあんな立派な人がいるんだな…)」
62
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:39:01 ID:jGMTyLoM
蘭「ピカキンさん、とってもいい人だったね。みんな、これからどうする?」
歩美「これからピカキンがまた生配信するんでしょ?生で見たーい!」
元太「オレもオレも!」
光彦「ボクも見ていきたいです!」
蘭「コナンくんと哀ちゃんは?」
コナン「ボクはみんなについてくよ」
哀「私もそうするわ」
蘭「じゃあ皆でピカキンさんの放送を見に行こっか。
お父さんは興味なさそうだけどその辺で休んでる?」
小五郎「いや、オレも見学していくかな」
コナン「え?おじさんもユーチューバーに興味があるの?」
小五郎「人気ユーチューバーの技術を盗めばオレもユーチューバーになって稼げるかも知れねーからな!でへへ…」
蘭「はぁ…お父さんってば…」
コナン「ハハ…オッチャンらしいな…」
63
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:40:06 ID:jGMTyLoM
【生配信会場のロイヤルスイートルームの前】
警備スタッフ「すみません、この生放送は出演者の希望でスタッフすらも入れないことになっておりまして。
関係者の方でもご見学は…」
歩美「えー、ピカキン見れないのー?」
警備スタッフ「誠に申し訳ありませんが…」
蘭「残念だったね。他のユーチューバーさんの生放送を見学しよっか?」
元太「ちぇっ、残念だな」
小五郎「チッ、ナンバーワンユーチューバーの技を盗みたかったってのに仕方ねーな。
おい蘭!ナンバーツーのユーチューバーってのはどこに…」
大柄なプロレスラー体型の男性「あれ?もしかして名探偵の毛利さんですか?」
64
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:41:01 ID:jGMTyLoM
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
65
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:42:32 ID:jGMTyLoM
とりあえず今回はここまでです
一応殺人事件のトリックなどは完全に決まってるんですが容疑者を誰にしようか迷ってるのと、
家の回線だと「正引き逆引きが矛盾してる」とか言われて外出先でしか書き込めないので
続きはまた1週間〜10日くらい時間を頂ければと思います
話の大まかな全体の展開やオチは完成済みなため絶対に最後まで完結させますので、
出来ればスレを落とさずにおいて頂ければ幸いです
あとSSの参考にするためにシャムさん以外のYouTuberの動画を初めて見ましたが、
ヒカキンがすごく良い人だと思いました
シバターがパチスロに誘う動画も好きになりました
66
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:53:52 ID:zdvt.7VY
お前の続編を待ってたんだよ!
すごい面白かった(小並感)
67
:
名前なんか必要ねぇんだよ!nLW2+z9
:2019/08/31(土) 15:59:41 ID:???
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
68
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 17:21:45 ID:D43uggdI
アニメ版でピカキンの声をヒカキンが担当しそう
69
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 17:32:37 ID:KLC26dJA
SSのために動画も見る作者の鑑
70
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 18:24:54 ID:m9C.q.bI
これだけ聖人だと逆に過去すごくエグい事件に関わってそう(疑心暗鬼)
71
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 21:43:09 ID:AcxbImTI
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
72
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 22:11:51 ID:HpXTAQ/A
ピカ兄ぃが順調にフラグ建ててますね…
73
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/01(日) 00:18:21 ID:A2EUlwvA
これすき
74
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/01(日) 14:47:52 ID:6Bq/Esrc
ピカマニがあったらベンベンの部分が悪用されそう
75
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/01(日) 16:15:38 ID:9Cy0z5ao
コナンのツッコミがそれっぽくて草生えちゃう
76
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 14:59:09 ID:5ZY8ug2o
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
77
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 14:59:29 ID:5ZY8ug2o
小五郎「はぁ、あなたは?」
プロレスラー体格の男「やっぱりそうだ!俺スブターって言います!」
元太「すっげー!スブターだ!」
小五郎「酢豚…?」
蘭「お父さん、このスブターさんは有名な物申す系ユーチューバー。
20〜30代くらいの男性にすごく人気があるんだよ」
小五郎「ってことは、あなたも大物ユーチューバーなんですな」
スブター「毛利さん!毛利さん!お前一体何やってるんだよ!?」
小五郎「へぇっ、俺?」
78
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:00:01 ID:5ZY8ug2o
スブター「名探偵なんて言われて、今日だって名推理を披露するんじゃなかったのか?
生放送あんな恥ずかしい推理してどうするんだよ。
今の毛利さんにもう探偵として居場所なんてない、だから俺から提案がある」
小五郎「は…はぁ?」
スブター「俺とパチスロ打たないか?俺とガルパン打たないか?」
小五郎「パ、パチスロ??」
元太「すげー!スブターにパチスロに誘われてるぜ!」
光彦「生で見たのは初めてです!やっぱりすごいですね!」
小五郎「な、なんなんだ…?」
79
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:00:32 ID:5ZY8ug2o
スブター「いきなりすいません毛利さん。こういうネタで売ってるんで」
小五郎「は、はぁ…」
スブター「でもどうですか毛利さん?
ユーチューバーになってコラボして本当に一緒にパチスロ打ちませんか?
毛利さんならすぐパチスロの営業で稼げるようになりますよ?」
小五郎「稼げる!?ぜ、ぜひ!」
蘭「もう、お父さん!」
???「あ、スブターさんズルいですよ!」
???「そうですよ!僕たちも毛利さんとコラボしたいんですから!」
小五郎「え?」
80
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:01:02 ID:5ZY8ug2o
蘭「わー!ペカルさんとラバエルさん!」
ペカル「毛利さん、ユーチューバーになって僕とビジネス興しませんか?」
ラバエル「いえいえ毛利さん、いい投資話があるんですが…」
小五郎「は、はぁ…蘭、この二人もユーチューバーなのか?」
蘭「うん、ピカキンに次ぐくらいの人気ユーチューバーだよ」
小五郎「ってことはこいつらにうまく取り入れば俺も一気に人気ユーチューバーに…」
81
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:01:27 ID:5ZY8ug2o
男性スタッフ「スブターさん!ラバエルさん!ピカルさん!そろそろスタンバイできますか?」
スブター「わかりました。ってことで毛利さん、俺のパチスロの件頼みますよ!」
ラバエル「また後で儲け話を持ってきます!」
小五郎「おや?3人ともピカキンさんと一緒の部屋に入るんですか?」
ピカル「ええ、このロイヤルスイートは4つの部屋が中にあるんです。
それを1人1部屋ずつ使って生配信しようって企画でして」
ラバエル「しかも極力いつもと同じように配信したい、って理由でスタッフすらも使わずにそれぞれ1人で配信するんですよ」
蘭「そうだったんですね」
スブター「それじゃあ毛利さん、また後で!」
82
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:01:49 ID:5ZY8ug2o
小五郎「ピカキンと同じ部屋で放送するってことは同格のトップユーチューバーなんだな」
蘭「うん。あの3人はピカキンに次ぐ日本でトップクラスの大物ユーチューバーなんだけど…でもちょっと色々と悪い噂があってね」
小五郎「悪い噂?」
蘭「うん。ラバエルは高利回りの投資詐欺事件を起こして大々的に裁判なんかも起こされたりしてるし、
ペカルは今は実業家だけど昔は怪しい情報商材を売りつけてたって過去があるみたい。
スブターも過去に精神を病んでた配信者を煽ってオーバードーズで自殺に追い込んだとか、
色々な問題を起こしてた黒い噂があるんだって」
小五郎「やっぱユーチューバーはろくな連中がいねーのか…」
蘭「まあ、あくまで噂だけどね。でもピカキンみたいに好意的なファンだけじゃなく、
アンチが多かったり恨みを買ってたりっていうタイプだってのは確かみたい」
小五郎「ま、オレが人気ユーチューバーになったら誰にも恨みを買わねーけどな!ダーハッハッハッハ!」
コナン「(少なくとも犯人には恨まれてるんじゃねーかな…)」
83
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:02:16 ID:5ZY8ug2o
小五郎「しかし色んなユーチューバーがいるんだな」
蘭「うん。ピカキンみたいに商品レビューやったり色々やってるユーチューバーも、
スブターみたいにパチスロ関係とか物申す系の動画をやってるユーチューバーもいるし。
ピアノを演奏したり料理を作ったりゲームを実況したり、
好きなことや得意なことをやってる人が多いんだよ」
小五郎「ってことはオレは世界初、世界唯一の名探偵ユーチューバーか?
おい蘭!あの探偵小僧に探偵ユーチューバーにだけはなるなって言っとけよ!」
蘭「…新一?」ピクッ
コナン「(あっやべっ、最近蘭に連絡してなかった…)」
84
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:03:00 ID:5ZY8ug2o
蘭「そういえば最近また連絡もくれないし返事もくれない…」
蘭「…いち…」
蘭「新一ぃぃぃぃ!!!」
ドゴーン(蘭がホテルの壁に全力キック)
グラグラグラグラグラ(蘭のキックの衝撃でホテル全体が大きく揺れる)
蘭「はぁ、はぁ…」
ドン引きする一行「…」
コナン「(うおっ、震度4くらいは揺れたんじゃねーか…?)」
スマホの動画に映る生放送中のピカキン「あっ、今揺れましたね。大きな地震かもしれませんからくれぐれも気をつけて…」
蘭「…あ、ピカキンさんに迷惑かけちゃったみたい。後で謝りに行かないと…」
コナン「(蹴りでホテル全体を揺らしましたなんて言っても信じて貰えそうにねーけどな…)」
85
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:04:01 ID:5ZY8ug2o
【ホテルのロビー】
(それぞれ自分のスマホでユーチューバーの生配信動画を見ている子どもたち)
歩美「ピカキンの動画おもしろーい!」
元太「スブターのも面白いぜ!」
コナン「(せっかくいろんなユーチューバーの生配信を見学できるってのにこんなロビーでスマホで動画見てるのか…)」
歩美「ほら、見て見てコナンくん!」
コナン「ん?ああ…」
コナン「(同じロイヤルスイートで配信してる4人が同時に画面4分割で配信されてる動画か…でも特に一緒に動画やったりはしてねーんだな)」
哀「…」
(1つのスマホを覗き込む5人)
86
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:04:55 ID:5ZY8ug2o
(スブターの配信画面。窓からサングラスを掛けた小柄な男が侵入してくる)
元太「ん?窓から誰か入ってきたぞ?」
動画の中のスブター「え?シャムさん!?どうして?…な、何を…!?」
コナン「え?この人は…syamu!?」
(スブターの配信画面。サングラスを掛けた小柄な男がナイフを取り出し、スブターに斬りつける)
動画の中のスブター「うわああああああああ!!」
コナン「!?」
歩美「きゃああああああああ!!!」
動画の中のサングラスの男「指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ」
哀「…syamu_game…」
(スブターの配信画面。サングラスの男は腕を押さえ倒れているスブターを無視しカメラに向かって歩きカメラに向かって右腕を振り下ろし、カメラが横転し画面が真っ黒になる)
87
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:05:33 ID:5ZY8ug2o
小五郎「おい、どうしたんだお前らいきなり大声出して?」
コナン「おじさん!スブターさんが襲われてる!あの部屋に早く行かないと!」
小五郎「な、何だって!?」
(動画を見せるコナン)
小五郎「…おい、ガキどもはここで待ってろ!」
蘭「ちょ、ちょっとまってよお父さん!コナンくん!」
88
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:07:05 ID:5ZY8ug2o
(スマホの動画の画面を見ながら走る小五郎とコナンと蘭)
小五郎「一体何が起こっているんだ…ん?」
動画の中のラバエル「え、あなたは…?うわあああああああ!」
(ラバエルの配信画面。ドアから入ってきたサングラスの男が右手のナイフでラバエルの腕を切りつける)
小五郎「なっ!?」
動画の中のサングラスの男「指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ」
(ラバエルの配信画面。サングラスの男は腕を押さえ倒れているラバエルを無視しカメラに向かって歩きカメラに向かって右腕を振り下ろし、
カメラが横転し画面が真っ黒になる)
コナン「ラバエルさんまで襲われて…くそっ…!」
89
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:07:29 ID:5ZY8ug2o
動画の中のペカル「だ、誰…うわあああああああ!」
(ペカルの配信画面。ドアから入ってきたサングラスの男が右手のナイフでラバエルの腕を切りつける)
動画の中のサングラスの男「指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ」
(ペカルの配信画面。サングラスの男は腕を押さえ倒れているペカルを無視しカメラに向かって歩きカメラに向かって腕を振り下ろし、カメラが横転し画面が真っ黒になる)
小五郎「また襲われて…チッ、早く行かねえと…!」
コナン「(syamu_game…何を考えているんだ…!?)」
90
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:08:07 ID:5ZY8ug2o
動画の中のピカキン「え?誰ですか?」
(ピカキンの配信画面。誰かが入ってきたのか、ドアが開く音がする)
動画の中のピカキン「この配信は立入禁止ですので…」
動画の中の男の声「こっちも容赦はしないけどな」
動画の中のピカキン「カメラに何を…」
動画の中の男の声「しまいには骨が砕けるぞ!!」
(ピカキンの配信画面。カメラが壊されたのか大きな音がして、画面も音声も途切れる)
コナン「ピカキンさん…!」
91
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:08:33 ID:5ZY8ug2o
【ロイヤルスイートルームの前】
警備スタッフ「スブターさん!ペカルさん!ラバエルさん!ピカキンさん!開けてください!」ドンドンドン
小五郎「鍵はないんですか?」
警備スタッフ「今責任者の方が取りに行っていますがまだ…」
小五郎「一刻を争うんだ、ブチ破るぞ!」
(体当たりをするが扉を破れない小五郎。尻餅をつく)
小五郎「イテテ…やっぱりロイヤルスイートの扉は簡単には壊れんな…」
イベント責任者「ぜぇ、ぜぇ…鍵を持ってきました!どいてください!」カチャ
(鍵を回して入るイベント責任者と小五郎たち)
92
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:09:02 ID:5ZY8ug2o
小五郎「なっ…!」
スブター「痛っ…」(流血した腕を抑えている。床には血)
イベント責任者「スブターさん!大丈夫ですか!?」
スブター「は、はい…いきなり窓からシャムさんが入ってきて、ナイフで切りつけてきて、そこのドアから隣の部屋に…!」
イベント責任者「救急車を!早く!」
警備スタッフ「は、はい!」
小五郎「隣の部屋か…」
(緊張した顔でドアを開ける小五郎)
93
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:09:29 ID:5ZY8ug2o
コナン「…!?」
ペカル「ううっ…」(流血した腕を抑えている。床には血)
イベント責任者「ペカルさん!大丈夫ですか!?」
ペカル「いきなりサングラスの人がドアから入ってきていきなりナイフで切りつけてきて、隣の部屋に…!」
イベント責任者「誰か!誰かペカルさんに手当を!」
小五郎「また隣の部屋か…!」
(緊張した顔でドアを開ける小五郎)
94
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:09:51 ID:5ZY8ug2o
コナン「…!?」
ラバエル「あ…ああっ…」(流血した腕を抑えている。床には血)
イベント責任者「ラバエルさん!大丈夫ですか!?」
ラバエル「いきなり切りつけられて…痛っ!そいつは隣の部屋に…」
イベント責任者「隣の部屋は…ピカキンさんが配信してる部屋だ…!」
小五郎「ピカキンさん!入りますよ!」
(緊張した顔でドアを開ける小五郎)
95
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:10:17 ID:5ZY8ug2o
小五郎「!?」
コナン「(そこで俺たちが見たものは…)」
蘭「きっ…きゃああああああああああああ!!」
(頭から大量の血を流し、倒れているピカキン。目は大きく見開かれ、ピクリとも動かない)
コナン「(ユーチューバーとして誰からも愛され、一時代を築いたピカキンさんの変わり果てた姿だった…)」
96
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:10:49 ID:5ZY8ug2o
イベント責任者「ピカキンさん!!」
(走り寄り、脈を取る小五郎)
小五郎「ダメだ…もう亡くなってる…」
イベント責任者「そ、そんな…」
コナン「(だが…俺たちはまだ知らなかった)」
コナン「(この事件はオレや蘭、そして米花町の運命を大きく変える巨大な事件の幕開けにしか過ぎないことに…)」
97
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:11:21 ID:5ZY8ug2o
スブター「ピカキンさん…ど、どうして…」
イベントスタッフ「スブターさん!血が出てるんですから大人しくしててください!」
小五郎「入るな!ここは殺害現場だ、警察が来るまでは…」
スブター「シャ、シャムだ…syamuさんがよみがえって殺したんだあぁあぁ!!!!!」
小五郎「シャム…?」
コナン「(syamu…)」
小五郎「とにかく蘭、警察だ!警察を呼べ!」
蘭「う、うん!」
小五郎「皆さん、ここは事件現場ということになります。この部屋は警察が来るまで誰も入らないようお願いします」
イベント責任者「じ、事件…」
コナン「…」
98
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:13:23 ID:5ZY8ug2o
【1時間後】
目暮「殺害されたのは会社役員の外発 光さん30才、死因は頭部を鈍器で殴打されたことによる脳挫傷…か」
高木「警部!窓から投げ捨てられたと思われる置物の破片がこの部屋の真下の地面に落ちてました!」
目暮「粉々だが血がかなり付着しているな…これが凶器とみて間違いはないだろう」
高木「ホテルの従業員の話ではこれはロイヤルスイートルームにもともと備え付けてあったものだそうです。
現場の部屋からそれが無くなっていることからおそらく、部屋にあった置物を凶器にしてベランダから投棄したものかと」
目暮「ふむ、考えられる。鑑識に回してくれ」
高木「はっ!」
目暮「で、毎度のことながらまた君がいるというわけか毛利くん…」
小五郎「いやー、まあ、そういうことでして…」
目暮「まあいい。犯行が動画に写っているそうだが…」
高木「この動画ですね。生放送されていたものですが、タイムシフト再生で見ることが出来ます」(自分のスマホを操作し、手渡す)
99
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:14:26 ID:5ZY8ug2o
目暮「これがその動画かね…ふむ」
(動画視聴中)
目暮「ふむ…このサングラスの男が部屋に侵入し、3人を次々にナイフで切りつけている。
光さんの動画にはサングラスの男は映っておらず声だけだが、
この声は3人を襲った際の声と似ている上に部屋が繋がっている…
同一犯と見て間違いはないだろうな」
高木「ベランダの手すりにロープが巻きつけてありました。これは侵入・脱出に使ったものかと」
小五郎「なるほど、となると話は簡単ですな。
犯人と思われるこのサングラスの男がロープを使ってこの12階まで登り、ベランダに侵入。
窓から部屋に入ると右手に持ったナイフでスブターさんに切りつけ、
その後で隣の部屋に行きペカルさんに切りつけ、
また隣の部屋に行ってラバエルさんに切りつけ、
そして最後の部屋にいた光さんを部屋にあった鈍器で何度も殴打して殺害し、
ロープを使って逃走…
おそらくこの『シャム』とかいう男が犯人で間違いはないでしょうなぁ」
目暮「うむ、そのようだな」
高木「まさかあのsyamuが犯人だとは思いませんでしたね警部。
精スプ行為や奇行はしていましたがまさか殺人にまで手を染めるとは…」
目暮「ところで、さっきからよく話に出る『シャム』とは何者なのかね?」
小五郎「私も気になっていました、スブターさんも言っていましたがそのシャムというのは一体…?」
高木「え?2人とも知らないんですか?」
目暮「ん?高木くんは知っているのかね?」
100
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:15:01 ID:5ZY8ug2o
高木「有名な大物ユーチューバーですよ。職場でも流行ってるんですよ。これです」
目暮「ん…動画か?どれ…」
(オフゼロ動画を見せる)
目暮「な、なんだこれは…」
(ゲーム実況動画を見せる)
小五郎「話は長ぇしクソつまんねえ動画だな…家族にも本気で迷惑がられてやがる…」
(踊ってみた動画を見せる)
目暮「これはひどいな…子供のお遊戯会以下だ…」
101
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:16:20 ID:5ZY8ug2o
高木「これがsyamu_gameです。
S特有の奇行や底辺臭がネットでホモに受けて5年前くらいから一気に有名になったんですよ」
目暮「高木くん、全く面白くなかったのだがこんなのが若者に受けているのかね?」
高木「ネットではこういう人間をおもちゃにする風潮があるので…」
目暮「世も末だな…」
小五郎「しかし声も背丈もさっきの動画のものとよく似ているな。こいつがシャムか」
目暮「うむ…それにしてもひどい動画の内容だったな。
高校生か大学生の悪ふざけだな…まあそのくらいの年齢ならよくあることだろう」
高木「警部、背が低くて行動が幼いから分からないでしょうけど実はそのsyamuは30代なんですよ…」
目暮「た、高木くんより年上なのかね!?
こんなお菓子で遊んだりカラオケで叫んだりするような頭のおかしい動画を上げているのが、30代だって!?」
高木「しかも職にも就いてませんからね」
小五郎「蘭の2倍生きてるのにそんな男がいたのか(呆れ)」
コナン「(安定した公務員で恋愛もしててキャリアも順調に積んでて若い高木刑事ってシャムさんと比べちゃダメな人だよな…)」
102
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:17:02 ID:5ZY8ug2o
目暮「しかしこのシャムという男がなぜ?」
スブター「シャムさんは最近UMに入ろうとしてたんですが、拒絶されてダメになったんです。
多分それをきっかけに色々問題を起こしていって、引退してしまって…
だからUMの役員でトップユーチューバーのピカキンさんを逆恨みしていたんだと思います」
目暮「UM?」
ペカル「ユーチューバーのマネジメント会社ですよ。ピカキンさんはここで役員を務めてたんです」
ラバエル「多分UM所属のユーチューバーとして一発逆転しようとしていた計画が台無しになったからピカキンさんに恨みを…」
目暮「なるほど、動機としてはあり得るな…
この男が犯人、もしくは事件の重要な鍵を握っていると見て間違いはないだろう。
よし、大至急検問を張れ。まだそこまで遠くへは行けない筈。
周辺の駅や道路を中心に張れば逃げられないだろう」
警官たち「はっ!」
コナン「…。」
103
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:24:43 ID:5ZY8ug2o
コナン「(部屋の間取りはこうなっている…)」
https://i.imgur.com/gmAnLMZ.jpg
コナン「(4つの部屋が連なっている構造だ)」
コナン「(警部やおっちゃんの推理が正しければ、シャムはロープで12階まで登りベランダに侵入、
次々にユーチューバーたちに切りつけ、ピカキンさんを撲殺…)」
コナン「(そしてそこのベランダからロープで下って脱出したことになる)」
コナン「(部屋の入口は警備スタッフで常に固められていたし、監視カメラもあるからそこから出たらすぐ分かる…)」
コナン「(この部屋にはクローゼットや広いバスルームなんかもあるが、そこからも脱出できそうにないし隠れているわけでもない)」
コナン「(この部屋は犯行のすぐ後におっちゃんやオレたちが乗り込んだ、その後警察がすぐにやってきた」
コナン「(だから現場に隠れて後からこっそり逃げる、なんて手段も使えない)」
コナン「(普通に考えればシャムが外部から侵入し、犯行の後に脱出した…と考えるのが自然だろう)」
コナン「(だが…)」
コナン「(本当にそうか?あの伝説の大物ユーチューバー、syamu_gameが犯人なのか…?)」
104
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:25:21 ID:5ZY8ug2o
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
105
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:27:23 ID:5ZY8ug2o
今回はここまでです
まだ現場の状況は詳しく開示されてませんしガバガバですが皆さんなりに推理してくれたら嬉しいです
次で解決編直前くらいまで書く予定です
次回もまた1〜2週間ほどお待ちください
あといつも落とさずにいて頂き運営の方々には本当にありがとうございます
106
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 17:35:01 ID:3faaQvU.
お前の続きを待ってたんだよ!
107
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 18:29:11 ID:GVX58Ymc
これすき
108
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 21:13:41 ID:hAyLIgys
(続きが)もう待ちきれないよ、早く出してくれ!
109
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 21:18:36 ID:z3CD9.96
このSSいい感じだで
110
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 22:13:05 ID:Z4df5kvw
ピカキンだけ凶器が違うのがヒントっぽいっすね…
続きお待ちしてナス!
111
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 22:22:47 ID:UVyzlhf.
Syamuさん左利きなのに右でナイフ使ってるんですね
112
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 23:19:33 ID:XSDaSZ0w
本格推理路線はなぜか草生えるからもっとやれ
113
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 23:39:31 ID:T7qJWddU
蘭姉ちゃんのキックが真相解明につながるやつですねこれは
114
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:41:57 ID:k0GPhLoc
すっげえ面白かったゾ〜
続きを楽しみに待ってナス!
115
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 01:50:09 ID:YKJ.HRT6
被害者は腕を切られたはずなのに加害者のsyamuさんは
指を切っちゃったと言ってるのが引っかかりますね
(ミスリードかもしれないけど)
116
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 03:24:35 ID:Ky4YHHfo
今の段階でも色々と考察できて楽しいですね
続きを糞、ためて待つぜ。
117
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 13:37:40 ID:41sEmWt2
高木刑事って調べたら26才か
syamuさんより年下なのに何もかもが上ですね
118
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 15:18:48 ID:NGweUzas
このSS、最高だわ
119
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 15:21:44 ID:0P4OFEWQ
ピカキンを殺すのが目的ならロープで登ってすぐの部屋に居るのを無視して
他の奴らを切りつけて回るのはおかしい…おかしくない?
Sだからかもしれないけど
120
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 18:03:07 ID:LALqpLf.
犯行時の違和感を「Sだから」の一言で言い訳できる最強のキャラ
それが『ゼロの男』syamu_game
121
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 19:16:42 ID:ppM3y1nE
劇場版ってことはあれですかね
爆発…するんですかね
122
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 20:53:33 ID:ADx8JdB6
襲われた順番はシバター→ラファエル→ヒカル→ヒカキンっぽいのに、ドアから隣の部屋に移動するとシバター→ヒカル→ラファエル→ヒカキンになっちゃうのか。
123
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:45:46 ID:YF.AmyxE
襲われた順番はミスなので矛盾なく部屋順に襲われたことにしてください(小声)
124
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:46:07 ID:YF.AmyxE
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
125
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:47:14 ID:YF.AmyxE
高木「警部!死亡推定時刻は生放送が丁度行われていた時間前後30分ということです」
目暮「ということはやはり、生放送中に殺害されたと見てほぼ間違いはないようだな」
高木「それとホテルの監視カメラの映像をチェックしましたが、
犯行前後にエレベーター周辺及びこのフロアに不審者は見当たりませんでした。
また、この部屋の前の廊下にあるカメラでも常に扉前に1人以上の警備スタッフがおり
扉からは殺害された光さんと負傷した3人以外の出入りは確認できません」
目暮「となるとこの部屋は犯行当時は密室。進入路はベランダ以外ありえない。
やはり犯人はこのロイヤルスイートルームへ正面のドアからではなく
ベランダから侵入し逃走したということになるな」
小五郎「簡単な事件でしたな。警察が逃げたシャムとやらをとっ捕まえれば終わり。
この名探偵ユーチューバー毛利小五郎の出番はなさそうですなぁ」
目暮「ユーチューバーか…毛利くん、一応君は警察OBだ。動画で恥など晒されては困るぞ…」
小五郎「大丈夫ですって警部殿〜!」
コナン「ハハ…気楽でいいなおっちゃん…」
126
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:48:12 ID:YF.AmyxE
コナン「(…ドアは施錠されており、ドアの前にも常に警備スタッフがいた)」
コナン「(監視カメラの映像からも4人以外のドアからの出入りは確認できていない…)」
コナン「(犯行当時は完全な密室…)」
コナン「(唯一外と出入りができるのはこのベランダ、か)」
コナン「(ベランダもかなり広いな…皆でパーティーか何かできそうな広さだ)」
コナン「ねえねえ、地上からじゃなくて下の階からとか上の階からこのベランダに来れないの?
他の配信者さんとかにもアリバイが…」
小五郎「おいコラ、ボウズ!大人しくしてろ!」
(ゲンコツ)
コナン「あいたっ!」
蘭「お、お父さん!…コナン君、あっち行ってよっか」
小五郎「ったく、お前もロビーでガキどもとユーチューバーの動画でも見てろ!」
コナン「(くそー…)」
127
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:49:30 ID:YF.AmyxE
小五郎「で、どうなんですか?上や下の階からここへ来れますかな?」
ホテル支配人「は、はぁ…試したことはありませんが、おそらくそれは不可能なのではないでしょうか」
小五郎「なぜです?」
ホテル支配人「大きいベランダがあるのはこの階だけですから下の階からロープを使って登るというのは無理です。
ベランダの部分が張り出しておりますので下の階からは登れないかと思います。
それに上の階は立入禁止の屋上だけでして」
イベント責任者「事件の時、ホテル屋上は他の配信者たち数名が生配信で使っていましたからそこから降りるのは無理かと思います。
屋上にはスタッフたちも数名いましたし下に降りるのは難しいでしょう。
それにこの下の階の部屋のほぼすべてを配信者の生配信で使っておりましたから
ホテル内部の人間が登って侵入するのは無理では…」
小五郎「なるほど、ちなみにこの階以外の配信者やスタッフで怪しい動きをしている人はいましたか?」
イベント責任者「いえ…その時はユーチューバー全員が生配信中でしたし、スタッフも常に何人かで行動しておりました」
目暮「事件当時にこのホテルにいた全員に一応話は聞いておるよ。
アリバイや監視カメラの映像などを鑑みても、他のフロアにいた人間は犯行時刻前後は
ずっと同じフロアにいて犯行は不可能だという結論になっている」
小五郎「そうでしたか、他の階の人達には犯行は不可能…と。
となると、やはり犯行が可能なのはあのシャムとかいうサングラスの男だけというわけですな」
コナン「…」
128
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:50:06 ID:YF.AmyxE
スブター「ねえ刑事さん、俺もう帰っていいすか?」
目暮「怪我はもう良いのですかな?」
救護班「3人共傷がそこまで深くはありませんでした。
ですが後で一応近くの医者に行くようにとお伝えしました」
ペカル「僕たち忙しいのであまりここにいることも…」
目暮「すみませんがもう少し待っていただけますかな?
もしかしたら容疑者がまだこの近くにいるかもしれませんから」
ラバエル「早くしてくださいよ刑事さん!」
コナン「(他のフロアの人間に犯行は不可能…)」
コナン「(…もしシャム以外に犯人がいるとしたら、あの3人か…)」
コナン「(3人ともシャムらしき男にナイフで襲われていて、証拠も動画で残ってる…)」
コナン「(完璧なアリバイといえばアリバイ…)」
コナン「(動画を見る限り3人共生放送中に席を外していない)」
コナン「(だから誰かが放送を抜け出して殺害した、というのも考えられない…)」
129
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:50:56 ID:YF.AmyxE
コナン「(ピカキンさんの部屋のカメラは壊されている。部屋の窓は開いていて、地上までロープが垂れ下がっている…)」
コナン「(ん、ベランダの手すりの鉄格子に厳重にロープが縛り付けられてるな)」
コナン「(このロープも相当頑丈で太い、これなら大人でも体重を支えられるか…)」
コナン「(で、下には地上…やはり12階だけあってかなり高い)」
コナン「(お誂え向きに大通りとは逆側で人目につきにくいな)」
コナン「(地上からはかなり高いがここから結んだロープで上まで登ることは不可能ではないかも…)」
コナン「(ん、結んだロープ…?)」
コナン「(…!!)」
130
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:54:16 ID:YF.AmyxE
スブター「犯人は決まったんですから俺らを帰してくださいよ!」
目暮「すみません、もう少ししたら…」
コナン「ねえねえおじさん!シャムさんってすごいよね!」
小五郎「あぁ?あの穀潰し無職土竜のどこがすごいんだ?しかも殺人鬼だぞ?」
コナン「だってそのシャムさんって人、1階からここまでロープ1本で登ってきたんでしょ?僕じゃとても出来ないよ」
小五郎「バーロ、そのために体でも鍛えてりゃそれくらい出来るだろうが。
引きこもりには時間があるだろうから筋トレくらいやるだろ」
コナン「でもどうやってロープで登ったんだろう?」
小五郎「どうって、1階からロープを頑張って登って…」
コナン「登るにはまずロープを結ばないといけないね!」
小五郎「ロープを結ぶ…?」
小五郎「…ん?」
131
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:54:55 ID:YF.AmyxE
小五郎「支配人、このロイヤルスイートルームというのは誰でも入れるんですか?」
ホテル支配人「い、いえ。このホテルでは基本的にお客様以外には積極的にお声掛けをしたり監視カメラで映像を常にチェックしたり、
そういった取り組みをしておりまして、部外者は入れないようにしております。
特にこのロイヤルスイートルームのあるフロアはVIPの方がお泊りになられることが多いので
特に厳重でして、部外者の方は絶対に入れないかと…」
小五郎「では、あのロープは今日この部屋を使う前は結んでありましたか?」
ホテル支配人「いえ、今日早朝に掃除をした際はそのようなものは…」
小五郎「なるほど、わかりましたよ警部殿」
目暮「な、何がわかったのかね毛利くん!?」
132
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:55:44 ID:YF.AmyxE
小五郎「あのベランダの手すりにはロープが結んでありました。
ですが、地上から侵入したのであればあれを結べるわけはありません。
しかも事前に侵入してロープを仕込んでおくことも警備の関係で難しいでしょう」
目暮「た、確かに…では一体どうやって?」
小五郎「つまり!誰かがロープを結んで地上に下ろした、ということになりますな」
コナン「(お、今日は冴えてるなオッチャン…)」
小五郎「そしてこの部屋は今日使う4人以外の出入りは朝からなかった、そうですね?」
イベント責任者「は、はい」
小五郎「つまり!あなた方3人の内誰かがベランダにロープを結んで地上に下ろした…
そう!シャムとやらの共犯者ということになりますな」
目暮&3人のユーチューバー「なっ!?」
133
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:56:33 ID:YF.AmyxE
スブター「待ってくれよ!どうして俺らが疑われなきゃいけねぇんだよ!」
ペカル「そうですよ!何で殺人犯に協力する理由が…」
小五郎「動機はあるでしょう?あなた方はユーチューバーなんですからね」
ラバエル「え?」
小五郎「ピカキンさんを殺し!自分の動画の再生数を上げたかったからです!
だからあなた方の誰かはシャムと協力して犯行を行ったんです!」
目暮「バカバカしい…動画の再生数などで殺人が起こるものかね?」
小五郎「ピカキンさんはかなりの動画収入を得ているそうです。
年収にすると10億近く。その収入が自分のものにできるなら殺人だってするでしょう」
目暮「た、確かに…それだけの額ならば犯行に及ぶ動機となりうる!」
高木「いえ警部、毛利さん。多分その動機ではないかと思いますが…」
小五郎「はぁ?何でだよ?」
134
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:00:08 ID:YF.AmyxE
蘭「うん、私もそう思う。だってここで生放送していた4人とも視聴者層が全く違うんだよ」
目暮「し、しちょうしゃそう?」
蘭「見てる人の男女比とか、年齢層とかね。
ピカキンさんは幅広い年代だけど10代までが多いかな。
スブターさんの視聴者は20〜30代の男性が多いみたいだし、
ラバエルさんやペカルさんだって独自の視聴者層がいるみたい」
小五郎「ってことは、どういうことだ?」
高木「ピカキンさんを殺害してもその視聴者が流れては来ないってことですよ。
その視聴者たちは他のピカキンさんと似た感じのユーチューバーを見るだけです。
他の3人にはそこまで影響はないでしょう」
イベント責任者「ええ、そうなんです。
実際視聴者層があまりかぶっていないことから多くの視聴者に観てもらえると思って
この4人を選んでこの部屋で生配信をしていただいたんですが…
まさかこんなことになるなんて…」
小五郎「う、うーむ…」
135
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:00:47 ID:YF.AmyxE
目暮「ところで、凶器の置物から犯人の指紋は検出されたのかね?」
高木「いえ、置物の破片をすべて回収し調べましたが犯人はなにか手袋のようなものをしていたと考えられまして、
朝にこの部屋を清掃していたスタッフ以外の指紋は検出されていません」
目暮「他に犯人のものと思われる指紋は?」
高木「それが、部屋からはそれぞれの配信者たちや清掃担当のホテルスタッフの指紋しか…」
小五郎「あんなバカそうな男でも指紋を残さねーくらいの知恵はあったんだな。
ま、指紋があろうがなかろうがアイツで決まりだろ」
コナン「…」
136
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:01:21 ID:YF.AmyxE
コナン「(指紋と凶器か…)」
コナン「(置物は逃げるのに重くて邪魔だからベランダから投げた、ナイフはそのまま持ち去ったってとこか)」
コナン「(しかし、なぜ3人をナイフで襲ったのにピカキンさんは撲殺されていたんだ…?)」
コナン「(それに指紋が全く残っていないというのも…あの土竜にそんな知能があるのか?)」
コナン「(それだけの知能があればユーチューバーとして成功していたとは思うが…)」
コナン「(いや、まあそんなことはどうでもいいか…)」
137
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:02:13 ID:YF.AmyxE
コナン「(しかし、凶器の違いは気になるな…)」
コナン「(ピカキンさんをナイフで滅多刺しにすることだって出来たはずだ、だが置物で殺されている)」
コナン「(突発的な犯行であれば置物を使って殺したということもあり得るが、
計画的犯行のように3人は持ち込んだナイフで切られている…)」
コナン「(…もし犯人があの3人の中にいるなら…)」
コナン「(ナイフがまだこの現場、もしくはホテル内部にあるはず…)」
コナン「(すぐにおっちゃんや警察が来たから隠す時間もなかったからな)」
コナン「(あの3人も所持品検査を受けている、もちろんナイフはなかった)」
コナン「(それがないということは…やはりあの3人は無関係なのか…?)」
コナン「(置物で殺したのも『抵抗されてナイフを落としたため、とっさに近くの置物を凶器にしただけ』ってことも考えられるが…)」
138
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:03:41 ID:YF.AmyxE
コナン「(そしてベランダに通じる窓…ここから部屋に出入りできるのか)」
コナン「(ん?この窓ガラス、相当分厚くて頑丈そうだな…)」
コナン「ねえねえ支配人さん!」
ホテル支配人「どうしたんだい、ぼうや?」
コナン「あの窓ガラスって割れたりするの?」
ホテル支配人「ああ、あれは特殊なガラスになっていてね。
例え銃とかで撃ったりバットで殴ったりしたって壊れない特別なガラスなんだよ。
ここは有名人とか政治家の人なんかが利用する部屋だからね」
コナン「そうなんだ、ありがとう!」
コナン「(VIP用の特別製ガラスか…)」
コナン「(もし施錠してあったとしたらシャムはこの部屋にすら入れなかったはず)」
コナン「(だが侵入している…)」
コナン「(ロープの場所はピカキンさんの部屋の前だが、ここから入れずにスブターさんの部屋から入った、ということか…?)」
139
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:04:46 ID:YF.AmyxE
コナン「ねえねえスブターさん!どうしてシャムさんは窓から入れたの?
もし鍵がかかってれば入れなかったよね?」
スブター「え?」
小五郎「バーロ、鍵がかかってても殺人犯なら窓くらい割って入ってくるだろうよ」
コナン「でもおじさん、もしピカキンさんだけが狙いならピカキンさんの窓を割って入ってくるよね?」
小五郎「確かに、だがあいつはSだからそういうこともするだろ」
コナン「それにさ、ホテルの人はこのガラスは特別製で銃とかバットを使っても割れないって言ってたよ?
それにもしボクが犯人だったらそんなこと知らずに頑張って割ろうとすると思うんだ」
小五郎「何?本当ですか支配人?」
ホテル支配人「は、はい。VIPの方々の安全のことも考慮しておりまして…」
小五郎「となれば、鍵さえかけていれば犯人は部屋には入れなかった。
しかも割ろうとした痕跡すらもどの窓にも見られない。
そして、スブターさんの窓は『偶然にも』施錠されておらず侵入できた…妙ですなぁ?」
目暮「と、ということは…?」
小五郎「つまり、スブターさん!
あなたがシャムに窓ガラスが割れないことを伝えておき、窓の鍵を開けておいた!
つまり、共犯者ということです!」
スブター「!?」
140
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:05:25 ID:YF.AmyxE
目暮「どうなんですかなスブターさん」
スブター「う…」
小五郎「あなたが共犯者、そうですね?」
スブター「違うんです、配信してるときに暑かったから窓を開けっ放しに…」
コナン「あれれー?でもスブターさんの配信中は窓が閉まってるよー?」
(小五郎たちに生配信中の動画を見せながら)
スブター「!?」
小五郎「ということはやはり、あなたが故意に窓の鍵を開けておいた…違いますか?」
スブター「…う…」
コナン「…。」
スブター「…流石は毛利さんですね…。じ、実は…syamuさんに協力したのは俺です…」
ペカル「ス、スブターさん!?」
141
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:06:16 ID:YF.AmyxE
目暮「ど、どういうことなのかね!?まさか共犯として…」
スブター「違うんです!俺の話を聞いて下さい!
実は少し前にsyamuさんが『このイベントでピカキンさんに謝罪したい』って俺に言ってきたんです。
syamuさんはUM本社に凸したことでUMを完全に出禁になって、
ピカキンさんたちUM所属ユーチューバーにも接触することを禁止されてたから…」
目暮「そんなことがあったのかね?」
スブター「はい…syamuさんはとある大学のシャムサークルに騙されて、
UMにアポなしで訪問したんですがそれで警察が来たり色々騒ぎになったんです。
その騒動のせいでUMの株価もかなり暴落したらしくて…」
高木「ああ、あの騒動の。あの頃はsyamuをいろんな代理人が奪い合って聖杯戦争みたいでしたね。
ちなみにこれがその動画です」
142
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:06:53 ID:YF.AmyxE
(目暮たちに本社凸動画を見せる)
目暮「シャムサークル…今の大学にはそんなサークルがあるのか…(呆れ)」
小五郎「いい年した大人が会社とのアポの取り方さえ知らねえのか…」
目暮「しかも代理人の大学生が警察の厄介にまでなっていたとは…」
コナン「(syamuが復活してからの大事件…『土竜UMアポ無し凸事件』か…)」
スブター「それで迷惑をかけたことをピカキンさんに謝罪したいってsyamuさんが俺に連絡してきたんです。
syamuさんとは昔オリジナルメニュー動画でコラボしたこともあったし協力してやりたくて…」
143
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:08:00 ID:YF.AmyxE
スブター「だから俺が協力して、生放送でピカキンさんに対面させて謝罪させてやろうとしたんです。
告知なしのドッキリでやれば今回のイベントだって話題にもなってネットで盛り上がると思った。
もしかしたらUMと和解してUM所属ユーチューバーとしてsyamuさんも復活してくれるかもしれないって期待もあったんです。
でも俺があいつに協力したせいでこんなことに…」
小五郎「ったく、人騒がせなことしやがって…アンタのせいで人が死んだんですよ!?」
スブター「本当にすいません…刑事さん、俺って何か罪になるんですか?」
目暮「犯人の殺意を知っていたとしたら未必の故意、共犯として罪に問われますが、
そうでないとしたら利用されただけ、罪には問われないでしょうな。
しかし少しお話を聞かせて貰う必要はあるでしょう。
ところで、何故最初から言わなかったんですか?」
スブター「言えば俺もなにか罪になるかと思って…すいません…」
ペカル「スブターさん、あんたのせいでピカキンさんは…!こっちだって怪我したんですよ!」
ラバエル「落ち着いてください、スブターさんの親切を利用してピカキンさんを殺したのはあのシャムなんですから…」
コナン「…。」
144
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:09:38 ID:YF.AmyxE
コナン「(…確かにスブターさんがロープを下ろしたということなら全ての辻褄が合う)」
コナン「(syamuはスブターさんに『ピカキンさんに謝罪したい』と言い協力を取り付けた)」
コナン「(イベント当日になったらスブターさんはベランダからこっそりロープを下ろし、…)」
コナン「(syamuはそれを登ってベランダに侵入…)」
コナン「(しかしsyamuはピカキンさんに謝罪などする気はなかった)」
コナン「(ナイフが外部から持ち込まれているからだ、おそらく最初から殺す気だったか…)」
コナン「(そして生放送中にスブターさんの部屋に窓から侵入)」
コナン「(窓はスブターさんが開けておいたと言っていたから侵入は容易だっただろう)」
コナン「(スブターさんにナイフで切りつけ…)」
コナン「(他の2人にも襲いかかり…)」
コナン「(そして、一番恨んでいたピカキンさんを撲殺し…)」
コナン「(ロープを伝って下りて逃走…)」
コナン「(3人の傷が浅いのはあくまで邪魔だったからで、目的はピカキンさんただ一人だった…)」
コナン「(確かにこれで辻褄は合っている…)」
コナン「(だが、何かが引っかかる…何だ?)」
145
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:10:13 ID:YF.AmyxE
男性の声「うわぁーーーー!!」ドゴッ
コナン・小五郎・目暮「!?」
目暮「な、何だ?!」
小五郎「隣の部屋か!?」ダッ
コナン「!!」ダッ
(殺害現場の隣の部屋のドアを開ける)
146
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:10:50 ID:YF.AmyxE
(殺害現場の隣の部屋)
小五郎「どうしました!」
警官「い、いえ、悲鳴は隣の部屋からです!」
目暮「何かあったのかもしれん、急ぐぞ!」
(そのまた隣の部屋へのドアを開ける)
147
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:11:45 ID:YF.AmyxE
(殺害現場の隣の隣の部屋)
小五郎「どうしました!」
警官「隣の部屋です!」
小五郎「何があったんだ、一体!」
(そのまた隣の部屋のドアを開ける)
148
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:12:31 ID:YF.AmyxE
(殺害現場の隣の隣の隣の部屋)
小五郎「おい!一体どうした!」
警官「す、すみません警部!!手袋が滑って重い物を足の上に落としてしまって、つい大声を…」
目暮「全く…証拠品かもしれないのだぞ!気をつけて扱ってくれ!」
警官「すみません…」
小五郎「ったく人騒がせな…」
149
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:13:29 ID:YF.AmyxE
コナン「ねえねえ、3つ隣の部屋でも悲鳴が聞こえるんだね」
小五郎「ん?確かにそうだな。壁が薄いんですか?」
ホテル支配人「ロイヤルスイートルームの外壁は他のお客様のことを考えて防音ですが、部屋を4つに仕切る3枚の壁は防音ではありません。
ここは基本的に御家族やお仲間と大勢で楽しく使うようなお部屋ですので、
防音は気にせず意匠のみを重視した設計でして」
小五郎「なるほど、部屋と部屋の間の壁は凝った造りだが少し薄いみたいだな」コンコン
コナン「(防音効果の低い壁…か)」
コナン「(俺達が結構大声で話してたのに普通に悲鳴が聞こえてきたからな…)」
コナン「(…ん、待てよ?じゃあなんであの時…)」
150
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:14:33 ID:YF.AmyxE
コナン「(それに引っかかる点もまだまだある…)」
コナン「(犯行現場から逃げた貝塚勃起土竜の行方…)」
コナン「(現場から消えた『ナイフ』…)」
コナン「(ピカキンさんだけが違う凶器で襲われた理由…)」
コナン「(あの映像の『違和感』…)」
コナン「(そして、今日この場所を選んで犯行が行われた理由…)」
コナン「(もし殺して逃げるだけなら、もっと殺しやすい日も場所もあったはず…)」
コナン「(わざわざ危険を犯して地上12階をロープで上り下りした理由は何だ…?)」
コナン「(…これらの謎も『syamuがSだから』と言ってしまえばそれまでなんだが…)
コナン「(それに謎はまだまだある、不自然な点だらけの事件だ…)」
コナン「(だが、だんだん分かってきた…)」
コナン「(この事件の、真相がな…!)」
バーン(コナンの背後にsyamu、スブター、ラバエル、ペカルの4人の顔が大写しになる)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:15:24 ID:YF.AmyxE
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
152
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:18:59 ID:YF.AmyxE
今のところはここまでです
今回で色々と明かしたので事件のトリックは恐らくだいたい予想がついた方もいるかと思います
次で小五郎が眠るくらいまで行きたいです
また1〜2週間ほどお待ちください
あと色々感想や推理、予想などありがとうございます
それらも一部内容に盛り込んだりしました
また皆さんなりに推理などして頂ければ内容にも活かせるので幸いです
153
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:24:18 ID:WNoY1fvY
面白い
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:42:04 ID:4nqDukp.
他はモデルになってるだけなのにsyamuさんだけそのままなの草生える
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 00:47:03 ID:hkRkrxcM
ナチュラルにSを見下してるコナン好き
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 00:48:20 ID:CTUyCo4Q
お前の続きを待ってたんだよ!
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 01:12:31 ID:8O03sOsg
面白いですね。続きが気になります
次が来るまでの間は推理して待ってます
158
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 01:35:06 ID:.P6zPrpk
見返したらシャムさん左利きなのに右手使って犯行してますね
あと防音じゃないのにヒカキンが悲鳴に反応しないのはおかしい
159
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 02:21:09 ID:PGWoDwVM
これは喘きの小五郎が推理するのかな?
160
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 06:02:33 ID:mdhJke7k
Sだからとかいうミステリーにおける欠陥
推理するにも全然フェアじゃないぞ!
161
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 09:49:15 ID:cMf.hPPU
黒幕はヤンデレシバターでしょ
すべては愛する順平のため
162
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 15:14:43 ID:ByFSG8rw
たしかに、突然の地震にも即座に反応したヒカキンがシバターの悲鳴に反応しないとはおかしい・・・
と、思ったけどヒカルとラファエルも特に反応してなかったわ。
163
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/16(月) 15:22:29 ID:.P6zPrpk
3人がグルなんじゃないっすかね
syamuに襲われた風の映像を録画して配信したとか
164
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:40:59 ID:Yr78qQCg
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
165
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:41:44 ID:Yr78qQCg
警官「目暮警部!被害者のスブターさんがスマホを使って殺害現場で生配信を始めてます!」
目暮「何?」
スブター「俺はsyamuさんを救いたい!
俺がsyamuさんに相談された時、syamuさんの気持ちに気付いていたら…
俺がsyamuさんにナイフで襲われた時、殴ってでも止めてたら…
ピカキンさんが死んだのはsyamuさんだけじゃない、俺だって悪いんだ!
syamuさん!罪を償ってくれ!
俺も罪を背負って生きていく!
それで罪を償ったら俺とまた貝塚のカラオケで、
一緒にオリジナルメニュー動画撮ろう!」
目暮「何をやってる!ここは事件現場だ、撮影を止めさせろ!」
警官「はっ!」
スブター「離せ!俺はsyamuさんを救いたいんだ!syamuさん!悪魔にだけはなるな!
ピカキンさんを殺した罪を償ってくれ!」
コナン「…。」
166
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:42:18 ID:Yr78qQCg
高木「あれがシバシャムですか…生で見るとこれだけ尊いとは思いませんでしたね警部」
目暮「しばしゃむ…?」
高木「スブターとsyamuのカップリングですよ。これです」
(スブターとsyamuのキス絵を目暮に見せる高木)
目暮「ヴォエ!なんてものを見せるのかね高木くん!?」
高木「結構流行ってるんですよ?まあ佐藤さんはシャムシバの方が好みらしいんですけどね。
夜も佐藤さんがサングラスを掛けてシャムシバごっこをしながらベッドで僕の上に…」
目暮「syamuやこんなホモ二次創作が流行るとは…世も末だな…」
167
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:42:38 ID:Yr78qQCg
コナン「(しかしまずいな…犯人がsyamuだというムードが漂い始めてる。早く証拠を見つけねーと…)」
小五郎「おいこら!ウロチョロすんじゃねえ!」(コナンを後ろ首を掴む)
コナン「うわあ!?」(小五郎にロイヤルスイートルームから放り出されるコナン)
小五郎「お前もロビーに戻ってろ!もう事件は解決したんだよ!」
蘭「だ、大丈夫コナンくん!?」
コナン「(まぁあの現場でこれ以上の証拠はもうないかもな…このフロアの他の場所に何かが残ってるかも…)」
168
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:43:02 ID:Yr78qQCg
蘭「コナンくんもロビーにいる皆のところに行こっか」
コナン「あ、ボクちょっとトイレに行ってくるよ!」
蘭「うん、じゃあここで待ってるね」
コナン「うん!」タタタタタ
コナン「(このフロアで他に調べてねーのはトイレくらい…まあ望みは薄いかもしれねーが…)」
169
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:43:33 ID:Yr78qQCg
【同じフロアのトイレ】
コナン「(トイレの個室にもなにもない…)」
コナン「(もちろんトイレの窓から侵入したり脱出したりってのも出来なそうだ…)」
コナン「(やっぱり証拠なんかねーか…ん?)」
コナン「(手を洗う水道の下にあるゴミ箱…)」
コナン「(何かねーか…何か…)」ゴソゴソ
コナン「(…ん?これは…ビニール手袋の包装ビニール…?)」
コナン「(そういや犯人は凶器の置物を手袋を使って指紋を残さないようにしてたって言ってたな…)」
コナン「(これを使ったのか…?)」
170
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:44:09 ID:Yr78qQCg
ホテル従業員「あ、ダメだよ坊や!あんまりウロウロしちゃ…」
コナン「あ!おじさん、ホテルのひと?」
ホテル従業員「うん、そうだよ。坊やは?」
コナン「ねえねえ、このパッケージのビニール手袋ってホテルで使われてるものかって
聞けって小五郎のおじさんが言ってたんだけど、そうなの?
なんか推理に使うんだって」
ホテル従業員「ああ、毛利探偵のところの子なんだ?
…これかい?うーん、こういうスーパーとか100円ショップで売ってるような薄いのは使ってないよ。
業務用のもっと厚いやつなら使ってるけど…ねえ、本当にこれが推理の役に立つの?」
コナン「うん、とっても大事なことだって!おじさんありがとう!」
171
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:44:39 ID:Yr78qQCg
コナン「(このタイプのビニール手袋はホテルのものではない…)」
コナン「(このフロアは関係者以外はほぼ入れない)」
コナン「(だから当然ここのトイレを使っていた人間も限られるし、恐らく犯人が使ったもの…)
コナン「(だがビニール手袋自体は捨てられてない、か…)」
コナン「(そうか、この包装ビニールから指紋が検出されれば…)」
コナン「(いや、これはトイレのゴミ箱にあっただけのものだ)」
コナン「(落ちてたので拾って捨てた時に指紋がついた、とでも言われればそれまで…証拠にはならない)」
172
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:45:15 ID:Yr78qQCg
コナン「(やはり手袋そのものが見つからないことには…)」
コナン「(syamuが犯人で外部に逃げたなら手袋も持ち去られているだろうが…あの3人の中で誰かが犯人だとしたら…)」
コナン「(証拠隠滅の時間も暇もなかった…だから)」
コナン「(証拠品としてこのフロアにあるか、もしくは…)」
コナン「(まだ犯人が、所持しているか…)」
コナン「(犯人としてはそんな証拠はとっとと処分したいという心理もあるだろうが…)」
コナン「(ん…所持…?)」
コナン「(いや、まさかな…)」
173
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:45:56 ID:Yr78qQCg
【ホテルのロビー】
蘭「ここで皆で待ってようね、犯人も分かってもうすぐ帰れるって話だから」
コナン「(くそ、もう時間がねーってのに証拠が集まらねえ…)」
コナン「(あのフロアは関係者以外立ち入り禁止、そして収録室の入り口はスタッフが張り込んでいたから誰も入れないし目を離したという証言もない…)」
コナン「(そして出演者の要望でスタッフ不在で収録が行われていたから、もし仮にシャムさんが犯人でないなら犯行が可能なのは被害者の隣の部屋にいた3人…)」
コナン「(だがあの3人には完璧なアリバイがある。生放送中で、しかもリアルタイムに侵入してきた犯人に襲撃されて負傷している…)」
コナン「(もし生放送を抜け出して殺害したとすれば確実に動画で証拠が残る…だがその様子はない)」
コナン「くそっ、わからねぇ…ん?」
コナン「何やってるんだ元太?」
元太「スブターの動画を見てるんだぜ!」
コナン「さっきから動画見てばっかだな元太…」
哀「あら、あなたも見てみたらどう?少しは推理の気分転換になるんじゃない?」
コナン「ま、見てみるか…一応アリバイの確認にもなりそうだしな…」
174
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:46:43 ID:Yr78qQCg
動画の中のスブター「怪盗キッド…お前何やってるんだよ。
お前、世界中でいろんな有名なお宝を盗んでるらしいな。
俺はよ、お前がどうしてそんな事してるかわかんねえけどよ。
何かどうしてもって理由があるにしてもだ!
怪盗キッドよ…お前…人のものを盗んじゃダメだろ!
人のものを盗むのは人として最低だ、ただの泥棒だろ!
…怪盗キッド、お前どうするんだ世界中の警察から追われて。
お前、行く所無いんだろ?
怪盗キッド!…オレとパチスロ打たないか?
オレとガルパン打たないか?
え?シャムさん!?どうして?…な、何を…!?うわああああああああ!!」
元太「な?おもしれーだろ?パチスロに誘うのがおもしれーよな!」
コナン「ハハ…こういう救いたいとか言っといてパチスロに誘うネタか…」
コナン「(って言うよりsyamuに襲われるシーンまでタイムシフトで見れるようになってるのかよ…大丈夫か…?)」
コナン「ん…?」
元太「どうしたんだコナン?」
コナン「悪い元太、この動画最初から再生できないか?」
元太「お前もスブターが好きになったのか?いいぜ!」
175
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:47:32 ID:Yr78qQCg
(動画視聴中)
元太「な?おもしれーだろ?」
コナン「(やっぱり…)」
コナン「(他の人の動画は…)」
動画の中のピカキン「あっ、今揺れましたね。大きな地震かもしれませんからくれぐれも気をつけて…」
動画の中のマスクをしてカメラを持ったユーチューバー「はいライトテラシー…うおっ!はいホテルを揺らす嫌がらせー」
動画の中の肉体派っぽいユーチューバー「(地震にビビる肝の小さい自分に)笑っちゃうんすよね」
コナン「(殆どの配信者が生配信中の地震について話で触れたり、触れていなくてもカメラや周囲の家具が揺れたりしている…)」
コナン「(ホテル全体が揺れるって相当なもんだな…蘭の蹴り…)」
コナン「(だがあの容疑者3人の動画だけ地震に触れもしていないしカメラが揺れもしていない?)」
コナン「(何故だ…?何故地震に反応してないんだ…?)」
176
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:48:10 ID:Yr78qQCg
コナン「(それに気になるのはピカキンさんの動画だ…)」
コナン「(あの部屋自体は防音でも、『部屋の内部』は防音じゃない…)」
コナン「(だから当然動画には『アレ』が入っていないとおかしい…)」
コナン「(入ってない理由は何だ…?)」
コナン「(入っていない理由…)」
コナン「(…!!)」
コナン「(そうか…読めたぜ…)」
コナン「(何故こんな侵入も脱出もしにくい場所で事件を起こしたのか、ずっと気になっていた…)」
コナン「(だが違ったんだ。犯人にとっては今日この場所と状況が一番都合が良かった…)」
コナン「(だから今日この生放送イベントで事件を起こしたというわけか…)」
コナン「(これなら犯行は可能になる…!)」
177
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:48:36 ID:Yr78qQCg
コナン「(しかし…)」
コナン「(犯人もトリックも分かった…だが一つだけわからねーことがある…)」
コナン「(アレはこのトリックの肝となる部分…不確かにしておくはずがない)」
コナン「(だが調べる時間もなさそうだな…)」
コナン「(…そうだ、そういやあっちにはアイツがいたな。ここは頼ってみるか)」
(スマホを取り出し、どこかへ電話をするコナン)
178
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:49:26 ID:Yr78qQCg
【大阪】
服部「おー工藤!久しぶりやな!お前から電話なんてどないしたんや?」
服部「あーそやそや聞いてくれや工藤、和葉の奴がな?
大好きなゆーちゅーばー?言うのが死んだー言うてメソメソうるさくてかなわんのや。
しばらく機嫌治らんやろしどないしよ思うてなー…ん?」
服部「何や工藤、その事件に関わっとるんか?」
服部「大変やなぁ…で?その事件の事で俺に相談があるんやろ?」
服部「おーええで、その代わり貸しイチやで?」
服部「おー…」
服部「んー…」
服部「…なるほどな」
服部「分かったわ、それならオヤジのツテで調べといてみるわ」
服部「おーそうや工藤、今度いつ大阪に来るんや?新世界で串カツでも…」(ガチャ
服部「…ったく、要件だけ言って切りよって…まあええわ、聞いといてやるわ」
179
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:50:03 ID:Yr78qQCg
【ホテルの廊下】
コナン「(あとは凶器の問題か…)」
コナン「(なぜピカキンさんだけが鈍器で襲われたのか、そして現場から消失したナイフ…)」
コナン「(これらはまあだいたい予想がつく…)」
コナン「(俺の推理が正しければナイフは…)」
コナン「ん?」
(スマホから鳴る着信音)
180
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:50:31 ID:Yr78qQCg
服部(電話の声)「おー工藤、聞いてみたで」
コナン「早いな。どうだったんだ?」
服部(電話)「ああ、工藤の言う通りやったで。出とったわ」
コナン「なるほどな…」
服部(電話)「で妙なんはな…」
コナン「なんだって…?」
コナン「(ということはこの事件は…そしてsyamuは…)」
181
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:52:02 ID:Yr78qQCg
【事件現場のロイヤルスイートルーム】
コナン「おじさーん!」
小五郎「あん?おいこら、ロビーで待ってろって…」
コナン「それがね?小五郎のおじさんをユーチューバーにしたいって言う人がいるんだ」
小五郎「あぁん?オレをユーチューバーにしたいって?」
コナン「うん!」
小五郎「オレは天下の名探偵…だがあれだけ稼げるなら探偵やめて
ユーチューバーで女子高生に大人気になるって手も…でへへ…」
コナン「(じゃあ今回も任せたぜ、おっちゃん!)」プシュッ←腕時計型麻酔銃を射出
小五郎「へえっ!?ふにゃ…」ドサリ
コナン「(さあ、始めるぜ…)」
コナン「(探偵ユーチューバー毛利小五郎の初配信…名推理生配信をな…!)」
バーン(大写しのコナン決め顔)
182
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:52:25 ID:Yr78qQCg
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
183
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:53:16 ID:tudey7zw
もうはじまってる!
184
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 13:54:20 ID:Yr78qQCg
今回は短いですがここまでです
もう多分だいたい分かったと思いますが次で推理が終わる予定です
また1〜2週間ほどお待ち下さい
今コナンをアマプラで見直して勉強してます
185
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:20:51 ID:AqFP7ydU
わからん…わからんわ(池沼)
服部に何訊いたんだろう
186
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 16:37:41 ID:ry1h2qiQ
お前の続きを待ってたんだよ!
187
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 17:59:11 ID:vUmyLSsw
がんばれ❤
188
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 18:20:00 ID:do5XShPA
次回も楽しみに待ってます❤
189
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/21(土) 21:04:05 ID:AO3yZXQw
もう待ちきれないよ!早く(続きを)出してくれ!
190
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/22(日) 16:47:49 ID:Ezowrnvg
怪盗キッドを救いたいで草
191
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/24(火) 19:38:58 ID:ZQpHdWYE
普通にSSとして面白かった(KONAMI)
192
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/24(火) 19:50:44 ID:lbkZ1KK6
コナンのアニメ見てる気分になっちゃいますねこれ
解決編楽しみにしてるゾ〜
193
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:04:25 ID:.RM5DWvc
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
194
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:04:57 ID:.RM5DWvc
ラバエル「刑事さん、流石にもうそろそろ帰らないと…」
ペカル「こっちにも用事があるので」
目暮「うむ…そうですな。でしたらパトカーで送らせましょう。
スブターさんは容疑者についてのお話をもう少し聞かせていただくので残って下さい。
またお二人にも後日お話などを聞かせていただくことも…」
小五郎(コナン)「いいえ警部、帰してはいけませんよ」
目暮「え?」
195
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:05:32 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「まだこの部屋の中に犯人がいるのですからね」
目暮「な!?まだこのロイヤルスイートルームの中にsyamuがいるというのかね!?」
小五郎(コナン)「いいえ、この事件の犯人はsyamuではありません…」
一同「な!?」
目暮「犯人がsyamuでないとしたら一体誰なのかね!?」
小五郎(コナン)「まあまあ警部…では、なぜ犯人がsyamuでないかからお話しましょう」
196
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:06:29 ID:.RM5DWvc
イベントスタッフA「お、おい!あの眠りの小五郎が推理してるぞ!」
イベントスタッフB「よし!緊急生配信だ!毛利探偵本人は推理中だから毛利探偵の娘さんに許可をとってこい!」
イベントスタッフA「え!?そんなことしていいんですか?」
イベントスタッフB「許可が取れ次第今すぐこの毛利探偵の推理生配信を流すぞ!」
イベントスタッフA「はい!」
197
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:06:59 ID:.RM5DWvc
イベントスタッフA「あの、毛利探偵の娘さんですね?」
蘭「あ、はい…娘の毛利蘭です」
イベントスタッフA「毛利探偵の名推理を生配信したいのですが、よろしいでしょうか?
推理中で本人からは許可が取れなくて…」
蘭「うーん、ユーチューバーになりたいと言っていたので多分父は喜ぶと思うので大丈夫だと思いますけど…」
イベントスタッフA「そうですか!ありがとうございます!」
198
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:07:27 ID:.RM5DWvc
イベントスタッフA「娘の毛利蘭さんから許可が取れました!でも良いんですか?」
イベントスタッフB「構いやしねえよ、どうせイベント自体丸つぶれで俺たちクビだろうしな」
イベント責任者「おい、何やってるんだ!」
イベントスタッフA「す、すみません!」
イベント責任者「推理ショーはもう始まってるんだぞ!責任は全部俺が取る!早く生配信の準備をしろ!」
イベントスタッフA・B「は、はい!」
199
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:08:25 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そもそもここをsyamuさんが登ったとは考えられません」
目暮「え?」
小五郎(コナン)「張り出したベランダからロープが垂れているせいで足をつけて休むところもない。
しかも地上12階。これを登るのは体力がある人でも難しいでしょう」
目暮「だが体力をつければ…」
小五郎(コナン)「知らないんですか?あの土竜は『なんかやだ』で面倒なことから逃げ続けてきた男です。
そんなトレーニングなんて絶対にするはずがありませんよ」
200
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:08:57 ID:.RM5DWvc
高木「た、確かに…就職からも努力からも、ユーチューバーのくせに動画投稿からすらも逃げ続けたsyamuにそんな努力ができるわけがない!」
目暮「で、ではこのロープは…」
小五郎(コナン)「このロープは犯人が外部から侵入し再び外部へ逃走したと思わせるためのカモフラージュだったんですよ」
目暮「カ、カモフラージュ!?」
201
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:10:20 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「ええ。あの部屋は常に入り口が施錠され警備スタッフもいて密室状態でした。
そんな部屋のベランダに地上まで垂れたロープがあれば…警部ならどう思います?」
目暮「ロープを登って侵入してロープを下りて脱出したと思うだろうな…」
小五郎(コナン)「さらに、犯人は凶器となった置物をあえてベランダから下に放り投げた。
現場に残さずにこうしておけば証拠を持って逃げようとしたが途中で落としてしまった、
もしくは降りる際に邪魔になって故意に落とした…と考えてしまうでしょうからね」
目暮「なるほど、殺害現場に凶器を残さなかったのはロープで逃げたという印象付けのためだったというわけか…」
小五郎(コナン)「それにsyamuさんがロープで侵入・脱出するのは不可能に近い…」
目暮「それはなぜかね?」
202
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:10:57 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「警部、ここへ来る途中にホテルの周囲を見ましたか?」
目暮「周囲?そういえば警察が到着する際にホテルを若い子達が囲んでいたが…」
小五郎(コナン)「ええ、その集団はこのイベントに参加していたユーチューバーたちのファン。
ホテルの周囲には犯行当時大勢の人がいました。
それに警備スタッフも普段より多くいました、そうですね?」
イベント責任者「は、はい。前のイベントでトイレから侵入しようとしたファンの方がいたもので警備を強化していました」
203
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:11:34 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「syamuさんがこの部屋に侵入するにはあのファンの集団と厳重な警備の中を通り抜けてロープを登り、
犯行の後はロープを下りて、再び集団や警備をくぐり抜けて逃げる…
そんなことが可能だと思いますか?」
目暮「確かに…誰も目撃者がいないというのはおかしい…」
小五郎(コナン)「ましてsyamuさんは顔が知られた有名人…誰か一人にでも見られたらアウトです。
それに我々は動画を見次第即時に犯行現場に向かい、すぐに警察に連絡した。
ロープを下るのも相当時間が必要なはずです、誰にも目撃されずに逃げられると思いますか?」
高木「確かにあのウォンツフェイスやクソデカサングラス顔は若者ならだいたい一度は見たことがある…
ユーチューバーのファンならばほとんどの人が知っている顔…
それにあの挙動不審な行動で怪しまれずにこのホテルに侵入するなんて、絶対に不可能だ!」
204
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:12:23 ID:.RM5DWvc
スブター「で、でもsyamuさんは喋ってたぞ!」
目暮「確かにそうだ!犯行の際に言葉を発していたのが映像に…」
小五郎(コナン)「それは語録ではありませんでしたか?」
目暮「ごろく…?」
高木「確かsyamuが喋ったのは『指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ』『こっちも容赦はしないけどな』『しまいには骨が砕けるぞ!!』…確かにあれは全て語録です!」
205
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:12:48 ID:.RM5DWvc
目暮「語録とは何かね?」
高木「syamuが過去に喋った言葉ですよ。ああいった語録で会話するのが俺オナ民なんです」
目暮「俺オナ民…?」
小五郎(コナン)「そう、語録ですよ。過去にsyamuさんが動画で発した言葉です。
犯人はsyamuさんの音声データを再生してsyamuさんの犯行に見せかけたんですよ。
syamuさんの動画はネットにいくらでもありますから音声の調達も容易でしょう」
目暮「なるほど…ネットにある音声を使ったのか!」
小五郎(コナン)「音声データならスマホにでも入れておいて犯行後に削除すれば証拠も残らない。
証拠隠滅も簡単に行うことが可能です」
206
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:13:38 ID:.RM5DWvc
ラバエル「だ、だけど偶然語録と同じ言葉を喋った可能性もあるんじゃ…」
小五郎(コナン)「確かに、その可能性もありますな。
では、別の観点から犯人がsyamuさんでないという推理をお聞かせしましょう。
…警部。なぜあなたはピカキンさん殺害の犯人がsyamuさんだと思いましたか?」
目暮「なぜって、映像に犯行が残って…」
小五郎(コナン)「ピカキンさん殺害に関しては映像は残っていません。
残っているのは姿も見えない侵入者に対してピカキンさんが対応している場面のみ…」
目暮「だがsyamuの言葉が…」
小五郎(コナン)「そう、それも語録です。しかもピカキンさんを襲う映像は残されていない…」
目暮「つまり、どういうことかね?」
小五郎(コナン)「私達は騙されていたんですよ。心理的なトリックにね」
目暮「心理的なトリック?」
207
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:14:25 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「考えてもみて下さい。
密室に4人の人間がいるとしましょう。
ベランダから侵入した男が次々と3人の人間を切りつける映像があります。
侵入者らしき男が残った1人と会話する映像が残っています。
そして、その1人が死体で発見されたら…誰が犯人だと思いますか?」
目暮「誰って…どう考えてもその侵入した男ではないのかね?」
小五郎(コナン)「ええ…それこそが犯人が我々に仕掛けたトリックだというわけです」
目暮「ト、トリック!?」
208
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:14:49 ID:iIo8yQWw
もう始まってる!
209
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:15:27 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そう、その状況なら誰が見てもその侵入した男が殺害の犯人だと思うでしょう。
殺害する瞬間は誰も見ていないのにも関わらずね。
あからさまに怪しい男をわざと見せておくことで犯人を誤認させるトリックというわけです」
目暮「と、ということは犯人はsyamuではないのかね!?だがsyamuが切りつけた映像が…」
小五郎(コナン)「そう、あれこそがこのトリックの最も重要な部分…
犯人はそのトリックで自身のアリバイを証明しつつ、syamuさんに罪を着せたのですからね」
一同「な、なんだって!?」
210
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:16:09 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そう。自身は犯人に襲われた被害者を装い完璧なアリバイを成立させ、
罪をsyamuさんに押し付けたのです」
目暮「被害者を装っただって!?」
小五郎(コナン)「ええ。被害者を装うだけでも十分なのに更に映像で何十万人をもアリバイの証明者にする…
まさに完璧なトリックでした。私が『違和感』に気付くまではね…」
小五郎(コナン)「そしてそのトリックを使ったのは…」
211
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:16:37 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「…スブターさん、ラバエルさん、ペカルさん。あなた方3人ですね?」
3人「!!???」
212
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:17:34 ID:.RM5DWvc
目暮「さ、三人が共犯だったというのかね!?」
ペカル「ハ、ハハ…毛利さん、冗談はやめてくださいよ」
ラバエル「そうですよ。まさか僕たちがピカキンさんを殺したとでも?」
スブター「そうですよ、俺たちにはsyamuさんに襲われたっていう完璧なアリバイがあるんですよ?」
小五郎(コナン)「考えてみれば簡単なトリックです…」
目暮「で、そのトリックとは!?」
小五郎(コナン)「録画ですよ…」
3人「!!?」
213
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:18:13 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「簡単なことです。あなた方3人は生配信で録画を流したんですよ」
目暮「ろ、録画!?」
小五郎(コナン)「そう、事前にあなた方は撮っておいたんですよ。
『生配信中にsyamuさんに襲われたような動画』をね。
それを今日流していたというわけです…」
スブター「ぐ…!」
小五郎(コナン)「それでアリバイを用意しつつ、同じ部屋にいたピカキンさんを殺害したというわけです」
ラバエル「う…」
ペカル「しょ、証拠はあるんですか!?いくら毛利さんでも名誉毀損に…」
小五郎(コナン)「証拠はありますよ」
3人「!?」
214
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:18:43 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「それは『地震』です」
目暮「地震だって!?だがこの辺りで地震なんて起こってはいないはず…」
小五郎(コナン)「正しくは地震のような揺れですね。このホテルにいた方は皆分かっているでしょう?」
イベント責任者「確かに事件が起こる30分くらい前にホテルが少し揺れました…
多くの配信者の方も同時にそれに反応していたのを覚えています」
スブター「…!」
215
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:19:22 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「そう…同時に配信されていたほとんどのユーチューバーの動画には地震に反応したり、周辺のものが揺れたりする様子が映っている…。
それはそうでしょう、生配信の最中に揺れたのですからね。
ですが、その揺れに反応もしていなければ周辺が揺れている様子もなかったユーチューバーが3人だけいました…」
目暮「ま、まさか…!」
小五郎(コナン)「そう!あなた方3人ですよ」
3人「…っ!?」
216
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:20:03 ID:.RM5DWvc
ペカル「え?変だなぁ…でもここはすごく高級な部屋だから耐震性がしっかりしていたんですよ…」
小五郎(コナン)「いいえ、この部屋もちゃんと揺れたはずです。
なぜなら、あなた方と同じくこのロイヤルスイートルームにいたピカキンさんも地震に反応していますからね」
ペカル「!?」
小五郎(コナン)「ピカキンさんのカメラも大きく揺れていましたし反応もしていました。
では何故あなた方3人だけは地震に反応しなかったのですか?」
217
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:20:28 ID:.RM5DWvc
スブター「そ、それは地震じゃなかったんだろ?ってことは建物の中で揺れが小さい部分とかもあったはずだ!」
小五郎(コナン)「そうですね、その可能性も否定できないでしょう…」
目暮「も、毛利くん!?」
スブター「ほ、ほらな!俺たちは犯人じゃ…」
小五郎(コナン)「ではもう一つの証拠をお見せしましょう」
3人「!?」
218
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:21:21 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「警部、ピカキンさんの動画をご覧ください」
目暮「動画?」
(目暮に自分のスマホを手渡す高木刑事)
目暮「これはピカキンさんの生配信動画…これに一体何が…?」
小五郎(コナン)「入っているべきものが入っていないでしょう?」
目暮「入っているべきもの…?」
219
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:21:42 ID:iIo8yQWw
先が気になる
220
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:21:59 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「覚えていませんか?先程3つ隣の部屋で物を落として悲鳴を上げた警官がいたじゃないですか」
目暮「ああ、そんなこともあったが…?」
小五郎(コナン)「あの悲鳴は3つ隣のここの部屋まではっきりと聞こえました…
大きな声で会話していたのも関わらず。
このロイヤルスイートルーム内の3枚の壁は防音効果が薄いそうです。
わかりませんか?警部…」
目暮「ひ、悲鳴だ!悲鳴が入っていない!」
3人「!!?」
221
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:22:40 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「ええ、その通りです。
この映像の通りならスブターさん、ペカルさん、ラバエルさん3人が
1回ずつsyamuさんに襲われて悲鳴を上げている。
その悲鳴は当然ピカキンさんにも聞こえたはず。
それなのに悲鳴の音が映像にも入っていなければ悲鳴への反応もない…
明らかに不自然なんですよ」
目暮「た、確かに…!」
小五郎(コナン)「3人の映像にも他の人が上げた悲鳴の音は入っていませんでした…
これが映像の不自然な点です」
目暮「そうか、悲鳴の音は入っているはずがないのはそれが録画だったからか!」
222
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:23:28 ID:.RM5DWvc
スブター「い、いや、録音環境とかでたまたま録音できなかったとかじゃ…」
小五郎(コナン)「いえ、そうとも考えられません。
悲鳴が撮れてなかったとしても聞こえはしたはずです。
もし本当に3人が悲鳴を上げていたらピカキンさんは殺されることはなかったでしょうからね」
目暮「え?どういうことだね毛利くん?」
223
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:24:11 ID:.RM5DWvc
小五郎(コナン)「悲鳴が聞こえたら当然何らかの行動を起こすはずです。
部屋と部屋の間の扉は施錠できますからそこに鍵をかけることもできたでしょうし、
スマホで外と連絡を取ることも出来たはずですからね。
ですがそのような行動をとっていないことは不自然…」
ペカル「偶然聞き逃したということも…」
小五郎(コナン)「悲鳴は3回。1回ならともかく、3回はそう聞き逃さないでしょう。
まして最後の1回の悲鳴は薄い壁のすぐ横で発せられたはずのものですからね」
小五郎(コナン)「技術的なことは私は詳しくはありませんが、
録画を流したのは3人本人か、もしくは映像関係のイベントスタッフに協力させたのでしょう。
スタッフに聞いてみれば誰かしら犯行を自供するかも…」
224
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:26:15 ID:.RM5DWvc
ラバエル「さすがは毛利さん!そうなんです、あれは録画だったんですよ」パチパチパチ
225
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:26:58 ID:.RM5DWvc
目暮「な、何だって!?では犯行を認めるというのかね!?」
スブター「いや違うんすよ!俺たちは喉の調子が悪かったんです」
目暮「喉?」
ペカル「生配信なんて出来ないくらい喉が痛かったんです。
でも大事な生配信イベントを欠席することは出来ませんからね。
こういう時に備えてあらかじめ動画を何本か撮ってありまして、それを今回流したわけです」
目暮「そ、そんな言い訳が通用するとでも…第一動画でsyamuらしき人物に襲われているじゃないか!」
ラバエル「やだなぁ、あれは事件ドッキリですよ」
目暮「ド、ドッキリだって!?」
226
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:27:59 ID:.RM5DWvc
ペカル「ええ、ああいうドッキリがあると盛り上がると思いましてね。
まさか『偶然』仕込んでいたドッキリと似たような事件が起こるとは思いませんでしたけど」
目暮「そ、そんな偶然があるわけないだろう!」
小五郎(コナン)「では、あなた方は録画を流して何をしていましたか?」
ラバエル「せっかくのロイヤルスイートルームなんで寝てたんですよ。
でもそこにsyamuさんが入ってきて切られたんです。『偶然』録画と同じようにね」
227
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:29:07 ID:.RM5DWvc
目暮「だからそんな偶然がありえるとでも…!」
スブター「じゃああるんですか?俺たちがピカキンさんを殺害したって決定的な証拠が!!」
小五郎(コナン)「…ええ、ありますよ」
3人「な!??」
小五郎(コナン)「では、その証拠を今からお見せしましょう…」
228
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:29:44 ID:.RM5DWvc
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
229
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:32:23 ID:.RM5DWvc
解決パートが長くなりそうなので今回はここまでです
また1週間か2週間ほどお待ち下さい
次回で物語の導入部分が終わる予定です
それまで劇場版コナンを見て勉強しておこうと思います
ちなみに今回の殺人事件はコナン初期のある事件をちょっとだけオマージュしています
230
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:35:26 ID:xy2y6SZM
キッチュが本人役で出てたあれですねえ!
231
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:35:54 ID:.RM5DWvc
ちなみに次回で全体の3分の1〜半分が終わる予定です
今思うと
>>163
兄貴が早々に録画だと見抜いてて驚きましたね…
232
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:41:36 ID:PsoxBdEM
(SSの完成度を高めるためにアニメや映画を見返すなんて)こいつすげえ変態だぜ?(誉め言葉)
これが導入部ということは大作になりそうですね
続きがとても楽しみです
ケツマンおっぴろげて神妙に待ってます
233
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 18:57:07 ID:im9NGEpg
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
234
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/27(金) 19:19:25 ID:DVs0G6fk
おぉ……たいさく……
235
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/02(水) 18:44:38 ID:aI8Ih55M
超大作で草
最初の予告は嘘予告じゃなかったのか…
236
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/03(木) 15:11:26 ID:YOK5vLZE
これだけのsyamuさんSSの長編大作は何年か前にここでまとめられた古畑任三郎VS syamuを思い出しますね…
237
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:06:05 ID:VBozwFVA
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
238
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:06:27 ID:VBozwFVA
目暮「しょ、証拠だって!?それは何なのかね!?」
小五郎(コナン)「犯人はピカキンさん殺害の際に手袋を着用していた…
鈍器に指紋がありませんでしたからな。
またあの部屋にピカキンさん以外の指紋がなかったことから、
鈍器を使って殺害した実行犯以外の2人も手袋をしていたと考えられる…」
目暮「ああ、確かに手袋のようなものをしていたようだったが…」
小五郎(コナン)「ビニール手袋のパッケージビニールがこのフロアのトイレのゴミ箱に捨ててありました…
おそらくこれを使って犯行に及んだものと思われます」
コナン「これだよ!」(小五郎の後ろからひょっこり出てきて目暮に袋を渡す)
目暮「なるほど、このパッケージのビニール手袋を使ったというわけか」
239
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:06:57 ID:VBozwFVA
スブター「それがどうしたってんだよ!」
目暮「確かにそうだ、その手袋自体も発見されていない。
誰かが偶然拾って捨てたのかもしれないからこのパッケージに付いている指紋も全くの証拠にはならないぞ?」
小五郎(コナン)「ええ、分かっています。
…犯人にとって、犯行後に一つの大きな問題がありました。
そのビニール手袋の処分です。
そこには犯人のDNAの他、被害者につながる痕跡も残っていることでしょう。
直接的な証拠が残ってしまっているこんな品は早く処分したい。
ですが外部ではなく内部に残った犯人には証拠を隠滅する時間なんてとてもなかった…。
犯行の後にすぐに警察が来てあなた方3人も手当と事情聴取を受けていましたからな。
そう、処分する時間がなかったんです…」
目暮「と、いうことはまだ所持していると…?だが持ち物検査をした際にはそんなものは…」
ペカル「そ、そうですよ!そんなもの持ってなんて…」
小五郎(コナン)「そう、そのビニール手袋はまだ3人がまだ『所持』しているのですからね」
目暮「な、何だって!?」
240
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:09:27 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「3人とも…ちょっと脱いでもらえませんか?」
スブター「は、はぁ?お前ホモか?」
ペカル「脱げだなんて服の中に隠してなんて…」
目暮「おいおい何を言っているのかね毛利くん!服の中に隠していなかったかも当然チェックをしたぞ!」
小五郎(コナン)「いいえ、調べるのは…」
小五郎(コナン)「彼らの『ケツの穴』ですよ」
目暮「け、ケツの穴だって!?」
241
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:09:59 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「一番簡単で見つかりにくい隠し方でしょう、体の中に隠す…。
飲み込んだり肛門に入れたりする手法は密輸にもよく使われていますからね。
恐らく3人は、犯行後にビニール手袋をバラバラに細かく引きちぎった。
それを飲み込んだか、もしくはお尻の穴の中に突っ込んだんでしょう」
目暮「体の中に、だと…!?」
小五郎(コナン)「ええ。それが一番簡単な隠し方ですからね。
それに証拠も一回この現場から開放されれば破棄するのも容易い…
遠くの公衆トイレにでも行って大便と一緒に流せば良いのですからね」
高木「た、確かに…」
小五郎(コナン)「恐らく3人の体内にあるビニール手袋の破片のどれかには残っているはずです。
ピカキンさんを殺害した際に残った、何らかの痕跡が…」
3人「っ…!!」
242
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:14:22 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「犯行の手口はこうです。」
まず3人は事前にこのロイヤルスイートを借り、
syamuさんに扮した誰かの協力を得て犯行日に使う動画を録画します。
そしてイベント関係者に『いつもと同じ環境で配信したい』とでも事前に言って
当日に部屋からスタッフ全員を排除し、このロイヤルスイートに4人だけの環境を作り上げた。
そして前日かその辺りでナイフで軽く腕を切っておきます、
ちょうど当日にはカサブタで塞がっている程度にね」
243
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:16:11 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「そして当日。
イベントで自分の番になったら生放送の代わりに録画を流してアリバイを確保。
ピカキンさんがトイレなどで席を外している際に素早くベランダに行って、
侵入・脱出に使ったと見せかけたロープを結びつける…」
小五郎(コナン)「そして、syamuさんに3人目が襲われた録画映像が流れたタイミングで1人が部屋に侵入。
姿がカメラに映らないようにしつつsyamuさんの音声をスマホから流しながらカメラを破壊します。
ピカキンさんが見知らぬ人に対するような反応をしていたので、
恐らく持ち込んだ着替えや上着か何かを顔に巻いて変装していたのでしょうな」
244
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:16:54 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「そして素早くピカキンさんを殺害。
後頭部が割られていたことから恐らく、
ピカキンさんがトイレに立った隙に2人の内どちらかが
クローゼットやバスルームにでも潜んでいたのでしょう。
その潜んでいたところから鈍器を持って出て行って、
不意を突くように後頭部を殴打…。
我々が駆けつけるまでそう時間はありませんでしたし、
ピカキンさんに部屋を逃げ回られたら犯行は失敗していましたからね。
恐らくこうした工夫をしていたのでしょう」
小五郎(コナン)「そして殺害後、凶器をベランダから放り投げてからそれぞれ自分の部屋に戻ります。
そしてビニール手袋の証拠をさっき言った方法で隠滅し、
あらかじめ切っておいた傷口を再び傷つけて出血させて私達の到着を待ったんですよ。
あたかも今さっきナイフで侵入者に襲われたかのようにね」
245
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:18:17 ID:VBozwFVA
目暮「だが、どうやって出血させたのかね?ナイフなどは現場には…」
小五郎(コナン)「ナイフなんて最初からこの現場にはありませんよ。おそらくは爪でしょう」
目暮「爪?」
小五郎(コナン)「例えば爪を長く伸ばし鋭く研いでおいて、傷口を切る。
その後で爪は噛んで飲み込んでしまえば証拠も隠滅できます…
あなた方の爪は異様に短く、齧って切ったようになっていますからね」
3人「!!?」(手先を隠す3人)
246
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:18:49 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「ずっと思っていました、何故ピカキンさんとあなた方3人は別々の凶器で襲われたのかと。
別の凶器ではなく、元々鈍器でしか襲われていなかったんですよ。
この事件で襲われたのはたった1人だったのですからね」
目暮「しかし何故3人は共犯に?」
小五郎(コナン)「このトリックは3人全員の協力が不可欠。
全員が偽りの生配信動画で口裏を合わせてやっとアリバイが成立します。
それにこのトリックは時間との勝負。
一人でやるよりも3人でやる方が成功率は高まるでしょう。
ピカキンさん殺害に手間取ったら我々がこの部屋に来てそこで終わりですからね」
目暮「な、なるほど…」
小五郎(コナン)「何故このような脱出も侵入も難しい地上12階で犯行に至ったのか。
それはsyamuさんがSだからではなく、録画映像を生放送映像と偽って流すことでアリバイを確保するため!
被害者を装い容疑者候補から外れsyamuさんに罪を着せるため!
…そう、あなた方は見事に作り出したんですよ。
この生配信イベントに存在しない『0人目の配信者』…syamu_gameをね!」
3人「…!!!」
247
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:20:28 ID:VBozwFVA
警官「警部!ホテルのフロントに確認が取れました!
この部屋を1ヶ月前、スブターさん・ペカルさん・ラバエルさんに似た3人ともうひとりの4人組が借りたそうです!」
目暮「4人組?もうひとりは誰だね?」
小五郎(コナン)「残る1人はsyamuを演じた人物でしょうが、3人の交友関係から協力者はすぐ見つかるはずです。
その際に今回使った録画映像を収録したのでしょう…」
目暮「では3人共、少し胃の内容物とお尻の穴を調べさせていただいてよろしいでしょうか?」
ペカル「う…」
スブター「…もういい」
目暮「え?」
スブター「もういいって言ってるだろ!!!」
ラバエル「ス、スブターさん!?」
248
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:21:34 ID:VBozwFVA
スブター「ああそうだ…俺たち3人が殺したんだよ。ピカキンさんをなぁ!」
目暮「!?」
ペカル「でも地震のせいで犯行がバレるとは思いませんでした…
それで毛利さんに違和感を与えてしまうなんてね」
小五郎(コナン)「いいえ、もしホテルが揺れていなくても私は違和感を感じていました」
ラバエル「え?」
小五郎(コナン)「利き手ですよ…」
ペカル「利き手?」
小五郎(コナン)「あの映像でサングランスの男はナイフを右手で使っていましたが、syamuさんは左利き。
俺オナ民なら常識的な知識です…」
スブター「ハ、ハハ…あのSのせいで…。
またあのsyamuに唯一負けた男って言われるな…」
249
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:25:04 ID:VBozwFVA
蘭「でもどうしてですか…?皆さんイベントとかでもすごく仲が良さそうだったのに…」
ラバエル「ええ、仲が良かったですよ。でもね、どうしても許せないことがあったんです」
目暮「許せないこと?」
小五郎(コナン)「犯行の動機は恐らく、金銭でしょうな…」
目暮「金銭?だがピカキンさんを殺害しても動画の再生数は増えないと高木くんが…」
スブター「違いますよ刑事さん。このイベントのギャラです」
目暮「ギャラ?」
蘭「ギャラっていえば、確かこのイベントに参加するユーチューバーは全員ノーギャラでギャラ分は全額寄付するってネットニュースで…」
ペカル「ええ、それです」
250
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:25:45 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「おそらくは3人共、なにかの理由でまとまった金銭が必要だったのでしょう。
3人とも最近では色々と問題を抱えているとネットで噂されていましたからな」
スブター「ええ、そうですよ。俺はしつこく絡んできた凸者を振り払った時に運悪く大怪我をさせてしまって、
高額の示談金を要求されてたんです。払わなきゃ被害届を出して傷害罪で警察沙汰にするとかで…。
だからこのイベントのギャラがどうしても必要だったんだ…」
ペカル「僕も過去に販売した情報商材の顧客から集団で裁判を起こされていて…どうしてもお金が欲しかったんです」
ラバエル「僕も過去の動画で紹介した水耕栽培事業が投資詐欺だとか言われて裁判を起こされてしまって示談金がどうしても必要で…」
251
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:26:21 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「3人ともまとまったお金が必要だった…というわけですか。
ですがあなた方なら銀行や知り合いのユーチューバーから借りることが出来たのではないですか?」
ペカル「ユーチュバーなんて肩書じゃ銀行はお金なんて貸してくれませんよ。
それにユーチューバー同士なんて表面上では仲が良くても裏では足の引っ張りあいです。
お金なんて貸すどころか弱みを見せたら終わりです」
ラバエル「それに最近のユーチューバー業界はクリーンさを売りにしてましてね。
前科がついたり逮捕されたり、悪いニュースが出たら解雇するって話まで出てまして…
僕たちはお金が用意できなければユーチューバーとして終わる状況だったんです」
目暮「なるほど、警察を絡めずに穏便に解決させるためにお金が必要だったと…
だがそれがピカキンさん殺害とどう関連が?」
252
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:27:10 ID:VBozwFVA
ペカル「実を言うとギャラの寄付はピカキンさんが勝手に直前に決めたんですよ」
目暮「ピカキンさんが?」
スブター「そうだ、それを聞いた俺たちは焦った。
もしこのイベントのギャラが入らなければ俺たち全員事務所をクビ、
ユーチューバーとして終わる。逮捕や前科で人間としてだって終わる…
金が絶対に必要だったんだ」
ラバエル「そこで僕たち3人でピカキンさんのところに抗議に行ったんですよ。
それだけはやめてくれ、自分たちはお金に困っていてギャラがほしいって。
そうしたらなんて言ったと思います?」
小五郎(コナン)「彼はなんと言ったんですか?」
253
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:27:54 ID:VBozwFVA
回想の中のピカキン『僕たちユーチューバーのイメージを良くする最大のチャンスなんですよ!
大丈夫ですよ、皆さんのような最高のユーチューバーなら何とかなります!
僕も何でも力になりますから一緒に頑張りましょう!』(何の悪意もない満面の笑み)
スブター「許せなかったんだよ…常に光の中で生きてきたあいつが!
俺たちみたいな奴らの苦労や気持ちなんか分からないあいつが!」
ペカル「そうですよ、生きるためにはなんでもして来なきゃいけなかった…
それを人気になった今になって今更掘り返されて…」
ラバエル「ええ、常に光を浴びてきたあの人には分からないんですよ…
泥をすすってまで生きてきた僕たちの気持ちなんて!」
254
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:28:15 ID:VBozwFVA
目暮「あなた方はそんなことで人を殺したんですか!?」
スブター「ああそうだ!ユーチューバーなんて全員『その程度で人を殺す』クズなんだよ!」
目暮「!?」
スブター「まともに社会で生きられないから自分を見世物にして稼ぐ!
物を知らない他人を騙して金を集める!
あいつはユーチューバーのイメージを変えようだなんて勘違いしてたみたいだがな!
結局のところ全員クズ!本質は変わらねえんだよ!
だから俺たちでぶっ殺してやったんだよ!あの勘違い野郎をなぁ!!」
255
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:29:13 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「なぜシャムさんに犯行をなすりつけようとしたのですか?
別に不審に見える人物なら誰でも良かったはず…」
ラバエル「僕たちが逮捕されるよりあの穀潰しモグラが逮捕された方が社会的な損失が小さいでしょう?」
ペカル「僕たちには一流ユーチューバーとしての未来がある。あいつには未来も希望もありませんからね」
スブター「Sはさっさと社会で処分してやった方がいいだろ?」
高木「なんてことを…(憤怒)」
256
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:31:10 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「…いいえ、違いますよ」
スブター「え?」
小五郎(コナン)「ユーチューバーはクズじゃない…夢を与える仕事です」
ペカル「毛利さん、あんたまでそんな綺麗事を…!」
小五郎(コナン)「…確かに、そうした素行の悪いクズと言われるユーチューバーもいるかもしれません。
社会で迷惑行為を行ってネットに上げたり、
動画で他人に誹謗中傷を言ったりするようなユーチューバーもいましたからね」
スブター「…」
257
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:31:30 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「ですが、時代は変わりました。
そうした動画はユーチューブ公式に厳しく取り締まられるようになり、
よりクリーンなものになりつつあります。
その分、自分の得意なことを押し出したユーチューバーたちが評価され頭角を現している…
例えば街角に置かれているピアノを演奏するユーチューバーとかね」
小五郎(コナン)「そして、子供達。
ピカキンさんを始めとしたユーチューバーのおかげで、
ユーチューバーという存在自身も社会に認められた。
そのおかげで今やユーチューバーは子供達の憧れの職業です。
目を輝かせてあなた方ユーチューバーの動画を見ている子供達も世界中に無数にいます。
そう、ユーチューバーは自分の得意なことを世界に発信する夢の職業なんですよ」
258
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:32:08 ID:VBozwFVA
ペカル「夢の職業…ですか。でも僕たちはピカキンさんほど恵まれていたら…」
小五郎(コナン)「いいえ、違いますよ。
ピカキンさんだって最初から評価されていたわけではありません。
地道に働きながらビートボックスの動画を上げながらコツコツと努力して認められたんです」
スブター「ハハ…俺たちにもピカキンさんみたいに力があればな…」
小五郎(コナン)「いえ、皆さんの配信者としての腕も見事でした…」
3人「え?」
259
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:32:27 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「私も最初は騙されましたからね。
…もし仮に用意したのが完璧な生配信風の動画であったなら、
私が事件の真相にたどり着くことは難しかったでしょう。
それは偏にあなた方3人が一流のユーチューバーであることも意味しています。
いくつかのミスがなければ私だって最後まで騙されていましたよ。
付くであろうコメントを予想してリアルタイムでコメントを拾い上げているように見せかけたり、
録画時点ではまだ分からない時事ネタをうまくごまかしたり…
配信者としての様々な技術の粋を集めた本当に見事な配信映像でした」
3人「…」
260
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:33:50 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「それこそ、あなた方が長年努力して積み上げて得たもの…他の人にはないものです。
皆さん、ホテルの外を見て下さい」
スブター「外?」
ファンAの大声「スブター!嘘だろー!お前がピカキンを殺したなんてー!お前は口は悪いが実はいいやつなんだろー!」
ファンBの大声「ペカルー!お願いだから嘘だと言ってー!」
ファンCの大声「ラバエルー!もし貴方が人を殺しても私はいつまでもファンでいるからー!」
261
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:34:17 ID:VBozwFVA
目暮「あれは…ファンの集団の声?」
小五郎(コナン)「あのファンの集団はあなた方目当てに遠方から集まってるんですよ。
あなた方が積み上げて得た配信の腕、そしてファンたちの数。
それはどんな経歴や過去があろうとも否定されるものではありません…
そう、例え今日殺人を犯してしまったとしても。
騙されかけた私が保証しましょう、あなた方は日本で最高クラスの大物ユーチューバーだとね…」
スブター「うう…俺たちはなんてことを…」
ペカル「ごめんなさい、ピカキンさん…」
ラバエル「うっ、うっ…!」
262
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:34:46 ID:VBozwFVA
スブター「ハハ…これでユーチューバーとして全て失っちまったな…終わりだ…」
小五郎(コナン)「いえ、まだ終わりではありませんよ」
ペカル「え…?」
小五郎(コナン)「あなた方もユーチューバーになる前から、
ニコ生などで何もないところから積み上げてきたんでしょう。
最初にコメントが付いたりチャンネル登録された時…皆さんはどう思いました?
嬉しかったんじゃないですか?」
3人「…!」
小五郎(コナン)「人生とはいつからでもやり直せます。
罪を償ってから初心を思い出して配信者としてやり直せばいいんです、『ゼロ』からね…」
3人「う、うう…」
263
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:35:53 ID:VBozwFVA
目暮「ではこの三人とも、光さん殺人容疑で署まで…」
小五郎(コナン)「ちょっと待ってください警部殿。まだ終わっていませんよ」
目暮「何?毛利くんの名推理で事件は解決しただろう?まだ何かあるのかね?」
小五郎「ええ、私が思うに…ピカキンさんの事件は一部にしかすぎません」
目暮「何?」
小五郎(コナン)「これからお話しするのは、この事件の『全体像』です…」
目暮「全体像だって?」
264
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:36:24 ID:VBozwFVA
小五郎(コナン)「そう…まずは…」
小五郎(コナン)「syamuさんの行方の話をいたしましょう」
警部や犯人たち「!!??」
265
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:37:20 ID:VBozwFVA
【日本国内・某ネットカフェ】
???「…」
(ネカフェの個室ブース。コナン特有の全身黒タイツ男がパソコンで毛利探偵の推理生配信動画を見ている)
???「…」
(小五郎の後ろでウロウロして蝶ネクタイに向かってなにか話しているコナンに気付く全身黒タイツ男。動画を一時停止させ、ニヤリと笑う)
???「正体表したね。」
266
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:38:09 ID:VBozwFVA
(動画をフルスクリーンにし、工藤新一の写真を取り出しコナンの映像と見比べる全身黒タイツ男)
???「工藤新一は…」
(写真を置き、トレードマークのサングラスを掛けて立ち上がる全身黒タイツ男)
syamu「目の前におるじゃん」
(全身黒タイツ男がsyamuに変わる)
syamu「営業のお仕事の人は大変だろうね〜、スーツ着てねぇ。大変でしょうけども」
(黒の組織幹部が着る黒スーツ姿に着替えるsyamu)
syamu「『仕事』ですからね。仕方ないですね。生きるということは大変ですねほんま」
(組織の一員の姿になったsyamuが個室ブースから立ち去るシーンで暗転)
267
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:38:51 ID:VBozwFVA
(ここで劇場版名探偵コナンのいつものメインテーマが流れ始め、「名探偵コナン 零人目の配信者」のクソデカタイトルが表示される)
工藤新一(ナレーション)「俺は高校生探偵、工藤新一。
幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃した。
取り引きを見るのに夢中になっていたオレは、背後から近付いて来る、もう一人の仲間に気付かなかった。
オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら…」
コナン(ナレーション)「体が縮んでしまっていた!
工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。
阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれとっさに江戸川コナンと名乗り、
奴らの情報をつかむために、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ…」
コナン(ナレーション)「オレは毛利のおっちゃんを名探偵に仕立てるべく、腕時計型麻酔銃でおっちゃんを眠らせ、
蝶ネクタイ型変声機を使って、おっちゃんの代わりに事件を解いている」
コナン(ナレーション)「蘭もおっちゃんもオレの正体には気付いていない。
知っているのは阿笠博士と西の高校生探偵・服部平次、それに同級生の灰原哀…
彼女は黒ずくめの男の仲間だったが、組織から逃げ出す際にオレが飲まされたのと同じ薬を飲んで体が縮んでしまった!
黒の組織の正体は、依然として謎のまま…」
コナン(ナレーション)「小さくなっても頭脳は同じ!迷宮なしの名探偵!真実はいつもひとつ!」
268
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:39:17 ID:VBozwFVA
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
269
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:41:54 ID:4uS0mkSE
えっこれプロローグなんですか!?
270
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:42:31 ID:VBozwFVA
導入部分が終わってタイトルコールが流れたので今回はここまでです
また1週間か2週間ほどお待ち下さい
これから少しずつ物語を動かしていきます
あとオマージュ元はご指摘の通りテレビ局殺人事件です
古畑とsyamuさんのSSは大好きだったのであれみたいにちゃんと完結させたいですね…
271
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:42:55 ID:1HMXba/6
0を絡めた解説や諭し方がよかった(粉蜜柑)
272
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 20:46:33 ID:JRgRE0qQ
このSSのおっちゃんの声は神谷明で再生される
続き楽しみにしてるゾ〜
273
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 21:04:16 ID:UmDNz/Zo
これは...Part2までもつれ込む超大作の予感がするな...
プロローグ編だけでもAILE君まとめたほうがいいのでは...?
274
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 21:05:53 ID:RglXGnlI
ピカキンは殺さずに重体くらいにとどめて欲しかった(小並)
動機はピカキンがsyamuさんをUUUM入りさせなかったことの逆恨みとかと思ってたぞ
275
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 21:13:17 ID:srQdwVp6
劇場版1作目のプロローグ事件よりボリューム多くて草生える
276
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 21:34:17 ID:FfcU0hQ6
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
277
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/05(土) 21:42:12 ID:j.QsZcDA
まさかのこれからOPで草
278
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 01:20:55 ID:oSgP9CF2
プロローグでこれとか凄すぎィ!
279
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 01:23:28 ID:B81aPigs
ヒカキンが実は生きてるとかありそう
280
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 07:29:00 ID:KvuLNg1U
銀翼かジョリーロジャーならもう終わってるレベルのボリュームで草
281
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 10:31:28 ID:P10efD5c
OP見るにキッドとかコナンの両親とかFBI連中は出ない感じですね
282
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 15:35:39 ID:/z6SfEeQ
この大ボリュームで本編まだ始まってないとか大長編スギィ
すごいですねこれ
続きが楽しみです
283
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/06(日) 16:11:17 ID:Z7cgmgxY
ひょっとして1スレでおさまらない?
284
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/07(月) 20:45:00 ID:XZiLejvg
久しぶりに進行中のSSを追える楽しみを思い出した
285
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:32:09 ID:s31Iv/J6
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
286
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:32:32 ID:s31Iv/J6
目暮「ど、どういうことなのかね毛利くん!?もう事件は終わったのではないのかね!?」
小五郎(コナン)「ええ…確かにこの事件については彼ら3人が犯人で間違いないでしょう。
ですが、私には一つ疑問があったのです…」
目暮「疑問?」
小五郎(コナン)「はい。それは『なぜsyamuさんをトリックに使ったか』です」
目暮「ん?それは罪を着せるために決まっているだろう?」
小五郎(コナン)「その通りです。あの3人は行方の知れないsyamuさんに殺人の罪を着せた…
ですが妙なんですよ」
目暮「妙…とは?」
287
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:33:35 ID:s31Iv/J6
小五郎(コナン)「このトリックの肝はsyamuさんのアリバイなんです」
目暮「アリバイ…?どういうことだね?」
小五郎(コナン)「もし犯行時間前後、日本のどこか別の場所でsyamuさんが発見されていたらどうなっていたでしょうか?
例えば北海道で、沖縄で発見されていたとしたら…」
目暮「そ、そうなっていたらsyamuに犯行は不可能…当然あのsyamuは偽者だと分かったはず。
捜査に関しても違った方向に進んでいたかもしれん…」
小五郎(コナン)「そう、トリックの成立のためにはsyamuさんにアリバイが絶対に成立しないことが絶対条件なのです。
彼らはおそらく、syamuさんに『絶対に』アリバイが成立しないと知っていた…」
スブター「…!」
288
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:34:58 ID:s31Iv/J6
小五郎(コナン)「警部殿。トリックにsyamuさんのアリバイが成立しないことが条件だとしましょう。
もし警部殿が犯人ならどうしますか?」
目暮「え?そうだな…そのsyamuをどこかに監禁、幽閉しておくのではないか?」
小五郎(コナン)「普通の人間相手ならそれでも良いでしょう。だがsyamuさんに限ってはそれでは不十分なんです…」
目暮「何故だね?」
小五郎(コナン)「あの貝塚勃起土竜は相当のSでしてね。
例えば、こんなことがありました…
『家で配信をするな』と家族に言われたのですが、
その数日後に『今日はNG出てませんね』という理論で堂々と撮影をしたんですからね」
目暮「今日は禁止されていない???どういうことだね???」
289
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:36:10 ID:s31Iv/J6
小五郎(コナン)「まあ…syamuさんは言ってみれば独特の思考回路を持っているということです。
監禁や幽閉をしたところでS特有の読めない行動をされて発覚してしまうことでしょう。
それはsyamuさんに少しでも関わったことがあるなら予想できること…
復活してからどの代理人もあの貝塚勃起土竜を操縦できませんでしたし、
当初からも誰も予想できない行動を連発していましたからね。
もし『数日間ここから出るな』と言っても『今日は出るなと言われてないから』という理由で出るでしょう」
目暮「ということは…まさか!?」
小五郎「そう…syamuさんは、おそらくは死んでいるはずです」
目暮「なっ!??」
ユーチューバー3人「!!」
290
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:39:14 ID:s31Iv/J6
※1レス前の台詞は
小五郎(コナン)「そう…syamuさんは、おそらくは死んでいるはずです」
が正しいです
目暮「し、死んでいるとはそんな…」
高木「そうですよ、いくらsyamuでも死んではいないでしょう。
貝塚勃起宿舎か故郷の能美島の座敷牢にいるんじゃないですかね」
小五郎(コナン)「先程、大阪府警の協力の元で彼の地元、
大阪府貝塚市や能美島のある広島県江田島市の警察に問い合わせてみました。
そうしたら出ていたんですよ、syamuさんの『捜索願』がね…」
目暮「な!?」
小五郎(コナン)「もちろん警部はご存知でしょうが、
捜索願というものは親族や雇用主など近しい一部の人にしか出せません。
syamuさんが働くとは思えないので出したのは家族で間違いないでしょう。
半ば見捨てている家族すらも探す気になるということはよほどのことでしょうな」
291
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:40:32 ID:s31Iv/J6
高木「そんな、syamuが行方不明だなんて…」
小五郎(コナン)「彼に生活能力はありません。
ですから最後には家族を頼るしか出来ない。
そんな彼が家族にも連絡せず消息を絶っている…」
高木「新しい代理人に生活の面倒を見てもらってるんじゃないですかね?
中日帽子とか日大の誰かとかいたじゃないですか」
小五郎(コナン)「それもないでしょう。アレが疫病神だということは誰もが分かっているはず。
関わった代理人皆が不幸になっていますからね。今更引き取る物好きもいないはず…
それに何より、syamuさんが活動をしていない。
もし誰かが引き取っているのなら彼を使って何かしらの金儲けをしているはずですが、
一向にそんな様子がネット上で見られない…」
目暮「な、なるほど…」
292
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:41:16 ID:s31Iv/J6
小五郎(コナン)「そして、スブターさん、ペカルさん、ラバエルさん。
あなた方3人にお聞きします…」
3人「え?」
小五郎(コナン)「あなた方3人は、syamuさんを殺したのではないですか?」
3人「!?」
293
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:42:42 ID:s31Iv/J6
ペカル「ハ、ハハ…毛利さん、冗談もいい加減にしてくださいよ」
ラバエル「そうですよ。僕たちは確かに3人でピカキンさんを殺害しました。
でもsyamuさんなんて恨みもないですし殺す理由が…」
小五郎(コナン)「あなた方は相当追い詰められていました。
何もかもを失う手前でしたからね。
『どうせsyamuさん一人殺したところで家族すら探さないだろうから大丈夫だろう…』
『1人殺すも2人殺すも一緒だ』…そう思ったんではないですか?」
ペカル「そ、そんなことは…」
小五郎(コナン)「それに、このトリックはsyamuさんが死んでいた方が都合が良いのです。
警察は存在しない『逃げたsyamu』を永遠に追いかけ続けることになる…
自分たちに捜査の手が絶対に回ってきませんからね」
スブター「ふざけんな!証拠はあるのか?」
小五郎(コナン)「残念ながら証拠はありません…」
スブター「ほら、ねえだろ!このクソ探偵が!
人殺し呼ばわりするなら出してみろよ!
俺たちがシャムさんやその家族を殺したって証拠をよぉ!!」
小五郎(コナン)「…正体表しましたね。」
294
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:43:47 ID:s31Iv/J6
目暮「ど、どういうことだね?」
小五郎(コナン)「…やはりそうでしたか。
…私は『シャムさんを殺害した』と言ったんです。
なぜ『シャムさんとその家族を殺害した』と言ったんですか?」
スブター「!?」
小五郎(コナン)「実は、syamuさんの家族にも捜索願が出ていました。
私はこちらももしかしたらと思っていたんですが…」
ラバエル「い、言い間違えただけです!だから証拠はあるんですか!?」
小五郎(コナン)「残念ながら証拠はありません。
ですが、警察がその方面で調べればいずれ分かるでしょう。
あなた方がsyamuさん一家を殺害したということがね…」
蘭「そ、そんな…」
295
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:44:21 ID:s31Iv/J6
小五郎(コナン)「とはいえあなた方にはsyamuさんはともかくその家族を殺す理由がない。
シャムさんを殺そうとしたところを邪魔されて殺してしまった、
目撃されて殺した…辺りでしょう」
スブター「チッ、馬鹿馬鹿しい!人を人殺し呼ばわりかよ!訴えてやるからな!」
ペカル「行きましょう刑事さん!」
目暮「あ、ああ…。毛利くん、その件についてはあちらの警察へ捜査を要請しておくよ。
今日のところはこれで…」
小五郎(コナン)「わかりました、捜査はお任せいたします」
コナン「(…残念だがこっちの事件に関してはあくまでも推論で証拠がない…
警察に任せるしかなさそうだな)」
コナン「(とは言え、警察が本気になれば証拠は出てくるはず…)」
コナン「(それにあっちには服部もいる。難なく解決に向かうだろう)」
296
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:45:05 ID:s31Iv/J6
小五郎「ふわぁぁぁ…さすがロイヤルスイート、よく眠れたな…」
イベント責任者「毛利さん!見事な生配信でした!見て下さいコレ!」
小五郎「あん…?」
イベント責任者「なんと今の推理ショー動画が300万再生ですよ!?こんな数字取れるユーチューバー、他にいません!
流石は毛利探偵、探偵だけでなくユーチューバーとしての才能も持ち合わせていたんですね!」
小五郎「俺の推理動画…?フッ、この毛利小五郎にかかればこのくらいなんてことありませんよ!ナーッハッハッハッハ!」
コナン「(うおっ、さっきのおっちゃんの推理って生放送されてたのか…あぶねー。
まあオレも撮られて困るようなことはしてねーだろうから大丈夫だとは思うが…)」
イベント責任者「つきましては是非毛利探偵にはユーチューバーとして正式にオファーを…」
小五郎「マ、マジっすか!?よろしくお願いします!」
蘭「はぁ…お父さんがユーチューバーだなんて大丈夫かな…」
コナン「ハハ…ま、解決したからいっか…」
297
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:47:11 ID:s31Iv/J6
【ホテルのロビー】
蘭「みんなお待たせー!」
歩美「うっ…うっ…」
光彦「うう…」
元太「うっ…ううう…」
コナン「お前ら…」
コナン「(無理もねーか…大ファンだったピカキンさんが殺されちまったんだからショックもでかいか…)」
歩美「うっ、うっ…」
3人「あーはっはっはっはっは!」
コナン「!?」
298
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:48:12 ID:E.O1HqQ2
もう始まってる!
299
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:51:28 ID:s31Iv/J6
歩美「この動画のキズガアルちゃんかわいいー!」
光彦「歩美ちゃんはキズガアルちゃんですか?僕はこの動画のmeライアカイちゃんが好きですね!」
元太「ユーチューバーなんて古いよな!これからはVの時代だぜ!」
コナン「(おいおい、お前らさっきピカキンに大喜びしてたじゃねえか…)」
哀「あら、忘れっぽいのはいいことよ?」
コナン「?」
哀「悲しいことがあってもすぐ忘れられるのはとても幸せなこと。
不器用な人間は悲しみを一生忘れられないんだから…」(姉の宮野明美を思い出しながら)
コナン「灰原…。」
300
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:53:51 ID:s31Iv/J6
【ホテルの外の道路】
(道路の歩道。小五郎と蘭の後ろをスマホの動画を見ながら歩く少年探偵団)
歩美「哀ちゃんはvだと誰が好き?」
光彦「よく考えたらユーチューバーのほとんどはただのおじさんですからね」
元太「なんでオッサンなんか見て楽しいと思ってたんだろうな?」
コナン「(人というものはとても飽きっぽい)」
コナン「(数年、早ければ数ヶ月で人は飽きて別のものにとびつく)」
コナン「(今現在ではユーチューバーのブームも下火になりつつあったが、今回の事件はさらにかその空気を加速させていくと思われる)」
コナン「(ピカキンさんの死やトップユーチューバーたちによる今回の殺人事件はユーチューバーのイメージに致命的になり衰退に向かうだろう)」
コナン「(人々はまた別のものに飛びついてユーチューバーは廃れ、ピカキンさんの掲げた理想から遠い未来になっていうのかもしれない)」
コナン「(だが…)」
301
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:54:59 ID:s31Iv/J6
コナン「ったくほんとあいつら飽きっぽいな…ん?」
通行人の女子高生A「でさ?私ついにバーチャル受肉?ってやつしちゃったんだよねー」
通行人の女子高生B「マジ?あたしもVRチャット興味あるしやってみよっかな」
通行人の女子高生C「いっそさ、みんなでアバター作ってvやろうよ!」
通行人の女子高生A「あ、いいねーそれ!前からユーチューバーやってみたかったんだけど顔出しが恥ずかしくてさー」
キャッツキャッ
コナン「…」
コナン「…。」フッ
302
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:55:43 ID:s31Iv/J6
コナン「(『皆がユーチューバーになり、好きなことで繋がり合う世界』)」
コナン「(ピカキンさんの理想は素晴らしいものだが、自らの姿を晒したくない人々にとっては敷居の高いものでもある)」
コナン「(しかし、バーチャルの中で姿を変えて発信できる文化はその敷居を大きく下げていくことだろう)」
コナン「(彼が掲げた理想の世界は、ユーチューバーではなくバーチャルな少し別の形で実現していくのかもしれない…)」
303
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:56:05 ID:s31Iv/J6
コナン「(米花ホテルで発生した今回の殺人事件…)」
コナン「(犯人は逮捕され、余罪に関しても明らかになっていくことだろう)」
コナン「(大物ユーチューバーを巡る事件はこれで終息した)」
コナン「(だが、オレにはまだどこかで胸騒ぎがしていた…)」
コナン「(この惨劇すらも、まだ始まりに過ぎないという予兆が…)」
304
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:56:25 ID:s31Iv/J6
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
305
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:56:48 ID:s31Iv/J6
あまり進んでませんが今回はここまでです
また1〜2週間ほどお待ち下さい
次回から黒の組織が動きます
ボリューム的には多分1スレは埋まらずこのペースだと600〜800レス辺りには終わるかなと思います
306
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 22:59:00 ID:E.O1HqQ2
これで一段落ですね
続きが楽しみです
307
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 23:13:34 ID:NCoh6zBU
>次回から黒の組織が動きます
ファッ!?
308
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/11(金) 23:28:19 ID:rV2cbjiU
すっげー楽しみゾ
更新待ってナス!
309
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:26:44 ID:t3LMDzz2
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
310
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:27:08 ID:t3LMDzz2
【毛利探偵事務所前】
歩美「じゃあねコナンくん!」
元太「じゃあなコナン!」
光彦「また月曜日学校で会いましょう!」
コナン「ああ、またな」
小五郎「あーしかし嫌な事件だったな。せっかくの日曜だし昼寝でもするか」
蘭「あ、お父さん。お昼まだなんだけどどうする?」
小五郎「そういや腹減ったな。今からどっか行くのも疲れるしポアロで軽いもんでも食うか」
???「あれ?みなさんどこかへ行っていたんですか?」
311
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:27:48 ID:t3LMDzz2
歩美「あ、探偵さん!」
コナン「安室さん…」
蘭「安室さんこんにちは。ちょうどホテルでユーチューバーのイベントに参加してきたんです」
安室「そうだったんですか、そういえばさっきテレビで速報が出てましたね。
なんでも殺人事件が起こったんだとか」
小五郎「ああ、ユーチューバーのピカキンさんが殺されてな。ま、俺が即解決に導いたんだがな!」
安室「流石は毛利さん!僕も推理を生で拝見したかったです!」
小五郎「ナーッハッハッハッハ!」
コナン「(まーた調子に乗ってるな…ハハ…)」
312
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:28:14 ID:t3LMDzz2
安室「ところで皆さん、お腹すいてませんか?」
小五郎「あん?腹なら減ってるが…」
安室「ちょうどよかった、皆さんに少し味見してほしいものがあったんです。
少し食べていきませんか?お代はいりませんので」
小五郎「タダ!?」
蘭「…もう、お父さんってば」
安室「みんなもどうかな?」
歩美「食べるー!」
光彦「はい!お願いします!」
元太「へへ、ここの料理うめーんだよな!」
コナン「(あんな事件の後だってのに食欲があっていいよなこいつら…)」
哀「…」クスッ
313
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:28:47 ID:t3LMDzz2
【ポアロ店内】
(テーブルにサンドイッチがいくつも載ったお皿が並んでいる)
安室「試作品のサンドイッチです!どうぞ遠慮なく召し上がって下さい!」
元太「うおー、うまそー!」
光彦「美味しそうですね!カツサンドですか?」
蘭「そういえばカツサンドってポアロのメニューにありませんでしたね。ここのハムサンドは有名ですけど」
安室「ええ。ですので少し趣向を変えたカツサンドを遊びで作ってみたんです。どうぞ召し上がって下さい」
コナン「(そういえばオレも朝からあまり食ってなかったな…)」
子どもたち「いただきまーす!」
314
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:29:42 ID:t3LMDzz2
歩美「すごくサクサクしてておいしー!」
小五郎「お、なかなかうめえじゃねえか!」
元太「肉にカレーの味がしてすっげーうめーぞ!」
光彦「これ、衣が全然違いますね!」
蘭「美味しいねコナンくん!」
コナン「うん!」
蘭「お肉はカレーの味で、衣は少しチーズの風味がしますね」
安室「ええ、それには実は秘密があるんです」
蘭「秘密、ですか?」
安室「ええ。『オリジナルメニュー』というやつですよ」
歩美「オリジナルメニュー?」
315
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:30:07 ID:t3LMDzz2
安室「ええ。既存の市販品を組み合わせて新たな料理を作るオリジナルメニュー。
僕も最近ハマっていましてね」
蘭「安室さんお料理上手ですもんね」
光彦「何を材料にしてるんですか?」
安室「ええ。実は、材料はこれなんです!」
(「ホテルカレー」と「ピザポテト」のパッケージを見せる)
光彦「レトルトカレーの『ホテルカレー』に…」
歩美「ピザポテト…?」
元太「こんなので作れるのかよ?」
316
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:30:58 ID:t3LMDzz2
(何かを説明するときの楽しげなBGM)
https://www.youtube.com/watch?v=iltMoPDLGTE&list=PLewUzfn1RqYt1F8g-BDEjnFVGPy9pU-I_&index=9
安室「作り方は簡単です。ホテルカレーを平たい器に出し、
そこに鶏肉をある程度の時間漬け込んでおきます。
出来れば一晩くらい寝かした方が良いかもしれませんね」
安室「そしてピザポテトを薄手のビニール袋に入れて砕きます。
粉々にはせず、食感を残すために少し粗めにしておきましょう」
安室「あとはその鶏肉に小麦粉・溶き卵・砕いたポテトチップスの順番でまぶし、
中温程度の油で揚げます。
ポテトチップスを衣にすると少し焦げやすいのでオーブンで焼いても良いかもしれませんね」
安室「きつね色になって揚がったら、少し切ってみましょう。身が赤かったらもう少し揚げて下さい」
安室「中まで火が通っていたらそれをパンで挟めば、オリジナルメニュー『カツカレーサンド』の完成です!」
317
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:32:33 ID:t3LMDzz2
蘭「あ、パン粉の代わりにポテトチップスを使ったんですね。だからこんな食感が違うんだ」
安室「そうなんです。食感は改善しますが少し揚げるのは難しくなりますけどね。好評ならメニューに加えてみようかと…」
小五郎「衣のチーズのほのかな風味はポテトチップスの味、肉のカレー味はレトルトカレーってわけか。
こりゃ普通にうめえし売れるんじゃねえか?」
安室「毛利先生の太鼓判を頂けるとは光栄です!マスターにも相談してみましょう」
コナン「オリジナルメニューか…レトルトカレーを冷凍チャーハンにかけて冷凍トンカツでがんせきふうじしただけのsyamuのやつとはレベルが違うな…」
哀「syamuと比べると年齢や顔や頭だけじゃなくオリジナルメニューの腕も何もかも上回っているわね」クスクス
318
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:33:07 ID:t3LMDzz2
小五郎「うめーなこれ!」
元太「おかわりくれよ!」
安室「ええ、皆さんいっぱい作ったのでお腹いっぱい召し上がって下さい!」
光彦「もう元太くん、食べ過ぎじゃないですか?少しは付け合わせのサラダも食べたらどうです?」
蘭「そうそう!お肉ばっかり食べてるとお父さんみたいなダメな大人になっちゃうわよ?
歩美「あははは!」
(和気藹々とした雰囲気の中、ひとり真剣な表情で窓の外を見ながら少し考え込む安室)
安室「…。」
コナン「…?」
319
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:33:59 ID:t3LMDzz2
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【安室の回想。数日前の出来事】
(安室の車内。安室が運転していて助手席にベルモットが座っている)
バーボン(安室)「どうしたんですか?貴女から僕に会いたいだなんて」
ベルモット「貴方の耳に入れておきたいことがあってね」
バーボン「へぇ、悪い知らせでないことを祈ってますよ」
ベルモット「…『ゼロ』」
バーボン「!?」
320
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:34:33 ID:t3LMDzz2
ベルモット「組織の新入りのコードネームよ。正式名称は『サッポロ極ZERO』…」
バーボン「…」
バーボン「ええ、会ったことはありませんが聞いてますよ。
なんでもボスのお気に入りで、組織に入ってすぐに幹部になったとか」
ベルモット「そう、そのゼロが暗躍している…。
毛利探偵の周囲や組織のことをあれこれと嗅ぎ回っているって話」
バーボン「ゼロ…ですか。中々良い名前ですね。仲良くなれそうだ」
ベルモット「貴方も気をつけた方が良いわよ?あの『ゼロ』…中々の食わせ者かもしれないわよ?
彼は貴方と『同じ』だから」
バーボン「僕と同じ?」
321
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:34:56 ID:t3LMDzz2
ベルモット「ええ。ヘラヘラと無害を装っておきながらその実、何を考えているかわからない…」
バーボン「…。」
ベルモット「いえ、もしかしたら『ゼロ』は貴方以上の切れ者かも…」
バーボン「へぇ…それはお会いしてみたいですね」
バーボン「その『ゼロ』さんに…」フッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
安室「…。」
コナン「…?」
322
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:36:10 ID:t3LMDzz2
蘭「安室さんどうしたんですか?
安室「…ん?なんでもないですよ」
コナン「…。」
テレビのキャスター「…番組の途中ですが臨時ニュースです。
先程本日午後14時21分頃、米花ホテル前で爆発事故が発生しました。
警察関係車両が爆発したと見られ、ホテルから護送される予定だった
3人の容疑者が即死したと見られ数十人規模の怪我人も出ている模様です。
警察関係者の中にも重傷者がいるという情報も…」
コナン「な!?」
323
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:36:46 ID:t3LMDzz2
小五郎「米花ホテルっていやぁ…俺達がさっき事件を解決したところじゃねえか!!」
蘭「容疑者は死亡って…まさか、スブターさんたちが…?」
安室「…!」
コナン「…ッ!」ダッ
蘭「あ、ちょっとコナンくん!どこ行くの!?」
コナン「大丈夫!夕飯までには戻ってくるから!」
蘭「もう、危ない事件が起こってるっていうのに…!」
324
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:37:12 ID:t3LMDzz2
コナン「(爆発事故だって…?偶然にしては都合が良すぎる…!)」
コナン「(絶対にこれは事故なんかじゃねえ…計画的な殺人…!)」
コナン「(だが目的は何だ…?何かの証拠隠滅?口封じ?)」
コナン「(…証拠隠滅のために殺人までするような奴ら…)」
コナン「(そこまでするような奴らなんて…)」
コナン「(…!?)」
コナン「(まさか…)」
バーン(コナンの背後にジン・ウォッカ・ベルモットたちのシルエットが大写しになる)
325
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:37:55 ID:t3LMDzz2
【ビルの屋上】
(屋上に立ち、ニヤニヤと笑いながらビルの下で起こる爆炎と煙を見つめる男2人)
ウォッカ「…。」
ジン「…クク…。」ニヤリ
326
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:38:15 ID:t3LMDzz2
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
327
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:39:24 ID:t3LMDzz2
やっと話が動いたので今回はここまでです
書き溜め分が終わってこの先は詳しく考えてないのでちょっとペースが落ちるかもしれませんが
1〜2週間お待ち頂ければまた続きが書けると思います
気長にお待ち頂ければ幸いです
328
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 17:50:09 ID:qGAqjIYA
おま投稿ま!
唐突なオリジナルメニュー要素で変な笑い方しちゃった
329
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 20:47:18 ID:94nU1RWI
さらっとsyamuさんがボロクソに評されてるのほんと草
330
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/18(金) 21:42:54 ID:GJDedHSo
>サッポロ極ZERO
ここで笑ってしまいました
これからsyamuさんが何やらかすのか楽しみゾ
331
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/19(土) 04:00:20 ID:nSN9dsDo
(オリジナルメニューがちゃんとしてて)笑っちゃうんすよね
332
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 13:58:02 ID:WYL640q2
ユーチューバー安室さんのオリジナルメニュー動画とかすごい視聴数になりそう
333
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/20(日) 14:11:36 ID:vmqimp06
まともなオリジナルメニューで草
僕も安室さんの手料理食べたいです
334
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:31:51 ID:RxFbDRJA
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
335
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:32:28 ID:RxFbDRJA
【「大黒第三ビル」と書かれた建物の屋上】
(眼下の爆炎と煙を見つめる黒ずくめの男2人)
ウォッカ「へへ、良い眺めですね兄貴」
ジン「ああ、中々綺麗な花火じゃねーか…。
さしずめあの爆発は葬送の炎と鎮魂曲といったところか…」
ウォッカ「まずは計画通りってやつですね。次の段階に…」
ジン「!?」
チュイン(ジンの後ろの壁、頭のすぐ横に銃弾が突き刺さる)
336
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:32:56 ID:RxFbDRJA
【別の廃ビルの中】
赤井「…」(4キロほど遠方の廃ビルに隠れ、二人のいるビルに向けてスナイパーライフルを構えている)
337
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:33:17 ID:RxFbDRJA
ウォッカ「兄貴!?」
チュインチュイン(何発もジンの周囲に弾丸が着弾する)
ウォッカ「狙撃!?一体どこから…」
ジン「フン…こんなところにもう用はない。さっさとズラかるぞウォッカ」
ウォッカ「へ、へい!」
ジン「フッ…どこかのネズミが嗅ぎつけたようだがもう遅い…」
ジン「導火線に火は付いた…既にこの街全体が巨大な漆黒の棺桶の中なんだからな…」
338
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:33:57 ID:RxFbDRJA
【廃ビルの中】
赤井「…。」(2人が撤退したのを見てスナイパーライフルを下ろしながら)
赤井「…やはり少し遠い。逃したか」
キャメル「やっぱり無茶だったんですよ赤井さん!4キロ以上離れた場所の狙撃だなんて!」
ジョデイ「そうよシュウ、いくら彼らに気付かれないためとはいえ…」
赤井「2400ヤード(2200m)程度の狙撃なら以前したことがあったが、やはり倍離れていると難しいものだな」
赤井「…だが、次は外さん」(ニヤリと笑う)
339
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:34:29 ID:RxFbDRJA
【喫茶ポアロ】
蘭「コナンくんやっぱり事件現場行ったのかな…やっぱり心配…」
小五郎「ほっとけほっとけ!どうせ警察がいるから安全だろうよ」
蘭「やっぱり私行ってくる!すぐ戻ってくるから!」
小五郎「お、おい!ったく、どいつもこいつも…」
安室「…。」
340
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:34:58 ID:RxFbDRJA
(事件現場に行くために博士のスケボーで道路を駆けるコナン)
コナン「(もしこの事件が黒ずくめの男たちの仕業なら…)」
コナン「(狙いは一体何なんだ…?)」
コナン「(あの3人の中に組織と通じていた人間がいたから…?)」
コナン「(もしくは、組織にとってあの3人の存在が都合が悪いものだったから…?)」
コナン「(わからねえ…わからねえが…)」
コナン「(とてつもなく…嫌な予感がする…!)」
341
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:35:30 ID:RxFbDRJA
【米花ホテル前】
(野次馬や警察が大量に集まり騒ぎになっている。車からはまだ黒煙が上がっており、救急車も何台も詰めかけている)
通行人の男「爆発事故だってさ」
通行人の女「ユーチューバーが死んだんでしょ?」
通行人の男「ピカキンを殺したんだからきっと天罰だぜ」
警察官A「近づかないで下さい!危険です!」
コナン「(流石に事件現場に入れるような雰囲気じゃねーな…)」
警察官B「テロの危険性もあります!関係者以外の方は即刻退去して下さい!」
コナン「(警察もテロの可能性を警戒してかなりの厳戒態勢だ、とてもじゃねーが調べることは…)」
342
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:36:01 ID:RxFbDRJA
コナン「(ん…?あそこのビルの屋上、誰かいる…?)」
(眼鏡のフレームをいじってズームさせる)
コナン「(な!?あれは…)」
(眼鏡をズームし、ビルの屋上に黒ずくめの謎の男を見つける)
コナン「(黒ずくめの男…!?)」
343
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:36:32 ID:RxFbDRJA
【「大黒第三ビル」と書かれた建物の前】
コナン「(このビルか…)」
コナン「(テナントは1軒も入ってない、使われていないビルなのか?)」
コナン「(ビルの入口は…開いてねーな…)」ガチャガチャ
コナン「(ん…?あれは…)」
(ビルの真横、地上から屋上まで続く錆びた階段を見つける)
コナン「(非常階段!あれを登れば屋上まで行ける…!)」
コナン「(ここを登ってあの男を問い詰めれば…ジンやウォッカ…黒ずくめの男たちに近付けるかもしれねぇ…!)」ダッ
(建物の非常階段を登るコナン)
344
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:37:30 ID:RxFbDRJA
【ビル屋上】
(ビル屋上には黒服を着た一人の謎の男。階段を登り切る手前で身を隠し、様子を伺うコナン)
コナン「(相手の人数は1人か…)」
コナン「(これだけ見通しの良い屋上、他の人間が潜んでいる気配もない)」
コナン「(相手が一人なら腕時計型麻酔銃で動きを封じればなんとかなりそうだ)」
コナン「(それにあの服と帽子…ジンやウォッカたちと同じ黒…)」
コナン「(やはり黒の組織なのか…?)」
コナン「(ただ黒い服を着ただけの不審者という可能性もあるが…)」
コナン「(だがこんな場所から爆発現場を見下ろす怪しい男…)」
コナン「(組織に関係なくとも、事件に関係があるかもしれない)」
コナン「(少し危険だが、探りを入れてみる必要があるな…)」
345
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:40:12 ID:RxFbDRJA
コナン「あれれー?ここどこだろうー?」
コナン「友達とかくれんぼしてたら迷ってビルの屋上まで来ちゃった!」
コナン「うーん、どうすれば帰れるんだろう?」
コナン「どうすれば帰れるのかなー…」
コナン「…。」(後ろ手で腕時計型麻酔銃の蓋を開け、いつでも発射できる体勢を取りながら)」
コナン「(さあ…どう出てくる?)」
黒服の男「…。」
346
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:40:56 ID:RxFbDRJA
コナン「ねえねえおじさん!ここどこか知って…」
(振り向く男の顔を見て驚くコナン)
コナン「な!?」
コナン「(こいつは…!)」
syamu「ウィィイィイィィィィィイィッス!!どーもー、syamuでーーす!YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!(クウガ変身音)」
コナン「(syamu_game!?)」
バーン(黒服と黒帽子を身に付けたクソデカグラサンのsyamuとコナンが対峙)
347
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:41:27 ID:RxFbDRJA
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
348
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 13:43:23 ID:RxFbDRJA
スレが立って2ヶ月でやっとコナンとsyamuさんが出会ったので短めですがここまでにしておきます
また1〜2週間くらいお待ち下さい
次からsyamuさんVSコナンになると思います
ちなみに前回のオリジナルメニューのレシピは適当なので美味しいかはわかりません
349
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 21:45:51 ID:/B6PKLmE
もう始まってる!
と思ったらもう終わってた!
次回を楽しみに待ってます
350
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/10/27(日) 23:11:13 ID:grtq28eI
良いところで終わっちゃった
セリフひとつひとつに原作へのリスペクト感じちゃう!
syamuさんとコナンくんの対決楽しみゾ
351
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 19:04:05 ID:OG4vGFCE
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
352
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 19:04:21 ID:OG4vGFCE
syamu「アウォウウォウウォウ!ウォウウォウウォウ!」
コナン「(なんでsyamuが奴らの服を着てここに…)」
コナン「(まさか…syamuが黒の組織のメンバー!?)」
コナン「(…もしそうだとしたら…)」
syamu「アランラカランラランラランラ!ウォウ!」
コナン「(爆破事件は、この貝塚勃起土竜が起こしたもの…?)」
コナン「(自分の名を騙って殺人に及んだ3人への恨み…あるいは別の理由で…)」
syamu「おかーさーん!コンドーム買うからお金ちょーだい!!」
コナン「(…なーんて、ハハ…んなわけねーか…)」
353
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 19:04:45 ID:OG4vGFCE
コナン「(組織との接点なんてオーバーグラスがウォッカのサングラスっぽいだけ…)」
コナン「(どうせまたどこかの代理人に拾われてこの辺りで捨てられたか…)」
コナン「(もしくは、親に捨てられて前の代理人を頼って東京までやってきたか…)」
コナン「(親…?そういえばsyamuの家族は本当にあの3人に殺されているのか?)」
コナン「ね、ねえおじさん。おじさんってあの大物ユーチューバーのsyamuさんなんでしょ?」
syamu「自分は、知的障害者ではありません」
コナン「そ、そうじゃなくて…焼肉さんとカスゴリさんは元気にしてる?」
syamu「千本!桜!ビャオッ!!」
コナン「!?」
354
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 19:11:03 ID:OG4vGFCE
syamu「テンテンテケテケテンテンテケテケテンテンテケテケテンテケテンテン!」
コナン「あ、あの…」
syamu「テンションッ!上げて!行こうぜぇぇワァァァァァオッ!!」
コナン「syamuさんの家族って…」
syamu「ミート、スパゲティ!カツカレー!親子丼!」
コナン「syamuさん!」
syamu「ハイル!ハイル!ハイル!アイアン!」
コナン「ねえってば!」
syamu「アーローベーロー!ガーゲットボレギャレェ!」
コナン「(話が通じねー…ま、元気そうだし多分家族も元気なんだろ)」
syamu「ヤーヤヤヤーヤ!」
コナン「(ってことは、syamuさんやその家族が殺害されてるってオレのあの推理は外れてたってことか…?)」
355
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 19:14:13 ID:OG4vGFCE
(10分後)
syamu「ハッピシンセサイザキミノ〜ホィエィエ〜」(勃起させて踊りながら)
コナン「(結局10分くらい奇声を発して踊ってるぞこいつ…)」
コナン「(ま、事件には全く関係なさそうだな…灰原のためにサインでももらっとくか?)」
syamu「ほいじゃ、まったのう〜!」
コナン「(終わったのか…何しに来たんだこいつ?)」
(立ち去ろうとするsyamuのポケットから2枚のなにかが落ちる)
コナン「(…ん?)」
356
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 19:37:48 ID:EJsN06C6
すみません急用が入ったので後日改めて書きます
357
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 20:04:12 ID:.6CO/QZA
もう終わってる!楽しみにしてるので無理のない範囲で毎秒投稿して
358
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/01(金) 20:04:57 ID:kzXJEqZk
話の通じなさが怖いと思った(小並感)
359
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/02(土) 00:01:38 ID:ykrrrxmA
10分間付き合うコナン君も大概どうかしてますね…(恐怖)
360
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/02(土) 00:07:06 ID:EQq4Fp86
これはジン兄貴から最後までスルーされますわ
361
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:27:49 ID:kcPKlTls
コナン「ねえ、なにか落としたよ?」
syamu「ありがとうございますやでほんま」
(写真を拾い上げるコナン)
コナン「な!?」
(拾い上げると、コナンの写真と新一の写真だとわかる)
コナン「ね、ねえ…どうしてボクの写真持ってるの?それに新一兄ちゃんの写真も…」
syamu「…目の前におるじゃん」
コナン「え?」
syamu「工藤新一は、目の前におるじゃん」
コナン「な!?」
362
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:28:40 ID:kcPKlTls
コナン「(今こいつ…工藤新一って…)」
コナン「(そして、工藤新一が目の前にいるって…)」
コナン「(まさか…こいつ…!)」
コナン「おい!どうして工藤新一の写真を持ち歩いてるんだ!
お前は組織の人間なのか!?答えろ!」
syamu「タメ口のコメントする人がよくわからん…やっぱり〜あれだよね」
コナン「え?」
syamu「敬語使うべきじゃん」(サングラスの奥のモグラアイでコナンを睨みつけながら)
コナン「…!」ゾクッ
363
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:29:13 ID:kcPKlTls
syamu「敬語使うべきジャァァン…」
コナン「(もし…万が一…)」
コナン「(syamuが黒の組織の一員で…そしてオレを工藤新一だと知っているなら…)」
コナン「(そしてここでオレに出会ったことを組織に報告するとしたら…)」
コナン「(…オレにも蘭にも…多くの人たちにも危害が及ぶ…)」
コナン「(オレは…オレはこいつを…)」
コナン「(力ずくでも止めなきゃならねえ…!)」キッ
364
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:34:15 ID:kcPKlTls
コナン「言う気は無いってことか…」
コナン「(だったら…少し痛い目に遭ってもらうぜ!)」
コナン「(このキック力増強シューズでな…!)」
カチッ(しゃがんでシューズを起動、ベルトからサッカーボールを出して踏み狙いをつけながら)
コナン「素直にしゃべるなら今のうちだぜ?syamuさん?」(ドヤ顔)
syamu「おほ^〜(勃起)」
コナン「…」イラッ
365
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:35:50 ID:kcPKlTls
コナン「そっちがそのつもりなら…力ずくで聞き出してやるぜ!」
コナン「いっ…けええええええ!」
(シューズの出力を最大にし、全力でサッカーボールを蹴るコナン)
syamu「ハンターには硫酸弾が効く、ボスは強力な武器で挑む」(懐から拳銃を取り出す)
コナン「(拳銃!?)」
366
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:36:33 ID:kcPKlTls
syamu「こっちも容赦はしないけどな」(片手で拳銃を構えて引き金に指を掛けるsyamu)
syamu「ビャオッ!」プシュップシュッ(引き金に指をかけ、サイレンサー付きの銃を発砲する音)
パァン!(サッカーボールが撃ち抜かれ破裂する音)
ドサッ(撃ち抜かれたサッカーボールが落ちる音)
コナン「な…!?」
コナン「(サッカーボールを正確に撃ち抜いて防いだだと…!?)」
syamu「警告:0点…」
367
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:38:03 ID:kcPKlTls
コナン「な…何でお前が拳銃を!?」
syamu「おい!これってYO!のびハザの銃(ネタ)じゃんか!アッアッアッアッアッアッ」
コナン「(そうか…syamuは「のびハザで義務教育を終えた男」…)」
コナン「(蔑称だが逆に言えば「のびハザ関連ならばすべてをマスターしている」と言い換えることもできる…)」
コナン「(のびハザの武器として出てきた銃だから持ってるし完璧に扱えるってのか…!?)」
368
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:39:06 ID:kcPKlTls
コナン「(くそ、こうなったら腕時計型麻酔銃で…)」
syamu「それじゃ、調理するぜ!」
(サッカーボールを全力で蹴った反動で仰向けに倒れているコナンの眉間に狙いをつけて銃を構えるsyamu)
コナン「!?」
コナン「(まずい…全力で蹴りすぎたせいで倒れたこの体勢じゃ腕時計麻酔銃を使う前に撃たれる…!)」
コナン「(この至近距離じゃ逃げることもできねえ…!)」
コナン「(くそ…ここまでなのか…!?)」
369
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:40:30 ID:kcPKlTls
蘭「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
バキィッ!(突然乱入してきた蘭がsyamuの顔面に回し蹴りを叩き込む)
syamu「エッハァ!エッハァ!エッハァ!エッハァ!エッハァァァァ…」
ドサリ(回し蹴りを顔面に受け吹っ飛ばされ、対馬編集のように仰向けに倒れ込むsyamu)
コナン「ら…蘭!?」
蘭「大丈夫コナンくん!?」
コナン「蘭姉ちゃん!どうしてここに!?」
蘭「コナンくんがニュースを見るなり飛び出していったからバスで追いかけてきたの。
多分事件現場に行ったと思ったから。
現場近くのビルの屋上に上ってったのが見えたから登ってきたら、
そこのサングラスの人に銃で撃たれそうになってて…」
コナン「そ、そうだったんだ…ありがとう」
370
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:41:19 ID:kcPKlTls
蘭「もうコナンくんってばまた危険なことするんだから!」
コナン「ご、ごめんなさい…」
蘭「いつもいつも危ないことばっかりして、今日は帰ってお説教を…」
syamu「めちゃめちゃ(蹴りが)上手いやんこれ」
コナン「え?」
syamu「ウリエルウリエルウリエル…」(対馬編集のようにゆっくりと起き上がる)
蘭・コナン「!?」
371
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:42:14 ID:kcPKlTls
蘭「下がっててコナンくん!はぁぁぁぁ!」(空手の構えから上段蹴りに入る)
syamu「コイニハッテンシテ…素敵なことやないですかぁ」ニヤァ
蘭「あ…!?」
ドサリ(急に蹴りの途中で倒れ込む蘭)
コナン「蘭!?」
蘭「…」(気を失ったように動かない蘭)
コナン「ら…!?」ゲホッゲホッ
コナン「(黒い煙…?これは下の爆発現場からの…?)」
コナン「(そうか、下の爆炎の煙が風向きのせいで大量にこのビルに…蘭はそれを吸いすぎたのか!)」
コナン「(この煙は一酸化炭素をも含む有毒ガス…オレもここに長くいたらマズい…!)」(片手に持ったハンカチで口を抑えながら)
syamu「処女は100点、経験者は80点」
(倒れた蘭ににやけながら近付き、抱き上げるsyamu)
コナン「!?」
372
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:42:53 ID:kcPKlTls
コナン「おい!蘭から離れろ!」
syamu「おほ^〜(勃起)」(気を失った蘭の足に触るsyamu)
コナン「離れろって言ってんだよ!!」
syamu「十分ニチィ!パワーをもらえますよぉ〜」(蘭の顔に触るsyamu)
コナン「離れ…ッ!?」
syamu「アッアッアッアッ!」(蘭を盾にし、近付こうとするコナンを牽制するsyamu)
コナン「蘭!!」
373
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:43:34 ID:kcPKlTls
コナン「…っ!」(腕時計型麻酔銃を構えるコナン)
コナン「(だめだ…蘭を盾にしているせいで腕時計型麻酔銃が撃てねえ…!)」
コナン「くそっ!」(蘭の方に走り寄ろうとする)
syamu「しまいにゃ、骨が砕けるぞ!アッアッアッアッ!」(蘭の首に絞め技をかけながら)
蘭「あ…あっ…!」(気を失いながらも苦しそうな表情の蘭)
コナン「らーーーーーーーーーん!!!」
374
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:44:14 ID:kcPKlTls
コナン「(武器になるようなものもねえ…周りは煙で時間がねえ…蘭も人質に取られてる…)」
コナン「(くそっ、どうすれば…!?)」フラッ
(突然のめまいに襲われるコナン)
コナン「え!?」
コナン「(何だ…?意識が…体が、動かねえ…)」
コナン「(オレもあの煙を吸いすぎたか…!)」
コナン「(くそ…このままじゃオレだけじゃねぇ、蘭が…)」
コナン「(蘭…お前だけは…)」
(苦しそうな顔で膝をつき四つん這いになるコナン)
375
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:45:08 ID:kcPKlTls
syamu「この感じ、いい感じだで」
ドサリ(興味を失ったように蘭を無造作に放り出し、コナンに歩み寄るsyamu)
syamu「自分の身は、自分で守ることはできるはずです」
カチリ(拳銃を取り出しながらコナンに歩み寄るsyamu)
コナン「(ら…ん…)」
ドサリ(苦しそうな顔でうつ伏せに倒れ込むコナン。拳銃をコナンに向けるsyamu)
syamu「ほいじゃ、まったのぅ〜!」
パァン!(syamuが倒れたコナンに向けて発砲し、暗転)
376
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:45:43 ID:kcPKlTls
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
377
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 14:50:32 ID:kcPKlTls
syamuさんにコナンくんが完全敗北したのでここまでです
また1〜2週間くらいお待ち下さい
もし失踪したらコナン死亡でバッドエンドということにしといてください
今回は語録を調べながら書いたのですごく楽しかったです
昨日危うくしたらば閉鎖になりかけたので今まで投稿した分のバックアップを取りました
NaNじぇいブログの方にこのスレが楽しみだったってコメントがあったので最後まで頑張ろうと思いました
378
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 22:31:02 ID:4pD3b/hQ
劇場版単位で見てもここまでコナンと蘭を圧倒したのはなかなかいませんね..
379
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 22:35:21 ID:qchaxegY
>>377
がんばれー
380
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 22:50:35 ID:lZ.09xrc
蘭の蹴りくらって対馬編集で吹っ飛ぶsyamuさん想像して草生えた
381
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 22:53:50 ID:mGUKOPZg
土竜のくせに身体能力が高すぎる 警告:-5128点…
382
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/04(月) 23:49:14 ID:IesK4BF2
なんだこの超大作は‥たまげたなぁ
383
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:33:56 ID:kjXiCldw
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
384
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:34:20 ID:kjXiCldw
コナン「……」
コナン「………」
コナン「……うん…」
コナン「…………!!」ガバッ
コナン「あれ…?」
コナン「そうだ、蘭!蘭は?」
(起き上がって見回すとそこは同じビルの屋上、誰もいない)
コナン「syamu…あいつもいない…」
コナン「2人とも一体どこへ…?」
385
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:34:43 ID:kjXiCldw
ブブブ…(スマホに着信が入る)
コナン「…?」
コナン「はい?」ピッ
スマホからの声「コナンくん!今どこにいるの!もう夕方よ!」
コナン「え?ら、蘭!?…姉ちゃん…?今どこにいるの?」
スマホからの蘭の声「何言ってるの、家に決まってるでしょ?
もう、突然出ていっちゃうんだから…歩美ちゃんたちも待ってるわよ?」
コナン「え?」
スマホからの蘭の声「今日は博士とみんなでご飯に行くんでしょ?
歩美ちゃんたちもう待ってるんだから早く帰ってきてよね?」ガチャ
コナン「え?え?」
コナン「……夢、だったのか?」
386
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:35:55 ID:kjXiCldw
【毛利探偵事務所前】
コナン「(しかし、どこまでが夢だったんだ…?)」
コナン「(ピカキンさんがホテルで殺害されて…帰ってきてポアロで爆破事件のニュースを見て…)」
コナン「(事件現場に行ったらビルの屋上に黒ずくめの男を見て…)」
コナン「(…そこで貝塚勃起土竜と出会って…)」
コナン「(…オレは、蘭を守れずにsyamuに負けた…)」
コナン「(わからねえ…ま、あとでゆっくり考えるか)」
コナン「ただいまー!」
387
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:36:31 ID:kjXiCldw
コナン「ん?妙に静かだな…」
(机に突っ伏し寝ているように見える歩美・元太・光彦)
コナン「なんだ、皆寝てんのか。しかし元太はともかく光彦や歩美まで…」
コナン「おい元太、起きろよ。帰ってきたぞ」ユサユサ
コナン「げん…」
(テーブルが血まみれなのに気付くコナン)
コナン「!?」
コナン「げ…元太?」
(元太を起こすと、恐怖に目を見開いた顔で眉間を撃ち抜かれて死んでいる)
コナン「元太!!」
コナン「あ…あ…」
コナン「光彦!歩美!」
(2人を起こすと、2人とも元太と同じような表情で撃たれて死んでいる)
コナン「そ、そんな…」
ガタッ
コナン「!!」
388
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:37:32 ID:kjXiCldw
(物音の方を見ると、椅子に座って目を閉じた小五郎)
小五郎「…。」
コナン「おじさん!おじさん!大変なんだ!みんなが…」ユサユサ
バタリ(椅子から力なく倒れる小五郎)
コナン「…え?」
(倒れた小五郎に触れると手に大量の血液がつく。目を閉じたまま眉間を撃ち抜かれて死んでいる小五郎)
コナン「おっちゃん!!!」
コナン「なんで…なんで…!!」
コナン「(そうだ、蘭!!蘭が…!!)」
???「探偵ゴッコは、そこまでだ…」
(何者かに頭の後ろに銃口を突きつけられるコナン)
コナン「!?」
コナン「(この声は…ジン!?)」
389
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:39:00 ID:kjXiCldw
ジン「まさかバラしたはずの探偵が生きていたとはな…」
コナン「(なぜこいつがここに…!)」
ジン「あの組織の新入りのsyamuとやらにお前が小さくなって生きていると聞いてやってきたが…」
コナン「(やはりsyamuは黒の組織だったってのか…!!)」
ジン「…クク、ということはシェリーも小さくなっている可能性があるというわけか…」
コナン「(灰原…!)」
ジン「まあいい。お前の関係者を一人ずつ消していけばいずれわかる…。
さっきそこでウォッカが毛利探偵の娘も殺した」
コナン「(蘭…!!そ、そんな…蘭が…)」
ジン「あとはお前の家族と…隣に住んでいるとかいう博士と…
全員、そこの毛利探偵やお前の友達とやらと同じ場所に送ってやる」
コナン「(父さん…母さん…博士…!!)」
ジン「話はここまでだ…探偵ごときが出過ぎた真似をしすぎたな…」カチッ
コナン「!!」
ジン「もう一度言ってやるぜ…『あばよ、名探偵』…!」
パァン!
390
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:39:50 ID:kjXiCldw
コナン「うわあああああああああ!」ガバッ
歩美「あ、コナンくん気が付いた!」
元太「ムシャムシャ…お!起きたかコナン!!」(お見舞いのフルーツを食べながら)
光彦「ずっと起きないから心配してたんですよ!」
小五郎「やっと起きたか…たっく、世話かけ過ぎなんだよオメーはよ」
コナン「え?え?」
(辺りを見回すと病院の個室。コナンは白いベッドに寝ており、ベッドの周りには皆がいる)
コナン「夢…?」
哀「…まったく。今回は私も少しは心配したわよ」
コナン「灰原…お前ら…おっちゃん…?」
391
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:40:26 ID:kjXiCldw
コナン「オレは…?」
小五郎「覚えてねーのか?警察がビルの屋上で倒れてるお前らを見つけて病院に運んだんだよ」
コナン「ビルの…屋上…?」
コナン「(そうか…オレは気を失う直前に朦朧とした意識で最後の力でスマホで110番に連絡し、ビルの場所を告げた…)」
コナン「(そこに警察が来てくれて助かった、というわけか…)」
コナン「そ、そうだ!蘭!蘭は!?」
小五郎「ああ、蘭もお前と一緒に病院に運ばれたが無事だ。今別の部屋で寝てるよ」
コナン「無事…良かった…」
小五郎「ったく、爆発事故現場をビルの屋上から見ようとして煙を吸い込むなんてな。
野次馬もいい加減にしとけってんだよ」
コナン「ご、ゴメンなさい…」
392
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:41:11 ID:kjXiCldw
コナン「ね、ねえ!ボクたちの他にもビルの屋上に誰かいなかった?」
小五郎「ああ?ビルの屋上にはお前ら以外誰もいなかったって言ってたが」
コナン「…そ、そう…」
小五郎「目が覚めたならそろそろ帰るぞ。そろそろ面会時間も終わりだ。
お前の着替えや必要なモンは置いとくからな。病院で寝て反省してるんだな」
コナン「は、はーい…」
歩美「コナンくんお大事にね!」
光彦「早く学校で会いましょうね!」
元太「お前の分の給食はオレが食っといてやるからな!」
哀「少しは頭を冷やすことね」
コナン「ああ、じゃあな」
バタン
コナン「…。」
393
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:42:54 ID:kjXiCldw
コナン「(…夢、か…)」
コナン「(だが、妙にリアルな夢だった…)」
コナン「(でも、もしかしたら…)」
コナン「(あのsyamuがジンに報告をしていたなら…)」
コナン「(あんな事が…皆の命が危機に晒されることが起こったかもしれない…)」
コンコン(ドアからノックの音)
コナン「はーい?」
ガチャ
蘭(病院着)「失礼しまー…コナンくん!目が覚めたんだ」
コナン「ら、蘭!…姉ちゃん…」
394
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:43:45 ID:kjXiCldw
蘭「心配したのよ。病院で目が覚めたらコナンくんずっと意識がないみたいだったから」
コナン「ご、ごめんなさい…」
蘭「…いいのよ。謝るのは私の方だから」
コナン「え?」
蘭「守れなくてごめんね」
コナン「…え…」
蘭「コナンくんを追ってきたのはいいけど、変な人を倒せずに倒れちゃって。
コナンくんを守れなかったし、みんなにも迷惑かけちゃった」
コナン「ち、違うよ!ボクが勝手な行動しちゃったからだよ!蘭姉ちゃんは悪くないよ」
蘭「…ありがとう。でもね、思うの」
コナン「え?」
蘭「…もし新一が私の立場で、私がコナンくんの立場なら。
きっと新一はいつもみたいにカッコつけながら私をちゃんと助けてくれただろうから。
だから、新一に笑われちゃうなって」
コナン「(蘭…)」
蘭「…あ、ごめんね。起きたばっかりだからまだ気分よくないでしょ?
ちゃんと休んで早く元気になるのよ」
コナン「う…うん…」
バタン(病室を出ていく蘭)
コナン「…」
コナン「(バーロ…誰がお前を笑うもんかよ。むしろ笑われるのはオレの方だ…)」
コナン「(身勝手な行動で、お前や周りの人間を危険に晒したんだから…)」
395
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:44:18 ID:kjXiCldw
コナン「(…オレは、少し甘く考えすぎていたのかもしれねーな…)」
コナン「(もしsyamuがオレのことを本気で始末する気なら…オレも蘭もとっくに死んでいた)」
コナン「(そしてあの夢のようにおっちゃんや歩美たちにも危害が及んだはずだ)」
コナン「(…奴らを…あの組織を相手にするということはそういうこと…)」
コナン「(今回だってもっと慎重に、周りを見て動くべきだった…)」
コナン「(無鉄砲に突っ込んで、蘭に助けられて…危うく殺されかけて…)」
コナン「(ハハ…本当情けねーな…)」
396
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:45:03 ID:kjXiCldw
コナン「(そして、オレはこれからどうするべきか…)」
コナン「(…そうだ、オレは『あいつ』を探さなきゃならねぇ…)」
コナン「(果たしてあいつは何者なのか…黒の組織と関係があるのか…)」
コナン「(なぜオレの正体を知っていたか…そしてなぜオレを始末しなかったか…)」
コナン「(もしあいつが組織と関係があるのなら、時間がねぇ…!)」
コナン「(と、なれば頼るべきは…)」(枕元のスマホを手に取る)
397
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:45:46 ID:kjXiCldw
【大阪】
服部「おー工藤か!そっちは事件で大変みたいやな!」(スマホで話す服部)
服部「はぁ!?入院!?大丈夫なんか!?」
服部「おー、ならええわ」
服部「あー、こっちの新聞もだいぶ賑わっとるで。
トップユーチューバーの殺人事件が起こったかと思えば
その犯人たちには別の殺人の余罪の可能性があることが発覚し、
さらにそいつらも護送する時に爆死するゆーんやからな」
服部「爆発で警察に怪我人がぎょーさんが出たからって警察も本気出しとるみたいやな。
府警もこっちで起こった可能性のあるゆー殺人事件の捜索で大忙しみたいや。
で、何の用や?」
服部「…お?工藤お前、こっち来るんか?」
服部「もちろんええに決まっとるやろ!今回こそ美味いお好み焼き食わせたるわ!」
服部「で、どこ行きたいんや?どこでも案内したるわ。
道頓堀か?住吉さんか?海遊館か?まさかユニバーサルスタジオジャパンか?」
服部「おー…」
服部「…はぁ?」
服部「貝塚ぁ!!??」
398
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:46:38 ID:kjXiCldw
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
399
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:47:22 ID:kjXiCldw
一区切りしたのでここまでです
また1〜2週間くらいお待ち下さい
次からは服部との関西編が始まります
400
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 13:49:36 ID:llKd2N8Q
いい展開だぁ…(恍惚)
401
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 14:13:37 ID:8VJk9Zg6
関西編いいゾ〜これ
別の地方も巻き込んでいく展開すき
402
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 14:17:34 ID:feEshxLk
大阪のどこでも案内したるで、と言って返ってきた反応が
「貝塚行きたい」だったら素っ頓狂な声も出ますわ
403
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/09(土) 17:41:23 ID:lQ6dGAHo
syamuさんが蘭ねえちゃんに絡んでるシーン素で怖かった(小並感)
404
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 21:50:19 ID:rOk21QKA
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
405
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 21:51:11 ID:rOk21QKA
【JR新大阪駅・下り新幹線ホーム】
(新大阪駅に到着した新幹線から降りるコナン)
服部「よう工藤!久しぶりやな!」
コナン「おう、服部」
服部「…なあ工藤、ほんとに貝塚行くんか?
大阪にはもっとおもろいとこぎょーさんあるで?」
コナン「オレだって観光で来たなら貝塚には行かねーよ。
…どうしても、探さなきゃならねー奴がいるんだ」
服部「…syamu_game、か」
コナン「ああ…。しかもヤツは組織と関係があるかもしれねぇ…」
服部「ま、色々連れてってやりたかったんやがしゃーないなぁ。
俺も一肌脱いだる!案内したるわ!」
コナン「ああ、悪いな服部」
服部「考えてみればこうして男二人で観光したことはそないになかったやろ?
ま、楽しい旅にしようや!」
(しゃがんでコナンと肩を組み、頭をグリグリとする服部)
コナン「(…おいおい…楽しむために行くんじゃねーんだぞ…)」
406
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 21:53:22 ID:rOk21QKA
【あそびば貝塚店】
コナン「走る秒針流れる彗星、現代社会に疲れた心。コナンの推理がいい薬!
今日の舞台は貝塚市!勃起土竜はどこにいる?
たったひとつの真実見抜く、見た目は子供!頭脳は大人!
その名は名探偵コナン!(初期の頃のアニメが始まる前の前口上)」
(マイクを握ってノリノリのコナン)
服部「(…)」
コナン「なぞめくあなたのあい〜を〜てに〜いれる〜もの〜♪」
服部「(しっかし…)」
コナン「う〜んめいの〜るぅ〜れ〜まわしてぇ〜♪」
服部「(こいつ…)」
コナン「ぎりぎり〜がけのうぇをいくように〜♪」
服部「(ホンマ歌ヘタなやっちゃな…)」
コナン「くえすとふぉーらぶくえすとふぉーどりーむ、くえすとふぉーとぅるーす!
ひとみにひ〜めたゆめだけは〜♪」
服部「(たまにTWO-MIXのボーカルとそっくりな声にはなるが音程が壊滅的や…)」
407
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 21:54:49 ID:rOk21QKA
服部「なあ工藤、こんなとこで歌っとって意味は…」
コナン「千本!桜!ビャオッ!!」
服部「!?」
コナン「テンションッ!上げてッ!行こうぜワァァァァァァァァァオッ!!!!」
服部「く、工藤…?」
コナン「アレンジなんて!!人の勝手でしょ!!アッアッアッアッ!!!」
服部「お、おい…」
コナン「ミート!スパゲティ!はい、カツカレー!!えー、親子丼!!ハンバーグカレー!!チキン竜巻カレー!!あーオッケー!!」
服部「…お、おーい…工藤…?」
コナン「アイアン!アーローベーロー!!ガーゲットボレギャラェ!!ヤーヤヤヤーヤ!!」
服部「…なんやこれいったい…」
408
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 21:56:10 ID:N7zipF0M
ちゃんとOPが順番準拠なの草
409
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 21:58:27 ID:rOk21QKA
(1時間後)
コナン「はぁ…。」ムシャムシャ
(カラオケのフロントに注文したカツカレーを食べるコナン)
服部「おい工藤、お前どうしたんや?明らかにおかしいで?何やさっきの」モグモグ
(注文した親子丼を食べる服部)
コナン「ああ、貝塚市に来たは良いがこんな感じで聖地を回るくらいしか足取りを追うやり方が無いのに気づいてな。
だからあの貝塚勃起土竜の気持ちになろうとアイツのカラオケ動画のマネをしてみたんだが…」
服部「お前、頭おかしなるで…」
コナン「だよなぁ…オレも途中から頭が精スプ脳になってく感じがしたよ」
服部「狂人の真似とて大路を走らばすなわち狂人なり、や。
そもそもアレは真似しようかて真似できるもんでもないやろ」
コナン「だよなぁ…」
服部「ま、落ち込んでてもしゃーない。食ったら次の場所行こか」
コナン「ああ…」
服部「しかし、こういう観光も意外とええもんやな!俺だけじゃ中々こないなとこ降りたりせえへんからな!」
コナン「だから観光じゃねえってのに…」
410
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 21:59:54 ID:nFfkl0xo
>>408
ギリギリチョップとTWO-MIXってこの順番でしたっけ?
411
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:02:12 ID:rOk21QKA
【二色の浜公園・松風広場ゾーン】
https://i.imgur.com/nX3BT0P.jpg
コナン「おい見ろよ服部!すげー!!貝塚慰安婦像だ!間に座って写真撮ろうぜ!」
服部「(観光気分なのはどっちや…)」
コナン「しかもこっちには踊ってみたを撮った場所まである!くぅ〜!たまんねえな!!」
服部「(しかもノリノリやないか…)」
コナン「なーにやってんだよ服部!syamuの動画と同じ構図で写真撮ってくれよ!
あ、後でsyamuと同じ場所で踊って動画も撮るか!」
服部「(…まま、ええか)」
服部「(だいぶ落ち込んどったみたいやからな)」
412
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:03:46 ID:rOk21QKA
【二色の浜公園・スポーツの森ゾーン】
https://i.imgur.com/pbOLIvS.jpg
コナン「すげー!本当にここ、平壌郊外みたいに見えるんだな!
ここがsyamuが踊ってみたをやった場所か」
服部「ほー、海に面してて眺めはええな」
コナン「よし!俺も踊るぜ!」
服部「お、おい!」
コナン「ほら、服部は撮ってくれ!」(スマホを手渡す)
服部「はぁ…しゃーないなぁ…」
(パラパラを踊りだすコナン)
服部「お、中々ええ動きやな!」
コナン「だろ?」
服部「(元気が出たようで何よりやが…少しはしゃぎすぎかもな)」
服部「(…いや、無理して元気出しとるようにも見える)」
服部「(工藤…お前、大丈夫なんか…?)」
413
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:09:20 ID:rOk21QKA
【貝塚勃起宿舎】
服部「ここがsyamuが住んどったって団地か」
コナン「ああ。まあ、焼肉さんの定年で実家の能美島へ戻ってここにはもう住んでねーみたいだが…」
(通りかかる団地住人らしきおばさん)
コナン「あ、ねえねえおばさん!」
中年主婦「なあに坊や?」
コナン「ボク、浜崎syamuさんって人を探してるんだけど、ここに住んでるの?
遠い親戚なんだけど、近くまで来たから遊びに来たんだ!」
中年主婦「浜崎さん…?ああ…(察し)
確か去年か一昨年に引っ越したのよ。
旦那さんの定年だって話だけど何か変な人たちにいろんな嫌がらせをされて出ていった、みたいな噂も聞くわねぇ」
コナン「じゃあこのへんでsyamuさんやその家族はもう見てないんだね?」
中年主婦「ええ、カスゴリさんも焼肉さんもダ週8交もここ1年以上見てないわ」
コナン「ありがとうおばさん!」
コナン「他にも何人か聞き込みをしたが、やっぱり引っ越したみてーだな」
服部「ああ。一応部屋の前まで行ってみたが(※)、誰も住んどらんみたいやったで」
コナン「外から見ても明らかに空き家…手がかりは残されてなさそうだな」
※こうした自宅への凸行為は迷惑になるのでやめましょう
414
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:10:51 ID:rOk21QKA
【泉南イオン・フードコート】
(親子連れで賑わう夕方のフードコート。テーブルに座っている2人)
コナン「ウィィィィィィィッス!!どーもー!!シャムでーーす!!
まあ今日はsyamu捜索、当日ですけども。えーとですね、まぁ捜索場所の、
えー貝塚の聖地に行ってきたんですけども。
ほんでーかれこれ3時間くらい、探したんですけどもsyamuは誰一人見つかりませんでした、ガチャ」
服部「おい工藤」
コナン「スゥ-、一体何がダメだったんでしょうかねー。不思議ですねー。」
服部「お前、無理しとるやろ」
コナン「…」
コナン「…やっぱり、お前にはわかっちまうか」
服部「ああ、もう20年以上の長い付き合いやろ?」
コナン「何言ってんだよ、オレたちまだ高校生だしまだ知り合って1年も経ってねーだろ?」
服部「あ、そういえばそうやな。何でそんなこと言うたんやろ?」
415
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:12:53 ID:rOk21QKA
服部「それはそうと、何でお前そんな無理しとんのや。焦っとるんか?」
コナン「ああ。大阪まで来たのにさっぱりあのウォンツ男の足取りがつかめねぇ…
もしsyamuが黒の組織と関係があるなら時間がねえ。
無理にでもテンション上げなきゃやってられねーよ」
服部「だからこうして三連休に大阪まで来たっちゅーわけやな。
でもどうして貝塚に来たんや?お前、東京でアイツ見たんやろ?
探すなら東京やないんか?」
コナン「ああ、オレも最初は東京で探そうと思ってた。
だが、あっちで探しても出会える確証はねーし、何よりあいつと組織とのつながりも何もわからねえ。
だから多少遠回りだろうとこっちに来て、あいつと組織とのつながりや手がかりを探したかったんだよ」
服部「急がば廻れ、ゆーやつやな。
しっかし退院したばかりやっちゅーに、よーあの姉ちゃん説得できたな」
コナン「ああ、だからお前に無理矢理誘われたってことにしといて手紙だけ置いて出てきたぜ」
服部「ああ…だからあの姉ちゃんから怒りの電話が朝方かかってきたんやな…
適当にごまかしといてやったんは正解やったか…」
コナン「ほんと悪いなぁ服部」ニコニコ
服部「…ま、工藤が焦るのもよく分かるわ。
あの姉ちゃん守れへんかったのがよっぽどショックだったんやろ?」
コナン「…ああ、まあな」
コナン「本当はオレが守らなきゃならねーってのに…」
コナン「…。」
服部「(工藤…)」
服部「そや、ちょっと待っとけ!」
コナン「…?」
416
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:15:11 ID:rOk21QKA
(テーブルに2人分のハンバーガーやポテトが乗ったトレーを乗せる服部)
コナン「ハンバーガー…?」
服部「ほら、メシでも食って元気出せ!そこのマクドで買うてきてやったわ」
コナン「…ああ、悪いな服部。しかし、関西人って本当にマクドって言うんだな」
服部「マクドはマクドやろ?」
コナン「おお、しかもこれとんかつマックブーグー!じゃねえか!」
服部「syamu言うたらこれやろ?まあ、俺はそんな詳しくないんやけど」
コナン「そうだ服部、お前syamuは見ねーのか?大阪人だろ?」
服部「アホか、あんなモン見るわけ無いやろ」
コナン「そうか?syamuも笑い取ってるし、お前と同じ大阪人だろうが」
服部「アホか、大阪人は笑わせるんや。あのモグラは笑われてるだけ、全然ちゃうちゃう。おもろないわ」
コナン「ふーん、そんなもんか」
417
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:17:15 ID:rOk21QKA
服部「それにな、そもそも俺の住んどる大阪市とこの辺りは全く違うんや」
コナン「そうなのか?」
服部「ああ。大阪府っちゅーても広いからなぁ。俺も泉南地方にはあまり行かへんしな」
コナン「大阪は大阪だろ?」
服部「わかっとらんなぁ。東京かて23区とそれ以外だと違うやろ?」
コナン「まあ、な。」
服部「ちょうどええわ!大阪の地理について教えといたる!よう聞いとれよ!」
コナン「まあ、聞いてやるけど…」
服部「大阪府はいくつかのエリアに分かれてとんのや。
まずはキタやミナミのある大阪市エリア、大阪府の中心地や。
東京でいうところの23区みたいなもんやな。
観光地もぎょーさんあるし、東京もんの思っとる大阪や大阪人のイメージは大体ここやな。
この辺りは俺の庭、よー遊んどるから詳しいんや」
コナン「ああ、中心部がよく栄えてるのは東京と同じなのか」
418
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:19:38 ID:rOk21QKA
服部「で、大阪市の北部には北摂エリアがある。
高槻とか茨木・吹田みたいな大阪・京都へのベッドタウン的な側面が強い地域やな」
服部「大阪市の東部から南東部は河内エリアや。この辺は奈良県に接しててすぐ奈良やな」
服部「で、大阪市の南西部にあるのが泉州エリア。
泉北地方と泉南地方に分かれとって、泉北は堺市を中心に栄えとる。
で、その泉州エリアのさらに南部が泉南地方ってわけや」
コナン「で、何が違うんだ?同じ大阪だろ?」
服部「泉南地方はもうすぐ隣が和歌山や。
大阪駅からかて電車で1時間以上もかかるとこもある。
だから俺もそんな行ったりはせんのや」
コナン「ふーん、要は田舎ってことか」
服部「そこまでは言うてへんやろ。
泉南には空の玄関口の関空があるし、だんじりで有名な岸和田があったりして賑わっとる感じはあるで?
和歌山や大阪中心部へもアクセスええしな」
コナン「なるほどな…そういう便利で静かな環境であの土竜は母親が育てた植物やってたわけか」
服部「まぁ、それでもsyamuがオフ会の集合場所をここにしたのはよーわからんわ。
ここは大阪駅からだと南海に1時間乗らな来れへん場所や。
しかも最寄り駅からも結構離れとる。
普通に考えたら難波辺りまで出て人集めるやろ?」
コナン「無職だから難波まで行く金がなかったのか、それともあの年齢で世間をよほど知らなかったかだな…」
419
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:21:26 ID:rOk21QKA
服部「さて、軽く食ったけどどうするんや?」
コナン「もう夕方だからな、今日のところは出直してどこかで泊まるか」
服部「おーそかそか!じゃあウチに泊まってけばええわ!」
コナン「ああ、何から何まで悪いな」
服部「気にするなて!俺とお前の仲やろ?」
コナン「ああ、じゃあトレーを返してくるか」
420
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:22:09 ID:rOk21QKA
コナン「ごちそうさまでした!」
服部「ここに返しとくでー」
店員「ありがとうございましたー」
コナン「(そうだ、一応フードコートの人たちにも聞き込みをしておくか…)」
コナン「ねえねえお兄さん!」
店員「なんだいボウヤ?」
コナン「最近この辺りに、サングラスを掛けた子供っぽいおじさん、来てない?
ほら!最近インターネットで有名な…」
服部「(子供っぽいおじさんってなぁ…)」
店員「syamuのこと?」
コナン「そう、その人!」
店員「syamuらしき人なら半月くらい前、一度だけ見たよ」
コナン「そ、それ本当!?」
店員「ああ。やたら大きい声で騒いでたし、この辺である意味有名人のsyamuだからね。よく覚えてるよ」
421
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:23:42 ID:rOk21QKA
コナン「それで、それでそのsyamuさんはどんな感じだった?」
店員「外国人のきれいな女の人と一緒にそこのテーブルに座っててね。
syamuがあんなきれいな人といるわけないって思ってたんだけど、
やたら叫んで騒いでたから声で本人だって分かったよ」
コナン「(外国人の女性…?)」
店員「それでしばらく二人で話してたみたいだけど、しばらくして二人の男の人がやってきて4人で話してたよ」
コナン「(2人の男性…?)」
コナン「ねえ店員さん、その人達ってどんな感じだった?」
店員「え?そうだなぁ、確か長い銀髪で背が高い男の人と、サングラスのやたら体格が良い男の人と…
そうそう、どちらも全身黒い服を着ていたよ」
コナン「(まさか…ジンに、ウォッカ…!?)」
422
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:25:42 ID:rOk21QKA
コナン「女の人はどんな感じだった?」
店員「そうだなぁ…とってもきれいな、外国の女優さんみたいな美人だったね」
コナン「(外国の女優…?まさか、ベルモットか…!?)」
コナン「ねえお兄さん!その人達とsyamuさん、何話してたかわかる!?」
店員「バイト中だったしその時のフードコートは騒がしくてあまり聞こえなかったけど、
会話の端々に何か外国のお酒の名前とかビールの名前が聞こえたなぁ」
コナン「(酒の名前…!?やはり…)」
コナン「ねえ、その後その人達とかsyamuさんってここに来た?」
店員「うーん…少なくとも僕がバイトに入ってるときは見てないなぁ」
コナン「わかった、ありがとう!」
423
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:26:24 ID:rOk21QKA
服部「おい工藤、そいつらって…」
コナン「ああ…繋がったみてーだな…」
コナン「syamuと、あの黒の組織…。まだはっきりとはしねーが、何かのつながりがある…」
服部「で、これからどうするんや?」
コナン「決まってんだろ?行くんだよ」
服部「どこへや?」
コナン「決まってんだろ?あのsyamu_gameを産んだすべての始まりの地…」
服部「まさか…」
コナン「ああ…広島県江田島市、能美島へな…!」
424
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:26:45 ID:rOk21QKA
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
425
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:29:19 ID:rOk21QKA
一区切りしたのでここまでです
また1〜2週間くらいお待ち下さい
次はすべての始まりの地、能美島へ上陸します
ちなみに先週京都に行ったのでついでに貝塚に取材に行ってきました
今回貼った2枚は写真はその時撮って来たやつです
426
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:33:31 ID:iScb1I6A
乙シャス!
取材旅行は草
427
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:37:21 ID:nFfkl0xo
取材旅行までしてるとはたまげたなぁ…
428
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:38:24 ID:bVNjpU1w
いつメンがsyamuとマクドで談話してるとこ想像すると草
429
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:45:54 ID:2e8RJKbA
取材旅行とは気合が入ってるなぁ
430
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/17(日) 22:54:28 ID:h5C77Yow
取材旅行で草
431
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/18(月) 01:13:48 ID:pBr1X6wA
大阪の地理に詳しくないので勉強になりました
しかしこんなきれいなアングルで丁度誰も映ってない画像よくあったなと思ったら取材旅行で草生えた
432
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 10:31:52 ID:yjgVMYnU
取材旅行で草
京都のついでに行くにしては遠くないですかね…
433
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:05:31 ID:LCANXN0g
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
434
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:06:06 ID:LCANXN0g
【関西二日目の昼・広島港〜能美島航路のフェリーの船上】
服部「ほー、風が気持ちええな!なあ工藤!」
コナン「…。」(海を見ながら考え込むような顔)
服部「工藤…?」
コナン「…ああ、何だ服部?」
服部「難しい顔して何考えとんのや?」
コナン「syamuについて考えてたんだよ」
服部「…ま、せやろな。工藤が爆発現場の近くのビル屋上で出会ったゆーsyamuはその組織の一員のような全身真っ黒な服を着ていた。
そして、syamuは組織の一味と貝塚で接触していた…
ほぼ組織の一員で決まりやろからなぁ」
コナン「だが、わからねー事だらけだ。まず、syamuは黒の組織に入ったのか…?
入ったのだとしたらなぜsyamuを組織に?組織に何らかの思惑があるのか…?」
服部「それは簡単やろ?組織のボスがsyamu_gameの大ファンやった!だから仲間にした!どうや?」
コナン「バーロ、んなわけねーだろ。真面目に考えろよ…」
服部「少し場を和ませようと思ただけや。で、まだわからんことなら他にもある…」
コナン「ああ…」
435
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:06:36 ID:LCANXN0g
コナン「syamuが本当に黒の組織ならあのビルの屋上でオレと蘭を始末していたはず…」
服部「ああ。その組織ちゅうんが工藤の知っとる通りの殺人すら辞さずに何の証拠も残さない冷酷非道な組織なら、
工藤はあそこでとっくに消されとるはずやからな」
コナン「もしかしてsyamuにもなにかの思惑がある…?」
服部「アホくさ。あのモグラ獣人の行動の意図なんて読めるわけないやろ?
行動の理由は全部Sだからで片付くわ」
コナン「(先日のホテルでの殺人事件も「Sだから」の理由で犯人にされかけたからな…)」
コナン「組織との関係だけじゃない。syamuの親族…焼肉さんやカスゴリさんたちの行方も気になる…」
服部「あいつの家族か…確かアイツの家族がsyamuを島の実家に幽閉しとったんやったな」
コナン「ああ。もし家族が無事ならsyamuが島の外にいるはずがねーんだ。
syamuが大物ユーチューバーとして活動したせいで実家や家族に迷惑がかかり、
引退させたがあのモグラは実家を出て数々の代理人の生活の保護の下で復活するも失敗、
再び家族に頭を下げて能美島へ戻った…。
あの家族はあの業人を一生座敷牢に幽閉して何もさせないと決意したんだからな」
436
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:07:31 ID:LCANXN0g
服部「そのモグラが貝塚や東京で目撃されとるっちゅーことは…」
コナン「ああ…。家族になにかあった可能性が高い。
家族がいたらあの土竜が島から出てるはずはないんだからな。
オレはピカキンさん殺害の3人の犯人がsyamuとその家族を始末したと考えてたんだが…
syamuが生きていて組織も絡んでいると判明した今、もう一つの可能性も浮かんできた」
服部「…組織に消された、っちゅーことか」
コナン「ああ。あの3人は直接syamuの家族に手を下したんじゃなくて
例えば、組織がsyamuを拉致して家族を始末するところを見ただけ…とも考えられる。
syamuさんの失踪と家族の死を偶然知ったことから殺人に利用した…」
服部「せや。それやったらあの爆破事件の理由も納得がいくわな」
コナン「ああ、口封じだろうな」
服部「取り調べで『謎の黒い服の男たちがsyamuを拉致して家族を殺すのを見たんです』なんて証言する可能性もあるからな。
3人に見られていたのをあのおっちゃんの推理生配信で知って証拠隠滅で殺した…ゆーわけやな」
437
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:08:48 ID:LCANXN0g
コナン「しかしわからねーことばかりだ…」
服部「ま、島に着けばわかるやろ!しっかし、休みに広島のこないな島まで来るとは思わんかったわ」
コナン「付き合わせちまって悪いな服部。お前は大阪で別れても良かったんだぜ?」
服部「アホウ。ここまで来たら乗りかかった船や。事件のことも気になるっちゃ気になるしな」
コナン「服部…」
服部「それにな、たまにはこうして男二人旅もええもんやろ?な!」
(コナンの頭をグリグリする服部)
コナン「(ったく、オレの方は組織絡みが分かったんで焦ってるってのに…)」
服部「あの島には何かうまいもんあるんか楽しみやな!あの辺やったらやっぱ牡蠣か?
大粒のカキフライとかぎょーさん食うてみたいわ!」
コナン「(でも、ま…)」
コナン「(…ありがとな、服部)」
438
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:09:32 ID:LCANXN0g
【能美島・フェリー乗り場】
服部「ほー、ここがあの能美島か。田舎の漁村みたいな感じやな」
コナン「ああ、あのモグラアマゾンが産まれてから10歳までを過ごした場所…。
そんなに人もいないみてーだな」
服部「東能美島と西能美島に二分され、江田島とも陸続きで繋がっとるY字型の島。
人口は二万人、牡蠣を始めとする漁業とみかんを中心とした農業が主な産業…か」(ガイドブックをめくりながら)
コナン「貝塚も駅から離れると公園や閑静な住宅街だったが、ここはそれ以上みてーだ」
服部「住人も少なそうやし、こういうとこは知らん人間が来たら住人がすぐ不審に思うようなとこや。
もしsyamuやその一家に何かあったとしたらすぐわかるはずや」
コナン「ああ。見覚えのない連中がウロウロしていたり妙な行動をしていたら周辺住人は必ず覚えているはず…
syamuの家周辺を調べて聞き込みをすれば何かしら分かるはずだ」
服部「よっしゃ!そうと決まれば早速捜索やな!こっからかなり離れとるし、タクシーでも呼ぶか!」
コナン「ああ!なんとしても手がかりを見つけねーとな…!」
439
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:10:26 ID:LCANXN0g
【タクシーの車内】
初老のタクシー運転手「へぇー、東京から来たんか?」
コナン「うん!syamu兄ちゃんに会いに来たんだ!
ボクが大阪の団地に住んでた時に隣に住んでて一緒に遊んでもらったんだ!
だからお母さんがお土産を持って挨拶してきなさい、って!」
服部「(ホンマこいつ、よーペラペラと言い訳思いつくわ…)」
初老のタクシー運転手「こがいな何もあらへん島じゃけぇのぅ。
さえんとこじゃがゆっくりしてええんさい」
コナン「うん!…あ、そうそう!この辺りでボクたちみたいな島の外から来た人って最近見た?」
初老のタクシー運転手「本土からの観光客ばてんが乗せるがのぅ…。
ああ、そーゆやぁありゃぁ2月くらい前じゃったか、三人組のいなげな若いもんが全く同じ住所行きたい言うて乗せたのう」
コナン「syamu兄ちゃんの住所に!?ねえおじさん、その3人の若い人たちってどんな人達だった?」
初老のタクシー運転手「若い男の三人組じゃった、親戚の家行くとか言ってたかのぅ…」
コナン「(若い三人組…?)」
440
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:11:20 ID:LCANXN0g
初老のタクシー運転手「そういや妙な名前を呼んどったのぅ、酢豚とかロバ…なんちゃらとか言うとったわ」
コナン「(酢豚…スブター…それって…!)」
服部「なあ工藤、その三人っちゅーはまさか…」
コナン「ああ、ピカキンさんを殺害して後に爆殺された3人…スブターさんにラバエルさんにペカルさんだろうな…
やはりこの島に来ていたのか…」
服部「なあおっちゃん、そいつら何やけったいなとこなかったか?」
初老のタクシー運転手「んー…行き帰り二度乗せたきりで変わったこたぁなかったのぅ。
あの家まで乗せて4時間位後に呼ばれてまた港まで乗せただけじゃけぇ」
コナン「そうなんだ、ありがとう!」
コナン「(やはりあの三人はこの島へ来ていたのか…しかし何故…?)」
441
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:12:29 ID:LCANXN0g
【syamuの実家】
服部「ここがアイツの実家か、築40〜50年くらいの古い家って感じやな。
で、これからどう…」
コナン「…。」(家の敷地の中に歩いていくコナン)
服部「お、おい工藤!」
コナン「…。」ピンポーン(呼び鈴を押す)
コナン「…。」ピンポーンピンポーン(呼び鈴を連打)
服部「おい工藤!流石に不用意すぎるで!誰かおったら…」
コナン「いや、しばらくの間留守にしてるみてーだぜ?」
服部「…ああ。ポストに溜まった新聞やチラシに、掃除されてない玄関前…」
コナン「庭の草も最近ほとんど手入れされてねーし、電気のメーターも回ってねー…」
服部「それにポストから落ちとるこの電気料金や水道料金の明細…。
ここ2ヶ月はほとんど使っとらんみたいや」
コナン「…。」タッ(走って家の裏手に回るコナン)
服部「お、おい工藤!どこ行くんや!」
442
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:15:41 ID:LCANXN0g
【syamu自宅の裏手】
コナン「…」ガチャガチャ(窓を1つ1つ調べて開けようとしている)
コナン「お、ここの窓は開いてるな。行くぜ服部」
服部「行くぜて…おい工藤、まさか中に…?」
コナン「ああ」
服部「流石にそんなお前、勝手に入ったら…」
コナン「…カスゴリさんや焼肉さんの生死がかかってるかもしれねーんだ。
それに…」
服部「…まあ、分かるわ。お前やあの姉ちゃんの命もかかっとるからな。
しゃーないなぁ…付き合ってやるわ。見つかったら一緒に怒られたる」
コナン「悪いな、服部」
服部「また工藤への貸しが増えたな。ちゃんと返せよ?」
※他人の家への無断侵入は犯罪です。良い子のみんなは、やめようね!
443
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:16:12 ID:LCANXN0g
【syamu自宅内】
コナン「(ここがあいつの家の中か…。ニコニコの自宅侵入動画で見て以来だな…)」
服部「見つからん内に手早く調べようや。俺はあっちの部屋見てくるわ」
コナン「おう、任せたぜ」
コナン「…さて…調べるか…」
コナン「(随分散らかっているが…特に荒らされたという感じじゃねーな…)」
444
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:18:13 ID:LCANXN0g
(1時間後)
コナン「(どの部屋にも特に怪しいものはないな…)」
(散らかった部屋でものを拾い上げながら探すコナン)
コナン「(だが少し妙だ…特に本棚や物が入っている棚…)」
(本棚など棚の方を見上げるコナン)
コナン「(これらの棚の上はかなりホコリを被ってるのに、中はあまりホコリを被ってない…)」
コナン「(そう…まるで最近…)」
コナン「(誰かが『棚の中のものを全部出して調べた後、それを分からないように元に戻した』かのように…)」
445
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:18:43 ID:LCANXN0g
コナン「(誰だ…?凸者か、もしくは空き巣…?いや、それだったら元に戻す理由がねえ…)」
コナン「(そいつらなら散らかしたままだっていいはずだ)」
コナン「(考えられるのは…やはり…)」
コナン「(黒ずくめの男たち…!!)」
コナン「(灰原は以前『組織が工藤新一の家を調べた』って言っていた…)」
コナン「(syamuが組織と何らかの繋がりを持っているなら、同じように家を調べるということも考えられる…)」
コナン「(だが、何故だ…?)」
446
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:20:03 ID:LCANXN0g
(1時間後)
服部「どうやった?」
コナン「ああ…誰かが調べたような跡はあったが、それ以外はこれといって無かったぜ」
服部「ああ、そっちもそうやったか。こっちもなんや棚の中のモンを出した後にわざわざ元に戻したような跡があったわ」
コナン「他には何かあったか?」
服部「台所やトイレなんかを見たが最近使われた様子がまったくなかったわ。
これは二〜三ヶ月は留守にしとるで」
コナン「(三ヶ月…そういやsyamuが引退を宣言したのが8月下旬頃だったな…)」
コナン「(確かその1ヶ月位前の7月下旬にはこの実家に凸されてiPadを盗まれる事件があって、それが引退の理由だって言われてたな…)」
コナン「(今日が11月の末。空き家になったのが2〜3ヶ月前とすると…)」
コナン「(syamuが引退を宣言してから1ヶ月ほどの間にこの家で何かが起こったということか…)」
コナン「(しかし、一体何が起こったっていうんだ…?)」
447
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:21:51 ID:LCANXN0g
服部「で、どうするんや?少し暗くなってきてしもたし、もうあんま探されへんで?
明かりなんか付けたら通報されかねへんからな」
コナン「ああ…だが何か…何か手がかりが…」
コナン「ん…?」
(部屋の片隅の床の間の方を見るコナン)
コナン「(床の間…)」
コナン「(この掛け軸の裏に何かが隠して…)」ペラッ
コナン「(ハハ、忍者屋敷じゃあるまいし何もあるわけねーか…)」
コナン「ん?」
(床の間に敷いてあるカラフルな大きい布に気付くコナン)
コナン「これは…?」
服部「ああ、手作りのパッチワークやな。やたらでかいなぁ」
コナン「そういえばsyamuの母親のカスゴリさんはパッチワークが趣味とかsyamuの自宅紹介動画で見たな…」
コナン「(しかし何で床の間に敷いてあるんだ?こんな派手な柄、床の間には合わないはず…)」
448
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:23:33 ID:LCANXN0g
コナン「ん…?」
コナン「パッチワークの下の床の色が僅かに違う…」
(パッチワークをどかして調べるコナン)
コナン「(何だ、大体50センチ四方くらいの部分だけ色が違うぞ?)」
服部「ん?なんやそこだけ色が違うなぁ。秘密の入り口やったりせんか?」
コナン「バーロ、んなわけねーだろ。何か四角いものを置いといたせいでそこだけ色が変わったんだろうよ」
服部「ま、そう考えるのが自然か」
コナン「ん…?この床、なんか動く…?」
(色が違う部分に手を付け滑らせるとスライドして下への梯子が現れる)
コナン・服部「な!?」
449
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:24:23 ID:LCANXN0g
コナン「何だ…?ハシゴ…!?」
服部「このハシゴ…地下へと繋がっとるんか?しかし何でこないなとこに…」
コナン「(隠された地下室…何かがこの家にあるってのか…?)」
コナン「(黒の組織と、syamuをつなぐ手がかりが…)」
コナン「行くぞ服部!」
服部「お、おう!」
450
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:24:49 ID:LCANXN0g
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
451
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:27:11 ID:LCANXN0g
関西2日目が少し長くなるのでここまでです
また1〜2週間くらいお待ち下さい
本来の予定はホテルでのユーチューバー殺人事件→解決したらホテルが爆発→ホテル屋上でsyamuさん&黒の組織と対決で終わる予定だったんですが、
色々考えついたことを入れていったらやたら長くなりましたね…
>>432
京都に宿が取れずに難波のビジネスホテルに泊まったので比較的近かったですね
1時間足らずで貝塚まで行けました
452
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 14:41:46 ID:.ay/lFyo
予定が狂ったらむしろ逆に創作に活かす創作者の鑑
453
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 19:02:16 ID:A3UYJXUM
乙シャス!
454
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 21:07:09 ID:yjgVMYnU
この時期は京都取りにくいでしょうね
455
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/24(日) 23:33:16 ID:KuAcF5l.
毎回良いところで終わるのでそわそわする
続き楽しみにしてます
456
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 13:53:41 ID:ReDjp0Bw
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
457
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 13:54:45 ID:ReDjp0Bw
(はしごを降りる二人)
服部「なんや狭くて暗いとこやな…」(スマホで下を照らしながらコナンより先に降りている)
コナン「……。」
服部「…なんやここ?」
(2メートルほどのはしごを降りると、6畳ほどの暗い部屋に出る)
コナン「小さい机が一つと…あとやたらと本棚が置かれてるな…」
服部「ま、とりあえず気ぃつけて調べてみよか」
458
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 13:55:32 ID:ReDjp0Bw
(暗いのでスマホで照らしながら本棚を調べるコナン)
コナン「(ここに置かれてる本…薬学系の本がやたら多いな…)」
コナン「(それに発行が30年以上前の古い本ばかりだ…かなり変色が進んでる)」
コナン「(ここも本棚の上の部分はホコリが溜まってるのに棚の中はホコリがあまり溜まっていない…)」
コナン「(ここも誰かが調べて元に戻したってのか…?)」
コナン「(妙なのは本棚のところどころにごっそりと抜かれた痕跡があること…)」
コナン「(ここに侵入した誰かにとってどうしても欲しい物がここにあったか…)」
コナン「(それとも…都合の悪いものがここにあってそれを回収したか…)」
459
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 13:56:00 ID:ReDjp0Bw
服部「なんや暗くて見づらいなぁ…」(机の引き出しを漁る服部)
服部「(この引き出しの中…何もあらへんか…)」
服部「(しかし暗くて見辛いわ…)」
服部「(ん…?)」
(引き出しの奥をスマホで照らす服部)
服部「(引き出しの奥…何や書いてある?)」
服部「工藤!なんや引き出しの中に何か書いてあるで!」
コナン「何だって?」
460
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 13:57:43 ID:ReDjp0Bw
服部「ほら、ここや。この奥の方や。A…P…?」
コナン「ペンで書いてあるな…。A…P…T…X…512…810…4T…」
コナン「APTX5128104T…」
コナン「APTX…アポトキシン!?」
コナン「(APTX4869はオレがあの黒ずくめの男たちに飲まされた薬…)」
コナン「(それとよく似た『APTX5128104T』…あの薬となにか関係が…?)」
461
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 13:58:50 ID:ReDjp0Bw
【syamuの実家から少し離れた道路】
コナン「(結局その後も隠し部屋を探したが、あの文字以外に特に手がかりは見つからなかったな…)」
服部「おう工藤、宿取れたで!相部屋でええやろ?」(スマホを片手に笑顔の服部)
コナン「ああ…」
服部「船宿らしいからメシもきっと美味いはずやで!楽しみやな!」
コナン「ああ…」
服部「…おい!」
コナン「いたた!何すんだよ!」(服部に頬を引っ張られる)
服部「ったく、まーた考え事か?少しは旅を楽しんどけ!」
コナン「ったく、しゃーねーだろ?オレが元に戻る手がかりに繋がるかもしれねーんだから」
服部「まあなぁ。お前が飲まされた薬ゆーのと似た単語があの家に残されてたんやからな」
コナン「(他の場所で見つけたなら偶然記された落書きかもしれねーが…)」
コナン「(syamuが黒の組織と関係がある可能性があると分かった以上、これは絶対に偶然じゃねえ…)」
コナン「(くそっ、syamuの手がかりを追うどころかますますわからねえことが増えちまった…)」
462
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 13:59:58 ID:ReDjp0Bw
服部「で工藤、これからどうするんや?」
コナン「とりあえず今日は宿で泊まって、明日の朝またあのモグラハウスを探して周辺に聞き込みをするしかねーな。
それで明日の昼前にはこの島を出ねーと休みが終わる前に東京に帰れねえ…」
服部「どうせならもっと泊まってたらどうや?もっと遊んでいこうや!
この島出たらゆっくり大阪観光なんてどや?
紅葉もええ時期や、京都辺りまで足伸ばしてもええな!」
コナン「バーロ、学校があるんだよ。お前だって学校があるだろうが…」
服部「ああ、すっかり忘れとった!課題もあるんやったわ!」
コナン「(明日中になにか掴んで帰らねーと…)」
463
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:01:19 ID:ReDjp0Bw
【能美島の旅館の和室】
服部「ZZZ…やめろや和葉ぁ…」
(浴衣で気持ちよさそうに布団で眠っている服部)
コナン「ハハ…」
コナン「(飯食って風呂入ったらもう寝ちまいやがったコイツ…気楽でいいな…)」
服部「ZZZ…」
コナン「(まあ、メシも美味かったし風呂も気持ちよかったし…)」
コナン「(何より、こんなとこまで付き合ってもらってる…)」
服部「ZZZ…工藤ぉ…推理勝負やぁ…」
コナン「(こいつには本当、今回世話になりっぱなしだな)」フッ
コナン「(…そうだ、こうしちゃいられねえ。あのAPTXなんとかって言葉について灰原に聞いてみるか…)」
464
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:02:06 ID:ReDjp0Bw
ポチポチポチ(スマホを弄るコナン)
スマホからの灰原の声「もしもし」
コナン「ああ、灰原か。悪いなこんな時間に」
スマホからの灰原の声「何の用なの工藤くん?今ビッグ大阪の試合見てるんだけど。
比護さんが今日も活躍してて…切るわよ」
コナン「悪い悪い、ちょっと聞きたいことがあってさ」
スマホからの灰原の声「はぁ。早く済ませなさいよね」
コナン「ああ。なあ灰原…」
スマホからの灰原の声「何よ?」
コナン「お前、『APTX5128104T』って知ってるか?」
スマホからの灰原の声「っ!!?」
465
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:02:50 ID:ReDjp0Bw
スマホからの灰原の声「…工藤くん。どこでその言葉を聞いたの?」
コナン「syamuの実家の引き出しの中にあったんだ、『APTX5128104T』って書き残しがな」
スマホからの灰原の声「ってことは、syamu_gameは組織と関係があるというの?」
コナン「はっきりとはしてねーが、その可能性もあるな」
スマホからの灰原の声「…はぁ。まさかあのsyamuが、ね…」
コナン「で、どうなんだ?その512…なんとかって言うのは知ってる薬なのか?
オレやお前が飲んだアポトキシンと関係があるのか?」
スマホからの灰原の声「知ってるといえば知ってるし、関係がないわけでもないわ」
コナン「じゃあ教えてくれ!」
スマホからの灰原の声「…そうね。私としては同僚の科学者たちから噂を聞いた程度で本当のことかどうかはわからない。
それでも良いなら教えてあげるわ」
コナン「ああ、頼む」
466
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:04:47 ID:ReDjp0Bw
スマホからの灰原の声「『出来損ないの配信者』…」
コナン「え?」
スマホからの灰原の声「あの薬…APTX5128104Tの別名よ。
APTX4869が『出来損ないの名探偵』と呼ばれていたように、
あの薬も開発中に組織ではたまにそう呼ばれていたそうよ…」
コナン「ってことは、それも組織で作ってた薬だってのか?」
スマホからの灰原の声「そうよ。数十年前、組織はある目的のために薬を作り始めた。
それは一種類ではなく、いろいろな種類の薬の研究が同時に進められたの。
その中に私やあなたが飲んだAPTX4869もある。
他にもAPTX114514、APTX8101919なんてのもあったわね。
…そして、その中の一種がAPTX5128104T」
コナン「あの薬と一緒に開発されていた薬ってことか…」
467
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:05:33 ID:ReDjp0Bw
スマホからの灰原の声「2つの薬は組成も効果も似ていた。ただ一点を除いてはね」
コナン「ただ一点?」
スマホからの灰原の声「細胞の自死、即ちアポトーシスを誘導するのは同じ。
ただ、4869は全身に直接作用するのに対し、5128104Tはまず『脳』に作用する」
コナン「脳に?」
スマホからの灰原の声「最初に脳に強く作用することで中枢神経等の神経系統に働きかけ、
その後全身に作用させる…。
これによって脳内物質の分泌を促進させ、薬の効能を大きく増幅させることができるのよ。
薬の効果や研究成果としては4869を大きく上回っていたとも一部の科学者の間では言われていたらしいわ。
私が生まれる前のことだから他の科学者から聞いた話だけどね」
コナン「それだけの効果があるんなら4869の代わりになってるんじゃねーのか?」
スマホからの灰原の声「ええ、そのはずだったそうよ。2人の科学者がある事件を引き起こすまではね」
コナン「ある事件…?」
468
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:06:36 ID:ReDjp0Bw
スマホからの灰原の声「APTX5128104T開発の責任者だった2人の優秀な科学者夫婦。
組織でも指折りの科学者でもあったその2人だけど、数十年前に研究所を爆破して自ら命を絶った。
すべての薬物データや実験結果、サンプルや被験者のデータを道連れにね。
組織に残されたデータも全部めちゃくちゃに改ざんされていた…
それ以来、研究が続けられなくなったAPTX5128104Tの開発は永久にストップ。
それがその事件よ。
以来、組織はAPTX4869の開発の方に力を入れていったと聞いているわ」
コナン「その二人は何で自殺を?」
スマホからの灰原の声「さてね。その二人はその辺の子供でも被験者にしていたって噂もあったそうだし、
子供を実験材料にしてたからある日突然罪の意識でも湧いたんじゃない?
それに5128104Tにはいろいろな副作用があったみたいだから」
コナン「副作用?」
スマホからの灰原の声「脳に作用する薬だから実験に参加した科学者の中には脳をやられて奇行に走り始めるような人もいたらしいわ。
だから薬に頭をやられて自殺を図った、なんて噂もあるわね」
コナン「なるほどな…」
スマホからの灰原の声「その2人の科学者の裏切りとも言える事件をきっかけに、
その薬は組織の中でこう文字って揶揄されていたそうよ。
『出来損ないの背信者(ユダ)』とね…」
コナン「『配信者』から組織の『背信者』になったってわけか…」
469
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:07:43 ID:ReDjp0Bw
スマホからの灰原の声「…ところで工藤くん。大丈夫なの?
あなたまた危ないことをしようとしてるんじゃないの?」
コナン「い、いや、大丈夫だ…ハハ…」
コナン「(灰原にはsyamuがオレの正体を知っていた、とは言ってねーが…言わない方が良いかもな…)」
スマホからの灰原の声「しかしショックね。あのsyamuが組織の一員かもしれないだなんて…
組織の人間から感じる匂いを感じることもできずにsyamuの動画を面白いと思ってたなんてね。
あのオリジナルメニュー動画、良く眠れるから嫌いじゃなかったのよ」
コナン「(まあ仕方ねーとは思うけどな…30超えて貝塚からほとんど出てないようなアレが組織の一員だなんて誰も思わねーよ…)」
スマホからの灰原の声「そろそろ切るわね、くれぐれも気をつけなさいよ」
コナン「ああ、ありがとな」
470
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:08:14 ID:ReDjp0Bw
スマホからの灰原の声「ああ、そうそう…」
コナン「?」
スマホからの灰原の声「『ジントニック』と『カシスオレンジ』…」
コナン「え?」
スマホからの灰原の声「そのラボを爆破して死んだ2人の科学者のコードネームよ…」
コナン「ジントニックに…カシスオレンジ…」
スマホからの灰原の声「ま、その2人とももう数十年前に死んでるしこの話自体だって又聞きの昔話。
どこまで本当かわからないし、もはや私に確かめる術すらない。
さっきの話は話半分に聞いといていいわよ。
じゃ、切るわね。おやすみ」
コナン「ああ、おやすみ」ピッ
コナン「(数十年前に死んだ科学者夫婦の『ジントニック』と『カシスオレンジ』か…)」
471
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:10:24 ID:ReDjp0Bw
(電気を消して布団に横になるコナン)
コナン「(しかし何故syamuの家にそんな昔の薬の名前が…?)」
コナン「(それにあの隠し部屋…あれは一体何なんだ?)」
コナン「(それ以外にもわからねーことは山ほどある…)」
コナン「(2、3ヶ月の間空き家になっているsyamuの実家…あそこで何があったか…)」
コナン「(まだわからないsyamuの家族の行方も気になる…)」
コナン「(そして誰かが家の中を探してわざわざ綺麗に元に戻したような痕跡…)」
コナン「(スブターさんたちあの事件の犯人3人もこの島を訪れていたってのも気になる…)」
コナン「(そして、肝心のsyamu本人の行方…)」
コナン「(能美島まで来たってのにわからないことが更に増えただけだ…)」
コナン「(…だが…ひとつだけ手がかりを見つけた)」
コナン「(APTX5128104T…。APTX4869と共に組織が開発していた薬…)」
コナン「(もしかしたら…)」
コナン「(オレが元の体に…工藤新一に戻る手がかりが掴めるかもしれねぇ…!)」
472
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:10:57 ID:ReDjp0Bw
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
473
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 14:12:08 ID:ReDjp0Bw
ちょっと短めですが関西2日目が終わったのでここまでです
また1〜2週間くらいお待ち下さい
次で関西編が終わる予定です
思いつきで話を広げ始めましたがちゃんと終わるか心配ですね…
474
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/01(日) 16:23:19 ID:Hz2cjOMM
APTXコイニハッテンシテ…は草
475
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/03(火) 16:58:35 ID:ff7kCBUI
syamuさんはこの薬で脳をやられたんですかね…
476
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/03(火) 17:36:10 ID:f6FIsO/M
APTXコイニハッテンシテ好き
477
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:26:59 ID:NiE/aJec
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
478
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:28:21 ID:NiE/aJec
【関西三日目の朝・syamuの家周辺の道】
服部「ふわぁぁぁ…こんな朝早くから探さへんでもええやろ…まだ8時やで?
朝メシくらいゆっくり食わしてほしいわ」
コナン「仕方ねーだろ?今日で三連休最終日。今日中に東京に戻るにはここを12時には出てーからな」
服部「東京に帰るならそのくらいに新幹線乗らんと帰られへんからなぁ。
しっかし、せっかくの三連休やってのにsyamuの聖地巡りするとは思わんかったなぁ」
コナン「(今日絶対に掴んでやる…黒の組織…そしてsyamuの謎を…!)」
479
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:28:51 ID:NiE/aJec
【syamuの家前】
(警察官や捜査員が集まっているsyamu宅)
コナン「警察…」
服部「家宅捜索、やな。おそらくアイツの家族の失踪絡みでの捜索やろ。
やっと警察も動いたんやろな」
コナン「…家宅捜索か…やべーな。
おそらく1日中やってるだろうし、もうあの家は調べられねえ…」
服部「しゃーない、昨日調べられただけ儲けもん思っとこうや。
後はアイツの家は諦めてギリギリまで周辺の聞き込みでもしとこか」
コナン「ああ、そうするか…」
480
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:30:00 ID:NiE/aJec
【syamuの家周辺】
近所の主婦A「浜崎さんの家?ああ、最近は親戚の家に一時的に移り住んでたって聞いてたけど、
まさか行方不明だなんて思わなかったわね…」
コナン「移り住んでた?」
近所の主婦B「ええ、そうなのよボウヤ。ご主人の焼肉さんの定年で戻ってきたんだけど、
それ以来あの家の周りを不審者がウロウロしてることが多くてね。
物騒だから一時的にどこかに移りたいってカスゴリさんがよく言ってたのよ」
コナン「(不審者たち…syamuの家に凸しようとしてた俺オナ民だろうな…)」
近所の主婦A「それに4ヶ月前に空き巣が入ったって言う話でね?」
コナン「(実家に凸者が侵入してsyamuのiPadを盗んだって事件…。
確かあれでsyamuは動画撮影ができなくなり、実家にも迷惑がかかるってことで
アレをきっかけにsyamuは引退を決めたって噂だが…)」
481
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:30:44 ID:NiE/aJec
近所の主婦C「怖いわよねぇ。その前後にもたまにあの家の周りを知らない人がウロウロしてたり、
この辺のナンバーじゃない黒い車が来たりしてて…」
コナン「(黒い車…?)」
コナン「ねえ、その人達って家に忍び込んでたりしてたの?」
近所の主婦A「怪しい人たちは家の周りをウロウロしてただけだと思うわ。
でも確か一回清掃業者みたいな人たちが家の中に入っていったわね」
コナン「(清掃業者?)」
コナン「あのお家のおじさんとかおばさんとか、syamuさんって最近見かけた?」
近所の主婦B「ここ2〜3ヶ月位は見てないわね。
変な人達がうろついてるから一時的に別の場所に移りたい、
みたいなことはカスゴリさんから聞いたから恐らくどこかに移ってるかと思ってたんだけど…」
近所の主婦C「怖いわねぇ、まさか事件に巻き込まれてるかもしれないだなんて…」
482
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:31:22 ID:NiE/aJec
コナン「(…家族は行方不明…)」
コナン「(今が2019年の11月…つまり…)」
1月下旬 syamu、実家を出る(複数の代理人によるsyamu争奪戦開始)
6月中旬 syamu、実家に戻る
7〜8月頃 怪しい車や人物などがsyamu宅周辺をうろつく
7月下旬 凸者によるsyamu実家侵入事件
8月下旬 syamu、引退を宣言
9〜10月頃 家族の消息が途絶える。スブターさんたちが家を訪問
コナン「(もし怪しい人物や車が凸者でないとしたら…)」
コナン「(組織の人間もその中にいた…?)」
コナン「(もしかしたら実家侵入窃盗事件も、syamuの引退も全て組織によって仕組まれたもの…?)」
コナン「(いや、それは考えすぎか…?)」
483
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:33:12 ID:NiE/aJec
コナン「ねえ!あの焼肉さんやカスゴリさんがここにいた時のことって覚えてない?
30年くらい前にここから大阪に引っ越したんでしょ?」
近所の主婦A「ええ、確か二十数年前だったかしら?
ご主人のお仕事の都合で大阪に引っ越していってね。
私もそのちょっと前にこの島にお嫁に来たからよく覚えてるわ」
コナン「焼肉さんのお仕事?確か公務員だったんだよね?」
近所の主婦B「ええ、でも昔は二人共どこかの会社に勤めていたらしいわよ。
でも三十年前くらいだったかしら、退職されてカスゴリさんは主婦に、
焼肉さんは公務員になったって聞いてるわね」
コナン「他になにか昔のことで知ってること無い?」
近所の主婦C「昔のことだから覚えてないわね…。
あ、そういえば、3ヶ月前か4ヶ月前くらいだったかしらね。
あの家をお掃除しに来た清掃業者の人たちと世間話をしたんだけど、
その時にボウヤたちみたいに昔のことをちょっと聞かれたわね」
コナン「(清掃業者が…?)」
コナン「(おそらく組織の連中の変装…)」
コナン「(探された後は組織によるものか…?)」
484
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:34:07 ID:NiE/aJec
【数時間後・東海道新幹線新大阪駅上りホーム】
(服部だけが降り、コナンがそれを見送る)
コナン「世話になったな、服部」
服部「なあ、本当にええんか?あの姉ちゃんに言うてもう何泊かして探しても…」
コナン「大体の情報は集めた。恐らくもう何泊かしても結果は同じだ。それに…」
服部「syamu本人はおそらくまだ東京にいる、か」
コナン「ああ、30才まで貝塚にこもって生きてきた男だ。
あの生活力の無さから言っても恐らく今だってそこまで動いていないはず…」
服部「出会ったあのビル周辺を中心に聞き込んでいけば発見できる可能性は高いやろな」
コナン「そういうわけだ。あとは俺に任せろ」
485
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:34:34 ID:NiE/aJec
服部「せやかて工藤、俺も何か…」
コナン「いや、お前まで巻き込むわけにはいかねーよ」
服部「…工藤…。」
コナン「んな顔すんじゃねーよ。そうだな、じゃあsyamuの家族の行方の捜査に進展があったとか、
syamuの目撃証言があったり何かあったら俺に教えてくれ」
服部「おう、任しとけ!」
プルルルルルルルルルルルルルルル(発車ベルの音)
コナン「あ、言い忘れてた」
服部「ん?」
486
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:35:01 ID:NiE/aJec
コナン「ありがとな、服部」
服部「!」
コナン「今回の旅、お前のおかげで楽しかったぜ。また一緒にどっか行くのも悪くねーな」
服部「工藤…。」
服部「…俺も楽しかったわ!次はもーっとおもろいとこ案内したる!楽しみにしとけよ!」
コナン「ああ、また来るぜ!じゃあな!」
服部「おう!」
プシュー(新幹線のドアが閉まる音)
服部「(工藤…絶対に死ぬなよ…!)」
487
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:35:58 ID:NiE/aJec
【上り東京行き新幹線の車内】
(車窓を見ながら考え事をするコナン)
コナン「(syamu…syamuの家族…黒の組織…能美島…貝塚…)」
コナン「(そして、APTX5128104T…)
コナン「(もう少し…もう少しで全てが繋がりそうなんだが…)」
コナン「(…ま、詳しいことはあいつを探し出して締め上げて聞けばいいか…)」
コナン「(…今度こそ…蘭や皆を危険に晒すようなことはしねえ…)」
コナン「(しかし…)」
コナン「(syamu…あいつは今どこにいる…?)」
488
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:36:01 ID:h2AGnbtE
もう始まってる!
489
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:36:58 ID:NiE/aJec
【同日同時刻・喫茶店ポアロ】
梓「安室さーん」
安室「…。」
梓「安室さん…?」
安室「あ、すみません梓さん。どうしました?」
梓「いえ…ちょっと最近の安室さん、ぼーっとしている事が多いなって。お疲れですか?」
安室「ああ、最近ちょっと夜更かし気味で。最近録画した連ドラを見るのにハマっていて…」
梓「ダメですよ、夜はちゃんと寝ないと」
安室「ええ、仕事にはちゃんと影響のない程度にしておきますよ」
安室「…。」
490
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:37:39 ID:NiE/aJec
(回想)
バーボン(安室)「へぇ、それはお会いしてみたいですね。その『ゼロ』さんに…」フッ
ベルモット「フフ…その必要はないわ」
バーボン「え?」
ベルモット「読めないあの男のことだもの、近い内にあっちから貴方に接触するかもね」
バーボン「あちらから、ですか…それは楽しみですね」
(回想終わり)
491
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:38:33 ID:NiE/aJec
安室「(組織の新入りの幹部『サッポロ極ZERO』か…)」
ガチャッ(ポアロの入り口が空いて誰かが入ってくる)
梓「いらっしゃいませ、何名様で…」
syamu「オイイイイイイイイイイッス!!!どーもー、syamuでーーーーす!!」
梓「きゃああっ!?」
安室「!!」
安室「(この黒服…まさかこの男が『サッポロ極ZERO』…?)」
492
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:39:13 ID:NiE/aJec
梓「あ、あの…何名様、ですか…?」
syamu「おほ^〜(勃起)」
梓「ひっ!?」
syamu「俺でオナニーはしたらダメだで」
梓「あ、あの…一名様…でしょうか…?一名様でしたらあちらの…」
syamu「コイニハッテンシテ…素敵なことやないですかぁ。十分ニチィ!パワーを貰えますよぉ〜」
梓「うう…」(怯え顔)
安室「(…。)」
安室「(いや、違う…)」
493
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:39:49 ID:NiE/aJec
syamu「私はイケメンではございません。ですが、心はイケメンでございます」
梓「ひぃぃ…」
安室「(このギリ健が組織の幹部『サッポロ極ZERO』だとは考えにくい…)」
安室「(ベルモットが言うには僕以上の切れ者だという話…)」
安室「(それに短期間で幹部まで上り詰めた力量。恐らく頭脳だけでなく全てに長ける人物)」
安室「(きっと僕よりも全てが上回っているような人物に間違いない…!)」
安室「(だがアレは明らかに見た目も頭もギリ健…組織の一員だとしても精々捨て駒レベルの末端)」
安室「(秘密主義の組織に属しているのにあんな黒ずくめの格好で騒ぎ立てて奇行をするなんて絶対にありえない、まして幹部なら尚更だ)」
安室「(…そう、あれは間違いなく『囮』…!!)」
494
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:40:34 ID:NiE/aJec
安室「(アレを囮に僕を観察しようとしているのだろう)」
安室「(つまり本物の『サッポロ極ZERO』はあの男以外…この店内にいる誰か…!!)」
(食事をする若い女性の2人組、コーヒーを飲む老人、眠そうにしているサラリマンなど店内にいる数名の客たちを鋭い目で見る安室)
安室「(いや、もしかしたら店外から見ている可能性もある…)」
(店の外の大通りを見る安室)
syamu「あ、いまのでキュンと来たね?なんたって俺自身が神だから」
梓「…うう…ぐすっ…」(怯えて泣きそうな表情)
495
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:42:14 ID:NiE/aJec
安室「(しかし、あの『サッポロ極ZERO』…『ゼロ』が何故僕にこっそり接触を…?)」
安室「(!!)」ハッ
安室「(もしかしたら、あのRUMが動いている…?)」
安室「(『ゼロ』は独自の調査で僕を怪しんだ…
あのモグラ顔の男を囮に僕を監視し、
少しでも何か尻尾を出せばRUMの許可を得て消すつもりか…)」
安室「(『ゼロ』は僕が公安であることを薄々勘付いている可能性すらある…)」
安室「(それだけの頭脳を持っていると見てまず間違いない)」
安室「(…これが最も有り得る話だ)」
安室「(流石にあの口肛門の男がベルモットが有能だと評価する『ゼロ』だとは考えられない)」
安室「(となると、僕がすべきことは…)」スッ
496
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:42:52 ID:NiE/aJec
安室「どうしました、梓さん?」
梓「あ、あの…安室さん…変なお客様が…」オロオロ
安室「ああ、大丈夫です。僕が対応しますよ。梓さんはキッチンの方お願いします」ニコッ
梓「すみません…」
安室「いらっしゃいませ!一名様でしたらあちらのお席へどうぞ!」ニコニコ
syamu「何で俺が年下の、俺より年下とコラボせなあかんねん」
安室「はは、年下ですみません。さああちらのお席へどうぞ」
syamu「おい!偉そうにYO!席案内してるんじゃねえぞ!
あウォウウォウウォウ!ウォウウォウウォウ!あランラカランラカランランラン、ウォウ!」
安室「ふふ…」
497
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:43:51 ID:NiE/aJec
安室「(面白い…)」
安室「(そちらがその気なら、先に尻尾を掴ませてもらいましょう。『サッポロ極ZERO』…)」
安室「(いえ、『ゼロ』さん…僕と同じあだ名を持つ者。勝負と行きましょうか)」
安室「(『零(ゼロ)』と『ZERO(ゼロ)』の対決でね…!)」
498
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:45:00 ID:NiE/aJec
関西編が終わってモグラフェイスVSトリプルフェイスの対決が始まるのでここまでです
また1〜2週間くらいお待ち下さい
次辺りから事件が起こって終盤に入っていくと思います
499
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 16:06:47 ID:h2AGnbtE
安室さんの囮syamu評が直球すぎて草
黒幕syamuへの過剰評価と合わせて面白すぎる
500
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 16:58:15 ID:k31YCTEQ
ギリ健じゃねーだろこれ…
501
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 17:04:22 ID:qFBK7F6U
これで深読みじゃなくてマジでゼロと別人だったら草生える
502
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 20:10:01 ID:K2x4j1eI
ファッ!?
503
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 21:09:08 ID:JTM2xFdw
もう終わってた!
shameさんの評価ボロクソで草
504
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:31:00 ID:6TkC53cA
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
505
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:31:24 ID:6TkC53cA
(テーブル席)
安室「(さて…とりあえずこのモグラフェイスの男を適当にあしらいつつ…)」
syamu「アヤアイアイ!アイアイアイ!」
安室「お客様、こちらメニューです」
syamu「アラヤソラヤッタライタイ!!」
安室「ご注文はいかがなさいますか?」
安室「(…さりげなく周囲を伺い、『サッポロ極ZERO』の正体を掴む…!)」
506
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:32:08 ID:6TkC53cA
syamu「ミート、スパゲティ!ハイ!カツカレー!えー、親子丼!」
安室「すみません、ミートスパもカツカレーも親子丼もうちのメニューには…」
安室「!!!?」
(数日前の昼間の回想)
安室「中まで火が通っていたらそれをパンで挟めば、オリジナルメニュー『カツカレーサンド』の完成です!」
(回想終わり)
安室「(それだけじゃない…ミートスパは僕の昨日の昼食…)」
安室「(親子丼は公安の同僚と食べた昨日の夕食だ…)」
安室「(まさか…)」
安室「(『サッポロ極ZERO』は僕の全てを見通している…!?)」
507
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:33:03 ID:6TkC53cA
安室「(いや、単にこの男が奇声を発していてそれが全て偶然僕の作った料理や取った食事と一致しただけという可能性もないことはない…)」
安室「…すみません、ミートスパもカツカレーも親子丼もうちのメニューにはないんですよ」
syamu「カレーライス!ハンバーグカレー!カツカレー!えー…チキン南蛮カレー!あー唐揚げカレー!えっミックスピザ!チーズコーンピザ!あーオッケー!」
安室「カレーライスとハンバーグカレーならメニューにありますがそれ以外は…」
安室「!!!??」
安室「(この男が言っているメニュー…)」
安室「(先日打ち合わせと息抜きを兼ねて公安の同僚と行ったカラオケボックスのメニューと完全に一致している…!?)」
安室「(どこから…どこから見られていたんだ!?)」
安室「(やはり…僕の素性がこの店のどこかにいる『サッポロ極ZERO』に完全に見抜かれている…!!)」
508
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:33:33 ID:6TkC53cA
安室「ではカレーライスでよろしいでしょうか?」
syamu「ソソソソ…」
安室「では少々お待ち下さい!」
syamu「アジャース!アジャース!」
安室「(このモグラ顔の男はどうでもいい…どうせ組織の末端だ)」
安室「(『サッポロ極ZERO』…一刻も早く見つけなければ…)」
509
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:33:59 ID:6TkC53cA
安室「梓さん、カレーライス一人前お願いします!」
梓「はーい!」
安室「…ふぅ」
syamu「オォウイエ イヤイヤ ヒィンウゥッハッ!ヒヒィイェッ!アッハッハッポン!」
安室「(あのモグラ顔の男と接客していた時にさりげなく周囲を観察していたが…)」
安室「(何人かの客がこちらをキョロキョロと伺っていた…)」
安室「(あの中にヤツがいることは間違いない、十中八九…あのモグラ顔の男は囮…!!)」
安室「(組織があんなギリ健を幹部として引き入れるはずがない…)」
510
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:34:30 ID:6TkC53cA
syamu「オゥ!イヤァ!オウオウオウイヤ!ウェイ!イヤァ!イェス!」
安室「(…客がこちらを見ていたのはあの男が奇声を発していたから驚いてかもしれないが…)」
安室「(いや、それすらも計算通りのはず…)」
syamu「Do it !Do it !!ヒィェェヘッヘッヘハハッ!ヘシュャャャンハッハッハッハッハッハ!!」
(周囲の客が迷惑そうな顔でsyamuを見ている)
安室「(あの男が奇声を発して暴れていれば、こちらを伺っていても不自然に思われない…)」
安室「(単に奇声を発する珍獣を見ているだけと思われるからだ)」
安室「(確実に…この中に『サッポロ極ZERO』がいる…!!)」
511
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:35:03 ID:6TkC53cA
安室「おまたせしました!カレーライスになります!」コトッ
syamu「それでは早速、いただきますゥゥゥゥゥゥ…」
安室「それではごゆっくり!」ニコッ
安室「……。」
syamu「クチャ…ペチャ…ズズッ…」
安室「(もう30を過ぎているだろうに食べるのに汚い音を立てて…食べ方に品性の欠片も感じられない…)」
安室「(躾どころか教育すらまともに受けたかどうか怪しいな…)」
syamu「あのですね、カレーのうまみがミックスされて何ていうんだろ、
ものすごいうまみが生まれてますゥゥゥ…」
syamu「これはねぇ、そやねぇ、お好みで、粉チーズを掛けると、マイルドになって、
美味しいかもしれません。それ、そうはお好みで、ね。粉チーズをかけて下さい」
安室「(…恩義のあるこの店のカレーの味の改善点をこんな男に言われると腹が立つな…)」
安室「(…いや、この男のことなどどうでもいい、早くあの男を…『サッポロ極ZERO』を探さないと…!)」
512
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:35:56 ID:6TkC53cA
安室「(『サッポロ極ZERO』の特徴は…僕の全てを見抜き短期間で組織の幹部に収まるほどの天才的頭脳と洞察力を持った人物…)」
安室「(追い詰める手段の老獪さ…となればあの老人か…?)」
(テーブル席でコーヒーを飲む老紳士を見る安室)
安室「(いや、あの眠そうにしている若いサラリーマン…?)」
(テーブル席でうたた寝をするサラリーマンを見る安室)
安室「(…もしくはベルモットのような変装術を使ってあの大学生に化けているのかも…)」
安室「(二人組というのも怪しまれない偽装だと考えられる…)」
(テーブル席で談笑する2人組の女子大学生を見る安室)
安室「(…いや、さっきから店の外で待ち合わせをしているらしい中年の主婦らしい人物…?)」
(店の外に立って腕時計を気にしている中年女性を見る安室)
安室「(どこだ…どこにいるんだ…!?)」
安室「(僕にさえ全く尻尾を掴ませない…一体何者なんだ…!?)」
513
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:36:43 ID:6TkC53cA
(15分後)
syamu「はい、というわけで、ごちそうさまでした」
安室「(ダメだ…全くわからない…一体誰が…)」
syamu「点数の方なんですけども、そうですね…百点満点中、90点ですゥゥゥ…。
このカレーなにか足りないな〜と思うんですよ、自分的に。
それが何かと言ったら、やっぱり『お笑い』ですね。
おふざけが足りない」
安室「(公共の面前でふざけた奇行をしておいてよくもまあメニューにおふざけが足りないなどと言えるな…)」
安室「(しかし食べ終わったとなると…もう時間がない…)」
安室「こちらお下げしてよろしいでしょうか?デザートなどはいかがで…」
安室「!!!?」
514
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:37:15 ID:6TkC53cA
syamu「今回はまずマーガリン、小岩井のマーガリンをつけて、まずつけて、
マーガリンつけて、まあ小岩井マーガリンっていうかマーガリンをつけて…。
…だからまず食パンの上にマーガリンを塗って、その上に餡子を塗って…。
トーストして、マーガリンを上に塗ってこれを…」
安室「(持ち込んだ食パンとマーガリンと餡で小倉トーストを作り始めた…!?)」
安室「(いや、違う…それだけじゃない…!)」
syamu「えー、アクエリアスゼロを買いました。まあ、アクエリアスは2種類あると思います。普通のアクエリアスとこちらの、アクエリアスゼロがあると、思います。
で、こちら2点目が、三ツ矢、ミルクサイダー、を買いました。
えーーー…ま炭酸のジュースを買おうと思ったんですけども。
最初はCCレモンを買おうと思ったんですけども、こっち飲んだことがないので、
この三ツ矢サイダー…三ツ矢ミルクサイダーを買いました。
ほんでこの2点を使って何のジュース、何のオリジナルジュースを作るかといいますと、
炭酸、スポーツドリンクを作ってみようかなーと、思いました」
安室「(さらに持ち込んだジュースを交ぜ始めた…?一体何が目的なんだ…!?)」
515
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:37:55 ID:6TkC53cA
安室「(喫茶店に食べ物や飲み物の市販品を持ち込んで交ぜて食べるなど絶対にありえない…)」
安室「(フードコートなど許可されている場所こそあるが、一般的に飲食店に市販物を持ち込んで食べるのはマナー違反だということは誰でも知っていることだ)」
安室「(それに明らかに食べ物で遊んでいるだけの無意味な行為…意味があるとは思えない…)」
安室「(常識的に考えれば意味もなく30を過ぎたいい大人が公共の場で奇声を発しながら食べ物で遊ぶなんて絶対にありえない…)」
安室「(しかしこの男は組織トップクラスの切れ者の手駒…意味がない行為をするとは思えない…)」
安室「(…なぜこんな意味のない行為を…?)」
安室「(考えられるとすれば…)」
安室「(これは何らかの暗号…!!)」
516
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:38:41 ID:6TkC53cA
安室「(何だ…何を意味している…?)」
安室「(もしや…『サッポロ極ZERO』がこのモグラを通じて僕にメッセージを送っている…?)」
安室「(そうに違いない…。考えてみれば『アクエリアスZERO』という商品名…『ZERO』が入っている)」
安室「(こんな偶然はありえない…おそらく、アクエリアスZEROは『サッポロ極ZERO』からのメッセージということだろう…)」
安室「(ミルクサイダーはおそらく『見る』『スパイだー』…『観察の結果スパイだと分かった』という意味…ミルクサイダーと掛けた洒落…)」
安室「(『サッポロ極ZERO』からの『観察の結果お前のことを公安のスパイだと確信したぞ』という僕への最後通牒…死の宣告…!)」
安室「(まずい…このままでは…!)」
安室「(僕は、消される…!!)」
517
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:39:31 ID:6TkC53cA
syamu「ようこそ!わたくしの!チャンネルへ!ワーオ!!」(いきなり立ち上がる)
安室「(チャンネル?この男は一体何を…)」
安室「(チャンネル…領域…)」
安室「(!!!?)」
(原作からの回想)
赤井「此処から先はこちらの領域(エリア)だ…)」
(回想終わり)
安室「(『サッポロ極ZERO』は赤井秀一の生存にすらも気付いているというのか…!?)」
安室「(…くそ…『サッポロ極ZERO』はどこに…少なくともこの店の中にも外にもそれらしい男は…)」
syamu「それじゃ!私のゲーム実況はぁじまるゾ!!本編!行ってみよう!ヲーッホッホッホッホ!ホウッ!!」
安室「(まさか…!?)」ハッ
syamu「目の前におるジャァァン…」
(いつの間にか安室の目の前にいるsyamu)
安室「(こ、この男が…!?)」
安室「(最初から堂々と僕の前に顔を表していたというのか…!?)」
518
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:40:16 ID:6TkC53cA
安室「(まずい…)」
安室「(正体を知られた上にこれだけ近くまで接近されている…)
安室「(逃げられない…ここで消される…僕はここまでなのか…!?)
syamu「いやいやそれはさ、キミの甘えじゃないか?ということや」
安室「そうだな…確かに僕には甘えと慢心があった…僕の負けだよ」
syamu「ンー、改めて考えるとすごいな、って思うなあ。俺はやっぱ」
安室「ああ、キミは凄いよ。僕を完璧に上回って見せた…。
僕のことは組織に報告するなり消すなりどうにでも…」
519
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:40:46 ID:6TkC53cA
syamu「苦しいときも悲しいときも笑っちゃえば、プラスになりますからねー」
安室「え?」
syamu「信じること、信じ続けること。それが本当の強さだ」
安室「本当の強さ…」
syamu「――自分の身は、自分で守れるはずです」
安室「……え?それはどういう…」
syamu「ほいじゃ、まったのう〜!」
(安室の横を通り過ぎ、店から出ていくsyamu)
安室「あ…」
520
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:41:18 ID:6TkC53cA
梓「あ、お客様!お会計…」
安室「ああ、良いですよ。僕が払っておきます」
梓「安室さん!そんな…」
安室「良いんですよ。僕も彼から勉強させていただいたことがありましたから」
梓「あのお客様から…?ただ叫んだり汚くカレーを食べたり、
店の中で勝手にジュースを交ぜたりしてただけだと思うんですけど…」
安室「(『サッポロ極ZERO』…ヤツは敵ではないというのか?)」
安室「(一体、何者なんだ……?)」
521
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:47:40 ID:6TkC53cA
(夜の米花町の大通りを走るベルモットの車。車内ではベルモットが運転し、ジンとウォッカが後ろの座席に座っている)
ウォッカ「syamu_game…いえ、『サッポロ極ZERO』はどこへ行ってるんです?」
ベルモット「さあ、どこへ行ってるのかしらね?でも計画に支障はないはずよ」
ウォッカ「最初に引退した後のことを聞きたかったのに残念ですね、兄貴。
丸坊主の復活動画で出てきた例の引きこもり支援施設のこととか幻の焼肉動画の…」
ジン「フン…そんなことはどうでもいい。ちゃんと計画は進んでいるんだろうな?」
ベルモット「ええ、キャンティとコルンも呼び寄せてあるわ」
ウォッカ「そういえば兄貴、キールとバーボンにも計画を伝えたんですかい?」
ジン「さあ、どうだったかな…いっそあいつらも巻き添えで死んでも構わねえんだがな…」
ウォッカ「兄貴!?」
ジン「フン、冗談だ。奴等なら勝手に嗅ぎつけて逃げるだろうよ。
巻き込まれて死ぬようなマヌケは組織には不要だ…」
522
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:50:48 ID:6TkC53cA
ベルモット「あの二人なら心配は要らないでしょう。
それよりも計画は第二段階が始まったわよ?」
ピッ(カーラジオをつけるベルモット)
ラジオのニュースキャスター『…本日夕方に杯戸町のデパート屋上で発生した爆発事件ですが、
トークショーを行っていた衆議院議員の九山穂鷹(きゅうやまほたか)代議士の死亡が確認され、
その他にも多数の死傷者が出ている模様です。
現在警察救急では現場検証及び死傷者の救護活動を…』
ウォッカ「へへ、順調みたいですね。兄貴」
ジン「ああ…足音が聞こえてくるようだぜ…」
ジン「この町の…米花町の終わりへのカウントダウンのな…」フッ
523
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:51:22 ID:6TkC53cA
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
524
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:52:19 ID:6TkC53cA
syamuさんが安室さんに勝ったので今回はここまでです
次から終盤に入っていきます
また1〜2週間くらいお待ち下さい
頭がいい敵キャラがこっちの行動を無駄に深読みしすぎて負ける展開って良いですよね
syamuさんVS安室さんは一番書きたかったシーンでした
525
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:02:31 ID:d5PjKQjY
もう始まってる!
526
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:15:44 ID:d5PjKQjY
もう終わってた!
syamuさんが終始奇行に走ってただけなのに頭脳派の安室さんが負けを認めたの草
普通は梓さんみたいな感想になりますよね
次から終盤ということで盛り上がっていきそう
527
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:18:58 ID:Mcs32JW.
サラッとほだかっぽいの殺されてて草
528
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:54:01 ID:rTICjdn2
おそロシア
529
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 16:07:15 ID:nQ.6Lb82
はじめまして(^3^)/
嬉しいことに新しい家族が5月に誕生予定です(*>∀<*)
今も天使のような娘と小太りの夫(笑)に囲まれて幸せです(*´∀`*)
赤ちゃんを授かりやすい方法とか教えちゃうのでかわりにいらないベビー用品&日用品あったら送ってくだちゃいなヽ(o´3`o)ノ
染谷美帆
080-3145-2411
染谷祐介
(株式会社CG サポート社長です笑)
080-3473-9769
派遣会社社長なので仕事ない人連絡してちょ
04-7126-7600
住所
千葉県柏市大室1154-2
530
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 22:12:06 ID:uWjJw9Cw
ウォッカがウォンツに見えて嗤っちゃうんすよね
531
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/16(月) 14:02:25 ID:SjEAiCV2
安室さんはなんでsyamuを叩き出さないんですかね…
532
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/16(月) 14:25:31 ID:QP51O3dY
>>531
他の客の前で明らかな障害者差別を行ったら最悪畳まざるを得ない状況に発展しかねないからね、しょうがないね
533
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:47:51 ID:CmEWXZoI
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
534
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:48:24 ID:CmEWXZoI
(数時間前・杯戸町のデパート屋上)
司会のお姉さん「本日は『日本の未来を考えるトークショー』ということで、
無所属の衆議院議員、九山穂鷹代議士にお越しいただきました。
では九山代議士、お願いします」
支援者たち「パチパチパチパチパチ」
九山代議士「北方領土を取り戻すにはsyamuさんのほならね精神が必要なんです。
ほならね?自分が領土を取り戻してみろって話だというのが心の民主主義だと私はそう言いたいですけどね」
九山代議士「syamuさんを国政に!アジャース!アジャー…」
ドカーーーン!!!(ステージ一体が爆発し巨大な爆炎に包まれる)
司会のお姉さん「きゃああああああああ!!!」
535
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:49:26 ID:CmEWXZoI
(九山議員が爆死した事件の翌日・杯戸町の路上)
ピアニスト・ゆううた「授業中に〜出したら〜学生生活終わるナリ〜♪」(路上に置かれたピアノを弾きながら)
通行人A「お、おいあれピアニストのゆううたじゃね?」
通行人B「ウソ!こんなとこで弾き語りしてるんだ。何かのイベントかな?」
通行人C「知らないの?ストリートピアノを弾くイベントなんだってさ」
ピアニスト・ゆううた「ブリブリブリ!ブリュリュリュ…」
ドカーーーン!!!(ピアノが爆発し巨大な爆炎に包まれる)
周囲の観客たち「ああああああああああああああ!!」
536
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:49:53 ID:CmEWXZoI
(ピアニストゆううたが巻き込まれた爆発事故の翌日・杯戸町の公園内)
YouTuber・黒木士(くろきし)「syamuさああああああああん!!どこですかああああああ!!!
オフ会ゼロ人じゃない!俺がいるうううううううう!!!!」(公園内を絶叫して走り回りながら)
(syamu語録等を絶叫しながら10分以上走り回った後、ベンチに座る)
YouTuber・黒木士「ぜぇ、ぜぇ…はい、みなさんおはこんばんにちは黒木士です。
黒木士チャンネルを始…」
ドカーーーン!!!(ベンチが爆発し巨大な爆炎に包まれる)
近くを散歩していた老人「ひっ!?…ひいい…!!!」(腰を抜かす)
537
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:50:24 ID:CmEWXZoI
(公園での爆発事件の翌日・杯戸町のデパート屋上。焼け跡となっており、大勢の警察官が焼け跡を調べている。)
目暮「この3日間に立て続けに杯戸町で起こった3件の爆発事件。
死傷者が数多く出ているにもかかわらず全く手がかりが見つからんのだ」
小五郎「それでこの私を呼んだというわけですな。
お任せ下さい警部殿!爆弾犯など私がすぐに捕まえてみせましょう!」
目暮「ああ、頼む。証拠が殆ど見つからずに困っていてな…是非とも君の力を借りたいのだ」
蘭「すごい爆発の跡だね、コナンくん…」
コナン「うん…」
(黒く焼け焦げたステージを見つめるコナン)
コナン「(九山代議士は過激な物言いと行動で度々物議を醸していた人物だ…)」
コナン「(爆殺されるほどの恨みもどこかで買っていたのかもしれないが…)」
コナン「(犯行に使われたのは、スイッチで操作できる爆弾)」
コナン「(これだけ大掛かりな爆発を引き起こせる爆弾…)」
コナン「(少なくとも単なる一個人が用意できるような代物じゃない…)」
538
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:50:52 ID:CmEWXZoI
目暮「まず一連の爆破事件で最初に狙われたのがこのデパート屋上だ。
3日前にここで無所属の衆議院議員、九山穂鷹代議士が講演会を行っていたのだが、
講演会の最中にそこのステージに仕掛けられていた爆弾が爆発し九山代議士が即死、
他にも数十人の死傷者が出た」
小五郎「完全にステージが真っ黒に焼け焦げていますなぁ」
目暮「うむ、よほどの恨みを買った上での犯行なのだろうな。
…更に、その翌日となる2日前には第二の爆弾事件が起こった。
場所は杯戸町の路上。路上に設置していたピアノが爆発し、演奏者が即死した。
被害者はピアニストの須月裕太(すづき ゆうた)さんだ」
蘭「その人って『ゆううた』さんですよね?若者にも今人気の新進気鋭のカリスマピアニストの…」
目暮「ああ、そういった名前でネットを中心に活動して人気を博していたようだ。
路上のピアノを弾くイベントをやっていたようで、その最中の事件でな。
彼が人気者だったせいもあり、観客にも多くの怪我人が出たよ」
小五郎「代議士の次はピアニストか…」
目暮「そして、昨日発生した第三の爆発事件。
場所は杯土中央公園。ゴミ箱が爆発し、配信中の人気YouTuberが即死した事件だ。
被害者はYouTuber『黒木士(くろきし)』として活動していた黒木士(くろき つかさ)さんだ。
彼は毎朝同じ時間に同じベンチで近くの公園で雑談配信を行っていたようだから、
明らかに彼だけを狙った犯行に間違いないだろう」
蘭「結構有名なYouTuberの人まで…」
539
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:51:24 ID:CmEWXZoI
目暮「どの爆弾も遠隔操作式、つまり起爆スイッチで爆発するタイプだったそうだ」
小五郎「ということは、どの事件も被害者が一定の場所に来た際に犯人がスイッチを押して起爆したということか」
目暮「うむ、つまり犯人は爆発の際に近くにいたと見て間違いないだろう」
小五郎「そういえば、ピカキンさんを殺害した事件の犯人達も護送車に仕掛けられていた爆弾で爆死したと聞いていますが、まさか…」
目暮「はっきりとしたことはわからないが、爆弾の爆発の威力や残骸から見てほぼ同じタイプの爆弾が使われたことは間違いない。
犯人が捕まれば余罪として明らかになる可能性もあるな」
小五郎「米花町で起きた犯人護送車両爆破事件、杯戸町で起きた今回の一連の連続爆破事件。
隣町で立て続けに同じタイプの爆弾を使った爆破事件が起こっている。
となれば、当然関連はあるでしょうからな」
コナン「…。」
540
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:52:08 ID:CmEWXZoI
コナン「ねえねえ、その爆弾って近くでスイッチを押さないと爆発しないんでしょ?」
目暮「ん?そうだが…」
コナン「ってことは爆発したとき絶対に犯人は近くにいるってことじゃない?
だったら容疑者はわからないの?近くの監視カメラに怪しい人間が映ってるとか…」
目暮「うむ…それがな、どの場所も自由に不特定多数が出入りも行き来も出来る場所だ。
爆弾を仕掛けることは比較的どこの現場でも容易だろう。
唯一デパートのあちこちには監視カメラはあったそうだが、
あくまで万引き防止のためのようでここ屋上には設置されていなかったようでな。
特定の容疑者を挙げることは難しいだろう」
小五郎「怪しい人物が多すぎて容疑者が特定できない、そして証拠も見つかっていない、か…」
コナン「だったらさ、次に狙われそうな場所を予想して食い止めて現行犯で捕まえたらどう?」
小五郎「チョロチョロと子供が口を出すな!」
(ゴン)←げんこつですよん
コナン「あいたっ!」
蘭「ちょっと、お父さん!」
目暮「コナン君の言う通りそれも考えているのだが、狙われそうな場所の予想がつかなくてな…」
小五郎「狙われた人物も場所もバラバラでよくわからねーんだとよ!」
541
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:52:37 ID:CmEWXZoI
小五郎「衆議院の現役代議士に、カリスマピアニストに、YouTuber…接点なんてどこにも無いだろ。
どうせ頭がイカれた爆弾魔の無差別的犯行だろうよ」
目暮「ああ、社会的地位も職業も全く違う人物たちだ。どう見てもコレは無差別的な事件だ…」
小五郎「となると、杯戸町のあちこちの警備を強化するしか方法はなさそうですな…」
目暮「だが警官の配備にも限界が…」
コナン「(ったく、しゃーねーな…被害者の関連くらい俺オナ民ならすぐ分かるだろうってのに…)」
スッ(スマホを取り出すコナン)
542
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:52:45 ID:23BWHDMo
もう始まってる!
543
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:53:09 ID:CmEWXZoI
コナン「あははは!おもしろーい!」
蘭「コ、コナンくん!?どうしたの?」
コナン「だってさ、このツイッターおかしいんだよ?
この九山って国会議員さんさぁ、『アジャース!』とか『ほならね理論』とかsyamuさんの言葉をいっぱい使ってるんだもん!」
小五郎「フン、泥酔してオッパイが揉みたいとか叫んで暴れたり北方領土を戦争で取り返せと言ったり頭がおかしい議員だってテレビでやってたからな。
syamuなんてヤツの真似をしてるから頭がおかしくなって殺されたんだろうよ」
コナン「(九山議員にもsyamuに対してもひどい言い草だなオイ…)」
コナン「あー!このゆううたさんってピアニストはsyamuさんとコラボしたこともあるんだね!
syamuさんの名言集も弾き語り動画にしてたことがあるんだー!おもしろいなー!」
小五郎「syamu…?」
目暮「まさか…」
蘭「あ!そういえば聞いたことあります!YouTuberの黒木士さんってsyamuさんと昔仲が良かったって!」
コナン「動画でコラボしたり、黒木士さんがsyamuさんの名前を叫びながらイオンの中を走ったりしたんだよね!
オフ会0人じゃない!俺がいるううううう!!!って。
syamuさんのおかげでYouTuberとして有名になったんだって!」
小五郎・目暮「!!?」
544
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:53:40 ID:CmEWXZoI
目暮「そうか…国会議員、ピアニスト、YouTuber…一見何のつながりもなかった被害者たちがsyamuで全員が繋がるのか!」
コナン「あ、そっかぁ!この人たちってさ…」
コナン「全員、syamuさんを売名に利用して有名になった人たちなんだね!」ニコッ
小五郎「どの人物もsyamuを利用して成り上がった人物…!」
目暮「となると次に狙われそうな人物がだいぶ絞れてくる…」
小五郎「コナン、他にsyamuで成り上がった人物は誰かいないのか?」
コナン「ボク知ってるよ!AV女優の『あす稀』(あすまれ)さんってお姉さんがsyamuさんを利用して売名して有名になったんだ!
被害者の人たち3人と合わせて貝塚勃起営業四天王って言われてるんだって!」
目暮「貝塚勃起営業四天王…ということは、四人目…最後の標的はAV女優か…!」
小五郎「オイ、ガキが何でAV女優なんて知ってんだ?」
コナン「そ、その、syamuさんがYouTuberとして復活した時に日大の代理人と組んで仲良くしてた女の人みたいだから知ってたんだ…」
目暮「高木!今すぐあす稀さんの事務所に連絡をとって彼女の居場所を確認しろ!」
高木「はっ!」(自分のスマホを手に取る)
545
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:54:12 ID:CmEWXZoI
高木「警視庁の高木です。あす稀さんの所属事務所でよろしいでしょうか?
申し訳ありませんが大至急捜査にご協力いただきたい事がありまして、ええ、はい。
あす稀さんの生命に関わる問題でして、あす稀さんは現在どちらに…え!?」(通話中)
高木「警部!あす稀さんはファン感謝イベントで杯戸町郊外の野外ステージに行っているそうです!」
小五郎「野外ステージ…爆弾を仕掛けるには絶好の場所じゃねーか!」
コナン「目暮警部!あす稀さんが危ない!急ごう!」
目暮「うむ!おい、車を出せ!大至急イベント会場へ向かう!!」
高木ほか警察官たち「はっ!」
546
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:54:38 ID:CmEWXZoI
(パトカー車内。警察官が運転し助手席には高木刑事、後ろの座席にはコナンを膝の上に載せた蘭・小五郎・目暮警部が乗っている)
小五郎「警部殿、イベント会場にはイベント中止をするよう連絡はしたんですか?」
目暮「うむ、連絡をしたのだが大規模なイベントなので今更中止は出来ないとの一点張りらしくてな…」
高木「そもそも責任者が不在だとかで判断がつきかねるって言ってました…」
小五郎「ったく、爆弾魔に狙われてるかもしれねーってのによ。直接乗り込んで止めるしかねーってのか…」
コナン「(頼む…間に合ってくれ…!)」
547
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:55:12 ID:CmEWXZoI
(30分後・杯戸町郊外の巨大野外ステージ。AV女優のあす稀がステージの上に立ち、大勢の観客に向かって何か話している)
小五郎「何とか間に合ったようだな…」
目暮「ああ、そのようだ。高木、大至急運営にイベント中止を要請しろ」
高木「はっ!」
蘭「すっごく男の人がいっぱいいるんだね…」
コナン「う、うん…」
蘭「まるでアイドルみたいで…え!?」
(ステージ横には巨大なスクリーンがあり、あす稀の出演AV作品が大画面で流れている)
蘭「きゃあっ!コナンくん!あんなの見ちゃダメ!」(コナンの目を塞ごうとする)
コナン「わ、わあっ!?」
小五郎「おぉ?あの子中々良いカラダしてんなぁ。今度どっかでDVD借りて…」
蘭「もう、お父さん!コナン君もいるんだからそんなの借りてきたら追い出…」
ドカーーーーン!!!(野外ステージが爆発し、巨大な爆炎に包まれる)
小五郎「!?」
コナン「な!?」
蘭「き、きゃあああああああああああ!!?」
548
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:55:36 ID:CmEWXZoI
(爆炎とともに燃え上がっている巨大ステージ)
観客たち「うわああああああああ!!!!!!」
目暮「…っ…!待機させていた消防と救急を呼べ!今すぐにだ!」
警察官「は、はっ!」
観客の男A「う、うわあああああああ!!」
観客の男B「に、逃げろおおおおお!!!」
高木「皆さん!落ち着いて下さい!警察官の支持に従って逃げて…」
コナン「(くそっ!!オレの目の前で…!!)」
コナン「(あの爆発の規模…おそらくは即死。彼女はもう助からないだろう…)」
(巨大な炎に包まれるステージを見るコナン)
549
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:56:16 ID:CmEWXZoI
コナン「(今までの事件に使われた爆弾は遠隔操作式だった…)」
コナン「(となればこの中に犯人がいるはず…!)」
(逃げ惑う観客たちを見るコナン)
観客の男C「こ、殺される!!嫌だ!死にたくない!!!!」
観客の男D「おいさっさと行け!まだ爆弾犯がこの近くにいるかもしれねーんだぞ!!」
コナン「(だが、人が多すぎてわからねえ…!どうすれば…)」
???「突然の爆発…。米花町の…米花町の皆さん…いかが…、どうでしたか?」
一同「なっ!?」
550
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:56:52 ID:CmEWXZoI
(ステージ横の大型スクリーンに映るsyamuの映像。服装はいつものヨレヨレのTシャツ)
syamuの映像「大丈夫でしたか?爆発。なんっ…怪我はありませんでしたか?」
コナン「な…!?」
コナン「(なんでsyamuが…映像に…!?)」
観客の男E「おい、こいつって…」
観客の男F「syamuだ!大物YouTuberの!」
syamuの映像「わたくしが前々から言ってますように、自分の身は自分で守らんとあきませんよ」
観客の男G「自分の身を守る…?もしかして…こいつが…syamuがやったのかよ!?」
観客の男H「あす稀ちゃんを返せ!クソモグラ!」
高木「み、皆さん!落ち着いてください!警官の指示に従って退避して下さい!!」
551
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:57:10 ID:CmEWXZoI
小五郎「警部殿!この映像、犯人からの挑発に間違いありません!
被害者たちを『自分の身を自分で守れなかったバカ』だと言わんばかりの発言!
そして、事件を示唆するこの映像が爆発直後に現場で流れたということ!
やはりsyamuが犯人ですよ警部殿!」
目暮「ああ…爆発現場近くでこのような挑発をするとは…」
小五郎「となればあのピカキンさん殺害の犯人たちが爆殺された事件もsyamuが犯人に間違いはありませんよ!
最初に自分を殺人犯に仕立て上げようとした人物を爆殺し!
そして、自分を利用して成り上がった人物たちをも爆殺した!
動機は全て自分を利用した連中への復讐です!」
目暮「確かに…ピカキンさん殺害の3人が爆殺された事件も一連の連続爆破事件も、
爆弾の威力からして同一犯だと見られていた。
syamu_gameが犯人だと見て間違いはなさそうだな」
コナン「(…。)」
552
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:57:33 ID:CmEWXZoI
コナン「(確かに状況や狙われた人物たちの人物像から考えればほぼ間違いなくsyamuが犯人だ…)」
コナン「(ホテルでの殺人事件の時はsyamuに罪を着せるためにsyamuと背格好の似た男や音声素材が使われたが…)」
コナン「(この映像に流れているのは音声素材でもなければ似た男でもない…syamu本人のオリジナルの言葉…!)」
コナン「(動機は復讐、もしくは逆恨み…)」
コナン「(自分が配信者として死んだも同然なのに、自分を利用した人たちが大金を稼いで活躍しているのを恨んでの犯行…)」
コナン「(ピカキンさん殺害の犯人3人を殺したのは自分を犯人にしようとしたから…)」
コナン「(あの容疑者3人を爆殺した犯行は爆弾のテストも兼ねていた…)」
コナン「(そしてテストが終わった後、ターゲットの予定をチェックしてそれに合わせて各所に爆弾を設置…)」
コナン「(ターゲットの近くに潜み、スイッチで起爆して爆殺した…)」
コナン「(動機から言っても有り得る話だし、最も自然な推理だろう)」
コナン「(だが、本当にそうなのか…?)」
コナン「(本当に…syamuが…あの貝塚勃起土竜が、連続爆破殺人の犯人なのか…!?)」
553
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:57:51 ID:CmEWXZoI
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
554
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:58:30 ID:CmEWXZoI
今回はここまでです
次は冬コミに参加するので来年明けになるかもしれません
多分あと5〜8回くらい、1月末〜2月中には終わるかなと思います
555
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 13:07:23 ID:23BWHDMo
syamuさんが犯人っぽい状況だけど一つ疑問が・・・
あの人は計画犯罪できるのだろうか
556
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 16:12:50 ID:iDUZloA6
ワシもそこが一番引っ掛かりますね
557
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 16:36:12 ID:ASwRAwgI
犯人はsyamuと見せかけて実は裏に真犯人が居ました…って展開だとは思うけど
最後の最後で「Sだから」ですべてが解決したら大草原になりそう
558
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 16:49:13 ID:97F2w1..
syameさんの妹なら出来そうだけどする意味がない
559
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:27:54 ID:PGaUDd/c
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
560
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:28:57 ID:PGaUDd/c
(事件から数時間後、警察署内の部屋。来客用ソファに小五郎・蘭・コナンが座っている)
室内のテレビ「今日午前11時頃に杯戸町で発生した爆破事件ですが、
警察では事件現場に残っていた映像から大物YouTuber『syamu_game』氏が何らかの事情を知っていると見て調べており広く情報を募って…」
(テレビに映るsyamuのふざけたウォンツフェイス)
小五郎「ったくよぉ、事情を聞くまでもなくあんな穀潰しとっとと捕まえりゃ良いんだよ!
犯人はあのsyamuで決まりだってんだ!」
蘭「怖いね、コナンくん…」
コナン「うん…」
コナン「(…syamuがとうとう容疑者として全国デビューか…)」
(スマホを取り出して眺めるコナン)
コナン「(NaNじぇいでも『syamu_game容疑者の懺悔ホモビを考えるスレ』が立ってすごいレス数になってやがる…)」
コナン「(よし、そのスレに『土竜陵辱〜巨根黒人男優と故意にハッテンして〜』とレスしておくか…)」
561
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:29:26 ID:PGaUDd/c
ガチャ(目暮警部が部屋に入ってくる)
小五郎「警部殿!あす稀さんは…」
目暮「先程病院で死亡が確認されたよ。即死だったそうだ。
至近距離から大型の爆弾が爆発したせいで遺体の半分が爆風で吹き飛ぶひどいものだったそうだよ」
蘭「ひどい…」
小五郎「警部殿、あの映像については何かわかりましたか?」
目暮「ああ、あれか。関係者に聞いたのだが、イベントのスクリーンで流すDVDだと勘違いして流してしまったらしい。
何でも数日前に『イベントで流すように』とイベント運営に送られてきたらしくてな。
証拠品として受け取って確認したが、中身はあす稀さんの出演作品とあのsyamuの映像だった。
彼女がsyamuとの交友関係を持っていたのは皆が知るところだったらしく、
syamuが映ってるのはそういうファンにだけ分かる面白いネタだと思ってスタッフがそのまま流したらしい。
おそらく映像がsyamuの映像に切り替わる直前に手動で爆弾を起動したのだろう」
コナン「そのDVDはどうやって送られてきたの?」
目暮「うむ、DVDは差出人が書いていない封筒で送られてきたそうだ。
消印は貝塚郵便局でイベントの何日か前に送られてきたものらしい。
封筒を軽く調べたが、特に犯人の痕跡などはなかったようだな」
562
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:30:12 ID:PGaUDd/c
小五郎「貝塚郵便局っていえばsyamuの地元!やっぱりsyamu_gameが犯人に違いありませんよ!」
コナン「でもおじさん、syamuさんはもう引っ越してて貝塚には住んでないよ?」
小五郎「バーロ、あいつはSだから意味もなく貝塚郵便局から出したんだよ!」
コナン「(オイオイ、Sだからじゃ全然推理にならねーぞ…)」
目暮「しかしsyamu_gameが犯人にせよそうでないにせよ、
事件に関して何かしらの重要な鍵を握っているのは事実だ。
犯行が続けば多くの犠牲者が出かねん、
このまま行けばsyamu_gameを指名手配することになるかもしれんな」
小五郎「なーに心配いりませんよ警部殿!もう犯行は終わりです!」
目暮「何だって?どうしてそ
563
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:32:10 ID:PGaUDd/c
目暮「何だって?どうしてそれが分かるのかね?」
小五郎「簡単なことですよ。連続爆破事件の被害者はsyamuを利用して成り上がった連中!
コナンから聞いたんですが、あの業人と関わった人間はほぼ破滅しているそうです。
そして名前を上げたのはせいぜい被害者4人くらい。
だからもうほとんどsyamuで売名して成り上がった人物は残っていないんですよ。
だからもう犯行は起こりません!」
目暮「いやしかしだな、もしかしたらまだ我々が知らない者がsyamuから恨みを買っているのかも…」
小五郎「その点に関してはもう心配いりませんよ。なぜならターゲットがもう分かっているのですからね。
あとは狙われそうなターゲットに連絡を取って自衛を促すか、警察が警備に付けば良いだけ!
そしてsyamuを指名手配して捕まえる!
そうすればこれ以上の凶行は起こりえませんよ」
目暮「ふむ、確かに…。連日起こっている4つの爆破事件のターゲットは共通している。
容疑者も分かっているのだから次の犯行を防ぐことはやりやすいかもしれんな…」
コナン「(確かにsyamuに恨まれていそうな主要人物は全員死亡…動機のある容疑者も浮上した)」
コナン「(普通に考えればこれで犯行は終わるはずだが…)」
564
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:32:34 ID:PGaUDd/c
警察官「目暮警部!syamuと事件当日に会ったという女性が来ております」
目暮「ああ、通してくれ」
警察官「はっ!」
ガチャ(ドアが開く)
梓「あ…毛利さん!」
小五郎「梓ちゃん!?」
蘭「あ、梓さん!」
コナン「(梓さんが何故ここに…?syamuと出会ったって…)」
565
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:33:32 ID:PGaUDd/c
目暮「梓さんは最初の爆発事件、つまり九山代議士が爆殺された一件目の事件の当日の午後syamuと会ったらしい。
syamuについて情報を集めているとテレビで見たらしく、警察署までわざわざ来てくださったんだ」
小五郎「はー、そうだったんですか」
目暮「では、お話をお聞かせ頂けますかな?」
梓「はい…。あのサングラスの変な人ですよね?三日前のお昼かちょっと過ぎくらいだったでしょうか。
うちの喫茶店に来店されたんです」
目暮「そういえば、毛利くんの事務所の1階の喫茶店で働いているのでしたな。
確か毛利くんのとこにも出入りしている喫茶店探偵の安室君と一緒に…」
566
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:34:04 ID:PGaUDd/c
梓「ええ、そうです。その時は私と安室さんで働いていたんですけど、
突然『オイーッス!syamuでーす!』とか叫びながら現れて…」
目暮「叫びながら…?」
梓「はい…。あと何か俺でオ…、あ、あの、その…したらダメだとか、恋に発展してとか私に言ったり、
すごく興奮した様子で私に話しかけてこられて怖くなったので安室さんに対応してもらったんです…」
小五郎「どうしてそんな精スプのギリ健を喫茶店から叩き出さなかったんですか…」
梓「最近は障害者の方を差別すると色々問題になると聞いていたので…
他にも当時お客様は何人か店内にいらっしゃいましたし…」
コナン「(syamuは『わたくしは知的障害者ではございません』って言ってるんだから問題なく叩き出せたよな…)」
目暮「それで、同僚の安室君に対応してもらったのですな。その後なにか変わったことは?」
567
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:34:51 ID:PGaUDd/c
梓「私はキッチンにいたので詳しくは分かりませんが、キッチンにいても聞こえる大声で奇声を発していてすごく怖かったです。
スパゲッティとかカレーライスとか叫んでたり、よくわからない言葉を叫んでたり…」
小五郎「もう営業妨害で警察に通報しておくべきだったかもしれませんな…」
梓「ええ、その時通報していればあんな事件は起こらなかったかもしれないと思うと…」
目暮「いえ、悪いのは事件を起こした犯人、そしてそれを防げなかった我々警察です。
続きをお願いできますかな?」
梓「はい…。後は遠くから見ていたのですが、注文したカレーをすごく汚い音を立てて食べていました。
その後は持ち込んだパンに何かを塗ったり、持ち込んだジュースを交ぜて遊んでいたりしました…」
小五郎「そんな客が来たら私だったら即ぶん殴って叩き出してますよ…」
目暮「それでそのsyamuはどうしたのですか?」
梓「その後、お金を払わずに出ていかれました」
小五郎「あのモグラ獣人は食い逃げまでしたんですか!?」
梓「あ、いえ。出ていったら何故か安室さんがお金をその分の代金を立て替えてくれて…」
目暮「何でまたそんなことを?」
小五郎「きっとあんな奇行をして生きる中年無職を哀れんでお金を出してあげたんでしょう」
コナン「(安室さんが…?一体何故…?)」
568
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:35:45 ID:PGaUDd/c
コナン「ねえ梓姉ちゃん!安室の兄ちゃん、syamuさんが来た時何か変わった様子無かった?」
梓「え?そうね…そういえば、いつもとは違うちょっと怖い顔してたかも」
コナン「怖い顔?」
梓「うん。怖い顔で店の中をキョロキョロしてたり、あのsyamuってサングラスのお客様を見てたり…。
いつもとはちょっと違ったかな」
コナン「どういう会話をしてたかとか、聞いてた?」
梓「うーん…遠くからだったからあまり聞こえなかったかな。
でも、一つだけ安室さんに『自分の身は自分で守れるはずです』って最後に言ってたのが聞こえたような…」
コナン「(自分の身は自分で守れるはずです…?)」
小五郎「ほら警部聞きましたか?今日の犯行現場に残されていたあの映像と同じ言葉!
それを直接言って残している!犯人だと言ってるようなものでしょう!」
目暮「うむ、そのようだな…」
コナン「(…。)」
569
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:36:18 ID:PGaUDd/c
コナン「(様子がおかしかった安室さんか…)」
コナン「(安室さんは公安でありながら黒の組織にコードネーム『バーボン』として潜入している…)」
コナン「(そしてsyamuは黒の組織と関わりがある可能性が高い…)」
コナン「(となると安室さんの様子がおかしかったのはそれ絡みだろう…)」
コナン「(お金を払ってあげたのも恐らくそれ絡み…syamuが食い逃げで捕まったら組織にとって都合が悪いのかもしれない)」
コナン「(しかし、いつも冷静な安室さんの様子が明らかにおかしかったというのはどういうことだ…?)」
コナン「(…!!そうか、もしやsyamuによって安室さんが公安だと見抜かれ、組織に報告されるかもしれないと安室さんは焦っていた…?)」
コナン「(いや、それは流石に絶対にねーか…単に奇行にドン引きしてただけだろうし…)」
コナン「(そして、syamuが安室さんに言い残した『自分の身は自分で守れる』という言葉…)」
コナン「(その言葉の意味は一体何なんだ…?単に自分がこれから犯行を行うということを伝えただけなのか…?)」
570
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:37:11 ID:PGaUDd/c
(1時間後)
(パトカーの車内。警察官が運転し助手席に目暮警部、後ろの座席に小五郎・コナンを膝に載せた蘭・梓が座っている)
梓「すみません、わざわざ送って頂いて」
目暮「いえいえ、貴重な情報を提供いただいたのです。
それに毛利くんたちを送るついででもありますから」
小五郎「そうそう!遠慮なんてすることありませんよ!
私なんてしょっちゅうパトカーに送っていただいてますからな!」
目暮「毛利くんの推理にはいつも世話になっているから特別だ。
しかしだな、パトカーをタクシーか何かと勘違いしないでくれよ」
小五郎「分かっていますって警部殿〜!」
コナン「(しかし事件について全くわからねー…)」
コナン「(犯人が誰かだけじゃない、もう事件が終わったのかさえも…)」
コナン「(一体この事件の真相はどこにあるんだ…?)」
車外から聞こえる声「突然の爆発…。米花町の…米花町の皆さん、いかが…、どうでしたか?」
コナン・蘭・小五郎「!!???」
571
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:37:58 ID:PGaUDd/c
コナン「おじさん、この声!」」
小五郎「ああ、あの犯行現場の…!」
目暮「ああ、落ち着いてくれ。大丈夫だ。あれを見ろ」
(窓を指差す目暮。米花駅前の巨大スクリーンにsyamuが映っている。
よく見ると周囲にニュースのテロップが出ている)
蘭「ニュース…?」
目暮「ああ、syamuの情報を得るためにあの映像を公開したんだ」
梓「はい、ニュースでもさっき流れていましてそれを見て私も警察に行ったんです」
小五郎「はぁー、そうだったんですか。まったく、驚かせるなってんだよ…」
蘭「私達はあの映像を爆破の直後に見たからやっぱりこの映像ちょっと怖いよね、コナンくん…」
コナン「うん…」
巨大スクリーンに映るsyamuの映像「わたくしが前々から言ってますように、自分の身は自分で守らんとあきませんよ」
コナン「(…ん?)」
572
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:38:37 ID:PGaUDd/c
コナン「(あれ?ちょっと待てよ…?)」
コナン「(この映像…おかしいぞ?)」
コナン「(単なる間違いなのか?syamuがSだから?)」
コナン「(いや…もしかしたら…)」
コナン「(この事件は…)」
コナン「(まだ…終わっちゃいない…!!)」
573
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:39:02 ID:PGaUDd/c
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
574
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:40:36 ID:PGaUDd/c
あまり進んでいませんが今回はここまでです
次は1週間か2週間ほどお待ちください
まだちょっとお正月が残ってるので撮り溜めたコナンのアニメでも見て過ごそうかなと思います
575
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 09:11:40 ID:Xfw5ZSJU
>>コナン「(よし、そのスレに『土竜陵辱〜巨根黒人男優と故意にハッテンして〜』とレスしておくか…)」
コナン君NaNじぇい満喫しすぎで草
576
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 11:59:02 ID:DtBqbe/k
コナンくんNaNじぇい民で草
577
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 12:35:33 ID:vgByyLM.
安室の深読みは深読みじゃなくてsyamuが複数人いる…?
578
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 14:19:28 ID:84ngawc.
これsyamuさん逆に殺人を阻止しようとしてるのでは
579
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 15:14:25 ID:E6E4Bwkw
お前NaNじぇい民かよぉ!?
580
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:03:12 ID:l0MhAYjg
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
581
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:03:51 ID:l0MhAYjg
【パトカーの車内】
目暮「なんだって!?事件はまだ終わっていないだって!?どういうことかねコナン君!?」
コナン「だってあの映像でsyamuさん言ってたじゃない?『米花町の皆さん、いかが、どうでしたか?』って」
小五郎「それが何だってんだ、ただの被害者たちをバカにした挑発だろ?」
コナン「うん、たしかにそう聞こえるよね。でもさ…」
コナン「4件の爆破事件が起こったのは米花町じゃなくて杯戸町だよね?」
目暮・小五郎「!!?」
582
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:04:18 ID:l0MhAYjg
コナン「だからここで米花町のことに言及するのはおかしいなって思うんだ」
目暮「で、ではどういうことなのかね!?」
コナン「恐らく…次のターゲットは米花町なんじゃないかな…?」
目暮「な、なんだってぇ!?」
コナン「syamuさんは挑発のつもりか、多分口を滑らせたかで次のターゲットを…」
(ゴンッ)←小五郎のげんこつですよん
小五郎「ったく、ガキがうるせえんだよ!」
コナン「いたた…」
蘭「ちょっと、お父さん!」
小五郎「警部殿、こんなガキの言うことを真に受けちゃいけませんよ。
syamuが米花町について語ってたことに関して私が推理してみましょう」
コナン「え?」
583
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:05:02 ID:l0MhAYjg
目暮「そ、それでどういうことなのかね毛利くん!?」
小五郎「簡単なことですよ。syamuがSだからです!」
目暮「はぁ?」
コナン「え?」
小五郎「syamuは大阪育ちで東京には詳しくないでしょう。
しかもあいつはかなりのS!
杯戸町と米花町、隣同士の町を言い間違えるくらいあり得ます!
そう!つまりただのS特有の言い間違いだったんです!」
目暮「なるほど、一理あるな…」
コナン「(おいおい、またSだからって理由かよ…)」
小五郎「それにそもそもですよ、仮に米花町を次に狙うとしましょう。
わざわざそれを教えるバカがどこにいますか?
黙ってればわからないのにわざわざ警戒させるのはバカげています。
Sの言い間違いか、ただの捜査の撹乱目的の浅知恵ですよ」
目暮「確かに…どちらにせよ非合理的か」
コナン「(…確かにその辺がオレの中でも引っかかる点だが…本当にSだからで片付けて良いのか?)」
584
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:05:45 ID:l0MhAYjg
小五郎「しかし、犯行がこれで終わりではないかもしれないということに関しては私も実は同じことを考えていました」
目暮「ふむ…まあ、言い間違いにせよそうでないにせよその線はあるだろう。
次の事件で狙われる場所を早く絞り込まねばならないな…」
小五郎「犯行場所をつきとめ現行犯で捕まえる!これしかありませんからな!」
コナン「(確かにこの事件に関してはそれしかない…)」
コナン「(犯行現場に物証が殆ど残っていないこと…)」
コナン「(そして不特定多数が出入りできる場所…)」
コナン「(言ってしまえば誰でも犯行が可能だからだ)」
コナン「(だから事件のトリックがどうこうよりも、犯人を現行犯で捕まえるしかない…)」
目暮「よし。では梓さんを送り届けた後で、悪いが毛利くんはまた警察署に戻ってくれ」
小五郎「わかりました!」
585
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:06:31 ID:l0MhAYjg
【1時間後・警察署の部屋】
小五郎「ったく、お前らは先に帰ってろって言ったのによぉ…」
コナン「だって小五郎のおじさんばっかり外で美味しいもの食べると思ったから!」
蘭「私もなんか事件を目撃して疲れちゃってあんまり作る気になれなくて…」
目暮「まあまあ…。で、次に狙われそうな場所や人物だが、毛利くんはどう考えているのかね?」
小五郎「はい、syamuの犯行の動機、これは逆恨みです。
となれば次に狙われそうな人物、場所は自ずと見えてくるはずです」
586
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:07:19 ID:l0MhAYjg
目暮「となると、目星はついているのかね!?」
小五郎「ええ。私の推理によれば!次に狙うのはイベントです!」
目暮「イベント?」
小五郎「そう、杯戸町で行われる大型のYouTuberのイベントです!
syamuが恨んでいる個人はもういません、となれば次に狙うのはYouTuberという存在自体でしょうからね!」
目暮「なるほど…。おい、すまないが米花町や杯戸町で開催予定のYouTuberのイベントをリストアップしてくれ!」
警察官「はっ!」
コナン「(オイオイ、そんなイベントが都合よく開催されるわけ…)」
警察官「警部、ありました!今週末から杯戸市イベントホールで3日間に渡るYouTuberの大型イベントが!」
コナン「(!?)」
587
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:08:05 ID:l0MhAYjg
小五郎「これで決まりですな。あの業人無職は恐らくこの杯戸町のイベントを狙ってくるでしょう。
そこを警戒して捕まえてこの事件は終わりです!」
目暮「その可能性が高そうだな…。ではこのイベントを最大限の警戒をするという方針で操作を進めていこうと思う。
毛利くんにはイベント中にその現場に立ち会ってもらいたいのだが頼めるか?」
小五郎「お任せ下さい警部殿!この名探偵、毛利小五郎があのクソモグラを捕まえてみせましょう!」
コナン「(…。)」
コナン「(syamuが杯戸町を舞台に爆破事件を起こしていてなおかつ恨みで動いているのであれば…)」
コナン「(YouTuberたちを狙ってイベントを爆破するということも十分考えられる)」
コナン「(だが…何かが引っかかる…)」
588
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:08:50 ID:l0MhAYjg
【数日後・米花市シティホール前】
(会場の大型イベントホール周辺にファンの行列ができている)
小五郎「ほー、すごい行列ですなぁ」
蘭「有名なYouTuberも多く参加しているというイベントみたい。
3日間に渡ってトークショーなんかのイベントを開催するみたいだよ」
小五郎「ったく、お前らは家にいろって言ったのによぉ…」
コナン「だってボクもYouTuberの人たち好きなんだもーん!」
目暮「この会場にはかなりの警備人数を配置している。この会場だけでなく最寄り駅、周辺の道路なども警戒対象だ。
イベント一般参加者たちにも厳重な持ち物検査を義務付けている」
(数多くの警備員によって持ち物検査を受けるファンたち)
589
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:10:55 ID:l0MhAYjg
※↑の米花市シティホールは杯戸シティホールの間違いです
小五郎「既に爆弾が会場に仕掛けられているという可能性は?」
目暮「昨晩から会場の各所を調べているが、爆発物は見つかっていないようだ。
そもそもこの会場は監視カメラが数多く配置されている会場のようだから、
部外者が入り込んで爆弾を仕掛けることは難しいだろう」
小五郎「まあ、これだけ警戒してればsyamuもさっさととっ捕まるでしょう」
目暮「安心は出来んがな。4件の爆破事件と違いこのイベントで事件が起これば
大量に犠牲者が出かねん。何としても事件は阻止せねばな」
コナン「(4件の事件での死者は4件合計でも10人に満たない…)」
コナン「(おそらく個人を狙った犯行だからだ)」
コナン「(もしこのイベントが狙われるのなら…大変なことになる…!)」
590
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:11:32 ID:l0MhAYjg
コナン「(だが…)」
コナン「(結局、その日は事件は起こらなかった)」
コナン「(そして、その次の日も、また次の日も…)」
コナン「(そして、イベントも無事に終わりを迎えた)」
コナン「(他の場所でも爆破事件は起こらず…)」
コナン「(犯行はあの4件で終わったとの見方が警察でも出ているようだ)」
コナン「(しかし…本当にこれで終わりなのか…?)」
591
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:12:45 ID:l0MhAYjg
【イベント最終日の深夜・都内某所のバー】
(深夜のバーにジン・ウォッカ・黒の組織の服を着たsyamuの3人がいる。ドアが開かれ、ベルモットが入ってくる)
ベルモット「あら、3人共もう揃っているのね」
syamu「おほ^〜(勃起)」
ジン「フン…遅刻とは良い御身分だな」
ベルモット「フフ、女には色々と準備というものがあるのよ?」
syamu「営業の人は大変だね〜スーツ着て」
ベルモット「組織の正装みたいなものでしょ?貴方も似合っているわよ、『サッポロ極ZERO』」
syamu「サングラスにしろ、グローブにしろ…俺、似合いすぎ。アッアッアッアッ」
592
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:13:10 ID:l0MhAYjg
ウォッカ「ところで、『ヤツ』はまだ来ないんですかい?随分と遅いような…」
ベルモット「ああ…『サッポロ極ZERO』と組むことになっているわ。現地で落ち合う手はずよ」
ウォッカ「なるほど、『ゼロ』同士で組むと…そういうわけですかい」
syamu「inじゃねーの!?」
ジン「フン、大した自信だがせいぜいヘマをしないことだな…。
あのお方のお気に入りだか何だか知らないが、妙な真似をしたら…分かっているな」
syamu「いやいやそれはさ、それは君の甘えやないか?ということや」
ジン「フン、俺に甘えがあるだと?中々言うじゃねーか…」(銃をsyamuに突きつける)
ウォッカ「あ、兄貴!?」
593
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:13:46 ID:l0MhAYjg
syamu「アンチコメは、嫉妬でアンチコメするから、まあそれは、スルーしとけばオッケー」
ベルモット「フフ…『サッポロ極ZERO』の言う通りよ。ジン、あなたこの男に嫉妬してるんじゃないの?」
ジン「…チッ…」(syamuに突きつけた銃を下げる)
syamu「どっこいどっこいやな、どっこいどっこい」
ジン「…まあいい。計画の方は分かってるだろうな?」
ベルモット「ええ。キャンティとコルンにも伝えてある。それに『あの男』にもね。
任せたわよ?『サッポロ極ZERO』…」
syamu「アジャース!アジャース!」
ウォッカ「2つの『ゼロ』を作る計画…あと24時間で完成ってわけですね、兄貴」
ジン「ああ。米花町は今夜…地図から消えることになる…」ニヤリ
594
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:15:12 ID:l0MhAYjg
【数時間後の朝・毛利探偵事務所前】
コナン「行ってきまーす!」
コナン「(…結局あの4つの爆破事件について考えてたら今日も眠れなかったな…)」
コナン「(本当に事件は終わったのか?syamuがやはり犯人だってのか…?)」
コナン「(そして組織とsyamuの関係…)」
コナン「ん…?」
キキー(毛利探偵事務所前の道路に1台のバイクが止まる。ヘルメットをかぶったライダーは若い女性のように見える)
コナン「(何だ?こんな朝早くからおっちゃんに依頼か…?)」
女性ライダー「久しぶりね。フフ…」
コナン「(え?)」
ベルモット「ハーイ♪」(バイクのヘルメットを脱ぐ)
コナン「ベルモット…!?」
595
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:15:48 ID:l0MhAYjg
コナン「…何しに来やがった!」(腕時計型麻酔銃を構えようとする)
ベルモット「妙な真似はしない方が良いわ。私もただ伝えたいことがあるだけ」
コナン「伝えたいこと…だと?」
ベルモット「手短に言うわ。あの蘭って子を連れて米花町から今すぐに離れなさい。
今夜この町にいるべきではないわ」
コナン「米花町から…?どういうことだ!」
ベルモット「伝えたいことはそれだけよ。バーイ♪」(バイクで走り去る)
コナン「お、おい!」
596
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:16:38 ID:l0MhAYjg
コナン「米花町を離れろ…どういうことだ?」
【回想】
店員「外国人のきれいな女の人と一緒にそこのテーブルに座っててね。
syamuがあんなきれいな人といるわけないって思ってたんだけど、
やたら叫んで騒いでたから声で本人だって分かったよ」
syamu「突然の爆発…。米花町の…米花町の皆さん…いかが…、どうでしたか?」
【回想終わり】
コナン「(まさか!?)」
コナン「(あの映像のsyamuの台詞…そしてsyamuと黒の組織との関係…)」
コナン「(そしてベルモットのあの警告めいた言葉…)」
コナン「(つまり…)」
コナン「(爆破事件は…今夜この米花町で起こるってのか…!?)」
597
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:17:21 ID:l0MhAYjg
コナン「…っ!!」(ランドセルを放り出し、市街地に走り出すコナン)
ベルモット「フフ…まあ逃げないでしょうね、貴方なら…」(走り出すコナンをバックミラー越しに見て微笑むベルモット)
ベルモット「(さあ、お手並み拝見と行こうかしら?)」
ベルモット「(貴方が『silver bullet』足りうるかどうか…)」クスクス
598
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:18:44 ID:l0MhAYjg
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
599
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:20:36 ID:l0MhAYjg
3週間空いてしまいましたが今回はここまでです
次回が推理編で次々回で解決編に入っていくと思います
また1〜2週間お待ちください
エピローグ含めてあと4〜5回になりそうです
600
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:53:13 ID:fpwPl74Y
語録で黒の組織との会話が成立してて草生えた
601
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 15:06:45 ID:op0zYtCI
ジン兄貴殺すタイミングずっと伺ってそう
602
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 16:26:12 ID:UHedTzEk
ゼロっていえばもっと有名なゼロのお酒があると思ったけれどまさか
603
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/18(火) 10:33:54 ID:xSWqbxew
待ちきれないよ、早く(続きを)出してくれ!
604
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/20(木) 15:21:48 ID:xFqDp6M.
すみません仕事が忙しくて書く時間があまり取れてません
スレが残ってれば3月中には続きを書きたいです
605
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/21(金) 06:19:14 ID:ljsH3GEo
まってるで
体調には気をつけて
606
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:19:28 ID:hdtsOwQ6
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
607
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:19:50 ID:hdtsOwQ6
(街を走るコナン)
コナン「(くそっ、時間がねぇ…!)」
コナン「(どうすればいい…?やはりオッチャンや目暮警部に相談を…)」
コナン「(いや…ダメだ)」
コナン「(オッチャンはもう事件は終わったとしか言ってねーし…)」
コナン「(何の物証もないのに目暮警部に言ったところで相手にされるわけがない…)」
コナン「(そう…何よりも物証や確証…)」
コナン「(米花町が狙われているという確たる証拠を見つけなきゃならねえ…!)」
コナン「(とりあえず闇雲にでも探してみるしかねえな…!)」ダッ
608
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:20:35 ID:hdtsOwQ6
【2時間後・米花町市街地】
コナン「はぁ…」ゼェゼェ
コナン「(ダメだ…闇雲に走り回っても何の手がかりもねー…)」
コナン「(奴らが絡んでるってことで黒服の連中を探したりしてみたが…)」
コナン「(クソッ…時間がどんどん少なくなってるってのに…)」
街頭で流れるB'zの曲「全てなにかの一部ってことに〜♪」
コナン「?」
コナン「(ああ…CDショップで流れてる曲か…確かB'zの…)」
女子高生A「あ、これってB'zの曲!なんて曲だっけ?」
女子高生B「なんだっけ?あ!『イチブトゼンブ』よ!」
コナン「(イチブトゼンブ…一部と全部…)」
コナン「!」
609
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:21:04 ID:hdtsOwQ6
コナン「(そうか…)」
コナン「(今回のすべての事件…)」
コナン「(ホテルでのYouTuber殺人事件…その犯人たちが爆殺された事件…)」
コナン「(syamuの家族行方不明事件…杯戸町の連続爆破事件…)」
コナン「(黒の組織とsyamuの関係…)」
コナン「(そして、今日起こるらしい米花町での爆破事件…)」
コナン「(これらが単発のものではなくなにか巨大な陰謀の『一部』…」
コナン「(『全部』がつながっていると考えたら…?)」
コナン「(よし、一度考え直してみるか)」
610
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:21:45 ID:hdtsOwQ6
【米花町中心部の公園】
(ベンチに座るコナン)
コナン「(まず第一の事件…ピカキンさんが米花ホテルでスブターさん、ラバエルさん、ペカルさんらによって殺害された事件)」
コナン「(この事件では、犯人たちは配信動画のトリックでsyamuに罪をなすりつけようとしていた)」
コナン「(そして、その3人は移送される直前に爆殺された…これが第二の事件)」
コナン「(これだけ見ればsyamuが罪をなすりつけられそうになったことを恨んでの犯行…)」
コナン「(だが、そう考えるとおかしい点がある)」
コナン「(syamuが罪をなすりつけられそうになったのは犯人爆殺事件の数時間前…)」
コナン「(さらに世間にそれが知れたのはおっちゃんの推理が生配信された際か、スブターさんが殺害現場で生配信を勝手に始めた時…)」
コナン「(それを聞いて爆弾を準備しこのホテルまで向かい、爆弾を設置して事件を起こす…)」
コナン「(…いや、不可能だろう。爆弾なんてそう簡単に用意できるものじゃない…)」
コナン「(もし犯行を行うなら前々から準備していたとかでないと…)」
611
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:22:34 ID:hdtsOwQ6
コナン「(犯人爆殺事件の犯人がsyamuでない場合、必然的に杯戸町での連続爆破事件もsyamuでない可能性が高い)」
コナン「(杯戸町での連続爆破事件は『容疑者爆殺事件と同じタイプの爆弾が使われていたこと』『狙われた4人の人物がsyamuで成り上がった貝塚勃起営業の人間の屑だということ』…)」
コナン「(そして『犯行直後にsyamuの映像が現場で流れたこと』…主にこの三点でsyamuが犯人だと思われている…)」
コナン「(そう、物的証拠はなくいわゆる『状況証拠』にすぎない)」
コナン「(もし犯人爆殺事件の犯人がsyamuでないなら連続爆破事件の犯人もsyamuでない可能性が出てくる…いやむしろ高い)」
コナン「(…まあ、犯人爆殺事件の犯人=syamuではないが連続爆殺事件の犯人=syamuという可能性は残る…)」
コナン「(あの4人を狙う動機があるのはsyamuくらいしかいないから…)」
コナン「(だが、syamuに罪をかぶせるためにあえて4人を狙ったとしたら…?)」
コナン「(爆弾の種類が公表されていないにも関わらず2つの事件には全く同じタイプの爆弾が使われていた…)」
コナン「(これは全くの偶然ではないだろう、十中八九同一犯だ)」
612
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:23:52 ID:hdtsOwQ6
コナン「(杯戸町であの4人を狙ったのはsyamuに疑いを向かせるための可能性がある…)」
コナン「(そして…スブターさんたちを爆殺し杯戸町でも連続爆破事件を起こした『真犯人』がsyamuとは別に存在するとしたら…?)」
コナン「(しかし『真犯人』がいた場合、動機はなんだ…?)」
コナン「(それに、その真犯人の『本当の狙い』…)」
コナン「(その真犯人は黒の組織関係者であることにはほぼ間違いない…)」
コナン「(つまり真犯人の狙い=組織の狙いということになる)」
コナン「(奴らはこの米花町で何を企んでいるんだ…?)」
613
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:24:47 ID:hdtsOwQ6
コナン「(組織といえば、syamuの家族行方不明事件についても気になる…)」
コナン「(syamuの実家の能美島にはスブターさんたちも訪れていた…)」
コナン「(スブターさんたちが島を訪れたのはまあ間違いなくsyamu絡みだろう)」
コナン「(あの3人はカネに困っていた、となれば過去に現れた多くの代理人のようにsyamuを担ぎ出して何らかの金儲けを企んでいたかもしれない)」
コナン「(syamuを使って金儲けをする前に家族をまず説得しようとして抵抗され、逆上して殺害した…というのも考えられなくもない)」
コナン「(それだけなら行方不明の原因はスブターさんたちだ、しかし気になるのは黒の組織…)」
コナン「(泉南イオンでsyamuはジンやウォッカ、ベルモットと接触していた…)」
コナン「(そしてあの家の隠し部屋にあったAPTX5128104Tの文字…あれは黒の組織の薬の名前)」
コナン「(怪しい連中もsyamuの家の周辺をウロウロしていた…)」
コナン「(おそらく近所の人に目撃されていた連中が黒の組織…)」
コナン「(syamuもしくはその家族が黒の組織に関係があり家族はそのせいで消された…とも考えられる…)」
コナン「(syamuの家族が行方不明になった原因は黒の組織かスブターさんたちということが考えられるが…どっちなんだ?)」
コナン「(いや…全部がつながっていると考えるともしかすると…)」
???「…。」
コナン「(ん…?)」
(振り返るコナン)
614
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:25:16 ID:hdtsOwQ6
コナン「(なんだ、今の視線…)」
コナン「(まさか…尾行されてる…?)」
コナン「(オレは朝ベルモットと接触した…つまり…)」
コナン「(組織がオレを尾行してても不思議じゃねえ…!)」
コナン「(やべえ…さっさとここから離れ…)」
???「こーらっ!!」
コナン「うわああああああ!?」(背後から服の後ろを掴まれる)
615
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:25:50 ID:hdtsOwQ6
蘭「どこ行ってたのコナン君!ランドセルが家の前に放り出してあったし、心配したのよ!?」
コナン「ら、蘭姉ちゃん!?」
コナン「(やっべ…蘭…)」
蘭「学校にも行ってないって家に何度も電話がかかってきてたのよ!?
本当誘拐でもされたんじゃないかって心配したんだから!
学校を早退して探してたのよ!?」
コナン「ご、ゴメンなさい…」
蘭「…本当心配したのよ?ほらコナン君、お説教は後。早く学校に行くわよ?」
コナン「(やべえ…ここで蘭に連れ戻されたらこの町は…!)」
コナン「ボ、ボクひとりで学校に行くから蘭姉ちゃんは先に行っててよ…」
蘭「ダーメ!そんなこと言ってまたどこかへ行く気でしょ?」
コナン「(…当然そうなるよな…)」
蘭「ほら、早く行くわよ?みんな心配してるんだから」(コナンの腕を掴む)
コナン「(くそ…どうすればいい?学校なんて行ってる時間ねーってのに…)」
コナン「(…しかたねーな…これだけはやりたくなかったが…)」
616
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:26:24 ID:hdtsOwQ6
コナン「蘭姉ちゃん、ボクおしっこ行きたい!」
蘭「ええ?我慢できないの?」
コナン「ずっと我慢してたんだ、もれちゃうよー!」
蘭「しょうがないわね…そこの公衆トイレの前で待ってるから早くしてくるのよ?」
コナン「はーい!」タッタッタッタ
コナン「…。」チラッ
(トイレの建物内から後ろを振り返るコナン)
蘭「…。」(仁王立ちでトイレの入り口の方をずっとにらむ蘭)
コナン「(やっぱりこっそり抜け出させてくれるような感じじゃねーな…)」
(トイレの個室のドアの鍵をかけ、便座に座るコナン)カチャッ
コナン「(となれば、やっぱりこれしかねーな…)」
(ポケットからもう一台のスマホを取り出し、蝶ネクタイ型変声機を調節するコナン)
617
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:27:24 ID:hdtsOwQ6
蘭「全くコナンくんってば心配ばっかり…」
(〜♪)←蘭のスマホの着信メロディ
蘭「ん?電話?誰から…」
(スマホの着信画面には「新一」と書かれている)
蘭「新一!?」ピッ
蘭「もしもし新一?どうしたの?」
トイレの個室内から新一の声で電話するコナン「あ、ああ。久々にお前と話したくなってな」
蘭「そうなの?私も新一に話したいことがいっぱいあるの」
コナン(新一の声)「ああ、ゆっくり話そうぜ…」
ガチャ(トイレの個室から出るコナン。窓がちょうど子供が通れそうな大きさだと気付き、口元を歪める)
コナン(新一の声)「ゆっくりと、な…」ニヤリ
618
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:28:07 ID:hdtsOwQ6
【20分後】
蘭「あ、ずいぶん長く話しちゃったね。そろそろ切るね」
コナン(新一の声)「ああ、また連絡する。じゃあな」
蘭「うん、じゃあね」ピッ
蘭「ふふっ、新一と久々に電話できて嬉しかったな…」
蘭「それにしてもコナン君遅いなぁ…大きい方にしても遅い…」
蘭「…まさか」タタッ
(公衆トイレの男子側に走り、誰もいないことを確認すると個室のドアをノックして1つずつ開けていく蘭)
蘭「誰もいない…。やっぱりコナン君ったら逃げたのね…!」
619
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:29:06 ID:hdtsOwQ6
【米花町市街地】
コナン「(ふぅ、あぶねーあぶねー…)」
コナン「(まあ、事件が終わったらたっぷり怒られるだろーが、そんな場合じゃねーからな…)」
コナン「さて、これからどうするか…」
コナン「事件を洗い直すってことならやはり…」チラッ
(電話ボックスを見つめるコナン)
コナン「聞いてみる、しかねえか」
620
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:30:08 ID:hdtsOwQ6
【警察署】
高木「警部!お電話です!」
目暮「ん?誰からだ?」
高木「彼ですよ、彼!」
目暮「彼…?もしもし、お電話変わりました。警視庁の目暮ですが…」
???『お久しぶりです、警部…』
目暮「おぉー!その声は…!」
コナン(新一の声)『はい、工藤新一です…』
(電話ボックスで蝶ネクタイ型変声機を使い電話をかけているコナン)
コナン(新一の声)『米花町と杯戸町で起こった爆破事件について…教えていただけますか?』
621
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:31:17 ID:hdtsOwQ6
目暮「工藤くんが推理してくれるのなら心強い!
syamuの情報を全国に求めてはいるのだが、なんの手がかりもつかめなくてな…」
コナン(新一の声)『ええ、僕もその事件については気になっていまして。ぜひご協力をと』
目暮「ああ、是非力を貸してくれ。それで杯戸町を狙った爆破事件についてだが…」
コナン(新一の声)『ああ、いえ。それも知りたいのですがまず僕が知りたいのは…』
コナン(新一の声)『ピカキンさん殺害事件、それとその犯人である3人が爆殺された事件についてもです』
目暮「なんだって?新聞でも出ていた通りだよ、ピカキンさん殺害事件に関しては毛利くんが完全に解決し犯人たちも自供したんだ」
コナン(新一の声)『ええ、推理する中で少し気になることがありまして。警部に色々とお聞かせ願えればと』
目暮「ああ、わかった。何でも聞いてくれ」
622
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:32:07 ID:hdtsOwQ6
(30分後)
目暮「…とまあ、こんな感じだな」
コナン(新一の声)『ありがとうございます。それでは、犯人3人が爆殺された事件についてですが』
目暮「ああ、あの事件か…。我々も威信をかけて調べているのだが中々手がかりが掴めんのだよ。何せ警察関連車両に爆弾を仕掛けられての事件だ。
警察関係者に重傷者も多く出ているのでな」
コナン(新一の声)『誰が仕掛けたかはわからないのですか?』
目暮「ああ、出発前に整備を受けてそのまま現場に向かって以来ずっと周辺に警察官がいたからな。
爆弾を仕掛ける時間などなかったはずだ」
コナン(新一の声)『整備、ですか?』
623
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:33:47 ID:hdtsOwQ6
目暮「ああ、警察車両の整備士が出発直前に整備したばかりだったようだ。
そこでも異常はなかったようだからな」
コナン(新一の声)『そうですか、その整備は1人で?』
目暮「ああ、確かそのようだな。だが妙なことに整備をした本人は整備した記憶がないとも言っていてな。
まあ何台も整備していたから忘れていたのだろう」
コナン「(…なるほどな、恐らくベルモットが整備士に化け爆弾を仕掛けたんだろう…)」
目暮「しかし恐ろしい威力の爆弾だったようでな。爆弾に最も近かったであろう1人はほぼ遺体が残っていなかったのだからな」
コナン(新一の声)『え?1人は遺体が見つかっていないということですか?』
目暮「指と思われる体の一部だけは見つかったのだがな。だがあれだけの爆発だ、確実に死亡しているだろう。
しかしかわいそうなことだな…」
コナン(新一の声)『なるほど…。』
624
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:34:18 ID:hdtsOwQ6
(電話ボックスを出るコナン)
コナン「(少しずつ事件の全容がわかってきた…)」
コナン「(後は奴らの狙いだけか…)」
コナン「(こればかりは自分の足で探すしかねえか…)」
コナン「(恐らく人が最も集まるところを狙うはず…)」
コナン「(まずは米花駅…!)」
625
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:34:51 ID:hdtsOwQ6
【昼間の米花駅。多くの人々が行き交っている】
コナン「(もしこんなところで爆発が起こったら被害は何百人にも上るだろう…)」
コナン「(絶対に阻止しなきゃならねえな…!)」
コナン「(爆弾なんてものは目立たない場所に設置してあるはずだ…)」
コナン「(一般人が容易に入れて目立たない場所…ゴミ箱かトイレか…)」
コナン「(よし。まずはトイレを探すか)」
626
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:35:49 ID:hdtsOwQ6
(20分後)
コナン「(あちこちトイレを見たがココが最後か…)」
(トイレの個室を一つずつ開け、キョロキョロと調べていくコナン)
コナン「(ここにもない…)」
コナン「(予想が外れたってことか…時間がねーってのに…)」
コナン「ん?」
(個室にある洋式便座のタンク部分を見るコナン)
コナン「(なんだ…?このタンクの上にだけ土がついてる…?)」
コナン「(タンクの上に土が付くのなんてこれを踏んだとか?いやまさか…)」
コナン「!!」
627
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:36:31 ID:hdtsOwQ6
コナン「(そうか…誰かがこれを踏み台にして天井に…!)」
コナン「(しかしオレじゃタンクの上に登っても届かねえな…よし)」
(タンクの上に個室備え付けのゴミ箱などを置き土台にし、その上に登り天井を調べるコナン)
コナン「(やはり…天井の一部が少しずれている)」
コナン「(これを外してみると…)」
(少しずれた天井のタイルを外すとタイマー付きの爆弾が設置されている)
コナン「(あった…爆弾…!!)」
628
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:37:10 ID:hdtsOwQ6
コナン「(見たところ時限式の爆弾か…)」
コナン「(爆弾のタイマーは残り6時間ちょっとの表示がある…)」
コナン「(そうか、組織の連中はこの米花駅の爆破を計画していたってわけか…)」
コナン「(20時か21時の人の多い時間帯の爆破なら被害も多く出るだろうからな)」
コナン「(奴らはそれを狙ってたってわけか)」
コナン「(良かった良かった、じゃあ早速警察に通報をして処理してもらって解決…)」
(スマホを取り出すコナン)
コナン「(いや…待てよ…?)」
コナン「(奴らが…黒の組織が駅を爆破する理由は何なんだ…?)」
629
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:38:17 ID:hdtsOwQ6
コナン「(組織の連中は様々な犯罪に手を染めているが、あくまでそれは『裏』でのこと…)」
コナン「(警察や捜査機関に嗅ぎつけられることを嫌ってあまり大掛かりには動かない…)」
コナン「(動いたとしてもそれは理由や目的あってのこと、奴らはただ殺すためだけの犯罪はしない…)」
コナン「(奴らにとって殺人は『手段』であって『目的』じゃない)」
コナン「(奴らの殺人の目的は資金調達、証拠隠滅、裏切り者の排除など…すべてに目的があった)」
コナン「(ただ意味もなく人を殺すような連中じゃない…)」
コナン「(今までの奴らの起こした事件の傾向を見てもそれが分かる)」
コナン「(そんな組織がなぜ米花駅を狙っている…?しかも他の街で大掛かりな爆破事件を起こして目くらましをしてまで…)」
コナン「(なにかこの駅を狙う理由がある…?)」
コナン「(もし杯戸町の爆破事件が目くらましだとしたら、それより大掛かりなことをやるはず…)」
コナン「(ただ駅を狙うだけなら杯戸町を狙う意味なんて無い、ただ直接ここを爆破すればいい…)」
コナン「(大掛かり…奴らがリスクを犯してでも動くメリットがある事件…)」
630
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:39:06 ID:hdtsOwQ6
コナン「(奴らが…黒の組織が大きな事件を起こそうと動いたケースは何度かあった…)」
コナン「(組織の一員が取引に使っていたバー『カクテル』を証拠隠滅のために爆破した事件…)」
コナン「(取引相手の乗った新幹線を証拠隠滅のために爆破しようとした事件…)」
コナン「(灰原を狙って大きく動いてきたこともあった…)」
コナン「(ミステリートレインを爆破しようとした事件も灰原を始末するためのものだったな…)」
コナン「(他にも組織に紛れ込んだ各国の諜報機関からのスパイを始末するために大きく動いた事件もあった…)」
コナン「(他にも組織が動いた事件はあるが、派手な爆破事件や多数の死傷者を出しかねなかった事件はこれくらいか…)」
コナン「(これらに共通する目的…それが今回の事件の真の目的だとしたら…)」
コナン「(ん…待てよ?これらの共通する目的って…)」
コナン「(まさか!?)」
631
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:39:51 ID:hdtsOwQ6
コナン「(なるほど…そういうことか…)」
コナン「(今回の事件も組織が今までと『同じ目的』で動いているなら…)」
コナン「(あいつらの目的は…!!)」
コナン「(…恐らく爆弾は米花駅のあちこちに仕掛けてあるはず)」
コナン「(そして恐らく、それだけじゃない…)」
コナン「(オレの推理が正しければ…時間がねえ)」
コナン「(このままなら今夜には…)」
コナン「(だが…)」
スッ(スマホを取り出すコナン)
コナン「(一人でも多く…一人でも多くの人が動いてくれれば…)」
632
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:40:43 ID:hdtsOwQ6
【数時間後の21時・米花ホテル最上階のロイヤルスイートルーム】
(夜なのに明かりも付けずに部屋の中にいる謎の人物。ベランダから眼下の米花町の町を見下ろしている)
謎の人物(コナン特有の全身黒タイツ)「…。」ニヤリ
(ニヤリと笑い、懐から爆弾の起爆スイッチのようなものを取り出す)
カチッ(ボタンを押す音)
謎の人物「…?」
カチッカチッカチッカチッ
謎の人物「…!!?」(起爆しないことに焦り、ボタンを連打)
???「爆弾なら爆発しねーよ。おそらく全部見つけたからな」
謎の人物「!?」(声の方を振り返る)
633
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:41:54 ID:hdtsOwQ6
(壁の後ろに隠れている小さな子供の影)
???「杯戸町を狙ったのも、syamu絡みの個人的怨恨による犯行のように見せかけたのも全部このため…」
???「真の狙いから目を逸らさせるための布石だったんだろ?」
謎の人物「…!」(冷や汗をかく謎の人物)
???「駅…タワー…病院…他にも複数箇所も爆弾が仕掛けられていた…」
???「それらを一挙に狙った犯行ってわけだ」
???「まったく、大したこと考えるもんだぜ…米花町全体をターゲットにするなんてな」
???「オレは『彼ら』から爆弾が仕掛けられた場所を聞き出した…」
???「犯人はそれらの場所を見下ろせる場所…
特に爆破計画のある建物を地図でマークした際、それらの中央にいるとオレは推理したからな」
???「このホテルは一度事件が起こった場所…」
???「手薄だとでも思ってたんだろうが、そうはいかねーよ…」
謎の人物「・・・!」(声の方に振り向き、部屋を探し回る犯人)
634
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:44:07 ID:hdtsOwQ6
???「この爆破事件の真の目的…それも大体予想がついているぜ?」
???「今回の事件には黒の組織が大きく絡んでいる…」
???「組織が大掛かりに動いてきたケース…これに共通しているのは…」
謎の人物「…!!」
???「『秘密の保持』…!」
謎の人物「!?」
???「取引場所にしていたバーの爆破…取引相手の乗った新幹線の爆破未遂…組織を裏切った者の殺害…ミステリートレインの爆破…すべて目的は同じ」
???「奴らとは長い付き合いだが、過去に奴らが大きく動く理由はそれだけしかねーからな…」
謎の人物「…!!」
???「秘密主義の奴らのことだ、情報が外に漏れることだけは最優先で対処するんだろうからな…」
635
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:45:32 ID:hdtsOwQ6
???「恐らく目的はこの街にいる組織に潜入しているスパイ、組織を探るFBIや公安などの邪魔な人間をすべて爆殺するため…」
???「もしくは爆破の混乱に乗じて全員消すためだったんだろ?」
???「恐らく疑わしい組織のメンバーは全員この街に呼び寄せてあるはずだ…」
???「そして毛利探偵のように組織に疑われたことのある人間もこの米花町には大勢住んでいる…」
???「彼らもそのターゲットのはずだ」
???「組織にとって邪魔な人間全てをこの町ごと綺麗に一掃する…それが今回の事件の目的だろう」
???「邪魔者は全て消し、証拠を残さない…それが黒の組織のやり方…」
???「そして恐らく組織の一員である『あんた』もそれは知ってるだろ?」
謎の人物「…!!」
636
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:46:09 ID:hdtsOwQ6
謎の人物「誰なんだ、お前は!?」
???「フッ…」(隠れていた部屋の壁の向こうから姿を表す)
コナン「江戸川コナン…探偵だ!」バァーン
謎の人物「た、探偵!?」
コナン「そう…そしてこの一連の事件…」
コナン「その犯人は…お前だ!」(謎の人物に向けて力強く指差す)
637
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:46:31 ID:hdtsOwQ6
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
638
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:47:36 ID:hdtsOwQ6
一気に巻いて解決編に突入させたので今回はここまでです
仕事が多忙で長らくおまたせして申し訳ありませんでした
まだ少し忙しいのが続いて次回も少しおまたせするかも知れませんが、
エピローグ含めてあと3、4回位なのでなんとかコロナウイルスが収束するまでには完結させたいです
639
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 15:52:57 ID:.SZV1kwg
オッツオッツ!
640
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 17:28:44 ID:ryF/Iq5A
長い付き合い(1年未満)
まあ文字通り死ぬほど濃い1年だからね、しょうがないね
641
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 17:41:02 ID:YvGVVWFM
いい引きしてんねぇ!道理でねぇ!
642
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 17:49:48 ID:Zd4Fzh46
GW映画が公開されるか怪しいしゆっくり待つ
643
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 18:25:39 ID:B2U5CQ1g
毎回おもしろいです
続きが気になるなあ
644
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/28(土) 20:28:24 ID:fHh72cWQ
乙シャス!
645
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/29(日) 13:32:55 ID:ncXIlyYc
オッツオッツ
ええ引きやこれは…
646
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/29(日) 23:19:12 ID:akkX92Ww
盛り上がってきてますねぇ……!
647
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:50:21 ID:8ve3bhuI
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
648
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:50:45 ID:8ve3bhuI
コナン「そうですよね?」
コナン「大物YouTuber…スブターさん?」
スブター「…!!」
649
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:51:19 ID:8ve3bhuI
スブター「ちょ、ちょっと待てよ…いきなり訳のわからないこと言わないでくれよ?なんのことだよさっきから…あれ?
確かお前、この前のYouTuberのイベントで毛利さんといた…」
コナン「あんたはあの護送車の爆発からギリギリで逃げ延び、組織と共謀して今回の事件を起こした…そうだろ?」
スブター「いや、組織とか犯人とか知らねえよ…。俺はなんとか爆発から逃げただけだよ。
その時怪我だってして頭の中が混乱して、警察にまた捕まるのが怖くてその後も逃げ回ってホテルで震えてて…」
コナン「とぼけんなよ。話してもらうぜ?ジンとウォッカについて…」
スブター「だから知らねえよ!ジンやウォッカなんて奴らは!!」
コナン「…正体表したね。」
スブター「え?」
650
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:51:41 ID:8ve3bhuI
コナン「普通ジンやウォッカといえば酒の名前だ。それをあんたはどうして人名だと思った?」
スブター「そ、それは……ああ!YouTuberにそういった芸名のヤツがいることを思い出したんだ。
そいつらのことは知らないからそう言っただけで…。
テレビでやってたが連続爆破事件の犯人はsyamuなんだろ?俺は知らねえよ」
コナン「あくまで白を切る気みてーだな。
なら、聞くだけでいいから暇つぶしついでに少し聞いてくれねーか?」
スブター「え?」
コナン「オレの推理した…この一連の事件の『真相』ってやつをな…」
スブター「…真相…?ああ、わかったぜ。オレは関係ねえが、聞くだけならな」
651
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:52:18 ID:8ve3bhuI
コナン「まずこのすべての事件の始まり。2ヶ月ほど前、あんたはラバエルさん、ペカルさんとともにsyamuさんの実家の能美島を訪れ、共謀して家族を殺害した…」
スブター「お、おい!待ってくれよ!syamuさんの家族は死んでなんか…」
コナン「さっき大阪の知り合いから連絡があったよ…」
コナン「『syamuの両親と妹2人、計4人の遺体が能美島周辺の海域で見つかった』ってな…」
スブター「!?」
コナン「あんたたちは上手くやった…。
俺たちがsyamuさんの実家を調べて不審を抱いて大阪府警や広島県警に依頼していなかったら遺体は永遠に見つかっていなかっただろうよ。
いや、見つかったとしてもあんた達に疑いが向くことはなかった…」
スブター「で、でもよ!なんでsyamuさんの家族を殺す必要なんてあるんだよ!ピカキンさん殺しや爆破事件とは何の関係もねえだろ?」
コナン「いや、あるはずだぜ?何せ、syamuさんの両親は…」
コナン「あんたが所属する黒の組織の元一員だったんだからな」
スブター「!!?」
652
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:52:40 ID:8ve3bhuI
コナン「なあ、スブターさん。syamuさんの両親のあだ名は知ってるか?」
スブター「え?『カスゴリ』と『焼肉』だろ?
コナン「ああ、じゃあ二人のあだ名の由来は?」
スブター「ああ、『カスゴリ』はゴリラのような体格でジュンペーのようなカスの業人を産んだから。
『焼肉』は家族で焼肉屋に行く幻の焼肉動画でだけ映ってたから、だろ?」
コナン「ああ、俺オナ民なら誰もが知ってる由来だ。だが…その由来が違うものだとしたら?」
スブター「え?」
653
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:53:11 ID:8ve3bhuI
コナン「『ジントニック』に『カシスオレンジ』…。組織を裏切って死んだとされる科学者の名前だ。
オレはこの2つの名前にどこか聞き覚えがあると思った…」
コナン「カシスオレンジ、カスオレンジ、カスゴレジ、カスゴリ…。
ジントニック、ジントニク、ヤキニック、焼き肉…。」
コナン「そう、syamuさんの両親は元組織の一員…コードネーム『カシスオレンジ』と『ジントニック』だったんだ!」
スブター「…ッ!!」
コナン「恐らくsyamuさんの動画視聴者の俺オナ民の中に組織の一員がいたんだろう…。
そいつらがsyamuさんの両親が元組織の一員だと気付き仲間内でコードネームの『カシスオレンジ』と『ジントニック』と呼び始めた。
それがいつしか変化して『カスゴリ』『焼肉』になり、組織の俺オナ民たちが面白がって動画のコメントで使い始めて定着したんだろうな」
スブター「…。」
654
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:53:50 ID:8ve3bhuI
スブター「組織とかよくわからねえけど、でもそんなのこじつけや偶然じゃ…」
コナン「偶然じゃねーよ。syamuさんの家の地下室には大量の薬学の本があった。
あれは組織の科学者だったあの二人がもともと使っていたものだろう。
それにあの部屋には組織の毒薬の名前『APTX5128104T』という文字が残されていた…」
スブター「…!!」
コナン「それに両親が組織の一員だと考えればsyamuさんの今まですべての奇行にも説明がつく。
APTX5128104Tは副作用として脳に影響し、奇行に走らせる…。
普通に生きててあんな業人モンスターが出来上がるわけねーだろ?
普通の人が10代から50代までずっと引きこもってたとしてももっとマシな人格になるはずだ。
組織の毒薬の影響だと考えるほうがよっぽど自然…」
スブター「ッ…」
コナン「さらにカシスオレンジとジントニックは子供を薬の実験台にしていたとも聞く…
自分たちの息子であるsyamuさんを実験台に使っていてもおかしくねーからな」
スブター「…。」
コナン「組織を抜けた理由は…そうだな、syamuさんの2人の妹が勃起土竜とは違って普通である理由を考えれば分かるだろうぜ?
自分たちの作った毒薬で息子が全身アトピー精スプ土竜に変わった…それから今まで作ってきた薬の恐ろしさを知ったんだろうな。
だからラボを爆破して忌まわしい薬の全データごと葬り、自分たちも爆発で死んだふりをした…。
その後で大阪の貝塚に引っ越して一般人として生きることにした…って辺りだろうな」
655
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:54:57 ID:8ve3bhuI
スブター「い、いや…ミステリーとかサスペンスじゃねえんだからさ。そんなことが…。
それにもしそうだとしたら何でラバエルさんやペカルさんと一緒にsyamuさんの家族を殺すことになるんだ?
ペカルさんやラバエルさんもその組織とやらのメンバーだってのか?」
コナン「いや…その二人は組織とは恐らく関係ないだろうよ」
スブター「え?じゃあ何でだ?」
コナン「決まってんだろ?…あんたは自分の計画のために2人を利用したんだろうからな」
スブター「!?」
656
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:55:25 ID:8ve3bhuI
コナン「syamuさんの両親を暗殺するのが組織の命令だったかあんたが自ら組織に言い出したことかはわからねーが…
syamuさんの家族の殺害は裏切り者の粛清の他にもう一つの目的があった」
スブター「なんだよその目的ってのは?」
コナン「ピカキンさんの殺害だ」
スブター「おい!そりゃ俺たちはピカキンさんを殺したが、それはあいつが俺たちに無神経なことを言ったからだ!
syamuさんの家族だって殺してなんてねーし…」
コナン「まあ待てよ。目的は『ピカキンさんの殺害』そのものじゃない」
スブター「…!」
コナン「正確に言えば…『誰かの殺害』…!」
スブター「…ッ!!?」
657
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:56:08 ID:8ve3bhuI
スブター「お、おい待てよ!ってことは殺すのは誰でも良かったってのか!?」
コナン「ああ、その通りだ」
スブター「人を無差別殺人犯みたいに言うなよ。俺たちはピカキンさんを恨んで…」
コナン「あんたが自分の目的のために2人に『そう仕向けた』としたら…?」
スブター「目的だと…?なんだってんだよそれは?」
コナン「ああ…あんたの目的は…」
コナン「容疑者として逮捕されること、だったんだからな」
コナン「いや…正確に言えば…」
コナン「『容疑者として逮捕された後、自らの死を偽装して別の犯行を行うこと』…!」
スブター「…っ!!!」
658
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:57:24 ID:8ve3bhuI
コナン「あんたは殺人を犯し、護送される時に爆死したと見せかけて逃げ延びる…」
コナン「そして公式には死亡扱いとなり、存在しないはずの人間になり…」
コナン「隣町の杯戸町でsyamuと杯戸町に目を逸らさせるための犯行を行い、米花町の爆破を狙ったってワケだ」
スブター「いやおかしいだろ?仮に俺がその組織とやらの一員で死んだふりや爆破が本当の狙いだとしてもだ。
何で裏切り者のsyamuさんの家族はともかくピカキンさんを殺す必要がある?
誰でも良かったってことだろ?何でそいつらを…」
コナン「ああ、それもだいたいわかってる。
まずsyamuさんの家族を始末したのは両親が組織の裏切り者だったからだが…
実はsyamuさんの家族の殺害にはもう一つの意味があった」
スブター「意味…?」
659
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:58:04 ID:8ve3bhuI
コナン「もう一つの意味はsyamuさんの家族の殺害にラバエルさんとペカルさんを巻き込んで共犯者にするため。
そして、2人が殺人に協力しそうな相手といえば…二人が嫉妬し恨みを抱いているピカキンさんくらいしかいねーだろ?
そう、ピカキンさんが殺害されたのは共犯者が殺害に協力してくれそうな相手を選んだだけだったんだ。
二人が恨んでいる相手が別に存在したらその人でも良かったんじゃねーか?」
スブター「…!!」
コナン「おそらく、ラバエルさんとペカルさんに『syamuを担ぎ出して俺たち3人で一儲けしよう』とでも持ちかけたんだろうな。
あの2人はカネに困っていたから飛びついただろうよ。
そして『syamuさんをYouTuberとして復活させる』とかの嘘の企画を能美島の実家まで持ち込み、
syamuさんの家族とわざと口論を起こさせた。
syamuさんの家族を上手く怒らせるとか2人をうまく煽るとかで口論を起こさせ、カッとなった2人は家族を手に掛ける…
それくらい話術が巧みなあんたならやれるだろ?
それに、2人にはもう一つ大事な利用目的もあった…」
スブター「大事な利用目的だと…?」
コナン「ああ。それは『盾』…」
スブター「!!?」
660
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:58:44 ID:8ve3bhuI
コナン「犯人護送車の爆発、あれもお前の仲間…組織の連中による犯行だ」
コナン「となれば、当然『爆弾を車のどの位置に仕掛けるか』というのも事前に知らされているはず…」
コナン「あんたは爆弾の位置や爆破のタイミングを知っていて、その上で座る位置を調整し二人が『盾』になるように位置取った…」
コナン「手榴弾が爆発する前に覆いかぶさって爆発を抑える…ってよくあるだろ?あれをあの二人の体を使ってやったってワケだ」
コナン「護送段階ではあんたたち3人は拘束されてなかったと目暮警部は言っていた。
となれば、厚手の上着か何かを広げて爆風や破片の飛散を防ぐことも可能だっただろうよ。
思い返してみればあの日あんたはかなり厚着をしていた。
恐らくあれは爆発を知っていて致命傷を受けないよう工夫をしていたんだろうな…」
スブター「…ッ!!」
コナン「それにあんたほどガタイが良ければ上手く直撃さえ防げば死ぬことはねーだろ?
ま、爆発の威力が大きすぎて指を2本ほどふっとばしちまったみてーだが…
その現場に残ったあんたの指が却ってあんたの死亡を強く警察に印象づけちまったようだがな」
スブター「…!!」(欠損し包帯が巻かれた左手を隠す)
661
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 13:59:15 ID:8ve3bhuI
コナン「まずはsyamuさんの家族の殺害にペカルさんとラバエルさんを巻き込む。
そして共犯者となったあんたたち3人は共謀してピカキンさんを殺害する。
ターゲットだって本当は誰でも良かったんだろうぜ?
ピカキンさんだったらペカルさんやラバエルさんも恨んでいるし、
ピカキンさんほどの有名人なら何よりも事件が大きく扱われるからな。
その場合、スブターさんが犯人として逮捕された場合や護送中に死亡したことも大きく扱われる。
自分の『死亡』を世間に大きく印象付けられる、ってわけだ」
スブター「ぐっ…。」
コナン「そしてピカキンさん殺しの犯人としてあんた達3人が捕まる。
その際に使われる護送車にはあらかじめ変装が得意な組織の仲間が爆弾を仕掛けていて…
タイミングを見計らって爆発。
あんたは二人を盾にしたり爆風を上着のようなもので防いだりし、致命傷を防いだ上で脱出した…!」
スブター「い、いや待てよ!だったら俺たちがsyamuに罪をなすりつけようとしたのはどういう理由なんだ?
死んだふりをするのが理由ならトリックなんて使う必要ねえだろ?
ピカキンさんを殺した後に自首すれば良いんだからな」
コナン「ああ、それは恐らく2人に犯行への協力を納得させるためだろう。
『syamuのせいにするから俺たちは捕まらない』とかなんとか言ってな。
まさか『自首するから殺人に協力してくれ』なんて言えないだろ?
まあ、もう一つ考えられる理由があるがな…」
スブター「な、何なんだよ理由って…」
コナン「組織にとっては『どちらでも良かった』ってことだ…!」
スブター「!?」
662
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:00:05 ID:8ve3bhuI
コナン「そう…ピカキンさん殺しの一件…」
コナン「あれはsyamuさんが逮捕されようがスブターさんたちが逮捕されようがどちらでも良いように出来ていたんだ」
スブター「ッ…!?」
コナン「syamuさんも組織と関係がある。となれば当然、この件についても知らされてたはずだ。
もしsyamuさんが逮捕されてたら同じようにsyamuさんが爆発で死んだふりをしていただろう。
そして死んだはずのsyamuさんが別の町で爆破事件を起こす…
そう、あんたに疑いが向くようにあんたが恨んでいるような人間を狙ってな!」
スブター「!!!!」
コナン「おそらくあんたは組織の一員としてsyamuさんと組んで今回の犯行を行ったはずだ。
そして、組織にとってはどちらでも良かった…」
コナン「どっちでも良かったってのは恐らく爆破で死んでも良かった、って意味でもある。
例えあんたやsyamuさんが死のうが組織にとっては何の痛みも無い。
もし死んだとしても自ら組織のことを吐くこともなく証拠隠滅をしてくれて助かったとでも思ったんじゃねーか?」
スブター「…ッ!!」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:00:30 ID:8ve3bhuI
コナン「爆発により共犯者のペカルさんとラバエルさんは即死した。
爆発の混乱に紛れて脱出したあんたの本当の狙いを知ることなく、な…」
コナン「脱出したあんたは恐らく組織の息のかかった医者に傷を見てもらったんだろう。
直撃は避けたとはいえ爆発でかなりの怪我を負っていたはずだし、指を2本ほどふっ飛ばしてるからな。
護送車爆破事件から次の杯戸町の連続爆破事件までのタイムラグがあったのは傷が最低限良くなるまで待ってたんだろう…」
コナン「そして傷がだいぶ良くなったあんたはsyamuさんの故郷の貝塚まで行って
あす稀さんのイベント運営の元にsyamuさんの犯行声明的なDVDを送付したり、
様々な事件の下準備をした。
恐らくあのDVDの映像はsyamuさんに頼んで最近撮ったものだろうな」
コナン「準備が整った後、あんたは杯戸町でデパートに忍び込み爆弾を仕掛け九山穂高代議士を爆殺。
その後も路上のピアノに爆弾を仕掛けてピアニストの須月裕太さんを爆殺し…
公園のゴミ箱に爆弾を仕掛け、YouTuberの黒木士さんを爆殺し…
野外ステージに爆弾を仕掛けてAV女優のあす稀さんを爆殺した…」
コナン「このトリックで大事なことはsyamuさんが捕まらないこと、目撃されないことだ。
下手に目撃されてsyamuさんのアリバイが証明されちまったら他の犯人の存在が疑われ事件のトリックが崩れる…。
護送車の爆破以後は絶対に出歩かないように頼んでいたんだろうな。
しかし肝心のsyamuさんは周辺のビル屋上や喫茶店なんかをフラフラしていた…。
『外出NG出てたんですけど今日はNG出てませんね』理論でウロウロしていたんだろうな」
コナン「あんたはこの4連続爆弾事件で杯戸町とsyamuに目を向かせ、その隙を突いて米花町の各所に爆弾を仕掛けたってわけだ…。
全く、大したもんだぜ。米花町爆破という本命の大犯罪のために10人以上の命を奪うなんてな…」
664
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:01:08 ID:8ve3bhuI
スブター「…何だよさっきから!俺は殺人犯でも爆弾犯なんかじゃねえよ!証拠はあるのかよ!?」
コナン「証拠?んなもんねーよ…」
スブター「ああ!?証拠もねえのに人を犯人呼ばわりしやがったってのか!?」
コナン「まだ、な…」
スブター「!?」
コナン「今までは証拠がほとんど見つからなかった。
それはあんたが死んだはずの人間、事件と関わりのないはずの人間だったから…」
スブター「何だと…?」
コナン「死んだはずだから疑われない、動機がないから疑われない…。
だが、事件との関わりや生存が少しでも疑われたらどうなると思う?」
スブター「!?」
コナン「警察はスブターさん、あんたに焦点を絞って大規模な捜査に乗り出すだろうぜ?
それこそ事件前後の米花町、杯戸町…いや、東京都全域、日本全国の監視カメラを調べてでもな…
あんたはその捜査から逃げられるほど何の証拠も残さない完璧な犯行を行ったと言えるか?」
スブター「っ…!!!」
コナン「…いや、あんたは確実に捕まるだろうな。
死んだはずの犯人が生きていて今までずっと不自然に身を隠していたんだ。
一番疑われるのはsyamuよりあんたじゃねーか?」
スブター「ッ!!?」
665
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:01:39 ID:8ve3bhuI
コナン「あんたが警察に捕まることは間違いない。
それにもし逃げたとしても任務に失敗したあんたはどうせ奴らに消されるのは確実だ…」
スブター「ッ…!!」
コナン「まあ、下手すれば爆死しかけるような危ない任務を直接やらされるんだ。
あんたはせいぜい組織の下っ端で組織については深くは知らねーと思うけどな。
警察に保護してもらった方が良いと思うぜ?
その前に吐いてもらうがな…」
スブター「…?」
コナン「お前の所属する黒の組織のこと…ジンやウォッカのこと…」
コナン「お前らのボス…烏丸蓮耶のことを洗いざらいな…!!」
スブター「…ッ!!!!!!!!???」
666
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:02:06 ID:8ve3bhuI
コナン「…それとあんたには他にも吐いてもらいてーことがあんだよ。
憶測の部分があるオレの推理だけじゃこの事件にはまだイマイチ納得できねーことがいくつかあってな。
そいつもついでに…」
スブター「…なんだよ、組織とか爆破事件とかわけわからねえよ…」ハァ
コナン「まだシラを切るつもりなのか?」
スブター「まあ組織とかわけわからねえけどよ、とりあえず自首するよ…」
コナン「喋る気はねーってことか…」
スブター「いや、教える代わりに良いところへ連れてってやるぜ…」
コナン「え?」
(上着の内側に手を入れ拳銃を取り出すスブター)
スブター「地獄へな!死ねぇ、クソガキがぁ!!」
カチッ(コナンへ拳銃を向ける)
667
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:02:33 ID:8ve3bhuI
コナン「…。」ニヤリ
スブター「!?」(コナンの光り輝く右足元を見て驚く。足元にはサッカーボール)
コナン「いっっ……けえええええええええええ!!!!」
(すでに用意してあったサッカーボールを思いっきり蹴るコナン。ここで流れ始めるコナンのメインテーマ)
https://www.youtube.com/watch?v=1XWe2MBaLRI
スブター「があああああああっ!?」
ボグシャアア(サッカーボールが顔面に直撃、3メートルほど吹っ飛んで窓際に仰向けに倒れる)
コナン「ふぅ…。」
668
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:03:08 ID:8ve3bhuI
コナン「危なかったな…。だが今回の事件もこれで解決か」
コナン「まあ、奴らの情報を得られないことだけは残念か…」
コナン「とりあえず警察に連絡を…」スッ
(スブターに背を向けスマホを取り出すコナン)
???「甘えよ」
バキイッ!(コナンが背後から顔面を殴られ吹っ飛び、壁に頭をぶつける)
コナン「ぐああっ!?」
669
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:03:59 ID:8ve3bhuI
コナン「な…何で……な、なぜ…動け…」
(銃を拾い上げてコナンのスマホを拾い、壁に倒れ込んで動けないコナンの方に歩み寄るスブター)
スブター「『プロレスリングスブター』なめんなよ?プロレスってのは技を避けねえ格闘技だ。
レスラーがこの程度で倒れるかよ」
コナン「(そうだった…スブターさんはプロレスラーもやっていた…!)」
コナン「(でもキック力増強シューズの最大出力でサッカーボールを顔面に叩き込んだんだぞ…!?)」
スブター「チッ、ガキが…舐めた真似してくれたなぁ!」ドカッドカッドカッ
(倒れたコナンに蹴りを入れ続けるスブター)
コナン「ぐあっ!があっ!」
スブター「だが…さすがは名探偵、工藤新一だな」
コナン「な…んだって!?」
670
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:04:44 ID:8ve3bhuI
コナン「な…なんでお前がそのことを…!?」
スブター「やっぱりお前がそうだったってワケか。
ジュンペーが調べてたんだよ、過去にジンが消した『工藤新一』についてな。
一応俺が調べてみても死んだという証拠しか出てこなかったが…
まさか本当に生きてるとは思わなかったな、S特有の勘ってやつか?」
コナン「syamuが…俺のことを…!?」
スブター「ああ、ジュンペーから組織に何の報告もなかったからただのSの奇行だと思って組織のメンバー全員がスルーしてたがな」
コナン「(あのビルの屋上で出会った時もそんな事を言っていたが…syamuはオレが工藤新一だと知っていた…!)」
コナン「(だがスブターさんの言い方ではオレが生きてるとは組織に言ってねーみたいだが…)」
スブター「そうだ、教えてやるよ。あのジュンペーはもうsyamu_gameじゃねえ」
コナン「え?」
スブター「『サッポロ極ZERO』…それが組織の幹部であるアイツのコードネームだ」
コナン「『サッポロ…極ZERO』!?あの貝塚勃起土竜が組織の幹部だと!?」
スブター「ああ、それとさっきのお前の推理に間違ってるところがある…
俺は組織の下っ端じゃねえ…組織の幹部だよ」
コナン「何…!?」
スブター「『純米吟醸・柴田』…それが俺のコードネームだ」
https://www.amazon.co.jp/%E6%9F%B4%E7%94%B0-%E7%B4%94%E7%B1%B3%E5%90%9F%E9%86%B8-720ml/dp/B00CGUXBRQ
コナン「『純米吟醸・柴田』だと!?」
671
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:05:22 ID:8ve3bhuI
純米吟醸柴田「しかしよく1人ですべての爆弾を見つけたもんだな、流石は名探偵ってことか」
コナン「…いや…オレ一人じゃ無理だっただろうよ」ゲホッゲホッ
(何度も蹴られたダメージで苦しそうにするコナン)
純米吟醸柴田「何?」
コナン「…言ったろ?『彼ら』が爆弾の場所を教えてくれたって…」
純米吟醸柴田「彼らだと?」
コナン「ああ、この街を守りたい人たちがな…!」
672
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:05:42 ID:8ve3bhuI
【一方その頃、30分ほど前の米花駅】
(駅構内や周辺に大勢の警官が集まっている)
捜査員A「警部!ここに設置された爆弾はこれだけのようです!」
目暮「うむ、まだあるかもしれん。住民の退避を進めて捜索を周辺まで広げろ。
これ以上、一人たりとも犠牲者を出すな!」
捜査員A「はっ!」
捜査員B「警部!米花総合病院でも爆弾が見つかったそうです!匿名の通報が…」
目暮「何!?手が空いてるものはただちに処理班と共に…」
捜査員B「そ、それが…近くの警官が向かった所、爆弾が何故か既に処理された後だそうで…」
目暮「何だって?」
673
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:06:09 ID:8ve3bhuI
【米花総合病院の外】
ジョディ「警察には匿名で通報しておいたわ。全くシュウ、無茶するんだから…」
キャメル「赤井さん、まさか爆弾まで処理できるとは…しかもあれだけ早く…」
赤井「…。」(背を向けて歩き出す)
ジョディ「ちょ、ちょっとどこへ行くのシュウ?」
赤井「まだ狩りが残っているのでな」
キャメル「ってことは、爆弾ですか?」
赤井「いや……『奴ら』だ」ニヤリ
674
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:06:58 ID:8ve3bhuI
【米花タワー】
(公安の捜査官たちが集まっている)
公安の人A「こちら爆弾を発見しました!」
公安の人B「ここに設置されたものはこれで全てだろう、周辺施設も捜索に当たれ!」
安室「…。」
安室「(今回の一連の事件はすべて組織が糸を引いていた…)」
安室「(しかもまさか僕を始めとして組織に疑われていたメンバーたちもついでに殺そうとしていたとは…)」
安室「(今回の件について僕が全く知らされていなかったのはそのためか)」
安室「(しかし、僕のことを公安と見抜いた上での『自分の身は自分で守れるはず』というsyamuの発言…)」
安室「(あれは『組織がお前の命を狙っている』『自分の国を自分自身の手で守れ』というメッセージだったんだろう)」
安室「(そう気付き、早目に動いたおかげで自分を守れただけでなく事件の被害を大きく減らすことが出来そうだ)」
安室「(だがあの男…syamu_gameは何者なんだ…?)」
675
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:07:18 ID:8ve3bhuI
純米吟醸柴田「なるほど、協力者がいたってわけか…」
コナン「ああ…それにお前はもう終わりだ…!この場所だって彼らに知らせてある。
オレを始末しようがあんたは終わりだぜ?」
純米吟醸柴田「チッ、こんなガキ一人に組織の一大計画が邪魔されるとはな…」
コナン「一大計画…だと?」
純米吟醸柴田「ああそうだ。2つの『ゼロ』を作る計画がな」
コナン「2つの…ゼロ?」
676
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:07:39 ID:8ve3bhuI
純米吟醸柴田「ああそうだ。1つ目のゼロは組織の裏切り者やスパイ共を全員殺す『ゼロ』。
もう一つの『ゼロ』は…」
コナン「…米花町を爆破で『ゼロ』にしようってのか?」
純米吟醸柴田「いや、それはあくまで結果にすぎねぇ。もう一つのゼロは『存在しないはずの人間を作り出すこと』だ」
コナン「存在しないはずの…人間だと!?」
純米吟醸柴田「ああそうだ。表向きは死んだ人間、疑われることすら無い人間だ。
犯罪にはうってつけだ、組織にとっては喉から手が出るほど欲しい人間だからな」
コナン「存在するはずのない人間…お前らのボス、烏丸蓮耶のようにか…!」
純米吟醸柴田「ボスのことまで知ってるとはな…流石は名探偵、工藤新一ってわけか」
コナン「本来ならあんたがその2つ目のゼロ…存在しないはずの人間になっていたってのか…」
純米吟醸柴田「ああそうだ、その暁には俺はボスに掛け合ってコードネームを変えてもらうつもりだ」
コナン「コードネームを…!?」
純米吟醸柴田「ああ、ゼロになった俺に最もふさわしいコードネーム…『ストロングゼロ』にな…!」
コナン「ストロング…ゼロ…!?」
677
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:08:04 ID:8ve3bhuI
コナン「だがわからねーな…なんで大物YouTuber『スブター』が黒の組織に…!」
純米吟醸柴田「あん?」
コナン「YouTuberとして大成功して大金を稼ぎ『日本で最も成功したYouTuber』の1人とも呼ばれ、
大物メジャーリーガーのデルビッシュ投手とも親友ですべてが順調なあんたがなぜ組織なんかに…!?」
純米吟醸柴田「ああ、教えてやるぜ。俺は元々組織の『リクルーター』をきっかけに配信者として成り上がったんだよ」
コナン「リクルーター…?」
純米吟醸柴田「あの組織は常に人を求めてる。なぜだと思う?」
コナン「黒の組織が人を求めてる理由…だと?アポトキシンとかいう毒薬を作るため…?」
純米吟醸柴田「それもある。APTX4869の完成は組織の悲願の1つだ。
そのために科学者なんかの優秀な奴らを集めているが…俺の集めているのはそういう連中じゃねえ」
コナン「何…?じゃあなんのために…」
純米吟醸柴田「決まってんだろ?犯罪だよ」
コナン「!!?」
678
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:08:35 ID:8ve3bhuI
純米吟醸柴田「運び屋、連絡役、スパイ、殺し屋、ヤクやチャカの売人、強盗、薬の被験者…
組織の目的のためにはカネも人もいくらでも必要だ。
目的達成のためにそうしたことをやらせる末端の捨て駒が必要なんだよ」
コナン「(末端による組織のための犯罪…キールこと水無怜奈さんの行方を探るために組織のスパイとして病院に潜入していた楠田陸道のような奴らってことか…)」
純米吟醸柴田「配信者をやってた俺の周りにはいい人材がいっぱいいたぜ?
たかだか数万円のために何でもやるような奴らがな…」
コナン「まさかその人材って…!」
純米吟醸柴田「ああそうだ、同じ配信者仲間だよ。
今でこそ配信業は脚光を浴びてガキどもの憧れみたいなクリーンな職業になってるが、
俺が配信を始めた当時、昔は配信者なんてのはニートや乞食みたいな人間のゴミクズだらけだった。
『カネに困ったゴミどもを紹介してくれ』と底辺配信者だった頃の俺に言ってきたのが組織だったってわけだ」
コナン「ってことは…あんたにあった黒い噂って…」
純米吟醸柴田「ああそうだ!ほとんど事実だよ!
他の配信者どもを死に追いやったのも!自殺に追い込んだのも!犯罪に手を染めてきたのもなぁ!」
コナン「…!」
純米吟醸柴田「何百人もの社会のゴミを組織に紹介してきたよ。
たかが数万だぜ?そのためにあいつらなんでもしやがる。
全員が死ぬか逮捕されるか、病院で廃人同然になってるがな」
コナン「なんてことを…!!」
純米吟醸柴田「だがそのおかげで俺は組織の中で出世した。
コードネームも貰って幹部になり、組織のサポートも得てYouTuberとして大成した!
あいつら底辺の配信者どもの人生は無意味だったが、俺が意味を与えてやったんだ!
俺の人生の踏み台としては役に立ったからなぁ!」
コナン「てめぇ…!」
679
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:09:00 ID:8ve3bhuI
純米吟醸柴田「それに踏み台はあいつらだけじゃねぇ」
コナン「え?」
(蹴りを何度も入れられ立ち上がれないコナンに銃を向けるスブター)チャキッ
純米吟醸柴田「お前も俺の踏み台になってもらうぜ?工藤新一…」
コナン「な!?」
純米吟醸柴田「組織への良い土産じゃねえか?あの薬を飲んで幼児化した被験者…それもジンがバラしそこねた男なんてな。
上手くやればこれでジンは降格、俺がジンの後釜にだって座れる手柄だ」
コナン「!?」
純米吟醸柴田「もうすぐジンがこのホテルの屋上までヘリで俺を回収に来る。
そのときにお前という手土産を持って組織に帰らせてもらうぜ」
コナン「ジンが…このホテルに!?」
純米吟醸柴田「爆破こそ失敗したが、全てを知ってるお前さえ組織まで連れ帰れば俺は存在しないはずの人間のままだ。
そうなりゃお咎めもないだろうよ、しかもこんなデカい手土産まであるんだからな」
純米吟醸柴田「さあ、おとなしくしてな。まあここで死ぬか組織の研究所で死ぬかのどちらかだだろうな!」
コナン「(くそ…!!)」
680
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:09:29 ID:8ve3bhuI
???「はああああああああああっ!!!」
純米吟醸柴田「ぐあああっ!??」バキイッ!
(部屋に飛び込んできた謎の人物の回し蹴りが純米吟醸柴田の胸元に叩き込まれ、吹っ飛び倒れる)
蘭「大丈夫コナンくん!?」
コナン「ら、蘭…姉ちゃん…!?何で!?」
蘭「トイレからコナンくんが逃げたんだもの。ずっと探してたのよ。
そうして街を探してたらコナンくんがバスに乗るのが見えたからタクシーで追ってきたの」
コナン「ありがとう蘭姉ちゃん、でも早く逃げ…」
蘭「って…スブターさん!?もしやあなたがこの事件の…!?」
純米吟醸柴田「ったく、ってえな…」
コナン「(おいおい蘭の回し蹴りをまともに受けて平然と立ち上がるだと…!?
いくら打たれ強いプロレスラーって言っても化け物かこいつ…!?)」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:09:51 ID:8ve3bhuI
蘭「え…効いてない!?」
純米吟醸柴田「何だよ女、邪魔すんじゃねえよ」
コナン「蘭!逃げろ!!」
純米吟醸柴田「おらああああっ!」(右腕で蘭に殴りかかる)
蘭「っ!!」(純米吟醸柴田のパンチを腕でガードするもよろける)
蘭「(…完璧に受けたのにこの衝撃…この人、強い…!)」ジィィン
純米吟醸柴田「おらああ!!!」(逆の左で蘭に殴りかかる)
蘭「きゃあ!!」(ガードするも一瞬遅れ、バランスを崩し吹っ飛び壁に頭を強く打つ)
コナン「(蘭のガードごとふっ飛ばした…!なんてパワーだよ…!)」
純米吟醸柴田「ちょっとは強ぇみたいだが邪魔すんじゃねえよ、女」チャキ(拳銃を倒れた蘭に向ける)
コナン「蘭!!!!くそっ!」チャッ(腕時計型麻酔銃を純米吟醸柴田に向ける)
純米吟醸柴田「ガキが!妙な真似すんじゃねえよ!!」
バキィッ!(コナンを蹴り壁際まで吹っ飛ばす。腕時計型麻酔銃がその際にひしゃげて壊れる)
コナン「ぐあっ!!く、くそ…腕時計型麻酔銃が…!」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:10:22 ID:8ve3bhuI
コナン「…や、やめろ…蘭に手を出すな!」
純米吟醸柴田「ああ、手は出さねえよ。お前がおとなしく来てくれればな」
コナン「何…!?」
純米吟醸柴田「お前がおとなしく組織のところまで来てくれればこの女は助けてやるって言ってんだよ」
コナン「オレが…」
コナン「…。」
純米吟醸柴田「良いんだぜ?この場でこの女を絞め殺してやってもな」
蘭「ぐっ…あ…」(首元を片手で掴まれる蘭)
コナン「…わかった」
蘭「え…?」
683
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:10:43 ID:8ve3bhuI
コナン「ごめんね蘭姉ちゃん、ボクこのおじさんについていくよ」
蘭「コナン…君…?」
コナン「ボクのことは心配しなくていいから。小五郎のおじさんには上手く言っといてよ」
蘭「なんで…どうして!」
コナン「あ、一応このことは阿笠博士に言っておいてよ」
蘭「行っちゃダメ、コナン君…うっ!」(立ち上がって止めようとするもダメージが大きく立ち上がれない)
コナン「警察に連絡すれば助けに来てくれると思う。今までありがとうね」
純米吟醸柴田「わかってるじゃねえか。ほら、さっさと行くぜ。
命拾いしたな、女。」(コナンの腕を乱暴に引き、部屋の出口に向かう)
684
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:11:30 ID:8ve3bhuI
コナン「(恐らくこいつが行く先はホテルの屋上…ジンの迎えを待つつもりだろう…)」
コナン「(これで良いんだ…蘭を守るため…)」
コナン「(オレも蘭もボロボロ、相手は銃を持っている、こっちには腕時計型麻酔銃も無ければキック力増強シューズも蘭の空手も効かない相手…)」
コナン「(しかもゆっくり奴らの情報を聞き出したかったから本当は警察にも誰にもオレの行き先を言ってねえ…)」
コナン「(オレとしたことがミスっちまったな…)」
コナン「(どう頑張っても勝てねえ相手だ…だったら蘭だけでも守るしかねえ…)」
コナン「(阿笠博士に蘭から伝えてもらえば赤井さんを通じてFBIに伝わるし、オレの父さんにも伝わって動いてくれる…)」
コナン「(蘭やおっちゃん達はなんとか守ってくれるはずだ…)」
コナン「(すまねえ、蘭…せめてお前だけでも生きてくれ…)」
バタン(扉が閉まる音)
蘭「行っちゃ…ダメ…コナンくん…!!」
685
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:11:54 ID:8ve3bhuI
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:12:53 ID:8ve3bhuI
ちょっと長くなりましたが事件の真相が6〜7割くらい明かされたところで今回はここまでです
あと組織との対決で2回、エピローグで1回で終わりそうです
今年のコナンの映画が延期になったので公開までには終わらせたいです
687
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 14:16:45 ID:HDUcJREw
シバターはジンに消されそう
あとはじゅんぺいとどう決着をつけるか
688
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 16:16:01 ID:kpuuOS32
面白かった…
人気配信者が実は組織の一員で、名声を末端を集めるのに利用してるって本当に原作にありそうですごいですねこれ
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/04/12(日) 17:31:23 ID:Z77RAXFY
とうとう核心部ですね
ええSSやこれは…
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:50:22 ID:ZjBTGFfU
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
691
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:51:48 ID:ZjBTGFfU
【米花ホテル屋上】
(真っ暗闇の広々とした屋上。眼下の街には明かりが輝いている)
純米吟醸柴田「俺だ、純米吟醸柴田だ…予定通りホテルの屋上に来た」
純米吟醸柴田のイヤホンから漏れる男の声『ご苦労だったな「純米吟醸柴田」…』
コナン「(この寒気のするような声は…まさか…)」
純米吟醸柴田「ああ、少々予定は狂っちまったがな。ジン…」
コナン「(やはり…ジンか!!)」
イヤホンから漏れるジンの声『予定通りの時間にそっちに着く予定だ…手筈通りにな』
純米吟醸柴田「ああ、わかった。面白ぇ土産もある。お前も驚くだろうぜ?」
イヤホンから漏れるジンの声『フッ、お前に会えるのが楽しみだぜ?せいぜい最後まで務めを果たすことだな…』
純米吟醸柴田「ああ、また後でな」
コナン「(もうすぐジンがここに…!)」
692
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:52:29 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「さーて、もうすぐジンが来るが…」
コナン「…!!」
純米吟醸柴田「その前にやらなきゃいけないことがある」
コナン「え?」
(懐からスイッチのようなものを出す)
コナン「…な!?」
純米吟醸柴田「……。」ニヤリ
ポチッ(スイッチを押す純米吟醸柴田)
693
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:52:56 ID:ZjBTGFfU
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!
(地震のような地響きがし、膝をつくコナン)
コナン「!!!?」
コナン「何だ…何が起こった!?」
純米吟醸柴田「気になるか?そこの手すりから下を見てみろよ、名探偵…」
コナン「下だと…!?」
(手すりから下を覗き込むコナン)
コナン「な!!!?」
694
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:53:05 ID:o6MWHly.
待っていました(歓喜
695
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:54:20 ID:ZjBTGFfU
(ホテルの1階辺りが激しく炎上しており、空に大量の煙を吹き上げている)
コナン「な…!!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!
コナン「!!!」
(再度爆発音と地響きがし、膝をついてしまうコナン)
コナン「ま…まさか…!お前、このホテルにも…!!」
純米吟醸柴田「ああ、そのまさかだ。このホテルのすべてのフロアには爆弾が仕掛けてある。
たった今爆破したのは1階と2階と玄関とエレベーターだ」
コナン「何だって!?」
純米吟醸柴田「ジンが俺を回収したら全ての爆弾を爆破させる。
このホテルに何かの証拠も残ってるかもしれねぇからな、何の証拠も残さねえ…」
コナン「そうだ、蘭!蘭は…」
純米吟醸柴田「エレベーターも下階も爆破したんだ。逃げようとしてあの女は今頃死んでるだろうがな」
コナン「そ…そんな!!」
696
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:54:44 ID:ZjBTGFfU
コナン「おい!約束が違うだろ!蘭は助けてくれるって…!!」
純米吟醸柴田「助けてやったろ?あの場ではな…」
コナン「何…!?」
純米吟醸柴田「あの場では助けてやった、だがその後のことまでは言ってねえ…だろ?」
コナン「うおおおおおおお!!!」(屋上から下へ降りる階段がある建物へ走ろうとするコナン)
純米吟醸柴田「チッ、おとなしくしてろって言ってんだろ!」
ドスッ(純米吟醸柴田がコナンに腹パン)
コナン「があっ!!」ゲホゲホ
純米吟醸柴田「あの女はまだ生きてるかもしれねえぜ?
ただ1階は爆破されて炎と煙と瓦礫で外に出られねえがな。
そしてジンが俺を回収したらすべてのフロアが爆破される。
そうなったらどっちにしろ瓦礫に埋もれて死ぬだろうけどな!」
コナン「くそっ、蘭…蘭…」(膝をつくコナン)
コナン「らあああああああああああああああああああああああん!!!!!!」
697
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:55:13 ID:ZjBTGFfU
???「はああああああああああ!!!!」
コナン「え?」
バキイッ!(何者かの蹴りが純米吟醸柴田を吹っ飛ばす)
純米吟醸柴田「…ッ!?」
蘭「コナン君、大丈夫!?」
コナン「蘭…姉ちゃん!?どうして!?逃げたんじゃ?」
蘭「うん、逃げようとも思ったの。でも…」
698
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:55:23 ID:IFgdJqVM
もうはじまってる!
699
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:55:39 ID:ZjBTGFfU
【10分前・ホテルの一室】
蘭「(コナン君が連れて行かれちゃった…)」
蘭「(痛っ…!助けに…)」
蘭「(でも…あのスブターさんには私の空手が通用しなかった…)」
蘭「(私でコナン君を助けられるの…?)」
蘭「(……。)」
蘭「(ううん、助けに行かなきゃ)」
蘭「(だってここで逃げたら…)」
蘭「新一に…笑われちゃうから…!」
蘭「新一に次に会った時…胸を張っていたいから…!!」
(決意に満ちた表情でヨロヨロと立ち上がり、部屋を出ていく蘭)
700
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:56:23 ID:ZjBTGFfU
【ホテルの屋上】
コナン「でも?」
蘭「…ううん、何でもない」
純米吟醸柴田「…っ痛ぇ…しつこい女だな」
(何事もなかったように立ち上がる純米吟醸柴田)
蘭「やっぱり私の空手じゃ…コナン君、逃げて!!」
コナン「え?」
蘭「はああああああっ!!」
バキィッ!(蘭が蹴りを純米吟醸柴田の腕に食らわせるが、顔色ひとつ変えていない)
蘭「早く!私が時間を稼いでる間に!」
バキイッ!バキイッ!(蘭が拳や蹴りを次々純米吟醸柴田に見舞う)
純米吟醸柴田「チッ、うざってぇな…!」(蘭の攻撃をガード)
コナン「…で、でも…」
701
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:56:43 ID:ZjBTGFfU
コナン「(逃げるなんて論外だ、でも蘭じゃあいつには勝てねえ…)」
コナン「(加勢しようにも麻酔銃もなければ武器になるようなものも…)」
コナン「(…!!)」
ダッ(戦っている二人に背を向けて屋上から下へ下りる階段のある建物へ走るコナン)
純米吟醸柴田「逃がすかよ!!」
(コナンを追おうとする純米吟醸柴田)
蘭「絶対に行かせない!」
バキイッ!(蘭が背後から回し蹴りを見舞う)
純米吟醸柴田「チッ!…まあいい、どうせヤツに逃げ場なんてねえ…」
純米吟醸柴田「お前を絞め殺してからゆっくりと追ってやるよ…!」
蘭「…!」ゼェゼェ
702
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:57:20 ID:ZjBTGFfU
【ホテルの廊下】
(ホテルの廊下を走るコナン。少し煙が吹き出している部分もある)
コナン「(このフロアにも煙が…となれば下の階はもう完全に煙と炎と瓦礫で塞がれてるみてーだな)」
ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!(地響き)
コナン「!!!」
コナン「(どこか下のフロアが崩れたか…このホテルも長くはもたねーな…)」
コナン「(早く脱出しねーと…)」
コナン「(だが…それは…)」
コナン「(あいつを…純米吟醸柴田を倒してからだ…!!)」
703
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:57:56 ID:ZjBTGFfU
【さっきのホテルの部屋】
コナン「(…あった、さっき蹴ったサッカーボール)」
(部屋の窓際に行き、サッカーボールを拾い上げる)
コナン「(こいつさえあればとりあえず武器にはなるが…)」
コナン「(だがヤツはキック力増強シューズでボールを顔面にブチ当てたのに立ち上がってきた…)
コナン「(蘭もいるとはいえ、勝てるのか…?)」
コナン「(…いや、弱気になるな。アイツに勝てなきゃオレも蘭もここで死ぬ…)」
コナン「(絶対に勝たなきゃいけねえ…!)」
コナン「(ん…?)
(ふと部屋にある机に目が留まる。机の上には重そうな置物がある)
コナン「(置物か…確かこの置物を使ってピカキンさんは殺害されたんだったな)
コナン「(ここにあったやつは落とされて粉々になってたから新しいのと取り替えたんだろうな)」
コナン「(…。)」
704
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:58:21 ID:ZjBTGFfU
【ホテルの屋上】
蘭「きゃあっ!!」
(純米吟醸柴田の蹴りを受けて吹っ飛ぶ蘭)
純米吟醸柴田「ったく、手こずらせやがって…」
グイッ(倒れた蘭の方に歩み寄り、蘭の首元を掴んで片手で持ち上げる)
蘭「あ…あ…!!」
ギリギリ(首を少しずつ締め上げていく)
純米吟醸柴田「安心しろ、アイツもすぐに同じところに送ってやる…」
蘭「(…苦しい…。私、ここで死ぬんだ…)」
蘭「(コナン君、ちゃんと逃げれたかな…)」
蘭「(あの子は頭がいいから、きっとちゃんと逃げてくれるはず…)」
蘭「(これで良いんだよね、新一。私、頑張ったよね…)」
???「蘭姉ちゃん」
蘭「!?」
705
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:59:11 ID:ZjBTGFfU
(階段の方に目を向ける2人。そこにはニコニコした顔のコナンがいる)
蘭「なん…で?なんで…逃げない…の?」
純米吟醸柴田「逃げ場がなくてノコノコ戻ってきやがったか、まあいい。
そこでこの女が死ぬのを見て…」
(ニコニコしながら二人のところに歩いてくるコナン)
蘭「ダメ…来ちゃ…」
コナン「ねえ、蘭姉ちゃん」
純米吟醸柴田「?」
蘭「え…?」
コナン「ボクね、明日学校に早く行かなきゃいけないんだ」
蘭「コナン…くん?」
コナン「多分蘭姉ちゃんに起こしてもらわなきゃ寝坊しちゃうだろうし…」
コナン「それに、小五郎のおじさんも蘭姉ちゃんがいないと午前中ずっと寝てると思うんだ。
たしか明日、午前中に依頼人の人が探偵事務所に来るんでしょ?」
蘭「……あ……」
コナン「だから、さ…」
コナン「一緒に帰ろう、蘭姉ちゃん」
(蘭の方に手を伸ばすコナン)
蘭「……!!」
コナン「きっと…」
コナン「新一兄ちゃんもここにいたら…同じことを言ったと思うんだ」
蘭「(新一が…)」
706
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 14:59:38 ID:ZjBTGFfU
【小学校の頃の回想】
(体育館のステージの階段下の収納スペースの暗闇の中、うずくまっている蘭)
蘭「(どうしよう…かくれんぼでステージの下に隠れたのはいいけど、
階段が移動されたせいで扉が開かなくなって出られなくなっちゃった…)」
蘭「……もしかして、私一生このまま誰にも見つけられなくて…」
ガラッ(収納スペースの扉が開く)
蘭「…新一!?」
新一「お、やっぱここにいたか」
蘭「…何でわかったの?私がココに隠れてるって…」
新一「探偵だからな。ほら」(蘭に手を差し出す)
蘭「え?」
新一「一緒に帰ろうぜ、蘭」
蘭「…」
蘭「うん…!」
ガシッ(新一の手を取って立ち上がる蘭)
707
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:00:08 ID:ZjBTGFfU
蘭「…はああああああ!!」
バキイッ!(締め上げている腕を左右両側から挟むように殴り破壊する蘭)
純米吟醸柴田「ぐあっ!?」
蘭「うん…!」
ガシッ(コナンの手を取る蘭)
コナン「蘭姉ちゃん、絶対に帰ろうね!」
蘭「うん!ごめんねコナン君。私、諦めそうになってた。でも…」
蘭「もう、絶対に諦めない!」
(コナンと蘭が横並びになり、純米吟醸柴田と対峙する)
純米吟醸柴田「…遊びは終わりだ」
チャッ(拳銃を取り出し、蘭とコナンに向けて構える)
708
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:00:37 ID:ZjBTGFfU
コナン「行くよ、蘭姉ちゃん!」
蘭「うん!」
カチッ(しゃがみ、キック力増強シューズのパワーを溜めるコナン)
純米吟醸柴田「(工藤新一の足元にはサッカーボール…)」
純米吟醸柴田「(逃げたんじゃなくあれをさっきの部屋から持ってきたってのか)」
純米吟醸柴田「(さっきは顔に受けてそこそこのダメージこそ食らったが、二度とは通用しねえってのがわからねえのか?)」
コナン「いっ……けええええええええ!!!!」
バシイイイイッ!!!!!!(輝く脚で足元のサッカーボールを全力で蹴り出すコナン)
純米吟醸柴田「(ヤツは俺を一撃で失神させるために頭を狙ってくる筈…!)
純米吟醸柴田「(銃を持った右手とは逆、左腕で頭をガードしてやれば大したことはねえ)」
純米吟醸柴田「(腕で防いだ後にあの女を撃ち殺し、ウロチョロできねえように工藤新一の手足を撃ち抜いてやればそれで終わりだ…!!)」
(左腕を頭の前に出す純米吟醸柴田)
709
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:01:12 ID:ZjBTGFfU
※ここから超スローモーション
純米吟醸柴田「!?」
(地を這うように高速で飛んでくるサッカーボール)
純米吟醸柴田「(…何、ボールの軌道が…低い、だと!?)」
バキイッ!!!
純米吟醸柴田「…がっ!!?」
グラリ…(足元から体勢を崩し、スローモーションで前に倒れる純米吟醸柴田)
純米吟醸柴田「(何が…何が起こった!!?)」
純米吟醸柴田「(脚に激痛…まさか、あいつが狙ったのは頭じゃなく…)」
純米吟醸柴田「(俺の足だってことか…!?)」
純米吟醸柴田「(だが骨が折れるまでのレベルじゃねえ…倒れたところですぐに起き上がって銃を撃てばそれで終わりだ…!)」
710
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:01:45 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「(ん、そういや女はどこに…)」
(コナンの方を見るが、蘭がいない)
純米吟醸柴田「(女がいない!?)」
蘭「はあああああああああああああああああああああああ!!!」
純米吟醸柴田「(女の声、どこだ…どこにいる!?)」
(倒れながら前後左右を見回す純米吟醸柴田)
純米吟醸柴田「(いない、どこに…!?)」
蘭「はあああああああああああああああああああああ!!!!!」
純米吟醸柴田「(まさか…!!)」
(ゆっくり倒れながら真上を見る純米吟醸柴田。その上空には脚を空高く掲げる蘭の姿)
純米吟醸柴田「(上、だと…!?)」
711
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:07:11 ID:ZjBTGFfU
蘭「はああああああああああああああ!!!!!」
バキイイイイイッ!!!(蘭が上空から脳天踵落としを見舞い、純米吟醸柴田の頭部に直撃する音)
純米吟醸柴田「ぐああああ!!!!!!!!?」
蘭「はあああああああああああっ!!!」
ドガァン!!!!!(踵落としを頭に食らわせたままそのまま地面に頭を叩きつける音)
純米吟醸柴田「ぐああああっ!!!!」
ビシイイイイイイッ!!!!!(蘭がかかとを落とした頭部の下の地面に巨大なヒビが入る)
純米吟醸柴田「あ…が……」ガク
712
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:09:51 ID:ZjBTGFfU
(失神する純米吟醸柴田)
蘭「……はぁ、はぁ…」
コナン「(踵落としを上空から完璧に頭に決めて、地面まで振り下ろして地面に叩きつけた…)」
コナン「(ハハ、すげー威力…)」
コナン「(オレのやりたいことを察知した蘭もすごいんだが…)
蘭「やった…」フラ
バタン(蘭が倒れる音)
コナン「蘭姉ちゃん!!」
ダッ(倒れた蘭に走り寄るコナン)
713
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:10:15 ID:ZjBTGFfU
蘭「大丈夫…コナ…ン君…?」
コナン「うん、大丈夫だよ。…蘭姉ちゃん、すごい怪我!」
(手足のあちこちにあるアザに気付くコナン)
蘭「…平気よ。…でも、良かった…」
コナン「え?」
蘭「これで…新一に…笑われないかな…?」
コナン「…!!」
コナン「うん、きっと新一兄ちゃん…『よく頑張ったな』って言ってくれると思うよ」
蘭「そう…よかった…」
蘭「(新一…私…頑張ったよね?次会えた時、また胸を張って会えるよね…)」ガクッ
コナン「蘭!!…良かった、気を失ってるだけか」
コナン「バーロー、誰が笑うもんかよ…」
コナン「(いつもお前は、どんな状況でも絶対に諦めないし逃げないんだからな…)」
コナン「(…よく頑張ったな、蘭…)」
714
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:10:45 ID:ZjBTGFfU
【ホテル屋上】
コナン「よいしょ、よいしょ…」
ズリズリ(屋上から下りる階段のある建物の中まで蘭を引きずっているコナン)
コナン「よっと…」
(建物の中の階段手前部分に蘭を寝かせるコナン)
コナン「(とりあえず脱出手段が見つかるまでここに寝かしておくか…)
コナン「(もし屋上にヘリでジンが来た場合、外にいたら見つかっちまうかもしれねーからな…)」
コナン「さて…」
(屋上から降りる階段のある建物から出て、倒れた純米吟醸柴田に歩み寄るコナン)
ゲシッ(純米吟醸柴田が落とした拳銃を蹴り、手すりの下の部分から落とす。拳銃はホテルの下に落ちていく)
コナン「組織の一員であるこいつをこれからどうするか…」
715
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:11:11 ID:ZjBTGFfU
コナン「(聞きたいことは山ほどある。だが今はそれどころじゃねえ…)」
コナン「(ホテルの下のフロアは瓦礫と煙と炎…このままだとオレ達全員ホテルと一緒に御陀仏だ)」
コナン「(蘭とこいつを連れて脱出する…その方法を考えねえと…)」
コナン「(それにもうすぐジンがここに…)」
???「まだ……だ…」
(純米吟醸柴田の体が少し動く)
コナン「!!!?」
716
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:11:44 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「まだ……俺は……」
コナン「な…!?」
純米吟醸柴田「終わ…って……ねえ……」
コナン「(何でだよ…!!絶対に立ち上がれねえはずなのに…!!)」
純米吟醸柴田「終われ……ねえ……んだ…よ……」
コナン「(こいつ…化け物か!?)」
(頭から流血しながらヨロヨロと立ち上がる純米吟醸柴田)
純米吟醸柴田「……あいつの…ためにも……俺は……」
純米吟醸柴田「生きて……組織に……帰らなきゃ……いけねえんだよ……!!!」
コナン「え…?」
717
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:12:11 ID:ZjBTGFfU
コナン「(あいつのため……)」
コナン「(あいつ……?)」
コナン「(一体誰の…)」
コナン「!!!!!」
コナン「(そうか……そういうことだったのか…)」
コナン「(もしこれが真実なら…この一連の事件、疑問だった点の全てに納得がいく…)」
コナン「(だがもしそれが真実なら…)」
コナン「(純米吟醸柴田……いや、スブターさんは……)」
718
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:12:40 ID:ZjBTGFfU
コナン「…」フッ
純米吟醸柴田「……何が…おかしいってんだよ……工藤新一……!」
コナン「……なあ、純米吟醸柴田」
純米吟醸柴田「…なんだよ…」
コナン「さっきのあんたの言葉ですべてが繋がった…」
純米吟醸柴田「…ああ?」
コナン「やっと分かったんだよ。今まで納得できなかったすべての点。
そして今回の犯行の真の目的がな…」
純米吟醸柴田「…ああ?組織のために決まって…」
コナン「いや、違う。確かに表向きには組織のためなんだろうぜ。
だが真の目的は……」
純米吟醸柴田「……。」
コナン「syamuさんのため……なんだろ?」
純米吟醸柴田「何だと…?」
719
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:13:28 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「誰があんな土竜のために…」
コナン「ってことは、あんたは自分が組織で出世するためだけに今回の事件を起こしたってのか?」
純米吟醸柴田「…ああそうだ。それ以外の何がある?」
コナン「…いや、違うな」
純米吟醸柴田「…何だと?」
コナン「今回の一連の事件。あまりにあんた自らが動きすぎてる」
純米吟醸柴田「…当たり前だろ?俺が犯人なんだからな…」
コナン「…いや、本来なら幹部であるあんたならいくらでも部下を使うことが出来たはずだ」
純米吟醸柴田「…!」
コナン「わざわざ目撃されるリスク、犯行がバレるリスクまであまりに負いすぎている。
挙句の果てには自分が死ぬかもしれないリスクまでな。
仮にも幹部ならそこまでする必要はないはずだ…」
720
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:14:22 ID:ZjBTGFfU
コナン「それに毛利探偵の来たイベントで殺人を行ったのだってそうだ。
聞いてみればあのイベントに毛利探偵を呼ぶと言ったのはあんたらしいな。
毛利探偵を呼べば事件のトリックなんてすぐ見破ってあんたが逮捕されるはずだ。
仮に知らずに呼んだとしたって別の機会くらいあんたならいくらでも作れただろ?
なのにあの日に実行した…確実にトリックがバレて捕まると知りながらな」
純米吟醸柴田「……。」
コナン「syamuさんが逮捕されていればsyamuさんが一連の爆破の実行犯になっていた。
だがそれは故意に阻止されたように見えるんだよ。
そう、まるでsyamuさんが犯罪に手を染めるのを阻止したようにな」
純米吟醸柴田「……。」
コナン「それに今回の事件の被害者には共通点があった…
それは『syamu_game』に関連性がある人物だってことだ。
だが、それだけじゃねえ…」
コナン「被害者たちは『syamuさんの邪魔になる人物』『syamuさんを馬鹿にした人物』なんだ」
コナン「YouTuber復帰を阻む両親…YouTuberのトップを行くピカキンさん…
シャムさんを売名に利用した代議士やAV女優やピアニスト…。
すべてsyamuさんがYouTuberとして復活するのに邪魔な人間たちだ」
コナン「オレは今まで、あんたは組織の意向に従ってこの一連の犯罪を行ったと思っていた。
だが、さっきのあんたの発言…『あいつのため』……これで全て納得がいった…」
コナン「今回の一件では組織も動いていたし、ある程度は組織の意向もあるんだろう。
だがあんたは最初から……」
コナン「syamuさんのために動いていたんだ……!!!」
721
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:14:48 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「……流石だな、工藤新一。さっきの言葉だけでそこまで見抜くとはな…」
コナン「……。」
純米吟醸柴田「…ああ、そうだよ」
純米吟醸柴田「このホテルに毛利探偵を呼んだのは俺の考えだ。
あのジュンペーに爆破の実行犯なんてさせられなかったからな。
アイツに殺人は無理だ」
コナン「それはsyamuさんに殺人をさせたくないっていう優しさなのか?
それともあののびハザで義務教育を終えた男じゃ犯行は無理だと思って、
確実に計画を実行するためにあんたが実行犯になったのか?」
純米吟醸柴田「アイツのSぶりじゃ計画的犯行なんて絶対に無理だ。
絶対に勝手な行動を取って失敗するか、『なんかやだ』とか言っていつものように逃げるんだろうからな」
コナン「…確かにな。一般人でさえ難しい計画的犯行をあの頭丘people!?ができるわけがねー…
そんなたいそれたことができるならあの年齢まで家で貝塚勃起無職なんてやってねーからな」
純米吟醸柴田「…だが、アイツに犯罪をさせたくなかったってのもウソじゃねぇ。
ジュンペーは今のSと健常者のバランスが最高なんだよ。
殺人なんてさせたら絶対にバランスが壊れてただのサイコパスか完全な異常者になる…。
それは組織の一員としては正しい姿なのかもしれねぇが、俺が初めてアイツの動画を見て憧れたジュンペーの姿じゃねえ…」
コナン「アイツの動画を見て…?そういや5年前か6年前だったか…
あんたがsyamuさんの動画を見て大笑いする動画があったが……」
https://www.youtube.com/watch?v=aHdj8Tc_wHc
コナン「大物YouTuberスブターとして当時既に有名だったあんたが、あのセックスむえんに憧れたってのか…?」
722
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:15:17 ID:IFgdJqVM
何……だと……?
723
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:15:32 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「……ああ、そうだよ」
純米吟醸柴田「視聴者に勧められてあいつの動画を初めて見た時!今でも忘れねえ!
腹が痛くなるまで!涙を流してまで笑った!アイツを天才だと思った!」
純米吟醸柴田「人に嘲笑されるセンス!生まれながらの正真正銘のS!あいつが俺たち配信者のトップに立つと思った!」
純米吟醸柴田「だがそうはならなかった…だからこそ許せなかったんだよ…」
純米吟醸柴田「あいつをあんな家に押し込めて活動を妨害した両親家族も!
YouTuberのイメージを散々良くしてsyamuさんの居場所をなくしたピカキンも!!
syamuさんを売名に散々利用するだけ利用して手を差し伸べなかったクズどもも!!!
だからなぁ!俺自らが全員ぶっ殺してやったんだよ!!!
俺が直接殺してやらなきゃ気が済まなかったんだよ!!!!!」
純米吟醸柴田「許せねえのはぶっ殺したゴミどもだけじゃねえ…
一番許せねえのはあれだけsyamuさんをおもちゃにして笑っておいてすっかり忘れ…
今はVだの他の配信者だのにうつつを抜かしてやがる視聴者共だ!
この犯行はなぁ、そいつらへの復讐でもあるんだよ……」
コナン「復讐…?」
純米吟醸柴田「ああそうだ!視聴者共がsyamuさんを忘れるならなぁ…絶対に忘れられなくしてやるってな…」
コナン「まさか…」
724
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:16:09 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「ああそうだ!!世間がsyamuさんを忘れるなら!
無理矢理にでもsyamu_gameを永遠に世の記憶に残してやろうって思ったんだよ!
米花町全土を爆破し!何百何千もの命を奪った『史上最悪の犯罪者』としてなぁ!」
純米吟醸柴田「だからなぁ…俺は今回の計画を自ら『あのお方』に進言した!
あくまでも『組織の裏切り者どもを米花町に集めてまとめて消す』計画としてなぁ!」
コナン「なるほど…組織にとってはこの事件はあくまで裏切り者の抹殺目的。
だがあんたの目的は違った……。
syamuさんの邪魔になる人物、馬鹿にした人物…そして視聴者たちへの復讐ってわけだったのか…」
純米吟醸柴田「ああそうだ。計画は順調だった。
だがまさかsyamuさんの両親が元組織の一員だったこと、
あのお方がsyamuさんのファンであいつ本人を組織に入れたことまでは予想してなかったけどな…」
コナン「syamuさんの両親が組織の一員だったことはこの事件には全く関係なかったってわけだったんだな。
しかし組織のボス…烏丸蓮耶は俺オナ民だったのか…」
725
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:16:36 ID:ZjBTGFfU
純米吟醸柴田「だがそんなことは全く問題じゃなかった。
syamuさんの両親を消す口実で色々と自由に動けたし、どの道家族はsyamuさんの復活に邪魔だから殺すつもりだった…
それにあのお方がsyamuさんを組織に入れたおかげでアイツとコンビを組めたんだからな。
『ゼロ』のsyamuと今回の犯行で社会的に『ゼロ』になった俺の最強タッグってわけだ。
そのために護送車が爆発する際に指を2本失ったが悔いはねえ……」
純米吟醸柴田「…だからなぁ…俺はお前を連れ帰って組織に戻り出世し…syamuさんと一緒に組織で成り上がってやるんだよ!!」
純米吟醸柴田「そして次の機会にはなぁ……この米花町を爆破してやる!!」
純米吟醸柴田「いや、米花町だけじゃねえ!他の都市もだ!!
この日本で一人でも多くの視聴者共を殺して!!syamuさんの名前を永遠にしてやるんだよ!!!!」
コナン「……!!」
純米吟醸柴田「その時!syamuさんは伝説になるんだ!史上最悪の犯罪者として!!
syamuさんを見捨てた視聴者共を皆殺しにしてやってなぁ!!」
コナン「………」
726
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:17:09 ID:ZjBTGFfU
コナン「……させねぇよ……」
純米吟醸柴田「ああ?」
コナン「…絶対に…そんなことはさせねぇ!!」
コナン「それに『次』なんてねーよ…」
コナン「オレがてめーを止めてやる…純米吟醸柴田…!!」
(純米吟醸柴田を本気の眼差しで睨むコナン)
純米吟醸柴田「…やれるもんならやってみろよ…工藤新一…!!」
(ボロボロの満身創痍ながらも不敵な笑みを浮かべてコナンを睨む純米吟醸柴田)
727
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:17:54 ID:ZjBTGFfU
【一方その頃、ホテルの廊下】
(ホテル中層フロアの廊下。あちこちが崩れ、炎と煙が満ちている)
???「いやいやいや、それにしても、急に暑くなりましたね。
はい。皆さん、皆さんのおうちでーそろそろ、ころ、も、ころもがめ、衣替え、しましたか。
ええ。もうこれから30度越えの毎日が当たり前になって来ますよ」
(炎と煙に構うことなく黒いスーツのsyamuが廊下を歩いている。回りは火に包まれている)
syamu「ファンタジーに火をつけて、火、ファンたちに火がついてさ、
ほんで、ちょっと、一致団結するかもしれへんで」
ドォォォォン……ドォォォォンン……(どこかのフロアから何度か大きな爆発が起こり、ホテルが揺れる)
syamu「えーーーーーーー…まぁ花火大会…行こうと思ってる人はぜひとも行ってください。
で行こうかなぁーって思ってる人は、行ってください。
絶対、後悔すると思いまスゥゥゥ…」
(スーツに火が付いたのに気が付き、スーツを脱ぎ捨て空き巣コーデ姿になるsyamu)
syamu「営業の人は大変だね。営業のお仕事の人は大変だろうね〜、スーツ着て。
ねぇ大変でしょうけども。仕事ですからね。仕方ないですね。
仕事というのは大変です、生きるということは大変ですねほんま」
ギィィ(syamuが非常階段の扉を開ける音)
syamu「―――まぁ組織の黒幕は『ウェスカー』なんですけどね、初見さん」
カツン、カツン、カツン……(屋上の方向に曲がった顔で笑みを浮かべ、非常階段を登っていくsyamu)
728
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:18:19 ID:ZjBTGFfU
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
729
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:20:51 ID:ZjBTGFfU
今回はここまでです
次回で本編が終わる予定でしたが本編があと2回、エピローグ1回で終了予定です
コロナの影響で少し遅くなるかもしれませんが残り少しなので必ず完結させたいです
余談ですが今回の蘭の隠れんぼのエピソードはGWに無料公開されたコナンの映画から引用しました
730
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 15:26:23 ID:IFgdJqVM
面白かったです
結末が気になって早く読みたいけど終わってしまうのは寂しいというジレンマ
731
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/05/13(水) 17:15:00 ID:uP35rqMo
ありそうであんまりないLAN姉ちゃんとの連携技いいですね
732
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:54:32 ID:kxnMBcDU
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
733
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:54:59 ID:kxnMBcDU
【ホテルの屋上】
(静かな屋上、闇夜の中で対峙するコナンと純米吟醸柴田)
コナン「…。」
純米吟醸柴田「…」ゼェゼェ
コナン「(ヤツはボロボロで立ってるのもやっとの状態で銃ももう持ってねー…)」
コナン「(だが、それでもオレ1人程度は殺せる力は残ってるだろう)」
コナン「(チャンスは一度、絶対に決めてみせる…!)」(サッカーボールを前に置き、しゃがんでキック力増強シューズを最大出力に設定する)
純米吟醸柴田「(立ってるのもやっとだな…)」フラフラ
純米吟醸柴田「(銃もいつの間にかどっかに行っちまった…)」
純米吟醸柴田「(だが俺は…負けられねえんだよ…!!)」
734
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:55:25 ID:kxnMBcDU
コナン「うおおおおおおおお!」ダッ(前に走り出す)
純米吟醸柴田「させるかよおお!!」ダッ(前に走り出す)
純米吟醸柴田「(頭に受けたら終わりだが…それさえ防げば敵じゃねえ…!)」
純米吟醸柴田「(防いだ後に殴り飛ばして二度と起き上がれねえようにボコボコにすりゃあ、ガキのあいつにはどうにも出来ねえはずだ…!)」
純米吟醸柴田「(さあ、ボールを蹴ってこい…!もう足を狙っても、頭を狙っても防いでやる…!!)」
735
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:56:02 ID:kxnMBcDU
コナン「…」ピタッ
(サッカーボールの手前で立ち止まり、ボールを蹴らないコナン)
純米吟醸柴田「(…ボールを蹴らねえ、だと…?)」ダッ
純米吟醸柴田「(おそらくガードされることを警戒し、接近されてから蹴るつもりか…)」
純米吟醸柴田「(だが、そっちの方が好都合…)」
純米吟醸柴田「(先に距離を詰めりゃ相手はただのガキ…格闘で十分勝てる)」
純米吟醸柴田「(あいつがいつ蹴るかだけ警戒してりゃ怖くなんかねえ…!)」
純米吟醸柴田「うおおおおおおお!!」
ダダダダッ(コナンの元へ走り、距離を詰める純米吟醸柴田)
コナン「…。」
(コナンとの距離2メートルまで近付いたが、まだボールを蹴らないコナン)
純米吟醸柴田「(まだ蹴らねえ…?だがこの距離なら蹴るより先にあいつの顔面をブン殴れる…)」
純米吟醸柴田「死ねえ!工藤新一!!」
(大きく腕を振り上げ、コナンの顔面にパンチを繰り出す)
736
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:56:37 ID:kxnMBcDU
コナン「…今だ!」
(ニヤリと笑い、服の中から置物を取り出し顔の前に出すコナン)
純米吟醸柴田「な…!?」
バキィ!!!(顔へのパンチは置物でガードされ、その硬さに拳を痛めひるむ純米吟醸柴田)
純米吟醸柴田「痛えッ!?」
純米吟醸柴田「(あの置物…ピカキンを殺した時の!?ボールだけじゃなくあれも部屋から持ってきてたってわけか…!!)」
コナン「うおおおおおおお!!」(置物を純米吟醸柴田の足に向けて全力で放り投げるコナン)
バキイッ!!!(さっきサッカーボールが当たった足に置物がクリティカルヒットする音)
純米吟醸柴田「があっ!?」
(激痛に思わずバランスを崩し、膝をつく純米吟醸柴田)
純米吟醸柴田「…!?」
(膝をついた目の前にコナンの顔。そしてサッカーボールを蹴り上げようとする寸前のコナンが見える)
737
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:57:14 ID:kxnMBcDU
コナン「…終わりだ、純米吟醸柴田!」
コナン「うおおおおおおおお!!!」
バシイッ!(サッカーボールを至近距離から全力で蹴り上げる音)
純米吟醸柴田「…!!!!」
バキイッ!!(純米吟醸柴田のアゴに下からの全力シュートが突き刺さる音)
純米吟醸柴田「(こいつ…最初からこれを狙ってたってわけか…!?)」
純米吟醸柴田「(至近距離からアゴを狙ってボールを蹴り上げて直撃させる…!!)」
純米吟醸柴田「(い、意識が…)
ドサッ!(あまりの威力に上空までふっとばされた純米吟醸柴田が地面に叩きつけられる音)
純米吟醸柴田「…あ……あが」(大の字になって倒れている純米吟醸柴田)
コナン「アゴってのは人体急所の一つ。下から打たれれば脳を縦に揺らし脳震盪を引き起こす。
アゴを打ち上げるアッパーは鍛えに鍛えているプロボクサーだって一発でKOできる必殺技だ…
脳を揺らすんだからいくら鍛えてる人間だろうと一撃で行動不能になる。
たとえいくら打たれ強いあんただろうが、二度と立ち上がることはできねーだろうよ」
コナン「オレの勝ちだ、純米吟醸柴田…!」
738
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:57:57 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「…あ…ああ…確かに勝負はお前の…勝ちだ……工藤新一…」
コナン「まだ喋れるってのか?だが体を動かすのは無理みてーだな」
純米吟醸柴田「…ああ…もう体を全く動かせねえ…」
純米吟醸柴田「だが、最後に……。勝つのは……俺…だ…。そろそろ……だな…」
コナン「何を言って…」
カツン、カツン、カツン…(屋上へ上がる階段のある建物の方から階段を登ってくる音)
コナン「足音…!?」
純米吟醸柴田「…ヤツが…来る……。俺の…勝ちだ…!!」
カツン、カツン、カツン…(階段を登る足音が大きくなり、どんどん近づいてくる)
コナン「(まさか…ジン!?いや、ウォッカか!?)」
カツン…(足音が止まり、屋上へ謎の人物が姿を表す)
コナン「な!?お、お前は…!?」
739
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:58:35 ID:kxnMBcDU
syamu「オイィィィィィイイイイイイイ↑ッス!! どうも〜、シャムでぇ〜す!!!!
YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!!(クウガ変身音)」
コナン「な…syamu!?」
コナン「(ジンはジンでもゾット帝国のジンか…!)」
純米吟醸柴田「遅かったな…。さあ…ジュンペー…!俺はしばらく動けねえ…
だからお前が…工藤新一の…手足を…撃ち抜け……!」
コナン「!?」
syamu「いまいちね〜ちょっとやる気が起きないんですよね〜」
純米吟醸柴田「おい…なんでやらねえんだよ…!こいつさえ組織に持ち帰りゃ…俺たちは組織で出世を…!!」
syamu「働かない理由か…」
純米吟醸柴田「…おい!!早くやれよ!!!聞いてんのかよ!!おい引きこもり!引きこもり聞いてんのか!」
syamu「おやつの時間です。パルム食べ食べ」(背中に背負った大きなリュックサックからパルムを取り出して食べ始める)
純米吟醸柴田「おい!ジュンペー!!食ってんじゃねえよ!!」
コナン「無駄だよ」
純米吟醸柴田「…何…だと?」
コナン「syamuさんは組織の味方なんかじゃねえ……」
コナン「オレたちの味方だからな」
740
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:59:17 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「何…だと?そんなわけねえ…!ジュンペーはコードネームだって貰った組織の一員だ…!」
コナン「ああ、一つずつ説明してやるよ。この一連の事件でsyamuさんがどんな行動をしていたかをな…」
コナン「ピカキンさん殺しの被疑者のあんたたちの護送車が爆発した直後…
オレは近くのビルの屋上で黒い服の男を見かけ、追っていったらsyamuさんと出会った…」
純米吟醸柴田「…ジュンペー、隠れ家でおとなしくしてろって言ってたのに抜け出してやがったが工藤新一と会ってたってのか…!」
syamu「今日は(外出)NG出ていませんね」
コナン「ちゃんと毎日外出NGを出しておかなかったあんたのミスだな。
そこでsyamuさんはオレの正体が工藤新一だと告げた上に、煙を吸い込んで失神したオレや蘭を始末しなかった…」
syamu「スゥゥゥ不思議ですね〜」
純米吟醸柴田「…チッ、何でだよ…?そこでこいつを組織に連れ帰ってりゃあ…」
コナン「…これは推測だが、おそらくsyamuさんには別の目的があったんだろうよ」
syamu「ユーチューブドリームです!」
コナン「…悪いsyamuさん、少し黙っててくれねーか?」
syamu「まあええわ!ほっときましょ!syamuさんなんてほっときましょ!アッアッアッ」
純米吟醸柴田「何だよ目的って…」
コナン「決まってんだろ?」
コナン「黒の組織の壊滅のためだ」
純米吟醸柴田「な!!?」
741
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:59:51 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「ありえねえだろ!?ジュンペーは組織に拾ってもらって毎日パルム食べ食べして無職暮らしを楽しんでるんだぜ!?
そのジュンペーが何で組織を裏切ることをしなきゃならねえんだよ!!」
コナン「両親が黒の組織の元一員だったこと、そして家族を皆殺しにしたのが組織の一員のあんただったこと…
そして自分が組織の毒薬の影響でゼロゼロの実の全身ギリ健人間になったから…
それで十分じゃねーか?」
純米吟醸柴田「だ、だがこのギリ健がそこまで分かるはずが…」
コナン「syamuさんの能美島の実家の地下室…」
純米吟醸柴田「!?」
コナン「そこには何者かによって調べられて何かが運び出された痕跡があった。
おそらくあんた達組織が証拠隠滅のために色々と運び出したんだろう…」
純米吟醸柴田「工藤新一…そこまで調べていやがったか…」
コナン「その地下室にあったんだよ。組織の毒薬の名前、『APTX5128104T』の文字が…」
純米吟醸柴田「な!?俺たちが調べたときはそんなもん…まさか!?」
コナン「ああ…そのときはまだなかったはずだぜ?
その文字を残したのはsyamuさんなんだからな…!」
純米吟醸柴田「!?」
742
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:00:39 ID:kxnMBcDU
コナン「今にして思えば護送車爆破事件の直後にsyamuさんがオレと接触したのも自分の実家のこの手がかりに気付かせるためだったんだろうな。
syamuさんは何らかの手段でオレが生きていることを知った。
だが組織の一員となったsyamuさんは簡単にはオレに接触できない…。
新入りのsyamuさんには監視も付いてるだろうから怪しまれればsyamuさんもオレも消される。
だから回りくどい方法でオレに接触し、『工藤新一』の推理力に賭けた…
組織に対抗するため、そして…この惨劇を止めるためにな…!!」
純米吟醸柴田「…ハ、ハハ…ウソだろ?このSのどこにそんな頭脳が…!?」
syamu「ンー、改めて考えるとすごいなって思うなあ。俺はやっぱ。すごいなあと思うなあ」
コナン「ああ、syamuさん。あんたはすげーよ…。オレよりも先にボスの正体にたどり着いていたんだからな」
純米吟醸柴田「ボスの正体?ってことはジュンペー、お前まさかボスの正体を探るために組織に潜り込んだってわけか…!」
コナン「…いや、違うぜ」
純米吟醸柴田「どういうことだ?」
コナン「syamuさんは組織に入る前…ずっと前から組織のボスの正体に気付いてたはずだぜ?
おそらくゲーム実況をしていた時代からな…」
743
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:01:28 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「…はあ?」
syamu「まあ黒幕はウェスカーなんですけどね、初見さん」
コナン「そう、組織の黒幕は『ウェスカー』ってわけだ…」
純米吟醸柴田「何だよ、それってただのジュンペーがプレイしてたゲームのキャラの名前だろ?」
コナン「おかしいと思わないか?ゲーム実況をしているのにいきなりネタバレを言い出す…
syamuさんがSであることを差し引いても明らかにおかしい…」
純米吟醸柴田「はぁ!?そんなのジュンペーがSの中のSだからに決まって…」
コナン「ウェスカーの綴りは『Wesker』…。
フランス語読みでウェスカーとよく似た名前と綴りの酒がある。
syamuさんはそれを放送中にさりげなく視聴者に伝えようとしていたんだ」
純米吟醸柴田「ウェスカーに似た酒の名前…あっ!?」
コナン「そう、フランス語読みでは『ヴェースキィー』。……英語名は……」
コナン「『Whisky(ウイスキー)』……!」
純米吟醸柴田「……ッ!!!?」
744
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:02:32 ID:kxnMBcDU
コナン「そしてsyamuさんといえば黒いサングラスだ…。
あれも今にして思えば『黒の組織』を表してたんじゃねーか…?」
コナン「そして、『黒』と『ウイスキー』から連想できる酒が1つある。
『カラス』をトレードマークとしたアメリカケンタッキー州の伝統的なウイスキー…」
コナン「『オールド・クロウ』…!」
https://www.amazon.co.jp/OLD-CROW-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC-700ml/dp/B001TOEMQE
コナン「クロウは烏、そしてオールドは『老人』…。
つまり、syamuさんはとっくの昔に掴んでたんだよ。
組織のイメージカラーが黒で、ボスが『烏』の名前の老人…烏丸蓮耶だってことにな…!!」
純米吟醸柴田「…な…!!?」
コナン「syamuさんは自分を頭精スプ全身ギリ健にした組織のことを前々から密かに調べていたんだろう。
YouTuberとして活動していたのもモテるためじゃない。
配信者たちが消えていたのを組織の関与ではないかと怪しんだから…。
YouTuberを続けていればいつか組織にたどり着けるとの一心でな。
だからさりげなく組織の機密情報を密かに動画の中に少しずつ混ぜていった…。
YouTuberとして復活して代理人の下で愛知県や東京都に一時期住んでいたのも恐らく組織を探るためだろう。
ピカキンさんの所属するUMに凸したのだって組織絡みの目的があったんだろうよ」
syamu「なんかごめんよ、ごめんやで?」
純米吟醸柴田「はぁ?この土竜にそんな知能があるわけが…」
コナン「オレも最初はそう思ったよ…あの犯行予告風の映像を見るまではな…」
745
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:03:34 ID:kxnMBcDU
コナン「オレの推理の決め手になったのはsyamuさんの犯行予告風の映像だ…」
純米吟醸柴田「爆破現場に送ったあの映像のことか?」
コナン「あの映像でsyamuさんは『米花町の皆さん、いかが…どうでしたか?』『自分の身は自分で守れるはずです』って言ったんだ」
純米吟醸柴田「どこもおかしいとこなんてねえだろ?
あの映像はジュンペーに自分で撮影させたやつだが何もおかしいところは…」
コナン「連続爆破事件が起こっていたのは杯戸町だ、米花町じゃない…」
純米吟醸柴田「それは単なる言い間違えだろ?」
コナン「いや、恐らく『故意』だ…」
純米吟醸柴田「!?」
syamu「故意にハッテンシテ…」
コナン「米花町の名前を出し、自分の身を自分で守れと呼びかける…。
ほとんどの人はただの言い間違いだと流すだろう、だが誰かが本当のメッセージを受け取ってくれると信じていたんだ。
露骨なメッセージは気付かれちまうからな…」
純米吟醸柴田「ってことは、ジュンペーお前…!?」
746
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:04:13 ID:kxnMBcDU
コナン「そもそも犯人が声明や予告を出す、というのは大きく分けると3つの理由がある」
コナン「理由もなしに声明も予告も出すわけがねえ…単に証拠を増やすだけだからな」
コナン「1つ目は自分の犯行に絶対の自信があるというパターン…」
(予告状を持ち笑みを浮かべる怪盗キッドのイメージが背景に浮かぶ)
コナン「2つ目は『別の目的』から故意に目をそらさせたいパターン…」
コナン「そして3つ目は……」
コナン「誰かに犯行を止めてほしいというパターン…!!」
(炎の中でピアノを弾く浅井成実のイメージが背景に浮かぶ)
747
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:05:27 ID:kxnMBcDU
コナン「オレは爆発現場であの映像を見たときからずっとその理由を考えていた…
オレは最初、犯人が自分の犯行に自信があるという1つ目の理由だと思った。
それも実際は2つ目…あんたが米花町を爆破するという本当の目的からsyamuさんを使って目を逸らさせていたというのが目的だった。
だが…syamuさん本人の意思はどちらとも違う3つ目…
誰かに米花町爆破を止めてもらいたかったんだ…!!」
コナン「さらにsyamuさんはもう一手打った。
その後syamuさんはある人物と接触し、自分の身は自分で守れるはずというメッセージを残した…。
それこそが爆破を防ぐ最後の一手だったんだ」
(syamuさんと安室さんがポアロで会っているイメージ映像)
コナン「その人物たちの働きもあり、この米花町は守られた…。
そう、syamuさんがこの町を救ったんだ!!!」
syamu「俺は神様なんて信じないけどね、なんたって俺自身が神だから」
748
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:06:41 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「……おい、syamuさん……」
syamu「アッアッアッアッ…」
純米吟醸柴田「あんたがこの町の奴らを助ける価値なんてあるのかよ!?
syamuさん、この町の奴らは…視聴者どもはあんたを笑ったんだぞ!?見捨てたんだぞ!?
それなのに、なんで…!!」
コナン「理由なんているのかよ?」
純米吟醸柴田「ああ?」
コナン「人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねーが…」
コナン「人が人を助ける理由に…論理的な思考は存在しねーだろ?」
syamu「(その名言)inじゃねーの!?」
コナン「そう、それが例え貝塚勃起土竜と呼ばれたsyamuさんであってもな…」
コナン「それに…」
コナン「人を簡単に殺して他人を悲しませるようなヤツよりな…」
コナン「いくら奇行でも多くの人を笑顔にしたsyamuさんの方が何百倍もマシな人間なんだよ!!」
749
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:07:45 ID:kxnMBcDU
ブロロロロロロロロ…
コナン「!?」
純米吟醸柴田「ハ…ハハ…!ジュンペーが例え組織の敵だろうと俺が動けなかろうと関係ねえ…」
コナン「この音…まさか!」
純米吟醸柴田「やはり俺の勝ちには変わりねぇ…ジンだ」
コナン「ジン!?」
syamu「20分の1の確率か…」
コナン「いや、確実にジンだよsyamuさん!」
純米吟醸柴田のイヤホンから漏れるジンの声「時間通りだ…純米吟醸柴田」
コナン「!!」
コナン「(やべえ…早くどこかに隠れねえと!)」ダッ
(屋上から降りる階段のある建物の陰に隠れるコナン)
750
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:08:13 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「どうした、純米吟醸柴田…。まだ寝る時間にはまだ早ぇぜ…?」
純米吟醸柴田「…ああ、手違いで少し怪我をしてな…動けねえ。
早くヘリを着陸させて俺を回収してくれ」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「その前にお前にはやってもらいたい任務があってな…」
純米吟醸柴田「任務?何だよ?こんな体じゃ任務なんて…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「…お前にはそのホテルと炎に消えてもらう…」
純米吟醸柴田「は、はぁ?何の話だよジン?」
751
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:09:02 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「分からねーか?お前はもう用済みだってことだ…」
純米吟醸柴田「は、はぁ!?待ってくれよ!俺は組織にクズを何百人も紹介して大きく貢献してきた!
あの方だってこんな役に立つ俺を殺すなんてことは認めねえはずだぜ!?」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「悪いな、その『あのお方』直々の指令だ…『役立たず』のお前を始末しろとな」
純米吟醸柴田「な、なんでだよ!?俺はまだまだ組織の役に…
死んだはずになってる俺はいくらでも組織のために犯罪が出来…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「デパートの監視カメラの1つにお前の姿が映っていたそうだ…
警察はお前を重要参考人として全国から情報を集めるらしい。
つまりお前にはなんの価値も無い…ただのゴミだ。
ゴミはゴミらしく全ての罪を背負って綺麗に死ね、そうすれば最期に組織の役に立てるからな…」
純米吟醸柴田「そ、そんな…頼む!そうだ!良いことを教えてやるぜジン!
お前がバラしたっていうAPTX4869の被験者の中に…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「底辺配信者のお前が組織のおかげで成り上がって良い夢見ただろ?
生配信の続きはあの世でするんだな…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「……やれ、コルン」
752
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:09:42 ID:kxnMBcDU
バァン!
純米吟醸柴田「ぐあっ……!!?」
(大の字になって仰向けになっていた純米吟醸柴田の胸元に銃弾が撃ち込まれ、血を吐く)
コナン「な!!?」
753
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:10:17 ID:kxnMBcDU
【ホテル上空を飛ぶヘリの中】
キャンティ「ヒュウ、ビンゴォ♪」
コルン「純米吟醸柴田、良い奴。オレ、残念」チャッ(銃を下ろす)
ウォッカ「派手な爆発音で周囲の警察も動いてるみたいですぜ、兄貴。
純米吟醸柴田も片付けやしたしあそこにいるsyamu……
いや、サッポロ極ZEROを回収してとっととズラかりますかい?」(ホテルの下の消防車や集まってくるパトカーを見ながら)
ジン「……いや」
ウォッカ「え?」
ジン「……キャンティ、あの土竜もついでに撃ち抜け」
キャンティ「OK!アタイさぁ、あの男気持ち悪くて大嫌いだったのさぁ!」
ジャキッ(銃を構えるキャンティ)
754
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:11:07 ID:kxnMBcDU
ベルモット「あらジン、さっきバカにされた仕返し?仮にもボスのお気に入りを勝手に始末して良いのかしら?」
ジン「キャンティ、あいつは一発とは言わず丹念にやれ……」
ベルモット「フフ…やっぱり怒ってるんじゃない。器の小さい男…」
ジン「フン…ヤツは何やら怪しい動きをしていたみたいじゃねぇか。
ボスのお気に入りだか何だか知らねーが、消しておくのが組織のためだ……」
ウォッカ「確かにカラオケ動画や踊ってみた動画でsyamuは怪しい動きというか奇妙な動きをしてやしたが……
ボスの命令もないのに良いんですかい?」
ベルモット「(……サッポロ極ZEROは彼…『silver bullet』のことを探っていた……。
特に庇い立てする必要もなさそうね)」
ベルモット「良いんじゃないかしら?疑わしきは消す。それが組織のやり方だもの。
ボスも納得するでしょうね?それが本当ならの話だけど…」
キャンティ「決まりだね!さぁ、あの気持ち悪いモグラをぶっ殺してやるよ!」
(スナイパーライフルを構え、ヘリから身を乗り出すキャンティ)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:11:56 ID:kxnMBcDU
【ホテル屋上】
純米吟醸柴田「……!!」
(ヘリから身を乗り出したキャンティを発見、その銃がsyamuを狙っているのに気付く)
純米吟醸柴田「危ない…syamuさん!!!」
コナン「え?」
ドンッ(よろけながら立ち上がり、syamuを突き飛ばす純米吟醸柴田)
syamu「岡people!?」
ゴロゴロゴロ(突き飛ばされ、ちょうど下へ続く階段のある建物の中に転がっていくsyamu)
756
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:12:21 ID:kxnMBcDU
バァン!!バァン!!バァン!!バァン!!!バァン!!
純米吟醸柴田「…あ…」
バタン(何発もの銃弾が体を貫き、倒れる純米吟醸柴田)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:12:49 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「…が……」
コナン「スブターさん!」(思わず物陰から身を乗り出して呼びかけるコナン)
純米吟醸柴田「……おい……工藤…新一…」
コナン「喋るな!傷口が……」
純米吟醸柴田「どうせ……助からねえ…ゲホッゲホッ!ハハ、今まで…好き勝手…やってきた…報いだな…」
コナン「……。」
純米吟醸柴田「それより……頼…む…」
コナン「え?」
純米吟醸柴田「あいつを……syamu…さんを…」
純米吟醸柴田「助け……て……やって……」
純米吟醸柴田「く……れ…」
純米吟醸柴田「ゲホッ!」(吐血し、動かなくなる)
コナン「スブターさん……」
758
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:14:07 ID:kxnMBcDU
イヤホンから聞こえるキャンティの声「ちょっとどうなってんのさぁ!アイツまだ生きてたよ!」
コナン「!?」
(すぐ近くに落ちている通信機に気付き拾い上げる。声はそこから聞こえている)
コナン「(スブターさんの通信機…恐らく耳に入れていたんだろう。まだあのヘリと通信がつながってるのか…!)」
イヤホンからのコルンの声「オレ、ちゃんと、撃った。純米吟醸柴田、丈夫」
イヤホンからのジンの声「構わねえ、もう一度撃て。あの土竜をな……」
イヤホンからのキャンティの声「あいよ!……ん?ジン、暗くてよく見えないけどもう一人いるみたいだよ!」
コナン「(!!?)」
通信機からのジンの声「どうせ屋上まで逃げてきたホテル従業員だろう。構わん、土竜もろともやれ…」
コナン「(やべえ…!!)」
タッ(下へ降りる階段のある建物の中へ飛び込む)
バアン!バァン!!バァン!!(コナンが飛び込むのと同時にいた場所に銃弾が突き刺さる)
759
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:14:53 ID:kxnMBcDU
【屋上から下の階に下りる階段のある建物内】
コナン「(ふぅ、間一髪か…)」
コナンの手元の通信機からのキャンティの声「チッ、外した!ちょっとジン、そいつもサッポロ極ZEROも建物の中まで逃げたよ!」
通信機からのジンの声「…構わん、そのまま狙い続けろ」
コナン「!?」
通信機からのジンの声「階段を下りても爆発と煙…逃げたら煙と炎だ、逃げられやしねえ…
どうせすぐに出てくるだろうよ…煙に燻されたネズミどもがな…」
通信機からのウォッカの声「殺すならすぐホテルを爆破してズラかった方が良いんじゃないですかい?」
通信機からのジンの声「まあ待てウォッカ…もう少しこの葬送の炎を見てるのも悪くねえだろ?
この燃えるホテルが奴らの……配信者たちの墓標ってわけだからな…」ニヤリ
760
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:15:19 ID:kxnMBcDU
コナン「(確かにそうだ…下に降りたところで炎と煙…。階段やエレベーターからは逃げられねえ…)」
コナン「(それに蘭もまだ気を失ってる…)」
(コナンの足元で気を失い横たわっている蘭)
コナン「(あとはsyamuだが…)」
syamu「……」(間抜け面で下の階段の踊り場で失神している)
コナン「(スブターさんに突き飛ばされたときに階段の下まで転がり落ちたんだな)」
コナン「(ま、こいつに頼れるはずもねーが…)」
コナン「(このままここにいれば煙と炎でいずれ死ぬ…かといって出ていけばあいつらの銃で殺されるってわけか…)」
コナン「(くそっ…どうする…どうすりゃいいんだ……!?)」
761
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:17:10 ID:kxnMBcDU
――えーYouTubeで活動しているsyamuと申します、よろしくおねがいしまーす
https://www.youtube.com/watch?v=LVLpoeo0KOM&t=3s
スブター「(…これは走馬灯ってやつか。確かあいつに会いに貝塚のカラオケに行ったときの…)」
――お仕事はーまぁ、言われてるんですけども、YouTube一本だけです今は。
スブター「(…YouTuberとしても組織の一員としても色々あったし結婚もして子供も出来たってのに、最期に思い浮かぶのはこいつの顔かよ)」
――ぶっちゃけ、1万行くか行かないかですね
https://www.youtube.com/watch?v=iIccYhKXcRk
スブター「(いや…違う。……そうか…俺は……)」
――絶対に、消さないで!YouTube消されたら終わりです。応援コメントよろしく!
スブター「(あいつと…syamuさんと、もう一度…)」
――夢はですね、YouTube・ドリームですゥゥゥゥ……
https://www.youtube.com/watch?v=UtkvZQvT6Rc&list=PLg6mWfAOucXnWe7tBggAKbeYDhJopJPhK
スブター「(一緒に、コラボ動画をやりたかったんだ)」
762
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:17:51 ID:kxnMBcDU
スブター「(あの組織も、金も、YouTuberとしての地位も、名誉も…どうでも良かった)」
スブター「(あいつと仲良くなりたい、それだけで良かった)」
スブター「(YouTuberとして成功すればアイツを救ってやれる…そのために組織に尽くしてきたし、配信活動を頑張ってきたんだ…)」
スブター「(アイツが俺のところに来てくれれば一生生活の面倒を見てやったって良かった…)」
スブター「(今回の計画だってsyamuさんが復活するのに邪魔な連中、syamuさんを利用した連中やバカにしやがった連中を皆殺しにすれば…)」
スブター「(syamuさんが復活してくれる、俺とまた仲良くしてくれると思ったんだ……)」
スブター「(今回の任務を成功させたら、アイツを組織から抜けさせて2人でまた配信をやろうと思ってた…)」
スブター「(……そうか。俺はただ、アイツと仲良くなりたかっただけなんだな…)」
763
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:18:44 ID:kxnMBcDU
――えー最後の締めに、えースブターさんとカラオケでコラボ……をしてえー終わろうと思ってますのでよろしくお願いしますゥゥゥ……
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25130342
スブター「(…ハハ、貝塚のカラオケであいつに会った時に素直にそう言ってりゃ…少しは変わったのかもしれねえな…)」
――ダーイターンフテキニハーイカラカクメイ♪
スブター「(なあ……syamuさん)」
スブター「(俺と…もう一度……)」
スブター「(コラボ……しよう……ぜ……)」
(「あそびば貝塚」で腕を組んで楽しそうに千本桜を歌うsyamuとスブターのコラボ動画の頃の光景が最期に目に浮かび、目を閉じて息を引き取るスブター)
764
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:19:09 ID:kxnMBcDU
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
765
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:20:46 ID:kxnMBcDU
今回はここまでです
次回で本編が終わって次々回の長めの事件後のエピローグで完結予定です
1年近くになりましたがここまで書かせていただき本当にありがとうございました
AILEくんにもこんなに長くスレを残していただいて感謝の言葉しかありません
もう少しですが何とか完結させたいと思います
766
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:32:38 ID:xb3B6fF.
お前のSSを待ってたんだよ!(歓喜)
767
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/27(土) 09:39:57 ID:wZRJKD1E
syamuスブは純愛(号泣)
768
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/07/01(水) 19:54:50 ID:EgNMqH4Q
乙シャス!
769
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/15(土) 20:40:36 ID:EvLfkdqc
シバター引退age
770
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:50:17 ID:DbLT1SZo
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
771
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:50:48 ID:DbLT1SZo
コナン「(…俺たちが助かるにはあのヘリ…)」
コナン「(ジンが乗ったあのヘリをなんとかしなきゃならねえ)」
コナン「(あのヘリさえどうにかしたら…この屋上で警察の助けが来るまで待てるかもしれない)」
コナン「(だが…どうすればいいってんだ?)」
コナン「(こっちには武器がねー…あったとしてもこの建物から出た瞬間狙い撃ちだ)」
コナン「(どうすれば…)」
コナン「(ん…?これは…)」
(足元を見るコナン)
コナン「(リュック…?)」
コナン「(syamuさんが持ってきた荷物か…)」
コナン「(そういえば、ビルの屋上でsyamuさんと会った時にあの人は拳銃を持ってたな…)」
コナン「(もしかしてこの中に…!)」
(リュックの中の荷物を漁るコナン)
772
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:52:13 ID:DbLT1SZo
ガサゴソ
コナン「(夏ポテト長崎対馬の浜御塩味…濃いリッチプリン…パルムの空袋…)」
ガサゴソ
コナン「(ホテルカレーの空き箱…イーミアルのコーヒーゼリー…CCレモン…)」
ガソゴソ
コナン「(おいおい、食べ物かゴミしか入ってねーじゃねえか…)」
コナン「(このままじゃ…)」
ガサゴソ
コナン「(ん…?)」
コナン「(これは…)」
(リュックから銀色の盾を取り出すコナン)
コナン「(syamuさんがYouTubeから貰った銀盾か…)」
コナン「(チャンネル登録者10万人を超えると貰えて、確か代理人の下で復活した後に貰ったやつだったっけな…)」
https://m.youtube.com/watch?v=zU8egCl_8Nk
コナン「(…そうか、コレを使えば…!!)」
773
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:53:23 ID:DbLT1SZo
(ヘリの中)
ウォッカ「syamuの奴ももうひとりの奴も出てきやせんね、兄貴。
無理に下の階に下りようとして死んじまったんじゃないですかい?」
ジン「フッ、それならそれでいい…」
ベルモット「…。」
ウォッカ「にしても、いつまで見てるつもりで?
どうせあのsyamuももうひとりの奴もこれじゃ助かりはしやせんぜ?」
キャンティ「ちょっとジン!本当にあのモグラが出てくるんだろうねぇ?」
ジン「まあ良いじゃねえか…しばらく見守ってやろうぜ?」
ジン「あの穀潰しが…人生最期に初めて役に立つ晴れの舞台なんだからな…」フッ
774
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:54:06 ID:DbLT1SZo
コナン「(しかしどうする…?これを使うにしても隙が大きすぎる…)」
コナン「(この建物から出た瞬間にヘリから狙撃されて即死するだろう…)
コナン「(どうする…?こうなりゃ捨て身で…)」
ポン(コナンの肩が叩かれる音)
コナン「(え?)」
syamu「inじゃねーの!?」(親指を上げるシャムズアップのポーズを取るsyamu)
コナン「(syamu…さん?階段の下で失神してたんじゃ…)」
syamu「――その意思、最高だわ」
コナン「え?」
syamu「行きますよ〜ウィ〜!!」ダッ
(建物の外へ駆け出すsyamu)
コナン「syamuさん!?ダメだ、撃たれる!!」
775
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:54:49 ID:DbLT1SZo
(ヘリの中)
ウォッカ「誰か出てきやしたぜ!あれは…syamu!?」
キャンティ「やっとモグラが出てきたね!その気持ち悪いサングラス、アタイがぶち抜いてやるよ!」
チャッ(ヘリから身を乗り出して銃を構えるキャンティ)
キャンティ「死にな!」
バァン!!(地上のsyamuに向けて発射する)
syamu「ウォウウォウウォウ!アウォウウォウウォウ!アランラカランラランランラ!ウォウ!」(奇妙な動きをして銃撃を回避するsyamu)
キャンティ「なっ!?」
キャンティ「チッ、ならもう一発!」バァン!!
syamu「カメラ?カメリャ?アッアッアッアッアッアッアッ!!」(中国の漫才師の動きで回避)
キャンティ「なっ…アタイがまた外しただって!?」
776
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:56:39 ID:DbLT1SZo
バァン!バァン!バァン!
syamu「アーローベーロー!」
コナン「(syamuさん!?)」
コナン「(syamuさんが建物の外へ出ていって…奇妙な動きで何発も銃撃をかわしている!?)」
バァン!バァン!バァン!
syamu「ヤーヤヤヤーヤ!」
コナン「(なんで…まさか!?)」
コナン「(オレの作戦を見抜いて、囮になろうってのか…!!)」
コナン「(…そうか)」
コナン「(分かったよ、syamuさん)」
コナン「(終わりにしようぜ、ジン…!!)」
通信機からのジンの声「まあ焦るなキャンティ。何発でも撃ってやれ…」
コナン「(ジン…!)」
通信機からのジンの声「…哀れなピエロの最期の踊りだ…楽しませてもらおうじゃねーか…」
コナン「(ピエロ…だと…?)」
777
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:57:30 ID:DbLT1SZo
コナン「(…)」
コナン「(バーロー…)」
コナン「(違ぇよ…)」
コナン「(syamuさんは…ピエロなんかじゃねえ)」
コナン「(syamuさんは…てめえらとは違う…)」
コナン「(多くの人を救ってきた人なんだ…!)」
778
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:59:22 ID:DbLT1SZo
――ウィィィィィッス!どうもー、syamuでーす!!
コナン「(syamuさんは、その存在を人に知られてからずっと皆を笑顔にしてきた)」
――まあ今日はオフ会、当日ですけども。えー待ったんですけども参加者は誰一人、来ませんでした。誰ひとり来ることは無かったです。
コナン「(その一挙手一投足に日本中が注目して、大いに笑わせてきたんだ)」
――苦しいときも悲しいときも笑っちゃえば、プラスになりますからねー
コナン「(それは誰もが出来るようなことじゃない…)」
――ほならね?お前がやってみろって話でしょ?私はそう言いたいですけどね
コナン「(syamuさんが成し遂げた『偉業』だ)」
779
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:00:25 ID:DbLT1SZo
――いや、UUUM行く。新しい代理人ちゃうよ。仲間だよ
コナン「(確かに、性欲に流されたり騙されたりという失敗はいっぱいあった)」
――処女は100点、非処女は80点
コナン「(ところどころの発言からsyamuさんをクズだって言う人もいる。それはそうかもしれない)」
――おい!それってYO!のびハザのネタじゃんか!アッアッアッアッ!
コナン「(だが…)」
――オイ!偉そうにYO!コメントしてるんじゃねえぞ〜!ウォゥウォゥウォゥ!アウォゥウォゥウォゥ!アランラカランラランラッラッラッ!ウォウ!
コナン「(syamuさんがその魅力で人々をひきつけてきたことは変わらない…)」
――そこがいいのヨン…そこがいいわけジャァン…
コナン「(syamuさんが何であろうと、syamuさんが皆を笑顔にしてきたことは変わらないんだ…!!)」
780
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:01:22 ID:bTarlSgs
そうかな...そうかも...
781
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:01:25 ID:DbLT1SZo
――頼んだわよ…小さな探偵さん…
――どうして…どうしてお姉ちゃんを助けてくれなかったの…?
――じゃあな、零(ゼロ)…
――諦めるなよ瑛海、待ち続ければ必ず味方が現れる。俺の代わりに任務を全うしろ!
――助けてよ新一…そばにいるなら助けてよ、新一…!!
コナン「(大勢の人を不幸にして泣かせてきたてめえらが…)」
コナン「(大勢の人を幸せにして笑わせてきたsyamuさんを嘲笑うんじゃねえ…!!)」
782
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:03:03 ID:DbLT1SZo
(ここで劇場版コナンのメインテーマ「キミがいれば」が流れる)
https://www.youtube.com/watch?v=8DN4g4642yY
ダッ(YouTubeの銀盾を持ち、キック力増強シューズを最大にして建物の外へ駆け出すコナン)
コナン「(これが…)」
コナン「(syamuさんの築いてきた『全て』だ…)」
コナン「うおおおおおおおお!!!」
コナン「いっけええええええええええ!!」
バキイイイイッ!!(キック力増強シューズでヘリに向かって銀盾を蹴り上げる)
783
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:06:38 ID:DbLT1SZo
(ヘリの中)
キャンティ「チッ、あのモグラ何発も撃ってるってのに気持ち悪い動きでかわすなんて…でも次で終わ…!?」
バキイイイッ!!(銀盾がキャンテイの腕とジンの体に直撃)
キャンティ「がっ!?」
ジン「ッ!?」
ウォッカ「あ、兄貴!?大丈夫ですかい?」
ベルモット「(あれはまさか…silver bullet?)」ハッ
ジン「…銃を貸せ、キャンティ」
キャンティ「あっ!?」(銃をジンに奪われる)
ジン「フン…ネズミも追い詰められたら虎を噛むってか…」
ジン「下が暗くて誰だか分からねーが…俺自ら2人まとめて殺してやる…」(ヘリから身を乗り出し銃を地上に向けるジン)
784
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:07:24 ID:DbLT1SZo
コナン「(やべえ…やっぱりあれじゃヘリを撃墜することはできなかったか…!)」
syamu「ウォウウォウウォウウォウウォウ!↑」(クウガ変身音)
コナン「(全力で蹴り上げたせいでこんなぶっ倒れてる体勢だ、逃げられねえ…)」
syamu「何がいけなかったんでしょうかね〜不思議ですね〜」
コナン「(悪いな、syamuさん…せっかくスキを作ってくれたってのに…)
syamu「ハサミにしてやられたという」
コナン「(ヘリからジンが身を乗り出してやがる…俺たちを撃つつもりか…)」
コナン「(もう…ダメか…)」
785
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:08:15 ID:DbLT1SZo
バァン!!
786
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:09:41 ID:DbLT1SZo
ジン「ぐあっ…!!?」(腕を抑えるジン)
ウォッカ「あ、兄貴!?腕から血が!?まさか撃たれて!?でもどこから…」
ジン「…フン、成程…そういうわけか」
ウォッカ「え?」
ジン「引き上げるぞ、ウォッカ…」
ウォッカ「え?見届けなくて良いんですかい?」
ジン「ああ…奴らはまだ仲間を潜ませてやがるらしいからな…」
ウォッカ「でもどこに…?この近くには狙撃なんてできそうなビルなんて一番近くでも4キロは離れて…」
ジン「フッ、まだ長い付き合いになりそうじゃねーか…この米花町とはな…」
ベルモット「(フフ…流石はsilver bulletってところかしら…?)」フッ
787
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:10:18 ID:DbLT1SZo
(ホテルから4キロほど離れたビルの屋上。遠くに炎上するホテルとそこから逃げ去るヘリが見える)
赤井「フッ…仕留めるには及ばなかったか」(スナイパーライフルを下ろしながら)
赤井「さて…ボウヤは逃げおおせているかな?」フッ
788
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:10:29 ID:6bkRW47A
コナンくんとsyamuさんがんばえー
789
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:10:57 ID:DbLT1SZo
(ホテルの屋上。ヘリが遠ざかっていくのが見える)
コナン「(ヘリが遠ざかっていく…?)」
コナン「(それにさっき通信機から聞こえたジンが撃たれたであろう音や声…)」
コナン「(ジンを撃てるようなヤツなんて一人しかいねー…)」
コナン「(赤井さんに助けられたってことか)」
コナン「はぁ…助かった…」バタリ
コナン「ありがとな、syamuさん」
syamu「うーん、ンーーー、改めて考えると凄いな、って思うなあ。俺はやっぱ。凄いなあと思うなあ」
コナン「ああ、あんたはすげえよsyamuさん…撃たれるって分かってて突っ込むなんて誰にでもできることじゃねーよ…」
syamu「俺やっぱ持ってるで〜パワー持っとるで俺」
790
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:12:01 ID:DbLT1SZo
ズゥゥゥゥゥゥゥゥン!!(大きな地響きとともにホテルが傾く)
コナン「!!!?」
コナン「(この地響きと揺れ…まさか、ホテルが下から崩れ始めてる!?)」
コナン「(オイオイ不味いぞ…蘭の携帯か何かで警察に連絡して屋上で助けを待つつもりだったが…)」
コナン「(これじゃ、助けを待ってたら絶対に間に合わねえ…!!)」
コナン「(ここから蘭を連れて逃げる…どうやって?)」
791
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:12:51 ID:DbLT1SZo
コナン「くそっ、どうしたら…」
ガサゴソ(syamuが自分のリュックを漁る音)
コナン「何やってんだよsyamuさん!そんな食べ物とゴミしか入ってない荷物なんて漁っても…」
syamu「おほ^〜(勃起)」(リュックからパラシュートを取り出す)
コナン「パラシュート…syamuさん、持ってきてたのか!?」
syamu「しまいには、骨がくだけるぞ!アッアッアッアッ!」
コナン「ああ、流石にここから飛び降りたら骨が砕けるじゃ済まねーからな…
よし、これで脱出しようぜ!syamuさん!」
syamu「敬語使うべきジャァァァン…」
コナン「(ハハ、ちょっとは見直したけどやっぱりこのモグラ、変わんねーな…)」
792
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:14:32 ID:DbLT1SZo
(数分後)
コナン「さて、気を失ってる蘭もなんとか運んできたが…」
syamu「おほ^〜(勃起)」
コナン「オイオイ、気を失って寝てる蘭を見て勃起土竜になってる場合じゃねーだろsyamuさん…」
コナン「オレと蘭とsyamuさんで3人、でもパラシュートは1つか…」
コナン「となるとsyamuさんがパラシュートを付けて、気を失ってる蘭を抱えて…」
コナン「オレがsyamuさんの背中にしがみつく。そしてsyamuさんがビルの屋上から飛び降りる…って感じか?」
syamu「inじゃねーの!?」
コナン「じゃあsyamuさん、蘭を持ち上げてくれ」
syamu「ワーオ!(ゴロリ)」(蘭を持ち上げられずに転ぶ)
コナン「はぁ…やっぱ無職に期待したオレがバカだったか…」
793
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:16:02 ID:DbLT1SZo
syamu「もう女性の顔なんてねえ、まともに見れたもんじゃないからね。恥ずかしくて見れませんね、女性の顔なんて」
(倒れている蘭にパラシュートを付けていくsyamu)
コナン「お、おい、syamuさん。気を失ってる蘭にパラシュートを付けても…」
コナン「そうか、蘭にパラシュートを付けてその体にしがみつけば…!」
コナン「いや危険すぎる…。しかし蘭はしばらく起きそうもねーし、大怪我で立ち上がれる体でもねーし…」
ドォォォォォォォン!!!!
コナン「!?」
ゴォォォォ、ビシィィィ(屋上が少しずつ燃え始め、地面にヒビが入り始める)
コナン「考えてる暇もねーみてえだ…仕方ねー、それで行くしかねえか…!!」
794
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:16:58 ID:DbLT1SZo
コナン「丁度良く柵の一部が壊れてるな。ここからパラシュートで飛び降りれば助かるはずだ」
コナン「ちゃんと着陸できるかは賭けだが、ここにいるよりは絶対に生存率は高いはず…」
コナン「(悪いな、蘭。少しだけ我慢しててくれ。絶対にお前だけは無事に帰す…!)」
コナン「蘭にパラシュートは装着した。あとはオレとsyamuさんが蘭の体を持って飛び降りればいい…」
コナン「(オレとsyamuさん両方がしがみついて無事にパラシュートで着陸できるかは賭けだが…やってみるしかねえ)」
コナン「行くよ、syamuさん!」
syamu「ウィィィィィィィィィッス!!」
ダッ(蘭の体を抱えて飛ぶコナンとsyamu)
795
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:19:36 ID:DbLT1SZo
コナン「…え?」
(蘭とともに飛び降りたコナンが次の瞬間振り向くと、syamuだけは飛び降りずに屋上に残っている)
コナン「syamuさん…?」
コナン「…何やってんだよ!ほら、掴まって!早く!」
syamu「……。」
コナン「syamuさん!そのままだと死んじまうぞ!早く掴まれよ!」
syamu「エッハァ!エッハァ!エッハァ!」(対馬編集で口から血を吐き、ゆっくりと倒れる)
コナン「な!?」
796
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:21:56 ID:DbLT1SZo
コナン「…syamu…さん…その血…!?」
(倒れたsyamuの胸と地面から血がゆっくりと広がっていく)
コナン「(まさかsyamuさん…囮になった時にヘリから撃たれていたのか…!?)」
コナン「クソッ!戻れ、戻れ…!」(蘭の体に掴まりながら、必死に空中でもがいてsyamuさんを助けに戻ろうとするコナン)
syamu「ウリエルウリエルウリエルウリエル…」(対馬編集で逆再生のように起き上がる)
コナン「syamuさん!まだ助かる!オレの手に掴まれ!」
797
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:23:00 ID:DbLT1SZo
syamu「ほいじゃ、まったのう〜!」
コナン「え…?」
ドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!(屋上が大爆発を起こす)
798
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:24:16 ID:DbLT1SZo
コナン「うわあああああああああ!!!」(爆風でパラシュートが大きく吹っ飛ばされる)
(パラシュートが屋上から大きく離れ、ゆっくり落下していく)
コナン「syamuさん!syamuさん!」
syamu「アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッ!!」
ドォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!(ひときわ大きい大爆発が起こり、屋上全体が巨大な炎に包まれる)
コナン「syamuさああああああああああああああああああん!!!!」
799
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:25:52 ID:DbLT1SZo
コナン「(――爆発に包まれる最後の瞬間、syamuさんは笑っていた)」
コナン「(オレたち視聴者を楽しませていたときのように、ウォンツスマイルで…)」
コナン「(その表情は誰が見ても何も考えていない無職のバカな笑顔だと表現するだろう)」
コナン「(だが、オレには…)」
コナン「(その笑顔が哀しそうな顔に見えた)
コナン「(今回の事件で黒の組織によって家族を失い、友人になり得たスブターさんをも失った…)」
コナン「(その哀しみとともに生きるよりも、最期の瞬間まで友人だったスブターさんと一緒に炎の中に消えることをsyamuさんは選んだのかもしれない…)」
800
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:29:38 ID:DbLT1SZo
ピーポーピーポー
コナン「(オレと蘭はパラシュートで近くのビルの屋上に降りることが出来、警察に救助された)」
(病院のベッドに寝ているコナンと蘭、その側に小五郎と英理)
小五郎「ったくお前ら!心配かけやがって!」
英理「心配したのよ!」
蘭「ごめん、お父さんお母さん」
コナン「ごめんなさーい…」
コナン「(蘭も病院に運ばれたが、幸い残るような傷もなく退院できた)」
コナン「(ホテルは完全に倒壊して全焼していたが、幸い初期避難誘導が早かったらしくスタッフや宿泊客は全員無事だったそうだ)」
801
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:32:31 ID:DbLT1SZo
街頭の巨大スクリーン内のニュースキャスター「一連の爆破事件は被疑者死亡のまま書類送検される見通しに…」
コナン「(…結局この一連の事件はスブターさんがsyamuさんを逆恨みしてすべての罪をなすりつけようとしていた犯行だと警察は断定した)」
コナン「(倒壊したホテルの敷地からスブターさんの指紋の付いた拳銃、彼の遺体の一部がわずかながら発見されたこと…)」
コナン「(加えてオレや蘭の証言からそう結論付けられ、犯人死亡のまま事件は処理された)」
コナン「(この事件の本当の裏にいた黒の組織…ヤツらのことなど警察は知る由もないだろう)」
802
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:33:27 ID:DbLT1SZo
コナン「(そして、オレや蘭を助けてくれたsyamu_game…)」
コナン「(syamuさんは今も行方不明のままだ)」
コナン「(警察によれば、あのホテルの残骸から発見された遺体はスブターさんのものだけだったらしい)」
コナン「(syamuさんはあのまま炎の中で死んじまったのか…?それとも…)」
コナン「(そして、事件から1ヶ月の月日が流れた…)」
803
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:33:49 ID:DbLT1SZo
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
804
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:37:07 ID:DbLT1SZo
前回から少し間が空きましたが今回はここまでです
あとは後日談の長めのエピローグで終わりになります
ちょうど書き始めてから明日で1年とかなり長くなってしまいましたが完結の目処が立って何よりです
もう少しだけお付き合い頂けると幸いです
805
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:39:23 ID:DRl/mSfE
乙シャス!
もう一年も経つんですね…
806
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:40:30 ID:6bkRW47A
乙です
一年以上も投げずに書き続けられるのすごい
807
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 22:20:25 ID:KEylGtyc
乙ジャアン…
きれいに1スレでまとまりそうですね
808
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/24(月) 10:45:42 ID:i7xOZkcA
このSSいい感じだで
809
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/24(月) 15:09:06 ID:1VU/MNOw
乙です
ついに次回完結ですね…
こんなに超大作とは思わなかったなぁ
810
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:28:12 ID:ebaGogdQ
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
811
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:28:54 ID:ebaGogdQ
【東京・東都タワー展望台】
服部「お!中々ええ眺めやないか。ま、通天閣には敵わへんけどな」
コナン「ったく、わざわざ遊ぶために来たってのか?」
服部「ええやろ?せっかくお前があの事件以降落ち込んどる聞いてコロナ禍の中でわざわざ来てやったっちゅーのに」
コナン「GO TOキャンペーンで安く来れるからだろ?最近やっと東京も対象になったからな」
服部「ま、せやけどな!大阪モンはそういう値引きには目ざといで!」
コナン「やれやれ…」
服部「でも、心配しとったのはホンマやで?」
コナン「…服部…」
服部「せやせや!この後何か東京の美味いモンでも食わせてくれや!
和葉は毛利のねーちゃんと女子同士で巡りたいゆーてたから俺らも2人でどっかおもろいとこゆっくり見て回ろな!」(コナンの肩を抱きながら)
コナン「オイオイ、心配って本当かよ…」
812
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:30:43 ID:ebaGogdQ
コナン「…。」
服部「…なーに落ち込んどるんや。事件は無事解決した、めでたい話やないか」
コナン「何がめでたいもんかよ。せっかく組織の幹部2人……
『純米吟醸柴田』『サッポロ極ZERO』と接触できたし、あのジンにも接触できそうだった。
APTX4869に似た薬の手がかりだって掴みかけた。
でも、何も前に進めなかった…。
それに…約束も守れなかったしな」
服部「約束?」
コナン「syamuさんを助けてやってくれ、ってスブターさんに言われたんだ。
だが、オレは逆にsyamuさんに助けられちまった。
その結果、syamuさんは行方不明だ。
結局、オレは誰も助けられなかった…」
服部「工藤…」
グイッ(コナンを思いっきり持ち上げる服部)
コナン「わわっ!?」
813
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:36:00 ID:ebaGogdQ
コナン「何すんだよ!服部!下ろせよ!」
服部「いや、お前はちゃんと助けたやないか」
コナン「はぁ?オレは助けられなかったって…」
服部「よー見とけ。展望台から見える眼下の米花町をな」
コナン「え…?」
服部「お前はこの町を、ここに住む人達をちゃんと守ったやろ?
胸張れ工藤、お前はよーやったわ。十分すぎるほどにな」
コナン「…でもよ…」
服部「なあ、工藤。俺らは推理力は確かにずば抜けとる。
でもな、同時にただの一人の高校生でもあるわけや。
そんなちっぽけな存在が全部が全部を救おうなんてどだい無理な話。
やるだけやったんなら満足しとけばええんや」
コナン「服部…」
服部「ま、俺やったらピンチになることもなく解決したやろけどな!
俺は工藤より優秀やしな!」
コナン「ハハ…勝手なことを言いやがって…」
コナン「(…こいつ、オレを元気づけようとしてんだろうな)」
コナン「(ありがとな、服部)」
814
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:36:41 ID:ebaGogdQ
服部「それに、syamuにもええことあったやないか」
コナン「ああ、syamu再評価路線か」
服部「今回ただ濡れ衣を着せられただけってのがはっきりしたこと、
それに最近変なYoutuberが大勢おるっちゅーやろ?」
コナン「そこから『実はsyamuは面白かったんじゃないか?』っていう風に再評価されたな。
NaNじぇいにも毎日syamuさんスレが多く立てられてるし、ニコニコなんかにも多くのsyamuMADが投稿されてる」
服部「今回の事件で殺人までしたYoutuberに比べれば女に精スプしてただけのsyamuはまだかわいいもんやったからなぁ…
しっかし、あの犯人もしょーもない理由で犯行に及んだもんやなぁ。
視聴者への復讐って動機、分からんわ。あのスブターって奴は大成功してた大物Youtuberなんやろ?」
コナン「…いや、オレはそれだけが理由だとは思えねーんだ」
服部「ん?それ以外の理由があるんか?
お前が本人から聞いた通り、syamuを笑うだけ笑って評価しなかった視聴者達をこの町ごと道連れにしたかったちゃうんか?」
コナン「…なあ服部、今のユーチューバーの現状って知ってるか?」
服部「なんや急に?んー…俺はあんま見ぃへんから知らんが、バーチャルなんたらみたいなのが出てきてるんやろ?」
コナン「ああ、それも含めて今の配信業界ってのはかなりの激変の中にあるんだよ」
服部「ほー…それでその業界の現状がどう事件の動機に関係してるんや?」
815
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:37:46 ID:ebaGogdQ
コナン「今の配信業界は大きな変化の時期にある…」
コナン「一番大きな動きで言えば、新しいYoutuberの登場。
バーチャルなYouTuberたちが登場し、古参配信者の中にもそっちに転向する人も少なくない。
バーチャルなYouTuberたちの人数は1万人をすでに超え、一般への認知度や人気ももはや普通のユーチューバーを超えつつある…」
服部「そういや最近じゃテレビ番組にもたまにバーチャルなねーちゃんが出てきたりするな」
コナン「それだけじゃなく、今回のコロナ騒動前後で多くの芸人や芸能人が配信を始めてる。
配信者たちが一生懸命稼いだ登録者をチャンネル開設数日で上回るような有名人たちがプロの喋りで素人配信者たちを脅かしてるんだ」
服部「ああ、関西のお笑い芸人とかよーゲーム実況とかやってたりするって聞くな。
和葉がたまに話題にしとるわ」
コナン「それに最近のYouTuberの動画といえば再生数稼ぎで作った『逮捕されたあの有名人の弟ですが謝罪します』みたいなしょうもない動画ばかり…
更には迷惑系Youtuberがはびこり、コロナをばらまいて逮捕されたYoutuberまでいる…」
服部「最近だと迷惑系ユーチューバーのヘチマリュウ?なんたらってのが逮捕されとったな」
コナン「業界が激変し、かつての自分たちのようなYoutuberが減り新しいタイプのYoutuberが増えた。
更には質の悪い新規Youtuberたちが再生数だけを目当てに増え続けている…
そんな未来のないYoutuber業界に絶望したってのもあるんじゃねーかな」
816
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:38:57 ID:ebaGogdQ
服部「…自分たちではなく新しいもんやまがいもんをありがたがる視聴者たちへの憎悪と業界の未来への絶望…
それがこの事件の引き金になったっちゅーことか」
コナン「ああ。オレにはな、屋上で対峙したスブターさんがどこか哀しそうな顔に見えたんだ」
コナン「だからな、思うんだよ。この事件は…」
コナン「この事件は、スブターさんたち配信ブームの黎明期を築いてきた『零人目の配信者』たちの心の叫びだったのかもしれねーってな…」
服部「…なるほどな。ま、そんな理由があったとしても殺人なんて許されることやないけどな」
コナン「あたりめーだ。どんな理由があろうと殺人は容認されるべきじゃねー…それに」
服部「…それに関係ない人たちを巻き込むのも言語道断。やろ?」
コナン「ああ。Youtuberなら自分の配信で今の現状を変えるように動くべきだった…
今となってはどうしようもねーけどな」
817
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:41:39 ID:ebaGogdQ
服部「しかし、あのsyamuの両親が組織の一員だったとは思わんかったな」
コナン「ああ。だが今思えばそう考えると様々な謎に納得がいく…」
服部「謎?」
コナン「なぜ30を超える無職を追い出さずに家の中で飼っていたか…」
服部「…なるほどな。普通ならとっくに追い出しとる。
だが、APTX5128104Tでギリ健にしてもうた罪悪感から家に置いといて世話してたんやろな」
コナン「それに焼肉さんがsyamuさんに言っていた『業人』という言葉…
あれだって今考えれば業人はsyamuさんのことじゃない。
syamuさんのような怪物を作り出した自分たち、もしくは組織のことを指してたかもしれねー…」
服部「にしても、息子を薬の被験者になんかしてひどいやっちゃなぁあの両親も」
コナン「…いや、あの両親はsyamuさんを愛してたと思うぜ?」
服部「え?」
818
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:42:18 ID:ebaGogdQ
コナン「最近聞いたんだよ、灰原にな。syamuさんの両親のことを…」
服部「何か分かったんか?」
コナン「syamuさんの両親『ジントニック』『カシスオレンジ』は組織でも有数の残虐な科学者だった。
ただ科学者としての興味に沿ってのみ非道な実験を繰り返し、噂によると自らの両親すらも薬の被験者にしたという…
だが、自らの息子にAPTX5128104Tを投与する実験をした直後に爆死した…いや、爆死を装って消えた」
コナン「…それ以降、あの2人は組織に戻らず貝塚で一般人として生きていた。
恐らくは科学者としての興味を圧倒的に親としての愛情が上回ったんだろうよ。
だからこそ、syamuさんをずっと家に置き自由にさせてきた…」
服部「…なるほどな。syamuへの愛情が両親に人間としての心を取り戻させた。
そして死を偽装して一般人として生きることに決めた…」
コナン「焼肉さんは公務員になり、カスゴリさんは専業主婦になり…2人の妹も設けた。
傍から見れば幸せな普通の一家と奇行モグラだっただろうが、両親はsyamuさんを大事にしてたんだろうぜ?
何せよ、syamuさんを『あえて』家に置き続け、さらにYoutuberになるよう仕向けたんだからな…」
服部「あえて?」
コナン「ああ。外で普通に働かせていればsyamuさんが万が一組織の人間に見つかる可能性もある。
syamuさんを組織の人間が見ればAPTX5128104Tの被験者だとわかるだろう。
だから、2人は一計を案じた…」
服部「まさか…」
819
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:42:50 ID:ebaGogdQ
コナン「ああ。syamuさんを極力家の中に無職として置いておき組織の手から守る。
だが、それにも限界があったか、もしくは自分たちが消されたあとのことを考えたんだろう。
そこでsyamuさんをYoutuberとして有名にすることでsyamuさんに組織が手を出しにくい環境を作った…」
服部「なるほどな。Youtuberとして有名になれば凸者も世間の目も増える。
そうなれば組織も手を出しにくくなるってわけか…」
コナン「ああ。皆がsyamuさんに注目している状況。それこそが両親の狙いだった。
順調に行っていたが、予想外の事態が起こった…」
服部「syamuの最初の引退、か」
コナン「ああ。俺オナ民の凸やネカマの釣りなどの被害から2014年末に突然の引退…。
その後は貝塚勃起宿舎でsyamuさんを保護していたんだろうが、おそらく数年でそれも限界になった…」
服部「そこで能美島に戻った、ゆーことやな」
コナン「ああ。それにもしかしたら、あの両親は自分たちが組織に消されるだろうことを知ってた…」
服部「どういうこっちゃ?」
コナン「あの実家のある能美島に戻ったってのがその理由だ。
だってそうだろ?あの貝塚勃起宿舎にいれば同じ宿舎の人たちが巻き込まれる可能性が高い。
一軒家なら自分たちだけが死ぬだけで済むからな。
それに、一度調べたであろう能美島の実家に組織も戻ってくるとは思わないと予測して転居した…」
服部「…だがその苦労も虚しく、家族全員組織に消されたゆーわけか。
syamuが配信者になったのも無職だったのも全部両親の計算通りだったとはなぁ」
コナン「ああ。ま、syamuさんの家族の動向や考えに関してはオレの推論にしか過ぎねー。
単にsyamuさんがただの怠け者無職だった、syamuさんの両親は何の考えもなくあっちに移住したってことも考えられるけどな」
820
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:44:00 ID:ebaGogdQ
コナン「それと、syamuさんの両親が関わっていたAPTX5128104T…」
コナン「あの薬のことを考えるとな、少し背筋が寒くなるんだよ」
服部「え?どうしてや?」
コナン「…もしかしたら、逆だったかもしれねー…って考えんだよ」
服部「逆?」
コナン「もしシャムさんに使われていたのがAPTX4869だったら…」
コナン「もしオレに使われていたのが頭syamu_gameにするAPTX5128104Tだったら…ってな」
コナン「そうなってたらもしかして、名探偵って呼ばれてたのはシャムさんかもしれねー。
オレは今頃、お菓子やジュースを混ぜて遊ぶ精スプ無職だったかもしれねー…ってな」
服部「工藤…」
821
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:44:54 ID:ebaGogdQ
服部「はぁ。何を言うかと思えば。あほくさ」
コナン「え?」
服部「俺は信じてるで?工藤」
服部「俺が認めるお前は、例えどんな薬飲まされよーとな、どんな困難があろーとな…」
服部「絶対に、俺のライバルとして名を馳せる東の名探偵になってた…ってな」
コナン「服部…」
コナン「ああ、オレだってそのつもりだ。
体が小さくなろうと必死に真実を追い求めてる今みたいにな…!」
服部「しっかしあのシャムが組織を潰すために動いてたゆうんは驚いたなぁ。
まさかあの精スプムーブも奇行も全部組織を潰す計算の上だなんて俺も驚いたわ。
そんな名探偵が同じ大阪の貝塚におったなんて、西の名探偵として俺もうかうかしてられへんなぁ」
コナン「ああ、あれか?」
コナン「全部ウソに決まってんだろ?」
服部「は…はぁ!?」
822
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:45:56 ID:ebaGogdQ
服部「う、ウソってどういうことや!?」
コナン「あれはスブターさんの心を折るための嘘だったんだよ。
あの時のスブターさんはシャムさんへの強すぎる執着心で精神を肉体が凌駕していた。
だからこそ、シャムさんへの不信感でそれを潰してやる必要があった…
そのためにこじつけも含めてsyamuさんの行動について適当なことを言ってやったんだよ。
syamuさんみたいなSの行動の真意なんてオレもわかるわけねーよ」
服部「工藤…お前なあ…」
コナン「良い作戦だろ?大成功だったぜ」
服部「じゃああれはどうなんや!?アイツ、お前の正体知っとったやろ?
あれはアイツが自分の推理でたどり着いたちゃうんか!?」
823
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:47:13 ID:ebaGogdQ
コナン「なあ服部、『クロエのレクイエム』って知ってるか?」
服部「クロエのレクイエム…なんかどっかで…ああ、シャムが昔実況しとったゲームやろ?」
コナン「ああ、謎解き要素のあるフリーゲームだ。
シャムさんはそのゲーム中、犯人を推理するミニゲームである行動をとった。わかるか?」
服部「あー…確か…容疑者全員総当りした、やろ?
推理放棄で総当りってゲームの本質無視しとったのは笑えたけどな」
コナン「そう。シャムさんはオレの正体に関しても同じことをやっただけだ」
服部「まさか…」
824
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:48:19 ID:ebaGogdQ
コナン「ああ。おそらく、APTX4869の被験者全員総当りで調べてたんだろうぜ。
それでオレを調べている時、偶然に偶然が重なったかS特有の超理論かでオレを工藤新一だと推理できた…」
服部「じゃああの貝塚勃起土竜の今回の事件での行動は…」
コナン「全部いつもの奇行だろうな。
シャムさんなりに目的はあったんだろうけど、そんなのはオレにも推理できねーよ」
服部「まあなぁ…あのsyamuの行動を予測なんて誰一人出来ひんかったからなぁ…」
825
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:49:40 ID:ebaGogdQ
コナン「今回の事件の状況を全部聞いた人なら十人が十人とも、シャムさんはただ奇行をしてただけって言うんだろうな」
コナン「でもな、オレにはそうは思えねーんだ」
服部「え?」
コナン「もしかしたら、オレの推理した通りにsyamuさんは名探偵ですべて計算ずくで黒の組織を追い詰めるためにやっていたことかもしれねーし…」
コナン「すべてがそのための行動でないにせよ、ある程度推理して組織を潰すために自分なりに動いていたかもしれねー…」
コナン「まあ、確かに全てがS特有の奇行で偶然にも組織を追い詰めちまった可能性だってあるが…」
コナン「仮に奇行だったにしてもさ、オレは思うんだ」
コナン「家族に、他人に迷惑ばかりかけてきて自分では何一つやってこなかったあの人が…」
コナン「今回初めて他人のために必死に行動したのかもしれねー…ってな」
コナン「他の誰も信じなくても、オレだけは信じてーんだ」
コナン「syamuさんが、この米花町を守った…ってな」
服部「工藤…。」
826
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:51:53 ID:ebaGogdQ
服部「…事件に大きく関わった工藤がそう言うならそうなんやろな。
オレがどーこー言えることやない。
ま、もうsyamuもおらんで真相は確かめようはあらへんけどな」
コナン「いや、オレはそうは思わねーぜ?」
服部「ん?どーいうことや?」
コナン「あの人は…syamuさんは今もどこかで元気に生きてる気がするんだ」
コナン「だってあの人は、この町を守った…」
コナン「そう、最高の…」
(展望台から見える青い青い大空を見上げ、微笑むコナン)
827
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:52:47 ID:ebaGogdQ
コナン「最高の、大物YouTuberなんだからな!!」
828
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:54:08 ID:ebaGogdQ
(エンディングテーマ「ZERO」(B'z)とスタッフロールが流れる)
https://www.youtube.com/watch?v=TUmni8kmlN4
829
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:04:53 ID:ebaGogdQ
【1週間後・毛利探偵事務所】
蘭「お父さんがYouTuberデビューして初めて出演するCM?」
小五郎「ああ、今日から全国オンエアだ!世界初の名探偵YouTuber!
探偵事務所やめて配信だけで食ってくのも悪かねーな!ナーッハッハッハ!」
コナン「(ま、このオッチャンなら探偵よりよっぽどお笑いやYouTuberの方が向いてそうだけどな…)」
蘭「あ、このCMじゃない?推理ゲームのCM」
小五郎「おお、そうそう!このCMだ!どれどれ…」
830
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:06:33 ID:ebaGogdQ
テレビの中の小五郎「謎の孤島で起こった連続殺人事件!この名探偵Youtuber、毛利小五郎が推理してみせましょう!」
テレビの中の小五郎「犯人は…」
テレビの中の小五郎「ふにゃ…」バタン(倒れる小五郎)
小五郎「良いだろ!俺の演技!何度もこの倒れる演技を撮り直したんだからな!」
コナン「(自慢することかよ…)」
ピカー(映像の中で倒れた小五郎が光と共に消滅し、小五郎を女体化したようなデザインの美少女の3Dアバターに変化する)
小五郎「へっ!?」
831
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:07:22 ID:ebaGogdQ
テレビの中の3D美少女アバター「こんにちは〜!名探偵Youtuber、眠野(ねむりの)コゴで〜す♪」(小五郎ボイス)
蘭「ば、バーチャル…」
コナン「Youtuber…」
テレビの中の3D美少女アバター「本格推理アドベンチャー!
『野獣島連続殺人事件〜蘇りし野獣ママとジャイアンママ〜』好評発売中!」(小五郎ボイス)
小五郎「な…なんだこれは…」
832
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:08:15 ID:ebaGogdQ
小五郎「…か…か……」プルプル
蘭「お、お父さん!怒っちゃ…」
コナン「(流石にこれはおっちゃんもブチギレてもしょうがねえな…こんな萌えデザインの女にされたんじゃ…)」
小五郎「可愛いじゃねえか!!」
蘭「え」
コナン「へ?」
小五郎「いや〜女になっても可愛いな俺…ナーッハッハッハ!!」
蘭「きっ…(絶句)」
コナン「(ハ、ハハ…ま、本人が良いならいっか…)」
【おしまい】
833
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:12:33 ID:ebaGogdQ
【おしまい……………?】
834
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:13:09 ID:ebaGogdQ
―――――――――――――――――――――――――――――――――
835
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:14:25 ID:ebaGogdQ
【おまけ】
(どこか別の世界。空に巨大な島が多数浮いている)
空を飛ぶ赤いトカゲ「なあなあグラン!その辺にしとこうぜぇ?」
少年「そうもいかないよ、ビィ。少しでも早く強くならなきゃいけないんだから」
赤いトカゲ「でもよぉ、最近一日中鍛錬してるだろぉ?」
少年「僕より先に同じ年のジータが青い髪の女の子たちとこの島から旅に出てるんだ。
僕も次の定期船でこのザンクティンゼルを出るんだ!
そのために早く強くならなきゃ!」
赤いトカゲ「まぁ、オイラも島の外のリンゴが食ってみたいから早く旅に出たいけどよぉ…」
???「ーーーーーーーオ」(上空から聞こえてくる声)
少年「大丈夫だよビィ、程々にしておくつもりだからさ」
赤いトカゲ「無理すんなよぉ?怪我でもしたら旅立ちが伸びちまうからな!」
836
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:14:56 ID:ebaGogdQ
???「ーーーーーーーオ!」(上空から聞こえてくる声)
少年「ん…?ビィ、空からなにか聞こえない?」
赤いトカゲ「別に何も聞こえねぇぞ?気のせいじゃねぇかぁ?」
???「ワーーーーーーーーオ!!!!!」(上空から聞こえてくる声)
少年「やっぱ聞こえ…ふぎゃあ!!」
ドスン!!!(空から降ってきたsyamuに少年が潰される)
赤いトカゲ「うわあああああ!!空からモグラが降ってきやがったぁ!!!?」
少年「」チーン
赤いトカゲ「うわああああああ!!モグラに潰されてグランが死んじまったぁ!!!!?」
837
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:15:21 ID:ebaGogdQ
syamu「…」ムクリ
赤いトカゲ「うわぁ!?モグラが動きやがったぁ!?」
syamu「ウイイイイイイイッス!!!どうもー、syamuでーーーーすゥゥゥ!!」
赤いトカゲ「シャム…?いやそんなことどうでも良いんだよぉ!!グランを、グランを返せよぉ!?」
syamu「何がいけなかったんでしょうかね〜」
赤いトカゲ「お前が降ってきたせいに決まってるだろぉ!?グランを返せよぉ!!
グランを!オイラの…オイラの大事な相棒を…返せよぉ…」グスッ
syamu「不思議ですね〜」
ピカー(syamuの体から青い光が発せられ、その光でsyamuと少年が生命のリンクで繋がる)
赤いトカゲ「な、何だぁ!?この光は…!?」
少年「あれ…?僕、何をして…」ムクリ
赤いトカゲ「グ、グラン!?お前、生き返ったのかぁ!?」
838
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:15:51 ID:ebaGogdQ
コナン「(…そう、オレはまだ知らなかった)」
コナン「(syamuさんが生きていて、あの屋上の大爆発で開いた空間の歪みから異世界へと飛ばされていたことを)」
コナン「(自分の名前以外の記憶を失い、少年と小さな竜と一緒に旅をすることを)」
コナン「(その世界で2人と1匹で配信者として大成功して幸せになることを)」
コナン「(そして…)」
コナン「(とある妙な『事件』でオレとsyamuさんが再会することを)」
https://www.youtube.com/watch?v=z7mn42yDer4
コナン「(オレはまだ知らない…)」
コナン「(そう、それはまた先の、そして別のお話なのだから…)」
【終わり、↓のストーリーへつづく】
【グラブルSS】グラン「さあ冒険の旅に出よう!ビィ!syamuさん!」
http://blog.livedoor.jp/g_ogasawara/archives/9466235.html
839
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:17:54 ID:ebaGogdQ
【次回予告】
怪盗キッド「次の月が満ちる時、貝塚市立美術館の美しき女神の落とした雫『カスゴリの涙』を頂きに参上します…怪盗キッド」
コナン「『怪盗1412号』こと怪盗キッド…」
中森警部「くそっ、またキッドか!」
服部「おっさん!もう一枚予告状が!」
小五郎「『自分の宝は自分で守れるはずです 怪盗0000号』…だと?」
目暮警部「怪盗キッドじゃないもうひとりの怪盗…」
白馬「キッドが…負けた…!?」
怪盗キッド「フッ、オレが同じ怪盗に遅れを取るとはな……」
阿笠博士「なんでもキッドと同じ名付け方をされた新たな怪盗みたいでのー。
その怪盗の名前は…」
コナン「『怪盗0000号』…人呼んで…」
白いタキシード姿のsyamu「ウィィィィィィィッス!!どーもー、syamuでーーーーすゥゥゥゥ!」
コナン「貝塚……キッド……!」
ピロリン!
コナン「ネクストコナン!『怪盗キッドVS貝塚キッド』!」
840
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:20:13 ID:ebaGogdQ
これにて「零人目の配信者(ユーチューバー)」完結です
途中書くペースが遅くなってしまい完結まで1年以上もかかってしまい申し訳ありませんでした
当初の予定では最初の殺人事件の後にホテルが爆破されてsyamuさんと一緒にすぐ黒の組織と対決する感じでしたが、
コナン特有の爆破・YouTuber業界の抱える問題・服部とコナンのふたり旅・謎解き要素・引退後のsyamuさん要素や
syamuさんVS安室さん・オリジナルメニュー要素・一人でも多くのキャラを出す・シャムシバ等色々入れたいものを思いつく度に入れていったらこんな長くなってしまいました
少しまとまりがなくなって後半冗長になってしまったのが反省点ですがそれでも楽しんでいただけたのでしたら幸いです
SSのために貝塚や泉南イオンまで聖地巡礼をしたりコナンの映画やアニメを見返したり色々勉強をしてとても良い経験になりました
特に聖地巡礼は楽しかったです
コナンは本当に面白いので皆さんも今からでもハマりましょう
また機会があれば何かSSを書きたいと思います
そして1年以上スレを残してくださったAILEくん、感想レスを書き込んでくださった皆様方、本当にありがとうございました
841
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:30:11 ID:62J4QcKE
乙シャス!
コナン特有の雰囲気になぜか馴染むsyamuさんや大量に散りばめられる双方の小ネタなど毎回読み応えがすごかったです
いつも楽しみにしていたので寂しいですが本当に完結おめでとうございます
842
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 23:03:13 ID:33PJb64A
乙でした
なんだこの完成度!?(驚愕)
時事ネタや業界事情ネタも多くてまた1から読み直したいと思いました
完結おめでとナス!
843
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 23:38:39 ID:.JhR5b2I
た い さ く
本当に乙でした!!
最終回で副タイトルの回収とはやりますねぇ!
原作の雰囲気が濃厚なので読んでて楽しかったです
syamuさん語録しか喋らないのに馴染んでて笑いました
自分もまた最初から読み返したいですねぇ!
844
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 23:47:51 ID:PA0mZ.7c
一年間以上楽しく続きがどうなるかワクワクしながら読ませてもらいました
私も貴方に負けないように完結しなきゃいけないものを完結させるように頑張ります
845
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/02(金) 00:11:27 ID:SgSNfzaI
いい劇場版だった(感涙)
846
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/02(金) 04:48:16 ID:nRA2r04U
乙でした
このボリュームで綺麗に落ち着いたのは凄いですね…
847
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/02(金) 14:33:45 ID:VyV66vA.
超大作乙!
面白かった
848
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/03(土) 00:58:19 ID:cxA4C1lY
オッツオッツ
面白かった
chmateで見ると最終回のIDが高山なのがなんかいいなって思う
849
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/03(土) 01:02:29 ID:EtFuBOwk
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
850
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/03(土) 01:04:45 ID:XwT/Ctpo
ええやん…気に入ったわ…
851
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/03(土) 01:06:09 ID:5dpkRDiI
>>848
https://i.imgur.com/UH6H6cS.jpg
本当に高山で感動した!
852
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/04(日) 13:04:32 ID:8atV.cZA
完走ありがとナス!
シャムssの金字塔として語り継がれるべき名作
853
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/07(水) 09:30:58 ID:VGsDC1EQ
素晴らしいSS
誇らしくないの?
854
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/07(水) 10:15:04 ID:k8VJ5.8E
お話しが長いよー(本家リスペクト)
855
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/04/26(月) 22:11:21 ID:lJUob8vo
久々に読み返したけどもうほんっとうに面白かった!
原作の落し込みも100点満点中…100点ですゥゥゥゥ
856
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/01(日) 12:41:28 ID:kCgT40q6
ハロウィンの花嫁見た帰りにそういやsyamuがコナンと対決するスレあったなって思って読み返したけどおもしろかった(小並感)
857
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/09/24(土) 13:31:36 ID:1cZ5f7wI
ところで現実のsyamuさんはどうなったんですかね
858
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/09/24(土) 16:03:14 ID:o1r02QZQ
>>857
尻汁垂らしながらへずまの台本につきあってる
859
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2025/03/05(水) 19:38:16 ID:0z.JhnnI
【ネット/Youtuber】『自称正義マン』元私人逮捕系ユーチューバー「ガッツch」今野蓮容疑者、3度目の逮捕。メンズエステで「美人局」指南→現金を脅し取る。被害者240人超、総額8千万円超 [Hitzeschleier★]
ttps://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1741157830/
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