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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/21(水) 22:43:01 ID:???
プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。

sageるとIDが???になるので恥ずかしい人にはお勧め。

5746/8:2010/11/17(水) 20:40:45 ID:???
「よし、じゃあそれをしてみよう。あ、一応言っておくが嘘だったら分解」
『嘘じゃないのじゃ! すぐに分解しようとしてはいかんのじゃ! 貴様は軽く言っておるがこちらは毎回怖くて泣きそうになるんじゃぞ!?』
「わはははは!」
『わはははじゃないのじゃーっ! もーっ、いいから使役の契約をするのじゃ! この祠に手を置くのじゃ』
「ん、こうか?」
『そう。そしてこう唱えるのじゃ』
 少し間を置いて、妖狐は小さな声で呟きだした。
『……一二三四五六七八九十 布留部 由良由良止 布留部』
「え、えっと……ひと ふた み よ いつ む なな や ここの たり ふるべ ゆらゆらと ふるべ」
 奇妙な言葉の羅列を紡ぐ。意味は分からないが、何か懐かしいような、心に染み入るような、不思議な言葉だ。
「熱ッ!?」
 そんなことをぼんやり考えていると、手に衝撃が走った。見ると、手の甲に何やら紋様が浮かんでいた。
「うわ、中二病だぁ……」
『また分からぬ単語を……これで、ワシは貴様の使役獣じゃ。不本意じゃが、以後よろしくの、ええと……貴様のことをなんと呼べばいいかの?』
「ご主人様一択で」
『…………』
 とても不本意そうだが、俺は大満足。
『と、とにかく契約を果たしたので、早く出してほしいのじゃ。とっととこんな暗がりからおさらばしたいのじゃ!』
「あー……まあいいか」
 ちょっと怖いが、契約とやらをしたので大丈夫だろう。祠をガンガン蹴って破壊を試みる。
『そうじゃ、その調子じゃ! 頑張るのじゃ、ご……ご主人様!』
「フヒヒィ、フヒヒィ!」
『怖いのじゃあーっ! 明らかに契約相手を間違ったのじゃあーっ!』
 なんか言ってるけど、ご主人様ぱぅあーにより祠の支柱の破壊に成功。
『おおっ! ついに……ついに解放される日が来たのじゃ!』
 妖狐の幽体が祠に吸い込まれ、そして次の瞬間、盛大に煙と祠の破片を撒き散らし、祠から妖狐が姿を現した。
「ふふ……ふわーっはっはっは! とうとう、とうとう解放されたのじゃあーっ!」
「うるさい」
「ふぎゃっ!」
 目の前で嬉しそうに叫んでる迷惑な妖怪の頭を軽く叩く。

5757/8:2010/11/17(水) 20:41:05 ID:???
「ううう……痛いのじゃ、ご主人様」
「我慢しろ。さて、脱出するか」
「そじゃの。ご主人様、“わーぷ”をするのじゃ」
「あ」
 そっか。そういやそんなこと言ってたな。
「どしたのじゃ、ご主人様? わーぷせんのかえ?」
「あれ、嘘」
「……え?」
「そんな装置まだ発明されてねえ。あと、分解とかも嘘。そんな殺人兵器持ってねえ」
「な……なんじゃとおーっ!? えっ、じゃあワシは騙されて主従契約しちゃったのかえ?」
「やーいばーかばーか」
「な……なんでそんな嘘つくのじゃーッ! 今すぐワシを解放するのじゃーッ!」
「祠からは解放されたからいいじゃん」
「ちっともよくないのじゃ! あっ、そうじゃ! ……こほん。ワシを解放せぬと食い殺すぞよ!?」
「契約したらお前の行動を制限できるらしいが、そのうえで俺を食い殺すことできるの?」
「できないのじゃうわーんッ!」
「ああまた泣かしてしまった。何度見てもそそるなあウヒヒヒヒ」
「幽体を通してではなく生で見るとより一層気持ち悪いのじゃうわーんっ!」
 失敬な。ともあれ、可哀想なので頭をなでてなぐさめる。
「ぐすぐす……ううーっ、もういいのじゃ。騙されてしまったが、こんな真っ暗で何もない所で独りでいるよりマシなのじゃ。……しかし、妖怪を騙すとは妖怪より悪辣よのぉ」
 不愉快なので妖狐のほっぺをぐにーっと引っ張る。
「ふにーっ!? ふににーっ!?」
「さて、妖狐さん。お前の力でこっから脱出できない?」
「ふにに……ふがっ。なんでワシのほっぺを引っ張るかや!?」
「引っ張りたいと思ったから。で、どうなんだ?」
「ぬぅ……ま、まあできなくもないぞよ。やってほしいかや? あっ、そうじゃ! やってほしいならワシとの契約を白紙に戻すのじゃ。これは取引なのじゃ!」
「知らん。いいから俺を上まで運べ。命令です」
「了解なのじゃご主人さまーッ!」
 なんか半泣きで叫びながら、妖狐は俺を見た。
「ぐすぐす……じゃあ、ワシに掴まっててほしいのじゃ」

5768/8:2010/11/17(水) 20:41:26 ID:???
 そう言って、妖狐は狐の耳としっぽを生やした。これにはちょっとびっくり。
「すげぇ! 妖怪みたい!」
「だから、妖怪じゃってば! ってば!」
「二回言うな。まあいいや、こうか?」
 むぎゅっと妖狐のしっぽを無遠慮に握る。
「ふにゃ!? ち、違うのじゃ、違うのじゃ! 今から変化するから、それから掴まるのじゃ! ……あ、あと、しっぽは触ってはいかんのじゃ。しっぽは大事なのじゃ」
 妖狐はしっぽを振って俺から逃れると、自ら抱きしめるようにしっぽを持って俺に訴えた。
「分かった、聞き流す」
「なんというご主人さまに当たってしまったのじゃー……」
 絶望に身を震わせながら、妖狐は身体を縮ませた。すると、俺の目がおかしくなったのか、一気に身体が膨れ上がり、同時に全身から毛が生えた。気がつくと、妖狐は身の丈5mを越す巨大な狐になっていた。
 その巨大な狐は俺を軽く咥えると、自分の背中に乗せた。
「すげぇ! 毛深!」
『狐じゃから当たり前なのじゃ! それよりご主人さま、今から一気に駆け上がるので、しっかり毛を掴んでてほしいのじゃ。落ちても知らんのじゃ』
「え」
 という暇もあろうか、妖狐は滑るように湖面を走り、そして俺が落ちた穴の真下までくると、そのまま重力を無視して駆け上って行った。
 すさまじい風と重力が俺に襲い掛かる。とてもじゃないが目なんて開けてられない。振り落とされまいと、ただ必死で妖狐の毛に掴まるだけだ。
 そのうち、穴を抜けた。そのままの勢いで空に飛び出す。下を見たら……うお、人がゴミのようだ。超高え!
 しゅるり、と毛が俺の手の中で小さくなっていく。気がつくと、狐は少女の姿になっていた。
「おお……月じゃ。何十……いや、何百年ぶりの月かのぉ。何年経とうとその姿は色褪せず美しいのぉ」
「あのー、それより妖狐さん。絶賛落下中なんですが」
 上昇の勢いはすでに消えて久しく、ゆっくりと重力に引かれている真っ最中です。
「……助けて欲しいかの? じゃあ、ワシを解放するのじゃ!」
「知らん。いいから俺を安全に地上に下ろせ。命令です」
「うう、ううう、ううううう……了解なのじゃご主人さまーっ!」
 半泣きで魔術的な何かを唱える妖狐。途端、俺たちの落下スピードが目に見えて減速した。
「これで大丈夫なのじゃあ……ぐすぐす。酷い話じゃ。ワシはもう二度と解放されんのかのう」
「大丈夫。俺が寿命で死ぬのが早いか、お前が過労死するのが早いかのチキンレースが今始まったんだ。たかだか70年程度、妖怪ならヘッチャラさ☆」
「もっかい地下で封印された方がマシなのじゃあーっ! うわーんっ!」
 半泣きどころか全泣きの妖狐の叫びが闇夜に吸い込まれていった。

577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/17(水) 21:20:35 ID:???
>>576
隅っこもちゃんと見てるぜ☆GJ!!

578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 00:17:12 ID:???
>>576
アニメ化決定まだー??

579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/18(木) 01:23:17 ID:???
>>576
GJ!! 面白すぎだろw

ところでgoogleですみっこって入力すると変換候補に…

580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 01:05:10 ID:???
アニメ化映画化はまだか!
GJ!

581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 12:06:38 ID:???
ババアかわいいwwwww

582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 15:12:38 ID:???
>>576
これはいいwwwww

しかしあれだな、>>561も言ってるが
お前さんの世界は年齢を重ねるほどダメな人になる世界かw

583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 17:09:21 ID:???
そういや、名前忘れたがJCの子はしっかりものだったな

584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 18:05:58 ID:???
>>576
某妖怪漫画好きの匂いがする…GJ。
もっとなでなでもふもふするべき。

585スレ立てらんなかった:2010/12/06(月) 00:39:41 ID:???
いずみんに手ぇ繋ごうって言ったら
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1691.jpg

586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/06(月) 01:11:39 ID:???
>>585
GJ!!

587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/06(木) 22:19:25 ID:???
さむ…
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1740.jpg

588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/06(木) 22:39:38 ID:???
>>587
とりあえず、ストーブ(という文字の部分)に頬擦りしたwwwww

589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 03:31:34 ID:???
色塗りはめんどくs…時間かかるからとりあえず線画だけ
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1742.jpg

590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 13:42:12 ID:???
5回は抜いあれ婦警さんこんなとこでなにしてんですk(ターン

591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 15:57:33 ID:???
>>589
冬場にそんな恰好したら寒かろうに…
どれ、僕が暖かめt

592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 21:34:27 ID:???
色塗った版
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1743.jpg

なんかスレを半私物化してるな
みんな規制されてないのか…

593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/07(金) 21:38:59 ID:???
>>592
これはエロいな

2chが今混乱してるんで、しばらくこっちで楽しもうぜ

594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:08:53 ID:???
ふぇぇ…
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1744.jpg

595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:21:47 ID:Ws.e0WzI
>>594
なぐさめてあげるからこっちおいd

596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 01:34:59 ID:???
>>595まてその子を慰めるのは俺んだ

597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:18:38 ID:LCzPgfUE
慰めるのは俺に任せろ。

598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 02:38:21 ID:???
俺が彼女を慰めていますが何か?

5991/7:2011/01/08(土) 03:04:39 ID:???
・ツンデレと晴れ着姿

 ピンポーン
[あら? タカシ君。明けましておめでとう。今年も宜しくね]
「おめでとうございます。こちらこそ、宜しくお願いします。えーと……勝美さん、いま
すか? 美府神社に初詣に行くんで、もし良かったら一緒にと思って」
[いるわよ。ちょっと待っててね。勝美―っ。タカシ君が初詣に行きましょうだってー]
『でけぇ声出すんじゃねーよ!! お袋のバカ野郎が!!』
[親に向かってバカ野郎はないでしょ。コラ]
 ペシッ!!
『あいてっ!! お袋が近所に聞こえるような声で呼ぶからじゃねーかよ』
「よお。勝美。明けましておめでとう」
『正月からタカシの顔とか、全く持っておめでたくねーな』
[コラ。失礼な事言わないの]
「ああ。いいんですよ。もう恒例みたいなもんですから」
[でも、いい加減もう年頃の女の子なのに…… 言葉遣いは相変わらず荒いし、困っちゃうわ]
『うっせーよ。親とはいえ、大きなお世話だっつーに。全く、二言目には女の子女の子っ
て、こういう言葉遣いの女がいたっていいじゃねーか』
「ま、ま。それより勝美。初詣行かないか? 神社でおみくじ引いてさ。甘酒も貰いに行こうぜ」
『アホか。何であたしがお前なんかと初詣行かなきゃなんねーんだよ。さみーしめんどく
せーし、ゴメンだ。ゴメン』
 ペシッ!!
[コラ、勝美。せっかくタカシ君が誘ってくれてるのにその断り方はないでしょ。どうせ
グータラしてるだけなんだから行って来なさい]
『イテッ!! そんなもんあたしの自由だろうが。つか、ポンポン叩くんじゃねーよ』
「いや。俺は嫌ならいいけどさ。去年の初詣の時に来年も誘えって言ったのは勝美の方じゃん」
[あら? 意外と勝美も積極的じゃない。じゃあ今のは照れ隠しなのね]
『違うっ!! つか、あたしそんな事言ったか? 覚えねーぞ?』

6002/7:2011/01/08(土) 03:05:09 ID:???
「いやいやいや。中学に入ってから二年間、俺と別々に初詣行ってたら、前の年までずっ
と良かったおみくじが連続で凶引いたじゃん。それで、去年は俺と一緒に言ったら大吉で
さ。俺と一緒だとおみくじ運がいいらしいから、来年も一緒に来いって。まさか忘れてた?」
『あー。そういやそうだった。忘れてたぜチクショウ……』
「ま、勝美がめんどくさいっつーんなら、山田でも誘うけど」
『ちょ、ちょっと待て。おみくじで大吉引く為だ。仕方ねーし、行ってやるよ。ちっと待っ
てろ。コートと財布取って来るから』
[待ちなさい。勝美]
 ガシッ!!
『なっ……何だよ、お袋?』
[あなた、お正月にまさかその格好で行く訳じゃないでしょうね?]
『は? 別にこれでもいいだろ。別に部屋着でもないんだし』
[何言ってるの。ちゃんと晴れ着があるでしょう。あれ、着て行きなさい。おばあちゃん
が送ってくれたのが]
『冗談じゃねーよ。あんなめんどくさいもん着れるか』
「何? 勝美、晴れ着持ってるのか?」
[そうなのよ。それなのに、この子ったらどうしても着るの嫌だって]
「そうなんですか。それは是非、僕も見たかったですね。きっと似合うと思うんですけど」
『バカな事言ってんじゃねーよ!! あたしが晴れ着着たって似合うわけねーだろ。そん
なん、なんつーんだ? えーっと……そう、馬の耳にも念仏っつーんだよ』
「それ言うなら、馬子にも衣装じゃね? でも勝美なら絶対そうはならないと思うけどな」
『いーや。なるね。絶対なるから』
〔ちょっと。何玄関先で騒いでんの? あ、タカシさんだ。明けましておめでとうございます〕
『テメ……舞衣!! このヤロ。都合よく出てくんな!!』
「明けましておめでとうございます。舞衣ちゃん。舞衣ちゃんは晴れ着なんだね」
〔はい。せっかくおばあちゃんが送ってくれたし、写真撮って見せてあげようって思って。
どうですか?〕
「いや。良く似合ってるよ。可愛いよね」
〔ありがとうございます!! タカシさんに褒めて貰って嬉しいです〕
『フン。中坊相手にデレデレしてんじゃねーよ。みっともねーなお前は』

6013/7:2011/01/08(土) 03:05:37 ID:???
「いや。だって可愛いものは可愛いし」
〔お姉ちゃん、妬いてるんでしょ? あたしがタカシさんに褒めて貰ったからって〕
『やっ……!?(//////////////) 誰が妬くかこのバカ!! ひっぱたくぞ!!』
〔ヤダ。お姉ちゃん怖ーい。タカシさん。何とかしてよ〕
「え? そこで俺に振られるの超困るんだけど」
[いい加減になさい勝美。ほら、あなたも着替えて]
『だからいいって言ってるだろあたしは!!』
〔そんな事言わないの。お姉ちゃんもタカシさんに褒めて貰いたいでしょ? ほらほら〕
『誰がそんな……褒めて貰いたくねーし。てか、離せコラバカ!!』
[タカシ君。そういうわけだから、勝美の着付けが終わるまで、ちょっと上がって待って
てくれる? 舞衣は、勝美を連れて行ったら、コーヒーでも出してあげて]
〔はーい。ごめんなさいね。こうでもしないとお姉ちゃん。絶対に言う事聞かないんで〕
「いや。僕も勝美さんの晴れ着姿が見れるなら、一時間や二時間くらい待つ事は全然平気ですから」
〔だって。お姉ちゃんの幸せ者〕
『ふざけんなこのバカーッ!!』


[タカシ君、ごめんね。お待たせしちゃって。勝美の準備、出来たわよ]
「あ。本当ですか?」
〔ほらほら。お姉ちゃん。早く〕
『だーっ!! ウゼェよお前は。いちいち引っ張んなくても自分で出るって』
〔じゃじゃーん。お姉ちゃんの登場でーす〕
『変な前置き付けんじゃねーっ!! 全く……』
「……勝美」
『……よぉ。御覧の通りだよ。言ったろ、似合わねーって。だから止めとけって言ったの
によ。ご期待に添えなくて悪かったな』
「……いや」
『え?』
「いや。勝美さ。自分の事分かってねーよ。すごく似合ってるから。ああ。何かこう、純
粋に綺麗だなーって、惚れ惚れと見ちまった」

6024/7:2011/01/08(土) 03:06:02 ID:???
『なっ……ななななな……おまっ、その……何言ってんだよ。お世辞も大概にしろよな。
お前に褒められると背中痒くなって気持ち悪いし』
「いや。褒めてるんじゃなくて、純粋な感想で」
[ほら。良かったじゃない勝美。タカシ君に褒めて貰って]
〔だから言ったのに。お姉ちゃんも似合ってるよって。でも何か、タカシさん。あたしよ
りか褒め方が真剣なんだもん。いいなー〕
『な……アホかお前は!! こんな奴に褒められたって嬉しくも何ともねーだろ。歯の浮
いたような事ばっかでよ。どこが真剣なんだよ』
「いや。一応真面目なつもりなんだけど」
〔むしろお姉ちゃんがおかしいよ。ま、照れてるだけなんだろうけど〕
『誰が照れてるってんだコラ!!』
〔ヤダもう。そんな怒り方しないでよ。せっかくの和風美人が台無しじゃん〕
[ほらほら、勝美。写真撮るからこっち向きなさい]
『何で写真なんか撮らなきゃなんないんだよ。ウザってーな』
[何言ってんのよ。贈ってくれたおばあちゃんに見せてあげなきゃ。ほら、笑って]
『こんな状況で笑える訳ねーだろ!!』
[しょうがないわねー、この子ったら。じゃあ、せめて澄ましてなさい。はい、チーズ]
〔どれどれ? お母さん。見せて〕
[はい。結構綺麗に撮れたわよ]
〔わー、ホントだ。タカシさんもほらほら〕
「へー。こうして見ても、やっぱり綺麗だなー」
『アホかっつーの。目の前に本物がいるんだから、どっち見たって変わりねーのによ』
〔あ、お姉ちゃん。デジカメ画像の自分に嫉妬してる。ほら、タカシさん。もっとお姉ちゃ
んを見てあげて〕
『なっ……!? バカ!! 違うっつーの!! いい加減にしやがれ!!』
〔うわ。お姉ちゃんこわっ!! タカシさん助けてーっ!!〕
[二人ともいい加減にしなさいっ!! タカシ君を困らせるんじゃありませんっ!!]
「ああ、いえ。僕は別に大丈夫ですから」
『ちぇっ。親の前だからって猫被りやがって』
[それじゃ、もう一枚。今度はタカシ君と一緒に撮りましょうね]

6035/7:2011/01/08(土) 03:06:28 ID:???
『いーよ、もう。大体こんな奴と一緒になんて写りたくねーし』
[こんな奴なんて、失礼な事言わないのっ!! ほら。並んで並んで]
「勝美。とりあえず今はおばさんの言うとおりにしようぜ。どのみち話がこじれるだけだし」
『くっ…… し、仕方ねーな。お前とツーショットなんて、これっきりだからな』
「分かってるよ。勝美がそうしたいならな」
『また卑怯な言い草しやがって』
[二人ともこっち向いて。ほら、笑顔見せて。はい、チーズ]
『全く…… くだらねー写真撮りやがって。もう着替えていいか?』
[何言ってるのよ。初詣行くんでしょ? 何のためにタカシ君が待ってたと思ってるのよ]
『やっぱこんな格好で出掛けるとかマジウゼェから。もう脱ぎたいんだけど』
[バカ言ってんじゃないの。ほら、行った行った]
『ウソだろ? マジかよ? 冗談じゃねーぞ』
「大丈夫だって。すっげー似合ってるから。近所の人が見ても、絶対見紛う事間違いなしだからさ」
『そういう問題じゃねーよっ!! ホントにこの格好じゃなきゃダメか?』
[当然でしょ。いい加減観念しなさい]
「だな。ほら、行こうぜ勝美」
『ちょおっ!? 手!! 手ぇ引っ張んなってば!!』
〔いーなぁ。お姉ちゃんてば…… あたしもタカシさんみたいな男の子にエスコートされ
て初詣行きたいなぁ〕
[舞衣も頑張って素敵な彼氏を見つけなさいな。あなたもすぐに見つかるわよ]
〔ぶーっ……〕


『待てよ。待て待て。いい加減待てってば!!』
「ん? ああ、悪い。ちょっとペース速かったな。いつもの勝美のペースで歩いてた。ゴメン」
『そういう意味じゃなくってさ。その……』
「何だよ?」
『いや。やっぱその……おかしーだろ? あたしみたいのがこんなおめかししてさ。知り
合いとか見られたら……』

6046/7:2011/01/08(土) 03:06:51 ID:???
「気にする事ないって。確かにそりゃ、驚くと思うよ。いつもはラフな格好の勝美が、こ
んな綺麗になってたらさ」
『うっせーな。あれはあれでちゃんとオシャレしてんだよっ!! でも、絶対笑われるっ
て。こんなカッコ』
「笑われないし。万が一そんな奴がいたら、俺が怒ってやるから」
『何カッコ付けてんだよ。超似合わねーぞ、そんなの』
「ハハハ。まあな。でも、勝美は堂々としてりゃいいんだよ」
『無理!! そんなの絶対無理だってば!!』
「何で?」
『何でって、その……えっとだな…… あー、もうっ!! 言やあいいんだろ? ぶっちゃ
け恥ずかしいんだよ!! 分かったかちくしょうっ!!』
「別にそんな恥ずかしがる事ないと思うんだけどなあ」
『うっせーな。あたしが恥ずかしいんだから仕方ねーだろ!! だからさ、その……えっ
と……何とかしてくれよ!!』
「いや。でも何とかしてくれって言われてもなあ……」
『分かったよ。いーよ。確かにその通りだよ。だったら、その……せめて、背中……かっ、
借りてもいいか?』
「背中? いいけど、どうすんだ?」
『せっ……せめて、顔を隠す。こうすれば、せめて知り合いにはバレねーだろ』
 ピトッ……
「そんなんでいいのか? 背中におでこくっ付けたくらいじゃ、横から見たら勝美だって、
知ってる奴ならすぐ分かっちまうぞ」
『今はいいんだよっ!! あとは、バレそうになったら袖で顔を隠すからよ。袂が長いか
ら、十分だろ』
「まあな。しっかし勝美も変な所で恥ずかしがりやなんだな。ま、そういうとこ可愛いけどさ」
『かっ……可愛いとかゆーな!!(///////////) てか、バカにしてんだろそれ?』
「してないしてない。それにしても俺らって……」
『な、何だよ? あたしらがどうしたんだよ? 変な所で切るなよな』
「いや。これ言ったら、絶対勝美怒りそうだなって」

6057/7:2011/01/08(土) 03:08:18 ID:???
『は? よく分かんねーよ。いいから言え。言い掛けておいて途中で止められるのって気
持ち悪いんだよ』
「んじゃ、まあ…… いや。この体勢ってさ。多分、外から見たら、俺らって仲の良い恋
人同士に見えるんじゃないかなー、なんてさ」
『んなっ!? こここっ……こいっ……びととかっ……訳の分かんねー事言ってんじゃねー
ぞっ!! このクソ馬鹿野郎っ!!』
「あいてててててっ!! 勝美、痛い痛い。痛いから脇の肉掴むなって」
『うっせーっ!! おおお、お前が悪いんだからなっ!! このバカバカバカ!! バカ
野郎がっ!!(////////////////)』

 しかし、罵りながらもそのまま初詣から帰るまで、タカシの背中にくっ付いて離れない
勝美さんがいたとか。


終わり
書いてて思ったが、恥ずかしがりやで乙女な勝気さんマジかわいいwwwww



あと、お題出しはここでやるの?

606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 03:49:43 ID:???
読む前に貼り付ける

>>594
こうですか?よくわかりません。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1745.jpg

607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 10:09:36 ID:???
お前らGJ

608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 11:58:30 ID:zW58Q5mA
>>606
めっちゃかわいい

609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:04:12 ID:???
>>605
ありがとうございます

610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 12:39:27 ID:???
最近絵師は友子or山田なんじゃないかと思えてきたGJ

611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 15:49:46 ID:???
へぇ…カナミは生なのに私は違うんだ…
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1746.jpg

612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 16:23:09 ID:???
>>611
GJ!

何気に賑わってていいのう

613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/08(土) 19:43:06 ID:???
>>611
そのネタww
なんか卑わターン

614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 00:59:46 ID:???
俺のボクっ娘がこんなに色っぽいわけがない
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1751.jpg

615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 06:56:21 ID:???
>>614
今まで子供扱いしていたのに急に大人っぽくなるとドキッとするよね

616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/11(火) 07:51:50 ID:???
>>614
これは色っぽいwwww

617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 01:27:03 ID:???
本スレで背中だのなんだの散々言われて、ちなみんが一言もの申すようです
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1763.jpg

618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 01:57:05 ID:???
>>617
あれ? ちなみん。何かそのビキニのブラからパッドが見えゴブッ!!

619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 02:14:54 ID:???
薄い胸とかって、その相手と良い仲にでもならんと分からんよな
寧ろそれを気にしている仕草だとかに激しく萌える訳でして…
要するに>>617はGJ!ってことです

620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 07:20:21 ID:???
>>617
男は胸の大きい小さいは気にしないのに、とても気にしてるツンデレとても可愛いです

6211/4:2011/02/05(土) 00:06:21 ID:???
【ツンデレと豆まきをしたら】

 今日は節分です。誰がどう言おうとそうなんです。信じれば夢は叶うんです!
 そんなわけで節分なのだが、高校生ともなるとそういった行事にも疎くなり、結果俺の家の前で待ち構えていた知り合いの中学生、ふみの襲撃に遭う羽目になる。
「鬼は外。鬼は外」
 呪文のように繰り返しながら、ふみは俺の鼻に豆を一粒ずつ詰めた。
「やめてください。すごく迷惑です」
「福は内、福は内」
「文言の問題ではなくて!」
 あまりに詰められると取れなくなるので、ふみの頭に手を置いて攻撃を防ぎつつ、空いてる手で鼻をふんってする。ぱひゃーっと豆が飛んでいった。
「道端に捨てるなんて、おにーさん極悪です。後でおにーさんが美味しくいただいてください」
「俺はTVスタッフではないので美味しく食べない」
「やっぱりおにーさんは極悪です」
「いきなり人の鼻に豆を詰める奴は極悪ではないのか?」
「おにーさん、今日は節分です」
 都合の悪い話を完全無視し、ふみは話を改めた。
「ああ、そうみたいだな。豆の攻撃力をひしひしと感じたところだ」
「どうせおにーさんのことです、節分にかこつけ中学生の豆をいただきだぜーとか言いながら私の家に押しかけ、私の豆をいただくつもりだったろうから、私から来てあげました」
 とても人聞きの悪い台詞を玄関先で吐かれたので、ふみを小脇に抱え、ものすごく急いで家の中に入り、そのままの勢いで自室へゴー。
「はぁはぁ……あのなあ! 世の中には近所づきあいってのがありまして! ていうかさっき隣の爺さんが庭で盆栽いじりしてまして!」
「ここで私の豆を?」
 しつこいので、ふみのどたみにチョップの刑。
「むぅ。痛いです、おにーさん」
「当然の罰だ」
「まあ冗談は置いといて、おにーさん。豆をまきたいです」
「どうぞ自宅で行ってください」
「……一人でしてもつまんないです」
「あ……」
 そうだった。こいつの両親は帰ってくるのがいつも夜遅いので、いつも一人で過ごしてるんだった。

6222/4:2011/02/05(土) 00:06:45 ID:???
「あ、あのな、ふみ。折角だから俺と一緒に豆まきしよっか?」
「嫌です」
「…………」
 人が折角歩み寄ってやったというのに、何この天邪鬼。
「土下座するなら考えてやらないでもないです」
「えい」
 とりあえず両手でほっぺを引っ張る。……ええい、引っ張られても無表情とはどういうことだ!
「がっきゅううんこ」
「女の子が言う台詞じゃありません!!!」
 最終兵器を持ち出されたため、ほっぺ引っ張りを中止。くそぅ。
「学級文庫の何が問題なんですが、おにーさん?」
「ええい、分かってて言ってやがるな」
「ふふん。おにーさん如きが私に歯向かうなんて10年早いです」
「はぁ……なんか疲れた。ちょっと休む」
「根性なしです、おにーさん」
 ベッドに腰掛けると、俺のすぐ隣にふみも座ってきた。
「あの、ふみさんや。少し近くないですかね?」
「至近距離から確実におにーさんを仕留めるためです。致し方ないのです」
「あれ、殺されるの?」
「最近の豆の殺傷能力を侮ってはいけません。おにーさん如き低能力者、豆の一つでダウンです」
「それもう食料の範疇を超えてるよね。ていうか低能力者言うな」
「……しかし、おにーさんが帰ってくるのが遅かったため、待ちぼうけの私は暇つぶしに豆をぽりぽり食べており、結果おにーさんの鼻に詰める分しか確保できませんでした」
「鼻に詰めず撒けばよかったのに。ていうか、別に家の前で待たなくても俺の家に入ってりゃいいのに。いつでも来ていいんだぞ?」
 ふみの頭をうにうにとなでる。
「なでないでください。子供じゃないです」
 やや不機嫌そうにふみは俺を睨んだ。
「中学生は子供だろ?」
「……分かりました。私はまだ子供なので、次から勝手におにーさんの部屋に入り、子供らしく部屋を探検したいと思います」
 ふみをなでていた手が止まる。妙な汗が出てきた。

6233/4:2011/02/05(土) 00:07:12 ID:???
「い、いや、あの、前言撤回というか、その、居間で待つと言うのも手だと思うぞ? 母さんがおやつ出してくれるだろうし」
 母さんは専業主婦で、かつ可愛いもの好きなので、ふみを大歓迎している。だからと言って可愛くないからと俺を虐待するのは勘弁してください。
「じゃあ、おやつを食べてからおにーさんの部屋を探検します。子供なので好奇心旺盛なんです」
「……すいません俺が悪かったです。ふみは大人ですので探検しないでください」
 俺の負け。首を折ってふみに敗北を伝える。
「最初からそう言えばいいんです。これだからおにーさんは馬鹿なんです」
「はいはい、すいませんでした」
 謝りながらふみの頭をなでる。俺の謝罪に気を良くしたのか、ふみはばふーと鼻息を漏らした。
「それにしても、どうしましょうか、節分」
「もう全然豆残ってないのか?」
「ええと……あ、一個だけ残ってました」
 ふみがポケットを探ると、一粒だけ転がり出てきた。
「一個かぁ……それじゃ撒いても仕方ないなあ」
「……あ、ないすあいであ。まず、おにーさんにこの豆を渡します。鬼は外」
 ぺそっと豆を手渡された。そのついでだか知らないが、握手もされた。
「この握手は?」
「節分により外へ追いやられた鬼たちをおにーさんの手に封じてます」
「今すぐ手を離して! 嘘でも今日という日にやられたらなんか本当に入ってきそう!」
「これで鬼の手が完成です。おにーさんの中二病も満足で、おにーさんにっこり」
「勘弁してください!」
「おにーさんは、そんなに、私と手を繋ぎたくないんですか……?」(うるうる)
「一生繋いでいたいです!」
 今日も俺は女性の涙に弱い模様。
「やめてください。迷惑です」
「…………」
「憮然とした顔のおにーさん、素敵です」
 とても不愉快です。思った通り嘘泣きだったし。
「はぁ……んで、この豆はどうしたらいいんだ?」
「次に、おにーさんが福は内と言いながら私に豆を渡すんです」

6244/4:2011/02/05(土) 00:07:36 ID:???
「……福は内?」
 豆を返す。一体これのどこがないすあいであと言うのだ。
「このやり取り一回で、鬼は外、福は内というやりとりが完成です。豆の量は、回数でカバーです」
「一応聞いておくが、何回やればいいんだ?」
「最低でも100回はこなす必要があります」
「帰ってください」
「いつでも家に来ていいって言ったのに……おにーさん、酷いです。悪魔です」
「ふみは将来悪女になって男を手玉にとりそうだな。今から怖いよ」
「だいじょぶです。大きくなっても、おにーさんだけを騙します。私を独り占めできて、おにーさんにっこり」
「光栄すぎて涙が出そうだ」
「そんなことより、豆まき再開です。ほら、おにーさん。鬼は外です」
 再び豆が俺の手に乗せられた。それと一緒に、ふみが俺の手を両手でにぎにぎする。
「あ、いま鬼がおにーさんの中に入りました。節分ということで、外には鬼が溢れているようです」
「だから、嘘でもなんか怖いからそういうこと言わないで!」
「……えへへ。おにーさん」
「ん?」
「おかしな豆まきですね?」
「おまいが始めたんだろーが……」
「こんな豆まき、変です。……でも、なんだか、楽しいです」
「……そか。楽しいのが一番だな」
「あとはおにーさんが鬼に完全に侵食されたら完璧です」
「節分って鬼を追い出す行事じゃなかったっけ?」
「私とおにーさんの節分だと、こんな感じになっちゃうのです。ご愁傷様です、おにーさん」
「しょうがない。俺に鬼が入る代わりに、ふみに福を入れて中和してもらおう。つーわけで、福は内」
 ふみと手を繋いだまま、福は内。
「じゃあ、中和してあげますので中和料として一億円ください」
「酷いマッチポンプを見た」
「ご愁傷様です、おにーさん」
 そんな感じで、本来の節分とは程遠い豆まき握手合戦を行う俺達だった。

625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 00:51:15 ID:???
>>624
がっきゅううんこ懐かしすぎて爆笑したwww
ふみ可愛いなあ〜

626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 03:08:53 ID:???
>>624
口は悪いけどめっちゃデレてるふみ可愛い

627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 09:05:34 ID:???
GJ
関係ないけどまにまにの笑ちゃん思い出した

6281/2:2011/02/05(土) 18:49:51 ID:???
タ「もしもし、かなみ?」
か『タ、タカシ!?・・・な、なによいきなり電話なんかしてきて』
タ「いきなりと言われても・・・予告してするもんでもないだろうが。ところでなに慌ててるんだ?」
か『あ、慌ててなんかないわよ!(///)失礼ね!!』
か『(よりによってタカシをオカズにした日課の最中に電話かかってくるなんて・・・///)』
タ「ふ〜ん、まあいいや。ちょっと教えて欲しいことがあるんだけど」
か『教えて欲しいこと?あんたねぇ、だから授業中に寝てばっかいないでちゃんと聞きなさいって・・・」
タ「いや、勉強のことじゃないんだけど」
か『じゃあ何よ。エジプト情勢について?』
タ「・・・そんなことお前に聞くかっつーの」
か『何よ!それじゃなんか私が馬鹿みたいじゃないの!!』
か『・・・で?何?(も、もしかして今夜の予定とか・・・それとも「今好きな人いる?」とかだったりして・・・////)』
タ「いやまあ、大したことじゃないんだけど・・・」
か『なんなのよ、早く言いなさいよ。(ああんもぅ!じれったいわね!!/////)』
タ「じゃあ聞くけど・・・ドラゴンボールに出てきたくしゃみしたら性格変わる人って誰だっけ?」
か『・・・・・・・・・・・は?』
タ「だから、くしゃみで性格変わる人・・・」
か『はぁ?アンタ馬鹿ぁ!?・・・はぁ、なんなのよ・・・期待した私が愚かだったわ』
タ「期待?」
か『な、なんでもないわよ!(///)・・・まったくアンタの頭はそういうことしかないわけ!?』
か『(私の頭はタカシでいっぱいなのに・・・////)』
タ「いや、別にそういうわけじゃ・・・で、誰なの?」
か『大体、くしゃみで性格変わるだけじゃなくて、髪の色も顔つきも変わるのよ!?別人と言っても過言ではないのよ!?』
タ「詳しいな・・・で、誰なんだよ」
か『なんで今頃そんなこと聞くのよ』
タ「なんでっていうか、急いでるから早く教えて欲しいんだけど」
か『(急いでる?漫画のキャラの方が私より大事だっての!?ぷんすかω)』
タ「えっと・・・教えてくれないなら別にいいんだけど・・・」
か『お、教えないなんて言ってないでしょ!べ、別に少しでも長く話したいからじゃないんだからね!?(/////)』
タ「・・・だから、今ミリ○ネアのライフラインでテレフォン使ってるんだよ。早く教えてくれないかな」

6292/2:2011/02/05(土) 18:50:12 ID:???
か『・・・』
か『・・・・・』
か『・・・・・・・え?』
タ「だから、ミリ○ネアの最中で・・・」
か『ミリ○ネアぁ!?アンタねぇ、それを早く言いなさいよ!!ホント馬鹿なんだから!!!』
タ「すまん・・・って、なんで俺が謝らねばならんのだ」
か『ど、どうしよう・・・賞金貰ったらやっぱり旅行?そ、そんな二人きりだなんて・・・(///)』
か『いっそ家買っちゃうとか・・・てことは・・・け、けけけけけけけけ結婚!!??(////)』
か『そんな、だ、ダメよ!私だって心の準備というものが・・・(/////)』
か『ちゃんと手順踏んでくれないと・・・まずはデートでホラー映画見て、怖いシーンで思わず抱きついちゃって・・・キャッ(//////)』
タ「・・・おーい」
か『・・・・・・・へ?』
タ「お前の声、全部スタジオに流れてるんだけど・・・」
か『し、しまったぁぁぁぁ!!!(////////)』
みの「残念!!」

630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 20:04:04 ID:???
>>629
GJ!!

てか、かなみさん日課って何してはるんすかwwwwwww

631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 05:41:04 ID:???
ちょっとアホなかなみさんマジ最強

632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/07(月) 18:01:16 ID:???
最中に電話で暴走気味なのか?萌えた

にしても随分と長い30sだなあw

633規制されたしふざけすぎたからこっちに投下:2011/02/11(金) 00:36:20 ID:???
地上最強彼女
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1802.jpg

634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 03:08:44 ID:???
これは・・・:

635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 10:20:55 ID:???
>>633
ちょwww勇次郎wwwww



おしん民は全鯖規制だよ
でも、荒らした奴のせいでもISPのせいでもなくて、FOXの気まぐれだからね
いつもの事だよ(´・ω・`)

636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 18:04:27 ID:???
準備は万端です。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1804.jpg

637なにが言いたいかと言うと:2011/02/12(土) 18:32:14 ID:???
ああこれ俺の明後日の予定だから

638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 19:21:49 ID:???
うわああああああああかわいいいいいいいいいい

639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:30:33 ID:???
>>636
ユメは……見れたかよ?

640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 02:21:30 ID:???
>>636
すばらしい夢だ!GJ!!

641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 02:29:22 ID:vPFkp8cM
スレ立てれんかったわ...

642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 07:46:06 ID:???
ここで頼んでみてくれ
俺は規制で書き込めん
●スレ立て代行依頼所
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1297438685/

643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 09:01:11 ID:???
立てたよー。

644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 09:05:55 ID:???
>>641-643
スレたて乙
ただ避難所スレでやれw

645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 19:51:46 ID:???
ツンデレさんのチョコは貴重なので調理中の残りもきっちり舐めないといけないのだ。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1807.jpg

646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 20:05:01 ID:???
(*゚д゚*)

647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 21:08:46 ID:???
>>645
エロ杉wwwwwwwww

648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 23:59:04 ID:???
明日は悲しい日だよね。的な思いつきの。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1808.jpg

649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 00:41:37 ID:vPFkp8cM
コロンビア

650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 01:03:14 ID:???
ドリーさん……(´;ω;`)

651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 00:59:27 ID:???
シュタゲFD記念age

http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1816.jpg

さっそく俺の糞箱がアップをはじめたようだ

652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 01:18:34 ID:vPFkp8cM
HENTAIです

653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 01:23:53 ID:???
あんたが神だということしか俺にはわからない

654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 02:44:16 ID:???
>>651
クリスティーナマジ天使
PC版でやってしまったから、アイマス2とFDの為に糞箱を買う。

655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 03:03:16 ID:???
>>651が可愛すぎて、最近気が狂ったように描いてた助手絵をまとめようと思ったけど全然保存してなかった。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1817.jpg

656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 07:30:57 ID:???
元ネタは分からないが>>651>>655も可愛い

657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/19(土) 21:44:24 ID:???
>>656
つシュタインズゲートでggr

658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 03:48:48 ID:???
白道さんはヘビカワイイ
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1829.jpg

って言っとかないと誰だかわからねぇほど似なかった

659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 09:22:32 ID:???
>>658
可愛いじゃんGJ

660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 10:14:10 ID:???
>>658
GJ!コスプレ女かわいい。

惑星のさみだれ、面白いからアニメ化して欲しいけど今やると、
『契約して願い事をひとつ叶えるから、魔法使いと戦う』
だからまどかマジカと微妙なかぶりかたをしてしまうんだよね。。。

66110(終わり):2011/02/24(木) 03:24:06 ID:???
本スレで投下してたら、最後の最後でばいばいサルさん
10個目だけこっちに置かせてもらいます
本スレ>>167のネタで書いているものの、最後です。おやすみなさい


 でも、そのことはもう言っているので、改めて言わないようにしている。これを言うと、
彼女が俯いている時間は数倍近くになって、とうぶん、目を合わせてくれない。それはそ
れで至福の時間だけど、彼女の顔が見れないのは、彼だって寂しい。世の中、ジレンマと
いうものは、本当によくできているのだと、彼は何度目かの実感を伴って、それに感心す
る。
「わかった。一緒に寝よう。ちょっと狭いけど」
「なら、くっつく。貴様をベッドで寝かすと言った以上、落とすわけにはいかない」
「うん。そうだね」
「そうだ。さぁ、……もう寝るぞ」

662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 06:52:41 ID:???
おーつ

6631/8:2011/03/05(土) 20:08:58 ID:???
・ツンデレに一体どんな夢見てたのって聞いたら

『…………やっ……です……そんなの…………』
『ん……グスッ…………』
『ダメ……です…………返し……てっ……んん…………』
「敬子。おい、敬子」
『やあっ…………行かな……っ……』
「敬子。起きろよ、敬子。起きろってば」
『ふぇっ……!? きゃあああああっ!!』
 ドサッ!!
「お、おい。大丈夫か敬子」
『いっ……たあ……あいたたた……』
「しっかりしろよ。平気か? 怪我はないか?」
『にい……さん……?』
「そうだよ。俺の事、分かるよな?」
『いっ……やあああああっ!!』
 バフッ!!
「もがっ……もがもがもが……!!」
『何なんですか兄さんっ!! 何で兄さんがいるんですかっ!! もう訳が分かりません!!』
「プハッ!! アホか、敬子。まだ寝惚けてんのか。ここは家のリビングだろ? 俺がい
ても当然だろが。それともまさか、落っこちた時に頭打ったんじゃないだろな?」
『リビング……家の……』
「そうだよ。分かるよな? 自分が今、ドコにいるか」
『……分かります。そっか……家……か……』
「そうだよ。一体、どこにいると思ってたんだ?」
『い、いえ。何でもありません。夢……だったんだ…… そうよね……そんなはずないも
の……良かった……』
「俺はちっとも良くないけどな。せっかく心配して起こしてやったのに、起きた瞬間いき
なり叫び声を上げられてクッション押し付けられて、思わず窒息する所だったじゃねーか」

6642/8:2011/03/05(土) 20:09:21 ID:???
『何言ってるんですか。目が覚めた瞬間、目の前に兄さんがいたら、びっくりして避けよ
うとするに決まってます。むしろ命があっただけでも良かったと思ってください』
「冗談言うなよ。せっかく親切に起こしてやったのに、敬子にしては珍しくリビングでう
たた寝なんてしてるからさ。風邪引くといけないと思って」
『それこそ大きなお世話です。そりゃ、私だって人間ですからうたた寝くらいはしますけ
ど、でも兄さんに起こして貰わなくたって、適当な時間に目を覚ましてちゃんとベッドで
寝ますから。兄さんみたいにここで朝まで過ごしたりとかしませんから』
「ああ。まあ敬子がしっかりしてるのは分かるけどさ。ただ、酷くうなされてたから」
『うなされてた? 私がですか』
「ああ。ずっと小声で寝言で唸っててさ。ダメ、とか返して、とかそんな事言ってて。一
体どんな夢見てたんだよ」
『夢……えっと…………』
「どうだ? 思い出せることだけでもいいんだけどさ」
『……断片的には覚えていますけど、何でそれをいちいち兄さんに話す必要があるんですか?』
「いや。敬子があれだけうなされるって、どんな悪夢なんだろうって。ちょっと興味があっ
ただけでさ」
『いちいち人の夢に興味を持たないで下さい。何だか私の精神世界を覗き込みたがってい
るようで気持ち悪いです』
「いや。そんな大げさな話じゃないんだけどな…… まあ、話したくないってのに無理に
聞くほど興味がある訳でもないし」
『だったらもういいでしょう。私ももう寝ますから、兄さんももう寝てください。明日も
仕事でしょう。また夜更かししてボーッとして上司の人に怒られるんじゃないですか?』
「いや。あれは平日なのに深夜三時過ぎまで飲んでたから…… まあ、でも確かにそろそ
ろ寝るかな。お休み、敬子」
『…………あっ…………』
「ん? どうした、敬子」
『い……いえ、その……何でも……』
『(何だろう…… 兄さんがリビングから出て行こうとするのを見ていたら、急に胸が締め
付けられるような気分になって……)』
「変な奴だな。何でもないなら、俺はもう寝るぞ」

6653/8:2011/03/05(土) 20:09:42 ID:???
『あっ……あの……』
「ん? それとも、やっぱり何かあるのか?」
『(ダメ…… さっきの夢のせいで……兄さんがいなくなるのが……耐えられない……)』
『兄さん。その……実は……』
「どうしたんだよ。言いたいことあるなら、はっきり言っていいんだぞ。普段遠慮のない、
お前らしくも無いな」
『遠慮がないってのはどういう意味ですかっ!! 兄さんにこんな事言うのは……屈辱で
すから、言いづらいだけです』
「悪い悪い。単なる言葉のアヤだって。それにしても、言うだけで屈辱って、一体何なんだよ」
『えーっと、それは、その……立ち上がろうとしたら、ちょっとクラッと来てしまって……』
「おいおい。大丈夫かよ。無理せず休んでからの方がいいんじゃないか?」
『いえ。それでもし、うっかりここで朝まで過ごしてしまったら、却って体に悪いですから』
「まあ、それはそうだけどさ……」
『それで、その……こんな事、出来る事なら兄さんには頼みたくないのですが…… わ、
私を、その……部屋まで、連れて行って……くっ……くださいっ……(////////////)』
『(うわっ…… 言っちゃった…… は、恥ずかしいっ……けど、兄さんと離れたくないから……)』
「へえ。敬子が俺に甘えて来るなんて珍しいな。一体どういう風の吹き回しなんだ」
『しっ……仕方ないじゃないですかっ!! 苦汁の選択なんですから……こういう時に茶
化すような事言わないで下さいっ!!』
「分かった分かった。で、どうやって部屋まで連れてく? 肩を貸せばいいのか? それ
とも、お姫様抱っことかする?」
『そっ……そこまではしなくていいですっ!! 肩さえ貸して貰えれば……』
『(あう……して貰いたいけど……して欲しいなんて……絶対言えない……)』
「よし。それじゃ、ほら。肩に手を回して」
『あ……は、はい……』
「立ち上がるぞ。よっ……と」
『きゃっ……!!』
「大丈夫か? 何とか立てるよな?」
『は……はい。支えがあれば……』

6664/8:2011/03/05(土) 20:10:05 ID:???
「よし、いいぞ。じゃあ、歩くからな」
『は……はい……』
 ギュッ……
「お、おいおい。そんなに体をくっ付けるなって。歩きにくいだろ」
『何だか、足元がまだちょっとフラつくんです。仕方ないじゃないですか』
『(だって……兄さんの温もりを感じたら……もっともっと、体をくっ付けたくなっちゃっ
たんですから……)』
「やれやれ、全く…… ほら、階段、上るぞ。気をつけろよ」
『いちいち言わなくたって分かってます!! 兄さんは黙って、私の支え役をやってれば
いいんですっ!!』
「気を遣ってやってんのに…… 何で怒られなきゃなんないんだか」
『それは、兄さんが空気を読めないからです……』(ボソッ)
「え? 何だって? 俺が何だよ?」
『もういいですから、黙っててください』
『(今は……何もしゃべりたくない…… 私を支えてくれる兄さんの……温もりだけを感
じていたいから……)』


「ふう…… やっと着いたか。ほら、後は自分でベッドに入れるよな?」
『い……いえ、その……』
「何だよ。それも介助が必要なのか?」
『……こ、ここまでやったのなら、最後までしてくれたっていいじゃないですか……』
「分かったよ。じゃあ、ほら。よっ……と」
『あ……』
「これでいいだろ? 後は、もう大丈夫だよな」
『……………………は、はい』
「じゃあ、俺も部屋に戻るよ。お休み」
『ま、待って下さい!! 兄さん……』
「ん?」
『あの……その……何だか、このままだと……その……眠れそうもなくて……』

6675/8:2011/03/05(土) 20:10:25 ID:???
「あれ? もしかして、敬子……」
『な、何なんですかっ!! 変なところで切らないで、はっきり言ってください』
「いや、もしかしたらさ。さっきの夢のせいで、寝付くのが不安でしょうがなくなっちゃったとか?」
『――――っ!! ばっ……バカな事言わないで下さいっ!! 子供じゃあるまいし、そ
んな事……』
「じゃあ、俺は寝るよ。お休み」
『兄さん!! 待ってくださいってば!!』
「敬子が正直に言えば、傍にいてやるよ。だけど、強情張ってるなら、部屋に戻るけど。
どうする?」
『ううううう〜っ…… 分かりましたっ!! み……認めればいいんでしょう。兄さんの、
その……言う通りだって……』
「よし。素直で宜しい。で、どうすればいいんだ? 寝付くまで、傍にいてやればいいのか?」
『えっと、その……それだけじゃ……』
「他に、どうすればいい?」
『む、昔みたいに、その……手を……ギュッて、握っていて……そうすれば、安心出来るから……』
「こうか?」
 ギュッ……
『は……はい……』
「電気はどうする? 消す?」
『……真っ暗は嫌です。豆電球にしておいて下さい……』
「よし、それじゃあ消すぞ」
『は、はい……』
 カチカチ……
「全く、ホント、今の敬子は子供の頃みたいだな。悪夢に戻るんじゃないかと怖くて眠れ
ないなんてさ」
『う…… バ、バカにしたような言い方しないでください。たまには……こういう時だっ
てあっていいでしょう?』
「別にバカになんてしてないさ。むしろ、嬉しいくらいだし」
『えっ……? 嬉しい……?』

6686/8:2011/03/05(土) 20:10:48 ID:???
「ああ。なんせ、もうすっかり敬子は俺に甘えてくれなくなったからな。小学校の時まで
は、いろいろと頼って来てくれてたのに」
『大きくなれば、人なんて変わるものです。特に女の子は。大体、バカじゃないですか?
妹にちょっと頼られたくらいで喜んじゃうなんて』
「ああ。だけど、その妹はさ。俺がこれまで出会ったどんな子よりも可愛くて、とりわけ
気難しいからな。そりゃ、嬉しくもなるさ」
『気難しいとか言わないでくださいっ!! それは兄さんに原因があるからで、私のせい
じゃありませんっ!!』
『(それに、どんな子よりも可愛いとかもっ!! 薄暗くて顔色までは見えないからいいよ
うなものの、ものっすごく顔が熱くなっちゃうんですから……)』
「そうかなあ。敬子くらいだぞ。ちょっとした事ですぐに怒ったり拗ねたり。喜ばせよう
としても、怒るからな」
『そ、それは……兄さんのやり方が下手くそだからです。あと、兄さんの狭い交友関係の
中だけで判断しないでください』
「ちぇっ。そういう人の言う事を認めようとせずに自分ばっかり正当化するのも、気難し
さの一つなんだけどな」
『……だって、兄さんが間違った事ばかり言ってるんです。私は……そんな、気難しい子
じゃありませんっ……』
「ハハハ。そうかそうか。分かったよ。ただ、それじゃあもう少し俺の前でも素直になっ
てくれよな。今夜みたいに」
『……無理ですそんなの…… 兄さんに、なんて……』
「無理でもないだろ。敬子は聡いから、俺が敬子を喜ばせようとしてる時くらい分かるだ
ろ? 例え間違ったやり方だとしてもさ」
『う……それは、まあ……分かりますけど……』
「そういう時は、怒るばっかりじゃなくて、一言でもお礼も言ってくれると、俺はとても
嬉しいんだけどな。それだけでも、十分素直だなって思えるんだけど」
『だって、私は嬉しくないんですよ? それなのにお礼を要求するなんて……バカじゃな
いですか?』
「ちぇっ。じゃあ、今も嬉しくないのか」
『えっ……? ど、どういう意味ですかそれは』

6697/8:2011/03/05(土) 20:11:11 ID:???
「今も俺はさ。敬子の為に、こうして付き添ってやってるのに、それも嬉しくないのかなっ
て。別に敬子から言われた頼みを素直にやってるだけなんだけど」
『そ……それは、別に嬉しくは…… 確かに、私からお願いしてる事ですけど……』
「うん。だから、こういう時だよ。ありがとうって、一言言って貰えれば、それだけで俺
はいいんだ」
『そ、そんな…… 一応、感謝はしますけど、面と向かって兄さんにありがとうだなんて……』
「そういう所が、気難しいって言うんだけど。どう思う? それすらも、認める気がないとか?」
『う…… わ、分かりました。お礼を言えばいいんでしょう。お礼を言えばっ!!』
「そんな、自棄になって言われても困るけどな。出来れば、感情を込めて言ってくれると
ありがたいけど、でも言ってくれれば棒読みでも別に構わないな」
『……………………』
『(兄さんに……あらたまってお礼を言おうとすると……いつも心臓がキュウッて締め付
けられるような感覚になって……体が熱くなって、つい逃げちゃって……)』
『に、兄さんっ!!』
「うん?」
『(い……言わなきゃ……ちゃんと…… 兄さんに、気難しいだけの子じゃないって、認め
てもらう為にも……)』
『あの……きょ、今日は、その……つっ……付き合ってもらってっ!! あっ……ありが
とうございます……』
「うん。どう致しまして」
『これでいいんですよねっ!! 満足しましたか? そうでないと許しませんよっ!!』
「いやいや。十分だよ。ちゃんと、心も篭ってたし」
『心も……そっ、そんなわけありませんっ!! あんなの……棒読みです……』
『(良かった…… 兄さんに、ちゃんと伝わったんだ…… 恥ずかしいけど……でも、嬉しい……)』
「それじゃさ。素直になってるついでに、もう一つお願いしてもいいかな?」
『まだ何かやるんですかっ!? じょ……冗談じゃありません。兄さんにお礼を言うだけ
でも、苦行なのに……』
「いや、これは答えてくれなくてもいいよ。ただ、聞くなら今かなと思って」
『……答えなくてもいいのでしたら、聞くだけは聞いときますけど…… 何なんですか?』

6708/8:2011/03/05(土) 20:12:42 ID:???
「うん。俺に付き添って貰わないと寝れないくらい嫌な夢ってのは、どんな夢だったのか
なって。ちょっとでも教えてくれるとありがたいんだけど」
『絶対無理です!! 兄さんには、一言たりとも、言いたくありませんっ!!』
「そんな力強く言うほど嫌なのか。そうなるとますます興味が湧いてくるけどなあ……」
『わ……忘れてくださいっ!! お願いですから!!』
「分かったよ。答えなくてもいいって言ったからな。これ以上は我慢しておく」
『フゥ…… それじゃあ、もう寝てもいいですか? 兄さんと話していたら、疲れて眠く
なってしまいましたから』
「うん。いいよ。お休み」
『それじゃあ……お休みなさい……』
『(言える訳が無い……私が見た夢が……兄さんが結婚する事になってて……家を出て行
く夢だなんて…… それも、当然のように決まってて、私が慌てて追いかけたら、何故か
小学校にいて…… ダメだ。思い出すだけでも、胸が苦しくなっちゃう……)』
 ギュッ……
『(でも、今は大丈夫。兄さんの手の温もりが、伝わってくるから…… 兄さんは、私の傍
に、ちゃんといてくれてるから……)』


終わり
スレ落ちたし規制中でスレ立ても出来ないし……
まあ、こういう時の為の避難所だけど。

671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 20:13:41 ID:GWgC1PVU
>>670
GJ!

672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 20:50:00 ID:???
それ以来悪夢を見る度に兄の布団に潜り込むようになるんですねわかります



ん?なんだ誰か来たようだな

673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/13(日) 10:01:42 ID:???
またいつも通りスレ住人みんなが気楽にツンデレの妄想をして楽しめるような状況になればいいなと、
いつも通りのなんのひねりもない落書きを貼ってみる。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1868.jpg




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