- 1 :女童ひさしき :2004/03/25(木) 23:07
- 血筋はいいながらも寄るべない孤児からステップアップし、中盤は夫の一時的な失脚を耐え、晩年には源氏のワガママに煮え湯を飲まされながらも、最盛期には栄華の限りをつくした紫の上か。
鳴かず、飛ばず、けれどずっと源氏のそばにいて、穏やかに愛し合った花散里か。 ずーっと一貫して日陰の女的地位に甘んじつつも、晩年には孫に囲まれてそれなりに幸せだった明石の君か。 男の権威に屈せず、世間の目も一切気に病まず、やりたい放題やりつつも、朱雀帝に熱愛され、守られた朧月夜か。 あらゆる不遇を柔軟に乗り越え、(プライドなんか生きる邪魔!)妻の地位を守り通した中の君か。 いったい誰が人生、「勝った」と言いきれるのか。 私は、今こうして書き出してみると朧月夜かと・・・・。 この人ばかりは男の思惑に左右されてはいなかったでしょう。やはり人生、やりたいことをやらないと。 (でも源氏と結婚したかったかしら・・・)
- 9 :女童ひさしき :2004/03/27(土) 14:05
- 伊勢の君さま。レスありがとうございます。
そうですね。朝顔の君は、その聡明さで大きな不幸を避け、一生身を切られるような、あるいは出家したくなるような思いはしなかったでしょうが、反対に大変な幸福感というのも、経験することがなかったかも知れませんね。 明石の上は、若いときは不遇であったかもしれませんが、その分晩年には大きな幸福に満たされていたのでしょう。 自分自身、辛い経験をしていた方が、人間、他者を思いやることもできるようですし。 また、愛されるより、愛する喜びの方が深いとも言うし。 明石の上、紫の上が精神的に豊かな人生を送ったのは確実でしょう。いろいろあったほうが人生楽しいだろうし。
最近、この掲示板に遊びにくるようになりましたが、大好きな源氏物語について、みなさんとおしゃべりできるのは、すごく楽しいっ。 また、いろいろとお話してくださいね。
- 10 :みかど :2009/10/11(日) 17:02:39
- 明石の御方では?
- 11 :ちょいちょい :2009/10/30(金) 17:34:18
- わたしは明石の君だと思う。耐えて耐えて、それで栄華をつかんだってかんじがするよね。 源氏は最初
、「六条の御息所に似てる!」って言ってたけど、身分が高いながら不幸な人生を歩んで、死んでなお不 幸な彼女とは、対照的な生き方だよね。)
- 12 :よし :2010/05/24(月) 18:44:21
- 明石の君の存在に隠れがちですが、じつは藤典侍(惟光の娘)なんじゃないかと。
明石の君の場合、娘を一時紫の上に預けていましたし、 その娘が入内してからは娘の明石の女御とともに御所へ行ってしまう。 おそらくその地点で明石の君は 女としての幸せを諦め母としての幸せでのみ満足するしかなくなった。
それに比べ藤典侍は夕霧との間に子供も4〜5人恵まれ 源氏に比べはるかに真面目な夕霧に愛され、女としての幸せもそれなりにあった。 母としても娘の六の君は女二ノ宮の幼女となったものの、 その婿として迎えた匂宮は将来の有力な東宮候補で娘は六ノ君はその正室。 つまりは将来の東宮妃。はては中宮へと? というわけで 私個人は藤典侍が一番幸せな≪玉の輿人生≫を送ったのではないかと想像します。
- 13 :名無しさん :2011/01/18(火) 10:17:25
- 私はこの人が勝者なのでは、と明確な意見を持てるほど大人ではないけれど
ここのやり取り(特に前半)が面白すぎる・・・
- 14 :ララ :2013/03/28(木) 09:13:34
- わたしは、明石の君だと思います。
明石で、父親と生き別れて、実の娘とも生き別れて、耐え忍んだ 結果、娘が春宮の妃となり、皇子を生んで、新しい春宮の祖母になった わけで、女としての栄華を誇ったのでは?
- 15 :もにか べるっち :2016/08/01(月) 14:59:25
- 「勝者」というなら藤壺でしょう。まず、生まれながら血筋、美貌、頭の良さ、性格の良さ、すべて持って「勝者」としてうまれつきました。帝の寵愛、后の地位を得た上、女たちの「憧れの男」源氏に熱烈に恋され、甘苦しい恋愛も経験する。しかし、冷利ともいえる知性で身を滅ぼすことをさけ、愛する息子を帝にすることができた。帝も源氏も傷つけることなく、自分は源氏の「女神」のまま生を全うした。なよなよ嘆き歌ばかりよんでいる描写に騙されてはいけない。全部を手に入れ、かつ、源氏と対等に渡り合えたのは、藤壺だけでしょう。
紫の上は勝者とは程遠い。明石の勝ち取ったものは平凡で小粒。朧月夜は勝ち負けなんか気にしないところで生きてる感じです。
夕顔はセフレなんだけど、突然死したことで「永遠のかわいい女」みたいな位置を得たので、恋愛面では勝者かもしれませんね、命と引き換えですが。
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