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首都圏 地方議会・首長,政治・選挙スレ
3393
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:48:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1300976714580_02/news/20110324-OYT8T01131.htm
≪1≫ 自 民(2011年3月25日)
「変化」問われる戦い
福島第一原子力発電所の事故で、福島県双葉町の住民らが避難しているさいたまスーパーアリーナ。
21日夜、数百人のボランティアの中に、自民党公認で県議選に出馬する男性(28)の姿があった。中学時代の同級生ら6人とともに、食事を取りに来た避難住民を誘導、体の不自由な高齢者に食事を運ぶなど忙しく働き続けた。
男性は自民党県連の公募で県議選の候補者に選ばれた。サラリーマン家庭に育ち、政治経験はゼロ。自民党にとっては「異色の候補」(県連幹部)だ。
震災犠牲者に黙とうをささげる県議会(15日) 2009年の衆院選で、自民党は県内小選挙区で全敗した。危機感を抱いた県連は同年10月、党勢回復会議(座長・柴山昌彦衆院議員)を設置し、3か月間かけて党再生に向けた改革案をまとめた。その柱のひとつが公募制の導入だ。県議選で公募を実施するのは今回が初めて。4選挙区で3人の公認が決まった。
県連幹部のひとりは「自民党は限られた世界しか見えていなかった」と述べ、公募には若年層などこれまで手が届かなかった有権者を取り込む狙いがあると説明する。
こうした新たな支持層開拓の一方、かつての支持団体や業界団体との関係改善も自民党の課題となっている。自民党は県議会で過半数の議席を握っているが、一昨年の政権交代後、多くの団体に距離をおかれている。
県医師連盟は今回の県議選から、自民党の公認候補を無条件で推薦してきた従来の対応を改め、県内30の郡市医師連盟に判断を委ねることにした。金井忠男委員長(県医師会長)は「これまでは自民一辺倒で選択肢がなかったが、これからは医療政策に取り組んでくれる候補を選ぶ時代になった」と言い切る。
連盟傘下の川口医師連盟は11日夜、「投票の参考にする」として、地元の県議選南2区から出馬を予定する自民と民主の計4人を招き、医療政策に関する討論会を企画した。この日発生した東日本巨大地震のため、討論会は結局中止となったものの、団体側が自民党を見る目は確実に厳しくなっている。
あるベテラン県議は嘆息する。「自民公認だから票を回してもらえる時代は終わった。政策を語れない議員は、淘汰(とうた)されていく」
自民党は今回の統一地方選を、政権奪還に向けた「ステップ」と位置づけている。勝利した昨年の参院選が「ホップ」、次期衆院選が「ジャンプ」だ。県議選では現有50議席を上回る55議席の獲得を目標にする。
ただ、党本部が昨年実施した政党イメージ調査では、調査対象の実に6割が自民党に対し「過去の反省がたりない」などと反感を抱いていることが判明するなど、自民党を見る有権者の目は厳しい。政党支持率は伸び悩んでおり、菅内閣や民主党への批判の受け皿になっていない。自民党は本当に変われるのか。統一選はその試金石でもある。
(2011年3月25日 読売新聞)
3394
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:49:25
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1300976714580_02/news/20110325-OYT8T01041.htm
≪2≫ 民 主(2011年3月26日)
逆風 県連内にあつれき
東日本巨大地震で、被災地支援や災害対策への関心が一挙に高まった。こうした課題にどう取り組むのか。選挙戦を控えた各党は無策でいられない。
民主党県連は今月19日の常任幹事会で、被災地支援を選挙戦で訴えていく方針を確認した。政権政党として「触れざるを得ない」(高山智司幹事長)と判断した。
幹事会では、政府・民主党の被災者支援策をまとめたビラを有権者に配布することも決めた。食料や燃料の確保に政府が全力を挙げている状況を紹介、「すべてを被災者支援に」と訴える内容だ。
民主党の立候補予定者の多くは、政府の対応ぶりに敏感になっている。少しでも誤れば、政権を担う民主党にも批判が及ぶのは確実なためだ。
県選管の説明を聞く県議選立候補予定者ら(4日、さいたま市で) 県議選に党公認で立候補を予定している男性(33)は、今月22日から選挙区内の駅頭で義援金の呼び掛けを始めた。時折、通りがかった人から「頑張って」と励まされることもあるだけに、「失策や失言に細心の注意を払ってほしい」と政府の対応に気をもむ。
計画停電や生活必需品の不足、原発事故の影響――。地震発生から2週間が過ぎても市民生活の混乱が続く。各党は社会情勢を踏まえ、目立った選挙運動を自粛している。ただ、民主党には後援会組織を持たず、知名度が低い新人が多い。街頭演説や街宣をやりにくい状況が長引けば苦しい。
県南部の選挙区から県議選に立候補する新人の男性(32)は地震後、朝夕の街頭演説を中止した。「被災地への募金活動か収支報告をつけるくらいしかやれることがない」と現状への危機感を募らせている。
もっとも、民主党にとって今回の統一地方選は、当初から逆風下の戦いが予想されていた。政治とカネの問題や党内のゴタゴタが重なり、菅内閣と党の支持率は低迷が続いていたからだ。
「街頭でツバを吐きかけられた」「手渡したビラを目の前で破られた」。立候補予定者からも早くから悲鳴があがっていた。
民主党県連は、県議選の公認・推薦候補を、目標の半数にとどまる32人で打ち止めとする方針だ。県議会の民主党会派は現在18人。自民党(現在50人)から第1会派の座を奪おうと、公募などで積極的に擁立作業を進めてきたが、「勝てる人材」が集まらなかった。党への逆風が影響したと見る向きもある。
県連内のあつれきも目につく。とりわけ、国会議員と県議の溝が際立つ。
「ふざけんじゃねーぞ。こんなになったのは誰の責任だ。このままではボロボロ落ちるぞ」
今月4日、あいさつ回りで県議会の民主党会議室を訪ねた武正公一、高山智司の両衆院議員は、県議から厳しい批判を浴びせられた。県議には党への逆風は「国会議員の責任」との思いがある。武正氏は全力で選挙支援にあたることを約束し、理解を求めた。
2009年の政権交代から1年半。政権政党の民主党はもがきながら選挙戦に突入しようとしている。
(2011年3月26日 読売新聞)
3395
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:49:55
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1300976714580_02/news/20110326-OYT8T00905.htm
≪3≫ 公明・共産(2011年3月27日)
「守りの選挙」「背水の陣」
公明党の山口代表は24日、統一地方選のスタートにあたって談話を発表した。東日本巨大地震を踏まえた防災対策に取り組むことなどを強調。「公認候補全員の当選を目指し、戦って参ります」と結んだ。
公明党にとって「全員当選」は単なる努力目標ではない。過去2回の統一選で公認候補を全て当選させており、「完勝」は至上命令だ。
県本部にはその重みがのしかかっている。今回の県議選の公認候補は9人で、前回より1人少ない。南4区(さいたま市北区)で当選4回の現職(54)の擁立を断念、撤退を決めたためだ。
銀行に張り出された統一選の啓発ポスター(25日、埼玉りそな銀行県庁支店で) 定数2の同区で、公明党は自民党と議席を分け合ってきたが、今回は民主党の新人が立候補を表明、厳しい戦いが予想された。加えて、県議選と同時に実施されるさいたま市議選も、民主党やみんなの党が積極的に候補擁立に動き、激戦模様となった。
県都の戦いをどう組み立てるか。公明党は情勢を分析した結果、市議選を含めた統一選「完勝」のため、不利と見た南4区の「不戦敗」を決めた。県本部の幹部は「つらい決断だった」と打ち明ける。
自民党が過半数を握る県議会で、公明党は民主党に次ぐ第三勢力。存在感を発揮する機会に乏しい。今回の県議選では、建設など各種業界団体の推薦を獲得するなど、支持母体の創価学会以外に支持層を広げる努力を重ねた。しかし、「それでも候補者は増やせない」(福永信之県本部幹事長)。公明党が県議選の候補を1けたに絞るのは16年ぶり。徹底した守りの選挙に臨む。
◇
「背水の陣の戦いだ」
共産党県委員会の小松崎久仁夫委員長は今回の県議選をこう表現する。
かつて県議会で2けた議席を有した共産党だが、現在わずか2議席。今回は最低4議席の獲得を目指すが、党勢拡大の糸口を見いだせないでいる。
候補者は前回の3分の1となる7人に絞り、持てる力を集中する方針だ。候補者を減らせば、党の主張を有権者に伝える機会が減るが、小松崎委員長は「地力を考えての判断。党の存在が見えにくくなることは避けたいが、痛しかゆし」という。
そんな厳しい情勢だが、埼玉には全国の党関係者が注目する県議選の選挙区がある。
ふじみ野市の旧上福岡市地区にあたる西5区。定数1の「1人区」だが、共産党が議席を有する。
旧上福岡市地区を中心に、ふじみ野市は共産党が力を保つ。市議会(定数26)には共産党市議が7人いる。党県委によると、議席占有率は「東日本でトップクラス」。同区では県議選と市議選の候補が連動して相乗効果を期す。地震被災地への募金活動や、避難所視察など、候補たちは常に行動をともにする。
上田県政に対する「唯一の野党」を自負する共産党。県議選では「オール与党県政」を批判し、医療・福祉政策や雇用対策などを訴える方針だが、存在感を発揮することができるか――。
(2011年3月27日 読売新聞)
3396
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:50:33
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/feature/saitama1300976714580_02/news/20110328-OYT8T00670.htm
≪4≫ みんな・改援隊 (2011年3月28日)
風頼みアピール力不足
街角ではポスター掲示板が設置されるなど選挙準備が進む(25日、さいたま市内で) 2009年に結党したみんなの党は、今回はじめて統一地方選に挑む。県議選に公認候補5人、所沢や鴻巣など10市町議選で17人の候補を擁立する。自民、民主の2大政党と一線を画す「第3極」の地歩を県内でも占めることができるかが焦点だ。
みんなの党は自らを「アジェンダ(政策課題)の党」と呼ぶ。改革推進の姿勢を示し続けることが選挙戦の基本戦略だ。しかし、東日本巨大地震で選挙運動の自粛ムードが続き、肝心の政策を訴える機会がない。
県東部から県議選に立候補する男性(33)は26日朝、選挙区内の駅前で通行人に計画停電の予定をまとめたビラを配布した。ビラには自らの名前と党名を書き込んだものの、政策には触れていない。男性は「今は停電情報のほうが大事だから」とこぼす。
県内の党関係者が中心となって作成した県内向け公約「ローカル・アジェンダ」も、選挙戦をあおることを懸念して発表できずにいる。
みんなの党は、まだしっかりした県組織すら持たない。選挙戦の自粛ムードと相まって、「組織を持った既成政党、現職議員にとって大変有利な選挙戦になるかもしれない」(渡辺喜美代表)と危機感を募らせる。
県南部から県議選に出馬する男性(56)は、事務所の目立つ場所に額に入れた渡辺代表のポスターを飾った。厳しい状況の中で、代表の知名度に期待感が高まる。すでに、応援のため来県を要請したという。
党の選挙戦は“風頼み”の様相が強まっている。
◇
さいたま市の清水勇人市長ら県内5首長が結成した地域政党「埼玉改援隊」は、さいたま市議選が主戦場となる。
「義援金に協力を」
25日朝、さいたま市内で東日本巨大地震の被災地支援を呼び掛ける男性(46)の姿があった。
男性は改援隊の推薦を受け、市議選に無所属で出馬を予定している。「地域の課題にスピーディーに対処」「党派を超えて一致結束」といった改援隊の趣旨に賛同、2月に推薦が決まった。
改援隊の推薦を受けたさいたま市議選の立候補予定者は、27日現在、現職10人、新人8人、元議員1人の計19人。ただ、このうち11人は民主党公認で立候補を予定しており、ほかの政党から「改援隊は民主党の別動隊」(自民党県連幹部)との批判を浴びている。
推薦候補しかいないことは、改援隊のアピール力不足にもつながっている。
民主党公認で改援隊の推薦を受けた新人女性(61)は、24日朝の街頭活動で、改援隊の旗もポスターも出さなかった。代わりに、地震対応で毎日テレビに登場する枝野幸男官房長官と一緒に写ったポスターを掲げ、「日本を元気に」と訴えた。
改援隊も選挙戦で「災害対策も重点項目として打ち出す」(清水市長)方針だが、当の市長本人が震災対応に忙殺され、候補予定者への応援はままならない。
◇
統一地方選は4月、前半戦と後半戦に分かれて実施される。前半戦の県議選とさいたま市議選は1日告示、10日投票。主要政党では社民党も県議選で公認候補を1人擁立する。選挙戦まであと4日だ。(おわり)
(2011年3月28日 読売新聞)
3397
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:52:29
>>3211
とか
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000581104050001
【激戦区 11年県議選】
(1)南11区 競争率、最高の4倍
2011年04月05日
県議選やさいたま市議選の陣営が並び、通勤客らに支持を呼びかけた=4日朝、JR東浦和駅前
◇著名人「台風の目」
4日朝、さいたま市緑区のJR武蔵野線・東浦和駅前は、「候補者ラッシュ」の様相だった。県議選と市議選の各陣営が、足早に通る通勤客らに頭を下げ続けた。
そんな中、次々と握手を求められる候補者がいた。元サッカーJ1・浦和レッズ選手の都築龍太氏だ。緑区には、レッズ本拠地の埼玉スタジアムがある。
立候補表明は1カ月前。政治団体「埼玉維新の会」を立ち上げ、代表に就いた。設立には自民党市議団長も関わり、一時は市議選での自民候補らへの推薦を模索。しかし、党県連から「党の規律を乱す」として認められず、実現しなかった。
都築氏は3日、スポーツウエア姿でショッピングモール近くを走った。「まずは立候補していることを広めたい」と陣営幹部。競争率4倍で東13区(幸手市)と並ぶ最激戦区の南11区で、知名度の高い都築氏は「台風の目」だ。
■ ■
「またか」。高橋政雄氏の陣営幹部は、都築氏の立候補の動きを初めて知った時、そう驚いた。高橋氏は前々回(2003年)、一騎打ちの末に惜敗した。その時の相手の田口禎則氏も、元レッズ選手。今回、当時の「トラウマ」(高橋氏)と向き合う形となった。
田口氏は市議の実績もあったが、都築氏は1月に選手を引退したばかり。高橋氏は現職の強みと、応急危険度判定士などの資格も強調し、「専門能力を防災対策に生かす」と訴える。党組織を固められるかが課題だ。
期待するのは推薦を受ける公明の票。昨夏の参院選比例区で、公明は緑区で約6千票を獲得した。多くの陣営が、候補者倍増による票の分散や、東日本大震災に伴う投票率低下を予想し、当選ラインを1万数千票と見込む中、組織票の重みが増している。
■ ■
「石にかじりついてでも勝ち抜く」。松岡耕一氏は告示の1日、出陣式で声を張り上げた。
地元の武正公一・民主党衆院議員の秘書を約5年務め、武正氏の後援会から支援を受ける。「小泉旋風」が吹き荒れた05年の総選挙でも、武正氏は自民候補らを破っており、強固な組織を誇る。
党への逆風は懸念材料だが、「震災後だからこそ、政策をきちんと訴える。選挙は人気投票ではない」と強調。見沼田んぼの活用や議会改革などを訴える。
会社役員の堤日出喜氏は4年ほど前から連日、駅前で訴え続けてきたという。環境や医療・福祉などの政策を掲げ、選挙カーを使わず、1日約30キロを歩いて支持を呼びかけている。
◇
震災に伴う自粛ムードも漂う中、県議選は中盤を迎えた。激戦区の様子を追う。
3398
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:53:36
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000581104060001
【激戦区 11年県議選】
(2)西8区 「因縁の二世」激突
2011年04月06日
始業前の企業を訪問し、あいさつする候補者(手前)=川越市
◇他陣営、埋没を危惧
「父を超える政治家になれるようご指導を」。中野英幸氏は告示日の1日、出陣式で頭を下げた。
父の清氏は4期務めた前衆院議員。式では、商店街や建設業など多様な支持団体の代表が紹介され、組織の厚みを見せつけた。
同じ日、再選を目指す舟橋一浩氏も、政治家だった父親から、支持者の前で激励を受けた。
「一浩は若い。ご支援で川越はさらに発展できる」
そう呼びかけたのは、川越市長を4期務めた功一氏だった。
功一氏と清氏は、ともに県議を経て1993年に市長選で争い、功一氏が接戦を制した。清氏は国政に転身した。そんな因縁のある2人の長男同士が今回、ぶつかる形となった。
中野氏は「中小企業の振興や福祉の充実」、舟橋氏は「政治改革の推進や防災体制の強化」を訴える。
■ ■
県議会副議長の渋谷実氏も、中野氏の登場で危機感を強める。前回と違って自民公認が2人に増え、「党勢拡大のためには良いことだが、こっちの方も応援してもらわないと……」と漏らす。市内各地のミニ集会で「健全財政の確立や雇用の拡大」を力説する。
公明党県本部幹事長の福永信之氏は、2人を擁立した自民との協力が困難な状況に。計画停電で苦しむ企業を回って対話を重ね、「電力を総量規制にして産業を活性化し、税収の落ち込みを食い止め、復興に回したい」と訴える。
■ ■
前回は首位で当選した矢部節氏の陣営も、元自民党衆院議員秘書だけに、保守票の分散に神経をとがらせる。矢部氏は4日、街頭で商店街の活性化への協力を約束し、「工場の操業をフル回転させたい」と企業への支援にもふれた。
返り咲きを狙う守屋裕子氏は1日、第一声で「原発行政の責任は重大。自然エネルギー対策が求められている」と訴えた。二世議員について問われると、「市民の声が届かない所で政治をやっている気がする」と答えた。
.
3399
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:54:42
>>3386
初参戦のみんなは現職のいる南2区とともに東9区(越谷市)で新人が他党候補と激しく争っている。
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000581104070001
【激戦区 11年県議選】
(3)東9区 「下位でも当選を」
2011年04月07日
街頭での訴えで、集まった有権者に深々と頭を下げる運動員=越谷市内
◇唯一の「民主2人」
5日夜、越谷市内で開かれた山本正乃氏の個人演説会。壇上から、高橋努市長が呼びかけた。「民主党候補を2人当選させなくてはならない。3番手、4番手でいいから」
細川威氏の演説会にも駆けつけた。細川律夫厚生労働相の次男だ。
■ ■
今回、県議選で民主が複数の候補者を擁立できたのは東9区だけ。細川厚労相の地元で、民主県議から転身した高橋市長もいる。統一地方選後半戦の市議選には、公認・推薦計8人を擁立する予定だ。
市内の党関係者は「党は地方基盤強化が課題だが、越谷は先端を行っている。県議会で自民と拮抗(きっこう)する勢力になるためにも、1議席か2議席かで意味合いは全く違う」と話す。
2人の候補者は、ともに前市議。山本氏は選挙区唯一の女性候補だと強調し、災害対策とともに福祉や医療など、生活者の視点を県議会に届けたいと訴える。細川氏は「震災で、現場の自治体の対応が重要なことが明らかになった」と、党の政策の地域主権推進などを掲げている。
■ ■
これに対し、松沢邦翁氏は、自民現職としての実績を前面に出す。
八ツ場ダム(群馬県)をめぐる問題を取り上げ、「災害の危険性を少しでも減らし、なくすのが県議の役目。建設中止だけでは安全・安心は築けない」などと、民主政権との違いを訴えている。
藤林富美雄氏は、有権者と直接顔を合わせようと、小規模の街頭演説を増やしている。公明党が実現させた震災対策などの取り組みを挙げ、「災害を教訓に、県政でも安心安全の街づくりを進めよう」などと呼びかけている。
藤沢慎也氏は、みんなの党の国会議員や、引退する県議、市議らの支援を受けている。「震災復興に向けて、自粛だけでなく街を元気にすることが大切。そのために、地域のことは地域で決める街づくりを進めよう」と訴える。
3400
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:57:41
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000581104080002
【激戦区 11年県議選】
(4)完 「定数1」奪還狙う自民/激戦区
2011年04月08日
全国の市で面積が最も狭い蕨市。候補者全員が「集結」する偶然も=JR蕨駅前(画像を一部修整しています)
◇南19区 守る民主は実績強調
選挙カーのスピーカーではなく、自転車に付けた小型マイク。市議時代も含めて7回目となる福田秀雄氏の「第一声」は1日、定位置の旧中山道脇で、控えめに始まった。
前回は新顔として当時の自民現職に競り勝ち、1人区での勝者として、民主躍進の象徴にもなった。今回は「震災対応への不満が噴き出さないとも限らない」と党への逆風が気になる。
選挙ポスターに「民主」の文字は入れず、「上田県政に直結」との文言をうたった。上田清司知事の初当選時の選挙を手伝ったとして親密ぶりを強調し、「県と市の懸け橋になるべく活動してきた」と訴える。
議席奪還を目指す自民が擁立したのは、前回の民主と同様に新顔。須賀敬史氏は、各町会長と一緒に地元をこまめに回る一方、告示後は、佐藤ゆかり氏や片山さつき氏ら知名度の高い自民参院議員の応援演説も受けた。「新鮮力」「世代交代」を掲げ、挑戦者の立場を強調する。
自民にとっては、別の意味合いもある選挙区。須賀氏は「ここ(県議選)で勢いをつけ、6月(投開票)の市長選と、次期衆院選に流れを持っていく。それが私の役目だ」と言う。
「自民こりごり、民主がっかり」とポスターに書き込んだのは、榎本和孝氏。「2大政党のはざまで孤立を恐れず戦う」と、声をからして議会改革を訴えている。
◇西5区 死守図る共産、力集中
定数1を巡る激戦は西5区でも熱さを増している。
東武東上線の上福岡駅東口(ふじみ野市)で1日、山川寿美江氏が出陣式を開いた。市議会で約3割を占める共産党市議を横に、小松崎久仁夫・党県委員長は胸を張った。「党躍進の象徴。(今回の統一選で)定数1で再選を目指すのは、全国で大阪市大正区(府議選)と山川さんだけだ」
前回の統一選では、当時の自民現職が山川氏らに圧勝したが、公職選挙法違反事件で失職。2008年の再選挙で、民主、自民の両新顔との激戦を制したのが山川氏だ。3人とも5千票台という大接戦だった。
県議会で共産は2議席。党県西部東地区委員会は前回の統一選で、担当7選挙区のうち5選挙区で戦ったが、今回は候補者擁立を西5区に絞り、必勝を期す。
自民の議席奪還を目指すのが加藤末勝氏。「再選挙で党が負けた悔しさが原点」と言う。上福岡駅西口で4日夕、来援した自民の三原じゅん子参院議員と立ち、聴衆に問いかけた。
「共産は2人。何ができますか? 自民県議団は50人いる」
党の旗をなびかせ、保守層の結集を呼びかける。
そんな2人と一線を画すのが谷新一氏だ。告示前には、推薦を受けた民主の小宮山泰子衆院議員(埼玉7区)と写ったポスターを張り巡らせた。
それでも、自ら「民主」を出すことはない。街頭でこう訴えている。「国の政党がゆらいでいる。政党間の選挙ではない。どうか、人物で選んで下さい」
3401
:
チバQ
:2011/04/08(金) 22:58:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000120-mailo-l11
’11統一選:県議選情勢分析/上 /埼玉
毎日新聞 4月5日(火)12時31分配信
統一地方選の前半戦にあたる県議選・さいたま市議選は、10日の投開票に向けて各立候補者がしのぎを削っている。注目選挙区での各候補の動向を探った。(届け出順、カッコ数字は当選回数)
◇共、民、自三つどもえ−−西5区
◇自民新人参入で激戦−−西8区
■西1区=所沢市
西山氏は介護や福祉の充実、中小企業支援などを訴えて、支持固めを図る。柳下氏は医療や福祉の充実を訴え、所沢市外からの応援も得て支援を結集させる。水村氏は議員報酬削減や政務調査費の使途公開を訴え、選挙カーを使って知名度向上を目指す。大石氏は「復興のため改革を」と議員報酬削減や緊急経済対策を主張し、自転車で市内を回る。藤本氏は教育の充実や高校無償化反対などを掲げ、支援組織に上乗せした幅広い支持を募る。
■西2区=入間市
自民の2議席独占復活か、民主が議席を守るかが注目だ。斉藤氏は元職として県とのパイプを強調し、高齢者福祉の充実、産業振興などを訴えて、田中氏と保守票の取り込みを競う。新井氏は現職の実績に加え、議会・行政改革や、医療・福祉の充実を主張し「1議席は民主を」と浮動票の取り込みも狙う。田中氏は、現職の実績とともに、教育や安心・安全の強化、自然環境の保護などを掲げて支持拡大を図る。
■西5区=ふじみ野市の一部(旧上福岡市)
3年前の再選挙と同じ共産、民主(推薦)、自民の三つどもえの構図。現職の山川氏が議席を死守できるかが焦点。震災による自粛ムードの中、被災者救援などを訴え、約40年の議員活動で培った個人票の積み上げを狙う。選挙初挑戦の谷氏は、PTA活動などで得たネットワークに加え、各種団体のバックアップで知名度アップに懸命。ふじみ野市議長などを歴任した加藤氏は、自民系市議の応援を得て、票固めを図る。
■西8区=川越市
前衆院議員の中野清氏の長男、英幸氏が参戦して、保守系3氏と民主、公明、共産の6氏が四つの議席を目指す激戦。中野氏は父、清氏の支持者を中心に票固めを狙う。保守系の舟橋、渋谷氏に加え、民主の矢部氏も支持者層が重なり、各陣営とも支持拡大に必死だ。低投票率が懸念される中、組織票が有効とみられる福永氏は陣営を引き締める。守屋氏は、唯一の女性候補として被災者の救援や防災などを訴える。
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◇西1区(定数4−5)
西山淳次 52 党役員 (3)公現
柳下礼子 64 党市委員長 (4)共現
水村篤弘 37 [元]市議 民新
大石健一 45 [元]JC役員 無新
藤本正人 49 [元]中学教諭 (2)自現
◇西2区(定数2−3)
斉藤正明 62 市商工会長 (3)自元
新井格 48 党県役員 (1)民現
田中龍夫 58 党支部長 (4)自現
◇西5区(定数1−3)
山川寿美江 68 党地区委員 (1)共現
谷新一 52 会社社長 無新
加藤末勝 60 会社役員 自新
◇西8区(定数4−6)
中野英幸 49 会社役員 自新
福永信之 58 党県幹事長 (4)公現
矢部節 69 [元]衆院秘書 (3)民現
舟橋一浩 39 NPO役員 (1)無現
守屋裕子 61 党地区委員 (1)共元
渋谷実 67 建材業 (3)自現
4月5日朝刊
3402
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:00:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000054-mailo-l11
’11統一選:県議選情勢分析/中 /埼玉
毎日新聞 4月6日(水)11時22分配信
◇民主2人票奪い合い−−東9区
◇小島氏票行方に注目−−北5区
■南1区=草加市
現職3人の一角を新人の芝野氏が崩せるかが焦点。谷古宇氏は知名度の高さと実績で自民推薦の芝野氏と保守票を奪い合う。山川氏は民主の組織票、子育て支援で女性票固めに懸命。芝野氏は、一部市議と元衆院議員後援会の支援を受ける。蒲生氏は後援会や市議団を中心に支持組織を固め、町会や趣味サークルにも浸透する。
■東1区=行田市
12年ぶりの選挙戦は自民系候補同士の激しい一騎打ちに。鈴木氏は早くから県政報告会やミニ集会をこまめに開いて支持基盤を固める。市議2期に市議会副議長経験者の漆原氏は、精力的な駅立ちやつじ立ちなどで票の上積みに余念がない。
■東8区=春日部市の一部(旧春日部市)
5候補が3議席を巡り激戦を展開。佐久間氏は住宅、商店街をくまなく歩く。並木氏は党としての議席回復を目指し、きめ細かく政策を訴える。権守氏は党や支持母体が「必勝態勢」を組む。渋田氏は「初当選時の決意に変わりない」と選挙カーをフル回転。白土氏は市長派市議団の応援を受けつつ「世代交代」を強調。終盤に向けた活動が明暗を分けそう。
■東9区=越谷市
民主が2人を擁立、細川と山本両氏が支持層を奪い合う構図となりつつある。細川氏は子育て世代をアピール、待機児童対策などを徒歩や自転車で訴える。山本氏は後援会と市議、自治労の支援を受け、市南部への浸透がカギ。松沢氏は自民と後援会を軸に、「日本を任せられない」と民主批判を展開。藤林氏は公明の震災支援をPR、支持組織の引き締めを図る。藤沢氏は保守系市議や前県議の支援を受け、若さで支持層を広げる。
■東11区=三郷市
鈴木氏は生活環境の整備など実績をPR、組織票固めに取り組む。武捨氏は自転車を使い、若さをアピール。防災に強いまちづくりを強調する。山下氏は保守系前県議の地盤を引き継ぐ一方、南部地域への浸透を図る。冨永氏は子育てなど福祉の充実を訴え、女性票固めと知名度アップに取り組む。西村氏は政務調査費や定数削減などの議会改革、介護政策の充実を掲げる。
■北5区=深谷市、寄居町
県議から市長に転じた小島進氏の1万5000票余の行方に注目が集まる。加藤氏は後援会を中心に地盤の保守層をまとめる。小島氏の後継を打ち出す江原氏は女性や無党派層にも食い込む。神尾氏は町長を務めた旧岡部町を固め市街地への浸透を図る。父親が旧川本町長だった小川氏は若さと情熱をアピール。吉岡氏は市議5期20年の実績を強調する。
■北6区=熊谷市
前回と同じ4候補者がつばぜり合いを演じている。父親が前市長だった小林氏はミニ集会を精力的に開き、組織を固める。森田氏は後援会を活発化させて支持拡大を図る。岡部氏は市議5期、県議2期の実績を訴えて県会復帰を目指す。田並氏は地元の衆院議員や連合埼玉の支援を受けて組織を引き締める。
3403
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:00:18
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◇南1区(定数3−4)
谷古宇勘司 60 法人理事長(7)自現
山川百合子 41 党支部長 (2)民現
芝野勝利 43 NPO理事 無新
蒲生徳明 50 党県役員 (2)公現
◇東1区(定数1−2)
鈴木聖二 56 [元]衆院秘書 (3)自現
漆原金作 68 会社会長 無新
◇東8区(定数3−5)
佐久間実 70 会社役員 (9)自現
並木敏恵 50 党県委員 共新
権守幸男 39 [元]会社員 公新
渋田智秀 45 [元]市議 (1)民現
白土幸仁 37 [元]会社員 無新
◇東9区(定数4−5)
藤林富美雄 56 党県役員 公新
細川威 33 [元]衆院秘書 民新
松沢邦翁 62 農業 (2)自現
山本正乃 51 [元]高校講師 民新
藤沢慎也 33 党支部長 み新
◇東11区(定数2−5)
鈴木義弘 48 会社役員 (3)自現
武捨裕太 29 会社員 み新
山下勝矢 49 公認会計士 無新
冨永由果 33 司法書士 無新
西村繁之 58 会社員 無新
◇北5区(定数3−5)
加藤裕康 65 会社役員 (2)自現
江原久美子 40 党支部役員 民新
神尾高善 60 旧岡部町長 (1)自現
小川真一郎 37 [元]衆院秘書 無新
吉岡信彦 59 園芸店社長 無新
◇北6区(定数3−4)
小林哲也 52 会社役員 (2)自現
森田俊和 36 会社役員 (1)自現
岡部三郎 73 [元]市議 (2)無元
田並尚明 45 [元]衆院秘書 (1)民現
4月6日朝刊
3404
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:00:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000116-mailo-l11
’11統一選:県議選情勢分析/下 /埼玉
毎日新聞 4月7日(木)12時15分配信
◇枝野氏地元、民自激戦−−南5区
◇新顔が参入、混戦拍車−−南11区
■南2区=川口市
定数6に現職5人、新人4人が立つ激戦区。党の候補を一本化した菅氏、5選を目指す奥ノ木氏、3期目を狙う塩野氏らが着々と票固めを図る。田中氏は地盤の鋳物産業を中心に支持の掘り起こしに懸命。豊田氏は市議の実績を基盤に支持拡大を狙う。萩原氏は知名度アップへ組織がフル活動する。村岡氏は前回獲得した票にさらに上乗せし議席奪還を目指す。みんなの公認を得た松本氏は基礎票に加え新党支持層の票を期待。根本氏は独自に浸透を図る。投票率が前回並みの43%前後なら2万票程度が当落のラインとなりそう。
■南5区=さいたま市大宮区
枝野幸男官房長官の地元は、民主と自民の新人候補による激しい攻防を展開。沢田氏は、自民公認を得て市議12年余の経験と実績を強調。知名度のある党国会議員らが続々応援に入り、テコ入れを図る。対する民主公認の藤井氏は枝野氏とのパイプをあえて強調せず、自転車と徒歩で選挙区を巡り、候補者の「顔」を前面に押し出す戦略。だが、沢田陣営は、震災対応で存在感を増す枝野氏への有権者の支持が藤井氏にどれだけ波及するのか、測りかねる面も。
■南11区=さいたま市緑区
地域政党「埼玉維新の会」代表でサッカーJ1・浦和レッズで活躍した都築氏の参戦で注目選挙区に。前回、無所属で戦った高橋氏は自民公認で出馬。公明党の推薦も受け、「災害に強い街づくり」などを訴える。松岡氏は根強い地盤がある武正公一衆院議員の秘書として政治に携わった実績や若さをアピール。都築氏は知名度を生かし、選挙区内を練り歩き、支持拡大を図る。環境政策を訴える堤氏は「環境に優しい選挙」として選挙カーを使用せず、徒歩で遊説する。
■南13区=上尾市
現職3氏に、新井弘治前上尾市長の長男、金作氏と共産の秋山氏の2新人が加わり5人で3議席を争う。新井氏は街頭演説などを中心に、保守層と無党派層の取り込みを狙う。島田氏は新井氏との保守票の取り合いを警戒し、自転車での遊説活動などに力を入れる。石渡氏は1日30カ所近くのスポット演説や企業回りで引き締めを図る。前回トップ当選の畠山氏は防災を訴え、再選を目指す。秋山氏は国保税引き下げなどを訴える。
■南15=北本市
元職と2新人の三つどもえ。諏訪氏は市内全域の後援会組織をフル稼働させ県議返り咲きを狙う。3度目の挑戦となる平尾氏は初めての民主推薦を得て、浮動票の取り込みも図る。県議を5期務めた滝瀬副次氏の後継者、新井氏は滝瀬氏の後援会の全面支援を受け、知名度アップに懸命。
■南21区=鳩ケ谷市
1議席を巡り、有力3人がしのぎを削る。白根氏が南2区からの区替えを1月に決め、出遅れの挽回に懸命。木下達則市長らの支援を得て、川口市との「合併完結」を掲げる。自民は市議2期の新顔岩井氏が、前回失った議席の奪還目指し票固めを急ぐ。前回苦杯をなめた元職の石田氏は、無所属で出馬し支持基盤の拡大を狙う。自民支持層と合併反対の共産票の行方がカギ。
3405
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:01:09
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◇南2区(定数6−9)
村岡正嗣 59 党県委員 共新
萩原一寿 44 党県局次長 公新
菅克己 44 [元]会社員 (1)民現
田中千裕 62 会社役員 (4)自現
松本佳和 45 会社社長 (1)み現
塩野正行 48 党局次長 (2)公現
豊田満 58 植木卸業 自新
奥ノ木信夫 59 [元]会社会長(4)自現
根本潤 38 [元]会社員 無新
◇南5区(定数1−2)
沢田力 43 [元]市議 自新
藤井健志 35 [元]参院秘書 民新
◇南11区(定数1−4)
高橋政雄 59 1級建築士 (1)自現
松岡耕一 35 [元]衆院秘書 民新
都築龍太 32 [元]浦和選手 無新
堤日出喜 37 会社役員 無新
◇南13区(定数3−5)
島田正一 62 会社社長 (3)自現
石渡豊 55 [元]衆院秘書(2)公現
秋山もえ 35 [元]市議 共新
新井金作 50 [元]市議 無新
畠山稔 61 党支部役員 (1)民現
◇南15区(定数1−3)
諏訪善一良 61 会社社長 (1)無元
平尾良雄 58 医師 無新
新井一徳 38 [元]新聞記者 無新
◇南21区(定数1−3)
岩井博之 54 党支部役員 自新
石田昇 62 会社役員 (2)無元
白根大輔 31 衆院秘書 無新
4月7日朝刊
3406
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:02:23
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110405/stm11040511310000-n1.htm
【統一地方選・激戦区を歩く(上)】
県議選・南2区(川口市) 「自粛なんて言ってられない」
2011.4.5 11:29
9人が激戦を繰り広げる県議選南2区。東日本大震災は選挙戦の行方にどう影響するのか=2日、川口市元郷の埼玉高速鉄道川口元郷駅前
「ここで選挙運動を自粛したら、震災後の復興を十分なものにすることができなくなってしまいます!」−。民主現職の菅克己は2日、埼玉県川口市郊外のスーパー前で、道行く有権者に向かって声を張り上げた。
南2区は定数6に対して9人が立候補する激戦区。菅は前回(平成19年)、民主推薦の無所属で出馬して初当選。今回は、当初南2区から民主公認で出馬予定の新人が南21区(鳩ケ谷市)に移ったため、ただ1人の民主公認候補として議席死守を目指す。
県議会の4会派が選挙カーでの遊説時間短縮を申し合わせるなど、県内でも自粛ムードが漂う今回の統一選。菅自身も震災後は一時、募金活動などを行っていたが、自主的にこれを中止。だが、陣営は告示直前、戦略を大転換した。
「選挙などやっている場合ではないとの声はあるが、そういう時だからこそ政策議論が大切」と、得意の街頭演説で積極的に攻めることにしたのだ。現在は市内各地での演説に余念がない。
改選前2議席の自民は今回、現職の田中千裕、奥ノ木信夫と、新人の豊田満の3人が立候補。党川口支部長も務める奥ノ木は「川口では自民が4議席を取ったこともあり、潜在的な票はある」とした上で、「党勢拡大を目指す」と意気込む。豊田も「3人で切(せつ)磋(さ)琢(たく)磨(ま)すれば、眠っている票を掘り起こせる」と期待を寄せるが、自粛ムードの中、どこまで名前を浸透できるか。田中は神根や安行地区などで豊田と地盤が重なるため、「厳しい戦いになる」と陣営の引き締めに躍起だ。
一方、前回、民主公認でトップ当選した松本佳和は今回、みんなの党で出馬。選対幹部は「現職とはいえ、みんなの党での選挙は初めて。自粛なんて悠長なことはいっていられない」とし、ほぼ通常の運動を展開。また、告示前に事務所裏に開設した困りごと相談センターなどを活用し、支持者の拡大を図っている。
各陣営では今回、震災や計画停電などの影響で投票率が低下すると分析。そうなると、有利になるのが組織力を持つ公明と共産だ。
公明は今回、現職の塩野正行と新人の萩原一寿が2議席死守に全力を注ぐ。県本部は南2区を重点区と位置付け、告示当日には党代表の山口那津男も応援に駆けつけた。最大の課題は、引退した山本晴造の個人票を新人の萩原がどこまで取り込めるかだ。
前回、僅差で涙をのんだ共産の村岡正嗣は捲(けん)土(ど)重来に燃える。このほか、無所属の根本潤も若さを武器に運動を展開しており、選挙戦の行方は混沌としている。(敬称略)
◇
東日本大震災の影響で“異例の舌戦”が続く統一地方選前半戦の埼玉県議選とさいたま市議選。その中から3つの激戦区を歩いた。
3407
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:03:49
>>3399
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110406/stm11040611530001-n1.htm
【統一地方選】
注目区を歩く(中)県議選・東9区(越谷市)新人3人が激戦展開
2011.4.6 11:40 (1/3ページ)
夕闇が迫る中、駅頭で政策を訴える候補者。応援する市議(左)は防災服姿だ=2日、越谷市蒲生寿町の東武伊勢崎線蒲生駅前(画像は一部加工しています)
民主が埼玉県議選で唯一、複数候補を擁立した東9区(越谷市)。定数4に対し民主2人、自民、公明、みんな各1人が出馬した。各陣営からは「組織がある自公は固い」との声が上がる中、しのぎを削っているのが民主、みんなの新人3人だ。
越谷市は厚生労働相、細川律夫の地盤で、市長も民主系の高橋努だ。厚い支持層を持つ民主は今回、細川の次男で元市議の威と、同じく元市議の山本正乃の2人を擁立した。
ここに殴り込みを掛けたのが、みんなの新人で、知事の上田清司や民主の前参院議員、島田智哉子らの秘書を務めた藤沢慎也だ。藤沢は、細川、山本とともに民主県連に公認申請したものの、選から漏れたという経緯がある。その藤沢を後方支援するのは、今期で引退する地元県議、黒田重晴だ。黒田は当初、山本を応援するとみられたが、「黒田党」とも呼ばれる強固な人脈は藤沢が手中に収めた。
民主は複数擁立に踏み切ったものの、党勢としては国政発の逆風下にある。2人当選を果たせるかどうかは、「難しい答え」(細川)というのが現実だ。ただ、東日本大震災の後、状況は微妙に変化した。
細川陣営は「震災の発生で、即戦力が求められているのを肌で感じる」という。市議1期の実績をきちんとアピールすれば、勝機はあるとにらんでいる。厚労相の次男としての知名度もあるが、細川自身は「名前を知ってもらっているメリットと世襲のデメリットの双方がある」と、それほど意識はしていない。
山本は細川を上回る市議3期12年の経験を持ち、市政に影響力の強い連合の組織内候補として立候補した。唯一の女性候補である点も大きな武器だが、それでも山本は「3月は名前を売り込めなかった。全市に浸透した細川さんが有利」と、危機感は強い。出馬を断念した共産の支持層にも期待をかけるが、山本は「女性に訴えかけるしかない」と狙いを定める。
議員秘書出身の藤沢は「ネームバリューが一切ない」(陣営)というところからのスタートだが、震災後、選挙活動の自粛を余儀なくされた。藤沢自身、「歯がゆい部分もあった」と打ち明ける。告示後は活動を活発化させ、週末には早朝から夜まで自転車遊説を行った。若さをアピールする戦術に加え、陣営は「黒田の後継」をしきりに訴えている。
このほか、唯一の現職で自民の松沢邦翁は、震災初日から大規模な街頭活動を制限。松沢は「他の候補を気にしても仕方ない」と、目標の2万票獲得に向けて足場固めに力を注ぐ。
公明の元市議、藤林富美雄は、今期で引退する県議、久保田厚子の跡を継ぐ。震災復興のために同党が主導した国会議員の歳費3割削減など「震災での公明の実績」(藤林)を地道に訴える。(敬称略)
3408
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:04:44
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110407/stm11040711160003-n1.htm
【統一地方選】
【激戦区を歩く】(下)さいたま市議選・見沼区 市長与党が3人、粒ぞろいの激戦
2011.4.7 11:13 (1/3ページ)
「埼玉改援隊」のロゴをタスキに入れて遊説する候補者。清水勇人市長のおひざ元のさいたま市見沼区には、改援隊推薦候補が3人いる=5日午後、同区(画像は一部加工しています)
さいたま新都心の高層ビル群を遠望し、眼下には広い農地と住宅地が広がるさいたま市見沼区。ここは同市市長、清水勇人の埼玉県議時代の選挙区で、現在も清水の地盤として知られる。
定数8に対し、出馬したのは自民2、民主2、公明2、共産2、諸派(さいたま未来)2、無所属1の計11人。現職8人に新人2人、元職1人が挑む大激戦の構図だ。このうち、宮本英典、細沼武彦、三神尊志の3人は、清水らが設立した政治団体「埼玉改援隊」の推薦を受けている。3人の「清水与党」の候補がどれだけ得票するか−。それはすなわち清水市政への評価のバロメーターにもなりうる。市政関係者が見沼区の結果に注目しているのは、そのためだ。
民主現職の三神は前回、2位に約3600票の差をつける9602票でトップ当選。だが、今回は民主への逆風で街頭演説の手応えが薄いという。「議員定数削減などの政策はこの状況下で聞いてもらえるか不安」としながらも、改援隊メンバーとして清水市政に協力する姿勢を打ち出す。
民主新人の武田和浩も、「自粛ムードで街頭演説がしにくいのは新人にはきつい」と渋い表情。前回は無所属で出馬して涙をのんだ。今回は民主の公認を得たが、4年前とは異なり党が劣勢のため、票の掘り起こしに懸命だ。
自民は前回、定数8に6人を立てるほど地盤の固さに自信を見せていた。ところが、逆風をもろに受け3人が落選するという波乱になり、今回は現職の中山欽哉と鶴崎敏康に絞って守りの選挙戦を展開。2人とも「選挙カーを使った派手な活動はやらない」という。両陣営とも「今回は地道にやってきたことが評価されるはず」と、風に頼らず支持者固めを進めている。
震災余波で低投票率も予想される中、有利に働きそうなのが支持基盤が厚い公明と共産だ。前回は両党とも、擁立した2候補の得票差がほとんどなく、完璧な票割りを見せつけ2候補とも勝利を収めた。公明は現職の輿水恵一と小森谷優が議席維持を目指すが、「震災の影響で前回はしっかりやった組織固めがあまりできていない。数票の差が重要になってくる」(輿水)と厳しい認識。共産も現職の戸島義子と青柳伸二という顔ぶれだが、「今回はどの候補も強い」と警戒。「従来の遊説スタイルは踏襲しつつ、募金活動を加えるなどして防災を訴えていきたい」(戸島)という。
さいたま未来の細沼は県議時代の清水と後援会が重なっている。同じくさいたま未来の宮本は最近まで清水の秘書だった経歴も生かし、ともに当選後の連携を訴える。支持層が重なる2人だが、他党のような票割りは考えていないという。
無所属の吉山悟は今回、自民からの公認は得られなかったが、出馬しなかった元職の地盤からの集票に期待している。(敬称略)
3409
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チバQ
:2011/04/08(金) 23:06:19
>>3407
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110403/CK2011040302000065.html
彩の国 まつりごと【第五部】注目区を歩く<1> 東9区(越谷市) 逆風下、2議席狙う民主
2011年4月3日
少数激戦の選挙区で、候補者の訴えに熱心に聞き入る人たち=越谷市で
「県内で民主党候補を複数擁立したのは、この越谷市だけ。二議席獲得がどうしても必要です」
県議選告示の一日、越谷駅前。民主新人細川威(33)の出陣式で、厚生労働相秘書官が大臣メッセージを読み上げた。大臣は細川の父、律夫(67)だ。聞いていた約六十人の支持者らは、細川が防災をテーマに第一声を終えたところで「頑張れよっ」と声を上げた。
ひなまつりの三月三日夜、越谷市内で開かれた民主新人山本正乃(51)の「励ます会」。「一カ月後に山本さんのぼんぼりがともるよう応援しましょう」。唯一の女性候補を意識した司会のあいさつで、会場は華やいだ空気に包まれた。
民主が政権を奪取して初の統一選。党への大逆風の中で、二議席を取れるのか。その結果が、党勢を占う。
民主は昨夏の参院選埼玉選挙区(改選数三)で現職と新人の二人を擁立。地域割りで票を分ける作戦だったが現職が落選し、一議席にとどまった。党関係者によると、今回、二人は地元が近く、地域割りは難しい。山本陣営は「細川さんは大臣の息子。知名度が違う」と言い、民主県議から一昨年市長に転じた高橋努は山本の全面支援を約束。二人を推薦した連合も「組織内候補の山本が重点。知名度の差のバランスを取る」という。
「大震災が起きて、逆風が少し弱まったかなと思う」という声もあるが、福島第一原発事故への対応など、政権批判は依然厳しい。細川は告示前、大臣の父と菅直人首相の顔写真を入れたポスターを作り、党のロゴ入りジャンパーを着込んで駅立ちを続けた。「民主政権の看板を背負うつもり」と、真正面から逆風に向かっていく作戦だ。
二人当選には民主票の分け合いだけでなくさらなる上積みが条件だ。山本の支援者の一人は「最後は紳士協定などと言っていられない」と苦笑いした。
「(民主二候補の)どちらかに勝てば当選だ」。みんなの党新人の藤沢慎也(33)の後援会長を務める県議黒田重晴(75)は、対抗心をむき出しにする。藤沢は第一声で「地域主権の一歩として、皆さんの目と声が届く県議会に改革する」と訴え、民主でも自民でもないという層の受け皿を狙う。
唯一の現職、自民党の松沢邦翁(62)は、新人の争いに埋没しないよう地盤の農村部の組織固めを進める。出陣式では、八ッ場(やんば)ダムの例を挙げ「公共事業をただ中止すればいいというのでは、国民の安心安全は築けない」と民主政権を痛烈に批判した。
公明党の新人藤林富美雄(56)は一日、選挙カーの連呼をやめ、住宅街や商店街、駅前で十〜十五分のつじ立ちを重ねた。スキンシップで知名度を上げる作戦だ。計画停電中は選挙カーを出さない“自粛選挙”で、「支援者もなかなか選挙モードに入らない」という。
被災者を気遣う静かな選挙でも、四議席を五人で争う少数激戦の火花が散る。 (敬称略、大沢令)
◇
防災問題が争点に急浮上した統一選。選挙結果は、政権の行方や私たちの生活も左右する。県議選とさいたま市議選の注目区を歩いた。
(定数4−候補5)
藤林富美雄56 党県副幹事長 公新
細川威33 (元)衆院議員秘書 民新
松沢邦翁62 農業 自現<2>
山本正乃51 (元)越谷市議 民新
藤沢慎也33 党支部長 み新
3410
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:07:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/maturigoto/list/CK2011040402100003.html
【第五部】注目区を歩く<2> 南5区(さいたま市大宮区) “枝野の影”で一騎打ち
2011年4月4日
1議席を争う激戦の地で、自転車で支持を訴える候補者=さいたま市大宮区で
「民主党との一騎打ち。しかもここは官房長官の地元でしょ? 何が何でも沢田さんに勝ってもらわないと困る。全国が注目している」
二日、さいたま市大宮区のビルの一室。自民党新人の沢田力(43)の応援に駆けつけた同党の衆院議員平沢勝栄は、約百人の支持者を前に開口一番こうぶち上げた。同区は衆院埼玉5区(同市西区、北区、大宮区、中央区)選出で民主党幹事長も務めた官房長官枝野幸男のお膝元。議席を独占してきたベテラン県議の引退で、民主は前参院議員島田智哉子の元秘書で新人の藤井健志(35)を後継として擁立、バトンタッチを狙う。
告示日の一日、藤井が第一声を上げたJR大宮駅前。「藤井候補とともに、国と地方で役割分担しながら国難に取り組む」。震災対応で「十五分以上官邸から離れられない」という、枝野のメッセージが読み上げられた。藤井は告示前、枝野の写真を大きく扱ったポスターを用意。震災対応で頻繁にテレビに映る枝野とのつながりを、有権者に意識させた。陣営幹部は「藤井本人を見てほしいので、演説などでは枝野さんとの関係を、積極的にはアピールしていない」と言う。だが、このポスターが藤井の名前の浸透に一定の効果があったことは認める。
議席奪還を目指す沢田。二〇〇三年の市議選ではトップ当選も果たし、満を持しての県議選出馬だ。だが、支持者の中には「地元出身の枝野さんには甘くなってしまう」と漏らす人も。陣営は「市議時代を通じ、われわれは対立候補より枝野さんと戦ってきたようなものだ」と話し、“枝野の影”の存在に神経をとがらせているようだ。
選挙戦では、藤井も沢田も枝野の影響力をきっぱり否定する。藤井は第一声で「与党も野党も関係ない。将来のために働く政治家を選んでほしい」と、枝野に一切触れなかった。沢田は第一声で「民主だ自民だと権力争いしている場合ではない。足元からこの国を変えていく」と述べ、枝野はもちろん、政府の震災対応への批判もなかった。
選挙サンデーの三日、両陣営は駅頭や住宅街を回って支持を訴えていた。留守を預かる藤井事務所で、支持者の女性はビラを折りながらこう話した。
「枝野さんの震災対応を見て、安心感が広がっていると思う。ポスターで枝野さんと藤井さんが仲間だと思ってもらえれば、支持につながる」
沢田事務所では、陣営幹部がこんな分析をしてみせた。
「藤井さんは枝野さんとの結び付きをアピールする時間がなかった。市議三期の実績を訴えれば、知名度の高い沢田が有利」
民主の金城湯池での一騎打ち。藤井は辻(つじ)立ちを重ね、沢田は中央から著名議員を招くなど、ゴールへ全力疾走だ。 (敬称略、前田朋子)
(定数1−候補2)
沢田力43 大学招聘講師 自新
藤井健志35 (元)参院議員秘書 民新
3411
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:08:47
>>3186
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/maturigoto/list/CK2011040502100013.html
【第五部】注目区を歩く<3> 南23区(和光市) 「知事対市長」の様相に
2011年4月5日
激しい一騎打ちを繰り広げ、有権者と握手して回る候補者=和光市で
「県知事の言いなりでは、県に言いたいことは言えない。しがらみのない若い政治家を、ぜひ送り出していただきたい」
住宅街のスーパー前で告示の一日昼、井上航(わたる)(31)の街頭演説に市役所から自転車で駆けつけた和光市長松本武洋(41)は、マイクを握ると震災対応の遅れなど県政を批判。上田清司知事が誕生した選挙で選対本部長を務めた民主現職の神杉一彦(70)では、県政を動かせないとの考えを強調した。
井上の応援の先頭に立つ松本は、昼休みを含め公務時間外には、井上と一緒に自転車を連ねて市内を巡る。休日の二、三両日は、井上に付いて街頭宣伝に走り、並走する選挙カーは井上の名前とともに「市長が応援しています」と松本の存在もアピール。今後は駅頭での応援演説も予定している。
松本は地域政党「埼玉改援隊」を清水勇人さいたま市長らとともに立ち上げ、副代表を務める。十七日告示の和光市議選に推薦候補として出馬予定の新人四人も井上の事務所に結集し、松本と一緒に選挙活動を繰り広げる。
こうした松本の動きにどう対応するのか、神杉陣営は苦慮している。市長が上田知事と神杉を批判しているような選挙運動を許していいのかと、支持者ばかりか一般の人からも選挙事務所に電話が入っているという。
神杉は、上田知事が衆院議員時代から支え合ってきた仲。陣営幹部は「『知事に頭が上がらない』とか市長が言っているのは事実と違い大問題。ただ、今からやり合ったら、汚い選挙になってしまう」と、当面は静観の構えだ。一方で「上田知事に何でも言える関係で、和光市の現状を率直に話している。強いパイプを評価してもらえるよう、何らかの手は打ちたい」と模索もしている。
神杉陣営は選挙活動を自粛し、選挙カーは走らせるが、スピーカーでの訴えはしていない。神杉本人は連日、各地域のミニ集会であいさつ。震災被災者の救済と復興の取り組みを報告するなどして、地道な支持固めに徹している。朝の駅立ちでも候補者名のたすきもなく、ボランティア団体の人たちと被災地支援のチラシを配っただけだ。
民主党のベテラン現職と、埼玉改援隊の全面支援を得る若手新人が戦う選挙は、既成政党に新興の地域政党が挑戦する構図でもある。二人の年の差は約四十歳。世代が違い、対照的な選挙戦を展開する二人の激戦は、「知事対市長」の様相になっている。 (敬称略、鈴木賀津彦)
3412
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:10:02
>>3398
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/maturigoto/list/CK2011040602100012.html
【第五部】注目区を歩く<4> 西8区(川越市) 2世対決 混迷の保守
2011年4月6日
団地を回り、支持を訴える候補者=川越市で
「息子をよろしくお願いします」。三月四日夜、川越市民会館で開かれた自民党新人、中野英幸(49)の決起大会。壇上には同党参院議員の中曽根弘文や川越、ふじみ野、富士見の各市長ら、国政選挙並みの来賓が並んだ。最後にあいさつした前衆院議員の父清(75)は声をからして何度も頭を下げ、会場がどよめいた。
西8区は前回、舟橋功一前市長の長男の一浩(39)が無所属で出馬し当選。中野の父清の個人票は、舟橋を含む四陣営に分散した。今度は中野が、父親の後援会を引き継ぎ、自民の公認を得て挑戦。相次ぐ実力者二世の出馬に、保守票の行方は解けないパズルになってしまった。
自民票をめぐり中野と競合する現職の渋谷実(67)は、新人の中野が公認されたことに、「清さんが決めたこと」と言いながらも不快感を隠さない。昨年暮れから「五人集まれば出掛ける」というミニ集会を百回こなし、告示後も街頭演説はせずミニ集会を続ける。「清さんからはこれまで一票ももらったことはない。ガチンコでやる」と言い切る。
一方、民主党現職の矢部節(69)は、党への激しい逆風に加え中野票の目減りという逆境となるが、「最初に(県議選に)出たときはこんなもんじゃなかった」と意に介さない。
自民党衆院議員・小宮山重四郎(故人)の秘書を務めた矢部は一九九五年、市議から県議選に初挑戦。ほしかった自民の公認は、後から出馬表明した小宮山の長女泰子(45)=現民主党衆院議員=に決まり、矢部は二回続けて二世の泰子に敗れ落選した。二〇〇一年の補選で初当選するまで、どん底から後援会組織を育てた自負をにじませ、選対幹部はそんな矢部を「選挙のプロ」と評する。
公明党の福永信之(58)も中野票の目減りを認めるが、震災対策を中心にしたミニ演説を一日五〜七カ所こなし、「立ち止まって聞いてくれる人が多い」と手応えを語る。「川越は国会議員も県議候補も二世、三世。自分は県営住宅で育ち、庶民の息遣いが分かる」と二世候補に闘志を燃やす。
前回、舟橋に約二千票差をつけられ議席を失った共産党元職の守屋裕子(61)は「『今度は落ちちゃだめよ』と声を掛けられる」と語る。候補者が一人増え、投票率次第では、前回の得票数でも当選ラインに届く可能性がある。
中野と舟橋の二世対決。中野は告示後、毎晩のように駅頭に立ち「自民党の古い体質を壊し、世代交代を」と訴える。「中野清の長男です」と付け加えるのも忘れない。舟橋は曽祖父、祖父母が衆院議員、父が前市長という出自だが、県議会改革と既成政党批判を前面に自転車で遊説を続け、無党派層をターゲットにする。
混迷に拍車をかけているのが、候補者側の自粛ムードだ。各陣営とも投票率は伸びないと予測、「投票率が前回(40・94%)を5ポイントも下回れば皆が横一線になる」との分析もある。
「中野がどれだけ票を取るのか、まったく読めない」。各陣営がこう口をそろえる激戦が、静かに進んでいる。 (敬称略、中里宏)
(定数4−候補6)
中野英幸49 製菓会社副社長 自新
福永信之58 党県幹事長 公現<4>
矢部節69 (元)衆院議員秘書 民現<3>
舟橋一浩39 NPO法人代表 無現<1>
守屋裕子61 党地区委員 共元<1>
渋谷実67 建材製造販売業 自現<3>
3413
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:11:01
>>3406
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/maturigoto/list/CK2011040702100012.html
【第五部】注目区を歩く<5> 南2区(川口市) 3議席狙い攻めの自民
2011年4月7日
9人が激戦を繰り広げ、党勢拡大を狙う各政党がしのぎを削る=川口市で
「自民党の三人目が当選すれば、川口はもっと元気になる。力を貸してください」
五日夜、川口市東部の公民館。自民新人の豊田満(58)の個人演説会で、地元の同党衆院議員、新藤義孝(53)が力を込めた。自民は現職二人とともに、市議から転身を狙う豊田を擁立。定数が六に削減された一九九九年以降の県議選で、初の三議席獲得を目指す。
民主の支持率低迷もあり、かつての逆風はやんだかに見える自民。三人当選を果たせば党勢回復の象徴になるが、自民県連幹部は「そう簡単にはいかない」。
九九年以降、自民は奥ノ木信夫(59)と田中千裕(62)の現職二人を擁立し、ともに当選させてきた。今回の当選ラインは二万票との見方が強いが、奥ノ木と田中の前回得票数は計約四万五千。豊田に票を回す余力はなく、豊田陣営は「地盤以外の支持をどれだけ広げられるか」と、新たな保守層の開拓に奔走する。
「候補者が増えれば、自民全体の票も増える」(新藤)と攻める自民に対し、民主は守りの布陣だ。前回は松本佳和(45)と菅克己(44)の新人二人が当選したが、今回は松本がみんなの党から出馬。民主は菅だけに候補を絞った。党員からは「政権与党が一人の擁立とは情けない」との声も漏れるが、民主県連の関係者は「二人なら共倒れだった」。
ただ、県議選は次期衆院選の前哨戦ともいえる。衆院埼玉2区(川口市、鳩ケ谷市)では、自民の新藤と民主の石田勝之(56)が過去五回、交互に当選してきた。二年前の衆院選は石田が制したが、この関係者は「今回のような守りの選挙では、今後、相当な挽回が必要だ」と懸念する。
「民主党を辞め、みんなの党に移りました」。五日、JR川口駅前で演説に立った松本は「みんなの党」と何度も口にした。今はひたすら街頭に立ち、浮動票狙いに徹する。
昨夏の参院選で、みんなは市内で約三万五千の比例票をたたき出した。他陣営は「みんなブーム」の再来を警戒するが、松本陣営の幹部は「東日本大震災で有権者の投票行動を読めなくなった。投票率が下がれば不利」と危機感を強める。
公明、共産は党首も送り込み、組織をフル回転させている。
現職の塩野正行(48)と新人の萩原一寿(44)を擁立した公明。現有二議席を死守するため、党代表の山口那津男(58)が告示の一日に真っ先に応援に。党県本部代表の西田実仁(48)は「首都圏の統一選で最も厳しい選挙区」と言い、最重点区に位置付ける。
共産新人の村岡正嗣(59)は前回、千票差の次点で惜敗。引退した現職の議席を守れなかった。今回は三日に党委員長の志位和夫(56)が川口入りし、陣営幹部は「党を挙げて議席を奪還する」と意気込む。
無所属新人の根本潤(38)は医療の充実などを訴えている。
県内最多の四十万人の有権者の支持はどの党、どの候補者に集まるのか−。各党は「今後の党勢を占う選挙区」と、つばぜり合いを続ける。(敬称略、杉本慶一)
(定数6−候補9)
村岡正嗣59 党県委員 共新
萩原一寿44 党県青年局次長 公新
菅克己44 (元)川口市議 民現<1>
田中千裕62 鋳造業 自現<4>
松本佳和45 運送会社社長 み現<1>
塩野正行48 党青年局次長 公現<2>
豊田満58 植木卸業 自新
奥ノ木信夫59 党県議団幹事長 自現<4>
根本潤38 (元)医療機器会社員 無新
3414
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:12:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/maturigoto/list/CK2011040802100005.html
【第五部】注目区を歩く<6> 岩槻区(さいたま市議選) 改援隊「理念」波及に壁
2011年4月8日
「地域が主役」ののぼり旗を背に、応援演説をする清水勇人市長=1日夜、さいたま市岩槻区で
「さいたま市長の清水勇人です。高野さんは行動力と政策力を持ち、党派を超えて市民のために活躍してくれる人です」
選挙カーのスピーカーから、こんな「推薦の言葉」が流れていた。民主現職、高野秀樹(50)は、清水が立ち上げた政治団体「埼玉改援隊」の推薦を受けた。災害対応などで日中、市役所を離れられない清水は、改援隊の推薦候補一人一人に、約五分のビデオメッセージを手渡した。高野が流していたのは、これを編集した音声だ。
支持者からは「市長、来てたの?」と声をかけられるといい、陣営は「いい反応」と手応えを語る。だが「市長個人に興味があるだけで、改援隊についての問い合わせはゼロ。興味がないのかなあ」とも。
改援隊は今回の市議選が初陣。「政党の枠組みにとらわれず、住民が主役の自立した自治体をつくる」が理念だ。だが、この「地域主権」の中身が有権者に十分伝わる前に、東日本大震災が発生。清水は市長として対応に追われ、政策を訴える時間がなかった。その「穴埋め」がビデオメッセージというわけだ。
岩槻区では三人の推薦候補が出馬した。「理念に共感した」という民主新人の末広慎二(31)が推薦を受けたのは、告示の四日前。若さを武器に市合併後の閉塞(へいそく)感打破などを訴えている。
もう一人は、無所属現職で社民推薦の野呂多美子(65)。三日、東武野田線の岩槻駅近くのスーパー前で応援演説した清水は「党派を超えて議会改革などの議論をできる人を増やすことが必要。野呂さんはその代表的存在」と持ち上げた。だが、支持者の一人は「名古屋(の河村たかし『減税日本』代表)みたいに、市長の独裁にならなきゃいいけどね」と冷ややかだった。
岩槻区には、着工延期が決まっている人形会館(仮称)建設、地下鉄7号線延伸、老朽化した区役所の駅前ビル移転など、市政の課題が集中。他陣営は改援隊には触れず、政策中心の訴えだ。無所属現職の北村隆幸(42)は今回の選挙を「箱モノ選挙」と位置付けて、「人形会館建設反対」を前面に押し出す。
自民現職の井上洋平(64)は人形会館に賛成の立場だった。だが「『戦後』という言葉のように『震災後』が使われるようになる。発想を変え、建設費用は小中学校の耐震化に充てるべきだ」と一転、反対に。自民新人の江原大輔(39)は、埼玉中央青年会議所理事長だった知名度と経験を生かし、企業誘致による雇用創出に力を入れる構えだ。
公明新人の吉田一志(41)は防災力強化や介護支援策などを押し出し、支援組織を固める。前回失った共産議席の奪還を目指す新人の横川庄一(55)は、区役所移転を取りやめて小中学校の警備員配置費用に充てるよう主張。今年に入り出馬を決めたみんな新人の小宮秀介(33)は、社会福祉協議会の充実や商店街の活性化などを掲げている。
公認、推薦合わせて六党の候補者がそろい、改援隊も加わり九人で五議席を争う大乱戦。だが、清水が仕掛けた地域主権論議はかみ合わないまま、投票日は目前に迫っている。 (敬称略、前田朋子、池田宏之)
=第五部おわり
(定数5−候補9)
横川庄一55 党地区委員 共新
江原大輔39 (元)飲食店役員 自新
末広慎二31 (元)ビル管理会社員 民新=援
高野秀樹50 (元)ディレクター 民現<1>=援
野呂多美子65 (元)ホームヘルパー 無現<2>=社援
吉田一志41 党副支部長 公新
小宮秀介33 党支部長 み新
北村隆幸42 (元)運転手 無現<1>
井上洋平64 燃料販売業 自現<1>
3415
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チバQ
:2011/04/08(金) 23:18:40
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000821104040002
市川・松戸・佐倉市区激戦続く
2011年04月04日
無投票当選となった19選挙区を除き、26選挙区で122人の候補者が争う県議選。中でも、市川市、松戸市、佐倉市の3選挙区は、統一選に初めて挑むみんなの候補擁立や、同じ政党から複数の候補が出ているなどの事情から、最も激戦となっている。
◆ ◆ ◆
●市川
定数の2倍の12人が立候補した市川市選挙区。衆院選挙区の5区と6区にまたがっているため党内調整が難しく、民主は3人、自民は4人を立てた。
民主は5区に村越祐民議員、6区に生方幸夫議員がいる。2009年の市長選に5区を地盤とする同党県議が立候補した穴を、翌年の県議補選で埋めたのは、07年の県議選で次点だった6区出身者だった。
今回6区はその現職1人だが、5区は公募で新顔2人を立てた。ポスター貼りやチラシの配布でもかち合うことが増えているという。「5区側が調整できないからだ」と6区側の陣営が言えば、5区側は「有能な人材を擁立するのは当然」と突っぱねる。
事情は自民党内も同じ。前回県議選で引退した金子和夫・元党県連幹事長が、前回応援した現職ではなく自身の元秘書だった新顔の応援にくら替えしたのが波紋を広げる。地域分けをして共存を図ってきた各現職も危機感を強め、陣営の引き締めに懸命だ。
公明、共産、社民、みんなも1人ずつ擁立、無所属候補も議席をうかがう。
◆ ◆ ◆
●松戸
松戸市選挙区(定数7)は前回の無投票から一転、30代のみんなの新顔2人が現職7人に挑み、計9人による戦いとなった。
波乱の目となっている新顔のうち元衆院議員秘書は、昨夏から選挙区を徹底して歩いて3万人以上と話してきた。もう一人は、昨年の市長選で敗れた父親の前市長が、先頭に立って「思いを次男に託している」と訴える。
民主は強い危機感で臨む。昨年11月の市議選で11人の候補を立てながら当選は新顔2人だけで、「松戸ショック」といわれたからだ。現職の1人は「菅政権によって自分が判定されるのは悔しい」といい、減税日本の推薦を得た。
自民の2人も安閑としていられない。前市長の選挙を担ってきたという候補の陣営は「支持者の2割5分ぐらいが流れるのでは」と警戒感をあらわにする。
2議席死守を狙う公明も、まだ当選圏に入っていないと手綱を引き締める。共産は市議選での得票だけでは、当選ラインに届かない可能性があり、無党派層にどこまで食い込めるかが鍵だ。
◆ ◆ ◆
●佐倉
佐倉市選挙区(定数3)は、自民が現職2人、民主、みんな、市民ネット、佐倉市民オンブズがそれぞれ元佐倉市議の新顔を擁立し、6人による激戦だ。
みんなの新顔は、地元選出の水野賢一参院議員が擁立し、水野氏の事務所内に拠点がある。昨年に離党するまで水野氏の基盤は自民だっただけに、保守票が分裂するのは避けられない。
自民現職の1人にとって、みんなの新顔は元支援者。統一選後半の市長選の候補と連携して地盤固めに必死だ。もう一人も乱立状態に危機感を強め、ともに公明の推薦を受けた。2日には河野太郎衆院議員が両氏の応援に駆けつけた。
リベラル色が重なる市民ネットと佐倉市民オンブズマンも危機感を強める。ネットの新顔は2期務めて市議選に転出する前職と連携して、県政改革を訴える。初めて県議選に挑戦する市民オンブズの新顔は、市議選の立候補予定者とともに遊説し、票の掘り起こしをはかる。
民主の新顔は、推薦を受ける連合や地元選出の奥野総一郎衆院議員らの支援を受ける。
◆ ◆ ◆
国民新党は県議選で、新たに民主現職の高木衛氏(市原市選挙区)に推薦を出した、と発表した。
3416
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:19:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000127-mailo-l12
’11統一選ちば:県議選・激戦区では/上 松戸市 /千葉
毎日新聞 4月5日(火)12時32分配信
◇みんなの党、2新人擁立 政党すみ分け崩れ
「誰が落ちてもおかしくない」。どの陣営も口をそろえる。定数7に現職7人、新人2人の計9人が立候補した。前回4年前は各党が候補を絞り、県内最多の定数で異例の無投票となった。この既成政党のすみ分けは、今回みんなの党が新人2人を立てたことにより崩壊。一転して大激戦区となった。
自民は8年前の前々回、現職3人のうち1人が落選。残る2人は今回、議席死守に躍起となっている。党勢拡大を図る民主は前回、現職に加えて新人を擁立し、無投票で勝利した。この新人は4年間の実績を踏まえ、初めて有権者の審判を受ける。混迷は、安定した組織票を持つ公明、共産にも波及。現有議席を守るため必死の選挙戦を繰り広げる。
みんなの党は昨年11月の松戸市議選で公認2人を上位当選させ、その勢いを駆って県議選でも2議席獲得を目指す。隣の流山市選挙区での議席死守に力を注ぐ社民(同選挙区は今回無投票)と、県北西部で支持基盤が弱い市民ネットは今回も候補擁立を見送った。
もともと大混戦のうえ、震災を境に無党派層の関心は選挙から遠のいているとみられ、当落の行方は不透明さを一層増している。
◇ ◇
公明の秋林貴史氏(51)は実質的に初の選挙。議員定数削減、政務調査制度廃止、県庁の外郭団体の抜本的見直しなどを提言。
みんなの川井友則氏(35)は父の川井敏久・前松戸市長の後援会事務局長。県政刷新とともに父が前回市長選で敗れた雪辱を期す。
民主の湯浅和子氏(69)は当選3回。14年間の松戸市議を経て県政進出。男女共同参画、障害者福祉など人権・福祉を訴える。
公明の藤井弘之氏(53)は当選2回。参院議員秘書、松戸市議3期を経験。市内のひったくり防止対策などの実績を誇る。
自民の本清秀雄氏(75)は当選6回。県議の前は松戸市議を2期務めた地元政界の重鎮。厚い後援会の支援で経験を訴える。
みんなの松戸隆政氏(32)は地元出身と若さをアピール。県議給与3割引き下げや公務員人件費2割削減などを呼びかける。
自民の河上茂氏(62)は当選4回。本清氏と同じく松戸市議で経験をたくわえ転身した後輩で、福祉施策の優先や犯罪防止を掲げる。
共産の三輪由美氏(55)は東日本大震災の救援を呼びかける言葉を前面に出したポスターを掲示。福祉施策の充実を唱える。
民主の遠藤英喜氏(49)は前回無投票当選のため初めての選挙戦。社会保険労務士として医療・介護制度の改善を求める。
………………………………………………………………………………………………………
◇松戸市(定数7−9)
秋林貴史 51 公現(1)
川井友則 35 み新
湯浅和子 69 民現(3)
藤井弘之 53 公現(2)
本清秀雄 75 自現(6)
松戸隆政 32 み新
河上茂 62 自現(4)
三輪由美 55 共現(3)
遠藤英喜 49 民現(1)
(届け出順)
3417
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:20:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000042-mailo-l12
’11統一選ちば:県議選・激戦区では/中 習志野市 /千葉
毎日新聞 4月6日(水)11時10分配信
◇自民支持層が分裂 各陣営、液状化で遊説苦慮
東日本大震災で市域の3分の1を占める埋め立て地が液状化被害に見舞われたが、浦安市とは異なり、予定通り投開票される。定数2に新人2人と現職、元職各1人の計4人の有力候補が立ち、互いに一歩も引かず、情勢は混とんとしている。
4年前の前回は自民と民主が1議席ずつ分け合った。今回は保守系無所属の村上純丈氏が告示直前の3月末に立候補を表明したことで、同氏と佐藤正己氏との間で自民支持層は事実上分裂し、複雑な様相を呈する。
第2ラウンドの習志野市長選で、自民県連は推薦候補絞り込みに苦慮し、新人3人を推薦する異例の対応を決定。県議選も市長選と連動し、村上氏と佐藤氏が別々の市長選候補を支持するなど、自民内部の亀裂は簡単には埋まりそうにない。
この間隙(かんげき)をついて民主の鈴木均氏、市民運動出身で知名度のある森田三郎氏がどこまで得票を伸ばせるかに注目が集まりそうだ。
とはいえ、習志野市は震災被災地で、選挙戦は著しく盛り上がりを欠く。とりわけ無党派層の多い市内香澄、袖ケ浦、谷津など液状化の激しい地区に、各陣営とも浸透しきれず苦悩する。選挙関係者から「選挙の『せ』の字でも言えば罵声を浴びせられる」などの声が聞かれ、遊説エリアは被害の小さい内陸部に局限。結果は「ふたを開けてみないと分からない」(選挙関係者)のが実情だ。
◇ ◇
自民の佐藤正己氏(70)は当選3回。教育や医療、福祉の環境整備や警察官増員など治安維持などを公約に掲げる。震災後の選挙戦では、森田健作知事との二人三脚ぶりをアピール。市のために復興資金を県から速やかに引き出したいと訴えている。
民主の鈴木均氏(47)は初の選挙戦。民主現職だった布施健太郎氏が今回は市長選に回り、その後継として同氏と連携。地元で不動産会社を経営した実績を武器に経済活性化策や雇用対策を掲げ、河村たかし名古屋市長の地域政党「減税日本」の推薦を受ける。
無所属の村上純丈氏(48)は県議選初挑戦で、市議を3期務め、副議長も経験した。自民元県議の村上睦郎氏はおじ。政務調査費見直しなどの議会改革や子育て支援策の充実、地域経済の活性化などを訴える。谷津地区の冠水・浸水対策など震災対策も掲げる。
無所属の森田三郎氏(65)は当選2回で、環境問題に取り組む市民団体「水と緑の会」に所属。4年前の前回は次点で落選した。市民本位の政治を掲げ、組織のしがらみがない点をアピール。谷津干潟や船橋三番瀬の保護運動に長年かかわり、習志野市議も務めた。
………………………………………………………………………………………………………
◇習志野市(定数2−4)
佐藤正己 70 自現(3)
鈴木均 47 民新
村上純丈 48 無新
森田三郎 65 無元(2)
(届け出順)
4月6日朝刊
3418
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:21:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000077-mailo-l12
’11統一選ちば:県議選・激戦区では/下 市川市 /千葉
毎日新聞 4月7日(木)11時29分配信
◇同じ党派で票争奪も 過去最多12人が競う
定数6に対し、民主党の3人、自民党の4人をはじめ、市が単独選挙区の今の形となった1983年以降最多の12人が並び立ち、「仁義なき戦い」(現職候補陣営)を繰り広げている。
市川市選挙区は、衆院の区割りで5区と6区に分かれる。民主は政権交代直後の09年11月の市川市長選で候補を絞り込めず、党支部推薦や系列の候補3人が票を奪い合った。その時のしこりが今も残っている。
自民も4年前の前回まで3人ですみ分けていたが、今回は新人1人が加わり、「自民票の奪い合いになる」と危惧する関係者が少なくない。候補の複数擁立で党勢拡大となるのか、共倒れとなるのか、未知数だ。
前回議席を失った社民党は雪辱を目指し、逆に前回議席を得た共産党はその死守に躍起。公明党は組織固めを図る。みんなの党も新人を擁立し、無党派層の取り込みを狙う。
◇ ◇
自民の小島武久氏(70)は3期の実績を強調。「震災復興のためにも即戦力が必要だ」と支持者をまわり、組織固めに力を注ぐ。
みんなの水野文也氏(49)は「災害に備えるには県財政の健全化が急務」と訴える。自転車で市内を走り、知名度アップを狙う。
無所属のプリティ長嶋氏(56)は定番のユニホーム姿で自転車遊説。「防災士を増やしたい」と訴え、無党派への浸透を図る。
昨年補選で無投票だった自民の松井努氏(63)は、初の選挙戦で「安全安心のまちづくりに尽力したい」と地元行徳を中心に回る。
公明の赤間正明氏(49)は水道水改良などの実績を強調。「安全安心のエキスパートとして働きたい」とつじ立ちに力を入れる。
社会福祉士の経験を持つ民主の井桁幹人氏(34)はつじ立ちの遊説で「地震・災害対策を最優先に早急に取り組みたい」と訴える。
民主の鈴木真志氏(39)は橋下徹・大阪府知事らの関西広域連合を念頭に「防災面でも自治体連携が必要だ」と訴え、無党派層を意識する。
自民の鈴木衛氏(59)は「地域の実情に合わせた災害対策の見直しが急務だ」と支持者らにあいさつし、つじ立ちでも強調する。
民主の吉田晴美氏(39)は震災を踏まえ、「災害時の医療・救急体制を確立したい」と訴え、自転車で市内を巡り支持を求める。
共産の岡田幸子氏(60)は「これからの千葉を考える大事な選挙だ」と訴え、原発の危険性を訴えてきた党の姿勢を強調する。
前回落選した村上克子元県議の後継で社民の高橋和夫氏(47)は「今こそ政治が力を発揮すべきだ」と訴え、議席奪還を目指す。
自民の坂下茂樹氏(36)は「皆さんの声を政策に反映し、災害に強い市川の街づくりを進めよう」と自転車で走り、政策を訴える。
………………………………………………………………………………………………………
◇市川市(定数6−12)
小島武久 70 自現(3)
水野文也 49 み新
プリティ長嶋 56 無新
松井努 63 自現(1)
赤間正明 49 公現(3)
井桁幹人 34 民新
鈴木真志 39 民現(1)
鈴木衛 59 自現(1)
吉田晴美 39 民新
岡田幸子 60 共現(1)
高橋和夫 47 社新
坂下茂樹 36 自新
(届け出順)
4月7日朝刊
3419
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:24:52
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20110404-OYT8T00012.htm
県議選 「みんな」22人激戦に拍車
49選挙区に前回より5人多い177人が立候補した県議選。政権交代後初の県議選での民主、自民両党の激突という構図に加え、みんなの党の参戦で、東日本大震災後の自粛ムードの中にも、激しい選挙戦が繰り広げられている。
「多くの方が避難生活を送っている中、選挙に挑まなければならない」
告示日の1日午後、JR藤沢駅南口の駅前ロータリーで現職候補がマイクを握った。この候補の選挙カーの後ろで、新人陣営の選挙カーが街頭演説の順番を待ち、その脇を別の新人候補が自転車で通り過ぎた。
藤沢市選挙区は定数5に対し、民主現職と自民現職が各2人、他の選挙区から国替えした公明、みんなの現職が各1人、共産、神奈川ネットワーク運動、無所属の新人が各1人の計9人が競う大激戦区だ。
別の現職候補は「藤沢では、激しい戦いはいつものこと」と言うが、今回は、みんなの党の初参戦で拍車が掛かった。みんなは今回、民主からくら替えした現職3人を含む22人を擁立している。
定数2の横浜市保土ヶ谷区、金沢区、緑区、川崎市高津区と定数1の横浜市栄区では民主、自民、みんなの三つどもえの戦い。中でも選挙区定数の見直しで定数1減の金沢区は唯一、3党現職同士の対決だ。このほか、三つどもえの構図に神奈川ネットや無所属候補が加わる選挙区が5区ある。
政権交代後初の統一地方選で民主は、地方議会でも基盤強化を図りたい考えだ。同党は県議選でも積極擁立を進め、前回を4上回る9選挙区で2候補を擁立している。しかし、内閣支持率の低迷が続いており、票の分散による共倒れの危険性もある。政権交代時の勢いに乗った複数擁立の戦略が吉と出るか凶と出るか注目される。
定数1で民主、自民の一騎打ちとなる選挙区も、国政の動向に影響を受けやすい。推薦候補を含めると、横浜市西区など5選挙区がこの構図となっている。
今回の県議選には、男性が前回より11人増の148人、女性が6人減の29人、現職は10人減って80人、新人は13人増え88人、元議員も2人増えて9人が出馬している。みんなの党の積極擁立が新人の数を押し上げている。
(2011年4月5日 読売新聞)
3420
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:25:36
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110408/CK2011040802000034.html
自治のカタチ’11統一地方選かながわ 「定数1減」で現職激突
2011年4月8日
県議選で現職3人が激戦を繰り広げている金沢区のポスター掲示板=横浜市金沢区で
十日投開票の県議選のうち、議員定数の再配分に伴い、定数が一減となった横浜市金沢区。民主、自民、みんなの各党の現職三人が、「党への風向き」を意識しながら、生き残りをかけた戦いを繰り広げている。 (細見春萌)
春らしい晴天の下、京急富岡駅前で民主党の二期、松崎淳氏(48)は昼すぎから約一時間、震災対策などを訴えた。過去二回は無所属で出馬。仲間がいた方が地域を変えやすいと、今回は「考えが近い」民主党の公認を受けたが、党の支持率は低迷気味だ。
松崎氏は「民主党に入っても、弱者の視点で訴える姿勢は変わらない。支持団体も徐々に増えている」と言う。ただ、演説では党の実績などにはほとんど触れず、むしろ「党を内部から変えたい」と力強く訴えた。
一方、みんなの党の四期、田中肇氏(55)は昨年五月、「政治とカネ」をめぐる民主党の対応に抗議。同党を離党した。議員定数削減は、みんなの党の公約だけに、自分の選挙区で定数が減っても「選挙が厳しいのはいつも同じ。これまでの実績をアピールする」と、冷静な反応だ。
その上で「自民、民主、みんなが対決する構図は分かりやすい。政党が置かれている立場が得票に表れてくるはずだ」。駅頭での演説などで、政党色を前面に出した戦いに意欲を示している。
前回選挙でトップ当選し、県議長の経験がある自民党の五期、国吉一夫氏(69)も「定数減は気にしない」との立場だ。
選挙戦では、支援団体の会合や、バザーなど地域の集まりに丹念に顔を出す。「暮らしの現場こそ政治の原点。市民との触れ合いを大切にし、いつも通りやる」と、普段着の戦いで議席確保を狙う。ただ「所属政党だけで決まるわけじゃないけど、政党の支持率がどう影響するかは気になる」と語り、党への風向きは意識しているようだった。
(候補者の年齢は投票日基準)
3421
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:26:21
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000321104050001
民主2人擁立 逆風に防戦必死
2011年04月05日
市民に政策を訴える市議選候補者=横浜市南区
告示日の1日朝、民主現職の高梨晃嘉氏(63)は横浜市南区の弘明寺商店街でマイクを握った。
話題は被災地や防災が中心。民主党の話は出なかった。公認ながら民主ののぼりも立てなかった。菅政権への逆風を受け、地方議員は「防戦」に必死だ。
定数5に、7人が立った南区選挙区。民主は推薦を含めて2人を擁立した。公認2人を立て、1人が落選した1999年以来だ。
「民主党推薦の横手晃です」。1日夕、新顔の横手氏(43)はマイクを使わず京急弘明寺駅前で訴えた。
前回は無所属で立ったが落選。その後、地元の三村和也衆院議員(比例)の事務所を手伝った。選挙事務所の壁には「必勝」の三村氏のため書き。「民主支持者の不満の受け皿になれたら」と語る。
今回、定数は6減の86になったが、民主は推薦を含めると、18選挙区中12区で複数を擁立し、前回と同じ33人を立てた。一方、自民は34人から31人に絞った。
「民主逆風の中、県連はどんな勝算があって擁立したのか。国会議員主導で決まってしまった」。不満をもらす現職市議は多い。
丸山峰生氏が引退する自民は現職渋谷健氏(52)と新顔遊佐大輔氏(29)を擁立。2人とも地元の菅義偉元総務相の秘書出身で、出陣式には菅氏が順番に駆けつけあいさつした。
渋谷氏は「被災地にメッセージが届くような選挙にしたい」、遊佐氏は「元気、勇気、パワーを市会に届けたい」と訴えた。
5選をめざす公明現職仁田昌寿氏(54)は震災を受け、急きょ選挙戦に自転車を導入。1日も防災服でまわった。
1日夕の京急南太田駅前で、共産元職の荒木由美子氏(51)は「災害に強い街づくりに取り組む」と演説。この日だけで19カ所をまわって政策を訴えた。
みんなの新顔木下義裕氏(33)は1日、県選出の中西健治参院議員と横浜橋通商店街を歩いて支持を訴えた。自転車で区内をまわり、街頭で「子どもたちに健全な行政を残さないといけない」と訴え続けた。
(佐藤善一、福宮智代)
■横浜市議選南区(定数5)の候補者
渋谷 健 52 〈元〉衆院議員秘書 自現(1)
仁田 昌寿 54 〈元〉製紙会社員 公現(4)
荒木由美子 51 〈元〉市保育所職員 共元(3)
木下 義裕 33 〈元〉中学校教諭 み新
高梨 晃嘉 63 行政書士 民現(4)〈社〉〈ネ横〉
横手 晃 43 〈元〉広告会社員 無新〈民〉
遊佐 大輔 29 〈元〉衆院議員秘書 自新
(敬称略。届け出順。年齢は投票日現在。()内数字は当選回数。〈〉囲み政党は推薦)
3422
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:26:47
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000321104070001
相模原市長選 4選挙 同時進行
2011年04月07日
有権者に政策を訴える市長選の候補者=相模大野駅付近
出陣式で「がんばろう」の声に合わせて拳を突き上げる支持者ら=相模原市内
相模原市では市長選に加え、知事選、県議選、市議選と合わせて四つの選挙が同時に実施される。大震災の被災地に配慮し、市長選の選挙運動は控えめに始まった。しかし、今月1日に県議選・市議選がスタートすると、駅前や主要な通りは各選挙の候補者が次々に訪れるにぎやかさが続いている。
1日午後7時、相模原市役所に近いあじさい会館。企業・団体の支持者を集めて、現職の加山俊夫氏の個人演説会が始まった。選対幹部のほか、県議選・市議選の候補者や民主党の国会議員が壇上に並び、市の災害対策本部長でもある加山氏を「リーダーとしてふさわしい」とたたえ、「2期目の当選を」と呼びかけた。
加山氏は告示後も公務中心に活動している。しかし、3日の日曜日には市議選の候補者の個人演説会を訪れてあいさつ。4日以降は公務の合間に街頭に出て訴えるなど、終盤に向けて動きを活発化している。加山氏は「大きなプロジェクトを抱えるこれからの4年間が大事。引き続き市政を担当させていただきたい」と訴えている。
「市長の退職金は廃止し、市議の定数も減らす。市民税・固定資産税は減税します」。前県議の榎本与助氏は自転車にスピーカーをくくりつけ、駅前から商店街などへ移動する。
人が多く集まる場所で、選挙カーに乗って移動する運動員と合流すると、有権者に握手を求め、マイクを握る。地盤の緑区こそ選挙カーにも乗るが、南区・中央区の繁華街では、もっぱら自転車で走る。
当初、榎本氏は3月16日に支持者を集めて総決起大会を開く計画だった。しかし、大震災を受けて大会を自粛した。市長選告示日の先月27日、榎本氏は街頭で集めた被災地向けの募金約230万円を届けるため、自ら福島県庁へ向かい、周囲を驚かせた。
8期32年間務めた市議から市長選に挑戦する菅野通子氏は、「命と暮らしを優先する、福祉先進の政令指定都市を」と訴える。「『指定市になって良かった』と言っている市民がどれぐらいいるのかと考えると、ぜひとも福祉優先の市にしなくては、と思う」
当初、街頭での訴えを控えていたが、市議選が告示されてからは5人の党公認市議候補と日替わりで一緒に選挙カーを走らせ、街頭での訴えを増やしている。特に、終盤に入ってからは市議時代の活動の地盤だった中央区を主に走る。
「高すぎる国民健康保険税を引き下げる。特養老人ホームや保育園を増設し、待機者を無くします」など、生活重視の政策の実現を訴えている。
(関根光夫)
3423
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:33:11
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1301318258040_02/news/20110328-OYT8T01066.htm
県議選の構図 一覧
【上】甲府 12人が9議席を争う
南巨摩 富士川町が草刈り場
■甲府市
現職6人、元議員1人、新人5人の計12人が9議席を争う最激戦区の一つ。
民主党は、県連幹事長の樋口雄一氏が県議選唯一の公認候補として出馬する。市議で県連役員の飯島修氏は推薦にとどめ、民主党色を薄めた。
自民党は、県連幹事長の皆川巌氏が5選を目指すほか、選挙違反事件で県議を失職した元議員の臼井成夫氏が公認で出馬する。公明党の安本美紀氏と共産党の小越智子氏はそれぞれ党の組織票をバックに、市議選と連携して戦いを進める。
みんなの党は、昨年の参院選に無所属で出馬した根本直幸氏と、元市議の深沢芳次氏の2人を擁立。無党派層を中心に、相乗効果で票を掘り起こす狙いだ。
現職の仁ノ平尚子氏は政党の支援を受けず、草の根運動を展開。同じく現職の土橋亨氏は連合山梨の推薦を受け、地盤の市東部を中心に支持を固めている。
いずれも新人の笹本貴之氏と永井学氏は若さをアピールして支持拡大を図る。
■山梨市
民主党県議だった竹越久高氏が任期途中で辞職して山梨市長に転身し、1人欠員となっている。
新人の高木晴雄氏は竹越氏の後継者の立場を打ち出し、民主党推薦で出馬する。同じく新人の向山輝氏は小沢鋭仁衆院議員(民主党)の秘書を務めた経験があるが、民主党の支援は受けず、自民党支持者への浸透を図る。現職の望月清賢氏は自民党の公認を受けて4選を目指す。
■甲州市
自民党の現職2人のほかに立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。
現職の高野剛氏は、横内知事を積極的に支援する県議会会派「県民クラブ」の代表を務め、先の知事選でも知事との近さをアピールした。同じく現職の鈴木幹夫氏は地盤の塩山地区を中心に支持を固めている。
■笛吹市
現職3人と新人1人が3議席を争う。
当選回数最多で最年長の前島茂松氏は10期に挑む。現職最年少の山下政樹氏は、出身地で大票田の石和地区を中心に浸透を図っている。8選を目指す中村正則氏は自民党系会派に所属するが、同党を離党したため、公認や推薦を受けずに戦う。唯一の新人、久保貴宣氏は共産党公認で出馬する。旧八代町で町議を長く務めた経歴を持つ。
■南巨摩郡
自民党系会派に所属する現職2人に、民主党推薦で出馬する新人が挑む構図。
現職の深沢登志夫氏は、横内知事が2003年の知事選に初出馬した時から行動を共にしてきた側近。新人の望月利樹氏は、深沢氏と同じ旧増穂町(富士川町)出身で、前回は深沢氏を支援した元増穂町議を選対本部長に起用した。志村学・富士川町長は支援候補を明言しておらず、同町が草刈り場となっている。
望月勝氏は自民党の公認や推薦を受けず、出身の南部町を中心に民主党支持層の取り込みも図る。
■西八代郡
現職の丹沢和平氏のほかに立候補の動きはなく、無投票の可能性が高まっている。民主党は候補擁立を断念した。
自民党公認で出馬する丹沢氏は久保真一・市川三郷町長の支援を受け、選挙事務所を置いた市川大門地区を中心に支持を広げている。
◇甲府市(定数9)
樋口雄一51 民現《3》
皆川巌65 自現《4》
臼井成夫66 自元《7》
安本美紀57 公現《1》
小越智子47 共現《1》
根本直幸45 み新
深沢芳次58 み新
仁ノ平尚子52 無現《2》
土橋亨58 無現《1》
飯島修56 無新
笹本貴之39 無新
永井 学36 無新
◇山梨市(定数2)
望月清賢63 自現《3》
高木晴雄60 無新
向山輝52 無新
◇甲州市(定数2)
高野剛62 自現《4》
鈴木幹夫59 自現《2》
◇笛吹市(定数3)
前島茂松80 自現《9》
山下政樹44 自現《2》
久保貴宣63 共新
中村正則69 無現《7》
◇南巨摩郡(定数2)
深沢登志夫75 自現《8》
望月勝65 無現《1》
望月利樹42 無新
◇西八代郡(定数1)
丹沢和平63 自現《1》
(2011年3月29日 読売新聞)
3424
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:34:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1301318258040_02/news/20110402-OYT8T00078.htm
県議選の構図 一覧
【中】南ア 引退内田票の行方は
甲斐 3議席に現新計6人
■南アルプス市 現職3人が引退したり、市長選に転身したりするため、新人5人が3議席を奪い合う展開となる。
民主党は、県連代表代行の金丸直道氏の後継者として、南アルプス市議会議長の久保田松幸氏を推薦で擁立した。
自民党は、旧八田村長を7期務めた斉藤公夫氏が推薦で出馬する。同党系会派「明全会」代表の内田健氏が2月に突如、引退を表明。内田氏は後継指名をしておらず、内田氏に投じられていた票がどこに向かうかが注目される。
元市議で社会福祉法人理事長の桜本広樹氏は前回に続く出馬となる。民主党の小沢一郎元代表が主宰する政治塾出身の河野良太氏は、同党の推薦を得られずに無所属で立候補。28歳の若さを武器に、無党派層への浸透に力を入れている。共産党は党事務職員の名取泰氏を擁立した。
■甲斐市 現職3人と新人3人が3議席を争う激戦区。
民主党系会派「フォーラム政新」所属の木村富貴子氏は同党と社民党の推薦を受けて出馬する。4選を目指し、地盤で大票田の竜王地区で支持を広げている。
自民党は、いずれも現職の保延実氏と大沢軍治氏を党公認で擁立。それぞれ地盤の敷島地区、双葉地区を中心に支持固めを図る。
昨年の参院選山梨選挙区に無所属で出馬した木川貴志氏は、無党派層をターゲットに支持拡大を狙う。社会福祉法人理事長の山田一功氏は前回に続く立候補。元市議の込山伸一氏は竜王地区を中心に浸透を図る。
■韮崎市 自民党公認の現職と民主党推薦の新人の一騎打ちで、政党対決の色合いが濃い今回の県議選を象徴するような選挙区。
5選を目指す清水武則氏は横内公明市長の後ろ盾を得て選挙戦を展開し、不偏不党を掲げる横内知事の支援もあてにしている。
元市長の小野修一氏は昨年の参院選で民主党の輿石東参院議員会長を支援し、同党支持層を中心に支持を広げている。
■北杜市 3選を目指す浅川力三氏と新人の大柴邦彦氏のほかに立候補の動きはなく、無投票の公算が大きい。
浅川氏は横内知事を積極的に支援する会派「県民クラブ」に所属し、知事との近さをアピール。大柴氏は、横内知事と微妙な関係にある白倉政司市長が支援に回っている。
■中央市 今回から区割りが見直され、中巨摩郡(昭和町)が分離されて別の選挙区になった。現職1人と新人2人の三つどもえとなる見通し。
現職の河西敏郎氏は旧玉穂町長としての知名度を生かし、玉穂地区を中心に地盤を固める。元市議の一瀬明氏は民主党の推薦を受け、大票田の田富地区を中心に支持拡大を図る。元民主党県連役員の関敦隆氏は同党に離党届を提出し、みんなの党から出馬して無党派層の取り込みを狙う。
■中巨摩郡 小、中、高校の「同級生対決」となる。
鷹野一雄氏は前回当選したが、運動員の選挙違反による連座制適用で失職した。連合山梨の支援を受けて再起を図る。
昭和町議の塩沢浩氏は、角野幹男町長の後援会幹部を務めており、「県と町を結ぶパイプ役になる」と意気込んでいる。
◇南アルプス市(定数3)
名取泰43 共新
久保田松幸60 無新
河野良太28 無新
斉藤公夫72 無新
桜本広樹49 無新
◇甲斐市(定数3)
大沢軍治72 自現《3》
保延実62 自現《2》
木村富貴子68 無現《3》
木川貴志37 無新
込山伸一38 無新
山田一功51 無新
◇韮崎市(定数1)
清水武則74 自現《4》
小野修一67 無新
◇北杜市(定数2)
浅川力三63 自現《2》
大柴邦彦52 無新
◇中央市(定数1)
関敦隆55 み新
河西敏郎61 無現《1》
一瀬明59 無新
◇中巨摩郡(定数1)
塩沢浩50 無新
鷹野一雄50 無新
(2011年3月30日 読売新聞)
3425
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チバQ
:2011/04/08(金) 23:35:40
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1301318258040_02/news/20110402-OYT8T00098.htm
【下】富士吉田 2議席に5人最激戦
大月 自民系現新一騎打ち
■富士吉田市 2議席に5人がひしめく最激戦区の一つ。市内の旧2大派閥の支持も複雑に入り組んでおり混戦模様だ。
自民党は現職2人を擁立した。渡辺亘人氏は5期務めた実績を強調し、郡内、国中地域の格差是正を訴える。元市長で県議会議長の武川勉氏は4期目への挑戦。10日の決起集会には約1200人を集めた。
新人はいずれも無所属で出馬する。市議の勝俣進氏はサッカーJ1・ヴァンフォーレ甲府の元監督という知名度を生かし、無党派層への浸透を図る。赤池誠章・前衆院議員の元公設第1秘書の早川浩氏は世代交代を訴え、市内全域に支援組織を設立した。秋山隆信・前県議のおいの渡辺淳也氏は秋山氏の支持者が支援している。
■南都留郡 自民党公認の現職と同党系会派の現職に、民主党推薦の新人が挑む。
現職の渡辺英機氏は出身地の忍野村を中心に支持固めを図る。選対本部長には三浦玄吾・元忍野村長を起用した。
同じく現職の白壁賢一氏は、地盤で大票田の富士河口湖町で支持を拡大。東日本巨大地震の被災者への配慮から、決起集会を中止するなど選挙活動を自粛している。
新人の高村初子氏は3度目の挑戦。女性候補を前面に押し出すとともに、民主党の坂口岳洋衆院議員の支援を受けて労組票の取り込みも狙う。
■都留市・西桂町 現職2人のほかに出馬の動きはなく、無投票の公算が大きい。
森屋宏氏は縁戚の小林義光市長との関係を強調しつつ、地域産業育成を公約の柱に据えて「県と市のパイプ役を果たす」と訴える。
堀内富久氏は市内12地区に後援会支部を設立。防災対策の強化などを公約に掲げ、各地区で県政報告会を開いて支持を固めている。
■大月市 いずれも自民党系の無所属2人による一騎打ちの様相。ほかに元市議が出馬を模索する動きもある。
現職の棚本邦由氏は、2007年の知事選では横内知事の対抗馬を支援したが、この4年間で横内氏との関係を強化。2期8年の実績を強調しつつ、東部地域の医療充実などを訴える。
前回選で棚本氏を支援した井上正己氏は今回、たもとを分かって出馬表明した。元甲子園球児で、スポーツ振興などを公約に掲げる。市議時代に培った人脈を生かして支持拡大を図る。
■上野原市・北都留郡 自民党系現職と民主党系新人の一騎打ちとなる。2009年の市長選で江口英雄市長の後援会幹部を務めた2人が争う。
石井脩徳氏は自民党を離党したが、保守系市議や長崎幸太郎・前衆院議員の支持者が支援する。市内11地区の後援会支部で県政報告会を開き、結束を固める。上野原駅前開発の推進などを訴えている。
志村時江氏は江口市長後援会の支援を取り付けた。市立病院への産科、小児科の早期設置などを公約に掲げ、女性票への浸透を図る。民主党の推薦は辞退したが、党支持層の取り込みも狙っている。
◇
この連載は、横山薫、吉原郁夫、飯山大輔、池田寛樹、薩川碧、松本将統が担当しました。
◇富士吉田市(定数2)
渡辺亘人64 自現《5》
武川勉63 自現《3》
勝俣進55 無新
早川浩42 無新
渡辺淳也32 無新
◇南都留郡(定数2)
白壁賢一50 自現《1》
渡辺英機69 無現《2》
高村初子59 無新
◇都留市・西桂町(定数2)
森屋宏53 自現《3》
堀内富久62 無現《1》
◇大月市(定数1)
棚本邦由55 無現《2》
井上正己62 無新
◇上野原市・北都留郡(定数1)
石井脩徳70 無現《1》
志村時江63 無新
【注】名前は、〈1〉衆院の勢力〈2〉現・元・新〈3〉当選回数〈4〉五十音――の順で並べた。白抜き数字は当選回数。
(2011年3月31日 読売新聞)
3426
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:36:55
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1301954361951_02/news/20110405-OYT8T00132.htm
県議選 激戦区ルポ 一覧
【上】甲府 定数9―候補12
県連幹事長2人も必死
セレモニーが終わりかけた頃、北都留郡区選出の元県議で自民党県連会長も務めた山下実が急きょマイクを握った。式次第にはないあいさつだった。
1日、県連幹事長の皆川巌の出陣式。山下は地元・上野原市からはるばる応援に駆けつけ、壇上に姿を見せた。
「ぼやぼやしていたら、甲府城が落城する。心配になって飛んで来たんです」
甲府城の天守閣復元を「ライフワーク」と位置づける皆川を城にたとえ、支援を呼びかけた。皆川と同じ甲府市区選出で今期限りで引退する土屋直も、「5期目の得票がさみしいと、議員団をうまくまとめられない」とハッパをかけた。
山下が「落城」という不穏当な言葉を口にせざるを得ないほど、陣営の危機感は強い。
皆川は前回、4選を果たしたものの、得票数は9人中8番目。今回は当初、「民主対自民」の対決構図を前面に打ち出す方針だったが、東日本大震災の発生を受けて環境は一変した。皆川は民主党批判を抑え気味にし、自民党の「長い経験と実績」を強調する戦略に切り替えている。
危機感を持って臨んでいるのは、民主党県連幹事長の樋口雄一も同じだ。
1日の出陣式には、欠席予定だった衆院議員の小沢鋭仁が前夜に急きょ、出席することが決まった。陣営幹部は「厳しい戦いが予想される中、自分が応援に行かなければと思ったのではないか」と推察する。
樋口は県議選唯一の民主党公認候補で、旗幟(きし)を鮮明にしている。県連役員の飯島修は推薦にとどめたため、民主党への逆風を樋口が一身に受けることになる。樋口は選挙カーで市内をきめ細かく回り、「政権与党として横内県政の要望を国に伝えるパイプ役を担うとともに、宮島市政とも近い立場にある」と必死のアピールを続ける。
2大政党の県連幹事長が懸命の選挙活動をしなければならないのは、有権者の既成政党離れが進んでいるからだ。加えて、甲府市区は無党派層が多く、新人が5人も出馬しているという事情もある。昨年の参院選で全国的に躍進したみんなの党は2人を擁立し、初議席獲得を狙う。無所属の笹本貴之と永井学はともに30歳代で、世代交代を訴えている。
ある現職の陣営幹部は今回の選挙戦をこう見る。
「現職も新人も差がない横並びの状態だ」
(敬称略)
土橋亨58無現《1》
深沢芳次58み新
臼井成夫66自元《7》
笹本貴之39無新
樋口雄一51民現《3》〈国〉
小越智子47共現《1》
永井学36無新
皆川巌65自現《4》
飯島修56無新 〈民〉〈国〉
根本直幸45み新
安本美紀57公現《1》
仁ノ平尚子52無現《2》
(2011年4月5日 読売新聞)
3427
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:39:13
>>3057
>>3083
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1301954361951_02/news/20110405-OYT8T01000.htm
【中】中央 定数1―候補3
2新人 対照的な戦い
事務所内が緊張感に包まれた。
3日、日曜日の昼前。民主党参院議員会長の輿石東が数人のSPに付き添われ、一瀬明の選挙事務所を激励に訪れた。輿石はこの日、党推薦候補の事務所を順番に回っていた。
「今は党への批判や震災もあり大変な時だ。でも、こういう時だからこそ、君の手腕を県政で生かしてほしい」。輿石は一瀬と固い握手を交わしながら語りかけた。
民主党県連は昨年末、中央市区について、当時県連役員だった関敦隆ではなく、歯科医の一瀬を推薦することを決めた。同党を支持する業界団体、県歯科医師連盟の後押しがあったためだ。猛反発した関は1月に離党届を提出し、みんなの党から出馬した。
一瀬と関の戦い方は対照的だ。
3日、日曜日の夕方。買い物客でにぎわうショッピングセンターの近くで、2人は別々に選挙活動を行った。一瀬は街頭演説で、議員の報酬引き下げや政務調査費の見直しを訴えた。いずれも一瀬が独自に掲げている公約だ。その数時間前に民主党の重鎮、輿石の激励を受けたにもかかわらず、演説では党の名前を1度も出さなかった。
これに対し、関は「みんなの党」と書かれたのぼり旗をはためかせて自転車をこいだ。同党の山梨版「ローカル・アジェンダ」に盛り込まれた議員定数の3割削減を訴えながら、住宅街を回った。みんなの党公認を前面に打ち出し、今や敵となった民主党に対する批判票の取り込みを狙う。
4年前の前回選まで中央市は「中央市・中巨摩郡区」で定数2だったが、中巨摩郡(昭和町)が分離されたのに伴い1に減少。「2議席を3人で争う構図」から「1議席を3人で争う構図」に変わった。一瀬の陣営幹部は「区割り見直しは想定外だった。1人区は現職に有利で新人には不利だ」と危機感を募らせる。
その現職候補である河西敏郎は、実績をアピールする戦略だ。
「4年間議会活動をしてきたが、インフラ整備など、まだ足りないところもある。私を利用してもらいたい」
4日午前、豊富地区の住宅地の一角で約50人の支持者を前に力を込めた。河西は昨年10月、県議選をにらみ、幅広い支持を得るために自民党を離党した。陣営は「現職だからと言って、あぐらをかいていられない」と引き締めに懸命だ。
(敬称略)
一瀬明59無新〈民〉〈国〉
関敦隆55み新
河西敏郎61無現《1》
届け出順。白抜き数字は当選回数。四角囲みは推薦・支持政党。
(2011年4月6日 読売新聞)
3428
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:40:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/feature/kofu1301954361951_02/news/20110406-OYT8T00988.htm
【下】南アルプス 定数3―候補5
市長選の前哨戦の様相
新人5人が立候補し激戦となっている南アルプス市区 「5陣営だけでなく、市長選の2陣営も併せた7陣営がうごめいている」
現職3人が出馬せず、新人5人が乱立した南アルプス市区。ある陣営幹部は、今回の選挙戦の構図をそう分析してみせた。
24日の市長選は、再選を目指す現職の今沢忠文と県議からの転身を狙う中込博文の激突が予想され、県議選はその「前哨戦」の様相を呈しているからだ。
同市は2003年に旧6町村が合併して誕生したが、まとめ役だった元市長の石川豊(旧櫛形町長)が07年に引退。以来、市南部の旧甲西、旧櫛形両町、市北部の旧白根町、旧八田村を中心とした「南北対立」が顕在化した。
県議選が告示された1日。旧甲西町長の今沢は、旧櫛形町出身で元市議の桜本広樹の出陣式に出席。「桜本候補が県政ではばたくことが市の大きな財産になる」と持ち上げた。
一方、旧白根町が地盤の中込は、旧八田村長を7期務めた斉藤公夫の出陣式に顔を出し、「どの候補よりも素晴らしい政治経験がある。これから共に戦っていきたい」とボルテージを上げた。
前市議会議長の久保田松幸は市長選と距離を置く。引退する民主党県議の金丸直道の地盤を受け継ぎ、党推薦で出馬。旧白根町が地元だが、市南部の工業団地にも支持者が多く、陣営幹部は「うちの支持者は今沢支持と中込支持が入り乱れている。どちらかに近づいたら支持者が割れかねない」と話す。
共産党の名取泰は、党県委員会が追及してきた県議の海外視察の中止や、市名産の果樹の価格保障制度設立などを公約に独自の選挙戦を展開。南アルプス市区で初めての議席獲得を目指す。
「しがらみや利権のない若い議員が誕生すれば、議会改革につながる」。3日、日曜日の昼下がり。小笠原地区のショッピングセンターの駐車場で、河野良太は自転車から降りて街頭演説を始めた。政党の支援を受けない河野は同級生らの協力を得て、草の根運動を展開し、28歳の若さをアピールしている。
各陣営とも、引退を表明した自民党県議の内田健の動向に神経をとがらせている。後継指名をしておらず、「内田票」の行方が選挙戦を左右しそうだ。
(敬称略)
斉藤公夫72無新〈自〉
名取泰43共新
久保田松幸60無新〈民〉
桜本広樹49無新
河野良太28無新
◇
この連載は、飯山大輔、佐藤友紀、小高広樹が担当しました。
(2011年4月7日 読売新聞)
3429
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:42:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000123-mailo-l19
’11統一選:県議選 注目区ルポ/上 最激戦区・富士吉田市 /山梨
毎日新聞 4月7日(木)12時22分配信
10日に投開票の県議選。東日本大震災を意識して選挙活動の自粛ムードも漂う中、激戦を繰り広げている選挙区も多い。定数2を5人で争う最激戦区の富士吉田市と、民主対自民が最も鮮明になった韮崎市の注目2選挙区を取材した。
◇「市民党」前面に 各候補、派閥影潜め
富士吉田市で行われる選挙には、1951年に3町合併で市が誕生して以降、市内2大政治派閥の「堀内〓派」と「蓬莱派」が影を落としてきた。最近では、派閥を後ろ盾にした選挙活動は見えなくなっていたが、今回の県議選では特に影をひそめ、各候補とも「市民の声を県に」と市民党を前面に打ち出している。現職は実績を、新人は新風を訴え、混戦模様だ。
1日、現職の渡辺亘人氏(64)は出陣式で「派閥解消を訴えてきた。今回は変わり目の選挙。こういう時こそ私を必要としている」と5期を強調した。
あいさつした議員関係者は元県議会議長の太田道夫氏だけ。17日告示の市議選の立候補予定者は壇上に上げず、地元住民、障害者家族らの団体代表が前列に並んだ。太田氏は「今の県会は体をなしていない。若い人ばかりではやっていけない」と新人を意識し、現職の経験を訴えた。
「新旧のリレーが今行われました」。新人の渡辺淳也氏(32)は出陣式で、おじの秋山隆信元県議からたすきを直接掛けられた。渡辺氏は「富士吉田の街を新しく変えていきたい。その期待感をひしひしと感じている」とあいさつした。
キャッチフレーズは「変革、躍動」。「若いと次があると思われがちだが、最後のチャンスと考え、チャンスを必ずつかみ取る決意で身を粉にして頑張っていく」と訴えた。
県議会議長の武川勉氏(63)。出陣式では「第1回幹部会は昨年9月。新人は昨春から活動を始めた方もいた」と危機感を示した。
また、「現職が立候補する大前提は、4年前の約束がどれだけできたのか。今後何をしたいのか」と述べ、医療施設・機器の設置、道路整備の実績を強調し、「観光の富士北麓(ほくろく)を確立し、地域活性化を図るのが現実的な取り組みだ」と観光立県を訴えた。選挙ポスターには「まかせて安心」と書いた。
サッカーのヴァンフォーレ(VF)甲府元監督で新人の勝俣進氏(55)は1日夕、VFのエンブレム付きの青いベンチコートを着てつじ立ち。ドライバーらに「お願いします」と声を張り上げて頭を下げ、沿道の商店街では握手を求めて歩いた。
支援者は「市議4期の実績があり、他の新人とは当選後のスタートが違う」と語る。勝俣氏も市議会議長やVF監督を務めた「取りまとめ役」を強調し、「県政と市のパイプ役に」と訴えている。
元山梨中央銀行員で新人の早川浩氏(42)。自宅前での出陣式に自転車で登場。「若い、しがらみのない力で新しい時代を切りひらく」と訴えた。
その後、ラグビージャージーに似せたのぼりを立てた自転車で繰り出し、「富士吉田を変えないと取り残される。利権としがらみ選挙が行われてきた」と派閥選挙を否定。「一部のためではなく、市民、地域のための政治、市民の声を県に、県のことを市民に」と力説した。【小田切敏雄、福沢光一】
4月7日朝刊
3430
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:43:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000044-mailo-l19
’11統一選:県議選 注目区ルポ/下 民自対決・韮崎市 /山梨
毎日新聞 4月8日(金)10時57分配信
◇市長選の構図再燃 震災で政党色薄め
「知事と市長、県議の3者が一体となってこそ、市の発展があるんです」。6日夕、韮崎市中心部の街頭でマイクを握った自民党公認の現職、清水武則氏(74)は声を張り上げた。集まった支持者からも「そうだ」と歓声が上がる。それでも、陣営幹部は「非常に厳しい戦い。現職だからといって楽観はできない」と表情を緩めなかった。
清水氏と、民主党推薦の新人で元市長の小野修一氏(67)の一騎打ちとなった韮崎市選挙区。激しい選挙戦の背景には、市を二分した06年11月の市長選の構図がある。市長選では、3選を目指した小野氏と、県議から転身した現市長の横内公明氏が激戦を展開。約2300票差で横内氏が初当選した。この時、横内氏の選対本部長を務めたのが清水氏だった。
さらに、清水氏は07年1月の知事選で、新人だった現知事の横内正明氏を支持し、後援会支部長も務めた。清水氏は今回、「4年間しっかりと知事を支えてきた。県とのパイプ役が果たせるのは私だけ」と力を込める。
これに対し、小野氏は「地方議会と首長は二元代表制。何もかも一緒がいいなんていうのは全くおかしな話だ」と真っ向から批判を展開する。清水氏支持を打ち出している横内市長に対しても「公人たる市長として中立を保つべきだ」と主張。議員報酬の30%カットや、政務調査費の廃止、議員の海外研修の公費負担の廃止などを公約に掲げ、議会改革を目指す。
互いに対決色を鮮明にする両陣営。ただ、「民主対自民」と政党対決の構図は影をひそめている。
自民党県連の幹事長も務めた清水氏の陣営では当初、民主党への逆風を追い風に、政党対決を明確に打ち出す方針だった。しかし、東日本大震災の発生で一変。演説では、県連幹事長を務めた実績や、知事与党としての立場を強調するものの、民主党への批判はトーンダウンさせた。
対する小野氏は民主党への逆風を受け、当初から政党色をほとんど出さない戦略だ。チラシやのぼりなどにも民主党の文字を出していない。陣営幹部は「震災後は特に、『政党間で争っている場合ではない』というのが市民感情。あくまで無所属で戦った方が得策だ」と説明している。【曹美河】
4月8日朝刊
3431
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:45:26
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/07/16.html
2011年4月7日(木)
【関連記事】
15人が当選圏内に 残り16議席
終盤、攻防激しく
山梨県内の統一地方選の皮切りとなる県議選は10日の投開票まで残り3日となり、13選挙区で52候補が計31議席を目指して集票合戦を繰り広げている。山梨日日新聞が各地の取材網を通じて各選挙区の情勢を調べたところ、15人前後が当選圏内に入る勢い。残る16議席をめぐり37人が当落線上でしのぎを削っており、最終盤に向けた攻防は激しさを増しそうだ。
甲府(定数9)は、自民党元職と民主党現職が幅広く浸透。公明党現職も固い組織に支えられ、安定した戦い。このほか当落線上で各候補が激戦を展開している。
「最激戦区」の富士吉田(定数2)は現職と新人計5人が激しい接戦を展開し、混沌こんとんとした情勢。3人オーバーの甲斐(同3)は、民主党推薦候補が同党系の支持を手堅くまとめているが、ほかの5候補も激しい集票合戦を繰り広げている。
新人同士の対決となった南アルプス(同3)は、市議経験のある2候補が組織力を生かして浸透。ほかの3候補もしのぎを削っている。山梨(同2)は民主党推薦候補が支持固めを進め、ほかの2候補も食い込みを図っている。
南巨摩(同2)は郡南部を地盤とする無所属現職が優位に選挙戦を展開。自民党現職と民主党推薦の新人が郡北部でしのぎを削っている。
このほか一騎打ちとなった韮崎、大月、中巨摩(いずれも定数1)は2候補が激しい接戦を繰り広げている。笛吹(同3)、中央(同1)、南都留(同2)、上野原・北都留(同1)は現職が安定した戦いを進めている。一方、都留・西桂、北杜、甲州、西八代の4選挙区は無投票で7人の当選が決まっている。
3432
:
チバQ
:2011/04/08(金) 23:45:49
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/07/13.html
2011年4月7日(木)
【関連記事】
運動自粛しても“甲州選挙”不変
県議選 飛び交う中傷文書
10日投開票される山梨県議選の複数の選挙区で候補者を中傷する内容の文書が出回っている。有権者宅にポスティングされたり、はがきで郵送されたりしている。過去の選挙でも怪文書が飛び交うことはあったが、今回は東日本大震災の被災地に配慮して、遊説カーを走らせないなど自粛ムードの中の選挙戦。関係者からは「遊説は自粛しても中身は“甲州選挙”のまま」との指摘も出ている。
現職と新人の一騎打ちとなった韮崎選挙区では、候補者が問題行動を起こしたとする内容の差出人不明のチラシが出回っている。中傷された候補者の陣営によると、チラシは告示直前の3月29日夜から30日早朝にかけて、市内の民家の郵便受けに入れられたり、車のワイパーに挟まれたりした。陣営幹部は「事実無根」と憤り、韮崎署に被害を相談したという。
定数3を新人5人が争う南アルプス選挙区でも3月下旬、候補者を中傷する差出人不明のはがきが郵便で届いた。現新三つどもえの争いになっている南巨摩選挙区では、告示日の1日、ある陣営が出陣式で対立候補を批判する文書を配った。批判された陣営は町選管に被害を相談した。
韮崎市の男性(68)は「どの候補も、震災に配慮して選挙運動を自粛しているようだが、山梨の選挙はどんな状況になっても変わらないと思ってしまう」とあきれていた。
統一地方選の選挙違反取締本部を設置している県警によると、5日までに文書掲示違反などで61件の警告を出した。前回統一地方選では計65件の警告を出しており、公選法違反容疑で36人を摘発。現金買収や供応の疑いで11人を逮捕している。
3433
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:03:57
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1302195667522_02/news/20110408-OYT8T00095.htm
那須塩原市・那須町選挙区(定数4)
街ひっそり静かな戦い
塩原温泉街でバスの乗客に手を振る候補者(5日、那須塩原市内)=写真は一部修整しました 東日本大震災はとりわけ、この選挙区を激しく襲った。若いカップルや家族連れでにぎわう那須高原や塩原温泉も、今年は人影がまばらで、候補者も静かな選挙戦を強いられている。
那須高原にあるホテルは、震災翌日から宿泊予約のキャンセルが続出し、その数は約1万4000人に上った。福島第一原発事故による避難者もいなくなり、休業状態。経済的被害を受けている状況は塩原温泉も同じ。ある旅館主は「客は来ないのにローン支払いが待っている。廃業したくてもできない」とぼやく。
小滝信光は「返済金の延納ができるように取り組む。避難者3食付き1泊5000円の計画が認められるように県とのパイプ役に徹する」と話す。
相馬政二は「県も市も震災後の塩原温泉を知らない。塩原温泉は栃木の宝。国、県の負担で避難者を受け入れ、再び活気づく温泉街に」と訴える。
増渕三津男は「那須町は東北の玄関口。復興の拠点として、また基幹産業の観光業復興に、長い行政と県議経験を生かしてしっかり取り組む」と強調する。
観光とともに、県北の基幹産業・農業も打撃を受けている。生乳生産量が本州一の那須塩原市で、乳牛約200頭を飼う酪農家は、牛乳加工工場やパック工場の被災で生乳の出荷ができず計6・5トンを廃棄。「放射能汚染が心配。出荷停止になったらどうしよう」と不安顔だ。「那須ブランド」認定減農薬米を栽培する那須町稲沢の農家は、「今年は田植えをしていいものか。葉もの野菜出荷も控えている」と、原発事故による影響を案ずる。環太平洋経済連携協定(TPP)の行方も気になる。
中塚英範は「農作物、牛乳が風評被害を受けないように尽力する。農業のみならず国内産業を破壊するTPPには絶対反対」と言い切る。
阿部寿一は「TPP参加には断固反対。食料自給率40%のわが国は参加すれば13%に落ち込む。国内農産物を守り、50%にする」と訴える。
阿久津憲二は「牛肉もサクランボも品質向上に努め、自由化後もしっかり残っている。TPP参加を前提に、足腰の強い農業に取り組む」と強調する。
「自民党王国」だった選挙区は、みんなの党の誕生で状況が一変した。みんなは代表の渡辺喜美のおひざ元から新人を立てるなど公認3人を擁立。自民は公認1人と推薦1人に絞って議席死守に懸命、民主も初議席を狙う。
被災者への配慮から、新人候補を除き選挙カーは姿を消した。街頭演説も数少ない。激しい戦いが繰り広げられているはずなのに、街は奇妙な静寂に包まれている。(敬称略、佐藤範明)
(2011年4月6日 読売新聞)
3434
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:04:25
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1302195667522_02/news/20110408-OYT8T00099.htm
矢板市(定数1)
被災地「どぶ板」の訴え
ブルーシートで応急処置した屋根が目立つ選挙区で防災対策を訴える候補者(2日、矢板市内で) 壊れた石塀、屋根瓦が落ちてブルーシートで応急処置された家が目立つ矢板市選挙区。同市内では、住宅108棟が全半壊し、いまだ断水も100戸で続いている。東日本大震災の爪痕はあまりに深い。この「1人区」で、自民党の大物現職とみんなの党の新人が一騎打ちで論戦を繰り広げている。
◇
「県議12年で培った人脈と経験で、私は地域の非常事態にしっかりと応えられるようになった」
青木克明は週末の街頭で、耐震性を高めた水道管整備や、ライフライン(生活物資補給路)を早期復旧するための体制づくりを進めると訴えた。
「県内でも大きな土砂崩れが起きた。この地区で急傾斜地対策を進めておいて良かった」と、実績のアピールも忘れない。傍らでは、応援に駆けつけた市長の遠藤忠がうなずいた。
青木は以前、渡辺喜美派の県議でつくる「自民温知会」のメンバーだったが、渡辺には付かず、自民党に残った。現在は自民党議員会会長の要職にある。
地震後、被災地視察や対策検討に追われ、10日間は地元でのあいさつ回りを控えた。後援会の広報紙には、被災者支援の要望活動、県の被害住宅への利子補給決定などの実績が並ぶ。
被災者感情を考慮し、選挙カーは使用を自粛。その代わり、多いと1日20か所近くで熱弁を振るう。「党の仲間にも選挙カーを使わないように言った立場。経験を訴え、何とか勝ち残りたい」。前回は無投票で、選挙戦は8年ぶり。4選に向けて気が抜けない。
◇
「県議の報酬を3割減らし、その財源を県震災復興基金として積み立て、本県の復興に役立てます」
斎藤淳一郎も週末、JR矢板駅前でマイクを握り締めていた。演説の約9割を震災復興に割き、住宅再建に向けた県独自の制度設立や国の制度拡充などを訴えた。
青木を向こうに回し、みんなの党が担ぎ出したのが元県職員の斎藤だ。政策立案能力を買われ、アジェンダ(政策課題)作成にも携わった。党代表の渡辺も「最初に党首が面接して公認を決めた唯一の新人候補」と太鼓判を押す。
斎藤の脇を固めるのは、もともと青木陣営にいた渡辺派の面々。どぶ板選挙に徹し、自民票の切り崩しを狙う。昨年10月の立候補表明以降、知名度不足を補うために重ねた街頭活動は200回を超えた。
震災直後には、行政マンとして培った危機対応能力をいかんなく発揮。給水や停電情報を盛り込んだチラシを約1500戸に配って回った。
「断水中、給水所まで歩いていけなかったお年寄りや障害のある方がたくさんいた。災害弱者の支援に真っ先に取り組みたい」。言葉に力がこもった。
(敬称略。大石由佳子、上地洋実)
(2011年4月7日 読売新聞)
3435
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:04:53
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1302195667522_02/news/20110408-OYT8T00100.htm
小山市・野木町(定数5)
見えぬ争点読めぬ反響
「盛り上がらない。選挙カーを出していないので、市民の反応もつかめない」。ある陣営の選挙通がつぶやいた。
小山市・野木町選挙区は前回の無投票から一転、8人が立候補して激戦になったが、有権者の関心は今ひとつ。選挙区内で目立った争点がなく、ほとんどの陣営が選挙カーを自粛し、現職5人と新人3人が震災を意識した戦術を展開、静かに火花を散らしている。
西村真治は田んぼが広がる集落に自転車で乗りつけ、「耐震の専門家だから、災害に強い街づくりを推進できる」とハンドマイクで訴えた。耐震建築の学者という強みを前面に押し出し、公明党3市議、1町議の組織票固めを急ぐ。
五十嵐清はミニ集会と街頭演説を繰り返す。ドクターヘリの導入を実績として挙げ、災害用の燃料備蓄策を提唱し、聴衆に応じて主眼点を替える。女性が約30人集まった会合では「何でも気軽に相談してほしい」と呼びかけた。
板橋一好は本県議選で史上最多の11選を目指す。「震災を選挙の道具にしない」と、ミニ集会や企業訪問では、震災はノータッチ。過去40年の経験と実績を強調しながら、「夢がない若い候補者には任せられない」と力を込めた。
舘野崇泰は「名前を売るためには必要」と、告示日から選挙カーを使う。野木からの県議は8年間不在。街頭では「被災地の人たちと同じように、困難を乗り越え、野木から政治を変えよう」と訴え、票の掘り起こしを図っている。
高橋修司は前回の自民公認からみんなに転じた。運動員約20人と自転車で選挙区を回る。ポスターには「被災されたみなさま 希望を捨てないでください」と大きく書いた。街頭では「県議を半減し、報酬3割減額」と議会改革を掲げる。
栗田城は出馬表明が遅れたが、地盤の市南部で1日十数か所のミニ集会を精力的にこなしており、野木にも浸透を図る。集会では「震災は国民の絆の大切さを示した。若い人も学んでほしい」と若者への訴えも欠かさない。
渡辺直治は民主公認から無所属に。出身労組や連合栃木などの動きが頼みだ。自身が事業を推進し、ほぼ完了した土地区画整理地区の広い歩道に立ち、「成功した街づくりの手法を被災地の復興に役立てたい」と力説した。
白石資隆は震災直後から、避難所で炊き出しボランティアを続ける。選挙戦に入っても、合間を縫って足を運んだ。選挙への関心を高めようと、中盤からは選挙カーも使用。「改革はまず政治家から」と無党派層に訴える。
現職2人の党派が前回と変わり、公明党の参戦もあって、票の行方は読みづらい。各陣営、手探りの選挙戦が続く。
(敬称略、小堀日出春)
(2011年4月8日 読売新聞)
3436
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:05:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000063-mailo-l09
激戦区を行く:県議選/上 矢板市 自・みの一騎打ち /栃木
毎日新聞 4月5日(火)11時32分配信
◇渡辺代表の地盤で激戦 党勢拡大への試金石
瓦が無残に崩れ落ち、ブルーシートで覆われた屋根が点在する。東日本大震災で81世帯(3月末現在)が全半壊し、県内でも被害が大きかった矢板市。前回無投票の静寂は破られ、一騎打ちによる激しい選挙戦がにわかに熱を帯びてきた。
4期目を狙う現職の青木克明氏=自民=は、みんなの党の渡辺喜美代表の自民党時代を支えた県議の「自民温知会」メンバーの一人だが、自民にとどまった。渡辺氏の「金城湯池」である県北部から党勢拡大を目指すみんなにとって「絶対に落とせない」(党関係者)選挙区の一つで、元県職員の新人、斎藤淳一郎氏を擁立した。渡辺氏に同調した青木陣営の一部は離脱し、斎藤氏の選挙を担う。青木氏が築いてきた強固な組織を斎藤氏が切り崩せるかが焦点だ。
◆
「12年で築いた人脈と経験を生かし、発展に全力を投じたい」。青木氏は、震災後の県や市への要望活動に加え、「JA栃木厚生連の撤退で危機を迎えた塩谷病院(同市)の受け皿を県と共に探した」などと県議としての実績を強調する。他の自民候補と同じく選挙カーは不使用。乗用車で数百メートルおきに乗降を繰り返し、1日約15回の演説で地道に支持を訴える。
過去に経験がない選挙カー不使用で陣営幹部は「知名度はあるとはいえ、難しい選挙になる」と危機感を強める。元自治会長ら、地元の顔役が会長を務め、市内各地区に張り巡らした後援会組織を生かして集客。遠藤忠・矢板市長や同市議らの応援も得て、市との連携も強調している。
◆
計画停電の予定、給水所や仮設トイレ、洗濯機、ゴミ収集の場所−−。震災後、身近な情報が書かれたチラシが定期的に約1500戸に届けられた。市や県ではなく、みんなの党が発行した「政党ビラ」だ。
被災者感情に配慮し、告示直前の3月、街頭演説を控えた。代わりに力を入れてきたのが生活情報の発信だった。3月下旬からは「災害弱者支援の計画作り」「議会定数半減、給与カット」など、自身の主張も織り込むようにしている。「障害者施策や危機管理にかかわった県職員としての経験が生きた」と斎藤氏。感謝する電話も事務所に多数寄せられたといい、陣営も手応えを感じている。
知名度で劣る新人。選挙ムードがこのまま低調に推移すれば、不利な要素になりかねない。選挙カーでのお見舞いと宣伝活動で無党派層に呼び掛け、青木陣営から離脱した陣営幹部はかつての自民党支持者に食い込もうと余念がない。
「復興へのみんなの党のアジェンダに、斎藤の提案がちりばめられている。役人任せでなく提案ができる政治家が必要」。告示翌日の2日には早くも渡辺代表が個人演説会に駆けつけ、即戦力候補であることを強調した。【泉谷由梨子】
◇
統一地方選第1ラウンドの県議選は10日の投開票に向け、各陣営が火花を散らしている。激戦区を歩いた。
………………………………………………………………………………………………………
◇矢板市(定数1−2)
青木克明 58[元]会社役員(3)自現
斎藤淳一郎 38[元]県職員 み新
4月5日朝刊
3437
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:06:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000049-mailo-l09
激戦区を行く:県議選/中 日光市 独占狙う自、民・み挑む /栃木
毎日新聞 4月6日(水)11時22分配信
◇「お願いします」言えない 震災で観光に打撃
星一男氏が昨年、日光市長選に転出した日光市選挙区で、福田昭夫衆院議員のおひざ元で引き続き議席維持を目指す民主は、元公設秘書の船山幸雄氏を擁立、昨年の参院選で比例第1党に躍り出たみんなは鈴木秀顕氏、無所属で自民推薦の阿部博美氏の3新人に自民現職の渡辺渡氏の4人が2議席を争う。議席独占を狙う県政与党の自民に対して、民主、みんなが挑む激しい選挙戦になると見られたが、東日本大震災を境にムードが一変、他陣営を横にらみの選挙戦となった。
「こんな選挙は初めて」。さまざまな選挙をくぐり抜けたベテランほど、自粛ムードに囲まれて「手応えが感じられず、確信が持てない」と頭を抱え、「(選挙運動を)やりすぎて票が逃げても困るし、やらずに票が来ないと選挙じゃない」とジレンマを抱える。
震災で大きな被害を受けたわけでもない日光では主要産業の観光が“2次被害”とも言われるほど深刻な状態となっている。湯西川温泉のホテル経営者は「3、4月は順調に入った予約がキャンセルされ、5月以降もだめだ」と声を落とす。神事を除き日光二荒山神社の弥生祭や東照宮の百物揃千人行列などが中止となり、「従業員は自宅待機で開店休業状態が多い」(鬼怒川川治温泉旅館協同組合)。出入り業者やビル管理など関連業者への影響も広がり、「『お願いします』とは言えない」と、ある陣営の幹部はこぼす。
自民県連は申し合わせで遊説カーの使用を取りやめた。「選挙のたびごとに選挙区が広がる。気持ちは2期目」と言うのは渡辺氏。初当選時は旧今市市。そして今市・日光を経て、前回は合併直後の新日光市。阿部氏も新日光市の選挙は市議時代に続いて2度目。ミニ集会や街頭演説などに力を入れるが、遊説カーを走らせる民主とみんなを横目に「やっぱりあった方がいいな」との声も漏れる。
対する船山氏は交通量の多い交差点に立ち、「雇用は最大の福祉」とパネルを掲げてハンドマイクでも演説する。「朝の通勤時間帯は3時間で1500台が通過するので、PR効果はある」と力説。鈴木氏は「投票日の10日を知らない有権者もいて、投票に行ってもらうPRにもなる」と話すが音量は絞り気味。自転車でアピールも忘れない。
09年の衆院選と昨年7月の参院選に加えて、日光市では昨年4月、市長選・市議選があったばかり。うんざり気味の有権者に震災と原発事故がだめを押した。ある候補の街頭演説を聞いていた年配の男性は「何が変わった。震災で与党も野党もお互い批判している場合か」と吐き捨てるように言った。遠巻きに見ていた80歳代の女性は「何も変わらないよ。投票? 行かないよ」。政治的な無力感が有権者に漂う。投票率にどう表れるか。各陣営は腫れ物に触るような選挙戦が続いている。【浅見茂晴】
………………………………………………………………………………………………………
◇日光市
(定数2−4)
船山幸雄 57 [元]衆院秘書 民新
鈴木秀顕 41 会社役員 み新
阿部博美 50 幼稚園園長 無新
渡辺渡 68 [元]県議長 (6)自現
4月6日朝刊
3438
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:06:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000098-mailo-l09
激戦区を行く:県議選/下 栃木市・岩舟町 5人が4議席にしのぎ /栃木
毎日新聞 4月7日(木)11時51分配信
◇合併で構図変わり 新地域で浸透図る
「合併して前回通りの得票では足りない。皆様には親戚や友人などに声を掛けて……」。告示後の日曜日の夜、栃木市内の公民館で開かれた集会で自民現職の櫛淵忠男氏の陣営幹部が切々と訴えた。演説が終わると、足早に別会場の集会へ。週末は80カ所以上、短時間の演説をこなす櫛淵氏は「(前回当選した)旧選挙区内でそれなりに得票しないと厳しい」と危機感を募らせる。
◆
栃木市は昨春、大平、藤岡、都賀の旧3町と合併した。前回まで「栃木市」と「下都賀郡南部」に分かれていた2選挙区が合区されて初の統一選。櫛淵氏のほか、自民元職の平池秀光氏、民主現職の保母欽一郎氏、みんな新人の角田正展氏、無所属現職の琴寄昌男氏=自民推薦=の5人が4議席をめぐり、しのぎを削る。合区に伴い、各候補はそれまで縁のなかった地域でも票の掘り起こしを迫られることになり、混とんとした情勢に拍車を掛けている。
前回は栃木市選挙区で苦杯を喫し、雪辱を期す平池氏。有力な支持母体になっている建設業界に加え、昨春の市長選で応援した鈴木俊美市長の後援会からも支援を受ける。旧大平町出身である鈴木市長の組織を足場に、旧市から旧町へ支持拡大を図る。
07年にトップ当選した琴寄氏は、引退を決めた野田尚吾県議長(前回は下都賀郡南部)の地盤を引き継いだ。正月早々から、野田氏と二人三脚で支持者回りをこなしてきた。琴寄氏は「(大平、岩舟、藤岡3町とは)これまで接点がなかったが、これを突破口にして少しずつ浸透している」と語る。
◆
一方、前回まで下都賀郡南部で選挙活動を行ってきた保母氏と角田氏は選挙区の半分近い票を占める旧栃木市での浸透に照準を合わせる。「計画停電などで有権者を集めた夜の集会が開きづらくなっている。街頭演説を中心にしながら地道に訴えていく活動を続ける」と保母氏。選挙事務所も大票田の旧市内に構え、攻勢を強める。
地元の旧大平町を基盤に、選挙運動する角田氏は自転車で中心市街地を回り、若さをアピール。「(渡辺喜美代表のおひざ元の)県北ばかりがみんなの党ではない」と訴え、旧市内で無党派層の取り込みに汗を流す。
合併に伴い、構図が大きく様変わりした栃木市・岩舟町選挙区。大票田の旧栃木市での票の行方が勝敗の鍵を握っている。【中村藍】
………………………………………………………………………………………………………
◇栃木市・岩舟町(定数4−5)
平池秀光 70 会社役員 (5)自元
櫛淵忠男 68 会社役員 (2)自現
保母欽一郎 51 衆院秘書 (1)民現
角田正展 41 会社役員 み新
琴寄昌男 49 組合理事長(1)無現
4月7日朝刊
3439
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:17:15
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news1/20110409-OYT1T00074.htm
自粛ムード一変、なりふり構わぬ県議選新人候補
巨大地震
群馬県議選は10日、無投票の5選挙区を除く13選挙区で投開票される。
序盤は、東日本大震災に配慮した自粛ムードが広がっていたが、最終盤に差し掛かり様相が一変。選挙カーによる遊説自粛を申し合わせた「紳士協定」がなし崩しになったり、街頭での「パフォーマンス」を敢行する候補が出たりと、知名度不足挽回のため、なりふり構わぬ姿勢を見せる新人も増えている。
現職、新人が競うある選挙区では告示前、選挙カーによる遊説自粛を申し合わせたが、一部の新人が、中盤以降、そろって選挙カーを投入した。
ある陣営では、まずは個人演説会の会場案内を流し、翌日から候補者名の連呼に踏み切った。音量は抑え気味だが、陣営幹部は「ムードも盛り上がらず、支持者から『やる気があるのか』としかられた」と、苦しい内情を明かした。
これに対し、現職候補の陣営関係者は「出来れば最後まで(選挙カーは)使いたくない。申し合わせ通りに、自分たちの足元を見つめて戦いたい」と平静を装った。
前橋市区の新人候補は、大学陸上部の主将を務めた経歴を生かし、母校の白いユニホームに選挙用のたすきをかけて走る「マラソン遊説」を始めた。以前から温めていたアイデアを震災で封印したが、「知名度もない中で、他の候補と同じ自転車遊説では差別化が図れない」と決断した。
7日は、伴走の自転車3台と選挙カーを引き連れて市街地を疾走。沿道の有権者と握手を交わした。8日は距離を10キロに延ばし、郊外の団地や住宅街を遊説。この候補は「走ることで忍耐力、精神力を学んだ。原点に戻って最後の支持を訴えたい」と意気込んだ。
一方、自粛を継続し、恒例の総決起集会を見合わせる陣営も多い。選挙カーの遊説使用中止を合同で発表した桐生、みどり両市区の現職候補4人は、いずれも行わない。選挙区内には、選挙カーを使う新人もいて、自粛側の陣営関係者は「何だかんだ言っても選挙カーの効果は大きい。自粛は仕方ないが、不利ですよ」と本音を漏らしていた。
(2011年4月9日07時28分 読売新聞)
3440
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:23:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000132-mailo-l11
’11統一選:さいたま市議選情勢分析 /埼玉
毎日新聞 4月8日(金)12時2分配信
◇定数1減で激戦区に−−大宮区
◇改援隊推薦の影響は−−見沼区
■北区
民主は、前回(07年)トップ当選した現職が県議選に転出し、新人2人が出馬した。それぞれ自転車や徒歩で選挙区内を回り、知名度アップに躍起だ。前回5人中3人を落選させた自民は現職1人を公認、新人1人を推薦した。「災害に強い街づくり」などを訴える。共産は現職、公明は新人1人をそれぞれ擁立した。組織票を先にまとめ、さらなる支持拡大に挑む。無所属の現職2人も福祉施策など4年間の実績を訴え、支持固めと共に浮動票の取り込みを図る。残る無所属新人は選挙カーを使わず、自転車で防災施策や議会改革を訴える。
■大宮区
前回より定数が1減となり、5議席を巡って現職4人、新人5人が争う「最激戦区」の一つ。自民、民主が2人ずつ、公明、共産、みんなの党が1人ずつ立候補した。さらに無所属と諸派各1人も議席獲得を目指す。
枝野幸男官房長官の地元で、現有1議席からの躍進を目指す民主候補の陣営は「枝野氏が国政に専念するためにも地元で負けるわけにはいかない」と「背水の陣」で臨む構え。みんな新人の陣営は「今回の当選ラインは4500票くらい。無党派層を取り込んで何とか滑り込みたい」と話した。
■見沼区
地域政党「埼玉改援隊」を立ち上げた清水勇人・さいたま市長のおひざ元。改援隊は同区内で3人を推薦した。うち新人は「地元は市長の支持者が多く、市長とのつながりを強調したい」と意気込む。
他の市内9選挙区では候補者を1人にとどめた公明は唯一2人を同区で擁立した。共産も2人が出馬し、それぞれ現有2議席を死守したい考え。前回6人中3人が落選した自民は現職2人、民主は現職と新人の2人を擁立。諸派2人と無所属元職も加わって、8議席を巡って争う。
■南区
人口が多く、市議選では最も定数が多い選挙区。候補者も13人と最多で、現職6人、元職1人、新人6人で9議席を争う。自民は現職4人を、民主は現職と新人の2人を、前回トップ当選だった共産と2位だった公明は共に現職が引退し、後継の新人を各1人ずつ擁立した。みんなからも新人1人が出馬。無所属は4人で、現職、元職が各1人、新人が2人。自民現職の1人は、当選ラインは前回並みの約4000票と見ているが、「4年間で選挙区内の有権者数も増えたので、投票率次第で変わっていく」と危機感を募らせ、票の上積みに躍起だ。
3441
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:24:04
………………………………………………………………………………………………………
◇北区(定数7−9)
伊藤仕 28 会社員 民新
関根信明 52 会社役員 (2)自現
神田義行 59 党地区委員 (2)共現
小川寿士 47 [元]漫才師 民新
伝田ひろみ 62 [元]施設役員(2)無現
武山広道 43 [元]会社員 公新
飯塚博之 39 会社員 無新
吉田一郎 47 文筆業 (2)無現
常見龍太郎 35 家業手伝い 無新
◇大宮区(定数5−9)
関口正 57 [元]会社員 共新
須田悟 45 会社役員 諸新
新藤信夫 60 不動産業 (2)自現
西山幸代 51 党支部委員 民新
松本敏雄 64 社協会長 (2)無現
小林直太 47 会社役員 み新
宮沢則之 50 党支部長 (1)公現
渋谷佳孝 38 [元]団体役員 自新
熊谷裕人 49 [元]衆院秘書(1)民現
◇見沼区(定数8−11)
中山欽哉 52 歯科技工士 (2)自現
武田和浩 50 党県委員 民新
宮本英典 39 [元]市長秘書 諸新
細沼武彦 66 農業 (2)諸現
吉山悟 59 客員研究員 (1)無元
三神尊志 30 [元]日立社員(1)民現
戸島義子 60 党地区役員 (2)共現
青柳伸二 63 党県委員 (1)共現
輿水恵一 49 党県役員 (2)公現
鶴崎敏康 61 [元]幼稚園長(2)自現
小森谷優 52 党支部長 (1)公現
◇南区(定数9−13)
霜田紀子 70 保護司 (2)自現
野口吉明 64 幼稚園理事 (2)自現
松下壮一 48 [元]会社員 公新
萩原章弘 56 法人理事長 (2)自現
桶本大輔 42 物流業 (2)自現
浜口健司 40 [元]衆院秘書 民新
冨田かおり 32 [元]新聞記者 み新
丹羽宝宏 30 [元]衆院秘書(1)民現
秋本清一 57 会社役員 (1)無元
佐野尚子 58 団体代表 無新
守谷千津子 59 会社役員 共新
清宮喜三郎 43 会社社長 無新
土井裕之 39 客員研究員 (2)無現
4月8日朝刊
3442
:
チバQ
:2011/04/09(土) 10:25:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20110408/CK2011040802000050.html
白井市長 自動失職選び再出馬へ 「市議選に候補擁立」
2011年4月8日
市議会の不信任を受けて自動失職を選んだ白井市の横山久雅子前市長。七日、記者会見を開き「自身も信を問い、議会との関係をリセットしたい」と五月に行われる見通しの市長選に出馬する考えを表明した。東日本大震災で情勢が混乱する中、市政のトップ不在が五月末ごろまで続くことになった。
三月議会で北総線運賃値下げ問題から起きた混乱の責任などを問う不信任決議案が可決された際には、横山氏は議会解散をして職にとどまる意向だった。
しかし、七日の会見では「任期満了に伴う市議選直前の解散では効果が薄い」とした上で、議員改選後は不信任決議のハードルが四分の三から過半数へと下がるため「不信任の再可決もありえる」と市長選を選んだ理由を話した。
市議会に対しては「議会対策に疎かったことは反省」と混乱を招いた責任の一端を認めながら、「今の議会は全く理解できない。北総線の問題で反対するのは分かるが、これを発端にすべて反対し、バッシング、市長攻撃をしている」と批判。「市議選には市長支持の候補擁立に努力する。まっとうな議員が選ばれることを願っている」と厳しい表現を重ねた。
首長に対する不信任は県内では四回目で、十日以内に議会解散などをせず自動失職になったのは初めて。 (横山大輔)
3443
:
競馬で勝つ?競馬の必勝法とは?
:2011/04/09(土) 20:12:33
J_QJ;NG], www.infosale.biz, 競馬で勝つ?競馬の必勝法とは?,
http://www.infosale.biz/news/57.html
3444
:
チバQ
:2011/04/10(日) 22:50:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110409-00000077-mailo-l19
’11統一選:県議選 あす投票 激戦区、情勢は… /山梨
毎日新聞 4月9日(土)11時29分配信
統一地方選第1ラウンドの県議選(定数38)は10日、無投票の4選挙区を除く13選挙区で投開票される。「注目区ルポ」として7、8両日に掲載した富士吉田市と韮崎市の両選挙区以外に、激戦を展開している5選挙区の情勢を追った。【統一選取材班】
■甲府市(定数9)
12人が立候補した。主要政党5党が公認候補を擁立した唯一の選挙区。
無所属現職の土橋亨氏は連合山梨の推薦を受けた。みんなの党新人の深沢芳次氏は議員報酬3割返納が公約だ。自民元職の臼井成夫氏は7期の経験をアピール。無所属新人の笹本貴之氏は議会改革を訴える。民主現職の樋口雄一氏は党唯一の公認候補。
共産現職の小越智子氏は防災対策を中心に訴え、無所属新人の永井学氏は若さをアピール。自民現職の皆川巌氏は、甲府城整備などの実績を強調。民主推薦の新人、飯島修氏は連合山梨の支援を受ける。
みんなの党新人で、医師の根本直幸氏は地域医療の再構築を主張。公明公認で現職の安本美紀氏は支持組織を手堅くまとめる。無所属現職の仁ノ平尚子氏は、しがらみのなさを訴えている。
■甲斐市(定数3)
現職3人に新人若手3人が挑む。
支持基盤のない無所属新人の木川貴志氏は「超庶民力」がキャッチフレーズ。自民現職の大沢軍治氏は旧双葉町議4期、県議3期の経験を強調。民主推薦の木村富貴子氏は「女性を県政に」を合言葉に女性票を固める。旧敷島町を地盤とする自民公認の保延実氏は「敷島から県議を」と主張する。
税理士と社会福祉法人理事長を務める新人の山田一功氏は実践力をアピールし、大沢氏との旧双葉町票争奪戦に挑む。新人の込山伸一氏はスーツにスニーカー姿で若さを強調。旧竜王町が地盤の木村氏との差異化を図る。
■南アルプス市(定数3)
現職3人は引退などで出馬せず、新人5人の争い。
自民推薦の新人、斎藤公夫氏は、旧八田村長を7期務めた経験をアピール。共産公認の名取泰氏は、県議の海外視察廃止など党の政策を前面に出す。
前市議会議長の久保田松幸氏は、引退する民主現職の支持基盤を受け継ぎ民主推薦。再挑戦の無所属新人、桜本広樹氏は市議時代の支持基盤を生かし、今沢忠文市長の支援を受ける。最年少候補の無所属新人、河野良太氏は自転車で各地を回り、無党派層への浸透を図る。
■中央市(定数1)
現職1人に新人2人が挑む選挙区。
新人2人の戦略は正反対。民主推薦の一瀬明氏は党を出さずに医療現場の経験をアピール。みんなの党公認の関敦隆氏は議員定数削減など党の政策を訴える。無所属現職の河西敏郎氏は昨年11月に自民党を離党。町長を務めた地盤の旧玉穂町を中心に浸透を目指す。
■南巨摩郡(定数2)
自民系現職2人と民主推薦の新人1人が2議席を争う。
自民公認を断った望月勝氏は、地盤の南部町を中心に支持を固める。
民主推薦の新人、望月利樹氏は世代交代を強調。自民公認の深沢登志夫氏は8期の経験をアピール。地盤はいずれも富士川町で、地元票が勝敗を左右しそうだ。
4月9日朝刊
3445
:
神奈川一区民
:2011/04/11(月) 00:08:31
大変なことが起きました。
横浜市会選の金沢区選挙区で公明党の候補
者が落選。
(ソース@NHK)
3446
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2011/04/11(月) 00:11:16
>>3445
今回、地域政党が出てきて、そういうところを中心にハプニングあるかと見てたのですが、意外なところでw
みんな・民主系・自民がデッドヒートでうまーく並んだんですね。
3447
:
建設的与党らいおんはーと
◆S3/.7DxKSg
:2011/04/11(月) 00:18:22
プリティー当選
3448
:
チバQ
:2011/04/11(月) 21:39:39
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000001104110001
県議選 民主16、大幅減
2011年04月11日
統一地方選の県議選(定数95)と千葉市議選(同54)は10日投開票され、県議選では、政権与党となって初の統一選となった民主が16議席と、現有の20から大きく減らした。自民は過半数を超す52議席を獲得し、県議会で引き続き最大会派となる。県議選に初めて挑んだみんなも4議席を得た。浦安市選挙区(定数2)はこの日も投開票作業がされず、「当選者なし」による、再選挙となる。
県議選は、東日本大震災を受けて復興や防災対策を訴える候補が目立ち、政策や行政課題をめぐる明確な争点は乏しかった。
現新31人が立候補した民主。党への逆風にさらされ、十分に候補者を擁立できずに臨んだ。市川市選挙区では立候補した現新3人が全員落選。党県連の田中信行幹事長は「逆風の中よく踏みとどまった。市川は昨年の松戸市議選同様、擁立が多すぎた。今後の反省としたい」と話した。
自民は現新56人と元職2人の計58人を擁立。無投票で18人が当選したほか、郡部を中心に1人区や2人区で安定した強さを見せた。都市部でも着実に議席を得た。
公明は現有7議席を維持した。千葉市中央区の現職の引退に伴い、新顔を擁立した八千代市選挙区を最重点区として強固な組織力をフル稼働させた。
共産は現職4人と元職1人に候補者を絞り込んだ。いずれも都市部に擁立したため厳しい選挙戦を強いられたが、現有議席と同じ4議席を維持した。
社民は無投票で1議席を獲得したが、公認の新顔と推薦の無所属元職は議席獲得とならなかった。
県議選初挑戦となるみんなは10選挙区に11人が挑み、4議席を確保した。徹底した与党批判は震災を機に控えざるを得なくなり、支持基盤が乏しいことから苦戦が予想された。しかし東京寄りの選挙区で軒並み票を伸ばした。
市民ネットは佐倉市選挙区で、現職の後継候補が議席を死守。市原市選挙区でも元職がすべり込んだ。
3449
:
チバQ
:2011/04/11(月) 21:45:11
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110411-OHT1T00061.htm
プリティ長嶋氏、激戦を制し初当選…千葉県議選
◆統一地方選投開票(10日) 千葉県議選の市川選挙区は、長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(75)のモノマネで知られ、市川市議として活動してきたプリティ長嶋氏(56)が初当選。定数6を12人が争った激戦を制した。
ミスターの背番号と同じ「3」位当選に「ネバーギブアップ」と胸を張った。3月末には被災地への募金活動を行い、自らも宮城・南三陸町に10万円を寄付。今後も議員報酬の一部を毎月寄付していくという。
市川市内の事務所にはモノマネ仲間のリトル清原(39)も駆けつけた。ミスターヘの当選報告は「ん〜、報知さんからお伝えしてください」とはにかんだ。
3450
:
チバQ
:2011/04/11(月) 21:47:51
市川民主は典型的な共倒れですね
自民もひとり絞ればもう一人当選できたか
市川市(定数:6)確定 名前 得票 略歴 政党 年齢 新旧
赤間正明 20,193 党県副幹事長 公明 49 現
水野文也 14,467 〈元〉ロイター記者 みん 49 新
プリティ長嶋 13,443 タレント 無所 56 新
坂下茂樹 13,400 〈元〉市議 自民 36 新
鈴木衛 12,330 保育園理事 自民 59 現
岡田幸子 12,086 党県委員 共産 60 現
====当落選===================
小島武久 11,866 住宅会社役員 自民 70 現
松井努 10,232 建築事務所社長 自民 63 現
吉田晴美 8,818 〈元〉証券会社員 民主 39 新
井桁幹人 8,643 〈元〉健保組合職員 民主 34 新
鈴木真志 8,227 〈元〉IT社員 民主 39 現
高橋和夫 2,614 〈元〉図書業務社員 社民 47 新
3451
:
チバQ
:2011/04/11(月) 22:32:51
>>3420
当 15,060(17.7%) 谷田部孝一 61 民主 現 6 党市議団長
当 14,457(17.0%) 黒川勝 45 自民 現 2 党市政調副会長
当 11,971(14.1%) 篠原豪 36 みんな 新 1 (元)編集記者
当 11,197(13.2%) 高橋徳美 42 自民 新 1 (元)参院議員秘書
当 11,037(13.0%) 小幡正雄 68 諸派 現 9 ヨコハマ会役員
落 10,683(12.6%) 木村久義 60 公明 現 党県渉外局長
落 4,771(5.6%) 阪本真記 26 共産 新 党地区役員
落 4,712(5.5%) 田辺真也 35 無所属 新 行政書士
落 1,124(1.3%) 大倉洋一 62 無所属 新 会社社長
3452
:
チバQ
:2011/04/12(火) 23:13:37
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/04/12/11.html
会派再編の動き活発化 自民系 一本化は難航か
新しい県議が決まったことを受けて、県議会の会派再編の動きが活発化している。
現在3会派に分かれ、「県議会第一党」を維持した自民党系の動きが軸。自民党県連の皆川巌幹事長は一本化を各会派に打診したが、「政党活動と議会活動は別だ」と合流に否定的な声は強く、自民系勢力の分裂はほぼ確実。議会や自民県連内の主導権争いも絡み、新人を含めた「離合集散」の行方は不透明だ。
県議会の会派再編をめぐっては、多数派形成に向け、初当選した新人に合流を促すなどの動きが出ている。そんな中、自民県連の皆川幹事長は11日、「国会議員の議席奪還には改選を機に県議の結束を示す必要がある」として、自民系3会派の代表に会派の統一を打診した。
ただ3会派の合流には否定的な見方が強い。横内県政に政策ごと「是々非々」のスタンスをとる明全会は、議会改革などに賛同する新人らに入会を呼び掛けて、拡大を目指す方針。所属県議の一人は「会派の活動は政党活動とは一線を画すべきだ」と言い切る。
また、現在第2会派の県民クラブは11日、県議選で当選した元職や新人、他会派の県議も含めた会合を開き、今後の対応について意見交換。出席議員の一人は「自民系が一本化する考えはいいが、さまざまな思惑が絡み実現は難しい」との見通しを示した。
一方、民主党系会派は当選した党公認・推薦の6人をベースに会派を構成し、「さらにプラスアルファしたい」(同党県議)という。
3453
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2011/04/12(火) 23:21:06
>>3450
前回も市川の民主はルンバでしたね。
今回は票割り自体は成功してて、2人出しならピッタリかw
自民は前回の結果を踏まえると4人出しをした判断自体は責められない感じ。
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2007/f_kaihyou/yh12.htm
#k203
3454
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2011/04/13(水) 07:19:00
栃木県議選2011 変化の胎動
想定外 ほころび表面化
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1302627584060_02/news/20110413-OYT8T00106.htm
自民
「いくつ落としたんだ」
県議選(定数50)が投開票された10日深夜、宇都宮市内の自民党県連。石坂真一幹事長が厳しい表情で指を折りながら、失った議席を数えていた。1時間前には「現有議席も超えられるんじゃないか」と余裕を見せていたが、結果は違った。
相次ぎ届く現職落選の知らせ。目標の「過半数維持」に黄色信号がともると、県連内に焦りの色が広がった。現有28議席からの上積みを目指し、34人の公認・推薦候補で臨んだ選挙戦だった。「自民の強さの一つは地方組織の強さ」(茂木敏充・県連会長)で、過半数割れは絶対に許されなかった。それだけに、日付が変わって26人目の当選、過半数維持が決まった時には安堵(あんど)感が漂った。
自民は渡辺喜美・みんなの党代表のお膝元である県北部を重点区に位置づけていた。渡辺氏が自民を離れても同調せず、自民に残った現職が地盤固めに成功して議席を守れれば、次期衆院選で渡辺氏に対抗する足場を築けるからだ。
終盤には県連幹部らが次々と県北入り。「みんなの党が何をやった。たった1人のわがままで、なぜ我々がこんな厳しい思いをしなくてはいけない」(石坂幹事長)と、渡辺氏への批判も交えて支持を訴えた。
だが、矢板市と那須塩原市・那須町でそれぞれ現職1人がみんな新人にはじき出されて敗北。自民会派会長の青木克明氏は矢板での一騎打ちに敗れ、「立場からも、選挙区としても、私だけは負けちゃいけなかった」と唇をかんだ。
自民の誤算はこれだけではない。県南部の足利市、栃木市・岩舟町、佐野市で66〜75歳の現職が僅差で次点に泣いた。結局、7選挙区で4人の正副議長経験者を含む現職7人が落選した。
自民は「責任会派」という言葉を多用し、県政与党の立場を有権者にアピール。「国政選で民主やみんなに流れた人が『やっぱり自民』と戻ってくることも多い」と手応えは十分だった。東日本大震災で選挙ムードが盛り上がらなかったことも、実績ある現職には有利に働くはずだった。
どこかに油断があったのか。候補が支持者らとの危機感の共有に苦しみ、楽観ムードが漂う陣営を県連幹部がどなりつける場面もあったという。当選9回のベテラン、増渕賢一氏(宇都宮市・上三川町)も落選が決まり、「私の姿勢そのものが敗戦に結びついた」と支持者に頭を下げた。
2009年衆院選の大敗後、翌10年の参院選で勝利をもぎ取り、再生のきっかけをつかんだとみられていた自民。県議選に勝ち、地方での強さを再確認するはずが、ほころびの表面化で危機感が高まっている。
◇
県議選で、みんなの党が13人を当選させて第2党に躍り出た。自民党は過半数を確保したものの、現職が相次いで落選。県議会の風景を大きく変えることになった選挙戦を検証する。
(2011年4月13日 読売新聞)
3455
:
チバQ
:2011/04/14(木) 21:51:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000130-mailo-l19
自民県連:会長、民間人も候補に /山梨
毎日新聞 4月13日(水)13時8分配信
自民党県連の役員らが12日、甲府市内で会合を開き、辞任届を提出した堀内光雄県連会長の後任について、県議や元国会議員のほか、民間人も候補とすることを決めた。
具体的な選考方法は、新県議が5月以降に話し合って決める。皆川巌幹事長は取材に「県民から受け入れられる会長を選ぶためには、幅広い人材から選ぶべきだ」と話した。
県連によると、1955年ごろの初代、2代の会長は民間人だった。3代以降は現職の国会議員が会長を務めている。例外は、06年4月から約1年間務めた山下実県議(当時)と、前衆院議員の堀内会長のみ。【小林悠太】
4月13日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000133-mailo-l19
自民県連:堀内会長、辞任へ /山梨
毎日新聞 4月12日(火)13時46分配信
自民党県連の堀内光雄会長は11日、同県連に会長職の辞任届を提出した。東日本大震災の影響で解散総選挙が遠のいたため。県連の皆川巌幹事長は「新会長が決まるまでは預かりとするが、慰留は行わない」と話す。昨年中に決定予定だった次期衆院選立候補予定者(支部長)の選考作業は一時中断となる。
堀内会長は10年夏の参院選後に辞める予定だったが、「解散総選挙は間近で、支部長を決めずに辞めるのは無責任」として続投。しかし、支部長選考作業は難航が続き、1人も決まっていない。
皆川幹事長によると、堀内会長は他の理由として「山梨の衆院議員の定数が減る可能性があるため、支部長選考方法を見直すべきだ」「県議選に合わせて、会長も代わるべきだ」と説明したという。支部長の選考方法は新会長が決める予定。
また、皆川幹事長は同日、三つに分かれている県議会の自民党系会派について、各会派代表に統一会派結成を求めた。今後の国政選挙に向け結束するため。分裂状態は07年の知事選前から続いている。【小林悠太】
4月12日朝刊
3456
:
チバQ
:2011/04/14(木) 21:52:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000132-mailo-l19
’11統一選:県議選を振り返って 世代交代進む ベテラン3現職落選 /山梨
毎日新聞 4月12日(火)13時46分配信
10日に投開票された県議選。自民党主導の勢力図に変化はなかった中で、世代交代の流れが見られた。落選した現職はいずれも3期以上のベテランばかりで、新人の若手議員の躍進もあった。【統一地方選取材班】
「多選と高齢への有権者の批判は根強く、何を訴えても逆転は無理だ」。南巨摩郡選挙区(定数2)で、42歳の新人の望月利樹氏と2議席目を争った深沢登志夫氏の陣営幹部は、選挙戦中盤に白旗を挙げた。深沢氏は75歳で当選8回。「チェンジ」を掲げる望月氏の勢いの前に、2000票の大差で破れた。
政権交代後の初の県議選で、2大政党の公認・推薦候補の当選者数は、民主党6人、自民党15人。前回の07年選挙の当選結果から変化はなかったが、新たな風が起きた選挙区も複数あった。
12人が立候補した甲府市選挙区(定数9)では、36歳の新人、永井学氏が4位に入った。落選した前回から約2000票伸ばし、「前回は若い世代のみの支持だった。今回は中高年世代からも変革の期待を受けた」。富士吉田市選挙区(定数2)でも、新人で42歳の早川浩氏がトップ当選。同級生の支援をバックにつじ立ちや自転車遊説など草の根選挙で得票を伸ばし、「市民が世代交代を求めた」と胸をはる。
永井、早川両氏は、議会改革などについて議論する超党派の若手勉強会のメンバーで、永井氏は「執行部案を右から左に通す今の議会には緊張感がない。県政チェックという本来の役割を担いたい」と宣言する。
現職は計3人が落選した。深沢氏のほか、富士吉田市選挙区の渡辺亘人氏(5期、64歳)、甲斐市選挙区の大沢軍治氏(3期、72歳)のベテランばかりだ。いずれも前回から大幅に得票を減らし、有権者の世代交代を求める声が形になったと見られる。
若手勉強会の発起人で、今期で引退する内田健議員は「わずかだが改革派議員が増えた」と評価。その一方で、「若い新人候補が出ず、有権者に選択肢を示せない選挙区も多かった」と指摘する。
今回の選挙戦では、若手、ベテランに関係なく、「議会改革」を掲げる候補が多かった。「能力のある改革派議員を議長に選び、具体的に改革を進めてほしい」と内田議員。ただ、ベテラン議員の1人は「みんな、票を得るために『議会改革』と言っていただけ。具体策はなく、実行しようという議員はほとんどいない」と話していた。
4月12日朝刊
3457
:
チバQ
:2011/04/14(木) 21:52:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000108-mailo-l19
’11統一選:県議選(その1) 勢力図変わらず 民主、前回並み /山梨
毎日新聞 4月11日(月)12時43分配信
◇公明・共産1議席守る
統一地方選第1ラウンドの県議選(定数38)は10日、13選挙区で投開票され、31人が当選。無投票の4選挙区を加えて議員38人が決まった。民主党は公認・推薦候補の当選は6人にとどまり、07年の前回並み。自民党は公認・推薦候補15人が当選し、改選前の勢力を維持した。政権交代後初の県議選となったが、議会の勢力図は変わらなかった。公明、共産の両党は現有1議席を確保。初挑戦のみんなの党の議席獲得はならなかった。女性候補の当選は3人。当日有権者数は58万1571人。投票率は、前回(62・81%)を7・02ポイント下回り、過去最低の55・79%だった。【統一地方選取材班】
◇主要政党着実に みんな浸透せず
■甲府市(定数9)
主要政党5党が公認候補を擁立し、みんなの党を除く4党の公認候補は全員当選した。
民主唯一の公認で現職の樋口雄一氏は4選。県連幹事長として候補擁立に苦戦し、当選を受けても「国政がうまく進まず、おわびから始まった選挙」と支持者に話した。同党推薦で、市議から転身した新人の飯島修氏も連合山梨などの支援を受け初当選した。
自民は県連幹事長で現職の皆川巌氏が、甲府城整備など中心街活性化に取り組んだ実績を訴えて当選。07年夏の参院選の選挙違反事件で失職した自民元職の臼井成夫氏も返り咲き。当選連絡を受け、支持者を前に「知事をしっかり支え、必ず有言実行していく」と述べた。
公明公認の安本美紀氏、共産公認の小越智子氏はそれぞれ党基盤を軸に安定した戦いを進め議席を確保。無所属現職では、街頭演説のほかに自転車でも遊説した仁ノ平尚子氏が、女性県議の必要性や、しがらみのなさを訴え3選。連合山梨の推薦をバックに土橋亨氏も再選した。
無所属新人では、若さをアピールした永井学氏が再挑戦にして初当選を果たした。
初の議席獲得を目指したみんなの党は、医師の立場から地域医療再構築を訴えた根本直幸氏、議員報酬3割返納を公約に掲げた深沢芳次氏を擁立したが、浸透できなかった。新人の笹本貴之氏は「山梨の自立」や議会改革を訴え、若者や無党派層の取り込みを狙ったが、及ばなかった。
◇望月利氏初当選 望月勝氏、盤石再選
■南巨摩郡(定数2)
現職の望月勝氏がトップ当選で再選。残る1議席は、民主推薦の望月利樹氏が、自民現職のベテラン、深沢登志夫氏を破り、初当選した。
自民党籍の望月勝氏は「支持者には自民党も民主党もいる」として党公認を拒否し、無所属の立場に。地盤の南部町を中心に同郡南地域で、幅広い層から支持を集め、盤石の選挙戦を展開した。
新人で42歳の望月利樹氏は、当選8回で75歳の深沢氏を意識。地盤の富士川町は深沢氏と重なったが、志村学・富士川町長の選対幹部が陣営に入り、地元票も制した。当選を受けて支持者らに、勝因を「地域を変えてほしいという思いの結晶」と述べ「オンリーワンの古里をつくりましょう」と話した。
深沢氏は「培われた県政との人脈を最大限生かす」と経験を強調。横内正明知事を知事になった時から支援しており、知事との距離の近さも訴えたが、多選や高齢への批判もあり、及ばなかった。
◇激戦区は新人1、現職2
■甲斐市(定数3)
60〜70代の現職3人に、30代2人と50代1人の新人が挑んだ激戦区は、民主推薦の木村富貴子氏と自民公認の保延実氏の現職2人に加え、新人の山田一功氏が当選した。
唯一の女性の木村氏は「女性を県政に」を合言葉に、産科医不足や子育て対策に取り組むことを訴え、女性票を固めた。前回は民主国会議員と遊説したが、逆風下の今回は国会議員の支援を拒否。政党色を出さない戦略が功を奏した。
保延氏は、旧敷島町を地盤とする唯一の候補で「敷島から県議を」と訴えたほか、出身高校の同じ横内正明知事とのつながりも強調。税理士と社会福祉法人理事長を務める新人の山田氏は実践力をアピールし、前回落選の雪辱を果たした。
大沢軍治氏は町議4期、県議3期の経験を訴えたが、支持を固められず。38歳の新人、込山伸一氏は「若さと情熱」を掲げたが、無党派層へ浸透しきれなかった。新人の木川貴志氏は昨夏の参院選にも立候補したが、知名度不足が響いた。
4月11日朝刊
3458
:
チバQ
:2011/04/14(木) 21:53:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000111-mailo-l19
’11統一選:県議選(その2止) 自民、15議席維持 /山梨
毎日新聞 4月11日(月)12時43分配信
◇清水氏、激戦制す 民主・小野元市長及ばず
■韮崎市(定数1)
自民公認の現職、清水武則氏が、元市長で民主推薦の新人、小野修一氏との一騎打ちを制し、自民の議席を守った。両氏は、現市長の横内公明氏と小野氏が市を二分した06年11月の市長選の構図を引き継ぎ、激しい選挙戦を展開した。
清水氏は横内市長の選対本部長や、横内正明知事の後援会支部長を務めた経験から、市長や知事との距離の近さをアピール。横内市長が「選挙の恩は選挙で返す」とバックアップ。9市議も選対に加わった。当選を受け「知事と市長とともにすばらしい県土づくりにまい進したい」と支持者らに述べた。
小野氏は、議員報酬カットや政務調査費の廃止などを公約に掲げて「議会改革を目指す」と主張。5期目を目指す清水氏に対して多選批判を展開し、「県政に新しい流れを」と訴えた。民主党への逆風から、政党色を出さない戦略で無党派層への浸透を図ったが、及ばなかった。
◇組織力で久保田氏 斎藤、桜本氏も初当選
■南アルプス市(定数3)
前回(07年)当選した3人全員が、市長選に転身したり引退を表明。立候補した5人はいずれも新人で、混戦になった。
民主推薦の前市議会議長、久保田松幸氏が当選。自民推薦の旧八田村長、斎藤公夫氏と、元市議の桜本広樹氏も組織力を生かした戦いぶりで当選を果たした。
久保田氏は、民主現職の金丸直道氏の支持基盤を受け継ぎ、盤石な組織戦を展開。旧白根町地区を地盤とする唯一の候補として地元票もまとめた。
斎藤氏は、村長を7期務めた経験をアピール。前回に続き再挑戦の桜本氏も市議時代の組織力を生かした。17日告示の市長選に出馬を表明している現市長の今沢忠文と前県議の中込博文の両氏も動き、今沢氏は桜本氏を、中込氏は斎藤氏をそれぞれ支援した。
共産の名取泰氏は党支持層を固めるも及ばず。無所属の河野良太氏は若さを武器に浸透を図ったが、伸び悩んだ。
◇早川、武川氏が当選
■富士吉田市(定数2)
定数2に対し5人が挑む最激戦区となり、支持者を奪い合う激しい選挙戦が行われた結果、無所属新人の早川浩氏と自民現職の武川勉氏が当選した。
衆院議員秘書を務めた元山梨中央銀行員の早川氏は、同級生仲間の支援を受け、勇気と行動力を訴え、つじ立ちや自転車での遊説が功を奏した。県議会議長の武川氏は、現職の実績を前面に出して「任せて安心」と訴えながら、市長時代からの支援者を手堅くまとめた。
勝俣氏は、市議4期の実績とサッカーのヴァンフォーレ甲府の監督を務め、リーダー性を訴えたが、及ばなかった。6期目を目指した自民現職の渡辺亘人氏は、後援会組織をフル回転させ、支持固めを図ったが、届かなかった。無所属新人の渡辺淳也氏は、おじで元県議の秋山隆信氏の支持者の支援を受けながらつじ立ちも行ったが、甲府市出身でもあり十分浸透を図れず、及ばなかった。
◇河西氏が再選
■中央市(定数1)
中巨摩郡(昭和町)と分かれ、今回から1人区となった。無所属現職の河西敏郎氏が、民主推薦の一瀬明氏とみんなの党公認の関敦隆氏の両新人を抑え、議席を守った。
河西氏は昨年11月に自民党を離党したことで、党派を越えた幅広い層に浸透。町長を務めた地盤の旧玉穂町を中心に票を伸ばし、再選した。
歯科医師の一瀬氏は、政権への逆風を受け、政党色を出さずに医療現場の経験をアピール。関氏は、みんなの党を前面に押し出し、議員定数削減など党が掲げるアジェンダ(政策課題)の実現を訴えた。しかし、2氏の地盤はいずれも旧田富町で、地元票が割れてしまい、及ばなかった。
4月11日朝刊
3459
:
チバQ
:2011/04/14(木) 21:54:38
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/11/14.html
2011年4月11日(月)
【関連記事】
新人躍進、11人が当選 県議選 民主逆風、6議席止まり
民主逆風、6議席止まり 自民は17議席「第一党」
当選確実となり、支持者に迎えられる永井学氏=甲府市丸の内3丁目
山梨県内の統一地方選第一ラウンドとなる県議選(定数38)は10日、無投票となった4選挙区(定数計7)を除く13選挙区で投開票され、31人が当選。1日の無投票当選者を含め新県議38人が決まった。議席の大幅拡大を目指し、9人を擁立した民主党は6人にとどまり、惨敗。自民党は17議席を獲得し、「県議会第一党」を維持したが、改選前より3議席減った。初の県議選に臨んだみんなの党は議席獲得はならなかった。一方、前回はゼロだった30代が当選するなど新人11人が議席を獲得し、世代交代を印象付けた。政策的な対立点に乏しかったことなどから、投票率は前回を7・02ポイント下回り、過去最低の55・79%となった。
政権交代後初めての県議選に臨んだ民主党がどこまで議席を伸ばすかが焦点の一つだった。現職と30〜40代の若手新人が激しくしのぎを削った選挙区もあり、新旧交代が進むかにも注目が集まった。
無投票当選者を含む新議員の内訳は現職26人、元職1人、新人11人。新人は県政交代で顔ぶれが大幅に入れ替わった2007年と同数に上った。
公認・推薦では、民主党が6人、自民党が15人、公明、共産が各1人、無所属は15人が当選した。民主党は推薦した新人3人が、自民は公認した現職3人が落選した。
民主党は改選前の議席を2上回ったが、前回(うち1人は後に当選無効が確定)と同数にとどまった。自民党は公認・推薦を受けなかった党所属の現職も含め、17人が当選。改選議席を3下回ったが、自民党と統一会派を組む現職5人を加えると、自民系勢力は22人となり、今後も過半数を超える勢力を維持する見通しだ。
公明党は前回と同様に甲府の1議席を維持。3選挙区に3人を擁立した共産党は、甲府の現有1議席に上積みできなかった。初の県議選に新人3人を擁立した、みんなの党も浸透しきれず、獲得議席ゼロに終わった。
年代別では前回ゼロだった30代は甲府で当選。前回は7人だった40代は5人。女性は3人で1人減った。
注目選挙区では、主要各党の候補が顔をそろえた甲府(定数9)は、07年参院選の公選法違反事件で失職した自民党の臼井成夫氏が返り咲いた。定数2を3人オーバーした「最激戦区」の富士吉田では、無所属新人の早川浩氏が初当選した。
新旧対決がクローズアップされた南巨摩(定数2)は、元自民党県連幹事長で9期目を目指した深沢登志夫氏が落選。新人で民主推薦の望月利樹氏が現職の壁を崩した。
県議選直前の選挙区見直しで新設された中巨摩(定数1)は新人の塩沢浩氏が初当選した。前回県議選後の選挙違反事件による連座制で当選無効となり、返り咲きを目指した鷹野一雄氏は及ばなかった。このほか、韮崎(定数1)は49票差で自民現職の清水武則氏が接戦を制した。
県議会は現議員の任期が29日に満了となり、30日から任期がスタート。5月の大型連休明けには臨時議会が開かれ、正副議長など議会構成を決める見通し。
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:55:05
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2011年4月11日(月)
【関連記事】
[県議選あとがき] 震災影響 政党伸び悩む
拡大狙った民主惨敗 新たな枠組みで会派誕生も
政権交代後初となる山梨県議選は、議席の大幅増を狙った民主党が前回と同じ6議席にとどまる惨敗に終わった。自民党は「県議会第一党」を維持したものの、改選前より議席を減らし、みんなの党も擁立した候補全員が落選。各党とも次期衆院選を視野に地方基盤の拡大を目指したが、東日本大震災で政党対決はかすんだ。政党不信もあり、各党とも伸び悩む結果となった。一方で、無所属30代を含む新人が躍進したことは、旧態依然とした議会に新風を期待する有権者の意識の表れともいえそうだ。〈保阪 有〉
民主党は当初、公認・推薦候補を全17選挙区に20人程度擁立する目標を掲げていたが、選考作業が難航して断念。8選挙区に9人の擁立にとどまった。新人候補は元首長や元市議ら一定の支持基盤を持つ人材を集めたものの、民主党政権の支持率低下を受け、多くは「民主」の看板を敬遠。無所属の立場を強調することで、保守系からの支持獲得を狙うスタイルに終始した。
これまで自民の牙城とされた南巨摩では、民主党推薦の新人が当選。甲府でも8年ぶりに2議席を獲得したが、このほか当選したのは、これまで民主系候補を送り出した選挙区ばかりで、郡内地域は県議不在の「空白区」のまま。当選者を上積みできなかった結果からは、政権交代を果たしながらも支持基盤が広がっていない現実がのぞく。
結党後初めての県議選に3人を擁立した、みんなの党も議席獲得に失敗。昨夏の参院選で吹いた“追い風”はなかった。震災後は選挙戦の自粛ムードが高まり、政党対決の姿勢が打ち出しにくい情勢となったことも、得票が伸び悩んだ一因といえる。
公認・推薦候補18人を擁立した自民党は、富士吉田などで現職3人が議席を失った。改選後も最大勢力を維持したとはいえ、自民党県連の幹事長を務めたベテランが落選し、改選前から議席を減らした結果からは、自民の支持が決して回復していないことがうかがえる。
過去の県議選では無所属新人の多くは当選後、自民会派入りしたが、今回当選した新人の中には党派を超えた若手候補者の勉強会の参加者もおり、政党の枠に縛られない会派が誕生する可能性もある。
当選者の平均年齢は58・4歳と前回より0・3歳低下し、若返りが進んだ。さらに、前回はいなかった30代県議が誕生したことは、旧態依然とした議会の体制に風穴をあけることを期待する有権者の意識が強いことを示しているといえる。議会内で政策ごとに、その是非を判断する意識が強まれば、県執行部と議会との間に緊張感が生まれ、1月の知事選を「オール山梨」の布陣で勝利した横内正明知事の県政運営にも微妙な影響を及ぼす可能性がある。
また、県議の顔ぶれが変わる中、議会改革が進むかも焦点。山梨日日新聞が行ったアンケートでは当選者の8割が「議会基本条例を制定すべきだ」と回答。「実態は観光旅行」との指摘がある海外視察の公費負担の廃止や、議員定数の削減を進めるべき、とした新県議もいた。アンケートでは多くの有権者が県議の働きぶりに不満を抱いていることも浮かび上がっており、不断の改革を実行できるのか、有権者は注視している。
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:56:17
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2011年4月3日(日)
【企画・連載】
◆11県議選 注目区を歩く◆ <1>「最激戦区」の富士吉田
二大派閥入り乱れ混戦 支持日替わり、候補ため息
「若い世代が挑戦するのは大事なことだが、喫緊の課題には経験がなければ対応できない」。山梨県議選が告示された1日。富士吉田選挙区に立候補した現職の武川勉候補(63)は第一声で、新人候補への対抗心をむき出しにした。
定数2に対し、過去2番目に多い5人が立候補した「最激戦区」の富士吉田選挙区。県議当選3回、元市長のキャリアを持ち、県議会議長の立場で選挙戦に臨む武川候補だが、新人ながらも支持を広げるライバルへの危機感もにじむ。「これまでやったことがないのではないか」(武川陣営幹部)という、つじ立ちも行った。
富士吉田選挙区には、武川候補のほか、現職の渡辺亘人候補(64)、新人の渡辺淳也(32)、勝俣進(55)、早川浩(42)の3候補が立候補した。
□…夏から長期戦
年明けに候補者の顔ぶれがそろうことが多かった富士吉田選挙区だが、今回、各候補の動きは早かった。新人の擁立に向けた動きは一昨年末から本格化。現職2人も昨夏には選挙準備を始め、半年以上にわたる「長期戦」が続いている。
3月上旬、富士吉田市下吉田の無職男性(71)宅の食卓に、立候補者5人の個票(後援会入会カード)が並んだ。市内の二大政治派閥の一つ「蓬莱派」で長く選挙にかかわってきたという男性。県議選といえば回ってくる個票は蓬莱派系の候補者と決まっていた。5人もの個票が回ってきたのは初めてのことだ。
市内の選挙は蓬莱派と堀内磤派の二大派閥がしのぎを削ってきたが、最近の選挙構図は派閥でくくれないほど支持が入り乱れている。この男性に頼んできたのはかつて、選挙を戦った蓬莱派の仲間。今回はそれぞれ別の候補者を支援している。
「5人も出るんだから、派閥内や派閥間の調整がきかなくなってきたんだろう。これだけ両派閥が入り組んでいては、支持構図は見えないよ」。男性はこう指摘する。
□…オセロゲーム
告示を数日後に控えた3月下旬、新人候補の一人が市内の有力者のもとを訪れていた。もともとは現職の支持者だったのを頼み込んで、支援を取り付けたが、直前になって出陣式に欠席することを伝えてきていた。
「ごめん。やっぱり断り切れなくて」。この有力者は頭を下げると、現職の支持に回ることを告げた。新人候補は「毎日がオセロゲームをやっているようだ…」とため息をついた。
有権者の中には候補者が林立する今回の県議選を「従来より選択肢が増えた」と、とらえる向きもある。同市下吉田の無職女性(73)は「付き合いや仕事の関係で頼まれて投票してきたけど、一度ぐらいは候補の考えを聞いて投票してみたいと思う」と話している。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
県内の統一選の幕開けとなる県議選がスタートした。主要各党が候補者を立て、政党対決の“主戦場”となっている甲府や、市長派を二分する激戦となっている上野原・北都留など注目区を歩いた。〈統一選取材班〉
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:56:40
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/04/14.html
2011年4月4日(月)
【企画・連載】
◆11県議選 注目区を歩く◆ <2>“身内対決”の上野原・北都留
市長派二分深まる対立 内輪もめ」市民冷ややか
「どうしても負けられない戦い。どうか志村時江をお願いします」。県議選の告示まで1週間となった3月下旬。上野原・北都留選挙区(定数1)に立候補した新人の志村時江候補(63)を連れだって、あいさつ回りをする江口英雄市長の姿があった。
「時間が空いたときに知人に紹介した程度」と江口市長は説明するが、“戸別訪問”したのは平日の日中。多忙な公務の合間を縫って、あいさつ回りに時間を割く市長の姿に、訪問を受けた男性は市長の県議選にかける強い思いを感じ取った。
□…市政運営に不満
上野原・北都留選挙区には志村候補のほか、現職の石井脩徳候補(70)が立候補。2年前の市長選では、石井候補が江口市長の後援会会長、志村候補が副会長を務めた間柄で、ともに江口市政の誕生を目指した“身内”同士による一騎打ちとなっている。
江口市政が誕生した当初は良好だった、江口市長と石井候補の間にすきま風が吹き始めたのは昨年夏ごろ。市政運営に不満を持つ石井候補の支持者が江口市長と距離を置き、江口市長も「市政に批判的なグループと連携している」と石井候補を“口撃”した。
1月の知事選では、ともに支持する横内正明知事の後援会支部をめぐり、江口市長が主導して決めた組織づくりが進まず、石井候補の支持者が対応を疑問視。それぞれ別の組織を立ち上げたことが決め手となり、関係は一気に冷え込んだ。今年に入ってからは、江口市長自ら対立候補の擁立に動いていた。
3月、「県議選で現・前市長が選挙協力」と題したビラが市内に出回った。発行したのは江口市長の後援会長。2年前の市長選で激しく争った奈良明彦前市長を「強いリーダーシップを発揮する政治のプロ」と持ち上げるとともに、かつての“政敵”奈良氏サイドと江口市長が志村候補の支持で連携していることを訴える内容だった。
□…複雑な選挙構図
その後、奈良氏本人は「市政運営に落胆した」として、再び距離を置いているが、奈良氏に近い元市議らは志村候補の選対幹部に就任。市長派内の争いに加え、奈良前市長派の動きも絡み、複雑な選挙構図になっている。
1日行われた志村、石井両候補の出陣式も「選挙の借りは選挙で返すのが当然」「今回は誠実と不誠実の戦い」(石井候補陣営)、「県議は県市を結ぶパイプになるはずなのに、汚泥が詰まっている」(志村候補陣営)と批判の応酬になった。
こうした状況を、市内の会社員男性は冷ややかに見ている。「政策論争よりも政治的な対立ばかり。ただの『内輪もめ』にしか見えない」
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:57:02
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/05/14.html
2011年4月5日(火)
【企画・連載】
◆11県議選 注目区を歩く◆ <3>5年前の構図再び−韮崎
市長が現職にエール 前市長陣営、中立求める
「公人たる市長は差別することなく、公平中立の立場を貫くのが本来の姿。火中のクリを拾うごときの暴走は慎むべきだ」。3月15日開かれた韮崎市議会3月定例会の一般質問。登壇した清水正雄市議が横内公明市長に詰め寄った。
清水市議が県議選韮崎選挙区(定数1)に立候補した新人の小野修一候補(67)の選対本部長を務めるのに対し、横内市長は、現職で5選を目指す清水武則候補(74)の選対幹部という立場。質問は告示を2週間後に控え、横内市長の動きをけん制する狙いがあったが、横内市長は行政にかかわる質問ではないことを理由に答弁を差し控えた。
□…「選挙の恩返す」
清水、小野両候補の一騎打ちとなった韮崎選挙区。横内市長が清水候補を支持する姿勢を鮮明にしたことで、横内市長と前市長の小野候補が争った、5年前の市長選の対決構図が再燃している。
1日に行われた清水候補の出陣式でも、横内市長は「5年前には清水県議にあんなにご苦労いただいた。私が中立なんてことはない。ぜひ勝たせていただきたい」とエールを送った。小野陣営からは「市長は中立の立場を取るべきだ」との指摘が上がっているが、清水候補が市長選の選対本部長を務めたことを挙げ、「選挙の恩は選挙で返す」と言い切る。
一方、小野候補の陣営は「市長が一方の候補を支持すれば、もう一方の候補を支援する市民を敵に回すことになる」と市長批判のボルテージを上げる。5年前の市長選でも支持した市議や元市議らが駆け付け、市長批判とともに小野氏への支持を呼び掛けている。
□…対照的な戦術
「民主党が国民と約束したマニフェスト。何一つ国民との約束は実現しておりません」。2月下旬の昼下がり。清水候補を支援する市議の声が、自民党広報車のスピーカーを通じて閑静な住宅街に響いた。自民党県連幹事長を務めた清水候補の陣営では自民党公認を前面に出すとともに、民主党政権への批判を訴え、支持を呼び掛ける戦術を取っている。
一方、民主党の推薦を受けて出馬した小野候補は政党色を抑えた言動が目立つ。街頭では「変えてみませんか」と書かれたのぼり旗を立てているが、「民主党」の文字はない。
ミニ集会でも、市議の一人が「輿石東さんや後藤(斎)さん、米長(晴信)さんとの強いつながりがあります」と水を向けても、小野候補は「無所属という形で立候補させていただく」と強調。菅内閣の支持率が低迷する中、「党色を前面に打ち出すのは得策ではない」との思惑がにじむ。
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:57:26
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/06/16.html
2011年4月6日(水)
【企画・連載】
◆11県議選 注目区を歩く◆ <4>「実績」VS「チェンジ」−南巨摩
地盤重なる2氏激戦 有権者には戸惑いも
南巨摩郡内を南北に走る国道52号を車で進むと、あちこちで「チェンジ チャレンジ」と書かれたのぼり旗や、「実績」「経験」の文字が並んだ立て看板が目に付く。のぼり旗は県議選南巨摩選挙区(定数2)に立候補した新人の望月利樹候補(42)、立て看板は現職の深沢登志夫候補(75)のものだ。
□…北部の票奪い合い
2議席を3人で争う南巨摩選挙区。望月利、深沢両候補のほか、現職の望月勝候補(65)が立候補している。南部町出身の望月勝候補が郡南部の票を固める一方で、ともに富士川町を地盤とする民主党推薦の若手の望月利候補と、自民党県連幹事長を務めたベテランの深沢候補が郡北部の票を激しく奪い合う構図だ。
「これまで蓄えてきた、経験してきたものをフルに発揮する4年間にしたい」。1日に富士川町内で行われた深沢候補の出陣式。深沢候補はあいさつで8期32年間の県議生活の実績を訴え続けた。壇上に上がった支援者からも「経験」「横内県政誕生の立役者」など口々に深沢候補の実績を強調する言葉が並んだ。
「若さ」「チェンジ」。一方の望月利候補の出陣式では、深沢候補とは対照的な言葉が目立った。深沢候補より33歳若い望月利候補。小池省三選対本部長は「相手候補は32年間県議を務めながら何を残してくれたか。エネルギーに満ちあふれる利樹候補を県政に送り出してほしい」と世代交代を争点に位置付け、支持拡大を図る考えだ。
□…飛び交う中傷ビラ
富士川町天神中条にある望月利候補の選挙事務所。南側を見ると、深沢陣営が選挙事務所を置く空き店舗の看板が見える。両候補の選挙事務所は直線距離にして300メートルほどしか離れていない。
両陣営の事務所は地元で「8メーター道路」と呼ばれる町道沿いにある。両陣営の出陣式もこの町道沿いで行われた。「『8メーター道路選挙』だな」。富士川町幹部は中傷ビラが飛び交うなど激化する両陣営の争いをこう揶揄やゆする。
望月利、深沢両候補の支持層には重なり合う部分もあるだけに有権者から戸惑いの声も。富士川町内に住む30代の女性は「両方とも知っている人だから」とどちらに投票するか迷う胸中を明かす。女性は深沢候補の出陣式に顔を見せたが、「人柄はもちろん、政策をしっかりと見た上で判断したい」と話した。
郡北部票をめぐる集票合戦が激しさを増す状況について、ある南部町議はこう指摘する。「激しくなればなるほど、望月勝候補にとっては有利。両候補とも知っている人はどちらにも投票できず、望月勝候補に票が流れるのではないか」
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:57:47
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/07/17.html
2011年4月7日(木)
【企画・連載】
◆11県議選 注目区を歩く◆ <5>告示直前に選挙区新設−昭和
「想定外」で超短期決戦 公選法に神経使う場面も
告示を1カ月後に控えた3月5日、県議選中巨摩(昭和町)選挙区(定数1)に立候補した新人の塩沢浩候補(50)の事務所開きが行われた。選挙区の新設が2月25日に県議会で決まってから、わずか1週間後。事務所には、刷り上がったばかりの政策ビラが積まれていた。
多くの候補者が告示の半年から1年前には準備を始めるのに対し、塩沢候補が出馬の決意を固めたのは約1カ月前。もともと町議選に出る予定でいたため、ポスターや政策ビラに使う写真は撮影してあったが、選挙事務所やスタッフの確保、個票(後援会入会カード)など印刷物の手配は、2週間の短期間で済まさなければならなかった。
□…もっと時間ほしい
「告示直前というタイミングで選挙区の新設が決まるとは考えもしなかった」。町議の多くが口をそろえるように、区割りが見直される前には立候補を予定する人がいなかった町にとって、単独選挙区の新設は「想定外」。塩沢候補は「町議を4年間していたので、地域の支援はわりとスムーズにもらえた」と言うが、陣営関係者からは「もっと時間がほしい」との声も漏れる。
3月半ば、鷹野一雄候補(50)の選挙事務所。後援会入会者向けに発送するはがきに、メンバーが丁寧にシールを貼っていた。「たかの一雄」と印刷された文字の上に貼られたのは「後援会クラブホークス」のシール。「候補者本人の名前が大きく書いてあると公選法に抵触する可能性がある」と弁護士から指摘を受け、後援会名のシールを急きょ貼ることにした。
□…のぼり旗を撤去
4年前の県議選で初当選を果たしたものの、選対幹部が公選法違反の罪で有罪判決を受け、連座制適用で当選無効となった鷹野候補。当初は2013年まで中央・中巨摩選挙区への出馬が禁じられていたが、中巨摩選挙区の新設で「立候補制限」がなくなった。
淡い紫色の布地に、鷹野候補が掲げる「『この想おもい』あきらめない。」とのキャッチフレーズが白く染め抜かれたのぼり旗。2月下旬から町内の沿道に立ち並んでいたが、告示直前の3月下旬、一斉に姿を消した。候補者名が入っていないため、「告示後に掲示されていても問題ない」(町選管)が、「連座制による失職という前回と『同じ轍てつ』は踏みたくない」と陣営が撤去した。
選挙違反に神経をとがらせる鷹野陣営。「前回のこともあり、1%、0・5%でも選挙違反を疑われるようなことはしないという姿勢で臨まなければならない」。スタッフの1人は自らに言い聞かせるように語った。
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:58:12
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/08/14.html
2011年4月8日(金)
【企画・連載】
◆11県議選 注目区を歩く◆ <6>政党対決の“主戦場”−甲府
次期衆院選見据え火花 有権者「政策重視で判断」
「もう一度原点に返って、ぶれない、逃げない政治を国会と県議会でつくっていく」。県議選告示後、最初の週末となった3日。甲府・武田神社前で応援演説に立った民主党の輿石東参院議員会長は、党に寄せられる批判に触れながら、民主党候補への支持を求めた。
県議選甲府選挙区(定数12)に民主党推薦で立候補した飯島修候補(56)の応援に、公務の合間を縫って駆け付けた輿石氏。演説を終えると、選挙カーに乗り込み、車上からも支持を訴えた。
輿石氏が候補者の選挙カーに同乗して支持を訴えるのは「県議選では例がない」(民主県連役員)。飯島候補と樋口雄一候補(51)を擁立した県都の選挙区で、「何とか2議席を獲得したい」という党幹部としての強い思いがにじむ。
主要各党が候補をそろえ、政党対決の“主戦場”の様相を呈している甲府選挙区。初挑戦のみんなの党は根本直幸(45)、深沢芳次(58)の両候補。公明党は安本美紀候補(57)、共産党は小越智子候補(47)を立て、統一地方選第2ラウンドで行われる市町村議選の立候補予定者とセットで支持を訴えている。
無所属も現職の土橋亨(58)、仁ノ平尚子(52)の両候補に加え、笹本貴之(39)、永井学(36)の新人2候補が立候補。定数を3人オーバーする激戦になっている。
「皆川をよろしくお願いします」。4日の夕方、甲府市内の民家を回って頭を下げる女性の姿があった。女性は自民党の皆川巌候補(65)の妻。訪問を受けた主婦は「皆川候補の奥さんの訪問を受けたのは初めて。今まで以上に熱が入っていると感じた」という。
県議選を「次期衆院選の前哨戦」と位置付ける自民党。皆川氏のほか、元職の臼井成夫候補(66)を立てており、政権奪還に向け、現有2議席の死守が至上命令だ。皆川候補が3月下旬に開いた地区集会でも、選対幹部が「次は自民党が必ず政権を取る。そうなれば、党幹部とパイプのある県議が必要」と党を前面に出した訴えを展開した。
勢力拡大に向け、県都・甲府の議席をめぐって、しのぎを削る各政党。一方で、山梨日日新聞がインターネット上で行ったアンケートでは、所属政党を投票の基準にしている人は2割未満にとどまった。
甲府市内の会社員男性(29)もこう話す。「県議選で重視しているのは、その候補が何をやりたいかということ。政策が大切で、政党は気にならない。政策が自分の希望と合う人を選ぶ」
(おわり)
〈統一選取材班〉
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チバQ
:2011/04/14(木) 21:59:17
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/07/14.html
2011年4月7日(木)
【各地の終盤情勢】
〔1〕
□ 甲府 □ 9−(12)
上位争い臼井、樋口氏ら軸 引退2氏の票 当落を左右
土橋亨 58 無現(1)
深沢芳次 58 み新
臼井成夫 66 自元(7)
笹本貴之 39 無新
樋口雄一 51 民現(3)=国推
小越智子 47 共現(1)
永井学 36 無新
皆川巌 65 自現(4)
飯島修 56 無新=民、国推
根本直幸 45 み新
安本美紀 57 公現(1)
仁ノ平尚子 52 無現(2)
定数9に対し、民主、自民、公明、共産、みんなの主要各党の候補を含む12人が立候補。厚い支持基盤を持つ臼井、樋口、安本候補が上位争いの軸で、当落線上では現職と新人がしのぎを削っている。みんなの党の初参戦や地盤を持たない若手候補の相次ぐ出馬など、「これまでにない要素もあり、読みにくい情勢になっている」(陣営幹部)。
今期限りで引退する土屋直、岡伸両氏の票の行方が焦点。岡氏は飯島候補を「後継」に指名。土屋氏は支持を受けていた業界団体には皆川候補、地元の支持者には永井候補を支援するよう呼び掛けている。ただ、一部は他候補に流れており、各陣営とも取り込みに躍起になっている。
民主は1増の2議席獲得を目指し、2候補を立てた。樋口候補は地元・石田地区を中心に支持を拡大。ただ、民主党政権への逆風に加え、連合山梨の推薦候補が前回の1人から3人に増えていることから、「労組票」が分散することに懸念を示している。
飯島候補は市議時代の支持者や連合山梨の支援を受けながら、地元・相川地区の票を固めている。岡氏が地盤とした市南部への浸透にも懸命だ。
これに対し、自民は皆川、臼井の2候補を擁立。前回8番目で当選した皆川候補は市中心部に加え、引退する土屋氏が地盤とする市東部などでも活動。実績や即戦力をアピールし、票の上積みに力を入れている。
3月下旬まで公民権停止だった臼井候補は市内全域で遊説を行うなど精力的に活動。3年間のブランクがあるが、強固な組織は健在で、陣営はトップ当選を目標に掲げる。ただ、「公選法違反事件による失職が有権者にどう評価されるのか読み切れない」(陣営幹部)との声もある。
公明、共産は現有1議席の維持を目指す。公明党の安本候補は支持母体である創価学会員の支持を集め、安定した戦いぶり。陣営は1万票超を得票目標に設定しており、組織の引き締めを図っている。
共産党の小越候補は、統一地方選の第2ラウンドで行われる市議選候補者とのセット戦術を展開。「唯一の野党」としての立場を前面に出すとともに、議会改革に取り組んだ実績をアピールしている。
県議選初挑戦となるみんなの党は2候補を擁立。根本候補は現役の医師として、医師不足の解消など医療の充実に当たることなどを街頭で訴えている。深沢候補は3度目の挑戦。議員報酬の3割返納を公約に掲げ、オートバイで遊説するなど金をかけない選挙をアピールしている。両候補とも政党の看板を前面に掲げており、民主、自民の二大政党に不満を持つ層の受け皿となることを目指している。
一方、無所属では土橋候補が出身の中道地区を中心に南部への浸透を図る。初めて連合山梨の推薦を受けたが、これまでバックアップを受けてきた小沢鋭仁前環境相の元秘書の飯島候補が出馬したことで、票が割れることを警戒する。
仁ノ平候補は地元・伊勢地区を中心に、自転車での遊説や街頭演説を展開。有権者に直接政策を訴えることを重視し、業界団体の支援を受けないスタイルで、女性や無党派層の受け皿を目指す。
新人の笹本候補は後援会組織をつくらず、同級生らと「草の根」の運動を展開。遊説で支援者の応援メッセージを流す独自のスタイルの選挙戦を展開しており、若者や無党派層にアピールする。
再挑戦となる永井候補は、街頭演説や市内4ブロックでの個人演説会を通じ政策をアピール。土屋氏の地盤の市東部で票固めを進めている。
3468
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:00:25
□ 甲斐 □ 3−(6) ▼有権者 5万8386人
民主推薦候補支持固め 自民票は4氏が争奪戦
木川貴志 37 無新
大沢軍治 72 自現(3)
木村富貴子 68 無現(3)=民、社推
保延実 62 自現(2)
山田一功 51 無新
込山伸一 38 無新
3議席を6人が争う激戦区。木村候補が推薦を受けた民主党票を手堅くまとめるのに対し、大沢、保延、山田、込山の4候補が自民党支持層への食い込みを図り、激しい集票合戦を展開。組織を持たない木川候補は無党派層への浸透を目指している。
竜王地区からは木村、込山、木川の3候補が出馬。社民党からも推薦を受ける木村候補は、連合山梨傘下の労働組合や主婦層の支持を得て、浸透を図っている。遊説では唯一の女性候補である点をアピールし、スーパー付近で街頭演説を行うなど女性票の上積みを図っている。
自民党員の込山候補は竜王地区の保守層に浸透。同地区に一定の影響力を持つ保坂武市長の後援会幹部を務めていることから、「保坂票」の獲得も目指しているが、後援会は自主投票の方針だ。30代という若さを訴えの前面に出している。
昨夏の参院選山梨選挙区に出馬した木川候補は、高校卒業まで住んでいた敷島地区の小中学校時代の同級生らが支持している。徒歩での遊説を通じて、無党派層の取り込みを目指している。9日には双葉ふれあい文化館で個人演説会を開く。
市内3地区で最も有権者の少ない双葉地区からは大沢、山田両候補が出馬。大沢候補は東日本大震災を踏まえ、遊説や街頭演説で災害に強い県づくりに取り組む姿勢をアピール。双葉町議時代からの政治経験の長さをPRし、同地区の票を固めるとともに敷島、竜王地区の切り崩しを進めている。
再挑戦となる山田候補は、竜王、敷島両地区に新たに支持組織をつくり、市内全域を前回よりも細かく遊説するなど、4年前からの票の上積みを図っている。山田候補は「前回よりも知名度が上がっている手応えがある」としている。
自民党公認の保延候補は、競合候補のいない敷島地区で保守層を中心に浸透。遊説カーには地元市議が乗り込み、電話作戦も展開。「敷島の代表」をアピールして同地区の票固めを進めながら、竜王、双葉両地区でも票の掘り起こしを進めている。
□ 韮崎 □ 1−(2) ▼有権者 2万5339人
現職と元市長競り合う 浮動票取り込みに全力
清水武則 74 自現(4)
小野修一 67 無新=民、国推
元自民党県連幹事長の清水候補と、元市長で民主党推薦の小野候補の一騎打ちは、ほぼ互角のまま終盤戦に入った。
清水候補は、前回知事選で横内正明知事の後援会支部長を務め、前回市長選では横内公明市長の選対本部長に就任したことを踏まえ、「県政と市政の太いパイプ役」としてアピール。4期16年間の実績も訴えている。
また、過去の市長選で小野候補に敗れた秋山幸一元市長を支持していたグループの取り込みにも成功。出陣式には市議のほぼ半数に当たる9人が駆け付けた。
小野候補は民主党の支持基盤である連合山梨傘下の労働組合のほか、韮崎市出身で民主党の輿石東参院議員会長の支持グループ、教員OBの支援を受けて、市長時代の固定票の上積みを図っている。
遊説では清水候補が4期16年間、県議を務めていることを念頭に、「眠っていた16年間を取り戻す」などと主張。多選批判を展開することで、浮動票の取り込みも目指している。
一方、横内市長は過去の市長選で支持を受けたことを理由に、清水候補の選対幹部に就任。横内市長と当時、現職の小野候補が争った5年前の市長選構図を再燃する形となっている。
3469
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:01:47
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/07/14.html
□ 中央 □ 1−(2) ▼有権者 2万3973人
現職河西氏 優位変わらず
一瀬明 59 無新=民、国推
関敦隆 55 み新
河西敏郎 61 無現(1)
知名度や組織力で上回る現職の河西候補が安定した戦いぶり。関、一瀬の新人2候補は市議時代の支持層を固めるとともに、浮動票の獲得に懸命になっている。
一瀬候補は菅内閣の支持率が低迷する中、民主党から推薦を受けていることにはあまり触れず、議員定数削減や議会基本条例制定など議会改革に取り組む姿勢をアピールしながら浸透を図っている。公約はローカル・マニフェストとしてまとめた。現役の歯科医師の立場から、医療や福祉のサービス充実に当たることを訴えている。
民主党を離党し、みんなの党から立候補した関候補は、市議時代の支援者を固めるとともに、みんなの党の「看板」を前面に出し、無党派層への浸透を目指している。県議報酬の3割削減のほか、少子化対策や子育て支援に取り組む姿勢を強調。みんなの党支部長の小野次郎参院議員(比例代表)も選挙区入りし、支持を呼び掛けた。
河西候補は地元の玉穂地区や豊富地区で支持を広げる。前回、対立候補の支援に回った田中久雄市長は、河西候補を支持する方針。田中氏を支持する市議の多くも河西候補支援に回り、出陣式には半数以上の市議が姿を見せた。県議や旧玉穂町長など20年の政治経験をアピールし、票固めを進めている。
□ 中巨摩 □ 1−(2) ▼有権者 1万3396人
新人2氏、横一線のまま
鷹野一雄 50 無新
塩沢浩 50 無新
国勢調査結果に伴う選挙区区割りの見直しで、2月下旬に新設された選挙区。告示まで1カ月あまりと準備期間がほとんどない中、鷹野、塩沢の新人2候補がほぼ横一線のまま、最終盤に突入した。
前回当選後、選対幹部の選挙違反事件に伴う連座制で当選が無効になり、同一選挙区から5年間の立候補を禁じられた鷹野候補。選挙区の見直しで「出馬制限」がなくなり、出馬を決断した。
遊説では失職した経緯にも触れながら、「前回やり残したことがある」と再挑戦への理解を求めている。「幅広い支持を受けたい」として民主党の推薦を受けなかったが、民主の支持基盤である労働組合が支援している。
塩沢候補は、角野幹男町長の後援会幹部を務めていることを前面に出し、県と町との「パイプ役」となることを強調。出陣式には、15人いる町議のうち約半数が出席。健康上の理由から出馬を断念した浅川武男議長も顔を見せた。
出馬直前に自民党を離党したが、町内の自民党支持層は塩沢候補の支援に回っている。町議1期と政治経験が浅いことから、町内各地区をくまなく回り、課題の知名度アップに努めている。
鷹野、塩沢両候補は小学校から高校までの同級生で、支持層は重なる部分が多く、集票合戦は激しさを増している。
□ 笛吹 □ 3−(4) ▼有権者 5万7615人
現職3氏、組織力で浸透
前島茂松 80 自現(9)
山下政樹 44 自現(2)
久保貴宣 63 共新
中村正則 69 無現(7)
前島、山下、中村の現職3候補が組織力を生かして浸透。出馬表明が告示1カ月前と出遅れた新人の久保候補は議会改革の必要性を訴え、浮動票の取り込みを目指している。
県議選では初となる当選10回を目指す前島候補は、告示日に合わせて事務所を開設。9期で培ってきた人脈を生かして、地元・八代町などの支持者の票を手堅くまとめる戦術を取っている。個票(後援会入会カード)集めは行わず、遊説と街頭演説に力を入れている。
山下候補は、会長を務める石和温泉観光協会や石和出身市議の支援を取り付けたほか、出身で票田の石和町の票固めを進める。また、前回立候補した一宮町の里吉至光元県議の支持者にもアプローチ。票の上積みを図り、前回を上回る1万票の獲得を目指している。
旧八代町議の久保候補は共産党の元町村議らが中心になって活動。県議の海外視察廃止などを公約に掲げる。共産が笛吹選挙区に公認候補を立てるのは東八代選挙区時代以来、8年ぶり。2008年の市議選で共産党市議2人が獲得した約2300票に、どれだけ上乗せできるかが焦点となる。
中村候補は、自民党を離党した長崎幸太郎前衆院議員が支持。長崎氏を推す市議の一部も支援に回っている。地元の八代町の票を固めるとともに、市内全地区に設けた後援会支部を軸に活動を展開。後援会メンバーがそれぞれ地元を回って支持拡大を図っている。
3470
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:03:00
□ 南アルプス □ 3−(5) ▼有権者 5万7855人
市議経験の2氏票固め 3氏は支持拡大を急ぐ
斎藤公夫 72 無新=自推
名取泰 43 共新
久保田松幸 60 無新=民推
桜本広樹 49 無新
河野良太 28 無新
現職が出馬せず、新人5候補による選挙戦。市議経験のある久保田、桜本の両候補が組織力を生かして手堅く支持者をまとめる一方、斎藤、名取、河野の3候補も支持拡大を図っている。
元八田村長の斎藤候補は、過去2回の市長選を戦った組織が活動の中心。出馬表明は告示の3週間前と最も遅かったが、現職不在の中で村長を7期務めた経験を前面に出して、「即戦力」をアピールしている。地元だけでなく、有権者の多い白根、櫛形地区などで相手候補の地盤の切り崩しを図っている。
名取候補は共産党組織に加え、同級生らの支援も受けて支持拡大を図っている。「唯一の県政野党」を掲げており、横内県政に対する批判票の受け皿も目指している。中巨摩選挙区時代に県議を務めた同党の中岡晴江氏もバックアップ。議席奪還に向け、票の掘り起こしを進める。
久保田候補は民主党の金丸直道県議の支持基盤を引き継いだ。2人の現職が抜けた白根を地盤とする唯一の候補として、地元票の取りまとめも進めている。ほぼ半分の市議の支援を取り付けたほか、選対本部長には旧白根町長の小池通義氏が就任。「万全の態勢」(陣営幹部)を整えた。
県議選再挑戦となる桜本候補は、半分近くの市議の支持を受けており、出陣式には市長選での再選も目指す今沢忠文市長も駆け付けた。「前回に比べ、選挙態勢は整っている」(陣営幹部)という。引退する内田健県議の支持層や5千票以上と言われる公明党票への食い込みも図っている。
河野候補は、平均年齢26歳という「日本一若い組織」が中心となって活動。「オレたちがやらなきゃ」をキャッチフレーズに掲げ、無党派層や若年層への浸透を目指す。農作業着姿で地域を細かく回り、子ども病院の設立などの政策を訴えながら、支持者の開拓を進めている。
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/2011kengisen/2011/04/07/15.html
2011年4月7日(木)
【各地の終盤情勢】
〔2〕
□ 山 梨 □ 2−(3) ▼有権者 3万1059人
新人高木氏、安定した戦い
望月清賢 63 自現(3)
高木晴雄 60 無新=民推
向山輝 52 無新
民主党推薦で、竹越久高市長の「後継」の高木候補が比較的安定した戦い。望月、向山の両候補も支持を広げており、当選圏を目指して激しく競り合っている。
望月候補は3期12年間の実績と経験を前面に出した訴えを展開。前回は自民党推薦を受けた新人候補が出馬し、票を奪い合う形になったが、今回は唯一の自民党候補として、自民党支持層に訴えている。選対には広瀬義一・元牧丘町長や前島一彦・元三富村長が名を連ねている。自民系市議の組織も使いながら、浸透を図っている。
高木候補は3候補の中で最も立候補表明が遅かったが、市長に転身した竹越氏の後援会「竹の会」がバックアップ。民主系の市議のほか、市内の労働組合も支援しており、急速に支持を広げている。政治経験がなく、知名度アップが課題となっているが、陣営幹部は「街頭演説で顔と名前は確実に浸透している」としている。
民主党の小沢鋭仁前環境相の秘書を務めた向山候補は、出馬を前に民主党サポーターを退会。政党に所属しない立場を鮮明にすることで幅広い層から支持を集めることを目指す。選対には自民党関係者も入っており、自民党支持層の取り込みにも躍起。地元の牧丘町で票固めを進めるとともに、有権者の多い旧山梨市での浸透も図っている。
3471
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:03:45
□ 富士吉田 □ 2−(5) ▼有権者 4万1957人
現新5氏が激しく競る 得票率25%当選圏内か
渡辺亘人 64 自現(5)
渡辺淳也 32 無新
武川勉 63 自現(3)
勝俣進 55 無新
早川浩 42 無新
実績や経験の重要性を訴える現職、世代交代や政治改革を訴える新人が入り乱れ、激しい接戦を展開している。一定の支持基盤や支持層を持つ5人が林立したことで、選挙構図は見えにくくなっており、各陣営は25%程度の得票率が当選ラインとみている。
6選を目指す渡辺亘候補は「5千人分の個票は確実に集まる」とされる固い後援組織を中心に、さらなる上積みを狙っている。堀内茂市長と横内正明知事の選挙を応援するなどした関係を強調し、県政や市政との「パイプ役」としての存在感をアピール。「継続」をキーワードに掲げ、支持拡大を図っている。
新人の渡辺淳候補は甲府市出身のため、告示日から積極的に遊説や街頭演説を重ね、認知度のアップを目指している。32歳の若さを前面に出す一方、出陣式では前県議で叔父の秋山隆信氏がたすきを掛け「後継候補」の立場を鮮明にした。秋山氏の後援会メンバーもフル回転し、組織票固めも図っている。
武川候補は、市内の二大政治派閥の一つである「蓬莱派」出身だが、もう一つの旧堀内※派系「躍進会」の元幹部も支持に回っており、支援態勢は厚い。しかし後援会は「実績だけでは選んでもらえない。5人横並びの選挙」と危機感を強め、県議会議長や市長を務めた実績など豊富な政治経験を強調している。
新人の勝俣候補は市議、サッカー指導者時代の人脈などを駆使して支持を広げている。伯父で元自民党県議の勝俣貢氏の一部支援者や、同じ大学出身の吉田恩組の栗原雅智組合長の応援を取り付けた。また、元ヴァンフォーレ甲府監督の知名度を生かし、幅広い支持を集めている。
新人の早川浩氏は自転車を使って市内を細かく遊説。一日3回前後は街頭演説を行い、政策を訴えている。同級生らによる支援組織の「草の根運動」も浸透し、支持層がかぶる他候補の切り崩しを図っている。後援会長は前吉田恩組組合長の堀内拓三氏が務めており、組織票の獲得も進めている。
統一地方選の第2ラウンドで行われる市長選が控えているが、立候補を予定している堀内市長と元県議の渡辺正志氏は今のところ、表立った選挙協力はしていない。ただ、県議選の結果が市長選に与える影響は大きいとみて、情勢を見極めている。(※は日の下に舛)
□ 南都留 □ 2−(3) ▼有権者 3万6791人
3氏混戦、富士河口湖票に照準
渡辺英機 69 無現(2)
高村初子 59 無新=民、国推
白壁賢一 50 自現(1)
3候補が競り合ったまま、最終盤を迎えた。各陣営とも有権者が多い富士河口湖町の票が当落の行方を左右するとみて、激しい集票合戦を繰り広げている。
渡辺候補は、選対本部長に元忍野村長の三浦玄吾氏を起用するなど地元・忍野村の票固めを進めるとともに、有権者の多い富士河口湖町でも浸透に努めている。地元企業に対しても個票(後援会入会カード)集めを依頼。自民党県連会長の堀内光雄前衆院議員が会長を務める富士急グループ関係者も個票集めなどに協力している。
3度目の挑戦となる高村氏は民主党推薦で立候補。今回、初めて政党の支援を受けた。民主党の坂口岳洋衆院議員が自身の支持者を回り、応援を求めているほか、民主の支持基盤である労働組合への浸透を図っている。唯一の女性候補を前面にアピールし、女性票の獲得も目指している。
富士河口湖町を地盤とする白壁氏は地元票を固めつつ、前回は得票率が5%を下回った忍野村や山中湖村など郡東部の票の掘り起こしを進める。長崎幸太郎前衆院議員が支持する意向を示し、長崎氏支持者らがバックアップ。一方で、堀内氏の影響力も強い地域だけに、“距離感”にも気を配っている。
東日本大震災を受け、渡辺、白壁の両候補は選挙カーを使わず、徒歩や自転車で遊説するスタイル。一方、高村氏はマイクの音量を下げて街頭演説しており、自粛ムードの中の選挙戦になっている。
3472
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:04:07
□ 大月 □ 1−(2) ▼有権者 2万4146人
現新2氏互角、追い込み図る
棚本邦由 55 無現(2)
井上正己 62 無新
自民党所属の現新2候補が一歩も譲らず、激しく競り合いながら最終盤を迎えた。
両陣営は東日本大震災を受け、スピーカーの音量を抑えて演説するなど一部自粛しながら選挙戦を展開。投票率70%前後、当選ラインを9千〜1万票程度と見込み、最後の追い込みをかけている。
棚本候補は2期8年の実績をアピール。遊説先でミニ集会を開いて、安全・安心の地域づくりに取り組む考えを訴えている。前回は支援を受けた井上候補の出馬で“身内”同士の選挙戦になっているが、陣営幹部は「支持者が井上候補に流れた印象はない」としている。
市議からの転身を目指す井上候補は、同級生が運動の中心。後援会長の西室覚前市長も支持を呼び掛けている。1日の出陣式には、市議数人が応援に駆け付けており、陣営幹部は「井上候補の考えが徐々に浸透し、支持は広がりを見せている」と手応えを口にしている。
市内に一定の勢力を持つ萩原剛元市議は「ノータッチ」としており、中立の立場。票の上積みを目指し、棚本、井上の両陣営が食い込みを図っている。
□ 上野原・北都留 □ 1−(2) ▼有権者 2万4146人
現職石井氏組織力生かす 市長派新人志村氏が追撃
志村時江 63 無新
石井脩徳 70 無現(1)
ともに江口英雄市長の後援会幹部を務めた“身内”同士の一騎打ち。組織力を強みに、現職の石井候補が票固めを進めるのに対し、江口英雄市長の支援を受けた新人の志村候補が出遅れをばん回しようと、支持拡大に躍起になっている。
石井候補は横内正明知事を支持する立場を訴えの前面に出し、「横内県政に直結」とアピール。旧町議時代から培った支援組織は盤石で、丹波山、小菅両村長の支援も取り付けた。
自民党を離党した長崎幸太郎前衆院議員が支持しているほか、以前、所属していた自民党支持層にも浸透。街頭演説を中心に政策を訴えており、多い日は20カ所でマイクを握っている。
民主党サポーターの志村候補は、党推薦は受けていないが、出陣式に坂口岳洋衆院議員が駆け付けるなど、民主党県連がバックアップ。江口市長も全面的に支援しており、「市政との一体感」を強調している。
出馬表明は告示の約1カ月前と出遅れたが、陣営は「市民の反応は良くなっている」と手応えを感じている。女性の視点を意識した政策を掲げている。
一方、江口市長と対立関係にあった奈良明彦前市長も当初は志村候補を支持する意向を表明。“政敵”の江口市長と連携する考えを示していたが、市政運営をめぐる意見の相違から、現在は江口市長と距離を置いている。奈良氏に近い元市議の一部は志村候補の支援に回っているが、奈良氏本人は県議選対応で表立った動きを見せていない。
3473
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:05:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000119-mailo-l10
’11統一選:県議選 民主5、厳しい審判 自民2減、退勢続く(その1) /群馬
毎日新聞 4月11日(月)12時47分配信
◇公明1増、共・みんなが議席
統一地方選第1ラウンドの県議選(定数50)は10日、無投票の5選挙区を除く13選挙区で投票、即日開票され全議席が確定した。民主は公認10・推薦2の計12人が立候補したが、わずか5議席にとどまり、政権交代後の民主に厳しい審判が下った。自民は前回07年の32議席に2議席届かなかった。両党とも現職の県連幹事長が落選した。公明は1議席増の3議席に、改選前に議席ゼロだった共産は2議席に伸ばした。みんなの党は初議席を獲得した。今回は東日本大震災の影響で、選挙カーの使用と名前の連呼を自粛する候補者が相次ぎ、かつてない静かな選挙戦になった。
民主は政権党として大震災対応にあたり、「政治とカネ」問題などを巡る逆風がやわらぐ中で選挙戦に突入した。しかし、新人の多くが知名度不足を克服できず、議席数は前回07年と同じ5人(公認4・推薦1)にとどまった。桐生市区では09年衆院選を巡る内紛が尾を引き、現職が無所属で立候補するなど党としてのまとまりを欠いた。
前回32議席だった自民は、勝敗ラインを改選前の31議席に設定した。しかし、いずれも定数1の沼田、富岡市区、利根郡区で現職が相次ぎ敗れたほか、渋川市区(定数2)では県連幹事長が落選。勝敗ラインに届かず、党勢回復につなげることはできなかった。ただし過半数は維持し、知事与党として県議会をリードする。
公明は太田市区で初めて候補者を擁立。前橋、高崎市区と合わせ、立候補した3人全員が当選した。
共産は08年4月に現職県議が離党し、県議会での議席を失ったが、今回は前橋、高崎市区に擁立した2人が当選。党として国の原発政策に一貫して反対してきたことなどを訴え、無党派層の一部を取り込んだ。
みんなの党は県内の地方選挙で初議席を獲得。前橋市区などでは無所属候補が当選を果たした。【鳥井真平】
◆高崎市
◇自民、5議席維持
高崎市区は定数1増の9議席を10人で争い、民主現職の石川貴夫氏が落選した。石川氏は2月末に設立された地方議員連盟「改革ぐんま」の代表を務め、若年層を中心にした浮動票の獲得に力を注いで再選を目指したが、前回得票から5028票減らした。民主は改選前から1議席減らし2議席(推薦の角倉邦良氏含む)になった。
自民は、現職2人に加え3新人が当選を決め、前回獲得した5議席を確保した。公明現職の福重隆浩氏も順調に票を伸ばした。前回283票差で議席を失った共産元職の伊藤祐司氏は返り咲きを果たした。【増田勝彦】
◆前橋市
◇小川氏が初当選
前橋市区(定数8)には11人が立候補。前回議席ゼロに終わった民主は、新人で28歳の小川晶氏が初当選を果たし、事務所は喜びに沸いた。
自民は改選前の4議席を維持。中村紀雄氏、中沢丈一氏の両ベテランが手堅く票をまとめたほか、狩野浩志氏が3選、新人の安孫子哲氏が初当選した。
公明現職の水野俊雄氏は安定した戦いで再選を決めた。共産新人の酒井宏明氏は09年の衆院選にも出馬しており、無党派層の一部を取り込んで初当選。無所属現職の岩上憲司氏は、前回に続くトップ当選で3選を果たした。【奥山はるな】
◆利根郡
◇星野氏が返り咲き
利根郡区(定数1)は2回続けて同じ顔ぶれによる一騎打ちとなり、無所属元職の星野寛氏が自民現職の小野里光敏氏を破って返り咲きを果たした。星野氏は郡東部の片品村が地盤。有権者の多い郡西部のみなかみ町での支持拡大が課題だったが、農業など地域産業の活性化や震災対応などを訴えて票を伸ばした。
郡西部が地盤の小野里氏は現職の実績を強調したが、組織を固めきれず星野氏に逆転を許した。【新井敦】
◆沼田市
◇若さ前面に、金井氏当選
8年ぶりの選挙戦となった沼田市区(定数1)は無所属新人の金井康夫氏が保守分裂の三つどもえの戦いを制し、初当選を果たした。42歳の金井氏は若さを前面に打ち出し、「沼田の厳しい財政状況を変えたい」と訴えて幅広い支持を集めた。同市桜町の選挙事務所で金井氏は「沼田市を良くするため全力で頑張りたい」と抱負を語った。
自民現職の金子浩隆氏は金井氏に支持基盤を崩され、4選できなかった。【新井敦】
3474
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:05:51
◆藤岡市・多野郡
◇田所氏返り咲き、自民2議席独占
前回と同じ顔ぶれの3人が立候補した藤岡市・多野郡区(定数2)は、元職の田所三千男氏が返り咲き、3選を目指した現職の新井雅博氏とともに自民が2議席を独占した。再選を目指した無所属の関口茂樹氏は涙をのんだ。
田所氏は市議、助役など政治経験25年の実績を訴え、支持を集めた。【畑広志】
◆吾妻郡
◇南波氏5選、萩原氏再選
吾妻郡区(定数2)は、自民現職が議席を守り、郡東部を中心に強固な地盤を持つ南波和憲氏が5選、萩原渉氏が再選を果たした。3度目の挑戦の重野能之氏は及ばなかった。選挙区内では八ッ場ダム問題を抱えるが、全員が建設推進を求めており、争点化しなかった。【角田直哉】
◆みどり市
◇須藤氏が4選
みどり市区(定数1)は、自民現職の須藤昭男氏が、民主新人の石川直哉氏の挑戦を退け4選を果たした。須藤氏は地元の旧笠懸町以外でも支持を広げた。石川氏は知名度不足のため、届かなかった。【塚本英夫】
◆渋川市
◇金子、星名両氏が当選
4期16年ぶりの選挙戦になった渋川市区(定数2)は、無所属新人の金子渡氏が初当選、自民現職の星名建市氏が再選を果たした。4選を目指した自民党県連幹事長の真下誠治氏は、まさかの落選に終わった。市を3分する激戦となり、各陣営には国会議員らが入り乱れて応援に駆け付けた。
金子氏は政務調査費カットなど県議会改革を掲げ支持を広げた。星名氏は旧町村部への浸透を図り、議席を守った。【奥山はるな】
◆富岡市
◇大手氏が初当選
4人が1議席を争う激戦となった富岡市区は、無所属新人で岩井賢太郎前市長後援会の支援を受けた大手治之氏が初当選した。自民現職で3選を目指した今井哲氏、いずれも無所属新人で▽元富岡青年会議所理事長の矢野英司氏▽民主推薦の下山真氏−−は及ばなかった。
保守系候補の一本化ができずに分裂選挙となった。元市議会議長の大手氏は「途切れている県とのパイプの正常化」を訴え、支持を集めた。【畑広志】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000118-mailo-l10
’11統一選:県議選 民主5、厳しい審判 自民2減、退勢続く(その2止) /群馬
毎日新聞 4月11日(月)12時47分配信
◆伊勢崎市
◇みんな・吉山氏初当選
現職2人と新人5人が争った伊勢崎市区(定数5)で、みんなの党の新人、吉山勇氏が5議席目に滑り込んで初当選した。万歳三唱した吉山氏は「群馬と伊勢崎を元気にするため全力を尽くす」と抱負を述べた。一方、再選を目指した民主党県連幹事長の久保田務氏は敗れ、同県連は態勢立て直しを迫られる。
世代交代した自民は原和隆氏、井下泰伸氏、臂泰雄氏の3新人が全員当選。無所属の塚越紀一氏は5選を果たした。【喜屋武真之介】
◆太田市
◇公明・薬丸氏が初当選
7人が争った太田市区(定数5)は、民主現職の黒沢孝行氏が5選、阿部知世氏が再選を果たした。自民は笹川博義氏が手堅く再選、市議から転身した新人の高田勝浩氏が初当選した。公明は同選挙区で初めて候補者を擁立し、薬丸潔氏が初当選を果たした。
民主新人の田島國彦氏は2度目の挑戦だが民主支持票が分散して及ばず、自民新人の穂積昌信氏も票が伸び悩んだ。両氏とも震災による選挙運動の自粛が響いた。【亀井和真】
◆館林市
◇自民現職2氏、手堅く
12年ぶりの選挙戦となった館林市区(定数2)は、いずれも自民現職の松本耕司氏が4選、須藤和臣氏が再選を果たし、2議席を維持した。松本氏は3期の実績を強調して支持を集め、須藤氏も手堅く票をまとめた。民主新人の茂木直久氏は自粛ムードの中、知名度を上げることができなかった。【亀井和真】
◆桐生市
◇現職3人が議席を守る
桐生市区は、前回と同じ顔ぶれの4人が3議席を争い、いずれも現職の▽村岡隆村氏(自民)▽腰塚誠氏(同)▽大沢幸一氏(無所属)−−が、共産新人の関口直久氏の3度目の挑戦を退けた。
大沢氏は前回、前々回は民主公認でトップ当選したが、今回は石関貴史衆院議員と対立し、無所属で立候補した。【塚本英夫】
4月11日朝刊
3475
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:06:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000017-san-l10
自民1減「31」守れず 民主、新人健闘も1減 群馬県議選
産経新聞 4月11日(月)7時56分配信
県議選は10日、無投票となった5選挙区を除く13選挙区で投開票が行われ、無投票当選の8人を除く新県議42人の顔ぶれが決まった。自民党の当選者は公認35人中30人にとどまり、改選前の31議席を下回った。一方、民主党は公認10人のうち4人当選し、改選前の5議席から1議席減らした。自民は東日本大震災を受け選挙活動を自粛。組織戦を生かせず、複数の保守分裂区で、現職が無所属候補に敗れる結果となった。公明党は公認3人が全員当選した。共産党は2議席を確保。みんなの党は伊勢崎市区で初の議席を獲得した。投票率は49・08%だった。
自民党は県連初の公募などで擁立した新人8人を含む30人が当選を決めたが、勝敗ラインに設定していた31議席に1議席届かなかった。県連では7月の知事選で大沢正明知事を支援する方針だが、知事選への影響も出そうだ。
自民現職候補が一人も立候補しなかった伊勢崎市区では、自民新人3人が議席を獲得し、世代交代が進んだ。保守分裂区となった沼田市区や富岡市区では、現職が保守系無所属に惜敗。震災を受け、選挙活動を自粛したことが裏目に出た。
一方、民主は、空白区だった前橋市区で新人が当選。ただ、伊勢崎市区の久保田務県連幹事長ら現職2人が落選するなど、改選前から1議席減らした。震災対応で後手に回る政権与党の民主党に対し、有権者から厳しい判断が下された。
また、民主公認で地域政党「改革ぐんま」を立ち上げた高崎市区の石川貴夫氏や、太田市区の田島国彦氏も落選。民主党にいながら、中央政界にとらわれない地域主権確立を訴えたが、有権者の理解を得られなかった。
公明は、前橋、高崎の両市区で現職が議席を守り、太田市区の新人、薬丸潔氏も初当選。党勢拡大に成功した。
共産は、前橋、高崎の両市区で新人、元職の計2人が当選し議席奪還に成功したが、桐生市区では議席を得られなかった。
みんなは、伊勢崎市区で擁立した吉山勇氏が議席を獲得した。
一方、無所属当選者は計10人だった。このうち、複数の新人、元職が自民会派入りするとみられ、注目が集まりそうだ。
3476
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:07:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20110412/CK2011041202000061.html
県議選分析 自民、与党として安定
2011年4月12日
十日に投開票された県議選では、自民党が改選前よりも一議席減となったものの三十議席を獲得し、単独過半数を確保。県政与党としての安定した立場に影響はなかった。だが、共産党やみんなの党が議席を確保したことで、県議会の構成は「多党化」した。一方、民主党は、二〇〇七年の選挙より一人多い四人が当選したが、勢力拡大に失敗。民主、自民両党は県連幹事長が落選し、役員人事の問題も浮上しそうだ。 (中根政人、中山岳)
自民は、各地で「保守王国・群馬」の本領を発揮。前橋、高崎市区で候補全員が当選したほか、二人区でも館林市区と藤岡市・多野郡区、吾妻郡区で議席を独占。全体としては議席を減らしたものの、自民に立場の近い保守系無所属の当選者が新たに会派入りすれば、結果的に議席増となる可能性がある。
民主は、県連内の保守系と労組系の対立関係を背景に、〇七年は公認で当選した桐生市区の現職が無所属で出馬。組織の一体感に欠ける戦いとなった。前橋市区では四年ぶりに議席を回復したものの、県議会会派「民主党改革クラブ」を構成した保守系の現職二人が落選した。県連執行部と労組系県議との関係づくりが課題になりそうだ。
公明は、手堅い組織力で都市部の支持を集め、擁立した公認候補三人が全員当選した。共産は、民主党政権への批判や“非自民”の票を得て、前橋、高崎両市区で議席を確保。みんなは、伊勢崎市区の新人が次点に八百三十六票の小差で当選ラインに滑り込んだ。
一方、自民と民主の県連はそれぞれ主要幹部の議席を失うという痛手を負った。自民県連の真下誠治幹事長(渋川市区)は、自身の進退について「県連役員は五月が改選期だが、当面は(幹事長業務を)別の人間に代行してもらうよう検討している」と述べた。
民主県連の久保田務幹事長(伊勢崎市区)は、自身の落選を受けて「(幹事長職を)当然、辞するつもり」と辞任の意向を示した。中島政希会長代行は、後任の幹事長について、空席のままの会長職も含めて、統一地方選後半戦の市町村選挙が終わった後に県連役員会で決める意向を示した。具体的な日程は「白紙」としている。
3477
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:07:55
http://mytown.asahi.com/areanews/gunma/TKY201104100333.html
民主1減、4議席 県議選、公明堅調3議席に
2011年4月11日
当選が決まり、支持者らに胴上げされる小川晶氏=前橋市小相木町
統一地方選前半戦の県議選は10日、無投票の5選挙区を除く13選挙区で投開票され、無投票当選者を含め計50人の新議員が決まった。政権党の民主党は、公認10人のうち4人しか当選できなかった。推薦を加えても、改選前の議席6から1減と伸び悩んだ。自民党も目標の現有31議席に届かず、30議席。投票率は49.08%(前回55.51%)にとどまり、50%を初めて割り込んだ。
「自民王国」と呼ばれる群馬県で、民主党は一昨年の政権交代を受けて党勢の拡大をめざしたが、昨年の参院選の敗北に続き、大きくつまずいた。
民主党は当初、全18選挙区で候補者を立てるつもりだった。しかし「政治とカネ」問題などで支持率が低迷。立候補者に民主党の「看板」外しがみられたほか、一部県議には離党を視野に地域政党の旗揚げをめざす動きも生まれた。
東日本大震災の発生後は、原発事故対応や復興支援に取り組む菅政権の姿勢に注目が集まったが、逆風はやまなかった。
一方、自民党は全選挙区に35人を立て30人が当選した。改選前の議席数は31。正副議長だけでなく、各常任正副委員長ポストを獲得し各常任委の過半数を握れる「安定多数」だった。
ただ、30議席でも常任委の正副委員長は獲得できる。今後無所属との連携をめざす方針で、同党中心の議会運営は続きそうだ。7月の知事選では元自民党県議の現職大沢正明氏を支援するが、大きな影響はなさそうだ。
公明党は新たに太田市区で新顔を擁立し、3人全員が当選、1議席を増やした。今回の選挙後、議会運営委員会に参加できる交渉団体の要件が3議席に増える。その参加資格を得た。
改選前の議席がゼロだった共産党は3市区に1人ずつ擁立。2人が当選した。
昨年の参院選で支持者を増やしたみんなの党は、伊勢崎市区で県内唯一の公認候補が当選。県議会で初めての議席を得た。無所属の当選者は10人だった。
女性は4人が当選し、戦後最多となった。
3478
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:10:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000001-san-l09
栃木県議選 「みんな」第二党躍進 福田県政への影響必至
産経新聞 4月12日(火)7時57分配信
■自民 過半数確保、民主は第三党
統一選前半戦の県議選はみんなの党が改選前5議席から13議席を獲得し、県議会第二党に躍進した。県議会最大会派の自民党はベテラン議員が苦戦し、推薦議員4人を入れて過半数の26議席をかろうじて維持。民主党は推薦議員を含め現状維持の6人と第三党に転落する結果になった。自民、民主の二大政党と一線を画す「地域政党」的なみんなの党が存在感を増すことは確実で、県議会運営だけでなく“福田県政”にも影響を与えそうだ。
◆県内全域
みんなの党の渡辺喜美代表は11日、大田原市内で記者団に対し、党の躍進について「自民党は長期衰退の流れをとめられない。民主党も期待に応えられていない。政治をあきらめないでと訴えたことで低投票率の中でも新人が当選できた」と分析した。
みんなの党は、渡辺氏の地元・県北地区の矢板市、那須塩原市・那須町の両選挙区をはじめ、宇都宮市・上三川町、足利市、小山市・野木町などの県央、県南地区の選挙区でも議席を獲得し、党勢をほぼ県内全域に拡大させた。自民党の「牙城」とみられた足利、佐野両市でも公認候補が当選したことで、県内の地殻変動が表面化した。
渡辺氏は「低投票率に危機感を感じていたが、議員報酬カットなど自ら身を削る覚悟のアジェンダ(政策課題)が評価された」と胸を張る。県議会第二勢力となり発言力が増すことは確実で、議会・県庁改革などの流れも加速しそうだ。
6選を果たした阿久津憲二氏(那須塩原市・那須町選挙区)は11日、「(県議会最大勢力の)自民党もみんなの党を意識しながら対応せざるを得ない。知事も自民党だけを向いていたら今後の知事選はもつれる」と述べた。
ただ、新人議員が半数以上を占める「若い党」だけに、「急激な勢力拡大でまとまりを欠くのが心配だ。党運営が厳しくなるのではないか」(党関係者)といった懸念もくすぶり始めている。
◆新旧交代
一方、自民党は選挙前の28議席から、推薦した無所属議員4人を含めてかろうじて議会過半数の26議席を確保した。事実上の敗北といえそうで、党県連の茂木敏充会長は11日、「現状の閉塞(へいそく)感から現職議員が苦杯をなめた。今後の反省点、課題も多い」としている。
自民党はベテラン組が苦戦し、7人もの現職候補者が落選した。苦杯を喫した選挙区の多くで、みんなの党の新人が当選を飾った。「有権者の高まった新旧交代の欲求が今回出た」との見方もあり、それが自民ベテラン候補からみんなの党の新人候補に票が流れた一因だとしている。
過半数を維持したとはいえ、ギリギリのラインで、今後は綱渡りの議会運営を強いられる。茂木氏は「県議会の新しい勢力図の中で、県政における責任ある会派として災害対策や地域活性化、教育・医療の充実などにしっかり取り組みたい」とコメントした。
◆全国的逆風
民主党は13人の候補者を擁立し、県議会での党勢拡大をねらったが、当選者は推薦を含め6議員。トップ当選も鹿沼市・西方町選挙区のみで、各選挙区で苦戦を強いられた。
一夜明けた宇都宮市桜の党県連本部は人の出入りもまばら。当選を果たした現職議員も「今月中には集まると思うが、今は何も決まっていない」と話した。今後の対応協議も逆風の中でしばらく先になりそうだ。
党県連の山岡賢次代表は「党にとって全国的に厳しい選挙結果」と振り返る。県内6議席という結果についても「現職1人を失い、有力な新人の当選が果たせなかった」とコメントし、冷静に受け止めていることを強調してみせた。
民主党が政権与党として初めて臨んだ統一選だったが、落選した候補者の1人は「東日本大震災や福島第1原発などへの対応をめぐり、思っていた以上に民主党に対する不信感が高まっていたのかもしれない」と語っていた。
◆明確なビジョン
公明党は1議席増の3議席を確保した。党県本部の遠藤乙彦代表は「栃木の未来に向けた明確なビジョンを示したことが支持拡大につながった」と強調。堅調さを統一選後半戦の市町議選につなげたい考えだ。
一方、共産党は県議会に議席を失い、「引き続き県民の皆さんと力を合わせて頑張ります」とのコメントを発表した。
3479
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:11:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000150-mailo-l09
’11統一選:県議選(その1) みんな躍進、自民堅調 民主は伸び悩む /栃木
毎日新聞 4月11日(月)13時3分配信
◇政権批判はね返せず
統一地方選第1ラウンドの県議選(定数50)は10日、無投票だった2選挙区を除く14選挙区で投票、即日開票された。政権交代後初めて行われた統一地方選。みんなの党が議席を大幅に増やし躍進した。自民党は選挙前の28議席を下回ったものの、推薦を含め過半数を維持した。民主党は推薦を含め13人を擁立。震災前に強かった政権批判が弱まったものの、やや伸び悩んだ。東日本大震災と福島第1原発事故の影響で、防災対策や復興支援のあり方が争点に浮上したが、投票率は前回07年の50・00%を下回る46・27%。初めて50%を割り込み、戦後最低を更新した。
自民は前回より5人少ない34人(公認30、推薦4)を擁立。候補者のうち、現職と元職が29人を占めた。県連として過半数(26議席)の維持を最重要課題に掲げた。
定数13に対し22人が名乗りを上げた最激戦区、宇都宮市・上三川町選挙区では、7人を擁立した。みんなの渡辺喜美代表の地盤で同党新人との一騎打ちとなった那須烏山市・那珂川町、下野市選挙区で議席を獲得したが、矢板市、足利市、佐野市選挙区でベテラン議員が落選するなど、県全体では退潮傾向を見せた。
みんなは渡辺代表の「自民党を過半数割れに追い込む」との大号令の下、計13選挙区で民主を上回る17人(現職5人、新人12人)を擁立。渡辺人気を背景に、那須塩原市・那須町、大田原市、矢板市、足利市、佐野市、栃木市・岩舟町選挙区などで議席を獲得し躍進した。改選前の5議席を倍増させ、県議会での発言力が高まるのは必至だ。
民主は公認12人、推薦1人を擁立。議席は伸び悩んだ。当初は14人の候補擁立を目指したが、13人にとどまり守りの選挙を強いられていた。
公明党は宇都宮市・上三川町選挙区で改選前の2議席の死守したほか、初めて小山市・野木町選挙区でも議席を獲得した。共産党は唯一の議席を失った。
◇民主推薦、加藤氏初当選 みんなの鶴貝氏も−−足利市
足利市選挙区(定数4)は、現職4人の候補者のうち、自民の早川尚秀氏、木村好文氏が名を連ね、新人からは大豆生田実・足利市長の支援を受けたみんな公認の鶴貝大祐氏と、元市議で民主推薦の加藤正一氏が労組などの組織力を生かし追い上げ当選した。
選挙カーの自粛による静かな選挙戦の中、現職2人は強固な支持者を強みに有利な選挙戦を展開。鶴貝氏と加藤氏は、自転車で選挙区内を回り支持を訴え草の根的な活動を行った。
一方、自民の斉藤具秀氏と無所属の野村寿彦氏は現職の強みを発揮できず、元市議の杉田勉氏も多くの個人演説会を実施するなど支援組織を引き締めたが及ばなかった。
◇阿部氏が初当選 自民系で占める−−日光市
日光市選挙区(定数2)は自民の渡辺渡氏が7選、無所属で同推薦の阿部博美氏が初当選、自民が議席を独占した。昨年の日光市長選に転出した星一男氏の事実上の後継で、福田昭夫衆院議員の公設秘書を務めた民主新人の船山幸雄氏とみんな新人の鈴木秀顕氏は及ばなかった。
渡辺氏は6期の実績を強調し、東日本大震災の復興などでは即戦力を強調し、手堅く集票。阿部氏は、昨年の市議選の知名度を生かした上に民主への批判票を取り込み、民主の議席獲得を阻止した。
船山氏は福田氏直系として、今市地区の福田氏支持者を中心に、星氏の議席維持を目指したが、まとめきれなかった。鈴木氏は、知名度不足を乗り越えられなかった。
◇みんな、3人全員当選 自民・小滝氏落選−−那須塩原市・那須町
民主、自民、みんなの現職や新人計6人で激戦を展開した那須塩原市・那須町選挙区(定数4)は、みんな現職の阿久津憲二、増渕三津男、新人の相馬政二、自民推薦の阿部寿一の4氏が、自民現職の小滝信光、民主新人の中塚英範の両氏を抑えて当選した。みんなは全員当選。
同選挙区は、阿久津、増渕、小滝の自民勢3氏で議席を分け合ってきた。だが、阿久津、増渕の両氏は、みんなの党入りして戦った。阿部氏は自民推薦で票を伸ばした。
みんなは、渡辺喜美代表のおひざ元である西那須野地区での勢力拡大を狙って相馬氏を
同地区から擁立し、小滝氏に照準を合わせて攻めきった。民主新人の中塚氏は知名度の低さが響いた。
3480
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:11:39
◇渡辺氏トップ当選 みんな存在感示す−−宇都宮市・上三川町
宇都宮市・上三川町選挙区(定数13)は、自民6人、民主2人、公明2人、みんな3人の政党公認候補が当選した。
このうち、みんなの渡辺幸子氏は新人ながら、トップ当選を果たし、県都で同党の存在感をアピールした。
大震災や福島第1原発事故の影響で有権者の関心は低く、投票率は低迷した。
自民は、梶克之・党県副会長が実績を強調し安定した戦いを展開。10選を目指した増渕賢一氏は落選した。新人の中島宏氏は昨夏、県議から参院議員に転じた上野通子氏の支持層を引き継ぎ、当選した。
民主は佐藤栄氏が順当に当選したが、新人候補らは苦戦し、議席を伸ばすことはできなかった。
公明の現職、山口恒夫氏と新人の野澤和一氏は組織票を手堅くまとめ、2議席を維持した。
◇みんな・斎藤氏初当選 ベテラン青木氏敗退−−矢板市
矢板市選挙区(定数1)は、みんな新人で元県職員の斎藤淳一郎氏が自民現職で元会社役員の青木克明氏を破り、初当選した。青木氏は3期12年守ってきた議席を失った。当選の知らせに斎藤氏の選挙事務所は喜びにわいた。みんなの渡辺喜美代表が選出された衆院3区内で、党勢拡大の足がかりとなった。
序盤は不利と見られていた斎藤氏だが、震災後の地道な広報活動に加え、県議会定数削減や報酬カットなどの無駄削減などを繰り返し訴え、徐々に従来のみんな支持層以外へも浸透した。
議長経験者の青木氏は震災後の県や市への要望活動や、塩谷病院(同市)の存続問題に携わったことなど現職の実績をアピールしたが、及ばなかった。
◇池田氏初当選 相馬氏は3選−−大田原市
大田原市選挙区(定数2)は、みんな現職の相馬憲一氏が3選。新人の池田忠氏が初当選を果たした。相馬氏が、みんなの党入りしたため、「自民不在区」となった。
相馬氏は「みんなで創る栃木新時代」を強調。池田氏は、義兄の津久井富雄市長の応援を得て浸透を図った。本沢節子氏は追い上げも及ばなかった。
◇3現職が当選 みんな涙のむ−−鹿沼市・西方町
鹿沼市・西方町選挙区(定数3)は、3現職が実績をアピールし、ともに自民の神谷幸伸氏は4選、小林幹夫氏は3選。佐藤信氏の市長転出で後継となった民主の松井正一氏も再選を果たした。昨年の参院選比例で第1党に躍り出たみんなは元市議の小松英夫氏を擁立し、挑んだが、現職の壁を破れず、涙をのんだ。
◇亀田、早川氏が初当選、青木氏涙−−佐野市
前回の無投票から一転して選挙戦となった佐野市選挙区(定数3)は、現職は金子裕氏のみで、新人で唯一の女性候補として増税批判など訴えたみんな公認の早川桂子氏と、自民の元市議、亀田清氏が当選した。
一方、青木務氏は、これまでの実績など訴えたが及ばなかった。同選挙区では、これまでの自民3人による独占は続かなかった。
4月11日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000152-mailo-l09
’11統一選:県議選(その2止) 投票率46.27% 戦後最低 /栃木
毎日新聞 4月11日(月)13時3分配信
◇10回連続低下 自粛ムードが拍車
県議選の投票率は46・27%(男46・40%、女46・14%)と、前回の50・00%をさらに下回り、戦後最低を更新した。県議選の投票率は75年以来、10回連続で低下したことになり、長期低落傾向に歯止めはかからなかった。当日有権者数は151万9187人(男75万436人、女76万8751人)だった。
各候補者ともに防災や復興対策など、有権者の関心の高い政策も訴えた。しかし、被災した自宅の片付けに追われ、「選挙どころではない」という被災者も多く、民主、みんな、共産党などは選挙延期を訴えていた。さらに、震災直後で選挙カーを使わないなど、各候補者が選挙運動を控えめにしたことや、報道量の減少などで一般の人の関心も低下したため、告示後も低調ムードを脱することができなかったとみられる。
政権交代後初の統一地方選で、議席増で自民の過半数割れを狙った民主、みんなの2党が新人候補を多数擁立。告示日の無投票当選は2選挙区3人にとどまり、前回07年の8選挙区17人に比べて投票の機会を奪われた有権者は少なかった。こうした選挙区では、表向きの自粛ムードに対し、水面下では議席を巡って激しい選挙戦が展開された。しかし、結果的に投票率の底上げには結び付かなかった。
また、県選管はバスへの広告掲載などで投票を呼び掛けたが、市町選管の中には選挙広報カーの使用を見合わせるなど、広報活動を縮小させた地域もあった。
一方、14選挙区で期日前投票をすませた有権者は8万8143人で、10選挙区で争われた前回07年の4万8110人を上回った。期日前投票の制度が定着しつつあることがうかがえる。【泉谷由梨子】
4月11日朝刊
3481
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:13:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20110412-OYT8T00002.htm
自民系 辛くも過半数
敗戦が決まり、支持者に頭を下げる増渕賢一さん(11日午前0時24分、宇都宮市で) 自民党が大苦戦を強いられた。みんなの党に県北部だけでなく、県南部でも伸長を許す結果となった。
3議席を独占していた佐野市選挙区では、現職の青木務さん(66)が落選し、みんなの党新人に1議席を奪われた。足利市選挙区でも4議席の独占を狙ったが、現職の斉藤具秀さん(75)、新人の杉田勉さん(61)が落選し、2議席の獲得にとどまった。栃木市・岩舟町選挙区では、現職の櫛淵忠男さん(68)が苦杯をなめた。
さらに、大混戦となった宇都宮市・上三川町選挙区では、現職の増渕賢一さん(64)が議席を失った。東日本大震災の発生で、県内の選挙ムードは今ひとつ盛り上がっていなかった。このため、当初、有権者が政治に大きな変化を望まないのではないか、との見方もあった。しかし、みんなの党が各地区で予想以上に得票を伸ばしたことで、過半数をなんとか維持するのが精いっぱいだった。
自民党県連の石坂真一幹事長は11日未明、記者団の取材に「過半数は維持できたが残念な結果だ」と述べた。
(2011年4月11日 読売新聞)
3482
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:14:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000090-mailo-l11
’11統一選:県議選 自・民、明暗くっきり 厚労相次男・細川氏落選 /埼玉
毎日新聞 4月12日(火)12時43分配信
◇「私自身の力不足」
10日投開票された県議選は、民主が現職6人を落選させたほか、獲得議席は前回の07年県議選の21議席(推薦、公認含む)から大幅減の14議席(公認11人、推薦3人)にとどまった。一方、自民党は公認48人を当選させ、推薦4人を含め、計52議席を獲得するなど「明暗」が分かれた形となった。
「私自身の力不足。皆さんに申し訳ない」
県議選東9区(越谷市、定数4)で細川律夫厚生労働相の次男で市議だった民主の細川威氏(33)は支持者に深々と頭を下げた。民主は同区で山本正乃氏(51)と2人が立候補したが、山本氏だけが当選を果たした。
細川氏と山本氏の両越谷市議の立候補が決まったのは昨年春。県連は当初、県議選では全選挙区に候補者を立て、定数4以上の選挙区には複数候補を立てることを目標に据えた。しかし、複数区での擁立は難航。唯一、複数の候補を立てた東9区の山本氏も当選者では最下位。得票数を見ても「2人当選」は困難だった。細川氏は10日夜、「2人擁立は組織で決めた」とだけ語った。
県議選での退潮について、民主党県連の高山智司幹事長は「ここ半年ぐらいの民主党政権への『逆風』が影響した。それが、候補者の活動量の低下につながった」と振り返った。
連合埼玉の幹部は「与党に風は吹かない。結局、候補者の実績や地元の活動がすべてだった」と振り返った。
一方、自民はベテラン議員の引退が相次ぐ中で新人候補が18人(公認、推薦含む)を占め、うち9人当選。南7区(さいたま市中央区、定数1)では自民新人、伊藤雅俊氏(28)が最年少当選を果たした。【飯嶋英好、佐藤丈一】
4月12日朝刊
3483
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:15:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000091-mailo-l11
’11統一選:さいたま市議選 埼玉改援隊「メッセージ伝えられず」 /埼玉
毎日新聞 4月12日(火)12時43分配信
さいたま市議選(定数60)の投開票から一夜明けた11日、地域政党「埼玉改援隊」の代表を務める清水勇人市長は「震災後で改援隊のメッセージを十分伝えられなかった」と沈痛な面持ちで語った。
同市議選では当初、過半数議席の獲得を目指した。しかし、民主、みんな、無所属、諸派の候補者21人の推薦に終わり、当選者も12人と伸び悩んだ。清水市長の地元・見沼区では3人の推薦者のうち、地盤のある現職2人は当選したが、清水市長の元秘書で、市長とのつながりをアピールしていた諸派新人の宮本英典氏(39)は落選した。
一方、清水市長と対立する自民、公明両党は現状の勢力維持に成功した。自民は公認19人全員と推薦1人の計20人が当選を果たし、市議会最大会派の座を維持。公明も11人全員当選し、両党で過半数を占めた。【鷲頭彰子】
4月12日朝刊
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チバQ
:2011/04/14(木) 22:15:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000101-mailo-l11
’11統一選:県議選/さいたま市議選 県議選、自民が復調 過半数維持 /埼玉
毎日新聞 4月11日(月)12時35分配信
◇民主に政権への逆風
統一地方選の前半戦となる県議選、さいたま市議選は10日夜から11日未明にかけて、各地で開票作業が一斉に進み、新議員の当選が決まった。県議選(定数94、59選挙区)で、自民は単独過半数(48議席以上)を維持した。政権与党として初めて統一選を迎えた民主は、逆風にさらされ、躍進できなかった。さいたま市議選(定数60、10選挙区)では自公の候補が順調に議席を確保した。
政権交代の地方政界への影響と、民主党政権の信任が問われた。
改選前の50議席から上積みを目指した自民は前回から1減の63人(うち推薦9人)を擁立。ベテラン議員の引退が相次ぎ、新人候補が18人を占めた。組織の復調と世代交代を図った。
無所属議員と会派「民主党・無所属の会」(18議席)を構成する民主は全選挙区での候補擁立を目指したものの、県北・西部の1人区などで難航。立候補者は、前回より4増の32人(うち推薦7人)にとどまった。結果的に自民現職の無投票当選を増やすことにつながった。
公明は、擁立を1減の9人にとどめて着実に当選を積み上げた。共産は候補を7人に絞り込み、党勢拡大を図った。みんなは、地方組織づくりの足がかりを目的に、都市部を中心に公認候補5人を擁立した。前回8年ぶりに県議選で公認候補を当選させた社民は、現職1人の議席死守が課題だった。【大谷津統一】
◇枝野氏地元も民主敗北−−南5区
枝野幸男官房長官のおひざ元、南5区(さいたま市大宮区)は民主、自民の新人による一騎打ち。民主公認の藤井健志氏(35)が、自民公認の元市議、沢田力(つとむ)氏(43)に敗れた。
民主県連の幹事長、副代表などを歴任した秦哲美氏が6期を限りに引退。党県連職員と島田智哉子前参院議員の公設秘書を務めた藤井氏が後継候補に擁立された。
藤井氏は、震災対応などで知名度を増す枝野氏との結びつきを強調することは控えた。自転車や徒歩で選挙区を回り有権者にアピールしたが、知名度不足を最後まで解消することができず、旧大宮、さいたま市議の実績と経験をアピールした沢田氏に及ばなかった。【大谷津統一】
◇自民・佐久間氏が10選−−東8区
東8区(旧春日部市)では、自民現職の佐久間実氏(70)が激戦を制し10回目の当選を決めた。
選挙戦は、現職2人に新人3人が挑む構図となった。
佐久間氏は県議会議長も務めたベテランだが、「初心に帰って」と地道な選挙戦を続けた。当選が決まると、事務所に詰めかけた支持者には笑顔が広がった。
3議席を巡って各陣営は激しい選挙戦を展開。佐久間氏は、日常活動の県政報告に加え、早い時期から後援会活動にも力を入れた。告示後は率先して選挙カーの運行を自粛し、後援会も各陣営に対して自粛を呼び掛けた。また防災服に身を包み徒歩で町中をくまなく回った。政策面では「災害に強い街、弱者に温かい福祉」などと訴え、従来の支持層を固めた。【栗原一郎】
◇自民現職の奥ノ木氏5選−−南2区
定数6に9人が立候補して激戦となった南2区(川口市)は、自民現職の奥ノ木信夫氏(59)が5回目の当選を決めた。同市西川口の選挙事務所では、支持者が喜び合った。
自民からは現職2人に加え元市議の新人が立候補し、票の分散も懸念された。奥ノ木氏は4期16年の実績や県議会議長としての活動をアピール。機械業界や自民支持層を手堅くまとめ、「安心、安全な町づくり」を訴え、順調に得票を伸ばした。【鴇沢哲雄】
◇民主新人の江原氏届かず−−北5区
3議席を5人で争った北5区(深谷市、寄居町)で初当選を目指した民主新人の江原久美子氏(40)は健闘したものの、涙をのんだ。深谷市上野台の選挙事務所に詰めかけた支持者からは、深いため息が漏れた。
市議だった江原氏は、昨年2月に深谷市長に転じた小島進氏の後継候補として早くから出馬を決意。民主、連合埼玉の全面バックアップを受け、年末から集会などに足しげく顔を出して支援団体を固めた。「県議会に女性の視点を、県北から新しい風を」と訴え、環境や子育て、教育面を中心に政策を主張。
しかし、自民や他新人候補の厚い支持基盤を崩せず、自粛ムードの中で女性や無党派層にも思うように浸透しなかった。【清水隆明】
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チバQ
:2011/04/14(木) 22:16:22
◇共産1人区失う−−西5区
西5区(旧上福岡市)では共産現職の山川寿美江氏(68)が敗れ、県内の定数1の選挙区で唯一同党が守っていた議席を失った。
山川氏は、公選法違反事件で元県議が失職したことに伴う3年前の再選挙で自民、民主の候補に競り勝ち初当選。今回選も同じく三つどもえの戦いだった。旧福岡町議、旧上福岡市議などを含めて通算約40年の議員活動で培った個人票に加え、県政報告会などで支持拡大を訴えていた。
市議4期の加藤末勝氏(60)、土地区画整理組合理事長の谷新一氏(52)はいずれも地元出身。保守層の激しい票の掘り起こしに加え、低投票率で無党派層の風が山川氏に吹かなかったのも敗因の一つになった。【内田達也】
◇市議選は民主微増
定数が64から60となった、さいたま市議選は▽現職46▽元職6▽新人38の計90人が立候補し、大宮、見沼、南の各区などを中心に激しい選挙戦となった。
自民は19人を公認、4人を推薦。改選前並みの議席確保を視野に市議会最大勢力の維持を目指した。
前回公認した10人全員が当選した民主は18人を公認、1人を推薦。政権への逆風が吹く中で、大幅増を目指したが、微増にとどまった。
公明、共産の両党は前回同様、各11人を擁立し、組織票を固めて、着実な議席獲得を図った。
清水勇人さいたま市長らが設立した地域政党「埼玉改援隊」は民主、みんな公認と無所属、諸派で計21人を推薦し、12人が当選した。【鷲頭彰子】
4月11日朝刊
3486
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:18:08
http://mytown.asahi.com/areanews/saitama/TKY201104110451.html
改援隊「勝ち負けは言いにくい」 さいたま市議選
2011年4月12日
時折、口を結んで厳しい表情を見せる清水勇人市長=さいたま市役所
10日に投開票されたさいたま市議選で、5市町長が設立した地域政党「埼玉改援隊」が推薦した21人のうち12人が当選した結果について、代表の清水勇人市長は11日、記者会見で「震災で、メッセージを十分伝えられなかった。勝ったとも負けたとも言いにくい」と感想を語った。
当選者のうち、改援隊単独の無所属推薦は2人だったのに対し、清水市政に批判的な自民は第一党の座を維持。清水市長は「議案説明を丁寧にやる。是々非々で議論して頂きたい」と話し、口を横に結んで厳しい表情も見せた。
統一地方選後半戦(24日投開票)では、他の4市町長の地元の深谷、ふじみ野、和光の3市と神川町で、議員選挙がある。
高畑博・ふじみ野市長は11日、市議選で現職3人と新顔2人の無所属計5人の推薦を決めたと発表した。小島進・深谷市長も同日、市議選で、現職1人と新顔3人の無所属計4人の推薦を発表した。清水雅之・神川町長は「推薦を申し出る立候補予定者がいない」と話している。
松本武洋・和光市長はすでに、市議選で無所属新顔4人を推薦。このほか、所沢市議選では、みんなの党新顔1人の支持が決まっている。
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:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:18:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110412/CK2011041202000049.html
彩の国 まつりごと 【第六部】岐路の底流<上> 民主惨敗
2011年4月12日
民主党県連の事務所で、渋い表情で話し合う武正公一会長(左)と高山智司幹事長=さいたま市で
「震災後は街頭で批判を浴びなくなった。逆に『頑張って』と声を掛けられる」
県議選とさいたま市議選の告示後。民主党の候補者たちは「風当たりが一変した」と口をそろえた。
元党代表の小沢一郎の「政治とカネ」の問題、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件をめぐる政府の迷走…。昨年末以降、統一選を控えて街頭に立つ民主の候補者たちは、民主政権への批判の矢面に立たされてきた。「民主の看板を出すだけで勝てない」。党の公認や推薦を受けたのに、ビラやポスターから党名を消す「民主隠し」も広がっていた。ところが−。
「3・11」は、候補者たちにとっても岐路となった。震災と原発事故。「この未曽有の国難を乗り切るため、有権者が政権与党に期待し始めた」と感じた県連幹部の一人は、「民主隠し」の候補者に「もっと民主を前面に出すように」と指示を飛ばした。
「被災地復興のためにも重要な選挙」「県の防災対策を充実させる」−。県議選で多くの民主候補が反転攻勢に出たが、結果は擁立した三十二人に対し当選はわずか十四人という惨敗。現職六人も議席を失った。
候補者が活動を自粛するという、異例の選挙。問われるべきものは、問われたのか。
「自分も対立候補も訴えは防災一色。もっと福祉や教育を訴えたかった」。落選した現職候補は悔やんだ。
前回衆院選で圧勝した民主。政権交代後初の統一選で、地方の足腰を固めるもくろみは霧消した。
「地方議員と国会議員は車の両輪なのに、今回は国会議員の動きも鈍かった。これでは次期衆院選も惨敗しかねない」。県連幹部はため息をついた。
■ ■
「『なぜ大連立をしないんだ』と、自民党支持者の不満が高まっている。接戦の選挙区では候補の当落に影響するかもしれない」。選挙戦終盤戦の八日、自民県連関係者が危機感をあらわにした。
党総裁の谷垣禎一は自民の首相・総裁経験者たちとの面談を重ねた上で、民主との「大連立」を拒否した。この県連関係者は「党総裁といえども結局は“長老”頼みという古い自民党の姿をイメージさせてしまった」。
自民は県議選で現有五十議席を二つ増やし、復調した。
県連会長の新藤義孝は「参院選で踏みとどまり、統一選で地力を発揮した。次は衆院選だ」と意気込む。だが、一時は「三月危機」と言われた解散風も震災で消え、新藤自身も「早期解散」の主張を封印。民主新人らとの接戦を制した自民県議は言った。「勝因は民主の敵失と低投票率。まだ、有権者の期待をつかんだとは言えない」 (敬称略、杉本慶一、鈴木賀津彦、池田宏之)
◇
東日本大震災を境に一変した空気の中で行われた統一地方選前半戦。「彩の国のまつりごと」も、あの日を岐路に姿を変えた。その底流には何があったのか。県議選とさいたま市議選を舞台に検証した。
3488
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:19:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110413/CK2011041302000092.html
彩の国 まつりごと 【第六部】岐路の底流<中> 不振の第三極 政党対立軸消え不利に
2011年4月13日
選挙戦最終日の9日、現職候補の応援演説に駆けつけたみんなの党の渡辺喜美代表=川口市で
待望の男は選挙戦最終日の九日、ようやく姿を現した。みんなの党代表の渡辺喜美(59)だ。県議選南2区(川口市)で出馬した同党現職、松本佳和(45)が、党側にずっと県内入りを求めていた。
「みんなの党は覚悟の集団。皆さんの正義と力を松本に与えてください」。おなじみの力強い演説にJR川口駅前の聴衆は沸いた。全国を飛び回る党代表に代わり、これまで候補者たちは購入した人形を脇に置いて演説してきた。だが、震災が起きて「こんな時に不謹慎で使えない」と話す候補も。人形だけでなく震災報道一色のテレビからも、渡辺の姿は消えていた。
松本は前回、民主党公認で約二万八千票を得てトップ当選。昨夏の参院選、みんなは川口市で約三万の比例票を得ており、みんな公認に転じた今回も松本は他陣営から「台風の目」と恐れられていた。ところが、結果は五十七票差の落選。みんなは県議選とさいたま市議選に五人ずつ擁立したが、当選はともに新人一人だけで、敗北した。
「頼みの無党派層の反応がなく、のれんに腕押し。渡辺さん人気にすがるしかなかったが最終日では遅すぎた」。松本の陣営関係者は唇をかんだ。民主も自民も駄目という、既成政党への批判票の受け皿となって勢いをつけてきたみんな。だが、「みんなのようにイメージ先行の党には不利だった」と、埼玉大学教授(政治学)の松本正生は分析する。個人票に加えて党の名による票の上積みができなかったことが、議席を失う要因になった。
今回の統一選について、埼玉大の松本は「政党の対立軸がはっきりせず、有権者は現職や知っている人に投票したとみられる」と指摘している。
衆院埼玉12区(熊谷市など)にみんなから立候補する予定の新人、永沼宏之(42)は次期衆院選への危機感を募らせる。「結党したばかりでまだ住民に身近な政党になっていない。今回は逆風の中、一人ずつ当選できてよかった」
■ ■
県議選では公明党が候補者全員当選を果たし、共産党は現有議席数を守った。39・54%という過去最低の投票率で、自民県連幹部は「組織力の強さがものをいった」と話した。埼玉大の松本は「震災と原発事故で、有権者は目の前に不安がある。県議選などで防災や復興を訴える候補が危機を解決する姿をイメージできず、『自分の一票に何の意味があるのか』と疑問に思ったのでは」と低投票率の背景を推測する。
候補者側も引いていた。「こんな時に選挙か、と反感を買うのが怖くて電話作戦などはほとんどできなかった」と、ある自民陣営は振り返る。議会改革や雇用、福祉など県民に身近な課題の論戦はほとんど聞かれず、有権者は選択肢が狭まった状態で投票を強いられた。
次期衆院選に向け、永沼は言う。「時間はかかると思うが、候補者が地域に溶け込む活動を地道に進めなければ」 (敬称略、杉本慶一、池田宏之)
3489
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:19:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110414/CK2011041402000055.html
彩の国 まつりごと 【第六部】岐路の底流<下> 改援隊、第2戦へ 看板色あせ 正念場
2011年4月14日
県議選の応援演説に立つ改援隊の松本武洋・和光市長(左)。改援隊は統一選後半で、どう存在感を発揮するのか=和光市で
「趣旨には賛同するが、看板はいらない。でも、市長の応援はほしい。推薦を受けたことは公表しないでほしい」
さいたま市長の清水勇人らが立ち上げた政治団体「埼玉改援隊」。深谷市議選に出馬予定のある男性は、改援隊メンバーの一人、深谷市長の小島進にこう言ったという。改援隊の推薦を受けることを応援演説の条件とし、小島は八人を推薦した。「“自粛ムード”のため改援隊として活動できなかったので、看板のメリットを感じられないのだろう」。寂しそうな声だった。
組織に頼ったり、地縁血縁では駄目。街頭演説などで有権者に政策を訴えていかないと、これからの政治は駄目だ−。「こういう意識を改援隊を使って浸透させたかった」と、小島は言う。「選挙風土を変えるため、改援隊はいいツールだと思ったんだけどなあ」。ため息も出た。小島は「震災を言い訳にしたくない」と言うが、今回は何もできなかった現実を認める。
清水はお膝元のさいたま市議選で二十一人を推薦。結果は現職を中心に十二人が当選、新人を中心に九人が敗れた。清水は投開票翌日の十一日、会見で「勝ったとも負けたとも言えない」と総括。改援隊の推薦は「いい意味でも悪い意味でも影響が少なかった」と述べた。
「埼玉改援隊は国に対して権限の移譲を求めていく運動。市議会の中では(活動は)このまましぼんでいけばいいんじゃないか」
改援隊の推薦を受けて当選した現職の民主党市議らに、こんな声が漏れる。同党のある市議は「改援隊は選挙戦でまったく意味がなかった。今後、意味が出てくるとすれば二年後の市長選に向けての枠組みとしてだろう」と話した。
改援隊の旗印は「地域主権」。全国各地で誕生している地域政党と一脈通じる理念だ。清水も大震災などを理由に「うまく浸透させられず、争点を提示できなかった」と振り返る。統一選後半戦に向け、国から地方、基礎自治体への権限移譲については「今後はできるだけ具体的に説明したい」と、抱負を語った。
■ ■
後半戦は、改援隊に参加する四市町長の地元で議員選挙がある。神川町長の清水雅之はこれまで推薦候補を発表していないが、残る三市では計十七人の推薦を明らかにした。
推薦候補の大半が民主系だったさいたま市とは異なり、無所属の現新五人を推薦したふじみ野市長の高畑博は「前半戦は参考にならない」と話す。五年半前に旧上福岡市と旧大井町が合併したふじみ野市では、今も旧市町間の溝が残る。地区マニフェストでは地域的な偏見をなくすという意味で、「市民目線の市政」を強調する。新人四人を推薦した和光市長の松本武洋は「市民参加による協働型自治体の確立」など、街頭演説で地区マニフェストの浸透を図る考えだ。
地方自治の在り方を変える力を得られるのか。市長と議会の対立構図で注目を集めたさいたま市とは異なる事情を抱え、四市町の改援隊は第二戦に臨む。 (敬称略、前田朋子、柏崎智子、中里宏、鈴木賀津彦)
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:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:22:44
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/politics_economy_kiji.php?i=nesp1302570272
「震災対策推進」を強調
民主は発言力低下必至 安定多数の自民
2011年04月12日10時04分
千葉県内統一地方選の前半戦として10日に投開票された千葉県議選(定数95)は、東日本大震災の被災を理由に投票が行われなかった浦安市を除く44選挙区で93人の新しい顔ぶれが出そろった。公認と推薦合わせて53議席を堅持した最大会派の自民は今後の会派構成で「絶対安定多数」の56議席に届くのはほぼ確実。「森田県政の発展と、震災対策をしっかり進める」と県政与党の立場を強調した。一方、現有20議席から16議席に後退した民主は「逆風の中、よく踏みとどまった」とするが、県議会での発言力低下は必至だ。今後焦点となるのが会派構成や議会人事。5月中旬にも見込まれる臨時議会に向け、会派構成で連携を模索する動きもあり、各党の動向が注目される。
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3491
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:23:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20110412/CK2011041202000043.html
千葉市議選 自民 14人全員当選
2011年4月12日
統一地方選前半戦の千葉市議選(定数五四、六選挙区)は十日投開票され、十一日未明に全五十四議席が確定した。
自民は公認した十四人全員が当選。民主は改選前の七議席から十議席に伸ばした。公明も擁立した八人全員が当選。共産は六人、市民ネットは二人にとどまった。千葉市議選に初めて臨んだみんなの党は五人が立候補し、二議席を獲得した。無所属候補は十二人が当選した。
千葉市選挙管理委員会は十一日、当選者らに当選証書を付与した。 (平松功嗣)
3492
:
チバQ
:2011/04/14(木) 22:24:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20110412/CK2011041202000044.html
「国政へ足場固め」 県議選 自民、公認と推薦53人当選
2011年4月12日
統一地方選前半戦の県議選(定数九五、四十五選挙区)は十日、無投票選挙区と浦安市選挙区(定数二)を除いた二十五選挙区で投開票が行われ、十一日未明に九十三議席が確定した。自民は過半数を大幅に上回る議席を確保。民主は議席を減らし、初挑戦のみんなは四議席を獲得した。各党の幹部が選挙戦を総括した。 (小川直人、平松功嗣)
自民党は、公認と推薦計五十三人が当選。会派入りを見込める無所属候補らを含めると、八つの常任委員会すべてで過半数を占められる五十六議席も確保できそうだ。
快勝の結果に、党県連の田久保尚俊幹事長は「きわめて順調に戦いを進められた。国政(の政権奪回)に向けて、足場固めはできた」と胸を張った。
勝因について「市民が尖閣問題(尖閣諸島中国漁船衝突事件)などで政府に疑問を持ち、震災への対応がお粗末だったことで民主党離れが起きたのでは」と分析。みんなの党の議席獲得には「既成政党が吸収し得ないニーズがあった。自民党もそれに応えられる政党活動をしないといけない」とした。
一方、現有二十議席から十六議席に減らした民主党。党県連の田中信行幹事長は「厳しい状況で、踏みとどまれたと言える数ではないか」と振り返った。
しかし、四期のベテランを含む現職六人が落選する敗北にも近い結果。これには「それぞれの四年間の議員活動に評価が下されたとしか言いようがない」と言葉は少なかった。菅政権に対しては「震災対策で国民の納得が得られるよう努力してほしい。地方選の結果を無言の指摘と受け止めてほしい」と注文した。
県議会初の議席を獲得したみんなの党の水野賢一幹事長代理(千葉県選出)は「初の議席はうれしいが、もう少し当選させていただきたかった」と述べた。今後の議会活動については「与えられた議席の中で党の政策を県政に反映させる責任を感じる。政策ごとに主張をしっかり言っていく」としていた。
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