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北海道 国政・地方政治スレ

1北海道民:2008/10/13(月) 15:10:41
選挙が近づいてきた次期衆院選の北海道は、町村・中川・武部のところなど接戦で面白い
また地方でも釧路市長選など興味深いところがあるので、このスレを作成してみました
気軽に北海道情報を話し合いましょう

1597OS5:2023/06/06(火) 08:12:29
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/856373
美唄市長選、現新一騎打ち 市議選も選挙戦に
2023年6月4日 17:15(6月4日 20:29更新)

 【美唄】任期満了に伴う美唄市長選は4日告示され、いずれも無所属で、自民党美唄支部が推薦する新人の元病院職員桜井恒氏(39)と、再選を目指す現職板東知文氏(70)=届け出順=が立候補を届け出て、選挙戦に突入した。同日告示の市議選は定数14に対して現職8人、元職1人、新人7人の計16人が出馬し、選挙戦が確定した。各候補者は市内各地を回り、人口減対策やまちの将来像について語り、支持を訴えた。11日の開票まで1週間にわたり舌戦が繰り広げられる。(横田望、三浦高志)
■生活守ること最優先 桜井恒氏(39)=無所属・新人
 桜井氏は午前8時すぎに西1南2の後援会事務所で出陣式を行い、集まった支持者約150人と必勝を祈願。その後JR美唄駅前に移動し、第一声を上げた。
 「市民一人一人から物価高や除雪、子育ての苦労など多くの悩みを聞いた。最優先すべきは皆さまの生活を守ること」と述べ、全市民への1万円給付、福祉除雪の条件緩和などに取り組むと主張。北海道せき損センターの市外移転の可能性が出てきたことにも触れ「もし移転しても暮らしを守る医療ができるよう、市立病院の中身を早急に変えなければならない」とした。
 また財源として現在実施中の事業の優先順位を見直すとし、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄の改修などについて「資材高騰の状況下で行う必要はあるのか」と指摘。「美唄の未来を支える子供たちへの投資にも取り組んでいく。そんなまちづくりをぜひ後押ししてほしい」と訴えた。
 その後、支持者らと握手を交わし選挙カーで出発。市内各地で遊説した。
■市街地再開発目指す 板東知文氏(70)=無所属・現職
 「1期目の成果を踏まえて、美唄に暮らす喜びと誇りをつくりあげる決意を新たにしている」。板東氏は午前9時ごろ、約150人の支持者らが集まる中、大通西1南1の事務所前で第一声を上げた。
 板東氏は、ふるさと納税寄付額が4年間で約18倍の18億円に増加したことや、全道に先駆けて地域包括ケア推進条例を制定したことなどを実績として挙げた。建て替え工事中の市立美唄病院は、完成後も人口減や高齢化の状況によって病床数や機能の見直しを段階的に行う計画で、板東氏は「国からも高い評価を受けている」と強調した。2期目に向けては、市内での日本語学校の開設や中心市街地の再開発などを掲げた。
 地域の中核的病院の北海道せき損センターが市外への移転を含めた建て替えを検討していることに関しては「美唄での建て替えを地域の基本的な考え方として対応していく」と訴えた。
 その後、峰延や東明など市内各地を選挙カーで回り、支持を呼び掛けた。

1598OS5:2023/06/13(火) 19:51:19
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230611/7000058275.html
美唄市長選挙 新人の元病院職員 桜井恒氏が初当選
06月11日 23時42分

現職に新人が挑んだ美唄市の市長選挙は11日に投票が行われ、無所属の新人で元病院職員の桜井恒氏が2期目を目指した現職を破り初めての当選を果たしました。

美唄市長選挙の開票結果です。
▼桜井恒(39)、無所属・新、当選、5957票。
▼板東知文(70)、無所属・現、4826票。
任期満了に伴う美唄市長選挙は自民党美唄支部が推薦した元病院職員の桜井氏が2期目を目指した現職の板東氏を破り、初めての当選を果たしました。
投票率は64.20%で、前回・4年前の選挙を7.26ポイント下回りました。
桜井氏は美唄市出身の39歳。
医療機器メーカーでの勤務を経て、江別市にある病院に勤めていました。
桜井氏は「基幹産業の農業で民間企業などとの連携を推進し、美唄を農業の先進地にしていきたい。子育て世帯への支援を充実させるほか、公共交通の整備にも力を入れ、誰もが未来への希望を語れるまちを目指したい」と話しています。

1599OS5:2023/06/13(火) 19:53:22
https://news.goo.ne.jp/article/hokkaido/region/hokkaido-860454.html
初当選の桜井氏、地道に知名度高め逆転 美唄市長選 「閉塞感打破」39歳に託す
2023/06/12 23:00北海道新聞

初当選の桜井氏、地道に知名度高め逆転 美唄市長選 「閉塞感打破」39歳に託す

当選が決まり、支持者と万歳三唱する桜井恒氏(右)=11日午後10時55分ごろ、西1南2の後援会事務所

(北海道新聞)

 【美唄】11日投開票の美唄市長選は、新人の桜井恒氏(39)=自民党美唄支部推薦=が、再選を目指した現職板東知文氏(70)との一騎打ちを1131票差で制し、初当選を果たした。選挙期間中、両陣営ともに「現職有利」との見方を示していたが、桜井氏は知名度不足解消に向け、多くの市民と対話を重ねる選挙戦を展開。若手農業者を中心に支援の輪が広がり、市勢に漂うとされる閉塞(へいそく)感打破を39歳に託す結果につながった。...

1600OS5:2023/06/20(火) 21:46:37
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/863610/
自民道連が新体制発足 中村裕之会長で早期決着 衆院選へ問われる手腕
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2023年6月18日 19:51(6月18日 22:40更新)
自民党道連は18日、札幌市内で定期大会を開き、中村裕之衆院議員(62)を正式に会長に選出した。前回2021年の会長選びは内部対立に発展したが、今回は衆院選対応を急ぐ事情もあり、早期決着で新体制を発足させた。
 大会では衆院選候補となる支部長の不在が続く道1区(札幌市中央区、南区、西区と北区の一部)、道8区(渡島、檜山管内)の支部長選定を急ぐなど23年の活動方針も決定。中村氏は「次の解散総選挙で必ず勝利し1人でも国会議員を増やす」と決意を述べた。
 中村氏は道4区(札幌市手稲区、西区の一部、石狩市、後志管内)選出の4期目で、農林水産副大臣などを務めた。任期満了で退任した前会長の伊東良孝衆院議員の後任。13日の道内関係国会議員会合で内定していた。任期は25年6月まで。
 中村氏に円滑に決まったのは内部対立を回避した結果だ。前回の会長選びは東京五輪・パラリンピック組織委員会会長就任のため道連会長を退いた橋本聖子参院議員の後任選びが紛糾、3カ月近く会長不在が続いた。今回は通常国会中の衆院解散論も浮上する中で選考が行われ、選挙態勢の構築を急ぐ流れとなった。
 武部新衆院議員(52)と高橋はるみ参院議員(69)の名前も挙がったが、伊東氏や橋本氏が水面下で調整し、衆院議員であることや当選回数、年齢、経験を重視する方針を確認。中村氏は武部氏と同期だが年長で、異論は出なかった。
 道連会長は従来、当選回数などに基づく持ち回りや会長経験者らの協議で決まるのが慣例だった。選考基準が不明確なことが前回の混乱を助長した面もあり、中村氏は大会後、基準をより明確化する必要があるとの認識を記者団に示した。
 中村氏は道議経験もあり「国政選挙で道議と連動しやすくなる」との期待が道連内にある。前回衆院選小選挙区で立憲民主党の新人候補に僅差に迫られた経過もあり、全道の選挙態勢と自身の足場固めの両立が課題となる。(金子俊介)
首相、解散時期探る 改造後の秋なら「増税隠し」の批判も

1601OS5:2023/06/20(火) 21:47:41
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/863056/
自民 道8区応募ゼロ 公募残り1週間、7月1日に選考委
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2023年6月16日 22:16
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 自民党道8区支部は23日締め切りの支部長公募を経て、7月1日に選考委員会を開く予定だ。だが応募は今のところゼロ。党関係者が出馬を打診した女性著名人も固辞した。選考は難航する可能性がある。
 支部長は次の衆院選の候補予定者になる。支部幹部によると女性1人から意欲が伝えられたが応募に至っていない。支部内では複数の女性著名人の名前が浮上したが、出馬の意向がないことを確認したという。
 公募は5月29日に開始し、選挙区内で党員50人を含む200人の推薦が条件。選考では女性候補や若さを重視するとした。昨年10月の公募の条件は党員25人を含む50人の推薦だったため、厳格化が影響しているとの見方もある。
 「有力候補がいなければ党本部に委ねることもあり得る」(有力経済人)との声も出る。
 道8区では自民党の前田一男氏(現道議)が立憲民主党の逢坂誠二氏に3連敗している。(宮木友美子、芝垣なの香)

1602OS5:2023/07/10(月) 19:53:14
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230611/7000058275.html
美唄市長選挙 新人の元病院職員 桜井恒氏が初当選
06月11日 23時42分

現職に新人が挑んだ美唄市の市長選挙は11日に投票が行われ、無所属の新人で元病院職員の桜井恒氏が2期目を目指した現職を破り初めての当選を果たしました。

美唄市長選挙の開票結果です。
▼桜井恒(39)、無所属・新、当選、5957票。
▼板東知文(70)、無所属・現、4826票。
任期満了に伴う美唄市長選挙は自民党美唄支部が推薦した元病院職員の桜井氏が2期目を目指した現職の板東氏を破り、初めての当選を果たしました。
投票率は64.20%で、前回・4年前の選挙を7.26ポイント下回りました。
桜井氏は美唄市出身の39歳。
医療機器メーカーでの勤務を経て、江別市にある病院に勤めていました。
桜井氏は「基幹産業の農業で民間企業などとの連携を推進し、美唄を農業の先進地にしていきたい。子育て世帯への支援を充実させるほか、公共交通の整備にも力を入れ、誰もが未来への希望を語れるまちを目指したい」と話しています。

1603OS5:2023/07/27(木) 16:14:22
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/882713/
パワハラ問題、現職に逆風 2023北見市長選 立憲・労組から批判噴出 保革相乗り見通せず
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2023年7月24日 21:51
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北見市
北見市
 9月3日告示、10日投開票の北見市長選を巡り、市職員によるパワーハラスメント(パワハラ)問題が現職陣営の逆風となっている。市職員出身の辻直孝市長を1、2期目とも支えた立憲民主党や労働組合では、辻氏への批判が噴出。自民党も一枚岩ではないため、過去2回の市長選のように保革相乗りの「オール北見」の支援を取り付けられるか見通せない情勢だ。
 「パワハラ問題が解決していないのに、評判の良くない辻市長になぜ党として乗っかろうとするのか」。23日、市内で開かれた立憲民主党道12区総支部定期大会。一般党員からは辻氏への支持見合わせを求める声も上がった。
 同党北見支部長を務める鈴木一磨道議(北見市選出)は「立憲として(辻氏と)どう対峙(たいじ)するかは決めていない」とし、パワハラ問題も含めて辻市政を総括する必要があると説明。その上で、「雲行きが怪しく、『オール北見』にならない可能性もある。『辻氏でいいのか』という議論をしなければならない」と現職陣営との距離感をにじませた。
 2015年の前市長の急死を受け、辻氏の初当選時は自民系や民主(現・立憲)系を含めた保革相乗りが実現。19年もオール与党態勢で再選を決めた。立憲民主党の支持母体の連合北海道北見地区連合会は15年と19年の市長選同様、辻氏支援に前向きな姿勢を示してきた。
 ただ、連合北見には市職員労働組合も含まれ、パワハラ問題発覚後、市の対応を疑問視する組合員も少なくない。立憲系のある市議は「党として自由投票もあり得る」と指摘。市職員出身の辻氏にとって、いわば「身内」から厳しい声が上がっている状況だ。
 パワハラ問題に加え、ともに市議会の最大会派である連合・立憲系の「市民・連合クラブ」と船橋賢二道議(同市選出)を支持する「次代」に対し、3選出馬の根回しが不足していたとされ、不満が渦巻く。ある立憲関係者は「このままだと現職を応援するのは(自民党の)武部新衆院議員の陣営だけになるのでは」との観測も漏れる。
 ただ、別の立憲関係者は「立憲から市長選に候補を立てれば、連合の顔をつぶすことになる」と懸念。辻氏への対抗馬擁立は難しく、対応に苦慮している。(山田健裕)

1604OS5:2023/07/27(木) 16:15:13
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/876230/
北見市長選 船橋陣営候補擁立に含み 説明会に4陣営 保守分裂の可能性も
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2023年7月11日 22:44
北見市
 9月10日投開票の北見市長選まで2カ月を切り、市選管は今月11日、立候補予定者向けの説明会を市役所で開いた。既に立候補を表明している現職の辻直孝市長、2期8年間にわたり辻市政を支えてきた自民党の船橋賢二道議(北見市)、共産党北見地区委員会の各関係者と、氏名非公表の1陣営の計4陣営が出席した。保守系候補を一本化してきたこれまでの構図から一転し、保守分裂選挙となる可能性も出てきた。
■現職・辻氏との溝表面化
 11日の説明会後、船橋道議後援会の渡部徳章幹事長は北海道新聞の取材に対し、「立候補者を出すか出さないかは検討中」と述べ、擁立に含みを持たせた。
 辻市長は6月28日、定例北見市議会代表質問で立憲民主党系の「市民・連合クラブ」の質問に答える形で、3選出馬を表明。新型コロナウイルス禍の収束を見据え、デジタル化や環境に配慮したグリーン化に力を入れることで、地方創生を推し進める考えを示した。
 前回、前々回の選挙と異なるのは、船橋道議との距離感だ。桜田真人前市長が任期途中で死去したことに伴う2015年の選挙では、「オール北見で支えられる候補」として辻氏に白羽の矢が立った。それ以来、船橋道議は、選挙運動に不慣れな辻氏を後援会メンバーが手伝うなど積極的に支えてきた。
 ただ、船橋陣営幹部が「2期目の4年間、市長からほとんど連絡がなかった」と不満を漏らすなど、溝が少しずつ表面化。6月中旬に北見市内のホテルで開かれた船橋道議の政経セミナーに辻市長の姿はなく、浅野目浩美副市長が代理で出席。その後、辻市長と船橋道議に加え、両者の後援会幹部を交えての話し合いが行われたが、不調に終わった。
 一方、辻市長は地元選出の自民党の武部新衆院議員と近く、保守系は一枚岩ではない。衆院解散・総選挙の日程も見通せない状況で、自民党関係者からは「辻氏は混乱していた市政を立て直した。船橋道議が新たな候補者を立てれば、自民党の分裂は避けられない」と懸念の声が出ている。(水野薫)

1605OS5:2023/08/11(金) 23:00:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/5611871d4c18ccce01945ac6ca72344acf185869
北海道北見市パワハラ問題 第三者委設置へ 市長が対応一転
8/11(金) 13:15配信

北海道新聞
一連のパワハラ問題を受け、陳謝する辻直孝市長(中央)

 【北見】北見市の辻直孝市長は10日の記者会見で、市職員が2022年にパワーハラスメント(パワハラ)被害を市に申し立てた際、窓口の職員課長が取り下げを促していた問題について、事実関係調査のため第三者委員会を設置する考えを明らかにした。

 先月の会見では市内部での調査にとどめ、第三者による調査を否定していたが、同問題に対する市長の対応の鈍さに市議会などから批判の声が相次いだ。この日は「市民に心配と迷惑をかけた」と初めて陳謝し、「市内部での確認にとどまらず、第三者委員会に委ねることが適当と判断した」と説明した。

 第三者委員会は、弁護士や社会保険労務士、臨床心理士ら4人程度で構成し、9月にも初会合を開く。調査は、職員課長の取り下げ行為の有無のみを対象とする。調査結果の公表方法や時期は、委員会の判断に任せるとした。

 申立書などによると、職員5人は役職が上の男性職員から頭をたたかれるなど約30件のパワハラを13〜22年に受けた。当時の職員課長が同2月に申し立て内容を聴取した際、「申し立てをやめないか」と取り下げを促した。

1606OS5:2023/08/29(火) 07:26:49
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/896073/
北見市長選、辻氏支援の相乗り崩れる 自民推薦、立憲は自主投票 地元道議2人も距離
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2023年8月21日 21:33(8月21日 21:44更新)

 9月3日告示、10日投開票の北見市長選で3選を目指す現職辻直孝氏(70)に対し、自民党が推薦を決めた一方、立憲民主党が自主投票とし、判断が分かれた。初当選から続いてきた保革相乗りの「オール北見」態勢が初めて崩れ、北見市選出の道議2人も距離を置くなど支援に後ろ向き。盤石だった支持基盤を失い、辻氏は市長選に臨むことになる。
 「みんなで力を合わせて北見を大きく発展させよう」。地元選出の自民党の武部新衆院議員は、20日に市内で行われた辻氏の事務所開きでエールを送った。北見市議や商工関係者ら120人が参加したが、同党の船橋賢二道議(北見市)、立憲民主党北見支部の鈴木一磨道議(同)とも姿を見せず、代理出席もなかった。
 辻氏への支援態勢を巡っては、自民党道12選挙支部(支部長・武部衆院議員)が12日に辻氏の1、2期目と同様に推薦を決定。関係者は「辻氏の2期8年を評価する声が大きく、異論は特になかった」とする。公明党オホーツク総支部、新党大地も辻氏を推薦する方針だ。
 一方、立憲民主党は19日の北見支部大会で、鈴木道議から自主投票が提案され、賛成多数で決定した。市役所職員5人がパワーハラスメントを受けたと連名で訴えたにもかかわらず、市が取り下げを促した問題が党員の間で辻氏への不信感を生んだことが問題視された。さらに、市の物価高騰対策についても「不十分」との声が上がった。同党は旧民主党を含めて1、2期目とも推薦したが、辻氏の政治姿勢に「ノー」を突きつけ、方針転換した形だ。
 保革相乗りが崩れたことに対し、辻氏の陣営関係者は「対立候補次第では、厳しい選挙戦となる。気を引き締めて、やるべきことを着実に進めなければ」と危機感を募らせる。これまでは市議会もオール与党態勢だっただけに、ある市幹部は「仮に辻氏が当選しても、難しい議会運営を強いられるだろう」とみている。(水野薫、山田健裕)

1607OS5:2023/08/29(火) 07:28:13
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/896073/
北見市長選、辻氏支援の相乗り崩れる 自民推薦、立憲は自主投票 地元道議2人も距離
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2023年8月21日 21:33(8月21日 21:44更新)

 9月3日告示、10日投開票の北見市長選で3選を目指す現職辻直孝氏(70)に対し、自民党が推薦を決めた一方、立憲民主党が自主投票とし、判断が分かれた。初当選から続いてきた保革相乗りの「オール北見」態勢が初めて崩れ、北見市選出の道議2人も距離を置くなど支援に後ろ向き。盤石だった支持基盤を失い、辻氏は市長選に臨むことになる。
 「みんなで力を合わせて北見を大きく発展させよう」。地元選出の自民党の武部新衆院議員は、20日に市内で行われた辻氏の事務所開きでエールを送った。北見市議や商工関係者ら120人が参加したが、同党の船橋賢二道議(北見市)、立憲民主党北見支部の鈴木一磨道議(同)とも姿を見せず、代理出席もなかった。
 辻氏への支援態勢を巡っては、自民党道12選挙支部(支部長・武部衆院議員)が12日に辻氏の1、2期目と同様に推薦を決定。関係者は「辻氏の2期8年を評価する声が大きく、異論は特になかった」とする。公明党オホーツク総支部、新党大地も辻氏を推薦する方針だ。
 一方、立憲民主党は19日の北見支部大会で、鈴木道議から自主投票が提案され、賛成多数で決定した。市役所職員5人がパワーハラスメントを受けたと連名で訴えたにもかかわらず、市が取り下げを促した問題が党員の間で辻氏への不信感を生んだことが問題視された。さらに、市の物価高騰対策についても「不十分」との声が上がった。同党は旧民主党を含めて1、2期目とも推薦したが、辻氏の政治姿勢に「ノー」を突きつけ、方針転換した形だ。
 保革相乗りが崩れたことに対し、辻氏の陣営関係者は「対立候補次第では、厳しい選挙戦となる。気を引き締めて、やるべきことを着実に進めなければ」と危機感を募らせる。これまでは市議会もオール与党態勢だっただけに、ある市幹部は「仮に辻氏が当選しても、難しい議会運営を強いられるだろう」とみている。(水野薫、山田健裕)

1608OS5:2023/09/17(日) 09:53:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f00d97a07cf1d53c57789c36059f5f0c89cca37
函館・大泉市長、目立つ自民との接触 選挙支えた立憲困惑 次期衆院選の対応は?
9/16(土) 6:01配信
北海道新聞
大泉潤・函館市長

 4月の函館市長選で立憲民主党の支持を受けた大泉潤市長が、自民党の議員や関係者と接触する場面が目立っている。市長選で大量得票した大泉氏が次の衆院選道8区(渡島、檜山管内)でどう動くのか、両党関係者が注視する。


 大泉氏は1日、自民の牧島かれん前デジタル相と市役所で意見交換した。自治体トップと与党国会議員の面会は珍しくないが、波紋を広げたのは、7月に自民の道8区候補予定者に決まった向山(むこうやま)淳氏(39)が同席したからだ。立憲現職の逢坂誠二氏(64)の周辺は「驚いた。市長はなぜ部屋に通したのか」といぶかる。

 市長選で大泉氏は自民、立憲、公明の3党に推薦を要請したが、自公は対抗馬の工藤寿樹前市長を推薦。立憲は大泉氏を支持し、選挙戦を組織面で支えた。大泉氏は7月、立憲道8区総支部の大会で「意見をいただきながら、まちづくりを前に進めたい」とあいさつし、一定の配慮は示す。

 だが大泉氏は今夏、自民の森山裕選対委員長(当時)と水面下で面会。最近も交流サイト(SNS)に、菅義偉前首相に漫画「ゴールデンカムイ」のグッズを贈る写真を載せた。大泉氏はハードルが高いとされる新幹線の函館駅乗り入れを掲げており、市幹部は「実現に向け政権与党と人脈を築くのは当然」と説明する。

 道8区は、党代表代行の要職も務める立憲の逢坂氏が3連勝中だが、今回は激戦になるとの見方があり、同党内には大泉氏の応援に期待する声がある。一方、自民の地元支部幹部は「市長とは距離が縮まっている。両陣営に五分五分で応援してくれればいい」と話す。

 逢坂氏、向山氏ともSNSに大泉氏と一緒に収まる写真を投稿するなど、駆け引きは事実上始まっている。大泉氏は8月の記者会見で、次の衆院選で立憲を応援するか問われ「私は無所属で立候補した。市民党という言葉が一番合う」とかわした。

1609OS5:2023/11/06(月) 23:20:24
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/935668/
札幌市議会「維新・大地」分裂へ 鈴木宗男氏の維新離党受け 代表が1人会派に
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2023年11月2日 20:31(11月2日 21:25更新)
 地域政党・新党大地代表の鈴木宗男参院議員が日本維新の会を離党したことなどを受け、札幌市議会の会派「維新・大地」の脇元繁之会長は2日、市役所で記者会見し、日本維新の会を離党し同会派を抜けて一人で活動すると発表した。同会派は残る4人が会派名から「大地」という文言を削除した上で活動を続ける方針で、「維新派」と「大地派」で分裂する。
 同会派の所属議員5人は4月の市議選で、維新の公認を受けて初当選。脇元氏ら4人は、新党大地の推薦も受けた。脇元氏は鈴木氏の私設秘書を務めており、2日付で離党届と会派離脱届けを提出。離党の理由については会見で「鈴木氏の離党が大きな要因。維新の政策を全て否定しているわけでない」と説明した。
 一方、鈴木氏が離党後、自民党を支援する考えを示したことなどを理由に、同会派は会派名に「大地」を含まない名称に変更することを決定。新たな会派名は近く決定する。1人会派の道議会は名称の継続を決めている。(蒲生美緒)

1610OS5:2023/11/06(月) 23:21:44
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/927973/維新の会 鈴木宗男氏と対決色鮮明 構図変わるか<フォーカス>
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2023年10月19日 23:32(10月20日 14:44更新)
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 日本維新の会が次期衆院選に向け、道内全小選挙区での主戦論にかじを切った。維新道総支部の前代表だった鈴木宗男氏は自民、公明両党との協力関係から候補擁立を一部の選挙区にとどめていた。政権との対決姿勢を強める党本部にとっては「足かせ」が取れた形と言える。野党第1党を狙う維新の動きは選挙戦に影響を及ぼす可能性があり、道内与野党は警戒する。
 「党勢拡大するのは選挙しかない。人材がいれば支部長に選任していきたい」。井上英孝新代表は19日、札幌市内で記者団にそう強調し、道内全小選挙区に候補を立てることで比例代表道ブロックの票を掘り起こす意欲を示した。前身の旧維新の党が2014年衆院選で得て以来となる道内議席の獲得を目指す。
 道内の維新は20年3月の総支部設立以来、党本部から大きな裁量を与えられた鈴木氏が、古巣の自民党に一定の配慮を示しながら各級選挙に臨んできた。鈴木氏は21年衆院選、22年参院選で自身が代表を務める地域政党・新党大地として一部の自民候補を推薦するなど、岸田文雄政権と距離をとる馬場伸幸代表ら執行部とは異なる動きを見せてきた。党としては鈴木氏が去ったことで、道内でも自民を含む各党との対決姿勢をアピールしやすくなる。
 鈴木氏は維新から出馬した19年参院選比例代表で道内9万4千票を集めたが、維新が全国で躍進した21年衆院選では比例代表道ブロック(定数8)の党の得票が21万5千票と目標の25万票に届かず自民、立憲、公明に議席を押さえられた。
 鈴木氏の与党寄りの言動が改革政党としての維新への追い風を道内では弱めた可能性もあり、鈴木氏の離党は維新にとって功罪両面がありそうだ。井上氏は「維新らしさを道民に理解してもらい、応援してもらうチャンスだ」と訴える。
 維新本部は従来、大阪都構想への協力を得るため公明現職のいる選挙区への擁立を避けてきたが、都構想の頓挫や統一選での伸長を経て対公明の方針も転換。衆院選に向け対抗馬の擁立に動く中、全国で唯一、空白だったのが道10区だった。鈴木氏は道総支部代表在任中の9月、同区の公明現職に大地として推薦を出しており、維新にとっては鈴木氏の離党で候補擁立のハードルが下がった。
 与野党は影響を注視する。21年衆院選の投開票日に北海道新聞が行った出口調査によると、維新が候補を立てた道1〜3区では自民支持層の10%前後が維新候補に投票したと答え、立憲支持層で維新に流れた3%前後より多かった。
 今後の候補擁立作業が未知数なこともあり、自民道連幹部は「自民票がどれだけ流れるのかは読めない。静観するしかない」と様子見の構え。立憲道連幹部は「自民と保守票を取り合ってくれれば良いが、野党票を奪われる可能性もある」とし、21年選挙に比べ政権批判票の争奪戦が激しくなることを懸念する。
 大阪を拠点に道総支部を率いることになった井上氏は鈴木氏との関係について「党勢拡大を最優先に考えたい」としつつ「さまざまなやりとりがないわけではない」と連携の可能性を否定しなかった。札幌市議会と道議会の会派名「維新・大地」の名称をどうするかも所属議員の意向を尊重するとし、鈴木氏との決定的な対立は控えている。1人会派の道議会は名称継続を早々と決めており、鈴木色は一定程度残りそうだ。(金子文太郎、金子俊介)

1611OS5:2023/11/06(月) 23:26:44
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/930508/
<知事近影 2期目半年>上 鈴木流PR戦略岐路 敏感に世論察知し発信
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2023年10月24日 23:39(10月25日 09:49更新)
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 17日、首相官邸。報道陣のカメラのフラッシュの先に、オホーツク産ホタテの刺し身を岸田文雄首相に勧める鈴木直道知事(42)の姿があった。「国会も始まるので、いっぱい食べていただいて」。政治日程に絡めて栄養価の高さをPRし、首相は「もう1個食べていい?」とお代わりしてみせた。東京電力福島第1原発の処理水放出を受けた中国による禁輸措置の影響が深刻化する中、漁業者支援を訴える姿が全国に報じられた。
 「セットしていただけませんか」。オホーツク、宗谷管内を地盤とする自民党の武部新衆院議員(道12区)を通じ、首相との面会の設定に動いたのは知事自身だった。9月にはラピダス(東京)の次世代半導体工場起工式に出席するため千歳市に入った西村康稔経済産業相にも直接持ちかけ、共に試食する場を設けた。
 新型コロナウイルス対策の独自の緊急事態宣言をはじめ、世論に敏感に反応した発信で支持を集めてきた知事。自民、公明両党の推薦を受け、4月の知事選で再選を果たしてからもその手法は健在だ。
■リスク及ぶ案件とは距離
 一方で、リスクを感じ取った案件から距離を取る如才なさもうかがえる。
 札幌市の秋元克広市長と日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長が2030年冬季五輪・パラリンピック招致断念を発表した11日夕。知事は知事室前に報道各社を集め「協力してきた自治体や関係者、市民や道民に丁寧に説明してほしい」と札幌市に注文を付けた。
 冷淡とも取れるコメントに、札幌市役所ではさざ波が立った。知事はもともと招致を公約に掲げて19年に初当選し、市、道、経済界など各界を挙げて機運醸成に取り組むプロモーション委員会の副会長に22年春に就任。札幌市とは運命共同体であるはずだった。東京五輪の汚職・談合事件で招致への支持が低迷する中、「このまま機運醸成を進めるのは難しい」と慎重姿勢に傾斜。「機を見るに敏」な面に接した市幹部はこう感じたという。「うまくいかなければ突き放すのか」
 五輪だけではない。知事選ではラピダス誘致を自身の実績として前面に出したが、再選後、多額のインフラ整備費や建設人材不足による札幌駅前再開発への影響、道央一極集中などの課題が指摘されると「実績アピールは極端に減った」と複数の道議は話す。
■ラピダス電力・原発 難題
 今後、北海道全体の懸念事項となりかねないのが、ラピダスが必要とする膨大な電力だ。27年の工場本格稼働後は全道の電力使用量の1〜2割を占めると予想される。知事が賛否を明らかにしていない北海道電力泊原発(後志管内泊村)再稼働を後押しする一因となり得る。どう賄うべきかの認識を記者会見で問われると「ラピダスと電力事業者で協議が行われていると考える」と深入りを避けた。
 8月、自民党本部で開かれた道内選出議員との意見交換。道連の新会長に就任したばかりの中村裕之衆院議員が、知事にこんな言葉をかける場面があった。「経産省の期待に背くことはないと思っていますよ」
 中村氏は泊原発が立地する後志管内を中心とする道4区の選出。早期再稼働を進める立場で、同管内寿都町、神恵内村での「核のごみ」最終処分場選定に向けた文献調査の概要調査移行にも前向きだ。いずれも知事がラピダスのインフラ整備などで支援を求める経産省の所管案件であることが、一つの臆測を呼んでいる。
 原発再稼働、そして知事が道の核抜き条例を根拠に反対する概要調査移行を巡り、政府・与党が圧力を強めるのではないか―。
 経産相時代にラピダス設立に関わった自民の萩生田光一政調会長は今月の札幌市での講演で、同社の千歳進出について「北海道がいいということで知事とも相談し、誘致を宣言してもらった」と自身の関与に言及した。「貸し」を示唆するような萩生田氏の言動に同党道議は「原子力政策でねじ込まれそうだ」と漏らす。
 「概要調査に進むのは反対。その姿勢は特に変わっていません」。知事は18日、ラピダス支援を含む補正予算要望で経産省に西村氏を訪ねた後、記者団に強調した。ただ、知事がぶれない姿勢をアピールしても、巨大な国家事業を取り巻く関係者の受け止めはさまざまだ。自民の道内選出国会議員はこう話す。「『核抜き条例があるから反対』と言うが、解釈次第でなんとかなるということもある」(金子俊介)

1612OS5:2023/11/06(月) 23:27:23


 巧みなパフォーマンスで民意を引き寄せ、全国区の知名度を築きつつある鈴木直道知事。2期目の任期は23日で半年がたち、核のごみ反対やラピダス誘致など自ら発した言葉の責任を問われる場面が増えてきた。市町村や道議会、国などの複雑な利害関係をどう調整し、広域自治体の長としての役割を果たそうとしているのか。現在の姿を追った。=2回連載します
■SNS戦略使い分け インスタで私生活、政治的主張少なく
 発信力が武器の鈴木直道知事は、交流サイト(SNS)の使い方も特徴的だ。政治家が主に利用する短文投稿サイトX(旧ツイッター)では他記事の転載をはじめ淡泊な内容が多い一方、若者や芸能人が好んで使う写真共有アプリ「インスタグラム」ではプライベートの様子を公開するなど、力の入れようが際立つ。いずれも道政課題や政治的主張に踏み込む投稿は少なく、イメージ戦略を意識しているようだ。
愛犬と一緒に道産ホタテを使ったコンビニおにぎりを紹介するインスタグラムの投稿写真=9月26日
愛犬と一緒に道産ホタテを使ったコンビニおにぎりを紹介するインスタグラムの投稿写真=9月26日

 Xは、米国のトランプ前大統領(フォロワー8750万人)や河野太郎デジタル相(同263万人)、大阪府の吉村洋文知事(同125万人)など国内外の政治家が意見発信ツールとして活用。時に過激な主張で論争の舞台になることもある。鈴木知事は2011年の夕張市長就任当時から旧ツイッターでの発信を行っており、新型コロナウイルス対策で道独自の緊急事態宣言を出した20年には1月から6月までの半年間にフォロワー数が6倍以上の17万人に急増した。
 21年ごろまではコロナ禍で消費が減った牛乳を飲む動画を公開したり、コロナ政策への理解を呼び掛けたりと独自色を出していたが、最近は道の公式Xや報道記事を転載する例が大半で、道の広報的な内容も多い。フォロワーはこの3年半、17万人で横ばいだ。
 反比例するように力を入れているのが、20年6月に始めたインスタグラムだ。写真と動画が中心で、2期目以降の総投稿件数は16日現在53件と、外部の書き込みを転載しているXの230件に及ばないが、愛犬と遊ぶ日常や、特産品を紹介する自身の姿を積極的に公開。フォロワーはこの2年で約8万人増の11万人に上り、都道府県知事では大阪の吉村氏の32万人に次ぐ。カメラ目線で自身の姿を前面に出す写真が多く、道議会では「まるでアイドルのようだ」との声も聞かれる。
 知事は20日の記者会見でSNSでの情報発信を「私自身が感じている北海道の魅力を発信しようということで始めた」とし、「いろいろな媒体があり、効果的に使うことが基本的な考え方だ」と、Xやインスタなど媒体ごとに発信の仕方を工夫していると説明した。
 千葉大大学院の関谷昇教授(政治学)は吉村氏らとの比較に基づき「より親近感を前面に出したイメージ戦略に映る」と分析。「『いいね』を付けられると民意を得た感覚になりやすいが、SNSの外側にある声に耳を澄まし対話する姿勢を欠かしてはいけない」と話している。(久保耕平)

1613OS5:2023/11/06(月) 23:29:44
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/931828/
<知事近影 2期目半年>下 鈴木道政 働く遠心力
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2023年10月27日 00:10
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■医療大移転「報道で承知」
 13日に道庁2階で開かれた鈴木直道知事の定例記者会見。北海道医療大(石狩管内当別町)の北広島市への移転について、道が把握した経緯に質問が及ぶと、こう答えた。「概要は報道を通じて承知しました」
 同大のプロ野球北海道日本ハム「北海道ボールパークFビレッジ」(BP)への移転検討が報じられたのは9月22日。大学側から当別町に事前協議は一切なかったが、知事も「寝耳に水」だった。副知事経験者の一人は「道の調査能力が落ちている。各部署にまたがることなのに、考えられない」と嘆く。
 人口約1万5千人の当別町にとって、約4400人の学生と教職員を抱える同大の存在は大きく、JR学園都市線の利用客数にも影響する。広域自治体の道は、移転構想を事前に察知した上で影響を分析し、対策を考えるのが本来の姿だ。
 道幹部は「みんなに隠していたんだから。ウチだけでなく、当別にすら、ずっとですよ」というが、関係者によると、JR側は事前に認識していたという。道庁内は移転判明後も関心を払う空気感に乏しい。同町関係者は「知事は元夕張市長で、小さいマチにいたのだから『当別は大変だろう』という思いに至ってほしかった」と打ち明ける。
■宿泊税 市町村と調整難航
 知事の公約で、道が導入を目指す法定外目的税「観光振興税」(宿泊税)では、市町村との調整が後手に回っている。
 道は9月、宿泊料金に応じて100〜500円とする「段階的定額制」を導入し、年60億円を徴収する案を有識者懇談会に提示。オブザーバー参加した札幌など7市は難色を示した。市町村にとって、道の課税額が多ければ宿泊者の負担感が強まり、上乗せしづらくなるからだ。
 税収の使途も理解を得られていない。観光ガイド育成などに充てる考えを示すものの、導入を検討する自治体幹部は、ガイドの必要性は認めた上で「人手不足の観光業界が望むのは旅館の従業員だ」と指摘する。
 宿泊税を巡る議論は、知事と自民党との微妙な関係も浮き彫りにする。
 「はっきりしないので再度伺います」。自民党・道民会議の太田憲之氏は4日の道議会予算特別委員会で、道が「段階的定額制」に決定したのかどうかを6回にわたり、再質問。知事が答弁に窮し、審議は度々中断した。
 自民は道と事前に質疑応答をすりあわせる「答弁調整」を行い、通常の委員会審議はよどみなく進む。この日は開会直前になっても道が曖昧な回答を続けていた。道政与党が表舞台で知事を追い込む展開に、有力道議は「知事と自民会派の距離を示す象徴的な場面だ」と解説する。これまでに知事自ら、自民が設置する宿泊税検討会の幹部らに根回しした形跡もないという。

1614OS5:2023/11/06(月) 23:30:15
■「国政転出」くすぶる臆測
 宿泊税に限らず、自民道議には知事への冷ややかな見方が広がる。2019年の知事選での自民内の対立がきっかけで生まれた知事との溝に加え、道議との関係構築に消極的なことに不満があるためだ。
 再選した今年4月の知事選の演説で、知事は道議選に立候補している自民候補の名前に触れることが少なかった。人気の高い知事が支援を口にすれば、追い風になる―。連携を期待した道議たちからは「せっかく支持者を集めてあげたのに」と恨み節が漏れた。
 知事が個別に関係を深める場面はまれで、道政課題に関する相談や根回しなどで腹を割って話した道議は少ない。複数の道議は「本音が分からない」「パフォーマンス重視だ」と口をそろえる。知事周辺はこう分析する。「関係が近くなって、しがらみができることを嫌がっている」
 市町村や道議会と距離がある中、道民からの高い支持という「一点突破」で道政に臨む知事。42歳という若さに加え、周囲との遠心力も相まって、周辺には「国政転出論」がくすぶる。菅義偉元首相という後ろ盾の存在もある。
 「知事、まだ間に合いますよ」。定例道議会が閉会した今月6日、知事と年齢が近い加藤貴弘道議(40)が、自民会派を訪れた知事に冗談で語りかけた。加藤氏は次期衆院選の公認候補予定者となる道1区の支部長に決まって間もない。知事は「何がですか」と苦笑いでかわした。
 道1区は無党派層が多く、14年以降、自民候補が連敗中。人気が高く、浮動票の取り込みが期待できる知事の出馬説がささやかれてきた。自民道連幹部も、道1区の公募があった6月、出馬の意向を直接確認。知事は否定したという。
 道内小選挙区の自民公認候補予定者は全て決定済み。同党では、小選挙区で落選し比例代表で復活当選できなかった場合でも再挑戦できるケースが多く、すぐに選挙区が空くとは限らない。
 知事職にとどまるか、国政転出か―。2期目始動直後でも、去就に注目が集まる知事。国政転出の意思を問う周囲にこう漏らした。「ないですよ、そんなの」。全国で2番目に若い知事として、今後どんなキャリアを歩むのかは見通せない。(金子俊介、小宮実秋)
賛否割れる課題、決断を 北海学園大・山本健太郎教授
 2期目就任から半年を迎えた鈴木直道知事の政治姿勢や課題について、北海学園大の山本健太郎教授(政治学)に聞いた。
やまもと・けんたろう 兵庫県出身。東大大学院博士課程修了。東大先端科学技術研究センター特任研究員などを経て2013年に北海学園大講師、19年から現職。
やまもと・けんたろう 兵庫県出身。東大大学院博士課程修了。東大先端科学技術研究センター特任研究員などを経て2013年に北海学園大講師、19年から現職。

1615OS5:2023/11/06(月) 23:30:30
知事は二つの政治家像を意識し、演出しているとみています。一つは新型コロナウイルス禍のような危機に強いリーダー、もう一つは個人の交流サイト(SNS)などで見せる親しみやすいリーダーです。こうした像は1期目前半である程度完成し、人気獲得に成功したと言えます。その力を使って、賛否の分かれる大きな決断や改革に踏み込むべきなのに、イメージ維持にきゅうきゅうとしているように映ります。
 2期目も、その傾向は変わりません。分かりやすく世論の支持を得られるような新たな発信材料を、常に必要としているのではないでしょうか。その例が、知事選でラピダス(東京)の次世代半導体工場誘致を訴えたことや、中国の禁輸の影響を受けている道内水産物の支援なのでしょう。
 ただ、そうした姿勢だけでは近視眼的になりがちです。ラピダスで言えば進出は入り口でしかありません。懸念を含め、北海道がどうなっていくか、長い時間軸で示さなければならない。膨大な電力需要が想定されており、全道の供給体制が問われています。単に再生可能エネルギーの推進を掲げるのでなく、北海道電力泊原発再稼働の是非を含めて語る責任があります。
 本来、広域自治体のトップには市町村や関係団体などの間で錯綜(さくそう)する利害関係の調整が求められますが、目立たない仕事だからか、対立を避けたいからなのか、知事はあまり重視していないように見えます。
 特に宿泊税での市町村との調整難航は、日常的な信頼関係を築けていないためでしょう。市町村が道を通さず国と直接やりとりをする「道庁スルー」の結果と言えます。北海道医療大の北広島移転を事前に把握できなかったのも、情報収集力の衰えが透けます。いずれも、道が財政難でも存在感を発揮できる分野です。
 今のままでは、明確な実績は乏しいと言わざるを得ません。いつか国政に転出するとしても、大勢の議員の中の1人になるわけですから、移り気な世論に寄り添う戦略のみでは先細りが懸念されます。
 脱炭素など国の方針をそのまま取り入れたような政策にとどまるのでなく、人口減など厳しさを増す北海道の課題に真摯(しんし)に向き合い、批判を受けても、政治家として自分が何をなしたいのかを示すべきです。(聞き手・金子俊介)

1616OS5:2023/11/06(月) 23:32:05
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/931085/
<点検・大泉流 函館市政半年>㊤ 脱工藤流 問われる統率力と自治
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2023年10月25日 21:42
 9月後半、函館市内の異業種交流会に招かれた大泉潤市長(57)は力説した。「古びた公共施設は、ほったらかし。除雪の状況や道路はボロボロ。10年前にふるさと納税を100億円集められていたら、そういう所に使えた。でも前市長は『何を返礼品にするんだ』と言っていた」
 工藤寿樹前市長との師弟対決を大差で制し、市長に就いてから10月27日で半年。138項目の公約のうち、補正予算で31項目に着手している大泉氏は「あんなに日程を入れなくてもいいのに」(市幹部)との声が上がるほど、さまざまな行事に顔を出す。講演依頼にも頻繁に応じ、いまだに前市政に言及する。
 工藤氏が大泉氏について「決断力がない」と周囲に語っていたのは有名な話だ。大泉氏はその工藤氏の市政運営を「政策が直感、その場限りのエピソードに端を発して発案されることがしばしばあった」と出馬会見で批判した経緯がある。
■政策を見直し
 市長就任から2カ月後、市は人口減少対策本部の初会合を開いた。8月には市長公約推進会議を設置。共に工藤市政にはなかった組織だ。選挙戦であえて掲げた「合理的根拠に基づく政策立案」の一環という。
 工藤氏の肝いりだった東雲広路(しののめひろじ)の再整備も当面見送ると決めた。棒二森屋跡地の新ビルに五つの公共施設を集約する方針も白紙にした。そもそも大泉氏が目玉政策とする新幹線の函館駅乗り入れは、工藤氏が実現性を完全否定していたものだ。
 「工藤さんのやり方を全部変えたいのだろう」(有力経済人)。今月上旬に函館商工会議所の久保俊幸会頭らと台湾を訪れた大泉氏は当初、通例だった大人数の訪問団方式にこだわらないと伝えてきたという。
 国を相手取って大間原発訴訟を起こした工藤氏は豪腕と呼ばれる一方、ワンマンとの評価も付きまとい、市民と距離が生まれたとされる。大泉氏は最近、学生や子育て中の女性との意見交換会を企画。全ての町会を回る考えも示す。フェローという新たな役職も設け、デジタルの専門家を委嘱した。「聞く耳を持つ」姿勢を強調するのは工藤氏へのアンチテーゼに見える。
■「人ごと」批判
 「徐々に自信をつけている」。半年間の市政運営についてこうみる道議もいれば「他を気にせず、もっと色を出せばいい」と語る支援者もいる。「大泉洋の兄」のネームバリューはなお絶大で、物腰の柔らかさも手伝い「つつがなく市政運営に努めている」というのが市民の平均的な感覚かもしれない。
 大泉氏周辺が「あれは危なかった」と振り返る出来事がある。市教委は今夏、バスの運転手不足で全小学校のプール学習を中止した。プールがある学校だけでも行うべきだとの意見が市議会で相次いだが、大泉氏の答弁は「市長部局のトップが介入するのはふさわしくない」。大きな批判にはつながらなかったが、自民党市議は「まるで人ごとだった」と疑問を呈す。
 自治の進め方にも注文がつく。道南の政党幹部は「市民を巻き込んだ議論の場で公約の進捗(しんちょく)を報告すべきだと助言した」というが、聞き入れられた形跡はない。
 市の元特別職も市民会議の設置を唱える。「部下に公約を検証させても査定は甘くなる。市民との意見交換はシナリオ通りに進みがちだ。見せかけだけの『脱工藤』では駄目だ」。大泉氏が目指す新たな市長像が、停滞するマチを変えられるのか問われている。


 大泉流とは何か、点検する。(坂口光悦、宮木友美子、佐藤陽介が担当し、3回連載します)

1617OS5:2023/11/06(月) 23:33:50
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/931733/
<点検・大泉流 函館市政半年>㊥ 立ち位置 バランスと人気、心砕く
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2023年10月26日 21:30(10月27日 12:52更新) 「誰も置き去りにしない函館をつくる」。大泉潤市長の話は、時に立憲民主党の政治家の演説のようにも聞こえる。自民党のある道議は「大泉氏はもともと保守だ。選挙で野党を応援することはない」と願望交じりに語る。
 政策を見ると、新小学1年生への10万円給付といった再分配や、多様性を強調する姿勢はリベラル勢力の訴えと通底する。湯川団地唯一の銭湯を買い取り、市営で存続させたのも経済合理性にとらわれない判断だ。生活保護世帯の割合が高く、困窮者が多いとされる函館では理解を得られるスタンスだろう。
 一方、目玉に掲げる新幹線の函館駅乗り入れは、大型の公共事業そのものだ。市長就任当日、市のホームページのトップ画面から「大間原発建設の凍結を求める」とのバナーが消えたことにも、市民団体から懸念の声が上がった。最近はしきりに、ふるさと納税を創設した自民の菅義偉前首相を持ち上げ、森山裕総務会長ら有力者と面会する。
■公約は幅広く
 確かにリベラルや保守といった従来の尺度での軸は見えにくい。138項目に上る公約はもともと各界の要望を積み上げたといい、幅が広くて当然とも言える。市長選では立憲から支持を受けたが、工藤寿樹前市長を推薦した自民、公明を含む3党に、横並びで推薦を要請した経緯もある。
 大泉氏は7月、逢坂誠二衆院議員が代表を務める立憲道8区総支部の大会に来賓で出席し、こう訴えた。「立憲の主張がずっと前から実践されていれば、人口減少は緩やかで市民福祉も向上していた」
 今月18日の東京六大学出身者の会合では「函館にどんどん女性政治家が誕生することを期待する」とあいさつ。参加者の多くは、その場にいた向山淳・自民道8区支部長を意識した発言と受け止めた。このあと「衆院で働けるよう頑張る」と話した向山氏とは9月にも市役所で面会している。
■案外したたか
 立憲と自民の双方に配慮してみせ、記者会見での「衆院選で立憲を応援するか」との問いにも「私は市民党」と答えた大泉氏。「案外したたかだ」というのが道南の政界関係者の一致した見方になりつつある。「新幹線乗り入れでも補助金獲得でも国とのパイプが不可欠だ。立憲には最低限の義理を立て、政権与党と関係を築くということだ」。大泉氏周辺はこう解説する。
 意外なのは、市長選の見返りを求めていいはずの立憲の一部から「次の衆院選では自民さえ応援しなければいい」(市議)との声が上がることだ。抜群の人気を背景に大泉氏が主導権を握る構図になっている。
 今月2日、大泉氏は名産の柿のPRで市役所を訪れた奈良県五條市長に「女優の尾野真千子さんって名誉市民なんですか」と切り出した。五條市長が「そうなんです」と答えると「うちの弟と共演していて…」。その場は笑いに包まれた。
 「大泉の賞味期限は短いから」と周囲に語る大泉氏は土日も地域の小さなイベントに参加し、9月中旬には森町の「さわらふるさとまつり」でもマイクを握った。「大きな支持を得ただけに、失うのが不安なんじゃないか」(市幹部)。政治バランスと、求心力の源泉である人気の維持という二つの命題を抱える大泉氏は「市民の幸福度を上げる」との約束を果たせるだろうか。
<大泉市長が掲げる政策>
 第2子以降の保育料無償化/新小学1年に10万円支給/学童保育料の助成拡大/ヤングケアラー調査/公立はこだて未来大の授業料無償化/看護系大学・看護学部設置検討/がん検診無料受診の対象拡大/介護人材に奨励金/4年後にふるさと納税100億円/新幹線函館駅乗り入れの検討調査/企業誘致の強化/観光地域づくり推進法人(DMO)設立/総合ミュージアム開設/アーバンスポーツ普及・振興/放課後の無料学習支援/高齢者交通助成拡大/手話言語条例・障害者コミュニケーション条例制定(10月6日の道新函館政経文化懇話会での講演から)

1618OS5:2023/11/06(月) 23:34:25
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/932594/
<点検・大泉流 函館市政半年>㊦こだわり 「新幹線」成否、命運握る
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2023年10月28日 09:24(10月28日 10:22更新)
 「新幹線って、どうなの?」。菅義偉前首相は9月、旧知の関係者に尋ねた。
 「新幹線」とは大泉潤函館市長が目指す新幹線の函館駅乗り入れのことだ。大泉氏は就任後、菅氏と少なくとも3回は面会。新幹線乗り入れについても理解を求めた。市長選で助言を受けた道外の元市長の紹介がきっかけだったが、菅氏周辺は「ここまで短期間で接近した政治家はいない。菅氏は大泉氏のことを気に入っているようだ」。
 菅氏は、運輸族だった小此木彦三郎元通産相の秘書出身。官房長官時代にJR北海道の再生に注力した。道南に親類もいる。官僚的な縦割り行政の打破を身上としており、菅氏が乗り入れに関心を抱いていると伝え聞いた霞が関関係者は「前首相はどういう意向なのか」と気をもむ。
 だが現時点では「できるわけがない」(道内選出国会議員)との見方が多い。大物とのパイプで一点突破を図ろうとするのは困難性が高い裏返しでもある。
 例えば、大泉氏が有望とみるフル規格の新幹線乗り入れは、新函館北斗―函館間のような在来線区間では異例だ。線路の拡幅だけではなく、車両の左右の間隔確保や電化対応の課題もある。新たなシステム導入が必要だと説明する関係者もいる。札幌―函館間が新幹線で直通となれば採算が取れるのでJRも運行を引き受ける―。大泉氏はこう期待するが、JR幹部は「利益など出ない」と話す。
■「調査は総意」
 市議会では自民党市議が乗り入れの調査費について「捨てるようなもの」と批判。5月の大泉氏との会談で乗り入れは困難と主張した久保俊幸・函館商工会議所会頭は、なお周囲に「新幹線は譲らない」と語る。
 ところが大泉氏は9月の経営者向けの講演で「地域活性化の目玉は新幹線一択」とむしろ踏み込んだ。別の会合では「議会でも『終わった話』という人がいるが、そういう人が一番危険。忘れさせようとしている」と語気を強め、10月の講演では「調査費を含む予算が全会一致で可決された。調査は市と市議会の総意だ」と強調した。
 温厚なイメージがある大泉氏だが、新幹線のことになるとトーンが上がる。「市長が言うのだからできるのだろう」と信じる市民も多く、支援者の一人は「大きく打ち上げただけに、断念となれば打撃は大きい。落とし所を柔軟に探ることも大事なのだが」と漏らす。
■見積もり焦点
 今後の焦点は市が実施している調査の結果だ。線路工事などを含む整備費について大泉氏は「2千億円なら大変だが75億や100億なら捻出する」と言及。鉄道関係者は「400億円程度はかかるだろうが、市の調査では低い見積もりになるのでは」と推測する。
 今月10日、函館港に係留されている青函連絡船「摩周丸」の関連行事。大泉氏は同席した島田修JR北海道会長に「この場で伝えることではないかもしれませんが、新幹線乗り入れの調査を始めることとなりました」と声をかけた。笑顔で話をそらした島田氏は2014年、菅氏主導の人事で社長に起用され、経営再建に苦心してきたその人だ。
 新幹線乗り入れに賭ける判断は正しいのか、実を結ぶのか。今後の大泉市政を左右することになる。(坂口光悦、宮木友美子、佐藤陽介が担当しました)
<ことば>新幹線函館駅乗り入れの検討調査 大泉潤函館市長の公約で、補正予算に3700万円を計上。整備費や乗客数を試算し、収支を予測する。フル規格とミニ新幹線の両方を対象に課題も探る。第三セクターが線路などを維持管理し、JR北海道が運行を担う上下分離方式を軸に検討。在来線の存続も目指す。9月に千代田コンサルタント(東京)と調査の委託契約を締結。12月ごろ中間報告を行い、年度内に調査結果を示す。
<点検・大泉流 函館市政半年>㊥ 立ち位置 バランスと人気、心砕く

1619OS5:2023/11/08(水) 07:24:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d84c614b47ea9b6c03b61e0e292a520849ac6646
北海道苫小牧・岩倉市長倒れ意識不明 出張先の韓国・仁川空港
11/7(火) 23:53配信

北海道新聞
岩倉博文市長

 苫小牧市の岩倉博文市長(73)は7日夕、出張先の韓国・仁川国際空港で意識不明となり倒れた。苫小牧市によると、同日午後5時半ごろ同空港に到着し、入国審査前だった。空港外の病院に搬送され、同日午後10時現在、集中治療室(ICU)で手当てを受けている。脈と呼吸はある。

1620OS5:2023/11/09(木) 12:43:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/8aef5253285c77a935072028075d66276495c879
北海道苫小牧市の岩倉市長、出張先の韓国で救急搬送
11/8(水) 10:28配信
産経新聞
北海道苫小牧市の岩倉博文市長=2021年9月(坂本隆浩撮影)

北海道苫小牧市の岩倉博文市長(73)が7日、出張先の韓国・仁川(インチョン)国際空港で意識を失って倒れ、同国内の医療機関に救急搬送されていたことが分かった。詳しい容体はわかっていないが、現在は集中治療室で治療を受けており、午後にも検査が行われる。

苫小牧市によると、岩倉市長は7日午後5時半ごろ、空路で到着したインチョン国際空港内で入国審査前の待機中に意識がなくなり倒れた。空港内のメディカルセンターに搬送され、呼吸と脈が戻ったことが確認された後、空港外の大学病院に救急搬送された。

岩倉市長は苫小牧港管理組合の管理者で、苫小牧港をPRするため7日から10日の日程で韓国の釜山などを訪れる予定だった。

岩倉市長は平成12年に衆院議員を務めた後、18年に市長選挙で初当選。現在5期目。

1621OS5:2023/11/09(木) 21:24:04
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/938353/
札幌市議会「維新・大地」 会派名「日本維新の会」に
2023年11月8日 23:18(11月8日 23:20更新) 市議会事務局は8日、市議会会派「維新・大地」が同日付で会派名を「日本維新の会」に変更したと発表した。会長には坂元倫孝氏が就任。同会派を離脱すると表明していた前会長の脇元繁之氏は、同日付で1人会派「大地さっぽろ」として活動すると同事務局に届け出た。(蒲生美緒)

1622OS5:2023/11/12(日) 10:17:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/827983d38c768b39b42811d84b55f1150a61dd7b
速報)出張先の韓国で倒れた苫小牧市岩倉博文市長 意思疎通できるまでに回復 帰国に向けて調整も
11/11(土) 15:32配信
STVニュース北海道

苫小牧市によりますと、出張先の韓国の空港で倒れ集中治療室で処置を受けていた苫小牧市の岩倉博文市長は、11日午後0時半現在、意思疎通ができるまでに回復したということです。

現在、ICUで治療を続けていますが、徐々に状態が安定してきており、帰国にむけて調整を始めているということです。

苫小牧市は、治療内容の詳細についてはご家族の心情を考慮し公表を差し控えるとしています。

岩倉市長は今月7日、出張先の韓国・仁川国際空港に到着後、入国審査を待っていた際に倒れ、意識不明の状態が続いていました。

苫小牧市は、心臓がけいれんして全身に血液を送れなくなる「心室細動」を起こした可能性が高いと現地の担当医師から説明があったと説明していました。

1623OS5:2023/12/11(月) 22:22:45
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/951815/
<室蘭・年末回顧2023>三つどもえ市長選 青山氏4選 街を熟知、見せた執着心
会員限定記事
2023年12月11日 21:45
 室蘭市長選まで残り2カ月と迫った2月中旬。室蘭プリンスホテル(中央町)の大広間で、現職青山剛氏(46)の非公開の後援会が開かれ、市内の弁護士、芝垣美男さん(78)は約40人を前にこう話した。「市長の評判は良くない。タクシーに乗ればどの運転手も市長のことを悪く言う。今回は厳しい戦いになるだろう」。廊下から壁越しに芝垣さんが語るのを聞きながら、私はこれから始まる激しい選挙をどう取材したら良いか考えを巡らせていた。
■36年ぶり激戦
 市長選は青山氏と元市議小田中稔氏(60)、元道議川畑悟氏(52)が出馬し、36年ぶりの三つどもえとなった。4選を目指す選挙は、青山氏にとって最も大変な戦いになったと言える。
 2011年の初出馬から3期連続で青山氏を推薦してきた連合室蘭が推薦を見送った。傘下の市職員労働組合が、「現職にはリーダーシップがない」として組織内市議だった小田中氏を擁立したことが大きい。前回まで青山氏支持だった滝口信喜道議(76)=室蘭市=も「西胆振の中心を担う室蘭の市長として仕事を果たせていない」として小田中氏支援を打ち出した。
 一方、連合室蘭傘下最大の日本製鋼所室蘭と日本製鉄室蘭の両労働組合は青山氏を支持。企業城下町で2大民間労組が青山氏を推した影響は大きく、結果は青山氏1万5622票、小田中氏1万2733票、川畑氏6303票となった。
■「どぶ板」展開
 選挙戦を通じ、青山氏の選挙への並々ならぬこだわり、良い意味での執着心を感じた。選挙カーを追っていると、青山氏は窓から手を振る人がいれば車を降りて一軒一軒、ほぼ全て回った。選対メンバーが「足が筋肉痛でついて行けない」とこぼすほどだった。青山氏は、どこに誰が住み、地域の有力者は誰で、どんな話をしたら受けるか熟知していた。25歳で市議に初当選し、3度の市長選で培ったどぶ板選挙を垣間見た。
 青山氏の公約は財政安定化を中心に目玉政策は少なかった。市政運営では対立を避け、遺恨を残さないことを重視。勝因について確かなことは分からないが、選挙後の記者会見では、敗れた2氏の合計得票数が青山氏を上回ったことについて問われ、「他候補に入った票がすべて批判票だとは思わない」と述べた。
 「これからは、もっと強い市長でなければならない」。当選後、支援者がそう叱咤(しった)激励するのを見た。常日頃「リーダーシップがない」「決断力がない」などとの批判がつきまとう青山氏。市内の3総合病院の統合・再編や、給油所でのガソリン漏えい問題の収拾など課題は山積している。4期目の今こそ、独自色や指導力を発揮することを、市民は強く望んでいるに違いない。(古田裕之)


 今年も残すところ3週間。西胆振で起きた印象深いニュースや話題を、担当記者が思いを交え振り返る。(随時掲載します)

1624OS5:2024/01/18(木) 20:11:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/0127bb05dbd35acbdb3d63dc3f26cc1699f1deef
8人中3人欠員の崖っぷち議会 補欠選挙どうなる? 地方議会の縮図がここに 町の政治の行く末は?
1/18(木) 19:26配信

HTB北海道ニュース

去年82歳の新人議員が誕生し、話題となった北海道の北竜町議会。その後、議員の定員8人のうち3人が欠けてしまい、崖っぷちに。急きょ行われた補欠選挙は、どうなったのか取材しました。

年の瀬の北竜町役場。この日、町議会議員補欠選挙の説明会が開かれました。それぞれ事情を抱えながら出馬を決めた、3陣営が集まりました。

選挙管理委員長:「今回、選挙すべき議員の数は、現在3人となっています」。

1人は、この2カ月前に亡くなった寺の住職の妻。檀家に後押しされて、立候補することに。

新人・林佳子さん(61):「以前からもう少し女性の方もなればいいのに、という外からの思いだった。自分でなるとは思っていなかったが、やってみようと決意した」。

こちらは、4期16年町議会議員を務め、副議長にもなったことがある農家の男性。

元職・沢田正人さん(68):「もう一度、以前のように町づくりに取り組んでみたいと思ったので出ることにした」。
記者:「もしも他に出る人がいれば自身は出なかった?」
沢田さん:「まあ、そうですね。いればね」。

どこか落ち着きのない、こちらの男性は…。

選挙管理委員長:「ネクタイしていると違和感がある。かっぽう着の方が…」。
男性:「割と似合っていると思っている」。

沖野学さん、50歳。町内で居酒屋を経営しています。

新人・沖野学さん(50):「意気込み?そうですね…。産業を盛り上げていきたいという意気込みですね。意気込みね…、はい」。

「ひまわりのまち」として知られる北竜町。その議会は去年、波乱の1年となりました。

佐野豊町長:「担い手がいなくなれば、自治は衰退し空洞化する。民主主義が機能しなくなるという恐れがある」。

去年2月の町議会議員選挙に出馬したのは定員8人に対し7人で、全員が無投票当選。町の歴史で初めて、議会に欠員が出ました。2人以上欠員が出ていたら補欠選挙になるところでしたが、82歳で初当選した議員が現れ、ギリギリ議会が成り立ってきました。ところが…。

故・松永毅議員(9期目・当時80歳):「年も年だからさ。いま辞めごろかなと元々考えがあった。(周りからの)要請で『出たら』と。ただそれだけ」。

後継者が見つからずに議員を続けていたベテランが、去年11月に他界。急きょ補欠選挙が行われることになったのです。さらに…。

前議長・佐々木康宏さん(67):「新たな北竜の将来に向かっての姿を、自分なりに描きたい」。

議員歴30年以上の議長が、来月行われる町長選挙への出馬を決め辞職。JA元幹部の男性もすでに立候補を表明していて、実に12年ぶりの町長選挙が見込まれています。

JAきたそらち北竜地区前代表理事・北清裕邦さん(62):「農業を一歩前進させたいという熱い思いを持って、立起を表明した」。

問題は、議員が3人欠けた状態の町議会です。議員の補欠選挙に出馬を決めた沖野さんは、高校を卒業してから料理人一筋で、政治経験はゼロ。それでも、地元商工会の副会長としての手腕を買われ、前の議長におよそ1年前から誘われていました。

新人・沖野学さん(50):「葛藤はあった。客商売をやっているので、議会が入った時には休むか、ちょっと遅れてしまうから『出来ない』と注文を断ることがあると思う。今まで通りの生活ができないんじゃないか、というのがあったので」。

議員のなり手不足は、北竜町だけの問題ではありません。去年4月の統一地方選挙で改選された道内100町村のうち、無投票だったのは48町村。このうち定員割れは、11町村に上りました。

出馬を阻む要因の一つには、地方議員の報酬の低さがあります。北竜町の議員報酬は月額17万7000円。税金などが引かれた手取りは、12万円前後です。

専門家は、選挙が無投票に終わることの問題点を、こう指摘します。

東北大学大学院・河村和徳准教授:「選挙の時に出てくる公約は、ある意味アイデア集。無投票ということは選挙戦が実質やられていないので、地域の課題は可視化する機会を失っている」。

1625OS5:2024/01/18(木) 20:11:38
補欠選挙の告示日。朝の段階で立候補の届け出をしたのは、説明会にも出席した3人。沖野さんの出陣式には、2人の子どもも駆けつけました。

新人・沖野学さん(50):「誰かがやってくれるであろうという思いを持っていた。後援会の皆さんがやってみろと言ってくれたおかげで、やっとまず一歩踏み出すことができた」。

支援者の前で、意気込みを語った沖野さん。出陣式を終えると…。

沖野さん:「これからちょっと仕事。仕出し(の予約)が入っていて、オードブルを作る。(当選したら)これもやりつつ議会もやりつつなので、うまく調節してやっていくしかない。やはり(報酬が)安いので、子ども2人育てるには議員専任というのはあり得ない話なので」。

他2人の候補者は…。

元職・沢田正人さん(68):「自分の政策を実現するには町長になるか議員になって一般質問するしかない。行政に関わっていた方が、いろいろな形で町づくりができる」。

新人・林佳子さん(61):「幸せと思えるまちづくり、充実した教育と福祉を目指して取り組んでいきたい」。

届け出が締め切られた午後5時。

支援者:「3人で決まりました」。
新人・沖野学さん(50):「連絡来た?」
支援者:「おめでとうございます」。
沖野さん:「ありがとうございます」。

3人全員が無投票で当選しました。

支援者:「先生、学くんって呼べなくなる」。
沖野さん:「言ってよ」。

1期目・寺垣伸晃議員:「ようやく欠員議会から定員議会になって本当に良かった」。

見えない民意に応えることができるのか。議員としての真価が問われます。

新人・沖野学さん(50)「あの人ができるんだったら、自分もできると思ってくれる人が出てきたらいい。僕より若い世代も出てきたらいい」。

HTB北海道ニュース

1626名無しさん:2024/03/10(日) 19:28:37
石川元衆院議員 大腸がん公表
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/985532/

>東京都内の病院に入院し手術を受ける。「しばらく政治活動は休止する」としている。
>帯広市での会合で後援会関係者が報告を代読し「ステージ4で肝臓とリンパに転移していると診断された」と述べた。入院は11日から約3週間の予定。

1627OS5:2024/04/22(月) 11:12:28
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1002051/
パワハラ疑う行為、会派幹部対処せず 旭川市議会 議員4人離脱の民主・市民連合
渡辺愛梨 会員限定記事
2024年4月18日 23:22
 旭川市議会(定数34)で、「民主・市民連合」に所属する議員4人が会派を離れ、新たに「旭川市民連合」を結成したのは、先輩議員から新人議員へのパワーハラスメントが疑われる行為に対し、会派幹部が適切に対処しなかったことが背景にある。市議会事務局によると、民主・市民連合の分裂は1997年の結成以来初めて。

 旭川市民連合を結成したのは、高木啓尊氏、塩尻英明氏、植木大輔氏、小林祐季氏の4人。関係者によると、昨年9月の第3回定例会の分科会で質問に立った新人議員の質問資料を、先輩議員が本人に無断で内容を書き換えたなどの行為があった。新人議員が会派幹部に相談したところ「当事者同士で解決してほしい」などと問題と向き合わなかったことに対して反発した格好だ。
 民主・市民連合は8人から4人に減ったが、市政野党と与党の構成は17人ずつで変わらない。旭川市民連合の高木会長は「会派を分けることで、民主会派として代表質問に立つ回数が増えるなどの利点が考えられる」と説明する。
 共闘を模索する共産党の能登谷繁団長は「野党会派として、自公政治の影響に対峙(たいじ)する姿勢は持ち続けてほしい」と要望。次期衆院選ついては「野党共闘も予想される。政策的な連携は引き続き注視したい」とする。


https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/council/6100/6120/d066336.html
最終更新日 2023年12月15日
自民党・市民会議(12人)
(顧問 杉山 允孝、会長 松田 卓也、副会長 佐藤 さだお、幹事長 菅原 範明、副幹事長 えびな 安信、会計 石川 まさゆき)
杉山允孝、福居秀雄、松田卓也、佐藤さだお、菅原 範明、高ひでとし、えびな安信、沼﨑雅之、石川まさゆき、たけいしよういち、 あべなお、笠井まなみ

民主・市民連合(8人)
(会長 高見 一典、副会長 品田 ときえ 、幹事長 高木 ひろたか、副幹事長 塩尻 英明、会計 江川 あや)
高見一典、品田ときえ、高木ひろたか、髙橋紀博、塩尻英明、江川あや、植木だいすけ、小林ゆうき

公明党(5人)
(会長 高花 えいこ、幹事長 中野 ひろゆき、会計 皆川 ゆきたけ)
中村のりゆき、高花えいこ、中野ひろゆき、皆川ゆきたけ、駒木おさみ

日本共産党(4人)
(団長 能登谷 繁、幹事長 石川 厚子、会計 中村 みなこ、政策調整 まじま 隆英)
能登谷繁、石川厚子、まじま隆英、中村みなこ

無党派G(3人)
(会長 金谷 美奈子、副会長 上野 和幸、幹事長・会計 のむらパターソン 和孝)
金谷美奈子、上野 幸、のむらパターソン 和孝

無所属(2人)
安田佳正、横山啓一

1628OS5:2024/05/19(日) 19:41:25
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1005286/
<秋元市政 五輪なき後のまちづくり>㊦ 再開発減速、かすむ針路
蒲生美緒 会員限定記事
2024年4月26日 0:00(4月26日 0:10更新)

 昨春の市長選。秋元克広市長はJR札幌駅前での演説で冬季五輪招致に触れた上で、こう訴えた。「駅前は大きく変わっていく。札幌の街がにぎやかになることで多くの方が訪れ、地域の経済力が上がる」
 期待の中心にあったのは、北海道新幹線の2030年度末の札幌延伸に伴う駅前の再開発計画だ。だが、トンネルの難工事などを理由に国などは近く、30年度末の延伸断念を発表する方針。市長は4月23日の会見で「開業が先延ばしになれば、まちづくりに大きな影響がある」と述べた。
 新幹線延伸の遅れとは別に、同駅前の再開発事業は昨年以降、資材高騰や人手不足を背景に計画の先送り、見直しの動きが顕在化していた。南口では札幌西武跡地に建設予定の再開発ビルも規模を縮小。次世代半導体の量産化を目指すラピダスの千歳進出による札幌への経済波及効果は読み切れず、逆に札幌の再開発事業にとってはさらなる人手不足につながるとの見方も強い。
■市民に不便さ
 再開発の遅れは、市民生活にも大きな影響を与えている。バスターミナルが仮設となっている南口周辺では、再開発により商業施設エスタ併設のターミナルが昨年9月に閉鎖され、バス停は周辺18カ所に分散設置された。バス停がどこにあるのか戸惑う市民は今も多い。南区に住む介護職員久末しのぶさん(51)は「バス停の場所が分かりづらい」とこぼす。強い雨風はしのげず、ベンチもないため不満も広がる。
 JR北海道は今年2月、南口に新設する再開発ビルの開業時期を当初計画の28年度から最長2年延期する方針を表明。ビル内に整備するターミナルを29年度に完成させる目標を延期するかについては「検討中」とし、バス停が分散した状況の長期化は必至だ。
 久末さんの自宅近くの地下鉄真駒内駅では駅発着のバス路線の減便が相次いでいる。久末さんは「新幹線の開業遅れは覚悟していたが、新ターミナル完成が遅れるのはつらい。中心部も郊外も不便で、将来の暮らしに不安が募る」と話す。
 自民党のベテラン市議は「五輪があれば、国は30年度末に開業を間に合わせ、再開発事業も加速した可能性がある。市の将来にとって大ダメージだ」。市幹部も「まちづくりの針路が見えなくなった」と言う。
■人口減見据え
 少子高齢化に伴う人口減も、まちづくりの未来に影を落とす。市の合計特殊出生率は1.08(21年)と政令市で最低水準。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計では、市の人口ピークは既に過ぎ、50年には180万人を割る。
 市長は札幌の将来を支える次世代への「投資」も始めた。3期目の公約の柱に子ども医療費無料化の拡充を掲げ、小学6年までの通院費無償化については、所得制限を付けながらも本年度から中学3年、25年度から高校3年までに拡大する。
 ただ、既に高校3年まで対象にしている政令市や首都圏の自治体は多く、自民党会派の市議は「目新しさがあるとは言い難い」。日本維新の会の会派幹部は「道都としてあぐらをかく時代は終わった。経済力を維持し、持続可能なまちの発展のためには、子育て施策のさらなる充実が不可欠」と言う。

1629OS5:2024/05/19(日) 19:42:00
■「最後の仕事」
 現任期は残り3年。敬老優待乗車証(敬老パス)の見直しという「痛み」を伴う改革に着手したことから、「市長は最後の仕事の一つとして決着させる決意」(市幹部)と見る向きもある。一方、現時点で明確な後継候補は浮上しておらず、4選出馬の可能性も指摘される。
 13日、明治時代に札幌の街の礎を築いた開拓判官の島義勇(1822〜74年)の没後150年式典。市長はあいさつで「市役所1階にある島の銅像は右手を掲げ、将来を見据えた姿をあらわしている。150年がたち、札幌は世界から憧れられるまちになった」と述べた。市長は島のように長期的な展望にたって道都の未来像を描くことができるのか-。真価が試される。
■都市の魅力、発信続けて
 札幌市立大の原俊彦名誉教授(人口学)の話
 冬季五輪招致は再開発事業を活性化させ、札幌が国際都市として発展するための契機だった。招致は実現しなかったものの、札幌は豊かな自然や教育環境、降雪の多さなど、世界的に見ても個性がある都市。国内外から広く人や資本を呼び込むため、秋元市政は都市の魅力をアピールする姿勢を持ち続けてほしい。そのことが人口減のスピードを抑えることにもつながる。
 胆振東部地震や新型コロナの対応など秋元市長の堅実な市政運営は評価できる。一方、五輪招致を断念したことで、市政の方向性が市民には見えづらくなっている。札幌の国際都市としての将来ビジョンを明確に示すことが重要だ。

1630OS5:2024/05/19(日) 19:43:04
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1004186/
<秋元市政 五輪なき後のまちづくり>㊤ GX急進 にじむ危機感
五十地隆造 会員限定記事
2024年4月23日 23:43(4月25日 14:47更新)
 「長谷川岳参院議員の打ち合わせと資料づくりに忙殺されて本来の仕事ができません」「若手職員は市幹部が長谷川氏の要求にNOと言えずに言いなりで動く市政に辟易(へきえき)しています」
 昨年末ごろから、秋元克広市長宛てに市職員からこうしたメールが相次ぐようになった。北海道新聞が入手したメールには、脱炭素社会を目指すGX(グリーントランスフォーメーション)担当職員らが長谷川氏との関係を改めるよう求める訴えがつづられている。
■長谷川氏の影
 GXは「影の札幌市長」との異名をとる長谷川氏の肝いりだ。秋元市長は2015年の就任以来、冬季五輪・パラリンピックを追い風に、観光客の誘致やバリアフリー化の推進などを進めようとしてきたが、昨年10月に潮目が変わった。国際オリンピック委員会(IOC)が30年と34年の冬季五輪開催地を同時決定すると発表し、札幌は34年開催も絶望的になったからだ。
 11月にはスポーツ局招致推進部からGX担当部署を増員するなど一気にGXへシフト。後援会幹部は「五輪がだめになった危機感もあり、市長はGXに振り切った」と話す。
 市長は12月、五輪招致活動の停止を正式表明し、今年1月下旬には特区指定に向けた提案書を国に提出。「五輪招致を停止し、GXという新たな方向に向かう」。1月末の本年度予算案の記者会見で力を込めた。
 ただ、札幌は同じく6月の金融・資産運用特区指定を目指す東京や福岡などライバル都市と比べると、立地に恵まれず、民間との連携にも課題があり、海外の資産運用会社の誘致など実現性に疑問符が付く。市長も周囲に「海外からの誘致が簡単に進むと思っていない」と語る。こうした中、「市長が頼れる国会議員は長谷川氏しかいないのが実情」(市幹部)という。
■庁内不満噴出
 長谷川氏はYOSAKOIソーラン祭りの創設者で人脈が広く、市が国へ要望を通すのを後押しした「功績」もある。特に市と国のパイプ役だった吉川貴盛元農水相が収賄事件で失脚して以降、市議会自民党の重鎮・三上洋右氏の後ろ盾も得て存在感を高めてきた。一方で市職員への過度な要求や叱責(しっせき)が問題視され、その豪腕ぶりから市役所内部では「百害あって五百利ある」とも評される。
 「(国会議員の)長谷川氏は市の処分対象ではないので、パワハラ行為の調査はしない」。市長は4月23日の会見で明言した。GX推進に急速にかじを切った結果、過度な負担がかかる市職員からは「職員よりも長谷川氏を守ろうとしている」との不信感が広がっている。市長も「多くの職員が『五輪の次はGXか』と不満を感じているのは分かっている」と周囲に漏らす。

1631OS5:2024/05/19(日) 19:44:24
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1004674/
<秋元市政 五輪なき後のまちづくり>㊥ 痛み伴う改革 難局必至
芝垣なの香 会員限定記事
2024年4月24日 22:06(4月25日 13:49更新)

 「市民の声を聞いて丁寧に進めるように」。昨年10月、敬老優待乗車証(敬老パス)を担当する部局から、新制度移行案について説明を受けた秋元克広市長の指示は簡潔だった。利用上限額を2万円に引き下げ、歩数などに応じてポイントを与えるスマホアプリの導入という移行案の柱について、市内部では市長の了承を得たとの受け止めが広がった。
■新パスに反発
 約5カ月後の3月下旬、札幌市内の会議室を高齢者ら約90人の市民が埋め尽くした。市が示す案に対し、現行制度の存続を求める市民団体「札幌敬老パスを守る連絡会」が開いた集会。「新制度の理解が深まらない中で議論を進めるのはもってのほか」「利用者の声をしっかり聞いて」。会場に怒りの声が響いた。団体は4月26日に約2万筆の署名を市に提出する。
 これらの市民の声を受け、定例市議会では与野党会派からも異論が相次ぎ、市は3月に急きょ、現行パスの継続利用を含めた当面の経過措置の導入を発表。「将棋の世界で言えば、指す順番を間違える『手順前後』だ」。1人会派「大地さっぽろ」はこう指摘して予算案に反対。賛成した与党会派にも「迷走」と反発が広がった。
 ポイントを付与して運動を促す健康増進策と組み合わせることで高齢者の批判をかわし、事業費削減につなげられる―。こうした思惑は「高齢者と議会の予想以上の反発」(市幹部)で外れた。議論の進め方に唐突感があった点は否めず、市長は周囲に「市民に混乱を生じさせた」と漏らす。自民党会派の幹部は「市長には腹をくくって取り組む覚悟が見えない」と苦言を呈する。
■借金過去最高
 ただ、行財政改革は待ったなしの状況だ。1972年に政令指定都市に移行してから、毎年1月1日時点の市の人口は右肩上がりだったが、2022年に196万668人と初めて前年を下回った。人口減少局面に入りながらも、65歳以上の高齢化率は28・6%と、この20年で12・4ポイント上昇した。
 財政運営も厳しさを増している。物価高騰も背景に、2024年度末の一般会計の市債残高は過去最高の1兆1587億円に達する見込み。国が後に地方交付税で穴埋めする臨時財政対策債5025億円を差し引いても、約6562億円の「借金」が積み上がっている。一方で、貯金にあたる財政調整基金は124億円まで減る見通しだ。

1632OS5:2024/05/19(日) 19:44:35
改革が求められるのは、敬老パスだけではない。「除排雪業者の担い手は50代以上が6割。10年、20年先に今の体制を維持できるだろうか」。市除雪事業協会の宮浦征宏会長は、生活道路の排雪で市と町内会など地域が費用を分担する「パートナーシップ排雪制度」の将来を懸念する。
■除排雪制度も
 市は本年度、同制度の見直し議論に着手し、毎年増え続ける排雪費と、事業者の担い手確保策を議論する。全世代に密接した課題だけに、市幹部は「進め方を誤ると、敬老パスよりも大きな反発が起きる」。財政負担を巡る議論まで踏み込めるかは不透明だ。
 こうした行財政改革は、支持率とは裏表の関係にある。北海道新聞社が今月実施した市民対象の世論調査では、敬老パス移行案の反発もあり、秋元市政への不支持の割合が22年12月の前回調査より4ポイント増の計44%、支持が同5ポイント減の計35%。15年の就任以来初めて不支持が支持を上回り、不支持の割合は過去最多を更新した。
 昨春の市長選で「将来世代に過度な負担を残さない財政運営に取り組む」と訴えた秋元市長。持続可能な福祉や除排雪のあり方を巡る議論は避けて通れないが、市民の痛みを伴う難題だけに、さらなる難局が予想される。歴代市長が積み残しにしたともいえる課題を控え、市長周辺は言う。「これからはぶれずに取り組むしかない」
■一律廃止方針は不適切

札幌大の武者加苗教授(地方財政論)の話
 敬老パスは全国の政令指定都市でも廃止が進んでいるが、札幌市が進める一律廃止の方針は適切ではない。所得や資産状況などを踏まえ、生活困窮者は除外すべきだ。除排雪は、大学生らの協力を仰げないか連携を模索しても良いと思う。
 出生率が低い札幌では、高齢者を支える若い世代にも目を向ける必要がある。市民全員が満足できる政策はなく、最終的にはトップが決断しなければいけない。持続可能な福祉のあり方について、将来的な財政見通しなどを示しながら、丁寧な説明を尽くし、理解を得る努力を続けていくことが求められる。


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