一方、27日の大統領選挙でタン氏の得票率が低かったことについて、政治学を専門とするシンガポール国立大学(National University of Singapore)のリューベン・ウォン(Reuben Wong)准教授は「PAPへの支持が、さほど強くないことを示唆している」と語る。「旧来の独裁的で保守的なPAPから、シンガポールの主流であり、もっとリベラルで多元的で、多様な考えに開かれた政党へと自己修正すべきかの判断をPAPは迫られるだろう」
また、金融グループCIMBのエコノミスト、ソン・センウン(Song Seng Wun)氏は、「シンガポールにとっての最善策を知っているのはPAPだ」と考える国民は減っており、若い世代がインターネットを通じて声をあげるようになり、既存の枠を押し広げていると指摘した。