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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

136とはずがたり:2013/10/03(木) 13:27:06

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/6950

米・イラン、関係改善へ手探り=核問題での譲歩が試金石
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-130925X486.html
時事通信2013年9月25日(水)16:41

国連総会:イランと欧米が急接近 シリア・核巡り思惑一致
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20130926k0000m030114000c.html
毎日新聞2013年9月25日(水)23:46

137とはずがたり:2013/10/03(木) 13:27:17

トルコ:首相「民主化政策」発表 クルド語教育も
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20131002k0000m030049000c.html?fr=rk
毎日新聞2013年10月1日(火)20:08

 【エルサレム大治朋子】トルコのエルドアン首相が、少数民族クルドの使うクルド語の私立校での教育や、イスラム教徒の一部女性公務員にスカーフ着用などを認める「民主化政策」を発表した。9月30日に記者会見したエルドアン首相は「過去最大の民主化パッケージだ」とアピール。クルド民族の人権拡大は右派の反発を招くと見られるが、スカーフ着用などを認め、支持基盤のイスラム保守派に配慮した格好だ。

 トルコでは来年3月に統一地方選が予定されるが、シリア内戦の影響で南部国境付近の治安が悪化する中でクルドとの衝突を回避すると同時に、イスラム保守派の支持を固める狙いもありそうだ。

 クルド人(推計2000万〜3000万人)はトルコのほかイラン、イラク、シリアなど広範囲に居住。「国家を持たない最大の民族」とも呼ばれる。少数派として各地で弾圧を受け、トルコでは公共の場でのクルド語使用などが禁じられていた。

 今回、私立校でのクルド語教育を認可するほか、クルド系の小規模政党が、より議席を確保しやすい方向で選挙制度を見直す方針を盛り込んだ。

 トルコからの分離・独立を訴え武装闘争を続けてきたクルドの非合法組織「クルド労働者党(PKK)」は5月以降、トルコ南東部から最大拠点のイラク北部クルド自治区へ段階的に撤収中。

 しかし、AP通信などによると、エルドアン政権による人権拡大政策が不十分だとして先月、撤収を一時中断し、武装闘争の再開もありうると警告した。シリア情勢が混迷を深めるなか、首相としてはこれ以上の摩擦を回避したい思惑が働いた可能性もある。

 また、憲法に政教分離を掲げ、国是とするトルコは、女性職員に公共の場でのスカーフ着用を禁止してきたが、今回、女性公務員の着用を認める。ただ、裁判官や検察官、軍人や治安当局員は除外した。

トルコ:統一地方選にらみ、首相「民主化政策」 クルド語教育を一部容認、公務員スカーフ着用許容
毎日新聞 2013年10月02日 東京朝刊
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/6954

138とはずがたり:2013/10/07(月) 08:19:59
アサド憎しで親クルド派の俺としては迂闊にも気付かなかったけどイラク戦争がイラク国内クルド人の自治権獲得が大きな成果だったように,今回の内乱はクルド人の自治権確立が最大の目標とならねばならんかったね。。
イラクとシリアの自治権拡大が成れば,次はトルコの自治権拡大だが,あっちは近代国家だし冷静にいって欲しい所。

2013年8月30日(金)
緊迫シリア 反政府勢力のクルド人たちは今
http://www.nhk.or.jp/worldwave/marugoto/2013/08/0830.html

鎌倉
「シリア国内の状況に目を向けますと、アメリカ主導の軍事行動が検討される中で、『反政府勢力』の内部対立が深刻さを増しています。」

黒木
「アサド政権と対峙する、シリアの反政府勢力。
決して一枚岩ではなく、大きく3つに分かれています。
まずアサド政権に反発し、軍から離反した兵士が主体の『自由シリア軍』。
シリア国外から流入し、国際テロ組織アルカイダにもつながると言われる『イスラム過激派の武装勢力』。
そして、シリア国内の少数民族である『クルド人』です。

これまでは反アサド政権ということで一致していた、この三者なんですけれども、ここにきまして、『イスラム過激派の武装勢力』が『クルド人』を激しく攻撃しているんです。

その『クルド人』、隣国トルコやイラク、そして、イランなどにおよそ3,000万人が暮らしていまして、独自の国家を持たない世界最大の民族集団と言われています。
このうち、シリア国内には300万人、これはシリアの人口の10%以上にあたります。
シリアから続々と避難するクルド人の現状を、シリアとイラクの国境の街で取材しました。」

複雑化するシリア 反政府勢力に異変あり

荒野の中、続く長蛇の列。
気温40度を超える中、シリア国内の戦闘から逃れてきた人たちです。

シリアとの国境近く、イラク北部にある難民キャンプ。
ほとんどが、シリアから来たクルド人です。
国連によると、難民の数はすでに4万人以上。
このままでは10万人を突破するとみられています。

これは、クルド人たちが多く暮らしていたシリア北部の町の映像です。
銃で応戦しているのは、クルド人。
激しい銃撃を加えているのは、イスラム過激派の武装勢力です。
この1年ほどは、イスラム過激派の武装勢力、「ヌスラ戦線」が特に激しい攻撃を仕掛け、犠牲者を増やしています。
背景には、世俗的なクルド人をイスラムの敵と見なすなど、宗教をめぐる対立があると指摘されています。

シリアのクルド人組織 サレハ・ムスリム氏
「アサド政権からの攻撃後、今度は過激派から攻撃してきたのです。」

イラク北部の難民キャンプに逃れてきた、アフメドさんとシンダーさんの夫妻です。
2週間前に待望の長男が生まれたばかりですが、突然、イスラム過激派の武装勢力の襲撃を受け、2日間かけて、難民キャンプにたどり着きました。

アフメドさん
「クルド人と分かればすぐ殺されます。
逃げるしかありませんでした。」

シンダーさん
「なんとかここまで来られて、少し安心しています。」

この日、難民キャンプを訪れたのは、イラク北部のクルド人自治政府のトップです。
シリアから来た同胞を全面的に支援することを表明しています。

139とはずがたり:2013/10/07(月) 08:20:14

イラク北部の街アルビル。
クルド人自治区の中心都市です。
イラクでは、旧フセイン政権のもと、クルド人はさまざまな弾圧を受けてきましたが、イラク戦争開戦後、国際社会の支援を得て自治区は大きく発展しました。
豊富な石油資源をバックに「第2のドバイ」と称されるまでになりました。

イラクのクルド人自治政府は、隣国シリアのクルド人を守るためなら、あらゆる手段をとると警告しています。
クルド人自治区アルビル ハーディー知事
「もしシリアでクルド人大量殺りくが起きれば、彼らには身を守る手段がない。
我々は必ずシリアのクルド人を支援し、テロリストに応戦する。」

かつてフセイン政権の部隊との戦闘も経験した、イラクのクルド人武装組織は精鋭です。
すでに少数の工作員がシリア側に送り込まれ、偵察活動などを行っていると指摘されています。
今後、本格的な派兵となれば、外国の武装組織による、シリア内戦への新たな介入という事態になり、シリア情勢の行方はますます混迷を深めることも予想されます。

シリアのクルド人は今

鎌倉
「ここからは、中東のクルド問題に詳しいジャーナリストの勝又郁子(かつまた・いくこ)さんに加わっていただきます。
よろしくお願いします。」

ジャーナリスト 勝又郁子さん
「よろしくお願いします。」

�鮞�
「まず、この地域のクルド人の置かれている状況についてお聞きしたいんですが、10年前のイラク戦争、そして『アラブの春』を通じて、だいぶ大きく変化してきているということなんでしょうか?」

ジャーナリスト 勝又郁子さん
「こちらを見ると、このだいだい色の部分がクルド人が集中的に住んでいるところなんですが、4つの国に分断されていると。
そして今、リポートされたのが、この辺りですね。
ここだけが自治区、正式な憲法で保障された政治的な基盤を持った自治区として、今、非常に経済的にも発展をしている。」

�鮞�
「イラク北部ということですね?」

ジャーナリスト 勝又郁子さん
「イラクの北部ですね。
そして、こちらのクルド人たち、あるいはクルド地域に逃げてきたアラブ人とか、それからクリスチャンといった人たちが、ここを越えて入ってきているというわけなんですね。
今、シリアからイラクに逃れている難民というのは、全部で20万人前後に達しているはずなんですが、そのうちの9割が、実はクルド地域に、クルド自治区のほうに入っているという状況です。」

鎌倉
「その北イラクの街の復興、発展というのは、クルド人全体の状況にどのような影響を与えてるんでしょうか?」

ジャーナリスト 勝又郁子さん
「これまではクルドの地域が分断されていたということもあって、それぞれの国の状況が違う、政体が違うので、民族闘争というのも、ばらばらに行われていたんですね。
ところが、イラクのクルド人の地域が政治的にも安定して、経済的にも発展している。
しかも、お隣のシリアで大変なことが起きているということで、いろんな国に分かれていたクルド人たちがイラクに集まって、なんとかシリアのクルド人を助けようじゃないかというような連携した動きというのが、今年(2013年)の春ごろから急速に強まっているという状況です。」

140とはずがたり:2013/10/07(月) 08:20:49
>>138-140
なぜ対立激化 シリア反政府勢力
鎌倉
「それでシリア国内ですけれども、反アサドの勢力の中で、イスラム武装勢力がクルド人を攻撃している状況なんですけど、このタイミングで反政府側の内部対立、激しさを増しているのはなぜなんでしょうか?」

ジャーナリスト 勝又郁子さん
「1つは内戦が長引いた。
長引いている中で、戦闘能力の極めて高いイスラム過激派、アルカイダとつながっていると言われる過激派が中心的な役割を果たすようになってきたと。
そしてクルド人というのは、実はアサド政権を打倒することに、そのためにアラブ人の反政府勢力と力を合わせることに、それほどの積極的な動きを見せていない、距離を置いていたんですね。
なぜかと言うと、新しくできたアラブ人中心の新政権が、ではクルド人の権利を保障してくれるのかと言ったら、それはまだ保障すると誰もギャランティーを与えてくれていないわけです。
それに対して今度、アラブ人のほうから見ると、アサド政権に対する、これだけ血を流して、みんなが戦っている時にクルド人は戦いに参加しないと。
おそらく、アサド政権とクルド人は裏でつながっていると。
こういう疑心暗鬼がずっと続いていた。
そして、バクダットやアレッポといった大都市、大都会で戦闘が激しくなっていったのが長引くにつれて拡散していく。
地方に拡散していくという状況の中で、クルドとイスラム過激派が衝突をするという事態になっているんだと思います。」

シリア反政府勢力 軍事行動の影響は
�鮞�
「こうして反政府勢力側の内部にも対立があるという中で今、アメリカ主導の軍事攻撃が行われた場合、反政府勢力側には、どんな影響を与えることになりそうですか?」

ジャーナリスト 勝又郁子さん
「先ほどの話にも出ていましたけれど、政権転覆を目的としたものではないと、執拗に言っているけれども、2つを切り離すことは当然できないわけで、反政府勢力にとりましては、これは政権打倒の最大のチャンス到来ということになります。
その中で当然、イスラム過激派も中心勢力として、活動を活発化させることになる。
もう1つの問題は、アサド政権がこの軍事攻撃によって転覆する事態が、時期が早まったとしたら、では次はどうなるか、全くの白紙なんですね。
その白紙の状態で、対立を深めている反政府勢力がさらに内戦を続ける。
つまり、内戦は、さらに混とんとした状況になるんではないかという気がします。」

シリア軍事行動 “出口”戦略は
�鮞�
「秋元さんにお聞きます。
軍事行動によって、シリア情勢、好転するシナリオをなかなか見つけにくいんですけれども、それでもなおアメリカは攻撃に踏み切る。
なぜなんでしょう?」

英国王立防衛安全保障研究所 秋元千明さん

「軍事行動というのは基本的には、外交の一部でなくてはいけないんですね。
つまり、必ず出口戦略というんでしょうかね、最後はこういう形で終わらせるという、1つの戦略を作ってから進める必要があるんですね。
今回は、そのような本格的な軍事作戦ではなくて、むしろ国際社会にメッセージを送る作戦ということで設計されていますね。
つまり、この紛争をなんとかしようという気持ちは、はなからなくて、ただ懲罰を与えるんだというようなことばを使ってる。
つまり、この作戦は大量破壊兵器を保有して使った国は、こういう結果になるんだということを、シリアの政権だけではなくて、国際社会全体に、そういったメッセージを送ると、メッセージを発信するということを目的とした非常に変則的な軍事作戦だろうと思うんですね。
ただ、こういった考え方に非常に落とし穴というのがありまして、軍事作戦というのは必ず相手があることですから、相手の出方によっては、自分が考えていたとおりの展開にならずに、さらに深みにはまっていくという可能性がありますので、非常に先の見えない不透明な軍事作戦であると言っていいと思います。」

141とはずがたり:2013/10/07(月) 08:25:46

「アサドは愚かでない」、シリアのクルド人組織が毒ガス使用に疑義
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE97R02320130828
2013年 08月 28日 11:19 JST

[ベルリン 26日 ロイター] - シリアで化学兵器が使用された問題をめぐって西側諸国がアサド政権の関与を疑う中、同国最大のクルド人組織「民主統一党」(PYD)のサレハ・ムスリム代表は、「アサド大統領はそれほど愚かではない」と述べ、政権の関与に懐疑的な見方を示した。

同代表は、政権側が内戦で優位な立場を築いており、アサド大統領が化学兵器に頼る必要はないと説明。その上で、今回の化学兵器使用はアサド大統領を陥れ、国際的な批判の声を引き出すために行われたものだと述べた。

化学兵器が使用された当時はすでに国連の専門家らが、シリア国内で前回の使用疑惑の調査を行っており、同代表は「そのさなかで化学兵器を使うようなまねはしないだろう。政権側はそれほど愚かではない」と語った。

また、ムスリム氏は「もし国連の調査団で反体制派が化学兵器を使用した証拠が出てきたとしても、水に流されてしまうのだろう」と皮肉った。

PYDはこれまで、アサド政権側と反体制派側の両者と衝突してきたが、別のクルド人組織からはPYDが政権に近い立場にあるとの批判の声も上がっている。

142とはずがたり:2013/10/07(月) 08:27:00

クルド人難民が急増 衝突激化のシリア北部からイラクへ
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130820/mds13082009060003-n1.htm
2013.8.20 09:02 [中東・アフリカ]

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は19日、内戦が続くシリア北部からイラク北部のクルド人自治区への難民が急増、今月15日以降で約3万人に達したと明らかにした。大半がシリア系クルド人という。AP通信などが報じた。

 シリア北部では最近、共にアサド大統領に敵対するシリア系クルド人と、イスラム過激派「ヌスラ戦線」の衝突が激化。シリアに自治区樹立を目指すクルド人と、イスラム国家樹立を目指すヌスラ戦線との間で対立が深まっている。

 シリア系クルド人をめぐっては隣国トルコが勢力拡大を警戒。イラクのクルド自治政府のバルザニ議長が8月上旬、「シリアのクルド人を守る」と述べ、軍事介入の可能性を示唆するなど緊張が高まっている。

 クルド人はトルコ、イラク、イラン、シリアにまたがる山岳地帯などに住む民族。総人口は2千万〜3千万人とされるが、各国では少数派となっている。(共同)

143とはずがたり:2013/10/26(土) 18:55:31

国境警備隊、戦闘で14人死亡=当局、「反体制派」絞首刑に−イラン
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2013102600198

 【テヘランAFP=時事】イラン南東部のパキスタンとの国境に近いシスタン・バルチスタン州サラバンで25日夜から26日未明にかけ、国境警備隊と武装集団の間で戦闘が起き、同隊の14人が死亡、5人が負傷した。国営イラン通信が26日、関係筋の話として報じた。
 ファルス通信によると、同州の司法長官は「警備隊員殺害に関し、反体制派とつながりのある16人を刑務所で26日朝に絞首刑に処した」と明らかにした。情報筋は、警備隊と交戦した武装集団は盗賊か反政府勢力だと指摘していた。(2013/10/26-18:21)

144とはずがたり:2013/11/05(火) 16:38:38

サウジアラビア、スーダン大統領機通過拒否=イランへ行けず式典欠席
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013080600039&g=int&relid2=1_4

スーダンのバシル大統領=7月15日、アブジャ(AFP=時事)
 【ハルツームAFP=時事】イラン大統領就任式に向かっていたスーダンのバシル大統領搭乗機が4日、サウジアラビアから領空通過を拒否されて引き返し、出席を断念していたことが分かった。バシル大統領の報道官が明らかにした。
 経済危機下のスーダンは、サウジの援助が頼り。2012年11月にはバシル大統領自身、サウジで手術を受けている。こうした関係からサウジに対する強い批判は控えつつ、報道官は今回、大統領専用機ではなくサウジからのチャーター機を使ったのに「パイロットは通過を拒否された」と不満をにじませた。(2013/08/06-05:15)


暴動で7人死亡=政権打倒呼び掛けも−スーダン
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201309/2013092600072&rel=m&g=int
25日、スーダンのオムドゥルマンで、ガソリンスタンドに投石する暴徒(AFP=時事)
 【カイロ時事】スーダンの首都ハルツームや首都近郊のオムドゥルマンで25日、燃料価格の高騰に抗議するデモ隊が暴徒化して治安部隊と衝突し、AFP通信によると少なくとも7人が死亡した。
 現地からの報道によれば、デモ隊は各地で車に火を付けるなどして暴れ回り、公共交通機関の一部は運行停止を余儀なくされた。バシル政権打倒を掲げるスローガンも叫ばれ、首都圏各地に騒乱が広がっているという。
 バシル大統領が1989年にクーデターで権力を掌握して以降、スーダンでこうした暴動の発生は初めてとみられる。(2013/09/26-06:15)

145とはずがたり:2013/12/23(月) 08:22:37

アルカイダ組織が異例の謝罪 イエメンの病院テロ
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131222/mds13122221130003-n1.htm
2013.12.22 21:12

 イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」は22日までに、首都サヌアの国防省施設で52人が死亡した今月5日のテロで、病院医師らを殺害したのは誤りだったと異例の謝罪をするビデオ声明をインターネット上で発表した。

 遺族に弔意を示し、イスラム法で「血の代償」と定められた賠償金を払うとしている。

 AQAPは事件直後の犯行声明で、武装勢力掃討のため無人機空爆を行っている米軍の作戦司令室を狙ったと主張。しかし、施設内の病院で武装した男が無抵抗の医師や患者を殺害している防犯カメラ映像が国営テレビで放映され、犯行への怒りが広がっていた。(共同)

146とはずがたり:2013/12/23(月) 08:23:45

アルカイダ系が犯行声明 マリの仏人2記者殺害
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131107/mds13110718500003-n1.htm
2013.11.7 18:49

 西アフリカ・マリ北部キダルでフランス人記者2人が武装集団に拉致されて殺害された事件で、国際テロ組織アルカイダ系の「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」(AQMI)が、モーリタニアのメディアを通じて犯行声明を出した。複数の外国メディアが伝えた。

 声明でAQMIは、記者の殺害は、マリへのフランスの軍事介入に対する報復だと主張した。

 声明によると、殺害を実行したのは遊牧民トゥアレグ人のタルギ司令官の部隊。同司令官は、2月末にフランス軍との戦闘で死亡したAQMI最高幹部の一人、アブゼイド司令官の側近だった。(共同)

147とはずがたり:2013/12/23(月) 08:24:52

トルコ軍、迫撃砲で反撃 シリアのアルカイダ系
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131017/mds13101709520002-n1.htm
2013.10.17 09:51

 トルコ軍は16日、シリアと国境を接する南部キリスにシリア側から国際テロ組織アルカイダ系武装組織「イラク・レバントのイスラム国」の砲弾1発が着弾したため、同組織の陣営に向けて迫撃砲で反撃したと発表した。ロイター通信が報じた。

 トルコ軍はこれまでも同様の反撃を繰り返しているが、同組織への反撃は初めてとみられる。トルコ軍によると、16日午後、流れ弾とみられる砲弾が着弾。爆発せず被害はなかった。シリア側の被害は不明。

 シリア北部や東部の大部分は反体制武装勢力が支配を続けているが、米欧などが支持する自由シリア軍やクルド系勢力と、アルカイダ系勢力による反体制派間の戦闘が増えている。(共同)

148とはずがたり:2013/12/23(月) 08:25:41

シリア南部で爆発、21人死亡 アサド政権側仕掛けた地雷か
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131016/mds13101623320002-n1.htm
2013.10.16 23:30

 シリア人権監視団(英国)によると、シリア南部ダルアー県で15日深夜か16日未明、マイクロバスとみられる車両が爆発し、女性6人と子供4人を含む21人が死亡した。地元の反体制派は監視団に、アサド政権側が仕掛けた地雷が爆発したと批判した。

 ヨルダンに隣接するダルアー県は主に政権側の支配下にあるが、一部で反体制派との戦闘が続いている。爆発が起きた現場近くには、シリア軍の基地があるという。

 また、北東部ハサカ県では15日、いずれも反体制派のイスラム過激派系とクルド人系の組織が衝突し、少なくとも41人が死亡した。 シリアでは各地の戦闘で一般市民が巻き込まれている。監視団によると、15日には今回の爆発を含めて全土で150人以上が死亡した。このうち少なくとも75人は一般市民だったという。(共同)

149とはずがたり:2013/12/23(月) 08:26:36

自動車爆弾で27人死亡 シリア北部
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131015/mds13101508280002-n1.htm
2013.10.15 08:27

 内戦中のシリア北部イドリブ県で14日、自動車爆弾が爆発し、少なくとも27人が死亡した。フランス公共ラジオが、シリア人権監視団(英国)の情報として伝えた。

 イドリブ県の大部分は反体制武装勢力が支配、アサド政権側部隊との激しい戦闘が続いている。爆発現場はトルコ国境に近い町の市場で、27人の死者のうち少なくとも3人が子どもだった。負傷者も多数出たという。

 シリアでは各地で市民を巻き込んだ戦闘が継続。人権監視団によると、12日には全土で180人以上が死亡した。(共同)

150とはずがたり:2013/12/23(月) 08:35:01

サンケイ新聞と日経新聞の合いの子みたいな名前だが多分日系新聞。
綴りもNikkeiではなくNikkeyのようだ。

ニッケイ新聞 2013年12月21日
南スーダンの騒乱悪化?=伯国政府も伯人の安否懸念
http://www.nikkeyshimbun.com.br/2013/131221-01topic.html

 アフリカ大陸で最も新しい独立国家である南スーダンで、クーデター騒ぎに関連すると見られる軍事衝突が15日夕から深刻化しており、伯国政府が、国連の平和維持活動ために現地に派遣されている軍警らを含む伯人の安否を案じている。
 現地での軍事衝突は、7月に解任されたマシャル元副大統領を支持するニエル族の軍隊と、キール大統領の指揮下にあるディンカ族主体の政府軍の衝突といえる。15〜19日の衝突による死者は約500人との情報もあり、19日には反政府勢力が首都ジュバに近いジョングレイ州ボルを制圧した。同市では戦闘が続き、激しい砲撃にもさらされているとされ、死者や負傷者と共に、軍事衝突開始以来10万とも伝えられる自宅を捨てて避難する住民の数が更に増えそうだ。
 南スーダンには国連の平和維持活動(UNMISS)に参加している外国人兵士や警官も約8千人おり、その中には国連から表彰された伯人軍警らも含まれている。また、首都にあるUNMISSの基地には女、子供を中心とする住民約1万人が避難している。
 また、19日には、ジョングレイ州アコボの国連軍基地にニエル族の若者の集団が侵入し、インドからの兵士3人を殺害する事件も発生。同基地内にはディンカ族住民約30人が逃げ込んでおり、ライバル部族を脅かそうとした若者達が兵士達に銃を向けたと思われる。同事件後、インド兵は別の基地に移された。

 同国の首都ジュバにはUNMISS関係者以外にも、人道団体関係者やボランティアなど多数の外国人がいるが、16日以降、同国内の状況は内戦直前との見方は国際社会に広まっており、18日までに米国が外交官ら120人を国外退去させ、英国も外交官や一般市民の一部を国外に脱出させた。伯国政府も、伯国からの派遣兵や警官らとの連絡が取り辛くなっており、現地の状況に記を揉んでいる。国外退去の場合、ジュバからは航空機が発着できない状況のため、退去時にはウガンダまで移動してから伯国に向かう必要がある。
 伯国から派遣されている軍警のレオナルド・サンチアーナ中佐によると、連邦直轄区から派遣された軍警のメリッサ・ロッシャ大尉から17日、国連軍の傍のホテルに武装した賊が押し入って宿泊客の所持品を強奪する事件が起きており、現地の兵士らが命の危険にさらされている部族の人々の保護に当たっているとの連絡が入った。20日現在、同国内の戦闘のために国連関連施設に非難した住民は約3万4千人に上っているとの情報も入っている。
 同国にはアフリカ連合の派遣団が入って調停を試みているほか、国連安全保障理事会が同国に関する緊急会合を開始。同国大統領からの要請を受け、ウガンダ軍が派兵されたとの情報もあり、伯国外務省やニューヨークの国連本部に詰めている伯人の平和維持活動従事者らも、同国の動向から目を離せない状況だ。

151とはずがたり:2013/12/23(月) 08:35:29

南スーダンの騒乱悪化、反政府勢力が首都近郊のボル町制圧
http://www.cnn.co.jp/world/35041676.html
2013.12.19 Thu posted at 18:48 JST

(CNN) アフリカ南部の南スーダンで深刻化しているクーデタ疑惑に伴う軍部隊同士の武力衝突で、同国陸軍の報道担当者は19日、首都ジュバ近くのボル町が反政府武装勢力に制圧されたと発表した。
同町では戦闘が続き、激しい砲撃にさらされているという。ボル町の町長は、反政府武装勢力が町を陥落させたことを認めた。
南スーダンは2011年7月、長期の内戦をへた住民投票の決定でスーダンから分離、独立した。アフリカ大陸では最も新しい独立国家となったが、15日夕からジュバなどでクーデター騒ぎに関連するとみられる軍事衝突が深刻化。戦闘による死者は約500人との情報もある。
同国のキール大統領は戦闘発生後、クーデター未遂は鎮圧したとも発表。今回の騒乱は、今年7月のマシャル元副大統領解任を含む内閣刷新に反発する元副大統領支持の兵士らによる武装蜂起が原因と主張していた。
南スーダン外務省は18日、政府軍部隊の作戦で治安は回復したとし、ジュバ国際空港の運航業務も回復したと強調。しかし、国連は国内の政治危機は終息していないと疑問視している。武装衝突後、住民1万5000人から2万人が国連の施設敷地に避難したと主張している。
南スーダンのジョン・コング・ニュオン国防相は、これまでの軍事衝突で最大で10万人の住民らが自宅を捨て避難したと述べた。
南スーダン内の政情悪化を受け、各国は自国民救出のため航空機派遣の動きを加速している。英国外務省報道官はジュバからの退去を19日に望む英国民を退避させるため航空機1機が同国に向かっていると発表していた。

152とはずがたり:2013/12/23(月) 08:35:48

南スーダン:反乱軍、北部油田制圧か 戦闘長期化の恐れ
http://mainichi.jp/shimen/news/m20131223ddm007030067000c.html

 【ヨハネスブルク服部正法】政府軍と反乱軍の戦闘が続くアフリカ東部・南スーダンで、反乱軍を指揮しているとみられるマシャール前副大統領が英BBCに対し、北部ユニティ州を管理下に置いたと明らかにした。事実かどうかは不明だが、同州の政府軍司令官の一人が寝返った模様で、同州で反乱軍が勢力を拡大している可能性は否定できない。

 ユニティ州は、南スーダンが財政のほとんどを..

南スーダン前副大統領「反乱軍は自分の指揮下」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131222/mds13122218580002-n1.htm
2013.12.22 18:57

 戦闘で多くの死傷者が出ている南スーダンのマシャール前副大統領は英BBC放送に対し、政府軍と交戦している反乱軍は自分の指揮下にあると明言し、反政府姿勢を鮮明にした。BBC(電子版)が21日報じた。

 キール大統領は今年7月、権力争いから副大統領だったマシャール氏を解任。大統領は今月16日、マシャール氏支持派によるクーデターの企てを鎮圧したと述べたが、同氏は否定していた。

 BBCによると、マシャール氏は、反乱軍が主要な石油施設があるユニティ州など国土の多くを掌握したと述べた。一方、キール大統領からの停戦交渉の呼び掛けに対し、条件付きで応じる構えも見せた。

 ユニティ州掌握の主張について、政府側は、同州の政府軍司令官が寝返っただけで、部隊は反乱軍側についていないとしている。(共同)

153とはずがたり:2013/12/23(月) 08:37:41
>有力民族ディンカ人中心のキール大統領派と、対立するヌエル人のマシャール前副大統領派による戦闘は国内各地に飛び火

>新政府を担った独立運動組織「スーダン人民解放運動(SPLM)」は、言語の異なる数十の民族の連合体で、最高指導者のキール氏も自らの出身であるディンカ人以外は掌握できていないとされてきた。当初はSPLM古参幹部でヌエル人のマシャール氏が副大統領に就くなどして、一定の安定性が保たれたが、キール氏が今年7月、マシャール氏を解任して均衡が崩れた。

解任の時の記事がないなぁ。。

民族紛争飛び火、内戦危機 南スーダン首都衝突1週間 対話メド立たず
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131222/mds13122222250004-n1.htm
2013.12.22 22:24

 【カイロ=大内清】南スーダンの首都ジュバで武力衝突が起きてから、22日で1週間となった。有力民族ディンカ人中心のキール大統領派と、対立するヌエル人のマシャール前副大統領派による戦闘は国内各地に飛び火し、油田が集中する北部ユニティ州や東部ジョングレイ州はマシャール派が掌握したとの情報もある。事態収拾の見通しが立たない中、大量の国内避難民も発生しており、2011年7月に独立した「世界で最も新しい国」は、民族紛争激化による内戦と人道危機に陥る懸念が強まっている。

 15日夜の武力衝突以降、ジュバでは少なくとも500人が死亡した。アフリカ連合(AU)は両派にクリスマス期間中の停戦を働きかけているが、マシャール氏側は、キール氏が退陣しない限り対話には応じない姿勢を示している。

 ディンカ人とヌエル人の住民同士の暴力も激化しており、日本の陸上自衛隊も国連平和維持活動(PKO)で派遣されているジュバの国連施設などには、住民約4万人が避難した。

 ジョングレイ州では21日、米国民避難のために派遣された米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが銃撃され、米兵4人が負傷。多くの油田労働者が働く中国や英国なども、自国民の退避を進めている状況だ。

 黒人系キリスト教徒が多い南スーダンは11年、アラブ系イスラム教徒が中心のスーダンからの独立を果たした。スーダンのバシル政権と敵対する米欧の強い後押しが背景にあった。

 しかし、新政府を担った独立運動組織「スーダン人民解放運動(SPLM)」は、言語の異なる数十の民族の連合体で、最高指導者のキール氏も自らの出身であるディンカ人以外は掌握できていないとされてきた。当初はSPLM古参幹部でヌエル人のマシャール氏が副大統領に就くなどして、一定の安定性が保たれたが、キール氏が今年7月、マシャール氏を解任して均衡が崩れた。

 SPLMはもともと、独立前から内部分裂を繰り返してきた。原油輸出が国家収入の95%を占めながら、スーダン経由のパイプラインに頼らざるを得ないなど、基盤が脆弱(ぜいじゃく)なまま独立を果たした事情もある。

 スーダンのバシル大統領は22日、南スーダン情勢への懸念と関心を表明。他の周辺国でも、紛争長期化が地域の不安定化につながる懸念が強まっている。

154とはずがたり:2014/03/22(土) 16:45:41
ユダヤ教に関しても此処で。なかなか解り易い♪

イスラエルの宗教
http://www.zion-jpn.or.jp/israel_religious.html

宗教の基本的構成を理解する

この円グラフは、イスラエル政府統計局発表によるイスラエルの人口と宗教分布です。全人口の4分の3を占めるユダヤ人は全員がユダヤ教で 、残りのアラブ人などはイスラム教、ドルーズ教、キリスト教徒などに分かれます。
まず、ユダヤ教徒が4つに分かれていることから、説明を始めなければなりません。 超正統派は独特の黒くて長い服を着た人々、宗教派は普通の服装ですが律法を守りユダヤ教を信じる人々、 伝統派は宗教ではなく民族の伝統として律法を守る人々、世俗派は宗教にも律法にも興味の無い人々です。 ここで「律法」というのは、「ハラハー」と呼ばれる宗教律法のこと。 たとえば、豚肉を食べないなど、ユダヤ教の食事規定を守り、安息日には車に乗ったりテレビを見たりしない等の事柄です。
超正統派、宗教派、伝統派、世俗派という4区分は必ずしも明確なものではありません。 伝統派を世俗派に含める場合もあり、また宗教派を「正統派」と言う人もいます。一般には、超正統派、正統派、世俗派という3区分で考える場合が多いでしょう。

宗教は信じないが神は信じる?

いずれにしても、ユダヤ人の大多数は「宗教を信じない」のです。 ところが、別の意識調査によると、神を信じる人はユダヤ人の71%もいます。 イスラエルの人々が世俗的な人でも神の存在を意識していることは、実際に話をしてみるとわかります。
しかし、神がいると感じていても、ユダヤ教という「宗教」を信じない人々が多いのです。
さらに不思議なのは「ユダヤ人は全員がユダヤ教徒」という驚くべき統計数字です。 何と、宗教を信じない世俗的な人々も、立派に「ユダヤ教徒」に分類されているのです。
社会制度としての宗教

江戸時代、日本では「宗門人別帳」が作られ、仏教は社会管理制度となっていました。 イスラエルのユダヤ教も、それと同じようなものだと考えると理解しやすいでしょう。 結婚一つをとってみても、ユダヤ教徒はユダヤ教徒、イスラム教徒はイスラム教徒、キリスト教徒はキリスト教徒との結婚しか認められません。 異教徒との結婚は制度上「ありえない」のです。そこで、国内では結婚できないカップルが数多く出来てしまいます。 このような制度には、多くの人が反発を感じています。

政治と宗教

民主国家であるイスラエルで、なぜ宗教が絶大な力を持つのでしょうか。それには、理由があります。
イスラエルは日本のように、単独で政権を担える政党がありません。 そこで、右派と左派が拮抗する中で宗教政党と連立政権を組まないと政治が出来ないという事情が生まれたのです。
宗教政党は、政権参加の条件として、安息日などの律法遵守と手厚い福祉を要求します。 超正統派は子供を数多く産むため貧しい人々が多く、福祉は暮らしに直結するのです。 その結果、世俗派の人々の間では、宗教政党に対する不満がたまるようになっていきました。
また、宗教権力が様々な形で腐敗していることも、人々が宗教に反発する原因の一つです。 宗教権威の最高峰であるチーフラビが汚職疑惑で警察の捜査を受けることもあるほどで、宗教のイメージはあまり良くありません。
世俗派の人々が「宗教を信じる」と言いたがらないのは、神を信じないのではなく、腐敗した宗教に反発しているからだと理解した方が良いでしょう。

以下略

155とはずがたり:2014/03/25(火) 01:59:50

エジプト:同胞団529人に死刑判決…弁護側、控訴へ
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20140325k0000m030059000c.html
毎日新聞2014年3月24日(月)19:59

 【カイロ秋山信一】エジプト中部ミニヤの裁判所は24日、モルシ前大統領の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団の支持者529人に対して、警察署を襲撃して幹部を殺害したなどの罪で、死刑判決を言い渡した。弁護側は、初公判から2日後の「即決裁判」に抗議し、控訴する方針。昨年7月の軍事クーデター以降、軍主導の暫定政権は同胞団を弾圧しているが、これだけ多人数に死刑判決が出るのは極めて異例で、同胞団の反発は必至だ。

 弁護人によると、被告らは13年8月14日、ミニヤの警察署や行政庁舎を襲撃して武器などを略奪、警察幹部1人を殺害し、市民にも発砲したとされる。

 22日に初公判が開かれ、弁護側は「裁判官の構成が偏向している」として交代を要求したが、裁判所は拒否。実質的な審理を行わないまま、判決が言い渡された。

 被告のうち拘束されているのは約150人で、残りは逃走中だという。この事件では、今回判決を受けた以外にも約500人が訴追されており、死刑判決を受ける可能性がある。弁護人は取材に「不当な裁判に衝撃を受けている」と話した。

 エジプトでは昨年7月のクーデターでモルシ氏が大統領を解任された。治安部隊は8月14日、首都カイロで同胞団の座り込みの抗議集会を強制排除し、各地で少なくとも600人が死亡。同胞団の支持者らは反発し、各地で警察署などを襲撃した。

 エジプト政府は昨年12月、同胞団を「テロ組織」に指定、非合法化した。

156とはずがたり:2014/04/09(水) 21:13:57
珍しいですね。カタールってサウジの覇権に異を唱え得るほどの大国でしたっけ??

湾岸対立:サウジアラビアとカタール 大使召還など激化
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/7815
毎日新聞 2014年04月09日 12時05分(最終更新 04月09日 14時57分)

 【カイロ秋山信一】世界最大の産油地域のペルシャ湾岸のアラブ諸国で、サウジアラビアとカタールの対立が表面化している。長年、親米アラブとして協調し、日本にも石油や天然ガスを供給する両国だが、エジプト情勢やイランへの対応を巡って意見の相違が顕在化し、サウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの3カ国は3月に駐カタール大使を召還するまで関係が悪化。クウェートが仲介にあたっているが、対立解消のめどは立っていない。

 「兄弟国の判断に失望と驚きを禁じ得ない」。大使召還が発表された直後、カタールは声明でサウジなど3カ国を非難した。サウジは「治安と安定を守るためだ」と説明し、「王制への脅威」とみなすエジプト発祥のイスラム組織ムスリム同胞団を、カタールが擁護していることへの不満を示唆した。サウジは大使召還後、同胞団を「テロ組織」に指定した。

 サウジやカタールなど湾岸6カ国は1981年に湾岸協力会議(GCC)を設立し、内外の政策で連携してきた。2011年には、反王制デモが起きたバーレーンにGCCが治安部隊を派遣し、デモを抑圧。王制を脅かす民主化要求運動「アラブの春」の湾岸への波及を妨げた。

 ところが昨年7月に起きたエジプトの軍事クーデターで対立が表面化した。サウジはUAE、クウェートとともに、軍主導の暫定政権に対して総額120億ドル(約1兆2000億円)の支援を表明した。一方、クーデターで追放されたムスリム同胞団主体のモルシ前政権を支援していたカタールは孤立。同国の衛星テレビ局「アルジャジーラ」を通じて、同胞団の抗議活動を積極的に報じる姿勢を取った。

 米欧との対話路線を進めるイランのロウハニ政権への態度にも温度差がある。カタールは昨秋以降、相互に外相が訪問し、経済連携にも意欲的だ。一方、イスラム教スンニ派を国教とするサウジは、シーア派国家のイランの影響力が湾岸諸国に伸びるのを警戒している。

 一連の対立について、天然ガスの輸出で急速に国力を伸ばすカタールが、GCC最大の国土・人口を擁するサウジの覇権に挑戦しているとの見方もある。クウェートが対立の解消に努めているが、サウジは「カタールが政策を変更しない限り、問題は解決しない」(サウド外相)との姿勢だ。

157とはずがたり:2014/04/15(火) 08:26:08

ナイジェリアで爆発、71人死亡 首都近郊、過激派か
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140414/Kyodo_BR_MN2014041401002082.html
共同通信 2014年4月14日 22時00分 (2014年4月14日 22時36分 更新)

 【ナイロビ共同】ナイジェリアの首都アブジャ近郊のバス停で14日、爆発があり、警察当局によると、71人が死亡し、124人が負傷した。ロイター通信が伝えた。爆発が起きたのは早朝の通勤時間帯で、現場には多くの通勤客がいたという。同国のイスラム過激派ボコ・ハラムによる犯行とみられる。
 同国北東部ではボコ・ハラムによる住民らへの襲撃が相次いでいるが、アブジャ周辺では最近は被害がほとんど出ていなかった。
 アブジャでは2011年8月、国連施設での自爆テロで20人以上が死亡し、ボコ・ハラムが犯行を認める声明を出している。

158名無しさん:2014/04/15(火) 20:30:07
test

159とはずがたり:2014/04/20(日) 10:42:38
ナイジェリアで爆発、71人死亡 首都近郊、過激派か
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140414/Kyodo_BR_MN2014041401002082.html
共同通信 2014年4月14日 22時00分 (2014年4月14日 22時36分 更新)

 【ナイロビ共同】ナイジェリアの首都アブジャ近郊のバス停で14日、爆発があり、警察当局によると、71人が死亡し、124人が負傷した。ロイター通信が伝えた。爆発が起きたのは早朝の通勤時間帯で、現場には多くの通勤客がいたという。同国のイスラム過激派ボコ・ハラムによる犯行とみられる。
 同国北東部ではボコ・ハラムによる住民らへの襲撃が相次いでいるが、アブジャ周辺では最近は被害がほとんど出ていなかった。
 アブジャでは2011年8月、国連施設での自爆テロで20人以上が死亡し、ボコ・ハラムが犯行を認める声明を出している。

160とはずがたり:2014/05/18(日) 00:57:50
酷い宗教だねぇ。。

キリスト教から改宗拒んだ女性に死刑判決 スーダン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-35047994-cnn-int
CNN.co.jp 5月16日(金)11時26分配信

(CNN) スーダンでキリスト教の信仰を捨てることを拒んだ女性が、イスラム教の教えに背いたとして背教の罪に問われ、首都ハルツームの裁判所で死刑判決を言い渡された。女性側は判決を不服として控訴する方針。

死刑判決を受けたのはメリアン・イェイヤ・イブラヒムさん(27)。夫によると、イブラヒムさんはキリスト教徒だが、裁判ではイスラム教徒として裁かれたという。

人権団体アムネスティ・インターナショナルによれば、イブラヒムさんは妊娠8カ月目で、1歳8カ月の息子とともに拘置されている。判決ではさらにイスラム教のシャリア法に基づいて、イブラヒムさんがキリスト教徒の男性と結婚したことを姦通罪とみなし、むち打ち100回の刑も言い渡したという。

キリスト教人権団体によると、イブラヒムさんはイスラム教徒のスーダン人の父と、キリスト教徒でエチオピア人の母の間に生まれ、6歳の時に父がいなくなったため母にキリスト教徒として育てられた。

しかし裁判所は、父がイスラム教徒だったことを理由にイブラヒムさんもイスラム教徒とみなし、ほかの宗教の男性との結婚は無効と判断した。

アフリカの人権団体は今回の判決について、「スーダン自らが定めた憲法や国際法に違反する。メリアンさんは宗教的信念のみを理由として有罪を宣告された」と非難した。

米国と英国、カナダ、オランダの在スーダン大使館は、スーダン政府に対して信教の自由や改宗の権利を認めるよう求める声明を発表。「スーダンの司法当局に対しても、国民の価値観に沿った公正かつ温情ある姿勢でメリアムさんの裁判に臨むよう求める」と要請した。

161とはずがたり:2014/05/26(月) 19:23:39
8010 名前:チバQ 投稿日: 2014/05/25(日) 19:34:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140525/mds14052518000001-n1.htm
海外事件簿】
サウジでリベラル系ブロガーにムチ打ち千回の刑
2014.5.25 18:00 (1/2ページ)[海外事件簿]
 保守的なイスラム教ワッハーブ派を国教とするサウジアラビアの裁判所で今月7日、イスラムを侮辱するウェブサイトを運営したとして同国のリベラル系ブロガーに禁固10年、ムチ打ち千回などの刑が言い渡された。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルなどは同判決を、思想・言論を理由とした「不当な拘束」だと批判。いったい何が、司法の逆鱗に触れたのか。(カイロ 大内清)

 実刑判決を受けたのは、ウェブサイト「自由サウジ・リベラル」の創設者で2012年に逮捕されたラーイフ・バダウィ氏。ロイター通信などによると、このときの逮捕容疑は、サイバー犯罪と「父親への虐待」だったという。

 産経新聞が電話取材したバダウィ氏の妻、インサーフさんによれば、バダウィ氏は08年、家族内のトラブルが原因で父親から告発を受けて一時、当局の取り調べを受けたことがあるといい、12年の逮捕はそのときの騒動が“適用”されたためだった可能性もある。

 しかし、容疑はその後、イスラムへの侮辱と、イスラム教に背いた「背教罪」に切り替えられた。サウジの人権情報団体「ゴホド」などによると、サイトの掲示板上で、同国で宗教警察的な役割を持つ「勧善懲悪委員会」や、イスラム法学の権威者である大ムフティを批判したことなどが「イスラムへの侮辱」にあたると判断されたという。そこには、保守的な宗教界からの働きかけがあったとの見方もある。


 同サイトはすでに閉鎖されているため詳細な内容を確認することはできないが、バダウィ氏は逮捕前の12年、現地紙アルジャジーラへの寄稿で、「西洋の完全な輸入ではなく、サウジ式のリベラリズム」を確立するべきだとした上で、「特定の宗教に特権的な地位を与えるのではなく、すべての宗教に権利を認める」べきだ−などと述べている。インサーフさんは「夫にサウジ政府や法律をないがしろにする気持ちはなかった」と語る。

 ただ、イスラム教は教義上、他宗教よりも優れたものとされ、イスラムの拡大に力を尽くすことは信徒の重要な義務だとされる。サウジで強い影響力を持つ宗教界の目には、イスラムの絶対的優位性を否定しかねないバダウィ氏の言動は、イスラムを脅かす「危険思想」と映るのは間違いない。

 裁判所は昨年7月、同国では死刑もあり得る背教罪については検察側の訴えを退けたものの、バダウィ氏に対して禁固7年、ムチ打ち600回の判決を下した。だが、その後、裁判のやり直しが決まり、今回の判決では、より重い刑となる禁固10年、ムチ打ち千回に加え、罰金100万サウジ・リヤル(約2700万円)の支払いを命じた。裁判は上訴が可能。

 現在はサウジを離れ、カナダで暮らすインサーフさんは「裁判では(バダウィ氏側の)弁護人や支援者が法廷から閉め出される場面もあった」と説明。今後は国際人権団体などを通じ、サウジ側にバダウィ氏釈放に向けた働きかけを続けていく考えだ。

162チバQ:2014/05/26(月) 22:34:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014052502000130.html
あすからエジプト大統領選 イスラム勢力とシシ氏対立激化
2014年5月25日 朝刊

シシ氏の顔とライオンが並んだカードを見せるシシ氏の支持者ら=11日、カイロ市内で(中村禎一郎撮影)


 【カイロ=中村禎一郎】エジプト大統領選の投票が26、27両日、実施される。前軍最高評議会議長のシシ氏(59)の当選が確実視され、左派系の元国会議員サバヒ氏(59)が追う。軍出身のシシ氏は強い指導者を演出し、イスラム過激派によるとみられるテロへの強硬姿勢を見せる。一方、モルシ前大統領を支えたイスラム主義組織ムスリム同胞団は選挙の棄権を呼び掛ける。選挙戦を通じ、シシ氏とイスラム主義勢力の対立が先鋭化している。

 カイロで11日に開かれたシシ陣営の選挙集会には1000人以上の支持者が集まった。「シシ候補はこの国をムスリム同胞団から救い、テロからわれわれを守ってくれる。勇敢な男だ」。公務員マハムード・サブリさん(28)は首から下げたカードを誇らしげに見せた。カードにはシシ氏の顔とライオンが並んでいた。

 シシ氏の立候補後、イスラム過激派とみられる勢力が、治安当局を狙ったテロを繰り返している。19日夜には武装グループがカイロのイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルを襲撃し、警察官3人が死亡。21日にはシナイ半島で治安当局の車が爆弾で攻撃され、1人が犠牲となった。

 シシ氏はテレビのインタビューで「イスラム過激派によるテロと同胞団はつながっている」と糾弾。当選後は同胞団が国内に存在することを認めないとの考えを示している。

163とはずがたり:2014/05/28(水) 17:34:53

「軍人政権」復活へ=秩序回復に期待−大統領選始まる・エジプト
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014052600561

26日、カイロ市内に設けられたエジプト大統領選の投票所で、投票を待つ女性たち

 【カイロ時事】エジプトで26日、大統領選の投票が始まった。昨年7月の事実上のクーデターを主導したシシ前国防相の勝利が確実視されており、ムバラク元大統領以来の軍出身者が再び大統領に就くことになる。国民は、軍の力を背景とした強い指導力による秩序回復に期待している。
 シシ氏は26日、カイロで投票を済ませた。記者団に「エジプト人は自ら歴史をつむぎ、将来を築こうとしている」と語った。
 有権者は約5400万人。投票は27日まで2日間行われ、その後開票作業に入る。選管は6月5日までに結果を発表する方針だ。(2014/05/26-20:27)

164チバQ:2014/05/28(水) 23:28:29
http://mainichi.jp/select/news/20140528k0000e030153000c.html
エジプト:大統領選 異例の投票1日延長 低投票率危惧か
毎日新聞 2014年05月28日 10時48分(最終更新 05月28日 11時08分)

 【カイロ秋山信一】エジプト大統領選挙委員会は27日、2日間の予定だった投票を1日延長し、28日も実施すると発表した。シシ前国防相(59)の当選が確実視されているが、投票率が低調に終われば、シシ氏への信任度に疑問符が付きかねない。投票延長という異例の措置をとった背景には、シシ氏の得票数を伸ばしたい軍主導の暫定政権の配慮があるとみられる。

 投票は26日に始まったが、初日の投票が低調だったことを踏まえ、暫定政権は急きょ27日を休日にした。さらに「選挙法の規定により、正当な理由がなく棄権した場合、500エジプトポンド(約7000円)の罰金を科す」として投票を促したが、有権者の出足は鈍かった。選挙委は「投票延長はしない」と再三説明していたが、最終的に延長に踏み切った。

 政府系紙アルアハラム(電子版)によると、シシ氏と左派政治家のサバヒ氏の両陣営は選挙委に不服を申し立てたが、選挙委は「多くの国民の要望だ」として却下した。ただ実際にはシシ陣営の意をくんだとの見方が強い。暫定政権や選挙委の幹部は「中立」を標ぼうしているが、シシ氏の息がかかったメンバーが大半を占めている。

 シシ氏は選挙戦中、「少なくとも(有権者の約75%にあたる)4000万人に投票してほしい」と述べていた。昨年7月の軍事クーデターでイスラム組織ムスリム同胞団のモルシ前大統領を追放した直後、「政治には関わらない」と宣言しながら、今年3月に「国民の要望に応えるためだ」と一転して出馬に踏み切った経緯がある。今回の選挙で投票率や得票数を伸ばせなければ、自身の翻意を正当化できないという事情がある。

 モルシ氏とムバラク政権時代の首相経験者が競り合った2012年の前回選挙(決選投票)でも投票率は約52%にとどまった。今回はシシ氏の圧勝が確実視されており、選挙戦への関心は高くない。政治学者のサイード・サデク氏は「前回は、同胞団と国民民主党(ムバラク政権時代の与党)の残党という2大集票マシンが、有権者に金銭や食料品を配って投票を促進した。だが同胞団は弾圧され、国民民主党も組織が崩壊した。シシ氏やサバヒ氏には手駒になる政治組織がなく、投票率が低くなるのは仕方がない」と分析している。

165チバQ:2014/05/29(木) 22:39:06
http://mainichi.jp/select/news/20140529k0000e030236000c.html
エジプト:大統領選 シシ前国防相が得票率96%超で当確
毎日新聞 2014年05月29日 11時51分(最終更新 05月29日 12時07分)


シシ前国防相=AP
拡大写真 【カイロ秋山信一】エジプト大統領選挙は28日夜(日本時間29日未明)、即日開票が始まり、政府系紙アルアハラム(電子版)によると、シシ前国防相(59)の当選が確実となった。2011年の民主化要求運動「アラブの春」まで約60年間続いた「軍人大統領」による統治が復活する。シシ氏の得票率は9割を超え、軍を率いた指導力への期待の大きさを裏付けた。ただ反シシ派が選挙をボイコットするなどしたため、投票率は低く強権支配復活への懸念が強いこともにじんだ。

 アルアハラムによると、開票率約9割の時点で、シシ氏の得票率は96%を超え、全27県で対抗馬の左派政治家、サバヒ氏(59)を圧倒。得票数は2200万票を超え、12年の前回選挙の決選投票でモルシ前大統領(62)が獲得した約1323万票を大きく上回った。

 投票率は当初予定の2日間を終えた時点で約37%だった。選挙委は急きょ投票を1日延長し、地元メディアによると、暫定投票率は約44%に達した。しかし、前回の第1回投票(約46%)や決選投票(約52%)を下回る見通しだ。

 シシ氏の圧勝は選挙前から確実視され、事実上の信任投票の色合いが濃かった。シシ氏は選挙戦中「4000万人以上に投票してほしい」と語っていた。だがシシ氏が主導した昨年7月の軍事クーデターで失脚したモルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団や、11年の革命を主導し、軍出身者による強権支配復活を懸念する若者グループなど、反シシ派の多くが投票をボイコットし、シシ氏の思惑は外れた。

 大統領の任期は4年。シシ氏は治安や経済の改善に意欲を見せ、幅広い政治勢力を結集した政府の樹立を目指す考えも示している。ただ政権公約は明らかにせず、政策の詳細は不明だ。「同胞団に居場所はない」と述べるなど反対勢力には抑圧を強めるとみられる。

 シシ氏は軍情報局長などを経て、12年8月に当時のモルシ大統領から軍トップの国防相に任命された。昨年7月、大規模な反モルシ政権デモを受けて、クーデターを決行。当初は大統領選への出馬を否定していたが、「国民と軍の要望に応えるためだ」として立候補した。モルシ氏はデモ隊殺害を教唆した罪などで起訴され、公判を受けている。

166チバQ:2014/05/29(木) 22:40:02
http://mainichi.jp/select/news/20140529k0000e030244000c.html
エジプト:大統領選で「強い指導者」待望 多くの若者棄権
毎日新聞 2014年05月29日 12時10分

 【カイロ秋山信一】エジプトの大統領選でシシ前国防相(59)の当選が確実となり、シシ氏に投票した有権者からは「強い指導者」の待望論が聞かれた。ただ、軍出身のムバラク大統領を倒した2011年の民主化要求運動「アラブの春」の主役だった若者の多くが棄権し、ムバラク時代のような強権支配復活への懸念も強まっている。

 投票が行われた26〜28日、夏を迎えた首都カイロの最高気温は40度に迫った。投票所は「軍一色」に染められていた。反シシ派によるテロを警戒するため、小銃を持つ軍兵士が常駐し、上空を軍のヘリコプターが旋回した。近くの路上で軍を称賛するロック調の曲が大音量でかけられ、対抗馬のサバヒ氏(59)陣営が「選挙違反だ」と抗議する一幕もあった。シシ氏に投票した無職のラミ・ロジディさん(66)は「治安と経済を立て直してほしい」と語った。

 ただシシ氏が「白紙委任」されたわけではない。「アラブの春」で倒れたムバラク独裁政権時代へ逆戻りするのを懸念する声もある。不用品回収業のムスタファ・サイードさん(37)は「ムバラク政権のように金持ちを優遇すれば、再び反政権デモが起きる」と警告した。

 投票所では中高年の姿が目立ち、若者の多くが投票を棄権した。大学生の女性(20)は「シシ氏の勝利は確実で投票しても意味がない。革命前のように自由がなくならないか心配だ」と話した。

 サバヒ氏に投票したカイロ大学3年の男性(21)は「シシ氏は『政治的野心はない』と言っていたのに立候補した。約束を破る人間を信用できない」と断じた。カイロ大では、シシ氏に追放されたモルシ前大統領の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団系のデモ隊と治安部隊の衝突が頻発している。男性は「催涙ガスが校舎内に入ってくる中で講義を受ける。そんな状況で、将来への希望は持てない」と首を振った。

167チバQ:2014/05/29(木) 22:47:59
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140529/mds14052913290002-n1.htm
経済再建、同胞団問題など課題山積 シーシー氏、強権発動も
2014.5.29 13:29

28日、エジプトの首都カイロで、シーシー前国防相のポスターを掲げる支持者(ロイター)
 【カイロ=大内清】エジプト大統領選で当選を決めたシーシー前国防相には今後、低迷する経済や、昨年7月のクーデターで排除されたモルシー前大統領の復権を唱えるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団への対応といった問題がのしかかる。その中では、2011年に民衆デモで崩壊するまでのムバラク政権期を思わせる強権も発動されそうだ。

 エジプトでは11年の政変以降のデモや衝突による混乱で主要産業である観光が大打撃を受け、回復の見通しは立っていない。そんな中、シーシー氏は今回の選挙戦で、観光を回復させるには、言論や集会などの自由を一定程度、制限してでもデモを抑制する必要があるとの考えを示してきた。

 シーシー氏を実質的な最高実力者とする暫定政権は、昨年11月にデモ規制法を制定し、同胞団などのモルシー派だけでなく、若者中心の民主化グループのメンバーらを多数摘発。新政権のもとでは、この流れがさらに加速するとも予想される。

 同胞団を今後どう扱うかも大きな課題だ。

 同胞団はクーデター後、同胞団を「テロ組織」とみる治安当局の大量摘発や主流メディアによる批判キャンペーンで求心力が大きく低下した。ただ、正規メンバーだけで数十万人とされる同胞団はなお、潜在的にはエジプト最大の政治・社会組織であり、同国の中長期的な安定には政治プロセスへの取り込みが不可欠となる。

 同胞団は暫定政権の正統性を認めておらず、今回の選挙もボイコットした。次期政権としては、こうした態度をとり続ける限り和解は難しいのが実情であり、当面は同胞団を屈服させるために圧力を強めながら、同胞団内の変化を促していく可能性が高い。

168チバQ:2014/05/29(木) 23:58:42
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140529-00000041-jij_afp-int
妊婦殴殺の名誉殺人、「警察は見物していた」と夫 パキスタン
AFP=時事 5月29日(木)20時25分配信

パキスタン東部ラホールで、家族の意思に反した結婚をしたとして親族らに殴殺されたファルザナ・パルビーンさんの遺体と共に車に乗る夫のムハンマド・イクバルさんとその親族ら(2014年5月27日撮影)。
【AFP=時事】パキスタン東部ラホール(Lahore)で、自分で選んだ相手と結婚した妊娠3か月の女性が裁判所前で親族らにれんがなどで殴られ殺された事件で、AFPの取材に応じた夫が28日、正義のため闘うと誓った。現場には警察や司法関係者が大勢いたにもかかわらず、誰も助けてくれなかったと語っている。

 この事件は、ラホールの高等裁判所の建物の外で27日、ファルザナ・パルビーン(Farzana Parveen)さん(25)が父親や兄弟、いとこら20人以上の集団に襲われ、れんがを投げ付けられるなどして殺害されたもの。当初の警察発表では氏名が「ファルザナ・イクバル(Farzana Iqbal)」さんとされていた。

 警察は父親の身柄を拘束したが、兄弟といとこの5人が現在も逃亡中だという。

 ファルザナさんは、家族の意思に反して自ら選んだ男性、ムハンマド・イクバル(Muhammad Iqbal)さん(45)と結婚し、妊娠3か月だった。ファルザナさんの親族は、ムハンマドさんがファルザナさんを誘拐し結婚を強要したと訴えており、事件当日ファルザナさんは夫の弁護側証人として出廷するため裁判所に向かう途中だった。

■警察も司法関係者も見ていただけ

 パンジャブ(Punjab)州ジャランワラ(Jaranwala)でファルザナさんを埋葬した後、自宅でAFPの電話取材に応じたムハンマドさんは、「結婚したときから脅されていた。私たちは正義を要求する」と語った。

 ムハンマドさんによると、夫妻は今月12日に行われた公判の際にも襲撃を受けたが、その時は無事だったという。

 しかし27日は、「弁護士事務所から裁判所に向かっていたところ、30人ほどの集団が襲い掛かってきた。妻の父親や兄弟たち、いとこたちもいた」。ムハンマドさんたちには10人余りの関係者が同行していたが、突然の襲撃に驚いた人たちは散り散りに逃げて行ってしまったという。

「兄弟の1人が彼女(ファルザナさん)に向けて発砲したが、当たらなかった。続いて、襲撃してきた集団の中の女たちが彼女を押し倒し、それから兄弟たちと父親が彼女を殺してしまった」

「最もつらいのは、誰も妻を助けてくれなかったことだ。その場には警察官も、たくさんの法曹関係者も、一般市民たちもいた。でも、皆ただ見物人のように眺めているだけだった」


■とばっちり恐れ放置される「名誉殺人」、1年で869人被害

「裁判所には警官隊が常駐している。だが、なぜか事件発生時には現場におらず、被害者を保護したり襲撃者を阻止したりして事件を未然に防ぐことができなかった」と、著名な女性人権活動家のタヒラ・アブドラ(Tahira Abdullah)氏は指摘する。「警察が予期できた名誉殺人を放置した例は枚挙にいとまがない」

 一方、男女同権運動家のサミナ・ラフマン(Samina Rehman)氏は次のように話す。「事件は大勢の人たちの目の前で起きたのに、誰1人介入しなかった。自分が村落裁判による公開処刑の対象になる可能性を恐れたためだ」

「人々が(名誉殺人について)はっきりと意見を主張しないのは、神を冒涜(ぼうとく)する行為だと言いがかりを付けられたり、反イスラム的との烙印(らくいん)を押されたりしたくないからだ」

 人権団体「パキスタン人権委員会(Human Rights Commission of Pakistan)」によると、パキスタンでは2013年の1年間だけで、一族の名誉を汚したとして親族に殺害されるいわゆる「名誉殺人」で869人の女性が命を落としている。【翻訳編集】 AFPBB News

169チバQ:2014/05/30(金) 21:24:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140529/mds14052913290002-n1.htm
経済再建、同胞団問題など課題山積 シーシー氏、強権発動も

2014.5.29 13:29

28日、エジプトの首都カイロで、シーシー前国防相のポスターを掲げる支持者(ロイター)
28日、エジプトの首都カイロで、シーシー前国防相のポスターを掲げる支持者(ロイター)


 【カイロ=大内清】エジプト大統領選で当選を決めたシーシー前国防相には今後、低迷する経済や、昨年7月のクーデターで排除されたモルシー前大統領の復権を唱えるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団への対応といった問題がのしかかる。その中では、2011年に民衆デモで崩壊するまでのムバラク政権期を思わせる強権も発動されそうだ。

 エジプトでは11年の政変以降のデモや衝突による混乱で主要産業である観光が大打撃を受け、回復の見通しは立っていない。そんな中、シーシー氏は今回の選挙戦で、観光を回復させるには、言論や集会などの自由を一定程度、制限してでもデモを抑制する必要があるとの考えを示してきた。

 シーシー氏を実質的な最高実力者とする暫定政権は、昨年11月にデモ規制法を制定し、同胞団などのモルシー派だけでなく、若者中心の民主化グループのメンバーらを多数摘発。新政権のもとでは、この流れがさらに加速するとも予想される。

 同胞団を今後どう扱うかも大きな課題だ。

 同胞団はクーデター後、同胞団を「テロ組織」とみる治安当局の大量摘発や主流メディアによる批判キャンペーンで求心力が大きく低下した。ただ、正規メンバーだけで数十万人とされる同胞団はなお、潜在的にはエジプト最大の政治・社会組織であり、同国の中長期的な安定には政治プロセスへの取り込みが不可欠となる。

 同胞団は暫定政権の正統性を認めておらず、今回の選挙もボイコットした。次期政権としては、こうした態度をとり続ける限り和解は難しいのが実情であり、当面は同胞団を屈服させるために圧力を強めながら、同胞団内の変化を促していく可能性が高い。

170名無しさん:2014/06/02(月) 00:24:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014060100081
アサド氏の3選確実=「茶番」批判強く−3日にシリア大統領選
シリアのアサド大統領=1月、ダマスカス(AFP=時事) 【カイロ時事】激しい内戦が続くシリアで3日、大統領選の投票が行われる。反体制派への弾圧を続けてきたアサド大統領の3選が確実視され、アサド氏は勝利を通じて自身による国家統治の正統性を内外にアピールする考えだ。一方、欧米や反体制派は選挙を「茶番」と批判し、反体制派組織「国民連合」などは選挙をボイコットすると表明した。
 シリアでは従来、大統領選は現職候補への賛否を問う国民投票だった。しかし、今回の選挙は2012年2月の新憲法成立を受け、初めて複数の候補者が争う形で行われている。
 選挙にはアサド氏のほか、人民議会(国会)のハジャル議員と市民団体代表のヌリ氏が出馬。しかし、両者とも知名度が低く、選挙戦はアサド氏の独走状態で推移した。
 投票が許されるのは、内戦でシリア国内でアサド政権が支配している地域と、一部の在外公館でのみ。反体制派は候補者擁立や投票で事実上締め出された形となり、公平性が疑問視される状況だ。(2014/06/01-14:55)

171チバQ:2014/06/02(月) 20:27:10
http://mainichi.jp/select/news/20140602k0000e030227000c.html
レバノン:大統領の早期選出を 空位懸念で安保理議長声明
毎日新聞 2014年06月02日 14時31分(最終更新 06月02日 15時16分)


レバノンのベイルート、ダマスカスの位置
拡大写真 【カイロ秋山信一】レバノンの大統領の座が5月25日以降、空位になっていることを受けて、国連安全保障理事会は、大統領選任を急ぐよう求める議長声明を出した。大統領を選出する国民議会では、隣国シリア内戦の影響で、親シリア体制派と反体制派の対立が深刻化。過去5回の投票ではどの候補者も法定数(3分の2)を獲得できず、国家元首不在という異例の事態に陥っている。

 安保理の議長声明は5月29日に出され、憲法が定める期日までに新大統領が選出されなかったことに「失望と懸念」を表明した。大統領には首相の指名権や国民議会の解散権があり、政治空白が長引けば、国政が混乱する恐れもある。

 国民議会では、親シリア体制派と反体制派の勢力が拮抗(きっこう)している。大統領を選出するには双方の妥協が必要だが、候補者を一本化する調整が進まず、スレイマン前大統領の任期中に後任が決まらなかった。スレイマン氏は退任演説で「レバノンは過去にも困難な時期を切り抜けてきた。継続した対話こそが、この窮地を脱する唯一の方法だ」と訴えた。

 レバノンでは近年、シリアのアサド政権を支持するイスラム教シーア派と、シリア反体制派を支援するスンニ派との衝突が頻発している。昨春以降、シーア派武装組織ヒズボラがシリア内戦に本格参戦したことで、混乱に拍車がかかった。

 政治の停滞も著しく、サラーム現内閣は組閣に1年を要した。国民議会も本来の任期は既に終わったが、選挙法を巡る協議が不調に終わったために特例で任期を延長し、選挙を先延ばしにしている。

172チバQ:2014/06/02(月) 21:17:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140602/mds14060209110002-n1.htm
トルコ首相、大統領選視野 反政府デモから1年、汚職疑惑かわし
2014.6.2 09:11 (1/2ページ)

エルドアン首相(AP)
 【カイロ=大内清】トルコで大規模な反政府デモが起きてから1年となった5月31日、最大都市イスタンブールなどで数百人がデモを行い、一部が治安部隊と衝突した。エルドアン政権はこの間、相次ぐデモや汚職疑惑に直面しながらも、統一地方選で勝利するなど政権基盤の強さを示してきた。エルドアン首相は8月の大統領選出馬を視野に、さらなる長期政権を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 トルコのメディアによると、治安当局は31日、昨年のデモの舞台となったイスタンブール中心部のゲジ公園周辺を封鎖して警戒。デモ隊に催涙弾や放水車を使用したほか、米CNNテレビの中継を妨害する一幕もあった。エルドアン氏は同日、「あらゆる必要な措置をとる」と警告した。

 野党など反政権派は、2003年から政権を握るエルドアン氏が近年、強権的な態度を強めていると非難。かつて同氏と密接な関係にあったトルコ最大のイスラム団体「ギュレン運動」も昨年のデモを強制排除したことなどを批判、対決姿勢を鮮明にしている。

 昨年末に発覚し、エルドアン氏自身の関与も取り沙汰された汚職疑惑では、検察・捜査機関に信奉者を多く送り込んでいるとされるギュレン運動が同氏に不利な情報をネット上にリークしたともいわれる。政権側は短文投稿サイト、ツイッターを遮断するなどの強硬手段で対抗した。

 エルドアン氏の強気な態度の背景には、国民全体でみれば、イスラム系与党・公正発展党(AKP)の支持は盤石だとの自信がある。特に、保守的で伝統的な価値観を重んじる傾向がある地方部では、イスラム色が強いAKPへの支持率が高く、今年3月の統一地方選ではAKPが圧勝。政権が推進する公共事業中心の開発政策の恩恵を受けているのも地方部だ。

 エルドアン氏は、初めて直接投票で行われる8月の大統領選に出馬し、当選すれば憲法改正で大統領権限を強化し、実権を握る狙いとみられている。現時点で有力な対立候補はおらず、反政権派はデモでしか存在感を示せない状況だ。

                   ◇

【用語解説】ギュレン運動

 トルコ東部出身のイスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師が率いる社会・教育団体。イスラムの価値観に基づく学校を多く運営。その出身者らが、官界や経済界に浸透しているとされる。ギュレン師は、トルコのイスラム国家化を志向しているなどと危険視され、1999年、米国に事実上、亡命した。トルコ当局は2000年、同師を被告不在で訴追したが、08年に無罪となった。

173チバQ:2014/06/02(月) 22:35:46
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014060200771
パレスチナ統一暫定政権が発足=7年ぶりに分裂解消へ−イスラエルの反発必至
2日、パレスチナ自治区ラマラで、統一暫定政権の閣僚就任式に臨むアッバス自治政府議長(左から2人目)(EPA=時事) 【ラマラ(ヨルダン川西岸)時事】パレスチナ自治政府の主流派ファタハと、イスラム原理主義組織ハマスは2日、統一暫定政権を発足させた。閣僚はヨルダン川西岸の自治区ラマラで、アッバス自治政府議長の前で就任宣誓をした。しかし、ハマスを「テロ組織」とみなすイスラエルは新政権を受け入れない姿勢を示しており、4月末に中断された和平交渉の再開の見通しはより不透明になった。

 統一政権発足により、パレスチナの内部分裂が7年ぶりに解消されることになる。しかし、イスラエルは、経済制裁などの措置に踏み切る可能性がある。アッバス議長は「イスラエルが(制裁の)行動を取れば応じる」と警告しており、対抗措置の応酬に発展する恐れがある。(2014/06/02-21:24)

174チバQ:2014/06/03(火) 20:54:05
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140603/mds14060318490006-n1.htm
シリア大統領選、投票開始 アサド氏3選確実…全土の60%で実施されず、米は「茶番」と非難
2014.6.3 18:49

3日、シリアの首都ダマスカスで妻(右)とともに投票するアサド氏。シリア大統領府の公式フェイスブックに掲載された(AP=共同)
 【カイロ=大内清】内戦下でのシリア大統領選の投票が3日始まった。現職のアサド大統領(48)の3選は確実。政権側には、国民の支持を得たとして正統性を誇示する狙いがあるが、これに反発する反体制派との対話機運は低下する可能性が高い。

 米国務省のサキ報道官は2日、反体制派指導者らの出馬が認められていない同選挙は「茶番」だと非難し、結果は受け入れないとの立場を強調。反体制派の政治組織「シリア国民連合」は投票のボイコットを呼びかけている。

 投票は政権側が掌握する地域を中心に行われ、反体制派やイスラム過激派が支配する北部や戦闘が激しい地域など全土の約60%では実施されなかった。

 シリア国営テレビの映像によると、政権側は選挙妨害テロを警戒し各地に軍・治安部隊を展開。首都ダマスカスの投票所では午前7時の投票開始前から有権者が列を作った。今回の選挙には、アサド政権の後ろ盾であるロシアやイラン、北朝鮮が監視団を派遣した。

 アサド氏は2000年、父ハーフェズ・アサド前大統領の死去に伴い大統領に就任し現在2期目。開票結果は4日にも発表される。

175チバQ:2014/06/03(火) 21:06:36
http://www.asahi.com/articles/ASG625GC5G62UHBI013.html
パレスチナ統一政府が発足 ハマスと分裂解消
カイロ=川上泰徳
2014年6月2日22時07分
2日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで開かれた暫定統一政府の発足式で、手を振るアッバス議長=ロイター
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 パレスチナ自治政府のアッバス議長は2日午後、自治区ガザを実効支配していたハマスとの合意に基づいて暫定の統一政府を発足させた。2007年以来、アッバス議長が率いるファタハ主体の自治政府がヨルダン川西岸を支配し、ハマスがガザを支配する分裂状態は解消されることになった。

 中東和平など政治的決定権を持つアッバス議長は、ハマスとの分裂を解消したことで、パレスチナ全域を代表することになる。

 統一政府では、ハマスとの合意後に辞表を提出していた自治政府のハムダラ前首相が首相に再任された。マルキ外相やビシャラ財務相らアッバス議長に近い主要閣僚も再任され、ハマスに近い人物が教育相や運輸・通信相などに入った。自治政府筋によると、合意に基づいて、6カ月以内をめどに実施される自治政府議長・評議会選挙までの暫定的な任期という。

176チバQ:2014/06/05(木) 21:28:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014060502000250.html
アサド氏得票率88% 3選 シリア大統領選
2014年6月5日 夕刊


 【カイロ=中村禎一郎】3日に実施されたシリア大統領選で、シリアの人民議会は4日、3期目を目指して立候補していたアサド現大統領(48)が当選したと発表した。AFP通信が伝えた。

 アサド氏の得票率は88.7%。選挙には3人が立候補していたが、アサド氏以外の2人は知名度が低く、現職の当選が確実視されていた。投票率は73.4%。アサド氏は今後、選挙で圧勝した自らの正統性を訴えていくとみられている。

 シリアでは内戦が続いており、大統領選は反体制派が棄権する中、政権が掌握する地域のみで実施された。さらに、内戦で国内外に避難する多数の有権者は投票が難しい状況で、選挙の正当性を疑問視する声が上がっていた。

 アサド政権と反体制派は内戦終結を目指す和平協議を続けていたが、今回の選挙の実施でその前提となる移行政府の樹立構想は事実上崩壊。和平協議による内戦終結は絶望的となった。

177チバQ:2014/06/09(月) 19:39:54
http://www.afpbb.com/articles/-/3017013
カブールで2件の爆発、大統領候補狙った暗殺未遂か
2014年06月06日 22:10 発信地:カブール/アフガニスタン

【6月6日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で6日、大統領選挙の決選投票候補者の1人、アブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相の選挙運動車列を狙ったとみられる爆発が2件あり、少なくとも4人が死亡した。アブドラ外相は無事だった。

 カブール警察の捜査関係者は、1回目の爆発は自動車を使った自爆攻撃で、2回目は地雷攻撃だったとAFPに語った。

 モハマド・アユーブ・サランギ(Mohammad Ayoub Salangi)内務次官がアブドラ氏自身の話として伝えたところによると、同氏は無事だという。また同内務次官はツイッターで、4人が死亡し、17人が負傷したと伝えた。死亡した4人はアブドラ氏選挙陣営の警護員、交通整理に当たっていた警察官1人と市民2人だという。

 2件の爆発について、これまでのところ犯行声明は出ていない。

 アフガニスタンでは、タリバン(Taliban)政権崩壊後の2001年から大統領を務めてきたハミド・カルザイ(Hamid Karzai)氏の後任を選ぶ大統領選の決選投票が14日に行われる。決選投票はアブドラ元外相とアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)元財務相の間で争われるが、タリバンは決選投票になる前から選挙を阻止すると宣言してきた。(c)AFP

178チバQ:2014/06/09(月) 19:44:02
http://mainichi.jp/select/news/20140609k0000e030122000c.html
エジプト:シシ大統領が就任 課題山積、困難な船出
毎日新聞 2014年06月09日 11時00分(最終更新 06月09日 18時54分)

 【カイロ秋山信一】5月下旬に行われたエジプト大統領選挙で当選したシシ前国防相(59)が8日、首都カイロの最高憲法裁判所で開かれた就任宣誓式に臨み、正式に大統領に就任した。任期は4年。シシ氏は就任後の演説で「テロと戦い、治安を回復することが最優先課題だ」と述べた。ただ、シシ氏が主導した軍事クーデターへの反発は根強く、経済関係の課題も山積しており、新政権の船出は困難が予想される。

 シシ氏は演説で、モルシ前大統領を追放した昨年7月のクーデターを2011年の革命に続く「第二の革命」と位置づけ、「国民が二つの革命の果実を収穫する時が来た」と強調。治安の改善、経済の活性化、貧困者支援、女性の地位向上などに取り組む考えを示した。

 大統領選でシシ氏は約97%の得票率で圧勝したが、投票率は50%に及ばなかった。モルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団は、シシ政権の正統性を否定し、抗議デモを継続する構えだ。また、東部シナイ半島を拠点とするイスラム過激派組織「アンサール・バイト・マクディス(エルサレムの支持者)」は、シシ氏の暗殺を予告する声明を発表している。

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179チバQ:2014/06/09(月) 19:44:39
http://mainichi.jp/select/news/20140609k0000e030115000c.html
パキスタン:国際空港襲撃13人死亡 交戦で武装集団殺害
毎日新聞 2014年06月09日 10時42分(最終更新 06月09日 13時04分)


国際空港に駆け付けた治安要員=パキスタン・カラチで2014年6月8日、AP
拡大写真 【ニューデリー金子淳】パキスタン南部の最大都市カラチで8日夜(日本時間9日未明)、武装集団が国際空港を襲撃した。地元メディアによると、空港警備隊員ら少なくとも13人が死亡し、18人が負傷した。パキスタン軍や治安部隊は約5時間にわたる交戦の末、空港施設内に立てこもった武装集団10人を殺害した。

 現地からの報道によると、武装集団は機関銃や手投げ弾、自爆ベストなどを所持していた。複数のグループに分かれ、偽造した空港警備隊の身分証を使って旧ターミナルに侵入。治安要員に発砲しながら駐機場や滑走路を目指したという。駐機中の航空機をハイジャックする狙いがあった可能性もある。地元テレビでは駐機場付近から大きな煙や炎が上がっている様子が映し出されたが、軍当局者は航空機には影響はなかったとしている。

 AP通信によると、旧ターミナルは一般の旅客用ではなく貨物便などに使われており、警備が手薄だったとみられる。空港は軍部隊に封鎖され、同空港の発着便は全て取りやめとなった。犯行声明は出ていないが、国内最大の武装勢力パキスタン・タリバン運動(TTP)などが関与している可能性がある。ただ、押収された武器はインド製だったとの報道もある。

 カラチでは2011年5月、郊外の海軍航空部隊基地がTTPに襲撃され、10人が死亡した。その後も爆弾テロや銃撃事件などが相次いでおり、治安が悪化している。

180チバQ:2014/06/09(月) 20:02:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140609-00000030-jij_afp-int
パキスタン空港で再び銃撃戦、「タリバン運動」が犯行声明
AFP=時事 6月9日(月)14時37分配信

武装勢力による襲撃が再燃したとみられるパキスタン・カラチのジンナー国際空港から立ち上る煙(2014年6月9日撮影)。
【AFP=時事】8日夜に武装勢力に襲撃されたパキスタン南部カラチ(Karachi)のジンナー国際空港(Jinnah International Airport)で9日、治安当局の鎮圧宣言から数時間後に再び銃撃が始まり、治安部隊が軍事作戦の再開を発表した。また、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」が犯行声明を出した。

パキスタン空港襲撃で24人死亡、ハイジャック試みる?

 パキスタンの準軍組織「レンジャー(Rangers)」の発表によると「作戦を再開し、部隊の増派を要請した」という。新たな銃撃戦により警官1人が負傷した。現場のAFP特派員は、空港の中から銃声が聞こえ、レンジャーや特殊部隊が空港内に急行したと伝えている。

 一方、TTPの報道官は9日、ジンナー国際空港襲撃についてAFPの取材に、昨年11月に米軍の無人機攻撃でハキムラ・メスード(Hakimullah Mehsud)司令官が殺害されたことに対する報復だと主張した。

 ジンナー国際空港に対する最初の攻撃は8日夜から9日明け方まで続き、軍は武装勢力10人を全員殺害したと発表していた。自爆攻撃用のベストや手投げ弾、ロケットランチャーで武装した集団による攻撃は、パキスタンの大都市で過去数年に起きた襲撃の中で最も大胆で、警備員や空港職員など14人が犠牲となっている。【翻訳編集】 AFPBB News
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181チバQ:2014/06/09(月) 20:28:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014060900802
分裂するタリバン−パキスタン=統率失い、混乱も
 【ニューデリー時事】パキスタンで最も利用客が多いとされる南部カラチの国際空港が武装集団の侵入を許したことは、同国の治安に暗い影を落とした。襲撃した「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は徹底抗戦を主張する強硬派と、政府との和平交渉を進めたい穏健派が分裂。司令部が統率を失いつつあることで、治安のさらなる混乱を招くとの懸念もある。
 TTPは約30の武装組織の連合体で、主要派閥の代表者が司令部を構成する。昨年11月、絶対的指導者だった最高司令官ハキムラ・メスード容疑者が米国の無人機攻撃で死亡。後任には強硬派ファズルラ師が就いたが、強盗などの犯罪行為をいとわない姿勢に反発が強まった。
 そうした中、シャリフ首相がTTPとの和平を推進する意向を表明したことで、組織内の亀裂が顕在化した。穏健派は政治参加を通じてイスラム思想を国政に反映させることを目指したが、強硬派はテロを継続して和平交渉を妨害。両派の対立は武力衝突に発展していった。(2014/06/09-19:57)

182チバQ:2014/06/10(火) 07:58:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140610/asi14061000270001-n1.htm
シャリフ政権発足1年 外交でポイント稼ぐも治安悪化で帳消し
2014.6.10 00:27 (1/2ページ)
 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタンのシャリフ政権は、発足から1年が過ぎた。外交、経済では対米関係の改善や国際通貨基金(IMF)からの融資取り付けで成果を挙げているものの、治安対策は一向に進んでいない。目玉政策のイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」(TTP)との和平は頓挫の危機にひんしており、8日深夜に起きたカラチ空港でのテロは大きな打撃となった。

 シャリフ氏は昨年、パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)を率いて総選挙で圧勝し、6月5日に首相に就任、7日に新政権が発足した。

 選挙前から米無人機によるタリバン運動などへの空爆を批判してきたシャリフ氏は、米側に空爆の停止を求めてきた。米国はアフガニスタン駐留軍の規模を縮小、空爆も減らしており、両国関係は改善の兆しを見せている。ザルダリ前政権当時から途絶えていた閣僚級戦略対話も復活した。

 また、経済と財政の立て直しが喫緊の課題となる中、米国が大きな発言力を持つIMFから昨年9月、3年間で66億4千万ドル(約6800億円)の融資の承認を得た。かつての亡命先だったサウジアラビアからは3月、同じイスラム教スンニ派の体制を維持するための治安協力拡大と引き換えに15億ドル(約1540億円)の支援を取り付けた。

 一方、タリバン運動との和平は、今年2月に交渉開始にこぎつけたが、その後もタリバン運動のテロが相次いだ。米国に代わってパキスタン軍がタリバン運動の拠点を再三にわたって空爆する事態となり、約2カ月でタリバン運動が停戦を破棄。強硬策を取る軍とシャリフ氏との間でも、方針の違いが浮き彫りになっている。

 イスラム法の厳格な適用を求めるタリバン運動との妥協はそもそも難しく、和平交渉は弱体化した勢力に組織再編の時間を与えるだけとの指摘は根強い。人とモノの流れの拠点である空港襲撃は、企業にも衝撃を与えており、これ以上の治安悪化は、上向くきっかけをつかみ始めた経済にも影響しかねない状況だ。

183チバQ:2014/06/10(火) 21:34:18
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014061000878
議会に非常事態宣言要請=イラク首相
 【カイロ時事】イラクのマリキ首相は10日、第2の都市モスルが武装勢力に掌握されたことを受けて、議会に対し、非常事態宣言の発令を要請した。(2014/06/10-20:48)

184チバQ:2014/06/10(火) 21:45:45
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m030094000c.html
イラク:過激派が第2の都市掌握
毎日新聞 2014年06月10日 20時52分

 フランス公共ラジオによると、イラク内務省当局者は10日、同国第2の都市である北部モスルをイスラム過激派の武装勢力が掌握したと述べた。政府軍や警察は市域の大半から撤退し、武装勢力が行政庁舎、軍司令部、空港、放送局などを制圧した。

 武装勢力は、国際テロ組織アルカイダを母体とするイスラム教スンニ派の「イラク・シリアのイスラム国」が主体。今年初めから中西部アンバル県の一部を掌握、マリキ政権は奪回に失敗しており、モスルの陥落は政権に新たな打撃となった。

 2011年末の米軍撤退完了後、イラクでは宗派対立が強まり、深刻な治安悪化が続いている。(共同)

185チバQ:2014/06/10(火) 21:46:30
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m030081000c.html
パキスタン:また空港近くで銃撃戦 TTPが犯行声明
毎日新聞 2014年06月10日 20時24分

 【ニューデリー金子淳】8日夜に国際空港が襲撃されたパキスタン南部の最大都市カラチで10日、空港近くにある空港警備隊の訓練施設が武装勢力の攻撃を受け、治安部隊と約1時間にわたり銃撃戦になった。武装勢力は近くの住宅街に逃走した。空港襲撃事件を起こした国内最大の武装勢力パキスタン・タリバン運動(TTP)が犯行声明を出した。

 現地からの報道によると、武装勢力は4人前後とみられ、バイクで逃走した。少なくとも1人が死亡したとの情報がある。空港は9日夜に再開したが、再び一時閉鎖された。

 シャリフ政権はTTPとの和平を模索しているが、パキスタン軍は10日朝、アフガニスタンとの国境付近にある武装勢力の拠点9カ所を空爆し、少なくとも15人を殺害。TTP報道官は空港襲撃後「10日からパキスタン政府と全面戦争に入る」と宣言しており、和平実現は遠のいている。

 一方、空港襲撃事件では10日、冷蔵貨物室で新たに7人の遺体が見つかり、死者は武装勢力10人を含む36人となった。7人は銃撃戦を受けて避難したところ、火災に巻き込まれたとみられる。

186チバQ:2014/06/10(火) 22:26:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3017308
イラク第2の都市モスルを武装勢力が掌握
2014年06月10日 19:07 発信地:モスル/イラク

【6月10日 AFP】イラク第2の都市で、ニナワ(Nineveh)州の州都であるモスル(Mosul)に対し9日夜、数百人の武装勢力が攻撃を仕掛け、州本庁舎や刑務所、テレビ局などを占拠した末、街全体を掌握した。イラク当局が10日発表した。イラクのウサマ・ナジャフィ(Osama al-Nujaifi)連邦議会議長も同日「ニナワ州全体が武装勢力の手に落ちた」と発表した。

 モスルはイラクの首都バグダッド(Baghdad)の北方350キロに位置する。イラク内務省高官はAFPに対し「モスルの街は政府の支配が及ばず、武装勢力のなすがままになっている」と答えた。

 イラクで今年、武装勢力が掌握した都市は1月のファルージャ(Fallujah)に続き、これで二つ目。武装勢力は最近、ニナワ州など5州で大規模な作戦を展開し、多数の人が殺害されている。今回のモスル掌握は、武装勢力の進攻を止めることができずにいるイラク政府にとって新たな打撃といえる。

 モスルから避難したAFP特派員によると、市内の店舗は閉まり、治安部隊の車両は乗り捨てられ、警察署は放火されて炎上していたという。(c)AFP

187チバQ:2014/06/10(火) 23:31:59
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m030133000c.html
イスラエル:新大統領にリブリン前国会議長選出
毎日新聞 2014年06月10日 23時24分

 【エルサレム大治朋子】イスラエル国会は10日、任期満了に伴う大統領選挙を行い、与党右派のリクード所属議員で前国会議長のレウベン・リブリン氏(74)を選出した。任期は7年で、地元メディアによると、7月24日に就任の予定。

 イスラエルの大統領は国家の象徴的存在で政治的な権限はない。

 リブリン氏は1988年に国会議員に初当選し、現在7期目。リクード党首のネタニヤフ首相以上に保守強硬派とされる。パレスチナとの和平に関しては、パレスチナ国家の樹立を目指す2国家共存案に反対の立場。イスラエルが占領するヨルダン川西岸パレスチナ自治区などもイスラエルの正式な領土とすべきだと主張している。

 ノーベル平和賞受賞者のペレス現大統領は国際的な知名度も高く、2国家共存案を支持するなど国家の象徴でありながらも一定の影響力を保持した。リブリン氏が今後、和平交渉にどのような見解を示すのか注目される。

188チバQ:2014/06/12(木) 20:24:59
http://mainichi.jp/select/news/20140612k0000m030113000c.html
イラク:最大石油施設も掌握…イスラム過激派
毎日新聞 2014年06月11日 22時13分(最終更新 06月11日 23時54分)

 【カイロ秋山信一】イラク北部では11日もイスラム過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が侵攻を続け、AFP通信によると、首都バグダッドの北約150キロにある要衝ティクリートを制圧し、バグダッドでも緊張が高まっている。また北部バイジにある同国最大規模の石油精製施設も掌握した。

 イラクからの報道によると、ISILはニナワ、キルクーク、サラハディンの3県で攻勢を続けた。軍や治安部隊の多くが無抵抗で逃亡したとみられる。バグダッドの西約50キロにあるファルージャは既にISILの支配下にあり、ティクリートが陥落したことで、バグダッドは西と北からISILの脅威にさらされることになった。

 マリキ首相は11日、緊急にテレビ演説し、国民に共闘を求めたが、打開策は見つかっていない。バグダッドの男性住民(40)は電話取材に「もう内戦になるのではないか。家族と国外に逃げることも考える」と話した。

 一方、ISILは11日、モスルのトルコ領事館を襲撃し、総領事や子供を含む48人のトルコ人を拉致した。前日にも燃料を輸送していたトルコ人運転手28人を拉致していた。さらにモスルの北西約100キロにあるシリアとの国境検問所を制圧したとの情報もあり、今後、内戦下のシリアとの間で戦闘員や武器の往来が活発化する恐れがある。

 国際移住機関(IOM)によると、ISILに制圧されたイラク第2の都市モスルから約50万人が避難。多くは比較的治安が安定しているクルド自治区に向かっており、クルド自治政府トップのバルザニ議長は11日、避難民を制限なく受け入れる意向を表明した。

189チバQ:2014/06/12(木) 20:26:22
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000e030196000c.html
イラク:過激派、北部へ侵攻拡大 キルクーク県も一部制圧
毎日新聞 2014年06月11日 11時22分

 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会のナジャフィ議長は10日、北部の主要都市モスルを制圧したイスラム過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」がモスルを含むニナワ県全域を掌握したことを明らかにした。AFP通信によると、ISILは油田地帯の北部キルクーク県にも侵攻。隣国シリア東部も含めた一帯に勢力を伸ばす勢いだ。 AFPなどによると、ISILは今月上旬、他のイスラム教スンニ派武装勢力と連携し、ニナワ県で政府側への攻撃を始めた。10日までにモスルなど同県の主要都市をほぼ制圧し、油田があるキルクーク県の一部も制圧した。モスルでは政府軍兵士らが軍服を脱いで逃走し、米国製の戦闘車両などがISIL側の手に落ちたとの情報もある。英BBC放送によると、約15万人の住民が隣接するクルド自治区や首都バグダッドに向けて避難しているとみられる。

 ISILは今年1月以降、バグダッドに近い西部ファルージャの占拠を続けるなど、シリア国境付近で影響力を拡大している。

 シーア派のマリキ首相は10日、連邦議会に対して、超法規的な治安措置をとるために非常事態令の承認を要請した。ところがマリキ首相に反発するスンニ派やクルド人の政党から政府への批判が噴出。政敵であるスンニ派のナジャフィ議長は「政府の責任は重い」と指摘した。背景には、マリキ首相が自身の支持基盤であるシーア派が多い南部や首都バグダッドの治安対策を優先し、スンニ派が多い北部や西部を軽視してきたとの不満がある。

 またイラク政界では4月の連邦議会選挙後、次期政権樹立に向けた各党派の連立交渉が続いている。マリキ首相の党派が第1勢力だが、過半数の議席は得ておらず、政権を維持できるかは不透明だ。スンニ派など反対勢力には、混乱の責任をマリキ氏に押しつけ政権交代を迫りたい思惑もある。ISILはこうした政局の混乱につけ込んで勢力を拡大している。

 在英NGO「イラク・ボディー・カウント」によると、昨年のテロや武力衝突による死者は約9500人。今年も既に5500人を超え、2006〜07年の内戦時の水準に近づきつつある。

190チバQ:2014/06/12(木) 20:37:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140612/mds14061220130007-n1.htm
クルド部隊が油田都市掌握 イラク、政府軍が放棄
2014.6.12 20:13
 ロイター通信によると、イラク北部のクルド自治政府の治安部隊が12日、北部の油田都市キルクークを掌握した。イスラム過激派の北部進攻を受け、連邦政府の軍部隊がキルクークの基地を放棄して撤退したため、空白を埋める形でクルド部隊が展開した。

 キルクークには同国有数の油田がある。中央政府が管轄するが、歴史的にクルド人が多く、クルド自治政府は自治区への編入を主張してきた。

 クルド部隊の展開により、油田はイスラム過激派の攻勢から守られる態勢ができたが、キルクークの帰属争いに影響を与える可能性がある。(共同)

191チバQ:2014/06/12(木) 20:39:55
http://www.asahi.com/articles/ASG6B7G3RG6BUHBI02S.html
イラク、第2の都市も武装組織が掌握 治安、急速に悪化
渡辺淳基
2014年6月10日23時42分
 イラク北部の同国第2の都市モスルが10日、武装組織に掌握された。イラクでは西部の要衝都市ファルージャも1月から武装組織に支配され、治安が急速に悪化している。政府は国民議会に全土での非常事態宣言の発令を要請した。AFP通信などが伝えた。

 モスルを攻撃したのは、ファルージャを支配するイスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)を中心とした武装勢力とみられる。数百人規模で政府軍や警察と交戦し、地元の政府庁舎などを占拠した。モスルのあるニネベ州全体が掌握されたとの情報もある。

 イラクでは4月の総選挙で、シーア派のマリキ首相率いる与党が第1党を確保。組閣に向けた協議を進めている。ただ、ISISなどスンニ派系勢力の反発は激しい。バグダッド近郊でも爆発事件が相次ぎ、国連のまとめでは、5月は死者が計799人に上った。(渡辺淳基)

192チバQ:2014/06/12(木) 21:57:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140612/mds14061221300008-n1.htm
ISIL、イラク首都に迫る勢い 米国、空爆要請拒否の情報も
2014.6.12 21:30 (1/2ページ)

12日、ISILを支援するイラクのグループがインターネットに掲載した、同国ティクリート北部で軍施設を襲撃する武装集団の映像(AP)
 【カイロ=大内清、ワシントン=加納宏幸】イラクで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」が同国北部の都市を次々と掌握し、首都バグダッドに迫る勢いをみせている。イラクから内戦下の隣国シリアにまたがる広い地域で活動するISILは、域内外から戦闘員や物資を調達。2011年末の米軍撤退完了後、治安部隊育成が進まないイラクのマリキ政権は大きな脅威に直面している。

 AP通信などによると、ISILは12日、ネット上の声明で、首都やシーア派聖地の中部カルバラやナジャフへ進撃すると表明。シーア派主導のマリキ政権との戦いを「ジハード(聖戦)」とみなしており、攻撃やテロが勢いを増せば宗派対立の再燃や報復の連鎖につながる恐れがある。

 アーネスト米大統領副報道官は11日、「情勢は深刻だ」と強い懸念を表明し、イラク政府に追加支援を行う方針を示した。

 ただ、人道支援やオバマ米大統領が表明した対テロ能力向上のための基金活用に言及しただけで、軍事行動については明言を避けた。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、イラク側が武装勢力拠点への空爆を要請したが、米国は拒否したと伝えている。

 ISILは10日、イラク第2の都市である北部モスルを制圧したのに続き、11日にはサダム・フセイン元大統領の出身地ティクリートを掌握した。バグダッドの北約120キロの中部サマラでは治安部隊に阻止されたが、12日にはサマラを迂回(うかい)し、バグダッドから北へ約90キロの村などを制圧、首都に迫ったもようだ。

 バグダッドのシーア派地区サドルシティーでは、ISILなどとの戦闘に備えて住民が武器の集積を開始。マリキ首相もISILと対立する部族などに武器を与えるとしており、今回のISILの攻勢を機に住民の武装が進みそうだ。

 ISILは今年初めに中部ファルージャを掌握。隣国シリアでも活発に活動し、アサド政権側や他の反体制派武装組織と戦闘を繰り返している。





【用語解説】イラク・レバントのイスラム国

 イラク、シリアで厳格なイスラム国家建設を目指すイスラム教スンニ派武装組織。ヨルダン出身のザルカウィ容疑者が率いた勢力を母体とする。2003年のイラク戦争後に国際テロ組織アルカーイダに忠誠を誓い、同国でテロを展開。13年にシリア内戦に本格参戦し現在の名前となった。他のアルカーイダ系組織と対立し今年、アルカーイダに“破門”された。

193とはずがたり:2014/06/13(金) 21:29:58

イラク:息を潜める住民 イスラム過激派が2都市制圧
毎日新聞2014年6月13日(金)10:42
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20140613k0000e030153000c.html

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/int_poli/20140613k0000e030158000p_size5.jpg

 【カイロ秋山信一】イラクで侵攻を続けるイスラム過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」は11日、首都バグダッド北方のディヤラ県に入り、ジャルラ、サディヤの2都市を制圧した。AFP通信が伝えた。ISILに支配された国内第2の都市モスルには政府軍の反撃も予想され、住民らは息を潜めて推移を見守っている。侵攻地域には石油産地など重要インフラ施設も多く、首都バグダッドなどに影響が及ぶ恐れもある。

 「街は異様に静かだ。大半の住民が自宅にこもり、商店も閉まっている」。モスルの貿易商、アフマドさん(52)は12日、毎日新聞の電話取材にこう語った。政府軍は9日までに目立った抵抗もせずにモスルから撤退し、軍や警察の検問所は全て撤去されたという。

 ISILの戦闘員にはイラク人が多く、住民には普段通り生活するよう呼びかけている。外出を促そうと、ガソリンを無料にする措置もとった。12日に政府軍がモスルを空爆したと報じられたが、アフマドさんは「攻撃には気づかなかった」と語る。

 ユニセフ(国連児童基金)によると、モスルからは人口の約4分の1にあたる約50万人が市外に避難した。うち約半数が子供だとみられ、モスル郊外の親類宅や病院、学校、モスク(イスラム礼拝所)に身を寄せているという。治安が安定しているクルド自治区に向かった避難民も多く、境界の検問所では審査のために3000人以上が足止めになった。

 自治区には既にシリアから20万人以上の難民が流入している。混乱が拡大すれば、自治政府が新たな避難民を受け入れきれない事態も出てくる。

 インフラへの懸念も強まっている。イラクのメディアによると、ISILは油田地帯があるキルクーク県の一部にも侵攻。北部バイジにある同国最大規模の石油精製施設では、ISILと政権側の攻防が続いている。モスル近辺にはイラクで最大規模のダムが二つあり、下流の発電や治水を担う。こうした施設が戦闘で破壊されれば、バグダッドなどへの影響は必至だ。

 ISILは今月5日以降、大規模な軍事作戦を展開。モスルなどを制圧し、バグダッドに迫る勢いを見せている。

194チバQ:2014/06/13(金) 21:36:48
http://mainichi.jp/select/news/20140614k0000m030031000c.html

イラク:過激派の中の過激派…着々北部制圧 周辺にも脅威

毎日新聞 2014年06月13日 19時13分(最終更新 06月13日 20時11分)




シリア北部ラッカの街中を、顔を目出し帽で隠し、全身黒の統一された服装で行進するISILの兵士。今年1月、武装勢力のホームページに掲載された=AP

シリア北部ラッカの街中を、顔を目出し帽で隠し、全身黒の統一された服装で行進するISILの兵士。今年1月、武装勢力のホームページに掲載された=AP


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 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」はイラク北部で制圧地域を拡大させている。アフガニスタンやイラクでの実戦経験が豊富な戦闘員が多く、強硬姿勢から「過激派の中の過激派」とも評される。イスラム教スンニ派の教義を厳格に適用した新国家建設を目指しており、イラクだけでなく、中東全体の波乱要因となっている。

 ISILが一気に動き出したのは今月5日。中部サマラの襲撃に続き、翌6日にはイラク第2の都市モスル(ニナワ県)を攻撃。モスルを掌握すると、中部の要衝ティクリートを制圧した。一連の攻撃は組織だって行われ、油田地帯のあるキルクーク県やサラハディン県にも侵攻。首都バグダッドへの侵攻を示唆している。

 ISILはイラクだけでなく、シリアでも反政府側でアサド政権と戦闘を繰り広げ東部デリゾール県、北部ラッカ県で支配を拡大している。AFP通信によると、ISILのメンバーは数千人と比較的小規模だが、戦闘経験の豊富さから優位に立っている。シーア派主導のマリキ政権に反発するスンニ派や、地元の部族を取り込んで支配を拡大させているとみられる。

 「我々の目的は抑圧された人々を救い、神の支配を実現することだ」。ISILのメンバーと名乗るシリア人男性(30)は11日、毎日新聞の電話取材にこう答えた。男性によると、ISILは中東・北アフリカや欧州、アジアなど幅広い地域の出身者で構成される。支配地域では、女性にニカブ(目以外の全身を覆う黒布)の着用を義務づけ、窃盗犯には手を切る罰を下すなどイスラム法(シャリア)を適用する。男性は「最終的には世界中をイスラム国家にする」と豪語する。

 シリア・ラッカ県の住民によると、ISILは敵対勢力のメンバーや家族らを誘拐し、身代金を要求することもある。誘拐や密輸が主な資金源とみられ、戦闘後の略奪も報告されている。非政府組織(NGO)の人道支援物資を、ISILの名義で配布することもあるという。こうした荒っぽい手法から、シリア人の間では「アサド政権の方がマシ」という意見も多い。

 ■アルカイダから絶縁

 ISILの前身は、2004年10月に設立された国際テロ組織アルカイダ系の「イラクの聖戦アルカイダ組織」。アフガンで米軍と戦ったアラブ人義勇兵らが設立し、イラク駐留米軍と戦った。現在のトップであるイラク人のアブ・バクル・バグダディ指導者も初期の参加メンバーだとみられる。

 04年にはイラクを訪れた日本人男性(当時24歳)を拉致、殺害した。06年に「イラク・イスラム国」と改称。命令に従わない者は、同じスンニ派でも容赦なく攻撃する独善的姿勢が市民に嫌悪され、米軍の掃討作戦で弱体化した。

 だが11年末までに米軍がイラクから撤退し、12年夏以降に隣国シリアで内戦が本格化すると、勢いを取り戻した。アサド政権が国土西半分の主要都市の防衛に注力する間、イラクからシリア東部や北部に侵攻。当初は「反アサド」で同調していた反体制派とも対立し、抗争を始めた。

 13年4月には組織名にシリアやレバノンなど地中海東岸地方を意味する「レバント」を加えた。これに対して、アルカイダの指導者ザワヒリ容疑者は、シリアからの撤退を命じた。シリアでは「ヌスラ戦線」というアルカイダの別組織が活動していたからだ。ISILは命令を無視し、ザワヒリ容疑者から絶縁されたが、組織の活動に大きな影響は出ていない。

 ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長は「放置すれば周辺国にも脅威が及ぶ恐れが大きく、中東諸国や国際社会が、ISILに対する軍事作戦に踏み切る事態もあり得る」と指摘している。

196チバQ:2014/06/15(日) 11:53:04
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014061500022
大統領選、テロで47人死亡=投票率は5割超−アフガン

 【ニューデリー時事】14日行われたアフガニスタン大統領選挙の決選投票で、内務省は同日、反政府勢力タリバンによるとみられるテロや攻撃が各地で約150件発生し、市民ら47人が死亡したと明らかにした。
 タリバンが投票所を狙ったテロを宣言する中、治安部隊は厳重な警備態勢を敷いたが、4月の1次投票時の倍以上の犠牲者が出た。
 内務省などによると、首都カブールでは投票日の朝に爆発が4件発生。東部ラグマン州などでもロケット弾や簡易爆弾によるテロが相次ぎ、市民20人、陸軍兵士15人、警察官11人、選挙管理委員会関係者1人が死亡した。
 一方、決選投票では前回と同じく有権者700万人以上が投票し、投票率は5割を超えたとみられる。(2014/06/15-05:54)

198チバQ:2014/06/15(日) 12:17:19
http://mainichi.jp/select/news/20140615k0000m030076000c.html

イラク:宗派・民族間の分断加速 国家分裂の恐れも

毎日新聞 2014年06月14日 21時49分(最終更新 06月15日 00時44分)

【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」の侵攻が続くイラクで、宗派・民族間の分断が加速している。シーア派主導のマリキ政権は連邦議会に非常事態令の承認を求めたが、スンニ派や少数民族クルド人議員が議会をボイコットして発令のめどが立たない。シーア派はスンニ派のISILに対抗して民兵を動員。クルド自治政府は治安部隊を自治区外に送る動きもあり、国家分裂の恐れも高まってきた。

 「治安対策を怠った政府の責任だ」。ISILが10日に第2の都市モスルを制圧した直後、スンニ派のナジャフィ連邦議会議長とクルド自治政府のバルザニ議長はそろって政権を批判した。スンニ派やクルド人の議員は首相の権限強化に難色を示し、非常事態発令の行方も不透明だ。

 政治が機能不全に陥る中、宗派・民族間の分断は深刻化している。13日にはシーア派の最有力指導者シスタニ師が市民に武器を取って戦うよう呼びかけた。バグダッド以南のシーア派地域では、民兵組織の動員に応じる若者が急増し、首都バグダッドの防衛に向かっている。

 こうした流れは、シーア派聖地への攻撃を示唆するなど宗派間対立をあおってきたISILの思惑通りだ。ISILは、厳格なイスラム教義の適用や敵対勢力への非道さで知られ、大半のスンニ派住民に嫌悪されている。だが、宗派対立が深刻化すれば、仕方なくISIL支持に回るスンニ派住民が増える可能性がある。

 一方、クルド自治政府はISILの侵攻後、「治安の空白を埋めるため」として、油田地帯のキルクークなどから逃亡した政府軍に代わり治安部隊を派遣した。自治政府はキルクークなどクルド人が多い地域を自治区に含めるよう要求してきた経緯があり、新たな火種となる恐れもある。

 「脅威に対処するため、まずはイラクの指導者たちが対立を克服すべきだ」。オバマ米大統領は13日、マリキ政権への軍事支援強化の前提として、政争をやめるよう政権や野党に要求。宗派・民族間の対立に強い懸念を示し、挙国一致体制でなければISILを抑え込むのは難しいとの認識を示した。

 宗派・民族間の対立は根深い。2003年の米軍侵攻まで24年間続いたフセイン政権では、フセイン氏と同じスンニ派(国民の約20%)が優遇され、シーア派(同60%)やクルド人(同15%)は弾圧の対象になった。米軍侵攻後、今度は米国との関係が深いマリキ氏らシーア派が権力を握った。

 マリキ氏は06年の首相就任直後はスンニ派との融和を目指し、ISILの前身組織の弱体化にも成功した。だが11年の米軍撤退後、軍や主要官庁の高官をシーア派で独占するなど独善的な政権運営が目立った。政権は12年末以降に起きたスンニ派住民の抗議デモを強制排除するなど強硬に対応。不満を抱いた一部スンニ派は過激化し、ISILに協力する部族勢力も出てきた。一方、政権はキルクークなど油田地帯の石油利権を巡る配分でクルド人とも対立し、緊張関係が続いている。

199チバQ:2014/06/15(日) 12:35:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140614/mds14061421180009-n1.htm
対スンニ派共闘…イラン、マリキ政権に「あらゆる支援」 米連携視野

2014.6.14 21:18 (1/2ページ)

記者会見するイランのハッサン・ロウハニ大統領=14日、テヘラン(ロイター)
記者会見するイランのハッサン・ロウハニ大統領=14日、テヘラン(ロイター)


 【カイロ=大内清】イスラム教シーア派大国のイランが、スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢にさらされるイラクのマリキ政権への支援姿勢を強めている。ISILは、シーア派「勢力圏」であるシリアのアサド政権にも武装闘争を展開しているだけに、イランのISIL台頭への危機感は強い。

 イランにとり、同じシーア派主導のマリキ政権を支えることは、域内での影響力保持や対米関係改善にもつながる重要政策だ。

 イランのロウハニ大統領は13日、イラクのマリキ首相への電話で「テロと戦うためにあらゆる支援を行う」と明言。14日の記者会見でも、イラクから要請があれば支援する用意があると述べたが、まだ要請は受けていないという。

 イラン指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊がイラクに派遣され、ティクリート周辺などでイラク政府軍と合同作戦を展開しているとの報道もある。ただ、ロウハニ師はこの日の会見で部隊派遣を否定した。

 イラクでは2003年のイラク戦争でフセイン政権が崩壊した後、多数派を占めるシーア派が政治の主導権を握ったことで、同じシーア派のイランが影響力を増した。イランにとり、ISILの攻勢でマリキ政権が揺らぐのは何としても避けたい事態だといえる。

 イランはマリキ政権のほか、シリアのアサド政権やレバノンのシーア派組織ヒズボラと同盟関係にあり、その影響範囲は「シーア派三日月地帯」と呼ばれる。

 イランにとり、シーア派を「信仰上の敵」とみなしてイラク、シリアで「ジハード(聖戦)」を展開するISILは、勢力圏を脅かす存在だ。

 またロイター通信は13日、イラン政府高官が、ISIL掃討やマリキ政権支援で「(国交のない)米国と協力することも可能だ」と述べたと伝えた。ロウハニ師も14日の会見で、オバマ米政権との協力を検討する可能性があると認めた。

 昨夏に発足したロウハニ政権は、敵対関係にあった米国などとの「建設的な関係」を標榜(ひょうぼう)。イラクを舞台に、マリキ政権支援でイランと米国が“共闘”する構図ができ上がりつつある。

 しかしイランの関与増大には、同国と対立するサウジアラビアなどスンニ派湾岸諸国が強く反発するのは必至。事態をさらに複雑化させる可能性が高く、米国も対応に苦慮しそうだ。

200とはずがたり:2014/06/15(日) 19:31:04
米国防総省の空母派遣命令 「大統領の軍事行動要求に備えるため」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140615/amr14061515290005-n1.htm
2014.6.15 15:29

 【ワシントン=加納宏幸】米国のヘーゲル国防長官は14日、イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢で緊迫するイラク情勢に対応するため、アラビア海北部に展開中の空母ジョージ・ブッシュをペルシャ湾に派遣するよう命じた。国防総省のカービー報道官は「最高司令官であるオバマ大統領が軍事行動を求める場合に備えて柔軟性を強化する」ためだとしている。

 ジョージ・ブッシュにはミサイル巡洋艦フィリピン・シーとミサイル駆逐艦トラクスタンが伴い、14日中にペルシャ湾への配備を完了。カービー氏は「米海軍のプレゼンスは地域の安全と安定に対する米国の長期間にわたる関与を示すものだ」と強調した。

 一方、米国のケリー国務長官は14日、イラクのジバリ外相と電話で協議し、米政府として、イラク治安部隊がISILの攻勢を押し返すための支援策を検討中であると伝えた。

 ケリー氏はまた、「米国の支援が成功するのはイラクの指導者が違いを乗り越えて国家として団結するときだけだ」と強調。ジバリ氏に対し、イラクのマリキ政権を主導するイスラム教シーア派だけでなくスンニ派、クルド人の市民の権利を尊重することが重要であると述べた。

 オバマ米大統領は13日、米政府として地上部隊の派遣を除くイラク支援策を検討し、数日中に結論を出すと発表していた。

202チバQ:2014/06/16(月) 18:41:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140616/mds14061608290002-n1.htm
【イラク情勢】
クルド人勢力、キルクーク制圧し勢力拡大へ虎視眈々 政権側と共闘姿勢も火種
2014.6.16 08:29 (1/2ページ)

15日、イラクの首都バグダッドで、ISILと戦うため同国軍に加わり気勢ををあげる義勇兵ら(ロイター)
 【エルサレム=大内清】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢が続くイラクで、北部で自治権を握るクルド人勢力が虎視眈々(たんたん)と利権拡大を狙っている。シーア派主導のマリキ政権と同様にISILとは敵対関係にあるが、混乱の中で掌握した北部の石油都市キルクークを簡単に手放すとは考えにくく、今後も大きな火種として残りそうだ。

 大規模な油田があるキルクークにはアラブ人やクルド人が混在しており、マリキ首相の中央政府とクルド自治政府は互いに支配権を主張して、小規模な衝突がしばしば発生してきた。

 ところが今月12日、ISILがイラク第2の都市の北部モスルを電撃的に制圧し、南下を始めたのを受けてクルド人部隊がキルクークに展開。政府軍は武器庫などを明け渡し撤退した。

 クルド側は「要衝のキルクークをテロリストから守る」ためだと説明する。実際、シーア派民兵を動員するなどしてISILへの反攻に乗り出したばかりのマリキ政権には、キルクーク防衛の余裕はない状態だ。

 ISILにはスンニ派主導だった旧フセイン政権関係者も多数協力しているとされ、旧政権時代に虐殺や差別の対象だったクルドとシーア派にとっては「共通の敵」でもある。

 その一方で現政権側には、クルドがキルクークの自治区編入を狙っているのではないかとの強い警戒感がある。AP通信によると、マリキ首相に近い国会議員は「キルクークを足がかりに、他の地域ものみ込むつもりだ」と非難した。

 クルド自治政府は今年初め、トルコとの間に新設したパイプラインで石油の輸送を開始。すべての石油収入は中央政府が管理すべきだとするマリキ政権と、対立が深まっていた。

 クルドは現在、政権側が反攻を進めるイラク中部でISILが放棄した町を掌握するなど、事態収束後をにらんで地歩固めともいえる動きもみせている。政権側が巻き返してISILが後退した場合、政権側との緊張が高まる可能性もある。

203チバQ:2014/06/16(月) 18:41:31
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140616/mds14061613310006-n1.htm
過激派が北部都市制圧 政府軍、一進一退の攻防
2014.6.16 13:31

15日、バグダッド東部で、イラク軍に参加し武器を手にする志願兵ら(ロイター)
 イラクからの報道によると、同国北部から首都バグダッドに向けて進撃するイスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)は15日、イラク軍との激しい戦闘の末、北部タルアファルを制圧した。同市は第2の都市モスル西方にあり、双方に多数の死傷者が出たもようだ。

 イラクでは、反転攻勢を狙う軍が北部の主要都市ティクリートなどで空爆を実施、過激派との一進一退の攻防が激しさを増している。ISILは10日にモスルを制圧、シーア派とスンニ派が混在するタルアファルに15日未明に侵攻し、戦闘が始まった。

 一方、首都バグダッドでは15日、自動車爆弾の爆発や自爆テロが相次ぎ、少なくとも15人が死亡、30人以上が負傷した。イスラム教シーア派などが標的になったとみられる。(共同)

204チバQ:2014/06/16(月) 18:48:33
http://mainichi.jp/select/news/20140616k0000e030141000c.html
イラク:過激派、勢力を維持 バグダッドでテロも
毎日新聞 2014年06月16日 11時49分(最終更新 06月16日 12時54分)


イラク北中部の要衝ティクリートを制圧後、イラク兵士を連行する模様としてイスラム教スンニ派の過激派組織「ISIL」が14日、ウェブサイトに掲載した画像=AP
拡大写真 【カイロ秋山信一、ワシントン和田浩明】イラクで侵攻を続けるイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」は15日、北部タルアファルを制圧した。ロイター通信が報じた。首都バグダッド近郊では進軍のペースが鈍っているが、北部や西部では依然として勢力を維持している。また、シリアのアサド政権は15日、同国北部ラッカなどのISILの拠点を空爆した。イラクのマリキ政権と協調し、ISILの勢力をそぐ狙いがあるとみられる。

 タルアファルは、北部の主要都市モスルの西約65キロで、モスルとシリア東部をつなぐ幹線道路沿いにある。15日に政権側とISILの激しい戦闘があり、夜までにISILが中心部に侵攻した模様だ。郊外の空港もISILが占拠した。

 バグダッドでは15日、シーア派居住地域などで3件の爆発があり、AP通信によると少なくとも15人が死亡。ISILによる連続テロの可能性がある。バグダッドに隣接するディヤラ県では15日、政府軍やシーア派民兵、クルド人治安部隊などが数カ所の拠点をISILから奪還した。

 ISILは15日、北中部ティクリートで捕らえた空軍志願者のうち「1700人を殺害した」とインターネットで主張、殺害の様子を撮影したとする動画も発信している。米国務省報道官は声明で「確認できない」としつつ、「ISILの目的の一つは恐怖で宗派間対立をあおることであり、そうした戦術は最も強く批判する」と指摘した。

 一方、シリア側のISILの支配地域では14日以降、アサド政権の攻撃が強化された。在英のシリア反体制派組織・シリア人権観測所によると、政府軍によるラッカや北東部ハサカ県などへの空爆で、ISILの戦闘員少なくとも2人が死亡した。イラク、シリア両政府はともにシーア派国家イランの支援を受けており、対ISILで連携を深めているとみられる。

205チバQ:2014/06/16(月) 23:05:11
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014061600876
野党、OIC前事務局長を擁立=トルコ大統領選
 【エルサレム時事】トルコからの報道によると、最大野党の共和人民党(CHP)と野党第2党の民族主義者行動党(MHP)は16日、8月10日に実施される大統領選の統一候補として、イスラム諸国会議機構(OIC)の前事務局長であるエクメレディン・イフサンオウル氏を擁立すると発表した。
 大統領選をめぐっては、エルドアン首相の出馬も確実視されているが、まだ立候補宣言していない。(2014/06/16-21:47)

206チバQ:2014/06/16(月) 23:08:16
>最大野党の共和人民党(CHP)と野党第2党の民族主義者行動党(MHP)

すげー野合くさい
CHP:世俗派 中道左派
MHP:民族極右

wikiによると
>アタテュルクにより設立された共和国の一体性を強調し、クルド人の文化を認めない点で、共和人民党などの中道左派勢力との共通点を有する一方、アレヴィー派をはじめとする国内少数派の排除や、国外のテュルク系諸民族との連携を図る汎トルコ主義的傾向が、中道左派勢力と異なる点であるとされる。

207チバQ:2014/06/17(火) 21:18:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/mds14061709460010-n1.htm
残る血だまり、焼け焦げた車…過激派襲撃に募る恐怖 ケニア、49人殺害の現場
2014.6.17 09:46

16日、ケニア・ムペケトニで武装集団に放火された宿泊施設と焼け焦げた車両(共同)
 ソマリアのイスラム過激派アッシャバーブの武装集団が15日夜、ケニア東部ラム郊外ムペケトニを襲撃して49人を殺害し、市民は犯行の激化に恐怖を募らせている。現場では半日以上たった16日も焼け焦げた車から煙がくすぶり、通りには血だまりの跡がいくつも残っていた。

 「怖くて外に出られなかった」。父が経営する宿泊施設にいたガブリエル・ムワウラさん(18)が振り返った。近くで隠れていた父(64)は外から銃弾を受け、死亡した。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に指定され、外国人観光客も多いラム島の南西約20キロ。武装集団は男性だけを狙い、名前を尋ねた上でキリスト教にゆかりのある名前だと射殺したという。遺体は大通りに並べた。犯行声明では、イスラム教徒を抑圧するケニア政府への報復だと主張した。(共同)

208チバQ:2014/06/17(火) 21:20:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/asi14061711320004-n1.htm
【日々是世界】
カラチ空港襲撃がパキスタン政府に示した〝自ら作り上げたテロリストを打倒すべき時〟
2014.6.17 11:32 (1/2ページ)

9日、パキスタン・カラチ国際空港を襲撃した武装集団が所持していた機関銃やロケット発射装置などを並べる地元警察(AP)
 パキスタンの最大都市カラチで8日深夜、イスラム過激派「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の武装集団がカラチ国際空港内に侵入し、治安部隊との間で5時間以上にわたる銃撃戦を続けた。TTP側の10人を含む30人以上が死亡した。

 警備態勢が厳重なはずの国際空港が襲撃されたことについて、11日付のパキスタンの主要英字紙ドーンは社説で、「カラチ空港で起こった出来事は国家の甚大な失態である」と、いらだちをみせる。

 2009年以降、首都イスラマバード近郊の陸軍司令部、カラチのメヘラン海軍基地、北西部ペシャワルのペシャワル国際空港などの主要施設が襲撃を受けてきただけに、治安部隊は世界で最も訓練され、かつ即応体制ができているべきである。にもかかわらず、今回も攻撃を受けたことに、同紙は「治安部隊は執念深い敵の前では無力だった」と落胆する。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT、電子版)は9日、TTPの攻勢は、中央銀行や証券取引所を抱えるパキスタンの“心臓部”カラチを狙ったことにより、「新たな段階」に入ったと社説で指摘する。その上で、今回の事態が「政府と強力な軍に、タリバンの脅威を認識させ、包括的な方法で対峙(たいじ)させる機会になるのか?」と問いかけ、「そうであるべきだ」と主張する。同紙はその理由を「襲撃が示すのは治安の悪化と、最強機関の軍が統制を失う危機に直面していることだ」と指摘し、パキスタン側に早急な対応を迫る。

 パキスタンは、インドに対抗するためTTPなどのイスラム過激派を育て、アフガニスタンに対しても武装勢力を利用してきた。こうした経緯から、過激派を「脅威」ととらえることができずにいる。NYT紙は、「その結果、武装勢力に対する持続的で一貫した軍事力での対応が欠如した」と批判する。

 就任2年目に入ったナワズ・シャリフ首相率いる政権がこれまで、TTPとの「対峙」と「和平交渉」で、どっちつかずの態度をとり続けたことも問題だった。この点について、11日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、シャリフ氏がTTPとの交渉を通じて和平を模索したことへの「(TTPの)回答がカラチだった」と指摘。「過激派は国家を転覆させ、核兵器を入手したがっている」として和平交渉に否定的な見方を示す。

 それでも閣僚や軍幹部からは相変わらず、「カラチ空港襲撃の背後にインドの存在がある」との発言が出ている。これに対し、パキスタン国内では「治安態勢と人員の総取り換えが喫緊の課題であることをわからせるために、もっと証拠が必要なのか?」(ドーン紙)との声も上がっている。

 WSJ紙は、「もしパキスタンが過激派に国家を奪われたくなければ、自己欺瞞(ぎまん)をやめ、自分たちが作り上げたテロリストを打倒する新しい戦略を打ち立てる必要がある」と訴えている。

209チバQ:2014/06/17(火) 21:22:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/mds14061720400013-n1.htm
情報入手、深入り牽制… イラク情勢でイランと協議の米政府
2014.6.17 20:40
 【ワシントン=加納宏幸】米国が1979年の米大使館占拠事件以来、国交を断絶しているイランとの間でイラク情勢をめぐる協議を始めたのは、米軍がスンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」への空爆に踏み切る場合に備え、イラク国内の実情を把握する必要があるからだ。同時にイラクへの過度の介入を牽(けん)制(せい)する思惑もある。

 国務省ナンバー2のバーンズ副長官は16日、イラン核協議のためジュネーブに滞在。協議にはイランのザリフ外相が出席しており、ロイター通信によると、オバマ米大統領が協議を命じた場合に備えてバーンズ氏が派遣されたという。

 2011年の米軍のイラク撤退後、米国は過激派組織の動きなど地上の動向に関する情報が得にくくなっており、協議ではイラクのマリキ政権と関係が深いイランに情報提供を求めた可能性がある。イランに対し、シーア派主導のマリキ政権に宗派的な事情から肩入れすることのないよう自制を促す狙いもあった。

 ただ、米政府はイランとの接触は認めたが、バーンズ、ザリフ両氏によるものかは明らかにしていない。ケリー国務長官がイランとの軍事協力を「排除しない」と述べたことも、米政府はただちに否定した。

 「イランがイラク情勢でパートナーになりうると信じるなら愚の骨頂だ」(共和党のマケイン上院議員)といった米議会の批判に配慮したとみられる。

210チバQ:2014/06/17(火) 21:24:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/mds14061720420014-n1.htm
イラン、米国の“お墨付き”狙う イラクへの関与増大 精鋭部隊幹部もバグダッド入り
2014.6.17 20:42 (1/2ページ)

イラク南部バスラでシーア派最高権威シスターニ師のポスターを掲げISILへの抵抗を訴えるシーア派民兵ら=16日(AP)
 【エルサレム=大内清】イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢が続くイラクに対し、隣接するシーア派大国イランが関与を深めている。米国とイランの当局者がウィーンでイラク情勢をめぐって協議した16日にはイランの精鋭部隊幹部が首都バグダッドに入ったとの報道も出た。イランは今回の危機を、イラクでの影響力保持に向け米国から“お墨付き”を引き出す好機ととらえているようだ。

 AP通信は16日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がバグダッド入りし、作戦司令室を設置したと伝えた。司令官は、ISILが攻撃対象に宣言しているシーア派の聖地カルバラやナジャフも訪問。作戦司令室では、反攻作戦の洗い直しや、イラク政府軍やシーア派民兵との連携が検討されているという。

 コッズ部隊は主にイラン国外での工作を担っており、内戦下のシリアでは同盟関係にあるアサド政権を支援しているとされる。

 シーア派大国のイランは2003年のフセイン政権崩壊後、イラク政治の主導権を握ったシーア派勢力を後押しし、同国への影響力を強めてきた。盟主を自任するシーア派勢力圏にイラクを組み込む狙いがある。11年末の米軍のイラク撤退後はマリキ政権がスンニ派排除を進め、シーア派の優位がさらに強まった。

 こうした中、軍事協力は否定しつつも、長く対立関係にあった米国がイラク情勢をめぐりイラン側と協議したことは、イランにとって自国抜きではイラク安定が達成できないと米国が認知したことを意味する。

 ただ、ISILが急速に勢力を伸ばした背景には、シーア派を優遇するマリキ政権に対するスンニ派の不満の高まりがある。ISILに制圧されたスンニ派地域では、政府軍が早々に撤退したのは、政権にスンニ派を守る意思がないからだ−との反発も強いという。

 こうした状況でイランが介入を強めればスンニ派のさらなる反政府感情を呼び、宗派対立を激化させる要因ともなりかねない。

211チバQ:2014/06/17(火) 21:38:41
http://mainichi.jp/select/news/20140618k0000m030028000c.html
イラク情勢:政府側巻き返しなるか、過激派支配固定化も
毎日新聞 2014年06月17日 19時28分

 【カイロ秋山信一】イラク第2の都市である北部モスルがイスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」に制圧されてから17日で1週間を迎えた。ISILはモスルとティクリートの二つの県都などを掌握。首都バグダッド近郊で政府側との攻防が続いている。マリキ政権は反撃に本腰を入れるが、短期間での巻き返しは難しく、ISILが北部や西部の支配を固定化する懸念が強まっている。

 政府側は当初、ISILの勢いに押され、持ち場を放棄する兵士、警察官が続出した。北部にはマリキ政権への忠誠心が高いイスラム教シーア派の精鋭部隊がほとんど配置されず、スンニ派部隊が多かったことが一因とみられる。

 ISILは北部のスンニ派居住地域を席巻し、13日までにバグダッドの北東約60キロのディヤラ県バクバ周辺まで迫った。しかし、シーア派住民が多い地域に入ったことで、政府側も反撃を本格化。シーア派民兵の支援を受け、ディヤラ県やサラハディン県で一部拠点を奪還した。

 政府側はバグダッド−モスル間の幹線道路沿いに、補給路を確保しながら北上する戦略とみられる。米国やイランも政権へのてこ入れを検討している。

 ただ、政府側が短期間でモスルを奪還するのは難しいとの見方もある。ISILは今年1月にバグダッドの西約50キロにあるファルージャを占拠した後、マリキ首相直轄の特殊部隊などが投入されても、スンニ派部族と協力して支配を続けている。モスルでも複数のスンニ派部族・組織がISILに協力しているとみられ、政府側にとってはこうした勢力の切り崩しが巻き返しの鍵になるとみられる。

 しかし、シーア派に政府・軍のポストや利権を優先配分するマリキ政権の手法に、スンニ派住民の不満は根強い。イラクの安定化に向けては、ISILなど過激派の掃討だけでなく、スンニ派の穏健派との融和が必要との声が国内外から出ている。

212チバQ:2014/06/17(火) 22:05:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014061700888
首都北方で攻防=クルド首相「スンニ派に自治権を」−イラク
イスラム過激派と戦おうと気勢を上げるイラク政府側の民兵=14日、バグダッド北方のバクバ(EPA=時事) 【エルサレム時事】イラクの首都バグダッドに向けて南下を続けるイスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリアのイスラム国」は17日、首都北方約60キロのバクバ中心部でイラク軍と衝突した。AFP通信によると、過激派はバクバの一部を一時制圧したが、軍部隊が撃退したという。
 今回の戦闘は、「イスラム国」がイラクで攻勢を強め始めた9日以降で最も首都に近く、マリキ政権は過激派の首都接近を食い止めるのに必死だ。
 過激派は、マリキ政権下で冷遇されてきたスンニ派住民の感情につけ込む形で北部で支配を拡大。米国などは事態打開に向け、スンニ派や、同様に政府と緊張関係にあるクルド人と和解するようマリキ首相に迫っているが、首相は過激派掃討作戦を優先させている。
 北部3県を統治しているクルド自治政府のバルザニ首相は17日、英BBC放送のインタビューで、イラクが以前の状態に戻ることは「ほぼ不可能だ」と語った。スンニ派にクルド人と同様の自治権を付与するなど政治的解決が必要だと強調。また、マリキ氏が首相の座にとどまったままでは現状打開は難しいと主張した。(2014/06/17-20:07)

213チバQ:2014/06/18(水) 23:37:21
http://mainichi.jp/select/news/20140619k0000m030096000c.html
イラク:シーア派、スンニ派トップTVで声明 団結訴える
毎日新聞 2014年06月18日 21時51分

 【カイロ秋山信一】ISILの侵攻が続くイラクで17日、シーア、スンニ両派の政治指導者らが国営テレビを通じて共同声明を発表し、国民に宗派対立の解消を呼びかけた。ただ、声明発表後には宗派ごとに別々に固まる様子も放映され、宗派間のわだかまりが垣間見えた。

 声明発表の場には、シーア派のマリキ首相、スンニ派のナジャフィ連邦議会議長らが顔をそろえた。シーア派のジャファリ前首相が声明文を読み上げ、「テロリスト(ISIL)はいかなる党派や宗教も代表していない。宗派対立を避け、国家の主権と威厳を守らなければならない」と国民に団結を求めた。ただジャファリ氏の両側にいたマリキ氏とナジャフィ氏は、声明発表後も目を合わさず、自派のメンバーと言葉を交わすだけだった。

 オバマ米大統領は、対イラク支援強化に際して、政治・宗派対立の解消を求めており、共同声明には米国の要請に応える狙いがあるとみられる。しかし、クルド自治政府のバルザニ議長は英BBCとのインタビューで、マリキ氏の退陣を要求。一方、マリキ氏の側近が「一連の混乱は北部の石油利権を狙ったスンニ派やクルド人の陰謀だ」と主張するなど、対立解消のめどは立っていない。

 イラク政界では、4月の連邦議会選挙を受けて、新政権の連立交渉が行われている。スンニ派やクルド人ら反マリキ派は、約8年間続いたマリキ政権がシーア派偏重の姿勢を強めたことに反発。混乱の責任をマリキ氏に負わせ、政権交代を画策している。

214チバQ:2014/06/18(水) 23:45:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140618/mds14061823180006-n1.htm
96歳のトルコ元大統領に終身刑 80年のクーデター首謀
2014.6.18 23:18
 トルコの裁判所は18日、同国で軍部が全権を掌握した1980年の無血クーデターを指揮したとして、国家に対する犯罪の罪に問われた当時の参謀総長で、その後大統領を務めたエブレン被告(96)に終身刑を言い渡した。アナトリア通信が報じた。

 83年に民政復帰するまでの軍事政権下では、約50人の市民らが処刑されたほか、数千人が拷問を受け、百数十人が獄中で死亡、約50万人が拘束されたとされる。エブレン被告が大統領に就任した82年からの7年間の強権的政治手法も批判された。

 トルコ軍は国是である政教分離の守護者を自任し、60年や80年にクーデターを起こしてきたが、2003年にイスラム色の強いエルドアン政権が発足すると、軍とエルドアン首相は対立。10年には軍の権限を制限する憲法改正が行われ、軍の影響力は低下した。(共同)

215チバQ:2014/06/18(水) 23:46:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140618/asi14061821100004-n1.htm
アフガン大統領選に新たな火種? アブドラ氏が開票停止を要求
2014.6.18 21:10

18日、カブールで、開票作業の即時中断を求める声明を発表するアフガニスタンのアブドラ元外相(共同)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの大統領選で、決選投票に進んでいたアブドラ元外相は18日、選挙で不正が行われたとして、選挙管理委員会に対し開票作業をただちに停止するよう求めた。新大統領選出に遅れが生じれば、米軍のアフガン撤収計画に影響が出る恐れがある。

 選管によれば、14日の決選投票について、これまで約2600件の不服申し立てが行われている。初回投票で1位のアブドラ氏(得票率45%)と2位のガニ元財務相(同31.6%)の陣営同士では衝突も発生し、死者も出ている。

 ロイター通信によれば、アブドラ氏は「開票作業は直ちに停止すべきだ。継続しても合法性はない」と述べ、開票監視作業からもスタッフを引き上げさせるとしている。陣営が得ている情報では、アブドラ氏はガニ氏に100万票近リードを許しているという。

 今年末までの国際治安支援部隊(ISAF)撤収後の駐留米兵の地位を定めるアフガンと米国の「安全保障協定」については、アブドラ、ガニ両氏とも当選すれば署名すると明言しているものの、カルザイ大統領は署名を拒否している。

 アブドラ氏は5年前の前回選挙に出馬した際も不正があったと訴え、選挙が混乱した経緯がある。

217チバQ:2014/06/19(木) 00:11:41
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014061802000106.html
クルド、油田都市掌握 過激派攻防そのすきに
2014年6月18日 朝刊

 【カイロ=中村禎一郎】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」がイラクの首都バグダッドへ向け進撃を続ける中、北部のクルド勢力が石油利権の獲得を狙っているとの見方が広がっている。クルド自治政府の治安部隊は12日にイラク有数の油田地帯があるキルクークを制圧したまま実効支配の構えを示しているからだ。イラク政府がイスラム国の掃討に成功した場合にもクルド側が撤退しなければ新たな火種となる可能性がある。

 クルド人は、スンニ派中心の政権運営を続けた旧サダム・フセイン政権時代、シーア派とともに弾圧されたことから、スンニ派はマリキ政権の中枢を占めるシーア派とクルド人にとり「共通の敵」だった。フセイン政権の崩壊後、クルド人は北部の自治区で自立を強めているが、「イスラム国」の進撃に当たっては、マリキ政権に協力する姿勢だ。

 一方で、クルド自治政府は、油田のあるキルクークの帰属権をめぐって政権と対立してきた。「イスラム国」の進撃で政権側の治安部隊がキルクークから撤退すると、街の防衛を理由にクルド自治区の治安部隊がキルクークに入った。

 キルクークの石油埋蔵量はイラク全体の一割近いともされる。イラクのテレビ局アルスマリア(電子版)によると、十六日には自治区議会の統一会派「クルド同盟」のメンバーは「キルクークから撤退しないだろう」と発言。自治政府のバルザニ議長の姿勢を代弁したとの臆測を呼んでいる。

 キルクークで不動産業を営むクルド人ラエドさん(37)は電話取材に「石油で潤っているために、皆がこの街に関心を持っている。今われわれを守ってくれているのはマリキ政権じゃない。クルド自治政府だ」と話す。クルド人が多い住民の間にも、撤退したイラク軍よりもクルド自治政府を歓迎する雰囲気が広がっているようだ。

 クルド自治区は独立を悲願としている。キルクークを含めて石油の輸出による潤沢な資金が確保できれば、独立に向けた動きを本格化する可能性もある。

 イラク政府にとっては「イスラム国」の進撃で、激化する戦闘のみならず、クルド人問題も深刻化している。

218チバQ:2014/06/19(木) 23:44:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140619/mds14061922180009-n1.htm
イラク、三つどもえ状態 国家統一の回復へ出口みえず
2014.6.19 22:18 (1/2ページ)
 イラクで攻勢を強めるイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の勢力は衰える兆しがない。北部のクルド自治政府も混乱に乗じて自らの権益拡大に動くなか、イスラム教シーア派主体のマリキ政権は国家の統一性回復に向けた有効な手立てを打ち出せず、イラクは分裂含みの三つどもえの様相を呈している。

 イラクで2006〜07年に激化した宗派対立では、ISILの前身となる国際テロ組織アルカーイダ系勢力によるテロが頻発。しかし駐留米軍は、武装勢力の掃討と同時にスンニ派の地元部族と協力関係を結び、テロ押さえ込みに成功した。

 ところが、11年末に米軍が完全撤退した前後から、マリキ政権は対立するスンニ派の有力政治家らの排除を進め、政権に対するスンニ派の不満が高まった。西部などのスンニ派地域では住民による政府への抗議行動が頻発し、ISILが住民の間で支持を広げた。

 さらに、内戦下の隣国シリアでの戦闘を通じて戦闘能力を大幅に強化させたことも、ISILの進撃を支えている。

 対する政権側の軍・治安部隊の弱体ぶりは日に日に鮮明となっている。イラク空軍はほぼ連日にわたり北部地域を空爆しているが、ISILを撃退するには至っていない。

 バグダッド陥落におびえるマリキ政権は米国やイランに軍事支援を求めるが、国内のスンニ派からは「自らの宗派や民族を守ることだけに熱心だ」との不信感も高まっている。

 また、イラク北部の油田都市キルクークを掌握したクルド自治政府は今後、一帯の油田の利権を要求してくる可能性が高い。イラクは国家の統一性を保つのがますます難しくなってきている。(西見由章)

219チバQ:2014/06/20(金) 07:27:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140619-00000106-mai-int
<イラク>過激派組織ISIL 製油所攻撃が続く
毎日新聞 6月19日(木)21時16分配信

イラク北中部の要衝ティクリートを制圧後、イラク兵士を連行する模様としてイスラム教スンニ派の過激派組織「ISIL」が14日、ウェブサイトに掲載した画像=AP
 【カイロ秋山信一】イラク北部バイジで、イスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)が同国最大規模の製油所への攻撃を続けている。ISIL側が大部分を制圧したとの報道もあるが、政府側は否定し情報は錯綜(さくそう)している。ISILには施設を制圧し、ガソリンなどの燃料を確保するとともに、石油製品の密輸を新たな資金源にしたい思惑があるようだ。


 英石油大手BPなどによると、バイジの製油所は国内処理量の3割近い日量30万バレルを精製し、北部地域や首都バグダッドなど主に国内向けにガソリンや発電用燃料を供給。

 イラクからの報道によると、製油所は今月10日ごろからISILの攻撃を受けた。17日までに操業は止まっており、今夏の燃料不足が懸念されている。

 地元部族の仲介で従業員らは19日までに退去したが、政府軍や治安部隊が施設にとどまり、ISILとの戦闘が続いている模様だ。

 ロイター通信は18日、施設当局者の話として「ISILは施設の75%を制圧している」と報道。中東のテレビ局アルジャジーラは施設の一部が炎上する映像を報じた。ISILが政府軍の攻撃を防ぐため、施設内に地雷を敷設しているとの情報もある。

 しかし、政府軍報道官は「ISILを撃退し、50人以上を殺害した」と反論。また、カーニー米大統領報道官は18日、施設への攻撃について「現時点でイラクの石油供給に大きな影響は出ていない」と語った。

 ロイター通信によると、ISILは隣国シリアでも内戦の混乱に乗じて東部デリゾール近辺の油田を占拠し、石油の密売によって数億円の収入を得たとの情報がある。バイジを狙うのも戦闘車両の燃料を確保し、余剰分を密売する狙いがあるとみられる。

 一方、イラク最大の油田地帯である南部バスラ周辺には戦火は及んでおらず、輸出が続けられている。ただ、米英や中国資本の開発企業が従業員をイラクから退避させる動きも出ており、影響が広がる可能性もある。

 また、北部の油田地帯キルクークを抱えるクルド自治政府は今年5月、中央政府を経由せずに自治区産の石油をトルコに輸送するパイプラインを完成させ、中央政府との対立が深まった。キルクークからトルコへの輸送も可能で、独自の石油輸出を増やそうとする可能性がある。

 イラクは世界10位(2012年、国際エネルギー機関・IEA調べ)の石油輸出国。原油埋蔵量は世界5位で、増産が期待されていたが、ISILの侵攻を受けて、IEAは増産見通しを引き下げた。混乱が拡大すれば、既に高止まりしている原油価格がさらに高騰する恐れがある。

220とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:03
>>199-200>>209-210

<イラク情勢>米はイラン関与様子見
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140617k0000m030054000c.html
毎日新聞2014年6月16日(月)19:39

 【ワシントン和田浩明】イスラム過激派による深刻な治安悪化に直面するイラクの防衛に、隣国イランが関与の意向を示しているが、米国は表立った批判や支持を控えており今のところ様子見の姿勢だ。一方、これまで米国と敵対してきたイランだが「武装勢力に対抗する点で許容できる」との見方も米国で出ている。

 ロイター通信によると、イランの精鋭部隊「革命防衛隊」のエリート部隊「コッズ部隊」幹部が、イラクのマリキ首相と定期的に協議をしている。また、同部隊員が既にイラクで戦闘に参加しているとの情報もある。

 ハーフ米国務省副報道官は13日の定例会見で、イラン軍部隊のイラク介入について「確認できない」と述べた上で「イラクは主権国家だ」と語り、受け入れ判断はイラク側によるとの考えを示唆した。

 一方、ハーフ副報道官は「全てのイラクの隣人に宗派間対立を激化させないよう訴える」とも発言した。これは、イスラム教スンニ派主体の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が、イラクで対立するシーア派を攻撃していることを踏まえ、同じシーア派国のイランや、スンニ派国のペルシャ湾岸諸国に、間接的にクギを刺した発言とも受け取れる。

 オバマ政権は空爆も含めイラクの軍事支援も検討中だが、効果的な選択肢は少ないとされる。このため「状況の悪化を座視するより、たとえ敵視するイランでもISILに対抗する点においては許容できる」(元米情報機関分析官)との見方も出ている。

イランがイラク関与深める 米の“お墨付き”得るチャンス
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140618086.html
産経新聞2014年6月18日(水)07:56

 ■ISIL対策、精鋭部隊幹部を派遣

 【エルサレム=大内清】ISILの攻勢が続くイラクに対し、隣接するシーア派大国イランが関与を深めている。イランは今回の危機を、イラクでの影響力保持に向けて米国から“お墨付き”を引き出す好機ととらえているようだ。

 AP通信は16日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がバグダッド入りし、作戦司令室を設置したと伝えた。司令官は、ISILが攻撃対象に宣言しているシーア派の聖地カルバラやナジャフも訪問。作戦司令室では、反攻作戦の洗い直しや、イラク政府軍やシーア派民兵との連携が検討されているという。コッズ部隊は主にイラン国外での工作を担っており、内戦下のシリアでは同盟関係にあるアサド政権を支援しているとされる。

 イランは2003年のフセイン政権崩壊後、イラク政治の主導権を握ったシーア派勢力を後押しし、影響力を強めてきた。盟主を自任するシーア派勢力圏にイラクを組み込む狙いがある。11年末の米軍のイラク撤退後はマリキ政権がスンニ派排除を進め、シーア派優位が強まった。こうした中、米国がイラク情勢でイラン側と協議したことは、イランにとって自国抜きではイラク安定が達成できないと米国が認知したことを意味する。

 ただ、ISILが急速に勢力を伸ばした背景には、シーア派を優遇するマリキ政権に対するスンニ派の不満の高まりがある。ISILに制圧されたスンニ派地域では、政府軍が早々に撤退したのは、政権にスンニ派を守る意思がないからだ−との反発も強いという。イランが今後も介入を強めれば、スンニ派のさらなる反政府感情を招いて宗派対立が激化しかねない。

221とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:21

<イラク>「サウジは過激派組織ISILを支援」と非難声明
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140618k0000e030165000c.html
毎日新聞2014年6月18日(水)12:22

 【カイロ秋山信一】イラク首相府は17日、首都バグダッドへの侵攻を図るイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」をスンニ派の盟主サウジアラビアが支援していると非難する声明を発表した。サウジ政府は否定している。シーア派主導のイラク・マリキ政権は、米国などからスンニ派勢力との融和を求められているが、今回の声明が国内のスンニ派の不信感を増幅させるのは必至だ。

 ロイター通信によると、イラク中部や北部では17日も激しい戦闘が続き、ISILがバグダッド北東約60キロのバクバまで迫り、事態は緊迫している。マリキ首相はこの日、同国第2の都市モスルが制圧されたことを理由に軍将校4人を解任するなど、焦りを深めている模様だ。

 首相府は声明で「サウジには(ISILを)財政的に支援し、大量虐殺を引き起こした責任がある」と非難。サウジ政府は16日、マリキ政権のシーア派偏重の姿勢がISILの勢力拡大を招いたと批判する声明を発表していたが、マリキ政権は「サウジの声明の内容は、テロリストの側に立っていることを示唆している」と反論した。

 マリキ首相は今年3月にもサウジとカタールがイラク国内のテロリストを支援していると名指しで非難していた。サウジなどがISILを直接支援しているかは不明だが、スンニ派の宗教指導者の中にはISILを中心としたスンニ派武装勢力による侵攻を「スンニ派による革命」と評価する声もある。

 イラクは、シーア派国家イランと、スンニ派国家サウジに挟まれている。両国ともイラクで影響力を保持するために自派勢力を支援し、イラクで宗派対立が深まる一因となってきた。マリキ政権はイランなどシーア派の支援に頼って事態収拾を図ろうとしている。

 一方、17日はモスルに近い北部の要衝タルアファルの奪還を目指す政府側とISILが激しく衝突、多数の死傷者が出た模様だ。バクバでも激しい戦闘になった。

 ISILはバグダッド北西近郊にまで迫っており、市内では17日、相次ぐテロで18人が死亡、52人が負傷した。北部バイジの同国最大の石油精製施設は既に操業を停止し、外国人労働者も避難。施設は政府が掌握しているが、夏の電力供給に影響が出る可能性もある。

222とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:37

<イラク>国連事務総長「空爆は逆効果」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140621k0000m030145000c.html
毎日新聞2014年6月21日(土)01:23

 【ニューヨーク草野和彦】国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は20日、ニューヨーク市内で講演した。イラクのマリキ政権が米国に求めているイスラム教スンニ派過激派組織ISILへの空爆について、あらゆる勢力を含む新政府樹立への動きがなければ「持続的な効果はなく、逆効果となる恐れもある」と警告した。

 事務総長はISILの狙いについて、シーア派主導のマリキ政権、米国、シーア派国家イランがスンニ派への残虐行為で協力していると強調し、スンニ派を扇動することだと指摘。「ISILは、イラク国内の全ての共同体にとっての脅威だ」と訴えた。また、イランと、スンニ派に影響力を持つサウジアラビアに対し、宗派間の融和の橋渡しを求めた。

 講演は内戦下のシリア情勢に関するもので、事務総長は「武器と戦闘員の流入を伴い、シリアの紛争がイラクに拡大した」と内戦終結の必要性を訴えた。

223とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:49

<イラク>マリキ首相退陣論、内外で強まる
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140620k0000e030251000c.html
毎日新聞2014年6月20日(金)13:02

 【ワシントン和田浩明、カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)の侵攻に関連し、オバマ米大統領は19日、治安悪化の背景にある宗派・民族対立を乗り越えるようシーア派、スンニ派、クルド人の政治勢力に一致団結を求めた。対立をあおるシーア派のマリキ首相に対しては、国内外から退陣論が強まっており、国民融和を名目に「マリキ降ろし」が加速する可能性が出てきた。

 マリキ首相に対しては米議会で「宗派間対立を助長している」として辞任論が強まっている。オバマ氏は「イラク指導者の選択は我々の仕事ではない」と述べ、4月30日の総選挙を受けた新政府樹立を加速するよう呼びかける一方で、宗派間対立が深刻である限り、中央政府が対ISIL作戦を執行することが困難になるとも明言。出身母体のイスラム教シーア派を優遇するとされるマリキ首相の統治手法に不満をにじませた。

 またケリー米国務長官は米NBCテレビとのインタビューで、「米国はイラクのために行動しているのであって、マリキ首相のためではない」と述べ、マリキ政権の存続にこだわらない考えを示した。

 サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどスンニ派王家が支配する湾岸諸国からも、マリキ政権への非難が続出している。サウジのサウド外相は19日、マリキ首相から「(ISILを)財政的に支援した責任がある」と一方的に非難されたことに対して、「ばかげている」と不快感を表した。サウジなどは、マリキ首相のシーア派偏重の政権運営がスンニ派の反発を招き、ISILの侵攻を許す土壌ができたと主張している。

 イラク国内からもマリキ首相への風当たりは厳しくなっている。クルド自治政府のバルザニ議長は英BBCに「マリキ首相は退陣すべきだ」と明言。シーア派のアラウィ元首相も、国連の仲介で国民和解の会議を開くべきだと主張した。

 ただマリキ首相はこれまでの声明で、ISILの侵攻を「何者かの陰謀だ」と主張し、首相の追い落としを図るスンニ派やクルド人への不信感をにじませている。スンニ派の有力者ナジャフィ連邦議会議長らと会談するなど表向きは宗派対立解消に動いているが、他方でシーア派民兵の動員を進めるなど自派に頼って危機を乗り越えようとしている。

 鍵を握るのはマリキ政権を支えるシーア派国家イランの動向だ。イランは、自国との国境近くまでISILが侵攻したことに危機感を強めている。一方で、スンニ派政治家らの影響力が強まることも望んでいない。イランがマリキ首相にスンニ派との融和を働きかければ、宗派対立が緩和され、「対過激派」で各党派が一致する可能性も出てくる。

224とはずがたり:2014/06/21(土) 01:58:35

<イラク>米大統領「軍事顧問を最大300人派遣」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140620k0000m030195000c.html
毎日新聞2014年6月20日(金)12:34

 【ワシントン和田浩明】オバマ米大統領は19日、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」の侵攻で危機的状況に直面するイラクに、軍事顧問を最大約300人派遣すると発表した。また戦況に応じ「限定的で精密な軍事行動」を実施する準備があるとも述べ、空爆などの計画を用意していることを示唆した。一方で、戦闘への関与は重ねて明確に否定した。

 会見での発表によると、米国はイラクに特殊部隊で構成される米軍顧問を追加派遣し、治安部隊の訓練や支援の方法を評価させる。また、首都バグダッドや北部地域に、イラク軍と「共同作戦センター」を開設し、情報の共有や作戦計画の調整を行う。装備の追加供与も計画している。

 米軍戦闘部隊のイラク再派遣については「戻らない」と明確に否定。一方で、ISILはイラクだけでなく周辺国や米国にとっても脅威だと認定し、内戦の回避やISILが対米欧テロを準備する「聖域」排除のため、軍事支援などの強化が必要だと説明した。

 オバマ氏は今週末にもケリー国務長官を中東と欧州に派遣し、関係国とイラク危機の打開を目指す協議に当たらせると述べた。

<米国>イラク過激派への空爆見送りか 近く対応策決定
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140619k0000m030013000c.html
毎日新聞2014年6月18日(水)23:52

 【ワシントン西田進一郎】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が侵攻するイラクについてオバマ米大統領は近く、軍事面での対応策を決める。大統領は本格的な軍事介入は避け、選択肢の一つとする空爆にも当面踏み切らないとの見方が強まっている。大統領は18日に議会幹部らと対応策について意見交換する予定だ。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は17日夜、大統領が空爆を当面見送ることを決めたと報じた。ISILはバグダッド近郊に迫っており13日に「数日内に支援策を決める」と発表したオバマ大統領は決断を迫られている。大統領は地上部隊は派遣しないと明言しており、焦点はイラク政府軍を支援するためISILに対する空爆に踏み切るかどうかだ。

 米軍は既に戦闘攻撃機や電子攻撃機などを搭載した原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」をイラクに近いペルシャ湾に派遣。巡航ミサイル「トマホーク」を装備したミサイル巡洋艦とミサイル駆逐艦や、垂直離着陸輸送機オスプレイなどを搭載した輸送用揚陸艦も派遣。イラク周辺国の基地に戦闘機や無人攻撃機なども配備している。

 ただ、空爆は容易ではない。移動する武装集団を標的にするのは難しく、人口密度の高い場所では誤爆などで市民を巻き込む危険性が高まる。民間人の犠牲を避け、正確で効率的な空爆をするには偵察機のほか、地上での情報収集が欠かせない。2011年にイラク駐留米軍を完全撤退させて以降、イラクでの情報収集活動を大幅に縮小させており、ISILの侵攻を止めるような効果的な空爆ができるとは判断できていないとみられる。

 米軍はパキスタンでアルカイダ系武装勢力を掃討するため無人攻撃機を使用していたが、民間人が巻き込まれるケースが多発しパキスタン国内で反発が強まり、昨年12月から使用を中断。誤爆で米国が批判の矢面に立つのを避けたい思惑があるとみられる。また、イラク周辺のカタールやクウェートなどの基地に配備している戦闘機や無人攻撃機をイラクに投入するためには、それらの国々の同意を得るという別のハードルもある。スンニ派が主導するこれらの国々から、スンニ派を冷遇してきたイラクのマリキ政権への支援に協力が得られるかどうかも不透明だ。

225チバQ:2014/06/21(土) 11:49:59
http://mainichi.jp/select/news/20140621k0000e010185000c.html

都議会ヤジ:女性蔑視、海外に波紋 五輪イメージダウンも

毎日新聞 2014年06月21日 10時58分


 東京都議会本会議でみんなの党の塩村文夏(あやか)議員(35)に女性蔑視のヤジが浴びせられた問題が海外で広く報じられている。2020年東京五輪・パラリンピックで世界に東京の魅力をアピールする絶好の機会となるはずが、イメージダウンにつながりかねない状況だ。

 米CNN(電子版)は「性差別は日本企業では一般的」と報道。女性の社会進出を経済成長へつなげようとする安倍政権の「ウィメノミクス」政策に言及しながら、「依然として男性が社会的地位の大半を占め、高所得を得ている」と日本社会の現状を批判的に伝えた。

 ロイター通信も「女性議員が独身で子供がいないことにヤジ。批判が噴出」と速報。日本企業の慣例として「女性は結婚・出産後に退職を勧められることも多く、働く女性はお茶くみなど、さまつな仕事をさせられる」と労働環境を批判。「ヤジで20年にオリンピックを開催する東京都にクレームが殺到した」と伝え、五輪開催地としての自覚も疑問視した。

 また、共同通信によると、フランス公共ラジオは「日本は職場への女性の進出が先進国で最も低い国の一つ」と指摘。政府の子育て支援が乏しく、性差別も根強いため、女性が働きにくいとの見方を示した。

 こうした中、東京五輪の準備作業を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のメンバーが来日し、25日から3日間の日程で都内の五輪施設の視察などに臨む。「欧州の貴族のサロン」とも評されるIOCの委員の来日に対し、舛添要一知事は「東京の魅力を世界に発信する」と強い意欲を示しており、東京産の食材をふんだんに使った知事主催の昼食会が企画されていた。

 その直前に降って湧いたヤジ問題に、舛添知事は20日の定例記者会見で「一生懸命、東京の食材を使っておいしいものを食べさせたって、『何だ、片一方でこんなことをやってるじゃないか』って言われるのは非常に心外だ」と悔しさをにじませ、「報道の皆さんにもしっかり、そういう監視役を続けていただきたい」と訴えた。【竹内良和、中西啓介】

226チバQ:2014/06/21(土) 11:54:08
http://mainichi.jp/select/news/20140620k0000e030251000c.html

イラク:マリキ首相退陣論、内外で強まる

毎日新聞 2014年06月20日 11時16分(最終更新 06月20日 13時02分)




イラクのマリキ首相=首相官邸で2011年11月、藤井太郎撮影

イラクのマリキ首相=首相官邸で2011年11月、藤井太郎撮影


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 【ワシントン和田浩明、カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)の侵攻に関連し、オバマ米大統領は19日、治安悪化の背景にある宗派・民族対立を乗り越えるようシーア派、スンニ派、クルド人の政治勢力に一致団結を求めた。対立をあおるシーア派のマリキ首相に対しては、国内外から退陣論が強まっており、国民融和を名目に「マリキ降ろし」が加速する可能性が出てきた。

 マリキ首相に対しては米議会で「宗派間対立を助長している」として辞任論が強まっている。オバマ氏は「イラク指導者の選択は我々の仕事ではない」と述べ、4月30日の総選挙を受けた新政府樹立を加速するよう呼びかける一方で、宗派間対立が深刻である限り、中央政府が対ISIL作戦を執行することが困難になるとも明言。出身母体のイスラム教シーア派を優遇するとされるマリキ首相の統治手法に不満をにじませた。

 またケリー米国務長官は米NBCテレビとのインタビューで、「米国はイラクのために行動しているのであって、マリキ首相のためではない」と述べ、マリキ政権の存続にこだわらない考えを示した。

 サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどスンニ派王家が支配する湾岸諸国からも、マリキ政権への非難が続出している。サウジのサウド外相は19日、マリキ首相から「(ISILを)財政的に支援した責任がある」と一方的に非難されたことに対して、「ばかげている」と不快感を表した。サウジなどは、マリキ首相のシーア派偏重の政権運営がスンニ派の反発を招き、ISILの侵攻を許す土壌ができたと主張している。

 イラク国内からもマリキ首相への風当たりは厳しくなっている。クルド自治政府のバルザニ議長は英BBCに「マリキ首相は退陣すべきだ」と明言。シーア派のアラウィ元首相も、国連の仲介で国民和解の会議を開くべきだと主張した。

 ただマリキ首相はこれまでの声明で、ISILの侵攻を「何者かの陰謀だ」と主張し、首相の追い落としを図るスンニ派やクルド人への不信感をにじませている。スンニ派の有力者ナジャフィ連邦議会議長らと会談するなど表向きは宗派対立解消に動いているが、他方でシーア派民兵の動員を進めるなど自派に頼って危機を乗り越えようとしている。

 鍵を握るのはマリキ政権を支えるシーア派国家イランの動向だ。イランは、自国との国境近くまでISILが侵攻したことに危機感を強めている。一方で、スンニ派政治家らの影響力が強まることも望んでいない。イランがマリキ首相にスンニ派との融和を働きかければ、宗派対立が緩和され、「対過激派」で各党派が一致する可能性も出てくる。

227チバQ:2014/06/21(土) 11:54:41
http://mainichi.jp/select/news/20140621k0000m030085000c.html

イラク:政府軍、防戦一方…紛争長期化、避けられず

毎日新聞 2014年06月20日 21時24分(最終更新 06月20日 22時19分)




イスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」と交戦するイラク軍特殊部隊=イラク中部ラマディで2014年6月19日、ロイター

イスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」と交戦するイラク軍特殊部隊=イラク中部ラマディで2014年6月19日、ロイター


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 【カイロ秋山信一】イラク政府軍は、ISILの大規模侵攻に対して、防戦一方となっている。ISILが支配する北部は同じ宗派のスンニ派住民が大半を占め、シーア派中心の政府軍に対する不信感が根強い。地元部族や住民の協力がなければ、戦況を好転させるのは難しく、紛争が長期化するのは避けられない見通しだ。

 報道によると、首都バグダッドの北約60キロのバクバ周辺や同国最大の製油所があるバイジ、北部タルアファル郊外の空港などでは20日も戦闘が続いた。バイジの製油所は政府側が押さえているが、ISILは市街地を掌握している。

 米シンクタンク戦略国際問題研究所によると、政府軍の兵力は約27万人で大半は陸軍。武装警察なども含めると政府側は約90万人規模。数千〜1万数千人とされるISILを規模では圧倒している。

 しかし、政府軍は2003年のフセイン政権崩壊時に解体されたため、イラン・イラク戦争(1980〜88年)や湾岸戦争(91年)を経験した軍幹部はほとんど残っておらず、戦闘経験が乏しい。ロイター通信によると、米国は2011年以降だけで150億ドル(約1兆5300億円)規模の軍事支援を約束したが、F16戦闘機や戦闘ヘリコプターなど主要部分はまだ供与されていない。

 さらにマリキ首相は10年以降、国防相や内相を兼任。シーア派民兵を軍や警察に取り込み、上層部や精鋭部隊も同じシーア派で固めた。政府軍はシーア派で占められているため、ISILが侵攻したスンニ派居住地域を防衛する意欲が乏しかったとする指摘もある。

 一方、ISILには、アフガニスタンやイラクで戦ってきた経験豊富な戦闘員が多い。新規のメンバーはシリア内戦で戦闘経験を積んでいる。ISILの侵攻を前に制服や武器を捨てて逃げ出す将兵まで出た政府軍とは大違いだ。政治アナリストのマフムード・モヒ氏は「政府軍は『シーア派のための軍』と見なされており、北部のスンニ派地域では住民の協力を得にくい。米軍の限定的な空爆があっても、ISILの占領地を奪還するのは困難だ」と指摘する。

228チバQ:2014/06/21(土) 11:57:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140620/amr14062021170008-n1.htm
マリキ退陣論強まる オバマ大統領、内戦懸念強調

2014.6.20 21:17 (1/2ページ)


 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は記者会見で、宗派対立の原因となっているイラクのマリキ首相の退陣が望ましいとの考えをにじませた。米政府は「マリキ後」を視野に入れているとみられるが、根本的な解決策となる保証はない。

 「イラクの指導者を決めるのは、われわれの仕事ではない。イラクの人々が自らの運命と指導者を決める権利を得るため、米国は長年ここで戦ったのだ」。マリキ氏を信頼しているかと問われ、オバマ氏はこう突き放した。

 また、オバマ氏はイラク政府と「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」による「内戦」に発展することへの懸念を何度も口にし、マリキ政権への強い不満をあらわにした。

 ケリー国務長官も19日、「新政府の樹立が速やかになされることが極めて重要だ。イラク人は、首相と政府を選ぶ議会制度を持っている」と記者団に述べた。

 イラクでは、マリキ氏が率いる「法治国家連合」が第1勢力となった今年4月の総選挙を受け、連立政権協議が進められている。

 オバマ氏は記者会見で、マリキ政権の主体、シーア派だけでなく、スンニ派、クルド人の利益も代表する政権ができることへの期待感を表明した。ただ、マリキ氏はシーア派偏重の姿勢を崩さず、他勢力からの反発で融和は困難な状況だ。

 そのため、米政府は水面下で新政権の枠組みに関してイラクの指導者と協議を始めているとされる。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは19日、米政府高官が「マリキ氏抜き」の連立政権を模索し、イラクの政治家や宗教指導者と調整していると報じた。

229チバQ:2014/06/21(土) 21:39:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140621/asi14062120130003-n1.htm
アフガン大統領選の混乱拡大 アブドラ元外相、不正訴えデモ

2014.6.21 20:13

アフガニスタンのアブドラ元外相、ガニ元財務相(ロイター)
アフガニスタンのアブドラ元外相、ガニ元財務相(ロイター)


 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの大統領選挙の決選投票で混乱が拡大している。不正が行われたとして開票作業の停止を求めていた候補者のアブドラ元外相が、このままでは選挙結果を受け入れないと表明。アブドラ氏の支持者ら数百人は21日、首都カブールで選挙管理委員会に対する抗議デモを行った。

 「不正を許すな」−アブドラ氏の支持者らはカブール市内で連呼し、ある男性(24)は産経新聞通信員に「私たちはテロの危険にさらされながら投票した。投票の権利は侵されるべきではない」と訴えた。

 決選投票に進んだアブドラ元外相は18日、選挙で不正があったとして、選管に開票作業をただちに停止するよう求めた。その後、何の対応も取られなければ結果を受け入れられないとして、国連による仲介を求めている。新大統領選出に遅れが生じれば、米軍のアフガン撤収計画に影響が出る恐れがある。

 選管によれば、14日の決選投票について、これまで2600件以上の不服申し立てが行われている。初回投票で1位のアブドラ氏(得票率45%)と2位のガニ元財務相(同31・6%)の陣営同士では衝突も発生し、死者も出ている。

 ロイター通信によると、アブドラ氏の陣営が得ている情報では、アブドラ氏はガニ氏に100万票近いリードを許しているという。

 アブドラ氏は5年前の前回選挙に出馬した際も、不正を訴えて決選投票から撤退した経緯がある。

230チバQ:2014/06/21(土) 21:44:06
http://mainichi.jp/select/news/20140622k0000m030028000c.html

イラク:宗教指導者「新政府を」 首相、続投に痛手

毎日新聞 2014年06月21日 20時18分(最終更新 06月21日 20時42分)


 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」による侵攻が続くイラクで、シーア派の最有力指導者シスタニ師は20日、代理人を通じて「幅広い支持を得られる機能的な新政府を早期に樹立する必要がある」との見解を発表した。スンニ派や少数民族クルド人から強い反発を受けるマリキ首相(シーア派)に批判的な内容で、シーア派の支持を基盤に続投を狙う首相にとっては痛手となった。

 シスタニ師は、4月の連邦議会選挙を受けて、今月中に新議会が招集されなければならないとする憲法上の規定を踏まえ、「期限内に議会を開き、議長や大統領、首相を選任することが重要だ」と述べた。選挙で最多議席を獲得したマリキ首相の党派を中心に新政権の連立協議を進めるべきだとしつつも「過去の過ちを避け、全イラク国民のより良い将来につながるような新たな展望を開かなければならない」と指摘した。

 シスタニ師は今月13日、首都バグダッドに迫るISILに対して、「戦うことができる市民は武器を取れ」と呼びかけ、多数のシーア派民兵が政府軍に加わるきっかけを作った。

 連邦議会選(定数328)で、マリキ首相の党派・法治国家連合は90議席以上を獲得したが、政権存続には他党派との連立が必要。しかしISILの侵攻を許したマリキ氏の責任を問う声がシーア派指導者からも強まっており、連立交渉は難航している。

 ただ反マリキ派も一枚岩ではなく、連立協議がまとまる見通しは立っていない。そのため、幅広い党派が参加する暫定政府を作り、当面の危機に対処する案も浮上している。

 一方、マリキ首相は20日、ロシアのプーチン大統領と電話協議し、イラク情勢について説明。プーチン氏はマリキ政権のISIL掃討への支援を約束した。

 AP通信などによると、ISILは21日までにイラク西部カイムやシリア東部ムハサンなど両国国境付近の拠点を制圧。いずれもシリアからバグダッドに至る主要道路沿いにあり、補給路を確保して、西方からもバグダッドへの侵攻を狙うとみられる。バグダッドの北約60キロの中部バクバ近郊などで、政府軍との一進一退の攻防を続けている。

231チバQ:2014/06/22(日) 20:40:48
http://mainichi.jp/select/news/20140623k0000m030039000c.html
サウジ国王:エジプト大統領と会談 際立つ蜜月ぶり
毎日新聞 2014年06月22日 18時58分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのアブドラ国王は20日、エジプトの首都カイロを訪問し、シシ大統領と会談した。国営中東通信が報じた。90歳近い高齢のアブドラ国王が、国外で首脳会談に臨むのは極めて異例で、両者の蜜月ぶりが際立った。アブドラ国王には、シリアやイラク、リビアなどアラブ諸国の政情が不安定化する中、発足したばかりのシシ政権への支持を明確にし、地域大国エジプトの安定を図りたい思惑があるとみられる。

 AP通信によると、アブドラ国王は療養先のモロッコからの帰路、カイロ空港に立ち寄り、機内でシシ氏と会談した。サウジ政府は、5月の大統領選挙でシシ氏が当選した直後、エジプト支援国会合を開くと発表。今回の会談は、支援国会合に関する協議が主目的だとみられる。

 サウジは、中東各国に根を張るイスラム組織ムスリム同胞団の反王制的な思想を警戒し、同胞団中心のモルシ前政権とは距離を置いていた。シシ氏が昨年7月の軍事クーデターでモルシ氏を追放すると、いち早く支持を表明し、数十億ドル規模の巨額の財政支援も行った。シシ氏も選挙戦中から「当選後、最初に訪れる国はサウジだ」と明言していた。

232チバQ:2014/06/22(日) 20:41:12
http://mainichi.jp/select/news/20140623k0000m030039000c.html
サウジ国王:エジプト大統領と会談 際立つ蜜月ぶり
毎日新聞 2014年06月22日 18時58分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのアブドラ国王は20日、エジプトの首都カイロを訪問し、シシ大統領と会談した。国営中東通信が報じた。90歳近い高齢のアブドラ国王が、国外で首脳会談に臨むのは極めて異例で、両者の蜜月ぶりが際立った。アブドラ国王には、シリアやイラク、リビアなどアラブ諸国の政情が不安定化する中、発足したばかりのシシ政権への支持を明確にし、地域大国エジプトの安定を図りたい思惑があるとみられる。

 AP通信によると、アブドラ国王は療養先のモロッコからの帰路、カイロ空港に立ち寄り、機内でシシ氏と会談した。サウジ政府は、5月の大統領選挙でシシ氏が当選した直後、エジプト支援国会合を開くと発表。今回の会談は、支援国会合に関する協議が主目的だとみられる。

 サウジは、中東各国に根を張るイスラム組織ムスリム同胞団の反王制的な思想を警戒し、同胞団中心のモルシ前政権とは距離を置いていた。シシ氏が昨年7月の軍事クーデターでモルシ氏を追放すると、いち早く支持を表明し、数十億ドル規模の巨額の財政支援も行った。シシ氏も選挙戦中から「当選後、最初に訪れる国はサウジだ」と明言していた。

233チバQ:2014/06/22(日) 20:49:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140621/mds14062123450010-n1.htm
司法体制を公の場で批判 イラン大統領
2014.6.21 23:45
 イランのロウハニ大統領は21日、テレビ中継された演説で「司法は政治勢力から独立し、法の支配を徹底させなければいけない」と述べ、司法の在り方の改善を訴えた。保守強硬派が支配的な同国の司法体制に公の場で批判が出るのは珍しい。

 保守穏健派のロウハニ師は裁判官らを前に演説。具体例は挙げなかったが「推定無罪の原則が守られないのはなぜなのか」と強い不満を表明した。イランでは、保守強硬派の政治姿勢などを批判した人物が有罪とされるケースが後を絶たない。

 ロウハニ師は政治勢力がさまざまな問題への見解を表明することは自由だとした上で「彼らが判決を決めたり、裁判所に影響力を行使したりしてはいけない」と強調した。(共同)

234とはずがたり:2014/06/23(月) 12:37:31
対日批判に急転換したイラン 中韓接近も
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140623/mds14062311250007-n1.htm
2014.6.23 11:25

 イランの対日観が変化しつつある。6月18日、イラン国営「イランラジオ」が、安倍晋三政権を非難する「東アジアの軍拡に対する懸念」と題する奇妙なホセイニー解説員による論評を報じた。「イランラジオ」は、政府の完全な統制下にあるので、これはイランから日本へのシグナルだ。(SANKEI EXPRESS)

 <韓国が新たに日本の軍拡に懸念を示しました。韓国・ヨンハプ通信が北東アジア歴史財団のソク・トンヨン事務総長の記事として伝えたところによりますと、日本の安倍総理大臣の軍拡とアジアにおける大きな軍事力の創出に向けた動きは、懸念を引き起こすものであるとしています。ソク事務総長はまた、ダブルスタンダード的な措置と軍拡に向けた時間稼ぎに関して、安倍首相を非難しています。

 日本で安倍首相率いる右派が勝利したことで、日本の軍事政策に対する懸念が近隣諸国の間で高まっています。とりわけ安倍首相が当選後すぐに、防衛政策の変更と憲法9条の改正を目指すようになりました。憲法を変更することで、日本は戦争を行う為に国境を越えることも禁止されなくなります>

 韓国からの一方的情報に基づいた日本批判だ。安倍政権を「右派」と位置づけ、安倍政権が力を持っていることが、「日本の軍事政策に対する懸念が近隣諸国の間で高まっている」原因と決めつける。

 さらに日本の憲法改正に対する中国、韓国の立場への共感を隠さない。

 <確かに安倍首相は、改憲しても、日本は戦争放棄を守ると表明しています。しかし、中国や韓国は依然として日本の改憲とそれによる結果について懸念しています。これ以前にも中国は安倍首相の防衛力増強、最新鋭の兵器の製造、西側からのより多くの軍事物資の購入にむけた努力を批判し、「日本はアジアの支配を目的とした軍事勢力に変化しようとしており、地域の平和を危機に陥れる」としています>

 その上で、日本の武器輸出の緩和に対して懸念を表明する。

 <実際、日本の防衛政策変更や武器輸出に関する法律の改正に向けた急速な歩みは、4月から急速に懸念を高めています。ある日本のニュースチャンネルは17日火曜、日本政府は武器の輸出が緩和されてからはじめて、防衛産業の国際見本市ユーロサトリ2014で軍事技術を展示したと報道しました。この報道によりますと、日本企業10社以上が装甲車、ヘリコプター、パラシュートなどの防衛装備品をこの見本市で展示しています。ユーロサトリ2014はフランス・パリで16日月曜から開幕し、20日金曜までの日程で行われます。この世界最大の防衛産業の見本市は、ロシアなど57カ国1500社の企業が参加し、開催されています>

 これまで「ラジオイラン」は、日本に対しては、好意的な報道を基調にしていた。イランの親日感情を強調することで、米国の同盟国である日本に、米国とは一線を画した親イラン政策を取らせるための世論誘導を行うことが「イランラジオ」の役割だったからだ。しかし、イランは、安倍政権に対して、急に批判的になった。それは、5月12日に東京で安倍晋三首相とネタニヤフ・イスラエル首相が「日本・イスラエル間の新たな包括的パートナーシップの構築に関する共同声明」に署名したからだと筆者は見ている。

 この共同声明に基づき、日本は、安全保障面でのイスラエルとの提携を急速に進めている。「敵の敵は味方だ」というマキャベリ流の外交をイランは行う。日本とイスラエルが接近することに対抗して、日本との関係が良くない韓国、中国にイランは擦り寄ろうとしているのである。今後、韓国、中国がイランを巧みに用いた反日策動を強化する危険を過小評価してはならない。(作家、外務省主任分析官 佐藤優)

235チバQ:2014/06/23(月) 21:10:25
http://www.afpbb.com/articles/-/3018434?ctm_campaign=txt_topics
スンニ派武装勢力、イラク西部で攻勢 複数の町を占拠
2014年06月23日 07:24 発信地:バグダッド/イラク

【6月23日 AFP】イラクでは、イスラム教スンニ(Sunni)派武装勢力の戦闘員らがシリアとの国境検問所を制圧した後、西部地域に進攻を続け、22日までに複数の町を制圧した。一方、エジプトのカイロ(Cairo)に到着した米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官は22日、宗派間抗争を克服するようイラク指導者たちに呼びかけた。

 地元住民らの話によると、スンニ派の武装勢力「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant、ISIL)」率いる武装勢力は、21日にカイム(Al-Qaim)の国境検問所を掌握した後、ラワ(Rawa)とアナ(Ana)の町を制圧した。

 イラク政府は、政府軍が2つの町から「戦術的後退」を行ったとしているが、これら複数の町の支配は、隣国シリアのユーフラテス(Euphrates)川沿いの広大な渓谷地域を支配している武装勢力にとって、戦略的ルートを開くものとなる。

 イラク情勢をめぐっては、4月の総選挙以来ほとんど進んでいない新政府の樹立を急がせるよう、米国がアラブ諸国がイラクの指導者らに圧力をかけている。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は20日の米CNNの番組で、「包括的な民主主義を実現する機会をイラクに与えている。宗派間の違いを乗り越え、子どもたちにより良い未来をつくる機会だ」と述べ、「残念なことに、われわれが目にしているのは、信頼の崩壊だ」 と続けた。

 ISILがカイムの国境検問所を掌握したことで、シリアとの公的な国境検問所3か所のうち、連邦政府が掌握する検問所は1か所だけとなった。残り1つはクルド軍の制圧下にある。

 他方、イラク政府軍はスンニ派武装勢力の掌握する都市ティクリート(Tikrit)に空爆を開始、地元住民によると、少なくとも7人が死亡したという。また国防省も北部の都市モスル(Mosul)への空爆を発表している。(c)AFP/Prashant RAO


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