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2004年米国大統領選スレ

1デモクラット:2003/12/18(木) 21:19
おりーぶの木さんとの個人メールで話題に上ったので、立てることにしました。
年が明ければ予備選が始まりますし、前近代的な暴力政治を繰り返す頭の悪い現職大統領に天罰が下るかもしれませんし。
大統領選の記事やコメントをご記入くださいませ
(「ご記入くださいませなんて、オーナーを差し置いて申し訳ありません」)。

575名無しさん:2010/09/12(日) 18:56:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010091202000045.html
「イスラム教と戦争しない」 オバマ大統領、団結訴え
2010年9月12日 朝刊

 【ニューヨーク=嶋田昭浩】米国は二〇〇一年の米中枢同時テロから十一日で丸九年を迎えた。テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」近くにモスク(イスラム教礼拝所)を建設する計画などをきっかけに、イスラムをめぐる議論が沸騰。オバマ大統領は「イスラム教と決して戦争をしない」と訴えた。一方で、テロ掃討が目的のアフガニスタン戦争を激化させ、泥沼に陥る危険を膨らませている。

 「九月のあの日にわれわれを攻撃したのは宗教ではない。宗教を悪用した気の毒な集団(国際テロ組織)アルカイダだ」。オバマ大統領は十一日に国防総省で行われた追悼式典で、米国の敵はアルカイダであり、イスラム教ではないことを強調し、国民に団結を呼び掛けた。

 世論調査では国民の約三分の二がモスク建設計画に反対との結果が出た上、主要メディアに連日、「イスラーモフォービア(イスラムへの嫌悪)」に関連する報道が流れるのを意識してのことだ。

 同時テロ後、ブッシュ前政権は「対テロ戦争」を掲げ、アフガンとイラクでの戦闘を開始した。

 〇八年の大統領選でブッシュ戦略を否定し、当選したオバマ大統領は「対テロ戦」という言葉を避けようとしてきた。だが、基本戦略は、イラク駐留米軍の早期撤退と表裏一体になるアフガンへの兵力集中。就任以来、アフガン駐留米軍を三倍増にした。アルカイダ拠点に特化して、むしろ対テロ戦を深化させる方向だ。

 オバマ大統領は、前政権が「テロ容疑者」に行った拷問を批判したが、公約のグアンタナモ収容施設の一年以内閉鎖は実現できず、問題が指摘された同施設での軍事法廷の審理も再開している。

576名無しさん:2010/09/12(日) 19:00:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20100911dde001030024000c.html
知りたい!:コーラン焼却騒動の牧師 悪霊唱え体罰、独追われ米へ
 【ニューヨーク山科武司】米同時多発テロ(01年)から9年となる11日にイスラム教の聖典コーランを「焼く」か「中止する」かで世界中のメディアを振り回した米フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師(58)。活動歴を伝える報道からは、「悪霊論」を唱えるなど特異な人物像が浮かび上がる。

 独シュピーゲル誌(電子版)などによると、ジョーンズ牧師は元ホテルのマネジャー。80年代にドイツ西部ケルンに住み着き約30年間、福音派教会「ケルン・クリスチャン・コミュニティー」の牧師として活動した。

 妻シルビアさんと自分を「神に指名された者」と称し、「暴君ネロの母に建設された地獄の都市」ケルンの救済を説いた。

 「悪霊」が存在するとの独自の論を展開し、異論を唱える者を「神の敵」と攻撃した。同性愛者やイスラム教徒を糾弾し、子供を棒で打つ体罰も説いた。

 精神的に追い詰められ、入院する信者もいた。信者に寄付をしつこく強要したこともあったという。教会資金を不正使用した疑いが強まり、ジョーンズ牧師は07年末、教会を追われた。今も教会は残るが、最盛期に約1000人いた信者は約80人にまで減っている。

 米国に戻ったジョーンズ牧師は08年、フロリダ州の人口約10万人の田舎町ゲーンズビル市で現在の教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」を設立した。約50人の信者には、米中西部カンザス州で同性愛者やユダヤ教に抗議する原理主義活動で知られる別の教会の会員もいる。

 09年夏、胸に「イスラム教は悪魔だ」と赤字で記したTシャツを着た子供の信者7人を市内の学校に登校させ、子供たちは登校禁止処分を受けた。同性愛者を公言する同市市長への抗議運動も展開した。地元紙に教会の不正経理を追及された。

 ジョーンズ牧師に批判的な地元の別の教会関係者は、ブルームバーグ通信に「報道すればするほど元気づく。関心を引くため何度も騒ぎを起こす。店先でアメを欲しがるだだっ子のようだ」と語った。

 同市の警察・消防当局は「焼却を実行しようとすれば断固阻止する」と明言。ジョーンズ牧師の当初の決意にかかわらず、コーランが焼かれる可能性は低くなっている。

http://mainichi.jp/select/world/news/20100910k0000e030008000c.html
米国:コーラン焼却中止発表…やっぱり「再考する」
 【ニューヨーク山科武司】今月11日にイスラム教の聖典コーランを焼却するイベントを計画していた米南部フロリダ州の教会は9日午後、イベントの中止を発表した。だが同日夜になって「再考する」と前言を修正した。オバマ米大統領が同日午前、テレビ番組で「焼却は国際テロ組織アルカイダを利するだけ」と批判し、ゲーツ国防長官が電話で教会側に中止を求めていた。

 米CNNなどによると、同州北部ゲーンズビルの教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」のテリー・ジョーンズ牧師は同日午後、記者会見で焼却の中止を発表した。

 さらに牧師は、米同時多発テロ(01年9月11日)で崩壊したニューヨーク・世界貿易センタービル跡地近くに建設予定のイスラム教モスク(礼拝所)を含む施設について「我々(教会とイスラム側)は、移転に同意した。11日に会談する」とも述べた。

 だが建設を進めるイスラム団体の代表、ファイサル・ラウフ師は声明を発表し、焼却中止を歓迎しながらも「彼(牧師)と話したこともなく、驚いている。我々は、宗教をもてあそぶことも取引もしない」と移転合意を否定。これを聞いたジョーンズ牧師は、一転して「焼却中止を再考する」と述べた。とりあえず11日の焼却は延期されそう。

 米国務省は9日午前、在外米国人に反米活動を警戒するよう勧告し、世界中の在外米公館で緊急会議を開いて対応を協議していた。

577名無しさん:2010/09/12(日) 19:08:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20100912k0000m030067000c.html
9.11:テロから9年 宗教対立、今もなお

世界貿易センター跡地付近のキャンドルライト行進に参加する人々=米ニューヨークで2010年9月10日、AP 【ニューヨーク山科武司、ワシントン古本陽荘】01年の米同時多発テロから9年を迎えた11日、ニューヨークやワシントンでは追悼式典が行われた。今年はニューヨークの世界貿易センター跡地(グラウンド・ゼロ)近くのイスラム教モスク(礼拝所)建設を巡り世論が二分され、キリスト教牧師がイスラム教の聖典コーランを焼く行事を企画(その後中止発表)する中での追悼となり、会場周辺は厳戒態勢が敷かれた。

 オバマ大統領はこの日、航空機が突入したワシントンの国防総省の追悼施設を訪問。献花後、大統領は「我々はイスラムと戦っているのではないし、これからも戦うことはない。多様で寛容な国家という米国の伝統に忠実であり続ける」と国民に語りかけた。

 また、グラウンド・ゼロではバイデン副大統領が献花した。その後、跡地近くの公園で遺族が犠牲者の名を読み上げ、航空機2機の突入時刻と南北両タワーの崩壊時刻に黙とうをささげた。

 午後には跡地近くで、モスク建設に賛成、反対両派がデモ行進を予定。このため、モスク予定地周辺は封鎖され、グラウンド・ゼロ近くでは警察による警備が例年以上に強化された。

 ニューヨークのモスク建設予定地近くでは前日夜、建設支持者2000人以上が手に持ったキャンドルライトを揺らして、宗教間の対立解消を訴えた。支持者の中には、同時テロで娘を失った母の姿もあった。

 一方、フロリダ州でコーラン焼却を企画し、後に中止したジョーンズ牧師は11日、テレビに出演し、コーランを焼くことはないと改めて述べた。

578チバQ:2010/09/13(月) 21:11:52
http://mainichi.jp/select/world/news/20100913dde007030122000c.html
米国:コーラン焼却計画 別の牧師が焼く−−テネシー州
 【ニューヨーク山科武司】米南部フロリダ州の牧師が米同時多発テロから9年の11日にイスラム教の聖典コーランを焼く計画を立てた問題で、南部テネシー州の別の牧師が11日、「これは憎しみの書だ」などとコーラン数冊を焼いた。またテロの現場のニューヨーク・世界貿易センタービル跡地近くにモスク(礼拝所)を含むコミュニティー施設を建設する問題について賛成・反対派が同日、抗議デモを行った。反対デモの参加者にはコーランを破り、一部に火を付けた者もいた。

 フロリダ州の牧師はこのモスク計画地の移転を条件にコーラン焼却を中止するとの意向を示し、同日、テロ跡地を訪ねた。牧師は同日、米テレビでコーランを焼くことは「決してない」と明言。マスコミに注目され、イスラム教が「危険」だと伝える目的が達成されたからだという。

 モスク計画を巡るデモには賛成派が約2000人、反対派が約1500人参加。施設の建設予定地を挟んで別々の場所で行われ、逮捕者はなかった。ロイター通信によると反対派の中にはコーランを破り捨てる者が、少なくとも2人はいた。ホワイトハウス周辺でもコーランを破る者がいたという。

 ◇アフガンでデモ、発砲で2人死亡
 一方、アフガニスタン中部ロガール州で12日、コーラン焼却計画に抗議するデモに治安部隊が発砲、2人が死亡した。10日には北東部バダフシャン州での抗議デモで1人が死亡しており、この問題を巡るアフガンでの死者は3人となった。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100913-OYT1T00765.htm
アフガンでコーラン焼却抗議デモ、2人死亡
 【イスラマバード支局】AP通信によると、アフガニスタン東部ロガール州で12日、米フロリダ州のキリスト教会によるコーラン焼却計画に抗議するデモ隊が暴徒化し、治安部隊の発砲を受け2人が死亡、4人が負傷した。

 地元当局者によると、デモ参加者は「米国に死を」と叫び、タイヤを燃やしたり、店舗を襲撃。数百人が州政府庁舎を襲おうとしたため、治安部隊が発砲したという。アフガニスタンでは10日、北東部バダクシャン州でもデモ隊への発砲で1人が死亡している。

(2010年9月13日20時31分 読売新聞)

579チバQ:2010/09/13(月) 21:13:34
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100913-OYT1T00728.htm
「茶会」3都市で反オバマ集会、中間選挙へ気勢
 【ワシントン=黒瀬悦成】米国の草の根保守派「ティー・パーティー・ムーブメント(茶会運動)」支持者が12日、首都ワシントンとカリフォルニア州サクラメント、ミズーリ州セントルイスの3都市で、オバマ政権の「大きな政府」路線への抗議集会を開いた。


 茶会運動は、11月の中間選挙を前に各地で共和党候補を後押ししており、集会は選挙向けの「決起集会」の様相となった。ワシントンでは雨の中を数千人がホワイトハウスや議会議事堂周辺を行進し、「オバマ大統領をホワイトハウスから追い出そう」「議会の大掃除が必要」などと叫んでいた。

(2010年9月13日20時43分 読売新聞)

580チバQ:2010/09/14(火) 00:11:42
>>570

581チバQ:2010/09/14(火) 00:12:15
>>570
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100913-OYT1T00707.htm

実は更迭?米首席補佐官が市長選出馬の観測
 【ワシントン=黒瀬悦成】米ホワイトハウスで議会対策などを取り仕切るラーム・エマニュエル大統領首席補佐官(50)が、地元シカゴ市長選に出馬するとの観測が強まっている。

 エマニュエル氏の出馬は、7日にデイリー現市長が、来年2月の次期市長選に出馬しないと発表して、急浮上した。立候補の届け出期限は11月22日だが、オバマ大統領は9日、米ABCテレビで、「素晴らしい市長になると思う」と語ってエマニュエル氏の出馬を支持する考えを示した。

 エマニュエル氏は、政権が内政上の最重要懸案に掲げてきた医療保険制度改革法案の成立に向け、反対論も根強い中で民主党内をまとめ上げるなどホワイトハウスと議会の強力なパイプ役となってきた。

 だが、その医療保険制度改革法が成立後不人気なこともあり、大統領の支持率も低迷気味。政権としては、エマニュエル氏の市長選転出で、「更迭」の印象を与えずに人心刷新ができるとの計算もある模様だ。

(2010年9月13日18時58分 読売新聞)

582チバQ:2010/09/15(水) 22:11:10
http://mainichi.jp/select/world/news/20100916k0000m030031000c.html
米中間選挙:共和党優勢の流れ 茶会運動が勢い見せつける

米デラウェア州の共和党予備選で勝利宣言したオドネル氏=2010年9月14日、AP 【ワシントン古本陽荘】11月2日投開票の米中間選挙は14日、ニューヨーク州など7州で民主、共和両党の候補者を決める予備選挙が行われた。予備選の集中する最終日で、この結果、両党の候補者がほぼ出そろった。共和党優勢の流れは揺るがず、下院で多数党となり、上院でもほぼ勢力が並ぶとの見方が強まっている。

 東部デラウェア州の共和党予備選では、「小さな政府」を求める保守系草の根運動ティーパーティー(茶会運動)の支援する候補者が、共和党指導部の推す候補を破る番狂わせがあり、予備選期間中、「猛威」を振るった茶会運動の勢いを改めて見せつけた。

 「(民主党との)本選挙では勝てないと多くの人が言うが、イエス・ウィ・キャン」

 同州の共和党予備選で、オバマ大統領(民主党)の大統領選挙中のキャッチフレーズを使って勝利宣言したのは、茶会運動系団体やペイリン前アラスカ州知事らの支援を受けた女性候補のオドネル氏(41)だ。デラウェア州知事も務めたベテランのキャッスル下院議員(71)を破った。政治評論家や市場コンサルタントなどの経歴を持つ。

 既に、ユタ州やアラスカ州の共和党予備選では、現職の上院議員が茶会運動が支援する新人候補に敗れており、共和党に対する茶会運動の影響力は無視できないものとなっている。だが、「大きな政府」に反対し、教育省の廃止など極端な主張を公約に掲げる茶会運動の推す候補者らが、民主党候補相手の本選挙で勝ち残れるかどうかについては、否定的な見方も少なくない。

 デラウェア州の議席も、もともと民主党のバイデン副大統領の議席で、共和党指導部は、穏健派の候補以外は勝ち目がないと分析してきた。ロイター通信は「茶会運動の勝利で共和党の上院議席獲得のチャンスは遠のいた」と報じた。

 投票日まで残る約1カ月半、オバマ大統領はウィスコンシン州やオハイオ州などの重点選挙区に入り、てこ入れする予定。だが、高い失業率への不満などから民主党への逆風を和らげられるかは不透明だ。現時点では、民主党は下院(定数435)で現有255議席を40議席以上減らして過半数を失い、上院(定数100)でも、現有59議席(無所属2含む)を数議席減らすとの分析が多い。

 ◇ティーパーティー(茶会運動)とは
 オバマ政権に不満を抱き、対決姿勢を強める米国の保守系市民らによる運動。多額の公的資金投入による企業救済や景気対策など、オバマ政権の政策を「大きな政府」と徹底的に批判、「小さな政府」を目指して運動する。昨年から徐々に広がり、今年2月の全米集会で注目を集めた。野党・共和党に対しても「ワシントンのインサイダー」と批判を強めている。米独立前、英国からのお茶の輸入課税に反対し、独立戦争につながった「ボストン茶会事件」にちなんで名付けられた。

583チバQ:2010/09/15(水) 22:11:41
http://www.yomiuri.co.jp/column/kenkyu/20100915-OYT8T00763.htm?from=navlc
アメリカ選挙のトリビア
調査研究本部主任研究員 飯山 雅史
 アメリカでは、9月の第1月曜日はレイバーデー(労働者の日)の祝日で、夏の終わりを告げる日とされている。学校では新学期が始まり、選挙の年には最終盤の"秋の陣"開始の号砲が響く日でもある。

 アメリカの選挙は面白い。建国以来のイデオロギー対立に基づいた政策論争が行われる一方で、数百人はいると言われる共和党、民主党両陣営の選挙プロが、心理学や政治学、あるいはマーケッティングの理論で武装して選挙戦略を組み立てる。終盤になると毎日のように世論調査結果が出てくるから、単純な競馬レースのように観戦するのも悪くない。そこで今回は、知っているようで知らないアメリカ選挙のトリビア知識を少し。

 日本と大きく違うのが毎年1回、11月に定められている「選挙日」という日だ。日本では国会議員選挙や県知事選挙などがばらばらに行われるが、アメリカでは「選挙日」にほとんどの公職選挙を行い、ほかの日にはめったにしない。毎年の選挙日のうち、4年に一度は大統領選挙の投票を行い、2年に一度は連邦議会選挙をする。それ以外の年でも、町や郡の公職選挙などが行われている。大統領選挙後2年目の選挙日は大統領任期の真ん中になるので、俗に「中間選挙」と呼ばれている。今年がその年であるのはご承知の通り。

 例えば大統領選挙年の選挙日には、大統領から上下両院議員、州知事、州議会だけでなくて、市長や市議会、市の教育委員会などたくさんの選挙が重なる。投票ブースでは20ぐらいの投票をいっぺんにやらなくてはいけないので、いちいち選ぶのが面倒な人のためには「全部共和党/民主党候補に投票する」という選択肢も用意されていることがある。選挙は民主主義の"お祭り"で、多くの州では国民の祝日だ。投票所のまわりには風船があがって、カーニバルのような雰囲気になることも少なくない。

 選挙日は、1845年に下院が定めた法律で「11月の最初の月曜日の次の火曜日」と指定された。「11月」と決めたのは秋の収穫が終わって、冬将軍がくる前というのが理由だ。当時のアメリカは農業国だったのである。選挙日を農繁期や寒い冬にしたら誰も投票に来なくなるのではないかと、下院は恐れていた。一方で、「火曜日」にしたのは、キリスト教の安息日が日曜日だからである。広大なアメリカでは投票所は遠く道路もぬかるみの泥道だ。安息日が終わって月曜日に馬車で出発しても、火曜日にならないと到着しない人が多いのを考慮したのである。アメリカは、世界で最も信心深い人が集まる宗教国家でもあった。

 最も複雑なのが「最初の月曜日の次の火曜日」というところ。これは、選挙日に選ばれた大統領選挙人は、33日以内に実際の大統領選挙投票をしなくてはいけないという規定に関係する。大統領選挙投票は12月の第一水曜日。暦を調べたら、「最初の火曜日」が選挙日だと33日を超えて規定違反となる年が出てくることが分かったのだ。例えば、来年は11月の第一火曜日が1日、12月の第一水曜日は7日なので33日を超えてしまうのである。

 ずいぶん細かな規定だけれども、世界で初めて民主主義を導入したアメリカが、農民や信仰者に配慮しながら、時代を超えて生き残る選挙制度確立に真剣に取り組んでいたことがよく分かる。

(2010年9月15日 読売新聞)

584チバQ:2010/09/15(水) 22:13:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2010091502000197.html
フェニックス 移民置き去りの論戦
2010年9月15日

 州独自の移民法制定で、不法入国者取り締まり強化を目指す米南西部アリゾナ州。州都フェニックスを訪ねると、相変わらず街角のそこかしこで「不法移民」と名乗る人たちが職探しをしていた。

 「アリゾナから出ないのか」と聞くと「検問は高速道路でやっている。下手に車で動いたらその方が危ない」とのこと。この時期に逃げ出す人はほとんどいないそうだ。「別の州への移住は、金融危機による不況で二年前からとっくに始まっている」ともいう。

 この現実は、米主要メディアでは報じられない。出てくるのは「移民法の必要性」を訴える地元保安官や州知事と、「合法移民にまで偏見が広がる」と非難する反対派の論客。熱い論戦の後に出てきたのは「メキシコ系がアリゾナ脱出を開始」という取材実感とまったく違うニュースだ。

 米国では中間選挙が迫る。過激な言論や政策が飛び出し、テレビは対立をあおる。肝心の現場を置き去りにして。(阿部伸哉)

585チバQ:2010/09/17(金) 00:55:27
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100916/amr1009161137004-n1.htm
「ティーパーティー候補」相次ぎ勝利 米共和党予備選
2010.9.16 11:35

14日、米デラウェア州で行われた中間選挙の共和党予備選に勝利し喜ぶクリスティン・オドネル氏。増税に反対する保守派市民運動「ティーパーティー」の支援を受けた(ロイター) 【ワシントン=犬塚陽介】11月の米中間選挙の候補者指名を争う共和党の予備選が14日、デラウェア州など計7州と首都ワシントンで実施され、同州のほかウィスコンシン州の上院選とニューヨークの州知事選で、保守派市民運動「ティーパーティー」が支持する候補が勝利した。いずれも無名に近い候補者が事前予想を覆して勝利を収めており、予備選の終盤でティーパーティーが改めて勢いをみせつけた格好だ。

 デラウェア州では、女性候補のクリスティン・オドネル氏(41)が、元州知事で共和党の主流派が支持するマイケル・キャッスル下院議員(71)に競り勝った。

 選挙戦序盤は知名度の高いキャッスル氏が優位だったが、オドネル氏が、ティーパーティーに人気の高いペイリン前アラスカ州知事の支援を受けると差が縮まり、終盤で一気に劣勢を巻き返した。

 AP通信によると、共和党上院選では7州でティーパーティーが支持する候補者が勝利している。ただ、この勢いを11月の本選でも維持できるかは不透明だ。

586名無しさん:2010/09/19(日) 15:34:17

日系イノウエ氏が予備選圧勝=大統領継承3位の上院最長老−米ハワイ
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010091900064

 【ワシントン時事】米ハワイ州で18日、11月の中間選挙に向けた民主党の予備選が行われ、連続9期目の当選を目指す日系のダニエル・イノウエ上院議員(86)が危なげなく指名を獲得した。本選でも当選が確実視されている。
 イノウエ氏は1962年初当選の上院最長老。今年6月からは、多数党の最長老議員が慣例的に就く「上院議長代行」を務める。同ポストは大統領が死亡などで欠けた場合の継承順位で副大統領(上院議長を兼務)、下院議長に次ぐ3位と定められている。(2010/09/19-15:20)

587チバQ:2010/09/19(日) 17:36:09
http://www.afpbb.com/article/politics/2756916/6197131
ペイリン氏が次期米大統領選に関心、「手ごわい」とホワイトハウス
2010年09月18日 13:33 発信地:ワシントンD.C./米国
【9月18日 AFP】米ホワイトハウス(White House)報道官は17日、2012年米大統領選の共和党候補として出馬に関心を示しているサラ・ペイリン(Sarah Palin)元アラスカ(Alaska)州知事について、共和党内で「手ごわい勢力」になっていると発言した。

 ペイリン氏は17日、米大統領選で伝統的に予備選挙の開幕地となってきたアイオワ(Iowa)州を訪問し、大統領選への出馬をにおわせる発言をした。

 これを受け、ホワイトハウスのロバート・ギブズ(Robert Gibbs)米大統領報道官は、2008年の米大統領選ではペイリン氏が、共和党の副大統領候補として多くの有権者を集める力を示し、さらに最近の中間選挙の共和党予備選でも存在感を示したと述べ、「共和党内の手ごわい政治勢力であることに疑いはないし、率直に言って、現在の共和党内で最も手ごわい勢力だ」と記者団に語った。

 大統領選の火ぶたを切るアイオワ州予備選での勝利は、候補者の認知度を非常に高めるため、どの候補者もアイオワ州の有権者たちの支持を得ようと努める。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も、2008年の大統領選の始めにアイオワ州で勝利を収めた。

 ギブス報道官は「新しいことに挑戦したくなるのが、だいたいこの時期だ。(ペイリン氏は)おそらく行動するとわたしはみている」と語った。

■ペイリン氏、出馬にはまだ条件

 一方、ペイリン氏本人も米FOXニュース(Fox News)に対し、「やってみる」気はあるが、それにはいくつか条件があり「もしも米国民が、大改革をやってやるという人物を望んでいるのなら、時の試練を経た真実に立ち返りたいと思っているのなら、そして、わたしこそがその人物であると人びとが思っているのなら、それがわたしの家族やわが国にとって最善なのであれば、もちろん、わたしはやってみるつもり」だと語った。

 さらにペイリン氏は「しかし、その人物がわたしだと言うつもりはない。わたしは肩書きなんてなくても間違いなく変化をもたらせる。それをまさに今やっているところだし、良い日々を過ごしているわ」と付け加えた。(c)AFP

588チバQ:2010/09/22(水) 23:48:52
>>504
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100922-OYT1T00900.htm
同性愛者の公然入隊法案、米上院で採決動議否決
 【ワシントン=本間圭一】米上院は21日、同性愛者が公然と軍に入隊することを可能とする法案について、審議を打ち切って採決を求める動議を否決した。


 共和党などが反対に回った。下院はすでに、同性愛者の軍務に道を開く法案を可決しており、ギブス大統領報道官は21日、失望を表明し、引き続き法案可決を目指す方針を表明した。

 米軍は同性愛者の入隊を原則禁じているが、クリントン政権は1993年、同性愛者であることを公言しなければ入隊可能とする政策を導入。オバマ政権は、自ら同性愛者と公言している場合も入隊可能とする方針を示していた。11月の中間選挙では共和党の議席増が予想され、大統領が目指す法案成立は今後、さらに困難になる可能性がある。

(2010年9月22日20時44分 読売新聞)

589チバQ:2010/09/26(日) 23:26:40
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100926/amr1009262317005-n1.htm
米政権、人事大幅刷新へ 首席補佐官はラウス上級顧問有力視 (1/2ページ)
2010.9.26 23:16
 【ワシントン=佐々木類】オバマ米大統領が11月2日の米中間選挙前と選挙後の2段階に分けて、大幅な人事刷新に着手する見通しとなった。最大の焦点はシカゴ市長選への転出が決まっているエマニュエル大統領首席補佐官の後任人事で、ラウス上級顧問が有力視されている。

 大統領首席補佐官は、日本でいえば官房長官など重要閣僚に匹敵するか、それ以上の政権の要。米メディアによると、エマニュエル氏は、シカゴのデーリー市長が次期市長選への不出馬を表明したのを受け、10月中にも辞任し来年2月の市長選の出馬準備に入る。

 オバマ政権では、下院議員出身のエマニュエル氏が中心となって議会経験の少ないオバマ大統領を支えた。大統領にとってもエマニュエル氏の辞任は痛手だが、医療保険改革など重要法案をめぐる議会対策などで豪腕ぶりを発揮して民主党内からも批判が出ていたのも事実だ。

 それだけに、40%台前半という低支持率が続くオバマ政権にとって、人事を刷新し、「新たなメッセージを発信することができる」(米紙ワシントン・ポスト)という利点もある。

 21日には、サマーズ国家経済会議(NEC)委員長の退任が決まり、オバマ経済チームが相次ぎ政権を離脱し始めた。このため、オバマ大統領は中間選挙前にホワイトハウスの主要人事、選挙後に閣僚人事に乗り出すとみられる。閣僚人事では、副大統領にヒラリー国務長官を、国務長官にバイデン副大統領を起用するとの見方も浮上している。

590チバQ:2010/10/02(土) 00:05:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101001-OYT1T01005.htm
米大統領選、民主党内にクリントン待望論浮上も
 【ワシントン=黒瀬悦成】米ギャラップ社は9月30日、2012年の大統領選に関し、民主党支持層の52%がオバマ大統領を、37%がクリントン国務長官を民主党候補としてふさわしいと考えているとの調査結果を発表した。


 クリントン長官は、08年大統領選でオバマ氏と同党候補指名を巡り、激しく争った。民主党敗北が予想される11月の中間選挙を経て、大統領の支持率が一層低下する事態となれば、党内から「クリントン待望論」が高まる可能性はある。

 一方、共和党支持層を対象にした同社の調査では、「共和党大統領候補にふさわしい」人物として、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が19%でトップ。以下、サラ・ペイリン前アラスカ州知事16%、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事12%、ニュート・ギングリッチ元下院議長9%と続いた。

(2010年10月1日20時59分 読売新聞)

591チバQ:2010/10/03(日) 10:28:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101003-OYT1T00104.htm
米民主、両院過半数割れも…中間選挙まで1か月

 【ワシントン=黒瀬悦成】米中間選挙は11月2日の投票日まで1か月。

 景気・雇用の低迷などを背景に与党・民主党への逆風は強く、共和党は下院(定数435)で多数派を奪回して上院(同100)でも過半数をうかがう勢いだ。オバマ大統領は自ら全米を積極的に遊説して支持を訴えるが、巻き返しは微妙だ。

 有力政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、上院選では民主党が非改選分と合わせて48議席をほぼ固めているのに対し、共和党は46議席で、残る接戦州の結果次第で過半数到達の可能性が十分ある。下院選では、共和党が207議席をほぼ固め、過半数の218議席獲得は確実視されている。

 民主党が下院だけでも過半数を割れば、共和党は攻勢を強め、医療保険制度改革法や金融規制法など、オバマ大統領が進めてきた一連の「チェンジ(変革)」の骨抜きをはかるのは確実。2年後の再選戦略にも影響は避けられない。

(2010年10月3日01時39分 読売新聞)

592チバQ:2010/10/03(日) 10:30:10
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201002008.html
米大統領女房役交代 日系人母のラウス氏に(10/02 08:19)
 中間選挙を目前にして、オバマ大統領の女房役が交代です。2年間務めたラーム・エマニュエル氏に代わり、大統領の腹心で、日系人の母親を持つピート・ラウス氏が首席補佐官に就任しました。

 エマニュエル氏はオバマ政権の要としてホワイトハウスを仕切ってきましたが、その豪腕ぶりが、時には共和党との対立をあおったなどとの批判も出ていました。このタイミングでの辞任表明は、以前から希望していた地元のシカゴの市長選に立候補するためで、代わって登場したのは、オバマ大統領がシカゴで議員をしていた時からの側近のラウル氏です。ラウル氏は日系2世の母親を持ち、議会に非常に強い人脈を持っていますが、エマニュエル氏と違って穏やかな人柄で知られ、これまで表に立つことはありませんでした。この人事は一時的なものとみられ、オバマ大統領は、中間選挙後に2年後の再選に向けて新しいホワイトハウスの態勢を発表するものとみられます。

593チバQ:2010/10/06(水) 22:20:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2010100602000195.html
サクラメント 実態謎めく「お茶会」
2010年10月6日

 米中間選挙で台風の目となっている保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」の実態を把握するのはなかなか難しい。全国組織「ティーパーティー・エクスプレス」の元広報担当マーク・ウィリアムズ氏(54)をカリフォルニア州サクラメントに訪ねて、ますますそう感じた。

 ウィリアムズ氏は、「茶会には人種差別的側面がある」と指摘した全米黒人地位向上協会に強く反発。奴隷解放を否定するような風刺文をブログに掲載したため、全国八十五の茶会グループが加盟する「全米茶会連盟」から“追放”された。

 ところが本人は「茶会連盟なんて聞いたことないし、加盟していたことも知らなかった」と見知らぬ組織からの処分に困惑。今はエクスプレスを離れ新たなグループを立ち上げ平然と活動している。

 指導者不在の草の根運動の限界を垣間見たと同時に、気づかないところで運動がじわじわ広がる不気味さも感じた。(岩田仲弘)

594チバQ:2010/10/06(水) 22:30:54
http://www.cnn.co.jp/fringe/30000435.html
「ヒラリー・クリントン副大統領」構想、現実に?
2010.10.06 Wed posted at: 10:57 JST

(CNN) 2012年の次期米大統領選挙で、オバマ大統領が現国務長官のヒラリー・クリントン氏を副大統領候補に選ぶのではないかとの観測が現実味を帯びてきた。

米ワシントンポストのベテラン記者、ボブ・ウッドワード氏は5日放送のCNNの番組で、オバマ大統領とクリントン副大統領という組み合わせは「実際に検討されている」と述べ、「クリントン氏の側近は、2012年に現実に起こり得ることとみなしている」と語った。

バイデン副大統領とクリントン国務長官が役職を交換するという筋書きは、政界で何カ月も前から取りざたされてきた。民主党の支持率落ち込みが懸念される中、熱狂を巻き起こすための戦術になり得るとの見方もある。

しかし、その構想が実際にホワイトハウスで検討されているかどうかについては、これまで明らかになっていなかった。

ウッドワード氏はさらに、「もう1つ興味深いこととして、クリントン氏は2016年(の大統領選)に自ら出馬する可能性がある。もし大統領に選出されればロナルド・レーガン元大統領よりは若い」と指摘した。

クリントン氏は2017年1月の時点で69歳と3ヶ月になっている。レーガン氏は1980年に大統領に就任した時点で70歳の誕生日が目前だった。

「現時点でクリントン氏本人や側近は否定するが、同氏が欧州やアジアを歴訪して世界各国に強い影響力を持っているのは、国務長官であり元大統領夫人であるというだけでなく、将来大統領になる可能性があるとみなされているからだ」とウッドワード氏は話す。

オバマ大統領とクリントン副大統領という組み合わせについては、ブッシュ前大統領の首席補佐官だったアンディ・カード氏も先にCNNの取材に対し、予想外のことではないと述べ、「そうなれば旋風が起きるだろう」と話していた。

595チバQ:2010/10/07(木) 21:01:16
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010100601000593.html
民主、盛り返すも依然劣勢 米ポスト紙の1カ月前調査
2010年10月6日 16時31分

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは5日、11月2日の中間選挙まで約1カ月のタイミングで同紙とABCテレビが実施した共同世論調査の結果を公表、厳しい選挙戦を強いられている与党民主党が、野党共和党との支持率の差を前回調査の13ポイントから6ポイントに縮めたものの、「依然として劣勢」と分析した。

 調査結果では、「もし下院選が今日実施されたら」との質問に対し、共和党候補に投票するとしたのは49%、民主党候補と答えたのは43%だった。9月に発表した前回調査では53%対40%で、民主党支持が盛り返した格好だが、共和党の優位は変わらなかった。

 オバマ大統領の支持率は50%、不支持率は47%。前回調査では、支持率は就任以来最低の46%、不支持率は最高の52%を記録しており、やや持ち直した。

 連邦議会全体に対する支持率は24%と低調。議会民主党への不支持率は61%に上り、ポスト紙とABCテレビの共同世論調査では過去最高を記録。ただ、議会共和党への不支持率はこれを上回る67%だった。議会共和党への不支持率の最高はブッシュ前政権下の2008年7月の69%。

596チバQ:2010/10/07(木) 22:27:25
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101006/amr1010060857002-n1.htm
米不動産王のトランプ氏が大統領選出馬を検討 中国の台頭に懸念
2010.10.6 08:57

ドナルド・トランプ氏(AP) 【ワシントン=犬塚陽介】ニューヨークの不動産王として知られる大富豪のドナルド・トランプ氏(64)が5日、複数の米メディアに出演し、2012年の米大統領選への出馬を検討していることを明らかにした。

 トランプ氏はFOXテレビのインタビューで「人生で初めて(出馬を)真剣に考えている」とした上で、国際社会での米国の地位は低下しており、「10〜12年もすれば簡単に中国に抜かれてしまうだろう」と出馬を検討するに至った理由を説明した。

 トランプ氏は会社経営に加え、テレビ番組の司会者を務めるなど“セレブ”の一人として知られる。

 米誌フォーブスによると、トランプ氏の2009年の年収は約5千万ドル(約42億円)。トランプ氏もFOXテレビに対し、大統領になれば「大きな減収になる」と冗談めかした。

597チバQ:2010/10/08(金) 12:17:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010100802000030.html
クリントン長官を副大統領に!?
2010年10月8日 朝刊

 【ワシントン=岩田仲弘】2012年米大統領選挙でオバマ大統領はクリントン国務長官を副大統領候補に起用し、バイデン副大統領は国務長官に転任する−。こんなうわさがワシントンで駆け巡り、クリントン氏本人が打ち消しに躍起になる騒ぎに発展している。

 クリントン氏は〇八年大統領選の民主党指名候補選びで、オバマ氏と激しい争いを演じた。その時も党内融和に向けた「ドリーム・チケット」(夢の組み合わせ)としてオバマ氏自らクリントン氏の副大統領候補起用を一時検討したといわれる。

 大統領の支持率が低迷を続ける中、うわさは再び浮上。政権内部の事情に詳しい著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が五日、CNNテレビで「検討されている」と語ったことで、一気に火が付いた。

 ウッドワード氏は、「ドリーム・チケット」が一六年の大統領選でのクリントン氏出馬の布石となる点も指摘したが、クリントン氏本人は六日、ワシントン市内での講演で「私は(副大統領に)まったく関心がないし、やるべきことがたくさんある」と強く否定。

 ギブズ大統領報道官も記者団に「まったくのでたらめだ。政権内で議論もされていない」と切り捨てた。

 ただ、十一月の中間選挙で与党・民主党の苦戦は必至で、大統領はすでにエマニュエル大統領首席補佐官の交代など政権中枢の人事刷新に着手。選挙後は、政権浮揚に向けて閣僚人事に手を付ける可能性が高く、うわさはくすぶり続けそうだ。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101008-OYT1T00052.htm
オバマ再選の切り札?クリントン「副大統領」説

 【ワシントン=黒瀬悦成】支持率低下に悩むオバマ米大統領が、2012年の大統領選で再選を図るため、クリントン国務長官(62)を副大統領候補に起用してバイデン副大統領(67)は国務長官に回す、とのうわさがワシントンを駆け巡った。

 クリントン長官は6日、「信じがたい話だ」と強く否定したが、共和党躍進が予想される11月の中間選挙を目前に、こうした話が取りざたされること自体、オバマ政権と民主党の苦境を物語っていると言えそうだ。

 一連の騒ぎは、ワシントン・ポスト紙の大物記者ボブ・ウッドワード氏が5日、CNNテレビで、クリントン氏起用が「選択肢として検討されている」と述べたのが発端。ウッドワード氏の新著「オバマの戦争」(仮訳)によると、クリントン氏は08年にオバマ氏から国務長官就任を打診された際、元選対幹部から、12年大統領選で副大統領候補に選ばれる可能性も考慮して長官を受けるよう進言された。クリントン氏が16年の大統領選で再び大統領の座を目指す場合も、副大統領になっておけば好都合といえる。

(2010年10月8日00時40分 読売新聞)

598チバQ:2010/10/10(日) 09:29:20
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikegami/2010/09/post-229.php
「ティーパーティー」とは何者か
2010年09月28日(火)15時51分

 一時は人気のあった民主党が支持を失っているのは、日本ばかりではありません。アメリカも同じこと。今年11月にはアメリカの中間選挙(4年ごとの大統領選挙の中間の年に実施される連邦議会選挙なので、こう呼ばれる)があり、民主党の大幅退潮が予想されています。

 9月24日に発表されたCNNテレビの世論調査によれば、オバマ大統領の支持率は42%と過去最低。中間選挙での民主党の支持率は44%、共和党は53%と、民主党の苦戦ぶりが鮮明になっています。

 この調査で注目されるのは、保守系の草の根運動である「ティーパーティー」系の候補者を支持すると答えた人が5割にも上ったことです。

 ティーパーティーという言葉でアメリカ人が思い出すのは、「ボストン・ティーパーティー」。アメリカが植民地時代、イギリスが課した茶への重税に抗議する人たちが、ボストン湾に茶を投げ捨て、「ティーパーティー」(茶会)と称した事件です。ティーパーティーは、重税に反対して独立運動のきっかけになった重大な事件。アメリカ建国の理念を示す言葉でもあります。

 オバマ政権成立後、オバマ政権に反対する保守派の人たちが、「大きな政府」に反対する集会を開く際、集会を「ティーパーティー」と呼びました。この言葉が、多くのアメリカ人の心をつかみました。

 パーティーには政党という意味もあるのが、この運動のネーミングの妙です。最初はパーティーつまり集会を開いていただけなのに、いつしか政党化し、11月の中間選挙に向けて、自分たちの候補擁立に動き出したのです。

 民主党も共和党も、各地で候補者を決める予備選挙を実施しています。ここで、共和党の予備選挙にティーパーティー運動の活動家を立て、共和党の本命候補を次々に破っているのです。

 本誌日本版9月29日号は、「ティーパーティーの正体」という記事で、このグループの解明を試みています。

 この記事によると、運動の中心になっているのは、「社会の変化に敵意を抱く中流層で中年の白人男性」だとか。「ティーパーティーの特徴は、そのアナーキーな性格だ。彼らはあらゆる権威に敵意を示し、いつもけんか腰の言動を取り、自分たちが非難する政策に対して建設的な代替案を示すことはない」のだそうです。そもそも野党というのは、そういうものではないのか、という突っ込みを入れたくなるような分析ですが。

 でも、自分たちより社会階層が上のエリートに反感を持ち、自分たちより下の社会階層によって自分たちが脅かされていると危機感を抱く。これではまるで、現代版ファシズムの萌芽ではありませんか。

「デラウェア州の共和党上院議員候補に決まったクリスティン・オドネルは、進化論より天地創造のほうが証拠は多いと言う」のだそうです。

 もはやアメリカは、オバマ大統領を誕生させた頃の国とは大きく変わってしまいました。常に左右に大きく揺れる。これが、かの大国の実相なのだということを、改めて認識しておいた方がいいでしょう。ティーパーティーは、もはや茶会ではないのですから。

599チバQ:2010/10/10(日) 09:40:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20101007ddm007030134000c.html
米国:中間選挙まで1カ月 大きな政府VS小さな政府
 ◇オバマ政権苦戦、財政赤字拡大/共和党に追い風、理念闘争奏功
 オバマ米大統領の事実上の信任投票となる11月2日の中間選挙まで1カ月を切った。野党・共和党の下院での過半数獲得は確実で、上院を奪還できるかが焦点だ。大統領は「公約の70%を達成した。誇りを持とう」と鼓舞するが、共和党が仕掛ける「大きな政府(オバマ政権)」対「小さな政府」の理念闘争に埋没している。保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」の台頭で、2年前の大統領選とは状況が一変している。【ワシントン小松健一、古本陽荘】

 「力仕事は終わりよ。難題はこれから少なくなると思う」。連邦議会の休会で選挙戦が本格化した1日、ペロシ下院議長(民主党)は親しい米国人記者たちに語った。

 議会民主党は景気対策法や医療保険、金融規制の改革法をまとめる「力仕事」で大統領の実績づくりに貢献したにもかかわらず、逆風は強まるばかり。一方の共和党は政権に「ノー」と言うだけでポイントを稼ぐ。これが今選挙戦の構図だ。

 各種世論調査を分析する政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、5日現在、下院(定数435)選では民主党が190、共和党が207議席をほぼ固めた。一方、37議席が改選される上院(定数100)で、共和党は非改選議席と合わせ50議席をうかがい、過半数に達する可能性もある。

 大統領は「政府が介入しないと米国は良くならない」との考えに立ち、連邦政府の役割を拡大。代替エネルギー開発、医療保険改革、教育改革を柱に米国再生を目指してきた。

 だが、米国民は伝統的に連邦政府をあまり信頼せず、不況下で財政赤字を拡大させる現政権については「政府の肥大化が最大の成果」(ベイナー共和党下院院内総務)と受け止める人が多い。議会民主党の政策スタッフは「中間選挙に大敗した94年のクリントン政権に似ている」と言う。

 さらに、アフガニスタンへの増派、若年層の歴史的な高失業率(19・1%)が、2年前の大統領選で変革を熱望したリベラル派や若者を失望させている。「民主党の味方が先細っている」(同党スタッフ)状況で、支持層の低投票率が懸念される。2年後の大統領選を視野に支持層を取り戻す足元固めが喫緊の課題だ。

 ホワイトハウスは(1)支持層の投票率を上げて議席減をできるだけ食い止めること(2)オバマ氏の地元イリノイ州など重要選挙区のてこ入れ−−を重視。2年前の大統領選で選挙運動に携わった全米1300万人の草の根の「オバマサポーター」の活性化を図る。オバマ氏も集会などで「不満を口にして選挙を座視するのは無責任だ。今が行動の時だ」と繰り返し呼びかけ、支持層に投票所へ足を運ぶよう呼びかけている。

 ◇原動力はティーパーティー 「社会主義的」批判拡大
 中間選挙の「小さな政府」のうねりの原動力は「ティーパーティー(茶会運動)」だ。運動名は、米国が英国植民地だった1773年、英政府の重税に抗議した「ボストン茶会事件」に由来する。

 各地で同時多発的に運動が始まったのは昨年2月、CNBCテレビのコメンテーター、リック・サンテリ氏の発言がきっかけとされる。同氏は政府の住宅ローンの借り手救済策を「なぜ隣家のローンに税金を払わなくてはならないのか」と批判し、茶会運動を呼びかけた。

 各運動体は、現政権の政策は「社会主義的」で、連邦政府権限を制限した憲法理念に反するとの考えで一致する。プロの政策集団が各地の運動を支え、ワシントンの「フリーダム・ワークス」は選挙戦のノウハウを伝授するセミナーを開催。同団体の議長は元共和党下院院内総務のディック・アーミー氏だ。

 ABCテレビによると、共和党現職や有力者を予備選で破ったジョー・ミラー氏(アラスカ州)ら11人の上院選共和党候補が、茶会運動の支援を受けている。米紙ウォールストリート・ジャーナルの世論調査では、共和党支持者の71%が茶会運動に賛同している。

 フィラデルフィアのドイルズタウンで運動団体を設立した主婦、アナスタシア・パーベルスキさん(38)は「米国は『努力すれば成功できる』と人々を魅了してきた。『成功したら(政府が)富をいただきます』という政策は反米的」と批判。共同設立者のアナ・プイグさん(38)は「米国に押しつけられているのは21世紀のマルクス主義」と言う。

 パーベルスキさんたちは電話調査システムを利用し、「医療保険改革に賛成か」などの質問に対する有権者の電話での回答をデータベース化して登録。これに基づきボランティアが戸別訪問し、支持層を広げている。

600チバQ:2010/10/10(日) 18:25:27
http://www.asahi.com/international/update/1007/TKY201010070527.html
「クリントン副大統領」案浮上? 当事者否定も話題沸騰(1/2ページ)2010年10月10日7時45分


 【ワシントン=伊藤宏】オバマ米大統領がヒラリー・クリントン国務長官を副大統領に起用するのでは――。11月の中間選挙が佳境を迎える中、米政界やマスコミでこんなうわさが飛び交っている。支持率が低迷するオバマ氏への強力なてこ入れ戦略となりうる。当事者たちは否定するが、大物記者が構想の存在を認め、話題が沸騰している。

 中間選挙後に、バイデン副大統領とクリントン国務長官が職務を交代するという説だ。2012年の大統領選は、民主党の「ドリームチケット」(夢の組み合わせ)と呼ばれた「オバマ・クリントン」組で戦うことになる。

 クリントン氏は、オバマ氏の基盤が弱い労働者層に強く、女性票も見込める。何より抜群の知名度と実績を誇るクリントン氏は、オバマ氏にとって強力な援軍となる。

 一方、クリントン氏にとっても、副大統領を経験すれば、オバマ氏の「次」を狙う芽が出る。バイデン氏は上院議員時代、外交をライフワークとし、もともと国務長官を希望していたとされ、3者とも得する、という計算だ。

 うわさに火を付けたのはワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード氏。ニクソン政権崩壊につながったウォーターゲート事件の調査報道で知られるベテラン記者の同氏は、5日の米CNNのインタビューで、この案について「(オバマ政権内部で)検討されている。クリントン氏の助言者たちは、次の大統領選に向けて現実の可能性があると見ている」と発言した。

 ウッドワード氏は、新著「オバマの戦争」で、オバマ政権の内部を克明に記したばかり。それだけに、うわさが一気に真実味を帯びた。

 背景にはクリントン氏の根強い人気もある。

 米ギャラップ社が9月下旬に行った世論調査で、「もし2012年の次期大統領選で、クリントン氏がオバマ氏に民主党の大統領候補指名争いで挑戦したら、どちらを支持するか」を、民主党員や同党支持層に聞いたところ、「オバマ氏」と答えた人は52%。本来なら現職のオバマ氏が再選を目指すのが当たり前のところだが、クリントン氏は37%と迫った。それならば2人をあわせれば安泰、というのが同党内の空気だ。

 次期大統領選では、共和党の有力候補の1人に、保守派の市民運動ティーパーティー(茶会)に絶大な人気を誇るペイリン・元アラスカ州知事が挙げられる。共和党が女性の大統領候補をぶつけてきても、クリントン氏なら対抗できるとの計算もある。

 ただ、当のクリントン氏は6日、ワシントン市内で開かれた会合の席で、このうわさに「何の興味も、理由もない」などと否定。ギブズ大統領報道官も同日、「全く事実ではない」と述べた。

 米国では大統領の任期中に副大統領が辞職した場合、後任は大統領が指名し、上下両院が承認すれば、選挙を経なくてもポストに就ける。

601チバQ:2010/10/10(日) 18:26:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20101008ddm007030030000c.html
茶会の乱:11・2米中間選挙/上 「超党派」共和と一線
 <茶会(ティーパーティー)の乱>

 11月2日の米中間選挙を前に、保守系の草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)が勢いを増している。連邦政府の役割の縮小を求め、オバマ政権が進めてきた主要政策にことごとく反発し、「乱」を起こしつつある。全米各地に広がる小さな茶会の現場で何が起きているのか−−。【シンシナティで古本陽荘】

 ◇「アメリカンドリーム、守りたいだけ」
 米中西部オハイオ州の南部シンシナティ郊外で「東ヒルズ・コミュニティー・ティーパーティー」のリーダーを務めるジーナ・ベルさん(49)は、この地域で生まれ育ち、以前はフラワーデザイナーとして働いていた。

 公的資金を使った金融機関や大手自動車会社の救済が相次ぎ、膨らんだ財政赤字に懸念が募るようになった。昨年3月にシンシナティの中心街で開かれた茶会集会に参加。直後に友人と茶会団体を設立し、リーダーに就任した。今では電子メールのリストに約200人が名を連ね、月1回「医療保険改革」などをテーマに集会を開く。中間選挙では、支援するケイシック州知事候補(共和党)の陣営などにボランティアを送り込む。政治活動にかかわるのは人生で初めての経験だ。

 「米国には成功する自由も失敗する自由もあり、企業が失敗したなら破綻(はたん)させるべきだ。私が育った米国はこんな国ではなかった」と、政府による企業救済を批判する。

 同じ地域で「フェアフィールド・ティーパーティー」を運営するアドリアーナ・インマンさん(45)。5歳の息子ダニエル君の世代が「生まれながらに膨大な借金を抱えている」ことが心配になり、茶会運動を始めた。化学者だった父は28歳でコロンビアから米国に移住。「父はすべてを捨てて米国にチャンスを求めてきた。私が守りたいのはアメリカンドリーム。それを息子に引き継ぎたいだけ」と語る。

 茶会運動は特定の共和党候補の支援に回ることで知られるが、ベルさんもインマンさんも政党登録していない無党派だ。実際、多くの茶会団体は「超党派」を掲げ共和党とは一線を画し、民主党員のメンバーも抱える。各地の予備選では、共和党指導部の推す候補や現職上院議員が、茶会運動が支援する候補者に敗れる波乱が起きた。

 運動は本来、草の根レベルでは地方選挙を重視。州より小さな行政組織である郡の議会や教育委員会などの選挙運動に積極的にかかわる。オハイオ州北部の工業都市クリーブランド郊外の「ウエスト・ショア・ティーパーティー」は、地方政治にほぼ特化した活動を続ける。リーダーのデーブ・センタさん(53)は「連邦政府が市民を愛せるはずがない。地域の人が周囲の人を助けるというのが建国以来の原則で、我々はそこに立ち戻るべきだ」と強調する。

 保守派とはいうものの人工妊娠中絶や同性愛など社会的な問題にはほとんど触れないのも特徴だ。ある団体のリーダーは「触れたとたんに分裂する」と明かす。

 運動では「アウエークニング(目覚め)」という言葉を使い、運動の歴史的な意義が語られる。新しい民主主義の胎動か、一時的な保守派の反動に過ぎないのか、評価が定まるのはこれからだ。

 茶会を支える財政規律重視の団体「フリーダム・ワークス」のマット・キベ代表は「11月2日より11月3日の方がもっと重要だ」と語り、選挙後の運動拡大に意欲を示す。

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 ■ことば

 ◇ティーパーティー(茶会運動)
 オバマ政権に不満を抱き、対決姿勢を強める米国の保守系市民らによる運動。多額の公的資金投入による企業救済などの政策を「大きな政府」と批判し、税金の無駄遣いをなくして「小さな政府」を目指す。一方で野党・共和党指導部に対しても「ワシントンのインサイダー」と批判を強める。米独立前の1773年、当時の宗主国英国による紅茶の輸入課税に反発し、市民らが英国船に乗り込んで積み荷の紅茶箱をボストン湾に投げ捨てた「ボストン茶会事件」にちなんで名付けられた。

602チバQ:2010/10/10(日) 18:27:17
http://mainichi.jp/select/world/news/20101009ddm007030141000c.html
茶会の乱:11・2米中間選挙/中 経済的苦境、運動に共感(1/2ページ)

失業が長引き自宅を売却。引っ越しのため荷造りするロバート・ガルシアさん=2010年10月1日、米ネバダ州ラスベガスで吉富裕倫撮影 <茶会(ティーパーティー)の乱>

 米西部ネバダ州ラスベガスのフリーのビデオ制作者、ロバート・ガルシアさん(58)は今月1日、持ち家の一戸建て住宅からの引っ越し作業に追われていた。

 4年前に妻と離婚して売った家の代金を元に、07年に自宅を30万ドル(約2500万円)で買った。だが08年6月、勤務していた大手ホテルを解雇され、ローンを払えなくなった。住宅バブル崩壊で家の価格は12万9000ドル(約1100万円)にまで下落した。

 ローンは残っているが、家を手放して売却代金を銀行に納めることで残りの支払いは棚上げされた。だが別れた妻も今年3月、大手航空会社を解雇された。高校生になった2人の子供の養育費をどうすればいいか。定職に就くため全米の企業に200通応募の手紙を書いたが、返事は来なかった。「もう手紙を書く気力を失った」。ガルシアさんは賃貸アパートに移った。

 ネバダ州は家屋差し押さえ率、失業率ともに全米ワースト1。ガルシアさんのケースは珍しくない。カジノの華やかなイメージのラスベガスだが、資金繰りがつかず工事が中断したままのビルがあちこちにある。

 ネバダ州選出の上院選では、共和党候補で茶会運動の支援を受ける新人女性のシャロン・アングル氏(61)が上院民主党を統括するハリー・リード院内総務(70)を脅かす。アングル氏は社会保障の廃止、一部政府機関の解体を訴える保守急進派だが、世論調査では両氏の支持率は拮抗(きっこう)しており、リード氏敗退もささやかれる。

 現在の経済的苦境は共和党のブッシュ前政権時代の住宅バブル崩壊、ウォール街の金融危機が引き起こした。ラスベガスの電気技術者のスティーブ・エッシュさん(65)は共和党支持者だが、財政赤字を拡大し続け危機を招いたブッシュ前政権もオバマ政権も変わらないと見ている。政府が大きくなり、「(政治家は)米国の原点を見失った」と茶会運動に共鳴する。

 全米各州では税収減が続き、警官や学校教員らのレイオフ(一時解雇)、住民サービスの削減を強いられている。赤字を垂れ流すことのできる連邦政府とは違って、州政府は均衡財政に縛られる。

 全米州知事協会によると、歳入不足を補うため昨年以降、50州のうち29州が州税を引き上げた。総額約240億ドルの増税は過去30年で最高レベルという。不況下の大増税も茶会運動の「小さな政府」を勢いづかせる。

 「民主党も共和党も政治家は信念に基づいた政策を実現しようとしない。この2年間、地元に雇用を持ってこなかった。政府は何もしていない」。ガルシアさんはもともと民主党支持ながら、リード氏に投票するかどうか決めかねている。「政治家に行動を求めるという点では茶会運動に共感できる」【ラスベガスで吉富裕倫】

603チバQ:2010/10/10(日) 18:28:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20101010ddm007030097000c.html
茶会の乱:11・2米中間選挙/下 人種間の亀裂あらわに
 <茶会(ティーパーティー)の乱>

 ワシントンの観光名所として知られるリンカーン記念堂前の広場は、米国社会の分断ぶりを物語る舞台となっている。

 今月2日、労働組合や全米黒人地位向上協会(NAACP)など民主党を支える左派系団体が主催する集会が開かれた。劣勢が伝えられる中間選挙が1カ月後に迫ったのを機に、巻き返しを図るイベントだった。

 盛り上がったのは左派系トーク番組のホストを務めるエド・シュルツ氏の登壇時。「邪悪な勢力、保守派と戦わなくてはならない。彼らは合衆国憲法に言及するが、憲法にのっとって生きてはいない。望んでいるのは差別だ」とがなり声で訴え、歓声を浴びた。

 念頭に置いているのは、保守系の草の根運動・ティーパーティー(茶会運動)だ。約1カ月前の8月28日、ライバルの保守系トーク番組のホスト、グレン・ベック氏が呼びかけた「栄誉の回復」と題した集会が同じ場で開かれた。表向きは退役軍人の表彰などが名目のイベントだったが、実際に集まったのは茶会運動に賛同する人々。数万人から十万人を超えたとも言われる集会では、参加者の圧倒的多数が白人だったことにも焦点が当たった。

 茶会運動は、連邦政府の役割の縮小や財政規律の厳格な維持を求める経済政策中心の運動で、人種差別を含めた社会問題にはタッチしないのが原則だ。だが、これまで各地で行われた集会の参加者の大多数が白人だったことや「オバマをケニアに送還しろ」などのプラカードを持ち込む人の姿が目撃されてきたことから、「人種差別的な要素が背景にあるのでは」と疑惑の目で見られてきた。

 元共和党下院院内総務で茶会運動を支援するディック・アーミー氏は「茶会運動の参加者は最も非排他的な人々だ。人種差別批判はばかげている」と強調する。一方で、黒人が多数を占めるハワード大学のNAACP学生支部長のブレンダン・フランシスさん(19)は「特定の人々を対象にした運動であるのは明白で偽善を感じている」と語り、議論はかみ合わない。

 世論調査会社ラスムセンが6日発表した調査では「白人と黒人の関係」について、「良くなっている」と答えたのは36%にとどまった。昨年7月調査では62%が同様の回答をしており、悲観論が広がっていることが浮き彫りになった。オバマ大統領の支持率に関しても、ギャラップ社の9月調査平均で、黒人の支持が91%と高かったのに対し、白人の支持は36%と低迷し、人種間の態度の違いは明白だ。

 人種間の融和を訴え就任したオバマ大統領だったが、皮肉にもその後の米国社会は人種間の亀裂を浮き彫りにしている。【ワシントン古本陽荘】

604チバQ:2010/10/10(日) 18:47:04
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101010/amr1010101801005-n1.htm
【世界おもしろ法律事典】米忠誠の誓い 「神のもと」論争絶えず
2010.10.10 18:00
 米国のほとんどの公立学校では、毎朝子供たちが星条旗に向かい「忠誠の誓い」を朗唱する。誓いには「one nation under God」(神のもとのひとつの国)という言葉がある。このため、米国憲法の「教会と国家の分離」との整合性をめぐり、論争も続いている。

 「忠誠の誓い」は1892年、キリスト教バプテスト派の牧師、フランシス・ベラミー氏によって起草され、1942年、連邦議会が正式な国の誓いとして認定したが、「神のもと」の表現はなかった。

 「under God」はもともとリンカーン大統領のゲティズバーグの演説(1863年)に盛り込まれた言葉で、1954年、アイゼンハワー大統領が米国を特徴づける言葉として誓いへの挿入を指示し、上下両院の合同決議で承認された。背景には、宗教を否定した共産主義への宗教界と政界の危機感があったという。

 以来、学校だけでなく、地方の政治的な集いやスポーツイベントなどで、米国民が右手を胸にあてて誓いを述べる光景は、多様な背景をもつ国民がひとつの国家という意識に統合される“象徴”といえる。

 半面、国教の樹立を禁じ、信教の自由を保障した憲法修正第1条に違反するのではないか、という訴えも絶えなかった。

 43年、連邦最高裁は「公立学校は子供たちに誓いを強要することはできない」との判決を下した。最近では、公立学校における誓いの奨励は違憲だとするカリフォルニア州の無神論者の訴えに対し、サンフランシスコの控訴裁判所が今年3月、「愛国心を養う儀式」として、合憲との判決を下している。

 多様性を尊重しつつ、「神のもと」の結束を追求する米国。「神」が何を指すのか、反イスラム感情が広がる中、その問いかけに終わりはなさそうだ。

 (ワシントン 渡辺浩生)

605チバQ:2010/10/13(水) 21:21:49
http://www.chunichi.co.jp/article/world/worldtown/CK2010101302000203.html
ドーバー 女神…それとも魔女
2010年10月13日

 「私は魔女ではありません」−。米中間選挙は前代未聞のテレビ選挙広告の話で持ち切りだ。米デラウェア州の共和党上院予備選で保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」の支援を受けて劇的な勝利を収めたクリスティン・オドネル氏。テレビ番組で若いころ「私は魔術をかじったの」と発言した映像が出回り収拾がつかなくなったため、こう宣言することを余儀なくされた。

 同州は建国当初の十三植民地の中で最初に合衆国憲法を批准。今でもそれは州民の誇りで、州都ドーバーで茶会を率いるジョナサン・シャーマンさんも「今こそ建国の父たちの精神に立ち返る時だ」と鼻息荒かった。

 シャーマンさんらにとってオドネル氏は民衆を導く「自由の女神」だったに違いない。それが「魔女」だと分かった時のショックはいかほどか。人間を宣言した同氏に「勝利の女神」はほほ笑むのか。 (岩田仲弘)

607チバQ:2010/10/15(金) 20:57:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20101016k0000m030045000c.html
米中間選挙:「ティーパーティー」支えは「左派」組織論
 【ドイルズタウン(米東部ペンシルベニア州)で古本陽荘】米国の中間選挙で民主、共和両党の勢力が伯仲し接戦の様相のペンシルベニア州・下院第8選挙区では、保守派の草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)が、共和党候補者の支援に熱を入れている。「米国が誤った方向に進んでいる」と考える無党派層に照準を定め、政党さながらの組織選挙を展開。効率的な運動を支えるのは、意外にも左派運動から導入した組織論だった。

 同区は民主党現職のマーフィー氏に共和党元職のフィッツパトリック氏が挑む構図。フィッツパトリック氏は毎日新聞の取材に「次の連邦議会には難しい政治決断が待っているが、茶会運動は難しい決断の後押しをしてくれるものと考えている」と述べ、運動との連携を重視する姿勢を強調した。

 支援する茶会運動の団体「キッチン・テーブル・ペイトリオッツ」は、運動の組織化に最も成功したモデルケースとして全米で知られる。設立者の主婦、アナスタシア・パーベルスキさん(38)は、今月9日の集会でボランティアらを前に「戸別訪問が一番大事。人的な触れ合いで人々は投票する」と訴えかけた。

 この日、集まった約80人のボランティアらは2人一組に分かれ「米国の将来を心配している地元の茶会のメンバーです」と自己紹介しながら投票を呼びかけ、住宅街を歩いた。手にするのは「標的リスト」と呼ばれる住所録。公開されている選挙人登録名簿を基に事前に電話調査を実施。医療保険制度改革に「反対」し、米国が誤った方向に向かっていると「思う」と回答した無党派層を中心にリストアップしたものだ。

 政治活動をしたことがなかったパーベルスキさんが組織作りで参考にしたのが左派系の住民運動の理論家、ソール・アリンスキー氏の「過激派のルール」だ。パーベルスキさんは左派系の思想的内容は無視し、「相手が経験したことのない領域に入れ」「あざけりは効果的な武器」など、技術論だけを導入してきた。茶会運動を支援する団体フリーダムワークスも、指導者らを集めた研修会でアリンスキー理論を紹介し、茶会運動指導者の間で「必読書」と言われている。

 アリンスキー氏はオバマ大統領が過去にシカゴでアリンスキー系の住民運動に携わっていたことから注目を集めた人物。パーベルスキさんは「今年1月からアリンスキー氏の技術を広めてきた。左派はもう40年もやってきたというのに」と語る。

608チバQ:2010/10/15(金) 21:07:20
http://mainichi.jp/select/world/news/20101015dde007030018000c.html
米中間選挙:大統領支持率低迷で民主苦戦 ミシェル夫人「好感度」頼み
 【ワシントン古本陽荘】米中間選挙で与党・民主党の苦戦が伝えられるなか、ミシェル・オバマ大統領夫人が候補者応援のための全国遊説を開始した。政権発足後は、子育てを優先し、子供の肥満対策など特定の政策課題以外は政治活動から距離を置いていた。しかし、大統領の支持率が低迷する一方で、ミシェル夫人の好感度は依然として高いことから、頼らざるを得なくなったのが実態だ。

 13日、現職のファインゴールド上院議員(民主)が共和党のジョンソン候補を追っている中西部ウィスコンシン州のミルウォーキーを訪れたミシェル夫人は「中間選挙はこの2年で成し遂げたことについてだけではなく、これからやらなくてはならないことについての選挙なのです」と協力を要請。そのうえで、「一度(大統領選に)投票しただけで、変化が起きると期待してはいけません」と語り、投票を呼びかけた。

 各種の世論調査で大統領の支持率は40%台で低迷しているが、AP通信などの9月調査では、ミシェル夫人に「好感を持っている」と答えた人は68%と高率だった。

 ミルウォーキーでの演説は自分の生い立ちや子供に関する話が中心で、共和党批判を強めているオバマ大統領とは一線を画した。自ら指揮を執る肥満対策には共和党も協力しており、攻撃的な選挙活動は得策ではないとの計算があったようだ。

 11月2日の中間選挙までコロラド州やカリフォルニア州など各地を回る予定だ。

609チバQ:2010/10/16(土) 00:10:52
http://mainichi.jp/select/world/news/20101016k0000m030064000c.html
米大統領:「MTV」に生出演 若者票奪還に躍起
 【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領は14日、音楽専門チャンネル「MTV」が放映した若者対象のタウンホール集会に生出演した。スタジオで質問を受けただけでなく、簡易型ブログ「ツイッター」で全米中の若者から質問を受け、中間選挙で若者の票を呼び戻そうと躍起になっていた。

 大統領の声に力が入ったのは、米軍の同性愛に関する「ドント・アスク、ドント・テル」(聞くな、言うな)と呼ばれる黙認政策をなぜすぐ廃止しないか質問された時だった。

 「私の任期内で廃止する。ただ、現在ある法律を無視するわけにもいかない」

 黙認政策は、同性愛者であることを公言しない限り軍入隊が認められるというもの。連邦地裁は12日、憲法違反との判断を下し、即時撤廃を命じた。これに対し、オバマ政権は米軍内での政策見直し作業が終わっていないとして控訴する方針。だが、選挙前にリベラル派の支持を失わないよう、近い将来の撤廃方針に揺らぎがないことを強調したわけだ。

 質問と回答はほかに、医療保険制度改革や若者の雇用、移民政策など多岐にわたった。

 オバマ大統領率いる民主党は、若者の投票率が上がれば有利になると計算し、対策に取り組んでいる。大統領は音楽雑誌ローリングストーンにも登場。12日のジョージ・ワシントン大学の集会では、インターネット通話サービス「スカイプ」を使って受け答えするなど、若者対象のイベントが続いている。

610チバQ:2010/10/16(土) 12:23:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010101602000037.html
『ママ司令官』 前線入り
2010年10月16日 朝刊

 【デンバー=岩田仲弘】ミシェル・オバマ米大統領夫人が、支持率低迷中のオバマ氏の「代役」として、中間選挙で苦戦する民主党候補の応援に本腰を入れ始めた。

 ミシェルさんは十四日、西部コロラド州デンバー市郊外で開かれたベネット上院議員の支援者による昼食会に出席。二年前の八月、同市で開かれた民主党大会で熱狂の中、オバマ氏が党大統領候補に指名されたことを振り返りつつ、「変革を実現するため、(二年前の)情熱を持ち続けてほしい」と訴えた。

 CNNテレビによる最新の調査によると、ミシェルさんの支持率は65%と大統領より20ポイントも高率。ミシェルさんは自ら「ママ司令官」と称して、娘二人の子育てを最優先にしつつ、海外に派兵された軍人の家族支援や教育改革、子どもの肥満防止などに力を入れている。民主党は、応援が特に女性や無党派の支持拡大につながると期待を寄せている。

 ミシェルさんは前日にウィスコンシン、イリノイ両州で政治資金集めの会合に出席し、その足でコロラド州入り。チケット代が一人二百五十〜二千四百ドルの昼食会には約三百人が出席し、計二十七万ドル(約二千二百万円)を集めた。

611チバQ:2010/10/18(月) 19:12:32
>>582>>605など
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101018/amr1010181439006-n1.htm
過去に「魔術を少々…」→変人扱いされ火消し躍起 米女性候補のオドネル氏 (1/2ページ)
2010.10.18 14:34

米デラウェア州ウィルミントンで開かれた上院選候補者討論会で、民主党のクリス・クーンズ候補に答える共和党のクリスティン・オドネル候補=14日(AP) 「わたしは魔女じゃありません」。11月2日に中間選挙を控えた米国で、こんなひと言で始まる選挙CMが話題を集めている。有権者に語りかけるのは、東部デラウェア州から上院議員を目指す共和党のクリスティン・オドネル候補(41)。過去に「魔術をかじった」と発言、これに飛び付いた米メディアが“変わり者”扱いしたため、火消しに迫られた。

 テレビコメンテーターなどの経歴を持つオドネル氏は党候補を選ぶ9月の予備選で、オバマ政権に猛反発する草の根保守派市民運動「ティーパーティー」の支持を集め、元州知事のベテラン下院議員にまさかの勝利。一躍、時の人となった。

 1999年のテレビ番組で、魔術仲間と深夜に悪魔崇拝をしたと告白したほか「進化論が事実との証拠はない」「神の声を聞いた」などの発言でニュースを独占。今月15日発表のラスムセン社の世論調査では、地方自治体幹部のクリス・クーンズ民主党候補(47)に11ポイント差をつけられ劣勢だが、注目度は抜群だ。

 CNNテレビは13日、デラウェア州ニューアークの大学での1時間半の候補者討論会をノーカットで生中継。大統領選挙並みの破格の扱いだった。

 テレビCMは討論会でも話題になり、なぜ自ら魔女発言を蒸し返したのかと司会者が聞くと、オドネル氏は「話題に片を付けるためよ」とうんざりした表情。進化論について問われると、しどろもどろになり「わたしが何を信じるかは重要じゃないわ」と逃げて聴衆の失笑を買った。

 討論会を見ていた女子大生はオドネル氏の言動に「信じられない」とあきれ顔。会場の外にいた60代のジョン・ウインターさんはオドネル氏を「教養や道徳に欠ける」と批判。自身は共和党員だが、クーンズ氏に投票するつもりだ。

 「若い時は誰でもばかげたことをしたり言ったりするわよ」。一方、シャロン・ウォードさん(57)はオドネル氏を擁護。61歳の男性はオドネル氏を当選させて「上から目線で王様気分のオバマを変革してやりたい」と力説した。2人はティーパーティーのメンバーだ。

 15日にはバラク・オバマ大統領(49)と、1973年から昨年までデラウェア州選出の上院議員を務めていたジョセフ・バイデン副大統領(67)がクーンズ氏のてこ入れのためそろって現地入り。オバマ氏は聴衆に「困難な選挙だ。共和党に任せて国を後退させるわけにはいかない」と引き締めを訴えた。(共同)

612チバQ:2010/10/18(月) 22:13:15
http://mainichi.jp/life/money/kabu/eco/worldwatch/news/20101017org00m020007000c.html
WASHINGTON D.C. 選挙運動より職探し… オバマから離れる若者層
 ◇小松健一(こまつ・けんいち=毎日新聞北米総局長)
 「2年前の選挙に参加してくれてありがとう。今回も一緒にやらないか」。11月2日に投開票される米国の中間選挙のキャンペーンは終盤に入り、大学生たちにそんなメールが頻繁に届いている。

 メールの発信元は、2008年大統領選でオバマ氏勝利に貢献した草の根の選挙運動支援団体「オーガナイジング・フォー・アメリカ」。全米に約1300万人のメンバーがいる。20歳代が大半だ。

 しかし、反応はあまり芳しくないようだ。若年層の失業率が記録のある1947年以降、最悪の19.1%を記録し、「選挙運動どころではない。職探しが先決」との声が寄せられているという。

 米世論調査機関「ピュー・リサーチセンター」によると、30歳未満の若者で選挙に大きな関心を持っているのは31%に過ぎない。前回(06年)の中間選挙当時は39%だった。政党支持別に見ると、選挙に大きな関心を持つ民主党支持の若者は前回の47%から27%へと急減。その半面、共和党支持層の若者に関しては31%から39%へと増加した。30歳以上でも共和党支持層は民主党支持層に比べて、「今回の選挙は重要だ」「必ず投票に行く」と回答する割合は顕著に高くなっている。

 「若者が民主党の選挙運動からごっそり抜けた影響は大きい」と言うのは、明治大学の海野素央教授(異文化コミュニケーション論)。海野教授は08年の大統領選ではバージニア州のオバマ選挙対策事務所にボランティア運動員として参加し、1200軒以上の戸別訪問を行った。今年も同州で民主党下院議員の選挙を手伝い、有権者意識の変化を調査している。

 ◇大統領選では立役者
 海野教授によると、2年前は18〜24歳の若者が選挙事務所の責任者を務めていた。大学を休学してまで選挙運動に参加する人も多かった。若者が主導することで事務所は常に活気にあふれていた。多様性を受け入れやすい若者たちはアジア系、ラテンアメリカ系などマイノリティーを容易に引き込むことができた。戸別訪問やミニ集会でも「しっかりと意見を聞く」ことを重視し、中高年の有権者も政治の変革を熱望する若いボランティア運動員との対話を楽しんだ。そうして瞬く間に広まった「若い力」のネットワークを海野教授はつぶさに見てきた。

 オバマ氏の選挙運動を統括したデビッド・プラウフ氏も著書などで、各地の州議会議員、市長など有力者のネットワークに基づいた従来の選挙運動に依存せず、若者主体の運動にこだわったことが支持層の拡大につながったと分析している。その若者が今は選挙運動を冷ややかに見ている。

 オバマ氏は若者を呼び戻すため9月28日、ウィスコンシン大で演説し、「君たちには(2年前と同様に)燃えたままでいてほしい。今度の選挙は君たちの未来にも大きな影響を与えるからだ」と檄を飛ばした。リベラル色の強い大学だが、演説会場を離れるとオバマ氏への不満も多く聞かれた。大統領選でオバマ氏に投票した男子学生(20歳)は「変革への期待はあったが、2年たっても何も変わらない」と失望をあらわにした。

 中間層や中高年層が保守化傾向を強め、共和党寄りになっている。選挙で敗北の見通しが伝えられる民主党の上下両院の議席減をできるだけ食い止めるには、若者の支持率を引き上げねばならない。海野教授は「2年後の大統領選でも若者が重要になる。彼らのモチベーションをどう高めて草の根のネットワークを復活させるか。それがオバマ氏再選のポイントになる」と指摘する。

2010年10月18日

613チバQ:2010/10/19(火) 12:18:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20101019ddm007030058000c.html
オバマ米大統領:久々の夫婦ツーショット 民主党の苦戦が続き
 【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領は17日、ミシェル夫人とともにオハイオ州知事選の応援のため同州コロンバスのオハイオ州立大学で演説した。

 選挙キャンペーンで夫婦そろって登壇するのは08年の大統領選挙以来。与党・民主党の苦戦が伝えられるなか、2年前の大統領選の熱狂を呼び起こすための演出とみられる。

 先に登場したミシェル夫人が「あんまり普段こういうことはやっていなくて」と自己紹介すると、会場からは笑い声が上がった。

 そのうえで、「問題や不満が募るなか、人々が前に進むことができるかどうかがかかった選挙」と述べ、民主党への支持を訴えた。

 また、夫人に紹介され登壇したオバマ大統領は「共和党は誰がこの悲惨な経済状況を作ったか忘れろと言っている」などと共和党批判を繰り広げた。

614チバQ:2010/10/20(水) 12:30:25
http://www.yomiuri.co.jp/column/kenkyu/20101020-OYT8T00329.htm?from=navlc
善戦する茶会系候補−アメリカ中間選挙終盤戦
調査研究本部主任研究員 飯山 雅史
 アメリカの中間選挙では、そろそろメディアによる結果予想が出そろってきた。下院(定数435)における共和党の優勢は揺るがず、激しいつばぜり合いの上院(定数100)でも、場合によっては共和党過半数もありうべしというところだが、その中でも注目を集めているのは、旋風を巻き起こしているティーパーティー(茶会)系候補である。

 過激な保守派で無名の新人が中心の茶会系候補は、共和党予備選を勝ち抜いても本選挙では穏健派の支持が得られず勝ち目はないという見方が強かった。しかし、ニューヨークタイムズが10月14日に出した選挙情勢調査結果では、茶会系候補は意外に善戦し、下院では33人、上院では8人に当選のチャンスが出てきているという。これは、決して共和党を乗っ取るほどの数字ではないが、「それなりの族議員グループを形成して、上下両院で影響力を行使する」勢力になるだろうというのが同紙の見通しだ。

 同紙によれば、地域の茶会団体やペイリン元アラスカ州知事らの推薦を受けた茶会系候補は上下両院で合計138人。共和党予備選で党幹部が推薦した主流派の大物を打ち負かした草の根候補が多い。デラウエア州共和党予備選では、茶会系のクリスティン・オドネル氏が、人気絶頂でベテランのマイケル・キャッスル元同州知事を破った。しかし、オドネル氏はマスターベーションさえ非難するような過激な性倫理活動をやってきた以外、ほとんど政治経験がない新人候補だ。キャッスル元知事なら敗北必至と踏んでいた民主党陣営は、一転して勝機が出てきたと喜んだ。ほかの州でも過激なアマチュア政治家が茶会旋風に乗って共和党候補に並んだので、茶会は共和党にとって大きな痛手だという見方さえ広がっていた。それだけに、ニューヨークタイムズ紙の調査が注目を集めたのである。

 茶会系が共和党の一大勢力になったらどうなるか。茶会は各地域の草の根運動の集まりで中央司令塔は存在せず、当然、綱領などはない。だが、共通しているのは急進的な財政保守主義で小さな政府の理念を極限まで追求するところ。当面の課題は、オバマ大統領が実現した健康保険改革を振り出しに戻し、ブッシュ減税を恒久化することなどだが、そもそも税金があるから政府の無駄遣いが生まれると考えて、内国歳入庁(国税庁)自体を廃止してしまえという主張をする人も少なくない。

 連邦憲法の厳格な解釈も茶会系候補の大きな主張だ。独立後に制定された連邦憲法は州権の維持を前提にしており、連邦政府には外交や戦争などを行うわずかな権限しか認めていない。だから、教育省も農業省も運輸省もエネルギー省も、すべて違憲な存在で廃止すべきだと主張する人も出てきている。

 今のところ、ここまでの過激な主張は共和党の主流にはなっていないが、茶会が今回の選挙で成功すれば、次の選挙からは茶会の主張に合わない候補が徐々に排除されていく傾向が生まれるかもしれない。アメリカの予備選制度は、党候補を選出する段階で草の根組織が大きな威力を発揮するようにできている。1980年代、90年代に宗教右派がやったように、共和党予備選で茶会系の草の根運動が「十分に保守的でない」候補の落選運動を展開すれば、多くの共和党候補は、茶会に攻撃される恐怖から、その主張にすり寄って行かざるを得なくなるだろう。宗教右派はそうやって力を伸ばしてきた。今回の中間選挙は、茶会に同じような力があるかどうかのテストになる。

(2010年10月20日 読売新聞)

615チバQ:2010/10/22(金) 20:08:44
>>611
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101021/amr1010212253010-n1.htm
【米中間選挙】オドネル候補に高い注目 「普通の女性」で茶会支持、「魔術発言」で資質に疑問?
2010.10.21 22:49


米東部デラウェア州ドーバーで共和党予備選の勝利を祝うクリスティン・オドネル氏(ロイター=共同) 【ワシントン=犬塚陽介】中間選挙まで残り2週間を切る中、草の根の保守運動「ティーパーティー(茶会)」が支持するデラウェア州の共和党上院候補、クリスティン・オドネル氏(41)に注目が集まっている。

 政治色の薄い「普通の女性」を強調するオドネル氏には、反現職意識の強い茶会を中心に支持者が多い。一方で、過去に「魔術にはまっていた」と発言していたことをきっかけに政治家としての資質を疑問視する声が浮上。13日に行なわれた討論会は大統領選並みに全米に生中継されるなど注目度は増すばかりだ。

 オドネル氏は今年9月の共和党予備選で、劣勢を跳ね返して共和党執行部が推す元州知事の下院議員、マイク・キャッスル氏(71)に勝利し、一気に知名度を高めた。

 共和党の前副大統領候補で茶会の人気が高いサラ・ペイリン前アラスカ州知事(46)の支持を取り付け、選挙戦のアドバイスを受ける“師弟関係”を築くなど話題には事欠かない。

 過去の素行がメディアに取り上げられ、学費滞納で何年も大学を卒業できなかったことが発覚。約10年前に出演したテレビ番組で「魔術に手を突っ込んだことがある」と発言し、風変わりな候補としてメディアが連日取り上げ始めた。

 特にデラウェア州南部は敬虔(けいけん)なキリスト教徒が多い共和党の地盤。魔術発言は熱心な共和党支持者を失いかねないだけにブッシュ大統領の選挙参謀だったカール・ローブ氏も「オドネル氏はしっかり説明すべきだ」と苦言を呈した。

 13日の上院選候補者の討論会はCNNテレビが全米に中継。オドネル氏は異論がある最近の最高裁判決を尋ねられて答えにつまり、「今度、ウェブサイトに載せます」と返答して失笑を買う場面もあった。

 ただ、思慮深さには欠ける一方で率直、明快な語り口はペイリン氏とも重なり、茶会の支持は高い。予備選後に全米から約400万ドル(約3億2千万円)の寄付を集め、選挙戦終盤でも資金面の不安は少ない。

 今回改選されるのはバイデン副大統領の就任で空席となった議席。民主党からは地方自治体幹部のクリス・クーンズ候補(47)が出馬、オドネル氏とは対照的な堅実さが売りだ。

 15日に発表されたラスムセン社の支持率調査では、クーンズ氏がオドネル氏を11ポイント引き離しており、メディアへの露出度が圧倒的に高いオドネル氏が、どこまで差を詰められるかに注目が集まっている。

616チバQ:2010/10/24(日) 08:38:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20101024ddm007030055000c.html
’10.11.2米中間選挙:共和党・コネティカット上院 戦うプロレス界の女傑
 ◇WWE元CEO、必殺技は「雇用創出」
 【ワシントン草野和彦】11月2日投開票の米中間選挙で、コネティカット州上院選の共和党の女性候補、リンダ・マクマホン氏(62)の戦いぶりが話題を集めている。世界最大のプロレス団体「WWE」の元最高経営責任者(CEO)という抜群の知名度と資金力。党の集票力に頼らず、自らの経営実績などを前面に打ち出した選挙戦を展開中だ。

 「どうやって雇用を創出するの?」。今月上旬、民主党候補のリチャード・ブルーメンタル氏(64)との公開討論会で、マクマホン氏は切り込んだ。

 高失業率は選挙の最大の争点だ。ブルーメンタル氏が挙げた政府の企業支援策などをマクマホン氏は切って捨てた。「政府、政府、政府って、政府は雇用を創出しない。(雇用創出の)リスクは企業が負うものなの」

 破産状態だったマクマホン氏がプロレス業界に参入したのは82年。夫ビンス氏の父が経営していた小さなプロレス団体を引き継いだ。97年から09年までCEOを務め、ペイ・パー・ビュー導入などの新機軸を打ち出し、当初、13人だった社員は今では500人にまで増えた。

 マクマホン氏自身もしばしばリングに登場し、レスラーにパイルドライバーを食らって失神するなど、体を張って会社の成長を支えてきた。来年は100〜140人を新規採用する予定で、雇用創出に貢献しているという自負がある。

 選挙戦に5000万ドル(40億円)をつぎ込むと豪語するマクマホン氏。共和党からは著名女性候補として、カリフォルニア州上院選にコンピューター大手ヒューレット・パッカードの元CEO、カーリー・フィオリーナ氏、同州知事選にインターネット競売大手イーベイの元CEO、メグ・ホイットマン氏も出馬しており、米メディアは3人を「保守的な女性候補」の象徴として取り上げている。

 ただ、マクマホン氏はやや苦戦中だ。意外にも「敵」は女性有権者で、マクマホン氏支持は34%、ブルーメンタル氏支持が61%という世論調査もある。保守系米FOXテレビは「女性は女性らしく振る舞うべきだ」との考えや、自分以上に脚光を浴びる同性を嫌う傾向が女性の中にある、という専門家の分析を紹介している。

617チバQ:2010/10/24(日) 08:45:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010102302000030.html
米メディアが中国たたき 大統領の『弱腰』あらわに
2010年10月23日 朝刊

 【ニューヨーク=阿部伸哉】十一月の米中間選挙に向け、米メディアで「中国たたき」が厳しさを増している。景気が上向かない中、人民元の為替操作やレアアース(希土類)の輸出制限など、経済成長をてこに強硬姿勢を見せる中国へのいら立ちが、左右両派から噴出。オバマ政権の「弱腰」ぶりを浮き立たせる結果となり、大統領の立場を難しくしている。

 十八日付ニューヨーク・タイムズ紙は、論説面に中国関連の記事二本を掲載。一本はオハイオ州選出の与党・民主党上院議員の寄稿、もう一本はノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏のコラムだ。

 上院議員が、中国が自国製造業を不正に補助して対米輸出を増やしていると主張し「言葉での説得はむだ。関税で対抗を」と政府に注文。クルーグマン氏は尖閣諸島問題をめぐり、中国が資源輸出規制で日本に揺さぶりをかけたと批判し「国際ルールを守らないならずものの経済超大国」と切り捨てた。

 リベラルな論調の同紙だけでなく、保守系のウォールストリート・ジャーナル紙も連日、中国関連の記事を一面に掲載。八日付紙面では「中国たたきは民主、共和両党が支持」との見出しで選挙情勢を報じた。

 選挙戦では、両党候補がお互いを「親中派」とレッテル張りをする中傷合戦を、中国風音楽とともにテレビ広告で放送。ウェストバージニア州では共和党候補が民主党現職を「中国で職づくりに励んでいる」と批判。ペンシルベニア州では民主党候補が「中国で立候補しろ」と共和党候補を攻撃している。

618チバQ:2010/10/24(日) 08:46:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20101023ddm007030067000c.html
’10.11.2米中間選挙:南部バージニア州 「対オバマ」で二分
 ◇民主議員、保守地盤で大苦戦
 【シャーロッツビル(米南部バージニア州)で古本陽荘】オバマ大統領の支持率が低迷し逆風が吹くなか、オバマ政権への姿勢をめぐり、与党・民主党の候補者たちの対応が真っ二つに分かれている。バージニア州の下院第5選挙区では、08年の「オバマ旋風」に乗り初当選した「オバマ・チルドレン」の筆頭格、トム・ペリエーロ下院議員(民主)が医療保険制度改革などオバマ政権の主要政策を擁護し苦戦。一方で、同州下院2区では別の当選1回議員が、公然とオバマ政権批判を繰り広げて生き残りを目指している。

 ◇公然と政権批判も
 短大のホールで19日にあった下院5区の討論会は終始、激しいやりとりになった。

 「医療保険改革法でコストは上昇すると分かっていた。選挙区の人々があれほど賛成するなと言っていたのにペリエーロ氏は賛成した。ペロシ下院議長に言われたからだ」

 挑戦者のロバート・ハート候補(共和)が挑発的な言葉で攻めると会場からは大歓声が上がり、司会者が制止せざるをえなくなった。

 同州は、一部の都市部を除けば強固な保守地盤。オバマ大統領が絶大な支持を受けていた2年前の下院選でさえ、ペリエーロ氏は共和党候補に700票強しか差をつけていない。景気対策、地球温暖化対策などオバマ政権の政策を強く支えてきたことが、選挙戦では弱点とみなされ攻撃にさらされた。

 守るペリエーロ氏は「法案成立によって、病気の6歳の子が医療保険に入れるか心配しないで初めて寝られるようになったと言われた。そういう話がいくらでもある」と反論し、医療保険改革の意義を力説した。

 だが、会場内はハート氏を応援するステッカーを胸に張った聴衆の姿が目立つ。周辺に置かれた選挙用看板もハート氏のものばかりだ。討論会が終わった直後は、会場から「ハート」コールがわき起こり、ペリエーロ氏は居所を探すようにステージから去った。

 一方、同じ当選1回でも同州2区選出のグレン・ナイ下院議員(民主)は政権と距離を置く道を選択した。地元テレビでは「医療保険改革、地球温暖化対策、金融機関救済の各法案に反対した」との広告を流し、選挙用ホームページでも「選挙資金の出所が不明確だ」とオバマ大統領が批判する米商工会議所からの推薦を大々的に宣伝する。だが、実際にはナイ氏も共和党候補にリードを許しており、政権批判の戦術は必ずしも奏功していない。

619チバQ:2010/10/24(日) 08:48:28
http://www.cnn.co.jp/usa/30000638.html
米中間選挙、民主党にとって苦難の展開に
2010.10.22 Fri posted at: 12:09 JST

ワシントン(CNN) 2010年11月の米中間選挙は現職と現政権に逆風が吹き、与党民主党に不利な情勢だと言われてきた。景気低迷、9.6%の失業率、住宅危機、雇用不安などの問題を抱え、民主党は守勢に立たされている。

下院では過半数を割り込む公算が大きく、11月2日に逆風が吹き荒れれば上院も過半数割れするかもしれない。

知事選でも、共和党知事協会が資金集めに奔走している。アイオワ、ミシガン、ペンシルベニアなど08年の大統領選でオバマ大統領が大差で勝利した数州で、共和党が知事を奪還しそうな勢いを見せている。

CNNとタイム、オピニオンリサーチが15日から19日にかけて実施し、20日に発表した世論調査によれば、上院議員選では鍵となる4州で民主党が窮地に陥っている。アラスカ、アーカンソー、フロリダ、オハイオの4州とも、オバマ大統領の実績に対する支持率は33%(アーカンソー州)〜42%(オハイオ州)と低迷。選挙戦では現政権と民主党に対する批判が際立っている。
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共和党の「ゴム印」戦術も、真偽はともかく有権者に受けているようだ。例えばアーカンソー州ではブランチ・リンカーン上院議員が再選されればオバマ大統領の言いなり(ゴム印)になる――と訴える戦術だ。リンカーン氏は共和党のジョン・ブーズマン氏に対し14ポイントの遅れを取っている。

オハイオ州では上院議員選でリー・フィッシャー候補(民主党)がロブ・ポートマン候補(共和党)に15ポイントの差をつけられ、フロリダ州ではマルコ・ルビオ候補(共和党)がケンドリック・ミーク候補(民主党)を26ポイントリードする展開になっている。

しかし、この4州のうち3州では、知事選では民主党が優位または接戦に持ち込んでいる。アーカンソー州の現職マイク・ビーブ知事は共和党の対立候補ジム・キート氏を27ポイントの差でリード、オハイオ州のテッド・ストリックランド知事は共和党のジョン・ケイシック候補を1ポイント差でリードしている。フロリダ州では民主党のアレックス・シンク氏が共和党のリック・スコット氏を3ポイント差で追う展開だ。

アラスカ州を除けば、この3州の知事選で民主党は、上院議員選ほどの劣勢には立たされていないと言える。ただし、民主党に対する全国的な逆風の影響は否定できない情勢だ。

620チバQ:2010/10/24(日) 08:49:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20101022k0000e030015000c.html
米国:オバマ政権、女性票掘り起こし 中間選挙終盤戦
 【ワシントン小松健一】米国の中間選挙(来月2日投票)は終盤戦に入り、オバマ政権と民主党は女性票の確保に力を入れている。過去の中間選挙では、投票した女性の過半数が民主党に票を投じており、民主党の重要な支持基盤だ。しかし各種世論調査で、今回は民主党への女性票が半数を割り込むと予想されている。劣勢の民主党が議席減をできるだけ食い止める上で、女性票の動向が鍵を握っている。

 オバマ大統領は21日、接戦が続く西海岸ワシントン、カリフォルニア両州の民主党女性上院議員候補の応援のため、女性票掘り起こしを主眼とした遊説を開始した。

 「今や労働者人口の半数は女性だ。中小の会社の経営者も女性が増えている。しかも私の家庭もそうだが、女性は景気が家計に及ぼす影響に敏感だ」

 オバマ氏はこの日、ワシントン州シアトルで働く女性たちを集めたミニ集会でそう語り、昨年1月の大統領就任以来、女性の雇用促進、男女間の給与格差是正などに取り組んでいる実績を強調した。

 同州選出の上院選では民主党現職のパティ・マーリー候補(60)が、保守系草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)の支援を受けた共和党候補と接戦を演じている。

 オバマ氏は集会後、地元の大学でマーリー候補の応援演説を行い、「(マーリー氏は)人々の雇用を守り、皆さんのことを常に考えているリーダーだ」と支持を訴えた。

 オバマ氏は22日にカリフォルニア州選出の民主党現職、バーバラ・ボクサー候補(69)応援の遊説を行う。

 ジャレット大統領上級顧問は「医療保険改革法の撤廃などを掲げる共和党の政策は、女性に壊滅的な打撃を与える」と強調し、今後も女性有権者への訴えを強化していく方針を示した。

621チバQ:2010/10/24(日) 21:20:00
>>611>>615
http://mainichi.jp/select/world/news/20101025k0000m030076000c.html
米中間選挙:失言連発の「魔女」勢いに陰り
 「私は魔女ではありません」。米中間選挙で米東部デラウェア州から上院議員を目指す共和党新人候補、クリスティン・オドネル氏(41)の選挙CMが全米で話題になっている。高校時代に魔術に凝ったことが話題になり、それを逆手に取った。保守系草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)の推薦を受けた上院選の共和党新人候補9人の中では注目度は抜群だ。しかし、普通の女性をアピールして既成政治への反発世論に乗った勢いは失速しつつある。【ウィルミントン(デラウェア州)で小松健一】

 「いくら頼んでも共和党は私を助けようとしない。民主党候補と差が開くばかりじゃないの」。オドネル氏は17日、ABCテレビのインタビューで不満をぶつけた。

 オドネル氏はテレビコメンテーターとして「進化論はでっち上げの神話」と主張して進化論を教える教育省解体を訴えたり、「神の声を聞いた」などの奇抜な発言が目立ち、これまで上院選に2回出馬したが、泡沫(ほうまつ)候補扱いだった。

 今回の上院選はバイデン副大統領がホワイトハウス入りする前に36年間守った議席が対象。共和党執行部は元州知事のベテランの現職下院議員をくら替えさせた。だが9月の共和党予備選でオドネル氏にまさかの敗北を喫した。

 「州外の茶会運動が多額の選挙資金を投入して『オドネル旋風』を巻き起こした。茶会運動が遠隔操作した無人攻撃機によって共和党の意中の候補が駆逐されたようなものだ」。デラウェア大政治コミュニケーションセンターのベグライター所長は指摘する。

 しかも討論会を重ねるごとに失言が飛び出す。CNNテレビが全米中継した13日の討論会では、質問に答えられず「明日、ホームページに掲載する」と答え、18日には法律を学ぶ学生を前に「憲法は宗教と政府の分離を規定しているの?」と聞き返して、場内から失笑とため息が漏れた。

 各種世論調査で、オドネル氏は民主党のクリス・クーンズ候補(47)に20ポイント近い差を付けられている。オドネル氏の支援集会に参加した女性のレイ・シュテイボーズさん(60)は「彼女が人工妊娠中絶反対だから支持している。それ以外の政策? 支持できるものはないかな。茶会運動の訴えも皮相的で好きじゃない。そんな保守層は結構いるわよ」と打ち明けた。

622チバQ:2010/10/24(日) 21:22:48
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101016/amr1010161924010-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】「親オバマ」が売りの共和ガオ氏 (1/3ページ)
2010.10.16 19:22

 「大統領は私に会うと、『ジョー、元気かい』『こいつは僕のお気に入りだ』と言ってくれます」

 12日、米南部ルイジアナ州ニューオーリンズ。下院選のルイジアナ第2区の候補者討論会で、共和党現職、ジョセフ・ガオ氏(43)が胸を張ると、9割以上が黒人の聴衆から笑いと歓声がどっと上がった。

 ガオ議員は米政界異色の存在だ。

 1975年、ベトナム戦争終結の直前に米国へ脱出。カトリックの修道士や弁護士を経て、2008年、汚職で起訴された民主党現職を破り、ベトナム系初の連邦議会議員となった。

 昨年11月、オバマ大統領の最大の公約である医療保険改革法案の採決で、共和党としてただ一人賛成票を投じるなど、「オバマ関連法案」の68%に賛成。政権への敵対姿勢を強める共和党で、「一匹おおかみ」の地位を築いている。

 しかし、全米を見渡せば、オバマ離れの動きのほうが、はるかに顕著だ。

 共和党では、草の根保守運動「ティーパーティー」の影響によって、マケイン上院議員ら、かつて超党派的な行動で知られた現職が“右傾化”を強めている。

 民主党内でさえ、規制強化や増税への有権者の不安感を背景に、医療保険改革に賛成した現職が苦戦し、逆に反対議員が支持を伸ばしている。

 一方、ニューオーリンズは、有権者の70%以上が民主党支持者で、約3分の2が黒人。人種と党派いずれも少数派のガオ氏にとり、オバマ氏との緊密な関係は最大の武器だ。議会オフィスには「君の友情に感謝する」というオバマ氏のサイン入りの写真も飾られているという。

 しかし、大統領は今月に入り、民主党候補、セドリック・リッチモンド州議会議員(37)の支持を表明。「ニューオーリンズはリッチモンド氏を必要としている。私もだ」。大統領が登場するコマーシャルが3日、全米プロフットボールリーグ(NFL)の地元セインツの試合中にテレビで初めて流れた。

 両党候補者が“親オバマ”を競う異質の選挙戦は、経済危機に加えて5年間で2度の大災害を経験した街の苦境抜きには語れない。05年のハリケーン「カトリーナ」のつめ跡が残るうえに、英メジャー(国際石油資本)BPの原油流出事故の影響で失業者が急増している。4人に1人が医療保険をもたない。

 「ガオ氏への一票は、ブッシュ時代への逆戻り」。リッチモンド氏はオバマ氏をほうふつとさせる容姿と弁術でガオ氏をこう批判する。ガオ氏の強みのはずの医療保険改革への賛成も、「助成金が人工中絶に流用される恐れがある」と指摘された上院案の採決(今年3月)ではカトリック信者という立場から反対に回ったことを挙げ、「信用に値しない」とこき下ろした。

 が、ガオ氏には「地域回復のため、過去2年間、党派を超えて大統領とともに働いてきた」という自負がある。

 「すべてを支持するわけではないが、住民の利益を最優先させている点では信頼できる」とは民主党員の黒人女性。「デモクラッツ・フォー・ガオ(ガオ氏を支持する民主党)」という有志運動も広がっている。

 しかし、オバマ氏の支持が効いたのか、選挙戦最終盤の世論調査では、当初劣勢だったリッチモンド氏がガオ氏をリードしている。 奇跡は再び起きるか。ガオ氏の選挙戦は、オバマ氏が自らの大統領選で掲げながら急速に色あせた「超党派」の価値を問い直す闘いでもある。(ルイジアナ州ニューオーリンズ 渡辺浩生)

623チバQ:2010/10/24(日) 21:23:34
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101018/amr1010180804004-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】茶会の勢い、本選でどこまで (1/3ページ)
2010.10.18 08:03

14日、ネバダ州ラスベガスで、テレビ中継された上院議員選の候補者討論会を視聴し、ハリー・リード上院議員の主張に歓声をあげる支持者ら 「米国は『選択』の国家であり、必要ないものの購入を人々に無理強いする国家ではない」

 カジノや高級ホテルが立ち並ぶ世界有数の歓楽街、ラスベガス。そのラスベガスのテレビ局で14日夜に行われたネバダ州の上院議員選候補者の討論会で、草の根の保守運動「ティーパーティー(茶会)」が支持する共和党の新人、シャロン・アングル候補(61)はきっぱりと言い切った。

 批判の対象はオバマ政権の医療保険制度改革。アングル氏は保険の適用範囲を最小限に抑え、あとは国民一人一人の判断に任せるべきだと主張した。国家の介入をできるだけ排除し、自ら下した判断には責任を負うという茶会の理念を代弁したのだった。


全米随一の激戦区

 ネバダ州は、茶会の「小さな政府」と、オバマ政権の「大きな政府」路線が正面から激突する全米随一の激戦区だ。民主党の候補者は、上院トップとしてオバマ政権を支えたハリー・リード院内総務(70)。最新のラスムセン社の支持率調査では、アングル氏49%、リード氏48%と互角だ。アングル氏が勝利すれば「躍進の象徴」となるだけに、共和党は最重点区のひとつに位置づけている。しかし、アングル氏への支持をめぐって地元の共和党は分裂、事実上の“内戦”状態に陥っているという。

 小さな政府を支持するアングル氏は、低所得者層への学費補助撤廃につながりかねない「教育省の解体」などに言及。あまりに極端な政治姿勢が煙たがられ、一部の共和党員がライバルであるはずのリード氏支持に回っている。

 「共和党員を含む他人との協力に拒絶や抵抗を示すことや、非現実的な政策を見過ごすことはできない」

 ネバダ州の共和党重鎮として知られるビル・ラッジオ州上院院内総務(83)は、アングル氏の政治姿勢をこう批判した。

 茶会は「大きな政府」の推進など、左傾化するオバマ政権に反発する市民運動として勢いをつけてきた。共和党支持者の7割近くが茶会に賛同しているともいわれるが、茶会の勢いにのって勝ち上がってきた一部の新人候補が打ち出す極端な政策が、共和党の中道系の拒否反応を招いている。“次善の選択”としてリード氏支持に転じた共和党員はラッジオ氏を含め州内ですでに200人以上いるという。


失望とため息

 ネバダ州では経済や雇用を牽引(けんいん)してきたカジノなどの観光業や建設業が世界的不況で失速。失業率は14.4%と4年前の3.2倍に達したとされている

 3週間前、半年ほど働いたホテル建設現場を解雇された電気技術者、ジョゼフ・ハイさん(34)は「ほんの数年前まで、この街は希望にあふれていた。いまは失望が広がるばかりだ」とため息をもらした。

 5千ドル(約41万円)の月収は、失業保険で手にする1200ドル(9万8千円)に替わった。車のローンや離婚で生じた子供2人の養育費は、わずかな貯蓄を切り崩して捻出(ねんしゅつ)する。

 自らを「普通の女性」と称するアングル氏はテレビCMで「首都での生活が長すぎるリード氏は、ネバダの現実を把握できていない」と繰り返し批判した。ベテラン政治家として数々の修羅場をくぐり抜けてきたリード氏は討論会で、「父は炭鉱で働き、給与の支払いが遅れることもあった。不況でもがき苦しむ経験は私もよく知っている」とかわした。

 中間選挙の予備選で勢いを見せつけた茶会が本選でもそれを再び発揮できるのかどうか。ネバダ上院選はそれを見極める重要な舞台となりそうだ。(ネバダ州ラスベガス 犬塚陽介)=おわり

624チバQ:2010/10/24(日) 21:24:27
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101014/amr1010142208016-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】カリフォルニア州ルポ 苦戦のベテラン 挑む元CEO (1/2ページ)
2010.10.14 22:01
 12・4%と全米で最も失業率の高いカリフォルニア州の上院選は「親オバマVS反オバマ」という激戦の象徴となっている。「ビジネス分野の世界最強の女性」(米経済誌)に選ばれたこともある米コンピューター大手元CEO(最高経営責任者)の共和党新人候補が、民主党のベテラン女性議員を追い上げる展開で、景気・雇用対策を焦点に「過去最大の戦い」(民主候補)が繰り広げられている。(ロサンゼルス 佐々木類)

 ロサンゼルス市中心部から車で南に約1時間の太平洋に面したハンチントンビーチ市。6日、金属掘削機械が並ぶ部品製造工場内で、共和党候補のカーリー・フィオリーナ氏(56)が従業員らを前に支持を訴えていた。

 「28年も連邦議会で政治家をやっているのに、雇用創出に有効な手を打てないでいる。(同州選出の上院議員)バーバラ・ボクサー氏(69)に引退を勧告する」

 フィオリーナ氏は、コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)の元CEOで海外での知名度も高い。

 選挙戦ではこの経歴を前面に打ち出し、製造業を中心とした中小企業への優遇措置や中流層への減税を柱とする景気対策を訴えている。

 数年前に離婚後、2人の子供を育てているという会社員、ランス・バックさん(49)は昔からの共和党支持者。「景気対策で何もしてくれなかったボクサー氏が続投すれば人災が続く」と酷評する。

 主婦のベティ・バードさん(62)も、「政治家は結果責任を負うべきで、フィオリーナ氏に期待したい」と語る。

 カリフォルニア州は、伝統的に民主党支持者が多く、上院選で共和党候補が当選すれば1988年以来となる。

 世論調査会社「リアル・クリア・ポリティクス」によると、9月末現在の支持率はボクサー氏48・3%、フィオリーナ氏41・4%とフィオリーナ氏が追い上げている。

 フィオリーナ氏の支持がここまで伸びてきた要因のひとつは、一部のティーパーティー参加者から強い支持を得たことだ。

 もっとも、フィオリーナ氏は集会後の記者会見で、「(ティーパーティーという)政党はない。あるのは支持者とその集まりだけ」と自身への強い支持はティーパーティーにとどまらないことを強調した。

 一方、下院10年、上院18年の計28年間という実績を持つボクサー氏は、オバマ氏批判に端を発する全米的な「反現職」ムードと多選批判に悩まされている。2008年の大統領選で、ボクサー氏は資金集めでオバマ氏当選に貢献したとされている。

 7日、ロサンザルス市郊外で記者会見を開いたボクサー氏は、「今度ばかりは非常に厳しい選挙戦だ。雇用創出を最優先課題として取り組んでいる」と強調した。

 ボクサー陣営はテレビCMで、「フィオリーナ氏は在職中に3万人の従業員を一時解雇しながら、自分は巨額の退職金を手にしている」と繰り返すネガティブキャンペーンを展開、猛追をかわそうとしている。

 しかし、両候補とも中流層の減税や中小企業支援を訴える政策が共通していることも事実。

 ボクサー陣営のカポロツェンスキー選挙対策責任者は、産経新聞に「フィオリーナ氏は結局、金持ちを優遇するだろう。中流層に寄り添った対策が実行できるのはボクサー氏だけだ」と語り、再選に自信をみせた。

625チバQ:2010/10/24(日) 21:25:12
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101016/amr1010161529008-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】政府支出すべてに猛反対 逆風示す因縁対決 (1/2ページ)
2010.10.16 15:24

 秋晴れの13日午後、ペンシルベニア州フィラデルフィア市の演説集会で上院選の共和党候補パット・ツーミィ氏(48)が熱弁をふるっていた。

 独立宣言や自由の鐘で知られる米国東部の由緒ある大都市、フィラデルフィアを抱えるこの州では同氏と民主党候補のジョー・セスタック氏(58)が激しく議席を争っている。

 「リベラルのセスタック氏は下院議員として連邦住宅公社のファニーメイとフレディマックの監督強化に反対し、両公社の破綻(はたん)後もその救済のための巨額の公的資金投入を求めました。オバマ政権の典型的な『大きな政府』政策を推進してきたのです」

 ツーミィ氏は住宅市場危機からさらに大きな金融危機への引き金となった両公社への放漫な施策を政府の間違った過剰介入と断じ、大型景気対策などオバマ政権の一連の民間分野介入と重ねて対抗馬をたたいたのだった。セスタック氏は民主党下院議員としてオバマ氏の政策を支持してきた。

 ペンシルベニア州の上院選は全米レベルでも熱い関心を集めている。契機は同州選出の上院議員を30年近く務めた共和党のアーレン・スペクター氏が昨年4月に民主党へと転籍したことだった。転籍の最大の理由は同じ共和党のツーミィ氏から政策が「保守らしくなく、オバマ政権にも近い」として上院予備選での挑戦を予告され、世論調査でも大きくリードされたことだとされた。

 ◆転籍実らず

 しかし、スペクター氏は今年4月の民主党予備選で下院からの転進を図るセスタック氏に敗れた。その過程でスペクター氏を推すオバマ政権がセスタック氏の立候補を止めようと圧力をかけたことが明るみに出て論議を呼んだ。

 そんな大物政治家の興亡とオバマ政権の複雑な動きを背景とする因縁の対決がこの上院選なのである。 

 ビジネスマン出身のツーミィ氏は共和党でも最も保守的、最も反オバマ志向の強い政治家とされ、大幅減税、政府支出削減など「小さな政府」策を徹底して主張してきた。今回の選挙でもオバマ政権の医療保険改革、温暖化対策での排出量取引制など大型の政府支出をともなう措置には、すべて猛反対を表明する。

 ◆「中国の友人」

 こうした姿勢をセスタック氏の報道官、ジョナサン・ドーキン氏は「ウォール街の代弁者で弱者の切り捨て策の推進者」と非難する。セスタック氏自身も、ツーミィ氏が中国の人民元切り上げを促す民主党主導の対中制裁法案に反対することから「ペンシルベニアの労働者の利益よりも中国の利益を優先する中国の友人」とまで断じる。

 だが世論調査の支持率ではツーミィ氏が一貫して先行し、14日発表のラスムセン社の調査では49%対39%という大差をつけた。

 ペンシルベニアは民主党の党員数が共和党を大幅に上回り、前回の大統領選でもオバマ氏が大勝した州であることを考えれば、オバマ政権や民主党への逆風がいかに強いかがわかる。

 ツーミィ陣営のティム・ケリー運動員は「一般有権者はオバマ大統領と民主党議会の支出、支出、支出という政策に怒りを高め、その政策に反対してきたツーミィ候補を支持するのです」と語る。

 フィラデルフィアの集会でツーミィ氏と直接、話す機会を得た。「中国の友人だと評されていますが」と問うと、同氏は即座に「セスタック陣営の絶望的なレッテルはりですよ」と真剣な語調で答えた。この選挙の激しい対立をうかがわせる反応だった。(ペンシルベニア州フィラデルフィア 古森義久)

626チバQ:2010/10/24(日) 21:26:11
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101014/amr1010142157015-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】民主惨敗の可能性 雇用、景気の逆風強く
2010.10.14 21:55

 【ワシントン=佐々木類】11月2日の米中間選挙まで3週間を切り、各陣営とも必死の追い込みをかけている。失業率が全米平均で9・6%と高止まりするなど、雇用不安や景気低迷からオバマ政権と与党の民主党候補への逆風は強く、共和党の優位が続いている。

 共和党復調の背景にあるのが、全米的な広がりで旋風を巻き起こしている保守系草の根運動「ティーパーティー」だ。

 「ティーパーティー」は医療保険改革に象徴される「大きな政府」を嫌う市民らが集まって自然発生的に生まれた数千に上る地域グループの集まりで、特定の指導者もいなければ独自候補も擁立していない。

 だが、一部は共和党の新人候補を強力に支援し、9月に行われたデラウェア州の共和党上院予備選では新人の女性候補がベテランの現職を破り、その影響力を見せつけた。

 ネバダ州では民主党の重鎮、リード上院院内総務が「ティーパーティー」が支援する共和党新人と議席を争うが、世論調査ではリード氏の苦戦が伝えられる。

 上院では、両党あわせた改選議席37のうち、共和党が28議席獲得できれば、過半数を奪還できる。米政治情報サイトなどによれば、共和党はすでに23議席ほどを固めているとされ、オバマ大統領の地元のイリノイ州など接戦となっている6州の行方に注目が集まっている。

 下院では255議席を占める民主党が38議席ほど減らすと予想され、すでに与野党逆転が濃厚になっている。

 ■中間選挙 4年ごとの大統領選の中間の年に行われる上下両院議員や州知事選などの選挙の総称。現職大統領の2年間の政策に対し「国民が審判を下す場」と位置付けられる。任期2年の下院(定数435)の全議席と、任期6年の上院(定数100)の約3分の1(今回は37)が改選される。上下両院とも現在は民主党が多数を占めている。

627チバQ:2010/10/24(日) 21:27:44
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101024/amr1010241842005-n1.htm
【米中間選挙】「ママ・グリズリー」ペイリン氏が総仕上げの全米行脚 茶会色強く批判も (1/2ページ)
2010.10.24 18:41

集会で演説するサラ・ペイリン氏=16日、アナハイム(AP) 【ワシントン=佐々木類】2008年の米大統領選で共和党の副大統領候補となり、知名度抜群のサラ・ペイリン元アラスカ州知事が、中間選挙の候補者支援のため大陸横断の全米行脚に乗りだした。共和党の顔ともいえるペイリン氏だが、「旬は過ぎた」(米メディア)との批判的な見方もある。

 「共和党有力議員らの腰が引けている。おどおどせずに、正々堂々、茶会候補を応援しようではありませんか」

 ペイリン氏は15日間にわたる全米行脚初日にあたる18日、ネバタ州リノの集会でこう演説し、 保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会)」候補への支援をさらに強めていくよう呼びかけた。

 茶会に対しては、「人種差別主義者の集まり」などの批判がくすぶり、民主党支持者だけでなく無党派層からも距離を置く動きが出ている。ペイリン氏の発言は、茶会との連携を表明したがらない共和党候補が少なくないことを念頭に置いた発言だ。

 かくいうペイリン氏は茶会が最も好む共和党の象徴であり、台頭著しい保守系女性政治家として米メディアから「ママ・グリズリー」に例えられている。グリズリーは米国で「地上最強」とされる野生のハイイログマ。ペイリン氏がグリズリーが多く生息するアラスカ出身であることから、命名された。

 ペイリン氏が初日の集会場所に選んだのも、上院選で民主党のリード院内総務に挑む共和党候補アングル氏の地元だ。医療保険改革などオバマノミクスを上院で主導してきたオバマ大統領の右腕を倒すことで、中間選挙での象徴的な勝利とするのが狙いだ。

 ペイリン氏は選挙前日の11月1日までの間、テキサス、アリゾナなど南西部でテコ入れを強化。オハイオ州など製造業の多い民主党の地盤で切り崩しを図る。

 一方、米CBSテレビの最近の世論調査だと、2012年の大統領選への立候補を示唆するペイリンに対し、民主党が強いカリフォルニア州では、58%が「嫌い」だと回答している。

 こうした選挙区事情を考慮してか、共和党候補の中でも大手企業の元最高経営責任者(CEO)、フィオリーナ上院議員候補やウィットマン州知事候補はともに、日程上の都合を理由にペイリン氏が参加するカリフォルニア州での集会への出席を断っている。

628チバQ:2010/10/24(日) 21:29:50
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101024/amr1010240058000-n1.htm
穏健VS強硬 オバマ政権、対中政策めぐり二分
2010.10.24 00:55

14日、米フィラデルフィアで講演するオバマ大統領(ロイター) 【ワシントン=古森義久】オバマ米政権が対中国政策をめぐって二分し、激しいやりとりが交わされていることが21日、米紙ワシントン・タイムズの報道で明らかになった。中国関連の取材で定評のあるビル・ガーツ記者が報じた。

 報道によると、オバマ大統領の11月のアジア訪問で中国に立ち寄らないことが中国政府をさらに硬化させ、米政権内部の従来からの意見対立を増幅させた。

 米政権内で一貫して中国への和解や譲歩を説くグループは「叩頭派」と呼ばれ、スタインバーグ国務副長官、ベーダー国家安全保障会議アジア部長、中央情報局(CIA)の実務者たちが主体という。

 これに対し、中国の対米態度に反発し、現実的で強固な対中政策を求めるグループは「失望派」と呼ばれ、クリントン国務長官、パネタCIA長官、キャンベル国務次官補、グレグソン国防次官補らがいる。オバマ大統領とバイデン副大統領はこの対中政策論議には加わっていないが、ゲーツ国防長官は「失望派」に傾いているとされる。

 報道はさらに「叩頭派」主体のオバマ政権のこれまでの対中政策では、イランや北朝鮮の核開発、人民元交換レート、貿易政策、気候変化、韓国哨戒艦沈没など、一連の重要案件で中国の協力を得られなかったことが失敗と指摘している。

 スタインバーグ国務副長官は中国に対し、現在の勢力拡大があくまで平和的であることを「戦略的に再確認」するよう求めたが断られ、和解や譲歩によるアプローチの失敗を印象付けているという。

629チバQ:2010/10/25(月) 22:29:18
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101025/amr1010252148005-n1.htm
【米中間選挙】「茶会候補」の爆発力ともろさ NY知事選でも (1/2ページ)
2010.10.25 21:48

21日、ロイター通信のインタビューに答える共和党知事選候補カール・パラディノ氏(ロイター) 【ニューヨーク=松尾理也】米中間選挙まで1週間となり、与党民主党の劣勢が伝えられる中、ニューヨーク州知事の座をめぐる選挙戦が、ここに来て、民主党候補が共和党候補に大差をつける予想外の展開を見せている。理由は、民主党候補への評価というよりも、草の根の保守運動「ティーパーティー(茶会)」支援を受け共和党候補に選ばれたカール・パラディノ氏(64)の急激な失速だ。

 パラディノ氏は、州北部バファロー生まれで、現在は同地を地盤に、不動産開発業などを営む富豪。財政改革や教育改革を叫ぶその主張に加え、州政界ではほとんど知られていなかったその存在が逆に、既成の政治家への不満を募らせていた有権者からの興味を呼び、茶会の支援に乗る形で9月の党予備選で意表をつく勝利を果たした。

 だが、その勝利により全米の注目を集めたことで、以前からくすぶり続けながらも勢いにまぎれていたさまざまなスキャンダルが、本格的にパラディノ氏の足を引っ張ることになった。

 同氏が友人たちに流していた電子メールの内容もそのひとつ。「オバマ氏の大統領就任式リハーサル」と題したアフリカの部族民の踊りのビデオや、「走れ、ニガー(黒人の蔑(べっ)称(しょう))」とキャプションをつけた黒人の写真、さらには性行為のビデオなどの送信が暴露され、「人種主義者」「性差別者」などとの非難が殺到するはめになった。

 思わぬ恩恵をこうむったのが民主党陣営。そもそも、2008年に当時のスピッツァー知事が買春スキャンダルで辞任し、後任のパターソン知事も再選を狙おうとしたものの、あまりの不人気にホワイトハウスから横やりが入り、出馬を断念するというドタバタ続きで、今回の知事選でも苦戦が予想されていた。

 しかしパラディノ氏の失態に助けられたかのように、最新の世論調査では民主党のアンドリュー・クオモ候補が60%の支持を集め、37%にとどまったパラディノ氏を大差でリードしている。

 パラディノ氏は、茶会候補の爆発力ともろさの両方をさらけ出したともいえ、ニューヨーク・ポスト紙は「多くの共和党幹部はパラディノ氏の登場が党のイメージ全体を傷つけたと苦々しく思っている」と伝えている。

630チバQ:2010/10/26(火) 23:09:36
>>504>>588
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010102602000025.html
同性愛者 差別解消進まぬ政権
2010年10月26日 朝刊

 【ワシントン=岩田仲弘】同性愛者であることを公言し、軍務に就くことを禁止した米軍規定の執行中止を命じた連邦地裁の判断が、オバマ米大統領を悩ませている。

 米軍には現在、入隊審査で同性愛者と公言しない限り入隊を認める「聞かない、言わない」の暗黙の了解がある。だが、カリフォルニア州の連邦地裁は今月中旬、この軍務規定が憲法が定めた言論の自由に違反するとして執行中止を命じた。

 大統領は、同性愛を隠さずに軍務に就けるよう、「規定撤廃」を今回の中間選挙で訴え続ける。連邦地裁の判断は“追い風”になりそうだが、あくまでも下級審の判断。大統領は司法ではなく立法措置による撤廃を重視してきた経緯もある。

 連邦議会では、下院が規定の撤廃条項を盛り込んだ国防権限法案を既に可決。ただ、上院は共和党の猛反発で、採決を中間選挙後に先送りしている。

 司法省は、混乱を避けるため、執行中止命令を「不服」とし、連邦控訴裁に差し止めを申し立てた。これを受け、控訴裁は執行中止命令の仮差し止めを言い渡した。

 規定撤廃を目指しながら、裁判所の中止命令に異議を唱えるという政府の方針に、同性愛者の入隊希望者には怒りや失望の声が上がる。

 その一方、保守派の団体が仮差し止めを評価する“ねじれ現象”が起きている。

631チバQ:2010/10/26(火) 23:28:55
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101027k0000m030101000c.html
米国:景気低迷で政権に不満蓄積…中間選挙まで1週間

米財政収支の推移 【ワシントン斉藤信宏】投票まであと1週間となった米議会の中間選挙は、野党・共和党の下院での過半数獲得が確実視されるなど、与党・民主党の劣勢が続いている。背景には、オバマ政権の経済政策に対して、多くの米国民が強い拒否反応を抱いていることがある。草の根保守の「ティーパーティー(茶会運動)」は、08年秋のリーマン・ショック以降の政策を「社会主義的な大きな政府を目指すものだ」と批判して勢力を拡大してきた。雇用改善の遅れなどで生活不安に苦しむ米国民の間には、オバマ政権への不満が蓄積されており、保守派の運動を活気づかせている。

 「議会が無理やり成立させた8000億ドル(約64兆8000億円)規模の景気対策は、財政赤字と失業者を増やしただけだ」−−。コロラド州上院の共和党候補ケン・バック氏は、オバマ政権の「大きな政府路線」を徹底的に批判することで支持を拡大してきた。「財政赤字反対」「医療保険の国有化反対」「自由市場の政府統制反対」。小さな政府を目指す公約が多くの有権者に支持され、民主党現職との選挙戦で優位に立っている。

 共和党系候補は、他の州でもバック候補と同様に、徹底して「大きな政府」批判を繰り返して支持を拡大してきた。長引く景気低迷と家計のバランスシート調整の影響で、多くの米国民が苦しい生活を強いられており、10会計年度(09年10月〜10年9月)も2年連続で1兆ドルを超える財政赤字を出しても景気を好転させられないオバマ政権への不満が、「小さな政府」への支持につながっている。

 米国では、住宅バブルがはじけた影響で住宅価格が低迷し続け、多くの住宅保有者が住宅の値上がりを見込んで負った借金の返済に苦しんでいる。ローン残高が住宅価格を上回る「ネガティブ・エクイティ」に悩む国民が減らず、住宅市場の低迷が個人消費を冷やし、さらにそれが景気回復の足かせになって雇用の改善を遅らせるという悪循環が続いている。

 また、景気回復のカギを握る企業の反応も鈍い。多くの企業はオバマ政権の医療保険制度改革や金融規制改革でどんな影響を受けるのか測りかねており、「多額の現金を内部留保として抱えたまま新規雇用や設備投資に慎重な姿勢を崩していない」(ピーターソン国際経済研究所、トルーマン氏)という状況が続いている。失業率が9%台後半で高止まりする中で、財政赤字だけが積み上がる現状を大きく変える政策は見当たらず、オバマ政権は強い逆風にさらされたまま、中間選挙の投票日を迎えることになりそうだ。

632チバQ:2010/10/26(火) 23:29:24
http://mainichi.jp/select/world/news/20101007k0000e030056000c.html
米中間選挙:アフガン戦争、争点外れ 景気低迷が影響
 【ワシントン草野和彦】アフガニスタン戦争は7日、01年10月の開戦から丸9年を迎える。米国史上で最長の戦争となり、戦況は悪化するばかりだが、来月の中間選挙に向けた主要な争点にはなっていない。前回06年の中間選挙で、イラク戦争が最大の争点だったのとは対照的だ。今回の選挙では、景気低迷への対応を巡ってオバマ政権与党の民主党が苦戦している。経済など国内問題一色の今回の選挙は、米国が「内向き」な傾向を強めていることを示す一つの象徴と言える。

 「オバマの戦争」と形容されるアフガン戦争は、3万人の米軍増派が完了し、反政府武装勢力タリバンの発祥の地カンダハル州での攻撃も今月、始まった。一方で、開戦以来最悪のペースで増加する米軍死者数は1300人を超えた。

 だが「米国が直面する最大の課題」を問う米ギャラップ社の先月の世論調査では、「経済全般」が33%、「雇用」が28%、「政府への不満」が11%で上位を占め、3%の「戦争」は同率7位だった。

 06年選挙当時は、景気は堅調だったが、イラクを「内戦」状態にしたブッシュ前政権への批判が高まり、与党・共和党への逆風となった。直前のギャ社の調査では、投票で最重視するのは「イラク戦況」「テロ」「政府の腐敗」が48%で同率1位。選挙の結果、上下両院で民主党が勝利し、多数派となった。

 二つの選挙を巡る状況について、米スタンフォード大フーバー研究所のトーマス・ヘンリクソン上級研究員は経済以外に、米国の政治的状況や、戦争の質の違いを挙げる。

 アフガン戦争は、01年9月の米同時多発テロを実行した国際テロ組織アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の身柄の引き渡しを、当時のタリバン政権が拒んだことで始まった。

 上級研究員によると、共和党議員だけでなく、イラク戦争には反対した民主党議員もアフガン戦争は「正しい戦争」とみなしており、そもそも争点になりにくいという。米軍死者数も過去の戦争よりは少なく、国民やメディアからは、4400人を突破したイラク戦争ほどの批判はない。

 さらにオバマ大統領は来年7月までに米軍撤退を開始するとしている。上級研究員は「来夏には何かが変わる、と多くの米国民が考えている」と述べ、大統領の「出口戦略」の効用を指摘する。

 アフガン戦争を争点化させないことには成功した大統領だが、高止まりする失業率などを背景に民主党は上下両院とも苦戦。今回は、大統領の経済政策への信任投票の色合いが濃くなっている。

毎日新聞 2010年10月7日 13時34分(最終更新 10月7日 15時38分)

633チバQ:2010/10/26(火) 23:30:33
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102501000493.html
“クリントン株”が急上昇 白人票獲得へ元大統領頼み


 米フロリダ州オーランドで民主党候補者の応援のため演説するビル・クリントン元大統領(右)=20日(AP=共同)
 【ワシントン共同】ビル・クリントン元米大統領が11月2日に迫った中間選挙の与党民主党候補の応援で、旗振り役を務めている。民主党の支持基盤でありながら、オバマ大統領の支持率が低迷している州を中心にてこ入れに奔走。白人低所得者層からの根強い人気を武器に積極的な選挙活動を展開しており、“クリントン株”が急上昇している。

 今月19日にギャラップ社が発表した世論調査では、民主党支持者のうちオバマ氏が応援する候補に投票すると答えたのは48%。これに対し、クリントン氏が推す候補を選ぶとしたのは53%で、調査は「クリントン氏の方がオバマ氏よりも選挙戦に好影響を与える」と分析している。

 興味深いのは、この傾向が民主党支持者だけに当てはまるわけではなく、無党派層や共和党支持者の間でもクリントン氏が応援する候補に投票するとの回答が多かったことだ。

 深刻な雇用不安が消えない中、低迷するオバマ氏の人気とは対照的に、1990年代に米社会を空前の好景気に導いたクリントン氏に愛着を感じる国民は多い。


2010/10/25 16:43 【共同通信

634チバQ:2010/10/27(水) 23:11:18
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20101027ddm003030067000c.html
クローズアップ2010:米中間選挙まで1週間 民主、不和が表面化
 ◇共和党優位変わらず
 【ワシントン小松健一、古本陽荘】オバマ米政権で初めての中間選挙(11月2日投票)まで1週間となった。10%近い失業率が高止まりし、経済政策への国民の失望は深まるばかりで、オバマ大統領の「変革」への期待は色あせた。過去3カ月間のオバマ氏の平均支持率は44・7%と低迷を続け、野党・共和党優位の情勢は変わらない。敗北が確実な情勢の与党・民主党内の不和も表面化し、選挙後の政権運営は一段と厳しさを増しそうだ。

 「2年前の大統領選ではオバマ氏にではなく、共和党候補だったマケイン上院議員に投票した」。ミシシッピ州選出の民主党ベテラン下院議員、ジーン・テイラー氏は先週、地元新聞に告白をした。

 テイラー氏ら保守層を地盤とし、「ブルードッグ」と呼ばれる下院の民主党保守派議員は54人。情勢によって票は民主党と共和党の間を行き来しやすく、54議席のうち35議席前後が共和党に奪われる可能性がある。

 保守層に不人気な医療保険改革などオバマ政権主要政策を批判する民主党保守派は多いが「オバマ氏に投票しなかった」との告白は異例。民主党内の「オバマ離れ」を象徴する。

 各種世論調査を分析する政治ニュースサイト「リアル・クリア・ポリティクス」の25日現在の予測では、共和党は既に過半数の222議席をほぼ確実にしている。ブッシュ前政権(共和党)の選挙参謀、カール・ローブ氏は24日、CBSテレビに出演し、共和党が現在の178議席に60議席前後を上積みするとの見通しを示した。

 民主党内では、オバマ政権と二人三脚で改革に取り組んだリベラル派のナンシー・ペロシ下院議長への反発も強まる。

 一方、上院選は改選37議席のうち8議席が接戦となっており、過半数をどちらが制するか、ぎりぎりの攻防が続いている。ネバダ州では民主党のハリー・リード院内総務が保守系の草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」系の共和党新人に大苦戦。リード氏の支援団体は保守票の分裂を狙って、別の茶会運動系の無所属候補をてこ入れする選挙CMを流している。

 08年大統領選でオバマ氏当選に大きな役割を果たしたフェースブックなどのソーシャルメディアの選挙活用は今や、共和党にお株を奪われた。民間調査団体によると、上院選候補者1人につきフェースブックのファンは民主党の8260人に対して、共和党は3万8718人に上る。

 大統領選でオバマ氏の選挙参謀を務めたデビッド・プラウフ氏によると、オバマ氏は知事など有力者に頼らず、若者を中心とした「下から盛り上がる」草の根の選挙運動にこだわった。民主党のソーシャルメディア利用者の頭打ちは2年後の大統領選にも影響する。

 米政治・社会の動向に詳しいジャーナリスト、レン・ブラッケン氏は「民主党内の不和、支持者の政治への参加意欲の低下が選挙戦で露呈した。これを克服しなければ、オバマ政権の機動力は回復しないだろう」と指摘する。

635チバQ:2010/10/27(水) 23:11:39
◇政策より批判 「オバマ離れ」加速
 中間選挙は終盤戦に入っても政策論争は深まらず、民主、共和両党が互いを批判し合う泥仕合の様相を呈している。

 オバマ大統領は、2年前の大統領選で支持基盤となった若者、人種的少数派、女性の票を呼び戻すことに照準を定め、支持層を固めることに重点を置いた。だが、大統領選で見られた将来ビジョンを語る演説スタイルは影を潜め、共和党批判に終始する姿には支持者や身内の民主党からも冷ややかな声が漏れている。

 オバマ大統領は、先週1週間で、カリフォルニア州やネバダ州などの接戦区7州を訪問。各地の演説で十八番になっているのが、経済対策をめぐる状況を「溝にはまった車」になぞらえる例え話だ。

 「我々が溝にはまった車を一生懸命引き上げようとしている。共和党は見ているだけ。ようやく車が引き上がると、車のカギをよこせという。だが、運転の仕方も知らない連中にカギを渡すわけにはいかない」(23日のミネソタ大学での演説)

 一方の共和党はオバマ政権発足時から、「オバマ大統領が提示するすべての主要政策に党内が一致して反対することを戦略としてきた」(ブルッキングス研究所のトーマス・マン上級研究員)と言われ、選挙戦でも具体的な対案の提示を避け、膨らむ財政赤字などでオバマ政権を批判することに集中してきた。

 「批判ばかりの野党に対し、野党批判を展開する大統領」という構図に対しては、嫌気ムードも漂う。ウィスコンシン大学で演説を聞いた学生、アレックス・エルマンさん(20)は「共和党批判ではなく政策演説を期待していた。大統領から聞きたかったのはこの国をどこに向かわせるかだ」と語る。また、ワシントン・ポスト紙は、民主党候補の応援のため各地を回っているクリントン元大統領が友人らに、「民主党は経済政策で筋の通ったメッセージを提示できていない」と語り、「当惑している」と報じた。

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 ■ことば

 ◇米中間選挙
 米国で4年ごとの大統領選の中間の年に一斉に行われる連邦議会や州知事などの選挙の総称。小選挙区の下院(定数435、任期2年)全議席と、各州2人の上院(同100、同6年)の約3分の1が改選になる。今年の上院選は補選3議席を含む37議席、州知事選は37州で行われる。現職大統領の過去2年間の実績に対する国民の「信任投票」の色彩が強く、2年後の大統領選を占うものとして注目される。

636チバQ:2010/10/27(水) 23:13:51
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101027-OYT1T00173.htm
シュワ知事後任選に115億円金満女性候補


25日、米カリフォルニア州サウザンドオークスで、支持者にサインをするメグ・ホイットマン氏(AP)

 【ロサンゼルス=西島太郎】アーノルド・シュワルツェネッガー知事(63)の後任を決めるカリフォルニア州知事選は、共和党候補のインターネット競売大手イーベイ元最高経営責任者(CEO)メグ・ホイットマン氏(54)が全米選挙史上最高となる約1億4200万ドル(約115億円)の個人資産を投入し、空前の「金満選挙」となっている。

 大半はテレビ広告に費やされ、1週間後の投票を前に、激しい宣伝戦が続く。

 「経験はあっても展望のない政治家。そして政治経験のない億万長者。有権者の皆さんは、不幸にも、どちらかを(知事に)選ばなければならない」

 最近、当地で繰り返し流れているテレビCMだ。ホイットマン氏自らが語り、「私はキャリアもなく、ハリウッドスターでもない。しかしシリコンバレーで何千もの雇用を生み出した」と結ぶ。自分の経営手腕こそ財政難、雇用難にあえぐ加州には必要と訴える。

 ホイットマン氏は、米ハーバード大ビジネススクールを卒業後、コンサルタント会社などの勤務を経て、1998年にイーベイCEOに就任。従業員30人だった同社を10年間で1万5000人の大企業に育て上げた。当選すれば、同州史上初の女性知事となる。

 AP通信などによると、ホイットマン氏の選挙資金総額は約1億6200万ドル(約131億円)。選挙に投入した個人資産は、昨年のニューヨーク市長選で1億800万ドルを投じたブルームバーグ氏を抜いて史上最高となった。10月上旬までに、テレビCMなどの広告対策費だけで約9500万ドル(約77億円)を投入した。調査会社などによると、「ロサンゼルスでは、プライムタイムの30秒のスポットCMに6万7000ドル(約540万円)の広告費用がかかる」とみられる。

 一方、対抗する民主党候補ジェリー・ブラウン州司法長官(72)は、1975年から加州知事を2期務めたベテラン。今年支出した選挙資金は約2500万ドル(約20億円)にとどまるが、24日のロサンゼルス・タイムズ紙の世論調査で支持率は52%で、ホイットマン氏を13ポイント上回った。ホイットマン氏をめぐっては先月、ヒスパニック系の不法移民を家政婦として9年間雇っていた疑惑が発覚。同氏は「私は知らなかった」と弁明したが、それが痛手となり、支持率は下がり続けている。

 ロサンゼルスにある無党派の非営利研究機関「政府研究センター(CGS)」のロバート・スターン代表は、「カリフォルニアの選挙戦では、これまでも大富豪が候補者として名乗りを上げてきたが、多くは苦戦を強いられた。カネだけで選挙が決まるわけではない」と話している。

(2010年10月27日09時03分 読売新聞)

637チバQ:2010/10/27(水) 23:24:12
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101027/amr1010272004009-n1.htm
【米中間選挙】大統領に民主党候補が「くそくらえ」
2010.10.27 20:03
 【ニューヨーク=松尾理也】米東部ロードアイランド州知事選で苦戦を続ける民主党候補、フランク・カプリオ氏がオバマ大統領に対し、「くそくらえ(Shove it)」とののしったことが、話題を呼んでいる。大統領が自らへの支持表明を行わなかったことへの怒りが直接の原因だが、背景には、オバマ大統領の不人気に巻き込まれる形となった民主党全体の不振に対するいらだちもありそうだ。

 同州知事選は、元共和党上院議員で現在は無所属のリンカーン・チェイフィー氏とカプリオ氏、さらに共和党候補の三つどもえの激戦となっている。チェイフィー氏は元共和党とはいえ、さきの大統領選ではいちはやくオバマ氏を支持。一方、カプリオ氏はクリントン氏支持だった。こうした事情もあり、ホワイトハウスは同州知事選で大統領としての支持候補を明らかにしないとの方針を明らかにした。

 これに激怒したのがカプリオ氏。地元ラジオ局に出演し、「大統領に支持なんて頼んだことはない。そんなものはくそくらえだ」と、口を極めてののしった上で、25日に同州を訪れた大統領への随行をすっぽかしてしまった。

 大統領は同州での演説でカプリオ氏について直接言及しなかったが、地元では「もしこれでカプリオ氏が勝利したら、オバマ氏の面目は丸つぶれだ」との声もちらほら。同州は民主党支持の傾向が強いことで知られる。

638とはずがたり:2010/10/28(木) 00:29:56
>>636
一瞬金満女性が金髪豊満美女に見えたw

639チバQ:2010/10/28(木) 23:03:24
>>497
http://www.afpbb.com/article/politics/2770051/6356394?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
保守派の「茶会」に対抗、無党派層が「コーヒーパーティー」結成 米国
2010年10月28日 17:38 発信地:ウッドブリッジ/米国
【10月28日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)政権の政策に反対する米保守派の市民運動「ティーパーティー(Tea Party)」が来月2日の米中間選挙を前に注目を集める中、これに真っ向から対抗する草の根運動「コーヒーパーティー(Coffee Party)」がじわじわと支持を広げている。
 
 ティーパーティー運動とは、2008年のオバマ大統領の当選直後に発足したオバマ政権批判の急先鋒で、「押し付けがましい」政府を阻止し「良識があり憲法を順守した保守的な自己統治」を目指している。名称は、1773年に当時の宗主国・英国の紅茶税に怒った米市民が紅茶を海に投げ捨て、米国の独立につながった「ボストン茶会事件」にちなむ。

■うんざりした一市民がウェブ上で立ち上げ

 これに対しコーヒーパーティー運動は、オバマ政権の医療保険改革が議会やメディアで激しく叩かれているのを見かねたアナベル・パーク(Annabel Park)さんが、今年1月に米SNS「フェースブック(Facebook)」上に立ち上げたグループが発端だ。

「ティーパーティーにほとほとうんざりして、自分の考えを表したいと思って。反応してくれる人たちが結構いて、『よし、こっちも自前の運動を起こそう』という流れになったんです」。小柄で物腰の柔らかいパークさんは、それまでウェブ上の交流ページを作ろうと思ったことなどなかったと話した。

■無党派層の声反映し急成長

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)で紹介されたのを機に、コーヒーパーティー運動は一躍有名になり、今ではフェースブックのグループ参加者は30万人を超えた。パークさんの個人的な運動が、無党派層の政治運動に発展したのだ。

 コーヒーパーティーの目標は、「政府への協力を願う米国市民に発言権を与えること」。来る中間選挙では、ミズーリ(Missouri)州に独自の候補者を立てた。 

 パークさんはこの急成長ぶりを次のように分析した。「つまりこれこそが、一般市民のティーパーティー運動に対するリアクションということです。ティーパーティーの人びとは、あらゆるメディアで『自分たちこそ真のアメリカだ』と豪語しています。でも、彼らの変革の仕方は危険なんです」(c)AFP/Edouard Guihaire

640チバQ:2010/10/28(木) 23:04:27
>>496 リベラル派はスターバックスパ−ティーって手もある

641チバQ:2010/10/28(木) 23:05:27
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_140888
米中間選挙、WSJ日本版が注目する7レース
2010年 10月 28日 16:47 JST
  2012年の米大統領選の行方を占う試金石となる中間選挙は、11月2日の投票日まで残すところ数日となった。下院は野党の共和党が過半数を奪回する可能性が高く、 上院でも両党が接戦を演じている。WSJ日本版が上下院選、および同日に実施される州知事選から注目すべき7レースを選び、見どころを解説する。

■州知事選
【カリフォルニア州】 巨費を投じる元イーベイCEOと元州知事の戦い
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Reuters

民主党:ジェリー・ブラウン(州司法長官)/共和党:メグ・ホイットマン(元イーベイCEO)

 今年の米国の選挙で最も多額の資金が投入されるとみられている。ホイットマン氏はこれまでに同国の選挙史で最高の8100万ドルを費やしている。このうちの大半が自己資金だ。ブラウン氏は、かつて同州知事を務めた。争点の1つは同州の財政問題。


■上院選
【カリフォルニア州】 女性候補が対決
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Getty Images/Reauters

民主党:バーバラ・ボクサー(現職)/共和党:カーリー・フィオリーナ(元ヒューレット・パッカードCEO)

  リベラルな風土を持つ同州で、中絶賛成といった政策を掲げるボクサー氏は前回の選挙で圧勝した。しかし、遅々として進まない景気回復が、フィオリーナ氏の追い風になる可能性がある。女性候補の対決。

【デラウエア州】 体制派を打破した茶会党候補に注目
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Getty Images/Reauters

民主党:クリストファー・クーンズ(地方自治体幹部)/共和党:クリスティーン・オドネル(コンサルタント)

  「茶会党」の支持を集めるオドネル氏は、共和党予備選で執行部が推す体制派のマイク・キャッスル氏を打ち破り、知名度を高めた。改選されるのはジョー・バイデン氏の副大統領就任で空席となった議席。クーンズ氏はニューキャッスル郡の幹部。

【ネバダ州】 保守派が民主党院内総務に挑む
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Getty Images

民主党:ハリー・リード(現職)/共和党:シャロン・アングル(元州下院議員)

  リード氏は上院の民主党院内総務を務める。アングル氏は共和党予備選で複数の体制派に勝利し、指名を得た。

642チバQ:2010/10/28(木) 23:05:48
【コネティカット州】 WWEの前CEOが資金力で州司法長官をKOか?
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AP

民主党:リチャード・ブルーメンタール(州司法長官)/共和党:リンダ・マクマホン(前プロレス興行団体CEO)

   ブルーメンタール氏は5月に軍歴詐称を認め、上院選への出馬が一時、危ぶまれた。マクマホン氏はWWE(World Wrestling Entertainment)の前CEOで、最高5000万ドルの自己資金を選挙に投じると公言している。引退する民主党の重鎮、クリス・ドッド議員の議 席をめぐる戦い。


■下院選
【サウスカロライナ州1区】 黒人共和党議員が復活か?
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Associated Press

民主党:ベン・フレイジャー(下院議員の元側近)/共和党:ティム・スコット(州下院議員)

  黒人候補者の対決。人種隔離政策をかつて支持した同州の政治家ストロム・サーモンド氏の息子ポール氏を共和党予備選で破ったスコット氏に勢いがあるとみら れている。現在、共和党には黒人議員がいない。マイノリティー・グループは民主党を支持する傾向が強いが、スコット氏が当選すれば、共和党に対する同グ ループの支持が拡大する可能性がある。

【アリゾナ州7区】 圧勝を続けたベテランを脅かす28歳の茶会党候補
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Associated Press/Ruth McClung for Congress

民主党:ラウル・グリジャルバ(現職)/共和党:ルース・マクラング(物理学者)

 ベテランのグリジャルバ氏と、「茶会党」の支持を得て波に乗る28歳のマクラング氏の対決。グリジャルバ氏は、同州移民法を支持すると発言したことが痛手か。後に同法への支持を取り下げている。同選挙区は民主党色が強く、ヒスパニック系市民が多く住む。

643チバQ:2010/10/28(木) 23:06:37
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101028-OYT1T00197.htm
エコは票削る?米民主劣勢…保守「景気に悪い」

 【ワシントン=山田哲朗】オバマ米政権が政策の柱に掲げてきた地球温暖化対策が、11月2日に迫る中間選挙で、与党・民主党不利の状況を増幅させている。

 温暖化対策は選挙の隠れた争点と言えるが、保守派は経済への悪影響を追及しており、同対策を支持してきた民主党議員は防戦一方だ。選挙で共和党が躍進すれば、当面、温暖化対策が停滞するのは必至とみられる。

 オバマ大統領は、温暖化対策に消極的だったブッシュ前政権から一転、化石燃料依存からの脱却や、新たな環境産業の育成による雇用創出などを唱え、温暖化対策を進めてきた。

 昨年6月には、民主党が過半数を占める下院で、初めて温室効果ガスの大幅削減などを盛り込んだ温暖化対策法案を可決した。しかし、この問題では、産業界寄りの共和党議員だけでなく、石炭産出州選出の民主党議員ら身内にも反対勢力を抱えており、安定多数の60議席を割り込んだ上院では審議が頓挫し、包括法案の成立は絶望的だ。

 こうした流れを受けて中間選挙でも、「人間の活動が気候変動の原因とは断定できない」(共和党のサラ・ペイリン前アラスカ州知事)などと、温暖化否定論を蒸し返す論調が勢いを得ており、温暖化対策を推進してきた実績は候補者にとってセールスポイントどころか「弱点」にさえなっている。

 温暖化対策の先進地だったカリフォルニア州でも揺り戻しがみられる。同州は2006年に独自の地球温暖化解決法を制定したものの、中間選挙に合わせて同法の凍結が住民投票にかけられる。凍結解除の条件は「失業率が4四半期連続で5・5%を下回る」という厳しいもので、失業率が12%以上の同州で、この条件を満たす見通しは立たない。

 景気回復の遅れも政権の足を引っ張る。オバマ政権は今年、原発建設の資金調達に苦しむ電力会社を後押しするため、政府の債務保証枠を3倍に拡大した。しかし、電力大手コンステレーション・エナジーは今月、メリーランド州の原発建設計画から撤退する意向を表明した。安い石炭や天然ガスとの競合で支援を受けても採算が合わないためだ。

 地球温暖化対策の追い風で、二酸化炭素を排出しない原発業界は一時、「原子力ルネサンス」に沸いたが、現在は「もう誰も原子力ルネサンスという言葉は使わない」(電力会社)と様変わりした。オバマ政権は、もともと温暖化対策の支持をとりつけるための取引として原発推進を打ち出した。しかし、今やその原発推進さえままならない状況だ。

 逆に、環境保護団体からは、温暖化の懐疑派が議会運営の主導権を握ることになれば、「地球が平らだと思う船頭がコロンブスの航海を担うかのようだ」と懸念する声も出始めた。

 ◆オバマ政権の温暖化政策=オバマ大統領は、京都議定書からの離脱を表明したブッシュ前政権の政策を大きく転換。温室効果ガス削減を目指す温暖化対策法案には、2020年までに排出量を対05年比で17%削減する目標が盛り込まれた。しかし、産業界や石油・石炭の産地選出の議員らは強硬に反対している。

(2010年10月28日09時07分 読売新聞)

644チバQ:2010/10/28(木) 23:07:18
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_140324
 【ミシャウォーカー(インディアナ州)】11月2日の米中間選挙で、共和党はどの程度まで票を伸ばすのだろうか。選挙当日の全般的な行方を占うには、インディアナ州に目を向けるのが一番だろう。全米の中でも出口調査の結果が早めに報じられるほか、2006年の選挙で民主党が獲得した下院3議席をめぐる争いが拮抗(きっこう)しているからだ。

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Associated Press

米インディアナ州第2選挙区の共和党候補ジョー・ドネリー氏

 この注目の3区、インディアナ州第2、8、9選挙区すべてで共和党が勝利した場合は、共和・民主両党関係者も認めるとおり、全米規模で広がる共和党支持の波は本物ということになる。中間選挙まで約1週間となった今、民主党は正念場を迎えている。

 街頭世論調査やインタビューによると、問題の3区のうち第2、9区は基本的にデッドヒートが予想される。残りのインディアナ州西端をカバーする第8区は、「血の第8区」として知られ、頻繁に支配政党が入れ替わっているが、票は既に共和党のラリー・ブション氏に大きく傾いている。

 インディアナ州エバンズビル郊外出身の心臓外科医、ブション氏に対抗するのは、州議会議員で元検察官のトレント・ヴァン=ハーフテン氏だ。民主党は、保守的な農村地域の票獲得において、まじめな穏健派として知られるヴァン=ハーフテン氏に大きな期待をかけている。同氏は、第2区の共和党候補、ジョー・ドネリー氏と第9区の共和党候補、バロン・ヒル氏を支持している全米ライフル協会からさえもお墨付きを得ている。

 だが、3区の民主党候補者はいずれも、他の同党候補と同様に、強力な反民主党の向かい風を受けている。

 バラク・オバマ氏は08年の選挙でインディアナ州で辛くも勝利を収めたが、その気候変動と経済にかかわる断固とした政策(特に医療保険制度改革と景気対策)は、一部の郡で失業率が13%を上回っていることなどが影響し、州全体で共感を得るには至っていない。

 共和党のミッチ・ダニエルズ州知事の人気も、共和党候補への支持を増やす上で一役買っている。ダニエルズ州知事は、支出削減と人員合理化を断行し、インディアナを中西部で最も財政的に健全な州へと変貌させたことで、共和党の評価を押し上げた。

 共和党にとって最も厳しいレースが展開されているのが、ノートルダム大学キャンパスから自動車部品工場が集積するココモに至るまでの州北部をカバーする第2区だ。

 サウスベンド出身の民主党の現職下院議員ジョー・ドネリー氏は、06年の選挙でイラク戦争に対する不満の高まりに乗じて第2区で勝利を収めた。その2年後の選挙で再び立候補し、やすやすと再選を果たした。

 だが今回は手ごわい相手を迎えている。インディアナ州下院議員で保守的な福音主義キリスト教徒のジャッキー・ウォロースキー氏だ。同氏は、地元の茶会党グループ(保守系の草の根運動)や、共和党復活をもたらした1994年の選挙戦を主導したニュート・ギングリッチ氏、元アラスカ州知事のサラ・ペイリン氏、ジョン・ベイナー下院院内総務らからも支持を獲得している。

 ブルーミントンからオハイオ川にかけて放射状に広がる第9区でも、同様の戦いが繰り広げられている。ここでは、地元バスケットボールチームのかつてのスター選手、共和党の下院議員バロン・ヒル氏が現職続行をめざして争っている。

 ヒル氏に対抗するのは、地元の弁護士で海軍出身のトッド・ヤング氏だ。同氏は、社会保障制度改革と歳出削減を訴えている。ヒル氏は、昨年キャップ・アンド・トレード方式の温暖化防止法案を支持したことが響いて大敗を喫する公算が大きい。

 第8区については、共和党のブション氏の勝利がほぼ確実であることから、両党とも今月初めに既に戦い放棄している状態だ。

 だが、ほかの2区については、全米共和党選挙運動委員会(NRCC)は何としても勝ちに行く構えだ。ヒル氏の選挙区だけでも、既に宣伝広告費に65万ドル(約5320万円)を費やしており、必要とあらば、さらに32万ドルを投じる計画だ。

645チバQ:2010/10/29(金) 22:32:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20101030k0000m030065000c.html
米中間選挙:アラスカ州共和党 現職対新人が異例の激戦
 米中間選挙(11月2日投票)のアラスカ州上院選で、保守系草の根運動ティーパーティー(茶会運動)の支援を受ける共和党公認の新人で弁護士のジョー・ミラー氏(43)に、今年8月の同党予備選で敗れた現職、リサ・マカウスキ氏(53)が党非公認のまま挑み、異例の激戦を繰り広げている。アラスカ州は共和党の強固な地盤。すでに民主党候補は大きく引き離されており、保守色を鮮明にする共和党新人と、同党穏健派の現職による事実上の一騎打ちとなっている。【アンカレジ(アラスカ州)で山科武司】

 「私の名前のつづりはMurkowskiです。間違えないでください」。選挙を目前に控え、マカウスキ氏はそんな選挙CMをテレビで繰り返し流している。同氏は共和党の公認候補ではないため、投票用紙に名前は印刷されない。有権者が正確にその名前を記載しなければ、投票は無効になる可能性がある。記名による投票で当選した上院議員は、全米で1954年以来、誰もいない。各種世論調査の平均値を出す政治ニュースサイト「リアル・クリア・ポリティクス」(29日現在)によると、マカウスキ氏はミラー氏を1ポイント差で追い上げている。

 今年8月の共和党予備選は当初、現職のマカウスキ氏が有利とされていた。だが08年の共和党副大統領候補で保守系に人気のサラ・ペイリン前同州知事(46)が、茶会運動と共闘してミラー氏を支援。ミラー氏は勢いに乗り、マカウスキ氏をわずかな差で追い落とした。

 だがマカウスキ氏は先月中旬、共和党の公認がないまま、本選への立候補を表明。人工妊娠中絶に理解を示すなど共和党穏健派として浮動票も取り込み、激しく追い上げている。マカウスキ氏の父フランク氏は元同州知事で、06年の知事選でペイリン氏に敗れた。マカウスキ家とペイリン氏との「骨肉の争い」としても、話題を集めている。

 「私は8年間、(上院議員として)アラスカ州を導いてきた。培った経験、職業倫理、アラスカへの愛情を今後も役立てる。ミラー氏にはその資格がない」。アンカレジ郊外で24日夜に行われた討論会で、マカウスキ氏はそう訴えた。陣営は同氏の名前を記した腕輪やボールペンを有権者に配布。集会では「ミッキーマウス・マーチ」のメロディーでつづりを歌う替え歌を披露した。

646チバQ:2010/10/29(金) 22:33:27
>>554>>616
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101029-OYT1T00832.htm
プロレスの何が悪い…上院選出馬のマクマホン氏
 【ワシントン=黒瀬悦成】米中間選挙で、共和党から上院選に出馬した世界最大のプロレス団体WWEのリンダ・マクマホン前最高経営責任者(CEO)(62)に、民主党が執拗(しつよう)な「プロレスたたき」広告を展開。


 マクマホン氏側は逆に、「プロレスの何が悪い」と反撃に出ている。

 マクマホン氏は、1980年代まで中小団体だったWWE(当時はWWF)を、夫で現CEOのビンス・マクマホン・ジュニア氏との二人三脚で成長させた。今では全米で毎週1400万人以上がWWEのテレビ中継を視聴しているという。

 上院選に東部コネティカット州から出馬したマクマホン氏のイメージを落とそうと、民主党のリチャード・ブルメンソール候補(64)の陣営はテレビ広告などで、「WWEの選手は違法な筋肉増強剤を使っている」「中継は女性レスラーのお色気が売り物の低俗番組」といったWWE攻撃を展開。怒ったビンスCEOの呼びかけで、会員制交流サイト「フェースブック」などには100万件以上、民主党広告に反論してWWEを擁護する書き込みが集まったという。

(2010年10月29日18時41分 読売新聞)

647チバQ:2010/10/29(金) 23:03:14
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102901000180.html
ペイリン氏、次期大統領選に意欲 米保守派から絶大な人気


 米ネバダ州で演説するペイリン前アラスカ州知事=18日(AP=共同)
 【ワシントン共同】2008年米大統領選の共和党副大統領候補で、保守派から絶大な人気を誇るペイリン前アラスカ州知事(46)は28日、12年の次期大統領選出馬について、米テレビの情報番組とのインタビューで「ほかに誰もいないなら、私が出るべきだ」と述べて意欲を示した。

 ペイリン氏は以前から次期大統領選に共和党候補として挑戦することを示唆していたが、明確に語ったのは初めて。

 妊娠中絶や銃規制に断固反対する立場や、5人の子どもを育てる母親としての姿が保守派や女性の共感を呼ぶペイリン氏だが、ブッシュ前政権で上級顧問を務めたカール・ローブ氏は、英紙デーリー・テレグラフにペイリン氏の「実直さ」を疑問視し、大統領の責務を果たせる人物ではないと否定的な見方を示した。

 ペイリン氏は11月2日に迫った中間選挙で共和党躍進の原動力となっている草の根保守派運動「ティーパーティー(茶会)」が好む保守政治家の筆頭格。

648チバQ:2010/10/29(金) 23:08:24
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101029/amr1010290009000-n1.htm
【米中間選挙】クリントン元大統領が応援奔走 過去の「繁栄を象徴」 (1/2ページ)
2010.10.29 00:08
 【ワシントン=犬塚陽介】米中間選挙を目前に控え、民主党のクリントン元大統領(64)が存在感を高めている。雇用不安などを背景にオバマ大統領の支持率が低迷する中、好景気にわいた1990年代の米国を象徴する大統領としてクリントン氏の人気が上昇。劣勢が予想される民主党の候補者がこぞってクリントン氏に応援演説を依頼しており、全米を奔走しながらオバマ政権への支持を訴えている。

 「今回投票しなければ、2年前の(オバマ大統領への)投票で込めたもののすべてが危険にさらされる。それを周囲の人々に伝えてほしい」

 クリントン氏は26日、オバマ大統領の地元イリノイ州で演説し、「変革」の芽を摘んではならないと述べ、民主党の支持者に投票を呼びかけた。

 AP通信によると、クリントン氏は今年に入って約70人の候補者応援のため、すでに100カ所以上で遊説。医療保険制度改革や総額約8千億ドルを投入した景気刺激策などオバマ政権の経済政策を擁護し、「変革」には時間がかかると強調した。

 98年には不倫スキャンダルが発覚し、2000年の大統領選に立候補した当時のアル・ゴア副大統領が距離を置くほど人気が低落したクリントン氏だが、退任から約10年で支持を復活させた。

 経済が好調だったクリントン時代に愛着を感じる支持層は多く、米紙ウォールストリート・ジャーナルとNBCテレビが先月実施した世論調査では、米国民の55%がクリントン氏を好意的に見ており、オバマ大統領を8ポイントも上回った。

 26日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、民主党員にとってクリントン氏は「平和と繁栄の時期の象徴であり、大統領時代には傷となったスキャンダルや政争が大目にみられている」と解説する。

 妻のヒラリー・クリントン国務長官が無党派層を中心に高い人気を保持していることも元大統領に応援依頼が相次ぐ要因になっている。

 しかし、劣勢が続くオバマ政権と同様、クリントン氏も1期目の1994年の中間選挙では共和党に上下両院で過半数を奪われる「歴史的大敗」を喫した。もっとも、その後の政策修正でクリントン氏は2期目の大統領選を制している。

 こうした経験から、クリントン氏は最近、オバマ大統領に電話で「大丈夫だ」とアドバイスをしたことを公表。ヒラリー氏が出馬した2008年大統領選の民主党予備選でオバマ氏を激しく批判して以来、ぎくしゃくしていた現元大統領の関係には“変化”が訪れている。

649チバQ:2010/10/30(土) 08:29:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010103002000049.html
“新旧”下院議長泣き笑い 米中間選挙
2010年10月30日 朝刊

 【ワシントン=岩田仲弘】11月2日に投票される米中間選挙で、野党共和党による連邦議会下院(定数435)の過半数獲得が有力になる中、与党民主党との勢いの差が“新旧”下院議長の動向にも表れている。

 四年前の中間選挙で与野党が逆転し、米史上初めて女性として三権の長に就任した民主党のナンシー・ペロシ下院議長(70)。大統領に緊急事態があった場合、職務代理の順位はバイデン副大統領(68)に次ぎ、「最も大統領に近づいた女性」でもある。

 だが、「大きな政府」の路線を進めるリベラル派の筆頭格としてオバマ大統領(49)とともに共和党からの批判のターゲットになり、民主党の中にペロシ氏と距離を置く候補者が続出している。ジョージア州選出のマーシャル下院議員(62)に至っては、テレビ広告で「マーシャルはペロシを支持しない」と堂々と訴えるが、ペロシ氏は「彼らに勝ってほしい」と党優先だ。

 共和党が下院を制した場合、議長就任が確実視されるのがオハイオ州選出のジョン・ベイナー院内総務(60)で、“抵抗勢力”の中心として、ペロシ氏とは対照的に選挙応援に引っ張りだこ。

 オバマ大統領はオハイオ州を特に重視し、今年は七回遊説、月末の最後の遊説先にも同州を選んだ。大統領が危機感を募らせるほど、ベイナー氏の知名度は上昇している。

 そのベイナー氏が若手議員の時代に薫陶を受けたのが保守派の重鎮、ニュート・ギングリッチ元下院議長(67)だ。

 ギングリッチ氏は一九九四年の中間選挙で、減税などを盛り込んだ公約「米国との契約」を発表。徹底して「小さな政府」を求める保守思想が共感を呼び、共和党を四十年ぶりに下院多数派に導いて議長に就任した。

 ベイナー氏ら共和党指導部は、当時の再現を狙い「米国との誓約」と題した公約を発表。存在感をあらためて発揮したギングリッチ氏は、二〇一二年の大統領選挙への出馬を真剣に検討している。

650チバQ:2010/10/30(土) 09:03:03
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2010/10/post-1755.php
度しがたい共和党の妄想
GOP 'Pledge to America' Looks Unlikely to Inspire

選挙での勝利は確実かもしれないが、金持ち減税と赤字削減を誓う「アメリカへの誓約」はあまりにお粗末

2010年10月28日(木)14時59分
ベン・アドラー、デービッド・グレアム

[2010年10月 6日号掲載]

 94年の中間選挙では、共和党の掲げた公約「アメリカとの契約」が同党の歴史的勝利に大きく貢献したと言われている。だが現実はもう少し複雑だ。民主党の牙城だった南部の票が94年に大挙して共和党へ流れた原因はいくつもある。そもそも中間選挙で政権政党が議席を減らすのは米政界の常識だ。

 当時の共和党は「契約」など書かずとも楽勝ペースだったし、もちろん契約の中身のほとんどは実現しなかった。アメリカでは権限が分散されていて、野党が上院で総議席数の5分の3(60議席)の安定多数を占め、事実上どんな法案を通すことができる場合でも、別な政党に属する大統領が拒否権を発動できるからだ。

 だが政治の世界では、具体的な政策目標の達成と政治的な成功は直接には結び付かない。そういう意味では、94年の「契約」は立派に成功だったと言える。

 ではアメリカの有権者は、9月23日に発表された共和党の「アメリカへの誓約」をどう考えるべきだろうか? かつての「契約」は、増税案の採択には5分の3の多数を必要とするなどの手続き的な内容がほとんどだったが、「誓約」の内容はもっと具体的だ。

 中には、グアンタナモのテロ容疑者収容施設を維持すべきだといった、やけに具体的で意図不明な項目もある。グアンタナモについては、既に外国人テロ容疑者の収容場所として不適当ということで超党派的な合意ができている。一度も有罪を宣告されていない容疑者を永遠に拘束し続けることなど、共和党員も本気で願ってはいないだろう。ましてや無党派系の有権者は望まない。

 政府への監視を強めるための立法手続きに関する提案が後に続く。例えば、政治ニュースサイト「ポリティコ」が指摘するように「議員なら誰でも歳出削減法案に対する修正を求めることができる」との項目は「およそ実現しそうもないスタンドプレー」であり、まあ大した害はない。

 だが、法案を議会で通す際に、それが合憲である具体的根拠の提出を求めるというのは穏やかではない。アメリカには法案の合憲性を判断する独立した司法という仕組みがある。それに輪を掛けて立法府の権限を制約しようというのは憲法違反であり、単なる提案としても危険過ぎ、司法権の侵害にも当たる。

 そして最大の疑問は、向こう10年間で4兆ドルの資金を連邦政府から取り戻すという部分だ。今年末に期限が切れる「ブッシュ減税」を恒久化した上で、小規模企業への減税も行い、それでいて財政赤字を減らし、一方で国家ミサイル防衛の予算は増やすというが、どうすればそんな芸当が可能なのか。

 それには裁量支出の制限などといった生易しいものではなく、もっと具体的かつ大胆な予算削減が必要だろう。共和党のシナリオでは、「初年度だけで1000億ドル」の削減が可能と言うが、そんな程度ではパンクしそうなほど肥大した他分野への支出を捻出することはできない。

651チバQ:2010/10/30(土) 09:03:25
負の側面には口をつぐむ
 都合の良いことに「誓約」にはどれだけ予算を削減すれば政府が救われ、どれほどの減税が納税者を助けるという数字は示されているが、減税や予算削減が政府にどれだけの犠牲を強いるかは書かれていない。ジョージ・W・ブッシュ前米大統領なら、きっとこう言ったことだろう。これぞ「ワシントン流数字のごまかし」だと。

 当然のことながら、「誓約」は左派に向けたものではない。リベラル派は当然のように、共和党の主張は昔も今も代わり映えしないと批判し、財政赤字の削減や解消を語る共和党が実際には赤字を増やしそうな提案をしていると非難するだろう。

 では、右派ならば新しい「誓約」に納得するだろうか。そうはいかない。保守系ブログサイト「レッドステイト」のエリック・エリクソンは、これは「ジョージ・マクレラン以来最大のワシントンの茶番劇だ」とこき下ろし、かつて南北戦争で自軍を動かそうとしないマクレラン司令官に対してエイブラハム・リンカーンが放った有名な言葉をもじって、共和党幹部のジョン・ベーナー下院院内総務やエリック・カンター下院院内幹事が「共和党を指導しないのなら、しばらく貸してほしいものだ」とかみついている。
 
 保守派の中で対極に位置する穏健派でブッシュのスピーチライターだったデービッド・フラムは、エリクソンの非難を笑い飛ばす。共和党の執行部は党の支持基盤をしっかり握っているから心配ない、とフラムは言う。だから、エリクソンを含む草の根保守派連合ティーパーティーが求めるような大変革には乗らない。年金給付を減らすようなことをして、高齢化しつつある白人支持層を失っては元も子もないからだ。

 要するに、偉そうな文言を並べた「誓約」には何の新味もなく、小さな政府を目指す方法も基本的に94年と同じで実効性はない、ということだ。実際、民主党以上に予算を膨張させたのは共和党政権だ。ちなみにエリクソンは、「11月の選挙では共和党に票を投じるが、『十年一日のごとし』の彼らにくみするものではない」と結んでいる。

 一方のフラムも、個々の問題への場当たり的対応ばかりで明確な政策課題を欠く「誓約」が気に入らない。「ティーパーティーの改革精神を保ちながら、国家が必要としていることにもっとうまく対処できる近代的な共和党の政策が見てみたい。心配なのは最悪のケースだ。共和党が議会で多数派を占め、極端な法案を葬るだけでなく、何でもかんでも片っ端から反対するような事態だ」

「党隠し」に走る身内も
「誓約」提案のうち、立法的な観点からみて一番混乱しているのは、オバマの医療保険制度改革法をほごにして、代わりに医療過誤訴訟における賠償額の制限を導入し、医療費の支払いに充てる専用の貯蓄口座を設け(一部は非課税扱いとする)、居住地以外の州でも医療保険に加入できるようにするなど、以前から共和党が唱えてきた雑多な仕組みを導入するというものだ。

 興味深いことに、「誓約」が挙げた提案にはオバマ改革の主要な条項の1つが残っている。既往症があっても、保険会社は保険加入を拒否してはならないという条項だ。しかし、オバマ改革に盛り込まれた保険加入の義務化と切り離したら、こんな条項に意味はない。もし若い人や健康な人の保険加入を義務化せずに、保険会社に既往症のある人の加入を引き受けさせれば保険料の上昇を招くだけだ。だが「誓約」にはこの難問への答えが用意されていない。あるのは「高リスク者の保険加入を増やし、再保険を充実させ、保険コストを減らす」という文言だけだ。

 共和党の現職議員は不人気で、「誓約」が痛罵している「傲慢で国民の現実を知らない自称エリートから成る政府」と同類と見られている。だから前アラスカ州知事のサラ・ペイリンは、共和党にはひとことも触れず、ひたすらティーパーティーの活動だけを売り込むビデオを作り、党幹部のひんしゅくを買ったのだった。
共和党の中には、「誓約」には社会保障費削減についての記述がなく、長期的な財政再建について十分に対処しようとしていないと批判する者も既に現れている。

 前向きで実現可能な提案を共和党が行おうとしても、課題や矛盾だらけになるのがオチ。ただ共和党にとって幸いなのは、そんな提案などしなくても、今秋の中間選挙では大勝できそうなことだ。

652チバQ:2010/10/30(土) 09:04:06
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2010/10/post-1759.php
母グマたちの乱はアメリカ政治を変えるか
Hear Them Glowl

子を守る母熊を自称する政治家が台頭しているが、ペイリンを筆頭とする彼女たちの主張は粗暴そのもの

2010年10月29日(金)16時47分
リサ・ミラー

[2010年10月 6日号掲載]

ママ・グリズリー[名詞]
①雌の大型ハイイログマ。北米に生息。大きく鋭い爪が特徴。
②アメリカの女性政治家の一種。その政治的な主張は......?

 一見すると、米政界の「ママ・グリズリー」の特徴は明快だ。サラ・ペイリン前アラスカ州知事の表現を借りれば、それは「常識」のある保守派女性のこと。ワシントンの悪い政策により子供たちが脅かされていると思えば、彼女たちは毅然と立ち上がる。肉食獣よろしく、敵と見なせば誰にでも襲い掛かり、ずたずたに引き裂く。

 ペイリンが「ママ・グリズリー」を自称し始めたのは、共和党副大統領候補として臨んだ08年大統領選のとき。1つの政治運動の呼称としてこの言葉を初めて用いたのは、今年5月に人工妊娠中絶反対派団体で行った講演だった。

 手応えをつかんだペイリン陣営は6月後半、「ママ・グリズリー」と題したインターネットCMを公開。「良くないことが起きていれば、母親には分かる」と訴え、仲間に加わるよう女性たちに呼び掛けた。このネットCMの視聴件数は、既に50万近くに到達した。

 そのうちにメディアは、11月の中間選挙でペイリンが支持する共和党の女性候補者たちをママ・グリズリーと呼び始めた。サウスカロライナ州知事選のニッキー・ヘイリー、ニューメキシコ州知事選のスザンナ・マルティネス、カリフォルニア州選出の上院議員を目指すカーリー・フィオリーナなどがそうだ。

 このほかにも、ネバダ州から上院選に立候補しているシャロン・アングル、ミネソタ州選出の現職下院議員ミシェル・バックマン、デラウェア州から上院議員を目指すクリスティン・オドネルなどがママ・グリズリーと呼ばれている(オドネルには子供はいない)。

 中間選挙を前に、ママ・グリズリーへの注目はますます高まっている。しかし、彼女たちはどういう政治を目指すのか。過激な主張は単なる選挙戦術にすぎないのではないかという見方が共和党内にもある。「(子供たちのために)国を取り戻したいと言うが、どこに取り戻すのかがはっきりしない」と、共和党の元下院議員コニー・モレラは言う。

財政規律を訴える割には
 母親としての不安に駆られて立ち上がったのだと言うのなら、これまで子供たちのためにどのような行動を取ってきたのか。自分の子供だけでなく、アメリカの子供たちと子供を持つ家族のために、何をしてきたのか。

 リベラル派が推し進めようとする政策に対し、ママ・グリズリーたちは子供たちのためとして、一部の例外を除いて冷ややかな態度を取ってきた。いま彼女たちは、オバマ政権の医療保険制度改革(低所得世帯の子供に医療保険を提供することも含まれている)を葬り去ろうと息巻いている。

 アングルは01年にネバダ州議会で、ドメスティックバイオレンスの加害者が被害者に近づくことを禁じる他州の命令の効力を州内で認めるための州法案に反対。ヘイリーは07年にサウスカロライナ州議会で、非行のリスクがある子供のための幼稚園設置に反対した。

 ペイリンはアラスカ州知事時代の08年、10代の母親の支援活動などに取り組む施設の予算を大幅に削減。バックマンは09年に下院で、連邦政府職員に4週間の有給育児休暇を認める法案に反対した。

 ペイリン、ヘイリー、バックマン、アングルはいずれも、この記事の取材に応じていない(彼女たちは概して、既存メディアを敵視している)。それでもこれまでの言動から判断すると、政府が家族の生活に介入することが子供を最も危険にさらすと、ママ・グリズリーたちは感じているらしい。

653チバQ:2010/10/30(土) 09:04:25
「大きな政府の触角が私たちの生活のあらゆる場所に入り込もうとしている」と、オドネルは保守派の政治集会で語った。「ワシントンの官僚と政治家は、私たちがどの電球やトイレを使い、どの車に乗るべきか指図しようとしている......あなたの10代の娘が中絶手術を受ける費用は提供するのに、学校の自動販売機で炭酸飲料を買うことは禁じようとする」

 小さな政府こそ、子供たちに幸せをもたらすと、ママ・グリズリーたちはきっぱり主張する。政府の財政出動や規制は市場の活力を奪い、雇用創出の足を引っ張ると考える。「家族を食べさせられなければ、自尊心が失われてしまう」と、アングルの友人でネバダ州ワシュー郡の共和党委員長を務めるハイジ・スミスは言う。

 ママ・グリズリーたちがとりわけ重んじるのは財政の規律だ。昔ながらの倹約の精神を説く。

 もっともヘイリー夫妻は、過去5年連続して税金の納入期限に遅れている。オドネルに至っては、学生ローンと住宅ローンの返済を怠ったことがあると、地元紙ニューズ・ジャーナルは書いている。しかも、2万ドルの選挙資金を私的に流用した上に、それを所得として申告せず脱税したと、独立系市民団体「ワシントンの責任と倫理のための市民」によって検察と連邦選挙委員会に告発されている。

 ママ・グリズリーたちは、「生まれる前の子供」ほど弱い存在はないとの理由で中絶に反対する。アングルはとりわけ過激な主張をしている。6月にラジオのインタビューで、父親にレイプされて妊娠した少女にも中絶を認めないのかと問われて、こう答えた。「過ちを2つ足しても、物事は正しくならない」。その少女は「レモン(のようなつらい状況)をレモネードに変える」よう努めるべきだと、アングルは言った。

 オドネルは、ここまで物事を単純化しない。以前、オドネルの姉妹が自分自身の命を救うために中絶の処置を受けざるを得なかったことがあった。2つの命のうちのどちらを救うかという選択になった場合は、「それぞれの家族の判断を尊重すべき」だと、オドネルは述べている。

マーケティングの道具?
 ママ・グリズリーたちは、先輩の女性政治家たちが訴えてきた男女同一賃金の徹底、育児休暇制度の普及、託児施設の整備などの論点にはほとんど関心を示さない。それでも彼女たちの大半は、「母親であること」が選挙運動の武器になると思っているようだ。

 ペイリンも最近の演説では、母親であることを前面に押し出している(もっとも少なくとも今のところ、いかなる選挙にも名乗りを上げていないのだが)。

 アングルの政治的な主張には、2人の子供の母親としての経験が強く反映されている。ポルノ規制はその典型だ。アングルは以前、コンビニエンスストアのコミック売り場の隣に公然とポルノ雑誌が陳列されていることを問題にし、司法当局に働き掛けて、ポルノ雑誌を見えない場所に隠すよう義務付けさせることに成功した。

 一方、ヘイリーは母親の立場より、ビジネスウーマンの立場を強調している。いまヘイリーが知事選で接戦を繰り広げているサウスカロライナ州は、選挙で当選して公職に就いている女性の数が全米で50位という州。母親であることをアピールし過ぎないほうが得策と考えたのだろう。

 最も迷走しているのは、オドネルだ。05年には、性差別を理由に勤務先の保守系シンクタン
クを告発し、700万ドルの損害賠償を求めた。右派政治家としては極めて異例の行動だ。ところがそれに先立つ98年には、妻は「しく(夫に)従う」べきであるという南部バプテスト連盟の方針を支持する発言をテレビでしている。

 ママ・グリズリー現象の本質は政治運動でもなければ、一貫した政治理念ですらない。政治や社会の現状に不満を抱く層に注目を引き寄せるためのマーケティングの道具とほぼ見なしていい。

 確かに、不満を感じ、怒りのはけ口を欲し、ワシントンを変えたがっている国民は多い。しかし、いまアメリカが直面している数々の問題は、粗暴なクマのような振る舞いによって解決できるほど単純ではない。

654チバQ:2010/10/31(日) 11:10:01
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010103101000064.html
米首都でリベラル派大集会 コメディアンが保守に対抗


 30日、米ワシントンでの集会で演説するジョン・スチュワート氏(ロイター=共同)
 【ワシントン共同】米中間選挙が11月2日に迫る中、勢いづく保守派に対抗しようと人気コメディアンのジョン・スチュワート氏(47)が呼び掛けたリベラル派の大規模集会が30日、首都ワシントンで開かれた。政治集会ではなく「お笑いイベント」と位置付けたスチュワート氏は、特定の政治的立場を取ることを控え、得意の政治風刺ジョークで会場を沸かせた。

 ワシントンでは8月下旬、保守派論客でテレビ・ラジオの人気司会者グレン・ベック氏(46)が「栄誉の回復」と題した集会を主催、全米各地からオバマ政権に反発する草の根保守派運動「ティーパーティー(茶会)」のメンバーが参加した。

 30日のリベラル派集会は「正気の回復」と名付けられ、極端な保守思想に傾倒する運動への批判をにじませた。

 民主党支持者や無党派層にファンが多いスチュワート氏は終盤のあいさつで、中傷合戦を繰り広げている与野党を念頭に「相手に反感を持ったとしても、敵対する必要はない」と訴えた。

 スチュワート氏はこの日の参加者を「10万人」と発表し、多様な人種の市民が集まったと強調した。

2010/10/31 09:09 【共同通信

655チバQ:2010/10/31(日) 11:18:29
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010103001000414.html
米中間選挙、非難合戦が過熱 最後の週末、裏工作も
 【ワシントン共同】米中間選挙は30日、来月2日の投開票日前最後の週末を迎え、民主、共和両党による非難合戦が熱を帯びた。保守強硬派のティーパーティー(茶会)の勢いを背に各地で民主党候補たたきを続ける共和党に対し、民主党陣営は共和党の無責任さを批判。南部フロリダ州では、劣勢の民主党上院選候補に対する裏工作が頓挫していたことも発覚した。

 「共和党が財政への責任を語ったら、もう笑うしかない」。バイデン副大統領は29日のアイオワ州の集会で巨額の財政赤字をつくったのは共和党政権と指摘。中間選挙で共和党が掲げる政策を「愚か」とまで言い放った。

 オバマ大統領は30日の国民向けビデオ演説で、選挙後に共和党と協力する必要性を強調したが、共和党幹部の無責任さをあげつらうことも忘れなかった。政権による超党派協力の要請も、現時点では選挙パフォーマンスの域を越えない。

 フロリダ州での工作を仕掛けたのはクリントン元大統領。ルビオ候補(共和党)優勢の状況をひっくり返そうと、最下位とされる旧知のミーク候補(民主党)に対し、選挙戦から退き、2位のクリスト候補(無所属)を支持する「2、3位連合」を持ち掛けていた。

2010/10/30 19:02 【共同通信

656チバQ:2010/10/31(日) 21:12:23
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101031/amr1010312059008-n1.htm
米中間選挙 将来への不安と怒り 二極化進む国民意識 (1/2ページ)
2010.10.31 20:57
 【ワシントン=渡辺浩生】中間選挙を直前に控えた米国を覆うのは、先行きの見えない経済状況や将来に対する怒りや不安だ。高失業率や住宅危機のあおりをまともに受けるミドルクラス(中間層)の苦悩は特に深く、オバマ政権の任期前半の経済政策に厳しい審判が下るのは間違いない。一方で、景気回復のため、政権により強い関与を求める声も少なくない。2年前の選挙で「融和」を説いたオバマ大統領だが、国民意識は二極化している。

 ■描けないドリーム

 大恐慌以来の経済危機は大半の米国民に影響を与え、ある調査では有権者の3人に2人は失業した人を身近に知っていると回答している。しかし、国民の不安は、現在の苦境よりも将来にある。米誌ニューズウィークの9月の世論調査によると、63%は現在の生活水準を維持できないと考えている。「『キャン・ドゥ(やればできる)』の国がそれを信じられなくなった」と同誌。6カ月以上の長期失業者は全失業者の4割以上を占める。

 オハイオ州クリーブランドの失業者、ブラッド・フォーロックさん(46)は「家が売れないので、職のある地域に移り住みたくても移れない」と嘆く。

 4人に1人は住宅価格の低下によって持ち家の担保割れを起こし、売却やローン借り換えを阻まれている。

 「失業と住宅危機は米国民の心理をかつてないほど悲観的にしている」と米シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所」のカーリン・ボウマン上級研究員は指摘する。

 ■二極化する国民

 クリーブランドでクリーニング業を営むリチャード・シャペンスキさん(63)は「無駄が多い景気対策に怒りを覚える」と声を震わせた。

 約8千億ドルを投じた大型景気対策は財政赤字を過去最大規模に膨らませたにもかかわらず、9%台後半に高止まりする失業率の改善に効果を発揮できず、今や政権の「経済失政」の象徴だ。

 経済だけではない。ルイジアナ州ニューオーリンズの高校教師、ウィルバート・ローリンズさん(38)は「結局、ワシントンの目はわれわれに届かない」と肩を落とした。大統領は「教育再興」を叫ぶが、職も夢も持てない黒人の若者が銃や麻薬に手を染めていくのが街の現実だからだ。

 一方で「政権のやり方を批判するだけの保守派の主張はもう聞きたくない」との声もある。10月30日に首都ワシントンで行われたリベラル派の集会は「正気の回復」と名付けられ、約20万人とされる参加者が茶会批判などに気勢をあげた。

 こうした状況を米ブルッキングス研究所のピエトロ・ニボラ上級研究員は「米国民の意識は以前にも増して二極化している」と描写した。

657チバQ:2010/11/01(月) 23:40:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20101102k0000m030047000c.html
米中間選挙:勢い衰えぬ共和党 下院逆転が濃厚
 【ワシントン古本陽荘】2日に投開票される米中間選挙は、最終盤の世論調査でも共和党の勢いが衰えず、連邦議会下院での与野党逆転の可能性が濃厚だ。オバマ大統領が選挙期間中に指摘した、民主党員よりも共和党員の方が投票に意欲を示しているという「熱意のギャップ」を最後まで克服できなかった情勢となっている。

 調査会社ギャラップ社が10月31日に発表した世論調査(28〜31日実施)結果によると、有権者登録している人の投票予定先は、共和党が48%、民主党が44%と4ポイントの差。だが「実際に投票する」と答えた有権者の間だけで見ると、共和党55%、民主党40%とその差は15ポイントに大きく開いた。

 オバマ大統領は約1カ月前、民主党関係者の前で「我々にとっての大きな課題は、民主党員と共和党員との間にある『熱意のギャップ』をいかに縮めるかだ」と語ったが、課題の克服に失敗したことが浮き彫りになった。

 ◇無党派層も「オバマ離れ」
 一方、08年大統領選でオバマ氏を強く支持した無党派層の間でも「オバマ離れ」の傾向が進んでいる。「支持政党がない」と答えた無党派層で「投票する」と答えた人の投票予定先は、共和党が59%で、民主党の31%を28ポイントの大差で上回った。オバマ大統領は全米各地の大学を回り、若者票の掘り起こしに熱を入れてきたが、若者の低投票率が予想され、この戦略も奏功しなかったようだ。

 最後の日曜となった31日、オバマ大統領は最後の遊説先としてオハイオ州を選び、「経済不況の原因を作ったのは共和党」と鋭く批判した。知事選、上院選ともに苦戦するオハイオ州は最重点選挙区で、共和党が勝った場合、同州選出のベイナー下院院内総務が下院議長に就任する見通しとなっている。

 共和党関係者は31日、テレビ番組に相次いで出演。共和党知事協会会長のミシシッピ州のバーバー知事はNBCテレビで「共和党が勝てば、それはオバマ政権の政策が拒絶されたことを意味する」と言明し、選挙後に政策の大幅な見直しを求める考えを示した。

 中間選挙では任期6年、定数100の上院のうち37議席と、任期2年の下院全435議席が改選される。37州の知事選も同時に行われる。

毎日新聞 2010年11月1日 20時34分(最終更新 11月1日 21時32分)

658チバQ:2010/11/01(月) 23:58:22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010110102000025.html?ref=rank
オバマ大統領 必死の遊説
2010年11月1日 朝刊

 【フィラデルフィア(米東部ペンシルベニア州)=岩田仲弘】米中間選挙は十一月二日の投票日を間近に控え、民主、共和両党ともラストスパートに入った。劣勢の民主党はオバマ大統領が三十日、最後の週末を利用してペンシルベニア、コネティカット、イリノイの各接戦州で相次ぎ遊説し、候補者のてこ入れを図った。

 三州とも二年前の大統領選ではいずれもオバマ大統領が勝利しており、議席減を最小限に抑えようという「守りの姿勢」が目立つ。

 大統領は特に、大統領当選の原動力となった若者票の掘り起こしを重視し、ペンシルベニア州ではフィラデルフィア市内のテンプル大学で演説。学生ら約千六百人(主催者発表)に、「厳しい選挙だ。ここにいる一人一人が投票し、家族、友人を投票所に連れて行ってほしい」と呼び掛けた。

 同大工学部二年のアレックス・ブラッチオさん(19)は演説後、「私が選挙人登録したのは、オバマ大統領に触発されたから。自分にとっては初めての選挙。友だちにも投票するよう呼び掛けたい」と興奮気味に話した。

 同大学院建築学専攻のクローディア・ケーシーさん(27)は「確かに、多くの人たちが政治の現状にいら立っているけど、今後の二年間で大統領は支持を回復すると思う」と、民主党の劣勢を認めつつ、大統領の今後の政権運営に期待感を示した。

 大統領はこの日、地元イリノイ州シカゴでも演説。知事選、上院選ともに大苦戦で、負ければ大統領にとって大打撃となるだけに、「それぞれの一票は今回の選挙のためだけではなく、経済再建や次世代がアメリカンドリームを再現するために必要なのだ」と必死に訴えた。

659名無しさん:2010/11/02(火) 01:26:05
大阪二区の公募が10/1-10/10で締め切られ、現在四人が選考に残っている。この中には郵政民営化で造反した左藤章氏も含まれている。
あまりにも短い公募期間に何かあると思ったら、ドロドロだった。川条しか前衆議院議員は、次期総選挙に立候補する意向を示しているが、
今回の左藤章公認への出来レースには、愛層を尽かし応募していない。
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/43998347a2f98aa8d2dcd5c3b1f134a6
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/f7295a03a54d72c9466a409b439ebe71
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/579decda4c44ce58fce61eb8a53474ec
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/e/6a27125a939e66ed40d7d6c5cc25cdce

660チバQ:2010/11/02(火) 20:54:48
http://mainichi.jp/select/world/news/20101102ddm007030097000c.html
米中間選挙:州知事と上院に立候補、最強女性元CEO2人は苦戦−−カリフォルニア
 【ロサンゼルス吉富裕倫】財政赤字に悩む米カリフォルニア州では、共和党から2人の大物ビジネスウーマンが州知事選と上院選に立候補。経営者の実績を背景に、女性票も取り込もうと必死だが、同州では民主党支持層が厚いだけに苦戦を強いられている。

 知事選を戦っているのは、インターネット競売会社「イーベイ」元CEO(最高経営責任者)のメグ・ホイットマン氏(54)。従業員30人だったイーベイを1万5000人の世界的な企業に育て上げた。テレビ宣伝などにかけた選挙費用は少なくとも1億6200万ドル(約130億円)といわれ、知事選の新記録。うち1億4200万ドル(約114億円)は自己資金で、政治家が選挙に投じた私費としては米史上最高額だ。

 上院選ではコンピューター機器大手メーカー「HP(ヒューレット・パッカード)」元CEOのカーリー・フィオリーナ氏(56)が出馬。不動産会社受付から大企業トップに上り詰めた異色の経歴の持ち主で、2人とも経済誌「フォーブス」の選ぶ「最強の女性」トップ10に選ばれている。民主党の対立候補は、知事選が、過去に知事を2期務めた男性のジェリー・ブラウン氏(72)、上院選が女性現職のベテラン、バーバラ・ボクサー氏(69)。ホイットマン、フィオリーナ両氏は既成政治の改革や雇用促進を訴える。

 しかしホイットマン氏は、不法移民に厳しい姿勢を訴えながら家事手伝いに不法移民の女性を雇っていたスキャンダルが発覚。また、フィオリーナ氏もCEO時代に約3万人のHP従業員を解雇し海外に工場移転したことなどを突かれた。ホイットマン氏は最新世論調査でブラウン氏に10%の差をつけられた。南カリフォルニア大学のジェーン・ジュン教授(政治学)は、「カリフォルニアでは女性が有権者の53%を占めるが、女性候補というだけでは進歩的で民主党支持者の多い女性票を獲得できない」と分析している。

661チバQ:2010/11/03(水) 10:53:49
http://www.afpbb.com/article/politics/2772139/6401272?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
連邦議員?銀幕復帰?シュワルツェネッガー知事の今後に注目
2010年11月02日 20:40 発信地:ロサンゼルス/米国

【11月2日 AFP】ボディビルチャンピオンからハリウッドの映画スター、そして米カリフォルニア(California)州知事へと転身したアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事(63)の任期も、残すところわずかとなった。2日には米中間選挙と合わせて知事選が行われ、新たなカリフォルニア州知事が決まる。来年1月には、米国で最大の人口を持つ同州の知事職を退く。

 現在、世間の関心は、シュワルツェネッガー氏が次に何をするのかに集まっている。

 シュワルツェネッガー氏自身は前月、訪問先のモスクワ(Moscow)で、「映画の制作とか、本を書くとか、選択肢はいろいろある」と語りながらも、当面は知事職に専念するつもりだと強調した。

■連邦議員?オバマ政権で環境ポスト?

 知事を意味する「ガバナー」と出世作となった『ターミネーター(Terminator)』を掛け合わせて「ガバネーター」の愛称でも知られるシュワルツェネッガー氏は7年間、カリフォルニア州知事を務めた。

 2006年の知事選で、環境政策を訴えるなどリベラル寄りの姿勢を見せて再選を果たしたが、カリフォルニア州が抱える膨大な赤字を解消することはできず、最近では支持率が低下していた。

 それでも、シュワルツェネッガー氏が持つカリスマは依然として強力な輝きを放ち、セレブ政治家としての地位に揺るぎはない。

 シュワルツェネッガー氏が次回の総選挙に立候補し、米連邦議会入りを狙っているとの憶測も出ている。だが、自意識が強いシュワルツェネッガー氏が、大勢の連邦議員のひとりでいることに満足するだろうかと疑問視する向きもある。

 その一方では、同氏がオバマ政権でなんらかの環境関連のポストを得るのではないかとも噂されている。

■映画への復帰は?

 こうしたなかで、ただ1つ明らかなのは、シュワルツェネッガー氏がいくら国政への野望を抱こうと、2012年の大統領選に立候補することは不可能だということだ。

 米国憲法は、米国生まれでない人間が大統領候補になることを禁じている。シュワルツェネッガー氏は米国民ではあるが、オーストリア生まれであるため、米国で最高の地位にある米大統領職に就くことは、かなわないのだ。

 では、米映画界へのカムバックは、あり得るのだろうか。

 映画『トゥルーライズ(True Lies)』でシュワルツェネッガー氏と共演したトム・アーノルド(Tom Arnold)氏が前年、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に「ジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督が撮っている映画に、ぼくとアーノルド(シュワルツェネッガー氏)が出ることになっていて、撮影はアーノルドが知事を辞めた翌日から始まると聞いている」と語ったことで、映画界復帰への期待が高まった。

■任期中は知事職に尽力

 だが、シュワルツェネッガー氏は、当面は政界に身を置くことを楽しんできた。カリフォルニア州での政治家としての栄光は多少失われたとはいえ、同氏は今でも外遊先ではスター政治家だ。

 今年初頭のインタビューで、知事引退後の計画について尋ねられたシュワルツェネッガー氏は、「(知事の)仕事を続けるのみだ。ゴールを超えるまで全力疾走するよ」と答えている。

 さらに、米テレビABCでも、次のように語っている。「(任期後の)来年や将来については、考えないことにしている。大切なのは現在だ。今、やるべきことがある。カリフォルニアに尽くすことだ」(c)AFP/Michael Thurston

662チバQ:2010/11/04(木) 12:23:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20101104ddm007030091000c.html
米中間選挙:上院、注目選挙区は
 米中間選挙・上院選は激戦となったネバダ、ウェストバージニア両州で民主党が議席を死守し、非改選(同党系無所属も含む)も合わせて過半数の51議席を確保した。だがオバマ大統領の地元、イリノイ州で議席を奪われるなど、民主党は各地で厳しい戦いを強いられた。【ニューヨーク山科武司、ラスベガス(米ネバダ州)吉富裕倫】

 ◇HP元CEOが民主現職に苦杯−−カリフォルニア
 カリフォルニア州では、民主党現職のバーバラ・ボクサー候補(69)が女性同士の戦いを制して4選を決めた。共和党新人でコンピューター機器大手メーカー「ヒューレット・パッカード(HP)」元CEO(最高経営責任者)、カーリー・フィオリーナ候補(56)は及ばなかった。同州は失業率が12%と全米で3番目に高い。両候補は雇用対策を強調し、女性の浮動票をめぐり激しく争った。

 ◇民主院内総務、予想覆し勝利−−ネバダ
 ネバダ州では、民主党上院トップの院内総務、ハリー・リード候補(70)が、事前世論調査で優勢が伝えられていた共和党新人の女性、シャロン・アングル候補(61)に逆転勝ちした。同州は失業率、家屋の差し押さえ率が全米最悪。生活不安を背景に、「ティーパーティー」がアングル氏を支援した。同氏は勢いを伸ばしたが、不法移民対策の強化も提唱。地元紙によると、これに中南米系移民が反発したという。

 ◇共和系分裂選挙、現職が勝利宣言−−アラスカ
 共和党系の現職と新人が対決したアラスカ州では、共和党非公認で出馬した現職のリサ・マカウスキ候補(53)が、「ティーパーティー」の支援を受けた同党公認のジョー・ミラー候補(43)と大接戦を繰り広げた。

 マカウスキ氏は党公認でないため、投票用紙に名前が印刷されない。有権者が記名しなければならず不利だった。2日夜、マカウスキ氏は勝利宣言したが、ミラー陣営は記名の最終確認まで敗北を認めないという。同州選管は18日から疑問票について最終確認し確定には数週間かかりそう。

 ◇オバマ大統領の地元で議席失う−−イリノイ
 オバマ大統領の地元、イリノイ州では、共和党のマーク・カーク候補(51)が民主党のアレクシ・ジャヌーリアス候補(34)を破った。民主党はかつてオバマ大統領が得ていた議席を失うことになった。同州は上院選では長らく民主党の金城湯池だった。

663チバQ:2010/11/04(木) 12:25:15
http://mainichi.jp/select/world/news/20101104ddm007030088000c.html
米中間選挙:共和、知事も過半数に 大統領選に影響も 下院の区割り改定、有利
 【ワシントン小松健一】2日の米中間選挙は知事選でも共和党候補が躍進し、非改選も合わせると民主党を抑えて半数(25州)を超えることになった。知事は大統領選で州内の票を取りまとめる役割を担い、2年後のオバマ大統領の再選にも微妙な影響を与えそうだ。

 知事選は全米50州のうち37州で行われた。現有は共和党24州、民主党26州で両党が拮抗(きっこう)していた。今回、共和党候補は各地で民主党候補を降し、勢力を伸ばした。

 ニューメキシコ州では共和党のスサナ・マルティネス候補(51)が当選。女性ヒスパニック系としては全米初の知事となった。サウスカロライナ州では保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」の支援を受けたインド系の共和党新人の女性、ニッキ・ヘイリー候補(38)が勝利した。

 また、アリゾナ州では不法移民摘発強化の州法を制定し、オバマ政権との対立を鮮明にしていた女性現職、ジャニス・ブリューワー候補(66)が再選を果たした。

 一方、2年後の大統領選を前に、米国では来年、10年に1度の国勢調査に基づき、下院議員選挙区の区割りが知事主導の下で実施される。多数派となった共和党知事が、下院選で大勝した共和党候補に有利に線引きするとみられる。

 オバマ大統領は08年の大統領選では、知事など地元有力者に頼る「トップダウン」方式の集票を避け、若者を中心とした草の根運動による「ボトムアップ」選挙を志向した。若者の熱意が薄れた今、知事選の敗北でトップダウン選挙の選択も難しくなったことは、オバマ大統領にとって痛手となりそうだ。

http://mainichi.jp/select/world/news/20101104ddm007030135000c.html
米国混迷・中間選挙:共和、新たな苦悩 「何でも反対」困難 茶会運動、一転離反も
 2日の米中間選挙で共和党が下院多数派に返り咲き、上院でも民主党に拮抗(きっこう)する勢力となった。2年後の大統領選に向け党派対立は激化するのか、それともオバマ政権と共和党が歩み寄るのか。米国の政治は予測のつかない混とんとした状況に入った。   ◇

 「今こそ、団結に向けて歩もう。ティーパーティーと共和党はより小さな政府を実現させようという共通の使命を持っている」。2年前の共和党副大統領候補、ペイリン前アラスカ州知事はこの日、保守系のFOXニュースに出演し宣言した。

 ペイリン氏は保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」を全米で盛り上げ、茶会運動の広告塔のような存在として脚光を浴びる。「団結」を強調したのは、共和党執行部が新たに共和党議員となる茶会運動推薦候補との距離の取り方に苦悩しているからだ。

 共和党執行部には94年の中間選挙で上下両院を民主党から奪いながらも、議会運営の足並みの乱れで2年後のクリントン大統領(民主党)の再選を阻止できなかったトラウマがある。「歴史を繰り返さないため、我々はよりスマートに議会を運営しなければならない」。上院のマコネル院内総務は今年夏ごろから下院のベイナー院内総務と頻繁に会い、下院奪還後の戦略について協議を重ねてきた。

 オバマ政権で成立した医療保険改革法の撤廃、政府支出の大幅削減、減税を柱とする「小さな政府」路線では共和党と茶会運動は合意している。だが現実には、下院では数の力で押し通せるが、民主党が過半数を維持している上院では民主党との協議が必要だ。

 中間選挙に勝ったものの、成果を出さなければ民主党と同様、追い風があっという間に逆風に変わる恐れがある。ベイナー氏は3日朝、医療保険改革法撤廃を改めて表明しながらも「その前に(医療保険改革の)新しい土台を築くことが重要だ」と述べ、民主党との交渉に含みを持たせた。

 オバマ政権の政策を軌道修正させるリーダーシップをどう発揮するか。政権の出方をうかがいながら、一定の妥協を視野に入れる局面も予想される。

 とはいえ、茶会運動の支援を受けたり、「反現職」ムードに乗った新人議員は「妥協」をワシントン政治の悪弊と見る傾向が強い。茶会運動系候補を束ねる現職のデミント上院議員は3日、ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)に寄稿し、「執行部は(茶会運動系議員の)哲学を取り入れるよりも、(議員の)買収をするだろう」と執行部をけん制した。下院のマッカーシー筆頭幹事長代理は不安な心情を吐露した。「新人議員たちはベテラン議員や党の方針に関心を払わないだろう。執行部が理解できないような力を振るうのではないだろうか」【ワシントン小松健一】

664チバQ:2010/11/04(木) 12:25:56
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20101104ddm003030055000c.html
クローズアップ2010:米中間選挙、民主大敗(その1) 変革の期待、霧散
 民主党の歴史的大敗となった米中間選挙で米国民は、オバマ大統領の政権運営に明確な「ノー」を突きつけた。国民融和を訴え、熱狂的な支持を得て登場したオバマ大統領だが、就任後2年足らずで期待はしぼみ、米国には大きな失望感や怒りが広がっている。オバマ政権と共和党議会指導部との対決はさらに先鋭化し、米国の政治は混迷を極めるとの指摘も出ている。【ワシントン古本陽荘】

 ◇医療保険改革、社会に亀裂
 「米国民は今夜、大統領に明確なメッセージを送った。それはチェンジ・コース(針路を変えろ)だ」

 下院議長への就任が確実視される共和党のべイナー下院院内総務は、共和党議席の大幅増が確定した2日深夜、オバマ大統領に政権運営の方向性を改めるよう要求した。

 これに対し大統領はべイナー氏に電話し「共和党と一致点を探り、米国民のために働くことを心待ちにしている」と低姿勢で伝えた。

 民主党大敗の原因が大統領のかじ取りにあったとしたら、どこで何を間違えたのか。

 10%近い水準で失業率は高止まりし、経済回復の実感もない。生活に苦しむ米国民は経済政策でオバマ大統領の指導力に期待を寄せたが、大統領が1期目の最優先課題に掲げたのは医療保険制度改革。今年3月の関連法成立時には「歴史的成果」だとして、政権内には高揚感が漂った。

 だが、ワシントン・ポスト紙の出口調査(暫定値)によると、今回の選挙の最重要課題を「経済」と答えた人は6割を超えたのに対し、「医療保険」と答えた人は約2割にとどまった。

 大統領支持率が明確に下がり始めたのは昨年夏。民主党議員らが医療保険改革の説明のため各地でタウンホール集会を開いた時期だ。保険料上昇につながると受け止められた改革に反対意見は根強く、市民らは議員らを突き上げた。医療保険改革でほぼ一色となったワシントン政界は、雇用対策や景気回復をなおざりにしている、と受け止められた。

 一方、保守派にとって、国民に加入を義務付ける医療保険改革は「社会主義化」の象徴と映った。保守派は当時既に、総額8000億ドル超の大型景気対策法について「雇用を生まない税金の無駄遣い」と反発。怒りの声は、「大きな政府」を批判し全米に広がった保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」のうねりに吸収され、オバマ政権を激しく揺さぶった。

 他方、リベラル派も離反した。医療保険改革では、目玉政策と言われた政府運営による公的保険が削除されたことに失望が広がった。さらにアフガニスタン戦争への米兵3万人の増派など保守派の意向を受け入れた政策の発表が相次ぎ、「裏切られた」との思いが深まった。

 ◇大統領再選へ正念場
 2012年の大統領選でのオバマ大統領の再選は危うくなったのか。過去の例は中間選挙の敗北と大統領再選は直接結びつかないことを示している。だが、党派対立が激化する中、再選の道筋には不透明感が漂う。

 「我々にとって唯一の最優先課題は、オバマ大統領を1期だけに終わらせることだ」

 共和党上院のマコネル院内総務は先週、そう語りオバマ政権の弱体化を至上命令とする考えを示した。

 しかし、過去には94年に下院で52議席減らしたクリントン大統領(民主)、82年に26議席減らしたレーガン大統領(共和)がともに2年後に再選を果たした。

 選挙後の米政界の行方について、見方は真っ二つに割れている。一つは「クリントン・モデル」。94年に大敗したクリントン大統領は、福祉政策を重視する姿勢を改め、雇用や消費者物価の安定に軸足を置く中道派に変容した。妥協を覚悟し、大統領の方から共和党に歩み寄る戦術で支持層を広げる手だ。

 もう一つは民主、共和両党が溝を埋められず対決姿勢を強め、大統領選まで混乱が続くという見方だ。バージニア大政治センターのラリー・サバト教授は「政争は激しくなり、法案は何も通らないだろう」と予測する。

 一方、調査会社ピュー・リサーチ・センターが先月25日に公表した調査では、オバマ大統領の「再選を望む」と回答したのは47%で、「望まない」の42%を上回った。クリントン、レーガン両氏とも同時期の調査で「望まない」が「望む」を上回り、オバマ大統領に対する期待が完全にしぼんだと判断するのは早計だ。

 共和党に強力な大統領候補がいないのもオバマ大統領には好材料。茶会運動が、共和党の候補選びにどう絡むかにも注目が集まりそうだ。

665チバQ:2010/11/04(木) 12:27:00
http://mainichi.jp/select/world/news/20101104ddm002030052000c.html
クローズアップ2010:米中間選挙、民主大敗(その2止) 核なき世界に陰り
 ◇揺らぐ「対話外交」 新START批准困難
 【ワシントン草野和彦】米中間選挙での共和党の躍進は、オバマ大統領の核軍縮・不拡散政策に深刻な影響を及ぼす可能性がある。ロシアと今年4月に調印した新戦略兵器削減条約(新START)を巡り、発効に必要な上院の批准に困難が予想されるためだ。新STARTは、大統領の「核兵器のない世界」構想の推進力であり、その停滞は、国際社会に協力を求めてイランや北朝鮮に核放棄を迫る説得力を、失いかねない恐れがある。

 上院(定数100)での批准には3分の2以上の67人の賛成が必要だが、民主党は改選前の59人(無所属2を含む)から議席を減らした。共和党内には核戦力低下などへの懸念も根強く、大統領は選挙前「5〜7人なら取り込めるが、20人は無理だ」と発言。選挙結果が反映される来年1月からの新会期前の批准を逃せば、批准の困難さは増す。

 大統領は、今年5月の核拡散防止条約再検討会議などで、新STARTを米国の核軍縮義務履行の象徴とアピールしてきた。その批准後には、核実験全面禁止条約の批准や、ロシアとの更なる核削減交渉などに取り組むと公言してきた。

 新STARTが批准されなければ、こうした政策が滞るだけではない。米シンクタンク・軍備管理協会のキンボール事務局長は「新STARTは控えめな核削減条約だ。それを批准できないでどうやって核不拡散を主導できるのか、という疑念を同盟国でさえ持ちかねない」と懸念する。

 一方、新たな下院外交委員長に共和党の強硬派、ロスレーティネン氏の名前が挙がるなど、米議会はタカ派色が強まるとみられ、大統領の「対話外交」にも異論を唱えると予想される。

 議会での共和党の影響力が強まることで、複雑な様相を見せることになるのは、アフガニスタン戦略だ。

 大統領が決定した米軍のアフガン増派について、積極的に支持したのは共和党だった。一方で共和党は、来年7月の米軍撤退開始という出口戦略には異議を唱えている。いずれにせよ大統領は、共和党に撤退開始を納得させ、また駐留長期化に伴う民主党の反発を抑える両方の意味で、来年夏までに一定の成果を出す必要がある。

 ただ外交全般に関する選挙の影響について専門家の分析は分かれる。大統領は再選に向けて国内問題に集中する必要があり新機軸を打ち出す余裕がないという見方や、国内の閉塞(へいそく)状態を打開するために外交に成果を見いだそうとするとの見方に加え、選挙結果にかかわらず外交方針を維持するとの推測もある。

 ◇日本、冷静に受け止め 前原氏「きずな変わらない」
 米中間選挙の結果について、日本政府は「日米関係にはあまり大きな影響はない」(外務省幹部)と冷静に受け止めている。躍進した共和党は伝統的に日米同盟を重視しており、オバマ政権の弱体化に伴う日米同盟への影響は限定的との見方が強いからだ。中国の積極的な海洋進出への警戒感から日米同盟を重視する姿勢が米政府内で強まっているとの判断もある。

 「選挙結果がどうなろうと、両国間のきずな、国際社会での協力は全く変わらない。これからもオバマ政権と日米関係の強化とグローバルな問題についての協力をしっかり進めていきたい」。前原誠司外相は3日、外務省内で記者団に対し、選挙結果が日米関係に与える影響は小さいとの見解を示した。

 現在の日米間の懸案は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題や在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の裏付けとなる特別協定の改定交渉などだ。選挙結果が大きな影響を与えるとの見方は少ない一方で、「議会の突き上げで予算などの面で日本側に強く出ざるを得なくなるのでは」(日米外交筋)との意見もある。普天間問題と絡む在沖縄米海兵隊のグアム移転費などが米国議会で大幅に減額されれば、しわ寄せがきかねない。

 こうした観点から、日米関係に詳しい東京財団の渡部恒雄上席研究員は「対日政策の大きな変化はないだろうが、普天間問題など中途半端になっている問題について、日本の民主党政権が日米同盟重視の行動を起こすことが大事」と指摘する。

 ただ、共和党も含めた米国とのパイプが太い前原氏の外相就任や沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を機に日米間の連携が深まっているのも事実だ。ハワイで10月27日夕(日本時間28日午後)に開かれた日米外相会談は、当初1時間を想定していたが、「米側が終わりの時間は気にしなくていいからじっくりやろうとの姿勢だった」(同行筋)ことから、約2時間に延長。クリントン長官が日本側の随行員数十人を握手して見送るなど、米側の「配慮」がうかがえる。【西田進一郎】

666チバQ:2010/11/04(木) 12:27:23
◇条約の審議やり直しも−−露
 ロシアでは4月に米国との間で調印した新戦略兵器削減条約の議会での批准が確実視されているが、核軍縮に積極的なオバマ大統領率いる米民主党の中間選挙での大敗を受け、条約の早期発効に懐疑的な見方が浮上している。ロシア下院のコサチョフ国際問題委員長は3日、「米上院で核軍縮条約が批准されるチャンスが大幅に低下する」と述べ、ロシア下院で批准審議をやり直す方針を示した。一方、米民主党がかろうじて上院で過半数を維持したことに期待する向きもある。ロシア上院のマルゲロフ国際問題委員長は「米議会と同時期に批准する」との方針を掲げており、今後の米議会の動向を注視する構えだ。【モスクワ大前仁】

 ◇人民元批判の拡大懸念−−中
 中国は、人民元切り上げを促す中国に対する制裁法案などが米議会で次々に審議され、来年初めで調整されている胡錦濤国家主席の訪米に向けて、圧力が強まることを懸念している模様だ。

 中国主要メディアは中間選挙期間中に「突然、中国バッシング(たたき)が始まった」(新華社)などと報道。自分の対立候補と中国とのつながりを批判する選挙戦術が、党派を問わず広がったことに注目していた。不況下の米国では「中国に仕事を奪われている」との批判が票につながりやすい状況が生まれている。「中国たたき」を続けた候補が当選したかなど、中国は結果を詳細に分析し、対米外交の練り直しを進めるとみられる。【北京・浦松丈二】

 ◇大統領への幻滅と分析−−英
 英国のメディアは、民主党の大敗を「ホープ(希望)」と「チェンジ(変革)」を掲げて就任したオバマ大統領への幻滅と絡めて報じている。

 BBC放送のワシントン特派員は、2年前の大統領選を振り返り「(米世論はオバマ氏)個人やその政策ではなく、変革の概念など抽象的な言葉を支持しただけだったのではないか」と分析した上で、米国の有権者は「当時の強い希望から一転、強い不安を覚えている」と伝えている。保守系デーリー・テレグラフ紙(電子版)は「弱い経済と(大統領への)幻滅」と分析。リベラル系ガーディアン紙(同)は選挙結果が「オバマ氏の無敵のオーラを取り去った」と指摘している。【ロンドン笠原敏彦】

 ◇政権の求心力低下を憂慮−−韓
 韓国メディアは3日、米民主党が「最悪の惨敗」(聯合ニュース)を喫したと報じ、オバマ政権の外交政策にも影響を与える可能性があると展望する。

 聯合ニュースは「過去、米政府は中間選挙を境に対外政策を変化させてきた」と指摘。健保政策など内政での失点を外交で取り返そうとするため、「対北朝鮮制裁より協議に重点を置き、(米政府内に)6カ国協議に積極的に参加する雰囲気が出てくる可能性がある」と分析した。また、「主要20カ国・地域(G20)」首脳会議を11日から主催する韓国は、世界経済を巡る困難な協議で米国の指導力発揮を期待してきただけにオバマ政権の求心力低下を憂慮しているとみられる。【ソウル大澤文護】

667チバQ:2010/11/04(木) 20:44:52
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101103/amr1011032052022-n1.htm
【米中間選挙】最激戦区で民主上院トップが辛勝 反オバマで苦戦 影響力低下は必至
2010.11.3 20:52

 【ラスベガス(米ネバダ州)=犬塚陽介】中間選挙の上院選で最大の激戦区として注目されたネバダ州の上院選は、民主党のハリー・リード上院院内総務が茶会の支援を受けたシャロン・アングル候補を辛くも退けた。民主党の上院トップとしてオバマ政権の医療保険制度改革を主導してきたリード院内総務は「反オバマ政権」のうねりで苦戦を強いられ、影響力の低下は避けられない情勢だ。

 複数の米メディアが当確を伝えた2日、リード氏は数百人の支持者を前に「ネバダ州民は(茶会がもたらす)恐怖よりも希望を選んだ」と勝利を宣言した。

 ネバダ州では世界的な不況でカジノなどの娯楽・観光業や建設業が失速し、失業率は全米最高の14・4%。4年前との比較で3・2倍に跳ね上がった。

 土壇場での逆転劇にリード陣営幹部のスティーブン・クウォン氏(70)は「リード氏の長年の実績」を勝因にあげたが、上院の議席減で院内総務の交代案も浮上している。

http://sankei.jp.msn.com/world/america/101103/amr1011031243011-n1.htm
【米中間選挙】03年以来の黒人議員誕生へ 共和、下院のスコット氏
2010.11.3 12:39

2日、支持者と抱き合って喜ぶ南部サウスカロライナ州から下院選に出馬、勝利した共和党の黒人候補、ティム・スコット氏(AP) 米メディアによると、2日投開票の中間選挙で、南部サウスカロライナ州から下院選に出馬した共和党の黒人候補、ティム・スコット氏(45)が勝利した。共和党は、ワッツ下院議員(オクラホマ州)が引退した2003年以降、連邦上下両院に黒人議員が一人もいなかった。(共同)

668チバQ:2010/11/04(木) 20:47:14
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101104/amr1011042036012-n1.htm
【米中間選挙】ティーパーティーは諸刃の剣? 共和党躍進の原動力も重点地区で敗退 (1/2ページ)
2010.11.4 20:31

 【ラスベガス(米ネバダ州)=犬塚陽介】米中間選挙で、オバマ政権の経済政策に反発するティーパーティー(茶会)の支持を受けた多くの共和党候補が当選を果たした。米メディアの調査では実際に投票した有権者の4割が茶会に賛同、共和党の躍進を支えたことが数字からも裏付けられたが、ネバダ州など共和党が重点選挙区としたところでは相次いで敗退した。極端な主張で無党派層が離反、“もろ刃の剣”となったのではとの指摘も出ている。

 米メディアの3日までの集計を総合すると、中間選挙で茶会が支援を表明した候補者のうち、上院で5人、下院で20〜25人が当選した。

 全米で実施された出口調査によると、有権者の8割が経済問題を選挙戦の最大争点ととらえ、約4割が財政支出の削減などを訴える茶会への支持を表明した。

 茶会の影響力について次期下院議長への就任が有力視されている共和党のベイナー下院院内総務も、「(茶会を支持した有権者は)支出削減と雇用創出を求めている」と分析し、茶会の主張を共和党として吸収することは可能との認識を示した。

 一方、上院選の茶会系共和党候補はネバダ、デラウェア、コロラド、カリフォルニアの4州で敗退。この4議席を確保していれば、定数100の上院で共和党は半数に達することができていた。

 特に民主党のリード上院院内総務の地盤であるネバダ州とバイデン副大統領の就任で空席となったデラウェア州は、共和党の議席獲得が有力視された選挙区だった。

 しかし、選挙戦が進む中で茶会系の候補者の主張に違和感を覚える無党派層が距離を置く現象もみられていた。

 リード院内総務の陣営幹部も「移民問題などで極端な主張を掲げる茶会の候補者が出てきたことで、ごく一般的な有権者が民主支持に傾いたのは間違いない。共和党の穏健派が出ていれば、結果は違っていたかもしれない」と勝因を解説する。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、茶会が議会での勢力を確実なものにするためには「選挙で示した(反体制の)エネルギーを政策に結びつける課題に直面している」と分析、無党派層にも受け入れやすい政策への軌道修正が必要との認識を示した。

669チバQ:2010/11/05(金) 22:50:48
http://mainichi.jp/select/world/news/20101106k0000m030115000c.html
米大統領選:候補者選び本格化 「予備軍」すでに活動開始
 【ワシントン古本陽荘】米中間選挙が民主党の大敗に終わったことを受け、共和党内で2012年大統領選の候補者選びが本格化し始めた。各党が大統領候補を選ぶ予備選・党員集会まで1年以上あるが、意欲を持つ「候補者予備軍」はすでに中間選挙中に知名度アップのため、選挙応援で各地を回っていたというのが実態だ。

 オバマ大統領とハッカビー前アーカンソー州知事(08年大統領選候補)が対戦した場合、ハッカビー氏の勝利。大統領とペイリン前アラスカ州知事(08年副大統領候補)の対戦では大統領が再選−−。

 米CNNテレビは4日、世論調査に基づく「架空の大統領選」の対戦結果を発表した。

 中間選挙では、前回の大統領選に名乗りを上げたハッカビー氏やロムニー前マサチューセッツ州知事らが各地の共和党候補の応援に駆け付ける姿が目に付いた。

 各地で旋風を巻き起こした「大きな政府」に反対する保守系の草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」がどう絡むかも注目されている。その象徴的な存在となっているペイリン氏は、中間選挙の予備選段階から、共和党指導部の推す候補に対抗した茶会系の新人候補の応援に回った。抜群の知名度で各地の議員や知事に「貸し」を作り、大統領選に向けた足場を作った。

 ただ、茶会運動関係者の間で、ペイリン氏を大統領候補として推す声は意外にもそう強くはない。ある指導者は「運動の支援は助かるが、本気で大統領になると思われたら心配」と語る。ペイリン氏は副大統領候補時、ロシア情勢について聞かれ「彼らは我々の隣人。アラスカからは実際にロシアが見えるのよ」と答えるなど資質を疑う声が上がっていたからだ。

 茶会運動の中では、財政規律重視派のニュージャージー州のクリスティー知事、インディアナ州のペンス下院議員、サウスカロライナ州のデミント上院議員らの名前が挙がる。

 他には、ブッシュ前大統領の弟のジェブ・ブッシュ前フロリダ州知事の名前も取りざたされたが、本人は否定している。

 民主党内ではオバマ大統領の再選を阻もうとの動きはないが、クリントン国務長官に期待する声は消えていない。

670名無しさん:2010/11/07(日) 17:28:28
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101106-OYT1T00634.htm
民主ペロシ氏、業績後退させぬと院内総務立候補
 【ワシントン=小川聡】ナンシー・ペロシ米下院議長は5日、中間選挙の結果、所属する民主党が来年1月招集の新議会で少数党に転落するのにともない、下院民主党トップの院内総務に立候補すると発表した。

 リベラル色の強いペロシ氏が民主党下院トップにとどまる見通しとなったことで、「わずかにあった超党派による協力の可能性がゼロになった」(ジャーナリストのクリス・ネルソン氏)との見方も浮上。政治的波紋が広がっている。

 ペロシ氏は声明で、「我々の素晴らしい業績を後退させるつもりはない」と述べ、新議会ではオバマ政権下で達成された医療保険制度改革や金融規制改革、社会保障、高齢者向け公的保険などを擁護していく決意を表明。共和党への対抗意識をうかがわせた。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ペロシ氏の院内総務選出は「ほぼ間違いない」と報じている。民主党内では財政支出拡大を嫌う保守穏健派が中間選挙で大きく後退し、議員団のリベラル色が今まで以上に強まっているという。

(2010年11月6日19時19分 読売新聞)

671名無しさん:2010/11/07(日) 17:29:29
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201011060204.html
茶会と主流派が主導権争い 共和党、民主も党内抗争 '10/11/6

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 【ワシントン共同】米中間選挙で野党共和党躍進の原動力となった草の根保守派運動「ティーパーティー(茶会)」に近い同党のミシェル・バックマン下院議員(ミネソタ州選出)は6日までに、下院の同党指導部ポストである議員総会会長を目指すと宣言した。党指導部は別の議員を会長に推しており、早くも党内で主流派と茶会系との主導権争いが始まった。

 一方の民主党では、ペロシ下院議長が5日、下院の同党議員を率いる院内総務に立候補。だが中間選挙の下院選で同党が歴史的大敗を喫した責任を問う声も強く、指導部から身を引くよう主張する議員との間で党内抗争に発展する可能性も浮上。両党ともに党指導部の新体制選びが今後を占う試金石となる。

 バックマン氏は、地球温暖化は「でっち上げ」と言い放ったり、オバマ大統領のアジア歴訪について米社会で流れるうわさを受け売りし「1日当たり2億ドル(約160億円)の血税が使われている」と発言して注目を集めている人物。

 米メディアによると、下院選で当選した茶会系の共和党候補は20〜25人。2年後の大統領選で政権奪還を目指す共和党指導部が、議会で一定の影響力を持つことになる茶会系勢力とどこまで協力関係を築けるかが焦点となっている。

 バックマン氏は7月、ほかの下院議員20人以上と「茶会議員連盟」を結成しており、茶会の事実上の指導者の一人。だが共和党下院トップのベイナー同党院内総務ら党指導部はヘンサリング下院議員(テキサス州)を支持している。

 米議会の今会期は今年末に事実上終了。来年1月には、今回の中間選挙の結果を反映した新会期(2年間)が始まる。

672チバQ:2010/11/11(木) 21:53:13
>>645
http://mainichi.jp/select/world/news/20101112k0000m030098000c.html
米中間選挙:勝者未決定のアラスカ州「記名票」の開票作業
 【ワシントン古本陽荘】現職と新人の共和党系候補による接戦で勝者が決まっていない米アラスカ州の連邦上院議員選(2日投開票)で、印刷されていなかった候補者名を記入した投票用紙の開票作業が10日、始まった。

 投票用紙に共和党候補として名前が印刷されていたのは保守系草の根運動「ティーパーティー」の支援を受けた新人の弁護士、ジョー・ミラー氏。これに対し、予備選で敗れた現職のリサ・マカウスキ上院議員が公認なしで立候補していた。公認候補ではないため、投票用紙に名前を書き込んでもらわねばならないというハンディを背負ったが、開票の結果、ミラー氏の8万1195票に対し、マカウスキ氏の名前が多いとみられる「記名票」が9万2528票と上回っていた。

 地元紙の報道によると、10日に記名票を約8000票開票した段階で、約98%がマカウスキ氏の名前を記していた。記名票で当選すれば1954年以来の快挙となる。

 ただ、ミラー氏は9日、「スペルを間違えたらすべて無効票」にするよう求める訴えを連邦地裁に起こしており、最終決着まで時間がかかる事態も想定される。

673名無しさん:2010/11/14(日) 12:07:14
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201011130402.html

「運命を共有」雇用増へアジア重視 オバマ米大統領演説
2010年11月14日1時41分

 「我々は運命を共有している」――。オバマ米大統領は13日の横浜市での演説で、アジア・太平洋地域との経済関係の深化に全力を注ぐ姿勢を示した。「米国にとって、これは雇用(創出)戦略だ」として、アジアへの輸出拡大を通じて、雇用情勢を改善する考えを前面に掲げた。オバマ氏のアジア重視は、2日の米中間選挙で歴史的な敗北を喫した苦境の裏返しでもある。

■輸出狙い「内需」促す――「対米輸出、繁栄の道ではない」

 オバマ大統領は13日朝、日本経団連によるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連行事「CEOサミット」で演説し、アジアの経済界に輸出増に向けた意欲を直接話した。

 大統領は、米国が今後5年で輸出を倍増させる「国家輸出戦略」を進めていることを説明。「それが、今週アジアを訪れた理由の大きな部分だ。この地域で、輸出を増やすことに米国は大きな機会を見いだしている」と指摘。中国やインドなどの新興国の存在で、世界経済を引っ張るアジア地域を重視していることを率直に語った。

 米国がここまで輸出増にこだわるのは、金融危機以降の米経済は、以前のように「米国人の旺盛な消費」に経済のエンジン役を期待できなくなっているからだ。米国の失業率は9.6%と高水準が続く。米国民は住宅価値の下落に伴う逆資産効果と、借金の返済に苦しんでいる。実質国内総生産(GDP)は5四半期連続でプラス成長を記録しているものの、GDPの7割を占める個人消費は力強さを欠いたままだ。

 それだけに、オバマ大統領は「今後は、どの国も、米国への輸出が繁栄への道だと、思うべきではない」と訴え、中国や日本などの輸出国に、内需拡大に注力するよう強く促した。危機を招いた世界経済のバランスの悪さを改善すると同時に、中国などの内需が拡大すれば、米国からの輸出が増えるとの期待がにじむ。

 さらに、大統領は「輸出が10億ドル増えるごとに、米国では5千人分の雇用が支えられる」と説明。輸出増で、雇用情勢を改善させたい考えをあらわにした。APECや、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加に力を入れている理由も、「米国で新たな雇用を生み出す機会を失いたくない」からだという。

 米国民の間では、雇用・経済問題が最大の関心事だ。雇用情勢がなかなか好転しないことが、中間選挙での大きな敗北につながっている。大統領の「アジア重視」「輸出増の訴え」は、自らを取り巻く厳しい政治状況を映し出すものといえそうだ。(尾形聡彦)

674チバQ:2010/11/18(木) 21:02:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20101118dde007030015000c.html
米下院:ペロシ氏、院内総務内定 対抗馬に大勝−−民主指導部
 【ワシントン古本陽荘】米下院民主党の指導部を決める選挙が17日に行われ、ペロシ下院議長(70)が、少数派に転落する来年1月の新議会で民主党下院トップの院内総務に就任することが内定した。対抗馬に大勝したものの、党内に不満分子がいることを内外に示し、民主党の分断ぶりを印象づけた。

 ペロシ議長に対しては、党内保守派から中間選挙で60議席以上減らした責任を問う声が消えず、シューラー下院議員(38)が立候補。ペロシ議長が150対43で勝利し、下院民主党トップの立場を維持した。

 記者会見したペロシ議長は、なぜ指導部にとどまるのか聞かれ「私が有能な指導者で、医療保険制度改革や金融市場改革など実績を上げてきたからだ」と強調した。

 ペロシ氏に不満を持つ保守派は、中間選挙の結果、大きく勢力が後退。保守系議連のメンバーは54人から26人に縮小する見通し。ペロシ氏が自らの基盤であるリベラル派の政策を推進するのではないかと危機感を募らせている。

 シューラー氏は選挙後、記者団に「我々の意見を伝えるためで、勝つための選挙ではなかった。中間選挙で米国民は中道寄りの政策を求めていることを示した」と語り、ペロシ氏をけん制した。

 指導部の選挙に先立ち、選挙の12月8日までの延期を求める動議が出されたが、反対129、賛成68で否決された。延期に賛成した議員にはリベラル派も含まれており、中間選挙敗北の総括が済まないまま、強引に指導部選挙に踏み切ったペロシ議長の姿勢にも不満の声が出ている。


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