問題の広告が掲載されていた「Dell Software and Peripheral Web」サイトはオンライン販売の窓口で、顧客が自らの業務上の具体的なニーズに合わせて、Dellやサードパーティの製品を購入できるようになっているとDellの広報担当は説明し、現在このウェブサイトでは5万種類を超える製品が提供されていると付け加えた。
同担当者は、DellがAMD Opteronに関する広告の誤った掲載を取りやめたと述べ、さらに「この広告は、Software and Peripheralの膨大な製品リストの一部である、特定の顧客向けの『Premier Page』に掲載されるはずだった」と語った。なお、同社はその顧客の身元に関する情報は明らかにしなかった。
IBMは米国時間16日に、Advanced Micro Devices(AMD)のOpteronチップ搭載ワークステーションを発表する。「IntelliStation A Pro」と呼ばれるこの64ビット対応マシンは、大容量のファイルやエンジニアリング用データを扱う顧客向けに設計された製品で、同社では5月の出荷開始を予定している。ワークステーションは金融モデリングやコンピュータアニメーションなど用途で利用されるハイエンドのデスクトップマシン。
たとえば、コンピュータで生成した製品モデルの中には、全体を表示すると4Gバイトのメモリを使いきってしまうものもある。したがって、IntelliStation A Proと16GバイトのRAMへのステップアップは理にかなったものだ、と同氏は説明している。
IBMは、IntelliStation A Proに対する需要にかなりの手応えを感じており、低価格のLinux搭載ハードウェアへの移行を考えているUnixマシンのユーザーや、低価格の32ビットハードウェアから機能の勝る64ビット製品へのステップアップを希望する顧客が、同製品を購入するのではないかとしている。
IntelliStation A Proの価格は約2600ドルからとなる。しかしLenardによると、顧客が発注するのは、メモリを大量に増設し、ハードディスクを追加、さらに高性能のグラフィックスカードを搭載した、5000〜8000ドルの価格帯に収まるマシンになりそうだという。
なお、IBMではOpteron搭載のIntelliStation A Proとインテル製チップを搭載したIntelliStations M ProおよびIntelliStation Z Proを平行して販売することになる。同社はまた今後登場予定の64ビット版Xeonを搭載したワークステーションも発売を計画している。
「2つのアーキテクチャは、相互に見事に補完し合っている。我々のIntegrity(HPのItaniumベースのサーバ製品)への取り組みは変わらない。逆に、実はこうした取り組みは今日の発表で強化される」と、HPのEnterprise Storage and ServersグループのシニアバイスプレジデントScott Stallardは語った。