昔『ルーツ』(Roots)というテレビドラマがあった。
アレックス・ヘイリー原作の小説『ルーツ』(原題:Roots: The Saga of an American Family)
を基にした1977年制作のアメリカ合衆国のテレビドラマ(ミニシリーズ)である。
アメリカという国家の歴史上、最も暗い側面のひとつである黒人奴隷の問題を真っ正面か
ら描き、社会現象と言えるような大反響を巻き起こした。ドラマが放送されると、中には
部屋の電話線を抜いて着信を絶ちドラマに見入る者も現れ、キジー(Kizzy)などアフリカ
の名前が人気になるなど、人種・民族を問わず好評を博した。
西アフリカのガンビアで生まれた黒人少年クンタ・キンテ(英語版)を始祖とする、親
子三代の黒人奴隷の物語を描いている。続編の『ルーツ2』では、その後(南北戦争で奴
隷制が廃止されて以降)の一族の物語が描かれ、最後には原作者アレックス・ヘイリー(俳
優が演じている)も登場する。