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テーマ前書き集

37編集部:2017/10/26(木) 12:14:36
出自
       第53号 「出自」  2017/10


       


前書き   「出自」          古賀 和彦

 今度の冊子の表題を「出自」と決めたのは自分が高齢になり、急に懐古的になって昔を
を懐かしみ美化するという考えでは全くない。ただ自分の成り立ちを調べることでこれま
での己の考えや生き方の検証ができるのではないかと思った。
 ブリタニカ国際大百科事典によると「出自」とは
「親子関係の世代的連鎖に基づく特定祖先への系統的帰属。この場合の親子関係は社会的
に承認された親子関係であり,したがって必ずしも血縁であるとはかぎらないし、また生
物学上の親子がすべて社会的な親子関係になるともかぎらない。親子関係の世代的連鎖に
際して,父子関係もしくは母子関係のいずれか一方のみの連鎖をたどるものを単系出自-
unilineal descentといい,父系出自と母系出自とがある。父子関係と母子関係のいずれか
を選択できるものを選択的単系出自 ambilineal descentといい、父子関係と母子関係のい
ずれをもたどるものを双系出自 bilateral descentという。」とある。

 昔『ルーツ』(Roots)というテレビドラマがあった。
アレックス・ヘイリー原作の小説『ルーツ』(原題:Roots: The Saga of an American Family)
を基にした1977年制作のアメリカ合衆国のテレビドラマ(ミニシリーズ)である。
アメリカという国家の歴史上、最も暗い側面のひとつである黒人奴隷の問題を真っ正面か
ら描き、社会現象と言えるような大反響を巻き起こした。ドラマが放送されると、中には
部屋の電話線を抜いて着信を絶ちドラマに見入る者も現れ、キジー(Kizzy)などアフリカ
の名前が人気になるなど、人種・民族を問わず好評を博した。
 西アフリカのガンビアで生まれた黒人少年クンタ・キンテ(英語版)を始祖とする、親
子三代の黒人奴隷の物語を描いている。続編の『ルーツ2』では、その後(南北戦争で奴
隷制が廃止されて以降)の一族の物語が描かれ、最後には原作者アレックス・ヘイリー(俳
優が演じている)も登場する。

 そこで私の「出自」を調べて見ようと思った。日本の姓の中で1位・佐藤姓の190万
人、2位・鈴木姓の180万、3位・高橋姓の140万人には到底およばないが、私の古
賀の姓は北九州地方を中心に10万人ほどいるから、私の出自の確かめようがない。しか
し父方の田雜姓については全国に270人くらいしかいなにので、おそらく一族のつなが
りは強いに違いないと思った。そして調査の結果、私の想像だにしなかった事実が判明し
た。それらのことから遠い昔の先祖のDNAにすり込まれた連綿とした情報が、私の性格
や考え方を決定したに違いないと確信したのである。




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