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テーマ前書き集
29
:
編集部
:2016/02/17(水) 08:27:43
業
第45号業 「業」 2015/12
??????????????
前書き テーマ[業]?????????????? ????長岡 曉生
前四十四号のテーマ[生命]の流れを引き継いで[業]を今回の四十五号のテーマと定めました。
それでは「業」とは何か。 どう読ませるのか。 何ゆえテーマ[生命]の流れを引き継いでいるのか。
について、テーマ提供者の考えを説明します。
[生命]は、この宇宙が始まった時から、その誕生に適した星系の適した惑星において、長い時を掛け
て形成されてきており、その結果この地球上では現人類を頂点とする生物集団が出現しました。
地球上での[生命]の出現は、偶然それに適した自然界の条件が整ったから起きたわけですが、これには
長い時間が掛かりました。逆に言えば、その間の自然環境の変化は、ゆっくりとしたものでした。
しかし、ひとたび一定の言語とこれによる知識を兼ね備えた現人類が出現した後の自然環境の変化は、
正に破壊的なものとなりつつあります。これは、地球上で言語と知識の力により大発展を遂げた現人類が
持つカルマンが、地球という星の将来を左右していると言うことです。
というわけで、現人類が地球という星に影響を及ぼしているカルマンを、[業]という漢字に集約して、
考えて見ました。
周知の通り、「業」には、複数の読み方が有り、それぞれが異なる意味を表しています。
先ず、「業」の訓読みには[なり]・[なりはひ]と[わざ]が有ります。
・[なり]は、草木において自然に生長したり実が成る意味の[なる]の連用形の名詞化です。昔は田畑
からの収穫を[物成り]とも呼びました。この[なり]の派生語に、[なりはひ(生業)]が有ります。
・[なりはひ]は、自然の恵みの[なり]と植物の蔓や根が自然にのび広がる[這ふ]の連用形[はひ]
の合成語です。その本来の意味は、五穀・木の実などが自然の恵みで増えることですが、後に人が田畑を
耕作して収穫を得ること、またそのための人為的な業(わざ)を指すように成り、さらには、人の職業お
よび生計一般をも指すようになりました。
つまり、自然の恵みに人が工夫を加えて農作物の増産を図るようになったわけです。
・[わざ]は、この[なりはひ]のために、人が人為的に加える作業・行ないです。
次に、「業」の音読みには[ぎょう]と[ごう]が有ります。
・[ぎょう]の意味を、白川静博士の字統によって探って見ましょう。
金文と篆文(てんぶん)では[業]字は上部にのこぎり場のようなギザギザ、下部に長い柄のある器の形
です。
後漢代の辞書、説文解字では[業]を鐘や鼓などの楽器を並べて掛ける大版(大きな板)としています。
漢初の類語辞典、爾雅(じが)では版築法で二枚の板(版)で挟んだ土を打ち固める為の柄のある板を[業]
としまた版築法によって城壁を築く工事を[業]としました。
後代に、全て事業のことを[業]というように成りました。
・[ごう]は、佛教のカルマンにあたる言葉で、宿業・業苦などの熟語としても使われます。
さらに人が作るカルマンの内、行動によるものを身業、発言によるものを口業(くごう)、心中の思いに
よるものを意業(いごう)、これらを纏めて三業と言います。この三業の大きさは、人の知識量とともに
増大しているのです。
つまりは、人類が作る三業が人類のアーラヤ識つまり集合的無意識を形成して行くのです。
今回、なぜこんな面倒な言葉[業]をわざわざテーマに選んだのでしょうか。
それは、秘密です。 何てことは申しません。
今の説明通り、[業]には人が無意識にあるいは意識的に作る結果が、全て含まれているんです。
というわけで、どうか皆さん自身がお好きな題材を自由に選んで下さい。
(そうです。色々書いたわりには、制約が無いんです。)
表紙絵は、金文と篆書と楷書による[業]字です。
[業]字の画数が十三であるのも、十三期生の作者としては、尽きぬ縁を感じます。
???????????????????????????????? 越智十三こと 長岡曉生
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