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テーマ前書き集

28編集部:2015/07/03(金) 19:28:30
生命
 第44号「生命」 2015/8

??????????????????  表紙絵
           マンデルブロー集合



前書き 「生命」 ?????????????????????????? ??????????  ?? 竹内 一郎


 我々の住んでいるこの地球には多くの生命が重層的に絡み合いながら生存している。その関係は
単純に競合あるいは共存とはいえず複雑にからんでいるようである。共存、競合などの言葉は、全
体的に見ようとする立場から言うと成り立つかもしれない見方であり、個別の種にとってはただひ
とえに生命の維持しかないのであると思う。
 さて生命とは何だろう。このきわめて単純な設問に対する簡単明瞭な答えはおそらく見出せない
のではないだろうか。これに対する答えは、我々人間中心からではあるが、宗教、自然科学、芸術
などの多岐にわたる分野がそれを追求しているようである。そのような膨大な範囲の分野について
小生のごとき浅才はとても及びもつかない。

 それらの追求の中で量子力学を確立した物理学者のシュレーディンガー博士による『生命とは何
か』という著作があり、ちょうど今これを読み始めたところである。うろ覚えであるがシュレーデ
ィンガー博士の生命観として「生物は負のエントロピーを食べている」という考えがあることを確
かめてみたくなったことがその根本動機である。
 良く知られているがエントロピーは常に増大している。生物とは、このエントロピー増大に抗し
自らマイナスのエントロピーを注入することにより、生命を維持することが可能である、とシュレ
ーディンガー博士は言っているのである。

 現在この負のエントロピーをネゲントロピーと言っている。今でこそこのような見方が当たり前
となっているが、これが一九四三年に示されたということで、彼は天才というしかない。
この『生命とは何か』は、それまでそれぞれ別の道を進んでいた生物科学を物理科学の目で俯瞰し
ており、今日の生物学の根本にあると思える。
 良く知られている二重螺旋構造の遺伝子による遺伝の仕組みが現在では徐々に明らかになってき
ており、生命とは何かという問いに対して少しずつ答えが出てきているようである。それでもなお
根本的なことは何も答えていないか、回答が無いようである。なぜ生命のような複雑な構造、組織
が成立したのか。どうも生命のもととなる有機物は巨大な恒星中で生成され、その後の超新星爆発
時に空間に撒き散らされたものらしい。その塵の一部により太陽系が形成され、その中の惑星の一
つである地球において(おそらく)偶然に生命が発生するのであるが、不明のことがまだ多々ある
ようである。
 自分もそうであるこの不思議な生命について、これから勝手に想像力を働かせて考えていきたい。

2015.7.3




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