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二次元school

212雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/30(水) 16:07:42 HOST:119-231-176-21.eonet.ne.jp
第45話「桜子ちゃんと和お兄ちゃん」

「じゃあ、また後で」



 …………




「ちょっと待て――――――!!」


 必死の声を絞り出した。
 
 待て――――! その萌ちゃんとやらと一緒に行くんじゃね――――!



「きゃっ……!?」

 萌ちゃんとか言う子は、小さく可愛らしい悲鳴を上げて驚いた。
 ナゴも驚いた顔をして、私の方に振り向いた。




「わっ……私も一緒に行く!」



 ……とっさだった。
 ただ、ナゴが私より可愛い女の子と並んでほしくなくて。


「うん、じゃあ萌達と一緒に行こぉ?」


 萌ちゃんは驚いた表情から、すぐに天使の微笑みのような笑顔をみせて言った。
 「ありがとう」と、複雑な心境ながら笑顔を急いで作った。


「行こぉ、お兄ちゃんっ!」
「……あ、ああ」

 ナゴも戸惑いながらも了解してくれた。
 よし、これでナゴを守った…………。

 
 そして、そのまま静かに複数の足音を立てながら、私達は歩き出した。

 (私のせいなのか)しばらくの沈黙が続いた後、ふいに萌ちゃんが口を開いた。



「ねぇ、お姉ちゃんは、お姉ちゃんはなんて言うの? クラスはぁ?」


 お姉ちゃん……。

 じゃあ、ナゴの事を『和お兄ちゃん』と呼んでいるのは、このような感じで愛称……という事なのだろうか。



「え、えと、末木桜子。2年5組だよ……」

 私がそう言うと、萌ちゃんは小さく「桜子……桜子……」と呟いた。
名前を覚えようとしているのだろうか。


「萌は、今日1年2組に転校してくる予定の姫伊利萌だよぉ。2年5組って事はぁ、お兄ちゃんと一緒って事だよね?」
「う、うん」
「和お兄ちゃんの事よろしくね、桜子ちゃん!」



 え? 桜子ちゃん……。

 私の名前を知ったら『お姉ちゃん』から『桜子ちゃん』と呼ぶようになった。
でも、ナゴの事は『和お兄ちゃん』と呼んでるから、名前はしってるはず。
なのに、なんでナゴの事を尚『お兄ちゃん』と…………?


「ねぇ〜、お兄ちゃん。桜子ちゃんとお兄ちゃんってどういう関係なのぉ?」


 何故そんな事を聞くっ!?


「えー……幼なじみ」

「へぇー、桜子ちゃんとは、萌よりも長い間一緒にいたんだね。萌、なんだか寂しい」


 はぁ!?


「ね、早く学校行こうよ〜。萌、お兄ちゃんに学校案内してほしいな」
「ああ」


 ナゴとそんな会話をした後、萌ちゃんは私の方にやって来た。


「桜子ちゃん、どぉしたの? 汗いーっぱい出てるよ?」


 冷や汗だよ!
 萌ちゃんは、ポケットからピンクのハート柄のイメージ通りのハンカチを取り出し、私の汗を優しく拭ってくれた。

 そして、私の首筋あたりの汗を拭ってくれた時、萌ちゃんはそのまま顔を私の耳あたりに近付け





「和お兄ちゃんをたぶらかしたらタダじゃおかないから」



 さっきまでの高い声とは違い、低くて脅しがかかった声が聞こえた。



「…………え?」


「うんっ、桜子ちゃん、キレーになった! 行こ!」
「ああ」
「…………え?」



 今の、萌ちゃん?

213水月:2009/12/31(木) 13:18:38 HOST:w22.jp-k.ne.jp
年始に会ったらみしてやるって!この隠れMがっっ!!←
つーか萌ちゃんヤンデレですかー…似合うよ!(萌の何を知っているんだ!)
桜子テンションスゲー上がってるぜ!!

214雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 18:02:22 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
じっくり見てやる。体の隅々まで← 雪音はMじゃねー!
萌ちゃん……ヤンデレなのか? お前は萌ちゃんの回し者か…!?
桜子は回を増すたびにテンションがアップします☆

>>水月

215水月:2009/12/31(木) 19:07:03 HOST:w11.jp-k.ne.jp
うぃ☆
私は萌ちゃんのまわしもの以外の何者でもない!萌ちゃんはそのうちヤン→ツンになりそうだ。
(忘れてなかったら)絶対あけおめcallするんで!よろ☆☆

216雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:09:44 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
春日かお前は。((
貴様、いつのまに……! ならないy((((
どーぞw あ、家にいなかったらゴメン←←
今から続き書いてくるわノシ

>>水月

217雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:27:26 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
第46話「

 なんだったんだ……さっきの。
 第2人格?

 さっきの、あの一瞬鬼のようになった萌ちゃんを考えながら、私は教科書を机に片付けていた。


「ね、ナゴ」
「あ?」


 自分の席に行こうとしたナゴを呼びとめる。


「あの、さ、萌ちゃんって……」


 私がそこまで言うと、ナゴは何かを思い出したように被せてきた。

「あ、そーいやお前に萌ちゃんの事言わないとダメだったんだな」
「え?」
「ホラ、今朝言ってた……話しがあるってやつ。萌ちゃんの事でちょっとな」


 ……今朝?
 ああ、そういえば、ナゴ今日話しがあるって……誰もいない所で。


 え?
 それって告白じゃなくて…………萌ちゃんの事!?



「チクショおおおおおおおおおおおおお!!!」
「なんでお前はいつも唐突に叫ぶんだよ!」


 てめーのせいだ! 思わせ振りな事しやがって! おませさん!



「で、萌ちゃんの事で話しって……?」


 私が仕切り直し、ナゴに尋ねた。
 するとナゴは、私の耳に顔を近づけてきた。


「なっ…………!?」


「あんまり人に聞かれたくないからこうやって話すけど……」


 これから話す内容は、人に聞かれたくないらしい。
 ナゴはその為、私の耳元でささやくように小声で言う。
ああっ、耳に軽く息が……! 絶対ダメだって! 鼻血ふくって!




「萌ちゃんは、俺の妹なんだ」







「……もっかい」



「だから、萌ちゃんは俺の妹なんだって」




……………




「えええええええええええええええええええ!!?」
「だから唐突に叫ぶな! しかも鼻血出てないか、お前!?」

218雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:29:35 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
第46話「理性ギリギリな桜子」

 なんだったんだ……さっきの。
 第2人格?

 さっきの、あの一瞬鬼のようになった萌ちゃんを考えながら、私は教科書を机に片付けていた。


「ね、ナゴ」
「あ?」


 自分の席に行こうとしたナゴを呼びとめる。


「あの、さ、萌ちゃんって……」


 私がそこまで言うと、ナゴは何かを思い出したように被せてきた。

「あ、そーいやお前に萌ちゃんの事言わないとダメだったんだな」
「え?」
「ホラ、今朝言ってた……話しがあるってやつ。萌ちゃんの事でちょっとな」


 ……今朝?
 ああ、そういえば、ナゴ今日話しがあるって……誰もいない所で。


 え?
 それって告白じゃなくて…………萌ちゃんの事!?



「チクショおおおおおおおおおおおおお!!!」
「なんでお前はいつも唐突に叫ぶんだよ!」


 てめーのせいだ! 思わせ振りな事しやがって! おませさん!



「で、萌ちゃんの事で話しって……?」


 私が仕切り直し、ナゴに尋ねた。
 するとナゴは、私の耳に顔を近づけてきた。


「なっ…………!?」


「あんまり人に聞かれたくないからこうやって話すけど……」


 これから話す内容は、人に聞かれたくないらしい。
 ナゴはその為、私の耳元でささやくように小声で言う。
ああっ、耳に軽く息が……! 絶対ダメだって! 鼻血ふくって!






「萌ちゃんは、俺の妹なんだ」







「……もっかい」



「だから、萌ちゃんは俺の妹なんだって」




……………




「えええええええええええええええええええ!!?」
「だから唐突に叫ぶな! しかも鼻血出てないか、お前!?」

219雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/31(木) 19:33:56 HOST:119-231-168-30.eonet.ne.jp
あー、題名付け忘れた。
というわけで、>>218は訂正版です。

ここで挨拶いたしますが、今年もノロノロと変態小説をこんな素晴らしいサイトで書かせていただき、ありがとうございました!
二次元schoolは、ほとんど衝動で書いている小説な上、上記で言いました通り、変態小説です。そんな駄文が、今まで書いてこられたのは奇跡です。
でも、今までコメやアドバイスをしてくださったお方達のおかげでここまで続けてこられました。
来年も駄文を書き綴っていくことになるでしょうが、これからもよろしくお願いいたします。

220雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/03(日) 23:33:51 HOST:119-231-185-177.eonet.ne.jp
第47話「萌ちゃんへの疑惑」


 授業が開始する時間だったため、会話はそこで途切れたが――……
 昼休み、ナゴとちゃんとその話を屋上ですることになった。
その中で私はおそらく20回以上は叫んだんじゃないかと思う。驚く事がありすぎて。


 ……ナゴのお父さんは、ナゴのお母さんと離婚して、七緒という人と再婚し、萌ちゃんを産んだ。
そこで萌ちゃんはナゴの存在を知っていたが、ナゴのお母さんはお父さんの話なんかしたくなかったため、ナゴに萌ちゃんの存在は話さなかった。
一方、萌ちゃんは兄であるナゴに会ってみたかった。その為、女子中から第2椿園学校に転校してくる事になった。



「た、大変だね……」

 これしか言葉のかけようがないだろう。

「ああ、あのクソ親父の家に行った日の帰り道、母さんに確認の電話をかけたんだけど……姫伊利って名字言った瞬間に着信拒否にされた」
「すごい徹底的に嫌ってるんだね、お父さんの事」

 まあ、話によればかなり最低な人っぽかったけど……着信拒否?



「そっか……萌ちゃんは妹か……」
「腹違いだけどな」
「ぅよっしゃぁ、勝った!」
「何に? ていうか、ぅよっしゃぁっつった?」


 萌ちゃんはかなーり可愛いからナゴがとられるかと心配したけど……兄妹なら心配ないよね!
 
 ……でも、萌ちゃんはナゴの事かなり好いてるっぽいし……しかも出会った今朝、見てはいけないような人格が一瞬現れたような気がするし。未だ信じられない。
やっぱり油断できない相手なのだろうか?







「――――おにぃちゃんっ!」

 肌寒い風音と共に、高くて甘い声が聞こえた。
 声が聞こえた方向はドアの方向だ。 私とナゴは目を向けた。


「萌ちゃんか?」
「………………」


 正直、風でなびいて目に入った髪のせいで、よく見えなかったが、ナゴの言葉を聞かずとも、誰であるかはなんとなく分かっていた。
 ――――姫伊利萌ちゃん。


「お兄ちゃんっ、もぉ、お昼休みは萌を案内してよぉ。萌、お兄ちゃんがいないから怖かったんだからね?」


 萌ちゃんはそう言って小さな顔の頬を精いっぱい膨らませながらひょこひょことやってきた。
 
 なっ、何だこのハートが舞い散る話し方はぁ!


「あーっ、桜子ちゃんだぁ!」

 私がまたもやその可憐な少女に驚いていた時、萌ちゃんの大きな目が私をとらえた。
 ……朝見せた態度とは違う。
やっぱ朝のは幻覚か何かか?  うん、そうに決まってる。こんな弱々しい子がまさかねぇ……



「お兄ちゃん、やっぱり萌、桜子ちゃんに案内してもらう〜! ねっ、いいでしょ桜子ちゃん?」

 
 萌ちゃんはそう言って、私の腕に腕をまわしてきた。
か、かわい……! うん、やっぱり朝のは気のせいだったんだ!


「あー、うん、いてら」

 なんつー適当な答えだ、コイツは。でもカッコイイから許す!




「じゃあ、行こぉよ桜子ちゃん!」


「痛っ…………!?」


 萌ちゃんが私に腕を絡めたまま引っ張っていく。

 その時、私の絡められた腕に激痛が走る。
見ると――……萌ちゃんの腕がかなりきつく絡められていた。血の流れが止まりそうなぐらいに。




「桜子ちゃん? どうしたの? 早くいかないと昼休み終わっちゃうよ?」
「そーだそーだ桜子、さっさと行ってやれ」

 

 萌ちゃんは何食わぬ顔で私を見つめている。
 こんな力、本人の自覚無しで出るわけがない。


 






 ……まさか、今朝のは本当……?

221雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/04(月) 13:33:13 HOST:119-231-177-253.eonet.ne.jp
第48話「二重人格発覚」


「ちょっ…………萌ちゃん!?」


 萌ちゃんはニコニコと微笑んでいたものの、ナゴがいる屋上から出た途端に顔が無症状になった。
しかも、それから一言も話さないし、未だに私の腕を思いっきり締め付けてるし。

 この体型からは考えられないような強さの力でずるずる連れられて行く。どんなに声をかけても答えてくれないし。
 そのまま歩いて行くと、人気が全くない体育館裏に辿りつき、そこで足は止まった。



「え、えーと……萌ちゃん? 私に学校案内してほしかったんじゃ……」


「は? んな訳ないでしょお?」



 返事は返ってこないだろうと思いながらも、一応萌ちゃんに声をかけてみた。
 ……予想に反し、答えは返ってきたが、なんとも萌ちゃんとは思えない声色と口調だった。
思わず思考が停止してしまう。


「……え」
「学校の配置ぐらい覚えたしぃ。だって〜萌は天才だから」


 私の腕をようやく放して、目の前の美少女は私と向き合った。


「め、めぐ「萌さぁ、和お兄ちゃんをたぶらかすなって言ったよね? あんた、何隣に座ってんの?」


 大きな瞳から放たれる冷たい視線がつきささる。
 この子、本当に萌ちゃん……!? 全然違うじゃん!




「和お兄ちゃんと同じクラスってだけでも吐き気がするのに〜」
「は!?」
「大して可愛くもないくせにさぁ、べたべたべたべたとぉ。ブス」
「ぶ……!」
「桜子っていうかぁ、ブス子だよね〜」
「えぇっ!?」


 言い返せるはずもなく、ただただこの子の豹変に驚くばかり。
 この子……やっぱり二重人格か!?



「まぁ、萌みたいに可愛くなれって言っても酷だけど〜ありえないな〜萌ならその顔じゃ生きていけなーい」


 に、二重人格というより、猫かぶりじゃないか?
 ていうかそんなに私可愛くないか!?


「め、萌ちゃん……その性格は」
「何か悪い? 萌、お兄ちゃんにひっつく害虫を排除するためなら何にだってなれるんだから」
「あ、そう……」
「だからブス子も近づかないでねぇ? お兄ちゃんが穢れちゃうから〜」


 ……誰がブス子だ。
だんだんイライラしてきた……。





「とにかく、それ言うためにわざわざあんたみたいなブス連れてきてやっただけだから、この美少女萌様が」


 美少女萌様って言った!? 
 猫かぶりな上、ナルシスト!?

 茫然としている私にむけて、最後に萌ちゃんは「じゃあね、ブス子」と一言不敵な笑みで言うと、そのまま私をほって体育館裏からどこかへ歩いて消えてしまった。





 …………


 ……ムカつく。
 
 ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく




「うあああああああああああああああああ!!!」


 私は怒りのあまり、その怒りに思考と体を委ねて、体育館の壁をガンガン殴った。殴って蹴った。





「なんだあの猫かぶり娘――――!!」

 そのまま壊れそうなほど力を込めて、壁を殴る、蹴る。



「ブリブリしやがって、ブリっ子――! ナルシ、ブラコ――――ン!!! イライラする、あの喋り方ああああああああ!!」



 
 
 そのまま私は一心不乱に壁にむかって暴行を続けた。







「さっ、桜子ちゃん!?」


 体育館の中にいた優くんが、驚いて出てきて止めてくれるまで私は壁に向かって殴り続けていただろう。

222水月:2010/01/04(月) 21:10:20 HOST:w12.jp-k.ne.jp
一応あけおめー(^人^)
ヤバい…萌ちゃんの性格が愛しすぐる!!
ヤンデレと思ったらただの猫かぶりだったかちくしょう!騙された!
実際にいたらボディーブローをくらわせてぇー…

223雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/04(月) 21:17:03 HOST:119-231-187-119.eonet.ne.jp
一応だな、ホント←
なんでだよ! 愛しくならない性格にしたつもりだよ!((え
だから違うと言っただろうが! お馬鹿さんめ!
どっかにはいるよ、多分((オイ

>>水月

224水月:2010/01/05(火) 13:30:01 HOST:w32.jp-k.ne.jp
なんでか女の子は腹黒い娘が好きだ!
でも一番は聖少女だろ。出してよ。聖少女。
でも聖少女のくせに好きな男の子がいるんだぜ!((聖少女じゃない!
な 訳でよろしく←

225雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/05(火) 14:47:53 HOST:119-231-149-43.eonet.ne.jp
お前はドMか! うん、萌ちゃんは腹黒キャラですよノ
聖少女!? 聖少女って…どうしたらいいんだよ!
よろしくされても、聖少女は無理だわ((オマ

>>水月

226瑚飴:2010/01/05(火) 14:59:43 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
おひさ〜☆

水月のワガママで私はヒマだ←
…というかあけおめ はぁと
今年もよろしく (( 

萌チャンいいキャラしてんね!  私にそっくりだっ←
あと、聖少女いいne☆
ってな訳でよろしく! 

≪雪音&水月

227雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/05(火) 16:52:20 HOST:119-231-144-176.eonet.ne.jp
おひさノシ

水月に断られたか…?
遅いよ、はぁと←
あけおめ、ことよろ☆

正直嫌われるキャラだと思ってたけど…;;; 瑚飴そっくりなのか!? 駄目だよ!
聖少女は出さないと言っているだろう!うあ――――!((ヤメ

>>瑚飴

228水月:2010/01/05(火) 17:48:35 HOST:w32.jp-k.ne.jp
雪音がぶっこわれたーー!!でも聖少女はヨロなんだす!←

えぇい!決して我が儘じゃあない!全て天気が悪いんだぁぁぁぁぁぁぁ!
わあぁぁぁぁぁぁ!
》瑚飴

229雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/09(土) 02:34:59 HOST:119-231-133-225.eonet.ne.jp
雪音はいつも正常だよ!←
聖少女ー?出さないy(((

>>水月

230水月:2010/01/10(日) 11:18:10 HOST:w12.jp-k.ne.jp
ひどい…ひどすぎるよ雪音…!
そんなやつと知っていたけどな(;_;)ちくしょー。

じゃあもっと萌ちゃんが腹黒化してくのを待ってるからな〜ノシ

231雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/10(日) 13:36:24 HOST:119-231-129-226.eonet.ne.jp
んだよー。私は悪くないっ!((

うん、もっと腹黒く進化させていくよノシ
でぁノシ

>>水月

232みむ:2010/01/10(日) 21:12:43 HOST:119-231-144-211.eonet.ne.jp
三年に一度しかない書き込み★☆
この書き込みであなたの運命がかわるよ♪♪
1、今片思いしている異性と両思いになれちゃう☆
(無視した場合→二度と両思いになる事はありません)>>>>>>>2、うまくいかない恋人と超ラブラブになれちゃう
(無視した場合→ラブラブにならないで恋人から別れを告げられちゃいます)
3、にがてな科目が大得意になる☆
(無視した場合→にがてな科目じゃなく、すべての科目がにがてになっちゃいます
4、仲良くなりたい友達と親友になれる☆
(無視した場合→仲良くなれずもっと、仲が悪くなります)
5、貧乏な生活が金持ちの生活に変わる☆
(無視した場合→貧乏どころじゃなくホームレスみたいになっちゃいます)
6、今友達と喧嘩中、又はいじめられたりする人はその問題から解放される
(無視した場合→喧嘩やいじめがもっとひどくなります)→これを14箇所にはってネ♪あなたの願い事が叶いま〜す!!
これをやった貴方は夢や学校一のモテ子に
なりますw
やんなかったら不幸が突撃します
もうココまで読んでしまった人は最低3ヵ所は回さないと絶対不幸が100%突撃して死亡するでしょう
これをやった人は実際に
両思いになれたり、
学校一のモテ子になれたり、
夢が叶ったり
欲しい物が手に入ったり
キスされたり
告られたり
一気に幸せが手に入ります
だから移せば移すほどお得!
その他にもたっくさん叶った人がいます
だから回してね失敗した人なんていません

233雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/14(木) 19:00:32 HOST:119-231-181-72.eonet.ne.jp
第49話「優くんが知らない事」

「……さ、桜子ちゃんどうしたんですか……」

 優くんが、とりあえず私を落ちつかせようと優しい声色で声をかける。
 そして、体育館の壁に死んだように引っ張りついている私を細い腕で支えながら起こしてくれた。



「……優くんはさ、姫伊利萌って子知ってる?」


 私はしぶしぶ体を起こすのと同時に、優くんにそんな事を尋ねた。
 とりあえずこの気持ちを誰かにぶつけたい。時速200キロぐらいで。

 優くんは「ひめいり……」と、私が言った名前を小さく繰り返した。
 すると、数秒後ぐらいに、優くんが「あ」と、何かを思い出したような高い声を上げた。






「姫伊利萌って……あの子じゃないですか、今日1年に転校してきた萌ちゃん!」



「え、優くん知ってるの?」


 意外だった。
だってまだ今日転校してきたばかりの子だったし、優くんが知ってるはずがないとばかり……。


「当たり前ですよ〜。だって和くんの妹だし、有名人ですし」
「……有名人?」

 
 ていうか、優くんも萌ちゃんがナゴの妹だって知ってたのか?
 ……あの話、ナゴは私に一番に話してくれたと思ってたけど、先に優くんに話してたんじゃ……


「ええ、確か……萌ちゃんって、転校してきた今日、男の子にかなり一目惚れされたっていう噂が広がってます」
「…………」


 ああ、ありえすぎる話だ。 だって見た目は優くん並の美少女なのだから。


「僕もたまたま校内でチラっと見たんですが……本当に可愛い子ですよね」
「優くんの方が可愛いから! 自信もて!」
「……はい?」


 畜生、あの野郎……。私なんて一目惚れされた事ねーよ!
 優くんが女だったら絶対優くんの方がモテてるもんね!



「……で、その萌ちゃんがどうしたんですか?」

 
 ああ……そういえば優くんに聞いたんだっけ。
どうしよ、言っていいのか? いいのか? 『姫伊利萌は猫かぶりでブラコンでーす』とか。
 ……絶対信じてもらえないだろ! あんな可憐な姿だと信じられないだろ!






「そ、その。ナゴとやたら仲がいいなーって」


 ……うん、これはこれで事実だろう。


「そうなんですか? 良かったですねー!」
「……何で?」
「何でって、兄妹で仲が良いっていい事じゃないですか! 母親が違うって、昨日和くんに電話で聞いたので……よかった、それでも仲が良いんですね!」

 あ、決定。
ナゴは私より優くんに先に全て話してた。 付き合いが長い私よりも。




「でも……私としたらやっぱり複雑だしさ……」

 
 やっぱり嫉妬してしまう。
 例え、萌ちゃんがあんな猫かぶりじゃないとしても。





「何でですか?」





「……え?」


 優くんが不思議そうな顔をした。
漫画的に言ったら、周りに花のトーンがきそうなぐらい素晴らしく可愛い顔で。



「何で複雑なんですか? 兄妹どうし仲良しなだけなのに」






  


  ……あれ、もしかして優くんって……

  私がナゴの事好きなのを知らない!?


 ああああ! そういえば、そんな事言った覚えない! 今まで自然にしてたのに……。

234水月:2010/01/18(月) 19:44:58 HOST:w21.jp-k.ne.jp
優くんどんだけ可愛い顔してんだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!
早くお姉さまでてこないかな?!
まだかあああ?!
それにしてもやっぱし萌ちゃん一目惚れされやすいんだなぁ…
さすがだ!

235雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/19(火) 18:19:53 HOST:119-231-171-71.eonet.ne.jp
 *水月*
私の妄想上、かなり可愛いんだよよよよよよよよよ(ry
もうすぐお姉さま降臨されます。←
うん、見た目も妹タイプ+ でも実際いたら嫌だ…

236雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/19(火) 19:47:55 HOST:119-231-171-71.eonet.ne.jp
第50話「割り込んできて」

    ―――考えてみれば。
そうだ、私って、ナゴが好きな事…人にあまり言った事がない気がする。
だって、ナゴが好きって言う女の子、前の学校でも今の椿園学校でもいないし。前の学校では生理的に無理という噂まで立っていたのに。
あまりにも危険な匂いがしなかったから、人に言って協力してもらった事ないんだ。
 ……ただ、あの優くんのようなのほほん美少女には言えないが。さっきも結局事実は何一つ言わなかった。

 そんな事を考えながら、学校の通学路の砂利道を歩いていた時、前方に黒い影が見えた。




「……ナゴ」


 数秒もしない間にその名前が出てきた。 そうだ、あれはナゴだ!
 足が心なしか早くなる。そして、加速、加速。気付けば私の足は大好きな人に向かって走り出していた。

 近づいていくうちに、あの影はナゴだという確信が比例するように強いものへと変わる。
 憂鬱な学校が終わったという事を知らせてくれる夕焼けが、空をキャンパスにするように赤とオレンジを一つの色へ替えるようにと、ぐちゃぐちゃに混ざっていた。そんな光が、ナゴの広い背中に当たる。
 
 ……ああ、綺麗。 カッコイイじゃない。綺麗。


 私とナゴの距離は縮んでいき、もう手を伸ばせば届きそうな距離に。






「ナ――…………「きゃあっ!」

 
 ナゴに手を伸ばそうとしたまさにその瞬間。
 
 私の左半身に衝撃がはしり、そのまま私はふっ飛ばされた。




「さ、桜子!? …………と、萌ちゃん!?」


 愛しのナゴは、この衝撃音に気付き、私の存在にも気付いて、私が飛ばされた方に駆け寄ってきた。
 

 ……はぁ!? 萌!?


 ナゴが最後に発した名前に過剰に反応し、私の近くにある物体に目を向けた。

 
 それは、綺麗なウェーブを描いた栗色の髪を持つ、華奢な体の少女…………まぎれもなく萌ちゃんだ。
 萌ちゃんはゆっくり体を起こすと、「いたた……」と呟きながら、白い足の膝にできたばかりの擦り傷を押さえて立ち上がった。



「あっ! 桜子ちゃん! 大丈夫!?」


 萌ちゃんは、近くに倒れこんでいる私に気付くと、すぐさま手を差し伸べてきた。
私はそれに礼を言いながら手を素直に置くと、それはかなりの握力でつぶされかける。……またこのパターンか。

 見た目には全くそんな様子が感じ取れない仕草で、萌ちゃんは私を支えながら起こしてくれた。
 ……腹部を支えてくれた時、目に見えないようなパンチ食らわされたけど。



「め、萌ちゃん……どうした?」



 ナゴはもちろんの事ながら、そんな事に気付かずに萌ちゃんに声をかけた。
 ……私の方に一瞬目線はむけられたが、すぐにそれは逸らされた。……この野郎。




「えっとね、萌、お兄ちゃんと一緒に帰ろうと思って走ってきたの〜。でもね、萌が走ったせいで桜子ちゃんとぶつかっちゃった……ごめんね、桜子ちゃん?」


 萌ちゃんは、私に浅く頭を下げた。
 ……う、こんな子が、本当にあの本性の持ち主なのか。

 いや、そうだ。だって、普通にお互いが走っただけでは、あんなに派手に飛ばないはずだ。
恐らく、わざとかなり強くつっこんだのだろう。 ……自分の身も犠牲にして。恐るべし、萌。





「だから、ね? お兄ちゃん。萌と一緒に帰ろぉ?」
「ああ、いいよ」



 ナゴの返答がくるなり、萌ちゃんはその細い腕をナゴの腕に絡ませて、体を委ねた。
 ナゴは照れてはいるものの、まんざらでもなさそうだ。 
……なんだ――――! この初々しいカップルみたいなのは!!
ナゴがこの猫かぶりにとられちゃう………!





「わっ、私も一緒に帰る!」



 それを斬り裂くように、私が2人の間に割り込んだ。
 お前の好きにさせるかぁぁああ!!


 萌ちゃんは、私を一瞬思いっきり睨んだ。そりゃあもう、般若の如く。
でも、すぐに甘い表情に戻して、「いいよぉ」と言ってきた。
 

 そして私達は、そのまま道を歩き始めた。






 …………あれ、何かデジャヴじゃないか? コレ。

237雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/20(水) 16:46:32 HOST:119-231-165-36.eonet.ne.jp
第51話「妹が邪魔です」

「何でお前も一緒なんだよ」
「だって……」

 
 不服そうな顔をしているナゴが、私に納得できていなさそうな顔で言ってきた。
 だって、ナゴと萌ちゃん2人きりで帰らせるのは嫌なんだもん。そんな事は言えるはずもなくて。


「お兄ちゃん、そんなに桜子ちゃんに怒らないで? 萌、桜子ちゃんと一緒に帰れるの嬉しいもん!」


 ああ、絶対心にもない事言ってやがる、このブリっ子野郎。
 でも、この純粋な笑顔からじゃ全くそんな事を感じ取れないのは、逆に凄いと褒めたたえたいぐらいだ。


「萌ちゃん……」
「あー、お兄ちゃん! 萌、お兄ちゃんの妹なのに、何で萌の事を萌ちゃんって言うのぉ? 桜子ちゃんの事は桜子って言うのにぃ〜」


 ナゴが申し訳なさそうに呼んだ名前に、萌ちゃんは不満そうな声をもらした。
どうやら、私の事を桜子と呼んで、妹である萌ちゃんの事を萌ちゃんと呼ぶのが不満らしい。ざまーみろ!






「だから、お兄ちゃんは萌の事、『萌』って呼・ん・で?」


 次の瞬間、ナゴの体が一瞬で真っ赤になった。ナゴ自身がドバっと出したあり得ない量の鼻血で。
 
 
「きゃあっ! お兄ちゃん、大丈夫!?」


 さっきの萌ちゃんの、可愛すぎる言い方と仕草と言葉が、体に影響を及ぼしたのだろう。
 あの、ハートが飛び回りそうな萌ちゃんの仕草……まさにナゴが好きそうな漫画の中にしかいなさそうな感じ。
ただでさえ萌ちゃんに対してデレデレだったナゴはそれがかなりの大ダメージだったのだろう。そして、ノックダウン。


 萌ちゃんは心配しているが、顔が若干ニヤついてた。
こ、この野郎……! 絶対策略だな! 何だ、あの最後の『呼・ん・で?』は!!? 語尾にハートマークついてるだろうが――――!!



「だ、大丈夫…………」

 
 ナゴは、『萌がウルトラ可愛いからだよ、萌えー』とは言ってはいないが、間違いなくそういう心境だろう。
ふらふらと今にも倒れそうになりながら、そのまま歩き続けた。



「お兄ちゃん、無理しないでね? もしお兄ちゃんが体調悪いなら、萌が朝から晩までずっとお世話するから!」


 今度は鼻血は出さなかったが、今度もナゴにかなりキたらしい。一瞬ナゴが転びかけた。
 この猫萌……完全に確信犯だろう! わざわざナゴの好きそうな言い方しやがって!
なんだよ、朝から晩までって! 晩って、何、風呂まで世話すんのか!? 風呂もなのか!? そして一緒に寝るのか!?



「あ、ありがと萌ちゃ…「もぉ、お兄ちゃんったら、もう萌の事は『萌ちゃん』って呼んじゃダーメ!」


 
 ナゴはまたもや転びかける。
萌ちゃんが、「次に呼んだらお仕置きだよぉ?」と言った後は、本気で転んだ。





 



  …………邪魔だよ、この妹。

238空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/21(木) 14:44:56 HOST:217.85.112.219.ap.yournet.ne.jp
>>雪音さま←

始めまして、空梨と申します。
小説は意見させて頂きましたがなんと言う神作ですか!←
馴れ馴れしいと思われましたらすみません、スルーして下さい((

本当はオリキャラ投下したいのですが終了しているようなので諦めます…;;
また募集するような事が有れば言って下さいノ

ちょこちょこしか来れないと思うのですが、週に一回は見に来るので更新御願いします…v

239雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/24(日) 16:27:11 HOST:119-231-187-83.eonet.ne.jp
        *空梨さま←*

初めまして。コメ有難うございます><*
神……!? 紙じゃないですか?むしろ髪じゃないですk((
慣れ慣れしいなんて思いまっせん!スルーなんてしたら、きっと天罰が下る(あぅ

申し訳ないのですが、私の都合上、レギュラーキャラはもう作れないんですよね……;;;
ですが、ゲストキャラという形でならこれから何人でも出すつもりなのですが、どうでしょう?
つまり、1つの話のゲストとしてのキャラなら出させていただきますが、その後は出る事はなくなる、という形になるのですが…;;;
あー、説明ヘタだ;; 私タヒれ←← 
オリキャラの募集自体ならいつでも復活しますが、レギュラーにはなれません、という事ですね、ハイ←
少しでもイラっとされたら罵倒してやってください、Mなのd((

週に1度も来てくれるのですか……++ 神様ですn((

240雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/24(日) 18:05:46 HOST:119-231-187-83.eonet.ne.jp
第52話「最強由羽先輩」

「でな、桜子。萌が――……」

 
 目の前の黒髪の男は、デレデレと嬉しそうに顔の筋肉を緩めながら自分の妹のノロケをだらだら喋っていた。
  
 萌ちゃんのナゴに対してのアプローチは日に日に凄さを増していっている。
ナゴは、ベタベタとまさになついた猫のようにくっついてくる萌ちゃんに対して、嫌がる様子もなく嬉しそうにしている。
しかもあっさり『萌ちゃん』と呼んでいたのを『萌』と呼ぶようになった。

 ああ、今日もナゴから萌ちゃんのノロケを聞きまくって終わろうとしている。
最近のナゴはずっとそう。まあ、しょうがないのかもしれないけど。だって、ナゴにとって萌ちゃんはストライクゾーンだろうから。
 
 もしかしたら、妹じゃなかったら恋に落ちてるのかもしれない――…………。



「……もう帰る」
「……どうした?」
「ナゴのノロケ、長いから嫌。だから帰る。この両生類が」
「誰が両生類だ」


 なんか、心臓が熱い。奥の方でギリギリするような、逃げ出したい感覚になる。

                   

                    


 

 ああ、これかな? 胸が痛いっていうの。




****


 憂鬱な気分ながら家に帰ろうと校門をくぐろうとした時、
私の今のテンションとは正反対の大きな声が聞こえてきた。




「えー、なんでなんよぉ、火野ー。一緒に帰りたい〜」
「アカン! お前と一緒に帰ったら、変な噂流れるやろ。はよ帰れ」


 
 声の元にゆっくり足を動かして近づく。

 ……顔を見るまでもなく、独特の関西弁の口調と声で分かっていたが……
声の持ち主は、この学校の副会長である火野竜太先輩と、その副会長を熱狂的に愛している吹井由羽先輩。

 副会長をどこまでも追いかける由羽先輩の姿は学校中でもよく発見されていて、よく痛々しい目で生徒に見られているが……
今なら由羽先輩の気持ちもちょっと分かる。好きならどこまでもついていきたいって思うから。



「しょうがない、今日は諦めたるわ。でも、次からは何が何でもどんな手段を使っても一緒に帰るからな!」
「やめろや! 何されるか分かったもんやないな!」



 由羽先輩は渋々諦めたようだ。副会長は、安心したようにそそくさと帰って行った。






「――――……あれ、桜子ちゃんやん」


 私が2人の様子を見ていた場所は、由羽先輩にとって帰る方向の場所らしい。
 残念そうな顔で歩いてきた由羽先輩は、あっさり私を見つけた。



「あ、こ、こんにちは……」

「……どうしたん? 何かやたら辛気臭い顔してんなー」



 由羽先輩は、私の挨拶には返事を返さずに、怪訝そうな顔で私を見てきた。

 ……辛気臭い顔? 一応笑顔作ってたつもりだったんだけど……。




「……まぁ、ちょっと」
「何や何や? 恋の事?」
「いや……違いますけど」

 
 別に相談する気はなかったので否定したが、由羽先輩は不敵なニヤっとした笑みを見せた。


「あー、なるほど。ずばり雨照くんの事やな?」
「は!?」

 た、確かにそうだけど……今私、違うって言ったでしょ!?

「人って嘘つくとき、右斜め上見るんやなかったっけ?」
「だ、だとしてもなんでナゴに……」
「だって桜子ちゃんって、雨照くんの事が好きやん。見ててバレバレやで〜?」
「…………」


 由羽先輩は、ニコっと年上らしさを感じさせられるような笑顔になって言った。



「雨照くんがどうしたん? お姉さんに話してみ、桜子ちゃん?」




 こ、この人結構凄い…………。

241空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/24(日) 18:24:56 HOST:118.126.150.119.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様

いえいえ、紙じゃなく神です、神様の神でs((
僕をスルーしたって何も下りませんよノ←

そうですか、残念です;;ゲストキャラですか…では其れで御願いします+←
タヒんじゃ駄目ですよー、僕より断然説明お上手ですからね?だから死んじゃ駄目ですよ、ね…?←
それでも出していただけるなら本望です…!プロフは如何したらよいでしょうか…?
あら、其れは奇遇ですね、僕実はSなんですy((

神様なんてとんでも有りません、僕は地獄で死に絶えた堕天使でふ←
寧ろ神様は雪音様ですが??←

242雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/24(日) 18:33:32 HOST:119-231-187-83.eonet.ne.jp
       *空梨たま(←タヒ*

紙に神って書いた奴ですよ、きっと!+((
いや、多分スルーしたら地獄におちます←

すみません;;受け付けたい所ではあったんですが……。
それでいいだと!? みんなー、ここに神が降臨されてるよー!
タヒんじゃ駄目なのですか、シュン← でもタヒってやる((
プロフはそちらで御自由に書いてくださって結構です。あ、それで困るようでしたら>>18を参照にしてくださったらよいかと。
御主人様……!(たひたひ

堕天使が一番美しいんですよ、キラン++←
私が神なら、とっくにこの世は壊れまくってますが??((オイ

243雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/25(月) 19:13:26 HOST:119-231-153-251.eonet.ne.jp
         *空梨様*
>>242のオリキャラの件での補足です。何度もすみません;; 言い忘れていた事がありました。
えっと、キャラの事なのですが、2年5組以外のキャラでお願いしたいです;;;
本当に我儘で申し訳ないです……。これも、私の事情……というか、話上2年5組だと矛盾というか可笑しい点が出てきてしまうので;;

あと、>>18を参照にしたら良い、と書いてありますが、キャラのプロフも参考になさるのなら>>168>>169も参考にできると思います。

では、申し訳ありませんがよろしくお願いいたします;; これから自殺しよっかn((

244水月:2010/01/25(月) 21:54:52 HOST:w12.jp-k.ne.jp
ナゴってばシスコンのロリコンだったのね…←

うん、またキャラ募集して!!好きな要素つめこんでやるから!
由羽だっけ…?いいわp(^^)qいいキャラしてるよねぇ!
ていうかこの小説のキャラはほとんど好きです!
嫌いなのっていないかも。

245空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/26(火) 14:18:32 HOST:197.43.44.61.ap.yournet.ne.jp
>>雪音ちゃま←←

No!←/雪音様の書く小説は天下一品なのですよ!?((行き成り何
スルーしても何処にも落ちやしませんよ、(にこにこ←

いえいえ、ゲストとして出して頂けるだけでも嬉しい限りです+
あはははー、何を仰りますか、神様ならもう降臨してますよ!((相手に向かって指ビシッと←
駄目です!タヒんだら呪っちゃいますよ!?家のテレビチャンネル1しか映らない呪いかけますy((地味^p^
了解致しました、お返事遅れてすみません…;
さあ、跪きなさi((死 亡 グ ラ フ

えあ、じゃー悪魔で+(((
雪音様が神様でしたら世界はきらっきらに輝くはずです!←

2年5組以外ですね、了解しましたぁ!←
我侭なんてとんでも有りませんよノ自殺しちゃだm、駄目でs((噛むな

其れと、オリキャラは何人まで投下して大丈夫ですかー?←

246雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/26(火) 18:44:13 HOST:119-231-183-226.eonet.ne.jp
       *水月*
ナゴは萌え要素があったら誰でもいいという最低な奴なんだよ←←

またっていうか、いつでも受付中← 好きな要素って、エロs((たひたひ
由羽はもうちょっと壊れたキャラの予定だったんだけど……あぅ
まじか!ありがと++ でも萌ちゃんは嫌われキャラだと思う((黙

      *空梨様*
いえす、うぃーきゃん(何故/ 天下一品……テンカイッピン!?((イミフ
じゃあ上がりまs((ヤメロ

なんてお優しい……!
私? 疫病神ですよ!((さっと指をよけ←
いやああああああああああああああああああああああああああ!!!((
いえいえ、私もノロノロしてるんで;;
……悪ノ娘+((蹴

小悪魔とか好物ですノ((
きらっきらというよりかはべたっべたしてそうです!

すみません (/_;)グスン←
自殺しちゃいまとぅ((←噛み

オリキャラは最大2人までですかね……?

247空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/27(水) 01:46:43 HOST:197.43.44.61.ap.yournet.ne.jp
>>雪音しゃま←

のー、うぃーきゃんです!((/てんかいっぴんです!((平仮名自重ww
どうぞどうぞ舞い上がってください←/そして僕を貶して下さi((

優しいのは初対面と仲のい良い子だけです、兄や仲の悪い子には裏が出ますよぉー+←
疫病神何かじゃないです!雪音様は美しき愛と美の神・あふろでぃーてですよ!((
PCのマイピクチャのフォルダ全部消去してやr((辞めれって

この無礼者!のアレですか!←/個人的には召使の方が好きだったり←

小悪魔なんて温いもんじゃないです、僕の腹黒さは尋常じゃないですよ…?^言^←
べたべたは僕のココロだと思われます←

いえいえいえいえ!何かオリキャラでこう言う子が欲しいというのは有りますか?
自殺しちゃらめええぇえええぇえええぇえe((

了解しましゅ、しました!((噛むな

248雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/28(木) 18:00:35 HOST:119-231-141-137.eonet.ne.jp
       *空梨しゃまちゃま←←*
のーなのですか!? いえすっ! 某中華料理店ですk((黙
天までふわふわと行きますよー! こんなksでは無理です←

大体私もそんな感じです;; いつも弟を罵倒してまs((ヤメ
私があふろでぃー…!? いや、汚さでできあがってる神ではありますが((
ガクガクブルブル……(゜口゜;;;))))

そうでございます+ あ、私も召使の方が好きです++

腹黒も萌e((ryry
心、糊でできてるんですk

特にはないですねー← あえて言うなら、二次元的、というのが条件なんですが、あまりメジャーではない感じのは控えてほしいでs((
樹海に行ってまいります★((ああ

了解ちてください!(たひ

249雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/28(木) 18:57:46 HOST:119-231-141-137.eonet.ne.jp
第53話「嘘の説得」


「――――ほほう。雨照くんの妹…………なぁ」


 私は憂鬱の理由を全て由羽先輩に話をすると、
由羽先輩は、右手を顎に当てながら、意外そうな声を出した。



「すっごい可愛い子だから、ナゴがデレデレすんのも無理はないんですけど」

 最後に『あいつオタクですから』と口からでかけた言葉は急いで飲み込んだ。



「姫伊利、やろ? ウチも一回見たけど……あんな子が猫かぶりってなぁ」
「ホントです!」


 由羽先輩は私を疑ってるわけではないが、どうも信じられなさそうな表情だった。
いわゆる半信半疑の状態の先輩に、私は必死な声を出す。



「まあええわ。どっちにしろ、桜子ちゃんはその姫伊利って子で悩んでるみたいやしな」
「感謝しまくります!」
「何、その感謝の表現」


 由羽先輩は私の微妙な感謝に冷静にツッコんだ後、「とにかくー」と仕切り直すような新しい声を出した。







「桜子ちゃんは、雨照くんに対するアピールが必要や!」



「あっ……アピール!?」


 由羽先輩は不敵な笑みを作ると、「そや」と短く返事をかえし、右手の人差指をたてた。



「桜子ちゃんは雨照くんに対する気持ちがダダ漏れやけど、本人は全く気付いとーらへんし、気にもしとーらへん。
 だから! 少しでも雨照くんの目に入るように、もっとアピールするべきや!」

 
 私はすぐに「いやいやいやいや」と焦ったように両手をぶんぶんと振って否定した。


「む、無理ですよ! アピールだなんて……気持ちに気付いてもらいたくもないです!」


 由羽先輩は、私の焦った声にも動じず、ふふんと余裕の笑みで言う。


「分かってへんなぁ。別に、桜子ちゃんの気持ちに気付かせなくてもええねん!ただ、もうちょっと雨照くんに積極的になって『アイツ可愛くね?』とか『ヤバくね、惚れんじゃね?』とか思わせるんや!」


 由羽先輩の全くナゴの口調じゃない事も気になったが、
私はそんな事は気にせずに「でも……」と呟いた。



「桜子ちゃん! もっと自信もたなアカン! 姫伊利って子に負けるで!?」

 
 由羽先輩が熱く私に言ってきた。
いや、もうこれ以上萌ちゃんに負ける事はないだろう。最初から何もかも負けていたんだから。



「桜子ちゃんはカワええで! 行け、桜子ちゃん!」


 『桜子ちゃんはカワええ』その言葉に、私の耳が反応した。

 私は可愛い、私は可愛い…………。可愛い由羽先輩から直々にそう言ってくれたんだから、そうなのかな?
私ったら可愛すぎて世の中の男を困らせてるほど可愛いのかな? 



「そ、そう言ってくれるなら……やってみます」

「その意気や! ウチは嘘を単純に信じてくれる桜子ちゃんが好きや!」
「嘘!?」


 嘘って、私可愛くないのか?

 若干……というか、かなり傷ついた私をよそに、由羽先輩はしてやったりと言わんばかりの表情で腕を組んだ。





「じゃあ、お姉さんが桜子ちゃんに直々アピール方法を叩きこんだろ!」



 


 

 ……馬鹿でストーカー気質の先輩でも、恋愛面では信用します。

250水月:2010/01/29(金) 23:19:51 HOST:w21.jp-k.ne.jp
おいおい 嘘なんかよ(¨;)
つか桜子も褒められたら一気にすごいこと言っちゃってるよ!世界中の男は桜子のもんだぜ!
うちが思うに由羽先輩は最高に美人。
8ギガくらい…←どんくらい?

251雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/30(土) 13:25:36 HOST:119-231-137-22.eonet.ne.jp
     *水月*
嘘でした☆←
桜子は暴走する子だかんねー。いや、別に世界中の男は桜子のもんにならない←
由羽先輩は可愛い系だと思う…。だけど、性格上モテないみたいな。
ギガ? いや、由羽先輩は人間だぉ←

252空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/01/30(土) 19:48:18 HOST:164.105.1.110.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様と言う女神ちゃま←

いえすじゃないです、のーです!← さぁ?((黙
逝っちゃ駄目です!;;舞い上がって天国まで逝く気ですか!?

弟さんいらっしゃるんですか、僕も弟か妹が欲しいですよ全く、兄貴要らないし←
えー、じゃあ太陽の神アポロンとか←
あーもー!何かむしゃくしゃしてきたんで兄貴のPCのピクチャフォルダ消してきまs((

君は皇女、僕は召使、運命分かつー哀れな双子ー((

僕は萌えませんが腹黒きゃらって萌えますよn((
糊っつーか多分殆どが大好きな人への愛情と兄貴への憎しみと苛立ちとストレスと二次元で出来れ居ると思われます←←

そですかー、では小生意気な感じで大丈夫ですかー?
�彘社い棒造辰舛秣面椶�s((漢字ww

253雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/30(土) 22:00:05 HOST:119-231-141-69.eonet.ne.jp
        *空梨様と言う名の人類の頂点←←*
いえすじゃなくてのーじゃなくて…やっぱりのーだよっ!(イミフ  え、さぁですか←
逝ってきまーす☆ 三途の川を渡ってくるよww

私的には兄貴の方が欲しいです。弟なんかいらn((
某チョコ菓子のアポロなら(殴
兄貴、気をつけろ――――!!

君をーまっもーる、その為なーらば((

空梨たまに萌えまs((キモイ
大好きな人!? 兄貴への憎しみ!? 苛立ちとストレスと二次元…!? ツッコミ所が多すぎです!!(

はい、大丈夫な感じですbb
樹海じゃなくて、屋上でも逝けますy((

254雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 03:07:50 HOST:119-231-133-95.eonet.ne.jp
第54話「ストーカーからのアドバイス」

「では1つ目のアッピールポイッントー」
「若干ウザいノリですね」


 
 何故かさっきから誇らしげな由羽先輩が、私を無視して言い切る。

「雨照くんにもっとついていけ!」




「……ついていく、ですか?」

 数秒たった後、私はゆっくり口を開いて言葉を発した。
 由羽先輩は嬉しそうに「うんうん」と頷いている。


「え……私、けっこう日頃ナゴと一緒にいると思いますよ? これ以上ついていくったって……」



「甘いっ! 桜子ちゃん、ハヤシライス並に甘いわ!」
「何で例えがハヤシライスなんですか。しかも、甘さ的にもそこまで甘いわけではない食べ物ですね」

 
 由羽先輩が、呆れたような表情で「ええか?」と私に詰め寄った。


「桜子ちゃんは確かにそれなりに一緒にいるけど、それやったらまだ甘い! まだもっと一緒にいなアカン!」
「……はぁ」

「好きやったらとことん行かんと! ウチを見てみぃ? いつも火野追いかけまわしとるやろ!」
「あ、そこ自覚あるんですね」
「おかげで火野はもうすぐウチにメロメロになるわ!」
「都合のいいところだけ自覚ないんですか」


 幸せな人だなぁ。いつも追いかけまわすだけ追いかけまわしておいて。


「しかも、実はウチは転校してきた生徒なんやけど、一緒の学校やった火野の転校先が此処やったから、わざわざ追いかけてきたんよ」
「最早ストーカーどころか犯罪の域に入ってません!?」


  
 

 
 由羽先輩は尚私の話は聞かず、次へと進めた。


「ほんじゃ3つ目。容姿にもっと気をつかう!」」


 容姿、か。
確かにこれは一理あると思う。ナゴって、漫画ばっか見てるから、若干見た目にはうるさい。



「そうですね、容姿ですか……」
「そやな、桜子ちゃんはカワええよ。ただ、姫伊利って子に勝る部分は皆無やな」
「ばっさり言いましたね」


 まあ、そうなんだけど。
目の前のちっこい先輩は可愛いから、余計に傷口がえぐられる。
 由羽先輩は、全くそんな心境を知らず、テンション高く言う。


「ほな、桜子ちゃん。髪くぐってみようや!」
「髪……?」

 私は無意識のうちに、自分の髪を指先で弄ぶ。
 そういえば、私っていつも髪おろしてるなぁ。

 その点では、由羽先輩はショートヘアーで前髪だけだがゴムでくぐって、ぴょんと立たせている。
小学生みたいな髪型になっているが、それはそれで様になっている髪型だ。
 髪型自体は変えた所を見たことがないが、よく前髪をくぐっているゴムを変えている。
赤いまんまるの装飾品がついていたり、大きな星の装飾品がついていたり。そう考えると、私よりかは髪型に少しは気を使っているだろう。


「桜子ちゃんって、綺麗な髪の色やん。名前通り桜みたいな。だから、桜子ちゃんが髪型変えるのって結構ポイントでかいと思うねん」

 
 結構説得力のある言葉だ。しかも、素直に私の髪を褒めてくれた。「まぁ、姫伊利って子の方がふわふわしてて綺麗やけどな」あ、前言撤回。
 由羽先輩はまたもや私を傷つけつつも、透明のキューブ型の装飾品がついたゴムを取り出した。



「よっしゃ、ウチのゴム貸したるから、コレでツインテールやってみよっか!」


 
 由羽先輩はそう言うなり、私の髪を手際よくまとめていく。







 そして、1分も満たない内に完成したのだが



「……キモイな」


 
 由羽先輩が、悪気もなさそうにあっさり言った。


「ひ、酷……」
「いや、ホンマやって。ほんなら自分で見てみ?」


 由羽先輩はそう言うと、手鏡を渡してきた。
先輩の友達らしき人と一緒に写ってるプリクラが何枚も貼られている所から、恐らく毎日愛用しているものだろうなと思った。ちなみに、その手鏡の裏側には『あいらぶ火野』とピンク色の淡いペンで書かれていた。引いた。
 私はその手鏡で、自分の髪型を見ると……



「うわ、キモッ!!」



 と、思わず叫んでしまった。
 …………うん、キモイです。

 両サイドからぴょこんぴょこんと出ている桜色の髪。
かなり私に似合わなかった。




「……残念ながら、桜子ちゃんの容姿は改善できひんな」


 私って何。




「あ、じゃあ次は3つ目――――…………「あ――っ! 桜っちとゆっぴーだにゃー!」



 由羽先輩が若干躊躇いながらも言いかけた言葉は、どこからか聞こえてきた美声によって消された。


 こ、この声とこのあだ名は…………

255雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 03:12:11 HOST:119-231-133-95.eonet.ne.jp
第54話「ストーカーからのアドバイス」

「では1つ目のアッピールポイッントー」
「若干ウザいノリですね」


 
 何故かさっきから誇らしげな由羽先輩が、私を無視して言い切る。

「雨照くんにもっとついていけ!」




「……ついていく、ですか?」

 数秒たった後、私はゆっくり口を開いて言葉を発した。
 由羽先輩は嬉しそうに「うんうん」と頷いている。


「え……私、けっこう日頃ナゴと一緒にいると思いますよ? これ以上ついていくったって……」



「甘いっ! 桜子ちゃん、ハヤシライス並に甘いわ!」
「何で例えがハヤシライスなんですか。しかも、甘さ的にもそこまで甘いわけではない食べ物ですね」

 
 由羽先輩が、呆れたような表情で「ええか?」と私に詰め寄った。


「桜子ちゃんは確かにそれなりに一緒にいるけど、それやったらまだ甘い! まだもっと一緒にいなアカン!」
「……はぁ」

「好きやったらとことん行かんと! ウチを見てみぃ? いつも火野追いかけまわしとるやろ!」
「あ、そこ自覚あるんですね」
「おかげで火野はもうすぐウチにメロメロになるわ!」
「都合のいいところだけ自覚ないんですか」


 幸せな人だなぁ。いつも追いかけまわすだけ追いかけまわしておいて。


「しかも、実はウチは転校してきた生徒なんやけど、一緒の学校やった火野の転校先が此処やったから、わざわざ追いかけてきたんよ」
「最早ストーカーどころか犯罪の域に入ってません!?」


  
 

 
 由羽先輩は尚私の話は聞かず、次へと進めた。


「ほんじゃ2つ目。容姿にもっと気をつかう!」」


 容姿、か。
確かにこれは一理あると思う。ナゴって、漫画ばっか見てるから、若干見た目にはうるさい。



「そうですね、容姿ですか……」
「そやな、桜子ちゃんはカワええよ。ただ、姫伊利って子に勝る部分は皆無やな」
「ばっさり言いましたね」


 まあ、そうなんだけど。
目の前のちっこい先輩は可愛いから、余計に傷口がえぐられる。
 由羽先輩は、全くそんな心境を知らず、テンション高く言う。


「ほな、桜子ちゃん。髪くぐってみようや!」
「髪……?」

 私は無意識のうちに、自分の髪を指先で弄ぶ。
 そういえば、私っていつも髪おろしてるなぁ。

 その点では、由羽先輩はショートヘアーで前髪だけだがゴムでくぐって、ぴょんと立たせている。
小学生みたいな髪型になっているが、それはそれで様になっている髪型だ。
 髪型自体は変えた所を見たことがないが、よく前髪をくぐっているゴムを変えている。
赤いまんまるの装飾品がついていたり、大きな星の装飾品がついていたり。そう考えると、私よりかは髪型に少しは気を使っているだろう。


「桜子ちゃんって、綺麗な髪の色やん。名前通り桜みたいな。だから、桜子ちゃんが髪型変えるのって結構ポイントでかいと思うねん」

 
 結構説得力のある言葉だ。しかも、素直に私の髪を褒めてくれた。「まぁ、姫伊利って子の方がふわふわしてて綺麗やけどな」あ、前言撤回。
 由羽先輩はまたもや私を傷つけつつも、透明のキューブ型の装飾品がついたゴムを取り出した。



「よっしゃ、ウチのゴム貸したるから、コレでツインテールやってみよっか!」


 
 由羽先輩はそう言うなり、私の髪を手際よくまとめていく。







 そして、1分も満たない内に完成したのだが



「……キモイな」


 
 由羽先輩が、悪気もなさそうにあっさり言った。


「ひ、酷……」
「いや、ホンマやって。ほんなら自分で見てみ?」


 由羽先輩はそう言うと、手鏡を渡してきた。
先輩の友達らしき人と一緒に写ってるプリクラが何枚も貼られている所から、恐らく毎日愛用しているものだろうなと思った。ちなみに、その手鏡の裏側には『あいらぶ火野』とピンク色の淡いペンで書かれていた。引いた。
 私はその手鏡で、自分の髪型を見ると……



「うわ、キモッ!!」



 と、思わず叫んでしまった。
 …………うん、キモイです。

 両サイドからぴょこんぴょこんと出ている桜色の髪。
かなり私に似合わなかった。




「……残念ながら、桜子ちゃんの容姿は改善できひんな」


 私って何。





「あ、じゃあ次は3つ目――――…………「あ――っ! 桜っちとゆっぴーだにゃー!」



 由羽先輩が若干躊躇いながらも言いかけた言葉は、どこからか聞こえてきた美声によって消された。


 こ、この声とこのあだ名は…………

256雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 03:14:11 HOST:119-231-133-95.eonet.ne.jp
>>255は多重ではなく、>>254の改正版です。
まぁ、数字しか変わってませんが←
やべぇ……眠すぎてテンションがおかしくなってゆくよ……たすけt((

257リュウ:2010/01/31(日) 10:48:27 HOST:p024.net059084236.tokai.or.jp
一気読みしました。おもろいです。
天才天才大天才の雪音様〜
もうおれのとは比べものになりません。
応援します。

258雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/01/31(日) 14:40:39 HOST:119-231-184-145.eonet.ne.jp
     *リュウ様*
一気読みだなんて……あなたの集中力を分けてほしi
天才の雪音様? 誰ですか、そr((あ
いや、私なんかと比べちゃダメですよ;;
ありがとうございます。頑張ります^^ノシ

259リュウ:2010/01/31(日) 15:05:48 HOST:p024.net059084236.tokai.or.jp
いえ雪音sは天才です(称えよww)
もしよかったら俺んとこきてくださいませんか?
あ!!嫌だったらいいんですよ(あせあせ)
その天才的頭脳でアドバイスがほしいんです
キングドラゴンレジェンドってやつです。
他のみなさまもよかったらきてください。

というわけで神様雪音様をおうえんさせていただきます。

260空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/02/02(火) 19:51:33 HOST:164.105.1.110.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様という名の生命の頂点に君臨するお方、的な←

いえすいえすいえす!いえす以外に何が有りますか!← はい、さぁです←
�彔暗咾寮酖呂襪覆,△△,△△△,△△△ Ą�

弟さん僕に下さい、兄貴上げるんd((
ぇ、あぅ、他に神様の名前がわからない((・Д・;;))←
もう消してきちゃいましたもん!←

僕はあーくにだって、成ってーやーるー!((

僕は雪音ちゃまに萌えまs((
はい、其れでも僕のココロは出来ております、後好きなアニメのキャラへの愛情とか←w

では、ガンバって作ってきますノ←
�德討乏兩造唎覆,△△,△△△,△△ �

261水月:2010/02/05(金) 22:10:28 HOST:w41.jp-k.ne.jp
雪音ぇぇぇ!俺に文才を分けてくれぇぇ!
私が書くと台本になる…
由羽さん大好き 紫乃大好き 優くん大好き 風様大好き 萌ちゃん大好き
こいつらおもしろすぎるだろ!あーもー弟ほしぃー 可愛い弟
紫乃は男の子だったら弟にくれ←
風はお姉様にくれ←
というわけだから頑張って続きをよろしく!

262雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/05(金) 22:42:39 HOST:119-231-143-7.eonet.ne.jp
       *リュウ様*
わ、私が天才だったらこの世は天才しか存在しませんよ!(゜口゜;;)
はい、私なんかでよければ、時間がある時に読ませてもらいます^^
でも決して神でも天才でもありませn((

       *空梨様*
もう最初イエスと言ってたのかノーと言ってたのか分からなくなってきましt  何ですかその曖昧さ(・口・))あう
あと一歩で足を踏み入れます☆

マジすか。交換しましょu((テメ
いや、最初から私神じゃないんで言わなくていいのです!
あ、兄貴…………!((

レンきゅん愛しとる←

�怔┐┐詬彖�0ですよ私!
私も大体そんなもんです← 主に妄想((

いってらっさいませノシ
逝っきまーす!!

        *水月*
あげるほどもってねぇよ←
私がその台本を朗読してやろうではないか!
なんでそこから弟につながるんだよ! お前にはかーk((ryry
残念ながら紫乃はおんにゃのこだ。
そして風は年上だけども、1コ上なだけだ!
うむ、がんばるノシ お前もな。

263雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/06(土) 21:46:18 HOST:119-231-137-169.eonet.ne.jp
第46話「腐女子からもアドバイス」
 
 キラキラ、という擬音がつきそうな豊かな金髪。一歩こっちに歩いてくるだけで、綺麗に波をそろえながらなびく。
その金髪によく合う、エメラルドのように輝く、小さな顔に大きく存在するその瞳が、私と由羽先輩をとらえた。


「やあっ、あたしの嫁達っ! 2人ともそろってどしたの?」


 さっきまでのかなり美少女だという事をあっさり壊してしまいそうなその口調の持ち主、優くんのお姉さんである風先輩は、正面から私達を見つけ、明るく高いトーンの声で私達に軽い口調で話しかけてきた。
 いや、アンタの嫁になった覚えはないけど。そんな事を心の内で考えていたら、由羽先輩は私とは反対の様子で、


「おおっ、波やん! 今、桜子ちゃんの相談に乗ってあげてんねん」

 
 由羽先輩と風先輩は仲がいいらしい。
 その証拠に、由羽先輩は『波』風先輩は『ゆっぴー』と、友達ならではであろう名前で呼び合っていた。
 
 風先輩は、「ほぉ」と、女の子らしさが微塵にも感じられないような声をあげた。


「桜っちの相談? 桜っち、悩み事でもあるのー?」

 
 風先輩は、綺麗なその顔を、不思議そうな表情にさせて首を少し傾げた。
 
 私は思わずそのまま悩み事を言いそうになったが、すぐに言葉は飲み込んだ。
 ああ、そういえば風先輩は私がナゴの事好きって知らなかったっけ。この人の性格上、言うのはやめておこう。






「ああ、桜子ちゃんって雨照くんが好きなんやって。んで、なんか姫伊利萌っていう妹が桜子ちゃんの邪魔してくるらしいわ」





「なんで言うんだよっ!!!」



 由羽先輩が、何の躊躇いもなくあっさり風先輩に言い放った。
 

「な、何やねん。何か悪かったんか?」
「悪いに決まってんでしょうよ! 何で私に了解もとらずに言うんですか!」


 私がかなり怒った顔……というよりも、この人のあっさりさに驚きに溢れさせた表情で叫ぶと、
由羽先輩は私の様子に、驚いたような躊躇したような表情で言う。



「だって、ウチ友達に隠し事できひんタイプやし」
「ああっ! いわゆるすぐに人の事言うタイプか!」


 私、由羽先輩からは酷い扱いしかされてない気がする。



「へーえ、桜っちってなーたんの事好きなんだぁ〜。へーえ、ふーん」


 そこで、存在を忘れかけていた風先輩が、ニヤニヤした笑みを見せながら言ってきた。
 や、やべぇ……今私、可愛い優くんの実の姉を殴っちゃいそうだよ。


「好きって言うか、ベタ惚れやもんな。桜子ちゃん」
「これ以上余計な事言うな!」


  
 風先輩は、さらにニヤニヤして「そっかそっかぁ」と言うと



「じゃあ、あたしも協力するよーん」


 と言って、右手でピースの形を作ってみせた。
私がやっぱりこうなってしまった状況に溜息をつきつつも、隣の由羽先輩は「おおっ」と声をあげていた。私に謝れよ。

 風先輩は、「んじゃあねー」と、言いかけた時、私はそれをさえぎった。



「あ、ちょっと待ってください。由羽先輩、さっき3つ目の事言いかけてませんでした?」


 そういえばそうだった。
 由羽先輩が、3つ目を言いかけた時に風先輩があらわれたんだ。
 由羽先輩も、一瞬考えた後、すぐに思い出したようだ。

「ああ、アレな。3つ目は『もっと胸を大きくする』やで!」
「聞かなきゃよかった」

 
 確かに私の体には凹凸がありませんが、何か?
 
 風先輩は、そんな私をにっこにっこと見ながら言った。







「桜っち、そんなに好きなら告白しちゃえばいいんだよぅー」


              
      ――――告白?

264空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/02/08(月) 14:51:01 HOST:207.115.215.220.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様

僕は何に論議していたのか忘れてしまいました← 曖昧で良いじゃないですか←
踏み入れちゃ駄目です、今直ぐ戻ってこないと僕が切腹しますy((よし、行け/��

でも母親が許してくれますかねぇ、兄の気持ちなんて知った事無いんですが((��
ぇとぇと、じゃあ神様でないのなら天使様なのです!←
兄貴の気に入ってた画像全部消して遣りました←

僕はレンきゅんも好きですがミク姉ぇも好きです←/めるととかわーるどいずまいんとか←

其れは僕の台詞ですよ―…
一番大きいのは兄貴への憎しみでs((

もうちょっとで出来そうなので待っててください!
切が無くなりそうなんですが←

ぁ、それと小説書き始めたんで良かったら着てください。
相変わらずの駄文っプリですが…;;
忙しかったり嫌でしたらお断り下さい;;

265水月:2010/02/08(月) 23:10:33 HOST:w41.jp-k.ne.jp
おまっ…!
略してるけどそーゆーこと書くのやめぇぇぇぇい!!
つか兄ネタもうやーめーてー(T_T)殺・意・が・わ・く☆うわーい!兄貴なんてイラネ ぺっ
弟くれよ(^^)双子とかモロ好きなんだけど!特に一卵性でそっくりとか★

266瑚飴:2010/02/10(水) 17:48:18 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
おひさだなッ
父上にネットきられて中々これなかったが、なんと!復活したのだ☆

知らん間にたくさん更新されていて雪音の活躍を拝むのが遅れてしまった…
これでは水月にまで劣るではないか←

それに水月よ…お前とかーkの事は私達の中では公認されておるではないか((ryry
隠さずともよい ←本の影響で中国風に^^

267雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/12(金) 19:42:04 HOST:119-231-170-190.eonet.ne.jp
     *空梨様*
もう知らない、ちくしょう((  やだよ←
それはそれで三途の川わたっちゃうことになりませんかww
 
駄目だと思いますw← 私だってあんなksの気持ちなんて知ったこっちゃねぇ
堕天使?
兄貴、なんて不憫なんだ……!

私はミクたんの方が好きですv わーるどいずまいん大好きだ――――!

そんな事ねぇんだ!((え
兄貴、超憎まれてますね←

いつまでも待つさ……フッ((逝け
大丈夫ですよんbb

マジですか! あ、もしかしたら名前変えてます?
だったら思い当たる人がいるんですけど←← 
こんな奴でよかったら行かせてもらいます><*

      *水月*
えー。やだ←
兄貴ネタ、どこまでもいっきます☆ かーkが悲しむでしょ!
あげるよ(( ていうか、一卵性だけど萌えたことがねぇ

      *瑚飴*
瑚飴ぇ―――――ぁ――――((
やったね! 祝福いたしますw

別に活躍はしてないYO☆((タヒ
水月に劣るな…!((ヤメ

268雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/13(土) 15:15:29 HOST:119-231-171-16.eonet.ne.jp
第56話「ラブレター作成」

 一瞬相手の言葉に理解するのに時間がかかったが、すぐに理解した。
と、同時に顔にだんだん熱をもっていくのが分かった。
 きっと今鏡を見たらかなりの赤面状態に違いない。


「こ、ここここ告白なんてできないですよっ!!」


 裏返ってしまいそうな声を張り上げる。
 実際実行はしていないのに、なんだかかなり恥ずかしい気分……。


「えー、ベタ惚れなのに?」
「ベタ惚れって言わないでください!」

 風先輩が、むーと唸りながら頬を膨らませた。こんな表情でもやっぱこの人は可愛い…。





「じゃあいいよぅ。もうラブレターでいいや」
「何で!?」


「だってー、桜っちはなーたんに直接言うのが嫌なんでしょー? だったらラブレターでいいじゃん」



 風先輩は、すぐにいつもの呑気な笑顔になり、誇らしげに提案してきた。
 ……駄目だ、この人。何も分かっちゃいねぇよ。そもそも告白が無理なのに……。

 私がすぐにそれを言葉にしようとした時、「ええやんっ!」と、元気よく由羽先輩が目を子供のようにキラキラさせながら叫んだ。


「ラブレターやったらウチらも見てられるしっ! 書くのも協力できるやん! 流石波やな!」
「へっへーん。そうであろう」

 
 こ、この人等が先輩じゃなかったのならっ……!
 私がこのやりきれない思いをこらえてぐっとしている時、風先輩がそんな私に全く気付く様子もなく、明るくて高いトーンの声で私にふってきた。



「じゃあ、桜っち書いてみようよ、ラブレター!」


 私が嫌ですと言おうとすると同時に、由羽先輩が何かゴソゴソと自分のキーホルダーがいっぱいついた(ほとんど副会長の写真がはりつけてある)鞄から取り出した。



「桜子ちゃん、やったらコレに書き!」


 と、私に何か見せつけてきた。


 それは…………3年生用の宿題だった。




「……え、何ですか、コレ……」
「ラブレター書くならコレの裏に書きぃや!」
「ナゴに対する嫌がらせですか!?」
 
 超まさかだった。 


「えー……『これからナゴの宿題やってあげるから付き合ってください』とか」
「物で吊って告白するのは嫌だ!」


 由羽先輩が、「チッ」と舌打ちした。なんでだよ。



「じゃあいいわ。ウチが火野に対して常日頃書いてるラブレター用のレターセット貸したるわ」
「なんでそんな私が悪いみたいな……常日頃ラブレター書いてるんですか!? なんで迷惑なんだ!」


 由羽先輩は、渋々と再びキーホルダーがいっぱいついた(ほとんど副会長の写真がはりつけてある)鞄をあさって、取り出した。
 それから渡されたのは、ピンクの細かい花柄の便せんだった。結構、乙女チックな感じで可愛い。




「じゃー、桜っち、あたし達と一緒にそれになーたんへの愛を綴ろうよー!」


 
 風先輩が、アニメのキャラクターであろうシールが貼ってあるシャーペンをクルクルとペン回ししながら言った。





 


 ……ああ、もう逃げられない。

269空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/02/15(月) 14:56:20 HOST:219.120.215.220.ap.yournet.ne.jp
>>雪音様

わー、投げやr(( 何で。((
雪音様の為ならば三途の川だって渡って遣りますとも、兄貴が/��

如何しましょうかね、もう無理矢理遣っちゃいましょうか←
煌びやかな翼を持った美しき天使様です!
よし、このままメモ帳も全部一掃しちゃえ←←

僕もロミシンとか裏表ラバースとか人柱アリスとか置き去り月夜抄とか((�徧兇谿磴�)好きです+

そんな事有りますゥ!
憎いです、二段ベットの一番上から突き落としてやりたいでs((地味に痛ぇ!

お待たせしましたーッと言いたかったんですが、書いている途中兄貴にプロフ消されました、全部←←
大丈夫ですかbb

はい、灰夜兎と言う名で書かせて頂いてますノ
スレ名は天使と仔猫の喫茶店。です、
是非来て下さい、お待ちしております。

270雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/16(火) 18:25:16 HOST:119-231-184-65.eonet.ne.jp
      *空梨様*

もう知らないもんっ!((タヒ  なんとなく。((
�彔笋涼里蕕覆っ砲凌佑❹錣兇錣兇笋辰討唎襪鵑任垢ʔ�

もう実力行使ですか←
絶対見間違いですよ、それ!
逃げろ――――!!

人柱アリスは特に好きですねbb でも、真夜中にPV見たら怖くなります。チキンなんで←

無いったら無いんだ!((駄々っ子?
以外に致命傷になるかもしれません……ブルブル

オレは怒ったぞ、兄貴――――――!!((�瑤粥詎�
大丈夫ですわbb((口調

お、正解♪((タヒ
いや、なんかオーラがあったんですよねっ!←
はい、ぜひ行かせてもらいますv

271雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/20(土) 01:04:55 HOST:119-231-172-84.eonet.ne.jp
番外「ひとりこいわずらい」


「あたしねっ、雨照くんの事好きになったんだー!」


 
 私が小学生の頃、『恋』という感情を知ったのは男子より女子の方が早かった。

 誰かが恋に覚醒すると、それは広がっていく訳で。
すぐに、『あの人が好きだ』『この人が好きだ』と、周りの女子が色だっていった。

 
 ちなみに、私はこの時からすでにナゴに恋をしていた。
いや、この当時周りに影響されたから、という訳ではなく、とっくの昔から。
 でもそれは誰に言う事もなかったし、必要性も感じられなかった。

 
 ――そして。

       


      

 
       ナゴを好きになった女の子が出てしまった。





 当時……いや、今でも決してナゴはモテるとは全く言えない。
 別に嫌われてるわけではないが、女子達は恋愛対象としては見れないんだろう。

272雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/20(土) 01:31:05 HOST:119-231-172-84.eonet.ne.jp
番外「ひとりこいわずらい」


「あたしねっ、雨照くんの事好きになったんだー!」


 
 
 私が小学生の頃、『恋』という感情を知ったのは男子より女子の方が早かった。

 誰かが恋に覚醒すると、それは広がっていく訳で。
すぐに、『あの人が好きだ』『この人が好きだ』と、周りの女子が色だっていった。

 
 ちなみに、私はこの時からすでにナゴに恋をしていた。
いや、この当時周りに影響されたから、という訳ではなく、とっくの昔から。
 でもそれは誰に言う事もなかったし、必要性も感じられなかった。

 
 ――そして。

       


      

 
       ナゴを好きになった女の子が出てしまった。





 当時……いや、今でも決してナゴはモテるとは全く言えない。
 別に嫌われてるわけではないが、女子達は恋愛対象としては見れないんだろう。 」

 私が人にナゴが好きである事を言わなかったのは、これも1つの理由。
 
 
 でも、恋が異常感染していた頃は、ナゴが好きな女の子が出てしまった。


 その子は特別可愛いという子でもなかった。でも、明るい子だったかな。
今でもその子はナゴを思い続けているわけじゃない。その子は今、別の中学校に通っているが、この前駅前で彼氏らしい長身の男と並んで歩いているのを見つけた。
……それどころか、その子はナゴの事をあまり長い間思い続けてはいなかった。2ヶ月ぐらいすると、その子は『やっぱり雨照くんじゃなくて、西藤くんの事が好きになった』とか言いだしていた。


 

 今ではこんな程度の記憶だが、当初はかなりの衝撃だった。


 だって、ナゴを、私と同じ人を好きになったんだもん。

 本来は焦る場面だったんだろうが、私はどちらかといえば安心した。




(――……ああ、私と同じ気持ちでいてくれる人がいる)



 こう思った。


 ナゴは、女子同士の恋愛話をしている時に、絶対に出てこない名前。
 そんな人の事を好きになったなんて、馬鹿にされるに決まってる。


 ……やっぱりそうだった。



 その子は案の定、『えーありえなーい』『木島くんのほうがカッコよくなーい?』と、周りの女子に非難の声を浴びせられていた。


 

 
 ……ありえないって、何が?



 ナゴより木島くんの何がいいって? 
 一般的にカッコいいと言われる顔立ち? それとも、本人の自己満足であろう優しい性格?




 なんでだろう。 私は不思議で不思議でしょうがない。




 ……確かに、ナゴはアニメが異様に好きだし。勉強も運動も人より優れている部分は見当たらない。


 そう考えれば、木島くんの方がモテたって否定はできないんだけど。



 皆気付いてないんだ。



 ナゴの良さに。



 
 挙げてみろ、と言われたら答えられない。
それは、無いからじゃなくて言葉にできないから。


 カッコいいだとか優しいだとか、そんな一言で済ませられるもんじゃない。

 もっともっと深い所にあって、でも簡単に分かってしまって。



 私の胸を、何度も何度も何度も何度も
 くすぐったり痛めつけたり包みこんだり。温度を簡単に変えてしまって。


 これが恋。

 君達がしているのは何?


 本当に恋?



 一瞬の感情の揺れをそう思いこんでるんじゃないの?

 だって、ホラ。君が好きだと言う男の子、今女の子と一緒に楽しそうにしてるよ? なんで気付きもせず、その純粋な笑顔で笑ってるの?
 なんで、『恋って楽しいね』ってあっさり言えるの? 苦みも苦しみも、まだ味わったことないんでしょう?




 表面上ばっかり見て。
 
 奥底まで見ているのなら、ナゴは否定できないはず。







『雨照くんが好きっておかしくない〜?』






                

             

                おかしいのは、雨照和を分かっていない君達だよ。

273雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/23(火) 17:40:04 HOST:119-231-182-54.eonet.ne.jp
**独り言

>>271は失敗です。まさかの途中投稿してしまいました。
>>272が成功……だけど、残念な執筆力。
一応、詩……というか、桜子の和に対する気持ちを書いてみました。なんかいつもの馬鹿っぽい雰囲気ではなく、シリアス意識で。基本的に報われてない人なんで。
ちょくちょくこういう時があると思うのでお気をつけくださいノ あ、そういえばこんな駄文読む人居なかった☆
↓あ、ここからは本当にただの独り言です

 ファンタジー小説が書きたいです。((たひたひ
最近シリアスが好きです。だからファンタジー書いたらシリアスばっかになると思うんだけど。
書きたいのは、なんか魔女の話です。←発想低レベルwwww

274水月:2010/02/26(金) 23:31:46 HOST:w21.jp-k.ne.jp
やあ雪音(。・_・。)ノ
やぁぁぁっとテストおわったなぁ!!
英語なんかっ…!!問題数多過ぎ 時間なさすぎ!!!!!!これは国語にも言えたよな!
ていうか桜子かっけぇ…桜子効果でナゴもかっこよく思えてきた!
あなたは本当に文を書くのが天才だな…!
また遊びまひよー(☆_☆)そのうち電話するよん

あ たぶん電話はするとしたら夜(言ったっけ?

275雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/02/27(土) 22:25:06 HOST:119-231-188-138.eonet.ne.jp
    *水月*
うん、オワタ^p^
うー…先公の馬鹿野郎← 英語キエロwww((
桜子もたまにはこういう役をと← 別にナゴは出てないけどw
んだよ、お前の方が上手じゃねーか。あ、私の中の親父が出てきちゃった☆
夜ね、りょかノ ちなみに言ってないよ((

276雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/03(水) 23:49:45 HOST:119-231-186-244.eonet.ne.jp
第57話「チャット化、もしくは恋愛小説化」

「ねー、桜っち、書き始めはあたしが書いてもいー?」
「ああ……どうぞ」

 もうどうにでもなれ、と若干投げやりとなりかけている心境で、相変わらず楽しそうにシャーペンを器用に指先で操りながらクルクルと回している風先輩に言った。

 ああ、どうして私がナゴにラブレターを書くとかになったのだろうか。
残念ながら、私にそんな勇気は持ちあわされていないというのに。



「やったぜぃ。まずは名前からだよねー……『山崎和へ』」
「名字違ぇ!!」

 
 風先輩が便せんに向かいあったと思ったら、いきなりナゴの名字間違えてた。
山崎って誰だ…………。



「あれ? そうだっけ? えー……じゃあ、あめでら?」
「おしいっ!」

 んー? と、ナゴの名字が脳内に存在していない風先輩が悩んでいるとき、隣でずっと口出しせずに見守っていた由羽先輩が口を開いた。


「まあ、名前なんて後でええやん。 時間かければ思い出すかもしれへんし。うちもあんな地味野郎の名字とか覚えてへんし。てか覚える意味ないし」
「すごい言われよう!」


 なんか、私もだがナゴもかなり扱いが酷い…………。


「ほんで内容やけど――――……まあ、手紙に書いて告白するなら、雨照くんの気に引くような書き方か内容がええよな」
「え、今由羽先輩、ナゴの名字言いましたよね。覚えてないんじゃありませんでしたっけ……」

 
 当然の事ながら私の意見など無視され、変わりに風先輩が私とは別の観点だが、由羽先輩の発言ツッコんだ。


「なーたんの気を引く?」
「そや! ただ『好き』とか書いてたんじゃオとせへん! あのモテなさそうなくせに堅そうな野郎はな! ちっとは工夫せんとな!」
「……まぁそうなんでしょうけども」

 
 言ってる事はまぁまぁ正論だが、さっきからナゴの扱いが気になる。


「じゃ、あたしやってみるねん」

 
 そう言って、風先輩は持っていたシャーペンを淡い色の便せんに走らせた。
カカカっとシャーペン独特の音を発して何秒か経つと、風先輩が顔をあげて「これでどうだっ!」と私と由羽先輩に見せてきた。そこに目を移すと……


    『私はなーたんの事が』
 


       『ずっと好きでしたwww』


「笑ってる!?」


「へっへん。これは心に残るっしょー」
「最悪の形で残りますが! しかも私、ナゴの事なーたんとか呼ばないんで!」
「分かったよぅ。なーたんの所は消してナゴに直しておくよぅ。後は完璧だね」
「最後のwを消せ!」


 絶対ないと思ってた文面を見せつけられた。
 いや、これあげたら逆に馬鹿にされていると思われるだろ。

「じゃあ…………」

 風先輩はまたシャーペンを動かすと、今度は更に自信満々の顔で「次はどーだ!」ともう1度便せんを見せてきた。


    

    『好きでした////』


「この斜線もいらねーから! 白々しいっ!」

 
 

 すると、次は由羽先輩が風先輩が持っている便せんを「貸しいや」と言い取り上げ、自分のシャーペン(副会長のプリクラが貼ってある)を取り出し、風先輩と同じようにカカカっと高い音を鳴らせて、便せんにシャーペンをしばらく走らせた。


「うちは波みたいなラブレターとは言えぬラブレターじゃないでぇ」

 そう言い、風先輩と同じような仕草で、私に便せんを見せつけてきた。






『私の今の心境に似た色の桜が散る今日――……
 私は決心した。

 ナゴに告白しようと。

 もうこの溢れるような想いに耐えきれない。ただ、この止まりを知らない想いに区切りをつけるだけだ。
 
 言ったら、何か変わるかな。その思いだけで私はナゴに告白する。


 いい加減、踏み出したいんだ。 
 ナゴと付き合えるかどうかなんて関係ない。ナゴに伝えたいだけ。


 
 そんな事に思いを張り巡らせていたら、例の彼がやってきた。
 今日も同じように、いや、昨日より少し波を荒げて、胸が高鳴る。

 「何? 急に呼び出して……」 いつもと変わらぬ、無愛想で冷たい君。

 ナゴの言葉に頷き、私はゆっくり口を開けた。
 とうとう言うんだ、この恋心。




  「……好きです」                  』








「………………」

「どうや、うち天才やろ! 自分で泣いてしまいそうやわ!」
「やばいよぅ、ゆっぴー! あたし感動の嵐でボロ泣きだよー!」

277空梨 ◆7MDPZC1Zvo:2010/03/04(木) 01:49:53 HOST:235.101.145.122.ap.yournet.ne.jp
>>雪音ちゃま。

えー、(( 何となくかよ。((
わざわざ遣ってきます、と言うか強制連行です。←

よーし、兄貴が消える日がとうとう遣ってきたぞ!((
見違いなもんか、ちくしょう←
逃がすか――――――――!!((

恐いと言ったらドリームメルティックハロウィンとかアレですよねー。←

有るったら有るんだぞ!((メリカ風wwwww←
しまった、家に二段ベッドなど無かtt((

ちくしょう、と言う気持ちで一杯ですこのやろう!((やめれ。
話変わるんですけど雪音様ってほかに小説など書かれてますか?

はい、正解で御座いますノ+
どす黒いおーらですね、((

278雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/06(土) 19:32:51 HOST:119-231-177-229.eonet.ne.jp
       *空梨たん((でいいのかな*

なんか文句あんのかコルぁ((orzorz そうですが何k((
ちょっと無理ですね((たひ

兄貴はとりあえず生かしておこうよ←
見違いにしてくれないかな。もしくは幻術←
ふはは、私が逃がしてやろう!

あ、怖い関連でももいろうさぎって知ってます?

無いったら無いんだぞ!((乙←ww
じゃあ、一緒のベッドで寝るってことでいいですk((wwww

そうなんでございますか、このやろう((タヒ
一応もう1個書いてるけど挫折しそうでsげふんげふん。 今、猛烈に書きたいネタがあるのにこれ以上書いたら駄目なのかなーと思ってるんだ。

賞品は?((
魅力的なオーラだい。

279:2010/03/06(土) 21:43:22 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
雪音>>

久しぶりーノシ
さーて私は誰でしょう!←  わかんなかったら雪音死刑ね(ニコニコ/Σ

とりあえず、久々に此処に来たらめちゃめちゃ進んでて驚きました♪←
そして小説全部読ませていただきましたvvv

◇とりあえず感想◇
萌って誰だし!猫被ってる美少女は嫌いなんだよ!((
てか、いつのまにかラブコメに発展してるし!桜子が一段と可愛くなったww
またもや個性的な先輩たちが出てきた…(遠目
由羽先輩と風先輩が揃ったら最強だね!萌に勝てるぜ、絶対+。←
んで肝心なこと← 乃亜ちゃん出てないorz

…笑
一気に全部書いたら意味不明になってしまった…っ!
あ、怒ってるわけじゃないのww 久々に雪音の素敵小説読めて変なテンションになってるの∀//
乃亜ちゃんは出せるときに出してくれればいいのでvv

では!
雪音が死刑にならないことを心から願っておりますノシ←

280雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/07(日) 13:01:16 HOST:119-231-161-196.eonet.ne.jp
       *誄*

ぎゃあああああああああああ((ryry
誰でしょうっていうか、名前で分かるし← 全く、蒸発したかと思ってたよ! 死刑にはしないで←

そうであろうそうであろu((うぜw
とりあえず、読んで発熱なんて事がない事を祈る。

萌は嫌われキャラだから嫌ってやってください((え
一応主人公は和なんだけど、桜子の方が出現率が高い((あ 
もう大体主要キャラは出し終えたよノ 
絶対か?ww その2人は面白がっているだけだと思うけど←←
ごめんね;; 忘れてるわけではないのよ;; 一応、今書いてる話が終わった後の話はまだ考えてないから、そこで乃亜たんを出せたらいいな。

いあ、大丈夫だよノ
私は打たれ弱いから怒らないd((  変なテンションになったら戻そう!
乃亜ちゃんはもっと出せるようにします!

誄のことはよ――――っく覚えてるので死刑になんない…はず←
ではノシ

281雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/07(日) 14:35:27 HOST:119-231-161-196.eonet.ne.jp
第58話「結果、チャット化」

 とりあえず、結局その文面は処理することにした。
 由羽先輩はかなり怒っていらしたけど、無理だろ。どう考えても。なんで小説化したんだ。



「しょうがないな、この我儘娘は。関西ではこんなラブレターが普通やのに」
「嘘つけ!」
「嘘やないって。ウチも火野にこんなラブレターを毎日5通ぐらい出してるし」
「副会長に嫌われる要素ありまくりですよ!?」


 恐らくマジであろう由羽先輩の割とヤバイ言葉を聞いてると、そこまで黙っていた風先輩が声を上げた。


「できたっ! これなら、桜っちの気持ちが何気なく分かってしまう上、絶対桜っちにキュンとなってしまうよ!」


 その声と同時に風先輩が誇らしげに、煌びやかな金髪の上に掲げたのは、新たな便せんだった。
 しばらく黙っているな、と思ってたら、どうやら先輩はまた私の代わりにラブレターを書いていたようだ。


「おおっ! ホンマか! どんなんや、波!」


 さっきから衰える事のないキラキラした光を宿す由羽先輩の瞳が、風先輩の掲げる便せんに向けられた。
 ちなみに、私はもう何も言わない。この文面もどうせボケだって事は初めから分かってますから。


「ふっふっふ、あたしの斬新なアイディアに驚くなよっ!」



『腐うさんが入室しました。
 腐う>> 来ますた。 誰かいる?
 由羽>> おお、波(´∀`)ゞ
 桜子>> 私いますよ^^
 腐う>> この暇人共めwww
 由羽>> お前に言われたくないわwww
 桜子>> あの、私相談あるんですけど、乗ってもらってもいいですか?
 腐う>> �堯�(゜口゜;;) 相談だと!? 
 由羽>> わくわく♪
 桜子>> 実は……私、最近ナゴの事気になるんですよね
 腐う>> なぬ!
 由羽>> マジか!
 桜子>> はい。なんか、ナゴと喋るとドキドキするし、萌ちゃんと仲良くしてるの見るとムカつくし……
 由羽>> それぜったい恋やん!ww
 桜子>> やっぱりそうですかね……。
 腐う>> 告れ! 告れ!ヽ(`Д´)ノ
 桜子>> ……分かりました。私、告白します!
 腐う>> キタ――――(゚∀゚)――――!!  
 由羽>> ヤッタゼ!o(*゜▽゜)oo(゜▽゜*)oo(*゜▽゜)oo(゜▽゜*)oヤッタゼ!
 桜子>> 私がんばrmす!
 腐う>> 打ち間違い乙www                   』



「チャットだ――――――!!!」

 
 風先輩の言うとおり、かなり斬新だった。悪い意味で。

「えへへ、すごくないー?」
「この発想はある意味すごいですよ! しかも私、最後打ち間違いしてるし! ていうか、何で先輩は『腐う』なんですか!?」
「腐女子の腐と、風をミックスしてみた」
「もはや自分が腐女子であることに誇りもってませんか!?」
「す、すごいわ波……雨照くんに直接言うんじゃなくて、チャットで話した内容で何気なく伝える……。もう神やん」
「馬鹿の神?」

 
 流石に何が何でもこれは駄目だ。ていうか、この人等本気でコレ大丈夫だと思ってるのか?


「しょうがないなぁ。チャットにいるのが嫌なら、『桜子さんが退室しました』って最後に付け足しとくよ」
「そういう問題じゃない!」
「乙」
「乙って言わないでください!」

 
 
 この後、色々ぎゃーぎゃー3人で騒いでいたが、結局、チャット内容の文面をナゴに送りつけられるのは阻止した。そもそもあの内容は実在じゃないし。フィクションだったし。
 今回の事で、私は当分ナゴに告白できない事を身にしみて分かった。 ……ちょっと死にたい。

282水月:2010/03/12(金) 00:05:37 HOST:w41.jp-k.ne.jp
変態です!変態な水月がやって来ました!!
はっきり言って眠いです(ρд-)zZZ
でもテキストやんなきゃ!!4つ分くらい溜まってた!!明日も明後日も部活ねぇから少しくらい睡眠不足でも俺はいける!!
ていうか無駄にテンション高くてすまねぇぇ!!!!
桜子の手紙がチャット化しおったwww
乙とかワロタ(゜▽゜)
腐うの発想がありえねぇ てかこれでOKするやつってどんなやつだよ!そいつこそ真の勇者だな!ホント!
そんじゃノシ

283雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/13(土) 13:46:21 HOST:180-146-51-76.eonet.ne.jp
    *水月*
やあ変たi((www
寝ろ。身長伸びんぞ!
テキストなぁ。私もたまってばっかだ。だって眠いんだもの。
いやwwwいいけど何でwww
一度やってみたかったネタをやったのさ!
乙な頭の野郎しか出てないからねbグッ←
いないだろwww拝見したいよ。え、メロス?
またこいよ、可愛がってやr

284瑚飴:2010/03/15(月) 09:51:02 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
久々に登場した真の勇者・瑚飴ですョ←←
誰かまっててくれた?くれたよね?ね?お姉ちゃん!
私のこと忘れたりしてないよね?お姉ちゃん私のこと大好きだもんね?
そうだよね?他の人なんかに目移りしたりしないもんね?
そんなことしたら・・・アノ人みたいになっちゃうよ? 
いつまでも私のそばにいてね?

    愛を込めて瑚飴より はぁと



・・・・・病んでマス

285雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/16(火) 18:40:44 HOST:180-146-72-133.eonet.ne.jp
        *瑚飴*
あ、瑚飴も真の勇者なの? メロス?ww
誰がお姉ちゃんか← あ、ごめんなさい。マジでごめんなさい。
そ、そうだよ!お姉ちゃんは瑚飴ちゃんのことしか見えてないんだよ!あいらぶゆー!
いつまでも瑚飴ちゃんの傍にいるから、アノ人みたいにしないでくださいorz

初めてヤンデレのコメきますた。

286鈴木美穂:2010/03/17(水) 17:59:25 HOST:p3207-ipbf5904marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
初めましてぇ。もうすぐ中学一年生になる鈴木美穂でぇす。
今彼氏募集中でぇ、なりたいって思ったら電話してねぇ。
年齢制限は特にないから誰でもOKだよぉ〜

わらわーあたなやーはららか

↑でぇす。
携帯で打ったらすぐわかるよぉ
それでは連絡まってまぁす♪

メアドも教えちゃおっかなぁ〜
kuro-ba-myt.391

この後には@が続いていてぇドコモの会社のものを入れてくれればすぐに届くよぉ

287水月:2010/03/19(金) 23:05:06 HOST:w32.jp-k.ne.jp
え((
メールしてやろーk((ry

まぁ嘘ですが…女だし…(ボソッ


雪音!!!俺は悪徳者らしいです!!
早く続きをかけ!
ネタを振り絞ってくだちゃい(^^)

今回は残念やったけどまたカラオケ行こー!!

あ 眠い…
でも寝るわけにはいかんのだよ!!
びこーず テンション高いから!!
ではノシ

288雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/20(土) 15:08:57 HOST:119-231-135-46.eonet.ne.jp
       *水月*

まぁ、嵐以外のあらしはほっとけ。

お前は悪徳者だ、やっほ――――い!
ネタ完全にきれました☆
今考え中だけどねー……おもいつかん。

カラオケ行きたいでっす!歌いたい曲がかなりある。
最近、この小説を書きながらメルトとか聞いてはいけないことに気付いた。

寝るわけにはいかん?
びこーず、お兄様g((たひ

289詞杏:2010/03/21(日) 17:40:06 HOST:41.net119083113.t-com.ne.jp
うぁぁぁナゴ君が可愛いッッ!

・・・ぇーお初です、詞杏(しあん)と言います(((何事も無かった様にb←
神作読んじゃいましたvv
桜子ちゃんの壊れてる部分で何度も噴いた人物ですb++
現段階まで読み終わった後に、
うぁぁぁナゴ君が可愛いッッ!!(リピート)
って叫びました++

僕も人生問題にラクガキを!〜って物やってるので良かったら見てみてください〜♪ノノ+

290詞杏:2010/03/21(日) 17:41:58 HOST:41.net119083113.t-com.ne.jp
すみませ;
「人生問題」 じゃなくて 「問題集」 でした(;▽;)

291瑚飴:2010/03/21(日) 20:48:50 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
今からパイレーツ・オブ・カリビアンみる(^b^)
ジョニー・デップかっこよすぎるっ(リア充のなかでwww)
まぁとりあえず早くこーしんしよう!わたしのためにっ  ←いいきった


あれメール送ったろかコラ ←←

292雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/21(日) 23:19:40 HOST:180-146-94-150.eonet.ne.jp
       *詞杏様*

初めまして、こんなゴミにコメ有難うございます++
どこに神要素があったのかが疑問でs((
桜子は最初はこういうキャラの予定ではなかったんですorz
ナゴが可愛いとは、私自身思ったことない前代未聞の感想ですw
ぜひ時間がある時に見にいかせてもらいますっ!

        *瑚飴*
私も見てたよんbb
ジョニーはねぇ……うん((何
ネタがないんです!((ああ 瑚飴のためなら頑張るぜ!

あれがマジなのか、荒らしなのか不明←

293雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/26(金) 02:32:24 HOST:119-231-145-74.eonet.ne.jp
番外「あなたとのなまえのかんけい」
              *由羽視点*



「火野――――っ」



 今日も愛しい人を見つけた。
愛しい名前を呼び、愛しい背中に向かって、近付く事すら愛しく感じながら駆け寄る。

 
 結局今日もあしらわれてしまった。
 むぅ、火野は中々デレへんなぁ。



「吹井ー、今日もよくやるよねぇ」


 ウチに向かってひやかしの声が聞こえてきた。
 目を向けると、そこには女子数名がいた。名前はよく覚えてないが、隣のクラスの女子だ。
嗚呼、こういう団体苦手やなぁ。口にはしないものの、憂鬱な気分で返事をした。



「エエやん。ウチは火野の事愛しとるもん」

「う、うわ……。よくそんな恥ずかしいセリフ言えんね」
「あたしは彼氏に『愛してる』なんて言えなーい」


 なんか文句あんなら最初から声かけてくんな。
 誰にも聞こえないように、そっと嘆息の溜息をついた。
と、同時に、3人の女子の中の赤いピンをした子が、唐突に口を開いた。




「吹井ってさ、副会長の事好き好き言ってるわりには、副会長の事名字で呼ぶよね」



 
 何気ない一言だっただろう。
 でも、ウチの体は無意識に飛び跳ねた。


「あ、それあたしも思ってたー」
「うんうん、こんだけ追いかけてたら普通下の名前で呼ぶよねーみたいな」
「で、実際何でなの? 吹井」

 
 一斉に迫って来たから、思わず怯んでしまったが、すぐに返事をした。



「べ、別に……もう火野って呼ぶのがクセになってもうたから、直せへんだけやで」

 
 そう返答すると、女子達は興味の色を見て分かるように無くした。

「なーんだ、やっぱそんなもんかー」
「もっとなんか深い理由あるかと思っちゃった」
「じゃあね。ばいばーい」

 
 女子たちは騒ぎたいだけ騒いで、さっさと帰ってしまった。
 帰ってくれたのは本望だったが、一方的に喋って帰られるのは気分が悪いものだ。








   
   ――――火野を下の名前で呼ばない理由、か。


 もちろん下の名前は知っている。『竜太』

 確かに、癖というのもあるだろう。
 実際、火野を追いかけてこの学校に転校してきたウチは、火野の事は中学の時から知っている。
当時から、火野の事が好きで、当時から『火野』と呼んでいた。

 
 
 呼ぼうと思えば、呼べていた。もちろん今も。

 恥ずかしいから、なんて理由は絶対にない。ウチは火野に対して、どんな行為も恥じらいはない。
恥ずかしいと言えば、本当の理由。 火野を、下の名前で呼ばない理由。呼べない理由。
 いくらなんでもコレは、さすがにウチでも恥ずかしい。簡単に人に言えない。


 でもしょうがないやん。
 これは、願かけみたいなものだろうか。
 いつか、自分と火野とが、と。

 


 どんなに恥ずかしくても、ウチはその時がくるまで、絶対に火野を下の名前で呼ばへん。
 
 火野、どうかこの理由を知った時に笑っていて。


 
 
 ウチが火野を『竜太』と呼ぶのは




 
  

 

    ――自分の名字も『火野』になった時――

294雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/26(金) 03:13:48 HOST:119-231-145-74.eonet.ne.jp
          【二次元school】
  
>>1  プロローグ  >>165  あらすじ >>168>>169  登場人物プロフィール  

>>2  第1話「自分の本性」 (和視点)
>>3  第2話「二人の転校」
>>7  第3話「二次元を三次元にしたような学校」
>>8  第4話「転校先は……」
>>14  第5話「隣の席の女の子」
>>22  第6話「非常識日常生活」
>>27  第7話「女好き男」
>>28  第8話「桜子との関係」
>>29  第9話「美少年の考え」
>>49  第9話「反対少女」
>>52>>53  第10話「スタート」

>>62  第11話「部活」 (和視点)
>>74  第12話「やっぱり美少女」
>>85  第13話「オタクというより腐女子」
>>88  第14話「写真部入部しませんか?」

>>98  第15話「桜子の夏祭り作戦」 (桜子視点)
>>103 第16話「自分より可愛い男」
>>114 第17話「偶然?必然?」
>>121 第18話「第2の敵」
>>126 第19話「ツンデレ+浴衣」
>>131 第20話「SMデート」
>>132 第21話「怜次暴走、阻止」
>>133 第22話「腐女子なお姉様?」
>>134 第23話「終了の合図」

>>137 第24話「生徒会室に入場」 (和視点)
>>140 第25話「生徒会長、秀ちゃん」
>>143 第26話「関西少女」
>>144 第27話「愛しています」
>>145 第28話「そしてまた原点に」
>>146 第29話「悪いのは」
>>147 第30話「会長をいじめよう」
>>148 第31話「会長は助けられました」

>>153 第32話「波乱・プロローグ」 (和視点)
>>162 第33話「転校生」
>>163 第34話「メグミちゃんと対面」
>>164 第35話「メグミとの関係」
>>175 第36話「萌と和お兄ちゃんのパパ」
>>186 第37話「萌ちゃんの家へ訪問」
>>195 第38話「感動の再会」
>>196 第39話「応接間にて」
>>199 第40話「母と父の過去」
>>200 第41話「母さんの言葉の意味」
>>205 第42話「成り立ちを知って」
>>210 第43話「萌のお気に入り」

>>211 第44話「萌と桜子対面」 (桜子視点)
>>212 第45話「桜子ちゃんと和お兄ちゃん」
>>218 第46話「理性ギリギリな桜子」
>>220 第47話「萌ちゃんへの疑惑」
>>221 第48話「二重人格発覚」
>>233 第49話「優くんが知らない事」
>>236 第50話「割り込んできて」
>>237 第51話「妹が邪魔です」

>>240 第52話「最強由羽先輩」 (桜子視点)
>>249 第53話「嘘の説得」
>>255 第54話「ストーカーからのアドバイス」
>>263 第55話「腐女子からもアドバイス」
>>268 第56話「ラブレター作成」
>>276 第57話「チャット化、もしくは恋愛小説化」
>>281 第58話「結果、チャット化」
(以下続行)

番外 >>272「ひとりこいわずらい」(桜子視点) >>293「あなたとのなまえのかんけい」(由羽視点)

295瑚飴:2010/03/26(金) 15:34:30 HOST:119-231-163-23.eonet.ne.jp
やっほーい(^。^)/
今家に水月がいたりいなかったり…
雪音もO・I・DE キラーン☆  ←うざっっ

なんかめっちゃがんばってるやん!!
そんな…うちのために…
瑚飴感動☆

そんじゃまたのぞくなっ!

296雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/27(土) 03:36:11 HOST:119-231-162-9.eonet.ne.jp
        *瑚飴*
やっぽー☆←タヒれ
うん、逝きたかったけど(�弝岨�)発見するのが遅くなってしまった。

あー、>>294の事か?
いや、コレ前やった時のをコピっただけだy((
だから感謝するな!実はそんなに頑張ってないから!
良心が……痛むんだよ……((え

ではノシ

297雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/29(月) 17:34:03 HOST:119-231-179-230.eonet.ne.jp
番外「とおくのあなた」 
           *萌視点*


   ――自分にお兄ちゃんが、いる?




 自分の父である人物に全てを明かされた時、酷い衝撃が走った。
 パパが浮気していた、というのもだが、萌にお兄ちゃんがいた事が何よりも。


 萌は1人っ子。



 ずっと、ずっと寂しかったの。



 誰か隣にいてほしくて。



 泣いてみても、誰もいなくて。



 ――――――でも、お兄ちゃんができた。
 兄妹ができた! これでもう寂しくないんだ!






 ……ねぇ、そうだと思ったのに。なんでまだお兄ちゃんはいないの?


 学校が違うから? ママが違うから?


 

 一緒に住まなくてもいいの。萌とお話しするだけでもいいの!



 
 お兄ちゃん。お兄ちゃん。たった1人のお兄ちゃん。
 
 何処………………?





 暗闇。




 




 「萌? どうしたんだ?」




 ああ、違う。


 手を伸ばせば届く距離に本当はいたんだね。

298水月:2010/03/29(月) 22:58:26 HOST:w21.jp-k.ne.jp
なんか萌ちゃんか神経か細い(´Д`)!?
あと由羽さんが乙女じゃぁぁぁぁん!やっほぅ(゜▽゜)

明日雪が降らんことを期待してあっそぼーう!!

299雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 12:21:08 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
     *水月*
若干ヤンデレっぽくなった気もする← ヤンデレじゃねえ!打たれ弱いだけ!
一応性別は乙女と分類される(( 

ホイミを拉致します!((あ

300雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 12:48:27 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
番外「むかしといまのきもち」
              *和視点*


「ナゴ、最近楽しそーだよねっ!」
  

  桜子に突如告げられた。


「……は? 何が」

「だって、この学校に転校してきた頃はすっごい嫌そうだったじゃん。でも最近は楽しそうだよ!」


 

 ああ、確かに。

 確かに俺はこの学校に転校してきた当時は、ついていけないという絶望感に充ち溢れていた。
 今は…………慣れてしまった、というのはとりあえず肯定するしかない。

 でも、この生活を。

 うるさくて、振り回されている日常を。 


 俺が、楽しいと感じてる……?

 
 楽しい、のだろうか?






「ど、どうしたの雨照……なんか悩んでるっぽいけど…………べ、別に心配なんかしてないんだからねっ!?」

 
 泉川。



「千里〜、そんな野郎心配しなくていいって! 俺と遊ぼうぜ〜」


 霧島。



「ナンパしてんじゃねーよキモいな。てめーの母ちゃんにでもしとけ」


 小陽向。



「泉川さん、小陽向さん、早く逃げた方がいい。この単細胞男は私が始末する……」


 椿。



「あははは! せいぜい凡人は凡人同士、仲良くしてなさい!」


 龍造寺。



「てめーらうるせぇ!! 鶇様のお仕置きを受けるつもりか――! 受けてもいいのは俺だけだ!!」


 松田。



「暁也が五月蝿いわ。眼球取り出してその穴をケシカスで埋めるわよ?」


 鈴井本。



「静かにしろ。チョーク投げるぞ」


 梓川先生。



「いきなり2年の教室に失礼する。 雨照、末木! いい加減あの窓の修理費払え!! この学校は生徒会長の俺が守るからな!」


 生徒会長。



「まぁまぁ、秀ちゃんそんな怒らんと。 せっかくの可愛らしーい顔が勿体ないで?」


 副会長。



「火野――!! とうとう秀ちゃんとできたんか!? なんやそれ、うち絶対ゆるさんからなぁぁああああああああ!!!」


 由羽先輩。



「えー、マジで!? とうとうこの学校にもおとこにょこ同士のカップルできたにゃー!」


 風先輩。



「ね、姉さん……今日もメイド服着ないと駄目なんですか?」


 優。



「お兄ちゃんっ! 今日も萌と一緒に帰ろぉ? ね、いいでしょ?」


 萌。




「ナゴ…………やっぱ大変だね。この生活」


 桜子。



「いや…………」




 確かに、今。

 


 



      少しだけこの生活を愛しいと感じてしまった。

301雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 12:53:52 HOST:119-231-190-240.eonet.ne.jp
とうとう300を突破したので、その300祝いのつもりで、ALLキャラ登場の詩を書きました。
   出来はともかく。



ここまでコメントなどの励ましの言葉をくれた方々に感謝いたします。
えっと、まだこの小説はしつこく続きます。
そろそろ中間時点にやってきたかなーってぐらいなんですが。
何度も言いますが、ここまで支えてくれた方々に感謝いたします。
あわよくば、これを機会に読んでくださる方がいれば←

では、これからも宜しくお願いします。

302雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/03/31(水) 22:38:09 HOST:119-231-143-71.eonet.ne.jp
第59話「生徒会長の恋」
          *和視点*


「雨照くんっ! 桜子ちゃん! ヤバいで――――!!」


「ゆ、由羽先輩っ!?」
「げぶぁああ!!」


 昼休み、
 
 いきなり教室のドアが大きな音を立てて荒々しく開かれたと思えば、俺と桜子の名を呼ぶ声とともに少女が入って来た。 
 焦った顔をしている由羽先輩だ。

 俺は、1人でニヤニヤとミオリちゃんのフィギュアを見ていたので、変な叫び声を上げながら急いで片付けた。


 俺より離れた席に座っていた桜子は、驚いた様子で由羽先輩の元に駆け寄って行った。



「由羽先輩、そんなに急いでどうしたんですか? ヤバいって…………ま、まさかっ、火野先輩に彼女できたとか!?」
「違うわ! そんなんやったら、ウチがとっくにその女を東京湾に沈めとるわ!」


 なんかサラリとヤクザみたいな事言ってた。
 少し由羽先輩の危険さを感じながらも、俺も駆け寄った。


「な、なんなんすか、一体…………」


 由羽先輩が、俺に目を向けると、「それがな……」と言ったあと、乱れた息を落ちつかせる為か、そこらへんの空気を雑に取り集めるかのように深い深呼吸を1回した。










「秀ちゃんに好きな人ができたんよ」








「「ええええええええええええええええ!!!?」」



 俺達2人は、近くにいた小陽向に「黙るか死ね」と言われるぐらい、デカい声で同じように叫んだ。



 だって! あの堅くてプライド高くて打たれ弱くてチビの生徒会長に!?

 
 す、好きな人だと……?



「ホンマ、驚くよなぁ。ウチも最初聞いた時はビビったわぁ。ていうか、調子乗んなって思ったわぁ」


 この人、副会長以外には本当に容赦ないよな。
 すると、隣で未だに驚いて目を丸くしている桜子が由羽先輩に尋ねた。



「そ、それを報告しに私達の教室まで来てくれたんですか……?」


 ああ、確かに。
かなり驚く情報だけど、由羽先輩は副会長以外の人の為には絶対に動かない。
 何か理由があるのだろうか?



「いんや。それがなぁ、秀ちゃんのその好きな人を雨照くんと桜子ちゃんに一緒に探してもらいたいんよ」


「は?」
「どういう事ですか?」

 
 生徒会長の好きな人を探す……?
 俺達が2人で不思議そうな表情をすると、由羽先輩は、「えっとな」と言いかけながら人差指を立てた。



「秀ちゃん、この学校で好きな人できたんやけど、その人の名前も学年も分からへんらしいんよ。だから、その人をウチらと一緒に探してほしいんよ」


 ウチら、というのは恐らく本人の生徒会長とそれを面白がりそうな副会長と、副会長の手伝いをする由羽先輩だろう。
 
 ああ、そういう事か……。
 生徒会長は誰を好きになったんだろう?

 いや、それ以前に。



「何で俺等に頼むんですか?」


 別に他の3年に頼めばいいのではないか? 
生徒会長の友達とかに。

俺の問いに同意するように、桜子が何度も頷いていた。
由羽先輩が、悟ったかのようににっこりと微笑する。






「秀ちゃんに友達がいいひんからやで」




「「虚しっ!!」」



 

 俺と桜子のハモリは、また小陽向に「自殺するか溺死しろ」という言葉をかけられる事になった。

303瑚飴:2010/04/01(木) 14:54:48 HOST:119-231-188-13.eonet.ne.jp
300突破おめでとう!!
300いったら付き合ってくれるっていってたよね!? ←え
さぁいますぐうちへおいでっ!!!!!!!!!
愛し合おうではないかb

























・・・嘘です。

付き合ってってゆーのはホントだよ☆

返事 まってるね!

304雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/02(金) 00:25:06 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
       *瑚飴*
わざわざ(妄想の塊の名誉に)有難う! これからも(欲望を満たすのを)頑張るぜ☆ 
言ってないよ! でも付き合おう! あ、ここJAPANだから無理だ。
だから――ん、私は何故か瑚飴のコメを発見するのが遅くなるんだ。あぅ((

305雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/02(金) 01:26:52 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
番外「しがつさいしょのひ」
              *桜子視点*


「桜子。俺さ…………もうオタクやめるわ」




 いきなり声をかけられたかと思えば、このセリフ。


「え? え……え?」


「だから、オタクやめるんだってば。もうミオリちゃんもミカちゃんもメグミちゃんも好きじゃねぇ」


 
 …………

  
 やめる?


「う、うそ、嘘」
「嘘じゃねーよ。もう現実的に生きる事に決めたから」


 嘘じゃないんだ……嘘じゃないんだ!
 
 ああ、この日をどれほど待ったことか! 
雨の日も雪の日も嵐の日もずっとナゴがオタクをやめてくれる事を待ってたのよ――――――!!




「ナ、ナゴ……!「なんてな、うっそ」





 ………………は?






「ホラ、今日エイプリルフールだろ? いつもお前、オタクオタクうるさいからな」



 黒板にいつも今日の月と日と曜日をかかれている所に目を向ける。
 
 …………『4月1日』


 一般的には、嘘をついてもいいと称されている、いわゆるエイプリルフールって奴。




「じゃあ、何ですか。オタクやめるっているのは嘘ですか」
「当たり前だろ! 俺は一生ミオリちゃんを愛し続ける! 知ってるかお前、ミオリちゃんはまずあの子供っぽいロリ顔が萌えてだな――――」






 …………何よ。 
 


 人を一瞬喜ばせやがって、一瞬トキめかせやがって。

 何がエイプリルフールだ。にしてもなんて小規模な嘘だこの野郎。どうせならドッキリ並の嘘つけよ。



 何でそもそも私はコイツが好きなんだ。
地味だしオタクだしキモいし変態だし馬鹿だし意味わかんないし。
 しまいにはなんか嘘つかれるし、勝手に語りだされるし。



 
 もう、このオタク野郎。 もう、あんたなんて――――



「ナゴなんて大っ嫌い――――――――!!!」






 


                  




                  

                   …………うっそ。

306雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/02(金) 01:31:05 HOST:119-231-185-33.eonet.ne.jp
****
エイプリルフール(の翌日)なので、エイプリルフールをネタで書いてみました。
一応設定は、2人がまだ椿園学校に転校していない頃のお話です。
いや、そうじゃないと設定に矛盾g((
ていうか、こんな王道なカンジでいいんだろうか。駄目に決まってるよねwww

エイプリルフールである事を、翌日に知ってしまった悲劇←

307水月:2010/04/04(日) 21:41:25 HOST:w22.jp-k.ne.jp
ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
なにこのキュンキュンくるかんじ!?桜子がもう女の子にしかみえーん!

ところで300突破おめでとー(゜▽゜)
祝ってやろうじゃん!!
仕方ないから付き合ってやってるんだからね?!
あんたのこと別に好きなんかじゃないんだからね?!

↑↑
ツンデレ失敗ー
なんかわけわからんくなったorz

308雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/05(月) 00:49:44 HOST:119-231-174-17.eonet.ne.jp
       *水月*
�瑤い筺∈能蕕ǂ藹漚了劼世ǂ蕁�
俺的には失敗なんですけど〜((うぜぇ

初めてこういう祝いてきなもんしたわ。最初はしないつもりだったけど、「あれ次300じゃん」と気付いたので←
�凜張鵐妊譴能砲Δ福�
ツンデレ無理矢理じゃね?

309名無しさん:2010/04/05(月) 03:45:26 HOST:proxy.218.186.8.243.maxonline.com.sg[cm31.delta25.maxonline.com.sg]


310雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/06(火) 18:55:49 HOST:119-231-147-168.eonet.ne.jp
第60話「一目惚れした人」


 生徒会室に入ると、ムスッと機嫌が悪そうながら顔をほんのり紅潮させて椅子に座っている生徒会長と、その隣でニヤニヤしている由羽先輩の想い人である副会長が立っていた。
由羽先輩は、楽しそうにスキップしながら入室していった。


「秀ちゃ〜ん、連れてきたでぇ〜」


 由羽先輩が声も楽しそうに弾ませながら、そのまま会長と副会長に近付いてそう声をかけた。
 由羽先輩は会長の前に行ったのに、なぜかそのまま体の角度を90度変え、副会長に抱きつきにいった。副会長は「抱きつくな!」とそれを払った。


「ったく、俺は頼んでいないというのに……」
「だって秀ちゃん友達いいひんから少しでも人が多いと助かるやん」
「失礼な事を言うな! いるわ!」


 声を張り上げて反論する会長は、それが事実なのかよく分からなかった。
実際の所、いなさそうだ。
 会長は、俺と桜子を見ればバツの悪そうな顔をして、先程とは反対の小さい声で呟く。


「よりによって、何で窓を割った奴等なんだ…………」
「だって秀ちゃん友達いいひんやん」
「だからいるって言ってるだろう!」


 さっきから全力で否定する会長だった。由羽先輩は単に楽しんでいると思われる。
 
 その様子を(微笑ましく)見ていると、本命の話題を桜子が躊躇いながら振った。



「あ、あの……会長の好きな人って……」


 言葉は最後まで言わなかったが、それだけでこの場にいる全員が桜子が何を言いたいのか察した。
それには副会長が代表して答えた。



「ああ――、うん。何かこの間一目惚れしたらしいんやけど、その人の事一切分からんらしいんよ。だからその情報を集めて探してあげようって訳や。ホンマ秀ちゃんはアホやなぁ」
「あ、そうなんですか……アホとか言ったらまた怒られると思いますけど」



 一目惚れ、か。
こんな堅くてルールに厳しく、言ってしまえば『恋愛などにうつつを抜かすな!』と言ってそうな会長が、よりによって一目惚れ。
余程の美少女か会長の好みの子か。
 ちなみに俺はミオリちゃんのレベルにならないと一目惚れはありません!


「で、どんな人なんですか?」
「ど、どんな人ってそれは――――……」



 そこまで言うと、会長の顔はボンッと煙をたてそうなほど一瞬にして赤くなった。






 


  

 …………ベタ惚れ?

311雪音 ◆mzHXeB1fFY:2010/04/07(水) 23:28:24 HOST:119-231-146-161.eonet.ne.jp
第61話「ベタな出会い」


「うわぁ〜、秀ちゃんたら照れてるや〜ん。か〜わ〜い〜」
「火野、ウザいからその喋り方やめろ」
「秀ちゃん、今度火野の事ウザいとかいったらそのちっこい体をミキサーにかけて烏の餌にするわ」


 会長の顔は未だに熱を冷ます様子がなかった。
副会長に言い返すものの(由羽先輩に脅されているが)本当に照れている様子だ。




「その――……一目惚れした人って、どこで出会った人なんすか?」


 これ以上、こんな会話を続けてもキリがなさそうなので、俺は会話を切り出した。

「そーやそーや秀ちゃん、俺もそれ聞いてへんでぇ」
「ウチも聞いてへんー。ていうか、愛しい火野がそう言ってるんやから話して」


 副会長と由羽先輩がそう便乗すると、会長は話し始めようとした。 
会長は、これも思い出して恥ずかしくなったのか、顔をほんのり赤くさせてぼそぼそと聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で話し始めた。
ちなみに、副会長も同様に少し顔を赤らめていた。由羽先輩にいつも口説かれているとはいえ、やはり愛しいなどといわれると恥ずかしいのだろう。





「こ…………この間の火曜日。俺が体育してたら気分悪くなったから体育館裏で休んでたら……その子が俺に声かけてくれて、ハンカチを渡してくれたんだ」



「へぇ、そうなんですかぁ……」
「やめとけ秀ちゃん! 絶対尻軽女やで!」
「微妙にベタな気もする出会いやなぁ」

 
 皆が自分勝手に言う。
由羽先輩は何を根拠に尻軽女だと言うのだろう。この人の中では女は全員敵なのだろうか。

 と、そこで俺は1つの可笑しな点に気付いた。


「ちょっと待ってください。会長は、体育で休んでた時にその子に会ったんすよね? 体育の時間の時に体育館使うクラスは1クラスしかないから、その子は会長のクラスの子って事になるじゃないすか。同じクラスの子なのに知らないんすか?」


 俺が言うと、全員が「お〜」と声をあげる。
 ……いや、普通分かると思うけど……。


「いや、俺は体調が一向によくならなかったから放課後まで体育館裏で休んでた」


「何で!?」
「保健室には行かなかったんですか?」

「保健室にいくまでに体力が底を尽きるからな」


「「弱っ!!」」


 発見、会長は体力がなかった。

「ああ、だからあの日秀ちゃん途中からいいひんかったんか。まぁよくある事やしな」
「秀ちゃんはか弱くて力ないからな」

 会長と近い存在の副会長と、副会長に近い存在の由羽先輩はよく分かっているようだ。
 確かに、会長は見た目も小さいし勉強ばかりしているイメージがあるので妙に納得できるが。



「だから、完全に俺のクラスの体育が終わった時間にその子が来たから、間違いなく違うクラスか違う学年というわけだ」

「なるほど」


 全員が納得した時、副会長が何やら生徒会室の本棚をあさって1枚の紙を手に持ってきた。
少しそれを後ろから覗いてみると、何かの資料のようだった。


「それ何ですか?」
「ああ、秀ちゃんが一目惚れした日に体育館を使用したクラスの表やで」
「へー……」


 そんな便利な物があるものなんだな。
俺と同じ事を考えているのか、副会長に質問に答えてもらった桜子は、少し開いた唇の間から感嘆の声を漏らした。

 副会長はそれを自慢気に持つと、さっそく読みあげた。


「えっとなー、火曜日に朝から放課後まで体育館を使用したクラスは…………
体育教科での使用、1年2組、2年4組、3年1組、3年4組。 その他での使用、1年3組、2年2組。」


 言い終えると、副会長は資料に落としていた目線を上げ、ニヤッと不敵な笑みを口元に浮かべて顔を歪ませた。






「さて、こん中から一目惚れの相手探すでぇ?」


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